三菱マテリアル株式会社 5711

非鉄金属 JP 健全性: C (50点)

データ取得日: 2026-06-15 | 過去14年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-04-02 / claude-opus-4-6-v2
1. 概要:三菱マテリアルは、売上高を大きく伸ばしたものの、収益性と財務健全性には課題が残る。資源循環を強化する中期経営戦略を推進しているが、外部環境の悪化に対応するための構造改革が急務である。

2. 財務面:直近売上高は1兆9,620億円と前年比27.4%増と大幅に増加したが、営業利益率は1.9%と低く、ROEも5.1%と東証プライム基準に届いていない。自己資本比率は28.5%とやや低く、財務健全性に懸念が残る。PERは9.4倍と割安圏にあるものの、フリーキャッシュフローがマイナスである点は、大型投資によるものか、キャッシュ不足の兆候か注視が必要である。

3. 事業面:金属事業、高機能製品、加工事業、再生可能エネルギー事業などを展開しており、資源循環の推進を経営の重点課題としている。リスクマネジメント体制は整備されているものの、資源枯渇や地球環境問題への対応が事業継続の重要な要素となる。中期経営戦略では、金属資源の循環強化とバリューチェーン全体の成長を目指している。

4. 注目点:売上高成長の一方で、収益性と財務健全性の改善が急務である。中期経営戦略の練り直しに着手しており、外部環境の悪化に対応できる収益構造への転換が今後の焦点となる。資源循環戦略の実行と、それによる経済的価値と社会的価値の両立が、企業価値向上に不可欠である。
English version
Mitsubishi Materials has significantly increased revenue but faces challenges in profitability and financial soundness. Despite aggressive pursuit of a mid-term strategy to strengthen resource circulation, structural reform is urgently needed to address deteriorating external conditions. Recent revenue reached 1.962 trillion yen, up 27.4% year-over-year, but the operating margin of 1.9% remains low and ROE of 5.1% falls short of TSE Prime standards. The equity ratio of 28.5% is somewhat low, raising financial health concerns. While PER of 9.4x suggests undervaluation, negative free cash flow warrants monitoring whether due to large-scale investments or cash shortage symptoms. The company operates metals, high-function products, processing, and renewable energy businesses with resource circulation as a key strategic focus. While risk management systems are in place, resource depletion and environmental issues are critical for business continuity. Improving profitability and financial soundness alongside revenue growth is urgent, with the focus shifting toward revenue structure transformation capable of addressing external headwinds.

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 次期通期予想(2026-05-13 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2025年度) 増減
売上高 19,900億円 19,621億円 +1.4%
営業利益 360億円 371億円 -3.0%
純利益 490億円 341億円 +43.8%
EPS 374.99円 260.82円 +43.8%
1株配当 (DPS) 116.00円 100.00円 +16.0%
予想PER* 6.5倍 9.4倍 (実績)
予想配当利回り* 4.76% 4.08% (実績)

※ 業績予想は企業発表値です。期末決算と同時に発表された次期予想です。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2025年度)

主要指標

ROE 4.9%
PER 9.4倍
PBR 0.47倍
配当利回り 4.08%
配当性向 38.3%

収益性

ROA 1.4%
売上総利益率 8.5%
営業利益率 1.9%
純利益率 1.7%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 +27.4% +2.7% +5.3%
営業利益 +59.5%
純利益 +14.4% -8.9%
EPS +14.4% -8.9%

安全性

自己資本比率 29.2%
流動比率 112.9%
D/Eレシオ 0.86倍

派生指標 参考

時価総額* 2,715億円
ネットキャッシュ* ▲5,045億円
Net Debt/EBITDA* 6.11倍
EV/EBITDA* 9.4倍
FCFマージン* -1.0%
DOE* 1.93%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: 非鉄金属 日経225内同業 7社

指標 自社 日経225 同業平均
(7社)
EDINET 全体平均
(34社)
同業平均との偏差
ROE 4.9% 10.4% 8.9% -5.47pt
PER 9.4倍 16.3倍 -6.91
PBR 0.47倍 1.13倍 -0.66
配当利回り 4.08% 3.27% +0.81pt
配当性向 38.3% 50.7% -12.40pt
ROA 1.4% 4.9% -3.50pt
売上総利益率 8.5% 15.5% -6.97pt
営業利益率 1.9% 7.0% 4.3% -5.07pt
純利益率 1.7% 4.6% -2.84pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2025年度)

営業CF 589億円
投資CF ▲794億円
財務CF ▲132億円
設備投資 589億円
現金等残高 886億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2025 589億円 ▲794億円 ▲132億円 ▲205億円 589億円 886億円
2024 514億円 ▲1,030億円 329億円 ▲516億円 879億円 1,311億円
2023 452億円 ▲440億円 35億円 12億円 811億円 1,411億円
2022 69億円 ▲32億円 ▲51億円 37億円 815億円 1,536億円
2021 784億円 ▲1,018億円 415億円 ▲233億円 815億円 1,475億円
2020 675億円 ▲669億円 289億円 6億円 880億円 1,273億円
2019 1,402億円 ▲862億円 ▲476億円 539億円 1,034億円 997億円
2018 507億円 ▲840億円 ▲110億円 ▲332億円 874億円
2017 1,156億円 ▲266億円 ▲157億円 890億円 1,326億円
2016 1,187億円 ▲300億円 ▲1,205億円 887億円 585億円
2015 1,081億円 ▲424億円 ▲423億円 657億円 921億円
2014 1,029億円 ▲449億円 ▲693億円 581億円 621億円
2013 1,016億円 ▲885億円 ▲363億円 131億円 633億円
2012 915億円 ▲483億円 ▲842億円 432億円 695億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2025年度)

項目 金額 売上比
売上高 19,621億円 100.0%
売上原価 17,954億円 91.5%
売上総利益 1,666億円 8.5%
販管費 1,295億円 6.6%
営業利益 371億円 1.9%
経常利益 602億円 3.1%
純利益 341億円 1.7%

※ 会計基準: 日本基準 (JP GAAP) / 有報提出日: 2025-06-24 10:08。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。

貸借対照表(2025年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 23,753億円 100.0%
現金等 886億円 3.7%
その他資産 22,867億円 96.3%
負債・純資産
総負債 16,821億円 70.8%
有利子負債 5,931億円 25.0%
その他負債 10,890億円 45.8%
純資産 6,933億円 29.2%
自己資本 5,777億円 24.3%
うち利益剰余金 3,793億円 16.0%
非支配株主持分等 1,156億円 4.9%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2025年度)

従業員数 18,452人 1人当たり売上 1.06億円
研究開発費 82億円 売上比 0.42%
減価償却費 455億円 売上比 2.32%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去14年分)

健全性スコア (2025年度) 50点 ランク C
業種ベンチマーク 改善余地が大きい。優先課題: 原価率・販管費率の見直しによる営業利益率の改善 強み 1項目 / 弱み 4項目
直近の評価コメントを見る (2025年度)

信用評価

財務状況は標準的です。大きなリスク要因は見られません

投資評価

PER 9.4倍で割安圏。複数の好材料あり

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-05-13 15:30 Q4 18,441億円 -6.0% 605億円 +63.0% 406億円 +19.1% 310.6 PDF
2026-02-12 15:30 第3四半期 決算短信〔日本基準〕(連結) Q3 12,845億円 -13.4% 274億円 -15.2% 364億円 -26.0% 278.5 PDF
2025-11-11 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) Q2 8,299億円 109億円 55億円 42.0 PDF
2025-08-07 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) Q1 4,314億円 ▲26億円 ▲41億円 -31.0 PDF
2025-05-14 2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) Q4 19,621億円 371億円 341億円 260.8 PDF
業績概況・今後の見通し(2026-05-13 発表分) 約628字
当連結会計年度における世界経済は、関税政策をはじめとする米国の政策動向や中東情勢の影響等により不透明感が高まるなかで、一部の地域においては景気回復に足踏みがみられるものの、緩やかな持ち直しが続きました。
日本経済は、物価上昇が継続するなかで個人消費マインドの弱含み等もみられましたが、緩やかな回復基調が継続しました。
当社グループを取り巻く事業環境につきましては、自動車関連の需要は緩やかな回復が見られたものの、半導体関連の需要はAI関連を除き低調に推移しました。また、前年度と比べて、銅や金等の価格が上昇した一方で、買鉱条件(TC/RC)の悪化による影響がありました。為替は、米国ドルが上半期は円高基調で、下半期は円安基調で推移しました。このような状況のもと、当社グループは、量から質へ経営の転換を図り、収益性を向上させるべく抜本的構造改革を前倒しで進めてまいりました。
この結果、当連結会計年度は、連結売上高は1兆8,440億53百万円(前年度比6.0%減)、連結営業利益は605億2百万円(同63.0%増)となりました。連結経常利益は、為替差益を計上したことに加えて、持分法による投資利益及び鉱山からの受取配当金が増加したことなどから、975億56百万円(同62.0%増)となりました。また、前年度に計上した持分変動利益の剥落及び抜本的構造改革に伴う減損損失の計上等により、親会社株主に帰属する当期純利益は405億81百万円(同19.1%増)となりました。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2026-06-02 シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー (Silchester International Investors LLP) 5.64% 742万株 提出者は、発行者に対し、企業価値及び株主価値の向上を目的として、資本政策の変更、… 変更
2026-04-17 シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー (Silchester International Investors LLP) 6.81% 895万株 提出者は、発行者に対して増配、自己株式の買入の頻度又は総量、金庫株消却その他資本… 変更
2026-04-17 シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー (Silchester International Investors LLP) 6.81% 895万株 提出者は、発行者に対して増配、自己株式の買入の頻度又は総量、金庫株消却その他資本… 変更
2026-02-27 シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー (Silchester International Investors LLP) 7.83% 1,030万株 提出者は、発行者に対して増配、自己株式の買入の頻度又は総量、金庫株消却その他資本… 変更
2025-10-21 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 (同左) 3.07%
計 5.13%
404万株 投資信託契約、投資一任契約に基づく運用を目的として保有するもの。 変更
2025-10-21 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社 2.06%
計 5.13%
270万株 証券投資信託及び投資一任契約において、株券等の取得・処分の権限を有するもの。 変更
2025-10-21 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 (同左) 3.07%
計 5.13%
404万株 投資信託契約、投資一任契約に基づく運用を目的として保有するもの。 変更
2025-10-21 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社 2.06%
計 5.13%
270万株 証券投資信託及び投資一任契約において、株券等の取得・処分の権限を有するもの。 変更
2025-10-21 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 (同左) 3.07%
計 5.13%
404万株 投資信託契約、投資一任契約に基づく運用を目的として保有するもの。 変更
2025-10-21 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社 2.06%
計 5.13%
270万株 証券投資信託及び投資一任契約において、株券等の取得・処分の権限を有するもの。 変更

