三菱ケミカルグループ株式会社 4188

化学 IFRS 健全性: B (65点)

データ取得日: 2026-06-12 | 過去14年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-04-02 / claude-opus-4-6-v2
三菱ケミカルグループは日本最大の総合化学メーカー。石油化学・産業ガス・機能商品・ヘルスケアを四本柱に事業を展開し、売上4兆円超の規模を持つ。産業ガス(日本酸素HD)と半導体材料・炭素繊維等の高機能材料で競争力を持つ一方、汎用石化事業の構造改革を推進中。規模と多角化が強みだが経営効率の改善が長年の課題。

売上4兆4,074億円(前年比ほぼ横ばい)で安定推移。営業利益1,967億円(営業利益率4.5%)と改善傾向だが、純利益450億円は特別損失の影響で営業利益対比で低い水準。ROE2.6%と低い資本効率。

自己資本比率29.5%と低く、財務健全性スコア65点。営業CF5,528億円、FCF2,774億円と巨額のキャッシュ創出力。EPS32円に対しPER23.3倍、配当32円で配当性向は約100%。石化事業の構造改革と高機能材料への集中が経営効率改善の鍵であり、産業ガス・半導体材料・炭素繊維の成長領域が中長期の企業価値向上を牽引する。
English version
Mitsubishi Chemical Group is Japan's largest diversified chemical manufacturer. Operating on four pillars petrochemicals, industrial gases, functional products, and healthcare with sales exceeding 4 trillion. The company holds competitive strengths in industrial gases (Japan Air Gases Holdings) and high-function materials such as semiconductor materials and carbon fiber, while advancing structural reforms in commodity petrochemicals. Scale and diversification are core strengths, though improving operational efficiency remains a long-standing challenge. Revenue of 4.4074 trillion (roughly flat YoY) reflects stable performance. Operating profit of 196.7 billion (4.5% operating margin) shows improvement, but net profit of 45 billion is below operating profit levels due to special losses. ROE of 2.6% reflects low capital efficiency. Equity ratio of 29.5% is low, with a financial health score of 65 points. Operating cash flow of 552.8 billion and free cash flow of 277.4 billion demonstrate substantial cash generation capacity. With EPS of 32 and PER of 23.3x, the dividend of 32 yields a payout ratio of approximately 100%. Structural reforms in petrochemicals and focus on high-function materials are key to improving operational efficiency, with growth domains in industrial gases, semiconductor materials, and carbon fiber driving medium-to-long-term enterprise value enhancement.

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 次期通期予想(2026-05-13 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2025年度) 増減
売上高 38,000億円 44,074億円 -13.8%
営業利益 3,000億円 1,967億円 +52.5%
純利益 1,270億円 450億円 +182.1%
EPS 93.48円 31.64円 +195.4%
1株配当 (DPS) 32.00円 32.00円 +0.0%
予想PER* 7.8倍 23.3倍 (実績)
予想配当利回り* 4.36% 4.34% (実績)

※ 業績予想は企業発表値です。期末決算と同時に発表された次期予想です。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2025年度)

主要指標

ROE 2.6%
PER 23.3倍
PBR 0.60倍
配当利回り 4.34%
配当性向 101.1%

収益性

ROA 0.8%
売上総利益率 29.0%
営業利益率 4.5%
純利益率 1.0%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 +0.5% +3.5% +4.2%
営業利益 -24.9%
純利益 -62.4% -36.7%
EPS -62.4%

安全性

自己資本比率 29.5%
流動比率 137.4%
D/Eレシオ 1.17倍

派生指標 参考

時価総額* 10,443億円
ネットキャッシュ* ▲17,148億円
Net Debt/EBITDA* 3.63倍
EV/EBITDA* 5.8倍
FCFマージン* 6.3%
DOE* 2.62%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: 化学 日経225内同業 16社

指標 自社 日経225 同業平均
(16社)
EDINET 全体平均
(201社)
同業平均との偏差
ROE 2.6% 5.6% 7.4% -3.01pt
PER 23.3倍 21.4倍 +1.91
PBR 0.60倍 1.27倍 -0.67
配当利回り 4.34% 3.48% +0.86pt
配当性向 101.1% 55.2% +45.97pt
ROA 0.8% 3.5% -2.77pt
売上総利益率 29.0% 31.3% -2.27pt
営業利益率 4.5% 9.1% 8.3% -4.60pt
純利益率 1.0% 5.2% -4.14pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2025年度)

営業CF 5,528億円
投資CF ▲2,754億円
財務CF ▲2,467億円
設備投資 3,392億円
現金等残高 3,261億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2025 5,528億円 ▲2,754億円 ▲2,467億円 2,774億円 3,392億円 3,261億円
2024 4,651億円 ▲2,461億円 ▲2,417億円 2,191億円 2,839億円 2,949億円
2023 3,552億円 ▲2,476億円 ▲608億円 1,076億円 2,822億円 2,972億円
2022 3,469億円 ▲1,288億円 ▲3,363億円 2,181億円 2,546億円 2,458億円
2021 4,671億円 ▲2,170億円 ▲1,428億円 2,501億円 2,637億円 3,496億円
2020 4,520億円 ▲876億円 ▲4,505億円 3,644億円 2,404億円 2,282億円
2019 4,156億円 ▲8,951億円 5,191億円 ▲4,795億円 2,317億円 3,215億円
2018 3,979億円 ▲3,359億円 ▲1,506億円 620億円 2,252億円 2,776億円
2017 3,966億円 ▲2,891億円 14億円 1,076億円 3,635億円
2016 2,996億円 ▲2,341億円 ▲409億円 655億円 2,671億円
2015 3,298億円 ▲2,772億円 ▲21億円 526億円 2,527億円
2014 1,770億円 ▲1,598億円 ▲83億円 172億円 1,796億円
2013 2,065億円 ▲1,698億円 ▲263億円 367億円 1,531億円
2012 2,180億円 ▲634億円 ▲1,641億円 1,546億円 1,331億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2025年度)

項目 金額 売上比
売上高 44,074億円 100.0%
売上原価 31,278億円 71.0%
売上総利益 12,796億円 29.0%
販管費 9,700億円 22.0%
営業利益 1,967億円 4.5%
経常利益 517億円 1.2%
純利益 450億円 1.0%

※ 会計基準: IFRS / 有報提出日: 2025-06-23 15:05。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。

貸借対照表(2025年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 58,946億円 100.0%
現金等 3,261億円 5.5%
その他資産 55,685億円 94.5%
負債・純資産
総負債 41,540億円 70.5%
有利子負債 20,410億円 34.6%
その他負債 21,131億円 35.8%
純資産 17,406億円 29.5%
自己資本 17,406億円 29.5%
うち利益剰余金 13,637億円 23.1%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2025年度)

従業員数 63,258人 1人当たり売上 70百万円
研究開発費 1,239億円 売上比 2.81%
減価償却費 2,759億円 売上比 6.26%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去14年分)

健全性スコア (2025年度) 65点 ランク B
業種ベンチマーク 改善余地が大きい。優先課題: 原価率・販管費率の見直しによる営業利益率の改善 強み 0項目 / 弱み 6項目
直近の評価コメントを見る (2025年度)

信用評価

注意すべきリスク要因があります。純利益が前年比-62%の大幅減少

投資評価

PER 23.3倍で適正水準。注意点: 配当性向 101%: 利益以上の配当を出しており、持続性に懸念

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-05-13 13:30 Q4 37,040億円 -6.2% 301億円 -78.8% 118億円 -73.7% -60.4 PDF
2026-02-12 15:00 決算短信(IFRS) Q3 27,373億円 -8.2% 1,133億円 -22.2% 1,054億円 +77.6% 76.7 PDF
2026-02-05 13:30 2026年3月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) Q3 27,373億円 -8.2% 1,133億円 -22.2% 1,054億円 +77.6% 76.7 PDF
2025-11-14 2025/10/31 2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結) Q2 17,991億円 -10.5% 865億円 -19.6% 1,101億円 +169.1% 11.1 PDF
2025-08-08 「2026年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」の公認会計士等による期中レビューの完了について Q1 8,807億円 566億円 196億円 14.0 PDF
業績概況・今後の見通し(2026-05-13 発表分) 約490字
当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日:以下同じ)における世界経済は、米国の通商政策の影響が世界各地域に広がりを見せるも、米国の底堅い個人消費やAI関連需要に伴う設備投資、日本の雇用・所得環境の改善による個人消費の持ち直しや堅調な企業収益を背景とした設備投資に加え、中国の景気刺激策、欧州の堅調な雇用環境を背景とした安定的な個人消費に支えられ総じて底堅い経済成長を維持しました。2026年3月以降は中東を中心とした地政学リスクの高まりを受け一部原燃料価格が高騰するなど、先行き不透明な状況が継続しています。このような状況下、当社グループの売上収益は、前連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日:以下同 じ)に比べ2,436億円減(△6.2%)の3兆7,040億円となりました。利益面では、コア営業利益は同38億円減(△1.7 %)の2,250億円、営業利益は同1,115億円減(△78.8%)の301億円、税引前利益は同985億円減(△99.3%)の7億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同332億円減(△73.7%)の118億円となりました。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 (同左) 2.94%
計 5.63%
4,436万株 投資信託契約、投資一任契約に基づく運用を目的として保有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社 2.69%
計 5.63%
4,055万株 証券投資信託及び投資一任契約において、株券等の取得・処分の権限を有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 (同左) 2.94%
計 5.63%
4,436万株 投資信託契約、投資一任契約に基づく運用を目的として保有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社 2.69%
計 5.63%
4,055万株 証券投資信託及び投資一任契約において、株券等の取得・処分の権限を有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 (同左) 2.94%
計 5.63%
4,436万株 投資信託契約、投資一任契約に基づく運用を目的として保有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社 2.69%
計 5.63%
4,055万株 証券投資信託及び投資一任契約において、株券等の取得・処分の権限を有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 (同左) 2.94%
計 5.63%
4,436万株 投資信託契約、投資一任契約に基づく運用を目的として保有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社 2.69%
計 5.63%
4,055万株 証券投資信託及び投資一任契約において、株券等の取得・処分の権限を有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 (同左) 2.94%
計 5.63%
4,436万株 投資信託契約、投資一任契約に基づく運用を目的として保有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社 2.69%
計 5.63%
4,055万株 証券投資信託及び投資一任契約において、株券等の取得・処分の権限を有するもの。 変更

