三井金属株式会社 5706

非鉄金属 JP 健全性: S (93点)

データ取得日: 2026-06-15 | 過去14年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-03-31 / claude-opus-4-6-v2
三井金属鉱業は機能材料と金属資源を基盤とする非鉄金属の大手企業。半導体パッケージ基板向けの極薄銅箔で世界シェア首位を持ち、自動車排ガス触媒・亜鉛製錬・機能材料の3事業を柱に展開している。AI向け半導体の高性能化に不可欠な素材メーカーとしてのポジションが際立つ。

売上7,123億円(前年比+10.2%)と堅調な増収を達成。営業利益747億円(営業利益率10.5%)、純利益647億円と高い利益水準を維持した。半導体パッケージ向け極薄銅箔の需要拡大と銅・亜鉛の金属価格上昇が業績を押し上げた。ROE19%は非鉄金属セクターでもトップクラスの資本効率。

自己資本比率50.4%と安定し、財務健全性スコア93点と高い健全性を維持。営業CF767億円、FCF558億円と潤沢なキャッシュ創出力を持つ。EPS1,131円に対しPER3.8倍と極めて割安な水準にあり、配当180円で配当性向は約16%。AI半導体の高集積化と先端パッケージ技術の進展で極薄銅箔の需要は構造的に拡大しており、世界シェア首位の技術力と量産体制が中長期の成長基盤を盤石なものとしている。
English version
Mitsui Metal Mining is a leading non-ferrous metals company with functional materials and metal resources as its foundation. It holds the world's top market share in ultra-thin copper foil for semiconductor package substrates and operates three core businesses: automotive exhaust catalysts, zinc smelting, and functional materials. Its positioning as a materials supplier essential to high-performance AI semiconductors is particularly notable. Revenue of 712.3 billion yen achieved solid 10.2% year-over-year growth. Operating profit of 74.7 billion yen (10.5% operating margin) and net income of 64.7 billion yen maintained high profit levels, driven by expanded demand for ultra-thin copper foil for semiconductor packages and rising copper and zinc metal prices. ROE of 19% ranks among the top in the non-ferrous metals sector for capital efficiency. With an equity ratio of 50.4% ensuring stability and a financial health score of 93 points reflecting strong soundness, the company generates substantial cash: operating CF of 76.7 billion yen and FCF of 55.8 billion yen. At PER of 3.8x against EPS of 1,131 yen, valuation is extremely attractive, with a dividend of 180 yen representing a 16% payout ratio. With AI semiconductor integration and advanced packaging technology driving structural demand growth for ultra-thin copper foil, its top-tier technology and production capacity establish a solid long-term growth foundation.

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 次期通期予想(2026-05-13 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2025年度) 増減
売上高 8,300億円 7,123億円 +16.5%
営業利益 910億円 747億円 +21.8%
純利益 750億円 647億円 +16.0%
EPS 1,311.14円 1,130.95円 +15.9%
1株配当 (DPS) 280.00円 180.00円 +55.6%
予想PER* 3.3倍 3.8倍 (実績)
予想配当利回り* 6.44% 4.14% (実績)

※ 業績予想は企業発表値です。期末決算と同時に発表された次期予想です。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2025年度)

主要指標

ROE 20.6%
PER 3.8倍
PBR 0.75倍
配当利回り 4.14%
配当性向 15.9%

収益性

ROA 9.8%
売上総利益率 21.1%
営業利益率 10.5%
純利益率 9.1%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 +10.2% +4.0% +8.5%
営業利益 +135.8%
純利益 +148.8% +7.5%
EPS +148.7% +7.4%

安全性

自己資本比率 51.8%
流動比率 195.8%
D/Eレシオ 0.46倍

派生指標 参考

時価総額* 2,339億円
ネットキャッシュ* ▲1,137億円
Net Debt/EBITDA* 1.05倍
EV/EBITDA* 3.2倍
FCFマージン* 7.8%
DOE* 3.10%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: 非鉄金属 日経225内同業 7社

指標 自社 日経225 同業平均
(7社)
EDINET 全体平均
(34社)
同業平均との偏差
ROE 20.6% 10.4% 8.9% +10.22pt
PER 3.8倍 16.3倍 -12.47
PBR 0.75倍 1.13倍 -0.38
配当利回り 4.14% 3.27% +0.87pt
配当性向 15.9% 50.7% -34.82pt
ROA 9.8% 4.9% +4.90pt
売上総利益率 21.1% 15.5% +5.63pt
営業利益率 10.5% 7.0% 4.3% +3.53pt
純利益率 9.1% 4.6% +4.50pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2025年度)

営業CF 767億円
投資CF ▲209億円
財務CF ▲436億円
設備投資 313億円
現金等残高 445億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2025 767億円 ▲209億円 ▲436億円 558億円 313億円 445億円
2024 753億円 ▲349億円 ▲366億円 404億円 320億円 325億円
2023 430億円 ▲316億円 ▲147億円 114億円 325億円 268億円
2022 607億円 ▲255億円 ▲375億円 351億円 274億円 296億円
2021 276億円 ▲163億円 ▲152億円 112億円 281億円 304億円
2020 361億円 ▲348億円 112億円 13億円 339億円 327億円
2019 407億円 ▲448億円 29億円 ▲41億円 361億円 215億円
2018 524億円 ▲404億円 ▲41億円 121億円 224億円
2017 242億円 ▲383億円 121億円 ▲141億円 140億円
2016 504億円 ▲264億円 ▲219億円 240億円 166億円
2015 372億円 ▲264億円 ▲128億円 108億円 159億円
2014 380億円 ▲721億円 339億円 ▲341億円 153億円
2013 381億円 ▲472億円 48億円 ▲92億円 152億円
2012 310億円 ▲310億円 ▲70億円 ▲47百万円 177億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2025年度)

項目 金額 売上比
売上高 7,123億円 100.0%
売上原価 5,621億円 78.9%
売上総利益 1,502億円 21.1%
販管費 755億円 10.6%
営業利益 747億円 10.5%
経常利益 764億円 10.7%
純利益 647億円 9.1%

※ 会計基準: 日本基準 (JP GAAP) / 有報提出日: 2025-06-25 15:33。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。

貸借対照表(2025年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 6,579億円 100.0%
現金等 445億円 6.8%
その他資産 6,135億円 93.2%
負債・純資産
総負債 3,171億円 48.2%
有利子負債 1,581億円 24.0%
その他負債 1,590億円 24.2%
純資産 3,409億円 51.8%
自己資本 3,119億円 47.4%
うち利益剰余金 2,526億円 38.4%
非支配株主持分等 289億円 4.4%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2025年度)

従業員数 12,097人 1人当たり売上 59百万円
研究開発費 149億円 売上比 2.09%
減価償却費 332億円 売上比 4.66%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去14年分)

健全性スコア (2025年度) 93点 ランク S
業種ベンチマーク 複数の指標で全業種上位に位置しており、競争力の高い企業 強み 5項目 / 弱み 0項目
直近の評価コメントを見る (2025年度)

信用評価

自己資本比率 50.4%。財務基盤は非常に堅い

投資評価

PER 3.8倍で割安圏。複数の好材料あり

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-05-13 15:30 2026年3月期 決算短信[日本基準](連結) Q4 7,585億円 +6.5% 1,309億円 +75.1% 913億円 +41.1% 1,595.5 PDF
2026-02-13 15:30 2026年3月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結) Q3 5,422億円 +3.1% 717億円 +27.6% 491億円 -5.9% 857.6 PDF
2025-11-11 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) Q2 3,643億円 398億円 190億円 333.1 PDF
2025-08-08 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) Q1 1,690億円 114億円 ▲60億円 -104.4 PDF
2025-05-13 2025年3月期 決算短信[日本基準](連結) Q4 7,123億円 747億円 647億円 1,131.0 PDF
業績概況・今後の見通し(2026-05-13 発表分) 約435字
当連結会計年度の国内経済は、雇用・所得環境が底堅く推移する中、個人消費や設備投資の持ち直しにより、景気は緩やかに回復しました。また、世界経済は、保護主義的な通商政策や中国経済の減速等の影響が懸念されたものの、米国を中心とした底堅い需要に支えられ、全体としては緩やかな成長を維持しました。一方、足下では、中東情勢の急速な緊迫化やそれに伴うホルムズ海峡の航行制限・困難化を背景とした資源・エネルギー価格の変動や金融市場の不安定化等により、国内外の景気の下振れが懸念されています。当社グループを取り巻く環境としては、鉛の平均価格は前年同期に比べ下落しましたが、亜鉛、インジウム、パラジウム及びロジウムの平均価格は上昇しました。為替相場は円安基調で推移しているものの平均レートは前年同期に比べ円高となりました。また、半導体市場が堅調であったことから、半導体関連製品の販売量は増加しました。二輪向け排ガス浄化触媒はインド及び中国向け需要が堅調であったことから販売量は増加しました。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2026-06-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 (同左) 1.71%
計 7.17%
98万株 純投資(投資一任契約に基づく顧客の資産運用および投資信託約款に基づく資産運用目的… 変更
2026-06-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・アドバイザーズ・エルエルシー(BlackRock Advisers, LLC) 0.11%
計 7.17%
6万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-06-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・フィナンシャル・マネジメント・インク(BlackRock Financial Management, Inc.) 0.04%
計 7.17%
2万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-06-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・インベストメント・マネジメント・エルエルシー(BlackRock Investment Management LLC) 0.11%
計 7.17%
6万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-06-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック(ネザーランド)BV(BlackRock (Netherlands) BV) 0.28%
計 7.17%
16万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-06-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・ファンド・マネジャーズ・リミテッド(BlackRock Fund Managers Limited) 0.13%
計 7.17%
7万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-06-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック(ルクセンブルグ)エス・エー(BlackRock (Luxembourg) S.A.) 0.18%
計 7.17%
10万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-06-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・アセット・マネジメント・カナダ・リミテッド(BlackRock Asset Management Canada Limited) 0.14%
計 7.17%
8万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-06-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・アセット・マネジメント・アイルランド・リミテッド(BlackRock Asset Management Ireland Limited) 0.71%
計 7.17%
41万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-06-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ(BlackRock Fund Advisors) 2.27%
計 7.17%
130万株 純投資(投資信託等の資産運用目的) 変更