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2025 19,621億円 371億円 341億円 23,753億円 6,933億円 260.8 100.0
2024 15,406億円 233億円 298億円 21,676億円 6,856億円 228.1 94.0
2023 16,259億円 501億円 203億円 18,918億円 6,289億円 155.6 50.0
2022 18,118億円 527億円 450億円 21,250億円 6,558億円 344.6 90.0
2021 14,851億円 266億円 244億円 20,355億円 6,144億円 186.7 50.0
2020 15,161億円 380億円 ▲729億円 19,041億円 5,860億円 -556.3 80.0
2019 16,630億円 369億円 19,383億円 7,233億円 80.0
2018 15,995億円 728億円 346億円 20,111億円 7,685億円 264.2 80.0
2017 13,041億円 598億円 284億円 18,969億円 7,102億円 216.4 60.0
2016 14,179億円 704億円 613億円 17,934億円 6,450億円 46.8 10.0
2015 15,173億円 719億円 561億円 18,982億円 6,295億円 8.0
2014 14,148億円 526億円 17,785億円 5,257億円 6.0
2013 12,873億円 369億円 18,118億円 4,662億円 4.0
2012 14,408億円 96億円 17,519億円 4,091億円 7.3 2.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2025 / 約1,336字
2【沿革】1871年5月九十九商会が紀州新宮藩の炭坑を租借し、鉱業事業に着手1873年12月三菱商会が吉岡鉱山を買収、金属鉱山の経営に着手1893年12月三菱合資会社設立(岩崎家事業会社組織となる)1917年4月鉱業研究所(現イノベーションセンター)設置同年10月直島製錬所設置1918年4月三菱鉱業㈱設立(三菱合資会社より鉱業関係の資産を継承)1947年5月菱光産業㈱(現三菱マテリアルトレーディング㈱)設立1949年5月三菱鉱業㈱が東京証券取引所に上場1950年4月三菱鉱業㈱より金属部門が分離、太平鉱業㈱発足同年9月太平鉱業㈱が東京証券取引所に上場1952年12月太平鉱業㈱が三菱金属鉱業㈱に商号変更1958年5月大手興産㈱(現三菱マテリアルテクノ㈱)設立1963年12月小名浜製錬㈱設立1969年10月国内炭鉱部門を分離1970年11月大手金属㈱(後のマテリアルエコリファイン㈱)設立1973年4月岐阜工場(現岐阜製作所)設置三菱鉱業㈱、三菱セメント㈱、豊国セメント㈱の3社が合併し、商号を三菱鉱業セメント㈱に変更同年12月三菱金属鉱業㈱が三菱金属㈱に商号変更1976年7月国内金属鉱山部門を分離1983年11月同年12月1984年5月セラミックス工場設置MMCハルトメタル社設立ファブリケーテッド・メタル・プロダクツ社(現米国三菱マテリアル社)設立1989年10月堺工場及び三田工場設置1990年12月三菱金属㈱と三菱鉱業セメント㈱が合併し、商号を三菱マテリアル㈱に変更1991年3月筑波製作所設置同年10月東北開発㈱を吸収合併1992年10月三宝メタル販売㈱設立1996年2月インドネシア・カパー・スメルティング社設立(2024年6月 持分法適用関連会社化)2007年10月三菱マテリアル神戸ツールズ㈱を吸収合併して、明石製作所を設置2008年2月三菱伸銅㈱を株式交換により、完全子会社化2010年3月三菱電線工業㈱を株式交換により、完全子会社化2014年4月三菱マテリアルツールズ㈱を吸収合併2017年5月MMCカッパープロダクツ社(現ルバタ社)を通じ、ルバタ・エスポー社及び同社子会社2社より同社グループの加工品部門を取得2019年6月指名委員会等設置会社へ移行2020年4月三菱伸銅㈱を吸収合併して、若松製作所及び三宝製作所を設置三菱日立ツール㈱(現㈱MOLDINO)を完全子会社化2021年2月マントベルデ社を持分法適用関連会社化2022年3月保有するユニバーサル製缶㈱の全株式を譲渡吸収分割により、三菱アルミニウム㈱のアルミ圧延・押出事業を昭和アルミニウム缶㈱(現アルテミラ㈱)に承継2022年4月吸収分割により、セメント事業及びその関連事業等をUBE三菱セメント㈱に承継2023年1月㈱マテリアルファイナンスを吸収合併同年3月 2024年4月同年9月同年12月小名浜製錬㈱を完全子会社化吸収分割により多結晶シリコン事業を高純度シリコン㈱に承継し、同社の全株式を譲渡安比地熱㈱を連結子会社化MMネザーランズ社の機能を拡大・再編し、三菱マテリアルヨーロッパ社を設置三菱マテリアルヨーロッパ社を通じ、エイチ・シー・スタルク・ホールディング社の全株式を取得
配当政策 FY2025 / 約807字
3【配当政策】 当社は、株主に対する利益還元が経営の最重要目的の一つであるという認識のもと、利益配分については、期間収益、内部留保、財務体質等の経営全般にわたる諸要素を総合的に判断の上、決定する方針としております。 2023年度から2030年度までを対象とする中期経営戦略期間中の利益配分につきましては、2023年度から2025年度までは配当性向30%を目途に利益還元を行うこととしています。自己株式取得については、キャッシュ・フローの状況、株価、及びネットD/Eレシオ等の財務規律を踏まえ、引き続き機動的に行うことを検討してまいります。 上記の方針に基づき、当事業年度の剰余金の配当は、1株当たり100円(うち中間配当金50円、期末配当金50円)といたしました。 なお、当社は、定款の定めにより、会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令の別段の定めがある場合を除き、株主総会の決議によらず取締役会の決議によって定めることとしております。また、剰余金の配当の基準日として、期末配当の基準日(3月31日)及び中間配当の基準日(9月30日)の年2回のほか、基準日を定めて剰余金の配当をすることができる旨定款で定めております。 (注)1.基準日が当事業年度に属する剰余金の配当金に関する取締役会の決議年月日及び各決議の配当金の総額等は、以下のとおりであります。決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2024年11月8日6,54250.00取締役会決議2025年5月16日6,54250.00取締役会決議2.2024年11月8日開催の取締役会決議による配当金の総額には、役員報酬BIP信託が所有する当社株式に対する配当金9百万円が含まれております。3.2025年5月16日開催の取締役会決議による配当金の総額には、役員報酬BIP信託が所有する当社株式に対する配当金9百万円が含まれております。
監査の状況 FY2025 / 約4,497字
(3)【監査の状況】   ①監査委員会による監査の状況 監査委員は、インターネット回線を経由した手法も活用しながら、戦略経営会議その他重要な会議に出席するほか、取締役、執行役、内部監査担当部署、その他内部統制担当部署等からその職務の執行状況を聴取し、重要な決裁書類等を閲覧し、監査委員会が定めた監査計画等に従い、選定監査委員が本社及び主要な事業所において業務及び財産の状況を調査し、必要に応じてグループ会社等の往査を実施して、取締役及び執行役の職務執行状況を監査する体制をとっております。また、グループの監査体制について実効性を高めるため、主要グループ会社の監査役と定期的に会合を持つなど連携強化に努めております。これら監査委員の職務を補助するための組織として2022年4月1日付で監査委員会室を設置し、監査委員会の指揮下においております。 監査委員の人員については「(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由」に記載のとおりであります。なお、監査委員長武田和彦氏は、上場企業の主要子会社において最高財務責任者(CFO)としての経験があり、財務及び会計に関する相当の知見を有しております。 当事業年度において当社は、監査委員会を14回開催しており、個々の監査委員の出席状況については次のとおりであります。氏名開催回数出席回数武田 和彦(監査委員長)14回14回別府 理佳子       注114回14回桐山 一憲        注211回11回相樂 希美        注211回11回竹内 章14回14回若林 辰雄        注33回3回五十嵐 弘司       注33回3回(注)1.監査委員 別府理佳子氏の戸籍上の氏名は、沖浦理佳子であります。2.監査委員 桐山一憲氏、監査委員 相樂希美氏は、2024年6月26日付で監査委員に就任いたしました。3.監査委員 若林辰雄氏、監査委員 五十嵐弘司氏は、2024年6月26日付で監査委員を退任いたしました。  監査委員会は、内部統制システム運用状況、中期経営戦略実施上のリスクと対応状況、労働安全の対策状況、独占禁止法遵守を含むサステナビリティ課題への取り組み状況、会計監査人の監査方法及び監査結果の妥当性等を検討しております。また、三様監査全体の実効性を高めるため、監査委員会、内部監査担当部署及び会計監査人が打合せを行い、連携強化を図っております。 監査委員長は、戦略経営会議、三菱マテリアルグループ経営会議、年初業績予測審議、ものづくり・R&D戦略会議、サステナビリティ審議会等の重要会議への出席や関係会社を含む国内外の事業拠点への往査等による監査を行い、気付き事項について、指摘あるいは提言を行っております。また、執行役社長との定例ミーティングや執行役との面談を実施し、意見交換を行っております。その他、コーポレート部門からの報告を定期的あるいは適宜受け、指摘あるいは提言を行っております。これらの内容は監査委員会に適時に共有しております。    ②内部監査の状況 内部監査担当部署である監査部は2025年6月24日現在、監査部長を含む19名で構成されております。担当執行役の指示の下、監査委員会と連携して、担当執行役及び監査委員会の承認を得た内部監査計画に基づき、当社グループにおける会社業務の有効性・効率性、財務報告の信頼性、資産の保全・有効活用状況、リスク管理状況、法令等及び社内諸規則・基準の遵守状況等についての監査を行っております。また、会計監査人と情報の共有化を図り緊密な連携をもって監査を実施しております。 監査部は、担当執行役及び監査委員会に対して定期的に全社の監査結果の報告を行っており、また取締役会に対しては、担当執行役より定期的に全社の監査結果の報告を行っております。    ③会計監査の状況 a.監査法人の名称 有限責任監査法人トーマツ b.継続監査期間 2023年以降(2年間) c.業務を執行した公認会計士 指定有限責任社員 業務執行社員 丸地 肖幸(2年継続監査) 指定有限責任社員 業務執行社員 井上 浩二(2年継続監査) 指定有限責任社員 業務執行社員 福島 啓之(2年継続監査) d.監査業務に係る補助者の構成 当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士20名、その他69名であります。 e.選任及び解任・不再任の方針 監査委員会は、会計監査人について、①専門性、独立性、適時・適切性、品質管理及びガバナンス体制、②当社の多業種・グローバルな事業展開への対応能力、③会計監査業務の効率性、④監査委員会及び経営者等とのコミュニケーション、⑤法定事由に基づく解任要件への該当有無、⑥継続監査期間、を確認して選任し、これらに問題がある場合は、解任・不再任とする方針としております。 f.監査委員会による会計監査人の評価 監査委員会では、会計監査人について、評価及び選定基準を定め、執行役、社内関係部署及び会計監査人から必要な資料を入手しかつ報告を受け、総合的に評価しております。  g.監査法人の異動  当社の監査法人は次のとおり異動しております。 第98期(自2022年4月1日 至2023年3月31日) 有限責任 あずさ監査法人 第99期(自2023年4月1日 至2024年3月31日) 有限責任監査法人トーマツ  なお、臨時報告書(2023年2月10日)に記載した事項は次のとおりであります。  (1)当該異動に係る監査公認会計士等の名称 選任する監査公認会計士等の名称  有限責任監査法人トーマツ 退任する監査公認会計士等の名称  有限責任 あずさ監査法人  (2)当該異動の年月日 2023年6月23日  (3)退任する監査公認会計士等が監査公認会計士等となった年月日 1975年 上記は、現会計監査人である有限責任 あずさ監査法人(以下、「現会計監査人」という。)の前身のひとつである新和監査法人が監査法人組織になった時点です。新和監査法人の設立前の個人事務所が監査を実施していた期間を含めると、1965年となります。  (4)退任する監査公認会計士等が直近3年間に作成した監査報告書等における意見等に関する事項 該当事項はありません。  (5)当該異動の決定又は当該異動に至った理由及び経緯 現会計監査人は、2023年6月開催予定の第98回定時株主総会終結の時をもって任期満了となります。監査委員会は、現会計監査人の監査継続年数が長期間にわたっていることを踏まえ、現会計監査人を含む複数の監査法人から提案を受け比較検討を実施いたしました。有限責任監査法人トーマツ(以下、「新会計監査人候補者」という。)を会計監査人の候補者とした理由は、新会計監査人候補者により新たな視点での監査が期待できることに加えて、新会計監査人候補者においても、グローバルでの監査体制、専門性、独立性、品質管理体制等について監査が適正に行われる体制が備わっており、当社の会計監査人として適任であると判断したためであります。  (6)上記(5)の理由及び経緯に対する意見 退任する監査公認会計士等の意見  特段の意見はない旨の回答を得ております。 監査委員会の意見  妥当であると判断しております。    ④監査報酬の内容等a.監査公認会計士等に対する報酬区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社17722063連結子会社10401140計28123213(前連結会計年度) 当社における非監査業務の内容は、社債発行に伴うコンフォートレター作成業務等であります。 上記以外に、前任会計監査人である有限責任 あずさ監査法人に対し、後任会計監査人への監査業務引き継ぎの監査業務報酬等として、32百万円を支払っております。 上記以外に、当社の非連結子会社が支払った、又は支払うべき報酬があります。上記の金額に、当該非連結子会社に係る報酬を加えると、監査証明業務に基づく報酬の額は286百万円、非監査業務に基づく報酬の額は3百万円になります。 (当連結会計年度) 当社における非監査業務の内容は、社債発行に伴うコンフォートレター作成業務等であります。 また、連結子会社における非監査業務の内容は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の賦課金に係る特例の認定申請に関する手続業務であります。 b.監査公認会計士等と同一のネットワークに対する報酬(a.を除く)区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-5-1連結子会社130921736計1301521738(前連結会計年度) 当連結会計年度に係る監査証明業務および非監査業務に基づく報酬は、有限責任監査法人トーマツと同一のネットワーク(デロイト・トウシュ・トーマツグループ)に対する報酬を記載しております。 当社における非監査業務の内容は、税務アドバイザリー業務等であります。 また、連結子会社における非監査業務の内容は、移転価格税制に関するアドバイザリー業務等であります。 上記以外に、当社の非連結子会社が支払った、又は支払うべき報酬があります。上記の金額に、当該非連結子会社に係る報酬を加えると、監査証明業務に基づく報酬の額は134百万円になります。 (当連結会計年度) 当連結会計年度に係る監査証明業務および非監査業務に基づく報酬は、有限責任監査法人トーマツと同一のネットワーク(デロイト・トウシュ・トーマツグループ)に対する報酬を記載しております。 当社における非監査業務の内容は、社内調査に係る業務委託であります。 また、連結子会社における非監査業務の内容は、移転価格税制に関するアドバイザリー業務等であります。 上記以外に、当社の非連結子会社が支払った、又は支払うべき報酬があります。上記の金額に、当該非連結子会社に係る報酬を加えると、監査証明業務に基づく報酬の額は222百万円になります。 c.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容(前連結会計年度) 該当事項はありません。 (当連結会計年度) 該当事項はありません。 d.監査報酬の決定方針 該当事項はありませんが、当社の規模及び事業の特性等に基づいた監査日数、要員等を総合的に勘案し決定しております。 e.監査委員会が会計監査人の報酬等に同意した理由 監査委員会は、会計監査人の監査計画、品質管理体制、監査委員会との連携状況を含む職務執行状況、当社の規模及び事業の特性等に基づいた監査日数、要員等を総合的に勘案した結果、当連結会計年度における会計監査証明業務に基づく報酬金額に同意しております。
設備の概要 FY2025 / 約602字
1【設備投資等の概要】 当社グループにおける設備投資は、有利子負債の削減に努めるなか、収益及び成長が見込まれる分野への投資案件を厳選した上で、実施内容を決定しております。 当連結会計年度の設備投資は、各事業における既存設備の維持・補修工事に加えて、生産設備の増強・合理化等を実施してまいりました結果、設備投資額は、58,878百万円となりました。 当連結会計年度における事業別の設備投資は、次のとおりであります。(1) 金属事業 当事業全般における既存設備の維持・補修工事に加えて、生産設備の増強工事を実施いたしました。 当事業における設備投資額は、19,015百万円であります。(2) 高機能製品 当事業全般における既存設備の維持・補修工事に加えて、銅加工品を中心に生産設備の増強工事等を実施いたしました。 当事業における設備投資額は、18,055百万円であります。(3) 加工事業 当事業全般における設備増強及び合理化工事に加えて、既存設備の維持・補修工事を実施いたしました。 当事業における設備投資額は、12,740百万円であります。(4) 再生可能エネルギー事業 既存設備の維持・補修工事を実施いたしました。 当事業における設備投資額は、1,921百万円であります。(5) その他の事業 既存設備の維持・補修工事を実施いたしました。 その他の事業における設備投資額は、7,145百万円であります。
従業員の状況 FY2025 / 約2,444字
5【従業員の状況】(1)連結会社の状況 2025年3月31日現在セグメントの名称従業員数(名)金属事業2,090(147)高機能製品6,325(672)加工事業7,269(745)再生可能エネルギー事業113(3)その他の事業1,737(264)全社918(119)合計18,452(1,950)(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。  なお、臨時従業員には、パート、人材派遣等を含んでおります。2.金属事業の従業員数が、前連結会計年度末と比較して325名減少しておりますが、主として2024年6月30日付で、インドネシア・カパー・スメルティング社が第三者割当増資を実施したことにより、当社の持分比率が低下したため、連結の範囲から除外し持分法適用の範囲に含めたことによるものです。3.加工事業の従業員数が、前連結会計年度末と比較して634名増加しておりますが、主としてエイチ・シー・スタルク・ホールディング社他12社の株式を取得し連結の範囲に含めたことによるものです。 (2)提出会社の状況 2025年3月31日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(千円)5,315(556)43.218.57,141 セグメントの名称従業員数(名)金属事業738(47)高機能製品1,790(98)加工事業1,806(292)再生可能エネルギー事業56(0)その他の事業7(0)全社918(119)合計5,315(556)(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。なお、臨時従業員には、パート、人材派遣等を含んでおります。2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。 (3)労働組合の状況  当社グループでは、主要な労働組合として三菱マテリアル労働組合総連合会(略称、三菱マテリアル総連)が結成されており、組合員数は、2025年3月末現在、6,184人(関係会社等への出向者、一部関係会社等の社員を含む)であります。また、日本基幹産業労働組合連合会(略称、基幹労連)に加盟しております。なお、労使関係については円満な関係性を継続しております。  この他連結子会社において、22の労働組合が結成されております。 (4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異① 提出会社当事業年度管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1.3.男性労働者の育児休業取得率(%)(注)2.3.労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1.3.4.全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者3.979.563.866.357.2(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(1991年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。3.人員数は管理職に占める女性労働者の割合及び労働者の男女の賃金の差異については他社への出向者を含め、他社からの出向者は含んでおりません。男性労働者の育児休業取得率については、他社への出向者及び他社からの出向者は含んでおりません。4.男女間の賃金の差異は、女性の平均年間賃金÷男性の平均年間賃金×100%として算出しております。平均年間賃金は総賃金÷人員数で算出しており、総賃金には基準外賃金及び賞与を含んでおります。  なお、管理職比率等に男女間の差異があることで男女間の賃金に差が出ておりますが、賃金制度、体系において性別による処遇差は一切ありません。また、正規雇用労働者のうち管理職及び組合員に分けて比較した場合の男女間の賃金の差異は管理職:86.5%、組合員:83.8%となります。 ② 連結子会社当事業年度名称管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1.3.男性労働者の育児休業取得率(%)(注)2.4.労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1.5.全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者MMCリョウテック株式会社-46.772.184.592.4小名浜製錬株式会社0.050.079.983.983.3株式会社後藤製作所9.5-84.984.9-株式会社玉川製作所12.50.075.782.295.6三菱電線工業株式会社1.933.347.476.775.8三菱マテリアルITソリューションズ株式会社6.150.067.272.833.1三菱マテリアルテクノ株式会社3.642.964.865.253.8三菱マテリアル電子化成株式会社3.823.171.072.548.8三菱マテリアルトレーディング株式会社1.628.662.162.848.7株式会社MOLDINO0.036.462.673.753.7(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(1991年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。3.「-」は管理職が出向者のみで構成されていることを示しております。4.「-」は取得の対象となる従業員がいないことを示しております。5.「-」は対象となる男性従業員がいないため、賃金の差異が求められないことを示しております。
研究開発活動 FY2025 / 約1,997字
