日産化学株式会社 4021
データ取得日: 2026-05-24 | 過去14年分の財務データを掲載
AI 業績サマリー
売上2,514億円(前年比+10.9%)と大幅な増収。営業利益568億円(営業利益率22.6%)、純利益430億円と極めて高い利益水準を達成。半導体材料の需要拡大と農薬の海外販売好調が業績を牽引した。ROE18.2%と非常に高い資本効率。
自己資本比率70.5%、財務健全性スコア95点と極めて健全な財務基盤。営業CF592億円、FCF416億円と潤沢なキャッシュ創出力。EPS313円に対しPER14.2倍、配当174円で配当性向は約56%と手厚い。AI半導体の需要爆発に伴う先端材料の成長と農薬のグローバル展開が中長期の成長ドライバー。高収益・高財務健全性・高資本効率の三拍子が揃った優良化学メーカー。
English version
※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。
業績推移
業績予想
| 項目 | 予想値 | 直近通期実績(2025年度) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,897億円 | 2,514億円 | +15.3% |
| 営業利益 | 668億円 | 568億円 | +17.5% |
| 純利益 | 515億円 | 430億円 | +19.6% |
| EPS | 387.11円 | 313.26円 | +23.6% |
| 1株配当 (DPS) | 212.00円 | 174.00円 | +21.8% |
| 予想PER* | 11.5倍 | 14.2倍 (実績) | — |
| 予想配当利回り* | 4.78% | 3.92% (実績) | — |
※ 業績予想は企業発表値です。期末決算と同時に発表された次期予想です。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。
財務指標(2025年度)
主要指標
収益性
成長性
| 前年比 | 3Y CAGR | 5Y CAGR | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | +10.9% | +6.5% | +4.0% |
| 営業利益 | +17.9% | — | — |
| 純利益 | +13.2% | +3.5% | — |
| EPS | +14.8% | +4.8% | — |
安全性
派生指標 参考
* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。
業種比較 業種: 化学 日経225内同業 16社
| 指標 | 自社 | 日経225 同業平均 (16社) |
EDINET 全体平均 (203社) |
同業平均との偏差 |
|---|---|---|---|---|
| ROE | 18.4% | 5.6% | 7.4% | +12.85pt |
| PER | 14.2倍 | 21.4倍 | — | -7.21 |
| PBR | 2.59倍 | 1.27倍 | — | +1.32 |
| 配当利回り | 3.92% | 3.48% | — | +0.44pt |
| 配当性向 | 55.5% | 55.2% | — | +0.37pt |
| ROA | 13.0% | 3.5% | — | +9.48pt |
| 売上総利益率 | 46.4% | 31.3% | — | +15.06pt |
| 営業利益率 | 22.6% | 9.1% | 8.2% | +13.55pt |
| 純利益率 | 17.1% | 5.2% | — | +11.96pt |
※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。
キャッシュフロー(2025年度)
| 年度 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF | 設備投資 | 現金等残高 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 592億円 | ▲176億円 | ▲357億円 | 416億円 | 147億円 | 275億円 |
| 2024 | 337億円 | ▲187億円 | ▲221億円 | 150億円 | 232億円 | 227億円 |
| 2023 | 352億円 | ▲196億円 | ▲250億円 | 156億円 | 203億円 | 296億円 |
| 2022 | 419億円 | ▲124億円 | ▲279億円 | 296億円 | 110億円 | 347億円 |
| 2021 | 399億円 | ▲129億円 | ▲256億円 | 271億円 | 158億円 | 324億円 |
| 2020 | 356億円 | ▲156億円 | ▲252億円 | 199億円 | 157億円 | 306億円 |
| 2019 | 321億円 | ▲109億円 | ▲226億円 | 212億円 | 99億円 | 362億円 |
| 2018 | 377億円 | ▲152億円 | ▲203億円 | 224億円 | — | 377億円 |
| 2017 | 325億円 | ▲132億円 | ▲190億円 | 193億円 | — | 357億円 |
| 2016 | 300億円 | ▲84億円 | ▲173億円 | 216億円 | — | 353億円 |
| 2015 | 205億円 | ▲81億円 | ▲121億円 | 124億円 | — | 313億円 |
| 2014 | 238億円 | ▲135億円 | ▲118億円 | 103億円 | — | 308億円 |
| 2013 | 228億円 | ▲93億円 | ▲101億円 | 136億円 | — | 319億円 |
| 2012 | 219億円 | ▲99億円 | ▲52億円 | 120億円 | — | 279億円 |
※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。
損益計算書(2025年度)
| 項目 | 金額 | 売上比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 2,514億円 | 100.0% |
| 売上原価 | 1,348億円 | 53.6% |
| 売上総利益 | 1,165億円 | 46.4% |
| 販管費 | 597億円 | 23.8% |
| 営業利益 | 568億円 | 22.6% |
| 経常利益 | 580億円 | 23.1% |
| 純利益 | 430億円 | 17.1% |
※ 会計基準: 日本基準 (JP GAAP) / 有報提出日: 2025-06-25 15:22。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。
貸借対照表(2025年度)
| 項目 | 金額 | 総資産比 |
|---|---|---|
| 資産 | ||
| 総資産 | 3,308億円 | 100.0% |
| 現金等 | 275億円 | 8.3% |
| その他資産 | 3,033億円 | 91.7% |
| 負債・純資産 | ||
| 総負債 | 946億円 | 28.6% |
| 有利子負債 | 405億円 | 12.2% |
| その他負債 | 541億円 | 16.4% |
| 純資産 | 2,362億円 | 71.4% |
| 自己資本 | 2,229億円 | 67.4% |
| うち利益剰余金 | 1,929億円 | 58.3% |
| 非支配株主持分等 | 133億円 | 4.0% |
※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。
