LINEヤフー株式会社 4689

情報・通信業 IFRS 健全性: A (70点)

データ取得日: 2026-10-18 | 過去15年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-07-16 / claude-code-v2
LINEヤフー株式会社は、1996年にインターネット上の情報検索サービス提供を目的に設立された会社で、親会社であるソフトバンクグループの傘下で「ソフトバンク事業」に属す。銀行事業やカード事業、PayPayの資金決済など、多岐にわたる金融・通信関連サービスを展開している。

FY2026の売上高は2兆363億円と前年比+6.2%の増収。営業利益は3,413億円(前年比+8.3%)、経常利益は1,673億円、純利益は1,937億円(同+26.2%)と増収増益を達成した。営業利益率は16.8%。

総資産は11兆2,051億円(前年比+22.3%)、純資産は2兆9,988億円(同+0.0%)で、自己資本比率は26.8%。ROEは6.5%。PayPayの資金決済法に基づく供託方法の変更やクレジットカード事業の取扱高増加が資産合計を押し上げた。営業CFは6,629億円、投資CFは-8,092億円、財務CFは1,533億円で、手元現金は1兆680億円。従業員は29,863名。

EPSは28.0円、PER13.7倍、配当7.3円で配当性向は30.5%。カード事業の貸付金は取扱高増加により拡大しており、銀行事業を含む金融関連サービスの成長が今後の収益拡大の主軸になるとみられる。

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 当期通期予想(2026-08-03 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2026年度) 増減
売上高 22,400億円 20,364億円 +10.0%
営業利益 — 3,413億円 —
純利益 — 1,937億円 —
EPS — 27.97円 —
1株配当 (DPS) 11.00円 7.30円 +50.7%
予想PER* — 13.7倍 (実績) —
予想配当利回り* 2.86% 1.91% (実績) —

※ 業績予想は企業発表値です。四半期決算時点の通期見通しのため、期中で修正される可能性があります。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2026年度)

主要指標

ROE 6.5%
PER 13.7倍
PBR 0.88倍
配当利回り 1.91%
配当性向 26.1%

※ PER・PBR・配当利回り・時価総額(推定)は有価証券報告書記載の期末株価(基準日 2026-03-31)ベースです。リアルタイム株価は反映していません。

収益性

ROA 1.7%
売上総利益率 74.0%
営業利益率 16.8%
純利益率 9.5%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 +6.2% +6.8% +11.1%
営業利益 +8.3% — —
純利益 +26.2% +2.7% —
EPS +33.2% +5.4% —

安全性

自己資本比率 26.8%
流動比率 78.8%
D/Eレシオ 0.65倍

派生指標 参考

時価総額* 26,389億円
ネットキャッシュ* ▲8,940億円
Net Debt/EBITDA* 1.73倍
EV/EBITDA* 6.8倍
FCFマージン* -7.2%
DOE* 1.67%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: 情報・通信業 日経225内同業 12社

指標 自社 日経225 同業平均
(12社)
EDINET 全体平均
(615社)
同業平均との偏差
ROE 6.5% 16.5% 14.0% -9.99pt
PER 13.7倍 24.0倍 — -10.32
PBR 0.88倍 3.91倍 — -3.03
配当利回り 1.91% 2.13% — -0.22pt
配当性向 26.1% 42.2% — -16.10pt
ROA 1.7% 6.2% — -4.44pt
売上総利益率 74.0% 51.5% — +22.51pt
営業利益率 16.8% 18.0% 7.8% -1.28pt
純利益率 9.5% 12.3% — -2.74pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2026年度)

営業CF 6,629億円
投資CF ▲8,092億円
財務CF 1,533億円
設備投資 1,738億円
現金等残高 10,680億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2026 6,629億円 ▲8,092億円 1,533億円 ▲1,464億円 1,738億円 10,680億円
2025 5,196億円 ▲5,056億円 ▲4,168億円 140億円 2,000億円 10,439億円
2024 3,165億円 ▲4,441億円 ▲815億円 ▲1,276億円 1,826億円 14,204億円
2023 931億円 3,198億円 1,058億円 4,128億円 2,223億円 16,519億円
2022 2,663億円 ▲3,039億円 916億円 ▲376億円 1,519億円 11,275億円
2021 2,079億円 ▲123億円 ▲121億円 1,956億円 945億円 10,657億円
2020 2,416億円 ▲5,037億円 5,958億円 ▲2,622億円 1,138億円 8,801億円
2019 1,500億円 ▲2,122億円 ▲2,633億円 ▲622億円 839億円 5,468億円
2018 755億円 2,326億円 213億円 3,080億円 — 8,683億円
2017 1,270億円 ▲570億円 240億円 700億円 — 5,431億円
2016 1,054億円 ▲1,105億円 ▲494億円 ▲51億円 — 4,492億円
2015 1,262億円 ▲679億円 ▲372億円 584億円 — 5,039億円
2014 1,328億円 ▲73億円 ▲531億円 1,255億円 — 4,823億円
2013 1,394億円 514億円 ▲402億円 1,908億円 — 4,099億円
2012 997億円 ▲123億円 ▲188億円 874億円 — 2,553億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2026年度)

項目 金額 売上比
売上高 20,364億円 100.0%
売上原価 5,301億円 26.0%
売上総利益 15,063億円 74.0%
販管費 12,209億円 60.0%
営業利益 3,413億円 16.8%
純利益 1,937億円 9.5%

※ 会計基準: IFRS / 有報提出日: 2026-06-18 15:37。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。 経常利益は会計基準により非開示の場合があります。

貸借対照表(2026年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 112,052億円 100.0%
現金等 10,680億円 9.5%
その他資産 101,372億円 90.5%
負債・純資産
総負債 82,064億円 73.2%
有利子負債 19,620億円 17.5%
その他負債 62,444億円 55.7%
純資産 29,988億円 26.8%
自己資本 29,988億円 26.8%
うち利益剰余金 9,961億円 8.9%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2026年度)

従業員数 29,863人 1人当たり売上 68百万円
研究開発費 482億円 売上比 2.37%
減価償却費 1,764億円 売上比 8.66%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去15年分)

健全性スコア (2026年度) 70点 ランク A
業種ベンチマーク 改善余地が大きい。優先課題: ROE改善策の検討(利益率向上、資産効率改善、自社株買い) 強み 2項目 / 弱み 3項目
直近の評価コメントを見る (2026年度)

信用評価

営業利益率 16.8%。高い収益力を持つ

投資評価

PER 13.7倍で割安圏

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-08-03 2026.08.03 自動連携 決算 2027年3月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) (724KB) Q1 5,540億円 — 1,012億円 — 581億円 — 8.5 PDF
2026-05-15 決算短信 Q4 20,364億円 — 3,413億円 — 1,937億円 — — PDF
2026-05-08 15:30 2026.05.08 自動連携 決算 2026年3月期決算短信〔IFRS〕(連結) (927KB) Q4 20,364億円 +6.2% 3,413億円 +8.3% 1,937億円 +26.2% 28.0 PDF
2026-02-04 第3四半期 決算短信〔IFRS〕(連結) Q3 14,954億円 +4.7% 2,842億円 +11.6% 1,833億円 +43.6% 26.4 PDF
2025-11-14 2025.11.04 自動連携 決算 2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結) (724KB) Q2 9,954億円 +7.6% 2,145億円 +24.2% 1,383億円 +58.5% 19.8 PDF
業績概況・今後の見通し(2026-02-04 発表分) 約561字
売上収益は1兆4,953億円(前年同期比4.7%増)、調整後EBITDAは3,773億円(前年同期比3.8%増)となり、ともに第3四半期連結累計期間として過去最高を更新。当第3四半期連結累計期間については、戦略事業におけるPayPay連結売上、メディア事業におけるアカウント広告等を中心に売上収益が増加しました。また、コマース事業におけるBEENOS(株)およびLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.連結化もあり、2025年10月に発生したアスクル(株)のシステム障害の影響があったものの、第3四半期連結累計期間の売上収益は同期間として過去最高となる1兆4,953億円(前年同期比4.7%増)となりました。当第3四半期連結累計期間の調整後EBITDAは、販促費、支払手数料、人件費を中心に販管費が増加したものの、上記増収により、第3四半期連結累計期間として過去最高となる3,773億円(前年同期比3.8%増)となりました。なお、当第3四半期連結累計期間の営業利益は2,841億円(前年同期比11.6%増)となりました。これは2026年3月期第2四半期においてLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.を連結子会社化したことに伴い、企業結合に伴う再測定益を計上したことが主な要因です。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2025-07-08 ソフトバンク株式会社 (同左) 0.00%
計 59.97%
4万株 下記「(6)当該株券等に関する担保契約等重要な契約」に記載の経営統合契約書に従い… 変更
2025-07-08 ソフトバンク株式会社 Aホールディングス株式会社 59.97% 42.92億株 下記「(6)当該株券等に関する担保契約等重要な契約」に記載の経営統合契約書及び資… 変更
2025-07-08 ソフトバンク株式会社 (同左) 0.00%
計 59.97%
4万株 下記「(6)当該株券等に関する担保契約等重要な契約」に記載の経営統合契約書に従い… 変更
2025-07-08 ソフトバンク株式会社 Aホールディングス株式会社 59.97% 42.92億株 下記「(6)当該株券等に関する担保契約等重要な契約」に記載の経営統合契約書及び資… 変更
2025-07-08 ソフトバンク株式会社 (同左) 0.00%
計 59.97%
4万株 下記「(6)当該株券等に関する担保契約等重要な契約」に記載の経営統合契約書に従い… 変更
2025-07-08 ソフトバンク株式会社 Aホールディングス株式会社 59.97% 42.92億株 下記「(6)当該株券等に関する担保契約等重要な契約」に記載の経営統合契約書及び資… 変更
2025-07-08 ソフトバンク株式会社 (同左) 0.00%
計 59.97%
4万株 下記「(6)当該株券等に関する担保契約等重要な契約」に記載の経営統合契約書に従い… 変更
2025-07-08 ソフトバンク株式会社 Aホールディングス株式会社 59.97% 42.92億株 下記「(6)当該株券等に関する担保契約等重要な契約」に記載の経営統合契約書及び資… 変更
2025-07-08 ソフトバンク株式会社 (同左) 0.00%
計 59.97%
4万株 下記「(6)当該株券等に関する担保契約等重要な契約」に記載の経営統合契約書に従い… 変更
2025-07-08 ソフトバンク株式会社 Aホールディングス株式会社 59.97% 42.92億株 下記「(6)当該株券等に関する担保契約等重要な契約」に記載の経営統合契約書及び資… 変更