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2025 7,123億円 747億円 647億円 6,579億円 3,409億円 1,131.0 180.0
2024 6,467億円 317億円 260億円 6,406億円 2,860億円 454.7 140.0
2023 6,520億円 125億円 85億円 6,319億円 2,614億円 149.0 140.0
2022 6,333億円 607億円 521億円 6,379億円 2,500億円 912.0 110.0
2021 5,229億円 511億円 447億円 5,950億円 2,105億円 784.0 85.0
2020 4,731億円 130億円 16億円 5,371億円 1,733億円 27.4 70.0
2019 4,977億円 182億円 47億円 5,233億円 1,797億円 82.2 70.0
2018 5,192億円 495億円 ▲7億円 5,187億円 1,787億円 -12.4 70.0
2017 4,363億円 385億円 187億円 5,190億円 1,844億円 32.7 7.0
2016 4,506億円 111億円 ▲209億円 4,848億円 1,796億円 -36.6 6.0
2015 4,733億円 318億円 172億円 5,386億円 2,071億円 6.0
2014 4,410億円 37億円 5,038億円 1,699億円 4.0
2013 4,172億円 99億円 4,381億円 1,550億円 17.4 3.0
2012 4,311億円 115億円 4,131億円 1,402億円 20.2 3.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2025 / 約3,256字
2 【沿革】1874年9月三井組が神岡鉱山蛇腹平坑を取得し、鉱山経営を開始1892年6月三井鉱山合資会社を設立1911年12月三井鉱山株式会社を設立1913年8月大牟田亜鉛製煉工場の操業を開始1928年1月鈴木商店経営の彦島亜鉛製煉工場を買収1943年3月昭和鉱業株式会社から日比製煉工場及び竹原電煉工場を買収し、日比製煉所を設置1944年12月日比製煉所から竹原電煉工場を分離し、竹原製煉所を設置1950年5月企業再建整備法による決定整備計画に基づき、三井鉱山株式会社の金属部門をもって神岡鉱業株式会社(当社)を創立10月東京証券取引所、第一部上場1952年12月神岡鉱業株式会社から三井金属鉱業株式会社へと商号を変更1962年4月王子金属工業及び昭和ダイカストの両社を吸収合併し、伸銅事業部及びダイカスト事業部を設置1964年2月三金機工株式会社(現 三井金属エンジニアリング株式会社)を設立8月ペルー・ワンサラ鉱山の開発を目的として、Compania Minera Santa Luisa S.A.の株式を取得1967年2月亜鉛・鉛の共同製錬会社、八戸製錬株式会社を設立1968年11月銅の受託製錬会社、日比共同製錬株式会社を設立1976年2月米国ニューヨーク州に銅箔製造拠点、Oak-Mitsui,Inc.を設立1980年10月三井金属箔製造株式会社及び三金レア・アース株式会社の両社を吸収合併し、上尾金属箔工場(現 上尾銅箔工場)、三池レアメタル工場を設置11月台湾に銅箔製造拠点、台湾銅箔股份有限公司を設立1983年11月地熱蒸気及び熱水の供給事業会社、奥会津地熱株式会社を設立1986年7月神岡鉱業所、彦島製煉所を分離し、神岡鉱業株式会社、彦島製錬株式会社を設立1987年2月米国インディアナ州に自動車部品製造拠点、GECOM Corp.を設立1989年7月半導体実装材料(TABテープ)製造拠点、株式会社エム・シー・エスを設立11月マレーシアに銅箔製造拠点、Mitsui Copper Foil(Malaysia)Sdn.Bhd.を設立1990年1月東京高級炉材株式会社、三井金属パーライト株式会社及びダイカライト・オリエント株式会社の3社を吸収合併し、TKR事業部(現 セラミックス事業部)、パーライト事業部を設置1992年10月米国に亜鉛粉製造拠点、Mitsui/ZCA Zinc Powders.(2002年10月にMitsui Zinc Powder LLCへ商号変更)を設立1995年2月タイ国ラヨンに自動車部品・排ガス浄化触媒の製造拠点、Mitsui Siam Components Co.,Ltd.を設立8月中国貴州省に自動車部品製造拠点、三井華陽汽車配件有限公司を設立1998年4月中国香港に銅箔の加工物流拠点、三井銅箔(香港)有限公司を設立1999年1月本社を東京都品川区大崎に移転6月英国ウェールズに自動車部品製造拠点、Mitsui Components Europe Ltd.を設立2000年8月台湾にターゲット材製造拠点、台湾特格股份有限公司を設立9月米国の銅箔製造拠点Oak-Mitsui,Inc.を100%子会社化10月日鉱金属株式会社(現 JX金属株式会社)との共同出資で、パンパシフィック・カッパー株式会社を設立2001年7月中国広東省に銅箔の加工物流拠点、三井銅箔(広東)有限公司を設立2002年6月中国広東省に自動車部品製造拠点、広東三井汽車配件有限公司を設立7月住友金属鉱山株式会社と共同出資で、エム・エスジンク株式会社を設立11月台湾にTABテープ・COFテープの検査・販売拠点、台湾微電股份有限公司を設立2003年4月自動車部品の製造会社、株式会社大井製作所を株式交換により完全子会社化2005年2月中国上海に中国商社、三井金属貿易(上海)有限公司を設立  6月インドに排ガス浄化触媒製造拠点、Mitsui Kinzoku Components India Private Limitedを設立    12月韓国に薄膜材料の加工・販売拠点、株式会社三井金属韓国を設立2006年3月ペルー・パルカ鉱山本格操業開始  7月中国上海に非鉄金属リサイクル事業の拠点、上海三井鑫云貴稀金属循環利用有限公司を設立  9月中国広東省に排ガス浄化触媒の生産・販売拠点、三井金属(珠海)環境技術有限公司を設立2007年8月中国上海に同国内におけるコーポレート機能拠点、三井金属(上海)企業管理有限公司を設立2010年7月住友金属鉱山株式会社と伸銅事業を統合し、三井住友金属鉱山伸銅株式会社を設立7月自動車機器事業部と株式会社大井製作所を事業統合し、三井金属アクト株式会社を設立2011年5月インドに自動車部品の販売拠点、Automotive Components Technology India Private Limitedを設立2012年1月インドネシアに排ガス浄化触媒製造・販売拠点、PT.Mitsui Kinzoku Catalysts Jakartaを設立3月中国上海に同国内における自動車部品事業の管理拠点、三井金属愛科特(上海)管理有限公司を設立5月中国江蘇省にセラミックス製品の製造・販売拠点、三井金属特種陶瓷(蘇州)有限公司を設立7月メキシコに自動車部品の製造・販売拠点、MITSUI KINZOKU ACT MEXICANA, S.A. de C.V.を設立10月計測システム事業部と三井金属九州機工株式会社を事業統合し、三井金属計測機工株式会社を設立11月米国の亜鉛粉製造拠点、Mitsui Zinc Powder LLCを売却2013年1月タイに排ガス浄化触媒製造・販売拠点、Mitsui Kinzoku Catalysts(Thailand)Co.,Ltd.を設立2月ベトナムに排ガス浄化触媒製造・販売拠点、Mitsui Kinzoku Catalysts Vietnam Co.,Ltd.を設立3月半導体実装材料(TABテープ)製造拠点、株式会社エム・シー・エスを解散4月インドネシアに自動車部品の製造・販売拠点、PT.Mitsui Kinzoku ACT Indonesiaを設立6月TABテープ・COFテープの検査・販売拠点、台湾微電股份有限公司を解散6月銅箔の加工物流拠点、三井銅箔(広東)有限公司を解散   7月米国に排ガス浄化触媒製造・販売拠点、Mitsui Kinzoku Catalysts America,Inc.を設立2014年7月  ダイカスト事業を分離し、三井金属ダイカスト株式会社を設立  7月チリ・カセロネス鉱山本格操業開始2015年5月三井華陽汽車配件有限公司の経営権を譲渡2018年2月北米の市場調査拠点、Mitsui Kinzoku USA Inc.を設立   8月モロッコ王国での自動車部品の製造・販売拠点、MITSUI KINZOKU ACT TANGER MAROC SARLを設立2020年2月電気銅等の製錬・精製受託会社、日比製煉株式会社を設立   2月JX金属株式会社との共同出資で、ニッポン・カセロネス・リソーシズ株式会社を設立   3月Oak-Mitsui,Inc.の経営権を譲渡2021年2月チリ・カセロネス銅鉱山の権益を譲渡   12月薄膜材料の加工・販売拠点、株式会社三井金属韓国を解散2022年3月三井金属エンジニアリング株式会社を株式公開買付けにより完全子会社化2022年4月パーライト事業を分離し、三井金属パーライト株式会社を設立   4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行2023年4月三井金属ダイカスト株式会社が神岡部品工業株式会社を吸収合併2024年3月日本イットリウム株式会社を完全子会社化2024年6月日本結晶光学株式会社の全株式を譲渡
配当政策 FY2025 / 約1,047字
3 【配当政策】当社は、将来の事業展開と経営体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ、適正な利益配分を行うことを基本方針とし、具体的には、継続的かつ安定的な配当を行うことを重視し、DOE(連結株主資本配当率)3.0%を目途に配当を行うことを目標としております。また、当社は「取締役会の決議によって、毎年9月30日を基準日として、中間配当をすることができる。」旨を定款に定めており、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を行うことが可能であります。これらの剰余金の配当の決定機関は、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会であります。当事業年度の剰余金の配当につきましては、当社基本方針に基づき、財政状況や当事業年度の業績等を勘案いたしまして、前事業年度配当額より40円増配(うち創業150周年記念配当15円)の1株当たり180円(うち中間配当金90円、期末配当金90円)とさせていただく予定であります。なお、期末配当額90円については、2025年6月27日開催予定の定時株主総会の決議事項になっております。内部留保資金につきましては、経営環境が激変する中で、これまで以上にコスト競争力を高めるとともに、市場ニーズに応える研究開発・生産体制を強化し、グローバル戦略の展開を図るために有効な投資を実行するとともに、資本効率を意識した経営を進めてまいります。 当事業年度に係る剰余金の配当は以下のとおりであります。決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2024年11月8日取締役会決議5,146902025年6月27日定時株主総会決議(予定)5,14690 なお、2026年3月期より、当社の配当政策の基本方針をより明確にするとともに、当社の経営状況及び財務体質の改善を踏まえ、以下のとおり見直しを実施いたします。変更前変更後当社は、将来の事業展開と経営体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ、適正な利益配分を行うことを基本方針として配当を実施しております。具体的には、継続的かつ安定的な配当を行うことを重視し、DOE(連結株主資本配当率)3.0%を目途に配当を行うことを目標といたします。当社は、将来の事業展開と経営体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ、適正な利益配分を行うことを基本方針として配当を実施しております。具体的には、累進配当方針を採用し、DOE(連結株主資本配当率)3.5%を目途に配当を行うことを目標といたします。 (注)下線部は変更部分
監査の状況 FY2025 / 約5,425字
(3) 【監査の状況】① 監査等委員会監査の状況当社は、2024年6月27日開催の第99期定時株主総会の決議により、監査等委員会設置会社に移行しております。そのため、当事業年度の活動状況については、2024年6月27日以前については監査役会設置会社における内容を、同日以降については監査等委員会設置会社における内容を記載しております。イ.監査等委員会の構成当社は監査等委員会設置会社であり、2025年6月25日現在の監査等委員である取締役は4名であります。監査等委員である取締役は、当社での業務執行経験をもつ常勤の監査等委員である取締役1名と、非常勤の監査等委員である社外取締役が3名であります。なお、常勤の監査等委員である取締役1名は、当社の法務を中心とした経験と、法務、リスク管理等に関する相当程度の知見を有する者であります。また、監査等委員である社外取締役の経歴につきましては、(2)役員の状況 ②社外役員の状況に記載のとおりであります。監査等委員会は、監査等委員である取締役全員で構成され、事業の特性を理解した上で取締役の職務執行を監視することにより経営の健全性を確保しております。 ロ.監査等委員会の活動当事業年度においては、①22中計の進捗及び25中計の策定状況、②ESG,SDGsへの対応状況、③ICT投資とDX推進及び情報セキュリティ対応状況、④監査等における内部監査委員会との連携強化の4項目を重点監査項目に指定し、監査を行ってまいりました。 (Ⅰ)監査役会及び監査等委員会の開催状況当事業年度においては、監査等委員会設置会社に移行した2024年6月27日までに監査役会を3回、その後、当事業年度末までに監査等委員会を12回開催いたしました。監査役及び監査等委員各位の出席状況は以下の表のとおりです。監査役会及び監査等委員会では、毎月取締役会の事前に開催し、また必要に応じて臨時に開催いたしました。なお、監査等委員会設置会社移行前の期間において、監査役は取締役会にも出席いたしました。 (監査等委員会設置会社移行前)(2024年4月1日から第99期定時株主総会(2024年6月27日)終結の時まで) 氏 名監査役会 出席回数取締役会 出席回数常勤監査役沓内 哲3回/3回(出席率100%)3回/3回(出席率100%)常勤監査役福本 浩敏3回/3回(出席率100%)3回/3回(出席率100%)社外監査役石田 徹3回/3回(出席率100%)3回/3回(出席率100%)社外監査役井上 宏3回/3回(出席率100%)3回/3回(出席率100%) (監査等委員会設置会社移行後)(第99期定時株主総会(2024年6月27日)終結の時から2025年3月31日まで) 氏 名監査等委員会 出席回数取締役 監査等委員志岐 和也12回/12回(出席率100%)社外取締役 監査等委員石田 徹12回/12回(出席率100%)社外取締役 監査等委員井上 宏12回/12回(出席率100%)社外取締役 監査等委員川西 幸子12回/12回(出席率100%) (Ⅱ)監査等委員会の審議事項当事業年度において、監査等委員会は以下の事項を審議いたしました。決議事項監査方針や監査計画策定、会計監査人の報酬、社内調査委員会の設置等協議事項監査計画の重点監査方針の検討、監査上の主要な検討事項の項目とその記載内容、取締役会議案の検討等報告事項常勤監査等委員の活動報告の共有化、社内調査委員会による調査の進捗状況等 (注)2023年度監査報告書の作成及び会計監査人の選任については、監査等委員会設置会社移行前の期間において監査役会にて決議いたしました。 (Ⅲ)監査等委員会監査の環境整備当事業年度において、監査等委員会とは別に、以下のとおり代表取締役を含む業務執行取締役や各部門長と懇談を実施し、タイムリーな経営方針の把握や社外役員間の情報共有を図りました。各懇談の出席者及び実施回数は以下の表のとおりです。 監査等委員代表取締役社外取締役部門長関係会社社長関係会社監査役開催回数代表取締役・社外取締役との懇談〇〇〇 2回部門長・関係会社社長との懇談〇 〇〇 4回関係会社監査役連絡会〇 〇1回 (注)監査等委員会設置会社移行前の期間において、当社監査役及び関係会社監査役による関係会社監査役連絡会を1回開催いたしました。 その他、会計監査人とは上期に監査計画、年度末に監査実績報告を受け、合わせて監査法人の品質管理体制や監査体制の把握を実施いたしました。内部監査委員会にオブザーバーとして出席し、内部統制監査や法務監査等の実態を把握し、グループ内部統制監査に役立てました。常勤の監査等委員である取締役は、これ以外に四半期毎のレビュー等、必要に応じて会計監査人との情報共有や、監査部・内部統制室との情報共有を実施し、会計監査人・内部監査部門と密に連携いたしました。なお、監査上の主要な検討事項について、会計監査人とも協議の上、2021年3月末に係る財務諸表の監査より導入しております。また、監査等委員会監査業務を支援する体制として監査等委員会監査業務を支援する体制として、監査部内に複数名の監査等委員会担当を選任いたしました。監査等委員会担当は監査部長とともに常勤監査等委員と定期的に会合を開催するほか、監査等委員会の運営、関係会社監査役連絡会や監査等委員往査を支援いたしました。 (Ⅳ))監査等委員往査の実施状況当事業年度は国内外の当社各拠点、子会社を対象とし、往査を実施いたしました。今後も、積極的に現地を訪問し、より効率的かつ実効性のある監査の実施に努めてまいります。また、会計監査人による監査業務については、適正な監査を担保するために会計監査人が適切な手段及び方法により対応したことにつき、会計監査人とのWeb会議システムを活用したコミュニケーションを通して確認いたしました。 ハ.監査等委員会の実効性評価(1)実施方法・プロセス2024 年度の実効性評価は、アンケート形式で監査等委員会メンバー全員が個別に自己評価したものを第三者機関が集約し、その結果に基づき第三者機関が監査等委員会メンバーに個々にヒアリングしたものを集約及び分析いたしました。これを受け、2025年3月開催の監査等委員会で審議し、その評価と2025年度の監査計画を決定いたしました。また、その内容は取締役会にも報告いたしました。 (2)結果アンケート及びヒアリングからは、自由闊達で建設的な議論や意見交換、常勤監査等委員や監査部からの報告や情報共有、及び会計監査人との連携等において、総じて大きな問題がないとの意見が大半を占めております。一方、執行側との面談の機会の拡充等により、監査等委員会の更なる実効性向上が図られるとの意見等も見られました。 (3)今後の取り組み監査等委員会における議論の結果、監査等委員会の実効性は確保されていると評価しておりますが、実効性評価の結果を2025年度の監査計画に反映させる等、今後も実効性の向上に努めます。 ② 内部監査の状況監査部は監査部担当取締役に直属し、他の業務執行部門から独立した組織として、会社業務全般にわたる内部監査を独立した視点から実施しております。監査部の実施する内部監査については、内部監査委員会において監査方針・計画の承認と監査結果の評価を行います。内部監査委員会の委員は、監査部担当取締役を委員長とし、監査部長、事業本部管理部長、本社関連部門長、三井金属(上海)企業管理有限公司内部監査室長を構成員としております。なお、監査等委員は原則として全員が内部監査委員会にオブザーバーとして出席し、監査等委員会として内部監査委員会の活動に対するモニタリングを行います。また、必要に応じて監査等委員会が監査部へ直接指示を行うことができる体制も確保いたします。さらに、独立した立場にある監査部が内部監査委員会を通さずに実施する内部監査も行われます。内部監査は、監査部員に加え、内部監査委員会が選任した監査担当者が、当社の各事業部・事業所並びに国内・外の各関係会社に対し往査等により、法令等の遵守の状況、内部統制の整備状況、会計処理の適正性等について監査を実施しております。監査部の実施する内部監査の結果については、取締役会及び監査等委員会に対して遅滞なく報告するとともに、会計監査人に対しても適宜報告いたします。 ③ 会計監査の状況イ.監査法人の名称有限責任 あずさ監査法人 ロ.継続監査期間51年間 ハ.業務を執行した公認会計士指定有限責任社員 業務執行社員 杉浦 宏明指定有限責任社員 業務執行社員 永峯 輝一指定有限責任社員 業務執行社員 濵田 睦將 ニ.監査業務に係る補助者の構成当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士12名、その他30名であります。 ホ.監査法人の選定方針と理由有限責任あずさ監査法人は、グローバルネットワークを有するKPMGインターナショナルのメンバーファームであることから、国際的な会計や監査の知見を有し、当社における海外を含めた広範な事業展開に対応し、効率的な監査業務を実施する体制を備えており、監査計画に基づく監査実績等を総合的に勘案し選定しております。監査等委員会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める事由に該当すると判断したときは、監査等委員全員の同意により会計監査人を解任いたします。また、監査等委員会は、当社の都合により、株主総会に提出する会計監査人の不再任に関する議案の内容を決定するほか、会計監査人の責に帰すべき事由等により監査契約を継続することができないと判断した場合には、株主総会に提出する会計監査人の解任又は不再任に関する議案の内容を決定いたします。 なお、いずれの場合も監査等委員会は、株主総会に提出する新たな会計監査人の選任に関する議案の内容を決定いたします。 ヘ.監査等委員会による監査法人の評価監査等委員会は、当社監査等委員会にて決議している会計監査人の評価基準に基づき、会計監査人に対して評価を行い、会計監査人が独立の立場を保持し、かつ、適正な監査を実施しているかを監視及び検証いたしました。また、会計監査人からその職務の執行状況について報告を受けるとともに、「職務の遂行が適正に行われていることを確保するための体制」(会社計算規則第131条各号に掲げる事項)を整備している旨の通知を受け、必要に応じて説明を求めました。その結果、会計監査人の職務遂行、監査体制及び独立性並びに専門性等について適切・妥当であると判断し、有限責任あずさ監査法人の再任を決議いたしました。 ④ 監査報酬の内容等イ.監査公認会計士等に対する報酬区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社128111451連結子会社590530計188111981  当社における非監査業務の内容は、公認会計士法第2条第1項の業務以外の業務(非監査業務)である「社債発行に係るコンフォートレター作成業務」及び「経営管理指標の導入に関する支援業務」であります。 また、連結子会社における非監査業務の内容は、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づく減免申請書に対する合意された手続に係る業務であります。 ロ.監査公認会計士等と同一のネットワーク(KPMG)に対する報酬(イ.を除く)区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-54-75連結子会社24392537計249325112  当社及び連結子会社における非監査業務の内容は、「移転価格税制に関するアドバイザリー業務等」であります。 ハ.監査報酬の決定方針会計監査人は、当社の事業規模、事業内容の複雑性等を考慮しつつ、必要とする監査日数、往査場所、作業内容等が記載された監査計画を作成し、それに基づいて監査報酬の見積りを行っております。当社は、当該監査計画に基づく監査報酬の見積りの妥当性を検討し、会計監査人と協議の上、監査報酬を決定しております。監査等委員会は、会社法第399条の規定に基づき、会計監査人から監査計画の内容及び日数について説明を受けた上で、会計監査人の適切な業務遂行に必要な監査時間の確保という観点から、監査計画及び監査報酬について同意しております。また、監査等委員会は、監査報酬について、成功報酬や著しく低廉な報酬ではなく、会計監査人としての独立性が損なわれるような内容ではないことを確認しております。 ニ.監査等委員会が会計監査人の報酬等に同意した理由監査等委員会は、会計監査人の当事業年度の監査計画、従前の事業年度における職務執行状況、報酬見積りの算出根拠等を、会計監査人及び社内関係部署から必要な資料の入手や報告の聴取を通じて確認し検討した結果、会計監査人の報酬等につき、会社法第399条第1項及び第3項の同意を行っております。
設備の概要 FY2025 / 約413字
1 【設備投資等の概要】 当社グループ(当社及び連結子会社)においては、「成長分野への経営資源の集中」を基本方針とし、合わせて合理化及び省力化のための投資を行っております。当連結会計年度は313億円の設備投資を実施しており、セグメントごとの内訳は以下のとおりであります。 (1) 機能材料部門においては、銅箔製造設備の維持・更新・生産性向上等を中心に68億円の投資を行っております。(2) 金属部門においては、設備の維持・更新、効率化・省力化等を中心に127億円の投資を行っております。(3) モビリティ部門においては、設備の維持・更新、生産性向上・省力化等を中心に48億円の投資を行っております。(4) その他の事業部門においては、設備の維持・更新、効率化・省力化等を中心に13億円の投資を行っております。(5) 全社(共通)部門においては、試験研究設備及び基幹システムの維持・更新等を中心に55億円の投資を行っております。
従業員の状況 FY2025 / 約1,997字
5 【従業員の状況】(1) 連結会社の状況2025年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)機能材料2,972(167)金属2,376(198)モビリティ4,781(614)その他の事業1,249(81)全社(共通)719(45)合計12,097(1,105) (注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は( )内に外数で記載しております。2.臨時従業員には、臨時工、パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いております。 (2) 提出会社の状況2025年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)2,473(229)42.7113.828,265,107  セグメントの名称従業員数(人)機能材料1,164(144)金属397(27)モビリティ184(12)その他の事業9(1)全社(共通)719(45)合計2,473(229) (注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は( )内に外数で記載しております。2.臨時従業員には、臨時工、パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いております。3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。 (3) 労働組合の状況当社グループには、主要な労働組合として三井金属鉱業労働組合連合会(略称:三井金属労連)が結成されており、組合員数は2025年3月末現在4,028名であります。また、日本基幹産業労働組合連合会(略称:基幹労連)に加盟しております。なお、労使関係について特に記載すべき事項はありません。 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異 ① 提出会社当事業年度管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1)男性労働者の育児休業取得率(%)(注2)労働者の男女の賃金の差異(%)(注3)全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者2.352.668.170.853.0 (注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき「課長級」以上を対象として算出したものであります。2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。3.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。  ② 連結子会社当事業年度名称管理職に占める女性労働者の割合(%)(注2)男性労働者の育児休業取得率(%) (注3)労働者の男女の賃金の差異(%)(注4)全労働者正規雇用労働者パート・有期労働者三井金属アクト㈱-87.576.279.353.0神岡鉱業㈱-30.851.971.882.2三井金属エンジニアリング㈱-16.771.071.058.0彦島製錬㈱0.066.761.966.574.6八戸製錬㈱0.0----三井金属ダイカスト㈱-25.045.949.052.4 (注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)等の公表義務の対象となる連結子会社を記載しております。2.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき「課長級」以上を対象として算出したものであります。3.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。4.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。 なお、女性の賃金が男性より低い理由は女性の管理職の割合が少ないこと、及び平均勤続年数が男性より短いことが主な理由であります。多様な考えや価値観を活かしていくためには意思決定層に多様な人材を登用することが大切であるとの認識のもと、ライフイベント等により一時的に業務に制限がかかる社員についても昇進・登用にあたりその要因で不利にならないよう、実力に応じて適切に選抜してまいります。また、提出会社においては、23年度から役員報酬制度の見直しを行い、ESGの指標達成の程度に応じて付与される「ESG指標要件型譲渡制限付株式報酬」を導入し、ダイバーシティの取り組みが、経営層レベルで後押しされる仕組みとしております。