事業規模・コスト構造(2025年度)
※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。
信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去14年分)
※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。
直近の決算短信
| 開示日時 | タイトル | 区分 | 売上高 | 前年比 | 営業利益 | 前年比 | 純利益 | 前年比 | EPS | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-15 15:30 | 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) | Q4 | 2,796億円 | +11.2% | 636億円 | +11.8% | 497億円 | +15.5% | 368.3 | |
| 2026-02-09 15:30 | 2026年3月期 第3四半期 決算短信〔日本基準〕(連結) | Q3 | 1,954億円 | +11.8% | 450億円 | +9.5% | 350億円 | +10.5% | 259.1 |
業績概況・今後の見通し(2026-05-15 発表分) 約19,181字
qualitative.htm
○添付資料の目次
1.経営成績・財政状態に関する分析 ………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況…………………………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況…………………………………………………………………………………………5
(3)当期のキャッシュ・フローの概況……………………………………………………………………………5
(4)今後の見通し……………………………………………………………………………………………………6
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ………………………………………………………………………7
3.連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………………………8
(1)連結貸借対照表…………………………………………………………………………………………………8
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書……………………………………………………………………10
(3)連結株主資本等変動計算書……………………………………………………………………………………12
(4)連結キャッシュ・フロー計算書………………………………………………………………………………14
(5)連結財務諸表に関する注記事項………………………………………………………………………………15
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………15
(追加情報) ………………………………………………………………………………………………………15
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………………………16
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………21
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………22
1.経営成績・財政状態に関する分析
(1)当期の経営成績の概況
(当連結会計年度の経営成績)
当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)の世界経済は、人工知能を含むテクノロジー分野への投資拡大や各国の財政・金融政策を背景に回復基調を示したものの、2026年2月の中東における軍事衝突以降、原燃料価格の高騰やサプライチェーンの混乱などの影響を受け、
不透明感が高まりました
。このような状況のもと、当社グループの事業につきましては、化学品セグメントは、基礎化学品、ファインケミカルともに増収となりました。機能性材料セグメントは、半導体材料が好調に推移し、大幅な増収となりました。農業化学品セグメントは、国内、海外向け農薬ともに増収となりました。ヘルスケアセグメントは、減収となりました。
この結果、当期間における業績は以下の結果となり、売上高、各利益ともに前年同期及び業績予想を上回りました。
(単位:百万円、百万円未満切捨て)
2025年3月
期
(実績)
2026年3月
期
(実績)
前年比増減
2026年3月
期
(業績予想)
業績予想比
増減
売上高
251,365
279,586
+28,221
272,200
+7,386
営業利益
56,833
63,552
+6,719
59,000
+4,552
経常利益
58,018
65,897
+7,878
59,000
+6,897
親会社株主に帰属する
当期純利益
43,043
49,707
+6,664
44,000
+5,707
セグメント別概況は以下のとおりであります。
化学品セグメント
基礎化学品では、高純度硫酸(半導体用洗浄剤)、尿素・「アドブルー®*」(高品位尿素水)が増収となりました。ファインケミカルでは、ファインオキソコール(化粧品原料等)が増収となりました。
この結果、当セグメントの売上高は393億13百万円(前年同期比14億78百万円増)、営業利益は11億7百万円(同7億37百万円増)となりました。業績予想比では、売上高は3億円の下ぶれ、営業利益は3億円の上ぶれとなりました。
* アドブルー®はドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です。
機能性材料セグメント
ディスプレイ材料では、「サンエバー」(液晶配向材用ポリイミド)が減収となりました。半導体材料では、半導体用反射防止コーティング材(ARC®*)及び多層材料(OptiStack®*)が顧客の稼働好調を受けて大幅な増収となりました。無機コロイドでは、「スノーテックス」(電子材料用研磨剤、各種表面処理剤等)やオイル&ガス材料(シェールオイル・ガス採掘効率向上材)が増収となりました。
この結果、当セグメントの売上高は1,133億77百万円(前年同期比132億79百万円増)、営業利益は353億31百万円(同60億9百万円増)となりました。業績予想比では、売上高は37億円の上ぶれ、営業利益は32億円の上ぶれとなりました。
* ARC®、OptiStack®はBrewer Science, Inc.の登録商標です。
農業化学品セグメント
フルララネル(動物用医薬品原薬)は増収となりました。国内向け農薬は、米価高騰に伴う需要の高まりを背景に、「アルテア」(水稲用除草剤)や「ベルダー」(水稲用除草剤)が伸長しました。海外向け農薬は、「ライメイ」(殺菌剤)が好調に推移しました。
この結果、当セグメントの売上高は962億43百万円(前年同期比100億17百万円増)、営業利益は260億43百万円(同1億18百万円増)となりました。業績予想比では、売上高は3億円の上ぶれ、営業利益は予想通りとなりました。
ヘルスケアセグメント
「リバロ」(高コレステロール血症治療薬)原薬は前年並みの売上となりました。「ファインテック」(課題解決型受託事業および
共同開発型事業
)は減収となりました。
この結果、当セグメントの売上高は52億24百万円(前年同期比7億69百万円減)、営業利益は13億52百万円(同5億91百万円減)となりました。業績予想比では、売上高は1億円の下ぶれ、営業利益は1億円の下ぶれとなりました。
