事業の状況(有価証券報告書より)
最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。
沿革 FY2026 / 約1,509字
2 【沿革】 1923年4月故山内健二が大阪市において当社の母体、山之内薬品商会を創立。1939年3月山之内薬品商会を株式会社組織に改組。(資本金18万円)1940年10月商号を、山之内製薬株式会社に改称。1949年5月東京証券取引所及び大阪証券取引所に株式を上場。1968年11月焼津工場 (製剤工場) 完成。1974年11月高萩工場 (合成工場) 完成。1986年4月アイルランドに山之内アイルランドCo.,Ltd. を設立。1987年5月西根工場 (製剤工場) 完成。1989年3月筑波研究センター完成。2005年4月藤沢薬品工業株式会社と合併し、アステラス製薬株式会社発足。同合併に伴い、海外・国内グループ会社を順次再編。2005年4月製剤生産機能を統合・分社化し、アステラス東海株式会社を設立。2006年4月原薬製造機能を統合・分社化し、アステラスファーマケミカルズ株式会社を設立。2007年12月がん領域の抗体医薬を専門とするバイオベンチャー、アジェンシス Inc. (米国) を買収。2008年4月米国にグローバル開発本社機能を有するアステラス ファーマ グローバル ディベロップメントInc. を設立。2008年11月インドに医薬品販売子会社アステラス ファーマ インディア PVT.Ltd. を設立。2009年7月ブラジルに医薬品販売子会社アステラス ファーマ ブラジルを設立。2010年6月がん、糖尿病/肥満の領域に事業基盤を持つOSI ファーマシューティカルズ Inc. (米国) を買収。2010年12月オーストラリアに医薬品販売子会社アステラス ファーマ オーストラリア Pty Ltdを設立。2011年4月アステラス富山株式会社及びアステラスファーマケミカルズ株式会社をアステラス東海株式会社に統合し、その社名をアステラス ファーマ テック株式会社に変更。2013年7月シンガポールに医薬品販売子会社アステラス ファーマ シンガポール Pte.Ltd. を設立。2013年10月Amgen Inc. (米国) との戦略的提携に伴う合弁会社アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社が業務開始。2016年1月マレーシアに医薬品販売子会社アステラス ファーマ マレーシア Sdn.Bhd. を設立。2016年2月眼科領域における細胞医療の研究開発に強みを持つオカタ セラピューティクス Inc. (米国) (後に社名をアステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシンに変更) を買収。2016年12月がんに対する抗体医薬を開発するガニメド ファーマシューティカルズ AG (ドイツ) を買収。2017年5月Gタンパク質共役受容体を標的とする低分子薬を開発するオジェダ SA (ベルギー) を買収。2018年1月ミトコンドリア関連疾患領域における共同研究・開発提携先であるマイトブリッジ Inc. (米国) を買収。2018年12月がん免疫領域における共同研究・開発提携先であるポテンザ セラピューティクス Inc. (米国) を買収。2020年1月神経筋疾患を対象に、アデノ随伴ウイルスに基づく遺伝子治療薬を研究開発するオーデンテス セラピューティクス Inc. (米国) (後に社名をアステラス ジーン セラピーズ Inc. に変更) を買収。2022年4月医薬品・治験薬・原薬の製造子会社であるアステラス ファーマ テック株式会社を吸収合併。2023年7月眼科領域に特化した治療薬の研究開発を行うバイオ医薬品企業IVERIC bio, Inc. (米国) を買収。
配当政策 FY2026 / 約543字
3 【配当政策】当社は、企業価値の持続的向上に努めるとともに、株主還元にも積極的に取り組んでいます。成長を実現するための事業投資を優先しながら、配当については、連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努めます。また、自己株式の取得を必要に応じて機動的に実施し、資本効率の改善と1株当たり利益の向上を図ります。このような方針の下、当事業年度の配当金については、1株当たり78円 (うち中間配当金39円、期末配当金39円) となりました。 当社は、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を行う方針としており、「剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めがある場合を除き、取締役会の決議によって定めることができる。」旨を定款に定めています。なお、当事業年度に係る剰余金の配当は、以下のとおりです。 (決議年月日) (配当金の総額)(1株当たり配当額)・中間配当2025年10月30日取締役会決議70,558百万円39円・期末配当2026年4月27日取締役会決議70,558百万円39円 (注) 上記の配当金の総額には、役員報酬BIP信託及び株式付与ESOP信託が所有する当社株式に対する配当金1,391百万円が含まれています。
監査の状況 FY2026 / 約4,326字
(3) 【監査の状況】① 監査等委員会監査の状況1) 監査等委員会の組織、人員及び手続監査等委員会の監査については、独立社外取締役3名を含む4名の監査等委員で監査等委員会を構成し、取締役の職務執行の監査にあたります。委員長は独立社外取締役が務めています。監査等委員会は原則として毎月1回開催し、社内事情に精通した常勤の監査等委員である社内取締役と、独立性が高く、各専門分野に精通し実務経験豊富な監査等委員である社外取締役で構成され、各監査等委員の特性を活かした監査等委員会の監査が効果的に実施されます。また、監査等委員会の職務を補助する監査等委員会室 (4名) の設置、監査部門に対する指示系統の確立、会計監査人との連携等により、監査等委員会の機能強化を図っています。監査等委員である社外取締役の荒牧知子氏は、長年、公認会計士及び税理士として企業の監査やアドバイザリー業務に携わり、現在は、荒牧公認会計士事務所の所長を務めるなど財務及び会計に関する相当程度の知見を有しています。 2) 監査等委員会の活動状況当事業年度において当社は監査等委員会を19回開催しており、個々の監査等委員の出席状況については次のとおりです。区分氏名開催回数出席回数常勤監査等委員廣田 里香1919監査等委員中山 美加1919監査等委員秋山 里絵1919監査等委員荒牧 知子1919 監査等委員会における具体的な検討事項は、監査等委員会監査方針・監査計画及び監査結果、事業報告及び計算関係書類監査結果、監査部門監査計画及び監査結果、内部統制システムの整備・運用状況、会計監査人の評価・報酬等、取締役 (監査等委員である取締役を除く) の選任等・報酬等についての意見等です。常勤監査等委員は、取締役会、エグゼクティブ・コミッティ等の重要会議への出席、内部統制部門等からの業務執行に関わる報告聴取、国内外事業所監査、会計監査人との連携、取締役・トップマネジメントとの意見交換、監査等委員でない社外取締役との情報交換、りん議書等重要書類の閲覧等を行っています。監査等委員である社外取締役は、取締役会への出席や監査等委員会に出席して監査の状況の報告を受けるほか、国内外事業所監査、内部統制部門等からの業務執行に関わる報告聴取、取締役・トップマネジメントとの意見交換、会計監査人との連携等の場に出席し、必要な意見の表明を行っています。監査等委員会は、当事業年度は、下記について重点監査項目として取り組みました。・人事制度や施策の状況・子会社管理の状況・組織のグローバル化と再編に伴う課題・重要なリスクを伴う経営者による見積り・判断に基づく会計処理 (税務処理含む)・業務委託の状況・リスク対応・管理の状況・コンプライアンス遵守・監督の状況・サステナビリティ関連情報開示体制・プロセス・ITに係る整備・支援の状況 当事業年度は監査等委員会による監査の強化のための取り組みを継続し、経営課題についての取締役・トップマネジメントとの意見交換の内容を充実させるとともに、下記について執行体との意見交換を実施しています。・税務・財務戦略・監査部門と監査等委員会の連携強化・サステナビリティ関連情報の開示体制・エシックス&コンプライアンスアップデート・エンタープライズ・リスク管理・臨床試験加速化プロジェクト進捗状況・課題・情報セキュリティ戦略遂行の進捗状況等・ITプロジェクト優先順位付け・予算配分 監査等委員会による組織監査においては、監査部門の監査等委員会への直接報告等の連携を強化し、内部監査テーマ及び個別監査計画に対して監査等委員会の意見及び視点を盛り込み、内部監査の結果を監査等委員会による監査に効率的に活用し、より実効的な組織監査を実施しています。会計監査人との連携においては、監査計画及び報酬説明、四半期・半期・年度末決算に対する監査等の結果説明、内部統制監査報告、非保証業務の実施状況等の報告、監査上の主要な検討事項 (KAM) の協議、デジタル監査の取り組み等の情報共有、監査等委員会の監査実績の共有を通じ意見交換を行っています。また、国内外事業所監査面談における事前準備・事後整理等のプロセス効率化、リスクベースアプローチにより選定したテーマに対する監査の実施、業務監査・会計監査の経常的監査業務の体系化を通じ、監査の高質化に向け着実な実行を推進しています。なお、業務執行に関わる国内外事業所監査に関しては、直接訪問による監査とウェブ会議システムを用いたリモート監査を組み合わせて対応しています。 ② 内部監査の状況等内部監査については、通常の業務執行部門から独立した社長直轄の監査部門 (29名) を設置し、当社及びグループ会社における内部監査体制を整備しています。詳細については「(1) コーポレート・ガバナンスの概要 ③内部統制システムに関する基本的な考え方及びその整備状況」に記載のとおりです。 ・監査等委員会と監査部門の連携状況監査部門は、年度計画 (戦略・予算及び人材のリソースプランを含む) の策定に当たり監査等委員会の同意を得る必要があり、監査等委員会は、監査部門から監査結果等の報告を受け、必要に応じて監査部門に指示を行うことができます。さらに、監査等委員である取締役と監査長は、監査内容等について定期的に意見交換し、連携強化を図っています。 ・監査等委員会と会計監査人の連携状況当社の監査等委員会と会計監査人であるEY新日本有限責任監査法人は、定期的に及び必要に応じて会議を持ち、各々の年間監査計画の確認、監査結果及び重要な監査情報の共有を行うなど、連携を密にしています。半期決算、年度末決算時には、監査等委員会は会計監査人から会社法及び金融商品取引法に基づく監査・レビューについて結果報告及び説明を受けています。第1四半期決算、第3四半期決算については年度監査の一環として実施した手続きに関する経過報告及び説明を受けています。また、四半期ごとに監査等委員会の行った業務監査の結果について会計監査人に報告し、意見交換を行っています。 ・監査部門と会計監査人の連携状況監査部門と会計監査人は、財務報告に係る内部統制の整備・運用・評価及び内部監査結果等に関して定期的な情報共有・意見交換を行い、的確な内部統制監査等のための連携に努めています。 ・内部監査、監査等委員会監査及び会計監査と内部統制部門との関係監査等委員会及び監査部門は、それぞれ監査等委員会の監査及び内部監査の手続において、その他の内部統制部門と意思疎通を図り、また会計監査人は、コーポレートコントローラー部門及び必要に応じコーポレートコントローラー部門を通じてその他の内部統制部門と意見交換等を実施しています。 ③ 会計監査の状況1) 監査法人の名称EY新日本有限責任監査法人 2) 継続監査期間1968年以降 3) 業務を執行した公認会計士の氏名指定有限責任社員 業務執行社員:有倉 大輔小山 晃平今野 光晴 4) 会計監査業務に係る補助者の構成公認会計士 15名、公認会計士試験合格者 26名、その他 26名 5) 監査法人の選定方針と理由会計監査人が会社法第340条第1項に定める解任事由に該当するときは、監査等委員全員の同意に基づく解任、又は監査等委員会の決議により、株主総会に提出する会計監査人の解任に関する議案の内容の決定を行います。また、監査等委員会は、会計監査人の独立性・専門性及び監査活動の適切性・妥当性の評価等を勘案し、株主総会に提出する会計監査人を再任しないことに関する議案の内容を決定します。会計監査人の独立性・専門性及び監査活動の適切性・妥当性を評価した結果、監査品質に影響を与える事項はなく、会計監査人を不再任とする事由には該当しません。 6) 監査等委員会による監査法人の評価当社の監査等委員会は、会計監査人に対して評価を行っています。会計監査人の独立性・専門性及び監査活動の適切性・妥当性等に関する評価項目を設け、項目ごとに評価のために必要な資料を社内関係部門及び会計監査人から入手することや報告を受けることで、監査品質の評価を行っています。 ④ 監査報酬の内容等1) 監査公認会計士等に対する報酬の内容区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬 (百万円)非監査業務に基づく報酬 (百万円)監査証明業務に基づく報酬 (百万円)非監査業務に基づく報酬 (百万円)提出会社283828114連結子会社--15-計283829614 (前連結会計年度)当社が監査公認会計士等に対して報酬を支払っている非監査業務の内容は「社債発行に伴うコンフォートレター作成業務」等です。(当連結会計年度)当社が監査公認会計士等に対して報酬を支払っている非監査業務の内容は「サステナビリティ開示に関する業務」等です。 2) 監査公認会計士等と同一のネットワーク (Ernst & Young) に属する組織に対する報酬 [1) を除く]区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬 (百万円)非監査業務に基づく報酬 (百万円)監査証明業務に基づく報酬 (百万円)非監査業務に基づく報酬 (百万円)提出会社-20-41連結子会社1,665341,6525計1,665551,65246 (前連結会計年度)当社及び連結子会社における非監査業務の内容は、主に税務コンサルティング業務等です。(当連結会計年度)当社及び連結子会社における非監査業務の内容は、主にコンサルティング業務等です。 3) その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容(前連結会計年度)該当事項はありません。(当連結会計年度)該当事項はありません。 4) 監査報酬の決定方針当社は、監査公認会計士等に対する監査報酬について、前連結会計年度の監査実績等を踏まえ、当連結会計年度の監査計画の内容、監査体制、監査時間、報酬単価等の妥当性を検証し、監査等委員会の同意を得た上で決定します。 5) 監査等委員会が監査報酬に同意した理由当社の監査等委員会は、社内関係部門及び会計監査人からの必要な資料の入手や報告の聴取を通じて、前連結会計年度の会計監査人の職務執行状況、監査時間の実績及び当連結会計年度の監査計画の内容、監査体制、監査時間の見積り、報酬単価等を精査・検討した結果、当連結会計年度の会計監査人の報酬等の額は妥当であると判断し、会社法第399条第1項及び同条第3項の同意を行っています。
設備の概要 FY2026 / 約178字
1 【設備投資等の概要】設備投資に関する当連結会計年度の主な進捗状況は以下のとおりです。・アステラス アイルランド Co., Ltd.において、工場の建設が進捗しました。・インド、ポーランド、メキシコにグローバルケイパビリティセンターを設立しました。当連結会計年度の設備投資額は、49,305百万円 (使用権資産を除く、有形固定資産ベース) となりました。
従業員の状況 FY2026 / 約1,127字
(2) 【従業員の状況】① 連結会社の状況(2026年3月31日現在)セグメントの名称従業員数 (人)医薬品事業14,099合計14,099 (注) 従業員数は就業人員を記載しています。 ② 提出会社の状況(2026年3月31日現在)従業員数 (人)平均年齢 (歳)平均勤続年数 (年)平均年間給与 (円)平均年間給与の対前事業年度増減率 (%)4,08142.515.411,315,0578.1 セグメントの名称従業員数 (人)医薬品事業4,081合計4,081 経営基幹職に占める女性労働者の割合 (%)男性労働者の育児休業等取得率 (%)男女の賃金の差異 (%)全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者19.772.776.977.559.6 (注) 1.従業員数は就業人員を記載しています。2.平均年間給与は、基準外賃金及び賞与を含む総年間賃金を人数で除して算出しています。3.経営基幹職に占める女性労働者の割合は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」 (平成27年法律第64号) の規定に基づき算出したものです。労働者の母数には取締役及び担当役員を含めていません。4.男性労働者の育児休業等取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」 (平成3年法律第76号) の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」 (平成3年労働省令第25号) 第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものです。なお、同第71条の6第1号における育児休業等のみの取得率は55.5 %です。5.男女の賃金の差異は、男女別に対象労働者の年間平均賃金 (対象労働者の総年間賃金÷対象労働者数) を算出し、女性年間平均賃金÷男性年間平均賃金×100として算出しています。なお、差異の主な要因は男性の方が高い職務グレードに就いている割合が高いことであり、同等の期待役割を持つ職務レベルであれば男女で賃金に差異が生じることはありません。 ③ 労働組合の状況当社の従業員は、アステラス労働組合を構成し、上部団体として医薬化粧品産業労働組合連合会に加盟しています。2026年3月31日現在における組合員数は2,459名です。また、労使は健全な関係を構築しています。 ④ 使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度の内容当社は使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度を導入しています。当該役員・従業員株式所有制度の内容については、「1 株式等の状況 (8) 役員・従業員株式所有制度の内容」に記載しています。
研究開発活動 FY2026 / 約6,588字
6 【研究開発活動】当社は、2021年5月に発表した経営計画2021において、「患者さんのより良いアウトカムの実現」「科学の進歩を確かな『価値』(注) へ」「Rx+ビジネスの進展」「サステナビリティ向上の取り組みを強化」の4つを戦略目標として掲げ、「価値」の創造と提供の実現に取り組みました。(注) 患者さんにとって真に重要なアウトカム (治療等による臨床上の成果) を、それを提供するためにヘルスケアシステムが負担するコストで除したもの 当連結会計年度における研究開発活動をはじめとする持続的な成長に向けた主な取り組みは以下のとおりです。(1) 戦略目標1:患者さんのより良いアウトカムの実現中長期にわたり成長を支える重点戦略製品 (注) に優先的に経営資源を振り向けました。尿路上皮がん治療剤PADCEVや地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤IZERVAY、胃腺がん及び食道胃接合部腺がん治療剤VYLOY等、当社の成長をけん引する製品の育成と製品価値の最大化を図りました。また、開発後期段階においては、下記等の進展がありました。・尿路上皮がん治療剤PADCEVとMerck社 (米国) のPD-1阻害剤Keytruda (一般名:ペムブロリズマブ) との併用療法について、シスプラチンを用いた化学療法に不適応の筋層浸潤性膀胱がん患者を対象とした術前術後の補助療法の追加適応としての、米国での承認取得並びに欧州及び日本における承認申請・地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤IZERVAYについて、「萎縮型加齢黄斑変性における地図状萎縮の進行抑制」を効能・効果とした日本における発売(注) PADCEV、IZERVAY、VYLOY、VEOZAH、XOSPATA (2026年3月31日現在) 当連結会計年度における主要製品の売上及び主な進捗状況は以下のとおりです。・尿路上皮がん治療剤PADCEV (一般名:エンホルツマブ ベドチン)当連結会計年度売上:2,212億円 (前連結会計年度比34.8%増)全ての地域で売上が着実に拡大し、グローバル売上は大きく増加しました。転移性尿路上皮がん患者を対象とした一次治療の着実な浸透や、シスプラチンを用いた化学療法に不適応の筋層浸潤性膀胱がん患者における術前術後の補助療法の承認取得等が売上伸長に貢献しました。追加適応症の承認取得、承認申請及び開発の進捗状況は以下のとおりです。2025年7月 筋層非浸潤性膀胱がんを対象として第Ⅰ相段階にあった開発と、その他の種類の固形がんを対象として第Ⅱ相段階にあった開発を中止したことを公表しました。2025年11月 米国において、本剤とKeytruda又はKeytruda QLEX (ペムブロリズマブ+ベラヒアルロニダーゼ アルファ-pmph) の併用療法について、シスプラチンを用いた化学療法に不適応の筋層浸潤性膀胱がん患者における術前術後の補助療法として、米国食品医薬品局から適応追加に関する承認を取得しました。2025年11月 欧州において、本剤とKEYTRUDAの併用療法について、シスプラチンを用いた化学療法に不適応の筋層浸潤性膀胱がん患者を対象とした術前術後の補助療法として、欧州医薬品庁が適応追加に関する申請を受理した旨の通知を受領しました。2026年1月 日本において、本剤とキイトルーダの併用療法について、シスプラチンを用いた化学療法に不適応の筋層浸潤性膀胱がん患者を対象とした術前術後の補助療法として適応追加に関する製造販売承認事項一部変更承認申請を行いました。2026年3月 欧州において、本剤とKEYTRUDAの併用療法について、シスプラチンを用いた化学療法に適応のある筋層浸潤性膀胱がん患者を対象とした術前術後の補助療法として、欧州医薬品庁が適応追加に関する申請を受理した旨の通知を受領しました。2026年4月 米国において、本剤とKeytruda又はKeytruda QLEXの併用療法について、シスプラチンを用いた化学療法に適応のある筋層浸潤性膀胱がん患者を対象とした術前術後の補助療法として、米国食品医薬品局により生物学的製剤一部変更承認申請が受理され、優先審査の指定を受けました。2026年4月 筋層浸潤性膀胱がんの膀胱温存療法を対象として、第Ⅱ相段階に移行したことを公表しました。 ・地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤IZERVAY (一般名:アバシンカプタド ペゴルナトリウム)当連結会計年度売上:776億円 (前連結会計年度比33.2%増)売上は着実に拡大しました。追加適応症の開発の進捗及び発売状況は以下のとおりです。2025年10月 Stargardt病を対象として第Ⅱ相段階にあった開発を中止したことを公表しました。2025年11月 日本において、「萎縮型加齢黄斑変性における地図状萎縮の進行抑制」を効能・効果として発売しました。 ・胃腺がん及び食道胃接合部腺がん治療剤VYLOY (一般名:ゾルベツキシマブ)当連結会計年度売上:631億円 (前連結会計年度比415.6%増)2026年4月現在、日本、欧州及び米国を含む30か国以上で発売されており、グローバル売上は大きく拡大しました。Claudin 18検査率の向上と治療中止率の低さなどが売上伸長に貢献しました。追加適応症の開発の進捗状況は以下のとおりです。2026年2月 膵腺がんを対象とした第Ⅱ相GLEAM試験の結果を受けて、本試験に基づく開発を中止したことを公表しました。 ・閉経に伴う中等度から重度の血管運動神経症状治療剤VEOZAH (一般名:フェゾリネタント)当連結会計年度売上:466億円 (前連結会計年度比37.7%増)米国を中心に、グローバル売上は着実に拡大しました。開発の進捗状況は以下のとおりです。2026年2月 日本において、閉経に伴う血管運動神経症状を有する女性患者を対象とした第Ⅲ相STARLIGHT 2試験について、主要評価項目を達成したことを公表しました。2026年4月 中国において、閉経に伴う血管運動神経症状を有する女性患者を対象とした第Ⅱ相試験について、主要評価項目を達成したことを公表しました。 ・急性骨髄性白血病治療剤XOSPATA (一般名:ギルテリチニブフマル酸塩)当連結会計年度売上:718億円 (前連結会計年度比5.7%増)地域ごとの増減はあったものの、グローバル全体の売上は順調に推移しました。追加適応症の開発の進捗状況は以下のとおりです。2025年10月 ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺がんを対象として第Ⅰ相段階に移行したことを公表しました。2026年3月 強力な化学療法に適応のある未治療FLT3遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病患者を対象とした第Ⅲ相PASHA試験について、主要評価項目を達成しなかったことを公表しました。 ・前立腺がん治療剤XTANDI (一般名:エンザルタミド)当連結会計年度売上:9,608億円 (前連結会計年度比5.3%増)グローバル売上は増加しました。 その他の主要製品の売上は以下のとおりです。・過活動膀胱治療剤ベタニス/ミラベトリック/ベットミガ (一般名:ミラベグロン)当連結会計年度売上:1,897億円 (前連結会計年度比11.6%増)グローバル売上は増加しました。 ・免疫抑制剤プログラフ (一般名:タクロリムス水和物)当連結会計年度売上:2,077億円 (前連結会計年度比3.3%増)グローバル売上は前連結会計年度と比べ同水準でした。 上記以外に、医療用医薬品事業に関する以下の取り組みを行いました。2026年3月 明治安田生命保険相互会社との間で、最先端の医療が必要な人に届く持続可能な社会の実現を目指した協業に関する基本合意書を締結しました。2026年3月 高岡工場における医薬品の生産活動を終了しました。 (2) 戦略目標2:科学の進歩を確かな「価値」へ当社は、Focus Areaアプローチという当社固有の研究開発戦略の下、多面的な視点で創薬ターゲットを絞り込む新しいアプローチで革新的な製品の創出に取り組んでいます。2026年3月現在、特定のバイオロジー (注1)、モダリティ (注2)、疾患の組み合わせであるFocus Areaアプローチから生まれたものの中でPrimary Focus (注3) として「がん免疫」「標的タンパク質分解誘導」「遺伝子治療」「再生と視力の維持・回復」の4つを認定しています。(注) 1.疾患の原因のより深い理解2.汎用性のある治療手段・基盤技術3.Focus Areaの中における特定の組合せで、科学的妥当性、研究開発や商業化の実現可能性、プロジェクトの充実度や進捗度の観点から選択され、優先的な投資対象となるもの 当連結会計年度における各Primary Focusの主な進展は以下のとおりです。・Primary Focus がん免疫2025年7月 レプチン-IL-2遺伝子を搭載した腫瘍溶解性ウイルスASP1012について、がんを対象として第Ⅰ相段階にあった開発を中止したことを公表しました。2026年2月 抗Claudin 18.2/CD3二重特異性抗体ASP2138について、胃腺がん及び食道胃接合部腺がんにおいて臨床PoC (注) 達成を公表しました。2026年2月 Vir Biotechnology社 (米国) との間で、二重マスキング前立腺特異的膜抗原を標的とした二重マスキングCD3 T細胞エンゲージャーVIR-5500の開発・商業化に関するグローバルの戦略的提携契約を締結しました。2026年4月 二重マスキング前立腺特異的膜抗原を標的とした二重マスキングCD3 T細胞エンゲージャーVIR-5500について、前立腺がんを対象として第Ⅰ相段階にプログラムを追加したことを公表しました。2026年4月 TROP2を標的とするデュアルペイロード免疫刺激性抗体-薬物複合体ASP2998について、がんを対象として第Ⅰ相段階に移行したことを公表しました。2026年4月 DGKζ阻害薬ASP1570について、がんを対象として第Ⅰ相段階にあった開発を中止したことを公表しました。(注) コンセプト検証 ・Primary Focus 標的タンパク質分解誘導2025年4月 KRAS G12D分解誘導薬ASP3082 (一般名:setidegrasib) について、膵腺がんにおいて臨床PoC達成を公表しました。2025年7月 KRAS G12D分解誘導薬ASP3082について、非小細胞肺がんにおいて臨床PoC達成を公表しました。2025年10月 Pan-KRAS分解誘導薬ASP5834について、がんを対象として第Ⅰ相段階に移行したことを公表しました。2026年1月 Pan-KRAS分解誘導薬ASP5834について、非小細胞肺がんにおいて米国食品医薬品局からファストトラック指定を取得しました。2026年2月 KRAS G12D分解誘導薬ASP4396について、がんを対象として第Ⅰ相段階にあった開発を中止したことを公表しました。2026年4月 KRAS G12D分解誘導薬ASP3082について、膵腺がんを対象として第Ⅲ相段階に移行したことを公表しました。 ・Primary Focus 遺伝子治療2025年4月 遺伝子治療薬AT845について、ポンペ病を対象として第Ⅱ相段階に移行したことを公表しました。2026年4月 MTM1遺伝子補充によるミオチュブラリン発現亢進薬ASP2957について、X連鎖性ミオチュブラーミオパチーを対象として第Ⅰ相段階に移行したことを公表しました。2026年4月 MTM1遺伝子補充によるミオチュブラリン発現亢進薬AT132について、X連鎖性ミオチュブラーミオパチーを対象として第Ⅱ相段階にあった開発を戦略的に中断したことを公表しました。 ・Primary Focus 再生と視力の維持・回復2026年3月 細胞医療ASP7317について、重度の視力低下を有する、地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性において、臨床PoC達成を公表しました。 当連結会計年度におけるPrimary Focus以外の研究開発活動の主な進展は以下のとおりです。2025年4月 公益財団法人がん研究会との間で、トランスレーショナルリサーチ (橋渡し研究) 及びがんの臨床研究の加速を目指す戦略的提携に関する契約を締結しました。2025年5月 Evopoint Biosciences社 (中国) との間で、CLDN18.2を標的とした新規の抗体-薬物複合体XNW27011の独占的なライセンス契約を締結しました。2025年6月 株式会社三菱総合研究所との間で、同社が厚生労働省より委託を受けて実施する「医療系ベンチャー・トータルサポート事業」における創薬スタートアップ支援業務での提携に関する基本合意書を締結しました。2025年7月 韓国の行政機関である中小ベンチャー企業部の傘下機関である創業振興院 (韓国) との間で、韓国の創薬スタートアップの発掘、事業拡大及びグローバル展開支援を目的とした「グローバル企業パートナーシッププログラム」の運営に関する基本合意書を締結しました。2025年7月 Claudin 18.2を標的とする抗体-薬物複合体ASP546Cについて、がんを対象として第Ⅰ相段階にプログラムを追加したことを公表しました。2025年10月 CYP17リアーゼ阻害剤アビラテロンデカン酸エステル/ASP5541について、前立腺がんを対象として第Ⅱ相に移行したことを公表しました。2025年12月 株式会社安川電機の子会社であるロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社が開発したヒト型汎用ロボット「まほろ」によるロボット式細胞培養自動化システムが、米国食品医薬品局の生物製剤評価研究センターから先進製造技術指定を取得しました。当社と株式会社安川電機の合弁会社であるセラファ・バイオサイエンス株式会社が、この技術を活用した細胞医療の実用化を主導します。2026年4月 STING阻害薬ASP5502について、原発性シェーグレン症候群を対象として第Ⅰ相段階にあった開発を中止したことを公表しました。 (3) 戦略目標3:Rx+ビジネスの進展 当社は、医療用医薬品 (Rx) に留まらず、ペイシェントジャーニー (診断、予防、治療及び予後管理を含む医療シーン) 全体において、様々な方法で患者さんに「価値」を届けることを目指しています。私たちはこの取り組みをRx+事業と呼んでいます。経営計画2021では、戦略目標3「Rx+ビジネスの進展」として、患者さんが医療従事者とともに治療計画に積極的に参加できるよう、臨床研究や患者視点に基づく利用しやすい技術、ツール、リソースを提供することで、患者自身が自らの健康をより良くコントロールできるよう支援することを目指し、Rx+プログラムの事業化に取り組んできました。 当連結会計年度における主な進展は以下のとおりです。・埋め込み型医療機器2025年10月 低活動膀胱を対象とした体内埋め込み型医療機器について、オーストラリアで被験者の組み入れを開始したことを公表しました。 ・その他2025年5月 塩野義製薬株式会社と株式会社NTTデータとの間で、デジタル治療サービスの普及を目指し、「DTx (注) 流通プラットフォーム」の開発・運用に向けた検討を開始する基本合意書を締結しました。(注) Digital Therapeutics (4) 戦略目標4:サステナビリティ向上の取り組みを強化 当連結会計年度における代表的なサステナビリティ向上の取り組みとその結果は、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載のとおりです。 なお、当連結会計年度の研究開発費は3,148億円 (前連結会計年度比3.9%減)、売上収益研究開発費比率は14.7%となりました。
株式の保有状況 FY2026 / 約1,003字
(5) 【株式の保有状況】① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、保有目的が専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とするか否かで区分しています。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式1) 保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、業務提携等事業戦略上合理的と判断される場合を除き、新規に株式を取得・保有しません。保有株式については、その保有目的を当社の中長期的な事業戦略上の観点から毎年取締役会で検証し、保有価値が乏しいと判断した株式は売却します。 2) 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額 (百万円)非上場株式15996非上場株式以外の株式21,782 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額 (百万円)株式数の増加の理由非上場株式10新規投資非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄)該当事項はありません。 3) 特定投資株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数 (株)株式数 (株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)オンコリスバイオファーマ株式会社727,200727,200OBP-801特許の導出契約を締結しており、医薬事業戦略における関係の維持・強化を目的として保有しています。定量的な保有効果の記載は困難ですが、2026年2月末を基準とした保有の合理性は取締役会で検証しています。無1,569451Kyntra Bio, Inc.198,7344,968,367経口貧血治療剤の開発・販売に関して導入契約を締結しており、医薬事業戦略における関係の維持・強化を目的として保有しています。定量的な保有効果の記載は困難ですが、2026年2月末を基準とした保有の合理性は取締役会で検証しています。なお、株式併合により、株式数が減少しています。また、2026年1月7日付でFibroGen, Inc.より社名変更しています。無214231
関係会社の状況 FY2026 / 約1,381字
4 【関係会社の状況】 名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任営業上の取引等(連結子会社) アステラス US ホールディング Inc.米国イリノイ州千米ドル0医薬品事業100有―アステラス US LLC米国イリノイ州―医薬品事業100(100)有当社へロイヤルティ支払アステラス ファーマ US, Inc.米国イリノイ州千米ドル0医薬品事業100(100)有―アステラス ファーマ グローバル ディベロップメント Inc.米国イリノイ州千米ドル0医薬品事業100(100)有当社より開発の受託アステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシン米国マサチューセッツ州千米ドル0医薬品事業100(100)有―アステラス ジーン セラピーズ Inc.米国カリフォルニア州千米ドル0医薬品事業100(100)有―アステラス US テクノロジーズ Inc.米国イリノイ州千米ドル0医薬品事業100(100)無当社より医薬品の仕入当社へ医薬品の供給アステラス ファーマ ヨーロッパ Ltd.英国アドルストン千ユーロ138,858医薬品事業100(100)無当社より医薬品の仕入当社へロイヤルティ支払アステラス ファーマ GmbHドイツミュンヘン千ユーロ14,001医薬品事業100(100)無―アステラス アイルランド Co.,Ltd.アイルランドダブリン千ユーロ3,472医薬品事業100(100)無当社より医薬品の仕入当社へ医薬品の供給及びロイヤルティ支払アステラス ファーマS.A.Sフランスパリ千ユーロ4,022医薬品事業100(100)無―アステラス ファーマS.A.スペインマドリード千ユーロ2,981医薬品事業100(100)無―アステラス (中国) 投資有限公司中国北京市千中国元1,787,883医薬品事業100無―北京アステラス医薬有限公司中国北京市千中国元20,000医薬品事業100(100)無―アステラス製薬 (中国) 有限公司中国遼寧省瀋陽市千中国元299,191医薬品事業100(100)無当社より医薬品の仕入韓国アステラス製薬株式会社大韓民国ソウル市百万ウォン11,500医薬品事業100無当社より医薬品の仕入その他 64社 (持分法適用会社) その他 6社 (注) 1.主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しています。2.議決権の所有割合欄の( )内は間接所有割合を内数で示しています。3.役員の兼任については、当社の取締役及び担当役員が該当会社の役員を兼任している場合に、「有」と記載しています。4.アステラス US ホールディング Inc.、アステラス US LLC、アステラス US テクノロジーズ Inc.、アステラス ファーマ ヨーロッパ Ltd.及びアステラス (中国) 投資有限公司は、特定子会社に該当します。 5.アステラス ファーマ US, Inc.については売上収益 (連結会社相互間の内部売上収益を除く) の連結売上収益に占める割合が10%を超えています。主要な損益情報等(1) 売上収益1,258,423百万円 (2) 税引前利益7,907百万円 (3) 当期利益6,135百万円 (4) 資本合計21,924百万円 (5) 資産合計483,350百万円
サステナビリティ FY2026 / 約12,733字
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。なお、文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末において判断したものです。 (1) サステナビリティ①サステナビリティに関する考え方当社は社会のサステナビリティの向上に貢献していくことが、事業を継続していく上で極めて重要であると考えます。具体的には、アンメットメディカルニーズ (満たされない医療ニーズ) に応える革新的なヘルスケアソリューションを提供することや、事業活動において製薬会社としての社会的責任を果たすことにより、当社は社会のサステナビリティの向上に貢献しています。その結果、自社や自社の製品等に対する社会からの信頼が得られ、当社のサステナビリティを向上させると考えています。このように、本業を通じて社会と当社の双方の持続可能性を向上させる好循環を生み出していくことが当社にとってのサステナビリティの考え方です。このような好循環を生み出すことは、当社の存在意義である「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」ことを通じた「企業価値の持続的向上」 (注) という私たちの使命を果たすことにつながります。(注) 当社が推進する財務・非財務活動の取り組みは全て、当社の企業価値向上へとつながっています。それぞれの取り組みが互いに関連し、作用し合いながら企業価値を向上させていく流れを表現した「企業価値向上ロジックツリー (下記ウェブサイトの統合報告書P28) 」をご参照ください。https://www.astellas.com/content/dam/astellas-com/jp/ja/documents/integrated-reports/integrated-report-2025-jp.pdf②サステナビリティに関するガバナンス・リスク管理当社のサステナビリティに関する重要事項は、コーポレートガバナンス体制に基づき、代表取締役社長CEOが議長を務めるエグゼクティブ・コミッティにて協議し、取締役会にて承認します。取締役会が承認する案件例として、サステナビリティの取り組みの指針となるマテリアリティ・マトリックスやサステナビリティ方針が該当します。また、サステナビリティの年度活動実績及び次年度活動計画は、業務執行の監督機能を果たす取締役会へ報告しています。長期的、戦略的かつ全社的な視点から各部門によるサステナビリティ向上のための活動を推進するため、推進体制として「サステナビリティ コミッティ」と 「環境・社会・ガバナンスワーキンググループ (E・S・Gワーキンググループ) 」 を設置しています。サステナビリティ コミッティでは機会やリスクを含め、業務執行に関わる当社の重要なサステナビリティ事項に関しての協議を行います。サステナビリティ コミッティは、経営戦略担当 (CStO: Chief Strategy Officer) によって任命されたファンクショナルユニット (注) 長レベルのメンバーで構成される部門横断の組織であり、委員長及びメンバーは専門的かつ実行性を伴った議論を行っています。E・S・Gワーキンググループは、案件ごとに部門横断のメンバーで構成され、外部の環境変化や各種原則・ガイドラインを参考にしながら、当社の環境・社会・ガバナンスの取り組むべき課題や機会の特定、関連部門と改善計画の立案と目標の設定、取り組みの進捗確認を実施します。サステナビリティ部門は、サステナビリティ コミッティを主管するファンクショナルユニットとしてE・S・Gワーキンググループの事務局業務を含めたグループ全体のサステナビリティ課題に対応し、活動全体を管理します。また、コミュニケーション機能と協働しながら社内外へ当社のサステナビリティ活動を展開しています。経営に与える影響が高いリスクが特定された場合は、サステナビリティ コミッティから、グローバル・リスク&レジリエンス委員会事務局へ共有され、必要な検討がなされます。また、コンプライアンスに関連する事項は、グローバル・コンプライアンス委員会事務局へ共有され、必要な検討がなされます。(注) 各トップマネジメントに直接レポートするビジネス遂行のための組織 サステナビリティ会議体制 (注1) 年に一度、取締役会に年度活動実績及び次年度活動計画を報告する。重要度の高い案件は、案件ごとに決裁権限規程に従って、エグゼクティブ・コミッティにおける協議を経て、取締役会で承認される。(注2) 環境 (Environment) 、社会 (Social) 、ガバナンス (Governance)(注3) サステナビリティ部門に所属するサステナビリティ・センターオブエクセレンス長はサステナビリティ長の管理下でESGの取り組みをグローバルに主導する責任を持つ。 <当事業年度 サステナビリティに関する取締役会の具体的な検討内容>・サステナビリティ・ミーティング開催概要の確認・マテリアリティ改定の協議と決定・サステナビリティ活動計画・活動状況の確認 ③サステナビリティに関する戦略・指標及び目標当社はサステナビリティの向上の取り組みは、企業価値を持続的に向上させることにつながっていると考えており、経営計画2021の戦略目標4として「サステナビリティ向上の取り組みを強化」を設定していました。社会及び事業を取り巻く環境が著しく変化するなか、社会と当社の双方にとって最も重要な課題を特定・優先順位付けしたマテリアリティ・マトリックスを策定しています。マテリアリティ・マトリックスでは、19の重要な課題を特定し、うち9つを最重要課題 (マテリアリティ) としました。マテリアリティ・マトリックスの各課題に取り組むことが企業価値にどのようにつながるかを検討し、サステナビリティ向上のための2つの柱としてまとめています。1つ目は「最先端の『価値』駆動型ライフサイエンス・イノベーターへの変革」で、2つ目は「社会の期待に応える強靭で持続可能な事業活動の強化」です。サステナビリティ向上のための中期計画として、2つの柱に関連する9つの最重要課題 (マテリアリティ) 及び社会からの要請が高い環境に関する重要課題について、「中期的に優先する項目」「具体的な取り組み」「2025年度までのコミットメント」を定め、サステナビリティ方針として取り組みを推進しています (注1) 。さらに「2025年度までのコミットメント」に対してはサステナビリティ方針業績評価指標 (SDPIs: Sustainability Direction Performance Indicators) (注2) を設定し、測定可能かつ適切な具体的アクションを開示することで、サステナビリティ向上に向けた取り組みを着実に推進しています。2026年度中に総括を開示予定です。(注1) 環境の課題の詳細については、(3) 環境 (気候変動) をご参照ください。 (注2) SDPIsの詳細については下記をご参照ください。https://www.astellas.com/jp/sustainability#performance-indicators 1. 