JFEホールディングス株式会社 5411

鉄鋼 IFRS 健全性: B (65点)

データ取得日: 2026-07-01 | 過去15年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-04-30 / claude-opus-4-6-v2
JFEホールディングスは粗鋼生産量で国内第2位の総合鉄鋼メーカーで、JFEスチールを中核に鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業を展開している。自動車用高張力鋼板や造船用厚板など高付加価値鋼材の製造に注力し、JFEエンジニアリングはゴミ焼却プラントや橋梁建設でも有力な地位を持つ。統合シナジーの追求と高炉リストラが経営の焦点。

売上4兆8,596億円(前年比-6.1%)と減収。営業利益1,353億円(営業利益率2.8%)と低い利益率にとどまり、純利益919億円。鋼材需要の減退と原料価格の変動が業績に影響したが価格転嫁で一定の利益を確保した。ROE3.6%と控えめな資本効率。

自己資本比率44.8%、財務健全性スコア75点。営業CF3,790億円、FCF958億円と巨額のキャッシュ創出力を確保。EPS144円に対しPER12.7倍、配当100円で配当性向は約69%と手厚い株主還元。脱炭素に向けた電炉転換と高付加価値鋼材へのシフトが中長期の経営課題であり、構造改革の進展が収益力改善の鍵を握っている。
English version
JFE Holdings is a comprehensive steelmaker ranking second in domestic crude steel production, operating steel business, engineering business, and trading business centered on JFE Steel. The company focuses on high-value-added steel materials such as high-strength steel plate for automobiles and thick plate for shipbuilding, with JFE Engineering maintaining influential positions in waste incineration plants and bridge construction. Pursuit of integration synergies and blast furnace restructuring are management focal points. Revenue was 4.86 trillion (down 6.1% year-on-year). Operating profit of 135.3 billion achieved low profit margin of 2.8%, with net income of 91.9 billion. Steel demand decline and raw material price volatility impacted performance while certain profit was secured through price pass-through. ROE of 3.6% demonstrates modest capital efficiency. Equity ratio of 44.8% with financial health score of 75 points. Operating cash flow of 379.0 billion and FCF of 95.8 billion generate substantial cash. EPS of 144 against PER of 12.7x, with dividend of 100 representing generous payout ratio of approximately 69%. Electric furnace conversion toward decarbonization and shift to high-value-added steel materials constitute medium to long-term management challenges, with progress in structural reform being key to improving profitability.

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 次期通期予想(2026-05-08 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2026年度) 増減
売上高 48,000億円 45,393億円 +5.7%
営業利益 1,354億円
純利益 1,500億円 702億円 +113.8%
EPS 235.80円 110.30円 +113.8%
1株配当 (DPS) 80.00円 80.00円 +0.0%
予想PER* 7.7倍 16.5倍 (実績)
予想配当利回り* 4.42% 4.40% (実績)

※ 業績予想は企業発表値です。期末決算と同時に発表された次期予想です。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2026年度)

主要指標

ROE 2.7%
PER 16.5倍
PBR 0.44倍
配当利回り 4.40%
配当性向 72.5%

収益性

ROA 1.2%
売上総利益率 11.6%
営業利益率 3.0%
純利益率 1.6%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 -6.6% -4.8% +7.1%
営業利益 +0.0%
純利益 -23.6% -24.4%
EPS -23.6% -26.8%

安全性

自己資本比率 44.4%
流動比率 154.7%
D/Eレシオ

派生指標 参考

時価総額* 11,526億円
ネットキャッシュ*
Net Debt/EBITDA*
EV/EBITDA*
FCFマージン* -1.6%
DOE* 1.94%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: 鉄鋼 日経225内同業 3社

指標 自社 日経225 同業平均
(3社)
EDINET 全体平均
(38社)
同業平均との偏差
ROE 2.7% 6.9% 5.9% -4.18pt
PER 16.5倍 9.2倍 +7.34
PBR 0.44倍 0.56倍 -0.12
配当利回り 4.40% 5.41% -1.01pt
配当性向 72.5% 49.2% +23.31pt
ROA 1.2% 3.0% -1.81pt
売上総利益率 11.6% 14.4% -2.84pt
営業利益率 3.0% 5.6% 4.0% -2.64pt
純利益率 1.6% 3.5% -1.99pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2026年度)

営業CF 3,791億円
投資CF ▲4,528億円
財務CF 617億円
設備投資 3,799億円
現金等残高 1,678億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2026 3,791億円 ▲4,528億円 617億円 ▲737億円 3,799億円 1,678億円
2025 3,790億円 ▲2,832億円 ▲1,574億円 958億円 3,148億円 1,728億円
2024 4,790億円 ▲3,253億円 ▲455億円 1,537億円 3,461億円 2,431億円
2023 3,958億円 ▲2,743億円 ▲1,102億円 1,215億円 3,256億円 1,194億円
2022 2,987億円 ▲2,880億円 ▲574億円 107億円 3,409億円 1,018億円
2021 2,473億円 ▲1,642億円 ▲301億円 831億円 3,424億円 1,424億円
2020 2,611億円 ▲3,584億円 1,039億円 ▲973億円 3,914億円 867億円
2019 2,683億円 ▲3,134億円 519億円 ▲451億円 3,295億円 823億円
2018 3,284億円 ▲2,165億円 ▲998億円 1,119億円 751億円
2017 1,855億円 ▲1,638億円 ▲182億円 217億円 702億円
2016 2,671億円 ▲1,373億円 ▲1,446億円 1,298億円 639億円
2015 2,974億円 ▲2,163億円 ▲782億円 811億円 835億円
2014 2,548億円 ▲1,640億円 ▲1,056億円 908億円 623億円
2013 2,871億円 ▲1,636億円 ▲1,476億円 1,235億円 645億円
2012 1,101億円 ▲2,055億円 961億円 ▲954億円 505億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2026年度)

項目 金額 売上比
売上高 45,393億円 100.0%
売上原価 40,134億円 88.4%
売上総利益 5,259億円 11.6%
販管費 4,311億円 9.5%
営業利益 1,354億円 3.0%
経常利益 264億円 0.6%
純利益 702億円 1.5%

※ 会計基準: IFRS / 有報提出日: 2026-06-19 16:10。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。

貸借対照表(2026年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 58,952億円 100.0%
現金等 1,678億円 2.8%
その他資産 57,274億円 97.2%
負債・純資産
総負債 32,757億円 55.6%
純資産 26,195億円 44.4%
自己資本 26,195億円 44.4%
うち利益剰余金 16,460億円 27.9%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2026年度)

従業員数 61,628人 1人当たり売上 74百万円
研究開発費 428億円 売上比 0.94%
減価償却費 2,743億円 売上比 6.04%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去15年分)

健全性スコア (2026年度) 65点 ランク B
業種ベンチマーク 改善余地が大きい。優先課題: 原価率・販管費率の見直しによる営業利益率の改善 強み 1項目 / 弱み 3項目
直近の評価コメントを見る (2026年度)

信用評価

財務状況は標準的です。大きなリスク要因は見られません

投資評価

PER 16.5倍で適正水準。いくつかの懸念材料あり

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-05-15 決算短信 Q4 45,393億円 1,122億円 702億円 PDF
2026-05-08 14:00 2026年3月期決算短信〔IFRS〕(連結) Q4 45,393億円 -6.6% 1,122億円 702億円 -23.6% 110.3 PDF
2026-02-14 2026年3月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) [PDF 336KB] Q3 33,803億円 -8.0% 975億円 +19.3% 609億円 -39.2% 95.7 PDF
2026-02-05 14:00 2026年3月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) Q3 33,803億円 -8.0% 609億円 -39.2% 95.7 PDF
2025-11-14 2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結) [PDF 319KB] Q2 12,326億円 -15.0% 458億円 -44.1% 284億円 -34.3% 41.9 PDF
業績概況・今後の見通し(2026-05-08 発表分) 約13,250字

qualitative.htm
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 …………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 ………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 ………………………………………………………………………… 3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 …………………………………………………………… 3
(4)今後の見通し …………………………………………………………………………………… 3
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ………………………………………………………… 3
3.連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………… 4
(1)連結財政状態計算書 …………………………………………………………………………… 4
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 …………………………………………………… 6
(3)連結持分変動計算書 …………………………………………………………………………… 8
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………… 10
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………… 12
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………… 12
(セグメント情報) ………………………………………………………………………………… 12
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………… 14
(追加情報) ………………………………………………………………………………………… 15
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………… 15
4.補足資料 ……………………………………………………………………………………………… 16
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当期の国内および海外経済は、中国経済の減速や米国の通商政策等が影響を及ぼしたものの、緩やかに回復しました。一方で、足元では、中東情勢の緊迫化による影響等により先行きの不透明感が増しております。
このような状況のもと、JFEグループでは、国内外の鉄鋼需要や鋼材市況の低迷があったものの、継続的なコスト削減に加え、棚卸資産評価差等の一過性の要因もあり、事業利益は前期と同水準となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、土地売却益の減少等、一過性の要因により前期に比べ減益となりました。
セグメント別の業績は、以下のとおりとなりました。
鉄鋼事業においては、国内外の需要や海外鋼材市況が低迷する中、米国をはじめとする各国の保護主義的な政策に伴う影響等もあり、当期の連結粗鋼生産量は2,255万トンと前期と比べ減少しました。売上収益については、鋼材価格の下落や販売数量の減少等を受け、3兆884億円と前期に比べ減収となりました。セグメント利益については、鋼材価格の下落や販売数量の減少等があったものの、継続的なコスト削減の取り組みや棚卸資産評価差等の一過性の要因等により、前期と同水準となる380億円となりました。
エンジニアリング事業においては、受注済みプロジェクトの着実な遂行と企業買収等により、売上収益は5,997億円と前期に比べ増収となり、受注高とともに過去最高を更新しました。セグメント利益については、売上収益の増加により、前期に比べ増益となる239億円となりました。
商社事業においては、国内建設需要の低迷や各国通商施策の影響等により鋼材取引は減少し、国内外の市況下落等もあり、売上収益は1兆3,330億円、セグメント利益は402億円となり、前期に比べ減収減益となりました。
以上の結果、当社単体業績等と合わせ、当期における連結での売上収益は4兆5,392億円となり、前期に比べ減収となりました。事業利益は前期と同水準の1,353億円となりました。個別開示項目として、京浜土地活用整備推進費等により231億円の損失を計上したこともあり、税引前利益は874億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は701億円となりました。
(注)事業利益は税引前利益から金融損益および金額に重要性のある一過性の項目を除いた利益であり、当社連結業績の代表的指標であります。各セグメントの業績は、事業利益に金融損益を含めたセグメント利益で評価しております。また、個別開示項目は、金額に重要性のある一過性の性格を持つ項目であります。
(2)当期の財政状態の概況
当期末の資産合計については、持分法で会計処理されている投資の増加等により前期末に比べ2,476億円増加し、5兆8,952億円となりました。負債合計は、社債、借入金及びリース負債の増加等により前期末に比べ1,543億円増加し、3兆2,150億円となりました。資本合計は、その他の資本の構成要素の増加等により前期末に比べ933億円増加し、2兆6,801億円となりました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当期のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが3,790億円の収入であったのに対し、投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産、無形資産及び投資不動産の取得による支出を中心として4,527億円の支出であったことから、これらを合計したフリー・キャッシュ・フローは737億円の支出となりました。
また、財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の借入を中心として
616億円の収入
となりました。
この結果、当期末の有利子負債残高は前期末に比べ1,929億円増加し、1兆9,593億円となり、現金及び現金同等物の残高は前期末に比べ50億円減少し、1,678億円となりました。
(注)有利子負債は、社債、借入金及びリース負債であります。
(4)今後の見通し
鉄鋼事業の環境は、国内では、総じて当期から横ばいの鋼材需要を想定しております。建設業向けでは、建設コストの上昇および人手不足に伴う鋼材需要の低迷が継続する見通しです。自動車向けでは、当期と同水準を見込んでおります。海外では、至近では市況の底打ち感も出てきているものの、中国の内需低迷・高位生産・輸出増の構図に大きな変化はなく、米国をはじめ各国の保護主義的な政策の導入も進んでいることから、アジア圏を中心とした厳しい需給環境は継続するものと想定しております。このような環境の中、来期のJFEスチール単独の粗鋼生産量については、当期並みの2,150万トン程度を見込んでおります。主原料価格の高騰といった減益要因がある一方で、鋼材販売価格の引き上げ、高付加価値品比率の拡大、コスト削減などの取り組みおよび棚卸資産評価差等の一過性の要因によって、セグメント利益については、当期を上回る1,000億円を見込んでおります。
なお、中東情勢影響については、業績への影響を見通すことが困難であるため、上記見通しへの織り込みは行っておりませんが、原油価格(WTIベース/1バレル当たり)が100ドルの前提にて、バンカー、エネルギー、各種資材、物流費等諸物価高騰によるコストアップで1か月当たり100億円程度の影響を想定しております。中東情勢の影響によるエネルギー価格や海上輸送コストの上昇、原油やナフサを原料とする各種資材の調達への支障が鋼材需要の減少につながるリスクも増大しており、注視が必要であると認識しております。
エンジニアリング事業においては、洋上風力モノパイル事業をはじめとする受注済プロジェクトの着実な遂行により、セグメント利益については、当期と同水準の250億円を見込んでおります。
商社事業においては、年度後半にかけて米州事業の回復および国内鋼材の単価上昇による収益改善を見込んでおり、セグメント利益については、当期を上回る450億円を見込んでおります。
以上より、グループ全体の通期の事業利益は2,150億円を見込んでおります。なお、現時点での利益見通しには中東情勢による影響は未反映となります。引き続き、各事業会社において更なる収益の改善を目指してまいります。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社は、グローバルに事業を展開していく中で資本市場における財務諸表の国際的な比較可能性の向上や会計処理の標準化によるグループ経営管理の向上等を目的とし、2019年3月期の期末決算よりIFRSを任意適用しております。
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結財政状態計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2025年3月31日)
当連結会計年度
(2026年3月31日)
資産
流動資産
現金及び現金同等物
172,841
167,807
営業債権及びその他の債権
692,985
668,994
契約資産
155,257
155,769
棚卸資産
1,228,540
1,188,142
未収法人所得税
6,257
14,605
その他の金融資産
22,116
22,956
その他の流動資産
90,786
86,462
流動資産合計
2,368,785
2,304,738
非流動資産
有形固定資産
1,964,041
2,039,974
のれん
33,999
31,348
無形資産
201,002
208,881
使用権資産
93,447
111,370
投資不動産
54,126
53,317
持分法で会計処理されている投資
636,972
816,153
退職給付に係る資産
27,432
35,794
繰延税金資産
56,432
44,072
その他の金融資産
190,524
225,997
その他の非流動資産
20,873
23,590
非流動資産合計
3,278,851
3,590,500
資産合計
5,647,637
5,895,238
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2025年3月31日)
当連結会計年度
(2026年3月31日)
負債及び資本
負債
流動負債
営業債務及びその他の債務
595,954
571,142
社債、借入金及びリース負債
395,415
443,307
契約負債
47,591
38,964
未払法人所得税等
29,849
15,096
引当金
10,410
11,906
その他の金融負債
148,830
131,952
その他の流動負債
245,661
277,021
流動負債合計
1,473,713
1,489,391
非流動負債
社債、借入金及びリース負債
1,371,035
1,516,078
退職給付に係る負債
103,092
85,930
引当金
29,355
23,185
繰延税金負債
15,430
10,023
その他の金融負債
40,098
54,516
その他の非流動負債
28,042
35,923
非流動負債合計
1,587,055
1,725,657
負債合計
3,060,768
3,215,048
資本
資本金
171,310
171,310
資本剰余金
579,514
579,387
利益剰余金
1,607,951
1,646,021
自己株式
△13,736
△12,608
その他の資本の構成要素
184,539
235,423
親会社の所有者に帰属する持分合計
2,529,578
2,619,535
非支配持分
57,289
60,654
資本合計
2,586,868
2,680,190
負債及び資本合計
5,647,637
5,895,238
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
売上収益
4,859,647
4,539,270
売上原価
△4,326,565
△4,013,367
売上総利益
533,081
525,903
販売費及び一般管理費
△409,375
△431,062
持分法による投資利益
29,133
54,537
その他の収益
30,614
28,621
その他の費用
△48,115
△42,614
事業利益
135,339
135,385
土地売却益
86,622
3,202
京浜土地活用整備推進費
△14,607
△12,176
減損損失
△25,194
△8,743
GX設備建設関連撤去費用

△5,464
子会社の支配喪失に伴う損失
△13,129

PCB処理費用
△3,962

営業利益
165,068
112,203
金融収益
5,714
5,588
金融費用
△26,467
△30,373
税引前利益
144,315
87,417
法人所得税費用
△51,060
△13,385
当期利益
93,254
74,032
当期利益の帰属
親会社の所有者
91,867
70,165
非支配持分
1,386
3,867
当期利益
93,254
74,032
1株当たり当期利益
基本的1株当たり当期利益(円)
144.43
110.30
希薄化後1株当たり当期利益(円)
138.24
105.47
連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
当期利益
93,254
74,032
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目
確定給付制度の再測定
6,899
21,580
その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額
△6,570
17,369
持分法によるその他の包括利益
11,729
△1,935
純損益に振り替えられることのない項目合計
12,059
37,014
純損益に振り替えられる可能性のある項目
在外営業活動体の外貨換算差額
10,041
27,430
キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分
1,725
4,120
持分法によるその他の包括利益
20,615
12,372
純損益に振り替えられる可能性のある項目合計
32,382
43,922
その他の包括利益合計
44,442
80,937
当期包括利益
137,696
154,969
当期包括利益の帰属
親会社の所有者
135,807
148,830
非支配持分
1,888
6,139
当期包括利益
137,696
154,969
(3)連結持分変動計算書
前連結会計年度(自2024年4月1日 至2025年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
その他の資本の構成要素
新株予約権
確定給付制度の再測定
その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額
2024年4月1日 残高
171,310
587,266
1,570,027
△14,938
3,081

48,444
当期利益


91,867




その他の包括利益





8,934
3,071
当期包括利益


91,867


8,934
3,071
自己株式の取得



△970



自己株式の処分

△924

1,835



配当金


△63,672




株式報酬取引

△193

336



連結範囲の変動







支配継続子会社に対する持分変動

379





非支配持分に付与されたプット・オプション

△7,014





その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替


9,728


△8,934
△793
非金融資産への振替







その他







所有者との取引額合計

△7,752
△53,944
1,201

△8,934
△793
2025年3月31日 残高
171,310
579,514
1,607,951
△13,736
3,081

50,722
親会社の所有者に帰属する持分
非支配持分
資本合計
その他の資本の構成要素
合計
在外営業活動体の外貨換算差額
キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分
合計
2024年4月1日 残高
96,035
2,900
150,461
2,464,128
74,392
2,538,521
当期利益



91,867
1,386
93,254
その他の包括利益
27,581
4,352
43,939
43,939
502
44,442
当期包括利益
27,581
4,352
43,939
135,807
1,888
137,696
自己株式の取得



△970

△970
自己株式の処分



911

911
配当金



△63,672
△1,207
△64,880
株式報酬取引



143

143
連結範囲の変動




△18,741
△18,741
支配継続子会社に対する持分変動



379
△69
309
非支配持分に付与されたプット・オプション



△7,014

△7,014
その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替


△9,728



非金融資産への振替

△133
△133
△133

△133
その他




1,027
1,027
所有者との取引額合計

△133
△9,862
△70,356
△18,991
△89,348
2025年3月31日 残高
123,616
7,118
184,539
2,529,578
57,289
2,586,868
当連結会計年度(自2025年4月1日 至2026年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
その他の資本の構成要素
新株予約権
確定給付制度の再測定
その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額
2025年4月1日 残高
171,310
579,514
1,607,951
△13,736
3,081

50,722
当期利益


70,165




その他の包括利益





22,232
13,412
当期包括利益


70,165


22,232
13,412
自己株式の取得



△655



自己株式の処分

△979

1,589



配当金


△57,334




株式報酬取引

△18

194



連結範囲の変動







支配継続子会社に対する持分変動

870





その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替


25,239


△22,232
△3,006
非金融資産への振替







その他







所有者との取引額合計

△126
△32,094
1,128

△22,232
△3,006
2026年3月31日 残高
171,310
579,387
1,646,021
△12,608
3,081

61,128
親会社の所有者に帰属する持分
非支配持分
資本合計
その他の資本の構成要素
合計
在外営業活動体の外貨換算差額
キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分
合計
2025年4月1日 残高
123,616
7,118
184,539
2,529,578
57,289
2,586,868
当期利益



70,165
3,867
74,032
その他の包括利益
30,960
12,059
78,665
78,665
2,271
80,937
当期包括利益
30,960
12,059
78,665
148,830
6,139
154,969
自己株式の取得



△655

△655
自己株式の処分



609

609
配当金



△57,334
△1,834
△59,168
株式報酬取引



176

176
連結範囲の変動




16
16
支配継続子会社に対する持分変動



870
△760
110
その他の資本の構成要素から利益剰余金への振替


△25,239



非金融資産への振替

△2,541
△2,541
△2,541

△2,541
その他




△195
△195
所有者との取引額合計

△2,541
△27,780
△58,874
△2,774
△61,648
2026年3月31日 残高
154,577
16,636
235,423
2,619,535
60,654
2,680,190
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前利益
144,315
87,417
減価償却費及び償却費
257,638
274,292
引当金の増減額(△は減少)
1,684
△4,388
受取利息及び受取配当金
△9,312
△9,619
支払利息
24,064
28,125
持分法による投資損益(△は益)
△29,133
△54,537
営業債権及びその他の債権の増減額
(△は増加)
55,868
31,436
棚卸資産の増減額(△は増加)
123,540
45,815
営業債務及びその他の債務の増減額
(△は減少)
△66,022
△35,516
その他
△80,270
61,267
小計
422,372
424,293
利息及び配当金の受取額
28,019
30,359
利息の支払額
△21,916
△26,071
法人所得税の支払額又は還付額(△は支払)
△49,507
△49,499
営業活動によるキャッシュ・フロー
378,968
379,081
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産、無形資産及び投資不動産の
取得による支出
△279,417
△321,720
有形固定資産、無形資産及び投資不動産の
売却による収入
91,406
4,777
投資の取得による支出
△81,242
△148,877
投資の売却による収入
3,464
15,339
その他
△17,390
△2,302
投資活動によるキャッシュ・フロー
△283,179
△452,784
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少)
△29,170
61,995
コマーシャル・ペーパーの増減額(△は減少)
17,995
15,977
長期借入れによる収入
145,161
214,071
長期借入金の返済による支出
△158,292
△142,098
社債の発行による収入
30,000
70,000
社債の償還による支出
△60,000
△50,000
自己株式の取得による支出
△62
△655
自己株式の処分による収入
909
605
親会社の所有者への配当金の支払額
△63,672
△57,334
その他
△40,304
△50,880
財務活動によるキャッシュ・フロー
△157,435
61,681
現金及び現金同等物の為替変動による影響
△8,590
6,987
現金及び現金同等物の減少額
△70,237
△5,034
現金及び現金同等物の期首残高
243,079
172,841
現金及び現金同等物の期末残高
172,841
167,807
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報)
(1) 報告セグメントの概要
当社グループは、持株会社である当社のもと、「JFEスチール㈱」、「JFEエンジニアリング㈱」、および「JFE商事㈱」の3つの事業会社をおき、事業分野ごとの特性に応じた業務執行体制をとっております。
当社グループの報告セグメントは、事業会社(連結ベース)を単位としたそれらに属する製品・サービス別により識別されております。
各報告セグメントに属する製品およびサービスは、「鉄鋼事業」は各種鉄鋼製品、鋼材加工製品、原材料等の製造・販売、ならびに運輸業および設備保全・工事等の周辺事業、「エンジニアリング事業」は鋼構造、産業機械、エネルギー、環境等に関するエンジニアリング事業、リサイクル事業および電力小売事業、「商社事業」は鉄鋼製品、製鉄原材料、非鉄金属製品、食品等の仕入、加工および販売であります。
(2) 報告セグメントに関する情報
当社グループは、セグメント利益に基づきセグメントの業績を評価しております。セグメント利益は、税引前利益から金額に重要性のある一過性の項目を除いた利益となっております。
セグメント間の取引は、市場価格等に基づいております。
前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
(単位:百万円)
鉄鋼
エンジニア
リング
商社

調整額
(注)1
連結財務諸表計上額
売上収益
外部顧客への売上収益
3,007,924
554,156
1,297,566
4,859,647

4,859,647
セグメント間の売上収益
357,266
15,659
140,993
513,919
△513,919

合計
3,365,191
569,815
1,438,559
5,373,566
△513,919
4,859,647
セグメント利益
36,385
19,386
47,971
103,743
10,842
114,586
土地売却益
86,622
減損損失
△25,194
京浜土地活用整備推進費
△14,607
子会社の支配喪失に伴う損失
△13,129
PCB処理費用
△3,962
税引前利益
144,315
セグメント資産
4,547,582
592,434
1,055,438
6,195,455
△547,818
5,647,637
その他の項目
減価償却費及び償却費
220,822
19,314
19,123
259,260
△1,622
257,638
減損損失
△20,013
△3,389
△1,681
△25,084
△110
△25,194
金融収益
3,690
550
2,198
6,438
△724
5,714
金融費用
△17,780
△1,145
△8,531
△27,457
989
△26,467
持分法による投資損益
16,133
2,677
991
19,803
9,330
29,133
持分法で会計処理
されている投資
537,033
48,305
25,313
610,652
26,319
636,972
資本的支出
266,499
27,066
24,911
318,477
△3,651
314,826
(注) 1 調整額は、以下のとおりであります。
(1)  セグメント利益の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社利益60,005百万円、各報告セグメントからの受取配当金の消去額△58,706百万円、ジャパン マリンユナイテッド㈱に係る持分法による投資利益6,986百万円、その他セグメント間取引消去等2,556百万円であります。全社利益は、当社の利益であります。
(2)  セグメント資産の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社資産55,944百万円、セグメント間の債権債務の相殺消去等△603,762百万円であります。全社資産は、当社の資産であります。
当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
(単位:百万円)
鉄鋼
エンジニア
リング
商社

調整額
(注)1
連結財務諸表計上額
売上収益
外部顧客への売上収益
2,756,616
583,657
1,198,996
4,539,270

4,539,270
セグメント間の売上収益
331,814
16,115
134,060
481,990
△481,990

合計
3,088,430
599,773
1,333,057
5,021,261
△481,990
4,539,270
セグメント利益
38,022
23,972
40,202
102,197
8,402
110,599
土地売却益
3,202
京浜土地活用整備推進費
△12,176
減損損失
△8,743
GX設備建設関連撤去費用
△5,464
税引前利益
87,417
セグメント資産
4,780,920
627,896
1,072,891
6,481,708
△586,469
5,895,238
その他の項目
減価償却費及び償却費
233,602
22,905
19,902
276,410
△2,118
274,292
減損損失
△6,699
△767
△1,276
△8,743

△8,743
金融収益
4,189
781
2,139
7,110
△1,522
5,588
金融費用
△22,771
△1,881
△7,756
△32,410
2,037
△30,373
持分法による投資損益
45,717
1,856
△458
47,115
7,421
54,537
持分法で会計処理
されている投資
708,583
56,024
25,653
790,261
25,892
816,153
資本的支出
333,989
23,928
27,430
385,347
△5,439
379,908
(注) 1 調整額は、以下のとおりであります。
(1)  セグメント利益の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社利益26,395百万円、各報告セグメントからの受取配当金の消去額△25,006百万円、ジャパン マリンユナイテッド㈱に係る持分法による投資利益6,607百万円、その他セグメント間取引消去等405百万円であります。全社利益は、当社の利益であります。
(2)  セグメント資産の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社資産42,183百万円、セグメント間の債権債務の相殺消去等△628,652百万円であります。全社資産は、当社の資産であります。
(1株当たり情報)
(1) 基本的1株当たり当期利益および希薄化後1株当たり当期利益
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
基本的1株当たり当期利益(円)
144.43
110.30
希薄化後1株当たり当期利益(円)
138.24
105.47
(2) 基本的1株当たり当期利益および希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円)
91,867
70,165
親会社の普通株主に帰属しない金額(百万円)


基本的1株当たり当期利益の計算に使用する
当期利益(百万円)
91,867
70,165
当期利益調整額(百万円)
430
430
希薄化後1株当たり当期利益の計算に使用する
当期利益(百万円)
92,298
70,595
基本的1株当たり当期利益の計算に使用する
普通株式の加重平均株式数(千株)
636,048
636,124
希薄化効果を有する潜在的普通株式の影響
株式報酬(千株)
403
350
転換社債型新株予約権付社債(千株)
31,237
32,893
希薄化後1株当たり当期利益の計算に使用する
普通株式の加重平均株式数(千株)
667,689
669,367
(注) 株式給付信託に係る信託口が保有する当社株式は、基本的1株当たり当期利益の算定上、加重平均株式数の計算において控除する自己株式に含めております。前連結会計年度および当連結会計年度における基本的1株当たり当期利益の算定上、控除した当該自己株式の加重平均株式数は、それぞれ686千株、886千株であります。
(追加情報)
鉄鋼事業の連結子会社であるJFEスチール㈱および当社は、2025年11月25日、2025年12月3日開催のそれぞれの取締役会において、JSWスチール・リミテッド(以下、JSW社)傘下のブーシャン・パワー・アンド・スチール・リミテッド(以下、BPSL社)に出資し、JSW社と合弁事業を実施することを決議しております。上記の決議に基づく出資は、JSW・カリンガ・スチール・リミテッド※を通じて2回のトランシェに分割して実施する予定であります。
BPSL社は、インド東部地域に鉄鉱石鉱山および一貫製鉄所を保有し、主に薄板・棒鋼・線材を製造しており、インド東部および北部を中心に幅広い販売網を有する、コスト競争力の高い鉄鋼会社であります。また、同社の一貫製鉄所は2030年を目標に粗鋼生産を1,000万トン規模に拡張する計画があり、さらに将来的には1,500万トン規模まで拡張し、インド最大級の一貫製鉄所へと発展するポテンシャルを有しております。
なお、合弁事業化は2026年3月30日に完了し、JSW JFE・スチール・リミテッド(以下、JJSL社)が設立されております。JJSL社をJFEスチール㈱の東西製鉄所に次ぐ第3の一貫製鉄所と位置付け、海外事業収益をさらに拡大してまいります。
<BPSL社の概要>
所在地:インド オディシャ州 サンバルプル市
粗鋼生産能力:450万トン
製造品種:熱延鋼板、冷延鋼板、棒鋼、線材、鋼管
売上高:2024年度 2,144億ルピー(約3,600億円)
<合弁事業の概要>
当社出資額:1,575億ルピー(約2,700億円)
出資構成:JFEスチール㈱50%、JSW社50%
<株式取得のスケジュール>
第1トランシェ:25%出資、出資額787.5億ルピー(約1,350億円) 2026年3月完了
第2トランシェ:25%出資、出資額787.5億ルピー(約1,350億円) 2026年6月頃予定
※JSW・カリンガ・スチール・リミテッドは、2026年4月17日にJSW JFE・カリンガ・スチール・リミテッドへ商号変更しております。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2026-05-22 株式会社みずほ銀行 (同左) 1.52%
計 4.86%
978万株 ・発行会社の要請に応え、かつ発行会社との取引関係の強化を図るもの 変更
2026-05-22 株式会社みずほ銀行 みずほ証券 株式会社 0.88%
計 4.86%
564万株 ・ディーリング(短期売買)目的で保有するもの・デリバティブ取引に関連して保有する… 変更
2026-05-22 株式会社みずほ銀行 みずほ信託銀行株式会社 0.18%
計 4.86%
114万株 ・発行会社の要請に応え、かつ発行会社との取引関係の強化を図るもの・信託財産として… 変更
2026-05-22 株式会社みずほ銀行 アセットマネジメントOne株式会社 2.28%
計 4.86%
1,470万株 ・投資信託または投資一任契約に基づき投資権限を有するもの 変更
2026-05-22 株式会社みずほ銀行 みずほインターナショナル (Mizuho International plc) 0.00%
計 4.86%
0株 ・デリバティブ取引に関連して保有するもの 変更
2026-05-22 株式会社みずほ銀行 (同左) 1.52%
計 4.86%
978万株 ・発行会社の要請に応え、かつ発行会社との取引関係の強化を図るもの 変更
2026-05-22 株式会社みずほ銀行 みずほ証券 株式会社 0.88%
計 4.86%
564万株 ・ディーリング(短期売買)目的で保有するもの・デリバティブ取引に関連して保有する… 変更
2026-05-22 株式会社みずほ銀行 みずほ信託銀行株式会社 0.18%
計 4.86%
114万株 ・発行会社の要請に応え、かつ発行会社との取引関係の強化を図るもの・信託財産として… 変更
2026-05-22 株式会社みずほ銀行 アセットマネジメントOne株式会社 2.28%
計 4.86%
1,470万株 ・投資信託または投資一任契約に基づき投資権限を有するもの 変更
2026-05-22 株式会社みずほ銀行 みずほインターナショナル (Mizuho International plc) 0.00%
計 4.86%
0株 ・デリバティブ取引に関連して保有するもの 変更