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2026 20,364億円 3,413億円 1,937億円 112,052億円 29,988億円 28.0 7.3
2025 19,175億円 3,150億円 1,535億円 91,583億円 29,982億円 21.0 7.0
2024 18,147億円 2,082億円 1,132億円 90,440億円 30,371億円 15.1 5.6
2023 16,724億円 3,145億円 1,789億円 85,887億円 29,194億円 23.9 5.6
2022 15,674億円 1,895億円 773億円 71,104億円 26,844億円 10.2 5.8
2021 12,058億円 1,621億円 701億円 66,913億円 26,823億円 14.0 5.6
2020 10,529億円 1,523億円 817億円 39,339億円 7,715億円 16.9 8.9
2019 9,547億円 1,405億円 787億円 24,296億円 8,183億円 14.7 8.9
2018 8,972億円 1,858億円 1,312億円 25,166億円 10,134億円 23.0 8.9
2017 8,537億円 1,920億円 1,366億円 15,342億円 9,308億円 24.0 8.9
2016 6,523億円 2,250億円 1,716億円 13,428億円 8,442億円 30.2 8.9
2015 4,285億円 1,972億円 1,331億円 10,076億円 7,260億円 23.4 8.9
2014 4,085億円 1,964億円 1,286億円 8,500億円 6,197億円 22.4 4.4
2013 3,430億円 — 1,150億円 7,433億円 5,513億円 19.8 401.0
2012 3,021億円 — 1,006億円 5,620億円 4,683億円 1,733.8 347.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2026 / 約2,792字
2 【沿革】 年月事項1996年1月 インターネット上の情報検索サービスの提供を行うことを目的として、東京都中央区日本橋浜町三丁目42番3号にヤフー㈱を設立1996年4月日本語での情報検索サービス「Yahoo! JAPAN」を開始1996年5月本社を、東京都中央区日本橋箱崎町24番1号に移転1997年11月店頭登録銘柄として株式を公開1998年7月「Yahoo!ゲーム」等の登録サービスを開始1999年8月本社を、東京都港区北青山三丁目6番7号に移転1999年9月「Yahoo!オークション」、「Yahoo!ショッピング」を開始2000年9月携帯端末へのインターネットサービス拡充のため、ピー・アイ・エム㈱を吸収合併し、同社の子会社であった㈱電脳隊(現 スポーツナビ㈱)を子会社とする(現 連結子会社)2001年5月 「Yahoo!オークション」において、サービスの安全性確保を目的に、本人確認と補償制度提供を骨子とした有料化を開始2001年9月ブロードバンド関連の総合サービス「Yahoo! BB」の商用サービスを開始2002年4月「Yahoo!オークション」において、出品システム利用料の課金を開始「Yahoo! BB」のビジネスモデルにおいて、モデム販売から、加入者獲得インセンティブ等のモデルに変更2002年8月オンライン上における決済に関するノウハウ等を当社の事業の強化・充実に結びつけるため、㈱ネットラストの株式を取得し、子会社とする(現 連結子会社)2003年1月国内初の個人間クレジットカード支払いサービス「Yahoo!ペイメント」(現「Yahoo!かんたん決済」)を開始2003年4月本社を、東京都港区六本木六丁目10番1号に移転2003年7月有料会員制サービス「Yahoo!プレミアム」を開始2003年10月東京証券取引所市場第一部へ上場2003年11月保険関連サービスへの展開を図るため、ワイズ・インシュアランス㈱(現 PayPay保険サービス㈱)を設立(現 連結子会社)2004年7月東京都主税局とともに全国で初めての「インターネット公売」を実施2006年3月ソフトバンク㈱(現 ソフトバンクグループ㈱)と携帯電話事業に関する業務提携について合意2007年4月インターネットの健全で豊かな発展への寄与を目指して「Yahoo! JAPAN研究所」を設立(現「LINEヤフー研究所」)2009年4月本社を、東京都港区赤坂九丁目7番1号に移転㈱GyaOの株式を取得(2024年1月 当社を存続会社とする吸収合併により消滅)2010年7月「Yahoo! JAPAN」の検索サービスにおけるグーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムの採用、ならびに「Yahoo! JAPAN」からグーグルへのデータ提供を決定2012年4月アスクル㈱(現 連結子会社)とコマース関連事業領域において業務・資本提携を締結2012年8月YJキャピタル㈱(現 Z Venture Capital㈱)を設立(現 連結子会社)2012年10月バリューコマース㈱を子会社とする(2024年5月 同社の自己株式取得に伴い持分法適用関連会社となる) 一般消費者向け(BtoC)インターネット通販サービス「LOHACO(ロハコ)」を開始2013年10月eコマース事業における新戦略を開始2014年4月㈱ジャパンネット銀行(現 PayPay銀行㈱)の銀行主要株主認可を取得(現 連結子会社)2014年8月ワイモバイル㈱(現 ソフトバンク㈱)とスマートフォンにおける各種サービスの提供を開始2015年1月ワイジェイカード㈱(現 PayPayカード㈱)の株式を取得し、子会社とする(現 連結子会社)2015年4月「Yahoo! JAPANカード」の提供を開始2016年2月㈱一休の株式を取得し、子会社とする(現 連結子会社)2016年10月本社を、東京都千代田区紀尾井町1番3号に移転2017年6月ソフトバンク㈱と連携し、ソフトバンク会員に「Yahoo!プレミアム」を提供開始2018年2月㈱ジャパンネット銀行(現 PayPay銀行㈱)に取締役の過半数を派遣し、子会社とする(現 連結子会社)2018年7月dely㈱(現 クラシル㈱)の株式を取得し、子会社とする(現 連結子会社)2018年10月キャッシュレス決済サービス「PayPay」を提供開始 年月事項2019年6月主要株主である筆頭株主がソフトバンク㈱に異動2019年10月ヤフー㈱をZホールディングス㈱に商号変更し、持株会社体制へ移行 フリマアプリ「PayPayフリマ」(現「Yahoo!フリマ」)を提供開始 プレミアムなオンラインショッピングモール「PayPayモール」(現「Yahoo!ショッピング」)を提供開始2019年11月㈱ZOZOの株式を取得し、子会社とする(現 連結子会社)2019年12月LINE㈱との経営統合に関する最終合意書を締結2020年8月LINE㈱、ソフトバンク㈱および NAVER Corporation と業務提携に関する基本合意書を締結2021年2月主要株主である筆頭株主がAホールディングス㈱(ソフトバンク㈱およびNAVER Corporationが共に半数出資)に異動2021年3月LINE㈱との経営統合が完了し、子会社とする2021年9月Oath Inc.およびOath Holdings Inc.との間において、日本におけるヤフージャパン ブランドの買取や「ヤフージャパン ライセンス契約」の終了を合意する最終契約を締結 ㈱出前館の第三者割当増資を引受2021年12月クレジットカード「PayPayカード」を提供開始2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行2022年10月PayPay㈱を子会社とする(現 連結子会社) 2つのオンラインショッピングモール「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」を統合2023年3月無料動画配信サービス「GYAO!」を提供終了2023年6月LINE証券の事業再編に伴い、主要サービスを野村證券㈱に事業移管2023年10月Zホールディングス㈱、LINE㈱、ヤフー㈱を中心としたグループ内再編により「LINEヤフー㈱」発足 「LINE」と「Yahoo! JAPAN」のアカウント連携を開始2023年11月「ヤフオク!」と「PayPayフリマ」を「Yahoo!オークション」「Yahoo!フリマ」に名称変更2023年12月LINE・ヤフー・PayPayの新たな有料会員制サービス「LYPプレミアム」を開始2024年12月dely㈱(現 クラシル㈱)が東京証券取引所グロース市場へ上場2026年3月PayPay㈱がナスダック・グローバルセレクトマーケットへ上場
配当政策 FY2026 / 約432字
3 【配当政策】当社の剰余金の配当の決定機関は取締役会です。また、当社の剰余金の配当は期末配当による原則年1回の配当を基本としています。当社は、中長期的かつ持続的な企業価値の向上を目指す上で、将来の成長を見据えたサービスへの先行投資や設備投資に加え、利益還元を通じて株主の皆様に報いることが重要だと考えています。こうした考えのもと、2025年度からの5年間で累計総還元性向70%以上を目指す還元方針を掲げ、機動的な自己株式の取得や業績等を総合的に勘案した増配を実施・検討してまいりました。これらの結果、当期の期末配当金については、2026年5月15日開催の取締役会決議により、1株当たり7.30円(配当金総額は502億円)としました。なお、当社は中間配当を行うことができる旨を定款に定めています。基準日が当事業年度に属する剰余金の配当は、以下のとおりです。 決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2026年5月15日取締役会決議50,2157.30
監査の状況 FY2026 / 約4,009字
3. 【監査の状況】(1) 監査等委員監査の状況① 監査等委員会の組織、人員等 監査等委員会は、いずれも独立社外取締役である、臼見好生、蓮見麻衣子、國廣正、髙橋祐子の4名で構成され、臼見好生が監査等委員会委員長を務めています。監査等委員会では、監査等委員会の活動の実効性確保のために、監査等委員の互選により常勤の監査等委員を1名選定しています。なお、監査等委員には、企業経営、財務、会計、ファイナンス、ガバナンス等に関する専門の知識、経験、能力を有する者を選任しており、それぞれの豊富な職務経験や高度な専門的見地を活かし、実効性のある監査および監督を行っています。 なお、当社の費用の負担のもと外部の弁護士を顧問とし、当該弁護士より、監査等委員会の職務の執行について法的な観点から助言等を受けています。また、監査等委員会の職務を補助する専従の使用人を配置し、監査等委員会の円滑な職務遂行を支援しています。 ② 監査等委員会の開催回数および出席回数当事業年度において当社は監査等委員会を13回開催しており、個々の監査等委員の出席状況については以下のとおりです。氏名当事業年度の監査等委員会出席率臼見 好生100% 13/13回蓮見 麻衣子100% 13/13回國廣 正100% 13/13回髙橋 祐子100% 13/13回 ③ 監査等委員会の活動状況 監査等委員会は、監査等委員会が定めた監査の方針、職務の分担等に従い、会社の内部統制部門と連携の上、重要な会議に出席し、取締役および使用人等からその職務の執行に関する事項の報告を受け、必要に応じて説明を求め、重要な決裁書類等を閲覧し、本社において業務および財産の状況を調査しました。子会社については、必要に応じて子会社の取締役および監査役等と意思疎通および情報の交換を図り、事業の報告を受けました。 また、会計監査人が独立の立場を保持し、かつ、適正な監査を実施しているかを監視および検証するとともに、会計監査人からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求めました。さらに、会計監査人から「職務の遂行が適正に行われることを確保するための体制」(会社計算規則第131条各号に掲げる事項)を「監査に関する品質管理基準」(企業会計審議会)等に従って整備している旨の通知を受け、必要に応じて説明を求めました。 これらに基づき、監査等委員会は定期的に監査等委員でない取締役に対し、監査等委員会としての意見を表明しています。 ④ 常勤監査等委員の活動状況 常勤監査等委員は、「③ 監査等委員会の活動状況」に記載の活動に加え、以下のような活動を行っています。・経営陣幹部および子会社の経営陣幹部から管掌事業の状況やリスク等について説明を受けた他、最高財務責任者および法務管掌責任者と情報共有のための定期的な会合を設け、業務上の重要な事項の報告を受けました。・当社の重要な意思決定に関わる会議へ出席し、必要に応じて意見を述べました。・当社グループのリスク管理を統括する会議体、コンプライアンス体制を統括する会議体およびサステナビリティ推進を統括する会議体の構成員として、当該会議体に出席し、担当部門から直接報告を受けました。 (2) 内部監査の状況当社は、代表取締役社長CEO直属の専任組織として内部監査CBUを設置し、「内部監査規程」に則り、 コンプライアンス、情報セキュリティ業務等の有効性や効率性を監査し提言を行っています。 ① 組織・人員・専門性  当社の内部監査CBUは総勢30名(2026年3月末現在)のメンバーで構成されており、自社サービス・システムに精通した社員に加え、公認内部監査人(CIA)、公認情報システム監査人(CISA)、公認不正検査士(CFE)等の資格保持者が含まれています。 また、ZOZO、アスクル、PayPay等の傘下企業は自社独自の内部監査機能を有します。 ② 役割 当社の内部監査CBUは3ラインモデルに基づき独立した立場で事業部門・管理部門に対し内部監査を実施するとともに、傘下企業の内部監査体制構築・運用に関する必要な助言・評価・支援(社員出向等、人的支援を含む)を適宜行っています。 また、内部監査機能を有しない傘下企業に対してはリスク状況に応じて、当社が内部監査を実施します。 ③ 内部監査の実施状況  内部監査CBUは経営会議や関連会議に陪席し、注視度が高い領域等の統制に関する情報を収集し、監査計画の策定時に活用しています。 監査計画は主として「リスクベースで実施するテーマ監査」と「定期的に実施する監査」があり、リスクマネジメントやコンプライアンスの観点も踏まえて監査を遂行します。 また、個々の監査結果は代表取締役社長および常勤監査等委員(監査等委員会委員長)へ報告を行うとともに、重要な監査結果等、取締役会へ報告すべき事項があれば、取締役会付議できる仕組みを整備しています。2025年度 監査実績の一例は以下のとおりです。 ・個人情報保護、情報セキュリティおよびシステム統制に関する監査 ・重要法令対応およびコンプライアンス管理態勢に関する監査 ・国内外グループ会社のガバナンス・リスク管理態勢に関する監査 ④ 三様監査の連携状況 内部監査CBUは、監査等委員への定期的報告の他、会計監査人および内部統制部門との情報共有を実施し、内部監査業務の連携を図っています。 (3) 会計監査の状況① 監査法人の名称有限責任監査法人 トーマツ ② 継続監査期間  20年間(2007年3月期以降) ③ 業務を執行した公認会計士指定有限責任社員 業務執行社員 山﨑 健介指定有限責任社員 業務執行社員 小林 弘幸指定有限責任社員 業務執行社員 塚本 雄一郎 ④ 監査業務に係る補助者の構成公認会計士 34名  その他 88名 ⑤ 監査法人の選定方針と評価基準(会計監査人の解任または不再任の決定の方針)当社監査等委員会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目に該当すると認められる場合は、当該会計監査人の解任を検討し、解任が妥当と認められる場合には、会計監査人を解任します。また、当社監査等委員会は、当社監査等委員会において予め定めた指針に該当する場合には、株主総会に提出する会計監査人の不再任に関する議案の内容を決定します。 (監査等委員会による会計監査人の評価基準)当社監査等委員会では、会計監査人を適切に評価するための基準を定めています。当該基準に基づき、監査法人の品質管理、監査能力、監査チームの独立性、また、信頼性や実績、事業拡大に対応する体制等を評価します。 ⑥ 監査等委員会による監査法人の評価および再任の理由 当社監査等委員会は、上記の評価基準に基づき、当社の会計監査人として有限責任監査法人 トーマツが適任であると判断し、同監査法人を当社の会計監査人として再任しました。 なお、有限責任監査法人 トーマツに、上記指針の解任または不再任事由に該当する事項はありません。 (4) 監査報酬の内容等① 監査公認会計士等に対する報酬 (単位:百万円)区分前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬提出会社6611864764連結子会社1,919102,582204合計2,580283,229269     (前連結会計年度)当社および連結子会社における非監査業務の内容は、重要性が乏しいため業務内容の記載を省略しています。     (当連結会計年度)当社における非監査業務の内容は、サステナビリティ開示基準対応に係る準備支援に関する助言業務等です。連結子会社における非監査業務の内容は、株式新規公開に係る登録書類に関するコンフォートレター発行業務等です。 ② 監査公認会計士等と同一のネットワーク(Deloitte Touche Tohmatsu Limited)に対する報酬(①を除く)                                         (単位:百万円)区分前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬提出会社―0――連結子会社1195225628合計1195325628   (前連結会計年度)当社における非監査業務の内容は、重要性が乏しいため業務内容の記載を省略しています。連結子会社における非監査業務の内容は、業務プロセス改善に関わるコンサルティング業務等です。  (当連結会計年度)連結子会社における非監査業務の内容は、重要性が乏しいため業務内容の記載を省略しています。 ③ その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容(前連結会計年度) 該当事項はありません。 (当連結会計年度) 該当事項はありません。 ④ 監査報酬の決定方針監査報酬の決定方針は定めていません。 ⑤ 監査等委員会が会計監査人の報酬等に同意した理由会計監査人の報酬等について、取締役、社内関係部署および会計監査人から必要な資料を入手し、報告を受けた上で、会計監査人の従前の活動実績および報酬実績を確認し、当連結会計年度における会計監査人の活動計画および報酬見積りの算出根拠の適正性等について必要な検証を行い審議した結果、これらについて妥当であると判断したため、会計監査人の報酬等の額について、会社法第399条第1項の同意を行っています。
設備の概要 FY2026 / 約233字
1 【設備投資等の概要】当連結会計年度の設備投資については、総額で173,750百万円(うち有形固定資産は46,820百万円、使用権資産は51,298百万円、無形資産は75,631百万円です。)であり、主なものは、サーバーおよびネットワーク関連設備の購入、物流センターの拡充、ソフトウェアの取得に伴うものです。当該設備投資については、各セグメントにわたり使用しており、各セグメントに厳密に配賦することが困難なため、報告セグメント毎の設備投資については省略しています。
従業員の状況 FY2026 / 約3,043字
2. 【従業員の状況】1. 連結会社における状況2026年3月31日現在セグメントの名称従業員数(名)メディア事業7,729(560)コマース事業(注)59,280(9,627)戦略事業6,528(803)その他(注)16,326(500)合計29,863(11,490) (注) 1 その他は、報告セグメントに属していない従業員です。2 従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む就業人員です。3 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の平均雇用人員です。4 臨時従業員には派遣社員、アルバイトを含みます。5 主にLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.の連結子会社化により前連結会計年度と比べて増加しました。 2. 提出会社の状況2026年3月31日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)10,57739.09.69,023,8702.0 セグメントの名称従業員数(名)メディア事業5,168コマース事業1,501戦略事業449その他(注)13,459合計10,577 (注) 1 その他は、報告セグメントに属していない従業員です。 2 従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員です。 3 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含みます。 3. 労働組合の状況当社グループと当社の労働組合との関係について特記すべき事項はありません。 4. 使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度の内容当社は使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度を導入しています。当該役員・従業員株式所有制度の内容について「1 株式等の状況 8 役員・従業員株式所有制度の内容」に記載しています。 5. 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異の状況  当事業年度の多様性に関する指標は、以下のとおりです。 提出会社管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1、3全労働者うち正規うちパート・有期LINEヤフー㈱(注)4、518.6 100.0(注)279.5 80.4 79.0 (注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出した実績を    記載しています。   2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の    規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」    (平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等と育児目的休暇の取得割合を算出した    実績を記載しています。 3 労働者の男女の賃金の差異については、男性の平均年間賃金に対する女性の平均年間賃金の割合を    示しています。   4 労働者の男女の賃金の差異については、正規雇用労働者における賃金や評価など、処遇に関する人事    制度上の取り扱いに男女差はありません。   5 対象期間は、管理職に占める女性労働者の割合が2026年3月31日時点、男性労働者の育児休業    取得率・労働者の男女の賃金の差異ともに2025年4月1日~2026年3月31日です。 連結子会社管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1、3全労働者うち正規うちパート・有期㈱ZOZO(注)426.0 正規雇用:87.9非正規雇用:33.3(注)152.2 79.0 89.5 アスクル㈱(注)520.3 72.0(注)280.1 80.8 77.1 ASKUL LOGIST㈱(注)55.4 60.0(注)270.6 70.5 101.9 ㈱アルファパーチェス(注)6、729.2 0.0(注)2― ― ― ㈱チャーム(注)814.3 100.0(注)266.9 75.7 92.2 PayPay㈱(注)4、716.1 正規雇用:63.7非正規雇用:0.0(注)175.7 78.2 103.0 PayPayカード㈱(注)420.5 66.7(注)275.1 78.6 21.0 PayPay銀行㈱(注)4、715.5 正社員:83.3契約社員:0.0(注)172.6 74.5 52.7 クレジットエンジン㈱(注)4、920.0 60.0(注)274.7 74.0 ― ㈱一休(注)432.6 75.0(注)268.2 71.7 96.5 クラシル㈱(注)4、723.3 正規雇用:85.7非正規雇用:0.0(注)154.9 70.2 96.9 LINEヤフーコミュニケーションズ㈱(注)430.7 正規雇用:71.4非正規雇用:0.0(注)185.3 85.3 97.0 ㈱マイベスト(注)10 37.1 ――74.4 85.0 84.2 BEENOS㈱(注)4 24.4 37.5(注)266.0 78.4 94.8 (注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出した実績を    記載しています。   2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の    規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」    (平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出した実績を記載して    います。 3 労働者の男女の賃金の差異については、男性の平均年間賃金に対する女性の平均年間賃金の割合を    示しています。   4 各社の対象期間は、管理職に占める女性労働者の割合が2026年3月31日時点、男性労働者の育児休業    取得率・労働者の男女の賃金の差異ともに2025年4月1日~2026年3月31日です。   5 各社の対象期間は、管理職に占める女性労働者の割合が2025年5月20日時点、男性労働者の育児休業    取得率・労働者の男女の賃金の差異ともに2024年5月21日~2025年5月20日です。   6 各社の対象期間は、管理職に占める女性労働者の割合が2025年12月31日時点、男性労働者の育児休業    取得率が2025年1月1日~2025年12月31日です。   7 記載の0.0%は、取得対象となる男性労働者が存在しなかったことによるものです。   8 各社の対象期間は、管理職に占める女性労働者の割合が2025年11月30日時点、男性労働者の育児休業    取得率・労働者の男女の賃金の差異ともに2024年12月1日~2025年11月30日です。   9 非正規雇用労働者(パート・有期労働者)は1名のみであり、男女賃金の割合が計算できないため    計算から除外しております。 10 各社の対象期間は、管理職に占める女性労働者の割合が2026年3月31日時点、労働者の男女の賃金の    差異が2025年4月1日~2026年3月31日です。
研究開発活動 FY2026 / 約64字
6 【研究開発活動】当連結会計年度の研究開発費は48,163百万円であり、主にAIやFintechの研究開発活動に係るものです。
重要な契約等 FY2026 / 約2,376字
5 【重要な契約等】1. サービス提供契約契約会社名LINEヤフー株式会社契約相手先グーグル・アジア・パシフィック・プライベート・リミテッド締結年月日2020年5月29日(当初契約日2010年7月27日)契約期間2027年3月31日まで主な内容サービス提供契約(GOOGLE SERVICES AGREEMENT)① 相手方による検索技術および検索連動型広告配信技術の非独占的提供相手方は、検索技術および検索連動型広告配信技術を非独占的にLINEヤフー㈱に提供し、LINEヤフー㈱は、これらを用いて自らのブランドにてサービスを提供する。 ② 検索サービスの差別化 両者は、検索サービスによる検索結果について差別化するための付加的な機能を自由に開発・運用することができる。 LINEヤフー㈱は、相手方が提供する検索結果を自らの判断で表示するか否かを決定することができる。 ③ LINEヤフー㈱の相手方に対するサービスフィーの支払いLINEヤフー㈱が提供を受けたサービスの対価は、LINEヤフー㈱のサイトから得られる金額を基準に年次に応じて定められた計算式によって算出される金額とする。LINEヤフー㈱がパートナーのサイトで利用したサービスの対価は、パートナーのサイトから得られる売上収益に年次毎に定められたレートを乗じた金額とする。 2. 資本提携契約契約会社名LINEヤフー株式会社契約相手先Aホールディングス株式会社契約相手先の住所東京都港区海岸1丁目7-1締結年月日2019年12月23日(2025年5月16日付で変更覚書の締結)契約期間期間の定めなし主な内容2019年12月23日付で最終合意を締結し2021年3月1日付で実行されたLINE㈱およびZホールディングス㈱の経営統合(※)の過程において当社の親会社となったAホールディングス㈱との間で締結された当社のガバナンス・運営等に関する資本提携契約(※経営統合の当事者は2023年10月1日付グループ内再編等の結果、現LINEヤフー㈱として存続) 当社は、Aホールディングス㈱との間で、当社の各事業領域における経営統合によるシナジーの創出等を目的として、主として以下の内容を含む資本提携契約を2019年12月23日付で締結し、その後の当社の取締役構成の変更に伴い、2025年5月16日付で変更覚書を締結しています(以下、原契約となる資本提携契約およびその後の変更覚書を総称して「本契約」といいます。)。なお、本契約は当社の親会社との契約となるため、その締結に際しては、少数株主を含む株主共同の利益を害することのないように慎重を期すべく当社の取締役会の諮問機関であり独立社外取締役で構成するガバナンス委員会での審議を実施し、取締役会における審議・決議を経て締結されています。 ① Aホールディングス㈱による当社取締役の指名本契約において、Aホールディングス㈱は2名以上4名以下の当社社内取締役を指名する権利を有しています。もっとも、本有価証券報告書提出日における当社の取締役構成は、独立社外取締役が当社のすべての取締役の過半数を占める体制となっており、経営の独立性は確保されていると認識しています。また、当社は、コーポレートガバナンス・コードに則り、独立社外取締役常勤監査等委員が委員長を務め、独立社外取締役が過半数を占める指名報酬委員会を設置しており、取締役候補者の指名に係る取締役会決議に先立ち、指名報酬委員会にて審議・提案を行っています。この点に関連して、本契約においては、(i)Aホールディングス㈱による当社社内取締役に係る指名権行使に先立ち当社および当社の指名報酬委員会との協議が必要とされている一方、(ii)独立社外取締役の選任議案に対する議決権の行使に当たっては当社指名報酬委員会の答申を尊重するとされています。なお、当社の機関構成については、本契約で定めるものを除き、当社が企業価値向上の観点から自ら検討し、Aホールディングス㈱はそれを尊重すると本契約において定められています。以上の当社コーポレート・ガバナンス体制および本契約の他の定めに鑑み、本契約の上記各定めが当社の企業統治に及ぼす影響は限定的であると考えています。 ② Aホールディングス㈱による事前承諾本契約において、当社が、(i)定款変更(軽微変更を除く。)、(ii)当社グループ以外の第三者に対する重要な事業・資産の譲渡等、(iii)Aホールディングス㈱の議決権割合が完全希釈化後ベースで50%以下となる議決権割合に影響が生じる新株・新株予約権・新株予約権付社債の発行等を行う場合、Aホールディングス㈱の事前承諾が必要とされています。当社としては、基本的に上記各事項については会社法または東京証券取引所の定める有価証券上場規程により株主の意思の確認が必要な場面で適用されるものであることから、当社の企業統治に及ぼす影響は限定的であると考えています。 3.金融機関とのシンジケートローン契約当社は、財務上の特約が付された金銭消費貸借契約を締結しています。契約に関する内容等は、以下のとおりです。(1) 契約締結日2021年9月15日~2025年6月25日(2) 金銭消費貸借契約の相手方の属性都市銀行、信託銀行、外国銀行、地方銀行、系統金融機関、その他の銀行等(3) 金銭消費貸借契約に係る債務の期末残高及び弁済期限並びに当該債務に付された担保の内容期末残高 416,067百万円弁済期限 2026年9月30日~2032年6月30日なお、当該債務に付された担保はありません。(4) 財務上の特約の内容財務上の特約の内容は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 20. 有利子負債」をご参照ください。
株式の保有状況 FY2026 / 約1,149字
5. 【株式の保有状況】(1) 投資株式の区分の基準及び考え方 当社は、純投資目的である投資株式、純投資目的以外の目的である投資株式の区分を、当該出資を通じた出資先との協業により当社の事業の発展および当社グループの企業価値の向上に資するかどうかの判断に基づき決定しています。 (2) 提出会社における株式の保有状況 ① 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 a. 保有方針および保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 保有方針および保有の合理性を検証する方法は、経営会議・取締役会等において、保有に伴うリスクやコストおよび保有によるリターン等の観点から採算性を検証した上で、出資先との業務提携等による事業面の効果も評価し、当社の事業の発展および当社グループの企業価値の向上につながるかどうかを総合的に判断するものです。 b. 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式121,938非上場株式以外の株式42,936 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数 (銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式10非上場株式以外の株式1499 c. 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄毎の株式数、貸借対照表計上額等に関する情報   特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、定量的な保有効果および株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)㈱クレオ1,100,0001,100,000出資を通じた協業により当社のサービスを強化し、利益の最大化を目指すため無し1,3211,228㈱ファブリカホールディングス621,000866,000同上無し1,2892,186㈱ブロードバンドタワー1,304,5001,304,500同上無し263193Retty㈱402,200402,200同上無し6160 (注) 1 当社は、みなし保有株式を保有していません。   2 「―」は、当該銘柄を保有していないことを示しています。   3 定量的な保有効果については記載が困難です。保有の合理性は、「(2) 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 ① 保有方針および保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容」に記載のとおり検証しています。 ② 保有目的が純投資目的である投資株式はありません。
関係会社の状況 FY2026 / 約1,500字
4 【関係会社の状況】 1. 親会社名称住所資本金または出資金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有または被所有割合関係内容所有割合(%)被所有割合(%)ソフトバンクグループ㈱(注)1東京都港区238,772持株会社―62.4(62.4)―ソフトバンクグループジャパン㈱東京都港区188,798持株会社―62.4(62.4)―ソフトバンク㈱(注)1東京都港区244,355通信業―62.4(62.4)―Aホールディングス㈱東京都港区100持株会社―62.4(―)― (注) 1 有価証券報告書の提出会社です。2 「議決権の所有または被所有割合」欄の(内書)は間接被所有割合です。 2. 子会社名称住所資本金または出資金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有または被所有割合関係内容所有割合(%)被所有割合(%)㈱ZOZO(注)4、6千葉県千葉市稲毛区1,359コマース事業51.9(51.9)――アスクル㈱(注)4、5、6東京都江東区21,233コマース事業46.9――PayPay㈱(注)3、4、6東京都新宿区200,635戦略事業54.6(47.1)―役員の兼任PayPayカード㈱東京都新宿区100戦略事業100.0(100.0)――㈱一休東京都千代田区400コマース事業100.0(100.0)――PayPay銀行㈱(注)3東京都新宿区72,216戦略事業75.5(75.5)――ZVC1号投資事業組合(注)3東京都千代田区30,000その他100.0(100.0)――LINE Plus Corporation大韓民国京畿道城南市2,466メディア事業コマース事業戦略事業100.0(100.0)――LINE SOUTHEAST ASIA CORP.PTE.LTD.(注)3シンガポール共和国シンガポール市79,801メディア事業100.0(100.0)――LINE Financial Taiwan Limited(注)3中華民国(台湾)台北市47,826戦略事業100.0(100.0)――Zホールディングス中間㈱東京都千代田区1その他100.0――Z中間グローバル㈱東京都千代田区1その他100.0――BEENOS㈱東京都品川区300コマース事業100.0――LINE Bank TaiwanLimited(注)3中華民国(台湾)台北市98,200戦略事業51.2(51.2)――LINE MAN CORPORATIONPTE. LTD.(注)3シンガポール共和国シンガポール市64,525コマース事業50.8(50.8)――DECACORN CO.,LTD.(注)3タイ王国バンコク都53,199コマース事業100.0(100.0)――LINE MAN (THAILAND) COMPANY LIMITED(注)3タイ王国バンコク都43,052コマース事業100.0(100.0)――その他125社―――――― (注) 1 「主要な事業の内容」欄には、報告セグメントの名称を記載しています。   2 「議決権の所有または被所有割合」欄の(内書)は間接所有割合です。 3 特定子会社です。 4 有価証券報告書の提出会社です。5 議決権の所有割合は50%以下ですが、実質支配力基準により子会社としています。6 売上収益(連結会社相互間の内部売上収益除く)の連結売上収益に占める割合が10%を超えていますが、当該子会社は、有価証券報告書の提出会社であるため、主要な損益情報等の記載を省略しています。7 連結対象である信託は、上記の連結子会社には含めておりません。 3. 関連会社等全39社
サステナビリティ FY2026 / 約29,907字
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】 1. サステナビリティ関連財務開示 (1) サステナビリティ関連財務開示の作成方法について ① 全般的情報 本サステナビリティ関連財務開示は、当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)を報告期間として作成しています。本サステナビリティ関連財務開示は、2026年6月17日に、当社代表取締役社長CEO 出澤 剛 および当社上級執行役員CFO (最高財務責任者) 坂上 亮介 によって承認されました。 ② ガイダンスの情報源に関する情報 (ガイダンスの情報源によって特定された産業)当社グループが行う事業およびビジネスモデルが、メディア・コマース・戦略事業であることに鑑み、当社グループに関連する産業として、次の産業を特定しています。・インターネットメディアおよびサービス・電子商取引・ソフトウェアおよびITサービス・広告・マーケティング・商業銀行・証券・商品取引所・消費者金融 (サステナビリティ関連のリスクおよび機会の識別) 当社グループは、サステナビリティ関連のリスクおよび機会を識別するにあたり、上記の産業に関するSASBスタンダード(2023年12月最終改訂)を参照し、検討を行いました。 SASBスタンダードに基づき、当社グループにおいて特に重要なリスクおよび機会として、プライバシーおよび情報セキュリティ、広告・表現、人材の確保・育成および多様性、システム障害および事業継続、知的財産および競争環境、事業インフラやサプライチェーンにおける環境負荷、ならびに金融社会包摂に関する事項を特定しました。 その結果、当社グループの見通しに影響を与えると合理的に見込み得るサステナビリティ関連のリスクおよび機会として、次のカテゴリを識別しました。リスクおよび機会の詳細な内容は、「(4) 戦略」に記載しています。 リスク・機会カテゴリ左記に関連する課題データ/AIを活用した感動(WOW&!)の提供・データの利活用・AIの利活用・顧客体験の創出と顧客満足度の向上・FinTechサービスの推進安全・安心なデジタルプラットフォームの運営・セキュリティガバナンスの強化とプライバシー保護・AI倫理・ガバナンスの確立・信頼性のあるライフインフラの提供・インターネット広告における健全性の確保・違法有害情報対策・アクセシビリティの確保・信頼される情報空間の実現と表現の自由の尊重災害およびデジタル格差への対応・防災・減災・被災地支援およびパンデミック対策・デジタルデバイドの解消およびリテラシー教育・デジタル化による生活利便性の向上・地域社会づくり持続的成長を支えるガバナンス体制の構築・リスクマネジメントの強化・人権の尊重・適正なコーポレートガバナンスの維持と実効性確保・コンプライアンスの徹底および腐敗防止・サプライチェーンマネジメントの強化・財務基盤の確保・公正な競争環境の維持・知的財産の尊重と保護人的資本価値の最大化・人材強化・企業カルチャー醸成・人権の尊重・ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進未来世代に向けた地球環境への責任・気候変動対応と自然資本保全・サプライチェーンマネジメントの強化・循環型社会の実現 (識別したリスクおよび機会に関する重要性がある情報の識別)当社グループでは、識別した複数のサステナビリティ関連のリスクおよび機会のうち、安全・安心なデジタルプラットフォームの運営、人的資本価値の最大化、および未来世代に向けた地球環境への責任については、当該リスクを識別する際に適用した各産業に関するSASBスタンダード(2023年12月最終改訂)を参照して設定した指標を開示しています。以下は参照した、SASBスタンダードの指標です。 ・利用者情報についての法執行要請の数(安全・安心なデジタルプラットフォームの運営)・従業員エンゲージメントの割合(人的資本価値の最大化)・業務執行役員のジェンダー割合(人的資本価値の最大化)・総取水量(未来世代に向けた地球環境への責任) (2) ガバナンス 当社は、グループ会社横断でサステナビリティを巡る諸課題への取り組みを推進するべく、取締役会がサステナビリティ関連のリスクおよび機会の監督に責任を負い、その適切な評価および管理を行うため、執行機関として代表取締役社長が委員長を務めるサステナビリティ委員会を設置しています。当社は、リスクマネジメント委員会および配下のリスクマネジメント統括組織によりERM(Enterprise Risk Management:全社的リスクマネジメント)体制を構築しており、サステナビリティに関するリスクおよび機会についても当該体制のもとグループ会社から収集しています。収集したリスクおよび機会は、サステナビリティ委員会および配下のESG部門が識別・評価・優先順位付け・モニタリングを行っています。サステナビリティ委員会はリスクマネジメント委員会と連携を図りながら、サステナビリティ関連のリスクおよび機会の特定、対応状況、および指標・目標の進捗状況について、年に3回程度取締役会へ付議し、報告等をしています。これにより取締役会が実効性のある監督を行う体制を構築しています。 サステナビリティ関連のリスクおよび機会における各組織体の役割、構成、開催頻度、主な議題 組織体 役割構成開催頻度主な議題サステナビリティ委員会 当社グループのサステナビリティ関連のリスクおよび機会の管理、および方針・戦略策定を行う執行機関 [委員長] ・代表取締役社長 [委員] ・上級執行役員2名(CFO・ガバナンスドメインリード)  ・執行役員(サステナビリティ推進CBUリード) ・人事総務CBUリード ・独立社外取締役 原則年4回 ・サステナビリティ関連のリスクおよび機会の識別・評価結果の審議 ・サステナビリティ関連のリスクおよび機会、方針および戦略の承認 ・各分科会からの報告環境分科会 当社グループの環境関連のリスクおよび機会の評価、および施策の検討・推進等 [委員長] ・執行役員(サステナビリティ推進CBUリード) [委員] ・グループ会社環境責任者 原則年3回 ・各社の活動報告 ・各社の環境データの集計報告および展望・施策の共有 人権分科会 当社グループの人権関連のリスクおよび機会の評価、および方針・施策の検討・推進等 [委員長] ・人事総務CBUリード [副委員長] ・執行役員(サステナビリティ推進CBUリード) 原則年2回 ・各社の活動報告 ・人権アンケートの実施報告 リスクマネジメント委員会 当社グループの重要なリスクの把握とリスクマネジメントに関わる方針決定 [委員長] ・代表取締役社長 [委員] ・取締役(社外取締役を除く)・リスクマネジメント最高責任者が指名したもの ・執行役員(リスクマネジメント担当) 原則年3回 ・トップリスクの特定 ・リスクオーナーによるリスクマネジメントに関する報告 当社は、取締役会がサステナビリティ関連のリスクおよび機会に対応する戦略を適切に監督するため、「環境や社会等のサステナビリティに関する専門性・経験」をサステナビリティスキルと定義し、取締役会の構成において当該知見を確保しています。当該スキルは、気候関連・人権等のサステナビリティを巡る外部環境の変化やリスクおよび機会を把握する上での前提となるものであり、取締役会は当該スキルを含む多様な専門性を備えた体制のもと、サステナビリティ委員会等を通じて提供される情報を踏まえ、重要事項の審議・決定を行っています。 また、サステナビリティを巡る最新の動向や当社グループへの影響を的確に把握し続けるため、各取締役の役割に応じた必要な情報を継続的に取得し、知見を深める機会を設けています。 ※サステナビリティスキルの定義および記載内容は、有価証券報告書提出日現在のものです。2025年度においては、社外取締役に対し、当社を取り巻くAI動向については社内にて説明を行うとともに、サステナビリティに関する法規制の最新動向については外部の専門機関等による講義を実施しました。 加えて、サステナビリティ委員会においても外部有識者を招聘し、中長期的なサステナビリティトレンドや経営環境の変化に関する最新の情報を定期的に取得する体制を設けています。 こうした専門性や役割に特化した取り組みを通じて継続的なスキルの開発を図り、取締役会全体としての監督の実効性を向上しています。 なお、取締役会全体のスキルマトリックスについては、以下よりご覧ください。 https://www.lycorp.co.jp/ja/sustainability/esg/governance/corporate-governance/#anc14 取締役会は、サステナビリティ委員会において策定されるサステナビリティ関連の指標・目標について報告を受け、その妥当性を審議・承認することで目標設定を監督しています。加えて、設定した目標に対する進捗状況を定期的にモニタリングしており、 その実効性を高めるため、役員報酬(現金賞与)の決定指標として、±5%の範囲で「サステナビリティ評価」を組み込んでいます。サステナビリティ評価では、ミッションおよび中長期的な企業価値向上の実現に向け、サステナビリティ関連のリスクおよび機会の指標における実績に加え、目標に対する進捗度や取り組みの質、社会的なインパクト等を加味して総合的に評価しています。 気候関連の評価項目(温室効果ガス排出量等)は、当該サステナビリティ評価の一部に含まれていますが、これを区分して識別することはできません。 これらの評価指標(±5%)は、独立社外取締役が過半数を占める指名報酬委員会にて審議・決定されています。報酬ポリシーの詳細は「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (4) 役員の報酬等」をご参照ください。 (3) リスク管理 当社は、リスクマネジメント委員会および配下のリスクマネジメント統括組織によってERM (全社的リスクマネジメント)体制を構築しており、サステナビリティ関連のリスクおよび機会についてもERM体制によってグループ会社から収集しています。収集したリスクおよび機会は、サステナビリティ委員会および配下のESG部門が識別・評価・優先順位付け・モニタリングをして取締役会へ付議し、取締役会での承認・報告がされています。 ① リスクおよび機会の収集・識別 リスクおよび機会の収集は、グループ会社からの各事業におけるリスクおよび機会の収集に加え、当社のサステナビリティ関連組織による規制動向や社会環境の変化の調査結果も踏まえたリスクおよび機会も対象としています。 気候関連については、シナリオ分析を行うことで事業に及ぼす影響とともにリスクおよび機会を特定し、その分析結果をERMによるリスクおよび機会の収集・識別に用いるとともに、気候レジリエンスの評価も実施しています。詳細は「(4) 戦略」の(気候関連)をご参照ください。 ② リスクおよび機会の評価 リスクおよび機会の評価は、影響度(リスクまたは機会が顕在化した場合の事業・財務に与える影響の規模)、発生可能性(リスクまたは機会が顕在化する可能性または発生頻度)および範囲(リスクまたは機会が顕在化した場合に影響を受ける事業領域)の観点で、当社グループにとっての重要性を表しています。評価基準では、影響度の規模や範囲が大きく、短期間のうちに発生する可能性が高いリスクおよび機会が最重要であると評価しています。評価において、サステナビリティに関するリスクおよび機会に特別高い優先順位を付けることはしておらず、他の種類のリスクおよび機会の評価方法と同一となっています。 評価は、役員・事業責任者・グループ会社・政府関係者やESG専門家等外部有識者による助言を取り入れ多角的に実施し、サステナビリティ委員会での審議と取締役会の承認・監督を経て経営に組み込まれています。また、社会・事業環境の変化を踏まえて定期的に見直しを行っています。 ③ リスクおよび機会のモニタリング 特定したリスクおよび機会については、主管する組織が年度末に当該年度の取り組み実績、目標達成度を分析し、対応策および次年度以降の計画を策定しています。その内容をサステナビリティ委員会へ報告し、同委員会が審議しています。サステナビリティ委員会は、審議した内容を取締役会へ報告しています。なお、気候関連・人権をはじめとするリスクおよび機会については、サステナビリティ委員会の配下の環境分科会・人権分科会が担当部門として対応策を実施しています。 (4) 戦略 当社グループは、“「WOW」なライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。”をミッションとしています。事業を通じて社会にポジティブなインパクトをもたらすと共に、地球環境や人権等を含めた社会課題に向き合い、未来世代に責任を持ったサステナビリティ経営を推進していくために、下記のサステナビリティ基本方針を定めています。 1.サステナビリティを社会、事業の両軸で捉え推進する 2.グループ各社の特性を活かしながら、一丸となってサステナビリティに取り組む 3.前例に捉われずにチャレンジし、イノベーションを継続的に生む努力をする ※2026年4月1日にMissionとValuesの刷新を行なっていますが、2025年度実績として旧Missionを掲載しています。 当社グループの主な事業は、国内最大級のユーザー基盤を有するプラットフォームを中核とし、データおよびAIを活用してサービス間の連携を強化することで、利用者の利便性向上とエンゲージメントの拡大を図り、メディア、コマース、決済金融関連サービスの提供を行う戦略事業等での複数の収益機会を創出しています。循環を通じて持続的な成長を実現するとともに、社会課題の解決と企業価値の向上の両立を目指しています。 一方で、当社グループの事業活動は、デジタル社会の進展、技術革新の加速、規制環境の変化、気候変動や人権問題を含む社会的要請の高まり等、様々なサステナビリティ関連のリスクおよび機会の影響を受けます。これらは、当社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローに中長期的な影響を及ぼす可能性があることから、経営上の重要な要素として認識しています。 上記を踏まえ、当社グループはサステナビリティを社会的責任としてのみではなく、事業戦略そのものに組み込み、企業価値創造の基盤と位置付けています。具体的には、データ・AIの利活用を主軸とした事業構築、信頼性の高いプラットフォーム運営を通じた安全・安心なデジタル社会の実現、人材の多様性と能力を最大限に引き出す人的資本経営の推進等を通じて、持続可能な社会の実現に貢献すると同時に、当社の競争優位性の強化を図っています。 このような事業環境および社会的要請の変化を踏まえ、当社グループの事業活動およびバリュー・チェーン全体を対象として、サステナビリティ関連のリスクおよび機会の洗い出しおよび重要性評価を実施しており、その結果、当社の戦略および価値創造にとって重要と判断した事項について、「重要なサステナビリティ関連のリスクおよび機会」として整理しています。 当社グループでは、重要と判断したサステナビリティ関連のリスクおよび機会を、以下6つのリスク・機会カテゴリに区分し、サステナビリティ関連のリスクおよび機会を管理する戦略を策定・推進しています。 カテゴリ1:データ/AIを活用した感動(WOW&!)の提供 カテゴリ2:安全・安心なデジタルプラットフォームの運営 カテゴリ3:災害およびデジタル格差への対応 カテゴリ4:持続的成長を支えるガバナンス体制の構築 カテゴリ5:人的資本価値の最大化 カテゴリ6:未来世代に向けた地球環境への責任 (注)カテゴリ1から5までは気候関連以外のサステナビリティ関連のリスクおよび機会のみが含まれています。カテゴリ6には気候関連と気候関連以外のサステナビリティ関連のリスクおよび機会の両方が含まれています。 (気候関連以外のリスクおよび機会) ① サステナビリティ関連のリスクおよび機会の識別 当社ではサステナビリティ関連のリスクおよび機会の管理プロセスに基づき特定した6つの重要なリスク・機会カテゴリ毎に、重要なリスクおよび機会の影響が生じると合理的に見込み得る時間軸を特定しています。時間軸の定義設定では、ERM(全社的リスクマネジメント)が設定している発生可能性(どのくらいの可能性/頻度で顕在化するか)の定義との整合性を考慮しており、全社的な意思決定とサステナビリティ関連のリスクおよび機会に関する戦略との一体的な運用につなげています。上記に基づき、「短期」、「中期」および「長期」の定義とリスク・機会カテゴリ毎の時間軸を以下のように定義しています。 〈時間軸の定義〉 短期:1年 中期:3年 長期:5~10年 〈影響が生じる時間軸〉 リスク・機会 カテゴリ リスク/機会内容時間軸 データ/AIを活用した感動(WOW&!)の提供 リスクデータ/AIを活用した新サービスの開発遅延・品質不備や既存サービスの改善不足による、企業としての競争力・顧客満足度の維持向上が損なわれることに起因したユーザーの離反 短~中期機会 データ/AIを活用した新サービスの創出や既存サービスの高度化による、企業としての競争力・顧客満足度の維持向上に起因したユーザー獲得 安全・安心なデジタルプラットフォームの運営 リスク ライフインフラの提供者として対応すべきセキュリティガバナンス・AI倫理・透明性の確保等への対応不足による社会的信頼の低下、およびインシデントや障害発生時にかかる事業運営コストの増加や社会的信頼の低下 短~長期 機会セキュリティガバナンス・AI倫理・透明性の確保等、ライフインフラの提供者としての社会的責任を果たすことにより得られる信頼獲得に伴うブランド価値向上、競争優位性の確立、収益基盤の安定化 災害およびデジタル格差への対応 リスク 防災・災害・パンデミック発生時の対策、公共サービスの高度化、情報リテラシーの向上、地域活性化等社会全体の持続可能性に資する課題解決への貢献が十分でないことによる、社会的評価の低下 中~長期 機会防災・災害・パンデミック対策の支援を通じて生まれる新サービスでの新規顧客の開拓や、公共サービスの高度化、情報リテラシーの向上、地域活性化等社会全体の持続可能性に資する課題解決への貢献による社会的評価の向上 持続的成長を支えるガバナンス体制の構築 リスク 実効性あるガバナンス体制を十分に構築できていないことによるリスクマネジメント・コンプライアンス・財務基盤確保・人権尊重への対応不足、ひいては事業継続性の毀損や社会的信頼・評価の低下 中~長期機会実効性ある強固なガバナンス体制を構築し、リスク対応力や高いコンプライアンス・人権尊重の意識を確保することによる事業継続性・財務安定性の向上、競争優位性の確立、新たな取引・資金調達機会の拡大および顧客・投資家・規制当局からの信頼獲得を通じた企業価値の向上 人的資本価値の最大化 リスク 多様な視点や価値観を持つ人材の確保・育成不足や、AI技術の進展に伴い、保有する人材のスキルと事業戦略との間に生じるミスマッチにより、人材の活躍・成果および生産性の低下、新規サービス・プロダクト開発の遅延等の事業運営への悪影響 短~長期 機会多様性の理解と尊重の推進や全社員のAI人材化に向けた学習機会の提供を通じて、多様な視点や価値観を持つ人材の活躍を促進するとともに、AIスキルの獲得と定着を図ることで、組織全体の専門性と変革対応力を高め、AI技術の急速な進展に適応した業務変革を推進し、生産性の向上や新規サービス・プロダクト創出等を通じた事業成長の加速 未来世代に向けた地球環境への責任 (気候関連以外)リスク 水資源保全や廃棄物削減等の対応を十分に実施しないことによる、社会的信頼の低下とそれに伴う競争力の低下および追加コストの発生や事業停止リスク 中~長期 機会リユース事業等の資源循環型サービスの創出による新たな事業機会の獲得や、水資源保全による企業レピュテーションの向上および水リスク回避による事業継続性の確保 ② サステナビリティ関連のリスクおよび機会への対応戦略 当社はサステナビリティ関連の重要なリスクおよび機会に対応するために様々な取り組みを実施しており、また今後も取り組みを続けていく計画です。対応策についてはKPIを設定し、その進捗をモニタリングしています。KPIの内容および実績については「(5) 指標と目標」を参照ください。 〈2025年度および今後の対応計画〉リスク・機会 カテゴリ 2025年度に実施した対応今後の対応計画 データ/AIを活用した感動(WOW&!)の提供 ・生成AIを活用した新サービスや新機能の提供を開始。LINEアプリでは、LINEが人とAIを繋ぐプラットフォームとなるべく「LINE AIトークサジェスト」を提供開始。Yahoo! JAPANアプリでは、ニュース記事を深掘する「AIアシスタント」機能や、記事を要約する機能の提供を開始 ・最新技術の動向を継続的に調査・把握し、生成AIやデータ分析を活用した新サービスを提供。変化し続けるユーザーニーズに即応するため、サービス利用率の向上・維持のための改善サイクルを強化 ・UI/UXの改善やソーシャル化等により「ユーザーの目的や意図を推測し、文脈に応じた提案を行い、これまでユーザーが行っていたことを、自律的に支援・代行する」ようなAIのエージェント化を目指す 安全・安心なデジタルプラットフォームの運営 ・強固な信頼性のあるインフラの提供の構築に向け、国際基準を踏まえた包括的なサイバーセキュリティ対策を徹底。