研究開発活動 FY2025 / 約1,707字
6 【研究開発活動】当社グループは、永年育成し蓄積してきた資源開発、非鉄金属製錬・加工技術を基礎として、グループ企業の「利益の最大化」に貢献することを基本理念に、新技術の創出や新製品の開発を積極的に行っております。研究開発体制は、新規商品の開発及び事業化については、事業創造本部及び各事業本部内の開発部等で行い、基礎評価研究所においては、分析技術の向上に努め、各事業の研究開発を支援する体制としております。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、14,919百万円であり、このほか海外鉱山開発に向けた探鉱活動に取り組んでおり、702百万円の探鉱費を支出いたしました。また、セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。 (1) 機能材料部門当部門においては、銅箔事業部は、グローバルでのマーケティング体制やデジタルマーケティングの導入により、半導体パッケージ基板などの回路材料分野のみならず、環境・エネルギー・宇宙産業等を含め幅広い分野でテーマを探索しております。また、開発試験用処理機を活用し、機能箔の開発を加速させております。新たに設置した機能性液体事業化推進部では、独自開発したレアメタル新溶液材料シリーズ「iconos™」を始めとしたコーティング技術により、素材の長寿命化、高機能化を実現する取り組みを強化してまいります。セラミックス事業部は、TaC被膜技術によりSiCパワー半導体製造工程におけるコストダウンと環境負荷を低減する製品開発を進めてまいります。薄膜材料事業部は、新しい透明導電膜材料「WL-TCO」によるパーティクル及びエッチング残渣削減効果により、良品率向上、環境負荷の低減に貢献してまいります。この結果、当部門に係る研究開発費は2,753百万円であります。 (2) 金属部門当部門においては、持続可能な社会の実現に向けたソリューションとして、循環型社会への移行に伴い高まるリサイクル・ニーズに応えるべく、多様な元素回収を可能とする亜鉛・鉛・銅・貴金属製錬プロセスを用いた当社独自の製錬ネットワークを活かしながら、難処理鉱石及びリサイクル原料からの有価金属回収や、産業廃棄物処理、また脱炭素社会の実現に向けたCO2排出量削減、再生可能エネルギーの活用に関する技術開発を行っております。また、南米ペルーを中心に探鉱を実施しており、加えて鉱山開発に係る鉱物、地質に関する研究を行っております。この結果、当部門に係る研究開発費は探鉱費を含めて827百万円であります。 (3) モビリティ部門当部門においては、次期排気ガス規制や省貴金属ニーズに対応した自動車用触媒の開発や触媒技術を活かした将来の環境貢献製品の開発、「CASE」に呼応した次世代ドアラッチやパワースライドドア、パワーテールゲート等システム製品の開発を行っております。この結果、当部門に係る研究開発費は3,127百万円であります。 (4) その他の事業部門当部門においては、銅電解工場装置向けの新規技術の開発、新しいポリエチレン材料や継手の評価及び導入、パイプ及び継手等の新製品の開発、素材製品の品質向上等の研究を行っております。この結果、当部門に係る研究開発費は45百万円であります。 (5) 共通部門当部門においては、当社のコア技術である「触媒」、「電気化学」、「粉体制御」、「材料複合化」等を活用し、環境エネルギー、次世代エレクトロニクス、ライフサイエンスの各分野で新規事業創出活動を推進しております。具体的には、全固体電池向け固体電解質(A-SOLiD®)及び電極材料、次世代半導体チップ実装用キャリア(HRDP®)、パワー半導体接合用材料、次世代ディスプレイ用蛍光体、燃料電池用電極材料、二酸化炭素吸着分離材料及び脱炭素燃料合成向け材料開発等に加え、計算科学等の基盤技術開発を進めております。さらに、海外における研究開発等グローバルな取り組みも推進し、社会価値と経済価値を両立できる新規事業の創出を加速させております。この結果、当部門に係る研究開発費は8,868百万円であります。
株式の保有状況 FY2025 / 約1,767字
(5) 【株式の保有状況】① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的として保有する株式を純投資目的である投資株式、それ以外の株式を純投資目的以外の目的である投資株式に区分しております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は取引先との中長期的な取引関係の維持等を目的として保有する上場株式(以下「政策保有株式」という。)については、その保有の適否を検証し、保有に合理的な理由が無いと判断されるものについては売却等を行ってきております。保有の適否については、取締役会において、毎年、個別の株式について、保有目的、保有に伴う便益・リスク、資本コストとの関係性などを総合的に検証しております。2025年3月基準における政策保有株式については、上記のとおり取締役会にて検証し、その保有の適否について確認しております。上場株式にかかる議決権の行使については、以下に掲げる具体的な事項を踏まえ、かつ、当該上場会社の経営戦略等を勘案した上で、効率的かつ健全な経営に役立ち、中長期的な企業価値の向上や株主・投資家の利益に資するかとの観点で総合的に判断いたします。(1)剰余金処分(2)定款変更(3)取締役・監査役選任(4)役員報酬及び退職慰労金贈呈 等当社の株式を保有する政策保有株主から当社株式について売却等の意向が示された場合、取引の縮減を示唆することなどにより、当該売却等を妨げることはしません。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式251,868非上場株式以外の株式4985 (当事業年度において株式数が増加した銘柄)該当事項はありません。 (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式39,958 c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)㈱ジーエス・ユアサ コーポレーション203,200203,200主に鉛事業における中長期的な取引関係の維持等を目的として保有しております。無484639㈱淀川製鋼所42,60042,600主に亜鉛事業における中長期的な取引関係の維持等を目的として保有しております。有237194日本コークス工業㈱2,307,0002,307,000主に亜鉛事業における中長期的な取引関係の維持等を目的として保有しております。無198309日亜鋼業㈱212,000212,000主に亜鉛事業における中長期的な取引関係の維持等を目的として保有しております。有6570㈱フジクラ-3,174,000主に銅事業における中長期的な取引関係の維持等を目的として保有しておりましたが、当事業年度に売却しております。有-7,230SWCC(株)-35,000主に銅事業における中長期的な取引関係の維持等を目的として保有しておりましたが、当事業年度に売却しております無-135岡谷鋼機㈱-600主に亜鉛事業における中長期的な取引関係の維持等を目的として保有しておりましたが、当事業年度に売却しております。有-10 (注)1.「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。2.定量的な保有効果を記載することは困難でありますが、保有の適否については、取締役会において、毎年、個別の株式について、保有目的、保有に伴う便益・リスク、資本コストとの関係性などを総合的に検証しております。2025年3月基準における政策保有株式については、上記のとおり取締役会にて検証し、その保有の適否について確認しております。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式該当事項はありません。
関係会社の状況 FY2025 / 約2,014字
4 【関係会社の状況】(連結子会社)名称 住所 資本金又は出資金 (百万円) 主要な事業の内容 議決権の所有割合 (%) 関係内容 役員の兼任等(名) 貸付金 (百万円)営業上の取引等 兼任 出向 転籍 台湾銅箔股份有限公司 中華民国台湾省南投県 800百万 ニュー台湾 ドル 機能材料 95.0 3(1) -(-)-1,345・当社は同社に技術指導を行っているMitsui Copper Foil(Malaysia)Sdn.Bhd. Selangor, Malaysia 330百万 マレーシアリンギット 機能材料 100.0 2(1) 1 (-)--・当社は同社に技術指導を行っている 台湾特格股份有限公司 中華民国台湾省台中県 600百万 ニュー台湾 ドル 機能材料100.0 3(-) 1 (-)--・当社は同社にスパッタリングターゲットの原料を販売している 神岡鉱業㈱ 岐阜県飛騨市 4,600 金属 100.0 1(-)5(-)114,577・当社は同社に亜鉛の製錬等を委託している 八戸製錬㈱ 青森県八戸市 4,795 金属96.03(1) 2(-) -5,204・当社は同社に亜鉛・鉛の製錬を委託している 彦島製錬㈱ 山口県下関市 460 金属100.0 2(-) 2 (-)13,966・当社は同社に亜鉛の製錬等を委託している 日比共同製錬㈱ 岡山県玉野市 100 金属63.5(63.5)5(-) 1(-)-12,356・当社は同社に銅の製錬等を委託している 奥会津地熱㈱ 福島県河沼郡柳津町 100 金属100.0 4(-) 1(-)-1,966・該当なし Mitsui Kinzoku Components India Private Limited Haryana,India 400百万 インドルピーモビリティ100.0 2(-) 1(-)--・当社は同社に排ガス浄化触媒の原料を販売している 三井金属アクト㈱ 神奈川県 横浜市西区 3,000 モビリティ100.0 2(1) 1(1)19,282・該当なし GECOM Corp. Indiana, U.S.A. 15,750千 米ドル モビリティ100.0 (100.0) 1(1)-(-) --・該当なし Mitsui Siam Components Co.,Ltd. Rayong,Thailand 210百万 タイバーツ モビリティ100.0 (100.0) -(-) -(-) --・該当なし広東三井汽車配件有限公司中国広東省71,212千人民元モビリティ100.0(100.0)1(1)-(-) --・該当なし三井金属愛科特(上海)管理有限公司中国上海市13,234千人民元モビリティ100.0(100.0)2(1)-(-) --・該当なしMITSUI KINZOKU ACT MEXICANA, S.A.de C.V.Guanajuato, Mexico735,861千メキシコペソモビリティ100.0(100.0)1(1) -(-) --・該当なし三井金属エンジニアリング㈱ 東京都墨田区 1,085 その他の事業100.03(1) 1(-)3-・当社は同社へ各種プラントを発注・購入している 三井金属商事㈱ 東京都墨田区 240 その他の事業100.0 2(1) 1(-)2-・当社は同社に非鉄金属及び機能材料等を販売している その他 33社 (持分法適用の関連会社)名称 住所 資本金又は出資金 (百万円) 主要な事業の内容 議決権の所有割合 (%) 関係内容 役員の兼任等(名) 貸付金 (百万円)営業上の取引等 兼任 出向 転籍 パンパシフィック・カッパー㈱ 東京都港区5,000金属 32.2 2 (-) 1 (-)--・当社は同社に貴金属を販売している 三井住友金属鉱山伸銅㈱ 埼玉県上尾市 4,250 その他の事業50.0 2(-) 3 (1)--・当社は同社に亜鉛を販売している ・当社は同社に土地を賃貸している その他  5社 (注) 1.主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。2.Mitsui Copper Foil(Malaysia)Sdn.Bhd.、神岡鉱業㈱、八戸製錬㈱、MITSUI KINZOKU ACT MEXICANA, S.A.de C.V.は、特定子会社に該当いたします。3.上記の連結子会社で、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えている会社はありません。4.持分法適用の関連会社に含まれているパウダーテック㈱、㈱ナカボーテックは、有価証券報告書を提出しております。5.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。6.役員の兼任等の「兼任」及び「出向」の( )内は、当社役員の兼任数及び出向数で内数であります。
サステナビリティ FY2025 / 約10,052字
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループが目指している、「社会的価値の向上」と「経済的価値の向上」の両立による統合思考経営の実現に向け、2023年4月1日付で、技術基盤の強化を担う「技術本部」の新設とともに、「サステナビリティ推進部」を経営企画本部から本社部門の社長直下に移管し、事業部門を含めた関係部門との連携促進を図り、「社会的価値の向上」の取り組みを更に加速させることとしております。さらに、気候変動への対応は、生物多様性の回復を含むネイチャーポジティブへの取り組みや天然資源の循環利用を根底とするサーキュラーエコノミーへの移行とも密接に関連していることから、気候変動への対応はもとより、自然との調和と合わせて環境全般への取り組みを強化すべく、2025年4月1日付でこれまでの気候変動対応チームを、低炭素・自然共生戦略室に改称、発展させています。また、同じく2025年4月1日付で技術本部 生産技術部を分割し、当社グループ製品製造活動に伴うエネルギー使用量効率向上による気候変動への対応を加速すべく技術本部内に基盤技術部を設置しております。 (1) 気候変動から自然共生への活動拡充気候変動は地球全体に長期にわたり大きな影響を及ぼすことから、当社事業にとって特に重要な外部環境変化の一つであると認識しております。とりわけ当社グループは非鉄製錬、電解銅箔等エネルギー多消費型事業を有していることから、そのエネルギー消費に伴う温室効果ガス(以下GHGと表記)排出の適切な管理の一環として「気候変動への対応」を経営上の重要なマテリアリティであると位置付け、GHG削減につながる活動を推進しております。また、気候変動を巡る社会・経済のニーズは、直接的な事業活動上のリスクや機会に加えて、サプライチェーン全体を俯瞰した場合のリスクや機会への対応まで拡大することを求めています。さらに、気候変動への対応は、生物多様性の回復を含むネイチャーポジティブへの取り組みや天然資源の循環利用を根底とするサーキュラーエコノミーへの移行とも密接に関連していることも強調されています。そこで、当社グループではこれまでのTCFD提言のフレームワークに則った気候変動対応を事業活動に伴う間接的なGHG排出量(Scope3)の算定と削減検討へ拡大するとともに、TCFD提言への賛同、GXリーグへの参画に加えて、2024年度には新たに日本気候リーダーズ・パートナーシップの賛助会員加盟、TNFDフォーラム参加、経団連生物多様性宣言イニシアチブ参画、ネイチャーポジティブ経営推進プラットフォーム参加等、官民学一体となった活動への参加を通し、気候変動対応から自然共生への活動内容の深化にも取り組んでおります。 (2) TCFDにおける4つの中核的要素①ガバナンス当社グループにおける気候変動基本方針や重要事項は、取締役会の監督の下、社長が委員長を務めるCSR委員会において討議し、執行最高会議において審議・決定しております。執行最高会議は、代表取締役と業務執行取締役が参画しており、経営の観点から審議を行なっております。(体制図参照)なお2024年度の執行最高会議では、気候関連課題に対する議論を計9回実施し、取締役会にて報告をしております。 ②戦略当社グループはグローバルに多数の事業を展開しており、気候変動に関わるリスク・機会が事業ごとに異なるという背景を考慮し、気候変動の影響を受ける可能性が相対的に高い事業から事業別にシナリオ分析を行なっております。シナリオの定義想定時期2030年代初頭シナリオ定義4℃シナリオ産業革命期比で21世紀末に2.7~4.0℃上昇*主にIEAのSTEPSのデータを利用2℃シナリオ産業革命期比で21世紀末に0.9~2.3℃上昇*主にIEAのAPS(以前のSDS)と一部NZEのデータを利用 これまでに、グループ全体のCO2排出量の約70%を占める金属部門、次いでCO2排出量が多い銅箔事業、気候変動による事業環境の変化が大きい触媒事業、機能性粉体事業など機能材料部門についてシナリオ分析を完了し、引き続き、その他の事業分野の分析と定期的なシナリオ分析のアップデートに取り組んでおります。 シナリオ分析では、それぞれのリスクによる収益低下を最小化するとともに、新たな製品や新規事業の創出による機会の獲得を実現するための対応案を検討しております。それらの多くは長期的な視点で取り組むべき内容ですが、2022年度からの中期経営計画である「22中計」に続き、2025年度からの中期経営計画である「25中計」にも反映させて、戦略のレジリエンスの確保に努めてまいります。また、当社グループにおいては2030年GHG排出量削減目標及び2050年度目標であるカーボンニュートラル達成への道筋を描いたカーボンニュートラルロードマップを作成しています。このロードマップを用いPDCAサイクルを回すことで目標達成に向けたGHG排出量削減活動を確度高く進めています。特に金属事業においては、2020年度に実施したシナリオ分析を踏まえ、CO2排出削減を最優先課題とし、事業部門内にカーボンニュートラル対応プロジェクトを立ち上げ、石炭、コークス燃料転換や石膏生産の見直しなど積極的なCO2削減に取り組んでいます。さらに、CO2削減施策の実行を促進するため、2023年4月1日よりICP(社内炭素価格)を設定(注)1し、設備投資・開発投資の判断に活用しております。設定金額については、当社グループにおける削減策実行のハードルがScope1とScope2の特性によって大きく異なる部分もあることから、Scope別の設定としております。具体的には、Scope1では当社主力事業の一つである亜鉛製錬のようにプロセスの原理上CO2削減対策のハードルが高く、試験等も含めた開発投資が不可欠であるものも想定されることから、電力の再生可能エネルギーへの移行による削減が可能なScope2よりも高い金額といたしました。 また、2030年度までのCO2排出量の削減と2050年度までのカーボンニュートラルの実現に向け、2023年12月にトランジション戦略の策定を公表いたしました。(詳細は以下URLをご参照ください。)https://www.mitsui-kinzoku.com/LinkClick.aspx?fileticket=AnTMXs7RlQ0%3d(注)1 Scope1:30,000円/t-CO2,Scope2:20,000円/t-CO2 ③リスク管理シナリオ分析の過程では、リスク及び機会の特定をしております。とりわけエネルギーコストの増大リスクに加えて、低炭素・脱炭素経済への移行を見据えた顧客ニーズの変化、サプライチェーン取引先へのGHG排出量削減貢献におけるリスクと機会が重要であると認識しております。シナリオ分析で検討した対応策には、これらの動向を監視して必要な早期対応を経営計画に反映させることも含めており、随時経営層に報告を行い、リスク管理をしております。 ④指標及び目標当社グループでは、エネルギー起源のCO2の削減目標を設定しております。・2030年度:CO2排出量をグローバルで38%削減する(2013年度比)・2050年度:カーボンニュートラル(Net 排出ゼロ) を目指すなお、上記の指標と目標に対する、2023年度の三井金属グループのScope1及びScope2のCO2合計排出量は1,712千t-CO2であり、2013年度比で7%の削減(注)2となりました。Scope3については、サプライチェーン上流側のカテゴリーを中心に国内拠点の排出量把握を完了しました。さらに開示対象を拡充できるよう取り組みを進めております。当社グループにおけるCO2排出量(2023年度) 単位:千t-CO2 Scope1(注)3Scope2(注)3合計(参考)Scope3輸送(注)4廃棄物処理(注)5日本国内7646611,425186海外40246287-1合計8049071,712186 (注)2 基準年である2013年度の排出量を電力の調整後排出係数を使用して算出することに変更したため、第98期有価証券報告書に記載の2013年度比削減率よりも見かけ上、小さくなっております。(注)3 エネルギー起源のCO2を対象としております。(注)4 当社(三井金属単体)が荷主である輸送に伴うCO2排出量を対象としております。(注)5 当社グループ(グローバル)で発生した外部に委託した廃棄物の処理によるCO2排出量を対象としております。なお、最新のCO2排出量については、当社ホームページをご参照ください。環境データ:https://www.mitsui-kinzoku.com/csr/data/esg_data/また、当社グループの気候変動及び環境に対する取り組みについては、ESG説明会資料(12~18頁)、統合報告書(69~79頁)もご参照ください。2024年度ESG説明会資料:https://www.mitsui-kinzoku.com/LinkClick.aspx?fileticket=9mThRC1rM3s%3d&tabid=159&mid=1060&TabModule1202=0 2024年度統合報告書:https://www.mitsui-kinzoku.com/Portals/0/CSR/integrated_report/2024/JP1/integrated_report2024.pdf (3) 人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略三井金属グループでは、人が最も重要な経営資本であると考えております。当社グループの目指す、事業を通じた環境・社会課題の解決と、そのためのイノベーション創出、新たな価値創造は、多様な考え、様々な価値観、経験とスキルを持った人材がいてこそ実現するものだからです。当社グループで働く全ての人が、それぞれの役割を担いながら、当社グループで働くことに誇りや幸せを感じ、安心して働ける職場環境を整えることで、個々の能力を最大限に発揮できる仕組みを構築しております。具体的にはダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン、働きがい改革、健康経営、実力主義の人事制度、HRBP(注)6機能の強化の5つの施策を推進しております。また、パーパスを基軸とした全社ビジョンの実現を目指すうえで備えるべき文化・風土を明確にするために、新たにバリュー(行動指針)(注)7を制定いたしました。これらの取組みにより、個人を尊重することと、組織として人材を活用することを両立し、経営戦略の実現を人事の側面から推進しております。(注)6 HRBP:Human Resource Business Partnerの略。経営者や事業部門のパートナーとして事業成長と戦略の実行を人材・組織の面から支える機能。(注)7 バリューは以下5つの文言からなる。多様な角度から見よう、みんなで愉しもう、知恵を出し合おう、やってみよう変えていこう、手本となろう。 ①人材育成方針当社グループは、「人材開発基本方針」に基づき、事業を通じて環境・社会課題を解決し、価値創造を実現する人材の育成に取り組んでおります。イ.人材開発基本方針人材は最も重要な経営資本との認識のもと、パーパスを基軸として全社ビジョンを実現するための「バリュー」を行動の指針とし、事業を通じて環境・社会課題を解決し、価値創造を実現する人を育てます。‐すべての人がいきいきと働き、相互信頼のもとで積極的に議論し新たな価値を追求する文化を築きます。‐だれもがかけがえのない一人であり、それぞれが能力と個性を存分に活かすことで、これまでに無いものを生み出すこと、すなわち多様性の価値を実現します。‐一人ひとりが自らの目指す方向に向けて自分らしいキャリアを選択し、叶えるための行動を支援します。‐実力重視の人事制度の下、公正な評価に基づき、個人の意思を尊重しつつ適所適材を図り、能力開発を発揮する機会を提供します。‐経営戦略と時代のニーズを反映した教育プログラムを整えるとともに継続的に検証と改善を図ります。 ②社内環境整備方針2050年の世界では、働き方は今とは大きく異なり、人材流動性が非常に高くなると予想されております。このような社会においても、働く人に選ばれる会社、そこで働くことに誇りを持てる会社、成長し続けられる会社であるために、今から何をすべきかが問われております。個人の視点としては、チャレンジして自己成長を実感できること、キャリアを自律的に築けること、多様性に価値があることの実感、これらを実現していく必要があります。もちろん健康的に働き続けられることは大前提です。組織の視点では、育成・拡大・再構築・強化の事業評価に対して、どのような人を配置するかという人材のアロケーション、そのための人材育成に加え、経営者をはじめとした重要なポジションの後継者育成をしっかりと計画的に行うことが重要です。これら、個人視点と組織視点の人材戦略の礎となるのが実力主義の人事制度です。 イ.ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンと働きがい改革の推進一人ひとりが優秀で知識が豊富でも、似通った視点や価値観の集団では、新しい価値の創造性や、組織としての強靭性に欠けます。そのため、異なる視点や経験、価値観があり、多角的に物事を捉えられるような多様性のある組織を目指します。その第一歩が女性活躍推進です。さらに、どの様な価値観や経験・考え方の人であっても安心して働ける職場、自律的に働き、仕事の成功や失敗を通じて成長を実感できる職場を実現する働きがい改革を推進、加速しております。 ・ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進体制2021年にダイバーシティ推進室、2022年に社長を委員長とするダイバーシティ推進委員会を設置し、ありたい姿に基づくロードマップとKPIを策定し取り組みを推進してきました。2023年度からは武川社外取締役がアドバイザーとなり、より幅広い視点での議論がすすみ、2024年度には、女性活躍推進に優れた上場企業として「なでしこ銘柄」に選定されました。25年度からは、各本部長が実行責任者として参画することで、現場まで取り組みが浸透する体制としております。 ・働きがい改革推進の加速2024年4月から、働きがい改革を加速するべく専任組織を設置いたしました。働きやすさ、働きがいが実感できることを早期に実現し、さらには「この会社だからこそ働きたい」と思えるような会社を目指しております。まずは組織と個人の関係性、つまりエンゲージメントが向上しやすい組織の特徴を分析し、データに基づいた各種の施策を立案・実行することで、ありたい姿を実現していきます。 ・マネジメント体制ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンと働きがい改革は、密接に関係していることから、一つの委員会で議論しております。委員会で協議する方針や、KPIの策定・進捗と課題、今後の取り組みについては、執行最高会議と取締役会で報告・議論され、その結果が委員会活動に反映される体制となっており、経営戦略との連動、企業価値向上に資する仕組みとなっております。 [定期的な情報発信]- 経営連絡会等における社長のメッセージ発信- 社外取締役・ダイバーシティ推進室長メッセージ(採用ホームページ)- 人事戦略・ダイバーシティ推進の取り組み進捗発信(ESG説明会)- 社内報の連載- DE&I社内サイトにおける事例発信・制度説明動画掲載[研修]- アンコンシャスバイアス研修 (非管理職向け)- マネジメント研修 (管理職向け)- D&I推進ワークショップ(男性育休編)- 女性交流会[女性活躍推進の取り組み]- 男性育休取得事例の社内共有、製造現場へのポスター掲示- 職域拡大の検討- 女性管理職育成計画- 採用競争力向上と女性採用強化施策実施 ロ.健康経営の推進当社グループに働く全ての従業員及びその家族が心身ともに健康であることは重要な経営課題です。