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2025 44,074億円 1,967億円 450億円 58,946億円 17,406億円 31.6 32.0
2024 43,872億円 2,618億円 1,196億円 61,045億円 17,634億円 84.1 32.0
2023 46,345億円 1,827億円 965億円 57,743億円 15,647億円 67.6 30.0
2022 39,769億円 3,032億円 1,772億円 55,739億円 14,581億円 124.7 30.0
2021 32,575億円 475億円 ▲76億円 52,872億円 12,363億円 -5.3 24.0
2020 35,805億円 1,443億円 541億円 51,321億円 11,702億円 38.1 32.0
2019 38,403億円 2,948億円 1,695億円 55,725億円 13,779億円 119.2 40.0
2018 37,244億円 3,557億円 2,118億円 47,014億円 12,858億円 147.1 32.0
2017 33,761億円 1,563億円 44,635億円 10,914億円 106.7 20.0
2016 35,434億円 2,800億円 514億円 42,238億円 9,722億円 35.1 15.0
2015 36,563億円 1,657億円 609億円 43,690億円 9,930億円 41.4 13.0
2014 34,988億円 322億円 34,794億円 13,149億円 21.9 12.0
2013 30,886億円 186億円 33,078億円 12,033億円 12.6 12.0
2012 32,082億円 355億円 31,740億円 11,450億円 24.1 10.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2025 / 約1,334字
2 【沿革】 2005年4月三菱化学㈱及び三菱ウェルファーマ㈱は、両社が共同で株式移転の方法により、両社の完全親会社である当社を設立するための契約を締結〃 6月三菱化学㈱及び三菱ウェルファーマ㈱それぞれの定時株主総会において、株式移転の方法により当社を設立し、当社の完全子会社となることについて決議〃 10月三菱化学㈱及び三菱ウェルファーマ㈱の株式移転により当社を設立東京証券取引所及び大阪証券取引所に株式上場2007年3月三菱化学㈱が三菱樹脂㈱の株式を公開買付けにより追加取得〃 9月三菱化学㈱が保有する三菱樹脂㈱の株式のすべてを株式の現物配当の方法により取得〃 10月三菱樹脂㈱との株式交換により同社を当社の完全子会社化〃 10月三菱ウェルファーマ㈱が田辺製薬㈱と合併し、新たに連結上場子会社である田辺三菱製薬㈱が発足2008年4月三菱化学㈱が、その保有する三菱化学ポリエステルフィルム㈱、三菱化学産資㈱及び三菱化学エムケーブイ㈱の株式のすべてを当社に、また、機能材料事業を三菱樹脂㈱にそれぞれ吸収分割により移管し、三菱樹脂㈱が、三菱化学ポリエステルフィルム㈱、三菱化学産資㈱及び三菱化学エムケーブイ㈱と合併し、統合新会社として発足2009年4月当社の全額直接出資子会社である㈱地球快適化インスティテュートを設立2010年3月三菱レイヨン㈱の株式を公開買付けにより取得し、同社を連結子会社化〃 10月三菱レイヨン㈱との株式交換により同社を完全子会社化〃 11月当社の全額直接出資子会社である三菱ケミカルホールディングスアメリカ社を設立2011年1月当社の全額直接出資子会社である三菱化学控股管理(北京)社を設立2012年11月当社の全額直接出資子会社である三菱ケミカルホールディングスヨーロッパ社を設立2014年4月当社グループのヘルスケアソリューション事業を統合し、同事業を担う新たな事業会社として㈱生命科学インスティテュートを発足 〃 11月大陽日酸㈱の株式を公開買付けにより取得し、同社を連結子会社化2017年4月三菱化学㈱、三菱樹脂㈱及び三菱レイヨン㈱の3社を合併により統合し、三菱ケミカル㈱を発足2020年3月田辺三菱製薬㈱の株式を公開買付け及び売渡請求により取得し、同社を完全子会社化 〃 10月大陽日酸㈱が持株会社体制へ移行し、商号を日本酸素ホールディングス㈱に変更 〃 12月当社の全額直接出資子会社である三菱ケミカルホールディングスアジアパシフィック社を設立2022年7月当社の商号を三菱ケミカルグループ㈱に変更2022年10月当社の全額直接出資子会社である三菱ケミカルホールディングスアメリカ社及び三菱ケミカルホールディングスヨーロッパ社を、三菱ケミカル㈱の子会社である三菱ケミカルアメリカ社及び三菱ケミカルヨーロッパ社を存続会社としてそれぞれ統合し、当社グループの北米及び欧州における地域統括会社を集約2023年4月当社の全額直接出資子会社である㈱地球快適化インスティテュートを吸収合併により統合2023年10月当社の全額直接出資子会社である三菱ケミカルAPAC社を、三菱ケミカル㈱の子会社である三菱ケミカルシンガポール社を存続会社として統合
配当政策 FY2025 / 約413字
3 【配当政策】当社は、中間配当と期末配当の年2回、剰余金の配当を行っており、これらの剰余金の配当の決定は、定款の定めにより、取締役会決議をもって行うこととしております。また、企業価値の向上を通して株主価値の向上を図ることを株主還元の基本方針としております。配当につきましては、今後の事業展開の原資である内部留保の充実を考慮しつつ、「新中期経営計画2029」において、配当性向35%を目安とし、利益成長に応じて配当増加を図ることを目標としております。上記の方針及び今後の事業展開等を総合的に勘案して、当事業年度の年間配当金は、1株につき16円の中間配当金と合わせ1株につき32円となります。なお、当事業年度の剰余金の配当の詳細は以下のとおりです。  決議年月日配当金の総額(百万円)1株当り配当額(円)中間配当2024年11月1日22,79716.00取締役会決議期末配当2025年5月20日22,79816.00取締役会決議
監査の状況 FY2025 / 約3,314字
(3) 【監査の状況】① 監査の状況イ 組織、人員及び手続監査委員会の概要は、前記「(1)コーポレート・ガバナンスの概要」に記載のとおりです。また、監査委員会の職務を補助する組織として監査委員会事務局を置き、監査委員会の指示のもと、監査の補助にあたらせております。監査委員会事務局に所属する従業員の人事(異動、評価等)及び監査委員会事務局の予算の策定については、監査委員会の承認を得ることにしております。ロ 監査委員及び監査委員会の活動状況2024年度の監査委員会の活動状況は以下のとおりです。なお、福田信夫氏は2024年6月の監査委員退任までの出席率を、また、飯田仁及び江藤彰洋の2氏は2024年6月の取締役就任後の出席率を、それぞれ記載しております。氏名等出席率社内取締役福田 信夫3回/3回 (100%)飯田 仁10回/10回 (100%)社外取締役山田 辰己(委員長)13回/13回 (100%)菊池 きよみ13回/13回 (100%)江藤 彰洋10回/10回 (100%) 福田信夫及び飯田仁の2氏は、常勤の監査委員であります。当社は、監査体制の強化のため、常勤の監査委員を選定することとしております。 当期におきましては、当社グループの持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上をめざし、当期の監査方針として、次の項目を重点的に監査しました。(イ)グループガバナンス及びリージョナルマネジメントの整備・運用状況(ロ)内部統制システムの整備・運用状況(ハ)取締役会の実効性向上に向けた取組みの進捗状況(ニ)新執行部による新経営計画の策定・浸透状況(ホ)新グループ理念の浸透状況(ヘ)経営基盤の強化常勤監査委員は、執行役会議等に出席し、業務執行の決定及びその執行に関する適正性を確認するとともに、執行役等からの業務遂行状況の聴取、3事業会社等の調査を充実させ、また、内部監査部門及び内部統制推進部門、当社グループの監査役並びに会計監査人とより緊密に連携を図るなど、監査の実効性確保に努めました。各監査委員は、取締役会等への出席を通して、常に状況を把握し、健全性の確認を行い、監査委員会では、常勤監査委員の上記活動の状況を共有するとともに、内部監査部門及び内部統制推進部門からそれぞれ活動状況報告等の説明を求め、コンプライアンスやリスク管理などグループの内部統制システムの整備・運用状況について検証を進めました。また、会計監査人とは、期中レビューその他定期的な意見交換、情報聴取等を通じて一層連携を図りました。これらの活動においては、社外監査委員の目を通して客観的な検証を行うなど、経営の健全性、透明性の維持・強化に取り組みました。 ② 内部監査の状況内部監査については、内部監査部門が年間監査計画に基づき、当社の業務監査を実施するとともに、当社並びに当社傘下の三菱ケミカル㈱及び田辺三菱製薬㈱をはじめとするグループ会社の業務監査を実施するとともに、同じく当社傘下の日本酸素ホールディングス㈱の内部監査部門と連携することにより、当社グループにおいて適正な内部監査が行われるように体制を整備し運用を行っております。年間の監査計画については、監査委員会とも連携しつつ立案、社長及び監査委員会の承認を得て策定することとしております。内部監査部門では、内部監査の実施状況及びその結果を監査委員会に報告し、必要に応じて取締役会への報告を行うものとしております。加えて、監査委員会の監査及び監査委員会における監査状況の報告に内部監査部門長が陪席するなど、監査委員会の監査との連携を図っております。また、会計監査人との間においても定期的にそれぞれの監査施策や監査結果についての情報交換を行うなど、連携強化に努めております。 ③ 会計監査の状況当社は、EY新日本有限責任監査法人を、2006年から一時会計監査人として、また、翌2007年から会計監査人として選任しております。当社は、同法人が、監査法人としての品質管理体制、独立性及び海外の監査人とのネットワークを適切に備え、監査チームは独立性及び職業的専門性を保持するとともに当社グループの事業内容を理解した適切なメンバーが選定されることから、当社グループがグローバルな事業展開を進めるにあたり、適正かつ効率的な監査が可能であると判断しております。また、同法人が、監査チームの独立性を保持するために、業務執行社員や監査補助者が定期的なローテーションに服していることも確認しております。以上により、当社は、EY新日本有限責任監査法人を会計監査人として、再任しております。なお、監査委員会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号のいずれかに該当すると認められる場合、監査委員全員の同意により会計監査人を解任することとしております。また、当社は、上記のほか、会計監査人が適正に監査を遂行することが困難であると認められる場合は、監査委員会の決議に基づいて、会計監査人の解任又は不再任を株主総会に提案します。2024年度の会計監査人に対する評価としましては、EY新日本有限責任監査法人が、監査を遂行するための体制を適切に整備し、当社グループの事業に対する理解のもと適切にリスクを勘案のうえ監査計画を策定し、同計画に基づき、十分に独立性を確保し、かつ職業的専門家としての相当程度の注意を払い適正かつ効率的な監査を実施したことを確認しました。会計監査人は、監査委員会とも緊密な連携を保ち、監査体制、監査計画、監査実施状況及び監査結果の報告とともに、必要な情報交換、意見交換を行い、効率的かつ効果的な監査の実施に努めております。当期において会計監査業務を執行した公認会計士の氏名及び監査業務に係る補助者の構成は、以下のとおりです。・業務を執行した公認会計士の氏名 植木 貴幸、川端 孝祐、山賀 信哉、山本 高央・会計監査業務に係る補助者の構成 公認会計士20名、その他39名 ④ 監査報酬の内容等イ 監査公認会計士等に対する報酬の内容区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社12311383連結子会社719427367計8424387410 (前連結会計年度)当社における非監査業務の内容は、コンフォートレター作成の業務であり、連結子会社における非監査業務の内容は、決算に係る合意された手続業務、会計指導、コンフォートレター作成等です。(当連結会計年度)当社における非監査業務の内容は、研修支援業務であり、連結子会社における非監査業務の内容は、コンフォートレター作成業務及び決算に係る合意された手続業務です。 ロ 監査公認会計士等と同一のネットワーク(EYネットワーク)に対する報酬の内容(イを除く)区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-242-13連結子会社1,7183771,747518計1,7186191,747531 (前連結会計年度)当社における非監査業務の内容は、人事業務に関するアドバイザリー業務、税務関連業務であり、連結子会社における非監査業務の内容は、税務関連業務等です。(当連結会計年度)当社及び連結子会社における非監査業務の内容は、税務関連業務等です。 ハ その他重要な報酬の内容(前連結会計年度)その他重要な報酬はありません。(当連結会計年度)その他重要な報酬はありません。 ニ 監査報酬の決定方針及び監査委員会による同意理由(決定方針)該当する事項はありませんが、規模・特性・監査日数等を勘案した上で決定しております。(同意理由)監査委員会は、会計監査人の監査計画の内容、会計監査の職務執行状況及び報酬見積りの算出根拠等を確認し、妥当性を検証したうえで、当社における会計監査人の報酬等の額に同意しております。
設備の概要 FY2025 / 約827字
1 【設備投資等の概要】当社グループ(当社及び連結子会社)は、長期的に成長が期待できる製品分野に重点を置き、併せて合理化、省力化のための投資を行っております。当連結会計年度の設備投資の内訳は、次のとおりです。セグメントの名称前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前連結会計年度比(%)金額(百万円)金額(百万円)スペシャリティマテリアルズ80,867114,603141.7MMA&デリバティブズ24,96523,35593.6ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ39,17046,750119.4ファーマ5,1297,920154.4産業ガス126,257142,427112.8その他4,4172,24350.8全社(共通)3,0691,92962.9合計283,874339,227119.5 (注) 1 設備投資金額は、有形固定資産(使用権資産を除きます。)及び無形資産に係るものです。2 設備投資金額には、消費税等は含まれておりません。3 所要資金は、自己資金及び借入金等によっております。  当連結会計年度の設備投資のうち、主な新増設設備の内容は次のとおりです。 セグメントの名称会社名設備の内容スペシャリティマテリアルズ三菱ケミカル英国社ソアノール製造設備増設シーピーシー社炭素繊維関連製品の製造設備増設Mitsubishi Polyester Film GmbHポリエステルフィルム製造設備増設三菱ケミカル㈱PVOH樹脂特殊銘柄製造設備増設 負極材製造設備増設MMA&デリバティブズ--ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ--ファーマ--産業ガスマチソン・トライガス社水素供給設備新設水素及び水蒸気の供給設備新設空気分離装置新設全社(共通)--  当連結会計年度において、上記及び経常的な設備の除却又は売却を除き、重要な設備の除却又は売却はありません。
従業員の状況 FY2025 / 約6,897字
5 【従業員の状況】(1) 連結会社の状況2025年3月31日現在セグメントの名称従業員数(名)スペシャリティマテリアルズ21,260[1,337]MMA&デリバティブズ3,995[324]ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ6,572[331]ファーマ4,490[87]産業ガス19,762[1,831]その他6,257[693]全社(共通)922[60]合計63,258[4,663] (注) 1 特定のセグメントに区分できない基礎的試験研究活動等に係る従業員については、「全社(共通)」に含めて表示しております。2 臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しており、派遣社員は除いております。3 ベーシックマテリアルズ&ポリマーズセグメントにおいて、前連結会計年度末に比べ従業員数が1,080名減少しておりますが、主として、関西熱化学㈱が連結の範囲から除外されたことによるものです。4 ファーマセグメントにおいて、前連結会計年度末に比べ従業員数が1,087名減少しておりますが、主として、田辺三菱製薬㈱における希望退職の実施によるものです。5 全社(共通)において、前連結会計年度末に比べ従業員数が173名減少しておりますが、主として、当社グループ内の業務管理体制の変更によるものです。 (2) 提出会社の状況2025年3月31日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)41447.619.310,598,955 (注) 1 すべて「全社(共通)」に属しております。2 従業員は主に当社子会社からの出向者であり、平均勤続年数は当該会社での勤続年数を通算しております。また、従業員数には執行役員10名が含まれております。3 臨時従業員の総数が従業員数の100分の10未満であるため、臨時従業員数の記載を省略しております。4 前連結会計年度末に比べ従業員数が87名減少しておりますが、主として、当社グループ内の業務管理体制の変更によるものです。5 平均年間給与(税込)は、基準外賃金及び賞与を含んでおります。 (3) 労働組合の状況当社には労働組合はありませんが、2025年3月31日時点において、当社の直接出資子会社である三菱ケミカル㈱及び田辺三菱製薬㈱並びに日本酸素ホールディングス㈱の子会社である大陽日酸㈱等には、各社籍従業員にて、労働組合が組織されております。その他労働組合との関係について特記すべき事項はありません。 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異 ① 提出会社(%)項目前事業年度当事業年度補足説明管理職に占める女性労働者の割合--(注1)労働者の育児休業取得率男性労働者--(注2)女性労働者--(注2)労働者の男女の賃金の差異全労働者31.630.9 正規労働者--(注1)パート・有期労働者31.630.9(注3) (注) 1 連結子会社等からの出向者で構成されており、自社籍の従業員を有していないため、該当ありません。2 出産者(配偶者出産者)が0名の場合、「-」と表記しております。3 適用する人事制度において性別による差異はありません。再雇用者や嘱託社員、アルバイト従業員など、職務内容や雇用形態の異なる複数の職群を含んでおりますが、給与水準が比較的に高い職群において男性比率が相対的に高いことが男女間賃金格差の要因となります。  ② 連結子会社(直接出資子会社及び日本国内に所在する常用労働者301名以上の連結子会社)イ 連結子会社におけるデータ合計(加重平均)(%)項目前事業年度当事業年度補足説明管理職に占める女性労働者の割合4.95.1 労働者の育児休業取得率男性労働者65.573.7 女性労働者111.092.8 労働者の男女の賃金の差異全労働者72.074.2 正規労働者74.976.4 パート・有期労働者51.151.2 ロ 管理職に占める女性労働者の割合(個社)(%)(注1)(注2)名称前事業年度当事業年度補足説明三菱ケミカル㈱5.05.2 田辺三菱製薬㈱11.813.5 日本酸素ホールディングス㈱-- MCCアドバンスドモールディング㈱0.00.0 ジェイフィルム㈱3.93.1 ㈱新菱0.00.0 ダイヤテックス㈱4.36.9 三菱ケミカルアクア・ソリューションズ㈱6.51.5 三菱ケミカルインフラテック㈱0.00.0 ㈱ロンビック0.00.0 大陽日酸㈱2.42.5 大陽日酸エンジニアリング㈱1.82.0 大陽日酸ガス&ウェルディング㈱1.21.2 日酸TANAKA㈱3.55.0 田辺三菱製薬工場㈱11.613.0 エムイーシーテクノ㈱0.00.0 エムシーパートナーズ㈱28.628.6 ダイヤリックス㈱3.40.0 三菱ケミカルエンジニアリング㈱1.21.2 三菱ケミカル物流㈱2.62.7 菱化ロジテック㈱0.00.0 (注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。2 連結子会社等からの出向者で構成されており、自社籍の従業員を有していない場合「-」と表記しております。 ハ 労働者の育児休業取得率(個社)(%)(注1)(注2)名称前事業年度当事業年度補足説明男性労働者女性労働者男性労働者女性労働者三菱ケミカル㈱73.4101.982.286.8 田辺三菱製薬㈱89.3140.084.787.9 日本酸素ホールディングス㈱---- MCCアドバンスドモールディング㈱100.0100.037.5100.0 ジェイフィルム㈱38.5133.325.0200.0 ㈱新菱36.1100.040.0100.0 ダイヤテックス㈱75.0100.083.350.0 三菱ケミカルアクア・ソリューションズ㈱36.4100.037.5133.3 三菱ケミカルインフラテック㈱50.0100.080.0- ㈱ロンビック25.0100.0100.0100.0 大陽日酸㈱52.9150.060.0100.0 大陽日酸エンジニアリング㈱66.7100.028.6- 大陽日酸ガス&ウェルディング㈱27.3-28.6100.0 日酸TANAKA㈱50.0-66.7- 田辺三菱製薬工場㈱129.483.380.0109.1 エムイーシーテクノ㈱33.3100.062.5100.0 エムシーパートナーズ㈱-100.0 0.0- ダイヤリックス㈱0.0100.0100.0100.0 三菱ケミカルエンジニアリング㈱77.8100.090.9100.0 三菱ケミカル物流㈱45.8100.048.0100.0 菱化ロジテック㈱40.0100.050.0- (注) 1 育児休業取得率は、「育児休業開始者 ÷ 出産者(配偶者出産者) × 100」の算式で計算しております(育児休業開始者は休業開始日、出産者(配偶者出産者)は出産日を基準として人数を計上しているため、育児休業取得率が100%を上回ることがあります。)。なお、男性労働者の育児休業取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。2 出産者(配偶者出産者)が0名の場合「-」と表記しております。 ニ 労働者の男女の賃金の差異(個社)(%) (注1)(注2)(注3)名称前事業年度当事業年度補足説明全労働者正規労働者パート・有期労働者全労働者正規労働者パート・有期労働者三菱ケミカル㈱76.277.453.777.978.749.9 田辺三菱製薬㈱78.978.386.379.778.795.0 日本酸素ホールディングス㈱------ MCCアドバンスドモールディング㈱57.364.164.461.265.867.2 ジェイフィルム㈱60.171.857.860.772.555.6 ㈱新菱69.573.442.069.372.241.9 ダイヤテックス㈱73.073.272.375.975.990.3 三菱ケミカルアクア・ソリューションズ㈱63.265.949.164.466.949.5 三菱ケミカルインフラテック㈱72.977.974.483.888.389.0 ㈱ロンビック69.468.978.675.276.462.7 大陽日酸㈱65.064.550.066.966.081.5 大陽日酸エンジニアリング㈱67.578.754.069.278.855.0 大陽日酸ガス&ウェルディング㈱62.467.156.464.468.162.9 日酸TANAKA㈱70.776.552.971.777.159.6 田辺三菱製薬工場㈱74.577.361.775.477.160.8 エムイーシーテクノ㈱65.769.252.466.269.549.6 エムシーパートナーズ㈱82.663.565.877.447.368.5 ダイヤリックス㈱72.369.165.670.865.563.3 三菱ケミカルエンジニアリング㈱58.258.249.857.358.743.8 三菱ケミカル物流㈱70.772.651.870.872.248.4 菱化ロジテック㈱76.578.066.178.579.174.9 (注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。なお、海外勤務者を除いて算出しています。2 適用する人事制度において性別による差異はありません。職位者や管理職、深夜業を伴う職種において男性比率が相対的に高い要員構成となっていることが男女間賃金格差の主な要因であり、女性の登用を促進することで格差の是正を進めてまいります。パート・有期労働者については、再雇用者や嘱託社員、アルバイト従業員など、職務内容や雇用形態の異なる複数の職群を含んでおりますが、給与水準が比較的に高い職群において男性比率が相対的に高いことから、男女間賃金格差が正規労働者に比べて大きい傾向があります。3 連結子会社等からの出向者で構成されており、自社籍の従業員を有していない場合「-」と表記しております。  ③ 上記以外で「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)に基づき開示を行う連結子会社(個社)(注1)(注2)(注3)(注4)(注5)(注6)(注7)名称開示内容補足説明日本ポリケム㈱女性管理職比率 3.2 % (注8)ジャパンコーティングレジン㈱女性管理職比率 3.4 % ( 2.6 %) 北菱化学㈱女性管理職比率 16.7 % ( 16.7 %) 中井工業㈱女性管理職比率 18.8 % ( 14.3 %)男性育児休業取得率 100.0 % ( - )女性育児休業取得率 - (100.0 %)全労働者賃金差異 82.3 % ( 79.2 %)正規労働者賃金差異 82.3 % ( 79.2 %) パート・有期労働者賃金差異 - ( - ) 島根中井工業㈱女性管理職比率 0.0 % ( 8.3 %)男性育児休業取得率 50.0 % (100.0 %)女性育児休業取得率   - (100.0 %)全労働者賃金差異    77.6 % ( 78.2 %)正規労働者賃金差異    77.6 % ( 78.2 %)パート・有期労働者賃金差異 - ( - ) アイ・エム・アイ㈱女性管理職比率 8.8 % ( 8.1 %)全労働者賃金差異 69.9 % 正規労働者賃金差異 81.2 % パート・有期労働者賃金差異 60.2 % (注8)(注8)(注8)極陽セミコンダクターズ㈱女性管理職比率 0.0 % ( 0.0 %)全労働者賃金差異 63.9 % 正規労働者賃金差異 65.9 % パート・有期労働者賃金差異 78.0 % (注8)(注8)(注8)サーモス㈱女性管理職比率 5.6 % ( 5.7 %)全労働者賃金差異 61.4 % 正規労働者賃金差異 63.6 % パート・有期労働者賃金差異 47.7 % (注8)(注8)(注8)大陽日酸JFP㈱女性管理職比率 2.5 % ( 0.0 %)全労働者賃金差異 80.6 % 正規労働者賃金差異 81.4 % パート・有期労働者賃金差異 76.7 % (注8)(注8)(注8)大陽日酸東関東㈱女性管理職比率 4.8 % ( 4.2 %)全労働者賃金差異 80.0 % 正規労働者賃金差異 86.5 % パート・有期労働者賃金差異 68.5 % (注8)(注8)(注8)日酸運輸㈱女性管理職比率 0.0 % ( 0.0 %)全労働者賃金差異 40.9 % 正規労働者賃金差異 65.2 % パート・有期労働者賃金差異 12.3 % (注8)(注8)(注8)日本液炭㈱女性管理職比率 0.0 % ( 0.0 %)全労働者賃金差異 61.3 % ( 64.6 %)正規労働者賃金差異 60.7 % ( 64.5 %) パート・有期労働者賃金差異 80.5 % ( 93.6 %) 日本メガケア㈱女性管理職比率 5.2 % ( 5.4 %)全労働者賃金差異 65.2 % 正規労働者賃金差異 68.2 % パート・有期労働者賃金差異 54.9 % (注8)(注8)(注8)田辺三菱製薬プロビジョン㈱女性管理職比率 5.0 % ( 5.5 %)男性育児休業取得率    - ( - )女性育児休業取得率 -  ( - )全労働者賃金差異 85.0 % ( 81.8 %)正規労働者賃金差異 82.2 % ( 79.7 %)パート・有期労働者賃金差異 79.1 % ( 81.9 %) 名称開示内容補足説明㈱三菱ケミカルリサーチ女性管理職比率 20.9 % ( 20.5 %) 三菱ケミカルハイテクニカ㈱女性管理職比率   100.0 % ( - )男性育児休業取得率 50.0 % ( 0.0 %)女性育児休業取得率   - ( - ) ㈱菱湖テクニカ女性管理職比率   0.0 % ( 0.0 %)男性育児休業取得率 75.0 % ( 62.5 %)女性育児休業取得率 - ( - )全労働者賃金差異    73.0 % 69.3 %)正規労働者賃金差異    72.7 % ( 74.1 %)パート・有期労働者賃金差異 98.3 % ( 76.9 %) MCCトレーディング㈱女性管理職比率 0.0 % ( 0.0 %) (注) 1 女性管理職比率と男女の賃金差異は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。なお、海外勤務者を除いて算出しています。2 育児休業取得率は、「育児休業開始者 ÷ 出産者(配偶者出産者) × 100」の算式で計算しております(育児休業開始者は休業開始日、出産者(配偶者出産者)は出産日を基準として人数を計上しているため、育児休業取得率が100%を上回ることがあります。)。なお、男性労働者の育児休業取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。3 適用する人事制度において性別による差異はありません。職位者や管理職、深夜業を伴う職種において男性比率が相対的に高い要員構成となっていることが男女間賃金格差の主な要因であり、女性の登用を促進することで格差の是正を進めてまいります。パート・有期労働者については、再雇用者や嘱託社員、アルバイト従業員など、職務内容や雇用形態の異なる複数の職群を含んでおりますが、給与水準が比較的に高い職群において男性比率が相対的に高いことから、男女間賃金格差が正規労働者に比べて大きい傾向があります。4 ( )内は、前事業年度を記載しております。5 女性管理職比率は、親会社や連結子会社等からの出向者で構成されており、自社籍の従業員を有していない場合「-」と表記しております。6 育児休業取得率は、出産者(配偶者出産者)が0名の場合、「-」と表記しております。7 賃金差異は、親会社や連結子会社等からの出向者で構成されており、自社籍の従業員を有していない場合、又はパート・有期労働者を有していない場合「-」と表記しております。8 当事業年度から新たに開示をしております。