インシデント再発防止策の実施および恒久化、ユーザーデータの保護・管理体制の整備、セキュリティロードマップの策定等を実施 ・AI倫理基本方針に基づき、方針の実効性や社内運用ルールの整備を進め適正なAI活用体制を構築・維持 ・最新の脅威動向に即応するため、グループ会社も対象としたランサムウェア被害による事業停止リスクへの対策強化を検討・実行 ・信頼性のあるサービス提供のため、AI活用や広告運用における倫理・透明性を強化、委託先を含めたリスク管理を徹底 災害およびデジタル格差への対応 ・平時および災害時に必要な情報を確実に届けるための自治体との連携やアプリ機能の改善を実施。過去の災害経験や、各自治体での活用実績をもとにした災害時に活用できるLINE公式アカウントの事例集の公開や実装の推進、現地中間支援団体と連携した人的支援の取り組みを実施 ・デジタル技術やLINE等のプラットフォームを活用し、地域活性化に向けた地方創生プロジェクトの実施や地域コミュニティにおけるLINE活用事例の公開、情報リテラシー向上のためのワークショップを開催 ・最新の知見を取り入れ、平時および災害時問わず必要な情報を確実に届けるための自治体連携モデルを検討 ・災害対応アプリや通知機能を継続的に改善し、UI/UXの最適化を通じて、より多くの利用者に適切な災害/支援情報を迅速に届ける体制を構築 ・世代間・地域間の情報格差を解消するため、幅広い世代や地域住民が交流できるコミュニティ形成に向け、デジタル技術の活用・導入に向けたサポートを実施 持続的成長を支えるガバナンス体制の構築 ・取締役会は、適正な経営体制の維持に向け、全取締役へのアンケート・インタビュー、ガバナンス委員会でのディスカッション等、多角的な手法を用いて取締役会の実効性を評価。また、実効性維持のため年度の取組課題を特定し、評価結果と合わせてこれを公表 ・コンプライアンスの浸透を目的として全従業員を対象に年2回のe-ラーニングを実施 ・取締役会の実効性評価を通じて特定された課題に対して、次年度のアクションプランを策定・実行し、その実行結果を次の評価・改善へ繋げるPDCAサイクルにより、ガバナンスの運用を継続的に改善 ・今後も事業環境の変化や直面するリスク動向を反映した重点テーマを厳選してe-ラーニングを策定し、従業員への周知徹底を図ることで、組織的なコンプライアンス体制を一層強化 リスク・機会カテゴリ2025年度に実施した対応今後の対応計画人的資本価値の最大化・生産性の向上とイノベーション創出のため生成AI活用を義務化・自律的な働き方の促進とコミュニケーションの質の強化のため、出社日を設定しリモートワークと対面コミュニケーションの両利点を活用・全社会議を通じた経営と社員の双方向の対話により、施策や取り組みの共有を促進・DE&Iに関する定期的な意識調査や啓発イベントを実施、社員の属性別人数比率を月次でモニタリングできる仕組みを展開・管理職層、将来の指導的役割を担う層へ向けた意識醸成施策や育成施策実施・進化し続けるAI技術を戦略的に取り込み、生成AIを効果的に活用するための社員の継続的な成長に向けたツール提供と学習機会を強化。業務効率化を実現することで、人的資源をより高度で創造的な領域へ再配置し、イノベーションを創出・多様な人材の活躍を推進するため、女性管理職比率等の人的資本データの把握や現状の課題に基づいた継続的な啓発活動を通じ、企業文化のアップデートを実施未来世代に向けた地球環境への責任(気候関連以外)・データセンター設備の更新時には、大量の冷却水を必要としない空冷チラーや最新の省エネ・節水型の導入を推進。また、データセンターで使用する水資源の流域では、水源涵養を目的として、森林整備を通じた水資源保全の取り組みの協定を締結・2025年度に協定を締結した、データセンターで使用する水資源の流域における水源涵養の取り組みを開始。また、循環型社会の実現を目指す各サービスにて、資源使用の効率化と最小化を通じて廃棄物の削減を推進 なお、取り組みの詳細については、以下よりご覧ください。 https://www.lycorp.co.jp/ja/sustainability/management/#anc4  当社グループでは、特定された重要なリスク・機会カテゴリへの対応策を策定するプロセスにおいて、企業価値向上を目的とした資源配分の最適化を図るため、各施策が事業、社会、および財務状況に及ぼすトレードオフについて検討を行っています。具体的には、「データ/AIを活用した感動(WOW&!)の提供」や「人的資本価値の最大化」といった成長戦略(攻め)の観点と「安心・安全なデジタルプラットフォームの運営」や「持続的成長を支えるガバナンス体制の構築」といった基盤整備(守り)の観点における、トレードオフを認識し、相互影響を分析した上で最適な対応策を選択しています。 AIを活用した新サービスの創出や既存サービスの改善とともに、全社員のAI人材化に向けた育成を通じて組織全体の専門性を高めることは、当社の競争優位性を高めます。一方で、不適切な活用はAI倫理に関するリスクを増大させ、過度なスピード重視はサービスの停止等のリスクを誘発する側面があります。当社は透明・公正かつ迅速な意思決定を行うコーポレート・ガバナンス体制を構築しており、その体制のもとでライフインフラ提供者としての社会的責務を果たすために必要なシステム投資やコスト増加、開発期間を許容し、迅速かつ信頼性のあるサービスの開発・改善を推進する戦略を採用しています。また、AI倫理基本方針やAIに関する社内運用ルールを策定し社会的信頼に裏打ちされた事業成長を目指します。 ③ レジリエンス 当社グループは、サステナビリティ関連のリスクから生じる不確実性に対応する能力を評価するため、レジリエンス評価プロセスを構築しており、重要なリスク・機会カテゴリの時間軸に沿った各戦略の有効性を確認しました。 評価プロセスでは、外部環境の変化を考慮した対応策の見直しの要否をサステナビリティ委員会にて取りまとめ、取締役会への報告を行うサイクルを確立しています。また、ERM(全社的リスクマネジメント)との連携により、トップリスクへの対応策に関する有効性評価の結果を活用した、一体的な運用を実施しています。評価結果を通じて、全ての重要なサステナビリティ関連のリスクにおいて予期せぬ社会・経済環境の変動に対しても事業活動を維持できる体制の構築に努めていることを確認しました。今後も環境変化に合わせ、適宜経営資源の追加投入や仕組みの刷新を行い、レジリエンスを基盤として持続的な企業価値の向上を図ります。特に、重要なリスク・機会カテゴリのうち、変化の大きい「安全・安心なデジタルプラットフォームの運営」および「人的資本価値の最大化」は下記の環境変化とそれに対応した調整能力を認識しています。 〈安心・安全なデジタルプラットフォームの運営〉 当社グループを取り巻く環境において、個人情報保護やサイバーセキュリティへの社会的要請が高まっており、国内外における法規制の強化も加速しています。一方でサイバー攻撃等の犯罪行為は高度化・巧妙化の一途を辿っており、昨今グループ会社においてもランサムウェア被害による事業停止事案が発生しました。発生した事案の徹底的な原因分析と、それに基づく防御・検知・復旧体制の再構築を迅速に実施しました。当社グループでは、NIST(米国国立標準技術研究所)等の国際的なフレームワークに基づいた多層防御体制を敷き、現行の包括的なセキュリティ対策が有効に機能していると評価しています。 〈人的資本価値の最大化〉 現在、生成AI技術の急速な進展に伴い、IT・AI分野における専門スキル要件は高度化・変化しています。当社グループが持続的な成長とイノベーションを実現するためには、事業戦略に合致した人材の確保・育成が不可欠です。当報告期間である2025年度では、全社員を対象とした生成AI活用推進施策を開始しました。具体的には、生成AI使用ルールの策定とともに、全社員が日常業務でAIを使いこなす「AI人材」へと進化するためのツール提供および学習機会の拡充を継続的に実施しています。今後、既存業務を効率化した上で、社員がより創造的な新しいチャレンジに集中できる環境を整備し、イノベーションの創出を目指しています。また、市場環境や技術動向の変化を常時モニタリングし、経営会議や取締役会において、人的資本を含む経営資源の配分を適宜見直す体制を構築しています。以上の取り組みにより、当社グループは急速な技術革新や労働市場の構造変化といった予期せぬ外部環境の変化が生じた場合においても、必要な人材能力を迅速に特定・再配置し、事業戦略を遂行できるよう努めています。 (気候関連)① 気候関連のリスクおよび機会の識別 当社グループでは、当社グループの見通しに影響を与えると合理的に見込み得る気候関連のリスクおよび機会として、次のものを識別しています。 リスク a. 炭素税や排出量取引によるコスト増加、および電力とエネルギー需要の増加 (移行リスク、時間軸:短~中期)b. 顧客の行動変化に伴う影響(移行リスク、時間軸:短~中期)c. 異常気象の激甚化による影響(物理的リスク、時間軸:短~中期) 機会 a. 技術革新や環境配慮の進展(時間軸:長期)b. ライフスタイルや行動変容に対応したサービスの提供(時間軸:短~中期) 当社グループは、気候関連のリスクおよび機会の影響が生じると合理的に見込み得る時間軸について、「短期」、「中期」および「長期」をそれぞれ以下のように定義しています。 〈時間軸の定義〉  短期:~2030年(GHG関連投資計画、カーボンニュートラル目標) 中期:~2035年(日本政府NDC目標) 長期:~2050年(ネットゼロ目標) 〈前提〉 ・当社グループは、グループ全社の温室効果ガス「スコープ1」および「スコープ2」を2030年度までに実質ゼロにする「2030カーボンニュートラル宣言」における2030年度目標の達成に向けて「GHG関連投資計画」を策定の上、まずは2028年度までの5か年のGHG投資計画に関する戦略的意思決定を経営会議にて行っています。 ・日本政府は、世界全体の1.5℃目標と整合する2050年ネットゼロの実現に向けた目標として、2035年度に温室効果ガスを2013年度比で60%削減すること等を掲げたNDCを国連に提出しています。 ・当社グループは、取引先等で排出される温室効果ガス「スコープ3」も含めた事業活動に関わる全ての温室効果ガス排出量を2050年度までに実質ゼロにする「ネットゼロ」の実現も目指しています。 なお、当社ではERM(全社的リスクマネジメント)活動において、気候関連リスクを含むリスクの見直しを年次サイクルで行っていることからも、特定したリスクおよび機会の影響が生じると合理的に見込み得る時間軸は、当社グループが戦略的意思決定に用いている計画期間と整合しているものと考えます。 ② 気候関連のリスクおよび機会が集中している部分 当社グループでは、メディア事業、コマース事業および決済金融関連サービスの提供を行う戦略事業等、多様なインターネットサービスを展開しており、データセンター、オフィス、物流センター等において事業を運営するための大規模な電力を使用しています。特にデータセンターにおける電力使用量は、当社グループ全体の大部分を占めていることからも「① 気候関連のリスクおよび機会の識別」にて特定した気候関連のリスクおよび機会が集中している部分であるといえます。電力使用量の増加や排出量取引制度および化石燃料賦課金の導入は、税負担や運用コストの増加といった財務影響を及ぼすリスクがあるため、データセンター電力使用量の効率性向上と再生可能エネルギー化がそのリスク回避につながると考えています。一方で、データセンターの設備やサーバーを定期的に入れ替えることにより、高いエネルギー効率での運用が可能となり、電力使用量を削減する機会にもなります。また、事業継続性の確保および安定的なサービス提供の観点からも、データセンターの安定稼働は重要な経営基盤の一つです。異常気象の激甚化に伴う自然災害リスクを最小化し、データセンターの安定稼働を維持するために、拠点の分散化は重要な取り組みとして認識しています。 ③ 気候関連のリスクおよび機会が現在与えている影響 当報告期間における「① 気候関連のリスクおよび機会の識別」にて特定した気候関連のリスクおよび機会に対する主な取り組みは以下のとおりです。 リスク a. 炭素税や排出量取引によるコスト増加、および電力とエネルギー需要の増加 主にデータセンターにおける電力使用量に対しては、当社グループとして2030年度までにスコープ1,2を実質ゼロとする「2030カーボンニュートラル宣言」および当社として2025年度までにスコープ1,2を実質ゼロとする「2025カーボンニュートラル宣言」をそれぞれ目標として設定し、再生可能エネルギーの割合を増やすことによって炭素税等による運用費の増加に備えています。なお、当報告期間である2025年度には実質再生可能エネルギー100%化を実現し、「2025カーボンニュートラル宣言」の目標を達成しました。加えて、サーバー等から発生する熱の冷却に外気を活用した空調システムを採用する等、緩和策となる新規設備投資を継続的に行うことによるエネルギー効率の改善と電力使用量の低減にも取り組み、続く「2030カーボンニュートラル宣言」の達成を目指します。 b. 顧客の行動変化に伴う影響 気候変動が社会・経済へと広範囲に影響して被害が発生した場合には、当社グループの一部事業における売上収益減少がリスクとして考えられます。バリュー・チェーン観点においても、広告主のビジネス自粛や消費者心理の冷え込みによる影響が想定されます。そのため、利用者の維持拡大と共に、より多様な事業を展開するポートフォリオ経営や防災減災サービス等、社会にとって必要不可欠なライフラインサービスを適応策として継続的に提供していくことによりリスクを最小限に抑えることができると考えています。 c. 異常気象の激甚化による影響 気候変動による大規模な災害が発生した場合には、事業継続性の懸念がリスクとして考えられます。安定したサービスを提供できるよう、被害を低減させるためのデータセンターおよび物流センター機能の分散化や気候変動による海面上昇の影響を考慮した当社の高知センター移転等、適応策となる環境整備によってリスクを最小限に抑えることができるものと考えています。また、当社グループのバリュー・チェーンでは、物流センターへの調達寸断リスクを低減して安定的な商品供給体制の確保をするためにも、可能な限りサプライヤーの分散化を推進する必要があると認識しています。 機会 a. 技術革新や環境配慮の進展 当社グループにおける電力使用量の大部分は、データセンターの運営によるものです。このため、より効率的かつ省エネルギー型のデータセンターの設計および運用を推進することは、エネルギー効率の改善を通じた電力使用量の削減につながります。これにより、環境負荷の低減に加え、エネルギーコストの削減等の効果も期待できます。また、当社グループは、これらの取り組みを自社の事業活動にとどめることなく、バリュー・チェーン全体へと拡大していくことも重要であると認識しています。環境配慮型の資機材・サービスの選定やサプライヤーとの協働を通じて、調達段階における環境負荷の低減および供給体制の高度化を図ることで、緩和策としてのバリュー・チェーン全体における持続可能性の向上に努めていきます。 b. ライフスタイルや行動変容に対応したサービスの提供 社会の気候変動問題への関心の高まりは、当社グループにとって事業拡大につながる可能性があるものと認識しています。当社グループでは、各種事業活動を通じて、気候変動の緩和および適応に資する取り組みを推進しています。リユース事業では循環型社会への移行に貢献するとともに、「サストモ」をはじめとするサステナビリティ関連メディアや「Yahoo!ネット募金」等のサービスを通じて、気候関連を含む環境課題に対する社会的関心の喚起および行動変容の促進に努めています。また、バリュー・チェーンにおいても、気候変動への対応を積極的に進めるサプライヤーとの取引をより推進させることで、持続可能性に配慮した調達体制の構築を図っていきます。 他にも、以下のような気候関連のリスクおよび機会への対処を進めています。 ・エネルギー調達モデルの変更(気候変動の「緩和」)当報告期間である2025年度には実質再生可能エネルギー100%化を実現し、「2025カーボンニュートラル宣言」の目標を達成しました。続く「2030カーボンニュートラル宣言」の達成を実現するために、コーポレートPPAによる長期再生可能エネルギー由来の電力契約の開始と環境価値証書の活用等により、当社グループ全体の再生可能エネルギー導入率を100%に引き上げていきます。 ・サプライチェーン向け方針の変更(気候変動の「緩和」)サプライヤー調達方針に環境配慮内容の項目を組み込み、契約内容やエンゲージメントを通じてサプライヤーとともに更なるスコープ3の削減に取り組んでいきます。 当社グループが提供する多様なインターネットサービスの運営にあたっては、データセンターをはじめとする設備において大規模な電力を必要としています。そのため、事業拡大に伴う電力使用量の増加は、エネルギーコストの上昇および温室効果ガス排出量の増加につながる可能性があり、重要なリスクの一つとなります。一方で、技術革新の推進や設備運用の高度化によるエネルギー効率の改善は、電力使用量の抑制および温室効果ガス排出量の削減につながるものであり、重要な機会であると認識しています。当社グループでは、事業成長に伴う電力需要の増加と環境負荷低減とのトレードオフを踏まえつつ、効率的なエネルギー使用の実現に取り組んでいきます。 ④ 気候関連のリスクおよび機会が将来与えると予想される影響 「① 気候関連のリスクおよび機会の識別」にて特定した気候関連のリスクおよび機会について、翌年次報告期間以降では以下の影響が想定されます。 リスク a. 炭素税や排出量取引によるコスト増加、および電力とエネルギー需要の増加 短期的には、炭素税や排出量取引が導入された場合、電力使用に伴う追加的な支出が営業費用として発生しますが、大規模な新規投資は予定しておらず、資金計画上は手元流動資金や営業活動キャッシュ・フローの範囲内で対応する見込みです。また、炭素税や電力価格が上昇した場合に、営業費用が増加して営業活動キャッシュ・フローにマイナス影響が生じる可能性があります。しかしながら、エネルギー効率の改善により営業費用の増加は一定程度緩和される見込みです。 中期的には、炭素価格が段階的に上昇することを踏まえて、再生可能エネルギーの調達を拡大することに伴う追加的な営業費用が継続的に発生する見込みです。加えて、電力使用量の削減を目的とした設備投資を段階的に実施することで、総資産が増加する見込みです。調達に伴う継続的な支出については、資金計画上で安定的な支出として織り込みつつ、新規の大規模な投資は限定的として既存設備の維持・更新を中心とした対応を想定しています。これらの対応に必要な資金は内部資金を基本とし、不足する場合には借入やグリーンボンド等の活用をする見込みです。処分計画としては、バリュー・チェーンにおける炭素排出強度の高い電力契約を順次見直していく予定です。 長期的には、再生可能エネルギー100%化により炭素税負担の回避が見込まれます。一方で、再生可能エネルギー調達費用やエネルギー効率化投資の一部は継続的に発生することになりますが、エネルギー効率化の進展により電力使用量が減少し、費用構造およびキャッシュ・フローは中長期的に安定化することが期待できます。資金計画上は再生可能エネルギー調達コストを安定的な固定費として織り込む見込みです。処分計画としては、非効率な設備や契約を整理することで低炭素化されたポートフォリオに移行し、財政状態は安定化することが想定されます。 b. 顧客の行動変化に伴う影響 短期的には、顧客行動の変化により一部事業で売上収益が減少し、営業活動キャッシュ・フローにマイナス影響が生じる可能性があります。 中期的には、戦略事業への投資を拡大することにより総資産が増加するとともに、必要に応じて長期借入や社債による資金調達を行う見込みです。顧客行動の変化が継続した場合、既存事業の売上収益は減少圧力を受け、営業活動キャッシュ・フローへのマイナス影響が累積的に拡大する可能性があります。また、成長投資に伴い、投資活動キャッシュ・フローの支出が継続して増加する見込みです。 長期的には、投資が収益化し営業活動キャッシュ・フローが安定するとともに、借入金や社債の返済が進み、財政状態は安定化すると想定されます。 c. 異常気象の激甚化による影響 短期的には、自然災害によるデータセンターや物流センター拠点の機能停止に伴い、売上収益の減少および営業費用が発生し、営業活動キャッシュ・フローにマイナス影響が生じる可能性があります。災害時には当社グループが保有する附属設備の修繕・更新が必要となり、一時的な資金需要が発生しますが、主として手元資金の活用により対応する見込みです。 中期的には、事業継続性確保のため拠点分散化投資を実施し、使用権資産や有形固定資産が増加するとともに、リース負債が増加する可能性があります。投資資金については、営業キャッシュ・フローの範囲内でリース料を支払うことを基本とし、不足する場合には借入や社債による調達を行う可能性があります。長期的には、新規の大規模な支出は限定的であり、維持・更新投資を中心とした対応を行うことで、財政状態は安定的に推移する見込みです。 機会 a. 技術革新や環境配慮の進展 短期的には、エネルギー効率向上を目的とした設備改修や新規設備投資等を継続的に行うことにより、投資活動キャッシュ・フローの支出が増加する見込みです。同時に、電力使用量の削減により、営業活動キャッシュ・フローに一定のプラス影響が現れる見込みです。 中期的には、高効率サーバー等への設備投資を継続することでエネルギー効率化による営業費用の低減が進み、営業活動キャッシュ・フローは安定的に改善する見込みです。投資資金については内部資金を基本とし、不足する場合にはグリーンボンド等の外部資金の活用を検討しています。稼働台数圧縮と設置スペース削減が進み電力コスト低減効果が拡大することで、営業活動キャッシュ・フローは安定的に改善する見込みです。さらに建物増棟を抑制できるため、新たなリース契約による固定費負担を回避できる見込みです。一方で、省エネ設備やAI制御の導入に伴う投資活動キャッシュ・フローの支出は一定程度継続します。 長期的には、エネルギー効率化による営業費用の低減がより一層進むことで、電力のコスト削減が進み、キャッシュ・フロー全体として安定性が高まる見込みです。 b. ライフスタイルや行動変容に対応したサービスの提供 短期的には、リユース事業や環境関連広告サービス等の利用拡大により、売上収益および営業活動キャッシュ・フローが増加する見込みです。当該成長に伴う追加的な投資は限定的であり、資金計画上は営業キャッシュ・フローによる内部資金で対応可能となる見込みです。 中期的には、環境意識の高まりにより売上収益の増加効果が拡大し、営業活動キャッシュ・フローは安定的に増加する見込みです。収益増加に伴い総資産は増加しますが、大規模な設備投資や資産処分は想定していません。また、成長に伴う資金需要については、内部資金による対応を基本としており、外部調達は想定していません。 長期的には、バリュー・チェーンにおける循環型社会の進展や脱炭素需要の高まりを背景に、当該サービスの需要が持続的に拡大し、営業活動キャッシュ・フローは安定的に推移する見込みです。投資活動キャッシュ・フローも維持・更新投資に限定されるため、大規模な支出は発生しない見込みです。 ⑤ 気候レジリエンス 2025年度に実施したシナリオ分析では、国際的な認知度や信頼性を考慮し、パリ協定に基づき国際的に求められている「産業革命前からの気温上昇を1.5℃以内に抑制する」ことと整合する、国際エネルギー機関(IEA:International Energy Agency)および気候変動に関する政府間パネル(IPCC:Intergovernmental Panel on Climate Change)が策定したシナリオを参照しています。これらのシナリオは、政府の政策設計や国際的な炭素価格制度、バリュー・チェーン全体の排出削減要請等の基礎となっているため、当社グループの事業戦略上不可欠と判断しました。 a. 1.5℃整合  ・IEA NZE(Net Zero Emissions by 2050)、IPCC SSP1-1.9  ・移行リスクが最も顕著(政策強化、炭素税、電力価格上昇)b. 2℃相当  ・IEA APS(Announced Pledges Scenario)、IPCC SSP1-2.6  ・移行リスクおよび物理的リスクの双方が顕在化 c. 4℃超過  ・IEA STEPS(Stated Policies Scenario)、IPCC SSP5-8.5  ・物理的リスクが最も顕在化(豪雨・洪水・高温化の増加) 当社グループは、以下のような事業構造を持っており、移行リスクと物理的リスクの双方が事業継続性に影響します。 ・大規模なデータセンターを有し電力依存度が高い ・コマースや決済サービス等社会インフラ的サービスの事業継続が極めて重要 ・物流ネットワークの停止が売上維持に大きく影響 また、当社グループが掲げる以下の方針とも整合します。 ・再生可能エネルギー比率の拡大 ・データセンター運用の高効率化 ・物流拠点の分散化とバックアップ体制の構築 更には、複数のシナリオを用いて分析を行うことでシナリオ間の差異を比較することができ、長期的な投資や設備計画の優先順位づけも行うことが可能となります。 以上のことから、当社の選択したシナリオが当社グループの気候レジリエンス評価に対して有効であると判断しました。 気候関連のリスクおよび機会は、長期間にわたって当社グループの事業活動に影響を与える可能性があるため、以下の時間軸・事業範囲および主要な前提条件に基づいて、複数の気候関連シナリオ分析を行っています。 〈時間軸・事業範囲〉 ・分析に用いた時間軸:2030年~2050年 ・分析に用いた事業範囲:当社グループの全事業が対象 〈主要な前提条件〉 a. 当社が事業を営む法域における気候関連の政策 ・日本の2050年ネットゼロ目標 ・日本の2030年温室効果ガス排出削減46%目標(2013年度比)・日本の再生可能エネルギー比率36~38%(2030年目標)・炭素価格制度(カーボンプライシング)の段階的強化 ・省エネ法・再エネ促進法に基づく事業者規制の強化 ・データセンター事業者への電力効率化要求(PUE改善)の強化 b. マクロ経済のトレンド ・GDP成長率の変動 ・エネルギー価格の変動 ・炭素価格の上昇 ・物流網や労働市場における気候関連の影響 c. 国又は地域レベルの変数 ・豪雨、洪水、台風の強度や頻度の増加 ・人口動態の変化(都市集中の継続)・物流インフラの脆弱性 ・高温化による電力需要増と停電リスクの増加 ・水害リスク d. エネルギーの使用およびエネルギー構成 ・データセンターにおける電力需要の増加 ・再生可能エネルギー調達の拡大と比率の上昇 ・電力価格の上昇 e. 技術の進展 ・データセンター効率化技術(PUE改善)・サーバー冷却技術の進展 ・再生可能エネルギーの低コスト化と普及拡大 ・蓄電池技術の進展による電力安定性向上 ・物流ロボティクスと自動化技術の進展 ・AIによる需要予測と災害対応最適化の高精度化 当社グループでは、気候関連のシナリオ分析結果に基づき、気候レジリエンスの評価を報告期間毎に実施しています。(WEO2025で保留となったAPSも継続利用)財務的な影響度として開示する指標は、将来的な見込みや発生頻度が推測を伴うものであり、測定の不確実性の程度が高い情報となります。しかしながら、複数のシナリオ分析に基づく柔軟な対応方針の策定や、当報告期間である2025年度には実質再生可能エネルギー100%化を実現し「2025カーボンニュートラル宣言」の目標を達成する等、レジリエンスを踏まえたカーボンニュートラルへの取り組みが順調に推移していることを確認しています。今後も環境変化に合わせ、気候関連のリスクおよび機会における包括的な対処、気候関連の進展や不確実性への対処、短期、中期および長期にわたる戦略およびビジネスモデルの調整等に取り組んでいきます。 (5) 指標と目標  (気候関連以外のリスクおよび機会)当社グループは、識別したリスクおよび機会もしくは関連する企業のパフォーマンスを測定・モニタリングするために、下記の指標および目標を定めています。いずれの指標実績も第三者によって認証されていません。 ① 「データ/AIを活用した感動(WOW&!)の提供」関連当社グループは、生成AIやデータといった情報技術の活用によって、利用者一人ひとりに最適化されたサービスと質の高い顧客体験を実現することで人々の生活や社会を豊かにするライフプラットフォームの提供を目指し、下記の指標・目標を設定しています。「LINE MAU/人口比率」は、当社が作成したLINEヤフーサービスにおける絶対指標であり、日本国内におけるLINEの利用率の維持向上を目的として75%以上を目指して設定したものです。2025年度における実績は下記のとおりであり、その推移について「AIトークサジェスト」やLYPプレミアム会員特典の「LINE AI サービス」等の新たな機能リリース等を行い、ユーザーにAIを活用した価値や体験を継続的に提供することで指標達成に寄与したと分析しています。 「Yahoo! JAPAN DUB」は、当社が作成したLINEヤフーサービスにおける絶対指標であり、日本国内における Yahoo! JAPAN サービスの利用数の維持向上を目的として、1.1億以上の維持を目指して設定したものです。2025年度における実績は下記のとおりであり、生成AIの利用が広がることでインターネット検索の需要・利用が減っていることから目標に対して未達であるものの、生成AIを活用した機能を検索やニュースで導入し、昨年並みのDUB水準を維持したと分析しています。 2026年度も同じ目標指標を設定し、引き続き達成に努めます。 指標目標2024年度実績2025年度実績LINE MAU/人口比率 ※1※275%以上79.4%81.3%Yahoo! JAPAN DUB  ※1※31.1億以上1.08億1.07億 ※1 当社グループが作成した利用ユーザー数を表すための指標※2 有効アカウントで各月中にLINEを起動したユーザー数÷全人口で算出(日本国内)※3 Yahoo! JAPANサービスを閲覧するために利用されたブラウザー数。スマートフォンにおいてブラウザーとアプリの両方を通じて閲覧した場合は重複カウント ② 「安全・安心なプラットフォームの提供」関連当社グループは、セキュリティ・プライバシー・公正性を備えた安全・安心なデジタルプラットフォームの構築と運営に取り組み、誰もが日常的に安心して利用できる、情報の信頼性・安全性・公正性が担保されたデジタル環境の構築を目指し、下記の指標・目標を設定しています。当該指標・目標は、IFRS 財団が公表するSASB スタンダードに基づいた産業別の指標であり、当社を対象とした絶対指標として、重大なインシデントの発生を防止すべく2025年度目標を0件に設定しています。2025年度の当局からの報告徴収や指導を受けた重大性の高い件数は0件です。 指標目標2024年度実績2025年度実績重大セキュリティインシデント件数 ※10件1件0件 ※1 当社における、当局からの報告徴収や指導を受けた重大性の高い案件 ③ 「災害およびデジタル格差への対応」関連当社グループは、官民の多様な関係者と連携した災害時対応やITリテラシー教育を通じたデジタル格差の解消に取り組むことで、誰もが、いつ何時もデジタル技術を通じて情報とサービスにアクセスできる包摂的社会の実現に貢献することを目指し、下記の指標・目標を設定しています。「自治体との災害協定による人口カバー率」については、当社が作成した絶対指標であり、全国を広くカバーし続けることを目指し、95%以上を目標として設定しています。災害協定を結ぶことで、当社が災害に関する自治体からの情報を集約・整理し、タイムリーに提供します。2025年度における実績は98.5%であり、今年度7自治体が新たに災害協定を締結し、合計で1,627自治体となりました。「LINE公式アカウント開設自治体数」については、当社が作成した絶対指標であり、2030年までに全自治体数である1,788の達成を目指しています。2025年度における実績は1,582であり、前年度から順調に増加しています。一定数の人口規模のある自治体では開設が進んでいますが、残りの多くは人口規模の小さい町村が多い状況です。 指標目標2024年度実績2025年度実績自治体との災害協定による人口カバー率 ※1※295%以上98.6%98.5%LINE公式アカウント開設自治体数 ※32030年までに1,7881,5221,582 ※1 当社と協定を締結している市区町村単位の自治体の人口÷全人口で算出※2 今年度から人口の計算に令和7年度の住民基本台帳を使用。前年度までは平成31年度の住民基本台帳であったため、災害協定自治体数は増加したが人口カバー率は低下※3 自治体特別プランでLINE公式アカウントを開設・運営している自治体数 ④ 「持続的成長を支えるガバナンス体制の構築」関連当社グループは、実効性のある強固なガバナンス体制を構築し、リスク対応力や高いコンプライアンス意識を確保することにより、事業の継続的な成長と社会からの信頼に支えられる企業基盤を構築することを目指し、下記の指標・目標を設定しています。「取締役会の実効性評価状況での評価結果」は、当社が設定した定性的な評価指標です。当社の取締役会における実効性が常に確保されていることを目標としています。「コンプライアンスe-ラーニングの受講率」は、当社が作成した絶対指標です。当社グループの主な企業におけるコンプライアンス浸透を目的としたe-ラーニングについて、受講率が90%以上となることを目標として設定しています。各指標の2025年度の実績は、下記のとおりです。前年度に続き、当社取締役会はその実効性を確保していると評価しています。また、コンプライアンスe-ラーニングの受講率は95%でした。 指標目標2024年度実績2025年度実績取締役会の実効性評価状況(年1回実施)での評価結果 ※1「実効性を確保している」評価の取得実効性を確保している実効性を確保しているコンプライアンスe-ラーニングの受講率 ※290%以上98%95% ※1 当社取締役へのインタビューやアンケートを通じた調査・分析を行い、実効性確保の有無を取締役会で評価※2 当社および当社に対して研修業務を委託している子会社等に対する年間の研修実績データ(研修テーマ、研修対象者数、受講者数等)をもとに集計した数値 ⑤ 「人的資本価値の最大化」関連当社グループは、人材強化とカルチャー醸成を通じて、社員一人ひとりが自らの可能性を発揮しながら挑戦し続けられる成長の土台を整備し、多様性への理解と尊重を基盤とした環境を築くことで、人と組織の成長とパフォーマンスの最大化による人的資本価値の向上を目指し、下記の指標・目標を設定しています。当該指標・目標は、IFRS 財団が公表するSASB スタンダードを参考に定めた指標です。   「エンゲージメント調査の集計値の変化」は、2025年度より当社グループ会社を対象範囲とし、昨対比で調査結果の向上を目指す相対目標としています。2025年の実績は下記のとおりであり、当社における経営戦略に基づき2025年度に実施した評価制度変更や働き方のアップデート等の一連の変化が、グループ全体の集計結果に大きく影響を及ぼしていると考えられます。変化の過程においても社員一人ひとりがパフォーマンスを最大限発揮できることを目指し、成長支援や環境整備、経営と社員のコミュニケーションをはじめとするカルチャー醸成に継続的に取り組んでいきます。「女性管理職比率」は、当社を対象範囲とした絶対指標であり、2030年までに従業員男女比率と同等となることを目指しています。2025年度の実績は下記のとおりであり、女性管理職比率は前年度と同水準で推移しています。一方で、女性従業員比率は前年度の33%から32%に低下しており、その点を踏まえると、目標に向けた進捗は維持されていると評価できます。今後も既存施策を中心に継続して取り組んでいきます。性別にかかわらず多様な人材が活躍できる環境の整備として、管理職およびその候補者層への意識醸成施策やメンタリング、コーチング等の育成支援を継続して実行しています。 指標目標2024年度実績2025年度実績エンゲージメント調査「成長支援」「環境づくり」「カルチャー醸成」関連項目集計値の変化 ※1前年度比で維持・向上する(当社単体)維持・向上は見られず ※2(当社グループ)維持・向上は見られず ※2女性管理職比率 ※32030年までに従業員男女比率と同等19% ※419% ※4 ※1 エンゲージメント調査における「成長支援」「環境づくり」「カルチャー醸成」の各項目の集計値の変化幅を、向上/維持/維持・向上は見られずの三段階で評価し、グループ全体として前年比で維持・向上が見られたかをモニタリング※2 2025年度より対象範囲を当社単体から当社グループに変更しているため、2025年度の実績値は2024年度の実績値と単純比較できません。※3 当社の当該年度の3月末時点の数字。管理職=ディビジョンリード、ユニットリード、SBU/CBUリード、ドメインリード※4 2025年度より算出定義を一部変更しているため、2025年度の実績値は2024年度の実績値と単純比較できません。 ⑥ 「未来世代に向けた地球環境への責任」関連当社グループは、再生可能エネルギーの導入や次世代データセンターの建設、環境負荷低減プロダクトの提供により、事業・サービスを通じた気候変動対応や自然資本の保全、資源循環の推進に取り組み、未来世代が安心して暮らせる健全な地球環境の継承に貢献することを目指し、下記の指標・目標を設定しています。当該指標・目標は、IFRS 財団が公表するSASB スタンダードに基づく産業別の指標であり、当社グループを対象とした絶対指標として、2030年度までに2022年度実績から10%削減となる0.261(m3/百万円)を目指しています。2025年度の実績は、下記のとおりであり、2024年度実績から大幅改善しています。新棟投資が続いてきた北九州データセンターにおいて冷却機能が高まり、水使用量が削減されました。 指標目標2024年度実績2025年度実績水使用量(売上収益 100万円あたり)2030年度までに10%削減 (2022年度比)0.312 (m3/百万円)0.286 (m3/百万円) (気候関連)① 温室効果ガス排出スコープ1温室効果ガス排出およびスコープ2温室効果ガス排出の内訳に関する情報(単位:mtCO2e) 2024年度2025年度スコープ1温室効果ガス排出3,3953,195スコープ2温室効果ガス排出ロケーション基準237,682222,267マーケット基準25,00810,708 スコープ3温室効果ガス排出の内訳に関する情報(単位:mtCO2e) 2024年度カテゴリー1:購入した財およびサービス2,083,096カテゴリー2:資本財597,382カテゴリー3:スコープ1温室効果ガス排出又はスコープ2温室効果ガス排出に含まれない燃料およびエネルギー関連の活動39,608カテゴリー4:上流の輸送および流通116,096カテゴリー5:事業において発生した廃棄物2,178カテゴリー6:出張4,864カテゴリー7:従業員の通勤14,820カテゴリー8:上流のリース資産928カテゴリー9:下流の輸送および流通648,090カテゴリー11:販売した製品の使用286,822カテゴリー12:販売した製品の廃棄処理166,568カテゴリー13:下流のリース資産23,982スコープ3温室効果ガス排出合計3,984,435 ※ カテゴリー10:販売した製品の加工、カテゴリー14:フランチャイズ、カテゴリー15:投資は対象外です。※ スコープ3の2025年度数値は2026年6月末日までに公開予定です。 https://www.lycorp.co.jp/ja/sustainability/esg/data/#anc1 当社グループは、温室効果ガス排出量削減に向けた施策において、支配権を有する事業体における意思決定権を持っています。これら事業体の排出量削減の実行可能性が当社グループの実質的な管理範囲に依存することから、「GHGプロトコル(2004年)」に基づき温室効果ガス排出量を測定するにあたり、排出実態を最も適切に反映する測定アプローチとして経営支配力アプローチを選択しました。当社グループの設定する気候関連の指標・目標は、当社が直接管理して改善施策を実行できる範囲に基づいて評価されるべきものであるため、経営支配力アプローチは削減戦略の実効性を測定する上でも整合的です。また、GHGプロトコルにおいて広く採用されている経営支配力アプローチを用いて測定することで、指標の国際整合性が向上し、透明性の高い開示が可能となります。 当社グループは、次の方法により温室効果ガス排出量を測定しています。a. スコープ1温室効果ガス排出量当社グループにおけるスコープ1温室効果ガスの発生要因は、主に灯油および軽油の使用が該当します。「GHGプロトコル(2004年)」に基づき、当連結会計年度における各拠点の入手可能な請求書等に記載の使用量を活動量として、当連結会計年度末において入手可能な環境省の「算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧」等における排出係数を乗じることにより、見積りの方法に基づいてスコープ1温室効果ガス排出量を測定しています。海外においても排出係数は同様であると仮定し、日本国政府の排出係数を用いています。 b. スコープ2温室効果ガス排出量当社グループにおけるスコープ2温室効果ガスの発生要因は、主に電力の使用が該当します。・ロケーション基準「GHGプロトコル(2004年)」に基づき、当連結会計年度における各拠点の入手可能な請求書等に記載の使用量を活動量として、当連結会計年度末において入手可能な環境省の「電気事業者別排出係数」における全国平均係数を乗じることにより、見積りの方法に基づいてロケーション基準によるスコープ2温室効果ガス排出量を測定しています。・マーケット基準「GHGプロトコル(2004年)」に基づき、当連結会計年度における各拠点の入手可能な電力契約毎の使用量を活動量として、当連結会計年度末において入手可能な環境省の「電気事業者別排出係数」における該当事業者の係数を乗じることにより、見積りの方法に基づいてマーケット基準によるスコープ2温室効果ガス排出量を測定しています。海外では各国の係数を使用し、係数の入手が困難な場合は日本の全国平均係数を用いています。また、各使用量を個別に入手することが難しい場合は、当社の同種拠点における床面積あたりの電力使用量データを用いて算定を行っています。 c. スコープ3温室効果ガス排出量「温室効果ガスプロトコルのコーポレート・バリュー・チェーン(スコープ3)基準(2011年)」に定めるスコープ3のカテゴリー毎に分類し、「GHGプロトコル(2004年)」に基づき、関連する活動量および排出係数を用いて見積りの方法に基づいて測定しています。 当社グループは国内外に多数の事業所や拠点を有しており、また拠点間の設備仕様も多様であることから、直接測定に必要となる正確なデータの取得が困難です。全ての拠点において直接測定を行うことは現実的ではなく、現段階では合理的な見積りによる測定が当社グループにとって最適と判断し、見積りの方法による測定を選択しています。 ② 内部炭素価格に関する開示当社グループでは、気候関連リスクおよび機会の評価における財務影響を把握するため、内部炭素価格を用いた分析を実施しています。国際通貨基金(IMF)が推奨する2030年75ドル/mtCO2eを用い、リスクおよび機会のシナリオ分析や財務的影響の試算に適用しています。 ③ 温室効果ガス排出量目標に関する開示当社グループは、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速するため、温室効果ガス排出量の目標を設定しています。目標は純量(ネット)ベースの絶対量目標であり、パリ協定を踏まえた日本政府の2050年カーボンニュートラル方針にも整合させています。2030年度の中期目標として当社グループのスコープ1およびスコープ2温室効果ガス排出量を実質ゼロにするとともに、長期目標として2050年度までに当社グループのスコープ3も含めた全ての温室効果ガス排出量を実質ゼロにするネットゼロを達成していきます。目標は、CO2、CH4、N2O、HFCs、PFCs、SF6およびNF3の温室効果ガスに関するスコープ1温室効果ガス排出量、スコープ2温室効果ガス排出量(マーケット基準)およびスコープ3温室効果ガス排出量の合計値に対して設定しました。なお、セクター別脱炭素アプローチは用いていません。 当報告期間である2025年度には実質再生可能エネルギー100%化を実現し、「2025カーボンニュートラル宣言」の目標を達成しました。なお、「①温室効果ガス排出」欄に記載のある排出量に対しては、以下のように自主的な対応を行っています。スコープ1:J-クレジットを活用したオフセットを実施スコープ2:再生可能エネルギーの調達が困難な海外の拠点における排出に対して近隣国の再生可能エネルギー証書を反映 2022年度(基準年)2024年度2025年度2025年度までに、当社におけるスコープ1およびスコープ2の温室効果ガス排出量を実質ゼロ(mtCO2e)99,4338,40002030年度までに、当社グループにおけるスコープ1およびスコープ2の温室効果ガス排出量を実質ゼロ(mtCO2e)117,75919,68910,5832050年度までに、当社グループにおけるスコープ1、2およびスコープ3の温室効果ガス排出量を実質ゼロ(mtCO2e)3,396,1964,004,124※1 ※ 上記の実績は純量ベースであり、スコープ2はマーケット基準に基づいています。※1 スコープ3の2025年度数値は2026年6月末日までに公開予定です。 https://www.lycorp.co.jp/ja/sustainability/esg/data/#anc1 当社グループでは、毎年、目標の連結会計年度末における温室効果ガス排出量を純量ベースで把握することで、それぞれの進捗をモニタリングしています。その結果も踏まえ、連結会計年度の期首には、目標それぞれの変更要否についての検討も行っています。当連結会計年度において、短期目標は達成、中期および長期それぞれの目標に対する進捗も大きく遅れを取ることなく順調に推移していることを確認しています。 なお、当社としての第三者認証は得ていませんが、親会社であるソフトバンクは、2050年度までにグループ企業を含めた温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」の目標において、国際的気候変動イニシアチブのSBTi(Science Based Targets initiative)より、パリ協定で定められている「1.5℃目標」の水準と整合したものであるとして「SBT(Science Based Targets)」の認定を取得しました。当社グループもソフトバンクグループの一員としてネットゼロに取り組んでいます。 また、当社グループでは上記目標を達成するために、まずは温室効果ガス排出量の削減努力を優先した上で、残余排出量に対しては、再生可能エネルギーに由来するJ-クレジット等国際的に信頼性が高いカーボンクレジットの補完的な使用を計画しています。 ④その他の気候関連の指標に関する開示 2024年度2025年度再生可能エネルギー由来の電力比率89.5 95.5再生可能エネルギー比率87.4 93.3データセンターの電力使用効率(平均PUE)1.37 1.35 2.人的資本に関する開示(人的資本・多様性に対する取り組み) (1) 戦略当社グループは、人と組織の成長およびパフォーマンスの最大化が、人的資本価値向上の基盤であると捉えています。こうした考えに基づき、「社員の成長支援・促進」および「優秀人材の獲得と活躍支援」を人的資本戦略の重要領域と位置づけ、取り組んでいます。特に近年は、生成AIの活用進展を背景に、業務効率化や生産性向上を通じて人的資源をより創造的な領域へ再配分し、当社グループのさらなる成長を目指しています。 これらの領域を包含する「人材強化」と「カルチャー醸成」を重要なサステナビリ
主要な設備の状況 FY2026 / 約394字
2 【主要な設備の状況】1. 提出会社2026年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物および構築物工具、器具および備品機械装置および運搬具土地(面積千㎡)使用権資産ソフトウェア合計本社他(東京都千代田区他)全セグメントネットワーク関連設備およびデータセンター設備等57,81079,60527,5961,068(67)71,217125,709363,00810,577 2. 国内子会社2026年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物および構築物工具、器具および備品機械装置および運搬具土地(面積千㎡)使用権資産ソフトウェア合計アスクル㈱本社他(東京都江東区他)コマース事業物流センター等5,6881,8121,400―(―)63,04015,31487,256951
設備の新設、除却等の計画 FY2026 / 約172字
3 【設備の新設、除却等の計画】 翌連結会計年度(自 2026年4月1日 至 2027年3月31日)における当社グループの設備の新設等にかかる投資予定金額(総額)は、106,247百万円です。  重要な設備の新設、除却等の計画は、以下のとおりです。 1. 重要な設備の新設等該当事項はありません。 2. 重要な設備の除却等該当事項はありません。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2026 / 約10,332字
1. 【コーポレート・ガバナンスの概要】 以下は、有価証券報告書提出日(2026年6月18日)現在の状況を記載したものです。 (1) コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方当社グループはコーポレート・ガバナンスを中長期的な企業価値の向上を図るために必要不可欠な機能と位置付けています。そのため、「LINEヤフーグループ行動規範」に明記しているとおり、取締役、従業員はそれぞれ求められる役割を十分に理解し、皆さまの信頼と共感を得るために適正なコーポレート・ガバナンスを維持し、効率的な企業活動を行います。<LINEヤフーグループ行動規範> https://www.lycorp.co.jp/ja/company/codeofconduct/ (2) 企業統治の体制の概要および当該体制を採用する理由当社はコーポレート・ガバナンスを中長期的な企業価値の向上を図るために必要不可欠な機能と位置付け、適正かつ効率的な企業経営を行っています。また当社ではインターネット業界においてスピード感を持った迅速な経営判断が行える「攻めのガバナンス」と、コーポレートガバナンス・コードが目指している「透明・公正かつ迅速・果断な意思決定」のための体制とを両立させるため、監査等委員会設置会社の体制を採用した上で、任意の委員会として指名報酬委員会およびガバナンス委員会を設置しています。また、当社は、2024年6月18日付で、取締役会を取締役6名(うち過半数を占める4名を独立社外取締役)とする構成へ変更し、経営と執行の分離を進め、より一層のコーポレート・ガバナンスの強化を図っています(当社は、2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)3名選任の件」および「監査等委員である取締役2名選任の件」を提案します。当該議案が原案どおり承認可決された場合、取締役は引き続き6名(うち独立社外取締役4名)となり、取締役会の構成に変更はありません。)。 ① 取締役会取締役会は、会社の経営方針、経営戦略、事業計画、重要な財産の取得および処分、重要な組織および人事に関する意思決定ならびに取締役の職務執行の監督を行っています。取締役会の構成については下表のとおりであり、代表取締役社長が議長を務めています。また、客観的かつ多様な観点から監督と意思決定を行うため、取締役6名中4名を独立社外取締役としています。なお、取締役候補者の指名にあたっては、独立社外取締役が過半数を占める指名報酬委員会からの提案を受け、当社または他社での業績、経験、知識、人望等を勘案し、適切な候補者を取締役会で決議し、株主総会へ付議することとしています。加えて、取締役会は、意思決定の有効性・実効性を担保するために、毎年、会議運営の効率性および決議の有効性・実効性について分析・評価を行い、その結果の概要を開示しています。なお、当社は、(株)東京証券取引所が定める独立性基準に準じて独立性を判断しています。地位氏名代表取締役会長川邊 健太郎代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)出澤 剛社外取締役(独立役員)常勤監査等委員臼見 好生社外取締役(独立役員)監査等委員蓮見 麻衣子社外取締役(独立役員)監査等委員國廣 正社外取締役(独立役員)監査等委員髙橋 祐子 (注) 当社は、2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)3名選任の件」および「監査等委員である取締役2名選任の件」を提案します。当該議案が原案どおり承認可決された場合、取締役(監査等委員である取締役を除く。)として出澤剛が再任され、坂上亮介および玉塚元一(社外取締役)が新たに選任されます。また、監査等委員である取締役として髙橋祐子が再任され、清水亜希が新たに選任されます(いずれも社外取締役)。当該議案が原案どおり承認可決された場合、当社の取締役は6名中4名が独立社外取締役となります。 ② 監査等委員会監査等委員会は、業務活動の全般にわたり、方針・計画・手続きの妥当性や、業務実施の有効性、法律・法令順守状況等につき、「3. 監査の状況 (1) 監査等委員監査の状況」に記載の監査・監督を行います。また監査等委員会では、会計監査人から監査計画・監査方法とその結果の報告を受けるほか、内部監査部門から内部監査計画・監査方法とその結果についても報告を受けます。これらに基づき、監査等委員会は定期的に監査等委員でない取締役に対し、監査等委員会としての意見を表明しています。監査等委員会は、委員長を務める臼見好生のほか、蓮見麻衣子、國廣正、髙橋祐子の計4名で構成されており、いずれも独立社外取締役です(2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)が原案どおり承認可決された場合、独立社外取締役である臼見好生、髙橋祐子、清水亜希の3名体制となります。)。当社は、社外取締役の選任基準として「LINEヤフーグループ行動規範」に則り社会的責任を果たすことができる者であること等に加え、十分な社会的信用を有することを定めています。監査等委員には、企業経営、財務、会計、ファイナンス、ガバナンス等に関する専門の知識、経験、能力を有する者を選任しており、それぞれの豊富な職務経験や高度な専門的見地を活かし、実効性のある監査および監督を行っています。 ③ 指名報酬委員会当社は、代表取締役および取締役等の指名等に関して、取締役会に提案等を行うこと、ならびに取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬等の決定や取締役会への提案等を目的とし、任意の委員会として指名報酬委員会を設置しています。指名報酬委員会は5名で構成され、独立社外取締役常勤監査等委員である臼見好生が委員長を務め、独立社外取締役監査等委員である蓮見麻衣子、國廣正、髙橋祐子、代表取締役社長CEO出澤剛を構成員としており、過半数を独立社外取締役が占めることにより、その独立性を担保しています(2026年6月19日開催予定の定時株主総会終了後の取締役会にて、指名報酬委員会の構成員を新たに選任される玉塚元一および清水亜希を含む5名(そのうち独立社外取締役4名)とする旨の決議を行う予定です。)。また、決定に際しては、議決に加わることができる委員の過半数が出席の上、当該出席委員の過半数をもって決する等、その決定プロセスにおいても独立性を確保した形式となっています。具体的には、取締役会にて定めた指名報酬委員会規程に基づき、代表取締役および取締役の選解任に係る株主総会議案に関する一切の事項について取締役会へ提案等を行っており、代表取締役の後継者計画の策定・運用等も検討を進めています。 また、各期の業績や当該業績への貢献等を踏まえた審議を経て、取締役会にて定めた取締役報酬等規程に基づき、取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬等を決定するとともに、株式報酬に関しては、委員会の決議を踏まえ、取締役会への提案等を行っています。 ④ ガバナンス委員会当社は、いずれも独立社外取締役である臼見好生、蓮見麻衣子、國廣正、髙橋祐子の計4名を構成員とするガバナンス委員会を設置しており、委員長は國廣正が務めています(2026年6月19日開催予定の定時株主総会終了後の取締役会にて、ガバナンス委員会の構成員を独立社外取締役のうち監査等委員である臼見好生、髙橋祐子、清水亜希の3名とする旨の決議を行う予定です。)。ガバナンス委員会では、ソフトバンクグループ(株)、ソフトバンク(株)、Aホールディングス(株)、NAVER Corporation等の関連当事者およびその子会社との取引(以下、関連当事者取引という。)のうち、取締役会付議対象案件については、取締役会への付議前に公正性、経済合理性、適法性といった観点での審議を実施しています。また、取締役会付議対象外の案件についても、取引金額が一定額を超える関連当事者取引については、ガバナンス委員会により同様の視点に基づく事前確認を実施しています。そのほか、コーポレート・ガバナンスに関する重要な事項について討議等を行うことにより、取締役会の監督機能を強化し、コーポレート・ガバナンスの更なる向上と、当社少数株主の保護を図っています。 ⑤ 監査法人当社は有限責任監査法人トーマツと監査契約を締結し、同監査法人が会社法および金融商品取引法に基づく会計監査を実施しています。会計監査の状況については、「3.監査の状況(3)会計監査の状況」に記載のとおりです。 (3) 企業統治に関するその他の事項① 内部統制システムの整備状況当社は、取締役会において、会社法および会社法施行規則に定める「業務の適正を確保するための体制」について決議し、その適切な運用に努めています。詳細につきましては、当社コーポレートガバナンスサイトをご覧ください。<内部統制システムの基本方針> https://www.lycorp.co.jp/ja/sustainability/jp/common/naibutousei2310_JP.pdf ② 反社会的勢力排除に向けた基本的な考え方およびその整備状況当社グループは、社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力や団体とのいかなる関係も排除し、不当要求等に対しては毅然と対応する方針です。当該方針に基づき、「LINEヤフーグループ行動規範」において反社会的勢力等との関係拒絶を明記しているほか、「反社会的勢力排除規程」を制定し、反社会的勢力と少しでも関係したり、反社会的勢力の活動を助長したりしてはならない旨を明確に定め、反社会的勢力との関係拒絶を徹底しています。また、マニュアルの整備やその周知徹底、教育研修等を行うほか、所管警察署等の諸官庁や弁護士等の外部専門機関との連携を図っています。さらに当社グループは「全国暴力追放運動推進センター」等に加盟し、不当要求等への適切な対応方法や反社会的勢力に関する情報の収集を行っており、万一に備えた体制の強化に努めています。 ③ その他コーポレート・ガバナンス体制に関する事項a. 買収防衛に関する事項当社は、株主構成上、現時点では敵対的買収の危険性は低いと考え、具体的な買収への対応方針(買収防衛策)を導入していませんが、敵対的買収に対する有効な対策およびその必要性については適宜検討していきます。 b. 親会社からの独立性確保に関する考え方親会社の取締役を兼務している当社取締役および親会社から招へいし親会社の役職員を兼務している取締役はいません(2026年6月23日付で取締役6名のうち1名が親会社の取締役に就任する予定です。)。また、当社の営業取引における親会社グループ会社への依存度は低く、そのほとんどは一般消費者または当社と資本関係を有しない一般企業との取引となっています。加えて、「関係会社等との取引および業務の適正に関する規程」を制定し、親会社との取引において、第三者との取引または類似取引に比べて不当に有利または不利であることが明らかな取引の禁止や、利益または損失・リスクの移転を目的とする取引の禁止等を明確に定めています。当社では、取締役会の決議につき特別の利害関係を有するものは議決権を行使できない旨を取締役会規程において定めています。