6【研究開発活動】 当連結会計年度の研究開発活動は、基本的には各事業の基幹となる分野の研究開発を当社単独あるいはグループ会社と連携をとりながら行い、各社固有の事業及びユーザーニーズに応える研究開発についてはそれぞれが単独で行っております。研究開発戦略としては、各セグメントとものづくり・R&D戦略部が協力して、新製品・新技術・新事業創出を通して、持続的な企業価値向上を実現してまいります。その中で、中期経営戦略2030では、未来を見据えた素材・材料開発、事業競争力強化に向けた新製品・新技術の創出、産官学連携による研究開発成果の早期実現を基本方針として、資源循環、脱炭素、半導体関連、モビリティの4つの注力分野を中心に、循環をデザインするサステナブルなマテリアルを提供して行きます。 なお、研究開発費の総額は、8,152百万円であります。 セグメントごとの研究開発活動は、次のとおりであります。 (1)金属事業 金属事業の研究開発は、ディビジョンラボである鉱業技術研究所とグループ会社を含む各拠点との緊密な連携が主体となって、イノベーションセンターから分析技術などの支援を受けつつ、時間価値を重視して取り組んでおります。既存技術の改良とともに新技術の工業化を目指して、資源技術と製錬技術の融合によって環境にやさしいプロセスの研究開発を行っており、主な内容は次の通りであります。・鉱山投資案件参画機会拡大のための有価金属の副産回収をはじめとする技術開発・製錬・リサイクルプロセスにおけるマテリアルフロー最適化のための各種技術開発・資源・製錬プロセスの基盤強化のための各種技術開発・銅資源の循環を増進するための新プロセスの開発研究開発費の金額は、605百万円であります。 (2)高機能製品 銅加工事業の研究開発は、当社のイノベーションセンター及び銅加工事業部技術開発部銅加工開発センターを中心として、堺工場や若松製作所、三宝製作所と連携のもと、基盤技術の強化や製造プロセスの改善、新規銅合金の開発等をテーマに研究開発を行っており、主な内容は次のとおりであります。・端子コネクター用銅合金および高性能無酸素銅の開発と量産化・各種シミュレーション技術の開発と応用(鋳造/加工/組織制御)・環境調和型新合金の開発と量産化・ROX素材を生かしたプロセスと商品開発 (※ROX:SCR法により製造される無酸素銅荒引銅線)・リサイクル技術の確立・高機能めっきの開発電子材料事業の研究開発は、当社のイノベーションセンター、半導体新事業開発センター、三田工場、セラミックス工場、三菱電線工業株式会社、三菱マテリアル電子化成株式会社において機能材料、電子デバイス、シール、化成品各分野の開発を行っており、主な内容は次のとおりであります。・自動車及び次世代自動車向け電子材料部材・部品の開発・エレクトロニクス向け電子材料部材・部品の開発・半導体向け電子材料部材・部品の開発 研究開発費の金額は、1,918百万円であります。 (3)加工事業 当社のイノベーションセンター、筑波製作所、岐阜製作所、明石製作所、及びグループ会社である日本新金属株式会社、MMCリョウテック株式会社、株式会社MOLDINOを中心に研究開発を行っており、主な内容は次のとおりであります。・工具用基材の超硬合金・サーメット・CBN焼結体等と工具用硬質皮膜の材料・技術開発・刃先交換式切削工具、超硬ドリル・エンドミル工具の設計および開発・ヘリカルブローチ、微細加工用工具の開発、IT市場向け超精密耐摩耗工具、鉱山・都市開発工具の開発・超硬工具の主原料であるタングステンカーバイド粉の開発・廃超硬工具スクラップからタングステンを回収・分離するリサイクル技術の研究開発 研究開発費の金額は、283百万円であります。 (4)再生可能エネルギー事業 当社の再生可能エネルギー事業においては、特に記載すべき事項はございません。 (5)その他の事業 また、各セグメントにおける研究開発以外に、ものづくり・R&D戦略部は、当社グループの事業競争力強化・新事業創出のため、顧客から信頼される研究開発から量産化(事業化)まで、完結できる組織を目指しています。その研究開発に取り組むイノベーションセンターでは、4つの注力分野を中心に、当社Gの事業開発へ貢献するプロジェクトテーマを推進しています。また、それらを支える材料、プロセス、コンピュータ解析、分析評価、生産技術、ものづくり、システムまでの基盤技術強化・革新を図っています。主なテーマは以下のとおりであります。・xEV用全固体電池向け材料の製造技術・半導体関連用途の柔らかい伝熱パテ製品・耐熱性と柔軟性を併せ持つ金属ゴム材料・耐火プラスチック製品 研究開発費の金額は、5,345百万円であります。
株式の保有状況 FY2025 / 約1,875字
(5)【株式の保有状況】 ①投資株式の区分の基準及び考え方当社は、専ら株式の価値の変動または配当によって利益を受けることを目的として保有する株式を純投資目的である投資株式、それ以外の投資株式を純投資目的以外の目的である投資株式としております。 ②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、事業戦略上必要である場合を除き、純投資目的以外の株式(政策保有株式)を取得・保有しません。また、毎年取締役会にて、政策保有株式として保有する全ての上場株式について、中長期的な企業価値向上の観点から、保有目的や意義など事業戦略上の必要性を確認するとともに、保有に伴う便益やリスクが資本コストに見合っているか等を具体的に精査し、保有の適否に関する総合的な検証を実施しております。検証の結果、保有意義が認められない政策保有株式は縮減することとしております。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式552,178非上場株式以外の株式35,840 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式178長期的な戦略提携関係を目的とした株式取得によるもの。非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式412,916 c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式                                  2025年3月31日現在銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由(注)当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社三菱総合研究所554,600554,600社会・経済情勢等に係る知見を有するシンクタンクの同社と良好な関係等を構築・維持・強化するため。無2,6032,750住友電気工業株式会社750,000850,000金属事業等において取引関係がある事業戦略上重要な相手先であり、当該関係等を維持・強化するため。有1,8491,995Western Copper and Gold Corporation8,091,3908,091,390銅鉱山関連事業における事業戦略上重要な相手先であり、当該関係等を維持・強化するため。無1,3861,872Masan High-Tech Materials Corporation-109,915,542当事業年度において売却を実施しております。無-10,593SDI CORPORATION-4,667,000当事業年度において売却を実施しております。無-2,134三菱倉庫株式会社-167,250当事業年度において売却を実施しております。無-832 (注)1.「-」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。2.個別銘柄についての定量的な保有効果は、当該株式の発行者との取引内容等を踏まえた評価となり、秘密保持の必要性等から記載が困難であります。但し、上述②のとおり、毎年取締役会において、全ての上場株式について保有の合理性を検証しております。3.当社株式の保有の有無は、当該株式の発行者の関係会社による保有は含めておりません。 みなし保有株式                                 2025年3月31日現在銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)三菱地所株式会社1,570,0003,140,000当該株式は、「退職給付に関する会計基準」に適合する年金資産として信託したものであります。また、信託契約上、受託者は当社の指示に従って議決権を行使することとなっております。有3,8188,743 (注)1.貸借対照表計上額の上位銘柄を選定する段階で、特定投資株式とみなし保有株式を合算しておりません。2.当社株式の保有の有無は、当該株式の発行者の関係会社による保有は含めておりません。
関係会社の状況 FY2025 / 約1,932字
4【関係会社の状況】名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有(被所有)割合関係内容所有割合(%)被所有割合(%)(連結子会社) 安比地熱株式会社岩手県八幡平市百万円100再生可能エネルギー事業51 -当社が借入金の保証をしております。エイチ・シー・スタルク・ホールディング社(注)4、5ドイツ ゴスラー千ユーロ25加工事業100(100) -当社が借入金の保証をしております。役員の兼任1名。MMCハードメタルヨーロッパ社ドイツ メーアブッシュ8,271加工事業100 -役員の兼任1名。MMCハルトメタル社(注)4ドイツ メーアブッシュ3,579加工事業100(100) -当社より超硬工具製品を購入しております。小名浜製錬株式会社福島県いわき市百万円6,999金属事業100 -当社より銅製錬を受託しております。設備の賃貸借取引があります。三宝メタル販売株式会社大阪府東大阪市80高機能製品100 -当社より伸銅品を供給しております。中部エコテクノロジー株式会社三重県四日市市300金属事業51 -当社より家電リサイクルにかかる技術支援をしております。日本新金属株式会社(注)4大阪府豊中市500加工事業100(11) -当社にタングステン製品を供給しております。設備の賃貸借取引があります。八幡平グリーンエナジー株式会社秋田県鹿角市20再生可能エネルギー事業75 -当社より発電にかかる設備の運転及び保守管理を受託しております。東日本リサイクルシステムズ株式会社宮城県栗原市280金属事業81 -当社より家電リサイクルにかかる技術支援をしております。米国三菱マテリアル社米国カリフォルニア州コスタメサ千米ドル7,030加工事業100 -当社より超硬工具製品等を購入しております。役員の兼任1名。細倉金属鉱業株式会社宮城県栗原市百万円100金属事業100 -当社に電気鉛を供給しております。マテリアルエコリファイン株式会社東京都千代田区400金属事業100 -当社にスクラップ原料を供給しております。当社より白金族金属及び錫等の製錬を受託しております。三菱綜合材料管理(上海)社中国上海市千人民元34,130加工事業100 -役員の兼任1名。三菱電線工業株式会社東京都千代田区百万円8,000高機能製品100 -当社より電気銅を購入しております。役員の兼任1名。三菱マテリアルテクノ株式会社東京都台東区1,042その他の事業100 -当社より建設工事を受注しております。設備の賃貸借取引があります。三菱マテリアル電子化成株式会社秋田県秋田市2,600高機能製品100 -当社に化成品を供給しております。設備の賃貸借取引があります。三菱マテリアルトレーディング株式会社東京都中央区393その他の事業100 -当社より金属加工製品等を購入しております。三菱マテリアルヨーロッパ社オランダ アムステルダム千米ドル47,096金属事業、加工事業、その他の事業100 -欧州地域における資源循環事業を統括しております。役員の兼任1名。株式会社MOLDINO東京都墨田区百万円1,455加工事業100 --ルバタ社(注)2フィンランド ポリ千ユーロ160,000高機能製品100 -当社が借入金の保証をしております。役員の兼任1名。その他86社 (持分法適用関連会社) インドネシア・カパー・スメルティング社インドネシア ジャカルタ千米ドル579,507金属事業34 -役員の兼任1名。エルエムサンパワー株式会社東京都千代田区百万円495再生可能エネルギー事業50 --グリーンサイクル株式会社愛知県名古屋市350金属事業16 --マントベルデ社チリサンティアゴ州プロビデンシア千米ドル518,460金属事業30 -当社に銅精鉱を供給しております。当社より資金の貸付を行っております。湯沢地熱株式会社秋田県湯沢市百万円3,802再生可能エネルギー事業30 -当社が借入金の保証をしております。UBE三菱セメント株式会社東京都千代田区50,250セメント事業50 -役員の兼任1名。その他8社 (注)1. 主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。2. 特定子会社であります。3. その他の関係会社(有価証券報告書提出会社が他の会社等の関連会社である場合における当該他の会社等)はありません。4. 議決権の所有割合欄の(内書)は、間接所有割合であります。5.債務超過の状況にある会社であり、債務超過の額は4,458百万円であります。6. 売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超える連結子会社はありません。
サステナビリティ FY2025 / 約8,333字
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は以下のとおりであります。なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在において判断したものであります。 (1)ガバナンス及びリスク管理に関する事項①ガバナンス 当社は、コーポレート・ガバナンス基本方針において、当社グループの中長期的な企業価値の向上を実現するためには、サステナビリティを巡る課題への対応が必要不可欠と認識し、グローバルな事業活動のなかで廃棄物や資源のリサイクル及び省エネルギーの推進を行うなど、社会的課題の解決に積極的に取組むことにより、持続可能な社会の構築への貢献と中長期的な企業価値の向上の両立を目指すこと、及び「サステナビリティ基本方針」に基づき、サステナビリティを巡る課題に対し、適切に対応していくことを定めています。2021年12月1日付で策定したサステナビリティ基本方針は、当社グループのサステナビリティに関連する規定・方針類を束ねる上位方針として位置付けており、関連する方針として、人権方針、環境方針、調達方針等を定めています。これらの方針等に基づき、取組を進めてまいります。当社グループのサステナビリティ基本方針及び関連する方針等の詳細は、当社ウェブサイトに掲載しております。 URL:https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/sustainability/  取締役会がサステナビリティに関する取組のモニタリングに留まらず、異なる視点からサステナビリティへ取組む方向性を能動的に検討し、社内に示していくべく、取締役会の下に「サステナビリティ委員会」を設置しております。また、執行役社長(本部長)、コーポレート部門の担当執行役(副本部長)、関係部署の部長等によって構成される「SCQ推進本部」を設置し、サステナビリティを巡る経営課題のうち企業活動を継続していく上での根幹としているSCQ(安全・環境・コンプライアンス・品質等)に関する一元的な対応を推進しております。加えて、サステナビリティ審議会及びサステナビリティレビューを実施しております。これらの会議は執行役及び関係部署の部長等によって構成されており、地球環境問題対応と人的資本経営の経営課題も含めたサステナビリティ関係事項を取り扱うテーマとしております。なお、当社グループのサステナビリティ課題のうち、「資源循環の推進」、「地球環境問題対応の強化」、「人的資本の強化」については、サステナビリティ委員会でも取り扱い、テーマを共有して対応を図ることとしています。 これらを含めた当社のコーポレート・ガバナンスの概要は、「4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要」をご参照下さい。 ②リスク管理 当社グループは、サステナビリティ課題に適切に対応していくことが当社グループにおける様々なリスクの低減につながると考えております。また、当社グループでは、重大リスクをグループ全体のリスク、事業固有のリスク(事業全体の運営に重大な影響を及ぼすリスク)、及び事業拠点固有のリスク(拠点運営に重大な影響を及ぼすリスク)として、各階層が担うべき役割(計画の策定、実行、支援、モニタリング/レビュー)を明確にしています。特に本社の管理部門/事業部門は、事業拠点で確実に対策が実行されるよう、半期毎に事業拠点とリスクコミュニケーションを図り、実施状況や課題を共有し必要な支援を協議のうえ実施しています。 リスクマネジメントに関する活動状況については半期毎にモニタリング/レビューし、結果はSCQ推進本部、戦略経営会議、及び取締役会等に報告され、リスクの状況を経営層でモニタリング/レビューしています。 当社グループのリスクマネジメント体制及び運用状況、重大リスクの選定プロセス、サステナビリティ課題及びそれに関連するリスク等の詳細は「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照下さい。 (2)戦略及び指標・目標に関する事項 当社は、2023年度から2030年度までを対象とする中期経営戦略(以下「中経2030」)において、2050年度の再生可能エネルギー電力自給率100%に向けて、再生可能エネルギー事業を全社的な取組として戦略本社(※)に集約し、長期的な視野で事業の拡大を推進することとしております。加えて、当社グループの温室効果ガス(以下「GHG」)排出量について2030年度までの削減目標を定め、2045年度までのカーボンニュートラル実現を目指すこととしております。また、人事戦略については、「人こそが新しい価値を創造し、当社グループの持続的成長の源泉である」という考えのもと、人材の価値最大化と「勝ち」にこだわる組織づくり、及び共創と成長を生み出す基盤の構築に取組むこととしております。  GHG排出削減目標等については後掲「(3)気候変動への対応」を、人事戦略や指標・目標等については後掲「(4)人的資本に対する取組(人材の多様性確保を含む)」をご参照下さい。また、中経2030の詳細については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照下さい。 ※2024年4月1日付で、戦略本社とプロフェッショナルCoEを統合する等のコーポレート部門の再編を行いました。 (3)気候変動への対応1)ガバナンス及びリスク管理に関する事項①ガバナンス当社は、サステナビリティ推進を分掌するCSuOのもとで気候変動への対応を含むサステナビリティ課題への対応を行っています。また、コーポレート部門に専門部署である「安全環境品質室」を設置し、気候変動に関連するリスクと機会への戦略的取組を含め、当社グループにおける気候変動対応を企画・推進しています。また、安全環境品質室が事務局を務める地球環境委員会では、気候関連財務情報開示タスクフォース提言に基づいたシナリオ分析、気候関連リスク及び機会の評価・管理、GHG削減のための実行計画の策定・管理、及びその他気候変動に関する協議及び情報共有を推進しています。同委員会の取組については、戦略経営会議、取締役会に報告され、適切にモニタリングされています。 ②リスク管理 当社グループでは、気候変動に関するリスクを当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性がある主要なリスクの1つとして認識しており、当社グループのリスクマネジメント活動の中で取組を進めています。当社グループのリスクマネジメント体制及び運用状況、重大リスクの選定プロセス等の詳細は「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照下さい。 2)戦略に関する事項気候変動に関する機会については、気候変動に関する政策等の強化により、省エネ・GHG排出削減に貢献する技術や製品・サービスの需要が拡大すると想定しています。当社グループは、脱炭素化に貢献する素材・製品の製造、非鉄金属資源リサイクル、地熱発電等の再生可能エネルギーの開発・利用促進、CO2回収・有効利用に関する技術開発、保有する山林の保全活動等に取組むことで、経済的価値と社会的価値の両立を目指していきます。 ①シナリオ分析 当社グループは、2021年3月、気候変動が当社グループの事業に与える影響(リスクと機会)について把握し、リスクの低減及び機会の獲得に向けた対策を検討するため、シナリオを設定し、その分析を実施しました。移行リスクと機会については、2023年2月に中経2030との整合性を取りながら、シナリオ分析の更新、指標・目標の設定を行いました(全事業共通で1テーマ、3つの大テーマについて事業毎に計9テーマを設定、それぞれ1.5℃シナリオと4℃シナリオを設定し分析を実施)。これらの指標・目標に基づいたモニタリングを実施しています。②物理的リスク(水) 当社グループにおける水使用量の大部分(約87%)は冷却水としての海水であり、淡水(工業用水や地下水等)の使用量は相対的に少ないものとなっています。しかし、淡水の不足は事業活動に影響を及ぼすおそれがあるため、当社グループの事業運営では、必要な水量及び水質を確保することが不可欠です。また、気候変動に関連すると考えられる激甚化した豪雨・洪水や高潮・渇水等の急性及び慢性リスクによる被害等の水リスクを含めて全社リスクマネジメント活動において管理しています。 事業所では水リスクの低減策をそれぞれ進めており、水資源確保への対策については水の循環利用や水使用量の少ない設備の導入・更新等による節水に取組み、洪水対策については建屋・ポンプ・電気設備等の嵩上げや排水ポンプの設置、増水を想定した訓練等に取組んでいます。また、事業所からの排水水質異常や水質事故の防止のため、法規制を上回る独自の排水基準の設定による管理、水質異常時に検知できるセンサー・自動排水停止システムの導入等に取組んでいます。 3)指標・目標に関する事項 当社は、「エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーの転換等に関する法律」ならびに「地球温暖化対策の推進に関する法律」(以下、「温対法」)の運用変更に基づく定期報告が2024年度から適用されたことに伴い、2024年7月に当社の温室効果ガス(以下「GHG」)排出量及び目標を見直しました。 具体的には、これまで算定・報告の対象外であったE-Scrapに含まれるプラスチックの燃焼に伴い生じるCO2や、銅の製錬工程で使用する石灰石の化学反応に伴い生じるCO2などのGHG排出量を法令報告の対象として追加しました。
この変更に併せ、当社グループのGHG排出量の削減目標について見直し、資源循環の取組により排出されるGHGを除くGHG排出量を2030年度までに2020年度比で47%削減することを目標としました。また、引き続き2045年度までにGHG排出量を実質ゼロとするカーボンニュートラルの実現を目指します。なお、このたびの見直しに伴って、従来設定していたSBT(Science Based Targets)は指標から外し、認定を取り下げております。 中長期目標の達成に向け、2030年度までに主に製造拠点の省エネ、設備改善等へ105億円の投資を行い、GHG排出量削減に取組みます。また、2045年度のカーボンニュートラル実現のため、当社が強みを持つ地熱発電等の再生可能エネルギーの開発、利用拡大を進め、目標値として2035年度に自社使用電力の再生可能エネルギー利用率を100%とすることを定めています。これに伴い、2030年度までに再生可能エネルギー事業へ300億円の投資を行います。 また、当社の事業活動に伴うサプライチェーン等のGHG排出量であるScope3の削減目標として、2030年までに22%削減(Scope3全体の約90%を占めるカテゴリ1、3及び15について2020年度比)と設定しました。目標達成に向け、サプライヤー等とのエンゲージメントを進め、当社Scope3排出量の長期的な削減を目指して参ります。 2023年度におけるScope1・2排出量内訳[千t-CO2e](実績については、2024年3月31日現在における、当社及び連結子会社84社のデータを反映しています。) 分類単体国内グループ海外グループ計Scope1エネルギー起源(燃料等)108181117406非エネルギー起源476621134資源循環の取り組みにより排出されるGHG1702520422小計324499138962Scope2エネルギー起源(電力等)221176312709合計5456754501,671 2023年度におけるScope3排出量内訳[千t-CO2e](実績については、2024年3月31日現在における、当社及び連結子会社46社のデータを反映しています。)項目単体グループ計カテゴリ1購入した製品・サービス9212,4023,323カテゴリ2資本財102204305カテゴリ3Scope1,2に含まれない燃料及びエネルギー関連活動54108162カテゴリ4輸送、配送(上流)231512743カテゴリ5事業から出る廃棄物41822カテゴリ6出張022カテゴリ7雇用者の通勤257カテゴリ8リース資産(上流)---カテゴリ9輸送、配送(下流)42134176カテゴリ10販売した製品の加工107415522カテゴリ11販売した製品の使用---カテゴリ12販売した製品の廃棄258カテゴリ13リース資産(下流)---カテゴリ14フランチャイズ---カテゴリ15投資5,46505,465合計6,9313,80310,734  (4)人的資本に関する取組(人材の多様性確保を含む) 当社グループは、「人と社会と地球のために、循環をデザインし、持続可能な社会を実現する」ことを「私たちの目指す姿」として掲げています。事業活動を通じてこの目指す姿を推進していくのは人であり、「人こそが新しい価値を創造し、当社グループの持続的成長の源泉である」と考えています。 人材を資源やコストではなく「資本」として捉え、Human Resources Transformation、略してHRXを通じて、人材育成の加速、キャリア自律の促進、タレントマネジメントシステムによる人材情報の見える化と各種人事施策への活用など、投資を通じて人材の成長に取組んでいます。今後もHRXの取組を更に深化させながら、人事戦略「人材の価値最大化と『勝ち』にこだわる組織づくり」、「共創と成長を生み出す基盤の構築」を通じて、個人と会社がともに成長し、企業価値の向上を実現させていくための人的資本への投資を進めてまいります。 ①ガバナンス 当社は、当社グループの人事戦略を分掌する執行役(CHRO、Chief Human Resources Officer)を置き、また人事戦略(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを含む)担当部署を設置し、当社グループの人的資本に関する取組を推進しております。