最先端の「価値」駆動型ライフサイエンス・イノベーターへの変革最重要課題当社の中期優先項目具体的な取り組み2025年度までのコミットメント・保健医療へのアクセス・イノベーション実現のための人材と組織文化 (注)・新たなヘルスケアソリューション創出によるアンメットメディカルニーズの充足・革新的な治療手段による根本治療・価値に基づく価格設定研究開発におけるFocus Areaアプローチにより科学の進歩を「価値」に変え、アンメットメディカルニーズの高い疾患の治療のための新しい治療法やモダリティを創出するアンメットメディカルニーズに応え、従来よりも優れたアウトカムをもたらすソリューションを提供世界の患者さんや介護者の生活を改善し、ヘルスケアシステム全体の負担軽減に貢献する・当社が創出するイノベーションへの患者さんのアクセスを最大化し、患者さんがより良いアウトカムを得られるようにする・医薬品の枠を超え、新しいヘルスケアソリューションを開発し、事業化する・製品ライフサイクルを通じた包括的な医薬品アクセスプログラムを実施・パートナーシップやアステラス・グローバルヘルス財団によるヘルスケアシステム強化プログラムを支援・より多くの患者さんに当社製品へのアクセスを提供する・疾病の認識、予防、ヘルスケアサービスへのアクセスを改善することにより、3,600万人以上 (累計) にインパクトをもたらす新しいモダリティの革新的な医薬品が世界の患者さんの健康に貢献し、持続可能なヘルスケアシステムを実現していくために、ステークホルダーに向けて価値に基づく価格設定をアドボケートする革新的な医療へのアクセスを支える基盤として、価値に基づく価格設定をアドボケート価値に基づく価格設定をアドボケートし、ヘルスケアシステムの維持に貢献する・当社にイノベーションを創出する環境を構築する・イノベーションを促進する文化に支えられた、適切なケイパビリティを戦略と連動させる1人のマネジャーが管理する人数の最適化と階層の削減による組織構造のフラット化、後継者育成の強化、心理的安全性を確保し積極的なフィードバックを促す文化を醸成イノベーションを実現するための確かなケイパビリティを持つ人材と組織文化を醸成する (注) 人的資本の考え方や取り組みの詳細については、 (2) 人的資本をご参照ください。 2. 社会の期待に応える強靭で持続可能な事業活動の強化最重要課題当社の中期優先項目具体的な取り組み2025年度までのコミットメント・法令遵守と高い倫理観を持った事業活動・製品の品質保証と安全性・責任あるサプライチェーンマネジメント・製品の適正使用 予測不能な事態や緊急事態においても製品を継続的に供給する強靭なビジネスを維持する・非常用発電の強化や太陽光パネル等の再生可能エネルギーの自社設備への導入の検討等、エネルギー調達の強化・調達先の二重化や物流拠点の分散化等、原料調達や製品供給網の強化より持続可能で強靭なバリューチェーンを構築する製品の品質と安全性を保つためのケイパビリティを更に高め、患者さんにとっての価値を最大化するために顧客との相互コミュニケーションを最適化する・リーダー層のコミットメント、従業員への働きかけ、患者さん中心の考え方の浸透による「品質重視の文化」を醸成・デジタルを活用した部門横断によるオムニチャネルでの顧客対応「品質重視の文化」を醸成し、顧客体験を向上させることによって、製品の品質と安全性を確保する (2) 人的資本①人的資本に関する考え方当社では、採用・配置、評価・処遇、人材・組織開発の3つの領域を適切にバランスよく推進することによって、期待する人材像、目指す組織像を実現し、「Employer of Choice:現在そして未来の社員に選ばれる会社」を目指しています。当社において、人的資本への投資は、今日の実行力の強化に加えて、将来の組織をかたちづくる重要な投資として位置づけられており、短期的及び中長期的な視点をもって継続的に実施しています。 ②人的資本に関する戦略・指標及び目標当社では、経営計画2021の実現に向け、「組織健全性目標」を設定しました。これは、イノベーションの促進、人材の活躍、コラボレーションの浸透を通して意欲的な目標の実現を目指す企業文化を醸成し、当社の実行力を向上させることを目指すものです。人事部門では、設定した目標の実現に向けて、以下に示している、カルチャー、マインドセットの変革、グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築、イノベーティブな組織への戦略的改革を最優先事項として取り組んできました。また、これら主な3つの取り組みを基盤として支えているのが、データに基づく確実な進捗の確認です。確実な進捗確認の一つの施策として、グローバル・エンゲージメント・サーベイを実施しており、従業員のエンゲージメント向上への取り組みに注力し、各設問項目の進捗を可視化して、強みと改善点の分析結果に応じて具体的な対策を講じています。 A. カルチャー、マインドセットの変革当社は、従業員に賢いリスクテイクと学びによる成長を促すため、心理的安全性の確保とフィードバック文化の促進に注力しています。イノベーションを生み出し続ける組織を作るには、誰もが結果を恐れずに大胆なアイデアを共有し、現状に疑問を持って声を上げ、互いにフィードバックを伝え合うことのできる環境と、他者からのフィードバックを自らの成長につなげていくマインドセットが重要だと考えています。 A-1. カルチャー、マインドセットの変革に関する目標当社は果敢なチャレンジで大きな成果を追求します。適切なリスクを取ることができるよう従業員に権限が与えられるとともに、成果を追求し、イノベーションに注力できる環境の構築を目指します。 A-2. カルチャー、マインドセットの変革に関する状況One Astellasを実現するため、これまで共通の行動規範として導入してきたAstellas Wayを「組織における価値観と行動」に置き換え、2025年4月から統一しました。新しい「組織における価値観と行動」では、当社の従業員が大切にする価値観として「誠実さ」「イノベーション」「変革への挑戦」の3つを掲げ、従業員がすべき行動として「勇気」「迅速な対応」「One Astellas」「成果に拘る」「責任感」の5つを設定しています。また、トップマネジメントとの双方向のコミュニケーションを促進するため、対話型のセッションである“Ask Me Anything”を継続して実施しています。 日本においては、人的資本への投資の一環として健康経営にも力をいれています。従業員一人ひとりが高い生産性や創造性を発揮し、自己実現が可能な働き方を実現するための前提として、従業員の健康と健全な組織風土の醸成があります。健全な組織風土は、心理的安全性が高く、従業員が互いに尊重し合い、安心して活発なコミュニケーションができる環境を必要とします。当社では、多様な働き方と従業員の健康増進を支援し、組織の健全化を推進しています。当社の健康経営推進体制は、代表取締役社長を最高責任者とし、人事担当 (CPO: Chief People Officer) の下で、人事部門と健康保険組合、労働組合が主体となって企画・運営しています。健康経営の取り組みの推進の結果、経済産業省の健康経営優良法人 (大規模法人部門) の上位500社 (ホワイト500) に2年連続で認定されました。健康経営推進の取り組みによる成果は下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/astellas-and-society/our-people B. グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築及び多様性の確保当連結会計年度の地域別売上収益比率では、日本が約15%、海外が約85%となっており、当社のビジネスはグローバルに広がっています。それに伴い、従業員構成もグローバル化が進んでいます。ビジネス及び人材の変化に伴い、グローバルに通用する人事戦略・施策の構築が必須のため、グローバル規模で当社のビジネスを支える人事制度・システムの構築に取り組んでいます。また、人種・国籍・性別・年齢を問わず多様な人材が自分らしさを大切にしながら活躍できるよう、ダイバーシティの推進に取り組んでいます。多様な価値観・考え方・バックグラウンド等を尊重し活かし合うことは、組織の創造性を高めるだけでなく優秀な人材の確保や競争力の向上にもつながると考えています。多様性確保に向けた人材育成と社内環境整備及び報酬制度について、下記の方針に従って推進しています。・人材育成方針:属性によらず、自己責任を基本とする各人の意思・能力・適性に応じたキャリア形成機会を提供し、マネジャーはそのキャリア形成を支援します。高い成果を発揮し続ける能力・意欲のある人材に対して魅力ある成長機会を積極的に提供することで、多様な人材の活躍につながっています。また、次世代リーダー育成に注力しており、グローバルに選抜された参加者に対して約半年間のNext Generation Leadershipプログラムを提供しています。当社の実際のビジネス課題への解決策をグループで検討し、経営陣への最終発表で承認された提案を実行に移すという実践的な内容で、企画運営を全て自社で行う独自のプログラムとなっています。多様なバックグラウンドと専門性を持つ人材が結集することで、個々の知見の拡大やネットワークの形成に寄与しています。・社内環境整備方針:多様な人材が活躍できるよう、グローバルで統制・整合性の取れた評価プロセスを設定し、個々人の属性に関係なく役割と成果に基づく公正な評価を徹底しています。さらに、グローバル共通のジョブポスティングシステムの提供や、異なる国や地域での業務を行うグローバルアサインメント等を行っています。国や地域によらないグローバルなメンバーでのチームやグループの形成が進むことで、各組織における多様化にもつながっています。また、組織における多様性を実現するだけでなく、従業員一人ひとりが活躍するために、一人ひとりの強みや違いを理解し、受け入れ、尊重し、活かし合うインクルーシブな組織づくりも心掛けています。日本においては副業制度を活用し、社内外の人材・知識・経験のネットワークの構築を推進しています。また、2024年度から日本において、居住地選択のフレキシビリティを高める「My Workplace制度」を導入し、社員の多様な働き方を推進することで、社員のエンパワーメントを高めるとともに、パフォーマンスの向上・優秀な人材の獲得を試みています。・報酬制度:社内の公平性及び市場競争力の確保を重視し、市場のベストプラクティスを反映した、グローバルで整合性のある報酬制度の運用と継続的な高度化を進めています。高い市場競争力を維持・向上させるため、外部専門機関による報酬調査データを活用するとともに、最新の市場動向や外部環境の変化を踏まえながら、報酬水準の妥当性を継続的に検証し、適宜見直しを行っています。また、報酬制度は、個人の成果及び会社業績に連動する仕組みとしており、組織における3つの価値観 (誠実さ、イノベーション、変革への挑戦) に基づいた高いパフォーマンスの発揮を促進しています。 B-1. グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築に関する目標当社は、本人事制度の構築を通じて、従業員一人ひとりがイノベーティブな活動に取り組み、意欲的な目標にチャレンジし、適切なリーダーシップの下、周囲とコラボレーションできる環境を目指しています。部門単位では、個別部門に閉じない部門横断型の目標を設定し、個人単位では意欲的な目標設定とフィードバックシステムの展開を推進し、One Astellasでパフォーマンスの向上を目指しています。 また、多様性を確保するために、下記3つの目標があります。a. 女性のマネジャー職への登用グローバルレポートラインの体制で設計されたポジションに対し、実力主義の下、ジェンダーにかかわらず適所適材の考え方に基づき登用を行っています。日本では、女性の活躍推進を優先度の高い課題と位置づけ、取り組んでいます。詳細な取り組みについては、下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/astellas-and-society/our-people b. 外国人、中途採用者のマネジャー職への登用グローバルレポートラインの体制で設計されたポジションに対し、実力主義の下、適切に登用を行っています。このことにより、当社ではグローバルで数多くの外国籍従業員、中途採用者がマネジャー職へ登用されており、今後も継続して取り組んでいきます。 c. サクセッションプランニングと運用当社では、経営計画を実行するために必要なリーダーの要素として、「組織における価値観と行動」とともに、「変革的リーダーシップ」、「結果志向」、「グローバル・マインドセット」を重要視し、それを踏まえてサクセッションプランニングを行っています。当社のサクセッションプランニングの特徴として、1.完全なグローバル統合プラン、2.社内外問わず最適な人材を後継者候補に、3.完全な自由競争による人材配置、4.毎年の見直しにより常に最適な人材による適所適材を実現、があげられます。当社ではファンクショナルユニット長クラス以上のポジションについて後継者プランの作成をグローバルで行っています。適所適材の考え方の下、グローバルに展開した後継者プランに基づき、各ポジションに対し国籍や性別を問わない多様性に富んだ後継者の選定、育成を目指しています。 B-2. グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築に関する状況グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築に向けた取り組みの一つとして、グローバルでタレントマネジメントのプロセス統合を行っています。2022年度に目標管理と評価制度、報酬・レコグニション制度を改訂し、これまで部門業績を賞与支給金額の算定要素にしていたところを、全社業績に変更し、2023年度から運用を開始しています。社員同士のレコグニション制度として、Shining Star制度を導入し社員同士がお互いに称賛し合える風土を醸成しています。そして、これらの柱を支え、グローバルでの適所適材を実現する基盤として、グローバルで人事システムの統合を進めています。 また、多様性確保に関しては、下記のとおりに取り組んでいます。a. 女性のマネジャー職への登用日本を含む各地域の女性従業員比率、女性のマネジャー職比率については、下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/esg/esg-data-social b. 外国人、中途採用者のマネジャー職への登用当社では、国籍にとらわれずさまざまな従業員が中核人材として活躍しています。2026年4月1日現在、ファンクショナルユニット長クラス以上の68%、マネジャー職以上の72%が日本人以外の従業員です。また、積極的に多くの中途採用者を、中核人材へ登用しています。 c. サクセッションプランニングの実績2025年10月時点では、ファンクショナルユニット長クラス以上のポジションが47ポジションあり、後継者候補として200人を選定しています。その内、外国籍従業員が59%を占めています。 d. 日本国内の各制度の利用実績各種制度及びその利用実績については、下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/esg/esg-data-social C. イノベーティブな組織への戦略的改革当社では、イノベーティブな組織への戦略的改革のため、組織のフラット化に取り組んでいます。社長からの階層を減らし、マネジャー1人が管理する部下の数を増やすことで、意思決定の迅速化と現場への権限委譲をねらいとしています。また、肩書にとらわれず、より効果的に協力・協働する組織に向けて、2024年4月から、階層ではなく役割を表すPosition Titleを用いています。 C-1. 組織のフラット化のための指標及び目標組織のフラット化による意思決定の迅速化を促すため、社長からの階層数を6以下とすることを目指し、スパン・オブ・コントロール (SPOC:Span of Control) (注) については、6人以上を目指しています。(注) スパン・オブ・コントロール (SPOC:Span of Control):マネジャー1人が管理する部下の人数 C-2. 組織のフラット化の状況2026年4月時点では、6階層以下の組織の割合が71%、スパン・オブ・コントロールの全組織の平均値が、6.1人となっています。2025年4月付の組織変更に伴い、部門レベルでの組織の統合が発生し、社長から6階層以下の組織の割合が低下しています。引き続きビジネスのニーズに沿って調整を行っていきます。 2025年4月2026年4月社長からの6階層以下の組織の割合74%71%全組織のスパン・オブ・コントロールの平均値6.3人6.1人 (3) 環境 (気候変動)①環境 (気候変動) に関する考え方当社は持続的な成長を続けていくためには、エネルギーや気候変動、環境汚染、廃棄物処理など地域環境に影響を与える課題を企業活動の重要な要素と認識することが必要だと考えています。また、世界的な環境問題である気候変動及びそれによってもたらされる結果は、患者さんに貢献していくための当社の事業の継続性に対して脅威となり得ると考えています。具体的には、気候システムの変化によって生じる極端な天候、降雨変化、伝染病の拡大、エネルギーポートフォリオの変化等があげられます。このような影響を低減するために、事業活動由来の温室効果ガスが気候システムに対して危険な人為的影響を及ぼさないよう、温室効果ガスの排出を削減することを目標としています。当社は、気候変動を低減し、また、気候変動に適応していくために、長期的で幅広い視野をもって環境に対する企業の責任を果たしていきます。 ②環境 (気候変動) に関するガバナンス・リスク管理当社は、2020年12月に気候関連財務情報開示タスクフォース (Task Force on Climate-related Financial Disclosures:TCFD) の提言に対し賛同を表明し、気候変動に対する情報は、TCFDの提言に沿って開示しています。気候変動等の環境への取り組みは、当社が取り組むサステナビリティの重要な課題として位置づけられています。気候変動を含めたさまざまな環境課題への対応や実行計画の策定は、サステナビリティ コミッティで議論されます。気候変動に関する取り組み及び高い透明性をもった情報開示は戦略目標の一つとして取締役会の定期的な議題とされ、また気候変動のリスクと機会の評価を含むTCFD提言に沿った開示はサステナビリティ活動の一つとして取締役会に報告されています。環境に関するリスク管理はサステナビリティ部門によりモニタリングされ、経営戦略担当に定期的に報告されます。特定されたリスクへの対応等は、課題の重要度に応じてエグゼクティブ・コミッティや取締役会にて決定されます。 ③環境 (気候変動) に対する戦略・指標及び目標経営計画2021の戦略目標4「サステナビリティ向上の取り組みを強化」において、「環境 (気候変動対策) 」を重点テーマの一つとして設定していました。また、マテリアリティ・マトリックスでは、「気候変動とエネルギー」を「非常に重要」な課題として位置づけています。気候変動によって発生する事業のリスク及び機会は、2つのシナリオをもとに分析しています。気候変動に関する1.5℃シナリオでは移行リスクが顕在化すると仮定し、また4℃シナリオでは物理的リスクが顕在化すると仮定して、分析しています。当社の事業と気候変動によって発生する事業のリスク及び機会の分析の詳細については、下記ウェブサイトにて掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/the-environment また、サステナビリティ方針として策定した環境に関する課題の中期的に優先する項目、具体的な取り組み、2025年度までのコミットメントは下記のとおりです。 重要課題当社の中期優先項目具体的な取り組み2025年度までのコミットメント・環境負荷の低減・気候変動とエネルギー温室効果ガス排出量をパリ協定と整合性のある目標に向け削減し、2050年までに温室効果ガス排出量のネットゼロを達成する・エネルギー効率の向上、太陽光や風力等の再生可能エネルギーへの転換・サプライチェーンにおける温室効果ガスの削減 以下目標 (注) に沿った適正な量の温室効果ガス削減を2025年度までに達成する(注) 2030年度までの温室効果ガス排出量削減目標・スコープ1+2 63%削減(基準年:2015年度)・スコープ3 37.5%削減(基準年:2015年度) ④温室効果ガス (GHG) 排出量気候変動に関する環境行動計画は自社の事業活動による排出 (スコープ1、2) に加え、サプライチェーン全体での排出 (スコープ3) も対象にしています。スコープ3の重要な排出源からのGHG排出についてもSBT (Science Based Target) を設定し、生産委託先をはじめ取引先にもGHG排出削減に向けた取り組みに賛同・協力いただく働きかけを行っています。 環境行動計画 (気候変動対策) <2023年1月SBT再認証>■ GHG排出量 (スコープ1+2) を2030年度までに63%削減する (基準年:2015年度、 基準年の排出量:203千トン) 指標:「1.5℃目標」■ GHG排出量 (スコープ3) を2030年度までに37.5%削減する (基準年:2015年度) 指標:「well-below 2℃目標」 当社の2024年度のバリューチェーン全体での温室効果ガス排出量GHG排出量2024年度スコープ152千トンスコープ256千トンスコープ31,276千トン合計1,384千トン 2025年度の実績は、下記ウェブサイトにて2026年8月頃公開を予定しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/esg/esg-data-environment ■ 第三者保証について当社の2024年度環境データの実績については信頼性向上を目的として、EY新日本有限責任監査法人に第三者検証を依頼し、独立した第三者報告書を取得しています。2024年4月1日から2025年3月31日までを対象とした環境パフォーマンス指標に対して限定的保証業務が実施されました。当社の集計データ及び算定方法について、国際保証業務基準 (ISAE) 3000及びISAE3410に準拠した検証となります。第三者報告書の詳細については下記ウェブサイトをご参照ください。https://www.astellas.com/jp/sustainability/esg/esg-data-environment
主要な設備の状況 FY2026 / 約1,220字
2 【主要な設備の状況】当社グループにおける主要な設備は、以下のとおりです。(1) セグメント内訳 (2026年3月31日現在) セグメントの名称帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具及び備品土地(面積千㎡)使用権資産合計医薬品事業143,50518,17534,95417,891(1,463)76,880291,40614,099合計143,50518,17534,95417,891(1,463)76,880291,40614,099 (注) 帳簿価額の「合計」欄には建設仮勘定を含んでいません (以下同じ)。 (2) 提出会社 (2026年3月31日現在) 事業所名(主な所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具及び備品土地(面積千㎡)使用権資産合計本社(東京都中央区)本社機能707111,181-(-)13,96215,8622,195つくば事業場(茨城県つくば市)研究設備18,289684,0028,076(192)45430,889715つくば東光台事業場(茨城県つくば市)研究設備3,91942,118671(34)-6,713181焼津事業場(静岡県焼津市)研究設備生産設備16,8415,2432,211426(196)224,723542高萩事業場(茨城県高萩市)生産設備10,1961,736493458(137)-12,884104富山事業場(富山県富山市)生産設備14,4795,6151,8202,749(191)-24,663344物流センター(埼玉県久喜市他)物流設備--0-(-)152152- (注) 1.上記の設備は全て医薬品事業セグメントに属しています。2.日本コマーシャルの従業員数は「本社」に含まれています。 (3) 国内子会社該当事項はありません。 (4) 在外子会社 (2026年3月31日現在) 会社名(主な所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具及び備品土地(面積千㎡)使用権資産合計アステラス US LLC(米国 イリノイ州)医薬品事業地域統括機能14,014-9243,068(45)-18,0061,328アステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシン(米国 マサチューセッツ州)医薬品事業研究開発設備等16,434722,407-(-)24,88543,799262アステラス ジーン セラピーズ Inc.(米国 カリフォルニア州)医薬品事業研究開発設備等20,7455998,158159(62)11,73241,393326アステラス アイルランド Co., Ltd.(アイルランド ダブリン)医薬品事業生産設備等19,7493,2772,8052,129(582)30528,264615
設備の新設、除却等の計画 FY2026 / 約195字
3 【設備の新設、除却等の計画】当連結会計年度末現在における重要な設備の新設、改修、除却、売却等の計画は以下のとおりです。 区分会社名(所在地)セグメントの名称設備の内容投資予定金額資金調達方法着手及び完了予定総額(百万ユーロ)既投資額(百万ユーロ)着手完了新設アステラス アイルランド Co., Ltd.(アイルランド トラリー)医薬品事業生産設備370298自己資金2024年2028年
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2026 / 約16,340字
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】① コーポレートガバナンスに関する基本的な考え方当社は、先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献することを存在意義とし、企業価値の持続的向上のため、全てのステークホルダーから選ばれ、信頼されることを目指しています。この経営理念を踏まえ、下記の観点から、コーポレートガバナンスの実効性を確保・強化するよう努めます。1) 経営の透明性・妥当性・機動性の確保2) 株主に対する受託者責任と説明責任の履行及び全てのステークホルダーとの適切な協働 ② コーポレートガバナンス体制の概要及び当該体制を選択する理由等(コーポレートガバナンス体制の概要)当社のコーポレートガバナンス体制の概要は以下のとおりです。1.監査等委員会設置会社を選択し、取締役会及び監査等委員会はそれぞれ過半数を社外取締役で構成しています。2.取締役会は、経営の基本方針・経営戦略等を決定し、業務執行の監督機能を果たしています。3.業務執行に関わる体制として、重要事項の協議を行うエグゼクティブ・コミッティを設置するとともに、業務執行の責任を担うトップマネジメント (取締役社長及び取締役社長と一体となって当社グループ全体のマネジメント業務を行う者の総称) を選任しています。上記会議体及びトップマネジメントの業務執行の責任と権限の所在は決裁権限規程を制定して明確にしています。4.取締役会の諮問機関として、過半数を社外取締役で構成する指名委員会及び報酬委員会を設置しています。 提出日現在の当社のコーポレートガバナンスの体制図は以下のとおりです。 (当該体制を選択する理由)取締役会の業務執行決定権限の相当な部分を業務執行取締役に委譲することが可能となる監査等委員会設置会社を選択することにより、取締役会における経営戦略等の議論を一層充実させるとともに、取締役会の監督機能の更なる強化を図っています。また、取締役の選任等・報酬等に関わる事項などコーポレートガバナンスに関わる重要な事項については、社外取締役が過半数を占める取締役会において議論し、決定することが適当であると考えています。 (取締役会)<取締役会の役割、構成等>取締役は株主総会において選任され、監査等委員でない取締役の任期は1年、監査等委員である取締役の任期は2年としています。取締役会は、3か月に1回以上、及び必要に応じて随時開催し、議長は原則として取締役会長が務めます。当事業年度は11回開催しています。取締役会は、経営の基本方針、経営戦略等を決定し、業務執行の監督機能を果たすことで、経営の透明性及び妥当性を確保しています。また、取締役会は、その決議によって重要な業務執行の決定の相当部分を業務執行取締役に委任するとともに、決裁権限規程を制定してトップマネジメント等の業務執行の責任と権限を明確にし、経営の機動性を確保しています。取締役会は、専門性・経験等の観点から、その多様性とバランスを考慮の上、機動性が確保できる適正な規模の取締役数で構成しています。なお、取締役会は、より広い見地からの意思決定と客観的な業務執行の監督を行うため、その過半数を社外取締役で構成しています。社外取締役には、他社での経営経験を有する者を最低1名選任することとしています。提出日現在において、取締役会は12名 (男性7名/女性5名) で構成され、その過半数である8名は独立社外取締役です。社外取締役のみで構成される外役会の中に設立されたEnterprise Priority Monitoring group (EPM) においては、「3つの全社的な優先事項 (注1、2)」の進捗を集中的に確認・議論し、その内容を取締役会での議論に反映しています (当事業年度は8回開催)。また、外部アドバイザーを招いて社外の専門的な知見を取り入れながら、より効果的かつ客観的なモニタリングにつなげています。(注) 1.全社的な優先事項:Enterprise Priority2.Growth Strategy:将来の売上収益拡大に不可欠な重点戦略製品 (注3) の「価値」を最大化するBold Ambition:研究開発を加速し、長期的成長を牽引するパイプラインの価値を高めるSustainable Margin Transformation:コスト最適化を追求し、コア営業利益率30%を目指す3.PADCEV、 IZERVAY、 VYLOY、 VEOZAH、 XOSPATA (2026年3月31日現在) <取締役会の実効性分析・評価>取締役会の実効性を一層向上させるための課題を検討し改善する手段の一つとして、取締役会の実効性分析・評価を毎年実施し、その結果の概要を開示しています。当事業年度における取締役会の実効性分析・評価は、昨年度に引き続き外部の評価機関を活用し、取締役全員を対象とした自己評価アンケート及びインタビューに基づく第三者評価を実施しました。それらの調査結果を踏まえた分析結果を取締役会メンバーで議論を行い、最終的な評価を行いました。また、アンケートを通じた取締役同士の相互の個人フィードバックも行いました。[当事業年度 取締役会実効性評価のプロセス]外部の評価機関による全取締役に対する無記名方式によるアンケート及び外部機関による個別インタビューを行いました。アンケート及びインタビューは以下のテーマ、項目に沿って行われました。・取締役会の在り方/構成/運営/議論・経営戦略・経営計画・内部統制・リスク管理・社外取締役のパフォーマンス・取締役に対する支援体制・株主 (投資家) との対話・自身の取り組み・指名委員会・報酬委員会の評価・監査等委員会の評価・総括 分析結果は2026年4月の取締役会にて共有され、全体としての実効性を評価し、実効性の更なる向上の方針と施策について議論しました。[結論]取締役会全体としての実効性は十分に確保されていると評価しました。[結論・評価の理由]・アンケート設問の全体平均は4.5 (5点満点中。前回比0.2点増) で、全ての項目で他社平均スコア (注) と同等以上の評価となり、取締役会がおおむね実効的に機能していると評価しました。・総括である「総じて、取締役会は実効的に機能しているといえるか」を問うアンケート設問が4.6 (5点満点中) と高い評点水準となっており、各取締役において取締役会が実効的に機能していると評価していることを確認しました。・各取締役にインタビューを行った結果、取締役会構成の変化に伴う議論の更なる実質化を評価する意見のほか、取締役会付議事項、自由闊達な議論、経営戦略・経営計画の議論、取締役に対する支援体制、株主 (投資家) との対話、指名委員会・報酬委員会の実効性の各テーマについて肯定的に評価する意見が多く挙げられたことを確認しました。(注) 当該第三者機関に評価を委託している他社スコアの平均[実効性を高めるための取り組み]取締役会は、更なる改善の余地について、以下に関する課題認識と今後の方向性を議論・共有しました。これらの取り組みにより取締役会の実効性の更なる向上に努めます。・取締役の在り方・構成執行と監督の役割分担や戦略議論への関わり方について取締役間での認識を共有するとともに、次期中期経営計画「経営計画2026」に照らして取締役会として必要となるスキルの再整理及び最適な取締役会の構成に向けた検討を継続して行っていく。・取締役会の議論・運営取締役会の運営ルールを整理して議論環境の改善を図るとともに、社外取締役によるアジェンダ設定への関与を通じて、本質的・戦略的なリスクや長期的な戦略に関する議論を拡充する。また、重要決議事項等に対する定期的かつ体系的なフォローアップを更に推進する。・指名委員会・報酬委員会サクセッションプランの充実に向けた検討を進めるとともに、取締役会による次世代経営人材層への理解を深めるための機会充実を図る。また、グローバル企業としての最適な報酬水準の在り方について、マーケットにおけるベンチマーク等を踏まえつつ、継続的な議論を行っていく。・監査等委員会監査等委員会が、監査部門及び内部統制部門を更に活用することにより、組織監査を強化する。 [継続的な実効性向上のための取り組み状況]前事業年度の取締役会実効性評価で特定した改善余地に関する取り組み状況は以下のとおりです。 前事業年度の評価・課題当事業年度の取り組み取締役会の在り方・構成・取締役会の在り方や構成について継続的に議論を行い、理想的な在り方・構成への移行に関する検討を行う・構成に関する議論を行った結果、新たに2名の製薬業界経験を有する社外取締役を選任。コアビジネスにおける戦略的議論の専門性と監督機能を強化した取締役会、指名委員会・報酬委員会の運営・付議議題の整理及び資料の改善を通じ、実質的な議論・発言の促進を更に推進する・資料早期共有や議題最適化等の運営改善を行い、戦略的事項の議論に特化できる環境を整備した・結果として2025年6月以降の取締役会の過半の時間を、次期中期経営計画をはじめとする戦略的事項の議論に割り当てた取締役に対する支援体制・トップマネジメントによるビジネスの進捗報告機会を更に設定し、社外取締役による監督をより強固にする・2024年に設立したEnterprise Priority Monitoring group (EPM) を活用し、トップマネジメントから直接社外取締役へ重要課題の進捗報告機会を設定した株主 (投資家) との対話・株主 (投資家) との対話や開示の在り方に関する議論を深める・株主 (投資家) との対話で得られた意見等を複数回取締役会へ報告し、次期中期経営計画をはじめとする当社の成長戦略に関する開示方針を継続的にアップデートした・2025年12月に社外取締役と株主の対話の機会を設定したほか、取締役 (社外取締役含む) と株主との個別面談を複数回実施した <当事業年度 取締役会の具体的な検討内容>取締役会では、以下の議題について、トップマネジメントからの報告を踏まえ、経営戦略の妥当性や進捗状況、主要なリスク及び対応方針について議論を行いました。当事業年度は中期経営計画の策定年であったことから、取締役会における審議時間の過半を経営戦略事項の議論に割り当て、中期経営計画の方向性や主要な前提条件について、トップマネジメントからの報告に基づき、複数回にわたり取締役会において活発な議論を行いました。これらの議論を通じて、事業環境の認識、成長戦略の方向性、主要なリスク及び資本配分の考え方等について認識を共有し、中期経営計画の策定に反映しています。経営戦略次期中期経営計画の策定、経営計画の進捗の四半期毎の確認、Primary Focusの進捗状況の確認、2026年度経営計画の決定、3つの全社的な優先事項の進捗確認リスクマネジメント全社的リスク及びその管理状況の確認、コンプライアンス活動状況の確認ステークホルダーエンゲージメント決算関連事項の承認、株式市場との対話状況の確認、従業員エンゲージメント調査結果の確認、サステナビリティ活動計画・活動状況の確認 コーポレートガバナンス取締役会実効性分析結果の評価、役員人事・報酬の協議と決定、サクセッションプランニングの状況確認、監査等委員会及び内部監査の監査結果の確認 (監査等委員会)<監査等委員会の役割、構成等>監査等委員会は、原則として毎月1回開催し、当事業年度は19回開催しています。監査等委員会は、監査等委員会の監査等に関する意見を形成するための唯一の協議機関かつ決議機関であり、必要に応じて取締役又は取締役会に対し監査等委員会の意見を表明します。監査等委員会は、全ての監査等委員である取締役をもって構成し、監査等委員会の委員長は監査等委員会の決議により定めています。なお、監査等委員会は、監査体制の独立性及び中立性を一層高めるため、その過半数を社外取締役で構成しています。また、監査等委員には、適切な経験・能力及び必要な財務・会計・法務に関する知識を有する者を選任し、特に、最低1名は財務・会計に関する十分な知見を有している者としています。提出日現在において、監査等委員会は4名 (女性4名) で構成され、その過半数である3名は独立社外取締役です。なお、委員長は独立社外取締役が務めています。なお、監査等委員会の職務を補助する監査等委員会室を設置しています。監査等委員会室の所属員は、監査等委員でない取締役から独立し、監査等委員会の指揮命令の下に職務を遂行すること、またその異動・評価等は監査等委員会の事前の同意を必要とすることを取締役会で定めることによって、監査等委員会室の所属員の他の業務執行部門からの独立性と同所属員に対する監査等委員会の指示の実効性を確保しています。監査等委員会の活動の状況の詳細については「(3) 監査の状況 ①監査等委員会監査の状況」に記載のとおりです。 (指名委員会/報酬委員会)<指名委員会/報酬委員会の設置目的、構成>当社は、役員人事及び報酬制度における審議プロセスの透明性と客観性を高めるため、取締役会の諮問機関として指名委員会及び報酬委員会を設置しています。指名委員会及び報酬委員会は、取締役会が選任する委員で構成され、その委員の過半数は社外取締役とし、委員長は独立社外取締役が務めています。提出日現在において、各委員会は5名 (男性4名/女性1名) で構成され、全委員が独立社外取締役です。<指名委員会の役割>取締役及びトップマネジメント等の選任・解任等に関する事項について協議し、その結果を取締役会へ具申します。当事業年度は10回開催しています。<当事業年度 指名委員会の具体的な検討内容>役員人事取締役の選任・解任 (注) 、代表取締役の選定・解職、役付取締役の選定・解職、トップマネジメント等の選任・解任、トップマネジメント体制等 サクセッションプランニング社内取締役及びトップマネジメントのサクセッションプランニング (注) 新任社外取締役候補者の探索方法及び選定方法が含まれます。 [参考:代表取締役社長CEO (CEO) のサクセッションプランニング]当社は、CEOのサクセッションプランニングを経営の継続性と企業価値の持続的な向上を確保するために重要な経営課題の一つであると認識しています。本プランニングについては、執行側からの説明・提案を踏まえ、指名委員会において定期的かつ継続的に審議を行い、現CEOの緊急時の後任及び中長期的な後継候補者を対象として、候補者の準備状況や強み、育成の方向性等を確認した上で、透明性及び客観性を重視した議論を行っています。指名委員会における審議内容及びサクセッションプランの進捗状況は取締役会に報告され、CEOの選任に際しては、その審議結果を踏まえて取締役会に具申し、取締役会において決定されます。 <報酬委員会の役割>取締役及びトップマネジメント等の報酬、賞与その他の職務執行の対価として受ける財産上の利益に関する事項 (監査等委員である取締役の個別の報酬を除く) について協議し、その結果を取締役会へ具申します。当事業年度は8回開催しています。<当事業年度 報酬委員会の具体的な検討内容>2026年度の役員報酬水準・報酬制度等 役位別及び個別の報酬水準の設定、市場動向を踏まえたより競争力のある役員報酬制度に向けた検討2024年度賞与全社業績評価結果及び個人別支給額2025年度賞与全社業績目標及び評価テーブル2022年度株式報酬 (注1)業績目標達成度及び個人別交付株式数2025年度株式報酬 (注2)信託設定及び TSR Peer Group (注3) の設定 (注) 1.2022年度を評価対象期間開始事業年度とし、2024年度を評価対象期間終了事業年度とする株式報酬2.2025年度を評価対象期間開始事業年度とし、2027年度を評価対象期間終了事業年度とする株式報酬3.詳細については「(4) 役員の報酬等 ①役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針に係る事項 [株式報酬 (中長期インセンティブ報酬) ]」に記載のとおりです。 (コーポレートガバナンス体制の構成員)提出日現在におけるコーポレートガバナンス体制の構成員は以下のとおりです。 氏名(役職名)指名委員会報酬委員会 取締役会 安川 健司(代表取締役会長・取締役会議長)――岡村 直樹(代表取締役社長)――杉田 勝好(代表取締役副社長)――田中 孝司(社外取締役)委員長委員長桜井 恵理子(社外取締役)委員委員宮﨑 正啓(社外取締役)委員委員大野 洋一(社外取締役)委員委員Mark Enyedy(社外取締役)委員委員監査等委員会廣田 里香(取締役 (常勤監査等委員))――中山 美加(社外取締役 (監査等委員・委員長))――秋山 里絵(社外取締役 (監査等委員))――荒牧 知子(社外取締役 (監査等委員))―― (取締役会、指名委員会及び報酬委員会の出席状況)当事業年度における取締役会、指名委員会及び報酬委員会の、個々の取締役の出席状況は下記のとおりです。役員区分氏名開催回数中の出席回数取締役会指名委員会報酬委員会監査等委員でない社内取締役安川 健司11回中11回――岡村 直樹11回中11回――杉田 勝好11回中11回――監査等委員でない社外取締役田中 孝司11回中11回10回中10回8回中8回桜井 恵理子11回中11回10回中9回8回中8回宮﨑 正啓11回中11回10回中10回8回中8回大野 洋一11回中11回10回中10回8回中8回Andreas Busch7回中7回8回中8回5回中5回Mark Enyedy7回中7回8回中8回5回中5回監査等委員である社内取締役廣田 里香11回中11回――監査等委員である社外取締役中山 美加11回中11回――秋山 里絵11回中11回――荒牧 知子11回中11回―― (注) 1.監査等委員でない社外取締役のAndreas Busch、Mark Enyedyの両氏は、2025年6月19日開催の第20期定時株主総会の日に就任したため、Andreas Busch氏、Mark Enyedy氏は就任後に開催の取締役会が出席対象となっています。2.監査等委員でない社外取締役のAndreas Busch氏は、2026年5月29日付で辞任しています。 (責任限定契約)当社は、取締役 (業務執行取締役等であるものを除く) がその期待される役割を十分に発揮できるよう、当社定款において、各取締役 (業務執行取締役等であるものを除く) との間で、会社法第423条第1項の賠償責任について、法令に定める要件に該当する場合は、当該賠償責任を法令で定める責任限度額に限定する旨の契約 (責任限定契約) を締結できる旨を定めており、現在全ての取締役 (業務執行取締役等であるものを除く) と責任限定契約を締結しています。 (役員等賠償責任保険契約)当社は、当社及びアジア・オセアニア地域の子会社の取締役 (監査等委員を含む) 及び担当役員等を被保険者として、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しています。当該保険契約では、株主や第三者等から損害賠償請求を提起された場合において、被保険者が職務の執行に関し負担することになる損害賠償金、争訟費用等を当該保険契約により塡補することとしています。保険料については、全額当社又は上記子会社が負担しています。なお、被保険者の犯罪行為や法令違反を認識しながら行った行為に起因して生じた損害等は塡補の対象外としています。 (定款の規定)1.取締役の定数当社の監査等委員でない取締役は9名以内とし、監査等委員である取締役は5名以内とする旨定款に定めています。2.取締役選任の要件当社は、取締役選任決議について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨、及び累積投票によらない旨定款に定めています。3.定款の定めにより取締役会で決議できる株主総会決議事項当社は、機動的な剰余金の配当等を行うことを可能とするため、剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めがある場合を除き、取締役会の決議によって定めることができる旨定款に定めています。4.株主総会の特別決議の要件当社は、株主総会の円滑な運営を行うため、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議の要件について、その定足数を緩和することとし、当該特別決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨定款に定めています。 ③ 内部統制システムに関する基本的な考え方及びその整備状況1) 業務の適正を確保するための体制当社は、業務の適正を確保するための体制の整備に関して以下のとおり基本方針を定めています。 1.取締役の職務執行に関わる体制(1) 取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制当社は、取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するため、次の取り組みを行う。・取締役会構成員として経営の基本方針、経営戦略等の決定に参画し、業務執行の監督を行う取締役と、業務執行の責任を担うトップマネジメント (取締役社長及び取締役社長と一体となって当社グループ全体のマネジメント業務を行う者の総称) の役割を明確に区分する。・取締役会は、3か月に1回以上、及び必要に応じて随時開催する。・エグゼクティブ・コミッティを設置し、当社及びグループ会社における経営戦略、製品戦略、経営管理、人事等に関する重要事項を協議する。・上記会議体に関する規程及び「決裁権限規程」を制定し、会議体及びトップマネジメントの権限や位置づけを意思決定上の手続きとともに明確にする。・業務執行が効率的に行えるよう人事・組織体制を整備する。 (2) 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制当社は、取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理を適切に行うため、次の取り組みを行う。・「記録と情報の管理に関するグローバル規程」を制定し、取締役の職務の執行に係る情報を適切に保存、管理する。・取締役会、エグゼクティブ・コミッティの議事録等、経営上重要な事項に係る文書は、取締役が適宜閲覧できるような体制を構築する。 2.リスク (損失の危険) の管理に関する規程その他の体制当社は、グループ全体のより適切なリスク管理を行うため、「経営上の戦略的意思決定に係るリスク (事業機会に係るリスク) 」と「適正かつ効率的な業務遂行に係るリスク (事業活動遂行に係るリスク) 」に分け、当社及びグループ会社の各部門・部署が主体的にリスク管理実務を実践することを基本として、グループ内リスクの低減及びその適切な対応を推進するため、次の取り組みを行う。・事業機会に係るリスクへの対応については、各部門・部署がそれぞれの機能・役割の下、意思決定ルール、基準を明確にして実施する。これらのうち重要なリスクに関わる事項については、その重要度に応じて、エグゼクティブ・コミッティ又はエグゼクティブ・コミッティ及び取締役会において審議を経た上で決定する。・事業活動遂行に係るリスクへの対応については、グローバル及び部門別の「リスク&レジリエンス委員会」を設置し、1) リスクの識別と最適な管理活動並びに 2) 危機対応計画及び事業継続計画の準備・対応状況を包括的に管理する。