花王株式会社 4452

化学 IFRS 健全性: S (88点)

データ取得日: 2026-06-13 | 過去15年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-04-27 / claude-code-opus-4-6
花王株式会社は化学セクターの企業で、2025年度の業績は以下の通りだ。売上高は1.7兆円を記録した。営業利益は1641億円を確保した。当期純利益は1201億円を計上した。総資産は1.9兆円規模で事業を展開する。

営業利益率は9.7%で、売上高に対する収益効率を示す。前期比では売上高+3.7%と増収となった。営業利益は前期比+11.9%の変化だ。営業キャッシュフローは1997億円のプラスを確保しており、本業からの資金創出力がある。

自己資本比率は56.7%と高水準で、財務基盤は安定している。総資産1.9兆円のうち1.1兆円を自己資本でまかなっている。ROEは11.3%で、株主資本に対する収益効率を示す。総資産利益率(ROA)は6.4%。

花王株式会社は化学分野で売上1.7兆円、営業利益1641億円、純利益1201億円の事業規模を持つ。収益基盤の強化と財務健全性の維持が、今後の持続的な成長を支える鍵となる。
English version
花王株式会社, operating in the Chemicals sector, reported FY2025 net sales of ¥1.7T and operating income of ¥164.1B, with net income of ¥120.1B. Total assets stood at ¥1.9T. The company files under IFRS.

The operating margin stood at 9.7%. Revenue increased 3.7% year-on-year. Operating cash flow was positive at ¥199.7B.

The equity ratio of 56.7% reflects a sound financial position. ROE of 11.3% is at a reasonable level. ROA was 6.4%.

花王株式会社 maintains net sales of ¥1.7T and total assets of ¥1.9T as of FY2025, positioning itself as a player in Japan's Chemicals sector.

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 当期通期予想(2026-05-12 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2025年度) 増減
売上高 17,500億円 16,886億円 +3.6%
営業利益 1,820億円 1,641億円 +10.9%
純利益 1,300億円 1,201億円 +8.3%
EPS 143.70円 260.30円 -44.8%
1株配当 (DPS) 39.00円 154.00円 -74.7%
予想PER* 43.7倍 24.1倍 (実績)
予想配当利回り* 0.62% 2.45% (実績)

※ 業績予想は企業発表値です。四半期決算時点の通期見通しのため、期中で修正される可能性があります。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2025年度)

主要指標

ROE 11.3%
PER 24.1倍
PBR 2.67倍
配当利回り 2.45%
配当性向 59.2%

収益性

ROA 6.4%
売上総利益率 39.6%
営業利益率 9.7%
純利益率 7.1%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 +3.7% +2.9% +4.1%
営業利益 +11.9%
純利益 +11.4% +11.8%
EPS +12.2% +12.4%

安全性

自己資本比率 56.8%
流動比率 174.8%
D/Eレシオ 0.23倍

派生指標 参考

時価総額* 28,411億円
ネットキャッシュ* 801億円
Net Debt/EBITDA* -0.32倍
EV/EBITDA* 11.1倍
FCFマージン* 7.7%
DOE* 6.55%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: 化学 日経225内同業 16社

指標 自社 日経225 同業平均
(16社)
EDINET 全体平均
(201社)
同業平均との偏差
ROE 11.3% 5.6% 7.4% +5.69pt
PER 24.1倍 21.4倍 +2.71
PBR 2.67倍 1.27倍 +1.40
配当利回り 2.45% 3.48% -1.03pt
配当性向 59.2% 55.2% +3.99pt
ROA 6.4% 3.5% +2.87pt
売上総利益率 39.6% 31.3% +8.27pt
営業利益率 9.7% 9.1% 8.3% +0.66pt
純利益率 7.1% 5.2% +1.95pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2025年度)

営業CF 1,997億円
投資CF ▲698億円
財務CF ▲1,751億円
設備投資 1,010億円
現金等残高 3,233億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2025 1,997億円 ▲698億円 ▲1,751億円 1,299億円 1,010億円 3,233億円
2024 2,016億円 ▲459億円 ▲1,046億円 1,557億円 930億円 3,577億円
2023 2,025億円 ▲1,093億円 ▲800億円 932億円 930億円 2,917億円
2022 1,309億円 ▲749億円 ▲1,393億円 560億円 943億円 2,682億円
2021 1,755億円 ▲672億円 ▲1,416億円 1,083億円 875億円 3,361億円
2020 2,147億円 ▲619億円 ▲871億円 1,528億円 859億円 3,532億円
2019 2,445億円 ▲943億円 ▲1,262億円 1,503億円 1,133億円 2,897億円
2018 1,956億円 ▲1,579億円 ▲1,086億円 377億円 2,660億円
2017 1,858億円 ▲961億円 ▲532億円 897億円 3,431億円
2016 1,843億円 ▲886億円 ▲950億円 957億円 3,030億円
2015 1,817億円 ▲741億円 ▲208億円 1,075億円 3,099億円
2014 1,451億円 ▲638億円 ▲850億円 813億円 2,287億円
2013 1,787億円 ▲578億円 ▲675億円 1,210億円 2,276億円
2012 974億円 ▲446億円 ▲320億円 527億円 1,604億円
2011 1,250億円 ▲490億円 ▲862億円 761億円 1,297億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2025年度)

項目 金額 売上比
売上高 16,886億円 100.0%
売上原価 10,205億円 60.4%
売上総利益 6,682億円 39.6%
販管費 5,051億円 29.9%
営業利益 1,641億円 9.7%
経常利益 1,320億円 7.8%
純利益 1,201億円 7.1%

※ 会計基準: IFRS / 有報提出日: 2026-03-25 09:14。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。

貸借対照表(2025年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 18,751億円 100.0%
現金等 3,233億円 17.2%
その他資産 15,518億円 82.8%
負債・純資産
総負債 8,110億円 43.3%
有利子負債 2,431億円 13.0%
その他負債 5,678億円 30.3%
純資産 10,641億円 56.7%
自己資本 10,641億円 56.7%
うち利益剰余金 7,166億円 38.2%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2025年度)

従業員数 31,514人 1人当たり売上 54百万円
研究開発費 611億円 売上比 3.62%
減価償却費 858億円 売上比 5.08%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去15年分)

健全性スコア (2025年度) 88点 ランク S
業種ベンチマーク 全体的に標準的な水準。差別化のための強みの明確化が課題 強み 1項目 / 弱み 1項目
直近の評価コメントを見る (2025年度)

信用評価

自己資本比率 56.7%。財務基盤は非常に堅い

投資評価

PER 24.1倍で適正水準。いくつかの懸念材料あり

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-05-12 15:30 2026年12月期 第1四半期決算短信〔IFRS会計基準〕(連結) Q1 4,132億円 +6.0% 449億円 +45.3% 310億円 +35.7% 68.5 PDF
2026-02-05 15:30 決算短信 2025年12月期 Q4 16,886億円 +3.7% 1,641億円 +11.9% 1,201億円 +11.4% 260.3 PDF
2025-11-06 2025年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) Q3 12,320億円 1,149億円 847億円 182.6 PDF
2025-08-06 2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結) Q2 8,090億円 695億円 496億円 106.9 PDF
2025-05-08 2025年12月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) Q1 3,899億円 312億円 229億円 49.2 PDF
業績概況・今後の見通し(2026-05-12 発表分) 約16,257字

qualitative.htm

添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する概要 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する概要 …………………………………………………………………………………………… 5
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ……………………………………………………………… 5
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………… 6
(1)要約四半期連結財政状態計算書 ………………………………………………………………………………… 6
(2)要約四半期連結損益計算書 ……………………………………………………………………………………… 8
(3)要約四半期連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………………… 9
(4)要約四半期連結持分変動計算書 …………………………………………………………………………………10
(5)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………………12
(6)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………………13
(7)継続企業の前提に関する注記 ……………………………………………………………………………………15
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する概要
注:以下、( )付きの数字はマイナス表示であり、「実質」とは為替変動の影響を除く増減率を表示しています。また、数量等には製品構成差を含んでいます。
2026年12月期第1四半期よりIFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」を早期適用しているため、2025年12月期第1四半期の「営業利益」は、当該会計方針の変更に伴う遡及修正後の数値を記載しております。
売上高
(億円)
営業利益
(億円)
営業利益率
(%)
税引前
四半期
利益
(億円)
四半期
利益
(億円)
親会社の
所有者に
帰属する
四半期利益
(億円)
基本的
1株当たり
四半期利益
(円)
2026年12月期
第1四半期
4,132
449
10.9
460
313
310
68.53
2025年12月期
第1四半期
3,899
309
7.9
316
230
228
49.19
増減率
6.0%
45.3%

45.6%
36.1%
35.7%
39.3%
実質 2.5%
世界経済は、中東情勢の緊迫化を受け、エネルギー価格の上昇や国際的なサプライチェーンの混乱、不確実性の高まり等を背景に、依然として不透明な状況が続いています。日本経済は、賃上げの継続や政府の物価高対策により、内需を中心とした緩やかな回復基調が維持されているものの、物価上昇圧力が強まりつつあり、個人消費はなお力強さに欠けています。
当社グループの主要市場である日本の
トイレタリー及び化粧品市場は
、2026年1月から3月において、トイレタリー市場は小売店の販売実績及び消費者購入調査データともに前年同期を上回りました。化粧品市場は、小売店の販売実績は前年同期を上回りましたが、国内需要を示す消費者購入調査データは
前年同期を下回りました。
このような経営環境の中、当社グループは、稼ぐ力を成長する力に変え、花王グループ中期経営計画「K27」達成を確かなものにするとともに、その先の非連続な成長への
基盤作りを推進しています。
売上高
は、前年同期に対し

6.0%増

4,132億円
(為替
3.5%増
、実質
2.5%増
(内訳:数量等
1.8%増
、価格
0.7%増
))、
営業利益
は449億円(対前年同期140億円増)
となりました
。ケミカル事業は減益となったものの、国内を中心としたグローバルコンシューマーケア事業の好調により増益となりました。
また、ロジスティクス最適化の一環として土地売却を実施し、115億円の売却益を計上しました。
税引前四半期利益
は460億円(対前年同期144億円増)となりました。
四半期利益
は313億円(対前年同期83億円増)となりました。
当第1四半期の海外連結子会社等の財務諸表項目(収益及び費用)の主な為替の換算レートは、次のとおりです。
第1四半期
1-3月
米ドル
156.81
円[
152.65円]
ユーロ
183.57
円[
160.48円]
中国元
22.64
円[
20.98円]
注:[ ]内は前年同期の換算レート
〔セグメント別の概況〕
セグメントの業績
売上高
営業利益
第1四半期
増減率
第1四半期
増減
(億円)
2025年
12月期
(億円)
2026年
12月期
(億円)
(%)
実質
(%)
2025年12月

2026年12月

(億円)
利益率
(%)
(億円)
利益率
(%)
ファブリック&ホームケア製品
841
883
5.0
4.1
145
17.3
170
19.2
25
サニタリー製品
403
407
0.8
(1.6)
22
5.5
26
6.4
4
ハイジーンリビングケア事業
1,245
1,290
3.6
2.3
167
13.4
196
15.2
28
ヘルスビューティケア事業
979
1,065
8.8
5.3
67
6.9
79
7.4
12
化粧品事業
583
629
7.9
5.0
(6)
(1.0)
21
3.3
27
ビジネスコネクティッド事業
82
85
3.1
2.9
(1)
(1.2)
1
1.1
2
グローバルコンシューマーケア事業
2,889
3,068
6.2
3.9
228
7.9
296
9.7
68
ケミカル事業
1,120
1,183
5.6
(0.5)
81
7.2
36
3.0
(45)
小  計
4,009
4,251
6.0
2.6
309

332

24
セグメント間消去又は調整
(110)
(119)


0

117

116
合  計
3,899
4,132
6.0
2.5
309
7.9
449
10.9
140
販売実績
(億円、増減率%)
第1四半期
日本
アジア
米州
欧州
合計
ファブリック&ホームケア製品
2025年
727
107
8

841
2026年
780
96
7

883
増減率
7.3
(10.3)
(6.2)

5.0
実質
7.3
(16.0)
(17.6)

4.1
サニタリー製品
2025年
169
235


403
2026年
166
240


407
増減率
(1.6)
2.5


0.8
実質
(1.6)
(1.6)


(1.6)
ハイジーンリビングケア事業
2025年
896
341
8

1,245
2026年
947
336
7

1,290
増減率
5.7
(1.5)
(6.2)

3.6
実質
5.7
(6.1)
(17.6)

2.3
ヘルスビューティケア事業
2025年
472
90
270
146
979
2026年
508
96
303
157
1,065
増減率
7.6
7.1
12.2
7.4
8.8
実質
7.6
1.9
8.2
(5.4)
5.3
化粧品事業
2025年
397
106
18
62
583
2026年
417
126
18
68
629
増減率
4.9
18.7
0.5
10.2
7.9
実質
4.9
10.6
(2.3)
(2.0)
5.0
ビジネスコネクティッド事業
2025年
82
0


82
2026年
83
2


85
増減率
1.4
314.6


3.1
実質
1.4
284.5


2.9
グローバルコンシューマーケア事業
2025年
1,847
538
296
208
2,889
2026年
1,954
560
328
225
3,068
増減率
5.8
4.2
11.0
8.3
6.2
実質
5.8
(1.3)
6.9
(4.4)
3.9
ケミカル事業
2025年
347
301
214
258
1,120
2026年
362
335
217
268
1,183
増減率
4.4
11.2
1.7
3.9
5.6
実質
4.4
4.0
(4.4)
(9.2)
(0.5)
セグメント間売上高の消去
2025年
(93)
(9)
(1)
(8)
(110)
2026年
(102)
(8)
(1)
(8)
(119)
売上高
2025年
2,101
830
509
459
3,899
2026年
2,215
887
545
486
4,132
増減率
5.4
6.8
7.1
5.9
6.0
実質
5.4
0.7
2.1
(7.0)
2.5
注:
グローバルコンシューマーケア事業
は、外部顧客への売上高を記載しており、ケミカル事業では、
グローバルコンシューマーケア事業
に対する売上高を含めています。地域別の売上高は、販売元の所在地に基づき分類しています。
売上高に占める海外の割合は、前年同期の46.1%から46.4%となりました。
売上高 対前年同期分析
増減率
(%)
為替
(%)
実質
(%)
数量等
(%)
価格
(%)
ファブリック&
ホームケア製品
5.0
0.8
4.1
1.0
3.2
サニタリー製品
0.8
2.4
(1.6)
(0.3)
(1.3)
ハイジーンリビングケア事業
3.6
1.3
2.3
0.6
1.7
ヘルスビューティケア事業
8.8
3.5
5.3
5.1
0.2
化粧品事業
7.9
2.9
5.0
4.0
1.0
ビジネスコネクティッド事業
3.1
0.2
2.9
2.9

グローバルコンシューマーケア事業
6.2
2.3
3.9
2.9
1.0
ケミカル事業
5.6
6.1
(0.5)
(0.5)
(0.0)
合  計
6.0
3.5
2.5
1.8
0.7
注:ケミカル事業の売上高は、セグメント間取引を含んでいます。
グローバルコンシューマーケア事業
売上高は、前年同期に対して6.2%増の3,068億円(為替2.3%増、実質3.9%増(内訳:数量等2.9%増、価格1.0%増))となりました。
世界では、中東情勢の影響により原材料価格や物流コストの上昇等に加え、消費者の節約志向の高まりにより、市場は厳しい環境が続いています。日本においても、物価上昇の継続を背景に需要の選別が進む等、販売環境は厳しい状況となっています。このような中、グローバルでの機動的な調達・生産体制を活用し安定供給に努めました。さらに、注力事業のグローバル売り上げ拡大、日本を中心とした高付加価値製品の提案やその価値に見合った価格改定等に取り組みました。
日本の売上高は、前年同期に対して5.8%増の1,954億円となりました。
アジアでは、売上高は4.2%増の560億円(実質1.3%減)となりました。
米州の売上高は、11.0%増の328億円(実質6.9%増)となり、欧州の売上高は、8.3%増の225億円(実質4.4%減)となりました。
営業利益は、販売数量の増加と稼ぐ力の向上が寄与し、296億円(対前年同期68億円増)となりました。
当社は、【ハイジーンリビングケア事業】、【ヘルスビューティケア事業】、【化粧品事業】、【
ビジネスコネクティッド事業
】を総称して、
グローバルコンシューマーケア事業
としています。
【ハイジーンリビングケア事業】
売上高は、前年同期に対し3.6%増の1,290億円(為替1.3%増、実質2.3%増(内訳:数量等0.6%増、価格1.7%増))となりました。
ファブリック&ホームケア製品の売上高は、前年同期に対して5.0%増の883億円(為替0.8%増、実質4.1%増(内訳:数量等1.0%増、価格3.2%増))となりました。
ファブリックケア製品の売り上げは、前年同期を大幅に上回りました。日本では、衣料用洗剤が、市場の伸長に加え高付加価値化に伴う価格改定の効果もあり、売り上げ増とともにシェア拡大に寄与しました。
ホームケア製品の売り上げは、前年同期を上回りました。日本では、食器用洗剤「キュキュット」等が好調に推移しました。
ファブリック&ホームケア製品の営業利益は、170億円(対前年同期25億円増)となりました。
サニタリー製品の売上高は、前年同期に対して0.8%増の407億円(為替2.4%増、実質1.6%減(内訳:数量等0.3%減、価格1.3%減))となりました。
生理用品「ロリエ」の売り上げは、前年同期を上回りました。グローバル一体運営の本格的な始動やロイヤルティマーケティングの進展により、中国等で売り上げが伸長しました。ベビー用紙おむつ「メリーズ」の売り上げは、アジアにおける競合の攻勢等を受け、前年同期を下回りました。
サニタリー製品の営業利益は、26億円(対前年同期4億円増)となりました。
ハイジーンリビングケア事業の営業利益は、196億円(対前年同期28億円増)となりました。
【ヘルスビューティケア事業】
売上高は、前年同期に対して8.8%増の1,065億円(為替3.5%増、実質5.3%増(内訳:数量等5.1%増、価格0.2%増))となりました。
スキンケア製品の売り上げは、前年同期を大幅に上回りました。日本では、UVケア製品等を中心に伸長し、前年同期を上回りました。米州の売り上げは、UVケア製品の大手流通チェーンとの取引拡大や、「JERGENS」の新製品が牽引し、前年同期を上回りました。
ヘアケア製品の売り上げは、前年同期を大幅に上回りました。日本では高価格帯のヘアケアブランド「melt」や「THE ANSWER」が増収に大きく貢献しました。欧米のプロフェッショナルヘアケア製品(旧ヘアサロン向け製品)の売り上げは、「GOLDWELL」が欧州の景気悪化等の影響を受け、前年同期を下回りました。
パーソナルヘルス製品の売り上げは、オーラルケア製品「ピュオーラ」等が好調に推移し、前年同期を上回りました。
営業利益は、79億円(対前年同期12億円増)となりました。
【化粧品事業】
売上高は、前年同期に対して7.9%増の629億円(為替2.9%増、実質5.0%増(内訳:数量等4.0%増、価格1.0%増))となりました。
日本の売り上げは、注力6ブランドの「Curél」、「KATE」、「SOFINA iP」等の新製品が増収に寄与し、前年同期を上回りました。アジアの売り上げは、中国の「Curél」、注力市場であるタイで「KANEBO」や「KATE」が伸長したことに加え、その他のブランドも前年同期を上回りました。欧州の売り上げは、「Curél」の展開強化を行っている一方、市場低迷の影響を受け、前年同期を下回りました。
営業利益は、21億円(対前年同期27億円増)となりました。

ビジネスコネクティッド事業

売上高は、前年同期に対して3.1%増の85億円(為替0.2%増、実質2.9%増(内訳:数量等2.9%増、価格の増減はなし))となりました。
業務用衛生製品の売り上げは、前年同期を上回りました。需要の高まりにより、フードサービス、介護分野における厨房用洗浄剤や清掃用品、宿泊・レジャー分野における客室消耗品が堅調に推移しました。
営業利益は、1億円(対前年同期2億円増)となりました。
ケミカル事業
売上高は、前年同期に対して5.6%増の1,183億円(為替6.1%増、実質0.5%減(内訳:数量等0.5%減、価格0.0%減))となりました。
油脂製品では、油脂原料価格の上昇に伴う販売価格改定の貢献がありましたが、海外の顧客の在庫調整が影響し、売り上げは減少しました。
香粧品製品は、需要が堅調に推移し、油脂原料価格の上昇に伴う販売価格改定の貢献もあり、売り上げは増加しました。
機能材料製品は、地域毎の需要の状況に違いが出ているものの、主要用途分野の需要に支えられ、売り上げは増加しました。
情報材料製品では、半導体関連やハードディスク等の対象分野の需要は堅調に推移しましたが、トナー・トナーバインダーの需要減の影響を受け、売り上げは減少しました。
営業利益は、油脂製品を中心に原料価格上昇に応じた価格改定の時期ずれによる利幅縮小や、欧州等の需要の低迷を受け、36億円(対前年同期45億円減)となりました。
(2)財政状態に関する概要
注:以下、( )付きの数字はマイナス表示です。
(連結財政状態)
前連結会計年度末
(2025年12月31日)
当第1四半期
連結会計期間
(2026年3月31日)
増減
資産合計(億円)
18,751
18,312
(439)
負債合計(億円)
7,804
7,281
(523)
資本合計(億円)
10,947
11,031
84
親会社所有者帰属持分比率
56.7%
58.6%

1株当たり親会社所有者帰属持分(円)
2,352.49
2,371.02
18.53
社債及び借入金(億円)
1,317
1,322
5
資産合計
は、前連結会計年度末に比べ439億円減少し、1兆8,312億円となりました。主な減少は、現金及び現金同等物484億円です。
負債合計
は、前連結会計年度末に比べ523億円減少し、7,281億円となりました。主な減少は、未払法人所得税等163億円、その他の流動負債156億円です。
資本合計
は、前連結会計年度末に比べ84億円増加し、1兆1,031億円となりました。主な増加は、四半期利益313億円、在外営業活動体の換算差額123億円であり、主な減少は、配当金356億円です。
なお、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末の56.7%から58.6%となりました。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
当社グループは、稼ぐ力を成長する力に変え、
花王グループ中期経営計画「K27」達成を確かなものにするとともに、その先の非連続な成長への基盤作りを
推進し、当第1四半期連結累計期間の業績は計画を上回りました。
しかしながら、中東情勢の緊迫化に伴い世界経済の減速、原材料価格や国際的なサプライチェーンコストの上昇、原材料調達に係るリスク等の不透明な事業環境が想定されます。このような中、当社グループのグローバル調達・生産体制等を活用し、価格転嫁や代替原材料への切り替え等の対応策で影響を最小化する方針です。従って、2026年2月5日に公表した連結業績予想に変更はありません。
なお、連結業績予想に用いた主な為替の換算レートは、150円/米ドル、175円/ユーロ、21.0円/中国元です。
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)要約四半期連結財政状態計算書
前連結会計年度
(2025年12月31日)
当第1四半期
連結会計期間
(2026年3月31日)
増減
百万円
百万円
百万円
資産
流動資産
現金及び現金同等物
323,282
274,840
(48,442)
営業債権及びその他の債権
245,286
241,581
(3,705)
棚卸資産
292,366
300,297
7,931
その他の金融資産
10,925
8,768
(2,157)
未収法人所得税
5,469
6,682
1,213
その他の流動資産
26,906
36,323
9,417
小計
904,234
868,491
(35,743)
売却目的で保有する非流動資産
1,658
1,716
58
流動資産合計
905,892
870,207
(35,685)
非流動資産
有形固定資産
443,080
438,410
(4,670)
使用権資産
113,218
110,081
(3,137)
のれん
231,071
233,845
2,774
無形資産
79,471
78,548
(923)
持分法で会計処理されている投資
15,616
14,686
(930)
その他の金融資産
29,639
29,276
(363)
繰延税金資産
43,303
42,324
(979)
その他の非流動資産
13,764
13,782
18
非流動資産合計
969,162
960,952
(8,210)
資産合計
1,875,054
1,831,159
(43,895)
前連結会計年度
(2025年12月31日)
当第1四半期
連結会計期間
(2026年3月31日)
増減
百万円
百万円
百万円
負債及び資本
負債
流動負債
営業債務及びその他の債務
270,149
261,997
(8,152)
社債及び借入金
26,059
51,626
25,567
リース負債
20,878
21,083
205
その他の金融負債
7,623
971
(6,652)
未払法人所得税等
31,824
15,508
(16,316)
引当金
1,362
1,019
(343)
契約負債等
43,342
41,430
(1,912)
その他の流動負債
116,958
101,380
(15,578)
流動負債合計
518,195
495,014
(23,181)
非流動負債
社債及び借入金
105,599
80,577
(25,022)
リース負債
90,606
87,563
(3,043)
その他の金融負債
6,543
6,869
326
退職給付に係る負債
36,686
35,577
(1,109)
引当金
6,934
6,905
(29)
繰延税金負債
10,829
10,894
65
その他の非流動負債
4,962
4,691
(271)
非流動負債合計
262,159
233,076
(29,083)
負債合計
780,354
728,090
(52,264)
資本
資本金
85,424
85,424

資本剰余金
106,398
106,541
143
自己株式
(5,125)
(5,109)
16
その他の資本の構成要素
160,759
172,872
12,113
利益剰余金
716,621
712,736
(3,885)
親会社の所有者に帰属する持分合計
1,064,077
1,072,464
8,387
非支配持分
30,623
30,605
(18)
資本合計
1,094,700
1,103,069
8,369
負債及び資本合計
1,875,054
1,831,159
(43,895)
(2)要約四半期連結損益計算書
前第1四半期
連結累計期間
(自 2025年1月1日
至 2025年3月31日)
当第1四半期
連結累計期間
(自 2026年1月1日
至 2026年3月31日)
増減
注記
百万円
百万円
百万円
売上高
1
389,857
413,224
23,367
売上原価
(241,879)
(254,526)
(12,647)
売上総利益
147,978
158,698
10,720
販売費及び一般管理費
2
(117,772)
(126,433)
(8,661)
その他の営業収益
4,448
16,648
12,200
その他の営業費用
(3,755)
(4,010)
(255)
営業利益
1
30,899
44,903
14,004
持分法による投資利益
999
1,145
146
その他の投資損益
(510)
1,362
1,872
財務及び法人所得税前四半期利益
31,388
47,410
16,022
金融収益
1,091
5
(1,086)
金融費用
(905)
(1,435)
(530)
税引前四半期利益
31,574
45,980
14,406
法人所得税
(8,569)
(14,668)
(6,099)
四半期利益
23,005
31,312
8,307
四半期利益の帰属
親会社の所有者
22,850
30,999
8,149
非支配持分
155
313
158
四半期利益
23,005
31,312
8,307
1株当たり四半期利益
基本的1株当たり四半期利益(円)
49.19
68.53
希薄化後1株当たり四半期利益(円)


(3)要約四半期連結包括利益計算書
前第1四半期
連結累計期間
(自 2025年1月1日
至 2025年3月31日)
当第1四半期
連結累計期間
(自 2026年1月1日
至 2026年3月31日)
増減
百万円
百万円
百万円
四半期利益
23,005
31,312
8,307
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定される金融資産の純変動
(287)
(342)
(55)
確定給付負債(資産)の純額の再測定
(28)

28
持分法適用会社におけるその他の
包括利益に対する持分
(159)
462
621
純損益に振り替えられることのない項目合計
(474)
120
594
純損益に振り替えられる可能性のある項目
在外営業活動体の換算差額
(26,803)
12,276
39,079
持分法適用会社におけるその他の
包括利益に対する持分
(285)
104
389
純損益に振り替えられる可能性のある項目合計
(27,088)
12,380
39,468
税引後その他の包括利益
(27,562)
12,500
40,062
四半期包括利益
(4,557)
43,812
48,369
四半期包括利益の帰属
親会社の所有者
(2,884)
43,057
45,941
非支配持分
(1,673)
755
2,428
四半期包括利益
(4,557)
43,812
48,369
(4)要約四半期連結持分変動計算書
前第1四半期連結累計期間(自 2025年1月1日 至 2025年3月31日)
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
資本剰余金
自己株式
その他の資本の構成要素
在外営業活動体の換算差額
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の変動額の有効部分
その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産の純変動
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
2025年1月1日残高
85,424
106,256
(5,924)
124,321
6
7,912
四半期利益






その他の包括利益



(25,257)
(2)
(447)
四半期包括利益



(25,257)
(2)
(447)
自己株式の処分

0
0



自己株式の取得


(2)



株式に基づく報酬取引

187




配当金






その他の資本の構成要素
から利益剰余金への振替





11
所有者との取引等合計

187
(2)


11
2025年3月31日残高
85,424
106,443
(5,926)
99,064
4
7,476
親会社の所有者に帰属する持分
非支配持分
資本合計
その他の資本の構成要素
利益剰余金
合計
確定給付負債(資産)の純額の再測定
合計
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
2025年1月1日残高

132,239
748,781
1,066,776
32,059
1,098,835
四半期利益


22,850
22,850
155
23,005
その他の包括利益
(28)
(25,734)

(25,734)
(1,828)
(27,562)
四半期包括利益
(28)
(25,734)
22,850
(2,884)
(1,673)
(4,557)
自己株式の処分



0

0
自己株式の取得



(2)

(2)
株式に基づく報酬取引



187

187
配当金


(35,300)
(35,300)
(1,178)
(36,478)
その他の資本の構成要素
から利益剰余金への振替
28
39
(39)



所有者との取引等合計
28
39
(35,339)
(35,115)
(1,178)
(36,293)
2025年3月31日残高

106,544
736,292
1,028,777
29,208
1,057,985
当第1四半期連結累計期間(自 2026年1月1日 至 2026年3月31日)
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
資本剰余金
自己株式
その他の資本の構成要素
在外営業活動体の換算差額
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の変動額の有効部分
その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産の純変動
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
2026年1月1日残高
85,424
106,398
(5,125)
150,503
6
10,250
四半期利益






その他の包括利益



11,938

120
四半期包括利益



11,938

120
自己株式の処分

(18)
19



自己株式の取得


(3)



株式に基づく報酬取引

161




配当金






その他の資本の構成要素
から利益剰余金への振替





55
所有者との取引等合計

143
16


55
2026年3月31日残高
85,424
106,541
(5,109)
162,441
6
10,425
親会社の所有者に帰属する持分
非支配持分
資本合計
その他の資本の構成要素
利益剰余金
合計
確定給付負債(資産)の純額の再測定
合計
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
2026年1月1日残高

160,759
716,621
1,064,077
30,623
1,094,700
四半期利益


30,999
30,999
313
31,312
その他の包括利益

12,058

12,058
442
12,500
四半期包括利益

12,058
30,999
43,057
755
43,812
自己株式の処分


(0)
1

1
自己株式の取得



(3)

(3)
株式に基づく報酬取引



161

161
配当金


(34,829)
(34,829)
(773)
(35,602)
その他の資本の構成要素
から利益剰余金への振替

55
(55)



所有者との取引等合計

55
(34,884)
(34,670)
(773)
(35,443)
2026年3月31日残高

172,872
712,736
1,072,464
30,605
1,103,069
(5)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書
前第1四半期連結累計期間
(自 2025年1月1日
至 2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自 2026年1月1日
至 2026年3月31日)
百万円
百万円
営業活動によるキャッシュ・フロー
営業利益
30,899
44,903
減価償却費及び償却費
21,485
22,307
有形固定資産及び無形資産除売却損益(益)
450
(11,207)
営業債権及びその他の債権の増減額(増加)
11,257
5,797
棚卸資産の増減額(増加)
(19,522)
(5,710)
営業債務及びその他の債務の増減額(減少)
(8,348)
(6,713)
退職給付に係る負債の増減額(減少)
(975)
(1,125)
引当金の増減額(減少)
(1,517)
(391)
その他
(36,258)
(33,526)
営業活動による税引前キャッシュ・フロー
(2,529)
14,335
法人所得税等の支払額
(17,360)
(31,092)
営業活動によるキャッシュ・フロー
(19,889)
(16,757)
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出
(1,917)
(1,880)
定期預金の払戻による収入
1,913
3,800
有形固定資産の取得による支出
(11,086)
(13,396)
有形固定資産の売却による収入
46
14,114
無形資産の取得による支出
(2,237)
(1,421)
利息の受取額
911
734
配当金の受取額
2,618
3,364
その他
24
93
投資活動によるキャッシュ・フロー
(9,728)
5,408
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の増減額(減少)

556
長期借入による収入
10,000

長期借入金の返済による支出
(10,002)
(2)
リース負債の返済による支出
(5,473)
(5,789)
利息の支払額
(657)
(963)
支払配当金
(34,740)
(34,313)
非支配持分への支払配当金
(471)
(773)
その他
(10)
(2)
財務活動によるキャッシュ・フロー
(41,353)
(41,286)
現金及び現金同等物の増減額(減少)
(70,970)
(52,635)
現金及び現金同等物の期首残高
357,713
323,282
現金及び現金同等物に係る為替変動による影響
(8,026)
4,193
現金及び現金同等物の四半期末残高
278,717
274,840
(6)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項
(会計方針の変更)
(IFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」の早期適用)
当社グループは、当第1四半期連結会計期間よりIFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」(2024年4月公表)(以下、「IFRS第18号」)を早期適用しております。
また、IFRS第18号の経過措置に従い、当該基準を遡及的に適用し、比較情報についてもIFRS第18号に基づき修正再表示しております。
IFRS第18号の適用初年度においては、直前の比較対象期間の連結損益計算書の各科目について、本基準を適用して表示した修正再表示後の金額と

IAS第1号「財務諸表の表示」(以下、「IAS第1号」)を適用して過去に表示した金額との調整表を開示することが求められております。
前第1四半期連結累計期間の要約四半期連結損益計算書の各科目に係る調整表は以下のとおりであります。
前第1四半期連結累計期間(自 2025年1月1日 至 2025年3月31日)
IAS第1号
表示組替
IFRS第18号
表示科目
金額
金額
注記
表示科目
百万円
百万円
百万円
売上高
389,857

389,857
売上高
売上原価
(241,879)

(241,879)
売上原価
売上総利益
147,978

147,978
売上総利益
販売費及び一般管理費
(117,772)

(117,772)
販売費及び一般管理費
その他の営業収益
4,448

4,448
その他の営業収益
その他の営業費用
(3,470)
(285)
(3,755)
(1)
その他の営業費用
営業利益
31,184
(285)
30,899
営業利益
999
999
(2)
持分法による投資利益
(510)
(510)
(1)

(3)
その他の投資損益
204
31,388
財務及び法人所得税前
四半期利益
金融収益
1,076
15
1,091
(1)、
(3)
金融収益
金融費用
(1,685)
780
(905)
(1)
金融費用
持分法による投資利益
999
(999)

(2)
税引前四半期利益
31,574

31,574
税引前四半期利益
法人所得税
(8,569)

