楽天グループ株式会社 4755

サービス業 IFRS 健全性: C (45点)

データ取得日: 2026-06-14 | 過去15年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-04-25 / claude-code-opus-4-6
楽天グループ株式会社はサービス業セクターの企業で、2025年度の業績は以下の通りだ。売上高は2.5兆円を記録した。営業利益は144億円を確保した。当期純損失は-1779億円となった。総資産は28.8兆円規模で事業を展開する。

営業利益率は0.6%で、売上高に対する収益効率を示す。前期比では売上高+9.5%と増収となった。営業利益は前期比-72.9%の変化だ。営業キャッシュフローは4241億円のプラスを確保しており、本業からの資金創出力がある。

自己資本比率は3.4%との水準にある。総資産28.8兆円のうち9924億円を自己資本でまかなっている。ROEは-17.9%とマイナスで、収益構造の改善が課題だ。総資産利益率(ROA)は-0.6%。

楽天グループ株式会社はサービス業分野で売上2.5兆円、営業利益144億円、純利益-1779億円の事業規模を持つ。収益の回復と財務基盤の強化が、事業の持続性を確保するうえで重要な課題だ。
English version
楽天グループ株式会社, operating in the Services sector, reported FY2025 net sales of ¥2.5T and operating income of ¥14.4B, with net income of ¥-177.9B. Total assets stood at ¥29T. The company files under IFRS.

The operating margin stood at 0.6%. Revenue increased 9.5% year-on-year. Operating cash flow was positive at ¥424.1B.

The equity ratio of 3.4% suggests relatively high leverage. ROE was negative at -17.9%. ROA was -0.6%.

楽天グループ株式会社 maintains net sales of ¥2.5T and total assets of ¥29T as of FY2025, positioning itself as a player in Japan's Services sector.

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

財務指標(2025年度)

主要指標

ROE -18.5%
PER
PBR
配当利回り
配当性向

収益性

ROA -0.6%
売上総利益率 89.3%
営業利益率 0.6%
純利益率 -7.1%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 +9.5% +9.1% +11.4%
営業利益 -72.8%
純利益 -9.5%
EPS -8.8%

安全性

自己資本比率 3.5%
流動比率 116.0%
D/Eレシオ

派生指標 参考

時価総額*
ネットキャッシュ*
Net Debt/EBITDA*
EV/EBITDA*
FCFマージン* -14.3%
DOE*

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: サービス業 日経225内同業 10社

指標 自社 日経225 同業平均
(10社)
EDINET 全体平均
(563社)
同業平均との偏差
ROE -18.5% 4.0% 12.5% -22.48pt
PER 25.5倍
PBR 4.25倍
配当利回り 1.50%
配当性向 31.0%
ROA -0.6% 6.1% -6.73pt
売上総利益率 89.3% 55.3% +34.09pt
営業利益率 0.6% 12.9% 6.2% -12.34pt
純利益率 -7.1% 7.1% -14.24pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2025年度)

営業CF 4,241億円
投資CF ▲7,798億円
財務CF 141億円
設備投資 2,873億円
現金等残高 58,376億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2025 4,241億円 ▲7,798億円 141億円 ▲3,557億円 2,873億円 58,376億円
2024 11,909億円 ▲9,217億円 7,575億円 2,692億円 2,570億円 61,709億円
2023 7,242億円 ▲5,974億円 2,920億円 1,268億円 3,859億円 51,277億円
2022 ▲2,621億円 ▲9,483億円 14,867億円 ▲12,104億円 5,882億円 46,944億円
2021 5,827億円 ▲6,118億円 14,023億円 ▲291億円 6,109億円 44,103億円
2020 10,414億円 ▲3,033億円 8,081億円 7,380億円 5,063億円 30,213億円
2019 3,183億円 ▲2,863億円 4,583億円 320億円 3,626億円 14,786億円
2018 1,456億円 ▲676億円 2,084億円 780億円 9,902億円
2017 1,621億円 ▲2,037億円 1,945億円 ▲417億円 7,009億円
2016 307億円 ▲268億円 452億円 39億円 5,483億円
2015 782億円 ▲2,241億円 2,218億円 ▲1,458億円 5,010億円
2014 1,119億円 ▲2,611億円 1,895億円 ▲1,492億円 4,286億円
2013 15億円 306億円 753億円 321億円 3,840億円
2012 1,047億円 674億円 ▲568億円 1,721億円 2,701億円
2011 276億円 564億円 ▲346億円 839億円 1,498億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2025年度)

項目 金額 売上比
売上高 24,966億円 100.0%
売上原価 2,662億円 10.7%
売上総利益 22,304億円 89.3%
販管費 6,312億円 25.3%
営業利益 144億円 0.6%
経常利益 261億円 1.0%
純利益 ▲1,779億円 -7.1%

※ 会計基準: IFRS / 有報提出日: 2026-03-26 15:30。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。

貸借対照表(2025年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 288,044億円 100.0%
現金等 58,376億円 20.3%
その他資産 229,668億円 79.7%
負債・純資産
総負債 278,120億円 96.6%
純資産 9,924億円 3.4%
自己資本 9,924億円 3.4%
うち利益剰余金 ▲10,361億円 -3.6%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2025年度)

従業員数 29,419人 1人当たり売上 85百万円
研究開発費 219億円 売上比 0.88%
減価償却費 3,353億円 売上比 13.43%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去15年分)

健全性スコア (2025年度) 45点 ランク C
業種ベンチマーク 改善余地が大きい。優先課題: 原価率・販管費率の見直しによる営業利益率の改善 強み 0項目 / 弱み 5項目
直近の評価コメントを見る (2025年度)

信用評価

注意すべきリスク要因があります。自己資本比率 3.4%: 財務リスクが高い

投資評価

注意点: ROE -18.5%: 赤字のため資本効率が算出不能

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-05-14 15:30 2026年12月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) Q1 6,436億円 +14.4% 304億円 ▲186億円 -8.6 PDF
2026-02-12 15:30 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結) Q4 24,966億円 +9.5% 144億円 -72.9% ▲1,779億円 -82.2 PDF
2025-11-13 2025年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) Q3 17,876億円 13億円 ▲1,513億円 -70.0 PDF
2025-08-08 2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結) Q2 11,591億円 ▲66億円 ▲1,244億円 -57.6 PDF
2025-05-14 2025年12月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) Q1 5,627億円 ▲154億円 ▲735億円 -34.1 PDF
業績概況・今後の見通し(2026-05-14 発表分) 約23,901字

qualitative.htm
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
(1)連結経営成績に関する定性的情報 ・・・・・・・・・・・・・・・・・2
(2)連結財政状態に関する定性的情報 ・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(3)連結業績予想に関する定性的情報 ・・・・・・・・・・・・・・・・・7
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
(1)要約四半期連結財政状態計算書 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
(2)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書 ・・・・9
(3)要約四半期連結持分変動計算書 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
(4)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書 ・・・・・・・・・・・・・12
(5)継続企業の前提に関する注記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
(6)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項 ・・・・・・・・・・・・・15
(作成の基礎) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
(連結範囲及び持分法適用範囲の重要な変更) ・・・・・・・・・・・・・・16
(重要性がある会計方針) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
(重要な会計上の見積り及び判断) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
(セグメント情報) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
(営業費用の性質別内訳) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
(その他の収益及びその他の費用) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
(金融収益及び金融費用) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
(重要な後発事象) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
独立監査人の四半期連結財務諸表に対する期中レビュー報告書 ・・・・・・・・27
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)連結経営成績に関する定性的情報
当社グループは、経営者が意思決定する際に使用する社内指標(以下「Non-GAAP指標」)及びIFRS会計基準に基づく指標の双方によって、連結経営成績を開示しています。
Non-GAAP営業利益は、IFRS会計基準に基づく営業利益(以下「IFRS営業利益」)から、当社グループが定める非経常的な項目やその他の調整項目を控除したものです。経営者は、Non-GAAP指標を開示することで、ステークホルダーにとって同業他社比較や過年度比較が容易になり、当社グループの恒常的な経営成績や将来見通しを理解する上で有益な情報を提供できると判断しています。なお、非経常的な項目とは、将来見通し作成の観点から一定のルールに基づき除外すべきと当社グループが判断する一過性の利益や損失のことです。その他の調整項目とは、適用する会計基準等により差異が生じやすく企業間の比較可能性が低い、株式報酬費用や子会社取得時に認識した無形資産償却費等を指します。
(注) Non-GAAP指標の開示に際しては、米国証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission)が定める基準を参照していますが、同基準に完全に準拠しているものではありません。
①  当第1四半期連結累計期間の経営成績(Non-GAAPベース)
当第1四半期連結累計期間における世界経済は、一部の地域において弱さが見られながらも緩やかな持ち直しが続いている一方、先行きについては、中東情勢や金融資本市場の変動、米国の政策動向による影響等に留意する必要があります。日本経済については、個人消費には持ち直しの動きがみられる等景気は緩やかに回復しており、先行きについても、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されています。
「情報通信白書」(注)によると、人口減少下にあり、地域や社会の課題が多様化・複雑化する日本が、その成長力を維持していくためには、生成AIをはじめとするデジタル技術を徹底的に活用し、DXの加速を図ることが必要であり、その実現に不可欠となるデジタルインフラの重要性が高まっているとされています。総務省はこうした状況を踏まえ、2025年6月に「デジタルインフラ整備計画2030」を策定し、高品質な通信サービスの普及拡大やBeyond 5Gの研究開発・社会実装等を推進することにより、AI社会を支えるデジタル基盤の整備を推進していくこととしています。
このような環境下、当社グループは、メンバーシップ、オンライン・オフライン双方で展開する様々なサービスの展開によって蓄積される質・量ともに圧倒的なデータを生かしたAI等の先進的技術を活用したサービスの開発及び展開、モバイルサービスにおけるネットワーク品質の向上、ユーザー獲得等を積極的に進めています。楽天エコシステムを更に進化・拡大させることで、当社グループの競争力を高めていくとともに、インターネットサービス、フィンテック、モバイル等の多岐にわたるサービスを通じて蓄積したユニークなデータ資産を保有している当社グループだからこそ可能であるソリューションサービスを提供していくことで、「AIエンパワーメントカンパニー」としても進化し、人々の生活をより便利で豊かにすることを目指しています。また、足元において物価上昇、為替変動等の景気の先行きへの不透明感が伴う中、多種多様な事業ポートフォリオを有する当社グループが強みとして発揮できる相乗効果を最大限生かすことで、消費者動向やニーズを的確に把握し、更なる成長機会を捉えていきます。
グループを挙げて、AIを活用した売上収益の伸長及びコスト削減に取り組む中、インターネットサービスにおいては、流通総額及び売上収益の更なる成長のために、新規顧客の獲得及びロイヤルユーザーの育成、モバイルユーザーを中心としたクロスユースの促進、自治体や地域事業者との連携を深化させたサービスの開発等に注力した結果、前年同期と比較して増収増益を達成しました。フィンテックにおいては、各サービスにおける顧客基盤及び取扱高の拡大、サービス間でのクロスユースの促進に努めた結果、更なる売上高の伸長とセグメント利益の増加につながりました。また、モバイルにおいては、継続的な通信品質改善とその認知促進、各種マーケティング活動の結果、契約回線数が増加し売上収益が拡大しました。コスト面においては、販促力強化のためのマーケティング費用は増加したものの、その他のコストについては従来の水準を維持したことで、セグメント損失は引き続き縮小しています。
この結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間における売上収益は643,583百万円(前年同期比14.4%増)、Non-GAAP営業利益は36,299百万円(前年同期は305百万円の損失)となりました。
(注) 出典:「令和7年版 情報通信白書」(総務省)
(Non-GAAPベース)
(単位:百万円)
前年同期
当期
増減額
増減率
(前第1四半期
連結累計期間)
(当第1四半期
連結累計期間)
売上収益
562,704
643,583
80,879
14.4

Non-GAAP営業利益又は損失(△)
△305
36,299
36,604


②  Non-GAAP営業利益からIFRS営業利益への調整
当第1四半期連結累計期間において、Non-GAAP営業利益で控除される無形資産償却費は
412
百万円、株式報酬費用は
4,474
百万円となりました。前第1四半期連結累計期間に計上された非経常的な項目には、国内スポーツ事業において、過去に締結したチーム運営に重要な影響を及ぼすコンサルティング契約を、チームの運営方針の変更を契機に解約したことによる中途解約金2,459百万円及び過去に売却した子会社の債務の支払請求訴訟に係る引当金繰入額等が含まれています。また、当第1四半期連結累計期間に計上された非経常的な項目には、一部欧州マーケットプレイス事業の撤退に伴う固定資産減損1,019百万円が含まれています。なお、これらの費用は要約四半期連結損益計算書において、主にその他の費用に計上されています。
(単位:百万円)
前年同期
当期
増減額
(前第1四半期
連結累計期間)
(当第1四半期
連結累計期間)
Non-GAAP営業利益又は損失(△)
△305
36,299
36,604
無形資産償却費
△1,365
△412
953
株式報酬費用
△4,382
△4,474
△92
非経常的な項目
△9,392
△1,019
8,373
IFRS営業利益又は損失(△)
△15,444
30,394
45,838
③  当第1四半期連結累計期間の経営成績(IFRS会計基準ベース)
当第1四半期連結累計期間における売上収益は643,583百万円(前年同期比14.4%増)、IFRS営業利益は30,394百万円(前年同期は15,444百万円の損失)、四半期損失(親会社の所有者帰属)は18,648百万円(前年同期は73,471百万円の損失)となりました。
(IFRS会計基準ベース)
(単位:百万円)
前年同期
当期
増減額
増減率
(前第1四半期
連結累計期間)
(当第1四半期
連結累計期間)
売上収益
562,704
643,583
80,879
14.4

IFRS営業利益又は損失(△)
△15,444
30,394
45,838


四半期損失(△)
(親会社の所有者帰属)
△73,471
△18,648
54,823


④  セグメントの概況
各セグメントにおける業績は次のとおりです。なお、IFRS会計基準上のマネジメントアプローチの観点から、セグメント損益をNon-GAAP営業損益ベースで表示しています。
当第1四半期連結累計期間より、各セグメントの経営管理及び業績評価の適正化を目的として、従前各セグメントに配分していなかった一部のAI関連の開発費用を各セグメントの責任範囲及び利用実態に基づき、各セグメント損益に反映しています。これに伴い、前第1四半期連結累計期間のセグメント情報についても、同様の方法により遡及修正を行っています。この変更により、前第1四半期連結累計期間のセグメント損益は、「インターネットサービス」において396百万円、「フィンテック」において145百万円、「モバイル」において69百万円減少し、「内部取引等」においてそれらの合計額が増加しています。なお、本変更による連結上の売上収益、営業損益への影響はありません。
(インターネットサービス)
主力サービスである国内ECにおいては、新規顧客の獲得及びロイヤルユーザーの育成、モバイルユーザーを中心としたクロスユースの促進等に注力しました。インターネット・ショッピングモール『楽天市場』においては、顧客の利便性や満足度の向上を追求した各種施策を行った結果、流通総額及び売上収益が成長し、マーケティング効率の改善と相俟って増益となりました。インターネット旅行予約サービス『楽天トラベル』においては、引き続き旺盛なインバウンド需要に加え、国内旅行の需要にも回復がみられ、取扱高が増加しました。また、成長投資ビジネスにおいては、物流事業やネットスーパー事業等、各事業における収益性改善の取組が奏功し、着実な損失改善を実現しました。
海外インターネットサービスを運営するインターナショナル部門においては、米国のオンライン・キャッシュバック・サービス『Rakuten Rewards』を含むオープンコマースにおいて、一部サービス閉鎖の影響を受け、売上収益は伸び悩んだものの、前年同期に計上した事業再編費用の反動等により増益となりました。ビデオストリーミングサービスの『Rakuten Viki』においては、プラン料金の改定や各種コスト削減が奏功し増益となる等、インターナショナル部門の各事業が着実に成長を継続し、セグメント利益の拡大に寄与しました。
この結果、インターネットサービスセグメントにおける売上収益は317,645百万円(前年同期比4.0%増)、セグメント利益は21,170百万円(前年同期比65.6%増)となりました。
(単位:百万円)
前年同期
当期
増減額
増減率
(前第1四半期
連結累計期間)
(当第1四半期
連結累計期間)
セグメントに係る売上収益
305,478
317,645
12,167
4.0

セグメント損益
考慮前
16,481
25,102
8,621
52.3

モバイルエコシステム貢献額
△3,698
△3,932
△234


考慮後
12,783
21,170
8,387
65.6

(フィンテック)
フィンテックにおいては、クレジットカード関連サービス、銀行サービス、証券サービス、ペイメントサービス等において増収となりました。クレジットカード関連サービスにおいては、『楽天カード』の顧客基盤の拡大及びショッピング取扱高の伸長が継続しました。銀行サービスにおいては、顧客基盤の拡大に伴う運用資産の増加及び日銀の政策金利の引き上げに伴う運用利回りの向上により、資産運用収益が大幅に拡大しました。証券サービスにおいては、顧客基盤の継続的な拡大に加え、活発な株式市況を受けて大幅な増収増益となりました。保険サービスにおいては、商品ポートフォリオの選択と集中を進め、収益性が改善したことで増益となりました。ペイメントサービスにおいては、『楽天ペイ』のユーザー数増加に伴い取扱高が増加し、効率的なマーケティング施策と相俟って増収増益となりました。
この結果、フィンテックセグメントにおける売上収益は275,324百万円(前年同期比23.1%増)、セグメント利益は58,532百万円(前年同期比33.8%増)となりました。
(単位:百万円)
前年同期
当期
増減額
増減率
(前第1四半期
連結累計期間)
(当第1四半期
連結累計期間)
セグメントに係る売上収益
223,579
275,324
51,745
23.1

セグメント損益
考慮前
48,094
64,771
16,677
34.7

モバイルエコシステム貢献額
△4,351
△6,239
△1,888


考慮後
43,743
58,532
14,789
33.8

(モバイル)
モバイルにおいては、『楽天モバイル』を中心に増収、損失改善となりました。『楽天モバイル』は、通信品質の向上及びその認知拡大努力に取り組むとともに、『楽天市場』や『楽天カード』をはじめ楽天エコシステムの各種サービスを活用したマーケティング施策等を展開した結果、契約回線数の増加が継続し、売上収益が拡大したこと等により、損失改善につながりました。
この結果、モバイルセグメントにおける売上収益は131,157百万円(前年同期比18.5%増)、セグメント損失は38,026百万円(前年同期は51,345百万円の損失)となりました。
今後も引き続き更なる通信品質改善に向けた設備投資等に注力するとともに、端末ラインアップや法人向けのソリューションサービスの拡充等にも取り組み、契約回線増加及び顧客満足度の更なる向上を図ります。
(単位:百万円)
前年同期
当期
増減額
増減率
(前第1四半期
連結累計期間)
(当第1四半期
連結累計期間)
セグメントに係る売上収益
110,705
131,157
20,452
18.5

セグメント損益
考慮前
△59,394
△48,197
11,197


モバイルエコシステム貢献額
8,049
10,171
2,122
26.4

考慮後
△51,345
△38,026
13,319


(2)連結財政状態に関する定性的情報
①  資産、負債及び資本の状況
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は29,314,001百万円となり、前連結会計年度末の資産合計28,804,400百万円と比べ、509,601百万円増加しました。これは主に、現金及び現金同等物が795,300百万円減少、カード事業の貸付金が153,028百万円減少した一方で、証券事業の金融資産が744,318百万円増加、銀行事業の貸付金が381,760百万円増加、銀行事業の有価証券が244,081百万円増加したことによるものです。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末の負債合計は28,037,372百万円となり、前連結会計年度末の負債合計27,450,168百万円と比べ、587,204百万円増加しました。これは主に、銀行事業の預金が162,715百万円減少、銀行事業の借入金が51,055百万円減少、仕入債務が48,161百万円減少した一方で、証券事業の金融負債が713,486百万円増加したことによるものです。
(資本)
当第1四半期連結会計期間末の資本合計は1,276,629百万円となり、前連結会計年度末の資本合計1,354,232百万円と比べ、77,603百万円減少しました。これは主に、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品の公正価値の上昇等によりその他の資本の構成要素が42,506百万円増加した一方で、その他の資本性金融商品から社債への振替等によりその他の資本性金融商品が82,311百万円減少、資本剰余金が33,531百万円減少したことによるものです。
②  キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ795,300百万円減少し、5,042,266百万円となりました。当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況及び主な変動要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、487,063百万円の資金流出(前年同期は737,720百万円の資金流出)となりました。これは主に、証券事業の金融負債の増加による資金流入が713,438百万円となった一方で、証券事業の金融資産の増加による資金流出が744,281百万円、銀行事業の貸付金の増加による資金流出が382,523百万円となったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、
223,615百万円の資金流出
(前年同期は
283,210百万円の資金流出
)となりました。これは主に、銀行事業の有価証券の取得及び売却等によるネットの資金流出が166,188百万円(取得による
資金流出が575,306百万円

売却及び償還による資金流入が409,118百万円)、無形資産の取得による資金流出が44,226百万円となったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、
84,737百万円の資金流出
(前年同期は
223,851百万円の資金流出
)となりました。これは主に、銀行事業の長期借入れによる
資金流入が222,800百万円となった一方で、銀行事業の長期借入金の返済による資金流出が216,600百万円、銀行事業の短期借入金の減少による資金流出が57,078百万円、カード事業の長期借入金の返済による資金流出が40,044百万円となったことによるものです。
(3)連結業績予想に関する定性的情報
現時点では、当期の連結業績予想において、株式市況の影響を大きく受ける証券サービスを除いた連結売上収益については、前期に比べ一桁後半の成長率を目指します。また、Non-GAAP営業利益及びIFRS営業利益については、増益を目指します。
各セグメントにおける当期の見通しは、次のとおりです。
(インターネットサービス)
『楽天市場』等のECをはじめとした国内インターネットサービスにおいては、引き続き、新規顧客の獲得、クロスユースの促進等に取り組むとともに、データやエージェント型AIツールであるAIコンシェルジュ等の活用を通じた新しい市場の創造や既存ユーザーの更なる購買額の向上により、流通総額及び売上収益の成長を目指します。『楽天トラベル』においては、引き続きインバウンド需要の拡大を取り込みつつ、国内向けのマーケティング施策を強化しながら、取扱高の成長を目指します。海外インターネットサービスにおいては、『Rakuten Rewards』、『Rakuten Viber』等において業容及び収益の拡大を目指すほか、赤字となっている事業においても早期の改善を図ることで、同部門の継続的な黒字化を目指します。
(フィンテック)
クレジットカード関連サービスにおいては、ショッピング取扱高の更なる成長を目指すとともに、グループシナジー、マーケティング施策の強化等により、事業拡大及び利益率の一層の向上を目指します。銀行サービスにおいては、個人向けローン商品の多様化や、企業の保有する金銭債権、不動産等の証券化ビジネスの推進等による金利収益の拡大に加え、顧客の給振・口振口座の獲得等、生活口座としての利用推進による非金利収益の拡大により更なる成長を目指します。保険サービスにおいては、生命保険サービスの対面チャネルの強化や損害保険サービスにおける商品ポートフォリオの強化等を実践していくことで、収益性の更なる改善を目指します。証券サービスにおいては、株式市況の影響を大きく受けるため予想は困難ですが、新規口座獲得による顧客基盤の更なる拡大、信用取引等多様化の進展した各収益源の一層の成長を目指します。ペイメントサービスにおいては、顧客基盤の拡大及び効率的なマーケティング施策の継続により、業容及び利益の拡大を目指します。
(モバイル)
『楽天モバイル』においては、ネットワーク品質の向上及びその認知拡大努力を継続しながら、楽天エコシステムを活用した魅力的なマーケティング施策を打ち出していくことで顧客基盤を強化していきます。また、当社グループと取引のある全国の法人企業や自治体等に対する提案を通じ更なる契約者獲得を進めていきます。加えて、4G及び5G基地局の設置を拡大するとともに、スマートフォンと低軌道衛星との直接通信により、従来通信圏外だったエリアにおいても災害等の緊急時に利用できるネットワークの構築を目指します。これらの取組により、高品質なネットワーク環境を提供し、契約者獲得のペース加速に繋げるとともに、モバイル事業における損益の改善を目指します。また、通信事業者におけるネットワーク機器の構成を刷新する取組や基地局のオープン化がグローバルで進む中、革新的なモバイルネットワーク技術を用いた通信プラットフォーム等を提供している楽天シンフォニーにおいては、既存顧客からの収益拡大に加え、新規顧客に対してもアプローチを進め、的確に商機を捉えながらグローバル展開を進めていきます。
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)要約四半期連結財政状態計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2025年12月31日)
当第1四半期連結会計期間末(2026年3月31日)
資産の部
現金及び現金同等物
5,837,566
5,042,266
売上債権
443,557
412,075
証券事業の金融資産
6,035,176
6,779,494
カード事業の貸付金
3,662,676
3,509,648
銀行事業の有価証券
2,567,328
2,811,409
銀行事業の貸付金
5,440,459
5,822,219
保険事業の有価証券
202,745
192,822
デリバティブ資産
276,706
307,596
有価証券
491,145
546,562
その他の金融資産
1,115,534
1,138,908
持分法で会計処理されている投資
27,104
26,398
有形固定資産
1,068,509
1,074,951
無形資産
1,079,201
1,111,378
繰延税金資産
71,912
72,415
その他の資産
484,782
465,860
資産合計
28,804,400
29,314,001
負債の部
仕入債務
553,582
505,421
銀行事業の預金
12,741,293
12,578,578
証券事業の金融負債
6,028,009
6,741,495
デリバティブ負債
77,087
79,794
社債及び借入金
1,598,052
1,754,905
証券事業の借入金
269,228
269,250
カード事業の社債及び借入金
810,559
789,414
銀行事業の借入金
2,891,783
2,840,728
その他の金融負債
1,551,575
1,542,385
未払法人所得税等
43,687
42,403
引当金
390,956
398,602
保険契約負債
136,350
133,337
退職給付に係る負債
48,958
49,031
繰延税金負債
79,765
95,008
その他の負債
229,284
217,021
負債合計
27,450,168
28,037,372
資本の部
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
459,508
461,066
資本剰余金
658,458
624,927
その他の資本性金融商品
479,661
397,350
利益剰余金
△1,036,141
△1,055,630
自己株式
△5
△5
その他の資本の構成要素
430,921
473,427
親会社の所有者に帰属する持分合計
992,402
901,135
非支配持分
361,830
375,494
資本合計
1,354,232
1,276,629
負債及び資本合計
28,804,400
29,314,001
(2)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書
要約四半期連結損益計算書
第1四半期連結累計期間
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間
(自  2025年1月1日
至  2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自  2026年1月1日
至  2026年3月31日)
継続事業
売上収益
562,704
643,583
営業費用
566,418
607,930
その他の収益
2,640
1,455
その他の費用
14,370
6,714
営業利益又は損失(△)
△15,444
30,394
金融収益
4,346
11,713
金融費用
35,148
23,796
持分法による投資利益又は損失(△)
407
△936
税引前四半期利益又は損失(△)
△45,839
17,375
法人所得税費用
16,044
19,133
四半期損失(△)
△61,883
△1,758
四半期損失(△)の帰属
親会社の所有者
△73,471
△18,648
非支配持分
11,588
16,890
四半期損失(△)
△61,883
△1,758
(単位:円)
親会社の所有者に帰属する1株当たり四半期損失(△):
基本的
△34.08
△8.59
希薄化後
△34.09
△8.60
要約四半期連結包括利益計算書
第1四半期連結累計期間
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間
(自  2025年1月1日
至  2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自  2026年1月1日
至  2026年3月31日)
四半期損失(△)
△61,883
△1,758
その他の包括利益
純損益に振替えられることのない項目:
その他の包括利益を通じて公正価値
で測定する資本性金融商品の変動
△452
33,933
確定給付制度の再測定
△339
214
持分法によるその他の包括利益
5
△19
純損益に振替えられることのない項目合計
△786
34,128
純損益に振替えられる可能性のある項目:
在外営業活動体の換算差額
△40,126
7,151
その他の包括利益を通じて公正価値
で測定する負債性金融商品の変動
△3,776
△2,879
キャッシュ・フロー・ヘッジ
2,106
3,436
保険契約に係る割引率変動差額の変動
98
△441
再保険契約に係る割引率変動差額の変動
△547
△228
持分法によるその他の包括利益
△1,874
168
純損益に振替えられる可能性のある項目合計
△44,119
7,207
税引後その他の包括利益
△44,905
41,335
四半期包括利益
△106,788
39,577
四半期包括利益の帰属
親会社の所有者
△114,297
23,788
非支配持分
7,509
15,789
四半期包括利益
△106,788
39,577
(3)要約四半期連結持分変動計算書
前第1四半期連結累計期間(自  2025年1月1日  至  2025年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
非支配
持分
資本合計
資本金
資本
剰余金
その他の
資本性
金融商品
利益
剰余金
自己株式
その他の資本の
構成要素
親会社の
所有者に
帰属する
持分合計
2025年1月1日現在
452,647
649,389
398,717
△824,700
△4
251,819
927,868
310,646
1,238,514
四半期包括利益
四半期損失(△)



△73,471


△73,471
11,588
△61,883
税引後その他の包括利益





△40,826
△40,826
△4,079
△44,905
四半期包括利益合計



△73,471

△40,826
△114,297
7,509
△106,788
所有者との取引額等
その他の資本性金融商品
から社債への振替









その他の資本の構成要素
から利益剰余金への振替



△2,459

2,459



自己株式の取得




△0

△0

△0
新株予約権の行使
1,327
△1,327




0

0
株式報酬費用

4,466

90


4,556

4,556
非支配株主との資本取引

5




5
115
120
その他



21


21
△242
△221
所有者との取引額等合計
1,327
3,144

△2,348
△0
2,459
4,582
△127
4,455
2025年3月31日現在
453,974
652,533
398,717
△900,519
△4
213,452
818,153
318,028
1,136,181
当第1四半期連結累計期間(自  2026年1月1日  至  2026年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
非支配
持分
資本合計
資本金
資本
剰余金
その他の
資本性
金融商品
利益
剰余金
自己株式
その他の資本の
構成要素
親会社の
所有者に
帰属する
持分合計
2026年1月1日現在
459,508
658,458
479,661
△1,036,141
△5
430,921
992,402
361,830
1,354,232
四半期包括利益
四半期損失(△)



△18,648


△18,648
16,890
△1,758
税引後その他の包括利益





42,436
42,436
△1,101
41,335
四半期包括利益合計



△18,648

42,436
23,788
15,789
39,577
所有者との取引額等
その他の資本性金融商品
から社債への振替

△36,099
△80,811
△1,116


△118,026

△118,026
その他の資本の構成要素
から利益剰余金への振替



△70

70



自己株式の取得




△0

△0

△0
新株予約権の行使
1,558
△1,558




0

0
株式報酬費用

4,156

372


4,528

4,528
非支配株主との資本取引





0
0
△2,125
△2,125
その他

△30
△1,500
△27


△1,557
△0
△1,557
所有者との取引額等合計
1,558
△33,531
△82,311
△841
△0
70
△115,055
△2,125
△117,180
2026年3月31日現在
461,066
624,927
397,350
△1,055,630
△5
473,427
901,135
375,494
1,276,629
(4)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間
(自  2025年1月1日
至  2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自  2026年1月1日
至  2026年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前四半期利益又は損失(△)
△45,839
17,375
減価償却費及び償却費
79,070
70,555
その他の損益(△は益)
45,562
20,118
営業債権の増減額(△は増加)
55,017
33,101
カード事業の貸付金の増減額(△は増加)
261,142
152,947
銀行事業の預金の増減額(△は減少)
△296,252
△161,318
銀行事業のコールローンの純増減額(△は増加)
651
△142,000
銀行事業の貸付金の増減額(△は増加)
△322,407
△382,523
債券貸借取引支払保証金の純増減額(△は増加)
16,171
58,323
営業債務の増減額(△は減少)
△49,562
△49,733
証券事業の金融資産の増減額(△は増加)
232,050
△744,281
証券事業の金融負債の増減額(△は減少)
△539,030
713,438
デリバティブ資産及びデリバティブ負債の増減額
△1,809
△12,202
その他
△137,731
△37,416
法人所得税等の支払額
△34,753
△23,447
営業活動によるキャッシュ・フロー合計
△737,720
△487,063
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出
△17,164
△1,691
定期預金の払戻による収入
11,993
17,159
有形固定資産の取得による支出
△21,500
△26,923
無形資産の取得による支出
△33,362
△44,226
銀行事業の有価証券の取得による支出
△535,540
△575,306
銀行事業の有価証券の売却及び償還による収入
295,981
409,118
保険事業の有価証券の取得による支出
△48,517
△28,247
保険事業の有価証券の売却及び償還による収入
64,792
28,683
有価証券の取得による支出
△1,406
△2,681
有価証券の売却及び償還による収入
4,772
403
その他の支出
△5,429
△2,624
その他の収入
2,170
2,720
投資活動によるキャッシュ・フロー合計
△283,210
△223,615
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間
(自  2025年1月1日
至  2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自  2026年1月1日
至  2026年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少)
△570

コマーシャル・ペーパーの純増減額(△は減少)
△8,300
39,800
長期借入れによる収入
14,504
27,613
長期借入金の返済による支出
△40,503
△38,635
社債の償還による支出
△290,248

証券事業の短期借入金の純増減額(△は減少)
73,500

カード事業の短期借入金の純増減額(△は減少)
13,253
27,144
カード事業のコマーシャル・ペーパーの純増減額(△は減少)
2,700
△33,600
カード事業の長期借入れによる収入
25,746
25,059
カード事業の長期借入金の返済による支出
△39,815
△40,044
銀行事業の短期借入金の純増減額(△は減少)
64,218
△57,078
銀行事業の長期借入れによる収入