卸売セグメント
当セグメントの売上高は1,288億99百万円(前年同期比117億43百万円増)、営業利益は38億13百万円(同2億76百万円減)となりました。業績予想比では、売上高は73億円の上ぶれ、営業利益は2億円の上ぶれとなりました。
その他のセグメント
当セグメントの売上高は317億55百万円(前年同期比25億80百万円増)、営業利益は20億38百万円(同14億43百万円増)となりました。
(中長期的な会社の経営戦略並びに会社の対処すべき課題)
当社グループは、2022年度に6ヵ年の中期経営計画Vista2027を始動しました。
後半3ヵ年(2025年度~2027年度)のStageⅡにおいて、2025年度は機能性材料セグメントの半導体材料が全体を牽引し、営業利益636億円(前年比+12%)、経常利益659億円といずれも過去最高値を更新しました。しかしながら、機能性材料以外のセグメント合計では営業利益は前年比で2%程度の増加に止まりました。その要因を踏まえた対処すべき主要課題は、新製品・新事業創出の加速、既存事業の収益性改善、DXなどを通じた業務変革と認識しております。
これらの解決に向け、新技術の導入やコストダウンにより事業基盤の強化を推し進めながら、M&A(合併・買収)を含めた成長分野への戦略投資、不採算事業の見極めを積極的に行うことで、事業ポートフォリオの拡充と切れ目の無い成長軌道の堅持を目指します。
Vista2027の後半3ヵ年(2025年度~2027年度)のStageⅡでは、最終年度(2027年度)の数値目標を売上高2,930億円、営業利益650億円と定め、最重要課題を新製品の創出としたうえで、基本戦略として次の3つを掲げております。
(1)「現有事業の利益拡大」
(2)「2030年を見据えた新製品の開発」
(3)「事業基盤の強化」
第1の戦略「現有事業の利益拡大」では、成長が見込まれる機能性材料および農業化学品セグメントへM&Aを含めて経営資源を集中的に投下し、既存製品や新製品の販売・開発を進め、利益の最大化を図ります。
機能性材料セグメントでは、AIサーバー向けなどの最先端・先端世代向けに使用量が増加している半導体材料の売上高成長率を12%(2023年~2030年までの期間における年平均成長率)で計画しております。これら旺盛な需要に対応する供給能力確保のため、研究開発から製造販売に至るバリューチェーン全体の強化と拡大に向けた投資を段階的に実施します。2025年度は富山工場において、半導体材料の技術開発、解析・検査能力増強のため「第2分析棟」を建設して運用を開始しました。
農業化学品セグメントでは、国内販売出荷金額ベースシェア1位を堅持することに加え、既存剤の適用拡大、新規国上市の増加、混合剤開発と導出を含む提携先協業強化などにより、海外向け既存剤の販売を更に拡大します。動物薬フルララネルは、米国MSD Animal Health社の新製品による市場拡大を見据え、原薬製造コストの低減により競争力を高めます。
化学品セグメントでは、2024年度にサブセグメントであるファインケミカルの固定資産の減損を実施しましたが、今後も外部製造委託の活用、製造工程の見直しなどの原価低減を徹底し、存続事業の拡大と高収益化を図ります。ヘルスケアセグメントではファインテック事業での原薬増販および新規原薬の受託製造販売に取り組みます。
第2の戦略「2030年を見据えた新製品の開発」では、2028年度以降を視野に入れ、新たな成長の柱となる製品創出を目指します。
情報通信領域では、ターゲット材料を明確化し、半導体向けのEUV材料や実装材料、ディスプレイ向けの位相差フィルム用配向材、CMOSイメージセンサー(高屈レンズ)材料、メタマテリアル材料、光学機能性付与や研磨用途の新規無機材料の開発を加速します。
ライフサイエンス領域の創薬分野では、製薬メーカーとの戦略的提携による新規核酸医薬候補化合物の創出、当社独自の創薬支援技術導出による新たな収益基盤の構築に加え、高活性および中分子モダリティの需要が引き続き拡大することを踏まえ、当社独自のペプチド合成力などを活用してファインテック事業を差別化します。
同領域の農薬分野では、直播栽培にも適用可能な次期水稲用茎葉除草剤「ライゾニック」を2027年に上市予定であり、ピーク時売上高目標を150億円に設定しております。また、外資系他社が創製して国内共同開発中の新規殺虫剤1種を2028年に上市予定であり、StageⅡでは、これらに続く新規殺虫剤、殺菌剤を初期開発から本格開発へ移行させる計画です。バイオ分野については、化学保護殺菌剤と同等以上の効果を有するバイオ資材の開発を目指しており、2025年のブラジルINNOVA社への出資を足掛かりに、南米における複数製品ラインナップの商業生産化と販売チャネルの獲得を推進します。
環境エネルギー領域では、EV向けに拡大が見込まれる二次電池材料の拡販の他、CCUS(二酸化炭素回収・利用・貯留)材料、水素エネルギー材料やペロブスカイト太陽電池用材料などの創出に注力します。
第3の戦略「事業基盤の強化」では、当社グループの企業理念および2050年のあるべき姿の実現のため、人材育成やリスクマネジメントを推進します。
人材育成では、組織のあるべき姿を「強い情熱で変革に挑む共創者集団」と掲げ、価値向上に「挑戦」し続ける牽引人材、領域を超えた「共創」人材、目利き力を備えた人材の輩出を重要項目として、仮説検証・提案型研修や10%Challenge制度を取り入れております。研究開発面では、研究テーマの選別、IPランドスケープを用いた知的財産戦略などを通じて、競争優位性の高い技術基盤を強化しております。製造・供給面では、レスポンシブル・ケア活動を基盤に、無事故・無災害、生産品質の継続的改善を推進するとともに、複数拠点化などのリスク分散によるサプライチェーン強靭化を図っております。
StageⅡでは、前述の基本戦略の遂行に加えて、サステナビリティ経営を強く意識し、「スマート社会への貢献」、「食料問題への貢献」、「健康問題への貢献」といったマテリアリティ(重要課題)要素別に2027年度の目標(2021年度比売上高伸長率)を定めております。また、「気候変動の緩和」に資する温室効果ガス排出量削減においては、硝酸プラントから排出する亜酸化窒素の削減設備を完工し、2027年度までに2018年度比で30%以上の削減を実現します。
当社グループは、これまで安定的な収益の確保と積極的な株主還元を通じて、資本市場から一定の評価を得てきたものと認識しております。今後は、成長が見込まれる領域に経営資源を集中投下し、競争力のある事業ポートフォリオの構築を進めるとともに、経営の透明性・健全性の一層の向上を図ってまいります。あわせて、意思決定の迅速化、リスク管理および内部統制の強化、コンプライアンスの徹底を推進し、社会・環境課題に配慮した事業活動を実践することで、すべてのステークホルダーから信頼され、持続的に成長する企業グループの実現を目指します。
(2)当期の財政状態の概況
(当連結会計年度の財政状態)
当連結会計年度末の総資産は、現金及び預金、売上債権、投資有価証券が増加したことなどにより、前連結会計年度末比243億14百万円増の3,550億78百万円となりました。
負債は、買入債務、繰延税金負債が増加したことなどにより、前連結会計年度末比14億44百万円増の960億26百万円となりました。
また、純資産は前連結会計年度末比228億70百万円増の2,590億51百万円となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末比1.4ポイント増加し、71.9%になりました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益、減価償却費、運転資金の増減などから法人税等の支払額を控除した結果、641億64百万円の収入(前連結会計年度は591億78百万円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、工場などの設備投資を中心に211億78百万円の支出(前連結会計年度は176億12百万円の支出)となりました。