また、執行役をメンバーとする「人材委員会」での人事課題の審議・共有、次世代経営人材育成プログラムへの執行役の関与等により、当社グループの人的資本への取組、経営戦略・事業戦略と人事戦略とを連動させる取組を推進するとともに、定期的に取締役への報告も行っております。 ②戦略当社グループでは、これまで取組んできたHRXを発展させ、中経2030を実現するための人事戦略を以下のとおり定めています。 <2024年度までの取組事例>・執行役とHRBP(Human Resources Business Partner)で構成される「人材委員会」を設置。人材の採用、育成、異動・配置、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンをはじめとする各種主要人事施策に関する審議、実効性の検証及び改良に向けた検討を実施・管理職層に対する「職務型人事制度」の適用による役割・責任に応じた評価・処遇・配置の実現・非管理職層に対して従来の職能資格から役割を基準とした仕組みを導入するための人事制度改定を検討・1-on-1の実施、社内公募によるキャリアチャレンジ、オンライン学習サポートを通じたリスキリング環境の提供、1年間のトライアル期間を経て本格導入した副業・兼業制度による自律的キャリア形成の支援・在宅勤務制度、遠隔地リモート勤務制度による多様な働き方の実現・タレントマネジメントシステムを通じた人材情報の見える化とスキル管理等への活用・執行役社長をトップとする推進体制のもと、従業員の健康を最優先にすることを目的とした、健康経営の推進(「健康経営銘柄2025」の初選定、「健康経営優良法人2025(大規模法人部門(ホワイト500))」の認定を継続取得、グループ全体で健康経営優良法人2025:9社認定)・執行役と従業員との対話機会の設定(執行役とのコミュニケーションワークやタウンホールミーティング、リバースメンタリング等を実施) ③指標と目標 経営戦略達成のための重要な人的資本に係る指標と目標として、以下3点を設定しています。a)経営リーダー候補の継続的確保育成当社グループが中長期的に成長していくためには、それを牽引する経営リーダーを育成する必要があることから、次世代経営人材育成プログラムに沿い、将来の経営リーダーになり得る人材を選抜し、育成を進めています。このプログラムを通じて育成される経営リーダー候補者を順次増加させていき、執行役後継候補者に占める次世代経営人材育成プログラム選抜者比2022年度実績51%を、2030年度までに80%とする目標を設定しています(2024年度実績は69.7%)。b)意思決定層における多様性の確保当社グループの持続的な成長のためには、既存の枠組みにとらわれないイノベーションの創出が必要であると考えています。そのためには、多様な人材を確保・育成し、多様な個性を認め合い、異なる意見から新たな価値を創出する意識・風土醸成が欠かせません。このことから、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンに関する方針の下、当社の管理職層における多様な属性(女性、外国人、経験者採用、障がい者)の割合2020年度実績16%を、2030年度までに30%(※1)とする目標を設定しています(2024年度実績は27.0%)。c)エンゲージメントの継続的向上当社グループの経営戦略・事業戦略を実行するのは人です。一人ひとりが持つ個性を受け入れ、尊重し、最大の組織パフォーマンスを発揮しながら、働きがいを感じることのできる企業を目指し、働きがい向上に向けた各種施策を進めています。2022年度より、年に1度、当社の全従業員を対象としたエンゲージメントサーベイを開始し、施策の効果を測ることとしております。今後も各施策をさらに推進していくことにより、エンゲージメントサーベイ全設問における肯定的回答率2022年度実績71%を、2030年度までに80%(※2)とする目標を設定しています(2024年度実績は74.9%)。 とりわけ、会社の持続的成長に影響を及ぼす「意思決定層における多様性の確保」に向けた取組については、その属性別にも以下の指標と目標(※1)を設定しています。 〇女性 2020年度末時点における当社の全管理職に占める女性管理職の割合は2.1%でした。当社では、近年における総合職の新卒採用に占める女性比率は従来の目標である「25%以上」を概ね達成していますが、今後はこの水準を更に向上させるとともに、経験者採用の強化、キャリア加速や人脈形成の支援、多様な経験蓄積による実力の養成等により、2025年度末までに、女性管理職の人数を2020年度末比約2.5倍、全管理職に占める割合を5%以上にすることを目指しています(2024年度末時点における女性管理職の人数は68名で、全管理職に占める割合は3.9%)。〇外国人 2020年度末時点における当社の全管理職に占める外国人管理職の割合は約1%でした。今後も積極的な新卒・経験者採用を継続するとともに、キャリア支援や職場環境の整備等により、2025年度末までに、全管理職における外国人の人数を2020年度末比約2.5倍にすることを目指しています(2024年度末時点における外国人管理職数は2020年度末比約1.5倍)。〇経験者採用 2020年度末時点における当社の全管理職に占める経験者採用の割合は約12%でした。近年、当社では経験者採用に注力しており、最近3年間の管理職層及び総合職の新規採用においては、年間採用者に占める経験者採用比率は約44%です。今後も研修や社内人脈形成等の入社後サポート体制強化やキャリア支援等により、2025年度末までに、全管理職における経験者採用の人数を2020年度末比約1.5倍にすることを目指しています(2024年度末時点における経験者採用管理職数は2020年度末比約1.6倍)。 ※1:対象は当社正社員(当社からの出向者を含み、当社への出向者は含みません)※2:対象は当社正社員(当社への出向者を含み、当社からの出向者は含みません)
主要な設備の状況 FY2025 / 約2,573字
2【主要な設備の状況】 当社グループにおける当連結会計年度末の主要な設備は、次のとおりであります。(1) 金属事業① 提出会社事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計直島製錬所(香川県香川郡直島町)銅・貴金属製錬設備20,51224,9006,312(3,221)()1,95753,683 472 ② 国内子会社会社名事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計小名浜製錬株式会社小名浜製錬所ほか(福島県いわき市)銅製錬設備8,92017,3122,371(454)([39])()2,41331,018489 (2) 高機能製品① 提出会社事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計堺工場(大阪府堺市西区)型銅・線材製造設備1,5243,473 2,811 (49)([9])305 8,114178若松製作所(福島県会津若松市)伸銅品製造設備3,339 3,797 2,235[11](121)([6])()626 9,997[11]469三宝製作所(大阪府堺市堺区)伸銅品製造設備6,764 9,644 12,859[108](67)([3])1,460 30,728[108] 535三田工場(兵庫県三田市ほか)電子材料製品製造設備1,423 1,861 1,843 (50) 4485,576149セラミックス工場(埼玉県秩父郡横瀬町)電子デバイス製品製造設備―――(61)――126 ② 国内子会社会社名事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計三菱電線工業株式会社箕島製作所ほか(和歌山県有田市ほか)シール製品等製造設備ほか5,120 2,267 2,996 (563)()1,901[9]12,285[9]551 ③ 在外子会社会社名事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計ルバタ社(注)4ルバタ社(フィンランドポリ市ほか)銅加工品製造設備6,381[2,545]15,653[113]184[535](105)([268])16,084[42]38,303[3,236]1,468 (3) 加工事業① 提出会社事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計筑波製作所(茨城県常総市)超硬製品製造設備3,7767,0101,799(151)()1,63914,226631岐阜製作所(岐阜県安八郡神戸町)超硬製品製造設備1,9674,3021,106 (75)([8])5147,891393明石製作所(兵庫県明石市ほか)工具製造設備1,496 1,713 1,827 (73)([10])1,297[13]6,333[13]333 ② 国内子会社会社名事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計日本新金属株式会社本社及び工場(大阪府豊中市ほか)タングステン製品製造設備ほか2,2942,274146(26)6375,353266株式会社MOLDINO本社及び工場(東京都墨田区ほか)工具製造設備ほか3,5507,1043,221(107)95614,833733 ③ 在外子会社会社名事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計エイチ・シー・スタルク・ホールディング社(注)5エイチ・シー・スタルク・ホールディング社(ドイツゴスラー郡ほか)タングステン製品製造設備ほか10,443 10,570 474 (165)()2,269[168]23,757[168]720 (4) 再生可能エネルギー事業① 提出会社事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計東北電力所(秋田県北秋田市ほか)発電設備ほか11,0924,588120(10,182)2,74618,5488 ② 国内子会社会社名事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計安比地熱株式会社本社(岩手県八幡平市)地熱発電設備10,995 7,467 20(2) 12 18,495 11 (5) その他の事業等① 提出会社事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計さいたま総合事務所(埼玉県さいたま市大宮区)事務所3,881345,097 (24)429,05517 ② 国内子会社会社名事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計三菱マテリアルテクノ株式会社本社ほか(東京都台東区ほか)土木建築用設備ほか4,446 872[54]1,628 (75)([31])()777[49] 7,725[104]916 (注)1. 帳簿価額には、各社の帳簿価額を記載しており、建設仮勘定及び無形固定資産の金額を含んでおります。2. 上記中[外書]は、連結会社以外からの賃借設備であります。3. 上記中は、連結会社以外への賃貸設備であります。4. ルバタ社はルバタ・ポリ社、ルバタ・マレーシア社、ルバタ・アップルトン社ほか11社から構成されております。5.エイチ・シー・スタルク・ホールディング社はエイチ・シー・スタルク社、エイチ・シー・スタルク・タングステン社ほか10社から構成されております。6. 上記のほか、主要な賃借設備として以下のものがあります。提出会社事業所名(所在地)設備の内容従業員数(名)年間賃借料(百万円)本社(東京都千代田区)本社ビル1,0951,335
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約12,769字
(1)【コーポレート・ガバナンスの概要】①コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方・当社は、取締役会が定める当社グループの企業理念、ビジョン、価値観、行動規範(総称して以下「企業理念等」という。)、私たちの目指す姿及びコーポレート・ガバナンス基本方針(※)等に基づき、株主、投資家をはじめ従業員、顧客、取引先、債権者、地域社会等の当社及び当社子会社(以下「当社グループ」という。)に係る全てのステークホルダーとの信頼関係を構築するとともに、コーポレート・ガバナンスを整備しております。・当社は、会社法上の機関設計として、指名委員会等設置会社を採用し、監督と執行を分離することにより、取締役会の経営監督機能の強化、経営の透明性・公正性の向上及び業務執行の意思決定の迅速化を図っております。・当社は、コーポレート・ガバナンスの強化を経営の最重要課題のひとつとして、継続的に改善に取り組みます。※当社は、コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方及び枠組みを「コーポレート・ガバナンス基本方針」として取り纏め、当社ホームページにて開示しております。    ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 当社は、会社法上の機関設計として、指名委員会等設置会社を採用し、監督と執行を分離することにより、取締役会の経営監督機能の強化、経営の透明性・公正性の向上及び業務執行の意思決定の迅速化を図っております。 なお、当社グループは、世の中にとって不可欠な基礎素材・部材を供給するとともに、リサイクル事業、再生可能エネルギー事業を有する複合事業体でありますので、業務執行を機動的且つ適切なものとするため、社内カンパニー制度を導入しております。 (取締役会) 取締役会の役割・責務は以下のとおりです。・株主からの委託を受け、経営の方向性を示すとともに、経営方針や経営改革等について自由闊達で建設的な議論を行うことなどにより、当社グループの中長期的な企業価値の向上に努める。・法令、定款及び取締役会規則の定めに基づき、経営方針や経営改革等、経営に重大な影響を及ぼす可能性のある事項について決定する。・執行役が、自らの責任・権限において、経営環境の変化に対応した意思決定、業務執行を担うことができるよう、取締役会規則等の定めに基づき、適切な範囲の業務執行の権限を執行役に委譲し、業務執行の意思決定の迅速化を図る。・グループガバナンスの状況や経営戦略の進捗を含む業務執行の状況について執行役より定期的に報告を受け、監督する。 なお、社外取締役は、取締役及び執行役の職務執行の妥当性について客観的な立場から監督を行うことや、専門的な知識や社内出身役員と異なる経験から会社経営に対して多様な価値観を提供することを通じて、取締役会の経営監督機能をより高める役割を担っております。 取締役会は、有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在、以下11名の取締役(うち社外取締役7名)で構成されております。 小野 直樹〔議長〕、杉 光、若林 辰雄、五十嵐 弘司、武田 和彦、別府 理佳子(注1)、桐山 一憲、相樂 希美、竹内 章、柴田 周、髙柳 喜弘<執行役兼任>(下線は社外取締役) (指名委員会) 指名委員会は、取締役候補者の指名及び取締役の解任に関する方針、株主総会に提出する取締役の選解任に関する議案の内容等を決定するほか、執行役の選解任等について、取締役会からの諮問を受けて審議を行い、取締役会に答申します。また、執行役社長の後継者候補及びその育成計画について審議するとともに、後継者候補の育成が適切に行われるよう監督します。次期執行役社長の候補者については、取締役会からの諮問に基づき審議し、答申します。 指名委員会は、有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在、以下5名の取締役(うち社外取締役5名)で構成されております。 若林 辰雄〔委員長及び議長〕、杉 光、五十嵐 弘司、武田 和彦、別府 理佳子(注1)(下線は社外取締役) (監査委員会) 監査委員会は、内部統制システムを活用した監査を通じて、または選定監査委員が直接、取締役及び執行役の職務の適法性及び妥当性の監査を行います。 監査委員会は、有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在、以下5名の取締役(うち社外取締役4名)で構成されており、監査委員会監査の実効性を向上させるため、常勤監査委員1名を選定しております。 武田 和彦〔委員長及び議長〕<常勤監査委員>、別府 理佳子(注1)、桐山 一憲、相樂 希美、竹内 章(下線は社外取締役) (報酬委員会) 報酬委員会は、取締役及び執行役が受ける個人別の報酬等の内容に係る決定に関する方針を定め、その方針に従い、取締役及び執行役が受ける個人別の報酬等の内容を決定します。 報酬委員会は、有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在、以下3名の取締役(うち社外取締役3名)で構成されております。 杉 光〔委員長及び議長〕、若林 辰雄、別府 理佳子(注1)(下線は社外取締役) (サステナビリティ委員会) サステナビリティ委員会は、取締役会からの諮問事項として、サステナビリティ経営に関するモニタリング方法や、サステナビリティ経営の課題等について検討します。サステナビリティ委員会で検討した事項は、取締役会に答申します。 サステナビリティ委員会は、有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在、以下4名の取締役(うち社外取締役3名)で構成されております。 五十嵐 弘司〔委員長及び議長〕、桐山 一憲、相樂 希美、小野 直樹(下線は社外取締役) (会計監査人) 会計監査については、会社法に基づく会計監査人及び金融商品取引法に基づく監査法人に有限責任監査法人トーマツを選任し、会社法監査及び金融商品取引法監査を受けております。会計監査人は、独立の第三者としての立場から財務諸表監査及び内部統制監査を実施し、当社は監査結果の報告を受けて、会計及び内部統制の検討課題等について適宜意見を交換し、改善事項等の助言を受けております。また、当社からは情報・データを提供し、迅速かつ正確な監査が実施できる環境を整備しております。 詳細は、「(3)監査の状況 ③ 会計監査の状況」をご参照下さい。 (執行役) 執行役は、取締役会からの権限委譲に基づき、定められた職務分掌等に従い、業務の執行を行います。執行役は、有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在、以下7名であり、執行役のうち、執行役社長である田中徹也、執行役常務である髙柳喜弘の両氏は、取締役会の決議により、代表執行役に選定されております。 執行役社長 田中 徹也、執行役常務 平野 華世、執行役常務 野川 真木子(注2)、執行役常務 石井 利昇、執行役常務 髙柳 喜弘、執行役常務 張 守斌、執行役常務 小原 和生 (戦略経営会議) 戦略経営会議は、取締役会から権限委譲を受けて、当社グループ全体の経営に係わる特に重要な事項について審議及び決定を行います。戦略経営会議は、有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在、以下4名の執行役で構成されております。 執行役社長 田中 徹也〔議長〕、執行役常務 平野 華世、執行役常務 野川 真木子(注2)、執行役常務 石井 利昇 (SCQ推進本部) SCQ推進本部は、サステナビリティを巡る経営課題のうち企業活動を継続していく上での根幹としているSCQ(安全・環境・コンプライアンス・品質等)に関する一元的な対応を推進しております。 本組織は、CEO(本部長)、コーポレート部門の担当執行役(副本部長)、および関係部署の組織長(部員)等からなる本部と、専門分野別の部会で構成されております。 各部会は年度毎に活動方針と活動計画を策定し、同本部において審議・フォローアップを受けて活動に取り組んでいます。その活動状況は、SCQ推進本部会議、戦略経営会議を通じて関係者に報告しております。また、2025年4月より、サステナビリティに関する情報開示等への対応強化のため、ディスクロージャー部会を新設致しました。 有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在、SCQ推進本部の専門部会は、以下のとおりです。 ゼロ災推進部会、健康経営推進部会、人権部会、コンプライアンス部会、個人情報保護法対応部会、リスクマネジメント・危機管理部会、環境管理部会、品質管理部会、ディスクロージャー部会 (サステナビリティ審議会・サステナビリティレビュー) サステナビリティに関する取り組みとして、従来のガバナンスレビュー及びガバナンス情報共有会議に代わり、2024年度からサステナビリティ審議会及びサステナビリティレビューを実施しております。 取り扱うテーマについては、これまでのガバナンス関係事項(安全、衛生、人権、コンプライアンス、環境、品質、コミュニケーション、情報セキュリティ)から、地球環境問題対応と人的資本経営の経営課題も含めたサステナビリティ関係事項としております。 サステナビリティ審議会は、本社と事業部門等の間で、事業年度開始前(3月)に、上記のサステナビリティ関係事項に関する方針や計画を審議し決定する場としております。 また、サステナビリティレビューは、サステナビリティ審議会で決定した方針及び計画に基づく活動について、コーポレート部門および事業部門等ごとに事業年度内に1回以上、進捗報告を行う場としております。 これらの会議は、執行役及び関係部署の部長等によって構成されており、会議を通じて情報を共有しフォローアップできる体制を構築しております。 (監査の状況) 監査委員会による監査の状況については、「(3)監査の状況、①監査委員会による監査の状況」に、内部監査担当部署による内部監査の状況については、「(3)監査の状況、②内部監査の状況」に記載しております。また、監査委員会の職務を補助すべき使用人に関する事項については、「(1)コーポレート・ガバナンスの概要、③企業統治に関するその他の事項、イ.内部統制システムの整備の状況及び子会社の業務の適正を確保するための体制の整備の状況」に記載しております。  これらの機関を含む当社経営における意思決定・監督、業務執行及び監査に関するコーポレート・ガバナンスの体制は次図のとおりであります。  <コーポレート・ガバナンス体制の概要> ※有価証券報告書提出日(2025年6月24日)時点  なお、当社は、2025年6月25日開催予定の第100回定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役10名選任の件」を提案しております。また、当該定時株主総会の直後に開催予定の取締役会の決議事項として「取締役会の招集者及び議長並びに代行順序の件」、「指名、監査、報酬、サステナビリティ各委員会委員及び委員長選定並びに委員長の代行順序の件」が付議される予定です。これらが承認可決された場合の取締役会及び各委員会の構成員は、以下のとおりです。 (取締役会)小野 直樹〔議長〕、若林 辰雄、五十嵐 弘司、武田 和彦、別府 理佳子(注1)、桐山 一憲、相樂 希美、佐々木 一郎、田中 徹也<執行役兼任>、平野 華世<執行役兼任>(下線は社外取締役) (指名委員会)若林 辰雄〔委員長及び議長〕、五十嵐 弘司、別府 理佳子(注1)(下線は社外取締役) (監査委員会)武田 和彦〔委員長及び議長〕、桐山 一憲、相樂 希美、小野 直樹(下線は社外取締役)2025年6月25日以降、当社は、常勤監査委員を選定しない予定としております。当社では、監査委員会の職務を補助する組織として監査委員会室を設置しているほか、内部監査担当部署及び会計監査人による監査の実施結果および改善の状況を監査委員会に報告するなど、監査委員会監査の実効性を確保する体制を整えております。 (報酬委員会)五十嵐 弘司〔委員長及び議長〕、若林 辰雄、別府 理佳子(注1)(下線は社外取締役) (サステナビリティ委員会)相樂 希美〔委員長及び議長〕、桐山 一憲、佐々木 一郎(下線は社外取締役)  これらの機関を含む当社経営における意思決定・監督、業務執行及び監査に関するコーポレート・ガバナンスの体制は次図のとおりとなる予定です。 <コーポレート・ガバナンス体制の概要> ※2025年6月25日以降 (注1)別府理佳子氏の戸籍上の氏名は、沖浦理佳子であります。(注2)野川真木子氏の戸籍上の氏名は、森真木子であります。 ③企業統治に関するその他の事項イ.内部統制システムの整備の状況及び子会社の業務の適正を確保するための体制の整備の状況 当社は、事業目的、経営計画等の達成にあたり、適切な内部統制システムの構築が重要課題であると認識しております。このような認識のもと、当社では社内規程等の制定・運用を通じ、会社法及び会社法施行規則に準拠した体制の整備を行うことにより、内部統制システムの充実を図っております。同システムにつきましては、必要に応じて見直すとともに、より適切な運用に努めてまいります。 有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在の体制は、以下のとおりであります。なお、2025年6月25日以降、当社は常勤監査委員を選定しない予定としており、これに伴う同システムの見直し内容については、2025年6月25日開催予定の取締役会において決定する予定としております。 1.執行役及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制(1)当社グループ共通の最高規範として企業理念等を定めるとともに、社内規程を整備し、コンプライアンス体制を確立する。(2)法令、定款及び社内規程等に基づき、取締役会、戦略経営会議その他の会議体等により執行役及び使用人の職務の執行内容を決定する。