(8,569)
法人所得税
四半期利益
23,005

23,005
四半期利益
前第1四半期連結累計期間(自
2025年1月1日

2025年3月31日)の損益に対する調整に関する注記
(1) 為替差額に対する表示組替
IAS第1号では為替差額を金融費用に含めて表示しておりましたが、IFRS第18号では営業区分、投資区分又は財務区分に分類して表示しております。
(2) 持分法による投資利益に対する表示組替
持分法による投資利益は、IFRS第18号では投資区分として表示しております。
(3) その他の投資損益に対する表示組替
IAS第1号では受取利息や受取配当金等を金融収益に含めて表示しておりましたが、IFRS第18号ではその他の投資損益として表示しております。
1.セグメント情報
(1)報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、当社の取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。なお、取締役会は、売上高及び営業利益を主要な指標として、各セグメントの業績評価を行っております。
当社グループは、グローバルコンシューマーケア事業部門を構成する4つの事業分野(ハイジーンリビングケア事業、ヘルスビューティケア事業、化粧品事業、ビジネスコネクティッド事業)及びケミカル事業部門の5つの事業を基本にして組織が構成されており、各事業単位で、日本及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
従って、当社グループは、「ハイジーンリビングケア事業」、「ヘルスビューティケア事業」、「化粧品事業」、「ビジネスコネクティッド事業」及び「ケミカル事業」の5つを報告セグメントとしております。
当社グループは、当第1四半期連結会計期間よりIFRS第18号を早期適用しております。また、IFRS第18号の経過措置に従い、当該基準を遡及的に適用し、比較情報についてもIFRS第18号に基づき修正再表示しております。
各報告セグメントの主要な製品は、以下のとおりであります。
報 告 セ グ メ ン ト
主     要     製     品
グローバル
コンシューマーケア事業
ハイジーンリビングケア事業
ファブリックケア製品
衣料用洗剤、洗濯仕上げ剤
ホームケア製品
台所用洗剤、住居用洗剤、掃除用紙製品
サニタリー製品
生理用品、紙おむつ
ヘルスビューティケア事業
スキンケア製品
化粧石けん、洗顔料、全身洗浄料、UVケア製品
ヘアケア製品
シャンプー、コンディショナー、ヘアスタイリング剤、
ヘアカラー、メンズプロダクツ
パーソナルヘルス製品
入浴剤、歯みがき、歯ブラシ、温熱用品
化粧品事業
化粧品
カウンセリング化粧品、セルフ化粧品
ビジネスコネクティッド事業
業務用衛生製品、ライフケア製品
業務用衛生製品、ライフケア製品
ケミカル事業
油脂製品
オレオケミカル、油脂誘導体
香粧品製品
界面活性剤・配合製品、香料
機能材料製品
コンクリート用減水剤、鋳物砂用バインダー、
プラスチック用添加剤、各種産業用薬剤
情報材料製品
トナー、トナーバインダー、
インクジェット用色材、インク、
ハードディスク研磨液・洗浄剤、
半導体製造用薬剤・材料
(2)報告セグメントの売上高及び業績
前第1四半期連結累計期間(自 2025年1月1日 至 2025年3月31日)
報告セグメント
調整額
(注1)
要約四半期
連結財務諸表
計上額
グローバルコンシューマーケア事業
ケミカル
事業
合計
ハイジーン
リビングケア事業
ヘルス
ビューティ
ケア事業
化粧品
事業
ビジネスコネクティッド事業
小計
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
売上高
外部売上高
124,468
97,863
58,298
8,241
288,870
100,987
389,857

389,857
セグメント間の内部
売上高及び振替高
(注2)





11,027
11,027
(11,027)

売上高合計
124,468
97,863
58,298
8,241
288,870
112,014
400,884
(11,027)
389,857
営業利益(又は損失)
16,726
6,741
(568)
(96)
22,803
8,065
30,868
31
30,899
持分法による投資利益
999
その他の投資損益
(510)
財務及び法人所得税前
四半期利益
31,388
金融収益
1,091
金融費用
(905)
税引前四半期利益
31,574
(注1) 営業利益(又は損失)の調整額31百万円には、セグメント間取引に係る棚卸資産の調整額等の消去のほか、各報告セグメントに配分していない収益及び全社費用が含まれております。
(注2) セグメント間の内部売上高及び振替高は、主に市場価格や製造原価に基づいて算出しております。
当第1四半期連結累計期間(自 2026年1月1日 至 2026年3月31日)
報告セグメント
調整額
(注1)
要約四半期
連結財務諸表
計上額
グローバルコンシューマーケア事業
ケミカル
事業
合計
ハイジーン
リビングケア事業
ヘルス
ビューティ
ケア事業
化粧品
事業
ビジネスコネクティッド事業
小計
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
売上高
外部売上高
128,972
106,470
62,887
8,496
306,825
106,399
413,224

413,224
セグメント間の内部
売上高及び振替高
(注2)





11,863
11,863
(11,863)