研究開発活動 FY2025 / 約3,255字
6 【研究開発活動】当社グループは、各社において独自の研究開発活動を行っているほか、グループ会社間での技術や市場に関する緊密な情報交換や共同研究、研究開発業務の受委託等を通じて、相互に協力し、連携の強化を図るとともに、グループ外の会社等との間でも共同での研究開発を積極的に行うなど、新技術の開発や既存技術の改良に鋭意取り組んでおります。当社グループの研究開発人員は3,797名、当連結会計年度における研究開発費の総額は1,239億円となっており、各事業部門別の研究内容、研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。(1) スペシャリティマテリアルズセグメントアドバンストフィルムズ&ポリマーズ、アドバンストソリューションズ、アドバンストコンポジット&シェイプスに関する研究開発を行っており、当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。・株式会社ダイモンが開発した月面探査車「YAOKI」において、素材知見と構造設計・最適化シミュレーション技術を融合したコンプライアントメカニズムを適用して設計した樹脂部材が採用されました。「YAOKI」は2025年3月、民間プロジェクトとして日本で初めて月面での撮影、地球への画像データ送信に成功しました。・養殖業における感染症による突然死の抑制につながる有胞子性乳酸菌プロバイオティクス「Heyndrickxia coagulans SANK70258」の効果について、近畿大学大学院農学研究科と共同研究の成果を発表し、成果論文は2024年11月「Frontiers in Aquaculture」に掲載されました。本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は257億円であります。(2) MMA&デリバティブズセグメントMMA、コーティング&アディティブスに関する研究開発を行っており、当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。・リサイクル原料となる廃プラスチックの種類などの情報を改ざん不可能な形で適切に管理・共有できる透明性・信頼性の高いサプライチェーン構築に向けて、株式会社chaintopeと共同でトレーサビリティシステムの実証試験を実施しました。本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は68億円であります。(3) ベーシックマテリアルズ&ポリマーズセグメントマテリアルズ&ポリマーズ、炭素に関する研究開発を行っており、当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。・2025年度中に資源循環型カーボンブラックの販売を開始することをめざし、香川事業所のコークス炉において、使用済みタイヤをケミカルリサイクルする検討を2024年7月に開始しました。コークス炉を活用し、使用済みタイヤから再生産した資源循環型カーボンブラックを販売することは世界初の試みとなります。・植物性由来のポリカーボネートジオールである「BENEBiOL™」について、柔軟性と耐薬品性の両立、耐汚染性、特徴的な触感などの優れた機能は変わらず、さらにバイオマス比率を高めたグレードを2024年10月に提供開始しました。・タイヤの製造工程で発生するゴム片及び使用済みタイヤの粉砕処理品を用いて、ケミカルリサイクルによってタイヤの主原料のひとつであるカーボンブラックを生産し、再びタイヤの原料として活用する資源循環の取り組みを住友ゴム工業株式会社と協業で2025年1月に開始しました。・茨城県内におけるプラスチック容器の循環をめざす包括連携協定を鹿嶋市、リファインバース、東洋製罐グループ、キユーピー、カスミと2025年2月に締結しました。回収された使用済みプラスチックをケミカルリサイクルプラントにて再資源化する実証実験を2025年夏頃に開始予定です。 本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は86億円であります。(4)ファーマセグメント 医薬品に関する研究開発を行っており、当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。・パーキンソン病治療薬候補品であるND0612について、米国食品医薬品局(FDA)より審査完了報告通知(Complete Response Letter、以下「CRL」)を受領しておりましたが、CRLで指摘されたND0612の成分の一つであるカルビドパの安全性に関する追加情報の提供や、製品の品質、デバイス及び製造所の査察に関する追加情報についてFDAと協議し、再申請に向けた対応が確認できたことを受け、米国における開発計画を変更しました。2025年中頃の再申請をめざします。また、欧州医薬品庁(EMA)より販売承認申請を受理した旨の通知を2025年2月に受領しました。・選択的DPP-4阻害剤/SGLT2阻害剤 配合剤「カナリア®配合OD錠」について、口腔内崩壊錠(OD錠)の剤形追加承認を日本において2025年2月に取得しました。本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は665億円であります。(5)産業ガスセグメント 産業ガスに関する研究開発を行っており、当連結会計年度の主な成果は次のとおりです。・石灰製造炉などの高濃度CO2排出源をターゲットとして、10t/日規模のCO2回収装置(回収CO2濃度98%)を開発・商品化しました。中小規模排出源(排ガス量1,000Nm3/hクラス)向けの装置であり、ユニット化して導入・設置が容易に行えます。また、2024年4月、適用可能な原料CO2濃度範囲を20~60%まで拡大し、幅広いCO2排出源からのCO2回収を可能にいたしました。原料CO2濃度が20%未満である排出源からの回収についても、現在、本回収装置の適用を可能にすべく技術開発に取り組んでいます。・2024年4月、アンモニアから燃料電池自動車(FCV)の水素燃料に求められる品質仕様(ISO 14687:2019 Grade D)を満たす水素の製造実証に成功しました。また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業/大規模外部加熱式アンモニア分解水素製造技術の研究開発」に参画し、大型の水素精製装置の開発を進めています。・化合物半導体製造装置事業では、MOCVD装置及びHVPE装置の製造・販売するとともに、用途拡大、改良改善のための開発に取り組んでいます。深紫外線ライトを使った除菌装置の開発・販売を手掛けているLit Thinking社より、大陽日酸製MOCVD(SR2000HT-RR)を2024年6月に受注しました。本装置はUVオプトエレクトロニクスのデバイス及びパワーエレクトロニクスの開発促進に必須となる高品質なアルミニウムガリウムナイトライド(AlGaN)の安定的な製造に用いられます。また、サウスカロライナ大学は、大陽日酸製MOCVD装置(型式:SR4000HT)を2025年3月に採用を決定しました。本装置はパワーエレクトロニクスやその他のワイドバンドギャップ半導体製造に用いられ、窒化物半導体の開発に貢献することが期待されます。大陽日酸は同大学と協力し、先進的な窒化物半導体デバイスの研究開発を支援することで、大陽日酸製MOCVD装置のグローバル市場に対する優位性が促進されると期待しています。さらに、ワイドバンドギャップ半導体において世界的に著名なオハイオ州立大学に対し、高性能な化合物半導体デバイスの製造に不可欠な窒化物用MOCVD装置(SR4000HT-RR-LV)と酸化物用HVPE装置を納入することを2024年10月に決定しました。本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は50億円であります。(6) その他エンジニアリング等に関する研究開発を行っており、その他部門における当連結会計年度の研究開発費は3億円であります。  上記のほか、研究開発費には、特定の事業部門に区分できない基礎研究に要した研究開発費が110億円あります。
株式の保有状況 FY2025 / 約7,158字
(5) 【株式の保有状況】イ 当社(イ)投資株式の区分の基準及び考え方 専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする場合、純投資目的の投資株式と区分しております。また、中長期的な企業価値向上に資すると判断して保有している株式は、純投資目的以外の投資株式と区分しております。 (ロ)保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式(ⅰ)保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式については、中長期的な企業価値向上に資する場合に取得・保有することとしております。また、その保有意義について、当社の取締役会で定期的に検証を行い、保有意義が乏しい株式については、市場への影響等に配慮しつつ売却を進めることとしております。当社は、2024年12月12日の取締役会にて、2024年3月末における当社グループの全ての保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式について、ROIC(投下資本利益率)に基づいた経済合理性、及び事業上の必要性等の観点から保有意義を検証しました。 (ⅱ)保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式区分銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式5739非上場株式以外の株式-- (当事業年度において株式数が増加した銘柄)区分銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄)区分銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式--  (ⅲ)保有区分、銘柄別の株式数、貸借対照表計上額等の情報等    特定投資株式     該当事項はありません。  みなし保有株式  該当事項はありません。 (ハ)保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。 (ニ)当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの   該当事項はありません。 (ホ)当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの   該当事項はありません。 ロ 連結子会社(最大保有会社)当社及び連結子会社のうち、当連結会計年度における投資株式の貸借対照表計上額(投資株式計上額)が最も大きい会社(最大保有会社)は三菱ケミカル㈱であり、同社の株式保有状況は以下のとおりであります。(イ)投資株式の区分の基準及び考え方 専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする場合、純投資目的の投資株式と区分しております。また、中長期的な企業価値向上に資すると判断して保有している株式は、純投資目的以外の投資株式と区分しております。 (ロ)保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式(ⅰ)保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式については、完全親会社である当社の方針に従い、中長期的な企業価値向上に資する場合に取得・保有することとしております。また、その保有意義について、当社の取締役会で定期的に検証を行い、保有意義が乏しい株式については、市場への影響等に配慮しつつ売却を進めることとしております。当社は、2024年12月12日の取締役会にて、2024年3月末における三菱ケミカル㈱を含む当社グループの全ての保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式について、ROICに基づいた経済合理性、及び事業上の必要性等の観点から保有意義を検証しました。検証の結果、一部の株式については保有意義が乏しいことを確認しましたので、市場への影響等に配慮しつつ、当該株式の売却を進めております。 (ⅱ)銘柄数及び貸借対照表計上額区分銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式11123,140非上場株式以外の株式189,981 (当事業年度において株式数が増加した銘柄)区分銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式12,050関係会社株式の売却による投資株式への保有目的変更により増加しております。非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄)区分銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式3900非上場株式以外の株式5120 (ⅲ)保有区分、銘柄別の株式数、貸借対照表計上額等の情報等    特定投資株式 銘柄(当事業年度)(前事業年度)保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社株式の保有の有無株式数(株)株式数(株) 貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)㈱三菱総合研究所624,000624,000(保有目的)コンサルティング業務の委託を中心とした当社グループの重要な取引先の1つであり、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。(保有効果)定量的な保有効果の記載は困難ですが、上記(ⅰ)のとおり、当社取締役会では、ROICに基づいた経済合理性、及び事業上の必要性等を検証しております。 無2,9303,095三菱瓦斯化学㈱843,500843,500(保有目的)ベーシックマテリアルズ&ポリマーズセグメントにおける販売及び調達を中心とした当社グループの重要な取引先の1つであり、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。(保有効果)同上 有1,9622,185大阪有機化学工業㈱587,800587,800(保有目的)スペシャリティマテリアルズセグメントにおける調達を中心とした当社グループの重要な取引先の1つであり、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。(保有効果)同上有1,4381,860スタンレー電気㈱486,000486,000(保有目的)MMA&デリバティブズセグメントにおける販売を中心とした当社グループの重要な取引先の1つであり、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。(保有効果)同上 無1,3631,368荒川化学工業㈱406,080406,080(保有目的)ベーシックマテリアルズ&ポリマーズセグメントにおける販売及び調達を中心とした当社グループの重要な取引先の1つであり、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。(保有効果)同上有447473関西ペイント㈱186,500186,500(保有目的)MMA&デリバティブズセグメントにおける販売を中心とした当社グループの重要な取引先の1つであり、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。(保有効果)同上無398406 銘柄(当事業年度)(前事業年度)保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社株式の保有の有無株式数(株)株式数(株) 貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)㈱リファインバースグループ350,000350,000(保有目的)サーキュラーエコノミー(循環型経済)推進に向けた取り組みの一環として、2020年8月にリファインバース株式会社と資本業務提携を行っております。ケミカルリサイクルに係る原料調達の検討を中心に、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。(保有効果)定量的な保有効果の記載は困難ですが、上記(ⅰ)のとおり、当社取締役会では、ROICに基づいた経済合理性、及び事業上の必要性等を検証しております。無292287ヨネックス㈱104,000104,000(保有目的)スペシャリティマテリアルズセグメントにおける販売を中心とした当社グループの重要な取引先の1つであり、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。(保有効果)同上無248116artience㈱67,77167,771(保有目的)ベーシックマテリアルズ&ポリマーズセグメントにおける販売を中心とした当社グループの重要な取引先の1つであり、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。(保有効果)同上有209197㈱フジシールインターナショナル72,00072,000(保有目的)スペシャリティマテリアルズセグメントにおける販売を中心とした当社グループの重要な取引先の1つであり、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。(保有効果)同上無188149リケンテクノス㈱155,000155,000(保有目的)MMA&デリバティブズセグメントにおける販売を中心とした当社グループの重要な取引先の1つであり、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。(保有効果)同上 無162156豊田合成㈱42,00042,000同上無113136東邦化学工業㈱108,000108,000(保有目的)ベーシックマテリアルズ&ポリマーズセグメントにおける販売を中心とした当社グループの重要な取引先の1つであり、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。(保有効果) 同上有7357 銘柄(当事業年度)(前事業年度)保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由 当社株式の保有の有無株式数(株)株式数(株) 貸借対照表計上額(百万円) 貸借対照表計上額(百万円)明和産業㈱84,00084,000(保有目的)MMA&デリバティブズセグメントにおける販売を中心とした当社グループの重要な取引先の1つであり、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。(保有効果)定量的な保有効果の記載は困難ですが、上記(ⅰ)のとおり、当社取締役会では、ROICに基づいた経済合理性、及び事業上の必要性等を検証しております。有5856信越ポリマー㈱27,00027,000 同上 無4142㈱OSGコーポレーション27,50027,500(保有目的)スペシャリティマテリアルズセグメントにおける販売を中心とした当社グループの重要な取引先の1つであり、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。 (保有効果)同上無2225太陽化学㈱12,10012,100同上無2119藤倉化成㈱33,00033,000(保有目的) MMA&デリバティブズセグメントにおける販売を中心とした当社グループの重要な取引先の1つであり、取引・協業関係の維持・強化等を目的として保有しております。(保有効果)同上無1716㈱自重堂-6,000-無-79㈱東京ソワール-40,000-有-35㈱フジ-7,800-無-15大成ラミック㈱-3,600-無-11㈱サンエー化研-12,000-無-6 みなし保有株式銘柄(当事業年度)(前事業年度)保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)明和産業㈱3,071,8503,071,850(保有目的)退職給付信託契約に基づく議決権行使の指図権限として保有しております。(保有効果)定量的な保有効果の記載は困難ですが、上記(ⅰ)のとおり、当社取締役会では、ROICに基づいた経済合理性、及び事業上の必要性等を検証しております。 有2,1382,030 (ハ)保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。 (ニ)当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの 該当事項はありません。 (ホ)当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの 該当事項はありません。 (最大保有会社の次に大きい会社)当社及び連結子会社のうち、当連結会計年度における投資株式計上額が最大保有会社の次に大きい会社は日本酸素ホールディングス㈱であり、同社の株式保有状況は以下のとおりであります。(イ)投資株式の区分の基準及び考え方専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする場合、純投資目的の投資株式と区分しております。また、中長期的な企業価値向上に資すると判断して保有している株式は、純投資目的以外の投資株式と区分しております。 (ロ)保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式(ⅰ)保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容日本酸素ホールディングス㈱は、純投資目的以外にも、取引関係の維持・強化又は財務・総務・経理業務円滑化のために必要があると認められるときは、他社の株式を保有することがあります。同社は、取締役会において、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式のうち、非上場株式以外の株式のすべてについて、ROICを用いた定量的検討と事業上の必要性等の定性的検討に基づく総合的判断を行い、保有の意義が乏しいと判断する場合は売却を行います。また、当社は、2024年12月12日の取締役会にて、2024年3月末における日本酸素ホールディングス㈱を含む当社グループの全ての保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式について、ROICに基づいた経済合理性及び事業上の必要性等の観点から保有意義を検証しました。 (ⅱ)銘柄数及び貸借対照表計上額区分銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式11非上場株式以外の株式1720,677 (当事業年度において株式数が増加した銘柄)区分銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄)区分銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式63,325 (ⅲ)保有区分、銘柄別の株式数、貸借対照表計上額等の情報等 特定投資株式銘柄(当事業年度)(前事業年度)保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社株式の保有の有無株式数(株)株式数(株) 貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)東ソー㈱2,196,7002,196,700周南地区においてパイピングによる窒素・酸素ガス供給を行っており、取引の円滑化を図るために保有しております。 無4,5104,529イビデン㈱874,9001,312,300主に中部地域において同社の子会社に対しセパレートガス及びプロパンガスの取引を行っており、取引の円滑化を図るために保有しております。無3,4898,725高圧ガス工業㈱3,142,0003,142,000セパレートガスの主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 無2,7902,802理研計器㈱(注3)682,600341,300ガス検知器・警報機の主要仕入先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 無1,7572,610小池酸素工業㈱266,891266,891セパレートガスの主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 無1,6821,761長野計器㈱700,000700,000圧力計の主要仕入先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 無1,3381,617東邦アセチレン㈱3,450,0003,450,000セパレートガスの主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 無1,2421,373㈱ダイヘン118,320118,320溶接・溶断機等において当社グループの主要仕入先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。 無7481,099㈱クレハ258,220368,820いわき地区においてパイピングによる窒素ガス供給を行っており、取引の円滑化を図るために保有しております。 無 (注4)7121,002東京鐵鋼㈱99,98399,983小山地区においてパイピングによる酸素ガス供給を行っており、取引の円滑化を図るために保有しております。無574523NOK㈱240,000240,000液化窒素の主要販売先であり、取引の円滑化を図るために保有しております。無525502 (注)1 取引品目等は日本酸素ホールディングス㈱及び同社の連結子会社との取引内容を含んでおります。   2 定量的な保有効果は保有先企業との取引金額情報に基づき計算されるため、守秘性の観点から記載しておりません。3 理研計器㈱は2024年4月1日付けで株式分割を行っております。4 同社は当社株式を保有していませんが、同社の主要な子会社が当社株式を保有しております。 みなし保有株式 該当事項はありません。 (ハ)保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。 (ニ)当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの   該当事項はありません。 (ホ)当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの   該当事項はありません。
関係会社の状況 FY2025 / 約2,786字