上記体制の方針についてはエグゼクティブ・コミッティ及び取締役会において審議を経た上で決定する。当該体制の下で識別された重要なリスクに関わる事項については、その対応も含めエグゼクティブ・コミッティの審議を経て決定するとともに、取締役会に報告する。・リスク管理業務の実効性を高めるため、災害対応、情報セキュリティー、個人情報保護等について、リスクの特性、内容に応じたポリシーやマニュアル等を個別に制定する。 3.コンプライアンス体制 (取締役及び従業員の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制)当社は、当社及びグループ会社の役員・従業員によるコンプライアンスのための中核的規範として、組織全体にわたる倫理的行動の原則や求められる期待を定め、「組織における価値観と行動」の実践を支援し、根付かせる役割を果たす「アステラス行動規準」を定める。当社は、コンプライアンスをいわゆる法令遵守にとどまらず、高い倫理観に基づく社会規範に沿った誠実な行動と位置付け、グループ全体において広い意味でのコンプライアンスを推進するための体制を構築するとともに、その浸透に向け、次の取り組みを行う。・「グローバル・コンプライアンス委員会」を設置し、当社及びグループ会社全体のコンプライアンスに関する現状の把握及び方針・計画の審議を行う。各地域のコンプライアンスに関する事項を審議するコンプライアンス委員会も別途設置する。・グローバル・コンプライアンスに関する具体的な企画の立案、推進、浸透等は、法務・コンプライアンス担当の指揮の下、エシックス&コンプライアンス部門が当社及びグループ会社の関係部門と連携の上実施する。また、継続的な研修等を通じ、当社及びグループ会社の役員・従業員一人ひとりが自らの責任においてコンプライアンスを実践できる体制を構築する。・独立した第三者機関がグローバルに運営する内部通報窓口を設置し、アステラスグループの従業員又は社外関係者によるコンプライアンス違反・その疑義の報告を受け付ける。重要な情報は、適宜、法務・コンプライアンス担当に報告される体制を構築する。対応にあたっては、秘密厳守及び連絡者への不利益な取扱いの禁止を徹底する。上記の体制及び取り組みを通して、Speak Up Culture (「声を上げる」ことのできる企業風土) を醸成し、報復禁止の原則を徹底する。 4.情報開示・情報管理に関する体制当社は、顧客、株主、社会など、全てのステークホルダーに対し適時適切かつ公平に情報を開示する。また、ステークホルダーとの対話を積極的に行い、そこで得た意見等を企業活動に適切に反映するよう努める。このような情報開示と対話により、企業としての透明性を一層高めていくとともに、ステークホルダーとの信頼関係の構築と維持に努め、次の取り組みを行う。・上記基本姿勢のもと、当社は「ディスクロージャー・ポリシー」を制定するとともに、その運用、開示戦略及び情報開示活動の適切性等を管理する「情報開示委員会」を設置する。・当社は、当社及び当社グループの役員・従業員がその職務上知った重要情報の取扱い等についての規程を制定し、法令違反の未然防止及び適切な情報管理を図る。 5.財務報告の信頼性を確保するための体制当社は、財務報告の信頼性を確保するため、次の取り組みを行う。・一般に公正妥当と認められる基準に準拠して連結ベースの財務報告に係る内部統制を整備・運用し、その有効性を適正に評価する。・取締役会が定める「グローバルJSOX規程」に基づき、グローバル内部統制責任者である取締役社長の指揮の下、連結ベースの財務報告に係る内部統制の評価を実施する。 6.グループ管理体制 (当社及び子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制)当社は、グループ会社の適切な管理、運営を行うとともに、当社及びグループ会社との間での健全な関係を維持・構築するため、次の取り組みを行う。・「アステラス行動基準」を全てのグループ会社に適用し、これに基づくグループ会社の行動規準とあわせて、その周知徹底を図る。・グループ会社の取締役等の職務の執行に係る事項は、機能別マネジメントの職制を通じて当社に報告される体制を構築する。・グループ会社の取締役等の職務の執行が効率的に行われるよう、グループ会社の役員構成及び意思決定権限並びにグループ内監督体制に関する明確なポリシーを整備する。・リスク管理、コンプライアンスへの取り組みは、前述のとおりグループ全体の仕組みとして取り組む。・「グローバル内部監査規程」をグループ全体に適用し、グループ一体での内部監査体制を整備する。 7.内部監査体制当社は、通常の業務執行部門から独立した社長直轄の監査部門を設置し、当社及びグループ会社における内部監査体制を整備することとし、次の取り組みを行う。・監査部門は、当社及びグループ会社全体の経営諸活動における各種体制や仕組みの有効性・効率性について検討・評価し、監査報告書にとりまとめ、取締役社長及び監査等委員会へ報告する。また、必要に応じて関係役員及び関係部門に説明する。年間監査結果の総括については取締役会及び会計監査人に報告する。・当社は、医薬品企業として「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」等を遵守し、製品の有効性・安全性を確保することを使命として、高い専門知識の下で、適正性を確保した組織体制を通じ業務を遂行していく。このために、グループ全体において、現場での自己統制、薬事、品質等に関する専門部による専門統制、監査部門による内部監査の仕組みをそれぞれの機能別に構築する。・監査部門は、関係する専門部と定期的な連絡会を開催する等の活動を通じて連携し、内部監査の質的向上を図る。・社長直轄の監査長がグローバルの内部監査機能全体を統括し、グローバルで機能軸に配置されたビジネスパートナーを活用してリスクに効果的に対応し、当社及びグループ会社全体に対し一貫した高質な保証業務及びアドバイザリー業務を提供するための機能を継続的に強化する。 8.監査等委員会の監査が実効的に行われることを確保するための体制当社は、監査等委員会設置会社として、監査等委員会の監査が実効的に行われることが可能となるよう、次の取り組みを行う。(1) 監査等委員会の職務を補助すべき従業員に関する事項・監査等委員会の監査が適切に機能するよう、監査等委員会の職務を補助する監査等委員会室を設置し、専任の所属員を配置する。(2) 監査等委員会の職務を補助する従業員の監査等委員でない取締役からの独立性及び当該従業員に対する指示の実効性に関する事項・監査等委員会室の所属員は、監査等委員でない取締役から独立し、監査等委員会の指揮命令の下に職務を遂行する。・当該所属員の任命・評価・異動等については、予め監査等委員会の同意を必要とする。(3) 監査等委員でない取締役及び従業員が監査等委員会に報告するための体制並びにその他の監査等委員会への報告に関する体制・当社及びグループ会社の取締役等の職務の執行に係る月次報告、四半期報告に関して、監査等委員会が常時閲覧可能な体制を整備する。・トップマネジメントは、管掌する部門に関して、監査等委員会に対して定期的に、又は臨時に報告する事項、報告者、報告の方法を監査等委員会と協議して決定する。・内部監査、法務、コンプライアンス、リスクマネジメントを担う部門は、それぞれ定期的に監査等委員会へ報告する体制を構築し、当社及びグループ会社における現状の報告その他必要な情報の提供を行う。(4) 監査等委員会に報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保するための体制・当社は、監査等委員会又はグループ会社の監査役へ報告を行った当社及びグループ会社の役員・従業員に対し、当該報告をしたことを理由として不利な取扱いをすることを禁止する。(5) 監査等委員の職務の執行について生ずる費用等の処理に係る方針に関する事項・当社は、監査等委員の職務の執行について生じる費用等に関して、監査等委員会室が予算の計上及び費用等の支払いを担う体制を整備する。(6) その他監査等委員会の監査が実効的に行われることを確保するための体制・監査長の任命・評価・異動等については、予め監査等委員会の同意を必要とする。・監査部門は、年度計画 (戦略・予算及び人材のリソースプランを含む) 、並びに内部監査規程の策定及び変更に当たり監査等委員会の同意を得る。・監査等委員会は、監査部門から監査結果等の報告を受け、必要に応じて監査部門に指示を行うことができる。当該指示と取締役社長の監査部門に対する指示が両立しえない場合、監査等委員会と取締役社長は協議し、調整をはかる。・監査等委員会が選定する監査等委員は、当社の重要な業務執行の協議を行うエグゼクティブ・コミッティ、その他監査等委員会が重要と判断する会議に出席することができる。当該監査等委員がこれらの会議に出席できない場合、監査等委員会の指示により監査等委員会室の所属員がオブザーバーとして出席することができる。・監査等委員会の監査が適切に実施できるよう、当社及びグループ会社における監査対象者 (組織) は協力する。 9.反社会的勢力排除のための体制当社及びグループ会社は、社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力及び団体に対して会社組織として毅然とした姿勢で臨み、不当、不法な要求に応じないことはもちろん、一切の関係を遮断する。具体的には、次の取り組みを行う。・「アステラス行動規準」において、反社会的勢力及び団体に対しては毅然とした姿勢で臨むことを明記し、関係排除に取り組む。・特に日本においては、警察当局、関係団体等と十分に連携し、反社会的勢力及び団体に関する情報を積極的に収集すると共に組織的な対応が可能となるよう体制を整備する。また、研修等を通じて反社会的勢力排除に向けた啓発活動を継続して行う。 2) 業務の適正を確保するための体制の運用状況の概要当事業年度における当社の運用状況の概要は以下のとおりです。 1.取締役の職務執行に関わる体制当社は、基本方針に基づき、3か月に1回以上、及び必要に応じて随時取締役会を開催しています。また、決裁権限規程等に基づき、エグゼクティブ・コミッティにて重要事項を協議し、トップマネジメントがその役割を果たすことにより、取締役の効率的な職務の執行を確保しています。なお、当事業年度においては、取締役会を11回、エグゼクティブ・コミッティを24回開催しました。 2.リスク (損失の危険) の管理に関する規程その他の体制当社は、基本方針に基づき、事業機会に係るリスクと事業活動遂行に係るリスクに分け、当社及び当社グループの各部門が主体的にリスク管理実務を実践しています。特に、カタストロフィック・リスクとして特定された事項について、リスクオーナーの指示のもとリスク低減策を策定し、実行しています。グループ全体のリスクをより効率的に管理するため、グローバル及び部門別の「リスク&レジリエンス委員会」を設置しています。ウクライナの情勢悪化に対しては、2022年2月からクライシス対応チームを組成して活動を開始し、事業活動への影響を継続的にモニタリングしています。2023年10月のイスラエルとハマスの軍事衝突を契機に組成したクライシス対応チームは、2026年2月のイランを含む中東情勢の悪化を受け体制を拡充しました。追加の対応チームも含め現地従業員の安全性の確保や製品供給への影響について、対象範囲を拡大してモニタリングを行っています。また、サイバーアタックの脅威が増していることに鑑み、トップマネジメントを交えたサイバー危機管理演習を2025年10月に実施しました。 3.コンプライアンス体制 (取締役及び従業員の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制)当社は、基本方針に基づき、グローバル・コンプライアンス委員会及び各地域のコンプライアンス委員会を開催し、当社及び当社グループのコンプライアンスの現状把握、方針・計画の審議を行っています。また、全従業員を対象としたコンプライアンスに関する様々な研修の実施等を通じ、コンプライアンスに対する意識向上を図るほか、内部通報窓口の運用等により、問題の早期発見と改善措置に努めています。なお、各地域のエシックス&コンプライアンス機能がエシックス&コンプライアンス長に報告するグローバル・コンプライアンス体制を構築しています。 4.情報開示・情報管理に関する体制当社は、基本方針に基づき、すべてのステークホルダーに対し、適時適切かつ公平な情報開示を行うとともに、ステークホルダーとの積極的な対話に努めています。当事業年度においても、企業活動における一層の透明性向上を図るため、広報部門が主導して重要情報の開示方針・戦略等について部門横断的に協議を行うなど、適時的確かつ公平な情報開示に引き続き取り組みました。2021年に公表した経営計画2021の進捗状況及び最新の見通しを決算説明会や各種投資家向け説明会で公表し、ステークホルダーとの対話機会の拡充に努めています。2025年12月に社外取締役と社外ステークホルダーの直接対話の場として「社外取締役との意見交換会」を開催しました。また、2026年2月に開催したサステナビリティ・ミーティング2025においても社外取締役が登壇しました。 5.財務報告の信頼性を確保するための体制当社は、基本方針に基づき、連結ベースの財務報告に係る内部統制評価計画を策定するとともに、コントロールオーナー及びプロセスオーナーによる内部統制の整備及びその実施、内部統制関連文書の改訂、監査部門による評価対象事業拠点の内部統制の整備及び運用状況の評価実施等により、財務報告の信頼性確保に努めています。 6.グループ管理体制 (当社及び子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制)当社は、基本方針に基づき、当社グループの取締役等の職務に係る事項を、機能別マネジメントの職制を通じ報告を受けるとともに、グループ会社の役員構成及び意思決定権限を明確に定めることで、グループ会社の適切な管理・運営を推進しています。なお、当社グループ会社の財務状況及びその他の状況については、月次や各四半期で報告を受け、当社の取締役会に適宜、報告しています。 7.内部監査体制当社は、基本方針に基づき、内部監査の計画を立案・実行するとともに、監査等委員会、取締役会、会計監査人等へ報告を行い、監査結果をレビューする機会を確保しています。また、内部監査部門及び関連する専門部門との間で情報連携活動を実施し、内部監査体制の強化に努めています。なお、当社では、グローバル組織体制に沿って業務監査を統括するチームを構成し、重要な機能に担当者 (ビジネスパートナー) を配置して、社長直轄の監査長に報告するグローバル監査体制を構築しています。 8.監査等委員会の監査が実効的に行われることを確保するための体制当社は、基本方針に基づき、監査等委員でない取締役及び従業員による監査等委員会への業務執行状況の報告並びに監査等委員によるエグゼクティブ・コミッティ等重要会議への継続的な出席等を通じ、監査等委員会による監査が実効的に行われる体制を確保しています。特に、全地域における内部通報窓口への通報の概要及び法務部門が主管する訴訟・社内調査案件について、監査等委員会に月次で報告しています。また、監査等委員会室による監査等委員会の実務的なサポートがより充実し、監査等委員会の監査がより適切に機能するよう取り組んでいます。 9.反社会的勢力排除のための体制当社は、基本方針に基づき、当社の取引先の属性を確認するとともに、契約書への反社会的勢力排除条項の導入等を通じ、反社会的勢力及び団体との関係排除に取り組んでいます。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2026 / 約5,057字
A. カルチャー、マインドセットの変革当社は、従業員に賢いリスクテイクと学びによる成長を促すため、心理的安全性の確保とフィードバック文化の促進に注力しています。イノベーションを生み出し続ける組織を作るには、誰もが結果を恐れずに大胆なアイデアを共有し、現状に疑問を持って声を上げ、互いにフィードバックを伝え合うことのできる環境と、他者からのフィードバックを自らの成長につなげていくマインドセットが重要だと考えています。 A-1. カルチャー、マインドセットの変革に関する目標当社は果敢なチャレンジで大きな成果を追求します。適切なリスクを取ることができるよう従業員に権限が与えられるとともに、成果を追求し、イノベーションに注力できる環境の構築を目指します。 A-2. カルチャー、マインドセットの変革に関する状況One Astellasを実現するため、これまで共通の行動規範として導入してきたAstellas Wayを「組織における価値観と行動」に置き換え、2025年4月から統一しました。新しい「組織における価値観と行動」では、当社の従業員が大切にする価値観として「誠実さ」「イノベーション」「変革への挑戦」の3つを掲げ、従業員がすべき行動として「勇気」「迅速な対応」「One Astellas」「成果に拘る」「責任感」の5つを設定しています。また、トップマネジメントとの双方向のコミュニケーションを促進するため、対話型のセッションである“Ask Me Anything”を継続して実施しています。 日本においては、人的資本への投資の一環として健康経営にも力をいれています。従業員一人ひとりが高い生産性や創造性を発揮し、自己実現が可能な働き方を実現するための前提として、従業員の健康と健全な組織風土の醸成があります。健全な組織風土は、心理的安全性が高く、従業員が互いに尊重し合い、安心して活発なコミュニケーションができる環境を必要とします。当社では、多様な働き方と従業員の健康増進を支援し、組織の健全化を推進しています。当社の健康経営推進体制は、代表取締役社長を最高責任者とし、人事担当 (CPO: Chief People Officer) の下で、人事部門と健康保険組合、労働組合が主体となって企画・運営しています。健康経営の取り組みの推進の結果、経済産業省の健康経営優良法人 (大規模法人部門) の上位500社 (ホワイト500) に2年連続で認定されました。健康経営推進の取り組みによる成果は下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/astellas-and-society/our-people B. グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築及び多様性の確保当連結会計年度の地域別売上収益比率では、日本が約15%、海外が約85%となっており、当社のビジネスはグローバルに広がっています。それに伴い、従業員構成もグローバル化が進んでいます。ビジネス及び人材の変化に伴い、グローバルに通用する人事戦略・施策の構築が必須のため、グローバル規模で当社のビジネスを支える人事制度・システムの構築に取り組んでいます。また、人種・国籍・性別・年齢を問わず多様な人材が自分らしさを大切にしながら活躍できるよう、ダイバーシティの推進に取り組んでいます。多様な価値観・考え方・バックグラウンド等を尊重し活かし合うことは、組織の創造性を高めるだけでなく優秀な人材の確保や競争力の向上にもつながると考えています。多様性確保に向けた人材育成と社内環境整備及び報酬制度について、下記の方針に従って推進しています。・人材育成方針:属性によらず、自己責任を基本とする各人の意思・能力・適性に応じたキャリア形成機会を提供し、マネジャーはそのキャリア形成を支援します。高い成果を発揮し続ける能力・意欲のある人材に対して魅力ある成長機会を積極的に提供することで、多様な人材の活躍につながっています。また、次世代リーダー育成に注力しており、グローバルに選抜された参加者に対して約半年間のNext Generation Leadershipプログラムを提供しています。当社の実際のビジネス課題への解決策をグループで検討し、経営陣への最終発表で承認された提案を実行に移すという実践的な内容で、企画運営を全て自社で行う独自のプログラムとなっています。多様なバックグラウンドと専門性を持つ人材が結集することで、個々の知見の拡大やネットワークの形成に寄与しています。・社内環境整備方針:多様な人材が活躍できるよう、グローバルで統制・整合性の取れた評価プロセスを設定し、個々人の属性に関係なく役割と成果に基づく公正な評価を徹底しています。さらに、グローバル共通のジョブポスティングシステムの提供や、異なる国や地域での業務を行うグローバルアサインメント等を行っています。国や地域によらないグローバルなメンバーでのチームやグループの形成が進むことで、各組織における多様化にもつながっています。また、組織における多様性を実現するだけでなく、従業員一人ひとりが活躍するために、一人ひとりの強みや違いを理解し、受け入れ、尊重し、活かし合うインクルーシブな組織づくりも心掛けています。日本においては副業制度を活用し、社内外の人材・知識・経験のネットワークの構築を推進しています。また、2024年度から日本において、居住地選択のフレキシビリティを高める「My Workplace制度」を導入し、社員の多様な働き方を推進することで、社員のエンパワーメントを高めるとともに、パフォーマンスの向上・優秀な人材の獲得を試みています。・報酬制度:社内の公平性及び市場競争力の確保を重視し、市場のベストプラクティスを反映した、グローバルで整合性のある報酬制度の運用と継続的な高度化を進めています。高い市場競争力を維持・向上させるため、外部専門機関による報酬調査データを活用するとともに、最新の市場動向や外部環境の変化を踏まえながら、報酬水準の妥当性を継続的に検証し、適宜見直しを行っています。また、報酬制度は、個人の成果及び会社業績に連動する仕組みとしており、組織における3つの価値観 (誠実さ、イノベーション、変革への挑戦) に基づいた高いパフォーマンスの発揮を促進しています。 B-1. グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築に関する目標当社は、本人事制度の構築を通じて、従業員一人ひとりがイノベーティブな活動に取り組み、意欲的な目標にチャレンジし、適切なリーダーシップの下、周囲とコラボレーションできる環境を目指しています。部門単位では、個別部門に閉じない部門横断型の目標を設定し、個人単位では意欲的な目標設定とフィードバックシステムの展開を推進し、One Astellasでパフォーマンスの向上を目指しています。 また、多様性を確保するために、下記3つの目標があります。a. 女性のマネジャー職への登用グローバルレポートラインの体制で設計されたポジションに対し、実力主義の下、ジェンダーにかかわらず適所適材の考え方に基づき登用を行っています。日本では、女性の活躍推進を優先度の高い課題と位置づけ、取り組んでいます。詳細な取り組みについては、下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/astellas-and-society/our-people b. 外国人、中途採用者のマネジャー職への登用グローバルレポートラインの体制で設計されたポジションに対し、実力主義の下、適切に登用を行っています。このことにより、当社ではグローバルで数多くの外国籍従業員、中途採用者がマネジャー職へ登用されており、今後も継続して取り組んでいきます。 c. サクセッションプランニングと運用当社では、経営計画を実行するために必要なリーダーの要素として、「組織における価値観と行動」とともに、「変革的リーダーシップ」、「結果志向」、「グローバル・マインドセット」を重要視し、それを踏まえてサクセッションプランニングを行っています。当社のサクセッションプランニングの特徴として、1.完全なグローバル統合プラン、2.社内外問わず最適な人材を後継者候補に、3.完全な自由競争による人材配置、4.毎年の見直しにより常に最適な人材による適所適材を実現、があげられます。当社ではファンクショナルユニット長クラス以上のポジションについて後継者プランの作成をグローバルで行っています。適所適材の考え方の下、グローバルに展開した後継者プランに基づき、各ポジションに対し国籍や性別を問わない多様性に富んだ後継者の選定、育成を目指しています。 B-2. グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築に関する状況グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築に向けた取り組みの一つとして、グローバルでタレントマネジメントのプロセス統合を行っています。2022年度に目標管理と評価制度、報酬・レコグニション制度を改訂し、これまで部門業績を賞与支給金額の算定要素にしていたところを、全社業績に変更し、2023年度から運用を開始しています。社員同士のレコグニション制度として、Shining Star制度を導入し社員同士がお互いに称賛し合える風土を醸成しています。そして、これらの柱を支え、グローバルでの適所適材を実現する基盤として、グローバルで人事システムの統合を進めています。 また、多様性確保に関しては、下記のとおりに取り組んでいます。a. 女性のマネジャー職への登用日本を含む各地域の女性従業員比率、女性のマネジャー職比率については、下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/esg/esg-data-social b. 外国人、中途採用者のマネジャー職への登用当社では、国籍にとらわれずさまざまな従業員が中核人材として活躍しています。2026年4月1日現在、ファンクショナルユニット長クラス以上の68%、マネジャー職以上の72%が日本人以外の従業員です。また、積極的に多くの中途採用者を、中核人材へ登用しています。 c. サクセッションプランニングの実績2025年10月時点では、ファンクショナルユニット長クラス以上のポジションが47ポジションあり、後継者候補として200人を選定しています。その内、外国籍従業員が59%を占めています。 d. 日本国内の各制度の利用実績各種制度及びその利用実績については、下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/esg/esg-data-social C. イノベーティブな組織への戦略的改革当社では、イノベーティブな組織への戦略的改革のため、組織のフラット化に取り組んでいます。社長からの階層を減らし、マネジャー1人が管理する部下の数を増やすことで、意思決定の迅速化と現場への権限委譲をねらいとしています。また、肩書にとらわれず、より効果的に協力・協働する組織に向けて、2024年4月から、階層ではなく役割を表すPosition Titleを用いています。 C-1. 組織のフラット化のための指標及び目標組織のフラット化による意思決定の迅速化を促すため、社長からの階層数を6以下とすることを目指し、スパン・オブ・コントロール (SPOC:Span of Control) (注) については、6人以上を目指しています。(注) スパン・オブ・コントロール (SPOC:Span of Control):マネジャー1人が管理する部下の人数 C-2. 組織のフラット化の状況2026年4月時点では、6階層以下の組織の割合が71%、スパン・オブ・コントロールの全組織の平均値が、6.1人となっています。2025年4月付の組織変更に伴い、部門レベルでの組織の統合が発生し、社長から6階層以下の組織の割合が低下しています。引き続きビジネスのニーズに沿って調整を行っていきます。
事業の内容 FY2026 / 約587字
3 【事業の内容】当社グループは、当社及び連結子会社80社、持分法適用会社6社から構成されており、医薬品の研究開発、製造及び販売を主要な事業としています。当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりです。なお、当社グループは、区分すべき事業セグメントが存在しないため、報告セグメントは医薬品事業単一となっています。 当社は研究開発、製造及び販売を行っており、各地域の関係会社へ原料及び製品の一部を供給しています。また、主に以下の関係会社が、研究開発、製造及び販売の各機能を担っています。機能主な関係会社の名称研究開発アステラス ファーマ グローバル ディベロップメント Inc. (米国)アステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシン (米国)アステラス ジーン セラピーズ Inc. (米国)製造アステラス アイルランド Co.,Ltd. (アイルランド)アステラス製薬 (中国) 有限公司 (中国)販売アステラス ファーマ US, Inc. (米国)アステラス ファーマ GmbH (ドイツ)北京アステラス医薬有限公司 (中国)アステラス ファーマ S.A.S (フランス)アステラス ファーマ S.A. (スペイン)韓国アステラス製薬株式会社 (韓国) 以上で述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。
事業等のリスク FY2026 / 約3,963字
3 【事業等のリスク】(1) リスク・ガバナンス当社では、グローバル・リスク&レジリエンス委員会 (GRRC) 及び部門別リスク&レジリエンス委員会を設置し、重要なリスク及びその低減活動の監視を行っています。これらの委員会には監査部門がオブザーバー出席することで、監査計画立案時に、それらのリスクを適宜反映することを可能にしています。GRRCは、トップマネジメントの一部及びリスク関連部門の代表者により構成されています。GRRCにおいて検討されたリスクは、最終的に取締役会へ報告されます。 当社のリスク・ガバナンス体制図は以下のとおりです。 (2) エンタープライズ・リスク管理プロセスエンタープライズ・リスク管理 (ERM) においては、経営企画部門に設置されているリスク管理チームが社内ステークホルダーと連携の下、年次プロセスを進めています。リスク評価はトップダウン及びボトムアップの両面から実施しています。既存のリスク低減活動を加味した上でリスクの影響度及び発生可能性を評価することで、リスク対応における優先順位付けを行っています。リスク・オーナーは、必要に応じリスク・エクスポージャーを更に低減し、レジリエンスを強化するための行動計画を策定します。グローバル・リスク (全社レベルの注視が必要なリスク) は、GRRCにおいて議論し、承認されます。また、GRRCは、エマージング・リスク (当社が把握しているものの、その全容及び影響がまだ明らかではないトレンドから生じる不確実性) のモニタリングも行っています。GRRCでの議論後、特定のエマージング・リスクがグローバル・リスク又は部門リスクとしてリスクレジスターに追加される場合もあります。エンタープライズ・リスク管理プロセスについてはさらなる高度化・効率化のため随時見直しを行っております。2025年度には、内部監査部門によりエンタープライズ・リスク管理プロセスに対する監査を実施しました。 グローバル・リスクの概要は下表のとおりです。なお、文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末において判断したものです。また、ここに記載されたものが当社の全てのリスクではありません。これらのリスクに加え、研究開発の不確実性、知的財産権を侵害される又は侵害するリスク、製品に副作用や安全性の問題が生じるリスク、当社グループのビジネスが他社の開発した医薬品のライセンス及び販売に一部依存するリスク等、製薬産業に特有のリスクのほか、競合品との競争、環境・安全衛生に関する関係法令違反、事業を行う過程において訴訟を提起されるリスク、災害等による製造の遅滞や休止、為替レートの変動等、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性のあるさまざまなリスクが存在しています。 グローバル・リスクの概要リスク分類背景リスク軽減活動 (例)サイバーセキュリティ***テクノロジーの高度化・AIの利用により、サイバー攻撃はこれまで以上に攻撃手法が多様化・巧妙化しており、製薬業界の持つ重要なデータも攻撃の対象となっています。悪意のある活動によって引き起こされるサイバー攻撃により、重要なテクノロジーシステムの障害や、個人を特定できる情報を含む機密データの侵害・漏洩につながる可能性があります。・米国国立標準研究所サイバーセキュリティフレームワーク (NIST CSF) に基づく情報セキュリティプログラムの設計 (統治、識別、防御、検知、対応、復旧の6機能で構成)・デジタル部門長 (Chief Digital Officer) の監督下で情報セキュリティ責任者 (Chief Information Security Officer) が情報セキュリティプログラムを管理・監督し、エグゼクティブ・コミッティ及び取締役会に定期的に進捗を報告・全社及び部門・役割に特化したフィッシングシミュレーションの定期的実施や、頻繁な啓発キャンペーンなど、情報セキュリティトレーニング及び意識向上に係る活動を広範に実施・既存のサイバーセキュリティ関連規制の遵守継続及び新たな外部規制の積極的なモニタリング・高度かつAIを利用したサイバー攻撃に対応するための最新ツールの導入等、情報セキュリティケイパビリティの深化の継続・情報セキュリティ活動をグローバルに支援するためのオペレーティングモデルの向上米国の薬価政策の変化***米国は、最恵国待遇薬価政策 (米国内の薬価を他の先進国の中で最も薬価が低い国の水準にまで引き下げを目指すもの) の導入を目指しています。このような政策が導入され、当社の製品に適用された場合、当社の米国市場における収益減少につながる可能性をはらむほか、その他の先進国市場における市場戦略にも影響をおよぼす可能性があります。・政策・規制動向のモニタリング・業界団体経由及び政府機関との直接のアドボカシー・最恵国待遇薬価政策が導入された場合、当社戦略製品売上に及ぼしうる金銭的影響の試算データナショナリズム及びプライバシー規制の分断化**現在、各国政府が国内で生成されたデータに対するコントロールを強める「データナショナリズム」の動きが進んでおり、具体的には国外へのデータの移転の禁止又は制限や移転に際する条件の設定等がみられます。また、これまでのグローバルスタンダードには沿わない独自の個人情報保護法令・規制策定の動きもみられます。今後の規制変更次第では、当社は、域外データ移転を前提とするビジネスプロセス・ITシステムを修正する必要がある可能性があります。これらは、追加費用、オペレーション・システムの複雑化、非効率化、イノベーションへの阻害等につながります。・関連規制動向のモニタリング・個人情報保護及びその他のデータガバナンス・デジタル関連規制へのコンプライアンスを確保するための、国・地域別プロジェクトの実施・2025年度は、米国データ安全保障プログラム (DSP: Data Security Program) の要件を運用化するためのコンプライアンスプログラムを実施。具体的には、DSPの影響を受ける事業活動の特定、コンプライアンスプロセスの文書化、従業員トレーニング、必要なプロセスの実施、モニタリング・監査・認証の取得等が含まれる リスク分類背景リスク軽減活動 (例)組織変革**次期中期経営計画の開始に先立ち、患者さんにとっての新たな「価値」を生み出し、届けていくために、当社は複数の組織変革に取り組んでいます。複数の取り組みを同時に実施する際には、相互関係を理解し、調整することが肝要です。こういった調整が不十分なまま組織変革が実行された場合、当社のカルチャーや外部からの評判に影響する可能性があります。・主要な取り組み間の調整を図るための会議体・メカニズムの運営・各種取り組みの随時状況把握を可能にするプラットフォームの提供・組織全体のチェンジマネジメントケイパビリティの構築医薬品関税**1995年のWTO (世界貿易機関) 発足以降、日米欧等のWTO加盟国は医薬品についてはゼロ関税措置を取ってきました。しかし、2026年4月時点で、米国は医薬品及び医薬品原材料に対する関税の導入を発表しました。これらの関税が具体的にどのように実施されるか次第で、当社の原価の増加につながる可能性があります。・複数の関税シナリオに基づき影響分析を実施 ・関税及びその他地政学的リスクの観点も組み込んだグローバルサプライチェーンネットワークの戦略的フレームワークを策定自然災害・異常気象*当社の拠点は地理的に分散しているため、各地における自然災害・気候変動による異常気象の影響を受けます。さらに、中長期的には、気候変動により、極端な気象 (高温、大雨、干ばつ等) の頻度が増加する可能性があります。特に、一般的な緊急時対応計画の範囲を超える破壊的な自然災害や異常気象現象が発生した場合、事業運営の中断、ひいては患者さんへの安定した医薬品供給に影響を及ぼす可能性があります。・事業継続計画体制の継続的な拡充及び訓練の実施・拠点ごとのリスクアセスメントにおける自然災害リスク評価項目の組み込み・気候変動が長期的に当社拠点に及ぼす影響の評価 (2024年度に実施した気候変動による物理的リスク分析の結果、瀋陽工場を高リスクとして特定。2050年における洪水、熱波、降水リスクの増大が潜在的な課題とされた。)AI規制への対応*製薬業界におけるAIの活用進展に伴い、GxP環境でのAIの活用に関し、規制当局がガイダンス等で活用条件を明確化し始めています。当社は現行法規制に基づくAIコンプライアンス体制を確保していますが、今後のこういった規制への進化に対応できるよう、今後も引き続き体制を強化していく必要があります。・責任あるAI原則の制定 (特定のAI利用方法の禁止を含む)・新たなAIプロジェクト実施に際する審査プロセス・上記の一環として、AIリスク評価の実施・GxPにおけるAI活用にかかるシステムバリデーションプロセスの制定 ***カタストロフィック・リスク:顕在化した場合、当社グループ全体に致命的な損害、事業の混乱を引き起こす可能性があるリスク。経営目標、ビジネスモデル、評判又は中核的な事業活動に深刻な影響を及ぼし、混乱させる可能性がある。 **スタンダード・リスク:会社の一部又は全体に多大な損害又は事業の混乱を引き起こす可能性があるリスク。*エマージング・リスク:当社が把握しているものの、その全容及び影響がまだ明らかではないトレンドから生じる不確実性。
事業方針・経営環境 FY2026 / 約3,179字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中において将来について記載した事項は、提出日現在において判断したものです。(1) 経営理念当社の経営理念は、「存在意義」「使命」「信条」の3つのパートから構成されています。 アステラスの存在意義:先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する・生命科学の未知なる可能性を、誰よりも深く究めたい。・新しい挑戦を続け、最先端の医薬品を生み出したい。・高い品質を確かな情報と共に届け、揺るぎない信頼を築きたい。・世界の人々の健やかな生活に応えていくために。・世界で輝き続ける私たちであるために。 アステラスの使命:企業価値の持続的向上・アステラスは、企業価値の持続的向上を使命とします。・アステラスは、企業価値向上のため、お客様、株主、社員、環境・社会など、すべてのステークホルダーから選ばれ、信頼されることを目指します。 アステラスの信条アステラスの「信条」は、私たちが常に大事にする行動規範です。アステラスは、これらの信条に共鳴し実践する人々の集団であり続けます。 高い倫理観: 常に、高い倫理観をもって、経営活動に取り組みます。顧客志向: 常に、お客様のニーズを把握し、お客様の満足に向かって行動します。創造性発揮: 常に、現状を是とせず、未来志向で自己革新に挑戦し、新しい価値を創造します。競争の視点: 常に、視野広く外に目を向け、より優れた価値を、より早く生み出し続けます。 アステラスは、信条に則した行動を通じて、ステークホルダーの皆様への責任を適切に果たし続けるとともに、積極的な情報開示を行います。 (2) 対処すべき課題製薬産業を取り巻く事業環境は時代とともに大きく変化しています。当社は、これらの変化に柔軟に対応しながら、中長期的な視点で経営課題を的確に捉え、必要な対策を講じることにより、企業価値を持続的に向上させ、革新的な医療ソリューションを患者さんに届け続けていきます。 ①経営計画2026当社は、経営計画2026 (対象期間:2026年度~2030年度) を新たに策定しました。経営計画2026の戦略目標及び成果指標は以下のとおりです。 1) 戦略目標・高い収益成長によるキャッシュの創出経営計画2026では、収益性の高い5つの重点戦略製品 (PADCEV、IZERVAY、VYLOY、VEOZAH、XOSPATA) を軸に売上収益を最大化し、5つの重点戦略製品の2030年度の売上を2025年度比で2倍に拡大することを目指します。成長ドライバーとしては、PADCEV及びVYLOYの追加適応症の可能性に加え、成長市場における重点戦略製品の新規上市を見込んでいます。重点戦略製品は、収益性の高い持続的な成長の源泉となるとともに、パイプライン主導による当社の成長を支える資本を創出します。 ・パイプライン主導による成長の加速成長加速に向けた研究開発投資により、2029年度からの成長をパイプラインで牽引します。2024年度末から2025年度に、Focus Areaアプローチから生み出された複数のプログラムが臨床PoC (Proof of Concept) を達成し、第Ⅲ相試験へ移行しています。研究開発への継続的な投資と生産性の向上を通じて、経営計画2026期間中に10件以上の第Ⅲ相試験/ピボタル試験を開始し、そのうち5件以上を2027年度までに開始することを目指します。後期パイプライン価値の向上を目的として、自社創薬に加えて、自社の強みを生かすことで付加価値を創出できる「価値付加型事業開発」も実行しています。2030年代半ばにパイプラインの売上ポテンシャル約1兆円の実現を目指します。 ・規律あるキャッシュアロケーション当社は、十分な成長投資の確保と持続的な株主価値の向上を目指します。2027年度までにコア営業利益率 (注) 30%を達成し、経営計画2026期間中、研究開発費控除前のコア営業利益として累計4.3兆円以上を創出することで、当社の戦略を支える強固な内部資金基盤を確保します。研究開発投資前のコア営業利益率を50%に維持しつつ、パイプラインの進展に応じて研究開発投資を柔軟に拡大できる体制へと変革します。また、収益性の確保・維持、成長への投資、株主還元の実現に向け、経営計画2026期間中に累計2,000億円のコスト最適化を目指します。株主還元については、年間2円以上の増配を継続的に実施します。(注) 当社は、当社の収益力を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定めた特定の重要な調整項目を除外したものです。調整項目には、無形資産償却費、無形資産譲渡益、持分法による投資損益、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用等のほか、当社が除外すべきと判断する項目が含まれます。 ・全社的な生産性向上当社は、働き方・企業文化・ガバナンスを基盤とした組織力を強化します。患者さんを中心に据えた「患者軸」への組織変革を経て、バリューチェーン全体にわたる成果の創出を加速させてきました。また、機能横断型のAsset Maximization Teamsに権限を委譲するなど、業務モデルの在り方を進化させています。その強固な組織基盤のもと、当社の「組織における価値観と行動」を羅針盤とし、持続的な成長を実現するとともに、VISION「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの『価値』に変える」の実現を目指します。 2) 成果指標・10件以上の第Ⅲ相/ピボタル試験 (注) を開始‐2027年度までに5件以上の第Ⅲ相/ピボタル試験(注) 第Ⅲ相/ピボタル試験の数は適応症ベース、重点戦略製品のライフサイクルマネジメントは含めない・研究開発費控除前コア営業利益:累計4.3兆円以上‐重点戦略製品の売上:2倍に拡大 (2025年度比)‐経常的なコスト最適化目標:2,000億円‐研究開発費控除前コア営業利益率:50%・配当の継続的な引き上げ‐毎年2円以上の増配 ②経営計画2021の振り返り売上収益については、2025年度のXTANDI及び重点戦略製品の売上は1兆4,411億円となり、成果目標「XTANDI及び重点戦略製品の売上は2025年度に1.2兆円以上」を達成しました。パイプライン価値については、経営計画2021の発表当時に既に開発が進行していたプロジェクトの中止が主要因となり、成果目標「Focus Areaプロジェクトからの売上は2030年度に5,000億円以上」には及びませんでした。しかしながら、Focus Areaアプローチにより、3つのPrimary Focusの旗艦プログラムから計4つの臨床PoCを達成し、将来の成長に向けた重要なマイルストンを積み上げました。コア営業利益率に関しては、成果目標「2025年度に30%以上」の達成には至りませんでしたが、“Sustainable Margin Transformation”を通じて継続的に財務基盤の改善を進めてきたことで、2025年度のコア営業利益率は26.0%に到達しました。 ③株主還元方針当社は、企業価値の持続的向上に努めるとともに、株主還元にも積極的に取り組んでいます。成長を実現するための事業投資を優先しながら、配当については、連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努めます。経営計画2026期間中は、毎年2円以上の増配を目指します。また、自己株式の取得を必要に応じて機動的に実施し、資本効率の改善と1株当たり利益の向上を図ります。
