株式会社日立製作所 6501

電気機器 IFRS 健全性: S (80点)

データ取得日: 2026-06-17 | 過去14年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-03-28 / claude-opus-4-6-v2
日立製作所はITサービスと社会インフラの総合電機メーカーで、Lumadaデジタルソリューションとエネルギー・鉄道システムを主力としている。GlobalLogicの買収でデジタルサービス企業への転換を加速し、IT・OT・プロダクトの融合による社会イノベーション事業でグローバルなポジションを確立した日本最大級の製造業。

売上9兆7,834億円(前年比+0.6%)とほぼ横ばい。純利益6,157億円と高い利益水準を実現。Lumadaを核としたデジタルソリューション事業の成長とエネルギーシステムの受注拡大が業績を牽引した。ROE10.2%と良好な資本効率を達成。

自己資本比率44%、財務健全性スコア75点と堅実な財務基盤。営業CF1兆1,722億円、FCF5,986億円と巨額のキャッシュ創出力。EPS134円に対しPER25.8倍、配当43円で配当性向は約32%。デジタルトランスフォーメーションとカーボンニュートラルへの世界的な投資がLumada事業の構造的成長を支えている。
English version
Hitachi is a comprehensive electrical equipment manufacturer providing IT services and social infrastructure, with Lumada digital solutions and energy-railway systems as core products. The company accelerated its transformation into a digital services enterprise through the acquisition of GlobalLogic, establishing a global position in social innovation business through the convergence of IT, OT, and products as Japan's largest-scale manufacturing enterprise. Net sales reached 9.78 trillion (YoY +0.6%), essentially flat. Net profit of 615.7 billion realized a high profit level. Growth in digital solutions business centered on Lumada and expanded orders in energy systems drove performance. ROE of 10.2% achieved favorable capital efficiency. Equity ratio of 44% and financial health score of 75 points indicate a solid financial foundation. Operating CF of 1.17 trillion and FCF of 598.6 billion demonstrate massive cash generation capacity. With EPS of 134 against PER of 25.8x and dividend of 43 (payout ratio approximately 32%), global investment in digital transformation and carbon neutrality support structural growth in the Lumada business.

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 次期通期予想(2026-04-27 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2025年度) 増減
売上高 111,000億円 97,834億円 +13.5%
営業利益 13,150億円
純利益 8,500億円 6,157億円 +38.0%
EPS 188.78円 133.85円 +41.0%
1株配当 (DPS) 43.00円
予想PER* 18.3倍 25.8倍 (実績)
予想配当利回り* 1.25% (実績)

※ 業績予想は企業発表値です。期末決算と同時に発表された次期予想です。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2025年度)

主要指標

ROE 10.7%
PER 25.8倍
PBR 2.70倍
配当利回り 1.25%
配当性向 32.1%

収益性

ROA 4.6%
売上総利益率 28.8%
営業利益率
純利益率 6.3%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 +0.6% -1.6% +2.2%
営業利益
純利益 +4.4% +1.8%
EPS +421.0% +76.3%

安全性

自己資本比率 44.0%
流動比率 111.7%
D/Eレシオ 0.14倍

派生指標 参考

時価総額* 157,871億円
ネットキャッシュ* 289億円
Net Debt/EBITDA*
EV/EBITDA*
FCFマージン* 6.1%
DOE* 3.37%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: 電気機器 日経225内同業 32社

指標 自社 日経225 同業平均
(32社)
EDINET 全体平均
(231社)
同業平均との偏差
ROE 10.7% 12.3% 7.1% -1.62pt
PER 25.8倍 25.7倍 +0.10
PBR 2.70倍 2.43倍 +0.27
配当利回り 1.25% 2.39% -1.14pt
配当性向 32.1% 43.4% -11.30pt
ROA 4.6% 6.3% -1.66pt
売上総利益率 28.8% 38.3% -9.45pt
営業利益率 13.0% 5.7%
純利益率 6.3% 8.7% -2.37pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2025年度)

営業CF 11,722億円
投資CF ▲5,737億円
財務CF ▲4,241億円
設備投資 3,518億円
現金等残高 8,662億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2025 11,722億円 ▲5,737億円 ▲4,241億円 5,986億円 3,518億円 8,662億円
2024 9,566億円 ▲1,315億円 ▲10,249億円 8,251億円 3,158億円 7,054億円
2023 8,270億円 1,511億円 ▲11,430億円 9,781億円 3,497億円 8,333億円
2022 7,299億円 ▲10,489億円 2,027億円 ▲3,189億円 3,887億円 9,688億円
2021 7,931億円 ▲4,588億円 ▲1,848億円 3,343億円 3,598億円 10,159億円
2020 5,609億円 ▲5,258億円 28億円 351億円 3,996億円 8,123億円
2019 6,100億円 ▲1,629億円 ▲3,204億円 4,472億円 4,147億円 8,076億円
2018 7,272億円 ▲4,743億円 ▲3,215億円 2,528億円 6,980億円
2017 6,296億円 ▲3,380億円 ▲2,095億円 2,916億円 7,652億円
2016 8,122億円 ▲7,308億円 ▲265億円 814億円 6,993億円
2015 4,518億円 ▲6,125億円 2,332億円 ▲1,607億円 7,017億円
2014 3,068億円 ▲5,502億円 2,288億円 ▲2,434億円 5,607億円
2013 5,835億円 ▲5,535億円 ▲1,804億円 301億円 5,234億円
2012 4,472億円 ▲1,956億円 ▲1,678億円 2,516億円 6,196億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2025年度)

項目 金額 売上比
売上高 97,834億円 100.0%
売上原価 69,625億円 71.2%
売上総利益 28,208億円 28.8%
販管費 18,492億円 18.9%
営業利益
経常利益 4,286億円 4.4%
純利益 6,157億円 6.3%

※ 会計基準: IFRS / 有報提出日: 2025-06-25 15:18。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。

貸借対照表(2025年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 132,848億円 100.0%
現金等 8,662億円 6.5%
その他資産 124,186億円 93.5%
負債・純資産
総負債 74,377億円 56.0%
有利子負債 8,373億円 6.3%
その他負債 66,004億円 49.7%
純資産 58,471億円 44.0%
自己資本 58,471億円 44.0%
うち利益剰余金 43,505億円 32.7%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2025年度)

従業員数 282,743人 1人当たり売上 35百万円
研究開発費 2,594億円 売上比 2.65%
減価償却費 4,315億円 売上比 4.41%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去14年分)

健全性スコア (2025年度) 80点 ランク S
業種ベンチマーク 全体的に標準的な水準。差別化のための強みの明確化が課題 強み 0項目 / 弱み 0項目
直近の評価コメントを見る (2025年度)

信用評価

純資産が毎年増加。内部留保が着実に蓄積されている

投資評価

PER 25.8倍で成長期待を織り込み済み。いくつかの懸念材料あり

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-04-27 15:30 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結) Q4 105,868億円 +8.2% 11,993億円 +23.4% 8,024億円 +30.3% 176.8 PDF
2026-02-14 2026年3月期 第3四半期 連結決算の概要 (決算短信) 新しいタブで開く Q3 75,018億円 +7.0% 8,257億円 +26.1% 6,386億円 +48.2% 140.4 PDF
2025-10-30 2026年3月期 第2四半期 (中間期) 決算短信〔IFRS〕(連結) Q2 47,874億円 5,080億円
2025-07-31 2026年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) Q1 22,583億円 2,110億円
2024-10-30 2025年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結) Q2 45,460億円 4,047億円
業績概況・今後の見通し(2026-04-27 発表分) 約14,189字

qualitative
2026年3月期 連結決算
<目次>
1.当期の経営成績、財政状態等
経営成績に関する定性的情報----------------------------------
P. 2
財政状態に関する定性的情報----------------------------------
P. 3
将来の見通しに関するリスク情報--------------------------------
P. 4
会計基準の選択に関する基本的な考え方-----------------------------
P. 4
2.連結財務諸表及び主な注記
連結損益計算書及び連結包括利益計算書-----------------------------
P. 5
連結財政状態計算書--------------------------------------
P. 6
連結持分変動計算書--------------------------------------
P. 7
連結キャッシュ・フロー計算書---------------------------------
P. 8
セグメント情報----------------------------------------
P. 9
注記事項-------------------------------------------
P.12
1株当たり情報 ----------------------------------------
P.13
経営成績に関する定性的情報
(1) 当期の概況
2026年3月期
前期比
売上収益
10兆5,867
億円
108

調整後営業利益
1兆1,992
億円
+2,276
億円
Adjusted EBITA
1兆3,114
億円
+2,279
億円
税引前当期利益
1兆2,731
億円
+3,103
億円
当期利益
8,514
億円
+1,945
億円
親会社株主に帰属する当期利益
8,023
億円
+1,866
億円
当期における日立グループの売上収益は、前期に比べ8%増の10兆5,867億円となりました。Lumada事業の拡大、力強いパワーグリッド需要を取り込んだエナジーセクター、堅調な国内のデジタル需要を取り込んだデジタルシステム&サービスセクター、鉄道信号・制御事業が好調であったモビリティセクターが牽引し、増収となりました。
調整後営業利益は、エナジーセクター、デジタルシステム&サービスセクターの収益性向上に加えて、Lumada事業の拡大により前期に比べ2,276億円増加し、1兆1,992億円となりました。
Adjusted EBITAは、調整後営業利益の増加により、前期に比べ2,279億円増加し、1兆3,114億円となりました。
税引前当期利益は、調整後営業利益の増加等により、前期に比べ3,103億円増加し、1兆2,731億円となりました。
当期利益は、法人所得税費用が増加したものの、税引前当期利益の増加により、前期に比べ1,945億円増加の8,514億円となり、親会社株主に帰属する当期利益は、前期に比べ1,866億円増加し、8,023億円となりました。
(2) 部門別の概況
「2026年3月期 連結決算の概要」(説明会資料)をご参照ください。
(3) 2027年3月期の見通し
2027年3月期
前期比
売上収益
11兆1,000
億円
105

調整後営業利益
1兆3,150
億円
+1,157
億円
Adjusted EBITA
1兆4,200
億円
+1,085
億円
税引前当期利益
1兆2,570
億円
△161
億円
当期利益
9,040
億円
+525
億円
親会社株主に帰属する当期利益
8,500
億円
+476
億円
2027年3月期の業績は、上記の水準を見込んでいます。なお、2027年3月期の為替レートは150円/ドル、175円/ユーロを想定しています。
当社は、お客様との協創を通じた社会イノベーション事業のグローバル展開を加速するとともに、継続的な事業構造改革の実施や事業ポートフォリオの見直しなど経営基盤強化に向けた取り組みを推進し、持続的な成長をめざしていきます。
財政状態に関する定性的情報
(1) 当期の財政状況
2026年3月期末
前期末比増減
総資産
15兆412
億円
+1兆7,564
億円
負債合計
8兆2,686
億円
+1兆152
億円
うち有利子負債
1兆90
億円
△1,970
億円
親会社株主持分
6兆5,683
億円
+7,212
億円
非支配持分
2,042
億円
+199
億円
運転資金手持日数(CCC)
36.6日
11.7日減少
親会社株主持分比率
43.7%
0.3ポイント減少
D/Eレシオ(非支配持分含む)
0.15倍
0.05ポイント減少
総資産は、受注・売上の拡大に伴う運転資金等の増加により、前期末から1兆7,564億円増加し、15兆412億円となりました。有利子負債は、借入返済等により前期末から1,970億円減少し、1兆90億円となりました。親会社株主持分は、前期末から7,212億円増加し、6兆5,683億円となりました。これらの結果、親会社株主持分比率は43.7%となり、D/Eレシオ(非支配持分含む)は0.15倍となりました。また、運転資金手持日数(CCC)は36.6日となりました。
(注) CCC:Cash Conversion Cycle
(2) キャッシュ・フローの状況
2026年3月期
前期比
営業活動に関するキャッシュ・フロー
1兆6,680
億円
+4,958
億円
投資活動に関するキャッシュ・フロー
△3,415
億円
+2,320
億円
フリー・キャッシュ・フロー
1兆3,265
億円
+7,279
億円
財務活動に関するキャッシュ・フロー
△9,710
億円
△5,469
億円
営業活動に関するキャッシュ・フローは、前受金増による運転資本の改善等により、前期に比べ4,958億円増加し、1兆6,680億円の収入となりました。投資活動に関するキャッシュ・フローは、前期のタレス社GTS部門買収や当期の持分法投資の売却等により、前期に比べ2,320億円支出が減少し、3,415億円の支出となりました。これにより、フリー・キャッシュ・フローは、前期に比べ7,279億円増加し、1兆3,265億円の収入となりました。財務活動に関するキャッシュ・フローは、長期借入金の返済、自己株式の取得等により、前期に比べ5,469億円増加し、9,710億円の支出となりました。
これらの結果、現金及び現金同等物は、前期末から4,572億円増加し、1兆3,234億円となりました。
将来の見通しに関するリスク情報
本資料における当社の今後の計画、見通し、戦略等の将来予想に関する記述は、当社が現時点で合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等の結果は見通しと大きく異なることがありえます。
その要因のうち、主なものは以下の通りです。
・主要市場における経済状況及び需要の急激な変動
・為替相場変動
・資金調達環境
・株式相場変動
・原材料・部品の不足及び価格の変動
・信用供与を行った取引先の財政状態
・主要市場・事業拠点(特に日本、アジア、米国及び欧州)における政治・社会状況及び貿易規制等各種規制
・気候変動対策に関する規制強化等への対応
・情報システムへの依存及び機密情報の管理
・人財の確保
・新技術を用いた製品の開発、タイムリーな市場投入、低コスト生産を実現する当社及び子会社の能力
・地震・津波等の自然災害、気候変動、感染症の流行及びテロ・紛争等による政治的・社会的混乱
・長期請負契約等における見積り、コストの変動及び契約の解除
・価格競争の激化
・製品等の需給の変動
・製品等の需給、為替相場及び原材料価格の変動並びに原材料・部品の不足に対応する当社及び子会社の能力
・コスト構造改革施策の実施
・社会イノベーション事業強化に係る戦略
・企業買収、事業の合弁及び戦略的提携の実施並びにこれらに関連する費用の発生
・事業再構築のための施策の実施
・持分法適用会社への投資に係る損失
・当社、子会社又は持分法適用会社に対する訴訟その他の法的手続
・製品やサービスに関する欠陥・瑕疵等
・自社の知的財産の保護及び他社の知的財産の利用の確保
・退職給付に係る負債の算定における見積り
会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社は、グローバル化への対応と日立グループ統一の業績評価基準の構築、業務の標準化、経営の効率化等を目的として、2015年3月期の有価証券報告書における連結財務諸表からIFRSを適用しています。

お問い合わせ先
[報道関係]
株式会社日立製作所 グローバルブランドコミュニケーション本部 グローバルコミュニケーション部
メディアコミュニケーショングループ
03-3258-1111 (大代表)
[IR関係]
株式会社日立製作所 インベスター・リレーションズ
03-5208-9323 (直通)
連 結 損 益 計 算 書
(単位:百万円)
科   目
2025年3月期
2026年3月期
前期比
自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日
売上
収益比
自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日
売上
収益比



売上収益
9,783,370
100.0
10,586,781
100.0
108
売上原価
△6,962,527
△71.2
△7,407,252
△70.0
106
売上総利益
2,820,843
28.8
3,179,529
30.0
113
販売費及び一般管理費
△1,849,237
△1,980,254
107
調整後営業利益
971,606
9.9
1,199,275
11.3
123
その他の収益
49,665
133,520
269
その他の費用
△143,023
△200,802
140
金融収益
53,944
106,811
198
金融費用
△12,905
△8,871
69
持分法による投資損益
58,320
44,116
76
受取利息及び支払利息調整後税引前当期利益
(EBIT)
977,607
10.0
1,274,049
12.0
130
受取利息
32,038
32,702
102
支払利息
△46,912
△33,642
72
税引前当期利益
962,733
9.8
1,273,109
12.0
132
法人所得税費用
△305,868
△421,678
138
当期利益
656,865
6.7
851,431
8.0
130
当期利益の帰属
親会社株主持分
615,724
802,368
130
非支配持分
41,141
49,063
119
1株当たり親会社株主に帰属する当期利益
基本
133.85円
176.76円
132
希薄化後
133.72円
176.63円
132
(注) 当社は2024年7月1日付で、普通株式1株につき5株の割合で株式分割を行いました。前連結会計年度の期首に当該株式分割が実施されたと仮定して、基本1株当たり親会社株主に帰属する当期利益及び希薄化後1株当たり親会社株主に帰属する当期利益を算出しています。
連 結 包 括 利 益 計 算 書
(単位:百万円)
科   目
2025年3月期
自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日
2026年3月期
自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日
前期比

当期利益
656,865
851,431
130
その他の包括利益
純損益に組み替えられない項目
その他の包括利益を通じて測定する
金融資産の公正価値の純変動額
△6,577
37,046

確定給付制度の再測定
9,001
15,830
176
持分法のその他の包括利益
△830
5,042

純損益に組み替えられない項目合計
1,594
57,918

純損益に組み替えられる可能性がある項目
在外営業活動体の換算差額
△86,628
385,277

キャッシュ・フロー・ヘッジの
公正価値の純変動額
△4,771
5,903

持分法のその他の包括利益
△3,906
27,645

純損益に組み替えられる可能性がある項目合計
△95,305
418,825

その他の包括利益合計
△93,711
476,743

当期包括利益
563,154
1,328,174
236
当期包括利益の帰属
親会社株主持分
523,435
1,269,567
243
非支配持分
39,719
58,607
148
連 結 財 政 状 態 計 算 書
(単位:百万円)
科   目
2025年3月期末
(2025年3月31日)
2026年3月期末
(2026年3月31日)
比較増減
資産の部
流動資産
現金及び現金同等物
866,242
1,323,480
457,238
売上債権及び契約資産
3,496,340
4,004,890
508,550
棚卸資産
1,566,282
1,770,479
204,197
有価証券及びその他の金融資産
318,421
355,304
36,883
その他の流動資産
350,558
413,086
62,528
流動資産合計
6,597,843
7,867,239
1,269,396
非流動資産
持分法で会計処理されている投資
836,231
612,142
△224,089
有価証券及びその他の金融資産
349,567
593,559
243,992
有形固定資産
1,341,537
1,652,913
311,376
のれん
2,486,823
2,647,501
160,678
その他の無形資産
1,199,996
1,215,731
15,735
その他の非流動資産
472,816
452,161
△20,655
非流動資産合計
6,686,970
7,174,007
487,037
資産の部合計
13,284,813
15,041,246
1,756,433
負債の部
流動負債
短期借入金
73,146
43,407
△29,739
償還期長期債務
368,818
425,877
57,059
その他の金融負債
280,227
317,342
37,115
買入債務
1,572,764
1,658,755
85,991
未払費用
736,286
799,334
63,048
契約負債
2,196,193
3,054,661
858,468
その他の流動負債
680,411
867,763
187,352
流動負債合計
5,907,845
7,167,139
1,259,294
非流動負債
長期債務
764,152
539,753
△224,399
退職給付に係る負債
247,497
235,675
△11,822
その他の非流動負債
333,902
326,072
△7,830
非流動負債合計
1,345,551
1,101,500
△244,051
負債の部合計
7,253,396
8,268,639
1,015,243
資本の部
親会社株主持分
資本金
464,384
466,666
2,282
資本剰余金