222,800
銀行事業の長期借入金の返済による支出

△216,600
リース負債の返済による支出
△16,678
△18,168
利息の支払額
△21,248
△18,753
その他
△410
△4,275
財務活動によるキャッシュ・フロー合計
△223,851
△84,737
現金及び現金同等物に係る換算差額
△7,638
115
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
△1,252,419
△795,300
現金及び現金同等物の期首残高
6,170,888
5,837,566
現金及び現金同等物の四半期末残高
4,918,469
5,042,266
(5)継続企業の前提に関する注記
当第1四半期連結累計期間(自 2026年1月1日 至 2026年3月31日)
該当事項はありません。
(6)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項
(作成の基礎)
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、株式会社東京証券取引所の四半期財務諸表等の作成基準第5条第2項(ただし、同基準第5条第5項に定める記載の省略を適用)に準拠して作成しています。要約四半期連結財務諸表はIAS第34号「期中財務報告」に基づいて作成していますが、IAS第34号で求められる開示項目及び注記の一部を省略しています。このため、要約四半期連結財務諸表はIAS第34号に準拠した一組の要約財務諸表ではありません。なお、年次連結財務諸表で求められている全ての情報が含まれていないため、2025年12月31日に終了した連結会計年度の連結財務諸表と併せて利用されるべきものです。
(連結範囲及び持分法適用範囲の重要な変更)
当第1四半期連結累計期間(自 2026年1月1日 至 2026年3月31日)
本要約四半期連結財務諸表における連結範囲及び持分法適用範囲は、2025年12月31日に終了した連結会計年度に係る連結財務諸表から重要な変更はありません。
(重要性がある会計方針)
当社グループが本要約四半期連結財務諸表において適用する重要性がある会計方針は、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一です。なお、当第1四半期連結累計期間の法人所得税費用は、見積平均年次実効税率をもとに算定しています。
(重要な会計上の見積り及び判断)
当社グループは、IFRS会計基準に準拠した要約四半期連結財務諸表の作成において、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、会計上の見積り及び仮定を用いています。これらの見積り及び仮定は、過去の経験及び利用可能な情報を収集し、決算日において合理的であると考えられる様々な要因等を勘案した経営者の最善の判断に基づいています。しかしながら、その性質上、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直しています。これらの見積りの見直しによる影響は、当該見積りを見直した期間及び将来の期間において認識しています。
当第1四半期連結累計期間に係る要約四半期連結財務諸表の金額に重要な影響を与える見積り及び判断は、以下を除き原則として前連結会計年度に係る連結財務諸表と同様です。
会計上の見積りの変更
当社グループの機械設備等に含まれるネットワーク設備の一部について、事業開始から一定期間が経過し、設備投資計画の一部を見直したことを契機として、設備の使用実績を再検討した結果、当連結会計年度において、より実態に即した経済的使用可能予測期間に基づく耐用年数に変更しています。
この変更により、従来の方法に比べて、当第1四半期連結累計期間の営業利益及び税引前四半期利益はそれぞれ、8,609百万円増加しています。
(セグメント情報)
(1) 一般情報
当社グループは、インターネットサービス、フィンテック及びモバイルという3つの事業を基軸としたグローバル イノベーション カンパニーであることから、「インターネットサービス」、「フィンテック」及び「モバイル」の3つを報告セグメントとしています。報告セグメントの決定にあたっては事業セグメントの集約を行っていません。
これらのセグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっています。
「インターネットサービス」セグメントは、インターネット・ショッピングモール『楽天市場』をはじめとする各種ECサイト、オンライン・キャッシュバック・サイト、旅行予約サイト、ポータルサイト、デジタルコンテンツサイト等の運営、メッセージングサービスの提供や、これらのサイトにおける広告等の販売、プロスポーツの運営等を行う事業により構成されています。
「フィンテック」セグメントは、クレジットカード関連サービス、インターネットを介した銀行及び証券サービス、暗号資産(仮想通貨)の媒介、生命保険サービス、損害保険サービス、ペイメントサービスの提供等を行う事業により構成されています。
「モバイル」セグメントは、通信サービス及び通信技術の提供、電力供給サービスの運営並びにモバイルセグメントに関連する投資等を行う事業により構成されています。
(2) 事業セグメントの売上収益と損益の測定に関する事項
報告されている事業セグメントの会計処理の方法はIFRS会計基準に基づいており、事業セグメントの売上収益及び損益は一部の連結子会社を除き連結修正を考慮していない内部取引消去前の金額です。事業セグメント間の取引は市場実勢価格に基づいています。経営者が意思決定する際に使用する社内指標は、IFRS会計基準に基づく営業利益に当社グループが定める非経常的な項目やその他の調整項目を調整したNon-GAAP営業利益ベースです。
経営者は、Non-GAAP指標を開示することで、ステークホルダーにとって同業他社比較や過年度比較が容易になり、当社グループの恒常的な経営成績や将来見通しを理解する上で有益な情報を提供できると判断しています。なお、非経常的な項目とは、将来見通し作成の観点から一定のルールに基づき除外すべきと当社グループが判断する一過性の利益や損失のことです。その他の調整項目とは、適用する基準等により差異が生じやすく企業間の比較可能性が低い、株式報酬費用や子会社取得時に認識した無形資産償却費等のことです。
また、当社グループは、最高経営意思決定者が使用する事業セグメントへ、資産及び負債を配分していません。
さらに、楽天エコシステム内におけるセグメント間の相互貢献効果が拡大している状況を踏まえ、相互貢献効果及び相互送客効果(以下「モバイルエコシステム貢献」)も含めて精緻に業績評価を行えるよう、これらのモバイルエコシステム貢献をセグメント損益に反映しています。
モバイルエコシステム貢献
モバイルエコシステム貢献は、特に楽天モバイルMNO契約者が非契約者と比較して当社グループの各種サービスを利用する傾向が高くなることに基づき算出された貢献効果から、各セグメントから享受する送客効果を控除した指標であり、セグメント間の相互貢献効果及び相互送客効果を数値化すべく以下のとおり計算し、セグメント情報に反映しています。
モバイルエコシステム貢献=ⅰ)楽天モバイルMNO契約者の粗利益ベースのアップリフト効果-ⅱ)グループ会社からモバイル事業への送客効果
セグメント間のアップリフト効果及び送客効果の計算方法
ⅰ) 楽天モバイルMNO契約者の粗利益ベースのアップリフト効果
当社グループの各事業の特性に応じて、下記いずれかの方法により月額を計算しています。
(a) 楽天モバイルMNO個人契約者と非契約者を比較した場合の当社グループ各事業における各月の直近1年間のユーザー1人当たり月次平均売上の差×各月の各事業の粗利率×各月末の楽天モバイルMNO個人契約数
(b) 楽天モバイルMNO個人契約者と非契約者を比較した場合の当社グループ各事業における年間利用率の差×各事業の直近1年間のユーザー1人当たり月次平均売上×各月の各事業の粗利率×各月末の楽天モバイルMNO個人契約数
ⅱ) グループ会社からモバイル事業への送客効果
グループ会社のサイトからモバイル事業の契約に至った各月の楽天モバイルMNO個人契約数×送客コスト
※ アップリフト効果の計算対象事業
18事業(楽天市場、楽天ブックス、楽天24、楽天ビック、楽天Kobo、楽天ファッション、楽天トラベル、楽天マート、楽天ビューティー、楽天ペイアプリ決済、楽天ペイオンライン決済、楽天Edy、楽天ポイントカード、楽天カード、楽天銀行、楽天証券、楽天生命、楽天損保)を対象としています。
(3) 事業セグメントの売上収益と損益の測定方法の変更等に関する事項
当第1四半期連結累計期間より、各セグメントの経営管理および業績評価の適正化を目的として、従前各セグメントに配分していなかった一部のAI関連の開発費用を各セグメントの責任範囲および利用実態に基づき、各セグメント損益に反映しています。これに伴い、前第1四半期連結累計期間のセグメント情報についても、同様の方法により遡及修正を行っています。なお、本変更による連結上の売上収益、営業損益への影響はありません。
前第1四半期連結累計期間(自  2025年1月1日  至  2025年3月31日)
(単位:百万円)
インターネット
サービス
フィンテック
モバイル
合計
セグメントに係る売上収益
305,478
223,579
110,705
639,762
セグメント損益
考慮前
16,481
48,094
△59,394
5,181
モバイルエコシステム貢献額
△3,698
△4,351
8,049

考慮後
12,783
43,743
△51,345
5,181
当第1四半期連結累計期間(自  2026年1月1日  至  2026年3月31日)
(単位:百万円)
インターネット
サービス
フィンテック
モバイル
合計
セグメントに係る売上収益
317,645
275,324
131,157
724,126
セグメント損益
考慮前
25,102
64,771
△48,197
41,676
モバイルエコシステム貢献額
△3,932
△6,239
10,171

考慮後
21,170
58,532
△38,026
41,676
(注) 当第1四半期連結累計期間より、各セグメントの経営管理および業績評価の適正化を目的として、従前各セグメントに配分していなかった一部のAI関連の開発費用を各セグメントの責任範囲および利用実態に基づき、各セグメント損益に反映しています。これに伴い、前第1四半期連結累計期間のセグメント情報についても、同様の方法により遡及修正を行っています。この変更により、前第1四半期連結累計期間のセグメント損益は、「インターネットサービス」において396百万円、「フィンテック」において145百万円、「モバイル」において69百万円減少し、「内部取引等」においてそれらの合計額が増加しています。なお、本変更による連結上の売上収益、営業損益への影響はありません。
セグメントに係る売上収益から連結上の売上収益への調整は、以下のとおりです。
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間
(自  2025年1月1日
至  2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自  2026年1月1日
至  2026年3月31日)
セグメントに係る売上収益
639,762
724,126
内部取引等
△77,058
△80,543
連結上の売上収益
562,704
643,583
セグメント損益から税引前四半期利益又は損失(△)への調整は、以下のとおりです。
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間
(自  2025年1月1日
至  2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自  2026年1月1日
至  2026年3月31日)
セグメント損益
5,181
41,676
内部取引等
△5,486
△5,377
Non-GAAP営業利益又は損失(△)
△305
36,299
無形資産償却費
△1,365
△412
株式報酬費用
△4,382
△4,474
非経常的な項目(注)
△9,392
△1,019
営業利益又は損失(△)
△15,444
30,394
金融収益及び金融費用
△30,802
△12,083
持分法による投資利益又は損失(△)
407
△936
税引前四半期利益又は損失(△)
△45,839
17,375
(注) 前第1四半期連結累計期間に計上された非経常的な項目には、国内スポーツ事業において、過去に締結したチーム運営に重要な影響を及ぼすコンサルティング契約を、チームの運営方針の変更を契機に解約したことによる中途解約金2,459百万円及び過去に売却した子会社の債務の支払請求訴訟に係る引当金繰入額等が含まれています。また、当第1四半期連結累計期間に計上された非経常的な項目には、一部欧州マーケットプレイス事業の撤退に伴う固定資産減損1,019百万円が含まれています。なお、これらの費用は要約四半期連結損益計算書において、主にその他の費用に計上されています。
(営業費用の性質別内訳)
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間
(自 2025年1月1日
至 2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自 2026年1月1日
至 2026年3月31日)
広告宣伝費及び販売促進費
77,635
84,401
従業員給付費用
93,728
100,341
減価償却費及び償却費
82,906
74,256
通信費及び保守費
15,635
15,523
委託費及び外注費
33,644
36,151
貸倒引当金繰入額
9,869
12,447
商品及び役務提供に係る原価
159,766
171,042
金融事業の支払利息
11,408
23,226
金融事業の支払手数料
7,314
8,264
保険サービス費用
12,285
11,644
その他
62,228
70,635
合計
566,418
607,930
(その他の収益及びその他の費用)
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間
(自  2025年1月1日
至  2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自  2026年1月1日
至  2026年3月31日)
為替差益
1,070

その他
1,570
1,455
その他の収益合計
2,640
1,455
為替差損

551
有形固定資産及び無形資産除却損
1,123
711
有価証券評価損
1,138
584
減損損失(注)1
1,367
2,656
その他(注)2,3
10,742
2,212
その他の費用合計
14,370
6,714
(注) 1 当第1四半期連結累計期間において、一部欧州マーケットプレイス事業の撤退に伴う固定資産減損1,019百万円が含まれています。
2 前第1四半期連結累計期間において、国内スポーツ事業における過去に締結したチーム運営に重要な影響を及ぼすコンサルティング契約を、チームの運営方針の変更を契機に解約したことによる中途解約金を2,459百万円計上しています。
3 前第1四半期連結累計期間において、過去に売却した子会社の債務の支払請求訴訟に係る引当金繰入額が含まれています。
(金融収益及び金融費用)
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間
(自  2025年1月1日
至  2025年3月31日)
当第1四半期連結累計期間
(自  2026年1月1日
至  2026年3月31日)
受取利息
1,038
1,205
有価証券評価益
255
5
デリバティブ評価益(注)1,2
244
10,326
為替差益(注)3
2,804

その他
5
177
金融収益合計
4,346
11,713
支払利息(注)4
21,831
21,432
有価証券評価損(注)5
2,751
15
デリバティブ評価損(注)1
9,895

為替差損(注)6

2,130
その他
671
219
金融費用合計
35,148
23,796
(注) 1 外貨建永久劣後特約付社債に係る通貨スワップから生じるデリバティブ評価損益を前第1四半期連結累計期間においてデリバティブ評価損に9,895百万円、当第1四半期連結累計期間においてデリバティブ評価益に 10,326百万円計上しています。
2 Lyft, Inc.株式の先渡売買契約のカラー契約より生じるデリバティブ評価益を前第1四半期連結累計期間において222百万円計上しています。
3 Lyft, Inc.株式の先渡売買契約による資金調達に係る負債により生じた為替換算差額を前第1四半期連結累計期間において2,804百万円計上しています。
4 Lyft, Inc.株式の先渡売買契約に係る金融負債を償却原価で測定したことによる金利費用を前第1四半期連結累計期間において110百万円計上しています。
5 Lyft, Inc.への株式投資の有価証券評価損を前第1四半期連結累計期間において2,724百万円計上しています。

その他の資本性金融商品から振替えられた社債により生じた為替換算差額を当第1四半期連結累計期間において2,130百万円計上しています。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
独立監査人の四半期連結財務諸表に対する期中レビュー報告書
2026年5月14日
楽 天 グ ル ー プ 株 式 会 社
取 締 役 会  御 中
EY新日本有限責任監査法人
東  京  事  務  所
指定有限責任社員
業務執行社員
公認会計士
田  邉  朋  子
指定有限責任社員
業務執行社員
公認会計士
熊  谷  充  孝
指定有限責任社員
業務執行社員
公認会計士
多  田  雅  之
指定有限責任社員
業務執行社員
公認会計士
小 山  健 太 郎
監査人の結論
当監査法人は、四半期決算短信の「添付資料」に掲げられている楽天グループ株式会社の2026年1月1日から2026年12月31日までの連結会計年度の第1四半期連結会計期間(2026年1月1日から2026年3月31日まで)及び第1四半期連結累計期間(2026年1月1日から2026年3月31日まで)に係る要約四半期連結財務諸表、すなわち、要約四半期連結財政状態計算書、要約四半期連結損益計算書、要約四半期連結包括利益計算書、要約四半期連結持分変動計算書、要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書及び注記について期中レビューを行った。
当監査法人が実施した期中レビューにおいて、上記の要約四半期連結財務諸表が、株式会社東京証券取引所の四半期財務諸表等の作成基準第5条第2項(ただし、四半期財務諸表等の作成基準第5条第5項に定める記載の省略が適用されている。)に準拠して作成されていないと信じさせる事項が全ての重要な点において認められなかった。
監査人の結論の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる期中レビューの基準に準拠して期中レビューを行った。期中レビューの基準における当監査法人の責任は、「要約四半期連結財務諸表の期中レビューにおける監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定(社会的影響度の高い事業体の財務諸表監査に適用される規定を含む。)に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、結論の表明の基礎となる証拠を入手したと判断している。
要約四半期連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、株式会社東京証券取引所の四半期財務諸表等の作成基準第5条第2項(ただし、四半期財務諸表等の作成基準第5条第5項に定める記載の省略が適用されている。)に準拠して要約四半期連結財務諸表を作成することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない要約四半期連結財務諸表を作成するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
要約四半期連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき要約四半期連結財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、株式会社東京証券取引所の四半期財務諸表等の作成基準第5条第2項(ただし、四半期財務諸表等の作成基準第5条第5項に定める記載の省略が適用されている。)に基づき、継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
要約四半期連結財務諸表の期中レビューにおける監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した期中レビューに基づいて、期中レビュー報告書において独立の立場から要約四半期連結財務諸表に対する結論を表明することにある。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる期中レビューの基準に従って、期中レビューの過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 主として経営者、財務及び会計に関する事項に責任を有する者等に対する質問、分析的手続その他の期中レビュー手続を実施する。期中レビュー手続は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して実施される年度の財務諸表の監査に比べて限定された手続である。
・ 継続企業の前提に関する事項について、重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められると判断した場合には、入手した証拠に基づき、要約四半期連結財務諸表において、株式会社東京証券取引所の四半期財務諸表等の作成基準第5条第2項(ただし、四半期財務諸表等の作成基準第5条第5項に定める記載の省略が適用されている。)に準拠して作成されていないと信じさせる事項が認められないかどうか結論付ける。また、継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、期中レビュー報告書において要約四半期連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する要約四半期連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、要約四半期連結財務諸表に対して限定付結論又は否定的結論を表明することが求められている。監査人の結論は、期中レビュー報告書日までに入手した証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 要約四半期連結財務諸表の表示及び注記事項が、株式会社東京証券取引所の四半期財務諸表等の作成基準第5条第2項(ただし、四半期財務諸表等の作成基準第5条第5項に定める記載の省略が適用されている。)に準拠して作成されていないと信じさせる事項が認められないかどうかを評価する。
・ 要約四半期連結財務諸表に対する結論表明の基礎となる、会社及び連結子会社の財務情報に関する証拠を入手する。監査人は、要約四半期連結財務諸表の期中レビューに関する指揮、監督及び査閲に関して責任がある。監査人は、単独で監査人の結論に対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した期中レビューの範囲とその実施時期、期中レビュー上の重要な発見事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去するための対応策を講じている場合又は阻害要因を許容可能な水準にまで軽減するためのセーフガードを適用している場合はその内容について報告を行う。
利害関係
会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以  上
(注)   1.上記の期中レビュー報告書の原本は当社(四半期決算短信開示会社)が別途保管しています。
2.XBRLデータ及びHTMLデータは期中レビューの対象には含まれていません。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2025-12-05 三木谷 浩史 (同左) 8.20%
計 27.62%
1.78億株 発行会社の代表取締役であり、経営参加を目的として安定株主として長期保有しておりま… 変更
2025-12-05 三木谷 浩史 三木谷 晴子 5.20%
計 27.62%
1.13億株 発行会社の代表取締役三木谷浩史の配偶者であり、安定株主として長期保有しております… 変更
2025-12-05 三木谷 浩史 合同会社クリムゾングループ 10.44%
計 27.62%
2.26億株 発行会社の代表取締役三木谷浩史が100%出資している会社であり、安定株主として長… 変更
2025-12-05 三木谷 浩史 有限会社三木谷興産 1.89%
計 27.62%
4,087万株 安定株主として長期保有しております。 変更
2025-12-05 三木谷 浩史 有限会社スピリット 1.89%
計 27.62%
4,087万株 安定株主として長期保有しております。 変更
2025-12-05 三木谷 浩史 (同左) 8.20%
計 27.62%
1.78億株 発行会社の代表取締役であり、経営参加を目的として安定株主として長期保有しておりま… 変更
2025-12-05 三木谷 浩史 三木谷 晴子 5.20%
計 27.62%
1.13億株 発行会社の代表取締役三木谷浩史の配偶者であり、安定株主として長期保有しております… 変更
2025-12-05 三木谷 浩史 合同会社クリムゾングループ 10.44%
計 27.62%
2.26億株 発行会社の代表取締役三木谷浩史が100%出資している会社であり、安定株主として長… 変更
2025-12-05 三木谷 浩史 有限会社三木谷興産 1.89%
計 27.62%
4,087万株 安定株主として長期保有しております。 変更
2025-12-05 三木谷 浩史 有限会社スピリット 1.89%
計 27.62%
4,087万株 安定株主として長期保有しております。 変更