経営者による分析 FY2026 / 約6,038字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー (以下「経営成績等」) の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況[財政状態]当連結会計年度末の連結財政状態計算書の概要及び前連結会計年度末からの主な変動は以下のとおりです。 総資産は3兆5,670億円 (前連結会計年度末比2,275億円増) となりました。非流動資産は、2兆1,451億円 (同69億円増) となりました。有形固定資産は、3,584億円 (同295億円増) となりました。のれんは4,412億円 (同260億円増) 、無形資産は9,969億円 (同1,268億円減) となりました。流動資産は、1兆4,219億円 (同2,206億円増) となりました。現金及び現金同等物は2,816億円 (同932億円増) となりました。 資本合計は、1兆8,309億円 (同3,176億円増) となり、親会社所有者帰属持分比率は51.3%となりました。当期利益2,916億円を計上した一方で、剰余金の配当1,361億円を実施しました。 負債合計は、1兆7,362億円 (同901億円減) となりました。非流動負債は5,178億円 (同2,469億円減) 、流動負債は1兆2,184億円 (同1,568億円増) となりました。社債及び借入金の増減は以下のとおりです。 (単位:億円) 前連結会計年度(2025年3月期)当連結会計年度(2026年3月期)増減額社債3,2002,200△1,0001年以内償還予定の社債3001,000+700長期借入金2,4491,000△1,4491年以内返済予定の長期借入金5171,460+943コマーシャル・ペーパー1,649-△1,649短期借入金200-△200社債及び借入金合計8,3145,660△2,655 [経営成績]<連結業績 (コアベース) >当連結会計年度の連結業績 (コアベース) は下表のとおりです。売上収益、コア営業利益及びコア当期利益はいずれも増加しました。 [連結業績 (コアベース) ] (単位:百万円) 前連結会計年度(2025年3月期)当連結会計年度(2026年3月期)増減額(増減率)売上収益1,912,3232,139,245226,922(11.9%)売上原価349,206408,42659,220(17.0%)販売費及び一般管理費843,032860,31217,280(2.0%)研究開発費327,651314,827△12,824(△3.9%)コア営業利益392,435555,681163,246(41.6%)コア当期利益295,682424,413128,731(43.5%)親会社の所有者に帰属するコア当期利益295,682424,517128,835(43.6%)基本的1株当たりコア当期利益 (円)165.17237.0171.85(43.5%) (注) 当社は、当社の収益力を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定めた特定の重要な調整項目を除外したものです。調整項目には、無形資産償却費、無形資産譲渡益、持分法による投資損益、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用等のほか、当社が除外すべきと判断する項目が含まれます。 売上収益・重点戦略製品の尿路上皮がん治療剤PADCEV、地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤IZERVAY、胃腺がん及び食道胃接合部腺がん治療剤VYLOY、及び閉経に伴う血管運動神経症状治療剤VEOZAHの売上が伸長したことに加え、前立腺がん治療剤XTANDIの売上が拡大したことも、増収要因となりました。 以上の結果、売上収益は2兆1,392億円 (前連結会計年度比11.9%増) となりました。 コア営業利益/コア当期利益・売上総利益は、1兆7,308億円 (同10.7%増) となりました。・販売費及び一般管理費は、8,603億円 (同2.0%増) となりました。SMT (注1) によるコスト最適化 (約110億円) を行った一方で、重点戦略製品 (注2) の更なる成長のための投資 (同約100億円増) や為替の影響 (同36億円増) などにより、総額として増加しました。なお、XTANDIの米国での共同販促費用を除いた販売費及び一般管理費は、6,121億円 (同3.7%増) となりました。・研究開発費は、3,148億円 (同3.9%減) となりました。SMTによるコスト最適化 (約100億円) をはじめ、重点戦略製品の臨床開発費の減少 (同約50億円減) や為替の影響 (同5億円減) などにより、総額として減少しました。 以上の結果、コア営業利益は5,557億円 (同41.6%増) 、コア当期利益は4,244億円 (同43.5%増) となりました。 (注) 1.SMT:Sustainable Margin Transformation2.重点戦略製品:PADCEV、IZERVAY、VYLOY、VEOZAH、XOSPATA <連結業績 (フルベース) >当連結会計年度の連結業績 (フルベース) は下表のとおりです。営業利益及び当期利益はいずれも増加しました。 フルベースの業績は、コアベースの業績に「無形資産償却費」、「無形資産譲渡益」、「持分法による投資損益」、「その他の収益」、「その他の費用」を戻し入れたものです。当連結会計年度における「無形資産償却費」は1,360億円 (前連結会計年度:1,368億円)、「その他の収益」は328億円 (同:203億円) 、「その他の費用」は724億円 (同:2,358億円) となりました。「その他の収益」として、第3四半期において膵腺がんを対象疾患としたプログラムの開発中止に伴うVYLOYの条件付対価の公正価値の変動 (128億円) 及び第4四半期において米国における過活動膀胱治療剤ミラベグロンの訴訟解決金 (92億円) を計上しました。また、「その他の費用」として、第1四半期において当社の子会社であるXyphos Biosciences, Inc.関連の一部プログラムに関する無形資産の減損損失 (120億円) 及び第4四半期において遺伝子治療薬resamirigene bilparvovec (AT132) の戦略的中断に伴う資産価値の見直しによる無形資産の減損損失 (164億円) を計上しました。 [連結業績 (フルベース) ] (単位:百万円) 前連結会計年度(2025年3月期)当連結会計年度(2026年3月期)増減額(増減率)売上収益1,912,3232,139,245226,922(11.9%)営業利益41,039382,633341,594(832.4%)税引前利益31,237376,587345,351(-)当期利益50,747291,575240,828(474.6%)親会社の所有者に帰属する当期利益50,747291,535240,788(474.5%)基本的1株当たり当期利益 (円)28.35162.77134.42(474.2%) 包括利益48,888449,472400,584(819.4%) <主要製品の売上> (単位:億円) 前連結会計年度(2025年3月期)当連結会計年度(2026年3月期)増減率PADCEV1,6412,21234.8%IZERVAY58377633.2%VYLOY122631415.6%VEOZAH (注)33846637.7%XOSPATA6807185.7%XTANDI9,1239,6085.3% (注) VEOZAH:米国外ではVEOZAの製品名で承認取得 <PADCEV> ・1L mUC (転移性尿路上皮がん患者を対象とした一次治療) の浸透に加え、米国でのシスプラチン不適応のMIBC (筋層浸潤性膀胱がん) における立ち上がりが順調に進んだことから、グローバル売上は大きく増加しました。 <IZERVAY> ・発売している米国において、着実に売上が拡大しました。 <VYLOY> ・Claudin 18検査が大きく浸透したことを背景に、発売しているすべての地域で売上が拡大し、グローバル売上は大きく増加しました。 <VEOZAH> ・米国を中心に、グローバル売上は着実に拡大しました。 <XOSPATA> ・地域ごとの増減はあったものの、グローバル全体の売上は堅調に推移しました。 <XTANDI> ・欧州を中心に米国以外の地域で売上が堅調に拡大し、グローバル売上は増加しました。 <地域別売上収益の状況>地域別の売上収益は下表のとおりです。全ての地域において、売上が増加しました。 (単位:億円) 前連結会計年度(2025年3月期)当連結会計年度(2026年3月期)増減率米国8,6649,4028.5%日本2,6702,8908.2%エスタブリッシュドマーケット4,8545,63616.1%チャイナ7831,01529.6%インターナショナルマーケット2,0352,30713.4% (注) エスタブリッシュドマーケット:欧州、カナダ 等チャイナ:中国、香港インターナショナルマーケット:中南米、中東、アフリカ、東南アジア、南アジア、ロシア、韓国、台湾、オーストラリア、輸出売上 等 [セグメント情報]当社グループは、医薬品事業の単一セグメントのため、記載を省略しています。 ② キャッシュ・フローの状況<営業活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、5,602億円 (前連結会計年度比3,657億円増) となりました。・法人所得税の支払額は986億円 (同131億円増) となりました。 <投資活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、△667億円 (同227億円支出減) となりました。 <財務活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、△4,048億円 (同1,434億円支出増) となりました。・社債及び借入金によるキャッシュ・フローは、2,674億円の支出 (同1,789億円増) となりました。・配当金の支払額は1,361億円 (同71億円増) となりました。 以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、2,816億円 (前連結会計年度末比932億円増) となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績1) 生産及び仕入実績当連結会計年度における生産及び仕入実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額 (百万円)前連結会計年度比(%)医薬品事業2,133,09495.3合計2,133,09495.3 (注) 金額は、販売価格に基づいています。 2) 受注実績当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 3) 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額 (百万円)前連結会計年度比(%)医薬品事業2,139,245111.9合計2,139,245111.9 (注) 主な相手先の販売実績及び総販売実績に対する割合は、以下のとおりです。相手先前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額 (百万円)割合 (%)金額 (百万円)割合 (%)McKesson Group291,48515.2312,50814.6Cencora Group271,97414.2307,12314.4 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。また、文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しています。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報[キャッシュ・フロー]キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しています。 [財務政策]当社グループは、企業価値の持続的向上に努めるとともに、株主還元にも積極的に取り組んでいます。成長を実現するための事業投資を優先しながら、配当については、連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努めます。また、自己株式の取得を必要に応じて機動的に実施し、資本効率の改善と1株当たり利益の向上を図ります。資金の流動性については、コマーシャル・ペーパー及び借入金による資金調達を行い、また流動性リスクに備えるため取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しており、当面の運転資金及び設備資金に加え、一定の戦略的投資機会にも備えられる現預金水準を確保しています。「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、当社グループの事業等は医薬品事業に特有のさまざまなリスクを伴っています。事業展開にあたっては、必要資金を円滑にかつ低利で調達できるよう財務基盤の健全性の維持に努めます。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループは、IFRS会計基準に準拠して連結財務諸表を作成しています。この連結財務諸表の作成にあたり、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しています。詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 4.重要な会計上の見積り、判断及び仮定」に記載のとおりです。
役員の状況 FY2026 / 約15,627字
(2) 【役員の状況】① 役員一覧1) 提出日現在の当社の役員の状況は、以下のとおりです。 男性7名 女性5名 (役員のうち女性の比率41.7%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役会長安川 健司1960年6月7日生1986年4月当社 入社2005年4月当社 開発本部 泌尿器領域プロジェクト推進グループ部長2010年6月当社 執行役員 兼 アステラス ファーマ ヨーロッパ B.V., Global TA Head(Urology)2010年10月当社 執行役員 開発本部長付 兼 アステラス ファーマ グローバル ディベロップメント Inc., Global TA Head (Urology)2011年4月当社 執行役員 製品戦略部長2012年4月当社 執行役員 経営戦略担当2012年6月当社 上席執行役員 経営戦略担当2017年4月当社 上席執行役員 経営戦略・販売統括担当2017年6月当社 代表取締役副社長 経営戦略・販売統括担当2018年4月当社 代表取締役社長2023年4月当社 代表取締役会長 (現任)2024年3月株式会社レゾナック・ホールディングス 社外取締役 (現任)(注)4245代表取締役社長岡村 直樹1962年9月18日生1986年4月当社 入社2010年10月OSI ファーマシューティカルズ Inc., President & CEO2012年4月アステラス ファーマ ヨーロッパ Ltd., Senior Vice President, Chief Strategy Officer2014年7月当社 ライセンシング&アライアンス部長2016年6月当社 執行役員 経営企画部長2018年4月当社 執行役員 経営戦略担当2019年6月当社 代表取締役副社長 経営戦略担当2019年10月当社 代表取締役副社長 経営戦略・財務担当2021年9月当社 代表取締役副社長 経営戦略・財務担当 兼 戦略実装担当2022年4月当社 代表取締役副社長 経営戦略担当2023年4月当社 代表取締役社長 (現任)(注)484 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役副社長杉田 勝好1967年9月3日生1991年4月旭化成株式会社 入社2005年1月ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 医療機器部門 人事 ディレクター2008年11月日本ヒルティ株式会社 人事本部長2012年8月アストラゼネカ株式会社 執行役員 人事総務本部長2016年7月日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 人事本部長 2021年5月当社 人事部門長 (現 人事長) (現任)2022年10月当社 専務担当役員 人事・コンプライアンス担当2023年6月当社 代表取締役副社長 人事・コンプライアンス担当2025年4月当社 代表取締役副社長 人事担当 (現任)(注)411取締役田中 孝司1957年2月26日生1981年4月国際電信電話株式会社 入社2003年4月KDDI株式会社 執行役員 ソリューション事業本部 ソリューション商品開発本部長2007年6月同社 取締役執行役員常務 ソリューション事業統轄本部長2007年8月ワイヤレスブロードバンド企画株式会社 (現 UQコミュニケーションズ株式会社) 代表取締役社長2010年6月KDDI株式会社 代表取締役執行役員専務 ソリューション事業本部担当 兼 コンシューマ事業本部担当 兼 商品開発統括本部担当UQコミュニケーションズ株式会社 取締役会長2010年12月KDDI株式会社 代表取締役社長2018年4月同社 代表取締役会長2018年6月沖縄セルラー電話株式会社 取締役2021年6月当社 取締役 (現任)2024年6月KDDI株式会社 取締役会長2025年4月同社 取締役相談役2025年6月同社 相談役 (現任)(注)4― 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役桜井 恵理子1960年11月16日生1987年6月Dow Corning Corporation (現 Dow Silicones Corporation) 入社2009年3月東レ・ダウコーニング株式会社 (現 ダウ・東レ株式会社) 代表取締役会長・CEO2011年5月Dow Corning Corporation (現 Dow Silicones Corporation), Regional President Japan/Korea2014年6月ソニー株式会社 (現 ソニーグループ株式会社) 社外取締役2015年6月株式会社三井住友フィナンシャルグループ 社外取締役2020年8月ダウ•ケミカル日本株式会社 代表取締役社長2022年3月花王株式会社 社外取締役 (現任)2022年6月当社 取締役 (現任)2023年6月日本板硝子株式会社 社外取締役2025年6月株式会社日立製作所 社外取締役 (現任)(注)4―取締役宮﨑 正啓1954年4月13日生1977年4月日製産業株式会社 (現 株式会社日立ハイテク) 入社 1990年3月Nissei Sangyo (Singapore) Pte. Ltd. (現 Hitachi High-Tech (Singapore) Pte. Ltd.), Kuala Lumpur Representative Office, Chief Representative 1995年1月Nissei Sangyo America, Ltd. (現 Hitachi High-Tech America, Inc.), Electronic Components Div., General Manager 2004年7月株式会社日立ハイテクノロジーズ (現 株式会社日立ハイテク) 電子営業本部長2007年4月同社 執行役 西日本支社長 兼 関西支店長 2010年4月Hitachi High-Technologies America, Inc. (現 Hitachi High-Tech America, Inc.), President and CEO 2015年6月株式会社日立ハイテクノロジーズ (現 株式会社日立ハイテク) 代表執行役 執行役社長 兼 取締役 2021年4月株式会社日立ハイテク 相談役2022年6月栗田工業株式会社 社外取締役 (現任)2023年6月当社 取締役 (現任)(注)48 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役大野 洋一1961年7月17日生1993年5月慶應義塾大学医学部助手 (内科学)1995年4月東京電力病院 内科 副科長2002年4月緑町クリニックセンター長 兼 緑町内科クリニック 院長 2005年7月さいたま市立病院 内科 腎臓・内分泌・代謝部門 医長 2007年4月埼玉医科大学 腎臓内科 講師2007年8月埼玉医科大学 地域医学・医療センター 講師 2013年4月埼玉医科大学 地域医学・医療センター 兼 腎臓内科 准教授 2020年4月埼玉医科大学 社会医学 兼 リサーチアドミニストレーションセンター 兼 医学教育センター 客員教授 (現任)2023年6月当社 取締役 (現任)(注)4―取締役Mark Enyedy1963年12月27日生1990年9月Palmer & Dodge LLP (現 Locke Lord LLP), Associate1996年2月Genzyme Corporation, Corporate Counsel1999年11月同社 Oncology, Business Development, Vice President2003年6月同社 Oncology, Senior Vice President and General Manager2008年7月同社 Transplant, Oncology and Multiple Sclerosis, President2011年9月Proteostasis Therapeutics, Inc. (現 Kineta, Inc.), Chief Executive Officer, 取締役2012年7月Fate Therapeutics, Inc., 社外取締役2013年8月Shire plc, Internal Medicine, Head of Business Unit2014年5月同社 Head of Corporate Development2016年5月ImmunoGen Inc. (現 AbbVie Inc.), President and Chief Executive Officer, 取締役2017年9月Keryx Biopharmaceuticals, Inc. (現 Akebia Therapeutics, Inc.), 社外取締役2020年3月LogicBio Therapeutics, Inc. (現 Alexion Pharmaceuticals, Inc.), 社外取締役2021年5月Ergomed plc (現 Ergomed Group Limited), 社外取締役2023年12月BioMarin Pharmaceutical Inc., 社外取締役 (現任)2024年5月Ergomed Group Limited, 社外取締役 (現任)2025年5月Charles River Laboratories International, Inc., 社外取締役 (現任)2025年6月当社 取締役 (現任)(注)4― 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役監査等委員廣田 里香1966年12月18日生1991年4月当社 入社2015年4月当社 研究本部 バイオサイエンス研究所長2017年4月当社 研究本部 研究統制部長2022年4月当社 開発研究 研究管理統制部長2023年1月当社 監査等委員会室 スペシャルアドバイザー2023年4月当社 監査等委員会室長2024年6月当社 取締役 (常勤監査等委員) (現任)(注)59取締役監査等委員中山 美加1961年1月10日生1984年8月日本合成ゴム株式会社 (現 JSR 株式会社) 入社2015年4月同社 執行役員 経営企画部長 兼 ダイバーシティ推進室長2017年4月同社 執行役員 知的財産部長2020年6月同社 取締役 兼 上席執行役員 サステナビリティ推進部長2022年6月当社 取締役 (監査等委員) (現任)2024年6月三菱化工機株式会社 社外取締役 (現任)(注)5―取締役監査等委員秋山 里絵1970年3月17日生1992年4月株式会社三和銀行 (現 株式会社三菱UFJ銀行) 入社 (1994年7月 退社)1999年4月弁護士登録 (東京弁護士会)1999年4月馬場法律事務所 (現 馬場・澤田法律事務所) 入所 (現任) 2019年6月株式会社ゴールドウイン社外取締役 (現任) 2023年6月当社 取締役 (監査等委員) (現任)(注)6―取締役監査等委員荒牧 知子1968年11月7日生1991年10月センチュリー監査法人 (現 EY新日本有限責任監査法人) 入所 (2001年10月退所)1995年3月公認会計士登録2006年2月荒牧公認会計士事務所 所長 (現任)2006年4月税理士登録 2008年6月株式会社三城ホールディングス (現 株式会社パリミキホールディングス) 社外監査役2015年6月同社 取締役IR担当2015年12月サコス株式会社 社外監査役2018年6月株式会社協和エクシオ (現 エクシオグループ株式会社) 社外監査役2022年3月富士ソフト株式会社 社外取締役2023年6月エクシオグループ株式会社 社外取締役 (現任)2023年6月TREホールディングス株式会社 社外取締役 (監査等委員) (現任)2024年6月当社 取締役 (監査等委員) (現任)(注)5―計359 (注) 1.所有株式数は、千株未満を切り捨てて表示しています。2.取締役のうち、田中孝司氏、桜井恵理子氏、宮﨑正啓氏、大野洋一氏、Mark Enyedy氏は、監査等委員でない社外取締役です。3.取締役のうち、中山美加氏、秋山里絵氏、荒牧知子氏は、監査等委員である社外取締役です。4.2025年6月19日開催の定時株主総会の終結の時から1年間5.2024年6月20日開催の定時株主総会の終結の時から2年間6.2025年6月19日開催の定時株主総会の終結の時から2年間7.当社では、職責と成果に基づく公平・公正な処遇をより推進する観点から、担当役員制度を導入しています。<担当役員 (取締役による兼務を除く) の氏名等> 谷口 忠明 研究開発担当 北村 淳 財務担当 河野 順 日本コマーシャル ヘッド 熊谷 裕輔 渉外部長 北川 峰丈 薬事&ファーマコヴィジランス部長 十河 直岐 薬事&ファーマコヴィジランス部 RAPVストラテジー ヘッド (総括製造販売責任者) 鈴木 丈太郎 再生医療領域 研究開発担当 プライマリ・フォーカス・リード (Blindness & Regeneration)8.取締役に期待するスキル等 (知識・経験・能力等) は以下のとおりです。 氏名性別社外独立(注)企業経営グローバルビジネスサイエンス&テクノロジー法務・リスクマネジメント財務・会計学識経験取締役安川 健司男性 ●●● 岡村 直樹男性 ●●● ● 杉田 勝好男性 ●● ● 田中 孝司男性〇〇●(情報通信)●● 桜井 恵理子女性〇〇●(化学)● 宮﨑 正啓男性〇〇●(精密機器/専門商社)● 大野 洋一男性〇〇 ● ●(医学)Mark Enyedy男性〇〇●(製薬)●●● 取締役監査等委員廣田 里香女性 ●● 中山 美加女性〇〇●(化学)●●● 秋山 里絵女性〇〇 ●(弁護士) 荒牧 知子女性〇〇 ●(公認会計士) (注) 東京証券取引所が定める独立役員の要件及び当社の定める社外取締役の独立性基準を満たし、東京証券取引所に独立役員として届け出ている者 2) 2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案 (決議事項) として、「取締役 (監査等委員である取締役を除く) 6名選任の件」及び「監査等委員である取締役3名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社の役員の状況は以下のとおりとなる予定です。なお、役員の役職等につきましては、当該定時株主総会の直後に開催が予定されている取締役会の決議事項の内容 (役職等) を含めて記載しています。 男性7名 女性3名 (役員のうち女性の比率30.0%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役会長安川 健司1960年6月7日生1986年4月当社 入社2005年4月当社 開発本部 泌尿器領域プロジェクト推進グループ部長2010年6月当社 執行役員 兼 アステラス ファーマ ヨーロッパ B.V., Global TA Head(Urology)2010年10月当社 執行役員 開発本部長付 兼 アステラス ファーマ グローバル ディベロップメント Inc., Global TA Head (Urology)2011年4月当社 執行役員 製品戦略部長2012年4月当社 執行役員 経営戦略担当2012年6月当社 上席執行役員 経営戦略担当2017年4月当社 上席執行役員 経営戦略・販売統括担当2017年6月当社 代表取締役副社長 経営戦略・販売統括担当2018年4月当社 代表取締役社長2023年4月当社 代表取締役会長 (現任)2024年3月株式会社レゾナック・ホールディングス 社外取締役 (現任)(注)4245代表取締役社長岡村 直樹1962年9月18日生1986年4月当社 入社2010年10月OSI ファーマシューティカルズ Inc., President & CEO2012年4月アステラス ファーマ ヨーロッパ Ltd., Senior Vice President, Chief Strategy Officer2014年7月当社 ライセンシング&アライアンス部長2016年6月当社 執行役員 経営企画部長2018年4月当社 執行役員 経営戦略担当2019年6月当社 代表取締役副社長 経営戦略担当2019年10月当社 代表取締役副社長 経営戦略・財務担当2021年9月当社 代表取締役副社長 経営戦略・財務担当 兼 戦略実装担当2022年4月当社 代表取締役副社長 経営戦略担当2023年4月当社 代表取締役社長 (現任)(注)484 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役副社長杉田 勝好1967年9月3日生1991年4月旭化成株式会社 入社2005年1月ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 医療機器部門 人事 ディレクター2008年11月日本ヒルティ株式会社 人事本部長2012年8月アストラゼネカ株式会社 執行役員 人事総務本部長2016年7月日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 人事本部長 2021年5月当社 人事部門長 (現 人事長) (現任)2022年10月当社 専務担当役員 人事・コンプライアンス担当2023年6月当社 代表取締役副社長 人事・コンプライアンス担当2025年4月当社 代表取締役副社長 人事担当 (現任)(注)411取締役宮﨑 正啓1954年4月13日生1977年4月日製産業株式会社 (現 株式会社日立ハイテク) 入社 1990年3月Nissei Sangyo (Singapore) Pte. Ltd. (現 Hitachi High-Tech (Singapore) Pte. Ltd.), Kuala Lumpur Representative Office, Chief Representative 1995年1月Nissei Sangyo America, Ltd. (現 Hitachi High-Tech America, Inc.), Electronic Components Div., General Manager 2004年7月株式会社日立ハイテクノロジーズ (現 株式会社日立ハイテク) 電子営業本部長2007年4月同社 執行役 西日本支社長 兼 関西支店長 2010年4月Hitachi High-Technologies America, Inc. (現 Hitachi High-Tech America, Inc.), President and CEO 2015年6月株式会社日立ハイテクノロジーズ (現 株式会社日立ハイテク) 代表執行役 執行役社長 兼 取締役 2021年4月株式会社日立ハイテク 相談役2022年6月栗田工業株式会社 社外取締役 (現任)2023年6月当社 取締役 (現任)(注)48取締役大野 洋一1961年7月17日生1993年5月慶應義塾大学医学部助手 (内科学)1995年4月東京電力病院 内科 副科長2002年4月緑町クリニックセンター長 兼 緑町内科クリニック 院長 2005年7月さいたま市立病院 内科 腎臓・内分泌・代謝部門 医長 2007年4月埼玉医科大学 腎臓内科 講師2007年8月埼玉医科大学 地域医学・医療センター 講師 2013年4月埼玉医科大学 地域医学・医療センター 兼 腎臓内科 准教授 2020年4月埼玉医科大学 社会医学 兼 リサーチアドミニストレーションセンター 兼 医学教育センター 客員教授 (現任)2023年6月当社 取締役 (現任)(注)4― 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役Mark Enyedy1963年12月27日生1990年9月Palmer & Dodge LLP (現 Locke Lord LLP), Associate1996年2月Genzyme Corporation, Corporate Counsel1999年11月同社 Oncology, Business Development, Vice President2003年6月同社 Oncology, Senior Vice President and General Manager2008年7月同社 Transplant, Oncology and Multiple Sclerosis, President2011年9月Proteostasis Therapeutics, Inc. (現 Kineta, Inc.), Chief Executive Officer, 取締役2012年7月Fate Therapeutics, Inc., 社外取締役2013年8月Shire plc, Internal Medicine, Head of Business Unit2014年5月同社 Head of Corporate Development2016年5月ImmunoGen Inc. (現 AbbVie Inc.), President and Chief Executive Officer, 取締役2017年9月Keryx Biopharmaceuticals, Inc. (現 Akebia Therapeutics, Inc.), 社外取締役2020年3月LogicBio Therapeutics, Inc. (現 Alexion Pharmaceuticals, Inc.), 社外取締役2021年5月Ergomed plc (現 Ergomed Group Limited), 社外取締役2023年12月BioMarin Pharmaceutical Inc., 社外取締役 (現任)2024年5月Ergomed Group Limited, 社外取締役 (現任)2025年5月Charles River Laboratories International, Inc., 社外取締役 (現任)2025年6月当社 取締役 (現任)(注)4― 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役監査等委員廣田 里香1966年12月18日生1991年4月当社 入社2015年4月当社 研究本部 バイオサイエンス研究所長2017年4月当社 研究本部 研究統制部長2022年4月当社 開発研究 研究管理統制部長2023年1月当社 監査等委員会室 スペシャルアドバイザー2023年4月当社 監査等委員会室長2024年6月当社 取締役 (常勤監査等委員) (現任)(注)59取締役監査等委員秋山 里絵1970年3月17日生1992年4月株式会社三和銀行 (現 株式会社三菱UFJ銀行) 入社 (1994年7月 退社)1999年4月弁護士登録 (東京弁護士会)1999年4月馬場法律事務所 (現 馬場・澤田法律事務所) 入所 (現任) 2019年6月株式会社ゴールドウイン社外取締役 (現任) 2023年6月当社 取締役 (監査等委員) (現任)(注)6―取締役監査等委員荒牧 知子1968年11月7日生1991年10月センチュリー監査法人 (現 EY新日本有限責任監査法人) 入所 (2001年10月退所)1995年3月公認会計士登録2006年2月荒牧公認会計士事務所 所長 (現任)2006年4月税理士登録 2008年6月株式会社三城ホールディングス (現 株式会社パリミキホールディングス) 社外監査役2015年6月同社 取締役IR担当2015年12月サコス株式会社 社外監査役2018年6月株式会社協和エクシオ (現 エクシオグループ株式会社) 社外監査役2022年3月富士ソフト株式会社 社外取締役2023年6月エクシオグループ株式会社 社外取締役 (現任)2023年6月TREホールディングス株式会社 社外取締役 (監査等委員) (現任)2024年6月当社 取締役 (監査等委員) (現任)(注)5―取締役監査等委員高原 茂季1958年11月12日生1981年4月日本電気株式会社 入社1998年7月同社 財務部 担当部長2005年3月ファイザー株式会社 営業経理部長2006年12月エスエス製薬株式会社 執行役員 社長室長2007年6月株式会社ミスミグループ本社 執行役員CFO2009年1月ワイス株式会社 (現 ファイザー株式会社)取締役 経理・財務本部長 (CFO)2011年2月ファイザー株式会社 取締役執行役員 経理・財務本部長CFO (2020年2月 退社)2020年4月関西ペイント株式会社 常務執行役員 経営推進本部長2021年6月同社 取締役 専務執行役員 経営推進部門長2022年4月同社 代表取締役 副社長執行役員 経営推進部門長2024年4月同社 代表取締役 副社長執行役員 最高財務責任者2025年7月同社 顧問 (現任)2026年6月当社 取締役 (監査等委員) (現任) (注)5―計359 (注) 1.所有株式数は、千株未満を切り捨てて表示しています。2.取締役のうち、宮﨑正啓氏、大野洋一氏、Mark Enyedy氏は、監査等委員でない社外取締役です。3.取締役のうち、秋山里絵氏、荒牧知子氏、高原茂季氏は、監査等委員である社外取締役です。4.2026年6月19日開催の定時株主総会の終結の時から1年間5.2026年6月19日開催の定時株主総会の終結の時から2年間6.2025年6月19日開催の定時株主総会の終結の時から2年間7.当社では、職責と成果に基づく公平・公正な処遇をより推進する観点から、担当役員制度を導入しています。<担当役員 (取締役による兼務を除く) の氏名等> 谷口 忠明 研究開発担当 北村 淳 財務担当 河野 順 日本コマーシャル ヘッド 熊谷 裕輔 渉外部長 北川 峰丈 薬事&ファーマコヴィジランス部長 十河 直岐 薬事&ファーマコヴィジランス部 RAPVストラテジー ヘッド (総括製造販売責任者) 鈴木 丈太郎 再生医療領域 研究開発担当 プライマリ・フォーカス・リード (Blindness & Regeneration) 8.取締役に期待するスキル等 (知識・経験・能力等) は以下のとおりです。 氏名性別社外独立(注)企業経営グローバルビジネスサイエンス&テクノロジー法務・リスクマネジメント財務・会計学識経験取締役安川 健司男性 ●●● 岡村 直樹男性 ●●● ● 杉田 勝好男性 ●● ● 宮﨑 正啓男性〇〇●(精密機器/専門商社)● 大野 洋一男性〇〇 ● ●(医学)Mark Enyedy男性〇〇●(製薬)●●● 取締役監査等委員廣田 里香女性 ●● 秋山 里絵女性〇〇 ●(弁護士) 荒牧 知子女性〇〇 ●(公認会計士) 高原 茂季男性〇〇●(製薬/化学(塗料))● ● (注) 東京証券取引所が定める独立役員の要件及び当社の定める社外取締役の独立性基準を満たし、東京証券取引所に独立役員として届け出ている者 ② 社外取締役社外取締役は、東京証券取引所が定める独立役員の要件及び当社の定める社外取締役の独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反を生じるおそれがない独立役員です。社外取締役は、各人が有する企業経営、法律、医学等の専門的知見や幅広い経験を活かして取締役会における意思決定に参画するとともに、独立した立場から業務執行の監督を行っています。加えて、監査等委員である社外取締役は、各人が有する財務・会計、企業経営、法律等の専門的知見や幅広い経験を活かして、独立した立場から取締役の職務執行の監査等を行います。社外取締役に対しては、経営企画部門による情報提供をはじめ、取締役会の審議事項のうち、特に重要な案件に関しては、事前に情報共有の場を設定することで、審議の活性化を図っています。提出日現在の当社の社外取締役の員数及び氏名は以下のとおりです。 ・員数及び氏名当社の監査等委員でない社外取締役は以下の5名です。取締役 田中 孝司取締役 桜井 恵理子取締役 宮﨑 正啓取締役 大野 洋一取締役 Mark Enyedy 当社の監査等委員である社外取締役は以下の3名です。取締役 中山 美加取締役 秋山 里絵取締役 荒牧 知子 当社は、東京証券取引所に対し、監査等委員でない社外取締役の田中孝司、桜井恵理子、宮﨑正啓、大野洋一、Mark Enyedyの5氏及び監査等委員である社外取締役の中山美加、秋山里絵、荒牧知子の3氏を、独立役員として届け出ています。 なお、当社は、2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案 (決議事項) として、「取締役 (監査等委員である取締役を除く) 6名選任の件」及び「監査等委員である取締役3名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、以下のとおりとなる予定です。 ・員数及び氏名当社の監査等委員でない社外取締役は以下の3名です。取締役 宮﨑 正啓取締役 大野 洋一取締役 Mark Enyedy 当社の監査等委員である社外取締役は以下の3名です。取締役 秋山 里絵取締役 荒牧 知子取締役 高原 茂季 当社は、東京証券取引所に対し、監査等委員でない社外取締役の宮﨑正啓、大野洋一、Mark Enyedyの3氏及び監査等委員である社外取締役の秋山里絵、荒牧知子、高原茂季の3氏を、独立役員として届け出ています。 社外取締役の独立性に関する具体的な判断基準については、当社が定める社外取締役の独立性基準に基づいています。当社が定める社外取締役の独立性基準については、次に記載のとおりです。<社外取締役の独立性基準>当社は、社外取締役の独立性基準を以下のとおり定め、社外取締役が次の項目のいずれにも該当しない場合、当該社外取締役は当社からの独立性を有し、一般株主と利益相反が生じるおそれがないものと判断する。① 当社及び当社の子会社 (以下「当社グループ」と総称する) の業務執行者 (注1) 又は過去10年間 (但し、過去10年内のいずれかの時において当社グループの非業務執行取締役、監査役又は会計参与であったことのある者にあっては、それらの役職への就任の前10年間) において当社グループの業務執行者であった者② 当社グループを主要な取引先とする者 (注2) 又はその業務執行者③ 当社グループの主要な取引先 (注3) 又はその業務執行者④ 当社グループから役員報酬以外に多額の金銭その他の財産 (注4) を得ているコンサルタント、会計専門家又は法律専門家 (当該財産を得ている者が法人、組合等の団体である場合は当該団体に所属する者) ⑤ 当社グループの法定監査を行う監査法人に所属する者⑥ 当社グループから一定額を超える寄附又は助成 (注5) を受けている者 (当該寄附又は助成を受けている者が法人、組合等の団体である場合は当該団体の業務執行者)⑦ 当社グループが借入れを行っている主要な金融機関 (注6) 又はその親会社若しくは子会社の業務執行者⑧ 当社グループの主要株主 (注7) 又は当該主要株主が法人である場合には当該法人の業務執行者⑨ 当社グループが主要株主である会社の業務執行者⑩ 当社グループから取締役 (常勤・非常勤を問わない) を受け入れている会社又はその親会社若しくは子会社の業務執行者⑪ 過去3年間において上記②から⑩に該当していた者⑫ 上記①から⑪に該当する者 (重要な地位にある者 (注8) に限る) の近親者等 (注9) (注) 1.業務執行者とは、会社法施行規則第2条第3項第6号に規定する業務執行者をいい、業務執行取締役のみならず、使用人を含む。監査役は含まれない。2.当社グループを主要な取引先とする者とは、当社グループに対して製品又はサービスを提供している取引先グループ (直接の取引先、その親会社及び子会社並びに当該親会社の子会社から成る企業集団をいう。以下同じ) であって、直近事業年度における取引額が、当該グループの年間連結売上高の2%を超える者3.当社グループの主要な取引先とは、当社グループが製品又はサービスを提供している取引先グループであって、直近事業年度における取引額が、当社グループの年間連結売上高の2%を超える者4.多額の金銭その他の財産とは、直近事業年度における、役員報酬以外の年間1,000万円を超える金銭その他の財産上の利益をいう (当該財産を得ている者が法人、組合等の団体である場合は、当該団体の直近事業年度における総収入額の2%を超える金銭その他の財産上の利益をいう)5.一定額を超える寄附又は助成とは、過去3事業年度の平均で年間1,000万円又はその者の直近事業年度における総収入額の2%のいずれか高い方の額を超える寄附又は助成をいう6.主要な金融機関とは、直前事業年度末における全借入れ額が当社の連結総資産の2%を超える金融機関をいう7.主要株主とは、議決権保有割合10%以上 (直接保有、間接保有の双方を含む) の株主をいう8.重要な地位にある者とは、取締役 (社外取締役を除く) 、執行役、執行役員及び部長職以上の上級管理職にある使用人並びに監査法人又は会計事務所に所属する者のうち公認会計士、法律事務所に所属する者のうち弁護士、財団法人・社団法人・学校法人その他の法人に所属する者のうち評議員、理事及び監事等の役員、その他同等の重要性を持つと客観的・合理的に判断される者をいう9.近親者等とは、配偶者及び二親等内の親族をいう また、当社が定める独立役員の属性情報の記載に関する軽微基準については、次に記載のとおりです。<独立役員の属性情報の記載に関する軽微基準>当社は、独立役員の属性情報の記載に関する軽微基準を以下のとおり定め、取引又は寄附等について本基準の範囲内である場合には、株主の議決権行使の判断に影響を及ぼすおそれがないと判断し、その記載を省略するものとする。取引に関する記載① 直近事業年度における、取引先グループから当社グループへの製品又はサービスの提供に係る取引の総額が1億円未満であること② 直近事業年度における、当社グループから取引先グループへの製品又はサービスの提供に係る取引の総額が1億円未満であること寄附又は助成に関する記載過去3事業年度の平均で、当社グループが提供した金銭その他の財産の価額の総額が500万円未満であること ・当社との関係監査等委員でない社外取締役の宮﨑正啓氏は、2021年3月まで株式会社日立ハイテクの代表執行役 執行役社長 兼 取締役を務めており、同社を含む日立グループと当社グループの間には取引関係がありますが、当事業年度の取引額は双方から見て連結売上高の0.1%未満であり、社外取締役としての独立性に影響を及ぼすものではありません。監査等委員である社外取締役の中山美加氏は、2022年6月までJSR株式会社の取締役 兼 上席執行役員 サステナビリティ推進部長を務めており、同社を含むJSRグループと当社グループの間には取引関係がありますが、当事業年度の取引額は双方から見て連結売上高の0.1%未満であり、社外取締役としての独立性に影響を及ぼすものではありません。監査等委員である社外取締役の秋山里絵氏は、1992年4月から1994年7月まで、株式会社三和銀行 (現 株式会社三菱UFJ銀行) の業務執行者でした。当社と株式会社三菱UFJ銀行との間には借入等の銀行取引があり、同社は当社の主要な金融機関に該当しますが、同氏は株式会社三和銀行を退社以降、20年以上に亘って法律事務所に所属する弁護士として独立したキャリアを積んでおり、社外取締役としての独立性に影響を及ぼすものではありません。なお、当社は、2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案 (決議事項) として、「監査等委員である取締役3名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、中山美加氏が退任し、高原茂季氏が就任する予定です。監査等委員である社外取締役の高原茂季氏は、2020年2月までファイザー株式会社の取締役執行役員 経理・財務本部長を務めておりましたが、同社と当社グループの間には当事業年度において取引関係はありません。なお、同社が属するPfizerグループと当社グループの間にはライセンス等の取引関係がありますが、同氏のファイザー株式会社退社後6年以上が経過していることに加え、当該期間においてはPfizerグループとは異なる企業である関西ペイント株式会社において、2025年6月まで代表取締役副社長執行役員 最高財務責任者を務めており、社外取締役としての独立性に影響を及ぼすものではありません。その他、社外取締役と当社との間には特に記載すべき関係 (社外取締役が他の会社等の役員若しくは使用人である、又は役員若しくは使用人であった場合における当該他の会社等と当社の関係を含む) はありません。なお、当社が定める独立役員の属性情報の記載に関する軽微基準 (前掲) の範囲内であるものについては記載を省略しています。 ・内部監査、監査等委員会監査及び会計監査との連携並びに内部統制部門との関係監査等委員でない社外取締役は、取締役会において、内部監査、監査等委員会の監査及び会計監査の結果並びに内部統制部門による取り組みの状況報告を受け、意見を述べています。監査等委員である社外取締役は、主に監査等委員会を通じて、会計監査人による監査・レビューについての報告並びに内部統制及び内部監査についての報告を受けます。また、社外取締役は、社外取締役のみが参加する会合を定期的に開催し、本会合を監査等委員である社内取締役及び外部会計監査人等との連携の機会としても活用しています。