利益剰余金
4,350,503
4,759,761
409,258
その他の包括利益累計額
1,040,791
1,502,404
461,613
自己株式
△8,587
△160,462
△151,875
親会社株主持分合計
5,847,091
6,568,369
721,278
非支配持分
184,326
204,238
19,912
資本の部合計
6,031,417
6,772,607
741,190
負債・資本の部合計
13,284,813
15,041,246
1,756,433
その他の包括利益累計額 内訳
(単位:百万円)
科   目
2025年3月期末
(2025年3月31日)
2026年3月期末
(2026年3月31日)
比較増減
在外営業活動体の換算差額
890,159
1,290,980
400,821
確定給付制度の再測定
114,167
130,835
16,668
その他の包括利益を通じて測定する金融資産
39,496
75,375
35,879
キャッシュ・フロー・ヘッジ
△3,031
5,214
8,245
合計
1,040,791
1,502,404
461,613
連 結 持 分 変 動 計 算 書
(単位:百万円)
2025年3月期 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
資本金
資本
剰余金
利益
剰余金
その他の
包括利益
累計額
自己株式
親会社
株主持分
合計
非支配
持分
資本の部
合計
期首残高
463,417

4,084,729
1,160,550
△4,991
5,703,705
155,898
5,859,603
変動額
利益剰余金への振替


1,668
△1,668




当期利益


615,724


615,724
41,141
656,865
その他の包括利益



△92,289

△92,289
△1,422
△93,711
親会社株主に対する
配当金


△189,207


△189,207

△189,207
非支配持分に対する
配当金






△28,608
△28,608
自己株式の取得




△200,285
△200,285

△200,285
自己株式の処分

△843


1,091
248

248
自己株式の消却

△195,598


195,598



新株の発行
967
966



1,933

1,933
利益剰余金から
資本剰余金への振替

162,411
△162,411





非支配持分との取引等

33,064

△25,802

7,262
17,317
24,579
変動額合計
967

265,774
△119,759
△3,596
143,386
28,428
171,814
期末残高
464,384

4,350,503
1,040,791
△8,587
5,847,091
184,326
6,031,417
(単位:百万円)
2026年3月期 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
資本金
資本
剰余金
利益
剰余金
その他の
包括利益
累計額
自己株式
親会社
株主持分
合計
非支配
持分
資本の部
合計
期首残高
464,384

4,350,503
1,040,791
△8,587
5,847,091
184,326
6,031,417
変動額
利益剰余金への振替


5,646
△5,646




当期利益


802,368


802,368
49,063
851,431
その他の包括利益



467,199

467,199
9,544
476,743
親会社株主に対する
配当金


△205,070


△205,070

△205,070
非支配持分に対する
配当金






△38,036
△38,036
自己株式の取得




△352,260
△352,260

△352,260
自己株式の処分

△785


880
95

95
自己株式の消却

△199,505


199,505



新株の発行
2,282
2,282



4,564

4,564
利益剰余金から
資本剰余金への振替

193,686
△193,686





非支配持分との取引等

4,322

60

4,382
△659
3,723
変動額合計
2,282

409,258
461,613
△151,875
721,278
19,912
741,190
期末残高
466,666

4,759,761
1,502,404
△160,462
6,568,369
204,238
6,772,607
連 結 キ ャ ッ シ ュ・フ ロ ー 計 算 書
(単位:百万円)
項   目
2025年3月期
自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日
2026年3月期
自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日
前期比
営業活動に関するキャッシュ・フロー
当期利益
656,865
851,431
194,566
当期利益から営業活動に関する
キャッシュ・フローへの調整
減価償却費及び無形資産償却費
431,534
457,973
26,439
減損損失
92,135
151,502
59,367
法人所得税費用
305,868
421,678
115,810
持分法による投資損益
△58,320
△44,116
14,204
金融収益及び金融費用
8,485
△61,985
△70,470
事業再編等損益
△29,638
△131,877
△102,239
固定資産売却等損益
△18,891
7,251
26,142
売上債権及び契約資産の増減(△は増加)
△343,973
△370,388
△26,415
棚卸資産の増減(△は増加)
△42,775
△125,247
△82,472
買入債務の増減(△は減少)
66,257
△14,047
△80,304
未払費用の増減(△は減少)
46,675
34,227
△12,448
契約負債の増減(△は減少)
424,016
716,947
292,931
退職給付に係る負債の増減(△は減少)
△39,858
925
40,783
その他
△35,769
49,151
84,920
小計
1,462,611
1,943,425
480,814
利息の受取
28,467
33,333
4,866
配当金の受取
35,854
91,234
55,380
利息の支払
△50,093
△35,422
14,671
法人所得税の支払
△304,599
△364,509
△59,910
営業活動に関するキャッシュ・フロー
1,172,240
1,668,061
495,821
投資活動に関するキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得
△246,847
△351,790
△104,943
無形資産の取得
△144,801
△146,039
△1,238
有形固定資産及び無形資産の売却
46,379
14,089
△32,290
有価証券及びその他の金融資産(子会社及び
持分法で会計処理されている投資を含む)の取得
△292,420
△175,347
117,073
有価証券及びその他の金融資産(子会社及び
持分法で会計処理されている投資を含む)の売却
73,395
297,145
223,750
その他
△9,356
20,389
29,745
投資活動に関するキャッシュ・フロー
△573,650
△341,553
232,097
フリー・キャッシュ・フロー
598,590
1,326,508
727,918
財務活動に関するキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減
31,992
△38,622
△70,614
長期借入債務による調達
92,768
76,443
△16,325
長期借入債務の償還
△174,532
△412,409
△237,877
非支配持分からの払込み
43,591
1,433
△42,158
配当金の支払
△189,057
△204,915
△15,858
非支配持分株主への配当金の支払
△28,569
△38,498
△9,929
自己株式の取得
△200,285
△352,260
△151,975
自己株式の売却
8
3
△5
非支配持分株主からの子会社持分取得
△38
△2,212
△2,174
財務活動に関するキャッシュ・フロー
△424,122
△971,037
△546,915
現金及び現金同等物に係る為替変動による影響
△13,593
101,767
115,360
現金及び現金同等物の増減
160,875
457,238
296,363
現金及び現金同等物の期首残高
705,367
866,242
160,875
現金及び現金同等物の期末残高
866,242
1,323,480
457,238
(注) 当連結会計年度より、明瞭性を高める観点から、表示方法の変更を行っています。営業活動に関するキャッシュ・フローの「売上債権及び契約資産の増減(△は増加)」に含めていた「契約負債の増減(△は減少)」を別掲しています。この表示方法を反映させるため、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書の組替えを行っています。
セ グ メ ン ト 情 報
(1) 事業部門別売上収益・セグメント損益
事業セグメントは、独立した財務情報が入手可能であり、最高経営意思決定機関が、経営資源の配分の決定及び業績の検討のため、定期的に評価を行う対象とする当社の構成単位です。
当社は報告セグメントを、主に市場、製品及びサービスの性質及び経済的特徴の類似性を総合的に勘案し、下記5区分に系列化しています。以下に記載する報告セグメントのうち、エナジー、コネクティブインダストリーズは、当社の財政状態及び経営成績の適切な理解に資するために、複数の事業セグメントを集約しています。事業セグメントの集約においては、各事業セグメントの売上収益に対するセグメント損益の利益率を用いて経済的特徴の類似性を判断しています。それぞれの報告セグメントに含まれる主な製品・サービスは下記のとおりです。
① デジタルシステム&サービス
デジタルソリューション(システムインテグレーション、クラウドサービス、コンサルティングサービス)、ITプロダクツ(ストレージ、サーバ)、ソフトウェア、ATM
② エナジー
エネルギーソリューション(パワーグリッド、原子力)
③ モビリティ
鉄道システム
④ コネクティブインダストリーズ
ビルシステム(エレベーター、エスカレーター)、生活・エコシステム(家電、空調)、産業機器・ソリューション、計測分析システム(半導体製造装置、医用分析装置)、産業・流通ソリューション、水・環境ソリューション
⑤ その他
不動産の管理・売買・賃貸、その他
当社は、デジタルをコアにした「真のOne Hitachi」への変革を実現し、デジタルセントリックな企業として社会イノベーション事業の成長を持続的に加速させるために事業体制の見直しを行い、当連結会計年度の期首から事業群の再編を行っています。当該再編に伴い、報告セグメントの区分を、デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズ及びその他の5区分へ変更しています。当該区分変更により、前連結会計年度を変更後の区分にて表示しています。
また、当連結会計年度からのセグメント損益についても、最高経営意思決定機関が、セグメントの経営資源の配分の決定及び業績の検討において主として利用する損益の測定値として、従来利用していたAdjusted EBITA(Adjusted Earnings before interest, taxes and amortization)の計算方法を変更し表示しています。Adjusted EBITAの計算方法について、従来は、売上総利益から販売費及び一般管理費を控除し、企業結合により認識した無形資産等の償却費を足し戻した上で、持分法による投資損益を加算した損益としていましたが、当連結会計年度からは、売上総利益から販売費及び一般管理費を控除し、企業結合により認識した無形資産等の償却費を足し戻した損益としています。当連結会計年度からAdjusted EBITAの算出式を見直したことに伴い、前連結会計年度のAdjusted EBITAは、見直し後の算出式で計算した値に置き換えています。
前連結会計年度及び当連結会計年度におけるセグメント情報は下記のとおりです。
(単位:百万円)
2025年3月期 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
報告セグメント
デジタルシステム
&サービス
エナジー
モビリティ
コネクティブ
インダストリーズ
売上収益
外部顧客に対する売上収益
2,653,087
2,562,363
1,169,750
3,086,306
セグメント間の内部売上収益
179,497
64,648
1,605
194,030
合計
2,832,584
2,627,011
1,171,355
3,280,336
セグメント損益
394,070
252,005
94,907
345,394
(単位:百万円)
2025年3月期 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
報告セグメント
全社
及び
消去
合計
その他
小計
売上収益
外部顧客に対する売上収益
270,915
9,742,421
40,949
9,783,370
セグメント間の内部売上収益
226,602
666,382
△666,382

合計
497,517
10,408,803
△625,433
9,783,370
セグメント損益
11,900
1,098,276
△14,751
1,083,525
(単位:百万円)
2026年3月期 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
報告セグメント
デジタルシステム
&サービス
エナジー
モビリティ
コネクティブ
インダストリーズ
売上収益
外部顧客に対する売上収益
2,756,551
3,200,844
1,320,631
3,000,760
セグメント間の内部売上収益
183,506
19,109
940
262,031
合計
2,940,057
3,219,953
1,321,571
3,262,791
セグメント損益
450,059
416,015
108,115
367,396
(単位:百万円)
2026年3月期 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)
報告セグメント
全社
及び
消去
合計
その他
小計
売上収益
外部顧客に対する売上収益
275,252
10,554,038
32,743
10,586,781
セグメント間の内部売上収益
255,837
721,423
△721,423

合計
531,089
11,275,461
△688,680
10,586,781
セグメント損益
22,966
1,364,551
△53,115
1,311,436
セグメント損益はAdjusted EBITAで表示しています。Adjusted EBITAは、Adjusted Earnings before interest, taxes and amortizationの略であり、売上総利益から販売費及び一般管理費を控除し、企業結合により認識した無形資産等の償却費を足し戻した損益です。セグメント間取引は独立企業間価格で行っており、セグメント損益の「全社」には主として先端研究開発費等の各セグメントに配賦していない費用等が含まれています。
セグメント損益の合計額から税引前当期利益への調整は下記のとおりです。
(単位:百万円)
連結会計年度
2025年3月期
2026年3月期
自 2024年4月 1日
自 2025年4月 1日
至 2025年3月31日
至 2026年3月31日
セグメント損益
1,083,525
1,311,436
企業結合により認識した無形資産等の償却費
△111,919
△112,161
その他の収益
49,665
133,520
その他の費用
△143,023
△200,802
金融収益
53,944
106,811
金融費用
△12,905
△8,871
持分法による投資損益
58,320
44,116
受取利息及び支払利息調整後税引前当期利益
977,607
1,274,049
受取利息
32,038
32,702
支払利息
△46,912
△33,642
税引前当期利益
962,733
1,273,109
(2) 国内・海外売上収益
(単位:百万円)
連結会計年度
2025年3月期
2026年3月期
前期比
自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日
構成比
自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日
構成比
日本
3,779,203
39%
3,912,854
37%
104%
北米
1,528,015
16
1,653,812
16
108
欧州
1,902,617
19
2,274,956
21
120
アジア
1,843,279
19
1,915,940
18
104
その他の地域
730,256
7
829,219
8
114
海外売上収益
6,004,167
61
6,673,927
63
111
合計
9,783,370
100
10,586,781
100
108
注 記 事 項
(1) 継続企業の前提に関する注記
該当事項はありません。
(2) 重要な後発事象
① 重要な自己株式の取得
当社は、2026年4月27日開催の取締役会において、以下のとおり、会社法第459条第1項及び当社定款第32条の規定に基づき、自己株式の取得枠を設定することを決議しました。
1 取得の理由
当社は、中長期的な企業価値の向上と、安定的な配当及び機動的な自己株式の取得の実施を通じて、株主へ利益を還元していくことを重要な経営課題と位置づけています。この度、当社の財務状況及び資産売却の進捗等に鑑み、株主への利益還元の拡充のため、自己株式の取得を実施することを決定しました。
2 取得に係る事項の内容
(ⅰ) 取得対象株式の種類
普通株式
(ⅱ) 取得し得る株式の総数
1億6,000万株(上限)
(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合3.56%)
(ⅲ) 株式の取得価額の総額
5,000億円(上限)
(ⅳ) 取得期間
2026年4月28日~2027年3月31日
(ⅴ) 取得方法
東京証券取引所における市場買付を予定
② 家電事業の売却
当社の子会社で、コネクティブインダストリーズセグメントに属する日立グローバルライフソリューションズ㈱(以下、日立GLS)は、家電事業を対象とした新会社を設立し、新会社の株式の80.1%を㈱ノジマが管理する特別目的会社(以下、SPC)へ譲渡することを決定し、2026年4月21日に株式譲渡契約を締結しました。
当該契約に基づき、日立GLSは新会社の株式の80.1%をSPCに譲渡します。株式譲渡完了後、新会社に対する日立GLSの所有持分は100%から19.9%となり、新会社は当社の連結範囲から除外され、持分法適用会社にも該当しない見込みです。株式譲渡は翌連結会計年度(2026年度)中の完了を予定しています。
売却の対価は約1,100億円であり、最終的な売却の対価は別途調整の後決定されます。本株式譲渡の、翌連結会計年度(2026年度)の親会社株主に帰属する当期利益に与える影響額は重要ではありません。
詳細については、2026年4月21日公表の当社ニュースリリース「日立の家電事業のさらなる成長に向け、ノジマと戦略的パートナーシップに基づく新会社を設立」をご参照ください。
1 株 当 た り 情 報
(1) 1株当たり親会社株主持分、基本1株当たり親会社株主に帰属する当期利益及び希薄化後1株当たり親会社株主に帰属
する当期利益は、次のとおりです。
2025年3月期
自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日
2026年3月期
自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日
1株当たり親会社株主持分
1,277円 25銭
1,459円 71銭
1株当たり親会社株主に帰属する当期利益
基本
133円 85銭
176円 76銭
希薄化後
133円 72銭
176円 63銭
(2) 基本1株当たり親会社株主に帰属する当期利益及び希薄化後1株当たり親会社株主に帰属する当期利益の算定上の基礎
は、次のとおりです。
(単位:百万円)
2025年3月期
自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日
2026年3月期
自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日
平均発行済株式数
4,599,967,449

4,539,315,453

希薄化効果のある証券
ストックオプション
1,387,100
1,152,100
譲渡制限付株式
3,157,288
2,075,337
譲渡制限付株式ユニット
85,857
52,229
希薄化後発行済株式数
4,604,597,694