また、一定の重要事項に関する業務執行については、法務担当部署及び関係部署による事前審査を行う。(3)取締役会は、定期的に執行役から職務執行状況の報告を受けるとともに、必要事項について執行役から随時取締役会で報告を受ける。(4)執行役の中から、コンプライアンスに関する事項を分掌する役員を任命するほか、SCQに関する組織及びコンプライアンス担当部署を設置し、事業年度毎に策定される方針・計画等に基づき、全社横断的なコンプライアンス推進活動(社内教育を含む。)を行う。(5)コンプライアンス上の問題がある事項に関する通報窓口を設置する。(6)内部監査担当部署により、定期的な監査を行う。 2.執行役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制 戦略経営会議及びその他の重要な会議体の議事録その他重要情報については、法令、定款及び社内規程等に基づき、適切な保存・管理を行う。 3.損失の危険の管理に関する規程その他の体制(1)重要事項については、法令、定款及び社内規程等に基づき、取締役会、戦略経営会議その他の当該案件の決定機関において厳正な審査を行う。また、社内規程等に基づき、一定の重要事項については、法務担当部署その他の関係部署において事前審査を行い、リスクの把握及び顕在化防止に努める。(2)リスク管理一般に関する社内規程、方針・計画等を定める。また、執行役の中から、リスク管理に関する事項を分掌する役員を任命するほか、SCQに関する組織及びリスク管理担当部署を設置し、全社横断的なリスク管理推進活動を行う。(3)執行役は、リスク管理一般に関する社内規程、方針・計画等に基づき、当社グループのリスク要因の継続的把握、及びリスクが顕在化した場合の損失の極小化のための必要な施策を立案し、推進する。(4)当社グループの経営に重大な影響を与えるリスクが顕在化した場合に、迅速かつ適切に対処し、是正手段をとるため、危機管理体制及び危機対応策等に関する規程を定める。 4.執行役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制(1)会社法上の機関設計として指名委員会等設置会社を採用し、業務執行の決定に関する権限を適切に執行役に委譲することにより、意思決定の迅速化を図る。また、各執行役の職務分掌、社内規程に基づく職務権限及び意思決定ルールの整備等を行う。(2)経営計画を決定の上、その達成に向けて、各執行役が分掌する部署に対して経営資源・権限の適切な配分を行うとともに、具体的な計画を策定させる。また、執行役は各部署における計画の進捗状況を適宜確認し、必要に応じた措置を講じる。 5.当社及び子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制(1)当社グループに共通に適用される企業理念等及び社内規程等に基づき、コンプライアンス及びリスク管理に関して子会社も含めた当社グループとしての活動・対応等の推進を通じて、企業倫理の確立並びにコンプライアンス体制及びリスク管理体制(社内教育体制を含む。)の構築を図る。(2)各子会社について、当社内の対応窓口部署を定め、当該部署が子会社と一定の重要事項について協議、情報交換等を行うことを通じて、子会社ひいては当社グループ全体における経営の健全性、効率性等の向上を図る。(3)財務報告に係る内部統制に関する諸規程を整備するとともに、評価の仕組みを確立して、当社グループの財務報告の適正性を確保するための体制を構築する。(4)上記(1)、(2)及び(3)に加え、内部監査担当部署により、子会社のコンプライアンス、リスク管理及び経営の効率性等について、定期的な監査を行う。 6.監査委員会の職務を補助すべき使用人に関する事項、当該使用人の執行役からの独立性に関する事項並びに監査委員会の当該使用人に対する指示の実効性の確保に関する事項(1)監査委員会の職務を補助するため、監査委員会室を設置する。監査委員会室には、監査委員会の職務を補助すべき使用人として、必要な人員を配置する。(2)監査委員会の職務を補助すべき使用人は、監査委員会の指示に従いその職務を行う。(3)監査委員会の職務を補助すべき使用人の人事異動については、監査委員会(監査委員会が特定の監査委員を指名した場合には、当該監査委員)の同意を事前に取得して行う。また、監査委員会の職務を補助すべき使用人の人事考課については、監査委員会(監査委員会が特定の監査委員を指名した場合には、当該監査委員)が行う。 7.監査委員会への報告に関する体制及び報告をした者が当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保するための体制(1)取締役(監査委員である取締役を除く。)、執行役及び使用人は、その分掌する職務において会社に著しい損害を及ぼすおそれのある事実があることを発見した場合及びその他会社に重大な影響を与える事実が認められる場合には、法令その他社内規程に定める方法等により、速やかに監査委員会に適切な報告を行う。また、監査委員会から職務に関する報告を求められた場合も同様とする。(2)当社及び子会社の取締役、執行役、監査役及び使用人等から、コンプライアンス上の問題がある事項に関する通報窓口に通報があった場合には、通報窓口担当部署は、原則として当該通報の内容を常勤監査委員に報告する。(3)内部監査担当部署は、当社及び子会社の取締役、執行役、監査役及び使用人等から聴取した内容及び監査結果のうち、重要な事項を監査委員会に報告する。また、監査委員会の職務上必要と判断される事項については所管部署より定期的に報告を行う。(4)当社及び子会社においては、監査委員会に報告をした者(他の者を介して間接的に報告をした者を含む。)に対して、当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを、社内規程等に定めることにより、確保する。 8.監査委員の職務の執行について生ずる費用または債務の処理に係る方針に関する事項 監査委員は、職務の執行上必要と認められる費用等について、予め当社に請求することができる。また、緊急または臨時に支出した費用については、事後当社に償還を請求できる。当社は、監査委員の請求に基づき、監査委員の職務の執行に必要な費用を支払う。 9.その他監査委員会の監査が実効的に行われることを確保するための体制(1)監査委員会は、執行役社長を含む執行役、監査委員会室、内部監査担当部署その他監査委員会の職務の執行上必要と判断される部署、及び会計監査人等と定期的にまたは随時意見を交換する。(2)監査委員会は、職務の執行上必要と判断される場合は、内部監査担当部署に指示することができる。なお、監査委員会より受けた指示と、執行役からの指示とが相反する場合には、監査委員会の指示を優先する。(3)常勤監査委員が戦略経営会議等の重要な会議に出席する機会を設けるとともに、各監査委員が社内の情報システムを通じて業務執行に係る重要な会議の資料及び議事録を閲覧できる体制を整える。 ロ.リスク管理体制の整備の状況「第2 事業の状況、3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ハ.責任限定契約の内容の概要 当社は、会社法第427条第1項の定めにより、定款において、取締役(業務執行取締役等である者を除く。)との間で損害賠償責任を限定する責任限定契約を締結することができる旨の規定を設けております。当該規定に基づき、当社は、非業務執行取締役全員との間で、責任限定契約を締結しておりますが、その内容の概要は、次のとおりであります。 ・会社法第423条第1項の責任について、取締役(業務執行取締役等である者を除く。)が職務を行うにあたり善意でかつ重大な過失がないときは、会社法第425条第1項に定める最低責任限度額を限度として当社に対し損害賠償責任を負うものとし、その損害賠償責任額を超える部分については、当社は、当該取締役を免責する。 ニ.役員等賠償責任保険契約の内容の概要等 当社は、当社及び一部の子会社の取締役、執行役、監査役、執行役員等を被保険者として、保険会社との間で会社法第430条の3第1項に定める役員等賠償責任保険契約を締結しており、保険料については当社及び当該子会社が全額を負担しております。 当該保険契約は、被保険者がその職務の執行に関し責任を負うことまたは当該責任の追及に係る請求を受けることによって生ずることのある損害及び訴訟費用等を填補するものです。但し、被保険者の犯罪行為や故意の法令違反行為に起因する損害等、保険契約上で定められた免責事由に該当するものについては、填補の対象外としております。 ホ.取締役の定数及び取締役の選任の決議要件 当社の取締役は、12名以内とする旨定款に定めております。 当社は、取締役の選任決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨及び累積投票によらない旨定款に定めております。 ヘ.取締役会で決議できる株主総会決議事項1.取締役及び執行役の責任免除当社は、会社法第426条第1項の定めに基づき、取締役(取締役であった者を含む。)及び執行役(執行役であった者を含む。)の損害賠償責任を、法令に定める限度において、取締役会の決議によって免除することができる旨定款に定めております。これは、取締役及び執行役が職務を遂行するにあたり、その能力を十分に発揮して、期待される役割を果たしうる環境を整備することを目的とするものであります。 2.剰余金の配当等の決定当社は、剰余金の配当等会社法第459条第1項各号で定める事項については、法令に別段の定めがある場合を除き、株主総会の決議によらず取締役会の決議によって定める旨定款に定めております。これは、剰余金の配当等を取締役会の権限にすることにより、資本政策の機動性及び配当政策の安定性を確保することを目的とするものであります。 3.自己の株式の取得当社は、会社法第165条第2項の定めに基づき、取締役会の決議によって市場取引等により自己の株式を取得することができる旨を定款に定めております。これは、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることを目的とするものであります。 ト.取締役会及び各委員会の活動状況 取締役会及び各委員会(指名委員会、監査委員会、報酬委員会及びサステナビリティ委員会)の役割・責務は、「(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由」に記載しております。 (取締役会の活動状況) 当事業年度において、取締役会は19回開催されました(取締役の出席率:竹内章氏100%、杉光氏100%、若林辰雄氏100%、五十嵐弘司氏100%、武田和彦氏100%、別府理佳子氏100%、桐山一憲氏100%、相樂希美氏100%、小野直樹氏100%、髙柳喜弘氏100%、柴田周氏100%(桐山一憲及び相樂希美の両氏は、2024年6月の取締役就任後の出席状況を記載しています。))。 当事業年度における取締役会の審議内容及び審議回数は、以下のとおりであります。審議内容取締役会での審議回数決議事項報告事項経営戦略・事業関係13回11回サステナビリティ関係1回7回コーポレート・ガバナンス関係4回4回決算・IR・財務関係4回28回コンプライアンス・内部統制関係-23回委員会関係1回38回役員関係17回2回その他3回1回 (指名委員会の活動状況) 当事業年度において、指名委員会は16回開催されました(委員の出席率:若林辰雄氏100%、杉光氏100%、五十嵐弘司氏100%、武田和彦氏100%、別府理佳子氏100%(武田和彦及び別府理佳子の両氏は、2024年6月の委員就任後の出席状況を記載しています。))。 当事業年度における指名委員会の具体的な検討内容は、以下のとおりであります。2024年4月10日取締役候補者のスキルマトリックス及び主要テーマに対する貢献・提供視点、社外取締役候補者の選定、非業務執行取締役の選任・評価プロセスについて審議4月24日執行役職務分掌案の答申内容について決議5月29日取締役解任方針の制定について決議社外取締役候補者の選定、CEOの後継者計画について審議6月26日指名委員会年間計画、CEOの後継者計画等について審議7月10日社外取締役候補者の選定について審議7月31日社外取締役候補者の選定について審議8月28日執行役職務分掌案の答申内容について決議10月9日社外取締役候補者の選定、CEOの後継者計画について審議10月30日社外取締役候補者の選定、CEOの後継者計画について審議11月27日執行役選任案等の答申内容、社外取締役候補者の選定について審議12月11日執行役選任案等の答申内容について決議12月25日社外取締役候補者の選定、非業務執行取締役の相互評価実施について審議2025年1月29日社外取締役候補者の選定、取締役の他社役員就任に関する規定の制定・改定について審議2月13日執行役職務分掌案の答申内容について決議2月26日非業務執行取締役の相互評価結果、取締役・取締役会議長・各委員会委員・委員長及び委員長代行順序案、社外取締役候補者の選定等について審議3月26日取締役候補者等について決議取締役会議長及び代行順序案、各委員会委員及び委員長候補者・委員長代行順序案に関する取締役会への答申内容について決議 (監査委員会の活動状況) 当事業年度における監査委員会の開催回数(各委員の出席率を含む)及び具体的な検討内容は、「(3)監査の状況 ①監査委員会による監査の状況」に記載しております。 (報酬委員会の活動状況) 当事業年度において、報酬委員会は11回開催されました(委員の出席率:杉光氏100%、若林辰雄氏100%、別府理佳子氏100%)。 当事業年度における報酬委員会の具体的な検討内容は、「(4)役員の報酬等」に記載しております。 (サステナビリティ委員会の活動状況) 当事業年度において、サステナビリティ委員会は10回開催されました(委員の出席率:五十嵐弘司氏100%、杉光氏100%、武田和彦氏100%、別府理佳子氏100%、桐山一憲氏100%、相樂希美氏100%、小野直樹氏100%(杉光、武田和彦及び別府理佳子の各氏は2024年6月の委員退任までの出席状況を、桐山一憲及び相樂希美の両氏は2024年6月の委員就任後の出席状況を記載しています。))。 当事業年度におけるサステナビリティ委員会の具体的な検討内容は、以下のとおりであります。2024年4月24日外部有識者講演及び外部視察を踏まえた意見集約結果について審議5月14日外部有識者講演及び外部視察を踏まえたサステナビリティ課題に関する執行役との意見交換会を実施6月12日前事業年度のサステナビリティ委員会活動を総括7月10日当事業年度のサステナビリティ委員会活動方針等について審議9月25日外部有識者講演及び外部視察先等の候補について審議11月8日外部有識者とのパネルディスカッションを実施(テーマ:企業におけるダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの取り組みについて)11月27日2024年11月8日に実施したパネルディスカッションについて執行役との意見交換を実施2025年1月22日外部視察を実施(視察先:障がい者雇用と多様な働き方を推進する製造業)1月29日外部有識者講演を実施(テーマ:企業におけるサステナビリティの取り組みについて)3月12日2025年1月22日に実施した外部視察及び2025年1月29日に実施した外部有識者講演について執行役との意見交換を実施 (取締役説明会) 取締役が当社事業をより良く理解し、企業価値向上に向けて執行側と意見交換できるよう、取締役向けの説明会(取締役説明会)を開催しております。説明会では、中期経営戦略2030に係る重要施策や個別事業の概況等について説明し、意見交換をしております。 当事業年度において取締役説明会で取り扱ったテーマは、以下のとおりであります。2024年4月10日2024年度予算関係4月24日個別事業戦略関係5月13日配当関係5月29日個別事業戦略関係6月12日個別事業戦略、グループ会社関係7月10日組織風土、個別事業戦略、グループ会社関係7月31日個別事業戦略、取締役会関係8月28日ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン、個別事業戦略関係10月9日知的財産活動、個別事業戦略関係10月30日デジタル・トランスフォーメーション、個別事業戦略関係11月27日安全活動、人的資本経営関係12月11日中期経営戦略、役員報酬、グループ会社関係12月25日中期経営戦略関係2025年1月15日中期経営戦略関係1月29日取締役会関係2月13日中期経営戦略、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン、個別事業戦略、取締役会関係2月26日経営方針、個別事業戦略、取締役会関係3月12日中期経営戦略、人的資本経営、取締役会、グループ会社関係3月26日中期経営戦略、個別事業戦略関係
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約673字
②戦略当社グループでは、これまで取組んできたHRXを発展させ、中経2030を実現するための人事戦略を以下のとおり定めています。 <2024年度までの取組事例>・執行役とHRBP(Human Resources Business Partner)で構成される「人材委員会」を設置。人材の採用、育成、異動・配置、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンをはじめとする各種主要人事施策に関する審議、実効性の検証及び改良に向けた検討を実施・管理職層に対する「職務型人事制度」の適用による役割・責任に応じた評価・処遇・配置の実現・非管理職層に対して従来の職能資格から役割を基準とした仕組みを導入するための人事制度改定を検討・1-on-1の実施、社内公募によるキャリアチャレンジ、オンライン学習サポートを通じたリスキリング環境の提供、1年間のトライアル期間を経て本格導入した副業・兼業制度による自律的キャリア形成の支援・在宅勤務制度、遠隔地リモート勤務制度による多様な働き方の実現・タレントマネジメントシステムを通じた人材情報の見える化とスキル管理等への活用・執行役社長をトップとする推進体制のもと、従業員の健康を最優先にすることを目的とした、健康経営の推進(「健康経営銘柄2025」の初選定、「健康経営優良法人2025(大規模法人部門(ホワイト500))」の認定を継続取得、グループ全体で健康経営優良法人2025:9社認定)・執行役と従業員との対話機会の設定(執行役とのコミュニケーションワークやタウンホールミーティング、リバースメンタリング等を実施)
事業の内容 FY2025 / 約1,010字
3【事業の内容】当社グループは、当社、子会社120社及び関連会社25社で構成され、銅・金・銀・鉛・錫・パラジウム等の製錬・販売、環境リサイクル関連、銅加工品・電子材料等の製造・販売、超硬製品等の製造・販売、再生可能エネルギー関連の事業等を主に営んでおります。 当社グループの事業に係る位置づけは次のとおりであります。 金属事業        …… 当社が銅・金・銀・鉛・錫・パラジウム等の製錬・販売をしているほか、子会社小名浜製錬㈱、マテリアルエコリファイン㈱、細倉金属鉱業㈱及び関連会社インドネシア・カパー・スメルティング社が製錬業を営んでおります。また当社による家電リサイクル事業の企画、立案のもと、子会社東日本リサイクルシステムズ㈱にて家電リサイクルを営んでおります。高機能製品       …… 当社及び子会社ルバタ社の子会社が銅加工品を製造・販売しております。 当社が機能材料・電子デバイスを製造・販売しているほか、子会社三菱マテリアル電子化成㈱が化成品を製造し当社が販売しております。また、子会社三菱電線工業㈱がシール部品等製品の製造・販売及び銅製品の仕入・販売をしております。加工事業        …… 当社及び子会社㈱MOLDINO、日本新金属㈱、子会社エイチ・シー・スタルク・ホールディング社の子会社が超硬製品を製造・販売しております。また、子会社米国三菱マテリアル社及び子会社MMCハードメタルヨーロッパ社の子会社が超硬製品等を販売しております。再生可能エネルギー事業 …… 当社及び子会社安比地熱㈱、関連会社湯沢地熱㈱が地熱・水力発電事業等を営んでおります。その他の事業 セメント事業     …… 関連会社UBE三菱セメント㈱がセメント事業及びその関連事業等を営んでおります。 エンジニアリング   …… 当社及び当社の関係会社の土木・建設・営繕等の工事を子会社三菱マテリアルテクノ㈱が請負っております。 その他        …… 当社及び当社の関係会社への資材・機械設備の供給及び当社の購買代行・当社製商品等の販売を、子会社三菱マテリアルトレーディング㈱が営んでおります。  以上述べた事項の概要図は次葉のとおりであります。 (注)エイチ・シー・スタルク・ホールディング社は、欧州地域における資源循環事業の統括会社である三菱マテリアルヨーロッパ社(当社の100%子会社)の子会社であります。
事業等のリスク FY2025 / 約10,034字
3【事業等のリスク】1.重大リスクの選定プロセス 当社グループでは、経営上、事業運営上の重大なリスクを、社会情勢や経営環境及びグループの経営課題等を踏まえ、執行役及び本社管理部門にて毎年度網羅的に洗い出し評価しています。また、事業固有の重大なリスクについても、本社事業部門にて毎年度、洗い出し評価したうえで、全執行役が参加するサステナビリティ審議会を経て決定しています。2.当社グループのリスクマネジメント体制及び運用状況 上記の重大リスクに、拠点で事業拠点固有のリスクを洗い出し、評価したものを加え、各拠点で実施計画を策定のうえ、リスクマネジメント活動を行っています。活動状況については、サステナビリティ審議会等において半期ごとにモニタリング/レビューし、その結果はSCQ推進本部及び戦略経営会議に報告され、リスクの状況を経営層でモニタリング/レビューしています。また、重大リスクは取締役会に報告され、取締役会はリスクマネジメントを含むリスクの状況を監督しています(図1参照)。 重大リスクをグループ全体のリスク、事業固有のリスク(事業全体の運営に重大な影響を及ぼすリスク)、及び事業拠点固有のリスク(拠点運営に重大な影響を及ぼすリスク)として、各階層が担うべき役割(計画の策定、実行、支援、モニタリング/レビュー)を明確にしています(図2参照)。特に本社の管理部門/事業部門は、事業拠点で確実に対策が実行されるよう、半期ごとに事業拠点とリスクコミュニケーションを図り、実施状況や課題を共有し必要な支援を協議のうえ実施しています(図3参照)。 また、個々の重大リスクのシナリオを策定し、統一化した評価基準に基づく、影響度と発生可能性の定量的/定性的な評価を行い、リスク発現時のイメージを具体化し、共有しています(図4参照)。 図1:リスクマネジメント体制 図2:重大リスクの位置づけ 図3:リスクマネジメントサイクル 図4:リスクの評価基準 3.事業等のリスク 当社グループは、当社グループそのものが持続可能であり続けるという「自社のサステナビリティ」とともに、事業活動を通して環境や社会を持続可能なものにしていくという「環境・社会のサステナビリティ」の両面を実現するために、サステナビリティ課題を特定しています。サステナビリティ課題に適切に対応していくことで、経済的価値と社会的価値の両立による企業価値の向上、及び当社グループにおける様々なリスクの低減につながると考えています。 これを踏まえて、当社グループの経営陣が、当社グループのサステナビリティ課題及びそれに関連する主要なリスクとして認識している事項は、以下のとおりです。 なお、以下の内容は、当社グループの全てのリスクを網羅するものではありません。本項においては、将来に関する事項が含まれていますが、当該事項は2025年6月24日現在において判断したものです。  また、当社グループのサステナビリティに関するガバナンスやリスク管理の考え方等については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1)ガバナンス及びリスク管理に関する事項」をご参照下さい。 (1)資源循環の推進 (発生可能性:高、影響度:大) 世界的な人口増加・経済成長に伴い、資源・エネルギー消費量等の増大や廃棄物量の増加、地球温暖化をはじめとする環境問題は深刻度を増しています。今後、大量生産・大量消費・大量廃棄型の線形経済モデルは立ち行かなくなる可能性があり、資源枯渇を含む原材料の調達リスク、廃棄物処理の困難性が増大することが考えられます。 限りある資源を消費し続ける社会から、廃棄物の発生を抑制するとともに、資源を循環させて有効活用する社会への移行が求められるなか、当社グループの各事業においても資源循環を推進していかなければ、成長機会の逸失や産業界からの排除のリスクにつながりかねません。 こうした状況を踏まえ、当社グループは、2023年度から2030年度までを対象とする中期経営戦略において、強みをもとに金属資源の循環を強化し、対象範囲、展開地域、規模の拡大によりバリューチェーン全体での成長実現に取り組むこととしています。強みである、E-Scrap、家電、超硬工具等の高度なリサイクル技術による資源循環の推進と、リサイクル可能な製品の開発・提供により、資源循環を実践するとともに、欧州を中心とした地域軸での資源循環戦略を立案・実行することで、中長期的な競争力の強化につなげていきます。 (2)地球環境問題対応の強化 (発生可能性:高、影響度:中) 気候変動に関しては、全世界的にカーボンニュートラルに向けた動きが加速しており、日本を含む多くの国で2050年のカーボンニュートラル実現への取り組みが宣言されています。気候変動に対する政策及び法規制が強化され、炭素価格制度(排出権取引制度や炭素税)が導入、強化された場合など、温室効果ガス(GHG:Greenhouse Gas)排出量に応じたコストが発生することにより当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、カーボンニュートラルに向けた取り組みにおいて、エネルギー分野では、再生可能エネルギーの積極的な活用も求められており、このような事業拡大の機会を逃すことで、当社グループの成長機会を逸失する可能性があります。 