従業員とその家族が健康であることは、従業員の生活を充実させ、その個性・能力を最大限に発揮できる基盤となり、会社にとっても生産性を高め、業績向上に繋がっていきます。従業員及びその家族の健康維持・増進活動に取り組むことを通じて、さらに活力のある会社づくりを推し進めることをもって社会に貢献し続けることを、健康経営宣言として社内外に公表しております。当社は、2019年以降継続して健康経営優良法人に認定されております。2022年度以降は、健康関連の研修・イベント、全拠点でのメンタルヘルス研修を継続して実施してきました。2023年度には全社産業保健・健康経営施策の推進役として新たに統括産業医を選任し、事務局として人事部労政室内に健康経営担当を設置いたしました。また、フィジカル・メンタルの両面からの健康経営重点項目の設定、健診結果に基づく医療機関受診への費用補助制度の導入、治療と仕事の両立に資する制度改定として半日年次有給休暇制度利用上限の撤廃、全社での健康診断結果のデータ分析、各職場へのストレスチェック結果のフィードバック及び重点職場の状況確認や改善サポート等を行なっております。2024年度より、健康経営の投資効果を測定する事を目的に、出社しているものの何らかの健康問題によって業務効率が落ちている状態を示すプレゼンティーズムと、健康問題によって仕事を欠勤している状態を示すアブセンティーズムを測定して社内外に公表しつつ、更なる健康経営の推進に役立てております。 ハ.実力重視の人事制度とHRBPによる戦略人事・実力重視の人事制度2022年4月より、これまでのヒト基準の人事制度から職務・役割基準のジョブ型人事制度へと改定いたしました。これにより、当社グループが掲げる“パーパス”、“全社ビジョン”、“バリュー”、そしてそこに向けた経営戦略と、人材マネジメントの整合性が強化されるようになります。すなわち、人に仕事を付けるという従来の発想・仕組みから、経営戦略遂行上必要な仕事を設定し、それに対して人を就けるという考え方への転換により、これまで以上に効率的な戦略遂行を実現していくことを意味します。2024年度からは、いわゆる総合職、一般職の区分を廃止いたしました。今後は、年次・年功・学歴など関係なく、“実力”のある優秀な人材に対して活躍する機会を提供することで、組織の活性化と挑戦する風土の醸成につながるものと期待しております。 ・キャリア開発支援“実力重視の適所適材”の人材マネジメント・人事制度への転換にともない、人材のキャリア形成のあり方に、大きく2点の変化が生じます。一点は一人ひとりが自分らしいキャリアビジョンを描き、定めた目標に向けて実力を身に付けていく、すなわち自律的なキャリア形成を志向することが求められるということです。そしてもう一点は、会社は社員のキャリア選択権を認め、一人ひとりと対話しながらキャリアビジョンの実現をサポートしていくというあり方です。当社はこのようなキャリアに関する会社と社員の新しい関係性を実現するための”キャリア開発支援“の取り組みとして、キャリア面談の実施、自己申告書の拡充などに取り組んでおります。自己申告からは、個人のキャリア希望の方向性や個別事情を読み取ることができ、その情報を個人別配置育成計画に落とし込むことで、適性や本人の意思、発揮能力を踏まえたキャリア形成、能力開発が可能となります。一律にジェネラリストの育成だけでない、スペシャリストを含めたキャリアビジョンの複線化も意識できるような仕組みとなっております。具体的には、経営系、事業創造系、研究開発系又は人事、経理、法務などの機能系のマネジメントなのか、あるいはスペシャリストとして活躍したいのか、というキャリアビジョンを本人も上司も考えるようにしております。今後は、その計画を元に対話をする仕組みを構築しながら、個人と組織のすり合わせを強化していきます。 ・自律的な学びを後押しする人材育成一人ひとりのキャリアビジョンを実現するための仕組みとして、教育体制を充実させております。従業員がスキルを向上し自らの強みを発揮できるよう、また、生涯キャリアの形成に向けた各従業員の継続的な努力をサポートすべく、自律的な学びを支援できるカリキュラムと学習環境の提供に努めております。2022年度より「個」のキャリア自律を実現すべく教育体系制度の刷新並びに、それをサポートするDXツールとして、MLP(Mitsui₋kinzoku Learning Platform) を導入いたしました。ここでは選択型能力開発プログラムを更に強化し、各階層で必要な能力を開発する必須研修に加え、従業員が自由に受講できる学習コンテンツを大幅に拡充しカフェテリア型の研修体系といたしました。リーダーシップやアンガーマネジメントなど管理職のマネジメントスキルを高めるコンテンツ、DXやAIなどのテクノロジー、心理的安全性など働き方改革に関する学習、サステナビリティに関する学習など世の中のトレンドに対応したコンテンツも用意しております。加えて、全従業員のITリテラシーの更なる向上を目標とし、三井金属総デジタル人材化と銘打ったICT教育を実施しております。本取り組みの継続的な実施を通じて、DXによる新たなビジネスモデル創出が出来るような人材の輩出を目指しております。新入社員に対するきめ細やかな教育も特徴です。選出されたOJT指導員への教育を行いつつ、指導員-新入社員のコミュニケーション方法など育成上の課題を集約してフィードバックするとともに、得られた知見をフォローアップ研修に反映させるなどタイムリーに内容をブラッシュアップしております。また、統合思考経営の実践に向け、環境・社会課題を起点としたビジネスを創出できる人材の育成にも力を入れており、外部環境の変化を考慮しSDGs、ESG、CSRに対応する研修の拡大・強化に取り組んでおります。これらの個別の研修のつみかさねにより、事業を通じて環境・社会課題を解決していく人材、当社の掲げる「人材開発基本方針」にもとづいた人材育成が実現されております。 ・HRBPによる戦略人事の実施2022年4月に設置された人事ビジネスパートナー室は、経営戦略、事業戦略の実現を人事の面から推進することをミッションとしております。従業員は個人として尊重されつつ、組織としてはこれを活用していく必要があります。各本部にあるHRBPは人事部と連携しつつ、全社視点における事業ポートフォリオの動的管理に紐づく人材アロケーションを実行し、必要なところに必要な人材を投入するようにしております。また、重要ポジションのサクセッションプランを通した中長期的な必要人材の特定、両利き経営をけん引できる人材の育成、各部門でのタレントマネジメントなどについても、デジタル技術の活用も進めながら先見性をもって迅速な課題解決に努めております。 ③指標及び目標ダイバーシティの推進と働きがい改革をモニタリングするために、以下のような指標及び2027年度までの達成目標を設定しております。 イ.働きがい改革の加速- いきいき度(エンゲージメント測定指標)全社平均 55%(2024年度実績:51%) ロ.多様な人材の採用定着- 正社員採用女性比率 24%(2024年度実績:25%)- 男性育休取得率 85%(2024年度実績:52%)- えるぼし維持、くるみん取得、なでしこ銘柄選定(2024年度実績:えるぼし維持、なでしこ銘柄選定) ハ.多様な視点を活かした価値創出- コミュニケーション指数の向上- 女性管理職比率 6.8%(2024年度実績:5.1%)注:係長級以上の比率 当社では2023年度から役員報酬にESGの指標達成の程度に応じて付与される「ESG指標要件型譲渡制限付株式報酬」を導入しており、人に対する取り組みが、経営レベルで後押しされる仕組みとなっております。
主要な設備の状況 FY2025 / 約2,534字
2 【主要な設備の状況】当社グループ(当社及び連結子会社)における主要な設備は、以下のとおりであります。(1) 提出会社2025年3月31日現在事業所名 (所在地)セグメントの名称 設備の内容 帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物 機械装置及び運搬具土地 (面積千㎡) リース資産 その他 合計 機能性粉体三池工場薄膜材料三池工場 (福岡県大牟田市) 機能材料機能粉(酸化タンタル等)スパッタリングターゲット生産設備等 2,156790131(126)-2673,344302(10)竹原製煉所(広島県竹原市)金属機能材料 その他の事業非鉄金属等 電池材料生産設備等2,6442,3631,545(629)-7517,304389(26)銅箔上尾事業所(埼玉県上尾市)機能材料 銅箔生産設備3,3112,501753(18)-1,2787,844361(71)基礎評価研究所総合研究所(埼玉県上尾市)全社(共通)機能材料研究開発施設 2,7382,561-26365,939382(8)本店(東京都品川区)全社(共通)全社的管理・販売業務 1,5311236,598(41,616)27899,045550(37)三池事務所 (福岡県大牟田市)全社(共通)管理業務 1,3116345,445(754)-437,43422(10) (2) 国内子会社 2025年3月31日現在 会社名 事業所名 (所在地) セグメントの名称 設備の内容 帳簿価額(百万円) 従業員数(人) 建物及び構築物 機械装置及び運搬具土地 (面積千㎡) リース資産 その他 合計 神岡鉱業㈱ 本社・工場 (岐阜県飛騨市) 金属 機能材料 非鉄金属等生産設備 水力発電設備17,35515,4434,023(13,893) [238] 6431,32838,794605(85) 八戸製錬㈱ 八戸製錬所 (青森県八戸市) 金属 非鉄金属等生産設備 2,2664,6221,311(275) 351658,402250(23) 彦島製錬㈱本社・工場(山口県下関市)金属機能材料非鉄金属等生産設備2,1003,8701,012(322)[148]-4637,447288(20)日比共同製錬㈱玉野製錬所(岡山県玉野市)金属非鉄金属等生産設備2,70010,0303,133(190)-63716,502205(3)奥会津地熱㈱本社・西山事業所(福島県河沼郡柳津町)金属地熱蒸気生産設備1,5051923(12)[182]-3881,93616(2)三井金属アクト㈱ 横浜本牧センター (神奈川県横浜市) モビリティ自動車用ドアロック等生産設備622991,229(28) 884882,52858(6) 九州工場 (福岡県 京都郡みやこ町) 250278305(42) 21681,004204(14) 韮崎テクニカルセンター (山梨県韮崎市) 57195--170423120(2) 日本メサライト工業㈱本社・船橋工場(千葉県船橋市)その他の事業人工軽量骨材等生産設備1701,0083,348(44)-4334,95956(14)三井金属エンジニアリング㈱大分工場(大分県大分市)その他の事業ポリエチレン管等の開発・製造設備71701,099(17)-931,33540(1)   (3) 在外子会社2025年3月31日現在会社名事業所名 (所在地)セグメントの名称 設備の内容 帳簿価額(百万円) 従業員数(人)建物及び構築物 機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)リース資産 その他 合計 台湾銅箔股份有限公司本社・工場(中華民国台湾省南投県)機能材料銅箔生産設備6734,241455(60)2462185,835332(4)MitsuiCopper Foil(Malaysia)Sdn.Bhd.本社・工場(Selangor,Malaysia)機能材料銅箔生産設備3,4395,6971,729(101)33684912,052825(2)台湾特格股份有限公司本社・工場(中華民国台湾省台中県)機能材料スパッタリングターゲット生産設備1,400574-[34]-1432,118242GECOM Corp.本社・工場(Indiana, U.S.A.他)モビリティ自動車用ドアロック等生産設備1,64050225(300)1934462,807310(96)Mitsui SiamComponents Co.,Ltd.本社・工場(Rayong,Thailand)モビリティ自動車用ドアロック等生産設備3632,017474(86)-9483,804739広東三井汽車配件有限公司本社・工場(中国広東省)モビリティ自動車用ドアロック等生産設備742366-[66]591,8723,041562 (注) 1.帳簿価額は各社の個別財務諸表の数値を記載しております。2.帳簿価額のうち「その他」は、「工具、器具及び備品」及び「建設仮勘定」であります。なお、金額には消費税等は含まれておりません。3.提出会社の本店の土地には、本店が管理している工場用地や鉱業採石地を含んでおり、主要な土地の所在地及び面積は次のとおりであります。一般用地:東京都 2千㎡ 他 工場用地:埼玉県 250千㎡、山梨県 215千㎡ 他鉱業採石地:ペルー 40,604千㎡ 他4.連結会社以外の者から賃借している土地の面積を[ ]で外書きしております。また、連結会社以外の者へ賃貸している土地の面積を< >で内書きしております。5.提出会社の本店の建物の一部を賃借しております。年間賃借料は360百万円であります。6.従業員数の( )は、臨時従業員数を外書きしております。 (4) 所有鉱区金属部門において、下記のとおり鉱区を所有しております。2025年3月31日現在所在地稼行非稼行合計鉱区数面積(ヘクタール)鉱区数面積(ヘクタール)鉱区数面積(ヘクタール)ペルー13521,2844213,56117734,846その他38,667132,5181611,185計13829,9515516,08019346,031
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約17,041字
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方当社では、コーポレート・ガバナンスとは、株主、お客様、従業員、地域社会等のステークホルダーの立場を踏まえた上で、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組みであると認識しており、当社の経営理念である「創造と前進を旨とし 価値ある商品によって社会に貢献し 社業の永続的発展成長を期す」の下、パーパス「探索精神と多様な技術の融合で、地球を笑顔にする。」を機軸として、全社ビジョン「マテリアルの知恵で“未来”に貢献する、事業創発カンパニー。」を達成するために、経営上の組織体制や仕組みを整備し、必要な施策を講じていくことであり、経営上の最も重要な課題のひとつとみなしております。具体的には、「全てのステークホルダーへの貢献」を目的とし、次の事項に留意した施策を当社グループ全体として実施しております。・株主各位に対しては、業績に応じた適正な配当、適切な情報開示・お客様に対しては、価値ある商品の供給・地域社会との関係では、共生・共栄・従業員に対しては、働きがいのある労働環境と労働条件の実現また、公正かつ価値ある企業活動を可能とするための制度上の裏付けとして、次の施策等を実施しております。・倫理規定を含む各種内部規則の制定・社外取締役の選任・各種内部監査制度や内部通報制度の導入 ② 企業統治の体制イ.企業統治の体制の概要当社は、2024年6月27日開催の第99期定時株主総会の決議により、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行しております。2025年6月25日(有価証券報告書提出日)現在の取締役(監査等委員である取締役を除く)は6名(うち、社外取締役2名)、監査等委員である取締役は4名(うち、社外取締役3名)、執行役員18名(うち、取締役兼務者4名)、フェロー1名、理事1名であります。なお、2025年6月27日開催予定の第100期定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く)6名選任の件」を提案しており、この議案が承認可決されますと、提出日現在の状況に対して、監査等委員でない取締役6名(うち社外取締役2名)が再任される予定です。また、当該定時株主総会の直後に開催が予定されている取締役会の決議事項が承認可決された場合の各種委員会の構成員等は、後記(1)取締役会から(6)内部監査委員会に記載のとおりであります。当社のコーポレート・ガバナンス体制及び内部統制体制の模式図は次のとおりです。(注)1.上記の図表は、提出日現在の状況を表示しております。2.当社は、2025年6月27日開催予定の第100期定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役(監査等委員である取締役を除く)6名選任の件」を提案しておりますが、当該議案が承認可決された場合の状況も同様です。 (1)取締役会取締役会は、取締役10名により構成され、経営上の重要な事項を審議するとともに、職務の執行を監督しております。取締役会の経営監督機能の強化及びその構成の多様化を図るべく、取締役10名のうち半数の5名を社外取締役(うち、監査等委員である取締役が3名、女性が2名)とするとともに、その選任にあたっては独立性及び多様なステークホルダーの視点の確保を留意しております。(構成員の氏名等)議 長:社外取締役 戸井田和彦構成員:代表取締役社長 納武士、代表取締役副社長 池信省爾代表取締役専務取締役 岡部正人、常務取締役 山下雅司、社外取締役 武川恵子取締役 監査等委員 志岐和也、社外取締役 監査等委員 石田徹社外取締役 監査等委員 井上宏、社外取締役 監査等委員 川西幸子※上記構成員は、2025年6月27日開催予定の第100期定時株主総会の議案が承認可決された場合の構成員を記載しております。(取締役会の開催状況及び出席状況)当事業年度においては取締役会を14回開催いたしました。取締役各位の出席状況は以下の表のとおりです。役位氏名取締役会 出席回数社外取締役(議長)戸井田 和彦14回/14回(出席率100%)代表取締役社長納  武士14回/14回(出席率100%)代表取締役専務取締役岡部 正人14回/14回(出席率100%)常務取締役池信 省爾14回/14回(出席率100%)取 締 役山下 雅司11回/11回(出席率100%)社外取締役武川 恵子14回/14回(出席率100%)取締役 監査等委員志岐 和也11回/11回(出席率100%)社外取締役 監査等委員石田  徹11回/11回(出席率100%)社外取締役 監査等委員井上  宏11回/11回(出席率100%)社外取締役 監査等委員川西 幸子11回/11回(出席率100%) (注)1.取締役山下雅司、取締役監査等委員志岐和也、社外取締役監査等委員石田徹、社外取締役監査等委員井上宏、社外取締役監査等委員川西幸子は、2024年6月27日開催の第99期定時株主総会の就任以降の出欠状況となっております。なお、監査等委員会設置会社移行前の期間において、石田徹氏、井上宏氏は、当社の社外監査役に就任しておりましたが、当該期間開催の取締役会3回のうち、石田徹氏は3回、井上宏氏は3回出席しました。2.当期の役員の異動(2024年6月27日付)①取締役木部久和、取締役角田賢、取締役宮地誠、社外取締役松永守央は、任期満了により退任いたしました。②常勤監査役沓内哲、常勤監査役福本浩敏、社外監査役石田徹、社外監査役井上宏は任期満了により退任いたしました。③山下雅司は、新たに取締役に就任いたしました。④志岐和也は、新たに取締役監査等委員に就任いたしました。⑤石田徹、井上宏、川西幸子は、新たに社外取締役監査等委員に就任いたしました。 3.2025年4月1日付の役員の異動①常務取締役池信省爾は、代表取締役副社長に就任いたしました。②取締役山下雅司は、常務取締役に就任いたしました。 (取締役会審議事項)当事業年度において、取締役会は法令及び社内規則(取締役会規則「経営に関する担当区分」等)により会社の重要な業務執行を決定するほか、以下の事項を審議いたしました。 決議事項報告事項経営戦略サステナビリティ25中計に向けた施策(バリュー(行動指針)・行動規範の制定、全社組織改編、商号変更等)監査等委員会設置会社への移行各事業本部・本社部門の状況カーボンニュートラルへの取り組みDX(デジタルトランスフォーメーション)対応知的財産戦略人的資本の取り組み状況事業ポートフォリオ事業ポートフォリオの見直しM&A・組織再編にかかる個別案件の実行M&A・組織再編にかかる個別案件の進捗ガバナンス法令に基づく取締役会の専決事項事業報告、計算書類等の承認社則改定取締役会実効性評価政策保有株式の保有状況機関投資家との対話リスクマネジメント内部統制コンプライアンス特別調査委員会の設置内部通報制度の見直し内部統制報告書の提出内部統制システムの見直し内部通報制度の運用状況事業リスクコンプライアンス意識調査事業投資事業投資の実行事業投資の進捗決算・財務資金調達の実行決算短信の開示資金調達の状況有価証券報告書の提出個別案件-本社オフィス管理人事役員・経営幹部人事役員候補者等の育成施策訴訟・紛争-訴訟・紛争案件の進捗監査役/監査等委員会計監査人会計監査人の報酬監査(監査役/監査等委員会監査及び三様監査) (2)監査等委員会監査等委員会は、監査等委員である取締役4名(うち3名は社外取締役)により構成され、監査等委員会で決定した監査計画に従い、取締役の職務の執行等を監査いたします。(構成員の氏名等)委員長:取締役 監査等委員 志岐和也構成員:社外取締役 監査等委員 石田徹、社外取締役 監査等委員 井上宏社外取締役 監査等委員 川西幸子(監査等委員会の開催状況及び出席状況)「4コーポレート・ガバナンスの状況等」「(3)監査の状況 ①監査等委員会監査の状況」に記載しております。 (3)指名検討委員会指名検討委員会は、社外取締役、社長、人事部担当取締役又は常務執行役員により構成され、取締役会が取締役候補者の指名を行うに当たり、スキルマトリクスを踏まえ、能力、識見、人格を総合的に勘案し、十分に責務が果たせる者を候補者として検討しております。(構成員の氏名等)委員長:社外取締役 監査等委員 石田徹構成員:社外取締役 戸井田和彦、社外取締役 武川恵子社外取締役 監査等委員 井上宏、社外取締役 監査等委員 川西幸子代表取締役社長 納武士、常務取締役 山下雅司※上記構成員は、2025年6月27日開催予定の第100期定時株主総会の議案が承認可決された場合の構成員を記載しております。 (指名検討委員会の開催状況及び出席状況)当事業年度においては指名検討委員会を9回開催いたしました。構成員各位の出席状況は以下の表のとおりです。役位氏名指名検討委員会 出席回数社外取締役 監査等委員(委員長)石田  徹9回/9回(出席率100%)社外取締役戸井田 和彦9回/9回(出席率100%)社外取締役武川 恵子9回/9回(出席率100%)社外取締役 監査等委員井上  宏9回/9回(出席率100%)社外取締役 監査等委員川西 幸子8回/8回(出席率100%)代表取締役社長納  武士9回/9回(出席率100%)取締役 常務執行役員山下 雅司9回/9回(出席率100%) (注)社外取締役監査等委員川西幸子は、2024年6月27日開催の第99期定時株主総会の就任以降の出欠状況となっております。(指名検討委員会審議事項)当事業年度において、指名検討委員会は以下の事項を審議いたしました。 審議事項執行役員の在り方、スキルマトリクスの見直し、サクセッションプラン、執行役員候補者面談、経営幹部人事審議 等 (4)報酬委員会報酬委員会は、社外取締役、社長、人事部担当取締役又は常務執行役員により構成され、株主総会で決議された範囲内において、取締役会決議により一任を得た、取締役の基礎報酬額、業績報酬額決定基準の制定・改廃及び各取締役の基礎報酬額、業績報酬額の決定を行っております。重大な会計上の誤りや不正に起因し、取締役会において決算の事後修正が決議された場合、報酬委員会は業績に連動する報酬の修正につき審議し、必要な場合は報酬の支給を制限する、又は報酬の返還を求めることとしております。(構成員の氏名等)委員長:社外取締役 監査等委員 井上宏構成員:社外取締役 戸井田和彦、社外取締役 武川恵子社外取締役 監査等委員 石田徹、社外取締役 監査等委員 川西幸子代表取締役社長 納武士、常務取締役 山下雅司※上記構成員は、2025年6月27日開催予定の第100期定時株主総会の議案が承認可決された場合の構成員を記載しております。(報酬委員会の開催状況及び出席状況)当事業年度においては報酬委員会を10回開催いたしました。構成員各位の出席状況は以下の表のとおりです。役位氏名報酬委員会 出席回数社外取締役 監査等委員(委員長)井上  宏10回/10回(出席率100%)社外取締役戸井田 和彦10回/10回(出席率100%)社外取締役武川 恵子10回/10回(出席率100%)社外取締役 監査等委員石田  徹10回/10回(出席率100%)社外取締役 監査等委員川西 幸子8回/8回(出席率100%)代表取締役社長納  武士10回/10回(出席率100%)取締役 常務執行役員山下 雅司10回/10回(出席率100%) (注)社外取締役監査等委員川西幸子は、2024年6月27日開催の第99期定時株主総会の就任以降の出欠状況となっております。 (報酬委員会審議事項)当事業年度において、報酬委員会は以下の事項を審議いたしました。 審議事項2023年度ESG指標結果の確認、2024年度取締役報酬の決定、関係会社役員処遇の見直し、役員報酬の在り方、2025年度ESG指標の審議、2025年度社内取締役業績報酬KPI(ROICの導入)、2025年度執行役員報酬 等 (5)執行最高会議執行最高会議は、上級の執行役員(取締役を兼務する者を含む)により構成され、取締役会議案の事前協議や業務執行に関する重要な事項の審議を行っております。執行役員は、執行最高会議での議論の結果に基づいて、業務執行の決定・指揮を行っております。なお、下記の構成員のほか、常勤の監査等委員である取締役がオブザーバーとして出席しております。(構成員の氏名等)議 長:代表取締役社長 納武士構成員:代表取締役副社長 池信省爾、代表取締役専務取締役 岡部正人、常務取締役 山下雅司常務執行役員 安田清隆、常務執行役員 齋藤修、常務執行役員 川原誠※上記構成員は、2025年6月27日開催予定の第100期定時株主総会の議案が承認可決された場合の構成員を記載しております。(執行最高会議の開催状況)当事業年度においては執行最高会議を56回開催いたしました。(執行最高会議審議事項) 決議事項報告事項経営戦略サステナビリティ25中計策定方針監査等委員会設置会社への移行ダイバーシティへの取り組み等新規事業アイディア公募制度カーボンニュートラルへの取り組みマテリアリティの見直し各事業本部、本社部門の状況DX進捗状況知財活動方針関係会社組織再編ESG指標の取り組み、ESG説明会ライフサイクルアセスメント展開状況事業ポートフォリオ事業ポートフォリオの見直しM&A・組織再編にかかる個別案件の実行、進捗関係会社事業再建、シナジー創出ガバナンス社則改定事業報告、計算書類等の承認内部監査結果その他人事制度の見直し内部通報制度の見直し人的資本取り組み状況内部通報制度の運用状況品質保証部職務執行状況 (6)内部監査委員会内部監査委員会は、監査部担当取締役を委員長とし、監査部長、事業本部管理部長、本社関連部門長、三井金属(上海)企業管理有限公司内部監査室長が構成員となり、監査部が実施する内部監査の方針・計画の承認及び監査結果の評価を行っております。なお、上記の構成員のほか、監査等委員である取締役及び監査等委員ではない社外取締役がオブザーバーとして出席いたしました。 (7)会計監査人「4コーポレート・ガバナンスの状況等」「(3)監査の状況 ③会計監査の状況」に記載しております。 機関ごとの構成員は、次のとおりであります。 ◎:議長又は委員長 ○:構成員 △:オブザーバー役職名氏名取締役会監査等委員会指名検討委員会報酬委員会執行最高会議内部監査委員会代表取締役 社長納 武士〇 〇〇◎ 代表取締役 副社長池信 省爾〇 〇 代表取締役 専務取締役岡部 正人〇 〇◎常務取締役山下 雅司〇 〇〇〇 社外取締役戸井田 和彦◎ 〇〇 △社外取締役武川 恵子〇 〇〇 △取締役 監査等委員志岐 和也〇◎ △△社外取締役 監査等委員石田 徹〇〇◎〇 △社外取締役 監査等委員井上 宏〇〇〇◎ △社外取締役 監査等委員川西 幸子〇〇〇〇 △常務執行役員安田 清隆 〇 常務執行役員齋藤 修 〇 常務執行役員川原 誠 〇 ※上記構成員は、2025年6月27日開催予定の第100期定時株主総会の議案が承認可決された場合の構成員を記載しております。 ロ.当該体制を採用する理由当社は、これまで業務執行取締役を中心に取締役会を運営してまいりましたが、経営に関する意思決定の迅速化を図ること、取締役会における審議事項を重点化して経営方針・経営戦略の策定などの議論をより充実させること、及び取締役会の経営に対する監督機能の強化を図ることを目的として、2024年6月27日開催の第99期定時株主総会の決議により、監査等委員会設置会社に移行しております。同時に、取締役の半数を社外取締役とし、社外取締役には当社における社外役員の独立性基準に基づき、独立性のある者を選任し、取締役会等で有益なアドバイスや意見を受けております。取締役会の経営監督機能と業務執行機能の分離を実現するために、取締役会の議長は互選により選出することとしており、2022年6月29日開催の取締役会以降、社外取締役戸井田和彦が議長を務めております。指名検討委員会及び報酬委員会は社外取締役が委員の過半数を占め、いずれも社外取締役である委員長の下、指名検討委員会では、取締役の資格要件(スキルマトリクス)、候補者指名、後継者ノミネート、取締役会の構成等を審議し、報酬委員会では各取締役の報酬額等を決定することで、取締役会の監督機能を向上させ、取締役の指名・評価においても独立性と客観性をより強化しております。