また、特別の利害関係を有するものに該当するか否かの判断にあたっては、必要に応じて外部の専門家の意見を聞く等、正確な判断ができるよう努めています。なお、当社の取締役会は、取締役6名のうち4名を独立社外取締役で構成し独立性を確保しているほか、取締役会の諮問機関として、当該独立社外取締役4名で構成されるガバナンス委員会を設置しています(2026年6月19日開催予定の定時株主総会終了後の取締役会にて、ガバナンス委員会の構成員を独立社外取締役のうち監査等委員である臼見好生、髙橋祐子、清水亜希の計3名とする旨の決議を行う予定です。)。ガバナンス委員会の機能については4 1.(2)④をご参照ください。なお、ガバナンス委員会の付議対象外の関連当事者取引についても、ガバナンス部門が確認を行い、一定の条件に該当する取引は、ガバナンス委員会から授権された常勤の監査等委員である独立社外取締役が、ガバナンス委員会と同様の視点に基づいて、事前確認を実施しています。 ④ 責任限定契約の内容の概要当社は、各社外取締役との間で、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項に関する責任について、損害賠償責任の限度額を100万円または法令に規定された最低責任限度額のいずれか高い額とする責任限定契約を締結しています。 ⑤ 取締役の責任免除当社は、会社法第426条第1項の規定に基づき、任務を怠ったことによる取締役(取締役であった者を含む。)の同法第423条第1項の損害賠償責任を、法令の限度において、取締役会の決議によって免除することができる旨定款に定めています。これは、取締役が職務を遂行するにあたり、その能力を十分に発揮して、期待される役割を果たし得る環境を整備することを目的とするものです。 ⑥ 補償契約の内容の概要当社は、各取締役との間で、会社法第430条の2第1項に規定する補償契約を締結しています。当該契約では、同項第1号の費用および同項第2号の損失を、法令の定める範囲内において当社が補償することとしています。当該契約は、悪意又は重大な過失があったことによる損害に係る賠償金等を補償の例外とする等、一定の免責事由を定めています。 ⑦ 役員等賠償責任保険(D&O保険)契約の内容の概要当社の親会社であるソフトバンクグループ(株)は、同社および一部の子会社の役員、幹部従業員等を被保険者として、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険(D&O保険)契約を締結しており、当社取締役は当該保険契約の被保険者となっています。当該保険契約では、被保険者がその職務の執行に関し責任を負うこと、または、当該責任の追及に係る請求を受けることによって生ずることのある損害について填補することとされています。ただし、法令違反の行為であることを認識して行った行為に起因して生じた損害は填補されない等、一定の免責事由があります。また、当該保険契約は取締役の任期途中に更新が予定されています。なお、当社取締役に係る保険料は当社が負担しています。 ⑧ 株主その他利害関係者に関する施策の実施状況a. 株主総会の活性化および議決権行使の円滑化に向けての取組み状況(a) 定時株主総会への株主の皆様の参加を容易にするため、他社の開催が多く重なる集中日を避けて開催しています。(b) 株主の皆様の理解促進のため、招集通知についてカラー化・ビジュアル化するとともに、非財務情報の掲載を行っています。(c) 招集通知(事業報告および計算書類等を除く。)について、英訳版を作成し、当社ウェブサイト等に掲載することで、海外の投資家の皆様に提供しています。(d) 定時株主総会において直近の経営状況や中長期の成長戦略について、スライド等を使用して詳細に説明し、当社への理解をより深めていただくようにしています。(e) より多くの株主の皆様が議決権を行使できるように、システム障害等のやむを得ない場合を除き、インターネットによる議決権行使を可能にしています。(f) 機関投資家の皆様の利便性向上のため、機関投資家向け議決権電子行使プラットフォームへ参加しています。(g) 株主の皆様と建設的な対話を行うため、また、より多くの株主様にご出席いただけるように、リアル会場への出席のほか、システム障害等のやむを得ない場合を除き、インターネット経由でも出席可能なバーチャル株主総会(ハイブリッド出席型バーチャル株主総会)を開催しています。また、個人投資家・機関投資家を問わず、当社への投資をご検討の投資家の皆様の為に、株主以外の方でもログイン等不要で株主総会の模様を視聴いただける様、インターネット上でライブ中継をするとともに、後日、アーカイブ動画を配信しています。 b. IRに関する活動状況当社のIRに関しては、金融商品取引法および(株)東京証券取引所の定める規則に従って適時、正確かつ公平な情報開示を行っており、株主・投資家との対話は代表取締役社長が統括し、情報開示責任者として最高財務責任者を任命しています。また、IRを専門で担うIR部門を設置しています。IR部門は、会社の成長戦略や経営情報等についての株主との対話の状況を、代表取締役社長、最高財務責任者、主要事業担当執行役員等に共有し、議論を行っています。IR部門は、開示資料の適切な作成および株主・投資家との建設的な対話の実現のため、財務部門、経理部門、法務・ガバナンス部門のほか、事業部門、リスクマネジメント部門、セキュリティ部門、人事部門、ESG部門とも連携し、業務を行っています。また、IR部門は、社内の資本市場の視点への理解を深めるため、株主・投資家の意見、提案等を取りまとめ、社内関連部門、グループ会社等に定期的に共有しているほか、株主・投資家との面談への陪席を推進する等、社内および当社グループ内の連携強化を主導しています。決算発表内容については、代表取締役社長や最高財務責任者等による説明会を開催しています。その状況は、インターネットによるライブ中継、オンデマンド配信、電話会議システム等を活用し、積極的な開示を行っています。また、リアルタイムで参加できない国内外の投資家・アナリストが決算発表内容を確認できるよう、説明会のアーカイブを当社ウェブサイトで公開しています。さらに、証券会社のリサーチアナリストや機関投資家との個別面談やグループミーティングを実施し、代表取締役社長をはじめとした経営陣が、積極的に会社の成長戦略や経営情報について説明をしています。外国人投資家に対するIR活動としては、開示資料の大半を英文で作成しています。さらに、海外在住の投資家を訪問する「海外ロードショー」を北米等で実施しています。加えて、海外カンファレンス等にも参加することで、海外の投資家と直接対話する機会を設けています。近年はビデオ会議等を活用することで多様な外国人投資家と継続的に対話する機会を設けています。IR資料に関しては、1997年の当社株式公開直後より、適時開示の観点から詳細な財務・業績の概況を四半期財務情報として、当社のリスクとなり得る情報をまとめて開示しており、過去分も含め当社ウェブサイトに掲載しています。IR部門は、株主・投資家との対話内容や株式の保有状況、アナリストレポート、株式市場や当社および競合他社の株価動向や資本政策等について取りまとめ、独立社外取締役を含む取締役、最高財務責任者、主要事業担当執行役員、社内関係部門等に対して、取締役会、経営会議、監査等委員会等の会議体において、定期的に報告しています。また、内容に応じて、メールおよび社内コミュニケーションツールを活用し、即座に共有・発信する等、資本市場の意見を社内および当社グループ内にフィードバックする活動を強化しています。インサイダー情報の取扱いについては、当社の「インサイダー取引防止規程」に基づき、未公表の重要事実の管理を徹底しています。決算情報に関しては、情報漏えいを防ぎ、公平性を確保するために、クワイエットピリオド(沈黙期間)を設け、当該期間の決算に関わる問い合わせへの回答やコメントを控えています。 c. ステークホルダーの立場の尊重に係る取組状況当社は、当社の役職員が順守すべき行動規範として、「LINEヤフーグループ行動規範」を定めています。その上で、ステークホルダーの立場を尊重し、企業の社会的責任を果たすことによって企業価値を高めたいと考えています。具体的な取組み内容については、当社ウェブサイト(https://www.lycorp.co.jp/ja/sustainability/)に公開しています。また、当社は「ディスクロージャーポリシー」を制定しており、IRを「財務、コミュニケーションおよび適用対象となる各法律・規則へのコンプライアンスを統合して、企業と資本市場等との間に公平かつ適正な方法で双方向のコミュニケーションを効果的に行わせる戦略的な経営責務」と定義づけ、公平かつ詳細な開示を行うことに努めています。 ⑨ 定款で定める取締役の定数および取締役選任の決議要件当社は、取締役を10名以内とする旨を定款で定めています。取締役の選任決議については、株主総会において議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数の決議をもって選任する旨および累積投票によらないものとする旨を定款で定めています。 ⑩ 株主総会決議事項の取締役会への委任等a. 剰余金の配当等の決定機関当社は、剰余金の配当等を機動的に実施するため、会社法第459条第1項各号に定める剰余金の配当等に関する事項を取締役会決議により定めることができる旨を定款で定めています。b. 自己株式取得の決定機関当社は、機動的な資本政策の遂行のため、会社法第165条第2項の規定に基づき、取締役会決議により市場取引等による自己株式の取得を可能とする旨を定款で定めています。また、そのほか、会社法第459条第1項各号による取締役会決議ができる旨を定款で定めており、これによる自己株式の取得も可能としています。 ⑪ 株主総会の特別決議要件当社は、株主総会の円滑な運営を行うため、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって決議を行う旨を定款で定めています。 (4) 取締役会、監査等委員会、指名報酬委員会、ガバナンス委員会の活動状況① 取締役会の活動状況当社は、取締役会を原則月1回開催するほか必要に応じて随時開催しています。当事業年度において当社は取締役会を16回開催しており、個々の取締役の出席状況については以下のとおりです。地位氏名当事業年度の取締役会出席率代表取締役会長川邊 健太郎100% 16/16回代表取締役社長 CEO (最高経営責任者)出澤 剛100% 16/16回社外取締役(独立役員)常勤監査等委員臼見 好生100% 16/16回社外取締役(独立役員)監査等委員蓮見 麻衣子100% 16/16回社外取締役(独立役員)監査等委員國廣 正100% 16/16回社外取締役(独立役員)監査等委員髙橋 祐子100% 16/16回 (注) 取締役会における具体的な検討内容として、以下の内容について審議、報告および討議を行いました。・法定審議事項・グループ内再編、事業進捗、AI活用を含むプロダクト・サービスの強化・拡大に向けた戦略・当社および子会社の多額の取引(M&Aに関する取引、キャピタル・アロケーション方針を踏まえた自己株式取得および消却を含む。)・決算、業績、投融資に関する報告 ・セキュリティ、コンプライアンス、リスクマネジメント、労働環境に関する報告 等 ② 監査等委員会の活動状況監査等委員会の活動状況は「3. 監査の状況 (1) 監査等委員監査の状況」に記載しています。 ③ 指名報酬委員会の活動状況当事業年度において当社は指名報酬委員会を9回開催しており、個々の委員の出席状況については以下のとおりです。 地位氏名当事業年度の指名報酬委員会出席率委員長社外取締役(独立役員)常勤監査等委員臼見 好生100% 9/9回委員社外取締役(独立役員)監査等委員蓮見 麻衣子100% 9/9回委員社外取締役(独立役員)監査等委員國廣 正100% 9/9回委員社外取締役(独立役員)監査等委員髙橋 祐子100% 9/9回委員代表取締役社長 CEO出澤 剛100% 9/9回 (注) 指名報酬委員会における具体的な検討内容として、以下の内容について審議を行いました。・役員報酬の水準・構成・現金賞与および株式報酬に係る業績評価指標ならびに算定方法・次年度以降の代表取締役体制および取締役の選任等 ④ ガバナンス委員会の活動状況当事業年度において当社はガバナンス委員会を12回開催しており、個々の委員の出席状況については以下のとおりです。 地位氏名当事業年度のガバナンス委員会出席率委員長社外取締役(独立役員)監査等委員國廣 正100% 12/12回委員社外取締役(独立役員)常勤監査等委員臼見 好生100% 12/12回委員社外取締役(独立役員)監査等委員蓮見 麻衣子100% 12/12回委員社外取締役(独立役員)監査等委員髙橋 祐子100% 12/12回 (注) ガバナンス委員会における具体的な検討内容として、以下の内容の審議等を行いました。・関連当事者取引・M&A等の重要な取引・関連当事者および上場子会社の社外取締役との意見交換・取締役会の実効性評価に関する提言等
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2026 / 約4,578字
(1) 戦略当社グループは、人と組織の成長およびパフォーマンスの最大化が、人的資本価値向上の基盤であると捉えています。こうした考えに基づき、「社員の成長支援・促進」および「優秀人材の獲得と活躍支援」を人的資本戦略の重要領域と位置づけ、取り組んでいます。特に近年は、生成AIの活用進展を背景に、業務効率化や生産性向上を通じて人的資源をより創造的な領域へ再配分し、当社グループのさらなる成長を目指しています。 これらの領域を包含する「人材強化」と「カルチャー醸成」を重要なサステナビリティ関連のリスクおよび機会に設定し 、その成果を測る重要な指標として、エンゲージメントの向上をモニタリングしています。 当社グループでは、グループ内の子会社を対象とした人事労務実態調査・人的資本領域調査を年次で実施するとともに、主要各社の人事責任者による会議の定期開催や、グループ各社の人的資本領域の実務担当者を対象としたカンファレンスの開催を通じて、各社の取り組み状況や課題の共有を行っています。これらを通してグループとしての方向性を確認しながら、人的資本領域の改善に取り組んでいます 。 LINEヤフーグループの人材戦略図  ※ 2026年4月1日にMissionとValuesの刷新を行なっていますが、上記の図では2025年度実績として旧Missionを掲載しています。 ① 人材育成方針(人材強化・成長支援)DX、AI、データの活用等に優れたスキルや経験を有し、多様なサービスを創出してきた人材ポートフォリオは、当社グループの競争優位の源泉です。当社では経営戦略の中核である「全サービスのAIエージェント化」および「 OA※1・ミニアプリ※2強化」 を実現するための人材戦略として、生成AIを活用し、業務・サービス変革を推進していくことができる人材の育成に注力しています。社員一人ひとりの成長がプロダクト価値および事業成長の向上につながるとの考えに基づき、挑戦機会の創出と成長環境の整備を推進しています。※1 OA(Official Account (LINE公式アカウント))※2 ミニアプリ(LINEミニアプリ) 重点領域主な取り組み例社員の成長支援・促進当社グループでは、グループ各社で生まれた優れたナレッジを共有するコンテスト型イベント「Intersection」を実施し、テクノロジー、サービス、コーポレート各部門における挑戦事例を可視化・表彰することで、社員の挑戦意欲向上と成長機会の創出を図っています。当社では、2025年7月に業種を問わず生産性を向上させるための生成AIの活用を義務化する全社ルールの運用を開始し、全従業員の業務における生成AIの100%活用の実現を目指しています。そのため全社員を対象に、生成AIを安全かつ効果的に活用できる基礎的なスキルの習得を推進しています。基礎リテラシー、社内ルール・ガバナンス理解、業務への適用方法等を体系的に学ぶ教育プログラムを整備し、生成AIを日常業務に組み込むことができる人材への転換を進めています。そのほかの領域についても、社員が自らの業務ニーズやキャリア志向に応じて学習できるラーニングプラットフォームを整備し、全社員向け研修や専門領域別研修を継続的に提供しています。優秀人材の獲得と活躍支援当社グループでは、対象グループ会社間において人材を募るポジションに対し、自ら応募できる公募型の出向制度を通年で実施し、社員の自律的なキャリア形成に基づく活躍支援と戦略領域への人材配置を推進しています。当社における人材獲得では、通年採用の実施、インターンシッププログラムの展開、学生向け開発イベント「Hack U」の開催、技術情報の継続的発信等を通じて、多様な優秀人材の獲得に努めています。 ② 社内環境整備方針(人材強化・環境づくり)当社グループでは、人権に関する基本方針(人権ポリシー)を定め、人権を尊重し、社員の誰もがその属性やライフステージに関わらず能力を最大限に発揮できる環境づくりに取り組んでいます。 当社の経営戦略を実現するためには、多様な視点と専門性を持つ人材が、その属性やライフステージに関わらず、能力を最大限発揮して挑戦できる環境が重要であると考えています。そのため、人的資本戦略における「人材強化」を支える基盤として、社内環境の整備を重要な取り組みと位置づけています。当社では「LINEヤフー DE&I基本の考え方」を定めています。多様性の理解と尊重は、プロダクトドリブンな企業文化をより加速し、ミッションを実現する上で欠かせない要素です。イノベーションを創出し、多くのユーザーに価値を届けるためには、作り手である社員自身が多様であり、互いを尊重し合う環境が基盤になると考えています。さらに、人的資本の価値を最大化するためには、働く環境の整備とwell-beingの向上も重要な要素と位置付けています。当社では、柔軟な働き方制度の整備とコミュニケーションの質の向上を両立させることで、個人のパフォーマンス向上と組織全体の生産性向上を図っています。 重点領域主な取り組み例多様性の理解と尊重〈多様性の尊重と推進〉当社グループでは、育児・介護・療養と仕事の両立支援策をはじめとした様々な取り組みを行っています。当社では、多様性の理解と尊重に向けて、全社員対象「全社DE&I意識調査」の定期実施、全社啓発イベント「DE&I Week」の開催、社員の属性別人数比率を月次でモニタリングできる仕組みである「人員構成レポート」の整備等の取り組みを推進しています。また、多様性の指標項目として掲げている女性管理職比率に加え、一般事業主行動計画を更新し、2030年度までに上位指導者層の入口となる階層(第4階層)における社員の性別比率が、従業員全体の性別比率と同等となることも目標と定めました。これらの目標達成に向け、組織別・等級別の性別比率を定期的に把握・モニタリングする仕組みを整備し、管理職層のみならず、将来的な指導的役割を担う層も含めた多角的な状況把握を行っています。その上で、- 管理職およびその候補者層への意識醸成施策- アンコンシャスバイアス軽減の取り組み- メンタリングやコーチング等の育成支援等を実施し、指導的役割層のパイプライン形成に取り組んでいます。 〈男女間賃金差〉当社では、人的資本に関する状況の把握および情報開示の充実を目的として、当連結会計年度より、男女間の賃金差異に関する要因分析を実施しています。当社の男女間の賃金差異については、主として正社員における女性管理職および、上位等級(上位指導者層の入り口となる第4階層以上)に占める女性構成比が相対的に低いことが、賃金差異の背景の一つとして一定の影響を及ぼしているものと認識しています。年代や職種等の属性別分析を実施した結果、年代や職種毎に見た男女の等級構成の差、特に上位等級における構成差が、賃金差異に影響している可能性があることを確認しています。さらに、キャリア形成過程における役割や働き方の選択が、その後の等級構成や賃金水準に影響している可能性があると認識しています。今後は、これらの構成要因をより適切に把握するため、管理職比率や等級構成等の指標を含めた分析を継続するとともに、必要に応じて新たな指標の設定や定点的なモニタリングを進めています。また、要因をより的確に把握できるよう、分析の視点や手法を広げながら、継続的に分析の質の向上に取り組んでいきます。 重点領域主な取り組み例自律的な働き方の促進当社グループでは、フレックスやリモートワークの導入等による環境づくりに取り組んでいます。当社では、柔軟な働き方の仕組みや制度を整えることで、人と組織がパフォーマンスを最大化できる環境を整備しています。勤務時間については、コアタイムなしのフレックスタイム制を採用しており、社員のライフスタイルに合わせ、柔軟に働く時間をアレンジすることが可能です。「LINEヤフー Working Style」として、オフィスワークとリモートワークを組み合わせたハイブリッドワークを基本としつつ、出社日を設けることで対面での協働機会を確保し、新しいプロダクト創出に向けた議論の質を高めています。リモートワークの利点を活かしながらも、チームの創造性と意思決定のスピードを高める環境づくりを進めています。オフィスには一般的なデスクに加え、チームのコミュニケーション活性化を目的としたスペースや、スタンディングデスク、集中ブース等、多様なスペースを用意しています。また、手頃な価格でランチやドリンクを提供し、社員の快適な業務環境をサポートしています。働くwell-beingの向上当社グループでは、働くwell-beingの向上を目指し、代表取締役社長による「健康宣言」のもと、社員が心身ともに最高のコンディションで業務に従事できる企業を目指しています。生活習慣病対策やメンタルヘルス対策、過重労働対策、女性のための健康支援等を実施しています。また長時間労働者への医師による面接指導の実施や、ストレスチェックの実施、雇入れ時および定期健康診断の実施等、社員一人ひとりの心身の健康に着目し、健康経営やライフサポート施策の充実を図っています。当社は、2026年3月には「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」通称「ホワイト500」に10年連続で選定されました。 ③ カルチャー醸成 当社グループでは、ミッションを実現するために定義した働き方である「バリュー」を通じて、一体感の創出と独自のカルチャー醸成につなげ、社員がパフォーマンスを発揮できる環境づくりを目指します。 重点領域主な取り組み例経営と社員のコミュニケーション促進当社グループでは、全社員ミーティングや経営から社員へのメッセージング実施、社員表彰等に取り組んでいます。当社では、「LINEヤフー All-Hands Meeting」を定期的に開催し、経営幹部が社員に直接、施策や取り組み、その背景や判断の理由等を率直かつわかりやすく伝え共有する場を設けています。また、社員からの意見や質問に回答する機会を設け、双方向のコミュニケーションを図っています。その他、働き方や人事評価制度、データガバナンス等についても、適宜、経営と社員のコミュニケーションの機会を設定しています。エンゲージメント向上当社グループでは、エンゲージメント調査や従業員満足度調査等を定期実施し、各社で社員のコンディションを図る機会を設けています。当社では毎月、組織や社員に対して自発的な貢献意欲を持ち、主体的に取り組めている状態を表した指標「エンゲージメントスコア」を定量測定するサーベイを実施し、組織のコンディションを継続的に測っています。サーベイの結果により、個人や組織がパフォーマンスを発揮できるエンゲージメントの高い状態にあるのか、パフォーマンスの発揮を妨げる要素があるとすればどのあたりなのかを可視化し、社員自身のセルフマネジメントや管理職の組織マネジメントに活用しています。
事業の内容 FY2026 / 約3,583字
3 【事業の内容】当社は、1996年1月にインターネット上の情報検索サービスの提供を日本で行うことを目的として設立されました。当社の親会社であるソフトバンクグループ(株)は、持株会社として傘下に多数の関係会社を擁し、持株会社投資事業、ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業、ソフトバンク事業、AIコンピューティング事業、その他の事業等、様々な分野・地域で事業活動を行っています。当社グループは、「ソフトバンク事業」に属しています。 1. 当社の関係会社および継続的で緊密な事業上の関係がある関連当事者の主な事業内容と報告セグメントとの関係 区分名称主な事業内容報告セグメント親会社ソフトバンクグループ㈱持株会社―ソフトバンクグループジャパン㈱持株会社―ソフトバンク㈱移動通信サービスの提供、携帯端末の販売、固定通信サービスの提供、インターネット接続サービスの提供―Aホールディングス㈱持株会社―主な子会社㈱ZOZOファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の企画・運営、カスタマーサポート、物流倉庫「ZOZOBASE」の運用コマース事業アスクル㈱オフィス関連商品の販売事業、その他の配送事業コマース事業PayPay㈱モバイルペイメント等電子決済サービスの開発・提供戦略事業PayPayカード㈱クレジットカード事業戦略事業㈱一休高級ホテルや旅館、厳選レストラン等のインターネット予約サイト運営事業コマース事業PayPay銀行㈱銀行業戦略事業ZVC1号投資事業組合有価証券および出資持分の取得・保有その他LINE Plus Corporation海外マーケティングおよびLINEヤフーグループ関連の各種サービスの開発メディア事業コマース事業戦略事業LINE SOUTHEAST ASIA CORP.PTE.LTD.持株会社メディア事業LINE Financial Taiwan Limited持株会社戦略事業Zホールディングス中間㈱持株会社その他Z中間グローバル㈱持株会社その他BEENOS㈱国内外における各種Eコマース事業コマース事業LINE Bank Taiwan Limitedインターネット専業銀行戦略事業LINE MAN CORPORATION PTE. LTD.持株会社コマース事業DECACORN CO.,LTD持株会社コマース事業LINE MAN (THAILAND) COMPANY LIMITEDタイ国内におけるフードデリバリー事業コマース事業その他125社――主な関連会社等 全39社―― (注) 1 当社は、2025年8月1日付で、当社を吸収合併存続会社、Zフィナンシャル(株)を吸収合併消滅会社とする吸収合併を行い、Zフィナンシャル(株)は同日付で消滅しています。 2 当社は公開買付により、2025年5月14日付で、BEENOS(株)の株式を取得し子会社化しました。 3 当社グループは、LINE Bank Taiwan Limitedへの追加出資により、2025年6月17日付で同社を子会社化しました。 4 2025年9月11日開催の取締役会において、当社の連結子会社であるLINE SOUTHEAST ASIA CORP. PTE. LTD.(以下、LSEA)を通じてApfarm Investment Pte LtdおよびGamnat Pte. Ltd.からLINE MAN CORPORATION PTE.LTD.(以下、LMWN)株式の一部を取得すること、既存のLMWN株式に係る株主間契約に規定する各株主の権利変更を含む株主間契約の変更について合意すること、ならびに、LSEAが未来Fund有限責任事業組合から、その保有に係るLMWN株式の議決権の今後の行使に関する包括的な委任状の差入れを受け、LSEAが当該議決権行使を受任することを決議し、2025年9月30日に株式の取得および株主間契約の変更を完了するとともに、同日をもって当社はLMWNに対する支配を獲得し、LMWNは新たに当社の連結子会社となりました。また、同社の連結子会社化に伴い、2025年9月30日付で同社の子会社である DECACORN CO.,LTD.およびLINE MAN (THAILAND) COMPANY LIMITEDが連結子会社(孫会社)となりました。 2. セグメントおよび事業内容 メディア事業検索広告Yahoo!広告「検索広告」(※1)アカウント広告「LINE公式アカウント」、「LINEプロモーションスタンプ」、「LINEで応募」、「LINEチラシ」、その他ディスプレイ広告運用型広告Yahoo!広告「ディスプレイ広告」(運用型)(※1) 、「LINE VOOM」、「LINE NEWS」、「トークリスト」「Talk Head View Custom」、その他予約型広告Yahoo!広告「ディスプレイ広告」(予約型)(※1)、「Talk Head View」、その他その他LINE広告「LINEバイト」、その他その他「LINEスタンプ」、「LINE GAME」、「LINE占い」、「LINE MUSIC」、「LINEマンガ」、「LINE Search」、「LYPプレミアム」、「ebookjapan」、不動産関連、「Yahoo!メール」、その他コマース事業LINEヤフーショッピング事業「Yahoo!ショッピング」、「LINEブランドカタログ」、「LINE FRIENDS」、「LINEギフト」、「LINEショッピング」(※2)、「Yahoo!クイックマート」(※3)、海外EC(「LINE SHOPPING(台湾・タイ)」、「GIFTSHOP」、「MyShop」、その他)リユース事業「Yahoo!オークション」、「Yahoo!フリマ」、BEENOS(※4)サービスEC事業「Yahoo!トラベル」、「一休.com」、「LINEトラベル (台湾)」、「LINE MAN」(※5)、その他その他その他ZOZO、アスクルZOZO「ZOZOTOWN」、「ZOZOUSED」、「Lyst」(※6)、その他アスクルアスクル BtoB事業(「ASKUL」、「SOLOEL ARENA」、「APMRO」、「FEEDデンタル」、その他)、「LOHACO」、「チャーム」、その他戦略事業FintechPayPay連結(※7)PayPay、PayPayカード、クレジットエンジン、PayPay銀行、PayPay証券その他金融PayPayアセットマネジメント(※8)、「PayPayほけん」、「LINE Pay」(※9)、LINE Bank Taiwan(※10)、「LINEスコア」、「LINEポケットマネー」、「LINE BITMAX」(※11)、「LINE FX」、「DOSI」(※12)、その他 (※1) Yahoo!広告「検索広告」、Yahoo!広告「ディスプレイ広告」(運用型)およびYahoo!広告「ディスプレイ広告」(予約型)は2026年4月に「LINEヤフー広告 検索広告」、「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(運用型)」および「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(予約型)」にサービス名を変更しました。(※2) 「LINEショッピング」は2026年6月にサービスを終了予定です。(※3) 「Yahoo!クイックマート」は2025年8月31日にサービスを終了しました。(※4) 2025年5月にBEENOS(株)を連結子会社化しました。(※5) 2025年9月にLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.を連結子会社化しました。(※6) (株)ZOZOは2025年4月に「Lyst」を運営するLYST LTDを完全子会社化しました。(※7) PayPay(株)は2025年4月にPayPay銀行(株)およびPayPay証券(株)を連結子会社化しました。(※8) 「PayPayアセットマネジメント」は2025年9月末に事業を終了しました。(※9) 日本における「LINE Pay」は2025年4月30日にサービスを終了しました。(※10) 2025年6月にLINE Bank Taiwan Limitedを連結子会社化しました。(※11) 「LINE BITMAX」は2026年6月1日にサービスを終了しました。(※12) 「DOSI」は2025年12月30日にサービスを終了しました。 上記の区分はセグメント情報の区分と同一です。なお、2026年3月期第3四半期より、一部のサービスをセグメント間で移管しています。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等連結財務諸表注記 6. セグメント情報」をご参照ください。
事業等のリスク FY2026 / 約8,031字
3 【事業等のリスク】当社は、子会社・関連会社(以下、グループ会社という。また、当社と併せて、当社グループという。)を統括して管理する一方で、当社グループが、国内外において多岐にわたる事業を展開しています。これらの企業活動の遂行には様々なリスク(※)を伴います。2026年3月31日現在において、投資家の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性がある主なリスクは以下のとおりです。なお、これらは当社グループで発生し得る全てのリスクを網羅しているものではありません。また、将来に関する事項については別段の記載のない限り、2026年3月31日現在において判断したものです。  ※当社における『リスク』の定義は、ISO31000 に基づき、組織の目標に影響を与える不確かさとして、不利益をもたらす『脅威』のみならず、収益機会となり得る『機会』の両面を包含しています。当社は、これら不確かさを適切に管理・活用することが、持続的な企業価値向上に不可欠であると考えています。  当社は、ERM(Enterprise Risk Management:全社的リスクマネジメント)に関する規程に基づき、包括的に当社グループにおける経営および事業に関わるリスク把握・評価を行い、企業価値の創出につなげるERM活動を推進しています。また、リスクマネジメント委員会を開催し、リスクに関する意思決定を行っています。 (1)リスクマネジメント:当社グループのミッションの実現および、事業活動に関わる目標の達成等に影響を及ぼすリスクを特定し、影響度(リスクが顕在化した場合の事業・財務に与える影響の規模)と発生可能性(リスクが顕在化する可能性または発生頻度)の観点から分析しています。そして、影響度×発生可能性=リスクの大きさとし、リスク評価をした上で対応を行っています。また、内部環境や外部環境の分析、経営層や実務責任者による認識を踏まえ、特に重要度が高いリスクを「グループトップリスク」と位置づけています。「グループトップリスク」は、当社グループを取り巻く環境の影響を考慮しながら適宜見直し、優先度をつけて対応策を実行し、進捗のモニタリングを行っています。(2)クライシスマネジメント:インシデントが発生した際、迅速かつ適切な初期対応を行い、事態の拡大防止と早期収束、再発防止策等の検討を行っています。(3)基本ルール、計画、体制の整備:ERMプロセスの運用を支えるための方針、規程、規則等を作成しています。(4)リスクインテリジェンス活動:事業環境および社会情勢変化等の外部情報を収集・分析し、当社グループのリスクマネジメント関係者へ連携しています。(5)リスクカルチャーの醸成、教育:リスクマネジメントの重要性をトップメッセージとして全従業員に向けて発信している他、グループ内の全ての関係者がリスクマネジメントの意識を持って日々の活動に取り組むことができるよう、あらゆるチャネルを使い、その意識の向上に努めています。(6)外部公表情報対応:当社グループにおける重要なリスクおよびその取組状況を、各チャネルを通じて適時適切に公表しています。 ・ERM体制 当社グループは、リスクマネジメント最高責任者を代表取締役社長としたERM体制を構築し、ERMプロセスを円滑に実施することにより、リスクの低減、未然防止等を図っています。なお、外部基準としてISO31000のフレームワークを参照しています。 ※1 「リスクマネジメント委員会」組織体の役割、構成、開催頻度役割構成開催頻度当社グループの重要なリスクの把握等を行い、リスクマネジメントに関わる方針決定する。また、重大なインシデント発生時には対応方針の決定、必要な指揮・統制を迅速に行う。代表取締役社長が委員長を務め、取締役(社外取締役を除く)およびCFO、CTO等リスクマネジメント最高責任者が指名するものを含めた人員とリスクマネジメント統括組織を所管する執行役員で構成する。年に3回(2月、7月、11月)開催。状況に応じて適宜追加開催。 開催実績開催月主な議題2024年4月、7月、8月、11月、2025年2月、5月、11月2026年2月・LYグループトップリスクの決定・LYグループのリスク対応状況の報告・BCP関連の報告および決定・インシデント関連の報告 ・リスクカテゴリー当社グループにおけるリスクを網羅的に捉えるべく、リスクカテゴリーを設定しています。なお、今期より、近年の事業を取り巻く環境変化およびリスクを網羅的にとらえる必要性の増加を背景とし、次の点についてリスクカテゴリーを変更しています。  ・「戦略系リスク」「非戦略系リスク」の二軸で分類する方法を見直し、リスクをより網羅的に捉えるため、全ての分類を並記し同じ粒度で捉える枠組みとしました。 ・「経済安全保障リスク」「事業継続リスク」「有形資産リスク」について、既存のリスクに内包できるため廃止しました。 ・「AIガバナンスリスク」について、事業戦略上重要となるため新設しました。 戦略事業戦略リスク組織の事業戦略および戦略目標に影響を与える、またはそれらによって生じるリスク財務市場リスク様々な市場のリスク・ファクターの変動により財務的影響を被るリスク信用リスク信用供与先の財務状況の悪化等により財務的損失を被るリスク流動性リスク必要な資金が確保できず資金繰りがつかなくなるリスク、または通常より著しく高い金利での資金調達を余儀なくされるリスク投資 投資リスク自社および企業間の投融資、M&Aにおいて投資した資産の価値が変動し影響を被るリスクITシステムオペレーションリスク平時や有事におけるサービスの運営や維持に必要なオペレーションにおいてのミス、システムダウン又は誤作動、不備等に伴い損失を被るリスクプロダクト品質リスク提供するサービスや商品において品質管理が行き届かずユーザーに影響を与えるリスク情報セキュリティリスク情報システムやデータの破損および改ざん、または情報漏洩等で損害を受けるリスク法令・コンプライアンス法令・契約リスク各種取引上の契約等における順守違反や契約違反等に伴い罰則適用や損害賠償の影響を被るリスク、当社グループもしくは従業員が法令違反を犯すリスクコンプライアンスリスクLINEヤフーグループ行動規範や社内規程に反する行動により影響を被るリスク、当社グループもしくは従業員が、故意または重過失により違反を犯すリスク、贈収賄・腐敗・汚職行為に関与するリスクマネー・ローンダリングおよびテロ資金供与リスク当社グループのサービスが、マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与に悪用されるリスク、またはマネー・ローンダリング対策の不手際により監督官庁から指摘を受けるリスクガバナンスコーポレート・ガバナンスリスク当社グループにおける重要な意思決定に関するガバナンスの枠組みが十分に整備されず、当社グループにおいて適時適切な意思決定が行われないリスクデータガバナンスリスク保有するデータの管理や利活用に関連するリスクAIガバナンスリスクAIの利活用において、ガバナンスの不備により信頼を損なうおそれ、または適正管理により信頼と価値を高める可能性に関するリスクサプライチェーンガバナンスリスク不適切な委託先の選定や、委託業務・委託社員の管理が不十分なことにより影響を被るリスク環境・社会規制・政策リスク事業に関連する特定の国や地域の規制・政策、ステークホルダーの情勢把握等に関する不備、各種法令への対応の不備に関するリスク環境・社会リスク事業が環境や社会に悪影響を与えてしまうリスク、または外的な社会環境の影響により事業が影響を被るリスクレピュテーションリスク悪評や風評の拡大により影響を被るリスク、またはメディア対応を失敗するリスク事業運用人的リスク人材リソースに関連するリスク、または従業員の生命・健康を脅かすリスク業務オペレーションリスク業務運営上での事務的なミスにより、損失が発生するリスク ・グループトップリスク 内部環境や外部環境の分析、経営層や実務責任者による認識を踏まえ、特に重要度が高いリスクを「グループトップリスク」と位置づけています。「グループトップリスク」は、当社グループを取り巻く環境の影響を考慮しながら適宜見直し、優先度をつけて対応策を実行し、進捗のモニタリングを行います。 前事業年度の有価証券報告書における「事業等のリスク」の「グループトップリスク」を以下のとおり変更しました。これらのリスクについては、2026年度のグループトップリスクとして、2025年11月のリスクマネジメント委員会にて新たに決定し、現時点での状況を踏まえ判断したものです。 事業戦略リスク情報セキュリティリスク規制・政策リスク人的リスク 事業戦略リスク 当社グループは、生成 AI を中心とした事業変革を推進し、従来の検索・広告事業の基盤を活かしつつ、生成 AI 時代に対応した新たなユーザー接点の構築と体験価値の創出に取り組んでいます。ユーザーの日常生活や企業活動における AI の利活用を促進し、新たな収益の柱を確立することを目指しています。しかしながら、生成 AI の普及に伴うユーザー行動の変化は急速であり、これに対応した新たなユーザー接点の構築や、生成 AI を活用した広告や AI 機能への課金等の新たなマネタイズモデルの確立が計画通りに進まない場合、将来的な売上・利益目標の達成が困難になる可能性があります。また、大規模言語モデル(LLM)の利用拡大に伴い、AI コスト(推論・学習・運用等の費用)が増大する可能性があり、適切なコスト管理が進まない場合、利益率の悪化や将来の投資余力の低下を招くリスクがあります。当社グループでは、こうしたリスクの顕在化を抑制するために、データを活用した既存広告の収益性改善施策を実行し、収益基盤の防衛を図っています。新たな収益源としては、新たなユーザー接点の構築に伴い、エージェント型広告の導入やユーザーニーズに即した AI 機能への課金を早期に進め、マネタイズモデルの確立に取り組んでいます。さらに、増大する AI コストに対しては、モデル提供ベンダーと最適な契約条件を随時最適化するとともに、コスト管理体制を整備することで、費用対効果の最大化に努めています。また、技術開発と外部パートナー連携のハイブリッド戦略やガバナンス体制の強化を通じて、事業環境の変化に柔軟に対応し、中長期的な競争力の確保を図ってまいります。 情報セキュリティリスク 当社および当社グループは、安心して利用できる安全なサービスをユーザーに提供するため、中長期的な視点で全社を挙げて情報セキュリティの向上に取り組んでいます。しかしながら、これらの取り組みが及ばず、業務上の人為的ミスや故意による不法行為、災害等によるシステム障害、マルウェア感染や標的型攻撃等のサイバー攻撃、システムや製品等の脆弱性等により、情報漏洩、データの破壊や改ざん、サービスの停止等の被害等が発生した場合、当社グループの業績に影響を与えるだけでなく、当社グループの信用失墜につながる可能性があります。サイバーセキュリティに関わるリスクに関連して、当社は 2023 年 11 月 27 日に公表した不正アクセスの事案を受け、総務省および個人情報保護委員会へ定期的に報告を行ったほか、行政指導および勧告を踏まえ推進していた再発防止策は、2026 年 3 月末をもって、システム基盤を共有していた関係会社等とのシステム・ネットワークの分離、当社環境における全体的な多要素認証の導入、業務委託先の管理高度化等の主要な技術的・組織的対策の実装を完了し、定常的・継続的な運用フェーズへと移行しています。また、当社社長 CEO が委員長を務める「セキュリティガバナンス委員会」を通じたモニタリング体制を継続し、ガバナンスの実効性維持に努めています。しかしながら、万が一これらの対策を回避する高度な攻撃等が発生した場合、当社への信用毀損や業績等へ影響を及ぼす可能性があります。また、当社はグループ会社の情報セキュリティを支援しています。具体的には、当社CISO およびグローバルを含む当社の主要なグループ会社 CISO 並びにオブザーバーとしてのソフトバンク株式会社 CISO で構成される「グループ CISO Board」等の体制のもと、情報セキュリティ対策の仕組みの共有や導入支援、脆弱性情報等の情報セキュリティに関する情報の共有、各社の求めに応じて情報セキュリティ対策の相談対応等を行っています。また、グループ会社に対しては当社と同等の情報セキュリティ対策を行うための規程の提供や第三者認証取得支援等の支援を行っています。一方で、昨今のサイバー脅威動向は、ランサムウェア等による被害が深刻化しており、事業継続性に直結する脅威となっています。2025 年 10 月には当社の連結子会社であるアスクル株式会社において、ランサムウェア攻撃によるシステム障害が発生し、一部事業活動に影響が生じました。さらに、2026 年 2 月には当社グループの BEENOS 株式会社の連結子会社において、不正アクセス事案が発生しました。当社および当社グループでは、こうした新たな脅威環境とグループ会社における事案を重く受け止め、従来のセキュリティの取り組み全般に加え、ランサムウェア等の攻撃によるシステム停止を想定したデータの保全や、実効性のある復旧手順の検証をはじめとする対策をグループ連携して重点的に推進しています。しかしながら、想定以上のサイバー攻撃等の脅威が発生した場合には追加費用が発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 規制・政策リスク 当社事業への規制強化に伴う企業価値低下のリスク 昨今、欧州やアジア各国で、ユーザー情報提供・保全、捜査協力義務、法定代理人設置等を義務付ける法令の整備が進んでおり、当社サービスにアクセスできる国では、当社に対して体制整備や運用変更が求められます。海外法規制に対して、迅速かつ適切に対応するため、海外規制のモニタリング、法令対応のための実務運用体制の構築、システム整備を進めています。また、国内においても、個人情報保護法や消費者契約法および特定商取引法の改正検討、青少年保護や選挙時の SNS 利用等のデジタル空間の諸課題に関する規制の検討等、当社事業を取り巻く規制は強化される傾向です。当社としては、政府の検討会を注視し、必要な場合は関係事業者として提言を行う等、規制が適切なものとなるよう政府とコミュニケーションを図っています。また、将来的に法令に基づき禁止され得るような行為については、すでに自主的に対応を実施している場合もあります。しかし、仮に、上記の諸問題への対策が不十分である場合、国内外の法令に基づく処分、レピュテーションの低下、法令順守のための更なるサービス変容が発生し、ユーザーの減少やさらなる対応コストの増大につながり、ひいては企業価値が低下する可能性があります。 各種法令対応および国際情勢の変化に伴う事業運営に影響が生じるリスク 2026 年2月のアメリカおよびイスラエルによるイラン攻撃を発端に、中東地域の情勢が急速に悪化しています。また、2022 年2月から始まったロシアによるウクライナ侵攻は、4年が経過した現在も、いつ終息するのか見通せません。さらに、台湾を巡る緊張関係が続いており台湾有事が発生する可能性は否定できません。このように、国際情勢が混迷を極める中、当社は、「経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律」(経済安全保障推進法)に基づき、2023 年 11 月 16 日付で特定社会基盤事業者の指定を受けているため重要設備の導入・変更等に関する事前審査や報告義務への対応が求められており、社内体制の整備および管理態勢の強化を進めています。しかしながら、当該審査への対応が適切に行われなかった場合、是正勧告や命令等の行政措置を受ける可能性があるほか、重要設備の導入遅延、追加的な設備投資や運用コストの発生、サプライチェーンの見直し、技術選定の制約等が生じる可能性があります。これらは当社の事業運営、業績および信用に影響を及ぼす可能性があります。また、2025 年 5 月に成立したサイバー対処能力強化法および関連整備法(能動的サイバー防御法)により、特定社会基盤事業者に対して、特定電子計算機の資産登録やサイバーインシデントの報告義務等が課される予定です。当社は当該法令への対応を進めていますが、適切な管理体制を構築できなかった場合、行政上の措置を受ける可能性があるほか、対応コストの増加、情報管理負担の増大等が生じる可能性があります。さらに、国際的な緊張関係の更なる高まり、各国における安全保障政策や対外経済政策の変更、輸出管理・投資規制・データ越境移転規制等の強化は、当社の事業活動に影響を及ぼす可能性があります。特に、当社が事業展開する地域における規制環境の変化、国際的な制裁措置の発動、サプライチェーンの分断、クラウド基盤や重要部材の調達制約等が生じた場合、当社のサービス提供体制、事業継続性、業績および信用に影響を与える可能性があります。当社は、経済安全保障室を中心に国内外の政治・経済動向のモニタリングおよび専門家の助言を通じたリスク管理を実施していますが、地政学リスクの顕在化により予期せぬ事象が発生した場合には、当社の事業運営に重大な影響が生じる可能性があります。 人的リスク 当社グループは、各事業ドメインにおける事業戦略の遂行および中長期的な成長の実現にあたり、人材が重要な経営基盤であると認識しており、グループ各社においても社員の成長支援や優秀人材の獲得・活躍支援を推し進めています。一方で、外部環境や事業環境の変化に伴い、当社グループの人材が、各事業ドメインにおいて実現を目指す事業戦略と十分に整合しなくなるリスクが存在しています。具体的には、各事業ドメインにおいて想定している要員計画や人材配置が、採用環境の変化、人材の流動化、事業環境や事業構造の急激な変化、特に生成 AI をはじめとする急激な技術進化と進展等の影響により計画どおりに実現しない場合、新しい環境に適合した人材や事業戦略の実行に必要な人材を適切に確保または維持できず、事業戦略と人材との間に乖離が生じる可能性があります。こうした乖離が生じ、または継続した場合には、事業戦略の遂行が遅延する、期待した成果を十分に発揮できない、あるいは事業運営の効率性や競争力の低下を招く等、当社グループの事業活動、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社では、これらの人的リスクに対応するため、人事総務部門を中心として、各事業ドメインの事業戦略と必要となる人材との整合性、ならびに要員計画および人材配置の実現状況について、グループ横断的な視点も含めて継続的な把握およびモニタリングを行っています。これにより、人材と事業戦略との乖離が生じていないかを定期的に確認し、リスクの顕在化を未然に防ぐことに努めています。しかしながら、将来の外部環境や事業環境の変化の内容およびその影響の程度によっては、当社グループの想定を超える形で人的リスクが顕在化する可能性があり、その場合には当社グループの事業展開、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
事業方針・経営環境 FY2026 / 約6,805字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】1. 経営の基本方針当社グループは、"WOW Our Users!“を新たなミッションに掲げ、その実現を目指しています。近年、AIをはじめとするデジタル技術の発展により、人々はインターネットを介してあらゆる知識・情報の取得と、世界中に向けた情報発信が可能になりました。今後もこれらの技術の活用により、人々の生活や社会のあり方はさらに変化し、新たな価値が創出されていくものと当社グループは考えます。 常にユーザーファーストの視点を貫き、持続的成長に向けたサービスの向上に努めるとともに、人々や社会の課題解決に貢献し、当社グループの企業価値向上を目指します。 2. 目標とする経営指標当社グループは主要財務指標として、全社の売上収益、調整後EBITDAおよび調整後EPS(注)を重視しています。これらの指標を設定した理由は以下のとおりです。 売上収益:全ての収益の源泉となるものであり、成長性および収益性、事業規模を表す指標として採用しました。調整後EBITDA:減価償却費及び償却費に加え、減損損失や企業結合に伴う再測定損益などの非経常かつ非現金の取引損益を除外することにより、経常的な収益性を把握できる指標として採用しました。調整後EPS:減価償却費及び償却費に加え、減損損失や企業結合に伴う再測定損益などの非経常かつ非現金の取引損益、および企業結合により生じた識別可能無形資産から生じる償却費、営業外損益項目における非経常損益を除外することにより、経常的な当期利益の収益性を把握できる指標として採用しました。当該指標が、役員報酬の評価KPIに含まれ、また業績予想も開示していることから当連結会計年度から主要財務指標に設定しています。 財務以外の主要指標として、ポータルサイトのYahoo! JAPANは1日あたりの利用ブラウザ数(DUB)等、コミュニケーションアプリのLINEは月間アクティブユーザー数(MAU)、DAU/MAU比率(MAUに占める日次アクティブユーザー数(DAU)の比率。アクティブ率)等をそれぞれ重視しています。そのほか、事業別の主要指標は以下のとおりです。メディア事業:広告関連売上収益、「LINE公式アカウント」有償アカウント数等コマース事業:eコマース取扱高等戦略事業:PayPay(株)の連結取扱高、「PayPay」決済回数、PayPayカード(株)の「PayPayカード」クレジットカード取扱高、PayPay銀行(株)の銀行口座数等 (注) 調整後EBITDA、調整後EPSは、IFRSにおいて定義された財務指標ではありませんが、当社グループの業績に対する理解を高め、現在の業績を評価する上での重要な指標として用いることを目的として当該指標を採用しています。そのため、他社において当社グループとは異なる計算方法または異なる目的で用いられる可能性があります。 3. 中長期的な会社の経営戦略(1)経営環境近年、情報通信産業においては、デジタル技術の高度化およびネットワークの普及を背景として、急速な発展を遂げており、当該産業の社会及び経済の基盤としての役割は一層重要性を増しています。インターネットやモバイル通信に加え、生成AIをはじめとする先進技術の進展により、情報の流通及び活用は飛躍的に拡大し、産業活動の高度化、新たな市場の創出ならびに生活の利便性向上に寄与しています。 一方で、情報通信市場における競争の激化や産業構造の変化に加え、データ活用の高度化に伴う制度整備、セキュリティの確保および公平性の担保といった諸課題も顕在化しています。 このような状況のもと、当社グループは、情報通信を社会インフラとして安定的かつ有効に機能させるとともに、技術革新の成果を広く社会に還元するための取組みを一層推進していきます。 当社グループの展開する事業はメディア事業、コマース事業、ならびに戦略事業に大別されます。メディア事業では、多様なメディアサービスを提供し、企業などの広告を掲載することで収益を上げています。㈱電通の発表によると、2025年の日本の総広告費は通年で前年比5.1%増の8兆623億円で、2021年から5年連続で成長し、4年連続で過去最高を更新しました。中でもインターネット広告費は前年比10.8%増の4兆459億円と、社会のデジタル化を背景に継続して高い増加率を保っており、日本の総広告費全体の成長をけん引しています。また、インターネット広告費の約8割を占めるインターネット広告媒体費は、ビデオ(動画)広告、特にSNS上の縦型動画広告の成長により、前年比11.8%増の3兆3,093億円となりました。インターネット広告媒体費は、検索連動型広告とディスプレイ広告の2種が全体の約6割強を占め、ビデオ(動画)広告は前年比21.8%増で全体の3割を超えています。 コマース事業では、eコマースを中心とした多様なサービスを展開しています。経済産業省の調査によると、2024年のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は前年比5.1%増の約26.1兆円、物販系分野におけるEC化率は9.78%となりました。消費者の実店舗回帰やスマートフォンの普及の一巡などを背景に市場環境に変化が見られる中、物販分野におけるEC利用は拡大基調を維持しつつ、成長ペースは従来と比べて緩やかなものとなっています。一方で、ECは消費者の日常的な購買手段として定着しており、小売業においては実店舗の役割の再定義や、ECと実店舗を融合させた取り組みが一層進展しております。加えて、AIをはじめとするデジタル技術の活用が進むことで、顧客体験の高度化が図られるなど、オンラインとオフラインを融合した新たな購買体験の創出が進んでいくものと考えています。戦略事業では、Fintechを中心とした多様なサービスを展開しています。経済産業省の調査によると、2025年の日本のキャッシュレス決済比率は前年比5.2ポイント増の58.0%と堅調に上昇しています。経済産業省は、中小の飲食店や診療所等での普及を促し、2030年に65%、将来的には80%まで上昇させることを目標としているため、日本のキャッシュレス決済市場は今後も拡大が予想されます。 (2)経営戦略当社グループは、オンラインからオフラインまで一気通貫でサービスを提供する、世界的にもユニークな企業グループです。当社グループが提供する多様なサービスから得られる豊富なデータは、当社グループならではのサービスを創出するための重要な競争優位性となります。 これらのデータを横断的に活用することにより、利用者一人ひとりに最適化されたサービスの提供を実現するとともに、より質の高い利用者体験の提供を目指します。加えて、近年急速に進展するAI技術を積極的に活用し、データ分析の高度化やサービスの高度化・自動化を推進することで、付加価値の創出及び事業効率の向上を図っていきます。 また、豊富なデータ量と多様性に富むデータ資産を有する国内最大級のデータ保有者として、AIとデータの融合による新たな価値創出に取り組むとともに、その能力を最大限に発揮し、社会全体の価値向上に貢献する企業を目指します。 当社グループの提供するサービスの多くが属するインターネット領域では、競合他社が積極的な投資の下、AIに代表される先端技術を応用した競争力のあるサービスを投入し、競争の激化が続いています。そうした環境下、持続的にサービスを拡大させ継続的な成長を図るためには、経営資源の戦略的な配分が重要となります。2023年度から2025年度までの3カ年においては、キャピタル・アロケーション方針に基づき、事業成長に向けたCAPEX投資やグループ内再編およびM&Aを実施する他、約3,000億円規模の自己株式取得の実施や、1株当たり配当額を5.56円から7.30円へ増配するなど、株主還元を強化しました。 2026年度から2028年度までの3カ年においても、企業価値の最大化を目的として、事業成長に向けた投資を行うとともに、利益成長に応じた配当や機動的な自己株式の取得を通じた株主還元を引き続き推進していきます。 キャピタル・アロケーション方針 (2026-2028年度累計概算値/金融業除く) ● 営業キャッシュ・フロー等を基盤とした資本配分:約1兆1,600億円   - 設備投資(30%程度):既存事業の持続的成長を目的とした設備投資(CAPEX等)の原資   - 株主還元(40%程度):配当および追加還元(自己株式取得等)の原資   - 成長投資(30%程度~):非連続な成長を実現するためのM&A等の原資  ● 資金調達および財務運営   - 営業キャッシュ・フロー等を基盤としつつ、成長投資の実行にあたり、必要に応じて機動的に財務レバレッジを活用   - 有利子負債の活用も含め、財務健全性を維持しながら資本効率の向上を図る (3)主要セグメントの基本方針メディア事業メディア事業では、日常に欠かせない多様なメディアサービスを提供することで多くの利用者を集め、広告により収益を上げています。ユーザーファーストの理念に基づき、必要とされるサービスを適切なタイミングで提供することに日々努めています。メディアとしての信頼性を高めることが、結果として中長期的なユーザー数の拡大、広告売上収益の拡大につながると考えています。 また当社グループは、「LINE公式アカウント」とLINEヤフーが保有する法人向けサービスを連携し、あらゆる顧客接点をオンライン・オフライン問わず一気通貫でつなぐプラットフォーム「Connect One」構想を進めています。これにより、顧客との継続的な関係構築を支援し、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の最大化を図るとともに、広告にとどまらない収益機会の拡大を目指していきます。特に、「LINEミニアプリ」の推進により、予約・注文・決済・会員化等のサービス連携を強化し、利用者接点からトランザクションまでを一体的に提供することで、新たな収益基盤の確立を図っていきます。 加えて、グループ横断有料会員プログラム「LYPプレミアム」によるクロスユースの促進を図っています。旧「Yahoo!プレミアム」で提供していた特典に加え、「LINE」アプリがもっと楽しく便利になる特典へと内容を拡充することで新規会員を獲得し、LINEヤフーグループのサービス利用の拡大を目指します。 コマース事業コマース事業では、eコマース関連サービスを提供しています。国内最大級のユーザー基盤を持つ、「LINE」、「ヤフー」、「PayPay」の3つの起点をつなげ、グループサービス間のクロスユースを促進し、グループ経済圏を拡大することで、収益の持続的な成長を目指します。グループサービスの特典を組み合わせた「LYPプレミアム」により、eコマース取扱高の拡大を図るとともに、「PayPay」や「PayPayカード」等の会員数および取扱高増加にもつなげています。また、2025年度下期から段階的に「LINE」アプリのリニューアルを実施しています。新たに「ショッピング」タブを追加することで、メッセンジャーアプリを起点とした購入体験を提供します。リニューアルを通じて、LINEの利便性向上と、さらなるクロスユースの促進強化に取り組みます。 戦略事業戦略事業では、Fintechを中心とした多様なサービスを展開しています。国内のコード決済におけるシェア約3分の2を占めるキャッシュレス決済サービス「PayPay」を起点に、クレジットカード、銀行、証券、保険等の様々な金融サービスの拡大を図ります。また、2026年3月には、PayPay(株)普通株式を対象とした米国預託株式(ADS)がナスダック・グローバルセレクトマーケットに上場したほか、Visa Inc.との米国事業の共同推進や国内事業の連携強化実現に向けた検討を開始するなど、国内外で総合デジタル金融プラットフォーム実現に向けた取組みが進んでいます。 さらに、2026年6月には、PayPay㈱がT&Dフィナンシャル生命保険㈱の株式取得に係る契約を締結し、生命保険分野を含む金融サービスの拡充に向けた取組みを進めています。 4. 優先的に対処すべき課題当社グループは、(3)2.の経営戦略を実行するにあたり、最優先課題として個人に関する情報(以下パーソナルデータ)の保護をはじめとするセキュリティの強化に取り組んでおります。横断的なマルチビッグデータの利活用を進める上で、最も大切な基本姿勢は利用者のパーソナルデータを尊重することです。当社グループは、プライバシーポリシーを策定し、同ポリシーに基づいて適切にパーソナルデータを保護していくことに努めてまいります。なお、当社は、2023年11月に公表した不正アクセスによる情報漏洩に関して2023年度に総務省から行政指導および個人情報保護委員会から勧告等を受け、また2024年度において総務省から追加の行政指導を受けたことを受け、以下のコーポレートサイトで公開しているとおり再発防止を推進してまいりました。2026年3月末をもってNAVER社およびNAVER Cloud社とのシステム分離やプライベートネットワーク分離を完了させ、再発防止策として策定した主要な対応を完了しております。 <詳細および最新状況> 不正アクセスによる情報漏洩 URL:https://www.lycorp.co.jp/ja/privacy-security/recurrence-prevention/ また、昨今のサイバー脅威動向においては、ランサムウェア等による被害が深刻化しており、事業継続性に直結する脅威となっています。2025年10月に当社の連結子会社であるアスクル㈱において、ランサムウェア攻撃によるシステム障害が発生し、一部事業活動に影響が生じました。当社および当社グループでは、こうした新たな脅威環境とグループ会社における事案を重く受け止め、従来のセキュリティの取組み全般に加え、ランサムウェア等の攻撃によるシステム停止を想定したデータの保全や、実効性のある復旧手順の検証をはじめとする対策をグループ会社と連携して重点的に推進しております。なお、アスクル㈱は、現在、正常化への対応と並行してガバナンスやセキュリティ体制の強化を推進しており、以下のコーポレートサイトにおいて、再発防止策を公表しております。 アスクル㈱のサイバーセキュリティ URL:https://www.askul.co.jp/corp/security/ 当社グループは突発的な事故や自然災害等に対する施設面・業務面でのリスクマネジメントの徹底にも努めております。現代社会において、インターネットは生活やビジネスに欠かせないインフラであり、その中で当社グループの担う公共的な責任も年々増していると考えるためです。また当社グループは、コーポレートガバナンスを中長期的な企業価値の拡大に必要不可欠な機能と位置づけており、少数株主を含む全株主の利益に適う経営が実現できるよう、ガバナンス体制の強化に努めております。加えて、企業の社会的責任を果たすための取組みや、企業経営のリスクに対応するための内部統制システムの構築および運用についても、一層の強化を図ってまいります。 あわせて、企業の価値創造の源泉である人材のパフォーマンス最大化も、重要な課題のひとつです。そのため当社グループは、仕事に対する社員の意識や仕事の質のスタンダードを向上させる仕組み・制度の整備を進めております。当社グループでは、働く人の心身のコンディションを最高の状態にすることが最大のパフォーマンスにつながり、働く人自身とその家族の幸せにつながると考えており、代表取締役社長による「健康宣言」のもと、自律的な健康づくりを支援する部門を設置し、健康経営に注力しております。これらの取り組みの結果、経済産業省および日本健康会議による「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」通称「ホワイト500」に選定されました。今後も全ての社員が心身ともに最高の状態で仕事に向き合えるような環境整備に、継続して取り組んでまいります。※「健康経営」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。 (注)文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
