住友化学株式会社 4005

化学 IFRS 健全性: B (63点)

データ取得日: 2026-07-21 | 過去15年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-07-07 / codex-gpt55-v1
住友化学株式会社は、関係会社214社で構成される化学グループである。アグロ&ライフソリューションでは農薬、肥料、農業資材、家庭用・防疫用殺虫剤、熱帯感染症対策資材、飼料添加物等を製造・販売し、ICT&モビリティソリューションも展開する。

FY2026の売上高は2兆3,285億円で前年比-10.7%、営業利益は1,517億円で-21.4%、経常利益は600億円、純利益は609億円で+57.9%。営業利益率は6.5%で、減収かつ営業減益ながら純利益は増加した。

総資産は3兆4,050億円で-1.0%、純資産は1兆86億円で+12.0%。自己資本比率は29.6%、ROEは6.4%。営業CFは2,348億円、投資CFは-748億円、財務CFは-1,991億円、現金は2,086億円、従業員は27,491名である。

EPSは37.2円、PERは13.4倍、配当は13.5円、配当性向は69.0%。連結財務諸表はIFRSに準拠して作成される。見積り、判断及び仮定を用いる項目があり、財務規模の大きさと利益水準の変動が注目点である。

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 次期通期予想(2026-05-14 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2026年度) 増減
売上高 23,600億円 23,285億円 +1.4%
営業利益 1,770億円 1,517億円 +16.6%
純利益 700億円 609億円 +14.9%
EPS 42.40円 37.16円 +14.1%
1株配当 (DPS) 16.00円 13.50円 +18.5%
予想PER* 11.8倍 13.4倍 (実績)
予想配当利回り* 3.19% 2.70% (実績)

※ 業績予想は企業発表値です。期末決算と同時に発表された次期予想です。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2026年度)

主要指標

ROE 6.4%
PER 13.4倍
PBR 0.82倍
配当利回り 2.70%
配当性向 36.3%

収益性

ROA 1.8%
売上総利益率 28.7%
営業利益率 6.5%
純利益率 2.6%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 -10.7% -7.0% +0.4%
営業利益 -21.4%
純利益 +57.9%
EPS +57.5%

安全性

自己資本比率 29.6%
流動比率 150.6%
D/Eレシオ 1.14倍

派生指標 参考

時価総額* 8,271億円
ネットキャッシュ* ▲9,429億円
Net Debt/EBITDA* 3.46倍
EV/EBITDA* 6.5倍
FCFマージン* 6.9%
DOE* 2.21%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: 化学 日経225内同業 16社

指標 自社 日経225 同業平均
(16社)
EDINET 全体平均
(201社)
同業平均との偏差
ROE 6.4% 5.6% 7.7% +0.80pt
PER 13.4倍 21.4倍 -7.95
PBR 0.82倍 1.27倍 -0.45
配当利回り 2.70% 3.48% -0.78pt
配当性向 36.3% 55.2% -18.84pt
ROA 1.8% 3.5% -1.74pt
売上総利益率 28.7% 31.3% -2.60pt
営業利益率 6.5% 9.1% 8.4% -2.54pt
純利益率 2.6% 5.2% -2.54pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2026年度)

営業CF 2,348億円
投資CF ▲748億円
財務CF ▲1,991億円
設備投資 1,216億円
現金等残高 2,086億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2026 2,348億円 ▲748億円 ▲1,991億円 1,599億円 1,216億円 2,086億円
2025 2,330億円 852億円 ▲3,008億円 3,183億円 1,317億円 2,098億円
2024 ▲513億円 ▲1,122億円 492億円 ▲1,636億円 1,584億円 2,174億円
2023 1,116億円 ▲194億円 ▲1,785億円 922億円 1,411億円 3,058億円
2022 1,717億円 ▲1,154億円 ▲814億円 563億円 1,195億円 3,654億円
2021 3,745億円 ▲1,774億円 ▲400億円 1,971億円 1,127億円 3,609億円
2020 1,060億円 ▲4,997億円 3,735億円 ▲3,937億円 1,163億円 1,806億円
2019 2,081億円 ▲1,808億円 ▲609億円 273億円 1,637億円 2,017億円
2018 2,933億円 ▲1,545億円 ▲943億円 1,387億円 2,319億円
2017 1,858億円 ▲2,057億円 ▲5億円 ▲199億円 1,933億円
2016 2,612億円 ▲537億円 ▲1,780億円 2,075億円 2,156億円
2015 2,609億円 ▲566億円 ▲1,515億円 2,042億円 2,020億円
2014 1,944億円 ▲1,352億円 ▲591億円 592億円 1,323億円
2013 1,716億円 ▲1,658億円 ▲360億円 58億円 1,269億円
2012 1,245億円 ▲1,240億円 21億円 5億円 1,471億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2026年度)

項目 金額 売上比
売上高 23,285億円 100.0%
売上原価 16,602億円 71.3%
売上総利益 6,683億円 28.7%
販管費 5,655億円 24.3%
営業利益 1,517億円 6.5%
純利益 609億円 2.6%

※ 会計基準: IFRS / 有報提出日: 2026-06-22 15:18。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。 経常利益は会計基準により非開示の場合があります。

貸借対照表(2026年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 34,050億円 100.0%
現金等 2,086億円 6.1%
その他資産 31,965億円 93.9%
負債・純資産
総負債 23,964億円 70.4%
有利子負債 11,515億円 33.8%
その他負債 12,449億円 36.6%
純資産 10,086億円 29.6%
自己資本 10,086億円 29.6%
うち利益剰余金 6,554億円 19.2%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2026年度)

従業員数 27,491人 1人当たり売上 85百万円
研究開発費 1,447億円 売上比 6.21%
減価償却費 1,211億円 売上比 5.20%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去15年分)

健全性スコア (2026年度) 63点 ランク B
業種ベンチマーク 改善余地が大きい。優先課題: 利益率低下の要因分析(原価率上昇 vs 販管費増加) 強み 0項目 / 弱み 4項目
直近の評価コメントを見る (2026年度)

信用評価

財務状況は標準的です。大きなリスク要因は見られません

投資評価

PER 13.4倍で割安圏。いくつかの懸念材料あり

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-05-15 決算短信 Q4 23,285億円 1,517億円 609億円 PDF
2026-05-14 13:30 2026年3月期決算短信〔IFRS〕(連結) Q4 23,285億円 -10.7% 1,517億円 -21.4% 609億円 +57.9% 37.2 PDF
2026-02-14 2026年3月期第3四半期決算短信 (686.6 KB) Q3 17,063億円 -10.4% 1,804億円 +24.1% 874億円 +205.7% 53.4 PDF
2025-11-14 2026年3月期第2四半期決算短信 (1.1 MB) Q2 10,954億円 -11.8% 1,037億円 -14.5% 397億円 24.3 PDF
2025-08-14 2026年3月期第1四半期決算短信 (673.5 KB) Q1 5,261億円 -14.0% 255億円 +388.2% ▲45億円 -2.8 PDF
業績概況・今後の見通し(2026-05-14 発表分) 約16,647字

qualitative.htm
【添付資料】
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 ……………………………………………………………………………………3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ………………………………………………………………………3
(4)今後の見通し ………………………………………………………………………………………………4
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 ……………………………………………………4
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………………………………4
3.連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………………5
(1)連結財政状態計算書 ………………………………………………………………………………………5
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ………………………………………………………………7
(3)連結持分変動計算書 ………………………………………………………………………………………9
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………11
(5)連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………………12
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………………12
(セグメント情報) ……………………………………………………………………………………………12
(1株当たり情報) ……………………………………………………………………………………………16
(重要な後発事象) ……………………………………………………………………………………………17
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当連結会計年度の世界経済は、
地政学リスクの高まりや通商政策の不確実性が続くなかでも、各国の財政・金融政策や好調なAI関連投資等により、全体として底堅い成長を維持しました。また、国内経済についても、原油価格の上昇等による物価高の影響を受けつつも所得環境の改善によって個人消費が増加したことに加え、企業による省力化やデジタル関連の堅調な設備投資が内需を下支えし、景気はゆるやかな回復基調が継続しました。
この結果、当連結会計年度の売上収益は、前連結会計年度に比べ2,778億円減少し、2兆3,285億円となりました。損益面では、コア営業利益は2,084億円となり前連結会計年度を上回りましたが、営業利益は1,517億円となり前連結会計年度を下回りました。親会社の所有者に帰属する当期利益は609億円となり、前連結会計年度を上回りました。
当連結会計年度のセグメント別の業績の概況は、次のとおりであります。
なお、セグメント損益は、持分法による投資損益を含む営業損益から非経常的な要因により発生した損益を控除した経常的な収益力を表す損益概念であります。
(アグロ&ライフソリューション)
農薬は国内外で出荷が堅調に推移しました。メチオニン(飼料添加物)は出荷数量が減少しました。この結果、売上収益は前年同期に比べ、210億円減少し5,193億円となった一方、コア営業利益は上記の堅調な国内農薬出荷などに支えられて、前年同期に比べ14億円増加し563億円となりました。
(ICT&モビリティソリューション)
ディスプレイ関連材料は価格競争の激化により売価が下落したことに加え、大型液晶ディスプレイ(LCD)用偏光フィルム事業の抜本的構造改革実施の影響もありました。半導体プロセス材料は市況のゆるやかな回復が継続しており、出荷数量は増加しましたが、固定費の増加がありました。また、円高に伴う輸出手取りの減少や、在外子会社の邦貨換算差の影響もありました。この結果、売上収益は前年同期に比べ、328億円減少し5,742億円となり、コア営業利益は前年同期に比べ、175億円減少し530億円となりました。
(アドバンストメディカルソリューション)
オリゴ核酸の生産が本格化し出荷が増加した一方、医薬品原薬・中間体では製品構成の違いから、売上収益は前年同期に比べ、35億円減少し586億円となり、コア営業利益は前年同期に比べ、11億円減少し28億円となりました。
(エッセンシャル&グリーンマテリアルズ)
持分法適用会社であるラービグ リファイニング アンド ペトロケミカル カンパニー(以下「ペトロ・ラービグ社」という。)の定期修繕に伴う販売子会社の出荷減少に加え、前連結会計年度の事業撤退に伴うアルミニウム等の出荷減少、及び当連結会計年度の事業譲渡に伴う合成樹脂の出荷減少がありました。この結果、売上収益は前年同期に比べ、2,202億円減少し6,788億円となりました。コア営業利益はペトロ・ラービグ社の一部株式売却による売却益に加え、ペトロ・ラービグ社や合成樹脂等の交易条件改善により、前年同期に比べ、729億円改善し144億円となりました。
(住友ファーマ)
日本及びアジアは減収となりましたが、北米において進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」及び過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」の売上が拡大したことに加え、「オルゴビクス」の販売マイルストン収入を計上したこと等により増収となりました。この結果、売上収益は前年同期に比べ、539億円増加し4,519億円となりました。コア営業利益は、増収に加え、事業構造改善効果の発現等により研究開発費を含む販売費及び一般管理費が減少したこと、アジア事業の一部持分を譲渡したことによる利益を計上したことから、前年同期に比べ、731億円増加し1,084億円となりました。なお、再生・細胞医薬のCDMO(製法開発・製造受託)事業は本セグメントに属さないことや当社連結決算処理の影響等により、本セグメントの売上収益及びコア営業利益は、連結子会社である住友ファーマ株式会社の売上収益及びコア営業利益と異なります。
(その他)
上記5セグメント以外に、電力・蒸気の供給、運送・倉庫業務等を行っております。前連結会計年度に放射性診断薬事業等を売却したことにより、売上収益は前年同期に比べ、541億円減少し458億円となりました。コア営業利益は上記放射性診断薬事業等の売却に伴う一過性の利益がなくなったことに加え、当社の連結から除外されたため、前年同期に比べ625億円減少し44億円となりました。
(2)当期の財政状態の概況
当連結会計年度末の資産合計は、売却目的で保有する資産や棚卸資産の減少により前連結会計年度末に比べ347億円減少し3兆4,050億円となりました。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,970億円減少し、2兆1,684億円となりました。有利子負債は、前連結会計年度末に比べ1,347億円減少し、1兆1,515億円となりました。
資本合計(非支配持分を含む)は、その他の資本の構成要素や非支配持分が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1,623億円増加し、1兆2,367億円となりました。
親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末に比べて3.4ポイント増加し、29.6%となりました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益が前連結会計年度を上回った一方で、運転資金の増加等により、前連結会計年度並みの2,348億円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、投資の取得による支出の増加により、前連結会計年度に比べ1,601億円減少し、748億円の支出となりました。
この結果、フリー・キャッシュ・フローは、前連結会計年度の3,183億円の収入に対して、当連結会計年度は1,599億円の収入となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、有利子負債の減少等により1,991億円の支出となりました。また、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の期末残高は、売却目的で保有する資産への振替額も加味すると、前連結会計年度末に比べ12億円減少し、2,086億円となりました。
(4)今後の見通し
2027年3月期の業績の見通しは、為替相場を155.00円/$、ナフサ価格を92,000円/KLと想定し、売上収益は2兆3,600億円、コア営業利益は2,150億円、営業利益は1,770億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は700億円と予想しております。
なお、中東地域における地政学的リスクの高まりに起因する原材料価格高騰やサプライチェーンへの影響については先行き不透明感が高い状況にありますが、現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づき、上記の業績見通しには中東情勢による影響を一定程度織り込んでおります。
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
当社は、剰余金の配当の決定にあたり、株主還元を経営上の最重要課題の一つと考え、各期の業績、配当性向並びに将来の事業展開に必要な内部留保の水準等を総合的に勘案し、安定的な配当を継続することを基本としております。また、当社は中長期的には配当性向30%程度を安定して達成することを目指しております。
内部留保につきましては、重点事業の競争力強化や海外事業の拡充を図るため、設備投資、投融資等に充当し、これにより収益力の向上に努めてまいります。
配当時期につきましては中間及び期末の年2回を基本とし、株主の皆様への利益配当をはじめとした剰余金の配当等を機動的に実施するため、定款により剰余金の配当等の決定機関を取締役会としております。
当期の期末配当につきましては、1株につき7.5円として実施させていただくことといたしました。これにより、中間配当(1株につき6円)を含めました、当期の年間配当は1株につき13.5円となっております。また、次期の配当につきましては、中間配当を1株あたり8円、期末配当を1株あたり8円とし、年間16円(配当性向37.7%)を予定しております。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、資本市場における財務諸表の国際的な比較可能性の向上や会計処理の標準化によるグループ経営管理の向上等を目的として、2018年3月期からIFRSを任意適用しております。
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結財政状態計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2025年3月31日)
当連結会計年度
(2026年3月31日)
資産
流動資産
現金及び現金同等物
209,838
208,589
営業債権及びその他の債権
593,836
608,670
その他の金融資産
45,015
47,551
棚卸資産
625,243
595,471
その他の流動資産
49,993
47,429
小計
1,523,925
1,507,710
売却目的で保有する資産
59,209

流動資産合計
1,583,134
1,507,710
非流動資産
有形固定資産
759,266
770,688
のれん
257,811
275,711
無形資産
239,319
225,334
持分法で会計処理されている
投資
287,977
203,862
その他の金融資産
177,405
301,222
退職給付に係る資産
72,618
52,222
繰延税金資産
34,608
39,227
その他の非流動資産
27,646
29,065
非流動資産合計
1,856,650
1,897,331
資産合計
3,439,784
3,405,041
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2025年3月31日)
当連結会計年度
(2026年3月31日)
負債及び資本
負債
流動負債
社債及び借入金
252,892
241,422
営業債務及びその他の債務
488,132
464,422
その他の金融負債
81,364
63,737
未払法人所得税等
10,627
7,022
引当金
89,711
110,408
その他の流動負債
109,360
114,335
小計
1,032,086
1,001,346
売却目的で保有する資産に
直接関連する負債
6,661

流動負債合計
1,038,747
1,001,346
非流動負債
社債及び借入金
1,033,236
910,033
その他の金融負債
91,157
87,885
退職給付に係る負債
24,841
22,084
引当金
25,974
26,383
繰延税金負債
111,048
78,321
その他の非流動負債
40,366
42,316
非流動負債合計
1,326,622
1,167,022
負債合計
2,365,369
2,168,368
資本
資本金
90,059
90,179
資本剰余金

1,966
利益剰余金
640,611
655,384
自己株式
△8,361
△2,650
その他の資本の構成要素
174,871
263,765
売却目的で保有する資産に関連する
その他の包括利益
3,610

親会社の所有者に帰属する持分
合計
900,790
1,008,644
非支配持分
173,625
228,029
資本合計
1,074,415
1,236,673
負債及び資本合計
3,439,784
3,405,041
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
売上収益
2,606,281
2,328,515
売上原価
△1,880,805
△1,660,247
売上総利益
725,476
668,268
販売費及び一般管理費
△601,074
△565,505
その他の営業収益
97,341
127,776
その他の営業費用
△49,349
△35,524
持分法による投資損益(△は損失)
20,639
△43,271
営業利益
193,033
151,744
金融収益
17,650
28,100
金融費用
△152,590
△63,776
税引前利益
58,093
116,068
法人所得税費用
△15,405
△666
当期利益
42,688
115,402
当期利益の帰属
親会社の所有者
38,591
60,947
非支配持分
4,097
54,455
当期利益
42,688
115,402
1株当たり当期利益
基本的1株当たり当期利益(円)
23.59
37.16
希薄化後1株当たり当期利益(円)
23.58
37.15
連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
当期利益
42,688
115,402
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて
公正価値で測定する資本性金融資産
△32,471
33,752
確定給付制度の再測定
△20,432
△13,673
持分法適用会社における
その他の包括利益に対する持分
1,742
2,552
純損益に振り替えられることのない
項目合計
△51,161
22,631
純損益に振り替えられる可能性のある項目
その他の包括利益を通じて
公正価値で測定する負債性金融資産
△58
58
キャッシュ・フロー・ヘッジ
△180
△370
在外営業活動体の換算差額
△49,682
58,051
持分法適用会社における
その他の包括利益に対する持分
3,771
△7,891
純損益に振り替えられる可能性のある
項目合計
△46,149
49,848
税引後その他の包括利益
△97,310
72,479
当期包括利益
△54,622
187,881
当期包括利益の帰属
親会社の所有者
△53,967
119,702
非支配持分
△655
68,179
当期包括利益
△54,622
187,881
(3)連結持分変動計算書
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
資本
剰余金
利益
剰余金
自己
株式
その他の資本の構成要素
その他の
包括利益を
通じて
公正価値で
測定する
金融資産
確定給付
制度の
再測定
2024年4月1日
89,938
237
578,175
△8,355
83,448

当期利益


38,591



その他の包括利益




△25,304
△22,303
当期包括利益合計


38,591

△25,304
△22,303
新株の発行
120
120




自己株式の取得



△6


自己株式の処分

△0

0


配当金


△9,818



新規連結による変動額






子会社の支配喪失に伴う変動


115



非支配持分との取引

△1,413




その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替


34,604

△56,907
22,303
その他の増減額






売却目的で保有する資産に関連するその他の包括利益への振替




△51

その他資本剰余金の負の残高の振替

1,056
△1,056



所有者との取引額等合計
120
△237
23,845
△6
△56,958
22,303
2025年3月31日
90,059

640,611
△8,361
1,186

親会社の所有者に帰属する持分
非支配
持分
資本
合計
その他の資本の構成要素
売却目的で
保有する
資産に
関連する
その他の
包括利益
親会社の
所有者に
帰属する
持分合計
キャッシュ
・フロー・
ヘッジ
在外営業
活動体の
換算差額
合計
2024年4月1日
319
220,266
304,033
1,725
965,753
198,613
1,164,366
当期利益




38,591
4,097
42,688
その他の包括利益
△232
△40,803
△88,642
△3,916
△92,558
△4,752
△97,310
当期包括利益合計
△232
△40,803
△88,642
△3,916
△53,967
△655
△54,622
新株の発行




240

240
自己株式の取得




△6

△6
自己株式の処分




0

0
配当金




△9,818
△11,695
△21,513
新規連結による変動額





△154
△154
子会社の支配喪失に伴う変動



△115

△7,869
△7,869
非支配持分との取引




△1,413
△4,615
△6,028
その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替


△34,604




その他の増減額







売却目的で保有する資産に関連するその他の包括利益への振替

△5,865
△5,916
5,916



その他資本剰余金の負の残高の振替







所有者との取引額等合計

△5,865
△40,520
5,801
△10,996
△24,333
△35,329
2025年3月31日
87
173,598
174,871
3,610
900,790
173,625
1,074,415
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
資本
剰余金
利益
剰余金
自己
株式
その他の資本の構成要素
その他の
包括利益を
通じて
公正価値で
測定する
金融資産
確定給付
制度の
再測定
2025年4月1日
90,059

640,611
△8,361
1,186

当期利益


60,947



その他の包括利益




31,356
△15,635
当期包括利益合計


60,947

31,356
△15,635
新株の発行
120
120




自己株式の取得



△6


自己株式の処分

△1

0


配当金


△19,645



新規連結による変動額






子会社の支配喪失に伴う変動


1,789

△1,611
△221
非支配持分との取引

1,915

5,717


その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替


△28,318

12,462
15,856
その他の増減額

△68




売却目的で保有する資産に関連するその他の包括利益への振替






その他資本剰余金の負の残高の振替






所有者との取引額等合計
120
1,966
△46,174
5,711
10,851
15,635
2026年3月31日
90,179
1,966
655,384
△2,650
43,393

親会社の所有者に帰属する持分
非支配
持分
資本
合計
その他の資本の構成要素
売却目的で
保有する
資産に
関連する
その他の
包括利益
親会社の
所有者に
帰属する
持分合計
キャッシュ
・フロー・
ヘッジ
在外営業
活動体の
換算差額
合計
2025年4月1日
87
173,598
174,871
3,610
900,790
173,625
1,074,415
当期利益




60,947
54,455
115,402
その他の包括利益
△301
61,917
77,337
△18,582
58,755
13,724
72,479
当期包括利益合計
△301
61,917
77,337
△18,582
119,702
68,179
187,881
新株の発行




240

240
自己株式の取得




△6

△6
自己株式の処分




△0

△0
配当金




△19,645
△1,660
△21,305
新規連結による変動額







子会社の支配喪失に伴う変動


△1,832
43

△3,176
△3,176
非支配持分との取引




7,631
△8,939
△1,308
その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替


28,318




その他の増減額




△68

△68
売却目的で保有する資産に関連するその他の包括利益への振替

△14,929
△14,929
14,929



その他資本剰余金の負の残高の振替







所有者との取引額等合計

△14,929
11,557
14,972
△11,848
△13,775
△25,623
2026年3月31日
△214
220,586
263,765

1,008,644
228,029
1,236,673
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前利益
58,093
116,068
減価償却費及び償却費
131,597
121,069
事業譲渡益等
△56,653
△96,559
減損損失
26,312
34,607
持分法による投資損益(△は益)
△20,639
43,271
受取利息及び受取配当金
△15,831
△11,728
支払利息
28,704
33,454
事業構造改善費用
23,583
26,627
条件付対価に係る公正価値変動
△2,427
△1,153
固定資産売却損益(△は益)
△14,339
△1,207
営業債権の増減額(△は増加)
△21,964
△3,624
棚卸資産の増減額(△は増加)
56,532
38,564
営業債務の増減額(△は減少)
△6,113
△71,947
前受収益の増減額(△は減少)
△23,064
△9,235
引当金の増減額(△は減少)
△326
8,897
その他
110,069
53,093
小計
273,534
280,197
利息及び配当金の受取額
20,659
15,873
利息の支払額
△27,478
△29,833
法人所得税の支払額
△10,090
△27,379
事業構造改善費用の支払額
△23,598
△4,099
営業活動によるキャッシュ・フロー
233,027
234,759
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の純増減額(△は増加)
△6,968
△2,963
有価証券の純増減額(△は増加)
2,910
△9,875
固定資産の取得による支出
△130,465
△121,566
固定資産の売却による収入
16,816
4,243
子会社の取得による収支(△は支出)
△196
△6,985
投資の取得による支出
△4,117
△115,409
投資の売却及び償還による収入
179,970
121,426
子会社の売却による収入
39,671
55,731
子会社の売却による支出
△11,614
△20
その他
△778
597
投資活動によるキャッシュ・フロー
85,229
△74,821
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少)
△226,165
5,996
コマーシャル・ペーパーの純増減額
(△は減少)
△37,000
△40,423
長期借入れによる収入
153,978
37,570
長期借入金の返済による支出
△132,253
△155,889
社債の発行による収入
99,161

社債の償還による支出
△120,000

リース負債の返済による支出
△19,201
△20,643
セール・アンド・リースバックによる収入
6,700

配当金の支払額
△9,866
△19,680
非支配持分への配当金の支払額
△11,698
△1,662
非支配持分からの子会社持分取得による支出
△5,330
△2,245
その他
896
△2,092
財務活動によるキャッシュ・フロー
△300,778
△199,068
現金及び現金同等物に係る換算差額
△6,823
15,657
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
10,655
△23,473
現金及び現金同等物の期首残高
217,449
209,838
売却目的で保有する資産への振替に伴う
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
△18,266
22,224
現金及び現金同等物の期末残高
209,838
208,589
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報)
1 報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、当社の取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは、取り扱う製品・サービス別に事業を区分し、生産・販売・研究を一体的に運営する事業部門制を採用しております。各事業部門は、取り扱う製品・サービスについて国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
したがって、当社グループは、主に事業部門を基礎とした製品・サービス別のセグメントから構成されており、「アグロ&ライフソリューション」、「ICT&モビリティソリューション」、「アドバンストメディカルソリューション」、「エッセンシャル&グリーンマテリアルズ」、「住友ファーマ」の5つを報告セグメントとしております。
各報告セグメントに属する主要な製品・サービスの種類は、下表のとおりであります。
報告セグメント
主要な製品・サービス
アグロ&
ライフソリューション
農薬、肥料、農業資材、家庭用・防疫用殺虫剤、熱帯感染症対策資材、飼料添加物等
ICT&
モビリティソリューション
光学製品、半導体プロセス材料、化合物半導体材料、タッチセンサーパネル、
高純度アルミニウム・アルミナ、化成品、添加剤、エンジニアリングプラスチックス、
電池部材等
アドバンスト
メディカルソリューション
高度化低分子医薬分野、医療用オリゴ核酸分野、
再生・細胞医薬分野のCDMO(製法開発、製造受託)事業等
エッセンシャル&
グリーンマテリアルズ
合成樹脂、合成繊維原料、各種工業薬品、メタアクリル、合成樹脂加工製品、
普通アルミナ、合成ゴム等
住友ファーマ
低分子医薬品
2 報告セグメントの情報
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表」において採用している会計処理の方法と概ね同一であります。報告セグメントの損益は、営業損益から非経常的な要因により発生した損益を除いて算出したコア営業損益で表示しております。
セグメント間の内部売上収益は市場実勢価格に基づいております。
前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
その他
(注2)
調整額
(注3)
連結
財務諸表
計上額
アグロ&
ライフ
ソリューション
ICT&
モビリティ
ソリューション
アドバンスト
メディカル
ソリューション
エッセンシャル&グリーン
マテリアルズ
住友ファーマ

売上収益
外部顧客への
売上収益
540,221
606,995
62,145
899,029
398,001
2,506,391
99,890

2,606,281
セグメント間の
内部売上収益
1,114
3,258
10,388
4,874
529
20,163
65,195
△85,358


541,335
610,253
72,533
903,903
398,530
2,526,554
165,085
△85,358
2,606,281
セグメント利益
又は損失(△)
(コア営業損益)
(注1)
54,978
70,555
3,966
△58,471
35,337
106,365
66,855
△32,701
140,519
セグメント資産
771,293
635,736
125,339
791,922
728,688
3,052,978
284,587
102,219
3,439,784
その他の項目
減価償却費及び
償却費
21,046
34,154
7,701
22,764
24,862
110,527
9,763
11,307
131,597
持分法による
投資損益
(△は損失)
322
3

13,191
△355
13,161
6,383
1,095
20,639
減損損失
6,066
2,724
7,895
2,802
5,463
24,950
1,340
22
26,312
減損損失の戻入




274
274


274
持分法で会計
処理されている投資
8,765
507

233,959

243,231
45,699
△953
287,977
資本的支出
20,102
49,230
12,998
26,300
11,453
120,083
4,398
7,244
131,725
(注) 1 「その他」のセグメント利益(コア営業利益)66,855百万円は、事業譲渡益48,879百万円を含んでおります。
2 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、放射性診断薬、電力・蒸気の供給、化学産業設備の設計・工事監督、運送・倉庫業務等を含んでおります。
3 調整額は以下のとおりであります。
(1) セグメント利益又は損失の調整額△32,701百万円には、セグメント間取引消去2,324百万円、各報告セグメントに配分していない全社費用△35,025百万円が含まれております。全社費用は、主に特定の報告セグメントに帰属させて管理していない全社共通研究費等であります。
(2) セグメント資産の調整額102,219百万円には、セグメント間の債権及び資産の消去△96,460百万円、各報告セグメントに配分していない全社資産198,679百万円が含まれております。全社資産は、主に当社の余資運用資金(現金及び現金同等物等)、長期投資資金(株式及び出資金)及び全社共通研究に係る資産等であります。
(3) 減価償却費及び償却費の調整額11,307百万円は、主に各報告セグメントに配分していない全社共通研究に係る資産の減価償却費及び償却費であります。
(4) 持分法で会計処理されている投資の調整額△953百万円は、セグメント間取引消去によるものであります。
(5) 資本的支出の調整額7,244百万円は、主に各報告セグメントに配分していない全社共通研究に係る資本的支出であります。
当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
その他
(注3)
調整額
(注4)
連結
財務諸表
計上額
アグロ&
ライフ
ソリューション
ICT&
モビリティ
ソリューション
アドバンスト
メディカル
ソリューション
エッセンシャル&グリーン
マテリアルズ
住友ファーマ

売上収益
外部顧客への
売上収益
519,256
574,162
58,601
678,800
451,933
2,282,752
45,763

2,328,515
セグメント間の
内部売上収益
1,094
968
13,812
4,576
1,361
21,811
49,001
△70,812


520,350
575,130
72,413
683,376
453,294
2,304,563
94,764
△70,812
2,328,515
セグメント利益
又は損失(△)
(コア営業損益)
(注1、2)
56,334
53,041
2,818
14,446
108,444
235,083
4,394
△31,101
208,376
セグメント資産
819,631
722,571
125,225
639,853
785,884
3,093,164
231,026
80,851
3,405,041
その他の項目
減価償却費及び
償却費
21,152
33,735
7,844
19,217
20,771
102,719
7,045
11,305
121,069
持分法による
投資損益
(△は損失)
350


△49,544
4,821
△44,373
1,192
△90
△43,271
減損損失
1,274
2,830
3,766
23,016
2,073
32,959

1,648
34,607
減損損失の戻入




1,086
1,086


1,086
持分法で会計
処理されている投資
9,031
569

116,065
29,311
154,976
49,929
△1,043
203,862
資本的支出
15,846
52,970
9,575
18,176
8,115
104,682
7,261
9,617
121,560
(注) 1 「エッセンシャル&グリーンマテリアルズ」のセグメント利益(コア営業利益)14,446百万円は、事業譲渡に関連する利益55,807百万円を含んでおります。
2 「住友ファーマ」のセグメント利益(コア営業利益)108,444百万円は、事業譲渡に関連する利益50,024百万円を含んでおります。
3 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、電力・蒸気の供給、運送・倉庫業務等を含んでおります。
4 調整額は以下のとおりであります。
(1) セグメント利益又は損失の調整額△31,101百万円には、セグメント間取引消去586百万円、各報告セグメントに配分していない全社費用△31,687百万円が含まれております。全社費用は、主に特定の報告セグメントに帰属させて管理していない全社共通研究費等であります。
(2) セグメント資産の調整額80,851百万円には、セグメント間の債権及び資産の消去△135,817百万円、各報告セグメントに配分していない全社資産216,668百万円が含まれております。全社資産は、主に当社の余資運用資金(現金及び現金同等物等)、長期投資資金(株式及び出資金)及び全社共通研究に係る資産等であります。
(3) 減価償却費及び償却費の調整額11,305百万円は、主に各報告セグメントに配分していない全社共通研究に係る資産の減価償却費及び償却費であります。
(4) 持分法で会計処理されている投資の調整額△1,043百万円は、主にセグメント間取引消去によるものであります。
(5) 資本的支出の調整額9,617百万円は、主に各報告セグメントに配分していない全社共通研究に係る資本的支出であります。
セグメント損益から税引前損益への調整は、以下のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
セグメント利益
140,519
208,376
減損損失
△26,312
△34,607
事業構造改善費用
△23,583
△26,627
固定資産売却益
14,339
1,207
持分法による投資損益(非経常要因)
83,569

残存持分の公正価値測定による評価損益
9,449

その他
△4,948
3,395
営業利益
193,033
151,744
金融収益
17,650
28,100
金融費用
△152,590
△63,776
税引前利益
58,093
116,068
(注)営業損益に含まれる持分法による投資損益の内訳は、以下のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
持分法による投資損益(△は損失)
20,639
△43,271
うち、経常的な要因により発生した損益
△62,930
△43,271
うち、非経常的な要因により発生した損益
83,569

(1株当たり情報)
1 基本的1株当たり当期利益の算定上の基礎
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
親会社の所有者に帰属する当期利益 (百万円)
38,591
60,947
親会社の普通株主に帰属しない金額 (百万円)


基本的1株当たり当期利益の計算に
使用する当期利益 (百万円)
38,591
60,947
期中平均普通株式数 (千株)
1,635,928
1,640,185
基本的1株当たり当期利益 (円)
23.59
37.16
2 希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
基本的1株当たり当期利益の計算に
使用する当期利益 (百万円)
38,591
60,947
親会社の
希薄化性潜在的普通株式による調整額 (百万円)


希薄化後1株当たり当期利益の計算に
使用する当期利益 (百万円)
38,591
60,947
期中平均普通株式数(千株)
1,635,928
1,640,185
譲渡制限付株式報酬制度(千株)
587
539
希薄化後の期中平均普通株式数(千株)
1,636,515
1,640,724
希薄化後1株当たり当期利益(円)
23.58
37.15
逆希薄化効果を有するため、希薄化後1株当たり
当期利益の算定に含めなかった株式の概要


(重要な後発事象)
(当社子会社における新株式発行及び株式売出し)
当社の連結子会社である住友ファーマ株式会社(以下「住友ファーマ」という。)は、2026年4月8日、同社の取締役会において、新株式発行及び株式売出しに関して決議いたしました。また、2026年4月20日に発行価格及び売出価格等を下記のとおり決定しております。なお、公募による新株式発行は2026年4月24日に払込が完了し、住友ファーマの資本金及び資本準備金(資本剰余金)の額が増加しております。
なお、本公募増資等により、住友ファーマは最大5,900万株の新株式発行を行いますが、住友ファーマが当社の連結子会社である点に変更は生じません。
1.公募による新株式発行(国内一般募集・海外募集)
(1)発行した株式の種類及び数      普通株式 51,304,400株
(2)発行価格              1株につき1,990円
(3)発行価格の総額           102,096百万円
(4)払込金額              1株につき1,907.08円
(5)払込金額の総額           97,842百万円
(6)増加した資本金及び         増加した資本金の額 48,921百万円
資本準備金(資本剰余金)の額    増加した資本準備金(資本剰余金)の額 48,921百万円
(7)払込期日              2026年4月24日
2.当社子会社株式の売出し(オーバーアロットメントによる売出し)
(1)売出株式の種類及び数        普通株式 7,695,600株
(2)売出価格              1株につき1,990円
(3)売出価格の総額           15,314百万円
(4)受渡期日              2026年4月27日
3.第三者割当による新株式発行(オーバーアロットメントによる売出しに関連して行う第三者割当増資)
(1)発行する株式の種類及び数(上限)  普通株式 7,695,600株
(2)払込金額              1株につき1,907.08円
(3)払込金額の総額(上限)       14,676百万円
(4)増加する資本金及び         増加する資本金の額 7,338百万円
資本準備金(資本剰余金)の額(上限)増加する資本準備金(資本剰余金)の額 7,338百万円
(5)払込期日              2026年5月26日
(6)割当先               SMBC日興証券株式会社
4.資金の使途
国内一般募集、海外募集及び第三者割当増資による手取概算額合計上限111,566百万円について、2029年3月末までに30,000百万円をがん領域の研究開発資金に、10,000百万円を神経変性疾患及び感染症領域への研究開発資金に、10,000百万円を再生・細胞医薬事業の成長を目的とした投融資資金に、10,000百万円を生産及び研究開発の設備投資資金、ITシステム投資資金並びに提携及びライセンス契約に係る戦略投資資金に、残額を有利子負債の返済資金に充当する予定であります。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・インベストメント・マネジメント (オーストラリア)リミテッド(BlackRock Investment Management (Australia) Limited) 0.26%
計 8.90%
430万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック(ネザーランド)BV(BlackRock (Netherlands) BV) 0.19%
計 8.90%
313万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・ファンド・マネジャーズ・リミテッド(BlackRock Fund Managers Limited) 0.14%
計 8.90%
226万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・アセット・マネジメント・カナダ・リミテッド(BlackRock Asset Management Canada Limited) 0.31%
計 8.90%
516万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・アセット・マネジメント・アイルランド・リミテッド(BlackRock Asset Management Ireland Limited) 0.28%
計 8.90%
463万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・アドバイザーズ(UK)リミテッド(BlackRock Advisors (UK) Limited) 0.18%
計 8.90%
301万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ(BlackRock Fund Advisors) 1.20%
計 8.90%
1,987万株 純投資(投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・インスティテューショナル・トラスト・カンパニー、エヌ.エイ.(BlackRock Institutional Trust Company, N.A.) 2.30%
計 8.90%
3,820万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・インベストメント・マネジメント(ユーケー)リミテッド(BlackRock Investment Management (UK) Limited) 0.81%
計 8.90%
1,345万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 (同左) 2.01%
計 8.90%
3,340万株 純投資(投資一任契約に基づく顧客の資産運用および投資信託約款に基づく資産運用目的… 変更