4 【関係会社の状況】(1) 子会社会社の名称住所資本金(または出資金)事業の内容議決権の所有割合関係内容(直接出資子会社) 百万円 % 三菱ケミカル㈱東京都千代田区53,229化学製品の製造・販売100.0イ 役員の兼任 3名ロ その他同社に対する経営管理同社への資金貸付 百万円 % 田辺三菱製薬㈱大阪府大阪市50,000医薬品の製造・販売100.0イ 役員の兼任 2名ロ その他  同社に対する経営管理  同社から資金を借入 百万円 % 日本酸素ホールディングス㈱東京都品川区37,344子会社管理及びグループ運営を通じた産業ガスの製造・販売50.7 その他同社に対する経営管理(間接出資子会社)スペシャリティマテリアルズセグメント 百万円 % ジェイフィルム㈱東京都千代田区1,222プラスチックフィルムの製造・販売100.0(100.0)その他  同社への資金貸付 百万円 % 三菱ケミカルアクア・ソリューションズ㈱東京都中央区374水処理装置及び水処理用各種化学薬品の製造・販売100.0(100.0)その他  同社への資金貸付  同社から資金を借入 百万円 % 三菱ケミカルインフラテック㈱東京都千代田区400冷熱管材、設備機器、土木・防水・補強資材、物流資材、機能素材、意匠材料、建築材料等の製造・販売100.0(100.0)その他  同社への資金貸付 千US$ % ソアラス社アメリカ200エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂等の販売83.9(83.9) 千US$ % 三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズ(アメリカ)社アメリカ 43,882エンジニアリングプラスチックの製造等 100.0(100.0) 千EUR % 三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズ(ヨーロッパ)社ベルギー6,655エンジニアリングプラスチックの製造等100.0(100.0) 会社の名称住所資本金(または出資金)事業の内容議決権の所有割合関係内容MMA&デリバティブズセグメント 百万GBP % 三菱ケミカルメタクリレーツ社イギリス111MMA事業等を行う子会社の経営管理100.0(100.0)役員の兼任 1名ベーシックマテリアルズ&ポリマーズセグメント 百万円 % 日本ポリエチレン㈱東京都千代田区7,500ポリエチレンの製造・販売58.0(58.0) 百万円 % 日本ポリプロ㈱東京都千代田区3,765ポリプロピレンの製造・販売65.0(65.0)その他  同社への資金貸付 ファーマセグメント 百万円 % 田辺三菱製薬工場㈱大阪府大阪市1,130医薬品の製造・販売100.0(100.0) US$ % ミツビシ タナベファーマ アメリカ社アメリカ100医薬品の製造・販売100.0(100.0) 産業ガスセグメント 百万円 % 大陽日酸㈱東京都品川区1,500産業ガスの製造・販売100.0(100.0) 百万EUR % ニッポン・ガシズ・ユーロ・ホールディング社スペイン100産業ガス事業を行う子会社の経営管理100.0(100.0) US$ % マチソン・トライガス社アメリカ56産業ガスの製造・販売100.0(100.0) その他 百万円 % 三菱ケミカルエンジニアリング㈱東京都中央区1,405エンジニアリング及び土木建築、建設、保全その他工事100.0(100.0)その他  同社から資金を借入 百万円 % 三菱ケミカル物流㈱東京都港区1,500運送業及び倉庫業等100.0(100.0)その他  同社への資金貸付  同社から資金を借入他 367社(直接出資子会社2社、間接出資子会社365社)  (2) 関連会社等 会社の名称住所資本金(または出資金)事業の内容議決権の所有割合関係内容MMA&デリバティブズセグメント 百万W % ロッテ・エムシーシー社韓国190,000MMAモノマー、アクリル樹脂等の製造・販売50.0(50.0) ベーシックマテリアルズ&ポリマーズセグメント 百万円 % 三菱ケミカル旭化成エチレン㈱東京都千代田区2,000基礎石化原料の製造及び親会社への販売、原材料の調達50.0(50.0)イ 役員の兼任 1名ロ その他同社への資金貸付同社から資金を借入 百万W % 三南石油化学社韓国28,800テレフタル酸の製造・販売40.0(40.0) 他 139社  (注) 1 議決権の所有割合欄の( )内は間接所有割合(内数)であります。2 三菱ケミカル㈱、田辺三菱製薬㈱、日本酸素ホールディングス㈱、エムシー・ペット・フィルム・インドネシア社、高新PETFILM投資㈱、三菱化学聚酯膜(蘇州)有限公司、エムシーシー・グループ・ホールディングス(ユーケー)社、エムシーシー・メタクリレーツ・シンガポール・ホールディングス社、タイ・エムエムエー社、三菱化学化工原料(上海)有限公司、三菱化学高分子材料(南通)有限公司、三菱ケミカルメタクリレーツ社、三菱ケミカルメタクリレーツシンガポール社、日本ポリエチレン㈱、アルファ・テラピゥティク社、ウェルファイド・インターナショナル社、メディカゴ社、エヌエスシー(オーストラリア)社、大陽日酸(中国)投資社、ニッポン・ガシズ・インダストリアル社、ニッポン・ガシズ・ベルギー社、ニッポン・ガシズ・ユーロ・ホールディング社、ニッポン・サンソ・ベトナム社、ニッポン・サンソ・ホールディングス・シンガポール社及びマチソン・トライガス社は、特定子会社に該当しております。なお、2025年3月31日付の臨時報告書に記載のとおり、田辺三菱製薬㈱は、同社の株式等を、㈱BCJ-94に対して吸収分割により承継させることで2025年7月1日付にて特定子会社に該当しないこととなる予定です。3 日本酸素ホールディングス㈱は、有価証券報告書を提出しております。4 連結子会社のうち、三菱ケミカル㈱の単体の売上高は、当社の連結売上収益の10%を超えております。三菱ケミカル㈱の主要な損益情報等(日本基準)は、以下のとおりであり、会計監査人による会社法第436条第2項第1号の規定に基づく監査を受けております。 ①売上高      1,290,728百万円  ②経常利益   13,284百万円  ③当期純損失  1,686百万円 ④純資産額  598,865百万円 ⑤総資産額  1,471,676百万円5 関連会社等には、ジョイント・ベンチャー(共同支配企業)及びジョイント・オペレーション(共同支配事業)を含んでいます。6 当社は、グループ内の資金の効率的な活用と調達コストの削減のためにキャッシュ・マネジメントシステム等によるグループファイナンスを運営しており、子会社等との間で関連する資金の貸借取引を行っております。
サステナビリティ FY2025 / 約10,132字
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】文中における将来に関する事項は、当社グループが当連結会計年度末現在において判断したものです。 当社グループは、「私たちは、革新的なソリューションで、人、社会、そして地球の心地よさが続いていくKAITEKIの実現をリードしていきます。」というPurposeを掲げ、サステナビリティを経営の中核の1つに据えた企業活動を行っています。カーボンニュートラルの実現や、人材の育成・開発と働く環境の整備などの人的資本の拡充を含めた事業基盤の強化を通じて、サステナビリティの向上に努め、持続的成長をめざしてまいります。 (1)サステナビリティ全般① ガバナンス当社グループは、スペシャリティマテリアルズ、MMA&デリバティブズ、ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ、ファーマ及び産業ガスの5つのセグメントで多岐にわたる事業活動を展開していることから、当社グループを取り巻く環境・社会課題は多様であり、また、その解決に貢献するソリューションを提供することが、当社グループの持続的成長につながる事業機会でもあります。そのため、様々な環境・社会課題を踏まえ、当社グループが取り組む重要課題(マテリアリティ)を特定しています。特定したマテリアリティの詳細については、「②戦略」をご参照ください。マテリアリティには、目標及び、その進捗を測る指標を設定し、当社執行役社長をはじめとした経営陣のリーダーシップのもと、定期的に進捗をモニタリングすることを通じ、関連施策を着実に推進してまいります。指標等の詳細については、「④指標と目標」をご参照ください。当社は、サステナビリティの諸活動のモニタリング、統括に加え、当社グループのサステナビリティに関する方針や関連事項の審議を行う機関として、当社執行役社長を委員長とし、当社の執行役等から構成するサステナビリティ委員会を設置しております。取締役会は、当社のサステナビリティに関する状況の報告を受け、当社の諸活動が適切に行われるよう監督をしております。 また、経営の透明性の向上という基本方針のもと、サステナビリティに関する情報や指標、データを当社ウェブサイト等で積極的に開示することを通じ、ステークホルダーへの説明責任を果たしてまいります。当社ウェブサイト等に掲載する環境パフォーマンス指標及び社会パフォーマンス指標に対して、独立した第三者保証を取得し、信頼性の高い情報の開示に努めております。 当社は、これらの諸活動の客観的な状況を把握するため、当社が重要と考えるESG評価をベンチマークとしています。その結果、ESG投資の世界的な指数であるDow Jones Sustainability Indicesの構成銘柄に8年連続で選定されるなど、相対的に競争力のある評価を得ております。今後も、評価結果から得られた視点や課題を検討し、関連する諸活動の一層の強化につなげてまいります。当社は、執行役の報酬を構成する業績連動報酬を、年度ごとの目標値の達成状況の結果に応じて決定し、支払っています。評価は、経済効率性やイノベーションに加え、サステナビリティの向上に係る指標を用いるKAITEKI価値評価及び個人評価にて決定しています。2024年度の業績連動報酬の評価指標のうちサステナビリティに関するものは、温室効果ガスの排出量削減や従業員エンゲージメント向上等、KAITEKI価値評価のなかで執行役が特に注力すべきものを選定しました。詳細については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (4)役員の報酬等」をご参照ください。 ② 戦略当社グループは、グループ理念のもと、成長を実現し、企業価値を向上させることにより、顧客や株主の皆様をはじめとするすべてのステークホルダーへ貢献していくことをめざしております。このめざす姿の実現に向けた指針として、当社グループを取り巻く経営環境を踏まえ、ステークホルダーの視点を取り入れながら、取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を特定しています。マテリアリティは、当社グループが重要と考える視点に基づき分類、整理した以下の5つのカテゴリーから構成されています。 イ 事業ポートフォリオ戦略として重要な課題当社グループは、社会が求める最適なソリューションを提供し続けるグリーン・スペシャリティ企業になることをめざしています。その考え方に基づき、2035年までの期間を対象とする経営ビジョン「KAITEKI Vision 35」では、グリーン・ケミカルの安定供給基盤、環境配慮型モビリティ、データ処理と通信の高度化、食の品質保持、新しい治療に求められる技術や機器を注力事業領域と位置づけています。いずれの領域とも世界的な主要トレンドに沿っていることに加え、エネルギーの有効利用と脱炭素化や、持続可能な資源管理、食・水資源の有効利用といったサステナビリティの観点でも捉えることができます。 (出典:当社ウェブサイト 企業情報 経営戦略から引用) ロ 事業基盤として重要な課題当社グループは、新経営ビジョン「KAITEKI Vision 35」で示す成長を実現するには、人事戦略を経営戦略に同期させ、人的資本の価値の最大化が不可欠という強い思いから、「人材の育成・開発」や、「ダイバーシティとインクルージョン」といったマテリアリティのもと、企業文化の変革を進めております。詳細については、「(3)人的資本」をご参照ください。 ハ 環境や社会への影響として重要な課題当社グループは、企業活動を通じてステークホルダーに様々な価値を提供する一方、事業特性上、環境や社会に対するインパクトが大きい事業を展開しています。そのため、地球環境への負荷削減という観点からは、環境インパクトの削減やサーキュラーエコノミーといったマテリアリティに対して、ライフサイクル全体を通じて、資源を有効利用する取組みを推進し、最適化された循環型社会の実現をめざしております。また、持続的な成長を達成しつつ、2050年度までにカーボンニュートラルを実現するため、製造プロセスの合理化や、自家発電用設備の燃料転換といった施策を着実に講じてまいります。 ニ リスク管理上の重要な課題及び存立に関わる重要課題当社グループは、「3 事業等のリスク」に記載のとおり、事故・災害、法規制・コンプライアンスを認識し、事業活動の最優先事項として、そのリスク低減のための対策をとっております。これに加え、情報セキュリティや人権といった重大リスクに対し、加速度的に変化する事業環境や社会ニーズを踏まえ、適切な対応を図ってまいります。 ③ リスク管理当社グループは、全社的かつ総合的なリスク管理体制を整備、運用することで、先を見越したリスク管理と適切なリスクテイクを伴う経営を推進しており、サステナビリティに関連するリスクも、一体的な管理を志向してまいります。 ④ 指標と目標当社グループは、特定したマテリアリティに対する目標と、その進捗を測る指標として、「MOS(Management of Sustainability)指標」を設定し、運用しています。各指標について毎年の進捗をモニタリングすることで、マテリアリティへの取組みを着実に推進してまいります。2024年度実績は、2025年9月以降に当社ウェブサイトをご参照ください。 マテリアリティMOS指標目標2023年度実績目標値目標年度環境や社会への影響として重要な課題GHG排出量の削減率(2013年度比・国内)15.0%202529.0%COD(国内)現状水準の維持:約1,600t(2019年度)20251,270tLCA活動の進捗度100%202556%廃棄物最終処分量の削減率(2019年度比、国内)50%202519%事業基盤として重要な課題休業度数率0.7120251.16顧客満足度80ポイント202580ポイントESG株式指数に関する評価DJSI、FTSE4Good等の スコア維持・向上2025次のようなESG株式指数に継続的に組み入られています。・DJSI World Index・FTSE4Good Index Series・FTSE Blossom Japan Index存立に関わる重要課題/リスク管理上重要な課題重大コンプライアンス違反件数 0件/年20251件/年保安事故16件/年202514件/年環境事故 0件/年2025 0件/年情報セキュリティ研修受講率95.0%202593.1% (注) 2023年度実績は、前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)の数値です。上表の指標に加え、従業員エンゲージメント、ウェルネス意識、意思決定層のダイバーシティの3つの指標については、「(3)人的資本」をご参照ください。 (2)気候関連① ガバナンス及びリスク管理当社グループは、重要課題(マテリアリティ)に、「GHG低減」「環境インパクト削減」「サーキュラーエコノミー」といった気候変動に関連する課題を定め、取締役会の監督の下、当社の執行役等から構成するサステナビリティ委員会が定期的にモニタリングし、関連施策を着実に推進しています。詳細については、「(1)サステナビリティ全般 ①ガバナンス」をご参照ください。また、リスク管理については、「(1)サステナビリティ全般 ③ リスク管理」をご参照ください。 ② 戦略及び指標と目標イ 気候関連のリスクと対応当社グループは、2030年にかけて直面する気候変動による影響のインパクトをシナリオ分析の考え方に基づき評価した結果、炭素税負担の増加や株式市場での気候変動対応の高まりなどにより、操業コストや時価総額へ影響が生じる可能性があることを認識しています。そのため、GHG排出量を2030年度に29%削減(2019年度比)、2050年に実質ゼロとするカーボンニュートラル達成をめざすという目標を掲げ、エネルギー転換や製造プロセスの合理化といったGHG排出量の削減策をロードマップに沿って着実に実行していきます。ロードマップやその進捗については、当社ウェブサイト上をご参照ください。https://www.mcgc.com/sustainability/environment/carbonneutral.html また、自然災害の増加に伴い、沿岸地域の工場が災害によって操業停止するリスクに備え、被害の最小化と事業継続性の確保を推進しております。加えて、これらの取組みには、ステークホルダーの理解と協力が不可欠であるため、気候関連などサステナビリティ情報の開示やエンゲージメントの充実化に努めてまいります。その一環として、インパクトの評価結果を含め、気候関連の情報を、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に沿った形で開示しております。詳細については、当社ウェブサイトのTCFD提言に基づく報告をご参照ください。https://www.mcgc.com/ir/library/tcfd.html ロ 気候関連の事業機会と対応当社グループは、カーボンニュートラルに移行する社会でも競争力のある企業をめざし、 Visionとの整合性、競争優位性、成長性の基準を用いたポートフォリオへの変革を通じて、カーボンニュートラル実現に貢献する事業へ注力していきます。具体的には、新経営ビジョン「KAITEKI Vision 35」で示したグリーン・ケミカルの安定供給基盤、環境配慮型モビリティ、データ処理と通信の高度化、食の品質保持、新しい治療に求められる技術や機器などの注力事業領域について、事業規模の拡大、収益力を強化していきます。 ハ 気候関連の指標と目標当社グループは、マテリアリティの進捗を測る経営指標(MOS指標)の中に、GHG排出量の削減率を設定し、中期目標を掲げ、毎年進捗を評価していきます。詳細については、「(1)サステナビリティ全般 ④指標と目標」をご参照ください。また、GHG排出量は以下のとおりであります。2024年度実績は、2025年9月以降に当社ウェブサイトをご参照ください。 GHG排出量(単位:千t-CO2e)区分2022年実績2023年度実績Scope1+214,36914,026Scope16,6856,727Scope27,6857,299 (注)2022年度は、三菱ケミカル㈱、田辺三菱製薬㈱、㈱生命科学インスティテュート及び日本酸素ホールディングス㈱とこれらの国内及び海外のグループ会社を対象としています。また、2023年度は、三菱ケミカル㈱、田辺三菱製薬㈱及び日本酸素ホールディングス㈱とこれらの国内及び海外のグループ会社を対象としています。 (3)人的資本当社グループにとって、人材は価値創造の源泉であり、企業としての成長やPurpose実現の原動力そのものです。昨年度、新経営ビジョン「KAITEKI Vision 35」と新たな中期経営計画「新中期経営計画2029」を策定しました。「新中期経営計画2029」は「KAITEKI Vision 35」の実現を加速する重要なステップです。この計画の実現に向け、当社の様々な強みを「つなぐ」ことによる価値創造や、環境変化に対応する事業変革を進めていくべく、人事戦略を経営戦略に同期させ、人的資本の価値を最大化させていきます。 以下に人的資本に関する「戦略」、「ガバナンス」、「リスク管理」、「指標と目標」を示します。 ① 戦略「KAITEKI Vision 35」や「新中期経営計画2029」の実現に向け、会社と個人が同じ目的に向かって歩み、その中で個人のポテンシャルを最大限に引き出せるよう、環境や組織・文化を整備し、挑戦と学びの機会提供に取り組んでいきます。以下の5つを2029年度の「ありたい姿」として据え、その実現に向けた施策を重点的に進めています。・「経営戦略・事業戦略と人事戦略の同期」・「グローバルでの最適な人材配置・登用」・「ポテンシャルが最大化できる環境」・「魅力ある企業グループ」・「リーンで生産性の高い組織」 イ 経営戦略・事業戦略と人事戦略の同期・経営戦略・事業戦略と人事戦略を同期させ、組織と人材の力を最大限に引き出すことで、持続的な成長と価値創造を実現します。・人事戦略の実行に向け、経営戦略として重視する「つなぐ」という価値創造のアプローチを実現するために必要な「求める人材」の育成や、「つなぐ」組織・カルチャーの実現に向けた評価制度の見直しのほか、各事業・機能部門との連携を強め、部門戦略の実現に必要な知識・経験・スキルを伸ばすための配置・育成を進めるなど、人事施策を多角的に展開していきます。 ロ グローバルでの最適な人材配置・登用・次世代・次々世代の経営リーダー育成の仕組みを再構築しています。求める人材要件を再定義した上で候補人材のプールを形成していきます。経営幹部内での議論を踏まえた個人単位の育成プランを策定し、事業/Regionと協力のもと、裾野を拡げた幹部候補の育成も進めながら、強固な人材パイプラインの構築につなげていきます。  (当社の考える経営リーダーの要件定義)   経営リーダーの要件求める人材・オーナーシップ・尖った強みとチーム貢献・誠実な挑戦・「つなぐ」人材資質これまでの業務の実績に加え、以下を有する人材・事実や状況に対する本質の理解力と迅速な決断力・アンテナを高く張り学ぶ意欲・仕事に対する情熱・エネルギー・リーダーシップ特性・高い倫理観・遵法精神特性・戦略的思考・決断力・実行力・困難な状況での成果創出・コンフリクトへの対処・ネットワークの活用・後進の育成経験・経営チームの経験・戦略策定・組織変革・損益責任・専門性・グローバルでの事業・機能責任・複数組織の経験スキル・英語コミュニケーションスキル・財務諸表・ファイナンス・ガバナンス ・グローバルでの最適配置を実現するための様々な取組みも行っています。世界各地の人材情報を一元化・可視化するための共通プラットフォームを構築するとともに、報酬や異動・配置のポリシーをグローバルに定め、国や地域を跨いだ人材活用の基盤を整えていきます。 ハ ポテンシャルが最大化できる環境・従業員に対し、成長と挑戦の機会提供を行っていきます。適切な権限委譲のもと、当社ならではの学びや挑戦を個々の経験として得られるようにしていくとともに、尖った強みを持つ人材がその強みを活かしてキャリアアップ・活躍できるよう、管理職の人事制度を見直し、マネジャーとしての役割・責任の大きさに加え、「専門性」もより適切に評価・処遇できるものにしていきます。個々の強みを評価する土壌を整え、挑戦機会の拡大と組織全体の底上げにつなげていきます。・組織の多様性を高め、多様な視点からの意見を活かすことができるよう環境整備を進めていきます。様々な考え方や特性を持つ人材が活躍することが新たな価値創造や職場の活性化につながることから、一人ひとりの違いを尊重する姿勢を大切にします。あわせて、各分野のスペシャリストの採用力強化にも注力し、多様な専門性や視点を持つ人材の力を発揮できる組織づくりを進めていきます。・従業員が安心して力を発揮し成長していくための土台として減点主義を排した心理的安全性の高い職場環境を整えます。ハラスメントの撲滅や風通しの良い職場作りはもちろん、褒める文化の醸成や適正な評価と報酬の決定も従業員の納得感と安心感を支える要素であることから、これまで以上に事業戦略の実現をドライブできる評価制度をめざし、制度の見直し・改善を進めていきます。・育児・介護・治療と仕事の両立に向けた制度整備と職場での理解促進にも取り組んでおり、特に育児休業については、男女問わず取得しやすい環境整備を進めています。(男女の育児休業取得率については、「5 従業員の状況 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異」を参照ください。)また、リフレッシュのための連続休暇の取得も推奨しています。2024年度の主要事業会社3社の有給休暇取得率は78.4%となっており、全社的に計画的な取得を促す文化が醸成されてきました。 ニ 魅力ある企業グループ・顧客の課題を解決し、社会に価値を提供するためには、従業員一人ひとりが成長と挑戦を重ね、新たな価値を生み出し続ける必要があります。意欲と能力を持った人材が集い、互いを高めあうような「魅力ある企業グループ」をめざし、様々な取組みを行っていきます。・従業員意識調査によるエンゲージメントスコアについても、組織単位でのフィードバックや要因分析、好事例の横展開を通じ、自部署の長所・短所の把握、改善策の実行を進めていきます。全社施策としても、以前から課題となっていた経営施策の浸透を進めるべく、社長や経営幹部が国内外の各拠点・事業所を訪問し、対面での交流を通じた施策の理解浸透活動を重点的に行っています。その結果、「KAITEKI Vision 35」や「新中期経営計画2029」を踏まえた2024年度のエンゲージメントスコアは70pptと前年比での向上も見られました。今後も引き続き、従業員と会社の関係性がより良いものになるよう進めていきます。 ホ リーンで生産性の高い組織・リーンで生産性の高い組織をめざすために効率的な組織運営を図っています。適切な決裁権限体系を整備することで内部統制を担保しながら、スピーディな意思決定・実行を可能としています。権限委譲を進めることで従業員のオーナーシップを醸成し、一人ひとりの能力向上にもつなげています。あわせて要員数の可視化を進めたり、ムダな業務の洗い出し・見直しを全社横断プロジェクトとして進めたりと、組織全体の生産性・業務効率の向上にも取り組んでいます。 ② ガバナンス当社グループでは、人事戦略や人事組織の有効性を確保するために、以下の取組みを行っています。イ 経営による人事戦略のモニタリング経営戦略と人事戦略の連動性を高めるとともに、人事戦略・施策の検討には経営メンバーも交えて十分な議論を行うことで組織全体の効果的な運営と成果向上をめざします。これらの戦略や施策の実効性を高めるために、経営陣による重要施策の執行状況のモニタリングや、定期的な従業員意識調査の結果を活用し、施策の有効性を確認しています。さらに、当社グループのサステナビリティ指標であるMOS指標には、「従業員エンゲージメント」、「ウェルネス意識」、「意思決定層のダイバーシティ」を人事戦略・施策に関する指標として設定し、執行役社長をはじめとした経営陣のリーダーシップのもとで、その進捗を定期的にモニタリングしています。 ロ 規律ある運営複雑で変化の激しい事業環境においては、従業員一人ひとりが自律的に考え、行動することが求められます。権限委譲の枠組みを適切に構築した上で、各従業員が一定の裁量をもって主体的に意思決定を行うことをめざしていますが、その基盤となるのが高い「規律」と「遵法意識」です。当社グループでは、コンプライアンス教育などによる意識醸成に加え、公正かつ規律ある行動・意思決定を支える体制の整備にも取り組んでいます。近年では懲戒に関するガイドラインをグローバルに整備し、一貫性ある対応を可能としました。こうした取組みを通じて、組織としての信頼性を高め、持続的な成長と価値創出につなげていきます。 ③ リスク管理上述の人事戦略における重要なリスク及びそれに対する主な対応策は以下のとおりです。リスク主な対応策人材確保に関するリスク経営戦略の実現に必要な人材を確保できない場合、経営戦略の遂行や経営計画の進捗に遅れが生ずるおそれがあります。必要な人材を継続的に確保できるよう、当社グループで働くことの価値や従業員エンゲージメントを高め、採用競争力の向上とリテンションの強化につなげています。優秀な人材が長期的に活躍できるよう、キャリア支援や成長機会の提供、適正な評価・処遇の運用を強化しています。個人のキャリア志向やライフステージに応じた制度を整備するとともに、定期的なキャリア対話やフィードバックを通じて、従業員のモチベーションとエンゲージメントの維持・向上に取り組んでいます。また、心理的安全性の高い職場づくりや、働きがいを感じられる環境整備を進めており、結果だけでなくプロセスを重視した評価や、従業員を積極的に称賛する姿勢を通じて、挑戦を後押しし、会社への信頼感や成長実感の醸成につなげています。合わせて、アルムナイやリファラルといった採用チャネルの拡大を通じ、着実な採用も行っています。こうした取組みにより採用競争力・リテンションの強化を図り、経営戦略の実現に向けて多様な価値観を持ち、企業価値の向上に責任をもって取り組んでいくことのできる人材の確保・育成を行っていきます。DE&Iに関するリスク価値創造の源泉である多様性が欠如することで企業としての成長が阻害されたり、レジリエンスが低下したりするおそれがあります。多様な人材が、それぞれの個性や背景にかかわらず能力を発揮できる環境づくりを進めています。属性に基づく人事管理を廃止し、グローバルでの適所適材を実現する人材登用を行っています。性別、国籍、年齢、障がいの有無、価値観、キャリアの違いなど、多様な人材が、それぞれの強みを活かして活躍できるよう、制度や職場環境の整備に加え、マネジメント層を含めた従業員への意識啓発にも取り組んでいます。また、DE&I推進を阻害する要因について改めて分析を行い、PR活動やイベント参加など、中長期的な視点での取組みも進めています。こうした施策を通じて、多様な人材が安心して挑戦・活躍できる環境を整えていきます。 ④ 指標と目標当社グループのサステナビリティ指標であるMOS指標において、「従業員エンゲージメント」、「ウェルネス意識」、「意思決定層のダイバーシティ」を人事戦略・施策に関する指標として設定しています。 指標目標年度目標値2024年度実績従業員エンゲージメント2029年度80ppt70pptウェルネス意識2029年度85ppt78ppt意思決定層のダイバーシティ2030年度40%29% 「従業員エンゲージメント」「ウェルネス意識」は、定期的に実施する従業員意識調査における関連設問に対する好意的回答者の割合を示しており、そのスコアに基づいて目標設定するほか、個別設問の結果を人事施策に反映させるとともに、進捗状況をモニタリングしています。
主要な設備の状況 FY2025 / 約3,562字