売上高合計
128,972
106,470
62,887
8,496
306,825
118,262
425,087
(11,863)
413,224
営業利益(又は損失)
19,551
7,915
2,085
93
29,644
3,602
33,246
11,657
44,903
持分法による投資利益
1,145
その他の投資損益
1,362
財務及び法人所得税前
四半期利益
47,410
金融収益
5
金融費用
(1,435)
税引前四半期利益
45,980
(注1) 営業利益(又は損失)の調整額11,657百万円には、セグメント間取引に係る棚卸資産の調整額等の消去のほか、各報告セグメントに配分していない収益及び全社費用が含まれております。
(注2) セグメント間の内部売上高及び振替高は、主に市場価格や製造原価に基づいて算出しております。
2.販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費の内訳は、以下のとおりであります。
前第1四半期連結累計期間
(自 2025年1月1日
至 2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自 2026年1月1日
至 2026年3月31日)
百万円
百万円
販売費
広告宣伝費
16,669
19,100
販売促進費
12,442
14,211
従業員給付費用
27,579
28,976
減価償却費
1,495
1,507
償却費
765
830
その他の販売費
7,697
9,241
販売費 計
66,647
73,865
一般管理費
従業員給付費用(注)
16,637
17,890
減価償却費(注)
2,346
2,553
償却費(注)
2,145
2,331
研究開発費(注)
16,086
15,563
その他の一般管理費
13,911
14,231
一般管理費 計
51,125
52,568
合計
117,772
126,433
(注)研究開発活動に係る従業員給付費用、減価償却費及び償却費は、研究開発費に含めております。
(7)継続企業の前提に関する注記
該当事項はありません。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2026-05-21 野村證券株式会社 (同左) 0.11%
計 5.89%
50万株 証券業務に係る商品在庫、及び累積投資業務の運営目的として保有している。 変更
2026-05-21 野村證券株式会社 ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC) -0.05%
計 5.89%
-225,707株 証券業務に係わる商品在庫として保有している。 変更
2026-05-21 野村證券株式会社 野村アセットマネジメント株式会社 5.83%
計 5.89%
2,643万株 信託財産の運用として保有している。 変更
2026-05-14 Oasis Management Company Ltd. オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.) 12.63% 5,729万株 提出者の提案の目的は、発行者における取締役会の実効性向上、コーポレートガバナンス… 変更
2026-05-14 Oasis Management Company Ltd. オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.) 12.63%
計 37.89%
5,729万株 提出者の提案の目的は、発行者における取締役会の実効性向上、コーポレートガバナンス… 変更
2026-05-08 ブラックロック・ジャパン株式会社 (同左) 2.12%
計 9.17%
962万株 純投資(投資一任契約に基づく顧客の資産運用および投資信託約款に基づく資産運用目的… 変更
2026-05-08 ブラックロック・ジャパン株式会社 アペリオ・グループ・エルエルシー(Aperio Group, LLC) 0.11%
計 9.17%
49万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-05-08 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・アドバイザーズ・エルエルシー(BlackRock Advisers, LLC) 0.19%
計 9.17%
86万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-05-08 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・フィナンシャル・マネジメント・インク(BlackRock Financial Management, Inc.) 0.15%
計 9.17%
69万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-05-08 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・インベストメント・マネジメント・エルエルシー(BlackRock Investment Management LLC) 0.10%
計 9.17%
47万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2025 16,886億円 1,641億円 1,201億円 18,751億円 10,641億円 260.3 154.0
2024 16,284億円 1,466億円 1,078億円 18,672億円 10,668億円 231.9 152.0
2023 15,326億円 600億円 439億円 17,695億円 9,837億円 94.4 150.0
2022 15,511億円 1,101億円 860億円 17,264億円 9,721億円 183.3 148.0
2021 14,188億円 1,435億円 1,096億円 17,040億円 9,651億円 230.6 144.0
2020 13,820億円 1,756億円 1,261億円 16,656億円 9,237億円 262.3 140.0
2019 15,022億円 2,117億円 1,482億円 16,539億円 8,577億円 306.7 130.0
2018 15,080億円 2,077億円 1,537億円 14,610億円 8,224億円 314.3 120.0
2017 14,894億円 1,470億円 14,274億円 8,064億円 298.3 110.0
2016 14,576億円 1,266億円 13,383億円 6,798億円 253.4 94.0
2015 14,746億円 1,644億円 1,052億円 13,111億円 6,810億円 209.8 80.0
2014 14,017億円 1,333億円 796億円 11,982億円 6,724億円 156.5 70.0
2013 13,152億円 648億円 11,333億円 6,426億円 126.0 64.0
2012 10,126億円 528億円 10,303億円 5,961億円 101.1 62.0
2011 12,161億円 524億円 9,913億円 5,497億円 100.5 60.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2025 / 約3,163字
2 【沿革】1887年 6月洋小間物商長瀬商店として発足。 ───(創業)1890年10月「花王石鹸」を発売。1922年11月吾嬬町工場(現 東京工場(インキュベーションセンター東京))完成。1925年 5月花王石鹸株式会社長瀬商会設立。1935年 3月大日本油脂株式会社を分離独立。1940年 5月日本有機株式会社を日本橋馬喰町で設立。 ───(会社設立年月)1940年 9月日本有機株式会社酒田工場(現 酒田工場)完成。1944年12月大日本油脂株式会社和歌山工場(現 和歌山工場)完成。1946年10月花王石鹸株式会社長瀬商会を株式会社花王と改称。1949年 5月日本有機株式会社を花王石鹸株式会社と改称。東京証券取引所の市場第一部に上場。   12月大日本油脂株式会社と株式会社花王が合併し花王油脂株式会社と改称。1954年 8月花王石鹸株式会社が花王油脂株式会社を吸収合併。1957年12月和歌山工場に合成洗剤工場完成。1960年 3月大阪証券取引所の市場第一部に上場(2003年3月上場廃止)。1963年 3月川崎工場完成。1964年 9月Kao Industrial(Thailand)Co., Ltd.を設立。   12月Kao(Taiwan)Corporationを設立。1965年 4月和歌山工場内に産業科学研究所(和歌山研究所)完成。    7月Kao(Singapore)Private Limited(現 Kao Singapore Private Limited)を設立。1967年 8月 東京工場(現 東京工場(インキュベーションセンター東京))内に東京地区研究所(東京研究所)完成。1970年 3月花王(香港)有限公司を設立。   11月スペインに Sinor-Kao S.A.を設立。1974年11月花王クエーカー㈱を設立。1975年 3月メキシコに Quimi-Kao, S.A. de C.V.を設立。   12月栃木工場完成。1977年 1月フィリピンに Pilipinas Kao,Inc.を設立。1978年 2月愛媛サニタリープロダクツ㈱(現 花王サニタリープロダクツ愛媛㈱)を設立。    3月栃木工場内に栃木研究所完成。1979年 5月スペインに Molins-Kao S.A.を設立。1980年 4月鹿島工場完成。1984年 4月豊橋工場完成。1985年 2月P.T. Dino Indonesia Industrial,Ltd.(現 PT Kao Indonesia)に資本参加。    9月花王化粧品販売会社を全国9ヶ所に設立し、化粧品(ソフィーナ)事業を日本全国に展開。   10月「花王石鹸株式会社」から「花王株式会社」へ商号変更。1986年 5月カナダの Didak Manufacturing Limitedを買収し、情報関連事業に本格的に進出。   10月ドイツに Guhl Ikebana GmbHを設立。1987年 7月アメリカの High Point Chemical Corporationを買収。    8月Sinor-Kao S.A.とMolins-Kao S.A.を合併し、スペインに Kao Corporation, S.A.を設立。1988年 4月KAO(Southeast Asia)Pte.Ltd.(現 Kao Singapore Private Limited)を設立。    5月The Andrew Jergens Company(現 Kao USA Inc.)を買収。    7月Fatty Chemical(Malaysia)Sdn. Bhd.を設立。1989年 5月Goldwell AG(現 Kao Germany GmbH)を買収。   10月全国9ヶ所の化粧品販売会社を統合し、花王化粧品販売㈱を設立。1992年10月ドイツの Chemische Fabrik Chem-Y GmbH(現 Kao Chemicals GmbH)を買収。1993年 8月上海花王有限公司を設立。 1999年 3月情報関連事業から撤退。    4月全国各地区の家庭用製品の販売会社8社が合併(花王販売㈱)。    8月スペインに 欧州工業用製品事業の統轄会社として Kao Chemicals Europe,S.L.を設立。   12月 米州工業用製品事業の統轄会社として Kao Chemicals Americas Corporationを設立し、それに伴い High Point Chemical Corporationを清算。2002年 3月 Goldwell GmbH(現 Kao Germany GmbH)を通じて、KMSリサーチ社(KMS Research, Inc.他)を買収。    6月事業の持株会社として 花王(中国)投資有限公司を設立。    9月 The Andrew Jergens Company(現 Kao USA Inc.)を通じて、ジョン・フリーダ社(John Frieda Professional Hair Care, Inc.他)を買収。2003年 3月花王(上海)産品服務有限公司を設立(上海花王有限公司から販売機能を分離)。2004年 7月株式交換により花王販売㈱を完全子会社化。   10月 当社と花王販売㈱の業務品事業をそれぞれ会社分割し、既存の花王クリーン アンド ビューティ㈱に承継させ、同社を「花王プロフェッショナル・サービス株式会社」に商号変更。2005年 7月 英国の Kao Prestige Limited(2015年11月清算結了)を通じて、モルトン・ブラウン社(Molton Brown Limited他)を買収。2006年 1月㈱カネボウ化粧品の株式を取得し、同社及びそのグループ会社を子会社化。2007年 4月花王販売㈱と花王化粧品販売㈱が合併し、「花王カスタマーマーケティング株式会社」に商号変更。2009年 7月 Kao Corporation GmbH(現 Kao Manufacturing Germany GmbH)を通じて、ライカルト社(Reichardt International AG)の工場(生産設備等)を取得。2011年 4月花王(合肥)有限公司を設立。    6月和歌山工場内に「エコテクノロジーリサーチセンター」(ETRC)完成。2012年 4月花王(上海)化工有限公司を設立。2014年 4月花王コスメプロダクツ小田原㈱を設立。2016年 1月 花王カスタマーマーケティング㈱、カネボウ化粧品販売㈱等の株式を承継した花王グループカスタマーマーケティング㈱が営業開始。    9月小田原事業場内に「ビューティリサーチ&イノベーションセンター」を開所。2018年 1月 花王グループカスタマーマーケティング㈱が花王カスタマーマーケティング㈱、カネボウ化粧品販売㈱を吸収合併。Kao USA Inc.を通じて、オリベ ヘアケア社(Oribe Hair Care, LLC)を買収。    8月Kao USA Inc.を通じて、ウォッシングシステムズ社(Washing Systems, LLC他)を買収。2022年 4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。2023年11月Kao USA Inc.及びKao Australia Pty. Limitedとともに、ボンダイサンズ社(Bondi Sands Australia Pty Ltd他)を買収。2024年12月花王(合肥)有限公司を清算。
配当政策 FY2025 / 約683字
3【配当政策】当社グループは、EVA(経済的付加価値)及びROIC(投下資本利益率)を経営の主指標としており、その視点で安定的に創出されるキャッシュ・フローの使途を下記のとおり明確に定めております。株主還元はその一部で、将来の資金需要や金融市場の情勢を考慮して実行しております。 キャッシュ・フローの使途・将来の発展に向けた設備投資※1・M&Aを含む戦略投資※2(自己株式の取得を含む)・安定的・継続的な増配※1 更新投資のほか、事業基盤の維持・強化、能力増強、DX等、将来の競争力向上に資する投資。リース負債の返済による支出を含む。 ※2 事業ポートフォリオ強化・変革や非連続な成長機会獲得を目的とする施策 この方針のもと、当事業年度の期末配当金は、前事業年度に比べ1円増配の1株当たり77円を予定しております。この結果、年間配当金は前事業年度に比べ2円増配の1株当たり154円、連結での配当性向は59.2%となりました。当社は、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を行うことを基本方針としており、これらの剰余金の配当の決定機関は、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会であります。中間配当については、定款に「取締役会の決議により、毎年6月30日を基準日として、中間配当を行うことができる」旨を定めております。 当事業年度に係る剰余金の配当は以下のとおりであります。決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2025年8月6日取締役会決議35,867772026年3月26日第120期定時株主総会決議(予定)34,92777
監査の状況 FY2025 / 約6,877字
(3)【監査の状況】① 監査役監査の状況a.監査方針花王グループは中期経営計画 「K27」の達成に向けて、稼ぐ力の改革を一層推し進め、よきモノづくりと社員活力の最大化により、「グローバル・シャープトップ」カンパニーをめざしています。監査役会は経営が認識する危機感とグローバル成長を加速させる必要性を共有した上で、「K27」の実行状況並びに経営環境リスクへの対応状況を確認することにより、ステークホルダーからの要請と社会からの期待を意識した監査活動を行うことを方針としました。 <当社の監査役活動で特に重視していること>[積極的な意見表明]監査役は、取締役会や経営会議等の重要会議における意思決定プロセスや決議に対し積極的に意見を表明するとともに、取締役や執行役員とは重点監査項目に関する活発な意見交換を行っています。[現場との対話]監査役は、各部門及びグループ会社への往査・ヒアリングによる対話を通じて、経営戦略の浸透状況や主体的な取り組み、現場の課題や経営への要望などを理解することを大切にしています。往査・ヒアリング終了後、現場が自部門の取り組みに生かせるよう、監査役コメントを「指導事項・要請事項・アドバイス・優れた取り組み」に分けて共有しています。なお、往査・ヒアリングの約7割には、社外監査役も1名以上参加しています。 b.組織・人員当監査役会は、有価証券報告書提出日(2026年3月25日)現在、監査役5名(常勤監査役2名、社外監査役3名)で構成されています。社内の豊富な執行経験と多様な知見を持つ常勤監査役と、指導的な経験や高い専門性と見識を有する社外監査役が、監査に関する情報を適宜共有し、多様な視点から審議を行っています。また、監査役会の直下に監査役室を設置し、監査役の職務の補助とともに、室員が子会社の監査役を兼務する体制を取っています。役職氏名経歴等監査役会議長常勤監査役和 田   康当社生産技術や品質保証を担当する部門の要職を歴任し、海外生産にかかわる業務に従事した豊富な経験から得られたグローバルな視点も有しております。法務担当役員やコンプライアンス委員会委員長を務め、法務・リスクマネジメントに関する知見も有しております。常勤監査役村 田 真 実当社コンシューマープロダクツ事業部門でブランド責任者、マーケティング・メディア企画開発の要職を歴任し、ブランド戦略立案や価値伝達についての深い理解を有しております。また、PR戦略部門統括や内部統制関連の委員を経験し、環境・社会、リスク・危機管理に関連する知識も十分に有しております。社外監査役岡   伸 浩弁護士として企業法務及びコーポレート・ガバナンスに関する専門的知見を有しております。大手企業調査委員会委員や大学での教授経験を通じ豊富な見識を有しております。社外監査役新 井 佐恵子公認会計士として会計・財務に関する豊富な知見を生かして、内部統制システムの構築などの企業の経営支援や複数企業での社外取締役又は社外監査役を務めております。また、ベンチャー企業のCFOなどの経営実務経験のほか、アメリカ合衆国で法人代表を務める等の国際経験も豊富に有しております。社外監査役内 藤 順 也日本国及びアメリカ合衆国ニューヨーク州の弁護士であり、会社法・商法に加え、国際商事、国際仲裁、国際紛争に関する豊富な知識・経験も有しております。また、複数企業の社外監査役や監査等委員などに就任し、監査実務の経験も有しております。 社外監査役選任理由については、「(2)役員の状況 ② 社外取締役及び社外監査役の状況 d.社外取締役及び社外監査役の選任状況」に記載しています。なお、当社は、本定時株主総会の議案(決議事項)として、「監査役1名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決されますと、監査役会は、引き続き、監査役5名(常勤監査役2名、社外監査役3名)で構成されます。 c.監査役会の審議状況開催回数:10回監査役出席率:全員100%開催時間:平均2時間15分決議事項:18件監査方針・分担・重点監査項目、年間計画、監査報告書、監査役会規則、内部統制関連、会計監査人関連(報酬同意・再任審議等)、監査役の選任等検討事項:16件監査所見、監査役候補者選任方針の改定、監査役会規則の改定、代表取締役・社外取締役との意見交換会の重点テーマ、監査活動半期報告、海外往査・ヒアリングの実効性向上、監査役会の実効性評価プロセス確認等 監査役会とは別に、監査役のスキル、グループガバナンスや、経営戦略の進捗状況などについて、フリーディスカッション形式で議論を深めています。 d.重点監査項目・活動実績及び実効性評価重点監査項目監査方法及び取り組み活動実績及び実効性評価取締役・執行役員の職務の執行状況取締役会に出席し審議・決議状況を確認、必要な場合は意見を述べる各監査役は100%出席し、積極的に意見を述べた経営会議等重要会議に出席し意思決定プロセスを確認、必要に応じて説明を求め適時意見を述べる常勤監査役は、経営会議、ESGコミッティ、内部統制委員会にすべて出席し、意思決定プロセスを確認、検討すべき事項について意見を述べた花王及び花王グループ重要子会社の取締役と、重点監査項目について積極的に意見交換する花王:代表取締役(3回)、社外取締役(2回)、役付執行役員(4回)重要子会社:代表取締役(2回)・代表取締役とは、「K27」実行状況や、エリア戦略の課題認識を中心に意見交換を行った ・社外取締役とは、往査・ヒアリングで抽出した現場課題やグループガバナンスについて意見交換を行い、その内容を代表取締役に提言した各事業場、各部門、国内外の子会社・関連会社への往査・ヒアリング(内部統制等の重点監査項目も確認)101回実施・多数の「ROIC活用の好事例」や「社員エンゲージメント調査を用いた職場改善アクション」を確認した・監査役のコメントが現場活動のPDCAサイクルに寄与していることを確認した選任審査委員会、報酬諮問委員会担当の社外監査役が出席した(6回)グル|プガバナンスの実効性・花王グループ監査役体制の体系化  (当社・子会社・関連会社)・グループ一体運営の下、各社の特性に応じた監査活動の実効性向上・監査役室員が子会社監査役を兼務する体制を継続している ・グループ監査役意見交換会(3回)では、監査活動による発見事項や課題認識の共有、監査スキル向上研修を実施した・会計監査人と監査役及び関連部門との意見交換会 ・会計監査人の監査に関して、取締役会で報告意見交換会(9回)、取締役会での報告(3回)・監査計画、会計監査結果、監査上の主要な検討事項、非保証業務管理、監査品質などを確認した・海外子会社の監査人と主な監査課題について意見交換した三様監査(監査役/会計監査人/経営監査室)の連携強化 三様監査会議(3回)で各監査組織の計画や重点課題を共有することで連携を強化し、各々の活動の実効性向上を図った内部統制の整備並びに運用状況・内部統制第二ラインの主管部門への ヒアリング ・内部統制委員会及び傘下の委員会によるリスク管理と評価の実効性・第一ラインによる自主点検の状況を、第二ラインがモニタリングしていることを確認した(四半期又は半期ごと)・三線構造によるグローバルでの「品質ガバナンス体制」と、関連する「品質保証規程」が整備されたことを確認した経営監査室との連携定例会議(4回)に加え、経営監査室室長に監査役会への陪席を要請し、発見事項やリスク認識を共有したコンプライアンス事案の原因分析と対策評価コンプライアンス事案の事後対応は概ね適切であるが、第二ラインに原因究明と対策をさらに徹底するよう助言した情報開示主要会議への出席、関連部門への往査・ヒアリング時に開示状況を確認IR・SR・PR活動が連携し、戦略的に情報開示されていることを確認した <監査役会の実効性評価>毎年、重点監査項目を中心に評価項目を設定し、多角的・客観的に実効性を評価しています。各監査役の自己評価に加え、取締役やその他関係者の意見を参考にし、監査役会で幅広く議論した結果、当事業年度は、全体として「有効に機能している」という評価に至りました。「K27」の実行状況では、特に成長ドライバー領域の化粧品事業を注視し、往査・ヒアリングや重要会議を通じ成長戦略の現場への浸透度、構造改革の実効性を検証しました。ROICは事業部門に加え機能部門にも定着し、多数の活用事例を確認しました。また、監査対象子会社(90社)の過去15年間の三様監査による監査実績を精査し、重点エリア・事業とその監査領域を経営監査室と共有しました。海外子会社のガバナンスは、事業のグローバル拡大に向けた重要テーマとして継続的に注視していきます。なお、本評価で認識した課題は、実効性をさらに向上するため、翌事業年度重点監査項目に反映してまいります。 監査役会実効性評価については、以下のウェブサイトをご覧ください。www.kao.com/content/dam/sites/kao/www-kao-com/jp/ja/corporate/policies/pdf/audit_2026.pdf ② 内部監査の状況a.組織・人員及び手続き当社グループの内部監査を担当する経営監査室は、有価証券報告書提出日(2026年3月25日)現在、国内外の37名で構成されています。経営監査室は、代表取締役社長執行役員の直轄組織として他の業務ラインから分離され、独立的及び客観的な立場から当社及び国内外のグループ会社の経営活動全般について、法令遵守、財務報告の適正性、業務の有効性・効率性の視点から内部統制の整備・運用状況を評価し、その結果に基づき経営活動の信頼性について合理的な保証を与えるとともに、内部統制の充実を図るための提案を行っています。金融商品取引法に基づく「財務報告に係る内部統制の有効性」については、内部統制委員会が基本計画と方針を決定しています。経営監査室は代表取締役社長執行役員の代行として、全社的な内部統制の状況及び重要な拠点の業務プロセス統制についての評価を行い、その評価結果を代表取締役社長執行役員へ報告しています。子会社管理に関する取り組みについては、当社は、子会社が当社に対し事前承認を求める、または報告すべき事項をグループ会社管理規程である「ポリシーマニュアル」に定めています。経営監査室による監査での指摘事項は、当該規程上の報告事項に該当し、当該子会社の定例の役員会において、全ての指摘事項を役員間で共有し、対応策及びその結果についても共有することになっています。 b.内部監査、監査役監査及び会計監査の相互連携並びにこれらの監査と内部統制との関係経営監査室と監査役は、会計監査人から監査計画、重点監査項目と会計監査結果(期中レビュー・年度監査)及び監査上の主要な検討事項等の説明を受け、定期的かつ必要に応じて意見交換を行っています。経営監査室は、会計監査人と、財務報告に係る内部統制の整備・評価や内部監査の活動状況についても、適宜情報共有を行いながら、相互連携に努めています。 c.内部監査の実効性を確保するための取組この内部監査活動の結果は、定期的に経営会議及び取締役会にて報告しています。また、経営監査室と監査役は、双方の監査計画、並びに内部監査の結果と監査役による現場ヒアリングでの発見事項等について、定例会議(4回)のみならず、三様監査会議(3回)も活用して、必要に応じて、情報共有と意見交換を行っています。さらに、経営監査室長は、監査役会やグループ監査役意見交換会に適宜陪席しています。 ③ 会計監査の状況a.監査法人の名称有限責任監査法人トーマツ b.継続監査期間48年間2014年において、現行の監査法人以外にも選任の対象を広げ選考を実施しました。また、当該監査法人の業務執行社員のローテーションは適切に実施されており、連続して7会計期間を超えて監査業務に関与しておりません。筆頭業務執行社員については、連続して5会計期間を超えて監査業務に関与しておりません。 c.業務を執行した公認会計士の氏名指定有限責任社員 業務執行社員:山野辺 純一、奥津 佳樹、中島 雄一朗 d.監査業務に係る補助者の構成公認会計士 18名、その他 46名 e.監査法人の選定方針と理由会計監査人の選定等に際しては、毎年監査役会において、当社の会計財務部門、内部監査部門及び会計監査人から情報収集を行った上で、監査役会が策定した評価基準に基づき、会計監査人の独立性・監査体制・監査の実施状況や品質等を適切に評価・決定しております。また、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目のいずれかに該当すると認められる場合、監査役全員の同意により会計監査人を解任することとしております。この場合、監査役会が選定した監査役は、解任後最初に招集される株主総会において、解任した旨及びその理由を報告いたします。 f.監査役及び監査役会による監査法人の評価当社の監査役会は、会計監査人から会計監査人の独立性・監査体制・監査の実施状況等、品質に関する情報を収集するとともに、当社の会計財務部門、内部監査部門と合同会議で意見交換を行った上で、会計監査人の再任の適否について評価を行いました。その結果、品質管理体制については整備されており、継続的な改善活動も実施され、監査法人内の審査体制も有効に機能しています。また、国内グループ各社に対する一体監査体制も機能しており、監査役への情報提供も良好です。海外グループ各社に対しては、各会計監査人との協力体制を構築して情報共有が良好に行われていることを確認しました。さらに、AIを活用したリスク認識、監査効率化に向けた適切な提案・アドバイスがなされており、関連部門との有効なコミュニケーションも図れています。それらの結果と非保証業務の事前了解プロセスへの対応状況を踏まえ、監査役会は、会計監査人の監査の方法と結果並びに品質を相当と認め、有限責任監査法人トーマツを再任することが適当であると判断しました。なお、現監査法人の継続監査期間及びローテーションについての意見交換を行いました。 ④ 監査報酬の内容等a.監査公認会計士等に対する報酬区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社15631652連結子会社62- 62-計21832272 (前連結会計年度)当社における非監査業務の内容は、マクロ経済・リスク情報提供サービスの委託であります。 (当連結会計年度)当社における非監査業務の内容は、普通社債発行に係るコンフォート・レター作成業務であります。 b.監査公認会計士等と同一のネットワーク(Deloitte Touche Tohmatsu Limited)に対する報酬(a.を除く)区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-49-40連結子会社678139663212計678188663252 (前連結会計年度)当社における非監査業務の内容は、製品展開に関するアドバイザリー業務等であります。また、連結子会社における非監査業務の内容は、税務コンサルティング等であります。 (当連結会計年度)当社における非監査業務の内容は、マクロ経済・リスク情報提供サービスの委託等であります。また、連結子会社における非監査業務の内容は、税務コンサルティング等であります。 c.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容(前連結会計年度)その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容については、重要な報酬がないため記載を省略しております。 (当連結会計年度)その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容については、重要な報酬がないため記載を省略しております。 d.監査報酬の決定方針当社は、監査公認会計士等に対する報酬について、当社の規模や事業形態等を勘案した監査計画の内容及びそれに伴う監査計画日数等を考慮して報酬額を決定しております。 e.監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由当社の監査役会は、会計監査人の監査計画の内容、会計監査の職務遂行状況及び会計監査人に期待される役割・責任に対する環境変化の状況に照らした報酬見積もりの算出根拠等を検討した結果、会計監査人の報酬等の額は適切であると判断し、会社法第399条第1項の同意を行いました。
設備の概要 FY2025 / 約637字
1 【設備投資等の概要】当連結会計年度の設備投資等の金額は、101,038百万円であり、セグメントごとの内訳は、以下のとおりであります。 セグメントの名称金額(百万円) ハイジーンリビングケア事業32,258ヘルスビューティケア事業17,146化粧品事業13,404ビジネスコネクティッド事業1,321グローバルコンシューマーケア事業64,129ケミカル事業30,492その他6,417合計101,038 (注)1.金額には、消費税等は含まれておりません。2.有形固定資産、使用権資産及び無形資産への投資が含まれております。なお、資産除去引当金に係る有形固定資産及び使用権資産の増加額は含まれておりません。3.セグメントに含まれない投資は、「その他」に含まれております。 グローバルコンシューマーケア事業では、各事業で生産・研究設備の増強や合理化、維持更新のほか、情報システムの再構築等を行いました。ハイジーンリビングケア事業では、国内及び海外における新製品・改良品の対応や生産能力の拡充等を行いました。また、和歌山事業場においてはファブリックケア・ホームケア領域における研究設備が竣工されました。ケミカル事業では、米国市場での安定供給体制強化に向けて米国で三級アミン生産拠点が新設されるなど、主に海外で生産能力が拡充されたほか、設備の合理化や維持更新、情報システムの再構築等を行いました。なお、上記の所要資金は、主に当社グループ内の資金をグローバルに有効活用しております。
従業員の状況 FY2025 / 約2,511字
5 【従業員の状況】(1)連結会社の状況2025年12月31日現在セグメントの名称従業員数(人)[臨時雇用者数(人)] ハイジーンリビングケア事業8,499[4,061] ヘルスビューティケア事業7,521[2,591] 化粧品事業9,331[1,270] ビジネスコネクティッド事業841[194]グローバルコンシューマーケア事業26,192[8,116]ケミカル事業4,068[252]全社(共通)1,254[287]合    計31,514[8,655] (注)1.従業員数は就業人員(当社グループ〔当社及び連結子会社〕からグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含んでおります。)であります。[ ]内は臨時雇用者数の年間平均人員であり、外数で記載しております。2.従業員にはフルタイムの無期化した非正規雇用の従業員等を含めております。3.臨時雇用者は、パートタイマー及び有期の嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いております。4.全社(共通)は、特定のセグメントに区分できない管理部門等の従業員数であります。 (2)提出会社の状況2025年12月31日現在従業員数(人)平均年令(才)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)7,76140.616.78,654  セグメントの名称従業員数(人) ハイジーンリビングケア事業2,186 ヘルスビューティケア事業1,793 化粧品事業1,256 ビジネスコネクティッド事業163グローバルコンシューマーケア事業5,398ケミカル事業1,177全社(共通)1,186合    計7,761 (注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含んでおります。)であります。2.従業員にはフルタイムの無期化した非正規雇用の従業員等を含めております。3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。4.全社(共通)は、特定のセグメントに区分できない管理部門等の従業員数であります。 (3)労働組合の状況当社の一部の事業所及び一部の連結子会社には、労働組合が組織されております。労働組合との間に特記すべき事項はありません。 (4)多様性に関する指標当連結会計年度の多様性に関する指標は、以下のとおりであります。①女性活躍推進法、育児・介護休業法に基づく開示 管理職に占める女性従業員の割合(%)男性の育児休職取得率(%)男女の賃金格差(%)全従業員従業員臨時雇用者当社28.790.190.888.790.4花王グループカスタマーマーケティング㈱20.6110.268.363.585.6花王プロフェッショナル・サービス㈱16.1112.574.772.767.0花王ロジスティクス㈱2.6-53.883.370.4花王サニタリープロダクツ愛媛㈱-83.377.679.177.9花王ビューティブランズカウンセリング㈱73.8*51.652.4*㈱エキップ63.3100.062.161.947.8花王コスメプロダクツ小田原㈱13.960.074.577.558.2伊野紙㈱23.1100.079.585.188.1 (注)1.従業員は、正規雇用の従業員及びフルタイムの無期化した非正規雇用の従業員を含んでおります。2.臨時雇用者は、パートタイマー及び有期の嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いております。3.全従業員は、従業員と臨時雇用者を含んでおります。4.管理職に占める女性従業員の割合については、女性活躍推進法に基づき算出しております。出向者は出向先の従業員として集計しております。5.男性の育児休職取得率については、育児・介護休業法に基づき育児休業等と育児目的休暇の取得割合として以下の通り算出しております。出向者は出向元の従業員として集計しております。2025年に1回目の育児に伴う休業を取得した男性社員数 ÷ 2025年に子が生まれた男性社員数 × 100当社は育児休職取得率の算出対象となる取得必須の有給育児休暇制度を導入しており、子が生まれたすべての社員が取得します。法律に基づく育児休職取得率の算出においては、事業年度と当該休暇や育児休職の取得期限が異なっていることにより、分子と分母の対象者の範囲が異なるため、必ずしも100%にはなりません。6.「*」は対象となる男性従業員が無いことを示しております。7.男女の賃金格差については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。なお、同一労働の賃金に差はなく、等級別人数構成の差によるものであります。出向者は、出向先の従業員として集計しております。 ②連結会社の状況 管理職に占める女性従業員の割合(%)男性の育児休職取得率(%)男女の賃金格差(%)当社及び連結子会社34.0*89.1当社及び国内連結子会社27.792.773.1 (注)1.従業員は、正規雇用の従業員及びフルタイムの無期化した非正規雇用の従業員を含んでおります。2.管理職に占める女性従業員の割合については、女性活躍推進法に基づき算出しております。出向者は出向先の従業員として集計しております。3.男性の育児休職取得率については、育児・介護休業法に基づき育児休業等と育児目的休暇の取得割合として以下の通り算出しております。出向者は出向元の従業員として集計しております。2025年に1回目の育児に伴う休業を取得した男性社員数 ÷ 2025年に子が生まれた男性社員数 × 1004.「*」は海外関係会社の男性の育児休職取得率の集計を実施していないため、記載を省略していることを示しております。5.男女の賃金格差については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。なお、同一労働の賃金に差はなく、等級別人数構成の差によるものであります。賃金は、基本給及び賞与等のインセンティブを含んでおります。出向者は、出向先の従業員として集計しております。 詳細については「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (3) 人的資本」を参照ください。
研究開発活動 FY2025 / 約4,242字
6 【研究開発活動】私たちは、持続可能で豊かな共生世界を実現することを使命に、「未来のいのちを守る企業」として、人、社会、地球に貢献することを目指しております。研究開発部門では、多様な国や地域の生活者の様々な文化やニーズを深く理解し、独創的なシーズと組み合わせることにより、新たな価値や市場を創造する画期的な商品・技術の開発に取り組んでおります。これらの取り組みの一環として、紫外線や暑熱環境といった外的ストレスから人の肌を守り、生活者のQOL(Quality of Life:生活の質)向上に貢献するスキンプロテクション事業への注力を進めました。UVケア製品では、肌上で紫外線防御剤を含む塗膜が均一に形成される設計を基盤とし、肌表面の湿度環境にも着目した日やけ止め「ビオレUV アクアリッチ エアリーホールドクリーム」を開発しました。日常的な環境変化に応じた塗膜挙動を考慮した処方設計により、生活場面において安定した紫外線防御性能と使用感を実現しています。また、塗膜挙動を精緻に制御する技術基盤のもと、紫外線防御性能と使用感の両立を目指した処方設計を推進しました。これらの技術的知見は、海外市場向けの「Bioré UV Aqua Rich(ビオレUV アクアリッチ)」シリーズの開発にも活用されています。汗ケア製品では、暑熱環境における湿度・温度ストレス※を低減し、肌の快適性を向上させる研究を進め、その成果を「ビオレZero」シリーズの製品開発に活用しました。皮膚表面における汗の挙動を詳細に解析することで、汗を素早く乾かす独自技術の開発を推進しています。これらの研究成果は、海外市場においても現地の生活環境や使用実態に応じた製品展開につながっており、インドネシアで展開する「Bioré Breeze DEODORANT(ビオレ ブリーズデオドラント)」にも応用されています。今後も、皮膚科学研究と生活者理解を融合させ、スキンプロテクション分野における技術の高度化と、グローバルな市場ニーズに対応した製品開発を推進することで、人々の健やかで快適な暮らしに貢献してまいります。当社グループ全体で、約2,800名が研究開発業務に携わっております。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、611億円(売上高比3.6%)であり、主な成果は、下記のとおりであります。  ※:汗・ベタつきの不快感  グローバルコンシューマーケア事業 〔ハイジーンリビングケア事業〕 人々の生活スタイルや価値観の多様なニーズに応え、清潔で安心して暮らせる生活空間の実現や、誰もが自分 らしく快適に過ごせるための商品・サービスを提供すべく、幅広い分野での研究開発を進めております。 ファブリックケア製品及びホームケア製品における研究開発力のさらなる進化と、多様なステークホルダーとの 共創を通じたサステナブルな社会の実現を目的として、12月に和歌山事業場内に「Lifestyle Innovation Center (ライフスタイルイノベーションセンター)」を竣工しました。 ファブリックケア製品では、衣料用洗剤「アタック抗菌EX」シリーズを改良新発売しました。本シリーズの特 長である抗菌※1性能に加え、「アタック抗菌EX」は、花王初の黄ばみ除去成分の新配合により皮脂洗浄力の向上 を図っています。「アタック抗菌EX 部屋干し用」は、高湿度環境の密集干し※2でも、消臭性能を発揮する処方 設計としました。 柔軟仕上げ剤ブランド「ハミングフレア」からは、新剤型の洗たく用香りづけ剤 「ハミングフレア アロマビ  ーズ」を発売しました。顆粒に特殊加工を施した「フレグランスポケット製法」により、冷水にも溶けやすく、 洗たく後の溶け残りを抑制します。また、衣類長持ち設計により、洗たく中の色あせ抑制※3にも寄与します。 ホームケア製品では、食器用洗剤 「キュキュット」から、「キュキュット ゴシゴシいらずの泡パック」を発 売しました。酵素パワーin処方により、高い洗浄力を発揮するとともに、シンク内の食器全体を泡で覆うことが できるスプレー設計により、従来のこすり洗い工程の簡略化を可能にしています。その結果、食器洗い時間の約 30%短縮※4、すすぎ時の水量の約20%削減※4に寄与します。 当事業に係る研究開発費は、146億円であります。 ※1:すべての菌の増殖を抑えるわけではありません ※2:干しはじめの洗たく物周辺の環境 ※3:衣類によって効果は異なります ※4:当社手洗い品比。鍋とフライパンを除く標準使用方法で比較 〔ヘルスビューティケア事業〕  世界の人々の肌や髪を深く知るとともに、人が本来持っている健康力を生かしたQOLの向上を目指した本質研究と、革新的な技術と品質によるユニークで付加価値の高い製品の提案をとおして、健康美と清潔衛生を実現する研究開発に取り組んでいます。 スキンケア製品では、「ビオレ」から、「ビオレ ザ ボディ ととのい肌」を発売しました。花王独自の皮脂選択洗浄成分※1を配合し、肌のうるおいに必要な皮脂は残しつつ、不要な皮脂を洗い流す処方設計により、 部位ごとに異なる肌状態を有する「ベタカサまざり肌※2」に対応しています。 ヘアケア製品では、ヘアケア事業変革の新ブランド第三弾として「MEMEME(ミーミーミー)」を発売しました。「ミーミーミー クラッシュジェルトリートメント」は、ジェル剤型を採用し、使用時に手で伸ばすと剤が崩れるように変化し、髪になじみやすくなる設計としています。 パーソナルヘルス製品では、「めぐりズム」から、炭酸※3配合ジェルパック「めぐりズム 貼る炭酸※3シリーズ」として、額・首もと用及び足用の2タイプを発売しました。炭酸※3を含む冷感ジェルシートが肌に密着し、使用中の快適性を高めます。当事業に係る研究開発費は、213億円であります。 ※1:オレフィンC16スルホン酸Na ※2:脂性と乾燥が混在している肌の状態 ※3:起泡剤 〔化粧品事業〕 世界の人々の肌を深く知る本質研究による確かなエビデンスと五感に訴える感性研究を融合し、一人ひとりの「美」と「個性」に寄り添う新しい価値創造を目指しております。 カウンセリング化粧品では、「KANEBO(カネボウ)」から、「カネボウ クリーム イン デイII」、「カネボウ クリーム イン ナイトII」を発売しました。肌を乾燥から守る「胎脂」の擬似機能成分「TAISHITM Complex※1」を配合し、朝と夜の肌状態に応じた処方及び塗膜設計としています。 「est(エスト)」では、ベーシックラインとして「エスト ザ ローション EX」、「エスト ザ エマルジョンEX」を発売しました。独自開発成分 「エクトビオシス※2」を配合し、角層内の水分保持機能に着目した保湿設計により、乾燥環境下でもうるおいの持続を図っています。また、植物工場「SMART GARDEN(スマートガーデン)」における独自の栽培・抽出方法で精製された高純度植物エキス※3を含む複合保湿成分を配合しています。 当事業に係る研究開発費は、114億円であります。※1:基剤:長鎖分岐脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 保湿:N‐ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、濃グリセリン※2:保湿:エクトイン、コハク酸ジグリコールグアニジン*、トレハロース、グリセリン *医薬部外品はコハク酸2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチルグアニジン※3:SGローマカミツレエキス、SGローズマリーエキス 〔ビジネスコネクティッド事業〕  プロフェッショナルからの高度な衛生ニーズに応えるとともに、高機能な製品開発とモニタリング技術を活用した一人ひとりへの精度の高いソリューションの提供を通じて、心身の健康を支え、人々のウェルネス向上に貢献する研究を推進しています。 ヘルスケア分野における研究知見を、情報と商品の両面から生活者に直接提供する新たなブランドとして、「花王ライフケア研究所」を立ち上げ、歩行から姿勢のゆがみを解析するアプリ「my Symmetry(マイシンメトリー)」の提供を開始しました。今後、研究知見の活用を通じた新たな価値創出を目指していきます。 BtoB衛生関連製品では、花王プロフェッショナル・サービス株式会社(KPS)が、介護・医療施設向けに「パワフル消臭ストロング」シリーズを全国発売しました。 本シリーズでは、尿臭や便臭といった施設特有の課題に対応するため、独自の香料技術※1及び防臭技術※2、※3を採用し、施設内の消臭ニーズへの対応を図っています。 当事業に係る研究開発費は、13億円であります。 ※1: 尿臭・便臭をガードする独自香料が悪臭を弱めるとともに、悪臭を取り込み、よい香りに変化させる技術(悪臭ガード    ハーモセント技術) ※2:「パワフル消臭ストロング 消臭芳香剤」を除く ※3: 清掃後の対象物に独自の防臭成分が働き、尿臭の発生を防ぐ技術(尿臭ブロッカー) ケミカル事業 油脂科学、界面科学、高分子科学等における研究開発の成果を基盤に、顧客やパートナーとの共創を通じて、 環境・社会課題の解決に貢献する特徴あるケミカル製品・ソリューションの創出に取り組んでおります。  油脂製品では、オレオケミカルや三級アミンにおいて独自の触媒・プロセス技術開発を進めております。 機能材料製品では、鉄バクテリア由来の茶褐色汚泥を除去できる産業用除去剤「ルナクリア」を発売し、 インフラメンテナンス分野における作業負荷低減に寄与しています。また、株式会社アイシンと共同開発した常 温防錆洗浄剤「ステイブライト」は、CO2排出量削減効果が評価され、第52回環境賞※において環境大臣賞を受賞 しました。 情報材料製品では、フラックス洗浄剤や半導体用薬剤をはじめとする電子部品用洗浄剤「クリンスルー」 シリーズを展開し、多様な製造工程ニーズに対応した洗浄ソリューションを提供しています。今後も、界面制御 技術と洗浄技術を基盤に、パートナー企業と連携した課題解決提案を強化してまいります。 当事業に係る研究開発費は、127億円であります。 ※:国立環境研究所・日刊工業新聞社共催、環境省後援