また、財務活動によるキャッシュ・フローでは、配当金の支払、自己株式の取得による支出などにより361億62百万円の支出(前連結会計年度は356億50百万円の支出)となりました。
現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、換算差額の増加額14億51百万円を調整した結果、前連結会計年度末に比較して82億74百万円増加しており、357億29百万円(前連結会計年度末は274億54百万円)となりました。
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
2022年3月期
2023年3月期
2024年3月期
2025年3月期
2026年3月期
自己資本比率(%)
73.6
73.1
70.3
70.5
71.9
時価ベースの自己資本比率(%)
366.1
282.0
245.3
183.1
226.4
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)
0.5
0.8
1.2
0.7
0.6
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)
571.5
139.6
64.0
90.3
161.7
自己資本比率 :自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ :キャッシュ・フロー/利払い
(注) 1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しています。
2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しています。
3.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しています。
4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としています。
(4)今後の見通し
(次期の見通し)
業績予想
(単位:億円)
2026年3月期
実績
(A)
2027年3月期
予想
(B)
増減額
(B-A)
増減率
(%)
売上高
2,796
2,897
+101
+3.6%
営業利益
636
668
+32
+5.1%
経常利益
659
688
+29
+4.4%
親会社株主に帰属する
当期純利益
497
515
+18
+3.6%
1株当たり
当期純利益
368円26銭
387円11銭
+18円85銭
+5.1%
米ドル平均レート
通期 151円
通期 150円
-
-
セグメント別売上高及び営業利益
(単位:億円)
売上高
営業利益
2026年3月期
実績
2027年3月期
予想
2026年3月期
実績
2027年3月期
予想
化学品
393
414
11
13
機能性材料
1,134
1,261
353
386
農業化学品
962
972
260
270
ヘルスケア
52
55
14
11
卸売
1,289
1,378
38
35
その他
318
375
20
17
調整額
△1,352
△1,558
△60
△64
計
2,796
2,897
636
668
次期の業績見通しにつきましては、売上高2,897億円、営業利益668億円、経常利益688億円、親会社株主に帰属する当期純利益515億円を想定しております。為替については、1米ドル150円を前提としております。なお、現下の中東情勢による直接的な影響は限定的と認識しております。今後市場全体のサプライチェーンへの影響等を注視して参ります。
(利益配分に関する基本方針および当期・次期の配当)
当社は、中長期的に事業収益を拡大し、財務体質を強化することで企業価値の向上に努め、株主の皆様への積極的な還元を図ってまいります。
なお、2025年4月に始動した中期経営計画「Vista2027」のStageⅡでは、2025年度以降は配当性向を55%以上、総還元性向を75%以上とすることを目標とし、2026年3月期は配当性向54.9%、総還元性向75.7%となりました。
当期の期末配当金につきましては、1株につき132円を予定しております。これにより、中間配当金を含めた年間配当金(1株につき)は、以下のとおりとなります。
当期年間配当金
202円
前期年間配当金
174円
また、次期の配当金につきましては、年間配当金212円(中間配当金70円、期末配当金142円)を予定しております。
(目標とする経営指標)
当社グループは、株主からの受託資本の運用効率を示す指標である「自己資本当期純利益率(ROE)」、高付加価値企業としての指標となる「売上高営業利益率」を最重要指標と認識し、今後も収益力の一層の強化に向けた事業展開を推進してまいります。
なお、2025年4月に始動した中期経営計画「Vista2027 StageⅡ」では、数値目標を以下のように定めております。
非財務指標
気候変動の緩和
温室効果ガス(GHG)排出量2018年度比30%以上削減
ダイバーシティの推進
研究員に占める女性総合職比率18%以上
人々の豊かな暮らしに役立つ新たな価値の提供
連結売上高に占める社会課題解決に貢献する製品・サービスの合計売上高60%以上
人材の確保・育成
社員意識調査の設問、人材育成に対する肯定回答者65%以上
経営指標
売上高営業利益率
ROE
配当性向
総還元性向
20%以上
18%以上
55%以上
75%以上
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
IFRSの導入に関して、当社グループは、国内外の動向を注視しつつ、適切に対応していく方針です。
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2025年3月31日)
当連結会計年度
(2026年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金
27,454
35,729
受取手形、売掛金及び契約資産
89,131
97,167
商品及び製品
57,505
56,991
仕掛品
19
14
原材料及び貯蔵品
22,624
19,634
未収入金
2,146
2,643
短期貸付金
2,257
445
その他
9,277
9,399
貸倒引当金
△64
△73
流動資産合計
210,352
221,951
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物
89,171
92,180
減価償却累計額及び減損損失累計額
△55,383
△57,502
建物及び構築物(純額)
33,788
34,677
機械装置及び運搬具
176,436
182,744
減価償却累計額及び減損損失累計額
△155,323
△161,658
機械装置及び運搬具(純額)
21,113
21,086
工具、器具及び備品
45,732
49,801
減価償却累計額及び減損損失累計額
△41,561
△43,510
工具、器具及び備品(純額)
4,170
6,290
土地
8,867
8,827
リース資産
123
149
減価償却累計額及び減損損失累計額
△10
△25
リース資産(純額)
113
124
建設仮勘定
4,370
5,961
有形固定資産合計
72,424
76,968
無形固定資産
ソフトウエア
3,511
3,544
その他