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2026 23,285億円 1,517億円 609億円 34,050億円 10,086億円 37.2 13.5
2025 26,063億円 1,930億円 386億円 34,398億円 9,008億円 23.6 9.0
2024 24,469億円 ▲4,888億円 ▲3,118億円 39,348億円 9,658億円 -190.7 9.0
2023 28,953億円 ▲310億円 41,655億円 11,712億円 18.0
2022 27,653億円 2,150億円 1,621億円 43,082億円 12,181億円 99.2 24.0
2021 22,870億円 1,371億円 460億円 39,903億円 10,192億円 28.2 15.0
2020 22,258億円 1,375億円 309億円 36,541億円 9,240億円 18.9 17.0
2019 23,186億円 1,830億円 1,180億円 31,716億円 9,987億円 72.2 22.0
2018 21,905億円 2,509億円 1,338億円 30,687億円 9,271億円 81.8 22.0
2017 19,391億円 1,343億円 765億円 28,782億円 8,126億円 46.8 14.0
2016 21,018億円 1,644億円 815億円 26,757億円 7,469億円 49.8 14.0
2015 23,767億円 1,273億円 522億円 28,804億円 11,182億円 31.9 9.0
2014 22,438億円 370億円 27,885億円 9,345億円 22.6 9.0
2013 19,525億円 ▲511億円 24,721億円 7,475億円 -31.3 6.0
2012 19,479億円 56億円 23,370億円 7,209億円 3.4 9.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2026 / 約2,753字
2 【沿革】当社は1913年9月、住友総本店が現在の愛媛県新居浜市に肥料製造所を開設したのを事業の始めとし、1925年6月、株式会社住友肥料製造所として独立しました。創業以来の主な推移を、年次別に示せば次のとおりであります。年次沿革1925年6月株式会社住友肥料製造所として独立新発足(現在の愛媛工場)1934年2月商号を住友化学工業株式会社に改称1944年7月日本染料製造株式会社を合併して、染料、医薬品部門に進出(現在の大阪・大分工場、2023年3月に染料事業から撤退)1946年2月日新化学工業株式会社に商号変更1949年5月東京・大阪両証券取引所に株式上場1949年12月旧住友アルミニウム製錬株式会社(1934年6月設立、1949年8月解散)から全設備を譲り受け、アルミナからアルミニウムまでの一貫生産を開始1952年8月住友化学工業株式会社に商号復帰1958年5月愛媛工場においてエチレン及び誘導品の生産を開始し、石油化学部門へ進出1965年11月中央研究所(高槻)を設置(2003年3月閉鎖)1965年11月住友千葉化学工業株式会社を設立、石油化学コンビナートを整備(1975年1月同社を合併、現在の千葉工場)1971年7月宝塚総合研究所(現在のアグロ&ライフソリューション研究所)を設置し、医薬品、農薬部門の研究体制を強化1976年7月住友アルミニウム製錬株式会社を設立(1976年11月同社にアルミニウム事業を譲渡、なお、1986年12月同社解散)1978年1月三沢工場の操業開始により、ピレスロイド系家庭用殺虫剤の生産体制を強化1982年2月当社が中心になり進めた日本とインドネシアの経済協力事業である「インドネシア・アサハン・アルミニウム」操業開始(2013年12月、インドネシア政府に株式譲渡)1983年1月愛媛工場のエチレンプラント及び誘導品設備の一部を休止し、千葉工場へ生産集中1984年2月医薬品事業を独立した専業体制で運営するため稲畑産業株式会社との間で住友製薬株式会社を設立(1984年10月同社に医薬品事業を譲渡、同社営業開始)1984年3月当社が中心になり進めた日本とシンガポールの経済協力事業である「シンガポール石油化学コンビナート(ペトロケミカル コーポレーション オブ シンガポール(プライベート)リミテッド(現在のPCS(プライベート)リミテッド)及びザ ポリオレフィン カンパニー(シンガポール)プライベート リミテッドほか)」操業開始(1997年4月、第2期増強設備操業開始)1988年4月米国における農薬の開発・販売を目的に米国シェブロン・ケミカル社との間でベーラントU.S.A. コーポレーション(現在のベーラントU.S.A. LLC)を設立(1991年9月同社を完全子会社化)1988年6月生物環境科学研究所(現在の先進基盤技術研究所に統合)を宝塚総合研究所(現在のアグロ&ライフソリューション研究所)から分離し、農薬等の安全性評価の研究体制を強化1989年3月筑波研究所(現在の先進基盤技術研究所に統合)を設置し、新素材の研究体制を強化1994年4月基礎化学、石油化学、精密化学及び農業化学の4事業部門ごとに、生産、販売、研究を一元化した組織に再編成1998年12月当社が中心になり進めたシンガポールでの「アクリル酸・MMAプロジェクト(現在のスミトモ ケミカル アジア プライベート リミテッドほか)」操業開始2000年1月ベーラント バイオサイエンス コーポレーション(現在のスミトモ バイオラショナル カンパニー LLC)を設立(1999年12月)し、米国アボット ラボラトリーズ社から生物農薬関連事業を買収2001年5月フランスのアベンティス社(現在のサノフィ社)から家庭用殺虫剤関連事業を買収2001年10月情報電子関連事業を一層強化、育成するため、情報電子化学部門を新設2002年11月住化武田農薬株式会社が、武田薬品工業株式会社から農薬関連事業を譲り受け、営業を開始2003年3月韓国の東友STI株式会社(現在の東友ファインケム株式会社)で液晶ディスプレイ用カラーフィルター大型生産設備の操業開始2004年10月商号を住友化学株式会社に、本店所在地を東京都中央区新川二丁目27番1号に変更2005年10月住友製薬株式会社と大日本製薬株式会社が合併し、大日本住友製薬株式会社(現在の住友ファーマ株式会社)が発足2007年11月住化武田農薬株式会社を吸収合併2009年4月当社とサウジ・アラムコ社が共同で建設したラービグ(サウジアラビア)における石油精製・石油化学統合コンプレックスの基幹プラントであるエタンクラッカーが操業開始 年次沿革2009年10月大日本住友製薬株式会社(現在の住友ファーマ株式会社)が米国セプラコール インコーポレーテッド(現在のスミトモ ファーマ アメリカ インコーポレーテッド)を買収2011年4月精密化学部門を廃止・再編、農業化学部門を健康・農業関連事業部門へ改称2015年4月基礎化学部門、石油化学部門を再編、石油化学部門とエネルギー・機能材料部門へ改組2018年1月バイオサイエンス研究所(現在の先進基盤技術研究所に統合)を設置し、同研究所に大日本住友製薬株式会社(現在の住友ファーマ株式会社)のゲノム科学研究所の研究機能を移管2019年12月大日本住友製薬株式会社(現在の住友ファーマ株式会社)が欧州ロイバント社と戦略的提携2020年4月豪州大手農薬会社ニューファーム社の南米グループ会社4社を買収2021年11月東京本社を東京都中央区新川二丁目27番1号から東京都中央区日本橋二丁目7番1号に移転2022年4月石油化学部門をエッセンシャルケミカルズ部門へ改称2022年4月大日本住友製薬株式会社が住友ファーマ株式会社に商号変更2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行2022年10月株式会社サイオクスを吸収合併し、茨城工場を設置2024年10月エッセンシャルケミカルズ部門、エネルギー・機能材料部門、情報電子化学部門、健康・農業関連事業部門、医薬品部門を再編、アグロ&ライフソリューション部門、ICT&モビリティソリューション部門、アドバンストメディカルソリューション部門、エッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門へ改組2025年2月再生・細胞医薬事業の研究開発を手掛ける株式会社RACTHERA(ラクセラ)(住友ファーマ株式会社100%子会社)に出資2025年6月監査等委員会設置会社へ移行2026年1月株式会社田中化学研究所を株式交換により完全子会社化
配当政策 FY2026 / 約428字
3 【配当政策】当社は、剰余金の配当の決定にあたり、株主還元を経営上の最重要課題の一つと考え、各期の業績、配当性向並びに将来の事業展開に必要な内部留保の水準等を総合的に勘案し、安定的な配当を継続することを基本としております。また、当社は中長期的には配当性向30%程度を安定して達成することを目指しております。内部留保につきましては、重点事業の競争力強化や海外事業の拡充を図るため、設備投資、投融資等に充当し、これにより収益力の向上に努めてまいります。配当時期につきましては中間及び期末の年2回を基本とし、株主の皆様への利益配当をはじめとした剰余金の配当等を機動的に実施するため、定款により剰余金の配当等の決定機関を取締役会としております。 (注) 基準日が当事業年度に属する取締役会決議による剰余金の配当は、以下のとおりであります。決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2025年11月4日9,82462026年5月14日12,3867.5
監査の状況 FY2026 / 約7,079字
(3) 【監査の状況】当社は2025年6月20日開催の第144期定時株主総会において、監査等委員会設置会社への移行を内容とする定款の一部変更が決議されたことにより、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行いたしました。以下の各項においては、原則として、監査等委員会設置会社に移行後の2025年6月20日以降の「監査の状況」について記載しております。 ①監査等委員会監査の状況[監査等委員会監査の組織及び人員]有価証券報告書提出日現在、当社の監査等委員会は、監査等委員である取締役5名で構成されており、このうち過半数の3名が独立性を有する社外取締役であります。監査等委員会では、その長として大野顕司氏を監査等委員会委員長に選定しております。監査等委員である取締役は、それぞれ以下の知識や経験を有しております。氏 名区 分内 容大野 顕司常勤監査等委員である取締役監査等委員会委員長長年にわたり当社の法務・コンプライアンス管理業務に従事し同分野の深い知識と経験を有しており、これに加えてガバナンス、内部統制システム等の担当執行役員としての幅広い経験野崎 邦夫常勤監査等委員である取締役長年にわたり当社の経理・財務部門の経験を有しており、企業会計審議会の委員を務める等、財務及び会計に関する相当程度の知見加藤 義孝監査等委員である社外取締役長年にわたる公認会計士としての専門的な知識と豊富な経験に基づく、財務及び会計に関する相当程度の知見米田 道生監査等委員である社外取締役長年にわたる我が国の金融や証券市場の管理に従事してきたことによる産業・社会等に関する豊富な経験と幅広い見識神村 昌通監査等委員である社外取締役長年にわたる検察官あるいは弁護士としての豊富な専門的知識と経験 当社では、監査等委員会監査の実効性の確保に関する取り組みの一環で、監査等委員の職務を補佐するため、業務執行部門から独立した組織として監査等委員会室を設置し、同室の体制強化を図るため、従来からのスタッフ2名に、新たに部長級スタッフ2名を加えて合計4名の専任スタッフを配置しております。加えて、監査等委員会室には、内部統制部門(内部統制・監査部、レスポンシブルケア部、コンプライアンス委員会事務局)のスタッフ3名を兼務させることにより、当該部門との連携強化を図っております。 [監査等委員会の活動状況]監査等委員会は、原則として毎月1回開催するほか、必要に応じて臨時に開催しております。当事業年度における監査等委員会は11回開催され、各監査等委員の出席状況は以下のとおりであります。氏 名出席回数大野 顕司11/11回 (出席率100%)野崎 邦夫11/11回 (出席率100%)加藤 義孝11/11回 (出席率100%)米田 道生11/11回 (出席率100%)神村 昌通11/11回 (出席率100%) なお、監査等委員会設置会社への移行前(2025年4月から第144期定時株主総会終結時まで)の監査役会の開催状況は以下のとおりであります。氏 名出席回数野崎 邦夫4/4回 (出席率100%)西  広信4/4回 (出席率100%)麻生 光洋4/4回 (出席率100%)加藤 義孝4/4回 (出席率100%)米田 道生4/4回 (出席率100%) 監査等委員会における主な決議・協議事項及び報告事項は以下のとおりであります。事 項主な内容決議・協議事項監査計画(重点監査項目を含む)、監査報告書、会計監査人の再任、会計監査人の報酬同意、取締役(監査等委員である取締役を除く)の指名及び報酬に関する意見陳述、内部監査部署の監査計画、会計監査人の非保証業務の事前了解、監査等委員会活動の振り返り 等報告事項内部監査部署からの内部監査の状況報告、コンプライアンス状況報告、会計監査人からの監査計画・監査結果の報告、常勤監査等委員の活動状況報告(出席した重要会議の状況、経営幹部との面談状況、往査・ヒアリングの実施状況、内部統制部門との連携の状況 等)、役員指名委員会及び役員報酬委員会における検討内容の報告 等 また、監査等委員会は、経営上の諸課題を認識し、取締役会の監督機能及び取締役等の業務執行を適法性・妥当性の観点から確認することをもって、良質な企業統治体制の確立及び経営管理の改善・向上に資する監査活動を行うという基本方針のもと、当事業年度の監査計画を定め監査活動を進めました。期末の監査等委員会では、監査等委員会の実効性を高めるべく、当期の監査等委員会活動の実績について振り返り、評価を行っており、翌期の監査計画の作成に活用しております。当期の具体監査項目は以下のとおりであります。項 目内  容経常監査項目1.取締役等の業務執行プロセス(特にリスク管理、コンプライアンス遵守、資産の  保全を含む)における適法性・妥当性の確認2.取締役会の監督機能の履行状況についての適法性・妥当性の確認3.内部統制システムの構築・運用状況についての適法性・妥当性の確認4.事業報告、計算書類、及びそれらの附属明細書についての適法性・妥当性の確認5.会計監査人の監査の方法及び監査の結果が相当であるかの確認重点監査項目1.中期経営計画の進捗(「飛躍」に向けての取り組み)  (1)人材確保・育成  (2)DXによる価値創造2.安全文化の深化 [監査等委員会の主な活動]監査等委員の主な活動は以下のとおりであります。主な活動内容常勤社外取締役会及び監査等委員会への出席(注1)○○重要会議への出席(役員連絡会、経営会議、事業部門懇談会、全社生産部門報告会、投資審議会、コンプライアンス委員会、内部統制委員会、内部監査連絡会、レスポンシブル・ケア委員会、リスク・クライシスマネジメント委員会、サステナビリティ推進委員会、グループ社長会、独禁法遵守・贈収賄防止委員会、人権尊重推進委員会、価格審議委員会 等)○△(注2)役員指名委員会及び役員報酬委員会への出席-○会長及び社長との経営懇談会○○業務執行取締役、執行役員及び理事との面談○-事業所(工場・研究所)及び国内外のグループ会社への往査○△(注3)本社部門部長、事業部門事業部長・部長へのヒアリング○-グループ会社常勤監査役・監査等委員との意見交換○-会計監査人、内部統制・監査部との情報共有会(三様監査ミーティング)○○ (注)1 監査等委員会は、定期的にまた必要に応じて適宜、取締役会に対して、監査等委員会の活動状況及び監査状況について報告を行っております。2 社外監査等委員は、サステナビリティ推進委員会にオブザーバーとして参加しております。3 社外監査等委員は、事業所3ヵ所、国内グループ会社2社、海外グループ会社7社の往査に参加して  おります。 [内部統制部門との連携]監査等委員会は、内部統制部門(内部統制・監査部、レスポンシブルケア部及びコンプライアンス委員会事務局)と、以下の取組みを通じて連携強化を図っております。○内部監査部署の監査方針及び実施計画の承認 内部監査部署(内部統制・監査部及びレスポンシブルケア部)の監査方針及び実施計画は、監査等委員会で承認を得ております。○内部統制部門に係る社内委員会への出席 常勤監査等委員は、内部統制委員会、内部監査連絡会、レスポンシブル・ケア委員会及びコンプライアンス委員会にオブザーバーとして出席し意見を表明するとともに、その内容は監査等委員会において内部統制部門の各部署から報告を受け、必要に応じて意見を述べております。 ○内部統制部門との情報交換の実施 常勤監査等委員は、内部統制部門の各部署との間で、それぞれ定例の情報交換会を毎月1回開催しており、その中で内部統制・監査部からはJ-SOXの進捗状況や直近の内部監査の状況等に関する報告を、レスポンシブルケア部からは直近のレスポンシブルケア監査の結果等に関する報告を、コンプライアンス委員会事務局からは直近のコンプライアンス懸念案件等に関する報告を受けるとともに、それぞれの部署との意見交換を行っております。なお、コンプライアンス委員会事務局からは必要に応じてコンプライアンスに係る最新の情報を入手しております。これら情報交換会等によって内部統制部門の各部署から得られた内容は、監査等委員会で情報共有しております。○スピークアップ事案への対応監査等委員会は、スピークアップ事案について定期的に報告を受けております。また、重要なコンプライアンス事案については、都度、常勤監査等委員が報告を受けるとともに、監査等委員会でも改めて報告を受けております。 [会計監査人との連携]会計監査人とは、期首において監査計画の協議を行い、期中・期末において監査結果の報告の受領、意見交換を行って、監査の方法及びその結果についての相当性の判断を行っております。また、会計監査人、内部統制・監査部及び監査等委員との間で年に3回実施している三様監査ミーティング等、監査等委員が必要とする情報の適切な提供を受け、監査を実施しております。加えて、金融商品取引法上の会計監査人の監査報告に記載が義務付けられている「監査上の主要な検討事項(Key Audit Matters)」の選定の検討過程について、監査等委員会において会計監査人等との協議を行ってまいりました。 ②内部監査の状況当社では、内部統制のモニタリングの取り組みの一つとして、監査等委員会監査、会計監査人監査とは別に、当社内に専任の組織(31名在籍)を設置して監査を実施しております。当社及びグループ会社の業務執行に係る事項全般については内部統制・監査部が内部監査を、化学製品のライフサイクル全般における安全・環境・健康・品質に係る事項についてはレスポンシブルケア部の専任監査チームがレスポンシブル・ケア監査を、各々必要な連携を取りながら実施しております。なお、内部統制・監査部長及びレスポンシブルケア部長の選任はいずれも取締役会の決議事項となっております。このうち内部監査については、「業務の有効性と効率性の維持」「財務報告の信頼性の確保」「事業活動に関わる法令等の遵守」等の観点から内部統制が整備・運用され、適切に機能しているか検証しております。各監査対象単位ごとに、原則3~5年に1度監査を実施しており、本事業年度は、社内5組織、国内グループ会社8社、海外グループ会社13社の業務監査、また社内5組織、国内グループ会社6社、海外グループ会社5社の情報システムセキュリティ監査を実施しました。これらの内部監査の結果については、課題の共有と対策の横展開を図るため、内部統制・監査部、レスポンシブルケア部、法務部、人事部、経理部、各事業部門の業務室等、当社の複数部署及び常勤監査等委員が参加する「内部監査連絡会」(年3回開催)にて報告するとともに、社長を委員長とし、各事業部門及びコーポレート部門を統括・担当する執行役員を委員、常勤監査等委員をオブザーバーとして構成する内部統制委員会(年3回開催)にて報告しております。また、内部統制・監査部は金融商品取引法に基づく当社グループの財務報告に係る内部統制の有効性の評価についても対応し、評価範囲(当社並びに連結子会社及び持分法適用会社43社を対象として全社的な内部統制の評価を実施、また当社並びに連結子会社及び持分法適用会社11事業拠点を重要な事業拠点として業務プロセスに係る内部統制の評価を実施)や評価結果等を同委員会に都度報告しております。 なお、内部統制委員会への報告内容については、開催の都度、監査等委員会及び取締役会に報告しております。さらに、内部統制に係る重要な発見事項があった際には、速やかに業務執行ラインの役員及び監査等委員会へ(経営陣幹部に関する発見事項があった場合には、監査等委員会及びコンプライアンス委員会事務局長へ)報告しております。   [会計監査人との連携]内部統制・監査部は、年に数回(本事業年度は3回実施)、監査等委員会、会計監査人との間で行う三様監査ミーティングにて意見交換等を行うとともに、会計監査人による金融商品取引法に基づく当社グループの財務報告に係る内部統制の有効性の監査において、緊密に情報交換を行うことにより、内部統制システムの有効性の確保のための連携強化に努めております。 ③会計監査の状況 (イ)監査法人の名称 有限責任 あずさ監査法人  (ロ)継続監査期間 1969年以降 上記は、調査が著しく困難であったため、現任の監査人である有限責任 あずさ監査法人の前身(の一つ)である朝日会計社が監査法人組織になって以降の期間について記載したものであります。実際の継続監査期間は、この期間を超える可能性があります。  (ハ)業務を執行した公認会計士 指定有限責任社員・業務執行社員 中嶋 歩、富田 亮平、渡辺 直人  (ニ)監査業務に係る補助者の構成 監査業務に係る補助者は、監査法人の選定基準に基づき決定されており、具体的には、公認会計士及び公認会計士試験合格者等を主たる構成員とし、システム専門家等その他の補助者も加えて構成されております。  (ホ)監査法人の選定方針と理由 当社の監査等委員会による会計監査人の選定につきましては、当社の監査に必要な規模・人的組織・国際的ネットワークを有すること、当社の事業内容及び国内外の事業展開を熟知していること、品質管理体制・コンプライアンス体制が整備され重大な監査上の品質問題を発生させていないこと、独立性に疑義を生じさせるような利害関係がないこと等を選定・評価基準としております。 当社は、有限責任 あずさ監査法人が当該基準を満たしており、職務遂行状況等を総合的に勘案した結果、同監査法人を適任と判断し、再任いたしました。  なお、当社の監査等委員会は、会社法第340条に定める会計監査人の解任のほか、会計監査人の独立性及びその職務の遂行状況等に鑑み、会計監査人が継続して職務を遂行することに関して重大な疑義が生じた場合には、会計監査人の解任または不再任について株主総会に付議する方針であります。  (ヘ)監査等委員会による監査法人の評価 当社の監査等委員会は会計監査人の選定・評価基準を策定しており、当該基準に基づき会計監査人に対する評価を行っております。また、独立性に関する事項その他監査に関する法令及び規定の遵守に関する事項、会計監査人の職務の遂行が適正に行われていることを確保するための体制に関するその他の事項等を確認することにより、会計監査人に求められる独立性及び専門性についても確認を行うこととしております。 ④監査報酬の内容等 (イ)監査公認会計士等に対する報酬区 分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社2051227-連結子会社2876229364計4926351964 前連結会計年度 当社における非監査業務の内容は、コンフォートレター作成業務であります。 また、連結子会社における非監査業務の内容は、合意された手続業務等であります。上記以外に、連結子会社において前々連結会計年度の監査に係る追加報酬として、前連結会計年度に43百万円を支払っております。当連結会計年度 連結子会社における非監査業務の内容は、合意された手続業務等であります。上記以外に、連結子会社において前連結会計年度の監査に係る追加報酬として、当連結会計年度に19百万円を支払っております。  (ロ)監査公認会計士等と同一のネットワーク(KPMGメンバーファーム)に属する組織に対する報酬((イ)を除く)区 分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-35-42連結子会社1,020238932242計1,020273932284 前連結会計年度 当社における非監査業務の内容は、税務事項に関するアドバイザリー業務等であります。 また、連結子会社における非監査業務の内容は、税務事項に関するアドバイザリー業務等であります。当連結会計年度 当社における非監査業務の内容は、サステナビリティ情報の保証業務、税務事項に関するアドバイザリー業務等であります。 また、連結子会社における非監査業務の内容は、税務事項に関するアドバイザリー業務等であります。  (ハ)監査報酬の決定方針 当社の監査公認会計士等に対する監査報酬につきましては、会計監査人から監査計画の内容、監査業務の実施方法の説明を受け、当社の事業規模、業務の特性、監査時間等を総合的に勘案し、監査等委員会の同意を得て決定することとしております。  (ニ)監査等委員会が会計監査人の報酬等に同意した理由 当社の監査等委員会は、会計監査人の監査計画の内容、職務遂行状況及び報酬見積りの算出根拠を検証・確認し、監査報酬の妥当性を総合的に検討した結果、会計監査人の報酬等について合理的な水準であると判断し、会社法第399条第1項に基づき同意を行っております。
設備の概要 FY2026 / 約597字
1 【設備投資等の概要】当社グループ(当社及び連結子会社)では、当連結会計年度は、製造設備の新設、増強、整備を中心に総額1,216億円の設備投資を行いました。 セグメントの名称設備投資金額(百万円)設備投資の内容アグロ&ライフソリューション15,846主に当社と子会社においてアグロ&ライフソリューション製造設備等の新設、増強、整備を行いました。ICT&モビリティソリューション52,970主に当社と子会社においてICT&モビリティソリューション製造設備等の新設、増強、整備を行いました。アドバンストメディカルソリューション9,575主に当社と子会社においてアドバンストメディカルソリューション製造設備等の新設、増強、整備を行いました。エッセンシャル&グリーンマテリアルズ18,176主に当社と子会社においてエッセンシャル&グリーンマテリアルズ製造設備等の整備を行いました。住友ファーマ8,115主に子会社において医薬品製造設備の新設、増強等を行いました。 その他7,261主に子会社において電力供給設備等の整備を行いました。 全社共通9,617主に当社と子会社において全社共通研究設備、情報システム等の新設、増強、整備を行いました。合計121,560 (注) 1 所要資金については、自己資金等を充当しました。   2 設備投資金額には、有形固定資産のほか、無形資産への投資を含めております。
従業員の状況 FY2026 / 約3,429字
(2) 【従業員の状況】Ⅰ 連結会社の状況2026年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)アグロ&ライフソリューション7,016(695)ICT&モビリティソリューション9,563(666)アドバンストメディカルソリューション2,161(231)エッセンシャル&グリーンマテリアルズ3,030(323)住友ファーマ3,112(147)その他1,305(239)全社共通1,304(80)合計27,491(2,381) (注) 1 従業員には、嘱託、パートタイマー、派遣社員、連結会社外への出向者は含んでおりません。 2 従業員数欄の(外数)には、臨時従業員(嘱託、パートタイマー)の年間平均雇用人員を記載しております。 Ⅱ 提出会社の状況2026年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)6,465(422)42.416.79,585,19517.1 セグメントの名称従業員数(人)アグロ&ライフソリューション1,445(85)ICT&モビリティソリューション1,862(145)アドバンストメディカルソリューション648(51)エッセンシャル&グリーンマテリアルズ1,374(62)全社共通1,136(79)合計6,465(422) (注) 1 従業員数には、嘱託、パートタイマー、派遣社員、他の法人等への出向者は含んでおりません。 2 従業員数欄の(外数)には、臨時従業員(嘱託、パートタイマー)の年間平均雇用人員を記載しております。 3 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。 Ⅲ 労働組合の状況当社には、住友化学労働組合があり、その結成以来、終始よくその統制を保ちつつ今日まで健全に発展し、組合員の経済的地位の向上と企業の発展に寄与してきました。2026年3月31日現在の上記従業員数に含まれる組合加入人員は4,545人であります。 Ⅳ 多様性に関する指標当連結会計年度の多様性に関する指標は、以下のとおりであります。① 女性活躍推進法、育児・介護休業法に基づく開示(提出会社)会社名管理職に占める女性労働者の割合(%)男性の育児休業等取得率(%)男女の賃金差異(%)(注3)全労働者うち正規雇用労働者うちパートタイマー・有期労働者住友化学㈱9.2(注1)101.1(注2)77.278.073.7 (注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)(以下「女性活躍推進法」という。)の規定に基づき算出したものであります。 2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)(以下「育児・介護休業法」という。)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。 3 男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。賃金制度は従事する役割(職務)の大きさに基づく制度としており、従事する役割(職務)レベルが同一の場合の基準賃金に男女間の差はありません。平均年間賃金の差異が生じている要因は以下のとおりであります。〈正規雇用労働者〉女性の方が管理職の割合が少ないことや、労働時間短縮措置適用者や産休・育休等の休業者は女性が多く、基準賃金控除額や時間外手当支給額等に差が生じていることが主な要因であります。また、製造職場に勤務する女性が少なく、交替勤務手当等の手当支給額に差が生じることも影響しております。〈パートタイマー・有期労働者〉最も人数が多い定年退職後再雇用者の賃金は退職時の基準賃金をもとに設定していることから、女性管理職比率が差異に影響していることが主要因であります。 (連結子会社)常用労働者がいない会社等を除く、国内の連結子会社を記載しております。会社名管理職に占める女性労働者の割合(%)男性の育児休業等取得率(%)(注2)男女の賃金差異(%)(注3)全労働者うち正規雇用労働者うちパートタイマー・有期労働者㈱イージーエス2.487.559.875.358.0広栄化学㈱8.080.081.181.832.0住化アグリテック㈱2.6100.052.872.943.6住化アッセンブリーテクノ㈱0.0100.065.266.161.6住化テクノサービス㈱19.2100.066.578.472.3㈱住化分析センター16.787.577.083.755.0住化ロジスティクス㈱0.0111.8(注1)67.876.950.0住友ファーマ㈱15.4100.082.984.743.5田岡化学工業㈱11.7100.081.883.174.0㈱田中化学研究所6.7100.077.777.785.6アイアグリ㈱14.2100.0---SMPビジネスパートナーズ㈱9.1----大分ゼネラルサービス㈱5.9----㈱サンリッツ0.0100.0---㈱シアテック0.0100.0--- 会社名管理職に占める女性労働者の割合(%)男性の育児休業等取得率(%)(注2)男女の賃金差異(%)(注3)全労働者うち正規雇用労働者うちパートタイマー・有期労働者住化アグロ製造㈱5.0100.0---住化エンバイロメンタルサイエンス㈱14.0100.0---住化加工紙㈱0.00.0---住化ポリカーボネート㈱7.7100.0---住共エンジニアリング㈱0.0100.0(注1)---住友共同電力㈱0.0100.0(注1)---㈱セラテック0.0100.0---千葉ゼネラルサービス㈱0.0----朝日化学工業㈱0.0100.0---S-RACMO㈱0.0----大阪ゼネラルサービス㈱0.0----川崎バイオマス発電㈱0.0-(注1)---住化アクリル販売㈱0.0----住化アルケム㈱0.0-(注1)---㈱住化技術情報センター72.7----㈱住化パートナーズ66.7100.0(注1)---住化不動産㈱16.7-(注1)---住化プラステック㈱16.7100.0---㈱住化HRサービス0.0----㈱住共クリエイトサービスセンター0.0-(注1)---住友ファーマプロモ㈱14.3----㈱田岡化学分析センター0.0----新居浜コールセンター㈱0.0----レインボー薬品㈱28.6---- (注) 1 育児・介護休業法の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。当該注記が付されていない連結子会社については同規則第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。 2 対象者(当連結会計年度中に、男性労働者であって、配偶者が出産したもの)がいない場合は「-」と記載しております。 3 男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。女性活躍推進法及び育児・介護休業法に基づく情報公表を行っていない指標については「-」と記載しております。男女間の賃金差が生じている主な要因としては、上位階層(役職・等級等)での男性の比率が高いことや、勤続年数において男性のほうが長いこと、また短時間勤務制度の利用が女性に多いこと等が挙げられます。差異解消に向けて、仕事と育児や介護の両立支援や上位階層への女性の積極的な登用等に取り組んでおります。 4 出向者は出向元の従業員として計算しております。 ② 連結会社の状況2026年3月31日現在管理社員男性(人)5,876女性(人)1,211合計(人)7,087女性社員比率(%)17.1一般社員男性(人)14,520女性(人)5,884合計(人)20,404女性社員比率(%)28.8総合計 27,491 (注) 1 「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)第2条第5号に規定されている連結会社を対象としております。 2 上記指標は、海外子会社を含めた指標を記載しており、海外子会社の指標の定義や計算方法は女性活躍推進法とは異なっております。
研究開発活動 FY2026 / 約9,990字
6 【研究開発活動】 当社グループ(当社及び連結子会社)は、事業拡大と収益向上に寄与すべく、独自の優位性ある技術の確立を基本方針とし、各社が独自に研究開発活動を行っているほか、当社グループ全体としての効率性を念頭に置きながら、互いの研究開発部門が密接に連携して共同研究や研究開発業務の受委託等を積極的に推進しております。 当連結会計年度においては、2025年度から2027年度までの中期経営計画に従い、前期中期経営計画から引き続き、食糧、ICT、ヘルスケア、環境の4分野に研究資源を重点投入するとともに、異分野技術融合による新規事業の芽の発掘とその育成に取り組んでまいりました。 これに基づき、当連結会計年度に計上された研究開発費は、前連結会計年度に比べ5億円減少し、1,447億円となりました。  セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。  アグロ&ライフソリューション分野では、世界の食糧増産、健康・衛生や環境の改善といった課題解決を通じてサステナブルな社会の実現に貢献するため、環境負荷低減効果を重視した技術による新製品やアプリケーション、競争力のある製造プロセスの開発を加速化し、コア事業のさらなる強化と周辺事業の拡大に取り組んでおります。 当連結会計年度において、国内農業関連事業については、「ピリダクロメチル」及びイミノクタジンアルベシル酸塩を含有する殺菌剤「フセキワイドフロアブル」を上市いたしました。「ピリダクロメチル」は、当社が独自に開発した新規作用性を有する有効成分であり、イミノクタジンアルベシル酸塩は、耐性菌発生リスクが低く、長年の実績を有する化合物です。この2つの有効成分の組み合わせにより、「フセキワイドフロアブル」はうどんこ病に加え、トマトの葉かび病・すすかび病、なすのすすかび病防除の基幹剤として長く安定的に使用することが可能であります。また、近年上市しました殺虫剤「アレス」、殺菌剤「カナメ/モンガレス」についても、新製品の開発を進めております。さらに、省力化・環境負荷低減技術の開発やDXの活用を通じて農業生産者への革新的なソリューションの提供を拡大すべく、農薬、肥料、コメ事業の製品ポートフォリオ拡充及び付随するサービスに関する研究開発を進めております。特に、DXの活用では、当社が運営する「農業でつながろう」をテーマとしたデジタルプラットフォーム「つなあぐ」を起点にデジタル技術を駆使して、農業関係者の課題解決に貢献するソリューションの開発に継続的に取り組んでおり、病害虫発生情報アプリ「むしきんコール」の新規公開、青果市況情報アプリ「YAOYASAN」の新機能「市況分析」の追加を行いました。海外農業関連事業においては、2024年にアルゼンチンにおいて世界で初めて上市いたしました「ラピディシル」を含む除草剤「エンペラ」の販売拡大及び、主要市場での登録取得に取り組んでおります。「ラピディシル」は、当社が独自に開発した除草剤有効成分で、速効性があり、幅広い広葉雑草やイネ科雑草に対して高い効果を発揮することから、リジェネラティブ(再生可能)農業の一つとして注目される不耕起栽培に適した性能を有しており、土壌保全と二酸化炭素排出量の削減によるカーボンニュートラルへの貢献が期待できます。こうした特長やグローバル市場での高い事業成長性が評価され、「ラピディシル」は2025年日経優秀製品・サービス賞 グローバル部門賞を受賞しました。また、有効成分「インディフリン」を含有する殺菌剤「エクスカリアマックス」をインドで初めて上市し、当社新規殺菌剤「パベクト」は欧州及び南米市場向けに鋭意開発を進めております。これら「ラピディシル」「インディフリン」「パべクト」はいずれもブロックバスターとなる有効成分と位置付けております。コルテバ・アグリサイエンス社との種子処理技術の開発、商業化プロジェクトにも引き続き取り組んでおります。 さらに、当社が戦略的分野と位置付けているバイオラショナル事業では、有効成分「ACC」含有する植物成長調整剤「アクシード」を南アフリカとメキシコで上市いたしました。また、バイオラショナル事業のさらなる強化・成長を目的として、2026年4月1日付で当社の米国組織体制を再編し、スミトモ バイオラショナル カンパニー LLCへと統合いたしました。スミトモ バイオラショナル カンパニー LLCは、当社バイオラショナルのイノベーションを推進する中核拠点として、グローバルに総合的かつ持続可能なソリューションを提供してまいります。当社は、化学農薬、バイオラショナルの強固な基盤をもとにリジェネラティブ農業への貢献を追求いたします。 生活環境事業については、重点強化領域の市場セグメントにおける新製品の開発と製品群の拡充を推進しております。引き続き強い市場ニーズのある天然物由来製品を強化すべく、2024年度に米国での登録を取得した新規ボタニカル有効成分「ベラトリン」の適用拡大に取り組んでおります。「ベラトリン」はユリ科の植物サバジラの種子からの抽出物で、幅広い害虫への作用が期待されます。また、近年米国で上市したハチ用エアゾールの「オンスロート パワーショット」の拡販を進めるとともに、さらなる新製品の開発に取り組んでおります。熱帯感染症対策資材分野では、長期残効性蚊帳、室内残留散布剤、蚊の発生源対策として幼虫防除用製品の普及を引き続き進めていくことに加え、抵抗性を持つ蚊に効果のある新規空間散布剤の開発普及を通じて、熱帯感染症を媒介する蚊に対する総合的な防除に取り組んでおります。また、抗菌・防カビ・アレル物質低減分野において製品の拡充を進め、抗バイオフィルム製品の開発にも取り組んでおります。 アニマルニュートリション事業については、飼料添加物メチオニンのプロセス改善等の合理化に加え、グローバルな販売ネットワークやロジスティクスに強みを持つ伊藤忠商事株式会社との販売業務提携を拡大し、同事業の競争力強化に取り組んでおります。また、機能性飼料添加物分野における製品ラインナップ拡充のため、飼料効率の改善と安心・安全な畜産物生産に貢献できる新規製品の開発も進めております。さらに、近年問題となっている家畜排泄物由来の温室効果ガス(GHG)の低減を目的として、国内研究機関等との共同研究プロジェクトに参画し、引き続きメチオニンを活用したアミノ酸バランス改善飼料の技術普及を推進しております。 なお、アグロ&ライフソリューションセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は316億円であります。  ICT&モビリティソリューション分野では、グローバルな技術・研究開発能力を結集し、AI時代の先端技術進化を支える新製品の開発に積極的に取り組み、高成長・高収益を目指してまいります。 当連結会計年度において、半導体分野においては、生成AIの普及と進化に伴う技術革新や投資拡大によって生じる新たな市場に対応すべく、研究開発リソースを重点的に投入しております。前工程用材料では、半導体集積度向上という命題に対し、微細加工分野において、EUV(極端紫外線)光源向けフォトレジストの開発を推進しております。従来の化学増幅タイプの実績を積み上げるとともに、次世代向けに当社独自の有機分子レジストによる性能向上にも戦略的に取り組んでおります。液浸ArFレジストについては、開発体制強化に向けた戦略投資を機動的に実行し、製品ラインナップの拡充を図ることで、先端レジスト分野におけるプレゼンスを一段と向上させてまいります。また、洗浄工程で使用される高純度ケミカルでは、プロセス・分析技術の高度化によってpptオーダーの不純物管理を含む品位向上を実現し、最先端半導体プロセスでの採用に向けた取り組みを着実に進展させております。一方、技術転換期にある後工程用材料については、多層配線用厚膜レジストや特殊プロセス向け洗浄剤などで実績を積み重ねるとともに、ラインナップ強化を通じて採用拡大を図っております。韓国をはじめとした海外拠点とのグローバルな連携により研究開発体制を一層強化し、次世代材料の開発・事業化を加速してまいります。  さらに、化合物半導体製造技術を基盤に、今後大きな成長が期待されている次世代パワー半導体用の大口径GaN(窒化ガリウム)基板について品位のさらなる向上に取り組むとともに、データセンターの爆発的な普及に伴って重要度を増している光通信用InP(インジウムリン)エピウェハの開発も推進してまいります。また、世界に先駆けて量産を開始した超微粒αアルミナについて、次世代半導体用の研磨材用途としての展開に加え、CPU/GPUの安定動作を確保するうえで重要となる放熱材料や、高強度・耐薬品性・透光性が求められる半導体製造装置用部材への応用開発も進めております。加えて、生成AI関連需要を背景に高まるデバイスの微細化・薄肉化及び高速伝送化の要求に応えるべく、スーパーエンジニアリングプラスチックである液晶ポリマー(LCP)のグレード開発にも精力的に取り組んでおります。 ディスプレイ分野においては、主にモバイル用途のOLEDディスプレイに対し、当社独自のキーコンポーネントである液晶塗布型位相差フィルムや液晶塗布型偏光子を用いた、薄型で耐久性や折り曲げ特性に優れた偏光フィルムを積極的に拡販しております。併せて、自動車の技術革新に伴って拡大する車載用ディスプレイ市場に向けて、次世代の高耐久・広視野角偏光フィルムの開発も強化しております。加えて、フォルダブルスマートフォンや超高精細OLEDディスプレイ等次世代ディスプレイ向けの低温硬化カラーレジストについても、市場展開を推進しております。引き続き、多様化が進むディスプレイ市場に対応する新規機能性フィルムや各種高機能材料の開発・事業化を加速してまいります。 成長著しいモビリティ及び高速通信分野においては、EVやHEVなどで求められる高い信頼性要求に対応し、液晶ポリマー(LCP)のグレード開発を強化するとともに、リチウムイオン二次電池用各種部材についても、性能向上の要請や需要拡大に応えるべく開発を推進しております。耐熱セパレータでは、性能向上とコスト削減を両立させる技術開発が進展し、当該技術の採用が拡大しております。2026年度からは、韓国SSLM社へ当該製品の製造及び関連機能を集約し、日本は次世代に向けた革新的材料の研究開発に集中する体制へ移行いたします。京都大学産学共同研究講座「固体型電池システムデザイン」では、新規固体電解質の実用化に向けた材料開発を進めており、日韓の役割分担と連携を通じて、電池材料の競争力を一段と高めてまいります。併せて、高速・大容量通信、省エネ、自動運転等の技術を支える高周波デバイス用各種エピウェハの設計開発にも力を入れるとともに、IoTや大容量・高速通信のニーズの拡大に応えるフィルムアンテナの開発と市場開拓も戦略的に進めております。 これらに加えて、培った材料や技術のライフ&ヘルスケア分野への展開も行っております。機能樹脂材料においては、ポリエーテルスルホン(PES)の、高機能膜向けの材料開発を積極的に進めるとともに、食器などの生活関連資材や医療関連資材への用途開拓にも力を入れております。また、世界初の固体ポリマー型温度調節材料を用いた繊維開発に成功し、接触・持続冷感性や持続温感性を活かした、温度調節が求められる衣服への実用化に取り組んでおります。無機材料においては、今後の市場拡大が見込まれる人工関節や歯科材料を対象に、超微粒αアルミナを活用したユーザーとの共創を積極的に進めております。 蓄積した事業ノウハウ・ネットワークを活かして、今後の成長が期待されるサーマルマネジメント分野などの新事業領域にも挑戦してまいります。革新的かつ高機能な製品の開発を通じて、ポートフォリオの高度化と価値創出に向けた取組みを一層強化いたします。 なお、ICT&モビリティソリューションセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は334億円であります。  アドバンストメディカルソリューション分野では、「高度な製造・管理・分析技術を駆使したソリューションの提供を通じ“化学とバイオの力”で世界中の人々の健康と未来を支える」ことをビジョンに据えて活動に取り組んでおります。このビジョンのもと、オーガニックな事業成長を推進するとともに先端医薬領域における飛躍的成長戦略を具体化し新たな当社事業の柱の一つとすべく、長期的な育成に取り組んでおります。 当連結会計年度において、高度化低分子CDMO事業については、当社の高度な有機合成技術を駆使した新薬の受託製造品目の拡充、ジェネリック原薬の製法開発、及び新規製造技術の開発に取り組んでおります。有望な複数の開発品・新製品に対して商業生産へ向けた準備を進めており、引き続き製販研一体で一層の事業拡大を追求いたします。 医療用オリゴ核酸CDMO事業については、当社が強みとする高純度な長鎖RNAのニーズが拡大しており、生産・出荷が本格化しております。2025年4月には米国マサチューセッツ州マールボロにCRO拠点を設立し、顧客が集中する米国への対応強化を進めております。今後、当該拠点から顧客要望に応じた長鎖RNAのサンプルを調製し提供することにより、コミュニケーションを密に取りながら顧客ニーズにスピーディに対応してまいります。 再生・細胞医薬CDMO事業については、S-RACMO株式会社が、2024年度にオリヅルセラピューティクス株式会社と共同で採択された国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の公募課題「再生・細胞医療・遺伝子治療産業化促進事業」に基づき製造プロセス開発を推し進めております。さらに当連結会計年度では、当該AMED公募課題の2025年度事業に当社連結子会社である株式会社RACTHERAと共同で採択され、ゲノム編集iPS細胞及び高機能網膜シートの製造プロセス開発を進めております。2025年7月に竣工した再生・細胞医薬製造第3棟「CRAFT」も活用し、顧客の再生・細胞医薬品の開発・商業化に貢献してまいります。 なお、アドバンストメディカルソリューションセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は38億円であります。  エッセンシャル&グリーンマテリアルズ分野では、炭素循環技術の社会実装、ライセンス技術の競争力強化、新規技術の創出及びサステナブル製品の市場投入を重点課題としております。これらの取り組みを通じて、エッセンシャル&グリーンマテリアルズコンプレックスの構築及び新規事業の創出を目指し、社内外との連携の下、技術・製品開発を推進しております。 炭素循環技術の社会実装においては、総合リサイクル企業リバー株式会社との業務提携契約に基づき、使用済み自動車由来の廃プラスチックのマテリアルリサイクルに関する共同技術開発を進めております。2023年に完成した高精度の選別及び異物除去プロセスを活用し、2025年度には顧客へのサンプル提供を通じたマーケティング活動を推進するとともに、実証実験を進行し、リサイクル製品の品質向上に向けた検討を進めてまいりました。 また、環境負荷低減技術として、当社独自のアクリル樹脂(PMMA)の高効率ケミカルリサイクル技術について、2024年5月にルーマス・テクノロジー社との協業契約を締結し、PMMA-CR技術のライセンス供与及び商業化に向けた取り組みを進めてまいりました。当社の愛媛工場(愛媛県新居浜市)に設置する実証設備での技術検証を経て、両社でスケールアップを含む商業化の検討・評価を実施した結果、商業化に必要な要件を満たすと判断し、2025年2月に商業スケールでのライセンス提供を開始しました。 包装用ポリオレフィン材料の開発では、素材メーカーとしての強みを活かし、剛性と耐熱性を単一樹脂で両立するモノマテリアル包材の開発を継続して推進しております。2025年度には、特に高剛性延伸フィルム向けポリプロピレンにおいて顧客評価が進展し、採用が拡大しました。 さらに、事業のグローバル競争力強化に向けて、モノマー製品の触媒・プロセス改良、合成樹脂の製造プロセス改良、既存素材の高性能化及び新規高付加価値製品の開発に注力しております。新規高付加価値製品としては、金属有機構造体(MOF)の開発を進めております。当社は、外部機関との連携を含めた研究開発を通じて、社会課題の解決に資するソリューションの創出を目指してまいります。  なお、エッセンシャル&グリーンマテリアルズセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は84億円であります。  住友ファーマでは、精神神経領域及びがん領域並びにその他領域において、人々の健康で豊かな生活に貢献するため、自社研究に加え、技術導入、ベンチャー企業やアカデミアとの共同研究等、あらゆる方法で最先端の科学と技術を駆使して研究開発活動に取り組んでおります。 当連結会計年度において、精神神経領域では、DSP-0378について、進行性ミオクローヌスてんかん及び発達性てんかん性脳症を対象としたフェーズ1b試験を開始しました。特長ある低分子の初期臨床開発品目群について、2030年代のグループ収益を支える優先品目を選抜し、次のフェーズへの移行に向けた取組を推進してまいります。 がん領域では、①enzomenib(開発コード:DSP-5336)について、日本及び米国において、急性白血病を対象とした併用療法のフェーズ1/2試験を推進し、2025年12月には米国血液学会(American Society of Hematology)(以下「ASH」という。)において最新の臨床データを発表しました。また、日本及び米国において検証的試験となる単剤療法のフェーズ2試験を開始しました。②nuvisertib(開発コード:TP-3654)について、日本及び米国において、骨髄線維症を対象とした単剤療法及び併用療法のフェーズ1/2試験を推進し、2025年12月にはASHにおいて最新の臨床データを発表しました。③SMP-3124について、日本及び米国において、固形がんを対象としたフェーズ1/2試験を推進しました。enzomenib及びnuvisertibに開発リソースを集中させ、日米に加えて欧州・アジアに治験施設を拡大することで、競合の激しいがん領域において、臨床試験を力強く推進し、最速上市を目指します。適応拡大などの価値最大化に向けては、適切なタイミングでの提携を軸に開発方針を検討してまいります。 その他領域では、ユニバーサルインフルエンザワクチン(開発コード:fH1/DSP-0546LP)について、住友ファーマ社が開発したTLR7アジュバント(免疫強化剤)を添加して作製した新規のユニバーサルインフルエンザワクチンのフェーズ1試験を推進し、中間解析を実施しました。なお、ユニバーサルインフルエンザワクチンの研究開発は、日本医療研究開発機構からの委託研究開発費を活用しております。 なお、住友ファーマセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は440億円であります。  全社共通及びその他の研究分野においては、当社が強みを持つアセットであるBX(バイオ)・DX(デジタル)・GX(グリーン)の3つのXを基軸とし、「食糧」「ICT」「ヘルスケア」「環境」の4つの重点分野において、事業部門とコーポレートの連携加速による「基盤技術の強化」と「次世代事業開発」を進め、社会課題解決の実現に向けた研究開発を推進しております。 また、2021年12月に公表した住友化学グループのカーボンニュートラル・グランドデザインに基づき、GHG削減及び炭素資源循環につながる各種の製品・技術の開発を行い、社会実装及びライセンスを通じたグローバル展開に取り組んでおります。 当連結会計年度において、食糧分野では、当社が持つ高度な分析力で天然素材の隠れた価値を見つけ、売り手と買い手をつなぐ日本発のデジタルサービス「Biondo(ビオンド)」の展開を加速しており、2026年3月末時点で、1,500を超える天然素材及び230以上の未利用・低利用資源を登録しております。また、市場開拓のモデルケースの一つとして、長岡市主導の「長岡バイオエコノミーコンソーシアム」に2025年9月から参画しております。地域が有する素材・資源の価値を「Biondo」で公開することで、地域の枠組みを超えた全国への情報発信を通じ、企業間マッチングや資源循環型社会、新産業創出の加速に貢献してまいります。  ICT分野では、東京科学大学、東京大学及び理化学研究所と共同で、次世代量子デバイスの重要材料の一つとして有望視される強相関材料の開発を推進しております。強相関材料は、強誘電性や強磁性等の複数の強物性を併せ持つ材料の総称であり、熱電変換や低エネルギー消費メモリ材料等の幅広い分野での応用が期待されております。強相関材料の応用先として期待される低消費電力メモリの領域において、低消費電力化に資する成果創出の進捗がありました(対外公表2件)。これらの成果は、超低消費電力で駆動する次世代メモリの実用化に大きく寄与するものであり、当社は本技術分野におけるトップランナーとして、研究成果のさらなる拡大及び早期の社会実装を目指してまいります。 ヘルスケア分野では、当社の連結子会社である株式会社RACTHERAにおいて、再生・細胞医薬事業のフロントランナーたる技術・知見を駆使して研究開発に取り組んでおります。他家iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞(販売名:アムシェプリ/一般的名称:ラグネプロセル)について、2025年8月、住友ファーマ社を申請者として国内における製造販売承認申請を行い、2026年3月、世界初となるiPS細胞由来の再生・細胞医薬品として、条件及び期限付承認を取得しました。本承認取得を目指し、製造販売後臨床試験及び使用成績調査を実施するとともに、米国においてもフェーズ1/2試験を着実に推進してまいります。これに加えて、他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞、他家iPS細胞由来網膜シート(立体網膜)などの先行剤に注力し、早期事業化・育成を進めてまいります。 環境分野では、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション(GI)基金事業において、エタノールからプロピレンを直接製造する新規プロセスのパイロット設備を千葉工場袖ケ浦地区に新設し、2025年7月から稼働を開始しました。本プロセスは、一工程でプロピレンを製造するため低コスト化が見込め、さらに水素を副生する利点も有する、石油化学産業の原料転換に大きく貢献しうる技術として、2030年代前半の事業化及び他社への技術ライセンス供与を目指してまいります。同じくGI基金事業において、株式会社OOYOOと共同で技術開発した分離膜モジュールを用いたCO2分離回収の実証試験を、JFEエンジニアリング株式会社と共同で進めております。2026年3月から川崎市浮島処理センターにおいて、ごみ焼却処理施設の排ガスに含まれるCO2を膜によって分離・回収する国内初の試験設備が稼働を開始しております。また当社は、2021年から京都大学 北川進特別教授と金属有機構造体(MOF)に関する共同研究を実施しております。非常に微細な多孔質材料であるMOFの特徴を活かし、より多くの水分子を吸着し、低エネルギーで取り出せる材料開発を進めております。砂漠など世界で深刻な水不足に陥っている地域や、高温多湿地域での湿度調整など、国を超えた社会課題や地球規模の環境課題の解決を目指してまいります。 なお、全社共通及びその他における当連結会計年度の研究開発費は235億円であります。  このように、新製品・新技術の研究開発及び既存製品の高機能化・既存技術の一層の向上に取り組みつつ、食糧、ICT、ヘルスケア、環境の4つの重点分野の社会課題をイノベーティブな技術で解決する企業(Innovative Solution Provider)を目指してまいります。
株式の保有状況 FY2026 / 約2,837字