なお、社外取締役がその役割を果たすためのサポート体制も確立しており、取締役会の意思決定に当たり、適切かつ的確に監督・監視がなされておりますので、現在の体制でコーポレートガバナンスは有効に機能していると判断しております。 ハ.その他の企業統治に関する事項・内部統制システムの整備の状況当社は、法令や規則を遵守し企業倫理に則った公正な企業活動を行うことが、企業として将来にわたり発展・成長を遂げるために不可欠であると考えております。このような認識の下、当社グループの業務の適正を確保するための体制の整備について、取締役会における決定内容の概要は次のとおりであります。(1)当社及び当社子会社の取締役、使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制ア)当社及び当社子会社の取締役、使用人の職務の執行が法令及び定款に適合するために、取締役及び使用人に適用される「行動規範」及び社内規則によりコンプライアンス体制を明確にし、その推進を図る。 イ)「取締役会規則」等の社内規則により各取締役の権限を明確にし、更に独立性の高い社外取締役の導入により、各取締役の職務執行の透明性を向上させ、適正な職務の執行が行われる体制とする。ウ)会計、税務、法務、安全、品質、設備、環境、衛生、ICT等、内部統制全般の健全性維持等を目的として内部監査を定期的に実施する。(運用状況の概要)ア)当社は、当社グループの全員が共有すべき価値観及び行動のあり方を示す規範として「行動規準」を定めておりましたが、当事業年度はこれを近年の社会情勢の変化等を踏まえて「行動規範」として見直し(2025年4月1日より施行)、この周知のため「コンプライアンスガイドブック」の改定を行いました。また、コンプライアンス体制の強化、推進のため、海外を含めた各拠点においてコンプライアンス研修を継続実施しております。当事業年度は、国内拠点の他、中国・米国・インド・メキシコにおいて、コンプライアンス研修を現地開催いたしました。イ)各業務執行取締役は、構成員10名のうち女性2名を含む半数の5名(うち3名は監査等委員である取締役)を社外取締役とする取締役会において、重要事項を報告しております。また、指名検討委員会及び報酬委員会は社外取締役が委員の過半数を占め、いずれも社外取締役である委員長の下、指名検討委員会では、取締役の資格要件(スキルマトリクス)、候補者指名、後継者ノミネート、取締役会の構成等を審議し、報酬委員会では各取締役の報酬額等を決定しております。これらにより、取締役会の監督機能を向上させ、取締役の指名・評価においても独立性と客観性を強化することで、取締役の適正な職務執行を担保しております。ウ)監査部担当取締役を委員長とし、監査部長、事業本部管理部長、本社関連部門長、三井金属(上海)企業管理有限公司内部監査室長を構成員とする内部監査委員会を組織しております。内部監査委員会は、内部監査の方針及び年度計画を決定し、当該決定に基づき監査部が本社関係部門と連携し、国内外の当社各拠点及び子会社に対する内部監査を実施しております。内部監査委員会は、監査部が実施した監査結果の評価及び指摘事項の是正状況を確認し、各事業年度終了後に取締役会に報告しております。 (2)取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制取締役の職務の執行に係る情報については、法令並びに「取締役会規則」、「情報管理規則」、「文書規則」及びICTガバナンスに関する規則等の社内規則に基づいて、作成、保存及び管理する。(運用状況の概要)取締役会の議案資料及び議事録は、法定の備置期間である10年間保管しているほか、業務執行関連の重要会議の文書については、会議体により適切な期間を設けて保管しております。当社は、経営企画本部長を責任者に選任し、当社グループにおける適切なICTガバナンスや情報管理を推進し、電子決裁システムや電磁的記録の管理体制を構築しております。 (3)当社及び当社子会社の損失の危険の管理に関する規程その他の体制当社及び当社子会社の業務執行に係るリスクの発生の未然防止、発生したリスクへの対処等を目的として、「リスクマネジメント規則」に基づいて、リスク毎に所管部署を定めて、当社及び当社子会社の業務執行におけるリスクの把握及び評価、リスクマネジメントに係る方針の決定並びにリスク発生時の対策を実施する。また、「緊急事態発生時の対応に関する規則」を定め、大規模災害等の発生時に人命と資産を守り、事業の早期復旧及び継続を図る。(運用状況の概要)当社は、当社及び当社子会社の資産及び収益に対し脅威を与える事象から、リスクの管理を通じて当社及び当社子会社が被る影響・損害を極小化することを目的として、総務部にリスク・危機管理担当の専門部署を設置し、当社及び当社子会社にかかるリスクを管理しております。当事業年度においては、「22中計」におけるリスク低減活動の総括として、「22中計」策定時に実施した、当社及び当社子会社の事業活動にかかるリスク調査の結果に対する分析活動及びこれに基づくリスクマップによる分析を行いました。この分析結果と社会状況の変化を考慮し、リスクマップの変化点を見直すとともに、それらに対するリスク低減活動とその効果の確認を実施しました。また、リスクマネジメント方針の決定や、大規模な自然災害・事故等を想定した緊急事態発生時の初動対応訓練、各種マニュアルの整備など、リスク発生時における対策を実施するとともに、リスクマネジメントの推進に取り組んでおります。 (4)当社及び当社子会社の取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制の基礎として、取締役会を月1回開催するほか、必要に応じて適宜臨時に開催する。また、「取締役会規則」の中で経営に関する担当区分を定め、当社子会社を含む決裁権限と執行部門への権限委譲を明確にし、意思決定の効率化を図る。更に執行役員制度により業務執行の迅速化を図る。(運用状況の概要)当事業年度においては、定時の取締役会を毎月1回、臨時取締役会を2回、計14回の取締役会を開催しました。取締役会では、法令に定められた事項及び社内規則(取締役会規則「経営に関する担当区分(決裁権限)」等)に定める経営上の特に重要な事項を審議・決定している他、その中でも特に議論を充実・深化させるべき経営戦略や中長期的な課題については、審議を行う前に、取締役会メンバーによる議論の場を設け、適切かつ効率的な意思決定がなされることを担保しております。また、業務執行の機動性と柔軟性を高め、経営の活力を増大させるため、執行役員制度を導入するとともに、定款及び会社法第399条の13第6項に基づく取締役会決議により社内規則「経営に関する担当区分(決裁権限)」を改定し、会社全体の経営戦略・重要方針に基づく業務執行にかかる個別の意思決定の相当部分を執行役員に委任し、意思決定の効率化を図る一方、取締役会は、各執行役員より定期的に職務執行状況報告を受け、業務執行状況をモニタリングしております。また、社外取締役と会計監査人との間で意見交換会を開催し、情報共有を図っております。 (5)当社子会社の取締役の職務の執行に係る事項の当社への報告に関する体制「取締役会規則」の中で経営に関する担当区分及び「関係会社管理規則」を定め、営業成績、財務状況その他の一定の経営上の重要事項について、定期的に当社所管事業部、事業本部に報告することを義務付けることとし、一定の基準を満たすものは当社の取締役会決議事項とする。当社子会社は、自律的内部統制を基本とした内部統制システムを構築・整備するとともに、当社との情報の共有化等を行い、内部統制に関する施策の充実を図る。当社所管事業部、事業本部は、各グループ会社の内部統制の状況を確認するとともに、必要に応じ改善のための支援を行う。(運用状況の概要)当社子会社の取締役は、当該子会社を所管する当社各部門の定例会議において、営業成績、財務状況、安全・品質に関する事項、人員の状況その他経営上の重要課題について定期的に報告しております。その中で「経営に関する担当区分(決裁権限)」に定める基準を満たすものは、当該子会社においてのみ決裁するのではなく、当社の取締役会、社長又は所管本部長・担当役員においても決裁するものとしております。また、当社子会社は、それぞれが「取締役会規則」「決裁権限規程」等の規則を核とする自律的な内部統制システムを構築し、運用しております。当社所管事業本部・事業部は、子会社からの定期的な報告により共有された情報をもとに、当該子会社の内部統制の状況の改善を逐次支援しております。しかしながら、2025年4月4日に公表したとおり、当社子会社である三井金属パーライト株式会社において、顧客仕様を満たさない製品に対する検査データのねつ造・改ざん等を行っている事案(以下「三井金属パーライト株式会社における不適切行為」といいます。)が判明しました。当社は当該事案に対し、取締役会決議により、独立した社外取締役及び弁護士のみにより構成される特別調査委員会を設置し、同委員会から事実関係の調査、原因の究明及び再発防止策の提言にかかる調査報告書を受領しました。当社及び三井金属パーライト株式会社は、当該調査報告書を真摯に受け止め、品質保証の強化に向けた再発防止策を策定し実行しております。 (6)当社の監査等委員会の職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する事項並びに当該使用人の取締役からの独立性及び当該使用人に対する監査等委員である取締役の指示の実効性の確保に関する事項ア)「会社職制規則」により監査等委員会の職務を補助する使用人として、監査等委員会担当を設置する。監査等委員会担当は、複数の専属の使用人によって構成され、当該使用人の人事異動・人事評価及び表彰・懲戒等については、監査等委員会の意見を参考として決定する。イ)監査等委員会の職務を補助する使用人は、「会社職制規則」により監査等委員会を補佐し、監査等委員会等において、監査等委員である取締役からの指示を受けるとともに指示事項の進捗等の報告、情報提供等を行う。(運用状況の概要)ア)監査等委員会の職務を補助する使用人として、監査部に監査等委員会担当を設置し、専属の使用人を複数名配置しております。監査等委員会担当の人事異動・人事評価及び表彰・懲戒等については、監査等委員会の意見を参考として決定しております。イ)監査等委員会担当の専属の使用人は、監査等委員会からの指示を受けるとともに、監査等委員会に対し、指示事項の進捗状況やその他各種情報を提供しております。また、監査等委員会による当社各拠点及び子会社の実地監査への同行、各部門の定例会議等への陪席と監査等委員会への情報共有、常勤の監査等委員である取締役との定期的な意見交換等を行い、その監査を補助しております。加えて、「内部監査委員会規則」により、監査等委員会担当を含む監査部は、代表取締役からの指示と監査等委員会からの指示に齟齬をきたした場合には、監査等委員会からの指示を優先するものとし、監査等委員である取締役からの指示の実効性を確保しております。 (7)監査等委員会への報告に関する体制ア)取締役及び使用人並びに当社子会社の取締役、監査役及び使用人は、会社に著しい損失を及ぼすおそれのある事実があることを発見したとき、その他監査等委員会が報告すべきものと定めた事項が生じたときは、監査等委員会に報告する。イ)当社子会社の取締役、監査役及び使用人は、監査等委員である取締役による子会社の監査に際しては、経営状況のほか、監査等委員である取締役が求める事項について報告する。ウ)内部通報制度によってなされた通報の内容については、監査等委員会と迅速に情報共有する体制を確保する。(運用状況の概要)ア)常勤の監査等委員である取締役は、業務執行関連の重要会議に陪席しており、これらの会議を通して得られた情報を各監査等委員へ報告・共有しております。イ)監査等委員である取締役は、監査等委員会が定めた方針に従い、当社各拠点、子会社に出向いて監査を実施し、経営状況のほか、監査等委員会が求める事項について報告を受けております。ウ)内部通報については、「通報等の取り扱いに関する規則」に基づき体制を整備し、迅速に当社監査等委員会と情報を共有しております。三井金属パーライト株式会社における不適切行為に係る内部通報がなされた際には、速やかに監査等委員会と情報が共有され、監査等委員会の決議によって、監査部担当取締役が委員長となり、社外取締役・弁護士が参加する社内調査委員会を設置し、事実関係の調査を開始しました。その後、当社は、取締役会の決議により、独立した社外取締役及び弁護士のみにより構成される特別調査委員会を設置し、社内調査委員会による調査から特別委員会による調査へと移行し、特別調査委員会から調査報告書を受領しております。 (8)監査等委員会に報告をした者が当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保するための体制監査等委員会へ報告を行った取締役及び使用人並びに当社子会社の取締役、監査役及び使用人については、当該報告を理由として不利な取扱いを行わない。(運用状況の概要)社内規則において、監査等委員会に報告をした者は、当該報告をしたことにより不利な取扱いを受けない旨及び不利な取扱いがあった場合には関わった者に対し就業規則等に基づき厳正に対処する旨を定めております。また、この不利な取扱いを受けない旨を、当社ホームページ及びコンプライアンスガイドブックで公表するとともに、社内研修等においても周知しております。 (9)監査等委員である取締役の職務の執行について生ずる費用の前払い又は償還の手続その他の当該職務の執行について生ずる費用又は債務の処理に係る方針に関する事項監査等委員である取締役がその職務の執行について、当社に対し費用の前払い等の請求をしたときは、担当部門において審議の上、当該請求に係る費用又は債務が当該監査等委員である取締役の職務の執行に必要でないと認められた場合を除き、速やかに当該費用又は債務を処理する。(運用状況の概要)事業年度の初めに、年間の活動計画に基づき、費用予算を計上しております。また、費用予算を上回る支出が必要となった場合には、追加予算申請を行えるようルール化しております。 (10)その他監査等委員会の監査が実効的に行われることを確保するための体制代表取締役と監査等委員会との定期的な意見交換会を開催するほか、監査等委員である取締役は重要な会議等に出席し、取締役(監査等委員である者を除く)及び使用人との密接な情報交換を行うこと、及び監査において内部監査部門と密接に連携できる体制を確保する。(運用状況の概要)当事業年度においては、代表取締役・監査等委員である取締役及び社外取締役の会合を2回開催し、多角的な視点で情報交換を行う機会を設けました。その他に監査等委員である取締役・社外取締役及び使用人との意見交換会を4回開催いたしました。監査等委員会は、会計監査人とも随時面談を実施し、情報共有を図っております。監査等委員である取締役は内部監査委員会にオブザーバーとして出席し、内部監査のモニタリングを行っております。 ・取締役会実効性評価(1)実施方法・プロセス2024年度の取締役会実効性評価は、2023年度同様、第三者機関による、取締役会メンバー全員に対するアンケート及びインタビュー形式で実施しておりますが、アンケート項目の選定に当たり、取締役会事務局が取締役会メンバー全員にヒアリングを実施しております。アンケート及びインタビューの結果を受け、取締役会議長(社外取締役)、代表取締役、取締役会事務局担当取締役、取締役常勤監査等委員、取締役会事務局で議論を行った後、 2025年3月の取締役会において審議を行い、その後、取締役会メンバー全員で意見交換会を開催し、その評価と今後の対応を確認いたしました。 (2)結果2023年度の取締役会実効性評価の結果を踏まえ、当社取締役会はモニタリングモデルを志向すべきという取締役会メンバーでの認識の下、コーポレート・ガバナンスの強化と全社戦略の議論促進を志向し、2024年6月に監査等委員会設置会社へ移行しております。これに伴い、取締役会の権限の一部を執行側に委譲しております。また、2023年度の実効性評価での指摘を踏まえ、2024年度は、取締役会における取締役会実効性評価結果のフォローアップの他、新たに取締役会メンバー全員が出席するトップマネージメントミーティング等で継続してモニタリングいたしました。その結果、取締役会の実効性は総じて大きな問題がないとの意見が大半を占め、過去からの実効性評価結果を踏まえると、取締役会の実効性は改善しているものと評価しております。 ア)前回からの改善状況2023年度の取締役会実効性評価では、人的資本・知的財産への投資等の経営資源配分、事業ポートフォリオに関する戦略実行の各々に関して、取締役会における議論をより深めていく必要があるとの課題があがりましたが、人的資本・知的財産については執行側からの報告が増え、取締役会での審議が充実していることから、改善傾向にあると判断しております。取締役会の審議項目数の多さ、議案資料のボリュームの多さ等運営面での課題もあるところ、監査等委員会設置会社への移行、定款変更による取締役会権限の一部の委譲について一定の進展を見ているものの、道半ばと評価しております。指名検討委員会及び報酬委員会については、最高経営責任者等のサクセッションプランに関する議論が一定程度進展してきたとの認識であり、総じて、昨年度の課題については対応が進んでいると評価しております。イ)課題認識今年度の取締役会実効性評価では、昨年度からの継続課題の他、監査等委員会設置会社に移行した後のモニタリング型取締役会の在り方の議論を深める必要性の他、グループ内部統制の運用状況の監督・監視及びM&Aを含む新規事業への投資の議論を更に進めるべきといった課題があげられ、共有しております。(3)今後の取り組み当社は、監査等委員会設置会社に機関設計を変更し、定款変更による取締役会権限の一部の委譲を実施いたしましたので、その枠組みを有効活用して、取締役会の機能を高める取り組みを継続的に進めてまいります。 ・リスク管理体制の整備の状況当社及び当社子会社の資産及び収益に対し脅威を与える事象から、リスクの管理を通じて当社及び当社子会社が被る影響・損害を極小化することを目的として、総務部にリスク・危機管理担当の専門部署を設置し、当社及び当社子会社に係るリスクを管理しております。当事業年度においては、22中計におけるリスク低減活動の総括として、22中計策定時に実施した、当社及び当社子会社の事業活動に係るリスク調査の結果に対する分析活動及びこれに基づくリスクマップによる分析を行いました。この分析結果と社会状況の変化を考慮し、リスクマップの変化点を見直すとともに、それらに対するリスク低減活動とその効果の確認を実施いたしました。また、リスクマネジメント方針の決定や、大規模な自然災害・事故等を想定した緊急事態発生時の初動対応訓練、各種マニュアルの整備など、リスク発生時における対策を実施するとともに、リスクマネジメントの推進に取り組んでおります。 ニ.責任限定契約の内容の概要当社と各社外取締役は、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項に定める責任について、同法第425条第1項各号に定める額の合計額を限度とする契約を締結しております。 ホ.補償契約の内容の概要当社は、いずれの取締役とも会社法第430条の2第1項に規定する補償契約を締結しておりません。 ヘ.役員等賠償責任保険契約の内容の概要当社は、取締役を被保険者として、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結し、被保険者がその職務の執行に関し責任を負うこと又は当該責任の追及に係る請求を受けることによって生ずることのある損害を当該保険契約により填補することとしております。なお、保険料は当社が全額負担をしております。 ③ 取締役と業務執行当社では、業務執行の機動性と柔軟性を高め、経営の活力を増大させるため、執行役員制度を導入するとともに、定款及び会社法第399条の13第6項に基づく取締役会決議により社内規則(取締役会規則「経営に関する担当区分」等)を改定し、会社の重要な業務執行にかかる意思決定の相当部分を執行役員に委任し、執行役員がその執行を決定しております。なお、当社では、全社経営戦略を業務執行の現場に迅速に徹底させる、また、経営判断にあたっては業務の実情を熟知しておく必要があるとの考えから、代表取締役及び業務執行取締役は、全社あるいは各事業部門・機能部門を担当する執行役員を兼務しております。取締役は、取締役会(毎月1回定時開催のほか随時開催)において法令に定められた事項及び社内規則に定める経営上の特に重要な事項を審議するとともに、執行役員による業務執行を監督しております。適切かつ効率的に監督機能を果たすために、取締役会は事業に精通した取締役に社外取締役を加えた構成としております。また、取締役会の経営監督機能と業務執行機能の分離を実現するために、取締役会の議長は互選により選出することとしており、2022年6月29日開催の取締役会より、社外取締役戸井田和彦を議長として選出しております。業務執行については、常務執行役員以上の上級の執行役員(取締役を兼務する者を含む)をメンバーとする執行最高会議(毎月2回定時開催のほか随時開催)において業務執行に関する重要な事項を審議し、その結果に基づいて執行役員の指揮の下に業務を遂行しております。取締役を兼務する執行役員の中で、代表取締役社長が三井金属グループの経営計画の立案、決定及び推進における最高経営責任を担うとともに、三井金属グループの業務執行における最高業務執行責任を担っております。 ④ 当社定款における定めの概要イ.取締役の定数及び選任当社の取締役(監査等委員である者を除く)は11名以内とする旨、及びその任期は選任後1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとする旨を、定款に定めております。また、監査等委員である取締役は5名以内とする旨、及びその任期は選任後2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとする旨を、定款に定めております。なお、取締役の選任決議は、監査等委員である取締役とそれ以外の取締役とを区別して、株主総会で選任するとともに、いずれも議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨、及び累積投票によらないものとする旨を定款に定めております。 ロ.自己の株式の取得当社は、機動的な資本政策を遂行することを目的として、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって自己の株式を取得することができる旨を定款に定めております。 ハ.中間配当当社は、株主への機動的な利益還元を可能とすることを目的として、取締役会の決議によって、毎年9月30日を基準日として、中間配当をすることができる旨を定款に定めております。 ニ.株主総会の特別決議要件当社は、より多くの株主の方に議決権を行使していただけるように、招集通知の早期発送、議決権行使の電子化等に取り組んでおりますが、特別決議の定足数確保をより確実なものとすることを目的として、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨を定款に定めております。 ホ.取締役の責任免除当社は、取締役が、期待される役割を十分に発揮できるようにするため、取締役(取締役であった者を含む。)及び2024年6月27日開催の第99期定時株主総会終結前の監査役(監査役であった者を含む。)の会社法第423条第1項の責任につき、善意でかつ重大な過失がない場合は、取締役会の決議によって、法令の定める限度額の範囲内で、その責任を免除することができる旨を定款に定めております。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約5,576字
(3) 人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略三井金属グループでは、人が最も重要な経営資本であると考えております。当社グループの目指す、事業を通じた環境・社会課題の解決と、そのためのイノベーション創出、新たな価値創造は、多様な考え、様々な価値観、経験とスキルを持った人材がいてこそ実現するものだからです。当社グループで働く全ての人が、それぞれの役割を担いながら、当社グループで働くことに誇りや幸せを感じ、安心して働ける職場環境を整えることで、個々の能力を最大限に発揮できる仕組みを構築しております。具体的にはダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン、働きがい改革、健康経営、実力主義の人事制度、HRBP(注)6機能の強化の5つの施策を推進しております。また、パーパスを基軸とした全社ビジョンの実現を目指すうえで備えるべき文化・風土を明確にするために、新たにバリュー(行動指針)(注)7を制定いたしました。これらの取組みにより、個人を尊重することと、組織として人材を活用することを両立し、経営戦略の実現を人事の側面から推進しております。(注)6 HRBP:Human Resource Business Partnerの略。経営者や事業部門のパートナーとして事業成長と戦略の実行を人材・組織の面から支える機能。(注)7 バリューは以下5つの文言からなる。多様な角度から見よう、みんなで愉しもう、知恵を出し合おう、やってみよう変えていこう、手本となろう。 ①人材育成方針当社グループは、「人材開発基本方針」に基づき、事業を通じて環境・社会課題を解決し、価値創造を実現する人材の育成に取り組んでおります。イ.人材開発基本方針人材は最も重要な経営資本との認識のもと、パーパスを基軸として全社ビジョンを実現するための「バリュー」を行動の指針とし、事業を通じて環境・社会課題を解決し、価値創造を実現する人を育てます。‐すべての人がいきいきと働き、相互信頼のもとで積極的に議論し新たな価値を追求する文化を築きます。‐だれもがかけがえのない一人であり、それぞれが能力と個性を存分に活かすことで、これまでに無いものを生み出すこと、すなわち多様性の価値を実現します。‐一人ひとりが自らの目指す方向に向けて自分らしいキャリアを選択し、叶えるための行動を支援します。‐実力重視の人事制度の下、公正な評価に基づき、個人の意思を尊重しつつ適所適材を図り、能力開発を発揮する機会を提供します。‐経営戦略と時代のニーズを反映した教育プログラムを整えるとともに継続的に検証と改善を図ります。 ②社内環境整備方針2050年の世界では、働き方は今とは大きく異なり、人材流動性が非常に高くなると予想されております。このような社会においても、働く人に選ばれる会社、そこで働くことに誇りを持てる会社、成長し続けられる会社であるために、今から何をすべきかが問われております。個人の視点としては、チャレンジして自己成長を実感できること、キャリアを自律的に築けること、多様性に価値があることの実感、これらを実現していく必要があります。もちろん健康的に働き続けられることは大前提です。組織の視点では、育成・拡大・再構築・強化の事業評価に対して、どのような人を配置するかという人材のアロケーション、そのための人材育成に加え、経営者をはじめとした重要なポジションの後継者育成をしっかりと計画的に行うことが重要です。これら、個人視点と組織視点の人材戦略の礎となるのが実力主義の人事制度です。 イ.ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンと働きがい改革の推進一人ひとりが優秀で知識が豊富でも、似通った視点や価値観の集団では、新しい価値の創造性や、組織としての強靭性に欠けます。そのため、異なる視点や経験、価値観があり、多角的に物事を捉えられるような多様性のある組織を目指します。その第一歩が女性活躍推進です。さらに、どの様な価値観や経験・考え方の人であっても安心して働ける職場、自律的に働き、仕事の成功や失敗を通じて成長を実感できる職場を実現する働きがい改革を推進、加速しております。 ・ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進体制2021年にダイバーシティ推進室、2022年に社長を委員長とするダイバーシティ推進委員会を設置し、ありたい姿に基づくロードマップとKPIを策定し取り組みを推進してきました。2023年度からは武川社外取締役がアドバイザーとなり、より幅広い視点での議論がすすみ、2024年度には、女性活躍推進に優れた上場企業として「なでしこ銘柄」に選定されました。25年度からは、各本部長が実行責任者として参画することで、現場まで取り組みが浸透する体制としております。 ・働きがい改革推進の加速2024年4月から、働きがい改革を加速するべく専任組織を設置いたしました。働きやすさ、働きがいが実感できることを早期に実現し、さらには「この会社だからこそ働きたい」と思えるような会社を目指しております。まずは組織と個人の関係性、つまりエンゲージメントが向上しやすい組織の特徴を分析し、データに基づいた各種の施策を立案・実行することで、ありたい姿を実現していきます。 ・マネジメント体制ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンと働きがい改革は、密接に関係していることから、一つの委員会で議論しております。