9,951
9,225
無形固定資産合計
13,463
12,770
投資その他の資産
投資有価証券
24,353
32,477
長期貸付金
133
117
繰延税金資産
567
554
退職給付に係る資産
4,782
5,750
その他
4,742
4,540
貸倒引当金
△56
△52
投資その他の資産合計
34,523
43,387
固定資産合計
120,411
133,126
資産合計
330,763
355,078
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2025年3月31日)
当連結会計年度
(2026年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金
19,877
22,555
短期借入金
19,987
19,682
コマーシャル・ペーパー
8,996
7,993
1年内返済予定の長期借入金
514
382
未払法人税等
9,957
7,899
賞与引当金
2,576
2,785
関係会社事業損失引当金
213
-
その他
17,096
16,980
流動負債合計
79,218
78,279
固定負債
社債
10,000
10,000
長期借入金
977
388
繰延税金負債
1,063
3,712
役員株式給付引当金
264
276
退職給付に係る負債
542
642
その他
2,515
2,727
固定負債合計
15,363
17,747
負債合計
94,582
96,026
純資産の部
株主資本
資本金
18,942
18,942
資本剰余金
13,613
13,613
利益剰余金
192,928
209,641
自己株式
△2,590
△3,424
株主資本合計
222,893
238,772
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金
7,035
11,451
為替換算調整勘定
1,788
3,097
退職給付に係る調整累計額
1,573
1,943
その他の包括利益累計額合計
10,397
16,492
非支配株主持分
2,889
3,786
純資産合計
236,180
259,051
負債純資産合計
330,763
355,078
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
売上高
251,365
279,586
売上原価
134,823
148,647
売上総利益
116,541
130,939
販売費及び一般管理費
59,708
67,387
営業利益
56,833
63,552
営業外収益
受取利息
217
178
受取配当金
1,724
1,578
持分法による投資利益
1,061
1,507
為替差益
-
613
その他
1,301
914
営業外収益合計
4,304
4,792
営業外費用
支払利息
654
396
固定資産処分損
836
1,158
固定資産売却損
37
2
社債発行費
55
-
休止損
583
209
為替差損
153
-
その他
797
679
営業外費用合計
3,118
2,447
経常利益
58,018
65,897
特別利益
信託受益権受贈益
3,258
-
条件付対価受入益
821
-
投資有価証券売却益
1,247
-
特別利益合計
5,328
-
特別損失
減損損失
3,876
-
特別損失合計
3,876
-
税金等調整前当期純利益
59,470
65,897
法人税、住民税及び事業税
17,348
14,894
法人税等調整額
△828
504
法人税等合計
16,520
15,398
当期純利益
42,950
50,499
非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△)
△92
791
親会社株主に帰属する当期純利益
43,043
49,707
連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
当期純利益
42,950
50,499
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金
△1,201
4,414
為替換算調整勘定
△2,888
1,484
退職給付に係る調整額
506
369
持分法適用会社に対する持分相当額
△0
35
その他の包括利益合計
△3,583
6,304
包括利益
39,366
56,804
(内訳)
親会社株主に係る包括利益
39,909
55,801
非支配株主に係る包括利益
△543
1,002
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自2024年4月1日 至2025年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
株主資本合計
当期首残高
18,942
13,613
182,376
△943
213,989
当期変動額
剰余金の配当
△22,681
△22,681
親会社株主に帰属する当期純利益
43,043
43,043
連結範囲の変動
23
23
持分法の適用範囲の変動
-
自己株式の取得
△11,502
△11,502
自己株式の処分
22
22
自己株式の消却
△9,832
9,832
-
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
当期変動額合計
-
-
10,551
△1,647
8,904
当期末残高
18,942
13,613
192,928
△2,590
222,893
その他の包括利益累計額
非支配株主持分
純資産合計
その他有価証券
評価差額金
為替換算調整勘定
退職給付に係る
調整累計額
その他の包括利益
累計額合計
当期首残高
8,238
4,226
1,066
13,531
3,432
230,952
当期変動額
剰余金の配当
△22,681
親会社株主に帰属する当期純利益
43,043
連結範囲の変動
23
持分法の適用範囲の変動
-
自己株式の取得
△11,502
自己株式の処分
22
自己株式の消却
-
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
△1,202
△2,437
506
△3,133
△543
△3,676
当期変動額合計
△1,202
△2,437
506
△3,133
△543
5,227
当期末残高
7,035
1,788
1,573
10,397
2,889
236,180
当連結会計年度(自2025年4月1日 至2026年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
株主資本合計
当期首残高
18,942
13,613
192,928
△2,590
222,893
当期変動額
剰余金の配当
△23,636
△23,636
親会社株主に帰属する当期純利益
49,707
49,707
連結範囲の変動
-
持分法の適用範囲の変動
274
274
自己株式の取得
△10,500
△10,500
自己株式の処分
34
34
自己株式の消却
△9,632
9,632
-
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
当期変動額合計
-
-
16,712
△833
15,879
当期末残高
18,942
13,613
209,641
△3,424
238,772
その他の包括利益累計額
非支配株主持分
純資産合計
その他有価証券
評価差額金
為替換算調整勘定
退職給付に係る
調整累計額
その他の包括利益
累計額合計
当期首残高
7,035
1,788
1,573
10,397
2,889
236,180