(5) 【株式の保有状況】①投資株式の区分の基準及び考え方 当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、主として株式の価値変動または配当による利益を受けることを目的とみなしているものを純投資目的である投資株式としており、投資先企業との円滑な取引関係の維持・強化等を通じ中長期的な視点で企業価値向上や持続的な成長に資すると判断されるものを純投資目的以外の目的である投資株式として区分しております。 ②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式(イ)保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 当社は、円滑な事業運営や取引関係の維持・強化等を目的として、中長期的な経済合理性や将来見通しを総合的に勘案した上で必要と判断される場合に限り、株式を政策的に保有しております。 当社は保有するすべての上場株式について、株式保有の必要性が現在も継続して存在するのかを定性的に評価するとともに、株式保有に伴う便益とリスクが当社の資本コストに見合っているかを設定指標(ROE・財務レバレッジ・株式益利回り等)に基づいて定量的に評価することにより、総合的観点から個別銘柄毎の保有の意義・合理性の検証を、毎年、取締役会において行っております。 そのうえで、事業環境の変化等により保有意義が低下したと認められる銘柄に関しては、株価や市場動向等を考慮したうえで適宜売却を行うこととしております。当事業年度には、2銘柄/96億円を売却いたしました。 (ロ)銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式7911,271非上場株式以外の株式1075,732 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式2200主として、次世代事業の創出のため、株式等の引受を実施したことによります。非上場株式以外の株式---  (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式14非上場株式以外の株式19,546 (ハ)特定投資株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)住友ベークライト株式会社9,251,7799,251,779顧客並びに事業運営上の提携先として良好な関係を維持・強化していくことの重要性に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価を通じて、総合的に判断し保有しております。なお、前事業年度において持分法適用会社株式から異動しております。有44,66830,818稲畑産業株式会社5,591,4005,591,400顧客並びに事業運営上の提携先として良好な関係を維持・強化していくことの重要性に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価を通じて、総合的に判断し保有しております。有22,08617,725北興化学工業株式会社1,968,0001,968,000アグロ&ライフソリューション部門の顧客として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。有3,3592,529大倉工業株式会社674,600674,600エッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門における顧客並びに事業運営上の提携先として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。有3,1572,624三協立山株式会社1,565,2781,565,278エッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門の顧客として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。有1,066952フマキラー株式会社433,500433,500アグロ&ライフソリューション部門の顧客として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。有475471ドンバン アグロコーポレーション718,619718,619アグロ&ライフソリューション部門の顧客として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。無444442 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)サンケイ化学株式会社117,200117,200アグロ&ライフソリューション部門の顧客として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。有191143ダイトーケミックス株式会社489,000163,000ICT&モビリティソリューション部門の運営上の提携先として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。なお、株式分割により株式数が増加しております。有176100カネコ種苗株式会社74,00074,000アグロ&ライフソリューション部門の顧客として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。無109104株式会社日本触媒-5,455,600エッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門における顧客並びに事業運営上の提携先として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しておりました。無-9,504 (注) 1 「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。2 定量的な保有効果については相手先との機密情報に当たるとの判断から記載しませんが、各銘柄について十分な定量的効果があると判断しております。 ③保有目的が純投資目的である投資株式純投資目的の投資株式を保有していないため記載しておりません。
関係会社の状況 FY2026 / 約5,245字
4 【関係会社の状況】(1) 子会社会社名住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容スミトモ ケミカル ブラジル インダストリア キミカ S.A.ブラジル連邦共和国セアラー州千レアル3,125,762 農薬、生活環境関連製品の開発・普及・販売、及び農薬の製造100.00①役員の兼任等兼任4 出向1②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。③資金援助当社は同社に債務保証を行っております。スミトモ ケミカル アメリカ インコーポレーテッド米国ニューヨーク州ニューヨーク市千米ドル690,092米国における関係会社に対する投資並びに化学製品の販売100.00①役員の兼任等兼任1②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。③資金援助当社は同社から資金を借り入れております。スミトモ バイオラショナルカンパニー LLC米国イリノイ州リバティービル千米ドル409,574北米地域における関係会社に対する間接業務の提供100.00(100.00)①役員の兼任等兼任4 出向1②資金援助当社は同社に資金の貸付を行っております。 ベーラント バイオサイエンスLLC米国イリノイ州リバティービル千米ドル268,972バイオラショナルの研究・開発・製造・販売100.00(100.00)①役員の兼任等兼任4 出向2ベーラント U.S.A. LLC米国カリフォルニア州サン・ラモン千米ドル81,691 農薬等の開発・販売100.00(100.00) ①役員の兼任等兼任4 出向2②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。スミカ ポリマーズ アメリカ コーポレーション米国ニューヨーク州ニューヨーク市千米ドル222,544―100.00(100.00)①役員の兼任等兼任1 CDT ホールディングス リミテッド英国ケンブリッジシャー千ポンド187,511ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッドに対する投資100.00 ①役員の兼任等兼任3ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッド英国ケンブリッジシャー千ポンド183,716高分子有機EL材料及びデバイスの研究開発・ライセンス100.00(100.00)①役員の兼任等兼任3東友ファインケム㈱大韓民国ピョンタク市百万ウォン293,227半導体・ディスプレイ用プロセスケミカル、フォトレジスト、光学機能性フィルム及びタッチセンサーパネル等の製造・販売100.00 ①役員の兼任等兼任2 出向1②営業上の取引当社は同社に製品を販売するとともに技術供与を行っております。また、当社は同社から製品を購入しております。③資金援助当社は同社から資金を借入れております。また、当社は同社に債務保証を行っております。 スミカ セミコンダクター マテリアルズ テキサス インコーポレーテッド米国テキサス州ヒューストン千米ドル130,000半導体用プロセスケミカルの製造・販売100.00(80.00)①役員の兼任等兼任2②資金援助当社は同社から資金を借入れております。また、当社は同社に債務保証を行っております。 会社名住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容SSLM㈱大韓民国テグ市百万ウォン280,000耐熱セパレータの製造・販売100.00①役員の兼任等兼任2②営業上の取引当社は同社に製品を販売するとともに技術供与を行っております。 ③資金援助当社は同社に債務保証を行っております。日本シンガポール石油化学㈱東京都中央区百万円23,877PCS(プライベート)リミテッドに対する投資79.67①役員の兼任等兼任4住友ファーマ㈱大阪市中央区百万円22,400医療用医薬品の製造・販売51.81①役員の兼任等兼任1②営業上の取引当社は同社に製品を販売するとともに用役を供給しております。 ③設備の賃貸借当社は同社に工場用地を賃貸しております。 ④資金援助当社は同社に債務保証を行っております。スミトモ ファーマ アメリカインコーポレーテッド米国マサチューセッツ州マールボロ千米ドル2,829,359医療用医薬品の製造・販売100.00(100.00)①役員の兼任等無スミトモ ファーマ スイスGmbHスイス連邦バーゼル千米ドル1,015,332医療用医薬品の製造・販売100.00(100.00)①役員の兼任等無ユーロバント サイエンシズGmbHスイス連邦バーゼル千米ドル1,198,609医療用医薬品の研究・開発100.00(100.00)①役員の兼任等無住化電子材料科技(無錫)有限公司中華人民共和国江蘇省無錫市千人民元1,276,517光学機能性フィルムの加工・販売100.00(10.00)①役員の兼任等兼任3 出向1②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。住華科技股份有限公司台湾台南市百万台湾ドル4,417光学機能性フィルム、スパッタリングターゲットの製造・販売、カラーレジストの研究開発・販売、及びフォトレジスト等の販売84.96①役員の兼任等兼任2②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。また、当社は同社から製品を購入しております。③資金援助 当社は同社から資金を借入れております。スミトモ ケミカル アジア プライベート リミテッドシンガポール共和国千米ドル150,565石油化学製品等の製造・販売並びに東南アジア・インド・オセアニア地域における住友化学グループの統括100.00①役員の兼任等兼任4 出向1②営業上の取引当社は同社に製品を販売するとともに同社の関係会社に技術供与を行っております。また、当社は同社から製品を購入しております。③資金援助当社は同社に資金の貸付を行っております。また、当社は同社に債務保証を行っております。 会社名住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容ザ ポリオレフィン カンパニー(シンガポール)プライベートリミテッドシンガポール共和国千米ドル51,690低密度ポリエチレン及びポリプロピレンの製造・販売70.00(70.00)①役員の兼任等兼任1 出向2②営業上の取引当社は同社に製品を販売するとともに技術供与を行っております。スミトモ ケミカル チリ S.A.チリ共和国サンティアゴ千米ドル80,388農薬の販売等100.00①役員の兼任等兼任1②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。 ㈱田中化学研究所福井県福井市百万円9,155二次電池用正極材料の製造・販売100.00①役員の兼任等兼任1 出向1スミトモ ケミカル インディアリミテッドインド共和国ムンバイ千ルピー2,745,881農薬、生活環境関連製品の開発・普及・販売、及び農薬の製造75.00①役員の兼任等兼任2②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。また、当社は同社から製品を購入しております。広栄化学㈱東京都中央区百万円2,343医農薬関連化学品及び機能性化学品の製造・販売55.95(0.04)①役員の兼任等兼任1②営業上の取引当社は同社に原材料、用役を供給しております。また、当社は同社から製品を購入しております。③設備の賃貸借当社は同社に工場用地を賃貸しております。田岡化学工業㈱大阪市淀川区百万円1,572精密化学品、機能材及び樹脂添加剤の製造・販売50.91(0.29)①役員の兼任等兼任1②営業上の取引当社は同社から製品を購入しております。③設備の賃貸借当社は同社に工場用地を賃貸しております。その他154社――――― (注)1 「議決権の所有割合」欄の(内数)は間接所有を示しております。2 上記会社のうち、スミトモ ケミカル ブラジル インダストリア キミカ S.A.、スミトモ ケミカル アメリカ インコーポレーテッド、スミトモ バイオラショナル カンパニー LLC、ベーラント バイオサイエンス LLC、ベーラント U.S.A. LLC、スミカ ポリマーズ アメリカ コーポレーション、CDT ホールディングス リミテッド、ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッド、東友ファインケム㈱、スミカ セミコンダクター マテリアルズ テキサス インコーポレーテッド、SSLM㈱、日本シンガポール石油化学㈱、住友ファーマ㈱、スミトモ ファーマ アメリカ インコーポレーテッド、スミトモ ファーマ スイス GmbH、ユーロバント サイエンシズ GmbH、住化電子材料科技(無錫)有限公司、住華科技股份有限公司、スミトモ ケミカル アジア プライベート リミテッド、ザ ポリオレフィン カンパニー(シンガポール)プライベート リミテッド、スミトモ ケミカル チリ S.A.及び㈱田中化学研究所が特定子会社に該当しております。3 上記会社のうち、住友ファーマ㈱、広栄化学㈱及び田岡化学工業㈱は有価証券報告書提出会社であります。4 スミトモ ケミカル アメリカ インコーポレーテッド、スミトモ バイオラショナル カンパニー LLC、ベーラント バイオサイエンス LLC、ベーラント U.S.A. LLC、CDT ホールディングス リミテッド、ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッド、スミカ セミコンダクター マテリアルズ テキサス インコーポレーテッド、スミトモ ファーマ アメリカ インコーポレーテッド、スミトモ ファーマ スイス GmbH及びユーロバント サイエンシズ GmbHの資本金については、払込資本を記載しております。5 スミカ ポリマーズ アメリカ コーポレーションは、解散したフィリップス スミカ ポリプロピレン カンパニーに対する投資を行っておりました。6 前連結会計年度記載のスミトモ ファーマ UK ホールディングス リミテッドは清算したため、重要な子会社から除外いたしました。 7 前連結会計年度記載の旭友電子材料科技(無錫)有限公司は2025年4月に同社の全持分を譲渡したため、重要な子会社から除外いたしました。8 当連結会計年度において、ベーラント ノースアメリカ LLCはスミトモ バイオラショナル カンパニー LLCに商号を変更いたしました。また、2026年4月1日付でスミトモ バイオラショナル カンパニー LLCはベーラント バイオサイエンス LLCに合併され消滅し、ベーラント バイオサイエンス LLCはスミトモ バイオラショナル カンパニー LLCに商号を変更しております。9 スミトモ ファーマ アメリカ インコーポレーテッドについては、売上収益(連結会社相互間の内部売上収益を除く)の連結売上収益に占める割合が10%を超えております。    主要な損益情報等 (1) 売上収益   306,987 百万円    (2) 営業利益   10,674    (3) 当期利益  11,344    (4) 資本合計 △26,560    (5) 資産合計    219,06610 「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」はIFRSの開示要請に基づくものが含まれております。また、IFRSにより要求されている、関連するその他開示項目は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 37.重要な子会社」に記載のとおりであります。 (2) 関連会社等会社名住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容ラービグ リファイニング アンド ペトロケミカル カンパニーサウジアラビア王国ラービグ千サウジリアル21,973,650石油製品及び石油化学製品の製造・販売15.00①役員の兼任等兼任1②営業上の取引当社は同社に技術供与を行うとともに原材料を供給しております。③資金援助当社は同社の借入金に対し担保資産を提供するとともに同社に債務保証を行っております。PCS(プライベート)リミテッドシンガポール共和国千米ドル161,546エチレン及びプロピレン等の製造・販売50.00(50.00)①役員の兼任等兼任2 出向1住友精化㈱大阪市中央区百万円9,742化学製品等の製造・販売33.38 (0.08)①役員の兼任等無②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。その他32社――――― (注) 1 「議決権の所有割合」欄の(内数)は間接所有を示しております。2 上記会社のうち、住友精化㈱は有価証券報告書提出会社であります。3 関連会社等には、ジョイント・ベンチャー(共同支配企業)及びジョイント・オペレーション(共同支配事業)を含んでおります。4 前連結会計年度記載のシェブロン フィリップス シンガポール ケミカルズ (プライベート)リミテッドは同社の全株式を譲渡したため、持分法適用会社から除外いたしました。
サステナビリティ FY2026 / 約11,961字
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 当社グループの企業理念とサステナビリティに対する考え方  当社は、約400年の歴史を持つ「住友家」の事業を起源とし、現在もその事業経営の根本精神を継承しております。そして、その住友の事業精神を踏まえ、住友化学としての基本精神や使命、価値観を整理し、「経営理念」として明文化しております。 住友の事業精神を表す「自利利他 公私一如」は、「住友の事業は自社の発展のみではなく、社会にも貢献するものでなければならない」という意味で、当社グループが創業から大切にしてきた考え方であり、Creating Shared Valueにも通じるものであります。当社グループの持続的な成長(自利)と、社会への価値創出(利他)を実現します。これにより、経済価値と社会価値を一体的に創出(公私一如)し、企業価値の向上を目指します。  サステナビリティ推進基本原則では、住友化学グループにとってのサステナビリティの推進を「事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献するとともに、自らの持続的な成長を実現する」と定義し、その達成を通じて企業価値の向上に取り組むこととしております。 また「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (1) 長期的に目指す姿」にありますように、長期的に目指す企業像を「Innovative Solution Provider」と定め、社会が直面している課題に対し、当社の革新的な製品や技術によりソリューションを提供することを目指しております。 (2) サステナビリティ全般① ガバナンス 当社は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要」に記載の企業統治の体制を採用しております。この体制において、当社グループの経営に関わる重要事項について、広範囲かつ多様な見地から審議する会議・委員会を設置することで、業務執行や監督機能等の充実を図っており、サステナビリティに関しては、「サステナビリティ推進委員会」を設置しております。 サステナビリティ推進委員会は、グループの取り組みを総合的に把握し、サステナビリティへの貢献を俯瞰的に検証し、社会課題解決への統合的な取り組みを加速させることを目的として、取り巻く状況を踏まえ、課題や取り組みの方向性について審議するとともに、取り組みの具体化に向けて各執行機関に必要な提言を行っております。同委員会では、委員長である社長の下、各事業部門統括役員・コーポレート部門統括役員・海外地域統括会社社長を委員として任命しつつ、さらに、会長、社外取締役・常勤監査等委員もオブザーバーとして参加しております。2025年度は2回開催され、活発な議論が行われました。取締役会の取り組みや実効性評価につきましては、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ⑧ 取締役会の活動状況等」をご覧ください。 サステナビリティ推進委員会 体制図(2026年3月31日現在) (関連する他の主要会議・委員会)・経営会議サステナビリティに関連した事項を含む、経営戦略や設備投資等経営に関わる重要事項の審議・レスポンシブル・ケア委員会気候変動など環境関連課題への対応を含む、レスポンシブル・ケアに関する年度方針や中期計画、具体的施策の策定、実績に関する分析及び評価・カーボンニュートラル戦略審議会2050年カーボンニュートラル実現に向けたグランドデザインの立案・審議及び推進・リスク・クライシスマネジメント委員会地震災害や異常気象による風水害、パンデミック、治安悪化等、個別のリスク・クライシスの対処方針等を審議・人権尊重推進委員会グループ全体に向けた人権尊重に関する啓発の実施、バリューチェーン全体における人権尊重のための施策の立案と実行 ② リスク管理 当社では、内部統制委員会を中心とした複数の会議体連携によるリスクマネジメント推進体制のもと、当社グループの各組織がグループ方針に従い、業務遂行上のリスクを適切に管理しております。事業継続のための基盤に関わるリスクについては、内部統制委員会で、リスクの状況を把握したうえでグループ全体に係わる重要なリスクを識別し、リスク主管組織と連携してリスクへの対策を推進するとともに対応状況の把握をしております。経営戦略に関わるリスクと機会のうち、経営上の重要事項に関しては、経営会議で審議しております。また中長期的な環境・社会問題に関する事項については、サステナビリティ推進委員会で審議し、当社グループの経営諸活動が社会や自社のサステナビリティの実現に繋がる提言を行っております。 リスクと機会の詳細は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ③ 企業統治に関するその他の事項 (ハ)リスク管理体制の整備の状況」をご覧ください。 リスクマネジメント推進体制図 ③ 戦略 当社は、グループ一丸となって事業を通じた経済・社会・環境に関する課題の“統合的解決”を目指し、「経営として取り組む重要課題」を特定しました。これらは、サステナビリティを推進するための課題を俯瞰的に検証・整理したうえで、経営層の審議と承認を経て特定したものです。 2025年度には、住友化学グループが脈々と受け継いできた、環境への配慮を重視する基本的な取り組み姿勢を守りつつ、Innovative Solution Providerを目指すという経営の長期的な方向性に沿う形で一部見直しを行いました。社会課題解決をリードするイノベーティブなソリューションの提供に向けた「持続的な成長のための重要課題」と、社会から信頼される企業集団であり続けるための前提としての「事業継続のための基盤」で構成しています。「持続的な成長のための重要課題」は、主要取り組み指標(KPI)を設定して、進捗状況の可視化と管理を行っております。 (経営として取り組む重要課題) (経営として取り組む重要課題の特定・見直しプロセス) ④指標及び目標 「持続的な成長のための重要課題」に関しては、各取り組みについて設定した主要取り組み指標(KPI)を活用して進捗状況の可視化と管理を進めるとともに、社内外のステークホルダーとの対話を推進し、取り組みの充実と加速につなげてまいります。各KPIと実績は以下のとおりであります。詳細については、サステナビリティレポート2026(2026年8月末公開予定)をご覧ください。 持続的な成長のための重要課題における主要取り組み指標(KPI)社会課題の解決を通じた価値創造 社会課題の解決をリードするイノベーティブなソリューションの提供/環境保全への貢献と社会への訴求 KPI目標実績2024年度2025年度 Sumika SustainableSolutions(注1)認定製品・技術の売上収益2030年度までに1兆2,000億円を目指す5,543億円5,556億円 Sumika SustainableSolutionsに占めるイノベーティブ製品群(注2)の売上比率2030年度までにSumika SustainableSolutions認定製品・技術の売上収益の内訳として40%を目指す-(注3)31.9%気候変動:グループの温室効果ガス排出量(Scope1+2)(注4)2030年度までに2013年度比50%削減555万トン529万トン資源循環:製造プロセスに使用したプラスチック再生資源の量2030年度までに20万トン/年約11,440トン約14,420トン生物多様性・自然資本:ネイチャーポジティブに向けた取り組み推進状況人と自然が共生する社会の実現-(注5)-(注5)価値創造のための経営基盤の強化 イノベーションの推進 特許資産規模(注6)特許資産規模を高い水準で維持13,582pt13,182ptDXによる競争力強化 生成AI活用率(単体)(注7)今中期中に生成AIの業務での活用率100%38%55% 人材の確保と育成・活用 社員の能力、知識・スキル開発(単体)社員の能力、知識・スキル開発実施率100%-(注8)81.5%自身の成長に関する上司・周囲のサポート状況について一般社員の肯定的受け止め80%以上-(注8)86.3%管理社員(課長職相当)登用者における女性比率(単体)2023~2027年度の5年平均で15%以上14.3%(注9)16.3%(注10)子が出生した男性社員の育児休業もしくは育児関連諸休暇の取得状況(単体)取得率95%以上(注11)かつ取得日数平均50日以上97.5%-(注12)97.9%41.2日 (注) 1気候変動の緩和と適応、資源循環への貢献、自然資本の持続可能な利用の分野で貢献するグループの製品・技術 2食糧・ICT・ヘルスケア・環境の4つのテーマにおいて当社グループが重点的に取り組む課題の解決に貢献するイノベーティブな製品・事業 32025年度から集計を開始しております。 4Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)Scope2:工場外からの電力・熱の購入等による間接的な排出 5現時点で国際的に定まった指標がないため、指標については検討中であります。2025年度の取り組み事例等については、「サステナビリティレポート2026」(2026年8月末公開予定)をご覧ください。 6特許分析ツール LexisNexis PatentSight® により、Patent Asset Indexを算出して評価しております。数値は暦年で集計しております。 7週に1回以上、社内向け生成AIサービス「ChatSCC」を使用しているユーザーの比率 82025年度から集計を開始しております。 92023年度~2024年度の管理社員登用者累計における女性比率であります。 102023年度~2025年度の管理社員登用者累計における女性比率であります。 11子が1歳に到達するまでの取得状況に基づいて算出しておりますが、2024年度については年度内の取得率となっております。 122025年度から集計を開始しております。 (3) 気候変動対応 気候変動対応に関連し、当社は、2017年6月にTCFD提言が公表されると同時にその支持を表明しました。同提言の4つの開示推奨項目「ガバナンス」「リスク管理」「戦略」「指標及び目標」に沿った当社グループの気候変動問題への取り組みは以下のとおりであります。 ① ガバナンス 「(1) サステナビリティ全般 ① ガバナンス」に記載の枠組みにおきまして、気候変動については特に以下の体制で対応を行っております。  気候変動対応体制図(2026年3月31日現在) ② リスク管理 当社では、持続的な成長を実現するため、事業目的の達成を阻害する恐れのある様々なリスクを早期発見し、適切に対応していくとともに、リスクが顕在化した際に迅速かつ適切に対処すべく、リスクマネジメントに関わる体制の整備・充実に努めております。気候変動問題は、その発生の可能性と影響度の観点からの評価等を通じて、当社グループの中長期的な主要リスクの一つとして位置付けられており、グループ全体のリスク管理プロセスに統合されております。 (具体的な手順) 国内外のグループ会社を含めた各組織で、顕在化する可能性(頻度)と顕在化した際の財務影響度の観点から個別リスクの評価を行い、社長を委員長とする内部統制委員会にてグループ全体での取り組みが必要な全社重要リスクを審議・特定の上、承認しております。個別リスクの重要度は、「個別リスクの発生可能性×当社グループ事業への財務または戦略面での影響度」により判断されます。このプロセスを踏まえ、気候変動問題に関するリスクと機会を下表のとおり特定しております。 ③ 戦略 当社は、「経営として取り組む重要課題」の一つとして掲げている「環境保全への貢献と社会への訴求」の中に「気候変動」を明記しており、2050年のカーボンニュートラル実現に向けたグランドデザイン(2021年12月策定・公表)に沿った取り組みを進めております。前述のリスク管理のプロセスで特定した気候変動問題に関するリスクと機会に対して、当社グループが排出する温室効果ガス(GHG)をゼロに近づける「責務」と、当社グループの技術・製品を通して社会全体のカーボンニュートラルを推進する「貢献」の両面で取り組みを推進してまいります。 (シナリオ分析) 気候変動に関するシナリオ分析とは、複数のシナリオを考慮した上で、気候変動の影響や気候変動に対応する長期的な政策動向による事業環境の変化を予想し、その変化が自社の事業や経営に与える影響を検討する手法であります。現在、当社では、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて1.5℃に抑制するために様々な施策がとられるシナリオ、このまま対策を講じず4℃上昇するシナリオについて、「リスク」・「機会」の両面から分析し、当社事業へのインパクトや今後とっていくアクションを検討しております。シナリオ分析の全文については、サステナビリティレポート2025(P.67~68)及びサステナビリティレポート2026(2026年8月末公開予定)をご参照ください。 (カーボンニュートラル実現に向けた投資) 2019年度から、社会全体のカーボンニュートラルの実現に貢献すべく、個別の投資案件についてGHG排出量の増減が見込まれる場合、インターナルカーボンプライス(1トン当たり 10,000円)を反映した経済性指標を算出し、投資判断を実施しております。 (投資規模) カーボンニュートラル関連投資について、2013年度から2030年度にかけて、合計約2,000億円規模の投資を想定しております。 (「責務」に関する具体的な取り組み)エネルギー由来(自家発電燃料)のGHG削減:燃料転換・愛媛地区において、既存の化石燃料に代わってLNGを用いた火力発電所の運転を開始 ・千葉地区において、既存の石油コークス発電設備を廃止し、高効率なガスタービン発電設備の運転を開始 プロセス由来のGHG削減・バイオテクノロジーを駆使した排水処理により、排水処理能力の向上とともに、発生する汚泥量、排水処理に伴うGHG排出量、燃料使用量の削減を実現・海外グループ会社における製造工程において使用するプロセスガスの除害設備導入によるGHG削減を実現 エネルギー由来(購入電力)のGHG削減:再生可能エネルギーの利用・大分工場において、購入電力を100%再エネ電力化することで約20%、重油から都市ガスに燃料転換することで約10%のGHG削減を達成し、トータルで2013年度比で約30%のGHG削減を実現 (「貢献」に関する具体的な取り組み)・炭素資源循環システムの構築ごみや廃プラスチックを化学品の基礎原料であるメタノール、エタノール、オレフィン等に変換し、新しいプラスチックの原料として利用するケミカルリサイクル技術の開発・カーボンネガティブへの挑戦土壌中に存在する有用微生物の菌を植物の根に付着・共存させることで、植物の光合成によるCO2吸収を促進、地中にも炭素化合物の形でCO2が固定化される技術の開発 (外部連携の取り組み)・製品のカーボンフットプリント計算ツールの普及(無償提供)・地域連携による取り組み(京葉臨海コンビナート カーボンニュートラル推進協議会等) 各取り組みの詳細や、その他の気候関連情報については、サステナビリティレポート2025(P.76)及びサステナビリティレポート2026(2026年8月末公開予定)をご参照ください。 ④ 指標及び目標(気候関連のリスクに対する指標) 前述のリスク管理のプロセスにおいて特定した気候関連のリスクについて、指標と取り組みは以下のとおりであります。 (ⅰ) GHG排出量の削減(Scope1+2) 当社グループの気候関連のリスクに対する指標であるGHG排出削減目標は、総合化学企業として世界で初めてScience Based Target(SBT)に認定されました。2030年のGHG排出量(Scope1+2)の削減目標は50%(※1)で、2021年12月にSBTのWell Below2.0℃基準の認定を取得しております。当社グループは、当GHG排出削減目標を「(1) サステナビリティ全般」に記載の「経営として取り組む重要課題」の目標として設定し、「環境負荷低減への貢献」の取り組みを進めております。2030年までは、既存プラントの製造プロセスにおける徹底した省エネや燃料転換と、現時点で利用可能な最善の技術(BAT)の活用による目標達成を目指します。一方、2050年のネットゼロに向けては、既存技術のみでの対応は難しく、カーボンネガティブやCCUS(※2)等、革新的な技術が必要になります。この開発と早期の実装を目指し、検討を進めてまいります。 ※1:2013年度比 ※2:工場等から排出されたCO2の回収・有効利用・貯留  (CCUS:Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage) (GHG排出量(Scope1+2))  算出にあたっては、連結売上高99.8%以内の主要な連結グループ会社を対象範囲とし、GHG排出量をGHGプロトコルに基づいて算定しております。2024年度までの数値については、当社のサステナビリティレポート2025の数値を記載しており、同数値は、KPMGあずさサステナビリティ株式会社による第三者保証を取得しております。サステナビリティレポート2026で開示予定の2025年度分については、当該第三者により保証手続き実施中であり、暫定値は529万トンであります。詳細については、サステナビリティレポート2026(2026年8月末公開予定)をご参照ください。 (ⅱ) GHG排出量の削減(Scope3) GHG排出量(Scope3)については、「2030年度までにグループ主要会社のGHG排出量(Scope3(カテゴリ1及び3))を2020年度比で14%削減」を目標として設定しており、Scope1+2と合わせてSBTの認定を取得しております。GHG排出量(Scope3)削減にあたっては、サプライヤーエンゲージメント(お取引先様情報交換会の開催等)に取り組んでおり、国際NGOであるCDPが実施した「CDP2025 サプライヤー・エンゲージメント評価」において「A」スコアとなり、7年連続で最高評価を獲得しております。 Scope3温室効果ガス排出量なお、本有価証券報告書提出日(2026年6月22日)において、株式会社田中化学研究所については上場を廃止しており、日本エイアンドエル株式会社についてはグループ会社から除外しております。当連結会計年度の実績につきましては、サステナビリティレポート2026(8月末公開予定)をご覧ください。 (気候関連の機会に対する指標) 前述のリスク管理のプロセスにおいて特定した気候関連の機会について、指標と取り組みは以下のとおりであります。 当社グループは、気候関連の機会に対する指標として、Sumika Sustainable Solutions(SSS)を活用しております。SSSとは、気候変動の緩和と適応、資源循環への貢献、自然資本の持続可能な利用の分野で貢献するグループの製品・技術を自社で認定し、その開発や普及を促進する取り組みで、これまで認定された製品・技術数は、累計で101であります。認定製品の売上収益は、2025年度は5,556億円であり、2030年度には1兆2,000億円を目指しております。  また、当社製品・技術のカーボンニュートラル(CN)に対する貢献度合いをより明確に示す指標として、「Science Based Contributions (SBC)」を策定しました。SBCは、当社が販売・提供したSSS認定製品・技術の活用を通じて、社会でどの程度の量のGHGが削減されたかを定量的かつ科学的に算定するものであります。対象製品の製品カーボンフットプリント(CFP)や販売量、ライセンスプラントの生産能力等を基に算出した数値であり、算出方法は外部有識者により確認いただいております。社会での当社製品・技術の貢献に関して、SBCを用いたステークホルダーの皆様への積極的な情報開示を通じて理解促進に努めるとともに、世界のCN実現に向けた取り組みを推進してまいります。 (4) 人的資本・多様性 企業の競争力の大きな源泉は「人」であり、人材の確保・育成は当社の将来の価値創造に向けた重要課題であります。当社は、最重要の経営資源と考えている人材の確保と育成を長期的な視点で推進するとともに、エンゲージメントの強化を通じて、当社グループの構造改革と持続的成長を実現します。 (基本理念) 100年余の歴史を有する当社は、これまで一貫して「人こそ最重要の経営資源」という考えを堅持し、「人材確保」「公平・公正な処遇」「育成・成長」の3要素を変わらぬ人事理念として継続しております。 (人事制度体系) 当社の人事制度では、各人の役割・責任の大きさと達成した業績に、その過程で発揮した能力や行動を合わせて評価し、賃金等の処遇に反映しております。これからの当社に求められる人材像に着目し、その特色や強みを発揮しやすいように制度設計を行っていることが特徴であります。加えて、メリハリある成績評価を通じて社員の努力・貢献を明確に処遇へ反映することで、社員のやりがい・働きがいや自発的な成長意欲の醸成を図ります。  また、グループ各社のグローバルな事業展開を支える人材の充実を図るため、海外グループ会社のマネージャー以上の層を対象に住友化学本体管理社員と共通の人事制度を導入し、当社グループのコア人材として、グローバルポジションホルダー(GPH)に任命し、企業理念に基づいた価値観の共有をはじめ、育成・成長並びに活躍機会の提供を推進しております。 ① 戦略 人材の確保・育成を推進していくため、グループ全体で「多様な人材の活用」、「人材の育成・成長」、「従業員の健康増進」の面から、将来の価値創造に向けた戦略を展開しております。 (多様な人材の活用) 当社グループは、「DE&I推進に関するグループ基本原則」を定め、その方針のもと、従業員の個性や属性の違いを尊重し、総合化学会社ならではの多様性に富んだ「知と経験」を互いに受け入れ活かし合い、社員一人ひとりがその適性・能力を発揮し、グループ全体で成長していくことを目指しています。 ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進に関するグループ基本原則多様な発想と価値観は、住友化学グループの競争力の源泉の一つです。新たな価値の創造に挑戦し続けるために、従業員一人ひとりの個性や属性の違いを尊重し、相互に緊密なコミュニケーションのもと多様性を受け入れ活かすことができる組織風土を醸成します。こうした考えのもと、私たち住友化学グループは、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(Diversity, Equity and Inclusion)を推進します。  また、当社は、ノーマライゼーションの社会の実現に向けて、障がい者雇用に取り組んでおります。2017年には、障がい者の社会参画を支援し、勤労意欲のある障がい者の雇用機会を提供するために、株式会社住化パートナーズを設立しました。今後も引き続き、障がいのある人が活躍できる環境を、当社・住化パートナーズ一体となって提供してまいります。 (人材の育成・成長) 当社は、多様な人材が、その能力・資質を伸長することを目指し、全社員対象の基礎的プログラム、階層別の職責教育・キャリア教育、マネジメント強化プログラムや、グローバルビジネス展開に対応した語学力向上等、目的及び社員区分別に教育体系「スミカ・ラーニングスクエア(SUMIKA Learning Square:SLS)」を整えております。 従業員が自発的に学び、成長していくことを支援するため、また必要なタイミングで知識・スキル開発ができるよう「手挙げ式(自発的に申込む)研修」として、受講できるプログラムを提供しております。 手挙げ式研修① スミカ・マネジメント  マネジメントスキルの早期習得・強化に向けたプログラム(100講座)② スミカ・ナレッジ ・業務関連基礎知識習得  当社独自の知識・スキルを中心としたプログラム(14分野80科目以上、順次拡大) ・住友化学アカデミー  当社の技術的課題等をテーマとした全社横断ゼミ(毎年4~5ワークショップ) ・自己啓発講座  「いつでも、どこでも、何度でも」をキーワードに、スマートフォンやパソコンでの学習が  可能なオンラインプログラム(全4,500コース、17,800本) (従業員の健康増進) 社員が心身ともに健康な生活を送り豊かな人生を実現できるよう、社員の健康課題の解決・改善に向けた様々な支援施策を推進しております。取締役会や経営会議において、その取り組みの方向性について議論するとともに、毎年開催する産業医連絡会において、施策や目標の設定に対し医学的見地から意見をいただくなど各施策の有効性を高める体制・仕組みとしております。 このような体制の下、会社・健康保険組合共同で策定した「すみか健康社員宣言」において、運動習慣の定着を目的とした提携スポーツジムの拡充、禁煙を目指す社員へのサポート等、「食事」「運動」「睡眠」「禁煙」「こころ」の5分野で、具体的なアクションアイテムに取り組んでおります。 また、これらの取り組みを客観的に点検・高度化する指標として、「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)ホワイト500」の取得を目指しており、2017年度から9年連続で認定されております。※「健康経営優良法人(ホワイト500)」は、経済産業省が2016年に創設した健康経営優良法人制度(特に優良な健康経営を実施している企業等を顕彰する制度)において、上位500法人が認定され、健康管理に関する様々な施策や取り組みを評価するものであります。 ② 指標及び目標(ⅰ) 多様な人材の活用  女性活躍推進について、採用、育成、昇進、環境整備等の各施策の進捗をトータルに反映しうるものとして「管理社員(注1)への登用率」に焦点をあてたKPIを設定しています。また、全員活躍の実現に向け、男女共同参画の観点から男性社員の育児休業取得を促進するKPIも設定し、DE&I推進の取り組みをさらに加速させております。KPI目標2025年度実績管理社員登用者における女性比率2023~2027年度の平均で15%以上16.3%(注2)子が出生した男性社員の、育児休業もしくは育児関連諸休暇の取得状況取得率95%以上かつ取得日数平均50日以上97.9%(注3)41.2日(注3) (注) 1 管理社員:課長職相当以上 2 2023年度~2025年度の管理社員登用者累計における女性比率 3 2024年度に子が生まれた男性社員の子が1歳に到達するまでの育児休暇または育児関連休暇の 取得状況をもとに算出(参考)・住友化学本体の部長職と海外グループ会社幹部人材の合計に占める、外国人幹部人材の割合:20.2% (2026年4月時点)・管理社員に占める経験者採用者(中途採用者)の比率:25.0%(2026年4月時点)・障がい者雇用率:2.77%(2025年6月時点) (ⅱ) 人材の育成・成長 社員の能力・知識・スキル開発実施率をKPIとして設定し、意欲・能力のあるすべての従業員の能力向上・人材育成を進めております。 KPI目標2025年度実績社員の能力、知識・スキル開発実施率100%81.5% (グループ会社におけるKPI) 国内外の主要グループ会社約100社が、各国・各社の状況に応じて具体的なKPIを設定し、グループ全体で取り組みを進めております。また当社グループでは、各社がKPIを設定するために実施すべき最重要プロセスを、以下のとおり定めております。最重要プロセス① 経営層を含めた多様な人材の確保、育成・登用② 多様な人材の活躍を推進するための施策の実施③ 経営層、管理社員、一般従業員の各層における多様性に対する意識向上、並びに多様性を受け入れ  活躍を促進する組織風土の醸成に資する施策の実施 人的資本・多様性についての詳細は、サステナビリティレポート2025(P.123~139)及びサステナビリティレポート2026(2026年8月末発行予定)をご参照ください。
主要な設備の状況 FY2026 / 約4,440字
2 【主要な設備の状況】  当社グループ(当社及び連結子会社)における主要な設備は、以下のとおりであります。(1) 提出会社2026年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)使用権資産その他合計愛媛工場(愛媛県新居浜市)エッセンシャル&グリーンマテリアルズ等エッセンシャル&グリーンマテリアルズ等の製造設備等25,72228,09919,831(3,394) [68]1,9705,72581,3471,104大江工場(愛媛県新居浜市)ICT&モビリティソリューションICT&モビリティソリューションの製造設備等2,9515,5831,107(474)-6,99416,634264千葉工場(千葉県市原市)エッセンシャル&グリーンマテリアルズ等エッセンシャル&グリーンマテリアルズ等の製造設備等16,7146,64410,167(2,299) [20]2745,12338,9231,115大阪工場(大阪市此花区)ICT&モビリティソリューション等ICT&モビリティソリューション等の製造設備等13,4629,0683,665(290)8115,23841,5131,031大分工場(大分県大分市)アグロ&ライフソリューション等アグロ&ライフソリューション等の製造設備10,12218,0732,583(852)[1]93,76434,551615岡山工場(岡山県倉敷市)アドバンストメディカルソリューション等アドバンストメディカルソリューション等の製造設備1,2963,029315(78)[36]2143355,188169岐阜工場(岐阜県安八郡)アドバンストメディカルソリューションアドバンストメディカルソリューションの製造設備1,2691,835516(34)[4]463594,025165三沢工場(青森県三沢市)アグロ&ライフソリューション等アグロ&ライフソリューション等の製造設備1,9053,4221,608(785)97137,657150茨城工場(茨城県日立市)ICT&モビリティソリューションICT&モビリティソリューションの製造設備等9348-27204587178アグロ&ライフソリューション研究所(兵庫県宝塚市)アグロ&ライフソリューション等研究設備4,1273851,387(147)[27]211,5157,436267先進基盤技術研究所(筑波)(茨城県つくば市)全社共通等研究設備186584,645(153)-844,97367本社(大阪)(大阪市中央区)全社共通等福利厚生施設等78331,090(58)[12]3,1191385,133112本社(東京)(東京都中央区)全社共通等福利厚生施設等2,7903811,460(69) [13]15,6304,73324,9941,207 (注) 1 土地の面積について、そのうちの借地の面積を[ ]で示しております。2 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品及び建設仮勘定の合計であります。3 土地には、主な貸与土地として、愛媛工場に650千㎡及び千葉工場に304千㎡が含まれております。また、主な貸与先は当社の連結子会社である住友ファーマ社、広栄化学及び新居浜コールセンター株式会社であります。4 現在休止中の主要な設備はありません。  (2) 国内子会社2026年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)使用権資産その他合計田岡化学工業㈱ 播磨工場(兵庫県 加古郡)ICT&モビリティソリューション精密化学品等製造設備3,0913,766435(39)[1]2232097,724132淀川工場(大阪市 淀川区)ICT&モビリティソリューション精密化学品等製造設備1,4531,576786(34)1895404,544261㈱田中化学研究所福井工場(福井県 福井市)ICT&モビリティソリューション無機化学製品製造設備3,0298,8581,401(95)4331,87615,597230広栄化学㈱千葉工場(千葉県 袖ヶ浦市)アドバンストメディカルソリューション化成品・医農薬中間体等製造設備5,8385,4282(125)[125]72,18213,457184S-RACMO㈱本社(大阪府 吹田市)アドバンストメディカルソリューション再生・細胞医薬製造施設等4,544721-(4)[4]-1,1076,372123㈱住化分析センター大阪ラボラトリー(大阪市 此花区)アドバンストメディカルソリューション分析設備等2,147-91(233)29753,215289住友ファーマ㈱ 鈴鹿工場(三重県 鈴鹿市)住友ファーマ医薬品等製造設備5,4132,899121(199)766349,143311大分工場(大分県 大分市)住友ファーマ医薬品製造設備7521,086-(31)[31]04092,247129総合研究所(大阪府 吹田市)住友ファーマ医薬品等研究設備5,784280415(45)-3206,799117大阪研究所(大阪市 此花区)住友ファーマ医薬品研究設備5,2228-(14)[14]-1,1156,345250本社(大阪市 中央区)住友ファーマ管理販売設備1,2517-(2)[2]8842022,344238住友共同電力㈱ 壬生川火力発電所ほか(愛媛県 西条市ほか)その他汽力発電設備2,33424,5301,750(823)[225]3,6982,73435,04692東平発電所ほか(愛媛県 新居浜市ほか)その他水力発電設備2,0844,48442(892)[213]133576,80022西の谷変電所ほか(愛媛県 新居浜市)その他変電設備5583,7777(92)[69]6221665,13016川崎バイオマス発電㈱川崎バイオマス発電所(川崎市 川崎区)その他発電設備3581,446-(31)[31]53212,33714住化ロジスティクス㈱千葉事業所(千葉県 袖ケ浦市ほか)その他物流設備12666-4,747304,969285 (注) 1 土地の面積について、そのうちの借地の面積を[ ]で示しております。2 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品及び建設仮勘定の合計であります。3 現在休止中の主要な設備はありません。4 上記のほか、住友ファーマ㈱において158,406百万円の無形資産を計上しております。 (3) 在外子会社2026年3月31日現在会社名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)使用権資産その他合計スミトモ バイオラショナル カンパニー LLC(米国)アグロ&ライフソリューション農薬等の製造設備20,95416,0751,130 (3,459)8,5747,12553,858914スミトモ ケミカル インディア リミテッド(インド 共和国)アグロ&ライフソリューション農薬等の製造設備1,1864,9852,532(1,502)[430]1,22015010,0731,888スミトモ ケミカル ブラジル インダストリア キミカ S.A.(ブラジル 連邦共和国)アグロ&ライフソリューション農薬等の製造設備4,3441,3171,157 (207)1,0151,7219,554696ボタニカル・リソーシズ・オーストラリア(豪州)アグロ&ライフソリューション天然ピレトリンの製造設備7971,8631,591 (14,687) [10,496]3704065,02798東友ファインケム㈱(大韓民国)ICT&モビリティソリューションICT&モビリティ材料製造設備29,95620,7388,521(547)12515,64174,9812,515スミカ セミコンダクター マテリアルズ テキサス(米国)ICT&モビリティソリューション半導体用プロセスケミカル製造設備4,985322,375(183)1827,75035,16030住華科技股份有限公司(台湾)ICT&モビリティソリューションICT&モビリティ材料製造設備11,809829-(164)[164]3,14732916,1141,142SSLM㈱(大韓民国)ICT&モビリティソリューション耐熱セパレータ製造設備4,0853,8214,557(110)183,33315,814284住化電子材料科技(無錫)有限公司(中華人民 共和国)ICT&モビリティソリューションICT&モビリティ材料製造設備2,2111,514-(402)[402]9561,9596,640867住化電子材料科技(常州)有限公司(中華人民 共和国)ICT&モビリティソリューション半導体用プロセスケミカル製造設備2,8681,375-(62)[62]5516175,41144住化電子材料科技(西安)有限公司(中華人民 共和国)ICT&モビリティソリューション半導体用プロセスケミカル製造設備3,346268-(68)[68]3191754,10885ザ ポリオレフィン カンパニー (シンガポール)プライベート リミテッド(シンガポール 共和国)エッセンシャル&グリーンマテリアルズ低密度ポリエチレン及びポリプロピレン製造設備2,1048,876-(241)[241]9,0002,14522,125260スミトモ ケミカル アジア プライベート リミテッド(シンガポール 共和国)エッセンシャル&グリーンマテリアルズ等メタアクリル等の製造設備及び化学品の輸出用船舶等3,7181,758-(317)[317]9,80228415,562359スミカポリマーコンパウンズヨーロッパ(英国)エッセンシャル&グリーンマテリアルズプラスチック製造設備8932,9231,418(106)4851,3407,059293スミトモ ファーマ アメリカ インコーポレーテッド(米国)住友ファーマ医薬品の生産設備及び管理販売設備3,740604602(237)[3]6919,27614,9131,225 (注) 1 土地の面積について、そのうちの借地の面積を[ ]で示しております。2 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品及び建設仮勘定の合計であります。3 スミトモ ケミカル アジア プライベート リミテッド、スミトモ バイオラショナル カンパニー LLC及びスミカ ポリマー コンパウンズ ヨーロッパには、同社の連結子会社が含まれております。4 現在休止中の主要な設備はありません。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2026 / 約9,474字