4,542,595,119

親会社株主に帰属する当期利益
基本
615,724
802,368
希薄化効果のある証券


希薄化後
615,724
802,368
(注) 当社は2024年7月1日付で、普通株式1株につき5株の割合で株式分割を行いました。前連結会計年度の期首に当該株式分割が実施されたと仮定して、基本1株当たり親会社株主に帰属する当期利益及び希薄化後1株当たり親会社株主に帰属する当期利益を算出しています。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2026-03-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・インスティテューショナル・トラスト・カンパニー、エヌ.エイ.(BlackRock Institutional Trust Company, N.A.) 1.42%
計 8.34%
6,500万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-03-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・インベストメント・マネジメント(ユーケー)リミテッド(BlackRock Investment Management (UK) Limited) 0.46%
計 8.34%
2,119万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-03-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 (同左) 1.94%
計 8.34%
8,877万株 純投資(投資一任契約に基づく顧客の資産運用および投資信託約款に基づく資産運用目的… 変更
2026-03-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 アペリオ・グループ・エルエルシー(Aperio Group, LLC) 0.15%
計 8.34%
669万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-03-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・アドバイザーズ・エルエルシー(BlackRock Advisers, LLC) 0.19%
計 8.34%
885万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-03-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・フィナンシャル・マネジメント・インク(BlackRock Financial Management, Inc.) 0.11%
計 8.34%
495万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-03-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・インベストメント・マネジメント・エルエルシー(BlackRock Investment Management LLC) 0.16%
計 8.34%
720万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-03-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・インベストメント・マネジメント (オーストラリア)リミテッド(BlackRock Investment Management (Australia) Limited) 0.11%
計 8.34%
523万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-03-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック(ネザーランド)BV(BlackRock (Netherlands) BV) 0.28%
計 8.34%
1,272万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-03-05 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・ファンド・マネジャーズ・リミテッド(BlackRock Fund Managers Limited) 0.32%
計 8.34%
1,487万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2025 97,834億円 6,157億円 132,848億円 58,471億円 133.9 43.0
2024 97,287億円 5,899億円 122,213億円 57,037億円 634.6 180.0
2023 108,812億円 6,491億円 125,014億円 49,429億円 684.6 145.0
2022 102,646億円 5,835億円 138,875億円 43,418億円 603.8 125.0
2021 87,292億円 5,016億円 118,529億円 35,255億円 519.3 105.0
2020 87,673億円 876億円 99,301億円 31,600億円 90.7 95.0
2019 94,806億円 2,225億円 96,266億円 32,626億円 230.5 58.0
2018 93,686億円 3,630億円 101,066億円 32,780億円 75.2 15.0
2017 91,623億円 2,313億円 96,639億円 29,671億円 47.9 13.0
2016 100,343億円 1,722億円 125,510億円 27,351億円 35.7 12.0
2015 97,749億円 2,175億円 124,337億円 29,423億円 225.2 12.0
2014 96,664億円 4,139億円 110,982億円 26,687億円 85.7 10.5
2013 90,411億円 1,753億円 97,770億円 20,587億円 37.3 10.0
2012 96,659億円 3,472億円 94,185億円 17,718億円 76.8 8.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2025 / 約4,326字
2【沿革】 1910. 久原鉱業所日立鉱山付属の修理工場として発足1920.2 日立、亀戸の両工場を擁し、㈱日立製作所として独立1921.2 日本汽船㈱より笠戸造船所を譲受、笠戸工場増設1935.5 共成冷機工業㈱(後に日立プラント建設㈱に商号変更)に資本参加1937.5 国産工業㈱を吸収合併、戸塚工場など7工場増設1939.4 多賀工場新設、日立工場より日立研究所独立1940.9 水戸工場新設1942.4 中央研究所新設1943.9 理研真空工業㈱を吸収合併、茂原工場増設 1944.3 亀有工場より清水工場独立 12 多賀工場より栃木工場独立 1947.4 ㈱日之出商会(現㈱日立ハイテク)設立1949.5 東日本繊維機械㈱(後に㈱日立メディコに商号変更)設立1950.2 日東運輸㈱(後の㈱日立物流)設立1955.5 日立家庭電器販売㈱(後に㈱日立家電に商号変更)設立1956.10 日立金属工業㈱(後の日立金属㈱)、日立電線㈱分離独立 11 日立機電工業㈱設立1957.6 日立工場より国分工場独立1959.2 横浜工場新設 10 Hitachi New York, Ltd.(現Hitachi America, Ltd.)設立1960.6 ㈱日本ビジネスコンサルタント(後に㈱日立情報システムズに商号変更)に資本参加 8 日立月販㈱(後に日立クレジット㈱に商号変更)設立 1961.2 多賀工場より那珂工場独立 マクセル電気工業㈱に資本参加 8 勝田工場新設1962.8 神奈川工場新設1963.2 亀戸工場より習志野工場独立 4 日立化成工業㈱(後に日立化成㈱に商号変更)分離独立1966.2 機械研究所新設1968.2 多賀工場より佐和工場独立、横浜工場より東海工場独立、神奈川工場より小田原工場独立 1969.2 ソフトウェア工場新設 4 青梅工場新設 8 大みか工場新設 12 日立建設機械製造㈱(現日立建機㈱)分離独立 1970.5 高崎工場新設 9 日立ソフトウェアエンジニアリング㈱設立 1971.4 日立電子㈱より旭工場を譲受 6 生産技術研究所新設1973.2 システム開発研究所新設1974.6 土浦工場新設 11 亀戸工場を移転し、中条工場と改称1982.6 Hitachi Europe Ltd.設立1985.4 基礎研究所新設1989.2 Hitachi Asia Pte. Ltd.(現Hitachi Asia Ltd.)設立 1991.2 佐和工場を自動車機器事業部に統合 8 勝田工場を素形材事業部に統合、戸塚工場を情報通信事業部に統合、那珂工場を計測器事業部に統合1992.2 横浜工場及び東海工場をAV機器事業部に統合 8 家庭電器、コンピュータ及び電子デバイス担当部門の組織を工場単位から事業部単位へ変更1993.2 半導体設計開発センタ、武蔵工場及び高崎工場を半導体事業部に統合 8 清水工場を空調システム事業部に統合、中条工場及び習志野工場を産業機器事業部に統合 1994.8 家電事業本部及び情報映像メディア事業部を統合して家電・情報メディア事業本部と改称 10 日立(中国)有限公司設立1995.2 電力・電機、家電・情報メディア、情報及び電子部品事業を事業グループとして編成し、併せて研究開発部門の一部と営業部門を事業グループに統合 4 ㈱日立家電を吸収合併1999.4 事業グループを再編し、それぞれを実質的独立会社として運営する経営体制に変更2000.10 日立クレジット㈱が日立リース㈱と合併し、日立キャピタル㈱に商号変更 2001.10 計測器事業及び半導体製造装置事業を会社分割により分割し、㈱日立ハイテクノロジーズ(現㈱日立ハイテク)として再編産業機械システム事業を会社分割により分割し、㈱日立インダストリイズとして再編2002.4 家電事業を会社分割により分割し、日立ホーム・アンド・ライフ・ソリューション㈱として再編産業機器事業を会社分割により分割し、㈱日立産機システムとして再編 10 ディスプレイ事業を会社分割により分割し、㈱日立ディスプレイズを設立通信機器事業を会社分割により分割し、㈱日立コミュニケーションテクノロジーとして再編 ㈱ユニシアジェックス(㈱日立ユニシアオートモティブに商号変更)を株式交換により完全子会社化2003.1 米国IBM社からハードディスクドライブ事業を買収し、Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V.として営業開始 4 システムLSIを中心とする半導体事業を会社分割により分割し、㈱ルネサステクノロジ(2010年4月、NECエレクトロニクス㈱と合併し、ルネサスエレクトロニクス㈱に商号変更。2013年9月、議決権所有割合の低下により、当社の関係会社ではなくなった。)を設立 6 委員会等設置会社(現指名委員会等設置会社)に移行 2004.10 トキコ㈱及び㈱日立ユニシアオートモティブを吸収合併ATMを中心とする情報機器事業を会社分割により分割し、日立オムロンターミナルソリューションズ㈱(後に日立チャネルソリューションズ㈱に商号変更)を設立2006.4 社会・産業インフラ事業を会社分割により分割し、日立プラント建設㈱、日立機電工業㈱及び㈱日立インダストリイズと統合し、㈱日立プラントテクノロジーとして再編日立ホーム・アンド・ライフ・ソリューション㈱が㈱日立空調システムと合併し、日立アプライアンス㈱に商号変更 12 クラリオン㈱を株式の公開買付けにより連結子会社化 2007.7 原子力関連事業を会社分割により分割し、日立GEニュークリア・エナジー㈱(現日立GEベルノバニュークリアエナジー㈱)として再編2009.3 日立工機㈱を株式の公開買付けにより連結子会社化㈱日立国際電気を株式の公開買付けにより連結子会社化 7 ㈱日立コミュニケーションテクノロジーを吸収合併オートモティブシステム事業を会社分割により分割し、日立オートモティブシステムズ㈱を設立コンシューマ事業を会社分割により分割し、日立コンシューマエレクトロニクス㈱を設立 10 事業グループを社内カンパニーに再編し、主要グループ会社と同様に独立採算による迅速な運営を徹底するカンパニー制を導入2010.2 ㈱日立情報システムズ、日立ソフトウェアエンジニアリング㈱及び㈱日立システムアンドサービスを完全子会社化 4 ㈱日立プラントテクノロジー及び日立マクセル㈱を株式交換により完全子会社化(日立マクセル㈱は、2014年3月、株式の売出しにより、当社の持分法適用会社となり、また、2017年3月、株式の譲渡により、当社の関係会社ではなくなった。) 10 日立ソフトウェアエンジニアリング㈱が㈱日立システムアンドサービスと合併し、㈱日立ソリューションズに商号変更2011.10 日立電子サービス㈱が㈱日立情報システムズと合併し、㈱日立システムズに商号変更 2012.3 米国Western Digital社へHitachi Global Storage Technologies Inc.等の持株会社であるViviti Technologies Ltd.株式を譲渡することにより、ハードディスクドライブ事業を売却㈱日立ディスプレイズ株式の譲渡により、中小型ディスプレイ事業を売却2013.4 ㈱日立プラントテクノロジーを吸収合併 7 日立金属㈱が日立電線㈱を吸収合併2014.2 火力発電システム事業を会社分割により分割し、三菱日立パワーシステムズ㈱に承継(2020年9月、株式の譲渡により、当社の関係会社ではなくなった。) 3 ㈱日立メディコを株式交換により完全子会社化(2016年4月、当グループのヘルスケア事業の再編に伴い、㈱日立ヘルスケア・マニュファクチャリングに商号変更) 2015.4 中央研究所、日立研究所、横浜研究所、デザイン本部及び海外研究開発拠点を再編し、社会イノベーション協創統括本部、テクノロジーイノベーション統括本部及び基礎研究センタとする顧客起点型のグローバルな研究開発体制を確立 10 日立アプライアンス㈱の空調システム事業を同社と米国Johnson Controls社との合弁会社に承継2016.4 マーケット別事業体制であるビジネスユニット制を導入 5 ㈱日立物流を株式の一部譲渡により、持分法適用会社化(2023年3月、株式の譲渡により、当社の関係会社ではなくなった。) 10 日立キャピタル㈱を株式の一部譲渡により、持分法適用会社化(2021年4月、同社と三菱UFJリース㈱との合併に伴い、当社の関係会社ではなくなった。)2017.3 日立工機㈱株式の譲渡により、電動工具事業を売却 2018.6 ㈱日立国際電気(現㈱国際電気)の半導体製造装置事業を売却するとともに、同社を持分法適用会社化2019.3 クラリオン㈱株式の譲渡により、車載情報システム事業を売却 4 日立アプライアンス㈱が日立コンシューマ・マーケティング㈱と合併し、日立グローバルライフソリューションズ㈱に商号変更 2020.4 日立化成㈱株式の譲渡により、同社事業を売却2021年協創活動のフラッグシップ拠点としてLumada Innovation Hub Tokyo開設 5 ㈱日立ハイテクを完全子会社化 7 スイスABB社から同社のパワーグリッド事業を取得し、Hitachi ABB Power Grids Ltd(後にHitachi Energy Ltdに商号変更)として営業開始2021.1 日立オートモティブシステムズ㈱が㈱ケーヒン、㈱ショーワ及び日信工業㈱と吸収合併し、日立Astemo㈱に商号変更 3 画像診断関連事業を会社分割により分割し、富士フイルムヘルスケア㈱に承継の上、同社株式の譲渡により、同事業を売却 7 Hitachi Global Digital Holdings LLC(後にHitachi Digital LLCに商号変更)が、米国GlobalLogic社の親会社であるGlobalLogic Worldwide Holdings社を完全子会社化 2022.8 日立建機㈱を株式の一部譲渡により、持分法適用会社化 2023.1 日立金属㈱(現㈱プロテリアル)株式の譲渡により、同社事業を売却 10 日立Astemo㈱(現Astemo㈱)を株式の一部譲渡により、持分法適用会社化
配当政策 FY2025 / 約449字
3【配当政策】 当社は、中長期的な企業価値の向上と配当及び自己株式の取得の実施を通じて、株主へ利益を還元していくことを重要な経営課題と位置付けています。 配当については、投資等のために必要な資金を確保しながら、安定的に実施していく方針としており、業績動向、財政状態、配当性向等を総合的に勘案して決定していきます。 自己株式の取得についても、資金需要や経営環境等に応じて、機動的に実施していきます。 内部留保については、中長期的な経営戦略に基づき、グローバル企業として事業の競争力を確保し成長を図るため、M&A、研究開発、設備投資等に活用していきます。 以上の方針に基づき、当事業年度は、1株当たり配当金は年43円となりました。すなわち、2024年10月30日開催の取締役会において、中間配当金は1株につき21円と決議され、総額は96,545百万円となりました。また、2025年5月13日開催の取締役会において、期末配当金は1株につき22円と決議され、総額は100,713百万円となりました。
監査の状況 FY2025 / 約4,395字
(3)【監査の状況】①監査委員会による監査の状況 監査委員会は、2025年6月25日開催の取締役会後、社外取締役4名及び常勤監査委員1名の5名の取締役で構成されています(委員については、「(2)役員の状況 ①役員一覧 (イ)取締役」に記載しています。)。 監査委員長かつ常勤監査委員の西山光秋は、長年にわたり、当社の経理・財務部門の長及び同部門を管掌する執行役を務め、財務及び会計に関する相当程度の知見を有しています。 監査委員会は、取締役及び執行役の会社運営が適切な内部統制システムのもとで適正かつ妥当に行われているかについて、あらかじめ監査委員会で定めた監査方針及び監査計画に従って監査を実施し、株主の負託に応えるよう努めています。 調査担当の監査委員は、業務の処理や財産の管理等が適正に行われているかについて、当社のビジネスユニット等を調査し、また、子会社から報告を受けています。以上に加えて、常勤監査委員が予算会議や経営会議、情報開示委員会等社内の重要な会議に出席し、社内の情報把握を行っています。 グループ全体及び事業分野ごとに、透明性と適切な緊張関係を確保し、内部統制の実効性をさらに向上させる三様監査(監査委員会・内部監査部門・会計監査人)を推進しています。 当事業年度における各監査委員の出席状況は次のとおりです。氏名出席日数 / 開催日数(注)出席率(注)井原 勝美13日 / 13日100%菅原 郁郎13日 / 13日100%吉原 寛章13日 / 13日100%ヘルムート・ルートヴィッヒ13日 / 13日100%西山 光秋13日 / 13日100%(注)当事業年度における各取締役の在任期間に基づきます。  当事業年度において、監査委員会は、三様監査の強化、リスク管理及び業務執行の妥当性の観点に基づいた内部統制システムの構築・運用状況の監査等を重点的な検討事項として活動しました。三様監査強化の具体的な取組として、監査委員会は、内部監査部門による監査計画や監査結果の報告を受け、必要に応じて、重点監査項目等について指示を行いました。また、会計監査人から、その監査計画及び監査の結果について報告及び説明を受け、これに基づき財務諸表監査及び内部統制監査の結果について検証を行いました。加えて、会計監査人の品質管理体制についても報告及び説明を受けるとともに、会計監査人の報酬について事前承認をしました。このほか、各部門のリスク・課題・機会等について執行部門から定期的に報告を受領し、グループ内拠点を訪問して調査活動を行いました。また、常勤監査委員は、経営会議等の社内の重要な会議への出席等を通じた適時的確な情報の把握等を行い、他の委員との情報共有を推進しました。 ②内部監査の状況 当社における内部監査は、監査室(2025年3月31日現在の人員:39名)が主たる担当部署として、ビジネスユニット、グループ会社及び本社コーポレート部門を対象として実施しています。 監査室は、営業、人事、労務、コンプライアンス、調達取引、開発・生産・品質管理、環境防災、輸出管理、情報システム、財務等業務全般の処理や財産の管理が適正に行われているかについて、当社が定めた監査基準に従って調査及び評価を実施し、その結果に対し必要な改善事項を指摘し、改善状況のフォローアップを行います。内部監査に関する計画について監査委員会に対して事前に報告するとともに、監査の結果を執行役社長及び監査委員会に対して報告します。なお、内部監査に関する計画及び監査の結果について、取締役会に対しては直接報告を行っていませんが、内部監査部門から監査委員会に対し、これらの内容が報告された旨及び監査委員会における議論の内容について、定期的に監査委員から取締役会に報告されています。また、監査室内の内部統制部門は、当グループの財務報告に係る内部統制について、当社が定めた基準に従って整備及び運用を推進するとともに、有効性評価結果を取り纏め、執行役社長及び監査委員会に対して報告します。 ③会計監査の状況(イ)会計監査人の名称EY新日本有限責任監査法人(ロ)継続監査期間 当社においては、1970年から公認会計士深瀬会計事務所が会計監査業務を行い、その後、1971年に深瀬会計士等が設立した武蔵監査法人、1986年に武蔵監査法人を合併して設立されたセンチュリー監査法人、2000年にセンチュリー監査法人を合併して設立された監査法人太田昭和センチュリーへと変遷しており、現在は監査法人太田昭和センチュリーから名称変更したEY新日本有限責任監査法人が会計監査業務を行っています。2003年に会計監査人が提携するネットワークファームがErnst & Young(以下、「EY」といいます。)