株式の保有状況 FY2025 / 約2,458字
(5)【株式の保有状況】① 投資株式の区分の基準及び考え方当社グループは、専ら株式の価値の変動または株式に係る配当によって利益を受けることを目的として保有する株式を「純投資目的である投資株式」と区分し、それ以外を「純投資目的以外の目的である投資株式」と区分しております。なお、当社は純投資目的である投資株式を保有しておりません。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社グループは、業務提携、取引の維持・強化等事業活動上の必要性等を勘案し、保有する株式数を含め合理性があると認める場合に限り、上場株式を政策的に保有しております。これらは、株式市場や当社を取り巻く事業環境の変動による影響を受けますが、毎年、取締役会等において、銘柄毎に保有目的、含み損益、EVA、取引高等を評価軸として、保有継続の合理性及び株式数の見直し等を確認しております。当事業年度末において定量基準を満たさなかった銘柄はありませんでした。また、政策保有株の議決権に関しましては、適切なコーポレート・ガバナンス体制の整備や発行会社の中長期的な企業価値の向上に資する提案であるかどうか、また当社への影響度等を総合的に判断して行使しております。必要に応じて、議案の内容等について発行会社と対話します。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式274,065非上場株式以外の株式134,048 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式23出資先非上場会社の上場化、持株会による株式の取得 (注)非上場株式以外の増加のうち1銘柄は、保有していた非上場株式が新規上場したことによる増加であり、取得価額の発生はありません。 (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式1-非上場株式以外の株式3438 (注)非上場株式の減少1銘柄は、保有していた非上場株式が新規上場したことによる減少であり、売却価額の発生はありません。 c.特定投資株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)イオン㈱849,326282,541(保有目的)グローバルコンシューマーケア事業の販売先であり、当社グループの営業取引に係る協力関係維持のため保有(株式数が増加した理由)持株会による株式の取得、及び株式分割による株式数の増加無2,1041,044東京海上ホールディングス㈱212,410265,460(保有目的)保険業務を中心とした取引先であり、当社グループのリスクマネジメントに係る協力関係維持のため保有 無(注)21,2361,521日本ゼオン㈱130,000130,000(保有目的)ケミカル事業の取引先であり、当社グループの営業取引等に係る協力関係維持のため保有有233195三京化成㈱35,11235,112(保有目的)ケミカル事業の取引先であり、当社グループの営業取引等に係る協力関係維持のため保有有156151ニチレキグループ㈱52,80752,807(保有目的)ケミカル事業の販売先であり、当社グループの営業取引に係る協力関係維持のため保有無129142㈱山形銀行28,45873,458(保有目的)資金調達等の金融取引先であり、当社グループの財務取引に係る協力関係維持のため保有有5574㈱めぶきフィナンシャルグループ50,22350,223(保有目的)資金調達等の金融取引先であり、当社グループの財務取引に係る協力関係維持のため保有無5232㈱プラネット24,00024,000(保有目的)トイレタリー業界における共通インフラ形成 において協業関係にあり、当社グループを含めた業界標準化活動における協力関係維持のため保有無3130㈱ミライロ40,000-(保有目的)アクセシビリティ及びユニバーサルデザイン領域における協業関係にあり、当社グループの当該取組みに係る協力関係維持のため保有(株式数が増加した理由)非上場会社の新規上場無16-アジアパイルホールディングス㈱11,00011,000(保有目的)ケミカル事業の販売先であり、当社グループの営業取引に係る協力関係維持のため保有無169㈱トーホー2,4002,400(保有目的)ビジネスコネクティッド事業の取引先であり、当社グループの営業取引に係る協力関係維持のため保有無97㈱不二家3,0003,000(保有目的)ケミカル事業の販売先であり、当社グループの営業取引に係る協力関係維持のため保有無88日本コンクリート工業㈱14,00014,000(保有目的)ケミカル事業の販売先であり、当社グループの営業取引に係る協力関係維持のため保有無55㈱みずほフィナンシャルグループ-14,477(保有目的)資金調達等の金融取引先であり、当社グループの財務取引に係る協力関係維持のため保有無-56 (注)1.定量的な保有効果については記載が困難ですが、毎年、取締役会等において、銘柄毎に保有目的、含み損益、EVA、取引高等を評価軸として、保有継続の合理性及び株式数の見直し等を確認しております。当事業年度においては3銘柄の売却を実施し、当事業年度末において、定量基準を満たさなかった銘柄はありませんでした。2.保有先企業は当社株式を保有しておりませんが、同社子会社は当社株式を保有しております。3.「-」は当該銘柄を保有していないことを示しております。
関係会社の状況 FY2025 / 約2,718字
4 【関係会社の状況】(1)親会社該当ありません。 (2)連結子会社2025年12月31日現在 会社名住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等長期貸付金営業上の取引設備の賃貸借等花王グループカスタマーマーケティング㈱東京都中央区百万円10ハイジーンリビングケア ヘルスビューティケア 化粧品 ビジネスコネクティッド及び日本における化粧品事業のカウンセリングサービス会社の統轄100.0有-製品等の販売先有花王プロフェッショナル・サービス㈱東京都墨田区百万円60ビジネスコネクティッド100.0有-製品等の販売先有㈱カネボウ化粧品東京都中央区百万円7,500化粧品100.0有-製品等の販売先有花王ロジスティクス㈱東京都墨田区百万円15日本における物流関連業務※2100.0[66.5]有-製品等の物流委託先有※1花王(中国)投資有限公司上海市千中国元2,603,727中国における関係会社の統轄及び化粧品100.0有-製品等の販売先-※1上海花王有限公司上海市千中国元564,200ハイジーンリビングケアヘルスビューティケア化粧品ビジネスコネクティッド※3100.0[15.0]有-製品等の購入先及び販売先-※1花王(上海)産品服務有限公司上海市千中国元1,348,490ハイジーンリビングケアヘルスビューティケア化粧品※4100.0[100.0]有-製品等の販売先-※1佳麗宝化粧品(中国)有限公司上海市千中国元672,638化粧品※5100.0[100.0]有---※1花王(上海)化工有限公司上海市千中国元740,000ケミカル※6100.0[10.0]有-製品等の購入先及び販売先-Kao (Taiwan)Corporation新北市千台湾元597,300ハイジーンリビングケアヘルスビューティケア化粧品ビジネスコネクティッド ケミカル92.2有-製品等の購入先及び販売先-※1Pilipinas Kao, Inc.フィリピン千米ドル91,435ケミカル100.0有-製品等の購入先及び販売先-※1Kao Industrial(Thailand) Co., Ltd.タイ千バーツ2,000,000ハイジーンリビングケアヘルスビューティケア化粧品ケミカル100.0有-製品等の購入先及び販売先-Fatty Chemical(Malaysia) Sdn. Bhd.マレーシア千リンギット120,000ケミカル※770.0[70.0]有-製品等の購入先-※1PT Kao Indonesiaインドネシア百万ルピア1,796,206ハイジーンリビングケアヘルスビューティケア50.01有-製品等の販売先-Kao USA Inc.米国米ドル4ヘルスビューティケア化粧品100.0有-製品等の販売先-Oribe Hair Care, LLC米国千米ドル8,182ヘルスビューティケア※8100.0[100.0]有---Kao America Inc.米国千米ドル3,200米国における関係会社へのコーポレートサービス及び米国ケミカル事業の持株会社100.0有--- 会社名住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等長期貸付金営業上の取引設備の賃貸借等Kao SpecialtiesAmericas LLC米国米ドル1ケミカル※9100.0[100.0]有有製品等の購入先及び販売先-Washing Systems, LLC米国米ドル10ケミカル※10100.0[100.0]有---※1Kao Australia Pty. Limitedオーストラリア千豪ドル152,690ハイジーンリビングケアヘルスビューティケア100.0有---Kao Germany GmbHドイツ千ユーロ25,000ヘルスビューティケア100.0有---Kao ManufacturingGermany GmbHドイツ千ユーロ13,000ヘルスビューティケア100.0有-製品等の販売先-Kao Chemicals GmbHドイツ千ユーロ9,101ケミカル※11100.0[100.0]有-製品等の購入先及び販売先-Molton Brown Limited英国千英ポンド516化粧品100.0有---※1Kao ChemicalsEurope, S.L.スペイン千ユーロ74,035欧州等ケミカル事業統轄100.0有---※1Kao Corporation, S.A.スペイン千ユーロ56,411ケミカル※11100.0[100.0]有-製品等の購入先及び販売先- (注)※1  特定子会社であります。※2  花王グループカスタマーマーケティング㈱が66.5%所有しております。※3  花王(中国)投資有限公司が15.0%所有しております。※4  花王(中国)投資有限公司が所有しております。※5  ㈱カネボウ化粧品が92.1%、花王(中国)投資有限公司が7.9%所有しております。※6  花王(中国)投資有限公司が10.0%所有しております。※7  当社の子会社であるKao Singapore Private Limited が所有しております。※8  Kao USA Inc. が所有しております。※9  Kao America Inc. の子会社であるKao Chemicals Americas Corporation が所有しております。※10 Kao USA Inc. の子会社であるWashing Systems Intermediate Holdings, Inc. が所有しております。※11 Kao Chemicals Europe, S.L. が所有しております。12 議決権の所有割合の[ ]内は、間接所有割合で内数であります。13 役員の兼任等には、当社役員と当社従業員を含んでおります。14 上記以外に小規模な連結子会社が85社あり、連結子会社の数は合計111社となります。 (3)持分法適用関連会社2025年12月31日現在 会社名住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等長期貸付金営業上の取引設備の賃貸借等ニベア花王㈱東京都中央区百万円200ヘルスビューティケア40.0有-製品等の購入先及び販売先有昭和興産㈱東京都港区百万円550ケミカル21.4有-製品等の購入先及び販売先- (注)上記以外に小規模な持分法適用関連会社が5社あり、持分法適用関連会社の数は合計7社となります。 (4)その他の関係会社該当ありません。
サステナビリティ FY2025 / 約24,090字
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】文中の将来に関する事項は、当社グループが有価証券報告書提出日現在において合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の結果とは様々な要因により大きく異なる可能性があります。 (1)ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」花王は、「2030年までに達成したい姿」である「グローバルで存在価値ある企業『Kao』」を達成するため、経営の中核にサステナビリティの視点を導入しています。環境、社会、ガバナンス(ESG)の領域で取り組む内容を定めた花王のESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(KLP)」は、生活者のこころ豊かな暮らしの実現を目指す戦略で、19の重点取り組みテーマより構成されています。KLPに基づき、環境・社会価値の創出を通して、持続的な成長に向けて着実に実践を進めてまいります。 ① ガバナンス花王は、グローバルの大きな変化に迅速に対応するとともに、事業の拡大と社会課題解決を目指して、柔軟で強靭なESGガバナンスを構築しています。このESGガバナンスは、花王の経営、事業活動に環境(E)や社会(S)の視点を入れ、取り組みを統括・推進するための体制であり、中期経営計画「K27」とその先の中長期の企業価値向上を支えるものです。この体制では、意思決定を行う取締役会の監督のもと、社長執行役員及び各部門・グループ会社が業務執行を担っています。また、社外取締役や有識者による第三者からの視点を経営判断や新規事業に取り入れることで、的確かつ迅速な実行を可能にし、イノベーションの創出を促進する点が特徴です。取締役会は、ESGの監督に必要な知識・経験・能力を確保しています。経営全体を多角的な視点から監督するため、専門性のバランスを考慮するとともに、ESGを重要な専門性として位置づけ、ESGに精通した取締役、監査役を選任しています。取締役会は、ESGに関する審議や議論を行うESGコミッティから、年2回の定期報告を受けるほか、方針や戦略から目標、KPIや活動の進捗状況等の報告を受け、執行状況を監督しています。ESGに関するKPIの報酬方針への反映については、取締役・執行役員報酬諮問委員会で審議され、取締役会で決議されます。2024年度からは、代表取締役社長執行役員の報酬について、基本報酬に対する短期・長期インセンティブ報酬比率を1:1:1に改定しました。長期インセンティブ報酬には、KLPの重点目標達成度(ウェイト25%)と主要ESG評価機関による外部評価結果(ウェイト15%)からなる「ESG力評価指標」を組み込んでいます。KLPの重点目標達成度は多角的な評価に基づいており、脱炭素(CO2排出量削減率)、ごみゼロ(プラスチック再資源化率)、女性管理職比率、重大なコンプライアンス違反件数で構成しています。詳細については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要、(4) 役員の報酬等」を参照ください。ESG全体の業務執行については、代表取締役社長執行役員を議長とするESGコミッティを最高機関としたガバナンス体制を構築しています。このESGコミッティは経営層で構成され、KLPに関する活動の方向性を議論・決定し、その活動状況を取締役会に報告しています。また、社外有識者で構成されるESG外部アドバイザリーボードは、ESGコミッティの諮問に対する答申や提言を行い、有識者による第三者からの視点を経営に反映しています。さらに、KLPを着実に遂行するため、部門横断で活動するESG推進会議、重点課題について確実かつ迅速に遂行するESGステアリングコミッティを設置しています。ESG推進会議は、ESGコミッティの決定事項に基づき、花王グループ全体におけるESG活動を推進し、各部門の進捗状況を確認します。議長は、ESG部門統括・執行役員が務め、委員は事業部門、リージョン、機能部門、コーポレート部門の責任者で構成されています。ESGステアリングコミッティは、重点課題である脱炭素、プラスチック包装容器、人権・DE&I、化学物質管理のテーマごとに取り組みを推進します。執行役員が各テーマのオーナーとして責任を持ち、一定の決定権を付与されています。このESGステアリングコミッティは、ESGコミッティと連動し、各領域の取り組みを確実かつ迅速に実行に移します。ESGに関するリスク管理は内部統制委員会(年2回開催、委員長は代表取締役 社長執行役員)で、機会管理はESGコミッティ(年6回開催、議長は代表取締役 社長執行役員)で実施しています。 各組織体の役割、構成、開催頻度、審議事項等組織体役割構成※2026年1月時点 実績 (2025年)開催頻度主な審議事項等ESGコミッティ花王全社に関わる下記項目の審議・議論、又は報告:・ESGの基本的な考え方や方針・ESGに関する方針の展開、戦略、活動、社外コミュニケーション等・ESG活動の推進に関する投資の決裁・社会のサステナビリティやESGに関する潮流、課題と機会・ESGコミッティメンバーによるステークホルダーとの積極的なエンゲージメント・取締役会へ審議、議論状況を定期報告議長:代表取締役 社長執行役員委員:代表取締役 専務執行役員、常務執行役員、執行役員オブザーバー:社内監査役年6回・TCFDに基づく財務影響の定量評価に関する開示内容の審議・承認・「花王サステナビリティレポート2025」での開示方針、KLPのKPI進捗を含む開示内容の審議・承認・KLPのKPI追加、見直し、新規KPIの審議・承認・年間ESG投資予算・投資案件の審議・決裁・ESG推進に関連する目標設定管理に関する方針・運営の審議、議論・ESGステアリングコミッティからの提案に関する審議・ESG外部アドバイザリーボードの答申事項の確認ESG外部アドバイザリーボード・ESGコミッティの諮問に対し社外の高い専門的視点から、答申・提言・ESGコミッティに対し、世界レベルの計画策定・実行ができるような情報の提供・外部との協働や連携の機会の提供・花王のESG活動に対する評価委員:社外有識者・末吉 里花氏 一般社団法人エシカル協会代表理事ほか専門:エシカル消費等・Mike Jefferson氏Director, Verde Research and Consulting Ltd.専門:廃棄物管理、リサイクルシステム等・Noémie Bauer氏CSO, Pernod Ricard専門:ガバナンス、法律等年2回・社会情勢を踏まえた花王への期待とリスク提言・ESGの進捗に関する評価と課題提言・マテリアリティ改定に対する提言・サステナブルな原材料調達推進への提言・サーキュラーエコノミーとアドボカシー活動への提言・DE&I、人権に対する考え方や取り組みへの提言ESG推進会議・ESGコミッティで決定した方針、提言に基づき、ESG戦略と事業の一体化に向けて具現化・重要ESGアクション実行へ向けた監督・検証・各部門、リージョンのESG活動推進の課題を吸い上げ、ESGコミッティへ提案議長:執行役員 ESG部門統括委員:事業部門、機能部門、コーポレート部門、リージョンの責任者等年6回・KLP中長期目標の見直し KLP各テーマの進捗と今後の計画・ESGステアリングコミッティの進捗・ESG投資戦略の策定案・サステナビリティレポート等の情報開示方向性提案・各部門、リージョンのESG活動の推進と課題抽出 組織体役割構成※2026年1月時点実績 (2025年)開催頻度主な審議事項等ESGステアリングコミッティ脱炭素・GHG削減計画の策定・2040年カーボンゼロ達成に向けた脱炭素対応策と緩和・適応のビジネス機会を一元的に議論し、迅速な脱炭素活動を推進・シナリオ分析結果に基づいた気候変動リスクの適切な管理オーナー:執行役員 研究開発部門 基盤研究センター長委員:研究開発部門、購買部門、生産技術部門、ケミカル事業部門、ESG部門の社員年6回・GHG削減戦略に関する審議・決定・脱炭素関連KPIの進捗及び課題に対する対応方針の決定・炭素の固定化に関する方針の審議・決定プラスチック包装容器・循環型社会の実現に向け、KLPアクション「ごみゼロ」の重点課題であるプラスチック包装容器にかかわる活動を一元的に議論し、強力かつ迅速に活動を推進・脱炭素ステアリングコミッティ・水保全・生物多様性との連動を図りながら活動を推進オーナー:常務執行役員 研究開発部門統括委員:研究開発部門、購買部門、グローバルコンシューマーケア部門、ESG部門の社員年11回・リサイクルイノベーション活動(回収・再資源化)の方針案策定、活動の審議・決定・リデュースイノベーション活動(使用量削減、再生材使用)の方針案策定、活動の審議・決定・「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」への対応人権・DE&I・花王人権方針に基づき、人権デュー・ディリジェンスを含む花王グループの人権に関する活動の一元的な推進、管理・花王グループのDE&I方針に基づく活動の一元的な推進、管理オーナー:常務執行役員 人財戦略部門統括委員:人財戦略部門、購買部門、生産技術部門、グローバルコンシューマーケア部門の社員月1回・人権方針、DE&I方針に基づく活動の推進・人権リスクアセスメントにより特定されたリスクの共有、関連部門・子会社での活動促進・人権及びDE&Iへの理解促進と実践に向けた社員啓発施策の展開・DE&I実践に向けた社内のグローバル協働体制構築・活動開始化学物質管理・GFC*推進委員会 による製品ライフサイクルを通じての化学物質自主管理の推進・製品原料方針策定会議による、規制動向や科学の進展等を踏まえた製品原料の使用方針、及び、削減計画の策定・化学物質の使用の考え方や安全性評価結果に関する情報開示、ステークホルダーとのコミュニケーション*Global Framework on Chemicals - For a Planet Free of Harm from Chemicals and Wasteオーナー:上席執行役員 品質保証部門統括委員:ESG部門、研究開発部門、品質保証部門の社員月1回・EUグリーンディール政策をはじめとする製品原料に関わる規制動向の把握と対象原料・製品の特定・社会的関心の高い成分のうち、花王の生活者向け製品に不使用の成分に関する公開・製品ライフサイクルでの化学物質の環境・ヒト健康への影響低減と、その取り組みのわかりやすい発信に向けた議論・持続可能な開発のための経済人会議(WBCSD)、欧州化学産業評議会(Cefic)への参画と貢献 ② 戦略中期経営計画「K27」において、花王グループは、持続可能な社会に欠かせない企業となることを基本方針の中核に据え、利益あるグローバル成長と中長期の企業価値向上を目指しています。すなわち花王のサステナビリティは、環境・社会価値の創出を事業成長と一体で推進し、経済合理性のもと、持続的な競争優位の確立と企業価値向上につなげる取り組みです。その土台となるESG戦略が「Kirei Lifestyle Plan(KLP)」であり、ESG視点で「よきモノづくり」を進化させ、中長期の企業価値向上に影響するリスクの低減と機会の創出を通じて、利益ある成長と持続可能な社会への貢献の両立を目指します。また、価値の最大化と環境・社会負荷の最小化を同時に追求しながら事業成長を促進する考え方として「Maximum with minimum」を掲げ、事業活動全体で実装を進めています。 KLPが「K27」を強化する5つの観点KLPは、以下5つの観点から「K27」の4つの戦略フレームワークを多角的に強化し、利益ある成長と社会課題解決を実現します。 ①グローバルに将来の生活者ニーズを的確に捉え、事業を強化多様な生活者ニーズや社会課題の深刻化を踏まえ、社会的有用性の高い市場機会を先取りし、花王ならではの技術や製品の独自性を発揮して競争力を高めます。その結果、新たな付加価値創出と「グローバル・シャープトップ」事業の構築に貢献します。 ②グローバル展開に必要な人財力を強化多様な生活者課題に応じた価値提案を実現できる人財を育成し、独自技術・製品価値をグローバルで最大限発揮できる組織運営を進め、「グローバル・シャープトップ」な人財力を強化します。 ③グローバルな視点で将来リスクと機会を的確に反映した投資を最適化ESGに関するリスク低減と機会創出を通じて事業のレジリエンスを高め、社会的有用性が高く花王独自の価値が発揮できる領域に資本を重点的に配分し、「資本効率/収益性の改善」を促します。 ④パートナーとの相互共感を高め、共創を強化花王だけでは解決が難しい社会課題に対し、産業界・地域・流通等のパートナーと連携し、花王の独自技術・知見を活かした「パートナーとの共創による事業構築」を進めます。 ⑤バリューチェーンのリスク低減と機会創出を強化調達・生産・物流・販売・使用・廃棄/リサイクルの各段階でESGに関するリスクを低減しつつ、社会的有用性を高める機会を創出します。これにより、事業全体の持続可能性と供給安定性を高めます。 KLPによる「K27」の強化 重点領域、リスクと機会花王のビジネスモデルやバリューチェーンには以下の特徴があります。 花王のビジネスモデルの特徴とサステナビリティに関わる領域1. 世界中の生活者に向け、グローバルコンシューマーケア事業製品を製造・販売2. 世界中の幅広い産業の顧客に向け、ケミカル事業製品を製造・販売3. グローバルコンシューマーケア事業とケミカル事業に共通する鍵となる素材としてケミカルを使用 4. 原材料の製造から製品の販売までグローバル・バリューチェーンを形成しているため、上流に は多数の原材料サプライヤー、下流には多数の流通・小売・ビジネスパートナー・顧客が存在 KLPの策定に当たり、上記のビジネスモデルの特徴と社会課題を踏まえ、重点領域を「暮らし」「社会」「環境」「事業基盤」の4つに整理し、リスクと機会を特定しています。 暮らし:生活者のニーズに応え、こころ豊かな暮らしの実現を目指す花王ならではの領域であり、ESG戦略の中核をなしています。 社会:グローバルに展開するバリューチェーンやケミカル事業を通じて、多様な産業や社会との幅広い関わりを持つ領域です。 環境:原材料の一部を自然資本に依存し、世界中の生活者に製品を提供し、使用・廃棄されていることから、大きな影響を及ぼしている領域です。 事業基盤:上記3つの領域における取り組みを確実に推進するために、人財開発、人権の尊重・擁護、DE&I活動の推進、化学物質管理等、事業基盤の強化が不可欠です。 これらの4つの領域で、リスクと機会を特定し、KLPとして具体的な戦略に落とし込んでいます。さらに、バリューチェーン全体の強靭化を進め、調達リスク管理、代替原材料の活用、再生材の戦略調達等を通じて、環境負荷の軽減と安定供給の両立を目指します。加えて、社会課題起点の価値提案を深化させ、従来の製品提供にとどまらないサービス・ビジネスモデルの可能性も拡張していきます。 サステナビリティへのビジョン花王はESG活動が「世界の人々のサステナブルな暮らし、さらにはその周りに広がる社会や地球のためにある」という考えのもと、事業活動を通じた持続可能な社会の実現を目指しています。これらの活動の基盤には「正道を歩む」という価値観があります。これは、創業者・長瀬富郎の言葉、「天祐は常に道を正して待つべし」を継承するものです。 ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(KLP)」上記ビジョンに基づき策定されたKLPは、生活者を主役とした価値創出を通じて、社会・環境課題を解決しながら経済価値の創出を目指しています。KLPは、「快適な暮らしを自分らしく送るために」「思いやりのある選択を社会のために」「よりすこやかな地球のために」の3つの柱と、それらを支える基盤としての「正道を歩む」で構成されています。各柱のもとで、2030年までに達成を目指す「花王のコミットメント(目標)」を設定するとともに、重点的に取り組む19のテーマ「花王のアクション(施策)」を定めています。これらのテーマごとに中長期目標及び指標を設定し、進捗管理を行うことで、実効性のあるESG活動を推進しています。 KLPの実践により、財務インパクト及び環境・社会へのポジティブなインパクトの創出に加え、事業運営を支える持続的な成長基盤の形成が可能です。以下の図(KLPの構造と、財務及び環境・社会へのインパクト)は、花王の事業活動において、KLP実践により事業成長に向けた取り組みとリスク最小化に向けた取り組みをどのように推進させるかを示しています。生活者にとっての価値につながる製品・サービスの提供や、社会課題に応える価値提案の強化は、生活者からの信頼やロイヤリティの向上を通じて、選ばれ続けるブランドとしての競争力を高め、利益ある事業運営を支える基盤となります。一方、環境負荷の低減や社会への負の影響を抑える活動は、規制対応や調達リスクの抑制、サプライチェーンの安定化につながり、事業のレジリエンスを高め、経営基盤の安定性を強化します。このように、KLPを構成する各テーマは、生活者価値の創造、環境負荷の最小化、社会課題への対応といった多面的なアプローチを通じて、機会創出とリスク低減の双方に寄与します。これらを一体的に推進することで、持続的な事業成長と生活者のこころ豊かな暮らしの実現の両立を目指しています。 KLPの構造と、財務及び環境・社会へのインパクト KLPの財務インパクト KLPの推進は①収益性向上・収益機会の拡大、②コスト削減・資源効率の向上、③リスクマネジメントとレジリエンス強化の3つの観点から、「K27」が掲げる構造改革による収益性の改善、コアブランドの競争優位性向上、高付加価値製品のグローバル展開を支えています。 ①収益性向上・収益機会の拡大 ● 環境配慮型製品や社会課題解決ソリューションの提供による、社会的有用性の高い領域での市場開拓と   高付加価値化の促進 ● 生活者の信頼・ブランド価値向上による、適正価格で選ばれ続けるブランド状態の構築 ● 脱炭素・資源循環等、社会のサステナビリティ潮流に対応した新規ビジネス機会の創出 ● 排他的独自性を備えた技術・品質・体験価値を軸に、高付加価値製品のグローバル展開を加速し、競争   優位性を確保 ②コスト削減・資源効率の向上 ● 環境規制への先行対応及び計画的な設備投資を通じ、将来的な規制対応コストの抑制 ● 原材料・エネルギー使用量の削減や資源効率化による原料価格変動や供給制約に対する耐性を強化 ● 外部ESG評価向上やサステナビリティ・リンク・ファイナンスの活用を通じ、資金調達手段の多様化と資    本コストの抑制 ③リスクマネジメントとレジリエンス強化 ● サプライチェーン上の環境・社会リスクの把握・管理による、操業リスクや規制対応コストの最小化  ● パーム油代替原料の開発・調達や森林リスクの低い原料調達の拡大により、原材料供給の安定化と価格    変動リスクの低減 ● 化学物質の安全性情報開示や国際サステナビリティ・イニシアチブへの参画を通じ、レピュテーション    リスクの抑制とルール形成への貢献 具体的な財務効果(事例)KLPに基づく取り組み推進は、環境・社会インパクトの創出に加え、中長期的な事業機会の拡大やリスク低減を通じて企業価値向上に寄与します。 事例取り組み効果サステナブル設計による衣料用洗剤の高付加価値化バイオ由来界面活性剤の採用、再生プラスチック容器・詰替の拡充、容器軽量化・コンパクト化、すすぎ回数削減(使用時の省資源化)、製造段階での再エネ活用等を統合的に実装高付加価値化により適正価格での販売を実現し収益性を向上ロイヤリティ向上により安定収益を下支え食器用洗剤の容器・包装の軽量化と再生材活用によるコスト・競争力強化詰替容器の軽量化、再生プラスチック・植物由来プラスチックの採用、廃棄しやすさを高める容器設計(行動変容を促す設計)資材使用量の削減によりコスト構造を強化環境価値を差別化要因として売上機会の拡大に寄与気候変動への適応による事業創出猛暑・高温多湿環境を背景に、暑熱ケア、日やけ止め、汗ケア等のスキンプロテクション事業をBtoB・BtoC両面で展開売上機会を創出収益源の多様化とブランド価値向上社会課題解決を起点としたBtoB導入モデル職場での常備を促進する仕組み(企業が購入・補充する継続モデル)の展開と啓発の推進継続補充需要の創出により安定売上を形成顧客基盤・プレミアム機会を強化ESG推進に連動する資金調達サステナビリティ・リンク・ボンド(250億円)、サステナビリティ・リンク・ローン (200億円)、ポジティブ・インパクト・ファイナンス(250億円)、DBJ健康経営格付融資(100億円)低金利を適用し資金調達コストを低減 これらの取り組みは、KLPにおける「花王のコミットメント」及び重点テーマである19の「花王のアクション」に基づき、優先順位を付けて推進されています。その結果、環境・社会リスクの低減、供給安定性の確保、生活者・顧客からの信頼向上を通じて、前述の財務インパクト(収益性、コスト、レジリエンス)と一体となった中長期的な企業価値向上を実現しています。 ③ リスク管理花王は、柔軟で強靭なESGガバナンスのもと、リスクの低減と事業機会の創出を確実にするため、リスク管理及び機会管理を強化しています。 リスク管理においては、リスクの重要性をリスク・危機管理委員会で定期的にモニタリングし、経営への影響が特に大きく、対応の強化が必要なリスクは「コーポレートリスク」として、経営会議でリスクテーマとリスクオーナーを決定し、リスク・危機管理委員会で進捗管理をしています。部門やグループ会社で管理可能なリスクは、各組織が中心となり、対応しています。詳細については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」を参照ください。機会管理においては、花王グループ全体でESGに関連する重点テーマを統合的に管理し、優先順位の設定により、ESG投資を促進する仕組みを構築し、戦略的な事業機会の創出につなげています。 ④ 指標と目標花王は、野心的な指標と目標を設定することで、KLPの方向性を明確にし、的確な進捗管理をすることで、KLPを着実に実行しています。花王のKLPの19のアクションごとに指標と目標を設定しています。上記ESGガバナンスにおいて各指標の進捗状況がモニタリングされ、結果に基づき取り組みに反映しています。 KLPの19の重点取り組みテーマの中長期目標◆指標や目標値の変更 詳細については2026年6月に発行予定の「花王サステナビリティレポート 2026」を参照ください。https://www.kao.com/jp/sustainability/pdf/sustainability-report/ (2)気候変動への対応(TCFD提言への取組)気候変動は、現在並びに将来世代がこころ豊かな暮らしを実現することに対する大きなリスクとなっています。「花王ウェイ」において「豊かな共生世界の実現」を使命として掲げる当社グループでは、地球温暖化の緩和と適応の両面から積極的に活動を推進しています。当社グループはTCFDに賛同し、気候変動に関する情報開示を積極的に実施し、投資家との対話を行っています。パリ協定が示す「平均気温上昇を1.5℃に抑えた世界」を実現することが将来の生活者のこころ豊かな暮らしの実現に必要だと認識し、KLPの重点取り組みテーマの一つとして「脱炭素」を掲げ活動を進めています。※TCFD:気候関連財務情報開示タスクフォース ① ガバナンス気候変動に関するガバナンスは、ESG戦略のガバナンスに組み込まれています。詳細については「(1)ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」 ①ガバナンス」を参照ください。 ② 戦略気候変動により平均気温が4℃上昇することは、社会に非常に大きな影響を及ぼすことから、世界全体が気温上昇を1.5℃に抑えることを目指していることに意味ある貢献をすることが、重要であると認識しています。花王は1.5℃、4℃シナリオで財務影響評価を実施しています。財務影響は価格転嫁等何も対応しなかった場合の損失金額として算出しています。2050年における移行リスクとして、パーム油価格の上昇による~791億円、炭素税による~254億円、包装容器プラスチック規制による~79億円規模の財務影響が何も対応しなかった場合に発生する可能性を予測しています。パーム油の調達リスクは両シナリオにおいて、需要に対し供給がひっ迫することでコストが上昇すると見込んでいます。このリスクに対し、花王ではバイオIOSといった高機能剤原料開発や代替原材料の開発を進めています。 また、これらのイノベーションによる差別化は、他社に先んじて戦略的に取り組むことで、リスク低減だけにとどまらず、新たなビジネス機会にもつながります。物理リスクについては、洪水等により~46億円の財務影響の可能性を見込んでいます。緩和に貢献する機会として、グローバルコンシューマーケア事業では節水・節電製品やプラごみ削減製品、ケミカル事業では顧客の気候変動リスク低減に資する製品の需要が高まると予想されます。適応の機会として、地球温暖化に対応するUVケアやセルフタンニング等のスキンプロテクション事業や消毒、洗浄、忌避剤といった感染症リスクを軽減できる製品の需要が高まると予想されます。「花王サステナブル商品開発方針」に沿った商品開発を進めていくことでリスクを軽減し、ビジネス機会を創出します。 (主な事業リスクと機会) 評価項目評価した財務影響2050年における財務影響(単位:億円)※価格転嫁等何も対応しなかった場合の損失金額花王の対応状況1.5℃シナリオ4℃シナリオリスク移行政策・法規制炭素税の導入・引上げ炭素税導入・引上げによる操業コスト上昇-254-93・2030年 スコープ1+2 CO2排出量削減目標を設定し、計画的に設備投資を推進プラスチック規制の導入化石由来容器包装原料に対する課税-79-・リデュースイノベーション:革新的な包装容器によるプラスチック使用量削減・製品廃棄物の削減:eコマース強化、AI予測活用による在庫精緻化再生プラスチック使用義務化によるコスト増-46-・リサイクルイノベーション:品質/コストを両立する、水平リサイクル技術の開発、ステークホルダーとのリサイクルシステムの構築市場エネルギー価格の上昇電力小売価格の変動-11-11・再エネ調達:コーポレートPPA採用による固定価格での長期安定確保等・太陽光発電設備の導入推進原材料価格の上昇化石由来原材料価格の上昇-1)-1)・製品設計の深化による化石由来原材料削減の検討を継続パーム油の調達価格の上昇2)-791-761・限りある資源であるパーム油の最大活用:高機能剤原料開発(バイオIOS)・代替原材料(藻類由来油脂、未利用バイオマス、CO2等)の利用研究開発促進物理急性異常気象の激甚化洪水被害額の増加-4-46・BCPを考慮した生産体制の構築・サプライヤー向けリスク調査の実施機会製品・サービス<緩和>・グローバルコンシューマーケア事業:エシカル製品(節水・節電・プラごみ削減・第3者認証ラベル品等)事業伸張・ケミカル事業:顧客の気候変動リスク低減に資する製品の開発・販売・共通:CCUS(CO2利活用)技術を活用した製品の普及 ・「花王サステナブル商品開発方針」に沿った商品開発推進<適応>・気温が高くても清潔・快適な暮らしに貢献する製品の伸長(洗浄、抗菌、制汗剤、忌避剤等)・強い日差しから肌を守る製品の伸長(スキンプロテクション事業) スキンプロテクション事業(UVケア、セルフタンニング、忌避剤等)の2030年売上目標 1,000億円・「サステナブルケミカル製品」の販売推進 1)調査時点で、地政学リスクの高まりにより既に原材料価格が高騰・高止まりしており、財務影響として現れなかった2)過去のパーム油/核油の価格推移を参考に、重回帰分析の手法を導入して将来価格を推計 ③ リスク管理気候変動に関する主なリスクは、ESG戦略のリスクに含めて管理しています。詳細については「(1)ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」 ③リスク管理」を参照ください。 ④ 指標と目標2021年、当社グループは「2040年カーボンゼロ、2050年カーボンネガティブを目指す」という方針のもと、2030年目標を設定・更新しました。・スコープ1+2 CO2排出量(絶対量)削減率-55%(対2017年)※1・使用電力における再生可能電力の比率100%※2・ライフサイクルCO2排出量(絶対量)削減率-22%(対2017年)・削減貢献量※3、※410,000千トン-CO2 ※1 1.5℃水準に沿った目標として、SBTイニシアティブ(企業が気候変動分野において野心的な活動を促進するために設立されたイニシアティブ)の認定を取得※2 RE100(企業が自らの事業で使用する電力を再生可能エネルギー100%化することを目指す国際的イニシアティブ)に加盟※3 気候変動枠組条約第17回締約国会議(COP17)及び京都議定書第7回締約国会合(CMP7)で合意された7種の温室効果ガス※4 当社グループの製品によって社会全体で削減された排出量 当社グループのスコープ1及びスコープ2に係るCO2排出量の推移は以下のとおりです。2025年においては、生産拠点を有するフィリピン、ベトナムの各工場における再生可能エネルギー電力の調達推進に加え、スペイン工場においてバイオマスボイラーが稼働したこと等、再生可能エネルギー比率向上に向けた取り組みを進めました。