沿革 FY2025 / 約1,509字
2 【沿革】 1923年4月故山内健二が大阪市において当社の母体、山之内薬品商会を創立。1939年3月山之内薬品商会を株式会社組織に改組。(資本金18万円)1940年10月商号を、山之内製薬株式会社に改称。1949年5月東京証券取引所及び大阪証券取引所に株式を上場。1968年11月焼津工場 (製剤工場) 完成。1974年11月高萩工場 (合成工場) 完成。1986年4月アイルランドに山之内アイルランドCo.,Ltd. を設立。1987年5月西根工場 (製剤工場) 完成。1989年3月筑波研究センター完成。2005年4月藤沢薬品工業株式会社と合併し、アステラス製薬株式会社発足。同合併に伴い、海外・国内グループ会社を順次再編。2005年4月製剤生産機能を統合・分社化し、アステラス東海株式会社を設立。2006年4月原薬製造機能を統合・分社化し、アステラスファーマケミカルズ株式会社を設立。2007年12月がん領域の抗体医薬を専門とするバイオベンチャー、アジェンシス Inc. (米国) を買収。2008年4月米国にグローバル開発本社機能を有するアステラス ファーマ グローバル ディベロップメントInc. を設立。2008年11月インドに医薬品販売子会社アステラス ファーマ インディア PVT.Ltd. を設立。2009年7月ブラジルに医薬品販売子会社アステラス ファーマ ブラジルを設立。2010年6月がん、糖尿病/肥満の領域に事業基盤を持つOSI ファーマシューティカルズ Inc. (米国) を買収。2010年12月オーストラリアに医薬品販売子会社アステラス ファーマ オーストラリア Pty Ltdを設立。2011年4月アステラス富山株式会社及びアステラスファーマケミカルズ株式会社をアステラス東海株式会社に統合し、その社名をアステラス ファーマ テック株式会社に変更。2013年7月シンガポールに医薬品販売子会社アステラス ファーマ シンガポール Pte.Ltd. を設立。2013年10月Amgen Inc. (米国) との戦略的提携に伴う合弁会社アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社が業務開始。2016年1月マレーシアに医薬品販売子会社アステラス ファーマ マレーシア Sdn.Bhd. を設立。2016年2月眼科領域における細胞医療の研究開発に強みを持つオカタ セラピューティクス Inc. (米国) (後に社名をアステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシンに変更) を買収。2016年12月がんに対する抗体医薬を開発するガニメド ファーマシューティカルズ AG (ドイツ) を買収。2017年5月Gタンパク質共役受容体を標的とする低分子薬を開発するオジェダ SA (ベルギー) を買収。2018年1月ミトコンドリア関連疾患領域における共同研究・開発提携先であるマイトブリッジ Inc. (米国) を買収。2018年12月がん免疫領域における共同研究・開発提携先であるポテンザ セラピューティクス Inc. (米国) を買収。2020年1月神経筋疾患を対象に、アデノ随伴ウイルスに基づく遺伝子治療薬を研究開発するオーデンテス セラピューティクス Inc. (米国) (後に社名をアステラス ジーン セラピーズ Inc. に変更) を買収。2022年4月医薬品・治験薬・原薬の製造子会社であるアステラス ファーマ テック株式会社を吸収合併。2023年7月眼科領域に特化した治療薬の研究開発を行うバイオ医薬品企業IVERIC bio, Inc. (米国) を買収。
配当政策 FY2025 / 約543字
3 【配当政策】当社は、企業価値の持続的向上に努めるとともに、株主還元にも積極的に取り組んでいます。成長を実現するための事業投資を優先しながら、配当については、連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努めます。また、自己株式の取得を必要に応じて機動的に実施し、資本効率の改善と1株当たり利益の向上を図ります。このような方針の下、当事業年度の配当金については、1株当たり78円 (うち中間配当金39円、期末配当金39円) となりました。 当社は、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を行う方針としており、「剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めがある場合を除き、取締役会の決議によって定めることができる。」旨を定款に定めています。なお、当事業年度に係る剰余金の配当は、以下のとおりです。 (決議年月日) (配当金の総額)(1株当たり配当額)・中間配当2025年10月30日取締役会決議70,558百万円39円・期末配当2026年4月27日取締役会決議70,558百万円39円 (注) 上記の配当金の総額には、役員報酬BIP信託及び株式付与ESOP信託が所有する当社株式に対する配当金1,391百万円が含まれています。
監査の状況 FY2025 / 約4,326字
(3) 【監査の状況】① 監査等委員会監査の状況1) 監査等委員会の組織、人員及び手続監査等委員会の監査については、独立社外取締役3名を含む4名の監査等委員で監査等委員会を構成し、取締役の職務執行の監査にあたります。委員長は独立社外取締役が務めています。監査等委員会は原則として毎月1回開催し、社内事情に精通した常勤の監査等委員である社内取締役と、独立性が高く、各専門分野に精通し実務経験豊富な監査等委員である社外取締役で構成され、各監査等委員の特性を活かした監査等委員会の監査が効果的に実施されます。また、監査等委員会の職務を補助する監査等委員会室 (4名) の設置、監査部門に対する指示系統の確立、会計監査人との連携等により、監査等委員会の機能強化を図っています。監査等委員である社外取締役の荒牧知子氏は、長年、公認会計士及び税理士として企業の監査やアドバイザリー業務に携わり、現在は、荒牧公認会計士事務所の所長を務めるなど財務及び会計に関する相当程度の知見を有しています。 2) 監査等委員会の活動状況当事業年度において当社は監査等委員会を19回開催しており、個々の監査等委員の出席状況については次のとおりです。区分氏名開催回数出席回数常勤監査等委員廣田 里香1919監査等委員中山 美加1919監査等委員秋山 里絵1919監査等委員荒牧 知子1919 監査等委員会における具体的な検討事項は、監査等委員会監査方針・監査計画及び監査結果、事業報告及び計算関係書類監査結果、監査部門監査計画及び監査結果、内部統制システムの整備・運用状況、会計監査人の評価・報酬等、取締役 (監査等委員である取締役を除く) の選任等・報酬等についての意見等です。常勤監査等委員は、取締役会、エグゼクティブ・コミッティ等の重要会議への出席、内部統制部門等からの業務執行に関わる報告聴取、国内外事業所監査、会計監査人との連携、取締役・トップマネジメントとの意見交換、監査等委員でない社外取締役との情報交換、りん議書等重要書類の閲覧等を行っています。監査等委員である社外取締役は、取締役会への出席や監査等委員会に出席して監査の状況の報告を受けるほか、国内外事業所監査、内部統制部門等からの業務執行に関わる報告聴取、取締役・トップマネジメントとの意見交換、会計監査人との連携等の場に出席し、必要な意見の表明を行っています。監査等委員会は、当事業年度は、下記について重点監査項目として取り組みました。・人事制度や施策の状況・子会社管理の状況・組織のグローバル化と再編に伴う課題・重要なリスクを伴う経営者による見積り・判断に基づく会計処理 (税務処理含む)・業務委託の状況・リスク対応・管理の状況・コンプライアンス遵守・監督の状況・サステナビリティ関連情報開示体制・プロセス・ITに係る整備・支援の状況 当事業年度は監査等委員会による監査の強化のための取り組みを継続し、経営課題についての取締役・トップマネジメントとの意見交換の内容を充実させるとともに、下記について執行体との意見交換を実施しています。・税務・財務戦略・監査部門と監査等委員会の連携強化・サステナビリティ関連情報の開示体制・エシックス&コンプライアンスアップデート・エンタープライズ・リスク管理・臨床試験加速化プロジェクト進捗状況・課題・情報セキュリティ戦略遂行の進捗状況等・ITプロジェクト優先順位付け・予算配分 監査等委員会による組織監査においては、監査部門の監査等委員会への直接報告等の連携を強化し、内部監査テーマ及び個別監査計画に対して監査等委員会の意見及び視点を盛り込み、内部監査の結果を監査等委員会による監査に効率的に活用し、より実効的な組織監査を実施しています。会計監査人との連携においては、監査計画及び報酬説明、四半期・半期・年度末決算に対する監査等の結果説明、内部統制監査報告、非保証業務の実施状況等の報告、監査上の主要な検討事項 (KAM) の協議、デジタル監査の取り組み等の情報共有、監査等委員会の監査実績の共有を通じ意見交換を行っています。また、国内外事業所監査面談における事前準備・事後整理等のプロセス効率化、リスクベースアプローチにより選定したテーマに対する監査の実施、業務監査・会計監査の経常的監査業務の体系化を通じ、監査の高質化に向け着実な実行を推進しています。なお、業務執行に関わる国内外事業所監査に関しては、直接訪問による監査とウェブ会議システムを用いたリモート監査を組み合わせて対応しています。 ② 内部監査の状況等内部監査については、通常の業務執行部門から独立した社長直轄の監査部門 (29名) を設置し、当社及びグループ会社における内部監査体制を整備しています。詳細については「(1) コーポレート・ガバナンスの概要 ③内部統制システムに関する基本的な考え方及びその整備状況」に記載のとおりです。 ・監査等委員会と監査部門の連携状況監査部門は、年度計画 (戦略・予算及び人材のリソースプランを含む) の策定に当たり監査等委員会の同意を得る必要があり、監査等委員会は、監査部門から監査結果等の報告を受け、必要に応じて監査部門に指示を行うことができます。さらに、監査等委員である取締役と監査長は、監査内容等について定期的に意見交換し、連携強化を図っています。 ・監査等委員会と会計監査人の連携状況当社の監査等委員会と会計監査人であるEY新日本有限責任監査法人は、定期的に及び必要に応じて会議を持ち、各々の年間監査計画の確認、監査結果及び重要な監査情報の共有を行うなど、連携を密にしています。半期決算、年度末決算時には、監査等委員会は会計監査人から会社法及び金融商品取引法に基づく監査・レビューについて結果報告及び説明を受けています。第1四半期決算、第3四半期決算については年度監査の一環として実施した手続きに関する経過報告及び説明を受けています。また、四半期ごとに監査等委員会の行った業務監査の結果について会計監査人に報告し、意見交換を行っています。 ・監査部門と会計監査人の連携状況監査部門と会計監査人は、財務報告に係る内部統制の整備・運用・評価及び内部監査結果等に関して定期的な情報共有・意見交換を行い、的確な内部統制監査等のための連携に努めています。 ・内部監査、監査等委員会監査及び会計監査と内部統制部門との関係監査等委員会及び監査部門は、それぞれ監査等委員会の監査及び内部監査の手続において、その他の内部統制部門と意思疎通を図り、また会計監査人は、コーポレートコントローラー部門及び必要に応じコーポレートコントローラー部門を通じてその他の内部統制部門と意見交換等を実施しています。 ③ 会計監査の状況1) 監査法人の名称EY新日本有限責任監査法人 2) 継続監査期間1968年以降 3) 業務を執行した公認会計士の氏名指定有限責任社員 業務執行社員:有倉 大輔小山 晃平今野 光晴 4) 会計監査業務に係る補助者の構成公認会計士 15名、公認会計士試験合格者 26名、その他 26名 5) 監査法人の選定方針と理由会計監査人が会社法第340条第1項に定める解任事由に該当するときは、監査等委員全員の同意に基づく解任、又は監査等委員会の決議により、株主総会に提出する会計監査人の解任に関する議案の内容の決定を行います。また、監査等委員会は、会計監査人の独立性・専門性及び監査活動の適切性・妥当性の評価等を勘案し、株主総会に提出する会計監査人を再任しないことに関する議案の内容を決定します。会計監査人の独立性・専門性及び監査活動の適切性・妥当性を評価した結果、監査品質に影響を与える事項はなく、会計監査人を不再任とする事由には該当しません。 6) 監査等委員会による監査法人の評価当社の監査等委員会は、会計監査人に対して評価を行っています。会計監査人の独立性・専門性及び監査活動の適切性・妥当性等に関する評価項目を設け、項目ごとに評価のために必要な資料を社内関係部門及び会計監査人から入手することや報告を受けることで、監査品質の評価を行っています。 ④ 監査報酬の内容等1) 監査公認会計士等に対する報酬の内容区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬 (百万円)非監査業務に基づく報酬 (百万円)監査証明業務に基づく報酬 (百万円)非監査業務に基づく報酬 (百万円)提出会社283828114連結子会社--15-計283829614 (前連結会計年度)当社が監査公認会計士等に対して報酬を支払っている非監査業務の内容は「社債発行に伴うコンフォートレター作成業務」等です。(当連結会計年度)当社が監査公認会計士等に対して報酬を支払っている非監査業務の内容は「サステナビリティ開示に関する業務」等です。 2) 監査公認会計士等と同一のネットワーク (Ernst & Young) に属する組織に対する報酬 [1) を除く]区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬 (百万円)非監査業務に基づく報酬 (百万円)監査証明業務に基づく報酬 (百万円)非監査業務に基づく報酬 (百万円)提出会社-20-41連結子会社1,665341,6525計1,665551,65246 (前連結会計年度)当社及び連結子会社における非監査業務の内容は、主に税務コンサルティング業務等です。(当連結会計年度)当社及び連結子会社における非監査業務の内容は、主にコンサルティング業務等です。 3) その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容(前連結会計年度)該当事項はありません。(当連結会計年度)該当事項はありません。 4) 監査報酬の決定方針当社は、監査公認会計士等に対する監査報酬について、前連結会計年度の監査実績等を踏まえ、当連結会計年度の監査計画の内容、監査体制、監査時間、報酬単価等の妥当性を検証し、監査等委員会の同意を得た上で決定します。 5) 監査等委員会が監査報酬に同意した理由当社の監査等委員会は、社内関係部門及び会計監査人からの必要な資料の入手や報告の聴取を通じて、前連結会計年度の会計監査人の職務執行状況、監査時間の実績及び当連結会計年度の監査計画の内容、監査体制、監査時間の見積り、報酬単価等を精査・検討した結果、当連結会計年度の会計監査人の報酬等の額は妥当であると判断し、会社法第399条第1項及び同条第3項の同意を行っています。
設備の概要 FY2025 / 約178字
1 【設備投資等の概要】設備投資に関する当連結会計年度の主な進捗状況は以下のとおりです。・アステラス アイルランド Co., Ltd.において、工場の建設が進捗しました。・インド、ポーランド、メキシコにグローバルケイパビリティセンターを設立しました。当連結会計年度の設備投資額は、49,305百万円 (使用権資産を除く、有形固定資産ベース) となりました。
従業員の状況 FY2025 / 約1,127字
(2) 【従業員の状況】① 連結会社の状況(2026年3月31日現在)セグメントの名称従業員数 (人)医薬品事業14,099合計14,099 (注) 従業員数は就業人員を記載しています。 ② 提出会社の状況(2026年3月31日現在)従業員数 (人)平均年齢 (歳)平均勤続年数 (年)平均年間給与 (円)平均年間給与の対前事業年度増減率 (%)4,08142.515.411,315,0578.1 セグメントの名称従業員数 (人)医薬品事業4,081合計4,081 経営基幹職に占める女性労働者の割合 (%)男性労働者の育児休業等取得率 (%)男女の賃金の差異 (%)全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者19.772.776.977.559.6 (注) 1.従業員数は就業人員を記載しています。2.平均年間給与は、基準外賃金及び賞与を含む総年間賃金を人数で除して算出しています。3.経営基幹職に占める女性労働者の割合は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」 (平成27年法律第64号) の規定に基づき算出したものです。労働者の母数には取締役及び担当役員を含めていません。4.男性労働者の育児休業等取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」 (平成3年法律第76号) の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」 (平成3年労働省令第25号) 第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものです。なお、同第71条の6第1号における育児休業等のみの取得率は55.5 %です。5.男女の賃金の差異は、男女別に対象労働者の年間平均賃金 (対象労働者の総年間賃金÷対象労働者数) を算出し、女性年間平均賃金÷男性年間平均賃金×100として算出しています。なお、差異の主な要因は男性の方が高い職務グレードに就いている割合が高いことであり、同等の期待役割を持つ職務レベルであれば男女で賃金に差異が生じることはありません。 ③ 労働組合の状況当社の従業員は、アステラス労働組合を構成し、上部団体として医薬化粧品産業労働組合連合会に加盟しています。2026年3月31日現在における組合員数は2,459名です。また、労使は健全な関係を構築しています。 ④ 使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度の内容当社は使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度を導入しています。当該役員・従業員株式所有制度の内容については、「1 株式等の状況 (8) 役員・従業員株式所有制度の内容」に記載しています。
研究開発活動 FY2025 / 約6,588字
6 【研究開発活動】当社は、2021年5月に発表した経営計画2021において、「患者さんのより良いアウトカムの実現」「科学の進歩を確かな『価値』(注) へ」「Rx+ビジネスの進展」「サステナビリティ向上の取り組みを強化」の4つを戦略目標として掲げ、「価値」の創造と提供の実現に取り組みました。(注) 患者さんにとって真に重要なアウトカム (治療等による臨床上の成果) を、それを提供するためにヘルスケアシステムが負担するコストで除したもの 当連結会計年度における研究開発活動をはじめとする持続的な成長に向けた主な取り組みは以下のとおりです。(1) 戦略目標1:患者さんのより良いアウトカムの実現中長期にわたり成長を支える重点戦略製品 (注) に優先的に経営資源を振り向けました。尿路上皮がん治療剤PADCEVや地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤IZERVAY、胃腺がん及び食道胃接合部腺がん治療剤VYLOY等、当社の成長をけん引する製品の育成と製品価値の最大化を図りました。また、開発後期段階においては、下記等の進展がありました。・尿路上皮がん治療剤PADCEVとMerck社 (米国) のPD-1阻害剤Keytruda (一般名:ペムブロリズマブ) との併用療法について、シスプラチンを用いた化学療法に不適応の筋層浸潤性膀胱がん患者を対象とした術前術後の補助療法の追加適応としての、米国での承認取得並びに欧州及び日本における承認申請・地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤IZERVAYについて、「萎縮型加齢黄斑変性における地図状萎縮の進行抑制」を効能・効果とした日本における発売(注) PADCEV、IZERVAY、VYLOY、VEOZAH、XOSPATA (2026年3月31日現在) 当連結会計年度における主要製品の売上及び主な進捗状況は以下のとおりです。・尿路上皮がん治療剤PADCEV (一般名:エンホルツマブ ベドチン)当連結会計年度売上:2,212億円 (前連結会計年度比34.8%増)全ての地域で売上が着実に拡大し、グローバル売上は大きく増加しました。転移性尿路上皮がん患者を対象とした一次治療の着実な浸透や、シスプラチンを用いた化学療法に不適応の筋層浸潤性膀胱がん患者における術前術後の補助療法の承認取得等が売上伸長に貢献しました。追加適応症の承認取得、承認申請及び開発の進捗状況は以下のとおりです。2025年7月 筋層非浸潤性膀胱がんを対象として第Ⅰ相段階にあった開発と、その他の種類の固形がんを対象として第Ⅱ相段階にあった開発を中止したことを公表しました。2025年11月 米国において、本剤とKeytruda又はKeytruda QLEX (ペムブロリズマブ+ベラヒアルロニダーゼ アルファ-pmph) の併用療法について、シスプラチンを用いた化学療法に不適応の筋層浸潤性膀胱がん患者における術前術後の補助療法として、米国食品医薬品局から適応追加に関する承認を取得しました。2025年11月 欧州において、本剤とKEYTRUDAの併用療法について、シスプラチンを用いた化学療法に不適応の筋層浸潤性膀胱がん患者を対象とした術前術後の補助療法として、欧州医薬品庁が適応追加に関する申請を受理した旨の通知を受領しました。2026年1月 日本において、本剤とキイトルーダの併用療法について、シスプラチンを用いた化学療法に不適応の筋層浸潤性膀胱がん患者を対象とした術前術後の補助療法として適応追加に関する製造販売承認事項一部変更承認申請を行いました。2026年3月 欧州において、本剤とKEYTRUDAの併用療法について、シスプラチンを用いた化学療法に適応のある筋層浸潤性膀胱がん患者を対象とした術前術後の補助療法として、欧州医薬品庁が適応追加に関する申請を受理した旨の通知を受領しました。2026年4月 米国において、本剤とKeytruda又はKeytruda QLEXの併用療法について、シスプラチンを用いた化学療法に適応のある筋層浸潤性膀胱がん患者を対象とした術前術後の補助療法として、米国食品医薬品局により生物学的製剤一部変更承認申請が受理され、優先審査の指定を受けました。2026年4月 筋層浸潤性膀胱がんの膀胱温存療法を対象として、第Ⅱ相段階に移行したことを公表しました。 ・地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤IZERVAY (一般名:アバシンカプタド ペゴルナトリウム)当連結会計年度売上:776億円 (前連結会計年度比33.2%増)売上は着実に拡大しました。追加適応症の開発の進捗及び発売状況は以下のとおりです。2025年10月 Stargardt病を対象として第Ⅱ相段階にあった開発を中止したことを公表しました。2025年11月 日本において、「萎縮型加齢黄斑変性における地図状萎縮の進行抑制」を効能・効果として発売しました。 ・胃腺がん及び食道胃接合部腺がん治療剤VYLOY (一般名:ゾルベツキシマブ)当連結会計年度売上:631億円 (前連結会計年度比415.6%増)2026年4月現在、日本、欧州及び米国を含む30か国以上で発売されており、グローバル売上は大きく拡大しました。Claudin 18検査率の向上と治療中止率の低さなどが売上伸長に貢献しました。追加適応症の開発の進捗状況は以下のとおりです。2026年2月 膵腺がんを対象とした第Ⅱ相GLEAM試験の結果を受けて、本試験に基づく開発を中止したことを公表しました。 ・閉経に伴う中等度から重度の血管運動神経症状治療剤VEOZAH (一般名:フェゾリネタント)当連結会計年度売上:466億円 (前連結会計年度比37.7%増)米国を中心に、グローバル売上は着実に拡大しました。開発の進捗状況は以下のとおりです。2026年2月 日本において、閉経に伴う血管運動神経症状を有する女性患者を対象とした第Ⅲ相STARLIGHT 2試験について、主要評価項目を達成したことを公表しました。2026年4月 中国において、閉経に伴う血管運動神経症状を有する女性患者を対象とした第Ⅱ相試験について、主要評価項目を達成したことを公表しました。 ・急性骨髄性白血病治療剤XOSPATA (一般名:ギルテリチニブフマル酸塩)当連結会計年度売上:718億円 (前連結会計年度比5.7%増)地域ごとの増減はあったものの、グローバル全体の売上は順調に推移しました。追加適応症の開発の進捗状況は以下のとおりです。2025年10月 ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺がんを対象として第Ⅰ相段階に移行したことを公表しました。2026年3月 強力な化学療法に適応のある未治療FLT3遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病患者を対象とした第Ⅲ相PASHA試験について、主要評価項目を達成しなかったことを公表しました。 ・前立腺がん治療剤XTANDI (一般名:エンザルタミド)当連結会計年度売上:9,608億円 (前連結会計年度比5.3%増)グローバル売上は増加しました。 その他の主要製品の売上は以下のとおりです。・過活動膀胱治療剤ベタニス/ミラベトリック/ベットミガ (一般名:ミラベグロン)当連結会計年度売上:1,897億円 (前連結会計年度比11.6%増)グローバル売上は増加しました。 ・免疫抑制剤プログラフ (一般名:タクロリムス水和物)当連結会計年度売上:2,077億円 (前連結会計年度比3.3%増)グローバル売上は前連結会計年度と比べ同水準でした。 上記以外に、医療用医薬品事業に関する以下の取り組みを行いました。2026年3月 明治安田生命保険相互会社との間で、最先端の医療が必要な人に届く持続可能な社会の実現を目指した協業に関する基本合意書を締結しました。2026年3月 高岡工場における医薬品の生産活動を終了しました。 (2) 戦略目標2:科学の進歩を確かな「価値」へ当社は、Focus Areaアプローチという当社固有の研究開発戦略の下、多面的な視点で創薬ターゲットを絞り込む新しいアプローチで革新的な製品の創出に取り組んでいます。2026年3月現在、特定のバイオロジー (注1)、モダリティ (注2)、疾患の組み合わせであるFocus Areaアプローチから生まれたものの中でPrimary Focus (注3) として「がん免疫」「標的タンパク質分解誘導」「遺伝子治療」「再生と視力の維持・回復」の4つを認定しています。(注) 1.疾患の原因のより深い理解2.汎用性のある治療手段・基盤技術3.Focus Areaの中における特定の組合せで、科学的妥当性、研究開発や商業化の実現可能性、プロジェクトの充実度や進捗度の観点から選択され、優先的な投資対象となるもの 当連結会計年度における各Primary Focusの主な進展は以下のとおりです。・Primary Focus がん免疫2025年7月 レプチン-IL-2遺伝子を搭載した腫瘍溶解性ウイルスASP1012について、がんを対象として第Ⅰ相段階にあった開発を中止したことを公表しました。2026年2月 抗Claudin 18.2/CD3二重特異性抗体ASP2138について、胃腺がん及び食道胃接合部腺がんにおいて臨床PoC (注) 達成を公表しました。2026年2月 Vir Biotechnology社 (米国) との間で、二重マスキング前立腺特異的膜抗原を標的とした二重マスキングCD3 T細胞エンゲージャーVIR-5500の開発・商業化に関するグローバルの戦略的提携契約を締結しました。2026年4月 二重マスキング前立腺特異的膜抗原を標的とした二重マスキングCD3 T細胞エンゲージャーVIR-5500について、前立腺がんを対象として第Ⅰ相段階にプログラムを追加したことを公表しました。2026年4月 TROP2を標的とするデュアルペイロード免疫刺激性抗体-薬物複合体ASP2998について、がんを対象として第Ⅰ相段階に移行したことを公表しました。2026年4月 DGKζ阻害薬ASP1570について、がんを対象として第Ⅰ相段階にあった開発を中止したことを公表しました。(注) コンセプト検証 ・Primary Focus 標的タンパク質分解誘導2025年4月 KRAS G12D分解誘導薬ASP3082 (一般名:setidegrasib) について、膵腺がんにおいて臨床PoC達成を公表しました。2025年7月 KRAS G12D分解誘導薬ASP3082について、非小細胞肺がんにおいて臨床PoC達成を公表しました。2025年10月 Pan-KRAS分解誘導薬ASP5834について、がんを対象として第Ⅰ相段階に移行したことを公表しました。2026年1月 Pan-KRAS分解誘導薬ASP5834について、非小細胞肺がんにおいて米国食品医薬品局からファストトラック指定を取得しました。2026年2月 KRAS G12D分解誘導薬ASP4396について、がんを対象として第Ⅰ相段階にあった開発を中止したことを公表しました。2026年4月 KRAS G12D分解誘導薬ASP3082について、膵腺がんを対象として第Ⅲ相段階に移行したことを公表しました。 ・Primary Focus 遺伝子治療2025年4月 遺伝子治療薬AT845について、ポンペ病を対象として第Ⅱ相段階に移行したことを公表しました。2026年4月 MTM1遺伝子補充によるミオチュブラリン発現亢進薬ASP2957について、X連鎖性ミオチュブラーミオパチーを対象として第Ⅰ相段階に移行したことを公表しました。2026年4月 MTM1遺伝子補充によるミオチュブラリン発現亢進薬AT132について、X連鎖性ミオチュブラーミオパチーを対象として第Ⅱ相段階にあった開発を戦略的に中断したことを公表しました。 ・Primary Focus 再生と視力の維持・回復2026年3月 細胞医療ASP7317について、重度の視力低下を有する、地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性において、臨床PoC達成を公表しました。 当連結会計年度におけるPrimary Focus以外の研究開発活動の主な進展は以下のとおりです。2025年4月 公益財団法人がん研究会との間で、トランスレーショナルリサーチ (橋渡し研究) 及びがんの臨床研究の加速を目指す戦略的提携に関する契約を締結しました。2025年5月 Evopoint Biosciences社 (中国) との間で、CLDN18.2を標的とした新規の抗体-薬物複合体XNW27011の独占的なライセンス契約を締結しました。2025年6月 株式会社三菱総合研究所との間で、同社が厚生労働省より委託を受けて実施する「医療系ベンチャー・トータルサポート事業」における創薬スタートアップ支援業務での提携に関する基本合意書を締結しました。2025年7月 韓国の行政機関である中小ベンチャー企業部の傘下機関である創業振興院 (韓国) との間で、韓国の創薬スタートアップの発掘、事業拡大及びグローバル展開支援を目的とした「グローバル企業パートナーシッププログラム」の運営に関する基本合意書を締結しました。2025年7月 Claudin 18.2を標的とする抗体-薬物複合体ASP546Cについて、がんを対象として第Ⅰ相段階にプログラムを追加したことを公表しました。2025年10月 CYP17リアーゼ阻害剤アビラテロンデカン酸エステル/ASP5541について、前立腺がんを対象として第Ⅱ相に移行したことを公表しました。2025年12月 株式会社安川電機の子会社であるロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社が開発したヒト型汎用ロボット「まほろ」によるロボット式細胞培養自動化システムが、米国食品医薬品局の生物製剤評価研究センターから先進製造技術指定を取得しました。当社と株式会社安川電機の合弁会社であるセラファ・バイオサイエンス株式会社が、この技術を活用した細胞医療の実用化を主導します。2026年4月 STING阻害薬ASP5502について、原発性シェーグレン症候群を対象として第Ⅰ相段階にあった開発を中止したことを公表しました。 (3) 戦略目標3:Rx+ビジネスの進展 当社は、医療用医薬品 (Rx) に留まらず、ペイシェントジャーニー (診断、予防、治療及び予後管理を含む医療シーン) 全体において、様々な方法で患者さんに「価値」を届けることを目指しています。私たちはこの取り組みをRx+事業と呼んでいます。経営計画2021では、戦略目標3「Rx+ビジネスの進展」として、患者さんが医療従事者とともに治療計画に積極的に参加できるよう、臨床研究や患者視点に基づく利用しやすい技術、ツール、リソースを提供することで、患者自身が自らの健康をより良くコントロールできるよう支援することを目指し、Rx+プログラムの事業化に取り組んできました。 当連結会計年度における主な進展は以下のとおりです。・埋め込み型医療機器2025年10月 低活動膀胱を対象とした体内埋め込み型医療機器について、オーストラリアで被験者の組み入れを開始したことを公表しました。 ・その他2025年5月 塩野義製薬株式会社と株式会社NTTデータとの間で、デジタル治療サービスの普及を目指し、「DTx (注) 流通プラットフォーム」の開発・運用に向けた検討を開始する基本合意書を締結しました。(注) Digital Therapeutics (4) 戦略目標4:サステナビリティ向上の取り組みを強化 当連結会計年度における代表的なサステナビリティ向上の取り組みとその結果は、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載のとおりです。 なお、当連結会計年度の研究開発費は3,148億円 (前連結会計年度比3.9%減)、売上収益研究開発費比率は14.7%となりました。
株式の保有状況 FY2025 / 約1,003字
(5) 【株式の保有状況】① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、保有目的が専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とするか否かで区分しています。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式1) 保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、業務提携等事業戦略上合理的と判断される場合を除き、新規に株式を取得・保有しません。保有株式については、その保有目的を当社の中長期的な事業戦略上の観点から毎年取締役会で検証し、保有価値が乏しいと判断した株式は売却します。 2) 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額 (百万円)非上場株式15996非上場株式以外の株式21,782 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額 (百万円)株式数の増加の理由非上場株式10新規投資非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄)該当事項はありません。 3) 特定投資株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数 (株)株式数 (株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)オンコリスバイオファーマ株式会社727,200727,200OBP-801特許の導出契約を締結しており、医薬事業戦略における関係の維持・強化を目的として保有しています。定量的な保有効果の記載は困難ですが、2026年2月末を基準とした保有の合理性は取締役会で検証しています。無1,569451Kyntra Bio, Inc.198,7344,968,367経口貧血治療剤の開発・販売に関して導入契約を締結しており、医薬事業戦略における関係の維持・強化を目的として保有しています。定量的な保有効果の記載は困難ですが、2026年2月末を基準とした保有の合理性は取締役会で検証しています。なお、株式併合により、株式数が減少しています。また、2026年1月7日付でFibroGen, Inc.より社名変更しています。無214231
関係会社の状況 FY2025 / 約1,381字
4 【関係会社の状況】 名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任営業上の取引等(連結子会社) アステラス US ホールディング Inc.米国イリノイ州千米ドル0医薬品事業100有―アステラス US LLC米国イリノイ州―医薬品事業100(100)有当社へロイヤルティ支払アステラス ファーマ US, Inc.米国イリノイ州千米ドル0医薬品事業100(100)有―アステラス ファーマ グローバル ディベロップメント Inc.米国イリノイ州千米ドル0医薬品事業100(100)有当社より開発の受託アステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシン米国マサチューセッツ州千米ドル0医薬品事業100(100)有―アステラス ジーン セラピーズ Inc.米国カリフォルニア州千米ドル0医薬品事業100(100)有―アステラス US テクノロジーズ Inc.米国イリノイ州千米ドル0医薬品事業100(100)無当社より医薬品の仕入当社へ医薬品の供給アステラス ファーマ ヨーロッパ Ltd.英国アドルストン千ユーロ138,858医薬品事業100(100)無当社より医薬品の仕入当社へロイヤルティ支払アステラス ファーマ GmbHドイツミュンヘン千ユーロ14,001医薬品事業100(100)無―アステラス アイルランド Co.,Ltd.アイルランドダブリン千ユーロ3,472医薬品事業100(100)無当社より医薬品の仕入当社へ医薬品の供給及びロイヤルティ支払アステラス ファーマS.A.Sフランスパリ千ユーロ4,022医薬品事業100(100)無―アステラス ファーマS.A.スペインマドリード千ユーロ2,981医薬品事業100(100)無―アステラス (中国) 投資有限公司中国北京市千中国元1,787,883医薬品事業100無―北京アステラス医薬有限公司中国北京市千中国元20,000医薬品事業100(100)無―アステラス製薬 (中国) 有限公司中国遼寧省瀋陽市千中国元299,191医薬品事業100(100)無当社より医薬品の仕入韓国アステラス製薬株式会社大韓民国ソウル市百万ウォン11,500医薬品事業100無当社より医薬品の仕入その他 64社 (持分法適用会社) その他 6社 (注) 1.主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しています。2.議決権の所有割合欄の( )内は間接所有割合を内数で示しています。3.役員の兼任については、当社の取締役及び担当役員が該当会社の役員を兼任している場合に、「有」と記載しています。4.アステラス US ホールディング Inc.、アステラス US LLC、アステラス US テクノロジーズ Inc.、アステラス ファーマ ヨーロッパ Ltd.及びアステラス (中国) 投資有限公司は、特定子会社に該当します。 5.アステラス ファーマ US, Inc.については売上収益 (連結会社相互間の内部売上収益を除く) の連結売上収益に占める割合が10%を超えています。主要な損益情報等(1) 売上収益1,258,423百万円 (2) 税引前利益7,907百万円 (3) 当期利益6,135百万円 (4) 資本合計21,924百万円 (5) 資産合計483,350百万円
サステナビリティ FY2025 / 約12,733字
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。なお、文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末において判断したものです。 (1) サステナビリティ①サステナビリティに関する考え方当社は社会のサステナビリティの向上に貢献していくことが、事業を継続していく上で極めて重要であると考えます。具体的には、アンメットメディカルニーズ (満たされない医療ニーズ) に応える革新的なヘルスケアソリューションを提供することや、事業活動において製薬会社としての社会的責任を果たすことにより、当社は社会のサステナビリティの向上に貢献しています。その結果、自社や自社の製品等に対する社会からの信頼が得られ、当社のサステナビリティを向上させると考えています。このように、本業を通じて社会と当社の双方の持続可能性を向上させる好循環を生み出していくことが当社にとってのサステナビリティの考え方です。このような好循環を生み出すことは、当社の存在意義である「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」ことを通じた「企業価値の持続的向上」 (注) という私たちの使命を果たすことにつながります。(注) 当社が推進する財務・非財務活動の取り組みは全て、当社の企業価値向上へとつながっています。それぞれの取り組みが互いに関連し、作用し合いながら企業価値を向上させていく流れを表現した「企業価値向上ロジックツリー (下記ウェブサイトの統合報告書P28) 」をご参照ください。https://www.astellas.com/content/dam/astellas-com/jp/ja/documents/integrated-reports/integrated-report-2025-jp.pdf②サステナビリティに関するガバナンス・リスク管理当社のサステナビリティに関する重要事項は、コーポレートガバナンス体制に基づき、代表取締役社長CEOが議長を務めるエグゼクティブ・コミッティにて協議し、取締役会にて承認します。取締役会が承認する案件例として、サステナビリティの取り組みの指針となるマテリアリティ・マトリックスやサステナビリティ方針が該当します。また、サステナビリティの年度活動実績及び次年度活動計画は、業務執行の監督機能を果たす取締役会へ報告しています。長期的、戦略的かつ全社的な視点から各部門によるサステナビリティ向上のための活動を推進するため、推進体制として「サステナビリティ コミッティ」と 「環境・社会・ガバナンスワーキンググループ (E・S・Gワーキンググループ) 」 を設置しています。サステナビリティ コミッティでは機会やリスクを含め、業務執行に関わる当社の重要なサステナビリティ事項に関しての協議を行います。サステナビリティ コミッティは、経営戦略担当 (CStO: Chief Strategy Officer) によって任命されたファンクショナルユニット (注) 長レベルのメンバーで構成される部門横断の組織であり、委員長及びメンバーは専門的かつ実行性を伴った議論を行っています。E・S・Gワーキンググループは、案件ごとに部門横断のメンバーで構成され、外部の環境変化や各種原則・ガイドラインを参考にしながら、当社の環境・社会・ガバナンスの取り組むべき課題や機会の特定、関連部門と改善計画の立案と目標の設定、取り組みの進捗確認を実施します。サステナビリティ部門は、サステナビリティ コミッティを主管するファンクショナルユニットとしてE・S・Gワーキンググループの事務局業務を含めたグループ全体のサステナビリティ課題に対応し、活動全体を管理します。また、コミュニケーション機能と協働しながら社内外へ当社のサステナビリティ活動を展開しています。経営に与える影響が高いリスクが特定された場合は、サステナビリティ コミッティから、グローバル・リスク&レジリエンス委員会事務局へ共有され、必要な検討がなされます。また、コンプライアンスに関連する事項は、グローバル・コンプライアンス委員会事務局へ共有され、必要な検討がなされます。(注) 各トップマネジメントに直接レポートするビジネス遂行のための組織 サステナビリティ会議体制 (注1) 年に一度、取締役会に年度活動実績及び次年度活動計画を報告する。重要度の高い案件は、案件ごとに決裁権限規程に従って、エグゼクティブ・コミッティにおける協議を経て、取締役会で承認される。(注2) 環境 (Environment) 、社会 (Social) 、ガバナンス (Governance)(注3) サステナビリティ部門に所属するサステナビリティ・センターオブエクセレンス長はサステナビリティ長の管理下でESGの取り組みをグローバルに主導する責任を持つ。 <当事業年度 サステナビリティに関する取締役会の具体的な検討内容>・サステナビリティ・ミーティング開催概要の確認・マテリアリティ改定の協議と決定・サステナビリティ活動計画・活動状況の確認 ③サステナビリティに関する戦略・指標及び目標当社はサステナビリティの向上の取り組みは、企業価値を持続的に向上させることにつながっていると考えており、経営計画2021の戦略目標4として「サステナビリティ向上の取り組みを強化」を設定していました。社会及び事業を取り巻く環境が著しく変化するなか、社会と当社の双方にとって最も重要な課題を特定・優先順位付けしたマテリアリティ・マトリックスを策定しています。マテリアリティ・マトリックスでは、19の重要な課題を特定し、うち9つを最重要課題 (マテリアリティ) としました。マテリアリティ・マトリックスの各課題に取り組むことが企業価値にどのようにつながるかを検討し、サステナビリティ向上のための2つの柱としてまとめています。1つ目は「最先端の『価値』駆動型ライフサイエンス・イノベーターへの変革」で、2つ目は「社会の期待に応える強靭で持続可能な事業活動の強化」です。サステナビリティ向上のための中期計画として、2つの柱に関連する9つの最重要課題 (マテリアリティ) 及び社会からの要請が高い環境に関する重要課題について、「中期的に優先する項目」「具体的な取り組み」「2025年度までのコミットメント」を定め、サステナビリティ方針として取り組みを推進しています (注1) 。さらに「2025年度までのコミットメント」に対してはサステナビリティ方針業績評価指標 (SDPIs: Sustainability Direction Performance Indicators) (注2) を設定し、測定可能かつ適切な具体的アクションを開示することで、サステナビリティ向上に向けた取り組みを着実に推進しています。2026年度中に総括を開示予定です。(注1) 環境の課題の詳細については、(3) 環境 (気候変動) をご参照ください。 (注2) SDPIsの詳細については下記をご参照ください。https://www.astellas.com/jp/sustainability#performance-indicators 1. 