に変更されて以降、当グループは海外子会社を含め、会計監査人をグローバルでEYに統一し、当社の財務部門及び内部監査部門と会計監査人の相互評価や、監査委員会による会計監査人との連携強化、会計監査人の選定・再任の検討等を通じて、会計監査人が独立した立場から会社と適切な緊張関係を保ちながら職務を適正に遂行することの確保を図っています。 なお、EY新日本有限責任監査法人においては、業務執行社員のローテーションが実施されています。業務執行社員については、連続して7会計期間を超えて会計監査業務に関与しておらず、筆頭業務執行社員については連続して5会計期間を超えて会計監査業務に関与していません。業務執行社員については、7会計期間の関与の後、再度同じ会計監査業務に関与する場合には、5会計期間のインターバルを設けることとしています。また、筆頭業務執行社員については5会計期間の関与の後に、再度の関与は行わない運用としています。(ハ)業務を執行した公認会計士藤間康司、表晃靖、吉田伸也(ニ)監査業務に係る補助者の構成 上記(ハ)に記載した公認会計士の指示により、EY新日本有限責任監査法人に所属する公認会計士34名及びその他の職員等78名が、会計監査業務の執行を補助しています。(ホ)会計監査人の選定方針と理由 監査委員会は、会計監査人の職務の遂行が適正に行われることを確保するため、品質管理体制、監査実施体制及び監査報酬の水準等の観点から適切な会計監査人を選定することとしています。 また、監査委員会は、会社法施行規則第126条第4号が掲げる会計監査人の解任又は不再任の決定の方針として、次の内容を定めています。・監査委員会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める事由に該当すると認められ、速やかに解任する必要があると判断した場合、監査委員の全員の同意によって会計監査人を解任します。この場合、監査委員会が選定した監査委員は、解任後最初に招集される株主総会において、会計監査人を解任した旨及びその理由を報告します。・上記の場合のほか、会計監査人が職務を適切に遂行することが困難と認められるなど、会計監査人を変更すべきと判断される場合には、監査委員会は、株主総会に提出する会計監査人の解任又は不再任に関する議案の内容を決定します。 監査委員会において、EY新日本有限責任監査法人の経歴、規模、過去の監査の実績、監査委員会等との情報伝達・意思疎通の状況等を総合的に評価・検討した結果、上記の解任又は不再任の決定の方針に該当する事由はなく、引き続き適正な職務遂行が確保できると判断したため、EY新日本有限責任監査法人を会計監査人としています。(ヘ)監査委員会による会計監査人の評価 監査委員会は、会計監査人の監査活動の適正性及び妥当性について、あらかじめ定めた評価基準に従い、監査委員会及び経営幹部等との情報伝達及び意思疎通の有効性、監査体制・監査実施要領の内容及び運用状況並びに監査報酬の観点から評価を実施しています。評価の実施にあたり、監査委員会は、経理部及び監査室から、会計監査人の独立性、監査体制、監査実施状況及び品質等に関する情報を収集し、会計監査人から、独立性等法令遵守状況、監査等業務の受任及び継続におけるリスク評価の方法、監査業務体制・審査体制及び品質管理体制、会計監査人の当社に対するリスク評価に基づく詳細な監査計画、四半期ごとの監査経過、半期期中レビュー及び年度監査終了段階での監査結果、並びに業務改善や監査活動の効率性の向上に向けた計画の内容及びその進捗について報告を受けています。これらの報告に基づき、監査委員会は、会計監査人は透明性の高い監査を行っており、会計監査人の監査活動は適正かつ妥当であると評価しています。 ④監査報酬の内容等(イ)会計監査人に対する報酬の内容区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社574(注)149559(注)136連結子会社445(注)21476(注)27計1,019 501,035 43(注)1.非監査業務の内容は、主として各種コンサルティング業務及び保証業務です。2.非監査業務の内容は、主として保証業務です。(ロ)会計監査人と同一のネットワークに属するEY及びそのグループに対する報酬((イ)を除く) 区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-(注)118-(注)1223連結子会社4,505(注)25475,788(注)2751計4,505 5655,788 974(注)1.非監査業務の内容は、主として各種コンサルティング業務です。2.非監査業務の内容は、主として各種コンサルティング業務及び保証業務です。(ハ)監査報酬の決定方針 監査報酬については、監査人の監査計画の内容を聴取し、監査日数・時間・監査対象の数・監査実施範囲等の効率性及び見積りの相当性等を検証し、監査担当者の監査体制、前事業年度の報酬水準等も勘案し、監査人と協議の上、決定することとしています。また、監査委員会は、監査人の監査計画、監査報酬に関する監査人と執行役等との協議の内容等について報告を受け、報酬額の事前承認を行うこととしています。(ニ)監査委員会が会計監査人に対する報酬等に同意した理由 監査委員会は、会計監査人の職務執行状況、監査計画の内容及び報酬見積額の算出根拠等について必要な情報の入手及び検証を行った結果、会計監査人の報酬等について、その内容は合理的であると判断したため、会社法第399条第1項の同意を行っています。
設備の概要 FY2025 / 約497字
1【設備投資等の概要】 当グループ(当社及び連結子会社)は、長期的に成長が期待できる製品分野及び研究開発部門への投資に重点を置き、あわせて省力化、合理化及び製品・サービスの信頼性向上のための投資を行っています。 当連結会計年度の設備投資金額(有形固定資産及び投資不動産受入ベース)は、3,518億円であり、内訳は次のとおりです。 セグメントの名称設備投資金額(億円)前年度比(%)主な内容・目的デジタルシステム&サービス61491製品開発、データセンタの維持・更新グリーンエナジー&モビリティ1,600139パワーグリッド製品等生産設備、鉄道システム生産設備コネクティブインダストリーズ931146産業用機器生産設備、半導体製造装置及び計測・分析装置の開発及び生産増強、ビルシステム生産設備、その他の製品の開発及び生産合理化その他228108事業所の改修、研究開発設備全社及び消去143-- 合  計3,518111-(注)1.上表は、使用権資産の「有形固定資産」への計上額及び投資不動産の「その他の非流動資産」への計上額を含んでいます。2.所要資金は、主として自己資金をもって充当しています。
従業員の状況 FY2025 / 約4,601字
5【従業員の状況】(1)連結会社の状況 (2025年3月31日現在)セグメントの名称従業員数(人)デジタルシステム&サービス107,548(14,328)グリーンエナジー&モビリティ78,871(3,126)コネクティブインダストリーズ81,817(2,676)その他11,288(2,543)全社(本社他)3,219(3,219) 合  計282,743(25,892)  (注)「従業員数」欄の下段( )内数字は、提出会社の従業員数で内数です。 (2)提出会社の状況 (2025年3月31日現在)従業員数平均年齢平均勤続年数平均年間給与25,892人42.6歳18.7年9,613,890円(注)平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。 (3)労働組合の状況 当社の労働組合は、日立製作所労働組合と称し、全日本電機・電子・情報関連産業労働組合連合会に属しています。 当社及び連結子会社における労使関係は安定しており、円滑に推移しています。 (4)多様性に関する指標①連結会社に関する指標の開示 管理職に占める女性従業員の割合(%)(注)1~4男女の賃金の差異(%)(男性の賃金に対する女性の賃金の割合)(注)1~3、5~8全従業員無期雇用・フルタイム従業員パート・有期雇用従業員 うち、管理職うち、非管理職当社及び当グループ15.882.683.592.886.773.7うち、当グループ(日本国内連結)6.371.172.395.080.162.4うち、当グループ(日本以外連結)21.992.292.390.591.391.4(注)1. 当連結会計年度における実績を記載しています(但し、2024年度における統合会社等、一部海外グループ会社を除きます。)。2.「当グループ(日本国内連結)」の対象会社及び算出の前提は、「②女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)・育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(育児・介護休業法)に基づく指標の開示」のとおりです。3. 自社から他社への出向者及び休職者を含め、他社から自社への出向者を除いた在籍人員数(2025年3月末現在)に基づきます。4. 「当グループ(日本以外連結)」については、人財データベースに未登録の一部直接員(製造ワーカー)、一部新規連結対象会社従業員及び人財データベースにグレード(役職)未登録の従業員は含みません。5. 「全従業員」は「無期雇用・フルタイム従業員」と「パート・有期雇用従業員」の合計です。また、「無期雇用・フルタイム従業員」は無期雇用かつフルタイムの従業員であり、「パート・有期雇用従業員」はパートタイム又は有期雇用の従業員です。6. 「当グループ(日本以外連結)」については、原則従業員250名以上の会社が対象です。7. 年間基本賞与、手当、変動賞与を含めた想定される現金報酬を基本として、各会社の属する国の法令等に基づき算出しています。8. 適用する人事処遇制度において性別による差異はありません。管理職を含む上位の等級における男性の割合が高いこと、短時間勤務を行う従業員の割合が男性に比べ女性の方が高いこと等により、男女一人あたりの賃金に差が生じています。引き続き、女性従業員の管理職登用促進を含む、「多様な視点の活用」の推進に取り組んでまいります。 ②女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)・育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(育児・介護休業法)に基づく指標の開示(ⅰ)提出会社会社名管理職に占める女性従業員の割合(%)(注)1男性の育児休業取得率(%)(注)1~5男女の賃金の差異(%)(男性の賃金に対する女性の賃金の割合)(注)1、2、6、7全従業員無期雇用・フルタイム従業員パート・有期雇用従業員㈱日立製作所8.571.9(*)69.871.156.0 (ii)連結子会社会社名管理職に占める 女性従業員の割合(%) (注)1男性の育児休業 取得率(%) (注)1~5男女の賃金の差異(%) (男性の賃金に対する女性の賃金の割合) (注)1、2、6、7全従業員無期雇用・ フルタイム従業員パート・ 有期雇用従業員㈱日立アイイーシステム1.6100.0(*)69.272.457.8㈱日立ICTビジネスサービス10.8100.0(*)73.967.681.6㈱日立アカデミー23.975.0 94.390.6109.1㈱日立アドバンストシステムズ1.566.7(*)64.263.478.1日立アプライアンステクノサービス㈱0.033.3(*)64.769.566.1㈱日立医薬情報ソリューションズ6.450.0 70.669.882.5㈱日立インダストリアルプロダクツ1.575.6(*)66.868.055.3日立ヴァンタラ㈱4.671.4(*)65.667.063.2沖縄日立ネットワークシステムズ㈱2.9100.0(*)80.482.154.9関西日立㈱0.090.0(**)67.465.564.5㈱関東日立1.016.7 65.964.860.8㈱九州日立2.00.0(*)64.981.448.3㈱九州日立システムズ6.641.7(*)79.377.665.9日立空調ソリューションズ㈱0.066.7(*)68.867.7105.7日立グローバルライフソリューションズ㈱2.539.4(*)68.168.563.8㈱日立ケーイーシステムズ3.575.0(*)81.087.359.2日立交通テクノロジー㈱1.470.0(*)73.474.453.8㈱日立コンサルティング15.065.2(*)74.774.394.9㈱日立産機システム3.082.6(*)72.071.660.9㈱日立産機テクノサービス0.057.0 52.360.632.3㈱日立産機ドライブ・ソリューションズ0.0100.0(*)75.478.469.7㈱日立産業制御ソリューションズ2.172.7(*)72.170.863.2㈱静岡日立2.60.0 77.279.670.3㈱日立システムズ7.297.3(*)73.472.055.6㈱日立システムズエンジニアリングサービス6.584.6(*)75.175.563.7㈱日立システムズパワーサービス14.333.3 79.077.441.5 会社名管理職に占める 女性従業員の割合(%) (注)1男性の育児休業 取得率(%) (注)1~5男女の賃金の差異(%) (男性の賃金に対する女性の賃金の割合) (注)1、2、6、7全従業員無期雇用・ フルタイム従業員パート・ 有期雇用従業員㈱日立システムズフィールドサービス3.390.5(*)67.967.959.4㈱日立社会情報サービス6.991.0(*)73.473.7117.5㈱日立情報通信エンジニアリング3.376.5(*)76.675.271.0㈱日立ソリューションズ8.998.0(*)74.073.574.1㈱日立ソリューションズ・クリエイト7.074.4(*)73.272.861.9㈱日立ソリューションズ・テクノロジー2.6100.0(*)73.772.584.3㈱日立ソリューションズ西日本5.295.2(*)72.572.254.9㈱日立ソリューションズ東日本5.978.6(*)74.675.534.9日立ターミナルメカトロニクス㈱0.0- 60.558.464.3日立チャネルソリューションズ㈱5.480.0(*)72.273.155.0㈱日立テクノロジ-アンドサービス0.083.3(*)81.672.383.5㈱日立ドキュメントソリューションズ4.562.5(*)64.966.450.2㈱日立ニコトランスミッション3.260.0 71.075.053.0日和サービス㈱7.842.9(*)88.290.672.1㈱日立ハイシステム216.8100.0(*)75.275.566.3㈱日立ハイテク5.782.8(*)73.873.271.0㈱日立ハイテク九州50.0100.0 74.472.098.3㈱日立ハイテクサイエンス4.369.2(*)71.573.939.4㈱日立ハイテクサポート10.0100.0(*)92.392.377.2㈱日立ハイテクソリューションズ2.383.3(*)75.369.475.3㈱日立ハイテクネクサス7.4100.0(*)68.168.459.4㈱日立ハイテクフィールディング2.585.7(*)61.759.172.3㈱日立ハイテクマニファクチャ&サービス1.560.0(*)91.692.782.3㈱日立パワーソリューションズ1.856.5(*)76.394.054.1㈱日立ビルシステム2.453.7(*)65.166.753.5㈱日立ビルシステムエンジニアリング1.957.1(*)68.774.062.6㈱日立プラントコンストラクション2.054.2(*)73.576.964.9㈱日立プラントサービス1.238.9(*)66.067.449.8㈱日立プラントメカニクス2.412.5(*)80.084.555.3㈱日立保険サービス9.90.0(*)58.956.559.7㈱北海道日立システムズ6.550.0 78.376.661.6㈱日立マネジメントパートナー11.9100.0 67.064.2-㈱日立ゆうあんどあい14.8- 102.5108.195.4㈱日立リアルエステートパートナーズ4.1100.0(*)68.264.567.2(注)1.当連結会計年度における実績を記載しています。   2.算定に必要な従業員が在籍していない場合、「-」と記載しています。   3.当連結会計年度に育児休業等を取得した男性従業員÷当連結会計年度に子が生まれた男性従業員により算出しています。   4.「(*)」については、育児目的休暇の取得者を分子に含みます。    5.「(**)」について、女性活躍推進法に基づく雇用管理区分別の育児休業取得率は以下のとおりです。育児目的休暇の取得者は分子に含みません会社名男性の育児休業取得率(%)関西日立㈱総合職:88.9、基幹職:100.0   6.「全従業員」は「無期雇用・フルタイム従業員」と「パート・有期雇用従業員」の合計です。また、「無期雇用・フルタイム従業員」は無期雇用かつフルタイムの従業員であり、「パート・有期雇用従業員」はパートタイム又は有期雇用の従業員です。   7.適用する人事処遇制度において性別による差異はありません。管理職を含む上位の等級における男性従業員の割合が高いこと、短時間勤務を行う従業員の割合が男性に比べ女性の方が高いこと等により、男女一人あたりの賃金に差が生じています。引き続き、女性従業員の管理職登用促進を含む、多様な視点の推進に取り組んでまいります。  当社及び連結子会社の多様な視点の推進に関する取組の詳細は、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」及び、後日公開予定の日立サステナビリティレポート2025をご参照ください。
研究開発活動 FY2025 / 約7,265字
6【研究開発活動】(1)研究の目的及び主要課題当グループ(当社及び連結子会社)は、「デジタル」「グリーン」「イノベーション」を成長ドライバーとして掲げ、社会イノベーション事業のさらなる進化をめざしています。この目標を実現するため、研究開発においては「グローバル事業成長に向けて、デジタル、グリーンによるイノベーション創生」をミッションとし、研究開発資源を、顧客体験を革新するイノベーションや社会の本質課題を捉えたイノベーションの創生に重点的に配分しています。また、事業活動の競争力強化及び将来の成長に向けた取組として、各地域における先進顧客の価値を起点としたDX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)をOne Hitachiで推進し、Lumada事業を拡大しています。さらに、コーポレートR&Dでは、将来の成長を実現するためのイノベーションの先行投資として、2050年の社会課題からのバックキャストに基づく破壊的イノベーションを強化しています。 (2)研究開発体制当グループの研究開発においては、当社及びグループ各社の研究開発部門が相互に緊密な連携をとりながら、グローバルな視点で研究開発効率の向上に努めています。また、国内外の大学や研究機関との連携に加え、2019年4月には研究開発グループ国分寺サイトに研究開発拠点「協創の森」を開設し、顧客やパートナーとのオープンな協創を加速しています。さらにコーポレートベンチャリングを活用したオープンイノベーションを推進することで、社外パートナーとの技術基盤構築、事業創生につなげています。技術及び社会の転換点を先取りし、将来にわたって持続的な成長を実現していきます。社会イノベーション事業によるグローバルな成長の加速に向けて、2022年4月に、研究開発グループの組織を再編しました。これまで、当グループのフロントとともに価値起点でのイノベーション創生を担ってきた「社会イノベーション協創センタ」と、価値創生を支える世界No.1技術の開発を担ってきた「テクノロジーイノベーションセンタ」を一体化して、「デジタルサービス研究統括本部」、「サステナビリティ研究統括本部」に再編し、DX及びGXによる価値創生を強化しました。さらに「基礎研究センタ」は、将来を見据えた基盤技術の創出を担い、北米、欧州、中国、アジア及びインドに展開する「海外研究開発拠点」では、地域特性や市場ニーズに応じた研究を推進しています。 (3)イノベーション投資当グループのさらなる成長に向けて、グループ全体のイノベーション投資を拡大します。2025年4月に、コーポレートベンチャリング投資として最大規模となる400百万米ドルの第4号ファンドを組成し、当社のスタートアップへの投資資金残高は累計10億米ドルに達しました。グローバルトップクラスの運用規模によりオープンイノベーションをさらに加速させ、スタートアップのイノベーションエコシステムに貢献します。データセンター、分散型エネルギーシステム、未来の働き方、産業AI、バイオ、量子、核融合、宇宙等の先端技術や新領域を開拓するスタートアップとの協創を通じて、持続的成長を支える新たな事業機会の獲得とOne Hitachiの成長事業の創出をめざします。 (4)研究開発費 当連結会計年度における当グループの研究開発費は、売上収益の2.7%にあたる2,594億円であり、セグメントごとの研究開発費及び研究開発費の推移は次のとおりです。 セグメントの名称研究開発費(億円) デジタルシステム&サービス516 グリーンエナジー&モビリティ855 コネクティブインダストリーズ961 その他16 全社及び消去245  合  計2,594  (注)1.赤色は当グループの研究開発費の合計です。オレンジ色はそのうち、デジタルシステム&サービス、グリーンエナジー&モビリティ及びコネクティブインダストリーズの3セグメントにおける研究開発費の合計です。   2.( )内の数値は、当グループの研究開発費の売上収益合計に占める割合です。 (5)研究成果 当連結会計年度における研究開発活動の主要な成果は、次のとおりです。①AI/生成AIを活用したデジタルイノベーションの取組(デジタルシステム&サービスセグメント、全社)AI/生成AIを活用して次世代技術を創生するとともに、これらの技術を事業に応用することで、社会課題の解決に取り組みました。 (イ)生成AIを活用し、システム開発のトランスフォーメーションを加速ミッションクリティカルなシステムの開発領域に生成AIを適用するための新たな開発フレームワークを整備しました。本フレームワークは、当グループがこれまで培ってきた基幹システムや社会インフラシステムのナレッジと生成AIを組み合わせた開発環境であり、プロジェクトのニーズ・要件に応じた柔軟なカスタイマイズが可能です。