経営者による分析 FY2026 / 約5,328字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】1. 財政状態の状況 (1) 資産当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比べて2,046,845百万円(22.3%増)増加し、11,205,191百万円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。・現金及び現金同等物の主な増減理由は、「3. キャッシュ・フローの状況」に記載しています。・営業債権及びその他の債権は、主にPayPay(株)の資金決済法に基づく供託について、信託契約を通じた預入に変更したことに伴い、銀行事業における他の金融資産として管理・運用されることとなったため、前連結会計年度末と比べて減少しました。・カード事業の貸付金は、主にクレジットカード事業の取扱高増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。・銀行事業の有価証券は、PayPay銀行(株)の資金運用による有価証券の取得およびLINE Bank Taiwan Limitedの連結子会社化により前連結会計年度末と比べて増加しました。・銀行事業の貸付金は、主にLINE Bank Taiwan Limitedの連結子会社化により前連結会計年度末と比べて増加しました。・その他の金融資産は、主にPayPay証券グループ(PayPay証券(株)およびその子会社)の連結子会社化により前連結会計年度末と比べて増加しました。・のれんおよび無形資産は、主にLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.およびBEENOS(株)の連結子会社化により前連結会計年度末と比べて増加しました。・持分法で会計処理されている投資は、主にLINE Bank Taiwan LimitedおよびLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.が当社の持分法適用関連会社から連結子会社となったことにより前連結会計年度末と比べて減少しました。・繰延税金資産は、主にPayPay(株)の回収可能性の見直しにより前連結会計年度末と比べて増加しました。 (2) 負債 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比べて1,752,250百万円(30.5%増)増加し、7,491,682百万円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。・営業債務及びその他の債務は、主にPayPay証券グループ(PayPay証券(株)およびその子会社)の連結子会社化およびPayPay(株)の加盟店に対する未払金の増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。・銀行事業の預金は、主にLINE Bank Taiwan Limitedの連結子会社化および顧客からの預金の増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。・有利子負債は、主に借入金の増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。 (3) 資本当連結会計年度末の資本合計は、前連結会計年度末と比べて294,594百万円(8.6%増)増加し、3,713,509百万円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。・資本剰余金は自己株式の消却により前連結会計年度末と比べて減少しました。・利益剰余金は、配当の支払いによる減少があったものの、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上による増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。・非支配持分は、主にLINE Bank Taiwan Limitedおよび LINE MAN CORPORATION PTE. LTD. の連結子会社化およびPayPay(株)の有償増資により、前連結会計年度末と比べて増加しました。 2. 経営成績の状況 (1) 事業全体およびセグメント情報に記載された区分ごとの状況当連結会計年度の売上収益は、戦略事業におけるPayPay連結(PayPay(株)、PayPayカード(株)およびPayPay銀行(株)等)を中心に増加しました。また、コマース事業におけるBEENOS(株)およびLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.連結化もあり、2025年10月にアスクル(株)で発生したランサムウェア攻撃によるシステム障害の影響があったものの、過去最高となる2兆363億円(前年同期比6.2%増)となりました。当連結会計年度の調整後EBITDAは、販促費や人件費、減価償却費及び償却費等を中心に販管費が増加したものの、上記増収により、過去最高となる4,966億円(前年同期比5.5%増)となりました。  当連結会計年度の営業利益は3,413億円(前年同期比8.3%増)となりました。これは2026年3月期第2四半期においてLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.を連結子会社化したことに伴い、企業結合に伴う再測定益を計上したことが主な要因です。   セグメント別の経営成績は次のとおりです。なお、2026年3月期第1四半期より、テクノロジー部門の人件費、データセンターおよび社内インフラに関わる費用の配賦基準を変更しています。また、2026年3月期第3四半期より、組織再編に伴いサービスをセグメント間で移管しています。これに伴い、前連結会計年度のセグメント情報を修正再表示しています。 ① メディア事業当連結会計年度におけるメディア事業の売上収益は7,351億円(前年同期比0.4%増)となりました。調整後EBITDAは、販促費や生成AI関連費用等の増加により、2,806億円(前年同期比2.2%減)となりました。・アカウント広告:「LINE公式アカウント」における、有償アカウント数の増加や従量課金の拡大を背景に高成長を継続し、売上収益は前年同期比15.3%増となりました。・ディスプレイ広告:運用型商品、予約型商品ともに売上収益は前年同期比で増加しました。・検索広告:LINEヤフー面、パートナーサイト面ともに売上収益は前年同期比で減少しました。 ② コマース事業当連結会計年度におけるコマース事業の売上収益は、2025年10月にアスクル(株)で発生したランサムウェア攻撃によるシステム障害の影響があったものの、BEENOS(株)およびLINE MAN CORPORATION PTE.LTD.の連結子会社化による増収およびZOZOグループやショッピング事業の増収により、8,576億円(前年同期比1.1%増)となりました。 調整後EBITDAは、上記のアスクル(株)のシステム障害影響のほか、販売促進費や広告宣伝費等の増加、さらに2025年3月期第1四半期におけるバリューコマース(株)の支配喪失に伴う利益計上の反動減等により、1,299億円(前年同期比12.8%減)となりました。  eコマース取扱高(※1)は、ショッピング事業を中心とした国内物販系取扱高の成長に加え、リユース事業および海外EC事業における連結子会社の増加、国内サービス系取扱高の成長等により、4兆6,729億円(前年同期比7.1%増)となり、うち国内物販系取扱高は、3兆3,161億円(前年同期比6.3%増)となりました。 (※1) eコマース取扱高は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 33. 売上収益 (1) 売上収益の分解 各セグメントの主なサービス・商品」に掲載しているコマース事業の「LINEヤフー」内の「ショッピング事業」、「リユース事業」、「サービスEC事業」および「ZOZO、アスクル」内の「ZOZO」、「アスクル」ならびにメディア事業の「その他」の有料デジタルコンテンツ等における取扱高の合算値です。 ③ 戦略事業当連結会計年度におけるPayPay(株)の連結取扱高(※2,3)は、19.4兆円(前年同期比23.4%増(※4))となり、順調に増加しています。また、PayPay銀行(株)の貸出金残高は1兆2,386億円(前年同期比33.6%増)となりました。  当連結会計年度における戦略事業の売上収益は、PayPay連結の成長に加え、2025年6月にLINE BankTaiwan Limitedを連結子会社化したことにより、4,457億円(前年同期比30.6%増)となりました。調整後EBITDAは、販売促進費や支払手数料が増加したものの、前年同期におけるLINE Payの国内サービス撤退費用の計上の反動により、939億円(前年同期比85.0%増)となりました。 (※2) 「PayPay残高」、「PayPayデビット」、「PayPay残高カード」、「PayPayクレジット」、「PayPayカード(物理カード)」、「VISAデビットカード」、「Alipay」、「LINE Pay」等経由の決済を含む。ユーザー間での「PayPay残高」の「送る・受け取る」機能の利用、「VISAデビットカード」のキャッシュカード機能利用時のATM引き出し金額は含まない。PayPay (株)、PayPayカード (株)、PayPay銀行 (株) の決済取扱高を合算し、内部取引を消去。2026年3月期第1四半期にPayPay(株)がPayPay銀行(株)を子会社化したことに伴い、前年同期の数値を遡及修正。(※3) 値は10億円単位で端数切り捨ての上、1,000億円単位で四捨五入(※4) PayPayカード(株)およびPayPay銀行(株)の取扱高を含む連結取扱高の増減率 (2) 生産、受注及び販売の実績 当社グループはインターネット上での各種サービスの提供を主たる事業としており、また受注生産形態をとらない事業も多いため、セグメント毎に生産の規模および受注の規模を金額あるいは数量で示すことはしていません。 なお、販売の状況については、「2 経営成績の状況 (1) 事業全体およびセグメント情報に記載された区分ごとの状況」における各セグメントの業績に関連づけて示しています。 (3) 経営指標に関する分析・検討当社は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の各指標を主要な経営指標としています。当連結会計年度における当該指標の推移のうち、全社の売上収益、調整後EBITDA、広告関連売上収益、eコマース取扱高、PayPay連結取扱高については、「2.経営成績の状況」に記載のとおり堅調に推移しています。また、その他の経営指標に関しましては、メディア事業では、「Yahoo! JAPAN」ポータルサイトの1日あたりの利用ブラウザ数(DUB)が前年同期比で減少したものの、コミュニケーションアプリ「LINE」の月間アクティブユーザー数(MAU)、DAU/MAU比率(MAUに占める日次アクティブユーザー数(DAU)の比率。アクティブ率)は前年同期比で引き続き、堅調に推移しました。また、戦略事業ではキャッシュレスの推進等により、「PayPay」の決済回数やPayPay銀行(株)の貸出金残高が順調に増加しました。これらの増加は、当連結会計年度における同事業の堅調な成長に寄与していると判断しています。 3. キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて24,087百万円増加し、1,068,032百万円となりました。このうち銀行事業に関する中央銀行預け金は305,473百万円です。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。営業活動によるキャッシュ・フローは、主に銀行事業の貸付金の増加、カード事業の貸付金の増加および法人所得税の支払があったものの、主に銀行事業の預金の増加、営業債務及びその他の債務の増加、税引前利益の計上および営業債権及びその他の債権の減少により662,854百万円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、主に銀行事業の有価証券の取得による支出により809,247百万円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、主に自己株式の取得による支出および長期借入金の返済による支出があったものの、主に短期借入金の純増、非支配持分からの払込による収入および長期借入による収入により153,309百万円の収入となりました。  流動性および資金の源泉流動性リスクとその管理方法については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 30. 金融商品」に記載しています。当連結会計年度における資金の主な増減要因については、上記に記載していますが、恒常的な支出であるサーバー等ネットワーク設備への設備投資等につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローを源泉としています。 4. 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに準拠して作成しています。この連結財務諸表の作成にあたり採用した重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 4.見積り及び判断の利用」に記載しています。
役員の状況 FY2026 / 約5,801字
2. 【役員の状況】(1) 役員一覧① 2026年6月18日 (有価証券報告書提出日)現在の役員の状況は、以下のとおりです。男性4名、女性2名(役員のうち女性の比率33%)となります。役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)(注)6代表取締役会長川邊 健太郎1974年10月19日生1999年9月㈱電脳隊 代表取締役社長2000年8月当社入社 Yahoo!モバイル担当プロデューサー2009年5月㈱GyaO (2024年1月当社が吸収合併)代表取締役2012年4月当社 最高執行責任者(COO) 執行役員 兼メディア事業統括本部長2012年7月当社副社長 最高執行責任者(COO) 兼メディアサービスカンパニー長2018年6月当社 代表取締役社長 社長執行役員 CEO (最高経営責任者) 2018年9月ソフトバンク㈱ 取締役2019年10月ヤフー㈱(2023年10月当社が吸収合併) 代表取締役社長 社長執行役員 CEO(最高経営責任者)2020年1月㈱ZOZO 取締役2021年3月当社代表取締役社長 Co-CEO(共同最高経営責任者)2021年6月ソフトバンクグループ㈱ 取締役2022年4月ヤフー㈱(2023年10月当社が吸収合併)取締役2023年4月当社代表取締役会長(現任)(注)3481,050(51,300)代表取締役社長 CEO 出澤 剛1973年6月9日生2007年4月㈱ライブドア(現NHNテコラス㈱) 代表取締役社長2012年1月NHN Japan㈱ (2013年4月LINE㈱に商号変更・現Aホールディングス㈱)取締役ウェブサービス本部長2014年4月LINE㈱(現Aホールディングス㈱)代表取締役COO2015年4月同社 代表取締役社長CEO2017年10月LINE Book Distribution㈱ 代表取締役2018年7月LINE Digital Frontier㈱ 代表取締役2021年2月LINE㈱(旧LINE分割準備㈱・現Z中間グローバル㈱)代表取締役社長CEO2021年3月当社代表取締役 Co-CEO(共同最高経営責任者)2023年4月当社代表取締役社長 CEOMarketing & Sales CPO2023年6月 PayPay㈱ 取締役(現任)2023年10月当社代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)(現任)(注)3207,800(74,100)取締役 (常勤監査等委員) 臼見 好生1958年7月1日生1983年4月㈱野村総合研究所 入社2006年4月同社 人材開発部長2008年4月同社 人事部長2010年4月同社 執行役員 経営企画 コーポレートコミュニケーション 法務・知的財産担当 兼 経営企画部長2015年4月同社 常務執行役員 本社機構担当2017年6月同社 代表取締役 常務執行役員 コーポレート部門管掌2018年4月同社 代表取締役 専務執行役員 コーポレート部門管掌2019年4月同社 取締役2019年6月当社 社外取締役(監査等委員)2020年6月当社 社外取締役(常勤監査等委員)(現任)(注)410,200(4,800) 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)(注)6取締役 (監査等委員) 蓮見 麻衣子1974年9月9日生1997年4月㈱フジテレビジョン 入社2005年8月フィデリティ投信㈱ 入社2009年7月㈲エバーリッチアセットマネジメント 入社(現任)2018年6月㈱サイバー・バズ 社外取締役(現任)2021年3月当社 社外取締役(監査等委員)(現任)2021年3月㈱ABCash Technologies 社外取締役2021年3月ニューラルポケット㈱(現ニューラルグループ㈱)社外取締役(現任)(注)510,200(4,800)取締役 (監査等委員) 國廣 正1955年11月29日生1986年4月弁護士登録 那須・井口法律事務所 入所1994年1月國廣法律事務所(現国広総合法律事務所) 開設(現任)2007年6月東京海上日動火災保険㈱ 社外取締役 (現任)2012年6月三菱商事㈱ 社外監査役2015年10月LINE㈱(現Aホールディングス㈱)社外取締役2017年6月オムロン㈱ 社外監査役2021年3月当社 社外取締役(監査等委員)(現任)2022年6月三菱UFJモルガン・スタンレー証券㈱ 社外監査役(現任)2023年6月農林中央金庫 経営管理委員(現任)(注)510,200(4,800)取締役 (監査等委員) 髙橋 祐子1965年12月19日生1992年10月センチュリー監査法人(現有限責任あずさ監査法人)入所1996年4月公認会計士登録2001年2月㈱電通入社2017年1月同社経理局局長2020年1月㈱電通グループ 執行役員2021年7月髙橋祐子公認会計士事務所開設(現任)2022年3月㈱電通グループ 取締役2023年3月ヒューリック㈱ 社外取締役(現任)2023年6月マイクロ波化学㈱ 社外取締役(監査等委員)(現任)2024年6月当社 社外取締役(監査等委員)(現任)(注)54,800(4,800)計724,250(144,600) (注) 1 取締役(監査等委員)の臼見好生、蓮見麻衣子、國廣正および髙橋祐子は社外取締役です。2 当社は、取締役(監査等委員)の臼見好生、蓮見麻衣子、國廣正および髙橋祐子を東京証券取引所の定めに基づく独立役員として届け出ています。3 任期は、2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2026年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。4 任期は、2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。5 任期は、2024年3月期に係る定時株主総会終結の時から2026年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。6 所有株式数は、2026年3月31日時点のものです。なお、所有株式数には、役員報酬BIP信託により将来的に株式交付がなされることが相当に見込まれる株式を含めて記載しており、括弧内には、所有株式数のうち、交付予定株式数を記載しています。 ② 当社は、2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)3名選任の件」および「監査等委員である取締役2名選任の件」を提案しており、当該議案が原案通り承認可決されると、当社の役員の状況は、以下のとおりとなる予定です。なお、当該議案が原案通り承認可決された場合の役員の男女別人数と女性比率は、男性4名、女性2名(役員のうち女性の比率33%)となります。 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)(注)6代表取締役社長 CEO出澤 剛1973年6月9日生①に記載のとおり(注)3207,800(74,100)取締役 CFO坂上 亮介1975年7月30日生2008年10月 当社入社2019年10月 当社常務執行役員 CFO(最高財務      責任者)2021年9月 LINE Plus Corporation 取締役      (現任)2023年10月 当社上級執行役員 CFO(最高財務      責任者)(現任)2023年11月 ㈱出前館 社外取締役(現任)2024年6月 LINE Financial Corporation取締役      (現任)2024年9月 ㈱primeNumber 社外取締役(現任) (注)3161,156(14,459)取締役玉塚 元一1962年5月23日生1985年4月 旭硝子㈱(現AGC㈱)入社2002年11月 ㈱ファーストリテイリング      代表取締役社長兼COO2005年9月 ㈱リヴァンプ設立 代表取締役2014年5月 ㈱ローソン 代表取締役社長2017年6月 ㈱ハーツユナイテッドグループ      (現㈱デジタルハーツホール      ディングス) 代表取締役社長 CEO2019年6月 トランス・コスモス㈱社外取締役      (現任)2021年6月 ㈱ロッテホールディングス      代表取締役社長 CEO(現任)2021年10月 一般社団法人ジャパンラグビー      リーグワン 理事長(現任)2022年11月 ㈱千葉ロッテマリーンズ取締役      オーナー代行(現任)2023年3月 ㈱ロッテ 取締役(現任)(注)350,000(-)取締役 (常勤監査等委員) 臼見 好生1958年7月1日生①に記載のとおり(注)410,200(4,800)取締役 (監査等委員) 髙橋 祐子1965年12月19日生①に記載のとおり(注)54,800(4,800)取締役 (監査等委員) 清水 亜希1977年6月18日生2006年10月 さいたま地方裁判所判事補2009年4月 札幌法務局訟務部付検事2011年4月 横浜家庭裁判所判事補2012年4月 横浜地方裁判所判事補2015年4月 千葉地方・家庭裁判所松戸支部      判事補2016年10月 同裁判所判事2018年1月 弁護士登録2018年1月 成和明哲法律事務所(現明哲綜合      法律事務所)入所2022年3月 荏原実業㈱ 社外取締役(監査等      委員)(現任)2022年3月 ㈱アイ・エス・ビー 社外取締役      (監査等委員)(現任)2022年10月 明哲綜合法律事務所 パートナー      弁護士(現任)(注)5-(-)計433,956(98,159) (注) 1 取締役の玉塚元一、取締役(監査等委員)の臼見好生、髙橋祐子、清水亜紀は社外取締役です。2 当社は、取締役(監査等委員)の臼見好生、髙橋祐子、清水亜紀を東京証券取引所の定めに基づく独立役員として届け出ています。3 任期は、2026年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。4 任期は、2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。5 任期は、2026年3月期に係る定時株主総会終結の時から2028年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。6 所有株式数は、2026年3月31日時点のものです。なお、所有株式数には、役員報酬BIP信託により将来的に株式交付がなされることが相当に見込まれる株式を含めて記載しており、括弧内には、所有株式数のうち、交付予定株式数を記載しています。 (2) 社外役員の状況当社の社外取締役は臼見好生、蓮見麻衣子、國廣正、髙橋祐子の4名であり、各氏と当社との間には、特別の利害関係はありません。 臼見好生は、企業経営およびコーポレート・ガバナンスに関する豊富な知識、実績やITビジネスへの高い見識を有しており、常勤監査等委員を務めるとともに、監査等委員会の委員長および指名報酬委員会の委員長として、当社の経営全般およびコーポレート機能への適切なアドバイスが期待されているところ、取締役会等出席時における事業内容への質問および事業の進捗に関し必要なタイミングに応じた報告を求める意見等により、社外取締役として期待される役割を適切に行っています。また、一般株主との利益相反の生ずるおそれがある事項に該当しておらず、独立性を備えています。蓮見麻衣子は、スタンフォード大学経営大学院においてMBAを取得する等会社経営に関する豊富な知識を有しており、またファンドマネージャーとしての職務を通じて培われた金融アナリストとしての高い見識から、当社の経営に対し特に投資家の視点に基づく有益な助言や適切な監督を期待されているところ、取締役会等出席時における事業内容への質問や意見については投資家の視点に基づく形で行われており、社外取締役として期待される役割を適切に行っています。また、一般株主との利益相反の生ずるおそれがある事項に該当しておらず、独立性を備えています。 國廣正は、弁護士として企業の危機管理やコンプライアンス体制に関する幅広い知見を有しており、危機管理プロセスの整備に関する適切かつ有益な助言、提言といった役割が期待されているところ、取締役会等出席時における事業内容への質問や意見および当社コンプライアンス体制に関し、随時有益な助言、提言を行うことで、社外取締役として期待される役割を適切に行っています。また、一般株主との利益相反の生ずるおそれがある事項に該当しておらず、独立性を備えています。髙橋祐子は、公認会計士として企業の経理部門での責任者を務める等、財務および会計に関する相当程度の知見を有しており、専門的かつ多角的な見地から当社の経営に対する有益な助言、提言を行う役割が期待されているところ、取締役会等への出席時において、公認会計士としての豊富な知識と経験に基づく専門的な見地からの必要な発言を行うだけではなく、他の企業において経営統合に係るPMIを実行した経験に基づき当社のPMI進捗に係る有益な助言を行う等、経営監督機能を十分に発揮し、社外取締役として期待される役割を適切に行っています。また、一般株主との利益相反の生ずるおそれがある事項に該当しておらず、独立性を備えています。なお、当社では、独立社外取締役の当社からの独立性に関しては東京証券取引所が定める独立役員の判断基準と同一のものを採用しています。 (3) 社外取締役による監督又は監査と内部監査、監査等委員会監査および会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係当社の社外取締役4名は、いずれも監査等委員であり、監査等委員会として監査を行っています。内部監査部門は、内部監査計画・監査方法とその結果に関して、随時または定期的に監査等委員会において報告をすることとしています。会計監査人は、監査計画・監査方法とその結果に関して、随時または定期的に監査等委員会に報告を行う機会を設けることとしています。当社の最高財務責任者(CFO)および法務部門責任者は、定期的に常勤の監査等委員との間で情報共有のための会合を設け、業務上の重要な事項について報告を行うものとしています。
沿革 FY2025 / 約2,792字
2 【沿革】 年月事項1996年1月 インターネット上の情報検索サービスの提供を行うことを目的として、東京都中央区日本橋浜町三丁目42番3号にヤフー㈱を設立1996年4月日本語での情報検索サービス「Yahoo! JAPAN」を開始1996年5月本社を、東京都中央区日本橋箱崎町24番1号に移転1997年11月店頭登録銘柄として株式を公開1998年7月「Yahoo!ゲーム」等の登録サービスを開始1999年8月本社を、東京都港区北青山三丁目6番7号に移転1999年9月「Yahoo!オークション」、「Yahoo!ショッピング」を開始2000年9月携帯端末へのインターネットサービス拡充のため、ピー・アイ・エム㈱を吸収合併し、同社の子会社であった㈱電脳隊(現 スポーツナビ㈱)を子会社とする(現 連結子会社)2001年5月 「Yahoo!オークション」において、サービスの安全性確保を目的に、本人確認と補償制度提供を骨子とした有料化を開始2001年9月ブロードバンド関連の総合サービス「Yahoo! BB」の商用サービスを開始2002年4月「Yahoo!オークション」において、出品システム利用料の課金を開始「Yahoo! BB」のビジネスモデルにおいて、モデム販売から、加入者獲得インセンティブ等のモデルに変更2002年8月オンライン上における決済に関するノウハウ等を当社の事業の強化・充実に結びつけるため、㈱ネットラストの株式を取得し、子会社とする(現 連結子会社)2003年1月国内初の個人間クレジットカード支払いサービス「Yahoo!ペイメント」(現「Yahoo!かんたん決済」)を開始2003年4月本社を、東京都港区六本木六丁目10番1号に移転2003年7月有料会員制サービス「Yahoo!プレミアム」を開始2003年10月東京証券取引所市場第一部へ上場2003年11月保険関連サービスへの展開を図るため、ワイズ・インシュアランス㈱(現 PayPay保険サービス㈱)を設立(現 連結子会社)2004年7月東京都主税局とともに全国で初めての「インターネット公売」を実施2006年3月ソフトバンク㈱(現 ソフトバンクグループ㈱)と携帯電話事業に関する業務提携について合意2007年4月インターネットの健全で豊かな発展への寄与を目指して「Yahoo! JAPAN研究所」を設立(現「LINEヤフー研究所」)2009年4月本社を、東京都港区赤坂九丁目7番1号に移転㈱GyaOの株式を取得(2024年1月 当社を存続会社とする吸収合併により消滅)2010年7月「Yahoo! JAPAN」の検索サービスにおけるグーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムの採用、ならびに「Yahoo! JAPAN」からグーグルへのデータ提供を決定2012年4月アスクル㈱(現 連結子会社)とコマース関連事業領域において業務・資本提携を締結2012年8月YJキャピタル㈱(現 Z Venture Capital㈱)を設立(現 連結子会社)2012年10月バリューコマース㈱を子会社とする(2024年5月 同社の自己株式取得に伴い持分法適用関連会社となる) 一般消費者向け(BtoC)インターネット通販サービス「LOHACO(ロハコ)」を開始2013年10月eコマース事業における新戦略を開始2014年4月㈱ジャパンネット銀行(現 PayPay銀行㈱)の銀行主要株主認可を取得(現 連結子会社)2014年8月ワイモバイル㈱(現 ソフトバンク㈱)とスマートフォンにおける各種サービスの提供を開始2015年1月ワイジェイカード㈱(現 PayPayカード㈱)の株式を取得し、子会社とする(現 連結子会社)2015年4月「Yahoo! JAPANカード」の提供を開始2016年2月㈱一休の株式を取得し、子会社とする(現 連結子会社)2016年10月本社を、東京都千代田区紀尾井町1番3号に移転2017年6月ソフトバンク㈱と連携し、ソフトバンク会員に「Yahoo!プレミアム」を提供開始2018年2月㈱ジャパンネット銀行(現 PayPay銀行㈱)に取締役の過半数を派遣し、子会社とする(現 連結子会社)2018年7月dely㈱(現 クラシル㈱)の株式を取得し、子会社とする(現 連結子会社)2018年10月キャッシュレス決済サービス「PayPay」を提供開始 年月事項2019年6月主要株主である筆頭株主がソフトバンク㈱に異動2019年10月ヤフー㈱をZホールディングス㈱に商号変更し、持株会社体制へ移行 フリマアプリ「PayPayフリマ」(現「Yahoo!フリマ」)を提供開始 プレミアムなオンラインショッピングモール「PayPayモール」(現「Yahoo!ショッピング」)を提供開始2019年11月㈱ZOZOの株式を取得し、子会社とする(現 連結子会社)2019年12月LINE㈱との経営統合に関する最終合意書を締結2020年8月LINE㈱、ソフトバンク㈱および NAVER Corporation と業務提携に関する基本合意書を締結2021年2月主要株主である筆頭株主がAホールディングス㈱(ソフトバンク㈱およびNAVER Corporationが共に半数出資)に異動2021年3月LINE㈱との経営統合が完了し、子会社とする2021年9月Oath Inc.およびOath Holdings Inc.との間において、日本におけるヤフージャパン ブランドの買取や「ヤフージャパン ライセンス契約」の終了を合意する最終契約を締結 ㈱出前館の第三者割当増資を引受2021年12月クレジットカード「PayPayカード」を提供開始2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行2022年10月PayPay㈱を子会社とする(現 連結子会社) 2つのオンラインショッピングモール「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」を統合2023年3月無料動画配信サービス「GYAO!」を提供終了2023年6月LINE証券の事業再編に伴い、主要サービスを野村證券㈱に事業移管2023年10月Zホールディングス㈱、LINE㈱、ヤフー㈱を中心としたグループ内再編により「LINEヤフー㈱」発足 「LINE」と「Yahoo! JAPAN」のアカウント連携を開始2023年11月「ヤフオク!」と「PayPayフリマ」を「Yahoo!オークション」「Yahoo!フリマ」に名称変更2023年12月LINE・ヤフー・PayPayの新たな有料会員制サービス「LYPプレミアム」を開始2024年12月dely㈱(現 クラシル㈱)が東京証券取引所グロース市場へ上場2026年3月PayPay㈱がナスダック・グローバルセレクトマーケットへ上場
配当政策 FY2025 / 約432字
3 【配当政策】当社の剰余金の配当の決定機関は取締役会です。また、当社の剰余金の配当は期末配当による原則年1回の配当を基本としています。当社は、中長期的かつ持続的な企業価値の向上を目指す上で、将来の成長を見据えたサービスへの先行投資や設備投資に加え、利益還元を通じて株主の皆様に報いることが重要だと考えています。こうした考えのもと、2025年度からの5年間で累計総還元性向70%以上を目指す還元方針を掲げ、機動的な自己株式の取得や業績等を総合的に勘案した増配を実施・検討してまいりました。これらの結果、当期の期末配当金については、2026年5月15日開催の取締役会決議により、1株当たり7.30円(配当金総額は502億円)としました。なお、当社は中間配当を行うことができる旨を定款に定めています。基準日が当事業年度に属する剰余金の配当は、以下のとおりです。 決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2026年5月15日取締役会決議50,2157.30
監査の状況 FY2025 / 約4,009字
3. 【監査の状況】(1) 監査等委員監査の状況① 監査等委員会の組織、人員等 監査等委員会は、いずれも独立社外取締役である、臼見好生、蓮見麻衣子、國廣正、髙橋祐子の4名で構成され、臼見好生が監査等委員会委員長を務めています。監査等委員会では、監査等委員会の活動の実効性確保のために、監査等委員の互選により常勤の監査等委員を1名選定しています。なお、監査等委員には、企業経営、財務、会計、ファイナンス、ガバナンス等に関する専門の知識、経験、能力を有する者を選任しており、それぞれの豊富な職務経験や高度な専門的見地を活かし、実効性のある監査および監督を行っています。 なお、当社の費用の負担のもと外部の弁護士を顧問とし、当該弁護士より、監査等委員会の職務の執行について法的な観点から助言等を受けています。また、監査等委員会の職務を補助する専従の使用人を配置し、監査等委員会の円滑な職務遂行を支援しています。 ② 監査等委員会の開催回数および出席回数当事業年度において当社は監査等委員会を13回開催しており、個々の監査等委員の出席状況については以下のとおりです。氏名当事業年度の監査等委員会出席率臼見 好生100% 13/13回蓮見 麻衣子100% 13/13回國廣 正100% 13/13回髙橋 祐子100% 13/13回 ③ 監査等委員会の活動状況 監査等委員会は、監査等委員会が定めた監査の方針、職務の分担等に従い、会社の内部統制部門と連携の上、重要な会議に出席し、取締役および使用人等からその職務の執行に関する事項の報告を受け、必要に応じて説明を求め、重要な決裁書類等を閲覧し、本社において業務および財産の状況を調査しました。子会社については、必要に応じて子会社の取締役および監査役等と意思疎通および情報の交換を図り、事業の報告を受けました。 また、会計監査人が独立の立場を保持し、かつ、適正な監査を実施しているかを監視および検証するとともに、会計監査人からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求めました。さらに、会計監査人から「職務の遂行が適正に行われることを確保するための体制」(会社計算規則第131条各号に掲げる事項)を「監査に関する品質管理基準」(企業会計審議会)等に従って整備している旨の通知を受け、必要に応じて説明を求めました。 これらに基づき、監査等委員会は定期的に監査等委員でない取締役に対し、監査等委員会としての意見を表明しています。 ④ 常勤監査等委員の活動状況 常勤監査等委員は、「③ 監査等委員会の活動状況」に記載の活動に加え、以下のような活動を行っています。・経営陣幹部および子会社の経営陣幹部から管掌事業の状況やリスク等について説明を受けた他、最高財務責任者および法務管掌責任者と情報共有のための定期的な会合を設け、業務上の重要な事項の報告を受けました。・当社の重要な意思決定に関わる会議へ出席し、必要に応じて意見を述べました。・当社グループのリスク管理を統括する会議体、コンプライアンス体制を統括する会議体およびサステナビリティ推進を統括する会議体の構成員として、当該会議体に出席し、担当部門から直接報告を受けました。 (2) 内部監査の状況当社は、代表取締役社長CEO直属の専任組織として内部監査CBUを設置し、「内部監査規程」に則り、 コンプライアンス、情報セキュリティ業務等の有効性や効率性を監査し提言を行っています。 ① 組織・人員・専門性  当社の内部監査CBUは総勢30名(2026年3月末現在)のメンバーで構成されており、自社サービス・システムに精通した社員に加え、公認内部監査人(CIA)、公認情報システム監査人(CISA)、公認不正検査士(CFE)等の資格保持者が含まれています。 また、ZOZO、アスクル、PayPay等の傘下企業は自社独自の内部監査機能を有します。 ② 役割 当社の内部監査CBUは3ラインモデルに基づき独立した立場で事業部門・管理部門に対し内部監査を実施するとともに、傘下企業の内部監査体制構築・運用に関する必要な助言・評価・支援(社員出向等、人的支援を含む)を適宜行っています。 また、内部監査機能を有しない傘下企業に対してはリスク状況に応じて、当社が内部監査を実施します。 ③ 内部監査の実施状況  内部監査CBUは経営会議や関連会議に陪席し、注視度が高い領域等の統制に関する情報を収集し、監査計画の策定時に活用しています。 監査計画は主として「リスクベースで実施するテーマ監査」と「定期的に実施する監査」があり、リスクマネジメントやコンプライアンスの観点も踏まえて監査を遂行します。 また、個々の監査結果は代表取締役社長および常勤監査等委員(監査等委員会委員長)へ報告を行うとともに、重要な監査結果等、取締役会へ報告すべき事項があれば、取締役会付議できる仕組みを整備しています。2025年度 監査実績の一例は以下のとおりです。 ・個人情報保護、情報セキュリティおよびシステム統制に関する監査 ・重要法令対応およびコンプライアンス管理態勢に関する監査 ・国内外グループ会社のガバナンス・リスク管理態勢に関する監査 ④ 三様監査の連携状況 内部監査CBUは、監査等委員への定期的報告の他、会計監査人および内部統制部門との情報共有を実施し、内部監査業務の連携を図っています。 (3) 会計監査の状況① 監査法人の名称有限責任監査法人 トーマツ ② 継続監査期間  20年間(2007年3月期以降) ③ 業務を執行した公認会計士指定有限責任社員 業務執行社員 山﨑 健介指定有限責任社員 業務執行社員 小林 弘幸指定有限責任社員 業務執行社員 塚本 雄一郎 ④ 監査業務に係る補助者の構成公認会計士 34名  その他 88名 ⑤ 監査法人の選定方針と評価基準(会計監査人の解任または不再任の決定の方針)当社監査等委員会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目に該当すると認められる場合は、当該会計監査人の解任を検討し、解任が妥当と認められる場合には、会計監査人を解任します。また、当社監査等委員会は、当社監査等委員会において予め定めた指針に該当する場合には、株主総会に提出する会計監査人の不再任に関する議案の内容を決定します。 (監査等委員会による会計監査人の評価基準)当社監査等委員会では、会計監査人を適切に評価するための基準を定めています。当該基準に基づき、監査法人の品質管理、監査能力、監査チームの独立性、また、信頼性や実績、事業拡大に対応する体制等を評価します。 ⑥ 監査等委員会による監査法人の評価および再任の理由 当社監査等委員会は、上記の評価基準に基づき、当社の会計監査人として有限責任監査法人 トーマツが適任であると判断し、同監査法人を当社の会計監査人として再任しました。 なお、有限責任監査法人 トーマツに、上記指針の解任または不再任事由に該当する事項はありません。 (4) 監査報酬の内容等① 監査公認会計士等に対する報酬 (単位:百万円)区分前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬提出会社6611864764連結子会社1,919102,582204合計2,580283,229269     (前連結会計年度)当社および連結子会社における非監査業務の内容は、重要性が乏しいため業務内容の記載を省略しています。     (当連結会計年度)当社における非監査業務の内容は、サステナビリティ開示基準対応に係る準備支援に関する助言業務等です。連結子会社における非監査業務の内容は、株式新規公開に係る登録書類に関するコンフォートレター発行業務等です。 ② 監査公認会計士等と同一のネットワーク(Deloitte Touche Tohmatsu Limited)に対する報酬(①を除く)                                         (単位:百万円)区分前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬提出会社―0――連結子会社1195225628合計1195325628   (前連結会計年度)当社における非監査業務の内容は、重要性が乏しいため業務内容の記載を省略しています。連結子会社における非監査業務の内容は、業務プロセス改善に関わるコンサルティング業務等です。  (当連結会計年度)連結子会社における非監査業務の内容は、重要性が乏しいため業務内容の記載を省略しています。 ③ その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容(前連結会計年度) 該当事項はありません。 (当連結会計年度) 該当事項はありません。 ④ 監査報酬の決定方針監査報酬の決定方針は定めていません。 ⑤ 監査等委員会が会計監査人の報酬等に同意した理由会計監査人の報酬等について、取締役、社内関係部署および会計監査人から必要な資料を入手し、報告を受けた上で、会計監査人の従前の活動実績および報酬実績を確認し、当連結会計年度における会計監査人の活動計画および報酬見積りの算出根拠の適正性等について必要な検証を行い審議した結果、これらについて妥当であると判断したため、会計監査人の報酬等の額について、会社法第399条第1項の同意を行っています。
設備の概要 FY2025 / 約233字
1 【設備投資等の概要】当連結会計年度の設備投資については、総額で173,750百万円(うち有形固定資産は46,820百万円、使用権資産は51,298百万円、無形資産は75,631百万円です。)であり、主なものは、サーバーおよびネットワーク関連設備の購入、物流センターの拡充、ソフトウェアの取得に伴うものです。当該設備投資については、各セグメントにわたり使用しており、各セグメントに厳密に配賦することが困難なため、報告セグメント毎の設備投資については省略しています。
従業員の状況 FY2025 / 約3,043字
2. 【従業員の状況】1. 連結会社における状況2026年3月31日現在セグメントの名称従業員数(名)メディア事業7,729(560)コマース事業(注)59,280(9,627)戦略事業6,528(803)その他(注)16,326(500)合計29,863(11,490) (注) 1 その他は、報告セグメントに属していない従業員です。2 従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む就業人員です。3 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の平均雇用人員です。4 臨時従業員には派遣社員、アルバイトを含みます。5 主にLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.の連結子会社化により前連結会計年度と比べて増加しました。 2. 提出会社の状況2026年3月31日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)10,57739.09.69,023,8702.0 セグメントの名称従業員数(名)メディア事業5,168コマース事業1,501戦略事業449その他(注)13,459合計10,577 (注) 1 その他は、報告セグメントに属していない従業員です。 2 従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員です。 3 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含みます。 3. 労働組合の状況当社グループと当社の労働組合との関係について特記すべき事項はありません。 4. 使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度の内容当社は使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度を導入しています。当該役員・従業員株式所有制度の内容について「1 株式等の状況 8 役員・従業員株式所有制度の内容」に記載しています。 5. 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異の状況  当事業年度の多様性に関する指標は、以下のとおりです。 提出会社管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1、3全労働者うち正規うちパート・有期LINEヤフー㈱(注)4、518.6 100.0(注)279.5 80.4 79.0 (注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出した実績を    記載しています。   2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の    規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」    (平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等と育児目的休暇の取得割合を算出した    実績を記載しています。 3 労働者の男女の賃金の差異については、男性の平均年間賃金に対する女性の平均年間賃金の割合を    示しています。   4 労働者の男女の賃金の差異については、正規雇用労働者における賃金や評価など、処遇に関する人事    制度上の取り扱いに男女差はありません。   5 対象期間は、管理職に占める女性労働者の割合が2026年3月31日時点、男性労働者の育児休業    取得率・労働者の男女の賃金の差異ともに2025年4月1日~2026年3月31日です。 連結子会社管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1、3全労働者うち正規うちパート・有期㈱ZOZO(注)426.0 正規雇用:87.9非正規雇用:33.3(注)152.2 79.0 89.5 アスクル㈱(注)520.3 72.0(注)280.1 80.8 77.1 ASKUL LOGIST㈱(注)55.4 60.0(注)270.6 70.5 101.9 ㈱アルファパーチェス(注)6、729.2 0.0(注)2― ― ― ㈱チャーム(注)814.3 100.0(注)266.9 75.7 92.2 PayPay㈱(注)4、716.1 正規雇用:63.7非正規雇用:0.0(注)175.7 78.2 103.0 PayPayカード㈱(注)420.5 66.7(注)275.1 78.6 21.0 PayPay銀行㈱(注)4、715.5 正社員:83.3契約社員:0.0(注)172.6 74.5 52.7 クレジットエンジン㈱(注)4、920.0 60.0(注)274.7 74.0 ― ㈱一休(注)432.6 75.0(注)268.2 71.7 96.5 クラシル㈱(注)4、723.3 正規雇用:85.7非正規雇用:0.0(注)154.9 70.2 96.9 LINEヤフーコミュニケーションズ㈱(注)430.7 正規雇用:71.4非正規雇用:0.0(注)185.3 85.3 97.0 ㈱マイベスト(注)10 37.1 ――74.4 85.0 84.2 BEENOS㈱(注)4 24.4 37.5(注)266.0 78.4 94.8 (注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出した実績を    記載しています。   2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の    規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」    (平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出した実績を記載して    います。 3 労働者の男女の賃金の差異については、男性の平均年間賃金に対する女性の平均年間賃金の割合を    示しています。   4 各社の対象期間は、管理職に占める女性労働者の割合が2026年3月31日時点、男性労働者の育児休業    取得率・労働者の男女の賃金の差異ともに2025年4月1日~2026年3月31日です。   5 各社の対象期間は、管理職に占める女性労働者の割合が2025年5月20日時点、男性労働者の育児休業    取得率・労働者の男女の賃金の差異ともに2024年5月21日~2025年5月20日です。   6 各社の対象期間は、管理職に占める女性労働者の割合が2025年12月31日時点、男性労働者の育児休業    取得率が2025年1月1日~2025年12月31日です。   7 記載の0.0%は、取得対象となる男性労働者が存在しなかったことによるものです。   8 各社の対象期間は、管理職に占める女性労働者の割合が2025年11月30日時点、男性労働者の育児休業    取得率・労働者の男女の賃金の差異ともに2024年12月1日~2025年11月30日です。   9 非正規雇用労働者(パート・有期労働者)は1名のみであり、男女賃金の割合が計算できないため    計算から除外しております。 10 各社の対象期間は、管理職に占める女性労働者の割合が2026年3月31日時点、労働者の男女の賃金の    差異が2025年4月1日~2026年3月31日です。
研究開発活動 FY2025 / 約64字
6 【研究開発活動】当連結会計年度の研究開発費は48,163百万円であり、主にAIやFintechの研究開発活動に係るものです。
株式の保有状況 FY2025 / 約1,149字