当期変動額
剰余金の配当
△23,636
親会社株主に帰属する当期純利益
49,707
連結範囲の変動
-
持分法の適用範囲の変動
51
51
326
自己株式の取得
△10,500
自己株式の処分
34
自己株式の消却
-
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
4,415
1,257
369
6,042
897
6,939
当期変動額合計
4,415
1,308
369
6,094
897
22,870
当期末残高
11,451
3,097
1,943
16,492
3,786
259,051
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益
59,470
65,897
減価償却費
14,319
15,405
信託受益権受贈益
△3,258
-
条件付対価受入益
△821
-
減損損失
3,876
-
のれん償却額
53
108
受取利息及び受取配当金
△1,942
△1,756
投資有価証券売却損益(△は益)
△1,247
-
支払利息
654
396
固定資産処分損益(△は益)
836
1,158
売上債権の増減額(△は増加)
△217
△7,420
棚卸資産の増減額(△は増加)
△2,195
3,916
仕入債務の増減額(△は減少)
△1,181
2,008
その他
△691
△2,136
小計
67,655
77,578
信託財産の交付による受取額
1,629
407
利息及び配当金の受取額
3,161
3,553
利息の支払額
△635
△388
法人税等の支払額
△12,632
△16,985
営業活動によるキャッシュ・フロー
59,178
64,164
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資有価証券の取得による支出
△216
△283
投資有価証券の売却による収入
1
54
子会社株式の売却による収入
276
-
関係会社株式の取得による支出
-
△1,582
関係会社株式の売却による収入
1,533
0
有形固定資産の取得による支出
△15,411
△18,015
有形固定資産の除却による支出
△762
△878
無形固定資産の取得による支出
△2,195
△1,674
条件付対価の決済による収入
2,633
-
短期貸付金の純増減額(△は増加)
△55
1,816
長期前払費用の取得による支出
△771
△569
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出
△2,921
-
その他
277
△44
投資活動によるキャッシュ・フロー
△17,612
△21,178
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少)
△19,799
△167
コマーシャル・ペーパーの純増減額(△は減少)
8,996
△1,002
長期借入金の返済による支出
△652
△721
社債の発行による収入
10,000
-
配当金の支払額
△22,681
△23,636
非支配株主への配当金の支払額
-
△105
自己株式の取得による支出
△11,502
△10,500
その他
△10
△27
財務活動によるキャッシュ・フロー
△35,650
△36,162
現金及び現金同等物に係る換算差額
△1,215
1,451
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
4,699
8,274
現金及び現金同等物の期首残高
22,738
27,454
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額
17
-
現金及び現金同等物の期末残高
27,454
35,729
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(追加情報)
(連結子会社の事業年度等に関する事項の変更)
従来、連結子会社のうち決算日が12月31日であった日本ポリテック株式会社については、連結財務諸表作成にあたり、同日現在の財務諸表を使用し連結決算日との間に生じた連結会社間の重要な取引の連結上必要な調整を行っていました。当連結会計年度より、当該連結子会社の決算日を連結決算日と同一の3月31日に変更したことから、当連結会計年度の連結財務諸表作成にあたっては、2025年1月1日から2025年3月31日までの損益は連結損益計算書を通して調整する方法を採用し、当連結会計年度における連結対象期間は2025年1月1日から2026年3月31日までの15カ月間となります。
なお、この変更による影響は軽微であります。
(セグメント情報等)
(セグメント情報)
1 報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社は、本社に製品・サービス別の事業部を置き、各事業部は、取り扱う製品・サービスについて国内および海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
従って、当社は事業部を基礎とした製品・サービス別のセグメントから構成されております。
各報告セグメントに属する主要製品
報告セグメント
主要製品・分野
化学品事業
基礎化学品(硫酸、硝酸、アンモニア等)
ファインケミカル(封止材用等特殊エポキシ、難燃剤、殺菌消毒剤等)
機能性材料事業
ディスプレイ材料(液晶表示用材料ポリイミド等)
半導体材料(半導体用反射防止コーティング材等)
無機コロイド(電子材料用研磨剤、各種表面処理剤等)
農業化学品事業
農薬(除草剤、殺虫剤、殺菌剤、殺虫殺菌剤、植物成長調整剤)
動物用医薬品原薬
ヘルスケア事業
高コレステロール血症治療薬原薬
ファインテック(課題解決型受託事業)
卸売事業
化学品の卸売等
その他の事業
肥料(高度化成等)、造園緑化、運送、
プラントエンジニアリング、硫酸の製造、電子材料の製造販売等
2 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額の算定方法
報告セグメントの利益は営業利益であり、その会計処理の方法は連結財務諸表を作成するために採用される会計方針に準拠した方法であります。
セグメント間の内部売上高または振替高は、概ね市場実勢価格に基づいております。
3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
調整額
(注) 2
連結財
務諸表
計上額
化学品
事業
機能性
材料
事業
農業
化学品
事業
ヘルス
ケア
事業
卸売
事業
その他の事業
計
売上高
(1)外部顧客に対する
売上高(注) 1
25,158
73,614
70,711
5,901
90,428
11,450
277,265
△25,900
251,365
(2)セグメント間の
内部売上高又は振替高
12,676
26,483
15,514
92
26,726
17,724
99,218
△99,218
-
計
37,835
100,098
86,226
5,993
117,155
29,175
376,483
△125,118
251,365
セグメント利益
(営業利益)
369
29,322
25,925
1,944
4,089
594
62,246
△5,413
56,833
セグメント資産
33,510
65,882
115,218
8,511
44,729
20,544
288,395
42,367
330,763
その他の項目
減価償却費
2,923
6,515
2,838
404
86
976
13,744
574
14,319
のれんの償却額
-
-
36
-
-
16
53
-
53
有形固定資産及び