自動修正・コメント生成機能等が搭載されており、生成AIが生成したソースコードの70~90%が適切であることを社内検証で確認しました。高い品質を確保しながら、システム開発の効率を大幅に向上することで、ソフトウェアエンジニア不足の解消といった社会課題の解決をめざします。 (ロ)カスタマーサポート業務を支える生成AIエージェント技術を開発カスタマーサポート(以下、「CS」といいます。)業務特有の問題解法や要件に基づき強化した「ReAct for CS(リアクト・フォー・シーエス)」を開発し、当グループのサポートサービス「日立サポート360」の社内実証により、その有用性を確認しました。汎用LLM(大規模言語モデル)にない専門知識を持つ「ReAct」と呼ばれるより強力なLLMエージェント技法の活用により、複雑な問合せに対応します。CS業務の効率化や担当者の負担軽減が期待されるだけでなく、迅速かつ正確な対応を通じて顧客満足度の向上にも寄与します。今後は、さらに高度な問合せ対応や業務全般への適用を進め、活用範囲を拡大していきます。 (ハ)異常時の機械から発生する稼働音の変化を説明するテキスト生成技術を開発製造ラインでの品質検査やインフラ設備の点検を効率化するため、生成AIを活用した異音検知技術を開発しました。本技術は、機械の稼働音データを解析し、異常検知の根拠を具体的なテキストとして生成することで、異常の内容や対応策を明確化します。従来は熟練者の主観に依存していた聴音点検を客観的に可視化することで、熟練者不足の課題を解決するとともに、点検作業の精度向上を実現します。また、保守作業の迅速化や適切な対応を支援することで、製造業やインフラ分野全体の効率化に貢献します。 故障の予防策や修復作業まで提案可能なAIアシスタント(イメージ) (ニ)現場作業の自律動作能力を拡張するAIロボット技術を開発インフラ、交通、製造分野におけるDX推進とフロントラインワーカーのウェルビーイング向上をめざし、視覚や力覚等のマルチモーダル情報とロボット動作情報を統合的に学習するAI技術を開発しました。本技術を活用し、人の動作を模倣学習させる「ロボット教示」が可能な双腕ロボットを開発することで、作業負荷の軽減や時間・場所の制約緩和、新たな働き方を提案します。また、これらの研究成果に関連し、当社の研究者がMITテクノロジーレビュー[日本版]主催「Innovators Under 35 Japan 2024」に選出されました。(注)深層学習を用いたロボットの動作学習・動作生成技術に関する成果の一部は、学校法人早稲田大学の尾形哲也教授との共同研究の結果得られたものです。 人の動作を模倣学習させるロボット教示が可能な双腕ロボット (ホ)生成AIの論理的思考能力を強化する学習データ自動生成技術を開発自然言語での思考能力を高め、高度な意思決定を支援可能な生成AIの実現をめざし、生成AIの論理的な思考能力を高めるための学習データを自動的に生成する技術を開発しました。本技術は、例えば、「○○○地域での×××事業への投資は適切か?」といった問いに対応するため、多段階の思考ステップや数理論理学に基づく幅広い学習データを自動生成します。オープン方式を採用していることから任意の生成AIに適用することが可能であり、追加学習を通じた論理的思考の強化が可能です。最先端の生成AIで検証した結果、論理推論能力が平均約9%、最大で30%向上(注)しました。今後、顧客と連携することで本技術を進化させ、社会全般の複雑な課題解決を支援する生成AIの実現をめざします。(注)2024年11月時点の当社調査によります。検証では、一例として、「LLaMa-3.1-70B」を使用しています。 (ヘ)製造業サプライチェーンを強靭化するディープインサイト推定技術を開発自然災害やパンデミック等のリスクに対し、製造業のサプライチェーンを強靭化するために、「ディープインサイト推定技術」を開発しました。本技術は、部品供給情報と企業情報等を生成AIに入力し、従来は明らかにすることが困難だった製造拠点の情報を高精度に推定するものです。当グループ内での検証により、85%を超える精度でサプライヤーの製造拠点情報を推定できることを実証しました。また、本研究の詳細について、2025年3月に、共同研究先である国立大学法人東京大学(以下、「東京大学」といいます。)「デジタルオブザーバトリ研究推進機構」が主催した第2回フォーラムで発表しました。本フォーラムでは、有識者によるパネル討論やポスターセッションを通して課題やユースケースの抽出、社会実装に向けた議論を行うとともに、連携企業・機関の探索を目的としたネットワーキングの強化にも取り組みました。 製造業サプライチェーン強靭化技術によるグローバル事象におけるリスク予兆把握(イメージ) ②将来の社会課題解決に向けた取組の深化(全社)先端技術の研究開発や持続可能な社会の構築をめざし、技術基盤の強化を通じて、将来の社会課題解決や新たな価値創造に取り組みました。 (イ)量子コンピュータの実用化に向けて量子ビットの寿命を100倍以上長く安定化させる操作技術を開発当社は、日立ケンブリッジラボでの30年以上に渡る量子物理基礎研究に加え、2020年からは国立研究開発法人科学技術振興機構のムーンショット型研究開発事業(グラント番号JPMJMS2065)を通してアカデミアと連携し、大規模化に優位なシリコン量子コンピュータの研究を推進しています。これまで、効率的な制御方式や大規模化を可能にするアレイ構成を提案しました。2024年6月には、半導体中のノイズを一部無効化することにより量子ビットの寿命を100倍以上延伸する操作技術を開発しました。今後も本研究を加速させ、量子コンピュータの誤り訂正技術の実現や大規模な量子計算の精度向上を通じて、量子コンピュータの早期実用化をめざします。(注)本結果の一部は、国立大学法人東京科学大学、東京大学、国立研究開発法人理化学研究所、日立ケンブリッジラボとの共同研究の結果得られたものです。 (ロ)脱炭素社会実現に貢献する水素製造システムの開発再生可能エネルギーを活用した水素製造とそれに伴う電力運用の両方を最適に計画制御する新たな水素製造システムを開発しました。水電解装置の物理特性に基づいた運用計画とリアルタイム制御により、実際の運用との誤差を減らし、製造コストを削減することができます。また、本技術は、水素製造以外にも、蓄電池や燃料電池を含め、複数の場所で同時に最適運用することにも適用が可能です。本技術が、持続可能な社会のさらなる実現に貢献することをめざしています。 ③オープンイノベーションによる価値協創 (全社)国内外の大学・研究機関との協創を強化し、エコシステムの構築を推進しました。 (イ)東京大学との共同研究活動2023年11月のエネルギーシステムの将来及び国際的協力の在り方に関する議論に続き、2024年10月には東京大学、インペリアルカレッジロンドン及び日立の三者により、グリーン経済におけるイノベーションと機会に関する共同イベントが開催されました。本イベントでは、脱炭素化、炭素循環、気候変動対策技術の社会的受容性等の幅広いテーマが議論され、特にカーボンニュートラルへの移行における挑戦的課題として、サプライチェーン全体のカーボンフットプリント削減、AIを活用したエネルギー効率化、生物多様性保護を含む統合的トランジションの実現等が挙げられました。また、日立東大ラボでは、日本政府が提唱する「超スマート社会」の実現(Society 5.0)に向け、ビジョンの創生と実現に向けた研究開発を推進しています。これまでに、「Society 5.0を支えるエネルギーシステムの実現に向けて」と題した提言を第6版まで発刊し、カーボンニュートラル実現に向けた具体的な道筋を示してきました。2025年1月に開催した第7回産学協創フォーラムでは、電力システムをはじめとする社会システムへの推進に向け、「統合的トランジション」の具体的事例や配慮を紹介しました。さらに、パネルディスカッションを通じてエネルギー協調や国際連携の重要性を議論することで、持続可能な社会の実現に向けた取組を深めました。 パネルディスカッションの様子 (ロ)日立-産総研サーキュラーエコノミー連携研究ラボ 第2回オープンフォーラムを開催当社と国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、「産総研」といいます。)は、2022年10月、産総研内に「日立-産総研サーキュラーエコノミー連携研究ラボ」を設立して以来、「循環経済社会のグランドデザインの策定」をはじめとした3つのテーマで研究を推進してきました。2024年2月の第1回オープンフォーラムでは、従来の「線形経済」から「循環経済」への移行に向けた国内外の情勢を踏まえ、サーキュラーエコノミー社会(以下、「CE社会」といいます。)の将来像や技術的・制度的課題を抽出し、関係者と問題意識を共有しました。2025年2月の第2回オープンフォーラムでは、CE社会における「ありたき将来」実現に向けた具体的な技術やルール、行動変容を促す仕組みに関する検討結果を紹介し、外部有識者とのパネルディスカッションを通じて議論を深めました。 ④著名な社外表彰やデザイン賞の獲得当社の製品や技術、デザインが社外で高く評価され、著名な表彰を受賞しました。 (イ)熟練者ノウハウを反映可能な生産計画最適化技術の開発と実用化で「大河内記念生産賞」を受賞(コネクティブインダストリーズセグメント)公益財団法人大河内記念会が主催する「第71回(令和6年度)大河内賞」において、熟練者ノウハウを反映可能な生産計画最適化技術の開発と実用化で「大河内記念生産賞」を受賞しました。本技術は、過去に熟練者が立案した計画履歴データの分析により熟練者のノウハウをデジタル化し、機械学習技術を組み込むことで熟練者の計画を再現できる計画最適化技術です。当グループのLumadaソリューションである「Hitachi AI Technology/計画最適化サービス」に本技術が活用されています。今回、高齢化が進む熟練者からのノウハウの伝承や、働き方改革に向けた労働時間低減等の社会課題の解決に大きく寄与する取組が評価され、受賞に至りました。 (ロ)LABOSPECT® 006 α 自動分析装置が「十大新製品賞 日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞(コネクティブインダストリーズセグメント)㈱日刊工業新聞社が主催する第67回「十大新製品賞」において、㈱日立ハイテクが販売する「LABOSPECT® 006 α 自動分析装置」が「日本力(にっぽんぶらんど)賞」を受賞しました。本装置は、特定機能病院をはじめ、衛生検査所やクリニック等の臨床検査の現場で活用されている血液の生化学分析を自動で行う装置です。今回、測定前の作業やメンテナンスの大幅な省力化により検査技師の負担を軽減し、検査室での新しい働き方を支える製品として評価され、受賞に至りました(㈱日立ハイテクとの共同受賞)。 LABOSPECT 006® α 自動分析装置 (ハ)阪急電鉄2300系座席指定サービス『PRiVACE』用車両及び仙台市営地下鉄南北線の新型車両3000系が公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2024年度グッドデザイン賞」を受賞(グリーンエナジー&モビリティセグメント)阪急電鉄㈱と当社が共同で製造した「阪急電鉄2300系座席指定サービス『PRiVACE』用車両」は「日常の“移動時間”を、プライベートな空間で過ごす“自分時間”へ」をコンセプトとしています。今回、上質感を高めながら快適性とプライベート感の両立を実現したことが評価され、受賞に至りました(阪急電鉄㈱との共同受賞)。また、当社が製造し、仙台市交通局が運行する地下鉄南北線の新型車両3000系は、「杜の都」仙台のケヤキ並木をイメージしたシート・ファブリックと爽やかな木目調の仕切り板により、明るさの中にも静謐さが漂う内装デザインとなっていることや、ホームと車両の段差が小さくなったこと、ペアガラスの採用による静音性の向上によって、乗客の安全性と快適性の向上にも寄与していることが評価され、受賞に至りました(仙台市交通局との共同受賞)。 阪急電鉄2300系座席指定サービス『PRiVACE』用車両の外観(左)及び内観(右) 仙台市営地下鉄南北線の新型車両3000系の外観(左)及び内観(右)
株式の保有状況 FY2025 / 約4,143字
(5)【株式の保有状況】①投資株式の区分の基準及び考え方 当社は、投資株式の内、専ら株式の価値の変動又は配当によって利益を受けることを目的として保有する株式を純投資目的である投資株式、それ以外の株式を保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式に区分しています。 ②保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式(イ)保有方針及び保有の合理性の検証当社は、取引や事業上必要である場合を除き、他社の株式を取得・保有しないことを基本方針としています。既に保有している株式については、保有意義や合理性が認められない限り、売却を進めていきます。当社では、毎年、取締役会において、保有する全銘柄を対象として保有の適否を検証することとしています。当該検証においては、保有目的、保有に伴う便益が目標とする資本効率性に係る水準に見合っているか等を銘柄毎に精査しています。検証の結果、保有意義や合理性が認められないと判断した株式については、売却を進めています。当事業年度における投資株式の売却の状況については、下記(ロ)に記載のとおりです。 (ロ)銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式11121,225非上場株式以外の株式3237,127 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式2898事業上及び取引関係の維持・強化を図るため。非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式8455非上場株式以外の株式74,040 (ハ)特定投資株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度(注)1前事業年度(注)1保有目的、業務提携等の概要及び株式数が増加した理由(注)2当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)東海旅客鉄道4,500,0004,500,000鉄道事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無12,84316,767西武ホールディングス1,286,9001,286,900鉄道事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無4,2493,117第一三共900,000900,000インダストリアルデジタル事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無3,1594,299千葉銀行2,000,0003,000,000金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無2,7983,784サッポロホールディングス300,800597,600インダストリアルデジタル事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。有(注)32,2943,604電源開発523,280523,280エネルギー事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。有1,3241,306西日本旅客鉄道430,000430,000鉄道事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無1,2541,348小野薬品工業600,000600,000インダストリアルデジタル事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。有9611,472京都フィナンシャルグループ400,000400,000金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無9101,104ソラコム962,400962,400社会システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無8722,091京王電鉄206,574206,574鉄道事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。有786861正興電機製作所630,320830,320社会システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。有7241,061 銘柄当事業年度(注)1前事業年度(注)1保有目的、業務提携等の概要及び株式数が増加した理由(注)2当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)東急394,016394,016鉄道事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。有(注)3663726Taragaon Regency Hotel528,351528,351インダストリアルデジタル事業において、過去の売掛債権に係る代物弁済により受領し、保有しています。無622475京葉銀行550,275550,275金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。有493419京阪ホールディングス121,927121,927鉄道事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無396413トモニホールディングス679,200679,200金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。有(注)3365283近鉄グループホールディングス104,291104,291鉄道事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無332464サイバートラスト128,000128,000クラウドサービスプラットフォーム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無295232北日本銀行73,50073,500金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。有235180あいちフィナンシャルグループ74,11274,112金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無211196滋賀銀行40,00040,000金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。有210167ユーグレナ375,000375,000水・環境事業の研究開発における協力関係を維持・強化するため、保有しています。無189227三十三フィナンシャルグループ73,62373,623金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無174153栃木銀行513,150513,150金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無162186池田泉州ホールディングス315,327315,327金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無137124 銘柄当事業年度(注)1前事業年度(注)1保有目的、業務提携等の概要及び株式数が増加した理由(注)2当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)大光銀行88,00088,000金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無126134INNORULES CO., LTD.150,000150,000金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無92131大東銀行110,000110,000金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無7784インフォメティス80,400-社会システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。(注)4無67-高知銀行69,90069,900金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無5573トマト銀行30,00030,000金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有しています。無3638日本冶金工業-40,425インダストリアルデジタル事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有していました。無-193大同信号-300,000鉄道事業における原材料・部品等の調達に係る取引関係を維持・強化するため、保有していました。無-135西日本鉄道-6,000社会システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有していました。無-15プロクレアホールディングス-5,211金融システム事業における製品・サービスの販売・提供に係る取引関係を維持・強化するため、保有していました。無-9 (注)1.当事業年度末及び前事業年度末において保有している銘柄が60に満たないため、全銘柄について、記載しています。2.定量的な保有効果は記載が困難なため、記載していません。なお、保有の合理性の検証方法については、「(イ)保有方針及び保有の合理性の検証」に記載しています。3.各銘柄株式の発行会社の主な子会社による保有も含めて、記載しています。4.当事業年度中の同社株式の新規上場に伴い、特定投資株式となりました。 ③保有目的が純投資目的である投資株式 該当ありません。