5. 【株式の保有状況】(1) 投資株式の区分の基準及び考え方 当社は、純投資目的である投資株式、純投資目的以外の目的である投資株式の区分を、当該出資を通じた出資先との協業により当社の事業の発展および当社グループの企業価値の向上に資するかどうかの判断に基づき決定しています。 (2) 提出会社における株式の保有状況 ① 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 a. 保有方針および保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 保有方針および保有の合理性を検証する方法は、経営会議・取締役会等において、保有に伴うリスクやコストおよび保有によるリターン等の観点から採算性を検証した上で、出資先との業務提携等による事業面の効果も評価し、当社の事業の発展および当社グループの企業価値の向上につながるかどうかを総合的に判断するものです。 b. 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式121,938非上場株式以外の株式42,936 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数 (銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式10非上場株式以外の株式1499 c. 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄毎の株式数、貸借対照表計上額等に関する情報   特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、定量的な保有効果および株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)㈱クレオ1,100,0001,100,000出資を通じた協業により当社のサービスを強化し、利益の最大化を目指すため無し1,3211,228㈱ファブリカホールディングス621,000866,000同上無し1,2892,186㈱ブロードバンドタワー1,304,5001,304,500同上無し263193Retty㈱402,200402,200同上無し6160 (注) 1 当社は、みなし保有株式を保有していません。   2 「―」は、当該銘柄を保有していないことを示しています。   3 定量的な保有効果については記載が困難です。保有の合理性は、「(2) 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 ① 保有方針および保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容」に記載のとおり検証しています。 ② 保有目的が純投資目的である投資株式はありません。
関係会社の状況 FY2025 / 約1,500字
4 【関係会社の状況】 1. 親会社名称住所資本金または出資金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有または被所有割合関係内容所有割合(%)被所有割合(%)ソフトバンクグループ㈱(注)1東京都港区238,772持株会社―62.4(62.4)―ソフトバンクグループジャパン㈱東京都港区188,798持株会社―62.4(62.4)―ソフトバンク㈱(注)1東京都港区244,355通信業―62.4(62.4)―Aホールディングス㈱東京都港区100持株会社―62.4(―)― (注) 1 有価証券報告書の提出会社です。2 「議決権の所有または被所有割合」欄の(内書)は間接被所有割合です。 2. 子会社名称住所資本金または出資金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有または被所有割合関係内容所有割合(%)被所有割合(%)㈱ZOZO(注)4、6千葉県千葉市稲毛区1,359コマース事業51.9(51.9)――アスクル㈱(注)4、5、6東京都江東区21,233コマース事業46.9――PayPay㈱(注)3、4、6東京都新宿区200,635戦略事業54.6(47.1)―役員の兼任PayPayカード㈱東京都新宿区100戦略事業100.0(100.0)――㈱一休東京都千代田区400コマース事業100.0(100.0)――PayPay銀行㈱(注)3東京都新宿区72,216戦略事業75.5(75.5)――ZVC1号投資事業組合(注)3東京都千代田区30,000その他100.0(100.0)――LINE Plus Corporation大韓民国京畿道城南市2,466メディア事業コマース事業戦略事業100.0(100.0)――LINE SOUTHEAST ASIA CORP.PTE.LTD.(注)3シンガポール共和国シンガポール市79,801メディア事業100.0(100.0)――LINE Financial Taiwan Limited(注)3中華民国(台湾)台北市47,826戦略事業100.0(100.0)――Zホールディングス中間㈱東京都千代田区1その他100.0――Z中間グローバル㈱東京都千代田区1その他100.0――BEENOS㈱東京都品川区300コマース事業100.0――LINE Bank TaiwanLimited(注)3中華民国(台湾)台北市98,200戦略事業51.2(51.2)――LINE MAN CORPORATIONPTE. LTD.(注)3シンガポール共和国シンガポール市64,525コマース事業50.8(50.8)――DECACORN CO.,LTD.(注)3タイ王国バンコク都53,199コマース事業100.0(100.0)――LINE MAN (THAILAND) COMPANY LIMITED(注)3タイ王国バンコク都43,052コマース事業100.0(100.0)――その他125社―――――― (注) 1 「主要な事業の内容」欄には、報告セグメントの名称を記載しています。   2 「議決権の所有または被所有割合」欄の(内書)は間接所有割合です。 3 特定子会社です。 4 有価証券報告書の提出会社です。5 議決権の所有割合は50%以下ですが、実質支配力基準により子会社としています。6 売上収益(連結会社相互間の内部売上収益除く)の連結売上収益に占める割合が10%を超えていますが、当該子会社は、有価証券報告書の提出会社であるため、主要な損益情報等の記載を省略しています。7 連結対象である信託は、上記の連結子会社には含めておりません。 3. 関連会社等全39社
サステナビリティ FY2025 / 約29,907字
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】 1. サステナビリティ関連財務開示 (1) サステナビリティ関連財務開示の作成方法について ① 全般的情報 本サステナビリティ関連財務開示は、当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)を報告期間として作成しています。本サステナビリティ関連財務開示は、2026年6月17日に、当社代表取締役社長CEO 出澤 剛 および当社上級執行役員CFO (最高財務責任者) 坂上 亮介 によって承認されました。 ② ガイダンスの情報源に関する情報 (ガイダンスの情報源によって特定された産業)当社グループが行う事業およびビジネスモデルが、メディア・コマース・戦略事業であることに鑑み、当社グループに関連する産業として、次の産業を特定しています。・インターネットメディアおよびサービス・電子商取引・ソフトウェアおよびITサービス・広告・マーケティング・商業銀行・証券・商品取引所・消費者金融 (サステナビリティ関連のリスクおよび機会の識別) 当社グループは、サステナビリティ関連のリスクおよび機会を識別するにあたり、上記の産業に関するSASBスタンダード(2023年12月最終改訂)を参照し、検討を行いました。 SASBスタンダードに基づき、当社グループにおいて特に重要なリスクおよび機会として、プライバシーおよび情報セキュリティ、広告・表現、人材の確保・育成および多様性、システム障害および事業継続、知的財産および競争環境、事業インフラやサプライチェーンにおける環境負荷、ならびに金融社会包摂に関する事項を特定しました。 その結果、当社グループの見通しに影響を与えると合理的に見込み得るサステナビリティ関連のリスクおよび機会として、次のカテゴリを識別しました。リスクおよび機会の詳細な内容は、「(4) 戦略」に記載しています。 リスク・機会カテゴリ左記に関連する課題データ/AIを活用した感動(WOW&!)の提供・データの利活用・AIの利活用・顧客体験の創出と顧客満足度の向上・FinTechサービスの推進安全・安心なデジタルプラットフォームの運営・セキュリティガバナンスの強化とプライバシー保護・AI倫理・ガバナンスの確立・信頼性のあるライフインフラの提供・インターネット広告における健全性の確保・違法有害情報対策・アクセシビリティの確保・信頼される情報空間の実現と表現の自由の尊重災害およびデジタル格差への対応・防災・減災・被災地支援およびパンデミック対策・デジタルデバイドの解消およびリテラシー教育・デジタル化による生活利便性の向上・地域社会づくり持続的成長を支えるガバナンス体制の構築・リスクマネジメントの強化・人権の尊重・適正なコーポレートガバナンスの維持と実効性確保・コンプライアンスの徹底および腐敗防止・サプライチェーンマネジメントの強化・財務基盤の確保・公正な競争環境の維持・知的財産の尊重と保護人的資本価値の最大化・人材強化・企業カルチャー醸成・人権の尊重・ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進未来世代に向けた地球環境への責任・気候変動対応と自然資本保全・サプライチェーンマネジメントの強化・循環型社会の実現 (識別したリスクおよび機会に関する重要性がある情報の識別)当社グループでは、識別した複数のサステナビリティ関連のリスクおよび機会のうち、安全・安心なデジタルプラットフォームの運営、人的資本価値の最大化、および未来世代に向けた地球環境への責任については、当該リスクを識別する際に適用した各産業に関するSASBスタンダード(2023年12月最終改訂)を参照して設定した指標を開示しています。以下は参照した、SASBスタンダードの指標です。 ・利用者情報についての法執行要請の数(安全・安心なデジタルプラットフォームの運営)・従業員エンゲージメントの割合(人的資本価値の最大化)・業務執行役員のジェンダー割合(人的資本価値の最大化)・総取水量(未来世代に向けた地球環境への責任) (2) ガバナンス 当社は、グループ会社横断でサステナビリティを巡る諸課題への取り組みを推進するべく、取締役会がサステナビリティ関連のリスクおよび機会の監督に責任を負い、その適切な評価および管理を行うため、執行機関として代表取締役社長が委員長を務めるサステナビリティ委員会を設置しています。当社は、リスクマネジメント委員会および配下のリスクマネジメント統括組織によりERM(Enterprise Risk Management:全社的リスクマネジメント)体制を構築しており、サステナビリティに関するリスクおよび機会についても当該体制のもとグループ会社から収集しています。収集したリスクおよび機会は、サステナビリティ委員会および配下のESG部門が識別・評価・優先順位付け・モニタリングを行っています。サステナビリティ委員会はリスクマネジメント委員会と連携を図りながら、サステナビリティ関連のリスクおよび機会の特定、対応状況、および指標・目標の進捗状況について、年に3回程度取締役会へ付議し、報告等をしています。これにより取締役会が実効性のある監督を行う体制を構築しています。 サステナビリティ関連のリスクおよび機会における各組織体の役割、構成、開催頻度、主な議題 組織体 役割構成開催頻度主な議題サステナビリティ委員会 当社グループのサステナビリティ関連のリスクおよび機会の管理、および方針・戦略策定を行う執行機関 [委員長] ・代表取締役社長 [委員] ・上級執行役員2名(CFO・ガバナンスドメインリード)  ・執行役員(サステナビリティ推進CBUリード) ・人事総務CBUリード ・独立社外取締役 原則年4回 ・サステナビリティ関連のリスクおよび機会の識別・評価結果の審議 ・サステナビリティ関連のリスクおよび機会、方針および戦略の承認 ・各分科会からの報告環境分科会 当社グループの環境関連のリスクおよび機会の評価、および施策の検討・推進等 [委員長] ・執行役員(サステナビリティ推進CBUリード) [委員] ・グループ会社環境責任者 原則年3回 ・各社の活動報告 ・各社の環境データの集計報告および展望・施策の共有 人権分科会 当社グループの人権関連のリスクおよび機会の評価、および方針・施策の検討・推進等 [委員長] ・人事総務CBUリード [副委員長] ・執行役員(サステナビリティ推進CBUリード) 原則年2回 ・各社の活動報告 ・人権アンケートの実施報告 リスクマネジメント委員会 当社グループの重要なリスクの把握とリスクマネジメントに関わる方針決定 [委員長] ・代表取締役社長 [委員] ・取締役(社外取締役を除く)・リスクマネジメント最高責任者が指名したもの ・執行役員(リスクマネジメント担当) 原則年3回 ・トップリスクの特定 ・リスクオーナーによるリスクマネジメントに関する報告 当社は、取締役会がサステナビリティ関連のリスクおよび機会に対応する戦略を適切に監督するため、「環境や社会等のサステナビリティに関する専門性・経験」をサステナビリティスキルと定義し、取締役会の構成において当該知見を確保しています。当該スキルは、気候関連・人権等のサステナビリティを巡る外部環境の変化やリスクおよび機会を把握する上での前提となるものであり、取締役会は当該スキルを含む多様な専門性を備えた体制のもと、サステナビリティ委員会等を通じて提供される情報を踏まえ、重要事項の審議・決定を行っています。 また、サステナビリティを巡る最新の動向や当社グループへの影響を的確に把握し続けるため、各取締役の役割に応じた必要な情報を継続的に取得し、知見を深める機会を設けています。 ※サステナビリティスキルの定義および記載内容は、有価証券報告書提出日現在のものです。2025年度においては、社外取締役に対し、当社を取り巻くAI動向については社内にて説明を行うとともに、サステナビリティに関する法規制の最新動向については外部の専門機関等による講義を実施しました。 加えて、サステナビリティ委員会においても外部有識者を招聘し、中長期的なサステナビリティトレンドや経営環境の変化に関する最新の情報を定期的に取得する体制を設けています。 こうした専門性や役割に特化した取り組みを通じて継続的なスキルの開発を図り、取締役会全体としての監督の実効性を向上しています。 なお、取締役会全体のスキルマトリックスについては、以下よりご覧ください。 https://www.lycorp.co.jp/ja/sustainability/esg/governance/corporate-governance/#anc14 取締役会は、サステナビリティ委員会において策定されるサステナビリティ関連の指標・目標について報告を受け、その妥当性を審議・承認することで目標設定を監督しています。加えて、設定した目標に対する進捗状況を定期的にモニタリングしており、 その実効性を高めるため、役員報酬(現金賞与)の決定指標として、±5%の範囲で「サステナビリティ評価」を組み込んでいます。サステナビリティ評価では、ミッションおよび中長期的な企業価値向上の実現に向け、サステナビリティ関連のリスクおよび機会の指標における実績に加え、目標に対する進捗度や取り組みの質、社会的なインパクト等を加味して総合的に評価しています。 気候関連の評価項目(温室効果ガス排出量等)は、当該サステナビリティ評価の一部に含まれていますが、これを区分して識別することはできません。 これらの評価指標(±5%)は、独立社外取締役が過半数を占める指名報酬委員会にて審議・決定されています。報酬ポリシーの詳細は「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (4) 役員の報酬等」をご参照ください。 (3) リスク管理 当社は、リスクマネジメント委員会および配下のリスクマネジメント統括組織によってERM (全社的リスクマネジメント)体制を構築しており、サステナビリティ関連のリスクおよび機会についてもERM体制によってグループ会社から収集しています。収集したリスクおよび機会は、サステナビリティ委員会および配下のESG部門が識別・評価・優先順位付け・モニタリングをして取締役会へ付議し、取締役会での承認・報告がされています。 ① リスクおよび機会の収集・識別 リスクおよび機会の収集は、グループ会社からの各事業におけるリスクおよび機会の収集に加え、当社のサステナビリティ関連組織による規制動向や社会環境の変化の調査結果も踏まえたリスクおよび機会も対象としています。 気候関連については、シナリオ分析を行うことで事業に及ぼす影響とともにリスクおよび機会を特定し、その分析結果をERMによるリスクおよび機会の収集・識別に用いるとともに、気候レジリエンスの評価も実施しています。詳細は「(4) 戦略」の(気候関連)をご参照ください。 ② リスクおよび機会の評価 リスクおよび機会の評価は、影響度(リスクまたは機会が顕在化した場合の事業・財務に与える影響の規模)、発生可能性(リスクまたは機会が顕在化する可能性または発生頻度)および範囲(リスクまたは機会が顕在化した場合に影響を受ける事業領域)の観点で、当社グループにとっての重要性を表しています。評価基準では、影響度の規模や範囲が大きく、短期間のうちに発生する可能性が高いリスクおよび機会が最重要であると評価しています。評価において、サステナビリティに関するリスクおよび機会に特別高い優先順位を付けることはしておらず、他の種類のリスクおよび機会の評価方法と同一となっています。 評価は、役員・事業責任者・グループ会社・政府関係者やESG専門家等外部有識者による助言を取り入れ多角的に実施し、サステナビリティ委員会での審議と取締役会の承認・監督を経て経営に組み込まれています。また、社会・事業環境の変化を踏まえて定期的に見直しを行っています。 ③ リスクおよび機会のモニタリング 特定したリスクおよび機会については、主管する組織が年度末に当該年度の取り組み実績、目標達成度を分析し、対応策および次年度以降の計画を策定しています。その内容をサステナビリティ委員会へ報告し、同委員会が審議しています。サステナビリティ委員会は、審議した内容を取締役会へ報告しています。なお、気候関連・人権をはじめとするリスクおよび機会については、サステナビリティ委員会の配下の環境分科会・人権分科会が担当部門として対応策を実施しています。 (4) 戦略 当社グループは、“「WOW」なライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。”をミッションとしています。事業を通じて社会にポジティブなインパクトをもたらすと共に、地球環境や人権等を含めた社会課題に向き合い、未来世代に責任を持ったサステナビリティ経営を推進していくために、下記のサステナビリティ基本方針を定めています。 1.サステナビリティを社会、事業の両軸で捉え推進する 2.グループ各社の特性を活かしながら、一丸となってサステナビリティに取り組む 3.前例に捉われずにチャレンジし、イノベーションを継続的に生む努力をする ※2026年4月1日にMissionとValuesの刷新を行なっていますが、2025年度実績として旧Missionを掲載しています。 当社グループの主な事業は、国内最大級のユーザー基盤を有するプラットフォームを中核とし、データおよびAIを活用してサービス間の連携を強化することで、利用者の利便性向上とエンゲージメントの拡大を図り、メディア、コマース、決済金融関連サービスの提供を行う戦略事業等での複数の収益機会を創出しています。循環を通じて持続的な成長を実現するとともに、社会課題の解決と企業価値の向上の両立を目指しています。 一方で、当社グループの事業活動は、デジタル社会の進展、技術革新の加速、規制環境の変化、気候変動や人権問題を含む社会的要請の高まり等、様々なサステナビリティ関連のリスクおよび機会の影響を受けます。これらは、当社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローに中長期的な影響を及ぼす可能性があることから、経営上の重要な要素として認識しています。 上記を踏まえ、当社グループはサステナビリティを社会的責任としてのみではなく、事業戦略そのものに組み込み、企業価値創造の基盤と位置付けています。具体的には、データ・AIの利活用を主軸とした事業構築、信頼性の高いプラットフォーム運営を通じた安全・安心なデジタル社会の実現、人材の多様性と能力を最大限に引き出す人的資本経営の推進等を通じて、持続可能な社会の実現に貢献すると同時に、当社の競争優位性の強化を図っています。 このような事業環境および社会的要請の変化を踏まえ、当社グループの事業活動およびバリュー・チェーン全体を対象として、サステナビリティ関連のリスクおよび機会の洗い出しおよび重要性評価を実施しており、その結果、当社の戦略および価値創造にとって重要と判断した事項について、「重要なサステナビリティ関連のリスクおよび機会」として整理しています。 当社グループでは、重要と判断したサステナビリティ関連のリスクおよび機会を、以下6つのリスク・機会カテゴリに区分し、サステナビリティ関連のリスクおよび機会を管理する戦略を策定・推進しています。 カテゴリ1:データ/AIを活用した感動(WOW&!)の提供 カテゴリ2:安全・安心なデジタルプラットフォームの運営 カテゴリ3:災害およびデジタル格差への対応 カテゴリ4:持続的成長を支えるガバナンス体制の構築 カテゴリ5:人的資本価値の最大化 カテゴリ6:未来世代に向けた地球環境への責任 (注)カテゴリ1から5までは気候関連以外のサステナビリティ関連のリスクおよび機会のみが含まれています。カテゴリ6には気候関連と気候関連以外のサステナビリティ関連のリスクおよび機会の両方が含まれています。 (気候関連以外のリスクおよび機会) ① サステナビリティ関連のリスクおよび機会の識別 当社ではサステナビリティ関連のリスクおよび機会の管理プロセスに基づき特定した6つの重要なリスク・機会カテゴリ毎に、重要なリスクおよび機会の影響が生じると合理的に見込み得る時間軸を特定しています。時間軸の定義設定では、ERM(全社的リスクマネジメント)が設定している発生可能性(どのくらいの可能性/頻度で顕在化するか)の定義との整合性を考慮しており、全社的な意思決定とサステナビリティ関連のリスクおよび機会に関する戦略との一体的な運用につなげています。上記に基づき、「短期」、「中期」および「長期」の定義とリスク・機会カテゴリ毎の時間軸を以下のように定義しています。 〈時間軸の定義〉 短期:1年 中期:3年 長期:5~10年 〈影響が生じる時間軸〉 リスク・機会 カテゴリ リスク/機会内容時間軸 データ/AIを活用した感動(WOW&!)の提供 リスクデータ/AIを活用した新サービスの開発遅延・品質不備や既存サービスの改善不足による、企業としての競争力・顧客満足度の維持向上が損なわれることに起因したユーザーの離反 短~中期機会 データ/AIを活用した新サービスの創出や既存サービスの高度化による、企業としての競争力・顧客満足度の維持向上に起因したユーザー獲得 安全・安心なデジタルプラットフォームの運営 リスク ライフインフラの提供者として対応すべきセキュリティガバナンス・AI倫理・透明性の確保等への対応不足による社会的信頼の低下、およびインシデントや障害発生時にかかる事業運営コストの増加や社会的信頼の低下 短~長期 機会セキュリティガバナンス・AI倫理・透明性の確保等、ライフインフラの提供者としての社会的責任を果たすことにより得られる信頼獲得に伴うブランド価値向上、競争優位性の確立、収益基盤の安定化 災害およびデジタル格差への対応 リスク 防災・災害・パンデミック発生時の対策、公共サービスの高度化、情報リテラシーの向上、地域活性化等社会全体の持続可能性に資する課題解決への貢献が十分でないことによる、社会的評価の低下 中~長期 機会防災・災害・パンデミック対策の支援を通じて生まれる新サービスでの新規顧客の開拓や、公共サービスの高度化、情報リテラシーの向上、地域活性化等社会全体の持続可能性に資する課題解決への貢献による社会的評価の向上 持続的成長を支えるガバナンス体制の構築 リスク 実効性あるガバナンス体制を十分に構築できていないことによるリスクマネジメント・コンプライアンス・財務基盤確保・人権尊重への対応不足、ひいては事業継続性の毀損や社会的信頼・評価の低下 中~長期機会実効性ある強固なガバナンス体制を構築し、リスク対応力や高いコンプライアンス・人権尊重の意識を確保することによる事業継続性・財務安定性の向上、競争優位性の確立、新たな取引・資金調達機会の拡大および顧客・投資家・規制当局からの信頼獲得を通じた企業価値の向上 人的資本価値の最大化 リスク 多様な視点や価値観を持つ人材の確保・育成不足や、AI技術の進展に伴い、保有する人材のスキルと事業戦略との間に生じるミスマッチにより、人材の活躍・成果および生産性の低下、新規サービス・プロダクト開発の遅延等の事業運営への悪影響 短~長期 機会多様性の理解と尊重の推進や全社員のAI人材化に向けた学習機会の提供を通じて、多様な視点や価値観を持つ人材の活躍を促進するとともに、AIスキルの獲得と定着を図ることで、組織全体の専門性と変革対応力を高め、AI技術の急速な進展に適応した業務変革を推進し、生産性の向上や新規サービス・プロダクト創出等を通じた事業成長の加速 未来世代に向けた地球環境への責任 (気候関連以外)リスク 水資源保全や廃棄物削減等の対応を十分に実施しないことによる、社会的信頼の低下とそれに伴う競争力の低下および追加コストの発生や事業停止リスク 中~長期 機会リユース事業等の資源循環型サービスの創出による新たな事業機会の獲得や、水資源保全による企業レピュテーションの向上および水リスク回避による事業継続性の確保 ② サステナビリティ関連のリスクおよび機会への対応戦略 当社はサステナビリティ関連の重要なリスクおよび機会に対応するために様々な取り組みを実施しており、また今後も取り組みを続けていく計画です。対応策についてはKPIを設定し、その進捗をモニタリングしています。KPIの内容および実績については「(5) 指標と目標」を参照ください。 〈2025年度および今後の対応計画〉リスク・機会 カテゴリ 2025年度に実施した対応今後の対応計画 データ/AIを活用した感動(WOW&!)の提供 ・生成AIを活用した新サービスや新機能の提供を開始。LINEアプリでは、LINEが人とAIを繋ぐプラットフォームとなるべく「LINE AIトークサジェスト」を提供開始。Yahoo! JAPANアプリでは、ニュース記事を深掘する「AIアシスタント」機能や、記事を要約する機能の提供を開始 ・最新技術の動向を継続的に調査・把握し、生成AIやデータ分析を活用した新サービスを提供。変化し続けるユーザーニーズに即応するため、サービス利用率の向上・維持のための改善サイクルを強化 ・UI/UXの改善やソーシャル化等により「ユーザーの目的や意図を推測し、文脈に応じた提案を行い、これまでユーザーが行っていたことを、自律的に支援・代行する」ようなAIのエージェント化を目指す 安全・安心なデジタルプラットフォームの運営 ・強固な信頼性のあるインフラの提供の構築に向け、国際基準を踏まえた包括的なサイバーセキュリティ対策を徹底。インシデント再発防止策の実施および恒久化、ユーザーデータの保護・管理体制の整備、セキュリティロードマップの策定等を実施 ・AI倫理基本方針に基づき、方針の実効性や社内運用ルールの整備を進め適正なAI活用体制を構築・維持 ・最新の脅威動向に即応するため、グループ会社も対象としたランサムウェア被害による事業停止リスクへの対策強化を検討・実行 ・信頼性のあるサービス提供のため、AI活用や広告運用における倫理・透明性を強化、委託先を含めたリスク管理を徹底 災害およびデジタル格差への対応 ・平時および災害時に必要な情報を確実に届けるための自治体との連携やアプリ機能の改善を実施。過去の災害経験や、各自治体での活用実績をもとにした災害時に活用できるLINE公式アカウントの事例集の公開や実装の推進、現地中間支援団体と連携した人的支援の取り組みを実施 ・デジタル技術やLINE等のプラットフォームを活用し、地域活性化に向けた地方創生プロジェクトの実施や地域コミュニティにおけるLINE活用事例の公開、情報リテラシー向上のためのワークショップを開催 ・最新の知見を取り入れ、平時および災害時問わず必要な情報を確実に届けるための自治体連携モデルを検討 ・災害対応アプリや通知機能を継続的に改善し、UI/UXの最適化を通じて、より多くの利用者に適切な災害/支援情報を迅速に届ける体制を構築 ・世代間・地域間の情報格差を解消するため、幅広い世代や地域住民が交流できるコミュニティ形成に向け、デジタル技術の活用・導入に向けたサポートを実施 持続的成長を支えるガバナンス体制の構築 ・取締役会は、適正な経営体制の維持に向け、全取締役へのアンケート・インタビュー、ガバナンス委員会でのディスカッション等、多角的な手法を用いて取締役会の実効性を評価。また、実効性維持のため年度の取組課題を特定し、評価結果と合わせてこれを公表 ・コンプライアンスの浸透を目的として全従業員を対象に年2回のe-ラーニングを実施 ・取締役会の実効性評価を通じて特定された課題に対して、次年度のアクションプランを策定・実行し、その実行結果を次の評価・改善へ繋げるPDCAサイクルにより、ガバナンスの運用を継続的に改善 ・今後も事業環境の変化や直面するリスク動向を反映した重点テーマを厳選してe-ラーニングを策定し、従業員への周知徹底を図ることで、組織的なコンプライアンス体制を一層強化 リスク・機会カテゴリ2025年度に実施した対応今後の対応計画人的資本価値の最大化・生産性の向上とイノベーション創出のため生成AI活用を義務化・自律的な働き方の促進とコミュニケーションの質の強化のため、出社日を設定しリモートワークと対面コミュニケーションの両利点を活用・全社会議を通じた経営と社員の双方向の対話により、施策や取り組みの共有を促進・DE&Iに関する定期的な意識調査や啓発イベントを実施、社員の属性別人数比率を月次でモニタリングできる仕組みを展開・管理職層、将来の指導的役割を担う層へ向けた意識醸成施策や育成施策実施・進化し続けるAI技術を戦略的に取り込み、生成AIを効果的に活用するための社員の継続的な成長に向けたツール提供と学習機会を強化。業務効率化を実現することで、人的資源をより高度で創造的な領域へ再配置し、イノベーションを創出・多様な人材の活躍を推進するため、女性管理職比率等の人的資本データの把握や現状の課題に基づいた継続的な啓発活動を通じ、企業文化のアップデートを実施未来世代に向けた地球環境への責任(気候関連以外)・データセンター設備の更新時には、大量の冷却水を必要としない空冷チラーや最新の省エネ・節水型の導入を推進。また、データセンターで使用する水資源の流域では、水源涵養を目的として、森林整備を通じた水資源保全の取り組みの協定を締結・2025年度に協定を締結した、データセンターで使用する水資源の流域における水源涵養の取り組みを開始。また、循環型社会の実現を目指す各サービスにて、資源使用の効率化と最小化を通じて廃棄物の削減を推進 なお、取り組みの詳細については、以下よりご覧ください。 https://www.lycorp.co.jp/ja/sustainability/management/#anc4  当社グループでは、特定された重要なリスク・機会カテゴリへの対応策を策定するプロセスにおいて、企業価値向上を目的とした資源配分の最適化を図るため、各施策が事業、社会、および財務状況に及ぼすトレードオフについて検討を行っています。具体的には、「データ/AIを活用した感動(WOW&!)の提供」や「人的資本価値の最大化」といった成長戦略(攻め)の観点と「安心・安全なデジタルプラットフォームの運営」や「持続的成長を支えるガバナンス体制の構築」といった基盤整備(守り)の観点における、トレードオフを認識し、相互影響を分析した上で最適な対応策を選択しています。 AIを活用した新サービスの創出や既存サービスの改善とともに、全社員のAI人材化に向けた育成を通じて組織全体の専門性を高めることは、当社の競争優位性を高めます。一方で、不適切な活用はAI倫理に関するリスクを増大させ、過度なスピード重視はサービスの停止等のリスクを誘発する側面があります。当社は透明・公正かつ迅速な意思決定を行うコーポレート・ガバナンス体制を構築しており、その体制のもとでライフインフラ提供者としての社会的責務を果たすために必要なシステム投資やコスト増加、開発期間を許容し、迅速かつ信頼性のあるサービスの開発・改善を推進する戦略を採用しています。また、AI倫理基本方針やAIに関する社内運用ルールを策定し社会的信頼に裏打ちされた事業成長を目指します。 ③ レジリエンス 当社グループは、サステナビリティ関連のリスクから生じる不確実性に対応する能力を評価するため、レジリエンス評価プロセスを構築しており、重要なリスク・機会カテゴリの時間軸に沿った各戦略の有効性を確認しました。 評価プロセスでは、外部環境の変化を考慮した対応策の見直しの要否をサステナビリティ委員会にて取りまとめ、取締役会への報告を行うサイクルを確立しています。また、ERM(全社的リスクマネジメント)との連携により、トップリスクへの対応策に関する有効性評価の結果を活用した、一体的な運用を実施しています。評価結果を通じて、全ての重要なサステナビリティ関連のリスクにおいて予期せぬ社会・経済環境の変動に対しても事業活動を維持できる体制の構築に努めていることを確認しました。今後も環境変化に合わせ、適宜経営資源の追加投入や仕組みの刷新を行い、レジリエンスを基盤として持続的な企業価値の向上を図ります。特に、重要なリスク・機会カテゴリのうち、変化の大きい「安全・安心なデジタルプラットフォームの運営」および「人的資本価値の最大化」は下記の環境変化とそれに対応した調整能力を認識しています。 〈安心・安全なデジタルプラットフォームの運営〉 当社グループを取り巻く環境において、個人情報保護やサイバーセキュリティへの社会的要請が高まっており、国内外における法規制の強化も加速しています。一方でサイバー攻撃等の犯罪行為は高度化・巧妙化の一途を辿っており、昨今グループ会社においてもランサムウェア被害による事業停止事案が発生しました。発生した事案の徹底的な原因分析と、それに基づく防御・検知・復旧体制の再構築を迅速に実施しました。当社グループでは、NIST(米国国立標準技術研究所)等の国際的なフレームワークに基づいた多層防御体制を敷き、現行の包括的なセキュリティ対策が有効に機能していると評価しています。 〈人的資本価値の最大化〉 現在、生成AI技術の急速な進展に伴い、IT・AI分野における専門スキル要件は高度化・変化しています。当社グループが持続的な成長とイノベーションを実現するためには、事業戦略に合致した人材の確保・育成が不可欠です。当報告期間である2025年度では、全社員を対象とした生成AI活用推進施策を開始しました。具体的には、生成AI使用ルールの策定とともに、全社員が日常業務でAIを使いこなす「AI人材」へと進化するためのツール提供および学習機会の拡充を継続的に実施しています。今後、既存業務を効率化した上で、社員がより創造的な新しいチャレンジに集中できる環境を整備し、イノベーションの創出を目指しています。また、市場環境や技術動向の変化を常時モニタリングし、経営会議や取締役会において、人的資本を含む経営資源の配分を適宜見直す体制を構築しています。以上の取り組みにより、当社グループは急速な技術革新や労働市場の構造変化といった予期せぬ外部環境の変化が生じた場合においても、必要な人材能力を迅速に特定・再配置し、事業戦略を遂行できるよう努めています。 (気候関連)① 気候関連のリスクおよび機会の識別 当社グループでは、当社グループの見通しに影響を与えると合理的に見込み得る気候関連のリスクおよび機会として、次のものを識別しています。 リスク a. 炭素税や排出量取引によるコスト増加、および電力とエネルギー需要の増加 (移行リスク、時間軸:短~中期)b. 顧客の行動変化に伴う影響(移行リスク、時間軸:短~中期)c. 異常気象の激甚化による影響(物理的リスク、時間軸:短~中期) 機会 a. 技術革新や環境配慮の進展(時間軸:長期)b. ライフスタイルや行動変容に対応したサービスの提供(時間軸:短~中期) 当社グループは、気候関連のリスクおよび機会の影響が生じると合理的に見込み得る時間軸について、「短期」、「中期」および「長期」をそれぞれ以下のように定義しています。 〈時間軸の定義〉  短期:~2030年(GHG関連投資計画、カーボンニュートラル目標) 中期:~2035年(日本政府NDC目標) 長期:~2050年(ネットゼロ目標) 〈前提〉 ・当社グループは、グループ全社の温室効果ガス「スコープ1」および「スコープ2」を2030年度までに実質ゼロにする「2030カーボンニュートラル宣言」における2030年度目標の達成に向けて「GHG関連投資計画」を策定の上、まずは2028年度までの5か年のGHG投資計画に関する戦略的意思決定を経営会議にて行っています。 ・日本政府は、世界全体の1.5℃目標と整合する2050年ネットゼロの実現に向けた目標として、2035年度に温室効果ガスを2013年度比で60%削減すること等を掲げたNDCを国連に提出しています。 ・当社グループは、取引先等で排出される温室効果ガス「スコープ3」も含めた事業活動に関わる全ての温室効果ガス排出量を2050年度までに実質ゼロにする「ネットゼロ」の実現も目指しています。 なお、当社ではERM(全社的リスクマネジメント)活動において、気候関連リスクを含むリスクの見直しを年次サイクルで行っていることからも、特定したリスクおよび機会の影響が生じると合理的に見込み得る時間軸は、当社グループが戦略的意思決定に用いている計画期間と整合しているものと考えます。 ② 気候関連のリスクおよび機会が集中している部分 当社グループでは、メディア事業、コマース事業および決済金融関連サービスの提供を行う戦略事業等、多様なインターネットサービスを展開しており、データセンター、オフィス、物流センター等において事業を運営するための大規模な電力を使用しています。特にデータセンターにおける電力使用量は、当社グループ全体の大部分を占めていることからも「① 気候関連のリスクおよび機会の識別」にて特定した気候関連のリスクおよび機会が集中している部分であるといえます。電力使用量の増加や排出量取引制度および化石燃料賦課金の導入は、税負担や運用コストの増加といった財務影響を及ぼすリスクがあるため、データセンター電力使用量の効率性向上と再生可能エネルギー化がそのリスク回避につながると考えています。一方で、データセンターの設備やサーバーを定期的に入れ替えることにより、高いエネルギー効率での運用が可能となり、電力使用量を削減する機会にもなります。また、事業継続性の確保および安定的なサービス提供の観点からも、データセンターの安定稼働は重要な経営基盤の一つです。異常気象の激甚化に伴う自然災害リスクを最小化し、データセンターの安定稼働を維持するために、拠点の分散化は重要な取り組みとして認識しています。 ③ 気候関連のリスクおよび機会が現在与えている影響 当報告期間における「① 気候関連のリスクおよび機会の識別」にて特定した気候関連のリスクおよび機会に対する主な取り組みは以下のとおりです。 リスク a. 炭素税や排出量取引によるコスト増加、および電力とエネルギー需要の増加 主にデータセンターにおける電力使用量に対しては、当社グループとして2030年度までにスコープ1,2を実質ゼロとする「2030カーボンニュートラル宣言」および当社として2025年度までにスコープ1,2を実質ゼロとする「2025カーボンニュートラル宣言」をそれぞれ目標として設定し、再生可能エネルギーの割合を増やすことによって炭素税等による運用費の増加に備えています。なお、当報告期間である2025年度には実質再生可能エネルギー100%化を実現し、「2025カーボンニュートラル宣言」の目標を達成しました。加えて、サーバー等から発生する熱の冷却に外気を活用した空調システムを採用する等、緩和策となる新規設備投資を継続的に行うことによるエネルギー効率の改善と電力使用量の低減にも取り組み、続く「2030カーボンニュートラル宣言」の達成を目指します。 b. 顧客の行動変化に伴う影響 気候変動が社会・経済へと広範囲に影響して被害が発生した場合には、当社グループの一部事業における売上収益減少がリスクとして考えられます。バリュー・チェーン観点においても、広告主のビジネス自粛や消費者心理の冷え込みによる影響が想定されます。そのため、利用者の維持拡大と共に、より多様な事業を展開するポートフォリオ経営や防災減災サービス等、社会にとって必要不可欠なライフラインサービスを適応策として継続的に提供していくことによりリスクを最小限に抑えることができると考えています。 c. 異常気象の激甚化による影響 気候変動による大規模な災害が発生した場合には、事業継続性の懸念がリスクとして考えられます。安定したサービスを提供できるよう、被害を低減させるためのデータセンターおよび物流センター機能の分散化や気候変動による海面上昇の影響を考慮した当社の高知センター移転等、適応策となる環境整備によってリスクを最小限に抑えることができるものと考えています。また、当社グループのバリュー・チェーンでは、物流センターへの調達寸断リスクを低減して安定的な商品供給体制の確保をするためにも、可能な限りサプライヤーの分散化を推進する必要があると認識しています。 機会 a. 技術革新や環境配慮の進展 当社グループにおける電力使用量の大部分は、データセンターの運営によるものです。このため、より効率的かつ省エネルギー型のデータセンターの設計および運用を推進することは、エネルギー効率の改善を通じた電力使用量の削減につながります。これにより、環境負荷の低減に加え、エネルギーコストの削減等の効果も期待できます。また、当社グループは、これらの取り組みを自社の事業活動にとどめることなく、バリュー・チェーン全体へと拡大していくことも重要であると認識しています。環境配慮型の資機材・サービスの選定やサプライヤーとの協働を通じて、調達段階における環境負荷の低減および供給体制の高度化を図ることで、緩和策としてのバリュー・チェーン全体における持続可能性の向上に努めていきます。 b. ライフスタイルや行動変容に対応したサービスの提供 社会の気候変動問題への関心の高まりは、当社グループにとって事業拡大につながる可能性があるものと認識しています。当社グループでは、各種事業活動を通じて、気候変動の緩和および適応に資する取り組みを推進しています。リユース事業では循環型社会への移行に貢献するとともに、「サストモ」をはじめとするサステナビリティ関連メディアや「Yahoo!ネット募金」等のサービスを通じて、気候関連を含む環境課題に対する社会的関心の喚起および行動変容の促進に努めています。また、バリュー・チェーンにおいても、気候変動への対応を積極的に進めるサプライヤーとの取引をより推進させることで、持続可能性に配慮した調達体制の構築を図っていきます。 他にも、以下のような気候関連のリスクおよび機会への対処を進めています。 ・エネルギー調達モデルの変更(気候変動の「緩和」)当報告期間である2025年度には実質再生可能エネルギー100%化を実現し、「2025カーボンニュートラル宣言」の目標を達成しました。続く「2030カーボンニュートラル宣言」の達成を実現するために、コーポレートPPAによる長期再生可能エネルギー由来の電力契約の開始と環境価値証書の活用等により、当社グループ全体の再生可能エネルギー導入率を100%に引き上げていきます。 ・サプライチェーン向け方針の変更(気候変動の「緩和」)サプライヤー調達方針に環境配慮内容の項目を組み込み、契約内容やエンゲージメントを通じてサプライヤーとともに更なるスコープ3の削減に取り組んでいきます。 当社グループが提供する多様なインターネットサービスの運営にあたっては、データセンターをはじめとする設備において大規模な電力を必要としています。そのため、事業拡大に伴う電力使用量の増加は、エネルギーコストの上昇および温室効果ガス排出量の増加につながる可能性があり、重要なリスクの一つとなります。一方で、技術革新の推進や設備運用の高度化によるエネルギー効率の改善は、電力使用量の抑制および温室効果ガス排出量の削減につながるものであり、重要な機会であると認識しています。当社グループでは、事業成長に伴う電力需要の増加と環境負荷低減とのトレードオフを踏まえつつ、効率的なエネルギー使用の実現に取り組んでいきます。 ④ 気候関連のリスクおよび機会が将来与えると予想される影響 「① 気候関連のリスクおよび機会の識別」にて特定した気候関連のリスクおよび機会について、翌年次報告期間以降では以下の影響が想定されます。 リスク a. 炭素税や排出量取引によるコスト増加、および電力とエネルギー需要の増加 短期的には、炭素税や排出量取引が導入された場合、電力使用に伴う追加的な支出が営業費用として発生しますが、大規模な新規投資は予定しておらず、資金計画上は手元流動資金や営業活動キャッシュ・フローの範囲内で対応する見込みです。また、炭素税や電力価格が上昇した場合に、営業費用が増加して営業活動キャッシュ・フローにマイナス影響が生じる可能性があります。しかしながら、エネルギー効率の改善により営業費用の増加は一定程度緩和される見込みです。 中期的には、炭素価格が段階的に上昇することを踏まえて、再生可能エネルギーの調達を拡大することに伴う追加的な営業費用が継続的に発生する見込みです。加えて、電力使用量の削減を目的とした設備投資を段階的に実施することで、総資産が増加する見込みです。調達に伴う継続的な支出については、資金計画上で安定的な支出として織り込みつつ、新規の大規模な投資は限定的として既存設備の維持・更新を中心とした対応を想定しています。これらの対応に必要な資金は内部資金を基本とし、不足する場合には借入やグリーンボンド等の活用をする見込みです。処分計画としては、バリュー・チェーンにおける炭素排出強度の高い電力契約を順次見直していく予定です。 長期的には、再生可能エネルギー100%化により炭素税負担の回避が見込まれます。一方で、再生可能エネルギー調達費用やエネルギー効率化投資の一部は継続的に発生することになりますが、エネルギー効率化の進展により電力使用量が減少し、費用構造およびキャッシュ・フローは中長期的に安定化することが期待できます。資金計画上は再生可能エネルギー調達コストを安定的な固定費として織り込む見込みです。処分計画としては、非効率な設備や契約を整理することで低炭素化されたポートフォリオに移行し、財政状態は安定化することが想定されます。 b. 顧客の行動変化に伴う影響 短期的には、顧客行動の変化により一部事業で売上収益が減少し、営業活動キャッシュ・フローにマイナス影響が生じる可能性があります。 中期的には、戦略事業への投資を拡大することにより総資産が増加するとともに、必要に応じて長期借入や社債による資金調達を行う見込みです。顧客行動の変化が継続した場合、既存事業の売上収益は減少圧力を受け、営業活動キャッシュ・フローへのマイナス影響が累積的に拡大する可能性があります。また、成長投資に伴い、投資活動キャッシュ・フローの支出が継続して増加する見込みです。 長期的には、投資が収益化し営業活動キャッシュ・フローが安定するとともに、借入金や社債の返済が進み、財政状態は安定化すると想定されます。 c. 異常気象の激甚化による影響 短期的には、自然災害によるデータセンターや物流センター拠点の機能停止に伴い、売上収益の減少および営業費用が発生し、営業活動キャッシュ・フローにマイナス影響が生じる可能性があります。災害時には当社グループが保有する附属設備の修繕・更新が必要となり、一時的な資金需要が発生しますが、主として手元資金の活用により対応する見込みです。 中期的には、事業継続性確保のため拠点分散化投資を実施し、使用権資産や有形固定資産が増加するとともに、リース負債が増加する可能性があります。投資資金については、営業キャッシュ・フローの範囲内でリース料を支払うことを基本とし、不足する場合には借入や社債による調達を行う可能性があります。長期的には、新規の大規模な支出は限定的であり、維持・更新投資を中心とした対応を行うことで、財政状態は安定的に推移する見込みです。 機会 a. 技術革新や環境配慮の進展 短期的には、エネルギー効率向上を目的とした設備改修や新規設備投資等を継続的に行うことにより、投資活動キャッシュ・フローの支出が増加する見込みです。同時に、電力使用量の削減により、営業活動キャッシュ・フローに一定のプラス影響が現れる見込みです。 中期的には、高効率サーバー等への設備投資を継続することでエネルギー効率化による営業費用の低減が進み、営業活動キャッシュ・フローは安定的に改善する見込みです。投資資金については内部資金を基本とし、不足する場合にはグリーンボンド等の外部資金の活用を検討しています。稼働台数圧縮と設置スペース削減が進み電力コスト低減効果が拡大することで、営業活動キャッシュ・フローは安定的に改善する見込みです。さらに建物増棟を抑制できるため、新たなリース契約による固定費負担を回避できる見込みです。一方で、省エネ設備やAI制御の導入に伴う投資活動キャッシュ・フローの支出は一定程度継続します。 長期的には、エネルギー効率化による営業費用の低減がより一層進むことで、電力のコスト削減が進み、キャッシュ・フロー全体として安定性が高まる見込みです。 b. ライフスタイルや行動変容に対応したサービスの提供 短期的には、リユース事業や環境関連広告サービス等の利用拡大により、売上収益および営業活動キャッシュ・フローが増加する見込みです。当該成長に伴う追加的な投資は限定的であり、資金計画上は営業キャッシュ・フローによる内部資金で対応可能となる見込みです。 中期的には、環境意識の高まりにより売上収益の増加効果が拡大し、営業活動キャッシュ・フローは安定的に増加する見込みです。収益増加に伴い総資産は増加しますが、大規模な設備投資や資産処分は想定していません。また、成長に伴う資金需要については、内部資金による対応を基本としており、外部調達は想定していません。 長期的には、バリュー・チェーンにおける循環型社会の進展や脱炭素需要の高まりを背景に、当該サービスの需要が持続的に拡大し、営業活動キャッシュ・フローは安定的に推移する見込みです。投資活動キャッシュ・フローも維持・更新投資に限定されるため、大規模な支出は発生しない見込みです。 ⑤ 気候レジリエンス 2025年度に実施したシナリオ分析では、国際的な認知度や信頼性を考慮し、パリ協定に基づき国際的に求められている「産業革命前からの気温上昇を1.5℃以内に抑制する」ことと整合する、国際エネルギー機関(IEA:International Energy Agency)および気候変動に関する政府間パネル(IPCC:Intergovernmental Panel on Climate Change)が策定したシナリオを参照しています。これらのシナリオは、政府の政策設計や国際的な炭素価格制度、バリュー・チェーン全体の排出削減要請等の基礎となっているため、当社グループの事業戦略上不可欠と判断しました。 a. 1.5℃整合  ・IEA NZE(Net Zero Emissions by 2050)、IPCC SSP1-1.9  ・移行リスクが最も顕著(政策強化、炭素税、電力価格上昇)b. 2℃相当  ・IEA APS(Announced Pledges Scenario)、IPCC SSP1-2.6  ・移行リスクおよび物理的リスクの双方が顕在化 c. 4℃超過  ・IEA STEPS(Stated Policies Scenario)、IPCC SSP5-8.5  ・物理的リスクが最も顕在化(豪雨・洪水・高温化の増加) 当社グループは、以下のような事業構造を持っており、移行リスクと物理的リスクの双方が事業継続性に影響します。 ・大規模なデータセンターを有し電力依存度が高い ・コマースや決済サービス等社会インフラ的サービスの事業継続が極めて重要 ・物流ネットワークの停止が売上維持に大きく影響 また、当社グループが掲げる以下の方針とも整合します。 ・再生可能エネルギー比率の拡大 ・データセンター運用の高効率化 ・物流拠点の分散化とバックアップ体制の構築 更には、複数のシナリオを用いて分析を行うことでシナリオ間の差異を比較することができ、長期的な投資や設備計画の優先順位づけも行うことが可能となります。 以上のことから、当社の選択したシナリオが当社グループの気候レジリエンス評価に対して有効であると判断しました。 気候関連のリスクおよび機会は、長期間にわたって当社グループの事業活動に影響を与える可能性があるため、以下の時間軸・事業範囲および主要な前提条件に基づいて、複数の気候関連シナリオ分析を行っています。 〈時間軸・事業範囲〉 ・分析に用いた時間軸:2030年~2050年 ・分析に用いた事業範囲:当社グループの全事業が対象 〈主要な前提条件〉 a. 当社が事業を営む法域における気候関連の政策 ・日本の2050年ネットゼロ目標 ・日本の2030年温室効果ガス排出削減46%目標(2013年度比)・日本の再生可能エネルギー比率36~38%(2030年目標)・炭素価格制度(カーボンプライシング)の段階的強化 ・省エネ法・再エネ促進法に基づく事業者規制の強化 ・データセンター事業者への電力効率化要求(PUE改善)の強化 b. マクロ経済のトレンド ・GDP成長率の変動 ・エネルギー価格の変動 ・炭素価格の上昇 ・物流網や労働市場における気候関連の影響 c. 国又は地域レベルの変数 ・豪雨、洪水、台風の強度や頻度の増加 ・人口動態の変化(都市集中の継続)・物流インフラの脆弱性 ・高温化による電力需要増と停電リスクの増加 ・水害リスク d. エネルギーの使用およびエネルギー構成 ・データセンターにおける電力需要の増加 ・再生可能エネルギー調達の拡大と比率の上昇 ・電力価格の上昇 e. 技術の進展 ・データセンター効率化技術(PUE改善)・サーバー冷却技術の進展 ・再生可能エネルギーの低コスト化と普及拡大 ・蓄電池技術の進展による電力安定性向上 ・物流ロボティクスと自動化技術の進展 ・AIによる需要予測と災害対応最適化の高精度化 当社グループでは、気候関連のシナリオ分析結果に基づき、気候レジリエンスの評価を報告期間毎に実施しています。(WEO2025で保留となったAPSも継続利用)財務的な影響度として開示する指標は、将来的な見込みや発生頻度が推測を伴うものであり、測定の不確実性の程度が高い情報となります。しかしながら、複数のシナリオ分析に基づく柔軟な対応方針の策定や、当報告期間である2025年度には実質再生可能エネルギー100%化を実現し「2025カーボンニュートラル宣言」の目標を達成する等、レジリエンスを踏まえたカーボンニュートラルへの取り組みが順調に推移していることを確認しています。今後も環境変化に合わせ、気候関連のリスクおよび機会における包括的な対処、気候関連の進展や不確実性への対処、短期、中期および長期にわたる戦略およびビジネスモデルの調整等に取り組んでいきます。 (5) 指標と目標  (気候関連以外のリスクおよび機会)当社グループは、識別したリスクおよび機会もしくは関連する企業のパフォーマンスを測定・モニタリングするために、下記の指標および目標を定めています。いずれの指標実績も第三者によって認証されていません。 ① 「データ/AIを活用した感動(WOW&!)の提供」関連当社グループは、生成AIやデータといった情報技術の活用によって、利用者一人ひとりに最適化されたサービスと質の高い顧客体験を実現することで人々の生活や社会を豊かにするライフプラットフォームの提供を目指し、下記の指標・目標を設定しています。「LINE MAU/人口比率」は、当社が作成したLINEヤフーサービスにおける絶対指標であり、日本国内におけるLINEの利用率の維持向上を目的として75%以上を目指して設定したものです。2025年度における実績は下記のとおりであり、その推移について「AIトークサジェスト」やLYPプレミアム会員特典の「LINE AI サービス」等の新たな機能リリース等を行い、ユーザーにAIを活用した価値や体験を継続的に提供することで指標達成に寄与したと分析しています。 「Yahoo! JAPAN DUB」は、当社が作成したLINEヤフーサービスにおける絶対指標であり、日本国内における Yahoo! JAPAN サービスの利用数の維持向上を目的として、1.1億以上の維持を目指して設定したものです。2025年度における実績は下記のとおりであり、生成AIの利用が広がることでインターネット検索の需要・利用が減っていることから目標に対して未達であるものの、生成AIを活用した機能を検索やニュースで導入し、昨年並みのDUB水準を維持したと分析しています。 2026年度も同じ目標指標を設定し、引き続き達成に努めます。 指標目標2024年度実績2025年度実績LINE MAU/人口比率 ※1※275%以上79.4%81.3%Yahoo! JAPAN DUB  ※1※31.1億以上1.08億1.07億 ※1 当社グループが作成した利用ユーザー数を表すための指標※2 有効アカウントで各月中にLINEを起動したユーザー数÷全人口で算出(日本国内)※3 Yahoo! JAPANサービスを閲覧するために利用されたブラウザー数。スマートフォンにおいてブラウザーとアプリの両方を通じて閲覧した場合は重複カウント ② 「安全・安心なプラットフォームの提供」関連当社グループは、セキュリティ・プライバシー・公正性を備えた安全・安心なデジタルプラットフォームの構築と運営に取り組み、誰もが日常的に安心して利用できる、情報の信頼性・安全性・公正性が担保されたデジタル環境の構築を目指し、下記の指標・目標を設定しています。当該指標・目標は、IFRS 財団が公表するSASB スタンダードに基づいた産業別の指標であり、当社を対象とした絶対指標として、重大なインシデントの発生を防止すべく2025年度目標を0件に設定しています。2025年度の当局からの報告徴収や指導を受けた重大性の高い件数は0件です。 指標目標2024年度実績2025年度実績重大セキュリティインシデント件数 ※10件1件0件 ※1 当社における、当局からの報告徴収や指導を受けた重大性の高い案件 ③ 「災害およびデジタル格差への対応」関連当社グループは、官民の多様な関係者と連携した災害時対応やITリテラシー教育を通じたデジタル格差の解消に取り組むことで、誰もが、いつ何時もデジタル技術を通じて情報とサービスにアクセスできる包摂的社会の実現に貢献することを目指し、下記の指標・目標を設定しています。「自治体との災害協定による人口カバー率」については、当社が作成した絶対指標であり、全国を広くカバーし続けることを目指し、95%以上を目標として設定しています。災害協定を結ぶことで、当社が災害に関する自治体からの情報を集約・整理し、タイムリーに提供します。2025年度における実績は98.5%であり、今年度7自治体が新たに災害協定を締結し、合計で1,627自治体となりました。「LINE公式アカウント開設自治体数」については、当社が作成した絶対指標であり、2030年までに全自治体数である1,788の達成を目指しています。2025年度における実績は1,582であり、前年度から順調に増加しています。一定数の人口規模のある自治体では開設が進んでいますが、残りの多くは人口規模の小さい町村が多い状況です。 指標目標2024年度実績2025年度実績自治体との災害協定による人口カバー率 ※1※295%以上98.6%98.5%LINE公式アカウント開設自治体数 ※32030年までに1,7881,5221,582 ※1 当社と協定を締結している市区町村単位の自治体の人口÷全人口で算出※2 今年度から人口の計算に令和7年度の住民基本台帳を使用。前年度までは平成31年度の住民基本台帳であったため、災害協定自治体数は増加したが人口カバー率は低下※3 自治体特別プランでLINE公式アカウントを開設・運営している自治体数 ④ 「持続的成長を支えるガバナンス体制の構築」関連当社グループは、実効性のある強固なガバナンス体制を構築し、リスク対応力や高いコンプライアンス意識を確保することにより、事業の継続的な成長と社会からの信頼に支えられる企業基盤を構築することを目指し、下記の指標・目標を設定しています。「取締役会の実効性評価状況での評価結果」は、当社が設定した定性的な評価指標です。当社の取締役会における実効性が常に確保されていることを目標としています。「コンプライアンスe-ラーニングの受講率」は、当社が作成した絶対指標です。当社グループの主な企業におけるコンプライアンス浸透を目的としたe-ラーニングについて、受講率が90%以上となることを目標として設定しています。各指標の2025年度の実績は、下記のとおりです。前年度に続き、当社取締役会はその実効性を確保していると評価しています。また、コンプライアンスe-ラーニングの受講率は95%でした。 