2 【主要な設備の状況】当社グループ(当社及び連結子会社)は、多種多様な事業を国内外で行っており、その設備の状況をセグメント毎の数値とともに主たる設備の状況を開示する方法によっております。当連結会計年度末における設備の状況は、次のとおりです。 (1) セグメント内訳セグメントの名称帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具器具及び備品土地その他合計スペシャリティマテリアルズ148,953161,13613,86394,182200,964619,09821,260[1,337]MMA&デリバティブズ34,093114,8994,49833,23823,184209,9123,995[324]ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ56,83569,0274,10619,49424,028173,4906,572[331]ファーマ30,5747,6963,38911,11195,890148,6604,490[87]産業ガス120,239495,031114,26093,353361,2721,184,15519,762[1,831]その他18,9642,8778,24613,9781,72145,7866,257[693]全社(共通)49,03110,6474,90639740465,385922[60]合計458,689861,313153,268265,753707,4632,446,48663,258[4,663] (2) 提出会社事業所名(主な所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物(注)機械装置及び運搬具工具器具及び備品土地(所有面積千㎡)その他合計本社(東京都千代田区)全社(共通)その他設備他23,956-400-(-)36024,716414 (注) IFRSに基づく金額を記載しており、使用権資産を含んでおります。 (3) 国内子会社会社名(主な所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具器具及び備品土地(所有面積千㎡)その他合計三菱ケミカル㈱(福岡県北九州市)スペシャリティマテリアルズ他ポリマー、機能化学品、情報電子製品製造設備他20,14013,2841,3555,106(2,439)6,91646,8011,052[35]三菱ケミカル㈱(広島県大竹市)スペシャリティマテリアルズMMA&デリバティブズ他樹脂及び化成品製造設備他19,39512,6519946,369(913)2,66642,0751,372[21]三菱ケミカル㈱(三重県四日市市)スペシャリティマテリアルズベーシックマテリアルズ&ポリマーズ他機能化学品、炭素製品、基礎化学品製造設備他12,49312,4551,2606,124(2,126)5,40637,7381,337[31]三菱ケミカル㈱(滋賀県長浜市、米原市)スペシャリティマテリアルズ他合成樹脂製品製造設備他16,4029,7711,5184,627(504)3,76836,0861,485[89]三菱ケミカル㈱(茨城県神栖市)ベーシックマテリアルズ&ポリマーズスペシャリティマテリアルズ他基礎化学品、ポリマー製造設備他13,23913,77647111,850(1,955)7,73347,069737[18]三菱ケミカル㈱(岡山県倉敷市)ベーシックマテリアルズ&ポリマーズスペシャリティマテリアルズ他基礎化学品製造設備他7,67415,36072012,415(2,051)9,32445,4931,110[53]三菱ケミカル㈱(香川県坂出市)ベーシックマテリアルズ&ポリマーズスペシャリティマテリアルズ他炭素製品製造設備他9,06014,6024517,247(1,635)7,46438,824633[12]㈱新菱(福岡県北九州市他)スペシャリティマテリアルズMMA&デリバティブズ半導体関連設備他6,4984,9054361,344(68)1,26614,4491,069[142]日本ポリプロ㈱(茨城県神栖市他)ベーシックマテリアルズ&ポリマーズポリプロピレン製造設備4,14010,956370233(-)68916,388416[18]日本ポリエチレン㈱(茨城県神栖市他)ベーシックマテリアルズ&ポリマーズポリエチレン製造設備3,3668,030569412(-)1,33013,707517[26]田辺三菱製薬㈱(大阪府大阪市他)ファーマ医薬品製造及び研究設備他16,8701,5902,1517,326(537)33,65461,5912,467[12]田辺三菱製薬工場㈱(山口県山陽小野田市他)ファーマ医薬品製造設備8,9192,474731961(307)68913,774473[3]大陽日酸㈱(山口県周南市他)産業ガス産業ガス製造設備他16,32424,9853,92115,290(1,006)5,40465,9241,597[77]三菱ケミカル物流㈱(東京都港区他)その他陸海物流設備8,8371,0517,4994,424(199)1,04322,8541,298[175] (4) 在外子会社会社名(主な所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具器具及び備品土地(所有面積千㎡)その他合計シーピーシー社(イタリア)スペシャリティマテリアルズ炭素繊維複合材料製造設備13,8225,7637391,322(16)18,63240,278727[152]三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズ(イタリア)社(イタリア)スペシャリティマテリアルズ炭素繊維複合材料製造設備他1,3871731586,398(49)26,81634,93284[1]エムシー・ペット・フィルム・インドネシア社 (インドネシア)スペシャリティマテリアルズポリエステルフィルム製造設備他4,31019,62371-(-)3,85727,861450[-]Mitsubishi Polyester Film GmbH(ドイツ)スペシャリティマテリアルズポリエステルフィルム製造設備他6634,276447840(-)16,48822,714539[1]三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズ(アメリカ)社(アメリカ)スペシャリティマテリアルズエンジニアリングプラスチック製造設備他3,6875,802175786(11)3,60014,050904[32]三菱ケミカルアメリカ社(アメリカ)スペシャリティマテリアルズMMA&デリバティブズその他ポリエステルフィルム、EVOH、MMAモノマー製造設備他15,55944,4972184,087(1,574)6,67071,0311,319[22]三菱ケミカル英国社(イギリス)スペシャリティマテリアルズMMA&デリバティブズソアノール製造設備他2,5599,222294178(599)35,82748,080394[6]ザ・サウジ・メタクリレーツ社(サウジアラビア)MMA&デリバティブズMMAモノマー製造設備他2,70237,5011,907-(-)8,84450,954-[-]タイ・エムエムエー社(タイ)MMA&デリバティブズMMAモノマー製造設備他3,13522,867511,289(126)57827,920173[192]三菱ケミカルメタクリレーツシンガポール社(シンガポール)MMA&デリバティブズMMAモノマー製造設備他48514,44421,905(-)2,91219,74874[-]マチソン・トライガス社グループ(アメリカ他)産業ガス産業ガス製造設備42,676222,31747,9229,445(1,852)77,690400,0504,811[5] (注) 1 帳簿価額は有形固定資産及び無形資産に係るものです。また、帳簿価額のうち「その他」は、建設仮勘定、無形資産の合計です。なお、無形資産にはのれんを含んでおりません。2 帳簿価額は土地・建物を中心とした使用権資産を含んでおります。3 土地の面積は( )内に所有面積を記載しており、賃借している土地の面積は含んでおりません。4 臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しており、派遣社員は除いております。5 ザ・サウジ・メタクリレーツ社は、ジョイント・オペレーション(共同支配事業)です。共同支配営業活動から生じる資産の帳簿価額のうち、当社の持分相当額のみ認識しています。なお、連結会社の従業員数には含めておりません。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約7,386字
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】(コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方)当社は、KAITEKIの実現に向けて、経営の健全性と効率性の双方を高める体制を整備し、適切な情報開示とステークホルダーとの対話を通じて経営の透明性を向上させ、より良いコーポレート・ガバナンス体制の確立に努めてまいります。 (コーポレート・ガバナンスに関する施策の実施状況等)① 当社のコーポレート・ガバナンスに関する体制イ 当社の経営体制当社は、指名委員会等設置会社として、取締役会並びに指名、監査及び報酬の3つの委員会が主に経営の監督を担う一方、執行役が業務執行の決定及び業務執行を担う体制とし、監督と執行の分離を進め、経営の透明性・公正性の向上、経営監督機能の強化及び意思決定の迅速化による経営の機動性の向上に努めております。有価証券報告書提出日現在における具体的な状況は以下のとおりです。(イ)取締役会取締役会は、中期経営計画、年度予算などの経営の基本方針を決定したうえで、その基本方針に基づく業務執行の決定は、法定の取締役会決議事項を除き、原則として執行役に委任しており、主に執行役の業務執行の監督をしております。当社は、当社グループの経営の基本方針を策定し、適切に経営を監督するため、普遍的に求めるスキルとして企業経営、グローバルビジネス、リスクマネジメントの各項目、また、中長期の視点で求めるスキルとして法務・コンプライアンス、ファイナンス、業界・関連事業、テクノロジー・サイエンス・デジタルの各項目をそれぞれ定義し、多角的な観点で取締役を選任しています。また、取締役会の監督機能の強化を図るため、取締役の過半数は執行役を兼任しないこととし、業務執行の監督が適切に行われる体制を整備しております。なお、当社は、取締役は20名以内とする旨を定款で定めており、取締役の総数は10名(うち、社外取締役6名、執行役兼務者1名)となっております。また、経営環境の変化に迅速に対応できる経営体制を構築し、取締役の経営責任とその役割の一層の明確化を図るため、取締役の任期を1年にしております。 (ロ)指名委員会、監査委員会及び報酬委員会(ⅰ)指名委員会指名委員会は、取締役の選任及び解任に関する株主総会議案の内容並びに執行役社長の選定及び解職に関する取締役会議案の内容を決定します。指名委員会の構成は以下のとおりです。・委員長:菊池きよみ(社外取締役)・委 員:程  近智(社外取締役)     坂本 修一(社外取締役)     藤原  謙(社内取締役) (ⅱ)監査委員会監査委員会は、執行役及び取締役の職務執行の監査及び監査報告の作成、代表執行役等からの情報収集、内部監査部門等との連携体制の整備、当社グループの内部統制システムの検証、企業集団における監査・調査等を行っており、原則として毎月1回開催することとしております。常勤の監査委員を選定するとともに、監査委員会と会計監査人、内部監査部門及び内部統制システム整備の方針策定・推進を担う内部統制推進部門が緊密に連携するなど、監査委員会による監査体制の充実を図っております。監査の透明性・公正性に配慮し、委員長は社外取締役が務めることとしております。監査委員会の構成は以下のとおりです。・委員長:山田 辰己(社外取締役)・委 員:菊池きよみ(社外取締役)     江藤 彰洋(社外取締役)     飯田  仁(社内取締役)なお、監査委員長山田辰己氏は、公認会計士の資格を有しており、また、監査委員江藤彰洋氏は、上場企業において最高財務責任者、社長を歴任するなど、財務及び会計に関する相当程度の知見を有しております。 (ⅲ)報酬委員会報酬委員会は、取締役及び執行役の報酬制度の設計、個人別の報酬額を決定しております。また、決定過程の透明性・公正性を高めるため、委員長は社外取締役が務めることとしております。報酬委員会の構成は以下のとおりです。・委員長:程  近智(社外取締役)・委 員:山田 辰己(社外取締役)     江藤 彰洋(社外取締役) なお、当社は、2025年6月25日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役8名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されると、取締役の総数は8名(うち、社外取締役6名、執行役兼務者1名)となります。また、当該定時株主総会の直後に開催が予定されている取締役会の決議事項として「各委員会の委員選任の件」が付議される予定です。当該議案が承認可決された場合の各委員会の構成は以下のとおりです。(ⅰ)指名委員会・委員長:菊池きよみ(社外取締役)・委 員:江藤 彰洋(社外取締役)     倉石 誠司(社外取締役)     福田 信夫(社内取締役) (ⅱ)監査委員会・委員長:山田 辰己(社外取締役)・委 員:坂本 修一(社外取締役)     倉石 誠司(社外取締役)     福田 信夫(社内取締役)なお、監査委員長山田辰己氏は、公認会計士の資格を有しており、また、監査委員坂本修一氏は、上場企業において最高財務責任者を務めるなど、財務及び会計に関する相当程度の知見を有しております。 (ⅲ)報酬委員会・委員長:江藤 彰洋(社外取締役)・委 員:山田 辰己(社外取締役)     坂本 修一(社外取締役) (ハ)執行役執行役は、取締役会の定めた経営の基本方針(中期経営計画、年度予算等)に基づく、業務執行の決定及びその執行を担っております。当社グループの経営における重要事項については、執行役による合議機関である執行役会議で審議のうえ、これを決定し、また、その他の事項については、各執行役の職務分掌を定めることに加え、担当執行役の決裁権限を明確にすることで、適正かつ効率的な意思決定がなされるようにしております。 (ニ)執行役会議執行役会議は、すべての執行役により構成され、当社及び当社グループの経営に関する重要な事項について、審議・決定するとともに、中期経営計画、年度予算等に基づき、当社グループの事業のモニタリングを行っております。なお、監査委員は、執行役会議に出席し、自由に意見表明できることとなっております。 ロ 内部統制システム、リスク管理体制等の整備状況当社は、取締役会において決議した内部統制システム整備の基本方針に基づいて内部統制システムの強化・徹底を図っており、取締役会で当該基本方針の運用状況を検証するとともに、必要に応じてその内容の見直しを行うこととしております。現在の当該基本方針の内容は以下のとおりであります。(イ)監査委員会の職務の執行のために必要な体制(ⅰ)監査委員会の職務を補助する組織として監査委員会事務局を置き、監査委員会の指示のもとその補助にあたらせる。監査委員会事務局に所属する従業員の人事(異動、評価等)及び監査委員会事務局の予算の策定については、監査委員会の承認を得る。(ⅱ)取締役、執行役及び従業員は、監査委員会監査基準等に従い、当社及び当社を会社法上の親会社とする企業集団(以下「当社グループ」という。)における経営上の重要事項(会社に著しい損害を及ぼすおそれのある事実及び不正の行為又は法令若しくは定款に違反する重大な事実を含む。)を監査委員会に報告する。(ⅲ)監査委員会に報告した当社グループの取締役、執行役、監査役及び従業員に対して、その報告を理由として不利益な取扱いをしない旨を定める。(ⅳ)監査委員会又は監査委員が支出した費用のうち、その職務の執行に要するとみなすのが相当な費用については、当社が負担する。(ⅴ)その他監査委員会の監査が実効的に行われることを確保するため、常勤監査委員を置くとともに、監査委員会と執行役社長をはじめとする執行部門との定期的な会合、監査委員会と内部監査部門との連携、情報交換等を行う。(ロ)執行役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制 (ⅰ)取締役会は、当社グループのポートフォリオ・マネジメントに重大な影響を与える事項及び法定の取締役会決議事項(経営の基本方針等)を除き、原則として業務執行の決定をすべて執行役に委任することで、執行役による迅速な意思決定を可能とする。(ⅱ)執行役に委任された業務執行の決定にあたり、当社グループの経営における重要事項については、執行役会議で審議のうえ、これを決定し、その他の事項については、担当執行役の決裁権限及び各部門の所管事項を定めるとともに、子会社に委ねる決裁権限を明確にすることで、当社グループの業務執行の決定及び執行を適正かつ効率的に行う体制を整備する。(ⅲ)執行役は、取締役会の定めた経営の基本方針(グループ中期経営計画、年度予算等)に基づき、子会社の経営管理を行い、これらの達成を図る。また、執行役は、執行役会議及び中期経営計画、年度予算等の管理を通じ、子会社の経営上の重要事項が当社に報告される体制を整備する。(ハ)執行役及び従業員の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制(ⅰ)グループ企業行動憲章を当社グループにおけるコンプライアンスに関する基本規程とする。(ⅱ)財務報告の信頼性を確保するための内部統制を整備し、その適切な運用・管理にあたる。(ⅲ)グループ・コンプライアンス推進規程その他の関連規則に基づき、コンプライアンスに関する推進体制、啓発・教育プログラム、監査・モニタリング体制、ホットライン等の当社グループにおけるコンプライアンス推進プログラムを整備し、コンプライアンス推進統括執行役を置いて、その適切な運用・管理にあたる。(ニ)損失の危険の管理に関する規程その他の体制リスク管理統括責任者を執行役社長とし、グループ・リスク管理基本規程その他の関連規則に基づき、当社グループの事業活動に伴う重大なリスクの顕在化を防ぎ、万一リスクが顕在化した場合の損害を最小限にとどめるためのリスク管理システムを整備し、その適切な運用・管理にあたる。 (ホ)執行役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制グループの情報セキュリティポリシー、情報管理規則その他の関連規則に基づき、執行役会議議事録、稟議書その他執行役の職務の執行に係る文書及び電磁的記録を保存・管理するとともに、執行役及び取締役がこれを閲覧できる体制を整備する。(ヘ)企業集団における業務の適正を確保するための体制上記方針及びグループ経営規程その他の関連規則に基づき、当社グループの経営管理(経営目標の管理、重要事項に関する報告・承認、グループ内部監査等)を行うとともに、コンプライアンス、リスク管理をはじめとするグループ内部統制方針・システムをグループ内で共有することを通じて、当社グループにおける業務の適正を確保する。 ② 取締役会並びに指名委員会及び報酬委員会の活動状況イ 取締役会の活動状況2024年度は、取締役会を13回開催し、個々の取締役の出席状況は次のとおりです。 なお、ジョンマーク・ギルソン、グレン・フレデリクソン及び橋本孝之の3氏は、2024年6月の取締役退任までの出席状況を、また、筑本学、飯田仁、江藤彰洋、坂本修一及びジェフリー・コーツの5氏は、2024年6月の取締役就任後の出席状況を、それぞれ記載しております。氏名等出席状況社内取締役福田 信夫13回/13回(100%)筑本 学9回/9回(100%)藤原 謙13回/13回(100%)飯田 仁9回/9回(100%)ジョンマーク・ギルソン4回/4回(100%)グレン・フレデリクソン4回/4回(100%)社外取締役程 近智13回/13回(100%)菊池 きよみ13回/13回(100%)山田 辰己13回/13回(100%)江藤 彰洋9回/9回(100%)坂本 修一9回/9回(100%)ジェフリー・コーツ9回/9回(100%)橋本 孝之4回/4回(100%) 2024年度の取締役会は、2023年度の実効性評価結果に関する議論を踏まえて、議題設定を行いました。2024年度の主な議題は、次のとおりです。・ポートフォリオ戦略・新経営ビジョン及び新中期経営計画・グループ運営体制・年度予算、投資計画・内部統制システムの運用状況・ERM活動状況・政策保有株式の保有意義・機関投資家とのエンゲージメント・取締役会実効性評価結果・サステナビリティに関する活動状況・従業員意識調査結果・各委員会及び執行役社長による定例報告また、取締役会における建設的な議論及び監督機能の強化を目的として、全取締役出席のもと当社グループの経営課題について議論する取締役連絡会、社外取締役が独立した視点から当社グループの経営課題について議論する社外取締役連絡会をそれぞれ開催しております。 ロ 指名委員会の活動状況2024年度は、指名委員会を16回開催し、個々の指名委員の出席状況は次のとおりです。なお、橋本孝之氏は、2024年6月の取締役退任までの出席状況を、また、坂本修一氏は、2024年6月の取締役就任後の出席状況を、それぞれ記載しております。氏名等出席状況社内取締役藤原 謙16回/16回(100%)社外取締役菊池 きよみ(委員長)16回/16回(100%)程 近智16回/16回(100%)坂本 修一12回/12回(100%)橋本 孝之4回/4回(100%) 2024年度の主な検討事項は、次のとおりです。・2023年度の執行役社長を含めた執行役の個人評価結果を決定しました。また、執行役社長を含めた執行役の2024年度の個人目標に関しても報告を受け、確認しました。・2024年度の執行役社長を含めた執行役の中間評価に関して報告を受け、その内容について議論を行い、目標達成に向けての年度後半の活動についても執行役社長と認識を共有しました。・執行役社長のサクセッションプランについて、執行側による要件定義やロードマップを含めた案の確認を行いました。・指名委員会の選任対象は執行役社長に限定し、2025年度の執行役について、当該ポジションにおいて期待する役割、適性等に関して審議を行い、執行役社長を決定、その他の執行役については執行役社長による人事案の諮問を受け、答申しました。・取締役のサクセッションプラン(ボードサクセッション)について、実効性評価の結果や機関投資家との意見交換の内容等を踏まえて議論を行いました。・2025年度の取締役候補者について、社外からの候補者も含めて、スキルマトリックス及びサクセッションプラン(ボードサクセッション)に基づく期待する役割、適性等に関して審議を行い、候補者を決定しました。 ハ 報酬委員会の活動状況2024年度は、報酬委員会を10回開催し、個々の報酬委員の出席状況は次のとおりです。なお、橋本孝之氏は、2024年6月の取締役退任までの出席状況を、また、江藤彰洋氏は、2024年6月の取締役就任後の出席状況を、それぞれ記載しております。氏名等出席状況社外取締役程 近智(委員長)10回/10回(100%)山田 辰己10回/10回(100%)江藤 彰洋7回/7回(100%)橋本 孝之3回/3回(100%) 2024年度の主な検討事項は、「(4) 役員の報酬等 ①会社役員の報酬等の総額 ニ 2024年度 報酬委員会の活動状況」をご参照ください。 ③ その他コーポレート・ガバナンスに関する事項イ 役員の責任免除取締役及び執行役がその期待される役割を十分に発揮できるよう、会社法第426条第1項の規定により、取締役会の決議をもって、同法第423条第1項の取締役及び執行役(取締役及び執行役であった者を含みます。)の責任を法令の限度において免除することができる旨を定款で定めております。また、当社と社外取締役は、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しております。当該契約に基づく損害賠償責任の限度額は、同法第425条第1項に定める最低責任限度額としております。なお、指名委員会等設置会社移行前に監査役であった者の責任について、会社法第426条第1項の規定により、取締役会の決議をもって、同法第423条第1項の責任を法令の限度において免除することができる旨を定款の附則で定めております。 ロ 役員等賠償責任保険契約当社は、当社及び記名子会社の取締役、執行役、監査役及び執行役員等を被保険者として、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しており、保険料については当社及び記名子会社が全額負担しております。当該保険契約は、被保険者が業務について行った行為に起因して損害賠償責任を負った場合における損害賠償金、争訟費用等を填補するものです。ただし、被保険者による犯罪行為や意図的に違法行為を行った場合等については填補の対象外としております。 ハ 取締役会において決議できる株主総会決議事項(自己株式の取得)当社は、自己株式の取得を機動的に行えるよう、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議をもって市場取引等により自己の株式を取得することができる旨を定款で定めております。(配当)当社は、株主の皆様への利益還元や資本政策を機動的に行えるよう、剰余金の配当等の会社法第459条第1項各号に定める事項を取締役会の決議によって定めることができる旨を定款で定めております。 ニ 株主総会の特別決議要件当社は、株主総会の円滑な運営を目的として、会社法第309条第2項の規定による株主総会の決議は、議決権を行使することができる株主の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもってこれを行う旨を定款で定めております。 ホ 取締役の選任の決議要件当社は、取締役の選任決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもってこれを行う旨及び累積投票によらない旨を定款で定めております。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約2,611字
「KAITEKI Vision 35」や「新中期経営計画2029」の実現に向け、会社と個人が同じ目的に向かって歩み、その中で個人のポテンシャルを最大限に引き出せるよう、環境や組織・文化を整備し、挑戦と学びの機会提供に取り組んでいきます。以下の5つを2029年度の「ありたい姿」として据え、その実現に向けた施策を重点的に進めています。・「経営戦略・事業戦略と人事戦略の同期」・「グローバルでの最適な人材配置・登用」・「ポテンシャルが最大化できる環境」・「魅力ある企業グループ」・「リーンで生産性の高い組織」 イ 経営戦略・事業戦略と人事戦略の同期・経営戦略・事業戦略と人事戦略を同期させ、組織と人材の力を最大限に引き出すことで、持続的な成長と価値創造を実現します。・人事戦略の実行に向け、経営戦略として重視する「つなぐ」という価値創造のアプローチを実現するために必要な「求める人材」の育成や、「つなぐ」組織・カルチャーの実現に向けた評価制度の見直しのほか、各事業・機能部門との連携を強め、部門戦略の実現に必要な知識・経験・スキルを伸ばすための配置・育成を進めるなど、人事施策を多角的に展開していきます。 ロ グローバルでの最適な人材配置・登用・次世代・次々世代の経営リーダー育成の仕組みを再構築しています。求める人材要件を再定義した上で候補人材のプールを形成していきます。経営幹部内での議論を踏まえた個人単位の育成プランを策定し、事業/Regionと協力のもと、裾野を拡げた幹部候補の育成も進めながら、強固な人材パイプラインの構築につなげていきます。  (当社の考える経営リーダーの要件定義)   経営リーダーの要件求める人材・オーナーシップ・尖った強みとチーム貢献・誠実な挑戦・「つなぐ」人材資質これまでの業務の実績に加え、以下を有する人材・事実や状況に対する本質の理解力と迅速な決断力・アンテナを高く張り学ぶ意欲・仕事に対する情熱・エネルギー・リーダーシップ特性・高い倫理観・遵法精神特性・戦略的思考・決断力・実行力・困難な状況での成果創出・コンフリクトへの対処・ネットワークの活用・後進の育成経験・経営チームの経験・戦略策定・組織変革・損益責任・専門性・グローバルでの事業・機能責任・複数組織の経験スキル・英語コミュニケーションスキル・財務諸表・ファイナンス・ガバナンス ・グローバルでの最適配置を実現するための様々な取組みも行っています。世界各地の人材情報を一元化・可視化するための共通プラットフォームを構築するとともに、報酬や異動・配置のポリシーをグローバルに定め、国や地域を跨いだ人材活用の基盤を整えていきます。 ハ ポテンシャルが最大化できる環境・従業員に対し、成長と挑戦の機会提供を行っていきます。適切な権限委譲のもと、当社ならではの学びや挑戦を個々の経験として得られるようにしていくとともに、尖った強みを持つ人材がその強みを活かしてキャリアアップ・活躍できるよう、管理職の人事制度を見直し、マネジャーとしての役割・責任の大きさに加え、「専門性」もより適切に評価・処遇できるものにしていきます。個々の強みを評価する土壌を整え、挑戦機会の拡大と組織全体の底上げにつなげていきます。・組織の多様性を高め、多様な視点からの意見を活かすことができるよう環境整備を進めていきます。様々な考え方や特性を持つ人材が活躍することが新たな価値創造や職場の活性化につながることから、一人ひとりの違いを尊重する姿勢を大切にします。あわせて、各分野のスペシャリストの採用力強化にも注力し、多様な専門性や視点を持つ人材の力を発揮できる組織づくりを進めていきます。・従業員が安心して力を発揮し成長していくための土台として減点主義を排した心理的安全性の高い職場環境を整えます。ハラスメントの撲滅や風通しの良い職場作りはもちろん、褒める文化の醸成や適正な評価と報酬の決定も従業員の納得感と安心感を支える要素であることから、これまで以上に事業戦略の実現をドライブできる評価制度をめざし、制度の見直し・改善を進めていきます。・育児・介護・治療と仕事の両立に向けた制度整備と職場での理解促進にも取り組んでおり、特に育児休業については、男女問わず取得しやすい環境整備を進めています。(男女の育児休業取得率については、「5 従業員の状況 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異」を参照ください。)また、リフレッシュのための連続休暇の取得も推奨しています。2024年度の主要事業会社3社の有給休暇取得率は78.4%となっており、全社的に計画的な取得を促す文化が醸成されてきました。 ニ 魅力ある企業グループ・顧客の課題を解決し、社会に価値を提供するためには、従業員一人ひとりが成長と挑戦を重ね、新たな価値を生み出し続ける必要があります。意欲と能力を持った人材が集い、互いを高めあうような「魅力ある企業グループ」をめざし、様々な取組みを行っていきます。・従業員意識調査によるエンゲージメントスコアについても、組織単位でのフィードバックや要因分析、好事例の横展開を通じ、自部署の長所・短所の把握、改善策の実行を進めていきます。全社施策としても、以前から課題となっていた経営施策の浸透を進めるべく、社長や経営幹部が国内外の各拠点・事業所を訪問し、対面での交流を通じた施策の理解浸透活動を重点的に行っています。その結果、「KAITEKI Vision 35」や「新中期経営計画2029」を踏まえた2024年度のエンゲージメントスコアは70pptと前年比での向上も見られました。今後も引き続き、従業員と会社の関係性がより良いものになるよう進めていきます。 ホ リーンで生産性の高い組織・リーンで生産性の高い組織をめざすために効率的な組織運営を図っています。適切な決裁権限体系を整備することで内部統制を担保しながら、スピーディな意思決定・実行を可能としています。権限委譲を進めることで従業員のオーナーシップを醸成し、一人ひとりの能力向上にもつなげています。あわせて要員数の可視化を進めたり、ムダな業務の洗い出し・見直しを全社横断プロジェクトとして進めたりと、組織全体の生産性・業務効率の向上にも取り組んでいます。
事業の内容 FY2025 / 約502字
3 【事業の内容】当社グループは、当社、子会社386社及び関連会社等142社から構成されており、スペシャリティマテリアルズ、MMA&デリバティブズ、ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ、ファーマ、産業ガスの5つのセグメント及びその他の区分において、事業活動を行っております。 当連結会計年度末日において、各事業会社のセグメント毎の主要な事業及びその主要な子会社等は、次の表のとおりであります。なお、当連結会計年度の期首より、報告セグメントの区分を変更しておりますが、詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.事業セグメント (1)報告セグメントの概要」に記載のとおりです。 (注) 関連会社等には、ジョイント・ベンチャー(共同支配企業)及びジョイント・オペレーション(共同支配事業)を含んでいます。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当するため、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については、連結財務諸表の数値に基づいて判断することとなります。
事業等のリスク FY2025 / 約13,257字