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2026 45,393億円 1,354億円 702億円 58,952億円 26,195億円 110.3 80.0
2025 48,596億円 1,353億円 919億円 56,476億円 25,296億円 144.4 100.0
2024 51,746億円 2,982億円 1,974億円 57,550億円 24,641億円 323.3 100.0
2023 52,688億円 2,358億円 1,626億円 55,240億円 21,203億円 280.7 80.0
2022 43,651億円 4,165億円 2,881億円 52,879億円 19,883億円 500.3 140.0
2021 32,273億円 76億円 ▲219億円 46,550億円 16,792億円 -38.0 10.0
2020 37,297億円 ▲2,009億円 ▲1,977億円 46,461億円 16,270億円 -343.4 20.0
2019 38,737億円 2,321億円 1,635億円 47,092億円 19,263億円 283.8 95.0
2018 36,272億円 2,467億円 976億円 44,872億円 18,627億円 169.3 80.0
2017 33,090億円 967億円 679億円 43,292億円 17,814億円 117.8 30.0
2016 34,317億円 906億円 337億円 42,349億円 18,579億円 58.4 30.0
2015 38,504億円 2,226億円 1,394億円 46,394億円 19,900億円 241.6 60.0
2014 36,669億円 1,533億円 1,024億円 42,417億円 17,459億円 177.4 40.0
2013 31,892億円 399億円 396億円 41,075億円 15,968億円 71.2 20.0
2012 31,665億円 448億円 ▲366億円 40,073億円 14,563億円 -68.7 20.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2026 / 約714字
2 【沿革】 2002年9月日本鋼管㈱および川崎製鉄㈱(以下、両社)が共同して株式移転により完全親会社である当社を設立当社普通株式を東京証券取引所、大阪証券取引所および名古屋証券取引所市場第一部に上場(両社普通株式は上場廃止)2003年1月両社の会社分割契約書締結を承認2003年4月両社を会社分割により、JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱、JFE都市開発㈱およびJFE技研㈱に再編川崎マイクロエレクトロニクス㈱を当社の完全子会社とする会社分割を実施2008年3月日立造船㈱およびJFEエンジニアリング㈱が保有する株式の取得によりユニバーサル造船㈱を子会社化2009年4月JFE技研㈱が持つエンジニアリング関連の研究機能をJFEエンジニアリング㈱へ移転するとともに、JFE技研㈱をJFEスチール㈱へ統合2011年4月JFEスチール㈱がJFE都市開発㈱を吸収合併して保有不動産活用事業を承継2012年7月川崎マイクロエレクトロニクス㈱が発行する全部の株式を㈱メガチップスに譲渡2012年10月JFE商事㈱を株式交換により完全子会社化2013年1月ユニバーサル造船㈱を存続会社として㈱アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドとの経営統合により、ジャパン マリンユナイテッド㈱(現・持分法適用関連会社)を設立2021年12月名古屋証券取引所上場廃止2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行2022年6月ジェイ エフ イー ホールディングス㈱からJFEホールディングス㈱へ商号変更2024年4月JFEエンジニアリング㈱が笠岡モノパイル製作所を発足2025年6月監査等委員会設置会社へ移行
配当政策 FY2026 / 約476字
3 【配当政策】当社は株主への利益還元を最重要経営課題の一つと考えており、グループ全体として持続性のある企業体質の確立を図りつつ、積極的に配当を実施していく方針としております。具体的には、配当性向(連結ベース)30%程度としたうえ、安定的に配当を実施する観点から80円/株を下限とする方針としております。この方針のもと、当事業年度の剰余金の配当につきましては、中間配当は1株当たり40円を実施し、期末配当は1株当たり40円を、2026年6月24日開催予定の定時株主総会で決議して実施する予定であります。当社は、会社法第454条第5項に規定する中間配当を行うことができる旨を定款に定めており、配当回数については年2回を基本とし、中間配当については取締役会、期末配当については株主総会を配当の決定機関としております。 (注) 基準日が当事業年度に属する剰余金の配当は、以下のとおりであります。 決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2025年11月6日取締役会決議25,489402026年6月24日定時株主総会決議(予定)25,48840
監査の状況 FY2026 / 約3,804字
(3) 【監査の状況】① 監査等委員会監査の状況a.監査等委員会の組織・人員・手続き当社は、監査等委員である取締役(以下、「監査等委員」という。)5名(うち、社外取締役である監査等委員3名)で監査等委員会を構成しています。監査等委員会は、内部統制体制について、取締役および執行役員等からその構築および運用の状況について定期的に報告を受け、必要に応じて説明を求め、意見を表明しております。監査等委員は、監査等委員会が定めた監査等委員会監査等規程、監査方針、監査計画および職務の分担等に従い、会社の内部監査部門と連携の上、取締役会その他重要な会議に出席し、取締役および執行役員等からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求め、重要な決裁書類等を閲覧し、業務および財産の状況を調査しております。また、子会社については、子会社の取締役および監査役等と意思疎通および情報の交換を図り、必要に応じて子会社から事業の報告を受け、業務および財産の状況を調査しております。以上の方法により、取締役の職務の執行を監査しております。また、会計監査人と定例的に、また必要に応じて会合を持ち、意見交換するほか、会計監査人の品質管理体制について説明を受けその妥当性を確認しております。会議、報告聴取・意見交換についてはオンラインツール等も活用しながら実施しております。また、監査等委員会は、取締役の選解任等および報酬等について、指名委員会および報酬委員会の審議内容を検討した上で意見を形成しております。また、監査等委員会の職務を補助する使用人については、監査等委員会事務局に専従者を置き、当該使用人の人事については監査等委員と協議することとしております。なお、監査等委員である原伸哉氏は、JFEスチール㈱における経営企画、経理・財務関連の業務および当社における経理関連の業務を通じて財務および会計に関する相当程度の知見を有するものであります。また、監査等委員である沼上幹氏は、経営戦略をはじめ企業経営全般について幅広く研究しており、財務および会計に関する相当程度の知見を有するものであります。 b.監査等委員および監査等委員会の活動状況当事業年度において当社は監査等委員会設置会社移行以前に監査役会を6回、その後、当事業年度末までに監査等委員会を14回開催しており、個々の監査役、監査等委員の出席状況については次のとおりです。 監査等委員会設置会社移行前(2025年4月1日から第23回定時株主総会(2025年6月25日)終結の時まで)役職名氏名開催回数出席回数監査役(常勤)原 伸哉66秋本 なかば66監査役佐長 功66沼上 幹66島村 琢哉66 監査等委員会設置会社移行後(第23回定時株主総会(2025年6月25日)終結の時から2026年3月31日まで)役職名氏名開催回数出席回数監査等委員(常勤)原 伸哉1414秋本 なかば1414監査等委員沼上 幹1414鈴木 善久1414中村 直人1414 監査役会および監査等委員会における主な検討事項は、監査方針および監査計画、内部統制体制の整備・運用状況、会計監査人の監査の方法および結果の相当性(会計監査人の監査報告書における監査上の主要な検討事項を含む)、会計監査人の選任および解任ならびに不再任に関する事項、会計監査人に対する報酬等の同意、監査役会および監査等委員会の実効性評価、監査報告書の作成等です。なお、監査等委員会においては、取締役の選解任等および報酬等に係る意見形成も行っております。 ② 内部監査の状況 (提出日現在)当社グループにおける内部監査は、当社(6名)および主要な事業会社(計26名)ならびに重要なグループ会社に内部監査部門を設置して各社の業務運営に対する監査を実施しております。当社およびグループ会社の内部監査部門は、相互に情報共有を行いグループ全体の内部監査体制の充実を図っております。また、内部監査の実効性確保のため、内部監査の結果について、取締役会および監査等委員会に報告を行っております。内部監査部門、監査等委員および会計監査人は、監査計画、監査結果の報告等の定期的な打合せを含め、必要に応じ随時情報交換を行い相互の連携を図っております。これらの監査と内部統制部門との関係について、内部統制部門は、内部監査部門、監査等委員および会計監査人による監査に対し、日頃から必要な情報を十分に提供するよう努めております。内部監査部門は、監査の結果認識された改善を要する事項を、JFEグループサステナビリティ会議で報告してグループ全体へ周知徹底すること等により、内部統制部門による統制の強化につなげております。監査等委員は、監査結果については社長に報告して意見交換を行うほか、内部統制部門に伝達し必要に応じて改善を求めます。会計監査人は、社長を含む経営トップとの定期的な意見交換を行うこと等により、監査結果を含め情報交換を行い内部統制部門による統制の強化につなげております。 ③ 会計監査の状況a.監査法人の名称EY新日本有限責任監査法人 b.継続監査期間2002年以降 c.業務を執行した公認会計士業務を執行した公認会計士の氏名所属する監査法人指定有限責任社員 業務執行社員  市之瀬 申EY新日本有限責任監査法人指定有限責任社員 業務執行社員  吉田 哲也EY新日本有限責任監査法人指定有限責任社員 業務執行社員  脇本 恵一EY新日本有限責任監査法人指定有限責任社員 業務執行社員  藤尾 太一EY新日本有限責任監査法人 (注) 1 継続監査年数については、いずれも7年以内であるため、記載を省略しております。 2 監査業務に係る補助者の構成は、監査法人の選定基準に基づき決定されております。具体的には公認会計士およびその他の補助者等を主たる構成員とし、システム専門家等も加えて構成されております。 d.監査法人の選定方針と理由監査法人を選定するにあたっては、下記の項目について問題がないことを確認する方針としております。(a)会計監査人の解任事由の有無(b)会計監査人の監査の方法と結果の相当性(c)会計監査人の品質管理体制(d)監査報酬の水準(注)会計監査人の解任または不再任の決定の方針当社では、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目に該当すると認められる場合には、監査等委員全員の同意によって監査等委員会が会計監査人を解任いたします。また、上記に準ずる場合、その他必要があると判断した場合は、監査等委員会が当該会計監査人の解任または不再任に関する議案の内容を決定し、これを株主総会に提出いたします。上記項目に基づきEY新日本有限責任監査法人に対して評価を行った結果、当該法人は当社の会計監査人として職責を果たしていると判断したことから、当該法人を当社第25期事業年度に係る会計監査人として再任することといたしました。 e.監査等委員会による監査法人の評価当社の監査等委員会は、EY新日本有限責任監査法人に対して評価を行っております。監査等委員会は、会計監査人の職務遂行状況、監査体制、監査報酬水準等が適切であるかについて、会計監査人からの報告聴取、監査への立会いおよび経営執行部門との意見交換等を通じて確認を行いました。その結果、監査の方法と結果は相当であること、監査の品質管理体制、監査報酬の水準に関して問題のないことから、当該法人は当社の会計監査人として職責を果たしていると評価いたしました。 ④ 監査報酬の内容等a.監査公認会計士等に対する報酬 区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(千円)非監査業務に基づく報酬(千円)監査証明業務に基づく報酬(千円)非監査業務に基づく報酬(千円)提出会社26,0591,00023,04812,600連結子会社467,47119,001468,30219,256計493,53020,001491,35031,856 (非監査業務の内容)(前連結会計年度)合意された手続業務等であります。(当連結会計年度)合意された手続業務等であります。 b.当社および当社の連結子会社が、アーンスト・アンド・ヤング・ネットワークに属する監査法人(EY新日本有限責任監査法人を除く)に支払うべき報酬 区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(千円)非監査業務に基づく報酬(千円)監査証明業務に基づく報酬(千円)非監査業務に基づく報酬(千円)提出会社――――連結子会社266,438144,942311,223161,983計266,438144,942311,223161,983 (非監査業務の内容)(前連結会計年度)移転価格税制に係る文書化業務等であります。(当連結会計年度)移転価格税制に係る文書化業務等であります。 c.監査報酬の決定方針会社の規模・特性、監査日数等を勘案した上で、監査法人と協議の上、監査報酬を決定しております。 d.監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由監査等委員会設置会社移行前の当社の監査役会は、前期の監査実績の相当性、当期の監査計画の内容および報酬額の妥当性等を検討した結果、会計監査人の報酬等に同意いたしました。
設備の概要 FY2026 / 約404字
1 【設備投資等の概要】当社および連結子会社等(共同支配事業を含む)は、鉄鋼事業、エンジニアリング事業および商社事業を中心に、高級鋼の生産能力増強、老朽更新、合理化等に加えて、設備の新鋭化、GX(グリーントランスフォーメーション)投資、DX(デジタルトランスフォーメーション)投資に重点をおいて設備投資を実施しております。当連結会計年度における設備投資の内訳は、以下のとおりであります。なお、下記金額に含まれる共同支配事業の設備投資金額は、当社グループの持分に相当する金額であります。 セグメントの名称当連結会計年度金額(百万円)前期比(%)鉄鋼事業333,989+25.3エンジニアリング事業23,928△11.6商社事業27,430+10.1計385,347+21.0調整額△5,439 合計379,908+20.7 (注) 金額は有形固定資産、無形資産、使用権資産および投資不動産の合計数値であります。
従業員の状況 FY2026 / 約3,493字
(2) 【従業員の状況】① 連結会社の状況2026年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)鉄鋼事業41,654エンジニアリング事業11,170商社事業8,744全社(共通)60合計61,628 (注) 1 従業員数は就業人員数であり、臨時従業員を含んでおりません。2 全社(共通)は、当社の従業員数であります。 ② 提出会社の状況2026年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)6048.023.512,280△2.9 (注) 1 従業員数は就業人員数であり、他社からの出向者を含み、他社への出向者、臨時従業員を含んでおりません。2 他社への出向者数は1名であります。3 平均勤続年数の算定にあたり、JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱からの出向者については、それぞれの会社での勤続年数を通算しております。4 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。  ③ 最大人員会社および次に従業員数が多い会社の状況2026年3月31日現在会社名従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)JFEスチール㈱14,747※140.117.37,783△3.5JFEエンジニアリング㈱3,833※244.615.610,205△1.9 (注) 1 従業員数は就業人員数であり、他社からの出向者を含み、他社への出向者、臨時従業員を含んでおりません。2 ※1 他社への出向者数は1,270名であります。3 ※2 他社への出向者数は312名であります。4 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。 ④ 労働組合の状況当社には労働組合はありません。事業会社においては、JFEスチール労働組合連合会、JFEエンジニアリング労働組合、JFE商事労働組合が組織されております。なお、その他に労働組合との関係について特記すべき事項はありません。 ⑤ 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異当事業年度名称管理職に占める女性労働者の割合(%)男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%)全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者[鉄鋼事業]JFEスチール㈱2.498.283.083.273.6 JFE条鋼㈱-96.277.276.769.2 JFEケミカル㈱-100.075.975.482.5 JFE建材㈱-107.775.375.575.4 JFE鋼板㈱0.9100.075.375.3-(※)JFE物流㈱2.493.180.982.560.3 JFEコンテイナー㈱-100.079.484.135.9 JFEシビル㈱-78.265.465.350.6 JFEミネラル㈱4.0100.075.281.446.6 JFEライフ㈱26.6100.056.576.629.8 JFEプラントエンジ㈱-101.977.182.454.7 JFEシステムズ㈱9.896.484.584.867.9 JFE鋼材㈱8.6---- JFE溶接鋼管㈱-75.083.280.9212.5 JFEアドバンテック㈱1.0100.051.372.575.1 JFEテクノリサーチ㈱11.561.586.586.176.0 JFE東日本ジーエス㈱6.950.051.089.260.3 大和鋼帯㈱--77.686.866.3 JFEコムサービス㈱12.0100.0--- JFE物流京浜㈱-66.678.375.988.6 ㈱JFEウイング-100.076.180.951.8 J-ロジテック㈱-116.786.585.6-(※)JFEウエストテクノロジー㈱-100.074.173.786.3 JFE西日本ジーエス㈱1.6100.089.383.979.0 JFE鋼板総合サービス㈱--70.673.657.9 JFE瀬戸内物流㈱-100.081.880.7-(※)倉敷運輸㈱-70.578.879.297.7 JFE物流中部㈱3.4---- JFEアップル西日本㈱-50.087.285.6100.3 当事業年度名称管理職に占める女性労働者の割合(%) 男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%)全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者[エンジニアリング事業]JFEエンジニアリング㈱3.795.069.270.158.9 J&T環境㈱5.193.777.880.258.0 JFEプロジェクトワン㈱4.5107.179.278.385.5 JFE環境テクノロジー㈱-100.058.677.756.4 あすか創建㈱--71.769.577.5 JFEテクノス㈱1.992.372.376.757.2 ㈱きんぱい2.7100.073.973.177.2 JFE環境サービス㈱7.393.357.369.576.5 JFEビジネスサポート横浜㈱36.8100.075.479.558.4 [商社事業]JFE商事㈱10.596.670.970.779.5 JFE商事鉄鋼建材㈱7.5100.066.366.061.8 JFE商事電磁鋼板㈱5.3100.0--- JFE商事資機材販売㈱-75.0--- ㈱トーセン1.5---- (注)1 管理職に占める女性労働者の割合および労働者の男女の賃金の差異は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。 2 男性労働者の育児休業取得率は「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。 但し、JFEコムサービス㈱、JFEアップル西日本㈱の2社については、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出しております。3 従業員数等の要件により、各社で公表状況が異なっており、「-」は数値を公表しておりません。4 ※ 当該期間に対象者が存在しないため「‐」と表記しております。 なお、JFEグループとして、多様な従業員がそれぞれの能力を最大限発揮し活躍できる職場環境の構築を目的に、DEI推進の取り組みを進めています。・女性管理職比率の向上は重点的な課題となっています。これまで、女性採用の拡充に継続して取り組み、女性従業員の母数を着実に増やしてまいりましたが、近年では管理職およびその候補となるキャリア採用の拡充・職位配置を見据えた個別育成計画の実行、研修やメンタリングの実施、人事制度改訂による職掌区分の廃止等の施策で管理職比率の更なる向上を目指しております。・「男性労働者の育児休業取得率」に関し、仕事と育児を両立できる環境づくりのため、男性育休取得率を向上させる方針のもと努力しており、職位者向け研修での取得促進、上司からの取得の推奨、取得者向けマニュアルの作成や取得した社員インタビュー記事の社内報掲載による好事例紹介等各種取り組みを行っています。また、事業会社3社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱、JFE商事㈱)では、各社の人財戦略に関わる重要な指標の一つとしてKPIに育児休業取得率を設定しています。本KPIでは「育児休業介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づいた、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を用いており、上表の数値とは定義が異なります。本KPIにおける具体的な目標、実績については「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しております。 ・「労働者の男女の賃金の差異」に関し、各社では評価制度の運用および昇進については性別にかかわらず公平・公正に実施しております。男女の賃金の差異については、主に管理職比率や、勤務形態(交替勤務等)、パート・有期労働者における再雇用者の割合等に差があることにより生じております。
研究開発活動 FY2026 / 約4,890字
6 【研究開発活動】当社グループ(当社および連結子会社)は、世界最高の技術をもって社会に貢献することを企業理念とし、顧客ニーズを先取りした独自新商品の開発、高品質な商品を効率的に生産する技術の開発、カーボンニュートラル達成に寄与する商品および製造技術の開発、ならびにグループ全体としてのシナジーを活かした開発により、常に業界をリードし、新たな分野を開拓していくというグループ共通の開発コンセプトの下、各事業会社が創造性にあふれる研究開発を展開しています。また、各事業会社において、AI・IoT・ビッグデータ等のデータサイエンス技術の活用を推進するための組織を設置し、ロボティクス技術を積極的に活用して、製造設備の生産性や商品・サービスの付加価値向上に向けた研究開発等を積極的に推進しています。グループ全体の研究開発戦略の策定や横断的に取り組むべき重要課題の選定・推進については、当社社長を議長とする「グループ経営戦略会議」の場で、各事業会社が一体となって取り組んでいます。今後も、経営環境の変化に柔軟に対応しつつ高い収益力を確保するとともに、市場・社会からの高い信頼を獲得し、将来の経営基盤を育成・発展させるべく、積極的な研究開発に取り組んでいきます。当連結会計年度における研究開発費は42,802百万円であり、主要事業内訳は鉄鋼事業39,111百万円、エンジニアリング事業3,690百万円であります。なお、当連結会計年度における主な事業別の研究の目的、主要課題および研究成果は以下のとおりです。 (1)鉄鋼事業鉄鋼事業では、社会の持続的な発展と人々の安全で快適な生活の実現に向け、経済社会の基盤となる、鉄鋼および鉄鋼関連の新商品開発、地球環境に配慮した革新的な生産プロセス、それらを支える高度なデジタル技術の開発を強力に推進しています。2025年度は、洋上風力発電、自動車、建築分野において高付加価値鋼材および利用技術の開発・実用化を推進するとともに、製鉄プロセスにおけるCPS(サイバーフィジカルシステム)やデジタル技術の適用拡大による操業安定化・環境負荷低減を進め、脱炭素化と産業競争力強化の両立に貢献しております。以下、当連結会計年度の主な研究成果を挙げます。 <プロセス分野>JFEスチール㈱は、デジタル技術を活用した製鉄プロセスの高度化と、カーボンニュートラルの実現と環境負荷低減に資する革新的プロセス技術の開発を推進しています。2025年度は、製鉄所全体のインテリジェント化を見据えたCPS(サイバーフィジカルシステム)やデジタルツイン技術の適用拡大を通じて、操業安定化、生産性向上およびコークス使用量低減によるGHG排出量低減に向けた取り組みを進めました。まず、焼結鉱製造プロセスにおいて、国内で稼働する全焼結設備へのCPS導入を開始しました。焼結鉱の品質は、高炉の安定操業や溶銑の製造コストに直結するため、複数の指標に基づき厳密に管理されていますが、その品質管理と操業判断は高度な知見を要します。今回導入したCPSでは、現場から収集した膨大なセンサーデータをもとに新たに構築した統計モデルと、熱化学反応をシミュレーションする物理モデルを融合した高度な予測モデルを用い、デジタル空間上でリアルタイムに操業シミュレーションを実施しています。これにより、将来の操業状態の予測が可能となり、焼結鉱の品質安定化や生産性向上に加え、コークス使用量の低減によるGHG排出削減を実現しました。また、焼結鉱製造プロセスにおける操業高度化の一環として、造粒物の粒度分布をオンラインでコンベア上にて計測可能なセンサを開発し、製鉄所の焼結工場に導入しました。従来は人手によるサンプリング分析に依存していた粒度分布管理をリアルタイム化することで、操業条件の即時調整が可能となり、造粒物の粒径ばらつき低減と焼結鉱の生産性向上を実現しています。本技術は、焼結鉱の製造分野への適用にとどまらず、ソリューションビジネス「コンベア搬送物のオンライン粒度計」として、鉄鋼業界も含めた製造業全般のお客様への展開も進めていきます。 更に、同社は、鉄鋼製造プロセスにおける複雑な現象の解明と安定操業を目的として、転炉内での溶鋼の攪拌や連続鋳造での鋳片の水冷却等、鉄鋼製造プロセスにおける大規模な気液二相流現象の解明に特化した数値流体解析ソルバーを開発しました。本ソルバーには、複雑な気液界面領域に対しては細かい計算格子を、それ以外の領域には粗い計算格子を割り当てることで、計算の高精度化と計算負荷の大幅削減を両立させるAMR(Adaptive Mesh Refinement)法と呼ばれる技術を導入しています。これにより、例えば製鉄所の上工程プロセスの設備である粒銑機における溶銑の粒化過程等、従来は解析が困難であった大規模現象の高精度再現が可能となり、設備形状の最適化等の操業安定性に向けた改善活動を効率的に推進してまいります。 <製品分野>JFEスチール㈱は、再生可能エネルギー分野において、洋上風力発電向け支持構造物(モノパイル、ジャケット、風車タワー等)に使用可能な、最大板厚130mmの厚鋼板をTMCP(Thermo-mechanical control process:熱加工制御)で開発し、業界に先駆けて経済産業省における性能評価を完了しました。本鋼材は、風力発電支持構造物用鋼材として用いられるJIS SM520と同等の強度を有し、国内洋上風力案件において板厚100mmを超える鋼材の適用を可能とするものです。大型化が進む洋上風力発電設備に対応するとともに、溶接工数削減を通じた施工性向上に寄与する風力発電用大単重厚鋼板「J-TerraPlate ®」のラインナップの一つとして、脱炭素社会の実現に貢献しており、すでに国内洋上風力案件への適用に向けた協議を進めています。また、同社は、自動車分野において、超高張力鋼板と冷間プレス成形を活用した自動車骨格部品の部品統合技術を開発しました。本技術は、フロントメンバやリアメンバ(車両前後の骨格を構成し、衝突時のエネルギー吸収や剛性確保を担う部品群)、ドアリング(側面衝突時に乗員を保護するための車両側面を構成する骨格部品群)等を対象に、従来複数部品で構成されていた大型モジュールを、強度性能を維持したまま大幅に部品点数削減することを可能とするものです。自動車用鋼板において体系化された独自のアプリケーション技術『JESOLVA®』を活用することで、1470MPa級までの超高張力鋼板を用いた大型部品の難成形を可能としました。また、部品統合においては部品性能確保のために異なる強度を示す部品の一体化設計が重要です。そのために、TWB(Tailor Welded Blank)と独自の技術である「冷間パッチワーク工法」を組み合わせることで、一つの部品内での強度差を持たせる最適設計を可能としました。これにより、自動車車体の製造における生産性の向上やコスト削減に貢献してまいります。これらの技術は2026年5月に開催された「人とくるまのテクノロジー展2026」でも公表しました。今後、多くのお客様へ本技術の普及と拡大を進めてまいります。更に、同社は、建築分野において、木材を耐火被覆材として活用したH形鋼梁の耐火構造「アーキテツト®木耐火梁」を開発し、1.5時間耐火構造の国土交通大臣認定を取得しました。本構造は、木材の高い断熱性に着目し、H形鋼梁に木材とけい酸カルシウム板を組み合わせることで耐火性能を確保するものです。大断面梁への適用が可能であり、鉄骨造建築物における木材利用拡大と意匠性向上、環境負荷低減を同時に実現します。また、建築構造用高強度鋼材の利用技術として、780N/mm²級鋼材向け外ダイアフラム工法を開発し、大規模建築プロジェクトに採用されました。本工法は、高強度鋼を用いたボックス柱と梁の接合において、溶接施工の合理化と安定化を図るとともに、接合部仕様の最適化により運搬効率アップと施工性向上を実現するものです。高耐震性能を確保しつつ、鋼重低減や施工効率向上に貢献し、国土強靭化および持続可能な建築の実現を支えていきます。 <表彰>JFEスチール㈱が開発してまいりました商品、技術は社外からも高く評価されております。例えば、同社が開発した「中心偏析低減と極表層硬度低減による超厳格仕様耐サワーラインパイプ」が、第10回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞を受賞しました。また、同社の「製鉄業の低炭素化に貢献する高炉自動操業技術の開発」が令和7年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)を受賞しました。これに加えて、同社が実施してきた「高熱効率・長寿命なラジアントチューブバーナの開発による省エネの取り組み」の功績により、2025年度省エネ大賞 省エネ事例部門の最高位である経済産業大臣賞を受賞しました。更に、同社の「自動車の軽量化に貢献する高加工性高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の開発」が、第72回(令和7年度)大河内記念技術賞を受賞しました。大河内記念技術賞の受賞は昨年に続いて、2年連続となります。また、同社の「鋼管の表面欠陥を自動で研削除去するロボットシステム」が、第60回機械振興賞 機械振興協会会長賞を受賞しました。機械振興賞も、昨年に続き、2年連続での受賞となります。 (2)エンジニアリング事業エンジニアリング事業では、「Waste to Resource」、「カーボンニュートラル」、「基幹インフラ」の3事業分野に、それらを支える技術基盤である「DX」を加えた4つを重点分野と位置付け研究開発を推進しています。主な研究開発活動は以下となります。「Waste to Resource」分野では、廃棄物中の炭素を化学原料として最大限有効利用する取り組みとして、NEDOのグリーンイノベーション基金事業に採択された「ガス化改質と微生物を用いたエタノール製造による廃棄物ケミカルリサイクル技術の開発」に取り組んでおります。2025年12月には実証試験を開始し、廃棄物ケミカルリサイクル用途向けに最適化された新しい廃棄物ガス化技術の実証を行っております。「カーボンニュートラル」分野では、国内初の大型アンモニア混焼エンジンを開発・商品化しました。本機は将来的な燃料転換に対応するレトロフィットを開発コンセプトとしており、当初は重油専焼機として導入した場合でも、最小限の改造で容易にアンモニア混焼機に転換することができます。またデュアルフューエルエンジンとして状況に応じて運転モードをアンモニア混焼、重油専焼に切り替えることができるため、より柔軟な運用が可能となります。「基幹インフラ」分野では、横浜港南本牧ふ頭において、国内港湾では初となる大型ガントリークレーンの遠隔操作に向けた実証実験を開始しました。本実証実験は、国土交通省による港湾技術開発制度に採択され、横浜川崎国際港湾㈱が所有する国内最大級のガントリークレーンを使用し、大型コンテナ船に対応したガントリークレーンの遠隔操作化に関する課題検証を実施しております。本開発によりコンテナターミナルの更なる安全性向上と労働環境の改善、高度化・国際競争力強化に貢献してまいります。また、JFEエンジニアリング㈱が開発した商品・技術は社外からも高く評価されており、「都市ガス専焼と同一出力 45vol%水素混焼ガスエンジンコージェネの製品化」は、(一財)コージェネレーション・エネルギー高度利用センター主催の「コージェネ大賞2025」技術開発部門において優秀賞を受賞しました。出力400~800kWクラスガスエンジン(JFE-MWMシリーズ)において、水素混焼率45vol%で都市ガス専焼時と同一出力で同レベルの発電効率を達成した世界初の技術であることが評価されたものです。
株式の保有状況 FY2026 / 約4,960字
(5) 【株式の保有状況】① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式について、以下のとおり区分しております。・保有目的が純投資目的である投資株式株式の価値の変動または株式に係る配当によって利益を受けることを目的として保有する株式・保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式グループの事業の維持および成長のために必要と判断した会社の株式 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、子会社の経営管理を行うことを主たる業務としております。当社が保有する株式はすべて子会社株式ならびに関連会社株式であり、それ以外の保有目的が純投資目的もしくは純投資目的以外の目的の株式は保有しておりません。当社の事業会社であるJFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱は、原則として上場株式を政策保有株式として保有しません。ただし、グループの事業の維持および成長のために必要と判断した会社の株式については、例外的に政策保有株式として保有します。事業会社の保有する国内外上場会社株式について、当社および各事業会社は、定期的に保有意義および保有に伴う便益・リスクが資本コストに見合っているかを取締役会で確認し、保有意義が無くなった場合や株主利益の毀損リスクが発生する場合には売却します。なお、2025年度は、5銘柄の全部または一部につき、24億円(時価ベース)を売却しております。また、2025年8月の取締役会において、保有意義および投資リターンについて検証しております。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額当社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額が最も大きい会社(最大保有会社)であるJFEスチール㈱については以下のとおりであります。 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式9344,628非上場株式以外の株式1426,400 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式135事業関係強化のため非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式4916非上場株式以外の株式2264 当社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額が最大保有会社の次に大きい会社であるJFEエンジニアリング㈱については以下のとおりであります。 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式432,109非上場株式以外の株式625,562 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式120事業の円滑な推進のため非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式239非上場株式以外の株式11,941 c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報当社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額が最も大きい会社(最大保有会社)であるJFEスチール㈱については以下のとおりであります。 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無※1株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)㈱みずほフィナンシャルグループ1,505,8311,505,831・同社株式は、資金調達を中心とした金融取引の円滑な推進のため保有しております。有※29,1656,100㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ1,993,5901,993,590・同社株式は、資金調達を中心とした金融取引の円滑な推進のため保有しております。有※25,1834,009㈱ヨドコウ2,936,885587,377・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。当事業年度に普通株式1株につき5株の割合で株式分割が行われたことにより、株式数が増加しております。有4,0883,271統一實業股份有限公司27,081,76427,081,764・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無2,4592,082㈱三井住友フィナンシャルグループ220,281220,281・同社株式は、資金調達を中心とした金融取引の円滑な推進のため保有しております。有※21,102835東京窯業㈱1,865,0291,865,029・同社株式は、各種耐火物の購買を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。有1,029904インターナショナル・スチールズ・リミテッド20,626,50020,626,500・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無840869㈱ヨロズ843,000843,000・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。有763851 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無※1株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)宮地エンジニアリンググループ㈱360,000360,000・同社株式は、厚鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無621642テイ・エス テック㈱302,000302,000・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無535507PT. スチール・パイプ・インダストリー・インドネシア106,646,860106,646,860・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無463254アサガミ㈱10,00010,000・同社株式は、製鉄所沿岸荷役の業務委託を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。有8559マイクロン・スチール・BHD.5,370,0005,370,000・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無5351KGスチール㈱17,08517,085・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無910アジアパイルホールディングス㈱―200,000・同社株式は、鋼管の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。無―184ウジナス・シデルルジカス・デ・ミナス・ジェライス・S/A―46,200・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。無―6 みなし保有株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無※1株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)丸一鋼管㈱9,009,0003,003,000・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しているとともに、退職給付信託に拠出しており、議決権行使の指図権を有しております。当事業年度に普通株式1株につき3株の割合で株式分割が行われたことにより、株式数が増加しております。有12,8069,993 (注) 1 特定投資株式とみなし保有株式の銘柄数の合計が60銘柄に満たないため、全銘柄を記載しております。2 「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。3 定量的な保有効果については取引先との営業秘密との判断により記載しておりません。4 保有の合理性の検証方法は「②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容」に記載しております。5 ※1「当社の株式の保有の有無」は、提出会社であるJFEホールディングス㈱の株式に対する保有の有無を記載しております。なお、保有の有無は、JFEホールディングス㈱の株式に対して株主名簿等により確認できる範囲において記載しております。6 ※2 当該株式の発行者の主要な連結子会社における当社の株式の保有の有無を確認しております。 当社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額が最大保有会社の次に大きい会社であるJFEエンジニアリング㈱については以下のとおりであります。 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無※株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)石油資源開発㈱4,620,0604,620,060・同社株式は、主にエネルギー関連事業の円滑な推進のため保有しております。無12,0495,373大阪瓦斯㈱1,018,5471,018,547・同社株式は、主にエネルギー関連事業の円滑な推進のため保有しております。有6,4993,445イーレックス㈱4,391,4004,391,400・同社株式は、再生可能エネルギーに係る事業の円滑な推進のため保有しております。無4,2463,535東邦瓦斯㈱450,869450,869・同社株式は、主にエネルギー関連事業の円滑な推進のため保有しております。有2,2701,864西部瓦斯㈱160,493160,493・同社株式は、主にエネルギー関連事業の円滑な推進のため保有しております。無408274北陸電力㈱82,58082,580・同社株式は、主にエネルギー関連事業の円滑な推進のため保有しております。無8868BINH DUONG WATER - ENVIRONMENT JOINT STOCK COMPANY―8,279,592・同社株式は、アジア地域の環境関連事業の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。無―2,088 みなし保有株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無※株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)石油資源開発㈱1,000,0001,000,000・同社株式は、主にエネルギー関連事業の円滑な推進のため保有しているとともに、退職給付信託に拠出しており、議決権行使の指図権を有しております。無2,6081,163 (注) 1 特定投資株式とみなし保有株式の銘柄数の合計が10銘柄に満たないため、全銘柄を記載しております。2 「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。3 定量的な保有効果については取引先との営業秘密との判断により記載しておりません。4 保有の合理性の検証方法は「②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容」に記載しております。5 ※「当社の株式の保有の有無」は、提出会社であるJFEホールディングス㈱の株式に対する保有の有無を記載しております。なお、保有の有無は、JFEホールディングス㈱の株式に対して株主名簿等により確認できる範囲において記載しております。 ③保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。
関係会社の状況 FY2026 / 約6,684字
4 【関係会社の状況】 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等事業資金の融資その他(連結子会社) [鉄鋼事業] JFEスチール㈱※1、3東京都千代田区239,644鉄鋼製品の製造・販売100.0有有経営管理に関する契約を締結。同社から建物を賃借。JFE条鋼㈱※1東京都港区30,000形鋼、鉄筋棒鋼製品の製造・販売100.0(100.0)―――JFEケミカル㈱東京都台東区6,000化学製品の製造・販売100.0(100.0)―――JFE建材㈱東京都港区5,000鉄鋼二次製品の製造・加工・販売99.6(99.6)有――JFE鋼板㈱東京都品川区5,000鉄鋼二次製品の製造・加工・販売100.0(100.0)―――JFE物流㈱東京都千代田区4,000各種運送事業、倉庫業89.2(89.2)―――JFEコンテイナー㈱東京都千代田区2,365各種容器類の製造・販売100.0(100.0)―――JFEシビル㈱東京都中央区2,300土木建築工事の請負100.0(100.0)―――JFEミネラル㈱東京都港区2,000鉱業・鉱産品の採掘・加工・販売、機能素材・合金鉄・鉄鋼スラグ製品の製造・販売100.0(100.0)有――JFEライフ㈱東京都台東区2,000不動産業、保険代理業、各種サービス業100.0(100.0)―――JFEプラントエンジ㈱東京都台東区1,700機械装置の製造・販売、電気工事、電気通信工事、設備管理・建設工事の請負100.0(100.0)―――JFEシステムズ㈱※2東京都港区1,390各種コンピュータシステムの開発・販売68.1(68.1)―――JFE鋼材㈱東京都中央区488鋼板剪断、溶断加工、鋼材販売100.0(100.0)―――JFE溶接鋼管㈱東京都中央区450電縫鋼管の製造・販売100.0(100.0)―有―JFE精密㈱新潟市東区450素形材製品の製造・販売100.0(100.0)―有―JFEアドバンテック㈱兵庫県西宮市319計量・計測機器の製造・販売100.0(100.0)―――JFEテクノリサーチ㈱東京都千代田区100材料分析・解析、環境調査、技術情報調査、知的財産支援100.0(100.0)―有―JFE東日本ジーエス㈱川崎市川崎区50各種サービス業100.0(100.0)―――JFE西日本ジーエス㈱広島県福山市50各種サービス業100.0(100.0)―――JFEスチール・オーストラリア・リソーシズ・プロプライタリー・リミテッド※1オーストラリアブリスベン百万豪ドル884オーストラリアにおける炭鉱・鉄鉱石鉱山事業への投資100.0(100.0)―――フィリピン・シンター・コーポレーション※1フィリピンマニラ百万フィリピンペソ3,581焼結鉱の製造・販売100.0(100.0)―――PT. JFEスチール・ガルバナイジング・インドネシア※1インドネシアブカシ百万米ドル189冷延および溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売100.0(100.0)―――JFEスチール・ガルバナイジング(タイランド)・リミテッドタイラヨン百万タイバーツ4,362溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売100.0(100.0)――― 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等事業資金の融資その他ノバエラ・シリコン・S/Aブラジルベロホリゾンテ百万ブラジルレアル225合金鉄の製造・販売100.0(100.0)―――タイ・コーテッド・スチール・シート・カンパニー・リミテッドタイバンコック百万タイバーツ2,206電気亜鉛鍍金製品の製造・販売81.4(81.4)―――その他 103社 [エンジニアリング事業] JFEエンジニアリング㈱ 東京都千代田区10,000エンジニアリング事業100.0有有経営管理に関する契約を締結。 JFEプラントテクノロジー㈱千葉市美浜区1,000基礎化学品・機能化学品プラントおよび半導体製造用薬液供給システム等の設計・建設およびメンテナンス66.6(66.6)―――J&T環境㈱横浜市鶴見区650総合リサイクル事業64.0(64.0)―有―JFEプロジェクトワン㈱千葉市美浜区450石油精製、石油化学、エネルギー関連プラント等の設計・建設およびメンテナンス100.0(100.0)―有―JFE環境テクノロジー㈱千葉市美浜区450各種環境施設における設計・調達・建設、運転管理・メンテナンス100.0(100.0)―――あすか創建㈱東京都品川区356ガス管埋設工事、ガス設備工事57.2(57.2)―――JFEテクノス㈱横浜市鶴見区301機械・設備のメンテナンス100.0(100.0)―――㈱きんぱい大阪市大正区300ガス管埋設工事、ガス設備工事、住宅設備機器の販売・工事66.7(66.7)―――JFE環境サービス㈱横浜市鶴見区97廃棄物処理施設等の運転・維持管理100.0(100.0)―――アーバンエナジー㈱横浜市鶴見区50電力小売事業100.0(100.0)―――JFEソーラーパワー㈱横浜市鶴見区10太陽光発電システムによる発電および電気の供給・販売100.0(100.0)―――スタンダードケッセル・バウムガルテ・ホールディングGmbHドイツミュールハイム千ユーロ1,303廃棄物発電・バイオマス発電・廃熱回収発電プラント等の建設およびメンテナンス事業100.0(100.0)―――その他 78社 [商社事業] JFE商事㈱ ※1東京都千代田区14,539鉄鋼製品、製鉄原材料、非鉄金属製品、化学製品・石油製品、資機材等の国内取引および輸出入取引100.0有有経営管理に関する契約を締結。JFE商事鉄鋼建材㈱東京都千代田区1,500建材製品、土木・建築用資材の販売および金属加工業、土木・建築工事および各種工事100.0(100.0)―――JFE商事エレクトロニクス㈱東京都千代田区1,000半導体製品等の販売、電子部品の実装・組立・検査等の装置等の販売・据付・保守100.0(100.0)―有―川商フーズ㈱東京都千代田区1,000各種食料品の国内取引および輸出入取引100.0(100.0)―――JFE商事鋼管管材㈱東京都千代田区500鋼管・管材製品の販売100.0(100.0)――― 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等事業資金の融資その他JFE商事電磁鋼板㈱東京都千代田区400電磁鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――JFE商事甲南スチールセンター㈱神戸市東灘区250鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――JFE商事コイルセンター㈱横浜市金沢区230鋼板の加工・販売98.4(98.4)―有―ケー・アンド・アイ特殊管販売㈱東京都千代田区50特殊管の輸出販売60.0(60.0)―――JFE商事資機材販売㈱東京都千代田区30製鉄・産業用資材品の輸出入および国内販売100.0(100.0)―――浙江川電鋼板加工有限公司中国平湖百万人民元295鋼板の加工・販売97.9(97.9)―――広州川電鋼板製品有限公司中国広州百万人民元162鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――PT. JFE商事・スチール・インドネシアインドネシアブカシ百万米ドル23鋼板の加工・販売95.3(95.3)―――東莞川電鋼板製品加工有限公司中国東莞 百万人民元90鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――JFE商事・スチール・アメリカ・インク米国ロサンゼルス百万米ドル6鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――セントラル・メタルズ(タイランド)・リミテッドタイサムットプラカーン百万タイバーツ240鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――JFE商事(ベトナム)・リミテッドベトナムホーチミン 百万ベトナムドン176,790鉄鋼製品、製鉄原材料、資機材等の輸出入取引および国内取引100.0(100.0)―――JFE商事・スチール・フィリピン・インクフィリピンラグナ州百万米ドル3鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――JFE商事(ホンコン)・リミテッド中国ホンコン 百万米ドル1鉄鋼製品、化学製品等の輸出入取引および国内取引100.0(100.0)―――JFE商事(タイランド)・リミテッドタイバンコック百万タイバーツ20鉄鋼製品、製鉄原材料、資機材等の輸出入取引および国内取引100.0(100.0)―――JFE商事(上海)貿易有限公司中国上海百万人民元3鉄鋼製品、製鉄原材料、非鉄金属製品、化学製品等の輸出入取引および国内取引100.0(100.0)―――JFE商事・パワー・カナダ・インクカナダバーリントン百万米ドル0電磁鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――JFE商事・アメリカ・ホールディングス・インク米国ロサンゼルス百万米ドル0米州地域の子会社の経営管理等100.0(100.0)―――ヴェスト・チューブ・LLC米国ロサンゼルス―溶接鋼管の製造・販売100.0(100.0)―――JFE商事・アメリカ・LLC米国ロサンゼルス―鉄鋼製品、製鉄原材料等の輸出入取引および国内取引100.0(100.0)―――ケリー・パイプ・カンパニー・LLC米国サンタフェスプリングス―鋼管の販売100.0(100.0)―――セムコ・LLC米国シティオブインダストリー―建築向け鋼製フレームの加工・販売100.0(100.0)―――その他 83社 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等事業資金の融資その他(持分法適用関連会社等) [鉄鋼事業] 日伯ニオブ㈱東京都千代田区37,272ブラジルにおけるニオブ鉱山事業への投資25.0(25.0)―――瀬戸内共同火力㈱広島県福山市5,000火力発電事業50.0(50.0)―――ジェコス㈱※2東京都文京区4,397建設仮設材の賃貸・販売39.5(39.5)―――品川リフラ㈱※2、4東京都千代田区3,300各種耐火物の製造・販売、築炉工事の請負34.9(34.9)―――日本鋳造㈱※2川崎市川崎区2,627鋳鋼品等の製造・販売36.2(36.2)―――日本鋳鉄管㈱※2埼玉県久喜市1,855鋳鉄管等の製造・販売30.0(30.0)有――㈱エクサ横浜市西区1,250各種コンピュータシステムの開発・販売49.0(49.0)―――㈱セイケイ栃木県佐野市950冷間プレス成形角形鋼管の製造・販売 27.0(27.0)―――㈱JFEサンソセンター広島県福山市90酸素ガス、窒素ガス、アルゴンガス等の製造・販売50.0(50.0)―――ニューコア・JFEスチール・メキシコ・S.DE R.L.DE C.V.メキシコシラオ百万米ドル481溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売49.0(49.0)―――広州JFE鋼板有限公司中国広州百万人民元3,191冷延および溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売50.0(50.0)―――JSW JFE・エレクトリカル・スチール・プライベート・リミテッドインドムンバイ千万インドルピー1,985方向性電磁鋼板の製造・販売50.0(50.0)―――宝武傑富意特殊鋼有限公司中国韶関百万人民元1,372特殊鋼棒鋼の製造・販売50.0(50.0)―――タイ・コールド・ロールド・スチール・シート・パブリック・カンパニー・リミテッドタイバンコック百万タイバーツ4,816冷延鋼板の製造・販売36.0(36.0)―――アル・ガービア・パイプ・カンパニーアラブ首長国連邦アブダビ百万UAEディルハム353エネルギー産業向けを中心とした大径溶接鋼管の製造および販売27.0(27.0)―――カリフォルニア・スチール・インダストリーズ・インク米国フォンタナ百万米ドル40鉄鋼製品の製造・販売49.0(49.0)―――JSWスチール・リミテッドインドムンバイ千万インドルピー305鉄鋼製品の製造・販売15.0(15.0)―――内蒙古オルドスEJMマンガン合金有限公司中国オルドス百万人民元232合金鉄の製造・販売24.5(24.5)―――渤海能克鑽杆有限公司中国滄州百万人民元129ドリルパイプおよびドリルパイプのアクセサリーの加工・製造・販売28.3(28.3)―――JSW・カリンガ・スチール・リミテッドインドムンバイ千万インドルピー68インドにおける鉄鋼製品の製造・販売を行う子会社の経営管理等25.0(25.0)―――その他 20社 [エンジニアリング事業] 月島JFEアクアソリューション㈱東京都中央区5,000浄水場、下水処理場、バイオマス利活用施設、汚泥再生処理施設向けの機器・プラントの設計・製造・建設40.0(40.0)―――岩手地熱㈱岩手県八幡平市2,626地熱発電事業29.9(29.9)―――スチールプランテック㈱横浜市西区1,995製鉄機械等の設計・製作・据付34.0(34.0)―――田原バイオマスパワー合同会社愛知県田原市1バイオマス発電事業40.0(40.0)―――その他 26社 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等事業資金の融資その他[商社事業] 阪和工材㈱大阪市淀川区1,076ステンレス製品の加工・販売47.9(47.9)―――㈱MOBY千葉県市川市211容器用鋼板の加工・販売20.0(20.0)―――近江産業㈱大阪市大正区100鋼板の加工・販売35.7(35.7)―――大阪鋼圧㈱大阪市大正区60鋼板の加工・販売30.7(30.7)―――三協則武鋼業㈱堺市西区10鋼板の加工・販売20.0(20.0)―――浙江・アール・ブルジョア・メカニクス・カンパニー・リミテッド中国海寧 百万 人民元150鋼板の加工・販売23.0(23.0)―――その他 19社※5 [その他の事業] ジャパン マリンユナイテッド㈱横浜市西区57,500船舶・艦艇・海洋構造物等の設計、製造、販売、据付、修繕、保守、保全20.0有―― (注) 1 ※1 特定子会社に該当する会社であります。2 ※2 有価証券報告書を提出しております。3 議決権の所有割合の( )内の数値は、間接所有割合であり議決権比率の内数であります。4 ※3 JFEスチール㈱の売上高は、連結売上収益に占める割合が100分の10を超えております。主要な損益情報等(日本基準)売上高 2,319,162百万円経常損失 △35,476 当期純損失  △30,536 純資産額   895,016総資産額 3,500,2635 持分法適用関連会社等には共同支配事業を含んでおります。6 関係会社の異動  ・当連結会計年度より、JFE西日本ジーエス㈱およびJFE商事・スチール・フィリピン・インクを重要な連結子会社として記載しております。  ・当連結会計年度より、アル・ガービア・パイプ・カンパニー、田原バイオマスパワー合同会社および浙江・アール・ブルジョア・メカニクス・カンパニー・リミテッドを重要な持分法適用関連会社等として記載しております。  ・JSW・カリンガ・スチール・リミテッドは、2026年3月30日の株式取得により、新たにJFEスチール㈱の持分法適用会社(共同支配企業)となりました。また、同社は2026年4月17日にJSW・JFE・カリンガ・スチール・リミテッドへ商号変更しております。・タイ・コーテッド・スチール・シート・カンパニー・リミテッドは、2025年10月1日に全事業をタイ・コールド・ロールド・スチール・シート・パブリック・カンパニー・リミテッドへ譲渡し、現在清算手続き中であります。・JFEスチール㈱は、2026年4月23日に、内蒙古オルドスEJMマンガン合金有限公司への出資持分のうち9.6%を内蒙古オルドスEJM電力冶金集団有限公司へ譲渡しております。7 ※4 前連結会計年度に記載しておりました品川リフラクトリーズ㈱は、2025年10月1日付で、品川リフラ㈱に商号変更しております。8 ※5 商社事業の持分法適用関連会社等その他19社には、鉄鋼事業の連結子会社3社および持分法適用関連会社1社が含まれております。
サステナビリティ FY2026 / 約14,036字