これらの施策等により、2025年時点では2017年比で約47%の削減水準に到達しています。当社グループは、引き続き低炭素設備の導入や再生可能エネルギーの活用を通じて、温室効果ガス排出量の削減に取り組んでまいります。 スコープ1 CO2排出量の推移 千トン-CO2e スコープ2 CO2排出量の推移 千トン-CO2e 201720212022202320242025 201720212022202320242025合計660※611※602※546※509※486 合計408※244※187※154※116※75日本278 ※251 ※246 ※ 229 ※213 ※207 日本178 ※23 ※7 ※4 ※4 ※5アジア290264256237221206 アジア20821317314310969米州434551464146 米州1487521欧州495048343528 欧州811010削減率0%※ -7%※-9%※-17%※-23%※-26% 削減率0%※-40%※-54%※-62%※-72%※-82% ※算定範囲の見直しにより、花王グループに属する伊野紙株式会社のスコープ1及びスコープ2排出実績(約1.1万トン/年)を2025年より反映し、2017年まで遡及して過年度データを修正しています。本修正による影響は基準年排出量の約1%程度であり、全体傾向に大きな変更はありません。 詳細については2026年6月に発行予定の「花王サステナビリティレポート 2026」を参照ください。https://www.kao.com/jp/sustainability/pdf/sustainability-report/ 当社グループのスコープ3を含む、当社が管理対象としているライフサイクル全体のCO2排出量の推移は以下のとおりです。なお、本ライフサイクル全体のCO2排出量は、スコープ1、スコープ2及びスコープ3のうち、カテゴリー1、4、11、12を対象として算定しています。当社はこれまで、スコープ3排出量の削減に向けて、より少量の原材料で最大限の性能を引き出すとともに、製品価値の向上を図る「Maximum with Minimum」の考え方に基づく製品設計を推進してきました。この考え方は、原材料調達段階及び製品使用段階におけるCO2排出量の低減に加え、高付加価値製品の創出を通じた事業成長にもつながるものと位置づけています。これらの取り組み等が寄与し、2025年時点では2017年比で約17%の削減水準に到達しています。当社グループは、今後も製品設計を通じた低炭素化の推進に加え、サプライヤーや生活者を含むステークホルダーとの協働を通じて、環境価値と経済価値の両立を図りながら、ライフサイクル全体でのCO2排出量削減に取り組んでまいります。 ライフサイクルCO2排出量(絶対量)の推移千トン-CO2e 201720212022202320242025合計12,275 ※1※211,762 ※1※211,561 ※1※210,813 ※1※210,331 ※1※210,192スコープ1660 ※1611 ※1602 ※1546 ※1509 ※1486スコープ2408 ※1244 ※1187 ※1154 ※1116 ※175スコープ31. 購入した製品・サービス4,852 ※24,582 ※24,434 ※24,206 ※24,092 ※24,0534. 輸送、配送(上流)25324524123423825511. 販売した製品の使用4,6874,6474,6804,3494,1074,07712. 販売した製品の使用者による廃棄1,4151,4321,4171,3241,2681,246削減率 0%※1※2-4%※1※2-6%※1※2-12%※1※2-16%※1※2-17% ※1 算定範囲の見直しにより、花王グループに属する伊野紙株式会社のスコープ1及びスコープ2排出実績(約1.1万トン/年)を2025年より反映し、2017年まで遡及して過年度データを修正しています。本修正による影響はスコープ1及び2合計の基準年排出量の約1%程度であり、全体傾向に大きな変更はありません。※2 スコープ3排出量の算定精度向上のため、2025年より一部事業において製品群単位からSKU単位への算定方法へ変更しました。2024年実績はSKU単位で再算定を行い旧手法との差分を算出しています。2017年から2023年までの過年度データについては、当該差分を基に遡及修正しています。 詳細については2026年6月に発行予定の「花王サステナビリティレポート 2026」を参照ください。https://www.kao.com/jp/sustainability/pdf/sustainability-report/ (3)人的資本当社の最大の強みであり資産でもある「人財」の活力最大化は、中期経営計画「K27」達成に向けた「グローバル・シャープトップ」戦略を支える重要テーマです。多様な人財に公平な機会を提供し、すべての社員の能力を最大限に引き出すとともに、その活力を組織として最大限に活かすことで、個人と企業がともに成長する環境と風土をつくります。 ① ガバナンス人財戦略に関しては、取締役会における経営視点での方針の議論を経て、経営トップを委員とする「人財企画委員会」にて具体的な課題や施策(重要な組織の新設・改編、主要ポジションの任免、人員・人件費に関する計画や重要な人事施策の新設・改廃等)に関する検討と決裁、進捗状況の共有を行っています。また活動を当社グループ全体で推進するために、グローバル共通の仕組みを導入し、活用しています。たとえば、グローバル人財情報システムによる人財情報の活用、グローバル共通のOKR・等級制度・評価制度・教育体系・報酬ポリシーによる人財マネジメント・育成の強化等です。これらの活動は、人財戦略部門統括を責任者とし、当社グループ各社の人財開発関連部門と連携をとりながら進めています。また、日本においては主要部門に人事機能を設置するとともに、現場の社員一人ひとりの育成とキャリア開発を担当するキャリア・コーディネーターを配置しています。主要部門及び国内子会社の人財開発責任者による会議を定期的に開催し、当社グループ全体の人財開発の方針、国内子会社の活動状況等について共有・議論しています。 人財開発の推進体制 ② 戦略「K27」の目標達成に向けて「グローバル・シャープトップ」事業を拡大していくため、社員活力の最大化を目指しています。その実現に向けて、花王の精神と事業目標に沿った人事制度を整え、諸施策を効果・効率的に展開しています。これらの取り組みの前提となる考え方を示すものとして、花王ウェイ及び「花王ビジネスコンダクトガイドライン」に基づいた「人財開発基本方針」を定めています。 [人財開発基本方針]・効果・効率性の追求花王グループが“よきモノづくり”を行い永続的に発展するために、組織的な創造革新の活動によって、全体としての効果・効率性が常に向上することを目指します。・人間性の尊重創造革新の源泉は、限りなく叡智を発揮したいという全社員の熱意にある、という考え方に基づき、個々の人間としての尊厳が尊重され、自主性と多様性が活かされる環境をつくります。・統合への努力社員一人ひとりが現場で思う存分叡智を発揮することが、花王グループの発展につながるよう、諸施策の改善に努め、創造革新の活動を通じて組織と個人の統合を図ります。 その上で、「平等から公平へ」、「相対から絶対へ」、「画一・形式から多様・自律へ」という基本方針の実現に向けた活動指針を掲げ、人財開発活動を進めています。 これらの方針、指針に基づき「未来のいのちを守る」というK27のビジョン実現に向けて、その原動力となる人的資本に関しては、「意欲ある人財をとがらせる」「脱マトリックス型組織運営」「挑戦・成果重視の環境創り」と、その基盤となる「公平な機会の提供」を人財戦略上の重要テーマとして定めています。対話を軸としてこれらを進めることで、「グローバル・シャープトップ」な人財/組織運営を実現し、社員活力を最大化します。それにより「よきモノづくり」のプロセスを強力に推し進め、投資して強くなる事業への変革を促進し、持続可能な社会に欠かせない企業へと、さらなる進化を図ります。 企業価値向上に向けた価値創造サイクル K27に向けた人財戦略 人財開発活動によるアウトカムの創出 それぞれの施策は都度効果を確認するとともに、社員エンゲージメントサーベイを定期的に実施することで社員意識の確認を行っています。当社グループでは、「社員活力の最大化」を実現するために、「社員及び組織の状態を見える化する」こと、「そこから組織運営上の課題を発掘し、効果的な職場改善アクションを策定する」こと、そして「各職場で改善アクションを実施し、それを社員が実感することでエンゲージメントを向上していく」こと、をねらいとして、2023年から「社員エンゲージメントサーベイ(通称:KES)」を実施しています。2025年は、全ての海外子会社を含めたグローバル規模でサーベイを実施した上で、課題の確認と要因分析を全社及び各組織レベルで行い、取り得るアクションプランをスピーディーに実践しました。今後も引き続き、各現場単位での結果確認・検証とそれに対応した改善への取り組みを積み重ねることで、長期目標達成につながる働きやすい仕事環境の実現を目指します。 a.意欲ある人財をとがらせる:先端教育花王ウェイをベースとした多様性の理解・連携・協働によって当社グループのポテンシャルを最大限に発揮するアグレッシブな人財の育成を強化しています。社員一人ひとりが自分の強みを磨き、チームとしても強くなっていくことを目指すために、「変革力、専門力、多様性受容力、共創力、正道を歩む力」を磨く各種学習プログラムを整備しています。学習プログラムには、グループ全体の共通学習、各部門単位の専門学習、9,000を超える自己啓発プログラムがあり、自ら学び、お互い学び合い、学び続けることを支援しています。 b.意欲ある人財をとがらせる:最適配置経営戦略と連動した戦略的人財配置に向けた取り組みを行っています。グローバルで成長分野と効率化分野を意識し、スピーディーな人員配置を行うことでビジネスの伸長、イノベーションを促進しています。当社及び国内子会社では、従来から能力・キャリア開発支援とキャリア・コーディネーター制度をベースに、本人のキャリア志向もふまえ、計画的に社員のローテーションを実施しています。これに加え2024年からは、社員が主体的にキャリアを形成できる機会として社内公募制を当社及び国内子会社全社に導入しました。これまでに約540名が応募し、約100名の異動が実現しています。この制度は、経営課題に共感し、その解決に挑戦する意欲を持つ人財をタイムリーに結集させることで、経営戦略の実行力を高めるとともに、社員のキャリア開発を促進し、挑戦を後押しする企業文化の醸成につながっています。 c.脱マトリックス型組織運営:権限委譲事業部門と機能部門の専門性を活かしたマトリックス体制を深化させて、優先される課題に関する対応の最速・最大化を目指した「スクラム型運営」をグローバルに進めています。これらを通して決断実行の現場化を進めています。 d.脱マトリックス型組織運営:次世代リーダーの持続的育成「グローバル・シャープトップ」な人財・組織の実現にむけて、ビジネスリーダーを計画的に育成しています。シニアマネジメント、スペシャリスト等、重要ポジションの将来後任候補となる基幹人財には早期抜擢を含めて計画的な配置任用、課題付与を行っています。また、マネジメント層を対象に、自らのリーダーシップ・マネジメントの強みや弱みを把握するための360度リーダーシップ診断を実施しています。診断後には、自らの行動を振り返るための集合研修の場を提供すると同時に、大志・挑戦・共創に関わる選択学習プログラムを用意し、自律的な学習を促しています。 e.挑戦・成果重視の環境創り:透明性のある評価評価につながるOKR(Objectives and Key Results)目標は、中長期の時間軸も加味し、所属する組織の方向性も踏まえた上で設定します。その上で日々の進捗は上長との定期的な対話によって確認します。年度末にはOKRの進捗に加え、基本的に1年間の貢献やプロセスも含めて、多様な挑戦を評価します。また、社員の様々な挑戦について、各職場で共有し認め合う活動(チャレンジ共有会等)を実施することで、チャレンジを推奨する風土を実現しています。年度末の評価は、部門特性・業務実態に応じて「難易度」「創造性」「共創と連携」「効率性」「自律性」等の視点を明確化した上で、個別絶対的な視点で行っています。これにより、フィードバックの対話を行う際のポイントが明確になり、評価の納得性と透明性の向上に寄与しています。 f.挑戦・成果重視の環境創り:承認・処遇多様な挑戦を認めることで、社員一人一人の成長を支援し、最大値を引き出すことを目指しています。当社グループでは、各ポジションの役割責任を明確にし、年次ではなく社員一人ひとりの能力や適性に応じて配置・任用し、その役割の大きさに応じた挑戦と成果を適正に評価したうえで処遇しています。また当社グループでは、社員の能力開発・業績改善の意欲を育成・刺激し、その取り組みや成果を公正に評価して称えること、そして、社員全員に広く周知し、モデル・目標としてもらうことが重要と考えています。そのため、毎年のグループ事業機能活動から「チャレンジ」「創造性」「貢献度」「部門・職種として重要な視点」といった観点で顕著な成果をあげた団体又は個人の取り組みを選定し、「部門賞」として表彰しています。そしてそれらの部門賞から、「グローバル・シャープトップ」戦略の推進及び「ビジネスにおける特に顕著な貢献」をした活動を厳選し、「CEOアワード(社長賞)」として翌年1月に褒賞するとともに、グループ全体にその活動・貢献を公表しています。こうした活動を通じて、グローバルでさらなる挑戦と脱マトリックス型組織運営への意識と風土を醸成しています。 g.公平な機会の提供:対話の徹底社員活力の最大化に向けた人財戦略として様々な活動を進める中で、その実践のベースとなるのが「対話の徹底」です。会社の戦略や方向性の理解、そして社員一人ひとりの日々の活動が企業価値の向上にどのように結びついているのか、ということを、上長や同僚、他部門と頻繁に対話しながら理解を深めることが大切で、その現場での促進に向けて、当社及び国内子会社では毎年「対話フェス」を行っています。 h.公平な機会の提供:OKR活用2021年から当社グループ全体に導入しているOKRも実践4年を経て、その理解と活用は進んできています。2025年に実施したレビューにおいても個人と組織の成長に繋がる目標設定と活動実践を行っている社員が8割に近づいており、挑戦する風土醸成は着実に進捗しています。また、2025年からは各部門において重要な経営指標であるROICの視点を踏まえて個人OKRを見直し、像合わせする活動を継続的に進めています。具体的には各部門の活動がROIC向上にどのように結びついているかを示した「ROIC逆ツリー」を作成し、それを活用しながら上長との対話を通じて個人目標を組織貢献に結び付けることを行っています。 i.公平な機会の提供:DE&Iすべてのステークホルダーと協働し、誰もがありのままの姿で最大限の力を発揮できる、いきいきとした社会を目指すというDE&I方針のもと、社員に向けては「社員一人ひとりが互いを受けとめ共生する、多様性が強みとなっている花王グループの実現」を目指した取り組みを進めています。組織の認知的多様性*を高めること、認知的多様性を組織の強みにすることを目指し、ダイバーシティ&エクイティ推進活動として、多様な人財一人ひとりが働きやすい環境の中で公平に機会を得るための支援と職場環境整備を、またインクルージョン推進活動として、社員全員がDE&Iへの理解を深め、実践できるようにするとともに、一人ひとりが自分らしく力を発揮できるインクルーシブな組織風土醸成に取組みます。*認知的多様性:ものの見方や判断の仕方等認知に関する内面的な多様性 DE&I方針の詳細については、以下を参照ください。https://www.kao.com/jp/sustainability/walking-the-right-path/inclusive-diverse/dei/ 〇 体制人権・DE&Iステアリングコミッティが当社グループ全体でのDE&I推進活動を推進しています。その中で社員に向けては、当社の人財戦略部門が各種人事施策においてDE&I視点を盛り込むとともに、専任組織であるDE&I推進部が当社及び国内子会社全体のDE&I推進活動を計画・実行しています。海外子会社については、現地のDE&I推進責任者が当社のDE&I推進部と連携しながら、それぞれの課題に合わせ各地域で活動を推進しています。 〇 DE&I推進活動<女性活躍推進>最も多くの人財に関わり、当社グループの成長に不可欠なダイバーシティ要素として、国内を中心に女性活躍推進活動を進めています。意思決定層における女性比率の向上を目指し、そのパイプラインを増やす取り組みとして、2030年までに女性社員比率に対する女性管理職比率を100%にする(花王グループ各社の女性管理職比率を各社の女性社員比率と同じにする)という目標をかかげ、3つの重点アクションに取り組んでいます。 [トップマネジメントの女性の状況] 2023年2024年2025年2026年男性(人)女性(人)女性比率(%)男性(人)女性(人)女性比率(%)男性(人)女性(人)女性比率(%)男性(人)女性(人)女性比率(%)取締役 ※17 (2)2 (2)22.28 (3)2 (2)20.07 (3)1 (1)12.56 (3)3 (2)33.3監査役 ※14 (3)1 (0)20.05 (3)0 (0)-4 (2)1 (1)20.03 (2)2 (1)40.0執行役員※228412.527412.925516.722724.1 ※ 各年1月1日時点※1 ()の数字は、全体人数のうち社外取締役、社外監査役の人数※2 取締役兼務も含む [女性の状況] 2022年2023年2024年2025年女性社員比率(%)女性管理職比率 (%)女性社員比率に対する女性管理職比率※1 (%)女性社員比率(%)女性管理職比率(%)女性社員比率に対する女性管理職比率※1 (%)女性社員比率(%)女性管理職比率(%)女性社員比率に対する女性管理職比率※1 (%)女性社員比率(%)女性管理職比率(%)女性社員比率に対する女性管理職比率※1 (%)当社グループ52.930.575.953.131.176.253.232.678.153.634.079.4当社及び国内子会社55.922.465.956.024.667.356.526.569.756.827.771.4アジア44.647.6104.244.245.9102.844.246.0103.744.246.3103.5欧州49.940.882.652.444.886.252.545.083.653.747.181.9米州51.253.395.553.048.694.248.646.797.252.548.599.0 ※ 各年12月31日時点※ 従業員は正規雇用の従業員及びフルタイムの無期化した非正規雇用の従業員を含む※1 女性社員比率に対する女性管理職比率の達成度を示す指標であり、各エリアにおける花王グループ各社の管理職ポジション数を考慮し、加重平均により算出しております 「リーダーをめざす、担える人財の育成」に関しては、性別に寄らない選抜研修派遣に加え、管理職手前から経営層候補までの各階層に属する女性人財を選抜し、社外女性リーダー研修へ派遣しています。併せて、女性自身のキャリア意識向上に向け、ロールモデルとなる先輩社員のパネルディスカッションや座談会、イントラネット上へのインタビュー記事の掲載等を行っています。「意欲高く働くための育児両立支援」に関しては、フレックス制や在宅勤務制度等の柔軟な働き方に関する制度の整備、社員が希望する時期に育休から早期復職するための短時間勤務制度の拡充や、保育所の選択肢の拡充(企業主導型保育所の活用支援)とともに、職場と家庭双方での性別役割分業意識の払拭に向けて有給育児休暇制度の導入等男性育休取得促進を行っています。「バイアスのない育成や登用を実現する環境創り」に関しては、管理職がダイバーシティマネジメントやアンコンシャスバイアスについて学ぶ機会を提供しています。これらの取り組みの結果、女性管理職比率は年々向上しており、2025年末時点で当社及び国内子会社の女性社員比率に対する女性管理職比率*は71.4%となっています。*当社及び国内子会社の管理職ポジション数に基づく加重平均により算出 女性活躍の一つの指標である男女の賃金格差は当社グループ89.1%となっています。当社グループでは、同じ役割であれば男女で賃金の差は設けていないため、この差は、主に日本において給与が高くなる傾向にある勤続年数の長い社員における男性比率が高いこと、また、給与の高い職群における男性比率が高いことによるものと考えています。そのため、女性の定着をさらに向上するとともに、管理職や上級管理職、役員の女性比率を女性社員比率に対して適正に上げる取組みを実行していきます。 <インクルーシブな組織風土の醸成>対話を中心とした組織風土づくりに向け、心理的安全性とアンコンシャスバイアスを啓発の重点テーマとしています。組織風土への定着に向け、e-ラーニング「アンコンシャスバイアスの基礎知識」、「心理的安全性の基礎知識」を全社員が繰り返し学ぶ必修プログラムとして展開しています。これらの取り組みの結果、社員エンゲージメントサーベイにおける「インクルーシブな組織風土」に関するスコアは65(対前年+2)となっています。2027年にスコア70を目標として引き続き活動を展開します。 j.公平な機会の提供:健康開発社員の心と身体の健康は、事業活動の源泉であり、人財の成長と組織力の最大化につながる重要な要素です。健康経営®を推進し、社員とその家族が健康支援を公平に受けられる機会を提供するとともに、健康基礎情報の解析とヘルスケア知見から生まれた商品やヘルスケアソリューションを自社の健康開発に取り入れ、社員と家族が参画する実践型の活動を進めています。自社の取り組みのうち優れた事例や知見については、地域・他の職域・生活者に積極的に展開し、すこやかで心豊かな生活の実現を支援しています。「花王グループ健康宣言」を行い、企業として健康経営®に取り組むことを社内外に公表するとともに、健康中期計画を設定し、その取り組みを推進しています。※ 「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。 [花王グループ健康宣言]私たちは、日々いきいきと健康づくりに取り組むとともに社内外のエビデンスに基づいた確かなヘルスケアを社員・家族だけでなく地域・職域・生活者のみなさまへ展開しすこやかでこころ豊かな暮らしをともに実現していきます。 〇 健康中期計画健康中期計画では、一人ひとりのより良い状態の実現を通じて、ヘルスケア意識の高い社員と家族が、活気ある職場、社会づくりを推進していくことを目指します。そこでは、主な6つの取り組み(生活習慣病・がん・禁煙・メンタルヘルス・女性・シニア)に加え、治療と就業の両立支援や有害業務者管理とリスクアセスメントにも取り組んでいます。また社員だけでなく家族や友人もともに参画できる健康づくりを提案しています。 〇 健康経営戦略MAP社員活力最大化と医療費削減実現のため戦略MAPを策定しています。 〇 組織体制花王健康保険組合と健康開発推進部は連携し、健康施策の立案を行っています。また、事業場・地区に「健康実務責任者」及び「健康実務担当者」を配置し、産業医・看護職とともに担当エリアの健康施策に取り組んでいます。海外子会社へは日本の推進状況を情報共有したうえで、各国・地域の方針に沿った健康施策を推進しています。また、当社グループ内で取り組んだ優良事例を地域へも展開するためGENKIプロジェクトを設置し、社外向けの健康ソリューションの提供を行っています。 [組織体制] ③ リスク管理人財開発に関するリスクについては短期的な視点だけではなく、中長期における優秀人財の維持・獲得の観点からも確認し、必要な対策を講じています。各種法改正や社会動向の変化も踏まえ、人財に関する統計データにより傾向を把握することに加え、社員懇談会やエンゲージメントサーベイ等によって得られた社員の声、社外有識者の意見等も確認した上で、人財戦略部門で総合的に検討しています。把握したリスクについては、内部統制委員会による確認とともに、人財戦略部門責任者と各部門・各社の人財開発責任者が参加する「人財開発会議」にて対応すべき課題を特定し、その対応策を議論するとともに、全社的に影響の大きい施策については、経営トップを委員とする「人財企画委員会」にて議論し実行に移しています。 ④ 指標と目標Ⅰ.人財戦略に基づく重点アクション2022年2023年2024年2025年目標値2027年社員教育投資(2020年比)1.42倍1.53倍2.02倍2.03倍2.5倍DX人財(2020年比)※21.5倍6倍10倍15倍20倍※6社内公募による異動者実績(2020年比)※2-4倍16倍14倍20倍全採用数におけるキャリア採用比率※248%56%60%51%50%KESスコア:公正な評価-60※1616370KESスコア:対話-63※1646670KESスコア:働き方満足度-60※1636565女性社員比率に対する女性管理職比率※475.9%76.2%78.1%79.4%90%KESスコア:社員活力度-59※1616265 ▼Ⅱ.めざす人財・組織像∼グローバル・シャープトップな人財/組織∼▶Ⅲ.社員活力の最大化2022年2023年2024年2025年目標値2027年2022年2023年2024年2025年目標値2027年挑戦志向型人財※2※3社員エンゲージメント(KES総合スコア)26%58%71%77%80%※5-63※1656875KESスコア:挑戦を推奨する組織風土KESスコア:職場満足度-61※1636470-61※1626470KESスコア:スクラム型運営推進度 -57※1586070 KESスコア:インクルーシブな組織風土 -62※1636570 ▼ Ⅳ.社会インパクト・財務インパクトの創出2022年2023年2024年2025年目標値2027年インパクト創出の能率化(2022年比)100%92%120%131%150% インパクト創出の能率化 = 付加価値 /総労働時間 ※ 特に記載がない限り、当社グループで集計※ 従業員は正規雇用の従業員及びフルタイムの無期化した非正規雇用の従業員を含む※ KESは社員エンゲージメントサーベイを示しております※1 一部会社を除いて実施※2 日本の連結対象会社のみ※3 社員意識調査※4 女性社員比率に対する女性管理職比率の達成度を示す指標であり、各社の管理職ポジション数を考慮し、  加重平均により算出しております※5 目標値を75%から80%に更新しました※6 目標値を15倍から20倍に更新しました
主要な設備の状況 FY2025 / 約3,928字
2 【主要な設備の状況】当社グループの主要な設備の当連結会計年度末における状況は、以下のとおりであります。(1)提出会社2025年12月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積千㎡)その他(百万円)使用権資産(百万円)(面積千㎡)合計(百万円)和歌山工場・研究所(和歌山県和歌山市)ハイジーンリビングケア事業ヘルスビューティケア事業ビジネスコネクティッド事業ケミカル事業生産設備研究開発設備20,95221,899854(603)4,32296848,9951,733[236]東京工場(インキュベーションセンター東京)・研究所・すみだ事業場(東京都墨田区)ヘルスビューティケア事業化粧品事業ビジネスコネクティッド事業 ケミカル事業生産設備研究開発設備その他設備19,759872445(44)2,05933123,4661,893[310]酒田工場(山形県酒田市)ハイジーンリビングケア事業ヘルスビューティケア事業生産設備5,6204,989931(252)5921,32613,458210[39]川崎工場(神奈川県川崎市川崎区)ハイジーンリビングケア事業ヘルスビューティケア事業ビジネスコネクティッド事業生産設備6,34614,2457,726(101)1,3786,08335,778247[33]栃木工場・研究所(栃木県芳賀郡市貝町)ハイジーンリビングケア事業ケミカル事業生産設備研究開発設備7,8925,2322,648(276)1,2701,688(32)18,729883[89]鹿島工場(茨城県神栖市)ハイジーンリビングケア事業ビジネスコネクティッド事業ケミカル事業生産設備4,3736,3426,392(354)9514218,100216[35]豊橋工場(愛知県豊橋市)ハイジーンリビングケア事業ヘルスビューティケア事業化粧品事業生産設備7,7605,4736,290(314)1,08810120,713194[11]愛媛工場(花王サニタリープロダクツ愛媛)(愛媛県西条市)ハイジーンリビングケア事業生産設備2,8341,9181,036(53)3571356,280-[-]小田原工場(花王コスメプロダクツ小田原)・研究所・事業場(神奈川県小田原市)化粧品事業研究開発設備生産設備7,3013,287207(3)8581,55613,208350[18]川崎ロジスティクスセンター(神奈川県川崎市川崎区)ハイジーンリビングケア事業ヘルスビューティケア事業ビジネスコネクティッド事業物流設備1878912,903(27)31-4,011-[-]岩槻ロジスティクスセンター(埼玉県さいたま市岩槻区)ハイジーンリビングケア事業ヘルスビューティケア事業ビジネスコネクティッド事業物流設備2397671,529(21)29480(1)3,044-[-] 事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積千㎡)その他(百万円)使用権資産(百万円)(面積千㎡)合計(百万円)堺ロジスティクスセンター(大阪府堺市西区)ハイジーンリビングケア事業ヘルスビューティケア事業ビジネスコネクティッド事業物流設備1627091,931(37)483573,206-[-]厚木ロジスティクスセンター(神奈川県愛甲郡愛川町)化粧品事業物流設備1,7461462,810(33)5-4,708-[-]八王子ロジスティクスセンター(東京都八王子市)ハイジーンリビングケア事業ヘルスビューティケア事業ビジネスコネクティッド事業物流設備1651419,936(31)101,03711,288-[-]本社(東京都中央区)ハイジーンリビングケア事業ヘルスビューティケア事業化粧品事業ビジネスコネクティッド事業全社(共通)その他設備1,61616-(-)18529,67331,4911,942[217] (2)国内子会社2025年12月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積千㎡)その他(百万円)使用権資産(百万円)(面積千㎡)合計(百万円)花王グループカスタマーマーケティング㈱本店(東京都中央区)ハイジーンリビングケア事業ヘルスビューティケア事業化粧品事業ビジネスコネクティッド事業販売設備351-4,220(66)5,1782,68012,4294,925[1,050]㈱カネボウ化粧品小田原工場(花王コスメプロダクツ小田原)(神奈川県小田原市)化粧品事業生産設備その他設備71-4,641(62)323165,0519[42] (3)在外子会社2025年12月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積千㎡)その他(百万円)使用権資産(百万円)(面積千㎡)合計(百万円)上海花王有限公司上海工場(上海市)ハイジーンリビングケア事業ヘルスビューティケア事業化粧品事業生産設備-4,507-(-)195274,729302[-]花王(上海)化工有限公司上海工場(上海市)ケミカル事業生産設備3,6303,910-(-)258798(83)8,596110[-] 会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額従業員数(人)建物及び構築物(百万円)機械装置及び運搬具(百万円)土地(百万円)(面積千㎡)その他(百万円)使用権資産(百万円)(面積千㎡)合計(百万円)Kao (Taiwan)Corporation新竹工場・研究所(新竹縣)ハイジーンリビングケア事業ヘルスビューティケア事業ビジネスコネクティッド事業生産設備研究開発設備1,7712,890176(58)7705076,114529[4]PilipinasKao,Inc.ハサーン工場(フィリピンミサミスオリエンタル)ケミカル事業生産設備2,05112,197-(-)1,13798(317)15,483197[-]KaoIndustrial(Thailand) Co., Ltd.チョンブリ工場(タイ チョンブリ)ハイジーンリビングケア事業ヘルスビューティケア事業ケミカル事業生産設備研究開発設備2,3125,2621,517(171)1,3261,42911,8461,023[-]FattyChemical(Malaysia) Sdn. Bhd.本社工場(マレーシア ペナン)ケミカル事業生産設備2,9345,619-(-)2,9174,643(118)16,113293[-]PT KaoIndonesiaカラワン工場(インドネシア カラワン)ハイジーンリビングケア事業ヘルスビューティケア事業生産設備6,9377,9614,277(141)7151,995(252)21,8851,640[460]PT KaoIndonesiaChemicalsカラワン工場(インドネシア カラワン)ケミカル事業生産設備3,6371,782-(-)139681(64)6,239256[15]Kao USAInc.本社工場・研究所(米国オハイオ州シンシナティ)ヘルスビューティケア事業化粧品事業生産設備研究開発設備4,3133,0741,164(48)2,3034,75115,605895[26]Kao ChemicalsAmericasCorporation本社工場(米国ノースカロライナ州ハイポイント)ケミカル事業生産設備研究開発設備1,2479193,561(723)35,4512541,203166[-]Quimi-Kao S.A. de C.V.本社工場(メキシコ ハリスコ州ザポパン)ケミカル事業生産設備2,8932,421606(60)530-6,450242[-]KaoManufacturingGermany GmbH本社工場(ドイツダルムシュタット)ヘルスビューティケア事業生産設備1,5881,176644(50)1,384240(27)5,032285[5]Kao ChemicalsGmbH本社工場(ドイツエメリッヒ)ケミカル事業生産設備6,7003,264228(74)46942911,090203[56]KaoCorporation, S.A.オレッサ工場(スペイン バルセロナ)ケミカル事業生産設備6,3332,5621,311(264)2,4061,37113,983427[24] (注)1.複数の事業所を有する会社は、代表的な事業所名を記載しております。2.土地の面積については、()で外書きしております。3.帳簿価額のうち、「その他」は、有形固定資産の工具、器具及び備品と建設仮勘定であります。4.従業員数の[ ]は、臨時従業員数を外書しております。5.Kao Chemicals Americas Corporationには、同社の子会社であるHigh Point Textile Auxiliaries LLC、Kao Specialties Americas LLC、STAR (Delaware) Realty LLC及びKao America Inc.の子会社であるHPC Realty, Inc.が含まれております。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約13,996字
(1)【コーポレート・ガバナンスの概要】花王は、企業理念である花王ウェイに基づき、パーパスである「豊かな共生世界の実現」に取り組みながら長期持続的に企業価値を向上し、「持続可能な社会に欠かせない会社になる」ために、コーポレート・ガバナンスを経営上の最も重要な課題のひとつと位置づけ、体制と運用の両面で絶えず強化しています。花王のコーポレート・ガバナンスとは、すべてのステークホルダーの立場を踏まえた上で、多様化・複雑化し予測が困難な変化に適時適切に対応しながら、社会への貢献と企業価値の持続的な向上を実現するために、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うためのしくみです。そのために必要な経営体制及び内部統制システムを整備・運用し、必要な施策を適時に実施すると共に、説明責任を果たしていくことを取り組みの基本としています。また、社会動向を常に把握し、ステークホルダーと積極的に対話を行うことで、コーポレート・ガバナンスのあり方を随時検証し、適宜必要な対策や改善を実施しています。 ① 企業統治の体制a.企業統治の体制の概要当社では、監査役会設置会社というガバナンスの枠組みの中で、監督と執行の分離を進めていく体制として、執行役員制度を導入しております。有価証券報告書提出日(2026年3月25日)現在の経営体制は、社外取締役5名を含む取締役9名、社外監査役3名を含む監査役5名、執行役員29名(取締役を兼務する執行役員を含む)となります。全社外取締役及び全社外監査役は、経営陣から独立した中立性を保った独立役員であります。取締役会の審議の透明性の向上等を目的とし、2014年3月の定時株主総会後から、独立社外取締役が取締役会の議長を担っております。取締役及び執行役員の任期は1年であります。当事業年度において開催された取締役会は臨時取締役会を含めて15回であり、当事業年度末における社外取締役及び社外監査役の出席率はそれぞれ100%となっております。社外役員に対しては、取締役会における充実した議論に資するため、取締役会の議題の提案の背景、目的、その内容等につき、取締役会の開催前に資料を配布し、必要に応じて、取締役会の事務局等より充分な説明が行われています。指名委員会等設置会社における指名委員会及び報酬委員会と同様の機能を果たす機関として、取締役・監査役選任審査委員会及び取締役・執行役員報酬諮問委員会を設置しております。各委員会の活動状況等につきましては、⑤取締役会、取締役・監査役選任審査委員会、取締役・執行役員報酬諮問委員会及び監査役報酬諮問委員会の活動状況に記載しています。 b.企業統治の体制を採用する理由当社は、事業と経営を取り巻く環境の変化に対応し、絶えずガバナンス体制の向上を図ってまいりました。今後も、ガバナンス体制の向上を、経営上の重要な課題として継続検討していきますが、社内取締役4名と社外取締役5名で構成する取締役会及び社内監査役2名と社外監査役3名で構成する監査役会からなる監査役会設置会社としての体制を基礎として、役員の選任や報酬に関する委員会の設置等、継続的なガバナンス体制の向上を図ることが適当と判断しております。当社の業務執行・経営の監視の仕組み、内部統制システムとリスク管理体制の模式図は次のとおりであります。 (2026年3月25日現在) 有価証券報告書提出日(2026年3月25日)現在の取締役会、監査役会、任意設置の委員会の構成員及び議長は以下のとおりであります。(2026年3月25日現在)地位氏名取締役会監査役会取締役・監査役選任審査委員会取締役・執行役員報酬諮問委員会監査役報酬諮問委員会代表取締役長谷部 佳 宏〇 〇〇代表取締役根 来 昌 一〇 代表取締役西 口   徹〇 取締役リサ・マッカラン〇 社外取締役篠 辺   修◎ 〇◎〇社外取締役桜 井 恵理子〇 ◎〇 社外取締役西 井 孝 明〇 〇〇 社外取締役髙 島   誠〇 〇〇 社外取締役サラ・カサノバ〇 〇〇 常勤監査役和 田   康〇◎ 常勤監査役村 田 真 実〇〇 社外監査役岡   伸 浩〇〇〇 〇社外監査役新 井 佐恵子〇〇 ◎社外監査役内 藤 順 也〇〇 〇 ◎は議長、〇は出席メンバーを示しております。 なお、当社は、本定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役9名選任の件」及び「監査役1名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決されますと、経営体制は、社外取締役5名を含む取締役9名、社外監査役3名を含む監査役5名、執行役員29名(取締役を兼務する執行役員を含む)となります。また、当社の取締役会、監査役会、任意設置の委員会の構成員及び議長は以下のとおりとなる予定であり、当該定時株主総会の直後に開催が予定される取締役会においての決議事項の内容(役職等)を含めて記載しています。 (本定時株主総会後)地位氏名取締役会監査役会取締役・監査役選任審査委員会取締役・執行役員報酬諮問委員会監査役報酬諮問委員会代表取締役長谷部 佳 宏〇 〇 代表取締役根 来 昌 一〇 代表取締役西 口   徹〇 取締役リサ・マッカラン〇 社外取締役桜 井 恵理子◎ 〇〇 社外取締役西 井 孝 明〇 〇◎ 社外取締役髙 島   誠〇 〇〇 社外取締役サラ・カサノバ〇 ◎〇 社外取締役奥 山 眞 司〇 〇〇 常勤監査役和 田   康〇◎ 常勤監査役村 田 真 実〇〇 社外監査役新 井 佐恵子〇〇 ◎社外監査役内 藤 順 也〇〇〇 〇社外監査役玉 置 秀 司〇〇 〇 ◎は議長、〇は出席メンバーを示しております。 c.その他の企業統治に関する事項○ 内部統制システムの整備の状況当社は、経営会議の一運営形態として、内部統制の基本方針や運用計画の審議・決定、関連委員会活動状況のモニタリング、内部統制活動の有効性の確認等を行う内部統制委員会(委員長:代表取締役社長執行役員)を設置しております。なお、内部統制委員会の下に以下の関連委員会を配備しております。・情報開示委員会・コンプライアンス委員会・情報セキュリティ委員会・リスク・危機管理委員会・レスポンシブル・ケア推進委員会・品質保証委員会 ○ リスクと危険の管理体制の整備の状況損失の危険に関しては、経営目標の達成や事業活動の遂行に対して、不確かさがもたらす影響をリスクと捉え、脅威をもたらす「リスク」ならびにリスクが顕在化した状態である「危機」を適切に管理する体制を整備しています。リスクと危機の管理は、これを担当する執行役員を委員長とするリスク・危機管理委員会が、「リスク及び危機管理に関する基本方針」に基づいて、管理体制と活動方針を定めています。そして、部門、子会社及び関連会社は、この活動方針に基づいて、リスクを把握、評価し、対応策を策定、実行することでリスクを管理しています。当社グループでは、持続的な利益ある成長と社会のサステナビリティへの貢献に悪影響を与える、特に重要な主要リスクを、リスク・危機管理委員会、経営会議の審議の下で選定しています。そして、これら主要リスクの中で、経営への影響が特に大きく、対応の強化が必要なリスクを「コーポレートリスク」と定めて、年1回、社内外のリスク分析と経営幹部へのヒアリングをもとに、経営会議でリスクテーマとリスクオーナー(責任者:執行役員)を決定しています。リスクオーナーは対策チームを立ち上げて検討を進め、リスク・危機管理委員会で進捗管理を行っています。一方、危機発生時には、コーポレートリスクについてはそのリスクオーナーが、その他リスクについては主管する部門または子会社、関連会社が中心となって対策組織を立ち上げます。さらに、グループ全体への影響の重大さに応じて、代表取締役社長執行役員などを本部長とする対策本部を設置し、迅速かつ適切に対応することで、被害、損害の最小化を図ります。リスクと危機の管理活動は、経営会議で定期的及び適時確認し、取締役会が承認しています。 ○ 内部統制システムの運用状況の概要当社では、「内部統制体制の整備に関する方針」に基づいて、社長執行役員を委員長とする内部統制委員会を設置し、内部統制体制の整備とその適切な運用に努めております。当期において実施いたしました内部統制上重要と考える主な取り組みは以下のとおりです。 <コンプライアンスに関する取り組み>当社及び国内外のグループ会社を対象に、コンプライアンスを担当する常務執行役員を委員長とするコンプライアンス委員会が主導して、「花王ウェイ」を実践するための企業行動規範である花王ビジネスコンダクトガイドライン(BCG)や関連規程の整備及びその教育啓発活動並びに通報・相談窓口の設置及びその適切な運用を推進しています。コンプライアンスリスク低減に向けて、以下の取り組みを実施しております。・コンプライアンス違反の発生時には、直ちに経営幹部及び監査役へ報告する第一報の徹底を行っています。通報・相談された全ての案件について、毎月実施するコンプライアンス委員会事務局会議で、アドバイザーとして出席している外部弁護士による第三者の目から見た評価や提言をいただきながら対応状況を確認・検証するほか、特に注視すべき案件については重大なコンプライアンス違反のおそれのある案件として抽出し、当該案件の発生部門とともに原因究明とそれに基づく再発防止策を講じています。四半期毎のコンプライアンス委員会で、発生部門・主管部門による取り組み状況を確認し、当該部門以外でも類似案件が発生しないようリスク低減に努めております。・通報・相談窓口を社内・社外(弁護士)に設置しており、当期は472件の通報・相談がありました。全通報・相談案件のうち、調査要望のあった案件については全て事実確認調査を行った上で、会社として職場風土をより良くするため、課題認識を踏まえて必要な対応を実施しています。また、ひとつひとつの課題を解決し、コンプライアンス違反の拡大や長期化を防止するために、社内外からの声が上がりやすくなる「風通しの良い風土」の醸成に努めています。・コンプライアンス違反防止に向けた取り組みとして、一切の人権侵害・ハラスメントを許さず、社員を守ることを伝えるトップメッセージの発信、コンプライアンス委員会委員長による相互リスペクトすることの重要性を伝えるメッセージポスターの掲示、さらに各組織の責任者によるコンプライアンスメッセージの発信等により、一人ひとりのコンプライアンス意識の維持・向上に努めました。