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】①コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方 当社は、約400年続く住友の事業精神を継承し、自社の利益のみを追わず事業を通じて広く社会に貢献していくという理念のもと、活力にあふれ社会から信頼される企業風土を醸成し、技術を基盤とした新しい価値の創造に常に挑戦し続けることで、持続的成長を実現していきたいと考えております。その実現に向けて、実効性の高いコーポレート・ガバナンスを実現することが重要であると考え、株主を含め様々なステークホルダーとの協働、意思決定の迅速化、執行に対する適切な監督、コンプライアンス体制及び内部統制システムの充実・強化、ステークホルダーとの積極的な対話を基本とし、次の方針に則って、コーポレート・ガバナンスの強化・充実の取り組みを行っております。・当社は、株主の権利を尊重するとともに、株主の円滑な権利行使を実現するための環境整備並びに株主の実質的な平等性の確保に努めます。・当社は、会社の持続的成長には、株主、従業員、顧客、取引先、債権者、地域社会をはじめとする様々なステークホルダーとの協働が必要不可欠であるとの認識のもと、積極的に企業の社会的責任を果たしていくとともに、社会から信頼される企業風土の醸成に努めます。・当社は、ステークホルダーとの建設的な対話を行うための基盤作りの一環として、信頼性が高く、かつ利用者にとって有用性の高い情報の提供に努めます。・当社の取締役会は、株主に対する受託者責任・説明責任を踏まえ、独立社外取締役の役割を重視しつつ、変化する社会・経済情勢を踏まえた的確な経営方針・事業戦略を示すとともに、業務執行に対する実効性の高い監督を実施する等、取締役会の役割や使命を適切に履行いたします。・当社は、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するため、株主との建設的な対話に努めます。 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由(イ)企業統治の体制 当社は、監査等委員会制度を採用しております。また、重要な意思決定の迅速化、業務執行責任の明確化を図るため、執行役員制度を採用するとともに、経営環境の変化に迅速に対応できる経営体制の構築を図るため、取締役(監査等委員である取締役を除く。)の任期は1年としております。当社の経営体制は、2026年6月22日(有価証券報告書提出日)現在で取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名(いずれも日本人、男性7名・女性2名)、監査等委員である取締役5名(いずれも日本人、男性5名)と執行役員32名(うち取締役兼務者3名。執行役員の内訳は日本人30名・外国人2名、男性30名・女性2名)になります。 なお、2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決されますと、取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名(いずれも日本人、男性6名・女性3名)、監査等委員である取締役5名(いずれも日本人、男性5名)になります。・取締役会 取締役会は、取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名(うち社外取締役4名)、監査等委員である取締役5名(うち社外取締役3名)で構成され、法令または定款及び取締役会規程の定めに則り、取締役にその決定を委任したものを除いて、経営上の重要事項について意思決定するとともに、各取締役の職務の遂行を監視、監督し、それらを通じた経営の透明性・客観性のさらなる向上に努めております。 2026年6月22日(有価証券報告書提出日)現在の取締役会の構成員は、議長は代表取締役会長である岩田圭一(執行役員を兼務しておりません)、他のメンバーは水戸信彰、佐々木啓吾、新沼宏、山口登造、野崎邦夫、大野顕司、(以下、社外取締役)伊藤元重、村木厚子、市川晃、野田由美子、加藤義孝、米田道生及び神村昌通になります。 なお、2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決されますと、取締役会は引き続き14名(うち社外取締役7名)で構成され、取締役会の構成員は、議長は代表取締役会長である岩田圭一(執行役員を兼務しておりません)、他のメンバーは、水戸信彰、佐々木啓吾、山口登造、坂田信以、野崎邦夫、大野顕司、(以下、社外取締役)村木厚子、市川晃、野田由美子、大橋徹二、加藤義孝、米田道生及び神村昌通になります。・監査等委員会 監査等委員会は、監査等委員である取締役5名(うち社外取締役3名)で構成され、取締役の職務執行を適法性・妥当性の観点から監査することで、当社のコーポレート・ガバナンスの重要な役割を担います。 監査等委員会の構成員は、委員長は常勤監査等委員である大野顕司、他のメンバーは野崎邦夫、(以下、社外取締役)加藤義孝、米田道生及び神村昌通になります。・役員指名委員会・役員報酬委員会 当社は取締役会の下に社外取締役を主要な構成員とする役員指名委員会、役員報酬委員会を設置し、最高経営責任者の選任、取締役(監査等委員である取締役を含む。)候補の指名及び経営陣幹部の選任、並びに取締役及び執行役員の報酬制度、報酬水準等について審議を行い、取締役会へ助言します。また、取締役会からの委任を受け、「経営陣幹部、取締役に対する報酬決定方針」に基づき、経営陣幹部並びに取締役(監査等委員である取締役を除く。)の個人別報酬額を決定します。 本報告書提出時点の構成員は以下のとおりであります。(役員指名委員会)委員長は代表取締役会長である岩田圭一、委員は社外取締役である伊藤元重、村木厚子、市川晃、野田由美子、米田道生及び神村昌通、代表取締役社長である水戸信彰であります。(役員報酬委員会)委員長は社外取締役である村木厚子、委員は社外取締役である伊藤元重、市川晃、野田由美子及び加藤義孝、代表取締役会長である岩田圭一、代表取締役社長である水戸信彰であります。当社は、2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決された後、その後の取締役会において、役員指名委員会及び役員報酬委員会の構成員を以下のとおり決議する予定であります。(役員指名委員会)委員長は代表取締役会長である岩田圭一、委員は社外取締役である村木厚子、市川晃、野田由美子、大橋徹二、米田道生及び神村昌通、代表取締役社長である水戸信彰であります。(役員報酬委員会)委員長は社外取締役である村木厚子、委員は社外取締役である市川晃、野田由美子、大橋徹二及び加藤義孝、代表取締役会長である岩田圭一、代表取締役社長である水戸信彰であります。・経営会議経営会議は、取締役会に上程される議案や報告事項を含め、経営戦略や設備投資等の重要事項を審議する機関であり、経営の意思決定を支えております。構成メンバーは、重要な経営機能を統括もしくは担当する執行役員、常勤監査等委員及び取締役会議長とし、原則として年24回開催されております。 経営会議の2026年6月22日(有価証券報告書提出日)現在の構成員は、岩田圭一、水戸信彰、松井正樹、武内正治、佐々木啓吾、山口登造、荻野耕一、清水正生、片山忠及び常勤監査等委員になります。(議事進行は佐々木啓吾が担当)・その他の委員会等上記以外にも、当社並びに当社グループの経営に関わる重要事項について広範囲かつ多様な見地から審議する社内会議「内部統制委員会」、「サステナビリティ推進委員会」、「レスポンシブル・ケア委員会」、「リスク・クライシスマネジメント委員会」、「コンプライアンス委員会」、「人権尊重推進委員会」(いずれも年1回以上開催)等を設置することで、業務執行、監督機能等の充実を図っております。 (ロ)当該体制を採用する理由 当社は、変化する社会・経済諸情勢の下において、株主の皆様を中心とした様々なステークホルダーの利益に適うようにすることが、コーポレート・ガバナンスの基本であると認識しており、これを実現するため、上記体制を採用しております。今後も、その充実に向け、重要な意思決定の迅速化、執行に対する適切な監督、コンプライアンス体制及び内部統制の充実・強化等に取り組んでいく所存であります。 (ハ)企業統治の体制の模式図 当社の企業統治の体制の模式図は、以下のとおりであります。 ③企業統治に関するその他の事項(イ)内部統制システムの整備の状況 当社では、会社法に定める業務の適正を確保するための体制として、取締役会決議にて「内部統制システムの整備に係る基本方針」を制定しております。 また、社長を委員長、各事業部門及びコーポレート部門を統括・担当する執行役員を委員、常勤監査等委員をオブザーバーとする「内部統制委員会」を年3回開催し、前述の基本方針に基づく諸施策の計画及び実施状況について審議、確認するとともに、取り巻く事業環境の変化に迅速かつ適切に対応していくこと等によって当社グループにおける内部統制システムの不断の充実を図っております。 また、同委員会の実施状況については、開催の都度、監査等委員会に報告した上、取締役会にて報告・審議しております。2025年度は、内部統制システムの整備に係る基本方針に基づく取り組みとして、リスクマネジメント、内部統制報告制度対応、内部監査(方針・計画/実施結果)等を取締役会に報告いたしました。 (ロ)コンプライアンスの体制の整備の状況 当社では、コンプライアンスを企業経営の根幹と位置付け、グループ全体のコンプライアンスを徹底するための体制の確立・運営について、「コンプライアンス委員会」及び地域法務・コンプライアンス統括を設置し、指導・支援を強化しております。また、企業活動における基本的な行動基準を成文化した住友化学企業行動憲章並びにその具体的な方針を定めた企業行動要領を制定し、全役員・従業員に配布しております。不正行為を未然に防止し、また、その可能性を早期に発見し対処するため、「スピークアップ制度」を設け、グループ全体の従業員に対して制度利用の働きかけを強化しております。受領した通報については慎重かつ丁寧な調査対応を行うとともに、対応状況についてコンプライアンス委員会及び監査等委員会にタイムリーな報告を行っております。さらに、全般的かつ個別的なコンプライアンス研修の実施、コンプライアンス推進月間における各部での取り組み、従業員コンプライアンス意識調査等を通じて、具体的なコンプライアンスリスクの低減及び従業員のコンプライアンス意識の向上を図っております。 (ハ)リスク管理体制の整備の状況  当社では、持続的な成長を実現するため、事業目的の達成を阻害する恐れのある様々なリスクを早期発見し適切に対応していくとともに、リスクが顕在化した際に迅速かつ適切に対応すべく、リスクマネジメントに関わる体制の整備・充実に努めております。 当社では、内部統制委員会を中心とした複数の会議体連携によるリスクマネジメント推進体制のもと、当社グループの各組織がグループ方針に従い、業務遂行上のリスクを適切に管理しております。 「内部統制委員会」では、グループ全体のリスクマネジメントに関する方針の立案と方針に基づく各組織の取り組み状況の監督を俯瞰的に行っております。リスク情報の収集・評価等に加え、毎年、グループ全体のリスクマップを作成し、「経営戦略に関わるリスク」及び「事業継続の基盤に関わるリスク」の状況を網羅的に把握するとともに、リスク主管組織と連携し、地震や労働災害、製品事故等、「事業継続の基盤に関わる重要なリスク」への対策をグループ横断的に推進しております。 「経営戦略に関わるリスク」については、当社及びグループ会社の経営戦略や設備投資・投融資をはじめとした経営上の重要事項は「経営会議」で都度審議しております。サステナビリティに関する事項は「サステナビリティ推進委員会」で審議し、中長期的な環境・社会問題に関して、当社グループの経営諸活動が社会と自社のサステナビリティの実現に寄与するよう、グループの各組織に向けて必要な提言を行っております。なお、同委員会には、社外取締役・常勤監査等委員がオブザーバーとして参加しております。  なお、大規模災害(地震・風水害等)やパンデミック、国内外の治安悪化(テロ・暴動・戦争等)、サイバーインシデント、その他重大なリスクの低減及びリスクが顕在化した場合に迅速に対応するため、「リスク・クライシスマネジメント委員会」を設置し、個別のリスク・クライシスの対処方針等を審議しております。 (ニ)責任限定契約の状況当社は、各社外取締役との間で、社外取締役が職務を行うにつき、善意でかつ重大な過失がないときは、会社法第423条第1項に定める社外取締役の当社に対する損害賠償責任について、会社法第425条第1項各号に定める金額の合計額を限度とする、責任限定契約を締結しております。また、2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として「定款一部変更の件」を上程しており、当該議案が承認可決されますと、責任限定契約を締結できる役員の範囲は、取締役(業務執行取締役等であるものを除く。)になります。 (ホ)役員等賠償責任保険契約の状況当社は、会社法第430条の3第1項に定める役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結し、被保険者が法律上負担すべき損害賠償金及び訴訟費用、弁護士報酬、仲裁・和解費用等の争訟費用(株主代表訴訟に敗訴した場合及び会社からの損害賠償請求に係るものを含む)を当該保険契約により填補することとしております。当該保険契約の被保険者は取締役及び執行役員であります。また、被保険者の職務の執行の適正性が損なわれないようにするための措置として、当該保険契約に免責金額に関する定めを設け、一定額に至らない損害については填補の対象としないこととしているほか、犯罪行為や被保険者が法令に違反することを認識しながら行った行為に起因して生じた損害は填補されない等、一定の免責事由を設けております。 ④取締役の定数当社の取締役(監査等委員である取締役を除く。)は10名以内、監査等委員である取締役は5名以内とする旨を定款で定めております。 ⑤取締役の選任の決議要件当社は、取締役の選任決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨、及び累積投票によらないものとする旨を定款で定めております。 ⑥剰余金の配当等の決定機関当社は、剰余金の配当等、会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めのある場合を除き、株主総会の決議によらず取締役会の決議により定める旨を定款で定めております。これにより株主への利益配当をはじめとした剰余金の配当等を機動的に実施しております。 ⑦株主総会の特別決議要件当社は、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨を定款で定めております。これは、株主総会における特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営を行うことを目的とするものであります。 ⑧取締役会の活動状況等(イ)取締役会の活動状況取締役会は、当期において14回開催され、経営戦略、短期集中業績改善策、抜本的構造改革、2025~2027年度中期経営計画、カーボンニュートラルを含むサステナビリティ関連、研究開発・デジタル革新関連、内部統制・レスポンシブルケア・リスクマネジメント・コンプライアンス関連、取締役会の実効性評価、機関設計の在り方、政策保有株式の保有方針の検証や株主との対話等について審議しました。平均所要時間は約2時間で、各取締役・取締役監査等委員(役職名は当事業年度末時点)の出席率は、以下のとおりであります。役職・氏名出席回数代表取締役会長 岩田 圭一14/14回(出席率100%)代表取締役社長 水戸 信彰 11/11回(出席率100%)(注1)代表取締役 佐々木 啓吾     11/11回(出席率100%)(注1)取締役 新沼 宏14/14回(出席率100%)取締役 山口 登造    11/11回(出席率100%)(注1)取締役 伊藤 元重14/14回(出席率100%)取締役 村木 厚子14/14回(出席率100%)取締役 市川 晃14/14回(出席率100%)取締役 野田 由美子14/14回(出席率100%)取締役監査等委員(常勤) 野崎 邦夫    14/14回(出席率100%)(注2)取締役監査等委員(常勤) 大野 顕司    11/11回(出席率100%)(注1)取締役監査等委員 加藤 義孝    14/14回(出席率100%)(注2)取締役監査等委員 米田 道生    14/14回(出席率100%)(注2)取締役監査等委員 神村 昌通    11/11回(出席率100%)(注1) (注)1 2025年6月20日定時株主総会において新たに就任いたしました。   2 監査等委員会設置会社移行前に監査役として出席された回数を含んでおります。 (ロ)取締役会の実効性評価当社取締役会は、取締役会の実効性に関し、各取締役・取締役監査等委員によるアンケート結果、及び監査等委員会から出された意見を参考にしつつ、社外取締役、会長、社長を出席メンバーとする社外取締役懇談会において、意見交換を実施することで評価分析を行いました。また取締役会では、これらの意見を基にして取締役会の実効性評価に関する総括を実施するとともに、その内容について社内取締役等を出席メンバーとする経営会議等において、共有・意見交換しております。当事業年度の取り組み内容とその評価、及び今後の取り組み方針は以下のとおりであります。当事業年度の取り組みとその評価・取締役会におけるモニタリングプロセスの振り返り・検証については、過去の大型投資案件の検証やそれらも踏まえた投資案件の意思決定プロセスの見直し、起業案件の成果フォロー等について、取締役会及び取締役懇談会で議論いたしました。・モニタリング強化のためのアジェンダ設定については、個別事項の審議・報告は重要案件に絞るとともに、取締役懇談会等で議論のうえポートフォリオ戦略等を中心とした年間アジェンダを設定いたしました。・市場の評価を活かした企業価値向上については、当社に対する資本市場の評価をより詳細に分析のうえ、それを踏まえた今後の企業価値向上に向けた取り組みのポイントについて意見交換いたしました。また、新たな市場との対話の機会として、社外取締役と証券アナリストによるスモールミーティングを実施いたしました。今後の取り組み方針・持続的成長に向けた取締役会のさらなる機能発揮年間アジェンダの設定等により取締役会及び取締役懇談会のテーマは経営上の重点課題にシフトしておりますが、引き続き、事業環境の変化を先取りし、当社の勝ち筋を見極めながらタイムリーかつ柔軟に事業ポートフォリオの見直し等を行うべく、中長期の経営戦略に関する議論の機会を一層充実させてまいります。また、市場や競合の動向、当社の競争優位性等を含めた成長戦略の進捗を取締役会でモニタリングし、執行による確実なアクションプラン遂行を後押しするとともに、社内検討過程における課題認識の取締役会への共有を充実させ、より深みのある審議につなげてまいります。・市場からの評価を踏まえた経営の深化 当社の価値創造ストーリーの実現に向けた経営施策について理解を得られるよう、引き続き市場との対話を充実させるとともに、対話の内容を取締役会にフィードバックし、当社の目指す方向性と市場評価とのギャップ分析や改善の方向性等についての議論を深め、企業価値向上に向けた取り組みにつなげてまいります。・グループガバナンスのより一層の実効性向上 事業戦略上の各グループ会社の位置づけや保有方針について取締役会で定期的に確認・議論し、より最適なグループ体制の実現を目指してまいります。 また、各国の規制強化やサイバーセキュリティなど多種多様なビジネスリスクが急速に高まり、グループガバナンスの重要性がより一層増していることを受けて、その有効性の検証を不断に行いながら実効性確保に努めてまいります。・その他 当社の取締役会の実効性評価においては忌憚のない議論が行われ、ガバナンスレベル向上に向けたPDCAサイクルを回すうえで本評価は有効に機能しておりますが、第三者機関の関与やベンチマーク比較による客観的評価の有用性を含めた評価方法の見直しを行ってまいります。 ⑨役員指名委員会・役員報酬委員会の活動状況等 役員指名委員会・役員報酬委員会の当期の主な活動状況は、以下のとおりであります。委員会活動内容役員指名委員会・役員体制に関する審議役員報酬委員会・役員賞与に関する審議・取締役、経営陣幹部の各人別報酬額の審議、決定・役員報酬の見直しに関する審議  各取締役(役職名は開催時点)の出席状況は、以下のとおりであります。 [役員指名委員会]役職・氏名出席回数委員長 代表取締役会長 岩田 圭一1/1回(出席率100%)委員  取締役 伊藤 元重1/1回(出席率100%)委員  取締役 村木 厚子1/1回(出席率100%)委員  取締役 市川 晃1/1回(出席率100%)委員  取締役 野田 由美子1/1回(出席率100%)委員  取締役 米田 道生1/1回(出席率100%)委員  取締役 神村 昌通1/1回(出席率100%)委員  代表取締役社長 水戸 信彰1/1回(出席率100%) [役員報酬委員会]・2025年4月~2025年5月役職・氏名出席回数委員長 代表取締役会長 岩田 圭一2/2回(出席率100%)委員  取締役 友野 宏2/2回(出席率100%)委員  取締役 村木 厚子2/2回(出席率100%)委員  取締役 伊藤 元重2/2回(出席率100%)委員  取締役 市川 晃2/2回(出席率100%)委員  取締役 野田 由美子2/2回(出席率100%)委員  取締役相談役 十倉 雅和2/2回(出席率100%) ・2025年6月~2026年3月役職・氏名出席回数委員長 取締役 村木 厚子2/2回(出席率100%)委員  取締役 伊藤 元重2/2回(出席率100%)委員  取締役 市川 晃1/2回(出席率 50%)委員  取締役 野田 由美子2/2回(出席率100%)委員  取締役 加藤 義孝2/2回(出席率100%)委員  代表取締役会長 岩田 圭一2/2回(出席率100%)委員  代表取締役社長 水戸 信彰2/2回(出席率100%)
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2026 / 約2,341字
(4) 人的資本・多様性 企業の競争力の大きな源泉は「人」であり、人材の確保・育成は当社の将来の価値創造に向けた重要課題であります。当社は、最重要の経営資源と考えている人材の確保と育成を長期的な視点で推進するとともに、エンゲージメントの強化を通じて、当社グループの構造改革と持続的成長を実現します。 (基本理念) 100年余の歴史を有する当社は、これまで一貫して「人こそ最重要の経営資源」という考えを堅持し、「人材確保」「公平・公正な処遇」「育成・成長」の3要素を変わらぬ人事理念として継続しております。 (人事制度体系) 当社の人事制度では、各人の役割・責任の大きさと達成した業績に、その過程で発揮した能力や行動を合わせて評価し、賃金等の処遇に反映しております。これからの当社に求められる人材像に着目し、その特色や強みを発揮しやすいように制度設計を行っていることが特徴であります。加えて、メリハリある成績評価を通じて社員の努力・貢献を明確に処遇へ反映することで、社員のやりがい・働きがいや自発的な成長意欲の醸成を図ります。  また、グループ各社のグローバルな事業展開を支える人材の充実を図るため、海外グループ会社のマネージャー以上の層を対象に住友化学本体管理社員と共通の人事制度を導入し、当社グループのコア人材として、グローバルポジションホルダー(GPH)に任命し、企業理念に基づいた価値観の共有をはじめ、育成・成長並びに活躍機会の提供を推進しております。 ① 戦略 人材の確保・育成を推進していくため、グループ全体で「多様な人材の活用」、「人材の育成・成長」、「従業員の健康増進」の面から、将来の価値創造に向けた戦略を展開しております。 (多様な人材の活用) 当社グループは、「DE&I推進に関するグループ基本原則」を定め、その方針のもと、従業員の個性や属性の違いを尊重し、総合化学会社ならではの多様性に富んだ「知と経験」を互いに受け入れ活かし合い、社員一人ひとりがその適性・能力を発揮し、グループ全体で成長していくことを目指しています。 ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進に関するグループ基本原則多様な発想と価値観は、住友化学グループの競争力の源泉の一つです。新たな価値の創造に挑戦し続けるために、従業員一人ひとりの個性や属性の違いを尊重し、相互に緊密なコミュニケーションのもと多様性を受け入れ活かすことができる組織風土を醸成します。こうした考えのもと、私たち住友化学グループは、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(Diversity, Equity and Inclusion)を推進します。  また、当社は、ノーマライゼーションの社会の実現に向けて、障がい者雇用に取り組んでおります。2017年には、障がい者の社会参画を支援し、勤労意欲のある障がい者の雇用機会を提供するために、株式会社住化パートナーズを設立しました。今後も引き続き、障がいのある人が活躍できる環境を、当社・住化パートナーズ一体となって提供してまいります。 (人材の育成・成長) 当社は、多様な人材が、その能力・資質を伸長することを目指し、全社員対象の基礎的プログラム、階層別の職責教育・キャリア教育、マネジメント強化プログラムや、グローバルビジネス展開に対応した語学力向上等、目的及び社員区分別に教育体系「スミカ・ラーニングスクエア(SUMIKA Learning Square:SLS)」を整えております。 従業員が自発的に学び、成長していくことを支援するため、また必要なタイミングで知識・スキル開発ができるよう「手挙げ式(自発的に申込む)研修」として、受講できるプログラムを提供しております。 手挙げ式研修① スミカ・マネジメント  マネジメントスキルの早期習得・強化に向けたプログラム(100講座)② スミカ・ナレッジ ・業務関連基礎知識習得  当社独自の知識・スキルを中心としたプログラム(14分野80科目以上、順次拡大) ・住友化学アカデミー  当社の技術的課題等をテーマとした全社横断ゼミ(毎年4~5ワークショップ) ・自己啓発講座  「いつでも、どこでも、何度でも」をキーワードに、スマートフォンやパソコンでの学習が  可能なオンラインプログラム(全4,500コース、17,800本) (従業員の健康増進) 社員が心身ともに健康な生活を送り豊かな人生を実現できるよう、社員の健康課題の解決・改善に向けた様々な支援施策を推進しております。取締役会や経営会議において、その取り組みの方向性について議論するとともに、毎年開催する産業医連絡会において、施策や目標の設定に対し医学的見地から意見をいただくなど各施策の有効性を高める体制・仕組みとしております。 このような体制の下、会社・健康保険組合共同で策定した「すみか健康社員宣言」において、運動習慣の定着を目的とした提携スポーツジムの拡充、禁煙を目指す社員へのサポート等、「食事」「運動」「睡眠」「禁煙」「こころ」の5分野で、具体的なアクションアイテムに取り組んでおります。 また、これらの取り組みを客観的に点検・高度化する指標として、「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)ホワイト500」の取得を目指しており、2017年度から9年連続で認定されております。※「健康経営優良法人(ホワイト500)」は、経済産業省が2016年に創設した健康経営優良法人制度(特に優良な健康経営を実施している企業等を顕彰する制度)において、上位500法人が認定され、健康管理に関する様々な施策や取り組みを評価するものであります。
事業の内容 FY2026 / 約1,146字
3 【事業の内容】住友化学グループは、当社及び関係会社214社から構成され、その主な事業内容と当社及び主な関係会社の当該事業における位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、当連結会計年度における主な事業内容を記載しております。 (1) アグロ&ライフソリューション当セグメントにおいては、農薬、肥料、農業資材、家庭用・防疫用殺虫剤、熱帯感染症対策資材、飼料添加物等の製造・販売を行っております。[主な関係会社]スミトモ バイオラショナル カンパニー LLC、ベーラント バイオサイエンス LLC、ベーラント U.S.A. LLC、スミトモ ケミカル ブラジル インダストリア キミカ S.A.、スミトモ ケミカル チリ S.A.、スミトモ ケミカル インディア リミテッド (2) ICT&モビリティソリューション当セグメントにおいては、光学製品、半導体プロセス材料、化合物半導体材料、タッチセンサーパネル、高純度アルミニウム・アルミナ、化成品、添加剤、エンジニアリングプラスチックス、電池部材等の製造・販売を行っております。[主な関係会社]東友ファインケム㈱、スミカ セミコンダクター マテリアルズ テキサス インコーポレーテッド、SSLM㈱、住化電子材料科技(無錫)有限公司、住華科技股份有限公司、㈱田中化学研究所、田岡化学工業㈱ (3) アドバンストメディカルソリューション当セグメントにおいては、高度化低分子医薬分野、医療用オリゴ核酸分野、再生・細胞医薬分野のCDMO(製法開発、製造受託)事業等を行っております。[主な関係会社]広栄化学㈱ (4) エッセンシャル&グリーンマテリアルズ当セグメントにおいては、合成樹脂、合成繊維原料、各種工業薬品、メタアクリル、合成樹脂加工製品、普通アルミナ、合成ゴム等の製造・販売を行っております。[主な関係会社]日本シンガポール石油化学㈱、PCS(プライベート)リミテッド、ザ ポリオレフィン カンパニー(シンガポール)プライベート リミテッド、ラービグ リファイニング アンド ペトロケミカル カンパニー、スミトモ ケミカル アメリカ インコーポレーテッド、スミカ ポリマーズ アメリカ コーポレーション、スミトモ ケミカル アジア プライベート リミテッド (5) 住友ファーマ当セグメントにおいては、低分子医薬品の製造・販売を行っております。[主な関係会社]住友ファーマ㈱、スミトモ ファーマ アメリカ インコーポレーテッド、スミトモ ファーマ スイス GmbH、ユーロバント サイエンシズ GmbH (6) その他上記5セグメント以外に、電力・蒸気の供給、運送・倉庫業務等を行っております。[主な関係会社]住友精化㈱
事業等のリスク FY2026 / 約7,985字
3 【事業等のリスク】事業等のリスクのうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると当社グループが認識している主要なリスクを以下に記載しております。ただし、投資家の判断に影響を及ぼす可能性のあるリスクは、これらに限定されるものではありません。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。当社グループではこのようなリスクを最小化するとともに、これらを機会として活かすためのリスク管理体制の整備・充実に努めております。詳細は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③企業統治に関するその他の事項 (ハ)リスク管理体制の整備の状況」に記載しております。 1.経営戦略に関わるリスク(1) 短期的なリスク① 市場に係るリスク当社グループは、総合化学メーカーとして様々な事業を行っており、事業に関わるリスクは多種多様であります。事業に係る市場リスクについては、主に以下のようなものがあります。 (価格競争)  当社グループの事業は価格競争に晒されております。海外企業の国内市場参入、関税引き下げ等による輸入品の流入、ジェネリック品の台頭等、様々な理由により当社グループの製品群は今後も厳しい価格競争に晒されるものと予想されます。当社グループはコストの低減に努めておりますが、価格競争を克服できない場合、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。  経営環境の著しい悪化等による収益性の低下や市場価格の下落等により、当社グループの保有する有形固定資産等について減損損失が発生し、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。  経営環境の著しい悪化等による将来の課税所得に関する予測・仮定の変更や税制改正による税率変更等により繰延税金資産の一部ないしは全部が回収できないと判断された場合、繰延税金資産は減額され、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (海外マーケット)当社グループの海外売上収益は売上収益の7割程度を占め、特にアジア市場での販売が多く、近年では南米等でも事業を拡大しております。そのため、特定の地域での経済情勢の悪化、あるいは顧客企業の業績状況の変化等による値下げ要求が発生した場合、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (アグロ&ライフソリューション)  アグロ&ライフソリューションセグメントの農薬や家庭用殺虫剤の出荷は、世界各地域における異常気象等の理由による作物の生育状況や病害虫の発生状況に左右されます。また、飼料添加物は急激な価格変動を起こすことがあります。作物の生育状況が悪くなった場合、病害虫の発生が少なくなった場合、あるいは急激な価格変動が起こった場合、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ICT&モビリティソリューション)  ICT&モビリティソリューションセグメントの製品は、技術革新のスピードが速く、タイムリーに新製品を開発・提供していく必要があります。当社グループが顧客ニーズを満足させる新規製品を有効に開発できない場合、また他社において画期的な技術革新がなされた場合、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (アドバンストメディカルソリューション)  アドバンストメディカルソリューションセグメントでは高度化低分子医薬原薬・中間体、医療用オリゴ核酸、並びに再生・細胞医薬に関する生産プロセスの開発や製造を受託するCDMO事業を行っています。顧客となる製薬企業のニーズに対応できず失注した場合、また顧客の経営環境の変化により新薬開発が延期ないし中止された場合、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (エッセンシャル&グリーンマテリアルズ)  エッセンシャル&グリーンマテリアルズセグメントの主要原料であるナフサは、中東地域の治安や世界の経済情勢に多大な影響を受け、時に急激な価格変動を起こすことがあります。ナフサの価格が急激に上昇した場合、製品価格への転嫁が遅れること等により、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。  ナフサやその他の原料品の一部については、特定の地域や購入先に依存しております。購入先を複数にする等、主要原料が購入できないリスクを低減するように努めておりますが、時に主要原料の不足が生じないという保証はありません。必要な主要原料が確保できない場合には、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (住友ファーマ)  住友ファーマセグメントでは、新薬開発の難度が高まる中、開発が今後計画どおりに進み承認・発売に至るとは限らず、また、有効性や安全性の観点から開発が遅延または開発を中止しなければならない事態も起こり得ます。そのような事態が発生した場合には、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。  国内においては、少子高齢化の急速な進展等により国家財政が悪化する中、先発医薬品の価格抑制や長期収載品の選定療養の導入、毎年の薬価改定などの薬剤費抑制策が図られ、あわせて医療制度改革の論議も続けられています。また、米国においては、先発医薬品の価格抑制に関する新たな規則や政策が提案されており、今後これらが実施される可能性があります。さらに、中国においては国家医療保険償還医薬品リスト収載による価格引き下げや集中購買制度による安価な後発医薬品の使用が推進されています。医薬品市場は各国の政策による様々な規制を受けており、これら各国の薬価・医療制度改革の方向性によっては、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (為替レート変動)当社グループは、国内で製造した製品を海外に輸出するとともに海外から原料品を輸入しておりますが、製品輸出高は原料品輸入高を上回っております。外国通貨に対して円高が進行した場合、海外で生産された製品に対する価格競争力が低下することに加え、輸出手取額の減少が輸入支払額の減少を上回ることになります。さらに、近年では南米やインド等海外での事業活動の拡大とともに、それぞれの地域の通貨で米ドルやその他通貨に対する為替レートの変動影響も大きくなっています。このようなリスクに対し、為替予約等の通貨ヘッジ取引や、円建輸出取引を行うこと等により、為替レートの短期的な変動によるリスクを最小限にするように努めておりますが、中長期的な為替レートの変動によるリスク等を完全にヘッジすることはできないため、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、海外の関係会社の経営成績は、連結財務諸表作成のために円換算されております。換算時の為替レートにより、円換算後の価値が影響を受ける可能性があり、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。為替レート変動がコア営業利益に与える影響は、米ドルに対して円が1円の円高となった場合、年間25億円程度の減益と試算しております。 (金利変動)当社グループは、資金需要に対してその内容や財政状態及び金融環境を考慮し、調達の金額・期間・方法等を判断しております。今後の金利の変動に備え、固定金利・変動金利を適宜組み合わせて調達を行っておりますが、金利が上昇した場合には支払利息が増加し、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (株式相場変動)当社グループが保有する市場性のある有価証券の価格が、株式相場の変動により大幅に下落した場合、当社グループの財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 海外事業展開当社グループは、世界各国に生産・販売の拠点を持ち、海外売上比率は7割程度を占めております。そのため、貿易摩擦等による関税の引き上げ、地域紛争によるサプライチェーン分断等、地政学的問題が発生した場合には、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、海外における事業活動には法律や規制の変更、労務環境の違いによる争議等の発生、人材の採用と確保の難しさ、テロ・戦争・その他の要因による社会的混乱等のリスクが内在しており、これらのリスクが顕在化した場合は、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社とサウジアラビアン オイル カンパニー社(以下「サウジ・アラムコ社」という。)が共同で設立したペトロ・ラービグ社は、サウジアラビアのラービグにおいて、石油精製・石油化学の統合コンプレックス事業(「ラービグ第1期計画」及び「ラービグ第2期計画」)を運営しております。当社は、プロジェクト総投資額に対し、不測の事態による損害に備え、独立行政法人日本貿易保険(現:株式会社日本貿易保険)の規約に従い、海外投資保険等に加入しております。また、当社はペトロ・ラービグ社に対しA種普通株式及びB種普通株式による投資を行っているほか、同社の銀行借入の一部に対して債務保証を行っております。将来の不確実な経済条件の変動の結果によって、投資の回収可能価額が大きく減少した場合及び債務保証が履行された場合には、当社グループの経営成績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 企業買収・資本提携当社グループは、事業拡大や競争力強化等を目的として、国内外において企業買収・資本提携等を実施しておりますが、当社グループ及び出資先企業を取り巻く事業環境の変化等により、当初期待していたシナジー等の買収効果を得られない可能性があります。事業環境や競合状況の変化等により期待する成果が得られないと判断された場合、あるいは適用される割引率が高くなった場合にはのれん等の減損損失が発生し、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ 技術・研究開発当社グループは、需要家のニーズに合わせた新技術・新製品をスピーディーに上市するため、積極的に研究開発を行っております。当社グループの研究開発は、次世代事業の創生のための探索研究を含んでいるため研究開発期間が長期間にわたる場合があり、また、研究開発テーマが実用化されず、新製品の開発が著しく遅延または断念される場合には、競争力が低下し、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、研究開発現場へのAI/MIの実装とその徹底活用、アカデミアやスタートアップとの連携(オープンイノベーション)強化により研究開発を推進してまいります。 ⑤ DXによる事業環境の急変当社グループでは、DXによる「事業の競争力強化」及び「新たな価値創造」を加速させております。しかしながら、当社において、デジタル技術の適用が著しく遅延した場合や、他社がデジタル技術を活用して生産性や競争力を向上させる、あるいは新たなビジネスモデルを創造するなど事業環境の急変により、当社グループの競争力が相対的に低下することで経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2) 中長期的なリスク① 気候変動問題当社グループは、気候変動問題を社会が直面する重要課題の一つと捉えており、その解決に向け、総合化学企業として培ってきた技術力を活かし、当社グループの温室効果ガス(GHG)排出量をゼロに近づけるという「責務」と当社グループの製品・技術を通じて、世界のGHGを削減するという「貢献」の両面から積極的に取り組んでおります。この問題に適切な対応ができない場合、当社グループの事業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、地球規模で私たちの生活に大きな影響を及ぼしている気候変動問題の解決に向け、引き続き「責務」と「貢献」の両面から取り組んでまいります。 ② プラスチック廃棄物問題プラスチックは、自動車や航空機から電子機器、生活用品、各種包装材に至るまで、様々な用途に用いられる素材として人々の生活を支えていますが、使用後の適切な処理・再利用が十分に行われていないために環境汚染を引き起こしているという問題があります。この問題に適切な対応ができない場合、当社グループの事業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、技術開発等を通じて、プラスチックを含む炭素資源循環の実現に取り組むことで、循環社会実現後のプラスチック市場において有利な地位に立つ可能性があります。 2.事業継続の基盤に関わるリスク① 事故・災害 当社グループは、製造設備等に起因する事故・災害の潜在的なリスクを最小化するため、関係法令への対応は勿論のこと、リスクに基づいて、設備の定期的な点検や安全諸施策を実施しております。しかしながら、リスクは常に一定ではなく、台風や地震等の自然災害による影響を含め、製造設備等で発生する事故・災害を完全に防止・軽減できる保証はありません。事故・災害により、工場周辺に物的・人的被害を及ぼした場合、事業活動に支障をきたすほか、多額のコストや当社グループの評価に重大な影響を与え、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、事故・災害に至る可能性のあるリスクについて、適宜情報共有を図り、対応事項の改善見直しを実施しております。 ② 製品の品質当社グループは、国際的な規格・基準に準拠した品質管理体制の下、各種製品を製造しております。しかしながら、すべての製品について欠陥を完全に排除すること並びに将来にわたり製品事故やリコールの発生を防止することを保証するものではありません。特に大規模な製品事故が発生した場合には、多額のコストが発生するほか、当社グループの評価に重大な影響を与え、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を与える可能性があります。また、農薬や医薬品等の製品は、各国の厳格な審査を経て承認されておりますが、科学技術の進歩や市販後の知見の蓄積により、新たな問題や副作用が判明する場合があります。上市後に予期せぬ問題や副作用が発見された場合には、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を与える可能性があります。当社グループは、製品品質(製品安全を含む)を管理するための仕組み・体制を整備し、新製品開発時のリスク評価やリスク低減対策の実施、日々の品質管理の徹底、並びに製品の取扱いに関する指導等に継続的に取り組んでおります。今後もこれらの活動を通じて、製品事故や品質問題の未然防止に努めてまいります。 ③ サイバーセキュリティITの活用を通じて、業務の生産性向上や事業競争力の確保、新たなビジネスモデルの創出を目指すデジタル革新が加速する一方、サイバー攻撃の巧妙化等により情報システムに関するリスクは一層高まっており、事業運営に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、情報、情報システム及び情報通信ネットワークを適切に管理し、情報の漏えい又は紛失を未然に防止するための対策並びにセキュリティインシデント発生時の影響を最小限に抑えるための対策を講じることで、サイバーセキュリティを経営上の重要課題として捉え、適切に対応してまいります。 ④ コンプライアンスに関するリスク当社グループでは、コンプライアンスを企業経営の根幹と位置づけ、当社コンプライアンス委員会の指導・監督の下、グループ全体でのコンプライアンス推進体制を構築・運用しております。また、当社コンプライアンス委員会傘下の地域法務・コンプライアンス統括(RLCO)からのグループ会社に対する指導・支援を強化する等、グループ全体でのコンプライアンスの徹底に注力しております。しかしながら、このような施策を講じても、コンプライアンス上のリスクを完全には排除することはできない可能性があり、国内外の法令等に抵触する等のコンプライアンス違反が発生した場合には、当社グループの社会的な信用が低下し、また損害賠償責任や罰金が課される等、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 規制変更当社グループは、事業展開する各国の規制に従い、業務を遂行しております。将来における法律、規則、政策、実務慣行、解釈及びその他の政策変更並びにそれらによって発生する事態が、当社グループの業務遂行や経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、将来的に環境及び化学品安全等に対する法的規制が強化され、新たな対策コストが発生する可能性があります。 ⑥ 人権問題当社グループは、人権尊重を事業継続のための基盤の一つと位置付けており、「住友化学グループ 人権の尊重に関する基本方針」を制定するとともに、推進体制として「人権尊重推進委員会」を設置し、人権デュー・デリジェンス等の人権尊重の取り組みをグループ一体となって行っております。しかしながら、このような施策を講じても、人権問題に関するリスクを完全には排除することができない可能性があり、当社グループのバリューチェーン上で人権問題が発生した場合、当社グループの事業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ ハラスメント当社グループでは、ハラスメントの発生に対し、社員教育の徹底、スピークアップ通報窓口の設置等により、リスクの低減に取り組んでおります。しかしながら、このような施策を講じても、ハラスメントリスクを完全には排除することができない可能性があり、ハラスメントに起因した、マスコミや労働局への告発による企業イメージの毀損、賠償責任等が発生した場合、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 知的財産当社グループは、他社と差別化できる技術とノウハウを蓄積し事業の競争力を強化してきましたが、当社グループ独自の技術・製品とノウハウの一部は、厳正な管理を行っているものの、予期せぬ事態により外部に流出する可能性に加え、特定の地域ではこれらの知的財産の完全な保護が不可能なため、第三者が当社グループの知的財産を使用して類似製品を製造することを効果的に防止できない可能性があります。また、将来的に知的財産に係る紛争が生じ、当社グループに不利な判断がなされる可能性があります。そのような事態が生じた場合には、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 感染症の蔓延 世界的な感染症の流行が発生した場合、当社グループの事業運営や経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループはこのようなグループ全体に影響を及ぼすリスクに対し、リスク・クライシスマネジメント委員会を設置し、対処方針を審議しております。また、事業継続計画を策定し毎年見直しを行うとともに、新型コロナウイルスへの対応を踏まえて、感染状況の段階に応じた事業運営のあり方の見直しも実施し、将来起こり得る感染症危機に備えております。 ⑩ 訴訟当社グループは、国内及び海外事業に関連して、訴訟、係争、その他の法律的手続きの対象となるリスクがあり、将来重要な訴訟等が提起された場合には、当社グループの経営成績並びに財政状態に重要な悪影響を及ぼす可能性があります。
事業方針・経営環境 FY2026 / 約3,609字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。なお、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現時点で入手している情報や合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。 (1) 長期的に目指す姿 当社は、創業以来、住友の事業精神「自利利他 公私一如」(住友の事業は、住友自身を利するとともに、国家を利し、かつ社会を利するものでなければならない)のもと、自らの成長と社会への貢献を実現してきました。そして、この考え方を基に長期的に目指す企業像を「Innovative Solution Provider」と定めております。この目指す企業像に向け、当社が強みを持つ技術や事業のアセットから、取り組むべき社会課題を「食糧」「ICT」「ヘルスケア」「環境」に定めております。各課題に対応したそれぞれの事業部門において、これまで培ってきた当社固有の6つのコア技術と、そこから生まれた3領域(GX・DX・BX)を切り口とした重要アセットを活用することで、革新的なソリューションを生み出し、広く社会へ提供してまいります。そして、この先もグローバルに存在感のある会社であり続けるとともに、持続的な企業価値向上を目指してまいります。 (2) 2025-2027年度中期経営計画:全社方針当社グループは、2025年度を初年度とする中期経営計画に取り組んでおります。基本方針として、「新成長戦略による事業ポートフォリオ高度化」、「構造改革の継続的な遂行による強靭化」、「財務・資本効率の改善」などの5つを掲げました。2027年度の財務目標に関しては、コア営業利益2,000億円、ROE8%、ROIC6%、D/Eレシオ0.8倍台としております。 (3) 中期経営計画の進捗基本方針01 新成長戦略による事業ポートフォリオ高度化当社の強みである有機合成技術をベースとした「勝ち筋」事業を軸に、セグメント横断での競争力強化及び事業ポートフォリオの高度化を推進するとともに、長年の技術蓄積により競争優位性を有する再生・細胞医薬事業を新たな成長事業として育成する方針に基づき、各種施策に取り組みました。 基本方針02 構造改革の継続的な遂行による強靭化ラービグ リファイニング アンド ペトロケミカル カンパニー(以下「ペトロ・ラービグ社」という。)に対する当社持分比率の15%への引き下げ、国内における既存エチレンプラントの運営最適化やポリオレフィン事業の統合に関する合意など、石油化学事業の構造改革を着実に推進しました。また、住友ファーマ株式会社(以下「住友ファーマ社」という。)は構造改革を経て業績が好転しました。今後の成長に必要な資金の確保と財務基盤の強化のため資本を増強しました。なお、住友ファーマ社に対する当社持分比率は低下しますが、連結子会社である点に変更は生じません。 基本方針03 財務・資本効率の改善ROIC志向経営の再徹底に向け、投資管理プロセスを強化しました。データに基づくリスクの定量化や外部知見の活用等により投資判断の客観性を高め、徹底したリスク管理のもとで投資判断を実施しました。さらに投資後のモニタリング体制を強化し、環境変化に機動的に対応することで、投資効率の最大化及びROIC向上に向けた取り組みを推進しました。 基本方針04 3つのXを基軸としたR&D戦略全社視点で研究開発効率を高め戦略的な投資を実現するため、研究体制を再編しました。全社研究戦略会議の新設による重点分野への戦略的アロケーション決定と全社のモニタリング強化、研究企画部の新設による全社横断的な構造改革のリード、並びに技術ロードマップ策定による機動的な研究開発の実現を狙いとしております。 基本方針05 新成長戦略を支える経営基盤の強化経営基盤強化の一環として、生成AIの活用促進と高度化を推進しました。活用状況のモニタリングや教育により利用定着を図るとともに、専門業務に応じて社内データ活用をカスタマイズできる機能を実装し社内ナレッジの活用を深化しました。全社員が日常的にAIを活用する環境を浸透させ、事業競争力の強化につなげております。 (4) 2025年度 各事業部門の取り組み アグロ&ライフソリューション部門農薬事業では、次世代のブロックバスターを目指す製品に関する取り組みが主要市場で前進しました。例えば、殺菌剤インディフリンは、南米の大豆用途に加え、インドで水稲向けに販売を開始しました。また、バイオラショナル事業のさらなる強化・成長に向け、北米で同事業を担うグループ会社を統合し、研究・製造・販売等の機能を一体運営するグローバル中核拠点として新体制を整備することとしました。一方、南米では足元の厳しい事業環境を踏まえ、主力製品の真の付加価値に根差したマーケティング方針のもと、流通チャネル別販売戦略強化と、適用拡大による使用場面の拡大等を通して、販売回復とプレミアム価格の維持を図ってまいります。 ICT&モビリティソリューション部門半導体関連事業では、台湾のアジア ユニオン エレクトロニック ケミカル コーポレーションの買収により、台湾・米国の半導体用ケミカル拠点を獲得しました。AI需要の急拡大に牽引される先端半導体市場の成長を捉え、経営資源を最大かつ効率的に投入し、先端材料の開発・拡販と安定供給体制の強化を進めてまいります。ディスプレイ関連事業では、大型LCD用偏光フィルムの構造改革を実施し、OLED・車載用など高機能分野へのシフトを推進しました。また、モビリティ関連事業では、耐熱セパレータの製造拠点を集約しました。これらの構造改革を通じ、ディスプレイ関連事業、モビリティ関連事業の収益最大化とさらなる拡大を目指してまいります。 アドバンストメディカルソリューション部門CDMO事業を成長の中核に位置づけ、開発から製造・品質までの総合対応力を活用し、事業拡大を推進しております。特に医療用オリゴ核酸では、米国拠点を活用した顧客対応体制を強化し、新規受注の拡大に取り組んでおります。再生・細胞医薬事業では、日本において、世界初のiPS細胞由来パーキンソン病治療用製品「アムシェプリ®」の条件及び期限付き承認を取得したことを踏まえ、本承認と米国承認に向けて開発・製造・品質・事業の各体制を強化してまいります。また、後続の眼科2製品、脊椎損傷治療用製品の治験、開発を進め、革新的治療法を患者様に届けるべく取り組みを進めてまいります。 エッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門石油化学事業では、2025年10月よりペトロ・ラービグ社の当社持分比率を15%へ引き下げました。国内においては既存エチレンプラントの運営最適化及びポリオレフィン事業の統合に関して関係先と合意に至るなど構造改革を加速させました。また、他社との協働を通じてライセンス・触媒事業の基盤を強化し、主力事業への成長を図ります。環境負荷低減ソリューションの提供に向けては、ケミカルリサイクルに関するパイロット設備の建設を完了するなど、2030年代の事業化を見据え、環境負荷低減技術の開発を推進しております。 (5) 2025年度実績2025年度は、オルゴビクス拡販を中心とした住友ファーマ社の利益貢献、ペトロ・ラービグ社の持分譲渡や、ノンコア事業売却などの構造改革の成果が実を結び、コア営業利益は2,084億円となりました。このため、2025年度の年間配当は、2024年度の9円と比べ4.5円増配となる1株当たり13.5円といたしました。また、有利子負債の返済を進め、D/Eレシオは2024年度末の1.20倍から2025年度末は0.93倍となり、財務体質が改善しました。 (6) 2026年度以降の見通し2026年度の業績見通しについては、住友ファーマ社の収益改善並びにペトロ・ラービグ社の財務改善・持分変更等が全社業績に貢献し、コア営業利益2,150億円となる予想です。収益力が着実に改善し、実力ベースでの大きな伸長を見込んでおります。2027年度以降に向けては、先行投資の成果最大化を通じて成長ドライバーであるアグロ&ライフソリューション部門及びICT&モビリティソリューション部門による全社業績の牽引を図ります。あわせて、エッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門の収益力改善、アドバンストメディカルソリューション部門の早期育成に向けた取り組みを着実に進めます。 そして、中長期的にはROE10%以上、ROIC7%以上、D/Eレシオ0.7倍程度等の財務指標を安定的に達成することを目指します。