委員会で協議する方針や、KPIの策定・進捗と課題、今後の取り組みについては、執行最高会議と取締役会で報告・議論され、その結果が委員会活動に反映される体制となっており、経営戦略との連動、企業価値向上に資する仕組みとなっております。 [定期的な情報発信]- 経営連絡会等における社長のメッセージ発信- 社外取締役・ダイバーシティ推進室長メッセージ(採用ホームページ)- 人事戦略・ダイバーシティ推進の取り組み進捗発信(ESG説明会)- 社内報の連載- DE&I社内サイトにおける事例発信・制度説明動画掲載[研修]- アンコンシャスバイアス研修 (非管理職向け)- マネジメント研修 (管理職向け)- D&I推進ワークショップ(男性育休編)- 女性交流会[女性活躍推進の取り組み]- 男性育休取得事例の社内共有、製造現場へのポスター掲示- 職域拡大の検討- 女性管理職育成計画- 採用競争力向上と女性採用強化施策実施 ロ.健康経営の推進当社グループに働く全ての従業員及びその家族が心身ともに健康であることは重要な経営課題です。従業員とその家族が健康であることは、従業員の生活を充実させ、その個性・能力を最大限に発揮できる基盤となり、会社にとっても生産性を高め、業績向上に繋がっていきます。従業員及びその家族の健康維持・増進活動に取り組むことを通じて、さらに活力のある会社づくりを推し進めることをもって社会に貢献し続けることを、健康経営宣言として社内外に公表しております。当社は、2019年以降継続して健康経営優良法人に認定されております。2022年度以降は、健康関連の研修・イベント、全拠点でのメンタルヘルス研修を継続して実施してきました。2023年度には全社産業保健・健康経営施策の推進役として新たに統括産業医を選任し、事務局として人事部労政室内に健康経営担当を設置いたしました。また、フィジカル・メンタルの両面からの健康経営重点項目の設定、健診結果に基づく医療機関受診への費用補助制度の導入、治療と仕事の両立に資する制度改定として半日年次有給休暇制度利用上限の撤廃、全社での健康診断結果のデータ分析、各職場へのストレスチェック結果のフィードバック及び重点職場の状況確認や改善サポート等を行なっております。2024年度より、健康経営の投資効果を測定する事を目的に、出社しているものの何らかの健康問題によって業務効率が落ちている状態を示すプレゼンティーズムと、健康問題によって仕事を欠勤している状態を示すアブセンティーズムを測定して社内外に公表しつつ、更なる健康経営の推進に役立てております。 ハ.実力重視の人事制度とHRBPによる戦略人事・実力重視の人事制度2022年4月より、これまでのヒト基準の人事制度から職務・役割基準のジョブ型人事制度へと改定いたしました。これにより、当社グループが掲げる“パーパス”、“全社ビジョン”、“バリュー”、そしてそこに向けた経営戦略と、人材マネジメントの整合性が強化されるようになります。すなわち、人に仕事を付けるという従来の発想・仕組みから、経営戦略遂行上必要な仕事を設定し、それに対して人を就けるという考え方への転換により、これまで以上に効率的な戦略遂行を実現していくことを意味します。2024年度からは、いわゆる総合職、一般職の区分を廃止いたしました。今後は、年次・年功・学歴など関係なく、“実力”のある優秀な人材に対して活躍する機会を提供することで、組織の活性化と挑戦する風土の醸成につながるものと期待しております。 ・キャリア開発支援“実力重視の適所適材”の人材マネジメント・人事制度への転換にともない、人材のキャリア形成のあり方に、大きく2点の変化が生じます。一点は一人ひとりが自分らしいキャリアビジョンを描き、定めた目標に向けて実力を身に付けていく、すなわち自律的なキャリア形成を志向することが求められるということです。そしてもう一点は、会社は社員のキャリア選択権を認め、一人ひとりと対話しながらキャリアビジョンの実現をサポートしていくというあり方です。当社はこのようなキャリアに関する会社と社員の新しい関係性を実現するための”キャリア開発支援“の取り組みとして、キャリア面談の実施、自己申告書の拡充などに取り組んでおります。自己申告からは、個人のキャリア希望の方向性や個別事情を読み取ることができ、その情報を個人別配置育成計画に落とし込むことで、適性や本人の意思、発揮能力を踏まえたキャリア形成、能力開発が可能となります。一律にジェネラリストの育成だけでない、スペシャリストを含めたキャリアビジョンの複線化も意識できるような仕組みとなっております。具体的には、経営系、事業創造系、研究開発系又は人事、経理、法務などの機能系のマネジメントなのか、あるいはスペシャリストとして活躍したいのか、というキャリアビジョンを本人も上司も考えるようにしております。今後は、その計画を元に対話をする仕組みを構築しながら、個人と組織のすり合わせを強化していきます。 ・自律的な学びを後押しする人材育成一人ひとりのキャリアビジョンを実現するための仕組みとして、教育体制を充実させております。従業員がスキルを向上し自らの強みを発揮できるよう、また、生涯キャリアの形成に向けた各従業員の継続的な努力をサポートすべく、自律的な学びを支援できるカリキュラムと学習環境の提供に努めております。2022年度より「個」のキャリア自律を実現すべく教育体系制度の刷新並びに、それをサポートするDXツールとして、MLP(Mitsui₋kinzoku Learning Platform) を導入いたしました。ここでは選択型能力開発プログラムを更に強化し、各階層で必要な能力を開発する必須研修に加え、従業員が自由に受講できる学習コンテンツを大幅に拡充しカフェテリア型の研修体系といたしました。リーダーシップやアンガーマネジメントなど管理職のマネジメントスキルを高めるコンテンツ、DXやAIなどのテクノロジー、心理的安全性など働き方改革に関する学習、サステナビリティに関する学習など世の中のトレンドに対応したコンテンツも用意しております。加えて、全従業員のITリテラシーの更なる向上を目標とし、三井金属総デジタル人材化と銘打ったICT教育を実施しております。本取り組みの継続的な実施を通じて、DXによる新たなビジネスモデル創出が出来るような人材の輩出を目指しております。新入社員に対するきめ細やかな教育も特徴です。選出されたOJT指導員への教育を行いつつ、指導員-新入社員のコミュニケーション方法など育成上の課題を集約してフィードバックするとともに、得られた知見をフォローアップ研修に反映させるなどタイムリーに内容をブラッシュアップしております。また、統合思考経営の実践に向け、環境・社会課題を起点としたビジネスを創出できる人材の育成にも力を入れており、外部環境の変化を考慮しSDGs、ESG、CSRに対応する研修の拡大・強化に取り組んでおります。これらの個別の研修のつみかさねにより、事業を通じて環境・社会課題を解決していく人材、当社の掲げる「人材開発基本方針」にもとづいた人材育成が実現されております。 ・HRBPによる戦略人事の実施2022年4月に設置された人事ビジネスパートナー室は、経営戦略、事業戦略の実現を人事の面から推進することをミッションとしております。従業員は個人として尊重されつつ、組織としてはこれを活用していく必要があります。各本部にあるHRBPは人事部と連携しつつ、全社視点における事業ポートフォリオの動的管理に紐づく人材アロケーションを実行し、必要なところに必要な人材を投入するようにしております。また、重要ポジションのサクセッションプランを通した中長期的な必要人材の特定、両利き経営をけん引できる人材の育成、各部門でのタレントマネジメントなどについても、デジタル技術の活用も進めながら先見性をもって迅速な課題解決に努めております。
事業の内容 FY2025 / 約1,658字
3 【事業の内容】当社及び当社の関係会社(当社、子会社72社及び関連会社12社(2025年3月31日現在)により構成)においては、機能材料、金属、モビリティ、その他の事業の4部門に関係する事業を主として行っており、その製品は多岐にわたっております。各事業における当社及び関係会社の位置付け等は次のとおりであります。以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。 (機能材料)当部門においては、銅箔(キャリア付極薄銅箔、プリント配線板用電解銅箔等)、機能粉(電子材料用金属粉、酸化タンタル等)、電池材料(水素吸蔵合金等)、スパッタリングターゲット(ITO等)、セラミックス製品の製造・販売等を行っております。[主な関係会社]日本イットリウム㈱、台湾銅箔股份有限公司、Mitsui Copper Foil(Malaysia)Sdn.Bhd.、三井銅箔(香港)有限公司、三井銅箔(蘇州)有限公司、台湾特格股份有限公司、三井金属特種陶瓷(蘇州)有限公司、三井金属貿易(上海)有限公司 (金属)当部門においては、亜鉛、鉛、銅、金、銀の製造・販売、資源リサイクル事業等を行っております。[主な関係会社]神岡鉱業㈱、彦島製錬㈱、三池製錬㈱、八戸製錬㈱、㈱産業公害・医学研究所、三井串木野鉱山㈱、日比製煉㈱、日比共同製錬㈱、三井金属リサイクル㈱、Compania Minera Santa Luisa S.A.、奥会津地熱㈱、三井金属資源開発㈱、上海三井鑫云貴稀金属循環利用有限公司、エム・エスジンク㈱、パンパシフィック・カッパー㈱、Compania Minera Quechua S.A. (モビリティ)当部門においては、排ガス浄化触媒、自動車用ドアロック、ダイカスト製品、粉末冶金製品の製造・販売等を行っております。[主な関係会社]Mitsui Kinzoku Components India Private Limited、三井金属(珠海)環境技術有限公司、PT. Mitsui Kinzoku Catalysts Jakarta、Mitsui Kinzoku Catalysts Vietnam Co.,Ltd.、Mitsui Kinzoku Catalysts(Thailand)Co.,Ltd.、Mitsui Kinzoku Catalysts America,Inc.、三井金属アクト㈱、GECOM Corp.、MITSUI KINZOKU ACT MEXICANA, S.A. de C.V.、Mitsui Siam Components Co.,Ltd.、Mitsui Components Europe Ltd.、広東三井汽車配件有限公司、無錫大昌機械工業有限公司、三井金属愛科特(上海)管理有限公司、Automotive Components Technology India Private Limited、PT. Mitsui Kinzoku ACT Indonesia,、三井金属ダイカスト㈱、九州精密機器㈱ (その他の事業)当部門においては、伸銅品、パーライト製品の製造・販売、各種産業プラントエンジニアリング等を行っております。[主な関係会社]三井金属(上海)企業管理有限公司、三井金属パーライト㈱、三井金属商事㈱、日本メサライト工業㈱、三井金属計測機工㈱、三谷伸銅㈱、三井研削砥石㈱、Mitsui Grinding Technology (Thailand)Co.,Ltd.、三井金属ユアソフト㈱、三井金属スタッフサービス㈱、三井金属エンジニアリング㈱、三井住友金属鉱山伸銅㈱、㈱ナカボーテック、吉野川電線㈱、パウダーテック㈱ <事業系統図>以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
事業等のリスク FY2025 / 約8,998字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。なお、2025年4月1日付で実施した組織再編を踏まえて記載しております。 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、経営成績等)は、様々な要因によって、重要な影響を受ける可能性があります。当社グループでは、経営成績等やビジネスモデル、長期的価値創造に直接影響を与え、事業の継続や企業の存続を脅かす可能性のあるリスクを特定しております。また、リスクへの対応力を向上させるため、リスクマネジメントの推進体制や仕組みの整備・改善に取り組み、対応策を検討し実施しております。 分類区分リスクの内容・対応策等顕在化した場合に緊急性の高いリスク感染症の大規模流行感染症の大規模流行のリスクが顕在化した場合、当社グループやサプライチェーンの従業員に感染が拡大する恐れがあります。また、国や地域ごとの緊急事態宣言等により、サプライチェーンや当社グループの事業活動が制限を受ける可能性があり、感染症の大規模流行のリスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります 。当社グループはこれらのリスクが顕在化した際には、「緊急事態発生時の対応に関する規則」に基づき、人命の保護を最優先に、BCP等を実施し、資産を守りサプライチェーンを維持し、操業の早期復旧と継続を図ります。当社グループでは、三井金属BCMマネジメント活動サイクルによりBCP等の対策の有効性を改善し、適宜見直すといったBCM活動を継続的に推進し、感染症の大規模流行に係るリスクの低減を図っております。大規模自然災害地震や、気候変動の進行による大規模な台風、集中豪雨の発生により、大規模自然災害のリスクが全世界的に増大しております。大規模自然災害のリスクが顕在化した場合、従業員、生産設備等の資産、サプライチェーンにおいて被害が発生する恐れがあります。これらの被害により当社グループの調達、生産、製品販売に支障が生じ、大規模自然災害のリスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。当社グループはこれらのリスクが顕在化した際には、「緊急事態発生時の対応に関する規則」に基づき、人命の保護を最優先に、BCP等を実施し、資産を守りサプライチェーンを維持し、操業の早期復旧と継続を図ります。当社グループでは、三井金属BCMマネジメント活動サイクルによりBCP等の対策の有効性を改善し、適宜見直すといったBCM活動を継続的に推進し、大規模自然災害に係るリスクの低減を図っております。情報セキュリティ当社グループでは、顧客等のステークホルダー及び当社グループの機密情報を含む事業活動に伴う様々な情報を保持・管理しております。サイバー攻撃や関係者の故意又は過失等により、これらの情報の漏洩、改ざん、消失が起きた場合、顧客や社会からの信用を失うだけでなく、事業活動の停止、多額の損害賠償の請求や訴訟の恐れがあります。結果として、情報セキュリティに係るリスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。当社グループでは、ICTを活用し機密情報を統一的に管理し、ICTセキュリティ規則の遵守及び運用しているシステムのリスクアセスメントや提携先との秘密保持契約締結により、情報セキュリティに係るリスクの低減を図っております。また、国内外の事業所・関係会社における機密情報の管理体制の構築及び構築された体制の運用状況の監査を定期的に実施し、機密情報の管理状況をモニタリングしております。加えて、国際情勢の変化やICT技術の進歩に伴い、想定していなかった新たなリスクが日々脅威として増え続けているとも認識しており、事前予防もさることながら、「新しいリスクは発生するもの」という認識の下で、緊急時にできる限り迅速・的確に対応するべくSOC(Security Operation Center:サイバー攻撃の検出・分析・対策を行なう組織)やCSIRT(Computer Security Incident Response Team:セキュリティインシデントが発生した際の対応専門組織)の継続的な強化を図っております。 分類区分リスクの内容・対応策等財務リスク相場変動亜鉛、鉛、銅等の非鉄金属の価格はロンドン金属取引所(LME:London Metal Exchange)、その他の国際市場で決定されます(以下、LME相場等)。LME相場等は国際的な需給バランス、世界の政治経済の状況や投機的取引等の影響を受けて変動します。LME相場等が著しく低下し、さらに、その状態が長期間続いた場合には、相場変動リスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。相場変動に対しては、リスクヘッジを目的とし、必要に応じて商品先渡取引を利用することで、相場変動リスクの影響の低減を図っております。為替変動亜鉛精鉱等の輸入原料価格や、非鉄金属地金の国内価格は、米ドル建てのLME相場等を基準に決定され、当社グループが製錬事業から得る製錬収入(マージン)も、実質的に米ドル建てとなっております。また、機能材料分野他の製品等の輸出から得られる収入も、外国通貨建てとなっております。したがって、為替レートが大きく円高に振れ、その期間が長期間にわたって継続した場合には、為替変動リスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。為替変動に対しては、リスクヘッジを目的とし、必要に応じて為替予約取引を利用することで、為替変動リスクの影響の低減を図っております。資金調達安定的な資金調達を図るため、金融機関との間でシンジケートローン及びコミットメントライン契約を締結しており、契約には一定の財務制限条項が付されております。当社グループがこれらに抵触した場合、期限の利益を喪失し、一括返済を求められる等、資金調達リスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。当社グループの財政状態は、財務制限条項に照らして問題のない水準にありますが、随時モニタリングを行い、資金調達リスクの低減を図っております。年金資産運用従業員に対する退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基づいて算出されております。実際の結果が前提条件と異なる場合、年金資産運用のリスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。年金資産の運用については、運用機関から意見を聴取した上で、分散投資を前提に政策的資産構成割合を策定しております。また、運用状況を定期的にモニタリングし、年金資産の運用方針(運用期間及び運用割合)の見直しを行い、年金資産運用のリスクの低減を図っております。セグメントにおけるリスク機能材料セグメント機能材料セグメントでは、キャリア付き極薄銅箔や高周波基板用電解銅箔等、トップシェア製品を多く有しておりますが、金属相場の変動(高騰)や為替相場の急激な変動が原料調達や販売等の面での懸念材料となっております。加えて、競合品の採用や代替技術の台頭によるシェアの減少等のリスクもあり当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。また、環境意識の高まりに伴うリサイクル原料への切替やCO2排出量削減、低CO2排出量の製品(環境貢献製品)上市対応等を進めることを顧客より要請される機会が増え、営業経営成績に重要な影響を与える可能性がございます。これらのリスクや懸念による影響を最小限にすべく、ハイエンド品の開発や、マーケティング強化、顧客や第三者機関からの情報収集を通じての市場動向のモニタリングを行うことや、知的財産の取得、最適なプライシング、生産性や品質の向上に繋がる施策の実施等の対策を講じつつ、代替技術のモニタリング等も継続して実施してまいります。金属セグメント金属セグメントは、上記「財務リスク」に記載のとおり、相場変動及び為替変動のリスクを有しており、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。これらのリスクに対しては、リスクヘッジを目的とし、必要に応じて商品先渡取引・為替予約取引を利用することで、変動リスクの影響の低減を図っております。また、ロシア・ウクライナ情勢を背景として石油・石炭・LNG・電力等エネルギーコストが急騰しており、さらに、近年のカーボンニュートラル実現に向けた世界的な趨勢の下、当セグメントとしても化石燃料の使用削減への取り組みが急務となっております。これらのリスクに対し、一部実施している排出係数が小さい電力会社・電力契約への切替に加え、CO2低減製品・SDGsに貢献する製品の提供等による新たな価格政策、再生可能エネルギー・CO2フリー電力購入等を両輪として新たに検討し、対応して参りたいと考えております。さらに、環境意識の高まりに伴う世界的なリサイクル原料市場の拡大を背景に、製錬ネットワークに銅製錬のプロセスを有機的に繋げたことで、多種多様なリサイクル原料の獲得及び増処理を推進している一方で、生産設備の老朽化や増処理に伴う設備への高負荷操業の継続、新規原料の処理等に起因する、設備故障を含む操業トラブルが発生するリスクがあり、結果として、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。当社グループでは、日々の設備保全とともに、中長期的視点において適切なタイミングでの設備投資や工程改善を通じて操業リスクの低減と安定操業に努めております。さらに、亜鉛製錬事業においては、東邦亜鉛株式会社の事業再編に伴い当社とDOWAメタルマイン株式会社の二社体制となることを踏まえ、一層の安定操業・安定供給の維持に努めてまいります。 分類区分リスクの内容・対応策等セグメント横断的リスク製品の品質当社グループの製品は、電子機器や自動車等に幅広く利用されており、品質問題が発生した場合、バリューチェーンの広範囲に影響を及ぼす可能性があります。例えば、機能材料では、銅箔の様に携帯電話や様々な電気電子機器の配線材料・部品材料として使われる製品が多く、その特性不良がクレーム等につながる可能性があり、また、自動車用の部品、材料について、当社製品の品質に欠陥があった場合には、重大事故の発生や大規模リコールにつながる恐れがあります。当社グループでは、2024年10月、当社子会社の三井金属パーライト社において、品質不適切事案が発覚いたしました。社外取締役と弁護士から成る特別調査委員会を設置し、調査した結果を2025年4月に公表しました。今後こうしたことを二度と繰り返さないように、三井金属パーライト社はもちろんのこと、グループ全体として再発防止対策を講じてまいります。品質に関するコンプライアンスを確保するため、従来の、(新規事業を含む)事業分野の業態に合わせた品質保証体制の構築や、品質マネジメントシステムに基づいた品質管理などに加え、全階層での品質コンプライアンス教育、品質保証ガイドラインの改善・運用強化、検査データのデジタル化・システム化や、監査機能の強化、法令順守徹底、守れる規格の締結とその順守などについて、国内外に展開してまいります。第三者との提携当社グループは、将来の成長商品、成長事業となる新事業の継続的創出を図っております。この一環として、当社と事業シナジーが見込まれる国内外の有望なベンチャー等の第三者との間で共同開発、戦略的提携、事業買収等を行う可能性があります。第三者との提携において、提携先での技術開発の遅れ及び技術優位性の低下、提携先財務状況の悪化により、当社の新事業創出が困難となる、また、提携先へ出資をしていた場合は、これらの状況により減損リスクが生じる恐れもあります。結果として、第三者との提携に係るリスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。当社グループでは、適切なデュー・ディリジェンスによる提携先の選定、また当社の経営ノウハウ、技術、人材等の活用により、第三者との提携に係るリスクの低減を図っております。カントリーリスク当社グループはグローバルに事業活動を展開しており、サプライチェーンも国内外に拡がっております。拠点所在国・地域及び事業関連国・地域での「紛争」、政治状況の不安定化(テロやクーデターを含む)、加えて各国の政策転換や保護主義強化の動き等、カントリーリスクが当社製品の売上の減少やコストの増加に繋がり、当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があります。今般のトランプ相互関税については、現在のところ影響を完全に見通せている訳ではありませんが、顧客の減産による販売不振や、自社の製品販売及び原材料の調達におけるコストの増加等、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、外務省等行政発信情報、顧客企業及びサプライヤー企業からの情報、民間シンクタンク情報、各種報道による情報の評価分析を行っております。当社グループの事業活動が影響を受ける可能性のある事象をモニタリングし、カントリーリスクによる影響の低減を図っております。労働力の不足日本国内において、生産年齢人口減少に伴う採用競争の激化、及び今後見込まれる定年退職者の増加により、当社グループの労働力不足に係るリスクが当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。当社グループでは優秀な人材を確保するため、採用を強化するとともに、年齢に関わらず、活躍し続けられる会社を目指して、定年年齢の引き上げを行っております。そして、多くの方が当社グループを選択しいきいきと働いてもらえる会社となるために、多様な人材が働きやすく働きがいのある職場環境を整え、キャリア開発支援や教育を継続的に実施しております。また、昨年に引き続きベースアップも実現いたしました。さらに、ICT導入等により生産性の向上を図り、労働力不足に係るリスクの低減に努めております。 分類区分リスクの内容・対応策等経営成績等に影響を与えうるESGリスク(注1)環境当社グループは「環境と調和した事業活動」をマテリアリティとして取り上げ、気候変動対応を含みます環境全般を対象に各国の政策や法規制の強化による影響、対応遅れによるレピュテーション低下、気候変動に係る物理的影響、自然資本の毀損を共通のリスクとして揚げております。「環境」を構成する各項目につきましては、以下の通りリスクの把握と低減に向けた取り組みを進めております。①温室効果ガス排出及びエネルギー管理当社グループが位置する非鉄金属業界は、「エネルギー使用に伴う温室効果ガスの排出」が相対的に多く、現在、各国・地域が温室効果ガス排出規制に係る法規制が進められているため、温室効果ガス排出のコスト化や化石燃料調達に対する賦課金の導入等により、コストが増大することが想定されます。また、温室効果ガス削減の進展に伴う顧客ニーズの変化も想定され、関連する問い合わせも増加しております。そこで、エネルギー調達と温室効果ガス排出抑制のコストを考慮しながら、適切な対応に努めております。加えて、気候変動に係る情報開示についてもIFRSやSSBJにより制定されたサステナビリティ開示基準に則した適切な時期での開示に向けた準備に着手しております。②水の管理水の管理については、規制基準に沿って、排水量とその水質の適正な管理目標を設定し、汚染を起こさないよう対応策の実施を徹底しております。加えて水ストレスが高い地域を中心に、取水量削減のための目標を設定し取水量削減に取り組んでおります。➂廃棄物と有害物質の管理また、廃棄物と有害物質については、廃棄物量とPRTR法に基づく届け出対象物質の排出量について、削減目標を定め、取り組みを進めております。廃プラスチックへの対応もプラスチック資源循環法に基づき、目標を設定し削減に取り組んでおります。また、リサイクル原料の使用率向上にも取り組んでおります。④生物多様性への影響生物多様性への影響については、各拠点の課題と取り組みの状況を収集し、具体的なアクションプランの作成に取り組んでおります。これらの取り組みにより、環境リスクの低減を図っております。また、今後はLEAPアプローチに沿った分析・評価を行い、事業が自然に与えるリスク・機会を把握しTNFDに則した情報開示を行うことで、企業価値向上につなげていく予定です。社会当社グループは、ESG項目の内、社会リスクとして、「人権」、「安全衛生」、「公正な事業慣行」を特定しております。①人権当社グループの事業やサプライチェーンにおいて、特に鉱業特有の人権リスクや、鉱物サプライチェーン上の人権リスクがあると認識しております。人権侵害が発覚した場合、調達や生産への影響だけではなく、当社グループのレピュテーションリスクにもつながり、結果として、人権リスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。これらのリスクに対し、当社グループは、人権方針と人権基準に基づき、各対象に対し人権デュー・ディリジェンスを行っております。社内については、各拠点での人権デュー・ディリジェンスの実施、また、特に外国人労働者の人権尊重について課題調査及び是正措置に取り組んでおります。加えて人権尊重に係るグループ全体のルールを検討するとともに社内の教育を実施し対応を進めております。サプライチェーンについては、調達方針を定め、サプライヤーデュー・ディリジェンスを実施しております。デュー・ディリジェンスでは、リスク評価を実施しリスクが高いと評価された人材派遣会社等の非生産材サプライヤー含む重要サプライヤーに対し調査を行っております。課題が特定されたサプライヤーにはエンゲージメントを行い改善を実施いただき、人権リスクの低減を図っております。地域コミュニティ(鉱山地域含む)については、操業中の鉱山に対し、鉱山事業に係る自己評価アンケートを実施しております。 分類区分リスクの内容・対応策等経営成績等に影響を与えうるESGリスク(注1)社会②安全衛生当社の作業従事者には安全や衛生に係る労働災害が発生するリスクがあります。特に重篤な労働災害は人的損失、操業停止、行政指導等につながることから、安全衛生に係るリスクが当社グループの経営に重大な影響を与える可能性があります。