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)サステナビリティ全般に関するガバナンス (2026年3月31日現在)[サステナビリティへの取り組みの監督]JFEグループの企業価値の毀損防止と向上の観点から、リスクマネジメントを含むグループ全体のサステナビリティへの取り組みを監督・指導する体制として、JFEホールディングス㈱社長を議長とし、社内取締役、執行役員(事業会社の経営幹部が適宜出席)で構成される「グループサステナビリティ会議」を設置しています。「グループサステナビリティ会議」のもとに「グループコンプライアンス委員会」、「グループ環境委員会」、「グループ内部統制委員会」、「グループ情報セキュリティ委員会」、「開示検討委員会」、および「企業価値向上委員会」を設置し、グループとしての方針審議や方針の浸透状況の監督、課題や発生した問題および対処事例等についての情報共有を行い、JFEグループのサステナビリティへの取り組みを監督・指導しています。また、「グループサステナビリティ会議」における審議事項のうち、グループの基本方針、活動計画、重要施策の内容および重要事態発生時の対応等について、取締役会に定期的に報告し審議することにより、指示監督を受けています。 環境的持続性への取り組みについては、JFEグループの環境理念「JFEグループは、地球環境の向上を経営の重要課題と位置付け、環境と調和した事業活動を推進することにより、豊かな社会づくりをめざします。」のもと、JFEグループ一体で環境マネジメント体制を構築し、社会に最も影響を与えている「気候変動問題」への取り組みを中心に、「循環経済への移行」や「生物多様性の保全・自然再興」も第8次中期経営計画の重要課題に設定し、地球環境課題の解決に取り組んでいます。 [グループサステナビリティ会議の活動状況]「グループサステナビリティ会議」は、約3ヶ月に1回程度開催し、独占禁止法、公務員等に対する贈収賄を含む汚職防止に関する法令等の遵守、および人権、人事労働、安全・防災、環境、気候変動、品質、財務報告、反社会的勢力への対応、情報セキュリティ等のESGリスクも含むリスクマネジメントや社会貢献等の多岐にわたる範囲を対象として、グループの取り組みに関する方針審議(重要案件に対する指示・指導を含む)、方針の浸透状況の監督、および課題、発生した問題への対処事例等についての情報共有、水平展開を行っています。 [各事業会社との連携]各事業会社においても各々の会議体を設置しており、JFEグループの企業価値の毀損防止と向上の観点からグループ全体の取り組みを推進するため、グループサステナビリティ会議と連携して運営しています。JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱においても、コンプライアンスや環境に関する委員会等を設け、サステナビリティの実現に向け取り組んでいます。 <サステナビリティ推進体制図>(2026年3月31日現在) (2)サステナビリティ全般に関するリスク管理JFEホールディングス㈱が持株会社として、「内部統制体制構築の基本方針」に基づきグループの包括的なリスク管理を担っており、当社の取締役会がリスク管理の監督およびその実効性を確認する体制を構築しています。具体的には、事業活動、コンプライアンス(独占禁止法・公務員等に対する贈収賄を含む汚職防止に関する法令等の遵守等)、企業理念や「JFEグループ企業行動指針」等の会社方針・規程の遵守、環境、気候変動、人事労働、安全・防災、セクシュアルハラスメント・パワーハラスメント等の人権侵害、品質管理、財務報告、情報セキュリティ等のESGリスクも含むリスクについて責任を有する執行役員等がその認識に努め、必要に応じてJFEホールディングス㈱社長が議長を務める「グループサステナビリティ会議」において確認・評価し、その対処方針やリスク管理に関する活動計画について審議・決定しています。取締役会はリスク管理に関するグループとしての方針および活動計画等について定期的に報告を受けるとともに、リスク管理に関わる重要事項について審議・決定することを通じてリスク管理の監督および実効性の確認を行っています。特に、気候関連リスクの企業レベルでの特定・評価については、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)から提言されたフレームワークに従いシナリオ分析を踏まえて行っています。事業に影響を及ぼす重要な要因を選定し、より詳細な影響を分析することによって中期経営計画等の事業戦略策定に活用しています。 気候変動問題を含む環境関連リスクのモニタリング方法については、「グループサステナビリティ会議」「グループ経営戦略会議」および「経営会議」において、経営に影響を及ぼす可能性のあるリスクのモニタリングを実施しています。モニタリング方法としては、各事業会社の環境委員会等で審議された気候関連問題を含む環境関連課題について報告を受け、対策を講じています。また、JFEグループ環境委員会では、リスクに関する情報の集約と管理体制の強化を図るとともに、リスクの発生頻度や影響の低減に努めています。加えて、気候関連の機会を最大限に活用する取り組みも推進しています。 (3)当社が重要であると判断したサステナビリティ項目の個別開示[経営上の重要課題の特定]JFEグループは、さまざまなステークホルダーのニーズに対し、グループの資本をどのように投入すれば、社会に対するマイナスの影響を最小化し、当社グループならではの社会的価値創造の最大化につながるのかという観点から、重要課題の特定とKPIの設定による課題への取り組みを推進してきました。第8次中期経営計画においては、これまで取り組んできた課題も踏まえつつ、「JFEビジョン2035」の実現に向けて足元の3年間で特に注力して取り組むべき課題を「持続的成長のための事業基盤」という観点と「ビジョン達成に向けた成長戦略」という観点で抽出し、抽出された課題に対して重要性評価を行い、以下の通り6分野・16項目の経営上の重要課題を特定しました。 <第8次中期経営計画における経営上の重要課題> このうち、サステナビリティに関する項目として、「気候変動問題への取り組み(①JFEグループのGHG排出量削減と社会全体のGHG削減への貢献)」「循環型社会実現への貢献(②サーキュラーエコノミー実現にむけた取り組み推進)」「人的資本経営の推進(⑥人材の確保・育成の推進、⑦DEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進、⑧働きがいの向上)」「社員の労働安全衛生の確保(⑨ 労働災害の防止、⑩ 健康経営の推進)」「経営の根幹を揺るがすリスクの低減(⑪ 事業に関わる一人ひとりの人権尊重、⑫ 企業倫理の徹底と法令遵守、⑭ 情報セキュリティレベル向上、⑮ 地域・社会・自然との共生)」の課題の分野に分類される重要課題11項目を選定しました。 a. ①JFEグループのGHG排出量削減と社会全体のGHG削減(気候変動問題解決)への貢献[ガバナンス・リスク管理]気候変動問題に関するガバナンスについては「(1)サステナビリティ全般に関するガバナンス」に、リスク管理については「(2)サステナビリティ全般に関するリスク管理」に、それぞれ記載しております。 [戦略]当社グループでは、気候変動に関連するさまざまなリスクと機会を、以下のように統合しています。当社グループは、2021~2024年度を対象とする第7次中期経営計画を策定し、グループの中長期的な持続成長と企業価値の向上を実現するため、気候変動問題への対応を経営の最重要課題の一つと位置付けました。2025~2027年度を対象とする第8次中期経営計画においても、引き続き気候変動への対応を経営の重要課題として掲げ、取り組みを推進しています。また、「環境的・社会的持続性の確保」を主要施策の一つとし、2050年カーボンニュートラルの実現を目指す「JFEグループ環境経営ビジョン2050」を策定しました。このビジョンを通じて、気候変動問題への取り組みを事業戦略に組み込み、TCFDの理念を環境経営戦略に反映させることで、気候変動問題解決に向けて体系的に取り組みを進め、カーボンニュートラルに向けた技術開発のトップランナーを目指して行くことをJFEグループ長期ビジョン「JFEビジョン2035」で掲げました。TCFD提言に沿った情報開示の一環として、シナリオ分析を実施し、事業に影響を及ぼす重要な要因を選定・評価しています。これらのリスクと機会は、経営戦略に反映され、意思決定に活用されています。「JFEグループ環境経営ビジョン2050」では、カーボンニュートラルの実現に向けて、「鉄鋼事業のGHG排出量削減」「社会全体のGHG削減への貢献拡大」「洋上風力発電ビジネスへの取り組み」という3つの戦略的柱を掲げています。また、説明会等を通じて、当社グループの気候変動問題への取り組みを発信していくことで、ステークホルダーの皆様との更なる信頼関係の構築を図っていきます。 [指標及び目標]当社グループは、鉄鋼事業会社であるJFEスチール㈱が所属する(一社)日本鉄鋼連盟にて策定された、3つのエコと革新的製鉄プロセス開発を柱とする低炭素社会実行計画を推進し、2020年に低炭素社会実行計画のフェーズIが終了、「カーボンニュートラル行動計画」と改め、フェーズⅡ目標として2030年度のエネルギー起源GHG排出量を2013年度比30%削減へと改訂しました。これらの取り組みに加え、最終的な「ゼロカーボン・スチール」の実現を目指した2030年以降の「長期温暖化対策ビジョン」をJFEスチール㈱も中立的な立場で策定に参画し、公表しました。2021年には「我が国の2050年カーボンニュートラルに関する日本鉄鋼業の基本方針」を発表し、日本鉄鋼業として早期のゼロカーボン・スチールの実現に向けて、果敢に挑戦することを宣言しました。当社鉄鋼事業もこの計画の目標達成に向けて積極的な活動を推進しています。当社グループとしては、「2030年度のGHG排出量を2013年度比で30%以上削減、2050年のカーボンニュートラル実現を目指す」という鉄鋼事業における排出削減目標を掲げています。第7次中期経営計画において、2013年度比で『2024年度▽18%削減』として活動し、その目標を達成しました。2024年度までの技術開発の進捗等を精査および検証した結果を反映して、第8次中期経営計画におけるGHG排出量削減目標は『2027年度▽24%削減』と設定しました(※)。『2030年度に▽30%以上削減』という目標に向けて取り組んでいきます。計画達成に向けて、西日本製鉄所倉敷地区に革新電気炉を実装し、GXスチールの大量供給体制を構築します。加えて、カーボンニュートラルに向けた超革新技術の開発を推進することで、鉄鋼事業のGHG排出削減を着実に実行していきます。国内外のグループが一丸となって気候変動問題への取り組みを事業戦略に組み込むとともに、TCFDの理念を経営戦略に反映した取り組みを体系的に推進していきます。 (注)※ 第8次中期経営計画より、CO2を含むGHGの排出量削減を目標として設定。 課題の分野重要課題目指す姿指標及び目標(2025年度KPI)気候変動問題解決への取り組みJFEグループのGHG排出量削減と社会全体のGHG削減への貢献 JFEスチール㈱:2030年度GHG排出量削減率30%以上その通過点として2027年度GHG排出量削減率24%以上削減(対2013年度)・2030年度GHG排出量削減率30%以上削減に向けたGX投資認可率:95%・GXスチールの販売量:10万トン/年JFEエンジニアリング㈱:・自社工場、オフィスにおけるCO2排出量削減率40%(対2013年度)・CO2削減貢献量1,350万トン/年・自社再生可能エネルギーの活用推進 使用電気の非化石比率:90%以上・再生可能エネルギーに関する発電施設の提供と電力供給事業の拡大等によるCO2削減貢献量:1,250万トン/年JFE商事㈱:国内CO2排出量削減率(対2019年度比)・2027年度:▲27.5%・2030年度:▲35%・2025年度国内CO2排出量:2019年度比22.5%削減 (注)2025年度のGHG排出量(Scope1~3)を含むKPI実績については、2026年9月発行予定のJFEグループサステナビリティ報告書に記載予定です。 b. ②サーキュラーエコノミー(循環経済への移行)実現にむけた取り組み推進[戦略]当社グループは、サーキュラーエコノミーへの移行が持続可能な社会の実現に不可欠な重要テーマであると捉え、社会全体の経済システムを従来の「線形経済」から「循環経済」へと移行する取り組みを、デジタル技術の活用に加え、グループの枠組みを超えて行政・自治体・お客様等のバリューチェーンと連携しながら進めていきます。その中で、資源利用量の削減、資源利用の効率改善、廃棄物削減を重要な視点として位置づけ、「副産物・廃棄物の資源への転換」、「資源効率の高いエコプロダクト/エコソリューション技術の開発」、「再生資源の利用・販売拡大」といった3つの観点から活動を強化していきます。そして、これらの活動を通じて、気候変動問題や生物多様性の保全等の環境課題の解決にも貢献していきます。 [指標及び目標]課題の分野重要課題目指す姿指標及び目標(2025年度KPI)循環型社会実現への貢献サーキュラーエコノミー実現に向けた取り組み推進 JFEスチール㈱:鉄源・副産物等の資源循環の高度化 ・リターン屑回収・使用の拡大:2倍(対7次中期経営計画平均数量)・社内で発生する副産物のリサイクル推進(スラグ・ダスト・スラッジ等の資源化率):99%以上・鉄鋼スラグ製品の海域利用向け利用量拡大:5万トン(第8次中期経営計画累計)JFEエンジニアリング㈱:サーキュラーエコノミー推進に資する事業拠点の拡大・リサイクル/地域新電力/廃棄物発電事業等の拠点拡大:3カ所以上JFE商事㈱:サーキュラーエコノミー推進に資する商材の拡大・サーキュラーエコノミーに資する商材のラインナップ数の拡充 現行商材以外に3千トン/年以上の扱い商材を3品種以上増やす (注)2025年度のKPI実績については、2026年9月発行予定のJFEグループサステナビリティ報告書に記載予定です。 c.人的資本経営の推進、社員の労働安全衛生の確保 以下には、選定した個別開示項目毎に戦略、指標及び目標を記載しております。人的資本に関する全体戦略については、「第4 提出会社の状況 5 従業員の状況等」をご参照ください。 ⑥人材の確保・育成の推進[戦略]事業会社の経営戦略の遂行を担う人材を確保・育成し、経営戦略と連動したポートフォリオ構築を図っています。採用競争が激化する中、DXを活用した自動化・省力化推進や、鉄鋼事業における最適生産体制の構築等を通じ、スリムで強靭な国内生産体制を構築していくとともに、キャリア採用強化・アルムナイ採用・リファラル採用・スカウト/エージェントの有効活用等多様なソースを組み合わせて採用力を強化しています。また、CM等による会社の知名度向上、競争力のある処遇の実現等の施策を組み合わせて人材を確保しています。人材育成の観点では、ローテーション活性化による幅広い業務経験の付与や、従業員の意欲に対応した学習環境整備、手挙げ制の研修充実化等により一人ひとりの自律的キャリア意識醸成を推進しています。また、専門人材の育成に関しては、グループの経営戦略として掲げるインサイダー型の海外事業の拡大やスリムで強靭な国内生産体制構築等を遂行するためには海外人材・DX人材を持続的に確保・育成することが必要であり、特に注力して取り組んでいます。 ・海外人材の育成に向けた取り組み若手社員を中心とした海外部門への配置や海外赴任経験者の拡充、海外留学・海外派遣制度の活用を通じて、海外事業を担う人材プールの形成を進めています。JFEスチール㈱では2025年度より公募制による海外留学と帰国後の海外部門配属を組み合わせた制度を導入し、社員の成長意欲を活かしながら育成を加速しています。またJFE商事㈱では将来的な海外拠点の現地化を見据え、駐在員による現地採用従業員の育成も強化しています。・DX人材の育成に向けた取り組み生産/業務プロセス刷新を担うDX人材を計画的に育成しています。JFEスチール㈱では業務・製造プロセスを熟知する社員のリスキリングにより、データサイエンティスト等を育成してきました。2025年度からは「ビジネスイノベータ」、「デジタルデザイナー」を含めて高度DX人材と再定義し、ステージ別に体系化された教育プログラムのもと、計画的な育成を進めています。 [指標及び目標](※ST:JFEスチール㈱、EN:JFEエンジニアリング㈱、SH:JFE商事㈱)課題の分野重要課題目指す姿指標及び目標(2025年度KPI)2025年度実績人的資本経営の推進人材の確保・育成の推進経営戦略を実現できる人材ポートフォリオの構築ST・海外人材の新規育成数:33名 41名・高度DX人材の育成数(累計) :800名 831名EN・海外人材の新規育成数:10名 7名・高度DX人材の新規育成数:30名40名SH・海外への新規派遣数:25名 23名 ⑦DEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進[戦略]変化の激しい経営環境においては、さまざまな価値観や考え方が融合する中でこれまでになかった発想や解決法が生まれ、企業価値の持続的な向上につながると考え、JFEグループではDEIの推進を重要な経営課題として位置付けています。一人ひとりの多様な経験・能力・個性等が活かされる環境づくりを着実に推進するため、各事業会社にDEI推進部署を設置しています。また、社長をトップとするDEI推進に関する委員会を設置する等、経営層と推進組織が一体となり、全社方針の策定・展開を実施しています。特に女性活躍の推進については、女性管理職の候補者を拡大する新卒・キャリアの「採用」、社内外ネットワーキングの充実やロールモデル提示等の「定着」、女性従業員の個別育成計画作成等の「配置・育成」の観点からさまざまな施策を戦略的に推進しています。あわせて、誰もが仕事と育児を両立させられる風土を醸成するため、男性従業員の育児休業取得を推進しています。 [指標及び目標]課題の分野重要課題目指す姿指標及び目標(2025年度KPI)2025年度実績人的資本経営の推進DEIの推進多様な人材の経験・能力・個性が活かされる状態の実現女性管理職比率:2030年4月課長級以上10%以上(うち、管理・営業部門は20%以上)を目指し、2026年4月に5.7%5.5%※男性育児休業取得率:65%以上75.7% (注)※ 2026年4月1日時点の実績を記載しております。 ⑧働きがいの向上[戦略]経営戦略を実行していくためには、人材ポートフォリオの一人ひとりが最大限に能力を発揮していきいきと活躍することが重要です。そのため、一人ひとりの従業員が高い働きがいを感じられることを目指した環境の整備を進めています。柔軟な働き方の実現・休暇の取りやすい環境整備等「働きやすさ」に関する取り組みや、業務改革・人事制度改定等仕事への「やりがい」を高める取り組みを各社で積極的に実行しています。働きがい向上の取り組みの一つとして、パーパス(会社の存在意義)の浸透に注力しています。JFEグループでは各事業会社がそれぞれの強みを生かし、社会でどのような役割を果たし貢献していくべきか、広く従業員が参画し議論を重ね、「パーパス」を策定しました。この不確実な時代において、長期的視野で「ありたい姿」「目指す姿」を示したパーパスの浸透は、従業員一人ひとりの業務と社会的な価値を結び付け、将来に期待しながら夢を持って仕事に取り組む姿勢につながると考えており、その認知・理解・共感の深化および行動の促進に取り組んでいます。具体的には、JFEスチール㈱では、人事制度のみならず、企業文化変革も含めた多面的な施策を推進する「人財戦略本部」を2024年4月に新設し、社員の働きがいを高め、会社と社員がともに成長することを目指す企業改革の取り組み(ReFuturePROJECT)を推進しています。2024年度に策定したパーパスとバリュー(大切にする価値観)、2025年度に策定したビジョン(目指す姿)の従業員への浸透活動や、タウンホールミーティング実施を通じた経営層と従業員の対話強化、より働きやすい職場環境実現のための製造現場を中心とした事務所・福利厚生施設等への投資、従業員一人ひとりの働きがいを向上させることを目指した人事賃金制度改訂をはじめとした一連の施策を展開しており、今後も継続して取り組んでいきます。JFEグループでは、多様な従業員が一人ひとりの事情に応じた、柔軟な働き方を選択できるようにすることで、働きがいや充実感を得ながら仕事をし、その上で会社の生産性向上につなげていくことを目指し、「新しい働き方」の取り組みを推進しています。例えば在宅勤務制度の拡充によるテレワークの推進、コアレスフレックス制度の導入、チャット・WEB会議ツールの導入、RPAの推進、ペーパーレス化等を実施しており、これらの取り組みを通じてより付加価値の高い働き方を目指しています。またワークライフバランスの充実を図るため、年休奨励日の設定等により、休暇を取得しやすい風土を醸成しています。 働きがい向上に関する取り組み状況を定期的に把握するため、エンゲージメントサーベイを毎年実施し、設定したKPIに基づき施策の改善を行っています。また、2025年度より役員の業績連動報酬に従業員の働きがいに関する指標を導入し、経営層の関与を強化しています。 [指標及び目標](※ST:JFEスチール㈱、EN:JFEエンジニアリング㈱、SH:JFE商事㈱)課題の分野重要課題目指す姿指標及び目標(2025年度KPI)2025年度実績人的資本経営の推進働きがいの向上社員一人ひとりの能力が最大限発揮される状態の実現エンゲージメントサーベイ働きがいに関する質問の肯定割合ST:75%以上EN:80%以上SH:80%以上ST:69%EN:81%SH:79% ⑨労働災害の防止[戦略]安全な作業環境を整備し労働災害を防止することは、多様な社員が安心して働くための基本的な要件であり、製造業の基本と考えています。そこで、JFEグループは「安全はすべてに優先する」という基本姿勢のもと、死亡災害件数(0件)および休業災害度数率に関するKPIを定め、取り組みを推進しています。第8次中期経営計画においてはグループ会社・協力会社(請負会社含む)すべての人々が安全に働ける職場環境の確立に向けて、安全に強い人・組織づくりの徹底に加え、事業会社合計で第7次中期経営計画と同規模(100億円規模/年)の安全投資を継続していきます。 1)安全に強い人・組織づくりの徹底JFEスチール㈱では、類似災害や繰り返し災害を防止するため、第一線作業者と本音の対話を実践してリスクを抽出し改善する活動や、ヒヤリも含めた全件を内容精査の上、必要な対策を全社水平展開する活動に注力しています。また全事業所で国際規格ISO45001(JIS Q 45001)の認証を取得し、自立的かつ体系的な労働安全衛生管理を行っています。JFE商事㈱ではグループ各社に安全担当者を配置し知識・情報を共有し、各社の安全衛生活動のレベルアップを支援しています。 2)設備の本質安全化・DXを活用したレベルアップ第8次中期経営計画では事業会社合計で第7次中期経営計画と同規模(100億円規模/年)の安全投資を継続し、設備改造等による稼働部位と人との完全隔離を進めるとともに、DXを活用した多角的な安全衛生管理(監視・検知等)を更に推進しています。例えばJFEスチール㈱では、万が一に人が誤って行動した場合でも負傷に至らないよう、DXの活用による保護の取り組みを加速させています。(安全投資のうちDX関連を第7次中期経営計画比約2.5倍に拡充)。JFEエンジニアリング㈱においても、建設現場の作業特性に対応し、ドローンによる高精度3D計測を用いて高所作業を低減する等DXを積極的に活用しています。 これらの労働災害防止の取り組みを加速させるインセンティブとするため、2022年度より役員の業績連動報酬に安全に関する指標を導入しています。 [指標及び目標](※ST:JFEスチール㈱、EN:JFEエンジニアリング㈱、SH:JFE商事㈱)課題の分野重要課題目指す姿指標及び目標(2025年度KPI)2025年度実績社員の労働安全衛生の確保労働災害の防止完全無災害達成に向けた安全な職場環境の確立死亡災害 0件死亡災害 0件休業度数率ST:0.10 以下EN:0.25 以下SH:0.15 以下休業度数率ST:0.08EN:0.38SH:0.75 ⑩健康経営の推進[戦略]安全で魅力に富み働きがいのある職場を実現するため、2016年より「JFEグループ健康宣言」を制定し、健康保険組合や産業保健スタッフと連携して従業員の健康保持・増進に取り組んでいます。第8次中期経営計画では、心身ともに健康でパフォーマンス高く働いている社員を増やすこと(プレゼンティーイズムの低減)を上位目標に設定し、早期発見・治療継続の支援や禁煙支援、睡眠対策等、改善につながる施策を体系的に展開しています。 [指標及び目標](※ST:JFEスチール㈱、EN:JFEエンジニアリング㈱、SH:JFE商事㈱)課題の分野重要課題目指す姿指標及び目標(2025年度KPI)2025年度実績社員の労働安全衛生の確保健康経営の推進全員が心身ともに長く健康で働いている状態の実現心身ともに健康でパフォーマンスが80%以上で働いている社員の割合(プレゼンティーイズムが20%以下の社員の割合)ST:67%以上EN:67%以上SH:67%以上ST:68.0%EN:64.6%SH:72.2% d. ⑪事業に関わる一人ひとりの人権尊重[戦略]JFEグループは、人権尊重が企業の社会的責任であるとともに経営基盤の一つであると考え、企業行動指針に企業活動において一切の差別を行わないことを明示し、活動してきました。グループ各社およびその役員ならびに従業員が遵守すべき規範として制定した「JFEグループ人権基本方針」を2023年4月に改定し、サプライチェーンをはじめとするすべてのステークホルダーに対しても人権の尊重・擁護への協力を求めています。また、2021年度からは「ビジネスと人権に関する指導原則」に則り、人権デューディリジェンスを開始するとともに外部の専門家を招いた人権に関するセミナーを開催する等継続的に活動に取り組んでいます。加えて、当社は、2025年4月から(一社)ビジネスと人権対話救済機構(JaCER)に正会員として加盟しており、JaCERが提供する国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に準拠した非司法的な「対話救済プラットフォーム」にて、サプライチェーン上のさまざまなステークホルダーからの人権問題に関する通報・苦情・相談を受け付けています。第三者窓口を活用することで公平性・透明性を確保するとともに、人権における本質的な課題解決に取り組んでいます。通報受付においては、通報者の匿名性や通報内容の秘匿性を確保します。今後も、人権が尊重・擁護される社会の実現に向けた取り組みを推進していきます。 [指標及び目標]課題の分野重要課題目指す姿指標及び目標(2025年度KPI)経営の根幹を揺るがすリスクの低減事業に関わる一人ひとりの人権尊重サプライチェーンにおける人権に対する負の影響の特定および防止・軽減・人権啓発研修の受講対象予定者数に対する受講率:100%・人権デューディリジェンスの実施サプライチェーン全体における人権尊重の実現に向け、以下の取り組みを実施  ✓自社およびグループ会社への人権デューディリジェンスの継続実施  ✓サプライヤーの人権リスク管理体制構築 (注)2025年度のKPI実績については、2026年9月発行予定のJFEグループサステナビリティ報告書に記載予定です。 e. ⑫企業倫理の徹底と法令遵守[戦略]JFEグループは、幅広く国内外でビジネスを展開していく上で、お客様をはじめ、株主・地域社会等すべてのステークホルダーとの信頼関係が重要であり、「コンプライアンスの徹底」は、その信頼関係の基盤であると考えています。コンプライアンス違反に起因する不正や不祥事は、長期にわたり築き上げた信頼関係を一瞬にして損なうものです。こういったことから、JFEグループでは、企業理念・行動規範に基づいた企業活動を実践するための指針として、「JFEグループ企業行動指針」を制定し、企業倫理の徹底について、JFEグループ役員・従業員に対する周知を図っております。また、2026年4月1日付で、当社および事業会社にCCO(最高コンプライアンス責任者)を設置するとともに、コンプライアンスの徹底に関する当社の方針をより明確にし、確実に実施することを目的に「コンプライアンスに関するグループ基本方針」を定めました。加えて、組織を構成する全員がコンプライアンスの知識や認識を深め、日々実践していくことが重要だと考え、eラーニングやコンプライアンスガイドブックの作成・読み合わせ等を通じて独占禁止法、取適法、公務員への贈賄等の腐敗行為の防止等に関する教育を行っています。 [指標及び目標]課題の分野重要課題目指す姿指標及び目標(2025年度KPI)経営の根幹を揺るがすリスクの低減企業倫理の徹底と法令遵守コンプライアンス遵守意識の向上・コンプライアンス研修の受講率:100% (注)2025年度のKPI実績については、2026年9月発行予定のJFEグループサステナビリティ報告書に記載予定です。 f. ⑭情報セキュリティレベル向上[戦略]当社グループは、事業を展開する上で、顧客および取引先の機密情報や個人情報、また、当社グループの機密情報や個人情報を有しています。これらの情報は、外部流出や改ざん等が無いように、グループ全体で徹底した管理を実行しています。過失や盗難、外部からの攻撃等によりこれらの情報が流出もしくは改ざんされた場合、技術優位性の喪失、損害賠償の発生、社会的な信用失墜等により、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対して当社グループでは、情報管理の諸規定を制定することで、サイバー攻撃やシステムの不正利用による情報漏洩やシステム障害を防止する対策を実施しています。また、情報セキュリティを中心にITに関する重要課題を審議する「JFEグループ情報セキュリティ委員会」を設置し、そこで決定した方針に基づき、情報セキュリティ施策の立案と実施推進を図る社内チームである「JFE―SIRT」にてグループ全体の情報セキュリティ管理レベルの向上を推進しております。更に、2024年4月にJFEサイバーセキュリティ&ソリューションズ㈱を設立し、セキュリティ人材の獲得、育成およびセキュリティ監視機能の強化を推進しています。 [指標及び目標]課題の分野重要課題目指す姿指標及び目標(2025年度KPI)経営の根幹を揺るがすリスクの低減情報セキュリティレベル向上重大セキュリティ事故「レベル3(経営の根幹に関わる事故)」発生ゼロ継続・脆弱性管理の徹底・サイバー攻撃への耐性向上 (注)2025年度のKPI実績については、2026年9月発行予定のJFEグループサステナビリティ報告書に記載予定です。 g. ⑮地域・社会・自然との共生[戦略]当社グループは、持続可能な社会の実現に向けて、自然資本や生物多様性が社会にとって重要な基盤であると考えており、「経団連生物多様性宣言・行動指針」に賛同し、国際社会の一員として自然の営みと事業活動とが調和した経営を行っています。特に生物多様性保全を重要な課題と認識し、事業活動に伴う生態系への影響を評価した上で、この影響を最小限にとどめるよう配慮するとともに、自社の製造拠点や建設現場とその周辺地域、調達先等の生物多様性の保全・自然再興に寄与する活動に取り組んでいきます。例えば、重要な拠点である製鉄所およびその周辺地域の生態系のモニタリングや保全活動等を行う等、地域の皆様とともに取り組んでいます。また、海洋環境を再生する鉄鋼スラグ製品の開発や自治体との共同研究、地域の皆様への環境教育機会の提供等を通して、事業活動以外の場での貢献も積極的に進めています。さらに、2025年3月に当社はTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の提言に賛同しました。TNFDで推奨しているLEAPアプローチに沿って、事業活動と自然資本の関係性を評価し、フレームワークに沿った情報開示を進め、社会と広く共有していきます。 [指標及び目標]課題の分野重要課題目指す姿指標及び目標(2025年度KPI)経営の根幹を揺るがすリスクの低減地域・社会・自然との共生JFEスチール㈱:生物多様性への貢献拡大・ブルーカーボン・海域環境改善を目指した自治体との新たな連携:+2件/年JFEエンジニアリング㈱:生物多様性保全への取り組み推進 ・保全活動(森づくり等)推進とインフラ建設分野での生物多様性影響評価の実施 (注)2025年度のKPI実績については、2026年9月発行予定のJFEグループサステナビリティ報告書に記載予定です。
主要な設備の状況 FY2026 / 約3,339字
2 【主要な設備の状況】当社および連結子会社(共同支配事業を含む)における主要な設備は以下のとおりであります。(1) 提出会社 2026年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の主な内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他有形固定資産無形固定資産合計本社(東京都千代田区)―その他の設備0――(―)1343660 (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。2 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品であります。 (2) 国内子会社① JFEスチール㈱ 2026年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の主な内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他有形固定資産無形固定資産合計東日本製鉄所(千葉地区)(千葉市中央区)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備42,899133,59261,158(8,213)14,27023,974275,8942,286東日本製鉄所(京浜地区)(川崎市川崎区)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備28,80935,876100,395(6,909)2,80414,410182,2971,106西日本製鉄所(倉敷地区)(岡山県倉敷市)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備76,413282,07336,009(11,447)34,34333,629462,4703,868西日本製鉄所(福山地区)(広島県福山市)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備60,790180,99878,055(14,479)44,04027,257391,1424,072知多製造所(愛知県半田市)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備5,22015,4866,510(1,843)1,0961,36529,679652仙台製造所(仙台市宮城野区)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備8,19015,37224,853(870)7631,78550,965475本社(東京都千代田区)他鉄鋼事業その他の設備1,35832024,042(399)61,20819,681106,6102,288計――223,682663,719331,024(44,162)158,528122,1041,499,05914,747 (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。2 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品、リース資産および建設仮勘定の合計額であります。3 本社他には、本社、支社・営業所・海外事務所を含んでおります。4 東日本製鉄所(千葉地区)・(京浜地区)、西日本製鉄所(倉敷地区)・(福山地区)、知多製造所、仙台製造所の帳簿価額にはスチール研究所を含んでおります。スチール研究所の従業員については、本社他に含んでおります。 ② JFEエンジニアリング㈱ 2026年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の主な内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他有形固定資産無形固定資産合計笠岡モノパイル製作所(岡山県笠岡市)エンジニアリング事業モノパイル製造設備9,97614,623―(―)1,9732626,59957津製作所(三重県津市)エンジニアリング事業各種鋼構造物製造設備3,9271,6284,018 (977)4355910,068275鶴見製作所(横浜市鶴見区)他エンジニアリング事業主に各種プラント製造設備10,2906,9705,215 (581)2,7783,12228,3773,501計――24,19323,2219,234(1,559)5,1873,20865,0453,833 (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。2 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品、リース資産および建設仮勘定の合計額であります。3 鶴見製作所他には、鶴見製作所、本社および支店・営業所を含んでおります。 4 笠岡モノパイル製作所の土地は賃借しております。 ③ JFE商事㈱ 2026年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の主な内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他有形固定資産無形固定資産合計本社(東京都千代田区)他商社事業その他の設備1,056212,852 (142)5003,7248,1551,001 (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。2 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品およびリース資産の合計額であります。 ④ 国内子会社等(共同支配事業を含む)2026年3月31日現在会社名主要な事業所名(所在地)セグメントの名称設備の主な内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他有形固定資産無形固定資産合計JFE条鋼㈱鹿島製造所(茨城県神栖市)他鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備11,69422,26449,217(1,400)8,7621,14793,085984JFEミネラル㈱水島合金鉄事業部(岡山県倉敷市)他鉄鋼事業合金鉄製造設備11,32523,8628,138(2,138)3,33655847,2221,311JFE物流㈱西日本事業所(岡山県倉敷市他)他鉄鋼事業倉庫等7,58211,19120,333(522)2,9833,19745,2871,485JFEケミカル㈱西日本製造所(岡山県笠岡市他)他鉄鋼事業石炭化学製品製造設備7,0974,8624,024(876)2,57635218,914591J&T環境㈱東京臨海エコクリーン(東京都江東区)他エンジニアリング事業焼却炉等4,0285,7446,566(98)41414116,896857 JFE建材㈱熊谷工場(埼玉県熊谷市)他鉄鋼事業金属製品製造設備1,5352,79111,321(493)32459616,569798瀬戸内共同火力㈱福山共同発電所(広島県福山市)他鉄鋼事業火力発電設備3,45510,744―(―)2571814,476―JFEコンテイナー㈱千葉工場(千葉市中央区)他鉄鋼事業ドラム缶製造設備1,1081,9026,472(151)3641,02210,871327 (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。   2 瀬戸内共同火力㈱は共同支配事業であります。同社の帳簿価額のうち、当社グループの持分に相当する金額を記載しております。なお、同社の従業員数は、連結会社の従業員数には含めていないため、記載しておりません。    3 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品、リース資産および建設仮勘定の合計額であります。  4 瀬戸内共同火力㈱の土地は賃借しております。 (3) 在外子会社2026年3月31日現在会社名主要な事業所名(所在地)セグメントの名称設備の主な内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他無形資産合計JFEスチール・ガルバナイジング(タイランド)・リミテッド―(タイ・ラヨン)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備2,88011,6011,029(174)52422316,259280PT.JFEスチール・ガルバナイジング・インドネシア―(インドネシア・ブカシ)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備3,2666,5733,274(170)51111013,736320フィリピン・シンター・コーポレーション焼結工場(フィリピン・ヴィラネバ)鉄鋼事業焼結鉱製造設備59911,602―(―)1,252013,454239 (注) 1 帳簿価額は、IFRSに基づく金額を記載しております。   2 フィリピン・シンター・コーポレーションの焼結工場の土地は賃借しております。   3 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品、使用権資産および建設仮勘定の合計額であります。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2026 / 約16,513字
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】(提出日現在)①コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方当社は、当社およびJFEグループが、持続的な成長および中長期的な企業価値の向上を実現し、企業理念を実践するために最良のコーポレートガバナンスを追求しその更なる充実を図ることを目的として、「コーポレートガバナンス基本方針」を制定し、ホームページに掲載しております。なお、2025年6月開催の定時株主総会での承認をもって、監査等委員会設置会社に移行したことから、「コーポレートガバナンス基本方針」を改定しました。(https://www.jfe-holdings.co.jp/sustainability/governance/governance/index.html)(1) 当社は、常に最良のコーポレートガバナンスを追求し、その充実に継続的に取り組みます。(2) 当社は、JFEグループの持続的な成長および中長期的な企業価値の向上を図る観点から、次の基本的な考え方に沿って、公正・公平・透明なコーポレートガバナンスの充実に取り組みます。①株主の権利を尊重し、株主が権利を適切に行使することができる環境の整備と株主の実質的な平等性の確保に取り組む。②株主のほか、従業員、お客様、取引先、債権者、地域社会をはじめとした様々なステークホルダーの利益を考慮し、それらステークホルダーと適切に協働する。③会社情報を適切に開示し、透明性を確保する。④JFEグループの中核たる持株会社として取締役会による業務執行の監督機能の実効性確保に努める。⑤持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するよう、株主との間で建設的な対話を行う。(3)当社は、JFEグループのすべての役員・社員が共有し、あらゆる活動の拠り所となる経営の基本原則として、以下のとおりJFEグループの「企業理念」、「行動規範」、「企業行動指針」を定め、開示します。 「企業理念」 JFEグループは、常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。 「行動規範」 挑戦。柔軟。誠実。 「企業行動指針」 JFEグループの役員および社員は、「企業理念」の実現に向けたあらゆる企業活動の実践において、「行動規範」の精神に則るとともに以下の「行動指針」を遵守する。経営トップは自ら率先垂範の上、社内への周知徹底と実効ある体制整備を行い、企業倫理の徹底を図るとともに、サプライチェーンにもこれを促す。本行動指針に反する事態には、経営トップ自らが解決にあたり再発防止に努める。また、社内外への迅速かつ的確な情報公開を行い、権限と責任を明確にした上で厳正な処分を行う。 1.良質な商品・サービスの提供 優れた技術に基づいた安全で高品質の商品とサービスの提供に努めるとともに、個人情報・顧客情報の保護に十分配慮し、お客様から高い評価と信頼を得る。また技術に立脚した事業の展開により、グループの持続的な成長と持続可能な社会の実現への貢献を目指す。 2.社会に開かれた企業 企業情報についての積極的な公開に加え、幅広いステークホルダーと建設的な対話を行い、企業価値の向上を図る。 3.社会との連携と協調 良き企業市民として、社会との連携と協調を図り、積極的な社会貢献に努める。 4.グローバル化 グローバルな視点をもち、各種の国際規範はもとよりそれぞれの文化や習慣を尊重し、世界の様々な人々との相互理解に努める。 5.地球環境との共存 地球環境との共存を図るとともに、快適な暮らしやすい社会の構築に向けて主体的に行動する。 6.政治や行政との関係 政治や行政との健全かつ正常な関係の維持・構築に努める。 7.危機管理の徹底 市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体とは、一切の関係を遮断し、違法・不当な要求には応じない。またテロ、サイバー攻撃、自然災害等に備え、組織的な危機管理を徹底し、製品・サービスの安定供給により、市民社会の秩序や安全の維持に貢献する。 8.人権の尊重 社会の人々、従業員を個として尊重し、企業活動において一切の差別を行わない。 9.働きがいのある職場環境 従業員にとって魅力に富み、安全と健康に配慮した働きがいのある職場を提供する。 10.法令の遵守 法令を遵守し、公正で自由な競争に心がけ、適法な事業活動を行うとともに、健全な商慣習に則り、誠実に行動する。 ② 経営体制および内部統制体制の関係図 ③ 経営体制・内部統制体制a.会社の機関当社は純粋持株会社であり、多様な事業を展開する3つの事業会社を傘下に置く経営体制となっております。各事業会社の経営の自主性、効率性を確保しつつ適切な経営監督機能を発揮するため、執行役員制の採用による経営の意思決定と業務執行の分離により権限・責任の明確化および執行の迅速化を図るとともに、独立性の高い社外取締役の設置により取締役会の透明性を高め、経営の健全性を確保しております。また、2025年6月開催の定時株主総会の承認をもって、経営の意思決定の迅速化および経営方針や戦略に関する議論の充実を図り、取締役会による監督機能を強化することを目的として監査等委員会設置会社に移行しました。従来から監査役会設置会社として継続的にコーポレートガバナンス機能の充実に取り組んでまいりましたが、今後も、JFEグループの持続的な成長や企業価値の向上のために、最良のコーポレートガバナンスを追求し、その更なる充実を図ってまいります。当社のコーポレートガバナンス体制は以下のとおりです。(1)取締役会および取締役①取締役会の責務・役割・取締役会は、株主に対する受託者責任を踏まえ、会社の持続的成長と中長期的な企業価値の向上に責任を負います。取締役会は、法令、定款および取締役会規則等の当社関連規程に従い、JFEグループの経営計画や経営の基本方針を含む経営の重要な意思決定を行い、また、業務執行者による職務執行をはじめとする経営全般に対する監督を行います。なお、取締役会は、その決定権限の委譲を進めることにより、経営の意思決定の迅速化および経営方針や戦略に関する議論の充実を図ります。・社内規程により当社およびJFEグループ各社に関わる事項について明確な基準による決定権限および決定手続きを定め、重要な事項については当該定めに従い当社グループ経営戦略会議または経営会議による審議および当社取締役会での決定を行います。・取締役会規則で定める重要な業務執行の決定以外の決定については、業務執行に係る意思決定を迅速に行うため、原則としてその権限を当該業務を担当する執行役員に委譲します。② 取締役会の構成・取締役会は、様々な知識、経験、および能力を有する者により構成し、取締役の員数を18名以内とします。・独立社外取締役の割合を取締役の1/3以上とし、独立社外取締役を複数名選任することとし、グローバル企業の経営者としての豊富な経験あるいは有識者としての深い知見を有する者等の中から、ガバナンス強化の役割を担う独立社外取締役に相応しい人物を選任します。・社内取締役については、当社または各事業会社において経営に携わる等の方法を通じ、事業に関する深い理解と知見を有する者の中から、グループ全体の経営の意思決定および業務執行の監督を担うに相応しい見識を持った人物を選任します。・取締役会は、社外取締役の独立性に関する基準(以下「独立性基準」という)を定め、適時適切に開示します。なお、2026年6月19日(有価証券報告書提出日)現在の取締役会は13名で構成され、独立社外取締役比率は46.2%、女性取締役比率は15.4%です。当社の「独立性基準」は(2)「役員の状況」②社外取締役の状況に記載のとおりです。 2026年6月19日(有価証券報告書提出日)現在の取締役のスキルマトリックスについては以下をご覧ください。 ③情報開示および内部統制・取締役会は、適時適切な情報開示が行われるよう体制を整備し、その運用を監督します。・取締役会は、適切な統制のもとで効率的な業務執行が行われるようにするため、内部統制体制の構築に関する基本方針を定め、コンプライアンスやリスク管理等のためのJFEグループの体制整備を行い、その運用状況を監督します。内部統制システムに関する基本的な考え方及びその整備状況については、以下「c.内部統制体制・リスク管理体制の整備の状況」をご覧ください。④取締役・取締役(監査等委員である取締役を除く。)は、定款の定めるところによりその任期を1年とし、取締役会がその候補者を決定し、毎年株主総会で選任されます。・監査等委員である取締役は、定款の定めるところによりその任期を2年とし、監査等委員会の同意を得た上で取締役会がその候補者を決定し、株主総会で選任されます。・取締役は、株主からの受託者責任を認識し、その期待される能力を発揮し、当社のために十分な時間を費やし、取締役としての職務を執行します。・取締役は、その職務を執行するに十分な情報を収集するとともに、積極的に意見を表明して議論を尽くします。・取締役は、その役割、責務を適切に果たすために必要となる知識の習得、研鑽に努めます。⑤社外取締役・社外取締役(監査等委員である取締役を除く。)は、会社法に定める社外取締役の要件だけでなく、取締役会の定める「独立性基準」を充足する者の中から、取締役会がその候補者を決定し、株主総会で選任されます。・監査等委員である社外取締役は、会社法に定める社外取締役の要件だけでなく、取締役会の定める「独立性基準」を充足する者の中から、監査等委員会の同意を得た上で取締役会がその候補者を決定し、株主総会で選任されます。・社外取締役は、当社の取締役会が決定した経営戦略に照らして、当社の経営の成果および取締役の業績を検証、評価し、株主をはじめとするステークホルダーの利益の観点から判断し、意見を表明します。 ⑥取締役会の議題の設定等・取締役会議長は、各回の取締役会に先立ち、取締役会の議題を定め、各取締役に通知するとともに、十分な議論ができる適切な時間を設定します。・取締役会の議題および議案に関する資料は、取締役会において充実した議論がなされるよう、取締役会の会日に十分先立って、社外取締役を含む各取締役に配布し、必要に応じ事前の説明を行います。・取締役会の日程について各取締役が出席できるよう配慮しつつ年間スケジュールを決定します。なお、2025年度においては、JFEビジョン2035、第8次中期経営計画の策定やその進捗状況、大規模投資案件(JSW JFE Electrical Steel Nashik Private Limitedの製造能力拡張、 JSW Steel Limitedとの一貫製鉄所の合弁事業化等)、投資フォローアップ、サステナビリティ課題への取り組み(カーボンニュートラルに向けた取り組み、コーポレートガバナンス体制・コンプライアンス体制の強化等)等の議論を実施いたしました。2025年度における取締役会の開催回数・出席状況については以下のとおりです。 役職名氏名出席回数/開催回数出席率代表取締役社長北野 嘉久15回/15回100%代表取締役広瀬 政之15回/15回100%代表取締役寺畑 雅史15回/15回100%取締役福田 一美15回/15回100%取締役祖母井 紀史12回/12回100%取締役安藤 よし子15回/15回100%取締役島村 琢哉15回/15回100%取締役小林 敬一14回/15回93%取締役(監査等委員)(常勤)原 伸哉15回/15回100%取締役(監査等委員)(常勤)秋本 なかば15回/15回100%取締役(監査等委員)沼上 幹15回/15回100%取締役(監査等委員)鈴木 善久12回/12回100%取締役(監査等委員)中村 直人12回/12回100% ⑦ 取締役会の自己評価・取締役会は、毎年取締役会全体の実効性について分析・評価を行い、その結果の概要を適時適切に開示します。なお、2025年度の取締役会の実効性評価の状況は以下のとおりです。 当社の取締役会は、「コーポレートガバナンス基本方針」に基づき、2015年度から取締役会全体の実効性評価に取り組んでおり、2018年度以降、当社から独立した立場からの客観的な視点を取り入れるため第三者機関を起用して分析・評価を行っております。なお、2025年度はすべての取締役に対し以下の事項を内容とするアンケートを実施しました。加えて、2024年度の分析・評価において得られた意見および提言を踏まえた2025年度の取り組みの成果についても、検証しました。 [アンケートの主な内容]Ⅰ.取締役会の運営体制(取締役会の構成、運営、事務局の支援・連携体制、文化) Ⅱ.取締役会の監督機能・諮問委員会の機能(取締役会による監督機能、議論の状況、諮問委員会における議論の状況等)Ⅲ.株主・ステークホルダーとの関係 アンケート結果および第三者機関の評価を踏まえ取締役会にて議論を行った結果、取締役会は、取締役会事前説明会における十分な説明や議長の適切な采配等により、積極的に発言がなされるなど取締役会での議論が活性化され、全体としての実効性は確保されていると評価しました。 2024年度までの実効性評価結果を踏まえた2025年度の取り組みは以下のとおりです。・監査等委員会設置会社への移行に伴い、取締役会においてグループ経営の目指す姿を議論した上で、意思決定の迅速化や戦略的議論の充実等を目的として、取締役会の付議基準およびその運営を見直しました。・継続的に実施してきた社外取締役ミーティングの開催頻度を高めるとともに、必要に応じ、社外取締役が本ミーティングへの執行メンバーの参加を求め、経営上の重要な課題や市場評価の分析と改善に向けた取り組み等の共有・意見交換を行うことにより、取締役会における議論の活性化につながりました。・コンプライアンスに関するグループ基本方針を制定するとともに、責任を明確化すべく、当社および各事業会社にCCO(最高コンプライアンス責任者)を設置し、体制強化を図りました。 なお、今回のアンケートにより更なる実効性向上に向けて主に以下の課題が抽出されました。・監査等委員会設置会社への移行に伴い運営を見直した取締役会の実効性を確認するとともに、規模や構成も含め最適な体制に向けた議論を継続し、更なる改善を図るべき。・中長期の経営戦略の実現に向けて、計画との整合性や資本効率性に関する議論の充実に加え、株式市場における評価を分析し、改善に向けた議論の更なる充実を図るべき。・内部監査機能の実効性向上に向けて、内部監査の役割や体制等について継続的に議論を進めるべき。これらの点を踏まえつつ引き続き積極的な取り組みを行うことで、取締役会の実効性を更に高め、当社グループの企業価値向上を図ってまいります。 (2)監査等委員会および監査等委員 ① 監査等委員会および監査等委員の責務・役割・監査等委員会は、株主に対する受託者責任を踏まえ、会社の独立した機関として、取締役の職務執行を監査することにより、会社の健全で持続的な成長の確保と社会的信頼の向上に努めます。監査等委員は、その職務の適切な遂行のため、他の取締役等と意思疎通を図り、必要に応じて意見を述べます。また、子会社の取締役等との意思疎通を図り、情報の収集及び監査の環境の整備に努めます。・監査等委員は、監査等委員会を通じて、職務上知り得た重要な情報を、他の監査等委員と共有するように努めるとともに、他の監査等委員との意見交換を通じて、監査の適正を期します。当社の常勤の監査等委員は、その特性を生かし、重要会議への出席のほか業務・財産状況の調査等を通じて情報収集に努めるとともに、積極的に監査環境の整備に努めます。当社の監査等委員である社外取締役は、その特性を生かし、監査の体制及び機能の中立性、独立性を一層高めることを意識し、より大所高所の視点から監査します。・監査等委員会および監査等委員は、法令に定められた権限を適切に行使することにより、監査の実効性を高めるように努めます。② 監査等委員会の構成・監査等委員会は、財務・会計に関する十分な知見を有する者を含み、その員数を6名以内とし、その過半数は監査等委員である社外取締役とします。・監査等委員である独立社外取締役を複数名選任することとし、グローバル企業の経営者としての豊富な経験あるいは有識者としての深い知見を有する者等の中から、監査機能の充実の役割を担う監査等委員である独立社外取締役に相応しい人物を選任します。・監査等委員である社内取締役については、当社または各事業会社において経営または監査に携わる等の方法を通じ、事業に関する深い理解と知見を有する者の中から、取締役の職務の執行の監査を的確、公正に行うことができる知識および経験を持ち、監査機能を担うに相応しい見識を持った人物を選任します。なお、2026年6月19日(有価証券報告書提出日)現在の監査等委員会は5名で構成され、60%が独立社外取締役である監査等委員です。③ 会計監査人および内部監査部門との関係・監査等委員会は、会計監査人および内部監査部門と連携し、十分かつ適正な監査を行うことができる体制を確保します。・監査等委員会は、会計監査人の評価を定期的に行うとともに、必要となった場合には新たな会計監査人の選定を行います。また、選定・評価のため、独立性と専門性を含めた適切な評価基準を策定します。 なお、内部監査の状況については「(3) 「監査の状況」②内部監査の状況」のとおりです。(3)会計監査人① 会計監査人の責務・役割等・当社および会計監査人は、会計監査人が財務に関する開示情報の信頼性を担保する重要な役割を担うことを認識し、会計監査人が当社の取締役、監査等委員会、内部監査部門等と連携し、適正な監査を行うことができる体制を確保します。・当社の会計監査人は、独立性と専門性を確保し、会計監査を適正に行うために必要な品質管理の基準を遵守します。・当社は、会計監査人の指摘や意見が適切に経営トップに提供されるよう、会計監査人と経営トップとの定期的な面談を実施します。なお、会計監査人の状況については、後述「(3) 「監査の状況」③ 会計監査の状況」のとおりです。(4)諮問委員会①指名委員会および報酬委員会・取締役等の人事および報酬について、公正性、客観性および透明性を担保すべく、取締役会の諮問機関として、指名委員会および報酬委員会を設置します。 ②指名委員会および報酬委員会の構成・指名委員会および報酬委員会は、それぞれ委員の過半数を社外取締役で構成し、委員長は社外取締役の中から決定します。③指名委員会による答申・指名委員会は、当社社長の選解任に関する基本方針、当社社長候補者の選任の原案、当社社長の後継者計画および当社の社外取締役候補者の指名に関する事項等について審議し、取締役会に答申・報告します。④報酬委員会による答申・報酬委員会は、当社および各事業会社の役員報酬の基本方針に関する事項等について審議し、取締役会に答申します。なお、2026年6月19日(有価証券報告書提出日)現在の各委員会の構成および委員長は以下のとおりであります。 指名委員会委員長 島村 琢哉 取締役(社外)委員    安藤よし子 取締役(社外)委員 沼上 幹  取締役(監査等委員、社外)委員 鈴木 善久 取締役(監査等委員、社外)委員 北野 嘉久 取締役(社内)委員 広瀬 政之 取締役(社内)報酬委員会委員長 小林 敬一 取締役(社外)委員 島村 琢哉 取締役(社外)委員 沼上 幹 取締役(監査等委員、社外)委員    中村 直人   取締役(監査等委員、社外)委員 北野 嘉久 取締役(社内)委員 寺畑 雅史 取締役(社内) なお、2025年度は指名委員会を3回、報酬委員会を5回開催しており、各委員の出席率はいずれも100%であります。(5)事務局取締役会ならびに指名委員会および報酬委員会の事務局を総務部に置き、必要な連絡・調整等の支援を行います。また、専任スタッフからなる監査等委員会事務局を置き、監査等委員会の指揮命令下で監査等委員の職務の補助および監査等委員会の事務を行います。 b.重要事項の決定グループを構成する各社の重要事項につきましては、各社規程により明確な決定手続きを定めており、グループとしての経営に関わる重要事項につきましては、JFEホールディングス㈱におきまして、最終的に審議・決定を行う体制としております。具体的には、各事業会社では、自社および傘下グループ会社の重要事項につき、経営会議等での審議および取締役会での決定を行っております。JFEホールディングス㈱では、グループ全般の経営戦略事項をグループ経営戦略会議で審議、自社・事業会社およびグループ会社の重要個別事項を経営会議で審議しております。その上で取締役会規則に基づき重要事項につき、取締役会での決定を行っております。JFEホールディングス㈱・JFEスチール㈱・JFEエンジニアリング㈱・JFE商事㈱では、経営会議を1~2回/月開催、取締役会を1~2回/月開催しております。 JFEホールディングス㈱におけるグループ経営戦略会議(議長:社長/事務局:企画部)は、社内取締役全員と執行役員で構成され、監査等委員(常勤)が出席し、2~4回/四半期開催します。経営会議(議長:社長/事務局:企画部)は、社内取締役(事業会社社長3名を除く。)と執行役員で構成され、監査等委員(常勤)が出席し、また、事業会社の社長、経営幹部が適宜出席します。また、JFEスチール㈱・JFEエンジニアリング㈱・JFE商事㈱における経営会議(議長:各社社長/事務局:各社経営企画部)は、取締役全員と主要な執行役員、監査役が出席しております。当社グループにおいては、品種・事業ごとの戦略策定と収益管理の一元化による最適な品種・事業運営を狙いとして、JFEスチール㈱ではセンター・セクター・事業部制を、JFEエンジニアリング㈱では事業部制を、JFE商事㈱では品種・地域別に区分した営業本部制を採用しております。一方、グループ共通の施策として、技術開発に関しては、グループ経営戦略会議で基本方針および重要事項を審議しております。また、JFEグループ情報セキュリティ委員会を設け、情報セキュリティに関する重要課題を審議しております。更に、高度化するサイバー攻撃や情報漏えいリスクから、グループ内の情報資産を守ることを目的に情報セキュリティ・インシデント対応チーム「JFE-SIRT(JFE-Security Integration and Response Team)」を設け、2024年4月には「JFEサイバーセキュリティ&ソリューションズ㈱」を設立し、セキュリティ人材の獲得・育成、およびセキュリティ監視機能強化を推進しております。 c.内部統制体制・リスク管理体制の整備の状況リスク管理体制を含む当社の内部統制に関する体制につきましては、下記「内部統制体制構築の基本方針」に従って、取締役会規則、グループ経営戦略会議規程、経営会議規程、JFEグループ内部統制委員会規程、JFEグループサステナビリティ会議規程、JFEグループコンプライアンス委員会規程、開示検討委員会規程等の各種会議規程、組織・業務規程、およびJFEグループ文書管理規程を制定すること、ならびに企業倫理ホットラインを設置すること等により整備・運用されております。なお、2026年4月に当社および事業会社にCCO(最高コンプライアンス責任者)を設置し、CCO(最高コンプライアンス責任者)がコンプライアンス委員会およびグループコンプライアンス委員会の委員長を務めることに伴い、また、内部監査部門と監査等委員会の連携内容を明確化するため、「内部統制体制構築の基本方針」の見直しを行っております。 (内部統制体制構築の基本方針) 当社は、「JFEグループは、常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。」との企業理念の実現と持続性の高い企業体質の確立をめざして、法令および定款を遵守し企業価値の最大化を図るため、以下のとおり内部統制体制を構築する。また、本基本方針およびそれにしたがい構築された内部統制体制については、継続的な見直し、改善に努める。 1.当社取締役の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制その他当社および子会社からなる企業集団の業務の適正を確保するために必要な体制 (1)取締役および使用人の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制(ア)取締役、執行役員および使用人の職務権限を組織権限・業務規程等により明確にし、それらに則って職務を執行する。(イ) コンプライアンスの責任者としてCCO(最高コンプライアンス責任者)を置くとともに、CCOが委員長を務めるコンプライアンス委員会を設置し、コンプライアンスに関する基本方針および重要事項の審議・決定を行い、施策の実施状況を監督する。(ウ)コンプライアンスに関する重要な情報が現場から経営トップに直接伝わる制度(企業倫理ホットライン)を整備し、適切に運用する。(エ)内部監査部署が法令および定款の遵守状況について監査し、監査結果を定期的に取締役会に報告する。 (2)取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制(ア)取締役会、グループ経営戦略会議、経営会議における審議の充実を図るとともに、必要に応じ適切な会議体において審議をつくし決定する。(イ)内部監査部署が業務の有効性・効率性について監査し、監査結果を定期的に取締役会に報告する。 (3)取締役の職務の執行に係る情報の保存および管理に関する体制(ア)取締役会における決議事項および報告事項に関する情報については、法令にしたがい取締役会議事録を作成し、適切に保存・管理する。(イ)グループ経営戦略会議、経営会議等、経営の重要事項を審議する会議体に関する情報については、適切に記録、保存・管理する。(ウ)決裁書等、職務の執行に係る重要な文書等については、適切に作成、保存・管理する。 (4)損失の危険の管理に関する規程その他の体制(ア)事業活動、コンプライアンス、サステナビリティ、環境、情報セキュリティ、財務報告・情報開示等に関するリスク管理については、担当執行役員等がリスクの認識に努め、必要に応じて、CEOが議長を務めるJFEグループサステナビリティ会議において確認・評価し、その対処方針を審議・決定する。取締役会は、リスク管理に係る重要事項について審議・決定し、または報告を受ける。(イ)大規模地震等の災害やパンデミック等については、JFEグループサステナビリティ会議において、予め対応プロセスを定め、発生時には損失等を最小限にとどめるため、対処方針を直ちに審議・決定する。(ウ)経営の重要事項については、取締役会規則等により決定手続を定め、審議・決定する。 (5)企業集団における業務の適正を確保するための体制(ア)JFEグループに属する会社は、会社の規模、事業の性質、機関の設計、その他会社の個性および特質を踏まえ、必要に応じ本基本方針に定める事項について体制を整備する。(イ)当社は、グループ経営に関する重要事項ならびに事業会社(当社がその株式を直接保有する重要な事業子会社)および事業会社傘下のグループ会社の重要事項(損失の危険の管理に関する事項を含む。)について、取締役会規則等により決定手続等を定め、適切な会議体等において審議・決定し、または報告を受ける。事業会社は、自社および傘下のグループ会社の重要事項について、取締役会規則等により決定手続等を定め、適切な会議体等において審議・決定し、または報告を受ける。(ウ)当社は、JFEグループサステナビリティ会議においてグループ共通のリスク管理に関する基本方針および重要事項を審議・決定し、グループのリスク管理について確認・評価するとともに、施策の実施状況を監督する。当社の取締役会は、グループのリスク管理に係る重要事項について審議・決定し、または報告を受ける。(エ)当社は、当社のCCOが委員長を務めるJFEグループコンプライアンス委員会を設置し、グループのコンプライアンスに関する基本方針および重要事項の審議・決定を行い、施策の実施状況を監督するとともに、事業会社コンプライアンス委員会と連携し、コンプライアンス経営を推進する。事業会社は、自社のCCOが委員長を務めるコンプライアンス委員会を設置し、自社および傘下のグループ会社のコンプライアンスに関する基本方針および重要事項の審議・決定を行い、施策の実施状況を監督する。  また、当社は、企業倫理ホットラインについて、JFEグループ全体のコンプライアンスに関する重要な情報が現場から経営トップに直接伝わる制度として整備し、適切に運用する。(オ)当社の内部監査部署は、事業会社の業務の有効性・効率性ならびに法令および定款の遵守状況について、監査し、または事業会社の内部監査部署から報告を受ける。事業会社の内部監査部署は、事業会社傘下のグループ会社の業務の有効性・効率性ならびに法令および定款の遵守状況について、監査し、またはグループ会社の内部監査部署から報告を受ける。(カ)JFEグループに属する会社は、財務報告の信頼性を確保するために必要な体制、適時適切な情報開示のために必要な体制を整備する。  2.当社監査等委員会の職務の執行のために必要な体制(1)監査等委員会の職務を補助する使用人に関する事項 監査等委員会の職務を補助する専任の使用人を監査等委員会事務局に置く。 (2)監査等委員会の職務を補助する使用人の取締役(監査等委員である取締役を除く。)からの独立性に関する事項当該使用人の人事については、監査等委員と協議する。 (3)監査等委員会の職務を補助する使用人に対する指示の実効性の確保に関する事項当該使用人は、監査等委員会の指揮命令下で監査等委員会の職務を補助する業務を行う。 (4)監査等委員会への報告に関する体制(ア)監査等委員は、取締役会、グループ経営戦略会議、経営会議およびその他の重要な会議に出席し、報告を受ける。 (イ)取締役(監査等委員である取締役を除く。)、執行役員および使用人は、必要に応じまたは監査等委員会、監査等委員の要請に応じ、監査等委員会、監査等委員に対して職務の執行状況(事業会社および事業会社傘下のグループ会社に関する重要事項を含む。)を報告する。事業会社または事業会社傘下のグループ会社の取締役、監査役、執行役員および使用人は、必要に応じまたは監査等委員会、監査等委員の要請に応じ、監査等委員会、監査等委員に対して職務の執行状況を報告する。(ウ)当社は、企業倫理ホットラインについて、監査等委員に対して直接通報または相談を行うことができる制度として整備する。また、企業倫理ホットライン担当部署が受けた通報または相談された法令違反行為等については、その都度監査等委員に対して、内容を報告する。 (5)監査等委員会に報告をした者が当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保するための体制当社は、企業倫理ホットラインについて、監査等委員に法令違反行為等を通報または相談した者および通報または相談された法令違反行為等を監査等委員に報告した者が不利な取扱いを受けないことを規程に定め適切に運用する。  (6)監査等委員の職務の執行について生ずる費用の前払または償還の手続その他の当該職務の執行について生ずる費用または債務の処理に係る方針に関する事項当社は、監査等委員の職務執行に必要な費用の請求等があった場合、適切に処理する。 (7)その他監査等委員会の監査が実効的に行われることを確保するための体制(ア)取締役(監査等委員である取締役を除く。)、執行役員および使用人は、監査等委員会の監査に必要な重要書類の閲覧、実地調査、取締役等との意見交換、子会社調査、子会社監査役との連携等の監査等委員会の監査が円滑に行われるよう、監査環境の整備に協力する。(イ)監査等委員会は、会計監査人、内部監査部署の監査結果(事業会社または事業会社傘下のグループ会社に関する重要事項を含む。)について適宜報告を受け、それぞれと緊密な連携を図る。 (ウ) 内部監査部署は、監査等委員会から監査に関する指示その他要請を受けた場合、当該要請等に対応し、その状況および結果について、監査等委員会に適宜報告する。 ④ コンプライアンス体制JFEグループは、幅広く国内外でビジネスを展開していく上で、お客様をはじめ、株主・地域社会等すべてのステークホルダーとの信頼関係が重要であり、「コンプライアンスの徹底」は、その信頼関係の基盤であると考えています。コンプライアンス違反に起因する不正や不祥事は、長期にわたり築き上げた信頼関係を一瞬にして損ないます。そのため、JFEグループでは、組織を構成する全員がコンプライアンスの知識や認識を深め、日々実践していくことが重要だと考えています。企業理念・行動規範に基づいた企業活動を実践するための指針として、「JFEグループ企業行動指針」を制定し、企業倫理の徹底について、JFEグループ役員・従業員に対する周知を図っています。また、2026年4月1日付で、当社および事業会社にCCO(最高コンプライアンス責任者)を設置するとともに、コンプライアンスの徹底に関する当社の方針をより明確にし、確実に実施することを目的に「コンプライアンスに関するグループ基本方針」を定めました。 加えて、コンプライアンスに関わるグループの基本方針や重要事項の審議、実践状況の監督を目的として、JFEホールディングス㈱のCCO(最高コンプライアンス責任者)を委員長とする「JFEグループコンプライアンス委員会」を設置し、3ヶ月に1回程度開催しています。各事業会社でも同様の会議体を設置し、コンプライアンスに沿った事業活動を推進・監督する体制を整備しています。更に、当社グループではコンプライアンスに関わる重要情報が現場から経営トップに直接伝わる制度として「企業倫理ホットライン」を導入しています。 ⑤ 取締役(業務執行取締役であるものを除く。)および監査等委員である取締役との責任限定契約の内容の概要当社は、取締役(業務執行取締役であるものを除く。)3名および監査等委員である取締役5名と会社法第427条第1項の規定により、同法第423条第1項の賠償責任を限定する契約を締結しております。なお、当該契約に基づく賠償責任の限度額は法令が規定する額であります。 ⑥ 補償契約の内容の概要当社は、「(2)役員の状況 ①役員一覧」に記載のすべての取締役との間で、会社法第430条の2第1項に規定する補償契約を締結しており、同項第1号の費用および同項第2号の損失を法令の定める範囲内において当社が補償することとしております。ただし、各役員がその職務を行うにつき悪意または重大な過失があった場合や、当社が各役員に対してその責任を追及する場合(当該役員の勝訴が確定した場合を除く。)にはその争訟費用の補償を行わないこと等を定めることにより、役員の職務の執行の適正性が損なわれないように措置を講じています。 ⑦ 役員等賠償責任保険契約の内容の概要当社は、当社の取締役および執行役員等ならびにJFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱の取締役、監査役および執行役員等を被保険者とする会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しております。当該保険契約では、被保険者が会社の役員等の地位に基づき行った行為(不作為を含む)に起因して損害賠償請求がなされたことにより、被保険者が被る損害賠償金や訴訟費用等が填補されることとなります。ただし、被保険者が法令違反であることを認識しながら行った行為による損害は填補対象外とする等の一定の免責事由を設定し、役員等の職務の執行の適正性が損なわれないように措置を講じています。保険料は全額会社負担とし、被保険者の実質的な保険料負担はありません。 ⑧ 会社の支配に関する基本方針当社は、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を次のとおり定めています。 <当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針>当社は、「常に世界最高の技術をもって社会に貢献します」という当社グループの企業理念のもと、世界最高水準の製造実力やコスト競争力、グループ全体のシナジーを活かした開発、優れた人的資本など、長年の経営努力と継続的な投資によって蓄積された企業価値の源泉を最大限に活かし、カーボンニュートラルに向けた技術開発等を含め、長期的な視野に立った様々な施策を地道に継続していくことを通じて企業価値および株主共同の利益の向上に誠実に努めることを経営の基本姿勢としております。 当社は、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者としては、こうした当社の企業理念や経営の基本姿勢を尊重し、長期的に当社の企業価値および株主共同の利益の確保・向上に資する者であることが望ましいと考えております。 また、経営支配権の異動は、企業活動・経済の活性化にとって有効な手段の一つであり、当社株式の大規模買付行為が開始された場合において、これを受け入れるかどうかは、原則として、株主の皆様の判断に委ねられるべきものであると考えております。 しかしながら、当社株式の大規模買付行為またはこれに関する提案のなかには、当社の企業価値および株主共同の利益を毀損するおそれのあるものや、株主の皆様に当社株式の売却を事実上強要するおそれのあるもの等も想定されます。したがって、当社は、当社の企業価値および株主共同の利益の確保・向上の観点から、当社株式の大規模買付行為等を行おうとする者に対しては、株主の皆様がその是非を適切に判断するために必要かつ十分な情報の提供を求め、併せて独立性を有する社外取締役の意見を尊重した上で取締役会の意見等を開示し、株主の皆様の検討等に必要な情報と時間の確保に努めるなど、金融商品取引法、会社法その他関係法令の許容する範囲内において、その時々において適宜適切な措置を速やかに講じてまいります。  ⑨ 取締役の定数および取締役選任の決議要件当社の取締役は、18名以内とする旨定款に定めております。また、当社は、取締役の選任決議については、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席することを要し、累積投票によらない旨定款に定めております。 ⑩ 株主総会決議事項を取締役会で決議することができることと定めた事項当社は、以下の株主総会決議事項につき取締役会で決議することができる旨、定款に定めております。・機動的な資本政策を遂行できることを目的として、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって、自己の株式を取得することができる旨定款に定めております。・株主への機動的な利益還元を行うため、取締役会の決議によって、毎年9月30日の最終の株主名簿に記載または記録された株主または登録株式質権者に対し、会社法第454条第5項による剰余金の配当(中間配当)をすることができる旨定款に定めております。・取締役が期待される役割を十分に発揮できることを目的として、会社法第426条第1項の規定により、取締役会の決議によって、同法第423条第1項の取締役(取締役であった者を含む)の責任を法令の限度において免除することができる旨定款に定めております。 ⑪ 株主総会の特別決議要件当社は、株主総会の円滑な運営を目的として、会社法第309条第2項に定める決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもってこれを行う旨定款に定めております。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2026 / 約869字