また、BCG確認テスト・コンプライアンス意識調査をグローバルの花王グループ全社員(ただし、派遣社員、パート社員を除く)を対象に実施しました。さらに、グローバルの花王グループ各社のイントラネットを通じて、コンプライアンスケーススタディの発信を行っています。・主要な外部評価機関の評価項目の分析を踏まえて課題を洗い出し、その改善策を今後の活動計画に加えました。2025年の実践例は、①コンプライアンス違反の発生部門が自ら原因を深掘りし、再発防止策を検討し実行した内容を、一定期間経過後にその防止策が効いているかを検証するプロセスを実施、②発生事案の共有とそこからの学びを伝える、または組織内で対話することでお互いの考え方の違いを気づく活動の実施、③会社が発信する情報から取り残される社員を無くす取り組みとしてコンプライアンスポスターの多言語化対応、④コンプライアンス活動について自己点検を継続実施し、課題の抽出と今後に向けたさらなる改善策の検討、などです。 <リスクと危機の管理に関する取り組み>経営への影響が特に大きく、対応の強化が必要なリスクを「コーポレートリスク」と定義し、経営会議においてリスクテーマとリスクオーナー(対応責任者:執行役員)を決定しています。2025年は、「大地震・自然災害・BCP対応」「地政学リスク対応」「サイバー攻撃対応」「社会課題への対応」「重大品質問題対応」「レピュテーションリスク対応」「パンデミック対応」などをコーポレートリスクとして位置付け、対応の強化を進めました。また、中期経営計画「K27」の達成を阻害する重要リスクについて、部門及び国内外の子会社を対象としたリスク調査ならびに経営幹部へのヒアリングを実施し、グローバル・シャープトップ戦略に関わる重要リスクを明確にしました。これらの重要リスクについて、既存の対応体制等を踏まえ、2026年のコーポレートリスクのテーマと推進体制を決定しました。さらに、首都直下地震の発生により、東京を拠点とする緊急事態対策組織が長期間機能しない事態を想定し、和歌山を中心とした西日本の対策組織の自立化を目的とした全社緊急事態対応訓練を実施しました。訓練を通じて明らかになった課題について対応を継続しています。 <子会社管理に関する取り組み>担当執行役員は、職務分掌に従って子会社に対して内部統制体制の整備・運用について指導を行いました。海外子会社は各社の役員会にて、重大なリスクとその対応策を協議して実行しています。当社からの指示に応じて各社が特定したリスクについては、その対応策とともに当社の主管部門へ報告が行われました。事業別及び事業を支援する機能別に設置されている定例会議において、付議基準に基づき、必要に応じて付議・報告が行われました。また、規程等に基づき付議・報告がなされていることについて、内部統制を主管する各部門がチェックリストの提出を受けることや内部監査を担当する経営監査室の往査により確認しました。子会社の重要事項については、子会社が当社に対し事前承認を求める、または報告すべき事項を定めた子会社管理規程である「ポリシーマニュアル」に従い、必要に応じて子会社から当社に対し、付議・報告が行われました。海外事業の展開強化を踏まえ、さらなる規程の明確化や役割の整理を行い、子会社管理の実効性向上を図っています。経営監査室による監査において指摘を受けた子会社は、「ポリシーマニュアル」に基づき、当該子会社の役員会において、全ての指摘事項を協議の上実行し、対応策及びその結果についても当社の主管部門に報告が行われました。 d.責任限定契約の内容の概要当社は、各取締役(業務執行取締役等であるものを除く)及び各監査役との間で、会社法第427条第1項及び定款の規定に基づき、会社法第423条第1項の責任を、1,000万円または法令が定める額のいずれか高い額を限度として負担するものとする契約を締結しております。 e.役員等賠償責任保険契約の内容の概要当社は、当社及び花王グループの取締役、監査役及び執行役員等を被保険者として、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しております。当該保険契約では、被保険者が当社及び花王グループの役員等としての業務につき行った行為(不作為を含む。)に起因して被保険者に対して損害賠償請求がなされたことにより、被保険者が損害賠償金及び訴訟費用を負担することで被る損害が填補されます。ただし、被保険者が法令違反を認識しながら行った行為等に起因する損害等は対象外とすることにより、職務の執行の適正性が損なわれないようにするための措置を講じております。なお、保険料は、当社及び花王グループが負担しております。 ② 取締役の選任の決議要件当社は、取締役の選任決議について、株主総会において議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、出席した当該株主の議決権の過半数をもって決める旨を定款に定めております。また、取締役の選任決議は累積投票によらない旨も定款に定めております。 ③ 株主総会決議事項を取締役会で決議することができるとした事項及びその理由a.自己の株式の取得当社は、経営環境等の変化に速やかに対応するため、取締役会の決議によって自己の株式を取得することができる旨を定款に定めております。 b.取締役及び監査役の責任免除当社は、取締役及び監査役が期待される役割を十分に発揮できるように、取締役(取締役であった者を含む)及び監査役(監査役であった者を含む)の会社法第423条第1項の責任について、職務を行うにつき善意にしてかつ重大な過失がないときは、取締役会の決議により法令の限度においてその責任を免除することができる旨を定款に定めております。 c.中間配当当社は、株主への機動的な利益還元ができるよう、取締役会の決議により毎年6月30日を基準日として会社法第454条第5項に定める中間配当を行うことができる旨を定款に定めております。 ④ 株主総会の特別決議要件当社は、特別決議を要する議案につき、議決権を行使する株主の意思が当該議案の決議に反映されることをより確実にするため、会社法第309条第2項に定める株主総会の決議は議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、出席した当該株主の議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行う旨を定款に定めております。 ⑤ 取締役会、取締役・監査役選任審査委員会、取締役・執行役員報酬諮問委員会及び監査役報酬諮問委員会の活動状況a.取締役会の活動状況当事業年度における活動状況は次のとおりです。地位氏名出席状況代表取締役長谷部 佳 宏100%(15回/15回)代表取締役根 来 昌 一100%(15回/15回)代表取締役西 口   徹100%(15回/15回)取 締 役リサ・マッカラン100%(12回/12回)社外取締役篠 辺   修100%(15回/15回)社外取締役桜 井 恵理子100%(15回/15回)社外取締役西 井 孝 明100%(15回/15回)社外取締役髙 島   誠100%(15回/15回)社外取締役サラ・カサノバ100%(12回/12回)常勤監査役和 田   康100%(15回/15回)常勤監査役村 田 真 実100%(12回/12回)社外監査役岡   伸 浩100%(15回/15回)社外監査役新 井 佐恵子100%(15回/15回)社外監査役内 藤 順 也100%(12回/12回) ※当事業年度開催の取締役会は15回であり、取締役リサ・マッカラン、取締役サラ・カサノバ、監査役村田真実、監査役内藤順也の4氏の就任以降開催された取締役会は12回となっております。 当事業年度は、取締役会において、取締役会のあり方を念頭に以下の点について、重点的に審議を行いました。花王の取締役会は、執行への大幅な権限委譲を行うとともに、モニタリング機能をさらに強化することで、経営陣による適切なリスクテイクと迅速かつ果断な意思決定を促していきます。特に、人的資本を含む経営資源の配分や戦略の実行が経営陣により適切に行われていることを実効的に監督していきます。また、リスク・危機管理体制を始めとした内部統制体制の整備が取締役会の責務であることを認識し、これらの体制を適切に構築・運用していきます。 ■中期経営計画の進捗と課題のモニタリング事業別ROICの定期的な報告により、中長期的視点で事業の収益性の議論を行っています。課題事業や注力テーマについて、継続的に議論を行い、特に化粧品事業で結果が出ています。海外グローバルコンシューマーケア事業においては、化粧品やスキンプロテクションを中心に、主要な海外市場でのブランド強化や市場開拓を進めるとともに、課題領域の改革を進めてまいります。また、「K27」の進捗を定期的にモニタリングし、その達成の確度を高めております。■人財戦略社員エンゲージメントサーベイの結果について報告がなされ、それらを踏まえた今後の対応について議論を行いました。社員の挑戦を促す人財活性化制度OKR(Objectives and Key Results)や社内公募導入後の進捗と成果についても継続的に審議しています。グループ各所における多様な挑戦が増加、拡大するとともに、対話を通じたさらなる連携が促進されていることを確認しています。また、次世代経営幹部の選抜・育成の仕組みについて執行側から報告がなされ、その進捗を確認しています。■内部統制体制の整備と運用状況内部統制体制が整備され、運用されていることが確認されました。グローバル成長に向けたさらなる強化の取り組みについても議論がなされました。■取締役会外でのオフサイトミーティングの開催取締役会での議論の質をさらに高めるためにオフサイトミーティングを開催しました。課題事業を含む海外グローバルコンシューマーケア事業の現状と今後の方向性、人財開発戦略、コーポレートブランディング戦略等について自由な意見交換が行われました。上記のほか、執行役員を兼務する取締役から執行報告及び担当執行役員から経営会議審議事項の報告を行っています。 また、当社は、持続的な企業価値向上に向け、取締役会の機能の向上を図るため、各取締役の自己評価も含めた取締役会全体の実効性についての評価・分析を行い、その結果の概要を開示しています。2015年度より年1回、全取締役及び全監査役を対象としたアンケートと取締役会の議論をもとに評価を実施しておりますが、2024年度には、一部取締役へのインタビューと第三者機関による取締役会の実効性評価を実施(3年に1回を予定)し、継続的に評価の充実と客観性の向上を図っています。2025年度は、各取締役が期待された役割を果たしていることを確認するため、新たに取締役のピアレビュー(相互評価)を実施いたしました。また、取締役・監査役選任審査委員会及び取締役・執行役員報酬諮問委員会についても、あわせて評価を実施しています。取締役会実効性評価の結果については、以下のウェブサイトをご覧ください。www.kao.com/jp/corporate/policies/corporate-governance/directors/ b.取締役・監査役選任審査委員会の活動状況取締役・監査役選任審査委員会は、独立した客観的な視点を取り入れるため、全社外取締役と社外監査役1名で構成し、議長は互選により選出しておりますが、当事業年度も独立社外取締役が務めました。同委員会は、その構成員がすべて独立役員であることから高い客観性を維持しております。同委員会では、取締役会の諮問を受け、まず、戦略や経営環境に照らし望ましい構成(多様性・スキル・社外比率・規模等)の考え方を議論します。その後、この考え方に基づき、次期取締役会構成に適した人財の候補者を審査します。新任候補者については、履歴書等やスキルマトリックスを参照して審査を行った後、候補者との面談等を行います。そのうえで、期待する役割を果たせるか、そのために必要となる経験、専門性、姿勢・資質を有しているかを審議し、取締役会に答申します。取締役会は、同委員会の答申を尊重しながら、最終的に取締役候補者を決定します。なお、当社は取締役の任期を1年に短縮しているため、再任候補者も含めた取締役候補者は毎年厳格な審査を受けており、社内取締役候補者については、社外役員による評価確認を実施し、その結果が報酬だけでなく指名のプロセスにも反映されております。監査役候補者については、監査役会において3名の独立社外監査役を含む独立した客観的な視点をもって、取締役・監査役候補者の指名の方針や上記考え方及び監査役会で決定した監査役候補者の選任方針に基づきその適正さ、適格性等を審査し、同委員会の意見も踏まえて、最終的に監査役会の同意をもって取締役会において、監査役候補者として決定しています。 当事業年度における活動状況は次のとおりです。 地位氏名出席状況議長社外取締役桜 井 恵理子100% (7回/7回)委員社外取締役篠 辺   修100% (7回/7回)委員社外取締役西 井 孝 明100% (7回/7回)委員社外取締役髙 島   誠85.7%(6回/7回)委員社外取締役サラ・カサノバ100% (6回/6回)委員社外監査役岡   伸 浩85.7%(6回/7回) ※当事業年度開催の取締役・監査役選任審査委員会は7回であり、社外取締役サラ・カサノバ氏の就任以降開催された委員会は6回となっております。 社長執行役員は、議長の指名により取締役・監査役選任審査委員会に出席し、審査のために必要かつ十分な検討資料(審査対象者に関する資料のほか、取締役や執行役員の担当区分を含む新経営体制の概要を含む)を各委員に提出し、また、候補者と各委員が接する機会を設ける等の配慮を行うことで審査の充実を図っています。 〇主な審議内容当事業年度は、取締役会の諮問を受け、取締役会構成の考え方、取締役候補者に求める要素、スキルマトリックス、次期取締役候補者及び監査役候補者、社長後継者計画について審議のうえ、取締役会へ答申を行いました。今年度はスキルとして特に、海外グローバルコンシューマーケア事業及びIT・DXを活用したマーケティングを強化すべきとの結論に至りました。これらの考え方に基づき、書類確認や面談を含む取締役候補者・監査役候補者の厳正な審査を行ったうえで、審査結果を取締役会へ答申しました。社長後継者計画については、人財要件に基づき、複数の後継者候補のリストや育成計画の進捗状況が提示され、将来戦略と人財要件の整合性や今後のプロセスの精緻化、候補者と取締役会とのさらなる接点について議論がなされました。 (ご参考)取締役会の知識・経験・能力のバランス、多様性及び規模に関する考え方取締役会(出席者は取締役及び監査役)において、取締役が、経営戦略等の大きな方向性を示し、取締役及び監査役がその妥当性、実現に当たってのリスク等を客観的、多面的に審議し、執行状況を適切に監督・監査するためには、多様な知識、経験、能力等を有する社内外の者がさまざまな観点から意見を出し合い建設的な議論を行うことが重要であると考えています。花王グループは、中期経営計画「K27」のビジョンとして「未来のいのちを守る」を掲げています。当社の経営陣は、その実現のために、1. 持続可能な社会に欠かせない企業になる、2. 投資して強くなる事業への変革、3. 社員活力の最大化を戦略として、その戦略に沿って業務執行しています。 当社の取締役会は、経営陣が上記の戦略に沿って透明・公正かつ迅速・果断に業務執行を行っていることを監督するため、社内外の取締役及び監査役がそれぞれの知識・経験・専門性を補完しあい、全体としての高い実効性を発揮しています。知識・経験・能力だけでなく、性別、国籍、人種、年齢の面を含む取締役会の多様性から生まれる多角的な視点が事業の推進やグローバル拡大、適切な監督や監査に資するとの認識に立ち、これらの多様な人財の取締役及び監査役への登用を進めます。経験・知識・専門性の項目は、当社の持続的成長にとっての重要性の観点から、選任審査委員会で毎年見直しています。スキルマトリックスに基づき、次期の取締役会の構成や候補者について審議しています。取締役会の規模については、適切な審議や執行の監督を行うために必要な多様な人財のバランスを勘案しつつ、意思決定の迅速化を図るため、小規模の取締役会をめざします。また、社外取締役は、取締役会の多様性及び発言力の確保のため取締役の半数以上とするとともに、過半数とすることを検討し、独立性も重視します。監査役の過半数は独立基準を満たす社外監査役とします。 取締役・監査役候補者の指名の方針取締役会の知識・経験・能力のバランス、多様性及び規模に関する考え方に従い、適切な取締役及び監査役を指名します。取締役及び監査役は、当社の取締役又は監査役としての職務を執行するために十分な時間を確保することが必要であることから、上場会社における取締役又は監査役の兼職の数を、原則として当社を除く3社までとします。また、取締役及び監査役には、再任時の指名においては直近事業年度における取締役会への出席率75%以上を求めるものとします。在任期間については、中長期的な視点での議論ができ、また安定的な経営ができることを重視しつつ、独立性や客観性も考慮して判断します。なお、先任者から後任者への当社の経営や事業に関して得た知見の共有を図るため、社外役員の就任時期に差を設けます。社長執行役員の後継者を含めた人財戦略は経営の最重点課題のひとつと捉えており、取締役会及び取締役・監査役選任審査委員会において継続的に議論をします。経営陣幹部については、経営戦略等の立案に必要な事業環境やこれに対応するための花王グループの事業・経営状況の理解及び取締役会が定めた経営戦略等を、強いリーダーシップを発揮し迅速かつ適切に執行できる経験と能力を重視して指名します。 後継者計画に対する考え方・後継者計画に関する考え方社長執行役員の後継者を含めた人財戦略は経営の最重点課題のひとつと捉えており、取締役会及び取締役・監査役選任審査委員会において継続的に議論をします。経営陣幹部については、経営戦略等の立案に必要な事業環境やこれに対応するための花王グループの事業・経営状況の理解及び取締役会が定めた経営戦略等を、強いリーダーシップを発揮し迅速かつ適切に執行できる経験と能力を重視して指名します。・社長執行役員の後継者計画社長執行役員は、当社の経営環境を踏まえ、中長期的な視点で次の社長執行役員に求められる資質要件を策定し、その要件に将来的に合致するであろうと考える後任候補者リストを作成します。また、リストの作成とともに、後任候補者の育成計画も作成します。そして、①資質要件、②後任候補者リスト、③育成計画(進捗状況を含む)を取締役・監査役選任審査委員会に提案し、同委員会で審議(進捗状況のモニタリングを含む)します。取締役・監査役選任審査委員会での審議内容・結果は取締役会に答申されます。取締役・監査役選任審査委員会での審議を踏まえ、社長執行役員は各リストや計画を適宜、修正のうえ、それらに従って計画を実行します。社長執行役員は、その実行状況を取締役・監査役選任審査委員会に年1回以上報告し、同委員会はその状況をモニタリングします。 なお、取締役及び監査役の解任の決定手続きは、会社法の規定に従って行いますが、取締役及び監査役並びに社長執行役員を解任すべき事情が生じた場合には適時に選任審査委員会で審議を行い、取締役会において同委員会の審議内容を勘案し、審議する仕組みになっています。経営陣幹部については、取締役の選任審査の際に、全執行役員候補者の役職及び担当業務を取締役・監査役選任審査委員会に報告しており、その後取締役会において選任しています。なお、経営陣幹部を解任すべき事情が生じた場合は、適時に取締役会で審議を行います。 c.取締役・執行役員報酬諮問委員会の活動状況取締役及び執行役員の報酬制度や報酬水準については、取締役の個人別の報酬内容を含め、決定プロセスの客観性・透明性を確保する観点から、取締役・執行役員報酬諮問委員会において審査し、取締役会の決議により決定しております。取締役・執行役員報酬諮問委員会は、全社外取締役及び代表取締役 社長執行役員より構成される体制としております。議長は互選により選出しており、当事業年度も独立社外取締役が務めました。 当事業年度における活動状況は次のとおりです。 地位氏名出席状況議長社外取締役篠 辺   修100%(7回/7回)委員社外取締役桜 井 恵理子100%(7回/7回)委員社外取締役西 井 孝 明100%(7回/7回)委員社外取締役髙 島   誠100%(7回/7回)委員社外取締役サラ・カサノバ100%(5回/5回)委員代表取締役長谷部 佳 宏100%(7回/7回) ※当事業年度開催の取締役・執行役員報酬諮問委員会は7回であり、社外取締役 サラ・カサノバ氏が就任以降開催された委員会は5回となっております。 〇主な審議事項 当事業年度については、取締役会の諮問を受け、2024年度STI支給率、「K27」業績連動型株式報酬制度の2024年度レビュー、第119期定時株主総会での株主提案議案に対する当社意見の検討、役員報酬水準の妥当性、社外取締役の報酬体系及び金銭報酬枠の改定について審議しました。2026年度の役員報酬額については、役員報酬のマーケット水準等を確認の上、取締役会への答申内容を決定しました。特に社外取締役の報酬については、報酬体系の改定、それに付随する金銭報酬枠の改定が必要な旨を取締役会に答申しています。 d.監査役報酬諮問委員会の活動状況監査役の報酬水準については、監査役の報酬等の額の妥当性及びその決定プロセスの客観性・透明性を確保する観点から、監査役報酬諮問委員会(監査役会下に設置)において審査された後、監査役の協議にて決定しております。同委員会は、全社外監査役、社長執行役員及び社外取締役1名から構成されています。なお、本定時株主総会後においては、同委員会は全社外監査役で構成する予定です。議長は互選により社外監査役から選出しております。 当事業年度における活動状況は次のとおりです。 地位氏名出席状況議長社外監査役新 井 佐恵子100%(1回/1回)委員社外監査役岡   伸 浩100%(1回/1回)委員社外監査役内 藤 順 也- 委員社外取締役篠 辺   修100%(1回/1回)委員代表取締役長谷部 佳 宏100%(1回/1回) ※当事業年度開催の監査役報酬諮問委員会は1回であり社外監査役 天野 秀樹氏が退任される以前に、同氏を議長として開催されました。なお、後任議長は社外監査役 新井 佐恵子氏であり、新井氏議長就任および社外監査役 内藤 順也氏が就任以降に開催された委員会はありません。 〇主な審議事項当事業年度については、監査役会の諮問を受け、2025年度の監査役報酬額について審議し、監査役報酬のマーケット水準等を確認の上、監査役会への答申内容を決定しました。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約532字
「K27」の目標達成に向けて「グローバル・シャープトップ」事業を拡大していくため、社員活力の最大化を目指しています。その実現に向けて、花王の精神と事業目標に沿った人事制度を整え、諸施策を効果・効率的に展開しています。これらの取り組みの前提となる考え方を示すものとして、花王ウェイ及び「花王ビジネスコンダクトガイドライン」に基づいた「人財開発基本方針」を定めています。 [人財開発基本方針]・効果・効率性の追求花王グループが“よきモノづくり”を行い永続的に発展するために、組織的な創造革新の活動によって、全体としての効果・効率性が常に向上することを目指します。・人間性の尊重創造革新の源泉は、限りなく叡智を発揮したいという全社員の熱意にある、という考え方に基づき、個々の人間としての尊厳が尊重され、自主性と多様性が活かされる環境をつくります。・統合への努力社員一人ひとりが現場で思う存分叡智を発揮することが、花王グループの発展につながるよう、諸施策の改善に努め、創造革新の活動を通じて組織と個人の統合を図ります。 その上で、「平等から公平へ」、「相対から絶対へ」、「画一・形式から多様・自律へ」という基本方針の実現に向けた活動指針を掲げ、人財開発活動を進めています。
事業の内容 FY2025 / 約1,512字
3 【事業の内容】当社及び関係会社(子会社111社、関連会社7社により構成)は、グローバルコンシューマーケア事業製品、ケミカル事業製品の製造、販売を主な事業としているほか、これらに附帯するサービス業務等を営んでおります。事業の内容と当社及び関係会社の当該事業における位置付けは、以下のとおりであります。なお、下記の事業は「その他」を除き、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表に関する注記事項 6.セグメント情報」に掲げるセグメントの区分と同一であります。また、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表に関する注記事項 6.セグメント情報」に記載しております。 事業区分主要な会社グローバルコンシューマーケア事業ハイジーンリビングケア事業 ヘルスビューティケア事業 化粧品事業 ビジネスコネクティッド事業 国内当社、花王グループカスタマーマーケティング㈱、花王プロフェッショナル・サービス㈱、ニベア花王㈱、㈱カネボウ化粧品、㈱エキップ、その他 9社                   (計15社)海外花王(中国)投資有限公司、上海花王有限公司、 花王(上海)産品服務有限公司、佳麗宝化粧品(中国)有限公司、 Kao(Taiwan)Corporation、Kao Industrial(Thailand)Co., Ltd.、PT Kao Indonesia、Kao USA Inc.、Oribe Hair Care, LLC、 Kao Germany GmbH、Kao Manufacturing Germany GmbH、Molton Brown Limited、その他 45社                   (計57社)ケミカル事業国内当社、花王クエーカー㈱、昭和興産㈱                   (計3社)海外花王(上海)化工有限公司、Kao(Taiwan)Corporation、Pilipinas Kao,Inc.、Kao Industrial(Thailand)Co., Ltd.、Fatty Chemical(Malaysia)Sdn. Bhd.、Kao America Inc.、Kao Specialties Americas LLC、Kao Chemicals GmbH、Kao Chemicals Europe, S.L.、Kao Corporation, S.A.、Washing Systems, LLCその他 22社                   (計33社)そ  の  他国内花王ロジスティクス㈱、その他 4社                    (計5社)海外Misamis Oriental Land Development Corporation、その他 9社                   (計10社) (注)1.各事業区分の主要製品は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表に関する注記事項 6.セグメント情報 (1) 報告セグメントの概要」のとおりであります。2.「その他」に区分されたサービス業務等については、セグメント情報において、そのサービス内容に応じて、グローバルコンシューマーケア事業、ケミカル事業に振り分けております。3.各事業毎の会社数は、複数の事業を営んでいる場合にはそれぞれに含めて数えております。 以上の状況について事業系統図を示すと、以下のとおりであります。
事業等のリスク FY2025 / 約13,315字
3 【事業等のリスク】文中の将来に関する事項は、当社グループが当連結会計年度末において合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の結果とは様々な要因により大きく異なる可能性があります。 (1)リスクと危機の管理体制花王グループ中期経営計画「K27」では、基本方針として、1.持続可能な社会に欠かせない企業になる、2.投資して強くなる事業への変革、3.社員活力の最大化を掲げて取り組んでいます。詳細については「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」を参照ください。気候変動や国際情勢の変化等を背景に、社会・経済環境の不確実性は一層増しています。また、グローバルでの事業展開の進展や事業ポートフォリオの見直しが進む中で、事業を取り巻くリスクは多様化・複雑化しています。こうしたリスクの変化に対して迅速かつ適切に対応することが求められています。このような事業環境に対して、当社グループは、次のようなリスクと危機の管理を進めています。リスクとは経営目標の達成や事業活動の遂行に対し、不確かさがもたらす影響のことです。内部統制委員会の下の関連委員会の一つであるリスク・危機管理委員会が、「リスク及び危機管理に関する基本方針」に基づいて、脅威をもたらす「リスク」並びにリスクが顕在化した状態である「危機」の管理体制と活動方針を定めています。そして、部門、子会社、関連会社は、この活動方針に基づいて、リスクを把握、評価し、対応策を策定、実行することでリスクを管理しています。また、危機発生時には、緊急事態のレベルに応じた対策組織を立ち上げ、迅速かつ適切に対応することで、被害、損害の最小化を図ります。リスクと危機の管理活動は、経営会議が定期的(年1回)及び必要に応じて適時確認し、取締役会が承認しています。内部統制委員会はリスクと危機の管理状況をモニタリングし、管理の有効性を確認しています。詳細については「第4 提出会社の状況4 コーポレート・ガバナンスの状況等」を参照ください。持続的な利益ある成長と社会のサステナビリティへの貢献に悪影響を与えるリスクのうち、特に重要な14の主要リスクを、リスク・危機管理委員会、経営会議の審議の下で選定しています。また、少なくとも半期に一度、その時の事業環境の変化を踏まえた主要リスクの見直し(追加等の検討)を行っています。なお、「主要リスク」については、主管部門が対策方針を策定し、進捗管理を行っています。そして、これら主要リスクの中で、経営への影響が特に大きく、対応の強化が必要なリスクを「コーポレートリスク」としてテーマを決めて取り組んでいます。コーポレートリスクのテーマは、年1回、社内リスク調査の結果分析、外部環境の分析、経営幹部ヒアリングをもとに、リスク・危機管理委員会で検討を行い、経営会議でリスクテーマとリスクオーナー(各リスクテーマの責任者:執行役員)を決定しています。リスクオーナーは対策チームを立ち上げて、対応計画の策定、リスクのモニタリング、並びにリスク顕在化時の対応を実施し、年4回開催するリスク・危機管理委員会が進捗管理を行っています。リスクと危機の管理活動のプロセスこれら主要リスクは、5年以内に顕在化する可能性があるリスクです。なお、主要リスクの記載順は重要性を反映しており、当連結会計年度末における認識です。記載されたリスク以外のリスクも存在し、それらが投資家の判断に影響を与える可能性があります。 (2)主要リスク14の主要リスクのうち、「コーポレートリスク」として取り組んでいるものについては○を表示しています。また、主要リスクのリスク評価(影響・蓋然性の認識)の変化を対前期で三段階(上昇、状態が変わらない、低下)で示しています。主要リスクの名称コーポレートリスク としての取り組みリスク評価の変化大地震・自然災害・事故〇デジタルトラスト〇 地政学〇原材料調達 市場・競争環境の変化 製品等の品質〇コンプライアンス 人財確保〇パンデミック〇 社会課題への対応 レピュテーション〇為替変動 事業投資 訴訟 リスク評価(影響、蓋然性の認識)の変化:上昇:状態が変わらない:低下 大地震・自然災害・事故 (背景)化学プラントでの事故や、自然災害が多く発生している昨今、大規模化学プラントを有する企業への安全操業に対する要求はますます高まってきています。 (リスクと影響) ・大地震や気候変動に伴う大型台風、洪水等の自然災害により、従業員、設備、サプライチェーン等の被害で、市 場への製品供給に大きな支障をきたした場合、経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ・当社グループの工場で、火災・爆発事故等により従業員や周辺地域に大きな被害が発生した場合、経営成績に重 大な影響を及ぼすとともに、社会の信用を失う可能性があります。 (対応)火災、爆発及び化学物質漏えいを防止し、安全で安定な操業を維持するために社内監査に加えて外部機関による定期的な評価を通じて保安力の強化に努めています。大地震、大型台風、洪水等をはじめとする自然災害の発生を想定した対応体制の整備、設備対応並びに社員の教育・啓発、定期訓練を行い、緊急事態に備えています。コーポレートリスクテーマ「大地震・自然災害・BCP対応」として、日本の長期操業停止を想定した首都直下地震、南海トラフ地震、富士山噴火等に対する影響分析と対応検討を進めています。また、海外拠点のBCP強化に取り組んでいます。 デジタルトラスト (背景)当社グループは、ITやAIを活用した事業運営や業務の効率化を進めるとともに、SNSや様々なデータを活かしたビジネスを展開しています。こうしたデジタル技術の普及に伴い、生活者/顧客/従業員が安心してデジタル環境を利用できる“デジタルトラスト”の確立が重要です。デジタル化の進展に伴い、様々な情報資産を扱う中で、その適切な保護は不可欠です。当社では、研究開発・生産・マーケティング・販売等に関する機密情報や多くのお客様の個人情報等を取り扱っており、情報セキュリティポリシーに基づき、情報資産の保護を徹底しています。加えて、主要システムの安定稼働及び事業継続の観点から、サイバー攻撃等への対策強化に取り組んでいます。 (リスクと影響) ・ランサムウェアや標的型メール等によるサイバー攻撃は多様化・巧妙化しています。これらのサイバー攻撃によ り、当社グループの社内システムが影響を受け、事業活動が一時的に停止又は遅延する可能性があります。ま た、当社グループが保有する機密情報や個人情報等が不正に取得される・漏えいするリスクがあります。 ・取引先や委託先等がサイバー攻撃を受けた場合にも、その影響が当社グループに及ぶおそれがあります。 これらの事象が発生した場合、システム停止等による事業活動の中断、復旧対応や損害賠償等の費用の発生、並 びに社会的信用の低下が生じる可能性があります。その結果、目標とする売上高及び利益を確保できず、当社グ ループの経営成績、財政状態及び企業価値に影響を及ぼす可能性があります。 (対応)当社グループは、人的・組織的対策及び技術的対策を組み合わせ、サイバーセキュリティの継続的な強化に取り組んでいます。人的・組織的対策として、日本及び海外の情報セキュリティ委員会を通じ、当社グループ全体で規程・ルール及び推進体制を整備し、啓発活動や教育等を進めています。技術的対策として、セキュリティ強化に関するロードマップに基づき、アクセス制御・認証(多要素認証等)、監視・検知、脆弱性管理等の対策を強化しています。加えて、ランサムウェア等に備え、隔離(オフライン)環境へのバックアップ取得及び復旧計画を整備し、事業継続性の確保に努めています。サプライチェーンのセキュリティリスクを把握し低減するため、サプライヤー・製造委託先等を対象にセキュリティ対策状況の確認を実施しています。その結果を踏まえ、必要に応じて改善に向けた働きかけを行うなど、サプライチェーン全体としてのセキュリティの強化に取り組んでいます。また、インシデント対応に関する手順を整備し、発生時に迅速かつ適切に対応できる体制の強化に取り組んでいます。重大なインシデントに備え、サイバー保険にも加入しています。重要なリスクや対応状況については、経営層に定期的に報告しています。なお「サイバー攻撃対応」は、コーポレートリスクテーマとして取り組んでいます。機密情報/個人情報保護ならびにAIやSNS活用に伴うリスク対策の強化を加えたデジタルトラスト全般を確立することを目指しています。 地政学 (背景)当社グループが事業展開している複数の国・地域において地政学リスクが高い状態にあります。また、原材料調達を実施している国・地域においても、地政学リスクが高まる可能性があります。 (リスクと影響) ・地政学リスクが高まっている国・地域において、政治的・社会的情勢の不安定化、外交関係の緊迫化、そして、 紛争等により、事業を取り巻く環境が悪化し、人的被害の発生、サプライチェーンの寸断による操業の一時停  止、生活者の購買行動の変化が発生した場合、目標とする売上高、利益が得られない可能性があります。 (対応)地政学リスクが高まっている国・地域においてリスクシナリオを作成し、特に注意すべき国・地域に対しては、対応体制を整備し、政治的・社会的状況をモニタリングしています。社員の安全確保に関するガイドラインを策定し、また、原材料調達等のサプライチェーン寸断に伴う事業への影響を確認してサプライチェーンネットワークの強化を進めています。なお、「地政学リスク対応」は、コーポレートリスクテーマとして取り組んでいます。 原材料調達 (背景) 当社グループで使用している天然油脂や石油関連の原料の市場価格は、世界景気、地政学的リスク、需給バランス、異常気象、為替の変動等の影響を受けます。 また、原材料はパーム油や紙・パルプ等の自然資本に大きく依存しており、省資源、地球温暖化防止、生物多様性 保全等の環境側面、安全・衛生、労働環境、人権等の社会側面に十分配慮し、持続可能な調達を実現することで、企 業としての社会的責任を果たしていく必要があります。 (リスクと影響) ・原材料の市場価格に急激な変動が生じた場合、目標とする利益が得られない可能性があります。 ・原材料には、調達上希少な原材料も一部含まれており、安定調達に関わるリスクがあります。需給の変動等によ る市況の急激な変化や、サプライヤーのトラブル発生により製品の市場への供給に支障をきたした場合、目標と する売上高、利益が得られないだけでなく、当社グループの信用の低下につながる可能性があります。 ・サプライチェーン上の何らかの理由で、持続可能で責任ある調達への取り組みが不十分と見なされた場合、当社 グループのブランドイメージ、信用の低下につながる可能性があります。 (対応) 当社グループは、原材料価格の上昇に対して、原価低減や売価への転嫁等の施策を行い、その影響の軽減を図っ ています。安定調達に関わるリスクに対しては、主力サプライヤーでの設備増強と、リスク分散のためのセカンド サプライヤーの確保を進めています。また、サプライヤーとの契約見直しや協働を積極的に行い、リスクの低減を 進めています。 一方、持続可能で責任ある調達の実践に向けて、“お取引先とのESG推進活動”ガイドラインを公表し、サプライ チェーン上での人権保護や環境保全の確認を進めています。特にリスクの高いサプライチェーンをハイリスクサプ ライチェーンと定義し、本質的な課題解決に向けて、サプライヤー並びにNGOとの連携の下、取り組んでいます。ま た、原材料の使用量削減や、非可食バイオマス由来の原材料等への転換にも取り組んでいます。 Sedexによるサプライヤーのモニタリング、サプライヤーのコンプライアンス違反ゼロに向けた監査体制の整備、 CDPサプライチェーンプログラムの取り組み、また、"お取引先に求めるパートナーシップ要件”ガイドラインを定 め、サプライヤーとの連携を強化しています。 ハイリスクサプライチェーンとして位置づけているパーム油の持続可能な調達を目指し、インドネシアの小規模 農園に対し、「生産性向上と持続可能なパーム油に対する認証取得を支援するプログラム」を現地のパートナーと 協働で実施しています。 これらの取り組みを積極的かつ透明性をもってステークホルダーに公開しています。 市場・競争環境の変化 (背景) 「日本を起点としたビジネスモデル」から、「グローバルを軸とするビジネスモデル」への転換を進めています。 ヘルスビューティケア・化粧品事業を中心に、注力ブランドへ経営資源を重点的に配分することで、グローバルに おける競争力の強化を図っています。一方、グローバル市場では、グローバル大手企業による積極的なブランド投 資や新興・地場メーカーの台頭により、競争環境は一層激化しています。 また、顧客のブランドや商品に対する認知・購買・推奨に至るまでのカスタマージャーニーにおける接点は、デ ジタルを中心としたものへと大きく変化し、広告宣伝をしっかりとターゲットにリーチできるメディア戦略がより 重要になってきています。さらに、各国・地域ごとに市場構造や競争環境は異なり、中国市場における需要変動や ASEAN市場での中間層拡大等、事業環境は引き続き変化しています。こうした状況の下、事業ポートフォリオやブラ ンド戦略に加え、取引先との共創を通じた販売・流通のあり方についても、各地域の特性を踏まえた柔軟かつ迅速 な対応が求められています。 (リスクと影響) ・デジタルを起点とした顧客接点の変化によりカスタマージャーニーは大きく変化・多様化し、従来のマスメディ アではリーチできない生活者が増えてきています。更には、プライバシー規制の強化やデジタルプラットフォー ム(EC・SNS等)による顧客データへのアクセス制約、並びにEC/D2C等を中心としたチャネル構造の急速な変化 により、顧客ニーズや購買行動の変化を十分かつタイムリーに把握することが困難となり、その結果、それらを 商品開発、マーケティング等に的確に反映できず、ブランド競争力の低下につながる可能性があります。 ・各国・地域ごとに異なる市場特性、競争環境が急激に変化し、事業ポートフォリオやブランド戦略、販売・流通 の見直しが適切かつタイムリーに行えない場合、事業計画を達成できない可能性があります。 (対応)こうした激化する市場・競争環境の変化に対応するため、注力すべき事業・ブランドを明確化し、経営資源を重点的に配分しています。注力ブランドを軸として、グローバル全体でのブランド一体運営体制の整備を進めることで、ブランド価値の一貫性を確保しつつ、各市場における競争力の向上に取り組んでいます。顧客起点の考え方に基づき、多様化したカスタマージャーニーに対して効果的かつ効率的なコミュニケーション戦略を立案するとともに、社内ナレッジの蓄積を推進しています。さらに、顧客データや市場情報を活用した顧客理解の高度化を進め、顧客ニーズや購買行動の変化を的確かつ迅速に把握し、その知見をマーケティング・販売活動や製品・サービスの改善へ反映することで、ブランド価値の向上を図っています。事業戦略や販売・流通のあり方について、事業とエリアの視点を組み合わせた意思決定により、地域特性に応じた見直しと経営資源配分の最適化を柔軟かつ迅速に進めて行くことを目指しています。 製品等の品質 (背景)当社グループの品質保証活動の基本は、「花王ウェイ」で示された生活者・顧客起点の心を込めた“よきモノづくり”です。原材料から研究開発、生産、輸送、販売までのすべての段階において、徹底した生活者・顧客視点で、高いレベルで製品の安全性を追求し、絶えざる品質向上に努めています。社会においては、生活者の品質価値の多様化、化学物質の安全性への懸念や環境問題への意識の高まり、さらには、企業の透明性を促す情報開示要求等の変化が起こっており、また、クロスボーダーのモノづくりや商流がグローバルに進展しています。一方、各国・地域は、持続可能な社会や生活者保護の強化を目指して、新たな法規制の枠組み作りに動き出しています。そのような中、当社グループは、市場の多様化と価値観の変化を機会と捉え、新規技術開発に挑戦し、新規分野への事業展開も計画しています。 (リスクと影響) ・重大な品質問題の発生はブランドの問題だけではなく当社グループ全体の信用低下につながる可能性がありま す。また、新たな安全性や環境問題の発生や各国・地域の急激な法規制の変更に対して適切かつ迅速に対応でき ない場合には、タイムリーな商品提供機会を失う可能性があります。 (対応)当社グループでは、製品関連法規の遵守並びに自主的に設定した厳しい基準に従って、設計、製造を行っています。発売前の開発段階では、徹底的に試験、調査研究を行い、品質と安全性を確認しています。発売後には、生活者相談窓口を通じて、商品への意見、要望等をくみ上げ、さらなる品質向上に努めています。化学物質の安全性懸念や環境問題に対する要求に先回りした商品開発の推進、積極的な情報開示による品質保証活動の見える化とステークホルダーとのコミュニケーション強化に取り組んでいます。さらには、各国・地域の新たな法規制に対する影響分析、法規制への適合性を迅速に確認できるシステムの構築に取り組んでいます。また、コーポレートリスクテーマ「重大品質問題対応」として、品質問題により重篤な被害が生じた場合に被害を最小化するための全社対応の強化と、重大品質問題発生防止に向けた社内啓発の強化を進めています。 コンプライアンス (背景)事業活動を行う上で、製品の品質・安全性、知的財産、環境保全、保安防災、労働安全、化学物質管理、取引管理、情報開示等の法規制等に対する企業の取り組みの強化が求められています。 (リスクと影響) ・世界的競争が激化する中で、差別化、販売スケジュールや製品納期の順守、業績目標達成等の圧力により不正リ スクが高まることが懸念されます。 ・在宅勤務と出社を組み合わせたハイブリッドワークが普及し、働き方の多様化が進む中で、職場での接点が減少 しています。加えて、コンプライアンスに対する過剰な警戒が職場のコミュニケーションを希薄化させ、人間関 係や職場環境に悪影響を及ぼすことがあり、ハラスメントや労務管理上のコンプライアンスリスクが増加する可 能性があります。 ・当社グループ及び委託先等が重篤なコンプライアンス違反を起こした場合は、当社グループの信用、財政状態及 び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応) 当社グループは、「正道を歩む」(法と倫理に則って行動し、誠実で清廉な事業活動を行う)をコンプライアンスの原点と位置づけ、すべてのステークホルダーの支持と信頼にこたえていくための指針とし、行動規範である「花王ビジネスコンダクトガイドライン」の継続的な教育やコンプライアンス通報・相談への適切な対応等の活動を進めています。