最先端の「価値」駆動型ライフサイエンス・イノベーターへの変革最重要課題当社の中期優先項目具体的な取り組み2025年度までのコミットメント・保健医療へのアクセス・イノベーション実現のための人材と組織文化 (注)・新たなヘルスケアソリューション創出によるアンメットメディカルニーズの充足・革新的な治療手段による根本治療・価値に基づく価格設定研究開発におけるFocus Areaアプローチにより科学の進歩を「価値」に変え、アンメットメディカルニーズの高い疾患の治療のための新しい治療法やモダリティを創出するアンメットメディカルニーズに応え、従来よりも優れたアウトカムをもたらすソリューションを提供世界の患者さんや介護者の生活を改善し、ヘルスケアシステム全体の負担軽減に貢献する・当社が創出するイノベーションへの患者さんのアクセスを最大化し、患者さんがより良いアウトカムを得られるようにする・医薬品の枠を超え、新しいヘルスケアソリューションを開発し、事業化する・製品ライフサイクルを通じた包括的な医薬品アクセスプログラムを実施・パートナーシップやアステラス・グローバルヘルス財団によるヘルスケアシステム強化プログラムを支援・より多くの患者さんに当社製品へのアクセスを提供する・疾病の認識、予防、ヘルスケアサービスへのアクセスを改善することにより、3,600万人以上 (累計) にインパクトをもたらす新しいモダリティの革新的な医薬品が世界の患者さんの健康に貢献し、持続可能なヘルスケアシステムを実現していくために、ステークホルダーに向けて価値に基づく価格設定をアドボケートする革新的な医療へのアクセスを支える基盤として、価値に基づく価格設定をアドボケート価値に基づく価格設定をアドボケートし、ヘルスケアシステムの維持に貢献する・当社にイノベーションを創出する環境を構築する・イノベーションを促進する文化に支えられた、適切なケイパビリティを戦略と連動させる1人のマネジャーが管理する人数の最適化と階層の削減による組織構造のフラット化、後継者育成の強化、心理的安全性を確保し積極的なフィードバックを促す文化を醸成イノベーションを実現するための確かなケイパビリティを持つ人材と組織文化を醸成する (注) 人的資本の考え方や取り組みの詳細については、 (2) 人的資本をご参照ください。 2. 社会の期待に応える強靭で持続可能な事業活動の強化最重要課題当社の中期優先項目具体的な取り組み2025年度までのコミットメント・法令遵守と高い倫理観を持った事業活動・製品の品質保証と安全性・責任あるサプライチェーンマネジメント・製品の適正使用 予測不能な事態や緊急事態においても製品を継続的に供給する強靭なビジネスを維持する・非常用発電の強化や太陽光パネル等の再生可能エネルギーの自社設備への導入の検討等、エネルギー調達の強化・調達先の二重化や物流拠点の分散化等、原料調達や製品供給網の強化より持続可能で強靭なバリューチェーンを構築する製品の品質と安全性を保つためのケイパビリティを更に高め、患者さんにとっての価値を最大化するために顧客との相互コミュニケーションを最適化する・リーダー層のコミットメント、従業員への働きかけ、患者さん中心の考え方の浸透による「品質重視の文化」を醸成・デジタルを活用した部門横断によるオムニチャネルでの顧客対応「品質重視の文化」を醸成し、顧客体験を向上させることによって、製品の品質と安全性を確保する (2) 人的資本①人的資本に関する考え方当社では、採用・配置、評価・処遇、人材・組織開発の3つの領域を適切にバランスよく推進することによって、期待する人材像、目指す組織像を実現し、「Employer of Choice:現在そして未来の社員に選ばれる会社」を目指しています。当社において、人的資本への投資は、今日の実行力の強化に加えて、将来の組織をかたちづくる重要な投資として位置づけられており、短期的及び中長期的な視点をもって継続的に実施しています。 ②人的資本に関する戦略・指標及び目標当社では、経営計画2021の実現に向け、「組織健全性目標」を設定しました。これは、イノベーションの促進、人材の活躍、コラボレーションの浸透を通して意欲的な目標の実現を目指す企業文化を醸成し、当社の実行力を向上させることを目指すものです。人事部門では、設定した目標の実現に向けて、以下に示している、カルチャー、マインドセットの変革、グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築、イノベーティブな組織への戦略的改革を最優先事項として取り組んできました。また、これら主な3つの取り組みを基盤として支えているのが、データに基づく確実な進捗の確認です。確実な進捗確認の一つの施策として、グローバル・エンゲージメント・サーベイを実施しており、従業員のエンゲージメント向上への取り組みに注力し、各設問項目の進捗を可視化して、強みと改善点の分析結果に応じて具体的な対策を講じています。 A. カルチャー、マインドセットの変革当社は、従業員に賢いリスクテイクと学びによる成長を促すため、心理的安全性の確保とフィードバック文化の促進に注力しています。イノベーションを生み出し続ける組織を作るには、誰もが結果を恐れずに大胆なアイデアを共有し、現状に疑問を持って声を上げ、互いにフィードバックを伝え合うことのできる環境と、他者からのフィードバックを自らの成長につなげていくマインドセットが重要だと考えています。 A-1. カルチャー、マインドセットの変革に関する目標当社は果敢なチャレンジで大きな成果を追求します。適切なリスクを取ることができるよう従業員に権限が与えられるとともに、成果を追求し、イノベーションに注力できる環境の構築を目指します。 A-2. カルチャー、マインドセットの変革に関する状況One Astellasを実現するため、これまで共通の行動規範として導入してきたAstellas Wayを「組織における価値観と行動」に置き換え、2025年4月から統一しました。新しい「組織における価値観と行動」では、当社の従業員が大切にする価値観として「誠実さ」「イノベーション」「変革への挑戦」の3つを掲げ、従業員がすべき行動として「勇気」「迅速な対応」「One Astellas」「成果に拘る」「責任感」の5つを設定しています。また、トップマネジメントとの双方向のコミュニケーションを促進するため、対話型のセッションである“Ask Me Anything”を継続して実施しています。 日本においては、人的資本への投資の一環として健康経営にも力をいれています。従業員一人ひとりが高い生産性や創造性を発揮し、自己実現が可能な働き方を実現するための前提として、従業員の健康と健全な組織風土の醸成があります。健全な組織風土は、心理的安全性が高く、従業員が互いに尊重し合い、安心して活発なコミュニケーションができる環境を必要とします。当社では、多様な働き方と従業員の健康増進を支援し、組織の健全化を推進しています。当社の健康経営推進体制は、代表取締役社長を最高責任者とし、人事担当 (CPO: Chief People Officer) の下で、人事部門と健康保険組合、労働組合が主体となって企画・運営しています。健康経営の取り組みの推進の結果、経済産業省の健康経営優良法人 (大規模法人部門) の上位500社 (ホワイト500) に2年連続で認定されました。健康経営推進の取り組みによる成果は下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/astellas-and-society/our-people B. グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築及び多様性の確保当連結会計年度の地域別売上収益比率では、日本が約15%、海外が約85%となっており、当社のビジネスはグローバルに広がっています。それに伴い、従業員構成もグローバル化が進んでいます。ビジネス及び人材の変化に伴い、グローバルに通用する人事戦略・施策の構築が必須のため、グローバル規模で当社のビジネスを支える人事制度・システムの構築に取り組んでいます。また、人種・国籍・性別・年齢を問わず多様な人材が自分らしさを大切にしながら活躍できるよう、ダイバーシティの推進に取り組んでいます。多様な価値観・考え方・バックグラウンド等を尊重し活かし合うことは、組織の創造性を高めるだけでなく優秀な人材の確保や競争力の向上にもつながると考えています。多様性確保に向けた人材育成と社内環境整備及び報酬制度について、下記の方針に従って推進しています。・人材育成方針:属性によらず、自己責任を基本とする各人の意思・能力・適性に応じたキャリア形成機会を提供し、マネジャーはそのキャリア形成を支援します。高い成果を発揮し続ける能力・意欲のある人材に対して魅力ある成長機会を積極的に提供することで、多様な人材の活躍につながっています。また、次世代リーダー育成に注力しており、グローバルに選抜された参加者に対して約半年間のNext Generation Leadershipプログラムを提供しています。当社の実際のビジネス課題への解決策をグループで検討し、経営陣への最終発表で承認された提案を実行に移すという実践的な内容で、企画運営を全て自社で行う独自のプログラムとなっています。多様なバックグラウンドと専門性を持つ人材が結集することで、個々の知見の拡大やネットワークの形成に寄与しています。・社内環境整備方針:多様な人材が活躍できるよう、グローバルで統制・整合性の取れた評価プロセスを設定し、個々人の属性に関係なく役割と成果に基づく公正な評価を徹底しています。さらに、グローバル共通のジョブポスティングシステムの提供や、異なる国や地域での業務を行うグローバルアサインメント等を行っています。国や地域によらないグローバルなメンバーでのチームやグループの形成が進むことで、各組織における多様化にもつながっています。また、組織における多様性を実現するだけでなく、従業員一人ひとりが活躍するために、一人ひとりの強みや違いを理解し、受け入れ、尊重し、活かし合うインクルーシブな組織づくりも心掛けています。日本においては副業制度を活用し、社内外の人材・知識・経験のネットワークの構築を推進しています。また、2024年度から日本において、居住地選択のフレキシビリティを高める「My Workplace制度」を導入し、社員の多様な働き方を推進することで、社員のエンパワーメントを高めるとともに、パフォーマンスの向上・優秀な人材の獲得を試みています。・報酬制度:社内の公平性及び市場競争力の確保を重視し、市場のベストプラクティスを反映した、グローバルで整合性のある報酬制度の運用と継続的な高度化を進めています。高い市場競争力を維持・向上させるため、外部専門機関による報酬調査データを活用するとともに、最新の市場動向や外部環境の変化を踏まえながら、報酬水準の妥当性を継続的に検証し、適宜見直しを行っています。また、報酬制度は、個人の成果及び会社業績に連動する仕組みとしており、組織における3つの価値観 (誠実さ、イノベーション、変革への挑戦) に基づいた高いパフォーマンスの発揮を促進しています。 B-1. グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築に関する目標当社は、本人事制度の構築を通じて、従業員一人ひとりがイノベーティブな活動に取り組み、意欲的な目標にチャレンジし、適切なリーダーシップの下、周囲とコラボレーションできる環境を目指しています。部門単位では、個別部門に閉じない部門横断型の目標を設定し、個人単位では意欲的な目標設定とフィードバックシステムの展開を推進し、One Astellasでパフォーマンスの向上を目指しています。 また、多様性を確保するために、下記3つの目標があります。a. 女性のマネジャー職への登用グローバルレポートラインの体制で設計されたポジションに対し、実力主義の下、ジェンダーにかかわらず適所適材の考え方に基づき登用を行っています。日本では、女性の活躍推進を優先度の高い課題と位置づけ、取り組んでいます。詳細な取り組みについては、下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/astellas-and-society/our-people b. 外国人、中途採用者のマネジャー職への登用グローバルレポートラインの体制で設計されたポジションに対し、実力主義の下、適切に登用を行っています。このことにより、当社ではグローバルで数多くの外国籍従業員、中途採用者がマネジャー職へ登用されており、今後も継続して取り組んでいきます。 c. サクセッションプランニングと運用当社では、経営計画を実行するために必要なリーダーの要素として、「組織における価値観と行動」とともに、「変革的リーダーシップ」、「結果志向」、「グローバル・マインドセット」を重要視し、それを踏まえてサクセッションプランニングを行っています。当社のサクセッションプランニングの特徴として、1.完全なグローバル統合プラン、2.社内外問わず最適な人材を後継者候補に、3.完全な自由競争による人材配置、4.毎年の見直しにより常に最適な人材による適所適材を実現、があげられます。当社ではファンクショナルユニット長クラス以上のポジションについて後継者プランの作成をグローバルで行っています。適所適材の考え方の下、グローバルに展開した後継者プランに基づき、各ポジションに対し国籍や性別を問わない多様性に富んだ後継者の選定、育成を目指しています。 B-2. グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築に関する状況グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築に向けた取り組みの一つとして、グローバルでタレントマネジメントのプロセス統合を行っています。2022年度に目標管理と評価制度、報酬・レコグニション制度を改訂し、これまで部門業績を賞与支給金額の算定要素にしていたところを、全社業績に変更し、2023年度から運用を開始しています。社員同士のレコグニション制度として、Shining Star制度を導入し社員同士がお互いに称賛し合える風土を醸成しています。そして、これらの柱を支え、グローバルでの適所適材を実現する基盤として、グローバルで人事システムの統合を進めています。 また、多様性確保に関しては、下記のとおりに取り組んでいます。a. 女性のマネジャー職への登用日本を含む各地域の女性従業員比率、女性のマネジャー職比率については、下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/esg/esg-data-social b. 外国人、中途採用者のマネジャー職への登用当社では、国籍にとらわれずさまざまな従業員が中核人材として活躍しています。2026年4月1日現在、ファンクショナルユニット長クラス以上の68%、マネジャー職以上の72%が日本人以外の従業員です。また、積極的に多くの中途採用者を、中核人材へ登用しています。 c. サクセッションプランニングの実績2025年10月時点では、ファンクショナルユニット長クラス以上のポジションが47ポジションあり、後継者候補として200人を選定しています。その内、外国籍従業員が59%を占めています。 d. 日本国内の各制度の利用実績各種制度及びその利用実績については、下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/esg/esg-data-social C. イノベーティブな組織への戦略的改革当社では、イノベーティブな組織への戦略的改革のため、組織のフラット化に取り組んでいます。社長からの階層を減らし、マネジャー1人が管理する部下の数を増やすことで、意思決定の迅速化と現場への権限委譲をねらいとしています。また、肩書にとらわれず、より効果的に協力・協働する組織に向けて、2024年4月から、階層ではなく役割を表すPosition Titleを用いています。 C-1. 組織のフラット化のための指標及び目標組織のフラット化による意思決定の迅速化を促すため、社長からの階層数を6以下とすることを目指し、スパン・オブ・コントロール (SPOC:Span of Control) (注) については、6人以上を目指しています。(注) スパン・オブ・コントロール (SPOC:Span of Control):マネジャー1人が管理する部下の人数 C-2. 組織のフラット化の状況2026年4月時点では、6階層以下の組織の割合が71%、スパン・オブ・コントロールの全組織の平均値が、6.1人となっています。2025年4月付の組織変更に伴い、部門レベルでの組織の統合が発生し、社長から6階層以下の組織の割合が低下しています。引き続きビジネスのニーズに沿って調整を行っていきます。 2025年4月2026年4月社長からの6階層以下の組織の割合74%71%全組織のスパン・オブ・コントロールの平均値6.3人6.1人 (3) 環境 (気候変動)①環境 (気候変動) に関する考え方当社は持続的な成長を続けていくためには、エネルギーや気候変動、環境汚染、廃棄物処理など地域環境に影響を与える課題を企業活動の重要な要素と認識することが必要だと考えています。また、世界的な環境問題である気候変動及びそれによってもたらされる結果は、患者さんに貢献していくための当社の事業の継続性に対して脅威となり得ると考えています。具体的には、気候システムの変化によって生じる極端な天候、降雨変化、伝染病の拡大、エネルギーポートフォリオの変化等があげられます。このような影響を低減するために、事業活動由来の温室効果ガスが気候システムに対して危険な人為的影響を及ぼさないよう、温室効果ガスの排出を削減することを目標としています。当社は、気候変動を低減し、また、気候変動に適応していくために、長期的で幅広い視野をもって環境に対する企業の責任を果たしていきます。 ②環境 (気候変動) に関するガバナンス・リスク管理当社は、2020年12月に気候関連財務情報開示タスクフォース (Task Force on Climate-related Financial Disclosures:TCFD) の提言に対し賛同を表明し、気候変動に対する情報は、TCFDの提言に沿って開示しています。気候変動等の環境への取り組みは、当社が取り組むサステナビリティの重要な課題として位置づけられています。気候変動を含めたさまざまな環境課題への対応や実行計画の策定は、サステナビリティ コミッティで議論されます。気候変動に関する取り組み及び高い透明性をもった情報開示は戦略目標の一つとして取締役会の定期的な議題とされ、また気候変動のリスクと機会の評価を含むTCFD提言に沿った開示はサステナビリティ活動の一つとして取締役会に報告されています。環境に関するリスク管理はサステナビリティ部門によりモニタリングされ、経営戦略担当に定期的に報告されます。特定されたリスクへの対応等は、課題の重要度に応じてエグゼクティブ・コミッティや取締役会にて決定されます。 ③環境 (気候変動) に対する戦略・指標及び目標経営計画2021の戦略目標4「サステナビリティ向上の取り組みを強化」において、「環境 (気候変動対策) 」を重点テーマの一つとして設定していました。また、マテリアリティ・マトリックスでは、「気候変動とエネルギー」を「非常に重要」な課題として位置づけています。気候変動によって発生する事業のリスク及び機会は、2つのシナリオをもとに分析しています。気候変動に関する1.5℃シナリオでは移行リスクが顕在化すると仮定し、また4℃シナリオでは物理的リスクが顕在化すると仮定して、分析しています。当社の事業と気候変動によって発生する事業のリスク及び機会の分析の詳細については、下記ウェブサイトにて掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/the-environment また、サステナビリティ方針として策定した環境に関する課題の中期的に優先する項目、具体的な取り組み、2025年度までのコミットメントは下記のとおりです。 重要課題当社の中期優先項目具体的な取り組み2025年度までのコミットメント・環境負荷の低減・気候変動とエネルギー温室効果ガス排出量をパリ協定と整合性のある目標に向け削減し、2050年までに温室効果ガス排出量のネットゼロを達成する・エネルギー効率の向上、太陽光や風力等の再生可能エネルギーへの転換・サプライチェーンにおける温室効果ガスの削減 以下目標 (注) に沿った適正な量の温室効果ガス削減を2025年度までに達成する(注) 2030年度までの温室効果ガス排出量削減目標・スコープ1+2 63%削減(基準年:2015年度)・スコープ3 37.5%削減(基準年:2015年度) ④温室効果ガス (GHG) 排出量気候変動に関する環境行動計画は自社の事業活動による排出 (スコープ1、2) に加え、サプライチェーン全体での排出 (スコープ3) も対象にしています。スコープ3の重要な排出源からのGHG排出についてもSBT (Science Based Target) を設定し、生産委託先をはじめ取引先にもGHG排出削減に向けた取り組みに賛同・協力いただく働きかけを行っています。 環境行動計画 (気候変動対策) <2023年1月SBT再認証>■ GHG排出量 (スコープ1+2) を2030年度までに63%削減する (基準年:2015年度、 基準年の排出量:203千トン) 指標:「1.5℃目標」■ GHG排出量 (スコープ3) を2030年度までに37.5%削減する (基準年:2015年度) 指標:「well-below 2℃目標」 当社の2024年度のバリューチェーン全体での温室効果ガス排出量GHG排出量2024年度スコープ152千トンスコープ256千トンスコープ31,276千トン合計1,384千トン 2025年度の実績は、下記ウェブサイトにて2026年8月頃公開を予定しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/esg/esg-data-environment ■ 第三者保証について当社の2024年度環境データの実績については信頼性向上を目的として、EY新日本有限責任監査法人に第三者検証を依頼し、独立した第三者報告書を取得しています。2024年4月1日から2025年3月31日までを対象とした環境パフォーマンス指標に対して限定的保証業務が実施されました。当社の集計データ及び算定方法について、国際保証業務基準 (ISAE) 3000及びISAE3410に準拠した検証となります。第三者報告書の詳細については下記ウェブサイトをご参照ください。https://www.astellas.com/jp/sustainability/esg/esg-data-environment
主要な設備の状況 FY2025 / 約1,220字
2 【主要な設備の状況】当社グループにおける主要な設備は、以下のとおりです。(1) セグメント内訳 (2026年3月31日現在) セグメントの名称帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具及び備品土地(面積千㎡)使用権資産合計医薬品事業143,50518,17534,95417,891(1,463)76,880291,40614,099合計143,50518,17534,95417,891(1,463)76,880291,40614,099 (注) 帳簿価額の「合計」欄には建設仮勘定を含んでいません (以下同じ)。 (2) 提出会社 (2026年3月31日現在) 事業所名(主な所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具及び備品土地(面積千㎡)使用権資産合計本社(東京都中央区)本社機能707111,181-(-)13,96215,8622,195つくば事業場(茨城県つくば市)研究設備18,289684,0028,076(192)45430,889715つくば東光台事業場(茨城県つくば市)研究設備3,91942,118671(34)-6,713181焼津事業場(静岡県焼津市)研究設備生産設備16,8415,2432,211426(196)224,723542高萩事業場(茨城県高萩市)生産設備10,1961,736493458(137)-12,884104富山事業場(富山県富山市)生産設備14,4795,6151,8202,749(191)-24,663344物流センター(埼玉県久喜市他)物流設備--0-(-)152152- (注) 1.上記の設備は全て医薬品事業セグメントに属しています。2.日本コマーシャルの従業員数は「本社」に含まれています。 (3) 国内子会社該当事項はありません。 (4) 在外子会社 (2026年3月31日現在) 会社名(主な所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具及び備品土地(面積千㎡)使用権資産合計アステラス US LLC(米国 イリノイ州)医薬品事業地域統括機能14,014-9243,068(45)-18,0061,328アステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシン(米国 マサチューセッツ州)医薬品事業研究開発設備等16,434722,407-(-)24,88543,799262アステラス ジーン セラピーズ Inc.(米国 カリフォルニア州)医薬品事業研究開発設備等20,7455998,158159(62)11,73241,393326アステラス アイルランド Co., Ltd.(アイルランド ダブリン)医薬品事業生産設備等19,7493,2772,8052,129(582)30528,264615
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約16,340字
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】① コーポレートガバナンスに関する基本的な考え方当社は、先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献することを存在意義とし、企業価値の持続的向上のため、全てのステークホルダーから選ばれ、信頼されることを目指しています。この経営理念を踏まえ、下記の観点から、コーポレートガバナンスの実効性を確保・強化するよう努めます。1) 経営の透明性・妥当性・機動性の確保2) 株主に対する受託者責任と説明責任の履行及び全てのステークホルダーとの適切な協働 ② コーポレートガバナンス体制の概要及び当該体制を選択する理由等(コーポレートガバナンス体制の概要)当社のコーポレートガバナンス体制の概要は以下のとおりです。1.監査等委員会設置会社を選択し、取締役会及び監査等委員会はそれぞれ過半数を社外取締役で構成しています。2.取締役会は、経営の基本方針・経営戦略等を決定し、業務執行の監督機能を果たしています。3.業務執行に関わる体制として、重要事項の協議を行うエグゼクティブ・コミッティを設置するとともに、業務執行の責任を担うトップマネジメント (取締役社長及び取締役社長と一体となって当社グループ全体のマネジメント業務を行う者の総称) を選任しています。上記会議体及びトップマネジメントの業務執行の責任と権限の所在は決裁権限規程を制定して明確にしています。4.取締役会の諮問機関として、過半数を社外取締役で構成する指名委員会及び報酬委員会を設置しています。 提出日現在の当社のコーポレートガバナンスの体制図は以下のとおりです。 (当該体制を選択する理由)取締役会の業務執行決定権限の相当な部分を業務執行取締役に委譲することが可能となる監査等委員会設置会社を選択することにより、取締役会における経営戦略等の議論を一層充実させるとともに、取締役会の監督機能の更なる強化を図っています。また、取締役の選任等・報酬等に関わる事項などコーポレートガバナンスに関わる重要な事項については、社外取締役が過半数を占める取締役会において議論し、決定することが適当であると考えています。 (取締役会)<取締役会の役割、構成等>取締役は株主総会において選任され、監査等委員でない取締役の任期は1年、監査等委員である取締役の任期は2年としています。取締役会は、3か月に1回以上、及び必要に応じて随時開催し、議長は原則として取締役会長が務めます。当事業年度は11回開催しています。取締役会は、経営の基本方針、経営戦略等を決定し、業務執行の監督機能を果たすことで、経営の透明性及び妥当性を確保しています。また、取締役会は、その決議によって重要な業務執行の決定の相当部分を業務執行取締役に委任するとともに、決裁権限規程を制定してトップマネジメント等の業務執行の責任と権限を明確にし、経営の機動性を確保しています。取締役会は、専門性・経験等の観点から、その多様性とバランスを考慮の上、機動性が確保できる適正な規模の取締役数で構成しています。なお、取締役会は、より広い見地からの意思決定と客観的な業務執行の監督を行うため、その過半数を社外取締役で構成しています。社外取締役には、他社での経営経験を有する者を最低1名選任することとしています。提出日現在において、取締役会は12名 (男性7名/女性5名) で構成され、その過半数である8名は独立社外取締役です。社外取締役のみで構成される外役会の中に設立されたEnterprise Priority Monitoring group (EPM) においては、「3つの全社的な優先事項 (注1、2)」の進捗を集中的に確認・議論し、その内容を取締役会での議論に反映しています (当事業年度は8回開催)。また、外部アドバイザーを招いて社外の専門的な知見を取り入れながら、より効果的かつ客観的なモニタリングにつなげています。(注) 1.全社的な優先事項:Enterprise Priority2.Growth Strategy:将来の売上収益拡大に不可欠な重点戦略製品 (注3) の「価値」を最大化するBold Ambition:研究開発を加速し、長期的成長を牽引するパイプラインの価値を高めるSustainable Margin Transformation:コスト最適化を追求し、コア営業利益率30%を目指す3.PADCEV、 IZERVAY、 VYLOY、 VEOZAH、 XOSPATA (2026年3月31日現在) <取締役会の実効性分析・評価>取締役会の実効性を一層向上させるための課題を検討し改善する手段の一つとして、取締役会の実効性分析・評価を毎年実施し、その結果の概要を開示しています。当事業年度における取締役会の実効性分析・評価は、昨年度に引き続き外部の評価機関を活用し、取締役全員を対象とした自己評価アンケート及びインタビューに基づく第三者評価を実施しました。それらの調査結果を踏まえた分析結果を取締役会メンバーで議論を行い、最終的な評価を行いました。また、アンケートを通じた取締役同士の相互の個人フィードバックも行いました。[当事業年度 取締役会実効性評価のプロセス]外部の評価機関による全取締役に対する無記名方式によるアンケート及び外部機関による個別インタビューを行いました。アンケート及びインタビューは以下のテーマ、項目に沿って行われました。・取締役会の在り方/構成/運営/議論・経営戦略・経営計画・内部統制・リスク管理・社外取締役のパフォーマンス・取締役に対する支援体制・株主 (投資家) との対話・自身の取り組み・指名委員会・報酬委員会の評価・監査等委員会の評価・総括 分析結果は2026年4月の取締役会にて共有され、全体としての実効性を評価し、実効性の更なる向上の方針と施策について議論しました。[結論]取締役会全体としての実効性は十分に確保されていると評価しました。[結論・評価の理由]・アンケート設問の全体平均は4.5 (5点満点中。前回比0.2点増) で、全ての項目で他社平均スコア (注) と同等以上の評価となり、取締役会がおおむね実効的に機能していると評価しました。・総括である「総じて、取締役会は実効的に機能しているといえるか」を問うアンケート設問が4.6 (5点満点中) と高い評点水準となっており、各取締役において取締役会が実効的に機能していると評価していることを確認しました。・各取締役にインタビューを行った結果、取締役会構成の変化に伴う議論の更なる実質化を評価する意見のほか、取締役会付議事項、自由闊達な議論、経営戦略・経営計画の議論、取締役に対する支援体制、株主 (投資家) との対話、指名委員会・報酬委員会の実効性の各テーマについて肯定的に評価する意見が多く挙げられたことを確認しました。(注) 当該第三者機関に評価を委託している他社スコアの平均[実効性を高めるための取り組み]取締役会は、更なる改善の余地について、以下に関する課題認識と今後の方向性を議論・共有しました。これらの取り組みにより取締役会の実効性の更なる向上に努めます。・取締役の在り方・構成執行と監督の役割分担や戦略議論への関わり方について取締役間での認識を共有するとともに、次期中期経営計画「経営計画2026」に照らして取締役会として必要となるスキルの再整理及び最適な取締役会の構成に向けた検討を継続して行っていく。・取締役会の議論・運営取締役会の運営ルールを整理して議論環境の改善を図るとともに、社外取締役によるアジェンダ設定への関与を通じて、本質的・戦略的なリスクや長期的な戦略に関する議論を拡充する。また、重要決議事項等に対する定期的かつ体系的なフォローアップを更に推進する。・指名委員会・報酬委員会サクセッションプランの充実に向けた検討を進めるとともに、取締役会による次世代経営人材層への理解を深めるための機会充実を図る。また、グローバル企業としての最適な報酬水準の在り方について、マーケットにおけるベンチマーク等を踏まえつつ、継続的な議論を行っていく。・監査等委員会監査等委員会が、監査部門及び内部統制部門を更に活用することにより、組織監査を強化する。 [継続的な実効性向上のための取り組み状況]前事業年度の取締役会実効性評価で特定した改善余地に関する取り組み状況は以下のとおりです。 前事業年度の評価・課題当事業年度の取り組み取締役会の在り方・構成・取締役会の在り方や構成について継続的に議論を行い、理想的な在り方・構成への移行に関する検討を行う・構成に関する議論を行った結果、新たに2名の製薬業界経験を有する社外取締役を選任。コアビジネスにおける戦略的議論の専門性と監督機能を強化した取締役会、指名委員会・報酬委員会の運営・付議議題の整理及び資料の改善を通じ、実質的な議論・発言の促進を更に推進する・資料早期共有や議題最適化等の運営改善を行い、戦略的事項の議論に特化できる環境を整備した・結果として2025年6月以降の取締役会の過半の時間を、次期中期経営計画をはじめとする戦略的事項の議論に割り当てた取締役に対する支援体制・トップマネジメントによるビジネスの進捗報告機会を更に設定し、社外取締役による監督をより強固にする・2024年に設立したEnterprise Priority Monitoring group (EPM) を活用し、トップマネジメントから直接社外取締役へ重要課題の進捗報告機会を設定した株主 (投資家) との対話・株主 (投資家) との対話や開示の在り方に関する議論を深める・株主 (投資家) との対話で得られた意見等を複数回取締役会へ報告し、次期中期経営計画をはじめとする当社の成長戦略に関する開示方針を継続的にアップデートした・2025年12月に社外取締役と株主の対話の機会を設定したほか、取締役 (社外取締役含む) と株主との個別面談を複数回実施した <当事業年度 取締役会の具体的な検討内容>取締役会では、以下の議題について、トップマネジメントからの報告を踏まえ、経営戦略の妥当性や進捗状況、主要なリスク及び対応方針について議論を行いました。当事業年度は中期経営計画の策定年であったことから、取締役会における審議時間の過半を経営戦略事項の議論に割り当て、中期経営計画の方向性や主要な前提条件について、トップマネジメントからの報告に基づき、複数回にわたり取締役会において活発な議論を行いました。これらの議論を通じて、事業環境の認識、成長戦略の方向性、主要なリスク及び資本配分の考え方等について認識を共有し、中期経営計画の策定に反映しています。経営戦略次期中期経営計画の策定、経営計画の進捗の四半期毎の確認、Primary Focusの進捗状況の確認、2026年度経営計画の決定、3つの全社的な優先事項の進捗確認リスクマネジメント全社的リスク及びその管理状況の確認、コンプライアンス活動状況の確認ステークホルダーエンゲージメント決算関連事項の承認、株式市場との対話状況の確認、従業員エンゲージメント調査結果の確認、サステナビリティ活動計画・活動状況の確認 コーポレートガバナンス取締役会実効性分析結果の評価、役員人事・報酬の協議と決定、サクセッションプランニングの状況確認、監査等委員会及び内部監査の監査結果の確認 (監査等委員会)<監査等委員会の役割、構成等>監査等委員会は、原則として毎月1回開催し、当事業年度は19回開催しています。監査等委員会は、監査等委員会の監査等に関する意見を形成するための唯一の協議機関かつ決議機関であり、必要に応じて取締役又は取締役会に対し監査等委員会の意見を表明します。監査等委員会は、全ての監査等委員である取締役をもって構成し、監査等委員会の委員長は監査等委員会の決議により定めています。なお、監査等委員会は、監査体制の独立性及び中立性を一層高めるため、その過半数を社外取締役で構成しています。また、監査等委員には、適切な経験・能力及び必要な財務・会計・法務に関する知識を有する者を選任し、特に、最低1名は財務・会計に関する十分な知見を有している者としています。提出日現在において、監査等委員会は4名 (女性4名) で構成され、その過半数である3名は独立社外取締役です。なお、委員長は独立社外取締役が務めています。なお、監査等委員会の職務を補助する監査等委員会室を設置しています。監査等委員会室の所属員は、監査等委員でない取締役から独立し、監査等委員会の指揮命令の下に職務を遂行すること、またその異動・評価等は監査等委員会の事前の同意を必要とすることを取締役会で定めることによって、監査等委員会室の所属員の他の業務執行部門からの独立性と同所属員に対する監査等委員会の指示の実効性を確保しています。監査等委員会の活動の状況の詳細については「(3) 監査の状況 ①監査等委員会監査の状況」に記載のとおりです。 (指名委員会/報酬委員会)<指名委員会/報酬委員会の設置目的、構成>当社は、役員人事及び報酬制度における審議プロセスの透明性と客観性を高めるため、取締役会の諮問機関として指名委員会及び報酬委員会を設置しています。指名委員会及び報酬委員会は、取締役会が選任する委員で構成され、その委員の過半数は社外取締役とし、委員長は独立社外取締役が務めています。提出日現在において、各委員会は5名 (男性4名/女性1名) で構成され、全委員が独立社外取締役です。<指名委員会の役割>取締役及びトップマネジメント等の選任・解任等に関する事項について協議し、その結果を取締役会へ具申します。当事業年度は10回開催しています。<当事業年度 指名委員会の具体的な検討内容>役員人事取締役の選任・解任 (注) 、代表取締役の選定・解職、役付取締役の選定・解職、トップマネジメント等の選任・解任、トップマネジメント体制等 サクセッションプランニング社内取締役及びトップマネジメントのサクセッションプランニング (注) 新任社外取締役候補者の探索方法及び選定方法が含まれます。 [参考:代表取締役社長CEO (CEO) のサクセッションプランニング]当社は、CEOのサクセッションプランニングを経営の継続性と企業価値の持続的な向上を確保するために重要な経営課題の一つであると認識しています。本プランニングについては、執行側からの説明・提案を踏まえ、指名委員会において定期的かつ継続的に審議を行い、現CEOの緊急時の後任及び中長期的な後継候補者を対象として、候補者の準備状況や強み、育成の方向性等を確認した上で、透明性及び客観性を重視した議論を行っています。指名委員会における審議内容及びサクセッションプランの進捗状況は取締役会に報告され、CEOの選任に際しては、その審議結果を踏まえて取締役会に具申し、取締役会において決定されます。 <報酬委員会の役割>取締役及びトップマネジメント等の報酬、賞与その他の職務執行の対価として受ける財産上の利益に関する事項 (監査等委員である取締役の個別の報酬を除く) について協議し、その結果を取締役会へ具申します。当事業年度は8回開催しています。<当事業年度 報酬委員会の具体的な検討内容>2026年度の役員報酬水準・報酬制度等 役位別及び個別の報酬水準の設定、市場動向を踏まえたより競争力のある役員報酬制度に向けた検討2024年度賞与全社業績評価結果及び個人別支給額2025年度賞与全社業績目標及び評価テーブル2022年度株式報酬 (注1)業績目標達成度及び個人別交付株式数2025年度株式報酬 (注2)信託設定及び TSR Peer Group (注3) の設定 (注) 1.2022年度を評価対象期間開始事業年度とし、2024年度を評価対象期間終了事業年度とする株式報酬2.2025年度を評価対象期間開始事業年度とし、2027年度を評価対象期間終了事業年度とする株式報酬3.詳細については「(4) 役員の報酬等 ①役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針に係る事項 [株式報酬 (中長期インセンティブ報酬) ]」に記載のとおりです。 (コーポレートガバナンス体制の構成員)提出日現在におけるコーポレートガバナンス体制の構成員は以下のとおりです。 氏名(役職名)指名委員会報酬委員会 取締役会 安川 健司(代表取締役会長・取締役会議長)――岡村 直樹(代表取締役社長)――杉田 勝好(代表取締役副社長)――田中 孝司(社外取締役)委員長委員長桜井 恵理子(社外取締役)委員委員宮﨑 正啓(社外取締役)委員委員大野 洋一(社外取締役)委員委員Mark Enyedy(社外取締役)委員委員監査等委員会廣田 里香(取締役 (常勤監査等委員))――中山 美加(社外取締役 (監査等委員・委員長))――秋山 里絵(社外取締役 (監査等委員))――荒牧 知子(社外取締役 (監査等委員))―― (取締役会、指名委員会及び報酬委員会の出席状況)当事業年度における取締役会、指名委員会及び報酬委員会の、個々の取締役の出席状況は下記のとおりです。役員区分氏名開催回数中の出席回数取締役会指名委員会報酬委員会監査等委員でない社内取締役安川 健司11回中11回――岡村 直樹11回中11回――杉田 勝好11回中11回――監査等委員でない社外取締役田中 孝司11回中11回10回中10回8回中8回桜井 恵理子11回中11回10回中9回8回中8回宮﨑 正啓11回中11回10回中10回8回中8回大野 洋一11回中11回10回中10回8回中8回Andreas Busch7回中7回8回中8回5回中5回Mark Enyedy7回中7回8回中8回5回中5回監査等委員である社内取締役廣田 里香11回中11回――監査等委員である社外取締役中山 美加11回中11回――秋山 里絵11回中11回――荒牧 知子11回中11回―― (注) 1.監査等委員でない社外取締役のAndreas Busch、Mark Enyedyの両氏は、2025年6月19日開催の第20期定時株主総会の日に就任したため、Andreas Busch氏、Mark Enyedy氏は就任後に開催の取締役会が出席対象となっています。2.監査等委員でない社外取締役のAndreas Busch氏は、2026年5月29日付で辞任しています。 (責任限定契約)当社は、取締役 (業務執行取締役等であるものを除く) がその期待される役割を十分に発揮できるよう、当社定款において、各取締役 (業務執行取締役等であるものを除く) との間で、会社法第423条第1項の賠償責任について、法令に定める要件に該当する場合は、当該賠償責任を法令で定める責任限度額に限定する旨の契約 (責任限定契約) を締結できる旨を定めており、現在全ての取締役 (業務執行取締役等であるものを除く) と責任限定契約を締結しています。 (役員等賠償責任保険契約)当社は、当社及びアジア・オセアニア地域の子会社の取締役 (監査等委員を含む) 及び担当役員等を被保険者として、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しています。当該保険契約では、株主や第三者等から損害賠償請求を提起された場合において、被保険者が職務の執行に関し負担することになる損害賠償金、争訟費用等を当該保険契約により塡補することとしています。保険料については、全額当社又は上記子会社が負担しています。なお、被保険者の犯罪行為や法令違反を認識しながら行った行為に起因して生じた損害等は塡補の対象外としています。 (定款の規定)1.取締役の定数当社の監査等委員でない取締役は9名以内とし、監査等委員である取締役は5名以内とする旨定款に定めています。2.取締役選任の要件当社は、取締役選任決議について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨、及び累積投票によらない旨定款に定めています。3.定款の定めにより取締役会で決議できる株主総会決議事項当社は、機動的な剰余金の配当等を行うことを可能とするため、剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めがある場合を除き、取締役会の決議によって定めることができる旨定款に定めています。4.株主総会の特別決議の要件当社は、株主総会の円滑な運営を行うため、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議の要件について、その定足数を緩和することとし、当該特別決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨定款に定めています。 ③ 内部統制システムに関する基本的な考え方及びその整備状況1) 業務の適正を確保するための体制当社は、業務の適正を確保するための体制の整備に関して以下のとおり基本方針を定めています。 1.取締役の職務執行に関わる体制(1) 取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制当社は、取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するため、次の取り組みを行う。・取締役会構成員として経営の基本方針、経営戦略等の決定に参画し、業務執行の監督を行う取締役と、業務執行の責任を担うトップマネジメント (取締役社長及び取締役社長と一体となって当社グループ全体のマネジメント業務を行う者の総称) の役割を明確に区分する。・取締役会は、3か月に1回以上、及び必要に応じて随時開催する。・エグゼクティブ・コミッティを設置し、当社及びグループ会社における経営戦略、製品戦略、経営管理、人事等に関する重要事項を協議する。・上記会議体に関する規程及び「決裁権限規程」を制定し、会議体及びトップマネジメントの権限や位置づけを意思決定上の手続きとともに明確にする。・業務執行が効率的に行えるよう人事・組織体制を整備する。 (2) 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制当社は、取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理を適切に行うため、次の取り組みを行う。・「記録と情報の管理に関するグローバル規程」を制定し、取締役の職務の執行に係る情報を適切に保存、管理する。・取締役会、エグゼクティブ・コミッティの議事録等、経営上重要な事項に係る文書は、取締役が適宜閲覧できるような体制を構築する。 2.リスク (損失の危険) の管理に関する規程その他の体制当社は、グループ全体のより適切なリスク管理を行うため、「経営上の戦略的意思決定に係るリスク (事業機会に係るリスク) 」と「適正かつ効率的な業務遂行に係るリスク (事業活動遂行に係るリスク) 」に分け、当社及びグループ会社の各部門・部署が主体的にリスク管理実務を実践することを基本として、グループ内リスクの低減及びその適切な対応を推進するため、次の取り組みを行う。・事業機会に係るリスクへの対応については、各部門・部署がそれぞれの機能・役割の下、意思決定ルール、基準を明確にして実施する。これらのうち重要なリスクに関わる事項については、その重要度に応じて、エグゼクティブ・コミッティ又はエグゼクティブ・コミッティ及び取締役会において審議を経た上で決定する。・事業活動遂行に係るリスクへの対応については、グローバル及び部門別の「リスク&レジリエンス委員会」を設置し、1) リスクの識別と最適な管理活動並びに 2) 危機対応計画及び事業継続計画の準備・対応状況を包括的に管理する。上記体制の方針についてはエグゼクティブ・コミッティ及び取締役会において審議を経た上で決定する。当該体制の下で識別された重要なリスクに関わる事項については、その対応も含めエグゼクティブ・コミッティの審議を経て決定するとともに、取締役会に報告する。・リスク管理業務の実効性を高めるため、災害対応、情報セキュリティー、個人情報保護等について、リスクの特性、内容に応じたポリシーやマニュアル等を個別に制定する。 