協和キリン株式会社 4151

医薬品 IFRS 健全性: S (90点)

データ取得日: 2026-06-12 | 過去15年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-05-06 / claude-opus-4-6-v2
協和キリンは医薬品業界に属するIFRS適用企業である。FY2025の売上収益は約4,968億円、当期利益は約670億円を計上した。売上収益はFY2022の約3,984億円から4年連続で増加しているが、FY2025は前年比ほぼ横ばいとなり、成長ペースにやや減速がみられる。

財務面では、自己資本比率が80%台を安定的に維持しており、財務基盤の堅固さが際立つ。総資産は約1兆1,079億円、純資産は約8,933億円と着実に積み上がっている。ROEはFY2023に9.7%まで上昇した後、FY2024に7.0%へ低下し、FY2025は7.5%とやや持ち直した。営業キャッシュフローはFY2023に1,156億円と大幅に増加したが、FY2024は679億円、FY2025は966億円と変動がある。

事業面では、従業員数がFY2022の5,982人からFY2025の5,161人へと約14%減少しており、事業構造の効率化が進んでいることがうかがえる。1株当たり配当はFY2022の51円からFY2025の62円へと段階的に引き上げられている。投資キャッシュフローはFY2025に約892億円のマイナスと大きく、研究開発や事業拡大への投資姿勢が読み取れる。

注目すべき点として、売上収益の成長鈍化と純利益の変動幅がある。FY2023の純利益約812億円に対し、FY2024は約599億円と26%減少した後、FY2025は約670億円に回復している。自己資本比率の高さと安定した配当政策は維持されているが、利益水準の安定性が今後の焦点となる。
English version
Kyowa Kirin is a pharmaceutical industry company applying IFRS. FY2025 revenue reached approximately 496.8 billion with net profit of approximately 67 billion. Revenue has increased for four consecutive years from approximately 398.4 billion in FY2022, though FY2025 showed nearly flat YoY performance, indicating some deceleration in growth pace. Financially, the equity ratio has stably maintained 80% levels, reflecting a solid financial foundation. Total assets of approximately 1.1079 trillion and equity of approximately 893.3 billion have accumulated steadily. ROE rose to 9.7% in FY2023, then declined to 7.0% in FY2024, showing modest recovery to 7.5% in FY2025. Operating cash flow surged to 115.6 billion in FY2023 but fluctuated to 67.9 billion in FY2024 and 96.6 billion in FY2025. Operationally, employee headcount declined approximately 14% from 5,982 in FY2022 to 5,161 in FY2025, indicating ongoing business structure efficiency improvements. Dividend per share has been incrementally increased from 51 in FY2022 to 62 in FY2025. Investment cash flow showed a significant outflow of approximately 89.2 billion in FY2025, reflecting investment commitment toward R&D and business expansion. Notably, revenue growth deceleration and profit volatility warrant attention. Net profit declined 26% from approximately 81.2 billion in FY2023 to approximately 59.9 billion in FY2024, then recovered to approximately 67 billion in FY2025. While the high equity ratio and stable dividend policy remain maintained, profit level stability becomes a focus going forward.

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 当期通期予想(2026-05-07 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2025年度) 増減
売上高 5,200億円 4,968億円 +4.7%
営業利益
純利益 670億円
EPS 143.27円 128.07円 +11.9%
1株配当 (DPS) 70.00円 62.00円 +12.9%
予想PER* 17.6倍 19.7倍 (実績)
予想配当利回り* 2.77% 2.46% (実績)

※ 業績予想は企業発表値です。四半期決算時点の通期見通しのため、期中で修正される可能性があります。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2025年度)

主要指標

ROE 7.7%
PER 19.7倍
PBR 1.48倍
配当利回り 2.46%
配当性向 48.4%

収益性

ROA 6.1%
売上総利益率 74.3%
営業利益率
純利益率 13.5%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 +0.3% +7.6% +9.3%
営業利益
純利益 +12.0% +7.8%
EPS +13.3% +8.7%

安全性

自己資本比率 80.6%
流動比率 272.5%
D/Eレシオ

派生指標 参考

時価総額* 13,221億円
ネットキャッシュ*
Net Debt/EBITDA*
EV/EBITDA*
FCFマージン* 1.5%
DOE* 3.63%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: 医薬品 日経225内同業 9社

指標 自社 日経225 同業平均
(9社)
EDINET 全体平均
(81社)
同業平均との偏差
ROE 7.7% 11.3% 5.3% -3.58pt
PER 19.7倍 27.9倍 -8.17
PBR 1.48倍 2.33倍 -0.85
配当利回り 2.46% 3.03% -0.57pt
配当性向 48.4% 61.2% -12.77pt
ROA 6.1% 6.8% -0.70pt
売上総利益率 74.3% 75.3% -1.04pt
営業利益率 18.0% -78.5%
純利益率 13.5% 14.9% -1.41pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2025年度)

営業CF 966億円
投資CF ▲892億円
財務CF ▲369億円
設備投資 350億円
現金等残高 2,188億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2025 966億円 ▲892億円 ▲369億円 74億円 350億円 2,188億円
2024 679億円 ▲1,424億円 ▲847億円 ▲745億円 295億円 2,447億円
2023 1,156億円 ▲204億円 ▲325億円 952億円 165億円 4,031億円
2022 487億円 ▲172億円 ▲290億円 315億円 177億円 3,392億円
2021 865億円 ▲114億円 ▲284億円 752億円 91億円 3,351億円
2020 395億円 2,526億円 ▲260億円 2,921億円 95億円 2,870億円
2019 537億円 ▲9億円 ▲474億円 527億円 82億円 208億円
2018 562億円 ▲399億円 ▲165億円 163億円 159億円
2017 649億円 ▲453億円 ▲183億円 196億円 147億円
2016 669億円 ▲498億円 ▲139億円 171億円 131億円
2015 665億円 ▲577億円 ▲141億円 88億円 128億円
2014 194億円 168億円 ▲372億円 362億円 170億円
2013 569億円 ▲772億円 ▲126億円 ▲203億円 192億円
2012 591億円 ▲988億円 ▲192億円 ▲396億円 503億円
2011 406億円 185億円 ▲307億円 591億円 1,076億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2025年度)

項目 金額 売上比
売上高 4,968億円 100.0%
売上原価 1,279億円 25.8%
売上総利益 3,689億円 74.2%
販管費 1,654億円 33.3%
営業利益
経常利益 569億円 11.5%
純利益 670億円 13.5%

※ 会計基準: IFRS / 有報提出日: 2026-03-10 15:30。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。

貸借対照表(2025年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 11,079億円 100.0%
現金等 2,188億円 19.7%
その他資産 8,891億円 80.3%
負債・純資産
総負債 2,145億円 19.4%
純資産 8,933億円 80.6%
自己資本 8,933億円 80.6%
うち利益剰余金 4,063億円 36.7%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2025年度)

従業員数 5,161人 1人当たり売上 96百万円
研究開発費
減価償却費 261億円 売上比 5.26%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去15年分)

健全性スコア (2025年度) 90点 ランク S
業種ベンチマーク 全体的に標準的な水準。差別化のための強みの明確化が課題 強み 1項目 / 弱み 1項目
直近の評価コメントを見る (2025年度)

信用評価

自己資本比率 80.6%。財務基盤は非常に堅い

投資評価

PER 19.7倍で適正水準。複数の好材料あり

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-05-07 15:30 2026年12月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) Q1 1,185億円 +13.1% 120億円 +95.1% 23.0 PDF
2026-05-07 15:30 決算短信 補足資料 -2026年12月期 第1四半期- PDF
2026-03-09 18:20 (訂正・数値データ訂正)「2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」の一部訂正について Q4 4,968億円 +0.3% 670億円 +12.0% 128.1 PDF
2026-03-09 18:20 (再訂正)「決算短信補足資料 -2025年12月期 -」の一部訂正について PDF
2026-03-01 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結) Q4 4,968億円 +0.3% 1,031億円 +8.0% 670億円 +12.0% 128.1 PDF
業績概況・今後の見通し(2026-05-07 発表分) 約15,117字

qualitative
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………………
2
(1)当四半期の財政状態の概況 ………………………………………………………………………………………
2
(2)当四半期の経営成績の概況 ………………………………………………………………………………………
3
(3)当四半期のキャッシュ・フローの概況 …………………………………………………………………………
7
(4)研究開発活動 ………………………………………………………………………………………………………
8
(5)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………………………
11
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………………
12
(1)要約四半期連結財政状態計算書 …………………………………………………………………………………
12
(2)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書 ……………………………………………
14
(3)要約四半期連結持分変動計算書 …………………………………………………………………………………
16
(4)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………………
18
(5)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………………
19
(セグメント情報) …………………………………………………………………………………………………
19
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………………………
19
(表示方法の変更) …………………………………………………………………………………………………
19
(キャッシュ・フロー情報) ………………………………………………………………………………………
19
1.経営成績等の概況
(1) 当四半期の財政状態の概況
(単位:億円)
前連結会計年度末
2026年12月期
第1四半期末
増減
資産
11,079
10,672
△407
非流動資産
流動資産
6,145
4,933
6,073
4,599
△72
△335
負債
2,145
1,744
△401
資本
8,933
8,927
△6
親会社所有者帰属持分比率(%)
80.6%
83.7%
3.1%
◎ 資産は、前連結会計年度末に比べ407億円減少し、10,672億円となりました。
・非流動資産は、EMEAのエスタブリッシュト医薬品の合弁事業譲渡に伴う無形資産やのれん等の減少により、前連結会計年度末に比べ72億円減少し、6,073億円となりました。
・流動資産は、現金及び現金同等物等は増加しましたが、営業債権及びその他の債権等の減少により、前連結会計年度末に比べ335億円減少し、4,599億円となりました。
◎ 負債は、営業債務及びその他の債務並びにその他の流動負債等の減少により、前連結会計年度末に比べ401億円減少し、1,744億円となりました。
◎ 資本は、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上がありましたが、配当金の支払いによる減少等により、前連結会計年度末に比べ6億円減少し、8,927億円となりました。
この結果、当第1四半期連結会計期間末の親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末に比べ3.1ポイント増加し、83.7%となりました。
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(2) 当四半期の経営成績の概況
① 業績の概況
当社は、2026年12月期よりコアベースの業績指標の定義を変更しています。
新たなコア営業利益は、売上総利益から、販売費及び一般管理費(無形資産償却費を除く)並びに研究開発費を控除し、さらに当社が判断する非経常的な損益を除外して算出します。従来のコア営業利益と比較すると、無形資産償却費(販売権償却費)、持分法による投資損益及び当社が判断する非経常的な損益を対象外としています。
新たなコア四半期利益は、新たなコア営業利益から当該コア営業利益に係る法人所得税費用を控除して算出します。
新たな1株当たりコア四半期利益は、新たなコア四半期利益を期中平均株式数で除して算出します。当第1四半期連結累計期間及び前第1四半期連結累計期間においては、当社が判断する非経常的な損益として除外した項目はありません。
また、以下に記載する前第1四半期連結累計期間のコア営業利益、コア四半期利益及び1株当たりコア四半期利益についても、当該定義変更を反映しています。
(単位:億円)
2025年12月期
第1四半期
2026年12月期
第1四半期
増減
増減率

売上収益
1,047
1,185
137
13.1%
コア営業利益
112
200
88
78.3%
税引前四半期利益
79
139
61
77.2%
四半期利益
62
120
59
95.1%
基本的1株当たり四半期利益(円)
11.78
22.99
11.20
95.1%
コア四半期利益
88
173
85
96.4%
基本的1株当たりコア四半期利益(円)
16.83
33.04
16.21
96.3%
<期中平均為替レート>
通貨
2025年12月期
第1四半期
2026年12月期
第1四半期
増減
米ドル(USD/円)
154円
155円
1円
英ポンド(GBP/円)
193円
210円
17円
ユーロ(EUR/円)
161円
183円
22円
当第1四半期連結累計期間(2026年1月1日から3月31日までの3か月間)の売上収益は1,185億円(前年同期比13.1%増)、コア営業利益は200億円(同78.3%増)となりました。また、四半期利益は120億円(同95.1%増)となりました。
◎ 売上収益は、北米及びEMEAを中心としたグローバル戦略品の伸長に加え、技術収入の増加により、増収となりました。なお、売上収益に係る為替の増収影響は26億円となりました。
◎ コア営業利益は、海外売上収益や技術収入の増加に伴う売上総利益の増加に加え、研究開発費が減少したことにより、増益となりました。なお、コア営業利益に係る為替の増益影響は9億円となりました。
◎ 四半期利益は、減損損失の計上によりその他の費用が増加しましたが、コア営業利益の増加より、増益となりました。
② 地域統括会社別の売上収益
(単位:億円)
2025年12月期
第1四半期
2026年12月期
第1四半期
増減
増減率

日本
272
262
△9
△3.5%
北米
355
362

1.9%
EMEA
197
231
34
17.4%
その他
223
329
106
47.3%
売上収益合計
1,047
1,185
137
13.1%
(注)1.One Kyowa Kirin 体制(地域(リージョン)軸、機能(ファンクション)軸と製品(フランチャイズ)軸を組み合わせたグローバルマネジメント体制)における地域統括会社(連結)の製商品の売上収益を基礎として区分しています。
2.EMEAは、ヨーロッパ、中東及びアフリカ等です。
3.その他は、技術収入、アジア/オセアニアの売上収益、造血幹細胞遺伝子治療(Orchard Therapeutics社の売上収益)及び受託製造等です。
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<製品別の売上収益>
(単位:億円)
2025年12月期
第1四半期
2026年12月期
第1四半期
増減
増減率

Crysvita
424
457
32
7.6%
Poteligeo
98
121
23
23.2%
Libmeldy/Lenmeldy
21
15
△6
△29.8%
フォゼベル
15
19

25.3%
ダーブロック
30
36

19.9%
ジーラスタ
43
35
△8
△18.1%
ロミプレート
34
37

9.7%
◎ 日本の売上収益は、FGF23関連疾患治療剤クリースビータ、腎性貧血治療剤ダーブロック等が伸長したものの、発熱性好中球減少症発症抑制剤ジーラスタの売上減少、デパケン等の長期収載品について製造販売承認承継を進めていることによる影響に加え、2025年4月に実施された薬価基準引下げの影響等を受け、前年同期を下回りました。
・FGF23関連疾患治療剤クリースビータは、2019年の発売以来、順調に売上収益を伸ばしています。また、2025年11月には、在宅自己注射をより簡便に行えるシリンジ型製剤「クリースビータ皮下注シリンジ」を発売しました。
・高リン血症治療剤フォゼベルは、2024年の発売以来、順調に売上収益を伸ばしています。
・腎性貧血治療剤ダーブロックは、2020年の発売以来、順調に売上収益を伸ばしています。
・発熱性好中球減少症発症抑制剤ジーラスタは、バイオ後続品の影響や薬価基準引下げの影響を受け、売上収益が減少しました。
◎ 北米の売上収益は、グローバル戦略品の伸長により、前年同期を上回りました。
・X染色体連鎖性低リン血症治療剤Crysvita(日本製品名:クリースビータ)は、2018年の発売以来、順調に売上収益を伸ばしています。当第1四半期連結累計期間は、流通在庫の消化が進んだ影響により、当社からの出荷に基づく売上収益は前年同期を下回りましたが、患者さんへの処方に基づく需要は引き続き堅調に推移しています。
・抗悪性腫瘍剤Poteligeo(日本製品名:ポテリジオ)は、2018年の発売以来、売上収益を伸ばしています。
・KOMZIFTI(一般名:ziftomenib)については、再発又は難治性急性骨髄性白血病(AML)のうち、感受性のあるNPM1変異を有し、かつ満足すべき代替治療手段がない成人患者を対象として、2025年11月に米国食品医薬品局(FDA)より承認を取得し、米国での販売を開始しました。KOMZIFTIについては、Kura Oncology社との戦略的提携契約に基づき、米国においては50:50でプロフィットシェアを行います。当社はプロフィットシェア後のネット損益がプラスの場合は売上収益として計上し、マイナスの場合は販売費及び一般管理費として処理しますが、当第1四半期連結累計期間はネット損益がマイナスとなったため、販売費及び一般管理費に計上しています。
◎ EMEAの売上収益は、前年同期を上回りました。
・X染色体連鎖性低リン血症治療剤Crysvita(日本製品名:クリースビータ)は、2018年の発売以来、適応及び上市国を拡大しながら売上収益を伸ばしています。
・抗悪性腫瘍剤Poteligeo(日本製品名:ポテリジオ)は、2020年の発売以来、上市国を拡大しながら売上収益を伸ばしています。
・Kyowa Kirin International plcは、2026年2月にエスタブリッシュト医薬品事業に関する残存資産をGrünenthal 社に譲渡した結果、売上に応じたロイヤルティが減少しました。
◎ その他の売上収益は、前年同期を上回りました。
・異染性白質ジストロフィー(MLD)治療Libmeldy/Lenmeldyは、治療対象患者数が極めて限定的であることから、四半期ごとの処方患者数に変動が生じやすい傾向があります。当第1四半期連結累計期間は、前年同期と比較して処方患者数が減少したことから、売上収益は減少しました。また、2025年12月には、米国推奨統一スクリーニングパネル(RUSP:Recommended Uniform Screening Panel)に異染性白質ジストロフィー(MLD)が追加されました。
・AstraZeneca社からのベンラリズマブに関する売上ロイヤルティの増加に加え、KHK4083/AMG 451(ロカチンリマブ)に関するAmgen社との提携契約を終了したことに伴い、当該契約に係る契約負債残高を全額収益認識したため、技術収入は増加しました。
③ コア営業利益
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◎ コア営業利益は、販売費及び一般管理費は増加したものの、売上総利益の増加に加え、研究開発費の減少により、前年同期を上回りました。
(3) 当四半期のキャッシュ・フローの概況
(単位:億円)
2025年12月期
第1四半期
2026年12月期
第1四半期
増減
増減率

営業活動によるキャッシュ・フロー
74
563
489
660.5%
投資活動によるキャッシュ・フロー
△215
△86
129
△60.0%
財務活動によるキャッシュ・フロー
△165
△179
△14
8.5%
現金及び現金同等物の期首残高
2,447
2,188
△259
△10.6%
現金及び現金同等物の四半期末残高
2,144
2,495
352
16.4%
◎ 当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末の2,188億円に比べ308億円増加し、2,495億円となりました。
当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりです。
◎ 営業活動によるキャッシュ・フローは、563億円の収入(前年同期は74億円の収入)となりました。主な収入要因は、税引前四半期利益139億円に加え、営業債権の減少額592億円、減価償却費及び償却費76億円です。一方、主な支出要因は、契約負債の減少額100億円、法人所得税の支払額又は還付額56億円です。
◎ 投資活動によるキャッシュ・フローは、86億円の支出(前年同期は215億円の支出)となりました。主な支出要因は、有形固定資産の取得による支出123億円です。一方、主な収入要因は、EMEAのエスタブリッシュト医薬品の合弁事業譲渡に伴う子会社株式の売却による収入54億円です。
◎ 財務活動によるキャッシュ・フローは、179億円の支出(前年同期は165億円の支出)となりました。主な支出要因は、配当金の支払額168億円です。
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(4) 研究開発活動
当社グループは、研究開発活動に対し、経営資源を継続的かつ積極的に投下しています。2024年に策定したStory for Vision 2030に基づき、研究においては、骨・ミネラル、血液がん・難治性血液疾患、希少疾患を重点領域と定め、当社の強みを発揮し得る分野への資源集中を図るとともに、先進的抗体技術や造血幹細胞遺伝子治療をはじめとする革新的モダリティ研究の強化を進めることで、Life-changing valueの継続的な創出を目指しています。その実現に向けて、国内外の拠点を横断した研究体制のもとでの自社研究力の強化と、外部パートナーとのオープンイノベーションの推進を通じ、戦略に沿った創薬の持続的な向上に取組んでいます。開発においては、自社主導によるグローバル展開に加え、外部パートナーとの戦略的連携を活用することで、製品価値の最大化を追求するとともに、必要とする患者さんに医薬品を着実に届けることを目指しています。創出したLife-changingな価値を患者さんへ着実に届け、持続的な成長の実現を図っていきます。
当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は272億円です。
<主要開発品の開発状況>
2026年3月31日時点
開発番号,一般名
対象疾患
開発状況
ziftomenib
急性骨髄性白血病(AML)(併用, 初発)
第Ⅰ相試験 実施中
第Ⅲ相試験 実施中
OTL-203
ムコ多糖症I型(Hurler症候群)
ピボタル試験(第Ⅲ相試験相当) 実施中
KK8398, infigratinib
軟骨無形成症
第Ⅲ相試験 実施中
軟骨低形成症
第Ⅲ相試験 準備中
KHK4951, tivozanib
滲出型加齢黄斑変性(nAMD)
第Ⅱ相試験 実施中
糖尿病黄斑浮腫(DME)
第Ⅱ相試験 実施中
OTL-201
ムコ多糖症ⅢA型(Sanfilippo症候群A型)
PoC試験(第Ⅰ/Ⅱ相試験相当) 実施中
KK4277
全身性エリテマトーデス(SLE)
皮膚エリテマトーデス(CLE)
第Ⅰ相試験 実施中
KK2260
進行性又は転移性固形がん
第Ⅰ相試験 実施中
KK2269
進行性又は転移性固形がん
第Ⅰ相試験 実施中
KK2845
急性骨髄性白血病(AML)
第Ⅰ相試験 実施中
KK8123
X染色体連鎖性低リン血症(XLH)
第Ⅰ相試験 実施中
KK3910
本態性高血圧
第Ⅰ相試験 実施中
OTL-200, atidarsagene autotemcel
早期発症型異染性白質ジストロフィー(MLD)
第Ⅲ相試験 準備中
承認申請完了
KK2223
皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)
末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)
第Ⅰ相試験 準備中
・ziftomenib(米国製品名:KOMZIFTI)は、経口メニン阻害薬であり、アンメットニーズの高い特定の遺伝子変異や再構成を有する急性骨髄性白血病(AML)に対する治療薬としてKura Oncology社により開発が進められてきました。2024年11月、当社とKura Oncology社はziftomenibの販売と開発に関するグローバルにおける急性白血病を対象とした戦略的提携に関する契約を締結しました。本契約に基づき、両社は共同でziftomenibの開発と販売を実施し、米国ではKura Oncology社が、米国以外では当社が開発・薬事・販売戦略を主導します。2025年11月に、米国医薬品局(FDA)からNPM1変異を有する再発・難治性の成人AMLを適応症とする正式承認を取得しました。現在適応拡大のため初発AML患者を対象としたziftomenibの併用療法の第Ⅲ相試験(KOMET-017試験、intensive 及び non-intensive chemotherapy)、NPM1変異もしくはKMT2A再構成を有する、また、NPM1及びFLT3変異を有する初発AML患者を対象にした併用療法の第Ⅰ相試験(KOMET-007試験、intensive 及び non-intensive chemotherapy)、再発・難治性のNPM1及びFLT3変異を有するAML患者を対象としたziftomenibの併用療法の第I相試験(KOMET-008試験)といった複数の臨床試験を実施中です。
・OTL-203は、ムコ多糖症I型(Hurler症候群)を対象とする造血幹細胞遺伝子治療法です。根本治療法となり得る治療法としてOrchard Therapeutics社が北米と欧州でピボタル試験(第Ⅲ相試験相当)を実施中です。
・KK8398(一般名:infigratinib)は、経口FGFR3阻害薬で、骨系統疾患を対象としてBridgeBio Pharma社傘下のQED Therapeutics社により開発が進められてきました。2024年2月に当社とQED Therapeutics社は骨系統疾患を対象とした日本における開発・販売権の導入に関するライセンス契約を締結しました。現在日本で軟骨無形成症を対象に第Ⅲ相試験を実施中です。また、日本での軟骨低形成症の第Ⅲ相試験を準備中です。
・KHK4951(一般名:tivozanib)は、当社が創製した血管内皮細胞増殖因子受容体(VEGFR)-1、-2、-3チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)であるtivozanibを点眼投与により後眼部組織に効率的に送達するように設計した新規のナノクリスタル化点眼剤であり、滲出型加齢黄斑変性症(nAMD)及び糖尿病黄斑浮腫(DME)に対して非侵襲的な新しい治療選択肢となり得る薬剤です。現在第Ⅱ相試験を実施中です。
・OTL-201は、ムコ多糖症ⅢA型(Sanfilippo症候群A型)を対象とする造血幹細胞遺伝子治療法です。根本治療法となり得る治療法としてPoC試験(第Ⅰ/Ⅱ相試験相当)を実施中です。
・KK4277は、SBIバイオテック株式会社より導入した抗体をもとに、当社のPOTELLIGENT技術を応用して抗体依存性細胞傷害活性(ADCC活性)を強化し、それを最適化した抗体です。現在全身性エリテマトーデス及び皮膚エリテマトーデスを対象に第Ⅰ相試験を実施中です。
・KK2260は、当社独自のバイスペシフィック抗体技術であるREGULGENTを応用したEGFR-TfR1バイスペシフィック抗体です。がん細胞選択的な鉄枯渇を実現する抗体として設計されており、非臨床試験において、強い薬効を示し、かつ忍容性も示すことを見出しました。現在第Ⅰ相試験を実施中です。
・KK2269は、当社独自のバイスペシフィック抗体技術であるREGULGENTを応用したEpCAM-CD40バイスペシフィック抗体です。各種の腫瘍で高発現しているEpCAMと抗原提示細胞のCD40を架橋することで、腫瘍近傍の抗原提示細胞のみ活性化する抗体として設計されており、非臨床試験において、全身性副作用を抑制しながら抗腫瘍免疫による薬効を発揮できることを見出しました。現在第Ⅰ相試験を実施中です。
・KK2845は、当社初の抗体薬物複合体(ADC)です。標的分子はTIM-3で、現在急性骨髄性白血病(AML)を対象とした第Ⅰ相試験を実施中です。
・KK8123は、ヒト型抗FGF23抗体です。現在XLHを対象とした第Ⅰ相試験を実施中です。
・KK3910は、当社が創製した抗体であり、健康成人及び本態性高血圧を対象とした第Ⅰ相試験を実施中です。
・OTL-200(一般名:atidarsagene autotemcel, 米国製品名:Lenmeldy, 欧州製品名:Libmeldy)は、異染性白質ジストロフィー(MLD)の根本的な遺伝的原因を修正することを目的とした造血幹細胞遺伝子治療法です。2025年10月に早期発症型MLDに対する希少疾病用再生医療等製品指定を日本で取得し、3月に製造販売承認申請を行いました。並行して現在第Ⅲ相臨床試験の準備中です。
・KK2223は、自社創製の開発品で皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)及び末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)を対象とした第Ⅰ相試験を準備中です。
開発パイプライン一覧
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(注)1.KHK4083/AMG 451(ロカチンリマブ)は中等症から重症のアトピー性皮膚炎、結節性痒疹及び中等症から重症の喘息の臨床試験を中止したため、該当する開発情報を本表から削除しました。
2.2026年3月31日からの主な進捗は、次のとおりです。
・2026年4月24日に、ziftomenibのNPM1変異を有する再発・難治性のAMLを対象とした日本での第Ⅱ相試験において、最初の患者への投与を開始したことを発表しました。
主な申請承認情報
開発番号、一般名、製品名
対象疾患
申請状況
2026年に
承認取得した
国・地域
OTL-200(atidarsagene autotemcel,
米国製品名:Lenmeldy
欧州製品名:Libmeldy)
早期発症型異染性白質ジストロフィー(MLD)
日本申請済

(5)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
第1四半期連結会計期間までの連結業績及び以下の状況を踏まえ、通期の連結業績予想を修正しました。
2026年3月3日に決定したロカチンリマブの臨床試験プログラム中止により、関連する販売費及び一般管理費並びに研究開発費が今後発生しなくなることから、コア営業利益に対して押し上げ効果が生じる見込みです。一方で、ロカチンリマブの臨床試験プログラム中止に伴い発生するクロージングコストの計上等でその他の費用が増加します。これらの結果、コア営業利益については前回公表予想を上回る見通しであるものの、当期利益については前回公表予想と同額となる見込みです。
2026年2月9日に公表した通期の連結業績予想との差異は、以下のとおりです。
(通期)
売上収益
コア
営業利益
税引前利益
当期利益
基本的
1株当たり当期利益
コア
当期利益
基本的
1株当たり
コア当期利益
百万円
百万円
百万円
百万円
円 銭
百万円
円 銭
前回業績予想(A)
520,000
100,000
95,000
75,000
143.27
80,000
152.82
今回修正予想(B)
520,000
130,000
95,000
75,000
143.27
103,000
196.76
増減額(B-A)

30,000



23,000
43.94
増減率(%)

30.0%



28.8%
28.8%
前期実績
496,826
109,838
87,221
67,040
128.07
84,424
161.28
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)要約四半期連結財政状態計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2025年12月31日)
当第1四半期連結会計期間
(2026年3月31日)
資産
非流動資産
有形固定資産
141,225
142,707
のれん
183,497
180,294
無形資産
201,415
196,804
持分法で会計処理されている投資
9,244
8,883
その他の金融資産
16,566
16,920
退職給付に係る資産
21,164
21,302
繰延税金資産
32,052
30,848
その他の非流動資産
9,349
9,526
非流動資産合計
614,512
607,284
流動資産
棚卸資産
67,440
65,245
営業債権及びその他の債権
181,205
120,897
その他の金融資産
1,054
1,009
その他の流動資産
24,880
23,204
現金及び現金同等物
218,769
249,521
流動資産合計
493,348
459,877
資産合計
1,107,860
1,067,161
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2025年12月31日)
当第1四半期連結会計期間
(2026年3月31日)
資本
資本金
26,745
26,745
資本剰余金
427,733
427,740
自己株式
(5,585)
(5,516)
利益剰余金
406,321
401,603
その他の資本の構成要素
38,117
42,170
親会社の所有者に帰属する持分合計
893,332
892,741
資本合計
893,332
892,741
負債
非流動負債
持分法適用に伴う負債
2,190
2,577
退職給付に係る負債
280
304
引当金
4,414
4,368
繰延税金負債
387
392
その他の金融負債
22,283
21,724
その他の非流動負債
3,896
410
非流動負債合計
33,450
29,776
流動負債
営業債務及びその他の債務
125,041
107,586
引当金
3,938
3,047
その他の金融負債
8,836
5,637
未払法人所得税
9,668
6,749
その他の流動負債
33,595
21,625
流動負債合計
181,078
144,644
負債合計
214,528
174,419
資本及び負債合計
1,107,860
1,067,161
(2)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書
(要約四半期連結損益計算書)
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間
(自 2025年1月1日
至 2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自 2026年1月1日
至 2026年3月31日)
売上収益
104,725
118,467
売上原価
(24,588)
(30,220)
売上総利益
80,138
88,247
販売費及び一般管理費
(40,355)
(41,071)
研究開発費
(28,558)
(27,162)
無形資産償却費
(1,691)
(2,781)
持分法による投資損益
(914)
1,000
その他の収益
397
385
その他の費用
(1,588)
(8,100)
金融収益
571
5,677
金融費用
(141)
(2,270)
税引前四半期利益
7,860
13,925
法人所得税費用
(1,693)
(1,892)
四半期利益
6,167
12,034
四半期利益の帰属
親会社の所有者
6,167
12,034
1株当たり四半期利益
基本的1株当たり四半期利益(円)
11.78
22.99
希薄化後1株当たり四半期利益(円)
11.78

(注)当第1四半期連結累計期間の希薄化後1株当たり四半期利益は、潜在株式が存在しないため、記載していません。
(要約四半期連結包括利益計算書)
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間
(自 2025年1月1日
至 2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自 2026年1月1日
至 2026年3月31日)
四半期利益
6,167
12,034
その他の包括利益
純損益に振替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
(248)
28
持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分

1
純損益に振替えられることのない項目合計
(248)
30
純損益に振替えられる可能性のある項目
在外営業活動体の換算差額
(10,061)
3,785
持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分
(101)
238
純損益に振替えられる可能性のある項目合計
(10,162)
4,023
その他の包括利益
(10,410)
4,052
四半期包括利益
(4,243)
16,086
四半期包括利益の帰属
親会社の所有者
(4,243)
16,086
(3)要約四半期連結持分変動計算書
前第1四半期連結累計期間(自 2025年1月1日 至 2025年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
資本剰余金
自己株式
利益剰余金
その他の資本の構成要素
新株予約権
在外営業活動体の換算差額
2025年1月1日残高
26,745
427,733
(5,887)
371,050
27
30,661
四半期利益