関係会社の状況 FY2025 / 約5,490字
4【関係会社の状況】(1)連結子会社 (2025年3月31日現在)名    称住  所資本金主要な事業の内容議決権に対する所有割合関 係 内 容 % 日立チャネルソリューションズ㈱東京都品川区8,500デジタルシステム&サービス100.0当社がATM等の情報機器を購入しており、役員兼任等の関係があります。㈱日立情報通信エンジニアリング神奈川県横浜市西区1,350デジタルシステム&サービス100.0当グループがストレージ・サーバ・通信ネットワーク機器の設計・開発・製造・評価検証業務等を委託しており、役員兼任等の関係があります。㈱日立ソリューションズ東京都品川区20,000デジタルシステム&サービス100.0当社が情報システム及びソフトウェアの開発等を委託しており、役員兼任等の関係があります。※㈱日立システムズ東京都品川区19,162デジタルシステム&サービス100.0当社が計算事務、ソフトウェア開発並びに通信機器及びコンピュータの据付・保守を委託しており、役員兼任等の関係があります。日立ヴァンタラ㈱神奈川県横浜市戸塚区10,000デジタルシステム&サービス100.0当社がストレージ・サーバ等のデータインフラストラクチャ製品等を購入しており、役員兼任等の関係があります。※GlobalLogic Worldwide Holdings, Inc.アメリカカリフォルニア千US$9,082,164デジタルシステム&サービス(100.0)100.0デジタルエンジニアリングサービス事業を展開しており、役員兼任等の関係があります。Hitachi ComputerProducts (America),Inc.アメリカオクラホマ千US$14,000デジタルシステム&サービス(100.0)100.0当社がコンピュータ周辺機器用の部品を供給しており、役員兼任等の関係があります。※Hitachi Digital LLCアメリカカリフォルニア千US$10,627,301デジタルシステム&サービス100.0Hitachi Vantara LLC等を傘下に持つ持株会社であり、役員兼任等の関係があります。※Hitachi Digital Services LLCアメリカカリフォルニア千US$457,218デジタルシステム&サービス(100.0)100.0北米中心に産業、金融系他向けのシステムインテグレーション事業を展開しており、役員兼任等の関係があります。Hitachi Payment Services Private Limitedインドチェンナイ千INR79,158デジタルシステム&サービス(58.8)100.0インドにおいて金融機関向け決済サービスを提供しており、役員兼任等の関係があります。Hitachi Vantara LLCアメリカカリフォルニア千US$139,606デジタルシステム&サービス(100.0)100.0当グループのストレージ等の販売会社であり、また、当社がコンサルティング業務を委託しており、役員兼任等の関係があります。日立GEニュークリア・エナジー㈱茨城県日立市5,000グリーンエナジー&モビリティ80.0当社が原子力発電用機器等を納入しており、役員兼任等の関係があります。㈱日立プラントコンストラクション東京都豊島区3,000グリーンエナジー&モビリティ100.0当社がエネルギー・産業プラント等の建設工事を発注しており、役員兼任等の関係があります。㈱日立パワーソリューションズ茨城県日立市4,000グリーンエナジー&モビリティ100.0当社が発電プラント部品を購入し、発電設備及び計算制御装置等の保守を委託しており、役員兼任等の関係があります。Hitachi Energy Ltdスイスチューリッヒ千CHF1,260グリーンエナジー&モビリティ100.0当社がパワーグリッド機器等を購入するパワーグリッド事業会社等を傘下に持つ持株会社であり、役員兼任等の関係があります。(2025年3月31日現在)名    称住  所資本金主要な事業の内容議決権に対する所有割合関 係 内 容 % ※Hitachi Rail Ltd.イギリスロンドン千£Stg.2,201,362グリーンエナジー&モビリティ100.0当社の鉄道システム製品の製造・販売・エンジニアリング・保守をしており、役員兼任等の関係があります。㈱日立ビルシステム東京都千代田区5,105コネクティブインダストリーズ100.0当社の開発したエレベーター及びエスカレーターの設計・製造・販売・据付・保守等をしており、役員兼任等の関係があります。日立グローバルライフソリューションズ㈱東京都港区20,000 コネクティブインダストリーズ100.0 当グループの家電製品の製造・販売及び空調・冷凍機器の販売・システム工事・据付・保守等をしており、役員兼任等の関係があります。㈱日立ハイテク東京都港区 7,938 コネクティブインダストリーズ100.0 当社が同社を通じて、輸送機器・電力関連部品等の販売又は購入をしており、役員兼任等の関係があります。㈱日立産機システム東京都千代田区10,000コネクティブインダストリーズ100.0当社が産業機器を購入しており、役員兼任等の関係があります。㈱日立インダストリアルプロダクツ東京都千代田区10,000コネクティブインダストリーズ100.0当社が産業機器を購入しており、役員兼任等の関係があります。㈱日立産業制御ソリューションズ東京都台東区3,000コネクティブインダストリーズ100.0当社が情報制御システムの開発等を委託しており、役員兼任等の関係があります。㈱日立プラントサービス東京都豊島区3,000コネクティブインダストリーズ100.0当社が産業・公共プラント等の建設工事やサービス業務を発注しており、役員兼任等の関係があります。日立電梯(中国)有限公司中国広州市千RMB538,806コネクティブインダストリーズ(70.0)70.0当グループのエレベーター及びエスカレーターの中国における販売・据付・保守等をしており、役員兼任等の関係があります。Hitachi Global Air Power US, LLCアメリカインディアナ-コネクティブインダストリーズ(100.0)100.0当社が産業機器を購入しており、役員兼任等の関係があります。※Hitachi Industrial Holdings Americas, Inc.アメリカイリノイ千US$2,132,670コネクティブインダストリーズ(100.0)100.0Hitachi Global Air Power US, LLC及びJR Technology Group, LLC等を傘下に持つ持株会社であり、役員兼任等の関係があります。JR Technology Group, LLCアメリカミシガン- コネクティブインダストリーズ(100.0)100.0JR Automation Technology, LLC等を傘下に持つ持株会社であり、役員兼任等の関係があります。㈱日立リアルエステートパートナーズ東京都千代田区2,000その他100.0当社が福利厚生施設等の管理を委託しており、役員兼任等の関係があります。※Hitachi America, Ltd.アメリカカリフォルニア千US$14,681,606その他100.0当グループの米州における地域統括会社であり、また、当グループのヘルスケア関連製品等の販売及び米州における研究開発を推進しており、役員兼任等の関係があります。 (2025年3月31日現在)名    称住  所資本金主要な事業の内容議決権に対する所有割合関 係 内 容 Hitachi Asia Ltd. シンガポール 千S$127,649 その他%100.0 当グループのアジアにおける地域統括会社であり、また、当グループの産業機械及び鉄道・ヘルスケア・情報関連製品等を販売しており、役員兼任等の関係があります。日立(中国)有限公司中国北京市千US$226,380その他100.0当グループの中国における地域統括会社であり、また、当グループのプラント、産業機械及び鉄道・ヘルスケア・情報関連製品等を販売しており、役員兼任等の関係があります。※Hitachi Europe Ltd.イギリスダチェット千£Stg.253,049その他100.0当グループの欧州における地域統括会社であり、また、当グループの産業機械及び情報関連製品等の販売並びに欧州における研究開発を推進しており、役員兼任等の関係があります。Hitachi India Pvt. Ltd.インドニューデリー千INR344,000その他(100.0)100.0当グループのインドにおける地域統括会社であり、また、当グループのプラント及び産業機械関連製品等を販売しており、役員兼任等の関係があります。その他   585社-----(注)1.「資本金」欄に記載の金額単位及び通貨につき、特に記載のないものは、百万円単位で記載しています。2.Hitachi Global Air Power US, LLC及びJR Technology Group, LLCの資本金については、両社が米国法上のLimited Liability Companyであり、資本金がないことから記載していません。3.「名称」欄※印を付した会社は、特定子会社に該当しています。4.「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しています。5.「議決権に対する所有割合」欄の上段( )内数字は、間接所有割合で内数です。6.債務超過会社及び債務超過金額は、次のとおりです。Hitachi Power Europe GmbH170,021百万円7.Hitachi Computer Products (America), Inc.は、2025年4月1日付でHitachi Vantara Manufacturing, Inc.に商号を変更しました。8.日立GEニュークリア・エナジー㈱は、2025年6月1日付で日立GEベルノバニュークリアエナジー㈱に商号を変更しました。9.Hitachi Energy Ltd は、売上収益(連結会社相互間の内部売上収益を除きます。)の連結売上収益に占める割合が10%を超えております。主要な損益情報等① 売上収益2,395,491百万円 ② 税引前当期利益291,696百万円 ③ 当期利益200,488百万円 ④ 資本合計779,607百万円 ⑤ 資産合計2,969,703百万円10.Hitachi Rail Ltd. は、売上収益(連結会社相互間の内部売上収益を除きます。)の連結売上収益に占める割合が10%を超えております。主要な損益情報等① 売上収益1,024,653百万円 ② 税引前当期利益25,732百万円 ③ 当期利益15,229百万円 ④ 資本合計439,610百万円 ⑤ 資産合計1,770,249百万円 (2)持分法適用会社 (2025年3月31日現在)名    称住  所資本金主要な事業の内容議決権に対する所有割合関 係 内 容 ㈱国際電気 東京都港区 1,000 デジタルシステム&サービス%20.0 当社が電子機器・部品等を購入しており、役員兼任等の関係があります。Arcelik Hitachi Home Appliances B.V.オランダアムステルダムEUR10,000コネクティブインダストリーズ(40.0)40.0当グループの海外市場における白物家電事業を手掛ける会社を傘下にもつ持株会社です。Johnson Controls-Hitachi Air Conditioning Holding (UK) Ltdイギリスハンプシャー千US$935,107コネクティブインダストリーズ(40.0)40.0当グループが空調機器等を購入する空調事業会社等を傘下にもつ持株会社です。日立Astemo㈱茨城県ひたちなか市129,126オートモティブシステム40.0当社が鉄道車両用部品等を購入しています。*日立建機㈱東京都台東区81,576建設機械25.4役員兼任等の関係があります。その他   371社-----(注)1.「資本金」欄に記載の金額単位及び通貨につき、特に記載のないものは、百万円単位で記載しています。2.「名称」欄*印を付した会社は、有価証券届出書又は有価証券報告書を提出しています。3.「主要な事業の内容」欄のうち、㈱国際電気、Arcelik Hitachi Home Appliances B.V.及びJohnson Controls-Hitachi Air Conditioning Holding (UK) Ltdについては、セグメントの名称を記載しています。4.「議決権に対する所有割合」欄の上段( )内数字は、間接所有割合で内数です。5.債務超過会社及び債務超過金額は、次のとおりです。GE-Hitachi Nuclear Energy Holdings LLC45,563百万円6.日立Astemo㈱は、2025年4月1日付で、商号をAstemo㈱に変更し、本店の所在地を茨城県ひたちなか市から東京都千代田区に変更しました。
サステナビリティ FY2025 / 約9,984字
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】 当グループは、地球を守ることと、一人ひとりが快適で活躍できる社会が両立する未来を実現するために、サステナビリティを事業戦略の中核に据えた「サステナブル経営」を実践しています。具体的には、社会課題の解決をめざした社会イノベーション事業を通じて、グローバルな社会・環境課題の解決に貢献し、サステナブルな社会の実現に向けた取組を推進しています。また、社会・環境の変化による事業へのリスク・機会を把握することで、事業継続の強靭性の向上や企業価値の向上に努めています。 当グループのサステナビリティに関する考え方及び具体的な取組は以下のとおりです。 (1)ガバナンス及びリスク管理① 重要事項の機関決定 当社又は当グループに影響を及ぼす重要事項について、多面的な検討を経て慎重に決定するため、執行役社長の諮問機関として、「経営会議」を設置しています。経営会議では、以下の各戦略を含む重要な事項について審議・決定を行っています。・成長戦略・グローバル(地域)戦略:当グループの成長に必要な各事業・地域の経営戦略に係る事項・リスクマネジメント戦略:グループ・グローバルな各種リスクを一元的・横断的に把握し、成長戦略と連携して経営基盤を強化するために必要な事項・人財戦略:当グループの成長の観点から、組織・文化の醸成及び人財の確保・育成等のために必要な事項・その他、サステナビリティ戦略を含むグループ・グローバルに係る各種戦略  サステナビリティに関する重要事項については、経営会議に附議して議論・決定しており、必要に応じて取締役会にも附議しています。各種戦略をOne Hitachiで一体的に立案・実行することで、企業価値のさらなる向上と持続的な成長の実現を図っています。 ② サステナブル経営のグループ全体への浸透 当グループは、Chief Sustainability Officerの指揮のもと、サステナビリティへの取り組みをグループ全体で推進しています。Chief Sustainability Officerが議長を務め、各ビジネスユニット(BU)及び主要グループ会社の事業推進部門長クラスや地域統括会社のサステナビリティ責任者をメンバーとするサステナビリティ推進会議を年に1~2回開催し、サステナビリティに関する重要施策の議論と情報共有を図っています。 また、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミー、人権デュー・ディリジェンス(HRDD)、インクルージョン、労働安全衛生、サプライチェーン、品質保証などの個別のサステナビリティテーマについては、各BU及び主要グループ会社等の責任者をメンバーとする会議体を設け、グループ横断での施策の検討や情報共有などを通じて当グループ全体のサステナビリティを推進しています。 ③ サステナビリティ目標を役員報酬評価に反映 サステナビリティに関する定量的な目標を、役員報酬を決定する評価指標として設定しています。 中長期インセンティブ報酬及び短期インセンティブ報酬において、サステナビリティ戦略に沿った具体的指標・目標を設定し、それを評価に組み込むことでその実行を促しています。 当社の役員報酬制度については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等(4)役員の報酬等」に、その概要を記載しています。 (2)重要課題に対する取組日立は創業以来、「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」ことを企業理念としており、社会インフラを支える技術・製品の開発によって社会が直面する課題を解決してきました。2025年4月に公表した新経営計画「Inspire 2027」において日立がめざすのは、「環境、幸福、経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献し、持続的に成長」することです。その実現に向けて、地球環境を守りながらグリーントランスフォーメーション(GX)を推進し、人的資本への積極投資により持続的成長をけん引する人財の強化を図ります。 ①脱炭素・気候変動に関する取組(TCFDに基づく開示) 当社は、2018年6月に金融安定理事会(FSB)「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に賛同を表明し、同年に公開した日立サステナビリティレポート2018より、TCFD提言に基づく情報開示をしています。本有価証券報告書では、その抜粋を掲載します。 (イ)ガバナンス 当グループは、気候変動を含む環境課題への対応を重要な経営課題の一つと認識し、気候変動に関するガバナンスについても、前項の「(1)ガバナンス及びリスク管理」に準じた体制で取り組んでいます。 (ロ)戦略日立は、世界で深刻化する環境課題をふまえ、環境分野でめざす方向性「環境ビジョン」とその実現に向けた環境長期目標「日立環境イノベーション2050」を2016年に策定しました。策定以降、3年ごとに短期的なアクションプランを定め、事業所やバリューチェーン全体のカーボンニュートラル達成に向けた活動や、水・資源の利用効率の改善、生態系保全活動など、日立グループ全体で目標達成に向けて取り組んできました。今回、近年顕在化している環境課題に加え、その課題解決に向けた人々の意識変化やビジネスモデルの深化を踏まえ、「脱炭素」「サーキュラーエコノミー」「ネイチャーポジティブ」の3つの柱を新たに環境ビジョンとして掲げ、その実現に向けた目標に更新しました。日立は、社会イノベーション事業を通じて、すべての人が地球環境を守りながら豊かな社会を実現できるように、グリーントランスフォーメーション(GX)のグローバルリーダーをめざします。「脱炭素」については、これまでは2050年度までにバリューチェーン全体の「カーボンニュートラル」の実現を目標としていました。今回の改定ではCO2のみならず、温室効果ガス全体の削減をめざし、2050年度までにバリューチェーン全体の「ネットゼロ」の実現を目標に設定します。高効率な製品や革新的なサービス、将来の技術により、温室効果ガス排出量の削減やバリューチェーンの脱炭素化に貢献します。 気候変動関連のリスク気候変動に関するリスクについては、「脱炭素への移行リスク(主に1.5℃シナリオに至るリスク)」及び、「気候変動の物理的影響に関連したリスク(主に4℃シナリオに至るリスク)」に分類して分析・管理しています。 ・脱炭素への移行リスク(主に1.5℃シナリオに至るリスク) 脱炭素への移行リスクとして一般的に大きなものとしては、「脱炭素化が実現した世界では、現状のままで存続できない事業」において存在するリスクです。これは、化石燃料が使えなくなるリスクに該当しますが、現在の当グループの事業では、電気をエネルギー源とするものが多いため、重大なリスクはほとんど見つかりませんでした。 その他、当グループが想定する脱炭素への移行リスクとしては、炭素税、燃料・エネルギー費への課税、排出権取引などの導入に伴う事業コスト負担増や、脱炭素向け製品・サービスの技術開発の遅れによる販売機会の逸失などがあります。このなかで、製品開発の遅れのリスクについては、機会と表裏一体であり、脱炭素化に貢献する事業を進めることで、リスク回避が可能と判断しています。 ・気候変動の物理的影響に関連したリスク(主に4℃シナリオに至るリスク) 気候変動に関する物理的リスクに関しては、気候変動の影響と考えられる気象災害、例えば台風や洪水、渇水などの激化(急性リスク)や、海面上昇、長期的な熱波など(慢性リスク)による事業継続のリスクが考えられます。 こうしたリスクの回避としては、工場新設時には洪水被害を念頭に置いて立地条件や設備の配置などを考慮する対策を行っています。 気候変動関連の機会当グループでは、気候変動に関連する多くの機会が考えられます。環境長期目標「環境イノベーション2050」に掲げたCO2排出量の削減目標を達成するには、事業所の脱炭素化はもちろん、バリューチェーン全体の排出の多くを占める、販売された製品・サービスの使用に伴うCO2排出の削減が重要です。省エネルギー化等による、CO2削減に貢献する製品・サービスの開発・提供は、顧客ニーズへの対応であり、社会の脱炭素化への貢献になります。また、顧客との協創によるカーボンフリーソリューションやサービスの普及のような脱炭素化に貢献するビジネスの拡大にも機会があります。GXへの取組は、当グループの経営戦略として推し進めている「社会イノベーション事業」の大きな柱であり、短・中・長期にわたる大きな事業機会になります。 当グループの気候変動関連のリスクと機会について気候変動関連のリスクと機会の検討の結果から、当グループでは気候変動関連の重大で対応が困難なリスクは現段階では見つからず、気候変動対策への貢献は機会として捉えることができることが分かりました。1.5℃及び4℃いずれのシナリオ下においても、市場の動向を注視し柔軟かつ戦略的に事業を展開することで、当グループは、中・長期観点から、脱炭素への移行において高いレジリエンスを有していると考えています。 (ハ)リスク管理気候変動関連のリスク管理については、BU及びグループ会社ごとに環境負荷などを把握し、評価・査定しています。