3.コンプライアンス体制 (取締役及び従業員の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制)当社は、当社及びグループ会社の役員・従業員によるコンプライアンスのための中核的規範として、組織全体にわたる倫理的行動の原則や求められる期待を定め、「組織における価値観と行動」の実践を支援し、根付かせる役割を果たす「アステラス行動規準」を定める。当社は、コンプライアンスをいわゆる法令遵守にとどまらず、高い倫理観に基づく社会規範に沿った誠実な行動と位置付け、グループ全体において広い意味でのコンプライアンスを推進するための体制を構築するとともに、その浸透に向け、次の取り組みを行う。・「グローバル・コンプライアンス委員会」を設置し、当社及びグループ会社全体のコンプライアンスに関する現状の把握及び方針・計画の審議を行う。各地域のコンプライアンスに関する事項を審議するコンプライアンス委員会も別途設置する。・グローバル・コンプライアンスに関する具体的な企画の立案、推進、浸透等は、法務・コンプライアンス担当の指揮の下、エシックス&コンプライアンス部門が当社及びグループ会社の関係部門と連携の上実施する。また、継続的な研修等を通じ、当社及びグループ会社の役員・従業員一人ひとりが自らの責任においてコンプライアンスを実践できる体制を構築する。・独立した第三者機関がグローバルに運営する内部通報窓口を設置し、アステラスグループの従業員又は社外関係者によるコンプライアンス違反・その疑義の報告を受け付ける。重要な情報は、適宜、法務・コンプライアンス担当に報告される体制を構築する。対応にあたっては、秘密厳守及び連絡者への不利益な取扱いの禁止を徹底する。上記の体制及び取り組みを通して、Speak Up Culture (「声を上げる」ことのできる企業風土) を醸成し、報復禁止の原則を徹底する。 4.情報開示・情報管理に関する体制当社は、顧客、株主、社会など、全てのステークホルダーに対し適時適切かつ公平に情報を開示する。また、ステークホルダーとの対話を積極的に行い、そこで得た意見等を企業活動に適切に反映するよう努める。このような情報開示と対話により、企業としての透明性を一層高めていくとともに、ステークホルダーとの信頼関係の構築と維持に努め、次の取り組みを行う。・上記基本姿勢のもと、当社は「ディスクロージャー・ポリシー」を制定するとともに、その運用、開示戦略及び情報開示活動の適切性等を管理する「情報開示委員会」を設置する。・当社は、当社及び当社グループの役員・従業員がその職務上知った重要情報の取扱い等についての規程を制定し、法令違反の未然防止及び適切な情報管理を図る。 5.財務報告の信頼性を確保するための体制当社は、財務報告の信頼性を確保するため、次の取り組みを行う。・一般に公正妥当と認められる基準に準拠して連結ベースの財務報告に係る内部統制を整備・運用し、その有効性を適正に評価する。・取締役会が定める「グローバルJSOX規程」に基づき、グローバル内部統制責任者である取締役社長の指揮の下、連結ベースの財務報告に係る内部統制の評価を実施する。 6.グループ管理体制 (当社及び子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制)当社は、グループ会社の適切な管理、運営を行うとともに、当社及びグループ会社との間での健全な関係を維持・構築するため、次の取り組みを行う。・「アステラス行動基準」を全てのグループ会社に適用し、これに基づくグループ会社の行動規準とあわせて、その周知徹底を図る。・グループ会社の取締役等の職務の執行に係る事項は、機能別マネジメントの職制を通じて当社に報告される体制を構築する。・グループ会社の取締役等の職務の執行が効率的に行われるよう、グループ会社の役員構成及び意思決定権限並びにグループ内監督体制に関する明確なポリシーを整備する。・リスク管理、コンプライアンスへの取り組みは、前述のとおりグループ全体の仕組みとして取り組む。・「グローバル内部監査規程」をグループ全体に適用し、グループ一体での内部監査体制を整備する。 7.内部監査体制当社は、通常の業務執行部門から独立した社長直轄の監査部門を設置し、当社及びグループ会社における内部監査体制を整備することとし、次の取り組みを行う。・監査部門は、当社及びグループ会社全体の経営諸活動における各種体制や仕組みの有効性・効率性について検討・評価し、監査報告書にとりまとめ、取締役社長及び監査等委員会へ報告する。また、必要に応じて関係役員及び関係部門に説明する。年間監査結果の総括については取締役会及び会計監査人に報告する。・当社は、医薬品企業として「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」等を遵守し、製品の有効性・安全性を確保することを使命として、高い専門知識の下で、適正性を確保した組織体制を通じ業務を遂行していく。このために、グループ全体において、現場での自己統制、薬事、品質等に関する専門部による専門統制、監査部門による内部監査の仕組みをそれぞれの機能別に構築する。・監査部門は、関係する専門部と定期的な連絡会を開催する等の活動を通じて連携し、内部監査の質的向上を図る。・社長直轄の監査長がグローバルの内部監査機能全体を統括し、グローバルで機能軸に配置されたビジネスパートナーを活用してリスクに効果的に対応し、当社及びグループ会社全体に対し一貫した高質な保証業務及びアドバイザリー業務を提供するための機能を継続的に強化する。 8.監査等委員会の監査が実効的に行われることを確保するための体制当社は、監査等委員会設置会社として、監査等委員会の監査が実効的に行われることが可能となるよう、次の取り組みを行う。(1) 監査等委員会の職務を補助すべき従業員に関する事項・監査等委員会の監査が適切に機能するよう、監査等委員会の職務を補助する監査等委員会室を設置し、専任の所属員を配置する。(2) 監査等委員会の職務を補助する従業員の監査等委員でない取締役からの独立性及び当該従業員に対する指示の実効性に関する事項・監査等委員会室の所属員は、監査等委員でない取締役から独立し、監査等委員会の指揮命令の下に職務を遂行する。・当該所属員の任命・評価・異動等については、予め監査等委員会の同意を必要とする。(3) 監査等委員でない取締役及び従業員が監査等委員会に報告するための体制並びにその他の監査等委員会への報告に関する体制・当社及びグループ会社の取締役等の職務の執行に係る月次報告、四半期報告に関して、監査等委員会が常時閲覧可能な体制を整備する。・トップマネジメントは、管掌する部門に関して、監査等委員会に対して定期的に、又は臨時に報告する事項、報告者、報告の方法を監査等委員会と協議して決定する。・内部監査、法務、コンプライアンス、リスクマネジメントを担う部門は、それぞれ定期的に監査等委員会へ報告する体制を構築し、当社及びグループ会社における現状の報告その他必要な情報の提供を行う。(4) 監査等委員会に報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保するための体制・当社は、監査等委員会又はグループ会社の監査役へ報告を行った当社及びグループ会社の役員・従業員に対し、当該報告をしたことを理由として不利な取扱いをすることを禁止する。(5) 監査等委員の職務の執行について生ずる費用等の処理に係る方針に関する事項・当社は、監査等委員の職務の執行について生じる費用等に関して、監査等委員会室が予算の計上及び費用等の支払いを担う体制を整備する。(6) その他監査等委員会の監査が実効的に行われることを確保するための体制・監査長の任命・評価・異動等については、予め監査等委員会の同意を必要とする。・監査部門は、年度計画 (戦略・予算及び人材のリソースプランを含む) 、並びに内部監査規程の策定及び変更に当たり監査等委員会の同意を得る。・監査等委員会は、監査部門から監査結果等の報告を受け、必要に応じて監査部門に指示を行うことができる。当該指示と取締役社長の監査部門に対する指示が両立しえない場合、監査等委員会と取締役社長は協議し、調整をはかる。・監査等委員会が選定する監査等委員は、当社の重要な業務執行の協議を行うエグゼクティブ・コミッティ、その他監査等委員会が重要と判断する会議に出席することができる。当該監査等委員がこれらの会議に出席できない場合、監査等委員会の指示により監査等委員会室の所属員がオブザーバーとして出席することができる。・監査等委員会の監査が適切に実施できるよう、当社及びグループ会社における監査対象者 (組織) は協力する。 9.反社会的勢力排除のための体制当社及びグループ会社は、社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力及び団体に対して会社組織として毅然とした姿勢で臨み、不当、不法な要求に応じないことはもちろん、一切の関係を遮断する。具体的には、次の取り組みを行う。・「アステラス行動規準」において、反社会的勢力及び団体に対しては毅然とした姿勢で臨むことを明記し、関係排除に取り組む。・特に日本においては、警察当局、関係団体等と十分に連携し、反社会的勢力及び団体に関する情報を積極的に収集すると共に組織的な対応が可能となるよう体制を整備する。また、研修等を通じて反社会的勢力排除に向けた啓発活動を継続して行う。 2) 業務の適正を確保するための体制の運用状況の概要当事業年度における当社の運用状況の概要は以下のとおりです。 1.取締役の職務執行に関わる体制当社は、基本方針に基づき、3か月に1回以上、及び必要に応じて随時取締役会を開催しています。また、決裁権限規程等に基づき、エグゼクティブ・コミッティにて重要事項を協議し、トップマネジメントがその役割を果たすことにより、取締役の効率的な職務の執行を確保しています。なお、当事業年度においては、取締役会を11回、エグゼクティブ・コミッティを24回開催しました。 2.リスク (損失の危険) の管理に関する規程その他の体制当社は、基本方針に基づき、事業機会に係るリスクと事業活動遂行に係るリスクに分け、当社及び当社グループの各部門が主体的にリスク管理実務を実践しています。特に、カタストロフィック・リスクとして特定された事項について、リスクオーナーの指示のもとリスク低減策を策定し、実行しています。グループ全体のリスクをより効率的に管理するため、グローバル及び部門別の「リスク&レジリエンス委員会」を設置しています。ウクライナの情勢悪化に対しては、2022年2月からクライシス対応チームを組成して活動を開始し、事業活動への影響を継続的にモニタリングしています。2023年10月のイスラエルとハマスの軍事衝突を契機に組成したクライシス対応チームは、2026年2月のイランを含む中東情勢の悪化を受け体制を拡充しました。追加の対応チームも含め現地従業員の安全性の確保や製品供給への影響について、対象範囲を拡大してモニタリングを行っています。また、サイバーアタックの脅威が増していることに鑑み、トップマネジメントを交えたサイバー危機管理演習を2025年10月に実施しました。 3.コンプライアンス体制 (取締役及び従業員の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制)当社は、基本方針に基づき、グローバル・コンプライアンス委員会及び各地域のコンプライアンス委員会を開催し、当社及び当社グループのコンプライアンスの現状把握、方針・計画の審議を行っています。また、全従業員を対象としたコンプライアンスに関する様々な研修の実施等を通じ、コンプライアンスに対する意識向上を図るほか、内部通報窓口の運用等により、問題の早期発見と改善措置に努めています。なお、各地域のエシックス&コンプライアンス機能がエシックス&コンプライアンス長に報告するグローバル・コンプライアンス体制を構築しています。 4.情報開示・情報管理に関する体制当社は、基本方針に基づき、すべてのステークホルダーに対し、適時適切かつ公平な情報開示を行うとともに、ステークホルダーとの積極的な対話に努めています。当事業年度においても、企業活動における一層の透明性向上を図るため、広報部門が主導して重要情報の開示方針・戦略等について部門横断的に協議を行うなど、適時的確かつ公平な情報開示に引き続き取り組みました。2021年に公表した経営計画2021の進捗状況及び最新の見通しを決算説明会や各種投資家向け説明会で公表し、ステークホルダーとの対話機会の拡充に努めています。2025年12月に社外取締役と社外ステークホルダーの直接対話の場として「社外取締役との意見交換会」を開催しました。また、2026年2月に開催したサステナビリティ・ミーティング2025においても社外取締役が登壇しました。 5.財務報告の信頼性を確保するための体制当社は、基本方針に基づき、連結ベースの財務報告に係る内部統制評価計画を策定するとともに、コントロールオーナー及びプロセスオーナーによる内部統制の整備及びその実施、内部統制関連文書の改訂、監査部門による評価対象事業拠点の内部統制の整備及び運用状況の評価実施等により、財務報告の信頼性確保に努めています。 6.グループ管理体制 (当社及び子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制)当社は、基本方針に基づき、当社グループの取締役等の職務に係る事項を、機能別マネジメントの職制を通じ報告を受けるとともに、グループ会社の役員構成及び意思決定権限を明確に定めることで、グループ会社の適切な管理・運営を推進しています。なお、当社グループ会社の財務状況及びその他の状況については、月次や各四半期で報告を受け、当社の取締役会に適宜、報告しています。 7.内部監査体制当社は、基本方針に基づき、内部監査の計画を立案・実行するとともに、監査等委員会、取締役会、会計監査人等へ報告を行い、監査結果をレビューする機会を確保しています。また、内部監査部門及び関連する専門部門との間で情報連携活動を実施し、内部監査体制の強化に努めています。なお、当社では、グローバル組織体制に沿って業務監査を統括するチームを構成し、重要な機能に担当者 (ビジネスパートナー) を配置して、社長直轄の監査長に報告するグローバル監査体制を構築しています。 8.監査等委員会の監査が実効的に行われることを確保するための体制当社は、基本方針に基づき、監査等委員でない取締役及び従業員による監査等委員会への業務執行状況の報告並びに監査等委員によるエグゼクティブ・コミッティ等重要会議への継続的な出席等を通じ、監査等委員会による監査が実効的に行われる体制を確保しています。特に、全地域における内部通報窓口への通報の概要及び法務部門が主管する訴訟・社内調査案件について、監査等委員会に月次で報告しています。また、監査等委員会室による監査等委員会の実務的なサポートがより充実し、監査等委員会の監査がより適切に機能するよう取り組んでいます。 9.反社会的勢力排除のための体制当社は、基本方針に基づき、当社の取引先の属性を確認するとともに、契約書への反社会的勢力排除条項の導入等を通じ、反社会的勢力及び団体との関係排除に取り組んでいます。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約5,057字
A. カルチャー、マインドセットの変革当社は、従業員に賢いリスクテイクと学びによる成長を促すため、心理的安全性の確保とフィードバック文化の促進に注力しています。イノベーションを生み出し続ける組織を作るには、誰もが結果を恐れずに大胆なアイデアを共有し、現状に疑問を持って声を上げ、互いにフィードバックを伝え合うことのできる環境と、他者からのフィードバックを自らの成長につなげていくマインドセットが重要だと考えています。 A-1. カルチャー、マインドセットの変革に関する目標当社は果敢なチャレンジで大きな成果を追求します。適切なリスクを取ることができるよう従業員に権限が与えられるとともに、成果を追求し、イノベーションに注力できる環境の構築を目指します。 A-2. カルチャー、マインドセットの変革に関する状況One Astellasを実現するため、これまで共通の行動規範として導入してきたAstellas Wayを「組織における価値観と行動」に置き換え、2025年4月から統一しました。新しい「組織における価値観と行動」では、当社の従業員が大切にする価値観として「誠実さ」「イノベーション」「変革への挑戦」の3つを掲げ、従業員がすべき行動として「勇気」「迅速な対応」「One Astellas」「成果に拘る」「責任感」の5つを設定しています。また、トップマネジメントとの双方向のコミュニケーションを促進するため、対話型のセッションである“Ask Me Anything”を継続して実施しています。 日本においては、人的資本への投資の一環として健康経営にも力をいれています。従業員一人ひとりが高い生産性や創造性を発揮し、自己実現が可能な働き方を実現するための前提として、従業員の健康と健全な組織風土の醸成があります。健全な組織風土は、心理的安全性が高く、従業員が互いに尊重し合い、安心して活発なコミュニケーションができる環境を必要とします。当社では、多様な働き方と従業員の健康増進を支援し、組織の健全化を推進しています。当社の健康経営推進体制は、代表取締役社長を最高責任者とし、人事担当 (CPO: Chief People Officer) の下で、人事部門と健康保険組合、労働組合が主体となって企画・運営しています。健康経営の取り組みの推進の結果、経済産業省の健康経営優良法人 (大規模法人部門) の上位500社 (ホワイト500) に2年連続で認定されました。健康経営推進の取り組みによる成果は下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/astellas-and-society/our-people B. グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築及び多様性の確保当連結会計年度の地域別売上収益比率では、日本が約15%、海外が約85%となっており、当社のビジネスはグローバルに広がっています。それに伴い、従業員構成もグローバル化が進んでいます。ビジネス及び人材の変化に伴い、グローバルに通用する人事戦略・施策の構築が必須のため、グローバル規模で当社のビジネスを支える人事制度・システムの構築に取り組んでいます。また、人種・国籍・性別・年齢を問わず多様な人材が自分らしさを大切にしながら活躍できるよう、ダイバーシティの推進に取り組んでいます。多様な価値観・考え方・バックグラウンド等を尊重し活かし合うことは、組織の創造性を高めるだけでなく優秀な人材の確保や競争力の向上にもつながると考えています。多様性確保に向けた人材育成と社内環境整備及び報酬制度について、下記の方針に従って推進しています。・人材育成方針:属性によらず、自己責任を基本とする各人の意思・能力・適性に応じたキャリア形成機会を提供し、マネジャーはそのキャリア形成を支援します。高い成果を発揮し続ける能力・意欲のある人材に対して魅力ある成長機会を積極的に提供することで、多様な人材の活躍につながっています。また、次世代リーダー育成に注力しており、グローバルに選抜された参加者に対して約半年間のNext Generation Leadershipプログラムを提供しています。当社の実際のビジネス課題への解決策をグループで検討し、経営陣への最終発表で承認された提案を実行に移すという実践的な内容で、企画運営を全て自社で行う独自のプログラムとなっています。多様なバックグラウンドと専門性を持つ人材が結集することで、個々の知見の拡大やネットワークの形成に寄与しています。・社内環境整備方針:多様な人材が活躍できるよう、グローバルで統制・整合性の取れた評価プロセスを設定し、個々人の属性に関係なく役割と成果に基づく公正な評価を徹底しています。さらに、グローバル共通のジョブポスティングシステムの提供や、異なる国や地域での業務を行うグローバルアサインメント等を行っています。国や地域によらないグローバルなメンバーでのチームやグループの形成が進むことで、各組織における多様化にもつながっています。また、組織における多様性を実現するだけでなく、従業員一人ひとりが活躍するために、一人ひとりの強みや違いを理解し、受け入れ、尊重し、活かし合うインクルーシブな組織づくりも心掛けています。日本においては副業制度を活用し、社内外の人材・知識・経験のネットワークの構築を推進しています。また、2024年度から日本において、居住地選択のフレキシビリティを高める「My Workplace制度」を導入し、社員の多様な働き方を推進することで、社員のエンパワーメントを高めるとともに、パフォーマンスの向上・優秀な人材の獲得を試みています。・報酬制度:社内の公平性及び市場競争力の確保を重視し、市場のベストプラクティスを反映した、グローバルで整合性のある報酬制度の運用と継続的な高度化を進めています。高い市場競争力を維持・向上させるため、外部専門機関による報酬調査データを活用するとともに、最新の市場動向や外部環境の変化を踏まえながら、報酬水準の妥当性を継続的に検証し、適宜見直しを行っています。また、報酬制度は、個人の成果及び会社業績に連動する仕組みとしており、組織における3つの価値観 (誠実さ、イノベーション、変革への挑戦) に基づいた高いパフォーマンスの発揮を促進しています。 B-1. グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築に関する目標当社は、本人事制度の構築を通じて、従業員一人ひとりがイノベーティブな活動に取り組み、意欲的な目標にチャレンジし、適切なリーダーシップの下、周囲とコラボレーションできる環境を目指しています。部門単位では、個別部門に閉じない部門横断型の目標を設定し、個人単位では意欲的な目標設定とフィードバックシステムの展開を推進し、One Astellasでパフォーマンスの向上を目指しています。 また、多様性を確保するために、下記3つの目標があります。a. 女性のマネジャー職への登用グローバルレポートラインの体制で設計されたポジションに対し、実力主義の下、ジェンダーにかかわらず適所適材の考え方に基づき登用を行っています。日本では、女性の活躍推進を優先度の高い課題と位置づけ、取り組んでいます。詳細な取り組みについては、下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/astellas-and-society/our-people b. 外国人、中途採用者のマネジャー職への登用グローバルレポートラインの体制で設計されたポジションに対し、実力主義の下、適切に登用を行っています。このことにより、当社ではグローバルで数多くの外国籍従業員、中途採用者がマネジャー職へ登用されており、今後も継続して取り組んでいきます。 c. サクセッションプランニングと運用当社では、経営計画を実行するために必要なリーダーの要素として、「組織における価値観と行動」とともに、「変革的リーダーシップ」、「結果志向」、「グローバル・マインドセット」を重要視し、それを踏まえてサクセッションプランニングを行っています。当社のサクセッションプランニングの特徴として、1.完全なグローバル統合プラン、2.社内外問わず最適な人材を後継者候補に、3.完全な自由競争による人材配置、4.毎年の見直しにより常に最適な人材による適所適材を実現、があげられます。当社ではファンクショナルユニット長クラス以上のポジションについて後継者プランの作成をグローバルで行っています。適所適材の考え方の下、グローバルに展開した後継者プランに基づき、各ポジションに対し国籍や性別を問わない多様性に富んだ後継者の選定、育成を目指しています。 B-2. グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築に関する状況グローバルな人材・組織を支える人事制度の構築に向けた取り組みの一つとして、グローバルでタレントマネジメントのプロセス統合を行っています。2022年度に目標管理と評価制度、報酬・レコグニション制度を改訂し、これまで部門業績を賞与支給金額の算定要素にしていたところを、全社業績に変更し、2023年度から運用を開始しています。社員同士のレコグニション制度として、Shining Star制度を導入し社員同士がお互いに称賛し合える風土を醸成しています。そして、これらの柱を支え、グローバルでの適所適材を実現する基盤として、グローバルで人事システムの統合を進めています。 また、多様性確保に関しては、下記のとおりに取り組んでいます。a. 女性のマネジャー職への登用日本を含む各地域の女性従業員比率、女性のマネジャー職比率については、下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/esg/esg-data-social b. 外国人、中途採用者のマネジャー職への登用当社では、国籍にとらわれずさまざまな従業員が中核人材として活躍しています。2026年4月1日現在、ファンクショナルユニット長クラス以上の68%、マネジャー職以上の72%が日本人以外の従業員です。また、積極的に多くの中途採用者を、中核人材へ登用しています。 c. サクセッションプランニングの実績2025年10月時点では、ファンクショナルユニット長クラス以上のポジションが47ポジションあり、後継者候補として200人を選定しています。その内、外国籍従業員が59%を占めています。 d. 日本国内の各制度の利用実績各種制度及びその利用実績については、下記ウェブサイトに掲載しています。https://www.astellas.com/jp/sustainability/esg/esg-data-social C. イノベーティブな組織への戦略的改革当社では、イノベーティブな組織への戦略的改革のため、組織のフラット化に取り組んでいます。社長からの階層を減らし、マネジャー1人が管理する部下の数を増やすことで、意思決定の迅速化と現場への権限委譲をねらいとしています。また、肩書にとらわれず、より効果的に協力・協働する組織に向けて、2024年4月から、階層ではなく役割を表すPosition Titleを用いています。 C-1. 組織のフラット化のための指標及び目標組織のフラット化による意思決定の迅速化を促すため、社長からの階層数を6以下とすることを目指し、スパン・オブ・コントロール (SPOC:Span of Control) (注) については、6人以上を目指しています。(注) スパン・オブ・コントロール (SPOC:Span of Control):マネジャー1人が管理する部下の人数 C-2. 組織のフラット化の状況2026年4月時点では、6階層以下の組織の割合が71%、スパン・オブ・コントロールの全組織の平均値が、6.1人となっています。2025年4月付の組織変更に伴い、部門レベルでの組織の統合が発生し、社長から6階層以下の組織の割合が低下しています。引き続きビジネスのニーズに沿って調整を行っていきます。
事業の内容 FY2025 / 約587字
3 【事業の内容】当社グループは、当社及び連結子会社80社、持分法適用会社6社から構成されており、医薬品の研究開発、製造及び販売を主要な事業としています。当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりです。なお、当社グループは、区分すべき事業セグメントが存在しないため、報告セグメントは医薬品事業単一となっています。 当社は研究開発、製造及び販売を行っており、各地域の関係会社へ原料及び製品の一部を供給しています。また、主に以下の関係会社が、研究開発、製造及び販売の各機能を担っています。機能主な関係会社の名称研究開発アステラス ファーマ グローバル ディベロップメント Inc. (米国)アステラス インスティチュート フォー リジェネレイティブ メディシン (米国)アステラス ジーン セラピーズ Inc. (米国)製造アステラス アイルランド Co.,Ltd. (アイルランド)アステラス製薬 (中国) 有限公司 (中国)販売アステラス ファーマ US, Inc. (米国)アステラス ファーマ GmbH (ドイツ)北京アステラス医薬有限公司 (中国)アステラス ファーマ S.A.S (フランス)アステラス ファーマ S.A. (スペイン)韓国アステラス製薬株式会社 (韓国) 以上で述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。
事業等のリスク FY2025 / 約3,963字
3 【事業等のリスク】(1) リスク・ガバナンス当社では、グローバル・リスク&レジリエンス委員会 (GRRC) 及び部門別リスク&レジリエンス委員会を設置し、重要なリスク及びその低減活動の監視を行っています。これらの委員会には監査部門がオブザーバー出席することで、監査計画立案時に、それらのリスクを適宜反映することを可能にしています。GRRCは、トップマネジメントの一部及びリスク関連部門の代表者により構成されています。GRRCにおいて検討されたリスクは、最終的に取締役会へ報告されます。 当社のリスク・ガバナンス体制図は以下のとおりです。 (2) エンタープライズ・リスク管理プロセスエンタープライズ・リスク管理 (ERM) においては、経営企画部門に設置されているリスク管理チームが社内ステークホルダーと連携の下、年次プロセスを進めています。リスク評価はトップダウン及びボトムアップの両面から実施しています。既存のリスク低減活動を加味した上でリスクの影響度及び発生可能性を評価することで、リスク対応における優先順位付けを行っています。リスク・オーナーは、必要に応じリスク・エクスポージャーを更に低減し、レジリエンスを強化するための行動計画を策定します。グローバル・リスク (全社レベルの注視が必要なリスク) は、GRRCにおいて議論し、承認されます。また、GRRCは、エマージング・リスク (当社が把握しているものの、その全容及び影響がまだ明らかではないトレンドから生じる不確実性) のモニタリングも行っています。GRRCでの議論後、特定のエマージング・リスクがグローバル・リスク又は部門リスクとしてリスクレジスターに追加される場合もあります。エンタープライズ・リスク管理プロセスについてはさらなる高度化・効率化のため随時見直しを行っております。2025年度には、内部監査部門によりエンタープライズ・リスク管理プロセスに対する監査を実施しました。 グローバル・リスクの概要は下表のとおりです。なお、文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末において判断したものです。また、ここに記載されたものが当社の全てのリスクではありません。これらのリスクに加え、研究開発の不確実性、知的財産権を侵害される又は侵害するリスク、製品に副作用や安全性の問題が生じるリスク、当社グループのビジネスが他社の開発した医薬品のライセンス及び販売に一部依存するリスク等、製薬産業に特有のリスクのほか、競合品との競争、環境・安全衛生に関する関係法令違反、事業を行う過程において訴訟を提起されるリスク、災害等による製造の遅滞や休止、為替レートの変動等、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性のあるさまざまなリスクが存在しています。 グローバル・リスクの概要リスク分類背景リスク軽減活動 (例)サイバーセキュリティ***テクノロジーの高度化・AIの利用により、サイバー攻撃はこれまで以上に攻撃手法が多様化・巧妙化しており、製薬業界の持つ重要なデータも攻撃の対象となっています。悪意のある活動によって引き起こされるサイバー攻撃により、重要なテクノロジーシステムの障害や、個人を特定できる情報を含む機密データの侵害・漏洩につながる可能性があります。・米国国立標準研究所サイバーセキュリティフレームワーク (NIST CSF) に基づく情報セキュリティプログラムの設計 (統治、識別、防御、検知、対応、復旧の6機能で構成)・デジタル部門長 (Chief Digital Officer) の監督下で情報セキュリティ責任者 (Chief Information Security Officer) が情報セキュリティプログラムを管理・監督し、エグゼクティブ・コミッティ及び取締役会に定期的に進捗を報告・全社及び部門・役割に特化したフィッシングシミュレーションの定期的実施や、頻繁な啓発キャンペーンなど、情報セキュリティトレーニング及び意識向上に係る活動を広範に実施・既存のサイバーセキュリティ関連規制の遵守継続及び新たな外部規制の積極的なモニタリング・高度かつAIを利用したサイバー攻撃に対応するための最新ツールの導入等、情報セキュリティケイパビリティの深化の継続・情報セキュリティ活動をグローバルに支援するためのオペレーティングモデルの向上米国の薬価政策の変化***米国は、最恵国待遇薬価政策 (米国内の薬価を他の先進国の中で最も薬価が低い国の水準にまで引き下げを目指すもの) の導入を目指しています。このような政策が導入され、当社の製品に適用された場合、当社の米国市場における収益減少につながる可能性をはらむほか、その他の先進国市場における市場戦略にも影響をおよぼす可能性があります。・政策・規制動向のモニタリング・業界団体経由及び政府機関との直接のアドボカシー・最恵国待遇薬価政策が導入された場合、当社戦略製品売上に及ぼしうる金銭的影響の試算データナショナリズム及びプライバシー規制の分断化**現在、各国政府が国内で生成されたデータに対するコントロールを強める「データナショナリズム」の動きが進んでおり、具体的には国外へのデータの移転の禁止又は制限や移転に際する条件の設定等がみられます。また、これまでのグローバルスタンダードには沿わない独自の個人情報保護法令・規制策定の動きもみられます。今後の規制変更次第では、当社は、域外データ移転を前提とするビジネスプロセス・ITシステムを修正する必要がある可能性があります。これらは、追加費用、オペレーション・システムの複雑化、非効率化、イノベーションへの阻害等につながります。・関連規制動向のモニタリング・個人情報保護及びその他のデータガバナンス・デジタル関連規制へのコンプライアンスを確保するための、国・地域別プロジェクトの実施・2025年度は、米国データ安全保障プログラム (DSP: Data Security Program) の要件を運用化するためのコンプライアンスプログラムを実施。具体的には、DSPの影響を受ける事業活動の特定、コンプライアンスプロセスの文書化、従業員トレーニング、必要なプロセスの実施、モニタリング・監査・認証の取得等が含まれる リスク分類背景リスク軽減活動 (例)組織変革**次期中期経営計画の開始に先立ち、患者さんにとっての新たな「価値」を生み出し、届けていくために、当社は複数の組織変革に取り組んでいます。複数の取り組みを同時に実施する際には、相互関係を理解し、調整することが肝要です。こういった調整が不十分なまま組織変革が実行された場合、当社のカルチャーや外部からの評判に影響する可能性があります。・主要な取り組み間の調整を図るための会議体・メカニズムの運営・各種取り組みの随時状況把握を可能にするプラットフォームの提供・組織全体のチェンジマネジメントケイパビリティの構築医薬品関税**1995年のWTO (世界貿易機関) 発足以降、日米欧等のWTO加盟国は医薬品についてはゼロ関税措置を取ってきました。しかし、2026年4月時点で、米国は医薬品及び医薬品原材料に対する関税の導入を発表しました。これらの関税が具体的にどのように実施されるか次第で、当社の原価の増加につながる可能性があります。・複数の関税シナリオに基づき影響分析を実施 ・関税及びその他地政学的リスクの観点も組み込んだグローバルサプライチェーンネットワークの戦略的フレームワークを策定自然災害・異常気象*当社の拠点は地理的に分散しているため、各地における自然災害・気候変動による異常気象の影響を受けます。さらに、中長期的には、気候変動により、極端な気象 (高温、大雨、干ばつ等) の頻度が増加する可能性があります。特に、一般的な緊急時対応計画の範囲を超える破壊的な自然災害や異常気象現象が発生した場合、事業運営の中断、ひいては患者さんへの安定した医薬品供給に影響を及ぼす可能性があります。・事業継続計画体制の継続的な拡充及び訓練の実施・拠点ごとのリスクアセスメントにおける自然災害リスク評価項目の組み込み・気候変動が長期的に当社拠点に及ぼす影響の評価 (2024年度に実施した気候変動による物理的リスク分析の結果、瀋陽工場を高リスクとして特定。2050年における洪水、熱波、降水リスクの増大が潜在的な課題とされた。)AI規制への対応*製薬業界におけるAIの活用進展に伴い、GxP環境でのAIの活用に関し、規制当局がガイダンス等で活用条件を明確化し始めています。当社は現行法規制に基づくAIコンプライアンス体制を確保していますが、今後のこういった規制への進化に対応できるよう、今後も引き続き体制を強化していく必要があります。・責任あるAI原則の制定 (特定のAI利用方法の禁止を含む)・新たなAIプロジェクト実施に際する審査プロセス・上記の一環として、AIリスク評価の実施・GxPにおけるAI活用にかかるシステムバリデーションプロセスの制定 ***カタストロフィック・リスク:顕在化した場合、当社グループ全体に致命的な損害、事業の混乱を引き起こす可能性があるリスク。経営目標、ビジネスモデル、評判又は中核的な事業活動に深刻な影響を及ぼし、混乱させる可能性がある。 **スタンダード・リスク:会社の一部又は全体に多大な損害又は事業の混乱を引き起こす可能性があるリスク。*エマージング・リスク:当社が把握しているものの、その全容及び影響がまだ明らかではないトレンドから生じる不確実性。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約3,179字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中において将来について記載した事項は、提出日現在において判断したものです。(1) 経営理念当社の経営理念は、「存在意義」「使命」「信条」の3つのパートから構成されています。 アステラスの存在意義:先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する・生命科学の未知なる可能性を、誰よりも深く究めたい。・新しい挑戦を続け、最先端の医薬品を生み出したい。・高い品質を確かな情報と共に届け、揺るぎない信頼を築きたい。・世界の人々の健やかな生活に応えていくために。・世界で輝き続ける私たちであるために。 アステラスの使命:企業価値の持続的向上・アステラスは、企業価値の持続的向上を使命とします。・アステラスは、企業価値向上のため、お客様、株主、社員、環境・社会など、すべてのステークホルダーから選ばれ、信頼されることを目指します。 アステラスの信条アステラスの「信条」は、私たちが常に大事にする行動規範です。アステラスは、これらの信条に共鳴し実践する人々の集団であり続けます。 高い倫理観: 常に、高い倫理観をもって、経営活動に取り組みます。顧客志向: 常に、お客様のニーズを把握し、お客様の満足に向かって行動します。創造性発揮: 常に、現状を是とせず、未来志向で自己革新に挑戦し、新しい価値を創造します。競争の視点: 常に、視野広く外に目を向け、より優れた価値を、より早く生み出し続けます。 アステラスは、信条に則した行動を通じて、ステークホルダーの皆様への責任を適切に果たし続けるとともに、積極的な情報開示を行います。 (2) 対処すべき課題製薬産業を取り巻く事業環境は時代とともに大きく変化しています。当社は、これらの変化に柔軟に対応しながら、中長期的な視点で経営課題を的確に捉え、必要な対策を講じることにより、企業価値を持続的に向上させ、革新的な医療ソリューションを患者さんに届け続けていきます。 ①経営計画2026当社は、経営計画2026 (対象期間:2026年度~2030年度) を新たに策定しました。経営計画2026の戦略目標及び成果指標は以下のとおりです。 1) 戦略目標・高い収益成長によるキャッシュの創出経営計画2026では、収益性の高い5つの重点戦略製品 (PADCEV、IZERVAY、VYLOY、VEOZAH、XOSPATA) を軸に売上収益を最大化し、5つの重点戦略製品の2030年度の売上を2025年度比で2倍に拡大することを目指します。成長ドライバーとしては、PADCEV及びVYLOYの追加適応症の可能性に加え、成長市場における重点戦略製品の新規上市を見込んでいます。重点戦略製品は、収益性の高い持続的な成長の源泉となるとともに、パイプライン主導による当社の成長を支える資本を創出します。 ・パイプライン主導による成長の加速成長加速に向けた研究開発投資により、2029年度からの成長をパイプラインで牽引します。2024年度末から2025年度に、Focus Areaアプローチから生み出された複数のプログラムが臨床PoC (Proof of Concept) を達成し、第Ⅲ相試験へ移行しています。研究開発への継続的な投資と生産性の向上を通じて、経営計画2026期間中に10件以上の第Ⅲ相試験/ピボタル試験を開始し、そのうち5件以上を2027年度までに開始することを目指します。後期パイプライン価値の向上を目的として、自社創薬に加えて、自社の強みを生かすことで付加価値を創出できる「価値付加型事業開発」も実行しています。2030年代半ばにパイプラインの売上ポテンシャル約1兆円の実現を目指します。 ・規律あるキャッシュアロケーション当社は、十分な成長投資の確保と持続的な株主価値の向上を目指します。2027年度までにコア営業利益率 (注) 30%を達成し、経営計画2026期間中、研究開発費控除前のコア営業利益として累計4.3兆円以上を創出することで、当社の戦略を支える強固な内部資金基盤を確保します。研究開発投資前のコア営業利益率を50%に維持しつつ、パイプラインの進展に応じて研究開発投資を柔軟に拡大できる体制へと変革します。また、収益性の確保・維持、成長への投資、株主還元の実現に向け、経営計画2026期間中に累計2,000億円のコスト最適化を目指します。株主還元については、年間2円以上の増配を継続的に実施します。(注) 当社は、当社の収益力を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定めた特定の重要な調整項目を除外したものです。調整項目には、無形資産償却費、無形資産譲渡益、持分法による投資損益、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用等のほか、当社が除外すべきと判断する項目が含まれます。 ・全社的な生産性向上当社は、働き方・企業文化・ガバナンスを基盤とした組織力を強化します。患者さんを中心に据えた「患者軸」への組織変革を経て、バリューチェーン全体にわたる成果の創出を加速させてきました。また、機能横断型のAsset Maximization Teamsに権限を委譲するなど、業務モデルの在り方を進化させています。その強固な組織基盤のもと、当社の「組織における価値観と行動」を羅針盤とし、持続的な成長を実現するとともに、VISION「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの『価値』に変える」の実現を目指します。 2) 成果指標・10件以上の第Ⅲ相/ピボタル試験 (注) を開始‐2027年度までに5件以上の第Ⅲ相/ピボタル試験(注) 第Ⅲ相/ピボタル試験の数は適応症ベース、重点戦略製品のライフサイクルマネジメントは含めない・研究開発費控除前コア営業利益:累計4.3兆円以上‐重点戦略製品の売上:2倍に拡大 (2025年度比)‐経常的なコスト最適化目標:2,000億円‐研究開発費控除前コア営業利益率:50%・配当の継続的な引き上げ‐毎年2円以上の増配 ②経営計画2021の振り返り売上収益については、2025年度のXTANDI及び重点戦略製品の売上は1兆4,411億円となり、成果目標「XTANDI及び重点戦略製品の売上は2025年度に1.2兆円以上」を達成しました。パイプライン価値については、経営計画2021の発表当時に既に開発が進行していたプロジェクトの中止が主要因となり、成果目標「Focus Areaプロジェクトからの売上は2030年度に5,000億円以上」には及びませんでした。しかしながら、Focus Areaアプローチにより、3つのPrimary Focusの旗艦プログラムから計4つの臨床PoCを達成し、将来の成長に向けた重要なマイルストンを積み上げました。コア営業利益率に関しては、成果目標「2025年度に30%以上」の達成には至りませんでしたが、“Sustainable Margin Transformation”を通じて継続的に財務基盤の改善を進めてきたことで、2025年度のコア営業利益率は26.0%に到達しました。 ③株主還元方針当社は、企業価値の持続的向上に努めるとともに、株主還元にも積極的に取り組んでいます。成長を実現するための事業投資を優先しながら、配当については、連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努めます。経営計画2026期間中は、毎年2円以上の増配を目指します。また、自己株式の取得を必要に応じて機動的に実施し、資本効率の改善と1株当たり利益の向上を図ります。