6,167


その他の包括利益





(10,162)
四半期包括利益合計



6,167

(10,162)
剰余金の配当



(15,177)


自己株式の取得


(2)



自己株式の処分

(4)
32



株式に基づく報酬取引

(7)
39

(27)

所有者との取引額合計

(11)
68
(15,177)
(27)

2025年3月31日残高
26,745
427,722
(5,819)
362,039

20,499
親会社の所有者に帰属する持分
資本合計
その他の資本の構成要素
合計
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
合計
2025年1月1日残高
482
31,171
850,811
850,811
四半期利益


6,167
6,167
その他の包括利益
(248)
(10,410)
(10,410)
(10,410)
四半期包括利益合計
(248)
(10,410)
(4,243)
(4,243)
剰余金の配当


(15,177)
(15,177)
自己株式の取得


(2)
(2)
自己株式の処分


27
27
株式に基づく報酬取引

(27)
4
4
所有者との取引額合計

(27)
(15,147)
(15,147)
2025年3月31日残高
234
20,733
831,421
831,421
当第1四半期連結累計期間(自 2026年1月1日 至 2026年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
資本剰余金
自己株式
利益剰余金
その他の資本の構成要素
新株予約権
在外営業活動体の換算差額
2026年1月1日残高
26,745
427,733
(5,585)
406,321

37,693
四半期利益



12,034


その他の包括利益





4,023
四半期包括利益合計



12,034

4,023
剰余金の配当



(16,752)


自己株式の取得


(3)



自己株式の処分






株式に基づく報酬取引

6
72



所有者との取引額合計

6
69
(16,752)


2026年3月31日残高
26,745
427,740
(5,516)
401,603

41,716
親会社の所有者に帰属する持分
資本合計
その他の資本の構成要素
合計
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
合計
2026年1月1日残高
424
38,117
893,332
893,332
四半期利益


12,034
12,034
その他の包括利益
30
4,052
4,052
4,052
四半期包括利益合計
30
4,052
16,086
16,086
剰余金の配当


(16,752)
(16,752)
自己株式の取得


(3)
(3)
自己株式の処分




株式に基づく報酬取引


78
78
所有者との取引額合計


(16,677)
(16,677)
2026年3月31日残高
453
42,170
892,741
892,741
(4)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間
(自 2025年1月1日
至 2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自 2026年1月1日
至 2026年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前四半期利益
7,860
13,925
減価償却費及び償却費
6,104
7,647
減損損失及び減損損失戻入益(益)

4,949
引当金の増減額(減少)
(615)
(949)
持分法による投資損益(益)
914
(1,000)
為替差損益(益)
(702)
467
棚卸資産の増減額(増加)
(435)
2,280
営業債権の増減額(増加)
17,200
59,209
営業債務の増減額(減少)
(5,259)
4,626
契約負債の増減額(減少)
(2,018)
(9,981)
法人所得税の支払額又は還付額(支払)
560
(5,601)
その他
(16,202)
(19,238)
営業活動によるキャッシュ・フロー
7,407
56,334
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出
(12,229)
(12,281)
有形固定資産の売却による収入
3
63
無形資産の取得による支出
(1,527)
(1,707)
投資有価証券の取得による支出
(180)
(180)
投資有価証券の売却による収入
47
15
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入

5,361
エスクロー口座への振替による支出
(7,700)

その他
40
104
投資活動によるキャッシュ・フロー
(21,547)
(8,625)
財務活動によるキャッシュ・フロー
リース負債の返済による支出
(1,308)
(1,138)
自己株式の取得による支出
(2)
(3)
配当金の支払額
(15,177)
(16,752)
その他
0