[戦略]事業会社の経営戦略の遂行を担う人材を確保・育成し、経営戦略と連動したポートフォリオ構築を図っています。採用競争が激化する中、DXを活用した自動化・省力化推進や、鉄鋼事業における最適生産体制の構築等を通じ、スリムで強靭な国内生産体制を構築していくとともに、キャリア採用強化・アルムナイ採用・リファラル採用・スカウト/エージェントの有効活用等多様なソースを組み合わせて採用力を強化しています。また、CM等による会社の知名度向上、競争力のある処遇の実現等の施策を組み合わせて人材を確保しています。人材育成の観点では、ローテーション活性化による幅広い業務経験の付与や、従業員の意欲に対応した学習環境整備、手挙げ制の研修充実化等により一人ひとりの自律的キャリア意識醸成を推進しています。また、専門人材の育成に関しては、グループの経営戦略として掲げるインサイダー型の海外事業の拡大やスリムで強靭な国内生産体制構築等を遂行するためには海外人材・DX人材を持続的に確保・育成することが必要であり、特に注力して取り組んでいます。 ・海外人材の育成に向けた取り組み若手社員を中心とした海外部門への配置や海外赴任経験者の拡充、海外留学・海外派遣制度の活用を通じて、海外事業を担う人材プールの形成を進めています。JFEスチール㈱では2025年度より公募制による海外留学と帰国後の海外部門配属を組み合わせた制度を導入し、社員の成長意欲を活かしながら育成を加速しています。またJFE商事㈱では将来的な海外拠点の現地化を見据え、駐在員による現地採用従業員の育成も強化しています。・DX人材の育成に向けた取り組み生産/業務プロセス刷新を担うDX人材を計画的に育成しています。JFEスチール㈱では業務・製造プロセスを熟知する社員のリスキリングにより、データサイエンティスト等を育成してきました。2025年度からは「ビジネスイノベータ」、「デジタルデザイナー」を含めて高度DX人材と再定義し、ステージ別に体系化された教育プログラムのもと、計画的な育成を進めています。
事業の内容 FY2026 / 約1,136字
3 【事業の内容】当社は、JFEグループ全体の経営戦略の策定、グループ会社の経営とリスク管理、グループIR等の対外説明、グループ全体の資金調達等の機能を集約した、グループを代表する上場会社として、スリムなグループ本社機能を担う会社であります。JFEグループは、「JFEスチール㈱」、「JFEエンジニアリング㈱」、「JFE商事㈱」の3つの事業会社により、事業分野ごとの特性に応じた最適な業務執行体制の構築を図っております。なお、セグメント情報については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.セグメント情報」に記載しております。また、主な関係会社については、「4 関係会社の状況」に記載しております。 当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 各報告セグメントにおける事業内容および主要な製品・サービスは以下のとおりであります。 報告セグメント事業内容主要な製品・サービス鉄鋼事業(JFEスチール㈱およびその関係会社)各種鉄鋼製品、鋼材加工製品、原材料等の製造・販売、ならびに運輸業および設備保全・工事等の周辺事業冷延・表面処理鋼板、厚鋼板、熱延鋼板、鋼管、棒鋼・線材、電磁鋼板、形鋼、ステンレス・特殊鋼、鉄粉、ソリューション等エンジニアリング事業(JFEエンジニアリング㈱およびその関係会社)鋼構造、産業機械、エネルギー、環境等に関するエンジニアリング事業、リサイクル事業および電力小売事業橋梁・鋼構造、産業・機械システム、洋上風力、エネルギープラント、パイプライン、電力ビジネス、環境プラント、リサイクル、上下水道等商社事業(JFE商事㈱およびその関係会社)鉄鋼製品、製鉄原材料、非鉄金属製品、食品等の仕入、加工および販売冷延・表面処理鋼板、厚鋼板、熱延鋼板、鋼管、棒鋼・線材、電磁鋼板、形鋼、ステンレス・特殊鋼、鉄粉、橋梁・鋼構造、産業・機械システム、洋上風力、製鉄原材料・環境資源、資機材、建材、エレクトロニクス、食品等 JFEグループを構成している当社および事業会社ならびに主な関係会社の位置づけは以下のとおりであります。(注) 1 →印は、製品・サービス等の流れを示しております。2 *印は持分法適用関連会社等(共同支配事業含む)、その他は連結子会社であります。3 関係会社の異動については、「4 関係会社の状況」に記載しております。4 鉄鋼事業の連結子会社3社および持分法適用関連会社1社については、商社事業において持分法を適用しております。
事業等のリスク FY2026 / 約15,963字
3 【事業等のリスク】本報告書に記載した当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。ただし、以下は当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在します。それらのリスク要因のいずれも投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。当社グループのリスク管理体制については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③経営体制・内部統制体制 c. 内部統制体制・リスク管理体制の整備の状況」に記載しております。 (1)経済状況と販売市場環境(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業) [鉄鋼事業・商社事業]鉄鋼事業・商社事業においては、各製品市場と地域市場において、競合他社との競争に直面しております。国内鋼材販売は、建築・土木、自動車、産業機械、電気機械等各需要分野に広がっており、販売形態も多岐にわたっております。また、これら国内向けに加え、JFEスチール㈱は41%程度(単独・金額ベース)、JFE商事㈱は37%程度(単独・金額ベース・JFEスチール材含む)を海外に輸出しております。主な輸出先はタイ等のASEAN、韓国、中国向けとなっております。従いまして、今後の少子高齢化に伴う国内市場の縮小や、国内およびアジアをはじめとする世界経済の状況等を背景とした国内外の鋼材需給の動向が当社グループの鋼材の販売量や価格に影響を及ぼす可能性があります。とりわけ海外市場においては、中国の内需減少に伴う輸出の増加や、新興国における鉄鋼生産能力の拡大という構造的な変化により、ますます競争が激化していく可能性があります。また、海外主要国において関税引き上げやアンチダンピング・セーフガード措置等の輸入規制が課せられた場合には、当社グループの輸出取引が制約を受け、業績に影響を及ぼします。一方、当社グループの輸出量が少ない米国、EU等においても、各種輸入規制が行われた結果、その市場から締め出された鋼材が当社グループの主要輸出エリアに還流することにより市場が影響を受け、結果として当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、海外の主要国・地域において大規模かつ包括的な関税が賦課されるような場合には、当該国・地域における当社グループの需要家においても事業戦略・運営の変更や生産・販売量の減少が発生することにより、結果として当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。更に、2022年にウクライナにおいて、また2026年にイランにおいて発生したような国際的な紛争も、国内外の鋼材需給の動向の変化やサプライチェーンへの影響等を通じて当社グループの鋼材の販売量や価格に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、国内外の鋼材需給の変化に対応して生産数量の最適化を図るとともに、長期的な鋼材需給の動向を見据えて設備の統廃合等による最適な生産体制の構築を図ってまいります。この一環として、粗鋼生産能力2,600万トン(高炉7基体制、仙台製造所電気炉を除く)に対し、高炉休止により2027年度の粗鋼生産能力2,100万トン程度へとスリム化を実施します。また2028年度には西日本製鉄所(倉敷地区)で革新(高効率大型)電気炉を稼働させ、高炉5基+革新電気炉1基体制とします。一方で、当社グループの基幹製鉄所である西日本製鉄所への戦略的な投資を行い、コスト競争力を向上させることで、市場環境が変化しても収益を確保できる体制を整えてまいります。販売面でも新興国ミルに対して技術優位性の高い商品の販売比率の拡大を進め、収益基盤の安定化を図ってまいります。更に、グローバルな成長機会を求め、海外成長地域におけるパートナーとのインサイダー型事業の拡大を進めてまいります。商社事業においては、鉄鋼製品を中心に、製鉄原材料、非鉄金属製品、食品等の仕入、加工および販売を行っており、国内外の各製品市場において市場環境の変化に適切に対応できる流通販売網を構築しております。具体的には、国内においては流通再編等を通じ販売力の強化を進めるとともに、基盤強化に必要な設備の更新をタイムリーに進めております。また海外の成長を事業拡大の原動力とし、鉄鋼事業の事業戦略と連携した高付加価値品のサプライチェーンマネジメントの強化に加え、現地完結型事業を強化していきます。また、低・脱炭素社会実現に向けたビジネスとして、スクラップ取引等の拡大に加え、廃タイヤや洗掘防止材等のリサイクル分野の環境商材に取り組んでいきます。  [エンジニアリング事業]エンジニアリング事業においては、エネルギープラント・ごみ焼却炉等の環境施設・橋梁・海洋構造物を中心とした設備のEPC(設計・調達・建設)を行っております。また、DBO(設計・建設・運転)案件における設備の運転保守の受託や、リサイクル・発電・電力小売等の運営型事業を自ら行っております。上記事業のポートフォリオは、公共インフラ(ごみ焼却施設、橋梁等)関連が過半を占めているため、国内経済状況および国・自治体の方針・政策の影響等による国内公共事業の縮小は、応札案件の減少に直結し、その結果、受注高が減少する可能性があります。また、海外についても同様に対象国の経済状況や政策の変化により、受注高が減少する可能性があります。また、プロジェクト遂行にあたり、資機材等の価格が上昇した場合、建設コストが上昇することになります。建設コスト上昇の影響に左右されない競争力を確保するために、技術開発等を進めてまいります。また、長期安定的な収益源として運営型事業を強化してまいります。 (2)原料・エネルギーの市場環境(鉄鋼事業・商社事業) [鉄鋼事業]鋼材の原材料として鉄鉱石、原料炭、合金鉄・非鉄金属・スクラップ等を調達しております。近年これらの原材料の価格は世界的な需給構造変化、主要原産国である豪州・ブラジルにおける自然災害や事故の発生、国際的な紛争等により上昇しており、それを鋼材価格に反映できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、製鉄プロセスに使用する電気・天然ガス等を購入しておりますが、これらの価格も世界的な需給変化、環境規制強化や国際的な紛争等に起因して上昇しており、それを鋼材価格に反映できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。更にこれら原材料・エネルギーについて、生産国における自然災害や事故の発生、国際的な紛争、サプライチェーンの混乱等により調達が困難となった場合、当社グループの生産量・販売量の減少を通じて当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、安価原料の使用技術を開発し、その使用比率の増加を図ることで原料調達におけるコスト削減とコスト変動の低減を図ってまいります。また、調達ソースの分散化等により、調達不安定化のリスクの低減を図ってまいります。更に、製鉄所内の発電所等のリフレッシュを計画的に進めることにより、調達エネルギーのコスト削減とコスト変動の低減を図ってまいります。  [商社事業]当社グループ向けに原材料を販売するとともに、当社グループ外への原料販売も行っています。従って、当社グループの活動水準に変化があった場合や、原材料生産国における自然災害や事故の発生、また国際的な紛争、サプライチェーンの混乱等、仕入環境や販売環境に変化があった場合、商社事業の販売量に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、原料調達における低廉化や新たな調達ソースの開発等により、原材料サプライチェーンのリスク低減を図ってまいります。また、当社グループ以外への販路開拓を進め、販売量の維持安定化を進めます。 (3)製造設備・システムの安定操業状況(鉄鋼事業)鉄鋼事業においては、高炉、コークス炉、転炉、連続鋳造機、圧延機、焼鈍炉、発電所等の多数の大規模な製造設備を用いて鉄鋼製品の生産を行っております。これらの設備の中には稼働後数十年を経て更新時期を迎えたものもあります。持続的な安定生産を実現する国内製造基盤を確立するため、これまでも、集中的な設備投資を計画し、老朽設備の更新を順次進めてまいりましたが、これらの設備において設備・システムトラブルが発生した場合、生産量の減少や修繕コストの増加等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、重要設備の更新投資を計画的に進め、製鉄所の製造実力の強靭化を図っております。2019年度より高炉の操業安定化を中心に高炉付帯設備の劣化対応やDX・AI・IoT技術の活用等による基盤整備投資を実施してきましたが、第8次中期経営計画では全プロセスへの水平展開を進めてまいります。 (4)設備投資効果・事業投資効果の実現状況(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは収益基盤の維持・向上、事業拡大を目指し、多額の設備投資および事業投資を行っております。 [設備投資]鉄鋼事業では、安定生産基盤の確立に加え、生産性・コスト競争力の更なる進展のために、国内製造拠点への戦略的な投資を継続しております。東西製鉄所においては、コークス炉の更新、電磁鋼板製造ラインの増強、革新電気炉の導入等を行い、これらの設備の最新鋭化・能力増強を図っておりますが、これらの稼働が遅れた場合や鋼材需要が変化した場合、予定どおりのコスト削減効果や拡販効果が発揮されず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、主要工事の進捗確認を定期的に実施することで、計画的な実施を図っております。また、世界の経済状況や需要動向を常に注視し、変化が生じた場合には、当初の設備投資計画に対して、投資時期や規模等の適切な見直しを行います。  [事業投資]当社グループは、国内投資に加え、海外成長機会を捉えるための事業投資も推進しております。海外各国における政情や経済情勢の変動、紛争、合弁相手先企業の状況の変化等の不測の事態により、期待する収益の獲得や投資回収が困難となる等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、世界の経済状況や需要動向を常に注視し、変化が生じた場合には、当初の事業投資計画に対して、投資時期や規模等の適切な見直しを行います。また、事業投資の意思決定の過程では、個社・各地域のリスク評価を行い、そのリスクに応じたフォローを行うことで、リスクの管理を図っております。 (5)新製品・新技術の開発状況(鉄鋼事業・エンジニアリング事業)当社グループは、お客様の高度なご要望にお応えすることで、グローバルで戦うことができる技術力を磨いてまいりました。当社グループの収益基盤を維持・向上していくためには、今後も社会に貢献する世界最先端の新製品・新技術の開発、製造ソリューションの提供、新規事業の探索を行っていく必要があります。これらが計画どおり実施できなかった場合や各種環境変化により計画どおりの効果が発揮されなかった場合、新商品の提供機会を逸することによる販売量の減少、十分な付加価値を付与できないことによる収益性の低下、受注機会の逸失等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、鉄鋼事業では自動車・インフラ建材・エネルギー分野を主軸とし、開発の加速化を図ってまいります。また、これまで以上にお客様のご要望を的確にとらえた開発を推進してまいります。例えば、自動車分野では、お客様との交流を深めてEVI(Early Vendor Involvement)を進化させ、先進ハイテンやその利用技術等の先端技術の提案を続けるとともに、建材分野における新たな付加価値をお客様とともに創り出すソリューション提案活動「JFESCRUM®」の展開、鉄づくりを通し長年にわたり培った製造・運営技術を、鉄鋼業に限らず幅広いお客様の課題解決ソリューションとして提供するソリューションビジネス「JFE Resolus®(レゾラス)」を提供することで、鉄の価値創造に努めています。また、エンジニアリング事業では、最先端のAI・IoT・ロボティクスを活用し、プラントの自動運転・遠隔監視技術や建設現場における施工作業を自動化・省人化するロボット等の技術開発を進めるとともに、エネルギーサービス等の新たな商品・サービスの提案を積極的に行っております。更に、当社グループでは、技術開発の進捗状況のフォローを行い、市場環境の変化に応じた開発計画の見直しを適宜実施しております。 (6)品質保証(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは、鉄鋼製品をはじめとした多種多様な製品・サービスをお客様に提供しています。当社グループの製品品質は品質設計・製造部門から独立した品質保証部門により確認し、また、品質保証体制は品質監査部門によりチェックを行うことで保証しておりますが、製品やサービス、品質管理体制等に問題が発生した場合には、補償金の支払いや、社会からの信用失墜により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 これに対しては、グループ会社を含めて品質管理体制を統括する組織を本社内に設置し、品質不具合の撲滅に向けた体制構築を進めております。お客様へ提供する品質データについては、自動測定・伝送化を一層拡充することで、人為的なミスや改ざんの根絶に努めております。また、鋼材の識別管理の強化、品質保証体制の社内診断による強化等により、お客様への異常材の流出の未然防止を図っております。また、エンジニアリング事業における設備のEPC(設計・調達・建設)では、調達した建設資材および機器を使用して建設工事を行っており、設備引渡し後も一定期間は契約不適合責任を負っております。建設した設備において、契約不適合責任のある不具合が生じた場合、請負者の責任において改修工事を実施することになり、追加コストが発生する可能性があります。こうしたリスクに対しては、品質保証体制を整備し、調達品および工事の検査によってリスクの軽減を図っております。 (7)受注後の変動リスク(エンジニアリング事業)エンジニアリング事業における設備のEPC(設計・調達・建設)では、プロジェクト遂行にあたり、資機材の購入、外注業者の起用を行っており、工期が数年間に及ぶプロジェクトもあります。また、運営型事業では、設備の運転に必要な電気・燃料等を購入しており、運営期間が20年間以上に及ぶ事業もあります。市況・景気変動に伴う建設資材費および外注労務費の変動は建設コストに、電気・燃料費等の変動は運営コストに影響を与え、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、受注前の段階(応札段階)においてリスクの洗い出しを実施し、契約条件への織り込み等の対策を行うことで、受注後の変動リスクの軽減を図っております。更に、受注後においては、プロジェクト経験者による第三者視点でのフォローを実施し、リスクを早期に発見し軽減するよう努めております。 (8)重大な労働災害(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)多様な事業を展開する当社グループの中には、高所作業、高温作業、重量物の運搬、ガス関連設備での作業等災害の発生率が比較的高い作業を行う職場もあります。当社グループは、高齢者や女性を含め、多様な人材が災害を被ることなく安心して働ける作業環境の整備を進めておりますが、万が一生産設備等の重大事故や重大な労働災害が発生した場合には、事業活動が制約を受け、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対して、各事業会社では重大事故・重大災害の撲滅に努めております。各製鉄所・製造所においては、労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格ISO45001の認証を取得し、労働安全衛生マネジメントシステムを継続的かつ効果的に運用していくことで安全衛生水準の向上に努めています。また、作業員が立入禁止区域に入ると警報を発して自動でラインを停止させるAI活用画像認知システムや、ガス濃度や重機との近接をリアルタイムでモニタリングして災害を未然に防ぐシステム等の導入を進めております。 (9)気候変動問題(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは大量のGHG(温室効果ガス)を排出する鉄鋼製造プロセスを有しており、当社グループの気候変動問題への対応は、当社グループの事業の持続性に関わる極めて重要な経営課題と認識しております。当社グループのカーボンニュートラルに向けた取り組みが十分でなかった場合や革新的な技術開発が達成できなかった場合は、コスト競争力を失う、お客様との取引が縮小する、資金調達が困難になる等により、国際的な競争力を失い、当社グループの業績等に多大な影響を及ぼす可能性があります。これに対して当社グループは、GHG排出量を2013年度比で2030年度に30%以上削減すること、更に2050年にカーボンニュートラル実現を目指すことを経営目標として掲げ、達成に向けて社内の体制を整備し、迅速かつ効率的な推進を図っております。また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業として「製鉄プロセスにおける水素活用」プロジェクトに参画し、高炉における水素還元技術開発、高炉排ガスの低炭素技術開発(カーボンリサイクル高炉、CCU(Carbon Capture and Utilization))、直接水素還元技術開発、電気炉での不純物除去技術開発等の超革新技術の開発も積極的に進め、2024年12月に直接水素還元法のベンチ試験炉を、2025年2月に電気炉での不純物除去技術開発に係る小型試験炉を、2025年5月に小規模カーボンリサイクル試験高炉を立上げて試験を開始しています。その中で、いち早く実装可能な革新電気炉を2027年度に改修時期を迎える高炉の代替プロセスとして導入することを機関決定しました。革新電気炉での高品質・高機能鋼材製造や高炉法でのGHG排出量削減に向け、安定的な直接還元鉄の調達ソースを確保することが必要であり、中東での低炭素還元鉄サプライチェーンを構築すべく,具体的な事業スキームの協議も進めています。加えて、当社グループはGHG排出削減実績量を用いて鉄鋼製造プロセスにおけるGHG排出量を従来の製品より大幅に削減したGXスチール「JGreeX®」の供給を2023年度上期より開始し、既に自動車、造船、橋梁、建築、産業機械、変圧器用等幅広い分野で採用が拡大しております。引き続き、GHG削減価値をサプライチェーン全体で負担する社会分配モデルの実現に向けて取り組んでまいります。一方、これらのカーボンニュートラルプロセスの導入には多大な技術開発費、設備投資費を要し、大幅な製造コストの上昇は不可避であると考えています。国家戦略として、「GX実現に向けた基本方針」や、脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律により、脱炭素に向けた技術開発や設備投資に対する長期的かつ継続的な政府の支援がコミットされましたが、他の鉄鋼生産国と同等の支援が得られない場合、更には既に国際的に高い水準にある日本の産業用電力価格が更に上昇する場合は、他国に対して日本の鉄鋼メーカーのコスト競争力が低下し、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。カーボンニュートラル実現に向けては、低価格で大量のグリーン水素や国際的に競争力がある安価な非化石電力の調達が必要不可欠となりますが、これらが国際的に競争力のある価格で供給されない場合、環境価値が適切に鋼材価格へ反映されない場合にも当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これらを実行していく上では、GXスチール市場の創出・拡大が必要不可欠であり、優先調達や購入支援、規制的措置等の政策支援が必要と考えております。なお、タクソノミーや炭素国境調整といった政策・制度においては、世界的な保護主義を招く懸念があり、脱炭素への円滑な移行を阻害する恐れがあります。また、GXスチールに関して、国際機関や民間機関を含めて、世界各地で様々な基準や閾値、定義やGHG定量方法の基準が乱立している状況においては、国際的に取引されている鋼材貿易に混乱を引き起こす懸念があります。したがって、標準化の取組みが進められており、2025年10月には(一社)日本鉄鋼連盟が「グリーンスチールに関するガイドライン」を改訂し、「鉄鋼製品に関するカーボンフットプリント製品別算定ガイドライン」、「GXスチールガイドライン」、「非化石電力鋼材のカーボンフットプリント算定ガイドライン」を公表しております。また2026年2月には世界鉄鋼協会(The Worldsteel Association)が国際的なガイドラインを改訂しております。引き続き、GXスチールの削減価値が顧客の製品カーボンフットプリントへ適切に反映されるようガイドラインの改訂を進め、GHGプロトコルやISO等の国際標準化に向けて政府や関係機関とともに議論を深め、排出削減努力を適切に評価し正当な対価をいただける仕組み作りが進むよう、また環境規制が適切な制度として制定されるよう、関係機関に働きかけてまいります。 (10)大規模な自然災害、新型インフルエンザ等感染症の急速な感染、戦争、内乱、暴動、テロ活動等  (鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)大規模な地震・台風等の自然災害、新型インフルエンザ等感染症の急速な感染、戦争、内乱、暴動、テロ活動等は、当社グループの事業活動に支障をきたし、業績等に影響を及ぼす可能性があります。例えば、新型コロナウイルス感染症のような感染症の大流行により、世界的な移動制限や都市部のロックダウン等が行われ、当社グループの事業活動に支障をきたすとともに、需要産業の生産水準が大幅に低下することにより販売数量が減少し、当社グループの業績等に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが事業活動を行っている地域において国際的な紛争等が発生した場合においても、需要産業の生産水準が大幅に低下することにより販売数量が減少し、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。更に、大型台風により設備や建屋の損壊や製鉄所の浸水が生じた場合には、生産量の減少等により当社グループの業績等に影響する可能性があります。あるいは、当社グループの原料の調達先で港湾施設の機能停止により一定期間の生産・出荷停止が生じた場合には、生産量の減少等により当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。近年激甚化する国内の台風や豪雨に対しては、製鉄所内の排水設備の増強等を実施しております。また、原料の主要な調達先である海外での大規模気象災害に対しては、代替調達先の確保、調達ソースの分散、設備能力の増強を図ってまいります。なお、非常事態に対するBCPを策定しており、例えば大規模地震では、津波に対する避難場所の設置や、通信規制・停電等の状況下での全社指揮命令機能の維持、データのバックアップ等の対策を実施しております。また、新たな感染症のリスクに対しては、全従業員の健康と安全を第一に考え、安心して働けるよう、衛生管理の徹底や時差出勤・在宅勤務等の柔軟な事業運営や、インフラ構築等の環境整備を進めるとともに対策検討チームを発足させ、迅速な対応をとる体制を構築しております。 (11)経済安全保障(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは、鋼材生産の原材料として鉄鉱石・石炭をはじめとする鉱物等、様々な資源を海外から輸入している一方、生産した鋼材を広く海外に輸出しています。また、アジアをはじめとして海外において様々な事業を展開しています。近年、国・地域間の対立や市場の分断等が、国際情勢に大きな影響を与えています。経済安全保障の観点からも、重要物資のサプライチェーンの混乱、経済的な外圧、予期しない制度の導入等が生じる可能性が高まっています。これらが実現した場合、原材料等の供給制約による生産活動への支障、当社を含むサプライチェーン全般にわたる生産活動の停滞、大幅な生産費用の増加、特定の国・地域における販売や事業活動が困難に直面すること等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、各国・地域の政治、経済や制度等に関する情報収集と調査分析、自社のバリューチェーンの精査と多様化、リスクを把握し軽減・回避するための仕組みづくり等により、経済安全保障リスクへの対応を進めてまいります。 (12)他素材との競合(鉄鋼事業・商社事業)当社グループはGHG排出抑制効果の大きいエコプロダクトや環境配慮型技術を販売しております。自動車車体に適用されるハイテンは、アルミニウムや炭素繊維等の他素材と比べコスト優位性を有し、また軽量化にも貢献するため、他素材への置換は限定的と考えますが、他素材の大幅なコストダウンが実現した場合には鋼材需要が減少し、当社グループの業績に影響する可能性があります。これに対しては、継続的なコストダウンや性能向上に努め、他素材への置換を抑止するとともに、樹脂等の軽量素材を組み合わせたマルチマテリアル構造等も提案し、鉄と他の素材とを組合せた部材の開発を行い、素材としての持ち味をより引き出し、鉄の需要のすそ野を広げるとともに、軽量化へ貢献していきます。 (13)情報セキュリティ(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは、事業を展開する上で、顧客および取引先の機密情報や個人情報、また、当社グループの機密情報や個人情報を有しております。これらの情報は、外部流出や改ざん等が無いように、グループ全体で徹底した管理を実行しております。過失や盗難、外部からの攻撃等によりこれらの情報が流出もしくは改ざんされた場合、技術優位性の喪失、損害賠償の発生、社会的な信用失墜等により、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対して当社グループでは、情報管理の諸規定を制定することで、サイバー攻撃やシステムの不正利用による情報漏洩やシステム障害を防止する対策を実施しております。また、情報セキュリティを中心にITに関する重要課題を審議する「JFEグループ情報セキュリティ委員会」を設置し、そこで決定した方針に基づき、情報セキュリティ施策の立案と実施推進を図る社内チームである「JFE―SIRT」にてグループ全体の情報セキュリティ管理レベルの向上を推進しております。更に、2024年4月にJFEサイバーセキュリティ&ソリューションズ㈱を設立し、セキュリティ人材の獲得、育成およびセキュリティ監視機能の強化を推進しております。 (14)カントリーリスク(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは、成長する海外での需要を捕捉するため、鉄鋼事業・商社事業における現地の鋼材生産・加工ラインへの投資や現地鉄鋼会社との資本提携、エンジニアリング事業における新興国のインフラプロジェクトの受注等、積極的な海外事業展開を推進しております。事業実施地域における政治・経済情勢の変化、テロ・その他の動乱、紛争、法改定、大規模自然災害等の不測の事態が発生した場合、生産量の減少、資本提携先とのシナジー効果の減少、法令改定に起因した費用の発生、物流費の増大、連結財政状態計算書に計上したのれんの減損、受注プロジェクトの製造コストの変動等により、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、事業投融資の審査の過程で各国のリスクに応じた事業のリスク評価を行うことで慎重な投資判断を行うとともに、不測の事態が発生した場合の影響を軽減するために、監視体制の強化、現地での調達ソースの分散化等を図っております。 また商社事業では貿易取引を行っており、対象国の状況により輸出入ができなくなるリスクや、外貨事情等により相手国政府が対外送金を停止した場合の代金回収リスクを負う可能性があります。これに対しては貿易保険等を活用しております。 (15)為替レートの変動(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループの業績は、為替レートの変動の影響を受けます。外貨建て取引による外貨の受け取り(製品輸出額等)と外貨の支払い(原材料輸入額等)で相殺されない部分がある場合、為替レートの変動は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、為替予約等を利用したヘッジ取引を適宜実施しております。円安が進行した場合、円換算の原材料コストの上昇等を通じて当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、製品販売価格への反映を図ってまいります。また、円高が進行した場合、自動車等の需要産業の輸出競争力低下による国内鋼材需要が減少すること、および当社グループの製品の海外市況における競争力が低下することにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これらに対しては、主に(1)、(5)に記した対応による国内鋼材シェアの確保、および海外の成長地域におけるパートナーとのインサイダー型事業の拡大を進めることで、海外市場環境の変化に柔軟に対応するグローバル供給体制の確立を進めてまいります。 (16)固定資産の価値下落(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは、大規模な鉄鋼製品製造設備等、多くの固定資産を保有しております。当社グループが保有している固定資産について、収益性の低下等に伴い投資額の回収が見込めなくなった場合は、その資産の減損損失の計上を行うことにより、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、主に上記の(1)~(5)、(9)、(12)に記した対応により資産価値の維持向上に努めてまいります。 (17)人材確保・育成および職場環境の整備(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループでは、国内の生産年齢人口の減少に伴い、有能な人材を十分に確保するための各種施策の強化、人材育成による個々の能力向上、省力化による労働生産性向上に取り組んでおりますが、当社グループおよび当社グループのサプライチェーンを構築する企業において、人材の確保や育成が十分でなかった場合、安定的な生産体制や競争力が損なわれることにより当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、DEIを経営課題として位置付け、採用ソースを拡大して多様で有能な人材の確保・活用を図るとともに、多様な人材や意見を尊重する企業風土を醸成し、定着率や生産性の向上に努めてまいります。更に、職場環境の改善や各種制度の充実、生成AI等のIT技術やロボット技術の活用による省力化・効率化についても推進し、進行する労働力不足に対応してまいります。また、適切な労務管理が行われなかった場合、人材の流出や当社グループの信用の著しい低下につながり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、適正な労働時間管理や人権啓発研修の実施、ハラスメント相談窓口の設置等により未然防止を図っております。 (18)知的財産の保護(鉄鋼事業・エンジニアリング事業)当社グループは、事業活動に必要な個々の技術や商標の使用権利を保護する目的で、日本および海外諸国において多数の知的財産権を保有しております。当社グループにおいて事業を遂行する際には、当社外で保有されている知的財産権の調査を行い、その侵害を回避する対策をとっておりますが、万一、第三者より当社グループによる知的財産権の侵害を主張された場合、損害賠償金やロイヤリティの支払い、事業差し止め等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、第三者により当社グループの知的財産権が無効化される場合には、対象となる事業の競争力の低下等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。更に、第三者により当社グループの知的財産権が侵害される場合や、社内外の情報保持者により知的財産情報が漏洩する場合には、技術・ブランド価値の低下や損害金の回収不履行等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 これに対しては、当社グループは海外を含めて当社外の知的財産権の調査・監視体制を強化することで、その侵害の未然防止を図っております。また、海外地域を重点的に重要技術の権利化を進めるとともに第三者による模倣技術・模倣品の監視体制を強化し、当社グループの知的財産権の侵害の抑止を図っております。更に、情報管理に対する社内教育の拡充、退職者等の守秘義務の管理強化を図っております。 (19)金融市場の変動および資金調達環境の変化(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループの中核である鉄鋼事業は、大規模な設備を有しており、その設備の維持更新に多額の資本を必要とするため、財務健全性の維持が重要です。近年、減価償却費を上回る設備投資を行ってきたことから、有利子負債は高水準で推移しております。そのため金融市場の不安定化や金利上昇、また格付機関による当社信用格付の引下げがあった場合等には、資金調達の制約を受け資金調達コストが増加する可能性があります。これらに対しては、財務管理指標としてDebt/EBITDA倍率やD/Eレシオを用いて、当社グループ全体ならびに各事業会社の財務管理を行っております。また一部の借入金等について、金利スワップを利用したヘッジ取引を実施しております。足元では、有利子負債を削減するため、棚卸資産圧縮等によるCCC(Cash Conversion Cycle)の改善、保有株式の縮減等の資産圧縮および設備投資・投融資の優先順位見直し等を行い、財務健全性の維持に取り組んでおります。 (20)保有株式等の価値変動(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループが保有している株式等の価値が変動した場合は、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、上場株式について、その株式保有の意義が認められる場合を除き、保有しないことを原則としており、上場会社株式の売却を進めております。 (21)信用リスク(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループが保有する売上債権について、取引先の倒産により貸倒損失が発生した場合、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。このため、徹底した与信管理を行っており、一部リスクの高い取引については信用保険を活用しております。 (22)法令・公的規制(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは、日本国内および事業展開する各国において、環境、労働・安全衛生、通商・貿易・為替、知的財産、租税、独占禁止法等の経済法規、建設業法等の事業関連法規、その他関連する様々な法令・公的規制の適用を受けております。これら法令・公的規制が厳格化された場合、(1)、(9)等で述べた影響の他にも、当社グループの事業活動が制約を受けることや対策費用が発生すること等により当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、内部統制体制の充実を図りこれら法令・公的規制の遵守に努めておりますが、これら規制等を遵守していないと判断された場合、行政処分を課される等により当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、法令の制定・改廃の検討段階での意見提出を行う等により、法令の適切な制定・改廃に向けた活動を継続してまいります。また、法令の制定・改廃が生じた場合には、当該法令に関する主管部署が業務への影響度を評価し、社内の関係部署に周知する体制を整えております。また、法令テーマ別にコンプライアンス研修を行い、定期的に従業員への周知・徹底を図っております。 (23)サプライチェーンにおける人権の尊重(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは世界各国から原材料や資機材を調達しておりますが、これらのサプライチェーンにおいて人権問題が発生した場合、調達や生産への影響に加え、当社グループの信用の毀損につながり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、人権尊重に関するグループ全体の考え方を示す方針として2018年に「JFEグループ人権基本方針」を定めるとともに、昨今の人権に関する意識や課題の変化を踏まえ、2023年4月に本方針を改正いたしました。各事業会社においては、「調達ガイドライン」や「調達基本方針」「サプライチェーンにおけるサステナビリティ基本方針」等を制定し、人権尊重・法令遵守・環境保全に配慮した購買を行っております。また、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に則った人権デューディリジェンスも開始しており、今後、当社グループにおける人権リスクの特定、是正に向けた取り組みの検討および実行等のプロセスを継続してまいります。 (24)退職給付債務(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループの従業員退職給付費用および債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。金利の変動、制度資産の公正価値の変動、および退職金制度の変更等があった場合、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (25)持分法適用関連会社の業績悪化当社および連結子会社は、多数の持分法適用関連会社を有しております。持分法適用関連会社の損失は、当社および連結子会社の持分比率に応じて、連結財務諸表に計上されます。また、当社および連結子会社は、持分法適用関連会社の回収可能価額が取得原価または帳簿価額を下回る場合、当該持分法適用関連会社の株式について減損損失を計上しなければならない可能性もあります。なお、当社および連結子会社は、一部の持分法適用関連会社の金銭債務に対して債務保証を行っておりますが、将来、これら債務保証の履行を求められる状況が発生した場合には、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これらに対しては、持分法適用関連会社の収益向上の取り組みをモニタリングするとともに、必要な諸施策を実施し、リスク低減に努めております。 なお、現時点では予期できない上記以外の事象の発生により、当社グループの事業活動および業績等が影響を受ける可能性があります。
事業方針・経営環境 FY2026 / 約5,739字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 会社の経営の基本方針企業理念:JFEグループは、常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。行動規範:挑戦。柔軟。誠実。パーパス:   ・JFEスチール㈱      ねがう未来に、鉄で応える。   ・JFEエンジニアリング㈱  くらしの礎を 創る・担う・つなぐ – Just For the Earth   ・JFE商事㈱        世界をつなぐ。鉄でつなぐ。 (2) 企業構造JFEグループは鉄鋼、エンジニアリング、商社の3つの事業を中心とした企業グループです。鉄を中核として、エネルギー技術や資源リサイクル技術等幅広い分野に領域を広げており、世界最高の技術に裏打ちされた3つの事業が生み出し続けるシナジーを、持続可能な社会の構築に向けて更に拡大していきます。 (3) JFEグループの競争力の源泉(鉄鋼事業・商社事業)鉄鋼事業は、世界有数の生産規模と高い技術開発力を有する銑鋼一貫メーカーのJFEスチール㈱を中核としており、お客様や社会の多様なニーズにお応えする鉄鋼製品をグローバルに供給しています。また商社事業は、JFE商事㈱を中核として、鉄鋼製品を中心に、鉄鋼原料・非鉄金属・化学品・資機材・船舶から食品・エレクトロニクスまで幅広く取り扱い、サプライチェーン全体の付加価値を向上させるサービスをグローバルに提供しています。鉄鋼・商社事業の競争優位の源泉は、①お客様のニーズに基づいた最先端の「技術開発力」と、②製造現場で培われてきた「生産」の実力、および③JFEスチール㈱とJFE商事㈱が一体となって長年築いてきた強固なお客様との信頼関係に基づく「販売力」の3つを基礎としています。これらをベースに、お客様のニーズに沿った新たな価値を創造し、最適なソリューションを提供し続けてきました。これらの競争優位性は私たちが長年の努力により積み重ねてきた貴重な財産であり、他社が容易に真似できない持続的成長のドライバーです。 ○新たな価値の創造を可能とする技術開発力(鉄鋼事業)世界各地のお客様の高度なご要望にお応えすることで、業界をリードする技術力を蓄積してきました。幅広い分野での高機能・高品質の商品やサービスの開発と提供を通じて新たな価値を創造し、世界中の産業や社会の発展と人々の生活の進化に貢献しています。また、優れた環境保全・省資源・省エネ技術により、世界で最も低いレベルの環境負荷で鉄鋼製品を生産することができ、その技術を世界各地の環境対策に役立てるとともに、成長の機会として活用しています。 ○製造現場で培われてきた「生産」の実力(鉄鋼事業)JFEスチール㈱の製造現場においては、長年の鉄鋼製品製造で培われてきた質が高く、高い生産性を有する製造技術、知的財産、操業ノウハウ等が無数に蓄積されています。これらに加えて、低CO2での高品質鋼材製造を可能にするGX対応技術、データサイエンス・ロボティクス等のDX技術等が融合した製造実力は、同社固有の競争力の源泉です。なお、内需の減少という事業環境の変化に対応するため、高炉休止による生産効率の維持・向上を実行し、常に国内最適生産体制を構築してまいります。具体的には、現在の粗鋼生産能力2,600万トン(高炉7基体制、仙台製造所電気炉を除く)に対し、2027年度の粗鋼生産能力を2,100万トン程度へスリム化します。また2028年度には西日本製鉄所(倉敷地区)で革新電気炉を稼働させ、高炉5基+革新電気炉1基体制とします。  ○ニーズへの対応力と安定したお客様基盤(鉄鋼事業・商社事業)長年のお取引による数多くのお客様との双方向のコミュニケーションにより、お客様との信頼関係を構築してきました。お客様との綿密なニーズの摺り合わせや、開発初期段階からの協働等の取り組みを通じて新たな価値を創造し、お客様の課題解決に貢献してきました。結果として、他社が容易に入り込むことができない堅固なお客様基盤を構築しています。 ○JFEグループのグローバル鋼材サプライチェーンマネジメント網(商社事業)JFEスチール㈱と戦略的に連携を取りながら日本、中国、北米、豪州、インド、欧州でグローバル展開する鋼材サプライチェーンマネジメントを構築しています。日本で製造されるJFEスチール材のみならず、鉄鋼事業の海外製造拠点やJFEグループのアライアンス先で製造される鋼材も含めたJFEブランドを、世界各地に製造拠点を展開するお客様へ良質なサービスとともに提供しています。またお客様のニーズに合わせ、スリット等の切断加工製品や、環境規制・省エネを背景に拡大しているモーターコアや高効率変圧器用トランスコア等の鋼材加工部品をグローバルに提供できる体制を整えています。 ○JFEグループの中核商社としての機能(商社事業)変化が激しいグローバル市場においてお客様のニーズを先取りし、中核商社としてJFEグループの全体最適を考えながらトレードビジネスや事業を展開し、お客様への価値貢献を最大化しています。こうした他社にはないグループ全体最適を追求する商社事業モデルを通じ、グローバル市場におけるグループ全体の競争優位性を維持拡大していきます。 (エンジニアリング事業)エンジニアリング事業は、JFEエンジニアリング㈱を中核として、ガス・石油・水道パイプライン、再生可能エネルギー発電設備、都市ごみ焼却炉、水処理システム、橋梁・港湾構造物等、人々が生活する上で不可欠となるインフラの構築等を行っており、それらのEPC(設計・調達・建設)、O&M(運転・維持管理)に加え、リサイクル・発電事業等の事業運営を展開しています。また数多くの国内支店・営業所、海外現地法人・海外支店を有することでグローバルかつきめ細かな販売ネットワークを構築しており、長年にわたり、官公庁や、大手電力会社・ガス会社等様々な民間企業のお客様へ高度な技術・サービスを提供しています。エンジニアリング事業の競争力の源泉は、時代の変化に対応する先進かつ多種多彩な商品・サービスや、高度なプロジェクト遂行能力、ものづくりのノウハウを強みにした事業運営に至るまでの幅広い事業展開を基礎としています。 ○高度な基盤技術、多種多彩な商品技術造船事業がベースの加工・組立技術と鉄鋼事業がベースの素材・燃焼技術を融合・進化させた高度な技術力を強みとして、エネルギー・環境や橋梁等幅広い分野で事業を展開してきました。とりわけ、世界的な課題となっている地球温暖化に対しても、次世代エネルギーの創出や、高効率発電プラントによるCO2排出量の抑制等、課題解決に向けた技術を数多く保有しており、これらの技術に基づいた新たなビジネスモデルの企画・立案・推進に積極的に取り組んでいます。 ○豊富な実績と多様な人材によるプロジェクト遂行能力エネルギー・環境や橋梁等様々な分野で、設計から引き渡しまで、お客様のニーズに即した高機能・高品質な施設を数多く建設してきました。また、国内最大級の鋼構造物製作工場をはじめとする生産拠点を有しており、高品質・低コストでの製品供給を可能としています。更に、アジア諸国を中心とした海外拠点にグローバルエンジニアリング体制を構築し、一段と競争力を強化しています。 ○ものづくりのノウハウを強みにした事業運営環境・上下水等のプラントを中心として、長きに亘りオペレーション・メンテナンスのノウハウを培い、公共サービス分野で数多くの官民連携事業を手掛けています。また、自らが建設したプラントで、リサイクル事業や再生可能エネルギー発電事業を行い、循環型社会、持続可能な社会の構築に取り組んできました。こうした、ものづくりや運営ノウハウを強みにした官民連携事業やエネルギーサービス事業等の運営型事業領域を更に拡大していきます。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題2025年5月、当社は、「JFEグループの目指す姿」に向かっていくために、「JFEビジョン2035」および「第8次中期経営計画」(対象:2025~2027年度)を策定しました。同中期経営計画を完遂し、更なる成長へつなげてまいります。 <成長戦略に基づいたスリムで強靭な国内体制>JFEスチール㈱における粗鋼生産能力2,600万トン(高炉7基体制※)に対し、高炉休止により2027年度粗鋼生産能力2,100万トン程度へとスリム化を実施します。2028年度には倉敷地区で高品質・高機能鋼材を製造可能な高効率・大型電気炉(革新電気炉)を稼働させ、高炉5基+革新電気炉1基体制とします。※仙台製造所電気炉を除く <高付加価値品比率拡大>JFEスチール㈱の技術力を活かした高性能電磁鋼板や自動車用ハイテン、洋上風力用厚板、新エネルギー対応厚板、シームレスパイプ等の製品拡販(輸出汎用品から置換)により、製品トン当たりの利益向上を図ります。足元の市場環境は盛り上がりに欠ける分野はあるものの、中長期的には堅調な需要を見込んでいます。なお、2025年度実績値は、2026年9月末発行予定のサステナビリティ報告書にて開示予定です。 <海外成長地域でのインサイダー型事業拡大による成長>鉄鋼事業では、海外戦略の3つの柱と整合する現地パートナーへの技術供与・資金拠出を通じて、インサイダー型事業を展開してきました。従来からの海外事業投資による事業成長に加えて、成長分野・地域への積極的な投資により、海外事業収益2,000億円を目指していきます。 〇東日本・西日本製鉄所に次ぐ、JFE第3の一貫製鉄所をインドにて運営インドの戦略的アライアンスパートナーであるJSWスチール社との間で、2026年3月30日にインド・オディシャ州の一貫製鉄所の合弁事業化を完了し、2026年6月下旬に2回目の出資を予定しています。成長著しいインド市場での需要を早期に取り込み、技術力と運営力の融合により高付加価値化・生産性向上を推進します。本事業を第3の一貫製鉄所と位置付け、海外事業収益拡大と長期ビジョン達成を目指します。 <洋上風力発電事業向けモノパイル受注>JFEエンジニアリング㈱は、2025年12月に「秋田県男鹿市、潟上市および秋田市沖における洋上風力発電事業」向け案件を初受注、2026年2月に笠岡モノパイル製作所で製造開始しました。これからも再生可能エネルギーの普及拡大の切り札とされる洋上風力発電事業で、国内サプライチェーンの一翼を担い、カーボンニュートラル社会の早期実現に向けて貢献してまいります。 <JFEグループの洋上風力事業モデル>JFEグループは、これまで蓄積してきた製造技術とエンジニアリング力を結集し、素材提供から運転保守(O&M)までグループのシナジーを活かし、洋上風力事業を展開しています。 <環境的持続性に向けた取り組み>JFEグループでは、「気候変動問題(カーボンニュートラル)」を中心に、「循環経済への移行(サーキュラーエコノミー)」、「生物多様性の保全・自然再興(ネイチャーポジティブ)」にも積極的に取り組み、JFEグループ全体で、地球環境・社会に大きく貢献してまいります。なお、環境関連の2025年度実績値は、2026年9月末発行予定のサステナビリティ報告書にて開示予定です。 <人財戦略>JFEグループは経営戦略と連動した人財戦略のもと、人的資本への積極投資を通じて人材の能力や活力を最大限に引き出すことで、経営戦略の実現を目指していきます。 <企業価値向上に向けた取り組み>当社は、株価を重要な経営指標の一つとして認識しており、現状当社のPBR(株価純資産倍率)が1倍を大きく下回っていることを重要な課題として認識しております。株主資本コストを上回るROE(自己資本利益率、2027年度目標 少なくとも10%)を安定的に実現し、市場からの信頼性を向上させていくことで、企業価値を向上させ、資本市場の評価を高めてまいります。 <中期主要財務目標・収益目標および業績概要> <ガバナンスの強化>当社は、経営の意思決定の迅速化、取締役会における経営方針や戦略に関する議論の充実、および更なる取締役会の監督機能の強化等を目的として、2025年6月25日開催の定時株主総会終結の時をもって監査等委員会設置会社に移行いたしました。これに伴い、当社取締役会は、グループ経営の目指す姿について議論をした上で、意思決定の迅速化や戦略的議論の充実等を目的として、取締役会の付議基準およびその運営を見直しました。引き続き、積極的な取り組みを行うことで、取締役会の実効性を更に高め、JFEグループの企業価値の向上を図ってまいります。 <コンプライアンス>JFEエンジニアリング㈱は、同社が 2017年6月および 2020年6月に沖縄県竹富町と契約した海底送水管更新工事に関して、入札談合等関与行為防止法違反および公契約関係競売入札妨害罪により同社元社員が有罪判決を受けたことから、建設業法に基づき、2025年5月に国土交通省より全国における水道施設工事業に関する営業のうち公共工事に係るものについて、60日間の営業停止命令を受けました。本事案を厳粛かつ真摯に受け止め、再発防止策を引き続き実行することにより、早期の信頼回復に努めてまいります。 2026年4月1日付で、当社および事業会社にCCO(最高コンプライアンス責任者)を設置するとともに、コンプライアンスの徹底に関する当社の方針をより明確にし、確実に実施することを目的に「コンプライアンスに関するグループ基本方針」を定めました。JFEグループは、社会との信頼関係の基本である、コンプライアンスの徹底、環境課題への取り組み、安全の確立について、グループをあげて真摯な努力を継続してまいります。 (注)上記(4) の記載には、2026年5月8日の決算発表時点の将来に関する前提・見通し・計画に基づく予測や目標が含まれております。