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2025 24,966億円 144億円 ▲1,779億円 288,044億円 9,924億円 -82.2
2024 22,792億円 530億円 ▲1,624億円 265,147億円 9,279億円 -75.6
2023 20,713億円 ▲2,129億円 ▲3,395億円 226,256億円 8,366億円 -177.3
2022 19,209億円 ▲3,716億円 ▲3,772億円 204,023億円 7,914億円 -235.0 4.5
2021 16,818億円 ▲1,947億円 ▲1,338億円 168,312億円 10,937億円 -87.6 4.5
2020 14,555億円 ▲938億円 ▲1,142億円 125,244億円 6,087億円 -84.0 4.5
2019 12,639億円 727億円 ▲319億円 91,657億円 7,357億円 -23.6 4.5
2018 11,015億円 1,704億円 1,419億円 73,450億円 7,745億円 105.4 4.5
2017 9,445億円 1,105億円 61,843億円 6,832億円 80.0 4.5
2016 7,819億円 384億円 46,047億円 6,824億円 26.7 4.5
2015 7,136億円 459億円 42,700億円 6,661億円 32.3 4.5
2014 5,986億円 714億円 36,807億円 4,240億円 53.7 4.5
2013 5,186億円 442億円 32,098億円 3,035億円 33.1 4.0
2012 4,004億円 211億円 22,876億円 2,359億円 15.6 3.0
2011 3,799億円 ▲23億円 19,159億円 2,310億円 -1.7 250.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2025 / 約1,896字
2 【沿革】年月経過1997年2月オンラインコマースサーバーの開発及びインターネット・ショッピングモール『楽天市場』の運営を行うことを目的として、資本金1,000万円にて東京都港区愛宕1丁目6番7号に株式会社エム・ディー・エムを設立1997年5月インターネット・ショッピングモール『楽天市場』のサービスを開始1998年8月本社を東京都目黒区祐天寺2丁目8番16号に移転1999年6月株式会社エム・ディー・エムより、楽天株式会社へ社名変更2000年4月日本証券業協会に店頭登録 5月本社を東京都目黒区中目黒2丁目6番20号に移転2001年3月『楽天トラベル』のサービスを開始2002年11月『楽天スーパーポイント(現 楽天ポイント)』のサービスを開始2003年9月宿泊予約サイトを運営するマイトリップ・ネット株式会社を子会社化 10月本社を東京都港区六本木6丁目10番1号に移転 11月ディーエルジェイディレクト・エスエフジー証券株式会社(現 楽天証券株式会社)を子会社化2004年9月株式会社あおぞらカード(現 楽天カード株式会社)を子会社化 11月日本プロフェッショナル野球組織(NPB)(現 一般社団法人日本野球機構(NPB))による「東北楽天ゴールデンイーグルス」新規参入承認 12月株式会社ジャスダック証券取引所(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場2005年9月LinkShare Corporation(現 RAKUTEN MARKETING LLC)を子会社化2007年8月IP電話事業を運営するフュージョン・コミュニケーションズ株式会社(現 楽天コミュニケーションズ株式会社)を子会社化2008年4月本社を東京都品川区東品川4丁目12番3号に移転2009年2月イーバンク銀行株式会社(現 楽天銀行株式会社)を子会社化2010年1月ビットワレット株式会社(現 楽天Edy株式会社)を子会社化 7月フランスにおいてECサイトを運営するPRICEMINISTER S.A.(現 RAKUTEN FRANCE S.A.S.)を子会社化2012年1月グローバルに電子書籍サービスを展開するKobo Inc.(現 Rakuten Kobo Inc.)を子会社化 6月スペインにおいてビデオストリーミングサービスを提供するWuaki. TV, S.L.(現 Rakuten TV Europe, S.L.U.)を子会社化 10月持分法適用関連会社であったアイリオ生命保険株式会社(現 楽天生命保険株式会社)を子会社化2013年9月グローバルにビデオストリーミングサービスを展開するViki, Inc.を子会社化 11月「東北楽天ゴールデンイーグルス」がプロ野球日本シリーズ初優勝 12月東京証券取引所市場第一部へ上場市場を変更2014年3月グローバルにモバイルメッセージングとVoIPサービスを展開するViber Media Ltd.(現 Viber Media S.a.r.l.)を子会社化 10月北米最大級の会員制オンライン・キャッシュバック・サイトを展開するEbates Inc.を子会社化 携帯電話サービスに本格参入、『楽天モバイル』を提供開始2015年8月本社を東京都世田谷区玉川一丁目14番1号に移転2017年6月楽天LIFULL STAY株式会社(現 楽天ステイ株式会社)を設立、民泊事業に参入2018年3月朝日火災海上保険株式会社(現 楽天損害保険株式会社)を子会社化2019年8月『楽天ウォレット』が暗号資産(仮想通貨)の取引サービスを開始 10月『楽天モバイル』が携帯キャリアサービスを開始2020年9月『楽天モバイル』が携帯キャリアサービスにおいて、5Gを用いた通信サービスを開始2021年4月楽天株式会社より、楽天グループ株式会社へ社名変更 8月通信プラットフォーム事業組織Rakuten Symphonyを始動2022年1月楽天モバイル株式会社の完全子会社、楽天シンフォニー株式会社を設立 4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行 10月楽天証券ホールディングス株式会社とみずほ証券株式会社による資本業務提携の締結2023年4月楽天銀行株式会社が東京証券取引所プライム市場へ上場 10月特定基地局開設計画(“プラチナバンド”700MHz帯割当)が認定2024年11月楽天カード株式会社と株式会社みずほフィナンシャルグループによる資本業務提携の締結2025年12月『楽天モバイル』の全契約回線数が1,000万を突破
配当政策 FY2025 / 約613字
3 【配当政策】現下の当社における財務状況等を踏まえ、財務健全性を確保するという財務方針に基づき、有利子負債のみに頼らない様々な資金調達を積極的に進めることで、成長事業への投資原資を確保しつつ、有利子負債残高の削減にも取り組んできました。当期につきましても、配当による資金流出を抑制することが、当社の財務基盤の安定、ひいては株主価値の向上に繋がると考え、2026年2月12日開催の取締役会において、当期の配当を行わないことを決定しました。配当方針につきましては、中長期的な成長に向けた投資や、財務基盤の安定化のための内部留保の充実を勘案しつつ、安定的・継続的に配当を行うことを基本としており、今後もこの方針に変更はありません。2026年12月期以降の配当再開時期は、現時点では未定ですが、連結業績黒字化及び有利子負債の削減を進めていく中で、適時適切に復配を行えるよう努めていきます。なお、当社における剰余金配当の決定機関は取締役会であり、剰余金配当は期末配当による原則年1回の配当を基本方針とし、その他会社法第459条第1項各号に定める事項については、経営環境等の状況を勘案の上で判断していきます。  (参考)1株当たり配当額の推移回次第25期第26期第27期第28期第29期決算年月2021年12月2022年12月2023年12月2024年12月2025年12月1株当たり配当額(円)4.504.500.000.000.00
監査の状況 FY2025 / 約3,083字
(3)【監査の状況】① 監査役監査の状況1) 監査役監査の組織、人員及び手続監査役監査の組織、人員及び手続については、「(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制 2) 会社の機関の内容 (監査役・監査役会)」をご参照ください。 2) 監査役及び監査役会の活動状況当連結会計年度において当社は監査役会を合計12回開催しており、個々の監査役の出席状況については次のとおりです。役職氏名出席状況監査役(常勤)長沼 義人全12回中12回(100%)社外監査役(常勤)中村 太全12回中12回(100%)社外監査役(非常勤)片岡 麻紀全12回中12回(100%)社外監査役(非常勤)山口 勝之全12回中12回(100%) 監査役会における主な検討事項として、監査の方針及び監査計画に関する事項、監査役会監査報告書に関する事項、会計監査人の監査手法及び監査報告に関する事項、会計監査人の再任に関する事項等、法令や定款等の定めに従った決議事項について議論及び審議を行っています。監査役は、取締役会に出席して議事運営・決議内容等を監査し、必要に応じ意見を表明しています。常勤監査役の活動としては、常勤者の特性を踏まえ、各種経営会議等の重要会議に出席して取締役の業務執行について把握する他、重要な決裁書類の閲覧・調査等に加え、各部署/カンパニー及びグループ会社等を通じた情報収集等により、各取締役の職務執行状況やリスク管理対応も適切に把握しています。また、グループ会社監査役からの監査の状況や結果等を聴取し意見交換する等、当社グループ全体としての監査の実効性を高めるよう努めています。これら職務の遂行上知り得た情報は、定期的に開催される監査役会にて非常勤監査役と相互に共有化を図っています。 ② 内部監査の状況1) 組織、人員及び手続代表取締役会長兼社長直轄の独立組織である内部監査部(部長以下49名)を設置し、内部監査を実施しています。当社の内部監査は、当社各部門及び各事業並びにグループ会社を対象とし、取締役会で承認された内部監査計画に基づき、適法性・妥当性・効率性等の観点から実施しています。内部監査の結果、必要な改善事項を指摘するとともに、改善状況のフォローアップを行い、当社各部門等の業務の適正な執行を確保するよう努めています。内部監査の結果については、代表取締役会長兼社長及び監査役並びに監査対象となった組織やサービスに対する関係部署等に報告し、特に重要な内部監査の結果については取締役会に報告しています。 2) 内部監査、監査役監査及び会計監査の相互連携並びに内部統制部門との関係常勤監査役とは定例会議にて内部監査の結果等を共有し、監査役会には定期的に監査結果等の共有、会計監査人とは定期的に意見交換、内部監査の結果を含む情報共有を行っています。三様監査会議を適宜開催し、三者による意見交換も実施しています。また、グループ会社の内部監査部門との連携を強化し、当社グループ全体で内部監査の実効性を高めるよう努めています。さらに、財務報告に係る内部統制の整備状況、運用状況を金融庁ガイドライン及び社内規程に基づいて評価し、適宜内部統制部門に情報共有しています。内部統制部門はそれらに基づき、必要に応じて内部統制システムの改善を図っています。 ③ 会計監査の状況1) 監査法人の名称EY新日本有限責任監査法人当社は、EY新日本有限責任監査法人と監査契約を締結し、同監査法人が会社法及び金融商品取引法に基づく会計監査を実施しています。 2) 継続監査期間28年間 3) 業務を執行した公認会計士の氏名当期において業務を執行した公認会計士の氏名は以下のとおりです。 指定有限責任社員業務執行社員田邉 朋子 指定有限責任社員業務執行社員安藤  勇 指定有限責任社員業務執行社員熊谷 充孝 指定有限責任社員業務執行社員小山 健太郎 4) 監査業務に係る補助者の構成当期における監査業務に係る補助者の構成は以下のとおりです。 公認会計士32名 その他51名 5) 監査法人の選定方針と理由及び評価監査役会は、会計監査人を適切に選定、評価するための基準を定めています。当該基準に基づいて、監査法人の品質管理体制、独立性、業務執行部門との連携、監査の実施体制や監査報酬等を勘案し、毎期総合的に検討し判断しています。なお、監査役会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目に該当すると認められる場合は、当該会計監査人の解任を検討し、解任が妥当と認められる場合には監査役全員の同意に基づき、監査役会が会計監査人を解任します。また、監査役会は、会計監査人が職務を適切に遂行することが困難と認められる場合、その他必要と判断される場合には、株主総会に提出する会計監査人の解任又は不再任に関する議案の内容を決定します。また、評価については、当該評価基準に照らし、品質管理の状況、監査チームの独立性、職務遂行体制の適切性、不正リスクへの対応等の観点から会計監査人としての適切性・妥当性の評価を実施しています。 ④ 監査報酬の内容等1) 監査公認会計士等に対する報酬の内容区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社31113334431連結子会社63012463862合計94125798293 当社における非監査業務の内容は、前連結会計年度については主に社債発行に伴うコンフォートレター作成業務、当連結会計年度については主にESGデータ保証業務です。連結子会社における非監査業務の内容は、前連結会計年度については主に社債発行に伴うコンフォートレター作成業務及び組織再編に伴うコンサルティング業務、当連結会計年度については主に財務健全性に向けたコンサルティング業務です。 2) 監査公認会計士等と同一のネットワーク(Ernst & Youngグループ)に対する報酬の内容(上記1)を除く)区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-1-3連結子会社432167496177合計432168496180 当社における非監査業務の内容は、前連結会計年度については主に海外における税務コンプライアンスの支援業務、当連結会計年度については主に移転価格税制に対するコンサルティング業務です。連結子会社における非監査業務の内容は、前連結会計年度については主にデータ活用に関するコンサルティング業務、当連結会計年度については主にDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関する助言業務です。 3) その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容該当事項はありません。 4) 監査報酬の決定方針監査報酬の決定方針は、当社の規模及び事業の特性、監査日数等を勘案し、法令に従い当社監査役会の同意を得て適切に決定しています。 5) 監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由監査役会は、会計監査人からの説明を受けた当連結会計年度の会計監査計画の監査日数や人員配置等の内容、前連結会計年度の監査実績の検証と評価、会計監査人の監査の遂行状況の相当性、報酬の前提となる見積りの算定根拠を精査した結果、会計監査人の報酬等の額について同意しています。
設備の概要 FY2025 / 約116字
1 【設備投資等の概要】当連結会計年度の設備投資の総額は287,303百万円であり、主に「4G」及び「5G」に関する基地局、ネットワーク設備の新設を目的とした楽天モバイル株式会社における設備投資及び使用権資産の増加等によるものです。
従業員の状況 FY2025 / 約2,147字
5 【従業員の状況】(1) 連結会社の状況2025年12月31日現在セグメントの名称従業員数(名)インターネットサービス9,793フィンテック6,217モバイル4,333全社(共通)9,076合計29,419 (注) 1 従業員数は就業人員であり、使用人兼務取締役、派遣社員及びアルバイトを含んでいません。2 全社(共通)は、特定のセグメントに区分できない開発部門、管理部門及びシェアードサービス事業に属する従業員数です。 (2) 提出会社の状況2025年12月31日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)9,98936.06.38,508,495 セグメントの名称従業員数(名)インターネットサービス5,259フィンテック1モバイル40全社(共通)4,689合計9,989 (注) 1 従業員数は就業人員であり、使用人兼務取締役、他社への出向者、派遣社員及びアルバイトを含んでいません。2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。3 全社(共通)は、特定のセグメントに区分できない開発部門及び管理部門の従業員数です。 (3) 労働組合の状況当社に労働組合は結成されていませんが、連結子会社の一部に労働組合が結成されています。なお、労使関係は良好で、特記すべき事項はありません。 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業等取得率及び労働者の男女の賃金の差異 当社及び連結子会社管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1,2男性労働者の育児休業等取得率(%)(注)1,3,4,5労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1,2,6,7,8全労働者正規労働者非正規労働者楽天グループ(株)33.573.378.081.658.9楽天カード(株)17.496.965.964.2101.6楽天カスタマーサービス(株)16.7(**)100.072.472.4(***)楽天銀行(株)21.6(*)(**)122.265.467.659.9楽天証券(株)23.780.065.571.157.8楽天シンフォニー(株)9.116.779.480.683.9楽天生命保険(株)11.8(*)66.752.753.350.7楽天ソシオビジネス(株)46.2100.091.092.484.8楽天損害保険(株)9.8(*)100.045.845.243.7楽天トータルソリューションズ(株)10.323.779.480.683.9楽天ペイメント(株)26.4(**)64.382.882.592.0楽天モバイル(株)10.331.072.773.851.5楽天モバイルエンジニアリング(株)16.175.083.081.697.3(株)楽天野球団22.9(*)100.074.078.862.6 (注) 1 当連結会計年度における実績を記載しています。なお、楽天銀行(株)、楽天生命保険(株)及び楽天損害保険(株)については事業年度が4月1日~翌3月31日のため、一部指標の算出時点が当社と異なります。具体的には以下のとおりです。・管理職に占める女性労働者の割合:楽天銀行(株)は同社の直近の事業年度末時点、楽天生命保険(株)及び楽天損害保険(株)は直近の事業年度の3月1日時点・男性労働者の育児休業等取得率:楽天銀行(株)は同社の直近の事業年度末時点・労働者の男女の賃金の差異:楽天銀行(株)、楽天生命保険(株)及び楽天損害保険(株)の直近の事業年度末時点2 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出した実績を記載しています。3 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出した実績を記載しています。4 「(*)」については、育児目的休暇の取得者を分子に含みます。5 「(**)」について、女性活躍推進法に基づく雇用管理区分別の育児休業等取得率は以下のとおりです。連結子会社男性労働者の育児休業等取得率(%)楽天カスタマーサービス(株)正社員:100.0楽天銀行(株)総合職(無期):133.3総合職(有期):100.0楽天ペイメント(株)従業員(役員、正社員、契約社員):64.3   なお、楽天銀行(株)の総合職(無期)における男性労働者の育児休業等取得率が100%を超過しているのは、当該年度に育児休業等を取得した者の中に、前年度に配偶者が出産し、その後に育児休業等を開始した者が含まれるためです。これにより、取得率が100%を超える場合があります。6 男女賃金差異については、男性の平均年間賃金に対する女性の平均年間賃金の割合を示しています。7 「(***)」については、対象となる従業員がいないことを示しています。8 適用する人事処遇制度において性別による差異はありません。9 各社の数値は原籍で算出していますが、楽天カード(株)については就業人員で算出しています。
研究開発活動 FY2025 / 約852字
6 【研究開発活動】当社グループの研究開発活動は、当社及び当社グループの開発業務への貢献を目的とし、個々の事業とは別に研究を行っています。日本の拠点に加え、2014年2月にはフランスのパリ市に、2015年7月にはシンガポールと米国ボストン市に、2018年4月には米国サンマテオ市に、2018年12月にはインドのベンガルール市に研究拠点を設け研究体制の拡大を図っています。研究のテーマとしては、今後のインターネット拡大の方向性についてのビジョンに基づき、AI関連技術、ユーザーインタラクション・AR/VR/MR、移動通信システム関連技術及びIoT技術の三つの研究領域を設定しており、その具体的な内容は下記のとおりです。なお、当社グループの研究開発は、主にインターネット関連の基礎技術及び移動通信システム関連技術に関するものであり、特定のセグメントに区分することが困難なため、セグメント別には記載していません。当連結会計年度の研究開発に要した費用の総額は21,885百万円です。 (1) AI関連技術AI関連技術では、当社グループが所有する豊富なテキストデータ及びマルチメディアデータを高度に自動解析する技術や、顧客データ、商品データを基にしたレコメンデーション、広告、検索の最適化技術に取り組み、コマース、金融、モバイル、医療等の各事業に横展開可能なプラットフォーム開発につなげています。 (2) ユーザーインタラクション・AR/VR/MRユーザーの技術環境の変化に伴う様々なデバイスやセンサーに対応した、リッチなコンテンツ体験として実現するためのユーザーインタラクションを開発し、当社及び当社グループのサービスレベルを全体的に向上させています。本研究分野はAR/VR/MR等の最新インタラクションも含みます。 (3) 移動通信システム関連技術及びIoT技術5G関連技術、次世代の仮想化された無線アクセスネットワークの高度化・ネットワーク運用の自動化に関する技術及びIoT技術基盤の研究開発を行っています。
株式の保有状況 FY2025 / 約1,652字
(5)【株式の保有状況】① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、投資株式の区分について、専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当による利益を目的とする場合を「純投資目的である投資株式」、それ以外を目的とする場合を「純投資目的以外の目的である投資株式」として区分しています。また、当社は「純投資目的以外の目的である投資株式」のうち、政策保有株式については、取引慣行に基づき合理的な理由なく長期保有を継続し、資本効率の向上を妨げている株式と捉えており、そのような株式は原則として保有しない方針です。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式1) 保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、保有目的が「純投資目的以外の目的である投資株式」については、保有に伴う便益、資本コスト、リスク等を中長期的な観点から総合的に検証し、当社の株主価値向上に資するものと判断された場合について、保有していく方針です。当該方針に則り、外部有識者を含むメンバーで構成される投融資委員会において、案件の取り進めの是非を事前審議しており、その審議結果を取締役会に報告することとしています。また、売却等によりROI(Return on Investment : 投資利益率)が最大化すると判断される場合や、保有の意義が必ずしも十分でないと判断される銘柄については、適宜売却等を行うことで、ポートフォリオの見直し、入れ替えを行っていきます。多様な投資案件について、当社内部で定めたハードルレート、エコシステムへの貢献、投資先の事業計画や企業価値等、案件ごとに検証を実施し、取り進めの是非を審議するだけではなく、株式保有後においても定期的な検証を実施の上、その進捗や結果を投融資委員会で報告しています。保有株式に係る議決権行使においては、管轄部署において当初の投資目的の達成状況、定期的な検証を実施の上、発行会社の効率的かつ健全な経営に役立ち、企業価値の向上を期待できるかどうか等を個々の投資株式ごとに総合的に勘案して、実施しています。 2) 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式8511非上場株式以外の株式1226      (注) 日本基準に基づく金額を記載しています。 (当事業年度において株式数が増加した銘柄)該当事項はありません。 (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に関わる売却価額の合計額(百万円)非上場株式18非上場株式以外の株式-- 3) 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)(株)関通498,000498,000(保有目的)取引関係強化のため無226186 (注) 日本基準に基づく金額を記載しています。 みなし保有株式該当事項はありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式 区分当事業年度前事業年度銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式----非上場株式以外の株式11,534222,727 区分当事業年度受取配当金の合計額(百万円)売却損益の合計額(百万円)評価損益の合計額(百万円)非上場株式---非上場株式以外の株式-21,2221,096 (注) 日本基準に基づく金額を記載しています。 ④ 当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的から純投資目的以外の目的に変更したもの該当事項はありません。 ⑤ 当事業年度の前4事業年度及び当事業年度に投資株式の保有目的を純投資目的以外の目的から純投資目的に変更したもの該当事項はありません。
関係会社の状況 FY2025 / 約1,465字
4 【関係会社の状況】 名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合又は被所有割合(%)関係内容摘要(連結子会社) Ebates Inc.米国0.1米ドルインターネットサービス100.0(100.0) Rakuten Kobo Inc.カナダ973百万カナダドルインターネットサービス100.0(100.0) (注)5Viber Media S.a.r.l.ルクセンブルク217千米ドルインターネットサービス 100.0(100.0) 楽天カード(株)東京都港区19,324百万円フィンテック85.01役員の兼任あり(注)6楽天銀行(株)東京都港区32,643百万円フィンテック49.26役員の兼任あり(注)6,8楽天証券(株)東京都港区19,496百万円フィンテック51.0(51.0) 楽天ペイメント(株)東京都港区100百万円フィンテック100.0(100.0)役員の兼任あり 楽天損害保険(株)東京都港区29,753百万円フィンテック100.0(100.0) 楽天生命保険(株)東京都港区10,000百万円フィンテック100.0(100.0) 樂天國際商業銀行股份有限公司台湾100億台湾ドルフィンテック51.0(51.0) 楽天モバイル(株)東京都世田谷区100百万円モバイル100.0資金貸付あり役員の兼任あり(注)7,9Rakuten Symphony SingaporePte. Ltd.シンガポール296,269千米ドルモバイル100.0(100.0) (持分法適用関連会社) Rakuten Medical, Inc.米国511千米ドル医薬品・医療機器の開発、製造販売18.16役員の兼任あり(注)10 (注) 1 主要な事業の内容欄には、セグメント情報の名称を記載しています。2 上記以外の連結子会社数は176社です。3 上記以外の持分法適用関連会社数は45社です。4 議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数です。5 特定子会社です。6 有価証券報告書の提出会社です。7 売上収益(連結会社相互間の内部売上収益を除く)の連結売上収益に占める割合が10%を超えている会社です。楽天モバイル株式会社の主要な損益情報等は以下のとおりです。 (単位:百万円) 楽天モバイル株式会社売上収益374,872税引前当期損失(△) △247,092当期損失(△) △247,531資本合計281,278資産合計2,012,119 8 議決権の所有割合は100分の50以下ですが、当社が同社を実質的に支配していると判断し、連結しています。 9 楽天モバイル株式会社が有する通信料債権の流動化による資金調達を行うにあたり、以下の措置を行っています。楽天モバイル株式会社の株式は全て当社から楽天信託株式会社に信託されています。これは、楽天モバイル株式会社の通信料債権を流動化するにあたり、投資家の保護を企図した仕組みになります。本仕組みにおいて、当社の信用格付が一定以下になる等の要件に該当した場合には、議決権の行使に係る指図権は独立の第三者である一般社団法人アールエムトラストに移転し、楽天モバイル株式会社は信用力の低下した当社からの影響を回避することができます。なお、現在当社は議決権全てに対する指図権を含めた受益権を有していることから、議決権の所有割合に含めて記載しています。10 議決権の所有割合は100分の20以下ですが、重要な影響力を有しているものと判断し、関連会社として持分法を適用しています。
サステナビリティ FY2025 / 約19,345字
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 1. サステナビリティ全般当社グループは「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」というミッションに基づき、これまで歩んできました。楽天エコシステムが深化する中で、私たちを取り巻く社会環境は、気候変動や生物多様性の喪失といった地球規模の課題に加え、人権問題、格差拡大、そしてAIをはじめとするデジタル技術がもたらす新たな倫理的課題等、かつてないスピードで変化しています。このような状況において、より高度化する社会課題の解決と持続可能な社会の実現のために、イノベーションの創出に挑むという姿勢は変わりません。サステナビリティ戦略の遂行は、展開する事業の持続的な発展を支えるだけでなく、当社グループのミッションを体現するものでもあります。 (1) ガバナンスサステナビリティのガバナンスを強化し、各重点分野に関する取組の実施を統括することを目的に、国内外の経営陣で構成される「楽天グループサステナビリティ委員会」を2021年に設立しました。執行役員兼取締役であるグループ COO(Group Chief Operating Officer)を委員長とし、年2回の頻度で開催しています。グループサステナビリティ委員会では当社グループにとっての重要課題に対し、ステークホルダーの期待やベストプラクティスの共有、戦略や目標設定、イニシアチブへの参画等について、経営レベルの意思決定を行います。また、環境、人権、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョンは長期的かつ組織横断的な議論が必要な課題であることを踏まえ、それぞれに特化した分科会を設置し、グループサステナビリティ委員会へ活動状況を報告しています。サステナビリティ推進部は、経営レベルでの意思決定及び方針に基づき、全社的なサステナビリティ戦略の企画・推進に加え、各事業部門におけるサステナビリティの取組状況を横断的に把握・評価し、継続的な改善を促す役割も担っています。これにより、企業価値の持続的な向上を目指しています。具体的には、国際的なイニシアチブの把握及び参画方針の検討、サステナビリティに関する国内外の法規制遵守の体制構築、並びにESGデータの網羅性・正確性の確保をリードし、各事業部門における責任あるサステナビリティ関連活動を支援しています。監督体制としては、取締役会が本社のサステナビリティ推進部やグループサステナビリティ委員会から重要事項に関する提案を受け、これを審議するほか、定期的な活動報告を受けることでサステナビリティの推進状況を確認しています。また、これらの内容は、社内の主要な経営層で構成されるコーポレート経営会議にも適宜報告されています。 全社的に明確なコミットメントやアクションが必要なESG課題については、グループ方針として、「グループサステナビリティインストラクション」を定めています。また、取組の進捗状況を、当社ウェブサイト、統合報告書、株主総会等の媒体を通じて定期的に報告しています。 (2) リスク管理当社グループは急速に変わるリスク環境に適応するため、組織全体に影響するあらゆるリスクを統合的に把握し、管理する全社リスクマネジメント手法である統合的リスク管理(ERM:Enterprise Risk Management、以下「ERM」)に取り組んでいます。サステナビリティに関するリスクは、気候変動、人権、サプライチェーン、情報セキュリティ等多岐にわたりますが、当社グループはサステナビリティに関するリスクもERMに則って、リスクの特定・評価、重要性に応じた対応策の策定と実行、その結果のモニタリングに取り組んでいます。 (3) 戦略サステナビリティは当社グループのミッションの実現と今後の発展を支える柱の一つです。70を超えるサービスを提供する当社全体での取組を、より効果的なものにするためには、多岐にわたる課題の中から重要課題(マテリアリティ)を特定することが重要です。当社は、サステナビリティを推進していく上で不可欠な「事業基盤」と、優先的に取り組む3つの重点分野「従業員と共に成長」、「持続可能なプラットフォームとサービスの提供」、「グローバルな課題への取組」を重要課題として特定しています。サステナビリティ推進部は、重要課題の特定とサステナビリティリスク管理の双方に加えて、サステナビリティ戦略が確実に運用されるよう取り組んでいます。グループサステナビリティ委員会が取締役会の承認のもとに設定した、重点分野の長期的な目標設定に沿って、グループ一丸となって活動を進めています。 さらに、ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)やCSRD(EU企業サステナビリティ報告指令)等新たなサステナビリティ開示基準の理解・対応への準備も進めており、今後のESG情報開示の方針を定める指針にもなっています。 ・重点分野におけるリスク及び機会当社は、重要課題に対応するためのESG課題やビジョンの特定プロセスにおいて、リスク及び機会を以下のように整理しています。 1.従業員とともに成長多様な人材が能力を最大限に発揮できる組織基盤は競争力の源泉である一方、エンゲージメント低下や人材流出は事業継続のリスクとなります。これらのリスクを低減し、従業員の成長機会を最大化することは、多様な視点からのイノベーション創出を促し、持続的な企業価値向上に繋がります。 2.持続可能なプラットフォームとサービスの提供サプライチェーンにおける環境・人権問題、コンプライアンス違反に加え、近年急速に進化する生成AIの誤用や不適切なコンテンツ提供は、ブランド毀損や法的責任といった重大なリスクを伴います。一方で、バリューチェーン全体における責任ある対応と倫理的かつ安全な事業運営は、顧客からの信頼を強化し、楽天エコシステムへのエンゲージメント向上を含む事業成長へと結びつきます。 3.グローバルな課題への取組気候変動や環境課題への不十分な対応や予測不能な危機への不備は、社会的評価の低下、売上機会の喪失といったリスクをもたらします。しかし、ステークホルダーとの協働による環境課題解決、リスク管理体制の構築、そしてイノベーションを通じた社会課題解決は、新たな事業機会の創出、レピュテーション向上を通じた顧客ロイヤリティの獲得に寄与し、持続可能な社会づくりに貢献します。 (4) 重点分野における指標と目標重点分野には、今後数年間にわたって特に注力していくべき課題を含んでいます。これらの課題は、社会の変革を担う当社グループのビジョンや役割をより明確にし、実施すべき取組を決定するための組織横断的な議論の焦点となるものです。当社では、各ESG課題に対するビジョンと具体的な目標を設定し、達成のために取組を進めています。 「従業員とともに成長」ESG課題ビジョン指標と目標 2025実績2025目標2030目標ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン競争力の源泉である多様な個人が、能力を最大限発揮できるよう後押し女性管理職比率34%33%36%人材の採用・育成・定着多様なビジネスにおける様々な成長機会の付与を通じて、個人の成長・活躍を促進エンゲージメント度80pt84pt87pt責任ある労働慣行会社と個人が仕事・職場環境・キャリア等について率直に対話することで、より強い組織基盤を構築コミュニケーション充実度96pt97pt98pt安全な労働環境と従業員の健康個人が高い成果を出し続けるために、心身共に良好な状態、誰もがチームの中で最大限力を発揮できる職場環境を実現ウェルビーイング度55pt53pt58pt * 対象は楽天グループ株式会社 「持続可能なプラットフォームとサービスの提供」ESG課題ビジョン指標と目標 2025実績2025目標2030目標持続可能な生産と消費サプライヤーとの良好な取引関係構築を通じた、環境や人権に悪影響を与えない持続可能なサプライチェーンの実現説明会/勉強会に参加するサプライヤーの割合88%80%90%自己評価アンケートに回答するサプライヤーの割合88%80%100%高リスクサプライヤー*1の比率13%前年比で比率を削減責任ある広告・マーケティング・機能表示デジタルタッチポイントのアクセシビリティの向上“WCAG AA”に適合するデジタルタッチポイントの割合追跡システムを開発中70%*2100%アクセシビリティに関するEラーニングの受講率及び理解67%100%100%楽天の製品・サービスにおける公正で信頼性の高いコンテンツの提供公正かつ信頼性の高いコンテンツ制作に関する社内ガイドラインを、関連する外部基準に沿って策定達成済み公正で信頼性の高いコンテンツ提供に関するEラーニングの受講率と理解度92%70%100%インターネット・ガバナンスと表現の自由責任あるAIサービスとガバナンス確立によってAIによる社会変革を加速させるAI倫理憲章の策定:2024年 達成責任あるAIのガバナンス体制の構築:2025年 達成 *1 自己評価アンケートの回答結果や取引状況等から当社サプライチェーンにとって重大な影響を与える可能性が排除できないと分析されるサプライヤー*2 優先度の高い点については、2025年内に100%達成を目指す 「グローバルな課題への取組」ESG課題ビジョン指標と目標 2025実績2025目標2030目標気候変動とエネルギーステークホルダーと環境課題に対する認識を共有し、環境に良い選択が自然にできる未来を実現するScope 1,2における温室効果ガス排出量329,020t-CO2 *1・2032年までに2022年から排出量を99.7%削減*2Scope 3における温室効果ガス排出量11,160,952t-CO2 *1・2032年までに2022年から30.0%削減*2・2032年までに販売電力量あたりの排出量を2022年から76.8%削減*2再生可能エネルギー導入率100%100%100%対象:楽天グループ株式会社リスク管理・危機管理環境変化やインシデントの適時把握によるリスクの未然防止・再発防止の実施、及び緊急事態にも迅速に対応できる体制を整備し、経営目標の達成に寄与する各組織(カンパニー/サービス/事業)における、インシデント管理体制担当者の設置100%(グローバル) 100%(グローバル)-インシデント管理体制の構築100%(国内)100%(国内)100%(グローバル)インシデント管理に関する従業員研修100%(国内)100%(国内)100%(グローバル)イノベーションと実業家精神投資、インキュベーション、M&A等を通じて社会課題の解決とステークホルダーの価値創造に貢献する投資やM&A等の意思決定の判断軸として、サステナビリティに関する基準を導入する2024年:段階的な導入とグループ全体の投資案件における導入を達成2025年以降:-サステナビリティに関する基準の定期的な見直し必要に応じて実施 *1 2024年実績を記載。2025年実績は毎年6月頃にコーポレートページに掲載のESGデータブックにおいて更新予定*2 本目標は、国連グローバル・コンパクト、CDP(気候変動対策等に取り組む国際NGO)、WRI(世界資源研究所)及びWWF(世界自然保護基金)が共同で設立した国際的気候変動イニシアチブの「SBTi (Science Based Targets initiative)」によって、科学的根拠に基づいているとしてSBT認定を取得済み 2. 重要なサステナビリティ項目マテリアリティの各重点分野と事業基盤より、課題への取組を紹介します。 (1) 従業員と共に成長(人的資本)当社グループは従業員を大切にし、一人ひとりが自分らしく働ける制度や環境づくりを推進しています。「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」というミッションの実現に向けて、優秀な人材の採用、キャリアアップや成長の後押し、多様な従業員にとって働きやすい職場づくり等、全ての従業員がいきいきと活躍できるよう取り組んでいます。 ① ガバナンス当社グループは、グローバルに事業を展開するイノベーション企業として、多様な人材がその能力を最大限に発揮することが持続的成長の源泉であるとの考えのもと、その強化・活用に向けたガバナンス体制を整えています。従業員と共に成長する組織基盤の構築のため、当社グループでは、グループCOOを委員長とする「人材開発委員会」を設置しています。本委員会は、人的資本の重要性を認識し、採用、育成、評価、報酬といった主要な人事課題に加え、コンプライアンスに関する重要議題や具体的な施策について年2回、協議を行っています。これらの議論を通じて決定された重要事項は、必要に応じて代表取締役会長兼社長及び取締役会に報告され、経営戦略との連動を図りながら、グループ全体の人的資本戦略を推進しています。 ② リスク管理人的資本に関するリスクもERMに則って、リスクの特定・評価、重要性に応じた対応策の策定と実行、その結果のモニタリングに取り組んでいます。人的資本に関するリスクは、「3 事業等のリスク 3 事業運営全般リスク (7) 無形資産に関するリスク ③ 人的資源に関するリスク」をご参照ください。 ③ 戦略基本的な考え方「グローバル イノベーション カンパニー」として、新しい業界や地域で事業を拡大していく中、事業目標の達成に必要となる優秀な人材を確保することは極めて重要な課題です。当社グループでは「勝てる人材、勝てるチームを作る」という人事の基本目標を掲げ、「採用」、「育成」、「定着」の3つの柱を軸とした強い組織基盤の構築を進めています。この目標を推進するため、グローバルで多様な人材の確保、体系的な人材育成の強化、公正な評価制度や柔軟なワークスタイル等によるエンゲージメント向上に取り組んでいます。また、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(Diversity 多様性、Equity 公平性、Inclusion 包括性)の推進、健康・ウェルネスの充実を通じ、従業員が能力を最大限に発揮できる組織基盤の整備を進め、継続的な組織力とイノベーション創出力の強化につなげています。さらに、当社グループの在り方を明確にすると同時に、全ての従業員が理解し実行する価値観・行動指針「楽天主義」に基づき、従業員が挑戦を通じて成長できる文化を醸成しています。 1) 人材マネジメント当社グループの持続的な成長と競争力の源泉は、多様な才能が最大限に能力を発揮できる組織環境にあります。この組織環境を構築すべく、人事の基本目標を支える「採用」、「育成」、「定着」の各フェーズにおいて以下の施策に取り組んでいます。 ・採用求職者との相互理解の促進が優秀な人材の採用への鍵と捉え、オンラインとオフラインを融合したコミュニケーションの機会を大切にしています。当社グループの採用ウェブページでは勤務する日常をイメージできるよう事業活動や職場環境、キャリア開発に関する従業員のインタビューを掲載しています。また、当社グループの様々な仕事や企業文化を体感できる「インターンシッププログラム」や、求職中のポジションにマッチする知人や友人を従業員から紹介・推薦する「社員紹介プログラム」を実施しています。また、ビジネス職、エンジニア職のインターンシップのコンテンツ強化や、就活生向けの「Rakuten Career Conference」も毎年開催しており、2025年は2,051人が参加しました。加えて、イノベーション創出をミッションの中核とする当社にとって、テクノロジー分野における専門人材の確保は極めて重要です。グローバルに開発拠点を展開し、優秀なエンジニアと研究者の採用体制を確立しています。 ・育成当社グループは、一人ひとりの力が最大限発揮される「学び続ける組織(Learning Organization)」となることを目指しています。技術スキルやビジネススキル、特に重要性が増している生成AI活用等多岐にわたるスキルの習得を通じて、従業員のキャリア開発を後押しします。2025年には、スキル開発を強化するため、従業員のキャリア志向や関心スキルに応じてAIが研修を推奨する仕組みを導入しました。研修コンテンツをよりいっそう拡充するとともに、従業員が自ら成長を追求できる環境整備にも注力しています。また、現場でのコミュニケーションを促進し、組織としての成果を最大化するため、チームメンバーとマネージャーが1対1で行う1on1ミーティングも定期的に実施しています。チームメンバーとマネージャー間の信頼関係の向上だけでなく、相互のフィードバックを通じてお互いが学びを得られる機会として、例年アンケート結果が90%以上の満足度を維持する効果的な仕組みとなっています。 研修制度の一例オンボーディング新入社員(新卒・中途)、新任マネージャーを対象に、組織やチーム、その役割にいち早くなじめるよう必要な情報や知識を提供ビジネス基礎クリティカルシンキング、リーダーシップ、問題解決手法等、ビジネスパーソンに必要なスキルを学ぶグレード・階層別楽天主義に基づく行動実践の方法や、効果的な1on1ミーティング研修等、組織でより大きな裁量を持ち活躍できるスキルを習得するための研修を提供データ分析&AI生成AIのプロンプトの書き方、データ分析の基礎を学ぶダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン「無意識のバイアス」に関する研修や、異なるバックグラウンドを持つ従業員同士が仕事を進める上で必要な考え方を学ぶ文化&言語TOEICサポートプログラムや異文化コミュニケーション等、グローバルビジネスに必要なスキルとマインドを学ぶ自己啓発オンライン学習講座や楽天デジタルライブラリーを通して自己学習を促進する機会を提供 ・定着近年、多様なキャリアの選択肢が増えたことや、働き方改革等の社会的変化に伴い、個人の労働観が大きく変化しています。このような中で、従業員が一つの組織で長くキャリアを築きたいと感じるかどうかには、様々な要因が影響しています。当社グループでは、従業員の満足度を高め、キャリアアップを奨励するために、公平で適切な報酬と福利厚生、柔軟なワークスタイル、快適かつ魅力的・健康的な職場を整備しています。また、新卒入社社員に対しては、入社後3年までのフォローアップ研修の内容や時期を見直すことで、楽天でのキャリア形成及び人材の定着を図っています。様々な取組の結果、当社の従業員のエンゲージメント度は80ptとなっています。 2) ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(Diversity, Equity and Inclusion) 当社は、より多くの人々がイノベーションの恩恵を受けることができるよう、あらゆる場面で多様な人々のニーズや視点を考慮に入れる「インクルーシブ」なアプローチが重要だと考えています。また、当社が定める人権方針に基づき、人種・国籍・性別・婚姻歴・子女の有無・宗教や政治思想・年齢・障がいの有無・性的指向・性自認等にかかわらず、全ての人に機会を提供する文化を醸成しています。世界中の従業員一人ひとりの多様な個性と価値観を尊重し、誰もが能力を最大限に発揮できる環境づくりにも努めています。また、グローバル展開を進める中、社内公用語を英語にし、世界中の優秀な人材の採用・登用が更に加速したことで、世界を舞台にしたビジネス展開の原動力となっています。従業員一人ひとりの違いに配慮し、適切な職場環境を整えることも重要です。子育て世代に対しては、産休前後セミナー、ベビーシッター割引券の導入のほか、ワーキングペアレンツネットワーク構築の支援も行っています。女性の活躍支援としては、卵子凍結支援の実施のほかに、2025年は「国際女性デー」に合わせて女性のキャリアセッション、ワークライフバランス、女性の健康課題についてのセミナー、啓蒙イベントを開催しました。さらに、復職後の支援としては、搾乳室や社内託児所を設置しています。文化や宗教等異なるニーズを持つ従業員には、ハラルメニューの提供及び祈禱室を設置し、障がいの有無にかかわらず快適に働けるようユニバーサルデザインを取り入れたオフィス環境を整備しています。 * データ範囲:従業員の国籍数は当社グループ。障がい者雇用率は、楽天グループ(株)、楽天コミュニケーションズ(株)、楽天モバイル(株)、楽天シンフォニー(株)、楽天カスタマーサービス(株)、楽天ソシオビジネス(株)及び楽天トータルソリューションズ(株)。その他は当社。データ抽出時期:楽天におけるダイバーシティに関するデータは2025年12月31日時点のもの。障がい者雇用率のみ2026年1月1日時点のもの。 従業員の多様性を最大限に生かすためには、全ての従業員が企業文化の根底にある価値観を理解し、共有することが必要不可欠です。当社ではグループの価値観・行動指針である「楽天主義」を理解し実践できるよう、全従業員を対象とする「楽天主義ワークショップ」を開催しています。 3) 健康・ウェルネス安全で健やかな職場環境を醸成することは、従業員の身を守るだけでなく、仕事に対する満足度を高め、優秀な人材の獲得・定着につながるため、従業員の心身の健康の増進や、健康的に働き続けられる組織風土づくりを目指しています。「ウェルビーイングサーベイ(調査)」を定期的に実施しており、従業員の心身の健康状態や課題を把握した上で、ウェルネス推進活動の効果測定をしています。これまでの調査結果から、個人のウェルビーイングにおいて、メンタルウェルネスが大きな影響をもつことが確認されています。従業員のメンタルヘルスケア向上を目的に、従業員がメンタルヘルスの観点での不安等を相談できる専門窓口として公認心理師(メンタルサポーター)を配置しています。また、新卒入社社員向けのメンタルヘルス研修や職場内での円滑なコミュニケーション方法、自己認知の歪みについて学ぶセミナー、自己理解を深めるためのワークショップ等を開催し、従業員一人ひとりが心身ともに健やかで前向きに働ける環境の構築を図っています。 ④ 指標及び目標当社はサステナビリティ戦略における重点分野の一つに「従業員と共に成長」を設定し、人的資本に関して人材マネジメント、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン、健康・ウェルネスの観点から長期的な目標を設けています。指標及び目標と2025年の実績は以下のとおりです。 ESG課題指標2025年実績2025年目標2030年目標ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン女性管理職比率34%33%36%人材の採用・育成・定着エンゲージメント度80pt84pt87pt責任ある労働慣行コミュニケーション充実度96pt97pt98pt安全な労働環境と従業員の健康ウェルビーイング度55pt53pt58pt * 対象は楽天グループ株式会社 (2) 持続可能なプラットフォームとサービスの提供(持続可能な生産と消費)当社グループは持続可能なプラットフォームとサービスを提供するため、サプライヤーとともにサプライチェーンにおけるネガティブなインパクトを低減させる仕組みが重要だと考えています。以下では、持続可能な社会の実現に向けた、当社グループのサステナブル調達活動についてご紹介します。 ① ガバナンス当社グループはサプライヤーとサステナビリティに関する共通の認識を深めるために、法令・社会規範の遵守、汚職・賄賂等の禁止、公平・公正な取引の推進、環境への配慮等について「楽天グループサステナブル調達インストラクション(以下、サステナブル調達インストラクション)」及び「楽天グループサステナブル調達行動規範(以下、サステナブル調達行動規範)」を規定しています。また、重要なサプライヤーとして特定したサプライヤーにはこれらの遵守をお願いしています。さらに、質問票を通じたサプライヤーへの実態調査とモニタリングによって実際の取組を確認しているほか、相談窓口として「サプライヤーホットライン」を設置し、サステナブル調達インストラクション及びサステナブル調達行動規範に対する違反又はその恐れがある行為を把握できる体制を構築しています。また、国内外の経営陣で構成されるグループ横断的なサステナビリティ委員会下の「人権分科会」では、サステナブル調達活動について報告・議論し、サステナビリティ委員会へもこれらの取組を定期的に報告しています。 ② リスク管理当社グループは前述のとおり、サステナブル調達インストラクション及びサステナブル調達行動規範の遵守を重要サプライヤーにお願いしています。しかしながら、サプライヤーと当社グループとの業務の中での故意又は過失による法令違反、不正行為、人権侵害等が発生する可能性を完全には排除できないため、万が一これらの事態が発生した場合、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、サプライヤーは当社グループのサービス・商品を取り扱っていることから、上述のような事象により当該サプライヤーの信頼性や企業イメージに悪影響が出た場合に、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態にも影響を及ぼす可能性があります。このため、自己評価アンケートを通じたサプライヤーへの実態調査とモニタリングによるサステナブル調達活動に取り組んでいます。 ③ 戦略当社グループのサービスや商品に携わるサプライヤーは多岐にわたりますが、以下を重要サプライヤーとして定め、段階的な働きかけをしています。そのうち(i)当社ロゴや公式キャラクターを使用した製品のサプライヤー並びに当社グループにとって戦略的に重要な事業のサプライヤー (ii)一定の金額以上の取引実績を有するサプライヤー (iii)環境・社会・倫理面のリスクが高い産業に携わるサプライヤー(例:紛争鉱物や社会的保護・対策が不十分な国に関わる産業・事業)を「重要サプライヤー」と定義し、これらに対して段階的なエンゲージメントを実施しています。 1) サステナブル調達の方針の浸透サステナブル調達インストラクション及びサステナブル調達行動規範の周知と理解促進のため、重要サプライヤーを対象としたオンライン説明会を開催し、これらの方針の遵守並びに誓約書への署名をお願いしています。また、調達側である当社グループの従業員に対しても前述のサステナブル調達活動に関するEラーニング研修を実施しています。 2) サプライヤー調査とモニタリングサプライチェーンにおける問題発生の未然防止及び課題の把握と解決を進めるため、定期的にサプライヤーへ自己評価アンケートを送り、必要に応じて監査を実施する等の調査やモニタリングを行っています。さらに、調査の結果を受け、当社グループがサプライヤーに期待する改善アクションの提示を含めたフィードバックを提供しています。 ④ 指標及び目標当社グループはサステナブル調達の方針の周知とサプライチェーンにおける課題把握を重要と考え、以下を指標としています。 指標2025年度実績目標2025年2030年サステナブル調達に関する説明会/勉強会に参加したサプライヤーの割合88%80%90%自己評価アンケートに回答するサプライヤーの割合88%80%100%高リスクサプライヤー*の割合13%前年比で比率を削減 * 自己評価アンケートの回答結果や取引状況等から当社サプライチェーンにとって重大な影響を与える可能性が排除できないと分析されるサプライヤー (3) グローバルな課題への取組(気候変動)気候変動は世界中の人々や当社グループの事業に影響を及ぼす、今日の社会において最も差し迫った課題の一つです。グローバル企業としての責任を果たし、当社グループのミッションを達成するため、パリ協定に沿って気候変動への取組を行っています。事業活動における温室効果ガス排出量の削減はもちろん、テクノロジーとイノベーションを活かし環境に配慮したサービスの提供を通して、ステークホルダーと環境課題に対する認識を共有し、環境保全と改善につながる選択が自然にできる未来の実現を目指します。また、当社グループは気候変動対策を含む、環境保全の推進に向けた方針・体制整備等の基本指針となる「環境ポリシー」を定めています。当該ポリシーには気候変動対策のほか、資源管理に向けた取組や生物多様性に関する基本方針、組織体制について定めています。(注) 環境ポリシーを含む当社グループの取組は当社ウェブサイトもご参照ください。https://corp.rakuten.co.jp/sustainability/library/ 以降はTCFDフレームワークに準拠して記載しています。 ① ガバナンス気候変動に関する課題はグループCOOがマネジメントしており、グループサステナビリティ委員会のもとに、環境分科会を設置し、四半期ごとに会議を開催しています。また、気候変動対策を含むグループ全体のサステナビリティ推進の専任部署として、サステナビリティ推進部を設置しています。環境分科会及びサステナビリティ推進部は、様々な関連チーム・組織・国際的イニシアチブと綿密に連携し、楽天の全事業部門に対して自組織が環境に与える影響に責任を持つよう働きかけています。 ② リスク管理気候変動に関するリスクの識別・評価は、サステナビリティ推進部が行っています。リスク管理は、「1. サステナビリティ全般 (2) リスク管理」をご参照ください。 ③ 戦略当社グループは、気候変動に関連する移行リスク(脱炭素社会への移行に関連したリスク)、物理リスク(気候変動の物理的影響に関連したリスク)、機会を特定するため、楽天グループ全体を対象にシナリオ分析を実施しました。 設定したシナリオと参照資料シナリオ参照資料急速に脱炭素社会が実現するシナリオ(1.5℃シナリオ)国際エネルギー機関(IEA)のNet Zero Emissions by 2050 Scenario (NZE)物理的影響が顕在化するシナリオ(4℃シナリオ)気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書のRepresentative Concentration Pathways (RCP8.5) TCFD提言に基づくリスクと機会の分類1.5℃シナリオ区分種別主なリスク・機会時間軸影響度対応策・取組移行リスク政策・法規制環境関連指標に関する報告義務強化短~長小・環境データ収集に係る社内体制の見直し、強化カーボンプライシング(炭素税等)導入中~長小・エネルギー効率改善/再生可能エネルギー導入によるGHG排出量削減の取組強化市場脱炭素製品・サービスの開発・提供遅延による売上機会喪失中~長小・環境配慮型サービスの取組強化・環境意識向上に資するキャンペーンの実施促進評判気候変動対策が不十分とみなされた場合の売上減少、評価低下中~長小・ESG関連情報開示の積極化・GHG排出量削減の取組強化機会資源の効率性気候変動対応に向けた新技術導入の拡大短~長大・人工知能(AI)技術を活用した資源配分の最適化に向けた取組強化エネルギー源炭素価格の上昇を受けた再生可能エネルギー利用増加短~長中・RE100加盟を通じた再生可能エネルギーの利用促進製品/サービス環境意識の高まりによる顧客の環境配慮行動増加短~長中・GHG排出量削減の取組強化を通じたブランドイメージ向上・社外への情報発信強化市場公共セクターのインセンティブ増加短~長中・自治体等の公的プロジェクト参画によるレピュテーション向上 4℃シナリオ区分種別主なリスク時間軸影響度対応策・取組物理リスク急性異常気象(干ばつ、洪水、台風、ハリケーン等)発生による事業被害増加短~長中・BCP(事業継続計画)の見直し、強化・防災対策強化慢性気温上昇によるデータセンター機器冷却用の電力コスト増加中~長小・データセンターにおけるエネルギー効率向上の取組強化・エネルギー効率向上に向けた研究開発促進 時間軸と影響度に関する定義時間軸短期直近3年中期-2030年長期2030年以降影響度(リスク)小ほとんど影響しない中サービス・業務遅延大サービス・業務一時停止影響度(機会)小ほとんど影響しない中一部のサービス・業務に影響大グループ横断的に影響 ④ 指標及び目標2024年11月以降の温室効果ガス排出量の削減目標は以下のとおり定めています。本目標は、国際的気候変動イニシアチブの「SBTi (Science Based Targets initiative)」によって、パリ協定の目標に合致する科学的根拠に基づいているとして、SBT認定を取得しています。(注) 当社グループの気候変動に関する指標及び目標は当社ウェブサイトもご参照ください。https://corp.rakuten.co.jp/sustainability/climate/ スコープごとの目標(SBT目標)対象項目目標Scope 1排出量自らによる温室効果ガスの直接排出量・2032年までに排出量を2022年から99.7%削減Scope 2排出量他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出量Scope 3排出量*1Scope 1、Scope 2以外の間接排出量・2032年までに排出量を2022年から30.0%削減・2032年までに販売電力量あたりの排出量を2022年から76.8%削減 なお、楽天グループ株式会社単体では、2021年より事業活動に使用する電力において再生可能エネルギーの導入率100%*2を達成しており、今後も継続していきます。各指標の実績は、毎年6月頃にコーポレートページに掲載のESGデータブックにおいて更新する予定です。 *1 GHGプロトコルに沿い算出した排出量が対象。Scope 3 Category 15を除いて目標を設定。*2 各社状況に応じ、電力の再エネ属性を証明する「FIT非化石証書」を利用し、実質100%再生可能エネルギー達成。 (4) 事業基盤(情報セキュリティとプライバシー)当社グループは、サステナビリティ戦略を支える事業基盤のうち、情報セキュリティとプライバシーの確保を経営上の最重要課題の一つに位置づけています。情報セキュリティについては、お客様の個人情報をはじめとする各種情報と、ソフトウエア等の情報システムからなる情報資産を適切に保護・管理し、その安全性の継続的な維持・向上に努めています。また、プライバシーは、テクノロジーの利用、イノベーションの促進、ステークホルダーの信頼獲得等、持続可能な「楽天エコシステム」の構築に欠かせない重要な要素であり、単なるコンプライアンス上の問題に限りません。全てのお客様に安心してサービスをご利用いただけるよう、当社グループはプライバシー対策の実施、強化、徹底に努めます。 ① ガバナンスファンクションCISOを委員長とするグループ情報セキュリティ&プライバシー委員会を毎月開催し、情報セキュリティ及びプライバシーの要求事項等に準拠した体制を整えています。本委員会での主な協議事項は、経営会議や取締役会への報告及び、各グループ会社、事業部門へと展開されます。情報セキュリティに関しては、リージョナルCISO、カンパニーCISO、グループ各社のCISOで構成されるCISOコミュニティを設け、グループ横断での情報セキュリティに関する議論や情報共有を行っています。また、当社グループ内のプライバシーの状況を監督、モニタリングする専門の職位として、グローバルプライバシーマネージャーを任命しています。グローバルプライバシーマネージャーは、リージョナルプライバシーオフィサーや各社で任命されたローカルプライバシーオフィサーと連携することにより、強固なプライバシーネットワークを構築し、当社グループに適用されるコンプライアンスの遵守状況とリスクの有無をモニタリングしています。 ② リスク管理当社グループは、大切なユーザーの個人情報をはじめとする各種情報と、ソフトウエア等の情報システムからなる情報資産を適切に保護、管理し、情報セキュリティの維持と継続的な向上に努めています。 1) 個人情報に関するリスク当社グループは、『楽天市場』に代表される、当社グループが日本国内において提供する一般ユーザー向けのサービスの利用にあたり、ユーザーに「楽天ID」を付与し、当社グループがそのデータを保有して、多岐にわたる事業展開をしています。当社グループは、「楽天ID」をユーザーの氏名及び住所と結びつけられた個人情報として取り扱っており、当社グループの各種ハードウエア、ソフトウエア等の情報システムからなる情報資産とともに、事業展開をする上で不可欠な資産であると認識しています。したがって、当社グループでは、全てのユーザーが安心して当社グループのサービスを利用できることを最優先とし、情報セキュリティ体制及び個人情報の保護の観点から、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を確立するとともに、各種国際基準や展開する該当国の個人情報に関する各種法令への準拠を徹底しています。各国の個人情報管理に関する法令、グローバルなデータの移管に関する法令、情報セキュリティに関する法令等、プライバシー関連法令等はますます複雑化しています。これらに適時適切に対応できず、当該法令等に違反した場合には、行政機関による制裁金・課徴金、業務停止命令等を受ける場合があるほか、レピュテーションリスクの発生、訴訟等を含む紛争に発展する可能性があります。 上記リスクが顕在化した場合には、当社グループに対する社会的信用が毀損され、ユーザー及び取引先の離反、補償費用の発生等により、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、プライバシー関連法令及び企業の自主的な規制強化への対応が円滑かつ適切に行えない場合には、当社グループのデータ活用ビジネス及び収益に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクの発生を回避するため、当社グループでは前述の取組に加え、社内規程の整備、プライバシー関連法令の周知及び社内教育を実施しています。また、連絡や相談のための体制を確立することで、違反リスクの早期発見等に努めるとともに、関係部署とプライバシー担当部門が緊密な連携を図ることで、法令等の内容を情報セキュリティシステム及び業務運営に迅速かつ的確に適用するように努めています。 2) サイバーセキュリティに関するリスク当社グループのサービスの多くは、インターネットを通じて提供されています。サービス利用のために提供しているネットワーク若しくはコンピュータシステム上のハードウエア又はソフトウエアの不具合や欠陥、コンピュータウイルス、フィッシングメール、ランサムウェア等、外部からの不正な手段による当社グループのコンピュータシステム内への侵入等の犯罪行為等により、情報システムの可用性又は情報の機密性及び完全性を確保できず、サービスの不正利用、重要なデータの消失及び不正取得等が発生する可能性があります。これらのリスク発生の回避又は低減のため、監視体制を強化するとともに、技術的、物理的にも各種対応策を講じていますが、これらのリスクが顕在化した場合には、当社グループに対する社会的信用が毀損され、ユーザー及び取引先の離反を招くのみならず、損害賠償請求等がなされる可能性のほか、監督官庁から行政処分等を受ける可能性があり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 3) 営業秘密等の情報漏洩に関するリスク当社グループは、役職員や業務委託先等の業務遂行上の不備、アクセス権等の悪用等により、当社グループにおける営業秘密等の情報が漏洩するリスクがあります。それにより漏洩した営業秘密等が外部の第三者に悪用、又は競合他社に利用された場合には、当社グループの収益機会が喪失する可能性があります。リスクの発生の回避又は低減のため、役職員や業務委託先等への教育、啓発活動を行うほか、管理体制を定め、監視体制を強化するとともに、技術的、物理的な各種対策を講じています。しかしながら、営業秘密等の情報漏洩リスクが顕在化した場合には、当社グループに対する社会的信用が毀損され、ユーザー及び取引先の離反を招くのみならず、損害賠償請求等がなされる可能性のほか、監督官庁から行政処分等を受ける可能性があり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 戦略1) 情報セキュリティ情報セキュリティ確保のため、以下の5つの方針を設け取り組んでいます。1. 情報セキュリティ体制の構築2. 情報資産の適切な管理3. 情報セキュリティ確保のための規定等の策定4. 法令・規範の遵守5. 継続的な改善 ・国際基準への準拠情報セキュリティマネジメントの国際規格であるISO/IEC 27001に基づく社内規程を定め、当社及びグループ会社に適用し、情報セキュリティの維持に努めています。現在、ISO/IEC 27001認証の適用範囲は、当社グループ全体で37社、全従業員が対象となり、継続的な拡大を目指しています。また、クレジットカードを含むペイメントカードを取り扱うビジネスにおいては、カード会員データのセキュリティに関する国際標準であるPCI DSS (Payment Card Industry Data Security Standard)への準拠を徹底しています。 ・情報セキュリティ教育当社グループでは、役員や正社員にとどまらず、契約社員、派遣社員、パートナ―スタッフ、業務委託者、アルバイトを含む全従業員を対象に、入社時及び入社以降年1回の間隔で情報セキュリティ教育を実施しています。受講者は、この研修の中で実際に発生したインシデントの事例等を交えて情報セキュリティの重要性への理解を深め、社内規程の遵守を宣誓します。 従業員向けの情報セキュリティ教育に加え、当社グループでは複数のチャネルにより教育を行っています。毎週の全社朝会では、定期的及び時宜に応じた短いプレゼンテーションを行っています。楽天グループのイントラネットポータルへの掲載のほか、社内のデジタルサイネージでは、各グループ会社、事業、コミュニティ等に対して情報の配信を行っています。なお、ソーシャルエンジニアリングアラート等、緊急の周知が必要な件については、これらの各種チャネルを使い、周知を徹底しています。 ・サイバーセキュリティの強化セキュリティオペレーションセンター(SOC:Security Operations Center)やセキュリティ対策専門のチーム(Rakuten-CERT)の体制を整えてインシデントに備えているほか、サービス開発者へのセキュリティ教育、ソフトウエア開発プロセスへのセキュリティレビュー及び脆弱性検査と、開発プロセスの段階ごとにセキュリティに関する確認を組み込むことで、脆弱性を排したサービス開発体制を構築しています。また、セキュリティ事故を防ぐために、日常のサービス運用において、不正アクセスの監視、脆弱性の調査・対応等のセキュリティオペレーションを実施しています。さらに、安全なサービス開発を各部署で監督する「セキュリティチャンピオン」制度をグローバルに展開し、セキュリティレビューの徹底や知見の共有に取り組んでいます。 2) プライバシー国内外のプライバシー法の遵守に加え、独自の運用基準を設けることで、法令要件を上回るプライバシー保護対策に取り組んでいます。全てのお客様に安心して楽天のサービスをご利用いただけるよう、「教育」、「透明性」、「信頼」に重点を置いています。 ・国内関連法への準拠日本国内で展開するビジネスにおいて、個人情報保護法等の関係法令及び管轄官庁が定める法制度・ガイドラインへの準拠状況を定期的に確認・モニタリングしています。加えて、一部のグループ会社は、日本工業規格「JIS Q 15001個人情報保護マネジメントシステム―要求事項」に適合し、個人情報について適切な保護措置を講じる体制を整備している事業者として、外部機関から認定され、プライバシーマークの付与を受けています。 ・拘束的企業準則(BCR)の導入当社グループはGDPR(General Data Protection Regulation)に準拠することを目的として、楽天グループは内部のプライバシー行動規範である拘束的企業準則(Binding Corporate Rules:BCR)を導入し、欧州のデータ保護当局から正式な承認を得ています。BCRに準じたデータの取扱いをすることによって、当社グループ全体で個人のプライバシーとデータの保護に取り組んでいます。 ・ユーザーへの透明性の向上当社グループのプライバシーへの取組や、関連情報を紹介する「プライバシーセンター」ページでは、グループ各社の個人情報保護方針、プライバシー保護やテクノロジーの理解に役立つ情報をお届けすることで、お客様自身にプライバシーについて考えていただく機会を提供しています。 ・プライバシー教育プライバシーの重要性を全従業員の共通意識として浸透させるために、プライバシー教育・啓発の専門チームを設け、グループの全従業員を対象とした年次の研修や入社時の研修に加え、国際的なデータ・プライバシーの日に合わせた啓発イベントを開催しています。さらに、ポスターやインフォグラフィック、月間のプライバシー関連ニュースをダイジェストで発信する「The Privacy Times」等、様々なチャネルを通じてプライバシーの重要性を社内に向けて発信しています。 ④ 指標及び目標情報セキュリティとプライバシーに関する戦略を踏まえ、お客様が安心してサービスを利用できるような認証取得とサービスを提供する従業員への教育を重要と捉え、以下の指標の維持・改善を図っていきます。 指標実績ISO/IEC 27001 認証を取得したグループ会社の数PCI DSS に準拠しているサービス37社43サービスJIS Q 15001 プライバシーマーク認証を取得したグループ会社の数2社BCR(拘束的企業準則)を締結したグループ会社の数84社情報セキュリティに関する研修時間(2025年度情報セキュリティ教育)対象者31,752名、38社プライバシーに関する研修時間(全社員に対するPrivacy Basics 研修)対象者15,564名、28社
主要な設備の状況 FY2025 / 約641字
2 【主要な設備の状況】(1) 提出会社2025年12月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び建物附属設備工具、器具及び備品使用権資産ソフトウエアその他合計本社(東京都世田谷区)-全業務に関わる設備1,1802,55848,83511,35123,02086,94411,048 (注) 従業員数は就業人員数です。 (2) 国内子会社2025年12月31日現在会社名所在地セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)工具、器具及び備品機械設備使用権資産ソフトウエア建設仮勘定その他合計楽天モバイル(株)東京都世田谷区モバイル全業務に関わる設備403,712-49,214 - 105,474158,440754楽天モバイル(株)国内の基地局ネットワークセンターほかモバイル基地局、ネットワーク設備ほか37,283448,513175,0137,189106,00065,383839,381262 (注) 従業員数は就業人員数です。 (3) 在外子会社2025年12月31日現在会社名所在地セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び建物附属設備工具、器具及び備品使用権資産土地(面積㎡)ソフトウエア合計Rakuten USA, Inc.米国インターネットサービス全業務に関わる設備17,493126125,626(19,287)3523,292 303 (注) 従業員数は就業人員数です。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約8,733字
(1)【コーポレート・ガバナンスの概要】① 当社グループのコーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方当社グループは、イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントすることを経営の基本理念としています。ユーザー及び取引先企業へ満足度の高いサービスを提供するとともに、多くの人々の成長を後押しすることで、社会を変革し豊かにしていきます。その実践のために、コーポレート・ガバナンスの徹底を最重要課題の一つと位置づけ、様々な施策を講じています。 ② 企業統治の体制1) 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由当社は、経営の透明性を高め、適正性・効率性・公正性・健全性を実現するため、独立性の高い監査役が監査機能を担う監査役会設置会社の形態を採用しており、経営の監査を行う監査役会は社外監査役が過半数を占める構成となっています。また、当社は、経営の監督と業務執行の分離を図るため執行役員制を導入しており、取締役会は経営の意思決定及び監督機能を担い、執行役員が業務執行機能を担うこととしています。当社の取締役会においては、独立性が高く多様な分野の専門家である社外取締役を中心として客観的な視点から業務執行の監督を行うとともに、経営に関する多角的な議論を自由闊達に行っています。さらに取締役会とは別に、社外役員含む全ての役員が原則出席するグループ経営戦略等に関する会議を開催し、短期的な課題や取締役会審議事項にとらわれない中長期的視野に立った議論も行うことで、コーポレート・ガバナンスの実効性を高めています。 2) 会社の機関の内容(取締役・取締役会・執行役員等)取締役会については、その員数は定款にて16名以内と定めていますが、2026年3月26日現在、社外取締役6名を含む取締役全9名で構成されています。取締役の選任決議については、株主総会において、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行うこととしています。なお、当社は、2026年3月27日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役10名選任の件」を提案しており、当該議案が原案どおり承認されますと、取締役は10名となります。取締役会は、中長期的な企業価値及び株主価値向上の実現を目的として、定例の取締役会を開催するほか、必要に応じて臨時取締役会を開催し、取締役会の権限である経営上の重要事項についての意思決定及び各執行役員の業務執行の監督をしています。なお、執行役員は、代表取締役から業務執行の命令を受け、会社が定めた職務権限内において業務執行を行うこととしています。2026年3月26日現在の取締役会の構成員は、代表取締役会長兼社長三木谷浩史氏、代表取締役副社長百野研太郎氏、取締役副社長廣瀬研二氏、社外取締役安藤隆春氏、同Sarah J. M. Whitley氏、同Tsedal Neeley氏、同Charles B. Baxter氏、同羽深成樹氏、同御立尚資氏の9名で、代表取締役会長兼社長三木谷浩史氏が議長を務めています。なお、当社は、2026年3月27日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役10名選任の件」を提案しており、当該議案が原案どおり承認されますと、取締役会の構成員は、取締役三木谷浩史氏、同百野研太郎氏、同河野奈保氏、同加賀栄一氏、社外取締役安藤隆春氏、同Sarah J. M. Whitley氏、同Tsedal Neeley氏、同Charles B. Baxter氏、同羽深成樹氏、同御立尚資氏の10名となり、取締役三木谷浩史氏が議長を務める予定です。新規の資金投下を伴う投融資案件については、外部有識者を含む投融資委員会で事前に審議し、その結果を取締役会に報告しています。また、重要案件については、事前に取締役・監査役と概要及び主要論点を共有・審議した上で上程することで、取締役会における審議の質の向上と意思決定の適正化を図っています。加えて、当社では、取締役の報酬に関する客観性及び透明性の確保の観点から、任意の委員会として独立社外取締役である御立尚資氏並びに代表取締役会長兼社長三木谷浩史氏及び代表取締役副社長百野研太郎氏を構成員とする報酬委員会を設置しています。報酬委員会では、取締役の報酬方針及び報酬決定のプロセスについて、取締役会の決議に先立ち審議を行っています。また、個別報酬金額についても、取締役会から一任を受けている代表取締役会長兼社長三木谷浩史氏の決定に先立ち審議を行っています。当年度では計1回開催し、取締役報酬方針の改定、報酬制度及び報酬水準の妥当性、個別報酬金額の妥当性、委員会の今後の進め方等を審議しました。 (取締役会の活動状況)当事業年度において当社は取締役会を11回開催しており、個々の取締役の出席状況については次のとおりです。役職氏名出席状況代表取締役会長兼社長三木谷 浩史11回/11回(100%)代表取締役副社長百野 研太郎11回/11回(100%)取締役副社長廣瀬 研二11回/11回(100%)社外取締役安藤 隆春11回/11回(100%)社外取締役Sarah J. M. Whitley11回/11回(100%)社外取締役Tsedal Neeley11回/11回(100%)社外取締役Charles B. Baxter11回/11回(100%)社外取締役羽深 成樹11回/11回(100%)社外取締役御立 尚資11回/11回(100%) (注) 上記とは別に取締役会決議があったものとみなす書面決議が9回ありました。 当社は、法令上取締役会における決議事項とすることが定められている事項及びこれに準ずる事項として、その経営戦略上の重要性等に鑑み取締役会における決議事項とすることが適当であると認められる事項について、取締役会において判断・決定しています。また、取締役会の決議をもって決定すべき事項を「楽天グループ職務権限表」で定めており、財務、M&A関連取引、資産、経理、年次予算及び経営計画、費用支出等の財務関連項目、人事、知的財産、組織、情報セキュリティ等の財務関連以外の項目について、取締役会の決議をもって決定することとしています。当事業年度においては、新株予約権の発行、決算関連、予算立案、資金調達、子会社再編、配当関連、費用支出、人事関連、協賛・利益相反取引関連、事業運営において重要な事項等について取締役会で審議を行っています。 (監査役・監査役会)当社の監査役は4名(うち常勤監査役2名)で、過半数が社外監査役です。当社監査役会は、定例的に開催するほか、必要に応じて臨時監査役会を開催しています。また、監査役会のもとには監査役室を設置し、監査役の職務を補助しています。監査役会における主な検討事項として、監査の方針及び監査計画における事項、監査役会監査報告に関する事項、会計監査人の監査手法及び監査報告に関する事項、会計監査人の再任に関する事項、法令や定款等の定めに従った決議事項について議論及び審議を行っています。監査役は、取締役会に出席して議事運営・決議内容を監査し、必要に応じて意見を表明しています。常勤監査役の活動としては、常勤者の特性を踏まえ、各種経営会議等の重要会議に出席して取締役の業務執行について把握する他、重要な決裁書類の閲覧・調査等に加え、各部署/カンパニー及びグループ会社等を通じた情報収集等により、各取締役の職務執行状況やリスク管理対応も適切に把握しています。また、グループ会社監査役からの監査の状況や結果等を聴取し意見交換する等して、当社グループ全体としての監査の実効性を高めるよう努めています。これらの職務遂行上知り得た情報は、定期的に開催される監査役会にて非常勤監査役と相互に共有を図っています。2026年3月26日現在の構成員は、監査役(常勤)長沼義人氏、社外監査役(常勤)中村太氏、社外監査役(非常勤)片岡麻紀氏、同山口勝之氏の4名で、議長は監査役(常勤)長沼義人氏が務めています。2026年3月27日開催予定の定時株主総会後も、監査役会の構成員は変更ありません。 (注) 上記の体制図は、2026年3月27日開催予定の定時株主総会後のものです。 ③ 内部統制システム整備の状況及び提出会社の子会社の業務の適正を確保するための体制整備の状況(リスク管理体制の整備の状況を含む)当社は、取締役会において、取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制その他業務の適正を確保するための体制につき、次のとおり決議しています。 1) 取締役及び使用人の職務執行が法令・定款に適合することを確保するための体制楽天グループ株式会社は、「楽天グループ企業倫理憲章」を定め、楽天グループ(楽天グループ株式会社及びその子会社をいいます。)全体として、法令を遵守することはもとより、高い倫理観をもって事業活動に取り組みます。楽天グループの取締役及び使用人の職務執行については、グループCCO及び社内カンパニー制に基づくCompany Compliance Officerによりグループ横断的なコンプライアンスに対する取組を進め、グループリスク・コンプライアンス委員会及び取締役会へその取組状況を報告し、適正な職務執行を徹底するとともに、代表取締役会長兼社長直轄の独立組織である内部監査部及び子会社の内部監査部門による内部監査を実施します。また、社外取締役及び社外監査役を含む監査役による取締役の職務執行に対する監督及び監査を徹底し、これらに弁護士も起用することにより、専門的・客観的な観点から法令・定款への適合性の検証を行います。