財務活動によるキャッシュ・フロー
(16,487)
(17,893)
現金及び現金同等物に係る換算差額
316
936
現金及び現金同等物の増減額(減少)
(30,311)
30,752
現金及び現金同等物の期首残高
244,681
218,769
現金及び現金同等物の四半期末残高
214,370
249,521
(5)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項
(セグメント情報)
当社グループは、「医薬事業」の単一セグメントであるため、報告セグメント別の記載は省略しています。
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(表示方法の変更)
(要約四半期連結損益計算書)
前第1四半期連結累計期間において、「販売費及び一般管理費」に含めていた、販売権の償却費は金額的重要性が増したため、「無形資産償却費」として区分掲記しています。この表示方法の変更を反映させるため、前第1四半期連結累計期間の要約四半期連結財務諸表の組替えを行っています。
この結果、前第1四半期連結累計期間の要約四半期連結損益計算書において、「販売費及び一般管理費」に表示していた(42,045)百万円は、「販売費及び一般管理費」(40,355)百万円、「無形資産償却費」(1,691)百万円として組替えています。
(要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書)
前第1四半期連結累計期間において、区分掲記していた「賞与引当金の増減額(減少)」及び「未払ロイヤルティの増減額(減少)」は、一時的要因に係る科目であることから、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「その他」に含めて表示する方法に変更しています。また、区分掲記していた「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「法人所得税の支払額」及び「法人所得税の還付額」は、より実態に即した明瞭な表示とするため、「法人所得税の支払額又は還付額(支払)」に科目名を変更しています。この表示方法の変更を反映させるため、前第1四半期連結累計期間の要約四半期連結財務諸表の組替えを行っています。
この結果、前第1四半期連結累計期間の要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書において、「賞与引当金の増減額(減少)」に表示していた(3,024)百万円、「未払ロイヤルティの増減額(減少)」に表示していた(6,819)百万円及び「その他」に表示していた(6,359)百万円は、「その他」(16,202)百万円として、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「法人所得税の支払額」に表示していた(581)百万円及び「法人所得税の還付額」に表示していた1,141百万円は、「法人所得税の支払額又は還付額(支払)」560百万円として、それぞれ組替えています。
(キャッシュ・フロー情報)
前第1四半期連結累計期間における「エスクロー口座への振替による支出」(7,700)百万円は、米国バイオ医薬品原薬製造工場の建設資金の一部をエスクロー口座(入出金制限口座)へ預託したものです。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2025 4,968億円 670億円 11,079億円 8,933億円 128.1 62.0
2024 4,956億円 599億円 10,674億円 8,508億円 113.1 58.0
2023 4,422億円 812億円 10,259億円 8,364億円 151.0 56.0
2022 3,984億円 536億円 9,399億円 7,628億円 99.7 51.0
2021 3,522億円 523億円 9,219億円 7,372億円 97.4 46.0
2020 3,184億円 470億円 8,013億円 6,984億円 87.6 44.0
2019 3,058億円 671億円 7,845億円 6,783億円 124.6 42.0
2018 2,715億円 544億円 7,420億円 6,496億円 99.4 35.0
2017 3,534億円 429億円 7,083億円 6,160億円 78.4 27.0
2016 3,480億円 316億円 305億円 6,838億円 5,770億円 55.7 25.0
2015 3,643億円 438億円 298億円 6,934億円 5,778億円 54.4 25.0
2014 3,334億円 362億円 159億円 7,191億円 6,054億円 29.1 25.0
2013 3,406億円 301億円 7,193億円 5,954億円 55.0 25.0
2012 3,332億円 242億円 6,793億円 5,559億円 44.1 20.0
2011 3,437億円 256億円 6,589億円 5,400億円 45.2 20.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2025 / 約1,526字
2【沿革】 当社は、加藤辨三郎を所長とする協和化学研究所設立(1937年)及びその母体である協和会設立(1936年)に端を発します。その後、同研究所の研究開発成果の事業化、政府の要請等により、協和化学興業株式会社設立(1939年)、東亜化学興業株式会社設立(1943年)となり、この両社は合併(1945年4月)して、終戦を機に会社名を協和産業株式会社と改称(1945年10月)しました。1949年7月企業再建整備法に基づき、協和産業(株)を解散し、その第二会社協和醱酵工業(株)(資本金5,000万円)を設立1949年8月当社株式を東京証券取引所に上場1951年4月米国のメルク社から「ストレプトマイシン」の製造技術を導入1956年9月発酵法によるグルタミン酸ソーダ製造法の発明とその企業化を公表1959年9月抗悪性腫瘍剤「マイトマイシン」を発売1981年4月協和メデックス(株)を設立1992年10月米国にKyowa Pharmaceutical, Inc.(現 Kyowa Kirin, Inc.)を設立2002年9月酒類事業をアサヒビール(株)に譲渡2003年2月米国にBioWa, Inc.を設立2004年4月化学品事業を協和油化(株)に分割承継し、協和油化(株)は商号を協和発酵ケミカル(株)に変更2005年4月食品事業を新設分割し、協和発酵フーズ(株)(後のキリン協和フーズ(株))を設立2008年4月株式交換によりキリンファーマ(株)が当社の完全子会社となり、キリンホールディングス(株)が当社の発行済株式総数の50.10%を保有する親会社となるまた、キリンファーマ(株)の子会社である麒麟鯤鵬(中国)生物薬業有限公司(後の協和麒麟(中国)製薬有限公司)、第一・キリン薬品(株)(現 韓国協和キリン(株))、麒麟薬品股份有限公司(現 台灣協和麒麟股份有限公司)他が当社の連結子会社となる2008年10月バイオケミカル事業を新設分割し、協和発酵バイオ(株)を設立キリンファーマ(株)を吸収合併し、商号を協和醱酵工業(株)から協和発酵キリン(株)に変更2011年1月キリン協和フーズ(株)の全株式をキリンホールディングス(株)に譲渡2011年3月協和発酵ケミカル(株)の全株式をケイジェイホールディングス(株)に譲渡2011年4月英国のProStrakan Group plc(現 Kyowa Kirin International plc)の全株式を取得し完全子会社化2012年3月富士フイルム(株)との合弁会社協和キリン富士フイルムバイオロジクス(株)(バイオシミラー医薬品の開発・製造・販売)を設立2014年8月英国のArchimedes Pharma Limitedの全株式を取得し完全子会社化2018年1月協和メデックス(株)の株式の66.6%を日立化成(株)に譲渡(2021年4月に全残余持分を譲渡)2018年4月X染色体連鎖性低リン血症治療剤「Crysvita」を米国で発売2019年4月協和発酵バイオ(株)の株式の95%をキリンホールディングス(株)に譲渡(2023年1月に全残余持分を譲渡)2019年7月商号を協和発酵キリン(株)から協和キリン(株)に変更2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しに伴い東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行2024年1月英国のOrchard Therapeutics plc(現 Orchard Therapeutics Limited)の全株式を取得し完全子会社化2024年9月協和麒麟(中国)製薬有限公司の全株式をHong Kong WinHealth Pharma社に譲渡
配当政策 FY2025 / 約911字
3【配当政策】 当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要課題の一つとして位置付けています。 当社の利益配分に関する方針は、今後の事業展開への備えなど内部留保の充実を図るとともに、毎期の連結業績、配当性向等を総合的に勘案しながら、安定的な配当を行うことを基本としています。また、自己株式の取得についても、株価状況等を勘案した上で機動的に検討し、資本効率の向上を図っていきます。内部留保資金については、持続的成長と企業価値最大化に向けた成長投資(R&D投資、戦略投資、設備投資)への充当を最優先に考えています。 2021-2025年中期経営計画における配当方針については、コアEPSに対する配当性向40%を目処とし、中長期的な利益成長に応じた安定的かつ持続的な配当水準の向上(継続的な増配)を目指す方針を掲げています。 当社は、取締役会の決議によって、毎年6月30日を基準日として、会社法第454条第5項に規定する中間配当をすることができる旨を定款に定めており、中間配当と期末配当の年2回の配当を実施する方針としています。これらの配当の決定は、中間配当については取締役会、期末配当については株主総会で実施しています。 以上の方針に基づき、当事業年度の剰余金の配当については、期末配当金を1株につき32円とし、中間配当金30円と合わせ、年間では1株につき62円とさせていただく予定です。 2026年度以降については、より安定的かつ持続的な配当を実現するため、DOE4%以上かつ累進配当を基本とした配当方針へ変更します。資本コストを意識した経営の一環として、株主の皆様への利益還元の一層の充実と資本効率の向上を図ります。 なお、基準日が当事業年度(第103期)に属する剰余金の配当は、以下のとおりです。決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2025年7月31日15,70530.00取締役会決議2026年3月19日(予定)16,75232.00定時株主総会決議(注)(注)2025年12月31日を基準日とする期末配当であり、2026年3月19日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として提案しています。
監査の状況 FY2025 / 約3,651字
(3) 【監査の状況】① 監査役監査の状況a.組織・人員 当社の監査役は、2026年3月10日現在5名(うち社外監査役3名:男性3名、女性2名)の構成となっています。 なお、常勤監査役小松浩氏、常勤社外監査役小林肇氏及び社外監査役田村真由美氏は、事業会社における経理・財務部門の担当経験があり、各氏とも財務及び会計に関する相当程度の知見を有しています。 監査役の監査機能の強化を図るために、業務執行から独立した監査役の業務を補助する専任の使用人を設置しています。 b.監査役会の活動状況 当事業年度において監査役会を14回開催しており、個々の監査役の出席状況については、次のとおりです。 氏名役職名出席率(開催回数/出席回数)小松 浩常勤監査役100%(14回/14回)小林 肇常勤社外監査役100%(14回/14回)谷津 朋美社外監査役100%(4回/4回)田村 真由美社外監査役100%(14回/14回)石倉 徹監査役100%(14回/14回)和智 洋子社外監査役100%(10回/10回)(注)1.谷津明美氏についての監査役会出席状況は、当事業年度に開催された監査役会のうち、2025年3月19日の退任前に開催されたもののみを対象としています。なお、同氏の役職名は退任時の役職を記載しています。2.和智洋子氏についての監査役会出席状況は、当事業年度に開催された監査役会のうち、2025年3月19日の就任後に開催されたもののみを対象としています。 監査役会の主な検討事項、報告事項は、次のとおりです。 具体的な内容決議・協議事項監査の方針、監査計画、職務分担会計監査人の監査の方法及び結果の相当性会計監査人の評価及び再任・不再任会計監査人の監査報酬に関する同意監査役会監査報告株主総会に提出される議案・書類の調査監査役選任議案同意、監査役報酬  等報告・共有事項内部統制システムの整備・運用状況各監査役の職務執行状況、監査報告取締役会付議事項、グローバル経営戦略会議、経営戦略会議その他の重要会議の内容重要りん議書の内容ヒアリングや往査における所感  等 c.監査役の活動状況 当社の監査役は、監査役会が定めた監査役監査の基準に準拠し、監査の方針、監査計画及び職務の分担等に従い、次の活動により取締役の職務執行を監査するとともに、監査機能の充実に努めています。 対面での会議や現地訪問、Web会議システム等の様々な手段により情報収集、分析、検討を行い、監査計画に沿った適正な監査を確保しました。 主な活動内容取締役会への出席及び意見陳述重要会議への出席及び会議資料、議事録等の閲覧グローバル経営戦略会議、経営戦略会議、グループリスクマネジメント委員会、グループコンプライアンス委員会、グループ情報公開委員会、グローバル品質保証委員会及びグループ財務管理委員会等(常勤監査役)重要な決裁書類等の閲覧代表取締役等との定例会合(年4回)職務の執行状況の報告聴取CxO、本部長、本社部長等へのヒアリング(常勤監査役、一部非常勤監査役)主要な事業所(支店、工場、研究所)、国内外グループ会社への往査(常勤監査役、一部非常勤監査役)内部監査部門との連携内部監査計画や結果の報告(グループ会社監査役としての報告を含む)、定期的な情報共有・意見交換の実施(常勤監査役毎月、非常勤監査役年4回)会計監査人との連携監査計画、監査及び期中レビュー結果、内部統制監査(J-SOX)結果等についての説明・報告、監査上の主要な検討事項(KAM)に関する進捗報告、情報共有・意見交換の実施会計監査に関わるトピックスや監査状況等に関する情報共有と意見交換の実施 ② 内部監査の状況 a.内部監査の組織、人員及び手続き 当社は、内部統制上の第3ラインとして内部監査部門(経営監査部及び地域統括会社に設置した内部監査機能)を設置し、23名(2025年12月末時点)を配置しています。内部監査部門は、当社グループにおけるガバナンス・リスクマネジメント及びコントロールの各プロセスに関する経営諸活動の遂行状況を、合法性と合理性の観点から公正かつ独立的な立場で評価し、助言・勧告を行っています。監査結果は、随時、代表取締役会長及び代表取締役社長へ報告するとともに、定期的に取締役会及び監査役へ報告しています。監査業務品質の維持・向上として、内部監査部門内での品質評価・改善への取組みに加え、外部評価を受審するなどの改善活動を継続的に行っています。また、当社では、内部監査部門にて、金融商品取引法にもとづく、財務報告の信頼性を確保するための内部統制の整備・運用状況の評価も行っています。  b.内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係 内部監査部門と監査役とは、監査計画や監査結果を相互に共有し、随時意見交換を行うなどの連携を図っています。また、会計監査人とは、財務報告の信頼性を確保するための内部統制の整備・運用状況に関し適宜意見交換を行い、必要な改善を行うとともに、重要な監査結果などについては、定期的に情報交換をしています。 内部監査部門は、これらの活動をとおして、当社グループにおける内部統制システムの有効性や効率性向上に寄与しています。 ③ 会計監査の状況 a.監査法人の名称有限責任 あずさ監査法人  b.継続監査期間8年間  c.業務を執行した公認会計士神塚  勲(継続監査年数3年)岩崎 宏明(継続監査年数2年)中川 大輔(継続監査年数2年)  d.監査業務にかかる補助者の構成監査業務にかかる補助者は、公認会計士21名、会計士試験合格者7名、その他49名です。  e.監査法人の選定方針、理由監査役会は、「会計監査人の選解任等の決定に関する方針」、「会計監査人の選任に関する議案の決議に際しての確認事項」及び「会計監査人の解任又は不再任の必要がない旨の決議に際しての確認事項」を定めています。監査役及び監査役会は、これらの方針及び確認事項に基づき、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目に該当しないこと、会計監査人の独立性・専門性、監査の体制、品質管理体制及び監査活動の適切性・妥当性等に関して総合的に検討した結果、適任と判断しました。  f.監査役及び監査役会による監査法人の評価監査役及び監査役会は、会計監査人との定期的な会合その他の連携を通じ、継続的に会計監査人の評価を行っています。また、監査役会では、会計監査人から期末の会計監査報告を受けた後に、「会計監査人の解任又は不再任の必要がない旨の決議に際しての確認事項」に基づき検討を行い、十分な評価結果を得られたため、再任を決議しました。④ 監査報酬の内容等 a.監査公認会計士等に対する報酬区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社1262812415連結子会社----計1262812415 ・監査公認会計士等の提出会社に対する非監査業務の内容 前連結会計年度及び当連結会計年度の非監査業務の内容は非財務情報の開示に係るアドバイザリー業務です。  b.監査公認会計士等と同一のネットワークに属するKPMGメンバーファームに対する報酬(a.を除く)区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-11-17連結子会社347930631計3472130648 ・監査公認会計士等と同一のネットワークに属するKPMGメンバーファームの当社に対する非監査業務の内容前連結会計年度及び当連結会計年度の非監査業務の内容は主に税務アドバイザリー業務等です。 ・監査公認会計士等と同一のネットワークに属するKPMGメンバーファームの連結子会社に対する非監査業務の内容前連結会計年度及び当連結会計年度の非監査業務の内容は主に海外子会社の税務アドバイザリー業務等です。  c.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容該当事項はありません。  d.監査報酬の決定方針監査報酬の額は、監査日数、当社の規模及び事業の特性等の要素を勘案し、監査役会の同意を得て適切に決定しています。  e.監査役会が監査報酬に同意した理由監査役会は、取締役、社内関係部署及び会計監査人から必要な資料を入手しかつ報告を受け、会計監査人の監査計画の内容、会計監査の職務遂行状況及び報酬見積りの算出根拠などが適切であるかどうかについて必要な検証を行った上で、会計監査人が所要の監査体制・監査時間を確保し、適正な監査を実施するために妥当な水準であると認められることから、会計監査人の報酬等の額について同意しました。
設備の概要 FY2025 / 約123字
1【設備投資等の概要】 当社グループは、生産設備の拡充・合理化及び研究開発力の強化などを目的とする設備投資を継続的に実施しています。 当連結会計年度中において実施しました当社グループの設備投資の総額(使用権資産は含まず)は34,985百万円です。
従業員の状況 FY2025 / 約1,870字
5【従業員の状況】(1) 連結会社の状況 (2025年12月31日現在)セグメントの名称従業員数(人)医薬5,161合計5,161(注)1.当社グループは、「医薬事業」の単一セグメントです。2.従業員数は、就業人員数(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、執行役員及び臨時従業員(再雇用社員、契約社員、パートタイマー等の社員)は除いています。3.臨時従業員数については、その総数が従業員数の100分の10未満であるため記載を省略しています。 (2) 提出会社の状況 (2025年12月31日現在)従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)3,50342.415.59,866,204 セグメントの名称従業員数(人)医薬3,503合計3,503(注)1.従業員数は、就業人員数(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、執行役員及び臨時従業員(再雇用社員、契約社員、パートタイマー等の社員)は除いています。2.臨時従業員数については、その総数が従業員数の100分の10未満であるため記載を省略しています。3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。 (3) 労働組合の状況 当社グループには、協和キリン労働組合が組織されており、2025年12月31日現在の組合員数は2,438人です。 労使は相互信頼を元に協力的な関係を維持しています。 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異 女性活躍推進は、少子高齢化に基づく生産年齢人口の減少が進む中で喫緊の課題とされ、政府の成長戦略の一つと位置付けられています。当社グループでは、社会からの期待に応えるとともに、多様性による企業競争力の観点から、女性社員のエンパワーメント、男性の家事・育児等への参画を推進しています。当社のこれまでの取組みが評価され、2016年に「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)に基づく、厚生労働大臣認定の評価(えるぼし「3段階目」)を取得し、2025年12月31日現在も維持しています。また、女性管理職比率や男性育児休業取得率も向上しています。 <「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」に関連する当事業年度実績> 提出会社の状況は、以下のとおりです。(女性管理職比率)(2025年12月31日現在)女性管理職比率17.1%(注)当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含み算出しています。 (男女別の育児休業取得率)(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)男性 育児休業取得率女性 育児休業取得率129.4%117.4%(注)1.当社から社外への出向者及び社外から当社への出向者を除いて算出しています。2.育児休業には出生時育児休暇も含みます。3.当事業年度に出産した従業員数及び配偶者が出産した従業員数に対して、当事業年度に育児休業を取得した従業員数の割合を算出しています。なお、過年度に出産した従業員又は配偶者が出産した従業員が、当事業年度に育児休業を取得することがあるため、取得率が100%を超えることがあります。 (男女の賃金差異)(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 男性の賃金に対する女性の賃金の割合正社員79.0%パート・有期社員68.4%全従業員78.3%(注)1.当社では正社員及びパート・有期社員のいずれにおいても、男女では賃金規程等の制度上、昇進・昇給等の運用上及び採用基準上の差を設けていません。2.正社員は、当社から社外への出向者、社外から当社への出向者及び執行役員を除いて算出しています。当社は、職群及び等級により異なる賃金水準を設定しています。等級及び職群毎の人数分布が男女で異なるため、男女の賃金差異が生じています。3.パート・有期社員は、臨時従業員(再雇用社員、契約社員、パートタイマー等)を対象に算出しています。再雇用社員、契約社員、パートタイマー等の雇用形態の区別による賃金の差異があります。相対的に給与水準が低い雇用形態(契約社員やパートタイム)において女性の比率が高いため、男女の賃金差異が生じています。なお、パートタイマーについては若干名のため、フルタイム換算をせず実際に支給した賃金に基づき算出しています。4.賃金には、賞与及び基準外賃金を含んで算出しています。
研究開発活動 FY2025 / 約5,165字
6【研究開発活動】当社グループは、研究開発活動へ経営資源を継続的かつ積極的に投入しています。自社における研究開発が注力する疾患サイエンス領域を骨・ミネラル、血液がん・難治性血液疾患、希少疾患に設定し、創薬技術については、先進的抗体技術や造血幹細胞遺伝子治療などの革新的なモダリティを強化することで、Life-changingな価値を持つ新薬を継続的に創出することを目指します。また、価値創造のプロセスの一環として、オープンイノベーション活動やパートナーとの連携推進、ベンチャーキャピタルファンドへの出資、コーポレートベンチャーキャピタルも活用します。研究開発においては、Life-changingな価値の創出に重点を置き、自社でグローバルに展開して価値最大化を目指すだけでなく、社外のパートナーとの戦略的な連携で価値最大化を目指すビジネスモデルも活用します。当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は1,012億円です。 (注)ロカチンリマブに関する臨床試験の中止について当社は、2026年1月30日、アトピー性皮膚炎等を対象として開発中のKHK4083(一般名:ロカチンリマブ、以下「ロカチンリマブ」という。)に関するAMGEN INC.(以下「Amgen社」という。)との既存の共同開発・販売契約について、Amgen社の戦略的ポートフォリオの見直しに伴い、当該契約を終了し、当社はロカチンリマブの開発・商業化に関する権利を再取得しました。その後、2026年3月3日に、最新の安全性情報及び総合的なリスク・ベネフィット評価を踏まえ、ロカチンリマブに関する現在実施中の全ての臨床試験を中止することを決定しました。なお、「<主要開発品の開発状況>」及び「開発パイプライン一覧」は、2025年12月31日時点の記載であることにご留意ください。 <主要開発品の開発状況> 2025年12月31日時点開発番号,一般名対象疾患開発状況KHK4083/AMG 451,ロカチンリマブ 中等症から重症のアトピー性皮膚炎第Ⅲ相試験 実施中結節性痒疹第Ⅲ相試験 実施中中等症から重症の喘息第Ⅱ相試験 実施中ziftomenibNPM1変異を有する再発・難治性の成人急性骨髄性白血病(AML)(単剤)承認取得第Ⅱ相試験 詳細データ発表急性リンパ性白血病(ALL)(単剤)第Ⅰ相試験 実施中急性骨髄性白血病(AML)(併用)第Ⅰ相試験 実施中第Ⅲ相試験 実施中OTL-203ムコ多糖症I型(Hurler症候群)ピボタル試験(第Ⅲ相試験相当) 実施中KK8398, infigratinib軟骨無形成症第Ⅲ相試験 実施中軟骨低形成症第Ⅲ相試験 準備中KHK4951, tivozanib滲出型加齢黄斑変性(nAMD)第Ⅱ相試験 実施中糖尿病黄斑浮腫(DME)第Ⅱ相試験 実施中OTL-201ムコ多糖症ⅢA型(Sanfilippo症候群A型)PoC試験(第Ⅰ/Ⅱ相試験相当) 実施中KK4277全身性エリテマトーデス(SLE)皮膚エリテマトーデス(CLE)第Ⅰ相試験 実施中KK2260進行性又は転移性固形がん第Ⅰ相試験 実施中KK2269進行性又は転移性固形がん第Ⅰ相試験 実施中KK2845急性骨髄性白血病(AML)第Ⅰ相試験 実施中KK8123X染色体連鎖性低リン血症(XLH)第Ⅰ相試験 実施中KK3910本態性高血圧第Ⅰ相試験 実施中OTL-200, atidarsagene autotemcel早期発症型異染性白質ジストロフィー(MLD)臨床試験準備中 ・KHK4083/AMG 451(一般名:ロカチンリマブ)は、病原性T細胞(炎症性疾患において疾患の原因となるT細胞)に発現するOX40(受容体型分子)へ選択的に作用する、T細胞リバランスを実現し得るモノクローナル抗体です。アトピー性皮膚炎などの慢性炎症性疾患の根本的な原因の一つとして、OX40シグナル伝達を介したT細胞の活性化により、病原性T細胞の増加とエフェクター機能が誘導されることが挙げられます。選択的にOX40へ作用するロカチンリマブは、病原性T細胞の機能を抑制すること、さらにその数を減少させることにより、T細胞リバランスを促進します。特にメモリーT細胞に直接作用することにより、疾患の慢性化と再燃の抑制を期待する新規作用機序を有するプロダクトです。これにより、従来のサイトカインブロッカーやJAK阻害薬にはない、少ない投与頻度での症状コントロールを実現できる可能性があります。初期の抗体は当社の米国研究チームとラホヤ免疫研究所の共同研究により見出されました。2021年6月1日、当社とAmgen社はロカチンリマブの共同開発・販売に関する契約を締結しました。本契約に基づき、Amgen社は本剤の開発、製造、及び当社が単独で販売活動を担当する日本を除くグローバルでの販売活動を主導します。両社は米国において本剤のコ・プロモーションを行い、当社は米国以外(日本を除く欧州及びアジア)においてコ・プロモーションを行う権利を有しています。現在成人及び青年期(12歳以上)の中等症から重症のアトピー性皮膚炎を対象に8つの試験からなる第Ⅲ相試験(ROCKETプログラム)が進行中です。これまでに3,300名以上の患者さんが試験に参加し、全ての試験で被験者登録を終了しました。2025年6月までにROCKETプログラムのうち、ROCKET-Horizon、ROCKET-Ignite、ROCKET-Shuttle、ROCKET-Voyagerの結果が得られ、全てにおいて主要評価項目と全ての主要な副次評価項目を達成しました。また、ROCKET-Ascendの中間結果のトップラインデータを発表しました。ROCKETプログラムに加え、中等症から重症の喘息を対象とする第Ⅱ相試験及び結節性痒疹を対象とする第Ⅲ相試験も実施中です。 ・ziftomenib(米国製品名:KOMZIFTI)は、経口メニン阻害薬であり、アンメットニーズの高い特定の遺伝子変異や再構成を有する急性骨髄性白血病(AML)に対する治療薬としてKura Oncology社により開発が進められてきました。2024年11月、当社とKura Oncology社はziftomenibの販売と開発に関するグローバルにおける急性白血病を対象とした戦略的提携に関する契約を締結しました。本契約に基づき、両社は共同でziftomenibの開発と販売を実施し、米国ではKura Oncology社が、米国以外では当社が開発・薬事・販売戦略を主導します。現在AMLを対象に複数の臨床試験を実施中です。2025年3月にKura Oncology社が米国食品医薬品局(FDA)にNPM1変異を有する再発・難治性の成人AMLに対する治療薬としてziftomenibの新薬承認申請を提出し、5月に受理され、11月に正式承認を取得しました。初発AMLに関しては、9月に、NPM1変異又はKMT2A再構成を有する初発AML患者を対象としたziftomenibの併用療法の第Ⅲ相試験(KOMET-017試験)を開始しました。さらに10月には、NPM1及びFLT3変異を有する初発AML患者を対象としたziftomenibの併用療法の第Ⅰ相試験(KOMET-007試験の1コホート)を開始しました。2025年12月に米国血液学会(ASH)年次総会にて、初発及び再発・難治性のAMLにおけるziftomenibとベネトクラクス及びアザシチジンの併用レジメンの中間データを報告しました。 ・OTL-203は、ムコ多糖症I型(Hurler症候群)を対象とする造血幹細胞遺伝子治療法です。根本治療法となり得る治療法としてOrchard Therapeutics社が北米と欧州でピボタル試験(第Ⅲ相試験相当)を実施中です。 ・KK8398(一般名:infigratinib)は、経口FGFR3阻害薬で、骨系統疾患を対象としてBridgeBio Pharma社傘下のQED Therapeutics社により開発が進められてきました。2024年2月に当社とQED Therapeutics社は骨系統疾患を対象とした日本における開発・販売権の導入に関するライセンス契約を締結しました。2025年11月に、日本で軟骨無形成症を対象に第Ⅲ相試験を開始しました。また、日本での軟骨低形成症の第Ⅲ相試験を準備中です。 ・KHK4951(一般名:tivozanib)は、当社が創製した血管内皮細胞増殖因子受容体(VEGFR)-1、-2、-3チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)であるtivozanibを点眼投与により後眼部組織に効率的に送達するように設計した新規のナノクリスタル化点眼剤であり、滲出型加齢黄斑変性症(nAMD)及び糖尿病黄斑浮腫(DME)に対して非侵襲的な新しい治療選択肢となり得る薬剤です。現在第Ⅱ相試験を実施中です。 ・OTL-201は、ムコ多糖症ⅢA型(Sanfilippo症候群A型)を対象とする造血幹細胞遺伝子治療法です。根本治療法となり得る治療法としてPoC試験(第Ⅰ/Ⅱ相試験相当)を実施中です。 ・KK4277は、SBIバイオテック株式会社より導入した抗体をもとに、当社のPOTELLIGENT技術を応用して抗体依存性細胞傷害活性(ADCC活性)を強化し、それを最適化した抗体です。現在全身性エリテマトーデス及び皮膚エリテマトーデスを対象に第Ⅰ相試験を実施中です。 ・KK2260は、当社独自のバイスペシフィック抗体技術であるREGULGENTを応用したEGFR-TfR1バイスペシフィック抗体です。がん細胞選択的な鉄枯渇を実現する抗体として設計されており、非臨床試験において、強い薬効を示し、かつ忍容性も示すことを見出しました。現在第Ⅰ相試験を実施中です。 ・KK2269は、当社独自のバイスペシフィック抗体技術であるREGULGENTを応用したEpCAM-CD40バイスペシフィック抗体です。各種の腫瘍で高発現しているEpCAMと抗原提示細胞のCD40を架橋することで、腫瘍近傍の抗原提示細胞のみ活性化する抗体として設計されており、非臨床試験において、全身性副作用を抑制しながら抗腫瘍免疫による薬効を発揮できることを見出しました。現在第Ⅰ相試験を実施中です。 ・KK2845は、当社初の抗体薬物複合体(ADC)です。標的分子はTIM-3で、現在急性骨髄性白血病(AML)を対象とした第Ⅰ相試験を実施中です。 ・KK8123は、ヒト型抗FGF23抗体です。現在XLHを対象とした第Ⅰ相試験を実施中です。 ・KK3910は、当社が創製した抗体であり、健康成人及び本態性高血圧を対象とした第Ⅰ相試験を実施中です。 ・OTL-200(一般名:atidarsagene autotemcel, 米国製品名:Lenmeldy, 欧州製品名:Libmeldy)は異染性白質ジストロフィー(MLD)の根本的な遺伝的原因を修正することを目的とした造血幹細胞遺伝子治療法です。2025年10月に早期発症型MLDに対する希少疾病用再生医療等製品指定を日本で取得しました。現在日本における臨床試験準備中です。 <主な提携・ライセンス情報>・2025年10月に自己免疫疾患に対する新規治療法の開発を目的とする新規化合物をドイツBoehringer Ingelheim社へ導出するライセンス契約を締結しました。 開発パイプライン一覧※ziftomenib(米国製品名:KOMZIFTI)の開発状況詳細については、Kura Oncology社のホームページ(https://kuraoncology.com/)をご参照ください。 (注)2025年12月31日からの主な進捗は、次のとおりです。・2026年1月30日に、KHK4083/AMG 451(ロカチンリマブ)に関するAmgen社との現行の提携契約を終了し、当社がロカチンリマブの開発・商業化に関する権利を再取得することを発表しましたが、2026年3月3日に、最新の安全性情報及び総合的なリスク・ベネフィット評価を踏まえ、ロカチンリマブに関する現在実施中の全ての臨床試験を中止することを決定しました。 主な申請承認情報開発番号、一般名、製品名対象疾患申請状況2025年に承認取得した国・地域ziftomenib(米国製品名:KOMZIFTI)NPM1変異を有する再発・難治性の成人急性骨髄性白血病(AML)―米国
株式の保有状況 FY2025 / 約1,085字
(5) 【株式の保有状況】① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式について、純投資目的株式には専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とするものを区分し、純投資目的以外の目的である投資株式には中長期的な企業価値の向上に寄与すると政策的に判断した株式を区分しています。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は「協和キリン株式会社 コーポレートガバナンス・ポリシー」において、政策保有株式について以下のように定めています。・当社グループは、政策保有株式を原則保有しない。ただし、当社グループにとって中長期的な企業価値の向上に資すると認められる銘柄のみ保有することができる。・当社は、個別の政策保有株式の保有の合理性について毎年取締役会にて検証を行い、保有意義の薄れてきた銘柄については、取引先等との対話・交渉を実施しながら、政策保有株式の縮減を進める。・当社は、政策保有株式の議決権行使に当たっては、当該企業の企業価値の向上に資するものであるか、また、当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するものであるかを勘案し、議案ごとに賛否を判断の上、適切に議決権を行使する。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式91,477非上場株式以外の株式147 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式2430主にコーポレートベンチャーキャピタル活動の一環として取得しました。非上場株式以外の株式--- c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)(株)ほくやく・竹山ホールディングス52,00052,000医薬品販売等における円滑な取引関係の維持のため保有しています。なお、定量的な保有効果の記載は困難ですが、取締役会において保有の合理性を検証しています。有4746 みなし保有株式該当事項はありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。
関係会社の状況 FY2025 / 約1,950字
4【関係会社の状況】(1) 連結子会社名称住所資本金又は出 資 金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等資金援助営業上の取引設備の賃貸借及びその他(注1)協和キリンフロンティア(株)東京都千代田区百万円100医療用医薬品の製造・販売100.0有-当社が同社より製造及びサービスを受託-協和キリンプラス(株)東京都千代田区百万円100請負業、卸小売業及び保険代理業100.0有-当社が同社にサービスを委託-(注1)Kyowa KirinUSA Holdings, Inc. 米国ニュージャージー州千米ドル76,300傘下子会社の統括・管理100.0有---(注1、6)Kyowa Kirin, Inc. 米国ニュージャージー州千米ドル0医療用医薬品の研究開発・販売(注2)100.0(100.0)無資金の貸付当社が同社に製品を販売-Kyowa Kirin Canada, Inc.カナダブリティッシュコロンビア州カナダドル100医療用医薬品の販売(注2)100.0(100.0)無---BioWa, Inc.米国ニュージャージー州千米ドル10,000抗体技術の導出(注2)100.0(100.0)有-当社が同社に技術等を供与-Kyowa Kirin North America North Carolina, LLC米国ノースカロライナ州千米ドル1固定資産の所有・管理(注2)100.0(100.0)無---Kyowa Kirin Reinsurance, Inc.米国ハワイ州百万円0当社グループの再保険引受100.0有---Kyowa Kirin International plc英国ガラシールズ千ポンド13,849傘下子会社の統括・管理100.0有---Kyowa Kirin Australia Pty. Ltd.オーストラリア千オーストラリアドル5,000医療用医薬品の販売100.0有---韓国協和キリン(株)韓国ソウル市百万韓国ウォン2,200医療用医薬品の販売100.0有資金の貸付当社が同社に製品を販売-台灣協和麒麟股份有限公司台湾台北市千台湾ドル262,450医療用医薬品の販売(注2)100.0(100.0)有-当社が同社に製品を販売-(注1、3)Orchard Therapeutics Limited英国ロンドン千米ドル29,569傘下子会社の統括・管理医療用医薬品の研究開発・販売(注2)100.0(100.0)無---(注1)Orchard Therapeutics (Europe)Limited英国ロンドン千ポンド0傘下子会社の統括・管理医療用医薬品の研究開発・販売(注2)100.0(100.0)有資金の貸付債務の保証--その他30社 (2) 持分法適用会社名称住所資本金又は出 資 金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等資金援助営業上の取引設備の賃貸借及びその他(注4)協和キリン富士フイルムバイオロジクス(株) 東京都千代田区百万円100バイオシミラー医薬品の開発・製造・販売50.0有社債の引受当社が同社に技術を供与並びに同社より製造及びサービスを受託-KKI Grunenthal UK HoldCo Ltd英国メイデンヘッド千ポンド0医療用医薬品の製造・販売49.0有---キリンバイオマテリアル(株)東京都中野区百万円15医薬品原薬の研究開発・製造40.0有債務の保証--Cowellnex(株)東京都中野区百万円100健康に関する研究・事業開発50.0有債務の保証--その他10社 (3) 親会社名称住所資本金又は出 資 金主要な事業の内容議決権の被 所 有割  合(%)関係内容役員の兼任等資金援助営業上の取引設備の賃貸借及びその他(注5)キリンホールディングス(株) 東京都中野区百万円102,046持株会社として、事業会社の事業活動の支配・管理55.2有資金の貸付--(注)1.特定子会社に該当しています。2.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合を内数で記載したものです。3.2025年7月11日に解散及び清算を決定し、2026年1月20日に清算結了しました。4.債務超過会社であり、債務超過の額は2025年12月末時点で24,058百万円(日本基準)となっています。5.有価証券報告書を提出しています。6.売上収益(連結会社相互間の内部売上収益を除く。)の連結売上収益に占める割合が10%を超えています。主要な損益情報等 (1)売上収益 202,185百万円(2)税引前利益 1,682百万円(3)当期利益 2,993百万円(4)資本合計 67,580百万円(5)資産合計 184,128百万円