経営者による分析 FY2026 / 約7,618字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1) 重要性がある会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、IFRSに準拠して作成しております。連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき、見積り、判断及び仮定を行っておりますが、実際の結果は、見積り及び仮定に関する不確実性があるために、翌連結会計年度に係る連結財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社グループの財政状態または経営成績等に重要な影響を及ぼす会計上の見積り、判断及び仮定は、以下のとおりであります。 ・非金融資産の減損有形固定資産、のれん及び無形資産の減損テストにおいて、資金生成単位を判別したうえで、当該資金生成単位における使用価値と処分コスト控除後の公正価値のうちいずれか高い方を回収可能価額として測定しております。当該処分コスト控除後の公正価値算定上の仮定、あるいは使用価値算定の基礎となる資金生成単位の使用期間中及び使用後の処分により見込まれる将来キャッシュ・フロー、割引率等の仮定は、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、有形固定資産、のれん及び無形資産に係る減損損失額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。 ・関連会社に対する投資の評価当社は、当社の持分法適用会社であるペトロ・ラービグ社に対する投資(A種普通株式)について、減損の兆候の有無を判断しており、減損の兆候が存在する場合には減損テストを実施しております。回収可能価額は公正価値で算定しており、公正価値は市場価格を用いております。回収可能価額は将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、持分法で会計処理されている投資の金額に重要な影響を生じさせる可能性を有しております。 ・繰延税金資産の回収可能性繰延税金資産については、将来減算一時差異等を利用できる将来課税所得が生じる可能性が高い範囲内で認識しております。当該回収可能性の判断は、当社グループの事業計画に基づいて決定した将来の各事業年度の課税所得の見積りを前提としております。当該将来の課税所得の見積りは、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、繰延税金資産の計上額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。 ・引当金の測定引当金は、将来において債務の決済に要すると見込まれるキャッシュ・フローの期末日における最善の見積りに基づいて測定しております。将来において債務の決済に要すると見込まれるキャッシュ・フローは、将来の起こりうる結果を総合的に勘案して算定しております。これら引当金の測定において使用される仮定は、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、引当金の測定額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。 ・金融商品の公正価値特定の金融商品の公正価値を評価する際に、市場で観察可能ではないインプットを利用する評価技法を用いております。当該観察不能インプットは、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。ペトロ・ラービグ社が発行するB種普通株式については議決権が無く、発行当初から数年間の配当猶予期間が設定されており、2028年以降、年ごとに異なる配当率が設定されております。またB種普通株式には、一定の累積配当や買戻しに関する定めがあります。B種普通株式はその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産(FVTOCIの金融資産)に分類し、公正価値ヒエラルキーレベル3に区分するとともに、割引キャッシュ・フロー法により公正価値を算定しております。公正価値の算定にあたっては、重要な観察不能インプットとして将来キャッシュ・フローの総額及び割引率を使用しております。当社は、ペトロ・ラービグ社の事業計画を基礎とした資金繰りの見積りを行い、その結果生じうる手元資金の範囲内でB種普通株式に対する配当等の将来キャッシュ・フローを見積っております。その見積りにあたっては主要製品の将来の販売価格・マージン等の仮定を置いております。これらの仮定や割引率は、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があります。 なお、中東地域における地政学的リスクの高まりに起因する原材料価格の高騰やサプライチェーンへの影響については先行き不透明感が高い状況にありますが、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づき、会計上の見積りを行っております。 (2) 経営成績当連結会計年度の世界経済は、地政学リスクの高まりや通商政策の不確実性が続くなかでも、各国の財政・金融政策や好調なAI関連投資等により、全体として底堅い成長を維持しました。また、国内経済についても、原油価格の上昇等による物価高の影響を受けつつも所得環境の改善によって個人消費が増加したことに加え、企業による省力化やデジタル関連の堅調な設備投資が内需を下支えし、景気はゆるやかな回復基調が継続しました。この結果、当連結会計年度の売上収益は、前連結会計年度に比べ2,778億円減少し、2兆3,285億円となりました。損益面では、コア営業利益は2,084億円となり前連結会計年度を上回りましたが、営業利益は1,517億円となり前連結会計年度を下回りました。親会社の所有者に帰属する当期利益は609億円となり、前連結会計年度を上回りました。 (売上収益)売上収益については、エッセンシャル&グリーンマテリアルズセグメントにおいて、持分法適用会社であるペトロ・ラービグ社の定期修繕に伴う販売子会社の出荷減少や、前連結会計年度の事業撤退に伴うアルミニウム等の出荷減少、及び当連結会計年度の事業譲渡に伴う合成樹脂の出荷減少がありました。この結果、売上収益は、前連結会計年度の2兆6,063億円に比べ2,778億円減少し、2兆3,285億円となりました。 (コア営業利益/営業利益)コア営業利益については、住友ファーマセグメントにおいて、北米における進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」及び過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」の売上が拡大したことに加え、事業構造改善効果の発現等により研究開発費を含む販売費及び一般管理費が減少しました。また、アジア事業の一部持分を譲渡したことによる利益も計上しました。エッセンシャル&グリーンマテリアルズセグメントにおいては、ペトロ・ラービグ社の一部株式売却による売却益の計上に加え、ペトロ・ラービグ社や合成樹脂等の交易条件の改善がありました。この結果、コア営業利益は、前連結会計年度の1,405億円に比べ679億円増加し、2,084億円となりました。 コア営業損益の算出にあたり営業損益から控除した、非経常的な要因により発生した損益は、前連結会計年度においてペトロ・ラービグ社に対する貸付金の債務免除に伴う持分法による投資利益(非経常要因)等を計上していたことから、前連結会計年度の525億円の利益に比べ1,091億円悪化し、566億円の損失となりました。以上の結果、営業利益は、前連結会計年度の1,930億円に比べ413億円減少し、1,517億円となりました。 (金融収益及び金融費用/税引前利益)金融収益及び金融費用は357億円の損失となりましたが、前連結会計年度にペトロ・ラービグ社に対する貸付金の債権放棄に伴う損失を計上していたことから、前連結会計年度の1,349億円の損失に比べ993億円改善しました。この結果、税引前利益は、前連結会計年度の581億円に比べ580億円増加し、1,161億円となりました。  (法人所得税費用/親会社の所有者に帰属する当期損益及び非支配持分に帰属する当期利益)法人所得税費用は7億円となり、税引前利益から法人所得税費用を控除した当期利益は、1,154億円となりました。非支配持分に帰属する当期損益は、主として住友ファーマ社等の連結子会社の非支配持分に帰属する損益からなり、前連結会計年度の41億円に比べ504億円増加し、545億円となりました。以上の結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度の386億円に比べ224億円増加し、609億円となりました。 当連結会計年度のセグメント別の業績の概況は、次のとおりであります。なお、セグメント損益は、持分法による投資損益を含む営業損益から非経常的な要因により発生した損益を控除した経常的な収益力を表す損益概念であります。 (アグロ&ライフソリューション)農薬は国内外で出荷が堅調に推移しました。メチオニン(飼料添加物)は出荷数量が減少しました。この結果、売上収益は前連結会計年度に比べ、210億円減少し5,193億円となった一方、コア営業利益は上記の堅調な国内農薬出荷などに支えられて、前連結会計年度に比べ14億円増加し563億円となりました。また、生産規模は、約2,560億円となりました。(販売価格ベース) (ICT&モビリティソリューション)ディスプレイ関連材料は価格競争の激化により売価が下落したことに加え、大型液晶ディスプレイ(LCD)用偏光フィルム事業の抜本的構造改革実施の影響もありました。半導体プロセス材料は市況のゆるやかな回復が継続しており、出荷数量は増加しましたが、固定費の増加がありました。また、円高に伴う輸出手取りの減少や、在外子会社の邦貨換算差の影響もありました。この結果、売上収益は前連結会計年度に比べ、328億円減少し5,742億円となり、コア営業利益は前連結会計年度に比べ、175億円減少し530億円となりました。また、生産規模は、約5,240億円となりました。(販売価格ベース) (アドバンストメディカルソリューション)オリゴ核酸の生産が本格化し出荷が増加した一方、医薬品原薬・中間体では製品構成の違いから、売上収益は前連結会計年度に比べ、35億円減少し586億円となり、コア営業利益は前連結会計年度に比べ、11億円減少し28億円となりました。また、生産規模は、約600億円となりました。(販売価格ベース) (エッセンシャル&グリーンマテリアルズ)持分法適用会社であるペトロ・ラービグ社の定期修繕に伴う販売子会社の出荷減少に加え、前連結会計年度の事業撤退に伴うアルミニウム等の出荷減少、及び当連結会計年度の事業譲渡に伴う合成樹脂の出荷減少がありました。この結果、売上収益は前連結会計年度に比べ、2,202億円減少し6,788億円となりました。コア営業利益はペトロ・ラービグ社の一部株式売却による売却益に加え、ペトロ・ラービグ社や合成樹脂等の交易条件改善により、前連結会計年度に比べ、729億円改善し144億円となりました。また、生産規模は、約4,580億円となりました。(販売価格ベース) (住友ファーマ)日本及びアジアは減収となりましたが、北米において進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」及び過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」の売上が拡大したことに加え、「オルゴビクス」の販売マイルストン収入を計上したこと等により増収となりました。この結果、売上収益は前連結会計年度に比べ、539億円増加し4,519億円となりました。コア営業利益は、増収に加え、事業構造改善効果の発現等により研究開発費を含む販売費及び一般管理費が減少したこと、アジア事業の一部持分を譲渡したことによる利益を計上したことから、前連結会計年度に比べ、731億円増加し1,084億円となりました。なお、再生・細胞医薬のCDMO(製法開発・製造受託)事業は本セグメントに属さないことや当社連結決算処理の影響等により、本セグメントの売上収益及びコア営業利益は、連結子会社である住友ファーマ社の売上収益及びコア営業利益と異なります。また、生産規模は、約4,080億円となりました。(販売価格ベース) (その他)上記5セグメント以外に、電力・蒸気の供給、運送・倉庫業務等を行っております。前連結会計年度に放射性診断薬事業等を売却したことにより、売上収益は前連結会計年度に比べ、541億円減少し458億円となりました。コア営業利益は上記放射性診断薬事業等の売却に伴う一過性の利益がなくなったことに加え、当社の連結から除外されたため、前連結会計年度に比べ625億円減少し44億円となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。① 生産実績及び受注状況当社グループ(当社及び連結子会社)の生産品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、また受注生産製品の規模は小さいため、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。このため生産の状況については、セグメントごとの経営成績に関連付けて示しております。② 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前連結会計年度比(%)アグロ&ライフソリューション519,256△3.9ICT&モビリティソリューション574,162△5.4アドバンストメディカルソリューション58,601△5.7エッセンシャル&グリーンマテリアルズ678,800△24.5住友ファーマ451,93313.6その他45,763△54.2合計2,328,515△10.7 (注) 1 上記販売実績は、外部顧客への売上収益を示しております。2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。 (3) 財政状態当連結会計年度末の資産合計は、売却目的で保有する資産や棚卸資産の減少により前連結会計年度末に比べ347億円減少し3兆4,050億円となりました。負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,970億円減少し、2兆1,684億円となりました。有利子負債は、前連結会計年度末に比べ1,347億円減少し、1兆1,515億円となりました。資本合計(非支配持分を含む)は、その他の資本の構成要素や非支配持分が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1,623億円増加し、1兆2,367億円となりました。親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末に比べて3.4ポイント増加し、29.6%となりました。 (4) キャッシュ・フロー当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益が前連結会計年度を上回った一方で、運転資金の増加等により、前連結会計年度並みの2,348億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、投資の取得による支出の増加により、前連結会計年度に比べ1,601億円減少し、748億円の支出となりました。この結果、フリー・キャッシュ・フローは、前連結会計年度の3,183億円の収入に対して、当連結会計年度は1,599億円の収入となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、有利子負債の減少等により1,991億円の支出となりました。また、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の期末残高は、売却目的で保有する資産への振替額も加味すると、前連結会計年度末に比べ12億円減少し、2,086億円となりました。 当社グループの資金需要及び資本の財源並びに資金の流動性は、次のとおりであります。当社グループの資金需要には、通常の営業活動に必要となる運転資金や既存設備の定期修理のための資金に加え、中期経営計画(2025-2027年度)の基本方針の一つである「新成長戦略による事業ポートフォリオ高度化」を推進するための投資に必要となる資金があります。成長への目配りもしながら案件を徹底的に厳選するとともに、資産売却やCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)短縮等により財務体質の改善に努めてまいります。また、当社グループは株主還元についても、経営上の最重要課題の一つと考えております。各期の業績、配当性向並びに将来の事業展開に必要な内部留保の水準等を総合的に勘案の上、安定的な配当を継続することを基本とし、中長期的に配当性向30%程度を安定して達成することを目指しております。 当社グループの財務活動の方針は、低利かつ中長期にわたり安定的な資金調達を行うこと、及び十分な流動性を確保することです。D/Eレシオ(有利子負債/純資産)については、フレキシブルな資金調達が可能な現在の当社格付を維持することを考慮し、中長期的に0.7倍程度を目安としております。当社グループは、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、銀行借入、資本市場における社債及びコマーシャル・ペーパー(当連結会計年度末の当社発行枠2,500億円)の発行等により、必要資金を調達しております。 当社グループは、キャッシュマネジメントシステム及びグループファイナンス等により手元資金の最大活用を図っており、現金及び現金同等物の保有額は事業遂行上必要な水準に維持することを目指しております。当連結会計年度末の現金及び現金同等物は2,086億円であり、流動比率(流動資産/流動負債)は150.6%であります。また、大手邦銀のシンジケート団による1,300億円のコミットメント・ライン及び大手外銀のシンジケート団による200億円のマルチカレンシー(円・米ドル・ユーロ建)によるコミットメント・ラインを有しており、事業等のリスクの顕在化等による突発的な資金需要に備え、手元流動性を確保しております。 (5) 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
役員の状況 FY2026 / 約8,970字
(2) 【役員の状況】  ① 役員一覧  a.2026年6月22日(有価証券報告書提出日)現在の当社の役員の状況は、以下のとおりであります。男性12名 女性2名 (役員のうち女性の比率14%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役会長岩 田 圭 一1957年10月11日生1982年4月当社入社2004年7月情報電子化学業務室部長2010年4月執行役員2013年4月常務執行役員2018年4月専務執行役員2018年6月代表取締役 専務執行役員2019年4月代表取締役社長 社長執行役員2025年4月代表取締役会長(現)(注3)463代表取締役社長水 戸 信 彰1960年8月4日生1985年4月当社入社2014年4月理事 知的財産部長2015年4月執行役員2018年4月常務執行役員2020年6月代表取締役 常務執行役員2021年4月代表取締役 専務執行役員2024年6月専務執行役員2025年4月社長執行役員2025年6月代表取締役社長 社長執行役員(現)(注3)231代表取締役佐 々 木 啓 吾1963年2月11日生1986年4月当社入社2010年7月経理室部長(経理)2016年4月執行役員2020年4月常務執行役員2025年4月専務執行役員2025年6月代表取締役 専務執行役員(現)(注3)133取締役新 沼   宏1958年3月5日生1981年4月当社入社2009年4月総務部長2010年4月執行役員2013年4月常務執行役員2018年4月専務執行役員2018年6月取締役 専務執行役員2022年4月取締役 副社長執行役員2024年6月住友ファーマ株式会社取締役(現)2026年4月取締役(現)(注3)250取締役山 口 登 造1962年6月1日生1991年4月当社入社2015年4月光学製品事業部長2018年4月執行役員2021年4月常務執行役員2025年4月専務執行役員2025年6月取締役 専務執行役員(現)2026年4月S-RACMO株式会社代表取締役(現)2026年4月株式会社RACTHERA代表取締役(現)(注3)135取締役伊 藤 元 重1951年12月19日生1993年12月東京大学経済学部教授1996年4月東京大学大学院経済学研究科教授2007年10月東京大学大学院経済学研究科長 兼 経済学部長2016年4月学習院大学国際社会科学部教授2018年6月当社取締役(現)2022年4月JX金属株式会社取締役(現)2022年6月はごろもフーズ株式会社取締役(現)(注3)- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役村 木 厚 子1955年12月28日生1978年4月労働省入省2005年10月厚生労働省大臣官房政策評価審議官2006年9月厚生労働省大臣官房審議官(雇用均等・児童家庭担当)2008年7月厚生労働省雇用均等・児童家庭局長2010年9月内閣府政策統括官(共生社会政策担当)2012年9月厚生労働省社会・援護局長2013年7月厚生労働省厚生労働事務次官2015年10月厚生労働省退官2018年6月当社取締役(現)2025年6月王子ホールディングス株式会社取締役(現)(注3)-取締役市 川   晃1954年11月12日生1978年4月住友林業株式会社入社2010年4月住友林業株式会社代表取締役社長2020年4月住友林業株式会社代表取締役会長(現)2022年6月当社取締役(現)2025年6月株式会社大和証券グループ本社取締役(現)(注3)-取締役野 田 由 美 子1960年1月26日生1982年4月バンク・オブ・アメリカ東京支店入社1996年3月株式会社日本長期信用銀行ロンドン支店 次長(ストラクチャード・ファイナンス部門統括)2000年1月PwC フィナンシャル・アドバイザリー・サービス株式会社 パートナー(PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)・民営化部門統括)2007年6月横浜市副市長2011年1月PwC アドバイザリー株式会社 パートナー(インフラ・PPP部門アジア太平洋地区統括)2017年10月ヴェオリア・ジャパン株式会社(現:ヴェオリア・ジャパン合同会社) 代表取締役社長2020年6月ヴェオリア・ジャパン株式会社代表取締役会長2023年6月株式会社みずほフィナンシャルグループ取締役(現)2024年6月東日本旅客鉄道株式会社取締役(現)2024年6月当社取締役(現)2025年6月ヴェオリア・ジャパン合同会社取締役会長(現)(注3)-取締役監査等委員(常勤)野 崎 邦 夫1956年10月29日生1979年4月当社入社2002年11月経理室部長(財務)2007年6月執行役員2009年4月常務執行役員2014年4月専務執行役員2014年6月代表取締役 専務執行役員2018年6月取締役 専務執行役員2019年4月取締役2019年6月監査役2025年6月取締役 監査等委員(現)(注4)101 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役監査等委員(常勤)大 野 顕 司1963年12月10日生1987年4月当社入社2014年6月総務法務室部長(法務・コンプライアンス)兼総務法務室部長(総務)2016年4月執行役員2020年4月常務執行役員2025年6月取締役 監査等委員(現)(注4)97取締役監査等委員加 藤 義 孝1951年9月17日生1978年9月公認会計士登録(現)2008年8月新日本有限責任監査法人理事長2014年6月新日本有限責任監査法人退社2015年6月当社監査役2024年6月石油資源開発株式会社監査役(現)2025年6月当社取締役 監査等委員(現)(注4)-取締役監査等委員米 田 道 生1949年6月14日生1973年4月日本銀行入行1998年5月日本銀行札幌支店長2000年4月日本銀行退行2000年4月大阪証券取引所常務理事2003年12月株式会社大阪証券取引所代表取締役社長2013年1月株式会社日本取引所グループ取締役 兼 代表執行役グループCOO株式会社東京証券取引所取締役2015年6月退任2018年6月当社監査役2020年3月TOYO TIRE株式会社取締役(現)2025年6月当社取締役 監査等委員(現)(注4)2取締役監査等委員神 村 昌 通1961年3月8日生1989年4月検事任官2023年1月札幌高等検察庁検事長2024年2月退官2024年6月弁護士登録(現)2025年6月当社取締役 監査等委員(現)(注4)- 計 1,412 (注) 1 取締役 伊藤 元重、村木 厚子、市川 晃、野田 由美子、加藤 義孝、米田 道生、神村 昌通の各氏は、社外取締役であります。2 当社では、意思決定・監督と業務執行の分離による取締役会の充実・活性化のため、執行役員制度を導入しております。 執行役員は32名で、上記記載の取締役のうち、社長執行役員 水戸 信彰、専務執行役員 佐々木 啓吾、同 山口 登造の3名の他に、副社長執行役員 松井 正樹、専務執行役員 武内 正治、同 荻野 耕一、常務執行役員 ファン フェレイラ、同 中西 輝、同 清水 正生、同 向井 宏好、同 本多 聡、同 猪野 善弘、同 高橋 哲夫、同 北山 威夫、同 奥 憲章、同 辻 純平、同 片山 忠、同 山内 利博、同 小田原 恭子、同 武村 真一、同 井上 雅夫、執行役員 松原 佐和、同 李 種燦、同 板橋 一憲、同 加藤 祐治、同 齋藤 繁範、同 枝松 邦茂、同 矢野 浩二、同 瀧 敏晃、同 岩田 淳、同 平岡 昭彦、同 南 重人の29名で構成されております。3 2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2026年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。4 2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。 b.2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決されますと当社の役員の状況は以下のとおりとなる予定であります。なお、役員の役職等につきましては、当該定時株主総会の直後に開催が予定される取締役会の決議事項の内容(役職等)を含めて記載しております。男性11名 女性3名 (役員のうち女性の比率21%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役会長岩 田 圭 一1957年10月11日生 a.に記載のとおり (注3)463代表取締役社長水 戸 信 彰1960年8月4日生 a.に記載のとおり (注3)231代表取締役佐 々 木 啓 吾1963年2月11日生 a.に記載のとおり (注3)133取締役山 口 登 造1962年6月1日生 a.に記載のとおり (注3)135取締役坂 田 信 以1957年3月31日生1979年4月当社入社2013年4月執行役員2016年4月株式会社住化技術情報センター取締役副社長2017年6月同社代表取締役社長2018年5月一般社団法人日本化学工業協会常務理事2023年6月カナデビア株式会社取締役(現)2025年6月株式会社池田泉州ホールディングス取締役(現)2026年6月当社取締役(現)(注3)3 取締役村 木 厚 子1955年12月28日生 a.に記載のとおり (注3)-取締役市 川   晃1954年11月12日生 a.に記載のとおり (注3)-取締役野 田 由 美 子1960年1月26日生 a.に記載のとおり (注3)- 取締役大 橋 徹 二1954年3月23日生1977年4月株式会社小松製作所入社2013年4月株式会社小松製作所代表取締役社長兼CEO2019年4月株式会社小松製作所代表取締役会長2022年3月アサヒグループホールディングス株式会社取締役(現)2022年4月株式会社小松製作所取締役会長2025年6月株式会社小松製作所特別顧問(現)2026年6月当社取締役(現)(注3)-取締役監査等委員 (常勤)大 野 顕 司1963年12月10日生 a.に記載のとおり (注4)97取締役監査等委員野 崎 邦 夫1956年10月29日生 a.に記載のとおり (注4)101取締役監査等委員加 藤 義 孝1951年9月17日生 a.に記載のとおり (注4)-取締役監査等委員米 田 道 生1949年6月14日生 a.に記載のとおり (注4)2取締役監査等委員神 村 昌 通1961年3月8日生 a.に記載のとおり (注4)- 計 1,165 (注) 1 取締役 村木 厚子、市川 晃、野田 由美子、大橋 徹二、加藤 義孝、米田 道生、神村 昌通の各氏は、社外取締役であります。 2 当社では、意思決定・監督と業務執行の分離による取締役会の充実・活性化のため、執行役員制度を導入しております。 執行役員は32名で、上記記載の取締役のうち、社長執行役員 水戸 信彰、専務執行役員 佐々木 啓吾、同 山口 登造の3名の他に、副社長執行役員 松井 正樹、専務執行役員 武内 正治、同 荻野 耕一、常務執行役員 ファン フェレイラ、同 中西 輝、同 清水 正生、同 向井 宏好、同 本多 聡、同 猪野 善弘、同 高橋 哲夫、同 北山 威夫、同 奥 憲章、同 辻 純平、同 片山 忠、同 山内 利博、同 小田原 恭子、同 武村 真一、同 井上 雅夫、執行役員 松原 佐和、同 李 種燦、同 板橋 一憲、同 加藤 祐治、同 齋藤 繁範、同 枝松 邦茂、同 矢野 浩二、同 瀧 敏晃、同 岩田 淳、同 平岡 昭彦、同 南 重人の29名で構成されております。3 2026年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。4 2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。   ② 社外役員の状況(イ)社外取締役a.2026年6月22日(有価証券報告書提出日)現在の社外取締役は、以下の7名であります。伊藤 元重・同氏には、長年にわたる大学教授としての経済学等の専門的な知識に加え、政府の各種審議会の委員等を歴任されたことによる経済・社会等に関する豊富な経験と幅広い見識を当社経営の監督に活かしていただくため、当社の社外取締役にご就任いただいております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。村木 厚子・同氏には、長年にわたって国家公務員として行政に従事してこられたことによる法律や社会等に関する豊富な経験と幅広い見識及び特に人事に関する専門知識を当社経営の監督に活かしていただくため、当社の社外取締役にご就任いただいております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。市川  晃・同氏には、事業法人の経営者として培った豊富な経験と幅広い見識を当社経営の監督に活かしていただくため、当社の社外取締役にご就任いただいております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。野田 由美子・同氏には、グローバルに展開する事業法人の経営者として培った豊富な経験と幅広い見識、金融機関やコンサルティング会社でのファイナンスに関する深い専門的知見を当社経営の監督に活かしていただくため、当社の社外取締役にご就任いただいております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。加藤 義孝・同氏には、長年にわたる公認会計士としての財務・会計・監査に関する専門的な知識と豊富な経験を活かした、当社取締役会における経営上の重要事項に関する意思決定及び業務執行に対する適切な監督、独立した立場と客観的な視点からの適切な監査などが期待できるため、当社の監査等委員である社外取締役にご就任いただいております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。米田 道生・同氏には、長年にわたって我が国の金融や証券市場の管理に従事してきたことによる産業・社会等に関する豊富な経験と幅広い見識を活かした、当社取締役会における経営上の重要事項に関する意思決定及び業務執行に対する適切な監督、独立した立場と客観的な視点からの適切な監査などが期待できるため、当社の監査等委員である社外取締役にご就任いただいております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。神村 昌通・同氏には、長年にわたる検察官としての法律や社会等に関する専門的な知識と豊富な経験を活かした、当社取締役会における経営上の重要事項に関する意思決定及び業務執行に対する適切な監督、独立した立場と客観的な視点からの適切な監査などが期待できるため、当社の監査等委員である社外取締役にご就任いただいております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。 b.2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決されますと当社の役員の状況は以下の7名となる予定であります。村木 厚子 aに記載のとおり 市川  晃 aに記載のとおり 野田 由美子 aに記載のとおり 大橋 徹二・同氏には、事業法人の経営者として培った豊富な経験と幅広い見識を当社経営の監督に活かしていただくため、当社の社外取締役にご就任いただく予定としております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。加藤 義孝 aに記載のとおり 米田 道生 aに記載のとおり 神村 昌通 aに記載のとおり (ロ)社外取締役を選任するための提出会社からの独立性に関する基準 「独立役員の指定に関する基準」 1. 本基準は、当社が、当社の社外取締役を、国内各証券取引所の有価証券上場規程に規定する「独立役員」に指定するにあたっての要件を定めるものとする。 2. 以下の①ないし⑨に定める要件のいずれにも該当しない場合は、原則として、当社と重大な利害関係がないものとみなし、独立役員に指定することができるものとする。① 当社および当社グループ会社の業務執行者(社外取締役を除く取締役、執行役員および従業員(名称の如何を問わず当社および当社グループ会社と雇用関係にある者))② 当社の主要な顧客・取引先の業務執行者。主要な顧客・取引先とは、次のいずれかに該当する者をいう。(ア) 当社に製品またはサービスを提供している取引先、または当社が製品またはサービスを提供している取引先のうち、独立役員に指定しようとする直近の事業年度1年間の取引総額が、当社単体売上高の2%を超える者または当社への売上高が2%を超える者。(イ) 当社が借入れを行っている金融機関のうち、独立役員に指定しようとする直近の事業年度末における借入総額が、当社単体借入総額の2%を超える者。ただし、2%以下であっても、有価証券報告書、事業報告等の対外公表文書に借入先として記載している金融機関は主要取引先に含める。③ 当社から役員報酬以外の報酬を得ているコンサルタント、公認会計士、弁護士等の専門家のうち、独立役員に指定しようとする直近の事業年度における当社からの役員報酬以外の報酬支払総額が1,000万円を超える者。ただし、1,000万円以下であっても、該当者の年収の50%を超える場合は、多額の報酬を得ているものとして取り扱う。④ 当社と取引のあるコンサルティング・ファーム、税理士法人、法律事務所等の法人もしくは組合等の団体のうち、独立役員に指定しようとする直近の事業年度における当社への売上高が2%もしくは1,000万円のいずれか高い方を超える団体に所属する者。⑤ 当社の株主のうち、独立役員に指定しようとする直近の事業年度末における議決権保有比率が総議決権の10%以上(直接保有および間接保有の合算比率)である者またはその業務執行者⑥ 当社が株式を保有している会社のうち、独立役員に指定しようとする直近の事業年度末における当社の議決権保有比率が総議決権の10%以上(直接保有および間接保有の合算比率)である者またはその業務執行者⑦ 当社の法定監査を行う監査法人に所属する者⑧ 過去において上記①に該当していた者、ならびに前1年間もしくはそれと同視できる期間において上記②ないし⑦に該当していた者⑨ 次のいずれかに該当する者の配偶者または2親等以内の親族(ア) 上記①ないし⑦に掲げる者(イ) 前1年間もしくはそれと同視できる期間において、当社および当社グループ会社の業務執行者に該当していた者(ウ) 上記(ア)および(イ)に定める業務執行者とは、各会社および取引先の業務執行取締役、執行役員および部長職相当の従業員である重要な業務執行者をいい、部長職相当未満の者を含まない。(エ) 上記(ア)にかかわらず、上記④における「団体に所属する者」とは、「重要な業務執行者およびその団体が監査法人や法律事務所等の会計や法律の専門家団体の場合は公認会計士、弁護士等の専門的な資格を有する者」でない者を含まない。(オ) 上記(ア)にかかわらず、上記⑦の「監査法人に所属する者」においては、「重要な業務執行者および公認会計士等の専門的な資格を有する者」でない者を含まない。 3. 上記2に規定する要件に該当しない場合であっても、独立役員としての責務を果たせないと判断するに足る事情があるときには、当該社外取締役を独立役員に指定しないこととする。 4. 上記にしたがい独立役員に指定すべきとする社外取締役につき、本人の書面による同意に基づき独立役員に指定し、当社が上場している証券取引所に届出を行う。なお、届出の前に、取締役会および監査等委員会にて報告するものとする。   ③ 社外取締役による監督又は監査と内部監査、監査等委員会監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係当社では、「内部統制委員会」をはじめとする社内の重要会議の内容等について取締役会で報告することとしています。社外取締役は、取締役会に出席することを通して報告及び説明を受けて当社経営の監督にあたっており、当社は幅広い経験、見識に基づいた助言を得ております。また、監査等委員である社外取締役は、内部監査の状況、並びに会計監査人が実施する会計監査及び内部統制監査の状況について監査等委員会で報告を受けるほか、法務部や経理部といった内部統制部門を含む業務執行部門から適宜報告及び説明を受けることとしており、これらの情報交換を通じて連携を強化いたします。なお、監査等委員会の活動を補佐し監査・監督の円滑な遂行を支援するため、監査等委員会室を設置し、専従のスタッフを配置しております。監査等委員である社外取締役から、公正・中立な立場で、専門分野を含めた幅広い経験、見識に基づいていただいた意見については、内部監査、会計監査人による監査、並びに内部統制部門の業務の執行に適切に反映してまいります。
沿革 FY2025 / 約2,753字
2 【沿革】当社は1913年9月、住友総本店が現在の愛媛県新居浜市に肥料製造所を開設したのを事業の始めとし、1925年6月、株式会社住友肥料製造所として独立しました。創業以来の主な推移を、年次別に示せば次のとおりであります。年次沿革1925年6月株式会社住友肥料製造所として独立新発足(現在の愛媛工場)1934年2月商号を住友化学工業株式会社に改称1944年7月日本染料製造株式会社を合併して、染料、医薬品部門に進出(現在の大阪・大分工場、2023年3月に染料事業から撤退)1946年2月日新化学工業株式会社に商号変更1949年5月東京・大阪両証券取引所に株式上場1949年12月旧住友アルミニウム製錬株式会社(1934年6月設立、1949年8月解散)から全設備を譲り受け、アルミナからアルミニウムまでの一貫生産を開始1952年8月住友化学工業株式会社に商号復帰1958年5月愛媛工場においてエチレン及び誘導品の生産を開始し、石油化学部門へ進出1965年11月中央研究所(高槻)を設置(2003年3月閉鎖)1965年11月住友千葉化学工業株式会社を設立、石油化学コンビナートを整備(1975年1月同社を合併、現在の千葉工場)1971年7月宝塚総合研究所(現在のアグロ&ライフソリューション研究所)を設置し、医薬品、農薬部門の研究体制を強化1976年7月住友アルミニウム製錬株式会社を設立(1976年11月同社にアルミニウム事業を譲渡、なお、1986年12月同社解散)1978年1月三沢工場の操業開始により、ピレスロイド系家庭用殺虫剤の生産体制を強化1982年2月当社が中心になり進めた日本とインドネシアの経済協力事業である「インドネシア・アサハン・アルミニウム」操業開始(2013年12月、インドネシア政府に株式譲渡)1983年1月愛媛工場のエチレンプラント及び誘導品設備の一部を休止し、千葉工場へ生産集中1984年2月医薬品事業を独立した専業体制で運営するため稲畑産業株式会社との間で住友製薬株式会社を設立(1984年10月同社に医薬品事業を譲渡、同社営業開始)1984年3月当社が中心になり進めた日本とシンガポールの経済協力事業である「シンガポール石油化学コンビナート(ペトロケミカル コーポレーション オブ シンガポール(プライベート)リミテッド(現在のPCS(プライベート)リミテッド)及びザ ポリオレフィン カンパニー(シンガポール)プライベート リミテッドほか)」操業開始(1997年4月、第2期増強設備操業開始)1988年4月米国における農薬の開発・販売を目的に米国シェブロン・ケミカル社との間でベーラントU.S.A. コーポレーション(現在のベーラントU.S.A. LLC)を設立(1991年9月同社を完全子会社化)1988年6月生物環境科学研究所(現在の先進基盤技術研究所に統合)を宝塚総合研究所(現在のアグロ&ライフソリューション研究所)から分離し、農薬等の安全性評価の研究体制を強化1989年3月筑波研究所(現在の先進基盤技術研究所に統合)を設置し、新素材の研究体制を強化1994年4月基礎化学、石油化学、精密化学及び農業化学の4事業部門ごとに、生産、販売、研究を一元化した組織に再編成1998年12月当社が中心になり進めたシンガポールでの「アクリル酸・MMAプロジェクト(現在のスミトモ ケミカル アジア プライベート リミテッドほか)」操業開始2000年1月ベーラント バイオサイエンス コーポレーション(現在のスミトモ バイオラショナル カンパニー LLC)を設立(1999年12月)し、米国アボット ラボラトリーズ社から生物農薬関連事業を買収2001年5月フランスのアベンティス社(現在のサノフィ社)から家庭用殺虫剤関連事業を買収2001年10月情報電子関連事業を一層強化、育成するため、情報電子化学部門を新設2002年11月住化武田農薬株式会社が、武田薬品工業株式会社から農薬関連事業を譲り受け、営業を開始2003年3月韓国の東友STI株式会社(現在の東友ファインケム株式会社)で液晶ディスプレイ用カラーフィルター大型生産設備の操業開始2004年10月商号を住友化学株式会社に、本店所在地を東京都中央区新川二丁目27番1号に変更2005年10月住友製薬株式会社と大日本製薬株式会社が合併し、大日本住友製薬株式会社(現在の住友ファーマ株式会社)が発足2007年11月住化武田農薬株式会社を吸収合併2009年4月当社とサウジ・アラムコ社が共同で建設したラービグ(サウジアラビア)における石油精製・石油化学統合コンプレックスの基幹プラントであるエタンクラッカーが操業開始 年次沿革2009年10月大日本住友製薬株式会社(現在の住友ファーマ株式会社)が米国セプラコール インコーポレーテッド(現在のスミトモ ファーマ アメリカ インコーポレーテッド)を買収2011年4月精密化学部門を廃止・再編、農業化学部門を健康・農業関連事業部門へ改称2015年4月基礎化学部門、石油化学部門を再編、石油化学部門とエネルギー・機能材料部門へ改組2018年1月バイオサイエンス研究所(現在の先進基盤技術研究所に統合)を設置し、同研究所に大日本住友製薬株式会社(現在の住友ファーマ株式会社)のゲノム科学研究所の研究機能を移管2019年12月大日本住友製薬株式会社(現在の住友ファーマ株式会社)が欧州ロイバント社と戦略的提携2020年4月豪州大手農薬会社ニューファーム社の南米グループ会社4社を買収2021年11月東京本社を東京都中央区新川二丁目27番1号から東京都中央区日本橋二丁目7番1号に移転2022年4月石油化学部門をエッセンシャルケミカルズ部門へ改称2022年4月大日本住友製薬株式会社が住友ファーマ株式会社に商号変更2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行2022年10月株式会社サイオクスを吸収合併し、茨城工場を設置2024年10月エッセンシャルケミカルズ部門、エネルギー・機能材料部門、情報電子化学部門、健康・農業関連事業部門、医薬品部門を再編、アグロ&ライフソリューション部門、ICT&モビリティソリューション部門、アドバンストメディカルソリューション部門、エッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門へ改組2025年2月再生・細胞医薬事業の研究開発を手掛ける株式会社RACTHERA(ラクセラ)(住友ファーマ株式会社100%子会社)に出資2025年6月監査等委員会設置会社へ移行2026年1月株式会社田中化学研究所を株式交換により完全子会社化
配当政策 FY2025 / 約428字
3 【配当政策】当社は、剰余金の配当の決定にあたり、株主還元を経営上の最重要課題の一つと考え、各期の業績、配当性向並びに将来の事業展開に必要な内部留保の水準等を総合的に勘案し、安定的な配当を継続することを基本としております。また、当社は中長期的には配当性向30%程度を安定して達成することを目指しております。内部留保につきましては、重点事業の競争力強化や海外事業の拡充を図るため、設備投資、投融資等に充当し、これにより収益力の向上に努めてまいります。配当時期につきましては中間及び期末の年2回を基本とし、株主の皆様への利益配当をはじめとした剰余金の配当等を機動的に実施するため、定款により剰余金の配当等の決定機関を取締役会としております。 (注) 基準日が当事業年度に属する取締役会決議による剰余金の配当は、以下のとおりであります。決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2025年11月4日9,82462026年5月14日12,3867.5
監査の状況 FY2025 / 約7,079字
(3) 【監査の状況】当社は2025年6月20日開催の第144期定時株主総会において、監査等委員会設置会社への移行を内容とする定款の一部変更が決議されたことにより、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行いたしました。以下の各項においては、原則として、監査等委員会設置会社に移行後の2025年6月20日以降の「監査の状況」について記載しております。 ①監査等委員会監査の状況[監査等委員会監査の組織及び人員]有価証券報告書提出日現在、当社の監査等委員会は、監査等委員である取締役5名で構成されており、このうち過半数の3名が独立性を有する社外取締役であります。監査等委員会では、その長として大野顕司氏を監査等委員会委員長に選定しております。監査等委員である取締役は、それぞれ以下の知識や経験を有しております。氏 名区 分内 容大野 顕司常勤監査等委員である取締役監査等委員会委員長長年にわたり当社の法務・コンプライアンス管理業務に従事し同分野の深い知識と経験を有しており、これに加えてガバナンス、内部統制システム等の担当執行役員としての幅広い経験野崎 邦夫常勤監査等委員である取締役長年にわたり当社の経理・財務部門の経験を有しており、企業会計審議会の委員を務める等、財務及び会計に関する相当程度の知見加藤 義孝監査等委員である社外取締役長年にわたる公認会計士としての専門的な知識と豊富な経験に基づく、財務及び会計に関する相当程度の知見米田 道生監査等委員である社外取締役長年にわたる我が国の金融や証券市場の管理に従事してきたことによる産業・社会等に関する豊富な経験と幅広い見識神村 昌通監査等委員である社外取締役長年にわたる検察官あるいは弁護士としての豊富な専門的知識と経験 当社では、監査等委員会監査の実効性の確保に関する取り組みの一環で、監査等委員の職務を補佐するため、業務執行部門から独立した組織として監査等委員会室を設置し、同室の体制強化を図るため、従来からのスタッフ2名に、新たに部長級スタッフ2名を加えて合計4名の専任スタッフを配置しております。加えて、監査等委員会室には、内部統制部門(内部統制・監査部、レスポンシブルケア部、コンプライアンス委員会事務局)のスタッフ3名を兼務させることにより、当該部門との連携強化を図っております。 [監査等委員会の活動状況]監査等委員会は、原則として毎月1回開催するほか、必要に応じて臨時に開催しております。当事業年度における監査等委員会は11回開催され、各監査等委員の出席状況は以下のとおりであります。氏 名出席回数大野 顕司11/11回 (出席率100%)野崎 邦夫11/11回 (出席率100%)加藤 義孝11/11回 (出席率100%)米田 道生11/11回 (出席率100%)神村 昌通11/11回 (出席率100%) なお、監査等委員会設置会社への移行前(2025年4月から第144期定時株主総会終結時まで)の監査役会の開催状況は以下のとおりであります。氏 名出席回数野崎 邦夫4/4回 (出席率100%)西  広信4/4回 (出席率100%)麻生 光洋4/4回 (出席率100%)加藤 義孝4/4回 (出席率100%)米田 道生4/4回 (出席率100%) 監査等委員会における主な決議・協議事項及び報告事項は以下のとおりであります。事 項主な内容決議・協議事項監査計画(重点監査項目を含む)、監査報告書、会計監査人の再任、会計監査人の報酬同意、取締役(監査等委員である取締役を除く)の指名及び報酬に関する意見陳述、内部監査部署の監査計画、会計監査人の非保証業務の事前了解、監査等委員会活動の振り返り 等報告事項内部監査部署からの内部監査の状況報告、コンプライアンス状況報告、会計監査人からの監査計画・監査結果の報告、常勤監査等委員の活動状況報告(出席した重要会議の状況、経営幹部との面談状況、往査・ヒアリングの実施状況、内部統制部門との連携の状況 等)、役員指名委員会及び役員報酬委員会における検討内容の報告 等 また、監査等委員会は、経営上の諸課題を認識し、取締役会の監督機能及び取締役等の業務執行を適法性・妥当性の観点から確認することをもって、良質な企業統治体制の確立及び経営管理の改善・向上に資する監査活動を行うという基本方針のもと、当事業年度の監査計画を定め監査活動を進めました。期末の監査等委員会では、監査等委員会の実効性を高めるべく、当期の監査等委員会活動の実績について振り返り、評価を行っており、翌期の監査計画の作成に活用しております。当期の具体監査項目は以下のとおりであります。項 目内  容経常監査項目1.取締役等の業務執行プロセス(特にリスク管理、コンプライアンス遵守、資産の  保全を含む)における適法性・妥当性の確認2.取締役会の監督機能の履行状況についての適法性・妥当性の確認3.内部統制システムの構築・運用状況についての適法性・妥当性の確認4.事業報告、計算書類、及びそれらの附属明細書についての適法性・妥当性の確認5.会計監査人の監査の方法及び監査の結果が相当であるかの確認重点監査項目1.中期経営計画の進捗(「飛躍」に向けての取り組み)  (1)人材確保・育成  (2)DXによる価値創造2.安全文化の深化 [監査等委員会の主な活動]監査等委員の主な活動は以下のとおりであります。主な活動内容常勤社外取締役会及び監査等委員会への出席(注1)○○重要会議への出席(役員連絡会、経営会議、事業部門懇談会、全社生産部門報告会、投資審議会、コンプライアンス委員会、内部統制委員会、内部監査連絡会、レスポンシブル・ケア委員会、リスク・クライシスマネジメント委員会、サステナビリティ推進委員会、グループ社長会、独禁法遵守・贈収賄防止委員会、人権尊重推進委員会、価格審議委員会 等)○△(注2)役員指名委員会及び役員報酬委員会への出席-○会長及び社長との経営懇談会○○業務執行取締役、執行役員及び理事との面談○-事業所(工場・研究所)及び国内外のグループ会社への往査○△(注3)本社部門部長、事業部門事業部長・部長へのヒアリング○-グループ会社常勤監査役・監査等委員との意見交換○-会計監査人、内部統制・監査部との情報共有会(三様監査ミーティング)○○ (注)1 監査等委員会は、定期的にまた必要に応じて適宜、取締役会に対して、監査等委員会の活動状況及び監査状況について報告を行っております。2 社外監査等委員は、サステナビリティ推進委員会にオブザーバーとして参加しております。3 社外監査等委員は、事業所3ヵ所、国内グループ会社2社、海外グループ会社7社の往査に参加して  おります。 [内部統制部門との連携]監査等委員会は、内部統制部門(内部統制・監査部、レスポンシブルケア部及びコンプライアンス委員会事務局)と、以下の取組みを通じて連携強化を図っております。○内部監査部署の監査方針及び実施計画の承認 内部監査部署(内部統制・監査部及びレスポンシブルケア部)の監査方針及び実施計画は、監査等委員会で承認を得ております。○内部統制部門に係る社内委員会への出席 常勤監査等委員は、内部統制委員会、内部監査連絡会、レスポンシブル・ケア委員会及びコンプライアンス委員会にオブザーバーとして出席し意見を表明するとともに、その内容は監査等委員会において内部統制部門の各部署から報告を受け、必要に応じて意見を述べております。 ○内部統制部門との情報交換の実施 常勤監査等委員は、内部統制部門の各部署との間で、それぞれ定例の情報交換会を毎月1回開催しており、その中で内部統制・監査部からはJ-SOXの進捗状況や直近の内部監査の状況等に関する報告を、レスポンシブルケア部からは直近のレスポンシブルケア監査の結果等に関する報告を、コンプライアンス委員会事務局からは直近のコンプライアンス懸念案件等に関する報告を受けるとともに、それぞれの部署との意見交換を行っております。なお、コンプライアンス委員会事務局からは必要に応じてコンプライアンスに係る最新の情報を入手しております。これら情報交換会等によって内部統制部門の各部署から得られた内容は、監査等委員会で情報共有しております。○スピークアップ事案への対応監査等委員会は、スピークアップ事案について定期的に報告を受けております。また、重要なコンプライアンス事案については、都度、常勤監査等委員が報告を受けるとともに、監査等委員会でも改めて報告を受けております。 [会計監査人との連携]会計監査人とは、期首において監査計画の協議を行い、期中・期末において監査結果の報告の受領、意見交換を行って、監査の方法及びその結果についての相当性の判断を行っております。また、会計監査人、内部統制・監査部及び監査等委員との間で年に3回実施している三様監査ミーティング等、監査等委員が必要とする情報の適切な提供を受け、監査を実施しております。加えて、金融商品取引法上の会計監査人の監査報告に記載が義務付けられている「監査上の主要な検討事項(Key Audit Matters)」の選定の検討過程について、監査等委員会において会計監査人等との協議を行ってまいりました。 ②内部監査の状況当社では、内部統制のモニタリングの取り組みの一つとして、監査等委員会監査、会計監査人監査とは別に、当社内に専任の組織(31名在籍)を設置して監査を実施しております。当社及びグループ会社の業務執行に係る事項全般については内部統制・監査部が内部監査を、化学製品のライフサイクル全般における安全・環境・健康・品質に係る事項についてはレスポンシブルケア部の専任監査チームがレスポンシブル・ケア監査を、各々必要な連携を取りながら実施しております。なお、内部統制・監査部長及びレスポンシブルケア部長の選任はいずれも取締役会の決議事項となっております。このうち内部監査については、「業務の有効性と効率性の維持」「財務報告の信頼性の確保」「事業活動に関わる法令等の遵守」等の観点から内部統制が整備・運用され、適切に機能しているか検証しております。各監査対象単位ごとに、原則3~5年に1度監査を実施しており、本事業年度は、社内5組織、国内グループ会社8社、海外グループ会社13社の業務監査、また社内5組織、国内グループ会社6社、海外グループ会社5社の情報システムセキュリティ監査を実施しました。これらの内部監査の結果については、課題の共有と対策の横展開を図るため、内部統制・監査部、レスポンシブルケア部、法務部、人事部、経理部、各事業部門の業務室等、当社の複数部署及び常勤監査等委員が参加する「内部監査連絡会」(年3回開催)にて報告するとともに、社長を委員長とし、各事業部門及びコーポレート部門を統括・担当する執行役員を委員、常勤監査等委員をオブザーバーとして構成する内部統制委員会(年3回開催)にて報告しております。また、内部統制・監査部は金融商品取引法に基づく当社グループの財務報告に係る内部統制の有効性の評価についても対応し、評価範囲(当社並びに連結子会社及び持分法適用会社43社を対象として全社的な内部統制の評価を実施、また当社並びに連結子会社及び持分法適用会社11事業拠点を重要な事業拠点として業務プロセスに係る内部統制の評価を実施)や評価結果等を同委員会に都度報告しております。 なお、内部統制委員会への報告内容については、開催の都度、監査等委員会及び取締役会に報告しております。さらに、内部統制に係る重要な発見事項があった際には、速やかに業務執行ラインの役員及び監査等委員会へ(経営陣幹部に関する発見事項があった場合には、監査等委員会及びコンプライアンス委員会事務局長へ)報告しております。   [会計監査人との連携]内部統制・監査部は、年に数回(本事業年度は3回実施)、監査等委員会、会計監査人との間で行う三様監査ミーティングにて意見交換等を行うとともに、会計監査人による金融商品取引法に基づく当社グループの財務報告に係る内部統制の有効性の監査において、緊密に情報交換を行うことにより、内部統制システムの有効性の確保のための連携強化に努めております。 ③会計監査の状況 (イ)監査法人の名称 有限責任 あずさ監査法人  (ロ)継続監査期間 1969年以降 上記は、調査が著しく困難であったため、現任の監査人である有限責任 あずさ監査法人の前身(の一つ)である朝日会計社が監査法人組織になって以降の期間について記載したものであります。実際の継続監査期間は、この期間を超える可能性があります。  (ハ)業務を執行した公認会計士 指定有限責任社員・業務執行社員 中嶋 歩、富田 亮平、渡辺 直人  (ニ)監査業務に係る補助者の構成 監査業務に係る補助者は、監査法人の選定基準に基づき決定されており、具体的には、公認会計士及び公認会計士試験合格者等を主たる構成員とし、システム専門家等その他の補助者も加えて構成されております。  (ホ)監査法人の選定方針と理由 当社の監査等委員会による会計監査人の選定につきましては、当社の監査に必要な規模・人的組織・国際的ネットワークを有すること、当社の事業内容及び国内外の事業展開を熟知していること、品質管理体制・コンプライアンス体制が整備され重大な監査上の品質問題を発生させていないこと、独立性に疑義を生じさせるような利害関係がないこと等を選定・評価基準としております。 当社は、有限責任 あずさ監査法人が当該基準を満たしており、職務遂行状況等を総合的に勘案した結果、同監査法人を適任と判断し、再任いたしました。  なお、当社の監査等委員会は、会社法第340条に定める会計監査人の解任のほか、会計監査人の独立性及びその職務の遂行状況等に鑑み、会計監査人が継続して職務を遂行することに関して重大な疑義が生じた場合には、会計監査人の解任または不再任について株主総会に付議する方針であります。  (ヘ)監査等委員会による監査法人の評価 当社の監査等委員会は会計監査人の選定・評価基準を策定しており、当該基準に基づき会計監査人に対する評価を行っております。また、独立性に関する事項その他監査に関する法令及び規定の遵守に関する事項、会計監査人の職務の遂行が適正に行われていることを確保するための体制に関するその他の事項等を確認することにより、会計監査人に求められる独立性及び専門性についても確認を行うこととしております。 ④監査報酬の内容等 (イ)監査公認会計士等に対する報酬区 分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社2051227-連結子会社2876229364計4926351964 前連結会計年度 当社における非監査業務の内容は、コンフォートレター作成業務であります。 また、連結子会社における非監査業務の内容は、合意された手続業務等であります。上記以外に、連結子会社において前々連結会計年度の監査に係る追加報酬として、前連結会計年度に43百万円を支払っております。当連結会計年度 連結子会社における非監査業務の内容は、合意された手続業務等であります。上記以外に、連結子会社において前連結会計年度の監査に係る追加報酬として、当連結会計年度に19百万円を支払っております。  (ロ)監査公認会計士等と同一のネットワーク(KPMGメンバーファーム)に属する組織に対する報酬((イ)を除く)区 分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-35-42連結子会社1,020238932242計1,020273932284 前連結会計年度 当社における非監査業務の内容は、税務事項に関するアドバイザリー業務等であります。 また、連結子会社における非監査業務の内容は、税務事項に関するアドバイザリー業務等であります。当連結会計年度 当社における非監査業務の内容は、サステナビリティ情報の保証業務、税務事項に関するアドバイザリー業務等であります。 また、連結子会社における非監査業務の内容は、税務事項に関するアドバイザリー業務等であります。  (ハ)監査報酬の決定方針 当社の監査公認会計士等に対する監査報酬につきましては、会計監査人から監査計画の内容、監査業務の実施方法の説明を受け、当社の事業規模、業務の特性、監査時間等を総合的に勘案し、監査等委員会の同意を得て決定することとしております。  (ニ)監査等委員会が会計監査人の報酬等に同意した理由 当社の監査等委員会は、会計監査人の監査計画の内容、職務遂行状況及び報酬見積りの算出根拠を検証・確認し、監査報酬の妥当性を総合的に検討した結果、会計監査人の報酬等について合理的な水準であると判断し、会社法第399条第1項に基づき同意を行っております。
設備の概要 FY2025 / 約597字
1 【設備投資等の概要】当社グループ(当社及び連結子会社)では、当連結会計年度は、製造設備の新設、増強、整備を中心に総額1,216億円の設備投資を行いました。 セグメントの名称設備投資金額(百万円)設備投資の内容アグロ&ライフソリューション15,846主に当社と子会社においてアグロ&ライフソリューション製造設備等の新設、増強、整備を行いました。ICT&モビリティソリューション52,970主に当社と子会社においてICT&モビリティソリューション製造設備等の新設、増強、整備を行いました。アドバンストメディカルソリューション9,575主に当社と子会社においてアドバンストメディカルソリューション製造設備等の新設、増強、整備を行いました。エッセンシャル&グリーンマテリアルズ18,176主に当社と子会社においてエッセンシャル&グリーンマテリアルズ製造設備等の整備を行いました。住友ファーマ8,115主に子会社において医薬品製造設備の新設、増強等を行いました。 その他7,261主に子会社において電力供給設備等の整備を行いました。 全社共通9,617主に当社と子会社において全社共通研究設備、情報システム等の新設、増強、整備を行いました。合計121,560 (注) 1 所要資金については、自己資金等を充当しました。   2 設備投資金額には、有形固定資産のほか、無形資産への投資を含めております。
従業員の状況 FY2025 / 約3,429字
(2) 【従業員の状況】Ⅰ 連結会社の状況2026年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)アグロ&ライフソリューション7,016(695)ICT&モビリティソリューション9,563(666)アドバンストメディカルソリューション2,161(231)エッセンシャル&グリーンマテリアルズ3,030(323)住友ファーマ3,112(147)その他1,305(239)全社共通1,304(80)合計27,491(2,381) (注) 1 従業員には、嘱託、パートタイマー、派遣社員、連結会社外への出向者は含んでおりません。 2 従業員数欄の(外数)には、臨時従業員(嘱託、パートタイマー)の年間平均雇用人員を記載しております。 Ⅱ 提出会社の状況2026年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)6,465(422)42.416.79,585,19517.1 セグメントの名称従業員数(人)アグロ&ライフソリューション1,445(85)ICT&モビリティソリューション1,862(145)アドバンストメディカルソリューション648(51)エッセンシャル&グリーンマテリアルズ1,374(62)全社共通1,136(79)合計6,465(422) (注) 1 従業員数には、嘱託、パートタイマー、派遣社員、他の法人等への出向者は含んでおりません。 2 従業員数欄の(外数)には、臨時従業員(嘱託、パートタイマー)の年間平均雇用人員を記載しております。 3 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。 Ⅲ 労働組合の状況当社には、住友化学労働組合があり、その結成以来、終始よくその統制を保ちつつ今日まで健全に発展し、組合員の経済的地位の向上と企業の発展に寄与してきました。2026年3月31日現在の上記従業員数に含まれる組合加入人員は4,545人であります。 Ⅳ 多様性に関する指標当連結会計年度の多様性に関する指標は、以下のとおりであります。① 女性活躍推進法、育児・介護休業法に基づく開示(提出会社)会社名管理職に占める女性労働者の割合(%)男性の育児休業等取得率(%)男女の賃金差異(%)(注3)全労働者うち正規雇用労働者うちパートタイマー・有期労働者住友化学㈱9.2(注1)101.1(注2)77.278.073.7 (注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)(以下「女性活躍推進法」という。)の規定に基づき算出したものであります。 2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)(以下「育児・介護休業法」という。)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。 3 男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。賃金制度は従事する役割(職務)の大きさに基づく制度としており、従事する役割(職務)レベルが同一の場合の基準賃金に男女間の差はありません。平均年間賃金の差異が生じている要因は以下のとおりであります。〈正規雇用労働者〉女性の方が管理職の割合が少ないことや、労働時間短縮措置適用者や産休・育休等の休業者は女性が多く、基準賃金控除額や時間外手当支給額等に差が生じていることが主な要因であります。また、製造職場に勤務する女性が少なく、交替勤務手当等の手当支給額に差が生じることも影響しております。〈パートタイマー・有期労働者〉最も人数が多い定年退職後再雇用者の賃金は退職時の基準賃金をもとに設定していることから、女性管理職比率が差異に影響していることが主要因であります。 (連結子会社)常用労働者がいない会社等を除く、国内の連結子会社を記載しております。会社名管理職に占める女性労働者の割合(%)男性の育児休業等取得率(%)(注2)男女の賃金差異(%)(注3)全労働者うち正規雇用労働者うちパートタイマー・有期労働者㈱イージーエス2.487.559.875.358.0広栄化学㈱8.080.081.181.832.0住化アグリテック㈱2.6100.052.872.943.6住化アッセンブリーテクノ㈱0.0100.065.266.161.6住化テクノサービス㈱19.2100.066.578.472.3㈱住化分析センター16.787.577.083.755.0住化ロジスティクス㈱0.0111.8(注1)67.876.950.0住友ファーマ㈱15.4100.082.984.743.5田岡化学工業㈱11.7100.081.883.174.0㈱田中化学研究所6.7100.077.777.785.6アイアグリ㈱14.2100.0---SMPビジネスパートナーズ㈱9.1----大分ゼネラルサービス㈱5.9----㈱サンリッツ0.0100.0---㈱シアテック0.0100.0--- 会社名管理職に占める女性労働者の割合(%)男性の育児休業等取得率(%)(注2)男女の賃金差異(%)(注3)全労働者うち正規雇用労働者うちパートタイマー・有期労働者住化アグロ製造㈱5.0100.0---住化エンバイロメンタルサイエンス㈱14.0100.0---住化加工紙㈱0.00.0---住化ポリカーボネート㈱7.7100.0---住共エンジニアリング㈱0.0100.0(注1)---住友共同電力㈱0.0100.0(注1)---㈱セラテック0.0100.0---千葉ゼネラルサービス㈱0.0----朝日化学工業㈱0.0100.0---S-RACMO㈱0.0----大阪ゼネラルサービス㈱0.0----川崎バイオマス発電㈱0.0-(注1)---住化アクリル販売㈱0.0----住化アルケム㈱0.0-(注1)---㈱住化技術情報センター72.7----㈱住化パートナーズ66.7100.0(注1)---住化不動産㈱16.7-(注1)---住化プラステック㈱16.7100.0---㈱住化HRサービス0.0----㈱住共クリエイトサービスセンター0.0-(注1)---住友ファーマプロモ㈱14.3----㈱田岡化学分析センター0.0----新居浜コールセンター㈱0.0----レインボー薬品㈱28.6---- (注) 1 育児・介護休業法の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。当該注記が付されていない連結子会社については同規則第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。 2 対象者(当連結会計年度中に、男性労働者であって、配偶者が出産したもの)がいない場合は「-」と記載しております。 3 男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。女性活躍推進法及び育児・介護休業法に基づく情報公表を行っていない指標については「-」と記載しております。男女間の賃金差が生じている主な要因としては、上位階層(役職・等級等)での男性の比率が高いことや、勤続年数において男性のほうが長いこと、また短時間勤務制度の利用が女性に多いこと等が挙げられます。差異解消に向けて、仕事と育児や介護の両立支援や上位階層への女性の積極的な登用等に取り組んでおります。 4 出向者は出向元の従業員として計算しております。 ② 連結会社の状況2026年3月31日現在管理社員男性(人)5,876女性(人)1,211合計(人)7,087女性社員比率(%)17.1一般社員男性(人)14,520女性(人)5,884合計(人)20,404女性社員比率(%)28.8総合計 27,491 (注) 1 「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)第2条第5号に規定されている連結会社を対象としております。 2 上記指標は、海外子会社を含めた指標を記載しており、海外子会社の指標の定義や計算方法は女性活躍推進法とは異なっております。