経営者による分析 FY2025 / 約6,038字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー (以下「経営成績等」) の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況[財政状態]当連結会計年度末の連結財政状態計算書の概要及び前連結会計年度末からの主な変動は以下のとおりです。 総資産は3兆5,670億円 (前連結会計年度末比2,275億円増) となりました。非流動資産は、2兆1,451億円 (同69億円増) となりました。有形固定資産は、3,584億円 (同295億円増) となりました。のれんは4,412億円 (同260億円増) 、無形資産は9,969億円 (同1,268億円減) となりました。流動資産は、1兆4,219億円 (同2,206億円増) となりました。現金及び現金同等物は2,816億円 (同932億円増) となりました。 資本合計は、1兆8,309億円 (同3,176億円増) となり、親会社所有者帰属持分比率は51.3%となりました。当期利益2,916億円を計上した一方で、剰余金の配当1,361億円を実施しました。 負債合計は、1兆7,362億円 (同901億円減) となりました。非流動負債は5,178億円 (同2,469億円減) 、流動負債は1兆2,184億円 (同1,568億円増) となりました。社債及び借入金の増減は以下のとおりです。 (単位:億円) 前連結会計年度(2025年3月期)当連結会計年度(2026年3月期)増減額社債3,2002,200△1,0001年以内償還予定の社債3001,000+700長期借入金2,4491,000△1,4491年以内返済予定の長期借入金5171,460+943コマーシャル・ペーパー1,649-△1,649短期借入金200-△200社債及び借入金合計8,3145,660△2,655 [経営成績]<連結業績 (コアベース) >当連結会計年度の連結業績 (コアベース) は下表のとおりです。売上収益、コア営業利益及びコア当期利益はいずれも増加しました。 [連結業績 (コアベース) ] (単位:百万円) 前連結会計年度(2025年3月期)当連結会計年度(2026年3月期)増減額(増減率)売上収益1,912,3232,139,245226,922(11.9%)売上原価349,206408,42659,220(17.0%)販売費及び一般管理費843,032860,31217,280(2.0%)研究開発費327,651314,827△12,824(△3.9%)コア営業利益392,435555,681163,246(41.6%)コア当期利益295,682424,413128,731(43.5%)親会社の所有者に帰属するコア当期利益295,682424,517128,835(43.6%)基本的1株当たりコア当期利益 (円)165.17237.0171.85(43.5%) (注) 当社は、当社の収益力を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績は、フルベースの業績から当社が定めた特定の重要な調整項目を除外したものです。調整項目には、無形資産償却費、無形資産譲渡益、持分法による投資損益、減損損失、有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用等のほか、当社が除外すべきと判断する項目が含まれます。 売上収益・重点戦略製品の尿路上皮がん治療剤PADCEV、地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤IZERVAY、胃腺がん及び食道胃接合部腺がん治療剤VYLOY、及び閉経に伴う血管運動神経症状治療剤VEOZAHの売上が伸長したことに加え、前立腺がん治療剤XTANDIの売上が拡大したことも、増収要因となりました。 以上の結果、売上収益は2兆1,392億円 (前連結会計年度比11.9%増) となりました。 コア営業利益/コア当期利益・売上総利益は、1兆7,308億円 (同10.7%増) となりました。・販売費及び一般管理費は、8,603億円 (同2.0%増) となりました。SMT (注1) によるコスト最適化 (約110億円) を行った一方で、重点戦略製品 (注2) の更なる成長のための投資 (同約100億円増) や為替の影響 (同36億円増) などにより、総額として増加しました。なお、XTANDIの米国での共同販促費用を除いた販売費及び一般管理費は、6,121億円 (同3.7%増) となりました。・研究開発費は、3,148億円 (同3.9%減) となりました。SMTによるコスト最適化 (約100億円) をはじめ、重点戦略製品の臨床開発費の減少 (同約50億円減) や為替の影響 (同5億円減) などにより、総額として減少しました。 以上の結果、コア営業利益は5,557億円 (同41.6%増) 、コア当期利益は4,244億円 (同43.5%増) となりました。 (注) 1.SMT:Sustainable Margin Transformation2.重点戦略製品:PADCEV、IZERVAY、VYLOY、VEOZAH、XOSPATA <連結業績 (フルベース) >当連結会計年度の連結業績 (フルベース) は下表のとおりです。営業利益及び当期利益はいずれも増加しました。 フルベースの業績は、コアベースの業績に「無形資産償却費」、「無形資産譲渡益」、「持分法による投資損益」、「その他の収益」、「その他の費用」を戻し入れたものです。当連結会計年度における「無形資産償却費」は1,360億円 (前連結会計年度:1,368億円)、「その他の収益」は328億円 (同:203億円) 、「その他の費用」は724億円 (同:2,358億円) となりました。「その他の収益」として、第3四半期において膵腺がんを対象疾患としたプログラムの開発中止に伴うVYLOYの条件付対価の公正価値の変動 (128億円) 及び第4四半期において米国における過活動膀胱治療剤ミラベグロンの訴訟解決金 (92億円) を計上しました。また、「その他の費用」として、第1四半期において当社の子会社であるXyphos Biosciences, Inc.関連の一部プログラムに関する無形資産の減損損失 (120億円) 及び第4四半期において遺伝子治療薬resamirigene bilparvovec (AT132) の戦略的中断に伴う資産価値の見直しによる無形資産の減損損失 (164億円) を計上しました。 [連結業績 (フルベース) ] (単位:百万円) 前連結会計年度(2025年3月期)当連結会計年度(2026年3月期)増減額(増減率)売上収益1,912,3232,139,245226,922(11.9%)営業利益41,039382,633341,594(832.4%)税引前利益31,237376,587345,351(-)当期利益50,747291,575240,828(474.6%)親会社の所有者に帰属する当期利益50,747291,535240,788(474.5%)基本的1株当たり当期利益 (円)28.35162.77134.42(474.2%) 包括利益48,888449,472400,584(819.4%) <主要製品の売上> (単位:億円) 前連結会計年度(2025年3月期)当連結会計年度(2026年3月期)増減率PADCEV1,6412,21234.8%IZERVAY58377633.2%VYLOY122631415.6%VEOZAH (注)33846637.7%XOSPATA6807185.7%XTANDI9,1239,6085.3% (注) VEOZAH:米国外ではVEOZAの製品名で承認取得 <PADCEV> ・1L mUC (転移性尿路上皮がん患者を対象とした一次治療) の浸透に加え、米国でのシスプラチン不適応のMIBC (筋層浸潤性膀胱がん) における立ち上がりが順調に進んだことから、グローバル売上は大きく増加しました。 <IZERVAY> ・発売している米国において、着実に売上が拡大しました。 <VYLOY> ・Claudin 18検査が大きく浸透したことを背景に、発売しているすべての地域で売上が拡大し、グローバル売上は大きく増加しました。 <VEOZAH> ・米国を中心に、グローバル売上は着実に拡大しました。 <XOSPATA> ・地域ごとの増減はあったものの、グローバル全体の売上は堅調に推移しました。 <XTANDI> ・欧州を中心に米国以外の地域で売上が堅調に拡大し、グローバル売上は増加しました。 <地域別売上収益の状況>地域別の売上収益は下表のとおりです。全ての地域において、売上が増加しました。 (単位:億円) 前連結会計年度(2025年3月期)当連結会計年度(2026年3月期)増減率米国8,6649,4028.5%日本2,6702,8908.2%エスタブリッシュドマーケット4,8545,63616.1%チャイナ7831,01529.6%インターナショナルマーケット2,0352,30713.4% (注) エスタブリッシュドマーケット:欧州、カナダ 等チャイナ:中国、香港インターナショナルマーケット:中南米、中東、アフリカ、東南アジア、南アジア、ロシア、韓国、台湾、オーストラリア、輸出売上 等 [セグメント情報]当社グループは、医薬品事業の単一セグメントのため、記載を省略しています。 ② キャッシュ・フローの状況<営業活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、5,602億円 (前連結会計年度比3,657億円増) となりました。・法人所得税の支払額は986億円 (同131億円増) となりました。 <投資活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、△667億円 (同227億円支出減) となりました。 <財務活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、△4,048億円 (同1,434億円支出増) となりました。・社債及び借入金によるキャッシュ・フローは、2,674億円の支出 (同1,789億円増) となりました。・配当金の支払額は1,361億円 (同71億円増) となりました。 以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、2,816億円 (前連結会計年度末比932億円増) となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績1) 生産及び仕入実績当連結会計年度における生産及び仕入実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額 (百万円)前連結会計年度比(%)医薬品事業2,133,09495.3合計2,133,09495.3 (注) 金額は、販売価格に基づいています。 2) 受注実績当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 3) 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額 (百万円)前連結会計年度比(%)医薬品事業2,139,245111.9合計2,139,245111.9 (注) 主な相手先の販売実績及び総販売実績に対する割合は、以下のとおりです。相手先前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)金額 (百万円)割合 (%)金額 (百万円)割合 (%)McKesson Group291,48515.2312,50814.6Cencora Group271,97414.2307,12314.4 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。また、文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しています。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報[キャッシュ・フロー]キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しています。 [財務政策]当社グループは、企業価値の持続的向上に努めるとともに、株主還元にも積極的に取り組んでいます。成長を実現するための事業投資を優先しながら、配当については、連結ベースでの中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ持続的な向上に努めます。また、自己株式の取得を必要に応じて機動的に実施し、資本効率の改善と1株当たり利益の向上を図ります。資金の流動性については、コマーシャル・ペーパー及び借入金による資金調達を行い、また流動性リスクに備えるため取引金融機関とコミットメントライン契約を締結しており、当面の運転資金及び設備資金に加え、一定の戦略的投資機会にも備えられる現預金水準を確保しています。「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、当社グループの事業等は医薬品事業に特有のさまざまなリスクを伴っています。事業展開にあたっては、必要資金を円滑にかつ低利で調達できるよう財務基盤の健全性の維持に努めます。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループは、IFRS会計基準に準拠して連結財務諸表を作成しています。この連結財務諸表の作成にあたり、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しています。詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 4.重要な会計上の見積り、判断及び仮定」に記載のとおりです。
役員の状況 FY2025 / 約15,627字
(2) 【役員の状況】① 役員一覧1) 提出日現在の当社の役員の状況は、以下のとおりです。 男性7名 女性5名 (役員のうち女性の比率41.7%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役会長安川 健司1960年6月7日生1986年4月当社 入社2005年4月当社 開発本部 泌尿器領域プロジェクト推進グループ部長2010年6月当社 執行役員 兼 アステラス ファーマ ヨーロッパ B.V., Global TA Head(Urology)2010年10月当社 執行役員 開発本部長付 兼 アステラス ファーマ グローバル ディベロップメント Inc., Global TA Head (Urology)2011年4月当社 執行役員 製品戦略部長2012年4月当社 執行役員 経営戦略担当2012年6月当社 上席執行役員 経営戦略担当2017年4月当社 上席執行役員 経営戦略・販売統括担当2017年6月当社 代表取締役副社長 経営戦略・販売統括担当2018年4月当社 代表取締役社長2023年4月当社 代表取締役会長 (現任)2024年3月株式会社レゾナック・ホールディングス 社外取締役 (現任)(注)4245代表取締役社長岡村 直樹1962年9月18日生1986年4月当社 入社2010年10月OSI ファーマシューティカルズ Inc., President & CEO2012年4月アステラス ファーマ ヨーロッパ Ltd., Senior Vice President, Chief Strategy Officer2014年7月当社 ライセンシング&アライアンス部長2016年6月当社 執行役員 経営企画部長2018年4月当社 執行役員 経営戦略担当2019年6月当社 代表取締役副社長 経営戦略担当2019年10月当社 代表取締役副社長 経営戦略・財務担当2021年9月当社 代表取締役副社長 経営戦略・財務担当 兼 戦略実装担当2022年4月当社 代表取締役副社長 経営戦略担当2023年4月当社 代表取締役社長 (現任)(注)484 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役副社長杉田 勝好1967年9月3日生1991年4月旭化成株式会社 入社2005年1月ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 医療機器部門 人事 ディレクター2008年11月日本ヒルティ株式会社 人事本部長2012年8月アストラゼネカ株式会社 執行役員 人事総務本部長2016年7月日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 人事本部長 2021年5月当社 人事部門長 (現 人事長) (現任)2022年10月当社 専務担当役員 人事・コンプライアンス担当2023年6月当社 代表取締役副社長 人事・コンプライアンス担当2025年4月当社 代表取締役副社長 人事担当 (現任)(注)411取締役田中 孝司1957年2月26日生1981年4月国際電信電話株式会社 入社2003年4月KDDI株式会社 執行役員 ソリューション事業本部 ソリューション商品開発本部長2007年6月同社 取締役執行役員常務 ソリューション事業統轄本部長2007年8月ワイヤレスブロードバンド企画株式会社 (現 UQコミュニケーションズ株式会社) 代表取締役社長2010年6月KDDI株式会社 代表取締役執行役員専務 ソリューション事業本部担当 兼 コンシューマ事業本部担当 兼 商品開発統括本部担当UQコミュニケーションズ株式会社 取締役会長2010年12月KDDI株式会社 代表取締役社長2018年4月同社 代表取締役会長2018年6月沖縄セルラー電話株式会社 取締役2021年6月当社 取締役 (現任)2024年6月KDDI株式会社 取締役会長2025年4月同社 取締役相談役2025年6月同社 相談役 (現任)(注)4― 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役桜井 恵理子1960年11月16日生1987年6月Dow Corning Corporation (現 Dow Silicones Corporation) 入社2009年3月東レ・ダウコーニング株式会社 (現 ダウ・東レ株式会社) 代表取締役会長・CEO2011年5月Dow Corning Corporation (現 Dow Silicones Corporation), Regional President Japan/Korea2014年6月ソニー株式会社 (現 ソニーグループ株式会社) 社外取締役2015年6月株式会社三井住友フィナンシャルグループ 社外取締役2020年8月ダウ•ケミカル日本株式会社 代表取締役社長2022年3月花王株式会社 社外取締役 (現任)2022年6月当社 取締役 (現任)2023年6月日本板硝子株式会社 社外取締役2025年6月株式会社日立製作所 社外取締役 (現任)(注)4―取締役宮﨑 正啓1954年4月13日生1977年4月日製産業株式会社 (現 株式会社日立ハイテク) 入社 1990年3月Nissei Sangyo (Singapore) Pte. Ltd. (現 Hitachi High-Tech (Singapore) Pte. Ltd.), Kuala Lumpur Representative Office, Chief Representative 1995年1月Nissei Sangyo America, Ltd. (現 Hitachi High-Tech America, Inc.), Electronic Components Div., General Manager 2004年7月株式会社日立ハイテクノロジーズ (現 株式会社日立ハイテク) 電子営業本部長2007年4月同社 執行役 西日本支社長 兼 関西支店長 2010年4月Hitachi High-Technologies America, Inc. (現 Hitachi High-Tech America, Inc.), President and CEO 2015年6月株式会社日立ハイテクノロジーズ (現 株式会社日立ハイテク) 代表執行役 執行役社長 兼 取締役 2021年4月株式会社日立ハイテク 相談役2022年6月栗田工業株式会社 社外取締役 (現任)2023年6月当社 取締役 (現任)(注)48 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役大野 洋一1961年7月17日生1993年5月慶應義塾大学医学部助手 (内科学)1995年4月東京電力病院 内科 副科長2002年4月緑町クリニックセンター長 兼 緑町内科クリニック 院長 2005年7月さいたま市立病院 内科 腎臓・内分泌・代謝部門 医長 2007年4月埼玉医科大学 腎臓内科 講師2007年8月埼玉医科大学 地域医学・医療センター 講師 2013年4月埼玉医科大学 地域医学・医療センター 兼 腎臓内科 准教授 2020年4月埼玉医科大学 社会医学 兼 リサーチアドミニストレーションセンター 兼 医学教育センター 客員教授 (現任)2023年6月当社 取締役 (現任)(注)4―取締役Mark Enyedy1963年12月27日生1990年9月Palmer & Dodge LLP (現 Locke Lord LLP), Associate1996年2月Genzyme Corporation, Corporate Counsel1999年11月同社 Oncology, Business Development, Vice President2003年6月同社 Oncology, Senior Vice President and General Manager2008年7月同社 Transplant, Oncology and Multiple Sclerosis, President2011年9月Proteostasis Therapeutics, Inc. (現 Kineta, Inc.), Chief Executive Officer, 取締役2012年7月Fate Therapeutics, Inc., 社外取締役2013年8月Shire plc, Internal Medicine, Head of Business Unit2014年5月同社 Head of Corporate Development2016年5月ImmunoGen Inc. (現 AbbVie Inc.), President and Chief Executive Officer, 取締役2017年9月Keryx Biopharmaceuticals, Inc. (現 Akebia Therapeutics, Inc.), 社外取締役2020年3月LogicBio Therapeutics, Inc. (現 Alexion Pharmaceuticals, Inc.), 社外取締役2021年5月Ergomed plc (現 Ergomed Group Limited), 社外取締役2023年12月BioMarin Pharmaceutical Inc., 社外取締役 (現任)2024年5月Ergomed Group Limited, 社外取締役 (現任)2025年5月Charles River Laboratories International, Inc., 社外取締役 (現任)2025年6月当社 取締役 (現任)(注)4― 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役監査等委員廣田 里香1966年12月18日生1991年4月当社 入社2015年4月当社 研究本部 バイオサイエンス研究所長2017年4月当社 研究本部 研究統制部長2022年4月当社 開発研究 研究管理統制部長2023年1月当社 監査等委員会室 スペシャルアドバイザー2023年4月当社 監査等委員会室長2024年6月当社 取締役 (常勤監査等委員) (現任)(注)59取締役監査等委員中山 美加1961年1月10日生1984年8月日本合成ゴム株式会社 (現 JSR 株式会社) 入社2015年4月同社 執行役員 経営企画部長 兼 ダイバーシティ推進室長2017年4月同社 執行役員 知的財産部長2020年6月同社 取締役 兼 上席執行役員 サステナビリティ推進部長2022年6月当社 取締役 (監査等委員) (現任)2024年6月三菱化工機株式会社 社外取締役 (現任)(注)5―取締役監査等委員秋山 里絵1970年3月17日生1992年4月株式会社三和銀行 (現 株式会社三菱UFJ銀行) 入社 (1994年7月 退社)1999年4月弁護士登録 (東京弁護士会)1999年4月馬場法律事務所 (現 馬場・澤田法律事務所) 入所 (現任) 2019年6月株式会社ゴールドウイン社外取締役 (現任) 2023年6月当社 取締役 (監査等委員) (現任)(注)6―取締役監査等委員荒牧 知子1968年11月7日生1991年10月センチュリー監査法人 (現 EY新日本有限責任監査法人) 入所 (2001年10月退所)1995年3月公認会計士登録2006年2月荒牧公認会計士事務所 所長 (現任)2006年4月税理士登録 2008年6月株式会社三城ホールディングス (現 株式会社パリミキホールディングス) 社外監査役2015年6月同社 取締役IR担当2015年12月サコス株式会社 社外監査役2018年6月株式会社協和エクシオ (現 エクシオグループ株式会社) 社外監査役2022年3月富士ソフト株式会社 社外取締役2023年6月エクシオグループ株式会社 社外取締役 (現任)2023年6月TREホールディングス株式会社 社外取締役 (監査等委員) (現任)2024年6月当社 取締役 (監査等委員) (現任)(注)5―計359 (注) 1.所有株式数は、千株未満を切り捨てて表示しています。2.取締役のうち、田中孝司氏、桜井恵理子氏、宮﨑正啓氏、大野洋一氏、Mark Enyedy氏は、監査等委員でない社外取締役です。3.取締役のうち、中山美加氏、秋山里絵氏、荒牧知子氏は、監査等委員である社外取締役です。4.2025年6月19日開催の定時株主総会の終結の時から1年間5.2024年6月20日開催の定時株主総会の終結の時から2年間6.2025年6月19日開催の定時株主総会の終結の時から2年間7.当社では、職責と成果に基づく公平・公正な処遇をより推進する観点から、担当役員制度を導入しています。<担当役員 (取締役による兼務を除く) の氏名等> 谷口 忠明 研究開発担当 北村 淳 財務担当 河野 順 日本コマーシャル ヘッド 熊谷 裕輔 渉外部長 北川 峰丈 薬事&ファーマコヴィジランス部長 十河 直岐 薬事&ファーマコヴィジランス部 RAPVストラテジー ヘッド (総括製造販売責任者) 鈴木 丈太郎 再生医療領域 研究開発担当 プライマリ・フォーカス・リード (Blindness & Regeneration)8.取締役に期待するスキル等 (知識・経験・能力等) は以下のとおりです。 氏名性別社外独立(注)企業経営グローバルビジネスサイエンス&テクノロジー法務・リスクマネジメント財務・会計学識経験取締役安川 健司男性 ●●● 岡村 直樹男性 ●●● ● 杉田 勝好男性 ●● ● 田中 孝司男性〇〇●(情報通信)●● 桜井 恵理子女性〇〇●(化学)● 宮﨑 正啓男性〇〇●(精密機器/専門商社)● 大野 洋一男性〇〇 ● ●(医学)Mark Enyedy男性〇〇●(製薬)●●● 取締役監査等委員廣田 里香女性 ●● 中山 美加女性〇〇●(化学)●●● 秋山 里絵女性〇〇 ●(弁護士) 荒牧 知子女性〇〇 ●(公認会計士) (注) 東京証券取引所が定める独立役員の要件及び当社の定める社外取締役の独立性基準を満たし、東京証券取引所に独立役員として届け出ている者 2) 2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案 (決議事項) として、「取締役 (監査等委員である取締役を除く) 6名選任の件」及び「監査等委員である取締役3名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社の役員の状況は以下のとおりとなる予定です。なお、役員の役職等につきましては、当該定時株主総会の直後に開催が予定されている取締役会の決議事項の内容 (役職等) を含めて記載しています。 男性7名 女性3名 (役員のうち女性の比率30.0%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役会長安川 健司1960年6月7日生1986年4月当社 入社2005年4月当社 開発本部 泌尿器領域プロジェクト推進グループ部長2010年6月当社 執行役員 兼 アステラス ファーマ ヨーロッパ B.V., Global TA Head(Urology)2010年10月当社 執行役員 開発本部長付 兼 アステラス ファーマ グローバル ディベロップメント Inc., Global TA Head (Urology)2011年4月当社 執行役員 製品戦略部長2012年4月当社 執行役員 経営戦略担当2012年6月当社 上席執行役員 経営戦略担当2017年4月当社 上席執行役員 経営戦略・販売統括担当2017年6月当社 代表取締役副社長 経営戦略・販売統括担当2018年4月当社 代表取締役社長2023年4月当社 代表取締役会長 (現任)2024年3月株式会社レゾナック・ホールディングス 社外取締役 (現任)(注)4245代表取締役社長岡村 直樹1962年9月18日生1986年4月当社 入社2010年10月OSI ファーマシューティカルズ Inc., President & CEO2012年4月アステラス ファーマ ヨーロッパ Ltd., Senior Vice President, Chief Strategy Officer2014年7月当社 ライセンシング&アライアンス部長2016年6月当社 執行役員 経営企画部長2018年4月当社 執行役員 経営戦略担当2019年6月当社 代表取締役副社長 経営戦略担当2019年10月当社 代表取締役副社長 経営戦略・財務担当2021年9月当社 代表取締役副社長 経営戦略・財務担当 兼 戦略実装担当2022年4月当社 代表取締役副社長 経営戦略担当2023年4月当社 代表取締役社長 (現任)(注)484 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役副社長杉田 勝好1967年9月3日生1991年4月旭化成株式会社 入社2005年1月ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 医療機器部門 人事 ディレクター2008年11月日本ヒルティ株式会社 人事本部長2012年8月アストラゼネカ株式会社 執行役員 人事総務本部長2016年7月日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 人事本部長 2021年5月当社 人事部門長 (現 人事長) (現任)2022年10月当社 専務担当役員 人事・コンプライアンス担当2023年6月当社 代表取締役副社長 人事・コンプライアンス担当2025年4月当社 代表取締役副社長 人事担当 (現任)(注)411取締役宮﨑 正啓1954年4月13日生1977年4月日製産業株式会社 (現 株式会社日立ハイテク) 入社 1990年3月Nissei Sangyo (Singapore) Pte. Ltd. (現 Hitachi High-Tech (Singapore) Pte. Ltd.), Kuala Lumpur Representative Office, Chief Representative 1995年1月Nissei Sangyo America, Ltd. (現 Hitachi High-Tech America, Inc.), Electronic Components Div., General Manager 2004年7月株式会社日立ハイテクノロジーズ (現 株式会社日立ハイテク) 電子営業本部長2007年4月同社 執行役 西日本支社長 兼 関西支店長 2010年4月Hitachi High-Technologies America, Inc. (現 Hitachi High-Tech America, Inc.), President and CEO 2015年6月株式会社日立ハイテクノロジーズ (現 株式会社日立ハイテク) 代表執行役 執行役社長 兼 取締役 2021年4月株式会社日立ハイテク 相談役2022年6月栗田工業株式会社 社外取締役 (現任)2023年6月当社 取締役 (現任)(注)48取締役大野 洋一1961年7月17日生1993年5月慶應義塾大学医学部助手 (内科学)1995年4月東京電力病院 内科 副科長2002年4月緑町クリニックセンター長 兼 緑町内科クリニック 院長 2005年7月さいたま市立病院 内科 腎臓・内分泌・代謝部門 医長 2007年4月埼玉医科大学 腎臓内科 講師2007年8月埼玉医科大学 地域医学・医療センター 講師 2013年4月埼玉医科大学 地域医学・医療センター 兼 腎臓内科 准教授 2020年4月埼玉医科大学 社会医学 兼 リサーチアドミニストレーションセンター 兼 医学教育センター 客員教授 (現任)2023年6月当社 取締役 (現任)(注)4― 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役Mark Enyedy1963年12月27日生1990年9月Palmer & Dodge LLP (現 Locke Lord LLP), Associate1996年2月Genzyme Corporation, Corporate Counsel1999年11月同社 Oncology, Business Development, Vice President2003年6月同社 Oncology, Senior Vice President and General Manager2008年7月同社 Transplant, Oncology and Multiple Sclerosis, President2011年9月Proteostasis Therapeutics, Inc. (現 Kineta, Inc.), Chief Executive Officer, 取締役2012年7月Fate Therapeutics, Inc., 社外取締役2013年8月Shire plc, Internal Medicine, Head of Business Unit2014年5月同社 Head of Corporate Development2016年5月ImmunoGen Inc. (現 AbbVie Inc.), President and Chief Executive Officer, 取締役2017年9月Keryx Biopharmaceuticals, Inc. (現 Akebia Therapeutics, Inc.), 社外取締役2020年3月LogicBio Therapeutics, Inc. (現 Alexion Pharmaceuticals, Inc.), 社外取締役2021年5月Ergomed plc (現 Ergomed Group Limited), 社外取締役2023年12月BioMarin Pharmaceutical Inc., 社外取締役 (現任)2024年5月Ergomed Group Limited, 社外取締役 (現任)2025年5月Charles River Laboratories International, Inc., 社外取締役 (現任)2025年6月当社 取締役 (現任)(注)4― 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役監査等委員廣田 里香1966年12月18日生1991年4月当社 入社2015年4月当社 研究本部 バイオサイエンス研究所長2017年4月当社 研究本部 研究統制部長2022年4月当社 開発研究 研究管理統制部長2023年1月当社 監査等委員会室 スペシャルアドバイザー2023年4月当社 監査等委員会室長2024年6月当社 取締役 (常勤監査等委員) (現任)(注)59取締役監査等委員秋山 里絵1970年3月17日生1992年4月株式会社三和銀行 (現 株式会社三菱UFJ銀行) 入社 (1994年7月 退社)1999年4月弁護士登録 (東京弁護士会)1999年4月馬場法律事務所 (現 馬場・澤田法律事務所) 入所 (現任) 2019年6月株式会社ゴールドウイン社外取締役 (現任) 2023年6月当社 取締役 (監査等委員) (現任)(注)6―取締役監査等委員荒牧 知子1968年11月7日生1991年10月センチュリー監査法人 (現 EY新日本有限責任監査法人) 入所 (2001年10月退所)1995年3月公認会計士登録2006年2月荒牧公認会計士事務所 所長 (現任)2006年4月税理士登録 2008年6月株式会社三城ホールディングス (現 株式会社パリミキホールディングス) 社外監査役2015年6月同社 取締役IR担当2015年12月サコス株式会社 社外監査役2018年6月株式会社協和エクシオ (現 エクシオグループ株式会社) 社外監査役2022年3月富士ソフト株式会社 社外取締役2023年6月エクシオグループ株式会社 社外取締役 (現任)2023年6月TREホールディングス株式会社 社外取締役 (監査等委員) (現任)2024年6月当社 取締役 (監査等委員) (現任)(注)5―取締役監査等委員高原 茂季1958年11月12日生1981年4月日本電気株式会社 入社1998年7月同社 財務部 担当部長2005年3月ファイザー株式会社 営業経理部長2006年12月エスエス製薬株式会社 執行役員 社長室長2007年6月株式会社ミスミグループ本社 執行役員CFO2009年1月ワイス株式会社 (現 ファイザー株式会社)取締役 経理・財務本部長 (CFO)2011年2月ファイザー株式会社 取締役執行役員 経理・財務本部長CFO (2020年2月 退社)2020年4月関西ペイント株式会社 常務執行役員 経営推進本部長2021年6月同社 取締役 専務執行役員 経営推進部門長2022年4月同社 代表取締役 副社長執行役員 経営推進部門長2024年4月同社 代表取締役 副社長執行役員 最高財務責任者2025年7月同社 顧問 (現任)2026年6月当社 取締役 (監査等委員) (現任) (注)5―計359 (注) 1.所有株式数は、千株未満を切り捨てて表示しています。2.取締役のうち、宮﨑正啓氏、大野洋一氏、Mark Enyedy氏は、監査等委員でない社外取締役です。3.取締役のうち、秋山里絵氏、荒牧知子氏、高原茂季氏は、監査等委員である社外取締役です。4.2026年6月19日開催の定時株主総会の終結の時から1年間5.2026年6月19日開催の定時株主総会の終結の時から2年間6.2025年6月19日開催の定時株主総会の終結の時から2年間7.当社では、職責と成果に基づく公平・公正な処遇をより推進する観点から、担当役員制度を導入しています。<担当役員 (取締役による兼務を除く) の氏名等> 谷口 忠明 研究開発担当 北村 淳 財務担当 河野 順 日本コマーシャル ヘッド 熊谷 裕輔 渉外部長 北川 峰丈 薬事&ファーマコヴィジランス部長 十河 直岐 薬事&ファーマコヴィジランス部 RAPVストラテジー ヘッド (総括製造販売責任者) 鈴木 丈太郎 再生医療領域 研究開発担当 プライマリ・フォーカス・リード (Blindness & Regeneration) 8.取締役に期待するスキル等 (知識・経験・能力等) は以下のとおりです。 氏名性別社外独立(注)企業経営グローバルビジネスサイエンス&テクノロジー法務・リスクマネジメント財務・会計学識経験取締役安川 健司男性 ●●● 岡村 直樹男性 ●●● ● 杉田 勝好男性 ●● ● 宮﨑 正啓男性〇〇●(精密機器/専門商社)● 大野 洋一男性〇〇 ● ●(医学)Mark Enyedy男性〇〇●(製薬)●●● 取締役監査等委員廣田 里香女性 ●● 秋山 里絵女性〇〇 ●(弁護士) 荒牧 知子女性〇〇 ●(公認会計士) 高原 茂季男性〇〇●(製薬/化学(塗料))● ● (注) 東京証券取引所が定める独立役員の要件及び当社の定める社外取締役の独立性基準を満たし、東京証券取引所に独立役員として届け出ている者 ② 社外取締役社外取締役は、東京証券取引所が定める独立役員の要件及び当社の定める社外取締役の独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反を生じるおそれがない独立役員です。社外取締役は、各人が有する企業経営、法律、医学等の専門的知見や幅広い経験を活かして取締役会における意思決定に参画するとともに、独立した立場から業務執行の監督を行っています。加えて、監査等委員である社外取締役は、各人が有する財務・会計、企業経営、法律等の専門的知見や幅広い経験を活かして、独立した立場から取締役の職務執行の監査等を行います。社外取締役に対しては、経営企画部門による情報提供をはじめ、取締役会の審議事項のうち、特に重要な案件に関しては、事前に情報共有の場を設定することで、審議の活性化を図っています。提出日現在の当社の社外取締役の員数及び氏名は以下のとおりです。 ・員数及び氏名当社の監査等委員でない社外取締役は以下の5名です。取締役 田中 孝司取締役 桜井 恵理子取締役 宮﨑 正啓取締役 大野 洋一取締役 Mark Enyedy 当社の監査等委員である社外取締役は以下の3名です。取締役 中山 美加取締役 秋山 里絵取締役 荒牧 知子 当社は、東京証券取引所に対し、監査等委員でない社外取締役の田中孝司、桜井恵理子、宮﨑正啓、大野洋一、Mark Enyedyの5氏及び監査等委員である社外取締役の中山美加、秋山里絵、荒牧知子の3氏を、独立役員として届け出ています。 なお、当社は、2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案 (決議事項) として、「取締役 (監査等委員である取締役を除く) 6名選任の件」及び「監査等委員である取締役3名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、以下のとおりとなる予定です。 ・員数及び氏名当社の監査等委員でない社外取締役は以下の3名です。取締役 宮﨑 正啓取締役 大野 洋一取締役 Mark Enyedy 当社の監査等委員である社外取締役は以下の3名です。取締役 秋山 里絵取締役 荒牧 知子取締役 高原 茂季 当社は、東京証券取引所に対し、監査等委員でない社外取締役の宮﨑正啓、大野洋一、Mark Enyedyの3氏及び監査等委員である社外取締役の秋山里絵、荒牧知子、高原茂季の3氏を、独立役員として届け出ています。 社外取締役の独立性に関する具体的な判断基準については、当社が定める社外取締役の独立性基準に基づいています。当社が定める社外取締役の独立性基準については、次に記載のとおりです。<社外取締役の独立性基準>当社は、社外取締役の独立性基準を以下のとおり定め、社外取締役が次の項目のいずれにも該当しない場合、当該社外取締役は当社からの独立性を有し、一般株主と利益相反が生じるおそれがないものと判断する。① 当社及び当社の子会社 (以下「当社グループ」と総称する) の業務執行者 (注1) 又は過去10年間 (但し、過去10年内のいずれかの時において当社グループの非業務執行取締役、監査役又は会計参与であったことのある者にあっては、それらの役職への就任の前10年間) において当社グループの業務執行者であった者② 当社グループを主要な取引先とする者 (注2) 又はその業務執行者③ 当社グループの主要な取引先 (注3) 又はその業務執行者④ 当社グループから役員報酬以外に多額の金銭その他の財産 (注4) を得ているコンサルタント、会計専門家又は法律専門家 (当該財産を得ている者が法人、組合等の団体である場合は当該団体に所属する者) ⑤ 当社グループの法定監査を行う監査法人に所属する者⑥ 当社グループから一定額を超える寄附又は助成 (注5) を受けている者 (当該寄附又は助成を受けている者が法人、組合等の団体である場合は当該団体の業務執行者)⑦ 当社グループが借入れを行っている主要な金融機関 (注6) 又はその親会社若しくは子会社の業務執行者⑧ 当社グループの主要株主 (注7) 又は当該主要株主が法人である場合には当該法人の業務執行者⑨ 当社グループが主要株主である会社の業務執行者⑩ 当社グループから取締役 (常勤・非常勤を問わない) を受け入れている会社又はその親会社若しくは子会社の業務執行者⑪ 過去3年間において上記②から⑩に該当していた者⑫ 上記①から⑪に該当する者 (重要な地位にある者 (注8) に限る) の近親者等 (注9) (注) 1.業務執行者とは、会社法施行規則第2条第3項第6号に規定する業務執行者をいい、業務執行取締役のみならず、使用人を含む。監査役は含まれない。2.当社グループを主要な取引先とする者とは、当社グループに対して製品又はサービスを提供している取引先グループ (直接の取引先、その親会社及び子会社並びに当該親会社の子会社から成る企業集団をいう。以下同じ) であって、直近事業年度における取引額が、当該グループの年間連結売上高の2%を超える者3.当社グループの主要な取引先とは、当社グループが製品又はサービスを提供している取引先グループであって、直近事業年度における取引額が、当社グループの年間連結売上高の2%を超える者4.多額の金銭その他の財産とは、直近事業年度における、役員報酬以外の年間1,000万円を超える金銭その他の財産上の利益をいう (当該財産を得ている者が法人、組合等の団体である場合は、当該団体の直近事業年度における総収入額の2%を超える金銭その他の財産上の利益をいう)5.一定額を超える寄附又は助成とは、過去3事業年度の平均で年間1,000万円又はその者の直近事業年度における総収入額の2%のいずれか高い方の額を超える寄附又は助成をいう6.主要な金融機関とは、直前事業年度末における全借入れ額が当社の連結総資産の2%を超える金融機関をいう7.主要株主とは、議決権保有割合10%以上 (直接保有、間接保有の双方を含む) の株主をいう8.重要な地位にある者とは、取締役 (社外取締役を除く) 、執行役、執行役員及び部長職以上の上級管理職にある使用人並びに監査法人又は会計事務所に所属する者のうち公認会計士、法律事務所に所属する者のうち弁護士、財団法人・社団法人・学校法人その他の法人に所属する者のうち評議員、理事及び監事等の役員、その他同等の重要性を持つと客観的・合理的に判断される者をいう9.近親者等とは、配偶者及び二親等内の親族をいう また、当社が定める独立役員の属性情報の記載に関する軽微基準については、次に記載のとおりです。<独立役員の属性情報の記載に関する軽微基準>当社は、独立役員の属性情報の記載に関する軽微基準を以下のとおり定め、取引又は寄附等について本基準の範囲内である場合には、株主の議決権行使の判断に影響を及ぼすおそれがないと判断し、その記載を省略するものとする。取引に関する記載① 直近事業年度における、取引先グループから当社グループへの製品又はサービスの提供に係る取引の総額が1億円未満であること② 直近事業年度における、当社グループから取引先グループへの製品又はサービスの提供に係る取引の総額が1億円未満であること寄附又は助成に関する記載過去3事業年度の平均で、当社グループが提供した金銭その他の財産の価額の総額が500万円未満であること ・当社との関係監査等委員でない社外取締役の宮﨑正啓氏は、2021年3月まで株式会社日立ハイテクの代表執行役 執行役社長 兼 取締役を務めており、同社を含む日立グループと当社グループの間には取引関係がありますが、当事業年度の取引額は双方から見て連結売上高の0.1%未満であり、社外取締役としての独立性に影響を及ぼすものではありません。監査等委員である社外取締役の中山美加氏は、2022年6月までJSR株式会社の取締役 兼 上席執行役員 サステナビリティ推進部長を務めており、同社を含むJSRグループと当社グループの間には取引関係がありますが、当事業年度の取引額は双方から見て連結売上高の0.1%未満であり、社外取締役としての独立性に影響を及ぼすものではありません。監査等委員である社外取締役の秋山里絵氏は、1992年4月から1994年7月まで、株式会社三和銀行 (現 株式会社三菱UFJ銀行) の業務執行者でした。当社と株式会社三菱UFJ銀行との間には借入等の銀行取引があり、同社は当社の主要な金融機関に該当しますが、同氏は株式会社三和銀行を退社以降、20年以上に亘って法律事務所に所属する弁護士として独立したキャリアを積んでおり、社外取締役としての独立性に影響を及ぼすものではありません。なお、当社は、2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案 (決議事項) として、「監査等委員である取締役3名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、中山美加氏が退任し、高原茂季氏が就任する予定です。監査等委員である社外取締役の高原茂季氏は、2020年2月までファイザー株式会社の取締役執行役員 経理・財務本部長を務めておりましたが、同社と当社グループの間には当事業年度において取引関係はありません。なお、同社が属するPfizerグループと当社グループの間にはライセンス等の取引関係がありますが、同氏のファイザー株式会社退社後6年以上が経過していることに加え、当該期間においてはPfizerグループとは異なる企業である関西ペイント株式会社において、2025年6月まで代表取締役副社長執行役員 最高財務責任者を務めており、社外取締役としての独立性に影響を及ぼすものではありません。その他、社外取締役と当社との間には特に記載すべき関係 (社外取締役が他の会社等の役員若しくは使用人である、又は役員若しくは使用人であった場合における当該他の会社等と当社の関係を含む) はありません。なお、当社が定める独立役員の属性情報の記載に関する軽微基準 (前掲) の範囲内であるものについては記載を省略しています。 ・内部監査、監査等委員会監査及び会計監査との連携並びに内部統制部門との関係監査等委員でない社外取締役は、取締役会において、内部監査、監査等委員会の監査及び会計監査の結果並びに内部統制部門による取り組みの状況報告を受け、意見を述べています。監査等委員である社外取締役は、主に監査等委員会を通じて、会計監査人による監査・レビューについての報告並びに内部統制及び内部監査についての報告を受けます。また、社外取締役は、社外取締役のみが参加する会合を定期的に開催し、本会合を監査等委員である社内取締役及び外部会計監査人等との連携の機会としても活用しています。
※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2026年度)。
全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。
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