これらに加えて、自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させるネイチャーポジティブの取り組みへの注目も高まっており、自然環境に配慮した事業活動が求められています。 当社グループでは、2045年度のカーボンニュートラル実現という目標を掲げ、2030年度に向けたGHG削減目標においては、省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの使用を拡大することにより、当社グループの事業活動により排出されるGHGの削減に取り組んでいます。また、当社グループ製品の市場競争力を向上するため、製造プロセスの改善や環境配慮型製品の開発、CO2回収・有効利用・貯留(CCUS:Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)など環境負荷を低減する技術開発を推進しています。 一方、気候変動に関する政策等の強化により、省エネ・GHG排出削減に貢献する技術や製品・サービスの需要が拡大することが予想され、ビジネス機会が増大すると想定しています。当社グループでは、脱炭素化に貢献する素材・製品・技術の開発、地熱発電等の再生可能エネルギーの開発・利用促進、CO2回収・利用に関する実証試験・技術開発の推進、保有する山林の保全活動等に取り組んでいます。 (3)人的資本の強化 (発生可能性:中、影響度:大) 少子高齢化に伴う労働人口の減少や個人のキャリア・働き方に対するニーズの多様化により、人材の確保や中長期的な専門人材の育成が困難になってきています。海外への事業展開を強化するにあたっては、公平性を担保し、文化や価値観の多様性を認めながら個々の個性を尊重し、協働することが求められています。 このようななか、柔軟な働き方を支援する施策や人事制度等の設計・運用が不十分である場合、従業員エンゲージメントの低下や企業成長に必要な人材を確保することが困難となる可能性があります。 当社では、「人こそが新しい価値を創造し、当社グループの持続的成長の源泉である」という考えのもと、人材を資源やコストではなく資本として捉え、一人ひとりの従業員の価値の最大化と、多様な人材による共創と成長を生み出す基盤構築につながる人事施策を通じて人的資本の強化を行っています。 また、当社は国内外に事業拠点を持ち、原材料や資材を調達するサプライヤーも多数の国や地域に及びます。自らの事業またはサプライチェーンにおいて、人権侵害(強制労働や児童労働、ハラスメント、差別的行為等)が発生した場合、生産や調達への影響に加え、当社グループの社会的信用・レピュテーションの棄損につながる可能性があります。 このため、当社グループでは、「サステナビリティ基本方針」を制定し、人権尊重は事業活動の基盤となるという考えのもと、国際的に宣言されている人権の原則を尊重することを明確にするとともに、「人権方針」を制定し、こうしたリスクの低減に向けた取り組みを推進しています。 (4)コミュニケーションの活性化 (発生可能性:中、影響度:中) 株主、従業員、顧客、サプライヤー、地域住民、NGO、政府機関等のステークホルダーとのコミュニケーションや対話等を通じて、信頼関係を構築すること、要望や問題を理解し、企業活動に活かしていくことは、企業価値向上に欠かせない重要な取り組みです。ステークホルダーとのエンゲージメントが低下することで、適正な株価形成の妨げになるだけでなく、従業員のモチベーションやコンプライアンス意識の低下、顧客ロイヤルティの低下、ブランドの毀損などにつながる可能性があります。 当社では、株主、投資家との建設的な対話に関する方針を策定し、対話を充実させるだけではなく、各種の説明会を開催し、株主、投資家から得られた意見等は集約・分析の上、取締役会及び経営陣に対してフィードバックを行うこととしています。 従業員のエンゲージメントの向上は、従業員がその能力を最大限に発揮することにつながり、当社グループの企業価値向上につながるものと考えています。また、自由闊達なコミュニケーションができる風通しの良い組織風土を構築することがガバナンス強化、コンプライアンス違反の防止につながるという認識のもと、経営陣と従業員の直接対話の場や研修等を通じたコミュニケーションの深化を図っています。 また、顧客の多様な要望にお応えするため、当社グループでは、品質マネジメント活動の一環として、クレーム情報の分析や、顧客満足度調査を実施しています。顧客の声を真摯に受け止め、経営陣とも共有し、より良い製品とサービスの提供に向けた改善に反映しています。 加えて、当社は、「地域社会貢献活動方針」を制定し、地域での自然保護、次世代教育支援やマイノリティ支援を含むダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン等の社会における課題を解決するための貢献活動を積極的に行い、地域社会との共生に取り組んでいます。 (5)情報セキュリティの強化 (発生可能性:高、影響度:中) 当社グループは、情報セキュリティをリスクマネジメント上の重要課題の一つに位置付けており、特に顧客及び取引先の個人情報については最重要情報資産の一つと認識して、情報漏えいや滅失、破損のリスク低減に取り組んでいます。重要な情報インフラとネットワークの故障、サイバー攻撃(サイバーテロ)等の不測の事態、また、情報の不正持ち出し、コンピュータシステムの不備や管理不十分、コンピュータウイルスや不正ソフトの関与による個人情報等の漏えいが発生した場合は、社会的信用の失墜等につながる可能性があります。 このため、ITリテラシーを含むITグローバルガバナンスの強化として、重要な情報インフラとネットワークに関しては、適切な設備投資等を行い、機器の更新や冗長化等を適宜実施しています。更に、情報漏洩防止のためにIT資産管理を強化するとともに、セキュリティ対策を効果的に実施していくために、ガバナンス、セキュリティ向上、予兆検知・早期発見、迅速な対処の4領域毎に対策・強化を進めることでリスク低減を図っています。 (6)SCQ課題への対応強化 (発生可能性:高、影響度:大) 利益(E)だけを追求し、製造現場の安全・健康(S)を軽視し、法令遵守・環境保全(C)を怠り、基準に満たない品質の製品(Q)の供給を行った場合、法的な制裁だけでなく、社会的な信用の低下により、企業価値の低下につながる可能性があります。当社グループは、SCQ課題への対応強化のために、「SCQ推進本部」(本部長:執行役社長)を設置し、関係部署の部長等で構成する部会を設け、「安全・健康」「コンプライアンス遵守」「品質」などの企業活動の根幹となる部分に集中して取り組みを進めています。 S:Safety & Health(安全・健康最優先)については、グループ内の労働災害の発生状況等の分析、重点的に取り組むべき課題の抽出、具体的な施策の立案を行い、各施策の進捗の定期的な情報共有や解決策の協議等も行っています。また、安全責任者会議、安全担当者・安全指導員会議を定期的に開催し、幅広い業種を抱える当社グループ内での多様な災害情報や安全衛生活動に関する情報交換を行い、安全衛生水準の向上に取り組んでいます。さらに、従業員の健康管理を重要な経営課題と位置付け、SCQ推進本部下に健康経営推進部会を設置し、健康保持・増進に関するさまざまな取り組みを全社で実施しています。 C:Compliance & Environment (法令遵守、公正な活動、環境保全)については、コンプライアンスを、法令遵守はもとより企業倫理や社会規範を含む広い概念として捉え、ステークホルダーの期待に誠実に応えていくことと考えています。当社グループ全体のコンプライアンス体制強化に向け、国内外での研修等、さまざまな施策を通じ、グループの従業員一人ひとりのコンプライアンス意識を向上させる取り組みを継続しています。また、当社グループ内で発生したコンプライアンス違反に関する情報を、的確且つ迅速に収集・共有することにより、違反案件への適切な対応やリスクマネジメント活動及び教育・研修等への反映を通じた再発防止に繋げています。環境については、関連法令に基づき、大気、水質、土壌等の汚染防止に努め、また、気候変動、大気汚染、水質汚染、有害物質、廃棄物リサイクル及び土壌・地下水の汚染などに関する種々の環境関連法令及び規制等を遵守した事業活動を行っています。また、国内外での環境法令の厳格化が進む中、法令改正・環境基準の変更への対応のために、適用される法令の改正情報の共有、研修・教育等の徹底のほか、設備強化も含めリスクの回避・低減・移転を全社グループで進める等の施策を推進しています。 Q:Quality(「顧客」に提供する製品・サービス等の品質)については、2017年11月以降の一連の品質問題の再発防止を徹底するため、品質問題に係る再発防止策の継続実施、品質振り返りの日の設定等による品質問題の風化防止、及び「攻めの品質」による規格外品を発生させない仕組みづくりを行っています。 (7)持続可能なサプライチェーンマネジメントの強化 (発生可能性:中、影響度:大) 近年は、パンデミックや自然災害を含め、世界規模でサプライチェーンの混乱・途絶を招く事象が頻発しています。また、国家による希少鉱物への各種規制が、サプライチェーンを脅かすリスクとして懸念されています。銅製錬の主原料である銅精鉱は地球上での産出地域が限られており、近年では、資源保有国における自国資源保護の政策や環境意識の高まりによる開発反対運動等が増加しています。新規に開発される銅鉱山は高所や深部での採掘の必要性が高まり、品位も低下し、不純物も増加しています。そのため、クリーンな銅精鉱の安定した調達ができなければ、銅製錬所の操業に大きな支障をきたすことにつながりかねません。 さらに、資源循環の重要性が高まっており、特に、銅・金・銀・白金・パラジウムなどの有価金属を高濃度に含有するE-Scrap(各種電子機器類の廃基板)をはじめとしたリサイクル原料の集荷についても競争激化が見込まれます。当社は、独自の銅製錬プロセス「三菱連続製銅法」の技術的な優位性と高度な操業ノウハウを有し、グローバルなE-Scrap集荷体制を構築するとともに処理能力の強化を進めていますが、E-Scrapの安定した調達基盤の強化ができなければ、中経2030で掲げている資源循環の拡大が停滞する恐れがあります。製錬マージンであるTC/RCが足もとで大きく低下し、製錬事業の収益性悪化が見込まれるなかで、リサイクル原料を中心とした製錬ビジネスへのシフトや資源循環ループの早期構築を実現することは、当社グループの収益性向上にもつながります。 当社グループにおけるクリーンな銅精鉱の安定調達に向けては、30%の権益を保有するマントベルデ銅鉱山が2024年に硫化鉱の商業生産を開始したほか、20%の権益を保有するサフラナル銅鉱山は投資判断に向けた調査・分析等が進行しています。さらに、次の新規投資候補として、2023年4月にWestern Copper and Gold Corporation社への資本参加を通じてカジノ銅鉱山プロジェクトに参画しています。 また、E-Scrapビジネスの拡大を目指し、2023年3月に米国インディアナ州において新規リサイクルプラントの建設を予定している英国Exurban社へ出資しました。同社は、E-Scrapをはじめとするリサイクル原料に特化した世界初の廃棄物ゼロのリサイクルプラントの実現に取り組んでいます。これを足掛かりに米国における金属資源循環事業拡大の機会を創出し、将来的にはアジア・欧州など世界に向けた拡大も目指します。 グローバル化による経済発展の一方で、サプライチェーンが複雑化しており、調達先において、劣悪な労働環境や児童労働、強制的な立ち退きなどの人権を侵害するような行為が行われていることが把握できない可能性もあります。また、国際連合人権理事会の「ビジネスと人権に関する指導原則」や英国の現代奴隷法など、欧州各国でも人権デューデリジェンスを義務付ける法制化が進むなど、企業は人権に関するリスクマネジメントや取り組みを求められており、人権リスクは非常に重要な課題となっています。 当社グループは、原材料調達から素材・製品の開発、生産、流通、消費、廃棄そして再資源化を含むすべての事業活動領域において、当社グループのビジネスが直接または間接的に人権に影響を及ぼす可能性があることを理解し、当社グループの「人権方針」「調達方針」等の実効性確保に向けた啓発活動、デューデリジェンス、救済措置の確保等の多層的な取り組みの展開や責任ある鉱物調達の認証維持(金、銀、錫、タングステン)や実践(銅、鉛)等、サプライチェーンでの人権尊重の取り組みを進めています。 加えて、予測不可能なリスクを伴うパンデミックや自然災害に対しても、オールハザード型BCPの整備等、事前の備えを進めています。(8)DXの深化 (発生可能性:中、影響度:大) IT、通信、エネルギーなどの分野で大きく技術が発達し、世界規模での経済環境は大きく変化し、また、デジタル化の急速な進展により、社会が大きく変わっています。このような中で事業活動を行い、企業価値を向上するにはデジタル技術の活用が必須となっています。アナログ業務をIT化するだけでなく、ビジネス変革につなげることができなければ、企業としての競争力が損なわれる可能性があります。 当社グループは、グローバル競争に勝ち抜くための基盤づくりとして、DX戦略(MMDX)に取り組んでおり、データとデジタル技術の活用を通じたビジネス付加価値向上、オペレーション競争力向上、経営スピード向上の3本柱を強力に推進しています。 (9)価値創造の追求 (発生可能性:中、影響度:大) 持続的な企業価値向上にむけた競争力を高めるためには、コスト削減や人件費削減などによる一時的な利益率の向上ではなく、長期目線で競争力のある事業に経営資源を集中させることや技術革新による事業・製品を生み出していくことが必要となります。中長期的な成長投資を含む価値創造の追求を推進していかなければ、企業としての競争力が損なわれる可能性があります。 当社グループは価値創造の追求に向け、収益に結び付く競争優位性を構築するべく、ものづくり力、マーケティング力と販売力を強化することで、厳しい外部環境の中においても収益を上げられるように取り組んでいます。また、社外リソースを活用した事業開発の加速、M&Aや出資等の投融資戦略を組み合わせる等、新規事業のアイデアをより早く確実に実現するための施策を展開しています。 (10)地政学、地経学リスク (発生可能性:高、影響度:大) 当社グループは、海外32の国・地域に生産及び販売拠点等を有し、海外事業は当社グループの事業成長の重要な基盤と位置付けています。 当社グループが進出する国、地域等において、政情不安、国家間の紛争や一方的な侵攻、政変等の地政学リスクが顕在化した場合、当社グループの事業活動に支障が生じる可能性があります。また、上記リスクのほか、グローバルな事業展開に関するリスクとして、各国・地域の経済情勢、予期しない政策や規制、取引先の事業戦略や商品展開の変更等も想定されます。 これらのリスクに対しては、常に情勢を注視・モニタリングし、事業戦略、海外投資等の見直しを行います。また、現地拠点からの情報共有や各事業間の連携により、これら情勢の変化に適切に対応しています。さらに、海外における法的規制等個別のカントリーリスクに関する情報収集とグループ内の共有、周知に努めています。そのうえで、従来からのリスク低減回避策やBCPを策定し、定期的に見直していくこととしています。 特に、金属事業においては、銅生産国における国家や地方政府による資源事業への介入、銅精鉱の世界的な需給バランスの変動、銅精鉱の品位低下等、当社グループの管理が及ばない事象による影響を受けるリスクがあります。これらに対しては、持続可能な原料調達のポートフォリオの形成の一環として、銅精鉱買鉱先の国・地域の分散、効果的な優良鉱山プロジェクトへの投資を推進しつつ、一方でE-Scrap(各種電子機器類の廃基板)をはじめとするリサイクル原料を積極的に利用することで、原料を安定的に確保しています。 (11)財務リスク (発生可能性:中、影響度:大)1)有利子負債 当社グループの有利子負債(短期借入金、コマーシャル・ペーパー、社債、長期借入金の合計額。注記なき場合は以下同様)は、2025年3月期においては5,930億円、総資産に対する割合は25.0%となっています。棚卸資産圧縮、資産売却等により財務体質改善に努めていますが、今後の金融情勢の変化により資金調達コストが上昇した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このため、有利子負債残高及びネットD/Eレシオを適切な水準に維持し、多様な資金調達方法の確保、適時適切な資金調達を実施し、調達コストの低減に努めています。また、グループ各社における余剰資金の一元管理を図るためのキャッシュマネジメントシステムの導入等により、資金効率の向上に努めています。 2)保有資産の時価の変動 当社グループが保有する有価証券、土地、その他資産の時価の変動等が、その業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このため、有価証券に関しては、定期的に時価や発行体の財務状況等を把握し、発行体との関係を勘案して保有状況を継続的に見直しています。また、固定資産の減損に関しては、遊休地の売却を進めるとともに、事業用資産については、適宜不動産鑑定を取得するなどし、減損の兆候の有無について確認しています。 3)金属価格上昇による運転資本増加及び資本効率悪化への対応 銅をはじめとした金属価格の上昇は、鉱山配当の増加等の恩恵につながる一方で当社グループの運転資本の増加及び資本効率の悪化につながる可能性があります。 このため、棚卸資産の圧縮等による資本効率の向上に取り組んでいます。 4)退職給付費用及び債務 従業員の退職給付費用及び債務は主に数理計算上で設定される前提条件に基づき算出しています。これらの前提条件は、従業員の平均残存勤務期間や日本国債の長期利回り、更に信託拠出株式を含む年金資産運用状況を勘案したものですが、割引率の低下や年金資産運用によって発生した損失が、将来の当社グループの費用及び計上される債務に影響を及ぼす可能性があります。 このため、確定給付型と確定拠出型を組み合わせた退職給付制度の導入や、年金資産の運用において安全性と収益性を考慮した適切な投資配分などを行っています。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約5,925字
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在において判断したものであります。 <中期経営戦略> 今後の世界経済は、関税政策をはじめとする米国の政策動向の影響等により、不透明感が拡がり、景気の下振れや資本市場の変動等が懸念されます。日本経済についても、世界経済の動向に加えて、物価上昇の継続を通じた個人消費マインドへの影響による景気の下押しリスクが懸念されます。当社グループを取り巻く事業環境につきましても、為替の変動、TC/RCの低下や自動車及び半導体関連の需要動向の変化等、厳しい環境が続くことが見込まれます。 こうしたなか、当社グループは、企業価値の向上に向けて、2023年度から2030年度までを対象とする中期経営戦略(以下「中経2030」といいます。)に基づく諸施策を実施してまいります。中経2030においては、「人と社会と地球のために」という企業理念のもと、「循環をデザインする」というビジョンを掲げ、「持続可能な社会(豊かな社会、循環型社会、脱炭素社会)を実現する」ことをミッションとしております。中経2030の概要は以下のとおりです。なお、中経2030策定時に想定していた外部環境から大きく変化しており、外部環境の悪化時にも収益性を確保できるよう、「抜本的構造改革」に着手するとともに、2026年度以降を対象とした中期経営戦略の練り直しを開始しております。 ①目指す姿(イ)私たちの目指す姿当社グループは、「人と社会と地球のために、循環をデザインし、持続可能な社会を実現する」ことを私たちの目指す姿とし、自社の持つ強みをもとに金属資源の循環を強化し、対象範囲、展開地域、規模の拡大によりバリューチェーン全体での成長実現に取り組んでまいります。 (ロ)戦略ロードマップ中経2030においては、2023年度から2025年度までの3年間をPhase1、2026年度から2030年度までの5年間をPhase2とし、私たちの目指す姿の実現を図ります。Phase1においては、プロダクト型事業を中心にコスト競争力強化に基づく利益成長・収益性改善を進めるとともに、資源循環などの中長期の成長領域への投資を実行します。 (ハ)財務目標Phase1の最終年度である2025年度では、売上高1兆9,400億円、営業利益700億円、経常利益870億円、ROIC 5.5%、ROE 10.0%、EBITDA 1,500億円、ネットD/Eレシオ 0.7倍、ネット有利子負債/EBITDA倍率 3.5倍を計画しています。 (ニ)キャピタルアロケーションPhase1においては、対象期間累計キャッシュイン4,200億円に対して、成長投資2,300億円、維持更新投資1,300億円、配当など600億円のキャッシュアウトを計画しております。 (ホ)株主還元当社は、株主に対する利益還元が経営の最重要目的の一つであるという認識のもと、利益配分については、期間収益、内部留保、財務体質等の経営全般にわたる諸要素を総合的に判断の上、決定する方針としております。中経2030期間中の利益配分については、2023年度から2025年度の期間において、配当性向30%を目途に利益還元を行います。なお、自己株式取得については、キャッシュ・フローの状況、株価、及びネットD/Eレシオ等の財務規律を踏まえ、引き続き、機動的に行うことを検討してまいります。 ②企業価値向上に向けた取り組み(イ)事業ポートフォリオ経営Phase1ではコスト削減・プロセス最適化などの施策を実施し、ROIC改善による収益性の向上を目指してまいります。事業ポートフォリオ経営の方針は次のとおりです。・成長性と収益性の2軸で事業ポートフォリオを管理、経営資源の配分を最適化・事業の成長性をEBITDA成長率で評価し、市場の成長率で補完・企業価値向上に向け、ROICスプレッドの維持・向上を図りつつ、エコノミックプロフィット(=ROICスプレッド×投下資本)の増加を目指す・金属事業カンパニーと環境リサイクル事業の統合(製錬・資源循環)による効率化を図り、事業価値向上を加速 (ロ)投資配分と利益貢献2030年度までの成長投資総額5,600億円のうち、鉱山投資やタングステン事業への投資など循環型社会貢献に2,500億円、高機能製品カンパニー及び加工事業カンパニーの競争力強化に2,800億円、地熱発電事業強化など脱炭素社会への貢献に300億円の投資を計画しています。投資配分の考え方は次のとおりです。・ミッションへの適合及び維持更新と成長投資のバランスを考慮し投資対象を選定・事業特性に応じたリターンを評価し、事業間で適正に配分・事業毎の財務健全性を保ちつつ、全体のネットD/Eレシオ1倍以下の財務規律を維持 (ハ)コスト競争力強化中経2030では、コスト競争力強化にも取り組み、Phase1で約90億円のコスト削減をいたします。営業利益に対するコスト削減累計額の比率は、2025年度で約13%を見込んでいます。 ③事業戦略中経2030における事業別の目標及び事業戦略は次のとおりです。 ・金属事業カンパニー目標:非鉄金属の資源循環におけるリーダー事業戦略資源事業●銅鉱床に含まれる希少資源の確保・回収に向けた技術開発の推進●継続的な鉱山投資による権益の獲得と銅精鉱の安定確保●銅鉱山でのSX-EW(※)による銅供給量の拡大製錬・資源循環事業●資源循環の推進に向けたネットワーク強化・規模拡大●電気銅生産能力の拡大●E-Scrap類の処理拡大によるリサイクル率アップ●レアアース、レアメタルリサイクル事業の創出●国内及び海外展開の加速(E-Scrap、家電、自動車リサイクル)※SX-EW:Solvent extraction and electrowinning 溶媒抽出と電解採取の2段階からなる 湿式製錬プロセス ・高機能製品カンパニー目標:グローバル・ファースト・サプライヤー事業戦略銅加工事業●伸銅品リサイクル率を向上し、スクラップのプラットフォーム基盤を確立●海外(ルバタ社):成長市場(xEV、医療、環境)への迅速な参入●国内工場をマザー工場と位置づけ、海外に新たな川下工場を検討し、海外顧客への拡販、サービスを強化電子材料事業●事業ポートフォリオの継続的な組み換えによる高資本効率経営●成長領域の注力製品への戦略投資●新規事業創出や事業提携の推進及びそのための人材育成と確保●ものづくり力とDXの強化による生産高度化、稼ぐ力の追求●カーボンニュートラルに向けた事業、社会的価値(SDGs)の提供 ・加工事業カンパニー目標:グローバルで顧客が認めるタングステン製品のリーディングカンパニー事業戦略加工事業戦略市場で自律した事業展開を目指し、真のグローバル企業へ変革する<超硬工具事業>●素材とコーティング技術の強みを活かした高効率製品を世界No.1品質で安定的に提供<タングステン事業>●超硬工具向けに加え、二次電池向け等に事業規模を拡大●環境対応力の強化<ソリューション事業>●ものづくり現場へのコト売りを事業化 ・再生可能エネルギー事業目標:再エネ電力自給率100%に向けた再エネ発電の拡大事業戦略再生可能エネルギー事業再生可能エネルギー事業を全社的な取り組みとして戦略本社に集約し、長期的な視野で事業の拡大を推進●地熱事業の拡大に向け、3年に1箇所のペースで新規開発を実施●将来的に発電コスト低下が見込まれる風力発電への新規参入 ④カーボンニュートラル(※1) 当社グループの温室効果ガス排出量のうち、事業者自らによる直接排出であるScope1及び供給されたエネルギー利用に伴う間接排出であるScope2について、資源循環の取り組みにより排出されるGHGを除き、2030年度までに2020年度比で47%削減することを目指します。また、資源循環の取り組みにより排出されるGHGを含めて2045年度までにカーボンニュートラル実現を目指します。また、Scope1とScope2以外の事業者の活動に関連する他社の排出であるScope3のうちカテゴリ1、3、15(※2)についても、2030年度に22%以上(2020年度比)削減します。さらに、2050年度までに当社の再生可能エネルギー由来の電力自給率100%を目指します。 ※1 2024年7月に温室効果ガス排出量削減目標を見直ししており、見直し後の目標を基に記載しています。※2 当社グループのScope3排出量のうち8割以上を占めるカテゴリカテゴリ1:購入した製品・サービス