サステナビリティ FY2025 / 約28,572字
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2025年12月31日現在)において当社グループが判断したものです。 (1)協和キリンの考えるサステナビリティ当社グループにとってのサステナビリティとは、社会のステークホルダーとともに、“病気と向き合う人々に笑顔をもたらすLife-changingな価値”を共創していくことを意味しています。当社グループは、ビジョンの実現を通して、当社グループのサステナビリティと社会のサステナビリティを両立していきます。当社グループのサステナビリティを推進することは、我々の掲げるCSV経営とつながっています。当社グループは、社会的価値(病気と向き合う人々に笑顔をもたらすLife-changingな価値を提供し、社会課題を解決すること)と、経済的価値(当社グループがさらにLife-changingな価値を生み出していくために人的資本と知的資本に投じる原資となりうる利益)という2つの価値創造の両立を実現していきます。社会的価値を提供し、さらに次の社会的価値を創出するための経済的価値を得て、世界中の病気と向き合う人々に必要とされる企業であり続けること、これをサステナブルな事業活動と考えています。また、当社グループがサステナブルに事業活動を継続していくという観点から、未来世代を重要ステークホルダーと捉え、地球環境への負荷の低減に取組んでいきます。2025年には、環境基本方針の改訂を実施し、今後重点的に取組んでいく環境活動を明確化しています。また、ビジネスパートナーマネジメント基本方針を制定し、ステークホルダーとの価値の共創をより強化していくこととしました。当社グループは、社会的価値の創出と経済的価値の創出を両立するため、バリューチェーンの様々な場面でステークホルダーとの価値の共創に取組みます。 (2)協和キリンのビジョンと価値創造ストーリー・Story for Vision 2030当社グループは、2021-2025年の中期経営計画策定時に、Vision 2030を策定し、我々の創造する価値がLife-changingな価値であることを明確化しました。また、競争戦略としてのCSV経営を掲げ、社会的価値(病気と向き合う人々に笑顔をもたらすLife-changingな価値を提供し、社会課題を解決すること)と、経済的価値(当社グループがさらにLife-changingな価値を生み出していくために人的資本と知的資本に投じる原資となりうる利益)という2つの価値創造を両立し、病気と向き合う人々に笑顔をもたらしていくことをアウトカムとして明確化しています。これは当社グループの“価値創造ストーリー(下図参照)”として示されています。当社グループの“価値創造ストーリー”では、社会的価値と経済的価値の両立を目指すLife-changingな価値の創出にはイノベーションへの挑戦が不可欠であり、それを支える人的資本と知的資本が我々の競争力の源泉であることをインプットとして示しています。人的資本については、当社グループのビジョン・価値観に共感する従業員が多様性の輝くチーム力を発揮しKABEGOE Principlesを実践して価値創造することを示しています。知的資本については、Story for Vision 2030と整合する当社グループの価値創造の根幹である創薬戦略を記載しています。中央に配したビジネスモデルにおいては、全ての従業員がPatient Centricity(患者さん中心)という考えを基に、病気と向き合う人々の笑顔につながる価値創造を行うことを示しています。それは、「研究開発によるアンメットメディカルニーズを満たす価値創造」のプロセスだけでなく、「製品・品質・流通」、さらに、「患者さんに医薬品を届けるプロセス」においても、一人ひとりが価値創造に取組むこと、そして各バリューチェーンが相互に連携することでさらに大きな価値の創出につなげることを意味しています。このように、人的資本と知的資本を競争力の源泉とし、大きな価値創造のサイクルを生み出し、アウトプットとしてLife-changingな価値の継続的な創出と提供に繋げていきます。そして、これらのアウトプットが、病気と向き合う人々の笑顔というアウトカムにつながります。当社グループは、従業員を含む全てのステークホルダーとともに、笑顔をもたらす価値創造に取組んでいます。また、この価値創造ストーリーは「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載したStory for Vision 2030と相互に強く関連しています。Story for Vision 2030は当社グループがVision 2030実現のために、Life-changingな価値を継続して創出・提供する戦略をうちだしたものであり、価値創造ストーリーは競争力の源泉を含む全体のビジネスモデルを示したものになります。 (3)ガバナンス当社グループは、マテリアリティを“ビジョン実現のための重要経営課題”と位置付けています。マテリアリティ(重要経営課題)については、SASB(Sustainability Accounting Standards Board)、Access to Medicine Index、PSCI等を参照し、社会の持続性へのインパクトと当社グループの事業へのインパクトの観点から特定しています。マテリアリティの選定プロセスは、以下のとおりです。マテリアリティは、2021-2025年中期経営計画及び連動する年度経営計画に組み込まれて推進されてきました。2026年以降は、“Vision 2030 and Beyond:中長期構想”と整合させ、年度経営計画に組み込んで推進していきます。また、計画の進捗は四半期ごとにモニタリングされ、グローバル経営戦略会議及び取締役会に報告されています。なお、中長期的な経営課題の解決を推進するために、2024年からの業績指標には年度経営計画で定めた非財務目標(マテリアリティに関連する目標を含む)の達成度を加えることとしています。マテリアリティの見直しは、社内外の環境変化を踏まえ、毎年実施し、グローバル経営戦略会議で承認後、取締役会で決定されています。 (4)リスク管理当社グループのマテリアリティにおける「取組むことで得られる機会」及び「取組まないことで生じる脅威」は、マテリアリティごとに(5)「戦略及び指標と目標」の表に記載しています。また、当社グループは、お客さまと社会から長期的に信頼を獲得し、事業を継続して経営目標を達成するために、「協和キリングループ リスクマネジメント基本方針」のもと、サステナビリティに関するリスクも含めて、グループ全社でリスクマネジメントを実施しています。詳細は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。 (5)戦略及び指標と目標当社グループは、マテリアリティを“ビジョン実現のための重要経営課題”と位置付けています。特定した当社グループのマテリアリティは「価値創造トピック」と「価値向上トピック」とに分類され、Vision 2030実現のための戦略の幹「アンメットメディカルニーズを満たす医薬品の提供」「患者さんを中心においた医療ニーズへの対応」「社会からの信頼獲得」「Life-changingな価値を実現する人材・基盤の強化」とも対応しています。その上で、マテリアリティについて目標を定め、戦略的に取組んでいくことがビジョンの実現、ひいては、当社グループと社会のサステナビリティの両立につながると考えています。本セクションでは、それぞれのマテリアリティについて、以下の内容を記載します。ただし、②と④については基盤的な内容となるため、以下の全ての項目を網羅するわけではありません。<マテリアリティの説明><マテリアリティに関連する機会・リスクへの対応戦略(及びその取組)><マテリアリティに関連するリスクが顕在化した場合のレジリエンス><マテリアリティに関連する指標と目標>No.マテリアリティ名関連する戦略の幹①・革新的な医薬品の創出・製品の価値最大化・パイプラインの充実・医薬へのアクセス向上・病気と向き合う人々のニーズを基点にした新たな価値の共創・アンメットメディカルニーズを満たす医薬品の提供・患者さんを中心においた医療ニーズへの対応②・人材ポートフォリオ・企業文化・デジタルトランスフォーメーション・Life-changingな価値を実現する人材・基盤の強化③・製品の品質保証と安定供給・地球環境への負荷の低減・社会からの信頼獲得④・コーポレートガバナンス・事業活動における倫理と透明性・リスクマネジメントの強化・Life-changingな価値を実現する人材・基盤の強化-経営基盤 また、当社グループのマテリアリティは、当社が所属するキリングループのマテリアリティとも関連性があり、特にキリングループの事業へのインパクトが高いマテリアリティである「Life-changingな医薬品の創出と提供」及び「医薬品の品質保証と安定供給」は、それぞれ、当社グループの「革新的な医薬品の創出」、「製品の価値最大化」、「パイプラインの充実」、「医薬へのアクセス向上」、「病気と向き合う人々のニーズを基点にした新たな価値の共創」及び「製品の品質保証と安定供給」と紐づけられています。①アンメットメディカルニーズを満たす医薬品の提供及び患者さんを中心においた医療ニーズへの対応に関連するマテリアリティ <マテリアリティの説明>当社グループは、アンメットメディカルニーズを満たす医薬品の提供及び患者さんを中心においた医療ニーズへの対応に関連するマテリアリティとして、「革新的な医薬品の創出」、「製品の価値最大化」、「パイプラインの充実」、「医薬へのアクセス向上」、「病気と向き合う人々のニーズを基点にした新たな価値の共創」を定めています。 〔表①-1〕マテリアリティの定義・取組むことで得られる機会・取組まないことで生じる脅威と指標(及び目標)戦略の幹マテリアリティ定義取組むことで得られる機会取組まないことで生じる脅威指標アンメットメディカルニーズを満たす医薬品の提供革新的な医薬品の創出短期的な収益性との適正なバランスを保ちながら、中長期的な視点に基づく研究に対する積極的な投資(オープンイノベーション活動を含む)を通じ、アンメットメディカルニーズを満たす革新的な医薬品(Life-changingな価値)を創出し続ける・J-GSPとしての存在意義・新たな価値の創出による企業価値の向上・協和キリンの強みとする領域の拡大・共同研究や開発機会の増加・協和キリンの存在意義の低下・ビジョンの未達・新たな価値の創出機会の逸失・共同研究機会の減少・Life-changingな価値としての革新的医薬品の創出(開発パイプライン及び主な申請承認情報)製品の価値最大化創出した医薬品の真の価値を見極め、LCM(life cycle management)を推進し、パートナリングの機会も活用しながら価値の最大化を図る・適応/剤型拡大:開発試験/製造における期間短縮及び効率化、医療ニーズへの対応による薬剤価値の増加・上市国・地域の拡大:病気と向き合う人々の経済的負担軽減(保険償還)を伴う提供価値の向上・本来の製品価値を最大化しないことによる、病気と向き合う人々の負荷の増加・経済的価値の低下パイプラインの充実ポートフォリオ分析に基づき、自社で注力する疾患領域を中心にパイプラインを充実する・J-GSPとしての価値を創造し、提供する事業基盤の強化と成長・協和キリンの研究開発力に対する期待とそれに基づく企業価値の向上・協和キリンの戦略に沿った事業の競争力の低下・ステークホルダーからの期待の低下とそれに伴う企業価値の低下患者さんを中心においた医療ニーズへの対応医薬へのアクセス向上病気と向き合う人々の声を聞き、アンメッドメディカルニーズを満たす医薬品を創出し、一人でも多くの患者さんにできるだけ早く届けることを自分たちの使命ととらえ、医薬品アクセス基本方針に則った活動(特に医薬へのアクセス向上)に取組む・Life-changingな価値を創出・提供する会社としての存在意義の増大及び企業価値の向上・各地域の患者支援団体との関係の維持強化による企業認知と信頼性の向上・より多くの患者さんへの医薬品の価値提供が可能・Life-changingな価値を創出・提供する会社としての存在意義及び企業価値の低下・当社の医薬品を必要とする患者さんとの接点が限局化することによる製品価値の低下やマーケット拡大機会の逸失、社会からの信頼低下・グローバル品(CRV, POT,Libmeldy/Lenmeldy)の主要国における上市状況病気と向き合う人々のニーズを基点にした新たな価値の共創注力する疾患領域を中心に、病気と向き合う人々の声に真摯に耳を傾け向き合い、真のニーズを把握し、バリューチェーンの様々な場面でステークホルダーとのLife-changingな価値の共創につなげる・新たな医薬品を必要とするステークホルダーとの共創・病気と向き合う人々のニーズに沿った新たな価値の提供・価値最大化や提供拡大機会の逸失・ニーズ把握不十分による価値創出活動での劣後 <マテリアリティに関連する機会・リスクへの対応戦略(及びその取組)>当社グループは、「革新的な医薬品の創出」、「製品の価値最大化」、「パイプラインの充実」、「医薬へのアクセス向上」、「病気と向き合う人々のニーズを基点にした新たな価値の共創」に関連する機会を「Life-changingな価値の創出・提供による企業価値の向上」ととらえ、この機会が影響を及ぼすバリューチェーン・その影響・発生可能性・金銭的重要性・機会の影響が発生すると見込む時間軸を下記の〔表①-2〕のようにとらえて活動しています。なお、当社グループにおいては、サステナビリティ関連の他のリスク及び機会とのトレードオフを考慮し、取組みを進めています。 〔表①-2〕リスク及び機会の影響が発生すると見込む時間軸リスク及び機会バリューチェーン(ステークホルダーを記載)リスク及び機会が顕在化したときに発生するビジネスモデル・バリューチェーンへの影響と財務的影響発生可能性金額的重要性リスク及び機会の影響が発生すると見込む時間軸*2上流当社下流機会Life-changingな価値の創出・提供による企業価値の向上 病気と向き合う人々病気と向き合う人々への影響・アンメットメディカルニーズの高い病気と向き合う人々のQOLの向上と笑顔※1当社グループへの財務的影響・売上及び利益の増大※1・さらにLife-changingな価値を生み出していくため資本の増大※1高大短期中期長期*1.当社グループは、社会的価値(病気と向き合う人々に笑顔をもたらすLife-changingな価値を提供し、社会課題を解決すること)と、経済的価値(当社グループがさらにLife-changingな価値を生み出していくために人的資本と知的資本に投じる原資となりうる利益)という2つの価値創造の両立を実現していきます。*2.短期を当年度末後1年、中期を2年から3年、長期を4年から10年と定義しています。 上記でとらえた機会に対する対応戦略及び取組:2021年より、Vision 2030の実現に向けて活動を推進してきましたが、世界中での医療費抑制圧力の強まり、新薬開発難度の高まりといった製薬業界にとって厳しい大きな環境変化がある中、Vision 2030の実現をより確かにするための戦略として打ち出したのが“Story for Vision 2030”です。これは、当社グループがVision 2030に掲げているLife-changingな価値を継続して創出・提供するための戦略です。自社で注力する疾患領域とモダリティ*1をより明確に設定しました。これに加え、オープンイノベーションやパートナー連携、ベンチャーキャピタル/コーポレートベンチャーキャピタルファンド活動などの強化も推し進めます。これらの活動により生み出される“Life-changingな価値”の最大化、という観点では、ビジネスモデルを適切に選択する必要があります。自社で注力する疾患領域のアセットでは当社グループが開発から販売までをグローバルで行い、生み出された価値を患者さんに届けつつ、患者さんの声を研究開発に反映することでその領域での自分たちの強みを増幅していくことも重要となります。戦略的パートナリングアセットでは、価値最大化に社外の力を活用します。適切なパートナーとの最善のビジネスモデルを築くことにより、患者さんに最速でお届けすることも含めてその価値最大化が実現できると期待しています。このように、適切なビジネスモデルを選択することで、当社グループは、創出した価値を一日でも早く多くの病気と向き合う人々に届けていくことに注力しています。 *1.モダリティ:構想した治療コンセプトを実現するための創薬技術(方法・手段)の分類 〔自社で注力する疾患領域のアセット〕当社グループは、下記に定めた3つの疾患領域を自社で注力する疾患領域として価値の創出と提供に取組んでいきます。各疾患領域では、上市国・地域の拡大、疾患啓発活動や患者支援プログラムの実施などを通し市場浸透に継続して取組んでいきます。 骨・ミネラルCrysvita(日本製品名:クリースビータ)では、在宅自己注射をより簡便で安全に行うことができる剤型 として、患者さん及び医療関係者から期待されていた皮下注シリンジの日本・欧州での販売を開始しまし た。イタリアではCrysvitaが腫瘍性骨軟化症に対して保険償還の対象となりました。KK8123*2、KK8398*2の開発も着実に進行中です。 血液がん・難治性血液疾患Ziftomenib(米国製品名:KOMZIFTI)は、NPM1変異を有する再発・難治性の成人急性骨髄性白血病(AML)に対する1日1回経口投与可能なメニン阻害薬として世界で初めて米国で承認されました。今後もKura Oncology社との連携を推進し、急性白血病に対する新たな治療選択肢(併用療法や早期の治療ライン)の提供を目指していきます。Poteligeo(日本製品名:ポテリジオ)は、機械学習・AI技術を活用し、患者さんの治療アクセス向上を推進しています。加えて自社初の抗体薬物複合体(ADC)であるKK2845等*2の開発も着実に進めていきます。 希少疾患(造血幹細胞遺伝子治療)OTL-200(欧州製品名:Libmeldy、米国製品名:Lenmeldy)は、米国・欧州における異染性白質ジストロフィーを対象とした新生児スクリーニングの拡大を患者団体等のコミュニティーと共同し推進しています。この活動の結果、スペインでは保険償還の対象となりました。米国保険福祉省長官から米国連邦政府として新生児スクリーニングの対象とすることが推奨されたため、今後各州に展開されるように活動を続けます。日本では早期発症型異染性白質ジストロフィーに対して希少疾病用再生医療等製品指定を取得、サウジアラビアにおいても希少疾病用医薬品指定と優先審査指定を受けました。さらにOTL-203*2及びOTL-201*2についても着実に開発を進めていきます。 〔戦略的パートナリングアセット〕当社グループは、適切なパートナーとの最善のビジネスモデルを築くことにより、患者さんに最速でお届けすることも含めてその価値最大化の実現を目指しています。 低分子であるKHK4951*2(一般名:tivozanib)、当社独自のバイスペシフィック抗体技術REGULGENTを搭載したKK2260*2及びKK2269*2、並びにPOTELLIGENT抗体であるKK4277*2、本態性高血圧症を対象疾患として2025年第Ⅰ相試験を開始したKK3910*2については、今後パートナーとの連携も含め、価値の最大化を図っていきます。なお、Amgen社と連携し、複数の臨床試験を継続して推進してきましたKHK4083*2(一般名:ロカチンリマブ)は、2026年1月30日にAmgen社の戦略的ポートフォリオ見直しを背景として、同社との開発・商業化に関する提携契約を終了し、当社は規制当局対応及び将来の商業化を含む、ロカチンリマブのグローバルプログラムの全権利を再取得しました。その後、2026年3月3日に、最新の安全性情報及び総合的なリスク・ベネフィット評価を踏まえ、ロカチンリマブに関する現在実施中の全ての臨床試験を中止することを決定しました。また、自己免疫疾患に対する、ファースト・イン・クラス低分子治療薬候補の開発を目的とした、前臨床開発プログラムに関するライセンスをBoehringer Ingelheim社に提供しました。 「機会に対する対応戦略及び取組」については、一部国の政情等の影響を受けたものの、概ね順調に進捗しました。その後、ロカチンリマブに関する臨床試験中止を決定しました。決定前に策定した"Vision 2030 and beyond:中長期構想"で掲げた中長期財務目標の変更は行わないこととしており、引き続き当該取組を推進していきます。 *2.開発パイプラインの詳細は、「第2 事業の状況 6 研究開発活動」をご参照ください。 〔表①-3〕機会への対応戦略の財務的影響当年度において顕在化した機会については、「アンメットメディカルニーズを満たす医薬品の提供及び患者さんを中心においた医療ニーズへの対応に関連するマテリアリティ>上記でとらえた機会に対する対応戦略及び取組」に記載のとおりです。なお、機会が顕在化したことによる財務的影響を区分して識別することができないため、当年度及び次年度以降における、財務的影響について記載していません。 当社グループの見通しに影響を与えると合理的に見込み得るサステナビリティ関連のリスク及び機会への対応戦略、並びにリスク及び機会対応のために発生する財務的影響は、以下のとおりです。 「上記でとらえた機会に対する対応戦略及び取組」を実現するために必要な投資としては、革新的な医薬品の創出・その適応拡大を含む価値最大化を目指した研究開発投資とともに、社外アセットへの戦略投資(ライセンス導入、VC・CVC投資など含む)があり、その当期実績と将来予測は〔表①-3〕に示しています。これらの財務投資には、その後の販売を見据えた適切な地域における開発投資も含まれています。また、これらの財務投資の将来予測は、それぞれ売上収益の規模や戦略に応じて、変更される可能性があります。リスク及び機会機会への対応戦略(及び取組)対応戦略の財務的影響財務的影響*1(億円)当年度短期(1年後)中期(3年後)長期(10年後)機会Life-changingな価値の創出・提供による企業価値の向上上記の「上記でとらえた機会に対する対応戦略及び取組」を参照ください。PL影響Life-changingな価値としての革新的医薬品を創出・提供するための研究開発投資1,0121,220連結売上収益の20%を目処連結売上収益の20%を目処BS影響パイプライン拡充や創薬技術獲得のための戦略投資400戦略に基づき機動的に対応戦略に基づき機動的に対応戦略に基づき機動的に対応CF影響合計*21,412上記の合計額上記の合計額上記の合計額*1.当社グループにおいては短期・中期・長期の時間軸について、短期を当年度末後1年、中期を2年から3年、長期を4年から10年と定義していますが、リスク及び機会対応のために発生する財務的影響の記載に当たっては、短期・中期・長期の数値の傾向を把握できるよう、短期は1年後、中期は3年後、長期は10年後の単年度に発生する数値を記載しています。*2.CF影響を正確に算出することが困難であるため、PL影響とBS影響の合計額を記載しています。短期、中期及び長期にわたる財政状態の変化見込み:上記の機会への対応戦略としてのパイプライン拡充や創薬技術獲得のための戦略投資については、経営戦略に基づき機動的に実施します。当該投資資金については、ネットキャッシュポジションの維持を原則としますが、手元資金に加えて、戦略的な大型投資案件に備えた借入余力と機動的な資金調達手段(CP(コマーシャル・ペーパー)、コミットメントライン)も確保します。なお、上記の機会への対応戦略が、次の年次報告期間中に関連する財務諸表で報告される資産及び負債の帳簿価額に重要な修正を生じさせることはないと考えています。 <マテリアリティに関連する指標と目標>当社グループでは、マテリアリティに関連する機会に対して、商業上の機密情報に該当するか否かを精査したうえで、指標と目標を可能な限り開示しています。下記〔表①-4〕では、Life-changingな価値の創出及び提供に関連する指標を設定し、モニタリングした結果を示しています。 〔表①-4〕指標及び目標リスク及び機会指標情報源単位最終目標(最終目標年)※基準年含む 実績中間目標当期機会Life-changingな価値の創出・提供による企業価値の向上開発パイプライン及び主な申請承認状況協和キリン独自(SASB考慮)*1---開発パイプライン一覧及び主な申請承認情報参照*2グローバル品の主要国における上市状況当社独自*3国CRV_XLH(Adult):8/8CRV_XLH(Pediatric):8/8CRV_TIO:6/8POT_CTCL:8/8Libmeldy_PSLI:6/8(2027年)-CRV_XLH(Adult):8/8CRV_XLH(Pediatric):8/8CRV_TIO:6/8POT_CTCL:8/8Libmeldy_PSLI:5/8*1.絶対指標であり、第三者によって認証されていません。なお、本指標は「SASB:HC-BP-000.B」を参考に設定しています。各品目の状況をより明確化するために、「開発パイプライン一覧及び主な申請承認」に関する表を掲載することとしています。*2.開発パイプライン及び申請承認情報の詳細は、「第2 事業の状況 6 研究開発活動」をご参照ください。*3.絶対指標であり、第三者によって認証されていません。(定義)社会的・経済的にインパクトの高い主要8か国(日本・米国・カナダ・イギリス・フランス・イタリア・ドイツ・スペイン)における、グローバル品(Crysvita・Poteligeo・Libmeldy/Lenmeldy)の適応別の上市状況(算定方法)当年度末におけるグローバル品の適応別の上市国数 パフォーマンスの傾向又は変化についての分析:「機会に対する対応戦略及び取組」については、一部国の政情等の影響を受けたものの、概ね順調に進捗しました。その後、ロカチンリマブに関する臨床試験中止を決定しました。決定前に策定した"Vision 2030 and beyond:中長期構想"で掲げた中長期財務目標の変更は行わないこととしており、引き続き当該取組を推進していきます。 ②Life-changingな価値を実現する人材・基盤の強化に関連するマテリアリティ②-1 人材ポートフォリオ・企業文化<マテリアリティの説明>当社グループは、Life-changingな価値を実現する人材・基盤の強化に関連するマテリアリティとして、「人材ポートフォリオ」、「企業文化」を定めています。 〔表②-1-1〕マテリアリティの定義・取組むことで得られる機会・取組まないことで生じる脅威と指標戦略の幹マテリアリティ定義取組むことで得られる機会取組まないことで生じる脅威指標Life-changingな価値を実現する人材・基盤の強化人材ポートフォリオLife-changingな価値の創出・提供に向け、価値創造を促進する組織と人材のポートフォリオを描き、その実現に向けて、多様性(多様な視点・価値観の違い)を活かした人材マネジメントを推進する・イノベーション創出、グローバル事業展開の基盤強化・多様な人材確保、変化対応力の強化・事業と個人の成長が描けないことによる人材の流出・モチベーション、心身の健康悪化による労働生産性の低下・Life-changingな価値を創出・提供するための基盤強化企業文化Life-changingな価値の創出・提供に向けて、J-GSPに相応しい「KABEGOE」企業文化を醸成する・ビジョンの実現、J-GSPとしての持続的な成長・発展・改めたい企業文化(対話不足、枠に閉じる、他人事)へ逆戻りし、社会からの信頼失墜、競争力の低下 <マテリアリティに関連する機会・リスクへの対応戦略(及びその取組み)>(ⅰ)当社グループの人的資本に関する考え方当社グループは、経営理念の下でVision 2030を実現する人・組織づくりの強化に向けて「協和キリングループ 人材マネジメント基本方針」を定め、その中で人材を「イノベーションの源泉」と位置付けています。Vision 2030では「イノベーションへの情熱と多様な個性が輝くチームの力で、Life-changingな価値を継続的に創出すること」を掲げ、Vision 2030実現のための戦略ストーリー「Story for Vision 2030」に沿って、事業戦略を推進していく人・組織に期待する行動として「KABEGOE Principles」をグローバルに共有しています。戦略実行と持続的成長に不可欠な人材ポートフォリオの強化、最速・最適な意思決定と実行が出来る組織への変革、KABEGOE Principlesの実践でつくる「KABEGOE Culture」の醸成、これら人・組織・カルチャーの取組みを通じ、多様な人材がそれぞれの能力を最大限引き出し挑戦できる機会を提供することで、戦略を力強く実行するケイパビリティを備えたチームづくりを推進しています。 (ⅱ)人材育成方針と施策『価値創造活動の推進』全社が一丸となってLife-changingな価値に繋がる「価値創造活動」を行うためには、高い専門性と情熱を持って自ら新たな挑戦に取組むと同時に、チームメンバーの挑戦を後押しし、サポートする強いリーダーシップが求められます。こうした組織の価値創造活動を主導する人材を育成するため、グローバルなOne Kyowa Kirinの枠組みの中で、業務を通じた成長機会の提供だけでなく、職位や目的に合わせた具体的な人材育成プログラムも提供しています。 『キャリアオーナーシップ』日本リージョンでは、グローバルグレードに基づいたジョブ型の等級・報酬制度を導入しました。この制度により、One Kyowa Kirin体制の下で適材適所の人材マネジメント実現を目指しています。全管理職のジョブディスクリプション公開を通じて、社員一人ひとりがキャリアオーナーシップを持って自身の現在地とありたい姿を再認識し、キャリア目標を見出すことの重要性を社員に示しました。また、管理職を対象とした「メンバーのキャリア自律支援を行うための研修」をすでにスタートさせており、今後についても、全社員が利用可能な「キャリア個別相談」を設け、社員が主体的に学びを実践できるよう「チャレンジ支援制度」・「応募型研修」を拡充していく予定です。このように、当社グループは、社員のキャリア実現に向けた努力を支援し、お互いの成長にコミットした対等な関係に基づき、さまざまな関連施策を企画実行しています。 『患者さんの笑顔のため』当社グループは、Patient Centricityを価値創造ストーリーに掲げており、社員全員がPatient Centricityのマインドを高めることができるよう、機会作りに力を入れています。具体的には、病気と向き合う患者さんをお招きして社員と対話いただく「病気と向き合う人々の今を知るセミナー」の開催や、海外における「Sharing Patient story」を紹介する企画を行っています。これらの機会を通じて、患者さんの声を取り入れていくことの大切さを社員が再認識し、日々の行動にPatient Centricityのマインドが反映されることを期待しています。『DX人材育成』当社グループは、Life-changingな価値実現のためのデジタルトランスフォーメーションとして「デジタルビジョン2030」を掲げ、オペレーショナルエクセレンスの実現と、デジタルトランスフォーメーション推進基盤の強化を通じて、継続的に新たな価値を創造していきます。人とデータに焦点をあて部門横断でのデジタル人材強化とデータ利活用基盤づくりを推進しており、人材強化の面では「データ循環型バリューチェーンの転換」を支えるデジタル人材の獲得・強化に向けて、デジタルプロジェクトプランナー、データサイエンティストやデータスチュワードなど、各部門や領域をリードできる人材を育成するとともに、全社員を対象としたデジタルリテラシー教育による底上げも行い、“トップダウン”と“ボトムアップ”の両側面からデジタル人材を育成しています。 (ⅲ)社内環境整備『グローバルタレントマネジメント体制の整備と推進』One Kyowa Kirin体制を発展させるため、各地域や機能部門の将来を担う次世代リーダー候補を発掘し、育成、抜擢する仕組みを推進しています。グローバルタレントマネジメントを戦略的に進めるべくグローバル共通の人事基盤整備としてグローバルキーポジションとその人材要件の特定、グローバル共通のグレーディングの整備、リーダーシッププリンシプルの策定、グローバル人事システム(HRIS)の導入等に取組んできました。これらは、採用、育成、評価、異動配置・登用などのタレントマネジメントにおいて重要な役割を果たします。グローバルでリアルタイムに人事データを共有し、データに基づいたタレントマネジメントを推進し、適材適所の人材配置を実現することで、持続的にグローバルリーダーを育成していくことを目指しています。また、具体的な人材パイプラインの強化策として、サクセッサーごとの個別の育成計画(グローバルサクセッションプラン)の策定、次世代リーダー候補の可視化や個別育成計画、グローバルでの短期派遣による人材育成プログラム(グローバルエクスチェンジプログラム)などに取組んでいます。各ファンクションやリージョン人材戦略との連携を図りながら、グローバルHRビジネスパートナー体制を構築しており、これにより人材戦略を統合し効果的に活用することができるようにしています。 『多様性の輝くチーム力』:ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)当社グループは、ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(受容)をLife-changingな価値を創出し世界中の患者さんにお届けするための企業文化の基盤と捉えています。「私たちのDE&I宣言」というグローバルの目標を掲げており、さまざまな個性を持つ人材が互いを認め合い、社員全員が能力を最大限に発揮できる組織づくりのため、グローバル及び各リージョンにおける優先課題を特定し、積極的な施策を推進しています。女性活躍推進では、グローバルの優先課題として女性リーダーの輩出を目指し、グローバルリーダーポジションにおける女性比率を、2030年度末までに40%とすることを目標としています。日本国内では、2025年の女性管理職比率17.1%を2030年までに30%以上とする目標を掲げています。女性管理職向けメンタリング・プログラムを発展させた「ナナメンタリング」を導入し、異なる部署・階層の社員間の相互学習の機会提供やキャリア形成支援を行っています。さらに、2024年に社内で初めてスタートした営業本部女性社員の従業員リソースグループは、新たに分科会を設置し活動内容を充実させました。また企業内保育園の運営、事業場と連携し地域に密着した育児休職からの復職支援施策など、女性のキャリア形成支援や仕事と育児の両立に向けた取組みを強化しています。LGBTQ+においては、Tokyo Pride 2025にキリンホールディングス株式会社、株式会社ファンケルと3社共同でブースを出展し、ボランティア参加した従業員とともに性の多様性を尊重する姿勢を伝えました。Tokyo Pride 2025の直後に、ブースのアイテムを使った社内イベントを開催し当日参加できなかった社員への啓発を行いました。また、Allyコミュニティー活動のための参加者を募集したところ約110名が賛同の意思を示し、今後の社内外の活動で協働していく予定です。PRIDE指標も4年連続でGOLDを取得しており、今後も多様性を尊重した職場環境の構築に取組んでいきます。障害者雇用では、2025年は国際障害者デーのGlobalイベントを開催しました。当社グループではこのような取組みや、安全配慮義務への対応、入社後の定着支援などを通じて、単に法定雇用率を達成するだけでなく、全ての従業員が活躍することができる職場環境の整備を目指しています。 その他の多様性に関する指標は、「第1 企業の概況 5 従業員の状況」に記載のとおりです。 『協和キリンのVision 2030・価値観に共感する従業員』:エンゲージメント従業員のエンゲージメントを測る指標として、毎年エンゲージメント調査(Global Engagement And Motivation Survey)を実施し、組織課題の把握や組織活性化に向けての施策検討に活用しており、特に、会社に対する貢献意欲やロイヤルティ、自発的努力の指標である「社員エンゲージメント」、自分のスキルや能力を活かす機会や働きやすい環境の指標である「社員を活かす環境」、に着目しています。調査結果を受けては、トップマネジメント及び各組織で分析を行い、従業員一人ひとりがエンゲージメント高く働けるよう、見出された課題に対する改善案を立案・実行しています。2025年の調査では、「社員エンゲージメント」の肯定回答率が70%(-1pt)、「社員を活かす環境」の肯定回答率が70%(±0)であり、昨年と概ね同水準の結果となりました*1。また、従業員の声を確実にアクションにつなげる仕組みを強化するために、エンゲージメントサーベイプログラムのリニューアルに着手しています。 *1.調査対象者数・回答率 対象者数:5,384名 回答者数:5,145名 回答率:96%設問カテゴリー    社員エンゲージメント/戦略・方向性/リーダーシップ/品質・顧客志向/個人の尊重/成長の機会/報酬・福利厚生/社員を活かす環境/業績管理/権限・裁量/リソース/教育・研修/協力体制/業務プロセス・組織体制/経営理念・価値観/行動規範・コンプライアンス/期待される働き方/ダイバーシティ&インクルージョン/会社のクオリティーカルチャー/KABEGOE Cultureベンチマークデータ  世界企業平均、世界好業績企業平均、製薬企業平均、リージョン別平均、地域・国別平均 『KABEGOE Culture』:ありたい企業文化の醸成当社グループは、「KABEGOE」を私たちのユニークなCultureとしてグローバルに浸透を図っています。2019年の品質問題への徹底的な反省に端を発する企業文化改革プロジェクトでは、私たちの「KABEGOE」を、「コンフォートゾーンから一歩踏み出し、挑戦し、壁を乗り越えること」と定義し、過去への反省を忘れず、それを新たな挑戦と価値創出に昇華させる取組みを続けてきました。このKABEGOE Cultureこそ、今や私たちの競争力の源泉となりうる文化であり、2025年1月に策定した「KABEGOE Principles」を議論する際の土台となっています。ありたい企業文化は経営陣から社員一人ひとりの日々の判断や行動で形づくられると考え、経営層の強いコミットメントの下、継続的な活動に取組んでいます。グローバルのトップリーダーに対しては、One Kyowa Kirin Culture Workshopを年2回開催し、KABEGOE Cultureの醸成、チームづくりへのオーナーシップを明確に求め、それを支援しています。また、経営層が現場に赴いて、若しくはオンラインを通じて従業員の生の声をきき、また経営の立場から会社や方向性について語ることで相互理解を深める場としてMeet Upを開催し、役職や立場、所属リージョンの壁を越えた対話を行っています。2025年にはあらたにKABEGOE Principlesを策定し、現場での実践とそれによる文化としての定着を後押しするクロスリージョン・クロスファンクションの浸透プロジェクトを立ち上げ、様々な施策を通じてKABEGOE Cultureの醸成に取組んでいます。こうした取組みの進捗は、エンゲージメント調査(Global Engagement And Motivation Survey)や企業文化改革に関するパルスサーベイでモニタリングしてグローバル経営戦略会議等で結果を共有する他、ダッシュボードサイト経由で組織長へ公開し、各職場の課題の分析やアクションに反映して、Life-changingな価値を実現する人材・基盤の強化に繋げています。 『従業員のウェルビーイング』:健康経営社員の心身の健康を基盤に「Wellness Action2025」を推進し、運動・食事などの行動変容と「仲間を思いやる」、「仲間の心を動かす」精神を醸成しています。こうした取組みと成果が評価され、経済産業省が実施する「健康経営度調査」において、所定の基準を満たしたことから、制度開始以降9年連続で健康経営優良法人の認定を受けています。従業員が主体的に健康維持・増進に取組む環境を整え、Quality of Lifeの向上を支援することで、Vision 2030「Life-changingな価値の継続的創出」を実現する基盤を築いています。 (ⅳ)人的資本に関するリスク管理詳細については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク 企業文化及び人材ポートフォリオ(Corporate Culture and Talent Portfolio)」に記載のとおりです。 ②-2 デジタルトランスフォーメーション<マテリアリティの説明>当社グループは、Life-changingな価値を実現する人材・基盤の強化に関連するマテリアリティとして、「デジタルトランスフォーメーション」を定めています。 〔表②-2-1〕マテリアリティの定義・取組むことで得られる機会・取組まないことで生じる脅威と指標戦略の幹マテリアリティ定義取組むことで得られる機会取組まないことで生じる脅威指標Life-changingな価値を実現する人材・基盤の強化デジタルトランスフォーメーション医薬品の研究・開発から販売後まで、バリューチェーンの様々な場面で病気と向き合う人々をはじめとする様々なステークホルダーから得られたデータの活用及びLife-changingな価値の創出・提供をデジタルで加速する。・DXによるプロセスの変革や生産性の向上を通じた、病気と向き合う人々へのlife-changingな価値の創出・提供の加速・生産性低下、病気と向き合う人々のニーズや外部環境への対応遅れ等による価値提供機会逸失及び競争上の劣後・Life-changingな価値を創出・提供するための基盤強化 <マテリアリティに関連する機会・リスクへの対応戦略(及びその取組み)>「デジタルトランスフォーメーション」については、デジタルビジョン2030*1を実現するデジタル戦略の3つの柱である「Digital for Operation:オペレーショナルエクセレンスの実現」「Digital for Innovation:データ循環型バリューチェーンへの転換」「Foundation for Digital:DX推進基盤の強化」に沿ってDX推進活動を実施しています。2025年4月にChief Digital Transformation Officer(CDXO)を新たに任命し、加えて全社軸でのDXを推進するODX(Operational and Digital Transformation)を新設し、DXを軸とした業務改革を加速するとともに、DXやAI等に関する専門人材や変革型リーダーの強化・育成、併せてIT/デジタル投資のガバナンス体制の整備を進めています。今後も会社戦略に沿った投資優先順位の設定や戦略テーマの定期見直しを通じて、全社的なDX効果の最大化を目指します。 *1.デジタルビジョン2030の詳細は、当社ホームページ(https://www.kyowakirin.co.jp/sustainability/human_resources_infrastructure/dx/index.html)を参照ください。 ③「社会からの信頼獲得」に関連するマテリアリティ③-1.製品の品質保証と安定供給<マテリアリティの説明>当社グループは、社会からの信頼獲得に関連するマテリアリティの一つとして「製品の品質保証と安定供給」を定めています。 〔表③-1-1〕マテリアリティの定義・取組むことで得られる機会・取組まないことで生じる脅威と指標戦略の幹マテリアリティ定義取組むことで得られる機会取組まないことで生じる脅威指標社会からの信頼獲得製品の品質保証と安定供給自社が供給する製品の品質保証・安定供給を継続する体制・手順を構築し、適切に運用する・ステークホルダー(医療関係者・患者さん・行政)からの製薬メーカーとしての信頼の獲得・確実な販売地域拡大/グローバル事業の展開・ステークホルダー(医療関係者・患者さん・行政)の協和キリンへの信頼失墜・販売機会の損失・当局査察の厳格化等による新規承認の確度の低下・製造権を含めたパートナリング、ライセンス契約機会の逸失・従業員の業務負荷増による健康安全・モチベーション低下、人材の流出・適正製造規範(GMP)又は同等の基準の違反(violations)に対応して講じられた執行措置の種類別の数・自社事由による欠品、限定出荷発生数ゼロ <マテリアリティに関連する機会・リスクへの対応戦略(及びその取組み)>当社グループは、「製品の品質保証と安定供給」に関連するリスクを「重要な品目について、製品や治験薬の必要量を安定して供給できず、出荷制限や欠品が発生するリスク」ととらえ、このリスクが影響を及ぼすバリューチェーン・その影響・発生可能性・金銭的重要性・リスクの影響が発生すると見込む時間軸を下記の〔表③-1-2〕のようにとらえて活動しています。 なお、当社グループにおいては、サステナビリティ関連の他のリスク及び機会とのトレードオフを考慮し、取組みを進めています。 〔表③-1-2〕リスクの影響が発生すると見込む時間軸リスク及び機会バリューチェーン(ステークホルダーを記載)リスク及び機会が顕在化したときに発生するビジネスモデル・バリューチェーンへの影響と財務的影響発生可能性金額的重要性リスク及び機会の影響が発生すると見込む時間軸*2上流当社下流リスク重要な品目について、製品や治験薬の必要量を安定して供給できず、出荷制限や欠品が発生するリスク 病気と向き合う人々病気と向き合う人々への影響・十分な薬を届けられなくなる※1当社グループへの財務的影響・売上及び利益の減少※1・さらにLife-changingな価値を生み出していくため資本の低下※1中大短期中期*1.当社グループは、社会的価値(病気と向き合う人々に笑顔をもたらすLife-changingな価値を提供し、社会課題を解決すること)と、経済的価値(当社グループがさらにLife-changingな価値を生み出していくために人的資本と知的資本に投じる原資となりうる利益)という2つの価値創造の両立を実現していきます。*2.短期を当年度末後1年、中期を2年から3年、長期を4年から10年と定義しています。 上記でとらえたリスクに対する対応戦略及び取組:当社グループは、当社の創出したLife-changingな価値を確実に患者さんへお届けできるよう、安定供給体制を維持・強化し、社会からの揺るぎない信頼を確立していきます。災害、国際情勢の変化といった外部要因、GMP違反、製造トラブルといった内部要因を含む、医薬品の品質や安定供給を脅かす多様なリスクに備え、堅牢な生産・供給基盤の構築、生産・品質技術の強化、人材育成を一体的に推進し、確かな品質の医薬品を安定的に供給します。現在、群馬県高崎市と山口県宇部市に基幹生産拠点を有し、さらに米国ノースカロライナ州においてバイオ医薬品原薬製造工場(サンフォード工場)を建設中です。こうした自社生産体制の整備・強化により、リスク発生時にも柔軟な生産対応が可能になります。高崎地区はバイオ医薬品の中核拠点として、バイオ生産技術研究所と高崎工場が隣接し、研究から製造、承認申請までを一貫して進められる環境が整っています。この近接性を活かし、スムーズな技術移管や製造トラブルへの迅速な対応を実現しています。また、品質管理・品質保証機能をQ-TOWERへ集約し、相互の連携を強化することで、品質部門全体として確かな品質の維持に取組んでいます。宇部工場は経口固形製剤の大量生産型自動化工場として、最新技術と堅牢な品質管理体制を備え、高効率な供給を支えています。重要な製品については、自社工場に加え外部CDMOとのデュアルソーシング体制を構築し、供給安定性をさらに向上させています。委託先管理を含むサプライチェーンマネジメントは複雑化していますが、社内外との連携強化やKPIモニタリングにより管理能力とレジリエンスの向上を図っています。また、予期せぬ製造停止や出荷遅延に備え、一定期間の需要を賄える在庫を確保し、供給継続を可能としています。米国拠点の立ち上げにあたっては、自社生産能力の拡充だけでなく、技術と人材の国際的な循環を通じた生産技術全体の底上げを目指しています。高崎地区では2025年にHB7棟が竣工し、製造トレーニング設備を設置しました。高崎工場の従業員に加え、サンフォード工場のスタッフも訪問し、両拠点が協力して技術習熟度の向上に取組んでいきます。なお、「リスクに対する対応戦略及び取組」はおおむね順調に進捗しています。 〔表③-1-3〕リスクへの対応戦略の財務的影響当年度においては、リスクは顕在化していません。また、次年度以降に、リスクが顕在化した場合、どの程度影響を及ぼすかを見積ることが困難であるため、財務的影響について定量的情報を記載していません。 当社グループの見通しに影響を与えると合理的に見込み得るサステナビリティ関連のリスク及び機会への対応戦略、並びにリスク及び機会対応のために発生する財務的影響は、以下のとおりです。 「上記でとらえたリスクに対する対応戦略及び取組」を実現するために必要な財務投資としては、自社の製造・品質保証・サプライチェーンマネジメントにかかる費用及び投資があり、その当期実績と将来予測は〔表③-1-3〕に示しています。これらの財務投資の将来予測は、社内外の状況変化を受けて、変更される可能性があります。リスク及び機会リスクへの対応戦略(及び取組)対応戦略の財務的影響財務的影響*1(億円)当年度短期(1年後)中期(3年後)長期(10年後)リスク重要な品目について、製品や治験薬の必要量を安定して供給できず、出荷制限や欠品が発生するリスク自社が供給する製品の品質保証・安定供給を継続する体制・手順を構築し、適切に運用するPL影響自社の製造・品質保証・サプライチェーンマネジメントにかかる費用*2540590590中期と同水準の想定BS影響自社の製造・品質保証・サプライチェーンマネジメントにかかる投資*3330440100減価償却費の範囲内が目途CF影響合計*48701,030690上記の合計額*1.当社グループにおいては短期・中期・長期の時間軸について、短期を当年度末後1年、中期を2年から3年、長期を4年から10年と定義していますが、リスク及び機会対応のために発生する財務的影響の記載に当たっては、短期・中期・長期の数値の傾向を把握できるよう、短期は1年後、中期は3年後、長期は10年後の単年度に発生する数値を記載しています。*2.リスク対応に要する費用のみを算定することが困難であるため、関係部門の費用総額(ただし、製造にかかる費用のうち変動費を除く)を記載しています。*3.リスク対応のための直接投資額を算定することが困難であるため、関係部門の投資総額を記載しています。*4.CF影響を正確に算出することが困難であるため、PL影響とBS影響の合計額を記載しています。 短期、中期及び長期にわたる財政状態の変化見込み:上記のリスクへの対応戦略としての自社の製造・品質保証・サプライチェーンマネジメントにかかる投資として、米国ノースカロライナ州にバイオ医薬品原薬製造工場(サンフォード工場)を建設中です。当該投資資金については、自己資金により賄う予定です。なお、上記のリスクへの対応戦略が、次の年次報告期間中に関連する財務諸表で報告される資産及び負債の帳簿価額に重要な修正を生じさせることはないと考えています。 <マテリアリティに関連するリスクが顕在化した場合のレジリエンス>製品の供給計画を策定する際には、予期せぬ事態により自社工場や外部CDMOでの製造が停止した場合でも供給を継続できるよう、一定期間の需要を満たす十分な在庫を確保しています。さらに、工場からの製品出荷が停止した場合にも、一定期間対応可能な在庫をストックポイントに備え、供給を継続できる体制を整えています。自社工場では、自然災害などによる電力停止に備えて非常用電源を確保し、製造を維持できるようにしています。加えて、重要な製品についてはデュアルソーシング体制を構築し、リスク発生時の安定供給を一層強化しています。品質リスクへの対応として、自社工場・CDMOともに、最新のGMP動向及びリスクに基づいた定期的なGMP監査を行い、特定された課題は是正措置・予防措置が確実に実行されるよう管理しています。また、特定された全てのリスクは品質リスクレジスターへ登録し、必要な対応策についてはその進捗をモニターしています。 <マテリアリティに関連する指標と目標>当社グループでは、マテリアリティに関連するリスクに対して、指標と目標を可能な限り開示しています。下記〔表③-1-4〕では、製品の品質と安定供給に関連する指標として設定し、モニタリングした結果を示しています。なお、当年度においては、リスクは顕在化していません。 〔表③-1-4〕指標及び目標リスク及び機会指標情報源単位最終目標(最終目標年)※基準年含む 実績中間目標当期リスク重要な品目について、製品や治験薬の必要量を安定して供給できず、出荷制限や欠品が発生するリスク適正製造規範(GMP)又は同等の基準の違反(violations)に対応して講じられた執行措置の種類別の数当社独自(SASB考慮)*1件--0自社事由による欠品・限定出荷発生数当社独自*2件0件の維持-0*1.絶対指標であり、第三者によって認証されていません。なお、本指標は「SASB:HC-BP-250a.5」を参考に設定しています。当社グループへの財務的影響を考慮し、データの集計範囲を調整したうえで、開示しています。(定義)当社が定める、GMP又は同等の基準の違反に対応して講じられた執行措置の種類別の数(算定方法)(1)実績は当連結会計年度末(2)医薬品の製造・品質管理体制における重大な不備や逸脱によるGMP違反を原因とし、CRV、POTなどのグローバル品の出荷停止に及ぶ執行措置を対象とする。*2.絶対指標であり、第三者によって認証されていません。(定義)当社が定める、自社事由による重要な医薬品の欠品・限定出荷発生数(算定方法)(1)実績は当連結会計年度末(2)自社事由とは製造販売業者の責任の範囲内にある事情(原薬を含む原材料の調達トラブル、製造トラブル、品質トラブル、行政処分など[製造委託先に起因するものも含む])を指す。その他、一過性の需要過多や災害等による被害を理由とする欠品、限定出荷発生数は含まない。(3)欠品や限定出荷の件数は、同一の事由に由来するものは、複数の報告に及ぶ場合、1件としてカウントする。(4)集計範囲は、当社への財務的影響及び患者さんへの影響を考慮し、当社で定めた基準に達する事象を対象とする。 パフォーマンスの傾向又は変化についての分析:「リスクに対する対応戦略及び取組」はおおむね順調に進捗しています。 ③-2.地球環境への負荷の低減<マテリアリティの説明>当社グループは、社会からの信頼獲得に関連するマテリアリティの一つとして「地球環境への負荷の低減」を定めています。 〔表③-2-1〕マテリアリティの定義・取組むことで得られる機会・取組まないことで生じる脅威と指標戦略の幹マテリアリティ定義取組むことで得られる機会取組まないことで生じる脅威指標社会からの信頼獲得地球環境への負荷の低減バリューチェーンの様々な場面で環境影響にも配慮し、次世代に引き継ぐ地球環境の保護に積極的に取組む・未来世代に対する貢献を通じた当社グループに対する信頼性の向上・物理的/移行リスクと機会の適正な管理による事業活動の維持・規制強化(炭素税含む)による新たなコストの発生・異常気象による災害や健康被害の増加。それに伴う事業活動への影響・バリューチェーン全体の温室効果ガス排出量ネットゼロ <マテリアリティに関連する機会・リスクへの対応戦略(及びその取組み)>当社グループは、「地球環境への負荷の低減」に関連するリスクを「気候変動関連の規制強化に対する不十分な対応」ととらえ、このリスクが影響を及ぼすバリューチェーン・その影響・発生可能性・金銭的重要性・リスクの影響が発生すると見込む時間軸を下記の〔表③-2-2〕のようにとらえて活動しています。なお、当社グループにおいては、サステナビリティ関連の他のリスク及び機会とのトレードオフを考慮し、取組みを進めています。 〔表③-2-2〕リスクの影響が発生すると見込む時間軸リスク及び機会バリューチェーン(ステークホルダーを記載)リスク及び機会が顕在化したときに発生するビジネスモデル・バリューチェーンへの影響と財務的影響発生可能性金額的重要性リスク及び機会の影響が発生すると見込む時間軸*1上流当社下流リスク気候変動関連の規制強化に対する不十分な対応未来世代を含む当社グループのステークホルダービジネスモデル・バリューチェーンへの影響・気候変動をはじめとするバリューチェーン全体の地球環境への負荷の低減財務的影響・炭素税等の新たなコストの発生高小短期中期*1:短期を1年後、中期を3年後とそれぞれ定義しています。 上記でとらえたリスクに対する対応戦略及び取組:当社グループは、「協和キリングループ 環境基本方針」のもと、気候変動への対応を「協和キリングループとして取組むべき重要な環境活動」と定め、バリューチェーン全体の温室効果ガス(GHG:Greenhouse Gas)排出量を削減していきます。パリ協定における「平均気温上昇を1.5℃以下に抑えた世界」を目指すとともに、気候変動に関するリスクと機会に対するシナリオ分析結果及びキリングループ環境ビジョン2050を踏まえ、当社グループの気候変動への対応について見直し、事業戦略に落とし込み対応を進めています。2050年までのバリューチェーン全体のGHG排出量ネットゼロ実現に向けてSBT1.5℃目標に対応したCO2削減目標を設定するとともに、目標達成に向けたロードマップを作成し、再生可能エネルギーの早期導入・拡大、省エネルギー、エネルギー転換などの施策を推進し、脱炭素社会への移行リスクに対応します。 参考:物理リスクの面では、水リスク評価を実施し、洪水・浸水リスクを抽出するとともに、水害対策ポリシーを策定し、浸水防止措置等の設備投資対応を実施していきます。合わせて、サプライチェーン全体における影響評価・対応についても進め、生産停止の回避・被害最小化等、継続的にリスクの最小化を図っていきます。なお、当社の気候変動に関する情報開示の詳細は当社HPの「TCFD提言に基づく情報開示」を参照ください。 〔表③-2-3〕リスクへの対応戦略の財務的影響当年度においては、リスクは顕在化していません。また、次年度以降に、リスクが顕在化した場合、どの程度影響を及ぼすかを見積ることが困難であるため、財務的影響について定量的情報を記載していません。 当社グループの見通しに影響を与えると合理的に見込み得るサステナビリティ関連のリスク及び機会への対応戦略、並びにリスク及び機会対応のために発生する財務的影響は、以下のとおりです。リスク及び機会リスクへの対応戦略(及び取組)対応戦略の財務的影響財務的影響*1(億円)当年度短期(1年後)中期(3年後)長期(10年後)リスク気候変動関連の規制強化に対する不十分な対応「協和キリングループ 環境基本方針」のもと、気候変動への対応を「協和キリングループとして取組むべき重要な環境活動」と定め、再生可能エネルギーの活用をはじめとするバリューチェーン全体の温室効果ガス排出量を削減するPL影響再生可能エネルギー(環境価値)調達費用0.829中期と同水準の想定BS影響気候変動対応を目的とした設備投資費30.070.09 再生可能エネルギー調達ではカバーできないScope1+2の削減に向けた新技術への投資額CF影響合計*23.82.079.09上記の合計額 *1.当社グループにおいては短期・中期・長期の時間軸について、短期を当年度末後1年、中期を2年から3年、長期を4年から10年と定義していますが、リスク及び機会対応のために発生する財務的影響の記載に当たっては、短期・中期・長期の数値の傾向を把握できるよう、短期は1年後、中期は3年後、長期は10年後の単年度に発生する数値を記載しています。*2.CF影響を正確に算出することが困難であるため、PL影響とBS影響の合計額を記載しています。 <マテリアリティに関連するリスクが顕在化した場合のレジリエンス>省エネ、再生可能エネルギーの導入・拡大、エネルギー転換などの施策を推進し、CO2排出量削減目標を達成することにより、今後発生すると考えられる炭素税負担額を低減できると考えます。またエネルギー使用量全体を抑える事により、エネルギーコストの削減にもつながります。 参考:工場・研究所の敷地内への浸水等による長期間の操業停止など、グローバルな生産活動への影響に対しては、大規模自然災害に対するBCPを策定し、水害に対しては浸水防止措置や設備投資対応(生産に関する重要資産の地理的分散保管、建物の防水化、重要設備の高層・高所配置化、浸水防止壁設置など)を実施し、物理的リスクに対応することにより、大規模災害発生時にも事業継続・安定供給できる体制を整えています。 <マテリアリティに関連する指標と目標>当社グループでは、マテリアリティに関連するリスクに対して、指標と目標を可能な限り開示しています。下記〔表③-2-4〕では、「地球環境への負荷の低減」に関連する指標として設定し、モニタリングした結果を示しています。 〔表③-2-4〕指標及び目標リスク及び機会指標情報源単位最終目標(最終目標年)※基準年含む 実績中間目標当期リスク気候変動関連の規制強化に対する不十分な対応1.CO2(Scope1+2)排出量当社独自*2t-CO255%削減(2030年/2019年比)63%削減(2025年/2019年比)70%削減2.CO2(Scope3)排出量当社独自t-CO230%削減(2030年/2019年比)-算定中3.使用電力の再生可能エネルギー比率当社独自%100%(2040年)-98%4.バリューチェーン全体の温室効果ガス排出量当社独自-温室効果ガスネットゼロ(2050年)-指標1~3の取組みを通じて削減 <パフォーマンスの傾向又は変化についての分析>Scope1、2に関しては、使用エネルギーの約3分の2が電気であるという事業特性を踏まえ、2030年までは、継続的な省エネ活動を推進しつつ、再生可能エネルギーの導入を拡大しCO2排出量削減を強力に推進しています。2030年以降は、これら省エネと再生可能エネルギーの導入の取組みに加え、技術革新の動向を注視しながら、エネルギー転換を可能とする新たな設備への切り替えを図っていきたいと考えています。再生可能エネルギーへの切り替えは非常に順調に進んでおり、国内の主要生産・研究事業場については、全事業場で使用電力の再生可能エネルギー化が完了しました。これにより、当社グループ全体での再エネ電力の導入率は2025年度末時点で98%に達しています。その結果、当社グループ全体でのCO2排出量は2025年度末時点で70%削減を達成しています。すでに2030年目標を達成している状況ですので、2026年には2030年目標を見直し、さらに高い削減目標を設定する予定です。今後は、海外サイトも含めた当社グループ全事業場へ再生可能エネルギーを導入し、脱炭素化を推進していきます。一方、当社のScope3については、委託製造などからのCO2排出であるカテゴリー1が多くの割合を占めているため、Scope3の削減には、このカテゴリー1を中心に、サプライチェーン全体で各種施策を展開することが非常に重要となります。2025年、Scope3削減に向けた2030年目標「2019年比30%削減」を設定し、ロードマップを作成しました。今後、サプライヤーと協働し削減に向けた施策を展開するとともに、2030年目標達成に向けロードマップをさらに精緻化していきます。 ④Life-changingな価値を実現する人材・基盤の強化-経営基盤に関連するマテリアリティ <マテリアリティの説明> 当社グループは、Life-changingな価値を実現する人材・基盤の強化-経営基盤に関連するマテリアリティとして、「コーポレートガバナンス」*1、「事業活動における倫理と透明性」、「リスクマネジメントの強化」を定めています。 〔表④-1〕マテリアリティの定義・取組むことで得られる機会・取組まないことで生じる脅威と指標(及び目標)戦略の幹マテリアリティ定義取組むことで得られる機会取組まないことで生じる脅威指標Life-changingな価値を実現する人材・基盤の強化-経営基盤コーポレートガバナンス経営理念及び価値観のもと、ビジョンの実現を通じて持続的成長と中長期的な企業価値向上を機動性をもって推進できるコーポレートガバナンス体制を実現する・環境変化への迅速な対応を通じたステークホルダーからの信頼獲得と、それに伴う企業価値の向上・安定的な事業基盤の獲得・ステークホルダーからの信頼の失墜・環境変化への対応遅延と企業価値の低下・経営基盤強化事業活動における倫理と透明性国内外の関係法令、社内外の諸規則・ルール及び社会規範を遵守し、法的責任と社会が求める倫理的責任を果たす行動をとる。あわせて、バリューチェーンを構成する全てのパートナーに対しても当社行動規範の精神に基づく行動を促し、価値を共創する。また、ステークホルダーに対して適示適切かつ公正な情報開示を行う。なお、「患者さんの安全性の確保と適正使用の推進」「従業員の健康と安全」「人権の尊重」「責任あるマーケティングと倫理的広告」「研究開発倫理と信頼性の確保」「適正な納税」「贈収賄・腐敗防止」「サイバー」を含む・ステークホルダーからの信頼獲得と、それに伴う企業価値の向上・安定的な事業基盤の獲得・事業活動の制限や停止(研究開発、生産活動や販売活動等)・ステークホルダーからの信頼の失墜リスクマネジメントの強化必要なリスクを適切に取るとともに、協和キリングループ及びステークホルダーを脅威から守るための行動を取る・適切なリスクテイクによる企業価値の向上・安定的な事業基盤の獲得・事業活動の制限や停止(研究開発、生産活動や販売活動等)・ステークホルダーからの信頼の失墜*1:当社グループは、2026年3月19日開催予定の定時株主総会で承認可決されることをもって、監査等委員会設置会社へ移行する予定です。取締役会の監督機能を強化しつつ、業務執行への適切な権限委任を通じて迅速な意思決定を促進し、健全なリスクテイクのもとで事業の成長と価値創出を加速していきます。なお、監査等委員会設置会社への移行の詳細は、「第4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要」に記載のとおりです。
主要な設備の状況 FY2025 / 約867字
2【主要な設備の状況】 当社グループにおける主要な設備は、次のとおりです。(1) 提出会社(2025年12月31日現在) 事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)その他合計高崎工場(群馬県高崎市)医薬医薬品の製造設備24,6128,751546(148,920)6,61740,527543宇部工場(山口県宇部市)医薬医薬品の製造設備4,6551,6502,883(105,968)1,13810,326196バイオ生産技術研究所(群馬県高崎市)医薬医薬品の研究設備1,0491,983-(-)1,2384,269195東京リサーチパーク(東京都町田市)医薬医薬品の研究設備2,460173,366(34,707)1,3027,145214富士リサーチパーク(静岡県駿東郡長泉町)医薬医薬品の研究設備4,13816252(82,245)7225,128148CMC研究センター(静岡県駿東郡長泉町)医薬医薬品の研究設備2,325367-(-)6433,335107本社(東京都千代田区)医薬管理設備等6,742808312(1,164)6478,5091,168(注)1.帳簿価額は、建設仮勘定を除く有形固定資産の帳簿価額です。2.本社の「建物及び構築物」「機械装置及び運搬具」及び宇部工場の「土地」等には、使用権資産が含まれています。 (2) 国内子会社該当事項はありません。 (3) 在外子会社(2025年12月31日現在) 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積㎡)その他合計Kyowa Kirin, Inc.ラホヤ研究施設(米国カリフォルニア州)医薬医薬品の研究設備2,922-4,745(13,059)6258,29352(注)1.帳簿価額は、建設仮勘定を除く有形固定資産の帳簿価額です。2.Kyowa Kirin, Inc.の「土地」は、使用権資産です。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約14,274字
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】当パートでは、特別な記載がない限り、提出日時点の事項を記載しています。① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方当社は、「ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、新しい価値の創造により、世界の人々の健康と豊かさに貢献します。」という当社グループの経営理念及び価値観のもと、ビジョンに基づき、社会の基盤を担う責任ある企業として、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を図るため、意思決定の透明性・公平性を確保するとともに、迅速・果断な意思決定・業務執行体制並びに適正な監督・監視体制の構築を図るなど、コーポレートガバナンスの充実に取組んでいきます。また、ビジョン実現のためにステークホルダーとの協働が不可欠であることを認識し、それぞれの立場を尊重し、株主・投資家に対し、透明性、公平性、継続性を基本に迅速な情報開示を行うとともに、株主・投資家との建設的な対話を積極的に行い、誠意を持って説明責任を果たしていきます。また、当社はキリンホールディングス株式会社の連結子会社ですが、そのグループ運営の方針を尊重しつつ、当社の独立性を確保した経営を進めていきます。 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由当社は、会社法上の機関設計として監査役設置会社を採用しています。取締役会は、重要な業務執行の最終意思決定を行うとともに、複数の社外取締役を設置して経営の透明性と客観性を高め、業務執行の監督機能を果たします。また、任意の指名・報酬諮問委員会を設置することで取締役会の機能を補完し、経営に対する監督機能の強化を図っています。さらに、取締役会から独立した複数の社外監査役を含む監査役及び監査役会によって最終意思決定のプロセス・内容を監視・検証します。この機関設計において、取締役が執行役員を兼務することにより、意思決定と執行の緊密な連携によるマネジメント機能を推進するとともに、独立社外取締役及び監査役・監査役会を中心としてモニタリング機能を働かせ、任意の委員会を設置することにより経営の透明性を高め、業務執行機能と監督機能のバランスを備えたハイブリッド型のガバナンス体制を構築しています。 ※当社は、2026年3月19日開催予定の定時株主総会で承認可決されることをもって、監査等委員会設置会社へ移行します。これにより、取締役会における取締役に対する監督機能をさらに強化し、その上で、取締役会で執行に任せるべき事項と取締役会が議論すべき事項を判断・峻別し、取締役会としては中長期的な全社戦略の議論へ注力することで、迅速・果断な意思決定及び業務執行体制の確立を行います。また、社外取締役の多様な知見や経験を活かした監督体制に加え、取締役の職務執行を監査する監査等委員を取締役会の構成員に加えることで、監督機能をさらに強化します。併せて、監査等委員会と内部監査部門との指示・連携を強化し、執行に対する監査の実効性を充実させます。取締役会の諮問機関として、過半数が社外取締役で構成され、社外取締役が委員長を務める指名・報酬諮問委員会を引き続き設置します。監査等委員会は、独立した監査権限を行使し、取締役の職務執行の適法性及び妥当性を監査することにより、当社グループの持続的成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、経営の健全性と透明性を確保する状況を監視・検証します。監査等委員会の構成については、常勤監査等委員である社内取締役1名と非常勤監査等委員である社外取締役3名を予定しています。 当社の2026年3月10日時点のコーポレートガバナンスの体制は下図のとおりです。 ※2026年3月19日開催予定の定時株主総会において、監査等委員会設置会社への移行が承認された場合のコーポレートガバナンスの体制は、次のとおりです。  当社の2026年3月10日現在の企業統治体制の構成員は下表のとおりです。 氏名役職指名・報酬諮問委員会取締役宮本 昌志代表取締役会長委員 アブドゥル・マリック代表取締役社長委員 山下 武美取締役副社長委員 藤原 大介取締役- 小山田 隆社外取締役委員長 鈴木 善久社外取締役・取締役会議長委員 中田 るみ子社外取締役委員 菅野 寛社外取締役委員 伊藤 由希子社外取締役委員監査役小松 浩常勤監査役・監査役会議長- 小林 肇常勤社外監査役- 石倉 徹監査役- 田村 真由美社外監査役委員 和智 洋子社外監査役委員 (取締役、取締役会) 取締役会は、株主に対する受託者責任と説明責任を踏まえ、実効的かつ効率的なコーポレートガバナンスの構築により経営理念を実現し、当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指します。また、当社グループ全体及びグループの主要会社の長期経営構想、中期経営計画及び年度経営計画等の当社グループの重要な業務執行並びに法定事項について決定するとともに、取締役の職務執行を監督する責務、サステナビリティに係る基本的な方針の策定とその取組みを監督する責務、内部監査部門との連携によりグループ全体の適切な内部統制システムを構築する責務等を負います。取締役会は、法令及び定款に定めるもののほか、「取締役会規程」において、取締役会にて決議する事項を定めており、その他の業務執行に係る権限については、各業務を担当する執行役員に委譲しています。 取締役会を構成する取締役の員数を定款の定めに従い10名以内とし、グローバル・スペシャリティファーマにふさわしい知識、経験、能力、見識等のスキルや多様性を確保しながら全体としてバランスのとれた透明性の高いガバナンス体制を構築しています。客観的な経営の監督の実効性を確保するため、独立社外取締役を過半数選任しており、取締役会の議長は独立社外取締役である鈴木善久が務めています。また、少数株主の保護の観点から、一般株主との間で利益相反が生じるおそれのない独立性を有する社外取締役及び社外監査役を配置することとしています。独立社外役員を過半数とし、独立社外取締役が委員長を務める指名・報酬諮問委員会を設置するとともに、外部アドバイザーも活用した取締役会実効性評価を行っています。取締役候補者の選任方針・手続きは、指名・報酬諮問委員会で審議し、取締役会で決定しています。 当社の取締役は、2026年3月10日現在9名(男性7名、女性2名、うち独立社外取締役5名)の構成となっており、原則月1回開催される取締役会にて、経営方針等の重要事項に関する意思決定及び業務執行の監督を行っており、取締役会議長は独立社外取締役が務めています。当事業年度は、取締役会を14回開催し、当社の経営方針等の重要事項に関する意思決定及び取締役の職務執行の監督を行いました。 当事業年度 取締役会の出席状況役員区分役職氏名出席率取締役代表取締役会長宮本 昌志100%(14回/14回) 代表取締役社長アブドゥル・マリック100%(10回/10回) 取締役副社長山下 武美100%(14回/14回) 取締役副社長大澤 豊100%(4回/4回) 取締役藤原 大介100%(10回/10回) 取締役秋枝 眞二郎100%(4回/4回) 社外取締役小山田 隆100%(14回/14回) 社外取締役(議長)鈴木 善久100%(14回/14回) 社外取締役中田 るみ子100%(14回/14回) 社外取締役菅野 寛100%(10回/10回) 社外取締役伊藤 由希子100%(10回/10回) 社外取締役森田 朗100%(4回/4回) 社外取締役芳賀 裕子100%(4回/4回)監査役常勤監査役小松 浩100%(14回/14回) 常勤社外監査役小林 肇100%(14回/14回) 監査役石倉 徹100%(14回/14回) 社外監査役田村 真由美100%(14回/14回) 社外監査役和智 洋子100%(10回/10回) 社外監査役谷津 朋美75%(3回/4回)1)大澤豊氏、秋枝眞二郎氏、森田朗氏、芳賀裕子氏及び谷津朋美氏についての取締役会出席状況は、当事業年度に開催された取締役会のうち、2025年3月19日の退任前に開催されたもののみを対象としています。なお、各氏の役職名は退任時の役職を記載しています。2)アブドゥル・マリック氏、藤原大介氏、菅野寛氏、伊藤由希子氏及び和智洋子氏についての取締役会出席状況は、当事業年度に開催された取締役会のうち、2025年3月19日の就任後に開催されたもののみを対象としています。 ・当事業年度 取締役会の具体的な検討内容経営戦略・サステナビリティビジョン実現のための戦略サステナビリティ、マテリアリティに関する議論個別の重要戦略案件(ポートフォリオ、研究、生産、人材、デジタル等)長期成長ストーリー次年度年次経営計画の決定四半期業績モニタリング決算関連事項の承認事業投資の実行状況コーポレートガバナンス等監査等委員会設置会社への移行内部統制システムの構築・運用状況内部監査の監査結果の確認及び計画の決定取締役会の実効性評価最高経営責任者等の後継者計画役員人事・報酬各種委員会報告(グループリスクマネジメント委員会、グループコンプライアンス委員会、グループ財務管理委員会、グループ情報公開委員会、グローバル品質保証委員会)グローバルマネジメント体制及び組織改定株主総会関連(招集及び議案等の決定)投資案件・その他コーポレートベンチャーキャピタル活動情報セキュリティ管理体制コンプライアンス・人権意識調査IR活動特別希望退職制度の導入 (監査役、監査役会) 監査役及び監査役会は、株主の負託を受けた独立の機関として、取締役の職務の執行を監査することにより、当社グループの持続的成長と中長期的な企業価値の向上に向けて経営の健全性を確立する状況を監視・検証します。監査役は、常勤監査役による当社グループ内における情報収集力及び独立性を活かし、取締役会において積極的に意見を述べるとともに、各監査役による監査の実効性を確保するための体制の整備に努めています。また、社外取締役への情報提供を強化するため、社外取締役との意見交換を行い、監査活動を通じて得られた情報を提供します。 監査役会の構成は、財務・会計に関する適切な知見を有する者を含み、定款の定めに従い、その員数を3名以上、また、その半数以上を社外監査役としています。 当社の監査役は、2026年3月10日現在5名(男性3名、女性2名、うち社外監査役3名)の構成となっています。 なお、常勤監査役小松浩氏、常勤社外監査役小林肇氏及び社外監査役田村真由美氏は、事業会社における経理・財務部門の担当経験があり、各氏とも財務及び会計に関する相当程度の知見を有しています。当事業年度は、監査役会を14回開催し、監査方針等の協議決定及び取締役の職務執行の監査を行いました。 監査役及び監査役会の活動については、「(3)監査の状況 ① 監査役監査の状況」をご参照ください。 (指名・報酬諮問委員会) 指名・報酬諮問委員会は、当社の取締役、執行役員及び監査役の選解任方針並びに各候補者案、役付取締役の選定及び解職、取締役の担当職務、最高経営責任者の後継者の選定方針、当社グループの主要会社社長及び主要ポジションの候補者案、当社取締役、執行役員及び監査役並びに当社グループの主要会社社長及び主要ポジションの報酬制度・水準、報酬額等について、客観的かつ公正な視点から審議・決定の上、取締役会に答申する責務を負います。 指名・報酬諮問委員会は社内取締役及び独立社外役員で構成し、その過半数は独立社外役員とし、委員長は独立社外取締役としています。当事業年度は、指名・報酬諮問委員会を14回開催、取締役及び監査役等の報酬・指名に関する取締役会への答申を行いました。 ・当事業年度 指名・報酬諮問委員会の出席状況役員区分役職氏名出席率社内取締役代表取締役会長宮本 昌志100%(14回/14回) 代表取締役社長アブドゥル・マリック100%(9回/9回) 取締役副社長山下 武美100%(14回/14回) 取締役副社長大澤 豊100%(5回/5回)独立社外役員社外取締役(委員長)小山田 隆100%(14回/14回) 社外取締役鈴木 善久100%(14回/14回) 社外取締役中田 るみ子93%(13回/14回) 社外取締役菅野 寛100%(9回/9回) 社外取締役伊藤 由希子100%(9回/9回) 社外取締役森田 朗100%(5回/5回) 社外取締役芳賀 裕子100%(5回/5回) 社外監査役田村 真由美100%(14回/14回) 社外監査役和智 洋子100%(9回/9回) 社外監査役谷津 朋美80%(4回/5回)1)大澤豊氏、森田朗氏、芳賀裕子氏及び谷津朋美氏についての指名・報酬諮問委員会出席状況は、当事業年度に開催された指名・報酬諮問委員会のうち、2025年3月19日の退任前に開催されたもののみを対象としています。なお、各氏の役職名は退任時の役職を記載しています。2)アブドゥル・マリック氏、菅野寛氏、伊藤由希子氏及び和智洋子氏についての指名・報酬諮問委員会出席状況は、当事業年度に開催された指名・報酬諮問委員会のうち、2025年3月19日の就任後に開催されたもののみを対象としています。 ・当事業年度 指名・報酬諮問委員会の具体的な検討内容指名関連株主総会株主総会に付議する取締役の選任議案の原案後継者計画最高経営責任者等の後継者計画主要ポジションの後継者計画役員人事代表取締役・役付取締役の選定案、執行役員の選任案CxO及び当社グループ主要会社社長等の主要ポジションの選任案報酬関連株主総会株主総会に付議する取締役の報酬議案の原案方針と水準取締役の個人別の報酬等の内容に係る決定方針案取締役・監査役・執行役員及び主要ポジションの報酬水準と報酬構成業績連動業績連動報酬の評価指標、目標値、評価結果及び報酬額  その他の企業統治体制の構成要素を下記に記載します。(グローバル経営戦略会議、経営戦略会議) 当社は、経営方針及び業務執行における重要な事項に関して、取締役社長の意思決定を補佐援助する機関として、グローバル経営戦略会議及び経営戦略会議を設置しています。グローバル及び日本国内の経営に関する全般的重要事項について戦略的な視点から的確かつ効率的な経営判断を下すために、当事業年度は、グローバル経営戦略会議を18回、経営戦略会議を6回開催しました。 (執行組織) グローバルマネジメント体制として、「One Kyowa Kirin」という名のもと、地域軸、機能軸、さらに製品軸のマトリックスマネジメント体制にて業務を執行しています。当社は、この体制を機動的に実行するため、One Kyowa Kirin Leadershipを導入しています。 (会計監査、法令遵守) 当社は、財務諸表等について、表示等が適正であることを確実にするために、会計監査人の監査を受けています。また、業務執行上発生する諸問題については、法令遵守を最優先とし、必要に応じて弁護士等の第三者から適宜アドバイスを受けています。 (コンプライアンス体制) 当社グループにおけるコンプライアンスを推進するため、当社グループのコンプライアンスの基本方針を定めるとともに、これを実効化する組織及び規程を整備しています。コンプライアンスに関する統括組織を設置し、当社グループの役職員に対する教育・啓発活動等を通じてコンプライアンス意識の醸成を図るとともに、コンプライアンス違反発生時に適切な対応を行う体制を確保しています。 (リスクマネジメント体制) 当社グループのリスクを適正に管理するため、当社グループにおけるリスクマネジメントの基本方針を定めるとともに、これを実効化する組織及び規程を整備しています。リスクマネジメントに関する統括組織を設置し、当社グループ各組織のリスクマネジメント活動を通じて、リスクマネジメントの実効性を確保するとともに、The Institute of Internal Auditorsが提唱する3ラインモデルに準拠し、リスクに対する適切な対応を行う体制を確保しています。 (内部監査) 当社は、内部統制上の第3ラインとして内部監査部門(協和キリン経営監査部及び地域統括会社に設置した内部監査機能)を設置し、当社グループにおけるガバナンス・リスクマネジメント及びコントロールの各プロセスに関する経営諸活動の遂行状況を、合法性と合理性の観点から公正かつ独立的な立場で評価し、助言・勧告を行っています。監査結果は、随時、代表取締役会長及び代表取締役社長へ報告するとともに、定期的に取締役会及び監査役へ報告しています。監査業務品質の維持・向上としては、内部監査部門内での品質評価・改善の取組みに加え、外部評価を受審するなどの改善活動を継続的に行っています。金融商品取引法にもとづき、財務報告の信頼性を確保するための内部統制の整備・運用状況の評価も行っています。 ③ 企業統治に関するその他の事項(内部統制システムの整備の状況) 当社は取締役会において、業務の適正を確保するための体制(いわゆる内部統制システム)の整備方針を以下のとおり決議し、決議内容に基づく体制の整備を進めています。 ※「内部統制システム構築の基本方針」当社は、親会社であるキリンホールディングス株式会社の「内部統制システムに関する基本方針」を踏まえ、会社法第362条第4項第6号「取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制その他株式会社の業務並びに当該株式会社及びその子会社から成る企業集団の業務の適正を確保するために必要なものとして法務省令で定める体制」として、以下を定める。1.当社及び子会社(以下「当社グループ」という。)の取締役及び使用人の職務の執行が法令等を遵守すること及び定款に適合することを確保するための体制(コンプライアンス体制)当社グループにおけるコンプライアンスを推進するため、以下の体制を整備する。・当社グループのコンプライアンスの基本方針を定めるとともに、これを実効化する組織及び規程を整備する。・コンプライアンスに関する統括組織を設置し、当社グループの役職員に対する教育・啓発活動等を通じてコンプライアンス意識の醸成を図るとともに、コンプライアンス違反発生時の対応に関する手順を明確化し、当社グループの各社に周知する。・コンプライアンス体制の構築・運用状況について、内部監査専任組織が監査を実施する。・財務報告の信頼性を確保するための内部統制報告体制を構築し、その有効かつ効率的な運用及び評価を行う。2.当社の取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制(情報保存管理体制)当社の取締役の職務執行に係る情報については、社内規程に基づき適切に保存・管理を行うとともに、取締役又は監査役に対して閲覧可能な状態を維持する。3.当社グループの損失の危険の管理に関する規程その他の体制(リスクマネジメント体制)当社グループのリスクを適正に管理するため、以下の体制を整備する。・当社グループにおけるリスクマネジメントの基本方針を定めるとともに、これを実効化する組織及び規程を整備する。・リスクマネジメントに関する統括組織を設置し、当社グループ各組織のリスクマネジメント活動を通じて、リスクマネジメントの実効性を確保するとともに、リスクの開示及びクライシス発生時の対応に対する手順を明確化し、当社グループ各社に周知する。・リスクマネジメント体制の構築・運用状況について、内部監査専任組織が監査を実施する。4.当社グループの取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制(効率的職務執行体制)当社グループの取締役の職務の執行が効率的に行われるために、以下の体制を整備する。・職務分掌、職務権限及び意思決定その他の組織に関する規程・基準類を定める。・取締役会の決議により、業務執行を担当する執行役員を選任するほか、必要に応じ当社グループ各社に取締役を派遣し、適正な業務執行・意思決定の監督を行う。・経営戦略会議を設置し、意思決定を迅速化する。・グループ子会社の取締役の職務執行に関する権限及び責任については、各社が業務分掌規程、職務権限規程その他の社内規程において明文化し、それぞれ業務を効率的に遂行する。・当社グループ各社ごとに年度計画を策定し、モニタリング等を通じて定期的に業績管理を行う。5.当社グループの取締役の職務執行の報告に関する体制並びに当社グループ及び当社の親会社から成る企業集団におけるその他の業務の適正を確保するための体制(業務執行の報告及びその他のグループ内部統制体制)当社グループの取締役の職務執行の報告並びに当社グループ及び当社の親会社から成る企業集団におけるその他の業務の適正を確保するために、親会社であるキリンホールディングス株式会社のグループ運営の基本方針を踏まえ、以下の体制を整備する。・グループ子会社の主管部署を設置し、子会社の自主性を尊重しつつ、事業の状況に関する定期的な報告を受けるとともに、重要事項については事前協議を行うなど、必要に応じて主管部署から指導、助言を行う。・グループ子会社の業務執行に関する責任及び権限を定め、各社業務について内部監査専任組織による監査を実施する。6.当社の監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する事項、当該使用人の当社の取締役からの独立性に関する事項及び当社の監査役の当該使用人に対する指示の実効性の確保に関する事項(以下総称して、監査役関連体制)当社の監査役の求めに応じ、必要があるときは使用人若干名に、監査役の職務の補助業務を担当させる。また、当該使用人としての独立性を確保するため、当該使用人の任命、異動及び評価等の人事に関する事項の決定は、当社の監査役の同意を必要とする。なお、当該使用人が監査役の職務の補助業務を担当するときは、業務執行に係る役職を兼務せず、当社の監査役の指揮命令のみに従う。7.当社グループの取締役、監査役及び使用人が当社の監査役に報告をするための体制① 当社の取締役は監査役に対し以下の報告を行う。・取締役会に付議される事項について、事前にその内容、その他監査役監査上有用と判断される事項。・当社グループ各社に著しい損害を及ぼすおそれのある事実を発見した場合は、その事実。・当社グループの取締役又は使用人が法令若しくは定款に違反する行為をし、又はこれらの行為をするおそれがあると考えられるときは、その旨。・当社の監査役の同意を要する法定事項。・当社の内部統制システムの整備状況及びその運用状況。当社の監査役は、上記事項に限らず、その必要に応じ随時に、当社グループ各社の取締役、監査役及び使用人に対し報告を求めることができる。② 当社グループ各社の取締役、監査役及び使用人(当該取締役、監査役及び使用人から報告を受けた者を含む)は、当社グループ各社の業務の適正を確保する上で当社の監査役に報告することが適切と判断する事項が生じた場合、直接当社の監査役に報告することができる。また、当社の監査役は内部通報制度の運用状況について、担当部署から定期的に報告を受けるとともに、自らが必要と認めた場合、直ちに当該運用状況について報告をさせることができる。8.前号の報告をした者が当社の監査役に当該報告をしたことを理由として不利な扱いを受けないことを確保するための体制当社は、前号の報告をした者がそのことを理由として不利な取扱いを受けないことを定めた当社グループ共通の規程類を整備し、当社グループの各社に周知した上で適切に運用する。9.当社の監査役の職務執行について生ずる費用の前払い又は償還の手続き等に関する事項当社は、当社の監査役の職務執行について生ずる費用の前払い又は償還の手続き等について、速やかに当該費用又は債務を処理する。10.その他当社の監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制当社の監査役は、当社の代表取締役等との意見交換会を定期的に開催する。当社の監査役は、内部監査専任組織等と連携した監査を実施することができる。また、当社は、当社の監査役の要請に基づき、当社の監査役が当社グループ各社の会議に出席する機会を確保する等、当社の監査役の監査が実効的に行われるための体制を整備する。 ※監査等委員会設置会社へ移行後の「内部統制システム構築の基本方針」は、以下のとおりとなる予定です。 当社は、親会社であるキリンホールディングス株式会社の「内部統制システムに関する基本方針」を踏まえ、会社法第399条の13第1項第1号ハ「取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制その他株式会社の業務並びに当該株式会社及びその子会社から成る企業集団の業務の適正を確保するために必要なものとして法務省令で定める体制」として、以下を定める。 1.当社及び子会社(以下、当社グループ)の取締役及び使用人の職務の執行が法令等を遵守すること及び定款に適合することを確保するための体制(コンプライアンス体制)当社グループにおけるコンプライアンスを推進するため、以下の体制を整備する。・当社グループのコンプライアンスの基本方針を定めるとともに、これを実効化する組織及び規程を整備する。・コンプライアンスに関する統括組織を設置し、当社グループの役職員に対する教育・啓発活動等を通じてコンプライアンス意識の醸成を図るとともに、コンプライアンス違反発生時の対応に関する手順を明確化し、当社グループの各社に周知する。・コンプライアンス体制の構築・運用状況について、内部監査専任組織が監査を実施する。・財務報告の信頼性を確保するための内部統制報告体制を構築し、その有効かつ効率的な運用及び評価を行う。2.当社の取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制(情報保存管理体制)当社の取締役の職務執行に係る情報については、社内規程に基づき適切に保存・管理を行うとともに、取締役に対して閲覧可能な状態を維持する。3.当社グループの損失の危険の管理に関する規程その他の体制(リスクマネジメント体制)当社グループのリスクを適正に管理するため、以下の体制を整備する。・当社グループにおけるリスクマネジメントの基本方針を定めるとともに、これを実効化する組織及び規程を整備する。・リスクマネジメントに関する統括組織を設置し、当社グループ各組織のリスクマネジメント活動を通じて、リスクマネジメントの実効性を確保するとともに、リスクの開示及びクライシス発生時の対応に対する手順を明確化し、当社グループ各社に周知する。・リスクマネジメント体制の構築・運用状況について、内部監査専任組織が監査を実施する。4.当社グループの取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制(効率的職務執行体制)当社グループの取締役の職務の執行が効率的に行われるために、以下の体制を整備する。・職務分掌、職務権限及び意思決定その他の組織に関する規程・基準類を定める。・業務執行の迅速化及び効率化を図るため、C-suite Executive制度を採用する。・経営戦略会議を設置し、意思決定を迅速化する。・必要に応じ当社グループ各社に取締役を派遣し、適正な業務執行・意思決定の監督を行う。・グループ子会社の取締役の職務執行に関する権限及び責任については、各社が業務分掌規程、職務権限規程その他の社内規程において明文化し、それぞれ業務を効率的に遂行する。・当社グループ各社ごとに年度計画を策定し、モニタリング等を通じて定期的に業績管理を行う。5.当社グループの取締役の職務執行の報告に関する体制並びに当社グループ及び当社の親会社から成る企業集団におけるその他の業務の適正を確保するための体制(業務執行の報告及びその他のグループ内部統制体制)当社グループの取締役の職務執行の報告並びに当社グループ及び当社の親会社から成る企業集団におけるその他の業務の適正を確保するために、親会社であるキリンホールディングス株式会社のグループ運営の基本方針を踏まえ、以下の体制を整備する。・グループ子会社の主管部署を設置し、子会社の自主性を尊重しつつ、事業の状況に関する定期的な報告を受けるとともに、重要事項については事前協議を行うなど、必要に応じて主管部署から指導、助言を行う。・グループ子会社の業務執行に関する責任及び権限を定め、各社業務について内部監査専任組織による監査を実施する。6.当社の監査等委員会の職務を補助すべき使用人に関する事項、当該使用人の当社の取締役(監査等委員である取締役を除く)からの独立性に関する事項及び当社の監査等委員会の当該使用人に対する指示の実効性の確保に関する事項(以下総称して、監査等委員会関連体制)監査等委員会の職務を補助する使用人を内部監査部門に配置する。また、当該使用人としての独立性を確保するため、当該使用人の任命、異動及び評価等の人事に関する事項の決定は、当社の監査等委員会の同意を必要とする。なお、当該使用人が監査等委員会の職務の補助業務を担当するときは、当社の監査等委員会の指揮命令のみに従う。7.当社グループの取締役及び使用人が当社の監査等委員会に報告をするための体制①当社の取締役は監査等委員会に対し以下の報告を行う。・取締役会に付議される事項について、事前にその内容、その他監査等委員会の監査上有用と判断される事項。・当社グループ各社に著しい損害を及ぼすおそれのある事実を発見した場合は、その事実。・当社グループの取締役又は使用人が法令若しくは定款に違反する行為をし、又はこれらの行為をするおそれがあると考えられるときは、その旨。・当社の監査等委員会の同意を要する法定事項。・当社の内部統制システムの整備状況及びその運用状況。当社の監査等委員会は、上記事項に限らず、その必要に応じ随時に、当社グループ各社の取締役、監査役及び使用人に対し報告を求めることができる。②当社グループ各社の取締役、監査役及び使用人(当該取締役、監査役及び使用人から報告を受けた者を含む)は、当社グループ各社の業務の適正を確保する上で当社の監査等委員会に報告することが適切と判断する事項が生じた場合、直接当社の監査等委員会に報告することができる。また、当社の監査等委員会は内部通報制度の運用状況について、担当部署から定期的に報告を受けるとともに、監査等委員会が必要と認めた場合、直ちに当該運用状況について報告をさせることができる。8.前号の報告をした者が当社の監査等委員会に当該報告をしたことを理由として不利な扱いを受けないことを確保するための体制当社は、前号の報告をした者がそのことを理由として不利な取扱いを受けないことを定めた当社グループ共通の規程類を整備し、当社グループの各社に周知した上で適切に運用する。9.当社の監査等委員の職務執行について生ずる費用の前払い又は償還の手続き等に関する事項当社は、当社の監査等委員の職務執行について生ずる費用の前払い又は償還の手続き等について、速やかに当該費用又は債務を処理する。10.その他当社の監査等委員会の監査が実効的に行われることを確保するための体制当社の監査等委員会は、当社の代表取締役等との意見交換会を定期的に開催する。当社の監査等委員会は、内部監査専任組織等と連携した監査を実施することができる。また、当社は、当社の監査等委員会の要請に基づき、当社の監査等委員会が選定する監査等委員が当社グループ各社の会議に出席する機会を確保する等、当社の監査等委員会の監査が実効的に行われるための体制を整備する。 (リスク管理体制の整備の状況)上記「内部統制システム構築の基本方針」の「3.当社グループの損失の危険の管理に関する規程その他の体制(リスクマネジメント体制)」に記載のとおりです。 (提出会社の子会社の業務の適正を確保するための体制整備の状況)上記「内部統制システム構築の基本方針」の「5.当社グループの取締役の職務執行の報告に関する体制並びに当社グループ及び当社の親会社から成る企業集団におけるその他の業務の適正を確保するための体制(業務執行の報告及びその他のグループ内部統制体制)」に記載のとおりです。 (責任限定契約の内容の概要)当社は、非業務執行取締役、常勤監査役及び監査役との間で、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しています。当該契約に基づく損害賠償責任の限度額は、5百万円又は同法第425条第1項が定める最低責任限度額のいずれか高い額としています。 (役員等賠償責任保険契約の内容の概要等)当社は、当社及び当社の子会社の取締役、監査役及び執行役員等を被保険者として、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しており、保険料については当社及び当社の子会社が全額負担をしています。当該保険契約は、被保険者が業務について行った行為に起因して損害賠償責任を負った場合における損害賠償金及び訴訟費用等を填補するものです。ただし、被保険者による犯罪行為又は詐欺行為等に起因する損害を除くなどの一定の免責事由を定めているほか、免責金額の定めなども設けており、当該免責金額に至らない損害については填補の対象外としています。 (取締役の定数)当社の取締役は10名以内とする旨を定款に定めています。 (取締役の選任の決議要件)当社は、取締役の選任決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨及び選任決議は、累積投票によらないものとする旨を定款に定めています。 (取締役会で決議することができる株主総会決議事項)当社は、以下について株主総会の決議によらず、取締役会で決議することができる旨を定款に定めています。イ.会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって自己株式を取得することができる旨(機動的な対応を可能とするため)ロ.取締役会の決議によって、毎年6月30日を基準日として、中間配当をすることができる旨(株主への安定的な利益還元を行うため) (株主総会の特別決議要件) 当社は、株主総会の円滑な運営を行うことを目的として、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨を定款に定めています。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約1,314字
(ⅱ)人材育成方針と施策『価値創造活動の推進』全社が一丸となってLife-changingな価値に繋がる「価値創造活動」を行うためには、高い専門性と情熱を持って自ら新たな挑戦に取組むと同時に、チームメンバーの挑戦を後押しし、サポートする強いリーダーシップが求められます。こうした組織の価値創造活動を主導する人材を育成するため、グローバルなOne Kyowa Kirinの枠組みの中で、業務を通じた成長機会の提供だけでなく、職位や目的に合わせた具体的な人材育成プログラムも提供しています。 『キャリアオーナーシップ』日本リージョンでは、グローバルグレードに基づいたジョブ型の等級・報酬制度を導入しました。この制度により、One Kyowa Kirin体制の下で適材適所の人材マネジメント実現を目指しています。全管理職のジョブディスクリプション公開を通じて、社員一人ひとりがキャリアオーナーシップを持って自身の現在地とありたい姿を再認識し、キャリア目標を見出すことの重要性を社員に示しました。また、管理職を対象とした「メンバーのキャリア自律支援を行うための研修」をすでにスタートさせており、今後についても、全社員が利用可能な「キャリア個別相談」を設け、社員が主体的に学びを実践できるよう「チャレンジ支援制度」・「応募型研修」を拡充していく予定です。このように、当社グループは、社員のキャリア実現に向けた努力を支援し、お互いの成長にコミットした対等な関係に基づき、さまざまな関連施策を企画実行しています。 『患者さんの笑顔のため』当社グループは、Patient Centricityを価値創造ストーリーに掲げており、社員全員がPatient Centricityのマインドを高めることができるよう、機会作りに力を入れています。具体的には、病気と向き合う患者さんをお招きして社員と対話いただく「病気と向き合う人々の今を知るセミナー」の開催や、海外における「Sharing Patient story」を紹介する企画を行っています。これらの機会を通じて、患者さんの声を取り入れていくことの大切さを社員が再認識し、日々の行動にPatient Centricityのマインドが反映されることを期待しています。『DX人材育成』当社グループは、Life-changingな価値実現のためのデジタルトランスフォーメーションとして「デジタルビジョン2030」を掲げ、オペレーショナルエクセレンスの実現と、デジタルトランスフォーメーション推進基盤の強化を通じて、継続的に新たな価値を創造していきます。人とデータに焦点をあて部門横断でのデジタル人材強化とデータ利活用基盤づくりを推進しており、人材強化の面では「データ循環型バリューチェーンの転換」を支えるデジタル人材の獲得・強化に向けて、デジタルプロジェクトプランナー、データサイエンティストやデータスチュワードなど、各部門や領域をリードできる人材を育成するとともに、全社員を対象としたデジタルリテラシー教育による底上げも行い、“トップダウン”と“ボトムアップ”の両側面からデジタル人材を育成しています。
事業の内容 FY2025 / 約368字
3【事業の内容】 当社及び当社の関係会社は、当社、子会社44社、持分法適用会社14社及び親会社1社(キリンホールディングス株式会社)により構成されており、医薬に関係する事業を行っています。その主要な事業の内容及び当該事業における当社と主要な関係会社の位置付け等は、次のとおりです。 <主要な事業の内容> 当社は、医療用医薬品の製造及び販売を行っています。関係会社については、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」に記載のとおりです。 (注)本報告書において「当社グループ」という場合、特に断りのない限り、当社及び連結子会社(44社)を指すものとしています。 <事業系統図>(注)Orchard Therapeutics Limitedにつきましては、2025年7月11日に解散及び清算を決定し、2026年1月20日に清算結了しました。
事業等のリスク FY2025 / 約9,339字
3【事業等のリスク】1.リスクマネジメント(RM)体制と重要リスク特定のプロセス協和キリングループにおけるリスクとは、経営目標及び戦略目標の達成に影響を与える不確実性を指し、事業活動の遂行において企業価値の毀損につながる脅威(ネガティブな影響)に加え、適切に対応することで企業価値の創出や成長につながる機会(ポジティブな影響)の双方を含むものと定義しています。当社グループは、Enterprise Risk Management(ERM)の枠組みのもと、リスクを単なる回避対象としてではなく、機会の最大化及び企業価値の創出・保全につなげるべき経営上の重要事項として位置付けています。 当社グループは、日本を含むJAPAC、北米、EMEAを中心とした地域(リージョン)軸、地域を跨いだ機能(ファンクション)軸と製品(フランチャイズ)軸を組み合わせたグローバルマネジメント体制「One Kyowa Kirin」で事業活動を推進しています。3つの地域にそれぞれリージョナルリスクマネジメント委員会を設置し、各地域の重要リスクを議論しています。また、CxOが中心として参加するグローバルな位置付けのグループリスクマネジメント委員会を年2回開催し、グループ全体のリスクマネジメントに関する戦略や活動方針を審議していきます。重要リスク特定のプロセスについては、四半期に1回、業務執行部門が実務担当者会議において社内外の環境変化を踏まえてリスクを洗い出し、経営に与える影響度と発生頻度(発生する可能性)を分析します。グループリスクマネジメント委員会事務局は社内外の環境変化やリスクトレンドについて業務執行部門と対話しながら分析結果を調整した後、リスクをカテゴリー毎に整理し、重要リスクを特定します。グループリスクマネジメント委員会では重要リスクの特定が適切かを確認するとともに、その低減策について全社的な観点で議論しています。重要リスクの低減に向けた進捗確認は、アクションプランのモニタリングと合わせて行い、グローバル経営戦略会議にて進捗確認と環境変化を踏まえたリスクの重要度の変化をモニタリングしていきます。グループリスクマネジメント委員会では、その評価結果を基にリスクマップを策定しており、これらの委員会で議論された重要リスクの低減策やモニタリングの結果は取締役会に報告されています。 当社グループのリスクマネジメント(RM)体制(2025年10月より) 2.デジタル活用によるリスクマネジメントのグローバル一元管理当社グループでは、グループ全体のリスクをデータベースで一元管理するためのシステムを導入し、デジタル化を進めています。業務執行部門がリスク台帳やインシデント情報をデータベースに登録した後、ワークフローを通してリスクを専門的かつ全社的な立場で支援・助言・モニタリングする部門に情報を共有したり、リスクマップにて重要リスクの見える化を実施したりするなど、リスクの状況を効果的かつ効率的にモニタリングする体制の整備を進めています。3.クライシスマネジメント体制とBCP演習の強化について当社グループでは、クライシス発生時に、平時業務の延長から早期にクライシス対応を開始できるFunction対策本部と、クライシスの地理的影響範囲に応じて設置されるGlobal・Regional・Local対策本部が連携し、2025年11月11日改訂版グループクライシスマネジメント規程に基づき、迅速かつ組織的なクライシスマネジメントを遂行しています。今回の改訂では、各階層(Global・Regional・Local・Function)の役割と権限、設置基準、指揮命令系統、エスカレーション原則(Bad News Fast)が明確化され、平時・有事双方における情報報告・共有方法、BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)の発動・解除手順、対策本部の設置判断基準が具体的に定められました。これにより、クライシスの予防、発生への準備、予兆の早期発見、緊急時対応までを一貫して運用するレジリエントな体制が整備されました。また、重要リスクを中心にクロスリージョン・クロスファンクションにクライシス・BCP演習の実施を通じて、最悪の事態を想定したクライシス対応や事業継続体制の強化を図っています。改訂規程では、各対策本部単位で原則年1回の教育訓練実施が義務付けられ、演習後には振り返りと再発防止策の策定、改善アクションプラン化、平時における継続的改善が求められています。演習を通じて対応力向上を図るとともに、リスク評価や低減策を見直し、リスクの予兆発見のためのモニタリングにつなげるなど、急激な環境変化の中、全社的な課題に対して、平時のリスクマネジメントと有事のクライシスマネジメントを一貫して取組むことで、困難な状況にもしなやかに適応するレジリエントな組織を目指しています。 当社グループのクライシスマネジメント体制(2025年11月より) 4.事業等のリスク当連結会計年度末(2025年12月31日現在)において当社グループが特定した重要リスクを以下に記載していますが、社内外の環境変化により想定していないリスクが発生する可能性や、ここで記載していないリスクが当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 サイバーセキュリティ(Cybersecurity)リスクの内容、リスクが顕在化した場合の主な影響当社グループは、研究開発、製造、販売等に関わる重要情報システムやネットワークを、グローバルに多拠点で運用しています。これらは患者さん情報、研究開発データ、製造ノウハウ、契約や経営情報など、極めて機密性の高いデータを含みます。近年、ランサムウェアや標的型攻撃などのサイバー攻撃は高度化・巧妙化し、ライフサイエンス分野は高い攻撃対象となっています。セキュリティ対策(アクセス制御、暗号化、脆弱性管理、監視、バックアップ等)が不十分な場合、システム停止や障害発生、情報漏えいなどが起き、事業継続が不可能になる事態が生じ得ます。これにより、法令違反や制裁金、訴訟、重大な経済的損失、社会的信用の低下、競争力の喪失などの影響を受けます。また、地域ごとのセキュリティ標準や対応方針の差異、統一的なガバナンス不在、保険補償の限界なども被害拡大の要因となります。主な対策現在、全地域で常勤スタッフによる監視体制を整えており、サポートを提供しています。北米・EMEA・日本ではランサムウェア防御技術を導入し、また内部脆弱性管理を継続的に実施に加え、年1回の外部ペネトレーションテストも実施しています。さらに、各地域でMSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー)による監視を行い、資産管理ツールを用いた資産発見・管理、TPRM(サードパーティリスクマネジメント)評価、年次のグローバル・地域別サイバー演習、フィッシング対策訓練も実施しています。今後はMSSPサービスの統合化と単一テナント運用による迅速な対応、グローバルセキュリティオペレーションモデルの構築、TPRM標準化、製造部門のオペレーションテクノロジー(OT)セキュリティ強化を予定しています。また、ERMプログラムを導入し、全地域のリスクをモニタリングしていきます。 安定供給及び品質(Supply & Quality)リスクの内容、リスクが顕在化した場合の主な影響当社グループは、バイオ医薬品を含む多様なモダリティの製品・治験薬を製造し、国内外に供給しています。製造・品質に関するトラブルや原材料調達不安、急激な需要変動、委託先の不具合、自然災害、地政学リスク、システム障害などは、供給に重大な影響を及ぼす恐れがあります。特に重要品目で供給不足や出荷制限が発生すると、患者さんへの治療継続が困難となり、社会的信用失墜、受注減、売上減少、罰則、訴訟など経済的損失が生じます。さらに、新しいモダリティやデバイスへの対応力不足、生産拠点の一極集中や老朽化、設備投資の戦略整合性欠如も中長期的な供給安定性を損なう恐れがあります。主な対策適正在庫の確保、自社生産体制の整備・拡充(高崎工場HB7棟・サンフォード工場)、重要製品のデュアルソーシング体制構築、CDMO管理強化、災害時における影響の早期把握、原材料・資材の安定確保やサプライヤーマネジメント改善、逸脱・変更管理プロセス改善、新技術の開発・活用促進などに取組んでいます。今後はサプライチェーン全体のリスク特定と対応シナリオ策定、長期的な戦略に基づく供給体制構築、製造・品質リスクの早期把握のためのモニタリング強化、DX活用によるオペレーション改革などを計画しています。今後、インシデント数、査察時の重大指摘数、計画達成度などをモニタリングしていきます。 ビジネスパートナー(Business partner)リスクの内容、リスクが顕在化した場合の主な影響当社グループは原材料・委託製造・流通等、重要な事業プロセスを多数のビジネスパートナーに依存しています。これらのビジネスパートナーに起因する人権・環境問題(強制労働・児童労働、温室効果ガス排出等)、贈収賄や腐敗行為、情報セキュリティ侵害、規制違反などのリスクは、管理体制が不十分であると顕在化しやすくなります。特に責任部署やモニタリングプロセスが曖昧な場合、デュー・デリジェンス(DD)の実施漏れや契約・監査未整備が生じ、高リスクパートナーに対して適切な評価・対応ができないまま取引を継続する事態が発生します。インシデントが発生すれば、事業の継続困難、罰金・制裁金の賦課、社会的信用の失墜、金銭的損失等の影響に加え、膨大な人的・物的リソースを突発対応に投入せざるを得なくなります。主な対策既存の各リージョンでのDD、人権DDにおけるインタビューとテーマ検討等の活動に加え、現状では、グループ全体のビジネスパートナーに係る基本方針・規程の策定による管理概要の明文化、安定供給に関わるパートナーの優先的なDD対象選定、グローバルでの運用プロセスの明文化に向けた各リージョンの管理体制現状確認を行っています。また、PSCI(Pharmaceutical Supply Chain Initiative)への加盟等を通じ、他社のDD状況・業界トレンドを踏まえた組織改善も進めています。今後はDD対象選定基準や優先リスク評価基準の策定、SAQ(自己評価質問表)実施、リスク評価指針・対応手引き作成、高リスクパートナーへのモニタリング徹底、外部開示にも対応可能な監査体制の設計・実施を進めます。契約時・契約後のモニタリング網羅性向上、サプライヤー情報のグローバル一元管理も計画し、優先パートナーに対するアセスメント完了率や低減対策実施率などをモニタリングしていきます。 プロダクトポートフォリオ(Product Portfolio)リスクの内容、リスクが顕在化した場合の主な影響研究開発から上市までの開発品・製品ポートフォリオは当社の持続的成長の基盤です。疾患領域別の投資方針(自社単独での価値創造・提供と他社との戦略的パートナリングによる価値最大化)を設定していますが、後期開発品への投資拡大、初期パイプライン偏在、パートナリング交渉難航等により、将来の売上・利益の均衡が崩れる恐れがあります。短・中・長期視点での不十分な議論や財務観点との整合性欠如は、投資判断誤りや開発停滞を招き、株価下落、中長期的収益性悪化、機会損失につながります。主な対策現状、グローバル経営戦略会議等においてポートフォリオ分析(売上・利益予測、感度分析、シナリオ別成長予測、重大な影響要因=スイングファクター分析)を定期的に実施し、CxOレベルで現状と将来シナリオを共有しています。今後は四半期ごとのプロダクトポートフォリオマネジメント会議を設置し、財務視点を含むシナリオ分析に基づく戦略方向性の認識一致を図ります。また、議論内容を開発実務に迅速反映し、スイングファクターに関連したワーストケースシナリオへの事前対応策などをモニタリングしていきます。 企業文化及び人材ポートフォリオ(Corporate Culture and Talent Portfolio)リスクの内容、リスクが顕在化した場合の主な影響当社グループは、急速に環境変化する製薬業界において、持続的な成長と競争優位性を実現するため、高度な専門性、多様性、機動性を備えた組織と人材の確保が必須です。しかし、必要なケイパビリティが現状と乖離しているにもかかわらず、そのギャップを正しく認識し、計画的に是正する取組みが遅れると、イノベーションの創出が停滞し競争力が低下する恐れがあります。加えて、企業文化(KABEGOE Culture)の醸成が不十分である場合、優秀な人材の採用・定着が困難になり、エンゲージメントや生産性低下を招き、グローバル戦略遂行やビジョン達成の障害となります。具体的には、グローバル×ローカルの一貫した人材戦略の欠如、People Leader(管理者層)の役割定義・期待値の不明確さ、Total Reward(報酬政策)やキャリア機会の競争力不足などが長期的な人材流出につながるほか、人材育成が場当たり的になり戦略人材のパイプライン構築が進まないという影響も顕著です。主な対策当社は、こうしたケイパビリティギャップの是正に向けて、人材マネジメント基盤の強化に着手しています。人事組織内にVirtual Global Sub-functionを設け、機能横断・地域横断の戦略推進体制を整備するとともに、グローバルな後継者計画(Global Succession Planning)を導入し、各ファンクションにおける次世代リーダー候補とその育成方針を明確化しています。さらに、研究開発領域には、価値創造型人材像の定義と人材育成施策を導入しました。企業文化面では、Vision 2030の達成に向けてKABEGOE Principlesを継続的に社内へ浸透させ、Global HR Operation Model等の整備を通じた、国や部門を越えたタレントマネジメントの基盤構築を進めています。今後は、People Leaderへの期待役割を明確化し、その実現を支援する育成施策や、Total Reward Policyの明確化・報酬制度の再設計、加えて認証プログラムの強化に注力していきます。また、オペレーティングモデル変革を支えるため、社内表彰制度の刷新や部門横断の価値創出活動を拡充し、社員一人ひとりが変化を実感できる企業文化の発展を図っていきます。 バリューベース・ヘルスケアの進化と市場アクセス(The Advancement of Value-Based Healthcare and Market Access)リスクの内容、リスクが顕在化した場合の主な影響医療費の高騰、薬価抑制圧力、費用対効果評価(HTA)の重視などにより、医薬品の保険償還や価格設定は厳格化しています。患者、Payer(保険者)、当局のニーズを十分に反映しない開発戦略や、経済的価値の検証プロセス不足により、製品へのアクセスが遅延・制限されるリスクがあります。開発初期から市場アクセスや経済価値戦略を組み込む仕組み、具体的には、欧州HTA基準を満たす試験設計、費用対効果評価に対応しうる体制・人材、国ごとの価格ルール・交渉文化の違いへの柔軟対応力が必要です。これらが不足すると、上市後の価格・アクセス条件が不利となり、収益性や成長性が著しく低下します。主な対策当社は、開発初期段階からアクセス及び価値最大化戦略を製品戦略書やTarget Product Profile(TPP)に組み込み、研究開発委員会で戦略の整合性を確認しています。先行開発品や類似領域で得た知見を疾患領域チームのCross-functionalレビューにより共有し、欧州HTA基準を満たすPhaseⅢ試験設計の推進、費用対効果評価に対応可能な価格設定システムの改訂を行っています。さらに、主要製品では欧州共同臨床評価(JCA)への計画的対応を進め、米国及び欧州市場での交渉力強化に取組んでいます。併せて、国内の費用対効果評価への継続対応を可能とする体制・人材育成を行い、政府渉外部門、医療経済、Pharmacy Benefit Management(PBM)、ペイヤー対応部門等と連携しながら、各国事情に適合した価値最大化施策の標準化を目指しています。 日本市場における持続的成長(Sustainable growth of Japan Market)リスクの内容、リスクが顕在化した場合の主な影響日本事業の中核を担う長期収載品に関する製品ライフサイクル戦略の実効が遅延した場合、ポートフォリオの改善が困難となり、高コスト構造が固定化する可能性があります。さらに、新製品の自社開発や国内導入が計画どおり進まない場合、日本市場における競争力が低下し、グループ全体の収益に影響を及ぼす恐れがあります。また、新薬の上市計画が遅延した場合、目標利益を大きく下回る可能性があり、持続的成長モデルへの転換が急務となります。主な対策当社は、製品ライフサイクル戦略の実行に向け、早期段階からパートナー企業やCDMOとの情報共有を進め、承継活動における透明性の向上と意思決定の迅速化を図っています。承継契約に関しては、法務デュー・デリジェンス及び関連契約の精査を実施し、組織間の連携を強化することで、円滑なプロジェクト遂行を支援しています。新薬の上市準備においては、日本市場向けのプレローンチチーム(JP Pre-launch Team)を設置し、これを支援する機能横断型タスクフォースを編成することで、各機能間の連携を強化し、円滑な上市準備を推進しています。今後は、プロジェクト管理機能のさらなる強化、デュー・デリジェンス情報の事前整理、タスクフォースによる支援体制の明確化、並びにマイルストン進捗のモニタリング精度向上を図ります。さらに、経営レベルでの議論を継続し、医療制度や市場環境の変化に対応した持続的成長モデルへの転換を目指します。 デジタル戦略の推進及びオペレーショナルエクセレンスの実現(The Advancement of Digital Strategy and Operational Excellence)リスクの内容、リスクが顕在化した場合の主な影響当社グループでは2021年に「デジタルビジョン2030」を作成しDXを推進しています。各部門・リージョンで様々な取組みを行ってきていますが、全体最適化の視点ではさらなる強化の余地があり、本来期待されている全社レベルでのOperational Transformation効果(生産性向上、迅速意思決定、パイプライン加速等)、Life-changingな価値創出に向けた取組みが十分に発揮されない恐れがあります。主な対策当社は2025年4月にChief Digital Transformation Officer(CDXO)を設置するとともに、全社軸でのDXを推進するODX(Operational and Digital Transformation)を新設し、DXを軸とした業務改革を加速するとともに、DXやAI等に関する専門人材や変革型リーダーの強化・育成、併せてIT/デジタル投資のガバナンス体制の整備を進めています。今後も会社戦略に沿った投資優先順位の設定や戦略テーマの定期見直しを通じて、全社的なDX効果の最大化を目指します。 遺伝子細胞治療ビジネスの持続的成長(Sustainable Growth of Gene & Cell Therapy Business)リスクの内容、リスクが顕在化した場合の主な影響当社は、2024年に造血幹細胞遺伝子治療プラットフォームを有するOrchard Therapeutics社を買収し、本プラットフォームを活用した有望な治療法の開発、並びに当社が培ってきた創薬技術との融合による新規治療法の研究開発を、“Vision 2030 and Beyond:中長期構想”の中核に位置付けています。しかし、事業統合後の事業戦略の策定や組織ガバナンス体制の構築が計画どおりに進まない場合、期待していたグループシナジーを十分に発揮できない可能性があります。また、遺伝子細胞治療(Gene & Cell Therapy)領域において、事業環境の変化や各国の規制変更等への対応が不十分となる場合、上市済み製品の販売促進による成長や革新的開発品の創出が停滞し、“Vision 2030 and Beyond:中長期構想”の達成に影響を及ぼすおそれがあります。主な対策当社は、Orchard Therapeutics社の造血幹細胞遺伝子治療プラットフォームを活用し、OTL-200(欧州製品名:Libmeldy、米国製品名:Lenmeldy)の地域拡大、及びOTL-203、OTL-201などの開発推進に取組んでいます。これにより、Gene & Cell Therapy領域における事業基盤を強化し、収益の安定化を図ります。さらに、両社共同による研究開発戦略策定、投資判断等を行うガバナンス会議を整備し、Gene & Cell Therapy領域固有の課題や事業環境の変化に対して、迅速かつ的確な意思決定を可能とする体制を構築します。加えて、グループ全拠点の特性やケイパビリティを最大限活用した研究開発体制の整備、並びに専門人材の育成を推進します。 米国政策(US Politics)リスクの内容、リスクが顕在化した場合の主な影響米国政権の政策変更(関税、薬価規制等)は当社グループに直接的影響を及ぼします。薬価最恵国待遇(MFN Drug Pricing)政策が法制化されれば、米国での価格引下げや戦略変更が避けられず、他国薬価設定にも波及します。医薬品への高関税導入は、米国向け製造戦略に大きな損害を与えるほか、価格転嫁は政治的リスクを伴います。主な対策当社は、関税影響に備えて米国関税タスクフォースを設置し、生産・SCM、財務経理、法務、渉外、市場アクセス、薬事等の機能横断連携を強化し、また製造拠点移転を含む供給体制再構築を計画しています。さらに、米国及び日本での活動を通じて政策関与を強化するとともに、米国の子会社がPhRMAに加盟し、政治的影響力の向上を図っています。今後も米国議会の動向監視を継続し、供給キャパシティの確保と契約再構築を進めることで政治的リスクの低減を目指します。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約4,623字