ハラスメントや労務管理上のコンプライアンスリスクについては、トップメッセージやケーススタディ等を通じて気づきを与えています。さらに、職場での相互理解を深めるための取り組みとして、対話促進活動「対話フェス」も行っています。また、重篤なコンプライアンスリスクの低減にフォーカスした活動として、事業に適用される法令遵守推進を計画的に実施し、特に重要な法令についてはその実施状況をコンプライアンス委員会がモニタリングしています。重篤なコンプライアンス違反を発見した場合、すぐに経営陣に報告され適切な対応を行えるよう、風通しの良い職場の実現を目指した活動を推進しています。 人財確保 (背景)当社グループの「グローバル・シャープトップ」戦略を支える重要テーマは、最大の強みであり資産でもある「人財」の活力最大化です。しかし、グローバルでの人財の獲得競争は激化しており、また、個人のキャリアや働き方に対する価値観がこれまで以上に多様化しています。 (リスクと影響) ・大きな環境の変化を先取りし、各分野で必要とする高度な専門性を持つ人財や、変化を先導するリーダーとなる 人財の獲得と育成が推進できない場合には、中期経営計画「K27」の遂行に影響を及ぼす可能性があります。 (対応)社員活力の最大化に向けて、多様なバックグラウンドや専門性を持つ人財が、大きな挑戦と国や地域、組織を超えた共創により、能力と個性を最大限に発揮するための取り組みを推進しています。多様な人財が集い、活躍できる場を整備(フレキシブルな働き方の推進、DE&I推進、社内公募制度等)することで、人財獲得においての優位性を維持できると考えています。また、自学共生の機会の提供(業務を通した経験の拡大、DX等の先端教育を自律的に学べるプログラムの導入等)や自律的なキャリア形成を促進することで社員のさらなる成長が期待できます。これらの取り組みに加えて、持続的な成長を支える人財の配置・育成や効果的な組織運営については、コーポレートリスクテーマとしても認識し、経営トップをメンバーとする人財企画委員会で毎月議論し、推進しています。 パンデミック (背景)感染症を取り巻く環境は常に変化しており、耐性菌による治療困難な感染症の再拡大を含む新興・再興感染症の出現により、パンデミックの発生が引き続き懸念されています。こうした感染症は拡大の時期や規模を予測しにくいことから、平時から有事を想定した準備や対応策を整えておくことが重要です。 (リスクと影響) ・パンデミックが発生すると、当社グループの拠点やサプライチェーン上での集団感染の発生やロックダウン等に より、製品やサービス提供に支障が生じる可能性があります。 ・パンデミックにより外出等の日常生活ができなくなると購買行動にも変化をもたらし、化粧品市場等が縮小する 可能性があります。このような事態が発生した場合、目標とする売上高、利益から大きな乖離が生じる可能性が あります。 ・パンデミックにより社員の日常生活が制限され、出社制限や感染予防策の必要、医療へのアクセス制限等が生じ る可能性があります。これにより、社員の健康管理や就労継続に影響が生じ、当社グループの事業活動の安定的 な運営が困難となる可能性があります。 (対応)コーポレートリスクテーマ「パンデミック対応」として、新型コロナウイルス感染症時の経験もふまえ、ガイドラインの改訂や各国行動計画の策定・更新、備蓄品の見直し等を通じて、社員の安全確保と事業継続の両立を図る体制整備を進めています。 社会課題への対応 (背景) 気候変動、プラスチックごみ問題、水資源の枯渇、生物多様性の損失、有害化学物質による汚染、原材料調達を含 むバリューチェーン全体における環境や人権問題、そして、高齢化社会の進行や衛生問題等の社会課題の増大は、健 康、安全、環境等に対する生活者の意識を高め、エシカル消費の潮流やサステナビリティに対する顧客ニーズの高ま りをもたらしています。 これら社会課題の解決に向けて、中期経営計画「K27」とESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(KLP)を統合的に推 進しています。原材料の調達から生産、製品の使用、廃棄に至るあらゆる段階でのイノベーションを目指すととも に、社会・環境の両視点から花王が優先的に取り組むべき19の重点取り組みテーマについて目標(KPI)を設定し、 全社全部門が取り組み、社会のサステナビリティへの貢献を目指すと同時に、活動内容を積極的にステークホルダー に開示し透明性の高いエンゲージメントに努めています。 (リスクと影響) ・社会課題の解決に向けた取り組みが目標に対して不十分である、あるいは不十分と見なされた場合、製品やサー ビスを生活者や顧客に受け入れていただけず、目標とする売上高、市場シェアが得られない可能性があります。 ・KLPでコミットメントしたKPIの進捗状況を十分に示せないと、「グリーンウォッシュ」※1 と捉えられる等企業 価値の低下につながる可能性があります。一方、グリーンウォッシュを恐れ、積極的なESGに関する情報開示や発 信を控えると、「グリーンハッシング」※2 として、社会、顧客からの信頼低下のリスクにもつながります。 ・気候変動については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)気候変動への対応(TCFD提言へ の取組)」で示した「主な事業リスクと機会」に記載している移行リスク(炭素税の導入・引上げ、プラスチッ ク規制の導入、エネルギー価格の上昇、原材料価格の上昇)と物理リスク(異常気象の激甚化)があります。 ・バリューチェーン全体での人権侵害や人権への配慮不足と見なされた場合、社会、顧客からの信頼低下を招き、 事業活動に支障をきたす可能性があります。 ・化学物質に関する規制変更に対して適切かつ迅速に対応できない場合、事業活動への影響だけでなく、社会、顧 客からの信頼低下を招くリスクがあります。 ・サステナビリティに関する情報開示は、日本をはじめグローバル各国・地域で法令や規制等に基づく開示の義務 化が進んでおり、これら法規制を遵守できないと取引機会の損失、企業価値の低下につながる可能性がありま す。 (対応)  事業の成長と社会への貢献の両輪の実現を目指して、ESGコミッティのもとに、重点的に取り組むべきテーマを推 進する4つのESGステアリングコミッティを発足させ、ガバナンス体制を強化しています。ESGステアリングコミッテ ィは「脱炭素」「プラスチック包装容器」「人権・DE&I」「化学物質管理」からなり、テーマごとに執行役員クラス の責任者を置いています。テーマに関する機会とリスクを社会・環境・事業インパクトの面から分析・把握し、対応 計画を立案・推進することで、“ESGよきモノづくり”の実施を確実に進めています。 気候変動に関する対応は、上記ガバナンス体制の下で実施しており、各リスクへの対応策は、「2 サステナビリ ティに関する考え方及び取組 (2)気候変動への対応(TCFD提言への取組)」で示した「主な事業リスクと機会」 の「花王の対応状況」に記載しています。人権を尊重するため、バリューチェーン上のリスクアセスメントを実施し、人権リスクと悪影響を特定・優先順位付け・予防・軽減するとともに、従業員の意識向上と対応プロセスの強化を図っています。 サステナビリティに関する情報開示については、必要な情報を正確に迅速に収集できる体制づくりを進め、事業展 開国の法規制を遵守しています。 ※1 グリーンウォッシュ企業が、製品やサービスについて、環境及びサステナビリティに関する特徴を誇張もしくは大げさに主張したり、それらに関する活動について十分な根拠なく訴求すること。※2 グリーンハッシング企業が、グリーンウォッシュを恐れ、自社の環境に関する取り組みや気候変動対策についての開示や発信を控えること。 レピュテーション (背景)ソーシャルメディアの発展により、企業と生活者のコミュニケーションは多様化し、情報が迅速かつ広範囲に伝わる環境が一般化しています。当社グループにおいても、ソーシャルメディアを活用した多様なマーケティング活動を通じて、生活者とのエンゲージメントの向上を図っています。企業は、エンゲージメント機会を拡大できる一方で、レピュテーション(評判・信用)の形成に関わるリスクが顕在化しやすい状況にあります。 (リスクと影響) ・当社グループは、様々な情報発信やマーケティング活動を行っていますが、これらの活動において不適切又は不 用意な表現が使用された場合、ソーシャルメディア等を通じてネガティブな評判や誤解が拡散され、ブランド価 値や企業の信用を損なう可能性があります。 ・また、事業活動には様々なリスクが内在しており、これらのリスクが顕在化した場合には、当該リスクそのもの への対応に加え、当該リスクに起因して生じるレピュテーションリスクへの対応も必要となります。顕在化した リスクへの対応や、レピュテーションリスクへの対応が不十分である場合には、ソーシャルメディア等を通じて 企業の対応や姿勢が厳しく評価され、ブランド価値や企業の信用に悪影響を及ぼす可能性があります。 (対応)  当社グループでは、広告等における不適切な表現を防止するため、ESG等の観点を踏まえた事前チェック体制を整 備するとともに、社内教育を実施しています。また、ソーシャルメディアのモニタリングを通じて、リスクの早期発 見に努めています。さらに、リスクが顕在化した場合には、正確な情報や当社グループの考え方・姿勢を適時適切に 公表することで、レピュテーションの維持に努めています。なお、「レピュテーションリスク対応」は、コーポレー トリスクテーマとして取り組んでいます。 為替変動 (背景)為替相場の変動は、外国通貨建ての売上高や原材料の調達コストに影響を及ぼします。また、連結決算における在外子会社の財務諸表の円貨換算額にも影響を及ぼします。 (リスクと影響) ・当社グループの機能通貨である円に対して外貨の為替変動が想定以上となった場合、財政状態及び経営成績に影 響を及ぼす可能性があります。 (対応)外国通貨建て取引については、外貨預金口座を通じての決済、為替予約や通貨スワップ等のデリバティブ取引により為替変動リスクをヘッジすることで、経営成績に与える影響を軽減しています。なお、投機的なデリバティブ取引は行っていません。また、主要通貨の変動と事業への影響をモニタリングし、適時、経営会議に報告しています。そして、必要に応じて経営陣指示のもと、関係部門は事業への影響を軽減する対策を検討しています。 事業投資 (背景)当社グループは、企業価値と相関関係の高いEVAによる投資判断のもと、事業成長やサステナビリティのために積極的な設備投資、M&A等を進めています。これら投資を今後も進めるとともに、継続的なEVA改善を通して企業価値の向上に努めていきます。 (リスクと影響) ・投資判断時に想定していなかった水準で、市場環境や経営環境が悪化し、計画との乖離等により期待される効果 が生み出せない場合、設備投資により計上した有形固定資産や、M&Aにより計上したのれんや無形資産の減損処理 により、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (対応)当社グループは、重要な投資に対して、期待される効果が計画から大きく乖離していないかを四半期決算毎に確認し、経営会議で報告しています。乖離した場合には、関係部門が必要に応じて今後の方向性や業績改善のための対策を検討しています。 訴訟 (背景)当社グループは、グローバルで多岐にわたる事業展開をしており、様々な訴訟等を受ける可能性があります。 (リスクと影響) ・当連結会計年度において、当社グループに重要な影響を及ぼす訴訟等は提起されていません。しかしながら、訴 訟等が提起された場合、その動向によっては、当社グループの信用、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能 性があります。 (対応)当社グループは、事業に関わる各種法令を遵守するとともに、安全・安心な製品の提供、知的財産権の適正な取得・使用、契約条件の明確化、相手方との協議の実施等により紛争の発生を未然に防ぐよう努めています。また、グローバルで、重要な訴訟の提起や状況に関する報告が迅速かつ確実になされる仕組みを構築するとともに、当社グループ各国の担当者及び弁護士事務所等と連携し、訴訟等に対応する体制を整備しています。 (3)主要リスクの中期経営計画「K27」との関連性 14の主要リスクのうち、「原材料調達」、「市場・競争環境の変化」、「製品等の品質」、「人財確保」、「社会課題への対応」、「事業投資」を中期経営計画「K27」との関連性が特に大きいリスクと認識して対応しています。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約3,936字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当社グループが有価証券報告書提出日現在において合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の結果とは様々な要因により大きく異なる可能性があります。 (1)会社の経営基本方針当社グループは、「豊かな共生世界の実現」をパーパス(社会における存在意義)に掲げ、生活者・顧客の立場にたって、心をこめた“よきモノづくり”を行い、世界中の人々のこころ豊かな未来と、人と地球が共に生きる持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。私たちは、企業理念である「花王ウェイ」をグループ全員で共有し、考え方や行動の拠り所として日々実践し、清潔・美・健康の領域を中心に、時代の変化に対応しながら130年余り事業を展開してきました。その中で、2009年の環境宣言以降においては、自然や社会との調和を重視した経営を継続してきました。また、近年は、社会課題の解決に向けた取り組みを、一層深化させ、将来の競争力と収益性の向上につなげています。さらに、昨今は、気候変動や地政学的リスクの高まり等を背景に、社会・経済環境の不確実性は一層増しています。このような環境下において、企業には、短期的な成果にとどまらず、将来にわたって価値を創出し続ける力を備えた経営が求められています。当社グループは、技術、モノづくり、人財への投資を通じて、持続可能な社会の実現を競争力の源泉とし、収益性や資本効率の向上につなげていきます。こうした取り組みは、非財務的な理念にとどまるものではなく、将来の財務成果を生み出す基盤であると考えています。「きれいを こころに 未来に」をコーポレートスローガンに掲げ、社会にとっての有用性と経済的価値を両立させることで、財務的成果とステークホルダーへの還元を生み出す好循環を確立し、企業価値の継続的な向上を図っていきます。 (2)中長期的な会社の経営戦略と目標とする経営指標① 長期経営戦略当社グループは2030年までにあるべき姿として、持続的な利益ある成長と社会のサステナビリティへの貢献を両立させることで、これまで掲げてきた『グローバルで存在感のある会社「Kao」』から、さらに一歩進んだ『グローバルで存在価値のある企業「Kao」』を目指します。中期経営計画「K27」においては、構造改革や事業ポートフォリオの見直し、資本効率を重視した経営を通じて、持続的成長に向けた基盤づくりを進めてきました。これらの取り組みにより、当社グループは次の成長を見据えた段階へと移行しつつあります。今後は、「K27」で築いている経営基盤を土台に、社会的な必要性が高く、当社が最も強みを発揮できる領域に経営資源を集中し、成長を確実に取りにいくフェーズへと進んでいきます。その中核となるのが、社会的有用性に対して、花王ならではの技術力と「よきモノづくり」を通じて差別化された価値を提供する「グローバル・シャープトップ※」の考え方です。精密界面制御技術をはじめとする独自の技術基盤は、環境負荷低減と高付加価値化の両立を可能にし、グローバル市場における競争優位性の源泉となっています。また、科学的マーケティングやデジタル技術、AIの活用により、研究開発から事業運営に至るまでの意思決定の質とスピードを高め、収益性と資本効率のさらなる向上を図っていきます。最小限の資源で最大の価値を生み出す「Maximum with minimum」を経営の指針とし、持続可能な社会に欠かすことのできない企業として、長期にわたる成長と企業価値の向上を実現していきます。※グローバル・シャープトップ:顧客の重大なニーズに、エッジの効いたソリューションで世界No.1の貢献をすること ② 中期経営計画 ■2025年度の進捗と今後の計画2025年度は、前年度までに実行してきた大規模な構造改革の成果を基盤として、成長戦略を本格的に展開した一年となりました。2024年度において中期経営計画「K27」の主要指標であるROIC(投下資本利益率)、EVA(経済的付加価値)、営業利益、海外売上高が計画を上回る実績となった流れを受け、2025年度はその成果の定着と持続的成長への転換を進めてまいりました。成長ドライバー領域※においては、化粧品事業では、注力6ブランドを中心にマーケティング投資を拡大し、高付加価値製品のグローバル展開を進めた結果、売上成長と大幅な収益性改善の両立が進展しました。また、スキンプロテクションは、地域ごとの市場環境や需要動向を踏まえた商品展開が奏功し、ブランド認知の向上やラインアップ拡充が進展しました。ケミカル事業においては、主要市場における供給体制の強化や高付加価値製品の拡販を進めることで、安定的な成長を継続しました。安定収益領域※では、国内市場を中心にハイジーンリビングケア事業が堅調に推移しました。とりわけ、国内におけるファブリック&ホームケアでは市場創造型の新価値提案に加え、継続的な商品改良により顧客基盤も拡大し、売上、シェアを伸ばしました。製品の高付加価値化や強固なブランド力、継続的な商品改良により、高い収益性とキャッシュフロー創出力を維持し、成長ドライバー領域への投資を下支えしています。事業変革領域※では、ヘアケアを中心に構造改革とブランド再構築が進展しました。特に、プレミアム価格帯の商品が生活者から高い支持を獲得し、ブランド価値の向上と収益性改善に寄与しました。DXも活用した開発プロセスの高度化・高速化により、高付加価値商品の継続的な投入が可能となり、売上構成の改善が進んでいます。人的資本投資については、メリハリある投資を継続し、社員の活力と専門性を最大限に引き出すとともに、「スクラム型組織運営」による迅速な意思決定と実行力の強化を図りました。また、他社との共創による事業構築を進め、当社グループが有する技術資産や知見の最大化に取り組んでいます。今後は、2025年までに積み上げてきた成果を確実に成長へと結びつけ、中期経営計画「K27」の最終年度に向けた取り組みを加速してまいります。グローバル・シャープトップ事業の育成と戦略的なポートフォリオマネジメントを通じて、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現してまいります。※安定収益:ファブリックケア、ホームケア、パーソナルヘルス/成長ドライバー:スキンケア、化粧品、ビジネスコネクティッド(業務用衛生製品)、ケミカル/事業変革:サニタリー、ヘアケア ③ 目標とする経営指標当社グループは、EVA(経済的付加価値)及びROIC(投下資本利益率)を経営の主指標としています。その本質は、株主等の資金提供者の視点を持って、資本を効率的に活用し利益を生み出すことにあります。EVAを継続的に増加させていくことが企業価値の増大につながり、株主だけでなく全てのステークホルダーの長期的な利益とも合致するものと考えています。そして事業規模の拡大を図りながら、EVAを増加させることを事業活動の目標としており、個別事業の評価、設備や買収等の投資評価、年度ごとの業績管理や報酬制度等に活用しています。さらにROICにより事業ポートフォリオマネジメントを強化することで、EVA経営の深化を図っています。ROICは、各事業における資本コストに対する意識を高めるとともに、それぞれの特性や競争環境を踏まえた管理を可能にします。事業別に利益と併せて資本効率も重視することにより、成長事業への重点投資と健全なポートフォリオの改善を実施し、EVAの向上を目指します。 (3)会社の対処すべき課題2025年にかけて、世界経済は地政学的リスクや国際情勢の変化、為替や物価の動向等、不確実性を伴う状況が続きました。一方で、国内外では消費活動の回復や新たな需要の広がりも見られ、事業機会とリスクが併存する環境となっています。このような事業環境のもと、当社グループには、環境変化を的確に捉えつつ、収益性と成長性の両立を図り、持続的な成長につなげていくことが引き続き求められています。この要請に応えるため、当社グループは、中期経営計画「K27」に基づく構造改革と成長戦略を推進してまいりました。これまでの取り組みにより、収益性や資本効率の改善、成長ドライバー事業の拡大等、一定の大きな成果が表れていますが、今後は、これらの成果を持続的な成長へと確実につなげることが重要です。そのため、「グローバル・シャープトップ」事業の育成をさらに加速させるとともに、戦略的なポートフォリオマネジメントを基本とした活動を機動的に推進していきます。また、当社グループは、社会課題の解決を事業活動の軸に据え、環境に配慮した「よきモノづくり」を通じて、生活者に長く愛される高付加価値な製品・サービスを提供してきました。これまで進めてきた循環型ビジネスモデルへの転換は着実に進展しており、今後はその取り組みを一層深化させることで、環境価値と経済価値の両立を図っていくことが重要なテーマとなっています。さらに、グローバルでの事業展開が進む中で、安定的な収益基盤の強化と、変化への対応力の向上も引き続き重要な課題です。人的資本への投資や組織運営の高度化を通じて、迅速な意思決定と実行力を備えた経営基盤を強化し、当社グループ全体の競争力向上を図ってまいります。これらの取り組みを通じて、当社グループは中期経営計画「K27」の最終年度、さらにはその先の持続的成長を見据え、長期的な企業価値の向上をめざしてまいります。
経営者による分析 FY2025 / 約9,207字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、経営成績等)の状況の概要及び経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものです。 (1)経営成績の分析注:以下、「実質」とは為替変動の影響を除く増減率を表示しています。また、数量等には製品構成差を含んでいます。 売上高(億円)営業利益(億円)営業利益率(%)税引前利益(億円)当期利益(億円)親会社の所有者に帰属する当期利益(億円)基本的1株当たり当期利益(円)2025年12月期16,8861,6419.71,6981,2061,201260.302024年12月期16,2841,4669.01,5101,1041,078231.94増減率3.7%11.9%-12.5%9.3%11.4%12.2%実質3.7% 当期の世界経済は、関税政策の転換に伴う国際的なサプライチェーンの混乱や調達コストの上昇、欧州や中東を中心とした地政学リスクの長期化により不透明な状況が続く中、各地域において物価上昇下でも生活関連消費は底堅く推移しました。日本経済は賃上げの動きが見られるものの、物価高の影響が消費マインドを抑制しており、内需は緩やかな回復基調となりました。当社グループの主要市場である日本のトイレタリー及び化粧品市場は、小売店の販売実績や消費者購入調査データによると前期を上回りました。このような経営環境の中、当社グループは花王グループ中期経営計画「K27」達成のため、稼ぐ力を向上させながら、利益ある成長に向け、グローバル売り上げ拡大の基盤作りを推進しました。売上高は、前期に対して3.7%増の1兆6,886億円(為替0.0%増、実質3.7%増(内訳:数量等0.5%増、価格3.2%増))となりました。営業利益は、1,641億円(対前期174億円増)、営業利益率は9.7%となりました。税引前利益は1,698億円(対前期188億円増)、当期利益は、1,206億円(対前期102億円増)となりました。基本的1株当たり当期利益は260.30円となり、前期の231.94円より28.36円増加(前期比12.2%増)しました。当社グループが経営指標としているROIC(投下資本利益率)は9.7%となり、EVA(経済的付加価値)は、NOPAT(税引後営業利益)が大幅に増加する中、前期を79億円上回り411億円となりました。なお、2025年8月6日開催の取締役会において、資本効率の向上と株主への一層の利益還元のため、自己株式の取得を決議し、総額800億円の自己株式を取得しました。また、2025年12月26日に1,230万株を消却しました。 当期の海外連結子会社等の財務諸表項目(収益及び費用)の主な為替の換算レートは、次のとおりです。 第1四半期(1-3月)第2四半期(4-6月)第3四半期(7-9月)第4四半期(10-12月)米ドル152.65円[148.22円]144.49円[155.72円]147.41円[149.44円]154.04円[152.30円]ユーロ160.48円[160.99円]163.73円[167.68円]172.30円[164.04円]179.33円[162.55円]中国元20.98円[20.63円]19.98円[21.51円]20.59円[20.84円]21.73円[21.19円] 注:[ ]内は前期の換算レート 〔セグメント別の概況〕第1四半期で実施した報告セグメントの変更の概要は以下のとおりです。(参照113ページ 第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表に関する注記事項 6. セグメント情報)。1.コンシューマープロダクツ事業をグローバルコンシューマーケア事業に、ハイジーン&リビングケア事業をハイジーンリビングケア事業に、ヘルス&ビューティケア事業をヘルスビューティケア事業に改称しています。2.グローバルコンシューマーケア事業の中にビジネスコネクティッド事業を新設します。この事業は、業務用衛生製品(Washing Systems, LLCを除く)とライフケア製品等で構成しています。3.Washing Systems, LLCはケミカル事業に組み入れています。4.上記1~3のセグメントの再編により、前期の売上高及び営業利益を組み替えて表示しています。 セグメントの業績 売上高営業利益通期増減率通期増減(億円)2024年12月期(億円)2025年12月期(億円)(%)実質(%)2024年12月期2025年12月期(億円)利益率(%)(億円)利益率(%) ファブリック&ホームケア製品3,7573,8913.63.468418.274119.157 サニタリー製品1,6861,602(5.0)(4.0)734.4714.5(2) ハイジーンリビングケア事業5,4435,4930.91.175813.981314.855 ヘルスビューティケア事業4,2404,3292.12.23448.13919.047 化粧品事業2,4412,6167.26.9(37)(1.5)1044.0141 ビジネスコネクティッド事業405392(3.2)(3.2)5212.9235.8(30)グローバルコンシューマーケア事業12,52812,8302.42.51,1178.91,33110.4213ケミカル事業4,2134,5157.26.93578.53026.7(55)小  計16,74117,3453.63.61,475-1,633-158セグメント間消去又は調整(457)(458)--(8)-8-16合  計16,28416,8863.73.71,4669.01,6419.7174 販売実績(億円、増減率%)通期日本アジア米州欧州合計 ファブリック&ホームケア製品2024年3,27944335-3,7572025年3,46040130-3,891増減率5.5(9.5)(12.4)-3.6実質5.5(11.3)(9.3)-3.4サニタリー製品2024年765921--1,6862025年716886--1,602増減率(6.3)(3.8)--(5.0)実質(6.3)(2.1)--(4.0)ハイジーンリビングケア事業2024年4,0441,36435-5,4432025年4,1761,28630-5,493増減率3.3(5.7)(12.4)-0.9実質3.3(5.1)(9.3)-1.1ヘルスビューティケア事業2024年2,1213671,1256274,2402025年2,2503651,0916234,329増減率6.1(0.6)(3.1)(0.6)2.1実質6.1(0.1)(1.4)(3.4)2.2化粧品事業2024年1,665391793062,4412025年1,770453773152,616増減率6.315.8(1.9)2.97.2実質6.316.2(1.0)(0.0)6.9ビジネスコネクティッド事業2024年4022--4052025年3884--392増減率(3.5)47.4--(3.2)実質(3.5)47.7--(3.2)グローバルコンシューマーケア事業2024年8,2322,1251,23993312,5282025年8,5852,1081,19993812,830増減率4.3(0.8)(3.2)0.62.4実質4.3(0.2)(1.6)(2.3)2.5ケミカル事業2024年1,3841,0508369444,2132025年1,4461,2088699934,515増減率4.515.13.95.27.2実質4.514.26.72.36.9セグメント間売上高の消去2024年(386)(37)(1)(32)(457)2025年(397)(32)(2)(27)(458)売上高2024年9,2303,1372,0731,84516,2842025年9,6343,2832,0651,90416,886増減率4.44.7(0.4)3.23.7実質4.44.81.70.33.7 注:グローバルコンシューマーケア事業は、外部顧客への売上高を記載しており、ケミカル事業では、グローバルコンシューマーケア事業に対する売上高を含めています。地域別の売上高は、販売元の所在地に基づき分類しています。売上高に占める海外の割合は、前期の43.3%から42.9%となりました。なお、第1四半期より販売元の所在地に基づいた割合を開示しています。前期も同様の方法で算出しています。 売上高 対前期分析 増減率(%) 為替(%)実質(%) 数量等(%)価格(%) ファブリック&ホームケア製品3.60.23.41.42.0 サニタリー製品(5.0)(1.0)(4.0)(3.0)(1.1) ハイジーンリビングケア事業0.9(0.2)1.10.11.0 ヘルスビューティケア事業2.1(0.1)2.22.00.2 化粧品事業7.20.36.95.91.0 ビジネスコネクティッド事業(3.2)(0.0)(3.2)(4.6)1.4グローバルコンシューマーケア事業2.4(0.0)2.51.70.8ケミカル事業7.20.36.9(3.2)10.1合  計3.70.03.70.53.2 注:ケミカル事業の売上高は、セグメント間取引を含んでいます。 グローバルコンシューマーケア事業売上高は、前期に対して2.4%増の1兆2,830億円(為替0.0%減、実質2.5%増(内訳:数量等1.7%増、価格0.8%増))となりました。世界では、引き続き生活者の低価格志向が見られる一方、実用性や付加価値の高い製品への需要は依然として堅調に推移しています。同様に、日本でも生活者の消費行動の二極化が見られる中、個人消費の落ち込みは緩やかな持ち直しを見せているものの、物価上昇の影響はなお続いています。このような中、引き続き、高付加価値製品の提案やその価値に見合った価格改定等により、稼ぐ力を向上させながら利益ある成長に向け、グローバル売り上げ拡大の基盤作りに取り組みました。以上の結果、日本の売上高は、前期に対して、4.3%増の8,585億円となりました。アジアの売上高は、0.8%減の2,108億円(実質0.2%減)となりました。米州の売上高は、3.2%減の1,199億円(実質1.6%減)となり、欧州の売上高は、0.6%増の938億円(実質2.3%減)となりました。営業利益は、原材料価格上昇の影響がある中、販売数量の増加と稼ぐ力の向上が寄与し1,331億円(対前期213億円増)となりました。 当社は、〔ハイジーンリビングケア事業〕、〔ヘルスビューティケア事業〕、〔化粧品事業〕、〔ビジネスコネクティッド事業〕を総称して、グローバルコンシューマーケア事業としております。 〔ハイジーンリビングケア事業〕売上高は、前期に対し0.9%増の5,493億円(為替0.2%減、実質1.1%増(内訳:数量等0.1%増、価格1.0%増)、なお、2024年6月に実施したペットケア事業譲渡の影響を実質からさらに除くと1.6%増)となりました。ファブリック&ホームケア製品の売り上げは、前期に対して3.6%増の3,891億円(為替0.2%増、実質3.4%増(内訳:数量等1.4%増、価格2.0%増))となりました。ファブリックケア製品の売り上げは、前期を上回りました。日本では、衣料用洗剤「アタック抗菌EX」シリーズの改良品等が、市場の伸長に加え高付加価値化に伴う価格改定の効果もあり、売り上げ増とともにシェア拡大に寄与しました。柔軟仕上げ剤は、計画通りに推移しました。ホームケア製品の売り上げは、前期を上回りました。日本では、食器用洗剤、台所用洗剤等が好調に推移し、11月に販売を再開した「クイックル洗面ボウルクリーナー」も順調に推移しました。ファブリック&ホームケア製品の営業利益は、741億円(対前期57億円増)となりました。サニタリー製品の売り上げは、前期に対して5.0%減の1,602億円(為替1.0%減、実質4.0%減(内訳:数量等3.0%減、価格1.1%減)、なお、2024年6月に実施したペットケア事業譲渡の影響を実質からさらに除くと2.4%減)となりました。生理用品「ロリエ」の売り上げは、前期を上回りました。中国ではロイヤルティマーケティングが奏功し、「スーパースリムガード」等の売り上げが好調に推移しました。ベビー用紙おむつ「メリーズ」の売り上げは、アジアにおける競合の攻勢等を受け、前期を下回りました。サニタリー製品の営業利益は、71億円(対前期2億円減、なお、2024年6月に実施したペットケア事業譲渡の影響を除くと41億円増)となりました。ハイジーンリビングケア事業の営業利益は、813億円(対前期55億円増、なお、2024年6月に実施したペットケア事業譲渡の影響を除くと98億円増)となりました。 〔ヘルスビューティケア事業〕売上高は、前期に対して2.1%増の4,329億円(為替0.1%減、実質2.2%増(内訳:数量等2.0%増、価格0.2%増))となりました。スキンケア製品の売り上げは、前期を上回りました。日本では、UVケア製品やシート関連のシーズン品が好調に推移し、前期を上回りました。米州の売り上げは、前期を下回りました。「Bioré UV Aqua Rich」の展開強化や「JERGENS」の新製品が好調に推移しましたが、競合からの攻勢を受けました。ヘアケア製品の売り上げは、前期を大幅に上回りました。日本では、昨年発売した高価格帯のヘアケアブランド「melt」、「THE ANSWER」が増収に大きく寄与しました。欧米のヘアサロン向け製品の売り上げは、前期を下回りました。「ORIBE」はEコマースを中心に好調に推移しましたが、「GOLDWELL」が米国や欧州の景況感悪化等の影響を受けました。パーソナルヘルス製品の売り上げは、前期を上回りました。日本では「ピュオーラ炭酸ハミガキ」が好調に推移し、日本と中国では「めぐりズム」のアイマスクの改良品が伸長しました。営業利益は、391億円(対前期47億円増、なお、前期に実施した欧米子会社の構造改革費用の影響を除くと13億円増)となりました。 〔化粧品事業〕売上高は、前期に対して7.2%増の2,616億円(為替0.3%増、実質6.9%増(内訳:数量等5.9%増、価格1.0%増))となりました。日本の売り上げは、前期を上回りました。注力6ブランドにおいては、好調を継続している「Curél」、「KANEBO」、SOFINA iP等の新製品が大きく貢献した「SOFINA」、インバウンド需要を捉えた「SENSAI」等が増収に寄与しました。その他のブランドについても堅調に推移しました。アジアの売り上げは、前期を大幅に上回りました。中国の売り上げは、現地生産の拡大や製品価値の適切な訴求による競争力強化に加え、昨年は流通在庫の適正化に伴う出荷抑制実施もあり、前期を大幅に上回りました。また、注力しているタイでは、「KANEBO」や「KATE」が計画を上回る進捗を示しました。欧州では、「SENSAI」が好調に推移したほか、「Curél」についても展開を強化しました。営業利益は、注力6ブランドへの集中投資や稼ぐ力の強化、事業のスリム化が利益改善に大きく寄与し、104億円(対前期141億円増)となりました。 〔ビジネスコネクティッド事業〕売上高は、前期に対して3.2%減の392億円(為替0.0%減、実質3.2%減(内訳:数量等4.6%減、価格1.4%増、なお、2024年8月に実施した飲料事業譲渡の影響を実質からさらに除くと1.5%増)となりました。業務用衛生製品の売り上げは、前期を上回りました。メディカル、介護分野は競合との価格競争の影響を受け前年並みの伸長でしたが、フードサービス、宿泊・レジャー分野においては、堅調な市況に伴い厨房用洗浄剤や客室消耗品の需要が引き続き高まりました。営業利益は、23億円(対前期30億円減、なお、2024年8月に事業譲渡を実施した飲料事業の影響を除くと対前期34億円増)となりました。 ケミカル事業売上高は、前期に対して7.2%増の4,515億円(為替0.3%増、実質6.9%増(内訳:数量等3.2%減、価格10.1%増))となりました。油脂製品は、地域毎の需要の状況には違いが出たものの、油脂原料価格の上昇を受けて実施した販売価格改定の貢献が大きく、売り上げは前期を上回りました。機能材料製品は、自動車関連分野等の対象市場の停滞の影響を受けた一方で、販売価格改定の効果の寄与もあり、売り上げは前期並みになりました。情報材料製品は、半導体関連やハードディスク等の対象分野の需要が堅調に推移し、その着実な取り込みを通じて、売り上げは伸長しました。営業利益は、一部の対象分野での需要の減少に原料価格変動等の影響が加わり、302億円(対前期55億円減)となりました。 (2)財政状態の分析(連結財政状態) 前連結会計年度2024年12月末当連結会計年度2025年12月末増減資産合計(億円)18,67218,75178負債合計(億円)7,6847,804120資本合計(億円)10,98810,947(41)親会社所有者帰属持分比率57.1%56.7%-1株当たり親会社所有者帰属持分(円)2,296.692,352.4955.80社債及び借入金(億円)1,3111,3176 資産合計は、前期末に比べ78億円増加し、1兆8,751億円となりました。主な増加は、有形固定資産198億円、棚卸資産177億円、主な減少は、現金及び現金同等物344億円です。負債合計は、前期末に比べ120億円増加し、7,804億円となりました。主な増加は、営業債務及びその他の債務121億円、未払法人所得税等108億円です。資本合計は、前期末に比べ41億円減少し、1兆947億円となりました。主な増加は、当期利益1,206億円、在外営業活動体の換算差額265億円であり、主な減少は、2025年8月6日開催の取締役会決議に基づく自己株式の取得800億円、配当金727億円です。また、2025年12月26日に自己株式の消却1,230万株を実施しました。なお、親会社所有者帰属持分比率は、前期末の57.1%から56.7%となりました。親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)は11.3%となりました。 (3)キャッシュ・フローの分析(連結キャッシュ・フローの状況) 通期増減(億円)2024年12月期(億円)2025年12月期(億円)営業活動によるキャッシュ・フロー2,0161,997(19)投資活動によるキャッシュ・フロー(459)(698)(239)フリー・キャッシュ・フロー(営業活動+投資活動)1,5571,299(258)財務活動によるキャッシュ・フロー(1,046)(1,751)(706) 営業活動によるキャッシュ・フローは、1,997億円となりました。主な増加は、税引前利益1,698億円、減価償却費及び償却費858億円であり、主な減少は、法人所得税等の支払額310億円、棚卸資産の増減額101億円です。投資活動によるキャッシュ・フローは、△698億円となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出612億円です。営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは、1,299億円となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、△1,751億円となりました。安定的かつ継続的な配当を重視しており、またEVA及びROIC視点から資本効率の向上を目的として、自己株式の取得及び消却も弾力的に行っていきます。当期の主な内訳は、2025年8月6日開催の取締役会決議に基づく自己株式の取得800億円、非支配持分への支払いを含めた支払配当金728億円、リース負債の返済による支出223億円です。当期末の現金及び現金同等物の残高は、為替変動による影響を含めて前期末に比べ344億円減少し、3,233億円となりました。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。以下、「連結財務諸表規則」)第312条の規定により、国際会計基準(以下、「IFRS会計基準」)に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、採用している重要な会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表に関する注記事項 3.重要性がある会計方針」及び「4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載のとおりであります。 (5)資本の財源及び資金の流動性についての分析使用権資産を含む重要な資本的支出の2026年度の予定額は、約910億円であり、主に当社グループ内の資金を有効活用する予定であります。なお、計画については「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載のとおりであります。 (6)生産、受注及び販売の実績当社グループの生産・販売品目は、産業界向けのケミカル製品から一般消費者向けのコンシューマー製品まで極めて多種多様であり、それら製品の在庫をほぼ一定の必要水準に保つように、主として見込み生産を行っております。従って、生産実績は販売実績に類似しております。生産及び販売の実績については、「(1) 経営成績の分析」に記載のとおりであります。 (7)経営成績に重要な影響を与える要因経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 (8)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」、達成状況は、「(1) 経営成績の分析」に記載のとおりであります。
役員の状況 FY2025 / 約20,163字