カテゴリ3:Scope1、2に含まれない燃料及びエネルギー活動
カテゴリ15:投資 ⑤経営基盤強化次のとおり、グループ共通の課題に対する取り組みを強化するとともに、経営基盤の強化も引き続き行い、企業価値向上を図ってまいります。 ものづくり戦略●中経2030に基づく工場ビジョンの策定、及び工場実力評価と課題設定・解決を追求●ボトムアップ活動、ものづくり基盤強化、技術開発・改善による「ものづくり力の別格化」研究開発戦略●新製品・新技術・新事業創出を通して、持続的な企業価値向上を実現人事戦略●人材の価値最大化と「勝ち」にこだわる組織づくり●共創と成長を生み出す基盤の構築DX戦略●データとデジタル技術を活用し、ビジネス付加価値向上、オペレーション競争力向上、経営スピード向上の3本柱を推進●開始から2年以上が経過する中で、ものづくりの強化と従来テーマの着実な実行を行うべく、テーマ再編成、体制強化等を行い、「MMDX2.0」として新たなフェーズへIT戦略●MMCグループIT WAYを実現するため、データ活用・働き方・セキュリティの観点から事業を支えるITモダナイゼーションの推進●100億円規模の投資を行い、2030年度におけるITコストは売上高比率1.0%以下 <重要課題(マテリアリティ)> 当社グループは、社会全体の持続可能性(サステナビリティ)が企業活動の将来に重大な影響を与えるとの認識に立ち、企業活動を通じて解決していく重要な社会課題のうち、重要度の高いものをマテリアリティとして特定しています。中経2030の策定に際して、当社は、さまざまな観点から課題要素を抽出し、それぞれのステークホルダーにとっての重要度と当社グループの「私たちの目指す姿」に照らした重要度の2軸からマテリアリティを整理し、マテリアリティごとの重点テーマ、重点テーマに対する取り組み内容及び目標を再設定しました。 また、当社では、経営環境等の変化を適時適切に捉えて必要な対応を図るべく、マテリアリティ等については、毎年見直すこととしています。今般は、最新の社会・環境・経済動向等を踏まえて、次のとおり重点テーマを一部見直しました。●重点テーマの追加・「資源循環の推進」に「資源循環地域戦略の立案と実行」を追加・「持続可能なサプライチェーンマネジメントの強化」に「パンデミックや自然災害への対応」を追加・「価値創造の追求」に「収益に結び付く競争優位性の構築」を追加●重点テーマの削除・「SCQ課題への対応強化」から「感染症予防」を削除●重点テーマの変更・「情報セキュリティの強化」の「ITグローバルガバナンスの強化」を「ITグローバルガバナンスの強化(ITリテラシー含む)」に変更・「SCQ課題への対応強化」の「重大な品質不適合の撲滅」を「規格外品を発生させないための仕組みの構築と実行」に変更・「価値創造の追求」の「ものづくり力の強化」を「マーケティング力、ものづくり力、販売力の強化」に変更・「財務リスク」の「債務保証引き受け関連会社等の経営・財務状態のモニタリング」を「金属価格上昇による運転資本増加及び資本効率悪化への対応」に変更 有価証券報告書提出日時点のマテリアリティ及び重点テーマは次のとおりです。 マテリアリティ重点テーマ資源循環の推進高度なリサイクル技術による資源循環のデザイン推進リサイクル可能な製品の開発・提供資源循環地域戦略の立案と実行地球環境問題対応の強化カーボンニュートラル実現に向けた取り組み強化生物多様性の確保/環境負荷低減再生可能エネルギーの開発・利用促進人的資本の強化労働力不足への対応人材確保と育成の強化DE&I推進柔軟な働き方の推進個の尊厳と基本的人権の尊重コミュニケーションの活性化ステークホルダーとのエンゲージメント強化顧客満足度の向上地域社会との対話、共生の推進情報セキュリティの強化ITグローバルガバナンスの強化(ITリテラシー含む)情報漏洩防止IT資産管理の強化SCQ(※)課題への対応強化 ※Safety & Health(安全・健康最優先)、 Compliance & Environment(法令遵守、公正な活動、環境保全)、Quality(『顧客』に提供する製品・サービス等の品質)労働災害の未然防止心身ともに働きやすい職場づくりコンプライアンスの徹底グループガバナンスによる内部統制の拡充コーポレート・ガバナンスの強化有害物質の敷地外漏洩防止、環境法令違反撲滅規格外品を発生させないための仕組みの構築と実行持続可能なサプライチェーンマネジメントの強化原材料の調達多様化サプライチェーンにおける人権への配慮パンデミックや自然災害への対応DXの深化業務プロセスの変革オペレーション強化顧客接点高度化、ビジネスモデル変革価値創造の追求収益に結び付く競争優位性の構築新規事業創出プロセスの構築と実行マーケティング力、ものづくり力、販売力の強化地政学・地経学リスク投資戦略の定期的な見直し海外拠点との連携によるカントリーリスクを含む海外リスクに関する情報収集・共有海外事業におけるリスク低減・回避策やBCP策定・定期的な見直し銅精鉱、E-Scrap、その他原材料の調達ポートフォリオの形成財務リスクグループ最適なキャッシュマネジメントシステムの導入・運用保有資産の時価の把握および固定資産減損の兆候の有無の確認金属価格上昇による運転資本増加および資本効率悪化への対応年金資産運用における安全性・収益性を考慮した投資配分
経営者による分析 FY2025 / 約5,139字
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】1.経営成績等の状況の概要(1) 経営成績 当連結会計年度における世界経済は、米国や欧州等において政策金利が引き下げられるなかで、米国では景気の持ち直しが続いたものの、中国や欧州では景気回復に足踏みがみられました。 日本経済は、物価が上昇するなかで、個人消費の持ち直し等に足踏みがみられましたが、景気は緩やかな回復基調で推移しました。 当社グループを取り巻く事業環境につきましては、自動車関連の需要が低調に推移した一方で、半導体関連の需要には回復の兆しがみられました。また、前年度と比べて銅や金の価格上昇や為替水準が円安基調で推移した影響がありました。 このような状況のもと、当社グループは、2023年度から2030年度までを対象とした中期経営戦略に基づき、企業価値の向上に向けた諸施策を実施してまいりました。 この結果、当連結会計年度は、連結売上高は1兆9,620億76百万円(前年度比27.4%増)、連結営業利益は371億18百万円(同59.5%増)となりました。連結経常利益は、鉱山からの受取配当金が減少したものの、持分法による投資利益が増加したことなどから、602億35百万円(同11.3%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、インドネシア・カパー・スメルティング社の持分法適用関連会社化に伴う持分変動利益を計上した一方、減損損失を計上したことなどから、340億76百万円(同14.4%増)となりました。 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 なお、前連結会計年度及び当連結会計年度の報告セグメントごとの営業利益は、有限責任監査法人トーマツの監査を受けておりません。 (金属事業) (単位:億円) 前期当期増減(増減率) 売上高10,38014,3363,956(38.1%) 営業利益98231132(134.5%) 経常利益310411101(32.6%)  金属事業は、為替が円安基調で推移した影響に加えて、銅や金の価格が大幅に上昇したことなどから、前年度と比べて、売上高及び営業利益は増加しました。経常利益は、鉱山からの受取配当金が減少したものの、営業利益が増加したことに加えて、持分法による投資損益が改善したことなどから、増加しました。 (高機能製品) (単位:億円) 前期当期増減(増減率) 売上高4,8875,103216(4.4%) 営業利益405615(38.0%) 経常利益183113(73.6%)  高機能製品は、銅加工事業において、銅価格及び為替の変動による影響がありました。また、電子材料事業において、半導体関連製品の一部の需要に回復の兆しがみられました。 以上により、前年度と比べて売上高及び営業利益は増加しました。経常利益は営業利益が増加したことなどから、増加しました。 (加工事業) (単位:億円) 前期当期増減(増減率) 売上高1,4001,48887(6.3%) 営業利益10888△19(△17.7%) 経常利益12285△37(△30.4%)  加工事業は、主要製品である超硬製品において、為替が円安基調で推移した影響や値上げ効果等により、前年度と比べて売上高は増加したものの、自動車向けの需要が低調であったことや原材料コストの上昇等により、営業利益は減少しました。経常利益は、営業利益が減少したことに加えて、為替差損が発生したことなどから、減少しました。 (再生可能エネルギー事業) (単位:億円) 前期当期増減(増減率) 売上高468336(79.5%) 営業利益82315(182.6%) 経常利益82617(204.3%)  再生可能エネルギー事業は、2024年4月より安比地熱㈱が連結子会社となったことから、前年度と比べて、売上高及び営業利益は増加しました。経常利益は、営業利益が増加したことに加えて、持分法による投資利益が増加したことから、増加しました。 (その他の事業) (単位:億円) 前期当期増減(増減率) 売上高1,6061,576△29(△1.8%) 営業利益7854△23(△30.1%) 経常利益221185△35(△16.2%)  その他の事業は、原子力事業からの撤退等により、売上高及び営業利益は減少しました。経常利益は、営業利益が減少したことなどから、減少しました。  最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。相手先前連結会計年度当連結会計年度売上高(百万円)割合(%)売上高(百万円)割合(%)住友商事株式会社229,29714.9428,34921.8 (2) キャッシュ・フローの状況(営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益及び非資金損益項目である減価償却費の計上、棚卸資産の増加等により、588億円の収入(前期比75億円の収入増加)となりました。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、設備投資による支出等により、793億円の支出(前期比236億円の支出減少)となりました。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払等により132億円の支出(前期比461億円の支出増加)となりました。 以上により、換算差額等による増減を加えた結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、886億円(前期末比425億円の減少)となりました。(3) 生産、受注及び販売の実績 「(1) 経営成績」において、各事業のセグメント情報に関連付けて記載しております。 2.経営者の視点による財政状態、経営成績等の状況に関する分析・検討内容 当社グループに関する財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容は、原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。 本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在において判断したものであります。(1) 当連結会計年度の経営成績及び財政状態の分析① 経営成績 当連結会計年度における経営成績の概況については、「1.経営成績等の状況の概要」に記載しております。② 財政状態 当連結会計年度末の総資産残高は、前期末比 2,077億円(9.6%)増加し、2兆3,753億円となりました。流動資産は、貸付け金地金の増加等により、前期末比 1,812億円(14.1%)増加の 1兆4,643億円となりました。固定資産は、投資有価証券の増加等により、前期末比 255億円(2.9%)増加の 9,101億円となりました。 負債残高は、前期末比 2,000億円(13.5%)増加し、1兆6,820億円となりました。流動負債は、預り金地金の増加等により、前期末比 3,032億円(30.5%)増加の 1兆2,973億円となりました。固定負債は、長期借入金の減少等により、前期末比 1,031億円(21.1%)減少の 3,847億円となりました。なお、借入金に社債、コマーシャル・ペーパーを加えた有利子負債残高については、前期末比 100億円(1.7%)減少の 5,930億円となりました。 純資産残高は、利益剰余金の増加等により、前期末比 76億円(1.1%)増加の 6,932億円となりました。 この結果、連結ベースの自己資本比率は、前期末の30.2%から28.5%となり、期末発行済株式総数に基づく1株当たり純資産額は 5,003.75円から 5,183.34円に増加しました。(2) 経営成績に重要な影響を与える要因について 「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。(3) 事業戦略と見通し 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。(4) 資本の財源及び流動性の管理方針 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針とし、内部資金、銀行借入、社債発行等により資金調達を行っております。また、キャッシュマネジメントシステムの導入等によるグループ各社における余剰資金の一元管理を図り、資金効率の向上に努めております。この一環として、第3四半期連結会計期間より、一部の海外子会社を対象としたグローバルキャッシュマネジメントシステム(ノーショナルプーリング)の運用を開始し、グローバルベースでの更なる資金効率向上にも取り組んでおります。なお、当連結会計年度末のノーショナルプーリングシステムにおける預入額275億円を現金及び預金、借入額274億円を短期借入金に含めて表示しております。 当社グループの資金の状況については、「1.経営成績等の状況の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載しております。(5) 経営者の問題意識と今後の方針について 当社グループの経営陣は、収益力、有利子負債等グループの財政状況を認識し、現在の事業規模及び入手可能な情報に基づき経営資源の最も効率的な運用を行い、企業価値を最大限に高めるべく努めております。 (6) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しておりますが、その作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用等、開示に影響を与える判断と見積りが必要となります。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りとは異なる場合があります。 特に次の会計方針が連結財務諸表作成における見積りの判断に大きな影響を及ぼす事項であると考えております。 ① 貸倒引当金、関係会社事業損失引当金の計上 当社グループの保有する債権または関係会社への投資に係る損失が見込まれる場合、その損失に充てる必要額を見積もり、引当金を計上しておりますが、将来、債務者や被出資者の財務状況が悪化した場合、引当金の追加計上等による損失が発生する可能性があります。 ② 有価証券の減損処理 当社グループの保有する株式については、市場価格のない株式等以外のもの、市場価格のない株式等ともに、合理的な判断基準を設定の上、減損処理の要否を検討しております。従って、将来、保有する株式の時価や投資先の財務状況が悪化した場合には、有価証券評価損を計上する可能性があります。なお、翌事業年度の財務諸表に重要な影響を及ぼすリスクがある項目につきましては、「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ③ のれんを含む固定資産の減損処理 当社グループは、「固定資産の減損に係る会計基準」(「固定資産の減損に係る会計基準の設定に関する意見書」(企業会計審議会 2002年8月9日))及び「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第6号 2003年10月31日)を適用しております。将来、経済環境の著しい悪化や市場価格の著しい下落等の発生如何によっては、減損損失を計上する可能性があります。なお、翌連結会計年度の連結財務諸表に重要な影響を及ぼすリスクがある項目につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④ 繰延税金資産の回収可能性 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して将来の課税所得を合理的に見積もっております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、課税所得がその見積り額を下回る場合、繰延税金資産が取崩され、税金費用が計上される可能性があります。なお、翌連結会計年度の連結財務諸表に重要な影響を及ぼすリスクがある項目につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。  なお、当社グループが採用している重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
役員の状況 FY2025 / 約13,207字
(2)【役員の状況】a.有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在の役員の状況は、以下のとおりです。 男性13名 女性4名(役員のうち女性の比率23.5%)①取締役の状況役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役(取締役会議長)小野 直樹1957年1月14日生1979年4月  三菱鉱業セメント㈱入社 2014年6月  当社常務取締役 セメント事業カンパニー プレジデント2016年4月  取締役副社長セメント事業カンパニー プレジデント2016年6月  取締役 副社長執行役員セメント事業カンパニー プレジデント2017年4月  取締役 副社長執行役員経営戦略本部長2018年6月  取締役社長 2019年6月  取締役 執行役社長 2021年4月  取締役 執行役社長 CEO 注1 2025年4月  取締役(現) 注264,845(51,502)注3取締役杉  光注41950年5月1日生1974年4月  日本電装㈱(現㈱デンソー)入社 2002年6月  同社取締役・冷暖房事業部長 2004年6月  同社常務役員・冷暖房事業部長 2005年6月  同社常務役員・熱機器事業本部長 2008年6月  同社専務取締役・技術開発センター長 2011年6月  同社専務取締役デンソー・インターナショナル・アメリカ㈱ 社長兼CEO2013年6月  ㈱デンソー 取締役副社長デンソー・インターナショナル・アメリカ㈱ 社長兼CEO2014年6月  ㈱デンソー 顧問技監 2016年6月  同社顧問(2017年6月退任) 2018年6月  当社取締役(現) 注210,068 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役若林 辰雄注41952年9月29日生1977年4月  三菱信託銀行㈱(現三菱UFJ信託銀行㈱)入社2008年6月  同社常務取締役 2009年6月  同社専務取締役 2010年6月  同社専務取締役・受託財産部門長兼㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ 常務執行役員・受託財産連結事業本部長2011年6月  三菱UFJ信託銀行㈱ 専務取締役兼㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ 取締役2012年4月  三菱UFJ信託銀行㈱ 取締役社長兼㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ 取締役2013年4月  三菱UFJ信託銀行㈱ 取締役社長兼㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ 取締役副会長2013年12月  三菱UFJ信託銀行㈱ 取締役社長兼取締役会長兼㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ 取締役副会長2015年6月  三菱UFJ信託銀行㈱ 取締役社長兼取締役会長兼㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ 取締役 代表執行役副会長2016年4月  三菱UFJ信託銀行㈱ 取締役会長兼㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ 取締役2016年6月  三菱UFJ信託銀行㈱ 取締役会長 2018年6月  当社監査役(非常勤) 2019年6月  当社取締役(現) 2020年4月  三菱UFJ信託銀行㈱ 特別顧問(現) <主要な兼職>三菱UFJ信託銀行㈱ 特別顧問三菱倉庫㈱ 社外取締役 注27,275取締役五十嵐 弘司注41954年11月20日生1980年4月  味の素㈱入社 2002年4月  アメリカ味の素㈱ 上席副社長 2007年6月  味の素㈱ 執行役員・アミノ酸カンパニーバイスプレジデント2009年6月  同社執行役員・経営企画部長 2011年6月  同社取締役 常務執行役員 2013年6月  同社取締役 専務執行役員 2017年6月  同社顧問(2020年6月退任) 2020年6月  当社取締役(現) 注24,639 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役武田 和彦注41959年11月10日生1983年4月  ソニー㈱(現ソニーグループ㈱)入社 2001年10月  ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ社 バイスプレジデント 経理担当 2006年4月  ソニーNECオプティアーク㈱ 執行役員CFO 2008年8月  ソニー・ヨーロッパ社 シニアバイスプレジデント 経営管理・経理担当 2013年10月  ソニー㈱ バイスプレジデント 総合管理部門 部門長  2015年6月  同社執行役員コーポレートエグゼクティブ 経営企画管理・経理担当 2018年1月  同社執行役員コーポレートエグゼクティブ 経営企画管理・経理担当・CIO2018年7月  同社執行役員ソニー・インタラクティブエンタテインメント社 副社長兼CFO2021年7月  ソニーグループ㈱ 社友(現)  2022年6月  当社取締役(現) <主要な兼職>双日㈱ 社外取締役 注22,868取締役別府 理佳子注4、注51968年3月8日生1992年8月  スローター・アンド・メイ法律事務所入所 1994年9月  シモンズ・アンド・シモンズ法律事務所入所 1994年10月  イングランド・アンド・ウェールズ事務弁護士会登録 1997年5月  長島・大野法律事務所(現長島・大野・常松法律事務所)出向 1998年5月  日本輸出入銀行(現㈱国際協力銀行)出向 2001年9月  シモンズ・アンド・シモンズ法律事務所 パートナー弁護士 2001年10月  第二東京弁護士会登録(外国法事務弁護士) 2008年9月  ロヴェルズ法律事務所(現ホーガン・ロヴェルズ法律事務所)パートナー弁護士 2017年10月  スクワイヤ外国法共同事業法律事務所パートナー弁護士 2022年6月  当社取締役(現) 2024年6月  スクワイヤ外国法共同事業法律事務所カウンセル弁護士(現) <主要な兼職>スクワイヤ外国法共同事業法律事務所カウンセル弁護士豊田通商㈱ 社外監査役 注20 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役桐山 一憲注41962年11月30日生1985年4月  プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク(現P&Gジャパン合同会社)入社2002年7月  ザ・プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー ノースイーストアジア バイスプレジデント兼営業本部長2005年7月  同社グローバルスキンケア バイスプレジデント2007年7月  プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン㈱(現P&Gジャパン合同会社) 代表取締役社長2012年7月  ザ・プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー 米国本社プレジデント兼アジア最高責任者2017年9月  ㈱forGL 代表取締役(現) 2024年6月  当社取締役(現) <主要な兼職>㈱forGL 代表取締役カルビー㈱ 社外取締役 注2967取締役相樂 希美注41964年3月15日生1989年4月  通商産業省(現経済産業省)入省 2011年7月  独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(現国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)環境部長2014年4月  独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(現独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)備蓄企画部長2015年7月  経済産業省大臣官房情報システム厚生課長 2017年7月  同省東北経済産業局長 2020年12月  住友化学㈱入社 2021年4月  同社理事サステナビリティ推進部、レスポンシブルケア部担当(2021 年6月退任)2024年6月  当社取締役(現) 注2644取締役竹内 章1954年12月4日生1977年4月  当社入社 2009年6月  常務取締役 2014年4月  取締役副社長 2015年4月  取締役社長 2018年6月  取締役会長 2025年4月  取締役 特別顧問(現) 注216,413 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役柴田 周1961年7月8日生1984年4月  当社入社 2018年6月  取締役 常務執行役員ガバナンス統括本部長2019年4月  取締役 常務執行役員経営戦略本部長2019年6月  取締役 執行役常務経営戦略本部長2021年4月  取締役 執行役常務 2021年6月  執行役常務 2022年10月  執行役常務 CDO 注6 2023年4月  執行役常務 CTO 注7 CDO 2023年6月  取締役 執行役常務 CTO CDO 2024年4月  取締役 執行役常務 CTO 2025年4月  取締役(現) 注222,963(19,055)注3取締役髙柳 喜弘1963年9月6日生1986年4月  当社入社 2020年4月  執行役常務高機能製品カンパニー バイスプレジデント2021年4月  執行役常務 CFO 注8経営企画部長2021年6月  取締役 執行役常務 CFO経営企画部長2022年4月  取締役 執行役常務 CFO戦略本社経営戦略部長2023年4月  取締役 執行役常務 CFO 2025年4月  取締役 執行役常務金属事業カンパニープレジデント(現) 注221,125(19,055)注3計151,807(89,612)注3 (注)1.CEOは、Chief Executive Officerの略称です。