さらに、楽天グループの役員・使用人に対して楽天グループの一員として必要な知識及び倫理観の醸成を図るべく、コンプライアンス教育を実施するとともに、楽天グループの役員、使用人、退職者が法令違反その他のコンプライアンスに関する相談・通報を行うことのできる窓口を設置し、相談者、通報者の不利益な取扱いを禁止する内部通報システムを適切に整備します。また、広く社外からの情報を入手する体制についても整備します。 2) 取締役の職務執行に関する情報の保存・管理体制楽天グループ株式会社における取締役の職務執行に関する文書、電磁的記録等の各種情報は、楽天グループ規程等に則り、適法・適切に保存・管理するものとし、取締役及び監査役は当該情報を常時閲覧することができるものとします。 3) 損失の危険の管理に関する規程その他の体制楽天グループ株式会社では、リスク管理に関するグループ規程等に従い、リスクの適切な把握、重要性に応じた対応策の策定と実行、その結果をモニタリングする体制(いわゆるPDCAサイクル)を確立し、各組織の業務遂行において発生するリスクに対し必要な措置を行います。グループCFO、ファンクションCISO、グループCOO及びグループCCOは、財務、情報セキュリティ、コンプライアンス等の担当領域のリスクに関して、各組織で実施したリスク評価結果及び対応状況をモニタリングし、更にリスク管理上の重要事項及びグループ横断的なリスクに対して適切に判断・対処することでグループ全体のリスク低減及び未然防止を図ります。その対応状況をグループリスク・コンプライアンス委員会にて協議し、本委員会の主な協議事項は重要会議体を通じて経営陣に報告します。特に重要なリスクは、その対応状況を楽天グループ株式会社取締役会等にて経営陣に報告します。重要リスクの一つである情報及びパーソナルデータの管理については、グループ情報セキュリティ&プライバシー委員会を開催し、主要な施策や期間内に発生したインシデント等について報告及び判断をする体制を整えています。また、楽天グループ株式会社の事業投資に伴うリスクは、案件につき、投融資委員会の審議、更に一定額以上の案件につき楽天グループ株式会社取締役会の承認決議を要件とすることにより、リスク管理を適切に行います。子会社の事業投資に伴うリスクについても、案件の内容や規模、当該子会社の上場/非上場の別等を考慮の上あらかじめ定めた基準に基づき、投融資委員会・楽天グループ株式会社取締役会の審議事項としたり、楽天グループ株式会社への報告を求めたりすることで、リスク管理を適切に行います。さらに、内部監査部は、独立した立場で、当社及びグループ会社の法令及び関連規程の遵守状況等の監査を行い、定期的に楽天グループ株式会社取締役会に報告します。 4) 取締役の職務執行が効率的に行われるための体制楽天グループの取締役の職務執行に関しては、楽天グループ規程等に基づき適切かつ効率的な意思決定体制を構築します。また、各種社内手続の電子化を推進することにより、意思決定の明確化・迅速化を図ります。意思決定に基づく業務の執行にあたっては、取締役会において選任された執行役員がその管掌業務の執行を行うことにより、機動的な職務執行を促進します。 5) 財務報告の適正な実施のための体制経営情報、財務情報等の開示事項等に係る財務報告に関しては、業務の適正を確保するための体制の整備を行い、一般に公正妥当と認められた会計処理及び金融商品取引法等に基づいた適時開示並びに有効性評価を実施します。 6) 楽天グループ株式会社及びその子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制楽天グループ株式会社は、一体的なグループ経営を実現するため、理念、グループガバナンス、会社経営、リスクマネジメント、コンプライアンス等に関する楽天グループ規程等を定めています。子会社の重要な業務執行については、当該子会社の上場/非上場の別等を考慮の上、「楽天グループ職務権限表」、「楽天グループガイドライン」及び当該子会社との合意に基づき、楽天グループ株式会社による決裁及び楽天グループ株式会社への報告制度を構築する等、楽天グループ全体として、子会社の独立性を確保しつつ、必要な体制を構築しこれを遵守します。また、代表取締役会長兼社長直轄の独立組織である内部監査部において、子会社の内部監査部門との連携を強化し、楽天グループ全体で内部監査を実施することにより業務の適正を確保します。 7) 監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する事項並びにその使用人の取締役からの独立性に関する事項監査役の職務を補助するために、監査役会のもとに監査役室を設置し、監査役は、監査役室に所属する使用人に必要な事項を指示することができるものとします。また、当該使用人が監査役の補助業務にあたる際には、取締役の指揮命令を受けないものとすることで指示の実効性を確保し、その人事異動や人事考課等は監査役の同意を得るものとします。 8) 取締役及び使用人が監査役に報告をするための体制その他の監査役への報告に関する体制、並びにその他監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制楽天グループの取締役及び使用人は、監査役に対して法定の報告を行うとともに、監査役からの要請に応じて必要な報告及び情報提供を行うものとします。楽天グループ株式会社は、監査役に報告をした者に対して当該報告をしたことを理由として不利な取扱いをすることを禁止することにより、監査役の監査が実効的に行われることを確保します。また、楽天グループ株式会社は、監査役からその職務執行に要する費用の前払い又は償還等の請求を受けた場合、当該請求に係る費用又は債務が監査役の職務執行に必要でないことを証明した場合を除き、速やかに当該費用又は債務を処理します。 ④ 責任限定契約の概要当社と当社取締役(業務執行取締役等であるものを除く)及び当社監査役との間で、会社法第427条第1項に規定する契約を締結しており、その概要は以下のとおりです。 会社法第423条第1項に該当する場合において、職務を行うにつき善意でかつ重大な過失がないときは、以下各号に定める金額の合計額を限度として責任を負担する。 ⅰ. 責任の原因となる事実が生じた日を含む事業年度及びその前の各事業年度において、その在職中に報酬、賞与その他の職務執行の対価として受け、又は受けるべき財産上の利益(次号に定めるものを除く)の額の事業年度ごとの合計額のうち最も高い額に2を乗じて得た額。ⅱ. 退職慰労金の額及びその性質を有する財産上の利益の額の合計額と、その合計額を取締役(業務執行取締役等であるものを除く)又は監査役の職に就いていた年数で除した額に2を乗じて得た額とのいずれか低い額。ⅲ. 会社法第238条第3項各号に該当する新株予約権(以下「本件新株予約権」という)を、取締役(業務執行取締役等であるものを除く)又は監査役就任後に行使又は譲渡した場合における次の各号に定める額。1. 行使した場合本件新株予約権の行使時における1株当たりの時価から、本件新株予約権の発行価額と本件新株予約権の行使時の払込金額との合計額の1株当たりの額を控除した額に、本件新株予約権の行使により交付を受けた株式の数を乗じて得た額。2. 譲渡した場合本件新株予約権の譲渡価額から本件新株予約権の発行価額を控除した額に、譲渡した本件新株予約権の数を乗じて得た額。 ⑤ 役員等との間で締結している補償契約の内容の概要当社は、当社と当社取締役及び当社監査役との間で、会社法第430条の2第1項に規定する補償契約を締結しており、同項第1号の費用及び第2号の損失を法令の定める範囲内において当社が補償することとしています。ただし、当該補償契約によって役員の職務の執行の適正性が損なわれないようにするため、役員の悪意又は重過失に起因して生じた損失については、補償の対象としないこととしています。 ⑥ 役員等を被保険者として締結している役員等賠償責任保険契約の内容の概要当社は、当社及び当社の子会社の取締役、監査役、執行役員及び従業員を被保険者とする会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しています。当該保険契約では、被保険者が会社の役員等の地位に基づき行った行為(不作為を含みます。)に起因して損害賠償請求がなされたことにより、被保険者が被る損害賠償金や訴訟費用等が填補されることとなります。当該保険契約の保険料は全額当社が負担していますが、被保険者の職務の執行の適正性が損なわれないようにするため、法令違反であることを認識して行った行為に起因して生じた損害は填補されない等の免責事由を設けています。 ⑦ その他当社の定款規定について1) 取締役会で決議可能な株主総会決議事項当社では定款において、剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項については、機動的な配当政策を行うため、法令に別段の定めのある場合を除き、株主総会の決議によらず取締役会の決議によって定めるとしています。 2) 株主総会及び種類株主総会の特別決議要件当社は、会社法第309条第2項に定める株主総会の決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨、定款に定めています。また当社は、会社法第324条第2項に定める種類株主総会の決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨、定款に定めています。これは株主総会における特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営を行うことを目的とするものです。 3) 種類株式の議決権社債型種類株式の議決権については、全ての事項につき株主総会において議決権を行使することができない旨、定款に定めています。これは、既存普通株主の利益を可能な限り損なわないよう、社債型種類株式につき、剰余金の配当及び残余財産の分配について普通株式に優先する一方で、株主総会において議決権を有しないこととしたものです。なお、会社法第322条第1項は、株式会社が組織再編や株式の分割・併合等、一定の行為をする場合において、ある種類の株式の種類株主に損害を及ぼすおそれがあるときは、当該行為は、当該種類の株式の種類株主を構成員とする種類株主総会の決議がなければ、原則としてその効力を生じないと規定していますが、当社は、社債型種類株式について、法令に別段の定めがある場合を除き、各社債型種類株式を有する株主(以下「社債型種類株主」)を構成員とする種類株主総会の決議を要しない旨、定款に定めています。ただし、当社が、以下に掲げる行為をする場合において、社債型種類株主に損害を及ぼすおそれがあるときは、当社の株主総会決議又は取締役会決議に加え、社債型種類株主を構成員とする種類株主総会の決議がなければ、原則としてその効力を生じない旨を定款に定めています。ⅰ. 当社が消滅会社となる合併又は当社が完全子会社となる株式交換若しくは株式移転(当社の単独による株式移転を除く。)ⅱ. 当社の特別支配株主による当社の他の株主に対する株式売渡請求に係る当社の取締役会による承認
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約3,682字
基本的な考え方「グローバル イノベーション カンパニー」として、新しい業界や地域で事業を拡大していく中、事業目標の達成に必要となる優秀な人材を確保することは極めて重要な課題です。当社グループでは「勝てる人材、勝てるチームを作る」という人事の基本目標を掲げ、「採用」、「育成」、「定着」の3つの柱を軸とした強い組織基盤の構築を進めています。この目標を推進するため、グローバルで多様な人材の確保、体系的な人材育成の強化、公正な評価制度や柔軟なワークスタイル等によるエンゲージメント向上に取り組んでいます。また、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(Diversity 多様性、Equity 公平性、Inclusion 包括性)の推進、健康・ウェルネスの充実を通じ、従業員が能力を最大限に発揮できる組織基盤の整備を進め、継続的な組織力とイノベーション創出力の強化につなげています。さらに、当社グループの在り方を明確にすると同時に、全ての従業員が理解し実行する価値観・行動指針「楽天主義」に基づき、従業員が挑戦を通じて成長できる文化を醸成しています。 1) 人材マネジメント当社グループの持続的な成長と競争力の源泉は、多様な才能が最大限に能力を発揮できる組織環境にあります。この組織環境を構築すべく、人事の基本目標を支える「採用」、「育成」、「定着」の各フェーズにおいて以下の施策に取り組んでいます。 ・採用求職者との相互理解の促進が優秀な人材の採用への鍵と捉え、オンラインとオフラインを融合したコミュニケーションの機会を大切にしています。当社グループの採用ウェブページでは勤務する日常をイメージできるよう事業活動や職場環境、キャリア開発に関する従業員のインタビューを掲載しています。また、当社グループの様々な仕事や企業文化を体感できる「インターンシッププログラム」や、求職中のポジションにマッチする知人や友人を従業員から紹介・推薦する「社員紹介プログラム」を実施しています。また、ビジネス職、エンジニア職のインターンシップのコンテンツ強化や、就活生向けの「Rakuten Career Conference」も毎年開催しており、2025年は2,051人が参加しました。加えて、イノベーション創出をミッションの中核とする当社にとって、テクノロジー分野における専門人材の確保は極めて重要です。グローバルに開発拠点を展開し、優秀なエンジニアと研究者の採用体制を確立しています。 ・育成当社グループは、一人ひとりの力が最大限発揮される「学び続ける組織(Learning Organization)」となることを目指しています。技術スキルやビジネススキル、特に重要性が増している生成AI活用等多岐にわたるスキルの習得を通じて、従業員のキャリア開発を後押しします。2025年には、スキル開発を強化するため、従業員のキャリア志向や関心スキルに応じてAIが研修を推奨する仕組みを導入しました。研修コンテンツをよりいっそう拡充するとともに、従業員が自ら成長を追求できる環境整備にも注力しています。また、現場でのコミュニケーションを促進し、組織としての成果を最大化するため、チームメンバーとマネージャーが1対1で行う1on1ミーティングも定期的に実施しています。チームメンバーとマネージャー間の信頼関係の向上だけでなく、相互のフィードバックを通じてお互いが学びを得られる機会として、例年アンケート結果が90%以上の満足度を維持する効果的な仕組みとなっています。 研修制度の一例オンボーディング新入社員(新卒・中途)、新任マネージャーを対象に、組織やチーム、その役割にいち早くなじめるよう必要な情報や知識を提供ビジネス基礎クリティカルシンキング、リーダーシップ、問題解決手法等、ビジネスパーソンに必要なスキルを学ぶグレード・階層別楽天主義に基づく行動実践の方法や、効果的な1on1ミーティング研修等、組織でより大きな裁量を持ち活躍できるスキルを習得するための研修を提供データ分析&AI生成AIのプロンプトの書き方、データ分析の基礎を学ぶダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン「無意識のバイアス」に関する研修や、異なるバックグラウンドを持つ従業員同士が仕事を進める上で必要な考え方を学ぶ文化&言語TOEICサポートプログラムや異文化コミュニケーション等、グローバルビジネスに必要なスキルとマインドを学ぶ自己啓発オンライン学習講座や楽天デジタルライブラリーを通して自己学習を促進する機会を提供 ・定着近年、多様なキャリアの選択肢が増えたことや、働き方改革等の社会的変化に伴い、個人の労働観が大きく変化しています。このような中で、従業員が一つの組織で長くキャリアを築きたいと感じるかどうかには、様々な要因が影響しています。当社グループでは、従業員の満足度を高め、キャリアアップを奨励するために、公平で適切な報酬と福利厚生、柔軟なワークスタイル、快適かつ魅力的・健康的な職場を整備しています。また、新卒入社社員に対しては、入社後3年までのフォローアップ研修の内容や時期を見直すことで、楽天でのキャリア形成及び人材の定着を図っています。様々な取組の結果、当社の従業員のエンゲージメント度は80ptとなっています。 2) ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(Diversity, Equity and Inclusion) 当社は、より多くの人々がイノベーションの恩恵を受けることができるよう、あらゆる場面で多様な人々のニーズや視点を考慮に入れる「インクルーシブ」なアプローチが重要だと考えています。また、当社が定める人権方針に基づき、人種・国籍・性別・婚姻歴・子女の有無・宗教や政治思想・年齢・障がいの有無・性的指向・性自認等にかかわらず、全ての人に機会を提供する文化を醸成しています。世界中の従業員一人ひとりの多様な個性と価値観を尊重し、誰もが能力を最大限に発揮できる環境づくりにも努めています。また、グローバル展開を進める中、社内公用語を英語にし、世界中の優秀な人材の採用・登用が更に加速したことで、世界を舞台にしたビジネス展開の原動力となっています。従業員一人ひとりの違いに配慮し、適切な職場環境を整えることも重要です。子育て世代に対しては、産休前後セミナー、ベビーシッター割引券の導入のほか、ワーキングペアレンツネットワーク構築の支援も行っています。女性の活躍支援としては、卵子凍結支援の実施のほかに、2025年は「国際女性デー」に合わせて女性のキャリアセッション、ワークライフバランス、女性の健康課題についてのセミナー、啓蒙イベントを開催しました。さらに、復職後の支援としては、搾乳室や社内託児所を設置しています。文化や宗教等異なるニーズを持つ従業員には、ハラルメニューの提供及び祈禱室を設置し、障がいの有無にかかわらず快適に働けるようユニバーサルデザインを取り入れたオフィス環境を整備しています。 * データ範囲:従業員の国籍数は当社グループ。障がい者雇用率は、楽天グループ(株)、楽天コミュニケーションズ(株)、楽天モバイル(株)、楽天シンフォニー(株)、楽天カスタマーサービス(株)、楽天ソシオビジネス(株)及び楽天トータルソリューションズ(株)。その他は当社。データ抽出時期:楽天におけるダイバーシティに関するデータは2025年12月31日時点のもの。障がい者雇用率のみ2026年1月1日時点のもの。 従業員の多様性を最大限に生かすためには、全ての従業員が企業文化の根底にある価値観を理解し、共有することが必要不可欠です。当社ではグループの価値観・行動指針である「楽天主義」を理解し実践できるよう、全従業員を対象とする「楽天主義ワークショップ」を開催しています。 3) 健康・ウェルネス安全で健やかな職場環境を醸成することは、従業員の身を守るだけでなく、仕事に対する満足度を高め、優秀な人材の獲得・定着につながるため、従業員の心身の健康の増進や、健康的に働き続けられる組織風土づくりを目指しています。「ウェルビーイングサーベイ(調査)」を定期的に実施しており、従業員の心身の健康状態や課題を把握した上で、ウェルネス推進活動の効果測定をしています。これまでの調査結果から、個人のウェルビーイングにおいて、メンタルウェルネスが大きな影響をもつことが確認されています。従業員のメンタルヘルスケア向上を目的に、従業員がメンタルヘルスの観点での不安等を相談できる専門窓口として公認心理師(メンタルサポーター)を配置しています。また、新卒入社社員向けのメンタルヘルス研修や職場内での円滑なコミュニケーション方法、自己認知の歪みについて学ぶセミナー、自己理解を深めるためのワークショップ等を開催し、従業員一人ひとりが心身ともに健やかで前向きに働ける環境の構築を図っています。
事業の内容 FY2025 / 約1,512字
3 【事業の内容】当社グループ(当社及び関係会社)は、インターネットサービス、フィンテック及びモバイルという3つの事業を基軸としたグローバル イノベーション カンパニーであることから、「インターネットサービス」、「フィンテック」及び「モバイル」の3つを報告セグメントとしています。報告セグメントの決定にあたっては事業セグメントの集約を行っていません。これらのセグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっています。「インターネットサービス」セグメントは、インターネット・ショッピングモール『楽天市場』をはじめとする各種ECサイト、オンライン・キャッシュバック・サイト、旅行予約サイト、ポータルサイト、デジタルコンテンツサイト等の運営、メッセージングサービスの提供や、これらのサイトにおける広告等の販売、プロスポーツの運営等を行う事業により構成されています。「フィンテック」セグメントは、クレジットカード関連サービス、インターネットを介した銀行及び証券サービス、暗号資産(仮想通貨)の媒介、生命保険サービス、損害保険サービス、ペイメントサービスの提供等を行う事業により構成されています。「モバイル」セグメントは、通信サービス及び通信技術の提供、電力供給サービスの運営並びにモバイルセグメントに関連する投資等を行う事業により構成されています。また、次のセグメントは、連結財務諸表の注記に掲げる「セグメント情報」の区分と同一です。当社グループの提供する主なサービス及びサービス主体は次のとおりです。 インターネットサービス提供する主なサービス主なサービス主体インターネット・ショッピングモール『楽天市場』の運営楽天グループ(株)インターネット上の書籍等の販売サイト『楽天ブックス』の運営楽天グループ(株)インターネット上のゴルフ場予約サイト『楽天GORA』の運営楽天グループ(株)インターネット総合旅行サイト『楽天トラベル』の運営楽天グループ(株)医療品・日用品等の通信販売等を行う『楽天24』等の提供楽天グループ(株)ファッション通販サイト『Rakuten Fashion』の運営楽天グループ(株)フリマアプリ『ラクマ』の運営楽天グループ(株)オンライン・キャッシュバック・サービスの運営Ebates Inc.電子書籍サービスの提供Rakuten Kobo Inc.モバイルメッセージング及びVoIPサービスの提供Viber Media S.a.r.l. フィンテック提供する主なサービス主なサービス主体クレジットカード『楽天カード』の発行及び関連サービスの提供楽天カード(株)インターネット・バンキング・サービスの提供楽天銀行(株)オンライン証券取引サービスの提供楽天証券(株)決済事業の運営楽天ペイメント(株)損害保険事業の運営楽天損害保険(株)生命保険事業の運営楽天生命保険(株)インターネット・バンキング・サービスの提供樂天國際商業銀行股份有限公司 モバイル提供する主なサービス主なサービス主体移動通信サービスの提供楽天モバイル(株)光ブロードバンド回線サービス『楽天ひかり』の運営楽天モバイル(株)電力供給サービス『楽天でんき』の運営楽天モバイル(株)グループ会社が開発したOpen RANベースの通信インフラプラットフォーム等の販売及び関連サービスの提供Rakuten Symphony Singapore Pte. Ltd. [事業系統図]以上に述べた内容を事業系統図によって示すと次のとおりです。
事業等のリスク FY2025 / 約29,957字
3 【事業等のリスク】当社グループは、国内外において多岐にわたる事業展開をしており、これらの企業活動の遂行には様々なリスクが伴います。本項では当社グループのリスク管理体制・プロセスとともに、当社グループ事業の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性があると認識している主な事項及び投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる事項を記載しています。ただし、当社グループで発生しうる全てのリスクを網羅しているものではありません。当社グループの経営陣は、これらリスクの発生可能性の程度及び時期を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針です。しかしながら、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に与える影響並びにその対応策を合理的に予見することが困難である事項もあります。したがって、当社の有価証券に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容も合わせて、総合的かつ慎重に検討した上で行う必要があると考えています。なお、以下の記載事項のうち将来に関する事項は、別段の記載がない限り当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、不確実性を内包しているため、実際の結果と異なる可能性があります。 1 当社グループのリスク管理体制と取組当社グループは、リスクを「経営目標の達成に影響を及ぼしうる不確実性」と定義し、経営目標達成の確度を向上させるために統合的リスク管理(ERM:Enterprise Risk Management)を導入し、リスクを特定、評価し、的確な経営判断や事業運営につながるようリスク管理体制及びプロセスを整備しています。当社グループの各部門ではグループ規程に従い、リスクの適切な把握・特定、グループ共通の基準での評価、重要性に応じた対応計画の策定と実行、その状況のモニタリングというサイクルを確立しています。この際、当社グループでは、「三つの防衛線モデル」を基本とした、リスクを段階的に軽減する多層的な管理体制を整え、リスク管理を推進しています(第一の防衛線は事業部門、第二の防衛線はグループ内リスク管理部門、第三の防衛線は内部監査部門が担います)。また、当社グループ全体でリスクを管理するため、下図のようなグループのリスク管理体制を構築しています。当社グループの経営層が認識するリスクを「トップダウンリスク」、当社グループの各事業又はグループ会社が認識するリスクを「ボトムアップリスク」、当社グループ事業活動に重要な影響を及ぼす可能性があるリスクを「グループトップリスク」等リスクの区分を設け、網羅的なリスクの洗い出し及び管理となるよう取組を進めています。中でもグループトップリスクは、その対策と対応状況を年4回開催されるグループリスク・コンプライアンス委員会にて協議しています。本委員会の主な協議事項は取締役会等の重要会議体を通じて経営陣に報告されます。 <グループのリスク管理体制及びリスク管理プロセス> 2 経営環境・戦略に関するリスク (1) マクロ経済環境に関するリスク当社グループは、国内外において多岐にわたる事業展開をしており、当社グループの業績は国内の景気動向とともに、海外諸国の経済動向、社会情勢、地政学的リスク等に影響されます。マクロ経済環境について注視しながら、事業展開等を進めていく方針ですが、今後の内外経済環境の先行きについては引き続き不透明な状況にあり、世界経済の低迷、社会情勢の混乱、国際社会における国家間の対立、地域紛争や武力行使、国家間の経済制裁等による輸出入・外資規制、諸規制変更や規制動向の変化等により、当社グループの事業活動に支障が生じ、サービス・商品の安定的な供給や経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 競合環境当社グループが展開するいずれの事業においても多数の競合事業者が存在しており、激しい競争関係にあると考えています。また、他業種の事業者等を含む新規参入者が新たな競合事業者となった場合には、より一層競争が熾烈化する可能性があります。当社グループは、競合事業者の動向を注視しつつ、引き続き顧客ニーズ等への対応を図り、サービス拡大に結び付けていく方針ですが、これらの取組が期待どおりの効果を上げられず、サービスの競争力を失った場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 業界における技術変化等当社グループが展開するいずれの事業においても技術分野における進歩及び変化が著しく、新しいサービス及び商品が頻繁に導入されています。当社グループは、常に最新の技術動向及び市場動向の調査、技術的優位性の高いサービスの導入に向けた実証実験、他社との提携等を通して競争力を維持するための施策を講じています。しかしながら、何らかの要因により、当社グループにおいて当該変化等への対応が遅れた場合には、サービスの陳腐化、競争力の低下等が生じる可能性があります。また、対応可能な場合であったとしても、既存システム等の改良、新たなシステム等の開発による費用の増加が発生する可能性があり、これらの動向及び対応の巧拙によっては当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの事業運営の脅威となりうる技術が開発される可能性もあり、このような技術が広く一般に普及した場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 経営体制・事業戦略に関するリスク  ① 経営体制(コーポレート・ガバナンス)に関するリスク当社グループは、イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントすることを経営の基本理念としています。ユーザー及び取引先企業へ満足度の高いサービスを提供するとともに、多くの人々の成長を後押しすることで、社会を変革し豊かにしていきます。その実践のために、コーポレート・ガバナンスの徹底を最重要課題の一つと位置づけ、様々な施策を講じています。当社は、経営の透明性を高め、適正性・効率性・公正性・健全性を実現するため、独立性の高い監査役が監査機能を担う監査役会設置会社の形態を採用しており、経営の監査を行う監査役会は社外監査役が過半数を占める構成となっています。また、当社は、経営の監督と業務執行の分離を図るため執行役員制を導入しており、取締役会は経営の意思決定及び監督機能を担い、執行役員が業務執行機能を担うこととしています。当社の取締役会においては、独立性が高く多様な分野の専門家である社外取締役を中心として客観的な視点から業務執行の監督を行うとともに、経営に関する多角的な議論を自由闊達に行っています。さらに、取締役会とは別にグループ経営戦略等に関する会議を開催し、短期的な課題や取締役会審議事項にとらわれない中長期的視野に立った議論も行うことで、コーポレート・ガバナンスの実効性を高めています。新規の資金投下を伴う投融資案件については、外部有識者を含む投融資委員会で事前に審議し、その結果を取締役会に報告しています。また、重要案件については、事前に取締役・監査役と概要及び主要論点を共有・審議した上で上程することで、取締役会における審議の質の向上と意思決定の適正化を図っています。加えて、業務執行における機動性の確保及びアカウンタビリティ(説明責任)の明確化を実現するために社内カンパニー制を導入しています。しかしながら、これらの経営体制を含む各施策から期待どおりの効果を得られずに、適時適切な経営の意思決定が行われない、又はコンプライアンス違反が生じるような場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  ② 上場子会社との関係に関わるリスク当社グループは、上場子会社を有していますが、上場子会社と経営基本契約を締結し、当社グループの基本理念である「楽天主義」、ガバナンスの基本的事項である「コアポリシー」及び取締役・使用人が遵守すべき基本的事項である「楽天グループ企業倫理憲章」を定めつつも、関連法令上の公益の観点から求められる経営の独立性及び上場子会社として求められる独立性を尊重すること、上場子会社が当社グループ以外からの取締役の登用を積極的に行う等ガバナンスに対する適切なチェックが働く体制を構築してきたことを尊重すること、上場子会社の人事権を尊重することを規定しています。かかる状況の下、上場子会社の独立的経営及び総株主の利益に資する単独企業としての価値の向上のためには、上場子会社における意思決定は、常に当社グループの意向に沿った、又は当社グループの利益に資するものになるとは限りません。また、双方の関係性が変容した場合や上場子会社の業況が悪化した場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  ③ 事業戦略に関するリスク当社グループは、保有するメンバーシップ、サービス利用に係る各種データ、「Rakuten」ブランドを核とする「楽天エコシステム」において、国内外の会員が複数のサービスを回遊的・継続的に利用できる環境を整備することで、会員一人当たりの生涯価値の最大化、顧客獲得コストの最小化等の相乗効果の創出、ひいては当社グループ利益の最大化を目指すという事業戦略を掲げています。この事業戦略のもと、個々のビジネスの成長及び事業間シナジーの最大限の追求に加え、当社グループが持つメンバーシップ、データ、「楽天ポイント」を使用したリワードプログラム等の活用を行っています。具体的には、1億以上の会員IDに基づくオンラインとオフライン双方のデータを活用することにより、それぞれの事業におけるサービスの向上を図りつつ、これに加えオンラインとオフラインの垣根を超えるサービスの相互利用を促進しています。しかしながら、それら施策から期待どおりの効果を得られなかった場合、当社グループの展開するサービスの一部あるいは複数が停止し相互利用の促進に障壁が生じた場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、デジタルプラットフォーム・メンバーシップデータの利用方法・リワードプログラムに関する法令等が当社グループにとって不利益な内容に改正された場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  ④ 事業の拡大・展開に関するリスク 1) 投資及び買収当社グループは、国外市場への進出、新規ユーザーの獲得、新規サービスの展開、既存サービスの拡充、関連技術の獲得等を目的として、国内外を問わず買収(M&A)や合弁事業及び業務提携、投資活動を行っており、これらを経営の重要戦略の一つとして位置づけています。買収を行う際には、対象企業の財務内容、契約関係等について詳細なデューデリジェンスを行うことによって、極力リスクを回避するように努めていますが、案件の性質、時間的な制約等から十分なデューデリジェンスが実施できない場合もあり、買収後に偶発債務が発生する可能性及び未認識債務が判明する可能性があります。さらに、被買収企業と情報システムの統合、内部統制システム等の統一、被買収企業の役職員及び顧客の維持・承継等が計画どおりに進まない可能性があり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、新規サービスの展開に当たってはその性質上、当該新規サービスが当社グループの事業、経営成績及び財政状態へ与える影響を正確に予測することは困難であり、事業環境の変化等により計画どおりにサービスが進展せず、投下資本の回収に想定以上の期間を要する又はその回収ができない可能性やのれん等の減損処理を行う必要が生じる等、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。合弁事業及び業務提携の展開においても、パートナーとなる事業者の経営成績及び財政状態について詳細な調査を行うとともに、将来の事業計画及びシナジー効果について事前に十分に議論することによって極力リスクを回避するように努めていますが、サービス開始後に双方の経営方針に相違が生じ、期待どおりのシナジー効果が得られない可能性もあります。かかる場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性や、投下資本の回収に計画以上の期間を要する又はその回収ができない可能性があります。その他、ベンチャー企業への投資等、様々な企業に対する投資活動を行っていますが、このような投資活動においても、経営環境の変化、投資先の業績停滞等に伴い期待どおりの収益が上げられず、投下資本の回収可能性が低下する場合には、投資の一部又は全部が損失となり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 2) 海外への事業展開 当社グループは、収益機会の拡大に向けてグローバル展開を主要な経営戦略の一つとして掲げ、米州、欧州、アジア等の多くの地域でECを含む各種サービスを展開しています。また、国内外のユーザーが国境を越えて日本又は海外の商品及びサービスを購入するためのクロスボーダーサービス等も順次拡大しています。今後とも在外サービス拠点及び研究開発拠点を拡大していくとともに、各国サービス間の連携強化等に取り組みながら、海外でのサービスの充実を図っていく予定です。 一方、グローバルにサービスを展開していく上では、言語、地理的要因、法令・税制を含む各種規制、自主規制機関を含む当局による監督、経済的・政治的不安定性、通信環境や商慣習の違い等の様々な要因によって種々のリスクが生じる可能性があります。グローバルに事業を展開する競合他社との競争熾烈化のリスク、外国政府及び国際機関により関係する諸規制が予告なく変更されるリスク、当社グループ方針の浸透不足等により各種コンプライアンスに違反するリスクも存在します。さらに、サービスの国際展開では、サービス立ち上げ時に、現地における法人設立、人材の採用、システム開発、現地事業の適切な管理のための体制構築等に係る経費が発生するほか、既存サービスにおいても、法令の改正に対応するための継続的な支出が見込まれ、戦略的にビジネスモデルを変更する場合には、追加的な支出が見込まれることから、これらの費用が一定期間当社グループの収益を圧迫する可能性があります。また、新たなサービスが安定的な収益を生み出すためには、一定の期間が必要なことも予想されます。 これらのリスクに対応するため、当社グループは、各国情勢を注視し、現地法令等へ適正に対応するとともに、各現地グループ会社でコンプライアンス体制を適切に構築し、法令遵守に努めています。また、サービスの展開においては、KPIを用いた常時業績管理、「楽天エコシステム」を活用した収益構造の効率化等による迅速な事業の立ち上げ、柔軟なビジネスモデルの変更を行うとともに、適時適切なコストコントロールを行い、当社グループの収益を圧迫するリスクの低減に努めています。しかしながら、ビジネスモデルに影響を及ぼす法規制・制度の変更、市場競争環境の変化等によりかかるリスクが顕在化した場合には、対応に想定外の費用を要する可能性又は事業継続が困難となりサービス停止や事業撤退を余儀なくされる可能性があり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また世界的なインフレ、金利の急激な変動、為替レートの不安定性等の経済リスクが顕在化した場合、当社グループの事業運営に重大な影響を及ぼす可能性があります。 3) サービス領域の拡大 当社グループは、技術及びビジネスモデルの移り変わりが速いインターネットを軸とした多岐にわたる事業をサービス領域としています。その中で、新規サービスの創出、時代の流れに即したビジネスモデルの構築等を目的とし、サービス領域を拡大しています。新規サービスを開始するに当たって、相応の先行投資を必要とする場合があるほか、当該サービス固有のリスク要因が加わることとなり、本項に記載されていないリスクでも、当社グループのリスク要因となる可能性があります。 また、新規に参入した市場の拡大スピード及び成長規模によっては、当初想定していた成果を上げることができない可能性があります。加えて、サービスの停止、撤退等においては、当該事業用資産の処分及び償却を行うことにより損失が生じる可能性があります。当社グループは、サービス領域の拡大の場面において適時適切な対応を講じ、リスク低減に努めていますが、かかるリスクが顕在化した場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 4) 成長目標の達成 当社グループは、2023年5月12日付でVISION2030と題する経営ビジョンを公表しています。しかしながら、当該ビジョンにおける成長戦略の実施や目標の達成は、本「事業等のリスク」に記載された事項を含む様々なリスク要因や不確実性による影響を受けます。また、当該ビジョンは、策定時点における経済・事業環境の認識等様々な前提に基づくものであり、前提が想定どおりとならない場合等には、当該ビジョンにおける成長戦略の実施や目標の達成が困難となり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 3 事業運営全般リスク (1) 情報セキュリティに関するリスク情報セキュリティに関するリスクは「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 2. 重要なサステナビリティ項目 (4) 事業基盤(情報セキュリティとプライバシー) ② リスク管理」をご参照ください。 (2) AIの利用に関するリスク当社グループはサービス全般において、AIの利用を積極的に促進しています。これに伴い個人情報漏洩、知的財産権侵害、誤情報の流布、意図せぬバイアスの助長等のリスク・エクスポージャーが増大する傾向にあります。これらのリスクを回避又は軽減するために、当社グループは生成AIの利用に関するガイドラインの策定、運用をし、常時見直しとともに技術的な対策の導入を行っています。同時に、AI利用のためのコンプライアンス体制も構築しています。また当社グループは「AI倫理憲章」を公表しており、包括的な規則を定めることにより、個人の権利とプライバシーを尊重しつつ技術革新を推進し、AIの公平・公正で透明なAI利用の促進に取り組んでいます。全社にわたる従業員のコンプライアンス意識向上施策を実施し、リスク管理体制を構築することで、AI技術の発展や生成AIの利用拡大が急速に進む社会情勢の中、AI技術の信頼性の確保に努めています。さらに、AI&データ委員会では、AIリスクマネジメント、AI研究開発、AIセキュリティ&セーフティ、政府・業界・ユーザー、データ活用、従業員教育等、各分野で実施されるグループ横断の活動計画を策定し、進捗が報告されています。特に、生成AI技術の急速な普及に伴うサイバーセキュリティ脅威への対応として、生成AIによる出力のフィルタリングや有害なコンテンツの生成を防ぐ制御、個人情報の入出力の管理等、セキュリティ対策を強化し、AIサービスの信頼性確保に努めています。グループ全体のAIガバナンス、リスク管理戦略も同委員会で策定、承認されています。更なる重要な決定事項や課題は、コーポレート経営会議と取締役会に対して定期的に報告し、AIガバナンスにおける責任ある説明体制と透明性の確保に努めています。考えうる対応を迅速かつ継続的に講じることにより、当社グループは、ユーザー及び取引先からの信頼の確保並びに社会的信用が毀損されるリスクの排除又は軽減に努めています。しかしながら、かかるリスクが顕在化した場合、当社グループに対する社会的信用が毀損され、ユーザー及び取引先の離反を招くのみならず、損害賠償請求等がなされる可能性のほか、監督官庁から行政処分等を受ける可能性があり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 情報システムに関するリスク当社グループのサービスの多くは、コンピュータシステムを結ぶ通信ネットワークを通じて提供されています。