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2025年12月31日現在)において当社グループが判断したものです。(1)経営の基本方針「協和キリングループは、ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、新しい価値の創造により、世界の人々の健康と豊かさに貢献します。」を経営理念としています。この経営理念に謳う「新しい価値」を社会と共有できる価値(CSV:Creating Shared Value)と捉え、社会課題への取組みによる「社会的価値の創造」と「経済的価値の創造」の両立により、企業価値向上を実現するCSV経営を実践しています。また、協和キリングループで働く全ての人々が、行動の拠り所となる考え方や姿勢を示す中心概念の“Commitment to Life”と3つのキーワード「Innovation(イノベーション)」「Integrity(インテグリティ)」「Teamwork/Wa(チームワーク/和・輪)」で構成される価値観を、全員で共有、実践することで、社会から信頼される企業であり続けることを目指しています。 (2)ビジョン当社グループは、2030年に向けたビジョン「協和キリンは、イノベーションへの情熱と多様な個性が輝くチームの力で、日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして病気と向き合う人々に笑顔をもたらすLife-changingな価値の継続的な創出を実現します。」を掲げています*1。*1 マテリアリティの見直しを踏まえ、「医薬品にとどまらない」という記載を、「病気と向き合う人々のニーズを基点とした新たな価値を共創することで」という包括的な表現に更新しました。 (3)Vision 2030 and Beyond:中長期構想大きな環境変化の中で、Vision 2030の達成後の継続したさらなる成長を見据え、“革新的なLife-changingな価値の創出”、“患者さんへのLife-changingな価値の提供”、“Super Teamによるオペレーショナルエクセレンスの追求”という3つの柱からなる中長期構想を策定しました。中長期構想は、2030年を超えて達成したいゴールと、そこに対する成長の道筋を示すものであり、未来の不確実性に備えるための羅針盤でもあります。患者さん中心の価値創出を基盤に、日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして、世界中の病気と向き合う人々に笑顔をもたらす挑戦を続けます。 革新的なLife-changingな価値の創出・先進的抗体技術と造血幹細胞遺伝子治療の強みを活かし、研究開発を加速する・戦略的投資による新たなパイプライン、収益機会の獲得を狙う 患者さんへのLife-changingな価値の提供・実績のあるグローバルにおけるコマーシャル基盤をさらに強化していく・患者さん及び患者団体との密接なエンゲージメントを継続 Super Teamによるオペレーショナルエクセレンスの追求・戦略を力強く実行するケイパビリティを備えたSupur Teamへさらなる進化・AI/DXによるオペレーションモデルの転換・プロセスのシンプル化とリソースの集中を進め、アジャイルに動き続ける (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題ビジョンを達成するためには、戦略そのものと、その戦略を実行できるTeamをつくることが重要であるというのが当社グループの考え方です。 戦略として“Story for Vision 2030”を、Teamづくりとして“KABEGOE Principles”を掲げ、これらを両輪としVision 2030実現を目指します。戦略を推進していく人・組織に期待する行動を具体的に示す“KABEGOE Principles”は、製薬企業で働くことに対する社員の思いを紡いでまとめた”私たちの志”と”Story for Vision 2030”をベースに、徹底的に議論して作り上げたものです。私たちの価値観に紐づけて全11のPrinciplesを掲げています。 1.Story for Vision 20302021年より、Vision 2030の実現に向けて活動を推進してきましたが、世界中での医療費抑制圧力の強まり、新薬開発難度の高まりといった製薬業界にとって厳しい大きな環境変化がある中、Vision 2030の実現をより確かにするための戦略として打ち出したのが“Story for Vision 2030”です。これは、当社グループがVision 2030に掲げているLife-changingな価値を継続して創出・提供するための戦略です。自社で注力する疾患領域とモダリティ*1をより明確に設定しました。これに加え、オープンイノベーションやパートナー連携、ベンチャーキャピタル/コーポレートベンチャーキャピタルファンド活動などの強化も推し進めます。これらの活動により生み出される“Life-changingな価値”の最大化、という観点では、ビジネスモデルを適切に選択する必要があります。自社で注力する疾患領域のアセットでは当社グループが開発から販売までをグローバルで行い、生み出された価値を患者さんに届けつつ、患者さんの声を研究開発に反映することでその領域での自分たちの強みを増幅していくことも重要となります。戦略的パートナリングアセットでは、価値最大化に社外の力を活用します。適切なパートナーとの最善のビジネスモデルを築くことにより、患者さんに最速でお届けすることも含めてその価値最大化が実現できると期待しています。このように、適切なビジネスモデルを選択することで、当社グループは、創出した価値を一日でも早く多くの病気と向き合う人々に届けていくことに注力しています。*1 モダリティ:構想した治療コンセプトを実現するための創薬技術(方法・手段)の分類 自社で注力する疾患領域のアセット:当社グループは、下記に定めた3つの疾患領域を自社で注力する疾患領域として価値の創出と提供に取組んでいきます。各疾患領域では、上市国・地域の拡大、疾患啓発活動や患者支援プログラムの実施などを通し市場浸透に継続して取組んでいきます。 骨・ミネラルCrysvita(日本製品名:クリースビータ)では、在宅自己注射をより簡便で安全に行うことができる剤型として、患者さん及び医療関係者から期待されていた皮下注シリンジの日本・欧州での販売を開始しました。イタリアではCrysvitaが腫瘍性骨軟化症に対して保険償還の対象となりました。KK8123*2、KK8398*2の開発も着実に進行中です。 血液がん・難治性血液疾患Ziftomenib(米国製品名:KOMZIFTI)は、NPM1変異を有する再発・難治性の成人急性骨髄性白血病(AML)に対する1日1回経口投与可能なメニン阻害薬として世界で初めて米国で承認されました。今後もKura Oncology社との連携を推進し、急性白血病に対する新たな治療選択肢(併用療法や早期の治療ライン)の提供を目指していきます。Poteligeo(日本製品名:ポテリジオ)は、機械学習・AI技術を活用し、患者さんの治療アクセス向上を推進しています。加えて自社初の抗体薬物複合体(ADC)であるKK2845等*2の開発も着実に進めていきます。 希少疾患(造血幹細胞遺伝子治療)OTL-200(欧州製品名:Libmeldy、米国製品名:Lenmeldy)は、米国・欧州における異染性白質ジストロフィーを対象とした新生児スクリーニングの拡大を患者団体等のコミュニティーと共同し推進しています。この活動の結果、スペインでは保険償還の対象となりました。米国保険福祉省長官から米国連邦政府として新生児スクリーニングの対象とすることが推奨されたため、今後各州に展開されるように活動を続けます。日本では早期発症型異染性白質ジストロフィーに対して希少疾病用再生医療等製品指定を取得、サウジアラビアにおいても希少疾病用医薬品指定と優先審査指定を受けました。さらにOTL-203*2及びOTL-201*2についても着実に開発を進めていきます。 〔戦略的パートナリングアセット〕当社グループは、適切なパートナーとの最善のビジネスモデルを築くことにより、患者さんに最速でお届けすることも含めてその価値最大化の実現を目指しています。 低分子であるKHK4951*2(一般名:tivozanib)、当社独自のバイスペシフィック抗体技術REGULGENTを搭載したKK2260*2及びKK2269*2、並びにPOTELLIGENT抗体であるKK4277*2、本態性高血圧症を対象疾患として2025年第Ⅰ相試験を開始したKK3910*2については、今後パートナーとの連携も含め、価値の最大化を図っていきます。なお、Amgen社と連携し、複数の臨床試験を継続して推進してきましたKHK4083*2(一般名:ロカチンリマブ)は、2026年1月にはAmgen社の戦略的ポートフォリオ見直しを背景として、同社との開発・商業化に関する提携契約を終了し、当社は規制当局対応及び将来の商業化を含む、ロカチンリマブのグローバルプログラムの全権利を再取得しましたが、2026年3月3日に、最新の安全性情報及び総合的なリスク・ベネフィット評価を踏まえ、ロカチンリマブに関する現在実施中の全ての臨床試験を中止することを決定しました。また、自己免疫疾患に対する、ファースト・イン・クラス低分子治療薬候補の開発を目的とした、前臨床開発プログラムに関するライセンスをBoehringer Ingelheim社に提供しました。*2 開発パイプラインの詳細は、「第2 事業の状況 6 研究開発活動」をご参照ください。 2.KABEGOE PrinciplesVision 2030ビジョンの実現に向けての戦略を実行するために必要なTeamのあり方について策定したのが、“KABEGOE Principles”です。当社グループが立ち返ったのは、私たちの志でした。私たちの志は、2008年に協和キリンが誕生した直後に、約1,000人もの社員が製薬企業で働くことに対する思いを言葉に表したものです。この私たちの志とStory for Vision 2030をベースに、CxOを中心に徹底的に議論し、作り上げたのがこのPrinciplesです。その筆頭にあるのが患者さん中心、Patient Centricという考え方です。当社グループ従業員がLife-changingな価値を創出し、提供するために、いつも大切にしていく考え方です。さらに、当社グループの価値観に紐付けて、全11のPrinciplesを掲げています。このPrinciplesの浸透に関しては、CxOはもちろん、人事総務部、経営企画部、及びコーポレートコミュニケーション部が核となり、各部署から自発的に参加したグローバルのメンバーによる取組みなどを含め、全社で進めています。当社グループにおいて、日々の業務を進めることで、KABEGOE Principlesに沿った行動になるような様々な施策を開始しています。
経営者による分析 FY2025 / 約11,134字
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】<事業の概況>世界中で医療費抑制の圧力が強まり、また、各国の医療政策の内容がより強く相互に影響を及ぼす等、元来、新薬開発の難度が高い製薬業界にとって、事業環境がより厳しくなる環境変化が続いています。そのような状況の中、当社は「Story for Vision 2030」により事業戦略の解像度を高め、Vision 2030の実現に向けてより焦点を明確化した取組みを推進しました。アンメットメディカルニーズを満たす医薬品の提供のため、生産・品質保証・物流の強化を継続するとともに、新たなLife-changingな価値を創出すべく研究開発活動を行ってきました。Crysvita(日本製品名:クリースビータ)*1、Poteligeo(日本製品名:ポテリジオ)*2では、上市国・地域の拡大や市場浸透に取組み、着実な成長を推進しました。Crysvitaにおいては、患者さん及び医療関係者から期待されていた在宅自己注射をより簡便で安全に行うことができる剤型として、皮下注シリンジを日本・欧州で販売開始しました。また、イタリアではCrysvitaが腫瘍性骨軟化症に対して保険償還の対象となりました。OTL-200(欧州製品名:Libmeldy、米国製品名:Lenmeldy)は、スペインで保険償還の対象となり、日本においては早期発症型の異染性白質ジストロフィー(MLD)に対して希少疾病用再生医療等製品指定を、サウジアラビアにおいては希少疾病用医薬品指定と優先審査指定を取得しました。骨・ミネラル領域では、Crysvitaに加え、KK8123及びKK8398(一般名:infigratinib)の開発も進行中です。日本においては、軟骨無形成症を対象としたinfigratinibの国内第Ⅲ相試験を開始しました。血液がん・難治性血液疾患領域のziftomenib(米国製品名:KOMZIFTI)は米国においてNPM1変異を有する再発・難治性の成人急性骨髄性白血病(AML)に対する、1日1回経口投与可能なメニン阻害薬として世界で初めて承認されました。さらに、未治療AML患者を対象とした第Ⅲ相試験を開始しています。免疫・アレルギー疾患領域のKHK4083(一般名:ロカチンリマブ)の開発ではAmgen社と連携しながら複数の臨床試験を推進しました。ロカチンリマブのアトピー性皮膚炎を対象とした長期的な安全性と有効性を評価する第Ⅲ相臨床試験ROCKET-Ascendの中間結果を公表し、米国での承認申請・販売開始に向けた取組みを推進しました。また、結節性痒疹を適応とした第Ⅲ相試験の患者さん登録を完了しました。自己免疫疾患に関して、ファースト・イン・クラス低分子治療薬候補の開発を目的とした、前臨床開発プログラムに関するライセンスをBoehringer Ingelheim社に提供しました。「Story for Vision 2030」に基づき、日本事業では、長期収載品の製品ライフサイクルマネジメントを進めています。協和キリンが長年にわたって価値を創り届け、患者さんへの継続的な供給が求められる製品を、他社に引き継ぎ、継続して患者さんに届けるための重要な取組みであり、「デパケン錠、R錠、細粒、シロップ」及び「アレロック顆粒」の製造販売承認を承継しました。上記に加えて、バイオ医薬品開発のさらなる加速化に向け建設中であったHB7棟の竣工を迎えました。また、上記冒頭で記載した環境変化の中、Vision 2030に向けて日本における事業基盤をより持続可能な 姿へと大胆に転換し、組織能力の一層の強化を図るとともに、社員のキャリア開発の選択肢を広げることを目的に特別希望退職制度を実施しました。*1:主に遺伝的な原因で骨の成長・代謝に障害をきたす希少な疾患の治療薬。*2:特定の血液がんの治療薬。 (1)当期の財政状態の概況(単位:億円) 前連結会計年度末当連結会計年度末増減資産10,67411,079405非流動資産流動資産5,6335,0406,1454,933512△107負債2,1662,145△20資本8,5088,933425親会社所有者帰属持分比率(%)79.7%80.6%0.9% ◎ 資産は、前連結会計年度末に比べ405億円増加し、11,079億円となりました。・非流動資産は、繰延税金資産や関係会社社債等は減少しましたが、有形固定資産及び無形資産の増加により、前連結会計年度末に比べ512億円増加し、6,145億円となりました。・流動資産は、営業債権及びその他の債権は増加しましたが、現金及び現金同等物や棚卸資産等の減少により、前連結会計年度末に比べ107億円減少し、4,933億円となりました。◎ 負債は、未払法人所得税は増加しましたが、持分法適用に伴う負債の減少等により、前連結会計年度末に比べ20億円減少し、2,145億円となりました。◎ 資本は、配当金の支払いによる減少がありましたが、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上に加え、為替影響による在外営業活動体の換算差額の増加等により、前連結会計年度末に比べ425億円増加し、8,933億円となりました。この結果、当連結会計年度末の親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末に比べ0.9ポイント増加し、80.6%となりました。 (2)当期の経営成績の概況① 業績の概況当社グループは、グローバルに事業を展開していることから、国際会計基準(以下「IFRS」という。)を適用していますが、事業活動による経常的な収益性を示す段階利益として「コア営業利益」を採用しています。当該「コア営業利益」は、「売上総利益」から「販売費及び一般管理費」及び「研究開発費」を控除し、「持分法による投資損益」を加えて算出しています。(単位:億円) 前連結会計年度当連結会計年度増減増減率%売上収益4,9564,968130.3%コア営業利益9541,031778.0%税引前利益835872384.5%親会社の所有者に帰属する当期利益5996707212.0% <期中平均為替レート>通貨前連結会計年度当連結会計年度増減米ドル(USD/円)151円150円△1円英ポンド(GBP/円)193円197円4円ユーロ(EUR/円)164円168円4円 当連結会計年度の売上収益は4,968億円(前連結会計年度比0.3%増)、コア営業利益は1,031億円(同8.0%増)となり、いずれも過去最高を更新しました。また、親会社の所有者に帰属する当期利益は670億円(同12.0%増)となりました。 ◎ 売上収益は、APACリージョンの事業再編による影響や日本における薬価基準引下げの影響があったものの、北米及びEMEAを中心としたグローバル戦略品の伸長に加え、技術収入の増加により、増収となりました。なお、売上収益に係る為替の減収影響は4億円となりました。◎ コア営業利益は、海外売上収益や技術収入の増加に伴う売上総利益の増加に加え、販売費及び一般管理費、研究開発費が減少したことにより、増益となりました。なお、コア営業利益に係る為替の減益影響は7億円となりました。◎ 親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に中国子会社株式売却益を計上していたことから、その他の収益が減少したものの、コア営業利益の増加などにより、増益となりました。 ② 地域統括会社別の売上収益(単位:億円) 前連結会計年度当連結会計年度増減増減率%日本1,3471,225△121△9.0%北米1,7441,92518110.4%EMEA849837△13△1.5%その他1,015981△34△3.4%売上収益合計4,9564,968130.3%(注)1.One Kyowa Kirin 体制(地域(リージョン)軸、機能(ファンクション)軸と製品(フランチャイズ)軸を組み合わせたグローバルマネジメント体制)における地域統括会社(連結)の製商品の売上収益を基礎として区分しています。2.EMEAは、ヨーロッパ、中東及びアフリカ等です。3.その他は、技術収入、造血幹細胞遺伝子治療(Orchard Therapeutics社の売上収益)及び受託製造等です。4.前連結会計年度において区分掲記していた「アジア/オセアニア」の売上収益(416億円)は、2024年のAPACリージョンの事業再編に伴い、当連結会計年度より「その他」に含めて表示しています。 <日本リージョンの売上収益>(単位:億円) 前連結会計年度当連結会計年度増減増減率%クリースビータ1171361916.0%ダルベポエチン アルファ注シリンジ「KKF」116104△11△9.8%ダーブロック1271552821.6%フォゼベル47823676.7%ジーラスタ205182△24△11.5%ドボベット79-△79- ◎ 日本の売上収益は、高リン血症治療剤フォゼベル等が伸長したものの、尋常性乾癬治療剤ドボベットの販売提携契約終了や、2024年4月及び2025年4月に実施された薬価基準引下げの影響等を受け、前連結会計年度を下回りました。・FGF23関連疾患治療剤クリースビータは、2019年の発売以来、順調に売上収益を伸ばしています。また、2025年11月には、在宅自己注射をより簡便に行えるシリンジ型製剤「クリースビータ皮下注シリンジ」を発売しました。・腎性貧血治療剤ダルベポエチン アルファ注シリンジ「KKF」は、薬価基準引下げ及び競合品浸透の影響を受け、売上収益が減少しました。・腎性貧血治療剤ダーブロックは、2020年の発売以来、順調に売上収益を伸ばしています。・高リン血症治療剤フォゼベルは、2024年2月の販売開始以降、順調に売上収益を伸ばしています。・発熱性好中球減少症発症抑制剤ジーラスタは、バイオ後続品の影響や薬価基準引下げの影響を受け、売上収益が減少しました。・尋常性乾癬治療剤ドボベットは、レオ ファーマ株式会社との販売提携契約が2024年12月31日で終了したため、売上収益が減少しました。 <海外リージョン及びその他の売上収益>(単位:億円) 前連結会計年度当連結会計年度増減増減率%Crysvita1,8482,0281809.7%Poteligeo3814416015.6%Libmeldy/Lenmeldy33643296.1% ◎ 北米の売上収益は、グローバル戦略品の伸長により、前連結会計年度を上回りました。・X染色体連鎖性低リン血症治療剤Crysvita(日本製品名:クリースビータ)は、2018年の発売以来、順調に売上収益を伸ばしています。・抗悪性腫瘍剤Poteligeo(日本製品名:ポテリジオ)は、2018年の発売以来、売上収益を伸ばしています。・再発又は難治性急性骨髄性白血病(AML)のうち、感受性のあるNPM1変異を有し、かつ満足すべき代替治療手段がない成人患者を対象として、KOMZIFTI(一般名:ziftomenib)について、2025年11月に米国食品医薬品局(FDA)より承認を取得し、米国での販売を開始しました。KOMZIFTIについては、Kura Oncology社との戦略的提携契約に基づき、米国においては50:50でプロフィットシェアを行います。当社はプロフィットシェア後のネット損益がプラスの場合は売上収益として計上し、マイナスの場合は販売費及び一般管理費として処理しますが、当連結会計年度はネット損益がマイナスとなったため、販売費及び一般管理費に計上しています。◎ EMEAの売上収益は、グローバル戦略品の伸長や1ブランドの権利譲渡による収入などがあったものの、2024年に3ブランドの権利譲渡による131億円(66.4百万ポンド)の収入があった反動もあり、前連結会計年度を下回りました。・X染色体連鎖性低リン血症治療剤Crysvita(日本製品名:クリースビータ)は、2018年の発売以来、適応及び上市国を拡大しながら売上収益を伸ばしています。・抗悪性腫瘍剤Poteligeo(日本製品名:ポテリジオ)は、2020年の発売以来、上市国を拡大しながら売上収益を伸ばしています。・エスタブリッシュト医薬品1ブランドに関する権利(知的財産)の合弁会社への譲渡(2025年7月)により、77億円(38.5百万ポンド)の売上収益を計上しました。なお、当該金額には2024年7月に譲渡した3ブランドに関する価格調整差額が含まれています。 ◎ その他の売上収益は、APACリージョンの事業再編の影響により、前連結会計年度を下回りました。・異染性白質ジストロフィー(MLD)治療Libmeldy/Lenmeldyは、欧州が堅調なことに加えて、米国での売上計上が始まり、順調に売上収益を伸ばしました。また、2025年12月には、米国推奨統一スクリーニングパネル(RUSP:Recommended Uniform Screening Panel)に異染性白質ジストロフィー(MLD)が追加されました。・AstraZeneca社からのベンラリズマブに関する売上ロイヤルティの増加に加え、Boehringer Ingelheim社からの契約一時金収入及びマイルストン収入等により、技術収入は増加しました。・2024年9月末のAPACリージョンの事業再編に伴い、エスタブリッシュト医薬品等の売上収益が大きく(145億円)減少しました。 ③ コア営業利益◎ コア営業利益は、売上総利益の増加に加え、販売費及び一般管理費、研究開発費の減少等により、前連結会計年度を上回りました。 (3)当期のキャッシュ・フローの概況「(5) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析 ③ キャッシュ・フローの状況、資本の財源及び資金の流動性についての分析」に記載のとおりです。 (4)生産、受注及び販売の実績① 生産実績当連結会計年度の生産実績は、次のとおりです。セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)医薬373,17689.1合計373,17689.1(注)1.金額は販売価格によっています。2.当社グループ内において原材料等として使用する中間製品については、その取引額が僅少であるため相殺消去等の調整は行っていません。3.当連結会計年度より算出方法を変更したことに伴い、前期比は前連結会計年度の実績を再算出して計算しています。 ② 受注実績当社グループは、主として販売計画に基づいた生産を行っています。一部の製品で受注生産を行っていますが、受注高及び受注残高の金額に重要性はないため、記載を省略しています。 ③ 販売実績当連結会計年度の販売実績は、次のとおりです。セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)医薬496,826100.3合計496,826100.3(注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりです。相手先前連結会計年度当連結会計年度金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)CVS Caremark社58,47611.871,03614.3 (5) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析文中の将来に関する記述は、当連結会計年度末(2025年12月31日現在)において当社グループが入手している情報及び判断に基づいたものです。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成しています。この連結財務諸表の作成にあたり用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (5) 会計上の判断、見積り及び仮定」に記載のとおりです。 ② 当期の財政状態及び経営成績の分析当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析については、「(1) 当期の財政状態の概況、(2) 当期の経営成績の概況」に記載のとおりです。 ◎ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等2021-2025年中期経営計画の最終年度である当連結会計年度(2025年度)における、主要財務指標の目標及び実績は、以下のとおりです。 2025年度経営目標当連結会計年度実績 ROE10%以上7.7%当期利益÷期首期末平均資本売上収益成長率(CAGR)10%以上9.3%2020年度を基準年度とした年平均成長率研究開発費率18~20%を目処に積極投資20.4%研究開発費÷売上収益コア営業利益率25%以上20.7%コア営業利益÷売上収益配当性向(注)40%を目処に継続増配40.8%(5年平均)9期連続の増配 (注)コアEPS(経常的な収益性を示す指標として、「当期利益」から「その他の収益」及び「その他の費用」並びにこれらに係る「法人所得税費用」を控除した「コア当期利益」を期中平均株式数で除して算定)に対する配当性向を記載しています。 当社グループは、2021-2025年中期経営計画において、成長性、イノベーション創出能力、収益性を持続的に高めていくことにより、中長期的なROEの向上と継続増配を実現し、日本発のグローバル・スペシャリティファーマとしての安定した収益構造の確立と持続的な成長を目指してきました。その目標達成状況を判断する客観的な指標として、「ROE」「売上収益成長率」「研究開発費率」「コア営業利益率」「配当性向」の5つの財務指標(KPI)を掲げていました。期間中、主力製品では、Crysvitaについて2023年に北米での自社販売を開始したほか、Poteligeoでも上市国・地域の拡大及び市場浸透を進め、着実に売上を伸ばしました。研究開発では、KHK4083(一般名:ロカチンリマブ)についてROCKETプログラムが進展したほか、KHK4951の第Ⅱ相試験や、KK8123等の6開発品の第Ⅰ相試験を開始しました。一方で、ME-401やRTA 402等の開発中止があったものの、日本ではフォゼベル錠、米国ではLenmeldy及びKOMZIFTIを上市しました。また、グローバルでの品質保証及び安定供給体制の強化に向け、eQMSの導入や、高崎での品質関連複合施設「Q-TOWER」及びバイオ医薬品原薬製造棟「HB7」の稼働、米国バイオ医薬品原薬製造工場「サンフォード工場」の建設等の設備投資も実施しました。これらの結果、売上収益成長率は、欧州におけるエスタブリッシュト医薬品事業の合弁提携化やAPACリージョンの事業再編に伴う売上収益の減少影響もあり、目標の10%を下回りました。研究開発費率は、積極的な投資により目標水準で推移しました。コア営業利益率は、目標の25%に届かなかったものの、2021年、2022年、2023年及び2025年の4年度において過去最高のコア営業利益を達成しました。ROEは、2023年単年度のみ10%以上を達成したものの、掲げた目標の継続的な達成には至りませんでした。また、ROE及びコア営業利益率は引き続き当社にとって最重要の経営指標であり、2026年2月に公表した「Vision 2030 and Beyond:中長期構想」において、2030年代前半までにROE10%台前半、コア営業利益率30%を実現することを中長期財務目標として再設定しています。なお、当期末の剰余金の配当については、1株につき32円を予定しており、2026年3月19日開催予定の第103回定時株主総会で承認されますと、中間配当金30円を加えた年間配当金は、前連結会計年度に比べ4円増配の年間62円(配当性向40.5%)となります。これにより、5年平均の配当性向は40.8%となり、9期連続の増配となる予定です。 ③ キャッシュ・フローの状況、資本の財源及び資金の流動性についての分析◎当期のキャッシュ・フローの概況(単位:億円) 前連結会計年度当連結会計年度増減増減率%営業活動によるキャッシュ・フロー67996628742.3%投資活動によるキャッシュ・フロー△1,424△892532△37.4%財務活動によるキャッシュ・フロー△847△369478△56.5%現金及び現金同等物の期首残高4,0312,447△1,584△39.3%現金及び現金同等物の期末残高2,4472,188△259△10.6% ◎ 当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末の2,447億円に比べ259億円減少し、2,188億円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりです。◎ 営業活動によるキャッシュ・フローは、966億円の収入(前連結会計年度は679億円の収入)となりました。主な収入要因は、税引前利益872億円に加えて、減価償却費及び償却費261億円です。一方、主な支出要因は、営業債権の増加額224億円、契約負債の減少額61億円です。◎ 投資活動によるキャッシュ・フローは、892億円の支出(前連結会計年度は1,424億円の支出)となりました。主な支出要因は、無形資産の取得による支出458億円、有形固定資産の取得による支出377億円、米国バイオ医薬品原薬製造工場建設資金の一部のエスクロー口座への振替による支出77億円です。◎ 財務活動によるキャッシュ・フローは、369億円の支出(前連結会計年度は847億円の支出)となりました。主な支出要因は、配当金の支払額309億円、リース負債の返済による支出60億円です。 ◎ 資本政策の基本的な方針当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現するため、自己資本利益率(ROE)及びコア営業利益*1率を重要な経営指標として位置付け、2030年代前半までにROE10%台前半、コア営業利益率30%の実現を目指す中長期財務目標を設定し、経営を行っています。このための経営資源の配分、株主還元、資金調達についての方針は、以下のとおりです。なお、当社は、支配権の変動や大規模な希釈化をもたらす資本政策等については、取締役会において、全てのステークホルダーにおける企業価値の観点から十分に検討したうえで合理的な判断を行います。*1 2026年12月期以降、連結財務諸表におけるコアベースの業績の定義を以下のとおり変更。新コアベースにおけるコア営業利益率を1つの重要な経営指標と位置付け、中長期的な目標値を設定する。(従来のコア営業利益)コア営業利益:売上総利益-販売費及び一般管理費-研究開発費+持分法による投資損益(新コア営業利益)コア営業利益:売上総利益-販売費及び一般管理費(無形資産償却費を除く)-研究開発費-会社が除外すべきと判断する項目 ・経営資源の配分についての方針当社グループは、事業活動により創出されるキャッシュ・フロー及び手元資金並びに借入余力を活用し、成長投資を最優先とした資本配分を行いながら、安定的な株主還元を実現する方針です。成長投資については、R&D投資と戦略投資を両輪として推進し、短期的な業績変動に過度に左右されることなく、長期的に安定した収益基盤を構築していきます。 R&D投資については、「2030年代前半までに20以上の新規パイプライン、10以上の適応症でFDA承認」という中長期パイプライン目標の実現に向け、積極的な投資を継続します。当社が強みを有する先進的抗体技術や造血幹細胞遺伝子治療といったモダリティに加え、骨・ミネラル、血液がん・難治性血液疾患及び希少疾患のフォーカス疾患領域にリソースを集中します。さらに、グローバル横断の研究連携を通じて研究基盤の強化を進めます。また、患者さんのニーズと革新的サイエンスの掛け合わせによるLife-changingな価値の創出に取組み、ziftomenib(米国製品名:KOMZIFTI)、KK8123、KK2845、OTL-203などの重点開発テーマを着実に推進します。なお、当連結会計年度のR&D活動については、「6 研究開発活動」に記載のとおりです。 戦略投資については、フォーカス領域における製品導入やM&Aなどを通じた外部アセットの獲得を視野に入れ、新たなパイプラインや収益機会につながるインオーガニックな成長機会を積極的に追求し、さらなる成長を目指します。 設備投資については、米国バイオ医薬品原薬製造工場(サンフォード工場)の建設を軸に、グローバル生産ネットワークの整備・強化を進め、高品質な医薬品を安定的かつレジリエントに供給できる体制の構築を図ります。また、IT・DX・AI投資によりデータ基盤やガバナンスを高度化し、AI活用によるオペレーションモデルの転換や業務プロセスの効率化を推進することで、オペレーショナルエクセレンスの追求につなげます。なお、当連結会計年度の設備投資については、「第3 設備の状況」に記載のとおりです。 これらの投資案件や開発プロジェクトの事業性評価においては、投資家の皆様が当社に期待する資本コスト(WACC)を反映したハードルレート(地域別)を用いた正味現在価値(NPV)と期待現在価値(EPV)を主たる定量的な基準としています。投資の判断においても、資本コストを上回るリターンの創出を重視しています。 ・株主還元についての方針2025年度までコアEPS*2に対する配当性向40%を目処に、中長期的な利益成長に応じた安定的かつ持続的な配当水準の向上(継続的な増配)を目指してきましたが、より安定的な株主還元を実現するため、2026年度より、DOE4%*3以上かつ累進配当を基本とする配当方針へ変更します。この方針に基づき、2025年度の配当については、2024年度より4円増配の62円(配当性向40.5%)を予定しています。また、2026年度の配当については、8円増配の70円(DOE4.1%)と、10期連続の増配を予定しています。なお、自己株式の取得については、戦略投資の状況や業績・株価動向等を勘案し、ROEを意識しながら機動的に検討します。ROE向上に向けた経営の規律を一層強化し、資本コストを十分に意識した経営を推進することで企業価値の向上を図るとともに、株主の皆さまへの利益還元を一層充実させ、資本効率の向上に取組みます。*2 従来のコアベースによるコアEPS(従来のコアEPS)コア EPS:コア当期利益(当期利益-その他の収益・費用 (税金影響控除後))÷期中平均株式数(新コアEPS)コアEPS:コア当期利益(コア営業利益-コア営業利益に係る税金費用)÷期中平均株式数*3 DOE:配当額÷期首資本 ・資金調達についての方針引き続きネットキャッシュポジションの維持を原則としますが、手元資金に加えて、戦略的な投資案件に備えた借入余力(原則としてネットD/Eレシオ0.5倍以下の範囲内で維持)と機動的な資金調達手段(CP(コマーシャル・ペーパー)、コミットメントライン)も確保し、十分な財務柔軟性を維持します。
役員の状況 FY2025 / 約17,921字