経営者による分析 FY2026 / 約3,963字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における当社グループの経営成績等の状況の概要は、「(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.当連結会計年度の経営成績の分析」に記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、「(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 b.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性についての分析」に記載しております。 ③ 生産、受注及び販売の実績当社グループにおける生産実績については鉄鋼事業の粗鋼生産量を、また受注実績についてはエンジニアリング事業の受注実績・受注残高を記載しております。鉄鋼事業は、特定顧客からの受注については反復循環的に生産しているため、受注実績の記載を省略しております。エンジニアリング事業は、請負工事を中心としているため、生産実績を金額あるいは数量で示すことはしておりません。商社事業は、受注生産形態をとらない製品が多いため、生産実績・受注実績を金額あるいは数量で示すことはしておりません。a.生産実績当連結会計年度における生産実績は、以下のとおりであります。 セグメントの名称粗鋼生産量(千トン)前期比(%)鉄鋼事業(うちJFEスチール㈱)22,548(21,374)△2.8(△2.6) b.受注実績当連結会計年度における受注実績は、以下のとおりであります。 セグメントの名称受注実績(百万円)前期比(%)受注残高(百万円)前期比(%)エンジニアリング事業836,182+44.31,223,567+23.0 (注) 当連結会計年度において、受注実績に著しい変動がありました。これは、ごみ処理施設の建設・運営案件の受注増加等によるものです。 c.販売実績当連結会計年度における販売実績は、以下のとおりであります。 セグメントの名称販売実績(百万円)前期比(%)鉄鋼事業3,088,430△8.2エンジニアリング事業599,773+5.3商社事業1,333,057△7.3計5,021,261 調整額△481,990―合計4,539,270△6.6 (注) 主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合については、各販売先への当該割合が100分の10未満のため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、特に記載のあるものを除き、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表はIFRSに準拠して作成しております。重要性のある会計方針については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性のある会計方針」、重要な見積りについては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の判断、見積りおよび仮定」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.当連結会計年度の経営成績の分析当連結会計年度の国内および海外経済は、中国経済の減速や米国の通商政策等が影響を及ぼしたものの、緩やかに回復しました。一方で、足元では、中東情勢の緊迫化による影響等により先行きの不透明感が増しております。このような状況のもと、JFEグループでは、国内外の鉄鋼需要や鋼材市況の低迷があったものの、継続的なコスト削減に加え、棚卸資産評価差等の一過性の要因もあり、事業利益は前期と同水準となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、土地売却益の減少等、一過性の要因により前期に比べ減益となりました。当連結会計年度のセグメント別の業績は、以下のとおりです。鉄鋼事業では、国内外の需要や海外鋼材市況が低迷するなか、米国をはじめとする各国の保護主義的な政策に伴う影響等もあり、当期の連結粗鋼生産量は2,255万トンと前期と比べ減少しました。売上収益については、鋼材価格の下落や販売数量の減少等を受け、3兆884億円と前連結会計年度に比べ2,767億円(8.2%)の減収となりました。セグメント利益については、鋼材価格の下落や販売数量の減少等があったものの、継続的なコスト削減の取り組みや棚卸資産評価差等の一過性の要因等により、前連結会計年度と同水準となる380億円となりました。エンジニアリング事業は、受注済みプロジェクトの着実な遂行と企業買収等により、売上収益は5,997億円と前連結会計年度に比べ299億円(5.3%)の増収となり、受注高とともに過去最高を更新しました。セグメント利益については、売上収益の増加により、前期に比べ46億円(23.7%)の増益となる239億円となりました。商社事業では、国内建設需要の低迷や各国通商施策の影響等により鋼材取引は減少し、国内外の市況下落等もあり、売上収益は1兆3,330億円、セグメント利益は402億円となり、前連結会計年度に比べそれぞれ1,055億円(7.3%)の減収、77億円(16.2%)の減益となりました。以上の結果、当社単体業績等と合わせ、当連結会計年度における連結での売上収益は4兆5,392億円となり、前連結会計年度に比べ3,204億円(6.6%)の減収となりました。事業利益は1,353億円となり、前連結会計年度と同水準となりました。税引前利益は874億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は701億円となり、前連結会計年度に比べそれぞれ568億円(39.4%)、217億円(23.6%)の減益となりました。 b.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性についての分析当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが3,790億円の収入(前連結会計年度に比べ収入が1億円増加)であったのに対し、投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産、無形資産及び投資不動産の取得による支出を中心として4,527億円の支出(前連結会計年度に比べ支出が1,696億円増加)であったことから、これらを合計したフリー・キャッシュ・フローは737億円の支出(前連結会計年度に比べ支出が1,694億円増加)となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入を中心として、616億円の収入(前連結会計年度に比べ収入が2,190億円増加)となりました。この結果、当連結会計年度末の有利子負債残高は前連結会計年度末に比べ1,929億円増加し、1兆9,593億円となり、現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末に比べ50億円減少し、1,678億円となりました。なお、有利子負債は、社債、借入金及びリース負債であります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりです。当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料等の仕入、製造費用、受注建設工事の費用支払および販売費及び一般管理費等の営業費用です。投資資金需要の主なものは、鉄鋼事業における成長および収益向上、GX(グリーントランスフォーメーション)、DX(デジタルトランスフォーメーション)等の戦略投資および製造基盤整備を目的とした設備投資です。運転資金は、主に金融機関からの借入やコマーシャル・ペーパーの発行等により調達しております。投資資金は、自己資金を基本としておりますが、自己資金を上回る資金需要については、金融機関からの長期借入金や社債の発行等で調達しております。当社グループでは、複数の金融機関との間でコミットメントラインを設定することにより、十分な資金の流動性を確保しております。 c.目標とする指標の達成状況当社グループは、2025年5月に公表した第8次中期経営計画(2025~2027年度)の中で、以下の通り2027年度の財務・収益目標を掲げています。第8次中期経営計画に掲げる施策や、鋼材価格の引き上げ、自社努力によるコスト削減等を推進し、2027年度の目標達成に向けて取り組んでまいります 。 ■第8次中期経営計画 目標(2027年度)実績 (2025年度)グループ全体連結事業利益4,000億円1,353億円ROE少なくとも10%2.7%Debt/EBITDA倍率3倍程度4.8倍D/Eレシオ60%程度59.4%事業会社鉄鋼事業 ・セグメント利益2,600億円380億円エンジニアリング事業 ・セグメント利益420億円239億円商社事業 ・セグメント利益600億円402億円 (注)D/Eレシオ:格付け評価上の資本性を持つ負債について、格付け機関の評価により資本に算入しております。 目標(2027年度)実績 (2025年度)株主還元方針(配当性向)配当性向30%程度ただし80円/株が下限 80円/株 (配当性向72.5%) なお、当連結会計年度の分析につきましては、「② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.当連結会計年度の経営成績の分析」に記載しております。
役員の状況 FY2026 / 約11,506字
(2) 【役員の状況】①役員一覧a. 2026年6月19日(有価証券報告書提出日)現在の役員の状況は以下のとおりです。男性 11名 女性 2名 (役員のうち女性の比率15.38%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数代表取締役社長北野 嘉久1958年2月20日生1982年4月川崎製鉄株式会社入社2011年4月JFEスチール株式会社常務執行役員2014年4月同社専務執行役員2018年4月同社代表取締役副社長2019年4月同社代表取締役社長2019年6月当社代表取締役2024年4月JFEスチール株式会社代表取締役社長退任 当社代表取締役社長(現任)(重要な兼職の状況)公益財団法人JFE21世紀財団理事長(執行役員の分担)CEO(最高経営責任者)※184,404株代表取締役広瀬 政之1963年11月19日生1986年4月川崎製鉄株式会社入社2017年4月JFEスチール株式会社常務執行役員2021年4月同社専務執行役員2023年4月同社代表取締役副社長2024年4月同社代表取締役社長(現任)2024年6月当社代表取締役(現任)(重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社代表取締役社長※125,845株取締役寺畑 雅史1959年10月31日生1982年4月川崎製鉄株式会社入社2012年4月当社常務執行役員JFEスチール株式会社常務執行役員2015年4月当社専務執行役員JFEスチール株式会社専務執行役員2016年4月JFE商事株式会社取締役2018年3月当社専務執行役員退任2018年4月JFE商事株式会社取締役退任JFEスチール株式会社代表取締役副社長2019年4月当社執行役員副社長JFEスチール株式会社取締役2019年6月当社代表取締役2026年4月JFEスチール株式会社取締役退任当社取締役(現任)※134,200株取締役福田 一美1962年3月1日生1986年4月川崎製鉄株式会社入社2018年4月JFEエンジニアリング株式会社常務執行役員2023年4月同社専務執行役員2024年4月同社代表取締役社長(現任)2024年6月当社取締役(現任)(重要な兼職の状況)JFEエンジニアリング株式会社代表取締役社長※112,400株 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数取締役祖母井 紀史1965年3月4日生1987年4月川崎製鉄株式会社入社2018年4月JFEスチール株式会社常務執行役員2022年4月同社専務執行役員2023年4月同社代表取締役副社長2025年4月同社代表取締役副社長退任JFE商事株式会社代表取締役社長(現任)2025年6月当社取締役(現任)(重要な兼職の状況)JFE商事株式会社代表取締役社長※118,002株取締役安藤 よし子1959年3月17日生1982年4月労働省入省2013年7月厚生労働省労働基準局労災補償部長2014年7月同省雇用均等・児童家庭局長2015年10月同省政策統括官(労働担当)2016年6月同省政策統括官(統計・情報政策担当)2017年7月同省人材開発統括官2018年7月同省退官2020年6月当社取締役(現任)(重要な兼職の状況)キリンホールディングス株式会社社外取締役三精テクノロジーズ株式会社社外取締役※14,800株取締役島村  琢哉1956年12月25日生1980年4月旭硝子株式会社(現AGC株式会社)入社2013年1月同社常務執行役員電子カンパニープレジデント2015年1月同社社長執行役員CEO2015年3月同社代表取締役兼社長執行役員CEO2021年1月同社代表取締役会長2021年3月同社取締役会長2022年6月当社監査役2025年6月当社取締役(現任)2026年3月AGC株式会社特別フェロー(現任)(重要な兼職の状況)株式会社荏原製作所社外取締役※14,900株取締役小林 敬一1959年6月24日生1985年4月古河電気工業株式会社入社2016年4月同社代表取締役兼執行役員専務 グローバルマーケティングセールス部門長2017年4月同社代表取締役社長2023年4月同社取締役会長(現任)2024年6月当社取締役(現任)(重要な兼職の状況)古河電気工業株式会社取締役会長株式会社NTTデータ社外取締役※12,900株取締役 (監査等委員) (常勤)原 伸哉1961年12月11日生1984年4月日本鋼管株式会社入社2011年4月JFEスチール株式会社経理部長2012年4月同社経理部長、当社経理部長2015年4月同社関連企業部長2016年4月同社監査役(現任)2017年6月当社監査役2025年6月当社取締役 監査等委員(常勤)(現任)(重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社監査役※211,738株 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数取締役(監査等委員)(常勤)秋本 なかば1968年5月2日生1991年4月日本鋼管株式会社入社2002年5月米国ニューヨーク州弁護士登録2015年4月当社総務部法務室長2022年4月当社総務部担当役員付主任部員JFEエンジニアリング株式会社監査役(現任)JFE商事株式会社監査役(現任)2022年6月当社監査役2025年6月当社取締役 監査等委員(常勤)(現任)(重要な兼職の状況)JFEエンジニアリング株式会社監査役JFE商事株式会社監査役※25,869株取締役 (監査等委員)沼上 幹1960年3月27日生2000年4月一橋大学大学院商学研究科教授2011年1月同大学大学院商学研究科研究科長2014年12月同大学理事・副学長2018年4月同大学大学院経営管理研究科教授2018年6月当社監査役2023年3月一橋大学大学院経営管理研究科教授退任2023年4月早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター研究院教授(現任)2025年6月当社取締役 監査等委員(現任)(重要な兼職の状況)早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター研究院教授東京センチュリー株式会社社外取締役株式会社荏原製作所社外取締役※217,700株取締役 (監査等委員)鈴木 善久1955年6月21日生1979年4月伊藤忠商事株式会社入社2016年6月同社代表取締役専務執行役員情報金融カンパニープレジデント2018年4月同社代表取締役社長COO2020年4月同社代表取締役社長COO兼CDO・CIO2021年4月同社取締役副会長2022年4月同社副会長2023年4月同社専務理事2024年4月同社理事(現任)2025年6月当社取締役 監査等委員(現任)(重要な兼職の状況)協和キリン株式会社社外取締役オムロン株式会社社外取締役※21,000株取締役 (監査等委員)中村 直人1960年1月25日生1985年4月弁護士登録1985年4月森綜合法律事務所(現 森・濱田松本法律事務所)入所1998年4月日比谷パーク法律事務所開設 パートナー2003年2月中村直人法律事務所(現 中村・角田・松本法律事務所)開設 パートナー2023年4月中村法律事務所開設(現任)2025年6月当社取締役 監査等委員(現任)(重要な兼職の状況)中村法律事務所 弁護士※22,600株計226,358株   (注) 1 取締役安藤よし子、島村琢哉、小林敬一、沼上幹、鈴木善久および中村直人の6氏は、社外取締役であります。2 ※1 2025年6月25日選任後、1年以内に終了する事業年度に関する定時株主総会の終結の時まで。3 ※2 2025年6月25日選任後、2年以内に終了する事業年度に関する定時株主総会の終結の時まで。 4 当社は、法令に定める監査等委員である取締役の員数を欠くことになる場合に備え、補欠の監査等委員である取締役1名を選出しております。補欠の監査等委員である取締役の略歴等は以下のとおりであります。氏名生年月日略歴所有株式数佐長 功1961年8月11日生1989年4月1989年4月 弁護士登録銀座法律事務所(現 阿部・井窪・片山法律事務所)入所1998年1月阿部・井窪・片山法律事務所パートナー(現任)2014年4月当社監査役2014年6月当社監査役退任2017年6月当社監査役2025年6月当社監査役退任(重要な兼職の状況) 阿部・井窪・片山法律事務所パートナー弁護士19,443株 (注)補欠の監査等委員である取締役の任期は、就任した時から、退任した監査等委員である取締役の任期の満了の時までであります。 (執行役員の状況)当社は、経営の意思決定と業務執行の分離による権限・責任の明確化および決定・執行の迅速化を実現するため、執行役員制を採っております。2026年6月19日(有価証券報告書提出日)現在の執行役員は、以下のとおりであります。役職名氏名担当社長北 野  嘉 久CEO(最高経営責任者)副社長田 中  利 弘CFO(最高財務責任者)、CCO(最高コンプライアンス責任者)総務部、企画部、IR部、財務部、京浜臨海土地活用検討班および京浜事業利用推進班の統括専務岩 山  眞 士京浜臨海土地活用検討班の担当専務松 尾  久 光企画部、財務部および京浜事業利用推進班の担当常務田 倉  綱 大総務部およびIR部の担当 b.2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く。)8名選任の件」を上程しており、当該決議が承認可決されますと、当社の取締役の状況およびその任期は、以下のとおりとなる予定です。なお、役員の役職等については、当該定時株主総会の直後に開催が予定される取締役会の決議事項の内容(役職等)を含めて記載しています。男性 11名 女性 2名 (役員のうち女性の比率15.38%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数代表取締役社長北野 嘉久1958年2月20日生上記(2)役員の状況 ①役員一覧 a.「略歴」記載のとおり。※184,404株代表取締役広瀬 政之1963年11月19日生上記(2)役員の状況 ①役員一覧 a.「略歴」記載のとおり。※125,845株代表取締役田中 利弘1963年1月27日生1986年4月日本鋼管株式会社入社2016年4月JFEスチール株式会社常務執行役員2018年3月同社常務執行役員退任2018年4月当社常務執行役員JFE商事株式会社取締役2019年4月当社専務執行役員2021年4月JFE商事株式会社取締役退任JFEエンジニアリング株式会社取締役2026年4月JFEエンジニアリング株式会社取締役退任当社執行役員副社長(現任)JFEスチール株式会社取締役(現任)2026年6月当社代表取締役(予定)(重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社取締役公益財団法人JFE21世紀財団専務理事(執行役員の分担)CFO(最高財務責任者)、CCO(最高コンプライアンス責任者)総務部、企画部、IR部、財務部、京浜臨海土地活用検討班および京浜事業利用推進班の統括※121,646株取締役福田 一美1962年3月1日生上記(2)役員の状況 ①役員一覧 a.「略歴」記載のとおり。※112,400株取締役祖母井 紀史1965年3月4日生上記(2)役員の状況 ①役員一覧 a.「略歴」記載のとおり。※118,002株取締役安藤 よし子1959年3月17日生上記(2)役員の状況 ①役員一覧 a.「略歴」記載のとおり。※14,800株取締役島村  琢哉1956年12月25日生上記(2)役員の状況 ①役員一覧 a.「略歴」記載のとおり。※14,900株取締役小林 敬一1959年6月24日生上記(2)役員の状況 ①役員一覧 a.「略歴」記載のとおり。※12,900株取締役(監査等委員)(常勤)原 伸哉1961年12月11日生上記(2)役員の状況 ①役員一覧 a.「略歴」記載のとおり。※211,738株取締役(監査等委員)(常勤)秋本 なかば1968年5月2日生上記(2)役員の状況 ①役員一覧 a.「略歴」記載のとおり。※25,869株取締役(監査等委員)沼上 幹1960年3月27日生上記(2)役員の状況 ①役員一覧 a.「略歴」記載のとおり。※217,700株取締役(監査等委員)鈴木 善久1955年6月21日生上記(2)役員の状況 ①役員一覧 a.「略歴」記載のとおり。※21,000株取締役(監査等委員)中村 直人1960年1月25日生上記(2)役員の状況 ①役員一覧 a.「略歴」記載のとおり。※22,600株計213,804株 (注) 1 取締役安藤よし子、島村琢哉、小林敬一、沼上幹、鈴木善久および中村直人の6氏は、社外取締役であります。2 ※1 2026年6月24日選任後、1年以内に終了する事業年度に関する定時株主総会の終結の時まで。3 ※2 2025年6月25日選任後、2年以内に終了する事業年度に関する定時株主総会の終結の時まで。4 補欠の監査等委員である取締役は、上記(2)役員の状況 ①役員一覧 a.注4に記載のとおりです。 ②社外取締役の状況当社は、社外取締役が、当社経営陣から独立した立場で経営監督機能を十分に発揮できるよう、その選任にあたっては、会社法に定められる社外取締役の要件、金融商品取引所の独立取締役の指定に関する規程および当社の独立性基準を踏まえて判断しております。 (JFEホールディングスの社外取締役独立性基準) JFEホールディングスは、社外取締役の独立性基準を以下のとおり定め、以下の各号のいずれかに該当する場合は、当社に対する十分な独立性を有していないものとみなします。①当社およびその子会社の業務執行取締役、執行役、執行役員または使用人(以下、「業務執行者」という)である者、または過去において業務執行者であった者。②当社の現在の大株主である者。それらの者が会社等の法人である場合、当該法人、その親会社またはその重要な子会社の業務執行者である者、または最近3年間において業務執行者であった者。③当社またはその事業会社を主要な取引先とする者。それらの者が会社等の法人である場合、当該法人、その親会社またはその重要な子会社の業務執行者である者、または最近3年間において業務執行者であった者。④当社またはその事業会社の主要な取引先である者。それらの者が会社等の法人である場合、当該法人、その親会社またはその重要な子会社の業務執行者である者、または最近3年間において業務執行者であった者。⑤当社またはその事業会社の資金調達において必要不可欠であり、代替性がない程度に依存している金融機関その他の大口債権者等。それらの者が法人である場合、当該法人、その親会社、またはその重要な子会社の業務執行者である者、または最近3年間において業務執行者であった者。⑥当社またはその事業会社から、一定額(過去3年間平均にて年間1,000万円または平均年間総費用の30%のいずれか大きい額)を超える寄付金を受領している者。それらの者が会社等の法人である場合、当該法人、その親会社またはその重要な子会社の業務執行者である者、または過去3年間において業務執行者であった者。⑦当社またはその事業会社から、役員報酬以外に多額の金銭その他財産(過去3年間平均にて年間1,000万円以上の額)を得ているコンサルタント、公認会計士等の会計専門家および弁護士等の法律専門家である者。それらの者が法人・組合等の団体である場合、その団体に所属する者。⑧当社またはその事業会社の会計監査人または会計監査人の社員等である者、または最近3年間において当該社員等として当社またはその事業会社の監査業務に従事した者。⑨当社または事業会社から取締役を受け入れている会社、またはその親会社もしくはその子会社の取締役、監査役、執行役、執行役員である者。⑩当社の主幹事証券会社の業務執行者である者。または最近3年間において業務執行者であった者。⑪上記①から⑩のいずれかに該当している者の近親者(配偶者、三親等内の親族もしくは同居の親族)である者。 上記の各号のいずれかに該当する者であっても、当該人物の人格、見識等に照らし、当社の独立社外取締役としてふさわしいと当社が考える者については、当社は、当該人物が当社の独立社外取締役としてふさわしいと考える理由および独立社外取締役としての要件を充足している旨を説明することによって、当該人物を当社の独立社外取締役候補とすることができる。 ※「事業会社」:JFEスチール株式会社、JFEエンジニアリング株式会社、JFE商事株式会社※「主要な取引先」:直近事業年度の年間連結売上高の1%を超える場合をいう 2026年6月19日(有価証券報告書提出日)現在の当社の社外取締役は6名(うち監査等委員である社外取締役3名)であり、選任に関する考え方は以下のとおりです。<社外取締役>氏名選任に関する考え方安藤 よし子安藤よし子氏は、行政官として長年にわたり活躍され、女性活躍推進をはじめとする労働行政における政策立案等に従事されました。同氏には、このような雇用・労働の幅広い分野に関する高度な専門知識と豊富な経験に基づくガバナンス強化の役割を果たすことを期待しております。同氏は社外取締役または社外監査役となること以外の方法で会社の経営に関与したことはないものの、同氏の深い知見と卓越した見識に加え、当社の社外取締役に就任以降の実績から、引き続き、当社の社外取締役として業務執行全般の監督および当社の企業価値の向上において貴重な提言・助言をいただけるものと判断したものであります。なお、同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。島村 琢哉島村琢哉氏は、ガラスをはじめ、電子、化学品、セラミック等の多岐にわたる事業をグローバルに展開するAGC㈱の経営者として長年活躍され、組織文化変革を通じた安定収益の確保と成長戦略の推進という両利きの経営に加え、サステナビリティ経営にも積極的に取り組まれました。同氏には、このような企業経営における豊富な経験と幅広い見識に基づくガバナンス強化の役割を果たすことを期待しております。同氏の深い知見と卓越した見識に加え、当社の社外監査役および社外取締役に就任以降の実績から、引き続き、当社の社外取締役として業務執行全般の監督および当社の企業価値の向上において貴重な提言・助言をいただけるものと判断したものであります。なお、同氏が2021年3月まで業務執行者を務めていたAGC㈱と当社および当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)との間には、直近事業年度において当社およびAGC㈱それぞれの年間連結売上高(売上収益)の1%を超える取引はありません。従いまして、同社は当社またはその事業会社を主要な取引先とする者、および当社またはその事業会社の主要な取引先である者に該当しません。また、当社および当社の事業会社は、直近事業年度末時点で、AGC㈱の株式を保有しておりません。同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。小林 敬一小林敬一氏は、銅をはじめとする素材および産業機器を中心に幅広い事業を展開している古河電気工業㈱の経営者として長年活躍され、金属材料について深い学識を有するとともに、海外拠点を含めたマーケティング・販売体制の構築・強化や、資本効率性を重視した経営の推進等に取り組まれました。同氏には、このような企業経営における豊富な経験と幅広い見識に基づくガバナンス強化の役割を果たすことを期待しております。同氏の深い知見と卓越した見識に加え、当社の社外取締役に就任以降の実績から、引き続き、当社の社外取締役として業務執行全般の監督および当社の企業価値の向上において貴重な提言・助言をいただけるものと判断したものであります。なお、同氏が2023年3月まで業務執行者を務めていた古河電気工業㈱と当社および当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)との間には、直近事業年度において当社および古河電気工業㈱それぞれの年間連結売上高(売上収益)の1%を超える取引はありません。従いまして、同社は当社またはその事業会社を主要な取引先とする者、および当社またはその事業会社の主要な取引先である者に該当しません。また、当社および当社の事業会社は、直近事業年度末時点で、古河電気工業㈱の株式を保有しておりません。同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。 氏名選任に関する考え方沼上 幹(監査等委員)沼上幹氏は、長年にわたり企業経営に関する研究に意欲的に取り組み、企業の経営戦略や組織のあり方について深い学識を有するとともに、様々な産業分野に精通しております。また、一橋大学副学長として大学経営に関する経験も有しております。同氏には、このような経営等に関する高度な専門知識と豊富な経験に基づくガバナンス強化の役割を果たすことを期待しております。同氏は社外取締役または社外監査役となること以外の方法で会社の経営に関与したことはないものの、同氏の深い知見と卓越した見識に加え、当社の社外監査役に就任以降の実績から、監査等委員である社外取締役として業務執行全般の監査・監督を的確、公正に行うとともに、当社の企業価値の向上において貴重な提言・助言をいただけるものと判断したものであります。なお、同氏が2023年3月まで教授を務めていた一橋大学および2023年4月より教授を務めている早稲田大学と当社および当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)との間には、直近事業年度において当社および一橋大学、早稲田大学それぞれの年間連結売上高(売上収益)および収入の1%を超える取引はありません。また、当社および当社の事業会社は、過去3年間のいずれも両大学への1,000万円以上の寄付を行っておりません。従いまして、一橋大学および早稲田大学は当社またはその事業会社を主要な取引先とする者、当社またはその事業会社の主要な取引先である者、一定額を超える寄付金を受領している者に該当しません。同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。鈴木 善久(監査等委員)鈴木善久氏は、グローバルに事業を展開している伊藤忠商事㈱の経営者として長年活躍され、北米事業や航空関連製造会社のCEOを歴任する等、国内外での事業経営に加え、情報・金融事業における新規事業の創造等、豊富な経験と幅広い見識を有しております。同氏には、このような企業経営における豊富な経験と幅広い見識に基づくガバナンス強化の役割を果たすことを期待しております。同氏の深い知見と卓越した見識から、監査等委員である社外取締役として業務執行全般の監査・監督を的確、公正に行うとともに、当社の企業価値の向上において貴重な提言・助言をいただけるものと判断したものであります。なお、同氏が2021年3月まで業務執行者を務めていた伊藤忠商事㈱と当社および当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)との間には、直近事業年度において、当社および伊藤忠商事㈱それぞれの年間連結売上高(売上収益)の1%を超える取引はありません。従いまして、同社は当社またはその事業会社を主要な取引先とする者、および当社またはその事業会社の主要な取引先である者に該当しません。また、当社および当社の事業会社は、直近事業年度末時点で、伊藤忠商事㈱の株式を保有しておりません。同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。中村 直人(監査等委員)中村直人氏は、弁護士として長年活躍され、第三者委員会等の立場から企業に対し指導・助言・監督を実施するなど、コーポレートガバナンス、コンプライアンスに関する豊富な経験と深い見識および他の会社の社外役員としての豊富な経験を有しております。同氏には、弁護士として培われた法律実務に関する高度な専門知識と豊富な経験に基づくガバナンス強化の役割を果たすことを期待しております。同氏は社外取締役または社外監査役となること以外の方法で会社の経営に関与したことはないものの、同氏の深い知見と卓越した見識から監査等委員である社外取締役として業務執行全般の監査・監督を的確、公正に行うとともに、当社の企業価値の向上において貴重な提言・助言をいただけるものと判断したものであります。なお、同氏が2023年4月までパートナー弁護士を務めていた中村・角田・松本法律事務所および2023年4月に設立した中村法律事務所は、当社および当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)より過去3年間において取引はなく、上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。 (注)各社外取締役が所有する当社の株式の数は、「①役員一覧」に記載しております。 ③社外取締役による監督または監査と内部監査、監査等委員会による監査および会計監査との相互連携ならびに内部統制部門との関係「②社外取締役の状況」に記載の社外取締役6名(うち監査等委員である社外取締役3名)について、当社との直接の利害関係はなく、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えており、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断しております。上記の監査等委員である社外取締役を含む監査等委員会は、内部監査部門と定例的に、また必要に応じて会合を持ち、内部監査計画、内部監査の実施状況や監査結果の報告を聴取し、意見交換を行う等、密接な連携を図ります。また、会計監査人(EY新日本有限責任監査法人)と定例的に、また必要に応じて会合を持ち、監査計画、監査の実施状況や監査結果の報告を聴取し、会計監査人の品質管理体制についても説明を受けるとともに、監査等委員会からも監査計画等の説明を行い、意見交換を行う等、密接な連携を図っています。内部統制部門による業務執行に係る重要な事項については取締役会において審議し、社外取締役は取締役会に出席し、審議においてそれぞれの知見から適宜助言をいただいております。取締役会の開催に際しては、社外取締役を対象とする事前説明会等を開催し、各議題に関する資料を配布の上、説明を行っております。上記に加え、当社およびグループ会社の経営上の重要な課題を適宜説明するとともに、社長を含む経営トップとの意見交換や、必要に応じて社内各部門から行う重要な業務報告聴取への出席、主要事業拠点での取締役会開催やグループ会社の視察等の機会を設け、職務を遂行するために必要な情報を十分に提供するよう努めております。
沿革 FY2025 / 約694字
2 【沿革】 2002年9月日本鋼管㈱および川崎製鉄㈱(以下、両社)が共同して株式移転により完全親会社である当社を設立当社普通株式を東京証券取引所、大阪証券取引所および名古屋証券取引所市場第一部に上場(両社普通株式は上場廃止)2003年1月両社の会社分割契約書締結を承認2003年4月両社を会社分割により、JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱、JFE都市開発㈱およびJFE技研㈱に再編川崎マイクロエレクトロニクス㈱を当社の完全子会社とする会社分割を実施2008年3月日立造船㈱およびJFEエンジニアリング㈱が保有する株式の取得によりユニバーサル造船㈱を子会社化2009年4月JFE技研㈱が持つエンジニアリング関連の研究機能をJFEエンジニアリング㈱へ移転するとともに、JFE技研㈱をJFEスチール㈱へ統合2011年4月JFEスチール㈱がJFE都市開発㈱を吸収合併して保有不動産活用事業を承継2012年7月川崎マイクロエレクトロニクス㈱が発行する全部の株式を㈱メガチップスに譲渡2012年10月JFE商事㈱を株式交換により完全子会社化2013年1月ユニバーサル造船㈱を存続会社として㈱アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドとの経営統合により、ジャパン マリンユナイテッド㈱(現・持分法適用関連会社)を設立2021年12月名古屋証券取引所上場廃止2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行2022年6月ジェイ エフ イー ホールディングス㈱からJFEホールディングス㈱へ商号変更2024年4月JFEエンジニアリング㈱が笠岡モノパイル製作所を発足
配当政策 FY2025 / 約493字
3 【配当政策】当社は株主への利益還元を最重要経営課題の一つと考えており、グループ全体として持続性のある企業体質の確立を図りつつ、積極的に配当を実施していく方針としております。この方針のもと、当事業年度の配当につきましては、期末配当を1株当たり50円(年間100円)としております。なお、第8次中期経営計画においては、引き続き配当性向(連結ベース)30%程度としておりますが、安定的に配当を実施する観点から80円/株を下限とする方針としております。当社は、会社法第454条第5項に規定する中間配当を行うことができる旨を定款に定めており、配当回数については年2回を基本とし、中間配当については取締役会、期末配当については株主総会を配当の決定機関としております。 (注) 当事業年度を基準日とする剰余金の配当の取締役会または株主総会の決議年月日、配当金の総額および1株当たりの配当額は以下のとおりであります。取締役会決議日2024年11月6日配当金の総額31,845百万円1株当たりの配当額50円 定時株主総会決議日2025年6月25日配当金の総額31,845百万円1株当たりの配当額50円
監査の状況 FY2025 / 約3,529字
(3) 【監査の状況】① 監査等委員会監査の状況当社は、2025年6月25日開催の第23回定時株主総会における承認を得て、監査等委員会設置会社に移行しております。そのため、当事業年度の活動状況については、移行前の監査役会設置会社における内容を記載しております。a.監査等委員会の組織・人員・手続き当社は、監査等委員である取締役(以下、「監査等委員」という。)5名(うち、社外取締役である監査等委員3名)で監査等委員会を構成しています。監査等委員は取締役会に出席するほか、常勤監査等委員と他の監査等委員との間で職務を分担し、グループ経営戦略会議・経営会議・JFEグループサステナビリティ会議・その他重要会議に出席、必要に応じて意見表明を行うとともに、取締役および執行役員等から業務報告を聴取、事業会社およびグループ会社から事業の報告を受けること等により、取締役の職務の執行を監査します。また、会計監査人と定例的に、また必要に応じて会合を持ち、意見交換するほか、会計監査人の品質管理体制について説明を受けその妥当性を確認します。内部監査部門と定例的に、また必要に応じて会合を持ち、内部監査の実施状況や監査結果の報告等を聴取するとともに、意見交換を行います。当社の監査等委員、事業会社およびグループ会社の監査役は相互に情報交換を行い、連携を図ります。会議、報告聴取・意見交換についてはオンラインツール等も活用しながら実施します。また、監査等委員会の職務を補助する使用人については、監査等委員会事務局に専従者を置き、当該使用人の人事については監査等委員と協議することとしております。なお、監査等委員である原伸哉氏は、JFEスチール㈱の経理部長および当社の経理部長を担当していた経験があり、財務および会計に関する相当程度の知見を有するものであります。また、監査等委員である沼上幹氏は、経営戦略をはじめ企業経営全般について幅広く研究しており、財務および会計に関する相当程度の知見を有するものであります。b.監査役および監査役会の活動状況当事業年度において当社は監査役会を合計20回開催しており、個々の監査役の出席状況については次のとおりです。また、監査役会における主な検討事項は、監査方針および監査計画、内部統制体制の整備・運用状況、会計監査人の監査の方法および結果の相当性(会計監査人の監査報告書における監査上の主要な検討事項を含む)、会計監査人の選任および解任ならびに不再任に関する事項、会計監査人に対する報酬等の同意、監査役会の実効性評価、監査報告書の作成等です。役職名氏名開催回数出席回数監査役(常勤)原 伸哉2020秋本 なかば2020監査役佐長 功2020沼上 幹2020島村 琢哉2020 ② 内部監査の状況 (提出日現在)当社グループにおける内部監査は、当社(5名)および主要な事業会社(計26名)ならびに重要なグループ会社に内部監査部門を設置して各社の業務運営に対する監査を実施しております。当社およびグループ会社の内部監査部門は、相互に情報共有を行いグループ全体の内部監査体制の充実を図っております。また、内部監査の実効性確保のため、内部監査の結果について、取締役会および監査等委員会に報告を行います。内部監査部門、監査等委員および会計監査人は、監査計画、監査結果の報告等の定期的な打合せを含め、必要に応じ随時情報交換を行い相互の連携を図ります。これらの監査と内部統制部門との関係について、内部統制部門は、内部監査部門、監査等委員および会計監査人による監査に対し、日頃から必要な情報を十分に提供するよう努めます。 内部監査部門は、監査の結果認識された改善を要する事項を、JFEグループサステナビリティ会議で報告してグループ全体へ周知徹底すること等により、内部統制部門による統制の強化につなげております。監査等委員は、監査結果については社長に報告して意見交換を行うほか、内部統制部門に伝達し必要に応じて改善を求めます。会計監査人は、社長を含む経営トップとの定期的な意見交換を行うこと等により、監査結果を含め情報交換を行い内部統制部門による統制の強化につなげております。 ③ 会計監査の状況a.監査法人の名称EY新日本有限責任監査法人 b.継続監査期間2002年以降 c.業務を執行した公認会計士業務を執行した公認会計士の氏名所属する監査法人指定有限責任社員 業務執行社員  市之瀬 申EY新日本有限責任監査法人指定有限責任社員 業務執行社員  吉田 哲也EY新日本有限責任監査法人指定有限責任社員 業務執行社員  脇本 恵一EY新日本有限責任監査法人指定有限責任社員 業務執行社員  藤尾 太一EY新日本有限責任監査法人 (注) 1 継続監査年数については、いずれも7年以内であるため、記載を省略しております。 2 監査業務に係る補助者の構成は、監査法人の選定基準に基づき決定されております。具体的には公認会計士およびその他の補助者等を主たる構成員とし、システム専門家等も加えて構成されております。 d.監査法人の選定方針と理由監査法人を選定するにあたっては、下記の項目について問題がないことを確認する方針としております。(a)会計監査人の解任事由の有無(b)会計監査人の監査の方法と結果の相当性(c)会計監査人の品質管理体制(d)監査報酬の水準(注)会計監査人の解任または不再任の決定の方針当社では、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目に該当すると認められる場合には、監査等委員全員の同意によって監査等委員会が会計監査人を解任いたします。また、上記に準ずる場合、その他必要があると判断した場合は、監査等委員会が当該会計監査人の解任または不再任に関する議案の内容を決定し、これを株主総会に提出いたします。以上の方針は、監査等委員会設置会社に移行する前の監査役会においても同様の考え方であり、上記に基づきEY新日本有限責任監査法人に対して評価を行った結果、当該法人は当社の会計監査人として職責を果たしていると判断したことから、当該法人を当社第24期事業年度に係る会計監査人として再任することといたしました。 e.監査役及び監査役会による監査法人の評価当社の監査役および監査役会は、EY新日本有限責任監査法人に対して評価を行っております。監査役および監査役会は、会計監査人の職務遂行状況、監査体制、監査報酬水準等が適切であるかについて、会計監査人からの報告聴取、監査への立会いおよび経営執行部門との意見交換等を通じて確認を行いました。その結果、監査の方法と結果は相当であること、監査の品質管理体制、監査報酬の水準に関して問題のないことから、EY新日本有限責任監査法人は当社の会計監査人として職責を果たしていると評価いたしました。 ④ 監査報酬の内容等a.監査公認会計士等に対する報酬 区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(千円)非監査業務に基づく報酬(千円)監査証明業務に基づく報酬(千円)非監査業務に基づく報酬(千円)提出会社23,10030,00026,0591,000連結子会社488,83328,796467,47119,001計511,93358,796493,53020,001 (非監査業務の内容)(前連結会計年度)新株式の発行等に係るコンフォートレターの作成業務等であります。(当連結会計年度)合意された手続業務等であります。 b.当社および当社の連結子会社が、アーンスト・アンド・ヤング・ネットワークに属する監査法人(EY新日本有限責任監査法人を除く)に支払うべき報酬 区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(千円)非監査業務に基づく報酬(千円)監査証明業務に基づく報酬(千円)非監査業務に基づく報酬(千円)提出会社――――連結子会社156,013141,493266,438144,942計156,013141,493266,438144,942 (非監査業務の内容)(前連結会計年度)移転価格税制に係る文書化業務等であります。(当連結会計年度)移転価格税制に係る文書化業務等であります。 c.監査報酬の決定方針会社の規模・特性、監査日数等を勘案した上で、監査法人と協議の上、監査報酬を決定しております。 d.監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由監査役会は、前期の監査実績の相当性、当期の監査計画の内容および報酬額の妥当性等を検討した結果、会計監査人の報酬等に同意いたしました。
設備の概要 FY2025 / 約401字
1 【設備投資等の概要】当社および連結子会社等(共同支配事業を含む)は、鉄鋼事業、エンジニアリング事業および商社事業を中心に、高級鋼の生産能力増強、老朽更新、合理化等に加えて、設備の新鋭化、GX(グリーントランスフォーメーション)投資、DX(デジタルトランスフォーメーション)投資に重点をおいて設備投資を実施しております。当連結会計年度における設備投資の内訳は、以下のとおりであります。なお、下記金額に含まれる共同支配事業の設備投資金額は、当社グループの持分に相当する金額であります。 セグメントの名称当連結会計年度金額(百万円)前期比(%)鉄鋼事業266,499△1.1エンジニアリング事業27,066△55.1商社事業24,911+19.3計318,477△9.1調整額△3,651 合計314,826△9.0 (注) 金額は有形固定資産、無形資産、使用権資産および投資不動産の合計数値であります。
従業員の状況 FY2025 / 約2,849字
5 【従業員の状況】(1) 連結会社の状況2025年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)鉄鋼事業41,386エンジニアリング事業11,102商社事業8,753全社(共通)55合計61,296 (注) 1 従業員数は就業人員数であり、臨時従業員を含んでおりません。2 全社(共通)は、当社の従業員数であります。 (2) 提出会社の状況2025年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)5547.022.912,643 (注) 1 従業員数は就業人員数であり、他社からの出向者を含み、他社への出向者、臨時従業員を含んでおりません。2 他社への出向者数は1名であります。3 平均勤続年数の算定にあたり、JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱からの出向者については、それぞれの会社での勤続年数を通算しております。4 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。 (3) 労働組合の状況当社には労働組合はありません。事業会社においては、JFEスチール労働組合連合会、JFEエンジニアリング労働組合、JFE商事労働組合が組織されております。なお、その他に労働組合との関係について特記すべき事項はありません。 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異当事業年度名称管理職に占める女性労働者の割合(%) ※1男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%) ※1全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者[鉄鋼事業]JFEスチール㈱2.097.0※382.282.675.0JFE条鋼㈱-80.0※377.676.872.8JFEケミカル㈱-64.2※277.677.270.9JFE建材㈱-30.7※270.871.071.4JFE鋼板㈱0.950.0※276.976.9-(※4)JFE物流㈱2.259.0※280.382.361.8JFEコンテイナー㈱-75.0※283.783.777.1JFEシビル㈱-92.3※364.664.055.3 当事業年度名称管理職に占める女性労働者の割合(%) ※1男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%) ※1全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者JFEミネラル㈱3.6100.0※375.582.632.8JFEライフ㈱22.8100.0※251.877.425.6JFEプラントエンジ㈱-65.1※275.479.155.1JFEシステムズ㈱9.1100.0※383.283.369.3JFE鋼材㈱8.7- ---JFE溶接鋼管㈱-83.3※287.685.659.2JFEアドバンテック㈱0.9100.0※259.878.372.6JFEテクノリサーチ㈱11.088.8※388.686.476.1JFE東日本ジーエス㈱-50.0※251.887.359.4大和鋼帯㈱-- 77.882.867.0JFEコムサービス㈱11.0- ---JFE物流京浜㈱-85.7※275.373.279.6㈱JFEウイング-100.0※376.277.253.8J-ロジテック㈱-33.3※281.880.981.9JFEウエストテクノロジー㈱-55.6※276.176.287.0JFE西日本ジーエス㈱1.750.0※291.783.379.2JFE鋼板総合サービス㈱-- 71.174.840.6JFE瀬戸内物流㈱-62.5※285.285.087.9倉敷運輸㈱-55.5※279.679.199.0JFE物流中部㈱13.0- ---[エンジニアリング事業]JFEエンジニアリング㈱3.497.1※367.667.859.1J&T環境㈱-38.4※277.880.757.2JFEプロジェクトワン㈱4.6100.0※376.074.882.1JFE環境テクノロジー㈱-60.0※257.469.767.6あすか創建㈱-- 72.970.776.1JFEテクノス㈱1.371.4※270.373.947.4㈱きんぱい2.742.8※276.975.077.5JFE環境サービス㈱7.893.3※357.770.172.5JFEビジネスサポート横浜㈱15.6 -(※4)※272.181.450.9 当事業年度名称管理職に占める女性労働者の割合(%)※1男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%) ※1全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者[商社事業]JFE商事㈱10.0110.3※369.969.860.4JFE商事鉄鋼建材㈱6.860.0※365.164.071.7JFE商事電磁鋼板㈱2.7100.0※1---JFE商事資機材販売㈱10.6- ---㈱トーセン1.5- --- (注) 1 ※1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。2 ※2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。3 ※3 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。4 上表は、従業員数等の要件により、各社で公表状況が異なっており、「-」は数値を公表しておりません。5 ※4 当該期間に対象者が存在しないため「‐」と表記しております。6 「労働者の男女の賃金の差異」に関し、各社では評価制度の運用および昇進については性別にかかわらず公平・公正に実施しております。男女の賃金の差異については、主に管理職比率、勤務形態(交替勤務等)、パート・有期労働者における再雇用者の割合等に差があることにより生じております。なお、事業会社3社では女性管理職比率の向上が重点的な課題となっています。これまで、女性採用の拡充に継続して取り組み、女性従業員の母数を着実に増やしてまいりましたが、近年では管理職およびその候補となるキャリア採用の拡充・職位配置を見据えた個別育成計画の実行、研修やメンタリングの実施、人事制度改訂による職掌区分の廃止等の施策で管理職比率の更なる向上を目指しております。今後とも、JFEグループ全体として、女性従業員の管理職登用促進を含む、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)の推進に取り組んでまいります。
研究開発活動 FY2025 / 約4,270字
6 【研究開発活動】当社グループ(当社および連結子会社)は、世界最高の技術をもって社会に貢献することを企業理念とし、顧客ニーズを先取りした独自新商品の開発、高品質な商品を効率的に生産する技術の開発、カーボンニュートラル達成に寄与する商品および製造技術の開発、ならびにグループ全体としてのシナジーを活かした開発により、常に業界をリードし、新たな分野を開拓していくというグループ共通の開発コンセプトの下、各事業会社が創造性にあふれる研究開発を展開しています。また、各事業会社において、AI・IoT・ビッグデータ等のデータサイエンス技術の活用を推進するための組織を設置し、ロボティクス技術を積極的に活用して、製造設備の生産性や商品・サービスの付加価値向上に向けた研究開発等を積極的に推進しています。グループ全体の研究開発戦略の策定や横断的に取り組むべき重要課題の選定・推進については、当社社長を議長とする「グループ経営戦略会議」の場で、各事業会社が一体となって取り組んでいます。今後も、経営環境の変化に柔軟に対応しつつ高い収益力を確保するとともに、市場・社会からの高い信頼を獲得し、将来の経営基盤を育成・発展させるべく、積極的な研究開発に取り組んでいきます。当連結会計年度における研究開発費は42,987百万円であり、主要事業内訳は鉄鋼事業38,946百万円、エンジニアリング事業4,041百万円であります。なお、当連結会計年度における主な事業別の研究の目的、主要課題および研究成果は以下のとおりです。 (1)鉄鋼事業鉄鋼事業では、社会の持続的な発展と人々の安全で快適な生活のために、「カーボンニュートラル」達成に向けたイノベーションの推進、「デジタル」による製造基盤強化と超革新的プロセス技術の開発、お客様のニーズを先取りした高付加価値品およびカーボンニュートラル社会の実現に繋がる新商品・利用技術の開発を強力に推進しております。 以下、当連結会計年度の主な研究成果を挙げます。 <プロセス分野>JFEスチール㈱は、自動車用薄鋼板を対象とした製造工程の操業データおよび品質データを収集し、品質に対する操業の影響を解析する仕組みとして、多工程一貫品質データ解析システム『J-astquad®』を構築し、運用を開始しました。本システムは、自動車用薄鋼板の安定製造を目的とした、薄鋼板製造における品質管理業務のためのDX基盤技術のひとつです。自動車用薄鋼板をはじめとした、多工程にわたる製造品から構築・運用を始め、今後順次、各種製品群への展開を予定しています。今回構築した『J-astquad®』では、自動車用薄鋼板の製造における製鋼工程、熱延工程、冷延工程、表面処理工程にわたって鋼板の長辺方向に変動する多数のセンサーデータ等の操業データおよび品質データ等を自動的に収集します。それらのデータから、圧延による鋼板の長さの変化や、工程毎の鋼板長辺方向の反転、鋼板先尾端部の切り落とし処理等を考慮して、細分化した鋼板長辺方向位置を、多工程で精緻に合わせた紐づけデータとして生成し、AI技術に基づく詳細な解析を行うことで、品質不良の要因の推定が可能となり、操業改善の迅速化を実現し、品質不良発生率の低減につながっています。 更に、JFEスチール㈱は仮想空間上に構築したデジタルツイン技術の活用により、革新的ラジアントチューブバーナーの短期開発に成功しました。本ラジアントチューブバーナーを東日本製鉄所(千葉地区)冷延工場で長期運用した結果、従来のラジアントチューブと比較して6倍程度の長寿命効果が見込まれるとともに、低NOx化、省エネ化を実現しています。今回の開発では、試験炉の燃焼実験から得られた試験データと物理モデルを元に、仮想空間上に試験炉を忠実に再現したデジタルツインを構築し、ラジアントチューブの炉内支持構造、チューブ形状、バーナー周り、伝熱促進体、熱交換器を独自に開発しました。その結果、従来のラジアントチューブバーナーに対して、長寿命(変形速度1/6)、低NOx(NOx発生量30%低減)、高効率(3%の省エネ化)の革新的ラジアントチューブバーナーの開発に至り、また、従来の約半分の期間での操業運用を実現しました。また、同社は鋼製配管上を吸着走行しながら減肉点検を行う、走行を妨げるケーブル類を不要とした点検ロボットである無線式「Scan-WALKER®」を開発しました。本ロボットは既存の配管点検ロボット有線式「Scan-WALKER®」を改良したものであり、今回製鉄所内の点検作業に試験導入し、遠隔操作による点検範囲拡大と高所作業負荷低減を実現しました。今回、各製鉄所内において、本ロボットを用いて地上からの遠隔操作による検証試験を実施し、局所的な減肉の発見に成功しました。今後は実運用を進め、配管以外の構造物にも展開することで、更なる鋼構造物の健全性確保と作業負荷低減を進めていきます。 <製品分野>JFEスチール㈱は、石油メジャー等が参画する「海洋石油・天然ガスに係る日本財団とDeepStarの連携技術開発助成プログラム」の水素関連技術開発Phase Iにおいて、同社製品の電縫鋼管(マイティーシーム®)を用いた、高圧水素輸送用ラインパイプ材の特性評価に関する研究開発を実施してまいりました。この度、約1年間のPhase Iにおける研究成果が認められ、引き続きPhase IIに採択されました。Phase IIでは、海底パイプラインを想定した厚肉高強度UOE鋼管へ研究対象を拡大し、引き続きDeepStarメンバーである石油メジャーのExxonMobil社、Chevron社(米国)、TotalEnergies社(フランス)と連携し、高圧水素輸送用の鋼管材料等の評価基準および方法を確立し、高圧水素輸送海底パイプラインの実用化を目指します。また、JFEスチール㈱が開発した『壁折リストライク工法』が、国内大手自動車メーカーの国内向け車両の骨格部品であるロッカーインナーの製造において、1180MPa級高張力鋼板のプレス成形時のスプリングバック抑制成形工法として採用されました。一般的に、プレス成形時に材料に残る応力を低減する、もしくはプレス部品にスプリングバックの要因応力を相殺させる応力を付与することでスプリングバックは小さくなります。今回採用された『壁折リストライク工法』は、多工程あるプレス工程の前工程形状を最適化し、スプリングバックの要因応力を相殺させる応力を付与することを特徴とする技術です。今回の工法が採用された対象として、ドアの車両下部に配置される骨格部品であるロッカーインナーは、㈱協豊製作所(以下、「協豊製作所」)が量産を実施しており、同社と協豊製作所の共同開発により『壁折リストライク工法』の量産金型への適用を実現しました。 更に、JFEスチール㈱はコーティングレスで高温水蒸気中での耐酸化性と導電性を両立する、固体酸化物形燃料電池(SOFC)のインターコネクタ用フェライト系ステンレス鋼『JFE―FC1』を開発し、サンプルの提供を開始いたしました。『JFE―FC1』は、セラミックスコーティングに要するコストと作業工程を削減することができるステンレス鋼です。このたび開発した『JFE―FC1』は、長期間の使用後にもバリア機能を持ち続け、かつ発電効率を低下させないよう導電性も維持できる特殊な構造を持った酸化皮膜が生成する、新たな材料設計に基づいて開発されたステンレス鋼です。『JFE―FC1』を適用することで、セラミックスコーティングに要するコストと工程を削減することができ、カーボンニュートラル実現に向けたSOFCの普及促進に大きく貢献します。 <表彰>JFEスチール㈱が開発してまいりました商品、技術は社外からも高く評価されております。例えば、「海岸近傍でも無塗装使用可能な高耐候性鋼の発明」により、令和6年度全国発明表彰発明賞を受賞しました。同社の全国発明表彰受賞は発足以来14回目となります。また、同社の開発した高濃度硫化水素含有天然ガス輸送鋼管用鋼材が、第71回(令和6年度)大河内記念技術賞を受賞しました。更に、JFEスチール㈱が開発した「連続鋳造における凝固完了位置測定装置」が、第59回機械振興賞 経済産業大臣賞を受賞しました。また、「長寿命・低NOx・高効率ラジアントチューブバーナー」が2023年度日本伝熱学会・技術賞を受賞しました。同社の日本伝熱学会・技術賞の受賞は初となります。 (2)エンジニアリング事業エンジニアリング事業では、「Waste to Resource」、「カーボンニュートラル」、「複合ユーティリティサービス」、「基幹インフラ」の4事業分野にそれらを支える技術基盤である「DX」を加えた5つを重点分野と位置付け研究開発を推進しています。当連結会計年度は、特に「カーボンニュートラル」を最注力分野として重点的な投資を実施しました。具体的には、廃棄物中の炭素を化学原料として最大限有効利用する「ガス化改質と微生物を用いたエタノール製造による廃棄物ケミカルリサイクル技術の開発」に現在取り組んでおります。本開発は、NEDOグリーンイノベーション基金事業「廃棄物・資源循環分野におけるカーボンニュートラル実現」に採択され、2024年11月より実証試験設備の建設を開始しました。本開発ではJFEエンジニアリング㈱のオンリーワン技術である廃棄物から安定的に精製合成ガスを製造する技術をベースに、廃棄物をプラスチック原料やSAF(Sustainable Aviation Fuel)の他、水素源としても有効利用する一連の資源循環プロセスの確立を目指しております。 更に、膜分離と物理吸着双方のメリットを活かしたハイブリッド型低消費エネルギーCO2分離回収技術や、水素混焼ガスエンジンコージェネレーションシステム等、カーボンニュートラルの実現に向けて様々な研究開発に取り組んでいます。また、JFEエンジニアリング㈱が開発した商品・技術は社外からも高く評価されており、廃棄物焼却施設の発電効率向上とボイラ長寿命化を目的とした「水噴射と圧力波を組み合わせた高効率ボイラクリーニング装置」は、(一社)日本産業機械工業会主催の第50回優秀環境装置表彰において、経済産業大臣賞を受賞しました。
株式の保有状況 FY2025 / 約5,785字