無形固定資産の増加額
5,581
3,756
1,683
407
292
1,875
13,597
1,091
14,688
(注)
1.報告セグメントの外部顧客に対する売上高は、代理人取引となる売上高についても総額で算定しております。
代理人取引となる売上高を純額とするための調整は、調整額に含めております。
2.調整額は以下のとおりです。
(1)外部顧客に対する売上高の調整額△25,900百万円には、代理人取引消去△26,240百万円と、各報告セグメントに帰属していない売上高340百万円が含まれております。
(2)セグメント利益の調整額△5,413百万円には、セグメント間取引消去212百万円、各報告セグメントに帰属していない売上高341百万円、各報告セグメントに配分していない全社費用等△5,967百万円が含まれております。全社費用等は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
(3)セグメント資産の調整額42,367百万円には、セグメント間取引消去△29,918百万円、各報告セグメントに配分していない全社資産72,285百万円が含まれております。全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない管理部門に係る資産であります。
(4)減価償却費の調整額574百万円は、各報告セグメントに配分していない全社費用です。
(5)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額1,091百万円は、各報告セグメントに配分していない全社資産であります。全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない管理部門に係る資産であります。
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
調整額
(注) 2
連結財
務諸表
計上額
化学品
事業
機能性
材料
事業
農業
化学品
事業
ヘルス
ケア
事業
卸売
事業
その他の事業
計
売上高
(1)外部顧客に対する
売上高(注) 1
26,198
78,310
82,109
5,133
98,050
15,542
305,344
△25,757
279,586
(2)セグメント間の
内部売上高又は振替高
13,115
35,066
14,134
91
30,849
16,213
109,470
△109,470
-
計
39,313
113,377
96,243
5,224
128,899
31,755
414,814
△135,227
279,586
セグメント利益
(営業利益)
1,107
35,331
26,043
1,352
3,813
2,038
69,687
△6,134
63,552
セグメント資産
33,751
77,237
111,518
8,385
53,398
25,279
309,569
45,508
355,078
その他の項目
減価償却費
2,803
6,216
3,931
472
90
1,293
14,808
597
15,405
のれんの償却額
-
-
24
-
-
84
108
-
108
有形固定資産及び
無形固定資産の増加額
3,012
9,787
1,962
661
44
2,050
17,518
1,048
18,566
(注)
1.報告セグメントの外部顧客に対する売上高は、代理人取引となる売上高についても総額で算定しております。
代理人取引となる売上高を純額とするための調整は、調整額に含めております。
2.調整額は以下のとおりです。
(1)外部顧客に対する売上高の調整額△25,757百万円には、代理人取引消去△25,829百万円と、各報告セグメントに帰属していない売上高72百万円が含まれております。
(2)セグメント利益の調整額△6,134百万円には、セグメント間取引消去△193百万円、各報告セグメントに帰属していない売上高72百万円、各報告セグメントに配分していない全社費用等△6,013百万円が含まれております。全社費用等は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
(3)セグメント資産の調整額45,508百万円には、セグメント間取引消去△39,480百万円、各報告セグメントに配分していない全社資産84,988百万円が含まれております。全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない管理部門に係る資産であります。
(4)減価償却費の調整額597百万円は、各報告セグメントに配分していない全社費用です。
(5)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額1,048百万円は、各報告セグメントに配分していない全社資産であります。全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない管理部門に係る資産であります。
4 報告セグメントの変更等に関する事項
(報告セグメントごとの利益又は損失、資産、その他の項目の金額の算定方法の変更)
当連結会計年度より、報告セグメントごとの業績及び資産等をより適切に反映させるため、一部の全社費用及び全社資産の配賦方法を見直しております。なお、前連結会計年度のセグメント情報については、変更後の配賦方法に基づき作成したものを記載しております。
【関連情報】
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2. 地域ごとの情報
(1) 売上高
(単位:百万円)
日本
中国
韓国
その他のアジア
欧米等
合計
105,907
47,641
24,424
33,503
39,887
251,365
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しております。
(2) 有形固定資産
(単位:百万円)
日本
韓国
インド
その他のアジア
欧米等
合計
56,938
8,245
6,733
-
507
72,424
3.主要な顧客ごとの情報
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%を占める相手先がないため、記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2. 地域ごとの情報
(1) 売上高
(単位:百万円)
日本
中国
韓国
その他のアジア
欧米等
合計
111,839
57,954
27,395
36,420
45,975
279,586
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しております。
(2) 有形固定資産
(単位:百万円)
日本
韓国
インド
その他のアジア
欧米等
合計
63,146
7,043
6,238
15
525
76,968
3.主要な顧客ごとの情報
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%を占める相手先がないため、記載を省略しております。
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
調整額
合計
化学品
事業
機能性
材料
事業
農業
化学品
事業
ヘルス
ケア
事業
卸売
事業
その他の
事業
計
減損損失
2,761
-
-
-
-
1,114
3,876
-
3,876
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
調整額
合計
化学品
事業
機能性
材料
事業
農業
化学品
事業
ヘルス
ケア
事業
卸売