指標目標2024年度実績2025年度実績取締役会の実効性評価状況(年1回実施)での評価結果 ※1「実効性を確保している」評価の取得実効性を確保している実効性を確保しているコンプライアンスe-ラーニングの受講率 ※290%以上98%95% ※1 当社取締役へのインタビューやアンケートを通じた調査・分析を行い、実効性確保の有無を取締役会で評価※2 当社および当社に対して研修業務を委託している子会社等に対する年間の研修実績データ(研修テーマ、研修対象者数、受講者数等)をもとに集計した数値 ⑤ 「人的資本価値の最大化」関連当社グループは、人材強化とカルチャー醸成を通じて、社員一人ひとりが自らの可能性を発揮しながら挑戦し続けられる成長の土台を整備し、多様性への理解と尊重を基盤とした環境を築くことで、人と組織の成長とパフォーマンスの最大化による人的資本価値の向上を目指し、下記の指標・目標を設定しています。当該指標・目標は、IFRS 財団が公表するSASB スタンダードを参考に定めた指標です。   「エンゲージメント調査の集計値の変化」は、2025年度より当社グループ会社を対象範囲とし、昨対比で調査結果の向上を目指す相対目標としています。2025年の実績は下記のとおりであり、当社における経営戦略に基づき2025年度に実施した評価制度変更や働き方のアップデート等の一連の変化が、グループ全体の集計結果に大きく影響を及ぼしていると考えられます。変化の過程においても社員一人ひとりがパフォーマンスを最大限発揮できることを目指し、成長支援や環境整備、経営と社員のコミュニケーションをはじめとするカルチャー醸成に継続的に取り組んでいきます。「女性管理職比率」は、当社を対象範囲とした絶対指標であり、2030年までに従業員男女比率と同等となることを目指しています。2025年度の実績は下記のとおりであり、女性管理職比率は前年度と同水準で推移しています。一方で、女性従業員比率は前年度の33%から32%に低下しており、その点を踏まえると、目標に向けた進捗は維持されていると評価できます。今後も既存施策を中心に継続して取り組んでいきます。性別にかかわらず多様な人材が活躍できる環境の整備として、管理職およびその候補者層への意識醸成施策やメンタリング、コーチング等の育成支援を継続して実行しています。 指標目標2024年度実績2025年度実績エンゲージメント調査「成長支援」「環境づくり」「カルチャー醸成」関連項目集計値の変化 ※1前年度比で維持・向上する(当社単体)維持・向上は見られず ※2(当社グループ)維持・向上は見られず ※2女性管理職比率 ※32030年までに従業員男女比率と同等19% ※419% ※4 ※1 エンゲージメント調査における「成長支援」「環境づくり」「カルチャー醸成」の各項目の集計値の変化幅を、向上/維持/維持・向上は見られずの三段階で評価し、グループ全体として前年比で維持・向上が見られたかをモニタリング※2 2025年度より対象範囲を当社単体から当社グループに変更しているため、2025年度の実績値は2024年度の実績値と単純比較できません。※3 当社の当該年度の3月末時点の数字。管理職=ディビジョンリード、ユニットリード、SBU/CBUリード、ドメインリード※4 2025年度より算出定義を一部変更しているため、2025年度の実績値は2024年度の実績値と単純比較できません。 ⑥ 「未来世代に向けた地球環境への責任」関連当社グループは、再生可能エネルギーの導入や次世代データセンターの建設、環境負荷低減プロダクトの提供により、事業・サービスを通じた気候変動対応や自然資本の保全、資源循環の推進に取り組み、未来世代が安心して暮らせる健全な地球環境の継承に貢献することを目指し、下記の指標・目標を設定しています。当該指標・目標は、IFRS 財団が公表するSASB スタンダードに基づく産業別の指標であり、当社グループを対象とした絶対指標として、2030年度までに2022年度実績から10%削減となる0.261(m3/百万円)を目指しています。2025年度の実績は、下記のとおりであり、2024年度実績から大幅改善しています。新棟投資が続いてきた北九州データセンターにおいて冷却機能が高まり、水使用量が削減されました。 指標目標2024年度実績2025年度実績水使用量(売上収益 100万円あたり)2030年度までに10%削減 (2022年度比)0.312 (m3/百万円)0.286 (m3/百万円) (気候関連)① 温室効果ガス排出スコープ1温室効果ガス排出およびスコープ2温室効果ガス排出の内訳に関する情報(単位:mtCO2e) 2024年度2025年度スコープ1温室効果ガス排出3,3953,195スコープ2温室効果ガス排出ロケーション基準237,682222,267マーケット基準25,00810,708 スコープ3温室効果ガス排出の内訳に関する情報(単位:mtCO2e) 2024年度カテゴリー1:購入した財およびサービス2,083,096カテゴリー2:資本財597,382カテゴリー3:スコープ1温室効果ガス排出又はスコープ2温室効果ガス排出に含まれない燃料およびエネルギー関連の活動39,608カテゴリー4:上流の輸送および流通116,096カテゴリー5:事業において発生した廃棄物2,178カテゴリー6:出張4,864カテゴリー7:従業員の通勤14,820カテゴリー8:上流のリース資産928カテゴリー9:下流の輸送および流通648,090カテゴリー11:販売した製品の使用286,822カテゴリー12:販売した製品の廃棄処理166,568カテゴリー13:下流のリース資産23,982スコープ3温室効果ガス排出合計3,984,435 ※ カテゴリー10:販売した製品の加工、カテゴリー14:フランチャイズ、カテゴリー15:投資は対象外です。※ スコープ3の2025年度数値は2026年6月末日までに公開予定です。 https://www.lycorp.co.jp/ja/sustainability/esg/data/#anc1 当社グループは、温室効果ガス排出量削減に向けた施策において、支配権を有する事業体における意思決定権を持っています。これら事業体の排出量削減の実行可能性が当社グループの実質的な管理範囲に依存することから、「GHGプロトコル(2004年)」に基づき温室効果ガス排出量を測定するにあたり、排出実態を最も適切に反映する測定アプローチとして経営支配力アプローチを選択しました。当社グループの設定する気候関連の指標・目標は、当社が直接管理して改善施策を実行できる範囲に基づいて評価されるべきものであるため、経営支配力アプローチは削減戦略の実効性を測定する上でも整合的です。また、GHGプロトコルにおいて広く採用されている経営支配力アプローチを用いて測定することで、指標の国際整合性が向上し、透明性の高い開示が可能となります。 当社グループは、次の方法により温室効果ガス排出量を測定しています。a. スコープ1温室効果ガス排出量当社グループにおけるスコープ1温室効果ガスの発生要因は、主に灯油および軽油の使用が該当します。「GHGプロトコル(2004年)」に基づき、当連結会計年度における各拠点の入手可能な請求書等に記載の使用量を活動量として、当連結会計年度末において入手可能な環境省の「算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧」等における排出係数を乗じることにより、見積りの方法に基づいてスコープ1温室効果ガス排出量を測定しています。海外においても排出係数は同様であると仮定し、日本国政府の排出係数を用いています。 b. スコープ2温室効果ガス排出量当社グループにおけるスコープ2温室効果ガスの発生要因は、主に電力の使用が該当します。・ロケーション基準「GHGプロトコル(2004年)」に基づき、当連結会計年度における各拠点の入手可能な請求書等に記載の使用量を活動量として、当連結会計年度末において入手可能な環境省の「電気事業者別排出係数」における全国平均係数を乗じることにより、見積りの方法に基づいてロケーション基準によるスコープ2温室効果ガス排出量を測定しています。・マーケット基準「GHGプロトコル(2004年)」に基づき、当連結会計年度における各拠点の入手可能な電力契約毎の使用量を活動量として、当連結会計年度末において入手可能な環境省の「電気事業者別排出係数」における該当事業者の係数を乗じることにより、見積りの方法に基づいてマーケット基準によるスコープ2温室効果ガス排出量を測定しています。海外では各国の係数を使用し、係数の入手が困難な場合は日本の全国平均係数を用いています。また、各使用量を個別に入手することが難しい場合は、当社の同種拠点における床面積あたりの電力使用量データを用いて算定を行っています。 c. スコープ3温室効果ガス排出量「温室効果ガスプロトコルのコーポレート・バリュー・チェーン(スコープ3)基準(2011年)」に定めるスコープ3のカテゴリー毎に分類し、「GHGプロトコル(2004年)」に基づき、関連する活動量および排出係数を用いて見積りの方法に基づいて測定しています。 当社グループは国内外に多数の事業所や拠点を有しており、また拠点間の設備仕様も多様であることから、直接測定に必要となる正確なデータの取得が困難です。全ての拠点において直接測定を行うことは現実的ではなく、現段階では合理的な見積りによる測定が当社グループにとって最適と判断し、見積りの方法による測定を選択しています。 ② 内部炭素価格に関する開示当社グループでは、気候関連リスクおよび機会の評価における財務影響を把握するため、内部炭素価格を用いた分析を実施しています。国際通貨基金(IMF)が推奨する2030年75ドル/mtCO2eを用い、リスクおよび機会のシナリオ分析や財務的影響の試算に適用しています。 ③ 温室効果ガス排出量目標に関する開示当社グループは、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速するため、温室効果ガス排出量の目標を設定しています。目標は純量(ネット)ベースの絶対量目標であり、パリ協定を踏まえた日本政府の2050年カーボンニュートラル方針にも整合させています。2030年度の中期目標として当社グループのスコープ1およびスコープ2温室効果ガス排出量を実質ゼロにするとともに、長期目標として2050年度までに当社グループのスコープ3も含めた全ての温室効果ガス排出量を実質ゼロにするネットゼロを達成していきます。目標は、CO2、CH4、N2O、HFCs、PFCs、SF6およびNF3の温室効果ガスに関するスコープ1温室効果ガス排出量、スコープ2温室効果ガス排出量(マーケット基準)およびスコープ3温室効果ガス排出量の合計値に対して設定しました。なお、セクター別脱炭素アプローチは用いていません。 当報告期間である2025年度には実質再生可能エネルギー100%化を実現し、「2025カーボンニュートラル宣言」の目標を達成しました。なお、「①温室効果ガス排出」欄に記載のある排出量に対しては、以下のように自主的な対応を行っています。スコープ1:J-クレジットを活用したオフセットを実施スコープ2:再生可能エネルギーの調達が困難な海外の拠点における排出に対して近隣国の再生可能エネルギー証書を反映 2022年度(基準年)2024年度2025年度2025年度までに、当社におけるスコープ1およびスコープ2の温室効果ガス排出量を実質ゼロ(mtCO2e)99,4338,40002030年度までに、当社グループにおけるスコープ1およびスコープ2の温室効果ガス排出量を実質ゼロ(mtCO2e)117,75919,68910,5832050年度までに、当社グループにおけるスコープ1、2およびスコープ3の温室効果ガス排出量を実質ゼロ(mtCO2e)3,396,1964,004,124※1 ※ 上記の実績は純量ベースであり、スコープ2はマーケット基準に基づいています。※1 スコープ3の2025年度数値は2026年6月末日までに公開予定です。 https://www.lycorp.co.jp/ja/sustainability/esg/data/#anc1 当社グループでは、毎年、目標の連結会計年度末における温室効果ガス排出量を純量ベースで把握することで、それぞれの進捗をモニタリングしています。その結果も踏まえ、連結会計年度の期首には、目標それぞれの変更要否についての検討も行っています。当連結会計年度において、短期目標は達成、中期および長期それぞれの目標に対する進捗も大きく遅れを取ることなく順調に推移していることを確認しています。 なお、当社としての第三者認証は得ていませんが、親会社であるソフトバンクは、2050年度までにグループ企業を含めた温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」の目標において、国際的気候変動イニシアチブのSBTi(Science Based Targets initiative)より、パリ協定で定められている「1.5℃目標」の水準と整合したものであるとして「SBT(Science Based Targets)」の認定を取得しました。当社グループもソフトバンクグループの一員としてネットゼロに取り組んでいます。 また、当社グループでは上記目標を達成するために、まずは温室効果ガス排出量の削減努力を優先した上で、残余排出量に対しては、再生可能エネルギーに由来するJ-クレジット等国際的に信頼性が高いカーボンクレジットの補完的な使用を計画しています。 ④その他の気候関連の指標に関する開示 2024年度2025年度再生可能エネルギー由来の電力比率89.5 95.5再生可能エネルギー比率87.4 93.3データセンターの電力使用効率(平均PUE)1.37 1.35 2.人的資本に関する開示(人的資本・多様性に対する取り組み) (1) 戦略当社グループは、人と組織の成長およびパフォーマンスの最大化が、人的資本価値向上の基盤であると捉えています。こうした考えに基づき、「社員の成長支援・促進」および「優秀人材の獲得と活躍支援」を人的資本戦略の重要領域と位置づけ、取り組んでいます。特に近年は、生成AIの活用進展を背景に、業務効率化や生産性向上を通じて人的資源をより創造的な領域へ再配分し、当社グループのさらなる成長を目指しています。 これらの領域を包含する「人材強化」と「カルチャー醸成」を重要なサステナビリ
主要な設備の状況 FY2025 / 約394字
2 【主要な設備の状況】1. 提出会社2026年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物および構築物工具、器具および備品機械装置および運搬具土地(面積千㎡)使用権資産ソフトウェア合計本社他(東京都千代田区他)全セグメントネットワーク関連設備およびデータセンター設備等57,81079,60527,5961,068(67)71,217125,709363,00810,577 2. 国内子会社2026年3月31日現在会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物および構築物工具、器具および備品機械装置および運搬具土地(面積千㎡)使用権資産ソフトウェア合計アスクル㈱本社他(東京都江東区他)コマース事業物流センター等5,6881,8121,400―(―)63,04015,31487,256951
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約10,332字
1. 【コーポレート・ガバナンスの概要】 以下は、有価証券報告書提出日(2026年6月18日)現在の状況を記載したものです。 (1) コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方当社グループはコーポレート・ガバナンスを中長期的な企業価値の向上を図るために必要不可欠な機能と位置付けています。そのため、「LINEヤフーグループ行動規範」に明記しているとおり、取締役、従業員はそれぞれ求められる役割を十分に理解し、皆さまの信頼と共感を得るために適正なコーポレート・ガバナンスを維持し、効率的な企業活動を行います。<LINEヤフーグループ行動規範> https://www.lycorp.co.jp/ja/company/codeofconduct/ (2) 企業統治の体制の概要および当該体制を採用する理由当社はコーポレート・ガバナンスを中長期的な企業価値の向上を図るために必要不可欠な機能と位置付け、適正かつ効率的な企業経営を行っています。また当社ではインターネット業界においてスピード感を持った迅速な経営判断が行える「攻めのガバナンス」と、コーポレートガバナンス・コードが目指している「透明・公正かつ迅速・果断な意思決定」のための体制とを両立させるため、監査等委員会設置会社の体制を採用した上で、任意の委員会として指名報酬委員会およびガバナンス委員会を設置しています。また、当社は、2024年6月18日付で、取締役会を取締役6名(うち過半数を占める4名を独立社外取締役)とする構成へ変更し、経営と執行の分離を進め、より一層のコーポレート・ガバナンスの強化を図っています(当社は、2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)3名選任の件」および「監査等委員である取締役2名選任の件」を提案します。当該議案が原案どおり承認可決された場合、取締役は引き続き6名(うち独立社外取締役4名)となり、取締役会の構成に変更はありません。)。 ① 取締役会取締役会は、会社の経営方針、経営戦略、事業計画、重要な財産の取得および処分、重要な組織および人事に関する意思決定ならびに取締役の職務執行の監督を行っています。取締役会の構成については下表のとおりであり、代表取締役社長が議長を務めています。また、客観的かつ多様な観点から監督と意思決定を行うため、取締役6名中4名を独立社外取締役としています。なお、取締役候補者の指名にあたっては、独立社外取締役が過半数を占める指名報酬委員会からの提案を受け、当社または他社での業績、経験、知識、人望等を勘案し、適切な候補者を取締役会で決議し、株主総会へ付議することとしています。加えて、取締役会は、意思決定の有効性・実効性を担保するために、毎年、会議運営の効率性および決議の有効性・実効性について分析・評価を行い、その結果の概要を開示しています。なお、当社は、(株)東京証券取引所が定める独立性基準に準じて独立性を判断しています。地位氏名代表取締役会長川邊 健太郎代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)出澤 剛社外取締役(独立役員)常勤監査等委員臼見 好生社外取締役(独立役員)監査等委員蓮見 麻衣子社外取締役(独立役員)監査等委員國廣 正社外取締役(独立役員)監査等委員髙橋 祐子 (注) 当社は、2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)3名選任の件」および「監査等委員である取締役2名選任の件」を提案します。当該議案が原案どおり承認可決された場合、取締役(監査等委員である取締役を除く。)として出澤剛が再任され、坂上亮介および玉塚元一(社外取締役)が新たに選任されます。また、監査等委員である取締役として髙橋祐子が再任され、清水亜希が新たに選任されます(いずれも社外取締役)。当該議案が原案どおり承認可決された場合、当社の取締役は6名中4名が独立社外取締役となります。 ② 監査等委員会監査等委員会は、業務活動の全般にわたり、方針・計画・手続きの妥当性や、業務実施の有効性、法律・法令順守状況等につき、「3. 監査の状況 (1) 監査等委員監査の状況」に記載の監査・監督を行います。また監査等委員会では、会計監査人から監査計画・監査方法とその結果の報告を受けるほか、内部監査部門から内部監査計画・監査方法とその結果についても報告を受けます。これらに基づき、監査等委員会は定期的に監査等委員でない取締役に対し、監査等委員会としての意見を表明しています。監査等委員会は、委員長を務める臼見好生のほか、蓮見麻衣子、國廣正、髙橋祐子の計4名で構成されており、いずれも独立社外取締役です(2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)が原案どおり承認可決された場合、独立社外取締役である臼見好生、髙橋祐子、清水亜希の3名体制となります。)。当社は、社外取締役の選任基準として「LINEヤフーグループ行動規範」に則り社会的責任を果たすことができる者であること等に加え、十分な社会的信用を有することを定めています。監査等委員には、企業経営、財務、会計、ファイナンス、ガバナンス等に関する専門の知識、経験、能力を有する者を選任しており、それぞれの豊富な職務経験や高度な専門的見地を活かし、実効性のある監査および監督を行っています。 ③ 指名報酬委員会当社は、代表取締役および取締役等の指名等に関して、取締役会に提案等を行うこと、ならびに取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬等の決定や取締役会への提案等を目的とし、任意の委員会として指名報酬委員会を設置しています。指名報酬委員会は5名で構成され、独立社外取締役常勤監査等委員である臼見好生が委員長を務め、独立社外取締役監査等委員である蓮見麻衣子、國廣正、髙橋祐子、代表取締役社長CEO出澤剛を構成員としており、過半数を独立社外取締役が占めることにより、その独立性を担保しています(2026年6月19日開催予定の定時株主総会終了後の取締役会にて、指名報酬委員会の構成員を新たに選任される玉塚元一および清水亜希を含む5名(そのうち独立社外取締役4名)とする旨の決議を行う予定です。)。また、決定に際しては、議決に加わることができる委員の過半数が出席の上、当該出席委員の過半数をもって決する等、その決定プロセスにおいても独立性を確保した形式となっています。具体的には、取締役会にて定めた指名報酬委員会規程に基づき、代表取締役および取締役の選解任に係る株主総会議案に関する一切の事項について取締役会へ提案等を行っており、代表取締役の後継者計画の策定・運用等も検討を進めています。 また、各期の業績や当該業績への貢献等を踏まえた審議を経て、取締役会にて定めた取締役報酬等規程に基づき、取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬等を決定するとともに、株式報酬に関しては、委員会の決議を踏まえ、取締役会への提案等を行っています。 ④ ガバナンス委員会当社は、いずれも独立社外取締役である臼見好生、蓮見麻衣子、國廣正、髙橋祐子の計4名を構成員とするガバナンス委員会を設置しており、委員長は國廣正が務めています(2026年6月19日開催予定の定時株主総会終了後の取締役会にて、ガバナンス委員会の構成員を独立社外取締役のうち監査等委員である臼見好生、髙橋祐子、清水亜希の3名とする旨の決議を行う予定です。)。ガバナンス委員会では、ソフトバンクグループ(株)、ソフトバンク(株)、Aホールディングス(株)、NAVER Corporation等の関連当事者およびその子会社との取引(以下、関連当事者取引という。)のうち、取締役会付議対象案件については、取締役会への付議前に公正性、経済合理性、適法性といった観点での審議を実施しています。また、取締役会付議対象外の案件についても、取引金額が一定額を超える関連当事者取引については、ガバナンス委員会により同様の視点に基づく事前確認を実施しています。そのほか、コーポレート・ガバナンスに関する重要な事項について討議等を行うことにより、取締役会の監督機能を強化し、コーポレート・ガバナンスの更なる向上と、当社少数株主の保護を図っています。 ⑤ 監査法人当社は有限責任監査法人トーマツと監査契約を締結し、同監査法人が会社法および金融商品取引法に基づく会計監査を実施しています。会計監査の状況については、「3.監査の状況(3)会計監査の状況」に記載のとおりです。 (3) 企業統治に関するその他の事項① 内部統制システムの整備状況当社は、取締役会において、会社法および会社法施行規則に定める「業務の適正を確保するための体制」について決議し、その適切な運用に努めています。詳細につきましては、当社コーポレートガバナンスサイトをご覧ください。<内部統制システムの基本方針> https://www.lycorp.co.jp/ja/sustainability/jp/common/naibutousei2310_JP.pdf ② 反社会的勢力排除に向けた基本的な考え方およびその整備状況当社グループは、社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力や団体とのいかなる関係も排除し、不当要求等に対しては毅然と対応する方針です。当該方針に基づき、「LINEヤフーグループ行動規範」において反社会的勢力等との関係拒絶を明記しているほか、「反社会的勢力排除規程」を制定し、反社会的勢力と少しでも関係したり、反社会的勢力の活動を助長したりしてはならない旨を明確に定め、反社会的勢力との関係拒絶を徹底しています。また、マニュアルの整備やその周知徹底、教育研修等を行うほか、所管警察署等の諸官庁や弁護士等の外部専門機関との連携を図っています。さらに当社グループは「全国暴力追放運動推進センター」等に加盟し、不当要求等への適切な対応方法や反社会的勢力に関する情報の収集を行っており、万一に備えた体制の強化に努めています。 ③ その他コーポレート・ガバナンス体制に関する事項a. 買収防衛に関する事項当社は、株主構成上、現時点では敵対的買収の危険性は低いと考え、具体的な買収への対応方針(買収防衛策)を導入していませんが、敵対的買収に対する有効な対策およびその必要性については適宜検討していきます。 b. 親会社からの独立性確保に関する考え方親会社の取締役を兼務している当社取締役および親会社から招へいし親会社の役職員を兼務している取締役はいません(2026年6月23日付で取締役6名のうち1名が親会社の取締役に就任する予定です。)。また、当社の営業取引における親会社グループ会社への依存度は低く、そのほとんどは一般消費者または当社と資本関係を有しない一般企業との取引となっています。加えて、「関係会社等との取引および業務の適正に関する規程」を制定し、親会社との取引において、第三者との取引または類似取引に比べて不当に有利または不利であることが明らかな取引の禁止や、利益または損失・リスクの移転を目的とする取引の禁止等を明確に定めています。当社では、取締役会の決議につき特別の利害関係を有するものは議決権を行使できない旨を取締役会規程において定めています。また、特別の利害関係を有するものに該当するか否かの判断にあたっては、必要に応じて外部の専門家の意見を聞く等、正確な判断ができるよう努めています。なお、当社の取締役会は、取締役6名のうち4名を独立社外取締役で構成し独立性を確保しているほか、取締役会の諮問機関として、当該独立社外取締役4名で構成されるガバナンス委員会を設置しています(2026年6月19日開催予定の定時株主総会終了後の取締役会にて、ガバナンス委員会の構成員を独立社外取締役のうち監査等委員である臼見好生、髙橋祐子、清水亜希の計3名とする旨の決議を行う予定です。)。ガバナンス委員会の機能については4 1.(2)④をご参照ください。なお、ガバナンス委員会の付議対象外の関連当事者取引についても、ガバナンス部門が確認を行い、一定の条件に該当する取引は、ガバナンス委員会から授権された常勤の監査等委員である独立社外取締役が、ガバナンス委員会と同様の視点に基づいて、事前確認を実施しています。 ④ 責任限定契約の内容の概要当社は、各社外取締役との間で、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項に関する責任について、損害賠償責任の限度額を100万円または法令に規定された最低責任限度額のいずれか高い額とする責任限定契約を締結しています。 ⑤ 取締役の責任免除当社は、会社法第426条第1項の規定に基づき、任務を怠ったことによる取締役(取締役であった者を含む。)の同法第423条第1項の損害賠償責任を、法令の限度において、取締役会の決議によって免除することができる旨定款に定めています。これは、取締役が職務を遂行するにあたり、その能力を十分に発揮して、期待される役割を果たし得る環境を整備することを目的とするものです。 ⑥ 補償契約の内容の概要当社は、各取締役との間で、会社法第430条の2第1項に規定する補償契約を締結しています。当該契約では、同項第1号の費用および同項第2号の損失を、法令の定める範囲内において当社が補償することとしています。当該契約は、悪意又は重大な過失があったことによる損害に係る賠償金等を補償の例外とする等、一定の免責事由を定めています。 ⑦ 役員等賠償責任保険(D&O保険)契約の内容の概要当社の親会社であるソフトバンクグループ(株)は、同社および一部の子会社の役員、幹部従業員等を被保険者として、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険(D&O保険)契約を締結しており、当社取締役は当該保険契約の被保険者となっています。当該保険契約では、被保険者がその職務の執行に関し責任を負うこと、または、当該責任の追及に係る請求を受けることによって生ずることのある損害について填補することとされています。ただし、法令違反の行為であることを認識して行った行為に起因して生じた損害は填補されない等、一定の免責事由があります。また、当該保険契約は取締役の任期途中に更新が予定されています。なお、当社取締役に係る保険料は当社が負担しています。 ⑧ 株主その他利害関係者に関する施策の実施状況a. 株主総会の活性化および議決権行使の円滑化に向けての取組み状況(a) 定時株主総会への株主の皆様の参加を容易にするため、他社の開催が多く重なる集中日を避けて開催しています。(b) 株主の皆様の理解促進のため、招集通知についてカラー化・ビジュアル化するとともに、非財務情報の掲載を行っています。(c) 招集通知(事業報告および計算書類等を除く。)について、英訳版を作成し、当社ウェブサイト等に掲載することで、海外の投資家の皆様に提供しています。(d) 定時株主総会において直近の経営状況や中長期の成長戦略について、スライド等を使用して詳細に説明し、当社への理解をより深めていただくようにしています。(e) より多くの株主の皆様が議決権を行使できるように、システム障害等のやむを得ない場合を除き、インターネットによる議決権行使を可能にしています。(f) 機関投資家の皆様の利便性向上のため、機関投資家向け議決権電子行使プラットフォームへ参加しています。(g) 株主の皆様と建設的な対話を行うため、また、より多くの株主様にご出席いただけるように、リアル会場への出席のほか、システム障害等のやむを得ない場合を除き、インターネット経由でも出席可能なバーチャル株主総会(ハイブリッド出席型バーチャル株主総会)を開催しています。また、個人投資家・機関投資家を問わず、当社への投資をご検討の投資家の皆様の為に、株主以外の方でもログイン等不要で株主総会の模様を視聴いただける様、インターネット上でライブ中継をするとともに、後日、アーカイブ動画を配信しています。 b. IRに関する活動状況当社のIRに関しては、金融商品取引法および(株)東京証券取引所の定める規則に従って適時、正確かつ公平な情報開示を行っており、株主・投資家との対話は代表取締役社長が統括し、情報開示責任者として最高財務責任者を任命しています。また、IRを専門で担うIR部門を設置しています。IR部門は、会社の成長戦略や経営情報等についての株主との対話の状況を、代表取締役社長、最高財務責任者、主要事業担当執行役員等に共有し、議論を行っています。IR部門は、開示資料の適切な作成および株主・投資家との建設的な対話の実現のため、財務部門、経理部門、法務・ガバナンス部門のほか、事業部門、リスクマネジメント部門、セキュリティ部門、人事部門、ESG部門とも連携し、業務を行っています。また、IR部門は、社内の資本市場の視点への理解を深めるため、株主・投資家の意見、提案等を取りまとめ、社内関連部門、グループ会社等に定期的に共有しているほか、株主・投資家との面談への陪席を推進する等、社内および当社グループ内の連携強化を主導しています。決算発表内容については、代表取締役社長や最高財務責任者等による説明会を開催しています。その状況は、インターネットによるライブ中継、オンデマンド配信、電話会議システム等を活用し、積極的な開示を行っています。また、リアルタイムで参加できない国内外の投資家・アナリストが決算発表内容を確認できるよう、説明会のアーカイブを当社ウェブサイトで公開しています。さらに、証券会社のリサーチアナリストや機関投資家との個別面談やグループミーティングを実施し、代表取締役社長をはじめとした経営陣が、積極的に会社の成長戦略や経営情報について説明をしています。外国人投資家に対するIR活動としては、開示資料の大半を英文で作成しています。さらに、海外在住の投資家を訪問する「海外ロードショー」を北米等で実施しています。加えて、海外カンファレンス等にも参加することで、海外の投資家と直接対話する機会を設けています。近年はビデオ会議等を活用することで多様な外国人投資家と継続的に対話する機会を設けています。IR資料に関しては、1997年の当社株式公開直後より、適時開示の観点から詳細な財務・業績の概況を四半期財務情報として、当社のリスクとなり得る情報をまとめて開示しており、過去分も含め当社ウェブサイトに掲載しています。IR部門は、株主・投資家との対話内容や株式の保有状況、アナリストレポート、株式市場や当社および競合他社の株価動向や資本政策等について取りまとめ、独立社外取締役を含む取締役、最高財務責任者、主要事業担当執行役員、社内関係部門等に対して、取締役会、経営会議、監査等委員会等の会議体において、定期的に報告しています。また、内容に応じて、メールおよび社内コミュニケーションツールを活用し、即座に共有・発信する等、資本市場の意見を社内および当社グループ内にフィードバックする活動を強化しています。インサイダー情報の取扱いについては、当社の「インサイダー取引防止規程」に基づき、未公表の重要事実の管理を徹底しています。決算情報に関しては、情報漏えいを防ぎ、公平性を確保するために、クワイエットピリオド(沈黙期間)を設け、当該期間の決算に関わる問い合わせへの回答やコメントを控えています。 c. ステークホルダーの立場の尊重に係る取組状況当社は、当社の役職員が順守すべき行動規範として、「LINEヤフーグループ行動規範」を定めています。その上で、ステークホルダーの立場を尊重し、企業の社会的責任を果たすことによって企業価値を高めたいと考えています。具体的な取組み内容については、当社ウェブサイト(https://www.lycorp.co.jp/ja/sustainability/)に公開しています。また、当社は「ディスクロージャーポリシー」を制定しており、IRを「財務、コミュニケーションおよび適用対象となる各法律・規則へのコンプライアンスを統合して、企業と資本市場等との間に公平かつ適正な方法で双方向のコミュニケーションを効果的に行わせる戦略的な経営責務」と定義づけ、公平かつ詳細な開示を行うことに努めています。 ⑨ 定款で定める取締役の定数および取締役選任の決議要件当社は、取締役を10名以内とする旨を定款で定めています。取締役の選任決議については、株主総会において議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数の決議をもって選任する旨および累積投票によらないものとする旨を定款で定めています。 ⑩ 株主総会決議事項の取締役会への委任等a. 剰余金の配当等の決定機関当社は、剰余金の配当等を機動的に実施するため、会社法第459条第1項各号に定める剰余金の配当等に関する事項を取締役会決議により定めることができる旨を定款で定めています。b. 自己株式取得の決定機関当社は、機動的な資本政策の遂行のため、会社法第165条第2項の規定に基づき、取締役会決議により市場取引等による自己株式の取得を可能とする旨を定款で定めています。また、そのほか、会社法第459条第1項各号による取締役会決議ができる旨を定款で定めており、これによる自己株式の取得も可能としています。 ⑪ 株主総会の特別決議要件当社は、株主総会の円滑な運営を行うため、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって決議を行う旨を定款で定めています。 (4) 取締役会、監査等委員会、指名報酬委員会、ガバナンス委員会の活動状況① 取締役会の活動状況当社は、取締役会を原則月1回開催するほか必要に応じて随時開催しています。当事業年度において当社は取締役会を16回開催しており、個々の取締役の出席状況については以下のとおりです。地位氏名当事業年度の取締役会出席率代表取締役会長川邊 健太郎100% 16/16回代表取締役社長 CEO (最高経営責任者)出澤 剛100% 16/16回社外取締役(独立役員)常勤監査等委員臼見 好生100% 16/16回社外取締役(独立役員)監査等委員蓮見 麻衣子100% 16/16回社外取締役(独立役員)監査等委員國廣 正100% 16/16回社外取締役(独立役員)監査等委員髙橋 祐子100% 16/16回 (注) 取締役会における具体的な検討内容として、以下の内容について審議、報告および討議を行いました。・法定審議事項・グループ内再編、事業進捗、AI活用を含むプロダクト・サービスの強化・拡大に向けた戦略・当社および子会社の多額の取引(M&Aに関する取引、キャピタル・アロケーション方針を踏まえた自己株式取得および消却を含む。)・決算、業績、投融資に関する報告 ・セキュリティ、コンプライアンス、リスクマネジメント、労働環境に関する報告 等 ② 監査等委員会の活動状況監査等委員会の活動状況は「3. 監査の状況 (1) 監査等委員監査の状況」に記載しています。 ③ 指名報酬委員会の活動状況当事業年度において当社は指名報酬委員会を9回開催しており、個々の委員の出席状況については以下のとおりです。 地位氏名当事業年度の指名報酬委員会出席率委員長社外取締役(独立役員)常勤監査等委員臼見 好生100% 9/9回委員社外取締役(独立役員)監査等委員蓮見 麻衣子100% 9/9回委員社外取締役(独立役員)監査等委員國廣 正100% 9/9回委員社外取締役(独立役員)監査等委員髙橋 祐子100% 9/9回委員代表取締役社長 CEO出澤 剛100% 9/9回 (注) 指名報酬委員会における具体的な検討内容として、以下の内容について審議を行いました。・役員報酬の水準・構成・現金賞与および株式報酬に係る業績評価指標ならびに算定方法・次年度以降の代表取締役体制および取締役の選任等 ④ ガバナンス委員会の活動状況当事業年度において当社はガバナンス委員会を12回開催しており、個々の委員の出席状況については以下のとおりです。 地位氏名当事業年度のガバナンス委員会出席率委員長社外取締役(独立役員)監査等委員國廣 正100% 12/12回委員社外取締役(独立役員)常勤監査等委員臼見 好生100% 12/12回委員社外取締役(独立役員)監査等委員蓮見 麻衣子100% 12/12回委員社外取締役(独立役員)監査等委員髙橋 祐子100% 12/12回 (注) ガバナンス委員会における具体的な検討内容として、以下の内容の審議等を行いました。・関連当事者取引・M&A等の重要な取引・関連当事者および上場子会社の社外取締役との意見交換・取締役会の実効性評価に関する提言等
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約4,578字
(1) 戦略当社グループは、人と組織の成長およびパフォーマンスの最大化が、人的資本価値向上の基盤であると捉えています。こうした考えに基づき、「社員の成長支援・促進」および「優秀人材の獲得と活躍支援」を人的資本戦略の重要領域と位置づけ、取り組んでいます。特に近年は、生成AIの活用進展を背景に、業務効率化や生産性向上を通じて人的資源をより創造的な領域へ再配分し、当社グループのさらなる成長を目指しています。 これらの領域を包含する「人材強化」と「カルチャー醸成」を重要なサステナビリティ関連のリスクおよび機会に設定し 、その成果を測る重要な指標として、エンゲージメントの向上をモニタリングしています。 当社グループでは、グループ内の子会社を対象とした人事労務実態調査・人的資本領域調査を年次で実施するとともに、主要各社の人事責任者による会議の定期開催や、グループ各社の人的資本領域の実務担当者を対象としたカンファレンスの開催を通じて、各社の取り組み状況や課題の共有を行っています。これらを通してグループとしての方向性を確認しながら、人的資本領域の改善に取り組んでいます 。 LINEヤフーグループの人材戦略図  ※ 2026年4月1日にMissionとValuesの刷新を行なっていますが、上記の図では2025年度実績として旧Missionを掲載しています。 ① 人材育成方針(人材強化・成長支援)DX、AI、データの活用等に優れたスキルや経験を有し、多様なサービスを創出してきた人材ポートフォリオは、当社グループの競争優位の源泉です。当社では経営戦略の中核である「全サービスのAIエージェント化」および「 OA※1・ミニアプリ※2強化」 を実現するための人材戦略として、生成AIを活用し、業務・サービス変革を推進していくことができる人材の育成に注力しています。社員一人ひとりの成長がプロダクト価値および事業成長の向上につながるとの考えに基づき、挑戦機会の創出と成長環境の整備を推進しています。※1 OA(Official Account (LINE公式アカウント))※2 ミニアプリ(LINEミニアプリ) 重点領域主な取り組み例社員の成長支援・促進当社グループでは、グループ各社で生まれた優れたナレッジを共有するコンテスト型イベント「Intersection」を実施し、テクノロジー、サービス、コーポレート各部門における挑戦事例を可視化・表彰することで、社員の挑戦意欲向上と成長機会の創出を図っています。当社では、2025年7月に業種を問わず生産性を向上させるための生成AIの活用を義務化する全社ルールの運用を開始し、全従業員の業務における生成AIの100%活用の実現を目指しています。そのため全社員を対象に、生成AIを安全かつ効果的に活用できる基礎的なスキルの習得を推進しています。基礎リテラシー、社内ルール・ガバナンス理解、業務への適用方法等を体系的に学ぶ教育プログラムを整備し、生成AIを日常業務に組み込むことができる人材への転換を進めています。そのほかの領域についても、社員が自らの業務ニーズやキャリア志向に応じて学習できるラーニングプラットフォームを整備し、全社員向け研修や専門領域別研修を継続的に提供しています。優秀人材の獲得と活躍支援当社グループでは、対象グループ会社間において人材を募るポジションに対し、自ら応募できる公募型の出向制度を通年で実施し、社員の自律的なキャリア形成に基づく活躍支援と戦略領域への人材配置を推進しています。当社における人材獲得では、通年採用の実施、インターンシッププログラムの展開、学生向け開発イベント「Hack U」の開催、技術情報の継続的発信等を通じて、多様な優秀人材の獲得に努めています。 ② 社内環境整備方針(人材強化・環境づくり)当社グループでは、人権に関する基本方針(人権ポリシー)を定め、人権を尊重し、社員の誰もがその属性やライフステージに関わらず能力を最大限に発揮できる環境づくりに取り組んでいます。 当社の経営戦略を実現するためには、多様な視点と専門性を持つ人材が、その属性やライフステージに関わらず、能力を最大限発揮して挑戦できる環境が重要であると考えています。そのため、人的資本戦略における「人材強化」を支える基盤として、社内環境の整備を重要な取り組みと位置づけています。当社では「LINEヤフー DE&I基本の考え方」を定めています。多様性の理解と尊重は、プロダクトドリブンな企業文化をより加速し、ミッションを実現する上で欠かせない要素です。イノベーションを創出し、多くのユーザーに価値を届けるためには、作り手である社員自身が多様であり、互いを尊重し合う環境が基盤になると考えています。さらに、人的資本の価値を最大化するためには、働く環境の整備とwell-beingの向上も重要な要素と位置付けています。当社では、柔軟な働き方制度の整備とコミュニケーションの質の向上を両立させることで、個人のパフォーマンス向上と組織全体の生産性向上を図っています。 重点領域主な取り組み例多様性の理解と尊重〈多様性の尊重と推進〉当社グループでは、育児・介護・療養と仕事の両立支援策をはじめとした様々な取り組みを行っています。当社では、多様性の理解と尊重に向けて、全社員対象「全社DE&I意識調査」の定期実施、全社啓発イベント「DE&I Week」の開催、社員の属性別人数比率を月次でモニタリングできる仕組みである「人員構成レポート」の整備等の取り組みを推進しています。また、多様性の指標項目として掲げている女性管理職比率に加え、一般事業主行動計画を更新し、2030年度までに上位指導者層の入口となる階層(第4階層)における社員の性別比率が、従業員全体の性別比率と同等となることも目標と定めました。これらの目標達成に向け、組織別・等級別の性別比率を定期的に把握・モニタリングする仕組みを整備し、管理職層のみならず、将来的な指導的役割を担う層も含めた多角的な状況把握を行っています。その上で、- 管理職およびその候補者層への意識醸成施策- アンコンシャスバイアス軽減の取り組み- メンタリングやコーチング等の育成支援等を実施し、指導的役割層のパイプライン形成に取り組んでいます。 〈男女間賃金差〉当社では、人的資本に関する状況の把握および情報開示の充実を目的として、当連結会計年度より、男女間の賃金差異に関する要因分析を実施しています。当社の男女間の賃金差異については、主として正社員における女性管理職および、上位等級(上位指導者層の入り口となる第4階層以上)に占める女性構成比が相対的に低いことが、賃金差異の背景の一つとして一定の影響を及ぼしているものと認識しています。年代や職種等の属性別分析を実施した結果、年代や職種毎に見た男女の等級構成の差、特に上位等級における構成差が、賃金差異に影響している可能性があることを確認しています。さらに、キャリア形成過程における役割や働き方の選択が、その後の等級構成や賃金水準に影響している可能性があると認識しています。今後は、これらの構成要因をより適切に把握するため、管理職比率や等級構成等の指標を含めた分析を継続するとともに、必要に応じて新たな指標の設定や定点的なモニタリングを進めています。また、要因をより的確に把握できるよう、分析の視点や手法を広げながら、継続的に分析の質の向上に取り組んでいきます。 重点領域主な取り組み例自律的な働き方の促進当社グループでは、フレックスやリモートワークの導入等による環境づくりに取り組んでいます。当社では、柔軟な働き方の仕組みや制度を整えることで、人と組織がパフォーマンスを最大化できる環境を整備しています。勤務時間については、コアタイムなしのフレックスタイム制を採用しており、社員のライフスタイルに合わせ、柔軟に働く時間をアレンジすることが可能です。「LINEヤフー Working Style」として、オフィスワークとリモートワークを組み合わせたハイブリッドワークを基本としつつ、出社日を設けることで対面での協働機会を確保し、新しいプロダクト創出に向けた議論の質を高めています。リモートワークの利点を活かしながらも、チームの創造性と意思決定のスピードを高める環境づくりを進めています。オフィスには一般的なデスクに加え、チームのコミュニケーション活性化を目的としたスペースや、スタンディングデスク、集中ブース等、多様なスペースを用意しています。また、手頃な価格でランチやドリンクを提供し、社員の快適な業務環境をサポートしています。働くwell-beingの向上当社グループでは、働くwell-beingの向上を目指し、代表取締役社長による「健康宣言」のもと、社員が心身ともに最高のコンディションで業務に従事できる企業を目指しています。生活習慣病対策やメンタルヘルス対策、過重労働対策、女性のための健康支援等を実施しています。また長時間労働者への医師による面接指導の実施や、ストレスチェックの実施、雇入れ時および定期健康診断の実施等、社員一人ひとりの心身の健康に着目し、健康経営やライフサポート施策の充実を図っています。当社は、2026年3月には「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」通称「ホワイト500」に10年連続で選定されました。 ③ カルチャー醸成 当社グループでは、ミッションを実現するために定義した働き方である「バリュー」を通じて、一体感の創出と独自のカルチャー醸成につなげ、社員がパフォーマンスを発揮できる環境づくりを目指します。 重点領域主な取り組み例経営と社員のコミュニケーション促進当社グループでは、全社員ミーティングや経営から社員へのメッセージング実施、社員表彰等に取り組んでいます。当社では、「LINEヤフー All-Hands Meeting」を定期的に開催し、経営幹部が社員に直接、施策や取り組み、その背景や判断の理由等を率直かつわかりやすく伝え共有する場を設けています。また、社員からの意見や質問に回答する機会を設け、双方向のコミュニケーションを図っています。その他、働き方や人事評価制度、データガバナンス等についても、適宜、経営と社員のコミュニケーションの機会を設定しています。エンゲージメント向上当社グループでは、エンゲージメント調査や従業員満足度調査等を定期実施し、各社で社員のコンディションを図る機会を設けています。当社では毎月、組織や社員に対して自発的な貢献意欲を持ち、主体的に取り組めている状態を表した指標「エンゲージメントスコア」を定量測定するサーベイを実施し、組織のコンディションを継続的に測っています。サーベイの結果により、個人や組織がパフォーマンスを発揮できるエンゲージメントの高い状態にあるのか、パフォーマンスの発揮を妨げる要素があるとすればどのあたりなのかを可視化し、社員自身のセルフマネジメントや管理職の組織マネジメントに活用しています。
事業の内容 FY2025 / 約3,583字
3 【事業の内容】当社は、1996年1月にインターネット上の情報検索サービスの提供を日本で行うことを目的として設立されました。当社の親会社であるソフトバンクグループ(株)は、持株会社として傘下に多数の関係会社を擁し、持株会社投資事業、ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業、ソフトバンク事業、AIコンピューティング事業、その他の事業等、様々な分野・地域で事業活動を行っています。当社グループは、「ソフトバンク事業」に属しています。 1. 当社の関係会社および継続的で緊密な事業上の関係がある関連当事者の主な事業内容と報告セグメントとの関係 区分名称主な事業内容報告セグメント親会社ソフトバンクグループ㈱持株会社―ソフトバンクグループジャパン㈱持株会社―ソフトバンク㈱移動通信サービスの提供、携帯端末の販売、固定通信サービスの提供、インターネット接続サービスの提供―Aホールディングス㈱持株会社―主な子会社㈱ZOZOファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の企画・運営、カスタマーサポート、物流倉庫「ZOZOBASE」の運用コマース事業アスクル㈱オフィス関連商品の販売事業、その他の配送事業コマース事業PayPay㈱モバイルペイメント等電子決済サービスの開発・提供戦略事業PayPayカード㈱クレジットカード事業戦略事業㈱一休高級ホテルや旅館、厳選レストラン等のインターネット予約サイト運営事業コマース事業PayPay銀行㈱銀行業戦略事業ZVC1号投資事業組合有価証券および出資持分の取得・保有その他LINE Plus Corporation海外マーケティングおよびLINEヤフーグループ関連の各種サービスの開発メディア事業コマース事業戦略事業LINE SOUTHEAST ASIA CORP.PTE.LTD.持株会社メディア事業LINE Financial Taiwan Limited持株会社戦略事業Zホールディングス中間㈱持株会社その他Z中間グローバル㈱持株会社その他BEENOS㈱国内外における各種Eコマース事業コマース事業LINE Bank Taiwan Limitedインターネット専業銀行戦略事業LINE MAN CORPORATION PTE. LTD.持株会社コマース事業DECACORN CO.,LTD持株会社コマース事業LINE MAN (THAILAND) COMPANY LIMITEDタイ国内におけるフードデリバリー事業コマース事業その他125社――主な関連会社等 全39社―― (注) 1 当社は、2025年8月1日付で、当社を吸収合併存続会社、Zフィナンシャル(株)を吸収合併消滅会社とする吸収合併を行い、Zフィナンシャル(株)は同日付で消滅しています。 2 当社は公開買付により、2025年5月14日付で、BEENOS(株)の株式を取得し子会社化しました。 3 当社グループは、LINE Bank Taiwan Limitedへの追加出資により、2025年6月17日付で同社を子会社化しました。 4 2025年9月11日開催の取締役会において、当社の連結子会社であるLINE SOUTHEAST ASIA CORP. PTE. LTD.(以下、LSEA)を通じてApfarm Investment Pte LtdおよびGamnat Pte. Ltd.からLINE MAN CORPORATION PTE.LTD.(以下、LMWN)株式の一部を取得すること、既存のLMWN株式に係る株主間契約に規定する各株主の権利変更を含む株主間契約の変更について合意すること、ならびに、LSEAが未来Fund有限責任事業組合から、その保有に係るLMWN株式の議決権の今後の行使に関する包括的な委任状の差入れを受け、LSEAが当該議決権行使を受任することを決議し、2025年9月30日に株式の取得および株主間契約の変更を完了するとともに、同日をもって当社はLMWNに対する支配を獲得し、LMWNは新たに当社の連結子会社となりました。また、同社の連結子会社化に伴い、2025年9月30日付で同社の子会社である DECACORN CO.,LTD.およびLINE MAN (THAILAND) COMPANY LIMITEDが連結子会社(孫会社)となりました。 2. セグメントおよび事業内容 メディア事業検索広告Yahoo!広告「検索広告」(※1)アカウント広告「LINE公式アカウント」、「LINEプロモーションスタンプ」、「LINEで応募」、「LINEチラシ」、その他ディスプレイ広告運用型広告Yahoo!広告「ディスプレイ広告」(運用型)(※1) 、「LINE VOOM」、「LINE NEWS」、「トークリスト」「Talk Head View Custom」、その他予約型広告Yahoo!広告「ディスプレイ広告」(予約型)(※1)、「Talk Head View」、その他その他LINE広告「LINEバイト」、その他その他「LINEスタンプ」、「LINE GAME」、「LINE占い」、「LINE MUSIC」、「LINEマンガ」、「LINE Search」、「LYPプレミアム」、「ebookjapan」、不動産関連、「Yahoo!メール」、その他コマース事業LINEヤフーショッピング事業「Yahoo!ショッピング」、「LINEブランドカタログ」、「LINE FRIENDS」、「LINEギフト」、「LINEショッピング」(※2)、「Yahoo!クイックマート」(※3)、海外EC(「LINE SHOPPING(台湾・タイ)」、「GIFTSHOP」、「MyShop」、その他)リユース事業「Yahoo!オークション」、「Yahoo!フリマ」、BEENOS(※4)サービスEC事業「Yahoo!トラベル」、「一休.com」、「LINEトラベル (台湾)」、「LINE MAN」(※5)、その他その他その他ZOZO、アスクルZOZO「ZOZOTOWN」、「ZOZOUSED」、「Lyst」(※6)、その他アスクルアスクル BtoB事業(「ASKUL」、「SOLOEL ARENA」、「APMRO」、「FEEDデンタル」、その他)、「LOHACO」、「チャーム」、その他戦略事業FintechPayPay連結(※7)PayPay、PayPayカード、クレジットエンジン、PayPay銀行、PayPay証券その他金融PayPayアセットマネジメント(※8)、「PayPayほけん」、「LINE Pay」(※9)、LINE Bank Taiwan(※10)、「LINEスコア」、「LINEポケットマネー」、「LINE BITMAX」(※11)、「LINE FX」、「DOSI」(※12)、その他 (※1) Yahoo!広告「検索広告」、Yahoo!広告「ディスプレイ広告」(運用型)およびYahoo!広告「ディスプレイ広告」(予約型)は2026年4月に「LINEヤフー広告 検索広告」、「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(運用型)」および「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告(予約型)」にサービス名を変更しました。(※2) 「LINEショッピング」は2026年6月にサービスを終了予定です。(※3) 「Yahoo!クイックマート」は2025年8月31日にサービスを終了しました。(※4) 2025年5月にBEENOS(株)を連結子会社化しました。(※5) 2025年9月にLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.を連結子会社化しました。(※6) (株)ZOZOは2025年4月に「Lyst」を運営するLYST LTDを完全子会社化しました。(※7) PayPay(株)は2025年4月にPayPay銀行(株)およびPayPay証券(株)を連結子会社化しました。(※8) 「PayPayアセットマネジメント」は2025年9月末に事業を終了しました。(※9) 日本における「LINE Pay」は2025年4月30日にサービスを終了しました。(※10) 2025年6月にLINE Bank Taiwan Limitedを連結子会社化しました。(※11) 「LINE BITMAX」は2026年6月1日にサービスを終了しました。(※12) 「DOSI」は2025年12月30日にサービスを終了しました。 上記の区分はセグメント情報の区分と同一です。なお、2026年3月期第3四半期より、一部のサービスをセグメント間で移管しています。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等連結財務諸表注記 6. セグメント情報」をご参照ください。
事業等のリスク FY2025 / 約8,031字