(5) 【株式の保有状況】① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式について、以下のとおり区分しております。・保有目的が純投資目的である投資株式株式の価値の変動または株式に係る配当によって利益を受けることを目的として保有する株式・保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式グループの事業の維持および成長のために必要と判断した会社の株式 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、子会社の経営管理を行うことを主たる業務としております。当社が保有する株式はすべて子会社株式ならびに関連会社株式であり、それ以外の保有目的が純投資目的もしくは純投資目的以外の目的の株式は保有しておりません。当社の事業会社であるJFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱は、原則として上場株式を政策保有株式として保有しません。ただし、グループの事業の維持および成長のために必要と判断した会社の株式については、例外的に政策保有株式として保有します。事業会社の保有する国内外上場会社株式について、当社および各事業会社は、定期的に保有意義および保有に伴う便益・リスクが資本コストに見合っているかを取締役会で確認し、保有意義が無くなった場合や株主利益の毀損リスクが発生する場合には売却します。なお、2024年度は、11銘柄の全部または一部につき、142億円(時価ベース)を売却しております。また、2024年8月の取締役会において、保有意義および投資リターンについて検証しております。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額当社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額が最も大きい会社(最大保有会社)であるJFEスチール㈱については以下のとおりであります。 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式9842,210非上場株式以外の株式1620,640 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式170事業関係強化のため非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式15718非上場株式以外の株式3716 当社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額が最大保有会社の次に大きい会社であるJFE商事㈱については以下のとおりであります。 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式555,177非上場株式以外の株式1510,227 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式10事業関係の強化のため非上場株式以外の株式21 事業関係の強化のため (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式20非上場株式以外の株式-- c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報当社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額が最も大きい会社(最大保有会社)であるJFEスチール㈱については以下のとおりであります。 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無※1株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)㈱みずほフィナンシャルグループ1,505,8311,505,831・同社株式は、資金調達を中心とした金融取引の円滑な推進のため保有しております。有※26,1004,586㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ1,993,5901,993,590・同社株式は、資金調達を中心とした金融取引の円滑な推進のため保有しております。有※24,0093,104㈱淀川製鋼所587,377587,377・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。有3,2712,681統一實業股份有限公司27,081,76427,081,764・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無2,0821,831東京窯業㈱1,865,0291,865,029・同社株式は、各種耐火物の購買を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。有904884インターナショナル・スチールズ・リミテッド20,626,50020,626,500・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無869744㈱ヨロズ843,000843,000・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。有851814㈱三井住友フィナンシャルグループ220,281126,627・同社株式は、資金調達を中心とした金融取引の円滑な推進のため保有しております。当事業年度に普通株式1株につき3株の割合で株式分割が行われたことにより、株式数が増加しております。有※28351,128 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無※1株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)宮地エンジニアリンググループ㈱360,000180,000・同社株式は、厚鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。当事業年度に普通株式1株につき2株の割合で株式分割が行われたことにより、株式数が増加しております。無642789テイ・エス テック㈱302,000302,000・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無507607PT. スチール・パイプ・インダストリー・インドネシア106,646,860106,646,860・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無254303アジアパイルホールディングス㈱200,000300,000・同社株式は、鋼管の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無184260アサガミ㈱10,00010,000・同社株式は、製鉄所沿岸荷役の業務委託を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。有5956マイクロン・スチール・BHD.5,370,0005,370,000・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無5161KGスチール㈱17,08517,085・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無1013ウジナス・シデルルジカス・デ・ミナス・ジェライス・S/A46,20046,200・同社株式は、鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しております。無613川田テクノロジーズ㈱―11,708・同社株式は、厚鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。無―120 みなし保有株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無※1株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)丸一鋼管㈱3,003,0003,003,000・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しているとともに、退職給付信託に拠出しており、議決権行使の指図権を有しております。有9,99312,078トヨタ自動車㈱―2,486,000・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しているとともに、退職給付信託に拠出しており、議決権行使の指図権を有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。無―9,426本田技研工業㈱―1,919,400・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しているとともに、退職給付信託に拠出しており、議決権行使の指図権を有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。無―3,629スズキ㈱―239,500・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼関連取引の円滑な推進のため保有しているとともに、退職給付信託に拠出しており、議決権行使の指図権を有しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。無―1,665 (注) 1 特定投資株式とみなし保有株式の銘柄数の合計が60銘柄に満たないため、全銘柄を記載しております。2 「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。3 定量的な保有効果については取引先との営業秘密との判断により記載しておりません。4 保有の合理性の検証方法は「②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容」に記載しております。5 ※1「当社の株式の保有の有無」は、提出会社であるJFEホールディングス㈱の株式に対する保有の有無を記載しております。なお、保有の有無は、JFEホールディングス㈱の株式に対して株主名簿等により確認できる範囲において記載しております。6 ※2 当該株式の発行者の主要な連結子会社における当社の株式の保有の有無を確認しております。 当社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額が最大保有会社の次に大きい会社であるJFE商事㈱については以下のとおりであります。 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無※株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)ジェコス㈱2,965,0002,965,000・同社株式は、鋼材加工製品の販売を中心とした鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。無3,0743,421前端離岸風電設備製造股份有限公司5,821,0005,821,000・同社株式は、厚鋼板の販売を中心とした鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。無1,4482,855㈱淀川製鋼所200,000200,000・同社株式は、薄鋼板の購買および販売を中心とした鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。有1,114913 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無※株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)OMホールディングス・リミテッド27,633,46427,633,464・同社株式は、製鉄原材料の購買を中心とした鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。無9601,171㈱エイチワン727,500727,500・同社株式は、薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。無823514CHCリソーシズコーポレーション2,467,9352,467,935・同社株式は、高炉スラグの販売を中心とした鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。無777711トン・ドン・ア・コーポレーション5,135,0005,135,000・同社株式は、熱延薄鋼板の販売および亜鉛鋼板の購買を中心とした鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。無721736SECカーボン㈱259,704259,696・同社株式は、化学製品の販売を中心とした鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しております。有540683 みなし保有株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無※株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)大阪瓦斯㈱634,600634,600・同社株式は、鋼管の販売を中心とした鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しているとともに、退職給付信託に拠出しており、議決権行使の指図権を有しております。有2,1462,152丸一鋼管㈱315,900315,900・同社株式は、鋼管の購買および薄鋼板の販売を中心とした鉄鋼・原材料・資機材販売取引の円滑な推進のため保有しているとともに、退職給付信託に拠出しており、議決権行使の指図権を有しております。有1,0511,270 (注) 1 特定投資株式とみなし保有株式の銘柄数の合計が、JFE商事㈱の貸借対照表計上額の上位10銘柄となる銘柄について記載しております。2 定量的な保有効果については取引先との営業秘密との判断により記載しておりません。3 保有の合理性の検証方法は「②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式 a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容」に記載しております。4 ※「当社の株式の保有の有無」は、提出会社であるJFEホールディングス㈱の株式に対する保有の有無を記載しております。なお、保有の有無は、JFEホールディングス㈱の株式に対して株主名簿等により確認できる範囲において記載しております。 ③保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。
関係会社の状況 FY2025 / 約6,329字
4 【関係会社の状況】 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等事業資金の融資その他(連結子会社) [鉄鋼事業] JFEスチール㈱※1、3東京都千代田区239,644鉄鋼製品の製造・販売100.0有有経営管理に関する契約を締結。同社から建物を賃借。JFE条鋼㈱※1東京都港区30,000形鋼、鉄筋棒鋼製品の製造・販売100.0(100.0)―――JFEケミカル㈱東京都台東区6,000化学製品の製造・販売100.0(100.0)―――JFE建材㈱東京都港区5,000鉄鋼二次製品の製造・加工・販売99.6(99.6)有――JFE鋼板㈱東京都品川区5,000鉄鋼二次製品の製造・加工・販売100.0(100.0)―――JFE物流㈱東京都千代田区4,000各種運送事業、倉庫業89.2(89.2)―――JFEコンテイナー㈱東京都千代田区2,365各種容器類の製造・販売100.0(100.0)―――JFEシビル㈱東京都台東区2,300土木建築工事の請負100.0(100.0)―――JFEミネラル㈱東京都港区2,000鉱業・鉱産品の採掘・加工・販売、機能素材・合金鉄・鉄鋼スラグ製品の製造・販売100.0(100.0)有――JFEライフ㈱東京都台東区2,000不動産業、保険代理業、各種サービス業100.0(100.0)―――JFEプラントエンジ㈱東京都台東区1,700機械装置の製造・販売、電気工事、電気通信工事、設備管理・建設工事の請負100.0(100.0)―――JFEシステムズ㈱※2東京都港区1,390各種コンピュータシステムの開発・販売68.0(68.0)―――JFE鋼材㈱東京都中央区488鋼板剪断、溶断加工、鋼材販売100.0(100.0)―――JFE溶接鋼管㈱東京都中央区450電縫鋼管の製造・販売100.0(100.0)―有―JFE精密㈱新潟市東区450素形材製品の製造・販売100.0(100.0)―有―JFEアドバンテック㈱兵庫県西宮市319計量・計測機器の製造・販売100.0(100.0)―――JFEテクノリサーチ㈱東京都千代田区100材料分析・解析、環境調査、技術情報調査、知的財産支援100.0(100.0)―――JFE東日本ジーエス㈱川崎市川崎区50各種サービス業100.0(100.0)―――JFEスチール・オーストラリア・リソーシズ・プロプライタリー・リミテッド※1オーストラリアブリスベン百万豪ドル884オーストラリアにおける炭鉱・鉄鉱石鉱山事業への投資100.0(100.0)―――フィリピン・シンター・コーポレーション※1フィリピンマニラ百万フィリピンペソ3,581焼結鉱の製造・販売100.0(100.0)―――PT. JFEスチール・ガルバナイジング・インドネシアインドネシアブカシ百万米ドル139冷延および溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売100.0(100.0)―――JFEスチール・ガルバナイジング(タイランド)・リミテッドタイラヨン百万タイバーツ4,362溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売100.0(100.0)――― 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等事業資金の融資その他ノバエラ・シリコン・S/Aブラジルベロホリゾンテ百万ブラジルレアル214合金鉄の製造・販売100.0(100.0)―――タイ・コーテッド・スチール・シート・カンパニー・リミテッドタイバンコック百万タイバーツ2,206電気亜鉛鍍金製品の製造・販売81.4(81.4)―――その他 106社 [エンジニアリング事業] JFEエンジニアリング㈱ 東京都千代田区10,000エンジニアリング事業100.0有有経営管理に関する契約を締結。 JFEプラントテクノロジー㈱千葉市美浜区1,000基礎化学品・機能化学品プラントおよび半導体製造用薬液供給システム等の設計・建設およびメンテナンス66.6(66.6)―――J&T環境㈱横浜市鶴見区650総合リサイクル事業64.0(64.0)―有―JFEプロジェクトワン㈱千葉市美浜区450石油精製、石油化学、エネルギー関連プラント等の設計・建設およびメンテナンス100.0(100.0)―――JFE環境テクノロジー㈱千葉市美浜区450各種環境施設における設計・調達・建設、運転管理・メンテナンス100.0(100.0)―――あすか創建㈱東京都品川区356ガス管埋設工事、ガス設備工事57.2(57.2)―――JFEテクノス㈱横浜市鶴見区301機械・設備のメンテナンス100.0(100.0)―有―㈱きんぱい大阪市大正区300ガス管埋設工事、ガス設備工事、住宅設備機器の販売・工事66.7(66.7)―有―JFE環境サービス㈱横浜市鶴見区97廃棄物処理施設等の運転・維持管理100.0(100.0)―――アーバンエナジー㈱横浜市鶴見区50電力小売事業100.0(100.0)―――JFEソーラーパワー㈱横浜市鶴見区10太陽光発電システムによる発電および電気の供給・販売100.0(100.0)―――スタンダードケッセル・バウムガルテ・ホールディングGmbHドイツミュールハイム千ユーロ1,301廃棄物発電・バイオマス発電・廃熱回収発電プラント等の建設およびメンテナンス事業100.0(100.0)―――その他 76社 [商社事業] JFE商事㈱ ※1東京都千代田区14,539鉄鋼製品、製鉄原材料、非鉄金属製品、化学製品・石油製品、資機材等の国内取引および輸出入取引100.0有有経営管理に関する契約を締結。JFE商事鉄鋼建材㈱東京都千代田区1,500建材製品、土木・建築用資材の販売および金属加工業、土木・建築工事および各種工事100.0(100.0)―――JFE商事エレクトロニクス㈱東京都千代田区1,000半導体製品等の販売、電子部品の実装・組立・検査等の装置等の販売・据付・保守100.0(100.0)―有―川商フーズ㈱東京都千代田区1,000各種食料品の国内取引および輸出入取引100.0(100.0)―――JFE商事鋼管管材㈱東京都千代田区500鋼管・管材製品の販売100.0(100.0)――― 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等事業資金の融資その他JFE商事電磁鋼板㈱東京都千代田区400電磁鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――JFE商事甲南スチールセンター㈱神戸市東灘区250鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――JFE商事コイルセンター㈱横浜市金沢区230鋼板の加工・販売98.4(98.4)―有―ケー・アンド・アイ特殊管販売㈱東京都千代田区50特殊管の輸出販売60.0(60.0)―――JFE商事資機材販売㈱東京都千代田区30製鉄・産業用資材品の輸出入および国内販売86.6(86.6)―――浙江川電鋼板加工有限公司中国平湖百万人民元295鋼板の加工・販売97.9(97.9)―――広州川電鋼板製品有限公司中国広州百万人民元162鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――PT. JFE商事・スチール・インドネシアインドネシアブカシ百万米ドル23鋼板の加工・販売95.3(95.3)―――東莞川電鋼板製品加工有限公司中国東莞 百万人民元90鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――JFE商事・スチール・アメリカ・インク米国ロサンゼルス百万米ドル6鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――セントラル・メタルズ(タイランド)・リミテッドタイサムットプラカーン百万タイバーツ240鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――JFE商事(ベトナム)・リミテッドベトナムホーチミン 百万ベトナムドン176,790鉄鋼製品、製鉄原材料、資機材等の輸出入取引および国内取引100.0(100.0)―――JFE商事(ホンコン)・リミテッド中国ホンコン 百万米ドル1鉄鋼製品、化学製品等の輸出入取引および国内取引100.0(100.0)―――JFE商事(タイランド)・リミテッドタイバンコック百万タイバーツ20鉄鋼製品、製鉄原材料、資機材等の輸出入取引および国内取引100.0(100.0)―――JFE商事(上海)貿易有限公司中国上海百万人民元3鉄鋼製品、製鉄原材料、非鉄金属製品、化学製品等の輸出入取引および国内取引100.0(100.0)―――JFE商事・パワー・カナダ・インクカナダバーリントン百万米ドル0電磁鋼板の加工・販売100.0(100.0)―――JFE商事・アメリカ・ホールディングス・インク米国ロサンゼルス百万米ドル0米州地域の子会社の経営管理等100.0(100.0)―――ヴェスト・チューブ・LLC米国ロサンゼルス―溶接鋼管の製造・販売100.0(100.0)―――JFE商事・アメリカ・LLC米国ロサンゼルス―鉄鋼製品、製鉄原材料等の輸出入取引および国内取引100.0(100.0)―――ケリー・パイプ・カンパニー・LLC米国サンタフェスプリングス―鋼管の販売100.0(100.0)―――セムコ・LLC米国シティオブインダストリー―建築向け鋼製フレームの加工・販売100.0(100.0)―――その他 83社 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等事業資金の融資その他(持分法適用関連会社等) [鉄鋼事業] 日伯ニオブ㈱東京都千代田区37,272ブラジルにおけるニオブ鉱山事業への投資25.0(25.0)―――瀬戸内共同火力㈱広島県福山市5,000火力発電事業50.0(50.0)―――ジェコス㈱※2東京都文京区4,397建設仮設材の賃貸・販売39.5(39.5)―――品川リフラクトリーズ㈱※2、4東京都千代田区3,300各種耐火物の製造・販売、築炉工事の請負34.9(34.9)―――日本鋳造㈱※2川崎市川崎区2,627鋳鋼品等の製造・販売36.2(36.2)―――日本鋳鉄管㈱※2埼玉県久喜市1,855鋳鉄管等の製造・販売30.0(30.0)有――㈱エクサ横浜市西区1,250各種コンピュータシステムの開発・販売49.0(49.0)―――㈱セイケイ栃木県佐野市950冷間プレス成形角形鋼管の製造・販売 27.0(27.0)―――㈱JFEサンソセンター広島県福山市90酸素ガス、窒素ガス、アルゴンガス等の製造・販売50.0(50.0)―――ニューコア・JFEスチール・メキシコ・S.DE R.L.DE C.V.メキシコシラオ百万米ドル481溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売49.0(49.0)―――広州JFE鋼板有限公司中国広州百万人民元3,191冷延および溶融亜鉛鍍金製品の製造・販売50.0(50.0)―――JSW JFE・エレクトリカル・スチール・プライベート・リミテッドインドムンバイ千万インドルピー1,510方向性電磁鋼板の製造・販売50.0(50.0)―――宝武傑富意特殊鋼有限公司中国韶関百万人民元1,372特殊鋼棒鋼の製造・販売50.0(50.0)―――タイ・コールド・ロールド・スチール・シート・パブリック・カンパニー・リミテッドタイバンコック百万タイバーツ4,816冷延鋼板の製造・販売36.0(36.0)―――カリフォルニア・スチール・インダストリーズ・インク米国フォンタナ百万米ドル40鉄鋼製品の製造・販売49.0(49.0)―――JSWスチール・リミテッドインドムンバイ千万インドルピー305鉄鋼製品の製造・販売15.0(15.0)―――内蒙古オルドスEJMマンガン合金有限公司中国オルドス百万人民元232合金鉄の製造・販売24.5(24.5)―――渤海能克鑽杆有限公司中国滄州百万人民元129ドリルパイプおよびドリルパイプのアクセサリーの加工・製造・販売28.3(28.3)―――その他 21社 [エンジニアリング事業] 月島JFEアクアソリューション㈱東京都中央区5,000浄水場、下水処理場、バイオマス利活用施設、汚泥再生処理施設向けの機器・プラントの設計・製造・建設40.0(40.0)―――岩手地熱㈱岩手県八幡平市2,626地熱発電事業29.9(29.9)―――スチールプランテック㈱横浜市西区1,995製鉄機械等の設計・製作・据付34.0(34.0)―――その他 25社 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任等事業資金の融資その他[商社事業] 阪和工材㈱大阪市淀川区1,076ステンレス製品の加工・販売47.9(47.9)―――㈱MOBY千葉県市川市211容器用鋼板の加工・販売20.0(20.0)―――近江産業㈱大阪市大正区100鋼板の加工・販売35.7(35.7)―――大阪鋼圧㈱大阪市大正区60鋼板の加工・販売30.7(30.7)―――三協則武鋼業㈱堺市西区10鋼板の加工・販売20.0(20.0)―――その他 18社※5 [その他の事業] ジャパン マリンユナイテッド㈱横浜市西区57,500船舶・艦艇・海洋構造物等の設計、製造、販売、据付、修繕、保守、保全35.0有―― (注) 1 ※1 特定子会社に該当する会社であります。2 ※2 有価証券報告書を提出しております。3 議決権の所有割合の( )内の数値は、間接所有割合であり議決権比率の内数であります。4 ※3 JFEスチール㈱の売上高は、連結売上収益に占める割合が100分の10を超えております。主要な損益情報等(日本基準)売上高 2,568,155 百万円経常利益 △21,103 当期純利益  6,604 純資産額   932,252総資産額 3,332,8015 持分法適用関連会社等には共同支配事業を含んでおります。6 関係会社の異動・当連結会計年度より、JFEソーラーパワー㈱を重要な連結子会社として記載しております。・当連結会計年度より、JSW JFE・エレクトリカル・スチール・プライベート・リミテッドを重要な持分法適用関連会社として記載しております。・JFEスチール㈱およびJFEシステムズ㈱の子会社であるJFEコムサービス㈱は、2024年5月10日に、ジェコス㈱の発行済株式の20.0%をみずほリース㈱に譲渡いたしました。これにより、ジェコス㈱は、JFEスチール㈱の持分法適用関連会社となっております。・㈱きんぱいは、2024年10日1日に株式取得により、新たにJFEエンジニアリング㈱の連結子会社となりました。・住友ケミカルエンジニアリング㈱は、2025年3月31日に株式取得により、新たにJFEエンジニアリング㈱の連結子会社となりました。また、同社は、同日、JFEプラントテクノロジー㈱に商号変更いたしました。・タイ・コーテッド・スチール・シート・カンパニー・リミテッドは、2025年10月1日を目途に、全事業をタイ・コールド・ロールド・スチール・シート・パブリック・カンパニー・リミテッドへ譲渡した上で、関係当局の承認が得られ次第解散することを決定しております。7 ※4 品川リフラクトリーズ㈱は2025年10月1日付で、品川リフラ㈱に商号変更する予定であります。8 ※5 商社事業の持分法適用関連会社等その他18社には、鉄鋼事業の連結子会社3社および持分法適用関連会社1社が含まれております。
サステナビリティ FY2025 / 約12,489字
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)サステナビリティ全般に関するガバナンス (2025年3月31日現在)[サステナビリティへの取り組みの監督]JFEグループの企業価値の毀損防止と向上の観点から、リスクマネジメントを含むグループ全体のサステナビリティへの取り組みを監督・指導する体制として、JFEホールディングス㈱社長を議長とし、副社長、執行役員、常勤監査役、各事業会社社長等で構成される「グループサステナビリティ会議」を設置しています。「グループサステナビリティ会議」のもとに「グループコンプライアンス委員会」、「グループ環境委員会」、「グループ内部統制委員会」、「グループ情報セキュリティ委員会」、「開示検討委員会」、および「企業価値向上委員会」を設置し、グループとしての方針審議や方針の浸透状況の監督、課題や発生した問題および対処事例等についての情報共有を行い、JFEグループのサステナビリティへの取り組みを監督・指導しています。また、「グループサステナビリティ会議」における審議事項のうち、グループの基本方針、活動計画、重要施策の内容および重要事態発生時の対応等について、取締役会に定期的に報告し審議することにより、指示監督を受けています。 特に気候変動問題については、「JFEグループ企業行動指針」の中で、地球環境との共存を図るとともに、快適な暮らしやすい社会の構築に向けて主体的に行動することを定めており、環境保全活動の強化や気候変動問題への対応等の「地球環境保全」は持続可能な社会を実現する上で非常に重要な課題として認識しています。 [グループサステナビリティ会議の活動状況]「グループサステナビリティ会議」は、約3ヶ月に1回程度開催し、独占禁止法、公務員等に対する贈収賄を含む汚職防止に関する法令等の遵守、および人権、人事労働、安全・防災、環境、気候変動、品質、財務報告、反社会的勢力への対応、情報セキュリティ等のESGリスクも含むリスクマネジメントや社会貢献等の多岐にわたる範囲を対象として、グループの取り組みに関する方針審議(重要案件に対する指示・指導を含む)、方針の浸透状況の監督、および課題、発生した問題への対処事例等についての情報共有、水平展開を行っています。 [各事業会社との連携]各事業会社においても各々の会議体を設置しており、JFEグループの企業価値の毀損防止と向上の観点からグループ全体の取り組みを推進するため、グループサステナビリティ会議と連携して運営しています。JFEスチール㈱では、「サステナビリティ会議(議長:社長)」の中に、コンプライアンス、地球環境、リスクマネジメント、安全・防災、顧客満足、社会貢献等の委員会・部会を設け、対象分野ごとの積極的な活動を展開するとともに、グループ会社を含めたサステナビリティ意識の浸透を図る活動を進めています。JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱においても、コンプライアンスや環境に関する委員会等を設け、サステナビリティの実現に向け取り組んでいます。 <サステナビリティ推進体制図>(2025年3月31日現在) (2)サステナビリティ全般に関するリスク管理JFEホールディングス㈱が持株会社として、「内部統制体制構築の基本方針」に基づきグループの包括的なリスク管理を担っており、当社の取締役会がリスク管理の監督およびその実効性を確認する体制を構築しています。具体的には、事業活動、コンプライアンス(独占禁止法・公務員等に対する贈収賄を含む汚職防止に関する法令等の遵守等)、企業理念や「JFEグループ企業行動指針」等の会社方針・規程の遵守、環境、気候変動、人事労働、安全・防災、セクシュアルハラスメント・パワーハラスメント等の人権侵害、品質管理、財務報告、情報セキュリティ等のESGリスクも含むリスクについて責任を有する執行役員等がその認識に努め、必要に応じてJFEホールディングス㈱のCEO(社長)が議長を務める「グループサステナビリティ会議」において確認・評価し、その対処方針やリスク管理に関する活動計画について審議・決定しています。取締役会はリスク管理に関するグループとしての方針および活動計画等について定期的に報告を受けるとともに、リスク管理に関わる重要事項について審議・決定することを通じてリスク管理の監督および実効性の確認を行っています。 特に、気候関連リスクの企業レベルでの特定・評価については、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)から提言されたフレームワークに従いシナリオ分析を踏まえて行っています。事業に影響を及ぼす重要な要因を選定し、より詳細な影響を分析することによって中期経営計画等の事業戦略策定に活用しています。 〇気候変動関連リスクのモニタリング方法「グループサステナビリティ会議」「グループ経営戦略会議」または「経営会議」では、経営に影響を及ぼす可能性のあるリスクについてモニタリングしています。モニタリング方法としては、各事業会社の環境委員会等で審議した気候関連問題について四半期に一度報告を受けており、対策を講じています。JFEグループ環境委員会ではリスクに関する情報の集約と管理の強化を行い、リスクの発生頻度や影響の低減を図るだけでなく、機会の最大化に取り組んでいます。 (3)当社が重要であると判断したサステナビリティ項目の個別開示[経営上の重要課題の特定]JFEグループは、さまざまなステークホルダーのニーズに対し、グループの資本をどのように投入すれば、社会に対するマイナスの影響を最小化し、当社グループならではの社会的価値創造の最大化につながるのかという観点から、重要課題の特定とKPIの設定による課題への取り組みを推進してきました。2016年には、グループ事業特性を踏まえた「社会からの期待事項」として35項目のCSR関連課題を網羅的に抽出し、①ステークホルダーからの期待度、②事業との関連性(社会への影響度)の両軸から優先順位付けを行うことにより、CSR重要課題(5分野・13項目)を特定しました。2021年度には、第7次中期経営計画の策定において、「環境的・社会的持続性(社会課題解決への貢献)」を確かなものとし、「経済的持続性(安定した収益力)」を確立することが、JFEグループの持続的な発展のために重要であると認識し、これまでのCSR重要課題に、経済面の重要課題を加えて再編し、「経営上の重要課題」を特定しました。特定した経営上の重要課題は以下の13項目です。このうち、サステナビリティに関する項目として、「気候変動問題解決への貢献」「労働安全衛生の確保」「多様な人材の確保と育成」「コンプライアンスの徹底」「人権の尊重」の課題の分野に分類される重要課題を選定しました。 <第7次中期経営計画で特定した経営上の重要課題> ①気候変動問題解決への貢献[ガバナンス・リスク管理]気候変動問題に関するガバナンスについては「(1)サステナビリティ全般に関するガバナンス」に、リスク管理については「(2)サステナビリティ全般に関するリスク管理」に、それぞれ記載しております。 [戦略]気候変動問題に関わるさまざまなリスク・機会は、当社グループの事業戦略に以下のように統合されています。当社グループは、2021~2024年度の事業運営の方針となる第7次中期経営計画を策定し、グループの中長期における持続的な成長と企業価値の向上を実現するために、気候変動問題への取り組みを経営の最重要課題と位置付けました。引き続き、2025~2027年度の事業運営の方針となる第8次中期経営計画においても同様に位置付けています。そして、「環境的・社会的持続性の確保」を主要施策の一つとして掲げ、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた「JFEグループ環境経営ビジョン2050」を策定することで、気候変動問題への取り組みを事業戦略に組み込むとともに、TCFDの理念を経営戦略に反映し、気候変動問題解決に向けて体系的に取り組んでいます。シナリオ分析をはじめとするTCFD提言に沿った情報開示を進めると同時に事業に影響を及ぼす重要な要因を選定し、特定したリスクと機会、評価を経営戦略に反映しています。「JFEグループ環境経営ビジョン2050」では、カーボンニュートラルの実現に向けて、「鉄鋼事業のGHG(温室効果ガス)排出量削減」「社会全体のGHG削減への貢献拡大」「洋上風力発電ビジネスへの取り組み」という3つの戦略を軸に企業活動を行っていくことを掲げています。製鉄プロセスにおいては、GHG排出削減に向けた取り組みとともに、水資源・エネルギーの再利用に加え、環境に配慮した商品・プロセス技術の開発や資源循環ソリューションの提供を通じて積極的に環境負荷低減を推進していきます。 [指標及び目標]当社グループは、鉄鋼事業会社であるJFEスチール㈱が所属する(一社)日本鉄鋼連盟にて策定された、3つのエコと革新的製鉄プロセス開発を柱とする低炭素社会実行計画を推進しています。この計画では、(一社)日本鉄鋼連盟として、2030年度までに900万トン‐CO2削減を目標としてきました。2020年に低炭素社会実行計画のフェーズIが終了、「カーボンニュートラル行動計画」と改め、フェーズⅡ目標として2030年度のエネルギー起源CO2排出量を2013年度比30%削減へと改訂されました。鉄鋼事業においてもこの計画の目標達成に向けて積極的な活動を推進しています。(一社)日本鉄鋼連盟は、これらの取り組みに加え、最終的な「ゼロカーボン・スチール」の実現を目指した2030年以降の「長期温暖化対策ビジョン」を策定し公表しました。JFEスチール㈱もこの長期ビジョンの策定に中核的な立場で参画しました。更に、2021年「我が国の2050年カーボンニュートラルに関する日本鉄鋼業の基本方針」を発表し、日本鉄鋼業として早期のゼロカーボン・スチールの実現に向けて、果敢に挑戦することを宣言しました。また、当社グループは、鉄鋼事業を取り巻く環境変化に対応すべく事業構造改革を実施していく中で、地球規模の気候変動問題の解決を通じた持続可能性の向上を目指しています。GHG排出量削減目標は、第7次中期経営計画において、2013年度比で『2024年度▽18%削減』として活動してきました。更に、2024年度までの技術開発の進捗等を精査および検証した結果を反映して、第8次中期経営計画におけるGHG排出量削減目標は『2027年度▽24%』と設定しました(※)。『2030年度に▽30%以上削減』という目標に向けて取り組んでいきます。更に、JFEスチール㈱の国内の主要グループ会社においてもJFEスチール㈱と同レベルのGHG削減目標を策定しています。国内外のグループが一丸となって気候変動問題への取り組みを事業戦略に組み込むとともに、TCFDの理念を経営戦略に反映し、GHG排出量削減に向けた取り組みを体系的に推進していきます。 (注)※ 第8次中期経営計画より、CO2を含むGHGの排出量削減を目標として設定。 課題の分野重要課題指標及び目標(2024年度KPI)気候変動問題解決への貢献JFEグループのCO2排出量削減JFEスチール㈱:・2024年度末のCO2排出量を2013年度比で18%以上削減達成・「2024年度末のCO2排出量を2013年度比で18%以上削減」において、 省エネ/技術開発によるCO2削減目標306万トンの100%の達成・グリーン鋼材需要喚起による、JGreeX®採用拡大JFEエンジニアリング㈱:・自社工場、オフィスにおけるCO2排出量の削減 2024年度:2013年度比40%削減JFE商事㈱:・再生可能エネルギー由来の電力調達等によるCO2排出量削減2024年度国内CO2排出量:2019年度比20%削減(2021年度から2024年度までの4年間で毎年2019年度比5%削減)社会全体のCO2削減への貢献JFEスチール㈱:・環境配慮型商品・技術(※)の市場投入・実装化: 2024年度:15件以上(2021~2024年度累計60件以上)JFEエンジニアリング㈱:・再生可能エネルギー発電施設の提供およびリサイクル事業(プラスチック、食品等)の拠点拡大等により、社会全体のCO2削減へ貢献CO2削減貢献量(2024年度):1,200万トン/年JFE商事㈱:① 鉄スクラップのグローバルな資源循環 2024年度スクラップ取引量:2020年度比+5%②バイオマス発電所向け燃料の取扱い数量の拡大と安定供給の仕組み作り・2024年度バイオマス燃料(PKS・木質ペレット)取引量:2020年度比100%増・安定供給のため仕入先の拡大 (注) ※ 鋼材の製造時または使用段階で、省エネ、省資源、廃棄物・環境負荷物質の排出量削減、有害物質の不使用に貢献できる商品または技術 2024年度のCO2排出量(Scope1~3)を含むKPI実績については、2025年9月発行予定のJFEグループサステナビリティ報告書に記載予定です。 ②労働安全衛生の確保、多様な人材の確保と育成(人的資本)[戦略]JFEグループは、社会の持続的発展と人々の安全で快適な生活のために「なくてはならない」存在としての地位を確立することを目指しています。複雑化する変化の激しい経営環境の下で、将来にわたって企業価値を向上させ続けるためには、これを支える一人ひとりの従業員の力が重要です。当社は「JFEグループ人材マネジメント基本方針」や「JFEグループ健康宣言」を制定し、人的資本への投資を通じて従業員の能力や活力を最大限に引き出す施策に取り組んでいます。具体的には、「労働安全衛生の確保」および「多様な人材の確保と育成」を人的資本に関する経営上の重要課題として定め、定量的なKPIを設定して取り組みを推進しています。 <JFEグループ人材マネジメント基本方針>1.人権の尊重と公平・公正な人材マネジメントの推進すべての社員の人権を尊重するとともに、JFEグループ行動規範、企業行動指針の精神を実現する人材を育成し、公平・公正な人材マネジメントを行う。 2.「人を育てる企業風土」の醸成と「働きがいのある職場」の構築双方向のコミュニケーションの充実により、風通しの良い、人を育てる企業風土を醸成し、安全で魅力に富み、働きがいのある職場環境を構築する。 3.ダイバーシティの推進女性・外国人・高齢者・障がい者等を含めた多様な人材が、その能力を最大限に発揮し活躍できる環境を整える。 4.優秀な人材の確保および育成の着実な実施複雑化・多様化する変化の激しい経営環境のもと、グローバル競争を勝ち抜くため、多様かつ優秀な人材を安定的に採用し、技術力・現場力の強化に必要な技術・技能の蓄積と伝承、グローバル人材の育成を着実に実施する。 <JFEグループ健康宣言>1.企業理念の実現のためには、社員一人ひとりの安全と健康は欠くことができないという認識のもと、すべての社員がいきいきと働くことができる職場を実現していきます。 2.会社と健康保険組合が一体となって、社員とその家族の心と身体の健康保持・増進に向けたあらゆる取組みを進めていきます。 3.安全と健康を最優先する意識の醸成を図り、社員一人ひとりが自立的に活動を実践する健康文化を構築していきます。 <労働安全衛生の確保> 労働災害の防止安全な作業環境を整備し労働災害を防止することは、多様な社員が安心して働くための基本的な要件と考えています。そこで、JFEグループは「安全はすべてに優先する」という基本姿勢のもと、死亡災害件数(0件)および休業災害度数率に関するKPIを定め、取り組みを推進しています。第7次中期経営計画では安全対策への優先的な投資(グループ全体で年間100億円規模)を実施し、類似の災害や繰り返しの災害を防止するための活動強化に加え、最新技術の活用により設備そのもので災害の発生を防止する取り組みに注力しています。例えばAIやセンサーの活用により、作業者を検知し自動で設備を止める技術の開発と適用を進めています。これらの労働災害防止の取り組みを加速させるインセンティブとするため、2022年度より役員の業績連動報酬に安全に関する指標を導入しています。  社員とその家族の健康確保安全で魅力に富み働きがいのある職場を実現するため、2016年に「JFEグループ健康宣言」を制定し、健康保険組合や産業保健スタッフと連携して特定保健指導実施による生活習慣の改善等、従業員の健康保持・増進に取り組んでいます。また、喫煙率の低減による受動喫煙の防止等、従業員だけではなく家族の健康保持・増進にも繋がる取り組みに注力しています。 <多様な人材の確保と育成> ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)変化の激しい経営環境においては、様々な価値観や考え方が融合する中でこれまでになかった発想や解決法が生まれ、企業価値の持続的な向上に繋がると考えています。そのためJFEグループではDEIの推進を重要な経営課題として位置付け、性別、国籍や価値観、異なるライフスタイル等多様な背景を持つ人材が能力を発揮できる環境づくりに取り組んでいます。特に女性の活躍について、取締役会での議論を経て、2022年度より女性管理職登用・女性採用比率等について更なる意欲的なKPIへの見直しを行いました。各事業会社では社長をトップとするDEI推進に関する委員会を設置する等、経営層とDEIの推進組織が一体となって議論し、全社方針の策定・展開を実施しており、女性管理職の候補者を拡大する「採用」、社内外ネットワーキングの充実やロールモデル提示等の「定着」、女性社員の個別育成計画作成等の「配置・育成」の観点から様々な施策を推進しています。  人材育成の推進従業員一人ひとりの能力向上と、海外事業の拡大に対応したグローバル人材の育成に重点を置き、研修・教育の充実を図っています。また、JFEグループの経営戦略の一つであるDX戦略の推進に必要な人材の確保・育成にも注力しています。例えばJFEスチール㈱では実際の業務や製造プロセスを熟知する社内人材を、習熟度別にリスキリングすることにより、社内データサイエンティストの養成を進めています。2024年度末時点で662名を養成済みであり、今後も更なるDX人材の確保・育成に注力していきます。  働きがいのある職場の実現多様な人材が活き活きと能力を発揮するために、従業員が働きがいを感じられるための社内環境の整備に取り組んでいます。当社および各事業会社ではエンゲージメントサーベイを年1回実施して社員意識を定期的に把握し、働きがい等に関する課題の特定や施策の検討を行っています。これまで、自発的アクションにより新たなキャリア獲得の挑戦機会を提供する「社内公募制」の実施や、従業員の成長を支援するための「1on1ミーティング」の実施等、働きがい向上につながる様々な施策を実行してきました。また、賃金も働きがい向上に重要な要素の一つであり、当社および各事業会社では初任給を含む処遇の引き上げを実施しています。JFEスチール㈱では、人事制度のみならず企業文化変革も含めた多面的な施策を推進する「人財戦略本部」を2024年4月に新設し、社員の働きがいを高め、会社と社員がともに成長することを目指す企業改革の取り組み(「ReFuture PROJECT」)を推進しています。2024年度に策定したパーパスおよびバリューの従業員への浸透活動や、タウンホールミーティング実施を通じた経営層と従業員の対話強化、より働きやすい職場環境実現のための製造現場を中心とした事務所・福利厚生施設等への投資、従業員一人ひとりの働きがいを向上させることを目指した人事賃金制度改訂をはじめとした一連の施策を展開しており、今後も継続して取り組んでいきます。 また、従業員が働きがいを感じるためには働きやすい職場づくりも重要な要素です。JFEグループでは、多様な従業員が一人ひとりの事情に応じた、柔軟な働き方を選択できるようにすることで、働きがいや充実感を得ながら仕事をし、その上で会社の生産性向上につなげていくことを目指し、「新しい働き方」の取り組みを推進しています。例えば在宅勤務制度の拡充によるテレワークの推進、コアレスフレックス制度の導入、チャット・WEB会議ツールの導入、RPAの推進、ペーパーレス化等を実施しており、これらの取り組みを通じてより付加価値の高い働き方を目指しています。またワークライフバランスの充実を図るため、年休奨励日の設定等により、休暇を取得しやすい風土を醸成しています。これらの働きがい向上の取り組みを加速させるインセンティブとするため、2025年度より役員の業績連動報酬に従業員の働きがいに関する指標を導入しています。 [指標及び目標・実績](※ST:JFEスチール㈱、EN:JFEエンジニアリング㈱、SH:JFE商事㈱)課題の分野重要課題指標及び目標(2024年度KPI)2024年度実績労働安全衛生の確保労働災害の防止①共通:死亡災害件数 0件0件②休業災害度数率ST:0.10 以下EN:0.25 以下SH:0.15 以下 ST:0.15EN:0.22SH:0.37③重点施策ST:(1)類似災害防止活動の強化ヒヤリも含めた対策の全社水平展開継続 ST:(1)類似災害防止活動の強化・類災対策会議を毎月実施ヒヤリ以上 210件を対象として、全社水平展開の必要性を協議・決定し、決めた展開事項を完了するまで進捗フォローを徹底 (2)本質安全化の推進強化2次ミル入口電磁ロック等推進拡大計画に対し、2024年度100%  EN:(1)重篤災害根絶のため、作業床を含む使用設備の着手前点検確実な作業計画(危険リスク抽出と防止対策)適切な作業指示(作業計画周知と予定外作業禁止)により、関係者の安全衛生意識向上と災害防止工夫を推進以下の重点事項を100%実施 ・着手前確認使用設備の着手前点検、高所での開口部・作業床端部養生、手摺設置、作業計画の周知、機械の覆い/囲い、非定常作業時電源断 ・作業中順守安全帯使用、吊荷下・重機可動範囲内立入禁止措置、実体を伴う誘導員の配置、機器・工具不使用時電源断 (2)本質安全化の推進強化2次ミル入口電磁ロック等推進拡大計画に対し、2024年度100%達成 EN:(1)着手前点検、確実な作業計画に基づいた適切な作業指示の周知徹底、および現場日常巡視、店社パトロールにより確実に実施されていることの確認と是正処置の徹底 課題の分野重要課題指標及び目標(2024年度KPI)2024年度実績労働安全衛生の確保労働災害の防止(2)IT活用を含む多角的な安全衛生管理・遠隔監視、情報伝達システム活用・安全管理業務サポートシステム活用 (2)IT活用を含む多角的な安全衛生管理・遠隔監視、情報伝達システム活用(アプリによる問題点・安全指示・是正状況の即時共有、屋外防水大型LEDモニタによる情報伝達・安全教育、広大な工事用地内における現場遠隔監視、IPカメラ等の活用による店社遠隔パトロール) ・安全管理業務サポートシステム活用(CCUS/Buidee(建設現場施工管理サービス)の導入推進) SH:(1)クレーン玉掛訓練等の100%実施(各社1回以上/年) (2)ハード対策推進(コイル吊り上げ装置のインターロック化)2024年度の対象24台について対策を完了させる (3)新人や配置転換者への教育体制の再確認および再整備 SH:(1)クレーン玉掛訓練等:各社年1回以上 100%実施 (2)ハード対策推進:コイル吊り上げ装置インターロック化 24台完了 (3)新人や配置転換者への教育に関する規定の見直し:各社見直し完了社員とその家族の健康確保①特定保健指導実施率 60% ST:72.7%EN:41.3%SH:43.0%(2023年度実績 ※1)②喫煙率低減(社員の健康確保と受動喫煙の防止)1.5%/年減(事業会社合計) 0.6%/年減(事業会社合計)多様な人材の確保と育成ダイバーシティ&インクルージョン①女性採用比率ST:総合職(事務)  男女同数程度   総合職(技術)  10%以上   現業職      10%以上EN:事務系(総合職) 男女同数程度   技術系(総合職、生産・施工技術職)            15%以上SH:業務職      男女同数程度 ST:総合職(事務)  55%   総合職(技術)  12%   現業職      5%EN:事務系(総合職) 31%   技術系(総合職、生産・      施工技術職)9%SH:業務職      48% 課題の分野重要課題指標及び目標(2024年度KPI)2024年度実績多様な人材の確保と育成ダイバーシティ&インクルージョン②女性管理職登用課長級以上を10%以上。うち管理・営業部門は20%以上(2030年目標) 課長級以上 4.3% ※2(うち管理・営業部門8.0%)③男性育児休業または育児関連休暇取得率配偶者が出産した男性社員全員の取得を目指す 97.5%人材育成の推進①一人当たり研修時間ST:40時間/年以上EN:20時間/年以上SH:20時間/年以上 ST:45.2時間/年EN:24.2時間/年SH:25.1時間/年②DX人材の育成ST:社内データサイエンティスト育成数    2024年度末 累計660名EN:社内データサイエンティスト教育受講者数   2024年度末 累計210名 ST:累計662名 EN:累計207名 働きがいのある職場の実現①年休取得率75%以上(事業会社合計)83%(事業会社合計)②エンゲージメントサーベイやりがいに関する設問の肯定割合:75%以上 ST:70%EN:81%SH:77% (注)1 ※1 特定保健指導実施率の実績は未確定である為、2023年度の実績を記載しております。2024年度        の実績については、確定次第JFEグループサステナビリティ報告書に記載予定です。   2 ※2 2025年4月1日時点の実績を記載しております。 ③コンプライアンスの徹底[戦略]JFEグループは、幅広く国内外でビジネスを展開していく上で、お客様をはじめ、株主・地域社会等すべてのステークホルダーとの信頼関係が重要であり、「コンプライアンスの徹底」は、その信頼関係の基盤であると考えています。コンプライアンス違反に起因する不正や不祥事は、長期にわたり築き上げた信頼関係を一瞬にして損なうものです。こういったことから、JFEグループでは、企業理念・行動規範に基づいた企業活動を実践するための指針として、「JFEグループ企業行動指針」を制定し、企業倫理の徹底について、JFEグループ役員・従業員に対する周知を図っております。また、組織を構成する全員がコンプライアンスの知識や認識を深め、日々実践していくことが重要だと考え、eラーニングやコンプライアンスガイドブックの作成・読み合わせ等を通じて独占禁止法、下請法、公務員への贈賄等の腐敗行為の防止等に関する教育を行っています。 [指標及び目標]課題の分野重要課題指標及び目標(2024年度KPI)コンプライアンスの徹底企業倫理の徹底と法令遵守・ルール遵守意識の浸透・徹底に向けた研修等の着実な実施 (受講対象予定者数に対する受講率100%)・企業倫理に関する意識調査におけるコンプライアンス意識の向上に関する設問の肯定割合 75%以上 2024年度のKPI実績については、2025年9月発行予定のJFEグループサステナビリティ報告書に記載予定です。 ④人権の尊重[戦略]JFEグループは、人権尊重が企業の社会的責任であるとともに経営基盤の一つであると考え、企業行動指針に企業活動において一切の差別を行わないことを明示し、活動してきました。取り組み姿勢をより明確に示すため、2018年度にグループ各社およびその役員ならびに従業員が遵守すべき規範として制定した「JFEグループ人権基本方針」では、サプライチェーンをはじめとするすべてのステークホルダーに対しても人権の尊重・擁護への協力を求めています。また、2021年度からは「ビジネスと人権に関する指導原則」に則り、人権デューディリジェンスを開始するとともに外部の専門家を招いた人権に関するセミナーを開催する等継続的に活動に取り組んでいます。更に、2023年4月には昨今の人権に関する意識や課題の変化を踏まえ、JFEグループの人権尊重への取り組みをより一層強化するため、「JFEグループ人権基本方針」を改正し、各事業会社においても本方針に沿って調達ガイドライン等を点検・改正する等、サプライチェーン全体での取り組みを強化しています。今後も、人権が尊重・擁護される社会の実現に向けた取り組みを推進していきます。 [指標及び目標]課題の分野重要課題指標及び目標(2024年度KPI)人権の尊重サプライチェーンにおける人権尊重・人権啓発研修の受講対象予定者数に対する受講率:100% ・人権デューディリジェンスの推進サプライチェーン全体における人権尊重の実現に向け、以下の取り組みを推進 (サプライヤーの人権リスク管理体制構築)・2023年度に調査を実施したサプライヤーに対し、調査結果をフィードバックするとともに、フォローが必要であると判断した取引先に対しては、改善に向けた支援を実施 (グループ会社への人権デューディリジェンスの展開)・人権高リスク国に拠点を有する等、調査優先度の高い海外グループ会社に対して、人権リスクに関する調査を実施・既に調査を行っている国内主要グループ会社に対し、引き続き人権リスクの是正・改善を支援するとともに、定期的なリスク調査や是正状況の確認方法について検討 2024年度のKPI実績については、2025年9月発行予定のJFEグループサステナビリティ報告書に記載予定です。
主要な設備の状況 FY2025 / 約3,406字
2 【主要な設備の状況】当社および連結子会社(共同支配事業を含む)における主要な設備は以下のとおりであります。(1) 提出会社 2025年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の主な内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他有形固定資産無形固定資産合計本社(東京都千代田区)―その他の設備0――(―)1454755 (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。2 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品であります。 (2) 国内子会社① JFEスチール㈱ 2025年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の主な内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他有形固定資産無形固定資産合計東日本製鉄所(千葉地区)(千葉市中央区)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備40,255134,10961,152(8,216)10,10319,137 264,7582,312東日本製鉄所(京浜地区)(川崎市川崎区)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備27,82742,716 100,395(6,887)3,922 12,118186,979 1,103西日本製鉄所(倉敷地区)(岡山県倉敷市)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備74,570 294,50436,003 (11,447)14,082 38,995458,157 3,831西日本製鉄所(福山地区)(広島県福山市)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備63,213 191,388 78,046 (14,479)18,12427,876 378,649 4,026知多製造所(愛知県半田市)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備5,330 15,958 6,510(1,843)951 1,65130,401 633仙台製造所(仙台市宮城野区)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備7,62015,575 24,853(870)2,0862,33352,468 473本社(東京都千代田区)他鉄鋼事業その他の設備1,431 101 24,042 (399)31,516 18,89575,987 2,246計――220,250 694,355 331,003(44,143)80,786 121,006 1,447,402 14,624 (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。2 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品、リース資産および建設仮勘定の合計額であります。3 本社他には、本社、支社・営業所・海外事務所を含んでおります。4 東日本製鉄所(千葉地区)・(京浜地区)、西日本製鉄所(倉敷地区)・(福山地区)、知多製造所、仙台製造所の帳簿価額にはスチール研究所を含んでおります。スチール研究所の従業員については、本社他に含んでおります。 ② JFEエンジニアリング㈱ 2025年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の主な内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他有形固定資産無形固定資産合計笠岡モノパイル製作所(岡山県笠岡市)エンジニアリング事業モノパイル製造設備10,46014,681―8323026,004 38津製作所(三重県津市)エンジニアリング事業各種鋼構造物製造設備4,116 1,771 4,018 (977)460 75 10,442288 鶴見製作所(横浜市鶴見区)他エンジニアリング事業主に各種プラント製造設備9,895 4,516 5,678(583)6,963 3,400 30,454 3,430 計――24,47220,9699,696(1,561)8,2563,50766,9023,756 (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。2 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品、リース資産および建設仮勘定の合計額であります。3 鶴見製作所他には、鶴見製作所、本社および支店・営業所を含んでおります。 4 笠岡モノパイル製作所の土地は賃借しております。 ③ JFE商事㈱ 2025年3月31日現在事業所名(所在地)セグメントの名称設備の主な内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他有形固定資産無形固定資産合計本社(東京都千代田区)他商社事業その他の設備 1,094 2 2,852 (142) 504 2,927 7,381 997 (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。2 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品およびリース資産の合計額であります。 ④ 国内子会社等(共同支配事業を含む)2025年3月31日現在会社名主要な事業所名(所在地)セグメントの名称設備の主な内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他有形固定資産無形固定資産合計JFE条鋼㈱鹿島製造所(茨城県神栖市)他鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備12,78619,75849,198(1,400)5,35097788,072986JFE物流㈱西日本事業所(岡山県倉敷市他)他鉄鋼事業倉庫等7,91910,75920,343(524)2,2653,27444,5631,434JFEミネラル㈱水島合金鉄事業部(岡山県倉敷市)他鉄鋼事業合金鉄製造設備10,18122,3038,146(2,134)3,44729844,3781,259JFEケミカル㈱西日本製造所(岡山県笠岡市他)他鉄鋼事業石炭化学製品製造設備7,1014,5124,024(876)1,52439417,556585J&T環境㈱東京臨海エコクリーン(東京都江東区)他エンジニアリング事業焼却炉等4,0415,8036,566(98)78217317,367881JFE建材㈱熊谷工場(埼玉県熊谷市)他鉄鋼事業金属製品製造設備1,6212,60411,306(489)29837616,206776瀬戸内共同火力㈱福山共同発電所(広島県福山市)他鉄鋼事業火力発電設備 3,672 12,364 ―(―)2528 16,091 ― (注) 1 帳簿価額は、日本基準に基づく金額を記載しております。   2 瀬戸内共同火力㈱は共同支配事業であります。同社の帳簿価額のうち、当社グループの持分に相当する金額を記載しております。なお、同社の従業員数は、連結会社の従業員数には含めていないため、記載しておりません。    3 帳簿価額のうち「その他有形固定資産」は、工具、器具及び備品、リース資産および建設仮勘定の合計額であります。  4 瀬戸内共同火力㈱の土地は賃借しております。   5 前連結会計年度において記載しておりましたジェコス㈱の東京工場他は、ジェコス㈱がJFEスチール㈱の連結子会社から持分法適用関連会社になったことに伴い、当社グループの主要な設備に該当しなくなりました。 (3) 在外子会社2025年3月31日現在会社名主要な事業所名(所在地)セグメントの名称設備の主な内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他無形資産合計JFEスチール・ガルバナイジング(タイランド)・リミテッド―(タイ・ラヨン)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備2,98211,885931(174)34927116,420281フィリピン・シンター・コーポレーション焼結工場(フィリピン・ヴィラネバ)鉄鋼事業焼結鉱製造設備65412,446―(―)1,357014,458243PT.JFEスチール・ガルバナイジング・インドネシア―(インドネシア・ブカシ)鉄鋼事業鉄鋼製品製造設備3,3467,0443,062(170)42510813,988312 (注) 1 帳簿価額は、IFRSに基づく金額を記載しております。   2 フィリピン・シンター・コーポレーションの焼結工場の土地は賃借しております。   3 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品、使用権資産および建設仮勘定の合計額であります。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約16,218字