2. 取締役の任期は、2024年3月期に係る定時株主総会終結の時から2025年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。3.所有株式数には、株式報酬制度に基づき執行役等の退任時に交付される予定の株式数(2025年3月31日時点の累積ポイント数に相当する株式数)を含んでおります。執行役の株式報酬制度に関する詳細につきましては、(4)役員の報酬等に記載のとおりであります。4.取締役杉光、若林辰雄、五十嵐弘司、武田和彦、別府理佳子、桐山一憲及び相樂希美の各氏は、会社法第2条第15号に定める社外取締役であります。5.取締役 別府理佳子氏の戸籍上の氏名は、沖浦理佳子であります。6.CDOは、Chief Digital Officerの略称です。7.CTOは、Chief Technical Officerの略称です。8.CFOは、Chief Financial Officerの略称です。 ②執行役の状況役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表執行役執行役社長CEO田中 徹也1963年1月5日生1986年4月  当社入社 2020年4月  執行役常務 加工事業カンパニー プレジデント2023年4月  執行役常務 CGO 注1 2024年4月  執行役常務 CSuO 注2 2025年4月  執行役社長 CEO(現) 注319,617(19,055)注4執行役常務CFO平野 華世1974年7月17日生2004年4月  ㈱さくら綜合事務所 入社 2004年9月  新日本監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人) 入所2008年3月  モルガン・スタンレー証券㈱(現 モルガン・スタンレーMUFG証券㈱) 入社2009年 1月  新日本有限責任監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人) 入所2013年 9月  ㈱LIXIL 入社 2017年 1月  ㈱LIXILグループ(現 ㈱LIXIL) 転籍 2021年 4月  同社 常務役員IR室長2022年10月  同社 常務役員IR室リーダーFinance & Treasury部門 Corporate Accounting & Treasury/Tax リーダー2024年4月  当社入社経理財務部長2024年6月  経理財務部長兼 経理財務部経営管理室長2025年4月  執行役常務 CFO (現) 注30執行役常務CHRO 注5野川 真木子注61971年11月20日生1994年4月  花王㈱入社 1999年8月  ヒューイット・アソシエイツ(現キンセントリック・ジャパン合同会社)入社2001年9月  ゼネラル・エレクトリック・インターナショナル・インク 日本支社 入社2012年4月  日本アイ・ビー・エム㈱入社理事GTS事業人事2014年6月  IBMコーポレーション 出向HRディレクター2015年6月  日本アイ・ビー・エム㈱執行役員GBS事業人事2016年8月  スリーエム ジャパン㈱(現スリーエム ジャパン イノベーション㈱)入社執行役員人事担当2021年3月  当社入社人事・総務本部長補佐2021年4月  執行役員人事部長2022年4月  執行役常務戦略本社人事戦略部長2023年4月  執行役常務 CHRO(現) 注315,809(13,474)注4 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)執行役常務CTO石井 利昇1963年2月1日生1986年4月  当社入社 2020年4月  執行役員高機能製品カンパニー バイスプレジデント2022年4月  執行役常務高機能製品カンパニー プレジデント2025年4月  執行役常務 CTO(現) 注316,841(15,399)注4代表執行役執行役常務金属事業カンパニー プレジデント髙柳 喜弘1963年9月6日生a.①取締役の状況参照注321,125(19,055)注4執行役常務高機能製品カンパニー プレジデント張 守斌1970年3月2日生2000年4月  当社入社 2020年4月  高機能製品カンパニー 電子材料事業部長補佐2021年4月  三田工場長 2024年4月  高機能製品カンパニー 経営統括本部長 2025年4月  執行役常務高機能製品カンパニー プレジデント(現) 注3389執行役常務加工事業カンパニー プレジデント小原 和生1966年8月15日生1990年4月  当社入社 2020年4月  加工事業カンパニー 戦略部長 2021年4月  執行役員加工事業カンパニー バイスプレジデント兼加工事業カンパニー 戦略部長兼加工事業カンパニー 加工DX統括本部長補佐2022年4月  加工事業カンパニー 戦略本部長 2023年4月  執行役常務加工事業カンパニー プレジデント(現) 注311,121(9,721)注4計84,902(76,704)注4(注)1.CGOは、Chief Governance Officerの略称です。2.CSuOは、Chief Sustainability Officerの略称です。3.執行役の任期は、2025年4月1日から、2026年3月31日までであります。4.所有株式数には、株式報酬制度に基づき執行役等の退任時に交付される予定の株式数(2025年3月31日時点の累積ポイント数に相当する株式数)を含んでおります。執行役の株式報酬制度に関する詳細につきましては、(4)役員の報酬等に記載のとおりであります。5.CHROは、Chief Human Resources Officerの略称です。6.執行役常務 野川真木子氏の戸籍上の氏名は、森真木子であります。 b.当社は、2025年6月25日開催予定の第100回定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役10名選任の件」を提案しております。当該議案が原案どおり承認可決されますと、当社の役員の状況は、以下のとおりとなります。なお、役職名及び略歴については、当該定時株主総会の直後に開催予定の取締役会の決議事項の内容を含めて記載しております。 男性11名 女性4名(役員のうち女性の比率26.7%)①取締役の状況役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役(取締役会議長)小野 直樹1957年1月14日生a.①取締役の状況参照注164,845(51,502)注2取締役若林 辰雄注31952年9月29日生a.①取締役の状況参照注17,275取締役五十嵐 弘司注31954年11月20日生a.①取締役の状況参照注14,639取締役武田 和彦注31959年11月10日生a.①取締役の状況参照注12,868取締役別府 理佳子注31968年3月8日生a.①取締役の状況参照注10取締役桐山 一憲注31962年11月30日生a.①取締役の状況参照注1967取締役相樂 希美注31964年3月15日生a.①取締役の状況参照注1644取締役佐々木 一郎注31957年4月30日生1983年4月  ブラザー工業㈱ 入社 2005年1月  ブラザーU.K.社 取締役社長 2008年4月  ブラザー工業㈱ NID開発部長 2009年4月  同社執行役員 2013年4月  同社常務執行役員 2014年6月  同社取締役 常務執行役員 2016年6月  同社代表取締役 常務執行役員 2017年4月  同社代表取締役 専務執行役員 2018年6月  同社代表取締役社長 2024年6月  同社取締役副会長 2025年6月  当社取締役(現) 2025年6月  ブラザー工業㈱顧問(現) 注4 <主要な兼職>ブラザー工業㈱ 顧問 注10 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役田中 徹也1963年1月5日生1986年4月  当社入社 2019年4月  執行役員加工事業カンパニー バイスプレジデント2020年4月  執行役常務加工事業カンパニー プレジデント2023年4月  執行役常務 CGO 2024年4月  執行役常務 CSuO 2025年4月  執行役社長 CEO 2025年6月  取締役 執行役社長 CEO(現) 注119,617(19,055)注2取締役平野 華世1974年7月17日生2004年4月  ㈱さくら綜合事務所 入社 2004年9月  新日本監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人) 入所2008年3月  モルガン・スタンレー証券㈱(現 モルガン・スタンレーMUFG証券㈱) 入社2009年 1月  新日本有限責任監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人) 入所2013年 9月  ㈱LIXIL 入社 2017年 1月  ㈱LIXILグループ(現 ㈱LIXIL) 転籍 2021年 4月  同社 常務役員IR室長2022年10月  同社 常務役員IR室リーダーFinance & Treasury部門 Corporate Accounting & Treasury/Tax リーダー2024年4月  当社入社経理財務部長2024年6月  経理財務部長兼 経理財務部経営管理室長2025年4月  執行役常務 CFO 2025年6月  取締役 執行役常務 CFO(現) 注10計100,855(70,557)注2 (注)1.取締役の任期は、2025年3月期に係る定時株主総会終結の時から2026年3月期に係る定時株主総会終結の時までであります。2.所有株式数には、株式報酬制度に基づき執行役等の退任時に交付される予定の株式数(2025年3月31日時点の累積ポイント数に相当する株式数)を含んでおります。執行役の株式報酬制度に関する詳細につきましては、(4)役員の報酬等に記載のとおりであります。3. 取締役若林辰雄、五十嵐弘司、武田和彦、別府理佳子、桐山一憲、相樂希美及び佐々木一郎の各氏は、会社法第2条第15号に定める社外取締役であります。4.取締役 佐々木一郎氏は、2025年6月25日にブラザー工業㈱の取締役副会長を退任し、同社の顧問に就任する予定であります。 ②執行役の状況役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表執行役執行役社長CEO田中 徹也1963年1月5日生b.①取締役の状況参照注119,617(19,055)注2執行役常務CFO平野 華世1974年7月17日生b.①取締役の状況参照注10執行役常務CHRO野川 真木子1971年11月20日生a.②執行役の状況参照注115,809(13,474)注2執行役常務CTO石井 利昇1963年2月1日生a.②執行役の状況参照注116,841(15,399)注2代表執行役執行役常務金属事業カンパニー プレジデント髙柳 喜弘1963年9月6日生1986年4月  当社入社 2020年4月  執行役常務高機能製品カンパニー バイスプレジデント2021年4月  執行役常務 CFO経営企画部長2021年6月  取締役 執行役常務 CFO経営企画部長2022年4月  取締役 執行役常務 CFO戦略本社経営戦略部長2023年4月  取締役 執行役常務 CFO 2025年4月  取締役 執行役常務金属事業カンパニープレジデント2025年6月  執行役常務金属事業カンパニープレジデント(現) 注121,125(19,055)注2執行役常務高機能製品カンパニー プレジデント張 守斌1970年3月2日生a.②執行役の状況参照注1389執行役常務加工事業カンパニー プレジデント小原 和生1966年8月15日生a.②執行役の状況参照注111,121(9,721)注2計84,902(76,704)注2 (注)1.執行役の任期は、2025年4月1日から、2026年3月31日までであります。2.所有株式数には、株式報酬制度に基づき執行役等の退任時に交付される予定の株式数(2025年3月31日時点の累積ポイント数に相当する株式数)を含んでおります。執行役の株式報酬制度に関する詳細につきましては、(4)役員の報酬等に記載のとおりであります。 ③社外役員の状況 当社の社外取締役は、有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在、7名であります。  当事業年度における社外取締役の主な活動状況等については、次のとおりであります。  社外取締役杉光氏と当社との間には、取引関係その他特別な利害関係はありません。 同氏は、世界的に事業を展開するメーカーの経営者としての豊富な経験を通じて、開発、設計、生産工程における豊富な技術的知見を有するとともに、グローバルな視点での企業戦略及び経営全般に関する見識を有しております。このような見識に基づき、取締役会では、当社グループの中長期的な企業価値の向上を図ることをはじめ多様な観点から有益な提言をするとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督しております。また、指名委員及び報酬委員長として、当社の役員候補者の選定や役員報酬等の決定等に、客観的・中立的立場から関与しております。  社外取締役若林辰雄氏は、三菱UFJ信託銀行㈱の特別顧問であり、当社と同社との間に株式事務代行委託等の取引関係がありますが、その取引額は当社及び同社の連結売上高の1%未満であります。同社からの資金の借入はありません。加えて、同氏は、三菱倉庫㈱の社外取締役であり、当社と同社との間に運送委託等の取引関係がありますが、その取引額は当社及び同社の連結売上高の1%未満であります。また、同氏と当社との間には、取引関係その他特別な利害関係はありません。 同氏は、金融機関の社長、会長を歴任するなど経営者としての豊富な経験を通じて、金融・財務・会計及び経営全般に関する見識を有しております。このような見識に基づき、取締役会では、当社グループの中長期的な企業価値の向上を図ることをはじめ多様な観点から有益な提言をするとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督しております。また、指名委員長及び報酬委員として、当社の役員候補者の選定や役員報酬等の決定等に、客観的・中立的立場から関与しております。  社外取締役五十嵐弘司氏と当社との間には、取引関係その他特別な利害関係はありません。同氏は、世界的に事業を展開する食品メーカーの経営者としての経験を通じて、技術開発、生産分野における豊富な技術的知見を有するとともに、事業のグローバル展開、事業の変革及び創出、デジタル化推進及び経営全般に関する見識を有しております。このような見識に基づき、取締役会では、当社グループの中長期的な企業価値の向上を図ることをはじめ多様な観点から有益な提言をするとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督しております。また、指名委員及びサステナビリティ委員長として、当社の役員候補者の選定や当社のサステナビリティに関するテーマにおける検討等に、客観的・中立的立場から関与しております。  社外取締役武田和彦氏は、双日㈱の社外取締役であり、当社と同社との間に製品の販売等の取引関係がありますが、その取引額は当社及び同社の連結売上高の1%未満であります。また、同氏と当社との間には、取引関係その他特別な利害関係はありません。 同氏は、世界的に幅広く事業を展開するコングロマリット(複合企業体)の経営幹部、及びその主要子会社の経営者としてのマネジメント経験を通じて、企業経営、事業運営・経営管理、財務・会計、情報技術分野に関する豊富な知見を有するとともに、長年にわたる欧米諸国での勤務経験に基づくグローバルな視点での企業戦略及び経営全般に関する見識を有しております。このような見識に基づき、取締役会では、当社グループの中長期的な企業価値の向上を図ることをはじめ多様な観点から有益な提言をするとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督しております。また、監査委員長として、主に執行役等の職務の執行について、客観的・中立的立場から監査しております。加えて、指名委員として、当社の役員候補者の選定等に客観的・中立的立場から関与しております。  社外取締役別府理佳子氏は、スクワイヤ外国法共同事業法律事務所のカウンセル弁護士でありますが、当社と同所との間に取引関係等はありません。加えて、同氏は、豊田通商㈱の社外監査役であり、当社と同社との間に製品の販売等の取引関係がありますが、その取引額は当社の連結売上高の3%未満、同社の連結売上高の1%未満であります。また、同氏と当社との間には取引関係その他特別な利害関係はありません。 同氏は、直接企業経営に関与した経験がないものの、国内外における弁護士としての長年の経験を通じて、高度な法律知識に基づいた幅広い見識を有するとともに、企業法務、とりわけ事業のグローバル展開や事業再編分野における専門的な知見を有しております。このような見識に基づき、取締役会では、当社グループの中長期的な企業価値の向上を図ることをはじめ多様な観点から有益な提言をするとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督しております。また、指名委員及び報酬委員として、当社の役員候補者の選定や役員報酬等の決定等に、客観的・中立的立場から関与しております。加えて、監査委員として、主に執行役等の職務の執行について、客観的・中立的立場から監査しております。  社外取締役桐山一憲氏は、㈱forGLの代表取締役でありますが、当社と同社との間に取引関係等はありません。加えて、同氏は、カルビー㈱の社外取締役でありますが、当社と同社との間に取引関係等はありません。また、同氏と当社との間には取引関係その他特別な利害関係はありません。 同氏は、国際的大手企業の経営者としての経験を通じて、企業経営、マーケティングに関する豊富な知見を有するとともに、アジア地域の統括や米国法人における経営者としての経験に基づくグローバルな視点での企業戦略及び経営全般に関する見識を有しております。また、長年にわたる国内外での経営経験に基づく経営人材の育成に関する豊富な見識を有しております。このような見識に基づき、取締役会では、当社グループの中長期的な企業価値の向上を図ることをはじめ多様な観点から有益な提言をするとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督しております。また、サステナビリティ委員として、当社のサステナビリティに関するテーマにおける検討等に客観的・中立的立場から関与しております。加えて、監査委員として、主に執行役等の職務の執行について、客観的・中立的立場から監査しております。  社外取締役相樂希美氏と当社との間には、取引関係その他特別な利害関係はありません。 同氏は、直接企業経営に関与した経験がないものの、長年にわたる経済産業省での勤務経験を通じて、通商産業政策に関する幅広い見識を有するとともに、金属鉱物資源、再生可能エネルギー、情報技術、リサイクル分野における専門的な知見を有しております。また、工学修士としての技術的知見を有しております。このような見識に基づき、取締役会では、当社グループの中長期的な企業価値の向上を図ることをはじめ多様な観点から有益な提言をするとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督しております。また、サステナビリティ委員として、当社のサステナビリティに関するテーマにおける検討等に客観的・中立的立場から関与しております。加えて、監査委員として、主に執行役等の職務の執行について、客観的・中立的立場から監査しております。  なお、当社は、2025年6月25日開催予定の第100回定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役10名選任の件」を提案しております。当該議案が原案どおり承認可決されますと、社外取締役杉光氏が退任し、新たに佐々木一郎氏が社外取締役に就任します。 佐々木一郎氏は、有価証券報告書提出日(2025年6月24日)現在、ブラザー工業㈱の取締役副会長でありますが、当社と同社との間に取引関係等はありません。また、同氏と当社との間には取引関係その他特別な利害関係はありません。なお、同氏は、2025年6月25日にブラザー工業㈱の取締役副会長を退任し、同社の顧問に就任する  予定であります。 同氏は、世界的に事業を展開するメーカーの社長を務めるなど経営者としての豊富な経験を通じて、開発、製造における豊富な技術的知見を有するとともに、グローバルな視点での企業戦略及び経営全般に関する見識を有しております。また、新事業創出・商品化の経験を通じて、商品企画や品質保証などのものづくり分野に関する豊富な見識を有しており、今後は社外取締役として、取締役会の適切な監督機能及び意思決定機能の強化への貢献が期待できるものと考えております。  当社は、社外取締役の独立性基準に関して以下のとおり独自の基準を定めており、上記社外取締役につきましては、いずれも㈱東京証券取引所に独立役員(一般株主と利益相反が生じるおそれのない社外役員)として届け出ております。 (独立社外取締役の独立性基準) 当社は、社外取締役について、㈱東京証券取引所が定める独立性基準及び以下に掲げる各要件に該当する場合は、独立性がないと判断する。1.現在または過去のいずれかの時点において、以下の(1)、(2)のいずれかに該当する者(1)当社の業務執行者または業務執行者でない取締役(社外取締役を除く)(2)当社の子会社の業務執行者または業務執行者でない取締役2.現在において、以下の(1)~(5)のいずれかに該当する者(1)当社との取引先で、取引額が当社または取引先の直前事業年度の連結売上高の2%以上である会社の業務執行者(2)専門家、コンサルタント等として、直前事業年度において当社から役員報酬以外に1,000万円以上の報酬を受けている者(3)当社からの寄付が、直前事業年度において1,000万円以上の組織の業務執行者(4)当社総議決権数の10%以上を直接もしくは間接に保有する株主またはその業務執行者(5)当社の会計監査人またはその社員等3.過去3年間のいずれかの時点において、上記2の(1)~(5)のいずれかに該当していた者4.上記1の(1)、(2)、上記2の(1)~(5)または上記3のいずれかに掲げる者(重要でない者を除く。)の近親者5.当社の社外取締役としての在任期間が8年を超える者 ④社外取締役による監督または監査と内部監査、監査委員会監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係 監査委員会は、内部監査担当部署から定期的に監査結果の報告を受け、情報の共有を図り、内部統制担当部署等から職務の執行状況の報告を受けるなど、緊密な連携をもった監査に取り組んでおります。 また、監査委員会は会計監査人とも双方の監査計画について協議を行った上で、会計監査人から定期的に監査結果の報告を受け、緊密な連携をもって監査を実施しております。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2025年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。