研究開発活動 FY2025 / 約9,990字
6 【研究開発活動】 当社グループ(当社及び連結子会社)は、事業拡大と収益向上に寄与すべく、独自の優位性ある技術の確立を基本方針とし、各社が独自に研究開発活動を行っているほか、当社グループ全体としての効率性を念頭に置きながら、互いの研究開発部門が密接に連携して共同研究や研究開発業務の受委託等を積極的に推進しております。 当連結会計年度においては、2025年度から2027年度までの中期経営計画に従い、前期中期経営計画から引き続き、食糧、ICT、ヘルスケア、環境の4分野に研究資源を重点投入するとともに、異分野技術融合による新規事業の芽の発掘とその育成に取り組んでまいりました。 これに基づき、当連結会計年度に計上された研究開発費は、前連結会計年度に比べ5億円減少し、1,447億円となりました。  セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。  アグロ&ライフソリューション分野では、世界の食糧増産、健康・衛生や環境の改善といった課題解決を通じてサステナブルな社会の実現に貢献するため、環境負荷低減効果を重視した技術による新製品やアプリケーション、競争力のある製造プロセスの開発を加速化し、コア事業のさらなる強化と周辺事業の拡大に取り組んでおります。 当連結会計年度において、国内農業関連事業については、「ピリダクロメチル」及びイミノクタジンアルベシル酸塩を含有する殺菌剤「フセキワイドフロアブル」を上市いたしました。「ピリダクロメチル」は、当社が独自に開発した新規作用性を有する有効成分であり、イミノクタジンアルベシル酸塩は、耐性菌発生リスクが低く、長年の実績を有する化合物です。この2つの有効成分の組み合わせにより、「フセキワイドフロアブル」はうどんこ病に加え、トマトの葉かび病・すすかび病、なすのすすかび病防除の基幹剤として長く安定的に使用することが可能であります。また、近年上市しました殺虫剤「アレス」、殺菌剤「カナメ/モンガレス」についても、新製品の開発を進めております。さらに、省力化・環境負荷低減技術の開発やDXの活用を通じて農業生産者への革新的なソリューションの提供を拡大すべく、農薬、肥料、コメ事業の製品ポートフォリオ拡充及び付随するサービスに関する研究開発を進めております。特に、DXの活用では、当社が運営する「農業でつながろう」をテーマとしたデジタルプラットフォーム「つなあぐ」を起点にデジタル技術を駆使して、農業関係者の課題解決に貢献するソリューションの開発に継続的に取り組んでおり、病害虫発生情報アプリ「むしきんコール」の新規公開、青果市況情報アプリ「YAOYASAN」の新機能「市況分析」の追加を行いました。海外農業関連事業においては、2024年にアルゼンチンにおいて世界で初めて上市いたしました「ラピディシル」を含む除草剤「エンペラ」の販売拡大及び、主要市場での登録取得に取り組んでおります。「ラピディシル」は、当社が独自に開発した除草剤有効成分で、速効性があり、幅広い広葉雑草やイネ科雑草に対して高い効果を発揮することから、リジェネラティブ(再生可能)農業の一つとして注目される不耕起栽培に適した性能を有しており、土壌保全と二酸化炭素排出量の削減によるカーボンニュートラルへの貢献が期待できます。こうした特長やグローバル市場での高い事業成長性が評価され、「ラピディシル」は2025年日経優秀製品・サービス賞 グローバル部門賞を受賞しました。また、有効成分「インディフリン」を含有する殺菌剤「エクスカリアマックス」をインドで初めて上市し、当社新規殺菌剤「パベクト」は欧州及び南米市場向けに鋭意開発を進めております。これら「ラピディシル」「インディフリン」「パべクト」はいずれもブロックバスターとなる有効成分と位置付けております。コルテバ・アグリサイエンス社との種子処理技術の開発、商業化プロジェクトにも引き続き取り組んでおります。 さらに、当社が戦略的分野と位置付けているバイオラショナル事業では、有効成分「ACC」含有する植物成長調整剤「アクシード」を南アフリカとメキシコで上市いたしました。また、バイオラショナル事業のさらなる強化・成長を目的として、2026年4月1日付で当社の米国組織体制を再編し、スミトモ バイオラショナル カンパニー LLCへと統合いたしました。スミトモ バイオラショナル カンパニー LLCは、当社バイオラショナルのイノベーションを推進する中核拠点として、グローバルに総合的かつ持続可能なソリューションを提供してまいります。当社は、化学農薬、バイオラショナルの強固な基盤をもとにリジェネラティブ農業への貢献を追求いたします。 生活環境事業については、重点強化領域の市場セグメントにおける新製品の開発と製品群の拡充を推進しております。引き続き強い市場ニーズのある天然物由来製品を強化すべく、2024年度に米国での登録を取得した新規ボタニカル有効成分「ベラトリン」の適用拡大に取り組んでおります。「ベラトリン」はユリ科の植物サバジラの種子からの抽出物で、幅広い害虫への作用が期待されます。また、近年米国で上市したハチ用エアゾールの「オンスロート パワーショット」の拡販を進めるとともに、さらなる新製品の開発に取り組んでおります。熱帯感染症対策資材分野では、長期残効性蚊帳、室内残留散布剤、蚊の発生源対策として幼虫防除用製品の普及を引き続き進めていくことに加え、抵抗性を持つ蚊に効果のある新規空間散布剤の開発普及を通じて、熱帯感染症を媒介する蚊に対する総合的な防除に取り組んでおります。また、抗菌・防カビ・アレル物質低減分野において製品の拡充を進め、抗バイオフィルム製品の開発にも取り組んでおります。 アニマルニュートリション事業については、飼料添加物メチオニンのプロセス改善等の合理化に加え、グローバルな販売ネットワークやロジスティクスに強みを持つ伊藤忠商事株式会社との販売業務提携を拡大し、同事業の競争力強化に取り組んでおります。また、機能性飼料添加物分野における製品ラインナップ拡充のため、飼料効率の改善と安心・安全な畜産物生産に貢献できる新規製品の開発も進めております。さらに、近年問題となっている家畜排泄物由来の温室効果ガス(GHG)の低減を目的として、国内研究機関等との共同研究プロジェクトに参画し、引き続きメチオニンを活用したアミノ酸バランス改善飼料の技術普及を推進しております。 なお、アグロ&ライフソリューションセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は316億円であります。  ICT&モビリティソリューション分野では、グローバルな技術・研究開発能力を結集し、AI時代の先端技術進化を支える新製品の開発に積極的に取り組み、高成長・高収益を目指してまいります。 当連結会計年度において、半導体分野においては、生成AIの普及と進化に伴う技術革新や投資拡大によって生じる新たな市場に対応すべく、研究開発リソースを重点的に投入しております。前工程用材料では、半導体集積度向上という命題に対し、微細加工分野において、EUV(極端紫外線)光源向けフォトレジストの開発を推進しております。従来の化学増幅タイプの実績を積み上げるとともに、次世代向けに当社独自の有機分子レジストによる性能向上にも戦略的に取り組んでおります。液浸ArFレジストについては、開発体制強化に向けた戦略投資を機動的に実行し、製品ラインナップの拡充を図ることで、先端レジスト分野におけるプレゼンスを一段と向上させてまいります。また、洗浄工程で使用される高純度ケミカルでは、プロセス・分析技術の高度化によってpptオーダーの不純物管理を含む品位向上を実現し、最先端半導体プロセスでの採用に向けた取り組みを着実に進展させております。一方、技術転換期にある後工程用材料については、多層配線用厚膜レジストや特殊プロセス向け洗浄剤などで実績を積み重ねるとともに、ラインナップ強化を通じて採用拡大を図っております。韓国をはじめとした海外拠点とのグローバルな連携により研究開発体制を一層強化し、次世代材料の開発・事業化を加速してまいります。  さらに、化合物半導体製造技術を基盤に、今後大きな成長が期待されている次世代パワー半導体用の大口径GaN(窒化ガリウム)基板について品位のさらなる向上に取り組むとともに、データセンターの爆発的な普及に伴って重要度を増している光通信用InP(インジウムリン)エピウェハの開発も推進してまいります。また、世界に先駆けて量産を開始した超微粒αアルミナについて、次世代半導体用の研磨材用途としての展開に加え、CPU/GPUの安定動作を確保するうえで重要となる放熱材料や、高強度・耐薬品性・透光性が求められる半導体製造装置用部材への応用開発も進めております。加えて、生成AI関連需要を背景に高まるデバイスの微細化・薄肉化及び高速伝送化の要求に応えるべく、スーパーエンジニアリングプラスチックである液晶ポリマー(LCP)のグレード開発にも精力的に取り組んでおります。 ディスプレイ分野においては、主にモバイル用途のOLEDディスプレイに対し、当社独自のキーコンポーネントである液晶塗布型位相差フィルムや液晶塗布型偏光子を用いた、薄型で耐久性や折り曲げ特性に優れた偏光フィルムを積極的に拡販しております。併せて、自動車の技術革新に伴って拡大する車載用ディスプレイ市場に向けて、次世代の高耐久・広視野角偏光フィルムの開発も強化しております。加えて、フォルダブルスマートフォンや超高精細OLEDディスプレイ等次世代ディスプレイ向けの低温硬化カラーレジストについても、市場展開を推進しております。引き続き、多様化が進むディスプレイ市場に対応する新規機能性フィルムや各種高機能材料の開発・事業化を加速してまいります。 成長著しいモビリティ及び高速通信分野においては、EVやHEVなどで求められる高い信頼性要求に対応し、液晶ポリマー(LCP)のグレード開発を強化するとともに、リチウムイオン二次電池用各種部材についても、性能向上の要請や需要拡大に応えるべく開発を推進しております。耐熱セパレータでは、性能向上とコスト削減を両立させる技術開発が進展し、当該技術の採用が拡大しております。2026年度からは、韓国SSLM社へ当該製品の製造及び関連機能を集約し、日本は次世代に向けた革新的材料の研究開発に集中する体制へ移行いたします。京都大学産学共同研究講座「固体型電池システムデザイン」では、新規固体電解質の実用化に向けた材料開発を進めており、日韓の役割分担と連携を通じて、電池材料の競争力を一段と高めてまいります。併せて、高速・大容量通信、省エネ、自動運転等の技術を支える高周波デバイス用各種エピウェハの設計開発にも力を入れるとともに、IoTや大容量・高速通信のニーズの拡大に応えるフィルムアンテナの開発と市場開拓も戦略的に進めております。 これらに加えて、培った材料や技術のライフ&ヘルスケア分野への展開も行っております。機能樹脂材料においては、ポリエーテルスルホン(PES)の、高機能膜向けの材料開発を積極的に進めるとともに、食器などの生活関連資材や医療関連資材への用途開拓にも力を入れております。また、世界初の固体ポリマー型温度調節材料を用いた繊維開発に成功し、接触・持続冷感性や持続温感性を活かした、温度調節が求められる衣服への実用化に取り組んでおります。無機材料においては、今後の市場拡大が見込まれる人工関節や歯科材料を対象に、超微粒αアルミナを活用したユーザーとの共創を積極的に進めております。 蓄積した事業ノウハウ・ネットワークを活かして、今後の成長が期待されるサーマルマネジメント分野などの新事業領域にも挑戦してまいります。革新的かつ高機能な製品の開発を通じて、ポートフォリオの高度化と価値創出に向けた取組みを一層強化いたします。 なお、ICT&モビリティソリューションセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は334億円であります。  アドバンストメディカルソリューション分野では、「高度な製造・管理・分析技術を駆使したソリューションの提供を通じ“化学とバイオの力”で世界中の人々の健康と未来を支える」ことをビジョンに据えて活動に取り組んでおります。このビジョンのもと、オーガニックな事業成長を推進するとともに先端医薬領域における飛躍的成長戦略を具体化し新たな当社事業の柱の一つとすべく、長期的な育成に取り組んでおります。 当連結会計年度において、高度化低分子CDMO事業については、当社の高度な有機合成技術を駆使した新薬の受託製造品目の拡充、ジェネリック原薬の製法開発、及び新規製造技術の開発に取り組んでおります。有望な複数の開発品・新製品に対して商業生産へ向けた準備を進めており、引き続き製販研一体で一層の事業拡大を追求いたします。 医療用オリゴ核酸CDMO事業については、当社が強みとする高純度な長鎖RNAのニーズが拡大しており、生産・出荷が本格化しております。2025年4月には米国マサチューセッツ州マールボロにCRO拠点を設立し、顧客が集中する米国への対応強化を進めております。今後、当該拠点から顧客要望に応じた長鎖RNAのサンプルを調製し提供することにより、コミュニケーションを密に取りながら顧客ニーズにスピーディに対応してまいります。 再生・細胞医薬CDMO事業については、S-RACMO株式会社が、2024年度にオリヅルセラピューティクス株式会社と共同で採択された国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の公募課題「再生・細胞医療・遺伝子治療産業化促進事業」に基づき製造プロセス開発を推し進めております。さらに当連結会計年度では、当該AMED公募課題の2025年度事業に当社連結子会社である株式会社RACTHERAと共同で採択され、ゲノム編集iPS細胞及び高機能網膜シートの製造プロセス開発を進めております。2025年7月に竣工した再生・細胞医薬製造第3棟「CRAFT」も活用し、顧客の再生・細胞医薬品の開発・商業化に貢献してまいります。 なお、アドバンストメディカルソリューションセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は38億円であります。  エッセンシャル&グリーンマテリアルズ分野では、炭素循環技術の社会実装、ライセンス技術の競争力強化、新規技術の創出及びサステナブル製品の市場投入を重点課題としております。これらの取り組みを通じて、エッセンシャル&グリーンマテリアルズコンプレックスの構築及び新規事業の創出を目指し、社内外との連携の下、技術・製品開発を推進しております。 炭素循環技術の社会実装においては、総合リサイクル企業リバー株式会社との業務提携契約に基づき、使用済み自動車由来の廃プラスチックのマテリアルリサイクルに関する共同技術開発を進めております。2023年に完成した高精度の選別及び異物除去プロセスを活用し、2025年度には顧客へのサンプル提供を通じたマーケティング活動を推進するとともに、実証実験を進行し、リサイクル製品の品質向上に向けた検討を進めてまいりました。 また、環境負荷低減技術として、当社独自のアクリル樹脂(PMMA)の高効率ケミカルリサイクル技術について、2024年5月にルーマス・テクノロジー社との協業契約を締結し、PMMA-CR技術のライセンス供与及び商業化に向けた取り組みを進めてまいりました。当社の愛媛工場(愛媛県新居浜市)に設置する実証設備での技術検証を経て、両社でスケールアップを含む商業化の検討・評価を実施した結果、商業化に必要な要件を満たすと判断し、2025年2月に商業スケールでのライセンス提供を開始しました。 包装用ポリオレフィン材料の開発では、素材メーカーとしての強みを活かし、剛性と耐熱性を単一樹脂で両立するモノマテリアル包材の開発を継続して推進しております。2025年度には、特に高剛性延伸フィルム向けポリプロピレンにおいて顧客評価が進展し、採用が拡大しました。 さらに、事業のグローバル競争力強化に向けて、モノマー製品の触媒・プロセス改良、合成樹脂の製造プロセス改良、既存素材の高性能化及び新規高付加価値製品の開発に注力しております。新規高付加価値製品としては、金属有機構造体(MOF)の開発を進めております。当社は、外部機関との連携を含めた研究開発を通じて、社会課題の解決に資するソリューションの創出を目指してまいります。  なお、エッセンシャル&グリーンマテリアルズセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は84億円であります。  住友ファーマでは、精神神経領域及びがん領域並びにその他領域において、人々の健康で豊かな生活に貢献するため、自社研究に加え、技術導入、ベンチャー企業やアカデミアとの共同研究等、あらゆる方法で最先端の科学と技術を駆使して研究開発活動に取り組んでおります。 当連結会計年度において、精神神経領域では、DSP-0378について、進行性ミオクローヌスてんかん及び発達性てんかん性脳症を対象としたフェーズ1b試験を開始しました。特長ある低分子の初期臨床開発品目群について、2030年代のグループ収益を支える優先品目を選抜し、次のフェーズへの移行に向けた取組を推進してまいります。 がん領域では、①enzomenib(開発コード:DSP-5336)について、日本及び米国において、急性白血病を対象とした併用療法のフェーズ1/2試験を推進し、2025年12月には米国血液学会(American Society of Hematology)(以下「ASH」という。)において最新の臨床データを発表しました。また、日本及び米国において検証的試験となる単剤療法のフェーズ2試験を開始しました。②nuvisertib(開発コード:TP-3654)について、日本及び米国において、骨髄線維症を対象とした単剤療法及び併用療法のフェーズ1/2試験を推進し、2025年12月にはASHにおいて最新の臨床データを発表しました。③SMP-3124について、日本及び米国において、固形がんを対象としたフェーズ1/2試験を推進しました。enzomenib及びnuvisertibに開発リソースを集中させ、日米に加えて欧州・アジアに治験施設を拡大することで、競合の激しいがん領域において、臨床試験を力強く推進し、最速上市を目指します。適応拡大などの価値最大化に向けては、適切なタイミングでの提携を軸に開発方針を検討してまいります。 その他領域では、ユニバーサルインフルエンザワクチン(開発コード:fH1/DSP-0546LP)について、住友ファーマ社が開発したTLR7アジュバント(免疫強化剤)を添加して作製した新規のユニバーサルインフルエンザワクチンのフェーズ1試験を推進し、中間解析を実施しました。なお、ユニバーサルインフルエンザワクチンの研究開発は、日本医療研究開発機構からの委託研究開発費を活用しております。 なお、住友ファーマセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は440億円であります。  全社共通及びその他の研究分野においては、当社が強みを持つアセットであるBX(バイオ)・DX(デジタル)・GX(グリーン)の3つのXを基軸とし、「食糧」「ICT」「ヘルスケア」「環境」の4つの重点分野において、事業部門とコーポレートの連携加速による「基盤技術の強化」と「次世代事業開発」を進め、社会課題解決の実現に向けた研究開発を推進しております。 また、2021年12月に公表した住友化学グループのカーボンニュートラル・グランドデザインに基づき、GHG削減及び炭素資源循環につながる各種の製品・技術の開発を行い、社会実装及びライセンスを通じたグローバル展開に取り組んでおります。 当連結会計年度において、食糧分野では、当社が持つ高度な分析力で天然素材の隠れた価値を見つけ、売り手と買い手をつなぐ日本発のデジタルサービス「Biondo(ビオンド)」の展開を加速しており、2026年3月末時点で、1,500を超える天然素材及び230以上の未利用・低利用資源を登録しております。また、市場開拓のモデルケースの一つとして、長岡市主導の「長岡バイオエコノミーコンソーシアム」に2025年9月から参画しております。地域が有する素材・資源の価値を「Biondo」で公開することで、地域の枠組みを超えた全国への情報発信を通じ、企業間マッチングや資源循環型社会、新産業創出の加速に貢献してまいります。  ICT分野では、東京科学大学、東京大学及び理化学研究所と共同で、次世代量子デバイスの重要材料の一つとして有望視される強相関材料の開発を推進しております。強相関材料は、強誘電性や強磁性等の複数の強物性を併せ持つ材料の総称であり、熱電変換や低エネルギー消費メモリ材料等の幅広い分野での応用が期待されております。強相関材料の応用先として期待される低消費電力メモリの領域において、低消費電力化に資する成果創出の進捗がありました(対外公表2件)。これらの成果は、超低消費電力で駆動する次世代メモリの実用化に大きく寄与するものであり、当社は本技術分野におけるトップランナーとして、研究成果のさらなる拡大及び早期の社会実装を目指してまいります。 ヘルスケア分野では、当社の連結子会社である株式会社RACTHERAにおいて、再生・細胞医薬事業のフロントランナーたる技術・知見を駆使して研究開発に取り組んでおります。他家iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞(販売名:アムシェプリ/一般的名称:ラグネプロセル)について、2025年8月、住友ファーマ社を申請者として国内における製造販売承認申請を行い、2026年3月、世界初となるiPS細胞由来の再生・細胞医薬品として、条件及び期限付承認を取得しました。本承認取得を目指し、製造販売後臨床試験及び使用成績調査を実施するとともに、米国においてもフェーズ1/2試験を着実に推進してまいります。これに加えて、他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞、他家iPS細胞由来網膜シート(立体網膜)などの先行剤に注力し、早期事業化・育成を進めてまいります。 環境分野では、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション(GI)基金事業において、エタノールからプロピレンを直接製造する新規プロセスのパイロット設備を千葉工場袖ケ浦地区に新設し、2025年7月から稼働を開始しました。本プロセスは、一工程でプロピレンを製造するため低コスト化が見込め、さらに水素を副生する利点も有する、石油化学産業の原料転換に大きく貢献しうる技術として、2030年代前半の事業化及び他社への技術ライセンス供与を目指してまいります。同じくGI基金事業において、株式会社OOYOOと共同で技術開発した分離膜モジュールを用いたCO2分離回収の実証試験を、JFEエンジニアリング株式会社と共同で進めております。2026年3月から川崎市浮島処理センターにおいて、ごみ焼却処理施設の排ガスに含まれるCO2を膜によって分離・回収する国内初の試験設備が稼働を開始しております。また当社は、2021年から京都大学 北川進特別教授と金属有機構造体(MOF)に関する共同研究を実施しております。非常に微細な多孔質材料であるMOFの特徴を活かし、より多くの水分子を吸着し、低エネルギーで取り出せる材料開発を進めております。砂漠など世界で深刻な水不足に陥っている地域や、高温多湿地域での湿度調整など、国を超えた社会課題や地球規模の環境課題の解決を目指してまいります。 なお、全社共通及びその他における当連結会計年度の研究開発費は235億円であります。  このように、新製品・新技術の研究開発及び既存製品の高機能化・既存技術の一層の向上に取り組みつつ、食糧、ICT、ヘルスケア、環境の4つの重点分野の社会課題をイノベーティブな技術で解決する企業(Innovative Solution Provider)を目指してまいります。
株式の保有状況 FY2025 / 約2,837字
(5) 【株式の保有状況】①投資株式の区分の基準及び考え方 当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、主として株式の価値変動または配当による利益を受けることを目的とみなしているものを純投資目的である投資株式としており、投資先企業との円滑な取引関係の維持・強化等を通じ中長期的な視点で企業価値向上や持続的な成長に資すると判断されるものを純投資目的以外の目的である投資株式として区分しております。 ②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式(イ)保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 当社は、円滑な事業運営や取引関係の維持・強化等を目的として、中長期的な経済合理性や将来見通しを総合的に勘案した上で必要と判断される場合に限り、株式を政策的に保有しております。 当社は保有するすべての上場株式について、株式保有の必要性が現在も継続して存在するのかを定性的に評価するとともに、株式保有に伴う便益とリスクが当社の資本コストに見合っているかを設定指標(ROE・財務レバレッジ・株式益利回り等)に基づいて定量的に評価することにより、総合的観点から個別銘柄毎の保有の意義・合理性の検証を、毎年、取締役会において行っております。 そのうえで、事業環境の変化等により保有意義が低下したと認められる銘柄に関しては、株価や市場動向等を考慮したうえで適宜売却を行うこととしております。当事業年度には、2銘柄/96億円を売却いたしました。 (ロ)銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式7911,271非上場株式以外の株式1075,732 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式2200主として、次世代事業の創出のため、株式等の引受を実施したことによります。非上場株式以外の株式---  (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式14非上場株式以外の株式19,546 (ハ)特定投資株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)住友ベークライト株式会社9,251,7799,251,779顧客並びに事業運営上の提携先として良好な関係を維持・強化していくことの重要性に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価を通じて、総合的に判断し保有しております。なお、前事業年度において持分法適用会社株式から異動しております。有44,66830,818稲畑産業株式会社5,591,4005,591,400顧客並びに事業運営上の提携先として良好な関係を維持・強化していくことの重要性に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価を通じて、総合的に判断し保有しております。有22,08617,725北興化学工業株式会社1,968,0001,968,000アグロ&ライフソリューション部門の顧客として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。有3,3592,529大倉工業株式会社674,600674,600エッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門における顧客並びに事業運営上の提携先として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。有3,1572,624三協立山株式会社1,565,2781,565,278エッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門の顧客として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。有1,066952フマキラー株式会社433,500433,500アグロ&ライフソリューション部門の顧客として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。有475471ドンバン アグロコーポレーション718,619718,619アグロ&ライフソリューション部門の顧客として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。無444442 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)サンケイ化学株式会社117,200117,200アグロ&ライフソリューション部門の顧客として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。有191143ダイトーケミックス株式会社489,000163,000ICT&モビリティソリューション部門の運営上の提携先として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。なお、株式分割により株式数が増加しております。有176100カネコ種苗株式会社74,00074,000アグロ&ライフソリューション部門の顧客として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しております。無109104株式会社日本触媒-5,455,600エッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門における顧客並びに事業運営上の提携先として良好な関係を維持・強化していくことの重要性等に加え、資本コストを勘案した配当・取引額等の定量的な評価の実施を通じて、総合的に判断し保有しておりました。無-9,504 (注) 1 「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。2 定量的な保有効果については相手先との機密情報に当たるとの判断から記載しませんが、各銘柄について十分な定量的効果があると判断しております。 ③保有目的が純投資目的である投資株式純投資目的の投資株式を保有していないため記載しておりません。
関係会社の状況 FY2025 / 約5,245字
4 【関係会社の状況】(1) 子会社会社名住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容スミトモ ケミカル ブラジル インダストリア キミカ S.A.ブラジル連邦共和国セアラー州千レアル3,125,762 農薬、生活環境関連製品の開発・普及・販売、及び農薬の製造100.00①役員の兼任等兼任4 出向1②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。③資金援助当社は同社に債務保証を行っております。スミトモ ケミカル アメリカ インコーポレーテッド米国ニューヨーク州ニューヨーク市千米ドル690,092米国における関係会社に対する投資並びに化学製品の販売100.00①役員の兼任等兼任1②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。③資金援助当社は同社から資金を借り入れております。スミトモ バイオラショナルカンパニー LLC米国イリノイ州リバティービル千米ドル409,574北米地域における関係会社に対する間接業務の提供100.00(100.00)①役員の兼任等兼任4 出向1②資金援助当社は同社に資金の貸付を行っております。 ベーラント バイオサイエンスLLC米国イリノイ州リバティービル千米ドル268,972バイオラショナルの研究・開発・製造・販売100.00(100.00)①役員の兼任等兼任4 出向2ベーラント U.S.A. LLC米国カリフォルニア州サン・ラモン千米ドル81,691 農薬等の開発・販売100.00(100.00) ①役員の兼任等兼任4 出向2②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。スミカ ポリマーズ アメリカ コーポレーション米国ニューヨーク州ニューヨーク市千米ドル222,544―100.00(100.00)①役員の兼任等兼任1 CDT ホールディングス リミテッド英国ケンブリッジシャー千ポンド187,511ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッドに対する投資100.00 ①役員の兼任等兼任3ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッド英国ケンブリッジシャー千ポンド183,716高分子有機EL材料及びデバイスの研究開発・ライセンス100.00(100.00)①役員の兼任等兼任3東友ファインケム㈱大韓民国ピョンタク市百万ウォン293,227半導体・ディスプレイ用プロセスケミカル、フォトレジスト、光学機能性フィルム及びタッチセンサーパネル等の製造・販売100.00 ①役員の兼任等兼任2 出向1②営業上の取引当社は同社に製品を販売するとともに技術供与を行っております。また、当社は同社から製品を購入しております。③資金援助当社は同社から資金を借入れております。また、当社は同社に債務保証を行っております。 スミカ セミコンダクター マテリアルズ テキサス インコーポレーテッド米国テキサス州ヒューストン千米ドル130,000半導体用プロセスケミカルの製造・販売100.00(80.00)①役員の兼任等兼任2②資金援助当社は同社から資金を借入れております。また、当社は同社に債務保証を行っております。 会社名住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容SSLM㈱大韓民国テグ市百万ウォン280,000耐熱セパレータの製造・販売100.00①役員の兼任等兼任2②営業上の取引当社は同社に製品を販売するとともに技術供与を行っております。 ③資金援助当社は同社に債務保証を行っております。日本シンガポール石油化学㈱東京都中央区百万円23,877PCS(プライベート)リミテッドに対する投資79.67①役員の兼任等兼任4住友ファーマ㈱大阪市中央区百万円22,400医療用医薬品の製造・販売51.81①役員の兼任等兼任1②営業上の取引当社は同社に製品を販売するとともに用役を供給しております。 ③設備の賃貸借当社は同社に工場用地を賃貸しております。 ④資金援助当社は同社に債務保証を行っております。スミトモ ファーマ アメリカインコーポレーテッド米国マサチューセッツ州マールボロ千米ドル2,829,359医療用医薬品の製造・販売100.00(100.00)①役員の兼任等無スミトモ ファーマ スイスGmbHスイス連邦バーゼル千米ドル1,015,332医療用医薬品の製造・販売100.00(100.00)①役員の兼任等無ユーロバント サイエンシズGmbHスイス連邦バーゼル千米ドル1,198,609医療用医薬品の研究・開発100.00(100.00)①役員の兼任等無住化電子材料科技(無錫)有限公司中華人民共和国江蘇省無錫市千人民元1,276,517光学機能性フィルムの加工・販売100.00(10.00)①役員の兼任等兼任3 出向1②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。住華科技股份有限公司台湾台南市百万台湾ドル4,417光学機能性フィルム、スパッタリングターゲットの製造・販売、カラーレジストの研究開発・販売、及びフォトレジスト等の販売84.96①役員の兼任等兼任2②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。また、当社は同社から製品を購入しております。③資金援助 当社は同社から資金を借入れております。スミトモ ケミカル アジア プライベート リミテッドシンガポール共和国千米ドル150,565石油化学製品等の製造・販売並びに東南アジア・インド・オセアニア地域における住友化学グループの統括100.00①役員の兼任等兼任4 出向1②営業上の取引当社は同社に製品を販売するとともに同社の関係会社に技術供与を行っております。また、当社は同社から製品を購入しております。③資金援助当社は同社に資金の貸付を行っております。また、当社は同社に債務保証を行っております。 会社名住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容ザ ポリオレフィン カンパニー(シンガポール)プライベートリミテッドシンガポール共和国千米ドル51,690低密度ポリエチレン及びポリプロピレンの製造・販売70.00(70.00)①役員の兼任等兼任1 出向2②営業上の取引当社は同社に製品を販売するとともに技術供与を行っております。スミトモ ケミカル チリ S.A.チリ共和国サンティアゴ千米ドル80,388農薬の販売等100.00①役員の兼任等兼任1②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。 ㈱田中化学研究所福井県福井市百万円9,155二次電池用正極材料の製造・販売100.00①役員の兼任等兼任1 出向1スミトモ ケミカル インディアリミテッドインド共和国ムンバイ千ルピー2,745,881農薬、生活環境関連製品の開発・普及・販売、及び農薬の製造75.00①役員の兼任等兼任2②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。また、当社は同社から製品を購入しております。広栄化学㈱東京都中央区百万円2,343医農薬関連化学品及び機能性化学品の製造・販売55.95(0.04)①役員の兼任等兼任1②営業上の取引当社は同社に原材料、用役を供給しております。また、当社は同社から製品を購入しております。③設備の賃貸借当社は同社に工場用地を賃貸しております。田岡化学工業㈱大阪市淀川区百万円1,572精密化学品、機能材及び樹脂添加剤の製造・販売50.91(0.29)①役員の兼任等兼任1②営業上の取引当社は同社から製品を購入しております。③設備の賃貸借当社は同社に工場用地を賃貸しております。その他154社――――― (注)1 「議決権の所有割合」欄の(内数)は間接所有を示しております。2 上記会社のうち、スミトモ ケミカル ブラジル インダストリア キミカ S.A.、スミトモ ケミカル アメリカ インコーポレーテッド、スミトモ バイオラショナル カンパニー LLC、ベーラント バイオサイエンス LLC、ベーラント U.S.A. LLC、スミカ ポリマーズ アメリカ コーポレーション、CDT ホールディングス リミテッド、ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッド、東友ファインケム㈱、スミカ セミコンダクター マテリアルズ テキサス インコーポレーテッド、SSLM㈱、日本シンガポール石油化学㈱、住友ファーマ㈱、スミトモ ファーマ アメリカ インコーポレーテッド、スミトモ ファーマ スイス GmbH、ユーロバント サイエンシズ GmbH、住化電子材料科技(無錫)有限公司、住華科技股份有限公司、スミトモ ケミカル アジア プライベート リミテッド、ザ ポリオレフィン カンパニー(シンガポール)プライベート リミテッド、スミトモ ケミカル チリ S.A.及び㈱田中化学研究所が特定子会社に該当しております。3 上記会社のうち、住友ファーマ㈱、広栄化学㈱及び田岡化学工業㈱は有価証券報告書提出会社であります。4 スミトモ ケミカル アメリカ インコーポレーテッド、スミトモ バイオラショナル カンパニー LLC、ベーラント バイオサイエンス LLC、ベーラント U.S.A. LLC、CDT ホールディングス リミテッド、ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッド、スミカ セミコンダクター マテリアルズ テキサス インコーポレーテッド、スミトモ ファーマ アメリカ インコーポレーテッド、スミトモ ファーマ スイス GmbH及びユーロバント サイエンシズ GmbHの資本金については、払込資本を記載しております。5 スミカ ポリマーズ アメリカ コーポレーションは、解散したフィリップス スミカ ポリプロピレン カンパニーに対する投資を行っておりました。6 前連結会計年度記載のスミトモ ファーマ UK ホールディングス リミテッドは清算したため、重要な子会社から除外いたしました。 7 前連結会計年度記載の旭友電子材料科技(無錫)有限公司は2025年4月に同社の全持分を譲渡したため、重要な子会社から除外いたしました。8 当連結会計年度において、ベーラント ノースアメリカ LLCはスミトモ バイオラショナル カンパニー LLCに商号を変更いたしました。また、2026年4月1日付でスミトモ バイオラショナル カンパニー LLCはベーラント バイオサイエンス LLCに合併され消滅し、ベーラント バイオサイエンス LLCはスミトモ バイオラショナル カンパニー LLCに商号を変更しております。9 スミトモ ファーマ アメリカ インコーポレーテッドについては、売上収益(連結会社相互間の内部売上収益を除く)の連結売上収益に占める割合が10%を超えております。    主要な損益情報等 (1) 売上収益   306,987 百万円    (2) 営業利益   10,674    (3) 当期利益  11,344    (4) 資本合計 △26,560    (5) 資産合計    219,06610 「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」はIFRSの開示要請に基づくものが含まれております。また、IFRSにより要求されている、関連するその他開示項目は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 37.重要な子会社」に記載のとおりであります。 (2) 関連会社等会社名住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容ラービグ リファイニング アンド ペトロケミカル カンパニーサウジアラビア王国ラービグ千サウジリアル21,973,650石油製品及び石油化学製品の製造・販売15.00①役員の兼任等兼任1②営業上の取引当社は同社に技術供与を行うとともに原材料を供給しております。③資金援助当社は同社の借入金に対し担保資産を提供するとともに同社に債務保証を行っております。PCS(プライベート)リミテッドシンガポール共和国千米ドル161,546エチレン及びプロピレン等の製造・販売50.00(50.00)①役員の兼任等兼任2 出向1住友精化㈱大阪市中央区百万円9,742化学製品等の製造・販売33.38 (0.08)①役員の兼任等無②営業上の取引当社は同社に製品を販売しております。その他32社――――― (注) 1 「議決権の所有割合」欄の(内数)は間接所有を示しております。2 上記会社のうち、住友精化㈱は有価証券報告書提出会社であります。3 関連会社等には、ジョイント・ベンチャー(共同支配企業)及びジョイント・オペレーション(共同支配事業)を含んでおります。4 前連結会計年度記載のシェブロン フィリップス シンガポール ケミカルズ (プライベート)リミテッドは同社の全株式を譲渡したため、持分法適用会社から除外いたしました。
サステナビリティ FY2025 / 約11,961字
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 当社グループの企業理念とサステナビリティに対する考え方  当社は、約400年の歴史を持つ「住友家」の事業を起源とし、現在もその事業経営の根本精神を継承しております。そして、その住友の事業精神を踏まえ、住友化学としての基本精神や使命、価値観を整理し、「経営理念」として明文化しております。 住友の事業精神を表す「自利利他 公私一如」は、「住友の事業は自社の発展のみではなく、社会にも貢献するものでなければならない」という意味で、当社グループが創業から大切にしてきた考え方であり、Creating Shared Valueにも通じるものであります。当社グループの持続的な成長(自利)と、社会への価値創出(利他)を実現します。これにより、経済価値と社会価値を一体的に創出(公私一如)し、企業価値の向上を目指します。  サステナビリティ推進基本原則では、住友化学グループにとってのサステナビリティの推進を「事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献するとともに、自らの持続的な成長を実現する」と定義し、その達成を通じて企業価値の向上に取り組むこととしております。 また「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (1) 長期的に目指す姿」にありますように、長期的に目指す企業像を「Innovative Solution Provider」と定め、社会が直面している課題に対し、当社の革新的な製品や技術によりソリューションを提供することを目指しております。 (2) サステナビリティ全般① ガバナンス 当社は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要」に記載の企業統治の体制を採用しております。この体制において、当社グループの経営に関わる重要事項について、広範囲かつ多様な見地から審議する会議・委員会を設置することで、業務執行や監督機能等の充実を図っており、サステナビリティに関しては、「サステナビリティ推進委員会」を設置しております。 サステナビリティ推進委員会は、グループの取り組みを総合的に把握し、サステナビリティへの貢献を俯瞰的に検証し、社会課題解決への統合的な取り組みを加速させることを目的として、取り巻く状況を踏まえ、課題や取り組みの方向性について審議するとともに、取り組みの具体化に向けて各執行機関に必要な提言を行っております。同委員会では、委員長である社長の下、各事業部門統括役員・コーポレート部門統括役員・海外地域統括会社社長を委員として任命しつつ、さらに、会長、社外取締役・常勤監査等委員もオブザーバーとして参加しております。2025年度は2回開催され、活発な議論が行われました。取締役会の取り組みや実効性評価につきましては、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ⑧ 取締役会の活動状況等」をご覧ください。 サステナビリティ推進委員会 体制図(2026年3月31日現在) (関連する他の主要会議・委員会)・経営会議サステナビリティに関連した事項を含む、経営戦略や設備投資等経営に関わる重要事項の審議・レスポンシブル・ケア委員会気候変動など環境関連課題への対応を含む、レスポンシブル・ケアに関する年度方針や中期計画、具体的施策の策定、実績に関する分析及び評価・カーボンニュートラル戦略審議会2050年カーボンニュートラル実現に向けたグランドデザインの立案・審議及び推進・リスク・クライシスマネジメント委員会地震災害や異常気象による風水害、パンデミック、治安悪化等、個別のリスク・クライシスの対処方針等を審議・人権尊重推進委員会グループ全体に向けた人権尊重に関する啓発の実施、バリューチェーン全体における人権尊重のための施策の立案と実行 ② リスク管理 当社では、内部統制委員会を中心とした複数の会議体連携によるリスクマネジメント推進体制のもと、当社グループの各組織がグループ方針に従い、業務遂行上のリスクを適切に管理しております。事業継続のための基盤に関わるリスクについては、内部統制委員会で、リスクの状況を把握したうえでグループ全体に係わる重要なリスクを識別し、リスク主管組織と連携してリスクへの対策を推進するとともに対応状況の把握をしております。経営戦略に関わるリスクと機会のうち、経営上の重要事項に関しては、経営会議で審議しております。また中長期的な環境・社会問題に関する事項については、サステナビリティ推進委員会で審議し、当社グループの経営諸活動が社会や自社のサステナビリティの実現に繋がる提言を行っております。 リスクと機会の詳細は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ③ 企業統治に関するその他の事項 (ハ)リスク管理体制の整備の状況」をご覧ください。 リスクマネジメント推進体制図 ③ 戦略 当社は、グループ一丸となって事業を通じた経済・社会・環境に関する課題の“統合的解決”を目指し、「経営として取り組む重要課題」を特定しました。これらは、サステナビリティを推進するための課題を俯瞰的に検証・整理したうえで、経営層の審議と承認を経て特定したものです。 2025年度には、住友化学グループが脈々と受け継いできた、環境への配慮を重視する基本的な取り組み姿勢を守りつつ、Innovative Solution Providerを目指すという経営の長期的な方向性に沿う形で一部見直しを行いました。社会課題解決をリードするイノベーティブなソリューションの提供に向けた「持続的な成長のための重要課題」と、社会から信頼される企業集団であり続けるための前提としての「事業継続のための基盤」で構成しています。「持続的な成長のための重要課題」は、主要取り組み指標(KPI)を設定して、進捗状況の可視化と管理を行っております。 (経営として取り組む重要課題) (経営として取り組む重要課題の特定・見直しプロセス) ④指標及び目標 「持続的な成長のための重要課題」に関しては、各取り組みについて設定した主要取り組み指標(KPI)を活用して進捗状況の可視化と管理を進めるとともに、社内外のステークホルダーとの対話を推進し、取り組みの充実と加速につなげてまいります。各KPIと実績は以下のとおりであります。詳細については、サステナビリティレポート2026(2026年8月末公開予定)をご覧ください。 持続的な成長のための重要課題における主要取り組み指標(KPI)社会課題の解決を通じた価値創造 社会課題の解決をリードするイノベーティブなソリューションの提供/環境保全への貢献と社会への訴求 KPI目標実績2024年度2025年度 Sumika SustainableSolutions(注1)認定製品・技術の売上収益2030年度までに1兆2,000億円を目指す5,543億円5,556億円 Sumika SustainableSolutionsに占めるイノベーティブ製品群(注2)の売上比率2030年度までにSumika SustainableSolutions認定製品・技術の売上収益の内訳として40%を目指す-(注3)31.9%気候変動:グループの温室効果ガス排出量(Scope1+2)(注4)2030年度までに2013年度比50%削減555万トン529万トン資源循環:製造プロセスに使用したプラスチック再生資源の量2030年度までに20万トン/年約11,440トン約14,420トン生物多様性・自然資本:ネイチャーポジティブに向けた取り組み推進状況人と自然が共生する社会の実現-(注5)-(注5)価値創造のための経営基盤の強化 イノベーションの推進 特許資産規模(注6)特許資産規模を高い水準で維持13,582pt13,182ptDXによる競争力強化 生成AI活用率(単体)(注7)今中期中に生成AIの業務での活用率100%38%55% 人材の確保と育成・活用 社員の能力、知識・スキル開発(単体)社員の能力、知識・スキル開発実施率100%-(注8)81.5%自身の成長に関する上司・周囲のサポート状況について一般社員の肯定的受け止め80%以上-(注8)86.3%管理社員(課長職相当)登用者における女性比率(単体)2023~2027年度の5年平均で15%以上14.3%(注9)16.3%(注10)子が出生した男性社員の育児休業もしくは育児関連諸休暇の取得状況(単体)取得率95%以上(注11)かつ取得日数平均50日以上97.5%-(注12)97.9%41.2日 (注) 1気候変動の緩和と適応、資源循環への貢献、自然資本の持続可能な利用の分野で貢献するグループの製品・技術 2食糧・ICT・ヘルスケア・環境の4つのテーマにおいて当社グループが重点的に取り組む課題の解決に貢献するイノベーティブな製品・事業 32025年度から集計を開始しております。 4Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)Scope2:工場外からの電力・熱の購入等による間接的な排出 5現時点で国際的に定まった指標がないため、指標については検討中であります。2025年度の取り組み事例等については、「サステナビリティレポート2026」(2026年8月末公開予定)をご覧ください。 6特許分析ツール LexisNexis PatentSight® により、Patent Asset Indexを算出して評価しております。数値は暦年で集計しております。 7週に1回以上、社内向け生成AIサービス「ChatSCC」を使用しているユーザーの比率 82025年度から集計を開始しております。 92023年度~2024年度の管理社員登用者累計における女性比率であります。 102023年度~2025年度の管理社員登用者累計における女性比率であります。 11子が1歳に到達するまでの取得状況に基づいて算出しておりますが、2024年度については年度内の取得率となっております。 122025年度から集計を開始しております。 (3) 気候変動対応 気候変動対応に関連し、当社は、2017年6月にTCFD提言が公表されると同時にその支持を表明しました。同提言の4つの開示推奨項目「ガバナンス」「リスク管理」「戦略」「指標及び目標」に沿った当社グループの気候変動問題への取り組みは以下のとおりであります。 ① ガバナンス 「(1) サステナビリティ全般 ① ガバナンス」に記載の枠組みにおきまして、気候変動については特に以下の体制で対応を行っております。  気候変動対応体制図(2026年3月31日現在) ② リスク管理 当社では、持続的な成長を実現するため、事業目的の達成を阻害する恐れのある様々なリスクを早期発見し、適切に対応していくとともに、リスクが顕在化した際に迅速かつ適切に対処すべく、リスクマネジメントに関わる体制の整備・充実に努めております。気候変動問題は、その発生の可能性と影響度の観点からの評価等を通じて、当社グループの中長期的な主要リスクの一つとして位置付けられており、グループ全体のリスク管理プロセスに統合されております。 (具体的な手順) 国内外のグループ会社を含めた各組織で、顕在化する可能性(頻度)と顕在化した際の財務影響度の観点から個別リスクの評価を行い、社長を委員長とする内部統制委員会にてグループ全体での取り組みが必要な全社重要リスクを審議・特定の上、承認しております。個別リスクの重要度は、「個別リスクの発生可能性×当社グループ事業への財務または戦略面での影響度」により判断されます。このプロセスを踏まえ、気候変動問題に関するリスクと機会を下表のとおり特定しております。 ③ 戦略 当社は、「経営として取り組む重要課題」の一つとして掲げている「環境保全への貢献と社会への訴求」の中に「気候変動」を明記しており、2050年のカーボンニュートラル実現に向けたグランドデザイン(2021年12月策定・公表)に沿った取り組みを進めております。前述のリスク管理のプロセスで特定した気候変動問題に関するリスクと機会に対して、当社グループが排出する温室効果ガス(GHG)をゼロに近づける「責務」と、当社グループの技術・製品を通して社会全体のカーボンニュートラルを推進する「貢献」の両面で取り組みを推進してまいります。 (シナリオ分析) 気候変動に関するシナリオ分析とは、複数のシナリオを考慮した上で、気候変動の影響や気候変動に対応する長期的な政策動向による事業環境の変化を予想し、その変化が自社の事業や経営に与える影響を検討する手法であります。現在、当社では、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて1.5℃に抑制するために様々な施策がとられるシナリオ、このまま対策を講じず4℃上昇するシナリオについて、「リスク」・「機会」の両面から分析し、当社事業へのインパクトや今後とっていくアクションを検討しております。シナリオ分析の全文については、サステナビリティレポート2025(P.67~68)及びサステナビリティレポート2026(2026年8月末公開予定)をご参照ください。 (カーボンニュートラル実現に向けた投資) 2019年度から、社会全体のカーボンニュートラルの実現に貢献すべく、個別の投資案件についてGHG排出量の増減が見込まれる場合、インターナルカーボンプライス(1トン当たり 10,000円)を反映した経済性指標を算出し、投資判断を実施しております。 (投資規模) カーボンニュートラル関連投資について、2013年度から2030年度にかけて、合計約2,000億円規模の投資を想定しております。 (「責務」に関する具体的な取り組み)エネルギー由来(自家発電燃料)のGHG削減:燃料転換・愛媛地区において、既存の化石燃料に代わってLNGを用いた火力発電所の運転を開始 ・千葉地区において、既存の石油コークス発電設備を廃止し、高効率なガスタービン発電設備の運転を開始 プロセス由来のGHG削減・バイオテクノロジーを駆使した排水処理により、排水処理能力の向上とともに、発生する汚泥量、排水処理に伴うGHG排出量、燃料使用量の削減を実現・海外グループ会社における製造工程において使用するプロセスガスの除害設備導入によるGHG削減を実現 エネルギー由来(購入電力)のGHG削減:再生可能エネルギーの利用・大分工場において、購入電力を100%再エネ電力化することで約20%、重油から都市ガスに燃料転換することで約10%のGHG削減を達成し、トータルで2013年度比で約30%のGHG削減を実現 (「貢献」に関する具体的な取り組み)・炭素資源循環システムの構築ごみや廃プラスチックを化学品の基礎原料であるメタノール、エタノール、オレフィン等に変換し、新しいプラスチックの原料として利用するケミカルリサイクル技術の開発・カーボンネガティブへの挑戦土壌中に存在する有用微生物の菌を植物の根に付着・共存させることで、植物の光合成によるCO2吸収を促進、地中にも炭素化合物の形でCO2が固定化される技術の開発 (外部連携の取り組み)・製品のカーボンフットプリント計算ツールの普及(無償提供)・地域連携による取り組み(京葉臨海コンビナート カーボンニュートラル推進協議会等) 各取り組みの詳細や、その他の気候関連情報については、サステナビリティレポート2025(P.76)及びサステナビリティレポート2026(2026年8月末公開予定)をご参照ください。 ④ 指標及び目標(気候関連のリスクに対する指標) 前述のリスク管理のプロセスにおいて特定した気候関連のリスクについて、指標と取り組みは以下のとおりであります。 (ⅰ) GHG排出量の削減(Scope1+2) 当社グループの気候関連のリスクに対する指標であるGHG排出削減目標は、総合化学企業として世界で初めてScience Based Target(SBT)に認定されました。2030年のGHG排出量(Scope1+2)の削減目標は50%(※1)で、2021年12月にSBTのWell Below2.0℃基準の認定を取得しております。当社グループは、当GHG排出削減目標を「(1) サステナビリティ全般」に記載の「経営として取り組む重要課題」の目標として設定し、「環境負荷低減への貢献」の取り組みを進めております。2030年までは、既存プラントの製造プロセスにおける徹底した省エネや燃料転換と、現時点で利用可能な最善の技術(BAT)の活用による目標達成を目指します。一方、2050年のネットゼロに向けては、既存技術のみでの対応は難しく、カーボンネガティブやCCUS(※2)等、革新的な技術が必要になります。この開発と早期の実装を目指し、検討を進めてまいります。 ※1:2013年度比 ※2:工場等から排出されたCO2の回収・有効利用・貯留  (CCUS:Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage) (GHG排出量(Scope1+2))  算出にあたっては、連結売上高99.8%以内の主要な連結グループ会社を対象範囲とし、GHG排出量をGHGプロトコルに基づいて算定しております。2024年度までの数値については、当社のサステナビリティレポート2025の数値を記載しており、同数値は、KPMGあずさサステナビリティ株式会社による第三者保証を取得しております。サステナビリティレポート2026で開示予定の2025年度分については、当該第三者により保証手続き実施中であり、暫定値は529万トンであります。詳細については、サステナビリティレポート2026(2026年8月末公開予定)をご参照ください。 (ⅱ) GHG排出量の削減(Scope3) GHG排出量(Scope3)については、「2030年度までにグループ主要会社のGHG排出量(Scope3(カテゴリ1及び3))を2020年度比で14%削減」を目標として設定しており、Scope1+2と合わせてSBTの認定を取得しております。GHG排出量(Scope3)削減にあたっては、サプライヤーエンゲージメント(お取引先様情報交換会の開催等)に取り組んでおり、国際NGOであるCDPが実施した「CDP2025 サプライヤー・エンゲージメント評価」において「A」スコアとなり、7年連続で最高評価を獲得しております。 Scope3温室効果ガス排出量なお、本有価証券報告書提出日(2026年6月22日)において、株式会社田中化学研究所については上場を廃止しており、日本エイアンドエル株式会社についてはグループ会社から除外しております。当連結会計年度の実績につきましては、サステナビリティレポート2026(8月末公開予定)をご覧ください。 (気候関連の機会に対する指標) 前述のリスク管理のプロセスにおいて特定した気候関連の機会について、指標と取り組みは以下のとおりであります。 当社グループは、気候関連の機会に対する指標として、Sumika Sustainable Solutions(SSS)を活用しております。SSSとは、気候変動の緩和と適応、資源循環への貢献、自然資本の持続可能な利用の分野で貢献するグループの製品・技術を自社で認定し、その開発や普及を促進する取り組みで、これまで認定された製品・技術数は、累計で101であります。認定製品の売上収益は、2025年度は5,556億円であり、2030年度には1兆2,000億円を目指しております。  また、当社製品・技術のカーボンニュートラル(CN)に対する貢献度合いをより明確に示す指標として、「Science Based Contributions (SBC)」を策定しました。SBCは、当社が販売・提供したSSS認定製品・技術の活用を通じて、社会でどの程度の量のGHGが削減されたかを定量的かつ科学的に算定するものであります。対象製品の製品カーボンフットプリント(CFP)や販売量、ライセンスプラントの生産能力等を基に算出した数値であり、算出方法は外部有識者により確認いただいております。社会での当社製品・技術の貢献に関して、SBCを用いたステークホルダーの皆様への積極的な情報開示を通じて理解促進に努めるとともに、世界のCN実現に向けた取り組みを推進してまいります。 (4) 人的資本・多様性 企業の競争力の大きな源泉は「人」であり、人材の確保・育成は当社の将来の価値創造に向けた重要課題であります。当社は、最重要の経営資源と考えている人材の確保と育成を長期的な視点で推進するとともに、エンゲージメントの強化を通じて、当社グループの構造改革と持続的成長を実現します。 (基本理念) 100年余の歴史を有する当社は、これまで一貫して「人こそ最重要の経営資源」という考えを堅持し、「人材確保」「公平・公正な処遇」「育成・成長」の3要素を変わらぬ人事理念として継続しております。 (人事制度体系) 当社の人事制度では、各人の役割・責任の大きさと達成した業績に、その過程で発揮した能力や行動を合わせて評価し、賃金等の処遇に反映しております。これからの当社に求められる人材像に着目し、その特色や強みを発揮しやすいように制度設計を行っていることが特徴であります。加えて、メリハリある成績評価を通じて社員の努力・貢献を明確に処遇へ反映することで、社員のやりがい・働きがいや自発的な成長意欲の醸成を図ります。  また、グループ各社のグローバルな事業展開を支える人材の充実を図るため、海外グループ会社のマネージャー以上の層を対象に住友化学本体管理社員と共通の人事制度を導入し、当社グループのコア人材として、グローバルポジションホルダー(GPH)に任命し、企業理念に基づいた価値観の共有をはじめ、育成・成長並びに活躍機会の提供を推進しております。 ① 戦略 人材の確保・育成を推進していくため、グループ全体で「多様な人材の活用」、「人材の育成・成長」、「従業員の健康増進」の面から、将来の価値創造に向けた戦略を展開しております。 (多様な人材の活用) 当社グループは、「DE&I推進に関するグループ基本原則」を定め、その方針のもと、従業員の個性や属性の違いを尊重し、総合化学会社ならではの多様性に富んだ「知と経験」を互いに受け入れ活かし合い、社員一人ひとりがその適性・能力を発揮し、グループ全体で成長していくことを目指しています。 ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進に関するグループ基本原則多様な発想と価値観は、住友化学グループの競争力の源泉の一つです。新たな価値の創造に挑戦し続けるために、従業員一人ひとりの個性や属性の違いを尊重し、相互に緊密なコミュニケーションのもと多様性を受け入れ活かすことができる組織風土を醸成します。こうした考えのもと、私たち住友化学グループは、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(Diversity, Equity and Inclusion)を推進します。  また、当社は、ノーマライゼーションの社会の実現に向けて、障がい者雇用に取り組んでおります。2017年には、障がい者の社会参画を支援し、勤労意欲のある障がい者の雇用機会を提供するために、株式会社住化パートナーズを設立しました。今後も引き続き、障がいのある人が活躍できる環境を、当社・住化パートナーズ一体となって提供してまいります。 (人材の育成・成長) 当社は、多様な人材が、その能力・資質を伸長することを目指し、全社員対象の基礎的プログラム、階層別の職責教育・キャリア教育、マネジメント強化プログラムや、グローバルビジネス展開に対応した語学力向上等、目的及び社員区分別に教育体系「スミカ・ラーニングスクエア(SUMIKA Learning Square:SLS)」を整えております。 従業員が自発的に学び、成長していくことを支援するため、また必要なタイミングで知識・スキル開発ができるよう「手挙げ式(自発的に申込む)研修」として、受講できるプログラムを提供しております。 手挙げ式研修① スミカ・マネジメント  マネジメントスキルの早期習得・強化に向けたプログラム(100講座)② スミカ・ナレッジ ・業務関連基礎知識習得  当社独自の知識・スキルを中心としたプログラム(14分野80科目以上、順次拡大) ・住友化学アカデミー  当社の技術的課題等をテーマとした全社横断ゼミ(毎年4~5ワークショップ) ・自己啓発講座  「いつでも、どこでも、何度でも」をキーワードに、スマートフォンやパソコンでの学習が  可能なオンラインプログラム(全4,500コース、17,800本) (従業員の健康増進) 社員が心身ともに健康な生活を送り豊かな人生を実現できるよう、社員の健康課題の解決・改善に向けた様々な支援施策を推進しております。取締役会や経営会議において、その取り組みの方向性について議論するとともに、毎年開催する産業医連絡会において、施策や目標の設定に対し医学的見地から意見をいただくなど各施策の有効性を高める体制・仕組みとしております。 このような体制の下、会社・健康保険組合共同で策定した「すみか健康社員宣言」において、運動習慣の定着を目的とした提携スポーツジムの拡充、禁煙を目指す社員へのサポート等、「食事」「運動」「睡眠」「禁煙」「こころ」の5分野で、具体的なアクションアイテムに取り組んでおります。 また、これらの取り組みを客観的に点検・高度化する指標として、「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)ホワイト500」の取得を目指しており、2017年度から9年連続で認定されております。※「健康経営優良法人(ホワイト500)」は、経済産業省が2016年に創設した健康経営優良法人制度(特に優良な健康経営を実施している企業等を顕彰する制度)において、上位500法人が認定され、健康管理に関する様々な施策や取り組みを評価するものであります。 ② 指標及び目標(ⅰ) 多様な人材の活用  女性活躍推進について、採用、育成、昇進、環境整備等の各施策の進捗をトータルに反映しうるものとして「管理社員(注1)への登用率」に焦点をあてたKPIを設定しています。また、全員活躍の実現に向け、男女共同参画の観点から男性社員の育児休業取得を促進するKPIも設定し、DE&I推進の取り組みをさらに加速させております。KPI目標2025年度実績管理社員登用者における女性比率2023~2027年度の平均で15%以上16.3%(注2)子が出生した男性社員の、育児休業もしくは育児関連諸休暇の取得状況取得率95%以上かつ取得日数平均50日以上97.9%(注3)41.2日(注3) (注) 1 管理社員:課長職相当以上 2 2023年度~2025年度の管理社員登用者累計における女性比率 3 2024年度に子が生まれた男性社員の子が1歳に到達するまでの育児休暇または育児関連休暇の 取得状況をもとに算出(参考)・住友化学本体の部長職と海外グループ会社幹部人材の合計に占める、外国人幹部人材の割合:20.2% (2026年4月時点)・管理社員に占める経験者採用者(中途採用者)の比率:25.0%(2026年4月時点)・障がい者雇用率:2.77%(2025年6月時点) (ⅱ) 人材の育成・成長 社員の能力・知識・スキル開発実施率をKPIとして設定し、意欲・能力のあるすべての従業員の能力向上・人材育成を進めております。 KPI目標2025年度実績社員の能力、知識・スキル開発実施率100%81.5% (グループ会社におけるKPI) 国内外の主要グループ会社約100社が、各国・各社の状況に応じて具体的なKPIを設定し、グループ全体で取り組みを進めております。また当社グループでは、各社がKPIを設定するために実施すべき最重要プロセスを、以下のとおり定めております。最重要プロセス① 経営層を含めた多様な人材の確保、育成・登用② 多様な人材の活躍を推進するための施策の実施③ 経営層、管理社員、一般従業員の各層における多様性に対する意識向上、並びに多様性を受け入れ  活躍を促進する組織風土の醸成に資する施策の実施 人的資本・多様性についての詳細は、サステナビリティレポート2025(P.123~139)及びサステナビリティレポート2026(2026年8月末発行予定)をご参照ください。
主要な設備の状況 FY2025 / 約4,440字
2 【主要な設備の状況】  当社グループ(当社及び連結子会社)における主要な設備は、以下のとおりであります。(1) 提出会社2026年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)使用権資産その他合計愛媛工場(愛媛県新居浜市)エッセンシャル&グリーンマテリアルズ等エッセンシャル&グリーンマテリアルズ等の製造設備等25,72228,09919,831(3,394) [68]1,9705,72581,3471,104大江工場(愛媛県新居浜市)ICT&モビリティソリューションICT&モビリティソリューションの製造設備等2,9515,5831,107(474)-6,99416,634264千葉工場(千葉県市原市)エッセンシャル&グリーンマテリアルズ等エッセンシャル&グリーンマテリアルズ等の製造設備等16,7146,64410,167(2,299) [20]2745,12338,9231,115大阪工場(大阪市此花区)ICT&モビリティソリューション等ICT&モビリティソリューション等の製造設備等13,4629,0683,665(290)8115,23841,5131,031大分工場(大分県大分市)アグロ&ライフソリューション等アグロ&ライフソリューション等の製造設備10,12218,0732,583(852)[1]93,76434,551615岡山工場(岡山県倉敷市)アドバンストメディカルソリューション等アドバンストメディカルソリューション等の製造設備1,2963,029315(78)[36]2143355,188169岐阜工場(岐阜県安八郡)アドバンストメディカルソリューションアドバンストメディカルソリューションの製造設備1,2691,835516(34)[4]463594,025165三沢工場(青森県三沢市)アグロ&ライフソリューション等アグロ&ライフソリューション等の製造設備1,9053,4221,608(785)97137,657150茨城工場(茨城県日立市)ICT&モビリティソリューションICT&モビリティソリューションの製造設備等9348-27204587178アグロ&ライフソリューション研究所(兵庫県宝塚市)アグロ&ライフソリューション等研究設備4,1273851,387(147)[27]211,5157,436267先進基盤技術研究所(筑波)(茨城県つくば市)全社共通等研究設備186584,645(153)-844,97367本社(大阪)(大阪市中央区)全社共通等福利厚生施設等78331,090(58)[12]3,1191385,133112本社(東京)(東京都中央区)全社共通等福利厚生施設等2,7903811,460(69) [13]15,6304,73324,9941,207 (注) 1 土地の面積について、そのうちの借地の面積を[ ]で示しております。2 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品及び建設仮勘定の合計であります。3 土地には、主な貸与土地として、愛媛工場に650千㎡及び千葉工場に304千㎡が含まれております。また、主な貸与先は当社の連結子会社である住友ファーマ社、広栄化学及び新居浜コールセンター株式会社であります。4 現在休止中の主要な設備はありません。  (2) 国内子会社2026年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)使用権資産その他合計田岡化学工業㈱ 播磨工場(兵庫県 加古郡)ICT&モビリティソリューション精密化学品等製造設備3,0913,766435(39)[1]2232097,724132淀川工場(大阪市 淀川区)ICT&モビリティソリューション精密化学品等製造設備1,4531,576786(34)1895404,544261㈱田中化学研究所福井工場(福井県 福井市)ICT&モビリティソリューション無機化学製品製造設備3,0298,8581,401(95)4331,87615,597230広栄化学㈱千葉工場(千葉県 袖ヶ浦市)アドバンストメディカルソリューション化成品・医農薬中間体等製造設備5,8385,4282(125)[125]72,18213,457184S-RACMO㈱本社(大阪府 吹田市)アドバンストメディカルソリューション再生・細胞医薬製造施設等4,544721-(4)[4]-1,1076,372123㈱住化分析センター大阪ラボラトリー(大阪市 此花区)アドバンストメディカルソリューション分析設備等2,147-91(233)29753,215289住友ファーマ㈱ 鈴鹿工場(三重県 鈴鹿市)住友ファーマ医薬品等製造設備5,4132,899121(199)766349,143311大分工場(大分県 大分市)住友ファーマ医薬品製造設備7521,086-(31)[31]04092,247129総合研究所(大阪府 吹田市)住友ファーマ医薬品等研究設備5,784280415(45)-3206,799117大阪研究所(大阪市 此花区)住友ファーマ医薬品研究設備5,2228-(14)[14]-1,1156,345250本社(大阪市 中央区)住友ファーマ管理販売設備1,2517-(2)[2]8842022,344238住友共同電力㈱ 壬生川火力発電所ほか(愛媛県 西条市ほか)その他汽力発電設備2,33424,5301,750(823)[225]3,6982,73435,04692東平発電所ほか(愛媛県 新居浜市ほか)その他水力発電設備2,0844,48442(892)[213]133576,80022西の谷変電所ほか(愛媛県 新居浜市)その他変電設備5583,7777(92)[69]6221665,13016川崎バイオマス発電㈱川崎バイオマス発電所(川崎市 川崎区)その他発電設備3581,446-(31)[31]53212,33714住化ロジスティクス㈱千葉事業所(千葉県 袖ケ浦市ほか)その他物流設備12666-4,747304,969285 (注) 1 土地の面積について、そのうちの借地の面積を[ ]で示しております。2 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品及び建設仮勘定の合計であります。3 現在休止中の主要な設備はありません。4 上記のほか、住友ファーマ㈱において158,406百万円の無形資産を計上しております。 (3) 在外子会社2026年3月31日現在会社名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)使用権資産その他合計スミトモ バイオラショナル カンパニー LLC(米国)アグロ&ライフソリューション農薬等の製造設備20,95416,0751,130 (3,459)8,5747,12553,858914スミトモ ケミカル インディア リミテッド(インド 共和国)アグロ&ライフソリューション農薬等の製造設備1,1864,9852,532(1,502)[430]1,22015010,0731,888スミトモ ケミカル ブラジル インダストリア キミカ S.A.(ブラジル 連邦共和国)アグロ&ライフソリューション農薬等の製造設備4,3441,3171,157 (207)1,0151,7219,554696ボタニカル・リソーシズ・オーストラリア(豪州)アグロ&ライフソリューション天然ピレトリンの製造設備7971,8631,591 (14,687) [10,496]3704065,02798東友ファインケム㈱(大韓民国)ICT&モビリティソリューションICT&モビリティ材料製造設備29,95620,7388,521(547)12515,64174,9812,515スミカ セミコンダクター マテリアルズ テキサス(米国)ICT&モビリティソリューション半導体用プロセスケミカル製造設備4,985322,375(183)1827,75035,16030住華科技股份有限公司(台湾)ICT&モビリティソリューションICT&モビリティ材料製造設備11,809829-(164)[164]3,14732916,1141,142SSLM㈱(大韓民国)ICT&モビリティソリューション耐熱セパレータ製造設備4,0853,8214,557(110)183,33315,814284住化電子材料科技(無錫)有限公司(中華人民 共和国)ICT&モビリティソリューションICT&モビリティ材料製造設備2,2111,514-(402)[402]9561,9596,640867住化電子材料科技(常州)有限公司(中華人民 共和国)ICT&モビリティソリューション半導体用プロセスケミカル製造設備2,8681,375-(62)[62]5516175,41144住化電子材料科技(西安)有限公司(中華人民 共和国)ICT&モビリティソリューション半導体用プロセスケミカル製造設備3,346268-(68)[68]3191754,10885ザ ポリオレフィン カンパニー (シンガポール)プライベート リミテッド(シンガポール 共和国)エッセンシャル&グリーンマテリアルズ低密度ポリエチレン及びポリプロピレン製造設備2,1048,876-(241)[241]9,0002,14522,125260スミトモ ケミカル アジア プライベート リミテッド(シンガポール 共和国)エッセンシャル&グリーンマテリアルズ等メタアクリル等の製造設備及び化学品の輸出用船舶等3,7181,758-(317)[317]9,80228415,562359スミカポリマーコンパウンズヨーロッパ(英国)エッセンシャル&グリーンマテリアルズプラスチック製造設備8932,9231,418(106)4851,3407,059293スミトモ ファーマ アメリカ インコーポレーテッド(米国)住友ファーマ医薬品の生産設備及び管理販売設備3,740604602(237)[3]6919,27614,9131,225 (注) 1 土地の面積について、そのうちの借地の面積を[ ]で示しております。2 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品及び建設仮勘定の合計であります。3 スミトモ ケミカル アジア プライベート リミテッド、スミトモ バイオラショナル カンパニー LLC及びスミカ ポリマー コンパウンズ ヨーロッパには、同社の連結子会社が含まれております。4 現在休止中の主要な設備はありません。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約9,474字
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】①コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方 当社は、約400年続く住友の事業精神を継承し、自社の利益のみを追わず事業を通じて広く社会に貢献していくという理念のもと、活力にあふれ社会から信頼される企業風土を醸成し、技術を基盤とした新しい価値の創造に常に挑戦し続けることで、持続的成長を実現していきたいと考えております。その実現に向けて、実効性の高いコーポレート・ガバナンスを実現することが重要であると考え、株主を含め様々なステークホルダーとの協働、意思決定の迅速化、執行に対する適切な監督、コンプライアンス体制及び内部統制システムの充実・強化、ステークホルダーとの積極的な対話を基本とし、次の方針に則って、コーポレート・ガバナンスの強化・充実の取り組みを行っております。・当社は、株主の権利を尊重するとともに、株主の円滑な権利行使を実現するための環境整備並びに株主の実質的な平等性の確保に努めます。・当社は、会社の持続的成長には、株主、従業員、顧客、取引先、債権者、地域社会をはじめとする様々なステークホルダーとの協働が必要不可欠であるとの認識のもと、積極的に企業の社会的責任を果たしていくとともに、社会から信頼される企業風土の醸成に努めます。・当社は、ステークホルダーとの建設的な対話を行うための基盤作りの一環として、信頼性が高く、かつ利用者にとって有用性の高い情報の提供に努めます。・当社の取締役会は、株主に対する受託者責任・説明責任を踏まえ、独立社外取締役の役割を重視しつつ、変化する社会・経済情勢を踏まえた的確な経営方針・事業戦略を示すとともに、業務執行に対する実効性の高い監督を実施する等、取締役会の役割や使命を適切に履行いたします。・当社は、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するため、株主との建設的な対話に努めます。 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由(イ)企業統治の体制 当社は、監査等委員会制度を採用しております。また、重要な意思決定の迅速化、業務執行責任の明確化を図るため、執行役員制度を採用するとともに、経営環境の変化に迅速に対応できる経営体制の構築を図るため、取締役(監査等委員である取締役を除く。)の任期は1年としております。当社の経営体制は、2026年6月22日(有価証券報告書提出日)現在で取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名(いずれも日本人、男性7名・女性2名)、監査等委員である取締役5名(いずれも日本人、男性5名)と執行役員32名(うち取締役兼務者3名。執行役員の内訳は日本人30名・外国人2名、男性30名・女性2名)になります。 なお、2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決されますと、取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名(いずれも日本人、男性6名・女性3名)、監査等委員である取締役5名(いずれも日本人、男性5名)になります。・取締役会 取締役会は、取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名(うち社外取締役4名)、監査等委員である取締役5名(うち社外取締役3名)で構成され、法令または定款及び取締役会規程の定めに則り、取締役にその決定を委任したものを除いて、経営上の重要事項について意思決定するとともに、各取締役の職務の遂行を監視、監督し、それらを通じた経営の透明性・客観性のさらなる向上に努めております。 2026年6月22日(有価証券報告書提出日)現在の取締役会の構成員は、議長は代表取締役会長である岩田圭一(執行役員を兼務しておりません)、他のメンバーは水戸信彰、佐々木啓吾、新沼宏、山口登造、野崎邦夫、大野顕司、(以下、社外取締役)伊藤元重、村木厚子、市川晃、野田由美子、加藤義孝、米田道生及び神村昌通になります。 なお、2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決されますと、取締役会は引き続き14名(うち社外取締役7名)で構成され、取締役会の構成員は、議長は代表取締役会長である岩田圭一(執行役員を兼務しておりません)、他のメンバーは、水戸信彰、佐々木啓吾、山口登造、坂田信以、野崎邦夫、大野顕司、(以下、社外取締役)村木厚子、市川晃、野田由美子、大橋徹二、加藤義孝、米田道生及び神村昌通になります。・監査等委員会 監査等委員会は、監査等委員である取締役5名(うち社外取締役3名)で構成され、取締役の職務執行を適法性・妥当性の観点から監査することで、当社のコーポレート・ガバナンスの重要な役割を担います。 監査等委員会の構成員は、委員長は常勤監査等委員である大野顕司、他のメンバーは野崎邦夫、(以下、社外取締役)加藤義孝、米田道生及び神村昌通になります。・役員指名委員会・役員報酬委員会 当社は取締役会の下に社外取締役を主要な構成員とする役員指名委員会、役員報酬委員会を設置し、最高経営責任者の選任、取締役(監査等委員である取締役を含む。)候補の指名及び経営陣幹部の選任、並びに取締役及び執行役員の報酬制度、報酬水準等について審議を行い、取締役会へ助言します。また、取締役会からの委任を受け、「経営陣幹部、取締役に対する報酬決定方針」に基づき、経営陣幹部並びに取締役(監査等委員である取締役を除く。)の個人別報酬額を決定します。 本報告書提出時点の構成員は以下のとおりであります。(役員指名委員会)委員長は代表取締役会長である岩田圭一、委員は社外取締役である伊藤元重、村木厚子、市川晃、野田由美子、米田道生及び神村昌通、代表取締役社長である水戸信彰であります。(役員報酬委員会)委員長は社外取締役である村木厚子、委員は社外取締役である伊藤元重、市川晃、野田由美子及び加藤義孝、代表取締役会長である岩田圭一、代表取締役社長である水戸信彰であります。当社は、2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決された後、その後の取締役会において、役員指名委員会及び役員報酬委員会の構成員を以下のとおり決議する予定であります。(役員指名委員会)委員長は代表取締役会長である岩田圭一、委員は社外取締役である村木厚子、市川晃、野田由美子、大橋徹二、米田道生及び神村昌通、代表取締役社長である水戸信彰であります。(役員報酬委員会)委員長は社外取締役である村木厚子、委員は社外取締役である市川晃、野田由美子、大橋徹二及び加藤義孝、代表取締役会長である岩田圭一、代表取締役社長である水戸信彰であります。・経営会議経営会議は、取締役会に上程される議案や報告事項を含め、経営戦略や設備投資等の重要事項を審議する機関であり、経営の意思決定を支えております。構成メンバーは、重要な経営機能を統括もしくは担当する執行役員、常勤監査等委員及び取締役会議長とし、原則として年24回開催されております。 経営会議の2026年6月22日(有価証券報告書提出日)現在の構成員は、岩田圭一、水戸信彰、松井正樹、武内正治、佐々木啓吾、山口登造、荻野耕一、清水正生、片山忠及び常勤監査等委員になります。(議事進行は佐々木啓吾が担当)・その他の委員会等上記以外にも、当社並びに当社グループの経営に関わる重要事項について広範囲かつ多様な見地から審議する社内会議「内部統制委員会」、「サステナビリティ推進委員会」、「レスポンシブル・ケア委員会」、「リスク・クライシスマネジメント委員会」、「コンプライアンス委員会」、「人権尊重推進委員会」(いずれも年1回以上開催)等を設置することで、業務執行、監督機能等の充実を図っております。 (ロ)当該体制を採用する理由 当社は、変化する社会・経済諸情勢の下において、株主の皆様を中心とした様々なステークホルダーの利益に適うようにすることが、コーポレート・ガバナンスの基本であると認識しており、これを実現するため、上記体制を採用しております。今後も、その充実に向け、重要な意思決定の迅速化、執行に対する適切な監督、コンプライアンス体制及び内部統制の充実・強化等に取り組んでいく所存であります。 (ハ)企業統治の体制の模式図 当社の企業統治の体制の模式図は、以下のとおりであります。 ③企業統治に関するその他の事項(イ)内部統制システムの整備の状況 当社では、会社法に定める業務の適正を確保するための体制として、取締役会決議にて「内部統制システムの整備に係る基本方針」を制定しております。 また、社長を委員長、各事業部門及びコーポレート部門を統括・担当する執行役員を委員、常勤監査等委員をオブザーバーとする「内部統制委員会」を年3回開催し、前述の基本方針に基づく諸施策の計画及び実施状況について審議、確認するとともに、取り巻く事業環境の変化に迅速かつ適切に対応していくこと等によって当社グループにおける内部統制システムの不断の充実を図っております。 また、同委員会の実施状況については、開催の都度、監査等委員会に報告した上、取締役会にて報告・審議しております。2025年度は、内部統制システムの整備に係る基本方針に基づく取り組みとして、リスクマネジメント、内部統制報告制度対応、内部監査(方針・計画/実施結果)等を取締役会に報告いたしました。 (ロ)コンプライアンスの体制の整備の状況 当社では、コンプライアンスを企業経営の根幹と位置付け、グループ全体のコンプライアンスを徹底するための体制の確立・運営について、「コンプライアンス委員会」及び地域法務・コンプライアンス統括を設置し、指導・支援を強化しております。また、企業活動における基本的な行動基準を成文化した住友化学企業行動憲章並びにその具体的な方針を定めた企業行動要領を制定し、全役員・従業員に配布しております。不正行為を未然に防止し、また、その可能性を早期に発見し対処するため、「スピークアップ制度」を設け、グループ全体の従業員に対して制度利用の働きかけを強化しております。受領した通報については慎重かつ丁寧な調査対応を行うとともに、対応状況についてコンプライアンス委員会及び監査等委員会にタイムリーな報告を行っております。さらに、全般的かつ個別的なコンプライアンス研修の実施、コンプライアンス推進月間における各部での取り組み、従業員コンプライアンス意識調査等を通じて、具体的なコンプライアンスリスクの低減及び従業員のコンプライアンス意識の向上を図っております。 (ハ)リスク管理体制の整備の状況  当社では、持続的な成長を実現するため、事業目的の達成を阻害する恐れのある様々なリスクを早期発見し適切に対応していくとともに、リスクが顕在化した際に迅速かつ適切に対応すべく、リスクマネジメントに関わる体制の整備・充実に努めております。 当社では、内部統制委員会を中心とした複数の会議体連携によるリスクマネジメント推進体制のもと、当社グループの各組織がグループ方針に従い、業務遂行上のリスクを適切に管理しております。 「内部統制委員会」では、グループ全体のリスクマネジメントに関する方針の立案と方針に基づく各組織の取り組み状況の監督を俯瞰的に行っております。リスク情報の収集・評価等に加え、毎年、グループ全体のリスクマップを作成し、「経営戦略に関わるリスク」及び「事業継続の基盤に関わるリスク」の状況を網羅的に把握するとともに、リスク主管組織と連携し、地震や労働災害、製品事故等、「事業継続の基盤に関わる重要なリスク」への対策をグループ横断的に推進しております。 「経営戦略に関わるリスク」については、当社及びグループ会社の経営戦略や設備投資・投融資をはじめとした経営上の重要事項は「経営会議」で都度審議しております。サステナビリティに関する事項は「サステナビリティ推進委員会」で審議し、中長期的な環境・社会問題に関して、当社グループの経営諸活動が社会と自社のサステナビリティの実現に寄与するよう、グループの各組織に向けて必要な提言を行っております。なお、同委員会には、社外取締役・常勤監査等委員がオブザーバーとして参加しております。  なお、大規模災害(地震・風水害等)やパンデミック、国内外の治安悪化(テロ・暴動・戦争等)、サイバーインシデント、その他重大なリスクの低減及びリスクが顕在化した場合に迅速に対応するため、「リスク・クライシスマネジメント委員会」を設置し、個別のリスク・クライシスの対処方針等を審議しております。 (ニ)責任限定契約の状況当社は、各社外取締役との間で、社外取締役が職務を行うにつき、善意でかつ重大な過失がないときは、会社法第423条第1項に定める社外取締役の当社に対する損害賠償責任について、会社法第425条第1項各号に定める金額の合計額を限度とする、責任限定契約を締結しております。また、2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として「定款一部変更の件」を上程しており、当該議案が承認可決されますと、責任限定契約を締結できる役員の範囲は、取締役(業務執行取締役等であるものを除く。)になります。 (ホ)役員等賠償責任保険契約の状況当社は、会社法第430条の3第1項に定める役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結し、被保険者が法律上負担すべき損害賠償金及び訴訟費用、弁護士報酬、仲裁・和解費用等の争訟費用(株主代表訴訟に敗訴した場合及び会社からの損害賠償請求に係るものを含む)を当該保険契約により填補することとしております。当該保険契約の被保険者は取締役及び執行役員であります。また、被保険者の職務の執行の適正性が損なわれないようにするための措置として、当該保険契約に免責金額に関する定めを設け、一定額に至らない損害については填補の対象としないこととしているほか、犯罪行為や被保険者が法令に違反することを認識しながら行った行為に起因して生じた損害は填補されない等、一定の免責事由を設けております。 ④取締役の定数当社の取締役(監査等委員である取締役を除く。)は10名以内、監査等委員である取締役は5名以内とする旨を定款で定めております。 ⑤取締役の選任の決議要件当社は、取締役の選任決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨、及び累積投票によらないものとする旨を定款で定めております。 ⑥剰余金の配当等の決定機関当社は、剰余金の配当等、会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めのある場合を除き、株主総会の決議によらず取締役会の決議により定める旨を定款で定めております。これにより株主への利益配当をはじめとした剰余金の配当等を機動的に実施しております。 ⑦株主総会の特別決議要件当社は、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨を定款で定めております。これは、株主総会における特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営を行うことを目的とするものであります。 ⑧取締役会の活動状況等(イ)取締役会の活動状況取締役会は、当期において14回開催され、経営戦略、短期集中業績改善策、抜本的構造改革、2025~2027年度中期経営計画、カーボンニュートラルを含むサステナビリティ関連、研究開発・デジタル革新関連、内部統制・レスポンシブルケア・リスクマネジメント・コンプライアンス関連、取締役会の実効性評価、機関設計の在り方、政策保有株式の保有方針の検証や株主との対話等について審議しました。平均所要時間は約2時間で、各取締役・取締役監査等委員(役職名は当事業年度末時点)の出席率は、以下のとおりであります。役職・氏名出席回数代表取締役会長 岩田 圭一14/14回(出席率100%)代表取締役社長 水戸 信彰 11/11回(出席率100%)(注1)代表取締役 佐々木 啓吾     11/11回(出席率100%)(注1)取締役 新沼 宏14/14回(出席率100%)取締役 山口 登造    11/11回(出席率100%)(注1)取締役 伊藤 元重14/14回(出席率100%)取締役 村木 厚子14/14回(出席率100%)取締役 市川 晃14/14回(出席率100%)取締役 野田 由美子14/14回(出席率100%)取締役監査等委員(常勤) 野崎 邦夫    14/14回(出席率100%)(注2)取締役監査等委員(常勤) 大野 顕司    11/11回(出席率100%)(注1)取締役監査等委員 加藤 義孝    14/14回(出席率100%)(注2)取締役監査等委員 米田 道生    14/14回(出席率100%)(注2)取締役監査等委員 神村 昌通    11/11回(出席率100%)(注1) (注)1 2025年6月20日定時株主総会において新たに就任いたしました。   2 監査等委員会設置会社移行前に監査役として出席された回数を含んでおります。 (ロ)取締役会の実効性評価当社取締役会は、取締役会の実効性に関し、各取締役・取締役監査等委員によるアンケート結果、及び監査等委員会から出された意見を参考にしつつ、社外取締役、会長、社長を出席メンバーとする社外取締役懇談会において、意見交換を実施することで評価分析を行いました。また取締役会では、これらの意見を基にして取締役会の実効性評価に関する総括を実施するとともに、その内容について社内取締役等を出席メンバーとする経営会議等において、共有・意見交換しております。当事業年度の取り組み内容とその評価、及び今後の取り組み方針は以下のとおりであります。当事業年度の取り組みとその評価・取締役会におけるモニタリングプロセスの振り返り・検証については、過去の大型投資案件の検証やそれらも踏まえた投資案件の意思決定プロセスの見直し、起業案件の成果フォロー等について、取締役会及び取締役懇談会で議論いたしました。・モニタリング強化のためのアジェンダ設定については、個別事項の審議・報告は重要案件に絞るとともに、取締役懇談会等で議論のうえポートフォリオ戦略等を中心とした年間アジェンダを設定いたしました。・市場の評価を活かした企業価値向上については、当社に対する資本市場の評価をより詳細に分析のうえ、それを踏まえた今後の企業価値向上に向けた取り組みのポイントについて意見交換いたしました。また、新たな市場との対話の機会として、社外取締役と証券アナリストによるスモールミーティングを実施いたしました。今後の取り組み方針・持続的成長に向けた取締役会のさらなる機能発揮年間アジェンダの設定等により取締役会及び取締役懇談会のテーマは経営上の重点課題にシフトしておりますが、引き続き、事業環境の変化を先取りし、当社の勝ち筋を見極めながらタイムリーかつ柔軟に事業ポートフォリオの見直し等を行うべく、中長期の経営戦略に関する議論の機会を一層充実させてまいります。また、市場や競合の動向、当社の競争優位性等を含めた成長戦略の進捗を取締役会でモニタリングし、執行による確実なアクションプラン遂行を後押しするとともに、社内検討過程における課題認識の取締役会への共有を充実させ、より深みのある審議につなげてまいります。・市場からの評価を踏まえた経営の深化 当社の価値創造ストーリーの実現に向けた経営施策について理解を得られるよう、引き続き市場との対話を充実させるとともに、対話の内容を取締役会にフィードバックし、当社の目指す方向性と市場評価とのギャップ分析や改善の方向性等についての議論を深め、企業価値向上に向けた取り組みにつなげてまいります。・グループガバナンスのより一層の実効性向上 事業戦略上の各グループ会社の位置づけや保有方針について取締役会で定期的に確認・議論し、より最適なグループ体制の実現を目指してまいります。 また、各国の規制強化やサイバーセキュリティなど多種多様なビジネスリスクが急速に高まり、グループガバナンスの重要性がより一層増していることを受けて、その有効性の検証を不断に行いながら実効性確保に努めてまいります。・その他 当社の取締役会の実効性評価においては忌憚のない議論が行われ、ガバナンスレベル向上に向けたPDCAサイクルを回すうえで本評価は有効に機能しておりますが、第三者機関の関与やベンチマーク比較による客観的評価の有用性を含めた評価方法の見直しを行ってまいります。 ⑨役員指名委員会・役員報酬委員会の活動状況等 役員指名委員会・役員報酬委員会の当期の主な活動状況は、以下のとおりであります。委員会活動内容役員指名委員会・役員体制に関する審議役員報酬委員会・役員賞与に関する審議・取締役、経営陣幹部の各人別報酬額の審議、決定・役員報酬の見直しに関する審議  各取締役(役職名は開催時点)の出席状況は、以下のとおりであります。 [役員指名委員会]役職・氏名出席回数委員長 代表取締役会長 岩田 圭一1/1回(出席率100%)委員  取締役 伊藤 元重1/1回(出席率100%)委員  取締役 村木 厚子1/1回(出席率100%)委員  取締役 市川 晃1/1回(出席率100%)委員  取締役 野田 由美子1/1回(出席率100%)委員  取締役 米田 道生1/1回(出席率100%)委員  取締役 神村 昌通1/1回(出席率100%)委員  代表取締役社長 水戸 信彰1/1回(出席率100%) [役員報酬委員会]・2025年4月~2025年5月役職・氏名出席回数委員長 代表取締役会長 岩田 圭一2/2回(出席率100%)委員  取締役 友野 宏2/2回(出席率100%)委員  取締役 村木 厚子2/2回(出席率100%)委員  取締役 伊藤 元重2/2回(出席率100%)委員  取締役 市川 晃2/2回(出席率100%)委員  取締役 野田 由美子2/2回(出席率100%)委員  取締役相談役 十倉 雅和2/2回(出席率100%) ・2025年6月~2026年3月役職・氏名出席回数委員長 取締役 村木 厚子2/2回(出席率100%)委員  取締役 伊藤 元重2/2回(出席率100%)委員  取締役 市川 晃1/2回(出席率 50%)委員  取締役 野田 由美子2/2回(出席率100%)委員  取締役 加藤 義孝2/2回(出席率100%)委員  代表取締役会長 岩田 圭一2/2回(出席率100%)委員  代表取締役社長 水戸 信彰2/2回(出席率100%)
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約2,341字
(4) 人的資本・多様性 企業の競争力の大きな源泉は「人」であり、人材の確保・育成は当社の将来の価値創造に向けた重要課題であります。当社は、最重要の経営資源と考えている人材の確保と育成を長期的な視点で推進するとともに、エンゲージメントの強化を通じて、当社グループの構造改革と持続的成長を実現します。 (基本理念) 100年余の歴史を有する当社は、これまで一貫して「人こそ最重要の経営資源」という考えを堅持し、「人材確保」「公平・公正な処遇」「育成・成長」の3要素を変わらぬ人事理念として継続しております。 (人事制度体系) 当社の人事制度では、各人の役割・責任の大きさと達成した業績に、その過程で発揮した能力や行動を合わせて評価し、賃金等の処遇に反映しております。これからの当社に求められる人材像に着目し、その特色や強みを発揮しやすいように制度設計を行っていることが特徴であります。加えて、メリハリある成績評価を通じて社員の努力・貢献を明確に処遇へ反映することで、社員のやりがい・働きがいや自発的な成長意欲の醸成を図ります。  また、グループ各社のグローバルな事業展開を支える人材の充実を図るため、海外グループ会社のマネージャー以上の層を対象に住友化学本体管理社員と共通の人事制度を導入し、当社グループのコア人材として、グローバルポジションホルダー(GPH)に任命し、企業理念に基づいた価値観の共有をはじめ、育成・成長並びに活躍機会の提供を推進しております。 ① 戦略 人材の確保・育成を推進していくため、グループ全体で「多様な人材の活用」、「人材の育成・成長」、「従業員の健康増進」の面から、将来の価値創造に向けた戦略を展開しております。 (多様な人材の活用) 当社グループは、「DE&I推進に関するグループ基本原則」を定め、その方針のもと、従業員の個性や属性の違いを尊重し、総合化学会社ならではの多様性に富んだ「知と経験」を互いに受け入れ活かし合い、社員一人ひとりがその適性・能力を発揮し、グループ全体で成長していくことを目指しています。 ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進に関するグループ基本原則多様な発想と価値観は、住友化学グループの競争力の源泉の一つです。新たな価値の創造に挑戦し続けるために、従業員一人ひとりの個性や属性の違いを尊重し、相互に緊密なコミュニケーションのもと多様性を受け入れ活かすことができる組織風土を醸成します。こうした考えのもと、私たち住友化学グループは、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(Diversity, Equity and Inclusion)を推進します。  また、当社は、ノーマライゼーションの社会の実現に向けて、障がい者雇用に取り組んでおります。2017年には、障がい者の社会参画を支援し、勤労意欲のある障がい者の雇用機会を提供するために、株式会社住化パートナーズを設立しました。今後も引き続き、障がいのある人が活躍できる環境を、当社・住化パートナーズ一体となって提供してまいります。 (人材の育成・成長) 当社は、多様な人材が、その能力・資質を伸長することを目指し、全社員対象の基礎的プログラム、階層別の職責教育・キャリア教育、マネジメント強化プログラムや、グローバルビジネス展開に対応した語学力向上等、目的及び社員区分別に教育体系「スミカ・ラーニングスクエア(SUMIKA Learning Square:SLS)」を整えております。 従業員が自発的に学び、成長していくことを支援するため、また必要なタイミングで知識・スキル開発ができるよう「手挙げ式(自発的に申込む)研修」として、受講できるプログラムを提供しております。 手挙げ式研修① スミカ・マネジメント  マネジメントスキルの早期習得・強化に向けたプログラム(100講座)② スミカ・ナレッジ ・業務関連基礎知識習得  当社独自の知識・スキルを中心としたプログラム(14分野80科目以上、順次拡大) ・住友化学アカデミー  当社の技術的課題等をテーマとした全社横断ゼミ(毎年4~5ワークショップ) ・自己啓発講座  「いつでも、どこでも、何度でも」をキーワードに、スマートフォンやパソコンでの学習が  可能なオンラインプログラム(全4,500コース、17,800本) (従業員の健康増進) 社員が心身ともに健康な生活を送り豊かな人生を実現できるよう、社員の健康課題の解決・改善に向けた様々な支援施策を推進しております。取締役会や経営会議において、その取り組みの方向性について議論するとともに、毎年開催する産業医連絡会において、施策や目標の設定に対し医学的見地から意見をいただくなど各施策の有効性を高める体制・仕組みとしております。 このような体制の下、会社・健康保険組合共同で策定した「すみか健康社員宣言」において、運動習慣の定着を目的とした提携スポーツジムの拡充、禁煙を目指す社員へのサポート等、「食事」「運動」「睡眠」「禁煙」「こころ」の5分野で、具体的なアクションアイテムに取り組んでおります。 また、これらの取り組みを客観的に点検・高度化する指標として、「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)ホワイト500」の取得を目指しており、2017年度から9年連続で認定されております。※「健康経営優良法人(ホワイト500)」は、経済産業省が2016年に創設した健康経営優良法人制度(特に優良な健康経営を実施している企業等を顕彰する制度)において、上位500法人が認定され、健康管理に関する様々な施策や取り組みを評価するものであります。
事業の内容 FY2025 / 約1,146字
3 【事業の内容】住友化学グループは、当社及び関係会社214社から構成され、その主な事業内容と当社及び主な関係会社の当該事業における位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、当連結会計年度における主な事業内容を記載しております。 (1) アグロ&ライフソリューション当セグメントにおいては、農薬、肥料、農業資材、家庭用・防疫用殺虫剤、熱帯感染症対策資材、飼料添加物等の製造・販売を行っております。[主な関係会社]スミトモ バイオラショナル カンパニー LLC、ベーラント バイオサイエンス LLC、ベーラント U.S.A. LLC、スミトモ ケミカル ブラジル インダストリア キミカ S.A.、スミトモ ケミカル チリ S.A.、スミトモ ケミカル インディア リミテッド (2) ICT&モビリティソリューション当セグメントにおいては、光学製品、半導体プロセス材料、化合物半導体材料、タッチセンサーパネル、高純度アルミニウム・アルミナ、化成品、添加剤、エンジニアリングプラスチックス、電池部材等の製造・販売を行っております。[主な関係会社]東友ファインケム㈱、スミカ セミコンダクター マテリアルズ テキサス インコーポレーテッド、SSLM㈱、住化電子材料科技(無錫)有限公司、住華科技股份有限公司、㈱田中化学研究所、田岡化学工業㈱ (3) アドバンストメディカルソリューション当セグメントにおいては、高度化低分子医薬分野、医療用オリゴ核酸分野、再生・細胞医薬分野のCDMO(製法開発、製造受託)事業等を行っております。[主な関係会社]広栄化学㈱ (4) エッセンシャル&グリーンマテリアルズ当セグメントにおいては、合成樹脂、合成繊維原料、各種工業薬品、メタアクリル、合成樹脂加工製品、普通アルミナ、合成ゴム等の製造・販売を行っております。[主な関係会社]日本シンガポール石油化学㈱、PCS(プライベート)リミテッド、ザ ポリオレフィン カンパニー(シンガポール)プライベート リミテッド、ラービグ リファイニング アンド ペトロケミカル カンパニー、スミトモ ケミカル アメリカ インコーポレーテッド、スミカ ポリマーズ アメリカ コーポレーション、スミトモ ケミカル アジア プライベート リミテッド (5) 住友ファーマ当セグメントにおいては、低分子医薬品の製造・販売を行っております。[主な関係会社]住友ファーマ㈱、スミトモ ファーマ アメリカ インコーポレーテッド、スミトモ ファーマ スイス GmbH、ユーロバント サイエンシズ GmbH (6) その他上記5セグメント以外に、電力・蒸気の供給、運送・倉庫業務等を行っております。[主な関係会社]住友精化㈱
事業等のリスク FY2025 / 約7,985字