3 【事業等のリスク】当社は、子会社・関連会社(以下、グループ会社という。また、当社と併せて、当社グループという。)を統括して管理する一方で、当社グループが、国内外において多岐にわたる事業を展開しています。これらの企業活動の遂行には様々なリスク(※)を伴います。2026年3月31日現在において、投資家の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性がある主なリスクは以下のとおりです。なお、これらは当社グループで発生し得る全てのリスクを網羅しているものではありません。また、将来に関する事項については別段の記載のない限り、2026年3月31日現在において判断したものです。  ※当社における『リスク』の定義は、ISO31000 に基づき、組織の目標に影響を与える不確かさとして、不利益をもたらす『脅威』のみならず、収益機会となり得る『機会』の両面を包含しています。当社は、これら不確かさを適切に管理・活用することが、持続的な企業価値向上に不可欠であると考えています。  当社は、ERM(Enterprise Risk Management:全社的リスクマネジメント)に関する規程に基づき、包括的に当社グループにおける経営および事業に関わるリスク把握・評価を行い、企業価値の創出につなげるERM活動を推進しています。また、リスクマネジメント委員会を開催し、リスクに関する意思決定を行っています。 (1)リスクマネジメント:当社グループのミッションの実現および、事業活動に関わる目標の達成等に影響を及ぼすリスクを特定し、影響度(リスクが顕在化した場合の事業・財務に与える影響の規模)と発生可能性(リスクが顕在化する可能性または発生頻度)の観点から分析しています。そして、影響度×発生可能性=リスクの大きさとし、リスク評価をした上で対応を行っています。また、内部環境や外部環境の分析、経営層や実務責任者による認識を踏まえ、特に重要度が高いリスクを「グループトップリスク」と位置づけています。「グループトップリスク」は、当社グループを取り巻く環境の影響を考慮しながら適宜見直し、優先度をつけて対応策を実行し、進捗のモニタリングを行っています。(2)クライシスマネジメント:インシデントが発生した際、迅速かつ適切な初期対応を行い、事態の拡大防止と早期収束、再発防止策等の検討を行っています。(3)基本ルール、計画、体制の整備:ERMプロセスの運用を支えるための方針、規程、規則等を作成しています。(4)リスクインテリジェンス活動:事業環境および社会情勢変化等の外部情報を収集・分析し、当社グループのリスクマネジメント関係者へ連携しています。(5)リスクカルチャーの醸成、教育:リスクマネジメントの重要性をトップメッセージとして全従業員に向けて発信している他、グループ内の全ての関係者がリスクマネジメントの意識を持って日々の活動に取り組むことができるよう、あらゆるチャネルを使い、その意識の向上に努めています。(6)外部公表情報対応:当社グループにおける重要なリスクおよびその取組状況を、各チャネルを通じて適時適切に公表しています。 ・ERM体制 当社グループは、リスクマネジメント最高責任者を代表取締役社長としたERM体制を構築し、ERMプロセスを円滑に実施することにより、リスクの低減、未然防止等を図っています。なお、外部基準としてISO31000のフレームワークを参照しています。 ※1 「リスクマネジメント委員会」組織体の役割、構成、開催頻度役割構成開催頻度当社グループの重要なリスクの把握等を行い、リスクマネジメントに関わる方針決定する。また、重大なインシデント発生時には対応方針の決定、必要な指揮・統制を迅速に行う。代表取締役社長が委員長を務め、取締役(社外取締役を除く)およびCFO、CTO等リスクマネジメント最高責任者が指名するものを含めた人員とリスクマネジメント統括組織を所管する執行役員で構成する。年に3回(2月、7月、11月)開催。状況に応じて適宜追加開催。 開催実績開催月主な議題2024年4月、7月、8月、11月、2025年2月、5月、11月2026年2月・LYグループトップリスクの決定・LYグループのリスク対応状況の報告・BCP関連の報告および決定・インシデント関連の報告 ・リスクカテゴリー当社グループにおけるリスクを網羅的に捉えるべく、リスクカテゴリーを設定しています。なお、今期より、近年の事業を取り巻く環境変化およびリスクを網羅的にとらえる必要性の増加を背景とし、次の点についてリスクカテゴリーを変更しています。  ・「戦略系リスク」「非戦略系リスク」の二軸で分類する方法を見直し、リスクをより網羅的に捉えるため、全ての分類を並記し同じ粒度で捉える枠組みとしました。 ・「経済安全保障リスク」「事業継続リスク」「有形資産リスク」について、既存のリスクに内包できるため廃止しました。 ・「AIガバナンスリスク」について、事業戦略上重要となるため新設しました。 戦略事業戦略リスク組織の事業戦略および戦略目標に影響を与える、またはそれらによって生じるリスク財務市場リスク様々な市場のリスク・ファクターの変動により財務的影響を被るリスク信用リスク信用供与先の財務状況の悪化等により財務的損失を被るリスク流動性リスク必要な資金が確保できず資金繰りがつかなくなるリスク、または通常より著しく高い金利での資金調達を余儀なくされるリスク投資 投資リスク自社および企業間の投融資、M&Aにおいて投資した資産の価値が変動し影響を被るリスクITシステムオペレーションリスク平時や有事におけるサービスの運営や維持に必要なオペレーションにおいてのミス、システムダウン又は誤作動、不備等に伴い損失を被るリスクプロダクト品質リスク提供するサービスや商品において品質管理が行き届かずユーザーに影響を与えるリスク情報セキュリティリスク情報システムやデータの破損および改ざん、または情報漏洩等で損害を受けるリスク法令・コンプライアンス法令・契約リスク各種取引上の契約等における順守違反や契約違反等に伴い罰則適用や損害賠償の影響を被るリスク、当社グループもしくは従業員が法令違反を犯すリスクコンプライアンスリスクLINEヤフーグループ行動規範や社内規程に反する行動により影響を被るリスク、当社グループもしくは従業員が、故意または重過失により違反を犯すリスク、贈収賄・腐敗・汚職行為に関与するリスクマネー・ローンダリングおよびテロ資金供与リスク当社グループのサービスが、マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与に悪用されるリスク、またはマネー・ローンダリング対策の不手際により監督官庁から指摘を受けるリスクガバナンスコーポレート・ガバナンスリスク当社グループにおける重要な意思決定に関するガバナンスの枠組みが十分に整備されず、当社グループにおいて適時適切な意思決定が行われないリスクデータガバナンスリスク保有するデータの管理や利活用に関連するリスクAIガバナンスリスクAIの利活用において、ガバナンスの不備により信頼を損なうおそれ、または適正管理により信頼と価値を高める可能性に関するリスクサプライチェーンガバナンスリスク不適切な委託先の選定や、委託業務・委託社員の管理が不十分なことにより影響を被るリスク環境・社会規制・政策リスク事業に関連する特定の国や地域の規制・政策、ステークホルダーの情勢把握等に関する不備、各種法令への対応の不備に関するリスク環境・社会リスク事業が環境や社会に悪影響を与えてしまうリスク、または外的な社会環境の影響により事業が影響を被るリスクレピュテーションリスク悪評や風評の拡大により影響を被るリスク、またはメディア対応を失敗するリスク事業運用人的リスク人材リソースに関連するリスク、または従業員の生命・健康を脅かすリスク業務オペレーションリスク業務運営上での事務的なミスにより、損失が発生するリスク ・グループトップリスク 内部環境や外部環境の分析、経営層や実務責任者による認識を踏まえ、特に重要度が高いリスクを「グループトップリスク」と位置づけています。「グループトップリスク」は、当社グループを取り巻く環境の影響を考慮しながら適宜見直し、優先度をつけて対応策を実行し、進捗のモニタリングを行います。 前事業年度の有価証券報告書における「事業等のリスク」の「グループトップリスク」を以下のとおり変更しました。これらのリスクについては、2026年度のグループトップリスクとして、2025年11月のリスクマネジメント委員会にて新たに決定し、現時点での状況を踏まえ判断したものです。 事業戦略リスク情報セキュリティリスク規制・政策リスク人的リスク 事業戦略リスク 当社グループは、生成 AI を中心とした事業変革を推進し、従来の検索・広告事業の基盤を活かしつつ、生成 AI 時代に対応した新たなユーザー接点の構築と体験価値の創出に取り組んでいます。ユーザーの日常生活や企業活動における AI の利活用を促進し、新たな収益の柱を確立することを目指しています。しかしながら、生成 AI の普及に伴うユーザー行動の変化は急速であり、これに対応した新たなユーザー接点の構築や、生成 AI を活用した広告や AI 機能への課金等の新たなマネタイズモデルの確立が計画通りに進まない場合、将来的な売上・利益目標の達成が困難になる可能性があります。また、大規模言語モデル(LLM)の利用拡大に伴い、AI コスト(推論・学習・運用等の費用)が増大する可能性があり、適切なコスト管理が進まない場合、利益率の悪化や将来の投資余力の低下を招くリスクがあります。当社グループでは、こうしたリスクの顕在化を抑制するために、データを活用した既存広告の収益性改善施策を実行し、収益基盤の防衛を図っています。新たな収益源としては、新たなユーザー接点の構築に伴い、エージェント型広告の導入やユーザーニーズに即した AI 機能への課金を早期に進め、マネタイズモデルの確立に取り組んでいます。さらに、増大する AI コストに対しては、モデル提供ベンダーと最適な契約条件を随時最適化するとともに、コスト管理体制を整備することで、費用対効果の最大化に努めています。また、技術開発と外部パートナー連携のハイブリッド戦略やガバナンス体制の強化を通じて、事業環境の変化に柔軟に対応し、中長期的な競争力の確保を図ってまいります。 情報セキュリティリスク 当社および当社グループは、安心して利用できる安全なサービスをユーザーに提供するため、中長期的な視点で全社を挙げて情報セキュリティの向上に取り組んでいます。しかしながら、これらの取り組みが及ばず、業務上の人為的ミスや故意による不法行為、災害等によるシステム障害、マルウェア感染や標的型攻撃等のサイバー攻撃、システムや製品等の脆弱性等により、情報漏洩、データの破壊や改ざん、サービスの停止等の被害等が発生した場合、当社グループの業績に影響を与えるだけでなく、当社グループの信用失墜につながる可能性があります。サイバーセキュリティに関わるリスクに関連して、当社は 2023 年 11 月 27 日に公表した不正アクセスの事案を受け、総務省および個人情報保護委員会へ定期的に報告を行ったほか、行政指導および勧告を踏まえ推進していた再発防止策は、2026 年 3 月末をもって、システム基盤を共有していた関係会社等とのシステム・ネットワークの分離、当社環境における全体的な多要素認証の導入、業務委託先の管理高度化等の主要な技術的・組織的対策の実装を完了し、定常的・継続的な運用フェーズへと移行しています。また、当社社長 CEO が委員長を務める「セキュリティガバナンス委員会」を通じたモニタリング体制を継続し、ガバナンスの実効性維持に努めています。しかしながら、万が一これらの対策を回避する高度な攻撃等が発生した場合、当社への信用毀損や業績等へ影響を及ぼす可能性があります。また、当社はグループ会社の情報セキュリティを支援しています。具体的には、当社CISO およびグローバルを含む当社の主要なグループ会社 CISO 並びにオブザーバーとしてのソフトバンク株式会社 CISO で構成される「グループ CISO Board」等の体制のもと、情報セキュリティ対策の仕組みの共有や導入支援、脆弱性情報等の情報セキュリティに関する情報の共有、各社の求めに応じて情報セキュリティ対策の相談対応等を行っています。また、グループ会社に対しては当社と同等の情報セキュリティ対策を行うための規程の提供や第三者認証取得支援等の支援を行っています。一方で、昨今のサイバー脅威動向は、ランサムウェア等による被害が深刻化しており、事業継続性に直結する脅威となっています。2025 年 10 月には当社の連結子会社であるアスクル株式会社において、ランサムウェア攻撃によるシステム障害が発生し、一部事業活動に影響が生じました。さらに、2026 年 2 月には当社グループの BEENOS 株式会社の連結子会社において、不正アクセス事案が発生しました。当社および当社グループでは、こうした新たな脅威環境とグループ会社における事案を重く受け止め、従来のセキュリティの取り組み全般に加え、ランサムウェア等の攻撃によるシステム停止を想定したデータの保全や、実効性のある復旧手順の検証をはじめとする対策をグループ連携して重点的に推進しています。しかしながら、想定以上のサイバー攻撃等の脅威が発生した場合には追加費用が発生し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 規制・政策リスク 当社事業への規制強化に伴う企業価値低下のリスク 昨今、欧州やアジア各国で、ユーザー情報提供・保全、捜査協力義務、法定代理人設置等を義務付ける法令の整備が進んでおり、当社サービスにアクセスできる国では、当社に対して体制整備や運用変更が求められます。海外法規制に対して、迅速かつ適切に対応するため、海外規制のモニタリング、法令対応のための実務運用体制の構築、システム整備を進めています。また、国内においても、個人情報保護法や消費者契約法および特定商取引法の改正検討、青少年保護や選挙時の SNS 利用等のデジタル空間の諸課題に関する規制の検討等、当社事業を取り巻く規制は強化される傾向です。当社としては、政府の検討会を注視し、必要な場合は関係事業者として提言を行う等、規制が適切なものとなるよう政府とコミュニケーションを図っています。また、将来的に法令に基づき禁止され得るような行為については、すでに自主的に対応を実施している場合もあります。しかし、仮に、上記の諸問題への対策が不十分である場合、国内外の法令に基づく処分、レピュテーションの低下、法令順守のための更なるサービス変容が発生し、ユーザーの減少やさらなる対応コストの増大につながり、ひいては企業価値が低下する可能性があります。 各種法令対応および国際情勢の変化に伴う事業運営に影響が生じるリスク 2026 年2月のアメリカおよびイスラエルによるイラン攻撃を発端に、中東地域の情勢が急速に悪化しています。また、2022 年2月から始まったロシアによるウクライナ侵攻は、4年が経過した現在も、いつ終息するのか見通せません。さらに、台湾を巡る緊張関係が続いており台湾有事が発生する可能性は否定できません。このように、国際情勢が混迷を極める中、当社は、「経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律」(経済安全保障推進法)に基づき、2023 年 11 月 16 日付で特定社会基盤事業者の指定を受けているため重要設備の導入・変更等に関する事前審査や報告義務への対応が求められており、社内体制の整備および管理態勢の強化を進めています。しかしながら、当該審査への対応が適切に行われなかった場合、是正勧告や命令等の行政措置を受ける可能性があるほか、重要設備の導入遅延、追加的な設備投資や運用コストの発生、サプライチェーンの見直し、技術選定の制約等が生じる可能性があります。これらは当社の事業運営、業績および信用に影響を及ぼす可能性があります。また、2025 年 5 月に成立したサイバー対処能力強化法および関連整備法(能動的サイバー防御法)により、特定社会基盤事業者に対して、特定電子計算機の資産登録やサイバーインシデントの報告義務等が課される予定です。当社は当該法令への対応を進めていますが、適切な管理体制を構築できなかった場合、行政上の措置を受ける可能性があるほか、対応コストの増加、情報管理負担の増大等が生じる可能性があります。さらに、国際的な緊張関係の更なる高まり、各国における安全保障政策や対外経済政策の変更、輸出管理・投資規制・データ越境移転規制等の強化は、当社の事業活動に影響を及ぼす可能性があります。特に、当社が事業展開する地域における規制環境の変化、国際的な制裁措置の発動、サプライチェーンの分断、クラウド基盤や重要部材の調達制約等が生じた場合、当社のサービス提供体制、事業継続性、業績および信用に影響を与える可能性があります。当社は、経済安全保障室を中心に国内外の政治・経済動向のモニタリングおよび専門家の助言を通じたリスク管理を実施していますが、地政学リスクの顕在化により予期せぬ事象が発生した場合には、当社の事業運営に重大な影響が生じる可能性があります。 人的リスク 当社グループは、各事業ドメインにおける事業戦略の遂行および中長期的な成長の実現にあたり、人材が重要な経営基盤であると認識しており、グループ各社においても社員の成長支援や優秀人材の獲得・活躍支援を推し進めています。一方で、外部環境や事業環境の変化に伴い、当社グループの人材が、各事業ドメインにおいて実現を目指す事業戦略と十分に整合しなくなるリスクが存在しています。具体的には、各事業ドメインにおいて想定している要員計画や人材配置が、採用環境の変化、人材の流動化、事業環境や事業構造の急激な変化、特に生成 AI をはじめとする急激な技術進化と進展等の影響により計画どおりに実現しない場合、新しい環境に適合した人材や事業戦略の実行に必要な人材を適切に確保または維持できず、事業戦略と人材との間に乖離が生じる可能性があります。こうした乖離が生じ、または継続した場合には、事業戦略の遂行が遅延する、期待した成果を十分に発揮できない、あるいは事業運営の効率性や競争力の低下を招く等、当社グループの事業活動、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社では、これらの人的リスクに対応するため、人事総務部門を中心として、各事業ドメインの事業戦略と必要となる人材との整合性、ならびに要員計画および人材配置の実現状況について、グループ横断的な視点も含めて継続的な把握およびモニタリングを行っています。これにより、人材と事業戦略との乖離が生じていないかを定期的に確認し、リスクの顕在化を未然に防ぐことに努めています。しかしながら、将来の外部環境や事業環境の変化の内容およびその影響の程度によっては、当社グループの想定を超える形で人的リスクが顕在化する可能性があり、その場合には当社グループの事業展開、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約6,805字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】1. 経営の基本方針当社グループは、"WOW Our Users!“を新たなミッションに掲げ、その実現を目指しています。近年、AIをはじめとするデジタル技術の発展により、人々はインターネットを介してあらゆる知識・情報の取得と、世界中に向けた情報発信が可能になりました。今後もこれらの技術の活用により、人々の生活や社会のあり方はさらに変化し、新たな価値が創出されていくものと当社グループは考えます。 常にユーザーファーストの視点を貫き、持続的成長に向けたサービスの向上に努めるとともに、人々や社会の課題解決に貢献し、当社グループの企業価値向上を目指します。 2. 目標とする経営指標当社グループは主要財務指標として、全社の売上収益、調整後EBITDAおよび調整後EPS(注)を重視しています。これらの指標を設定した理由は以下のとおりです。 売上収益:全ての収益の源泉となるものであり、成長性および収益性、事業規模を表す指標として採用しました。調整後EBITDA:減価償却費及び償却費に加え、減損損失や企業結合に伴う再測定損益などの非経常かつ非現金の取引損益を除外することにより、経常的な収益性を把握できる指標として採用しました。調整後EPS:減価償却費及び償却費に加え、減損損失や企業結合に伴う再測定損益などの非経常かつ非現金の取引損益、および企業結合により生じた識別可能無形資産から生じる償却費、営業外損益項目における非経常損益を除外することにより、経常的な当期利益の収益性を把握できる指標として採用しました。当該指標が、役員報酬の評価KPIに含まれ、また業績予想も開示していることから当連結会計年度から主要財務指標に設定しています。 財務以外の主要指標として、ポータルサイトのYahoo! JAPANは1日あたりの利用ブラウザ数(DUB)等、コミュニケーションアプリのLINEは月間アクティブユーザー数(MAU)、DAU/MAU比率(MAUに占める日次アクティブユーザー数(DAU)の比率。アクティブ率)等をそれぞれ重視しています。そのほか、事業別の主要指標は以下のとおりです。メディア事業:広告関連売上収益、「LINE公式アカウント」有償アカウント数等コマース事業:eコマース取扱高等戦略事業:PayPay(株)の連結取扱高、「PayPay」決済回数、PayPayカード(株)の「PayPayカード」クレジットカード取扱高、PayPay銀行(株)の銀行口座数等 (注) 調整後EBITDA、調整後EPSは、IFRSにおいて定義された財務指標ではありませんが、当社グループの業績に対する理解を高め、現在の業績を評価する上での重要な指標として用いることを目的として当該指標を採用しています。そのため、他社において当社グループとは異なる計算方法または異なる目的で用いられる可能性があります。 3. 中長期的な会社の経営戦略(1)経営環境近年、情報通信産業においては、デジタル技術の高度化およびネットワークの普及を背景として、急速な発展を遂げており、当該産業の社会及び経済の基盤としての役割は一層重要性を増しています。インターネットやモバイル通信に加え、生成AIをはじめとする先進技術の進展により、情報の流通及び活用は飛躍的に拡大し、産業活動の高度化、新たな市場の創出ならびに生活の利便性向上に寄与しています。 一方で、情報通信市場における競争の激化や産業構造の変化に加え、データ活用の高度化に伴う制度整備、セキュリティの確保および公平性の担保といった諸課題も顕在化しています。 このような状況のもと、当社グループは、情報通信を社会インフラとして安定的かつ有効に機能させるとともに、技術革新の成果を広く社会に還元するための取組みを一層推進していきます。 当社グループの展開する事業はメディア事業、コマース事業、ならびに戦略事業に大別されます。メディア事業では、多様なメディアサービスを提供し、企業などの広告を掲載することで収益を上げています。㈱電通の発表によると、2025年の日本の総広告費は通年で前年比5.1%増の8兆623億円で、2021年から5年連続で成長し、4年連続で過去最高を更新しました。中でもインターネット広告費は前年比10.8%増の4兆459億円と、社会のデジタル化を背景に継続して高い増加率を保っており、日本の総広告費全体の成長をけん引しています。また、インターネット広告費の約8割を占めるインターネット広告媒体費は、ビデオ(動画)広告、特にSNS上の縦型動画広告の成長により、前年比11.8%増の3兆3,093億円となりました。インターネット広告媒体費は、検索連動型広告とディスプレイ広告の2種が全体の約6割強を占め、ビデオ(動画)広告は前年比21.8%増で全体の3割を超えています。 コマース事業では、eコマースを中心とした多様なサービスを展開しています。経済産業省の調査によると、2024年のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は前年比5.1%増の約26.1兆円、物販系分野におけるEC化率は9.78%となりました。消費者の実店舗回帰やスマートフォンの普及の一巡などを背景に市場環境に変化が見られる中、物販分野におけるEC利用は拡大基調を維持しつつ、成長ペースは従来と比べて緩やかなものとなっています。一方で、ECは消費者の日常的な購買手段として定着しており、小売業においては実店舗の役割の再定義や、ECと実店舗を融合させた取り組みが一層進展しております。加えて、AIをはじめとするデジタル技術の活用が進むことで、顧客体験の高度化が図られるなど、オンラインとオフラインを融合した新たな購買体験の創出が進んでいくものと考えています。戦略事業では、Fintechを中心とした多様なサービスを展開しています。経済産業省の調査によると、2025年の日本のキャッシュレス決済比率は前年比5.2ポイント増の58.0%と堅調に上昇しています。経済産業省は、中小の飲食店や診療所等での普及を促し、2030年に65%、将来的には80%まで上昇させることを目標としているため、日本のキャッシュレス決済市場は今後も拡大が予想されます。 (2)経営戦略当社グループは、オンラインからオフラインまで一気通貫でサービスを提供する、世界的にもユニークな企業グループです。当社グループが提供する多様なサービスから得られる豊富なデータは、当社グループならではのサービスを創出するための重要な競争優位性となります。 これらのデータを横断的に活用することにより、利用者一人ひとりに最適化されたサービスの提供を実現するとともに、より質の高い利用者体験の提供を目指します。加えて、近年急速に進展するAI技術を積極的に活用し、データ分析の高度化やサービスの高度化・自動化を推進することで、付加価値の創出及び事業効率の向上を図っていきます。 また、豊富なデータ量と多様性に富むデータ資産を有する国内最大級のデータ保有者として、AIとデータの融合による新たな価値創出に取り組むとともに、その能力を最大限に発揮し、社会全体の価値向上に貢献する企業を目指します。 当社グループの提供するサービスの多くが属するインターネット領域では、競合他社が積極的な投資の下、AIに代表される先端技術を応用した競争力のあるサービスを投入し、競争の激化が続いています。そうした環境下、持続的にサービスを拡大させ継続的な成長を図るためには、経営資源の戦略的な配分が重要となります。2023年度から2025年度までの3カ年においては、キャピタル・アロケーション方針に基づき、事業成長に向けたCAPEX投資やグループ内再編およびM&Aを実施する他、約3,000億円規模の自己株式取得の実施や、1株当たり配当額を5.56円から7.30円へ増配するなど、株主還元を強化しました。 2026年度から2028年度までの3カ年においても、企業価値の最大化を目的として、事業成長に向けた投資を行うとともに、利益成長に応じた配当や機動的な自己株式の取得を通じた株主還元を引き続き推進していきます。 キャピタル・アロケーション方針 (2026-2028年度累計概算値/金融業除く) ● 営業キャッシュ・フロー等を基盤とした資本配分:約1兆1,600億円   - 設備投資(30%程度):既存事業の持続的成長を目的とした設備投資(CAPEX等)の原資   - 株主還元(40%程度):配当および追加還元(自己株式取得等)の原資   - 成長投資(30%程度~):非連続な成長を実現するためのM&A等の原資  ● 資金調達および財務運営   - 営業キャッシュ・フロー等を基盤としつつ、成長投資の実行にあたり、必要に応じて機動的に財務レバレッジを活用   - 有利子負債の活用も含め、財務健全性を維持しながら資本効率の向上を図る (3)主要セグメントの基本方針メディア事業メディア事業では、日常に欠かせない多様なメディアサービスを提供することで多くの利用者を集め、広告により収益を上げています。ユーザーファーストの理念に基づき、必要とされるサービスを適切なタイミングで提供することに日々努めています。メディアとしての信頼性を高めることが、結果として中長期的なユーザー数の拡大、広告売上収益の拡大につながると考えています。 また当社グループは、「LINE公式アカウント」とLINEヤフーが保有する法人向けサービスを連携し、あらゆる顧客接点をオンライン・オフライン問わず一気通貫でつなぐプラットフォーム「Connect One」構想を進めています。これにより、顧客との継続的な関係構築を支援し、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の最大化を図るとともに、広告にとどまらない収益機会の拡大を目指していきます。特に、「LINEミニアプリ」の推進により、予約・注文・決済・会員化等のサービス連携を強化し、利用者接点からトランザクションまでを一体的に提供することで、新たな収益基盤の確立を図っていきます。 加えて、グループ横断有料会員プログラム「LYPプレミアム」によるクロスユースの促進を図っています。旧「Yahoo!プレミアム」で提供していた特典に加え、「LINE」アプリがもっと楽しく便利になる特典へと内容を拡充することで新規会員を獲得し、LINEヤフーグループのサービス利用の拡大を目指します。 コマース事業コマース事業では、eコマース関連サービスを提供しています。国内最大級のユーザー基盤を持つ、「LINE」、「ヤフー」、「PayPay」の3つの起点をつなげ、グループサービス間のクロスユースを促進し、グループ経済圏を拡大することで、収益の持続的な成長を目指します。グループサービスの特典を組み合わせた「LYPプレミアム」により、eコマース取扱高の拡大を図るとともに、「PayPay」や「PayPayカード」等の会員数および取扱高増加にもつなげています。また、2025年度下期から段階的に「LINE」アプリのリニューアルを実施しています。新たに「ショッピング」タブを追加することで、メッセンジャーアプリを起点とした購入体験を提供します。リニューアルを通じて、LINEの利便性向上と、さらなるクロスユースの促進強化に取り組みます。 戦略事業戦略事業では、Fintechを中心とした多様なサービスを展開しています。国内のコード決済におけるシェア約3分の2を占めるキャッシュレス決済サービス「PayPay」を起点に、クレジットカード、銀行、証券、保険等の様々な金融サービスの拡大を図ります。また、2026年3月には、PayPay(株)普通株式を対象とした米国預託株式(ADS)がナスダック・グローバルセレクトマーケットに上場したほか、Visa Inc.との米国事業の共同推進や国内事業の連携強化実現に向けた検討を開始するなど、国内外で総合デジタル金融プラットフォーム実現に向けた取組みが進んでいます。 さらに、2026年6月には、PayPay㈱がT&Dフィナンシャル生命保険㈱の株式取得に係る契約を締結し、生命保険分野を含む金融サービスの拡充に向けた取組みを進めています。 4. 優先的に対処すべき課題当社グループは、(3)2.の経営戦略を実行するにあたり、最優先課題として個人に関する情報(以下パーソナルデータ)の保護をはじめとするセキュリティの強化に取り組んでおります。横断的なマルチビッグデータの利活用を進める上で、最も大切な基本姿勢は利用者のパーソナルデータを尊重することです。当社グループは、プライバシーポリシーを策定し、同ポリシーに基づいて適切にパーソナルデータを保護していくことに努めてまいります。なお、当社は、2023年11月に公表した不正アクセスによる情報漏洩に関して2023年度に総務省から行政指導および個人情報保護委員会から勧告等を受け、また2024年度において総務省から追加の行政指導を受けたことを受け、以下のコーポレートサイトで公開しているとおり再発防止を推進してまいりました。2026年3月末をもってNAVER社およびNAVER Cloud社とのシステム分離やプライベートネットワーク分離を完了させ、再発防止策として策定した主要な対応を完了しております。 <詳細および最新状況> 不正アクセスによる情報漏洩 URL:https://www.lycorp.co.jp/ja/privacy-security/recurrence-prevention/ また、昨今のサイバー脅威動向においては、ランサムウェア等による被害が深刻化しており、事業継続性に直結する脅威となっています。2025年10月に当社の連結子会社であるアスクル㈱において、ランサムウェア攻撃によるシステム障害が発生し、一部事業活動に影響が生じました。当社および当社グループでは、こうした新たな脅威環境とグループ会社における事案を重く受け止め、従来のセキュリティの取組み全般に加え、ランサムウェア等の攻撃によるシステム停止を想定したデータの保全や、実効性のある復旧手順の検証をはじめとする対策をグループ会社と連携して重点的に推進しております。なお、アスクル㈱は、現在、正常化への対応と並行してガバナンスやセキュリティ体制の強化を推進しており、以下のコーポレートサイトにおいて、再発防止策を公表しております。 アスクル㈱のサイバーセキュリティ URL:https://www.askul.co.jp/corp/security/ 当社グループは突発的な事故や自然災害等に対する施設面・業務面でのリスクマネジメントの徹底にも努めております。現代社会において、インターネットは生活やビジネスに欠かせないインフラであり、その中で当社グループの担う公共的な責任も年々増していると考えるためです。また当社グループは、コーポレートガバナンスを中長期的な企業価値の拡大に必要不可欠な機能と位置づけており、少数株主を含む全株主の利益に適う経営が実現できるよう、ガバナンス体制の強化に努めております。加えて、企業の社会的責任を果たすための取組みや、企業経営のリスクに対応するための内部統制システムの構築および運用についても、一層の強化を図ってまいります。 あわせて、企業の価値創造の源泉である人材のパフォーマンス最大化も、重要な課題のひとつです。そのため当社グループは、仕事に対する社員の意識や仕事の質のスタンダードを向上させる仕組み・制度の整備を進めております。当社グループでは、働く人の心身のコンディションを最高の状態にすることが最大のパフォーマンスにつながり、働く人自身とその家族の幸せにつながると考えており、代表取締役社長による「健康宣言」のもと、自律的な健康づくりを支援する部門を設置し、健康経営に注力しております。これらの取り組みの結果、経済産業省および日本健康会議による「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」通称「ホワイト500」に選定されました。今後も全ての社員が心身ともに最高の状態で仕事に向き合えるような環境整備に、継続して取り組んでまいります。※「健康経営」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。 (注)文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
経営者による分析 FY2025 / 約5,328字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】1. 財政状態の状況 (1) 資産当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比べて2,046,845百万円(22.3%増)増加し、11,205,191百万円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。・現金及び現金同等物の主な増減理由は、「3. キャッシュ・フローの状況」に記載しています。・営業債権及びその他の債権は、主にPayPay(株)の資金決済法に基づく供託について、信託契約を通じた預入に変更したことに伴い、銀行事業における他の金融資産として管理・運用されることとなったため、前連結会計年度末と比べて減少しました。・カード事業の貸付金は、主にクレジットカード事業の取扱高増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。・銀行事業の有価証券は、PayPay銀行(株)の資金運用による有価証券の取得およびLINE Bank Taiwan Limitedの連結子会社化により前連結会計年度末と比べて増加しました。・銀行事業の貸付金は、主にLINE Bank Taiwan Limitedの連結子会社化により前連結会計年度末と比べて増加しました。・その他の金融資産は、主にPayPay証券グループ(PayPay証券(株)およびその子会社)の連結子会社化により前連結会計年度末と比べて増加しました。・のれんおよび無形資産は、主にLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.およびBEENOS(株)の連結子会社化により前連結会計年度末と比べて増加しました。・持分法で会計処理されている投資は、主にLINE Bank Taiwan LimitedおよびLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.が当社の持分法適用関連会社から連結子会社となったことにより前連結会計年度末と比べて減少しました。・繰延税金資産は、主にPayPay(株)の回収可能性の見直しにより前連結会計年度末と比べて増加しました。 (2) 負債 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比べて1,752,250百万円(30.5%増)増加し、7,491,682百万円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。・営業債務及びその他の債務は、主にPayPay証券グループ(PayPay証券(株)およびその子会社)の連結子会社化およびPayPay(株)の加盟店に対する未払金の増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。・銀行事業の預金は、主にLINE Bank Taiwan Limitedの連結子会社化および顧客からの預金の増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。・有利子負債は、主に借入金の増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。 (3) 資本当連結会計年度末の資本合計は、前連結会計年度末と比べて294,594百万円(8.6%増)増加し、3,713,509百万円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。・資本剰余金は自己株式の消却により前連結会計年度末と比べて減少しました。・利益剰余金は、配当の支払いによる減少があったものの、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上による増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。・非支配持分は、主にLINE Bank Taiwan Limitedおよび LINE MAN CORPORATION PTE. LTD. の連結子会社化およびPayPay(株)の有償増資により、前連結会計年度末と比べて増加しました。 2. 経営成績の状況 (1) 事業全体およびセグメント情報に記載された区分ごとの状況当連結会計年度の売上収益は、戦略事業におけるPayPay連結(PayPay(株)、PayPayカード(株)およびPayPay銀行(株)等)を中心に増加しました。また、コマース事業におけるBEENOS(株)およびLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.連結化もあり、2025年10月にアスクル(株)で発生したランサムウェア攻撃によるシステム障害の影響があったものの、過去最高となる2兆363億円(前年同期比6.2%増)となりました。当連結会計年度の調整後EBITDAは、販促費や人件費、減価償却費及び償却費等を中心に販管費が増加したものの、上記増収により、過去最高となる4,966億円(前年同期比5.5%増)となりました。  当連結会計年度の営業利益は3,413億円(前年同期比8.3%増)となりました。これは2026年3月期第2四半期においてLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.を連結子会社化したことに伴い、企業結合に伴う再測定益を計上したことが主な要因です。   セグメント別の経営成績は次のとおりです。なお、2026年3月期第1四半期より、テクノロジー部門の人件費、データセンターおよび社内インフラに関わる費用の配賦基準を変更しています。また、2026年3月期第3四半期より、組織再編に伴いサービスをセグメント間で移管しています。これに伴い、前連結会計年度のセグメント情報を修正再表示しています。 ① メディア事業当連結会計年度におけるメディア事業の売上収益は7,351億円(前年同期比0.4%増)となりました。調整後EBITDAは、販促費や生成AI関連費用等の増加により、2,806億円(前年同期比2.2%減)となりました。・アカウント広告:「LINE公式アカウント」における、有償アカウント数の増加や従量課金の拡大を背景に高成長を継続し、売上収益は前年同期比15.3%増となりました。・ディスプレイ広告:運用型商品、予約型商品ともに売上収益は前年同期比で増加しました。・検索広告:LINEヤフー面、パートナーサイト面ともに売上収益は前年同期比で減少しました。 ② コマース事業当連結会計年度におけるコマース事業の売上収益は、2025年10月にアスクル(株)で発生したランサムウェア攻撃によるシステム障害の影響があったものの、BEENOS(株)およびLINE MAN CORPORATION PTE.LTD.の連結子会社化による増収およびZOZOグループやショッピング事業の増収により、8,576億円(前年同期比1.1%増)となりました。 調整後EBITDAは、上記のアスクル(株)のシステム障害影響のほか、販売促進費や広告宣伝費等の増加、さらに2025年3月期第1四半期におけるバリューコマース(株)の支配喪失に伴う利益計上の反動減等により、1,299億円(前年同期比12.8%減)となりました。  eコマース取扱高(※1)は、ショッピング事業を中心とした国内物販系取扱高の成長に加え、リユース事業および海外EC事業における連結子会社の増加、国内サービス系取扱高の成長等により、4兆6,729億円(前年同期比7.1%増)となり、うち国内物販系取扱高は、3兆3,161億円(前年同期比6.3%増)となりました。 (※1) eコマース取扱高は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 33. 売上収益 (1) 売上収益の分解 各セグメントの主なサービス・商品」に掲載しているコマース事業の「LINEヤフー」内の「ショッピング事業」、「リユース事業」、「サービスEC事業」および「ZOZO、アスクル」内の「ZOZO」、「アスクル」ならびにメディア事業の「その他」の有料デジタルコンテンツ等における取扱高の合算値です。 ③ 戦略事業当連結会計年度におけるPayPay(株)の連結取扱高(※2,3)は、19.4兆円(前年同期比23.4%増(※4))となり、順調に増加しています。また、PayPay銀行(株)の貸出金残高は1兆2,386億円(前年同期比33.6%増)となりました。  当連結会計年度における戦略事業の売上収益は、PayPay連結の成長に加え、2025年6月にLINE BankTaiwan Limitedを連結子会社化したことにより、4,457億円(前年同期比30.6%増)となりました。調整後EBITDAは、販売促進費や支払手数料が増加したものの、前年同期におけるLINE Payの国内サービス撤退費用の計上の反動により、939億円(前年同期比85.0%増)となりました。 (※2) 「PayPay残高」、「PayPayデビット」、「PayPay残高カード」、「PayPayクレジット」、「PayPayカード(物理カード)」、「VISAデビットカード」、「Alipay」、「LINE Pay」等経由の決済を含む。ユーザー間での「PayPay残高」の「送る・受け取る」機能の利用、「VISAデビットカード」のキャッシュカード機能利用時のATM引き出し金額は含まない。PayPay (株)、PayPayカード (株)、PayPay銀行 (株) の決済取扱高を合算し、内部取引を消去。2026年3月期第1四半期にPayPay(株)がPayPay銀行(株)を子会社化したことに伴い、前年同期の数値を遡及修正。(※3) 値は10億円単位で端数切り捨ての上、1,000億円単位で四捨五入(※4) PayPayカード(株)およびPayPay銀行(株)の取扱高を含む連結取扱高の増減率 (2) 生産、受注及び販売の実績 当社グループはインターネット上での各種サービスの提供を主たる事業としており、また受注生産形態をとらない事業も多いため、セグメント毎に生産の規模および受注の規模を金額あるいは数量で示すことはしていません。 なお、販売の状況については、「2 経営成績の状況 (1) 事業全体およびセグメント情報に記載された区分ごとの状況」における各セグメントの業績に関連づけて示しています。 (3) 経営指標に関する分析・検討当社は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の各指標を主要な経営指標としています。当連結会計年度における当該指標の推移のうち、全社の売上収益、調整後EBITDA、広告関連売上収益、eコマース取扱高、PayPay連結取扱高については、「2.経営成績の状況」に記載のとおり堅調に推移しています。また、その他の経営指標に関しましては、メディア事業では、「Yahoo! JAPAN」ポータルサイトの1日あたりの利用ブラウザ数(DUB)が前年同期比で減少したものの、コミュニケーションアプリ「LINE」の月間アクティブユーザー数(MAU)、DAU/MAU比率(MAUに占める日次アクティブユーザー数(DAU)の比率。アクティブ率)は前年同期比で引き続き、堅調に推移しました。また、戦略事業ではキャッシュレスの推進等により、「PayPay」の決済回数やPayPay銀行(株)の貸出金残高が順調に増加しました。これらの増加は、当連結会計年度における同事業の堅調な成長に寄与していると判断しています。 3. キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて24,087百万円増加し、1,068,032百万円となりました。このうち銀行事業に関する中央銀行預け金は305,473百万円です。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。営業活動によるキャッシュ・フローは、主に銀行事業の貸付金の増加、カード事業の貸付金の増加および法人所得税の支払があったものの、主に銀行事業の預金の増加、営業債務及びその他の債務の増加、税引前利益の計上および営業債権及びその他の債権の減少により662,854百万円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、主に銀行事業の有価証券の取得による支出により809,247百万円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、主に自己株式の取得による支出および長期借入金の返済による支出があったものの、主に短期借入金の純増、非支配持分からの払込による収入および長期借入による収入により153,309百万円の収入となりました。  流動性および資金の源泉流動性リスクとその管理方法については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 30. 金融商品」に記載しています。当連結会計年度における資金の主な増減要因については、上記に記載していますが、恒常的な支出であるサーバー等ネットワーク設備への設備投資等につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローを源泉としています。 4. 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに準拠して作成しています。この連結財務諸表の作成にあたり採用した重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 4.見積り及び判断の利用」に記載しています。
役員の状況 FY2025 / 約5,801字
2. 【役員の状況】(1) 役員一覧① 2026年6月18日 (有価証券報告書提出日)現在の役員の状況は、以下のとおりです。男性4名、女性2名(役員のうち女性の比率33%)となります。役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)(注)6代表取締役会長川邊 健太郎1974年10月19日生1999年9月㈱電脳隊 代表取締役社長2000年8月当社入社 Yahoo!モバイル担当プロデューサー2009年5月㈱GyaO (2024年1月当社が吸収合併)代表取締役2012年4月当社 最高執行責任者(COO) 執行役員 兼メディア事業統括本部長2012年7月当社副社長 最高執行責任者(COO) 兼メディアサービスカンパニー長2018年6月当社 代表取締役社長 社長執行役員 CEO (最高経営責任者) 2018年9月ソフトバンク㈱ 取締役2019年10月ヤフー㈱(2023年10月当社が吸収合併) 代表取締役社長 社長執行役員 CEO(最高経営責任者)2020年1月㈱ZOZO 取締役2021年3月当社代表取締役社長 Co-CEO(共同最高経営責任者)2021年6月ソフトバンクグループ㈱ 取締役2022年4月ヤフー㈱(2023年10月当社が吸収合併)取締役2023年4月当社代表取締役会長(現任)(注)3481,050(51,300)代表取締役社長 CEO 出澤 剛1973年6月9日生2007年4月㈱ライブドア(現NHNテコラス㈱) 代表取締役社長2012年1月NHN Japan㈱ (2013年4月LINE㈱に商号変更・現Aホールディングス㈱)取締役ウェブサービス本部長2014年4月LINE㈱(現Aホールディングス㈱)代表取締役COO2015年4月同社 代表取締役社長CEO2017年10月LINE Book Distribution㈱ 代表取締役2018年7月LINE Digital Frontier㈱ 代表取締役2021年2月LINE㈱(旧LINE分割準備㈱・現Z中間グローバル㈱)代表取締役社長CEO2021年3月当社代表取締役 Co-CEO(共同最高経営責任者)2023年4月当社代表取締役社長 CEOMarketing & Sales CPO2023年6月 PayPay㈱ 取締役(現任)2023年10月当社代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)(現任)(注)3207,800(74,100)取締役 (常勤監査等委員) 臼見 好生1958年7月1日生1983年4月㈱野村総合研究所 入社2006年4月同社 人材開発部長2008年4月同社 人事部長2010年4月同社 執行役員 経営企画 コーポレートコミュニケーション 法務・知的財産担当 兼 経営企画部長2015年4月同社 常務執行役員 本社機構担当2017年6月同社 代表取締役 常務執行役員 コーポレート部門管掌2018年4月同社 代表取締役 専務執行役員 コーポレート部門管掌2019年4月同社 取締役2019年6月当社 社外取締役(監査等委員)2020年6月当社 社外取締役(常勤監査等委員)(現任)(注)410,200(4,800) 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)(注)6取締役 (監査等委員) 蓮見 麻衣子1974年9月9日生1997年4月㈱フジテレビジョン 入社2005年8月フィデリティ投信㈱ 入社2009年7月㈲エバーリッチアセットマネジメント 入社(現任)2018年6月㈱サイバー・バズ 社外取締役(現任)2021年3月当社 社外取締役(監査等委員)(現任)2021年3月㈱ABCash Technologies 社外取締役2021年3月ニューラルポケット㈱(現ニューラルグループ㈱)社外取締役(現任)(注)510,200(4,800)取締役 (監査等委員) 國廣 正1955年11月29日生1986年4月弁護士登録 那須・井口法律事務所 入所1994年1月國廣法律事務所(現国広総合法律事務所) 開設(現任)2007年6月東京海上日動火災保険㈱ 社外取締役 (現任)2012年6月三菱商事㈱ 社外監査役2015年10月LINE㈱(現Aホールディングス㈱)社外取締役2017年6月オムロン㈱ 社外監査役2021年3月当社 社外取締役(監査等委員)(現任)2022年6月三菱UFJモルガン・スタンレー証券㈱ 社外監査役(現任)2023年6月農林中央金庫 経営管理委員(現任)(注)510,200(4,800)取締役 (監査等委員) 髙橋 祐子1965年12月19日生1992年10月センチュリー監査法人(現有限責任あずさ監査法人)入所1996年4月公認会計士登録2001年2月㈱電通入社2017年1月同社経理局局長2020年1月㈱電通グループ 執行役員2021年7月髙橋祐子公認会計士事務所開設(現任)2022年3月㈱電通グループ 取締役2023年3月ヒューリック㈱ 社外取締役(現任)2023年6月マイクロ波化学㈱ 社外取締役(監査等委員)(現任)2024年6月当社 社外取締役(監査等委員)(現任)(注)54,800(4,800)計724,250(144,600) (注) 1 取締役(監査等委員)の臼見好生、蓮見麻衣子、國廣正および髙橋祐子は社外取締役です。2 当社は、取締役(監査等委員)の臼見好生、蓮見麻衣子、國廣正および髙橋祐子を東京証券取引所の定めに基づく独立役員として届け出ています。3 任期は、2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2026年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。4 任期は、2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。5 任期は、2024年3月期に係る定時株主総会終結の時から2026年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。6 所有株式数は、2026年3月31日時点のものです。なお、所有株式数には、役員報酬BIP信託により将来的に株式交付がなされることが相当に見込まれる株式を含めて記載しており、括弧内には、所有株式数のうち、交付予定株式数を記載しています。 ② 当社は、2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)3名選任の件」および「監査等委員である取締役2名選任の件」を提案しており、当該議案が原案通り承認可決されると、当社の役員の状況は、以下のとおりとなる予定です。なお、当該議案が原案通り承認可決された場合の役員の男女別人数と女性比率は、男性4名、女性2名(役員のうち女性の比率33%)となります。 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)(注)6代表取締役社長 CEO出澤 剛1973年6月9日生①に記載のとおり(注)3207,800(74,100)取締役 CFO坂上 亮介1975年7月30日生2008年10月 当社入社2019年10月 当社常務執行役員 CFO(最高財務      責任者)2021年9月 LINE Plus Corporation 取締役      (現任)2023年10月 当社上級執行役員 CFO(最高財務      責任者)(現任)2023年11月 ㈱出前館 社外取締役(現任)2024年6月 LINE Financial Corporation取締役      (現任)2024年9月 ㈱primeNumber 社外取締役(現任) (注)3161,156(14,459)取締役玉塚 元一1962年5月23日生1985年4月 旭硝子㈱(現AGC㈱)入社2002年11月 ㈱ファーストリテイリング      代表取締役社長兼COO2005年9月 ㈱リヴァンプ設立 代表取締役2014年5月 ㈱ローソン 代表取締役社長2017年6月 ㈱ハーツユナイテッドグループ      (現㈱デジタルハーツホール      ディングス) 代表取締役社長 CEO2019年6月 トランス・コスモス㈱社外取締役      (現任)2021年6月 ㈱ロッテホールディングス      代表取締役社長 CEO(現任)2021年10月 一般社団法人ジャパンラグビー      リーグワン 理事長(現任)2022年11月 ㈱千葉ロッテマリーンズ取締役      オーナー代行(現任)2023年3月 ㈱ロッテ 取締役(現任)(注)350,000(-)取締役 (常勤監査等委員) 臼見 好生1958年7月1日生①に記載のとおり(注)410,200(4,800)取締役 (監査等委員) 髙橋 祐子1965年12月19日生①に記載のとおり(注)54,800(4,800)取締役 (監査等委員) 清水 亜希1977年6月18日生2006年10月 さいたま地方裁判所判事補2009年4月 札幌法務局訟務部付検事2011年4月 横浜家庭裁判所判事補2012年4月 横浜地方裁判所判事補2015年4月 千葉地方・家庭裁判所松戸支部      判事補2016年10月 同裁判所判事2018年1月 弁護士登録2018年1月 成和明哲法律事務所(現明哲綜合      法律事務所)入所2022年3月 荏原実業㈱ 社外取締役(監査等      委員)(現任)2022年3月 ㈱アイ・エス・ビー 社外取締役      (監査等委員)(現任)2022年10月 明哲綜合法律事務所 パートナー      弁護士(現任)(注)5-(-)計433,956(98,159) (注) 1 取締役の玉塚元一、取締役(監査等委員)の臼見好生、髙橋祐子、清水亜紀は社外取締役です。2 当社は、取締役(監査等委員)の臼見好生、髙橋祐子、清水亜紀を東京証券取引所の定めに基づく独立役員として届け出ています。3 任期は、2026年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。4 任期は、2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。5 任期は、2026年3月期に係る定時株主総会終結の時から2028年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。6 所有株式数は、2026年3月31日時点のものです。なお、所有株式数には、役員報酬BIP信託により将来的に株式交付がなされることが相当に見込まれる株式を含めて記載しており、括弧内には、所有株式数のうち、交付予定株式数を記載しています。 (2) 社外役員の状況当社の社外取締役は臼見好生、蓮見麻衣子、國廣正、髙橋祐子の4名であり、各氏と当社との間には、特別の利害関係はありません。 臼見好生は、企業経営およびコーポレート・ガバナンスに関する豊富な知識、実績やITビジネスへの高い見識を有しており、常勤監査等委員を務めるとともに、監査等委員会の委員長および指名報酬委員会の委員長として、当社の経営全般およびコーポレート機能への適切なアドバイスが期待されているところ、取締役会等出席時における事業内容への質問および事業の進捗に関し必要なタイミングに応じた報告を求める意見等により、社外取締役として期待される役割を適切に行っています。また、一般株主との利益相反の生ずるおそれがある事項に該当しておらず、独立性を備えています。蓮見麻衣子は、スタンフォード大学経営大学院においてMBAを取得する等会社経営に関する豊富な知識を有しており、またファンドマネージャーとしての職務を通じて培われた金融アナリストとしての高い見識から、当社の経営に対し特に投資家の視点に基づく有益な助言や適切な監督を期待されているところ、取締役会等出席時における事業内容への質問や意見については投資家の視点に基づく形で行われており、社外取締役として期待される役割を適切に行っています。また、一般株主との利益相反の生ずるおそれがある事項に該当しておらず、独立性を備えています。 國廣正は、弁護士として企業の危機管理やコンプライアンス体制に関する幅広い知見を有しており、危機管理プロセスの整備に関する適切かつ有益な助言、提言といった役割が期待されているところ、取締役会等出席時における事業内容への質問や意見および当社コンプライアンス体制に関し、随時有益な助言、提言を行うことで、社外取締役として期待される役割を適切に行っています。また、一般株主との利益相反の生ずるおそれがある事項に該当しておらず、独立性を備えています。髙橋祐子は、公認会計士として企業の経理部門での責任者を務める等、財務および会計に関する相当程度の知見を有しており、専門的かつ多角的な見地から当社の経営に対する有益な助言、提言を行う役割が期待されているところ、取締役会等への出席時において、公認会計士としての豊富な知識と経験に基づく専門的な見地からの必要な発言を行うだけではなく、他の企業において経営統合に係るPMIを実行した経験に基づき当社のPMI進捗に係る有益な助言を行う等、経営監督機能を十分に発揮し、社外取締役として期待される役割を適切に行っています。また、一般株主との利益相反の生ずるおそれがある事項に該当しておらず、独立性を備えています。なお、当社では、独立社外取締役の当社からの独立性に関しては東京証券取引所が定める独立役員の判断基準と同一のものを採用しています。 (3) 社外取締役による監督又は監査と内部監査、監査等委員会監査および会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係当社の社外取締役4名は、いずれも監査等委員であり、監査等委員会として監査を行っています。内部監査部門は、内部監査計画・監査方法とその結果に関して、随時または定期的に監査等委員会において報告をすることとしています。会計監査人は、監査計画・監査方法とその結果に関して、随時または定期的に監査等委員会に報告を行う機会を設けることとしています。当社の最高財務責任者(CFO)および法務部門責任者は、定期的に常勤の監査等委員との間で情報共有のための会合を設け、業務上の重要な事項について報告を行うものとしています。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2026年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。