(2)【役員の状況】① 役員一覧有価証券報告書提出日(2026年3月25日)現在の当社の役員の状況は、以下のとおりです。男性9名 女性5名 (役員のうち女性の比率35.7%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役 社長執行役員 長谷部 佳 宏 1960年7月30日生1990年4月当社入社2003年7月当社研究開発部門 化学品研究所 第4研究室長2008年3月当社研究開発部門 ファブリック&ホームケア研究センター ハウスホールド研究所 第1研究室長2011年3月当社研究開発部門 ビューティケア研究センター ヘアビューティ研究所長2014年1月当社研究開発部門 基盤研究セクター長2014年3月当社執行役員、研究開発部門副統括2015年3月当社研究開発部門統括2016年1月当社常務執行役員2016年3月当社取締役2018年1月当社専務執行役員、コーポレート機能部門管掌2018年4月当社先端技術戦略室統括2019年3月当社代表取締役(現任)2021年1月当社社長執行役員(現任)2023年1月当社DX戦略部門担当※120,500代表取締役 専務執行役員経営財務ユニット総括 根 来 昌 一1960年1月7日生1983年4月当社入社1999年3月Kao Specialties Americas LLC Business Manager, Oleo & Specialties2003年7月Kao Specialties Americas LLC Vice President, Oleo & Specialties2005年7月当社化学品事業本部 企画部 シニアマネジャー2006年7月当社化学品事業本部 油脂事業部 油脂化工品営業部長2007年4月当社ケミカル事業ユニット 油脂事業グループ 油脂化工品営業部長、オレオ企画部長2009年7月当社ケミカル事業ユニット 油脂事業グループ長2013年3月当社執行役員、ケミカル事業ユニット長、Pilipinas Kao, Inc. Chairperson of the Board of Directors, Fatty Chemical(Malaysia)Sdn.Bhd. Chairperson of the Board of Directors, Kao Chemicals Europe,S.L. Chairperson of the Board2019年1月当社常務執行役員、購買部門統括2021年1月当社会計財務担当2022年1月当社経営戦略担当2023年1月当社専務執行役員(現任)、経営財務(会計財務、構造改革推進、購買、人財戦略)担当2023年3月当社代表取締役(現任)2025年1月当社経営財務ユニット総括(現任)※114,500 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役 専務執行役員グローバルコンシューマーケアビジネス総括 西 口   徹1961年11月18日生1985年4月当社入社2006年3月当社家庭品国際事業本部 アジア担当 マネジャー2006年11月花王(上海)産品服務有限公司 市場部統括2007年5月花王(上海)産品服務有限公司 副総経理 市場部統括2008年7月花王(上海)産品服務有限公司 副総経理 市場本部長2014年2月Kao (Taiwan) Corporation President2017年1月Kao (Taiwan) Corporation Chairperson of the Board of Directors & President2018年1月PT Kao Indonesia President2019年1月当社コンシューマープロダクツ事業部門 アジア事業統括部門 副統括2020年1月当社執行役員、コンシューマープロダクツ事業部門 アジア事業統括部門統括、花王(中国)投資有限公司 董事長総経理、上海花王有限公司 董事長総経理、花王(上海)産品服務有限公司 董事長、花王(合肥)有限公司 董事長総経理2021年1月当社常務執行役員、コンシューマープロダクツ事業統括部門 アジア事業統括グループ統括、メリーズ事業担当、佳麗宝化粧品(中国)有限公司 董事長2023年1月当社専務執行役員(現任)、コンシューマープロダクツ事業統括部門 副統括2023年3月当社取締役、コンシューマープロダクツ事業統括部門総括、花王プロフェッショナル・サービス株式会社担当2024年1月当社コンシューマープロダクツ事業統括部門 ライフケア事業部門長2024年3月当社代表取締役(現任)2025年1月当社グローバルコンシューマーケアビジネス総括(現任)、グローバルコンシューマーケア部門 アジアリージョン統括※118,600取締役 エグゼクティブ・フェロー(コーポレートブランディング担当)リサ・マッカラン1972年4月10日生1998年2月株式会社ビジネス・ブレークスルー(現株式会社Aoba-BBT)Founding Executive2001年11月NIKE, Inc. USA Business Senior Executive2006年6月Nike Foundation Managing Director2010年5月NIKE, Inc. Vice President2015年8月Inspired Companies Pty Ltd. 創設者・プレジデント(現任)2019年7月当社ESG外部アドバイザリーボード2021年9月当社エグゼクティブ・フェロー2025年1月当社エグゼクティブ・フェロー(コーポレートブランディング担当)(現任)2025年3月当社取締役(現任)※1- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役篠 辺   修1952年11月11日生1976年4月全日本空輸株式会社(現ANAホールディングス株式会社)入社2007年6月同社取締役執行役員2009年4月同社常務取締役執行役員2011年6月同社専務取締役執行役員2012年4月同社代表取締役副社長執行役員2013年4月ANAホールディングス 株式会社取締役、全日本空輸株式会社 代表取締役社長執行役員2017年4月ANAホールディングス株式会社 取締役副会長2018年3月当社取締役(現任)2019年4月ANAホールディングス株式会社 特別顧問2025年7月同社名誉顧問(現任)※13,700取締役桜 井 恵理子1960年11月16日生1987年6月Dow Corning Corporation入社2008年5月東レ・ダウコーニング株式会社 取締役2009年3月同社代表取締役・CEO2018年6月ダウ・東レ株式会社 代表取締役・CEO2020年8月ダウ・ケミカル日本株式会社 代表取締役社長2022年3月当社取締役(現任)※1700取締役西 井 孝 明1959年12月27日生1982年4月味の素株式会社入社2013年6月同社取締役常務執行役員2013年8月ブラジル味の素社 代表取締役社長2015年6月味の素株式会社 取締役社長最高経営責任者、同社代表取締役2021年6月同社取締役 代表執行役社長 最高経営責任者2022年4月同社取締役 執行役2022年6月同社特別顧問2023年3月当社取締役(現任)※14,000取締役髙 島   誠1958年3月31日生1982年4月株式会社住友銀行入行2012年4月株式会社三井住友銀行 常務執行役員 米州本部長2014年4月同行専務執行役員 国際部門共同統括責任役員(欧州、米州)2015年4月同行国際部門共同統括責任役員(欧阿中東、米州)2016年12月同行取締役兼専務執行役員2017年4月同行頭取 CEO2017年6月株式会社三井住友フィナンシャルグループ 取締役2023年4月株式会社三井住友銀行 取締役会長2024年3月当社取締役(現任)2025年6月株式会社三井住友フィナンシャルグループ 取締役会長(現任)※1-取締役サラ・カサノバ1965年4月6日生1991年1月McDonald's Restaurants of Canada, Ltd.入社2004年10月日本マクドナルド株式会社 マーケティング本部執行役員2007年4月同社 ビジネスディベロップメント部 上席執行役員2009年7月McDonald's Malaysia and Brunei Managing Director2012年6月McDonald's Malaysia, Singapore and Brunei Regional Manager2013年8月日本マクドナルド株式会社 代表取締役社長兼CEO2014年3月日本マクドナルドホールディングス株式会社 代表取締役社長兼CEO2019年3月日本マクドナルド株式会社 代表取締役会長2021年3月日本マクドナルドホールディングス株式会社 代表取締役会長2025年3月当社取締役(現任)※1- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)常勤監査役和 田   康1959年7月30日生1984年4月当社入社2014年3月当社執行役員2015年3月当社SCM部門 デマンド・サプライ計画センター長2019年1月当社常務執行役員、品質保証部門統括2021年1月当社法務・コンプライアンス担当2022年1月当社法務・ガバナンス担当2023年1月当社特命フェロー2023年3月当社常勤監査役(現任)※214,700常勤監査役村 田 真 実1965年6月16日生1991年4月当社入社2015年1月当社ビューティケア 化粧品事業ユニット ソフィーナ事業グループ ソフィーナ リージョナルブランドマネジャー2016年1月当社ビューティケア 化粧品事業ユニット ソフィーナ事業グループ 部長、同ソフィーナ エスト ブランドマネジャー、同ソフィーナホリスティックビューティ マネジャー2017年1月当社ビューティケア 化粧品事業ユニット ソフィーナ事業グループ長、同ソフィーナ アジア事業推進 マネジャー2018年1月当社コンシューマープロダクツ事業部門 ソフィーナ事業部長2019年1月当社コンシューマープロダクツ事業部門 マーケティング創発部門 副統括、同ブランドマネジメント開発部長2021年1月当社執行役員、コーポレート戦略部門 PR戦略センター長2023年1月当社PR戦略部門統括、PR戦略部門 PR戦略センター長2025年1月当社特命フェロー2025年3月当社常勤監査役(現任)※32,000監査役岡   伸 浩1963年4月5日生1993年4月弁護士登録、梶谷綜合法律事務所入所1997年4月竹川・岡法律事務所開設 代表パートナー2004年10月竹川・岡・吉野法律事務所開設 代表パートナー2012年4月慶應義塾大学大学院法務研究科 教授(現任)2013年10月岡綜合法律事務所開設 代表(現任)2014年3月花王カスタマーマーケティング株式会社 社外監査役2016年1月花王グループカスタマーマーケティング株式会社 監査役(現任)2018年3月当社監査役(現任)※46,000監査役新 井 佐恵子1964年2月6日生1987年10月英和監査法人(現有限責任あずさ監査法人)入所1992年8月公認会計士登録(1997年1月再登録)1993年10月佐々木公認会計士事務所入所1997年4月株式会社インターネット総合研究所(IRI)入社1998年9月同社取締役最高財務責任者(CFO)2000年2月IRI USA, Inc. CFO, Director2002年11月同社President, Chief Executive Officer and Secretary, Director2002年11月有限会社グラティア(現有限会社アキュレイ)設立代表就任(現任)2024年3月当社監査役(現任)※5400監査役内 藤 順 也1964年8月22日生1991年4月弁護士登録、桃尾・松尾・難波法律事務所入所1995年5月アメリカ合衆国コロンビア大学ロースクール修了1995年9月Weil, Gotshal & Manges法律事務所(ニューヨーク)1996年3月アメリカ合衆国ニューヨーク州弁護士登録1997年9月桃尾・松尾・難波法律事務所復帰1999年1月桃尾・松尾・難波法律事務所パートナー(現任)2025年3月当社監査役(現任)※3-計85,100 (注)1.取締役篠辺 修、同 桜井 恵理子、同 西井 孝明、同 髙島 誠、同 サラ・カサノバの5氏は、社外取締役であります。2.監査役岡 伸浩、同 新井 佐恵子、同 内藤 順也の3氏は、社外監査役であります。3.取締役及び監査役の任期は、次のとおりであります。※1 2024年12月期に係る定時株主総会終結の時から2025年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。※2 2022年12月期に係る定時株主総会終結の時から2026年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。※3 2024年12月期に係る定時株主総会終結の時から2028年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。※4 2021年12月期に係る定時株主総会終結の時から2025年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。※5 2023年12月期に係る定時株主総会終結の時から2027年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。4.当社は、執行役員制度を導入しております。執行役員は29名で、内3名は取締役を兼務しております。 本定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役9名選任の件」及び「監査役1名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社の役員の状況は以下のとおりとなる予定です。なお、役員の役職等につきましては、当該定時株主総会の直後に開催が予定される取締役会の決議事項の内容(役職等)を含めて記載しております。男性9名 女性5名 (役員のうち女性の比率35.7%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役 社長執行役員 長谷部 佳 宏 1960年7月30日生1990年4月当社入社2003年7月当社研究開発部門 化学品研究所 第4研究室長2008年3月当社研究開発部門 ファブリック&ホームケア研究センター ハウスホールド研究所 第1研究室長2011年3月当社研究開発部門 ビューティケア研究センター ヘアビューティ研究所長2014年1月当社研究開発部門 基盤研究セクター長2014年3月当社執行役員、研究開発部門副統括2015年3月当社研究開発部門統括2016年1月当社常務執行役員2016年3月当社取締役2018年1月当社専務執行役員、コーポレート機能部門管掌2018年4月当社先端技術戦略室統括2019年3月当社代表取締役(現任)2021年1月当社社長執行役員(現任)2023年1月当社DX戦略部門担当※120,500代表取締役 専務執行役員経営財務ユニット総括 根 来 昌 一1960年1月7日生1983年4月当社入社1999年3月Kao Specialties Americas LLC Business Manager, Oleo & Specialties2003年7月Kao Specialties Americas LLC Vice President, Oleo & Specialties2005年7月当社化学品事業本部 企画部 シニアマネジャー2006年7月当社化学品事業本部 油脂事業部 油脂化工品営業部長2007年4月当社ケミカル事業ユニット 油脂事業グループ 油脂化工品営業部長、オレオ企画部長2009年7月当社ケミカル事業ユニット 油脂事業グループ長2013年3月当社執行役員、ケミカル事業ユニット長、Pilipinas Kao, Inc. Chairperson of the Board of Directors, Fatty Chemical(Malaysia)Sdn.Bhd. Chairperson of the Board of Directors, Kao Chemicals Europe,S.L. Chairperson of the Board2019年1月当社常務執行役員、購買部門統括2021年1月当社会計財務担当2022年1月当社経営戦略担当2023年1月当社専務執行役員(現任)、経営財務(会計財務、構造改革推進、購買、人財戦略)担当2023年3月当社代表取締役(現任)2025年1月当社経営財務ユニット総括(現任)※114,500 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役 専務執行役員グローバルコンシューマーケアビジネス総括 西 口   徹1961年11月18日生1985年4月当社入社2006年3月当社家庭品国際事業本部 アジア担当 マネジャー2006年11月花王(上海)産品服務有限公司 市場部統括2007年5月花王(上海)産品服務有限公司 副総経理 市場部統括2008年7月花王(上海)産品服務有限公司 副総経理 市場本部長2014年2月Kao (Taiwan) Corporation President2017年1月Kao (Taiwan) Corporation Chairperson of the Board of Directors & President2018年1月PT Kao Indonesia President2019年1月当社コンシューマープロダクツ事業部門 アジア事業統括部門 副統括2020年1月当社執行役員、コンシューマープロダクツ事業部門 アジア事業統括部門統括、花王(中国)投資有限公司 董事長総経理、上海花王有限公司 董事長総経理、花王(上海)産品服務有限公司 董事長、花王(合肥)有限公司 董事長総経理2021年1月当社常務執行役員、コンシューマープロダクツ事業統括部門 アジア事業統括グループ統括、メリーズ事業担当、佳麗宝化粧品(中国)有限公司 董事長2023年1月当社専務執行役員(現任)、コンシューマープロダクツ事業統括部門 副統括2023年3月当社取締役、コンシューマープロダクツ事業統括部門総括、花王プロフェッショナル・サービス株式会社担当2024年1月当社コンシューマープロダクツ事業統括部門 ライフケア事業部門長2024年3月当社代表取締役(現任)2025年1月当社グローバルコンシューマーケアビジネス総括(現任)、グローバルコンシューマーケア部門 アジアリージョン統括※118,600取締役 エグゼクティブ・フェロー(コーポレートブランディング担当)リサ・マッカラン1972年4月10日生1998年2月株式会社ビジネス・ブレークスルー(現株式会社Aoba-BBT)Founding Executive2001年11月NIKE, Inc. USA Business Senior Executive2006年6月Nike Foundation Managing Director2010年5月NIKE, Inc. Vice President2015年8月Inspired Companies Pty Ltd. 創設者・プレジデント(現任)2019年7月当社ESG外部アドバイザリーボード2021年9月当社エグゼクティブ・フェロー2025年1月当社エグゼクティブ・フェロー(コーポレートブランディング担当)(現任)2025年3月当社取締役(現任)※1- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役桜 井 恵理子1960年11月16日生1987年6月Dow Corning Corporation入社2008年5月東レ・ダウコーニング株式会社 取締役2009年3月同社代表取締役・CEO2018年6月ダウ・東レ株式会社 代表取締役・CEO2020年8月ダウ・ケミカル日本株式会社 代表取締役社長2022年3月当社取締役(現任)※1700取締役西 井 孝 明1959年12月27日生1982年4月味の素株式会社入社2013年6月同社取締役常務執行役員2013年8月ブラジル味の素社 代表取締役社長2015年6月味の素株式会社 取締役社長最高経営責任者、同社代表取締役2021年6月同社取締役 代表執行役社長 最高経営責任者2022年4月同社取締役 執行役2022年6月同社特別顧問2023年3月当社取締役(現任)※14,000取締役髙 島   誠1958年3月31日生1982年4月株式会社住友銀行入行2012年4月株式会社三井住友銀行 常務執行役員 米州本部長2014年4月同行専務執行役員 国際部門共同統括責任役員(欧州、米州)2015年4月同行国際部門共同統括責任役員(欧阿中東、米州)2016年12月同行取締役兼専務執行役員2017年4月同行頭取 CEO2017年6月株式会社三井住友フィナンシャルグループ 取締役2023年4月株式会社三井住友銀行 取締役会長2024年3月当社取締役(現任)2025年6月株式会社三井住友フィナンシャルグループ 取締役会長(現任)※1-取締役サラ・カサノバ1965年4月6日生1991年1月McDonald's Restaurants of Canada, Ltd.入社2004年10月日本マクドナルド株式会社 マーケティング本部執行役員2007年4月同社 ビジネスディベロップメント部 上席執行役員2009年7月McDonald's Malaysia and Brunei Managing Director2012年6月McDonald's Malaysia, Singapore and Brunei Regional Manager2013年8月日本マクドナルド株式会社 代表取締役社長兼CEO2014年3月日本マクドナルドホールディングス株式会社 代表取締役社長兼CEO2019年3月日本マクドナルド株式会社 代表取締役会長2021年3月日本マクドナルドホールディングス株式会社 代表取締役会長2025年3月当社取締役(現任)※1-取締役奥 山 眞 司1965年12月27日生1989年4月プロクター・アンド・ギャンブル・ファーイースト株式会社(現P&Gジャパン合同会社)入社2008年9月Procter & Gamble Korea, Inc. プレジデント2012年6月プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(現P&Gジャパン合同会社) 代表取締役社長2016年11月江崎グリコ株式会社 常務執行役員 マーケティング本部長2021年2月グーグル合同会社 代表(現任)2026年3月当社取締役(現任)※1- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)常勤監査役和 田   康1959年7月30日生1984年4月当社入社2014年3月当社執行役員2015年3月当社SCM部門 デマンド・サプライ計画センター長2019年1月当社常務執行役員、品質保証部門統括2021年1月当社法務・コンプライアンス担当2022年1月当社法務・ガバナンス担当2023年1月当社特命フェロー2023年3月当社常勤監査役(現任)※214,700常勤監査役村 田 真 実1965年6月16日生1991年4月当社入社2015年1月当社ビューティケア 化粧品事業ユニット ソフィーナ事業グループ ソフィーナ リージョナルブランドマネジャー2016年1月当社ビューティケア 化粧品事業ユニット ソフィーナ事業グループ 部長、同ソフィーナ エスト ブランドマネジャー、同ソフィーナホリスティックビューティ マネジャー2017年1月当社ビューティケア 化粧品事業ユニット ソフィーナ事業グループ長、同ソフィーナ アジア事業推進 マネジャー2018年1月当社コンシューマープロダクツ事業部門 ソフィーナ事業部長2019年1月当社コンシューマープロダクツ事業部門 マーケティング創発部門 副統括、同ブランドマネジメント開発部長2021年1月当社執行役員、コーポレート戦略部門 PR戦略センター長2023年1月当社PR戦略部門統括、PR戦略部門 PR戦略センター長2025年1月当社特命フェロー2025年3月当社常勤監査役(現任)※32,000監査役新 井 佐恵子1964年2月6日生1987年10月英和監査法人(現有限責任あずさ監査法人)入所1992年8月公認会計士登録(1997年1月再登録)1993年10月佐々木公認会計士事務所入所1997年4月株式会社インターネット総合研究所(IRI)入社1998年9月同社取締役最高財務責任者(CFO)2000年2月IRI USA, Inc. CFO, Director2002年11月同社President, Chief Executive Officer and Secretary, Director2002年11月有限会社グラティア(現有限会社アキュレイ) 設立代表就任(現任)2024年3月当社監査役(現任)※4400監査役内 藤 順 也1964年8月22日生1991年4月弁護士登録、桃尾・松尾・難波法律事務所入所1995年5月アメリカ合衆国コロンビア大学ロースクール修了1995年9月Weil, Gotshal & Manges法律事務所(ニューヨーク)1996年3月アメリカ合衆国ニューヨーク州弁護士登録1997年9月桃尾・松尾・難波法律事務所復帰1999年1月桃尾・松尾・難波法律事務所パートナー(現任)2025年3月当社監査役(現任)※3-監査役玉 置 秀 司1961年12月3日生1985年4月立石電機株式会社(現 オムロン株式会社)入社1991年5月アメリカ合衆国ニューヨーク大学ロースクール修了1991年9月Mayer, Brown & Platt(現 Mayer Brown)法律事務所1992年3月アメリカ合衆国ニューヨーク州弁護士登録2015年3月オムロン株式会社 グローバルリスクマネジメント・法務本部長2015年4月同社執行役員2021年6月同社常勤監査役2025年6月リスカーレリサーチ株式会社 代表取締役(現任)2026年3月当社監査役(現任)※5-計75,400 (注)1.取締役桜井 恵理子、同 西井 孝明、同 髙島 誠、同 サラ・カサノバ、同 奥山 眞司の5氏は、社外取締役であります。2.監査役新井 佐恵子、同 内藤 順也、同 玉置 秀司の3氏は、社外監査役であります。3.取締役及び監査役の任期は、次のとおりであります。※1 2025年12月期に係る定時株主総会終結の時から2026年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。※2 2022年12月期に係る定時株主総会終結の時から2026年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。※3 2024年12月期に係る定時株主総会終結の時から2028年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。※4 2023年12月期に係る定時株主総会終結の時から2027年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。※5 2025年12月期に係る定時株主総会終結の時から2029年12月期に係る定時株主総会終結の時まで。4.当社は、執行役員制度を導入しております。執行役員は29名で、内3名は取締役を兼務しております。 ② 社外取締役及び社外監査役の状況a.社外取締役及び社外監査役の員数並びに社外取締役及び社外監査役と当社との人的・資本的・取引関係その他の利害関係  有価証券報告書提出日(2026年3月25日)現在、当社の社外取締役は5名であり、社外監査役は3名となっています。当社は後記c.社外取締役及び社外監査役を選任するための独立性に関する基準又は方針の内容に記載のとおり、「花王株式会社 社外役員の独立性に関する基準」を制定しており、各社外取締役及び各社外監査役は、同基準に照らし、一般株主と利益相反が生じる恐れがないと判断しており、特別な利害関係はありません。  また、当社は、本定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役9名選任の件」及び「監査役1名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決された場合、当社の社外取締役は5名、社外監査役は3名となります。なお、当該社外取締役と社外監査役の独立性に関する事項は以下のとおりです。  社外取締役桜井 恵理子氏は、ダウ・ケミカル日本株式会社の業務執行に携わっておりましたが、2022年7月以降は同社の業務執行には携わっておりません。同社はアメリカ合衆国の化学品メーカーの日本法人として各種化学製品の製造・輸入販売及び技術サービスの提供をしており、同社が属するグループと花王グループとの間には、原材料購入及び販売等の取引がありますが、直前事業年度における同社が属するグループの連結売上高に対する当該取引金額の割合は0.1%未満であり、花王グループの連結売上高に対する当該取引金額の割合は0.5%未満であります。  社外取締役西井 孝明氏は、味の素株式会社の業務執行に携わっておりましたが、2022年6月以降は同社の業務執行には携わっておりません。同社グループではアミノ酸を原料とした事業を展開しており、同社グループと花王グループとの間には原材料購入及び販売等の取引がありますが、直前事業年度における同社グループの連結売上高に対する当該取引金額の割合は0.5%未満であり、花王グループの連結売上高に対する当該取引金額の割合は0.1%未満であります。また、同氏は株式会社ファイネットの業務執行に携わっておりましたが、2025年6月以降は同社の業務執行には携わっておりません。花王グループは同社の提供するサービスの利用料を支払っておりますが、直前事業年度における同社の売上高及び花王グループの連結売上高に対する当該取引金額の割合はいずれも0.1%未満であります。  社外取締役髙島 誠氏は、株式会社三井住友銀行の業務執行に携わっておりましたが、2023年4月以降は同行の業務執行には携わっておりません。同行グループと花王グループとの間には、法人用クレジットカード利用等の取引がありますが、直前事業年度における同行グループの連結経常収益及び花王グループの連結売上高それぞれに対する当該取引金額の割合は、いずれも0.1%未満であります。また、同行グループと花王グループとの間には定常的な銀行取引及び同行からの借り入れがありますが、直前事業年度末時点における花王グループの同行グループからの借入額は花王グループの連結資産合計の1.5%未満であります。  社外取締役奥山 眞司氏は、グーグル合同会社の業務執行に携わっております。同社が属するグループと花王グループとの間には、広告掲載等の取引がありますが、直前事業年度における同社が属するグループの連結売上高及び花王グループの連結売上高それぞれに対する当該取引金額の割合は0.1%未満であります。  社外監査役玉置 秀司氏は、オムロン株式会社の業務執行に携わっておりましたが、2021年4月以降は同社の業務執行には携わっておりません。同社グループは制御機器の製造販売やデータソリューション事業を展開しており、花王グループは、同社グループが提供する設備の購入等を行っておりますが、直前事業年度における同社グループの連結売上高及び花王グループの連結売上高それぞれに対する当該取引金額の割合は0.1%未満であります。また、同氏は公益社団法人日本監査役協会の業務執行に携わっておりましたが、2025年12月以降は同協会の業務執行には携わっておりません。花王グループでは、同協会に対して会費を支払っておりますが、直前事業年度における同協会の経常収益及び花王グループの連結売上高それぞれに対する当該取引金額の割合は0.1%未満であります。  なお、社外取締役サラ・カサノバ氏、社外監査役新井 佐恵子氏、同 内藤 順也氏については、該当事項はありません。 b.社外取締役及び社外監査役が当社の企業統治において果たす機能及び役割社外取締役には、グローバルな企業の経営者及び専門分野での豊富な経験と高い見識を当社の経営に生かしていただくことを期待し、当社の経営陣から独立した中立な立場から、経営判断が会社内部者の論理に偏ることがないようにチェックする機能を担っていただいております。社外監査役には、公認会計士や弁護士としての高い専門性や企業でのグループガバナンスや監査実務の豊富な経験・知識に基づく視点を監査に生かしていただくことを期待しております。 c.社外取締役及び社外監査役を選任するための独立性に関する基準又は方針の内容当社における社外取締役及び社外監査役を独立役員として認定する際の独立性の基準を明らかにすることを目的として、全監査役の同意のもと、当社取締役会の承認により、「花王株式会社 社外役員の独立性に関する基準」を制定しております。社外取締役及び社外監査役が会社から独立していることの重要性に鑑み、社外取締役及び社外監査役候補者の検討にあたっては、同基準による独立性を重視しております。 なお、社外取締役篠辺 修、同 桜井 恵理子、同 西井 孝明、同 髙島 誠、同 サラ・カサノバの5氏並びに社外監査役岡 伸浩及び同 新井 佐恵子、同 内藤 順也の3氏について、同基準に照らし、一般株主と利益相反が生じる恐れがないと判断し、有価証券報告書提出日(2026年3月25日)現在、株式会社東京証券取引所が定める独立役員として届け出ています。また、本定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役9名選任の件」及び「監査役1名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決された場合、社外取締役桜井 恵理子、同 西井 孝明、同 髙島 誠、同 サラ・カサノバ、同 奥山 眞司の5氏並びに社外監査役新井 佐恵子及び同 内藤 順也、同 玉置 秀司の3氏について、株式会社東京証券取引所が定める独立役員として届出を行います。同基準については、以下のウェブサイトをご覧ください。www.kao.com/content/dam/sites/kao/www-kao-com/jp/ja/corporate/policies/pdf/governance_002.pdf d.社外取締役及び社外監査役の選任状況  有価証券報告書提出日(2026年3月25日)現在の当社役員の状況は、以下のとおりです。 氏名主な職業選任の理由社外取締役 篠 辺   修ANAホールディングス株式会社 名誉顧問世界各国で旅客・貨物事業を積極的に展開する航空会社において経営者を務め、事業環境の変化に対応できるグローバルな企業経営やリスク管理に関する豊富な経験及び高い見識を有しております。取締役会の審議においては、花王グループの経営における重要な事項に関し、これらの経験と見識を生かし、積極的な発言・提言を行っていただいております。また、2022年3月から取締役会議長として取締役会の実効性を高めることによる企業価値の向上に向けて大いにリーダーシップを発揮いただいており、2024年3月からは取締役・執行役員報酬諮問委員会議長として、役員報酬の議論において、当社の経営の透明性・公正性を高めるために重要な役割を果たしていただいております。これらの豊富な経験及び高い見識を生かして、当社独立社外取締役として、継続して花王グループの経営を監督していただくことを期待し、選任しております。なお、2025年3月21日開催の株主総会終了後の取締役会において、同氏は引き続き取締役会議長のほか、取締役・執行役員報酬諮問委員会の議長に選定されております。桜 井 恵理子当社社外取締役グローバルに事業を展開するアメリカ合衆国の化学品メーカーの日本法人において長年にわたり企業経営に携わるとともに、複数の大手メーカーや金融機関において社外取締役として経営の監督に務める等、グローバルな企業での経験を豊富に有しております。また、化学品業界での経験に基づき、花王グループにおいてコンシューマープロダクツ事業と両輪をなすケミカル事業に関しても高い見識を有しており、その観点から取締役会において積極的な発言・提言を行っていただいております。さらに、グローバル事業において報酬、人財の育成・配置等人事戦略を立案・遂行してきた経験に基づく助言もいただいております。2024年3月より取締役・監査役選任審査委員会の議長として、取締役会の構成、「K27」達成に必要な取締役のスキル、候補者選定、後継者計画等の議論において尽力していただいております。これらの豊富な経験及び高い見識を生かして、当社独立社外取締役として、同氏に継続して花王グループの経営を監督していただくことを期待し、選任しております。なお、2025年3月21日開催の株主総会終了後の取締役会において、同氏は引き続き取締役・監査役選任審査委員会の議長に選定されております。西 井 孝 明当社社外取締役グローバルに事業を展開する食品メーカーにおいて長年にわたり企業経営に携わり、同社の企業文化変革とROIC経営を基にした持続的な企業価値の向上に強いリーダーシップを発揮されてきました。当社取締役会においても、徹底して資本効率を追求する視点での発言・提言をいただき、社内においてROICの考え方が浸透しました。また、食品メーカーでは人事部や海外子会社の要職にも就き、人財戦略や海外事業にかかる知見も豊富に有しており、その観点から取締役会において積極的な発言・提言を行っていただいております。さらに、実効的なガバナンス改革を実行してきた経験に基づき、取締役会の監督のあり方についての助言もいただいております。これらの豊富な経験及び高い見識を生かして、当社独立社外取締役として、同氏に継続して花王グループの経営を監督していただくことを期待し、選任しております。髙 島   誠株式会社三井住友フィナンシャルグループ 取締役会長長年にわたりグローバルな大手金融機関で国際業務、経営企画等を経験した後に、世界的に金融業界を取り巻く事業環境が変化する中で経営者を務める等、変化に対応するグローバルな企業経営における豊富な経験と高い能力・見識を有しており、その観点から取締役会において特にIR(Investor Relations)やSR(Shareholder Relations)、グローバル展開におけるパートナーシップ等の活動について積極的な発言・提言を行っていただいております。これらの豊富な経験及び高い見識を生かして、当社独立社外取締役として、同氏に花王グループの経営を監督していただくことを期待し、選任しております。 サラ・カサノバ当社社外取締役グローバル大手飲食店チェーンにおいて日本を含む各国でマーケティングに携わったほか、各国法人の経営者及び地域責任者としての豊富な経験があり、特に日本法人にて2013年から2019年までの間、最高経営責任者として同社において成長戦略の実現に優れた経営手腕を発揮し、大幅な業績改善を実現しました。また、上場会社の経営者として資本市場との対話の経験も有しております。同氏が保有する経験及び知見を生かして、当社独立社外取締役として、グローバル成長戦略や、グローバルのブランド戦略、マーケティングをはじめとする花王グループの経営を監督していただくことを期待し、選任しております。 氏名主な職業選任の理由社外監査役岡   伸 浩弁護士弁護士及び大学教授として企業法務及びコーポレート・ガバナンスに関する専門的見識と豊富な経験を有し、また、2014年から当社の主要子会社の監査役を務めることにより、花王グループの事業内容に関する見識も有しております。2018年3月からは、当社監査役としてグループガバナンスの観点を含め専門的な視点で監査を実効的に行っていただいております。これらを花王グループ全体の監査に生かしていただくことを期待し、選任しております。新 井 佐恵子公認会計士公認会計士としての会計・財務に関する豊富な知見を生かして、内部統制システムの構築などの企業の経営支援に従事しながら、複数企業での社外取締役又は社外監査役を務めております。また、ベンチャー企業のCFOなどの経営実務経験のほか、アメリカ合衆国で法人代表を務める等の国際経験も豊富に有しております。これらを花王グループの監査に生かしていただくことができると判断しましたので、選任しております。内 藤 順 也弁護士日本国及びアメリカ合衆国ニューヨーク州の弁護士であり、会社法・商法に加え、国際商事、国際仲裁、国際紛争に関する豊富な知識・経験も有しております。また、複数企業の社外監査役や監査等委員などに就任し、監査実務の経験も有しております。これらを花王グループの監査に生かしていただくことができると判断しましたので、選任しております。  本定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役9名選任の件」及び「監査役1名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社役員の状況は以下のとおりとなる予定です。 氏名主な職業選任の理由社外取締役桜 井 恵理子当社社外取締役グローバルに事業を展開するアメリカ合衆国の化学品メーカーの日本法人において長年にわたり企業経営に携わるとともに、複数の大手メーカーや金融機関において社外取締役として経営の監督に務める等、グローバルな企業での経験を豊富に有しており、報酬、人財の育成・配置等人事戦略を立案・遂行してきた経験に基づく助言もいただいております。2024年3月より取締役・監査役選任審査委員会の議長として、取締役会の構成、「K27」達成に必要な取締役のスキル、候補者選定、後継者計画等の議論の進展において尽力していただいております。2025年は、同委員会議長として適正かつ透明性の高い選任プロセスの実践と改善をリードするとともに、投資家とのSR(Shareholder Relations)面談を通じて建設的な対話を行ってきました。また、選任プロセスのさらなる明確化を求めるなど当社のコーポレートガバナンスの高度化に貢献いただきました。これらの豊富な経験及び高い見識を生かし、当社独立社外取締役として、花王グループの経営を監督していただくことを期待し、同氏を引き続き社外取締役候補者としました。なお、2026年3月26日開催の株主総会後の取締役会において、同氏は取締役会の議長に選定される予定です。西 井 孝 明当社社外取締役グローバルに事業を展開する食品・アミノ酸メーカーにおいて長年にわたり企業経営に携わり、同社の企業文化変革とROIC経営を基にした持続的な企業価値の向上に強いリーダーシップを発揮してきました。当社取締役会においても、徹底して資本効率を追求する視点での発言・提言をいただき、社内においてROICの考え方が浸透しました。また、食品・アミノ酸メーカーでは人事部や海外子会社の要職にも就き、人財戦略や海外事業にかかる知見も豊富に有しており、その観点から取締役会において積極的な発言・提言を行っていただいております。さらに、ガバナンス改革を推進した経験に基づき、取締役会の監督のあり方についての助言をいただくほか、近年は、資本市場との対話の経験も生かして、当社の投資家エンゲージメントについても効果的な助言をいただいております。これらの豊富な経験及び高い見識を生かして、当社独立社外取締役として、花王グループの経営を監督していただくことを期待し、同氏を引き続き社外取締役候補者としました。なお、2026年3月26日開催の株主総会後の取締役会において、同氏は取締役・執行役員報酬諮問委員会の議長に選定される予定です。 氏名主な職業選任の理由社外取締役髙 島   誠株式会社三井住友フィナンシャルグループ 取締役会長長年にわたりグローバルな大手金融機関で国際業務、経営企画等を経験した後に、世界的に金融業界を取り巻く事業環境が変化する中で経営の舵取りを務める等、グローバルな企業経営における豊富な経験と高い能力・見識を有しており、その観点から取締役会において特にIR(Investor Relations)やSR(Shareholder Relations)、グローバル展開におけるパートナーシップ等の活動について積極的な発言・提言を行っていただいております。近年は、海外IR戦略や海外事業マネジメントについて俯瞰的な発言を行うほか、リスク管理・法務の知見から、政策動向や法的リスクに関する的確な助言を行いました。これらの豊富な経験及び高い見識を生かして、当社独立社外取締役として、花王グループの経営を監督していただくことを期待し、同氏を引き続き社外取締役候補者としました。サラ・カサノバ当社社外取締役グローバル大手飲食店チェーンにおいて日本を含む各国でマーケティングに携わったほか、各国法人の経営者及び地域責任者としての豊富な経験を有しております。特に日本法人にて2013年から2019年までの間、最高経営責任者として同社において成長戦略の実現に優れた経営手腕を発揮し、大幅な業績改善を実現しました。また、上場会社の経営者として資本市場との対話の経験も有しております。当社取締役会においても、グローバルでの成長戦略やブランド戦略、そして投資家との対話等について積極的な発言・提言を行っていただいております。2025年は、カスタマーインサイトを起点とするマーケティングや、戦略に適合した組織・人財・プロセス整備、課題のプライオリティとスピードの重要性を強調するなど明確かつ有益な助言を行っていただいております。これらの豊富な経験及び高い見識を生かして、当社独立社外取締役として、花王グループの経営を監督していただくことを期待し、同氏を引き続き社外取締役候補者としました。なお、2026年3月26日開催の株主総会後の取締役会において、同氏は取締役・監査役選任審査委員会の議長に選定される予定です。奥 山 眞 司グーグル合同会社 代表世界最大級のグローバル消費財メーカーの日本法人で、日本及びアジアのマーケティングに携わり、新たな価値提案により多数のブランドの建て直しを成功させたほか、食品メーカーでもマーケティングの責任者としてポートフォリオの変革を主導しました。また、同消費財メーカーの韓国法人及び日本法人の社長、グローバルIT企業の日本法人で代表を務め、経営者として豊富な経験を有するとともに、人財の獲得・育成やD&Iの推進にもその手腕を発揮してきました。さらに、同IT企業代表として日本のデジタル・AI変革への貢献を推進するなどIT・DXにかかる豊富な知見を有しております。同氏が保有する経験及び知見を生かして、当社独立社外取締役として、グローバルの成長戦略やブランド戦略、人財戦略、IT・DXの活用をはじめとする花王グループの経営を監督していただくことを期待し、同氏を社外取締役候補者としました。社外監査役新 井 佐恵子公認会計士上記<社外監査役(2026年3月25日(有価証券報告書提出日)現在)>の記載と同様です。内 藤 順 也弁護士上記<社外監査役(2026年3月25日(有価証券報告書提出日)現在)>の記載と同様です。玉 置 秀 司ニューヨーク州弁護士、リスカーレリサーチ株式会社 代表取締役ガバナンスの取り組みに積極的なグローバル大手オートメーション機器メーカーにおいて、法務・コンプライアンス、内部統制及びリスクマネジメントにかかる業務に長年携わった後、グローバルリスクマネジメント・法務担当の執行役員として、グループガバナンスの浸透に尽力しました。また、同社の常勤監査役・監査役会議長として、豊富な監査実務の経験を有しています。これらを花王グループの監査に生かしていただくことができると判断しましたので、同氏を社外監査役候補者としました。 ③ 社外取締役又は社外監査役による監督又は監査と内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係社外取締役及び社外監査役は、取締役会に出席し、監査役からの監査報告(会計監査人の監査を含む)、内部監査部門である経営監査室からの内部監査の報告、内部統制委員会からの内部統制体制の整備・運用状況等に関する報告を定期的に受け、必要に応じて意見を表明しています。加えて、社外監査役は常勤監査役と適時に情報を共有し、常勤監査役とともに会計監査人や経営監査室と定期的に意見交換を行っています。内部統制関連部門への監査役ヒアリングにも参加し、内部統制の整備およびモニタリング状況を確認するとともに、各分野での豊富な知見と経験を基に客観的な助言・意見を述べています。さらに、グループ会社の監査役とも意見交換を実施し、相互連携を図っています。また、社外取締役と監査役は、定期的に意見交換を行い、当社グループの現状と課題等について共有しています。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2025年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。