(2) 【役員の状況】① 役員一覧1.2026年3月10日(有価証券報告書提出日)現在の当社の役員の状況は、以下のとおりです。男性10名 女性4名(役員のうち女性の比率28.6%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役会長Chief Executive Officer(CEO)宮本 昌志1959年7月16日生1985年4月 麒麟麦酒(株)(現キリンホールディングス(株))入社2011年4月 協和発酵キリン(株)(現協和キリン(株))信頼性保証本部薬事部長2012年3月 当社執行役員信頼性保証本部薬事部長2014年7月 当社執行役員製品ポートフォリオ戦略部長兼信頼性保証本部薬事部長2015年4月 当社執行役員製品ポートフォリオ戦略部長2017年3月 当社取締役常務執行役員製品ポートフォリオ戦略部長2017年4月 当社取締役常務執行役員経営戦略企画部長2018年3月 当社代表取締役社長2024年4月 当社代表取締役社長Chief Executive Officer(CEO)2025年3月 当社代表取締役会長Chief Executive Officer(CEO)(現任)(注4)130.0代表取締役社長Chief Operating Officer(COO)アブドゥル・マリック1967年5月14日生1999年1月 Global Marketing Director, Diabetes, Hoechst Marion Roussel Ltd. (presently Sanofi-Aventis Pharma AG)2005年1月 Senior Global Brand Director, Diabetes, Novartis Pharma AG2007年12月 EMEA Business Unit Head, Genzyme Corp.2009年1月 Vice President Commercial Operations – Japan, Asia-Pac, Australia & China, Genzyme Corp.2011年1月 Vice President, Head of Global Marketing, Rare Diseases, Genzyme Corp.2013年7月 Vice President & General Manager, Endocrinology and Cardiology, Rare Diseases, Genzyme USA2014年9月 Executive Vice President, Head of Global Marketing, Vifor Pharma Ltd2018年3月 Executive Vice President, Rare Disease Head, Kyowa Kirin International plc2019年4月 President, Kyowa Kirin International plc2023年1月 協和キリン(株)常務執行役員(海外事業副統轄)2023年3月 当社常務執行役員(海外事業統轄)2024年4月 当社常務執行役員Chief International Business Officer (CIBO)2025年3月 当社代表取締役社長Chief Operating Officer (COO)(現任)(注4)14.3取締役副社長Chief Scientific Officer (CSciO)山下 武美1961年11月30日生1987年4月 麒麟麦酒(株)(現キリンホールディングス(株))入社2010年4月 協和発酵キリン(株)(現協和キリン(株))研究本部次世代研究所長2012年4月 当社研究本部研究企画部長2014年4月 当社研究開発本部研究機能ユニット創薬基盤研究所長2015年4月 当社信頼性保証本部薬事部長2017年3月 当社執行役員信頼性保証本部薬事部長2019年3月 当社執行役員経営戦略企画部長2021年3月 当社常務執行役員経営戦略企画部長2022年4月 当社常務執行役員戦略本部長2023年3月 当社取締役専務執行役員戦略本部長2023年4月 当社取締役専務執行役員2024年4月 当社取締役専務執行役員 Chief Medical Officer(CMO)2025年3月 当社取締役副社長Chief Scientific Officer(CSciO)(現任)(注4)41.3取締役藤原 大介1970年10月1日生1995年4月 麒麟麦酒(株)(現キリンホールディングス(株))入社1999年11月 博士号(農学)取得2005年2月 理化学研究所・免疫アレルギー科学総合研究センター訪問研究員2005年9月 カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部ポストドクトラルフェロー(米国)2007年11月 キリンホールディングス(株)基盤技術研究所主任研究員2014年5月 東京大学大学院農学生命科学研究科非常勤講師(現任)2021年3月 キリンホールディングス(株)ヘルスサイエンス事業部部長2023年4月 同社執行役員ヘルスサイエンス研究所長2025年3月 協和キリン(株)取締役(現任)キリンホールディングス(株)常務執行役員R&D本部長(現任)(注4)- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役小山田 隆1955年11月2日生1979年4月 (株)三菱銀行(現(株)三菱UFJ銀行)入行2006年1月 (株)三菱東京UFJ銀行(現(株)三菱UFJ銀行)執行役員2009年6月 同行常務取締役      (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ取締役2012年5月 (株)三菱東京UFJ銀行常務執行役員2013年5月 同行専務執行役員2014年6月 同行代表取締役副頭取2015年6月 (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ取締役兼代表執行役副社長・グループCOO2016年4月 (株)三菱東京UFJ銀行代表取締役頭取      (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ取締役2017年6月 (株)三菱東京UFJ銀行特別顧問(現任)2018年6月 公益財団法人日本国際問題研究所理事・副会長(現任)公益財団法人三菱経済研究所 理事長(現任)2018年12月 三菱総研DCS(株)社外取締役(現任)2019年6月 三菱電機(株)社外取締役(株)三越伊勢丹ホールディングス社外取締役2021年3月 協和キリン(株)社外取締役(現任)(注4)5.9取締役鈴木 善久1955年6月21日生1979年4月 伊藤忠商事(株)入社2003年6月 同社執行役員航空宇宙・電子部門長2006年4月 同社常務執行役員伊藤忠インターナショナル会社EVP&CAO2007年4月 同社President&CEO2011年6月 (株)ジャムコ代表取締役副社長2012年6月 同社代表取締役社長CEO2016年6月 伊藤忠商事(株)代表取締役専務執行役員2018年4月 同社代表取締役社長COO2020年4月 同社代表取締役社長COO兼CDO・CIO2021年4月 同社取締役副会長2022年3月 協和キリン(株)社外取締役(現任)2022年4月 伊藤忠商事(株)副会長2022年6月 オムロン(株)社外取締役(現任)2023年4月 伊藤忠商事(株)専務理事2024年4月 同社理事(現任)2025年6月 JFEホールディングス(株)社外取締役(現任)(注4)3.2取締役中田 るみ子1956年4月6日生1979年4月 エッソ石油(株)入社1996年4月 (株)産業社会研究センター入社2000年4月 ファイザー(株)入社2011年12月 同社人事・総務部門長2012年3月 同社執行役員2014年1月 同社取締役執行役員2018年3月 三菱ケミカル(株)執行役員ダイバーシティ推進担当2019年4月 同社常務執行役員人事所管2020年4月 同社取締役常務執行役員総務・広報・人事所管2022年4月 同社取締役2023年3月 協和キリン(株)社外取締役(現任)2024年6月 デンカ(株)社外取締役(現任)(注4)1.2取締役菅野 寛1958年11月14日生1983年4月 (株)日建設計入社1991年8月 (株)ボストン・コンサルティング・グループ(現ボストン・コンサルティング・グループ合同会社)入社2000年1月 同社パートナー&マネージング・ディレクター2008年7月 一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授2011年6月 オムロンヘルスケア(株)社外取締役2012年4月 一橋大学大学院国際企業戦略研究科研究科長2012年10月 (株)ジャパンディスプレイ社外取締役2014年6月 (株)WOWOW社外取締役2015年6月 スタンレー電気(株)社外監査役2016年3月 三井海洋開発(株)社外取締役2016年9月 早稲田大学大学院経営管理研究科教授(現任)2016年12月 公益財団法人ユニ・チャーム共振財団理事(現任)2017年9月 ERIホールディングス(株)社外取締役2018年9月 早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター所長(現任)2020年4月 放送大学 客員教授2022年7月 (株)Laboro.AI社外取締役(現任)2023年2月 アアルト大学ビジネススクール経営学科客員教授(フィンランド)2025年3月 協和キリン(株)社外取締役(現任)(注4)0.6取締役伊藤 由希子1978年9月16日生2006年4月 東京経済大学経済学部専任講師2009年4月 東京学芸大学人文社会科学系経済学分野准教授2015年7月 内閣府経済・財政一体改革推進委員会委員2018年4月 津田塾大学総合政策学部総合政策学科教授2018年7月 厚生労働省厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会委員(現任)2024年4月 独立行政法人地域医療機能推進機構理事(現任)2024年6月 公益財団法人ファイザーヘルスリサーチ振興財団理事(現任)2025年3月 協和キリン(株)社外取締役(現任)2025年4月 慶應義塾大学大学院商学研究科教授(現任)(注4)1.6 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)常勤監査役小松 浩1962年10月13日生1986年4月 協和醱酵工業(株)入社2009年2月 Hematech, Inc. CFO2012年4月 協和発酵キリン(株)(現協和キリン(株))経営企画部マネジャー2015年4月 当社総務部担当部長2016年4月 当社総務部担当部長兼秘書グループ長2018年3月 当社常勤監査役(現任)(注5)5.5常勤監査役小林 肇1965年7月5日生1989年4月 麒麟麦酒(株)(現キリンホールディングス(株))入社2011年4月 インターフード社(ベトナム)取締役企画部長2013年1月 キリンホールディングス(株)グループ経営戦略担当主幹2018年4月 同社グループ人事総務担当グローバル人事室長2020年3月 同社経営監査部部長2022年3月 同社執行役員経営監査部長2024年3月 協和キリン(株)常勤社外監査役(現任)(注6)0.2監査役田村 真由美1960年5月22日生1983年4月 ソニー(株)(現ソニーグループ(株))入社1991年9月 ジョンソン(株)入社2002年7月 ジョンソン・ディバーシー(株)(現シーバイエス(株))執行役員2004年12月 アディダスジャパン(株)CFO(最高財務責任者)2007年6月 (株)西友執行役員シニアバイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)2010年5月 ウォルマート・ジャパン・ホールディングス合同会社(現(株)トライアルホールディングス)執行役員シニアバイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)合同会社西友(現(株)西友)執行役員シニアバイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)2015年6月 本田技研工業(株)社外監査役2017年6月 同社社外取締役(株)日立ハイテクノロジーズ(現(株)日立ハイテク)社外取締役2019年6月 清水建設(株)社外取締役(現任)2022年3月 協和キリン(株)社外監査役(現任)2022年6月 (株)LIXIL 社外取締役(現任)(注5)1.6監査役石倉 徹1963年11月30日生1989年4月 麒麟麦酒(株)(現キリンホールディングス(株))入社2015年3月 キリン(株)(現キリンホールディングス(株))R&D本部技術統括部長2015年4月 同社R&D本部研究開発推進部長2018年3月 同社執行役員R&D本部研究開発推進部長2019年4月 キリンホールディングス(株)執行役員R&D本部副本部長兼研究開発推進部長2020年3月 協和発酵バイオ(株)取締役2020年4月 キリンホールディングス(株)執行役員経営企画部健康事業推進室長2022年4月 同社執行役員ヘルスサイエンス事業本部ヘルスサイエンス事業部部長2023年3月 協和キリン(株)監査役(現任)キリンホールディングス(株)常勤監査役(現任)(注7)-監査役和智 洋子1960年4月29日生1989年4月 弁護士登録(第一東京弁護士会)梶谷綜合法律事務所入所2006年4月 東京家庭裁判所家事調停委員(現任)2015年6月 ニチアス(株)社外監査役2016年3月 大塚ホールディングス(株)社外監査役2019年1月 梶谷綜合法律事務所パートナー(現任)2019年4月 東京家事調停協会副会長2019年6月 ニチアス(株)社外取締役(現任)2023年6月 エステー(株)社外取締役(現任)2025年3月 協和キリン(株)社外監査役(現任)(注8)-計205.4 (注)1.取締役小山田隆、鈴木善久、中田るみ子、菅野寛及び伊藤由希子は、社外取締役です。 2.常勤監査役小林肇並びに監査役田村真由美及び和智洋子は、社外監査役です。 3.当社は執行役員制を導入しています。代表取締役及び取締役(藤原大介、小山田隆、鈴木善久、中田るみ子、菅野寛及び伊藤由希子を除く。)は、執行役員を兼務しており、兼務者以外の執行役員は、以下の21名です。常務執行役員 曽根川 寛   営業本部長常務執行役員 川口 元彦   Chief Financial Officer (CFO)常務執行役員 藤井 泰男   Chief Strategy Officer (CSO)常務執行役員 須藤 友浩   Chief International Business Officer (CIBO)常務執行役員 板垣 祥子   Chief People Officer (CPO)常務執行役員 藏夛 敏之   Chief Supply Chain Officer (CSCO)常務執行役員 森  佳子   Chief Compliance Officer (CCO)執行役員   金井 文彦   ERP導入責任者執行役員   鳥居 義史   研究本部長執行役員   高松 博記   品質本部長執行役員   柴田 健志   経営監査部長執行役員   松本 篤志   SCM部長執行役員   川﨑 裕一   製品戦略部長執行役員   長野 浩一   営業本部 東京支店長執行役員   松下 武史   経営企画部長執行役員   月井 勝義   開発本部長執行役員   山口 義士   営業本部 マーケティング部長執行役員   大久保 育子  知的財産部長執行役員   久保 直彦   財務経理部長執行役員   松本 英明   グローバル製品戦略部長執行役員   亀山 満    Chief Digital Transformation Officer (CDXO) 4.2025年3月19日開催の第102回定時株主総会から第103回定時株主総会終結の時まで。 5.2022年3月25日開催の第99回定時株主総会から第103回定時株主総会終結の時まで。 6.2024年3月22日開催の第101回定時株主総会から第105回定時株主総会終結の時まで。 7.2023年3月24日開催の第100回定時株主総会から第104回定時株主総会終結の時まで。 8.2025年3月19日開催の第102回定時株主総会から第106回定時株主総会終結の時まで。 9.所有株式数は、2025年12月31日現在の数値を記載しています。 10.キリン株式会社は、2019年7月1日付で当社の親会社であるキリンホールディングス株式会社に吸収合併されています。 11.取締役伊藤由希子の戸籍上の氏名は安福由希子です。 2.2026年3月19日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として「定款一部変更の件」、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)8名選任の件」及び「監査等委員である取締役4名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社の役員の状況は、以下のとおりとなる予定です。なお、当該定時株主総会の直後に開催が予定される取締役会の決議事項の内容(役職等)も含めて記載しています。男性9名 女性3名(役員のうち女性の比率25.0%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役会長宮本 昌志1959年7月16日生1985年4月 麒麟麦酒(株)(現キリンホールディングス(株))入社2011年4月 協和発酵キリン(株)(現協和キリン(株))信頼性保証本部薬事部長2012年3月 当社執行役員信頼性保証本部薬事部長2014年7月 当社執行役員製品ポートフォリオ戦略部長兼信頼性保証本部薬事部長2015年4月 当社執行役員製品ポートフォリオ戦略部長2017年3月 当社取締役常務執行役員製品ポートフォリオ戦略部長2017年4月 当社取締役常務執行役員経営戦略企画部長2018年3月 当社代表取締役社長2024年4月 当社代表取締役社長Chief Executive Officer(CEO)2025年3月 当社代表取締役会長Chief Executive Officer(CEO)(現任)2026年3月 当社代表取締役会長(予定)(注3)130.0代表取締役社長Chief Executive Officer(CEO)アブドゥル・マリック1967年5月14日生1999年1月 Global Marketing Director, Diabetes, Hoechst Marion Roussel Ltd. (presently Sanofi-Aventis Pharma AG)2005年1月 Senior Global Brand Director, Diabetes, Novartis Pharma AG2007年12月 EMEA Business Unit Head, Genzyme Corp.2009年1月 Vice President Commercial Operations – Japan, Asia-Pac, Australia & China, Genzyme Corp.2011年1月 Vice President, Head of Global Marketing, Rare Diseases, Genzyme Corp.2013年7月 Vice President & General Manager, Endocrinology and Cardiology, Rare Diseases, Genzyme USA2014年9月 Executive Vice President, Head of Global Marketing, Vifor Pharma Ltd2018年3月 Executive Vice President, Rare Disease Head, Kyowa Kirin International plc2019年4月 President, Kyowa Kirin International plc2023年1月 協和キリン(株)常務執行役員(海外事業副統轄)2023年3月 当社常務執行役員(海外事業統轄)2024年4月 当社常務執行役員Chief International Business Officer (CIBO)2025年3月 当社代表取締役社長Chief Operating Officer(COO)(現任)2026年3月 当社代表取締役社長Chief Executive Officer(CEO)(予定)(注3)14.3取締役副社長Chief Science Officer(CSciO)山下 武美1961年11月30日生1987年4月 麒麟麦酒(株)(現キリンホールディングス(株))入社2010年4月 協和発酵キリン(株)(現協和キリン(株))研究本部次世代研究所長2012年4月 当社研究本部研究企画部長2014年4月 当社研究開発本部研究機能ユニット創薬基盤研究所長2015年4月 当社信頼性保証本部薬事部長2017年3月 当社執行役員信頼性保証本部薬事部長2019年3月 当社執行役員経営戦略企画部長2021年3月 当社常務執行役員経営戦略企画部長2022年4月 当社常務執行役員戦略本部長2023年3月 当社取締役専務執行役員戦略本部長2023年4月 当社取締役専務執行役員2024年4月 当社取締役専務執行役員 Chief Medical Officer(CMO)2025年3月 当社取締役副社長Chief Medical Officer(CMO)(現任)2026年3月 当社取締役副社長Chief Science Officer(CScO)(予定)(注3)41.3取締役藤原 大介1970年10月1日生1995年4月 麒麟麦酒(株)(現キリンホールディングス(株))入社1999年11月 博士号(農学)取得2005年2月 理化学研究所・免疫アレルギー科学総合研究センター訪問研究員2005年9月 カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部ポストドクトラルフェロー(米国)2007年11月 キリンホールディングス(株)基盤技術研究所主任研究員2014年5月 東京大学大学院農学生命科学研究科非常勤講師(現任)2021年3月 キリンホールディングス(株)ヘルスサイエンス事業部部長2023年4月 同社執行役員ヘルスサイエンス研究所長2025年3月 協和キリン(株)取締役(現任)キリンホールディングス(株)常務執行役員R&D本部長(現任)(注3)- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役小山田 隆1955年11月2日生1979年4月 (株)三菱銀行(現(株)三菱UFJ銀行)入行2006年1月 (株)三菱東京UFJ銀行(現(株)三菱UFJ銀行)執行役員2009年6月 同行常務取締役      (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ取締役2012年5月 (株)三菱東京UFJ銀行常務執行役員2013年5月 同行専務執行役員2014年6月 同行代表取締役副頭取2015年6月 (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ取締役兼代表執行役副社長・グループCOO2016年4月 (株)三菱東京UFJ銀行代表取締役頭取      (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ取締役2017年6月 (株)三菱東京UFJ銀行特別顧問(現任)2018年6月 公益財団法人日本国際問題研究所理事・副会長(現任)2018年6月 公益財団法人三菱経済研究所 理事長(現任)2018年12月 三菱総研DCS(株)社外取締役(現任)2019年6月 三菱電機(株)社外取締役(株)三越伊勢丹ホールディングス社外取締役2021年3月 協和キリン(株)社外取締役(現任)(注3)5.9取締役鈴木 善久1955年6月21日生1979年4月 伊藤忠商事(株)入社2003年6月 同社執行役員航空宇宙・電子部門長2006年4月 同社常務執行役員伊藤忠インターナショナル会社EVP&CAO2007年4月 同社President&CEO2011年6月 (株)ジャムコ代表取締役副社長2012年6月 同社代表取締役社長CEO2016年6月 伊藤忠商事(株)代表取締役専務執行役員2018年4月 同社代表取締役社長COO2020年4月 同社代表取締役社長COO兼CDO・CIO2021年4月 同社取締役副会長2022年3月 協和キリン(株)社外取締役(現任)2022年4月 伊藤忠商事(株)副会長2022年6月 オムロン(株)社外取締役(現任)2023年4月 伊藤忠商事(株)専務理事2024年4月 同社理事(現任)2025年6月 JFEホールディングス(株)社外取締役(現任)(注3)3.2取締役中田 るみ子1956年4月6日生1979年4月 エッソ石油(株)入社1996年4月 (株)産業社会研究センター入社2000年4月 ファイザー(株)入社2011年12月 同社人事・総務部門長2012年3月 同社執行役員2014年1月 同社取締役執行役員2018年3月 三菱ケミカル(株)執行役員ダイバーシティ推進担当2019年4月 同社常務執行役員人事所管2020年4月 同社取締役常務執行役員総務・広報・人事所管2022年4月 同社取締役2023年3月 協和キリン(株)社外取締役(現任)2024年6月 デンカ(株)社外取締役(現任)(注3)1.2取締役伊藤 由希子1978年9月16日生2006年4月 東京経済大学経済学部専任講師2009年4月 東京学芸大学人文社会科学系経済学分野准教授2015年7月 内閣府経済・財政一体改革推進委員会委員2018年4月 津田塾大学総合政策学部総合政策学科教授2018年7月 厚生労働省厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会委員(現任)2024年4月 独立行政法人地域医療機能推進機構理事(現任)2024年6月 公益財団法人ファイザーヘルスリサーチ振興財団理事(現任)2025年3月 協和キリン(株)社外取締役(現任)2025年4月 慶應義塾大学大学院商学研究科教授(現任)(注3)1.6取締役常勤監査等委員柴田 健志1966年9月20日生1992年4月 協和発酵工業(株)(現協和キリン(株))入社2004年4月 当社主任研究員2009年7月 協和発酵キリン(株) (現協和キリン(株))研究本部研究企画部マネジャー2012年4月 当社研究本部探索研究所グループ長2014年4月 当社研究開発本部研究開発企画部グループ長2016年4月 当社研究開発本部研究開発企画部担当部長2018年4月 当社研究開発本部研究開発企画部長2021年3月 当社執行役員経営監査部長(現任)2026年3月 当社取締役(常勤監査等委員)(予定)(注4)20.4取締役監査等委員和智 洋子1960年4月29日生1989年4月 弁護士登録(第一東京弁護士会)梶谷綜合法律事務所入所2006年4月 東京家庭裁判所家事調停委員(現任)2015年6月 ニチアス(株)社外監査役2016年3月 大塚ホールディングス(株)社外監査役2019年1月 梶谷綜合法律事務所パートナー(現任)2019年4月 東京家事調停協会副会長2019年6月 ニチアス(株)社外取締役(現任)2023年6月 エステー(株)社外取締役(現任)2025年3月 協和キリン(株)社外監査役(現任)2026年3月 当社社外取締役(監査等委員)(予定)(注4)- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役監査等委員菅野 寛1958年11月14日生1983年4月 (株)日建設計入社1991年8月 (株)ボストン・コンサルティング・グループ(現ボストン・コンサルティング・グループ合同会社)入社2000年1月 同社パートナー&マネージング・ディレクター2008年7月 一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授2011年6月 オムロンヘルスケア(株)社外取締役2012年4月 一橋大学大学院国際企業戦略研究科研究科長2012年10月 (株)ジャパンディスプレイ社外取締役2014年6月 (株)WOWOW社外取締役2015年6月 スタンレー電気(株)社外監査役2016年3月 三井海洋開発(株)社外取締役2016年9月 早稲田大学大学院経営管理研究科教授(現任)2016年12月 公益財団法人ユニ・チャーム共振財団理事(現任)2017年9月 ERIホールディングス(株)社外取締役2018年9月 早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター所長(現任)2020年4月 放送大学 客員教授2022年7月 (株)Laboro.AI社外取締役(現任)2023年2月 アアルト大学ビジネススクール経営学科客員教授(フィンランド)2025年3月 協和キリン(株)社外取締役(現任)2026年3月 当社社外取締役(監査等委員)(予定)(注4)0.6取締役監査等委員觀 恒平1960年3月7日生1986年9月 公認会計士登録1987年4月 監査法人三田会計社(現有限責任監査法人トーマツ)入所1998年6月 監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)社員(パートナー)2013年11月 デロイトトーマツグループ及び有限責任監査法人トーマツボードメンバー2015年11月 有限責任監査法人トーマツ包括代表2018年6月 デロイトトーマツ合同会社シニアアドバイザー2018年9月 デロイトアジアパシフィックリミテッド監査保証業務リーダー2020年1月 同社シニアアドバイザー2020年10月 觀恒平公認会計士事務所長(現任)2020年11月 国際会計士連盟(IFAC)ボードメンバー(現任)2022年1月 日本公認会計士協会シニアアドバイザー(現任)2022年6月 オリンパス(株)社外取締役(現任)2026年3月 協和キリン(株)社外取締役(監査等委員)(予定)(注4)-計218.5(注)1.取締役小山田隆、鈴木善久、中田るみ子、伊藤由希子、和智洋子、菅野寛及び觀恒平は、社外取締役です。 2.当社は新たにC-suite Executive体制を導入します。本制度はOne Kyowa Kirin体制のもと、企業統治の強化及び執行体制に即した制度体系への更新を意図するものです。C-suite Executiveの対象は、会長、CxO、Region President及びOrchard CEOであり、協和キリンにおける経営陣として、部門・リージョンの枠を超え、会社全体の経営を考えて責任をもって意思決定を行う役割を担います。C-suite Executiveは、以下の15名となる予定です。宮本 昌志         代表取締役会長アブドゥル・マリック    代表取締役社長 Chief Executive Officer (CEO)山下 武美         取締役副社長 Chief Scientific Officer (CSciO)藤井 泰男         Chief Business Officer (CBO)板垣 祥子         Chief People Officer (CPO)藏夛 敏之         Chief Supply Chain Officer (CSCO)森 佳子          Chief Compliance Officer (CCO)亀山 満          Chief Digital Transformation Officer (CDXO)鳥居 義史         Chief Medical Officer (CMO)コリン・シムズ       Chief Strategy Officer (CSO)(2026年4月1日就任予定)五十嵐 孝史        Chief Financial Officer (CFO)須藤 友浩         Japan and Asia Pacific (JAPAC)Region Presidentスティーブ・シェーファー  North America (NA)Region Presidentジュリー・デハーネ・プーペ Europe, the Middle East, and Africa (EMEA)Region Presidentボビー・ギャスパー     Orchard Therapeutics CEO 3.2026年3月19日開催の第103回定時株主総会から第104回定時株主総会終結の時まで。 4.2026年3月19日開催の第103回定時株主総会から第105回定時株主総会終結の時まで。 5.所有株式数は、2025年12月31日現在の数値を記載しています。 6.キリン株式会社は、2019年7月1日付で当社の親会社であるキリンホールディングス株式会社に吸収合併されています。 7.取締役伊藤由希子の戸籍上の氏名は安福由希子です。 (参考)当社の取締役会のスキル・マトリックス 当社は、中長期的な経営の方向性や事業戦略に照らして、取締役会がその意思決定機能及び経営の監督機能を適切に発揮し、より透明性の高いガバナンス体制を保持するため、様々なスキル(知識・経験等)を持つ多様な人材で取締役会を構成しています。 2026年3月19日開催予定の定時株主総会において、議案(決議事項)「定款一部変更の件」、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)8名選任の件」及び「監査等委員である取締役4名選任の件」が承認可決された場合の取締役会の構成、並びに各取締役が備えるスキルは、以下のとおりです。 専門スキル 取締役氏名独立社外取締役会議長指名・報酬諮問委員会監査等委員会企業経営事業戦略グローバルビジネス財務・会計・金融法律・行政・コンプライアンス人事・労務ヘルスケアR&D生産・SCMIT・DXサステナビリティ取締役宮本 昌志 〇 〇〇 〇 〇〇 アブドゥル・マリック 〇 〇〇 〇 〇 山下 武美 〇〇 〇 〇〇 〇〇藤原 大介 〇〇 〇小山田 隆〇 委員長 〇〇〇 〇 鈴木 善久〇〇〇 〇〇 〇〇〇 中田 るみ子〇 〇 〇〇 伊藤 由希子〇 〇 〇 〇 〇 取締役監査等委員柴田 健志 〇 〇〇 和智 洋子〇 〇 〇〇 〇 〇菅野 寛〇 〇〇〇 〇〇〇 觀 恒平〇 〇 〇〇〇 〇 ② 社外役員の状況 (会社との人的関係、資本的関係又は取引関係その他の利害関係)2026年3月10日現在の当社の社外取締役5名(小山田隆、鈴木善久、中田るみ子、菅野寛、伊藤由希子)はともに、当社との人的関係、資本的関係又は取引関係その他の利害関係はありません。2026年3月10日現在の当社の社外監査役3名(小林肇、田村真由美、和智洋子)のうち、小林肇はキリンホールディングス株式会社の元業務執行者です。田村真由美、和智洋子はともに、当社との人的関係又は取引関係その他の利害関係はありません。社外取締役及び社外監査役による当社株式の保有は「(2)役員の状況 ①役員一覧」の所有株式数欄に記載のとおりです。  (企業統治において果たす機能及び役割)当社の社外取締役は、様々な経歴、専門性及び経験等を有しており、その豊富な経験と知識を当社の経営に活かすとともに、客観的かつ公正な立場から当社の経営の監督機能を発揮しています。当社の社外監査役は、その専門性、知見及び経験等に基づき、客観的かつ中立的な立場から当社の経営を監査することで、経営の信頼性や健全性の確保に努めています。  (独立性に関する基準又は方針の内容)「社外役員の独立性に関する基準」(2020年12月1日改正)に以下のとおり定めています。当社の社外取締役又は社外監査役が独立性を有すると判断するためには、会社法に定める社外取締役又は社外監査役の要件に加え、以下いずれの項目にも該当しないことを要件とする。① 当社又は子会社の業務執行取締役、執行役員又は支配人その他の使用人である者② 当社の親会社又は兄弟会社の取締役、監査役、執行役員又は支配人その他の使用人である者「兄弟会社」とは、当社と同一の親会社を有する他の会社をいう。③ 当社の主要株主(当社の親会社を除く)の取締役、監査役、執行役、執行役員又は支配人その他の使用人である者「主要株主」とは、議決権所有割合10%以上の株主をいう。④ 当社が主要株主である会社(当社の子会社を除く)の取締役、監査役、会計参与、執行役、執行役員又は支配人その他の使用人である者⑤ 当社又は当社の子会社を主要な取引先とする者「当社又は当社の子会社を主要な取引先とする者」とは、直近事業年度におけるその者の年間総売上高の2%以上の支払いを当社若しくは当社の子会社から受け、又は当社若しくは当社の子会社に対して行っている者をいう。⑥ 当社又は当社の子会社を主要な取引先とする会社又はその子会社の業務執行取締役、執行役、執行役員又は支配人その他の使用人である者「当社又は当社の子会社を主要な取引先とする会社又はその子会社」とは、直近事業年度におけるその会社の年間連結売上高の2%以上の支払いを当社若しくは当社の子会社から受け、又は当社若しくは当社の子会社に対して行っている会社又はその子会社をいう。⑦ 当社又は当社の子会社の主要な取引先である者「当社又は当社の子会社の主要な取引先である者」とは、直近事業年度における当社の年間連結売上高の2%以上の支払いを当社又は当社子会社から受け、又は当社又は当社子会社に対して行っている者をいう。⑧ 当社又は当社の子会社の主要な取引先である会社又はその子会社の業務執行取締役、執行役、執行役員又は支配人その他の使用人である者「当社又は当社の子会社の主要な取引先である会社又はその子会社」とは、直近事業年度における当社の年間連結売上高の2%以上の支払いを当社又は当社子会社から受け、又は当社又は当社子会社に対して行っている会社又はその子会社をいう。⑨ 当社又は当社の子会社の会計監査人又は会計参与である公認会計士(若しくは税理士)又は監査法人(若しくは税理士法人)の社員、パートナー又は従業員である者⑩ 当社又は当社の子会社から、役員報酬以外に、過去3年間の平均で年間1,000万円以上の金銭その他の財産上の利益を受けている弁護士、公認会計士、税理士又はコンサルタント等⑪ 当社又は当社の子会社から、一定額以上の金銭その他の財産上の利益を受けている法律事務所、監査法人、税理士法人又はコンサルティング・ファーム等の法人、組合等の団体の社員、パートナー又は従業員である者本項において「一定額」とは、過去3年間の平均で当該法人、組合等の団体の総売上高(総収入)の2%に相当する額をいう。⑫ 当社又は当社の子会社の資金調達において必要不可欠であり、代替性がない程度に依存している金融機関その他の大口債権者の取締役、監査役、会計参与、執行役、執行役員又は支配人その他の使用人である者⑬ 当社又は当社の子会社から一定額を超える寄付又は助成を受けている法人、組合等の団体の理事その他の業務執行者である者本項において「一定額」とは、過去3年間の平均で年間1,000万円又は当該組織の年間総費用の30%に相当する額のいずれか大きい額をいう。⑭ 当社又は当社の子会社から取締役(常勤・非常勤を問わない)を受け入れている会社又はその子会社の取締役、監査役、会計参与、執行役又は執行役員である者⑮ ①又は②に過去10年間において該当したことがある者⑯ 上記③に過去5年間において該当したことがある者⑰ 上記⑤~⑬のいずれかに過去3年間において該当したことがある者 ⑱ 上記②~⑰のいずれかに該当する者の配偶者又は二親等以内若しくは同居の親族。ただし、本項の適用においては、②~⑰において「支配人その他の使用人」とある部分は「支配人その他の重要な使用人」と読み替えることとする。⑲ 当社又は当社の子会社の取締役、執行役員又は支配人その他の重要な使用人である者の配偶者又は二親等若しくは同居の親族⑳ 過去5年間において当社又は当社の子会社の取締役、執行役員又はその他重要な使用人であった者の配偶者又は二親等以内若しくは同居の親族 その他、一般株主との利益相反が生じるおそれがあり、独立した社外役員として職務を果たせないと合理的に判断される事情を有している者  (選任状況に関する提出会社の考え方)当社は、様々な経歴、専門性及び経験等を有した社外取締役及び社外監査役を選任し、独立的な立場から客観的かつ公正に当社の経営を監督、監査できる体制を確保することで、経営における透明性の向上や経営監視機能の強化に繋がると考えています。なお、独立性確保の要件については、東京証券取引所の有価証券上場規程施行規則に定められた独立役員に係る規定及び日本取締役協会が2011年に作成した「取締役会規則における独立取締役の選任基準モデル」を参考に、当社グループとの関わりにおいて独立性が確保されるべく独自の「社外役員の独立性に関する基準」を設けています。この基準に照らし2026年3月10日現在、7名(社外取締役5名小山田隆、鈴木善久、中田るみ子、菅野寛、伊藤由希子、社外監査役2名田村真由美、和智洋子)を東京証券取引所の有価証券上場規程に定める独立役員に指定、同取引所に届け出ています。また、監査等委員である社外取締役候補の觀恒平についても、2026年3月19日開催予定の定時株主総会で原案どおりに選任された場合、同規定に定める独立役員に指定する予定である旨、同取引所に届け出ています。 ③ 社外取締役又は社外監査役による監督又は監査と内部監査、監査役監査及び会計監査人との相互連携並びに内部統制部門との関係社外取締役は、取締役会への出席等を通じて内部監査の報告を受けるとともに、監査役会との情報交換、会計監査人からの報告等を踏まえ意見を述べることにより、これらの監査と連携のとれた取締役の職務執行に対する監督機能を果たしています。また、取締役会の一員としての意見又は助言により内部統制部門を機能させることを通じて、適正な業務執行の確保を図っています。社外監査役は、監査役会で策定された監査の方針及び職務の分担等に従い、取締役会をはじめとする重要な会議への出席や業務及び財産の状況調査等を通じて、取締役の職務執行を監査しています。また、会計監査人、内部監査部門及び内部統制部門と情報交換や協議を行う等により相互連携を図り、監査機能の充実に努めています。なお、当社は2026年3月19日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「定款一部変更の件」、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)8名選任の件」及び「監査等委員である取締役4名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決された場合、当社は監査等委員会設置会社へ移行します。移行後、社外取締役(監査等委員である取締役を除く。)は、当社及び当社グループの業務を執行することなく、原則として毎月開催される取締役会において、企業統治の観点から客観的な意見又は助言を行い、業務執行の適正性を監督します。監査等委員である取締役及び監査等委員会は、社外取締役(監査等委員を除く。)との定期的な会合を通じて意見・情報交換を行い、監査の独立性と実効性を確保します。また、会計監査人、内部監査部門及び内部統制部門と情報交換や協議を定期的に行い、必要に応じて調査を指示することで、指示・連携体制を強化し、業務執行に対する監査の実効性を高めます。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2025年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。