労働安全衛生を管理するために、主要拠点では、ISO45001を取得し、労働安全衛生マネジメントシステムに基づきPDCAを回し、レベルアップを図っております。また、作業従事者に対し、安全衛生の関連法規やルールの遵守・危険感受性を高めるための研修、非常時に備えた訓練、個別作業ごとの保護具や工具の使用等についてトレーニングを実施し、安全衛生に係るリスクの低減を図っております。③公正な事業慣行当社グループ内や政治、行政、サプライヤー等ステークホルダーとの間で、贈収賄や反競争的行為といった不正な行為が発生した場合、ペナルティやレピュテーションリスクにつながり当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。また、各国法制も情勢により変化することから、グローバルな事業展開をする中において、より感度を上げて対応していく必要があると認識しております。当社グループは、公正な事業慣行を徹底する施策として、役員や従業員を対象に研修を継続実施し、各拠点において、競合他社等との接触機会のモニタリング、サプライヤーとの関係を含めた法務監査を行っており、また、海外拠点を中心に、順次、サプライヤーとの贈収賄禁止協定書の締結を進め、公正な事業慣行に係るリスクの低減を図っております。ガバナンス当社グループは、ESG項目の内、ガバナンスリスクとして、「コーポレート・ガバナンス」、「コンプライアンス」を特定しております。当社グループは、持続的に企業価値を高めるために、コーポレート・ガバナンスの仕組みや機能を規律づけ、ガバナンスの実効性が強化されるよう改善を図っております。しかしながら、将来的に、事業・外部環境の変化等により不測の事態が発生した場合、ガバナンスの実効性が低下する恐れがあります。ガバナンスの実効性の低下は、法令違反等のコンプライアンスのリスクにつながる可能性もあり、訴訟やレピュテーションリスクが生じる恐れがあります。結果として、ガバナンスリスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。ガバナンスの実効性を確保するため、コーポレートガバナンス・コードを踏まえたモニタリング機能の強化により、2024年6月より移行した監査等委員会設置会社に適した、取締役会を中心としたガバナンス機能の確立・向上を図っております。また、当社グループの全員が共有すべき価値観及び行動のあり方を示す規範である「行動規範」を制定し、「コンプライアンスガイドブック」によりその周知を行っております。これらを活用し、国内外全ての役員や従業員を対象としたコンプライアンス研修等によりコンプライアンス実践意識を浸透させるとともに、部門間、拠点間の情報共有体制を強化し、グループ全体でのガバナンスリスクの低減を図っております。 (注)1.当社グループの持続可能性を実現するために、サステナビリティに関するマテリアリティを特定し取り組みを進めております。マテリアリティの内、特に当社グループの経営成績等に影響を与えうる項目を、ESGリスクと区分しております。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約3,705字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営の基本方針当社グループは、「創造と前進を旨とし、価値ある商品によって社会に貢献し、社業の永続的発展成長を期す」を経営理念とし、「マテリアルの知恵を活かす」というコーポレートスローガンの下、「社会の持続的な成長」と「中長期的な企業価値の向上」に努めることを経営の基本方針としております。 (2) 対処すべき課題■中期経営計画「22中計」の振り返り当社グループでは、パーパスに基づく「統合思考経営(注)1」、「両利きの経営(注)2」を基軸とした全社ビジョン(2030年のありたい姿)を実現するため、2022年度を初年度とする3ヵ年の中期経営計画「22中計」に取り組んでまいりました。具体的には、「社会的価値の向上」においては、カーボンニュートラルへ向けたCO2排出量削減のための施策を推進しました。また、人的資本経営に向け、ジョブ型人事制度の導入や処遇の改善、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンなど抜本的な改革を実施しました。加えて、当社は監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行し、意思決定の迅速化を図るとともに、取締役会による監督機能を強化いたしました。「経済的価値の向上」においては、事業ポートフォリオの動的管理を進め、子会社株式の売却やモビリティ事業本部の解消を決定するなど大規模な事業再編に取り組んでまいりました。これらの取り組みは概ね期待どおりの成果を上げ、「社会的価値の向上」については「なでしこ銘柄(注)3」に選定されるとともに、「経済的価値の向上」については「22中計」の最終年度である2024年度は損益及び財務指標ともに原計画を達成し、過去最高益となりました。 ■新中期経営計画「25中計」へこの「22中計」に続く2025年度を初年度とする新中期経営計画「25中計」では、「22中計」で掲げたパーパス及び全社ビジョン(2030年のありたい姿)を確実なものとするため、現行施策のアップデート及び追加施策を実行してまいります。 「社会的価値の向上」については、その取り組みの一つであるカーボンニュートラルの実現に向け、中長期目標の達成に向けた案件創出と実行の取り組みを推進するとともに、今後は、排出量取引制度への対応やScope3への取り組みについての活動も進めてまいります。人的資本経営では、全社ビジョン(2030年のありたい姿)へ向けて従業員の行動変容を促すべく、2025年4月よりバリュー(行動指針)を制定し、人事制度と連動した運用を開始しました。さらに、人材戦略を構成する仕組み(働きがい改革、HRBP(注)4による人材アロケーションなど)の定着と企業価値向上への貢献を進めてまいります。また、ガバナンス強化としては、執行役員制度の雇用型から委任型への変更等を行い、全社戦略遂行の促進としては、業績報酬へのROIC指標の追加導入、当社第100期定時株主総会においてご承認いただくことを前提として、監査等委員である取締役及び社外取締役への勤務継続要件型譲渡制限付株式報酬制度の導入等を行います。 「経済的価値の向上」については、資本効率を意識した経営として、全社のROIC(投下資本利益率)の向上を図るべく、事業別WACC(加重平均資本コスト)及び事業別ROIC目標(ROICスプレッド(注)5)を運用し、“大胆施策(注)6”を実行することによりポートフォリオマネージメントを強化するとともに、以下の重点施策を実行してまいります。 ・機能材料部門2030年のありたい姿実現に向けて、既存事業の価値最大化を追求しつつ、グローバルシェアNo.1機能材料を連続的に生み出す事業体への変革を実行します。主要施策として、抜本的なキャッシュ創出と大胆な資源投入からなる社外の知見を活用したプロジェクトに取り組みます。さらに、日本イットリウム株式会社と機能性粉体事業部の一部を統合したレアマテリアル事業部を創設し、一体感の醸成とシナジー創出を実現します。また、機能性コーティングの事業化に向けた体制強化を図ります。これらの取り組みにより、新たな本部体制で相互のシナジーを活かした価値拡大を目指します。 ・金属部門循環型社会実現に向けて高まるリサイクルニーズに応えるべく、当社グループが保有する多様なプロセスを活かした高度なリサイクル製錬ネットワークの追求及び低炭素エネルギーを活用し、カーボンニュートラル実現に不可欠な金属素材の提供に引き続き取り組んでまいります。また、CO2排出量削減については、工程改善・省エネ等の様々な取り組みにより2030年度の当社目標である2013年度比38%削減は達成の見通しです。 ・事業創造本部引き続き新たな事業を「持続的」に創造するために、「事業機会の探索力強化」、「研究開発力の強化」、「基盤の強化」という3つの戦略を掲げ、研究開発と市場共創を軸にした価値創造に取り組みます。全固体電池向け固体電解質(A-SOLiD®)及び電極材料、次世代半導体チップ実装用キャリア(HRDP®)に続く事業化推進テーマとして、環境・エネルギー領域のテーマである多孔体事業の事業化推進を図り、タイムリーに投資と人員の投入を行ってまいります。 ・経営企画本部更なるポートフォリオマネージメントの強化とともに、バイサイドM&Aとして予算枠240億円を設定した上で11名体制に増員し、新たに社外専門家を含めたインナーサークル型の活動を加速してまいります。 当社は、当社第100期定時株主総会においてご承認いただくことを前提として、2025年10月から商号を三井金属株式会社とします。現在の業容をより明確に反映するとともに、これまで以上に一体となって「人類への貢献」と「環境との貢献」を両立する統合思考経営を実践し、ステークホルダーの皆様と共に地球を笑顔にすることを目指してまいります。 (注)1 統合思考経営:「社会的価値の向上」と「経済的価値の向上」を統合して持続可能な価値を創造する経営アプローチ。2 両利きの経営:「既存事業の効率化と絶え間ない改善(知の深化)」と「新規事業に向けた実験と行動(知の探索)」を両立させていく考え方。3 なでしこ銘柄:経済産業省と東京証券取引所が共同で、「女性活躍推進」に優れた上場企業を紹介する制度。令和6年度は「採用から登用までの一貫したキャリア形成支援」と「共働き・共育てを可能にする性別を問わない両立支援」を両輪で進める企業を選定。4 HRBP:Human Resource Business Partnerの略。経営者や事業部門のパートナーとして事業成長と戦略の実行を人材・組織の面から支える機能。5 ROICスプレッド:ROIC(投下資本利益率)からWACC(加重平均資本コスト)を差し引いた値。6 大胆施策:社外の知見を活用した「漸次的ではなく非線形な成長への変化」を実現する施策。 ■当社子会社における品質不適切行為について2025年4月4日付当社ウェブサイトにて公表した「三井金属パーライト株式会社製パーライト製品に関する不適切な行為及び当該行為に関する特別調査委員会による調査結果並びに当社の今後の取り組みについて」にありますとおり、当社子会社において製品の検査成績表のデータの書き換え等の不適切行為が判明いたしました。当社は、本件不適切行為が行われていたことを深く反省し、グループ一丸となって再発防止策に取り組み、信頼回復に努めてまいります。 〔目標とする経営指標〕これらの取り組みを実行することにより、25中計期間及び2030年度においては、以下の財務目標の達成を目指してまいります。 25中計2025年度2027年度2030年度売上高(億円)6,5006,5007,300経常利益(億円)4107001,000フリーキャッシュ・フロー(億円)210480840ROE(自己資本当期純利益率)(%)4.314.014.0ROIC(%)6.211.014.0 主な前提諸元 2025年度2027年度亜鉛LME価格($/t)2,8002,800為替(円/US$)145145 上記の財務目標につきましては、2025年5月21日現在において入手可能な情報に基づき算出したものであり、今後様々な要因により実際の業績が記載の目標数値と異なる場合があります。中期経営計画「25中計」の詳細につきましては、当社ホームページのIR・投資家情報に、2025年5月21日付で掲載されております「中期経営計画「25中計」策定のお知らせ」をご参照下さい。https://www.mitsui-kinzoku.com/LinkClick.aspx?fileticket=UUc%2b7P6vL4o%3d&tabid=100&mid=1060&TabModule819=0
経営者による分析 FY2025 / 約8,528字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(経営成績等の状況の概要)当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。(1) 経営成績の状況当連結会計年度の国内経済は、雇用・所得環境の改善に伴う個人消費や設備投資の持ち直し等を背景に緩やかに回復しました。また、世界経済は、ウクライナ情勢の長期化や米中関係及び中東における地政学的リスクの高まりに加え、中国では不動産市場や個人消費の低迷により景気減速の動きが見られたものの、米国経済が堅調な所得環境と個人消費を背景に底堅く推移したこと等から、全体としては緩やかな回復基調となりました。一方、足下では米国の保護主義的な通商政策の影響により、金融市場に不安定な動きがみられる等、国内外の景気の下振れが懸念されております。 当社グループを取り巻く環境としては、非鉄金属相場は概ね堅調に推移し、亜鉛、銅及びインジウムの平均価格は前連結会計年度に比べ上昇しましたが、パラジウム及びロジウムの平均価格は下落しました。また、為替相場は一時的に円高が進行する局面はあったものの、概ね円安基調で推移しました。また、半導体市場が回復基調となり、半導体関連製品の販売量が増加した一方で、国内の自動車メーカーの生産停止や中国の日系自動車メーカーが減産したことにより自動車関連製品の販売量が減少しました。 当社グループは、パーパスを基軸とした全社ビジョン(2030年のありたい姿)である「マテリアルの知恵で“未来”に貢献する、事業創発カンパニー。」を実現するため、2022年度を初年度とする3ヵ年の中期経営計画「22中計」に取り組んでまいりました。「22中計」の最終年度である2024年度は次期中期経営計画へ繋ぐ準備期間として、各部門において「経済的価値の向上」と「社会的価値の向上」を両立した統合思考経営を実践することで、持続的な成長と中長期的な企業価値向上の仕組みを構築し、成長し続けるための重点施策を実施いたしました。 機能材料部門では、高性能通信インフラ機器向け需要の伸長が見込まれる高周波基板用電解銅箔の生産体制を増強しました。また、素材の長寿命化、高機能化に貢献するため機能性コーティング事業を開始しました。金属部門では、循環型社会の進展に伴うリサイクルニーズの高まりに貢献するため、製錬ネットワークを活用した有価金属の回収やリサイクル原料の処理を強化しております。モビリティ部門では、ICTを活用した生産性向上や新規製品拡販に注力しましたが、急速な事業環境の悪化やシナジー効果はダイカスト事業における子会社の統合効果など一部に留まったため、事業本部の解消を決定しました。なお、2025年4月1日付で触媒事業を機能材料部門へ、それ以外の事業をその他の事業部門へ移管しております。事業創造本部では、次世代の蓄電池として期待されている全固体電池向け固体電解質(A-SOLiD®)の初期量産工場の新設を決定しました。また、既存事業領域及び新規事業領域において事業シナジーが見込まれる国内外の有望なベンチャー企業を投資対象とするコーポレートベンチャーキャピタル2号ファンドをSBIインベストメント株式会社と共同設立しました。これらの各部門での施策に加えて、事業ポートフォリオの動的管理に伴うベストオーナー探索により一部の子会社の株式を、資本効率を意識した経営の強化の一環として政策保有株式の一部をそれぞれ売却しました。 この結果、売上高は前連結会計年度に比べ、656億円(10.2%)増加の7,123億円となりました。営業利益は前連結会計年度に比べ、機能材料部門の主要製品の販売量が増加したことに加え、亜鉛等の非鉄金属相場の上昇や、為替相場が円安基調で推移したこと、また相場の変動に伴う在庫要因が好転したこと等から、430億円(135.8%)増加の747億円となりました。経常利益は前連結会計年度に比べ、受取配当金が68億円減少したことに加え、為替差損益が53億円減少したことがあったものの、営業利益が430億円増加したことにより、318億円(71.7%)増加の764億円となりました。特別損益においては、政策保有株式の縮減による投資有価証券売却益93億円等を計上しました。加えて、税金費用及び非支配株主に帰属する当期純利益を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ、386億円(148.8%)増加の646億円となりました。 当連結会計年度のセグメント別の概況機能材料セグメント (金額:億円) 前連結会計年度当連結会計年度増減増減率(%)売上高1,2401,53429323.7経常利益(セグメント利益)1642528753.5 〔銅箔〕キャリア付極薄銅箔は、半導体パッケージ基板やスマートフォン用マザーボード向けの需要が回復したことから販売量は増加しました。プリント配線板用電解銅箔は、AIサーバー用途を中心とした通信インフラ向け多層基板の需要が堅調であったことから販売量は増加しました。この結果、売上高は前連結会計年度に比べて増加しました。 〔機能粉〕電子材料用金属粉は、積層セラミックコンデンサ向けの需要が堅調であったことから販売量は増加しました。高純度酸化タンタルは、在庫調整が一巡したことにより、スマートフォン向けの需要が回復したことから販売量は増加しました。この結果、売上高は前連結会計年度に比べて増加しました。 〔電池材料〕水素吸蔵合金は、自動車メーカーのハイブリッド車の生産が堅調であったことから販売量は増加したものの、リチウムイオン電池用のマンガン酸リチウムは、海外向けの需要が低調であったことから販売量は減少しました。この結果、売上高は前連結会計年度に比べて減少しました。 〔スパッタリングターゲット〕主力のディスプレイ用スパッタリングターゲットは、台湾向け需要が低調であったことから販売量は減少したものの、主要原料であるインジウムの価格が上昇したことから販売価格は上昇しました。この結果、売上高は前連結会計年度に比べて増加しました。 以上の結果、当部門の売上高は前連結会計年度に比べ、主要製品の販売量が増加したこと等から、293億円(23.7%)増加の1,534億円となりました。経常利益は前連結会計年度に比べ、主要製品の販売量が増加したことや円安が進行したことに加え、インジウム価格の変動に伴う在庫要因が好転したこと等により、87億円(53.5%)増加の252億円となりました。 金属セグメント (金額:億円) 前連結会計年度当連結会計年度増減増減率(%)売上高2,4682,94848019.5経常利益(セグメント利益)160444283176.6 〔亜鉛〕国内の亜鉛メッキ鋼板向けは、自動車生産の落ち込みや人手不足に伴う建築需要の停滞により販売量は減少したものの、亜鉛のLME(ロンドン金属取引所)平均価格が前連結会計年度に比べ上昇したことや為替相場が円安基調で推移したことから、売上高は前連結会計年度に比べて増加しました。 〔鉛〕国内の鉛蓄電池向け需要は、自動車生産の落ち込みにより低調であったことから販売量は減少し、売上高は前連結会計年度に比べて減少しました。 〔金・銀〕金・銀ともに国内価格は上昇したことから、売上高は前連結会計年度に比べて増加しました。 以上の結果、当部門の売上高は前連結会計年度に比べ、亜鉛及び鉛の販売量は減少したものの、亜鉛のLME(ロンドン金属取引所)平均価格が上昇したこと等から、480億円(19.5%)増加の2,948億円となりました。経常利益は前連結会計年度に比べ、日韓共同製錬株式会社からの受取配当金が剥落したものの、亜鉛等の非鉄金属相場は上昇し、為替相場は円安基調で推移したこと、加えて相場の変動に伴う在庫要因が好転したこと等により、283億円(176.6%)増加の444億円となりました。 モビリティセグメント (金額:億円) 前連結会計年度当連結会計年度増減増減率(%)売上高2,1832,049△134△6.2経常利益(セグメント利益)1121463430.3 〔排ガス浄化触媒〕二輪車向け排ガス浄化触媒は、インド向け需要が堅調であったことから販売量は増加しました。四輪車向け排ガス浄化触媒は、中国の日系自動車メーカーが減産したことから販売量は減少しました。また、主要原料であるパラジウム及びロジウムの平均価格が下落したことから、売上高は前連結会計年度に比べて減少しました。 〔自動車用ドアロック〕主要製品であるサイドドアラッチは、国内では自動車メーカーの生産停止により、中国及びタイでは日系自動車メーカーが減産したことから販売量は減少しました。この結果、売上高は前連結会計年度に比べて減少しました。 以上の結果、当部門の売上高は前連結会計年度に比べ、二輪車向け排ガス浄化触媒の販売量は増加したものの、主要原料であるパラジウム及びロジウムの平均価格が下落したこと、加えて自動車用ドアラッチの販売量が減少したこと等から、134億円(6.2%)減少の2,049億円となりました。経常利益は前連結会計年度に比べ、営業外為替差損益が減少したものの、パラジウム及びロジウムの価格変動に伴う在庫要因が改善したこと等により、34億円(30.3%)増加の146億円となりました。 その他の事業セグメント (金額:億円) 前連結会計年度当連結会計年度増減増減率(%)売上高1,1321,230988.7経常利益(セグメント利益)3128△2△9.2 〔各種産業プラントエンジニアリング〕国内の非鉄金属関連分野の受注が減少したことから、売上高は前連結会計年度に比べて減少しました。 一方、国内の子会社によるリサイクル原料の取扱高が増加したこと等から、当部門の売上高は前連結会計年度に比べ、98億円(8.7%)増加の1,230億円となりました。経常利益は前連結会計年度に比べ、持分法による投資利益が増加したものの、子会社株式の一部を期中に第三者へ譲渡したこと等から、2億円(9.2%)減少の28億円となりました。 主要な品目等の生産実績の当連結会計年度の推移は、次のとおりであります。セグメント品目単位第1第2第3第4累計四半期四半期四半期四半期機能材料銅箔生産量千t455520金属亜鉛生産量千t55465558216鉛生産量千t1616171868モビリティ自動車部品生産金額億円203202209196811  * 亜鉛:共同製錬については当社シェア分 (2) 財政状態の状況資産合計は、前連結会計年度末に比べ173億円増加の6,579億円となりました。負債合計は、前連結会計年度末に比べ375億円減少の3,170億円となりました。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ548億円増加の3,408億円となりました。 以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ6.9ポイント上昇の50.4%となりました。なお、財政状態の詳細については、「(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)(3) 財政状態及びキャッシュ・フローの分析 ①財政状態の状況」に記載しております。  (3) キャッシュ・フローの状況営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ13億円収入増加の766億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ140億円支出減少の208億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ70億円支出増加の436億円の支出となりました。 以上の結果、為替換算差額等を含めた現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末に比べ119億円増加の444億円となりました。なお、キャッシュ・フローの詳細については、「(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)(3) 財政状態及びキャッシュ・フローの分析 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 (生産、受注及び販売の状況)(1) 生産実績及び受注状況当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、また連結会社間の取引が複雑で、セグメントごとの生産実績及び受注状況を正確に把握することは困難なため、主要な品目等についてのみ「(経営成績等の状況の概要)(1) 経営成績の状況」において、各セグメントに関連付けて記載しております。 (2) 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)機能材料153,45123.7金属294,82319.5モビリティ204,911△6.2その他の事業123,0898.7調整額△63,931 合計712,34410.2    (注) セグメント間の取引については、各セグメントに含めて表示しております。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り当社の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しております。その作成にあたっての重要な会計方針・見積りは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (2) 経営成績の分析① 売上高当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ、656億円(10.2%)増加の7,123億円となりました。なお、各セグメント及び主要製品別の分析については、「(経営成績等の状況の概要)(1)経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② 営業利益機能材料セグメントの営業利益は、前連結会計年度に比べ、主要製品の販売量が増加したことや円安が進行したことに加え、インジウム価格の変動に伴う在庫要因が好転したこと等により、100億円(65.4%)増加の255億円となりました。金属セグメントの営業利益は、前連結会計年度に比べ、亜鉛等の非鉄金属相場は上昇し、為替相場は円安基調で推移したことに加え、相場の変動に伴う在庫要因が好転したこと等により、353億円(556.1%)増加の416億円となりました。モビリティセグメントの営業利益は、前連結会計年度に比べ、パラジウム及びロジウムの価格変動に伴う在庫要因が改善したこと等により、59億円(58.3%)増加の161億円となりました。その他の事業セグメントの営業利益は、前連結会計年度に比べ、子会社株式の一部を期中に第三者へ譲渡したこと等により、5億円(37.3%)減少の9億円となりました。この結果、セグメントの調整額を加味した営業利益は、前連結会計年度に比べ、430億円(135.8%)増加の747億円となりました。 ③ 経常利益当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べ、受取配当金が68億円減少したことに加え、為替差損益が53億円減少したことがあったものの、営業利益が430億円増加したこと等により、318億円(71.7%)増加の764億円となりました。なお、各セグメント別の分析については、「(経営成績等の状況の概要)(1) 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (3) 財政状態及びキャッシュ・フローの分析① 財政状態の状況資産合計は、有形固定資産78億円等の減少があったものの、棚卸資産140億円、現金及び預金119億円等の増加により、前連結会計年度末に比べ173億円増加の6,579億円となりました。負債合計は、長・短借入金及びコマーシャル・ペーパー残高346億円等の減少があったことから、前連結会計年度末に比べ375億円減少の3,170億円となりました。純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益646億円等の増加に加え、剰余金の配当91億円、その他有価証券評価差額金51億円等の減少があり、前連結会計年度末に比べ548億円増加の3,408億円となりました。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ6.9ポイント上昇の50.4%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益807億円、減価償却費331億円等の増加要因に対し、棚卸資産の増加161億円、法人税等の支払額113億円等の減少要因を差し引いた結果、前連結会計年度に比べ13億円収入増加の766億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入98億円等の増加要因に対し、有形固定資産の取得による支出289億円等の減少要因を差し引いた結果、前連結会計年度に比べ140億円支出減少の208億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、長・短借入金及びコマーシャル・ペーパーの減少327億円及び配当金の支払額91億円等から、前連結会計年度に比べ70億円支出増加の436億円の支出となりました。以上の結果、為替換算差額等を含めた現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末に比べ119億円増加の444億円となりました。 ③ 財政状態及びキャッシュ・フロー指標のトレンド回次第96期第97期第98期第99期第100期決算年月2021年3月2022年3月2023年3月2024年3月2025年3月自己資本比率(%)33.437.640.143.550.4時価ベースの自己資本比率(%)36.930.029.142.037.8キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)9.03.75.12.72.2インタレスト・カバレッジ・レシオ16.332.521.829.929.6 (注)自己資本比率           :(純資産-非支配株主持分)/総資産時価ベースの自己資本比率     :株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ :営業キャッシュ・フロー/支払利息※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている長・短期借入金、社債及びコマーシャル・ペーパーを対象としております。支払利息は、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 (4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析当社は、安定した経営を行う上で急激な市況変動や為替・非鉄金属相場の変動等に備えるため、一定の手元流動性を確保しております。一方、事業創造、機能材料を中心とした積極的な投資に加え、経済的価値とともに社会的価値の向上を目指す投資を計画しており、これらの投資等のための所要資金は、主に自己資金を充当することとしておりますが、金融情勢や金利水準などを考慮しながら、資金需要に応じた調達に努めております。手元流動性確保の手段としましては、短期社債(電子コマーシャル・ペーパー)発行枠500億円を設定しているほか、250億円を限度とした長期コミットメントライン契約を取引金融機関とシンジケーション形式により締結しております。なお、キャッシュ・マネジメント・システム等によりグループ全体の資金効率の向上に努めております。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (6) 経営成績に重要な影響を与える要因について「3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。