3 【事業等のリスク】 1.当社グループのリスク管理について(1)リスクに対する考え方 当社グループにおいては、複雑さと不安定さが増していく経営環境に対応するため、リスクを「目標の達成に好ましい、好ましくないまたはその両方の影響をもたらす不確かな事象」と定義し、全社的かつ総合的なリスク管理体制を整備、運用することで、先を見越したリスク管理と適切なリスクテイクを伴う経営を推進しています。 (2)リスク管理体制当社グループは、執行役社長を当社グループにおけるリスク管理を統括する最高責任者とし、執行役社長と各執行役・執行役員から構成されるERM委員会を設置しています。ERM委員会においては、グループのリスク管理の基本方針等重要事項を審議し、またグループ全体に大きな影響を及ぼしうる重大リスクを識別・特定し、その管理状況をモニタリングします。また、リスク管理の状況は、取締役会に報告し、その監督を受けています。各組織においては、ビジネスグループ、コーポレートファンクションの長がERM部門責任者となり、その下で実務を担うERM部門管理者及びERM部門担当者を配置して、組織レベルでのリスク管理を推進しています。 (3)リスク管理の推進当社は、事業ポートフォリオ戦略や事業基盤、環境や社会への影響など、当社グループにとっての課題を分類、整理し、社外有識者へのヒアリング、社外取締役連絡会での討議などを通じて多角的な観点から確認したうえで、当社グループが取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を特定しています。リスク管理におけるリスクカテゴリーについては、このマテリアリティに基づき、当社グループの経営に影響を与えうるリスクを抽出、分類し、31個のリスクカテゴリーを定めています。 マテリアリティマテリアリティから分類された31個のリスクカテゴリー(2024年度) 当社グループにおけるリスク管理は、経営層が当社グループの経営に影響を与えるリスクを予め特定し、グループをあげて全社的に取り組む活動(全社視点リスク)と、各組織においてリスクを特定し、組織毎に対応を行う活動(組織独自視点リスク)を両輪とする活動になっています。全社視点リスクについては、リスク主管役員がリスク主管部門を指揮し、組織独自視点リスクについては、各組織が自ら自組織の保有するリスクを特定・評価し、それぞれ対応策を検討・実行します。各組織で実施しているリスク対応策の実施状況については、リスク主管部門がモニタリングし、ERM委員会に報告するとともに、必要に応じて各組織に対して追加対応策実行の要請をします。この全社視点リスクの一連の活動は、ERM委員会での審議・報告が行われます。 (4)重大リスクへの対応ERM委員会では、国際情勢や事業環境に照らして、近い将来にグループ全体に影響を与えうる重大なリスクを特定し、重大リスクとして対応を進めています。重大リスクについては、定期的にERM委員会において対応状況の報告がなされ、リスク対応策の有効性を評価し、必要に応じて各組織に対し追加対応策の要請を出すなど、適切にリスク管理が実行されるよう努めています。なお、2024年度は、地政学リスク、サプライチェーンリスク、情報セキュリティリスクなど7つのリスクを重大リスクとして特定し、個別事情に応じた対応策を講じ、当社の経営成績及び財政状態に与える影響の回避・低減に取り組んでおります。 (5)戦略リスクへの対応中長期の戦略、事業目標や計画、投資など経営判断に起因して顕在化しうる戦略リスクは、機会の側面と脅威の側面の両方を有します。当社は、戦略立案から投資の意思決定に至るまでの成長機会と脅威双方の把握と可視化を行い、将来の期待利益だけでなく、脅威に関する評価を視点に加えた適切なリスクテイクを伴う経営を推進しています。 (6)クライシス(危機)への対応 当社では、グループの役職員等の生命及び安全、並びに事業継続、社会的信用、企業価値等に多大な影響を与えるリスクが顕在化またはそのおそれがある事態が生じた場合に、損害の拡大抑止と早急な復旧を行うための危機管理体制の整備を進めています。対象とする危機事象には、大規模自然災害、大規模情報システム障害・情報セキュリティインシデント、パンデミック、保安及び環境上の重大事故、戦争・大規模テロを含みます。各組織は、危機事象の発生に備え、平時から事前対策の実行、BCPの整備、訓練の実施などの活動を行うとともに、危機事象の発生時には、有事の危機管理体制の下、人命・安全確保を最優先として、当社グループの財産・資産並びに社会に与える影響の最小化、社会的信用の保護を基本方針として、事態の収束に向けて最善を尽くします。 2.事業活動における個別リスク 当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性のある主なリスクには、以下のようなものがあります。なお、以下の事項は有価証券報告書提出日(2025年6月23日)現在において判断した記載となっています。 (1)事業セグメントごとのリスク 当社グループの製品の多くは、国内外の需要や製品市況、原油・ナフサ・ユーティリティ等の原燃料・材料の価格や調達数量、為替、関連法規制等によって影響を受ける可能性があります。事業セグメントごとに想定されるリスクとその対応策は以下のとおりです。なお、現時点における想定・予測を超えて事業環境が変化した場合、また当社の講じるリスク対応策が有効に機能しない場合には、当社の業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ①スペシャリティマテリアルズセグメントセグメントスペシャリティマテリアルズセグメント想定されるリスク及び影響 スペシャリティマテリアルズセグメントの製品は、品質・性能面で絶えず高度化が求められており、市場ニーズに合致した製品を適時に開発・提供する必要があります。市場ニーズが当社グループの予想を超えて大きく変化した場合または市場ニーズに合致した製品を適時に提供できない場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、特定の地域やサプライヤーに依存している原材料もあり、必要な原材料を適時に確保できない場合は、業績に影響を与える可能性があります。情報電子関連製品の中には、アジア等海外のメーカーから原材料を購入しているものも多く、その生産拠点で災害その他の要因により生産が停滞するなど、供給体制に不測の事態が生じた場合は、業績に影響を与える可能性があります。また、各種フィルム、シート製品については液晶パネル等の需要に負うところが大きく、需要動向が予測以上に変化した場合は、業績に影響を与える可能性があります。リスク対策 このような事業の特性を踏まえ、当社グループにおいては業績に影響を及ぼす機会の追求とリスクの最小化を図るべく、以下の対策を講じております。・製品の品質・性能面での継続的な高度化・原材料の複数購買化及び代替原料の検討・販売動向予測に基づく生産計画の調整及び在庫管理の徹底・製造コストダウンによる競争力の確保・新規顧客の獲得及び新規用途の開発 これらの対策により、急激な価格変動や需給バランスの変化、特定地域・サプライヤーの供給体制の変動に備えています。 ②ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ、MMA&デリバティブズ及び産業ガスセグメントセグメントベーシックマテリアルズ&ポリマーズ、MMA&デリバティブズ及び産業ガスセグメント想定されるリスク及び影響 ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ、MMA&デリバティブズ及び産業ガスセグメントでは、ナフサ等の原料を大量に消費するとともに、製造プロセスにおいて相当量の電気や蒸気を使用しております。そのため、原油価格、原燃料またはナフサの需給バランス、為替レート等の影響による急激なナフサ・燃料等の価格変動に対し、製品価格の是正を十分に行うことができない場合または製品価格の是正が遅れた場合は、業績に影響を与える可能性があります。また、特定の地域やサプライヤーに依存している原燃料もあり、必要な原燃料を適時に確保できない場合は、業績に影響を与える可能性があります。さらに、世界的な景気後退や他社による生産能力増強等により、各製品の需給バランスが崩れ、設備投資に見合う収益、成果を上げられない場合などには、業績に影響を与える可能性があります。 また、ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ、MMA&デリバティブズ及び産業ガスセグメントの製品には特定の取引先への依存度が高いものがあり、例えば、特定の鉄鋼メーカーへの依存度が高いコークス事業は、粗鋼の需給状況の大きな変動等により当該鉄鋼メーカーの粗鋼生産量が減少した場合はその影響を受けるなど、特定の取引先における需要等が、業績に影響を与える可能性があります。リスク対策 このような事業の特性を踏まえ、当社グループにおいては業績に影響を及ぼす機会の追求とリスクの最小化を図るべく、以下の対策を講じております。 ・原燃料価格動向の早期の情報収集・販売動向予測に基づく生産計画の調整及び在庫管理の徹底・原燃料の複数購買化の実施・製造コストダウンによる競争力の確保・特許対応による知的財産の保護・コークス炉の減門によるキャパシティの適正化とコスト構造の改善 生産及び販売体制の最適化に向けた構造改革等対策により、急激な価格変動や需給バランスの変化、特定の取引先の需要変動に備えています。 ③ファーマセグメントセグメントファーマセグメント想定されるリスク及び影響 一般的に新薬の研究開発期間は他業種に比べて長期にわたる上、新薬が承認取得に至る確率も高くないことから、製品化の確度及び時期について正確な予測が困難な状況にあり、計画どおりに新薬を製品化できなかった場合には、業績に影響を与える可能性があります。新薬が製品化した場合においても、新薬が広く普及した段階で新たな副作用等が報告されたことにより販売数量が減少した場合、または承認が取り消された場合などは、業績に影響を与える可能性があります。 ファーマセグメントは、診療報酬や薬価基準等の各種医療保険制度による影響を強く受けることから、各国の医療費抑制策の動向等によっては、業績に影響を与える可能性があります。 共同研究・開発、製品導出入、製造、販売など各種業務に関する委受託を行っております。提携先との契約の変更・解消、提携先の経営環境の悪化及び経営方針の変更並びにこれら企業からの医薬品供給の遅延または停滞が発生した場合、業績に影響を与える可能性があります。リスク対策 このような事業の特性を踏まえ、当社グループにおいては業績に影響を及ぼす機会の追求とリスクの最小化を図るべく、以下の対策を講じております。・中枢神経・免疫炎症・がんを注力領域に研究資源の集中・外部からの導入によるパイプラインの充実・パイプラインの定期的な評価を通じた成功確度の向上・開発段階から市販後における安全性情報の収集・分析を行うグローバルな安全性管理体制の構築・製品の品質管理の厳格化、原料調達体制の多様化・分散化による安定供給・提携先やサプライヤーとの信頼できるパートナーシップの構築 これらの対策により、計画通りに新薬が製品化できない影響及び医薬品の供給遅延・欠品、副作用の発生による影響に備えています。 ④サービスセグメント(その他)セグメントサービスセグメント(その他)想定されるリスク及び影響 エンジニアリングや物流といった当社グループのサービス業務を担う会社において、これらの会社は当社グループ外からの受注もあります。これらの顧客とは、日常的にコミュニケーションをとり、顧客要望の的確な把握、提案型営業の強化に努めていますが、グループ内外の需要や市況等の大幅な変動があった場合には、業績に影響を与える可能性があります。リスク対策 エンジニアリングや物流等のサービス業については、各事業の特性を踏まえ、業績に影響を及ぼす機会の追求とリスクの最小化を図るべく、以下の対策を講じております。・DX(デジタルトランスフォーメーション)ツールの導入による各種管理活動の自動化、効率化の推進・市場動向の早期情報収集・物流業界や建設業界における、いわゆる2024年問題を踏まえた適切な労働環境の整備や従事者の処遇改善 これらの対策により、市場環境の変化、特定の取引先の需要変動に備えています。 (2)グループ全体に影響のあるリスク①サプライチェーン・地政学に関連するリスクリスク項目サプライチェーン(地政学リスク・経済安全保障リスクを含む)想定されるリスク及び影響・当社グループの事業に関連する国・地域における大規模な自然災害、パンデミック、重大事故・トラブル、政治的・軍事的緊張の高まり(地政学リスク)、貿易摩擦や経済制裁の影響、その他、法規制面、税務面、労働環境や当該国・地域固有のリスクに起因する予測困難な事態の発生などにより、サプライチェーンが分断され、業績に影響を与える可能性があります。・原材料ソースが偏在している国・地域で上述のリスクが顕在化し、原材料の調達が困難な事態が発生した場合には、当社グループの生産・供給体制に影響が生じ、業績に影響を与える可能性があります。・昨今のグローバルでのインフレ進行による、原材料・エネルギー価格、物流費の高騰の影響により、業績に影響を与える可能性があります。・当社グループ製品が、法令違反、サプライチェーンにおける環境影響及び人権侵害に係る問題、経済安全保障に係る問題に抵触(関係)した場合、または、経済安全保障に関して他国・地域から経済的な外圧影響等を被るなどした場合に、原材料の調達や製品の販売に影響が生じ、業績に影響を与える可能性があります。・原材料の調達及び製品の販売における物流・サービスに関する人材不足の影響により、調達コストの増加や製品納入遅延などが生じ、業績に影響を与える可能性があります。・当社グループの事業に関連する国・地域における紛争、テロリズム、内乱、暴動、デモ、治安悪化等の地政学的問題、法規制や税務面、その他労働環境や慣習等に起因する予測困難な事態の発生などのカントリーリスクにより、当社グループ製品の生産・販売活動に支障を来し、業績に影響を与える可能性があります。リスク対策・調達先の分散や代替原材料の検討、また、安全操業による製品の生産や製品の品質の維持・向上に努め、安定的な調達・生産・供給体制を構築していくとともに、売上債権についても保険等の活用により、保全に努めています。・取引先への人権デューデリジェンスを実施することで、事業活動を持続可能なものとするよう努めています。・経済安全保障にかかるリスク対応推進体制を構築し、国際情勢や法令の制定・改正、規制動向などの情報収集・分析・提供をするなど、経済安全保障関連法令リスクについて適切な対応を行っています。・当社グループ会社での情報収集や外部機関等を通じて事業を展開している国・地域のカントリーリスクの調査・情報収集・評価を行い、リスク対応のアクションプランの高度化を推進しています。・有事に備えた安全管理体制の整備・運用、事業継続計画(BCP)の強化などを行っています。 ②情報セキュリティに関連するリスクリスク項目情報セキュリティ想定されるリスク及び影響 ・ハードウェア・ソフトウェアの脆弱性や利用者の情報セキュリティリテラシー不足などのため、サイバー攻撃によって自社システムや利用するクラウドサービスが侵害されると、企業活動(生産、販売、出荷、決済、開発等)が停止し、取引先にも多大な影響を及ぼします。その結果、復旧や補償などの対応に費用が生じるだけでなく、社会的信用の失墜やブランド価値の低下を招く可能性があります。・自社が扱う技術情報が漏洩し競合他社や他国に渡ると、不正な転用がなされ競争力低下を招く恐れがあります。さらに、秘密保持契約違反を問われる可能性もあります。・個人情報については犯罪に利用されることにより、個人から損害賠償請求を受ける可能性、個人情報保護委員会など各国監督当局から指導・制裁を受ける可能性、刑事罰(個人情報保護法など)を受ける可能性があります。・自然災害や事故等による大規模システム障害が発生することにより、自社の技術情報、個人情報が漏洩・消失する可能性があります。リスク対策 ・情報管理委員会を設置し、情報セキュリティに関するポリシーや規則の制定、各種セキュリティ施策をグローバルで進めています。・セキュリティインシデント対応チーム(CSIRT)やセキュリティオペレーションセンター(SOC)を設置し、日々社内ネットワークやインターネット通信の監視、アンチウイルスソフト(NGAV)やふるまい検知(EDR)機能を利用したPCの挙動監視により、不正侵入の兆候の早期検知、対処に努めています。また、継続的にインシデント対応訓練を実施して対応強化を図っています。・サイバー攻撃は日々変化し巧妙化しているため、対策は継続して実施するとともにそのレベルを向上させていきます。・IT資産(ハードウェア、ソフトウェア等)の脆弱性を定期的にチェックし、必要に応じパッチやその他の対策を講じることで、セキュリティレベルを維持・向上させています。またインターネットなど外部に公開されている情報資産についても、そのリスクの把握と対策に取り組んでいます。・サイバー攻撃を早期に、未然に対処することができるよう、最新のサイバー脅威情報を収集し、それを基にセキュリティ対策の更新・強化に努めています。・情報資産管理レベル毎に保管区分や持ち出し/閲覧の手続きを厳格化するとともに、PCの管理者権限の制限やデータの読み取り/書き出しの制限等を通じて、容易に情報の持ち出しができないよう管理を強化しています。・情報セキュリティに関する知識と意識を向上させるために、全従業員を対象に、E-learning(情報セキュリティ、情報管理等)や標的型攻撃メール訓練を継続的に実施しています。・自然災害や事故による情報システム障害に備え、システムや情報資産の重要度に応じて冗長化を実施し、一部のシステムが停止しても情報が消失せず、業務を継続できるような環境を構築します。 ③DXに関連するリスクリスク項目デジタルトランスフォーメーション(DX)想定されるリスク及び影響 ・レガシーシステムの残存により、旧式のシステムやプロセスが適切にアップグレードされず、業務の円滑な運営やプロセス改革が効率的に行われない可能性があります。・進化するデジタル技術を効果的に活用することができず競合他社に対して競争力で後れを取ることにより、新たな市場機会を失うだけでなく、既存の製品についても市場ニーズに対応できず売上収益を失うなど、将来における当社グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。・優秀なデジタル人材の確保及び育成が継続的になされないことにより、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が遅れる可能性があります。・DX投資が計画的かつ適切な投資が行われないことにより、将来に過大な投資が必要になるなど財務的な悪影響が生じるだけでなく、必要な改革プロジェクトの進行が遅れ、将来のビジネス機会を失う可能性があります。リスク対策 ・当社グループの業績改善に貢献するプロセス改革や効率化につながるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することで、「デジタルケミカルカンパニー」となることをめざしています。・従業員一人ひとりがデジタル技術やデジタルビジネスモデルを活用した働き方を実現する「スマート人材」となることをめざした教育体系の整備を進めています。・事業部門でのDX推進(市民開発)とそのための教育・サポート、ガイドラインの整備(DXツール、生成AI利用等)を進めています。・ビジネスプロセスの標準化・自動化の加速に取り組んでいます。・データ戦略をもとにした全社データ基盤整備と利活用の推進に取り組んでいます。・基幹システムの統合をはじめ、DXツールやソリューションの標準化によるグローバルでの全体最適化を推進しています。・デジタルインフラの整備・更新のための計画的かつ継続的な投資を行っています。 ④法規制対応/コンプライアンスに関連するリスクリスク項目法規制対応/コンプライアンス想定されるリスク及び影響・法令・社内規則違反等のコンプライアンス違反が発生した場合、違反の内容によっては、業務停止・許認可の取消・課徴金の支払等の行政処分、取引停止・取引先への損害の賠償、刑事罰等が課せられる可能性があります。これらの場合、当社グループに多額の損失が発生するだけでなく、当社グループのブランドイメージ・社会的信用力が著しく低下することも予想され、当社グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。・上記の違反に対しては、是正及び再発防止措置をとる必要があり、その程度によっては業務負荷が大幅にかかることになり、従業員の疲弊、モチベーションの低下、離職率の増加につながるおそれがあります。・当社グループが事業活動を進めるなかで影響し得る国内外の各種法規制の変更や強化、新たな法制度の整備等により、事業活動の機会も影響を受け、法規制への対応のために投資や労務負荷などの追加コストが発生する可能性があります。リスク対策・チーフコンプライアンスオフィサーを頂点とする「コンプライアンス推進体制」を整備するとともに、グループワイドに適用される「コンプライアンス推進プログラム」を制定しています。活動の方向性として、「不正のトライアングル」を意識しています。・上記コンプライアンス推進プログラムに沿って、経営トップによるコンプライアンスメッセージの発信や必要な規則類の整備、各種の啓発・教育活動や内部通報制度の整備・運用に加えて、従業員のコンプライアンス意識に係る定期的なモニタリングを実施しています。・各法分野、各地域に担当の部門を設置し、現地法律事務所などを活用しながら各国の法規制動向をモニタリングしています。・コンプライアンス違反が発生した場合には、その迅速な是正対応や適切な社内処分を行う体制を整備しています。 ⑤人権に関連するリスクリスク項目人権想定されるリスク及び影響・近年欧米を中心とした児童労働や強制労働などを禁止する人権に関する法規制の強化がなされるなか、当社グループだけでなく、当社グループと取引のあるサプライチェーン先において、人権侵害に関与する事案が発生することにより、社会的信頼やブランド力の低下、取引停止などにつながり、業績に影響を与える可能性があります。・職場で差別やハラスメント行為が発生した場合には、従業員の健康の悪化やモチベーションの低下、離職率の増加などにつながるだけでなく、当該行為が悪質だった場合、または、その対応が遅れたり、対応を誤った場合には、当事者による訴訟の提起やマスメディアによる批判など社会的な信用度の低下を招くおそれがあります。リスク対策・世界人権宣言、国連グローバル・コンパクト、国連のビジネスと人権に関する指導原則、及びISO26000などの国際規範に準拠した具体的な指針として「人権の尊重並びに雇用・労働に関するグローバルポリシー」を定めて、従業員への啓発や教育への取組みを行い、また、人権侵害の是正・救済体制の整備も実施しております。・各国で適用される法令や人権に関する最善の慣行の遵守、従業員満足度の向上に努めています。・適切なサプライチェーンを運営しながらグローバルな事業活動を持続的に展開していけるよう、社内や取引先等への人権デューデリジェンスを進めております。 ⑥大規模自然災害に関連するリスクリスク項目大規模自然災害想定されるリスク及び影響・地震、津波、台風、洪水、山火事等の大規模な自然災害が発生することにより、従業員とその家族への人的な被害の発生、事業所、製造所等における建屋や設備の損壊、道路、公共交通機関や社会インフラ(電気・ガス・水道)の寸断が生じ、当社グループにおける開発・製造・販売等の事業活動が一時的に停止する可能性があります。 ・当社グループに対する自然災害の直接の影響が軽微であったとしても、サプライチェーンや物流関係が被害を受けることで、原材料の調達不足、輸送手段の確保困難により製造や出荷等の遅延、停止が想定され、市場への製品供給に支障が出るおそれがあります。 ・自然災害の被害が広範囲に及び、その復旧・復興が長期にわたる場合には、製造設備等の復旧費用の増大、事業計画の大幅な見直し、消費マインドの冷え込みによる需要減少など、当社グループの業績に多大な影響を与える可能性があります。 リスク対策・大規模自然災害が発生した場合に備え、BCM(Business Continuity Management)ガイドラインや災害対策本部マニュアル等を策定するとともに、いち早く従業員とその家族の安否確認を行う仕組みを導入しています。 ・各製造所において事業継続計画(BCP)を策定するとともに、有事発生時の情報収集体制を整備し、平時から製造所間及び本社との情報共有にも力を入れています。・平時より緊急時に備えた訓練を各事業所において実施するとともに、想定される最大規模の被害を基準として、これに耐え得る設備の防災性能強化を継続的に図り、対策の改善に努めています。 ・万一大規模自然災害が発生した場合には多大な損害が生じることが想定されるため、損害を軽減させるために損害保険へ加入するなどの対策を講じております。 ⑦事故・事業活動に起因する災害に関連するリスクリスク項目事故・事業活動に起因する災害想定されるリスク及び影響・製造プラントにおいて火災爆発などの事故が発生した場合、設備復旧の費用だけでなく、製造、販売などの事業活動の停止による影響も想定され、当社グループの事業目標や業績に多大な影響を与える可能性があります。また、死傷者などの人的被害や地域社会へ影響を与えた場合、補償や復旧のための費用だけでなく、社会的信頼性の低下を招く可能性があります。・製造プラントにおいては様々な化学物質を取り扱っており、これらの化学物質が製造所外に漏洩した場合、人的被害や環境汚染などの地域社会に影響を生じさせるだけでなく、これを解決、解消するための費用やレピュテーションによる社会的信頼性の低下を招き、業績に影響を与える可能性があります。リスク対策・製造プラントの運転管理、設備管理、プロセス安全評価、変更管理等の安全活動を継続的かつ確実に実施することで、事故・災害等の未然防止、被害・影響の拡大防止、再発防止に努めています。・DX技術(ビッグデータやAI等)を使用した類似災害防止システムの構築等の災害防止のためのシステム開発にも取り組んでいます。・万一事故が発生した場合には多大な損害が生じることが想定されるため、損害保険への加入や事業継続計画(BCP)に基づく情報収集体制を整え、中核となる事業の継続や事業の早期復旧への取組みを進めています。 ⑧品質・安全性に関連するリスクリスク項目製品の品質・安全性想定されるリスク及び影響・当社グループで製造・販売している各種製品において品質・安全性上の問題が発生した場合には、製品の出荷停止や回収のための追加費用が発生する可能性があります。さらに、品質や安全性上の問題に起因して人的被害が発生した場合には、その補償を含め多大な損害が発生することになります。また、取引先や社会からの信頼も失墜し、当社ブランドの価値が著しく低下する可能性があります。・当社グループで製造・販売している各種製品の品質・安全性上の問題が製造物責任(PL)問題に発展した場合は、業績に多大な影響を与える可能性があります。・当社グループで製造・販売している医薬品において、安全対策を講じてはいるものの、予期せぬ有害事象が発現した場合には、製造・販売中止や製品回収を行う可能性もあり、業績に影響を与える可能性があります。リスク対策・国際的な品質マネジメントシステム規格であるISO9001等に従って各種製品を製造・販売しており、また、各国・地域の法規制にも対応したそれぞれの事業特性に最適な品質保証体制を構築しています。・万一重大な品質問題が発生した場合に備え、社内外の関係者と連携し、適切な対応を協議した上で、速やかに対応するとともに、再発防止に向けた対応を協議・実施する体制を整えています。・新製品上市時や品質改善時には、事前に製造物責任(PL)のリスク検討を確実に実施することでPL問題の未然防止を図っております。・当社グループで製造・販売した製品等に起因する製造物責任賠償への対策として、PL保険に加入し、万一の事態に備えております。・当社グループの医薬品については、規制当局や社外内の関係者と連携し、患者さんや医療機関への迅速かつ適切な情報提供体制を構築する等により、適正使用に向けた安全性情報提供活動を実施しております。 ⑨知的財産権に関連するリスクリスク項目知的財産想定されるリスク及び影響・当社グループが製造・販売する各種製品が他社の知的財産権等を侵害していた場合、第三者から差止訴訟や損害賠償請求訴訟を提起され、その解決にともなう訴訟費用がかかるだけでなく、当社の主張が認められないときには、対象製品の販売停止や商標の使用禁止、賠償金や当該製品の販売継続のためのロイヤルティー等の支払いが発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。・第三者によって当社グループの知的財産権が侵害されることによって、当社製品の売上の減少、当社グループのブランドイメージの低下等の影響が考えられます。リスク対策・当社グループは、新商品の開発や既存製品の改良などに即して、第三者の知的財産権の監視、対策を継続的に実施しています。・商標の使用可否判断を網羅的、継続的に実施しています。・当社グループは、知的財産を適切に保護し、権利化を継続的に実施しています。・第三者による当社グループの知的財産権の侵害を発見した場合には、適切かつ厳正な措置対応を実施しています。 ⑩為替変動・金利変動に関連するリスクリスク項目為替レートの変動/有利子負債・金利変動想定されるリスク及び影響・当社グループは、海外において広く生産・販売活動を展開しており、輸出入を中心とした外貨建て取引に係る為替相場の変動が業績に影響を与える可能性があります。また、連結財務諸表においては、各地域における外貨建の売上、費用、資産、負債等は日本円に換算して表示しているため、換算に使用する為替相場の変動が業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。・金融マーケットで金利が上昇した場合や当社グループの業績変動等に伴い格付けが低下した場合には、借入や社債発行等の財務活動において条件が悪化し、支払利息が増加するなど、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。リスク対策・当社グループでは、為替予約等を使ったヘッジにより、為替相場の変動が業績や財政状態に与える影響を低減するように努めております。・当社グループは、国内外における事業の資金需要や社債償還、長期資金の期限到来に伴う返済に対し、フリー・キャッシュ・フローの状況を見ながら、資金調達手段及びソースの多様化を図り、安定的な資金調達を行っています。また、長期資金調達を固定利率にて行うこと等により、金利変動リスクの抑制に努めるとともに、継続的に財務体質の強化に取り組み、資金調達力の維持、向上を図っています。 上記以外にも、サステナビリティに関連するリスク、気候変動等環境問題に関連するリスク、人的資本に関連するリスクを認識しており、当該リスクについては、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載のとおりです。 なお、本報告書に記載したリスクが発現して当社の事業に悪影響を及ぼした場合には、繰延税金資産の取り崩しや、非金融資産の減損損失が発生する可能性があります。また、当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、対応策もこれらのリスクを完全に排除するものではありません。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約1,544字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、当社グループが当連結会計年度末現在において判断したものです。(1) 経営方針当社は、2024年11月に新しい経営方針「KAITEKI Vision 35」と「新中期経営計画2029」を発表しました。(詳細は当社ウェブサイトをご参照ください。https://www.mcgc.com/group/strategy/index.html) 2035年のありたい姿として「社会課題に最適なソリューションを提供し続け、素材の力で顧客を感動させる『グリーン・スペシャリティ企業』になる」ことを掲げ、KAITEKIの実現と企業の持続的成長の両立を打ち出しました。当社はグループ一丸となって収益力の強化と事業の成長を実現させ、企業価値の向上に取り組んでまいります。 (2) 経営環境当社グループを取り巻く経営環境については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ②経営環境と今後の見通し」に記載のとおりです。 (3) 対処すべき課題 当社グループのPurposeは、革新的なソリューションで、人、社会、そして地球の心地よさが続いていくKAITEKIの実現をリードしていくことです。化学に立脚する当社グループは、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーに対応し、持続可能な社会の実現に貢献することが求められています。 当社は、2024年11月に新しい経営方針「KAITEKI Vision 35」と「新中期経営計画2029」を発表しました。「社会課題に最適なソリューションを提供し続け、素材の力で顧客を感動させる『グリーン・スペシャリティ企業』になる。」ことを2035年のありたい姿として掲げ、これまで培ってきた幅広いリソースをつなぎ合わせて活用し、5つの注力事業領域で成長するというビジョンを明確にしました。・グリーン・ケミカルの安定供給基盤:化学産業のグリーン化をグローバルにリードする・環境配慮型モビリティ      :環境対応に伴うモビリティの進化を素材で支える・データ処理と通信の高度化    :半導体高度化のエコシステムを支える・食の品質保持          :おいしさを長持ちさせて食の流通・加工プロセスを支える・新しい治療に求められる技術や機器:新しい治療を医療用グレードの高機能素材で支える ビジョン実現のためには、低迷が続くケミカルズ事業の立て直しが喫緊の課題です。「新中期経営計画2029」では「事業選別の3つの基準」と「規律ある事業運営の3原則」を設け、これらのルールのもとでポートフォリオ変革と収益改善を実現します。ノンコア事業の整理・売却を一層加速するとともに、厳格な価格政策、規律ある成長投資、聖域なきコスト削減と資産最適化によりコア営業利益を拡大させます。 2035年を見据えて諸施策を進めていくうえでのキーワードは「つなぐ」です。組織や領域を超えて技術や知見を共有し、多様な視点を活かすことで、新たな発想によるイノベーションを加速します。複雑化する社会課題や顧客からの多様なニーズに迅速に応えていくためには、社外のパートナーとのつながりも欠かせません。戦略的連携を通して、社会課題に最適なソリューションを提供していきます。以上に加え、企業の持続的成長の基盤として、安全管理・コンプライアンスの徹底、内部統制システムの適切な運用とグループガバナンスの強化に引き続き取り組んでまいります。 当社グループは、これら経営の諸課題にグループの総力を挙げて対処し、企業価値・株主価値の向上を図ってまいります。