評価結果は、当社グループ環境本部が集約し、グループ全体として特に重要なリスクと機会を認識した場合には、経営会議で審議・決定し、必要に応じて取締役会でも審議します。 (ニ)指標と目標当グループは、2025年5月に改定した環境長期目標「日立環境イノベーション2050」において、脱炭素の分野で以下の目標を掲げています。「2050年度 バリューチェーンにおけるネットゼロ」「2030年度 ファクトリー・オフィスにおけるカーボンニュートラル」「2030年度 バリューチェーンにおける温室効果ガス排出52%削減」 環境長期目標の達成に向けて、3年ごとに「環境行動計画」を策定しています。そのなかで指標と目標を設定し、進捗を管理しています。脱炭素に関する指標のうち、ファクトリー・オフィスにおけるCO2排出量総量削減率に関する目標と実績は以下のとおりです。 指 標目 標2024年度実績2030年度2024年度ファクトリー・オフィスにおけるCO2排出量総量削減率(2010年度比)カーボンニュートラル50%削減81%削減(注). 本指標及び目標は、「2024環境行動計画」からの抜粋です。上述のとおり、2025年5月に、環境長期目標「日立環境イノベーション2050」を改定しており、これに併せて環境行動計画も2025年からの「2027環境行動計画」になっています。「2027環境行動計画」の詳細については、後日公開予定の「日立サステナビリティレポート2025」をご覧ください。 当グループの温室効果ガス排出量(2024年度)指 標実 績Scope1(注)1、2278kt-CO2eScope2(注)1、3126kt-CO2e(注)1. 当社は、当社の定める「環境管理区分判定基準」に基づき、当グループ全事業所をA・B・Cの3区分に分類して管理しています。また、当連結会計年度末時点(2025年3月末)において在籍している会社を集計対象としています。上記のScope1及びScope2は、当グループの中で環境負荷が大きいA区分事業所及び発電事業を対象としています。2. 当グループ内での燃料の使用や工業プロセスによる直接排出3. 当グループが購入した電気・熱の使用に伴う間接排出 ②人的資本・多様性に関する取組(イ)戦略日立は、人的資本、すなわち人こそが価値の源泉であると考えており、「人財」を重要な経営資本の1つとして強化しています。世界中の従業員の力を結集することで顧客と社会に価値を提供し、サステナブルな社会の実現に貢献することをめざしています。急速に変化する事業環境において、社会イノベーション事業のグローバルな展開を進めるために、多様な人財が国・地域・事業体を超えてOne Teamで業務遂行する組織体制を構築し、変化に速やかに適応しうるプロアクティブな人財の強化と組織文化の醸成を求めています。 2024中期経営計画に関する取組日立は、2024中期経営計画において、以下の方針のもと人財の確保・育成と社内環境の整備に取り組んできました。 i) 多様な視点を取り入れた事業活動推進日立は、多様な視点を持ちあわせた人財からなる組織を作ることで、グローバルな顧客に最適なサービスを提供し、世界が直面する社会課題に対応するための革新的なソリューションを継続的に提供し続けられると考えています。このような組織の基盤となるのは、相互に協力し支え合うカルチャーであり、これは、日立がめざす社会イノベーション事業を通じた中長期的な企業価値向上や、サステナブルな社会の実現に不可欠なものです。そのため、日立は、従業員一人ひとりの持つ価値が認められ、尊重され、能力が最大限に発揮できるインクルーシブな職場環境の醸成にコミットしてきました。日立では、執行役社長によるトップコミットメントのもと、多様な視点に沿った取組をグローバルに推進しています。 ii)グローバル人財マネジメントサステナブルな社会の実現に貢献するためには、「人財」の視点からサステナビリティ目標 を実現しうる経営の実行が重要となります。このため、日立では、2024中期経営計画がめざすサステナブル経営における人財・組織の位置づけに基づき、グローバル人財マネジメントの戦略を掲げてきました。具体的には、基盤としての「多様な視点の活用」の推進に加え、心身の健康と安全の確保や人財施策を担うオペレーションの見直しや業務効率 を「Foundation」とした上で、「People(Talent)」「Mindset(Culture)」「Organization」の3つを人財戦略の柱に定め、以下のとおり、それぞれの施策を推進してきました。 3つの人財戦略の柱に係る主な施策は、以下のとおりです。「People(Talent)」施策①:経営リーダーの選抜、育成事業戦略の変化により経営リーダーに求められる能力も変化する中で、日立における経営リーダーとなる人財として、グローバル化や DX(デジタルトランスフォーメーション)に対応できることはもちろん、自身の知識・経験だけでなく、社内外の知見も得ながら最終的に自身の責任で判断・決断し、変革・実行する能力とパーソナリティが求められます。このため、タレントレビューや外部アプレイザル(HLPO (注)1)をグローバルに実施し、実績(“Performance”)だけでなく資質(“Potential”)も踏まえ、国籍・性別等を問わず多様な人財を経営リーダー候補のタレントプールである「GT+(注)2」に選抜しています。また、経営リーダーへの早期登用をめざす優秀層向けのプログラム「Future 50」等を通じて、経営リーダー候補の育成に努めています。この取組は、経営トップと指名委員会が協働しながら、Global Leadership Development(GLD)プログラムを通じて行います。次期・次々期のCEO、事業部門長など経営リーダー候補の育成にあたり、経営者ポジションを含むタフアサインメント等のOJT(On-the-job Training)及びOff-JT(社外トレーニング・コーチング)、 社外取締役と直接議論する機会の設定等を通じて、集中的な人財育成を行っています。(注)1. Hitachi Leadership Profile Online2. Global Talent Plus 「People(Talent)」施策②:デジタル人財の確保・育成デジタル技術を活用した社会イノベーション事業を加速し、日立の成長のドライバーであるLumada事業の成長を実現するために、DX(デジタルトランスフォーメーション)をけん引する人財(デジタル人財)の確保と育成に力を入れています。Lumada事業の成長に伴い、採用・事業買収を通じたグローバルでのデジタル人財の獲得を進めるとともに、当グループのコーポレートユニバーシティ(企業内大学)である日立アカデミー社を中心に、100コース以上にわたる独自のDX研修体系や実務経験を通じた育成プログラムの拡充、GlobalLogic社のメソドロジーを活用した内部の人財育成の強化に取り組んでいます。2024年度までに2024中期経営計画の目標である97,000人を超える107,000人のデジタル人財の確保を実現しており、今後もLumada事業をけん引する人財の確保・育成を継続して推進していきます。 「Mindset(Culture)」施策: 従業員エンゲージメントの向上・グローバルでの日立カルチャーの醸成  毎年、グローバルに従業員サーベイ「Hitachi Insights」を実施し、人財マネジメント施策を企画・推進しています。経営層及び各職場のマネージャーは、自組織のサーベイ結果をメンバーと共有し、組織としての課題を把握した上で、対策となるアクションを立案・実行してPDCAサイクルを継続的に回しています。 従業員エンゲージメント向上に向けたアクション立案・実行を推進する上での課題特定手段の一つとして、エンゲージメント・ドライバー(従業員エンゲージメントを高める上で相関性の高い項目)に着目し、グローバルでの人財の流動化促進を含めた適所適財の推進(ジョブ型人財マネジメントを含みます。)、日立グループコア・コンピテンシーの浸透を通じた心理的安全性の高い職場環境の醸成と日立カルチャーの醸成、タウンホールミーティングや座談会、社内SNS等を活用した経営トップとの双方向コミュニケーション強化等を進めてきました。 その結果、2024中期経営計画において「従業員エンゲージメントスコア(注)」を2024年度までに71.0%とするストレッチ目標に対し、2024年度は71.5%となり、目標を達成しました。 (注)従業員サーベイにおける従業員エンゲージメントの設問に対する肯定的回答率。(「自社で働くことへの誇り」「働き甲斐のある職場であるか」「仕事へのやりがい・達成感」「当面自社で勤務する勤続意欲」の4点から測定) 「Organization」施策: 適所適財の人財配置及び日本におけるジョブ型マネジメントへの転換グローバルに最適な人財の確保・配置・育成を行うため、グローバル共通の人財マネジメント統合プラットフォームの構築とグローバルでのタレントモビリティを促進しています。人財マネジメント統合プラットフォームの構築においては、その運用範囲をグローバルに拡大すると共に、従業員のスキルやキャリア志向などをクラウドシステムで共有することで、グローバルでの人財検索やチームマネジメント等に活用しています。さらに、今後は自律的に学べる環境の整備に向けてグローバルでの教育プラットフォームを展開していく予定です。 ジョブ型マネジメントへの転換を推進し、従業員一人ひとりの能力や意欲に応じた適所適財の人財配置を実践することで、個人と組織のパフォーマンスの最大化と従業員エンゲージメントの向上につなげ、組織と人財双方の成長の実現をめざしています。これまで「ジョブディスクリプション(職務記述書)」導入等による職務・人財の見える化や、「学習体験プラットフォーム(LXP)」等の基盤構築を推進し、「社内外副業の導入」「上司-部下のキャリア対話強化」等の取組を進めてきた結果、従業員の意識・行動の変容は大きく進展しました。個人・組織双方の成長に向けて、今後も引き続き上司-部下コミュニケーション等の継続的な取組を実施していきます。 「Foundation」施策: 心身の健康と安全の確保日立は、「安全と健康を守ることは全てに優先する」を基本理念とする「日立グループ安全衛生ポリシー」を世界の全グループ会社と共有しています。そして、コントラクターや調達パートナーを含む関係する全企業と連携しながら、グループ一丸となって、事業活動に関わる全ての人にとって安全・安心・快適で健康な職場づくりに努めています。当グループは、事故のない安全な職場の構築をめざし、事業に適した労働安全衛生マネジメントシステムの構築・導入、定期的なリスクアセスメントや監査の実施、労働安全衛生に関する教育の展開等にグローバルで取り組んでいます。 新経営計画「Inspire 2027」における人財戦略の策定今後も「人財」は重要な経営資本の1つとして位置づけられる中で、日立は従業員への提供価値を高めるとともに、組織と人財の一層の強化と活性化により、事業及びその先の社会への貢献をめざします。新経営計画「Inspire 2027」の方針と連動し、また 外部要因を踏まえつつ、生成AIをはじめとするテクノロジーの活用を基盤に据えた新たな人財戦略を策定しました。今後は、注力すべき5つの柱を重点領域として定め、それらの強化に取り組んでまいります。 ● 従業員のウェルビーイングを実現した「Global Employer of Choice」へ変革 (ロ)指標及び目標2024中期経営計画期間における具体的な人財施策の実行にあたっては、各施策が経営目標や主な経営戦略にどのように繋がっているかを整理し、それぞれの人財戦略・施策に対してKPIを設け、進捗をモニタリングしてきました。そのうち、特に重要性が高い人財戦略・施策である「デジタル人財の確保・育成」「従業員エンゲージメント強化(注)1」「多様な視点の推進(注)2、3」についての指標は以下のとおりであり、2022年度に設定・公表した3つのKPI全てにおいて2024中期経営計画目標を達成しました。 上記を含む、重要性が高いKPIの数値は以下のとおりです。指 標目 標実 績デジタル人財数2024年度までに97,000人107,000人(2025年3月末)従業員サーベイにおける従業員エンゲージメントの設問に対する肯定的回答率2024年度までに71%(注)171.5%(2024年度)役員層における女性比率2024年度までに女性比率15%女性比率:15.9%及び役員層における外国人比率(グローバル目標)(注)22024年度までに外国人比率15%以上(注)3外国人比率:26.1%(2025年4月現在)死亡災害件数年間0件2件(2024年度)TRIFR(総災害発生率)(注)42024年度までに2021年度比半減(注)50.13(2024年度)(注)1.従来、「2024年度までに68%」の目標を設定していましたが、2022年度に前倒しで目標を達成したことから、新たな目標を設定しています。2.「2030年までに東証プライム市場に上場する企業の女性役員の割合を30%以上にする」という政府の要請に沿ったものです。当社単体の目標及び実績で、役員層は、当社執行役及び理事をいいます。3.2025年4月1日付人事異動分を含みます。4.Total Recordable Injury Frequency Rate(20万労働時間当たりの死傷者数)5.2021年度実績:0.27  上表の「役員層における外国人比率」及び「従業員サーベイにおける従業員エンゲージメントの設問に対する肯定的回答率」については、当初目標を2022年度に前倒しで達成することができました。一方で、「死亡災害件数」については、死亡災害が発生していることを重く受け止め、重大災害防止に向けた事故予防活動の向上を更に図るべく、グループグローバルでのリスクアセスメント活動の強化を推進しております。また、現地工事における協力会社の安全管理については、ワーキンググループを立ち上げ、協力会社の評価方法の見直しを反映した現地工事ガイドラインを改定すると共に、評価チェックシートの運用を開始し、協力会社の理解のもと一体となって災害防止に努めております。全ての災害は防ぐことができるという強いリーダーシップのもと、災害のない職場作りをめざして、今後も取組を継続します。
主要な設備の状況 FY2025 / 約3,346字
2【主要な設備の状況】 当グループ(当社及び連結子会社)は、多種多様な事業を国内外で行っており、主要な設備の状況については、セグメントごとの数値とともに主たる設備の状況を開示する方法によっています。 当連結会計年度末における状況は、次のとおりです。 (1)セグメントの内訳 (2025年3月31日現在)セグメントの名称帳 簿 価 額 (百万円)従業員数(人)土 地(面積千㎡)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具及び備品使用権資産その他の有形固定資産建設仮勘定合 計デジタルシステム&サービス7,02759,03238,36952,61982,7229,4504,891254,110107,548(694)グリーンエナジー&モビリティ40,918150,191136,17335,65486,78971131,424581,22078,871(9,693)コネクティブインダストリーズ37,392177,73665,18841,00750,5593912,864384,78581,817(5,124)その他18,72849,2172,2318,57531,465-1,951112,16711,288(1,419) 小  計104,065436,176241,961137,855251,5359,560151,1301,332,282279,524(16,930)全社及び消去△10,11216,5981963,863△1,318-289,2553,219(575) 合  計93,953452,774242,157141,718250,2179,560151,1581,341,537282,743(17,505) (2)提出会社 (2025年3月31日現在)事業所名(主な所在地)セグメントの名称設備の内容帳 簿 価 額 (百万円)従業員数(人)土 地(面積千㎡)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具及び備品使用権資産その他の有形固定資産建設仮勘定合 計クラウドサービスプラットフォーム、デジタルエンジニアリング、金融、社会ビジネスユニット、デジタルシステム&サービス統括本部(神奈川県川崎市)デジタルシステム&サービスシステム開発設備、サーバ等生産設備60726,4778015,97616,7125,3942,00167,25012,753(40)研究開発グループ(東京都国分寺市)その他研究開発設備4,540(763)16,8299712,6721,872-1,11628,0022,073本社(東京都千代田区)全社その他設備4,8508,2081931,80811,915-1526,9911,270(522)鉄道ビジネスユニット(山口県下松市)グリーンエナジー&モビリティ鉄道車両等生産設備1,01312,9664,6448643,491-36223,3442,323(658)原子力、パワーグリッドビジネスユニット、エネルギー事業統括本部(茨城県日立市)グリーンエナジー&モビリティ発電機器等生産設備9,1035,111207583934-715,947880(3,020)制御プラットフォーム統括本部(茨城県日立市)デジタルシステム&サービス配電盤・計算制御装置生産設備、システム開発設備5217,0136831,8761,151088112,1291,575(202)病院統括本部(茨城県日立市)全社医療設備639,07611,67414-1210,8431,824(53)ITデジタル統括本部(東京都千代田区)その他システム開発設備-1,39903,3828-324,822440(-)ビルシステムビジネスユニット(茨城県ひたちなか市)コネクティブインダストリーズビルシステム生産設備433,0216826--903,25079(476)インダストリアル、水・環境ビジネスユニット(東京都千代田区)コネクティブインダストリーズ産業ソリューション用機器、水・環境ソリューション用機器生産設備3821202,348217-4003,2182,597(13) (3)国内子会社 (2025年3月31日現在)子会社事業所名(主な所在地)セグメントの名称設備の内容帳 簿 価 額 (百万円)従業員数(人)土 地(面積千㎡)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具及び備品使用権資産その他の有形固定資産建設仮勘定合 計㈱日立ハイテク那珂地区(茨城県ひたちなか市)コネクティブインダストリーズ半導体関連製造装置及び計測・分析装置等生産設備4,98024,4877,00814,169698-4,64755,9903,369(334)㈱日立ハイテク笠戸地区(山口県下松市)コネクティブインダストリーズ半導体関連製造装置等生産設備32124,5726,5941,7481,863-19835,299629(15)日立グローバルライフソリューションズ㈱多賀事業所(茨城県日立市)コネクティブインダストリーズ家電製品等生産設備2056,2504,9234,11094-6615,6491,083(539)㈱日立ビルシステム本社(東京都千代田区)コネクティブインダストリーズその他設備3,9525,0573231,356--2010,7101,392(22)㈱日立リアルエステートパートナーズ日立レクトシップ戸塚(神奈川県横浜市)その他賃貸用事業所-9,88316139---10,039-(-)㈱日立インフォメーションエンジニアリングシステムプラザ横浜(神奈川県横浜市)デジタルシステム&サービスデータセンタ-5,079-1924,391--9,66431(-)㈱日立ハイテク本社(東京都港区)コネクティブインダストリーズその他設備-1,453-4767,530--9,4611,643(-)日立グローバルライフソリューションズ㈱栃木事業所(栃木県栃木市)コネクティブインダストリーズ家電製品等生産設備1194,1382,7111,42714-5828,993621(889)㈱日立産機システム相模事業所(神奈川県綾瀬市)コネクティブインダストリーズ小型空気圧縮機等生産設備3,1752,2481,2271464-2607,062270(87)㈱日立インダストリアルプロダクツ土浦事業所(茨城県土浦市)コネクティブインダストリーズポンプ等生産設備1,1542,6571,390343107-295,682793(336) (4)在外子会社 (2025年3月31日現在)子会社名(主な所在地)セグメントの名称設備の内容帳 簿 価 額 (百万円)従業員数(人)土 地(面積千㎡)建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具及び備品使用権資産その他の有形固定資産建設仮勘定合 計Hitachi Energy Ltd(スイス チューリッヒ)グリーンエナジー&モビリティパワーグリッド製品等生産設備22,75895,297117,00521,42558,280-123,192437,95750,312(4,613)Hitachi Rail Ltd.(イギリス ロンドン)グリーンエナジー&モビリティ鉄道システム製品生産設備7,44131,04011,72711,16422,241-7,63591,24820,297(1,123)Hitachi Vantara LLC(アメリカ カリフォルニア)デジタルシステム&サービスその他設備--16,88012,79914,7501,702-46,1317,274(-)Hitachi Payment Services Private Limited(インド チェンナイ)デジタルシステム&サービスその他設備--13,86646512,981-1,15828,47014,608(-)GlobalLogic Worldwide Holdings, Inc.(アメリカ カリフォルニア)デジタルシステム&サービスその他設備-2,0722,88797715,251-2321,21032,877(-)(注)上表の数値は、各社の連結決算数値です。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約8,067字