当社グループは、適用できうる限りの最新の技術と対応を行い通信ネットワークが正常に機能し、サービスの提供に支障がないよう努めています。しかしながら、かかる対応策によっても通信ネットワーク又はコンピュータシステム上のハードウエア又はソフトウエアの不具合、欠陥等により、当社グループの情報システムに脆弱性又は不備が生じる可能性があります。加えて、人的な業務過誤により正常なサービスの提供に支障が生じる可能性があるほか、当社サービスの不正な利用、重要なデータの消失、機密情報の不正取得、改ざん、漏洩等が発生する可能性もあります。加えて、当社グループでは、高度で複雑なシステムを開発・運用しサービスを提供しており、何らかの要因によって、開発遅延や中止、設備の故障、不具合等が発生する可能性もあります。これらのリスク発生の回避又は軽減のため、当社グループではITガバナンス強化の一環としてグループテクノロジー委員会を設置し、これらのリスクの透明性を確保するとともに、リスク最適化のための適切な対応方針を策定しています。また、自然災害、技術的脅威等に対応するため、IT-BCPとして重要なシステムの冗長化及びデータバックアップの強化に取り組んでいます。このような活動に加え、監視体制を強化するとともに、技術的、物理的にも各種の対応策を講じていますが、かかるリスクが顕在化した場合には、当社グループのシステムが一時的に停止する等の事態が発生し、ユーザー及び取引先の信頼低下及び離反を招くのみならず、システム停止によってユーザー及び取引先が被った損失に対する損害賠償請求等がなされる可能性もあります。また、監督官庁からの行政処分等を受ける可能性もあり、かかる場合、当社グループに対する社会的信用が毀損され、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 法規制等に関するリスク  ① 法令・コンプライアンスに関するリスク当社グループは、国内外において多岐にわたる事業展開をしています。各国、地域において、各種事業活動に関連する法令諸規制等があり、後述のフィンテックセグメント及びモバイルセグメントの各項目に記載した法令諸規制等のほか、電気通信事業、運送業、資金移動業を含む各種業法令はもちろん、個人情報・プライバシー保護、消費者保護、公正競争、汚職禁止、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与並びに拡散金融対策、経済制裁、自然環境、労働環境、犯罪防止、開示、納税の適正、人権、輸出入、投資、為替に関する国内外の各種法令諸規制等が広く適用されます。中でも、デジタルプラットフォーム事業者に対する法規制、各国の個人情報管理に関する法規制、グローバルなデータの移転に関する法規制、情報セキュリティに関する法規制等は、特に当社グループの事業運営に影響を及ぼす最も重要な法令諸規制等と認識しています。こうした関連法令諸規制等に違反した場合には、行政機関による制裁金・課徴金、業務改善命令、業務停止命令、許認可取消等を受ける場合があるほか、レピュテーションへの影響が生じたり、訴訟等を含む紛争に発展する可能性があります。また、新たな関連諸法令の制定又は改正、新たなガイドラインや自主的ルールの策定又は改定等により、当社グループの事業が新たな制約を受けた場合又は既存の規制が強化された場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは法令遵守を重要な企業の責務と位置づけ、グループ COO(Group Chief Operating Officer)、グループ CCO(Group Chief Compliance Officer)及び社内カンパニー制に基づくCompany Compliance Officerによりコンプライアンスに対するグループ横断的な取組を進め、グループリスク・コンプライアンス委員会及び取締役会へその取組状況を報告し、適正な職務執行を徹底するとともに、代表取締役社長直轄の独立組織である内部監査部及び子会社の内部監査部門による内部監査を実施しています。また、急激に事業拡大している分野においては、役職員又は業務委託先等による法令違反や、不正行為等のリスクも高まりますが、規程・マニュアル類の整備、内部通報制度の利用促進、教育、その遵守状況のモニタリング等によりコンプライアンス体制を強化し、コンプライアンス遵守を図っています。 しかしながら、コンプライアンスに関するリスク(監督官庁の見解と当社グループの見解が異なるリスクを含む)及びそれに付随して当社グループの社会的信用が毀損されるリスクは完全に排除できるものではなく、当社グループのみならず取引先に起因するものを含め、当社グループがこれらのリスクに対処できない場合には、行政機関からの行政処分や、金銭的な損失及び損害の発生により、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  ② 訴訟等に関するリスク当社グループは、各種サービスの展開を図る上で、販売者、役務提供者、購入者、役務利用者・ユーザー、その他の関係者による違法行為及びトラブルに巻き込まれた場合、システム障害等によってこれらの関係者に対し損害を与えた場合又は、当局による諸規制等に違反した場合には、当社グループに対して訴訟を提起される可能性及びその他の請求や行政処分や高額な課徴金の支払命令を受ける可能性があります。楽天モバイル株式会社、Rakuten Kobo Inc.が販売する携帯端末、電子書籍端末等については、それらグループ会社がメーカーの立場及び第三者に製造を委託している立場として製造物の欠陥等に伴う製造物責任等を負う可能性があります。また、新たに発生した、又は今まで顕在化しなかったビジネスリスクによって、現時点では予測できない訴訟等が提起され、その結果、高額な損害賠償金の支払義務を負う可能性があります。一方、当社グループが第三者に何らかの権利を侵害される又は第三者の行為により損害を被った場合には、当社グループの権利が保護されない可能性及び当社グループの権利保護のための訴訟等の遂行に多大な費用を要する可能性もあります。当社グループでは、適宜、弁護士等をはじめとする外部専門家及び当局に事前相談すること等により、適切かつ適法なサービスの提供に努めていますが、全ての訴訟等の可能性を排除することは困難であり、かかるリスクが顕在化した場合には、その訴訟等の内容又は請求額によっては特別損害が発生し、また、当社グループの社会的信用が毀損され、ユーザー及び取引先の離反を招く可能性があり、ひいては当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) サプライチェーンに関するリスク当社グループでは、製品調達及び供給を適時に行うことが求められます。製品の調達・供給において、地政学的リスク、自然災害、疫病、戦争、内戦、暴動、テロ、サイバー攻撃、ストライキ、あるいは輸送事故等の理由により生産・物流が停滞する場合、供給不可や配送遅延による売上機会の損失、復旧対応のコスト増加により当社の収益確保に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは顧客の維持・獲得、ネットワークの構築・メンテナンス等のほか、それらに付随する業務の一部又は全部について、他社に委託しています。そのため、サプライヤーに関しては選定時に「楽天グループにおける調達管理に関するインストラクション」及び「楽天グループサステナブル調達インストラクション」やそれに基づく各社調達規程に則ったサプライヤー審査・選定を行い、リスク指標に基づくリスクアセスメント、ガバナンスKPIによるモニタリング、サプライヤー調査及び課題の抽出等のPDCAサイクル構築によって、取引上のリスクの低減に努めています。さらに、サプライヤーに向けては、法令・社会規範の遵守、汚職・賄賂等の禁止、公平・公正な取引の推進、環境への配慮等の行動指針を定め、取引先等との公平・公正かつ透明性の高い取引に基づく良好な関係の構築と関係強化に取り組んでいます。しかしながら、これらの対策を講じたとしても、サプライヤーと当社グループとの業務の中での故意又は過失による法令違反、不正行為、人権侵害等が発生する可能性を完全には排除できないため、万が一これらの事態が発生した場合、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、サプライヤーは当社グループのサービス・商品を取り扱っていることから、上述のような事象により当該サプライヤーの信頼性や企業イメージに悪影響が出た場合に、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態にも影響を及ぼす可能性があります。 (6) 有形固定資産に関するリスク当社グループは、モバイル事業の通信ネットワークの構築に必要な設備等をはじめとする有形固定資産を保有しています。これらの資産については、四半期ごとに減損の兆候の有無を判断し、減損の兆候が存在する場合には、当該資産の回収可能価額の見積りを行っています。回収可能価額の見積りは、将来キャッシュ・フロー予測等を使用しており、回収可能価額が帳簿価額を下回る場合には、減損損失を認識しています。将来の事業環境の変化等により、将来キャッシュ・フローの低下が見込まれる場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 無形資産に関するリスク  ① 「Rakuten」ブランドの保全と推進に関するリスク当社グループは、多様なサービス展開、広告宣伝活動等を通じて「Rakuten」ブランドの確立を図っており、そのユーザー等に対して一定の認知が得られているものと認識しています。事業規模の更なる拡大等に伴い、各サービスブランドの「Rakuten」ブランドへの統合推進、会員データベースの一元化、リワードプログラムの共通化を媒介とした会員IDの統合等を推進しています。ブランドの強化による認知度又はロイヤリティ向上のための施策及び費用については事前に十分な計画を立てていますが、思うような成果が現れず計画比で費用が超過する可能性もあります。また、これらの施策の過程においてブランド名称やロゴ、会員IDの変更により既存会員のロイヤリティの低下及び会員組織からの離脱を招く可能性もあります。さらに、「Rakuten」ブランド傘下のブランド統合により、各サービスブランドの施策が当社グループ全体に影響を与えるため、一つのサービスブランドにおいて、当社グループのブランドの信頼性及びブランド価値を毀損するような事案等が発生した場合には、当社グループ全体に影響を及ぼし、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  ② 知的財産権に関するリスク当社グループが展開するいずれの事業においても技術分野における進歩及び変化が著しいため事業展開を行う各国において自社グループの技術、ブランド、コンテンツ等を保護することが継続的な事業運営に必要不可欠であると考えています。そのため、特許権、商標権、著作権、ドメインネーム及びその他の知的財産権を取得するよう努めるとともに、必要に応じて第三者から知的財産権のライセンスを受けています。さらには、第三者の権利侵害を回避するための対応の実施を進めています。しかしながら、想定どおりに知的財産権を取得できないことで、当社グループが使用する技術、ブランド、コンテンツ等を保護できない可能性があります。また、上記対応の実施にもかかわらず、第三者から知的財産権等の侵害を主張されることで、当該主張に対する防御又は紛争の解決のための費用又は損失が発生する可能性、知的財産権のライセンスの取得等のために多額の費用が発生する可能性、当社グループの事業が差し止められ、多額の損害賠償金が課せられ、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性等があります。  ③ 人的資源に関するリスク当社グループでは、各サービス分野において人材の専門性及び多様性が必要であり、今後とも事業拡大及び国際展開に応じて、継続してグローバルに人材を確保、育成すること及びダイバーシティを実現することが必要です。さらに、日本においては少子高齢化や労働人口の減少が進行していることを踏まえ、市場ニーズの変化による採用、生産性の向上や採用した人材の定着(リテンション)及びマネジメント層の育成も継続した課題と認識しています。当社グループでは、月次の人員計画を確認し、その変動を注視しつつ採用チャネルの多様化、リクルーターの増員等を行い、採用活動を行っています。加えて、採用した人材に対する職階に応じた教育・研修の実施等を通じて、人材育成や当社グループへのエンゲージメントの強化に取り組んでいます。マネジメント層の育成では、当社グループ内で実施するリーダーシップサミット等で当社グループのマネジメント層同士が議論する機会を設け、グループ横断的な連携及びリーダーシップの強化を図っています。しかしながら、かかる施策にもかかわらず、競合他社との人材獲得競争の激化により採用が計画どおりに進まなかった場合、人材の育成及び多種多様な人材が活躍できる就労環境の整備が順調に進まず、在職する人材の社外流出が生じた場合等には、労働力が不足し、労働生産性が低下する恐れがあり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社代表取締役会長兼社長である三木谷浩史氏は、当社グループの創業者であり、創業以来CEOとして当社グループの経営に携わり、重要な役割を果たしているため、同氏の離職又は業務執行が困難となる不測の事態が生じた場合には、当社グループに影響を与える可能性があります。当社グループは社内カンパニー制を敷き、職務権限表に基づき各カンパニーごとにカンパニープレジデントを設置し、また執行役員制度を採用して適切に業務遂行の権限委譲を行っています。さらに、グローバルで多岐にわたる当社グループの事業展開を担うことができる人材の育成も行い、同氏が離職又は業務執行が困難となった場合のリスクを低減しています。しかしながら、かかるリスクが顕在化した場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。    ④ のれんに関するリスク当社グループは、インターネットサービスセグメント、フィンテックセグメント及びモバイルセグメントにおいてのれんを計上しています。これらの資産については、減損の兆候の有無に関わらず、各連結会計年度における一定時期に、年に1度減損テストを実施しています。また、四半期ごとに減損の兆候の有無を判断し、減損の兆候が存在する場合には、資金生成単位グループの資産の回収可能価額の見積りを行っています。回収可能価額の見積りは、将来キャッシュ・フロー予測等を使用しており、回収可能価額が帳簿価額を下回る場合には、減損損失を認識しています。将来の事業環境の変化等により、将来キャッシュ・フローの低下が見込まれる場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) マーケットに関するリスク  ① 金利変動及び有価証券、金銭信託等の価格変動に関するリスク当社、楽天カード株式会社、楽天銀行株式会社、楽天証券株式会社、楽天モバイル株式会社等では、必要な事業資金について銀行等からの借入等を行っていますが、当該事業資金の調達が金利変動の影響を受ける可能性があります。また、当社グループは有価証券、金銭信託等の金融商品を多く保有しており、これらの有価証券等は金融商品市場の動向等により価格が変動する可能性があります。一部の借入、有価証券等は、金利、価格変動等のリスクを低減するためデリバティブ取引の活用、分散投資等によりそのリスクを低減するように努めていますが、完全にリスクを回避及び低減できる保証はなく、金利、金融商品市場における価格等の変動により、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  ② 為替変動に関するリスク当社グループが行う外貨建投資及び外貨建取引においては、経済動向を注視しつつ、デリバティブ取引の活用等により為替変動リスクを極力回避する方針としています。しかしながら、当該リスクを完全に回避又は低減できる保証はなく、また、当社グループの海外関係会社の業績、資産及び負債は、現地通貨で発生したものを円換算し、連結財務諸表を作成しているため、為替変動による影響を完全に排除することは困難であり、外国為替相場の変動により当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 財務・資金に関するリスク  ① 資金調達等に関するリスク当社グループが、金融機関等と締結しているローン契約、社債等には、財務制限条項やその他の誓約事項が規定されている場合があります。当社グループの経営成績、財政状態又は信用力が悪化する等により、いずれかの財務制限条項等に違反した場合には、これらの条項に基づき金融機関等から既存借入金や社債の一括返済、金利及び手数料率の引上げ、担保権の設定等を迫られる可能性があるほか、それに伴い、その他の債務についても返済を求められる可能性があります。また、当社グループの信用力の悪化により格付機関による信用格付が引き下げられた場合及び金融市場の状況等に起因して金融機関等における調達環境が悪化し、当社グループに対する貸出条件、社債発行条件等に影響する場合、並びに保有株式の株価の下落、大幅な金利や為替相場の変動、保有資産の市場流動性の低下、必要な許認可取得の遅延、税制の変更、契約上の売却制限が保有資産の売却条件等に影響を与える場合には、当社グループにとって好ましい条件で適時に資金調達をできる保証はなく、当社グループのサービス展開の制約要因となる可能性があります。また、当社グループでは、楽天カード株式会社のクレジットカード債権、楽天モバイル株式会社の通信料債権等の金銭債権の証券化、通信設備等を活用したセール・アンド・リースバックによる資金調達等も行っていますが、何らかの要因により、それらの継続が困難となるか、又は取引条件が悪化した場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが発行している社債等には、当社グループの裁量で期限前償還可能な初回任意償還日が設定されている場合があります。当社グループは資本市場との良好な関係性維持のため、初回任意償還日での期限前償還を行う方針ですが、何らかの理由により、当社グループが初回任意償還日での期限前償還を見送る場合や、期限前償還がいずれかの財務制限条項等によって制限される場合は、将来の有価証券の発行条件に悪影響を及ぼす等により、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、当社が発行している社債の要項には、当社と比較可能な上場企業の配当水準を超える等の一定の条件を満たさない株式の配当及び自己株式の取得を制限する条項が規定されている場合があり、この場合には配当又は自己株式の取得に影響を与える可能性があります。加えて、当社が優先株式の発行を行った場合において、何らかの理由により優先株式の配当が制限された場合は、普通株式の配当に影響を与える可能性があります。当社グループは金融機関、格付機関、資本市場等との良好な取引関係の維持、調達先の分散、調達手段の多様化等により、かかるリスクを極力低減するように努めますが、かかるリスクが顕在化した場合及び金融市場が不安定な場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  ② 繰延税金資産に関するリスク当社及び一部の連結子会社においては、IFRS会計基準に基づき、将来における税金負担額の軽減効果を繰延税金資産として計上しています。当社グループは、将来の課税所得と実行可能なタックス・プランニングをし、回収可能な繰延税金資産を計上していますが、将来課税所得の見積りが下方修正されたことに伴い当社及び連結子会社における繰延税金資産の一部又は全部の回収ができないと判断された場合若しくは税制及び会計基準の変更が行われた場合には、当該繰延税金資産は減額され、その結果、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 自然災害等の危機的な事象発生に関するリスク地震、台風、津波等の自然災害、パンデミック、大規模事故、テロ・暴動その他予期せぬ危機的な事象が発生した場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これらの災害及び危機的な事象が発生した場合には、社会全体の経済活動が停滞し、当社グループの提供するサービスへの需要が著しく減少する可能性があります。一方、災害等の態様によっては急激にその需要が増加することも想定され、それが当社グループの業務対応能力を超えた場合には、サービスの提供等が遅延又は一時停止する可能性があります。また、当社グループの営業及び物流拠点、データセンターをはじめとする主要な拠点が、これらの災害及び危機的な事象により直接的又は間接的に被害を受けた場合には、物理的、人的被害による影響により、通信ネットワークや情報システム等が正常に稼働せず、当社グループの事業活動に制約が生じ、やむを得ずサービスの一時停止を余儀なくされる可能性があります。加えて役職員の安全確保のため、役職員の出勤制限又は停止等、業務の運営形態を変更せざるを得ない状況に陥ることにより、業務生産性が低下し、情報セキュリティ及びプライバシー保護に関するリスクが、一時的に上昇する可能性があります。当社グループにおいては、これらの災害及び危機的な事象が発生した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定し、訓練等を通じ役職員の安全性の確保や情報システムのバックアップシステムの立ち上げを想定する等、かかるリスクによる影響を最小限に留めるよう努めていますが、災害及び危機的な事象の発生規模がその想定を超える場合には、当該リスクが顕在化し、事業の継続自体が困難又は不可能となり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 気候変動に関するリスク気候変動に関するリスクは「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 2. 重要なサステナビリティ項目 (3) グローバルな課題への取組(気候変動)」をご参照ください。 (12) 事務・オペレーショナルリスク  ① 財務報告に関するリスク当社グループは、信頼性の高い財務報告を作成するため、金融商品取引法が定める内部統制報告制度に基づき、財務報告に係る内部統制を整備し、その評価を実施しています。しかしながら、当社グループの内部統制が適切に機能しない又は内部不正を阻止できない等、重要な不備が生じた場合には、当社グループの社会的信用が毀損され、ユーザー及び取引先の離反を招く可能性があり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  ② 業務効率に関するリスク当社グループは、業務の正確性、効率性を高めるために、様々な取組を実施しています。具体的には、全従業員参加型の改善活動の実施、業務遂行過程における各種情報システムの活用、担当者以外の第三者が業務内容を二重に確認する再鑑制度の実施、社内規程及び事務手続きの標準化並びに文書化等に取り組んでいます。しかしながら、一部において専用の情報システムが導入されておらず、人的な対応に委ねられている業務もあり、役職員の誤認識、誤操作等により事務手続きの不備が発生する可能性があります。また当社グループの急速な拡大に伴う事務量の増加、新サービスの展開等により、業務遂行に必要な知識の共有及び継承が不十分になる可能性があります。それらの結果、事務手続きの不備の増加や生産性の低下により安定的なサービスの供給の妨げ、経済的な損失、個人情報等の流出等に繋がる可能性があり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 風評に関するリスク各種報道機関、SNS等を通じ、当社グループの事業及び役職員に関する様々な内容の報道及び情報の流布がされています。これらの報道及び情報の流布は、正確な情報に基づいていないもの及び憶測に基づいたものが含まれている場合があり、それらの内容の正確性や当社グループへの該当の有無に関わらず、当社サービスのユーザーや投資者等の認識又は行動に影響を及ぼす可能性があります。当社の株価に重大な影響を与える可能性のある不明確な情報が発生した場合、東京証券取引所の注意喚起に応じ、これらの不明確な情報に対する当社グループの見解を直ちに開示する等、投資者が正しい情報に則って当社株式の評価ができるよう資本市場に適切な情報を開示します。また同時に、当社グループのコーポレートサイトを通じて適切な情報発信に努めています。しかしながら、かかる報道及び情報の流布により結果的に当社グループの社会的信用が毀損され、ユーザー及び取引先の離反を招く可能性があり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 4 ビジネスセグメント固有の事業運営に関するリスク (1) インターネットサービスセグメント  ① マーケットプレイス型のサービス『楽天市場』のようなオンライン・ショッピングモール・サービス、『楽天トラベル』のような宿泊予約サービス、『Rakuten Rebates』のようなオンライン・ポイントバック・サービス等においては、取引の場を提供することをその基本的形態としています。当社グループは売買契約等の当事者とはならず、規約においても、販売者又は役務提供者と購入者又は役務利用者との間で生じたトラブルについて、当社グループはその責任を負わず、当事者間で解決すべきことを定めていますが、他方で、マーケットプレイス型サービスにおける取引の場の健全性確保のため、偽造品その他の権利侵害品の排除等に自主的に努めています。具体的には、出品商品に関するガイドラインによるルールの明文化や、事前の商材審査、定期モニタリングの実施、社外からの通報窓口設置等を行っています。しかしながら、マーケットプレイス型のサービスにおいて、第三者の知的財産権、名誉、プライバシーその他の権利等を侵害する行為、詐欺その他の法令違反行為等が行われた場合には、問題となる行為を行った当事者だけでなく、当社グループも取引の場を提供する者として責任を問われ、さらには、当社グループのブランドイメージが毀損される可能性もあります。また、近時、マーケットプレイス型サービスを含むプラットフォームビジネスについては、ネットワーク効果や規模の利益が働きやすいことから、優越的地位の濫用を含む不公正な取引方法に該当する事例その他の独占禁止法上の問題が生じやすいことが指摘されています。当社グループは、前述のように販売者又は役務提供者と購入者又は役務利用者に健全で信頼される取引の場を提供するとともに、これらの者との健全な関係の維持に努めています。また、当社グループは「3 事業運営全般リスク (4)法規制等に関するリスク ①法令・コンプライアンスに関するリスク」にも記載しているように、法令遵守を重要な企業の責務と位置づけ、コンプライアンス体制を構築し、必要に応じて弁護士その他の専門家への相談、監督官庁との協議等を行い、法令遵守の徹底を図っています。しかしながら、当社グループのかかる施策にも関わらず、公正取引委員会の見解と当社グループの見解が異なること等により、独占禁止法への抵触の問題が発生する可能性は完全には否定できません。公正取引委員会から独占禁止法に基づく排除措置命令等を受けた場合には、企図していた施策が実現できなくなることに加えて、当社グループの社会的信用が毀損され、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、利便性及び信頼性の高いシステムに加え、集客力に優れた取引の場を継続的に提供することに努めていますが、それらの取組が期待どおりの効果を上げられなかった場合には、販売者・役務提供者が減少し、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  ② 直販型のサービス当社グループが一般消費者に対して商品・役務を直接提供する『楽天24』、『楽天ブックス』、『Rakuten Fashion』等のサービスにおいては、当社グループは売買契約等の当事者となり、商品・役務の品質及び内容に責任を負っています。商品の販売及び役務の提供に際しては、関係法令を遵守し、品質管理に万全を期していますが、欠陥のある商品を販売又は欠陥のあるサービスを提供した場合には、監督官庁による処分を受ける可能性があるとともに、商品回収、損害賠償責任等の費用の発生、顧客からの信用低下による売上高の減少等により、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、商品については、一部でデータ活用を用いて予測した需要に従って、仕入及び在庫水準の管理等を行っていますが、想定した需要が得られない場合、又は技術革新及び他社商品との競争の結果、商品価格が大きく下落する場合には、棚卸資産として計上されている商品の評価損処理等を行う可能性があり、その結果、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  ③ 物流事業当社グループは、『楽天市場』等におけるユーザー、販売者又は役務提供者である出店企業の利用満足度を一層高めるべく、出店企業の物流業務の受託サービスの拡大等を通じた配送品質の向上に注力しています。物流事業においては、物流サービス市場における競争激化、及びそれに伴う価格競争やサービス競争が激化するリスクがあります。また、何らかのシステム障害が発生して物流業務の遂行が不可能になること、物流拠点内の事故、自社物流網における各感染症の発生、自然災害による物流拠点の稼働停止等のリスクがあります。当社グループは、システム障害発生の未然防止、障害発生原因に対する恒久対応策の実施、庫内・配送における安全業務遂行のための安全衛生委員会の設置及び自然災害を想定したリスク管理体制の構築を行っています。しかしながら、これらの施策が不十分であった場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、物流拠点の拡大にあたり、設備として賃貸物件等を活用し、倉庫内設備投資等は将来見込まれる受注量を予測して実施していますが、当該設備の構築及び稼動開始までには一定の時間を要するため、かかる支出は先行的な投資負担になる場合があるほか、燃料費、資材、ドライバー不足や物流現場の人材確保の困難化、それに伴う人件費の高騰による労働力等の調達コスト増加や、当初見込んだ受注量の未達により受託業務での収益が予測を下回る場合には先行費用を補えず、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、設備の移転、廃止等が決定された場合には、当該資産の処分及び償却を行うことにより、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  ④ 広告事業当社グループでは、デジタル広告等に関する広告事業の売上高がグループ全体の売上に対して一定の比率を占めていますが、広告市場は特に景気動向の影響を受けやすい傾向があり、景気が後退した場合には、広告主による予算減少の影響を受ける可能性があります。また、デジタル広告の分野においては技術の進展によって多様な広告手法が生み出されており、新規の参入者も多いことから、特に激しい競争にさらされています。さらに、広告配信プラットフォーム等の技術的な手法に、各種法令やプライバシーに配慮した制約や変更が生じ、従来可能であった広告手法の変更や更なる技術開発が必要となる可能性があります。かかる事業環境において、当社グループはこれらの競争や環境変化に対応するため、独自プラットフォーム上での広告の拡大やデジタル広告の技術開発を含む様々な施策を講じていますが、これらの施策が十分でない場合には、サービスの競争力を失い、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。  ⑤ コンテンツ関連事業 1) エンターテインメントコンテンツサービス 当社グループでは、電子書籍サービス、ビデオストリーミングサービス、ミュージックストリーミングサービス、オンラインチケット販売等のエンターテインメントコンテンツの提供をインターネットサービスセグメントにおいて行っています。エンターテインメントコンテンツは多彩であるため、映像等の使用許諾者やライセンサー等から最低保証料等の費用を求められることがあり、コンテンツ収入が当該費用を下回る場合や、海外コンテンツに関する使用権取得に際し、為替変動により使用権取得費用が上振れしてしまう場合には、当事業の収益に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、ライセンサー等と契約交渉するにあたり、ライセンサーへの費用の支払を最低保証金等ではなく可能な限り売上分配型の形態を採るよう交渉に努めています。また、「楽天エコシステム」を生かし、楽天モバイル株式会社が販売する携帯端末から当社グループが提供するエンターテインメントコンテンツへのアクセスを容易にすることや、販売窓口におけるエンターテインメントコンテンツサービスの紹介及び各種割引サービスを実施することによりモバイル事業とのシナジーを生かした事業展開を行っています。しかしながら、かかる施策を講じても必ずしも期待どおりの効果が生じる保証はなく、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 2) メッセージングサービス 当社子会社のViber Media S.a.r.l.及びその子会社が提供するモバイルメッセージング及びVoIPサービス、それらに付随する広告サービス等は、日本及びヨーロッパをはじめとする海外で広く事業展開を行っています。当サービスにおける通信内容等の情報の取扱いは、日本及び各国の個人情報保護に関する法令に則り適切な取扱いを行っています。しかしながら、前述の「3 事業運営全般リスク (1) 情報セキュリティに関するリスク、(3) 情報システムに関するリスク」に記載のとおり、サービスを提供するシステムの不具合やマルウエア等の影響、外部からの不正な手段による侵入等の犯罪行為等により情報システムの可用性又は情報の機密性及び完全性を確保できない可能性があります。また、前述の「2 経営環境・戦略に関するリスク (1) マクロ経済環境に関するリスク」に記載のとおり、地域間の紛争や政治的な衝突等の地政学的リスクの影響が拡大した場合、特定地域での政策変更や規制等により、同社が提供するサービスの利用制限や広告規制等影響が生じ、収益が低下する可能性があります。当社グループではこれらのリスク発生の回避又は低減のため、監視体制を強化するとともに、技術的、物理的にも各種対応策を講じ、政治情勢のフォローに加え、タスクフォースの設置により収益等への影響を引き続き注視します。しかしながら、これらの施策が不十分であった場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) フィンテックセグメント  ① フィンテックセグメント共通リスク 1) 法的規則楽天カード株式会社、楽天銀行株式会社、楽天証券株式会社、楽天生命保険株式会社、楽天損害保険株式会社、楽天ペイメント株式会社、楽天Edy株式会社等の金融サービスを提供するグループ会社(以下「当社金融グループ会社」)においては、各種業法、金融関連諸法令、監督官庁の指針(ガイドライン)、金融商品取引所・業界団体等の自主規制機関による諸規則等の適用を受け、これらを遵守しています。しかしながら、当社金融グループ会社において、サービスを提供するために必要な許認可につき、将来、何らかの事由により免許等の取消等がなされ、又は業務停止が求められた場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、関連法令諸規則の新設、改正等により、他社の新規参入が容易になる場合や提供するサービスに関する規制が強化された場合には、競争の激化、規制強化に対応するための想定外の追加コストの発生及びビジネスモデルの見直し等が必要になる可能性があります。一方、当該関連法令諸規則等の変更や緩和により当該サービスの提供にあたり有利に影響する場合には事業展開に追い風となり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、近年金融犯罪の手口が多様化かつ複雑化し、組織犯罪やテロ活動の脅威は世界的に高まっており、国際的な金融犯罪の防止態勢が強化されています。日本当局を含めた各国当局は、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与防止(AML/CFT)に関連し、FATF(金融活動作業部会)等の要請に基づいた各種施策を進めており、当社グループにおいても、国内外で業務を行うにあたり各種規制の適用を受けています。当社グループは、関係法令諸規則等を遵守すべく、当社グループ全体の基本方針としてAML/CFTに関する関連規程を定め、同規程に基づいた運営及び管理を行っています。今後も、第5次対日相互審査を含め国際的な動向を注視し、継続的に取組を進めてまいります。しかしながら、当社グループにおいて、マネー・ローンダリングあるいはテロ資金供与を効果的に抑止できなかったこと等により、結果的に関連法令諸規則等を遵守できなかった場合や法規制への対応が不十分であるとされた場合には、行政処分や罰則を受けたり、業務に制限を付されたりするおそれがあり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社金融グループ会社は、監督官庁の指針(ガイドライン)に基づき、内部統制基本方針、リスク管理細則等の社内規程に加え、金融商品取引法の財務報告に係る内部統制等を参考にした内部統制の整備によるグループガバナンス体制を構築し、業務の健全性、適切性を確保しています。しかしながら、何らかの理由によりグループガバナンス体制に不備があり監督官庁から行政処分等を受けた場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 2) マーケット当社金融グループ会社の各事業は、資産負債の時価変動についてリスクを負っています。当社金融グループ会社は、資産負債管理(ALM)を適切に対応していますが、市場動向等により金利が大幅に変動した場合には当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社金融グループ会社は、個人・法人向けの貸付債権を保有しているほか、国債・社債等の債券を保有しています。経済状況が悪化した場合及び債務者・債券の発行体の信用状況が著しく悪化した場合には、当該貸付債権・保有債券の信用力が低下し、元利金の支払が不履行となる可能性があるとともに、当該貸付債権への引当金計上及び保有債券の市場価格の下落により、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、市場リスクをヘッジするために行っている金利スワップ、通貨スワップ、為替予約、オプション等のデリバティブ取引についても、カウンターパーティーリスク(取引の相手方が破綻して約定どおりの支払が受けられないリスク)があります。当社金融グループ会社は、これらのリスクに対し、当該貸付債権、保有債券及びデリバティブ取引の相手方の信用状況について、適宜精査をしており、早期の対応を図っていますが、当該対応が間に合わず、かかるリスクが顕在化した場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このほか、当社金融グループ会社を含む当社グループ全体に関わるマーケットリスクについては、「3 事業運営全般リスク (8) マーケットに関するリスク」をご参照ください。  ② フィンテックセグメント個別リスク当社金融グループ会社は、各事業において固有のリスクを有しています。特に投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については以下のとおりです。これらのリスクは互いに独立したものではなく、ある事象の発生により複数のリスクが同時に発生する可能性があります。 1) 楽天カード株式会社楽天カード株式会社は、クレジットカード決済等における加盟店契約業務を提供しており、加盟店からの手数料を収入源としています。加盟店手数料率の低下、競合他社との競争激化等による加盟店流出が生じる可能性がありますが、同社は引き続き、業務改善を通じたコスト削減及びお客様のニーズに合わせたサービス展開に取り組みます。しかしながら、その取組が期待どおりの成果を発揮しなかった場合、加盟店数の減少や手数料ビジネスの利益率の悪化により、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また経済環境の悪化に伴い、自己破産及び多重債務者の増加、消費の落ち込みによるサービス需要の低下並びに求償債権の増加による引受信用保証の収益性の悪化の可能性があります。これらのリスクに対して与信管理を適切に行っていますが、想定を超え経済環境が悪化した場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらにクレジットカードの不正利用等については、キャッシュレス決済手段の拡充による取扱高の増加に伴い、年々増加しています。同社においてはカード情報を裏面に記載した新デザインカードの発行、SMSを活用した本人認証サービスの実施及び、24時間体制でのモニタリング等にて不正利用の防止体制を強化していますが、想定を超える不正利用が発生した場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 2) 楽天銀行株式会社楽天銀行株式会社は、銀行法、金融商品取引法等に基づく監督を受けています。同社は、法令等により一定の自己資本比率の維持を求められており、財政状態を健全に保ち、最低自己資本比率を下回ることがないように留意していますが、財政状態の悪化により定められた自己資本比率を下回る場合には、金融庁から営業の全部又は一部の停止を含む行政上の措置が課される可能性があります。さらに同社は、登録金融機関として外国為替証拠金取引を取り扱っており、金融商品取引法その他の関係法令及び一般社団法人金融先物取引業協会の規則を遵守するとともに、各種禁止行為を行うことがないよう留意し事業を行っています。しかしながら、かかる取組や対応策が不十分であった場合には、同社は行政処分等を受ける可能性、顧客からの信頼を失う可能性があり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、同社では、インターネットを活用した銀行サービスを提供しており、ATMでの普通預金の引き出し、定期預金の解約、他の金融機関への送金又は振込等が24時間365日(システムメンテナンス時間を除く)行えます。そのため、経済環境の悪化や同社及び当社グループのレピュテーションに悪影響を及ぼす不測の事態が発生した場合には、他の金融機関と比較して速いペースで想定を超えた資金流出が著しく発生する可能性があります。かかるリスクに対して、インシデント発生の未然防止又は早期発見のための定期的なモニタリング及び内部監査を内部統制の取組として実施しています。