事業
その他の
事業
計
減損損失
35
-
5
-
-
47
88
0
88
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
調整額
合計
化学品
事業
機能性
材料
事業
農業
化学品
事業
ヘルス
ケア
事業
卸売
事業
その他の
事業
計
当期末残高
-
-
24
-
-
925
949
-
949
(注) のれん償却額に関しては、セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
調整額
合計
化学品
事業
機能性
材料
事業
農業
化学品
事業
ヘルス
ケア
事業
卸売
事業
その他の
事業
計
当期末残高
-
-
-
-
-
841
841
-
841
(注) のれん償却額に関しては、セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
該当事項はありません。
(1株当たり情報)
1株当たり純資産額および算定上の基礎ならびに1株当たり当期純利益および算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
1株当たり純資産額
1,711.83円
1,903.42円
1株当たり当期純利益
313.26円
368.26円
(注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2.当社は、2019年7月30日の取締役会にて決議された「株式給付信託(BBT)」において、当該信託が保有する当社株式を連結財務諸表において自己株式として計上しています。これに伴い、1株当たり純資産額の算定上、当該信託が保有する当社株式を期末発行済株式総数から控除する自己株式に含めています。また、1株当たり当期純利益の算定上、当該信託が保有する当社株式を「普通株式の期中平均株式数」の計算において控除する自己株式数に含めています。
1株当たり純資産額の算定上、控除した当該自己株式の数は、前連結会計年度末において139,400株、当連結会計年度末において132,200株です。また、1株当たり当期純利益の算定上、控除した当該自己株式の期中平均株式数は、前連結会計年度において139,592株、当連結会計年度において133,275株です。
3.1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する
当期純利益(百万円)
43,043
49,707
普通株主に帰属しない金額(百万円)
―
―
普通株式に係る親会社株主に帰属する
当期純利益(百万円)
43,043
49,707
期中平均株式数(株)
137,404,538
134,977,946
4.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度
(2025年3月31日)
当連結会計年度
(2026年3月31日)
純資産の部の合計額(百万円)
236,180
259,051
純資産の部の合計額から控除する金額(百万円)
2,889
3,786
(うち非支配株主持分)(百万円)
(2,889)
(3,786)
普通株式に係る期末の純資産額(百万円)
233,291
255,264
1株当たり純資産額の算定に用いられた
期末の普通株式の数
136,282,213
134,108,585
(重要な後発事象)
当社は、2026年5月15日、取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定に基づき、自己株式を買い受けることを決議いたしました。
(1)自己株式の取得を行う理由
経営環境の変化に対応した機動的資本政策の遂行を可能とするため。
(2)取得に係る事項の内容
① 取得対象株式の種類 当社普通株式
② 取得し得る株式の総数 2,100,000 株(上限とする)
(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合 1.56%)
(3)株式の取得価額の総額 10,500,000,000 円(上限とする)
(4)株式の取得期間 2026年5月18日から2027年3月31日まで
(ご参考) 2026年5月15日時点の自己株式の保有状況
発行済株式総数(自己株式を除く) 134,240,748株
自己株式数 559,252株
※上記自己株式数には、株式給付信託(BBT)が保有する当社株式(127,000株)は含まれておりません。
出典: 決算短信PDF(外部リンク)
財務データ推移
| 年度 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 | 総資産 | 純資産 | EPS | 配当 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 2,514億円 | 568億円 | 430億円 | 3,308億円 | 2,362億円 | 313.3 | 174.0 |
| 2024 | 2,267億円 | 482億円 | 380億円 | 3,235億円 | 2,310億円 | 272.8 | 164.0 |
| 2023 | 2,281億円 | 523億円 | 411億円 | 2,988億円 | 2,216億円 | 291.4 | 164.0 |
| 2022 | 2,080億円 | 510億円 | 388億円 | 2,797億円 | 2,081億円 | 271.9 | 122.0 |
| 2021 | 2,091億円 | 425億円 | 335億円 | 2,655億円 | 2,006億円 | 231.7 | 104.0 |
| 2020 | 2,068億円 | 386億円 | 308億円 | 2,495億円 | 1,855億円 | 210.1 | 90.0 |
| 2019 | 2,049億円 | 371億円 | 294億円 | 2,470億円 | 1,821億円 | 197.7 | 82.0 |
| 2018 | 1,934億円 | 350億円 | 271億円 | 2,460億円 | 1,764億円 | 180.3 | 68.0 |
| 2017 | 1,803億円 | 314億円 | 240億円 | 2,317億円 | 1,637億円 | 157.0 | 52.0 |
| 2016 | 1,769億円 | 286億円 | 224億円 | 2,282億円 | 1,569億円 | 143.4 | 44.0 |
| 2015 | 1,712億円 | 253億円 | 182億円 | 2,239億円 | 1,513億円 | 114.0 | 36.0 |
| 2014 | 1,637億円 | — | 167億円 | 2,080億円 | 1,378億円 | 102.1 | 30.0 |
| 2013 | 1,538億円 | — | 139億円 | 1,992億円 | 1,267億円 | 83.7 | 26.0 |
| 2012 | 1,486億円 | — | 110億円 | 1,901億円 | 1,196億円 | 64.5 | 24.0 |
事業の状況(有価証券報告書より)
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事業等のリスク
事業方針・経営環境
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※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2025年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。
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