役員の状況 FY2025 / 約11,523字
(2) 【役員の状況】① 役員一覧a.2025年6月25日(有価証券報告書提出日)現在の当社の役員の状況は、以下のとおりであります。男性8名 女性2名 (役員のうち女性の比率20%)役職名氏  名(生年月日)略  歴任期所有株式数 (株)代表取締役社長納  武士(1961年12月3日)1986年4月当社入社2010年6月Mitsui Copper Foil(Malaysia)Sdn.Bhd.社長2013年10月当社金属・資源事業本部リサイクル推進部長2014年4月当社執行役員金属事業本部金属事業部技術統括部長2015年4月当社執行役員機能材料事業本部副本部長兼企画部長2015年6月当社取締役兼常務執行役員機能材料事業本部副本部長兼企画部長2015年10月当社取締役兼常務執行役員機能材料事業本部長兼企画部長2016年4月当社代表取締役常務取締役兼常務執行役員機能材料事業本部長2020年4月当社代表取締役副社長兼副社長執行役員事業創造本部長2021年4月当社代表取締役社長(現任)(注)231,904代表取締役副社長 (副社長執行役員)池信 省爾(1971年2月12日)1995年4月当社入社2013年6月当社金属・資源事業本部技術統括部技術企画部長2015年1月当社機能材料事業本部銅箔事業部生産企画部上尾事業所長2016年4月当社金属事業本部企画部長2020年4月当社金属事業本部企画部長兼銅・貴金属事業部副事業部長兼事業推進部長2021年4月当社執行役員経営企画本部経営企画部長2023年4月当社執行役員経営企画本部副本部長兼経営企画部長2023年6月当社取締役兼執行役員経営企画本部副本部長兼経営企画部長2024年4月当社常務取締役兼常務執行役員経営企画本部長2025年4月当社代表取締役副社長兼副社長執行役員経営企画本部長(現任)(注)25,819代表取締役専務取締役 (専務執行役員)岡部 正人(1963年5月5日) 1986年4月当社入社2010年6月台湾銅箔股份有限公司董事兼副総経理2011年6月当社電子材料事業本部企画部長2013年9月当社機能材料事業本部触媒事業統括部長付2014年1月当社機能材料事業本部触媒事業統括部営業部長2015年10月当社機能材料事業本部触媒事業部副事業部長兼営業部長2016年4月当社執行役員機能材料事業本部触媒事業部長2019年10月当社執行役員機能材料事業本部副本部長兼触媒事業部長2020年4月当社常務執行役員機能材料事業本部長2022年6月当社取締役兼常務執行役員機能材料事業本部長2023年4月当社常務取締役兼常務執行役員機能材料事業本部長兼企画部長2024年4月当社代表取締役専務取締役兼専務執行役員機能材料事業本部長(現任)(注)213,059常務取締役 (常務執行役員)山下 雅司(1962年10月4日)1986年4月当社入社2009年6月当社部品事業本部管理部長兼企画部長2012年2月当社財務部副部長2013年6月当社内部統制室長2014年6月当社財務部長2016年1月当社監査部長2018年4月当社執行役員監査部長2019年6月当社執行役員関連事業統括部副事業統括部長兼企画担当部長2021年6月当社常務執行役員関連事業統括部長2022年4月当社常務執行役員経営企画本部副本部長2024年6月当社取締役兼常務執行役員経営企画本部副本部長2025年4月当社常務取締役兼常務執行役員経営企画本部副本部長(現任)(注)27,341 役職名氏  名(生年月日)略  歴任期所有株式数 (株)社外取締役戸井田 和彦(1952年7月2日)1975年4月日産自動車株式会社入社2001年4月日産自動車株式会社常務(SVP)グローバルアフターセールス担当2005年4月日産自動車株式会社常務(SVP)日本マーケティング&セールス担当 MC-Dealer議長2009年4月2009年4月株式会社ファルテック取締役副社長株式会社アルティア取締役会長2010年4月株式会社ファルテック代表取締役社長、CEO2017年4月株式会社ファルテック代表取締役会長2017年6月株式会社ファルテック相談役2018年4月学校法人立教学院常務理事2020年6月当社社外取締役(現任)2020年9月学校法人立教学院理事長2022年6月当社取締役会議長(現任)2023年4月立教大学応用人工知能イノベーションセンター アドバイザー(現任)2023年4月ペネトレイト・オブ・リミット株式会社顧問2025年6月学校法人聖ステパノ学園理事長(現任)(注)21,891社外取締役武川 恵子(1958年4月23日)1981年4月総理府(現 内閣府)入府2008年7月内閣府大臣官房審議官(共生社会政策担当)2009年7月内閣府大臣官房審議官(男女共同参画局担当)2012年12月内閣府大臣官房政府広報室長2014年7月内閣府男女共同参画局長2019年4月学校法人昭和女子大学教授2019年6月当社社外監査役2019年6月日本電信電話株式会社社外取締役2020年4月2020年4月学校法人昭和女子大学グローバルビジネス学部長学校法人昭和女子大学女性文化研究所長(現任)2021年4月学校法人昭和女子大学特命教授(現任)2021年4月積水ハウス株式会社社外取締役2021年6月当社社外取締役(現任)(注)22,265取締役監査等委員志岐 和也(1964年4月2日)1988年4月当社入社2016年1月当社経営企画本部法務部長2019年4月当社理事経営企画本部法務部長2024年4月当社理事社長特命担当2024年6月当社取締役監査等委員(現任)(注)34,200社外取締役監査等委員石田  徹(1952年11月1日)1975年4月通商産業省(現 経済産業省)入省2003年7月経済産業省大臣官房総括審議官2005年9月経済産業省貿易経済協力局長2007年7月経済産業省産業技術環境局長2008年7月経済産業省資源エネルギー庁長官2011年1月東京電力株式会社顧問2013年6月日本アルコール販売株式会社取締役2014年6月日本アルコール販売株式会社取締役副社長2015年12月日本商工会議所・東京商工会議所専務理事2018年6月当社社外監査役2024年6月当社社外取締役監査等委員(現任)2024年6月山九株式会社社外取締役(現任)(注)31,225 役職名氏  名(生年月日)略  歴任期所有株式数 (株)社外取締役監査等委員井上  宏(1957年6月17日)1985年4月検事任官2012年1月法務省大臣官房審議官(総合政策統括担当)2012年11月奈良地方検察庁検事正2014年7月法務省入国管理局長2017年3月最高検察庁監察指導部長2017年6月名古屋地方検察庁検事正2018年2月札幌高等検察庁検事長2020年1月福岡高等検察庁検事長2020年10月弁護士登録、桃尾・松尾・難波法律事務所入所(現任) 2021年6月当社社外監査役2023年6月マツダ株式会社社外取締役監査等委員(現任)2024年6月当社社外取締役監査等委員(現任)2025年4月株式会社日本カストディ銀行取締役監査等委員(現任)(注)32,565社外取締役監査等委員川西 幸子(1959年1月22日)1981年4月日本ハネウェル・インフォメーション・システムズ株式会社入社1986年12月サンワ・等松青木監査法人入社2000年8月株式会社インターネットディスクロージャー専務取締役(現任)2016年6月株式会社ダスキン社外監査役2024年6月当社社外取締役監査等委員(現任) (注)3258計70,527  (注)1.取締役戸井田和彦、武川恵子、石田徹、井上宏及び川西幸子は、社外取締役であります。2.2024年3月期に係る定時株主総会終結の時から2025年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。3.2024年3月期に係る定時株主総会終結の時から2026年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。4.2024年6月27日開催の定時株主総会において定款の変更が決議されたことにより、当社は同日付をもって監査等委員会設置会社へ移行いたしました。 (執行役員等の状況)2025年6月25日現在の執行役員等は次のとおりであります。 ※社長納  武士 ※副社長執行役員池信 省爾経営企画本部長※専務執行役員岡部 正人機能材料事業本部長※常務執行役員 山下 雅司経営企画本部 副本部長 常務執行役員 安田 清隆事業創造本部長 常務執行役員 齋藤  修金属事業本部長 常務執行役員川原  誠技術本部長 執行役員 宮園 武志機能材料事業本部 機能性粉体事業部長 執行役員 杉元 晶子経営企画本部 人事部長 執行役員加藤 和照三井住友金属鉱山伸銅株式会社 出向 執行役員岡田 和之経営企画本部 副本部長 執行役員山本 拓也事業創造本部 副本部長 執行役員 若井 健太郎経営企画本部 経営企画部 副部長 執行役員 吉本 誠一朗経営企画本部 経理部長 執行役員須戸 達哉機能材料事業本部 銅箔事業部長 執行役員関口 知生金属事業本部 亜鉛事業部長 執行役員田中 洋一技術本部 設備技術部長 執行役員 石田 新太郎機能材料事業本部 副本部長 フェロー薦田 康夫  理事大野 寿宏 監査部長 (注) ※印は取締役兼務者であります。 b.2025年6月27日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く)6名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社の役員の状況は以下のとおりとなる予定です。なお、役員の役職等につきましては、当該定時株主総会の直後に開催が予定される取締役会の決議事項の内容(役職等)を含めて記載しております。男性8名 女性2名 (役員のうち女性の比率20%)役職名氏  名(生年月日)略  歴任期所有株式数 (株)代表取締役社長納  武士(1961年12月3日)1986年4月当社入社2010年6月Mitsui Copper Foil(Malaysia)Sdn.Bhd.社長2013年10月当社金属・資源事業本部リサイクル推進部長2014年4月当社執行役員金属事業本部金属事業部技術統括部長2015年4月当社執行役員機能材料事業本部副本部長兼企画部長2015年6月当社取締役兼常務執行役員機能材料事業本部副本部長兼企画部長2015年10月当社取締役兼常務執行役員機能材料事業本部長兼企画部長2016年4月当社代表取締役常務取締役兼常務執行役員機能材料事業本部長2020年4月当社代表取締役副社長兼副社長執行役員事業創造本部長2021年4月当社代表取締役社長(現任)(注)231,904代表取締役副社長(副社長執行役員)池信 省爾(1971年2月12日)1995年4月当社入社2013年6月当社金属・資源事業本部技術統括部技術企画部長2015年1月当社機能材料事業本部銅箔事業部生産企画部上尾事業所長2016年4月当社金属事業本部企画部長2020年4月当社金属事業本部企画部長兼銅・貴金属事業部副事業部長兼事業推進部長2021年4月当社執行役員経営企画本部経営企画部長2023年4月当社執行役員経営企画本部副本部長兼経営企画部長2023年6月当社取締役兼執行役員経営企画本部副本部長兼経営企画部長2024年4月当社常務取締役兼常務執行役員経営企画本部長2025年4月当社代表取締役副社長兼副社長執行役員経営企画本部長(現任)(注)25,819代表取締役専務取締役 (専務執行役員)岡部 正人(1963年5月5日) 1986年4月当社入社2010年6月台湾銅箔股份有限公司董事兼副総経理2011年6月当社電子材料事業本部企画部長2013年9月当社機能材料事業本部触媒事業統括部長付2014年1月当社機能材料事業本部触媒事業統括部営業部長2015年10月当社機能材料事業本部触媒事業部副事業部長兼営業部長2016年4月当社執行役員機能材料事業本部触媒事業部長2019年10月当社執行役員機能材料事業本部副本部長兼触媒事業部長2020年4月当社常務執行役員機能材料事業本部長2022年6月当社取締役兼常務執行役員機能材料事業本部長2023年4月当社常務取締役兼常務執行役員機能材料事業本部長兼企画部長2024年4月当社代表取締役専務取締役兼専務執行役員機能材料事業本部長(現任)(注)213,059常務取締役 (常務執行役員)山下 雅司(1962年10月4日)1986年4月当社入社2009年6月当社部品事業本部管理部長兼企画部長2012年2月当社財務部副部長2013年6月当社内部統制室長2014年6月当社財務部長2016年1月当社監査部長2018年4月当社執行役員監査部長2019年6月当社執行役員関連事業統括部副事業統括部長兼企画担当部長2021年6月当社常務執行役員関連事業統括部長2022年4月当社常務執行役員経営企画本部副本部長2024年6月当社取締役兼常務執行役員経営企画本部副本部長2025年4月当社常務取締役兼常務執行役員経営企画本部副本部長(現任)(注)27,341 役職名氏  名(生年月日)略  歴任期所有株式数 (株)社外取締役戸井田 和彦(1952年7月2日)1975年4月日産自動車株式会社入社2001年4月日産自動車株式会社常務(SVP)グローバルアフターセールス担当2005年4月日産自動車株式会社常務(SVP)日本マーケティング&セールス担当 MC-Dealer議長2009年4月2009年4月株式会社ファルテック取締役副社長株式会社アルティア取締役会長2010年4月株式会社ファルテック代表取締役社長、CEO2017年4月株式会社ファルテック代表取締役会長2017年6月株式会社ファルテック相談役2018年4月学校法人立教学院常務理事2020年6月当社社外取締役(現任)2020年9月学校法人立教学院理事長2022年6月当社取締役会議長(現任)2023年4月立教大学応用人工知能イノベーションセンター アドバイザー(現任)2023年4月ペネトレイト・オブ・リミット株式会社顧問2025年6月学校法人聖ステパノ学園理事長(現任)(注)21,891社外取締役武川 恵子(1958年4月23日)1981年4月総理府(現 内閣府)入府2008年7月内閣府大臣官房審議官(共生社会政策担当)2009年7月内閣府大臣官房審議官(男女共同参画局担当)2012年12月内閣府大臣官房政府広報室長2014年7月内閣府男女共同参画局長2019年4月学校法人昭和女子大学教授2019年6月当社社外監査役2019年6月日本電信電話株式会社社外取締役2020年4月2020年4月学校法人昭和女子大学グローバルビジネス学部長学校法人昭和女子大学女性文化研究所長(現任)2021年4月学校法人昭和女子大学特命教授(現任)2021年4月積水ハウス株式会社社外取締役2021年6月当社社外取締役(現任)(注)22,265取締役監査等委員志岐 和也(1964年4月2日)1988年4月当社入社2016年1月当社経営企画本部法務部長2019年4月当社理事経営企画本部法務部長2024年4月当社理事社長特命担当2024年6月当社取締役監査等委員(現任)(注)34,200社外取締役監査等委員石田  徹(1952年11月1日)1975年4月通商産業省(現 経済産業省)入省2003年7月経済産業省大臣官房総括審議官2005年9月経済産業省貿易経済協力局長2007年7月経済産業省産業技術環境局長2008年7月経済産業省資源エネルギー庁長官2011年1月東京電力株式会社顧問2013年6月日本アルコール販売株式会社取締役2014年6月日本アルコール販売株式会社取締役副社長2015年12月日本商工会議所・東京商工会議所専務理事2018年6月当社社外監査役2024年6月当社社外取締役監査等委員(現任)2024年6月山九株式会社社外取締役(現任)(注)31,225 役職名氏  名(生年月日)略  歴任期所有株式数 (株)社外取締役監査等委員井上  宏(1957年6月17日)1985年4月検事任官2012年1月法務省大臣官房審議官(総合政策統括担当)2012年11月奈良地方検察庁検事正2014年7月法務省入国管理局長2017年3月最高検察庁監察指導部長2017年6月名古屋地方検察庁検事正2018年2月札幌高等検察庁検事長2020年1月福岡高等検察庁検事長2020年10月弁護士登録、桃尾・松尾・難波法律事務所入所(現任) 2021年6月当社社外監査役2023年6月マツダ株式会社社外取締役監査等委員(現任)2024年6月当社社外取締役監査等委員(現任)2025年4月株式会社日本カストディ銀行取締役監査等委員(現任)(注)32,565社外取締役監査等委員川西 幸子(1959年1月22日)1981年4月日本ハネウェル・インフォメーション・システムズ株式会社入社1986年12月サンワ・等松青木監査法人入社2000年8月株式会社インターネットディスクロージャー専務取締役(現任)2016年6月株式会社ダスキン社外監査役2024年6月当社社外取締役監査等委員(現任) (注)3258計70,527  (注)1.取締役戸井田和彦、武川恵子、石田徹、井上宏及び川西幸子は、社外取締役であります。2.2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2026年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。3.2024年3月期に係る定時株主総会終結の時から2026年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。4.2024年6月27日開催の定時株主総会において定款の変更が決議されたことにより、当社は同日付をもって監査等委員会設置会社へ移行いたしました。 (執行役員等の状況)2025年6月27日開催予定の定時株主総会後の執行役員等は次のとおりであります。 ※社長納  武士 ※副社長執行役員池信 省爾経営企画本部長※専務執行役員岡部 正人機能材料事業本部長※常務執行役員 山下 雅司経営企画本部 副本部長 常務執行役員 安田 清隆事業創造本部長 常務執行役員 齋藤  修金属事業本部長 常務執行役員川原  誠技術本部長 執行役員 宮園 武志機能材料事業本部 機能性粉体事業部長 執行役員 杉元 晶子経営企画本部 人事部長 執行役員加藤 和照三井住友金属鉱山伸銅株式会社 出向 執行役員岡田 和之経営企画本部 副本部長 執行役員山本 拓也事業創造本部 副本部長 執行役員 若井 健太郎経営企画本部 経営企画部 副部長 執行役員 吉本 誠一朗経営企画本部 経理部長 執行役員須戸 達哉機能材料事業本部 銅箔事業部長 執行役員関口 知生金属事業本部 亜鉛事業部長 執行役員田中 洋一技術本部 設備技術部長 執行役員 石田 新太郎機能材料事業本部 副本部長 フェロー薦田 康夫  理事大野 寿宏 監査部長 (注) ※印は取締役兼務者であります。 ② 社外役員の状況イ.員数並びに提出会社との関係2025年6月25日現在、当社取締役10名のうち社外取締役を5名(うち3名は監査等委員である取締役)選任しております。また、当社の社外取締役は、いずれも経営陣をはじめとする特定の者と利害関係がなく、一般株主と利益相反が生じるおそれがないと判断されることから、当社は、社外取締役戸井田和彦、社外取締役武川恵子、社外取締役監査等委員石田徹、社外取締役監査等委員井上宏及び社外取締役監査等委員川西幸子の5名全員を、独立役員として東京証券取引所に届け出ております。なお、当社は、2025年6月27日開催予定の第100期定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く)6名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社の社外取締役は5名(うち3名は監査等委員である取締役)となります。 ロ.企業統治において果たす機能及び役割並びに選任するための独立性に関する基準又は方針の内容及び選任状況に関する考え方社外取締役の役割は、中長期的な企業価値向上の観点から、社内の常識にとらわれない経営陣から独立した立場で積極的に意見を述べることで、当社グループ経営全般の監視、監督機能の強化、取締役会の透明性向上に寄与することにあります。取締役会に出席し客観的な立場から意見を述べ、取締役会の決定に影響を与えております。また、取締役会の経営監督機能と業務執行機能の分離を実現するために、取締役会の議長は互選により選出することとしており、2022年6月29日以降、社外取締役戸井田和彦が議長として選出されております。また、全ての社外取締役は、指名検討委員会及び報酬委員会の委員であり、これら委員会の委員長は社外取締役が任命されております。 ・社外取締役 戸井田 和彦日産自動車株式会社での営業部門を中心とした商品企画、販売促進、販売会社の立ち上げ等の幅広い業務経験と、株式会社ファルテックでの代表取締役社長としての業務経験が、社外取締役としての業務執行に有意義であるため選任しており、取締役会の議長であります。当事業年度は、業務経験を有する社外取締役として、取締役会において、その自動車産業における経営者としての豊富な業務執行や経営の経験や知見を活かし、中長期的な企業価値向上の観点から、中期経営計画の進捗管理、事業の動的管理、事業の運営等について、社内の常識にとらわれない経営陣から独立した立場で議案及び審議等において積極的な発言を行いました。2022年6月29日開催の取締役会以降は、議長として取締役会の審議事項や運用の在り方等に関与、取締役会の実効性評価でも各社外取締役及び代表取締役と意見交換の上、中心的な役割を果たす等取締役会の実効性向上に貢献しております。また、同氏は、立教大学応用人工知能イノベーションセンターアドバイザー及び学校法人聖ステパノ学園理事長を兼任しておりますが、同大学等と当社との間に人的関係、資本的関係又は重要な取引関係その他の利害関係がないものと判断しております。なお、「役員の状況」に記載のとおり、当社株式を1,891株保有しておりますが、重要性はないものと判断しております。 ・社外取締役 武川 恵子内閣府大臣官房政府広報室長や男女共同参画局長を歴任し、女性活躍推進等政策の立案・実行に携わった豊富な知識・行政経験が、社外取締役としての業務執行に有意義であるため選任しております。当事業年度は、取締役会において、中長期的な企業価値向上の観点から、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン、人材確保・育成、人事制度、人的資本等について、政府の動向を踏まえた独立した立場で議案及び審議等において積極的な発言を行いました。また、同氏は、学校法人昭和女子大学女性文化研究所長及び学校法人昭和女子大学特命教授を兼任しておりますが、同法人と当社との間に人的関係、資本的関係又は重要な取引関係その他の利害関係がないものと判断しております。なお、「役員の状況」に記載のとおり、当社株式を2,265株保有しておりますが、重要性はないものと判断しております。 ・社外取締役 監査等委員 石田 徹通商産業政策の立案、実行に携わった豊富な行政経験と商工業の振興に寄与する要職を務めた経験・専門知識が社外取締役監査等委員としての職務遂行に有意義であるため選任しており、指名検討委員会の委員長であります。当事業年度は、取締役会において、中長期的な企業価値向上の観点から、長年の商工業の振興に寄与する要職者としての経験と高い見識から、新規事業投資、カーボンニュートラル対応等幅広い視点で議案及び審議等について適宜必要な発言を行いました。また、同氏は、山九株式会社社外取締役を兼任しておりますが、同社と当社との間に人的関係、資本的関係又は重要な取引関係その他の利害関係がないものと判断しております。また、当事業年度は、指名検討委員会委員長として、その豊富な経験や知見に基づき意見を述べるとともに、同委員会における議論を主導し、経営者候補者の面談やサクセッションプランニングを行いました。なお、「役員の状況」に記載のとおり、当社株式を1,225株保有しておりますが、重要性はないものと判断しております。 ・社外取締役 監査等委員 井上 宏検事及び弁護士としての法曹界における豊富な知識・経験が社外取締役監査等委員としての職務遂行に有意義であるため選任しており、報酬委員会の委員長であります。当事業年度は、取締役会において、中長期的な企業価値向上の観点から、検事及び弁護士としての法曹界における経験と専門的見地から、法的対応、内部通報制度の運用等について、独立した立場で議案及び審議等について適宜必要な発言を行いました。また、当事業年度は、報酬委員会委員長として、企業価値の持続的な向上や株主の一層の価値共有に向け、同委員会における議論を主導し、2025年度のESG指標の見直し、役員報酬の在り方の議論を踏まえて取締役の報酬割合の変更を行いました。また、同氏は、マツダ株式会社社外取締役監査等委員、株式会社日本カストディ銀行社外取締役監査等委員及び弁護士を兼任しておりますが、同法人等と当社との間に人的関係、資本的関係又は重要な取引関係その他の利害関係がないものと判断しております。なお、「役員の状況」に記載のとおり、当社株式を2,565株保有しておりますが、重要性はないものと判断しております。 ・社外取締役 監査等委員 川西 幸子公認会計士としての長年にわたる企業の監査の経験や専門知識が社外取締役監査等委員としての職務遂行に有意義であるため選任しております。当事業年度は、取締役会において、中長期的な企業価値向上の観点から、企業経営者及び公認会計士としての経験と専門的見地から、新規事業投資、M&A、DX等について、独立した立場で議案及び審議等について適宜必要な発言を行いました。また、同氏は、株式会社インターネットディスクロージャー専務取締役を兼任しておりますが、同社と当社との間に人的関係、資本的関係又は重要な取引関係その他の利害関係がないものと判断しております。なお、「役員の状況」に記載のとおり、当社株式を258株保有しておりますが、重要性はないものと判断しております。 当社は、社外取締役を選任するための独立性の基準又は方針を定め、それに従い、選任にあたっては、証券取引所の独立役員の独立性に関する判断基準等を参考にしております。 なお、当事業年度中、当社子会社の三井金属パーライト株式会社において、過去に製造販売したパーライト製品について、検査成績表のデータの書き換え等の不適切行為により、お客様の規格値又は社内仕様値を逸脱した製品を出荷していた事実等が判明いたしました。社外取締役の各氏は、当該事実等が判明するまで、当該事実等を認識しておりませんでしたが、日頃から当社取締役会等において、コンプライアンスの徹底及びガバナンス体制の強化の視点に立った発言を行っておりました。当該事実等の判明後は、事実関係の調査、原因の究明及び再発防止策の提言等、その職責を果たしております。なお、社外取締役監査等委員井上宏は、当社取締役会が当該事実等に関する調査等を委嘱するために設置した特別調査委員会の委員長であり、社外取締役武川恵子は同委員会の委員であります。 ハ.社外役員による監督又は監査と内部監査、監査等委員会監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係社外取締役は、取締役会、指名検討委員会及び報酬委員会への出席や内部監査委員会等へのオブザーバーとしての参加を通じて、また監査等委員である社外取締役は、監査等委員会への出席や、会計監査人との面談を通じて、内部監査・監査等委員会監査・会計監査及び内部統制についての報告を受け、必要な意見を述べております。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2025年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。