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】(提出日現在)①コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方当社は、当社およびJFEグループが、持続的な成長および中長期的な企業価値の向上を実現し、企業理念を実践するために最良のコーポレートガバナンスを追及しその更なる充実を図ることを目的として、「コーポレートガバナンス基本方針」を制定し、ホームページに掲載しております。なお、2025年6月開催の定時株主総会での承認をもって、監査等委員会設置会社に移行したことから、「コーポレートガバナンス基本方針」を改定しました。(https://www.jfe-holdings.co.jp/sustainability/governance/governance/index.html)(1) 当社は、常に最良のコーポレートガバナンスを追求し、その充実に継続的に取り組みます。(2) 当社は、JFEグループの持続的な成長および中長期的な企業価値の向上を図る観点から、次の基本的な考え方に沿って、公正・公平・透明なコーポレートガバナンスの充実に取り組みます。①株主の権利を尊重し、株主が権利を適切に行使することができる環境の整備と株主の実質的な平等性の確保に取り組む。②株主のほか、従業員、お客様、取引先、債権者、地域社会をはじめとした様々なステークホルダーの利益を考慮し、それらステークホルダーと適切に協働する。③会社情報を適切に開示し、透明性を確保する。④JFEグループの中核たる持株会社として取締役会による業務執行の監督機能の実効性確保に努める。⑤持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するよう、株主との間で建設的な対話を行う。(3)当社は、JFEグループのすべての役員・社員が共有し、あらゆる活動の拠り所となる経営の基本原則として、以下のとおりJFEグループの「企業理念」、「行動規範」、「企業行動指針」を定め、開示します。 「企業理念」 JFEグループは、常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。 「行動規範」 挑戦。柔軟。誠実。 「企業行動指針」 JFEグループの役員および社員は、「企業理念」の実現に向けたあらゆる企業活動の実践において、「行動規範」の精神に則るとともに以下の「行動指針」を遵守する。経営トップは自ら率先垂範の上、社内への周知徹底と実効ある体制整備を行い、企業倫理の徹底を図るとともに、サプライチェーンにもこれを促す。本行動指針に反する事態には、経営トップ自らが解決にあたり再発防止に努める。また、社内外への迅速かつ的確な情報公開を行い、権限と責任を明確にした上で厳正な処分を行う。 1.良質な商品・サービスの提供 優れた技術に基づいた安全で高品質の商品とサービスの提供に努めるとともに、個人情報・顧客情報の保護に十分配慮し、お客様から高い評価と信頼を得る。また技術に立脚した事業の展開により、グループの持続的な成長と持続可能な社会の実現への貢献を目指す。 2.社会に開かれた企業 企業情報についての積極的な公開に加え、幅広いステークホルダーと建設的な対話を行い、企業価値の向上を図る。 3.社会との連携と協調 良き企業市民として、社会との連携と協調を図り、積極的な社会貢献に努める。 4.グローバル化 グローバルな視点をもち、各種の国際規範はもとよりそれぞれの文化や習慣を尊重し、世界の様々な人々との相互理解に努める。 5.地球環境との共存 地球環境との共存を図るとともに、快適な暮らしやすい社会の構築に向けて主体的に行動する。 6.政治や行政との関係 政治や行政との健全かつ正常な関係の維持・構築に努める。 7.危機管理の徹底 市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体とは、一切の関係を遮断し、違法・不当な要求には応じない。またテロ、サイバー攻撃、自然災害等に備え、組織的な危機管理を徹底し、製品・サービスの安定供給により、市民社会の秩序や安全の維持に貢献する。 8.人権の尊重 社会の人々、従業員を個として尊重し、企業活動において一切の差別を行わない。 9.働きがいのある職場環境 従業員にとって魅力に富み、安全と健康に配慮した働きがいのある職場を提供する。 10.法令の遵守 法令を遵守し、公正で自由な競争に心がけ、適法な事業活動を行うとともに、健全な商慣習に則り、誠実に行動する。 ② 経営体制および内部統制体制の関係図 ③ 経営体制・内部統制体制a.会社の機関当社は純粋持株会社であり、多様な事業を展開する3つの事業会社を傘下に置く経営体制となっております。各事業会社の経営の自主性、効率性を確保しつつ適切な経営監督機能を発揮するため、執行役員制の採用による経営の意思決定と業務執行の分離により権限・責任の明確化および執行の迅速化を図るとともに、独立性の高い社外取締役の設置により取締役会の透明性を高め、経営の健全性を確保しております。また、2025年6月開催の定時株主総会の承認をもって、経営の意思決定の迅速化および経営方針や戦略に関する議論の充実を図り、取締役会による監督機能を強化することを目的として監査等委員会設置会社に移行しました。従来から監査役会設置会社として継続的にコーポレートガバナンス機能の充実に取り組んでまいりましたが、今後も、JFEグループの持続的な成長や企業価値の向上のために、最良のコーポレートガバナンスを追求し、その更なる充実を図ってまいります。当社のコーポレートガバナンス体制は以下のとおりです。(1)取締役会および取締役①取役会の責務・役割・取締役会は、株主に対する受託者責任を踏まえ、会社の持続的成長と中長期的な企業価値の向上に責任を負います。取締役会は、法令、定款および取締役会規則等の当社関連規程に従い、JFEグループの経営計画や経営の基本方針を含む経営の重要な意思決定を行い、また、業務執行者による職務執行をはじめとする経営全般に対する監督を行います。なお、取締役会は、その決定権限の委譲を進めることにより、経営の意思決定の迅速化および経営方針や戦略に関する議論の充実を図ります。・社内規程により当社およびJFEグループ各社に関わる事項について明確な基準による決定権限および決定手続きを定め、重要な事項については当該定めに従い当社グループ経営戦略会議または経営会議による審議および当社取締役会での決定を行います。・取締役会規則で定める重要な業務執行の決定以外の決定については、業務執行に係る意思決定を迅速に行うため、原則としてその権限を当該業務を担当する執行役員に委譲します。② 取締役会の構成・取締役会は、様々な知識、経験、および能力を有する者により構成し、取締役の員数を18名以内とします。・独立社外取締役の割合を取締役の1/3以上とし、独立社外取締役を複数名選任することとし、グローバル企業の経営者としての豊富な経験あるいは有識者としての深い知見を有する者等の中から、ガバナンス強化の役割を担う独立社外取締役に相応しい人物を選任します。・社内取締役については、当社または各事業会社において経営に携わる等の方法を通じ、事業に関する深い理解と知見を有する者の中から、グループ全体の経営の意思決定および業務執行の監督を担うに相応しい見識を持った人物を選任します。・取締役会は、社外取締役の独立性に関する基準(以下「独立性基準」という)を定め、適時適切に開示します。なお、2025年6月開催の定時株主総会承認後の取締役会は13名で構成され、独立社外取締役比率は46.2%、女性取締役比率は15.4%です。当社の「独立性基準」は(2)「役員の状況」②社外取締役の状況に記載のとおりです。取締役のスキルマトリックスについては以下をご覧ください。 ③情報開示および内部統制・取締役会は、適時適切な情報開示が行われるよう体制を整備し、その運用を監督します。・取締役会は、適切な統制のもとで効率的な業務執行が行われるようにするため、内部統制体制の構築に関する基本方針を定め、コンプライアンスやリスク管理等のためのJFEグループの体制整備を行い、その運用状況を監督します。内部統制システムに関する基本的な考え方及びその整備状況については、以下「c.内部統制体制・リスク管理体制の整備の状況」をご覧ください。④取締役・取締役(監査等委員である取締役を除く。)は、定款の定めるところによりその任期を1年とし、取締役会がその候補者を決定し、毎年株主総会で選任されます。・監査等委員である取締役は、定款の定めるところによりその任期を2年とし、監査等委員会の同意を得た上で取締役会がその候補者を決定し、株主総会で選任されます。・取締役は、株主からの受託者責任を認識し、その期待される能力を発揮し、当社のために十分な時間を費やし、取締役としての職務を執行します。・取締役は、その職務を執行するに十分な情報を収集するとともに、積極的に意見を表明して議論を尽くします。・取締役は、その役割、責務を適切に果たすために必要となる知識の習得、研鑽に努めます。⑤社外取締役・社外取締役(監査等委員である取締役を除く。)は、会社法に定める社外取締役の要件だけでなく、取締役会の定める「独立性基準」を充足する者の中から、取締役会がその候補者を決定し、株主総会で選任されます。・監査等委員である社外取締役は、会社法に定める社外取締役の要件だけでなく、取締役会の定める「独立性基準」を充足する者の中から、監査等委員会の同意を得た上で取締役会がその候補者を決定し、株主総会で選任されます。・社外取締役は、当社の取締役会が決定した経営戦略に照らして、当社の経営の成果および取締役の業績を検証、評価し、株主をはじめとするステークホルダーの利益の観点から判断し、意見を表明します。 ⑥取締役会の議題の設定等・取締役会議長は、各回の取締役会に先立ち、取締役会の議題を定め、各取締役に通知するとともに、十分な議論ができる適切な時間を設定します。・取締役会の議題および議案に関する資料は、取締役会において充実した議論がなされるよう、取締役会の会日に十分先立って、社外取締役を含む各取締役に配布し、必要に応じ事前の説明を行います。・取締役会の日程について各取締役が出席できるよう配慮しつつ年間スケジュールを決定します。なお、2024年度においては、第7次中期経営計画の進捗やそれを踏まえた今後の課題、サステナビリティ課題に関する取り組み、第8次中期経営計画の策定等の議論を実施いたしました。2024年度における取締役会の開催回数・出席状況については以下のとおりです。 役職名氏名出席回数/開催回数出席率代表取締役社長北野 嘉久14回/14回100%代表取締役広瀬 政之11回/11回100%代表取締役寺畑 雅史14回/14回100%取締役小林 俊文14回/14回100%取締役福田 一美11回/11回100%取締役山本 正已14回/14回100%取締役安藤 よし子14回/14回100%取締役小林 敬一11回/11回100%監査役(常勤)原 伸哉14回/14回100%監査役(常勤)秋本 なかば14回/14回100%監査役佐長 功14回/14回100%監査役沼上 幹14回/14回100%監査役島村 琢哉14回/14回100% ⑦ 取締役会の自己評価・取締役会は、毎年取締役会全体の実効性について分析・評価を行い、その結果の概要を適時適切に開示します。なお、2024年度の取締役会の実効性評価の状況は以下のとおりです。 当社の取締役会は、「コーポレートガバナンス基本方針」に基づき、2015年度から取締役会全体の実効性評価に取り組んでおり、2018年度以降、当社から独立した立場からの客観的な視点を取り入れるため第三者機関を起用して分析・評価を行なっております。なお、2024年度はすべての取締役および監査役に対し以下の事項を内容とするアンケートを実施しました。加えて、2023年度の分析・評価において得られた意見および提言を踏まえた2024年度の取り組みの成果についても、検証しました。 [アンケートの主な内容]Ⅰ.取締役会の運営体制(取締役会の構成、運営、事務局の支援・連携体制、文化) Ⅱ.取締役会の監督機能・諮問委員会の機能(取締役会による監督機能、議論の状況、諮問委員会における議論の状況等)Ⅲ.株主・ステークホルダーとの関係 アンケート結果および第三者機関の評価を踏まえ取締役会にて議論を行った結果、取締役会は、社外役員ミーティングでの十分な事前説明や議長の適切な采配等により、積極的に発言がなされる等取締役会での議論が活性化され、全体としての実効性は確保されていると評価しました。 2023年度までの実効性評価結果を踏まえた2024年度の取り組みは以下のとおりです。・グループとしての目指す姿、JFEビジョン2035や、そのビジョンの実現に向けた成長戦略である第8次中期経営計画の策定において、その検討段階から方向性等について報告し、取締役会として中長期的な企業価値向上に向けた議論を実施しました。 ・経営戦略を実現するための人財戦略、DE&Iの取組み、エンゲージメント・サーベイの結果とその対応や人権尊重の実現に向けた人権デューディリジェンスの進捗状況と取り組みの拡大等、サステナビリティ課題について継続的に取締役会に報告し議論を実施しました。更に、グループ会社のコンプライアンスについて、実態把握と取組支援のためにアンケート調査を実施し、その対応等について取締役会に報告し、リスクマネジメントに関する議論を実施しました。 ・経営の意思決定の迅速化、取締役会における経営方針や戦略に関する議論の充実、および更なる取締役会の監督機能の強化等を目的として、監査等委員会設置会社に移行することを決定しました。今後、取締役会での継続的な議論を踏まえガバナンスの改善に取り組んでまいります。 また、監査役による取締役の職務執行に対する監査が的確・公正に遂行されていることに加え、取締役会における経営の意思決定や 報告に際して監査役からも積極的に意見や質疑が出されることで審議の更なる活性化につながっており、監査役会設置会社として有効に機能していると評価しました。 なお、今回のアンケートにより更なる実効性向上に向けて主に以下の課題が抽出されました。・監査等委員会設置会社への移行に伴い、執行への権限委任の在り方、取締役会の規模や多様性も含め、取締役会としてのあるべき姿についての議論をより充実させるべき。・継続的に議論してきた人的資本経営や人権尊重の取り組み等の経営上の重要な課題に加え、市場評価の分析と改善に向けた議論の更なる充実を図るべき。・子会社や関連会社も含めたリスク情報に関する取締役会への報告を充実させ、グループ全体のリスク管理を更に強化すべき。 これらの点を踏まえつつ引き続き積極的な取り組みを行うことで、取締役会の実効性を更に高め、当社グループの企業価値向上を図ってまいります。 (2)監査等委員会および監査等委員 ① 監査等委員会および監査等委員の責務・役割・監査等委員会は、株主に対する受託者責任を踏まえ、会社の独立した機関として、取締役の職務執行を監査することにより、会社の健全で持続的な成長の確保と社会的信頼の向上に努めます。監査等委員は、その職務の適切な遂行のため、他の取締役等と意思疎通を図り、必要に応じて意見を述べます。また、子会社の取締役等との意思疎通を図り、情報の収集及び監査の環境の整備に努めます。・監査等委員は、監査等委員会を通じて、職務上知り得た重要な情報を、他の監査等委員と共有するように努めるとともに、他の監査等委員との意見交換を通じて、監査の適正を期します。当社の常勤の監査等委員は、その特性を生かし、重要会議への出席のほか業務・財産状況の調査等を通じて情報収集に努めるとともに、積極的に監査環境の整備に努めます。当社の監査等委員である社外取締役は、その特性を生かし、監査の体制及び機能の中立性、独立性を一層高めることを意識し、より大所高所の視点から監査します。・監査等委員会および監査等委員は、法令に定められた権限を適切に行使することにより、監査の実効性を高めるように努めます。② 監査等委員会の構成・監査等委員会は、財務・会計に関する十分な知見を有する者を含み、その員数を6名以内とし、その過半数は監査等委員である社外取締役とします。・監査等委員である独立社外取締役を複数名選任することとし、グローバル企業の経営者としての豊富な経験あるいは有識者としての深い知見を有する者等の中から、監査機能の充実の役割を担う監査等委員である独立社外取締役に相応しい人物を選任します。・監査等委員である社内取締役については、当社または各事業会社において経営または監査に携わる等の方法を通じ、事業に関する深い理解と知見を有する者の中から、取締役の職務の執行の監査を的確、公正に行うことができる知識および経験を持ち、監査機能を担うに相応しい見識を持った人物を選任します。なお、2025年6月開催の定時株主総会承認後の監査等委員会は5名で構成され、60%が独立社外取締役である監査等委員です。③ 会計監査人および内部監査部門との関係・監査等委員会は、会計監査人および内部監査部門と連携し、十分かつ適正な監査を行うことができる体制を確保します。・監査等委員会は、会計監査人の評価を定期的に行うとともに、必要となった場合には新たな会計監査人の選定を行います。また、選定・評価のため、独立性と専門性を含めた適切な評価基準を策定します。 なお、内部監査の状況については「(3) 「監査の状況」②内部監査の状況」のとおりです。(3)会計監査人① 会計監査人の責務・役割等・当社および会計監査人は、会計監査人が財務に関する開示情報の信頼性を担保する重要な役割を担うことを認識し、会計監査人が当社の取締役、監査等委員会、内部監査部門等と連携し、適正な監査を行うことができる体制を確保します。・当社の会計監査人は、独立性と専門性を確保し、会計監査を適正に行うために必要な品質管理の基準を遵守します。・当社は、会計監査人の指摘や意見が適切に経営トップに提供されるよう、会計監査人と経営トップとの定期的な面談を実施します。なお、会計監査人の状況については、後述「(3) 「監査の状況」③ 会計監査の状況」のとおりです。(4)諮問委員会①指名委員会および報酬委員会・取締役等の人事および報酬について、公正性、客観性および透明性を担保すべく、取締役会の諮問機関として、指名委員会および報酬委員会を設置します。 ②指名委員会および報酬委員会の構成・指名委員会および報酬委員会は、それぞれ委員の過半数を社外取締役で構成し、委員長は社外取締役の中から決定します。③指名委員会による答申・指名委員会は、当社社長の選解任に関する基本方針、当社社長候補者の選任の原案、当社社長の後継者計画および当社の社外取締役候補者の指名に関する事項等について審議し、取締役会に答申・報告します。④報酬委員会による答申・報酬委員会は、当社および各事業会社の役員報酬の基本方針に関する事項等について審議し、取締役会に答申します。なお、提出日現在の各委員会の構成および委員長は以下のとおりであります。 指名委員会委員長 島村 琢哉 取締役(社外)委員    安藤よし子 取締役(社外)委員 沼上 幹  取締役(監査等委員、社外)委員 鈴木 善久 取締役(監査等委員、社外)委員 北野 嘉久 取締役(社内)委員 広瀬 政之 取締役(社内)報酬委員会委員長 小林 敬一 取締役(社外)委員 島村 琢哉 取締役(社外)委員 沼上 幹 取締役(監査等委員、社外)委員    中村 直人   取締役(監査等委員、社外)委員 北野 嘉久 取締役(社内)委員 寺畑 雅史 取締役(社内) なお、2024年度は指名委員会を4回、報酬委員会を5回開催しており、各委員の出席率はいずれも100%であります。(5)事務局取締役会ならびに指名委員会および報酬委員会の事務局を総務部に置き、必要な連絡・調整等の支援を行います。また、専任スタッフからなる監査等委員会事務局を置き、監査等委員会の指揮命令下で監査等委員の職務の補助および監査等委員会の事務を行います。 b.重要事項の決定グループを構成する各社の重要事項につきましては、各社規程により明確な決定手続きを定めており、グループとしての経営に関わる重要事項につきましては、JFEホールディングス㈱におきまして、最終的に審議・決定を行う体制としております。具体的には、各事業会社では、自社および傘下グループ会社の重要事項につき、経営会議等での審議および取締役会での決定を行っております。JFEホールディングス㈱では、グループ全般の経営戦略事項をグループ経営戦略会議で審議、自社・事業会社およびグループ会社の重要個別事項を経営会議で審議しております。その上で取締役会規則に基づき重要事項につき、取締役会での決定を行っております。JFEホールディングス㈱・JFEスチール㈱・JFEエンジニアリング㈱・JFE商事㈱では、経営会議を1~2回/月開催、取締役会を1~2回/月開催しております。JFEホールディングス㈱におけるグループ経営戦略会議(議長:社長/事務局:企画部)は、事業会社社長3名を含む社内取締役全員と執行役員で構成され、監査等委員(常勤)が出席し、2~4回/四半期開催します。経営会議(議長:社長/事務局:企画部)は、2名の常勤社内取締役全員と執行役員で構成され、監査等委員(常勤)が出席します。 また、JFEスチール㈱・JFEエンジニアリング㈱・JFE商事㈱における経営会議(議長:各社社長/事務局:各社経営企画部)は、取締役全員と主要な執行役員、監査役が出席しております。当社グループにおいては、品種・事業ごとの戦略策定と収益管理の一元化による最適な品種・事業運営を狙いとして、JFEスチール㈱ではセンター・セクター・事業部制を、JFEエンジニアリング㈱では事業部制を、JFE商事㈱では品種・地域別に区分した営業本部制を採用しております。一方、グループ共通の施策として、技術開発に関しては、グループ経営戦略会議で基本方針および重要事項を審議しております。また、JFEグループ情報セキュリティ委員会を設け、情報セキュリティに関する重要課題を審議しております。更に、高度化するサイバー攻撃や情報漏えいリスクから、グループ内の情報資産を守ることを目的に情報セキュリティ・インシデント対応チーム「JFEーSIRT(JFE-Security Integration and Response Team)」を設け、更に、セキュリティの監視・分析の内製化を目的に、JFEサイバーセキュリティ&ソリューションズ㈱を2024年4月に設立しました。 c.内部統制体制・リスク管理体制の整備の状況リスク管理体制を含む当社の内部統制に関する体制につきましては、下記「内部統制体制構築の基本方針」に従って、取締役会規則、グループ経営戦略会議規程、経営会議規程、JFEグループ内部統制委員会規程、JFEグループサステナビリティ会議規程、JFEグループコンプライアンス委員会規程、開示検討委員会規程等の各種会議規程、組織・業務規程、およびJFEグループ文書管理規程を制定すること、ならびに企業倫理ホットラインを設置すること等により整備・運用されております。なお、当社の監査等委員会設置会社への移行に伴い、2025年6月に「内部統制体制構築の基本方針」の見直しを行っております。あわせて、内部監査が独立性をもってより有効に機能するよう、内部監査部署が独立社外取締役を含む取締役会に対しても監査結果を定期的に報告することを明確にしたほか、近年の環境や情報セキュリティに関するリスクの高まりを踏まえ、これらのリスク管理についても明確にしております。 (内部統制体制構築の基本方針) 当社は、「JFEグループは、常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。」との企業理念の実現と持続性の高い企業体質の確立をめざして、法令および定款を遵守し企業価値の最大化を図るため、以下のとおり内部統制体制を構築する。また、本基本方針およびそれにしたがい構築された内部統制体制については、継続的な見直し、改善に努める。 1.当社取締役の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制その他当社および子会社からなる企業集団の業務の適正を確保するために必要な体制 (1)取締役および使用人の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制(ア)取締役、執行役員および使用人の職務権限を組織権限・業務規程等により明確にし、それらに則って職務を執行する。(イ)コンプライアンス委員会を設置し、倫理法令遵守に関する基本方針および重要事項の審議・決定を行い、施策の実施状況を監督する。(ウ)倫理法令遵守に関する重要な情報が現場から経営トップに直接伝わる制度(企業倫理ホットライン)を整備し、適切に運用する。(エ)内部監査部署が法令および定款の遵守状況について監査し、監査結果を定期的に取締役会に報告する。 (2)取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制(ア)取締役会、グループ経営戦略会議、経営会議における審議の充実を図るとともに、必要に応じ適切な会議体において審議をつくし決定する。(イ)内部監査部署が業務の有効性・効率性について監査し、監査結果を定期的に取締役会に報告する。 (3)取締役の職務の執行に係る情報の保存および管理に関する体制(ア)取締役会における決議事項および報告事項に関する情報については、法令にしたがい取締役会議事録を作成し、適切に保存・管理する。(イ)グループ経営戦略会議、経営会議等、経営の重要事項を審議する会議体に関する情報については、適切に記録、保存・管理する。(ウ)決裁書等、職務の執行に係る重要な文書等については、適切に作成、保存・管理する。 (4)損失の危険の管理に関する規程その他の体制(ア)事業活動、倫理法令遵守、サステナビリティ、環境、情報セキュリティ、財務報告・情報開示等に関するリスク管理については、担当執行役員等がリスクの認識に努め、必要に応じて、CEOが議長を務めるJFEグループサステナビリティ会議において確認・評価し、その対処方針を審議・決定する。取締役会は、リスク管理に係る重要事項について審議・決定し、または報告を受ける。(イ)大規模地震等の災害やパンデミック等については、JFEグループサステナビリティ会議において、予め対応プロセスを定め、発生時には損失等を最小限にとどめるため、対処方針を直ちに審議・決定する。(ウ)経営の重要事項については、取締役会規則等により決定手続を定め、審議・決定する。 (5)企業集団における業務の適正を確保するための体制(ア)JFEグループに属する会社は、会社の規模、事業の性質、機関の設計、その他会社の個性および特質を踏まえ、必要に応じ本基本方針に定める事項について体制を整備する。(イ)当社は、グループ経営に関する重要事項ならびに事業会社(当社がその株式を直接保有する重要な事業子会社)および事業会社傘下のグループ会社の重要事項(損失の危険の管理に関する事項を含む。)について、取締役会規則等により決定手続等を定め、適切な会議体等において審議・決定し、または報告を受ける。事業会社は、自社および傘下のグループ会社の重要事項について、取締役会規則等により決定手続等を定め、適切な会議体等において審議・決定し、または報告を受ける。(ウ)当社は、JFEグループサステナビリティ会議においてグループ共通のリスク管理に関する基本方針および重要事項を審議・決定し、グループのリスク管理について確認・評価するとともに、施策の実施状況を監督する。当社の取締役会は、グループのリスク管理に係る重要事項について審議・決定し、または報告を受ける。(エ)当社は、JFEグループコンプライアンス委員会を設置し、グループの倫理法令遵守に関する基本方針および重要事項の審議・決定を行い、施策の実施状況を監督するとともに、事業会社コンプライアンス委員会と連携し、倫理法令遵守の経営を推進する。事業会社は、コンプライアンス委員会を設置し、自社および傘下のグループ会社の倫理法令遵守に関する基本方針および重要事項の審議・決定を行い、施策の実施状況を監督する。また、当社は、企業倫理ホットラインについて、JFEグループ全体の倫理法令遵守に関する重要な情報が現場から経営トップに直接伝わる制度として整備し、適切に運用する。(オ)当社の内部監査部署は、事業会社の業務の有効性・効率性ならびに法令および定款の遵守状況について、監査し、または事業会社の内部監査部署から報告を受ける。事業会社の内部監査部署は、事業会社傘下のグループ会社の業務の有効性・効率性ならびに法令および定款の遵守状況について、監査し、またはグループ会社の内部監査部署から報告を受ける。(カ)JFEグループに属する会社は、財務報告の信頼性を確保するために必要な体制、適時適切な情報開示のために必要な体制を整備する。  2.当社監査等委員会の職務の執行のために必要な体制(1)監査等委員会の職務を補助する使用人に関する事項 監査等委員会の職務を補助する専任の使用人を監査等委員会事務局に置く。 (2)監査等委員会の職務を補助する使用人の取締役(監査等委員である取締役を除く。)からの独立性に関する事項当該使用人の人事については、監査等委員と協議する。 (3)監査等委員会の職務を補助する使用人に対する指示の実効性の確保に関する事項当該使用人は、監査等委員会の指揮命令下で監査等委員会の職務を補助する業務を行う。 (4)監査等委員会への報告に関する体制(ア)監査等委員は、取締役会、グループ経営戦略会議、経営会議およびその他の重要な会議に出席し、報告を受ける。 (イ)取締役(監査等委員である取締役を除く。)、執行役員および使用人は、必要に応じまたは監査等委員会、監査等委員の要請に応じ、監査等委員会、監査等委員に対して職務の執行状況(事業会社および事業会社傘下のグループ会社に関する重要事項を含む。)を報告する。事業会社または事業会社傘下のグループ会社の取締役、監査役、執行役員および使用人は、必要に応じまたは監査等委員会、監査等委員の要請に応じ、監査等委員会、監査等委員に対して職務の執行状況を報告する。(ウ)当社は、企業倫理ホットラインについて、監査等委員に対して直接通報または相談を行うことができる制度として整備する。また、企業倫理ホットライン担当部署が受けた通報または相談された法令違反行為等については、その都度監査等委員に対して、内容を報告する。 (5)監査等委員会に報告をした者が当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保するための体制当社は、企業倫理ホットラインについて、監査等委員に法令違反行為等を通報または相談した者および通報または相談された法令違反行為等を監査等委員に報告した者が不利な取扱いを受けないことを規程に定め適切に運用する。  (6)監査等委員の職務の執行について生ずる費用の前払または償還の手続その他の当該職務の執行について生ずる費用または債務の処理に係る方針に関する事項当社は、監査等委員の職務執行に必要な費用の請求等があった場合、適切に処理する。 (7)その他監査等委員会の監査が実効的に行われることを確保するための体制(ア)取締役(監査等委員である取締役を除く。)、執行役員および使用人は、監査等委員会の監査に必要な重要書類の閲覧、実地調査、取締役等との意見交換、子会社調査、子会社監査役との連携等の監査等委員会の監査が円滑に行われるよう、監査環境の整備に協力する。(イ)監査等委員会は、会計監査人、内部監査部署の監査結果(事業会社または事業会社傘下のグループ会社に関する重要事項を含む。)について適宜報告を受け、それぞれと緊密な連携を図る。 ④ コンプライアンス体制JFEグループは、幅広く国内外でビジネスを展開していく上で、お客様をはじめ、株主・地域社会等すべてのステークホルダーとの信頼関係が重要であり、「コンプライアンスの徹底」は、その信頼関係の基盤であると考えています。コンプライアンス違反に起因する不正や不祥事は、長期にわたり築き上げた信頼関係を一瞬にして損ないます。そのため、JFEグループでは、組織を構成する全員がコンプライアンスの知識や認識を深め、日々実践していくことが重要だと考えています。企業理念・行動規範に基づいた企業活動を実践するための指針として、「JFEグループ企業行動指針」を制定し、企業倫理の徹底について、JFEグループ役員・従業員に対する周知を図っています。また、コンプライアンスに関わるグループの基本方針や重要事項の審議、実践状況の監督を目的として、JFEホールディングス㈱の社長を委員長とする「JFEグループコンプライアンス委員会」を設置し、3ヶ月に1回程度開催しています。各事業会社でも同様の会議体を設置し、コンプライアンスに沿った事業活動を推進・監督する体制を整備しています。更に、当社グループではコンプライアンスに関わる重要情報が現場から経営トップに直接伝わる制度として「企業倫理ホットライン」を導入しています。 ⑤ 取締役(業務執行取締役であるものを除く。)および監査等委員である取締役との責任限定契約の内容の概要当社は、取締役(業務執行取締役であるものを除く。)3名および監査等委員である取締役5名と会社法第427条第1項の規定により、同法第423条第1項の賠償責任を限定する契約を締結しております。なお、当該契約に基づく賠償責任の限度額は法令が規定する額であります。 ⑥ 補償契約の内容の概要当社は、「(2)役員の状況 ①役員一覧」に記載のすべての取締役との間で、会社法第430条の2第1項に規定する補償契約を締結しており、同項第1号の費用および同項第2号の損失を法令の定める範囲内において当社が補償することとしております。ただし、各役員がその職務を行うにつき悪意または重大な過失があった場合や、当社が各役員に対してその責任を追及する場合(当該役員の勝訴が確定した場合を除く。)にはその争訟費用の補償を行わないこと等を定めることにより、役員の職務の執行の適正性が損なわれないように措置を講じています。 ⑦ 役員等賠償責任保険の内容の概要当社は、当社、JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱の取締役、監査役および執行役員等を被保険者とする会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しております。当該保険契約では、被保険者が会社の役員等の地位に基づき行った行為(不作為を含む)に起因して損害賠償請求がなされたことにより、被保険者が被る損害賠償金や訴訟費用等が填補されることとなります。ただし、被保険者が法令違反であることを認識しながら行った行為による損害は填補対象外とする等の一定の免責事由を設定し、役員等の職務の執行の適正性が損なわれないように措置を講じています。保険料は全額会社負担とし、被保険者の実質的な保険料負担はありません。 ⑧ 会社の支配に関する基本方針当社は、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を次のとおり定めています。 <当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針>当社は、「常に世界最高の技術をもって社会に貢献します」という当社グループの企業理念のもと、世界最高水準の製造実力やコスト競争力、グループ全体のシナジーを活かした開発、優れた人的資本等、長年の経営努力と継続的な投資によって蓄積された企業価値の源泉を最大限に活かし、カーボンニュートラルに向けた技術開発等を含め、長期的な視野に立った様々な施策を地道に継続していくことを通じて企業価値および株主共同の利益の向上に誠実に努めることを経営の基本姿勢としております。 当社は、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者としては、こうした当社の企業理念や経営の基本姿勢を尊重し、長期的に当社の企業価値および株主共同の利益の確保・向上に資する者であることが望ましいと考えております。 また、経営支配権の異動は、企業活動・経済の活性化にとって有効な手段の一つであり、当社株式の大規模買付行為が開始された場合において、これを受け入れるかどうかは、原則として、株主の皆様の判断に委ねられるべきものであると考えております。しかしながら、当社株式の大規模買付行為またはこれに関する提案のなかには、当社の企業価値および株主共同の利益を毀損するおそれのあるものや、株主の皆様に当社株式の売却を事実上強要するおそれのあるもの等も想定されます。したがって、当社は、当社の企業価値および株主共同の利益の確保・向上の観点から、当社株式の大規模買付行為等を行おうとする者に対しては、株主の皆様がその是非を適切に判断するために必要かつ十分な情報の提供を求め、併せて独立性を有する社外取締役の意見を尊重した上で取締役会の意見等を開示し、株主の皆様の検討等に必要な情報と時間の確保に努める等、金融商品取引法、会社法その他関係法令の許容する範囲内において、その時々において適宜適切な措置を速やかに講じてまいります。  ⑨ 取締役の定数および取締役選任の決議要件当社の取締役は、18名以内とする旨定款に定めております。また、当社は、取締役の選任決議については、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席することを要し、累積投票によらない旨定款に定めております。 ⑩ 株主総会決議事項を取締役会で決議することができることと定めた事項当社は、以下の株主総会決議事項につき取締役会で決議することができる旨、定款に定めております。・機動的な資本政策を遂行できることを目的として、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって、自己の株式を取得することができる旨定款に定めております。・株主への機動的な利益還元を行うため、取締役会の決議によって、毎年9月30日の最終の株主名簿に記載または記録された株主または登録株式質権者に対し、会社法第454条第5項による剰余金の配当(中間配当)をすることができる旨定款に定めております。・取締役が期待される役割を十分に発揮できることを目的として、会社法第426条第1項の規定により、取締役会の決議によって、同法第423条第1項の取締役(取締役であった者を含む)の責任を法令の限度において免除することができる旨定款に定めております。 ⑪ 株主総会の特別決議要件当社は、株主総会の円滑な運営を目的として、会社法第309条第2項に定める決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもってこれを行う旨定款に定めております。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約3,189字
[戦略]JFEグループは、社会の持続的発展と人々の安全で快適な生活のために「なくてはならない」存在としての地位を確立することを目指しています。複雑化する変化の激しい経営環境の下で、将来にわたって企業価値を向上させ続けるためには、これを支える一人ひとりの従業員の力が重要です。当社は「JFEグループ人材マネジメント基本方針」や「JFEグループ健康宣言」を制定し、人的資本への投資を通じて従業員の能力や活力を最大限に引き出す施策に取り組んでいます。具体的には、「労働安全衛生の確保」および「多様な人材の確保と育成」を人的資本に関する経営上の重要課題として定め、定量的なKPIを設定して取り組みを推進しています。 <JFEグループ人材マネジメント基本方針>1.人権の尊重と公平・公正な人材マネジメントの推進すべての社員の人権を尊重するとともに、JFEグループ行動規範、企業行動指針の精神を実現する人材を育成し、公平・公正な人材マネジメントを行う。 2.「人を育てる企業風土」の醸成と「働きがいのある職場」の構築双方向のコミュニケーションの充実により、風通しの良い、人を育てる企業風土を醸成し、安全で魅力に富み、働きがいのある職場環境を構築する。 3.ダイバーシティの推進女性・外国人・高齢者・障がい者等を含めた多様な人材が、その能力を最大限に発揮し活躍できる環境を整える。 4.優秀な人材の確保および育成の着実な実施複雑化・多様化する変化の激しい経営環境のもと、グローバル競争を勝ち抜くため、多様かつ優秀な人材を安定的に採用し、技術力・現場力の強化に必要な技術・技能の蓄積と伝承、グローバル人材の育成を着実に実施する。 <JFEグループ健康宣言>1.企業理念の実現のためには、社員一人ひとりの安全と健康は欠くことができないという認識のもと、すべての社員がいきいきと働くことができる職場を実現していきます。 2.会社と健康保険組合が一体となって、社員とその家族の心と身体の健康保持・増進に向けたあらゆる取組みを進めていきます。 3.安全と健康を最優先する意識の醸成を図り、社員一人ひとりが自立的に活動を実践する健康文化を構築していきます。 <労働安全衛生の確保> 労働災害の防止安全な作業環境を整備し労働災害を防止することは、多様な社員が安心して働くための基本的な要件と考えています。そこで、JFEグループは「安全はすべてに優先する」という基本姿勢のもと、死亡災害件数(0件)および休業災害度数率に関するKPIを定め、取り組みを推進しています。第7次中期経営計画では安全対策への優先的な投資(グループ全体で年間100億円規模)を実施し、類似の災害や繰り返しの災害を防止するための活動強化に加え、最新技術の活用により設備そのもので災害の発生を防止する取り組みに注力しています。例えばAIやセンサーの活用により、作業者を検知し自動で設備を止める技術の開発と適用を進めています。これらの労働災害防止の取り組みを加速させるインセンティブとするため、2022年度より役員の業績連動報酬に安全に関する指標を導入しています。  社員とその家族の健康確保安全で魅力に富み働きがいのある職場を実現するため、2016年に「JFEグループ健康宣言」を制定し、健康保険組合や産業保健スタッフと連携して特定保健指導実施による生活習慣の改善等、従業員の健康保持・増進に取り組んでいます。また、喫煙率の低減による受動喫煙の防止等、従業員だけではなく家族の健康保持・増進にも繋がる取り組みに注力しています。 <多様な人材の確保と育成> ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)変化の激しい経営環境においては、様々な価値観や考え方が融合する中でこれまでになかった発想や解決法が生まれ、企業価値の持続的な向上に繋がると考えています。そのためJFEグループではDEIの推進を重要な経営課題として位置付け、性別、国籍や価値観、異なるライフスタイル等多様な背景を持つ人材が能力を発揮できる環境づくりに取り組んでいます。特に女性の活躍について、取締役会での議論を経て、2022年度より女性管理職登用・女性採用比率等について更なる意欲的なKPIへの見直しを行いました。各事業会社では社長をトップとするDEI推進に関する委員会を設置する等、経営層とDEIの推進組織が一体となって議論し、全社方針の策定・展開を実施しており、女性管理職の候補者を拡大する「採用」、社内外ネットワーキングの充実やロールモデル提示等の「定着」、女性社員の個別育成計画作成等の「配置・育成」の観点から様々な施策を推進しています。  人材育成の推進従業員一人ひとりの能力向上と、海外事業の拡大に対応したグローバル人材の育成に重点を置き、研修・教育の充実を図っています。また、JFEグループの経営戦略の一つであるDX戦略の推進に必要な人材の確保・育成にも注力しています。例えばJFEスチール㈱では実際の業務や製造プロセスを熟知する社内人材を、習熟度別にリスキリングすることにより、社内データサイエンティストの養成を進めています。2024年度末時点で662名を養成済みであり、今後も更なるDX人材の確保・育成に注力していきます。  働きがいのある職場の実現多様な人材が活き活きと能力を発揮するために、従業員が働きがいを感じられるための社内環境の整備に取り組んでいます。当社および各事業会社ではエンゲージメントサーベイを年1回実施して社員意識を定期的に把握し、働きがい等に関する課題の特定や施策の検討を行っています。これまで、自発的アクションにより新たなキャリア獲得の挑戦機会を提供する「社内公募制」の実施や、従業員の成長を支援するための「1on1ミーティング」の実施等、働きがい向上につながる様々な施策を実行してきました。また、賃金も働きがい向上に重要な要素の一つであり、当社および各事業会社では初任給を含む処遇の引き上げを実施しています。JFEスチール㈱では、人事制度のみならず企業文化変革も含めた多面的な施策を推進する「人財戦略本部」を2024年4月に新設し、社員の働きがいを高め、会社と社員がともに成長することを目指す企業改革の取り組み(「ReFuture PROJECT」)を推進しています。2024年度に策定したパーパスおよびバリューの従業員への浸透活動や、タウンホールミーティング実施を通じた経営層と従業員の対話強化、より働きやすい職場環境実現のための製造現場を中心とした事務所・福利厚生施設等への投資、従業員一人ひとりの働きがいを向上させることを目指した人事賃金制度改訂をはじめとした一連の施策を展開しており、今後も継続して取り組んでいきます。 また、従業員が働きがいを感じるためには働きやすい職場づくりも重要な要素です。JFEグループでは、多様な従業員が一人ひとりの事情に応じた、柔軟な働き方を選択できるようにすることで、働きがいや充実感を得ながら仕事をし、その上で会社の生産性向上につなげていくことを目指し、「新しい働き方」の取り組みを推進しています。例えば在宅勤務制度の拡充によるテレワークの推進、コアレスフレックス制度の導入、チャット・WEB会議ツールの導入、RPAの推進、ペーパーレス化等を実施しており、これらの取り組みを通じてより付加価値の高い働き方を目指しています。またワークライフバランスの充実を図るため、年休奨励日の設定等により、休暇を取得しやすい風土を醸成しています。これらの働きがい向上の取り組みを加速させるインセンティブとするため、2025年度より役員の業績連動報酬に従業員の働きがいに関する指標を導入しています。
事業の内容 FY2025 / 約1,610字
3 【事業の内容】当社は、JFEグループ全体の経営戦略の策定、グループ会社の経営とリスク管理、グループIR等の対外説明、グループ全体の資金調達等の機能を集約した、グループを代表する上場会社として、スリムなグループ本社機能を担う会社であります。JFEグループは、「JFEスチール㈱」、「JFEエンジニアリング㈱」、「JFE商事㈱」の3つの事業会社により、事業分野ごとの特性に応じた最適な業務執行体制の構築を図っております。なお、セグメント情報については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.セグメント情報」に記載しております。また、主な関係会社については、「4 関係会社の状況」に記載しております。 当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 (1) 鉄鋼事業JFEスチール㈱およびその関係会社において、銑鋼一貫メーカーとして各種鉄鋼製品の製造・販売を主力事業とし、鋼材加工製品、原材料等の製造・販売、ならびに運輸業および設備保全・工事等の周辺事業を行っております。[主要製品等]鉄鋼製品・半製品(熱延薄鋼板、冷延薄鋼板、表面処理鋼板、厚鋼板、形鋼、H形鋼、鋼矢板、レール、継目無鋼管、鍛接鋼管、電縫鋼管、角型鋼管、電弧溶接鋼管、電磁鋼板、ステンレス鋼板、棒鋼、線材、鉄粉、スラブ)、チタン製品、鋼材加工製品、化学製品、素形材製品、各種容器類、鉱業・鉱産品、鉄鋼スラグ製品、機能素材、合金鉄、各種耐火物、築炉工事、各種運送事業・倉庫業、土木建築工事、設備管理・建設工事、電気工事、電気通信工事、火力発電、ガス、建設仮設材、不動産、保険代理業、各種サービス業、各種コンピュータシステム、材料分析・解析、環境調査、技術情報調査、知的財産支援等 (2) エンジニアリング事業JFEエンジニアリング㈱およびその関係会社において、エネルギー、都市環境、鋼構造、産業機械等に関するエンジニアリング事業、リサイクル事業および電力小売事業を行っております。[主要製品等]ガス・石油・水道パイプライン、LNG・LPG等各種タンク、太陽光・地熱・バイオマス等再生可能エネルギー発電設備、都市ごみ焼却炉、水処理システム、使用済みプラスチック等のリサイクルサービス、橋梁・港湾構造物、洋上風力基礎、物流流通システム・エンジン・シールド掘進機・バラスト水処理システム等の産業機械、製銑・製鋼・ミニミル関連設備、EV(電気自動車)急速充電器等 (3) 商社事業JFE商事㈱およびその関係会社において、鉄鋼製品、製鉄原材料、非鉄金属製品、食品等の仕入、加工および販売を行っております。[主要取扱製品等]鉄鋼製品(厚鋼板、縞板、熱延薄鋼板、冷延薄鋼板、電磁鋼板、表面処理鋼板、亜鉛鋼板、ブリキ、鋼管、特殊鋼管、棒鋼、H形鋼、軽量形鋼、一般形鋼、コラム、線材、ステンレス鋼、特殊鋼、スラブ)、溶材、鉄粉、鋼材加工製品、製鉄原材料・資機材、非鉄金属製品、金属スクラップ、高炉スラグ、化学製品、石油製品、紙製品、船舶、バイオマス燃料、土木建築工事、テールアルメ工法、缶詰製品、農畜産物、水産物、半導体製品、不動産等 JFEグループを構成している当社および事業会社ならびに主な関係会社の位置づけは以下のとおりであります。(注) 1 →印は、製品・サービス等の流れを示しております。2 *印は持分法適用関連会社等(共同支配事業含む)、その他は連結子会社であります。3 関係会社の異動については、「4 関係会社の状況」に記載しております。4 鉄鋼事業の連結子会社3社および持分法適用関連会社1社については、商社事業において持分法を適用しております。
事業等のリスク FY2025 / 約15,301字
3 【事業等のリスク】本報告書に記載した当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。ただし、以下は当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在します。それらのリスク要因のいずれも投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。当社グループのリスク管理体制については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③経営体制・内部統制体制 c. 内部統制体制・リスク管理体制の整備の状況」に記載しております。 (1)経済状況と販売市場環境(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業) [鉄鋼事業・商社事業]鉄鋼事業・商社事業においては、各製品市場と地域市場において、競合他社との競争に直面しております。国内鋼材販売は、建築・土木、自動車、産業機械、電気機械等各需要分野に広がっており、販売形態も多岐にわたっております。また、これら国内向けに加え、JFEスチール㈱は42%程度(単独・金額ベース)、JFE商事㈱は53%程度(単独・金額ベース・JFEスチール材含む)を海外に輸出しております。主な輸出先はタイ等のASEAN、韓国、中国向けとなっております。従いまして、今後の少子高齢化に伴う国内市場の縮小や、国内およびアジアをはじめとする世界経済の状況等を背景とした国内外の鋼材需給の動向が当社グループの鋼材の販売量や価格に影響を及ぼす可能性があります。とりわけ海外市場においては、中国の内需減少に伴う輸出の増加や、新興国における鉄鋼生産能力の拡大という構造的な変化により、ますます競争が激化していく可能性があります。また、海外主要国において関税引き上げやアンチダンピング・セーフガード措置等の輸入規制が課せられた場合には、当社グループの輸出取引が制約を受け、業績に影響を及ぼします。一方、当社グループの輸出量が少ない米国、EU等においても、各種輸入規制が行われた結果、その市場から締め出された鋼材が当社グループの主要輸出エリアに還流することにより市場が影響を受け、結果として当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、海外の主要国・地域において大規模かつ包括的な関税が賦課されるような場合には、当該国・地域における当社グループの需要家においても事業戦略・運営の変更や生産・販売量の減少が発生することにより、結果として当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。更に、2022年にウクライナにおいて発生したような国際的な紛争も、国内外の鋼材需給の動向の変化を通じて当社グループの鋼材の販売量や価格に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、国内外の鋼材需給の変化に対応して生産数量の最適化を図るとともに、長期的な鋼材需給の動向を見据えて設備の統廃合等による最適な生産体制の構築を図ってまいります。この一環として、粗鋼生産能力2,600万トン(高炉7基体制、仙台製造所電気炉を除く)に対し、高炉休止により2027年度の粗鋼生産能力2,100万トン程度へとスリム化を実施します。また2028年度には西日本製鉄所(倉敷地区)で革新(高効率大型)電気炉を稼働させ、高炉5基+電気炉1基体制とします。一方で、当社グループの基幹製鉄所である西日本製鉄所への戦略的な投資を行い、コスト競争力を向上させることで、市場環境が変化しても収益を確保できる体制を整えてまいります。販売面でも新興国ミルに対して技術優位性の高い商品の販売比率の拡大を進め、収益基盤の安定化を図ってまいります。更に、グローバルな成長機会を求め、海外成長地域におけるパートナーとのインサイダー型事業の拡大を進めてまいります。商社事業においては、鉄鋼製品を中心に、製鉄原材料、非鉄金属製品、食品等の仕入、加工および販売を行っており、国内外の各製品市場において市場環境の変化に適切に対応できる流通販売網を構築しております。具体的には、国内においては流通再編等を通じ販売力の強化を進めるとともに、基盤強化に必要な設備の更新をタイムリーに進めております。また海外の成長を事業拡大の原動力とし、鉄鋼事業の事業戦略と連携した高付加価値品のサプライチェーンマネジメントの強化に加え、現地完結型事業を強化していきます。また、低・脱炭素社会実現に向けたビジネスとして、バイオマス燃料やスクラップ取引の拡大に加え、廃タイヤ等のリサイクル分野の環境商材に取り組んでいきます。  [エンジニアリング事業]エンジニアリング事業においては、エネルギープラント・ごみ焼却炉等の環境施設・橋梁を中心とした設備のEPC(設計・調達・建設)を行っております。また、DBO(設計・建設・運転)案件における設備の運転保守の受託や、リサイクル・発電・電力小売等の運営型事業を自ら行っております。上記事業のポートフォリオは、公共インフラ(ごみ焼却施設、橋梁等)関連が過半を占めているため、国内経済状況および国・自治体の方針・政策の影響等による国内公共事業の縮小は、応札案件の減少に直結し、その結果、受注高が減少する可能性があります。また、海外についても同様に対象国の経済状況や政策の変化により、受注高が減少する可能性があります。また、プロジェクト遂行にあたり、資機材等の価格が上昇した場合、建設コストが上昇することになります。建設コスト上昇の影響に左右されない競争力を確保するために、技術開発等を進めてまいります。また、長期安定的な収益源として運営型事業を強化してまいります。 (2)原料・エネルギーの市場環境(鉄鋼事業・商社事業) [鉄鋼事業]鋼材の原材料として鉄鉱石、原料炭、合金鉄・非鉄金属・スクラップ等を調達しております。近年これらの原材料の価格は世界的な需給構造変化、主要原産国である豪州・ブラジルにおける自然災害や事故の発生、更には2022年にウクライナにおいて発生したような国際的な紛争等により上昇しており、それを鋼材価格に反映できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、製鉄プロセスに使用する電気・天然ガス等を購入しておりますが、これらの価格も世界的な需給変化、環境規制強化や国際的な紛争等に起因して上昇しており、それを鋼材価格に反映できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。更にこれら原材料・エネルギーについて、生産国における自然災害や事故の発生、国際的な紛争、サプライチェーンの混乱等により調達が困難となった場合、当社グループの生産量・販売量の減少を通じて当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 これに対しては、安価原料の使用技術を開発し、その使用比率の増加を図ることで原料調達におけるコスト削減とコスト変動の低減を図ってまいります。また、豪州ホワイトヘイブン社ブラックウォーター炭鉱の権益の一部の取得や調達ソースの分散化等により、調達不安定化のリスクの低減を図ってまいります。更に、製鉄所内の発電所等のリフレッシュを計画的に進めることにより、調達エネルギーのコスト削減とコスト変動の低減を図ってまいります。  [商社事業]当社グループ向けに原材料を販売するとともに、当社グループ外への原料販売も行っています。従って、当社グループの活動水準に変化があった場合や、原材料生産国における自然災害や事故の発生、また国際的な紛争、サプライチェーンの混乱等、仕入環境や販売環境に変化があった場合、商社事業の販売量に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、原料調達における低廉化や新たな調達ソースの開発等により、原材料サプライチェーンのリスク低減を図ってまいります。また、当社グループ以外への販路開拓を進め、販売量の維持安定化を進めます。 (3)製造設備・システムの安定操業状況(鉄鋼事業)鉄鋼事業においては、高炉、コークス炉、転炉、連続鋳造機、圧延機、焼鈍炉、発電所等の多数の大規模な製造設備を用いて鉄鋼製品の生産を行っております。これらの設備の中には稼働後数十年を経て更新時期を迎えたものもあります。持続的な安定生産を実現する国内製造基盤を確立するため、これまでも、集中的な設備投資を計画し、老朽設備の更新を順次進めてまいりましたが、これらの設備において設備・システムトラブルが発生した場合、生産量の減少や修繕コストの増加等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、重要設備の更新投資を計画的に進め、製鉄所の製造実力の強靭化を図ってまいります。2019年度より高炉の操業安定化を中心に高炉付帯設備の劣化対応やDX・AI・IoT技術の活用等による基盤整備投資を実施してきましたが、第8次中期経営計画では全プロセスへの水平展開を進めてまいります。 (4)設備投資効果・事業投資効果の実現状況(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは収益基盤の維持・向上、事業拡大を目指し、多額の設備投資および事業投資を行っております。[設備投資]鉄鋼事業では、安定生産基盤の確立に加え、生産性・コスト競争力の更なる進展のために、国内製造拠点への戦略的な投資を継続しております。東西製鉄所においては、コークス炉の更新、電磁鋼板製造ラインの増強、革新電気炉の導入等を行い、これらの設備の最新鋭化・能力増強を図っておりますが、これらの稼働が遅れた場合や鋼材需要が変化した場合、予定どおりのコスト削減効果や拡販効果が発揮されず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、主要工事の進捗確認を定期的に実施することで、計画的な実施を図っております。また、世界の経済状況や需要動向を常に注視し、変化が生じた場合には、当初の設備投資計画に対して、投資時期や規模等の適切な見直しを行います。  [事業投資]当社グループは、国内投資に加え、海外成長機会を捉えるための事業投資も推進しております。海外各国における政情や経済情勢の変動、合弁相手先企業の状況の変化等の不測の事態により、期待する収益の獲得や投資回収が困難となる等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、世界の経済状況や需要動向を常に注視し、変化が生じた場合には、当初の事業投資計画に対して、投資時期や規模等の適切な見直しを行います。また、事業投資の意思決定の過程では、個社・各地域のリスク評価を行い、そのリスクに応じたフォローを行うことで、リスクの管理を図っております。 (5)新製品・新技術の開発状況(鉄鋼事業・エンジニアリング事業)当社グループは、お客様の高度なご要望にお応えすることで、グローバルで戦うことができる技術力を磨いてまいりました。当社グループの収益基盤を維持・向上していくためには、今後も社会に貢献する世界最先端の新製品・新技術の開発、製造ソリューションの提供、新規事業の探索を行っていく必要があります。これらが計画どおり実施できなかった場合や各種環境変化により計画どおりの効果が発揮されなかった場合、新商品の提供機会を逸することによる販売量の減少、十分な付加価値を付与できないことによる収益性の低下、受注機会の逸失等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、鉄鋼事業では自動車・インフラ建材・エネルギー分野を主軸とし、開発の加速化を図ってまいります。また、これまで以上にお客様のご要望を的確にとらえた開発を推進してまいります。例えば、自動車分野では、お客様との交流を深めてEVI(Early Vendor Involvement)を進化させ、先進ハイテンやその利用技術等の先端技術の提案を続けるとともに、建材分野における新たな付加価値をお客様と共に創り出すソリューション提案活動「JFESCRUM®」の展開、鉄づくりを通し長年にわたり培った製造・運営技術を、鉄鋼業に限らず幅広いお客様の課題解決ソリューションとして提供するソリューションビジネス「JFE Resolus®(レゾラス)」を提供することで、鉄の価値創造に努めています。また、エンジニアリング事業ではプラントの自動運転・遠隔監視等、最先端のAI・IoTを活用した技術開発やエネルギーサービス等の新たな商品・サービスの提案を積極的に進めております。更に、当社グループでは、技術開発の進捗状況のフォローを行い、市場環境の変化に応じた開発計画の見直しを適宜実施しております。 (6)品質保証(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは、鉄鋼製品をはじめとした多種多様な製品・サービスをお客様に提供しています。当社グループの製品品質は品質設計・製造部門から独立した品質保証部門により確認し、また、品質保証体制は品質監査部門によりチェックを行うことで保証しておりますが、製品やサービス、品質管理体制等に問題が発生した場合には、補償金の支払いや、社会からの信用失墜により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 これに対しては、グループ会社を含めて品質管理体制を統括する組織を本社内に設置し、品質不具合の撲滅に向けた体制構築を進めております。お客様へ提供する品質データについては、自動測定・伝送化を一層拡充することで、人為的なミスや改ざんの根絶に努めております。また、鋼材の中間素材の識別管理の強化、品質保証体制の社内診断による強化等により、お客様への異常材の流出の未然防止を図っております。また、エンジニアリング事業における設備のEPC(設計・調達・建設)では、調達した建設資材および機器を使用して建設工事を行っており、設備引渡し後も一定期間は契約不適合責任を負っております。建設した設備において、契約不適合責任のある不具合が生じた場合、請負者の責任において改修工事を実施することになり、追加コストが発生する可能性があります。こうしたリスクに対しては、品質保証体制を整備し、調達品および工事の検査によってリスクの軽減を図っております。 (7)受注後の変動リスク(エンジニアリング事業)エンジニアリング事業における設備のEPC(設計・調達・建設)では、プロジェクト遂行にあたり、資機材の購入、外注業者の起用を行っており、工期が数年間に及ぶプロジェクトもあります。また、運営型事業では、設備の運転に必要な電気・燃料等を購入しており、運営期間が20年間以上に及ぶ事業もあります。市況・景気変動に伴う建設資材費および外注労務費の変動は建設コストに、電気・燃料費等の変動は運営コストに影響を与え、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、受注前の段階(応札段階)においてリスクの洗い出しを実施し、契約条件への織り込み等の対策を行うことで、受注後の変動リスクの軽減を図っております。更に、受注後においては、プロジェクト経験者による第三者視点でのフォローを実施し、リスクを早期に発見し軽減するよう努めております。 (8)重大な労働災害(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)多様な事業を展開する当社グループの中には、高所作業、高温作業、重量物の運搬、ガス関連設備での作業等災害の発生率が比較的高い作業を行う職場もあります。当社グループは、高齢者や女性を含め、多様な人材が災害を被ることなく安心して働ける作業環境の整備を進めておりますが、万が一生産設備等の重大事故や重大な労働災害が発生した場合には、事業活動が制約を受け、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対して、各事業会社では重大事故・重大災害の撲滅に努めております。各製鉄所・製造所においては、労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格ISO45001の認証を取得し、労働安全衛生マネジメントシステムを継続的かつ効果的に運用していくことで安全衛生水準の向上に努めています。また、作業員が立入禁止区域に入ると警報を発して自動でラインを停止させるAI活用画像認知システムや、ガス濃度や重機との近接をリアルタイムでモニタリングして災害を未然に防ぐシステム等の導入を進めております。 (9)気候変動問題(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは大量のGHG(温室効果ガス)を排出する鉄鋼製造プロセスを有しており、当社グループの気候変動問題への対応は、当社グループの事業の持続性に関わる極めて重要な経営課題と認識しております。当社グループのカーボンニュートラルに向けた取り組みが十分でなかった場合や革新的な技術開発が達成できなかった場合は、コスト競争力を失う、お客様との取引が縮小する、資金調達が困難になる等により、国際的な競争力を失い、当社グループの業績等に多大な影響を及ぼす可能性があります。  これに対して当社グループは、GHG排出量を2013年度比で2030年度に30%以上削減すること、更に2050年にカーボンニュートラル実現を目指すことを経営目標として掲げ、達成に向けて社内の体制を整備し、迅速かつ効率的な推進を図っております。また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業として「製鉄プロセスにおける水素活用」プロジェクトに参画し、高炉における水素還元技術開発、高炉排ガスの低炭素技術開発(カーボンリサイクル高炉、CCU(Carbon Capture and Utilization))、 直接水素還元技術開発、電気炉での不純物除去技術開発等の超革新技術の開発も積極的に進め、2024年12月に直接水素還元技術開発に係る小型試験炉を、2025年2月に電気炉での不純物除去技術開発に係る小型試験炉を立上げて試験を開始しています。その中で、いち早く実装可能な革新電気炉を2027年度に改修時期を迎える高炉の代替プロセスとして導入することを機関決定しました。革新電気炉での高品質・高機能鋼材製造や高炉法でのGHG排出量削減に向け、安定的な直接還元鉄の調達ソースを確保することが必要であり、中東での低炭素還元鉄サプライチェーンを構築すべく,具体的な事業スキームの協議も進めています。加えて、当社グループはGHG排出削減実績量を用いて鉄鋼製造プロセスにおけるGHG排出量を従来の製品より大幅に削減したグリーン鋼材「JGreeX®」の供給を2023年度上期より開始し、既に自動車、造船、橋梁、建築、産業機械、変圧器用等幅広い分野で採用が拡大しております。引き続き、GHG削減価値をサプライチェーン全体で負担する社会分配モデルの実現に向けて取り組んでまいります。一方、これらのカーボンニュートラルプロセスの導入には多大な技術開発費、設備投資費を要し、大幅な製造コストの上昇は不可避であると考えています。