3 【事業等のリスク】事業等のリスクのうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると当社グループが認識している主要なリスクを以下に記載しております。ただし、投資家の判断に影響を及ぼす可能性のあるリスクは、これらに限定されるものではありません。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。当社グループではこのようなリスクを最小化するとともに、これらを機会として活かすためのリスク管理体制の整備・充実に努めております。詳細は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③企業統治に関するその他の事項 (ハ)リスク管理体制の整備の状況」に記載しております。 1.経営戦略に関わるリスク(1) 短期的なリスク① 市場に係るリスク当社グループは、総合化学メーカーとして様々な事業を行っており、事業に関わるリスクは多種多様であります。事業に係る市場リスクについては、主に以下のようなものがあります。 (価格競争)  当社グループの事業は価格競争に晒されております。海外企業の国内市場参入、関税引き下げ等による輸入品の流入、ジェネリック品の台頭等、様々な理由により当社グループの製品群は今後も厳しい価格競争に晒されるものと予想されます。当社グループはコストの低減に努めておりますが、価格競争を克服できない場合、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。  経営環境の著しい悪化等による収益性の低下や市場価格の下落等により、当社グループの保有する有形固定資産等について減損損失が発生し、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。  経営環境の著しい悪化等による将来の課税所得に関する予測・仮定の変更や税制改正による税率変更等により繰延税金資産の一部ないしは全部が回収できないと判断された場合、繰延税金資産は減額され、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (海外マーケット)当社グループの海外売上収益は売上収益の7割程度を占め、特にアジア市場での販売が多く、近年では南米等でも事業を拡大しております。そのため、特定の地域での経済情勢の悪化、あるいは顧客企業の業績状況の変化等による値下げ要求が発生した場合、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (アグロ&ライフソリューション)  アグロ&ライフソリューションセグメントの農薬や家庭用殺虫剤の出荷は、世界各地域における異常気象等の理由による作物の生育状況や病害虫の発生状況に左右されます。また、飼料添加物は急激な価格変動を起こすことがあります。作物の生育状況が悪くなった場合、病害虫の発生が少なくなった場合、あるいは急激な価格変動が起こった場合、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ICT&モビリティソリューション)  ICT&モビリティソリューションセグメントの製品は、技術革新のスピードが速く、タイムリーに新製品を開発・提供していく必要があります。当社グループが顧客ニーズを満足させる新規製品を有効に開発できない場合、また他社において画期的な技術革新がなされた場合、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (アドバンストメディカルソリューション)  アドバンストメディカルソリューションセグメントでは高度化低分子医薬原薬・中間体、医療用オリゴ核酸、並びに再生・細胞医薬に関する生産プロセスの開発や製造を受託するCDMO事業を行っています。顧客となる製薬企業のニーズに対応できず失注した場合、また顧客の経営環境の変化により新薬開発が延期ないし中止された場合、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (エッセンシャル&グリーンマテリアルズ)  エッセンシャル&グリーンマテリアルズセグメントの主要原料であるナフサは、中東地域の治安や世界の経済情勢に多大な影響を受け、時に急激な価格変動を起こすことがあります。ナフサの価格が急激に上昇した場合、製品価格への転嫁が遅れること等により、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。  ナフサやその他の原料品の一部については、特定の地域や購入先に依存しております。購入先を複数にする等、主要原料が購入できないリスクを低減するように努めておりますが、時に主要原料の不足が生じないという保証はありません。必要な主要原料が確保できない場合には、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (住友ファーマ)  住友ファーマセグメントでは、新薬開発の難度が高まる中、開発が今後計画どおりに進み承認・発売に至るとは限らず、また、有効性や安全性の観点から開発が遅延または開発を中止しなければならない事態も起こり得ます。そのような事態が発生した場合には、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。  国内においては、少子高齢化の急速な進展等により国家財政が悪化する中、先発医薬品の価格抑制や長期収載品の選定療養の導入、毎年の薬価改定などの薬剤費抑制策が図られ、あわせて医療制度改革の論議も続けられています。また、米国においては、先発医薬品の価格抑制に関する新たな規則や政策が提案されており、今後これらが実施される可能性があります。さらに、中国においては国家医療保険償還医薬品リスト収載による価格引き下げや集中購買制度による安価な後発医薬品の使用が推進されています。医薬品市場は各国の政策による様々な規制を受けており、これら各国の薬価・医療制度改革の方向性によっては、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (為替レート変動)当社グループは、国内で製造した製品を海外に輸出するとともに海外から原料品を輸入しておりますが、製品輸出高は原料品輸入高を上回っております。外国通貨に対して円高が進行した場合、海外で生産された製品に対する価格競争力が低下することに加え、輸出手取額の減少が輸入支払額の減少を上回ることになります。さらに、近年では南米やインド等海外での事業活動の拡大とともに、それぞれの地域の通貨で米ドルやその他通貨に対する為替レートの変動影響も大きくなっています。このようなリスクに対し、為替予約等の通貨ヘッジ取引や、円建輸出取引を行うこと等により、為替レートの短期的な変動によるリスクを最小限にするように努めておりますが、中長期的な為替レートの変動によるリスク等を完全にヘッジすることはできないため、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、海外の関係会社の経営成績は、連結財務諸表作成のために円換算されております。換算時の為替レートにより、円換算後の価値が影響を受ける可能性があり、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。為替レート変動がコア営業利益に与える影響は、米ドルに対して円が1円の円高となった場合、年間25億円程度の減益と試算しております。 (金利変動)当社グループは、資金需要に対してその内容や財政状態及び金融環境を考慮し、調達の金額・期間・方法等を判断しております。今後の金利の変動に備え、固定金利・変動金利を適宜組み合わせて調達を行っておりますが、金利が上昇した場合には支払利息が増加し、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (株式相場変動)当社グループが保有する市場性のある有価証券の価格が、株式相場の変動により大幅に下落した場合、当社グループの財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 海外事業展開当社グループは、世界各国に生産・販売の拠点を持ち、海外売上比率は7割程度を占めております。そのため、貿易摩擦等による関税の引き上げ、地域紛争によるサプライチェーン分断等、地政学的問題が発生した場合には、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、海外における事業活動には法律や規制の変更、労務環境の違いによる争議等の発生、人材の採用と確保の難しさ、テロ・戦争・その他の要因による社会的混乱等のリスクが内在しており、これらのリスクが顕在化した場合は、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社とサウジアラビアン オイル カンパニー社(以下「サウジ・アラムコ社」という。)が共同で設立したペトロ・ラービグ社は、サウジアラビアのラービグにおいて、石油精製・石油化学の統合コンプレックス事業(「ラービグ第1期計画」及び「ラービグ第2期計画」)を運営しております。当社は、プロジェクト総投資額に対し、不測の事態による損害に備え、独立行政法人日本貿易保険(現:株式会社日本貿易保険)の規約に従い、海外投資保険等に加入しております。また、当社はペトロ・ラービグ社に対しA種普通株式及びB種普通株式による投資を行っているほか、同社の銀行借入の一部に対して債務保証を行っております。将来の不確実な経済条件の変動の結果によって、投資の回収可能価額が大きく減少した場合及び債務保証が履行された場合には、当社グループの経営成績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 企業買収・資本提携当社グループは、事業拡大や競争力強化等を目的として、国内外において企業買収・資本提携等を実施しておりますが、当社グループ及び出資先企業を取り巻く事業環境の変化等により、当初期待していたシナジー等の買収効果を得られない可能性があります。事業環境や競合状況の変化等により期待する成果が得られないと判断された場合、あるいは適用される割引率が高くなった場合にはのれん等の減損損失が発生し、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ 技術・研究開発当社グループは、需要家のニーズに合わせた新技術・新製品をスピーディーに上市するため、積極的に研究開発を行っております。当社グループの研究開発は、次世代事業の創生のための探索研究を含んでいるため研究開発期間が長期間にわたる場合があり、また、研究開発テーマが実用化されず、新製品の開発が著しく遅延または断念される場合には、競争力が低下し、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、研究開発現場へのAI/MIの実装とその徹底活用、アカデミアやスタートアップとの連携(オープンイノベーション)強化により研究開発を推進してまいります。 ⑤ DXによる事業環境の急変当社グループでは、DXによる「事業の競争力強化」及び「新たな価値創造」を加速させております。しかしながら、当社において、デジタル技術の適用が著しく遅延した場合や、他社がデジタル技術を活用して生産性や競争力を向上させる、あるいは新たなビジネスモデルを創造するなど事業環境の急変により、当社グループの競争力が相対的に低下することで経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2) 中長期的なリスク① 気候変動問題当社グループは、気候変動問題を社会が直面する重要課題の一つと捉えており、その解決に向け、総合化学企業として培ってきた技術力を活かし、当社グループの温室効果ガス(GHG)排出量をゼロに近づけるという「責務」と当社グループの製品・技術を通じて、世界のGHGを削減するという「貢献」の両面から積極的に取り組んでおります。この問題に適切な対応ができない場合、当社グループの事業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、地球規模で私たちの生活に大きな影響を及ぼしている気候変動問題の解決に向け、引き続き「責務」と「貢献」の両面から取り組んでまいります。 ② プラスチック廃棄物問題プラスチックは、自動車や航空機から電子機器、生活用品、各種包装材に至るまで、様々な用途に用いられる素材として人々の生活を支えていますが、使用後の適切な処理・再利用が十分に行われていないために環境汚染を引き起こしているという問題があります。この問題に適切な対応ができない場合、当社グループの事業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、技術開発等を通じて、プラスチックを含む炭素資源循環の実現に取り組むことで、循環社会実現後のプラスチック市場において有利な地位に立つ可能性があります。 2.事業継続の基盤に関わるリスク① 事故・災害 当社グループは、製造設備等に起因する事故・災害の潜在的なリスクを最小化するため、関係法令への対応は勿論のこと、リスクに基づいて、設備の定期的な点検や安全諸施策を実施しております。しかしながら、リスクは常に一定ではなく、台風や地震等の自然災害による影響を含め、製造設備等で発生する事故・災害を完全に防止・軽減できる保証はありません。事故・災害により、工場周辺に物的・人的被害を及ぼした場合、事業活動に支障をきたすほか、多額のコストや当社グループの評価に重大な影響を与え、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、事故・災害に至る可能性のあるリスクについて、適宜情報共有を図り、対応事項の改善見直しを実施しております。 ② 製品の品質当社グループは、国際的な規格・基準に準拠した品質管理体制の下、各種製品を製造しております。しかしながら、すべての製品について欠陥を完全に排除すること並びに将来にわたり製品事故やリコールの発生を防止することを保証するものではありません。特に大規模な製品事故が発生した場合には、多額のコストが発生するほか、当社グループの評価に重大な影響を与え、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を与える可能性があります。また、農薬や医薬品等の製品は、各国の厳格な審査を経て承認されておりますが、科学技術の進歩や市販後の知見の蓄積により、新たな問題や副作用が判明する場合があります。上市後に予期せぬ問題や副作用が発見された場合には、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を与える可能性があります。当社グループは、製品品質(製品安全を含む)を管理するための仕組み・体制を整備し、新製品開発時のリスク評価やリスク低減対策の実施、日々の品質管理の徹底、並びに製品の取扱いに関する指導等に継続的に取り組んでおります。今後もこれらの活動を通じて、製品事故や品質問題の未然防止に努めてまいります。 ③ サイバーセキュリティITの活用を通じて、業務の生産性向上や事業競争力の確保、新たなビジネスモデルの創出を目指すデジタル革新が加速する一方、サイバー攻撃の巧妙化等により情報システムに関するリスクは一層高まっており、事業運営に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、情報、情報システム及び情報通信ネットワークを適切に管理し、情報の漏えい又は紛失を未然に防止するための対策並びにセキュリティインシデント発生時の影響を最小限に抑えるための対策を講じることで、サイバーセキュリティを経営上の重要課題として捉え、適切に対応してまいります。 ④ コンプライアンスに関するリスク当社グループでは、コンプライアンスを企業経営の根幹と位置づけ、当社コンプライアンス委員会の指導・監督の下、グループ全体でのコンプライアンス推進体制を構築・運用しております。また、当社コンプライアンス委員会傘下の地域法務・コンプライアンス統括(RLCO)からのグループ会社に対する指導・支援を強化する等、グループ全体でのコンプライアンスの徹底に注力しております。しかしながら、このような施策を講じても、コンプライアンス上のリスクを完全には排除することはできない可能性があり、国内外の法令等に抵触する等のコンプライアンス違反が発生した場合には、当社グループの社会的な信用が低下し、また損害賠償責任や罰金が課される等、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 規制変更当社グループは、事業展開する各国の規制に従い、業務を遂行しております。将来における法律、規則、政策、実務慣行、解釈及びその他の政策変更並びにそれらによって発生する事態が、当社グループの業務遂行や経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。また、将来的に環境及び化学品安全等に対する法的規制が強化され、新たな対策コストが発生する可能性があります。 ⑥ 人権問題当社グループは、人権尊重を事業継続のための基盤の一つと位置付けており、「住友化学グループ 人権の尊重に関する基本方針」を制定するとともに、推進体制として「人権尊重推進委員会」を設置し、人権デュー・デリジェンス等の人権尊重の取り組みをグループ一体となって行っております。しかしながら、このような施策を講じても、人権問題に関するリスクを完全には排除することができない可能性があり、当社グループのバリューチェーン上で人権問題が発生した場合、当社グループの事業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ ハラスメント当社グループでは、ハラスメントの発生に対し、社員教育の徹底、スピークアップ通報窓口の設置等により、リスクの低減に取り組んでおります。しかしながら、このような施策を講じても、ハラスメントリスクを完全には排除することができない可能性があり、ハラスメントに起因した、マスコミや労働局への告発による企業イメージの毀損、賠償責任等が発生した場合、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 知的財産当社グループは、他社と差別化できる技術とノウハウを蓄積し事業の競争力を強化してきましたが、当社グループ独自の技術・製品とノウハウの一部は、厳正な管理を行っているものの、予期せぬ事態により外部に流出する可能性に加え、特定の地域ではこれらの知的財産の完全な保護が不可能なため、第三者が当社グループの知的財産を使用して類似製品を製造することを効果的に防止できない可能性があります。また、将来的に知的財産に係る紛争が生じ、当社グループに不利な判断がなされる可能性があります。そのような事態が生じた場合には、当社グループの経営成績並びに財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 感染症の蔓延 世界的な感染症の流行が発生した場合、当社グループの事業運営や経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループはこのようなグループ全体に影響を及ぼすリスクに対し、リスク・クライシスマネジメント委員会を設置し、対処方針を審議しております。また、事業継続計画を策定し毎年見直しを行うとともに、新型コロナウイルスへの対応を踏まえて、感染状況の段階に応じた事業運営のあり方の見直しも実施し、将来起こり得る感染症危機に備えております。 ⑩ 訴訟当社グループは、国内及び海外事業に関連して、訴訟、係争、その他の法律的手続きの対象となるリスクがあり、将来重要な訴訟等が提起された場合には、当社グループの経営成績並びに財政状態に重要な悪影響を及ぼす可能性があります。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約3,609字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。なお、業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現時点で入手している情報や合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。 (1) 長期的に目指す姿 当社は、創業以来、住友の事業精神「自利利他 公私一如」(住友の事業は、住友自身を利するとともに、国家を利し、かつ社会を利するものでなければならない)のもと、自らの成長と社会への貢献を実現してきました。そして、この考え方を基に長期的に目指す企業像を「Innovative Solution Provider」と定めております。この目指す企業像に向け、当社が強みを持つ技術や事業のアセットから、取り組むべき社会課題を「食糧」「ICT」「ヘルスケア」「環境」に定めております。各課題に対応したそれぞれの事業部門において、これまで培ってきた当社固有の6つのコア技術と、そこから生まれた3領域(GX・DX・BX)を切り口とした重要アセットを活用することで、革新的なソリューションを生み出し、広く社会へ提供してまいります。そして、この先もグローバルに存在感のある会社であり続けるとともに、持続的な企業価値向上を目指してまいります。 (2) 2025-2027年度中期経営計画:全社方針当社グループは、2025年度を初年度とする中期経営計画に取り組んでおります。基本方針として、「新成長戦略による事業ポートフォリオ高度化」、「構造改革の継続的な遂行による強靭化」、「財務・資本効率の改善」などの5つを掲げました。2027年度の財務目標に関しては、コア営業利益2,000億円、ROE8%、ROIC6%、D/Eレシオ0.8倍台としております。 (3) 中期経営計画の進捗基本方針01 新成長戦略による事業ポートフォリオ高度化当社の強みである有機合成技術をベースとした「勝ち筋」事業を軸に、セグメント横断での競争力強化及び事業ポートフォリオの高度化を推進するとともに、長年の技術蓄積により競争優位性を有する再生・細胞医薬事業を新たな成長事業として育成する方針に基づき、各種施策に取り組みました。 基本方針02 構造改革の継続的な遂行による強靭化ラービグ リファイニング アンド ペトロケミカル カンパニー(以下「ペトロ・ラービグ社」という。)に対する当社持分比率の15%への引き下げ、国内における既存エチレンプラントの運営最適化やポリオレフィン事業の統合に関する合意など、石油化学事業の構造改革を着実に推進しました。また、住友ファーマ株式会社(以下「住友ファーマ社」という。)は構造改革を経て業績が好転しました。今後の成長に必要な資金の確保と財務基盤の強化のため資本を増強しました。なお、住友ファーマ社に対する当社持分比率は低下しますが、連結子会社である点に変更は生じません。 基本方針03 財務・資本効率の改善ROIC志向経営の再徹底に向け、投資管理プロセスを強化しました。データに基づくリスクの定量化や外部知見の活用等により投資判断の客観性を高め、徹底したリスク管理のもとで投資判断を実施しました。さらに投資後のモニタリング体制を強化し、環境変化に機動的に対応することで、投資効率の最大化及びROIC向上に向けた取り組みを推進しました。 基本方針04 3つのXを基軸としたR&D戦略全社視点で研究開発効率を高め戦略的な投資を実現するため、研究体制を再編しました。全社研究戦略会議の新設による重点分野への戦略的アロケーション決定と全社のモニタリング強化、研究企画部の新設による全社横断的な構造改革のリード、並びに技術ロードマップ策定による機動的な研究開発の実現を狙いとしております。 基本方針05 新成長戦略を支える経営基盤の強化経営基盤強化の一環として、生成AIの活用促進と高度化を推進しました。活用状況のモニタリングや教育により利用定着を図るとともに、専門業務に応じて社内データ活用をカスタマイズできる機能を実装し社内ナレッジの活用を深化しました。全社員が日常的にAIを活用する環境を浸透させ、事業競争力の強化につなげております。 (4) 2025年度 各事業部門の取り組み アグロ&ライフソリューション部門農薬事業では、次世代のブロックバスターを目指す製品に関する取り組みが主要市場で前進しました。例えば、殺菌剤インディフリンは、南米の大豆用途に加え、インドで水稲向けに販売を開始しました。また、バイオラショナル事業のさらなる強化・成長に向け、北米で同事業を担うグループ会社を統合し、研究・製造・販売等の機能を一体運営するグローバル中核拠点として新体制を整備することとしました。一方、南米では足元の厳しい事業環境を踏まえ、主力製品の真の付加価値に根差したマーケティング方針のもと、流通チャネル別販売戦略強化と、適用拡大による使用場面の拡大等を通して、販売回復とプレミアム価格の維持を図ってまいります。 ICT&モビリティソリューション部門半導体関連事業では、台湾のアジア ユニオン エレクトロニック ケミカル コーポレーションの買収により、台湾・米国の半導体用ケミカル拠点を獲得しました。AI需要の急拡大に牽引される先端半導体市場の成長を捉え、経営資源を最大かつ効率的に投入し、先端材料の開発・拡販と安定供給体制の強化を進めてまいります。ディスプレイ関連事業では、大型LCD用偏光フィルムの構造改革を実施し、OLED・車載用など高機能分野へのシフトを推進しました。また、モビリティ関連事業では、耐熱セパレータの製造拠点を集約しました。これらの構造改革を通じ、ディスプレイ関連事業、モビリティ関連事業の収益最大化とさらなる拡大を目指してまいります。 アドバンストメディカルソリューション部門CDMO事業を成長の中核に位置づけ、開発から製造・品質までの総合対応力を活用し、事業拡大を推進しております。特に医療用オリゴ核酸では、米国拠点を活用した顧客対応体制を強化し、新規受注の拡大に取り組んでおります。再生・細胞医薬事業では、日本において、世界初のiPS細胞由来パーキンソン病治療用製品「アムシェプリ®」の条件及び期限付き承認を取得したことを踏まえ、本承認と米国承認に向けて開発・製造・品質・事業の各体制を強化してまいります。また、後続の眼科2製品、脊椎損傷治療用製品の治験、開発を進め、革新的治療法を患者様に届けるべく取り組みを進めてまいります。 エッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門石油化学事業では、2025年10月よりペトロ・ラービグ社の当社持分比率を15%へ引き下げました。国内においては既存エチレンプラントの運営最適化及びポリオレフィン事業の統合に関して関係先と合意に至るなど構造改革を加速させました。また、他社との協働を通じてライセンス・触媒事業の基盤を強化し、主力事業への成長を図ります。環境負荷低減ソリューションの提供に向けては、ケミカルリサイクルに関するパイロット設備の建設を完了するなど、2030年代の事業化を見据え、環境負荷低減技術の開発を推進しております。 (5) 2025年度実績2025年度は、オルゴビクス拡販を中心とした住友ファーマ社の利益貢献、ペトロ・ラービグ社の持分譲渡や、ノンコア事業売却などの構造改革の成果が実を結び、コア営業利益は2,084億円となりました。このため、2025年度の年間配当は、2024年度の9円と比べ4.5円増配となる1株当たり13.5円といたしました。また、有利子負債の返済を進め、D/Eレシオは2024年度末の1.20倍から2025年度末は0.93倍となり、財務体質が改善しました。 (6) 2026年度以降の見通し2026年度の業績見通しについては、住友ファーマ社の収益改善並びにペトロ・ラービグ社の財務改善・持分変更等が全社業績に貢献し、コア営業利益2,150億円となる予想です。収益力が着実に改善し、実力ベースでの大きな伸長を見込んでおります。2027年度以降に向けては、先行投資の成果最大化を通じて成長ドライバーであるアグロ&ライフソリューション部門及びICT&モビリティソリューション部門による全社業績の牽引を図ります。あわせて、エッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門の収益力改善、アドバンストメディカルソリューション部門の早期育成に向けた取り組みを着実に進めます。 そして、中長期的にはROE10%以上、ROIC7%以上、D/Eレシオ0.7倍程度等の財務指標を安定的に達成することを目指します。
経営者による分析 FY2025 / 約7,618字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1) 重要性がある会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、IFRSに準拠して作成しております。連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき、見積り、判断及び仮定を行っておりますが、実際の結果は、見積り及び仮定に関する不確実性があるために、翌連結会計年度に係る連結財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社グループの財政状態または経営成績等に重要な影響を及ぼす会計上の見積り、判断及び仮定は、以下のとおりであります。 ・非金融資産の減損有形固定資産、のれん及び無形資産の減損テストにおいて、資金生成単位を判別したうえで、当該資金生成単位における使用価値と処分コスト控除後の公正価値のうちいずれか高い方を回収可能価額として測定しております。当該処分コスト控除後の公正価値算定上の仮定、あるいは使用価値算定の基礎となる資金生成単位の使用期間中及び使用後の処分により見込まれる将来キャッシュ・フロー、割引率等の仮定は、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、有形固定資産、のれん及び無形資産に係る減損損失額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。 ・関連会社に対する投資の評価当社は、当社の持分法適用会社であるペトロ・ラービグ社に対する投資(A種普通株式)について、減損の兆候の有無を判断しており、減損の兆候が存在する場合には減損テストを実施しております。回収可能価額は公正価値で算定しており、公正価値は市場価格を用いております。回収可能価額は将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、持分法で会計処理されている投資の金額に重要な影響を生じさせる可能性を有しております。 ・繰延税金資産の回収可能性繰延税金資産については、将来減算一時差異等を利用できる将来課税所得が生じる可能性が高い範囲内で認識しております。当該回収可能性の判断は、当社グループの事業計画に基づいて決定した将来の各事業年度の課税所得の見積りを前提としております。当該将来の課税所得の見積りは、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、繰延税金資産の計上額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。 ・引当金の測定引当金は、将来において債務の決済に要すると見込まれるキャッシュ・フローの期末日における最善の見積りに基づいて測定しております。将来において債務の決済に要すると見込まれるキャッシュ・フローは、将来の起こりうる結果を総合的に勘案して算定しております。これら引当金の測定において使用される仮定は、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、引当金の測定額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。 ・金融商品の公正価値特定の金融商品の公正価値を評価する際に、市場で観察可能ではないインプットを利用する評価技法を用いております。当該観察不能インプットは、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があり、見直しが必要となった場合、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。ペトロ・ラービグ社が発行するB種普通株式については議決権が無く、発行当初から数年間の配当猶予期間が設定されており、2028年以降、年ごとに異なる配当率が設定されております。またB種普通株式には、一定の累積配当や買戻しに関する定めがあります。B種普通株式はその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産(FVTOCIの金融資産)に分類し、公正価値ヒエラルキーレベル3に区分するとともに、割引キャッシュ・フロー法により公正価値を算定しております。公正価値の算定にあたっては、重要な観察不能インプットとして将来キャッシュ・フローの総額及び割引率を使用しております。当社は、ペトロ・ラービグ社の事業計画を基礎とした資金繰りの見積りを行い、その結果生じうる手元資金の範囲内でB種普通株式に対する配当等の将来キャッシュ・フローを見積っております。その見積りにあたっては主要製品の将来の販売価格・マージン等の仮定を置いております。これらの仮定や割引率は、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があります。 なお、中東地域における地政学的リスクの高まりに起因する原材料価格の高騰やサプライチェーンへの影響については先行き不透明感が高い状況にありますが、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づき、会計上の見積りを行っております。 (2) 経営成績当連結会計年度の世界経済は、地政学リスクの高まりや通商政策の不確実性が続くなかでも、各国の財政・金融政策や好調なAI関連投資等により、全体として底堅い成長を維持しました。また、国内経済についても、原油価格の上昇等による物価高の影響を受けつつも所得環境の改善によって個人消費が増加したことに加え、企業による省力化やデジタル関連の堅調な設備投資が内需を下支えし、景気はゆるやかな回復基調が継続しました。この結果、当連結会計年度の売上収益は、前連結会計年度に比べ2,778億円減少し、2兆3,285億円となりました。損益面では、コア営業利益は2,084億円となり前連結会計年度を上回りましたが、営業利益は1,517億円となり前連結会計年度を下回りました。親会社の所有者に帰属する当期利益は609億円となり、前連結会計年度を上回りました。 (売上収益)売上収益については、エッセンシャル&グリーンマテリアルズセグメントにおいて、持分法適用会社であるペトロ・ラービグ社の定期修繕に伴う販売子会社の出荷減少や、前連結会計年度の事業撤退に伴うアルミニウム等の出荷減少、及び当連結会計年度の事業譲渡に伴う合成樹脂の出荷減少がありました。この結果、売上収益は、前連結会計年度の2兆6,063億円に比べ2,778億円減少し、2兆3,285億円となりました。 (コア営業利益/営業利益)コア営業利益については、住友ファーマセグメントにおいて、北米における進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」及び過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」の売上が拡大したことに加え、事業構造改善効果の発現等により研究開発費を含む販売費及び一般管理費が減少しました。また、アジア事業の一部持分を譲渡したことによる利益も計上しました。エッセンシャル&グリーンマテリアルズセグメントにおいては、ペトロ・ラービグ社の一部株式売却による売却益の計上に加え、ペトロ・ラービグ社や合成樹脂等の交易条件の改善がありました。この結果、コア営業利益は、前連結会計年度の1,405億円に比べ679億円増加し、2,084億円となりました。 コア営業損益の算出にあたり営業損益から控除した、非経常的な要因により発生した損益は、前連結会計年度においてペトロ・ラービグ社に対する貸付金の債務免除に伴う持分法による投資利益(非経常要因)等を計上していたことから、前連結会計年度の525億円の利益に比べ1,091億円悪化し、566億円の損失となりました。以上の結果、営業利益は、前連結会計年度の1,930億円に比べ413億円減少し、1,517億円となりました。 (金融収益及び金融費用/税引前利益)金融収益及び金融費用は357億円の損失となりましたが、前連結会計年度にペトロ・ラービグ社に対する貸付金の債権放棄に伴う損失を計上していたことから、前連結会計年度の1,349億円の損失に比べ993億円改善しました。この結果、税引前利益は、前連結会計年度の581億円に比べ580億円増加し、1,161億円となりました。  (法人所得税費用/親会社の所有者に帰属する当期損益及び非支配持分に帰属する当期利益)法人所得税費用は7億円となり、税引前利益から法人所得税費用を控除した当期利益は、1,154億円となりました。非支配持分に帰属する当期損益は、主として住友ファーマ社等の連結子会社の非支配持分に帰属する損益からなり、前連結会計年度の41億円に比べ504億円増加し、545億円となりました。以上の結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度の386億円に比べ224億円増加し、609億円となりました。 当連結会計年度のセグメント別の業績の概況は、次のとおりであります。なお、セグメント損益は、持分法による投資損益を含む営業損益から非経常的な要因により発生した損益を控除した経常的な収益力を表す損益概念であります。 (アグロ&ライフソリューション)農薬は国内外で出荷が堅調に推移しました。メチオニン(飼料添加物)は出荷数量が減少しました。この結果、売上収益は前連結会計年度に比べ、210億円減少し5,193億円となった一方、コア営業利益は上記の堅調な国内農薬出荷などに支えられて、前連結会計年度に比べ14億円増加し563億円となりました。また、生産規模は、約2,560億円となりました。(販売価格ベース) (ICT&モビリティソリューション)ディスプレイ関連材料は価格競争の激化により売価が下落したことに加え、大型液晶ディスプレイ(LCD)用偏光フィルム事業の抜本的構造改革実施の影響もありました。半導体プロセス材料は市況のゆるやかな回復が継続しており、出荷数量は増加しましたが、固定費の増加がありました。また、円高に伴う輸出手取りの減少や、在外子会社の邦貨換算差の影響もありました。この結果、売上収益は前連結会計年度に比べ、328億円減少し5,742億円となり、コア営業利益は前連結会計年度に比べ、175億円減少し530億円となりました。また、生産規模は、約5,240億円となりました。(販売価格ベース) (アドバンストメディカルソリューション)オリゴ核酸の生産が本格化し出荷が増加した一方、医薬品原薬・中間体では製品構成の違いから、売上収益は前連結会計年度に比べ、35億円減少し586億円となり、コア営業利益は前連結会計年度に比べ、11億円減少し28億円となりました。また、生産規模は、約600億円となりました。(販売価格ベース) (エッセンシャル&グリーンマテリアルズ)持分法適用会社であるペトロ・ラービグ社の定期修繕に伴う販売子会社の出荷減少に加え、前連結会計年度の事業撤退に伴うアルミニウム等の出荷減少、及び当連結会計年度の事業譲渡に伴う合成樹脂の出荷減少がありました。この結果、売上収益は前連結会計年度に比べ、2,202億円減少し6,788億円となりました。コア営業利益はペトロ・ラービグ社の一部株式売却による売却益に加え、ペトロ・ラービグ社や合成樹脂等の交易条件改善により、前連結会計年度に比べ、729億円改善し144億円となりました。また、生産規模は、約4,580億円となりました。(販売価格ベース) (住友ファーマ)日本及びアジアは減収となりましたが、北米において進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」及び過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」の売上が拡大したことに加え、「オルゴビクス」の販売マイルストン収入を計上したこと等により増収となりました。この結果、売上収益は前連結会計年度に比べ、539億円増加し4,519億円となりました。コア営業利益は、増収に加え、事業構造改善効果の発現等により研究開発費を含む販売費及び一般管理費が減少したこと、アジア事業の一部持分を譲渡したことによる利益を計上したことから、前連結会計年度に比べ、731億円増加し1,084億円となりました。なお、再生・細胞医薬のCDMO(製法開発・製造受託)事業は本セグメントに属さないことや当社連結決算処理の影響等により、本セグメントの売上収益及びコア営業利益は、連結子会社である住友ファーマ社の売上収益及びコア営業利益と異なります。また、生産規模は、約4,080億円となりました。(販売価格ベース) (その他)上記5セグメント以外に、電力・蒸気の供給、運送・倉庫業務等を行っております。前連結会計年度に放射性診断薬事業等を売却したことにより、売上収益は前連結会計年度に比べ、541億円減少し458億円となりました。コア営業利益は上記放射性診断薬事業等の売却に伴う一過性の利益がなくなったことに加え、当社の連結から除外されたため、前連結会計年度に比べ625億円減少し44億円となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。① 生産実績及び受注状況当社グループ(当社及び連結子会社)の生産品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、また受注生産製品の規模は小さいため、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。このため生産の状況については、セグメントごとの経営成績に関連付けて示しております。② 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前連結会計年度比(%)アグロ&ライフソリューション519,256△3.9ICT&モビリティソリューション574,162△5.4アドバンストメディカルソリューション58,601△5.7エッセンシャル&グリーンマテリアルズ678,800△24.5住友ファーマ451,93313.6その他45,763△54.2合計2,328,515△10.7 (注) 1 上記販売実績は、外部顧客への売上収益を示しております。2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。 (3) 財政状態当連結会計年度末の資産合計は、売却目的で保有する資産や棚卸資産の減少により前連結会計年度末に比べ347億円減少し3兆4,050億円となりました。負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,970億円減少し、2兆1,684億円となりました。有利子負債は、前連結会計年度末に比べ1,347億円減少し、1兆1,515億円となりました。資本合計(非支配持分を含む)は、その他の資本の構成要素や非支配持分が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1,623億円増加し、1兆2,367億円となりました。親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末に比べて3.4ポイント増加し、29.6%となりました。 (4) キャッシュ・フロー当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益が前連結会計年度を上回った一方で、運転資金の増加等により、前連結会計年度並みの2,348億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、投資の取得による支出の増加により、前連結会計年度に比べ1,601億円減少し、748億円の支出となりました。この結果、フリー・キャッシュ・フローは、前連結会計年度の3,183億円の収入に対して、当連結会計年度は1,599億円の収入となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、有利子負債の減少等により1,991億円の支出となりました。また、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の期末残高は、売却目的で保有する資産への振替額も加味すると、前連結会計年度末に比べ12億円減少し、2,086億円となりました。 当社グループの資金需要及び資本の財源並びに資金の流動性は、次のとおりであります。当社グループの資金需要には、通常の営業活動に必要となる運転資金や既存設備の定期修理のための資金に加え、中期経営計画(2025-2027年度)の基本方針の一つである「新成長戦略による事業ポートフォリオ高度化」を推進するための投資に必要となる資金があります。成長への目配りもしながら案件を徹底的に厳選するとともに、資産売却やCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)短縮等により財務体質の改善に努めてまいります。また、当社グループは株主還元についても、経営上の最重要課題の一つと考えております。各期の業績、配当性向並びに将来の事業展開に必要な内部留保の水準等を総合的に勘案の上、安定的な配当を継続することを基本とし、中長期的に配当性向30%程度を安定して達成することを目指しております。 当社グループの財務活動の方針は、低利かつ中長期にわたり安定的な資金調達を行うこと、及び十分な流動性を確保することです。D/Eレシオ(有利子負債/純資産)については、フレキシブルな資金調達が可能な現在の当社格付を維持することを考慮し、中長期的に0.7倍程度を目安としております。当社グループは、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、銀行借入、資本市場における社債及びコマーシャル・ペーパー(当連結会計年度末の当社発行枠2,500億円)の発行等により、必要資金を調達しております。 当社グループは、キャッシュマネジメントシステム及びグループファイナンス等により手元資金の最大活用を図っており、現金及び現金同等物の保有額は事業遂行上必要な水準に維持することを目指しております。当連結会計年度末の現金及び現金同等物は2,086億円であり、流動比率(流動資産/流動負債)は150.6%であります。また、大手邦銀のシンジケート団による1,300億円のコミットメント・ライン及び大手外銀のシンジケート団による200億円のマルチカレンシー(円・米ドル・ユーロ建)によるコミットメント・ラインを有しており、事業等のリスクの顕在化等による突発的な資金需要に備え、手元流動性を確保しております。 (5) 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
役員の状況 FY2025 / 約8,970字
(2) 【役員の状況】  ① 役員一覧  a.2026年6月22日(有価証券報告書提出日)現在の当社の役員の状況は、以下のとおりであります。男性12名 女性2名 (役員のうち女性の比率14%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役会長岩 田 圭 一1957年10月11日生1982年4月当社入社2004年7月情報電子化学業務室部長2010年4月執行役員2013年4月常務執行役員2018年4月専務執行役員2018年6月代表取締役 専務執行役員2019年4月代表取締役社長 社長執行役員2025年4月代表取締役会長(現)(注3)463代表取締役社長水 戸 信 彰1960年8月4日生1985年4月当社入社2014年4月理事 知的財産部長2015年4月執行役員2018年4月常務執行役員2020年6月代表取締役 常務執行役員2021年4月代表取締役 専務執行役員2024年6月専務執行役員2025年4月社長執行役員2025年6月代表取締役社長 社長執行役員(現)(注3)231代表取締役佐 々 木 啓 吾1963年2月11日生1986年4月当社入社2010年7月経理室部長(経理)2016年4月執行役員2020年4月常務執行役員2025年4月専務執行役員2025年6月代表取締役 専務執行役員(現)(注3)133取締役新 沼   宏1958年3月5日生1981年4月当社入社2009年4月総務部長2010年4月執行役員2013年4月常務執行役員2018年4月専務執行役員2018年6月取締役 専務執行役員2022年4月取締役 副社長執行役員2024年6月住友ファーマ株式会社取締役(現)2026年4月取締役(現)(注3)250取締役山 口 登 造1962年6月1日生1991年4月当社入社2015年4月光学製品事業部長2018年4月執行役員2021年4月常務執行役員2025年4月専務執行役員2025年6月取締役 専務執行役員(現)2026年4月S-RACMO株式会社代表取締役(現)2026年4月株式会社RACTHERA代表取締役(現)(注3)135取締役伊 藤 元 重1951年12月19日生1993年12月東京大学経済学部教授1996年4月東京大学大学院経済学研究科教授2007年10月東京大学大学院経済学研究科長 兼 経済学部長2016年4月学習院大学国際社会科学部教授2018年6月当社取締役(現)2022年4月JX金属株式会社取締役(現)2022年6月はごろもフーズ株式会社取締役(現)(注3)- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役村 木 厚 子1955年12月28日生1978年4月労働省入省2005年10月厚生労働省大臣官房政策評価審議官2006年9月厚生労働省大臣官房審議官(雇用均等・児童家庭担当)2008年7月厚生労働省雇用均等・児童家庭局長2010年9月内閣府政策統括官(共生社会政策担当)2012年9月厚生労働省社会・援護局長2013年7月厚生労働省厚生労働事務次官2015年10月厚生労働省退官2018年6月当社取締役(現)2025年6月王子ホールディングス株式会社取締役(現)(注3)-取締役市 川   晃1954年11月12日生1978年4月住友林業株式会社入社2010年4月住友林業株式会社代表取締役社長2020年4月住友林業株式会社代表取締役会長(現)2022年6月当社取締役(現)2025年6月株式会社大和証券グループ本社取締役(現)(注3)-取締役野 田 由 美 子1960年1月26日生1982年4月バンク・オブ・アメリカ東京支店入社1996年3月株式会社日本長期信用銀行ロンドン支店 次長(ストラクチャード・ファイナンス部門統括)2000年1月PwC フィナンシャル・アドバイザリー・サービス株式会社 パートナー(PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)・民営化部門統括)2007年6月横浜市副市長2011年1月PwC アドバイザリー株式会社 パートナー(インフラ・PPP部門アジア太平洋地区統括)2017年10月ヴェオリア・ジャパン株式会社(現:ヴェオリア・ジャパン合同会社) 代表取締役社長2020年6月ヴェオリア・ジャパン株式会社代表取締役会長2023年6月株式会社みずほフィナンシャルグループ取締役(現)2024年6月東日本旅客鉄道株式会社取締役(現)2024年6月当社取締役(現)2025年6月ヴェオリア・ジャパン合同会社取締役会長(現)(注3)-取締役監査等委員(常勤)野 崎 邦 夫1956年10月29日生1979年4月当社入社2002年11月経理室部長(財務)2007年6月執行役員2009年4月常務執行役員2014年4月専務執行役員2014年6月代表取締役 専務執行役員2018年6月取締役 専務執行役員2019年4月取締役2019年6月監査役2025年6月取締役 監査等委員(現)(注4)101 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役監査等委員(常勤)大 野 顕 司1963年12月10日生1987年4月当社入社2014年6月総務法務室部長(法務・コンプライアンス)兼総務法務室部長(総務)2016年4月執行役員2020年4月常務執行役員2025年6月取締役 監査等委員(現)(注4)97取締役監査等委員加 藤 義 孝1951年9月17日生1978年9月公認会計士登録(現)2008年8月新日本有限責任監査法人理事長2014年6月新日本有限責任監査法人退社2015年6月当社監査役2024年6月石油資源開発株式会社監査役(現)2025年6月当社取締役 監査等委員(現)(注4)-取締役監査等委員米 田 道 生1949年6月14日生1973年4月日本銀行入行1998年5月日本銀行札幌支店長2000年4月日本銀行退行2000年4月大阪証券取引所常務理事2003年12月株式会社大阪証券取引所代表取締役社長2013年1月株式会社日本取引所グループ取締役 兼 代表執行役グループCOO株式会社東京証券取引所取締役2015年6月退任2018年6月当社監査役2020年3月TOYO TIRE株式会社取締役(現)2025年6月当社取締役 監査等委員(現)(注4)2取締役監査等委員神 村 昌 通1961年3月8日生1989年4月検事任官2023年1月札幌高等検察庁検事長2024年2月退官2024年6月弁護士登録(現)2025年6月当社取締役 監査等委員(現)(注4)- 計 1,412 (注) 1 取締役 伊藤 元重、村木 厚子、市川 晃、野田 由美子、加藤 義孝、米田 道生、神村 昌通の各氏は、社外取締役であります。2 当社では、意思決定・監督と業務執行の分離による取締役会の充実・活性化のため、執行役員制度を導入しております。 執行役員は32名で、上記記載の取締役のうち、社長執行役員 水戸 信彰、専務執行役員 佐々木 啓吾、同 山口 登造の3名の他に、副社長執行役員 松井 正樹、専務執行役員 武内 正治、同 荻野 耕一、常務執行役員 ファン フェレイラ、同 中西 輝、同 清水 正生、同 向井 宏好、同 本多 聡、同 猪野 善弘、同 高橋 哲夫、同 北山 威夫、同 奥 憲章、同 辻 純平、同 片山 忠、同 山内 利博、同 小田原 恭子、同 武村 真一、同 井上 雅夫、執行役員 松原 佐和、同 李 種燦、同 板橋 一憲、同 加藤 祐治、同 齋藤 繁範、同 枝松 邦茂、同 矢野 浩二、同 瀧 敏晃、同 岩田 淳、同 平岡 昭彦、同 南 重人の29名で構成されております。3 2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2026年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。4 2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。 b.2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決されますと当社の役員の状況は以下のとおりとなる予定であります。なお、役員の役職等につきましては、当該定時株主総会の直後に開催が予定される取締役会の決議事項の内容(役職等)を含めて記載しております。男性11名 女性3名 (役員のうち女性の比率21%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役会長岩 田 圭 一1957年10月11日生 a.に記載のとおり (注3)463代表取締役社長水 戸 信 彰1960年8月4日生 a.に記載のとおり (注3)231代表取締役佐 々 木 啓 吾1963年2月11日生 a.に記載のとおり (注3)133取締役山 口 登 造1962年6月1日生 a.に記載のとおり (注3)135取締役坂 田 信 以1957年3月31日生1979年4月当社入社2013年4月執行役員2016年4月株式会社住化技術情報センター取締役副社長2017年6月同社代表取締役社長2018年5月一般社団法人日本化学工業協会常務理事2023年6月カナデビア株式会社取締役(現)2025年6月株式会社池田泉州ホールディングス取締役(現)2026年6月当社取締役(現)(注3)3 取締役村 木 厚 子1955年12月28日生 a.に記載のとおり (注3)-取締役市 川   晃1954年11月12日生 a.に記載のとおり (注3)-取締役野 田 由 美 子1960年1月26日生 a.に記載のとおり (注3)- 取締役大 橋 徹 二1954年3月23日生1977年4月株式会社小松製作所入社2013年4月株式会社小松製作所代表取締役社長兼CEO2019年4月株式会社小松製作所代表取締役会長2022年3月アサヒグループホールディングス株式会社取締役(現)2022年4月株式会社小松製作所取締役会長2025年6月株式会社小松製作所特別顧問(現)2026年6月当社取締役(現)(注3)-取締役監査等委員 (常勤)大 野 顕 司1963年12月10日生 a.に記載のとおり (注4)97取締役監査等委員野 崎 邦 夫1956年10月29日生 a.に記載のとおり (注4)101取締役監査等委員加 藤 義 孝1951年9月17日生 a.に記載のとおり (注4)-取締役監査等委員米 田 道 生1949年6月14日生 a.に記載のとおり (注4)2取締役監査等委員神 村 昌 通1961年3月8日生 a.に記載のとおり (注4)- 計 1,165 (注) 1 取締役 村木 厚子、市川 晃、野田 由美子、大橋 徹二、加藤 義孝、米田 道生、神村 昌通の各氏は、社外取締役であります。 2 当社では、意思決定・監督と業務執行の分離による取締役会の充実・活性化のため、執行役員制度を導入しております。 執行役員は32名で、上記記載の取締役のうち、社長執行役員 水戸 信彰、専務執行役員 佐々木 啓吾、同 山口 登造の3名の他に、副社長執行役員 松井 正樹、専務執行役員 武内 正治、同 荻野 耕一、常務執行役員 ファン フェレイラ、同 中西 輝、同 清水 正生、同 向井 宏好、同 本多 聡、同 猪野 善弘、同 高橋 哲夫、同 北山 威夫、同 奥 憲章、同 辻 純平、同 片山 忠、同 山内 利博、同 小田原 恭子、同 武村 真一、同 井上 雅夫、執行役員 松原 佐和、同 李 種燦、同 板橋 一憲、同 加藤 祐治、同 齋藤 繁範、同 枝松 邦茂、同 矢野 浩二、同 瀧 敏晃、同 岩田 淳、同 平岡 昭彦、同 南 重人の29名で構成されております。3 2026年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。4 2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。   ② 社外役員の状況(イ)社外取締役a.2026年6月22日(有価証券報告書提出日)現在の社外取締役は、以下の7名であります。伊藤 元重・同氏には、長年にわたる大学教授としての経済学等の専門的な知識に加え、政府の各種審議会の委員等を歴任されたことによる経済・社会等に関する豊富な経験と幅広い見識を当社経営の監督に活かしていただくため、当社の社外取締役にご就任いただいております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。村木 厚子・同氏には、長年にわたって国家公務員として行政に従事してこられたことによる法律や社会等に関する豊富な経験と幅広い見識及び特に人事に関する専門知識を当社経営の監督に活かしていただくため、当社の社外取締役にご就任いただいております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。市川  晃・同氏には、事業法人の経営者として培った豊富な経験と幅広い見識を当社経営の監督に活かしていただくため、当社の社外取締役にご就任いただいております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。野田 由美子・同氏には、グローバルに展開する事業法人の経営者として培った豊富な経験と幅広い見識、金融機関やコンサルティング会社でのファイナンスに関する深い専門的知見を当社経営の監督に活かしていただくため、当社の社外取締役にご就任いただいております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。加藤 義孝・同氏には、長年にわたる公認会計士としての財務・会計・監査に関する専門的な知識と豊富な経験を活かした、当社取締役会における経営上の重要事項に関する意思決定及び業務執行に対する適切な監督、独立した立場と客観的な視点からの適切な監査などが期待できるため、当社の監査等委員である社外取締役にご就任いただいております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。米田 道生・同氏には、長年にわたって我が国の金融や証券市場の管理に従事してきたことによる産業・社会等に関する豊富な経験と幅広い見識を活かした、当社取締役会における経営上の重要事項に関する意思決定及び業務執行に対する適切な監督、独立した立場と客観的な視点からの適切な監査などが期待できるため、当社の監査等委員である社外取締役にご就任いただいております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。神村 昌通・同氏には、長年にわたる検察官としての法律や社会等に関する専門的な知識と豊富な経験を活かした、当社取締役会における経営上の重要事項に関する意思決定及び業務執行に対する適切な監督、独立した立場と客観的な視点からの適切な監査などが期待できるため、当社の監査等委員である社外取締役にご就任いただいております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。 b.2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)9名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決されますと当社の役員の状況は以下の7名となる予定であります。村木 厚子 aに記載のとおり 市川  晃 aに記載のとおり 野田 由美子 aに記載のとおり 大橋 徹二・同氏には、事業法人の経営者として培った豊富な経験と幅広い見識を当社経営の監督に活かしていただくため、当社の社外取締役にご就任いただく予定としております。・同氏と当社との間には特別の利害関係はありません。・当社は、同氏を東京証券取引所の定めに基づく「独立役員」として同取引所に届け出ております。加藤 義孝 aに記載のとおり 米田 道生 aに記載のとおり 神村 昌通 aに記載のとおり (ロ)社外取締役を選任するための提出会社からの独立性に関する基準 「独立役員の指定に関する基準」 1. 本基準は、当社が、当社の社外取締役を、国内各証券取引所の有価証券上場規程に規定する「独立役員」に指定するにあたっての要件を定めるものとする。 2. 以下の①ないし⑨に定める要件のいずれにも該当しない場合は、原則として、当社と重大な利害関係がないものとみなし、独立役員に指定することができるものとする。① 当社および当社グループ会社の業務執行者(社外取締役を除く取締役、執行役員および従業員(名称の如何を問わず当社および当社グループ会社と雇用関係にある者))② 当社の主要な顧客・取引先の業務執行者。主要な顧客・取引先とは、次のいずれかに該当する者をいう。(ア) 当社に製品またはサービスを提供している取引先、または当社が製品またはサービスを提供している取引先のうち、独立役員に指定しようとする直近の事業年度1年間の取引総額が、当社単体売上高の2%を超える者または当社への売上高が2%を超える者。(イ) 当社が借入れを行っている金融機関のうち、独立役員に指定しようとする直近の事業年度末における借入総額が、当社単体借入総額の2%を超える者。ただし、2%以下であっても、有価証券報告書、事業報告等の対外公表文書に借入先として記載している金融機関は主要取引先に含める。③ 当社から役員報酬以外の報酬を得ているコンサルタント、公認会計士、弁護士等の専門家のうち、独立役員に指定しようとする直近の事業年度における当社からの役員報酬以外の報酬支払総額が1,000万円を超える者。ただし、1,000万円以下であっても、該当者の年収の50%を超える場合は、多額の報酬を得ているものとして取り扱う。④ 当社と取引のあるコンサルティング・ファーム、税理士法人、法律事務所等の法人もしくは組合等の団体のうち、独立役員に指定しようとする直近の事業年度における当社への売上高が2%もしくは1,000万円のいずれか高い方を超える団体に所属する者。⑤ 当社の株主のうち、独立役員に指定しようとする直近の事業年度末における議決権保有比率が総議決権の10%以上(直接保有および間接保有の合算比率)である者またはその業務執行者⑥ 当社が株式を保有している会社のうち、独立役員に指定しようとする直近の事業年度末における当社の議決権保有比率が総議決権の10%以上(直接保有および間接保有の合算比率)である者またはその業務執行者⑦ 当社の法定監査を行う監査法人に所属する者⑧ 過去において上記①に該当していた者、ならびに前1年間もしくはそれと同視できる期間において上記②ないし⑦に該当していた者⑨ 次のいずれかに該当する者の配偶者または2親等以内の親族(ア) 上記①ないし⑦に掲げる者(イ) 前1年間もしくはそれと同視できる期間において、当社および当社グループ会社の業務執行者に該当していた者(ウ) 上記(ア)および(イ)に定める業務執行者とは、各会社および取引先の業務執行取締役、執行役員および部長職相当の従業員である重要な業務執行者をいい、部長職相当未満の者を含まない。(エ) 上記(ア)にかかわらず、上記④における「団体に所属する者」とは、「重要な業務執行者およびその団体が監査法人や法律事務所等の会計や法律の専門家団体の場合は公認会計士、弁護士等の専門的な資格を有する者」でない者を含まない。(オ) 上記(ア)にかかわらず、上記⑦の「監査法人に所属する者」においては、「重要な業務執行者および公認会計士等の専門的な資格を有する者」でない者を含まない。 3. 上記2に規定する要件に該当しない場合であっても、独立役員としての責務を果たせないと判断するに足る事情があるときには、当該社外取締役を独立役員に指定しないこととする。 4. 上記にしたがい独立役員に指定すべきとする社外取締役につき、本人の書面による同意に基づき独立役員に指定し、当社が上場している証券取引所に届出を行う。なお、届出の前に、取締役会および監査等委員会にて報告するものとする。   ③ 社外取締役による監督又は監査と内部監査、監査等委員会監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係当社では、「内部統制委員会」をはじめとする社内の重要会議の内容等について取締役会で報告することとしています。社外取締役は、取締役会に出席することを通して報告及び説明を受けて当社経営の監督にあたっており、当社は幅広い経験、見識に基づいた助言を得ております。また、監査等委員である社外取締役は、内部監査の状況、並びに会計監査人が実施する会計監査及び内部統制監査の状況について監査等委員会で報告を受けるほか、法務部や経理部といった内部統制部門を含む業務執行部門から適宜報告及び説明を受けることとしており、これらの情報交換を通じて連携を強化いたします。なお、監査等委員会の活動を補佐し監査・監督の円滑な遂行を支援するため、監査等委員会室を設置し、専従のスタッフを配置しております。監査等委員である社外取締役から、公正・中立な立場で、専門分野を含めた幅広い経験、見識に基づいていただいた意見については、内部監査、会計監査人による監査、並びに内部統制部門の業務の執行に適切に反映してまいります。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2026年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。