経営者による分析 FY2025 / 約15,875字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、当社グループが当連結会計年度末現在において判断したものです。 (1) 経営成績等の状況の概要① 経営成績ⅰ 業績全般当連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日:以下同じ)における世界経済は、米国においては良好な雇用環境が個人消費を下支えしたことにより底堅い成長が続き、欧州においてはインフレの鎮静化や金融政策を背景に持ち直しの動きがみられ、日本においては設備投資の増加やインバウンド需要の拡大に伴い緩やかに回復した一方で、中国においては不動産市場の低迷等による成長の鈍化がみられる等、地域や業種により濃淡のある状況が継続しました。このような状況下、売上収益は、202億円増(+0.5%)の4兆4,074億円となりました。利益面では、コア営業利益は同903億円増(+43.4%)の2,984億円、営業利益は同651億円減(△24.9%)の1,967億円、税引前利益は同898億円減(△37.4%)の1,507億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同746億円減(△62.4%)の450億円となりました。 (金額単位:億円) 前連結会計年度自 2023年4月1日至 2024年3月31日当連結会計年度自 2024年4月1日至 2025年3月31日増減額増減率(%)売上収益43,87244,0742020.5コア営業利益 (注2)2,0812,98490343.4営業利益2,6181,967△651△24.9税引前利益2,4051,507△898△37.4当期利益1,7841,056△728△40.8 親会社の所有者に帰属する当期利益1,196450△746△62.4ナフサ (円/KL) (注3)69,10075,6006,500 為替 (円/$)  (注3)145.3152.67.3 (注)1 当社グループは、IFRS(国際会計基準)に基づいて、連結財務諸表を作成しております。2 コア営業利益は、営業利益(又は損失)から非経常的な要因により発生した損益(事業撤退や縮小から生じる損失等)を除いて算出しております。3 それぞれ、2023年4月~2024年3月、2024年4月~2025年3月の概算平均値です。 ⅱ 各セグメントの業績各セグメントにおける売上収益及びコア営業利益の状況は、以下のとおりです。なお、当社グループは当連結会計年度の期首より報告セグメントを変更しております。また、第3四半期より報告セグメントの記載順序を変更しております。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.事業セグメント (1)報告セグメントの概要」に記載のとおりです。(金額単位:億円)セグメント前連結会計年度当連結会計年度増減額売上収益コア営業利益売上収益コア営業利益売上収益コア営業利益スペシャリティマテリアルズ10,4387410,813251375177MMA&デリバティブズ3,480554,021353541298ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ11,065△2549,724△156△1,34198ファーマ4,3725634,60365423191産業ガス12,4691,63013,0111,861542231その他2,0481361,902134△146△2調整額-△123-△113-10合計43,8722,08144,0742,984202903 (注) セグメント間の取引については、相殺消去しております。 <コア営業利益 増減要因>(金額単位:億円) 前連結会計年度 当連結会計年度 増減 売買差数量差コスト削減その他(注)全社 2,081 2,984 903540210601△448 スペシャリティマテリアルズ 74 251 1777920281△185 MMA&デリバティブズ 55 353 2982822833△45 ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ △254 △156 98206△2567△150 ファーマ 563 654 91△18527△20 産業ガス 1,630 1,861 231△35△72357△19 その他・調整額 13 21 89△836△29 (注) その他には、在庫評価益の前連結会計年度(65億円)と当連結会計年度(△72億円)の差額△137億円、持分法投資損益の前連結会計年度(76億円)と当連結会計年度(81億円)の差額5億円が含まれております。 為替影響117146--△29 内、換算差92 セグメント前連結会計年度から当連結会計年度への主なコア営業利益の増減要因スペシャリティマテリアルズ売買差:販売価格の維持・向上により各種製品の売買差が改善したことにより増益。数量差:ディスプレイ用途及び高機能エンジニアリングプラスチック等の需要が回復したことにより増益。コスト削減:事業構造改革、調達最適化、生産性向上等により増益。その他:ジェレスト社の生産設備・無形資産減損、労務費等の固定費増加、シーピーシー社連結子会社化に伴う無形資産償却費の増加により減益。MMA&デリバティブズ売買差:MMAモノマー等の市況上昇による売買差改善により増益。ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ売買差:ポリオレフィン等において原料と製品の価格差が拡大したこと等により増益。その他:炭素事業を中心に在庫評価損益が悪化したことにより減益。ファーマ数量差:米国で発売した筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「RADICAVA ORS®」が伸長したこと等により増益。産業ガスコスト削減:DX活用、プラント操業最適化などの生産性向上活動により増益。 セグメント別の業績の概要の詳細は、以下のとおりです。 (ⅰ) スペシャリティマテリアルズセグメント売上収益は前連結会計年度に比べ375億円増加し1兆813億円となり、コア営業利益は同177億円増加し251億円となりました。アドバンストフィルムズ&ポリマーズサブセグメントにおいては、事業譲渡及び撤退に伴う影響等があったものの、為替影響に加え、ディスプレイ用途やバリア包材用途等の需要が緩やかに回復したことによる販売数量の増加や、各種製品の販売価格の維持・向上等により、売上収益は増加しました。アドバンストソリューションズサブセグメントにおいては、為替影響に加え、半導体やディスプレイ用途等の需要が増加したことによる販売数量の増加があったものの、EV用途の欧米における販売数量の減少や、一部事業における販売価格の低下等により、売上収益は減少しました。アドバンストコンポジット&シェイプスサブセグメントにおいては、C.P.C. S.r.l.の完全子会社化の影響及び高機能エンジニアリングプラスチックの需要が回復したことによる販売数量の増加や為替影響により、売上収益は増加しました。当セグメントのコア営業利益は、ジェレスト社の生産設備・無形資産を減損したことによる影響があったものの、ディスプレイ、半導体、バリア包材用途等の需要が回復したことによる販売数量の増加や各種製品の販売価格の維持・向上等による売買差の改善等により、増加しました。 当連結会計年度に当セグメントにおいて当社グループが実施又は発生した主な事項は、以下のとおりです。 ・半導体デバイスの微細化に伴うArF用及びEUV用フォトレジストの需要拡大に対応するとともにサプライチェーンの強靭化を図るため、九州事業所 福岡地区において、フォトレジスト用感光性ポリマー「リソマックス™」の生産能力を増強することを決定しました。ArFフォトレジスト用「リソマックス™」の生産能力を2倍以上に増強するとともに、EUVフォトレジスト用「リソマックス™」の量産を新たに開始します。稼働時期は、ArFフォトレジスト用「リソマックス™」は2025年10月、EUVフォトレジスト用「リソマックス™」は2025年9月を予定しています。・事業ポートフォリオ改革の一環として、トリアセテート繊維事業を株式会社GSIクレオス(本社:東京都港区)へ譲渡することで同社と合意し、株式譲渡契約を2024年9月に締結し、2025年3月に譲渡を完了しました。・半導体市場の拡大に伴い、半導体の製造工程に使用される超純水製造用のイオン交換樹脂について、九州事業所 福岡地区の生産能力を増強することを2024年10月に決定しました。2026年4月の稼働を予定しています。・液晶ディスプレイの画面サイズの大型化に伴う需要増加と高品質要求に対応するため、偏光板向け光学用ポリビニルアルコール(PVOH)フィルム「OPLフィルム™」の生産設備を、中日本事業所 大垣(神田)地区で増設(生産能力:2,700万㎡/年)することを決定しました。2027年度下期の稼働を予定しており、増設後の合計生産能力は15,400万㎡/年となります。・半導体市場の拡大に伴い、半導体精密洗浄事業において、福島工場を新設し、岩手工場を増強することを決定しました。いずれも2026年10月の稼働を予定しています。・半導体市場の拡大に伴い、半導体の製造工程に使用される合成石英粉について、九州事業所 福岡地区の生産能力を+35%増強することを決定しました。2028年9月の稼働を予定しています。・車載用途リチウムイオン電池向け負極材のサプライチェーンの強化及びカーボンニュートラルに向けた取り組み強化のため、リチウムイオン電池向け負極材について、人造黒鉛系グレードの性能を上回る天然黒鉛系グレードを開発し、香川事業所で生産能力を増強(生産能力:11,000トン/年)することを2024年12月に決定しました。2026年10月の稼働を予定しています。・事業ポートフォリオ改革の一環として、食品添加物である増粘多糖類の事業から撤退することを決定しました。製造終了は2025年9月末、販売終了は2026年3月末を予定しています。・SNF Group(本社:フランス)と、機能性高分子材料の原料であるN-ビニルフォルムアミドの製造技術についてライセンス契約を締結しました。当社グループが保有する知的財産を含む無形資産を活用することで、製紙業界や水処理業界をはじめとしたさまざまな業界における環境負荷の低減に貢献していきます。 (ⅱ) MMA&デリバティブズセグメント売上収益は前連結会計年度に比べ541億円増加し4,021億円となり、コア営業利益は同298億円増加し353億円となりました。MMAサブセグメントにおいては、MMAモノマー等の需要の減少があったものの、MMAモノマー等の市況の上昇に加え、為替影響により売上収益は増加しました。コーティング&アディティブスサブセグメントにおいては、塗料・接着剤・インキ・添加剤用途等の需要が緩やかに回復したことによる販売数量の増加に加え、販売価格の維持・向上により、売上収益は増加しました。当セグメントのコア営業利益は、MMAモノマー等の市況の上昇による売買差の改善等により、増加しました。 当連結会計年度に当セグメントにおいて当社グループが実施又は発生した主な事項は、以下のとおりです。・米国ルイジアナ州ガイスマーにおいて、当社グループの独自技術である「新エチレン法(アルファ法)」によるMMAモノマープラントの新設を検討しておりましたが、米国テネシー州やその他地域における既存のMMAモノマー製造設備により当面の需要に対応できる見通しであることや、インフレ等により増大した設備投資額に基づく取引先との交渉の結果、本投資計画実行後の長期的な取引に対するコミットメントが得られなかったことなどから、本投資計画の検討中止を2025年1月に決定しました。・事業ポートフォリオ改革の一環として、三菱ケミカル株式会社小名浜工場及び株式会社新菱いわき工場において、アンモニア及びその誘導品、メタノール等の製品の生産を順次終了することを2025年3月に決定しました。当該工場の製品について、2026年3月以降、2027年3月末までに順次生産終了を予定しています。 (ⅲ) ベーシックマテリアルズ&ポリマーズセグメント売上収益は前連結会計年度に比べ1,341億円減少し9,724億円となり、コア営業利益は同98億円増加し156億円の損失となりました。マテリアルズ&ポリマーズサブセグメントにおいては、為替影響や原料価格の上昇に伴い販売価格が上昇したものの、高純度テレフタル酸事業における特定子会社の株式譲渡の影響や各種製品の需要が減退したことによる販売数量の減少等により、売上収益は減少しました。炭素サブセグメントにおいては、コークス事業における特定子会社の株式譲渡の影響や需要低迷に伴う販売数量の減少、原料価格の下落等に伴うコークスの販売価格の下落により、売上収益は減少しました。当セグメントのコア営業利益は、炭素事業を中心に在庫評価損益が悪化したものの、ポリオレフィン等において原料と製品の価格差が拡大したこと等により、改善しました。 当連結会計年度に当セグメントにおいて当社グループが実施又は発生した主な事項は、以下のとおりです。・2024年5月に公表した「西日本におけるエチレン製造設備のカーボンニュートラル実現に向けた3社連携の検討開始」について、これまでの議論の初期的評価を踏まえ、地区を跨ぐ連携においても意義があることを確認できたため、共同事業体の設立を前提に、西日本におけるエチレン製造設備のグリーン化ならびに将来の能力削減も含めた生産体制最適化をさらに深く検討していくことを旭化成株式会社(本社:東京都千代田区)及び三井化学株式会社(本社:東京都中央区)と合意しました。・香川事業所で有するコークス炉250門を150門に縮小することを2024年8月に決定し、対象となる100門での生産を終了しました。加えて、国内外の販売ポートフォリオの見直しや追加の合理化策等を実施し、市況変動に左右されない事業構造へ転換します。本構造改革に伴い、炭素事業は2026年3月期からの黒字化をめざします。なお、当社グループ全体の事業ポートフォリオにおける同事業の中長期的な位置づけに関しては、本構造改革を着実に推進し引き続き検討してまいります。・事業ポートフォリオ改革の一環として、コークス及び副産物の製造並びに販売を行う関西熱化学株式会社(本社:兵庫県尼崎市)の当社グループが保有する全株式を、株式会社神戸製鋼所(本社:兵庫県神戸市)に譲渡することを2024年9月に決定し、同年10月に譲渡を完了しました。 (ⅳ) ファーマセグメント売上収益は前連結会計年度に比べ231億円増加し4,603億円となり、コア営業利益は同91億円増加し654億円となりました。国内医療用医薬品で薬価改定の影響や、選定療養制度も含む後発品の浸食拡大等の影響を受けたものの、米国で発売した筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「RADICAVA ORS®」の大幅な伸長、持続性GIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ」、沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオヘモフィルスb型混合ワクチン「ゴービック水性懸濁注シリンジ」の順調な立ち上がりにより、売上収益、コア営業利益ともに増加しました。 当連結会計年度に当セグメントにおいて当社グループが実施又は発生した主な事項は、以下のとおりです。・米国食品医薬品局より、米国製品「RADICAVA ORS®」(一般名:エダラボン)のALS(筋萎縮性側索硬化症)治療用途に関して、2022年5月12日の「RADICAVA ORS®」承認から7年間の希少疾病用医薬品排他的承認を2024年3月に受けました。・田辺三菱製薬株式会社は、グローバル市場で成長する企業をめざし、「成長戦略実行に必要なケイパビリティを持つ人員」の配置、「専門性の高い人材、多様な人材が活躍できる組織」の実現に向けた人材ポートフォリオの見直しを加速させるため、希望退職制度の実施を2024年7月に公表しました。・パーキンソン病治療薬候補品であるND0612について、米国食品医薬品局(FDA)より審査完了報告通知(Complete Response Letter、以下「CRL」)を受領しておりましたが、CRLで指摘されたND0612の成分の一つであるカルビドパの安全性に関する追加情報の提供や、製品の品質、デバイスおよび製造所の査察に関する追加情報についてFDAと協議し、再申請に向けた対応が確認できたことを受け、米国における開発計画を変更しました。2025年中頃の再申請をめざします。また、欧州医薬品庁(EMA)より販売承認申請を受理した旨の通知を2025年2月に受領しました。・持続性GIP/GLP-1受容体作動薬「ゼップバウンド®」について、日本イーライリリー株式会社が、肥満症*を効能・効果として、日本における製造販売承認を2024年12月に取得し、2025年4月に販売開始しました。なお、日本における「ゼップバウンド®」の提供については、両社が2型糖尿病治療薬として販売中で同分子の「マンジャロ®」同様、田辺三菱製薬株式会社が流通・販売を行い、日本イーライリリー株式会社と田辺三菱製薬株式会社が共同で情報提供活動を行います。*ただし、高血圧、脂質異常症又は 2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。 ・BMIが27 kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する ・BMIが35 kg/m2以上・選択的DPP-4阻害剤/SGLT2阻害剤 配合剤「カナリア®配合OD錠」について、口腔内崩壊錠(OD錠)の剤形追加承認を日本において2025年2月に取得しました。 (ⅴ) 産業ガスセグメント売上収益は前連結会計年度に比べ542億円増加し1兆3,011億円となり、コア営業利益は同231億円増加し1,861億円となりました。国内の事業再編による影響や米国におけるガス需要軟調に伴う、エアセパレートガス以外の製品における販売数量の減少はあったものの、各地域で推進する価格マネジメントや為替影響等により、売上収益は増加しました。コア営業利益は、売上収益の増加に加え、コスト削減の影響等により増加しました。 当連結会計年度に当セグメントにおいて当社グループが実施又は発生した主な事項は、以下のとおりです。・オーストラリアにおいて、Wesfarmers Chemicals, Energy and Fertilisers社(本社:オーストラリア)のLPG事業を担うWesfarmers Kleenheat Gas Pty Ltd(本社:オーストラリア、以下「Kleenheat社」)のウェスタンオーストラリア州とノーザンテリトリー州のLPG販売事業を取得することについて、Kleenheat社と売買契約書を2024年5月に締結しました。・エンジニアリング能力を追求・強化するため、プロセス及び分離技術ソリューションにおいて高い専門知識を持つプラントエンジニアリング会社Polaris(本社:イタリア)への投資を2024年10月に合意しました。 ・Wesfarmers Limited社(本社:オーストラリア、以下「Wesfarmers」)の傘下であり、オーストラリア及びニュージーランドにて産業ガス事業を展開する、Coregas Pty Ltd(本社:オーストラリア)、Blacksmith Jacks Pty Ltd(本社:オーストラリア)及びCoregas NZ Limited(本社:ニュージーランド)(以下、総称して「Coregas Group」)を買収することにつきWesfarmersと合意に至り、Coregas Groupの全株式の取得に関する契約書を2024年12月に締結しました。2025年半ばの買収完了を予定しています。・スペインにおける在宅医療・呼吸器事業の強化のため、Corporación Químico-Farmacéutica Esteve(本社:スペイン、以下「CQFE」)及びTeijin Holdings Europe BV(本社:オランダ、以下「Teijin」)と、Esteve Teijin Healthcare(本社:スペイン、以下「ETH」)を買収することにつきCQFE及びTeijinと合意に至り、ETHの全株式の取得に関する契約書を2024年12月に締結いたしました。スペインの国家市場競争委員会による承認を取得し次第、株式取得を完了する予定です。 (ⅵ) その他売上収益は前連結会計年度に比べ146億円減少し1,902億円となり、コア営業利益は同2億円減少し134億円となりました。 当連結会計年度に当セグメントにおいて当社グループが実施又は発生した主な事項は、以下のとおりです。・昨今の企業内保険代理店を取り巻く経営環境の変化に鑑み、保険代理店事業を、エーオンジャパン株式会社(本社:東京都千代田区)に譲渡することを2024年11月に決定し、2025年3月に譲渡を完了しました。・保有資産の適正化を図る観点から、不動産賃貸・管理事業の一部と当該事業に関連する保有不動産を、株式会社日本エスコン(本社:東京都港区)に譲渡することを2024年12月に決定し、2025年4月に譲渡を完了しました。 (ⅶ) グループ全般・2035年のありたい姿を描いた経営ビジョン「KAITEKI Vision 35」、及び2025年度から2029年度の5年間を対象とする「新中期経営計画 2029」を策定し、2024年11月に公表しました。・2024年11月13日に公表した「KAITEKI Vision 35」及び「新中期経営計画 2029」に基づき、ファーマ事業については、同事業の将来成長の実現を可能とするベストパートナーの探索を検討してまいりました。その結果、今後の田辺三菱製薬株式会社の再成長にむけた経営方針が合致したことなど総合的な見地から、同社を、Bain Capital Private Equity, LP(本社:アメリカ)が投資助言を行う投資ファンドが間接的に株式を保有する特別目的会社である株式会社BCJ-94(本社:東京都千代田区)の傘下に異動することを2025年2月に決議しました。定時株主総会での決議や国内外の競争法その他の法令等に基づき必要なクリアランス・許認可等の取得が完了することを前提条件として、2026年3月期第2四半期に異動が完了することを想定しています。 なお、当社グループの生産品目は広範囲かつ多種多様であり、また、受注生産形態をとらない製品も多く、セグメント毎に生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。また、主な販売先別の販売実績及び総販売額実績に対する割合については、当該割合が100分の10未満であるため、記載を省略しております。 ② キャッシュ・フロー(金額単位:億円) 前連結会計年度当連結会計年度営業活動によるキャッシュ・フロー4,6515,528投資活動によるキャッシュ・フロー△2,461△2,754フリー・キャッシュ・フロー2,1912,774財務活動によるキャッシュ・フロー△2,417△2,467為替換算差等2045現金及び現金同等物の期末残高2,9493,261 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益や減価償却費等に加え、運転資本の減少等により、5,528億円の収入(前連結会計年度比877億円の収入の増加)となりました。当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産や子会社の売却による収入があったものの、有形固定資産及び無形資産の取得3,250億円等により、2,754億円の支出(同293億円の支出の増加)となり、フリー・キャッシュ・フロー(営業活動及び投資活動によるキャッシュ・フロー)は、2,774億円の収入(同583億円の収入の増加)となりました。当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、有利子負債の返済による支出1,829億円や配当金の支払い633億円等により、2,467億円の支出(同50億円の支出の増加)となりました。これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物残高は、前連結会計年度末と比べて312億円増加し、3,261億円となりました。 ③ 財政状態(金額単位:億円) 前連結会計年度当連結会計年度資産61,04558,946負債38,29036,100 (内、有利子負債)23,38221,785資本22,75522,846親会社所有者帰属持分比率(%)28.929.5ネットD/Eレシオ (注)1.161.06 (注) ネットD/Eレシオ=ネット有利子負債(*1)/親会社の所有者に帰属する持分(*1)ネット有利子負債=有利子負債-(現金及び現金同等物+手元資金運用額(*2))(*2)手元資金運用額は、当社グループが余剰資金の運用目的で保有する現金同等物以外の譲渡性預金・有価証券等です。 当連結会計年度末の資産合計は、関西熱化学株式会社等の連結子会社の売却もあり、前連結会計年度末に比べ2,099億円減少し、5兆8,946億円となりました。当連結会計年度末の負債合計は、社債及び借入金の減少等により、前連結会計年度末に比べ2,190億円減少し、3兆6,100億円となりました。なお、当連結会計年度末のリース負債を含む有利子負債は、前連結会計年度末に比べ1,597億円減少し、2兆1,785億円となりました。当連結会計年度末の資本合計は、配当による減少や、在外営業活動体の換算差額の減少等もありましたが、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上や、非支配持分の当期利益の計上もあり、前連結会計年度末に比べ91億円増加し、2兆2,846億円となりました。これらの結果、当連結会計年度末の親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末と比べて0.6ポイント増加し、29.5%となりました。なお、ネットD/Eレシオは、前連結会計年度末と比べて0.10減少し、1.06となりました。 (2) 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容① 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等「新中期経営計画2029」で設定した財務目標に対する達成・進捗状況については、以下のとおりです。 売上収益・コア営業利益推移注1)定時株主総会において田辺三菱製薬の譲渡の決議が成立した後はファーマ事業は非継続事業に分類され、売上収益及びコア営業利益から除外になります。 収益性・安定性指標推移注1)EPSは継続事業に係る1株当り利益を表示しています。定時株主総会において田辺三菱製薬の譲渡の決議が成立した後はファーマ事業は非継続事業に分類され、継続事業に係る1株当り利益から除外になります。FY25予想、FY29目標については上記を前提としています。注2)ROEについては、FY29目標を開示しておりません。 各種指標の算定式指標算定式ROE親会社の所有者に帰属する当期利益/親会社の所有者に帰属する持分(期首・期末平均)ROICNOPAT(*1)/投下資本(期首・期末平均)(*2) (*1) NOPAT=(コア営業利益-コア営業利益に含まれる持分法による投資損益)×(1-税率)+コア営業利益に含まれる持分法による投資損益+受取配当金 (*2) 投下資本=資本合計+有利子負債 2025年3月期の事業環境は、地域や業種により需要動向に濃淡はあったものの、概ね安定的に推移しました。ディスプレイ関連は中国における補助金政策の効果もあり好調に推移し、半導体関連は生成AI関連需要の牽引により緩やかな回復基調にあった一方で、自動車や食品関連市場等の一部地域・分野においては軟調さがみられました。