国家戦略として、「GX実現に向けた基本方針」や、脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律により、脱炭素に向けた技術開発や設備投資に対する長期的かつ継続的な政府の支援がコミットされましたが、他の鉄鋼生産国と同等の支援が得られない場合、更には既に国際的に高い水準にある日本の産業用電力価格が更に上昇する場合は、他国に対して日本の鉄鋼メーカーのコスト競争力が低下し、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。カーボンニュートラル実現に向けては、低価格で大量のグリーン水素や国際的に競争力がある安価な非化石電力の調達が必要不可欠となりますが、これらが国際的に競争力のある価格で供給されない場合、環境価値が適切に鋼材価格へ反映されない場合にも当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これらを実行していく上では、グリーン鋼材市場の創出・拡大が必要不可欠であり、優先調達や購入支援、規制的措置等の政策支援が必要と考えております。なお、タクソノミーや炭素国境調整といった政策・制度においては、世界的な保護主義を招く懸念があり、脱炭素への円滑な移行を阻害する恐れがあります。また、グリーン鋼材に関して、国際機関や民間機関を含めて、世界各地で様々な基準や閾値、定義やGHG定量方法の基準が乱立している状況においては、国際的に取引されている鋼材貿易に混乱を引き起こす懸念があります。2024年10月には、(一社)日本鉄鋼連盟の「グリーンスチールに関するガイドライン」を土台として世界鉄鋼協会(The Worldsteel Association)が国際的なガイドラインを定めております。引き続き、グリーン鋼材の削減価値が顧客の製品カーボンフットプリントへ適切に反映されるようガイドラインの改訂を進め、GHGプロトコルやISO等の国際標準化に向けて政府や関係機関とともに議論を深め、排出削減努力を適切に評価し正当な対価をいただける仕組み作りが進むよう、また環境規制が適切な制度として制定されるよう、関係機関に働きかけてまいります。 (10)大規模な自然災害、新型インフルエンザ等感染症の急速な感染、戦争、内乱、暴動、テロ活動等(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)大規模な地震・台風等の自然災害、新型インフルエンザ等感染症の急速な感染、戦争、内乱、暴動、テロ活動等は、当社グループの事業活動に支障をきたし、業績等に影響を及ぼす可能性があります。例えば、新型コロナウイルス感染症のような感染症の大流行により、世界的な移動制限や都市部のロックダウン等が行われ、当社グループの事業活動に支障をきたすとともに、需要産業の生産水準が大幅に低下することにより販売数量が減少し、当社グループの業績等に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが事業活動を行っている地域において国際的な紛争等が発生した場合においても、需要産業の生産水準が大幅に低下することにより販売数量が減少し、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。更に、大型台風により設備や建屋の損壊や製鉄所の浸水が生じた場合には、生産量の減少等により当社グループの業績等に影響する可能性があります。あるいは、当社グループの原料の調達先で港湾施設の機能停止により一定期間の生産・出荷停止が生じた場合には、生産量の減少等により当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。近年激甚化する国内の台風や豪雨に対しては、製鉄所内の排水設備の増強等を実施しております。また、原料の主要な調達先である海外での大規模気象災害に対しては、代替調達先の確保、調達ソースの分散、設備能力の増強を図ってまいります。なお、非常事態に対するBCPを策定しており、例えば大規模地震では、津波に対する避難場所の設置や、通信規制・停電等の状況下での全社指揮命令機能の維持、データのバックアップ等の対策を実施しております。また、新たな感染症のリスクに対しては、全従業員の健康と安全を第一に考え、安心して働けるよう、衛生管理の徹底や時差出勤・在宅勤務等の柔軟な事業運営や、インフラ構築等の環境整備を進めるとともに対策検討チームを発足させ、迅速な対応をとる体制を構築しております。 (11)他素材との競合(鉄鋼事業・商社事業)当社グループはGHG排出抑制効果の大きいエコプロダクトや環境配慮型技術を販売しております。自動車車体に適用されるハイテンは、アルミニウムや炭素繊維等の他素材と比べコスト優位性を有し、また軽量化にも貢献するため、他素材への置換は限定的と考えますが、他素材の大幅なコストダウンが実現した場合には鋼材需要が減少し、当社グループの業績に影響する可能性があります。これに対しては、継続的なコストダウンや性能向上に努め、他素材への置換を抑止するとともに、樹脂等の軽量素材を組み合わせたマルチマテリアル構造等も提案し、鉄と他の素材とを組合せた部材の開発を行い、素材としての持ち味をより引き出し、鉄の需要のすそ野を広げるとともに、軽量化へ貢献していきます。 (12)情報セキュリティ(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは、事業を展開する上で、顧客および取引先の機密情報や個人情報、また、当社グループの機密情報や個人情報を有しております。これらの情報は、外部流出や改ざん等が無いように、グループ全体で徹底した管理を実行しております。過失や盗難、外部からの攻撃等によりこれらの情報が流出もしくは改ざんされた場合、技術優位性の喪失、損害賠償の発生、社会的な信用失墜等により、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対して当社グループでは、情報管理の諸規定を制定することで、サイバー攻撃やシステムの不正利用による情報漏洩やシステム障害を防止する対策を実施しております。また、情報セキュリティを中心にITに関する重要課題を審議する「JFEグループ情報セキュリティ委員会」を設置し、そこで決定した方針に基づき、情報セキュリティ施策の立案と実施推進を図る社内チームである「JFE―SIRT」にてグループ全体の情報セキュリティ管理レベルの向上を推進しております。更に、2024年4月にJFEサイバーセキュリティ&ソリューションズ㈱を設立し、セキュリティ人材の獲得、育成およびセキュリティ監視機能の強化を推進しております。 (13)カントリーリスク(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは、成長する海外での需要を捕捉するため、鉄鋼事業・商社事業における現地の鋼材生産・加工ラインへの投資や現地鉄鋼会社との資本提携、エンジニアリング事業における新興国のインフラプロジェクトの受注等、積極的な海外事業展開を推進しております。事業実施地域における政治・経済情勢の変化、テロ・その他の動乱、法改定、大規模自然災害等の不測の事態が発生した場合、生産量の減少、資本提携先とのシナジー効果の減少、法令改定に起因した費用の発生、物流費の増大、連結財政状態計算書に計上したのれんの減損、受注プロジェクトの製造コストの変動等により、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、事業投融資の審査の過程で各国のリスクに応じた事業のリスク評価を行うことで慎重な投資判断を行うとともに、不測の事態が発生した場合の影響を軽減するために、監視体制の強化、現地での調達ソースの分散化等を図っております。また商社事業では貿易取引を行っており、対象国の状況により輸出入ができなくなるリスクや、外貨事情等により相手国政府が対外送金を停止した場合の代金回収リスクを負う可能性があります。これに対しては貿易保険等を活用しております。 (14)為替レートの変動(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループの業績は、為替レートの変動の影響を受けます。外貨建て取引による外貨の受け取り(製品輸出額等)と外貨の支払い(原材料輸入額等)で相殺されない部分がある場合、為替レートの変動は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、為替予約等を利用したヘッジ取引を適宜実施しております。円安が進行した場合、円換算の原材料コストの上昇等を通じて当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、製品販売価格への反映を図ってまいります。また、円高が進行した場合、自動車等の需要産業の輸出競争力低下による国内鋼材需要が減少すること、および当社グループの製品の海外市況における競争力が低下することにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これらに対しては、主に(1)、(5)に記した対応による国内鋼材シェアの確保、および海外の成長地域におけるパートナーとのインサイダー型事業の拡大を進めることで、海外市場環境の変化に柔軟に対応するグローバル供給体制の確立を進めてまいります。 (15)固定資産の価値下落(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは、大規模な鉄鋼製品製造設備等、多くの固定資産を保有しております。当社グループが保有している固定資産について、収益性の低下等に伴い投資額の回収が見込めなくなった場合は、その資産の減損損失の計上を行うことにより、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、主に上記の(1)~(5)、(9)、(11)に記した対応により資産価値の維持向上に努めてまいります。 (16)人材確保・育成および職場環境の整備(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループでは、国内の生産年齢人口の減少に伴い、労働力や有能な人材を確保するための各種施策の強化、人材育成による個々の能力向上、省力化による労働生産性向上に取り組んでおりますが、当社グループおよび当社グループのサプライチェーンを構築する企業において、労働力の確保や人材育成が十分でなかった場合、安定的な生産体制や競争力が損なわれることにより当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、DEIを経営課題として位置付け、採用ソースを拡大して多様な人材の確保・活用を図るとともに、多様な人材や意見を尊重する企業風土を醸成し、定着率や生産性の向上に努めてまいります。更に、職場環境の改善や各種制度の充実、IT技術の活用による省力化・効率化についても推進して労働力不足に対応してまいります。また、適切な労務管理が行われなかった場合、人材の流出や当社グループの信用の著しい低下につながり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、適正な労働時間管理や人権啓発研修の実施、ハラスメント相談窓口の設置等により未然防止を図っております。 (17)知的財産の保護(鉄鋼事業・エンジニアリング事業)当社グループは、事業活動に必要な個々の技術や商標の使用権利を保護する目的で、日本および海外諸国において多数の知的財産権を保有しております。当社グループにおいて事業を遂行する際には、当社外で保有されている知的財産権の調査を行い、その侵害を回避する対策をとっておりますが、万一、第三者より当社グループによる知的財産権の侵害を主張された場合、損害賠償金やロイヤリティの支払い、事業差し止め等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、第三者により当社グループの知的財産権が無効化される場合には、対象となる事業の競争力の低下等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。更に、第三者により当社グループの知的財産権が侵害される場合や、社内外の情報保持者により知的財産情報が漏洩する場合には、技術・ブランド価値の低下や損害金の回収不履行等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、当社グループは海外を含めて当社外の知的財産権の調査・監視体制を強化することで、その侵害の未然防止を図っております。また、海外地域を重点的に重要技術の権利化を進めるとともに第三者による模倣技術・模倣品の監視体制を強化し、当社グループの知的財産権の侵害の抑止を図っております。更に、情報管理に対する社内教育の拡充、退職者等の守秘義務の管理強化を図っております。 (18)金融市場の変動および資金調達環境の変化(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループの中核である鉄鋼事業は、大規模な設備を有しており、その設備の維持更新に多額の資本を必要とするため、財務健全性の維持が重要です。近年、減価償却費を上回る設備投資を行ってきたことから、有利子負債は高水準で推移しております。そのため金融市場の不安定化や金利上昇、また格付機関による当社信用格付の引下げがあった場合等には、資金調達の制約を受け資金調達コストが増加する可能性があります。これらに対しては、財務管理指標としてDebt/EBITDA倍率やD/Eレシオを用いて、当社グループ全体ならびに各事業会社の財務管理を行っております。また一部の借入金等について、金利スワップを利用したヘッジ取引を実施しております。足元では、有利子負債を削減するため、棚卸資産圧縮等によるCCC(Cash Conversion Cycle)の改善、保有株式の縮減等の資産圧縮および設備投資・投融資の優先順位見直し等を行い、財務健全性の維持に取り組んでおります。 (19)保有株式等の価値変動(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループが保有している株式等の価値が変動した場合は、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、上場株式について、その株式保有の意義が認められる場合を除き、保有しないことを原則としており、上場会社株式の売却を進めております。 (20)信用リスク(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループが保有する売上債権について、取引先の倒産により貸倒損失が発生した場合、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。このため、徹底した与信管理を行っており、一部リスクの高い取引については信用保険を活用しております。 (21)法令・公的規制(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは、日本国内および事業展開する各国において、環境、労働・安全衛生、通商・貿易・為替、知的財産、租税、独占禁止法等の経済法規、建設業法等の事業関連法規、その他関連する様々な法令・公的規制の適用を受けております。これら法令・公的規制が厳格化された場合、(1)、(9)等で述べた影響の他にも、当社グループの事業活動が制約を受けることや対策費用が発生すること等により当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、内部統制体制の充実を図りこれら法令・公的規制の遵守に努めておりますが、これら規制等を遵守していないと判断された場合、行政処分を課される等により当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、法令の制定・改廃の検討段階での意見提出を行う等により、法令の適切な制定・改廃に向けた活動を継続してまいります。また、法令の制定・改廃が生じた場合には、当該法令に関する主管部署が業務への影響度を評価し、社内の関係部署に周知する体制を整えております。また、法令テーマ別にコンプライアンス研修を行い、定期的に従業員への周知・徹底を図っております。 (22)サプライチェーンにおける人権の尊重(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループは世界各国から原材料や資機材を調達しておりますが、これらのサプライチェーンにおいて人権問題が発生した場合、調達や生産への影響に加え、当社グループの信用の毀損につながり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。これに対しては、人権尊重に関するグループ全体の考え方を示す方針として2018年に「JFEグループ人権基本方針」を定めるとともに、昨今の人権に関する意識や課題の変化を踏まえ、2023年4月に本方針を改正いたしました。各事業会社においては、「調達ガイドライン」や「調達基本方針」「サプライチェーンにおけるサステナビリティ基本方針」等を制定し、人権尊重・法令遵守・環境保全に配慮した購買を行っております。また、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に則った人権デューディリジェンスも開始しており、今後、当社グループにおける人権リスクの特定、是正に向けた取り組みの検討および実行等のプロセスを継続してまいります。 (23)退職給付債務(鉄鋼事業・エンジニアリング事業・商社事業)当社グループの従業員退職給付費用および債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されております。金利の変動、制度資産の公正価値の変動、および退職金制度の変更等があった場合、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (24)持分法適用関連会社の業績悪化当社および連結子会社は、多数の持分法適用関連会社を有しております。持分法適用関連会社の損失は、当社および連結子会社の持分比率に応じて、連結財務諸表に計上されます。また、当社および連結子会社は、持分法適用関連会社の回収可能価額が取得原価または帳簿価額を下回る場合、当該持分法適用関連会社の株式について減損損失を計上しなければならない可能性もあります。なお、当社および連結子会社は、一部の持分法適用関連会社の金銭債務に対して債務保証を行っておりますが、将来、これら債務保証の履行を求められる状況が発生した場合には、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。これらに対しては、持分法適用関連会社の収益向上の取り組みをモニタリングするとともに、必要な諸施策を実施し、リスク低減に努めております。 なお、現時点では予期できない上記以外の事象の発生により、当社グループの事業活動および業績等が影響を受ける可能性があります。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約6,201字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 会社の経営の基本方針企業理念:JFEグループは、常に世界最高の技術をもって社会に貢献します。行動規範:挑戦。柔軟。誠実。パーパス:   ・JFEスチール㈱      ねがう未来に、鉄で応える。   ・JFEエンジニアリング㈱  くらしの礎を 創る・担う・つなぐ – Just For the Earth   ・JFE商事㈱        世界をつなぐ。鉄でつなぐ。 (2) 企業構造JFEグループは鉄鋼、エンジニアリング、商社の3つの事業を中心とした企業グループです。鉄を中核として、エネルギー技術や資源リサイクル技術等幅広い分野に領域を広げており、世界最高の技術に裏打ちされた3つの事業が生み出し続けるシナジーを、持続可能な社会の構築に向けて更に拡大していきます。 (3) JFEグループの競争力の源泉(鉄鋼事業・商社事業)鉄鋼事業は、世界有数の生産規模と高い技術開発力を有する銑鋼一貫メーカーのJFEスチール㈱を中核としており、お客様や社会の多様なニーズにお応えする鉄鋼製品をグローバルに供給しています。また商社事業は、JFE商事㈱を中核として、鉄鋼製品を中心に、鉄鋼原料・非鉄金属・化学品・資機材・船舶から食品・エレクトロニクスまで幅広く取り扱い、サプライチェーン全体の付加価値を向上させるサービスをグローバルに提供しています。鉄鋼・商社事業の競争優位の源泉は、①お客様のニーズに基づいた最先端の「技術開発力」と、②製造現場で培われてきた「生産」の実力、および③JFEスチール㈱とJFE商事㈱が一体となって長年築いてきた強固なお客様との信頼関係に基づく「販売力」の3つを基礎としています。これらをベースに、お客様のニーズに沿った新たな価値を創造し、最適なソリューションを提供し続けてきました。これらの競争優位性は私たちが長年の努力により積み重ねてきた貴重な財産であり、他社が容易に真似できない持続的成長のドライバーです。 ○新たな価値の創造を可能とする技術開発力(鉄鋼事業)世界各地のお客様の高度なご要望にお応えすることで、業界をリードする技術力を蓄積してきました。幅広い分野での高機能・高品質の商品やサービスの開発と提供を通じて新たな価値を創造し、世界中の産業や社会の発展と人々の生活の進化に貢献しています。また、優れた環境保全・省資源・省エネ技術により、世界で最も低いレベルの環境負荷で鉄鋼製品を生産することができ、その技術を世界各地の環境対策に役立てるとともに、成長の機会として活用しています。 ○製造現場で培われてきた「生産」の実力(鉄鋼事業)JFEスチール㈱の製造現場においては、長年の鉄鋼製品製造で培われてきた質が高く、高い生産性を有する製造技術、知的財産、操業ノウハウ等が無数に蓄積されています。これらに加えて、低CO2での高品質鋼材製造を可能にするGX対応技術、データサイエンス・ロボティクス等のDX技術等が融合した製造実力は、同社固有の競争力の源泉です。なお、内需の減少という事業環境の変化に対応するため、高炉休止による生産効率の維持・向上を実行し、常に国内最適生産体制を構築してまいります。具体的には、現在の粗鋼生産能力2,600万トン(高炉7基体制、仙台製造所電気炉を除く)に対し、2027年度の粗鋼生産能力を2,100万トン程度へスリム化します。また2028年度には西日本製鉄所(倉敷地区)で革新電気炉を稼働させ、高炉5基+電気炉1基体制とします。  ○ニーズへの対応力と安定したお客様基盤(鉄鋼事業・商社事業)長年のお取引による数多くのお客様との双方向のコミュニケーションにより、お客様との信頼関係を構築してきました。お客様との綿密なニーズの摺り合わせや、開発初期段階からの協働等の取り組みを通じて新たな価値を創造し、お客様の課題解決に貢献してきました。結果として、他社が容易に入り込むことができない堅固なお客様基盤を構築しています。 ○JFEグループのグローバル鋼材サプライチェーンマネジメント網(商社事業)JFEスチール㈱と戦略的に連携を取りながら日本、中国、北米、豪州、インド、欧州でグローバル展開する鋼材サプライチェーンマネジメントを構築しています。日本で製造されるJFEスチール材のみならず、鉄鋼事業の海外製造拠点やJFEグループのアライアンス先で製造される鋼材も含めたJFEブランドを、世界各地に製造拠点を展開するお客様へ良質なサービスとともに提供しています。またお客様のニーズに合わせ、スリット等の切断加工製品や、環境規制・省エネを背景に拡大している自動車用モーターコアや高効率変圧器用トランスコア等の鋼材加工部品をグローバルに提供できる体制を整えています。 ○JFEグループの中核商社としての機能(商社事業)変化が激しいグローバル市場においてお客様のニーズを先取りし、中核商社としてJFEグループの全体最適を考えながらトレードビジネスや事業を展開し、お客様への価値貢献を最大化しています。こうした他社にはないグループ全体最適を追求する商社事業モデルを通じ、グローバル市場におけるグループ全体の競争優位性を維持拡大していきます。 (エンジニアリング事業)エンジニアリング事業は、JFEエンジニアリング㈱を中核として、ガス・石油・水道パイプライン、再生可能エネルギー発電設備、都市ごみ焼却炉、水処理システム、橋梁・港湾構造物等、人々が生活する上で不可欠となるインフラの構築等を行っており、それらのEPC(設計・調達・建設)、O&M(運転・維持管理)に加え、リサイクル・発電事業等の事業運営を展開しています。また数多くの国内支店・営業所、海外現地法人・海外支店を有することでグローバルかつきめ細かな販売ネットワークを構築しており、長年にわたり、官公庁や、大手電力会社・ガス会社等様々な民間企業のお客様へ高度な技術・サービスを提供しています。エンジニアリング事業の競争力の源泉は、時代の変化に対応する先進かつ多種多彩な商品・サービスや、高度なプロジェクト遂行能力、ものづくりのノウハウを強みにした事業運営に至るまでの幅広い事業展開を基礎としています。 ○高度な基盤技術、多種多彩な商品技術造船事業がベースの加工・組立技術と鉄鋼事業がベースの素材・燃焼技術を融合・進化させた高度な技術力を強みとして、エネルギー・環境や橋梁等幅広い分野で事業を展開してきました。とりわけ、世界的な課題となっている地球温暖化に対しても、次世代エネルギーの創出や、高効率発電プラントによるCO2排出量の抑制等、課題解決に向けた技術を数多く保有しており、これらの技術に基づいた新たなビジネスモデルの企画・立案・推進に積極的に取り組んでいます。 ○豊富な実績と多様な人材によるプロジェクト遂行能力エネルギー・環境や橋梁等様々な分野で、設計から引き渡しまで、お客様のニーズに即した高機能・高品質な施設を数多く建設してきました。また、国内最大級の鋼構造物製作工場をはじめとする生産拠点を有しており、高品質・低コストでの製品供給を可能としています。更に、アジア諸国を中心とした海外拠点にグローバルエンジニアリング体制を構築し、一段と競争力を強化しています。 ○ものづくりのノウハウを強みにした事業運営環境・上下水等のプラントを中心として、長きに亘りオペレーション・メンテナンスのノウハウを培い、公共サービス分野で数多くの官民連携事業を手掛けています。また、自らが建設したプラントで、リサイクル事業や再生可能エネルギー発電事業を行い、循環型社会、持続可能な社会の構築に取り組んできました。こうした、ものづくりや運営ノウハウを強みにした官民連携事業やエネルギーサービス事業等の運営型事業領域を更に拡大していきます。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題JFEグループを取り巻く事業環境は、国内における需要の減少や中国材の廉価での輸出拡大による海外市場の混乱等足元の厳しい状況が継続することが見込まれ、更に、保護主義の流れが加速する等、これまで以上に環境悪化のリスクが高まることが想定されます。このような厳しい環境において、「JFEグループの目指す姿」に向かっていくために、「JFEビジョン2035」および「第8次中期経営計画」(対象:2025~2027年度)を策定しました。 <JFEビジョン2035・第8次中期経営計画(収益目標)> [第8次中期経営計画](鉄鋼事業)徹底的に強靭化した国内体制において、競争優位性の源泉であるカーボンニュートラルを含めた革新技術や高付加価値品を生み出し、海外成長地域において優位性のある技術・商品・人材を活かして事業を拡大してまいります。○国内:高付加価値品比率の引き上げと国内生産体制の徹底したスリム化による収益力の向上・高付加価値品の比率向上 JFEスチール㈱の技術力を活かした高性能電磁鋼板や自動車用高張力鋼板、着床式洋上風力発電の基礎構造物用大単重厚板、新エネルギー対応用厚板/シームレスパイプ等の商品を拡販し、輸出汎用品から更に置換していくことで、高付加価値品比率を2024年度実績48%から2027年度60%へ引き上げ、製品トン当たり利益の向上を図っていきます。・国内生産体制の再構築および事業の再編 粗鋼生産能力2,600万トン(高炉7基体制(仙台製造所電気炉除く))に対し、高炉休止により2027年度粗鋼生産能力2,100万トン程度へとスリム化を実施します。2028年度には西日本製鉄所(倉敷地区)にて革新電気炉を稼働させ、高炉5基+電気炉1基体制とします。 ○海外:海外成長地域のトップクラスのパートナーとのインサイダー型事業拡大JSWスチール・リミテッド(インド)、ニューコア・コーポレーション(北米)とのパートナーシップはJFEスチール㈱の強みの一つです。グローバルな成長機会を求め、海外トップクラスのパートナーとのインサイダー型事業を推進します。既存事業での利益拡大に加え、引き続き技術優位性がある分野・領域(電磁鋼板/自動車用鋼板・グリーン鉄源等)の事業に注力し、ポートフォリオの最適化を図るとともに、インドにおける電磁鋼板拡販等の前中期投資案件の早期立ち上げに経営資源を集中させていきます。 (エンジニアリング事業)多様な事業によるポートフォリオを強みとして収益基盤を強化しつつ、「サーキュラーエコノミーの実現」を通じて事業を拡大するとともに気候変動問題の解決を図ってまいります。 (商社事業)国内は数量・案件数に拘り存在感を高め、海外では需要が伸張するエリアにおいてM&Aも含めた加工拠点の増強等によりインサイダー化による現地完結型ビジネスを推進します。 (京浜地区の土地活用)「OHGISHIMA2050」の推進にあたり、公共・公益性の高い土地利用転換を図っております。土地事業では、2027年度での累積事業収支は850億円、2035年度に1,000億円を達成します。加えて、京浜地区の立地と当社グループが持つリソースを活用した新規事業の立上げにより企業価値の向上を図り、2035年度に土地事業(賃貸)および事業利用による利益100億円/年を目指します。 (環境的持続性に向けた取り組み)前中期で経営上の極めて重要な経営課題と位置付けてきた「気候変動問題」を中心に、グループ全体で積極的に取り組んでいきます。 (人財戦略等)当社グループでは変革の時代において「人材こそが企業成長の原動力」であると考えています。今回長期ビジョンの策定においては、その経営戦略の実行・実現に向けて「会社の成長」と「社員の成長」を連動させる施策が必要であるとの認識から、長期的な目線での人財戦略を策定しました。 (コーポレートガバナンス)カーボンニュートラルやDX等、当社事業を取り巻く経営環境が、急激かつ大きく変化していくことが想定される中、2025年度より「監査等委員会設置会社」に移行することとしました。前中期で取り組んできた取締役会の実効性向上・監督機能強化に向けた取り組みを更に進展させ、経営の意思決定の迅速化、取締役会における経営方針や戦略に関する議論の充実、および更なる取締役会の監督機能の強化等を目指します。また、役員報酬に関しても、2025年度に、役員報酬に占める業績連動報酬の比率の向上、ESG報酬として新たな算定指標の追加、株式報酬について株価や株主資本コストを意識した算定指標への変更を実施しました。 なお、JFEエンジニアリング㈱は、同社が2017年6月および2020年6月に沖縄県竹富町と契約した海底送水管更新工事に関して、入札談合等関与行為防止法違反および公契約関係競売入札妨害罪により同社元社員が有罪判決を受けたことから、建設業法に基づき、2025年5月に国土交通省より全国における水道施設工事業に関する営業のうち公共工事に係るものについて、営業停止命令を受けました。本事案を厳粛かつ真摯に受け止め、再発防止策を引き続き実行することにより、早期の信頼回復に努めてまいります。 (DX)当社グループでは「長年蓄積された操業データ・ノウハウ」と「広範な事業領域から生み出される技術」が競争優位性の源泉であると捉えています。前中期に引き続きDXによるビジネス変革と生産プロセス・業務プロセス革新により、強靭な収益基盤構築を目指します。 (財務健全性の確保)第8次中期経営計画期間中のキャッシュアロケーション(3ヵ年総額)は以下のとおりになります。なお、第8次中期経営計画の財務目標としては、Debt/EBITDA倍率およびD/Eレシオを、それぞれ3倍程度、60%程度と設定しました。財務健全性を確保しつつ、成長投資・カーボンニュートラル対応投資と安定的な株主還元を両立させるべく、財務目標を意識した経営を実行してまいります。 (株主還元方針)当社は株主の皆様への利益還元を最重要経営課題の一つと考えており、グループ全体として持続性のある企業体質の確立を図りつつ、積極的に配当を実施していく方針としております。第8次中期経営計画においては、引き続き配当性向30%程度といたしますが、安定的に配当を実施する観点から80円/株を下限とする方針といたします。 (企業価値向上に向けた取り組み)当社は、株価を重要な経営指標の一つとして認識しており、現状当社のPBR(株価純資産倍率)が1倍を大きく下回っていることを重要な課題として認識しております。株主資本コストを上回るROE(自己資本利益率)の安定的な実現、市場からの信頼性を向上させていくことで、企業価値を向上させ、資本市場の評価を高めてまいります。また、社会の持続的発展と人々の安全で快適な暮らしに寄り添う「なくてはならない」存在であり続けることを目指してまいります。 (注) 上記の記載には、2025年5月8日の第8次中期経営計画、決算発表時点の将来に関する前提・見通し・計画に基づく予測や目標が含まれております。
経営者による分析 FY2025 / 約4,783字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における当社グループの経営成績等の状況の概要は、「(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.当連結会計年度の経営成績の分析」に記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、「(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 b.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性についての分析」に記載しております。 ③ 生産、受注及び販売の実績当社グループにおける生産実績については鉄鋼事業の粗鋼生産量を、また受注実績についてはエンジニアリング事業の受注実績・受注残高を記載しております。鉄鋼事業は、特定顧客からの受注については反復循環的に生産しているため、受注実績の記載を省略しております。エンジニアリング事業は、請負工事を中心としているため、生産実績を金額あるいは数量で示すことはしておりません。商社事業は、受注生産形態をとらない製品が多いため、生産実績・受注実績を金額あるいは数量で示すことはしておりません。a.生産実績当連結会計年度における生産実績は、以下のとおりであります。 セグメントの名称粗鋼生産量(千トン)前期比(%)鉄鋼事業(うちJFEスチール㈱)23,196(21,946)△6.5(△6.4) b.受注実績当連結会計年度における受注実績は、以下のとおりであります。 セグメントの名称受注実績(百万円)(※1)前期比(%)(※2)受注残高(百万円)(※1)前期比(%)(※2)エンジニアリング事業579,560△3.2994,468+0.9 (注)1 ※1 自治体等から受託したごみ処理施設等の長期O&M契約について、前連結会計年度以前は単年度の売上収益相当額のみを受注実績に計上しておりましたが、当連結会計年度より、契約時に総額を一括計上する方法へ変更しております。当連結会計年度の受注実績および受注残高を旧計上方法で計算した場合の金額は558,517百万円、603,017百万円であります。2 ※2 前期比は、新計上方法に基づく前連結会計年度の数値および当連結会計年度の数値を比較して算出しております。 c.販売実績当連結会計年度における販売実績は、以下のとおりであります。 セグメントの名称販売実績(百万円)前期比(%)鉄鋼事業3,365,191△9.4エンジニアリング事業569,815+5.5商社事業1,438,559△2.6計5,373,566 調整額△513,919―合計4,859,647△6.1 (注) 主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合については、各販売先への当該割合が100分の10未満のため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、特に記載のあるものを除き、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表はIFRSに準拠して作成しております。重要性のある会計方針については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性のある会計方針」、重要な見積りについては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の判断、見積りおよび仮定」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.当連結会計年度の経営成績の分析当連結会計年度の国内および海外経済は、緩やかに持ち直しつつも、中国経済の停滞継続や人手不足の影響等もあり、一部に足踏みがみられました。加えて、物価上昇や、アメリカの通商政策による影響等により、先行きの不透明感が強まっております。このような状況のもと、JFEグループでは、構造改革の完遂、高付加価値品比率の引き上げ、販売価格体系の見直しにより、収益基盤の強化を進めてまいりましたが、国内需要の低迷、中国による周辺国への廉価での輸出拡大により、事業利益および親会社の所有者に帰属する当期利益ともに前連結会計年度に比べ減益となりました。当連結会計年度のセグメント別の業績は、以下のとおりです。鉄鋼事業は、国内外の需要や海外鋼材市況の低迷等を背景に、当連結会計年度の連結粗鋼生産量は2,320万トンと前連結会計年度と比べ減少しました。売上収益については、販売数量の減少や海外鋼材市況の悪化等を受け、3兆3,651億円と前連結会計年度に比べ3,509億円(9.4%)の減収となりました。セグメント利益については、構造改革の効果発現および継続的な販売価格の改善やコスト削減に取り組んだものの、海外鋼材市況の悪化や販売数量の減少に加え、棚卸資産評価差等の一過性の減益要因等により、前連結会計年度に比べ1,664億円(82.1%)の大幅な減益となる363億円となりました。エンジニアリング事業は、受注済プロジェクトを着実に遂行した結果、売上収益は5,698億円と前連結会計年度に比べ299億円(5.5%)の増収となり過去最高を更新しました。セグメント利益については、洋上風力案件(モノパイル)発注時期遅れ等により、前連結会計年度に比べ50億円(20.5%)の減益となる193億円となりました。商社事業は、2024年5月に買収したスタッドコ・ビルディング・システムズ・US・LLCおよびスタッドコ・コーポレーションからの収益貢献等があったものの、国内建設分野の需要低迷継続等により、売上収益は1兆4,385億円、セグメント利益は479億円となり、前連結会計年度に比べそれぞれ379億円(2.6%)の減収、10億円(2.0%)の減益となりました。以上の結果、当社単体業績等と合わせ、当連結会計年度における連結での売上収益は4兆8,596億円となり、前連結会計年度に比べ3,150億円(6.1%)の減収となりました。事業利益は1,353億円となり、前連結会計年度に比べ1,629億円(54.6%)の減益となりました。税引前利益は1,443億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は918億円となり、前連結会計年度に比べそれぞれ1,240億円(46.2%)、1,056億円(53.5%)の減益となりました。 b.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性についての分析当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが3,789億円の収入(前連結会計年度に比べ収入が1,000億円減少)であったのに対し、投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産、無形資産及び投資不動産の取得による支出を中心として2,831億円の支出(前連結会計年度に比べ支出が421億円減少)であったことから、これらを合計したフリー・キャッシュ・フローは957億円の収入(前連結会計年度に比べ収入が580億円減少)となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出を中心として、1,574億円の支出(前連結会計年度に比べ支出が1,120億円増加)となりました。この結果、当連結会計年度末の有利子負債残高は前連結会計年度末に比べ638億円減少し、1兆7,664億円となり、現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末に比べ702億円減少し、1,728億円となりました。なお、有利子負債は、社債、借入金及びリース負債であります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりです。当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料等の仕入、製造費用、受注建設工事の費用支払および販売費及び一般管理費等の営業費用です。投資資金需要の主なものは、鉄鋼事業における収益向上、GX(グリーントランスフォーメーション)、DX(デジタルトランスフォーメーション)等の戦略投資および製造基盤整備を目的とした設備投資です。運転資金は、主に金融機関からの借入やコマーシャル・ペーパーの発行等により調達しております。投資資金は、自己資金を基本としておりますが、自己資金を上回る資金需要については、金融機関からの長期借入金や社債の発行等で調達しております。当社グループでは、複数の金融機関との間でコミットメントラインを設定することにより、十分な資金の流動性を確保しております。 c.目標とする指標の達成状況当社グループは、2021年5月に公表した第7次中期経営計画(2021~2024年度)の中で、以下の財務・収益目標を掲げ、鉄鋼事業の構造改革の完遂、量から質への転換等の施策を着実に遂行することで、収益基盤の強化を進めてまいりました。しかしながら、想定を大幅に超える鉄鋼の事業環境悪化により、最終年度である2024年度において、主要な財務・収益目標を達成することはできませんでした。一方、インドを中心とした成長マーケットやカーボンニュートラル社会実現に向けたグリーン鋼材等の需要は底堅いとされ、これらの需要を確実に捕捉するため、「第8次中期経営計画」(2025~2027 年度を対象)に基づく取り組みを進めてまいります。(第8次中期経営計画については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」をご参照ください。) ■第7次中期経営計画 目標(2024年度)実績(2021年度)(2022年度)(2023年度)(2024年度)グループ全体連結事業利益3,200億円4,164億円2,358億円2,982億円1,353億円親会社の所有者に帰属する当期利益2,200億円2,880億円1,626億円1,974億円918億円ROE10%15.7%7.9%8.6%3.7%Debt/EBITDA倍率3倍程度2.8倍3.7倍3.2倍4.5倍D/Eレシオ70%程度80.8%67.8%58.0%54.3%事業会社鉄鋼事業 ・トン当たり利益10千円/トン14千円/トン7千円/トン10千円/トン2千円/トン・セグメント利益2,300億円3,237億円1,468億円2,027億円363億円エンジニアリング事業 ・セグメント利益350億円260億円134億円243億円193億円・売上収益6,500億円5,082億円5,125億円5,399億円5,698億円商社事業 ・セグメント利益400億円559億円651億円489億円479億円 (注)1 D/Eレシオ:格付け評価上の資本性を持つ負債について、格付け機関の評価により資本に算入しております。2 鉄鋼事業のトン当たり利益:(連結セグメント利益÷単体出荷数量) 目標実績(2021年度)(2022年度)(2023年度)(2024年度)株主還元方針(配当性向)30%程度28.0%28.5%30.9%69.2% なお、当連結会計年度の分析につきましては、「② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.当連結会計年度の経営成績の分析」に記載しております。
役員の状況 FY2025 / 約9,849字
(2) 【役員の状況】①役員一覧男性 11名 女性 2名 (役員のうち女性の比率15.38%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数代表取締役社長北野 嘉久1958年2月20日生1982年4月川崎製鉄株式会社入社2011年4月JFEスチール株式会社常務執行役員2014年4月同社専務執行役員2018年4月同社代表取締役副社長2019年4月同社代表取締役社長2019年6月当社代表取締役2024年4月JFEスチール株式会社代表取締役社長退任 当社代表取締役社長(現任)(重要な兼職の状況)公益財団法人JFE21世紀財団理事長(執行役員の分担)CEO(最高経営責任者)※179,604株代表取締役広瀬 政之1963年11月19日生1986年4月川崎製鉄株式会社入社2017年4月JFEスチール株式会社常務執行役員2021年4月同社専務執行役員2023年4月同社代表取締役副社長2024年4月同社代表取締役社長(現任)2024年6月当社代表取締役(現任)(重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社代表取締役社長※118,945株代表取締役寺畑 雅史1959年10月31日生1982年4月川崎製鉄株式会社入社2012年4月当社常務執行役員JFEスチール株式会社常務執行役員2015年4月当社専務執行役員JFEスチール株式会社専務執行役員2016年4月JFE商事株式会社取締役2018年3月当社専務執行役員退任2018年4月JFE商事株式会社取締役退任JFEスチール株式会社代表取締役副社長2019年4月当社執行役員副社長(現任)JFEスチール株式会社取締役(現任)2019年6月当社代表取締役(現任)(重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社取締役公益財団法人JFE21世紀財団専務理事(執行役員の分担)CFO(最高財務責任者)総務部、企画部、IR部、財務部、京浜臨海土地活用検討班および京浜事業利用推進班の統括※130,900株取締役福田 一美1962年3月1日生1986年4月川崎製鉄株式会社入社2018年4月JFEエンジニアリング株式会社常務執行役員2023年4月同社専務執行役員2024年4月同社代表取締役社長(現任)2024年6月当社取締役(現任)(重要な兼職の状況)JFEエンジニアリング株式会社代表取締役社長※110,200株 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数取締役祖母井 紀史1965年3月4日生1987年4月川崎製鉄株式会社入社2018年4月JFEスチール株式会社常務執行役員2022年4月同社専務執行役員2023年4月同社代表取締役副社長2025年4月同社代表取締役副社長退任JFE商事株式会社代表取締役社長(現任)2025年6月当社取締役(現任)(重要な兼職の状況)JFE商事株式会社代表取締役社長※111,602株取締役安藤 よし子1959年3月17日生1982年4月労働省入省2013年7月厚生労働省労働基準局労災補償部長2014年7月同省雇用均等・児童家庭局長2015年10月同省政策統括官(労働担当)2016年6月同省政策統括官(統計・情報政策担当)2017年7月同省人材開発統括官2018年7月同省退官2020年6月当社取締役(現任)(重要な兼職の状況)キリンホールディングス株式会社社外取締役三精テクノロジーズ株式会社社外取締役※14,000株取締役島村  琢哉1956年12月25日生1980年4月旭硝子株式会社(現AGC株式会社)入社2013年1月同社常務執行役員電子カンパニープレジデント2015年1月同社社長執行役員CEO2015年3月同社代表取締役兼社長執行役員CEO2021年1月同社代表取締役会長2021年3月同社取締役会長(現任)2022年6月当社監査役2025年6月当社取締役(現任)(重要な兼職の状況)AGC株式会社取締役会長株式会社荏原製作所社外取締役※13,600株取締役小林 敬一1959年6月24日生1985年4月古河電気工業株式会社入社2016年4月同社代表取締役兼執行役員専務 グローバルマーケティングセールス部門長2017年4月同社代表取締役社長2023年4月同社取締役会長(現任)2024年6月当社取締役(現任)(重要な兼職の状況)古河電気工業株式会社取締役会長株式会社NTTデータ社外取締役※11,300株取締役 (監査等委員) (常勤)原 伸哉1961年12月11日生1984年4月日本鋼管株式会社入社2011年4月JFEスチール株式会社経理部長2012年4月同社経理部長、当社経理部長2015年4月同社関連企業部長2016年4月同社監査役(現任)2017年6月当社監査役2025年6月当社取締役 監査等委員(常勤)(現任)(重要な兼職の状況)JFEスチール株式会社監査役※210,638株 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数取締役(監査等委員)(常勤)秋本 なかば1968年5月2日生1991年4月日本鋼管株式会社入社2002年5月米国ニューヨーク州弁護士登録2015年4月当社総務部法務室長2022年4月当社総務部担当役員付主任部員JFEエンジニアリング株式会社監査役(現任)JFE商事株式会社監査役(現任)2022年6月当社監査役2025年6月当社取締役 監査等委員(常勤)(現任)(重要な兼職の状況)JFEエンジニアリング株式会社監査役JFE商事株式会社監査役※25,269株取締役 (監査等委員)沼上 幹1960年3月27日生2000年4月一橋大学大学院商学研究科教授2011年1月同大学大学院商学研究科研究科長2014年12月同大学理事・副学長2018年4月同大学大学院経営管理研究科教授2018年6月当社監査役2023年3月一橋大学大学院経営管理研究科教授退任2023年4月早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター研究院教授(現任)2025年6月当社取締役 監査等委員(現任)(重要な兼職の状況)早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター研究院教授東京センチュリー株式会社社外取締役株式会社荏原製作所社外取締役※215,500株取締役 (監査等委員)鈴木 善久1955年6月21日生1979年4月伊藤忠商事株式会社入社2016年6月同社代表取締役専務執行役員情報金融カンパニープレジデント2018年4月同社代表取締役社長COO2020年4月同社代表取締役社長COO兼CDO・CIO2021年4月同社取締役副会長2022年4月同社副会長2023年4月同社専務理事2024年4月同社理事(現任)2025年6月当社取締役 監査等委員(現任)(重要な兼職の状況)協和キリン株式会社社外取締役オムロン株式会社社外取締役※20株取締役 (監査等委員)中村 直人1960年1月25日生1985年4月弁護士登録1985年4月森綜合法律事務所(現 森・濱田松本法律事務所)入所1998年4月日比谷パーク法律事務所開設 パートナー2003年2月中村直人法律事務所(現 中村・角田・松本法律事務所)開設 パートナー2023年4月中村法律事務所開設(現任)2025年6月当社取締役 監査等委員(現任)(重要な兼職の状況)中村法律事務所 弁護士※20株計191,558株   (注) 1 取締役安藤よし子、島村琢哉、小林敬一、沼上幹、鈴木善久および中村直人の6氏は、社外取締役であります。2 ※1 2025年6月25日選任後、1年以内に終了する事業年度に関する定時株主総会の終結の時まで。3 ※2 2025年6月25日選任後、2年以内に終了する事業年度に関する定時株主総会の終結の時まで。 4 当社は、法令に定める監査等委員である取締役の員数を欠くことになる場合に備え、補欠の監査等委員である取締役1名を選出しております。補欠の監査等委員である取締役の略歴等は以下のとおりであります。氏名生年月日略歴所有株式数佐長 功1961年8月11日生1989年4月1989年4月 弁護士登録銀座法律事務所(現 阿部・井窪・片山法律事務所)入所1998年1月 阿部・井窪・片山法律事務所パートナー(現任)2014年4月当社監査役2014年6月当社監査役退任2017年6月当社監査役2025年6月当社監査役退任(重要な兼職の状況) 阿部・井窪・片山法律事務所パートナー弁護士18,700株 (注)補欠の監査等委員である取締役の任期は、就任した時から、退任した監査等委員である取締役の任期の満了の時までであります。 (執行役員の状況)当社は、経営の意思決定と業務執行の分離による権限・責任の明確化および決定・執行の迅速化を実現するため、執行役員制を採っております。2025年6月25日現在の執行役員は、以下のとおりであります。役職名氏名担当社長北 野  嘉 久CEO(最高経営責任者)副社長寺 畑  雅 史CFO(最高財務責任者)総務部、企画部、IR部、財務部、京浜臨海土地活用検討班および京浜事業利用推進班の統括専務田 中  利 弘企画部、財務部および京浜事業利用推進班の担当専務岩 山  眞 士京浜臨海土地活用検討班の担当常務田 倉  綱 大総務部およびIR部の担当 ②社外取締役の状況当社の社外取締役は6名(うち監査等委員である社外取締役3名)であります。当社は、社外取締役が、当社経営陣から独立した立場で経営監督機能を十分に発揮できるよう、その選任にあたっては、会社法に定められる社外取締役の要件、金融商品取引所の独立取締役の指定に関する規程および当社の独立性基準を踏まえて判断しております。 (JFEホールディングスの社外取締役独立性基準) JFEホールディングスは、社外取締役の独立性基準を以下のとおり定め、以下の各号のいずれかに該当する場合は、当社に対する十分な独立性を有していないものとみなします。①当社およびその子会社の業務執行取締役、執行役、執行役員または使用人(以下、「業務執行者」という)である者、または過去において業務執行者であった者。②当社の現在の大株主である者。それらの者が会社等の法人である場合、当該法人、その親会社またはその重要な子会社の業務執行者である者、または最近3年間において業務執行者であった者。③当社またはその事業会社を主要な取引先とする者。それらの者が会社等の法人である場合、当該法人、その親会社またはその重要な子会社の業務執行者である者、または最近3年間において業務執行者であった者。④当社またはその事業会社の主要な取引先である者。それらの者が会社等の法人である場合、当該法人、その親会社またはその重要な子会社の業務執行者である者、または最近3年間において業務執行者であった者。⑤当社またはその事業会社の資金調達において必要不可欠であり、代替性がない程度に依存している金融機関その他の大口債権者等。それらの者が法人である場合、当該法人、その親会社、またはその重要な子会社の業務執行者である者、または最近3年間において業務執行者であった者。 ⑥当社またはその事業会社から、一定額(過去3年間平均にて年間1,000万円または平均年間総費用の30%のいずれか大きい額)を超える寄付金を受領している者。それらの者が会社等の法人である場合、当該法人、その親会社またはその重要な子会社の業務執行者である者、または過去3年間において業務執行者であった者。⑦当社またはその事業会社から、役員報酬以外に多額の金銭その他財産(過去3年間平均にて年間1,000万円以上の額)を得ているコンサルタント、公認会計士等の会計専門家および弁護士等の法律専門家である者。それらの者が法人・組合等の団体である場合、その団体に所属する者。⑧当社またはその事業会社の会計監査人または会計監査人の社員等である者、または最近3年間において当該社員等として当社またはその事業会社の監査業務に従事した者。⑨当社または事業会社から取締役を受け入れている会社、またはその親会社もしくはその子会社の取締役、監査役、執行役、執行役員である者。⑩当社の主幹事証券会社の業務執行者である者。または最近3年間において業務執行者であった者。⑪上記①から⑩のいずれかに該当している者の近親者(配偶者、三親等内の親族もしくは同居の親族)である者。 上記の各号のいずれかに該当する者であっても、当該人物の人格、見識等に照らし、当社の独立社外取締役としてふさわしいと当社が考える者については、当社は、当該人物が当社の独立社外取締役としてふさわしいと考える理由および独立社外取締役としての要件を充足している旨を説明することによって、当該人物を当社の独立社外取締役候補とすることができる。 ※「事業会社」:JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱、JFE商事㈱※「主要な取引先」:直近事業年度の年間連結売上高の1%を超える場合をいう 社外取締役の安藤よし子氏は、行政官として長年にわたり活躍され、女性活躍推進をはじめとする労働行政における政策立案等に従事されました。同氏には、このような雇用・労働の幅広い分野に関する高度な専門知識と豊富な経験に基づくガバナンス強化の役割を果たすことを期待しております。同氏は社外取締役または社外監査役となること以外の方法で会社の経営に関与したことはないものの、同氏の深い知見と卓越した見識に加え、当社の社外取締役に就任以降の実績から、引き続き、当社の社外取締役として業務執行全般の監督および当社の企業価値の向上において貴重な提言・助言をいただけるものと判断したものであります。なお、同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。社外取締役の島村琢哉氏は、ガラスをはじめ、電子、化学品、セラミック等の多岐にわたる事業をグローバルに展開するAGC㈱の経営者として長年活躍され、組織文化変革を通じた安定収益の確保と成長戦略の推進という両利きの経営に加え、サステナビリティ経営にも積極的に取り組まれました。同氏には、このような企業経営における豊富な経験と幅広い見識に基づくガバナンス強化の役割を果たすことを期待しております。同氏の深い知見と卓越した見識に加え、当社の社外監査役に就任以降の実績から、当社の社外取締役として業務執行全般の監督および当社の企業価値の向上において貴重な提言・助言をいただけるものと判断したものであります。なお、同氏が2021年3月まで業務執行者を務めていたAGC㈱と当社および当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)との間には、2024年度において当社およびAGC㈱それぞれの年間連結売上高(売上収益)の1%を超える取引はありません。従いまして、同社は当社またはその事業会社を主要な取引先とする者、および当社またはその事業会社の主要な取引先である者に該当しません。同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。社外取締役の小林敬一氏は、銅をはじめとする素材および産業機械を中心に幅広い事業を展開している古河電気工業㈱の経営者として長年活躍され、金属材料について深い学識を有するとともに、海外拠点を含めたマーケティング・販売体制の構築・強化や、資本効率性を重視した経営の推進等に取り組まれました。同氏には、このような企業経営における豊富な経験と幅広い見識に基づくガバナンス強化の役割を果たすことを期待しております。同氏の深い知見と卓越した見識に加え、当社の社外取締役に就任以降の実績から、引き続き、当社の社外取締役として業務執行全般の監督および当社の企業価値の向上において貴重な提言・助言をいただけるものと判断したものであります。なお、同氏が2023年3月まで業務執行者を務めていた古河電気工業㈱と当社および当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)との間には、2024年度において当社および古河電気工業㈱それぞれの年間連結売上高(売上収益)の1%を超える取引はありません。従いまして、同社は当社またはその事業会社を主要な取引先とする者、および当社またはその事業会社の主要な取引先である者に該当しません。同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。監査等委員である社外取締役の沼上幹氏は、長年にわたり企業経営に関する研究に意欲的に取り組み、企業の経営戦略や組織のあり方について深い学識を有するとともに、様々な産業分野に精通しております。また、一橋大学副学長として大学経営に関する経験も有しております。同氏には、このような経営等に関する高度な専門知識と豊富な経験に基づくガバナンス強化の役割を果たすことを期待しております。同氏は社外取締役または社外監査役となること以外の方法で会社の経営に関与したことはないものの、同氏の深い知見と卓越した見識に加え、当社の社外監査役に就任以降の実績から、監査等委員である社外取締役として業務執行全般の監査・監督を的確、公正に行なうとともに、当社の企業価値の向上において貴重な提言・助言をいただけるものと判断したものであります。なお、同氏が2023年3月まで教授を務めていた一橋大学および2023年4月より教授を務めている早稲田大学と当社および当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)との間には、2024年度において当社および一橋大学、早稲田大学それぞれの年間連結売上高(売上収益)および収入の1%を超える取引はありません。また、当社および当社の事業会社は、過去3年間において、両大学への1,000万円以上の寄付を行っておりません。従いまして、一橋大学および早稲田大学は当社またはその事業会社を主要な取引先とする者、当社またはその事業会社の主要な取引先である者、一定額を超える寄付金を受領している者に該当しません。同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。監査等委員である社外取締役の鈴木善久氏は、グローバルに事業を展開している伊藤忠商事㈱の経営者として長年活躍され、北米事業や航空関連製造会社のCEOを歴任する等、国内外での事業経営に加え、情報・金融事業における新規事業の創造等、豊富な経験と幅広い見識を有しております。同氏には、このような企業経営における豊富な経験と幅広い見識に基づくガバナンス強化の役割を果たすことを期待しております。同氏の深い知見と卓越した見識から、監査等委員である社外取締役として業務執行全般の監査・監督を的確、公正に行なうとともに、当社の企業価値の向上において貴重な提言・助言をいただけるものと判断したものであります。なお、同氏が2021年3月まで代表取締役を務めていた伊藤忠商事㈱と当社および当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)との間には、2024年度において、当社および伊藤忠商事㈱それぞれの年間連結売上高(売上収益)の1%を超える取引はありません。従いまして、同社は当社またはその事業会社を主要な取引先とする者、および当社またはその事業会社の主要な取引先である者に該当しません。同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。監査等委員である社外取締役の中村直人氏は、弁護士として長年活躍され、第三者委員会等の立場から企業に対し指導・助言・監督を実施する等、コーポレートガバナンス、コンプライアンスに関する豊富な経験と深い見識および他の会社の社外役員としての豊富な経験を有しております。同氏には、弁護士として培われた法律実務に関する高度な専門知識と豊富な経験に基づくガバナンス強化の役割を果たすことを期待しております。同氏は社外取締役または社外監査役となること以外の方法で会社の経営に関与したことはないものの、同氏の深い知見と卓越した見識から監査等委員である社外取締役として業務執行全般の監査・監督を的確、公正に行なうとともに、当社の企業価値の向上において貴重な提言・助言をいただけるものと判断したものであります。なお、同氏が2023年4月までパートナー弁護士を務めていた中村・角田・松本法律事務所および2023年4月に設立した中村法律事務所は、当社および当社の事業会社(JFEスチール㈱、JFEエンジニアリング㈱およびJFE商事㈱)より過去3年間平均にて年間1,000万円以上の報酬を得ておりません。従いまして、中村・角田・松本法律事務所および中村法律事務所は当社またはその事業会社を主要な取引先とする者、および当社またはその事業会社の主要な取引先である者に該当しません。同氏は上場規程に定める独立性に関する基準および当社が定める独立性基準を満たしており、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えられることから、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断し、同氏を独立役員として指定しております。各社外取締役が所有する当社の株式の数は、「①役員一覧」に記載しております。 ③社外取締役による監督または監査等委員である社外取締役による監督・監査と内部監査、監査等委員会による監査および会計監査との相互連携ならびに内部統制部門との関係「②社外取締役の状況」に記載の社外取締役6名(うち監査等委員である社外取締役3名)について、当社との直接の利害関係はなく、一般株主と利益相反の生じるおそれはないと考えており、当社経営陣から独立した立場での監督機能を十分に担えるものと判断しております。上記の監査等委員である社外取締役を含む監査等委員会は、内部監査部門と定例的に、また必要に応じて会合を持ち、内部監査計画、内部監査の実施状況や監査結果の報告を聴取し、意見交換を行う等、密接な連携を図ります。また、会計監査人(EY新日本有限責任監査法人)と定例的に、また必要に応じて会合を持ち、監査計画、監査の実施状況や監査結果の報告を聴取し、会計監査人の品質管理体制についても説明を受けるとともに、監査等委員会からも監査計画等の説明を行い、意見交換を行う等、密接な連携を図ります。内部統制部門による業務執行に係る重要な事項については取締役会において審議し、社外取締役は取締役会に出席し、審議においてそれぞれの知見から適宜助言をいただくこととしております。取締役会の開催に際しては、社外取締役を対象とする事前説明会等を開催し、各議題に関する資料を配布の上、説明を行うこととしております。上記に加え、当社およびグループ会社の経営上の重要な課題を適宜説明するとともに、社長を含む経営トップとの意見交換や、必要に応じて社内各部門から行う重要な業務報告聴取への出席、主要事業拠点での取締役会開催やグループ会社の視察等の機会を設け、職務を遂行するために必要な情報を十分に提供するよう努めてまいります。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2026年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。