しかしながら、それらの取組の結果が期待どおりの効果を得られなかった場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、同社においては、適切な収益確保とマーケティングコストの管理を行っていますが、競争環境の激化により、ローン金利の引き下げ、預金調達コストの増加及び多額のマーケティングコストが発生した場合や、日本銀行による想定外の政策金利の変更が生じた場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。加えて、同社は、独自のATMネットワークを有していないため、ATMの利用に関わる契約を締結している他の金融機関との関係が悪化した場合又はこれらの業務若しくは関連するシステムに障害が生じた場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 3) 楽天証券株式会社、楽天ウォレット株式会社楽天証券株式会社は、金融商品取引法に基づく金融商品取引業の登録等を行っており、金融商品取引法や同法施行令等の関連法令諸規則等の適用を、楽天ウォレット株式会社は、資金決済法に基づく暗号資産交換業者の登録等及び金融商品取引法に基づく金融商品取引業の登録等を行っており、同法や同法施行令等の関連法令諸規則等の適用を受けています。これに対し各社は、定期的なモニタリング、内部監査等の内部統制の取組を実施しており、法令等を遵守しています。また、法令等により一定の自己資本規制比率を保つよう義務付けられており、一定の財政状態を健全に保つように努めています。しかしながら、各社の取組が期待どおりの成果を発揮しなかった場合及び最低自己資本規制比率を下回る場合には、金融庁から営業の全部又は一部の停止を含む行政上の措置が課される可能性があります。また、各社は、適切な収益確保のため、競合他社の動向調査を行い、収益の維持に努めています。しかしながら、更に競争環境が激化した場合には、新たな収益源となりうる商品やサービスの拡充が求められます。これらの取組が期待どおりの効果を得られなかった場合には、各社の収益性が悪化し、また、各国の金融政策の変更等がきっかけとなり、金融市場の混乱・低迷による投資家心理の悪化等が生じた場合には、各社の手数料収益が大幅に減少する可能性があり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、各社は、ログイン追加認証必須化等の対応を行っています。しかしながら、各社の取組が期待どおりの成果を発揮しなかった場合には、不正アクセスや第三者の不正取引による資産の流出が発生する可能性があります。かかるリスクが顕在化した場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 4) 楽天生命保険株式会社、楽天損害保険株式会社楽天生命保険株式会社、楽天損害保険株式会社は、保険業法その他関連法令諸規則等に基づく金融庁の監督を受けています。主として契約者保護を目的とした保険業法その他関連法令により、業務範囲及び資産運用方法の制限を受け、また、準備金の積立て、ソルベンシー・マージン比率の維持等に関する規定が定められています。また、両社は、財務の健全性をより正確に把握するための指標として、経済価値ベースのソルベンシー比率(ESR: Economic value-based Solvency Ratio)を導入しています。両社は、社内規程等を整備し、ソルベンシー・マージン比率等及び経済価値ベースのソルベンシー比率についてのリスク許容度の設定やモニタリング管理を行っており、適宜対応できる体制を整備しています。しかしながら、何らかの要因により、業務運営、資産運用上の諸前提に大きな乖離が生じる等して、当該比率を適切に維持できず、金融庁からの行政処分等が行われた場合、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。楽天生命保険株式会社は定期保険や医療保険等、楽天損害保険株式会社は自動車保険、火災保険等の保険商品を販売しており、保険契約者からの保険料収入及びそれを原資とした資産運用による収益を主な収入源としており、商品の拡販のための各種施策等の実施や保有契約の継続率向上に努めています。しかしながら経済環境の悪化等の原因により、新規契約の減少、想定を超えた中途解約の増加等により、保有契約の著しい減少が生じた場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、資産運用に関しては、リスク許容度に応じたリスクの限度額管理を行うことで適切なリスク管理に努めていますが、保有する国内外の有価証券等について予想を超える価格変動等が生じた場合、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、大規模な自然災害の発生やパンデミックに備え、再保険の活用や異常危険準備金の積立て等を行っていますが、想定を上回る頻度及び規模の保険金支払が生じた場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 5) 楽天ペイメント株式会社、楽天Edy株式会社楽天ペイメント株式会社は主にモバイル決済サービス等、楽天Edy株式会社はプリペイド型電子マネーサービス等を提供しています。また、楽天Edy株式会社は資金決済法に基づく前払式支払手段発行者及び資金移動業者の登録等を行っており、同法や同法施行令等の関連法令諸規則等の適用を受けています。特に、前払式支払手段に対しては基準日未使用残高の2分の1の額以上の発行保証金を、資金移動業においては送金途中にあり滞留している資金の100%以上の履行保証金をそれぞれ保全することが義務付けられており、法令やガイドラインに定められた内容に沿って顧客資産の保全を実施しています。加えて、2025年3月19日には、楽天Edy株式会社が厚生労働大臣の指定を受けた資金移動業者として、「賃金のデジタル払い」の提供を開始しました。これにより、労働基準法に基づく賃金において、希望する労働者にはデジタル支払が行われることとなり、新たなサービス機会が創出される一方で、労働者の賃金を取り扱う指定事業者として高いレベルの法令遵守態勢やシステム管理態勢が求められています。しかしながら、何らかの理由で関連業法等に違反した場合には、金融庁・厚生労働省等の関係当局から指定の取消しや営業の全部又は一部の停止を含む行政上の措置が課される可能性があり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。キャッシュレス決済サービスに関連するシステムに障害や不正アクセス等が発生した場合には、楽天ペイメント株式会社、楽天Edy株式会社ひいては当社グループのセキュリティに対する信頼性及びレピュテーションが低下し、ユーザー及び取引先の離反を招く可能性があります。また、日本国内における、キャッシュレス決済の認知、利用頻度の高まりにより、クレジットカード同様、社会インフラの一つとして認識されていることから、より一層高い信頼性が求められます。両社は、キャッシュレス決済関連システムの障害発生及び不正アクセスを防ぐため、システムの冗長構成(バックアップ体制の構築)、セキュリティの強化等に努めていますが、かかる取組が期待どおりの効果を得られなかった場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) モバイルセグメント  ① モバイル事業 1) 法的規制等楽天モバイル株式会社が提供する通信サービスは、日本及び今後事業展開を予定する各国において、通信事業に関する法令、安全保障に関する制約、事業・投資に係る許認可等、規制の改廃、政策決定等により、直接又は間接の影響を受ける可能性があります。また、同社は、電気通信役務の円滑な提供のために他の電気通信事業者の通信設備と同社の通信設備を相互接続するため相互接続協定を結んでいます。現在、電気通信設備を有する者は他事業者に対して原則として接続義務を有していますが、電気通信事業法等の改正等により、接続義務の撤廃や緩和等の措置が取られ、同社の負担すべき使用料、相互接続料等が増加する等、同社にとって不利な形で条件変更がなされる可能性があります。同社は当社グループと協働し、日本及び今後事業展開
事業方針・経営環境 FY2025 / 約5,067字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 会社の経営の基本方針当社グループは、イノベーションを通じて、人々と社会に力を与えること(エンパワーメント)を経営の基本理念としています。ユーザー及び取引先企業へ満足度の高いサービスを提供するとともに、多くの人々の成長を後押しすることで、社会を変革し豊かにしていくことに寄与していきます。グローバル イノベーション カンパニーであり続けるというビジョンのもと、当社グループの企業価値・株主価値の最大化を目指します。 (2) 目標とする経営指標主な経営指標として、全社及び各事業の売上収益、Non-GAAP営業利益、流通総額(商品・サービスの取扱高)、会員数、クロスユース率等のKPIs(Key Performance Indicators)を重視し、成長性や収益性を向上させることを目指します。 (3) 中長期的な会社の経営戦略① 経営環境インターネットをはじめとする情報通信技術(ICT)の発展・普及がもたらした新しい経済、そして社会の姿は「デジタル経済」と呼ばれるようになってきており、政府は、その進化の先にある社会として「Society 5.0」を掲げています。「Society 5.0」においては、IoT、ロボット、人工知能(AI)、ビッグデータといった社会の在り方に影響を及ぼす新たな技術があらゆる産業や社会生活に取り入れられ、経済発展と社会的課題の解決が両立されることが期待されています。当社においても、当社の持つ様々な先端技術を利活用し、社会に貢献したいと考えています。また、近年、AI技術が飛躍的に発展し、社会に大きな変革を生み出す兆しを見せている中、当社としても、AIがビジネスにもたらす影響やその重要性を認識しており、事業運営や価値創造にAIとデータの持つ力を最大限活用しながら、消費者やビジネスパートナーに対し、革新的なサービスを提供していくことを目指しています。経済産業省の調査(注1)によれば、2024年における日本のBtoC-EC市場規模は26.1兆円に達しました。BtoC市場における物販系EC市場は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で市場規模が拡大した後も成長を続け、前年比3.7%増と伸び率は鈍化したものの、EC化率は9.78%に達する等、商取引の電子化が着実に進展しています。日本のEC比率は諸外国と比較して依然として低いため、当社グループが推進するEC事業には、今後も大きな拡大余地があると考えています。キャッシュレス決済においては、経済産業省の調査(注2)によれば、2024年の我が国におけるキャッシュレス決済比率は42.8%となり、2018年4月に経済産業省により策定された「キャッシュレス・ビジョン」で、2025年までの目標とされていた40%を1年前倒しで突破しました。さらに、将来的には同比率を世界最高水準の80%まで引き上げることを目指すとされており、クレジットカード決済、QRコード・バーコード決済等の様々な決済手段によるキャッシュレス決済規模の一層の拡大が見込まれます。当社グループのフィンテック事業各社は当該分野におけるリーディングカンパニーとして、引き続き同市場の拡大に貢献していきます。移動通信においては、ネットワークの高度化の進展とともに、スマートフォンの普及、それと並行してSNS、ゲーム、動画・音楽配信、地図、検索等のエンドユーザー向けのコンテンツ・アプリケーション市場が拡大する中、モバイル端末の利用シーンが大きく広がっています。総務省の報告(注3)によれば、2025年9月末時点における日本の携帯電話の契約数は2億2,764万件に達する等、国内移動通信市場の拡大が継続しています。当社グループが展開するモバイル事業においても、グループ経済圏の強みを最大限に活かしながら、お客様へのクロスセル等を通じて、利便性の高い様々なサービスを提供していきます。このように当社グループをとりまく経営環境はデジタル・トランスフォーメーションが加速する社会の中で、絶えず変化を続けており、当社グループにおいては恒常的な技術革新への対応や迅速・柔軟な経営判断等により、これらの変化に対応していく必要があります。(注1) 出典:「令和6年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」(経済産業省)(注2) 出典:「2024年のキャッシュレス決済比率を算出しました」(経済産業省)(注3) 出典:「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表       (令和7年度第2四半期(9月末))」(総務省) ② 経営戦略当社グループは、楽天グループ会員を中心としたユーザーに対し、様々なサービスを提供するビジネスモデル楽天エコシステムを構築し、拡大することを基本的事業戦略としています。当社グループが保有するメンバーシップ、データ及びブランドを結集したビジネス展開による楽天エコシステムの拡大により、国内外の会員がEC、フィンテック、デジタルコンテンツ、携帯キャリア事業等の複数のサービスを回遊的・継続的に利用できる環境を整備することで、会員一人当たりの生涯価値(ライフタイムバリュー)の最大化、顧客獲得コストの最小化等の相乗効果を創出し、グループ収益の最大化を目指します。加えて、ステークホルダーとのエンゲージメントを通じて2021年に当社グループのサステナビリティ戦略(優先的に取り組むESG課題)を改訂し、「事業基盤」、「従業員と共に成長」、「持続可能なプラットフォームとサービスの提供」、「グローバルな課題への取組」の4つの分野を特定しました。詳細は、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。特に「事業基盤」である、倫理的な事業慣行、情報セキュリティとプライバシー、製品サービスの品質は、当社グループにとって従来より重要性が高く、強固な管理・取組体制がある課題と捉えています。重点分野である「従業員と共に成長」、「持続可能なプラットフォームとサービスの提供」及び「グローバルな課題への取組」には様々なESG課題が含まれます。具体的には、従業員のダイバーシティ・エクイティ・インクルージョンや持続可能な生産と消費、気候変動等の課題に取り組んでいます。こうした取組を通じ、国内及び進出先国・地域の活性化、日本及び世界経済の発展に貢献し、ステークホルダーの皆様から信頼され続ける企業を目指します。 (4) 優先的に対処すべき課題「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」企業グループとして、事業環境の変化に柔軟に対応し、持続可能な成長に向けた仕組みを構築することが、当社グループの対処すべき課題です。長期にわたる持続的な成長により、当社グループの企業価値・株主価値の最大化を図るとともに、社会全体に便益をもたらすグローバル イノベーション カンパニーであり続けることを目指します。 ① 事業戦略当社グループが保有するメンバーシップ、データ及びブランドを核とする楽天エコシステムにおいて、国内外の会員が複数のサービスを回遊的・継続的に利用できる環境を整備することで、会員一人当たりの生涯価値(ライフタイムバリュー)の最大化、顧客獲得コストの最小化等の相乗効果の創出及びグループ全体の価値最大化を目指し、また、メンバーシップ及び共通ポイントプログラムを基盤にしたオンライン・オフライン双方のデータ、AI等の先進的技術を活用したサービスの開発及び展開を進めています。EC及び旅行予約をはじめとしたインターネットサービスにおいては、新規顧客の獲得、クロスユースの促進等に取り組むとともに、データやエージェント型AIツールであるAIコンシェルジュ等の活用を通じた新しい市場の創造や既存ユーザーの更なる購買額の向上により、流通総額及び売上収益の成長を目指します。クレジットカード関連サービス、銀行サービス、証券サービス、保険サービス、ペイメントサービス等を提供するフィンテックにおいては、各サービスにおける顧客基盤及び取扱高の拡大を目指します。また、政府によるキャッシュレス普及が推進されている中、QRコード・バーコード決済、電子マネー、ポイント等を含む総合的なキャッシュレス決済の推進に向け、決済サービス導入箇所の拡大や、アクティブユーザーを増やすための施策等に取り組んでいます。モバイルにおいては、ネットワーク品質の向上及びその認知拡大努力を継続しながら、楽天エコシステムを活用した魅力的なマーケティング施策を打ち出していくことで顧客基盤を強化していきます。また、当社グループと取引のある全国の法人企業や自治体等に対する提案を通じ更なる契約者獲得を進めていきます。加えて、4G及び5G基地局の設置を拡大するとともに、スマートフォンと低軌道衛星の直接通信により、従来通信圏外だったエリアや災害等の緊急の場合においても利用可能なネットワークの構築を目指します。これらの取組により、高品質なネットワーク環境を提供し、契約者獲得のペース加速に繋げるとともに、モバイル事業における損益の改善を目指します。また、通信事業者におけるネットワーク機器の構成を刷新する取組や基地局のオープン化がグローバルで進む中、革新的なモバイルネットワーク技術を用いた通信プラットフォーム等を提供している「楽天シンフォニー」においては、既存顧客からの収益拡大に加え、新規顧客に対してもアプローチを進め、的確に商機を捉えながらグローバルにおける展開の強化を図っていきます。こうした個々のビジネスの成長や事業間シナジーの最大限の追求に加え、当社グループが持つメンバーシップやAIの活用による革新的で効率的なマーケティング手法の確立、グループシナジーを生かした広告事業の活用、さらに国内外におけるブランド認知度、価値の向上等により、今後も楽天エコシステムを国内のみならずグローバルでも拡大していきたいと考えています。このためにはグローバル経営を一層強化する必要があり、経営資源配分の最適化を図るための事業ポートフォリオの見直し・強化を行うほか、AIを活用した生産性・事業効率の向上等にも力を入れていきます。 ② 経営体制当社グループは、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」ことを経営の基本理念としています。ユーザー及び取引先企業へ満足度の高いサービスを提供するとともに、多くの人々の成長を後押しすることで、社会を変革し豊かにしていきます。その実践のために、コーポレート・ガバナンスの徹底を最重要課題の一つと位置づけ、様々な施策を講じています。当社は、経営の透明性を高め、適正性・効率性・公正性・健全性を実現するため、独立性の高い監査役が監査機能を担う監査役会設置会社の形態を採用しており、経営の監査を行う監査役会は、社外監査役が過半数を占める構成となっています。また、当社は、経営の監督と業務執行の分離を図るため執行役員制を導入しており、取締役会は経営の意思決定及び監督機能を担い、執行役員が業務執行機能を担うこととしています。当社の取締役会においては、独立性が高く多様な分野の専門家である社外取締役を中心として客観的な視点から業務執行の監督を行うとともに、経営に関する多角的な議論を自由闊達に行っています。さらに取締役会とは別に、社外役員含む全ての役員が原則出席するグループ経営戦略等に関する会議を開催し、短期的な課題や取締役会審議事項にとらわれない中長期的視野に立った議論も行うことで、コーポレート・ガバナンスの実効性を高めています。新規の資金投下を伴う投融資案件については、外部有識者を含む投融資委員会で事前に審議し、その結果を取締役会に報告しています。また、重要案件については、事前に取締役・監査役と概要及び主要論点を共有・審議した上で上程することで、取締役会における審議の質の向上と意思決定の適正化を図っています。加えて、業務執行における機動性の確保、アカウンタビリティ(説明責任)の明確化を実現するために社内カンパニー制を導入しています。当社グループでは、今後もこうした取組を通じて、迅速な経営判断を可能にし、より実効性の高いガバナンス機能を有する経営体制を構築していきます。
経営者による分析 FY2025 / 約14,551字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況当社グループは、経営者が意思決定する際に使用する社内指標(以下「Non-GAAP指標」)及びIFRS会計基準に基づく指標の双方によって、連結経営成績を開示しています。Non-GAAP営業利益は、IFRS会計基準に基づく営業利益(以下「IFRS営業利益」)から、当社グループが定める非経常的な項目やその他の調整項目を控除したものです。経営者は、Non-GAAP指標を開示することで、ステークホルダーにとって同業他社比較や過年度比較が容易になり、当社グループの恒常的な経営成績や将来見通しを理解する上で有益な情報を提供できると判断しています。なお、非経常的な項目とは、将来見通し作成の観点から一定のルールに基づき除外すべきと当社グループが判断する一過性の利益や損失のことです。その他の調整項目とは、適用する会計基準等により差異が生じ易く企業間の比較可能性が低い、株式報酬費用や子会社取得時に認識した無形資産償却費等を指します。(注) Non-GAAP指標の開示に際しては、米国証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission)が定める基準を参照していますが、同基準に完全に準拠しているものではありません。 ① 当期の経営成績(Non-GAAPベース)当連結会計年度における世界経済は、一部の地域において足踏みがみられながらも緩やかな持ち直しが続いている一方、その先行きについては、米国の今後の政策動向、金融資本市場の変動の影響等に留意する必要があります。日本経済については、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられ、先行きについても、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が景気の緩やかな回復を支えることが期待されています。「情報通信白書」(注1)によると、人口減少下にあり、地域や社会の課題が多様化・複雑化する日本において、成長力を維持していくためには、生成AIをはじめとするデジタル技術を徹底的に活用し、DXの加速化を図ることが必要であり、その実現に不可欠となるデジタルインフラの重要性が高まっているとされています。総務省はこうした状況を踏まえ、2025年6月に「デジタルインフラ整備計画2030」を策定し、高品質な通信サービスの普及拡大やBeyond 5Gの研究開発・社会実装等を推進することにより、AI社会を支えるデジタル基盤の整備を推進していくこととしています。このような環境下、当社グループは、メンバーシップ、オンライン・オフライン双方で展開する様々なサービスの展開によって蓄積される質・量ともに圧倒的なデータを生かしたAI等の先進的技術を活用したサービスの開発及び展開、モバイルサービスにおけるネットワーク品質の向上、ユーザー獲得等を積極的に進めています。楽天エコシステムを更に進化・拡大させることで、当社グループの競争力を高めていくとともに、インターネットサービス、フィンテック、モバイル等の多岐にわたるサービスを通じて蓄積したユニークなデータ資産を保有している当社グループだからこそ可能であるソリューションサービスを提供していくことで、「AIエンパワーメントカンパニー」としても進化し、人々の生活をより便利で豊かにすることを目指しています。また、足元において物価上昇、為替変動等の景気の先行きへの不透明感が伴う中、多種多様な事業ポートフォリオを有する当社グループが強みとして発揮できる相乗効果を最大限生かすことで、消費者動向やニーズを的確に把握し、更なる成長機会を捉えていきます。グループを挙げて、AIを活用した売上収益の伸長及びコスト削減に取り組む中、インターネットサービスにおいては、流通総額及び売上収益の更なる成長のために、新規顧客の獲得及びロイヤルユーザーの育成、モバイルユーザーを中心としたクロスユースの促進、『楽天市場』や『楽天トラベル』においてユーザーに最適な商品及びサービス選びをサポートするAIコンシェルジュのサービスリリース等に注力するとともに、コスト最適化努力により収益性の向上を目指した結果、増収増益を達成しました。フィンテックにおいては、各サービスにおける顧客基盤及び取扱高の拡大、各サービス間及び他セグメントのグループサービスとのクロスユースの促進に努めた結果、更なる売上収益の伸長とセグメント利益の向上に繋がりました。モバイルにおいては、継続的な通信品質改善とその認知促進、オンライン・オフライン双方における各種マーケティング活動の結果、2025年12月には全契約回線数が1,000万回線(注2)を突破、セグメント売上収益が拡大しました。加えて、コスト面においては、従来の水準を維持したことで、セグメント損失は引き続き縮小しています。 この結果、当社グループの当連結会計年度における売上収益は2,496,575百万円(前連結会計年度比9.5%増)となりました。目標としていた二桁増収には及ばなかったもののフィンテックを中心に増収したほか、Non-GAAP営業利益は106,277百万円(前連結会計年度比1,407.9%増)となりました。(注1) 出典:「令和7年版 情報通信白書」(総務省)(注2) 法人向けのBCPプランを含むMNO、MVNE、MVNOの合算 (Non-GAAPベース)(単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減額増減率 (自2024年1月1日至2024年12月31日)(自2025年1月1日至2025年12月31日)売上収益2,279,2332,496,575217,3429.5%Non-GAAP営業利益7,048106,27799,2291,407.9% ② Non-GAAP営業利益からIFRS営業利益への調整当連結会計年度において、Non-GAAP営業利益にて控除される無形資産償却費は5,172百万円、株式報酬費用は15,645百万円となりました。前連結会計年度に計上された非経常的な項目には、保険事業の生損保一体型基幹システム及びその他のシステムの一部に係る除却損5,863百万円、損害保険事業における基幹システムの開発計画の見直しに伴う固定資産の減損9,662百万円、令和6年能登半島地震における基地局の保守修繕費等の発生費用1,154百万円、モバイル事業における一部代理店との契約の見直し及び取引の再評価による契約獲得のためのコストから認識した資産等の取崩し損失5,411百万円、楽天シンフォニー事業における先進的なネットワークソフトウエア開発により注力する形のビジネスモデル転換に伴う除却損1,891百万円及び資金生成単位の変更に伴う固定資産の一部減損2,155百万円、楽天農業事業及び海外広告事業の将来の収益見通しを再評価したことによる固定資産の減損1,667百万円、楽天チケット事業のリストラクチャリングに伴う固定資産の減損等1,305百万円、Viber Media S.a.r.l.の株式のグループ内譲渡及び楽天カード株式会社の株式の一部譲渡に伴う租税公課4,151百万円、海外子会社の売却未収金の回収不能リスクに伴い計上した貸倒引当金繰入額4,386百万円、International Business Machines Corporationとの間の訴訟の解決に係る費用、AST SpaceMobile, Inc.株式の会計上の取扱いの変更による再測定益106,906百万円、みん就株式会社の譲渡益1,613百万円等が含まれています。なお、連結損益計算書において、モバイル事業における契約獲得のためのコストから認識した資産等の取崩し損失並びにViber Media S.a.r.l.の株式のグループ内譲渡及び楽天カード株式会社の株式の一部譲渡に伴う租税公課は営業費用に、それ以外の収益及び費用は主にその他の収益及びその他の費用に計上されています。また、当連結会計年度に計上された非経常的な項目には、国内スポーツ事業において、過去に締結したチーム運営に重要な影響を及ぼすコンサルティング契約を、チームの運営方針の変更を契機に解約したことによる中途解約金2,459百万円、カード債権流動化における資金調達取引に係る消費税の更正通知の受領に起因した過年度分を含む追徴税額及び延滞税額等の納付額4,950百万円、証券事業における不正アクセスに伴う顧客取引の補償に係る損失額858百万円、倉庫型ネットスーパー事業において顧客獲得実績が当初計画を著しく下回ったこと及び一部商圏からの撤退を決定したことに伴う固定資産の減損等27,909百万円、過去に貸倒引当金を繰り入れた海外子会社の売却未収金の回収に伴う引当金戻入額2,258百万円、ロジスティクス事業において貸与している倉庫の将来的な荷量の増加ペースの遅延及び取扱商品サイズの想定以上の大型化による保管可能な荷量の減少に伴う固定資産の減損10,024百万円、「楽天シンフォニー」のOpen RAN事業においてビジネスの立ち上げに当初想定以上の時間を要したことに伴う固定資産の減損20,497百万円、2022年連結会計年度に発覚した子会社の元従業員及び取引先の共謀による不正行為に関与した取引先との一部和解に基づく委託料債務の免除益3,715百万円、海外アフィリエイト事業の将来の収益見通しを再評価したことによる固定資産の減損1,254百万円、一部欧州事業の撤退に向けた人件費引当等1,720百万円、過去に売却した子会社の債務の支払請求訴訟に係る引当金繰入額が含まれています。なお、連結損益計算書において、カード債権流動化における資金調達取引に係る消費税の更正通知の受領に起因した過年度分を含む追徴税額及び延滞税額等の納付額は営業費用に、それ以外の収益及び費用は主にその他の収益及びその他の費用に計上されています。 (単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減額 (自2024年1月1日至2024年12月31日)(自2025年1月1日至2025年12月31日)Non-GAAP営業利益7,048106,27799,229無形資産償却費△6,821△5,1721,649株式報酬費用△15,910△15,645265非経常的な項目68,658△71,078△139,736IFRS営業利益52,97514,382△38,593 ③ 当期の経営成績(IFRS会計基準ベース)当連結会計年度における売上収益は2,496,575百万円(前連結会計年度比9.5%増)、IFRS営業利益は14,382百万円(前連結会計年度においてAST SpaceMobile, Inc.株式の会計上の取扱いの変更による再測定益106,906百万円を計上した影響もあり、前連結会計年度比72.9%減)、当期損失(親会社の所有者帰属)は177,886百万円(前連結会計年度は162,442百万円の損失)となりました。 (IFRS会計基準ベース)(単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減額増減率 (自2024年1月1日至2024年12月31日)(自2025年1月1日至2025年12月31日)売上収益2,279,2332,496,575217,3429.5%IFRS営業利益52,97514,382△38,593△72.9%当期損失(△)(親会社の所有者帰属)△162,442△177,886△15,444-% ④ セグメントの概況各セグメントにおける業績は次のとおりです。なお、IFRS会計基準上のマネジメントアプローチの観点から、セグメント損益をNon-GAAP営業利益ベースで表示しています。 (インターネットサービス)主力サービスである国内ECにおいては、新規顧客の獲得及びロイヤルユーザーの育成、モバイルユーザーを中心としたクロスユースの促進、エージェント型AIツールであるAIコンシェルジュの開発等に注力しました。インターネット・ショッピングモール『楽天市場』においては、AIを活用した出店店舗支援ツールの展開を含む、顧客の利便性や満足度の向上を追求した各種施策を行った結果、流通総額及び売上収益が成長し、マーケティング効率の改善とあいまって増益となりました。インターネット旅行予約サービス『楽天トラベル』においては、訪日外国人観光客の増加に伴うインバウンド需要の高まり等により、取扱高が拡大しました。海外インターネットサービスを運営するインターナショナル部門においては、電子書籍サービスの『Rakuten Kobo』において、2024年に発売開始したカラー対応端末の売上の好調に加えコンテンツ売上が拡大したほか、メッセージングサービスの『Rakuten Viber』において通信売上及び広告売上が増加する等、各事業が着実に成長を継続し、セグメント利益の拡大に寄与しました。この結果、インターネットサービスセグメントにおける売上収益は1,369,697百万円(前連結会計年度比6.8%増)、セグメント利益は88,943百万円(前連結会計年度比4.5%増)となりました。 (単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減額増減率 (自2024年1月1日至2024年12月31日)(自2025年1月1日至2025年12月31日)セグメントに係る売上収益1,282,0871,369,69787,6106.8%セグメント損益 考慮前96,940103,4856,5456.8%モバイルエコシステム貢献額△11,803△14,542△2,739-%考慮後85,13788,9433,8064.5% (フィンテック)フィンテックにおいては、クレジットカード関連、銀行、証券、保険、ペイメント等の国内主要サービスの全てにおいて増収となりました。クレジットカード関連サービスにおいては、『楽天カード』の顧客基盤の拡大及びショッピング取扱高の伸長が拡大しました。銀行サービスにおいては、顧客基盤の拡大に伴う運用資産の増加及び日銀の政策金利の引き上げに伴う運用利回りの向上により、資金運用収益が大幅に拡大しました。証券サービスにおいては、顧客基盤の継続的な拡大に加え、収益源の多様化等により売上収益の成長が継続しました。保険サービスにおいては、商品特性に合わせた販売チャネルの活用が奏功し、保険料収入が拡大しました。ペイメントサービスにおいては、『楽天ペイ』のユーザー数増加に伴い取扱高が増加し、効率的なマーケティング施策とあいまって増収増益となりました。この結果、フィンテックセグメントにおける売上収益は975,931百万円(前連結会計年度比19.0%増)、セグメント利益は199,922百万円(前連結会計年度比30.3%増)となりました。 (単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減額増減率 (自2024年1月1日至2024年12月31日)(自2025年1月1日至2025年12月31日)セグメントに係る売上収益820,419975,931155,51219.0%セグメント損益 考慮前167,994219,40251,40830.6%モバイルエコシステム貢献額△14,617△19,480△4,863-%考慮後153,377199,92246,54530.3% (モバイル)モバイルにおいては、『楽天モバイル』を中心に増収、損失改善となりました。『楽天モバイル』は、通信品質の向上及びその認知拡大努力に取り組むとともに、新パック「Rakuten最強U-NEXT」の提供、『楽天市場』や『楽天カード』をはじめ楽天エコシステムの各種サービスを活用したマーケティング施策等を展開したほか、法人向けプランの契約者獲得を積極的に推進した結果、2025年12月に、全契約回線数(法人向けのBCPプラン含むMNO、MVNE、MVNOの合算)が1,000万回線を突破しました。ARPUについても、データ利用量の増加、オプションサービスの利用者の増加等を背景に、B2C及びB2BのARPUが2024年第4四半期連結会計期間と比較してそれぞれ上昇しました。この結果、モバイルセグメントにおける売上収益は482,838百万円(前連結会計年度比9.6%増)、セグメント損失は161,841百万円(前連結会計年度は208,933百万円の損失)となりました。特に、モバイル事業においては、当連結会計年度においてEBITDA黒字化を達成しました。今後も引き続き更なる通信品質改善に向けた設備投資等に注力するとともに、端末ラインナップや法人向けのソリューションサービスの拡充等にも取り組み、契約者増加及び顧客満足度の更なる向上を図ってまいります。 (単位:百万円) 前連結会計年度当連結会計年度増減額増減率 (自2024年1月1日至2024年12月31日)(自2025年1月1日至2025年12月31日)セグメントに係る売上収益440,698482,83842,1409.6%セグメント損益 考慮前△235,353△195,86339,490-%モバイルエコシステム貢献額26,42034,0227,60228.8%考慮後△208,933△161,84147,092-% ⑤ 生産、受注及び販売の状況(生産実績)当社グループは、インターネット上での各種サービスの提供を主たる事業としており、生産に該当する事項が無いため、生産実績に関する記載はしていません。 (受注実績)モバイルセグメントにおいて、Open RANベースの通信インフラプラットフォーム及びサービスの提供等を行っており、受注実績は次のとおりです。その他のセグメントは、インターネット上での各種サービスの提供を主たる事業としており、受注生産を行っていませんので、受注実績に関する記載はしていません。 セグメントの名称受注高(百万円)前期比(%)受注残高(百万円)前期比(%)モバイル34,487△16.242,980△44.8 (注) セグメント間取引については、相殺消去しています。 (販売実績)当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)インターネットサービス1,369,6976.8フィンテック975,93119.0モバイル482,8389.6内部取引等△331,891-合 計2,496,5759.5 (2) 経営者による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 経営成績の分析(売上収益)当連結会計年度における売上収益は2,496,575百万円となり、前連結会計年度の2,279,233百万円から217,342百万円(9.5%)増加しました。これは、インターネットサービスにおける、『楽天市場』や『楽天トラベル』に代表される国内既存事業の成長に加え、『Rakuten Kobo』や『Rakuten Viber』等海外事業の成長が売上収益に貢献したこと、フィンテックにおける、『楽天カード』の会員基盤及びショッピング取扱高の拡大に伴う手数料収入等の増加及びリボ残高やカードキャッシング残高の継続的な拡大に伴う各手数料収入の伸長、銀行サービスの運用資産の順調な積み上げ及び政策金利の引き上げによる金利収益の伸長、証券サービスの預り資産の順調な積み上げ及び収益源の多様化による手数料及び金利収益の伸長、『楽天ペイ』の会員基盤及び取扱高の拡大に伴う手数料収入等の増加、モバイルにおける、『楽天モバイル』の顧客基盤拡大に伴う通信料金収入の増加等が売上収益に貢献したこと等によるものです。 (営業費用)当連結会計年度における営業費用は2,399,167百万円となり、前連結会計年度の2,303,806百万円から95,361百万円(4.1%)増加しました。これは、フィンテックにおけるクレジットカード関連サービスの業容の拡大による費用の増加に加え、更正通知に基づく消費税等を計上したことによる租税公課の増加や、モバイルにおける販促費や販売端末の製品原価等の増加等によるものです。 (その他の収益)当連結会計年度におけるその他の収益は19,005百万円となり、前連結会計年度の125,784百万円から106,779百万円(84.9%)減少しました。これは、前連結会計年度においてAST SpaceMobile, Inc.株式の会計上の取扱いの変更による再測定益を106,906百万円計上したこと等によるものです。 (その他の費用)当連結会計年度におけるその他の費用は102,031百万円となり、前連結会計年度の48,236百万円から53,795百万円(111.5%)増加しました。これは、倉庫型ネットスーパー事業において顧客獲得実績が当初計画を著しく下回ったこと及び一部商圏からの撤退を決定したことに伴う固定資産の減損等を27,909百万円、ロジスティクス事業において貸与している倉庫の将来的な荷量の増加ペースの遅延及び取扱商品サイズの想定以上の大型化による保管可能な荷量の減少に伴う固定資産の減損を10,024百万円、「楽天シンフォニー」のOpen RAN事業においてビジネスの立ち上げに当初想定以上の時間を要したことに伴う固定資産の減損を20,497百万円計上したこと等によるものです。 (営業利益)当連結会計年度における営業利益は14,382百万円となり、前連結会計年度の52,975百万円から38,593百万円(72.9%)減少しました。これは、インターネットサービス、フィンテック及びモバイルにおいて、事業が堅調に推移し、売上収益が増加したことに加え、全社において、コスト削減施策等が奏功した一方、前連結会計年度においてAST SpaceMobile, Inc.株式の会計上の取扱いの変更による再測定益を計上したこと等によるものです。 (持分法による投資損益)当連結会計年度における持分法による投資損失は7,886百万円となりました(前連結会計年度は、9,032百万円の損失)。これは、AST SpaceMobile, Inc.に対する投資損失が減少したこと等によるものです。 (税引前当期損失)当連結会計年度は29,550百万円の税引前当期損失となりました(前連結会計年度は、16,277百万円の利益)。これは、営業利益で説明した要因等により利益が減少したことによるものです。 (法人所得税費用)当連結会計年度における法人所得税費用は93,663百万円となりました(前連結会計年度は145,762百万円)。これは、グループ通算制度から離脱している楽天カード株式会社、楽天銀行株式会社及び楽天証券株式会社の好調な業績により課税所得が増加した一方、前連結会計年度において、通算グループにおける予算未達の状況に起因する将来所得の不確実性を考慮し、繰延税金資産を取り崩したこと等によるものです。 (当期損失)以上の結果、当期損失は123,213百万円となりました(前連結会計年度は、129,485百万円の損失)。 (親会社の所有者に帰属する当期損失)以上の結果、親会社の所有者に帰属する当期損失は177,886百万円となりました(前連結会計年度は、162,442百万円の損失)。 ② 財政状態の分析(資産)当連結会計年度末の資産合計は28,804,400百万円となり、前連結会計年度末の資産合計26,514,728百万円と比べ、2,289,672百万円増加しました。これは主に、証券事業の金融資産が823,187百万円増加、銀行事業の貸付金が809,669百万円増加、銀行事業の有価証券が636,878百万円増加したことによるものです。 (負債)当連結会計年度末の負債合計は27,450,168百万円となり、前連結会計年度末の負債合計25,276,214百万円と比べ、2,173,954百万円増加しました。