ケミカルズ事業のコア営業利益は、前期△112億円の赤字から大幅に改善し、当期469億円の黒字となりました。 MMAやベーシックマテリアルズ&ポリマーズを中心に売買差が改善したことに加えて、スペシャリティマテリアルズにおいて一過性の減損損失の計上があったものの、総じて数量差が改善しました。 グループ全体の売上収益は、関係会社株式の譲渡影響等で前期並みながら、コア営業利益は43%の増益となりました。 ② 経営環境と今後の見通し当社グループを取り巻く世界経済は、各国の経済対策による下支えがあるものの、米国における通商政策の動向や、中国における不動産不況の長期化、地政学リスクの高まり、金融資本市場の変動の影響など、先行きに対する不透明感が一段と強まる中、下振れリスクに十分留意する必要があります。このような状況下、翌連結会計年度の連結業績予想につきましては、当社事業のMMAで市況悪化に伴う減益を見込む一方で、各事業での値上げ活動推進等による増益に加え、ベーシックマテリアルズ&ポリマーズの炭素事業においては構造改革等の効果による黒字化を見込むことにより、売上収益は3兆7,400億円、コア営業利益は2,650億円、営業利益は2,020億円、税引前利益は1,650億円、当期利益は2,130億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,450億円となる見込みです。 上記の見通しにおける主要指標の想定値は以下のとおりです。(金額単位:億円) 2025年3月期(注1)2026年3月期設備投資額3,3133,590減価償却費      2,6242,690研究開発費574680為替(円/US$)    (注1)152.6140.0ナフサ価格(円/KL) (注2)75,60065,000 (注1)2025年3月期について、ファーマ事業を非継続事業に組替えて表示しております。(注2)それぞれ、2024年4月~2025年3月、2025年4月~2026年3月の平均 (3) 資本の財源及び資金の流動性① 財務方針当社グループは、経営方針で定めた財務目標を達成すべく、昨年11月に発表した新しい経営方針「KAITEKI Vision 35」と「新中期経営計画2029」に基づき、企業価値の向上をめざしてまいります。「KAITEKI Vision 35」及び「新中期経営計画2029」の詳細については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)対処すべき課題」をご参照ください。 ② 企業価値の向上当社グループでは、企業価値向上に向けて、管理指標にROICを用い、全社を挙げて資本効率の改善に取り組んでおります。ROICの向上に向けては、利益の極大化のため、売上総利益の改善余地がある取引先と交渉しマージンを拡大する努力を続けるとともに、投下資本の極小化のため、運転資金の圧縮に加えて定期修繕や設備交換のサイクル見直しなどを進め固定資産の縮減も行っていきます。「新中期経営計画2029」の最終年である2029年度には想定資本コストを超える7%をめざします。 ③ 資金調達及び資金配分方針当社グループは、運転資金及び設備資金については、内部資金に加え借入金、社債等による調達を実施しているほか、複数の金融機関とのコミットメント・ラインの設定に加え複数の金融機関との間のアンコミットメントベースの当座借越契約、コマーシャル・ペーパー発行枠及び国内社債発行登録枠等の確保により資金調達手段の多様化を図り、十分な流動性の確保を行っております。資金については、安定的な株主還元・財政基盤の確立と積極的な成長投資を両立させるため、株主還元・負債返済に約25%、設備投資・投融資に約75%を目安として配分する方針です。 (4) 重要な会計上の見積り連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるために、これらの見積りと異なる場合があります。見積り及びその基礎となる仮定は、継続して見直されます。会計上の見積りの変更による影響は、その見積りが変更された会計期間及び影響を受ける将来の会計期間において認識されます。 当社グループの連結財務諸表に重要な影響を与える可能性のある会計上の判断、見積り及び仮定に関する主な情報は、以下のとおりです。 ① 非金融資産の減損 ⅰ 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額当社グループは、連結財政状態計算書に、有形固定資産2,004,447百万円、のれん827,604百万円、無形資産442,039百万円(うち、耐用年数を確定できない無形資産及び未だ使用可能でない無形資産67,831百万円)を計上しております。なお、当連結会計年度において減損損失を94,576百万円計上し、連結損益計算書の「その他の営業費用」に含めております。減損損失の詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 16.減損損失」をご参照ください。ⅱ 連結財務諸表利用者の理解に資するその他の情報(ⅰ)算出方法当社グループは有形固定資産、のれん及び無形資産について、減損の兆候がある場合、及び資産に年次の減損テストが必要な場合、その資産の使用価値や処分費用控除後の公正価値の算定を行っております。使用価値の算定にあたっては、貨幣の時間価値及びその資産に特有のリスクについて現在の市場の評価を反映した税引前の割引率を用いて、見積将来キャッシュ・フローの割引現在価値を計算しております。なお、将来キャッシュ・フローの見積りにあたって利用する事業計画は原則として5年を限度とし、事業計画の予測の期間を超えた後の将来キャッシュ・フローは個別の事情に応じた5年を超える期間の長期平均成長率をもとに算定しております。(ⅱ)主要な仮定使用価値の算定における主要な仮定は以下のとおりです。(技術に係る無形資産のうち、仕掛研究開発費、開発段階にある導入契約により取得した権利)規制当局の販売承認の取得の可能性、上市後の売上収益の予測及び割引率(有形固定資産、上記を除く無形資産、のれん)原則として5年を限度とする事業計画における将来キャッシュ・フローの見積り、割引率及び5年を超える期間の長期成長率。将来キャッシュ・フローの見積額は主として、売上収益の予測及び市場の成長率に影響を受けます。(ⅲ)翌連結会計年度の連結財務諸表に与える影響主要な仮定について、経営者は妥当と判断しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があり、前提とした状況が変化すれば回収可能価額の算定結果が異なる可能性があります。 ② 繰延税金資産の回収可能性ⅰ 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額繰延税金資産(純額) 118,247百万円ⅱ 連結財務諸表利用者の理解に資するその他の情報(ⅰ)算出方法当社グループでは、将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金に対して、予定される繰延税金負債の取崩、予測される将来課税所得及びタックス・プランニングを考慮し、繰延税金資産を計上しております。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性のある会計方針 (6) 法人所得税」をご参照ください。 なお、当連結会計年度末において、田辺三菱製薬株式会社に対する投資に係る一時差異について、繰延税金資産を認識しております。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 12.法人所得税」に記載のとおりです。(ⅱ)主要な仮定将来課税所得の基礎となる将来の事業計画における主要な仮定は売上収益の予測です。(ⅲ)翌連結会計年度の連結財務諸表に与える影響認識された繰延税金資産については、過去の課税所得水準及び将来減算一時差異と繰越欠損金の解消が予測される期間における将来課税所得の予測に基づき、回収される可能性が高いと考えております。将来課税所得の予測及び主要な仮定について、経営者は妥当と判断しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があり、前提とした状況が変化すれば繰延税金資産の回収可能性の評価の算定結果が異なる可能性があります。 ③ 確定給付制度債務の測定 ⅰ 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額退職給付に係る負債 99,050百万円ⅱ 連結財務諸表利用者の理解に資するその他の情報確定給付制度に係る負債又は資産は、確定給付制度債務の現在価値から制度資産の公正価値を控除して算定しております。確定給付制度債務は年金数理計算により算定しており、その前提条件には割引率等の見積りが含まれております。主要な仮定について、経営者は妥当と判断しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があり、前提とした状況が変化すれば確定給付制度債務の評価額の算定結果が異なる可能性があります。確定給付制度債務に係る詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 28.退職給付」をご参照ください。 ④ 金融商品の公正価値ⅰ 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額公正価値ヒエラルキーがレベル3の株式及び出資金(売却目的で保有する資産を除く) 103,486百万円 なお、上記の金額は、連結財政状態計算書の「その他の金融資産」に含めております。ⅱ 連結財務諸表利用者の理解に資するその他の情報当社グループにおいて活発な市場における公表価格が入手できない非上場株式及び出資金の公正価値は、合理的に入手可能なインプットにより、類似企業比較法又はその他の適切な評価技法を用いて算定しております。選択された価値評価技法と主要な仮定について、経営者は妥当と判断しておりますが、将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があり、前提とした状況が変化すれば公正価値の評価額の算定結果が異なる可能性があります。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 36.金融商品 (8) 金融商品の公正価値」をご参照ください。
役員の状況 FY2025 / 約8,462字
(2) 【役員の状況】 有価証券報告書提出日現在の役員の男女別人数(役員のうち女性の比率)は、以下のとおりです。 男性11名 女性 1名 (役員のうち女性の比率 8.3%)なお、当社は、2025年6月25日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役8名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されると以下のとおりとなります。 男性 9名 女性 1名 (役員のうち女性の比率 10.0%) ① 取締役の状況イ 有価証券報告書提出日現在の当社の役員の状況有価証券報告書提出日現在の当社の役員の状況は、以下のとおりです。役職名氏名生年月日略歴任期等所有株式数(千株)取締役会長福田 信夫1958年12月9日生1981年4月三菱化成工業㈱入社2019年4月三菱ケミカル㈱代表取締役兼常務執行役員2022年4月当社代表執行役エグゼクティブバイスプレジデント 三菱ケミカル㈱代表取締役2023年6月当社取締役 三菱ケミカル㈱取締役相談役2024年6月当社取締役会長(現) 三菱ケミカル㈱代表取締役2025年4月同社取締役(現)(注2)57取締役筑本 学1964年6月26日生1988年4月三菱化成工業㈱入社2018年4月当社執行役員2022年4月三菱ケミカル㈱ベーシックマテリアルズドメインカーボンケミカルズディビジョン長2023年4月当社執行役エグゼクティブバイスプレジデント 三菱ケミカル㈱取締役2023年6月同社代表取締役2024年4月当社執行役社長2024年6月当社取締役兼執行役社長(現)2025年4月三菱ケミカル㈱取締役社長(現)(注2)129取締役藤原 謙1960年8月10日生1984年4月三菱化成工業㈱入社2015年4月当社執行役員2017年4月三菱ケミカル㈱執行役員2018年4月当社執行役常務2018年6月当社取締役兼執行役常務2020年6月田辺三菱製薬㈱取締役2022年4月当社取締役兼執行役エグゼクティブバイスプレジデント 三菱ケミカル㈱取締役2025年4月当社取締役(現)(注2)(注3)131取締役飯田 仁1962年6月7日生1985年4月三菱化成工業㈱入社2018年4月三菱ケミカル㈱執行役員2019年4月同社常務執行役員2021年5月同社常勤監査役2022年4月当社執行役シニアバイスプレジデント2024年6月当社取締役(現)(注2)(注3)42 役職名氏名生年月日略歴任期等所有株式数(千株)社外取締役程 近智1960年7月31日生1982年9月アクセンチュア㈱入社2005年9月同社代表取締役2006年4月同社代表取締役社長2015年9月同社取締役会長2017年9月同社取締役相談役2018年7月同社相談役2019年6月当社社外取締役(現)(注1)(注2)(注3)4社外取締役菊池 きよみ1963年2月2日生1986年4月㈱第一勧業銀行入社1999年4月弁護士登録 あさひ法律事務所2002年9月アレン・アンド・オーヴェリー法律事務所(ロンドン)2003年5月ニューヨーク州弁護士資格取得2003年10月あさひ法律事務所2004年9月太陽法律事務所2006年9月JPモルガン証券㈱2008年4月TMI総合法律事務所(現)2019年6月当社社外取締役(現)(注1)(注2)(注3)4社外取締役山田 辰己1953年6月7日生1976年4月住友商事㈱入社1980年3月公認会計士登録1993年7月中央監査法人入所2001年4月国際会計基準審議会理事2011年9月有限責任あずさ監査法人2012年1月同監査法人理事2014年2月国際統合報告評議会アンバサダー2014年10月国際評価基準審議会評議員2015年9月中央大学商学部特任教授2016年4月金融庁公認会計士・監査審査会委員2020年6月当社社外取締役(現)(注1)(注2)(注3)21社外取締役江藤 彰洋1960年4月7日生1986年4月㈱ブリヂストン入社2010年7月同社執行役員2012年9月同社常務執行役員2014年9月同社専務執行役員2016年1月同社副社長2016年3月同社執行役副社長2019年1月同社代表執行役COO兼社長2019年3月同社取締役代表執行役COO兼社長2020年7月同社取締役2024年6月当社社外取締役(現)(注1)(注2)(注3)2社外取締役坂本 修一1957年10月13日生1981年4月旭化成工業㈱入社2014年4月旭化成ケミカルズ㈱取締役常務執行役員2014年11月旭化成㈱上席執行役員2016年4月同社常務執行役員CFO2016年6月同社取締役常務執行役員CFO2018年4月同社取締役常務執行役員ヘルスケア領域担当2019年4月同社取締役専務執行役員2023年4月同社取締役2023年6月同社顧問2024年6月当社社外取締役(現)(注1)(注2)(注3)3 役職名氏名生年月日略歴任期等所有株式数(千株)社外取締役ジェフリー・コーツ1966年10月12日生1997年7月コーネル大学Assistant Professor, Department of Chemistry2001年7月同大学Associate Professor, Department of Chemistry and Chemical Biology2002年7月同大学Professor, Department of Chemistry and Chemical Biology2007年7月同大学Betty R. Miller Professor, Department of Chemistry and Chemical Biology2008年7月同大学Tisch University Professor, Department of Chemistry and Chemical Biology(現)2024年6月当社社外取締役(現)(注1)(注2)―計391   (注) 1 取締役程近智、菊池きよみ、山田辰己、江藤彰洋、坂本修一及びジェフリー・コーツの6氏は、会社法第2条第15号に定める社外取締役であり、また、当社は各氏を、㈱東京証券取引所の定めに基づく独立役員として指定し、同取引所に届け出ております。2 取締役の任期は、2024年3月期に係る定時株主総会終結の時から2025年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。3 当社は指名委員会等設置会社であり、各委員会の構成は以下のとおりであります。なお、下線の委員は社外取締役であります。指名委員会 委員長:菊池きよみ 委員:程 近智、坂本修一、藤原 謙監査委員会 委員長:山田辰己  委員:菊池きよみ、江藤彰洋、飯田 仁報酬委員会 委員長:程 近智  委員:山田辰己、江藤彰洋 ロ 定時株主総会及び直後に開催が予定される取締役会後の状況2025年6月25日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役8名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社の役員の状況は以下のとおりとなる予定です。なお、役員の役職等につきましては、当該定時株主総会の直後に開催が予定される取締役会の決議事項の内容(役職等)を含めて記載しています。役職名氏名生年月日略歴任期等所有株式数(千株)取締役会長福田 信夫1958年12月9日生1981年4月三菱化成工業㈱入社2019年4月三菱ケミカル㈱代表取締役兼常務執行役員2022年4月当社代表執行役エグゼクティブバイスプレジデント 三菱ケミカル㈱代表取締役2023年6月当社取締役 三菱ケミカル㈱取締役相談役2024年6月当社取締役会長(現) 三菱ケミカル㈱代表取締役2025年4月同社取締役(現)(注2)(注3)57取締役筑本 学1964年6月26日生1988年4月三菱化成工業㈱入社2018年4月当社執行役員2022年4月三菱ケミカル㈱ベーシックマテリアルズドメインカーボンケミカルズディビジョン長2023年4月当社執行役エグゼクティブバイスプレジデント 三菱ケミカル㈱取締役2023年6月同社代表取締役2024年4月当社執行役社長2024年6月当社取締役兼執行役社長(現)2025年4月三菱ケミカル㈱取締役社長(現)(注2)129社外取締役菊池 きよみ1963年2月2日生1986年4月㈱第一勧業銀行入社1999年4月弁護士登録 あさひ法律事務所2002年9月アレン・アンド・オーヴェリー法律事務所(ロンドン)2003年5月ニューヨーク州弁護士資格取得2003年10月あさひ法律事務所2004年9月太陽法律事務所2006年9月JPモルガン証券㈱2008年4月TMI総合法律事務所(現)2019年6月当社社外取締役(現)(注1)(注2)(注3)4社外取締役山田 辰己1953年6月7日生1976年4月住友商事㈱入社1980年3月公認会計士登録1993年7月中央監査法人2001年4月国際会計基準審議会理事2011年9月有限責任あずさ監査法人2012年1月同監査法人理事2014年2月国際統合報告評議会アンバサダー2014年10月国際評価基準審議会評議員2015年9月中央大学商学部特任教授2016年4月金融庁公認会計士・監査審査会委員2020年6月当社社外取締役(現)(注1)(注2)(注3)21 役職名氏名生年月日略歴任期等所有株式数(千株)社外取締役江藤 彰洋1960年4月7日生1986年4月㈱ブリヂストン入社2010年7月同社執行役員2012年9月同社常務執行役員2014年9月同社専務執行役員2016年1月同社副社長2016年3月同社執行役副社長2019年1月同社代表執行役COO兼社長2019年3月同社取締役代表執行役COO兼社長2020年7月同社取締役2024年6月当社社外取締役(現)(注1)(注2)(注3)2社外取締役坂本 修一1957年10月13日生1981年4月旭化成工業㈱入社2014年4月旭化成ケミカルズ㈱取締役常務執行役員2014年11月旭化成㈱上席執行役員2016年4月同社常務執行役員CFO2016年6月同社取締役常務執行役員CFO2018年4月同社取締役常務執行役員ヘルスケア領域担当2019年4月同社取締役専務執行役員2023年4月同社取締役2023年6月同社顧問2024年6月当社社外取締役(現)(注1)(注2)(注3)3社外取締役 ジェフリー・コーツ1966年10月12日生1997年7月コーネル大学Assistant Professor, Department of Chemistry2001年7月同大学Associate Professor, Department of Chemistry and Chemical Biology2002年7月同大学Professor, Department of Chemistry and Chemical Biology2007年7月同大学Betty R. Miller Professor, Department of Chemistry and Chemical Biology2008年7月同大学Tisch University Professor, Department of Chemistry and Chemical Biology(現)2024年6月当社社外取締役(現)(注1)(注2)―社外取締役倉石 誠司1958年7月10日生1982年4月本田技研工業㈱入社2010年6月同社取締役2011年4月同社取締役執行役員2011年6月同社執行役員2014年4月同社常務執行役員2016年4月同社専務執行役員2016年6月同社代表取締役副社長執行役員2017年4月同社最高執行責任者2017年6月同社代表取締役副社長2021年6月同社取締役代表執行役副社長2022年4月同社取締役会長2024年6月同社特別顧問(現)2025年6月当社社外取締役(現)(注1)(注2)(注3)―計215 (注) 1 取締役菊池きよみ、山田辰己、江藤彰洋、坂本修一、ジェフリー・コーツ及び倉石誠司の6氏は、会社法第2条第15号に定める社外取締役であり、また、当社は各氏を、㈱東京証券取引所の定めに基づく独立役員として指定し、同取引所に届け出ております。2 取締役の任期は、2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2026年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。3 当社は指名委員会等設置会社であり、各委員会の構成は以下のとおりであります。なお、下線の委員は社外取締役であります。指名委員会 委員長:菊池きよみ 委員:江藤彰洋、倉石誠司、福田信夫監査委員会 委員長:山田辰己  委員:坂本修一、倉石誠司、福田信夫報酬委員会 委員長:江藤彰洋  委員:山田辰己、坂本修一 ② 社外役員の状況イ 員数有価証券報告書提出日現在、当社の取締役10名のうち6名が社外取締役となっております。なお、2025年6月25日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役8名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社の取締役8名のうち6名が社外取締役となります。ロ コーポレート・ガバナンスにおいて果たす役割及び機能並びに社外取締役の選任状況に関する考え方当社は、当社グループの経営の基本方針を策定し、適切に監督するため、普遍的に求めるスキルとして企業経営、グローバルビジネス、リスクマネジメントの各項目、また、中長期の視点で求めるスキルとして法務・コンプライアンス、ファイナンス、業界・関連事業、テクノロジー・サイエンス・デジタルの各項目をそれぞれ定義し、多角的な観点で取締役を選任することとしております。その方針に従い、当社は、有価証券報告書提出日現在、会社経営の豊富な経験や経営ノウハウに関する高い見識を有する程近智氏、弁護士としての経験と高い見識を有する菊池きよみ氏、公認会計士としての経験や高い見識を有する山田辰己氏、上場企業における会社経営及びファイナンスに関する経験と高い見識を有する江藤彰洋氏、上場企業における化学事業、ヘルスケア事業及び経営戦略・ファイナンスに関する経験と高い見識を有する坂本修一氏及び高分子化学分野における世界的権威として高い見識と事業に関する経験を有するジェフリー・コーツ氏の6名を社外取締役として選任しております。なお、2025年6月25日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役8名選任の件」を提案しており、グローバル企業の経営全般に関する経験と高い見識を有する倉石誠司氏を社外取締役として新たに選任する予定です。また、指名委員会、監査委員会及び報酬委員会の委員長は、それぞれ社外取締役が務めることとしており、委員会の議事運営を行うとともに、その結果を取締役会に報告する等、その職責を果たしております。加えて、社外取締役は、コンプライアンスの状況及び内部監査結果を含む内部統制システムの整備・運用について取締役会等において定期的に報告を受けるとともに、必要に応じて、業務執行部門、会計監査人等から報告及び説明を受け、経営の監督にあたっております。 ハ 社外取締役の選任基準当社は、社外取締役6名全員を㈱東京証券取引所の定める独立役員として指定し、同取引所に届け出ております。また、社外取締役6名全員は、以下の「社外役員の独立性に関する基準」を満たしております。 (社外役員の独立性に関する基準)社外取締役は、以下の要件に該当せず、一般株主と利益相反の無い公正かつ中立的な立場で当社経営の監督にあたることができる者を選任します。1.当社の関係者①当社グループの業務執行取締役、執行役、執行役員、支配人、従業員、理事、パートナー等(以下「業務執行者」といいます。) ②過去10年間において当社グループの業務執行者となったことがある者2.主要株主 当社の総議決権数の10%以上を直接若しくは間接に有する者又は法人の業務執行者3.主要な取引先①当社並びに三菱ケミカル㈱、田辺三菱製薬㈱及び日本酸素ホールディングス㈱(以下「当社グループの主要子会社」といいます。)を主要な取引先とする法人※1の業務執行者 ②当社及び当社グループの主要子会社の主要な取引先※2の業務執行者4.会計監査人 当社グループの会計監査人又はその社員等5.個人としての取引当社及び当社グループの主要子会社から年間1,000万円以上の金銭その他財産上の利益を得ている者6.寄付当社及び当社グループの主要子会社から年間1,000万円以上の寄付・助成を受けている者又は法人の業務執行者7.役員の相互就任  当社グループの役員・従業員を役員に選任している法人の業務執行者8.近親者等①当社グループの重要な業務執行者の配偶者、二親等以内の親族又は生計を同一にする者(以下「近親者」といいます。) ②3から7に該当する者の近親者※1 当該取引先が直近事業年度における年間連結売上高の2%以上の支払いを当社及び当社グループの主要子会社から受けた場合、当社を主要な取引先とする法人とします。※2 当社及び当社グループの主要子会社が直近事業年度における年間連結売上高の2%以上の支払いを当該取引先から受けた場合又は当該取引先が当社グループに対し当社の連結総資産の2%以上の金銭を融資している場合、当該取引先を当社の主要な取引先とします。※3 3から7の要件については、過去3年間において、当該要件に該当したことがある場合を含むものとします。 ニ 会社と社外取締役の人的関係、資本的関係又は取引関係その他の利害関係の概要当社と社外取締役との間には、特別な利害関係はありません。また、各社外取締役の兼職等の状況は、以下のとおりですが、当社と当該兼職先との間の取引関係等は、いずれも上記独立性の基準に抵触しておりません。・社外取締役程近智氏は、オリックス㈱、㈱マイナビ及び㈱三井住友銀行の社外取締役を兼任しております。・社外取締役菊池きよみ氏は、TMI総合法律事務所の弁護士、SMBC日興証券㈱及び日立建機㈱の社外取締役並びにニッセイアセットマネジメント㈱の社外監査役を兼任しております。・社外取締役山田辰己氏は、公益監視委員会(PIOB)の指名委員会委員を兼任しております。・社外取締役江藤彰洋氏は、Daimler Truck Holding AG及びDimler Truck AGのMember of the Supervisory Board並びにパナソニックホールディングス㈱の社外監査役を兼任しております。・社外取締役坂本修一氏は、高島㈱の社外取締役(監査等委員)及び日華化学㈱の社外取締役を兼任しております。・社外取締役ジェフリー・コーツ氏は、コーネル大学のTisch University Professor, Department of Chemistry and Chemical Biology並びにIntermix Performance Materials社及びImperion Coatings社の取締役を兼任しております。・2025年6月25日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役8名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されると社外取締役に就任する倉石誠司氏は、本田技研工業㈱特別顧問を務めております。  ③ 執行役の状況役職名氏名生年月日略歴任期等所有株式数(千株)代表執行役執行役社長筑本 学1964年6月26日生① 取締役の状況参照(注)129 代表執行役チーフコンプライアンスオフィサー(法務、コンプライアンス、総務、広報、コーポレート・セクレタリー所管)矢野 功1965年8月17日生1989年4月三菱油化㈱入社2020年4月当社執行役員2023年5月当社経営企画部2024年4月当社執行役シニアバイスプレジデント2025年4月当社代表執行役(現) 三菱ケミカル㈱取締役(現) 田辺三菱製薬㈱取締役(現)(注)44執行役チーフトランスフォーメーションオフィサー(サステナビリティ、ストラテジー、ERM、デジタル、事業開発所管)荒木 謙1966年7月29日生1989年4月㈱野村総合研究所入社2004年9月野村證券㈱2006年5月武田薬品工業㈱2018年4月参天製薬㈱執行役員2024年8月当社執行役員2025年4月当社執行役(現) 三菱ケミカル㈱取締役(現) 田辺三菱製薬㈱取締役(現)(注)16 188 (注) 執行役筑本学、矢野功及び荒木謙の3氏の任期は、2025年4月1日から2026年3月31日までであります。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2025年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。