これは主に、銀行事業の預金が1,429,320百万円増加、証券事業の金融負債が515,717百万円増加したことによるものです。 (資本)当連結会計年度末の資本合計は1,354,232百万円となり、前連結会計年度末の資本合計1,238,514百万円と比べ、115,718百万円増加しました。これは主に、当連結会計年度における親会社の所有者に帰属する当期損失を177,886百万円計上したこと等により、利益剰余金が211,441百万円減少した一方で、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融商品の公正価値の上昇等によりその他の資本の構成要素が179,102百万円増加、利払繰延条項・任意償還条項付無担保永久社債(清算型倒産手続時劣後特約付)の発行等によりその他の資本性金融商品が80,944百万円増加、非支配持分が51,184百万円増加したことによるものです。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べ333,322百万円減少し、5,837,566百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況及び主な変動要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、424,093百万円の資金流入(前連結会計年度は1,190,882百万円の資金流入)となりました。これは主に、証券事業の金融資産の増加による資金流出が823,128百万円、銀行事業の貸付金の増加による資金流出が805,188百万円、カード事業の貸付金の増加による資金流出が165,086百万円となった一方で、銀行事業の預金の増加による資金流入が1,420,349百万円、証券事業の金融負債の増加による資金流入が515,744百万円、減価償却費及び償却費が320,472百万円となったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、779,809百万円の資金流出(前連結会計年度は921,724百万円の資金流出)となりました。これは主に、銀行事業の有価証券の取得及び売却等によるネットの資金流出が634,579百万円(取得による資金流出が1,930,882百万円、売却及び償還による資金流入が1,296,303百万円)、無形資産の取得による資金流出が140,299百万円となったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、14,134百万円の資金流入(前連結会計年度は757,469百万円の資金流入)となりました。これは主に、社債の償還による資金流出が476,172百万円となった一方で、銀行事業の短期借入金の純増による資金流入が199,158百万円、カード事業の長期借入れによる資金流入が182,144百万円、カード事業の社債の発行による資金流入が159,175百万円となったことによるものです。 ④ 収益の認識及び表示方法収益の認識及び表示方法については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記2. 重要性がある会計方針 (15) 収益」をご参照ください。 ⑤ 繰延税金資産の回収可能性繰延税金資産は、将来の課税所得を稼得する可能性が高い範囲内で、全ての将来減算一時差異、全ての未使用の繰越欠損金及び税額控除について認識しています。当社グループは、繰延税金資産の回収可能性の評価にあたり行っている見積りは合理的であり、繰延税金資産が回収可能な額として計上されていると判断しています。ただし、この見積りには管理不能な不確実性が含まれているため、予測不能な前提条件の変化等により回収可能性の評価に関する見積りが変化した場合には、将来当社グループが繰延税金資産を減額する可能性があります。 ⑥ 公正価値で測定する金融資産公正価値で測定する金融資産については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 48. 金融商品の公正価値」をご参照ください。 (3) 資産の財源及び資金の流動性 ① 財務運営の基本方針当社は、グループの持続的成長の実現を可能とするための資金ニーズに対し、安定的かつ多様な資金調達手段の確保を行うこと、また、金融事業に従事する子会社の財務健全性を堅持するため、十分な流動性の確保を図ることを財務運営の基本方針としています。経営の独立性が求められるフィンテックセグメントに属する子会社及び外部金融機関からのリース調達をしている楽天モバイル株式会社を除く子会社においては、原則として銀行等の外部金融機関からの資金調達を行わず、グループ内のキャッシュ・マネジメント・サービスの活用により、当社が資金調達、グループ資金効率の向上、流動性の確保等を行っています。また、成長が続くインターネットサービスセグメントにおける運転資金の増加等については、営業活動によるキャッシュ・フローで獲得した資金や、コマーシャル・ペーパー等の短期借入金を充当することを基本方針としています。また、投資フェーズにあるモバイルセグメントでの設備投資資金への資金充当については、下記「③ 今後の資金調達のニーズ及び資金調達の見通し」をご参照ください。なお、投資等の新規に資金投下を要する案件等については、外部有識者を含むメンバーで構成される投融資委員会において、案件の取り進めの可否を事前審議しており、その審議結果については、取締役会に報告することに加え、一定額以上の案件につき当社の取締役会の承認決議を要件とすることとしています。さらに、投資後のモニタリングを継続的に実施し、必要に応じて機動的にポートフォリオの見直しを実施しています。これらを通じて、グループ全体でのリスク管理及び最適な経営資源の配分を実現することを目標としています。以上を踏まえ、具体的な資金調達手法及び資金調達のタイミングに関しては、グループ全体の事業計画に基づくキャッシュ・フロー、手元流動性の状況等を踏まえて判断しています。資金調達に関するリスクについては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク 3 事業運営全般リスク (9) 財務・資金に関するリスク ① 資金調達等に関するリスク」をご参照ください。 ② 現状当社グループは、当連結会計年度末時点において、総額5,569,622百万円の社債及び借入金を有しており、前連結会計年度比107,909百万円増となりました。このうち、短期の社債及び借入金は前連結会計年度比351,289百万円増の810,267百万円で、内訳は、短期借入金641,967百万円、コマーシャル・ペーパー168,300百万円となっています。なお、当連結会計年度末時点の当社の長期及び短期の信用格付けは、日本格付研究所(JCR)でA-/J-1、格付投資情報センター(R&I)でBBB+/a-2、S&Pグローバル・レーティングでBB(長期)となっています。 ③ 今後の資金調達のニーズ及び資金調達の見通し連結子会社の楽天モバイル株式会社は、2018年4月に「第4世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画」、2019年4月に「第5世代移動通信システムの導入のための特定基地局の開設計画」の認定を受け、それぞれ2020年4月に4Gサービス、同年9月に5Gサービスを本格的に開始しました。2021年4月には追加の「第5世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画」の認定を受け、当該計画に基づく設備投資額は2029年3月末までに約118,600百万円程度となる見込みです。さらに、2023年10月には「700MHz帯における移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画」の認定を受け、2033年度末までに累計約54,400百万円の設備投資を予定しています。これらの設備投資は、通信品質向上のための基地局高密度化、利用者数及びデータ利用量の増加等に対応するため、当初計画を上回る基地局設置を進めており、それに伴い基地局向けの累計設備投資額も増加しています。モバイル事業における今後の必要資金については、当社から楽天モバイル株式会社への投融資、楽天モバイル株式会社におけるリース、流動化ファイナンス等を活用して調達する予定です。これまでの当該投融資については、当社が2018年12月に発行した利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)により調達した182,000百万円(そのうち、75,000百万円については2021年7月に、68,000百万円については2025年2月に買入消却を実施)、2020年11月に発行した利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)により調達した120,000百万円(そのうち、33,200百万円については2025年2月に買入消却を実施)、2021年3月に実行した第三者割当による新株の発行及び自己株式の処分により調達した242,347百万円、同年4月に発行した米ドル及びユーロ建永久劣後特約付社債により調達したそれぞれ1,750百万米ドル、1,000百万ユーロ、同年12月に発行した無担保社債により調達した300,000百万円(そのうち、55,800百万円については2024年4月に買入消却を実施)、2022年6月に発行した無担保社債により調達した150,000百万円、同年11月に発行したドル建無担保社債により調達した500百万米ドル(そのうち、150百万米ドルについては2024年2月に買入消却を実施)、2023年1月に発行したドル建無担保社債により調達した450百万米ドル(その全額について2024年2月に買入消却を実施)、同年2月に発行した無担保社債により調達した250,000百万円、2023年5月に実行した公募及び第三者割当による新株の発行での調達資金296,010百万円、2025年7月に発行した無担保社債(サステナビリティボンド)により調達した30,000百万円等の全部又は一部を充当しています。なお、2026年12月期の楽天モバイル株式会社における設備投資額は、200,000百万円強を予定しています。また、今後、5Gサービス等における設備投資の拡大等により、当社から楽天モバイル株式会社への更なる出資等が求められる可能性もあります。その場合においては、上記の「① 財務運営の基本方針」も踏まえ、最適な資金調達手段を検討していきます。 (4) 経営成績に重要な影響を与える要因経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、IFRS会計基準に準拠して作成しています。この連結財務諸表の作成にあたり採用した重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3. 重要な会計上の見積り及び判断」をご参照ください。
役員の状況 FY2025 / 約13,689字
(2)【役員の状況】① 役員一覧a.2026年3月26日(有価証券報告書提出日)現在の役員の状況 男性10名 女性3名 (役員のうち女性の比率23.1%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役会長兼社長最高執行役員三木谷 浩 史1965年3月11日生1988年4月株式会社日本興業銀行(現株式会社みずほ銀行)入行1993年5月ハーバード大学経営大学院修士号取得1996年2月株式会社クリムゾングループ(現合同会社クリムゾングループ)代表取締役社長(現代表社員)(現任)1997年2月当社設立、代表取締役社長2001年2月当社代表取締役会長兼社長(現任)2004年3月当社最高執行役員(現任)2006年4月株式会社クリムゾンフットボールクラブ(現楽天ヴィッセル神戸株式会社)代表取締役会長(現任)2010年2月一般社団法人eビジネス推進連合会(現一般社団法人新経済連盟)代表理事(現任)2011年10月公益財団法人東京フィルハーモニー交響楽団理事長(現任)2012年8月株式会社楽天野球団代表取締役会長兼オーナー(現任)2016年7月当社グループカンパニーディビジョングループプレジデント(現任)2017年7月楽天アスピリアンジャパン株式会社(現楽天メディカル株式会社)代表取締役会長(現任)2022年3月楽天モバイル株式会社代表取締役会長(現任)2023年8月楽天シンフォニー株式会社代表取締役会長兼CEO(現任)2024年8月Rakuten Medical, Inc. Vice Chairman of the Board and CEO(現任)2025年3月~2026年3月176,703,400代表取締役副社長執行役員百 野 研太郎1967年6月6日生1990年6月トヨタ自動車株式会社入社2007年2月当社執行役員2009年7月当社常務執行役員2013年3月当社取締役常務執行役員2015年6月当社取締役常務執行役員CSO (Chief Strategy Officer)2016年3月当社常務執行役員CSO2016年4月当社常務執行役員COO&CMO (Chief Marketing Officer)2017年4月当社副社長執行役員COO&CMO2018年11月当社副社長執行役員COO2021年3月当社取締役副社長執行役員COO2021年7月JP楽天ロジスティクス株式会社取締役(現任)2022年3月当社代表取締役副社長執行役員グループCOO2022年4月当社コミュニケーションズ&エナジーカンパニープレジデント(現任)2025年4月当社代表取締役副社長執行役員グループCOO&グループCCO(現任)2025年4月当社アド&メディアカンパニープレジデント(現任)2025年4月当社インターナショナル&スポーツカンパニープレジデント(現任)2025年3月~2026年3月311,300取締役副社長執行役員廣 瀬 研 二1962年8月8日生1985年4月株式会社三和銀行(現株式会社三菱UFJ銀行)入行2005年9月楽天証券株式会社入社2006年1月当社金融事業室長2006年11月当社執行役員2012年3月当社常務執行役員2016年7月当社常務執行役員CCO2018年4月当社常務執行役員CFO&CRO2019年1月当社副社長執行役員CFO&CRO2019年2月当社副社長執行役員CFO2023年3月当社取締役副社長執行役員グループCFO(現任)2025年3月~2026年3月41,700 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役安 藤 隆 春1949年8月31日生1972年4月警察庁入庁1996年1月内閣総理大臣秘書官1999年8月警視庁公安部長2004年8月警察庁長官官房長2009年6月警察庁長官2013年5月株式会社ニトリホールディングス社外取締役2016年6月株式会社アミューズ社外取締役(現任)2017年6月株式会社ゼンショーホールディングス社外取締役(現任)2018年6月東武鉄道株式会社社外取締役(現任)2020年5月株式会社ニトリホールディングス社外取締役(監査等委員)2022年6月株式会社日清製粉グループ本社社外取締役(監査等委員)(現任)2023年3月当社社外取締役(現任)2025年3月~2026年3月-取締役Sarah J.M. Whitley1958年8月6日生1980年9月Baillie Gifford & Co.入社1986年5月同社Partner2019年3月当社社外取締役(現任)2019年5月Foundation Scotland Trustee(現任)2019年5月Edinburgh International Festival Endowment Fund Chair(現任)2021年12月The Abbotsford Trust Trustee(現任)2022年1月Scottish Episcopal Church Pension Fund Chair(現任)2025年3月~2026年3月-取締役Tsedal Neeley1972年12月16日生2007年7月ハーバード大学経営大学院Assistant Professor2012年7月同大学院Associate Professor2015年12月The Partnership, Inc. Outside Director2018年7月ハーバード大学経営大学院Naylor Fitzhugh Professor of Business Administration(現任) 2020年6月Brown Capital Management, LLC Outside Director(現任)2020年7月Brightcove, Inc. Outside Director2020年7月ハーバード大学経営大学院Senior Associate Dean for Faculty Development and Research2021年1月同大学院Faculty Chair of the Christensen for Teaching and Learning(現任)2023年3月当社社外取締役(現任)2025年7月ハーバード大学経営大学院Senior Associate Dean and Chair of the MBA Program(現任)2025年3月~2026年3月-取締役Charles B.Baxter1965年4月19日生1998年10月eTranslate, Inc. CEO2001年3月当社取締役2003年3月当社取締役退任2005年9月LinkShare Corporation(現RAKUTEN MARKETING LLC)Manager(現任)2011年3月当社取締役2012年2月Rakuten USA, Inc. Chairman and Director(現任) 2015年1月Reyns Holdco, Inc. Chairman(現任)2021年11月Wineshipping.com LLC Director(現任)2023年3月当社社外取締役(現任)2025年3月~2026年3月44,600取締役羽 深 成 樹1958年4月14日生1981年4月大蔵省(現財務省)入省2003年7月財務省主計局主計官2005年7月財務省主税局税制第二課長2008年1月防衛省大臣官房審議官2009年9月内閣総理大臣秘書官2011年9月財務省主計局次長2014年1月内閣府政策統括官2016年6月内閣府審議官2017年11月株式会社三菱ケミカルホールディングス(現三菱ケミカルグループ株式会社)執行役員経営戦略部門2019年4月同社執行役(政策・渉外室、広報・IR室(広報)分担)2022年4月同社執行役シニアバイスプレジデント(渉外所管)2023年3月当社社外取締役(現任)2025年3月~2026年3月- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役御 立 尚 資1957年1月21日生1979年4月日本航空株式会社入社1992年6月ハーバード大学経営大学院修士号取得1993年10月ボストン・コンサルティング・グループ入社1999年1月同社ヴァイスプレジデント・アンド・パートナー2005年1月同社日本代表2005年5月同社マネージング・ディレクター・アンド・シニア・パートナー2016年3月当社社外取締役(現任)2016年6月株式会社ロッテホールディングス社外取締役(現任)2017年3月DMG森精機株式会社社外取締役(現任)2017年6月公益財団法人大原美術館(現公益財団法人大原芸術財団)理事(現任)2017年6月東京海上ホールディングス株式会社社外取締役(2026年6月退任予定)2017年10月ボストン・コンサルティング・グループ シニア・アドバイザー2018年3月公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン専務理事(現任)2022年6月住友商事株式会社社外取締役(現任)2025年4月京都大学経営管理大学院客員教授(現任)2025年3月~2026年3月1,800監査役(常勤)長 沼 義 人1965年6月29日生1988年4月日動火災海上保険株式会社(現東京海上日動火災保険株式会社)入社2002年4月同社財務企画部課長兼ミレアホールディングス株式会社(現東京海上ホールディングス株式会社)法務リスク管理部業務監査グループマネージャー2003年4月日動火災海上保険株式会社(現東京海上日動火災保険株式会社)経理部経理課課長(業務推進担当)2004年10月同社事務会計サービス業務部札幌事務会計グループ課長代理2005年11月ビットワレット株式会社(現楽天Edy株式会社)入社2013年5月同社執行役員管理部長2018年7月同社執行役員ブランド業務推進部長2019年4月同社執行役員内部監査室長兼楽天ソシオビジネス株式会社経営企画部長2022年4月楽天ソシオビジネス株式会社企画本部長兼経営企画部長2022年10月同社管理本部長兼経営企画部長兼人事部長2023年1月同社経営管理本部長兼経営管理部長2023年3月当社常勤監査役(現任)2023年3月~2027年3月9,300監査役(常勤)中 村   太1957年11月23日生1981年4月日本専売公社(現日本たばこ産業株式会社)入社1990年7月JT America Inc. Vice President&CFO1994年7月日本たばこ産業株式会社資金部次長2000年1月同社経営企画部次長2005年9月JT International Inc. Vice President Internal Audit2009年7月日本たばこ産業株式会社経理部調査役2010年7月同社監査部長2012年6月同社常勤監査役2018年6月ジェイファーマ株式会社常勤監査役2024年3月当社常勤社外監査役(現任)2024年3月楽天モバイル株式会社監査役(現任)2024年3月~2028年3月-監査役片 岡 麻 紀1958年7月4日生1982年4月アーサーアンダーセン公認会計士共同事務所(現有限責任あずさ監査法人)入社1987年5月公認会計士登録1989年6月スタンフォード大学経営大学院修士号取得1989年8月株式会社三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)入社1994年4月警視庁入庁2009年3月警視庁管理官2014年3月警察大学校教授2017年8月警視庁理事官2020年6月株式会社芝浦電子社外監査役2022年4月内閣府公益認定等委員会委員2023年3月当社社外監査役(現任)2025年6月五洋建設株式会社社外監査役(現任)2023年3月~2027年3月- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)監査役山 口 勝 之1966年9月22日生1991年4月第一東京弁護士会登録、西村総合法律事務所(現西村あさひ法律事務所・外国法共同事業)入所1997年5月コロンビア大学ロースクール卒業 (LL.M.)1997年9月ニューヨークDebevoise & Plimpton法律事務所勤務1998年1月米国ニューヨーク州弁護士登録1998年5月パリDebevoise & Plimpton法律事務所勤務1999年2月パリSimeon & Associes法律事務所勤務1999年7月西村総合法律事務所(現西村あさひ法律事務所・外国法共同事業)復職2000年8月同事務所パートナー弁護士2001年3月当社社外監査役(現任)2007年7月フリービット株式会社社外監査役(現任)2018年9月西村あさひニューヨーク事務所執行パートナー2025年1月西村あさひ法律事務所・外国法共同事業 復職、同事務所パートナー弁護士(現任)2025年1月西村あさひニューヨーク事務所統括(現任)2024年3月~2028年3月74,900 計177,187,000 (注) 1 取締役の安藤隆春、Sarah J. M. Whitley、Tsedal Neeley、Charles B. Baxter、羽深成樹、御立尚資の6氏は、社外取締役です。2 監査役の中村太、片岡麻紀、山口勝之の3氏は、社外監査役です。 b.2026年3月27日開催予定の定時株主総会後の役員の状況2026年3月27日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役10名選任の件」を提案しており、当該議案が原案どおり承認可決されますと、当社の役員の状況は、以下のとおりとなる予定です。 男性10名 女性4名 (役員のうち女性の比率28.6%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役会長兼社長最高執行役員三木谷 浩 史1965年3月11日生1988年4月株式会社日本興業銀行(現株式会社みずほ銀行)入行1993年5月ハーバード大学経営大学院修士号取得1996年2月株式会社クリムゾングループ(現合同会社クリムゾングループ)代表取締役社長(現代表社員)(現任)1997年2月当社設立、代表取締役社長2001年2月当社代表取締役会長兼社長(現任)2004年3月当社最高執行役員(現任)2006年4月株式会社クリムゾンフットボールクラブ(現楽天ヴィッセル神戸株式会社)代表取締役会長(現任)2010年2月一般社団法人eビジネス推進連合会(現一般社団法人新経済連盟)代表理事(現任)2011年10月公益財団法人東京フィルハーモニー交響楽団理事長(現任)2012年8月株式会社楽天野球団代表取締役会長兼オーナー(現任)2016年7月当社グループカンパニーディビジョングループプレジデント(現任)2017年7月楽天アスピリアンジャパン株式会社(現楽天メディカル株式会社)代表取締役会長(現任)2022年3月楽天モバイル株式会社代表取締役会長(現任)2023年8月楽天シンフォニー株式会社代表取締役会長兼CEO(現任)2024年8月Rakuten Medical, Inc. Vice Chairman of the Board and CEO(現任)2026年3月~2027年3月176,703,400代表取締役副社長執行役員百 野 研太郎1967年6月6日生1990年6月トヨタ自動車株式会社入社2007年2月当社執行役員2009年7月当社常務執行役員2013年3月当社取締役常務執行役員2015年6月当社取締役常務執行役員CSO (Chief Strategy Officer)2016年3月当社常務執行役員CSO2016年4月当社常務執行役員COO&CMO (Chief Marketing Officer)2017年4月当社副社長執行役員COO&CMO2018年11月当社副社長執行役員COO2021年3月当社取締役副社長執行役員COO2021年7月JP楽天ロジスティクス株式会社取締役(現任)2022年3月当社代表取締役副社長執行役員グループCOO2022年4月当社コミュニケーションズ&エナジーカンパニープレジデント(現任)2025年4月当社代表取締役副社長執行役員グループCOO&グループCCO(現任)2025年4月当社アド&メディアカンパニープレジデント(現任)2025年4月当社インターナショナル&スポーツカンパニープレジデント(現任)2026年3月~2027年3月311,300取締役副社長執行役員河 野 奈 保1976年11月22日生2003年8月当社入社2013年5月当社執行役員2016年4月当社上級執行役員2016年7月当社ECカンパニーシニアヴァイスプレジデント2017年2月当社ECカンパニープレジデント2017年4月当社常務執行役員2018年11月当社常務執行役員CMO2020年10月楽天モバイル株式会社常務執行役員CMO(現任)2022年4月当社副社長執行役員グループCMO2024年12月楽天カード株式会社取締役(現任)2026年3月当社取締役副社長執行役員グループCMO(現任)2026年3月~2027年3月27,400 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役上級執行役員加 賀 栄 一1976年4月24日生2001年4月財務省入省2007年5月ヴァンダービルト大学経営大学院修士号取得2007年7月内閣官房出向2010年7月当社入社2017年5月当社財務部ジェネラルマネージャー(現任)2017年5月当社IR部ジェネラルマネージャー2022年4月当社執行役員2023年7月当社ファイナンス統括部ディレクター2024年4月当社上級執行役員2024年8月Rakuten Medical, Inc. Director(現任)2026年3月当社取締役上級執行役員ファイナンス統括部ディレクター(現任)2026年3月~2027年3月12,100取締役安 藤 隆 春1949年8月31日生1972年4月警察庁入庁1996年1月内閣総理大臣秘書官1999年8月警視庁公安部長2004年8月警察庁長官官房長2009年6月警察庁長官2013年5月株式会社ニトリホールディングス社外取締役2016年6月株式会社アミューズ社外取締役(現任)2017年6月株式会社ゼンショーホールディングス社外取締役(現任)2018年6月東武鉄道株式会社社外取締役(現任)2020年5月株式会社ニトリホールディングス社外取締役(監査等委員)2022年6月株式会社日清製粉グループ本社社外取締役(監査等委員)(現任)2023年3月当社社外取締役(現任)2026年3月~2027年3月-取締役Sarah J.M. Whitley1958年8月6日生1980年9月Baillie Gifford & Co.入社1986年5月同社Partner2019年3月当社社外取締役(現任)2019年5月Foundation Scotland Trustee(現任)2019年5月Edinburgh International Festival Endowment Fund Chair(現任)2021年12月The Abbotsford Trust Trustee(現任)2022年1月Scottish Episcopal Church Pension Fund Chair(現任)2026年3月~2027年3月-取締役Tsedal Neeley1972年12月16日生2007年7月ハーバード大学経営大学院Assistant Professor2012年7月同大学院Associate Professor2015年12月The Partnership, Inc. Outside Director2018年7月ハーバード大学経営大学院Naylor Fitzhugh Professor of Business Administration(現任)2020年6月Brown Capital Management, LLC Outside Director(現任)2020年7月Brightcove, Inc. Outside Director2020年7月ハーバード大学経営大学院Senior Associate Dean for Faculty Development and Research2021年1月同大学院Faculty Chair of the Christensen for Teaching and Learning(現任)2023年3月当社社外取締役(現任)2025年7月ハーバード大学経営大学院Senior Associate Dean and Chair of the MBA Program(現任)2026年3月~2027年3月-取締役Charles B.Baxter1965年4月19日生1998年10月eTranslate, Inc. CEO2001年3月当社取締役2003年3月当社取締役退任2005年9月LinkShare Corporation(現RAKUTEN MARKETING LLC)Manager(現任)2011年3月当社取締役2012年2月Rakuten USA, Inc. Chairman and Director(現任) 2015年1月Reyns Holdco, Inc. Chairman(現任)2021年11月Wineshipping.com LLC Director(現任)2023年3月当社社外取締役(現任)2026年3月~2027年3月44,600 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役羽 深 成 樹1958年4月14日生1981年4月大蔵省(現財務省)入省2003年7月財務省主計局主計官2005年7月財務省主税局税制第二課長2008年1月防衛省大臣官房審議官2009年9月内閣総理大臣秘書官2011年9月財務省主計局次長2014年1月内閣府政策統括官2016年6月内閣府審議官2017年11月株式会社三菱ケミカルホールディングス(現三菱ケミカルグループ株式会社)執行役員経営戦略部門2019年4月同社執行役(政策・渉外室、広報・IR室(広報)分担)2022年4月同社執行役シニアバイスプレジデント(渉外所管)2023年3月当社社外取締役(現任)2026年3月~2027年3月-取締役御 立 尚 資1957年1月21日生1979年4月日本航空株式会社入社1992年6月ハーバード大学経営大学院修士号取得1993年10月ボストン・コンサルティング・グループ入社1999年1月同社ヴァイスプレジデント・アンド・パートナー2005年1月同社日本代表2005年5月同社マネージング・ディレクター・アンド・シニア・パートナー2016年3月当社社外取締役(現任)2016年6月株式会社ロッテホールディングス社外取締役(現任)2017年3月DMG森精機株式会社社外取締役(現任)2017年6月公益財団法人大原美術館(現公益財団法人大原芸術財団)理事(現任)2017年6月東京海上ホールディングス株式会社社外取締役(2026年6月退任予定)2017年10月ボストン・コンサルティング・グループ シニア・アドバイザー2018年3月公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン専務理事(現任)2022年6月住友商事株式会社社外取締役(現任)2025年4月京都大学経営管理大学院客員教授(現任)2026年3月~2027年3月1,800監査役 (常勤)長 沼 義 人1965年6月29日生1988年4月日動火災海上保険株式会社(現東京海上日動火災保険株式会社)入社2002年4月同社財務企画部課長兼ミレアホールディングス株式会社(現東京海上ホールディングス株式会社)法務リスク管理部業務監査グループマネージャー2003年4月日動火災海上保険株式会社(現東京海上日動火災保険株式会社)経理部経理課課長(業務推進担当)2004年10月同社事務会計サービス業務部札幌事務会計グループ課長代理2005年11月ビットワレット株式会社(現楽天Edy株式会社)入社2013年5月同社執行役員管理部長2018年7月同社執行役員ブランド業務推進部長2019年4月同社執行役員内部監査室長兼楽天ソシオビジネス株式会社経営企画部長2022年4月楽天ソシオビジネス株式会社企画本部長兼経営企画部長2022年10月同社管理本部長兼経営企画部長兼人事部長2023年1月同社経営管理本部長兼経営管理部長2023年3月当社常勤監査役(現任)2023年3月~2027年 3月9,300監査役 (常勤)中 村   太1957年11月23日生1981年4月日本専売公社(現日本たばこ産業株式会社)入社1990年7月JT America Inc. Vice President&CFO1994年7月日本たばこ産業株式会社資金部次長2000年1月同社経営企画部次長2005年9月JT International Inc. Vice President Internal Audit2009年7月日本たばこ産業株式会社経理部調査役2010年7月同社監査部長2012年6月同社常勤監査役2018年6月ジェイファーマ株式会社常勤監査役2024年3月当社常勤社外監査役(現任)2024年3月楽天モバイル株式会社監査役(現任)2024年3月~2028年 3月- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)監査役片 岡 麻 紀1958年7月4日生1982年4月アーサーアンダーセン公認会計士共同事務所(現有限責任あずさ監査法人)入社1987年5月公認会計士登録1989年6月スタンフォード大学経営大学院修士号取得1989年8月株式会社三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)入社1994年4月警視庁入庁2009年3月警視庁管理官2014年3月警察大学校教授2017年8月警視庁理事官2020年6月株式会社芝浦電子社外監査役2022年4月内閣府公益認定等委員会委員2023年3月当社社外監査役(現任)2025年6月五洋建設株式会社社外監査役(現任)2023年3月~2027年 3月-監査役山 口 勝 之1966年9月22日生1991年4月第一東京弁護士会登録、西村総合法律事務所(現西村あさひ法律事務所・外国法共同事業)入所1997年5月コロンビア大学ロースクール卒業 (LL.M.)1997年9月ニューヨークDebevoise & Plimpton法律事務所勤務1998年1月米国ニューヨーク州弁護士登録1998年5月パリDebevoise & Plimpton法律事務所勤務1999年2月パリSimeon & Associes法律事務所勤務1999年7月西村総合法律事務所(現西村あさひ法律事務所・外国法共同事業)復職2000年8月同事務所パートナー弁護士2001年3月当社社外監査役(現任)2007年7月フリービット株式会社社外監査役(現任)2018年9月西村あさひニューヨーク事務所執行パートナー2025年1月西村あさひ法律事務所・外国法共同事業 復職、同事務所パートナー弁護士(現任)2025年1月西村あさひニューヨーク事務所統括(現任)2024年3月~2028年 3月74,900 計177,184,800  (注) 1 取締役の安藤隆春、Sarah J. M. Whitley、Tsedal Neeley、Charles B. Baxter、羽深成樹、御立尚資の6氏は、社外取締役です。2 監査役の中村太、片岡麻紀、山口勝之の3氏は、社外監査役です。 ② 社外取締役及び社外監査役2026年3月26日現在、当社の取締役9名のうち6名が社外取締役であり、監査役4名のうち3名が社外監査役です。御立尚資氏は、京都大学経営管理大学院の客員教授であり、当社は同大学に対して同大学が開講する講座の受講費の支払を行っていますが、2025年度におけるその割合は、当社売上原価並びに販売費及び一般管理費の合計額の1%未満です。山口勝之氏は、西村あさひ法律事務所・外国法共同事業のパートナー弁護士であり、西村あさひ法律事務所・外国法共同事業は当社に対して役務提供等の取引関係がありますが、2025年度におけるその割合は、当社売上原価並びに販売費及び一般管理費の合計額の1%未満です。なお、社外取締役のCharles B.Baxter氏、御立尚資の2氏、社外監査役の山口勝之氏は、当社の株式を保有しており、その所有株式数は、「(2)役員の状況 ①役員一覧」の所有株式数の欄をご参照ください。その他に人的関係、資本的関係又は取引関係その他の重要な利害関係はありません。当社は、透明性の高い経営と強固な経営監督機能を確立し企業価値の向上を図るため、当社の社外役員の中から、独立役員を選定するに当たり、原則として、以下のいずれにも該当しない者を独立性を有する者と判断しており、社外取締役安藤隆春、Sarah J. M. Whitley、Tsedal Neeley、Charles B.Baxter、羽深成樹、御立尚資の6氏、社外監査役中村太、片岡麻紀、山口勝之の3氏を、株式会社東京証券取引所の定めに基づく独立役員として届け出ています。当社は、以下の独立性の有無を考慮して社外役員の候補者を選任することとしています。 a. 当社を主要な取引先とする者若しくはその業務執行者(※1)又は当社の主要な取引先(※2)若しくはその業務執行者b. 当社から役員報酬以外に多額の金銭その他の財産を得ているコンサルタント、会計専門家又は法律専門家(当該財産を得ている者が法人、組合等の団体である場合は、当該団体に所属する者をいう。)c. 当社の総議決権の10%以上を実質的に有する者又はその業務執行者d. 最近においてaからcまでのいずれかに該当していた(※3)者e. 以下に掲げる者(重要でない者を除く。)の近親者① 上記aからdに掲げる者② 当社子会社の業務執行者③ 当社子会社の業務執行者でない取締役(社外監査役を独立役員として指定する場合に限る。)④ 最近において、上記②若しくは③又は当社の業務執行者(社外監査役を独立役員として指定する場合にあっては、業務執行者でない取締役を含む。)に該当していた者 ※1:会社法施行規則第2条第3項第6号の業務執行者をいい、業務執行取締役のみならず使用人も含む。※2:当社との取引額等を基準とし、当社からの支払額が当社売上原価並びに販売費及び一般管理費の合計額の1%以上を占める場合をいう。※3:当該独立役員を社外取締役又は社外監査役として選任する株主総会の議案の内容が決定された時点において、aからcまでのいずれかに該当していた等、実質的に現在と同視できるような場合をいう。 なお、2026年3月27日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役10名選任の件」を提案しており、当該議案が原案どおり承認可決されますと、当社は、取締役10名のうち6名が社外取締役となります。独立役員に変更はありません。 社外取締役6名のうち、安藤隆春氏には主に警察庁長官等の警察組織の要職を歴任した豊富な経験と幅広い見識を有していることから、Sarah J. M. Whitley氏には主に海外の独立系アセットマネジメントにおける投資家として、日本企業及び当社を長年にわたり見てきた経験と、コーポレートファイナンスに関する豊富な知識を有していることから、Tsedal Neeley氏には主にハーバード大学経営大学院教授及びインターネット関連ビジネスを営む米国上場企業の社外取締役としての豊富な経験と、企業のデジタルトランスフォーメーション及び文化変容に関する研究や世界各国の企業に対する助言を通じて得た幅広い見識を有していることから、Charles B.Baxter氏には主にインターネット業界及び企業経営に関する専門的な知識や幅広い経験から、羽深成樹氏には主に内閣府審議官をはじめとする行政機関の要職を歴任した豊富な経験と金融行政及び渉外に関する幅広い見識を有していることから、御立尚資氏には主に経営コンサルタントとしての専門知識や経験から、当社の企業価値を向上させるための経営に対する助言及び意見をいただくことを期待し、選任しています。社外監査役3名のうち、中村太氏には主にグローバルに事業を展開する企業での実務経験及び上場会社の常勤監査役を歴任した幅広い知見と豊富な経験から、片岡麻紀氏には主に公認会計士としての幅広い知見と豊富な経験、また財務、会計及び内部統制に関する専門家としての見地から、山口勝之氏には主に弁護士としての幅広い知見と豊富な経験、また企業法務の専門家としての見地から、当社の監査体制に生かしていただくことを期待し、選任しています。社外取締役及び社外監査役へは、取締役会の資料を事前に送付し、各部署から必要に応じて事前説明や協議等を実施しています。また、社外監査役は、「(3)監査の状況」に記載のとおり、内部監査部及び会計監査人と積極的に意見交換を行い、連携を図っています。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2025年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。