(1)【コーポレート・ガバナンスの概要】①コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方 当社は、株主・投資家の長期的かつ総合的な利益の拡大を重要な経営目標と位置付けています。また、当社及び当グループのステークホルダーは、株主・投資家のほか、顧客・取引先など多岐にわたりますが、当社では、これらのステークホルダーとの良好な関係は当社の企業価値の重要な一部を形成するものと認識しています。 当社は、会社法に規定する指名委員会等設置会社です。監督と執行の分離を徹底することにより、事業を迅速に運営できる執行体制の確立と透明性の高い経営の実現をめざしています。取締役については、グローバルかつ多様な視点を経営へ反映させるとともに経営監督機能の実効性を確保する観点から、適切な構成を図っています。なお、当社では、取締役会が果たすべき役割を含め、コーポレート・ガバナンスの基本的な枠組みを示したコーポレート・ガバナンス・ガイドラインを定めています。 また、当グループ共通の行動準則として日立グループ企業倫理・行動規範を定め、当グループ共通の価値観を醸成するとともに、企業が果たすべき社会的責任についての理解を共有することとしています。 当社のコーポレート・ガバナンス体制図 ②会社の機関の内容取締役会 取締役会は、企業価値・株主共同の利益の継続的な向上のため、当グループの経営の基本方針を決定し、執行役及び取締役の職務の執行を監督します。経営の基本方針には、経営計画や年度予算等を含み、取締役会においては、法令、定款又は取締役会規則に定める決議事項に加えて、経営の基本方針に関する戦略的な議論にも焦点を当てます。 当社は、取締役の員数及び選任につき、取締役20名以内を置く旨、及び取締役の選任の決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が総会に出席することを要するものとし、当該決議は、累積投票によらないものとする旨を定款に定めています。2025年6月25日開催の定時株主総会において選任された取締役会を構成する12名の取締役のうち、社外取締役は9名、執行役を兼務する取締役は2名です。 また、取締役会には、社外取締役が過半数を占める指名、監査、報酬の3つの法定の委員会を設置しています。 当事業年度における取締役会の開催日数は9日であり、各取締役の出席状況は次のとおりです。氏名出席日数 / 開催日数(注)1出席率(注)1井原 勝美9日 / 9日100%ラヴィ・ヴェンカテイサン9日 / 9日100%シンシア・キャロル(注)22日 / 2日100%菅原 郁郎9日 / 9日100%イザベル・デシャン(注)37日 / 7日100%ジョー・ハーラン9日 / 9日100%ルイーズ・ペントランド8日 / 9日89%山本 高稔9日 / 9日100%吉原 寛章9日 / 9日100%ヘルムート・ルートヴィッヒ9日 / 9日100%小島 啓二9日 / 9日100%西山 光秋9日 / 9日100%東原 敏昭8日 / 9日89%(注)1.当事業年度における各取締役の在任期間に基づきます。2.2024年6月21日付で退任しています。3.2024年6月21日付で就任しています。  当事業年度においては、2024中期経営計画の進捗報告に加えて、新経営計画「Inspire 2027」策定にあたり、その検討状況を複数回にわたって取締役会に報告することで、当グループが将来めざすべき姿や、これを実現するための事業戦略について多くの議論を交わしました。また、生成AIに関するリスク管理や昨今の世界情勢を踏まえた地政学リスク等への対応についても広く議論・審議しました。これらの経営の基本方針に係る戦略的な議論やリスクに関する議論に加えて、執行役社長の諮問機関である経営会議で議論した重要事項を取締役会に報告し議論することで、経営の監督側と執行側との認識の共有を行っています。これらの議題においては、より活発な議論を行うため、議題の説明以上に意見交換に時間を割くこととしています。 また、取締役会の実効性向上を図るため、取締役に対して、専用の情報共有ツールを活用し、取締役会及び各委員会の資料に加え、事業運営上重要な情報を執行部門から適宜共有しています。さらに、必要に応じて個別のミーティングを設けるなど、タイムリーかつ的確な情報提供に努めています。加えて、社外取締役に対しては、事業内容の説明やグループ内拠点の訪問、執行部門からの直接の情報提供等を通じ、事業理解と情報共有の機会を充実させています。当事業年度においては、Hitachi Social Innovation Forum、Hitachi Digital Summit、事業化発表会、研究所で開催される研究発表会への出席等を通じて、社外取締役による事業への理解を深めるとともに、経営幹部や現場の従業員との対話の機会を設けました。 なお、当社では、取締役会及び各委員会の職務を補助するため、執行役の指揮命令には服さない取締役会室を設置しています。取締役会室には取締役会室専属の従業員を置いており、一部の従業員は、デジタルシステム&サービス、グリーンエナジー&モビリティ及びコネクティブインダストリーズの各セクター内の監査役機能を担い、適法性及び妥当性監査を行う専任者として配置されています。 指名委員会 指名委員会は、株主総会に提出する取締役の選任及び解任に関する議案の内容を決定する権限等を有する機関であり、2025年6月25日開催の取締役会後、社外取締役3名を含む取締役4名で構成されています(委員については、「(2)役員の状況 ①役員一覧 (イ)取締役」に記載しています。)。当事業年度における指名委員会の開催日数は9日であり、各指名委員の出席状況は次のとおりです。氏名出席日数 / 開催日数(注)1出席率(注)1井原 勝美9日 / 9日100%シンシア・キャロル(注)22日 / 2日100%吉原 寛章9日 / 9日100%東原 敏昭9日 / 9日100%(注)1.当事業年度における各取締役の在任期間に基づきます。   2.2024年6月21日付で退任しています。  当事業年度においては、定時株主総会に提出する取締役選任議案の内容に加えて、取締役会に提出する最高経営責任者選任案を決定したほか、将来の最高経営責任者候補の議論を行うとともに、2025年度の執行役体制について事前報告を受け、確認しました。また、経営リーダー候補の育成に向け、指名委員での議論やリーダー候補との個別面談などを実施しました。監査委員会 監査委員会は、取締役及び執行役の職務の執行の監査並びに株主総会に提出する会計監査人の選任及び解任等に関する議案の内容を決定する権限等を有する機関です。 監査委員会の委員及び活動状況については、「(3)監査の状況 ①監査委員会による監査の状況」に記載しています。 報酬委員会 報酬委員会は、取締役及び執行役の報酬内容決定の方針及びそれに基づく個人別の報酬の内容(報酬の額等)を決定する権限等を有する機関であり、2025年6月25日開催の取締役会後、社外取締役4名を含む取締役5名で構成されています(委員については、「(2)役員の状況 ①役員一覧 (イ)取締役」に記載しています。)。当事業年度における報酬委員会の開催日数は8日であり、各報酬委員の出席状況は次のとおりです。氏名出席日数 / 開催日数(注)出席率(注)井原 勝美8日 / 8日100%ジョー・ハーラン8日 / 8日100%山本 高稔8日 / 8日100%小島 啓二8日 / 8日100%(注)当事業年度における各取締役の在任期間に基づきます。  当事業年度においては、取締役及び執行役の報酬内容決定の方針に基づき、固定報酬の額の査定や執行役の短期インセンティブ報酬について業績評価及び個人目標評価のプロセスと内容を確認・審議するなど、取締役及び執行役の個人別の報酬の額を決定しました。 また、グローバル企業としての競争力強化と企業価値の一層の向上を意識し、執行役の報酬制度について検討及び議論を重ね、2025年度よりCEO報酬水準の見直しを実施することとしました。これにより、グローバル市場において十分な競争力を確保することをめざしています。さらに、社会への価値提供に継続してコミットするとともに、新経営計画の達成を強力に推進する観点から、新経営計画に連動した役員報酬制度の導入を決定しました。 なお、報酬委員会の審議においては、経営環境の変化や株主・投資家からの意見等を踏まえるとともに、グローバルな知見と経験を有する第三者機関から、必要な情報や助言等を得ています。 当社の役員報酬の詳細については、「(4)役員の報酬等」に記載しています。 執行役 執行役は、取締役会の決議により定められた職務の分掌に従い、業務に関する事項の決定を行うとともに、業務を執行します。2025年6月25日現在において、執行役は33名です(「(2)役員の状況 ①役員一覧 (ロ)執行役」参照)。 当社は、執行役の員数につき、執行役40名以内を置く旨を定款に定めています。 経営会議 経営会議は、当社又は当グループに影響を及ぼす重要事項について、多面的な検討を経て慎重に決定するための執行役社長の諮問機関です。2025年6月25日現在において、執行役社長(德永俊昭)、執行役副社長2名(阿部淳、ブリス・コッホ)、執行役専務6名(加藤知巳、アンドレアス・シーレンベック、谷口潤、ロレーナ・デッラジョヴァンナ、長谷川雅彦、ジュゼッペ・マリノ)及び執行役常務2名(小豆島秀典、松村祐土)の計11名を常時出席者とし、その他必要に応じて執行役社長が指定する者で構成されています。 経営会議においては、当グループの成長に必要な各事業・地域の経営戦略、グループ・グローバルな各種リスクを一元的かつ横断的に把握し、成長戦略と連携して経営基盤を強化するためのリスクマネジメント戦略、当グループの成長の観点から、組織・文化の醸成及び人財の確保・育成のために必要な人財戦略、その他サステナビリティ戦略を含むグループ・グローバルな各種戦略に係る重要な事項について議論・決定を行っています。 責任限定契約及び役員等賠償責任保険契約の概要 当社は、各取締役(執行役を兼務する取締役を除きます。)との間で会社法第427条第1項の責任限定契約を締結しています。その概要は、取締役の責任の限度を会社法第425条第1項各号に掲げる額の合計額とするものです。 また、当社は、会社法第430条の3第1項に定める役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しています。被保険者の範囲及び保険契約の概要は、次のとおりです。(イ)被保険者の範囲 当社の取締役、執行役、理事(執行役に準ずる幹部)及び出向先で役員等として勤務する従業員並びに一部の国内子会社の取締役、監査役、執行役、執行役員及び従業員(出向先で役員等として勤務する従業員を含みます。)(ロ)保険契約の概要 被保険者が会社の役員等の業務として行った行為(不作為を含みます。)に起因して損害賠償請求がなされたことにより、被保険者が負担する損害賠償金や争訟費用等を補償するものです。ただし、故意による任務懈怠、私的な利益又は便益の供与を違法に得たこと及び犯罪行為等に起因する損害等は補償対象外とすることにより、役員等の職務の執行の適正性が損なわれないように措置を講じています。保険料は当社及び当該保険に加入している子会社が全額負担しています。 ③定款の定めにより取締役会決議事項とした株主総会決議事項 当社は、会社法第459条第1項各号に掲げる事項について、法令に別段の定めがある場合を除き、株主総会の決議にはよらず、取締役会の決議によって定めることができる旨を定款に定めています。 自己の株式の取得(会社法第459条第1項第1号)については、機動的な資本政策の実行を可能とするため、取締役会で決定することとしています。 資本準備金又は利益準備金の減少(会社法第459条第1項第2号)、剰余金の処分(剰余金の配当その他株式会社の財産を処分するものを除きます。)(会社法第459条第1項第3号)及び剰余金の配当(会社法第459条第1項第4号)については、当社は会社法の施行日現在において委員会等設置会社であったことから、会社法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律(平成17年7月26日法律第87号)第57条の規定に基づき、これらの事項を取締役会が定めることができる旨並びに当該事項を株主総会の決議によっては定めない旨の定めがあるものとみなされました。会社法の施行後も、これらの重要な経営判断については、株主価値の向上のため、引き続き機動的に取締役会で決定することとしています。 当社は、取締役及び執行役が職務の遂行に当たり期待される役割を十分に発揮することができるよう、取締役会の決議によって、会社法第423条第1項の取締役(取締役であった者を含みます。)及び執行役(執行役であった者を含みます。)の責任につき、法令の定める限度内で免除することができる旨を定款に定めています。 ④株主総会の特別決議要件 当社は、会社法第309条第2項に定める株主総会の決議の定足数をより確実に充足できるよう、当該株主総会の決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行う旨を定款に定めています。 ⑤内部統制システム及びリスク管理体制の整備の状況 当社における内部統制及びリスク管理に係る体制の主な内容は、次のとおりです。なお、これらについては、取締役会において、会社法に基づく内部統制システムに関する基本方針として決議しています。(イ)監査委員会の監査が実効的に行われることを確保するため、次の事項を実施します。(ⅰ)取締役会は、必要に応じて、監査委員会の職務を補助する取締役として、執行役を兼務しない取締役を置きます。また、各種委員会及び取締役会の職務を補助する専任の組織として取締役会室を置きます。(ⅱ)取締役会室に所属する従業員の執行役からの独立性及び監査委員会からの指示の実効性を確保するため、取締役会室に所属する従業員は、執行役の指揮命令には服さない取締役会室専属の者とし、監査委員会は、取締役会室の人事異動につき事前に報告を受けるものとします。(ⅲ)執行役及び従業員は、当社及び子会社に関する重要事項、内部監査の結果及び内部通報制度の通報状況を遅滞なく監査委員に報告します。当グループ共通の内部通報制度の通報者について、その通報を理由として不利益な取扱いをしない旨会社規則に定め、事務局はその運用を徹底します。(ⅳ)監査委員の職務の執行に関する費用の支払等の事務は取締役会室が担当し、その職務の執行に必要でないと明らかに認められる場合を除き、速やかに処理します。(ⅴ)監査委員会に常勤監査委員を置くとともに、監査室の監査計画と調整の上、活動計画を作成します。(ロ)当社及び当グループの業務の適正を確保するため、次の事項を実施します。(ⅰ)企業の社会的責任の重視等の基本方針を各子会社と共有します。(ⅱ)業務の適正を確保するための当社における体制を基本として、子会社に対して、各社の規模等に応じた体制の整備を行わせます。また、子会社における体制整備の状況を確認するため、子会社への取締役及び監査役の派遣並びに定期的な監査を行います。(ⅲ)当社の執行役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するため、取締役への通報制度を設置します。(ⅳ)当社の執行役の職務の執行に係る情報については、社内規則に則り、作成保存します。(ⅴ)各種のリスクに対し、それぞれの対応部署にて、規則・ガイドラインの制定、研修の実施、マニュアルの作成・配布等を行う体制をとります。また、業務執行状況の報告等を通じて新たなリスクの発生可能性の把握に努め、対応が必要な場合、速やかに対応責任者となる執行役を定めます。(ⅵ)次に記載する経営管理システムを用いて、当社の執行役並びに子会社の取締役及び執行役の職務執行の効率性を確保します。・当社又は当グループに影響を及ぼす重要事項について、多面的な検討を経て慎重に決定するため、経営会議を組織し、審議します。・経営方針に基づき、計画的かつ効率的に事業を運営するため、中期経営計画及び年度予算を策定し、これらに基づいた業績管理を行います。・業務運営状況を把握し、改善を図るため、当社及び子会社に対する内部監査を実施します。・会計監査人の監査計画については監査委員会が事前に報告を受け、会計監査人の報酬については監査委員会の事前承認を要することとします。・財務報告の信頼性を確保するため、当社及び子会社で、財務報告へ反映されるべき事項につき文書化された業務プロセスを実行し、社内外の監査担当者が検証します。・当グループ内で共通する業務について、グループとして適正かつ効率的に行う体制を構築します。(ⅶ)次に記載する経営管理システムを用いて、法令遵守体制を継続的に維持します。・内部監査を実施し、また、法令遵守活動を行う各種の委員会を設置します。さらに、当グループ共通の内部通報制度を設置するとともに、法令遵守教育を実施します。・内部統制システム全般の周知及び実効性の確保を図るため、法令遵守を基本とする各種方針及び規則を定めます。(ⅷ)当社経営会議や中期経営計画・予算制度を通じて、子会社が業務上の重要事項及び施策等の状況を当社へ報告する体制を構築します。(ⅸ)当グループ内の取引は市価を基準として公正に行うことを方針とします。 ⑥財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針 当グループにおいては、将来を見据えた基礎研究や、先行的な製品及び事業の開発のために多くの経営資源を投下しており、これらの経営施策が成果をもたらすためには、経営方針の継続性を一定期間維持する必要があります。このため、当社では、各期の経営成績に加えて、将来を見通した経営施策に関しても、株主・投資家に対して、積極的に内容を開示することとしています。 当社は、経営支配権の異動を通じた企業活動及び経済の活性化の意義を否定するものではありませんが、当社又はグループ会社の株式の大量取得を目的とする買付けについては、当該買付者の事業内容及び将来の事業計画並びに過去の投資行動等から、慎重に当該買付行為又は買収提案の当社企業価値・株主共同の利益への影響を判断する必要があると認識しています。 現在のところ、当社の株式を大量に取得しようとする者の存在によって、具体的な脅威が生じているわけではなく、また、当社としても、そのような買付者が出現した場合の具体的な取組み(いわゆる「買収防衛策」)をあらかじめ定めるものではありませんが、当社としては、株主・投資家から負託された当然の責務として、当社の株式取引や異動の状況を常に注視し、当社株式を大量に取得しようとする者が出現した場合には、直ちに当社として最も適切と考えられる措置をとります。具体的には、社外の専門家を含めて当該買収提案の評価や取得者との交渉を行い、当社の企業価値・株主共同の利益に資さない場合には、具体的な対抗措置の要否及び内容等を速やかに決定し、実行する体制を整えます。また、グループ会社の株式を大量に取得しようとする者に対しても、同様の対応をとることとしています。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約3,983字
②人的資本・多様性に関する取組(イ)戦略日立は、人的資本、すなわち人こそが価値の源泉であると考えており、「人財」を重要な経営資本の1つとして強化しています。世界中の従業員の力を結集することで顧客と社会に価値を提供し、サステナブルな社会の実現に貢献することをめざしています。急速に変化する事業環境において、社会イノベーション事業のグローバルな展開を進めるために、多様な人財が国・地域・事業体を超えてOne Teamで業務遂行する組織体制を構築し、変化に速やかに適応しうるプロアクティブな人財の強化と組織文化の醸成を求めています。 2024中期経営計画に関する取組日立は、2024中期経営計画において、以下の方針のもと人財の確保・育成と社内環境の整備に取り組んできました。 i) 多様な視点を取り入れた事業活動推進日立は、多様な視点を持ちあわせた人財からなる組織を作ることで、グローバルな顧客に最適なサービスを提供し、世界が直面する社会課題に対応するための革新的なソリューションを継続的に提供し続けられると考えています。このような組織の基盤となるのは、相互に協力し支え合うカルチャーであり、これは、日立がめざす社会イノベーション事業を通じた中長期的な企業価値向上や、サステナブルな社会の実現に不可欠なものです。そのため、日立は、従業員一人ひとりの持つ価値が認められ、尊重され、能力が最大限に発揮できるインクルーシブな職場環境の醸成にコミットしてきました。日立では、執行役社長によるトップコミットメントのもと、多様な視点に沿った取組をグローバルに推進しています。 ii)グローバル人財マネジメントサステナブルな社会の実現に貢献するためには、「人財」の視点からサステナビリティ目標 を実現しうる経営の実行が重要となります。このため、日立では、2024中期経営計画がめざすサステナブル経営における人財・組織の位置づけに基づき、グローバル人財マネジメントの戦略を掲げてきました。具体的には、基盤としての「多様な視点の活用」の推進に加え、心身の健康と安全の確保や人財施策を担うオペレーションの見直しや業務効率 を「Foundation」とした上で、「People(Talent)」「Mindset(Culture)」「Organization」の3つを人財戦略の柱に定め、以下のとおり、それぞれの施策を推進してきました。 3つの人財戦略の柱に係る主な施策は、以下のとおりです。「People(Talent)」施策①:経営リーダーの選抜、育成事業戦略の変化により経営リーダーに求められる能力も変化する中で、日立における経営リーダーとなる人財として、グローバル化や DX(デジタルトランスフォーメーション)に対応できることはもちろん、自身の知識・経験だけでなく、社内外の知見も得ながら最終的に自身の責任で判断・決断し、変革・実行する能力とパーソナリティが求められます。このため、タレントレビューや外部アプレイザル(HLPO (注)1)をグローバルに実施し、実績(“Performance”)だけでなく資質(“Potential”)も踏まえ、国籍・性別等を問わず多様な人財を経営リーダー候補のタレントプールである「GT+(注)2」に選抜しています。また、経営リーダーへの早期登用をめざす優秀層向けのプログラム「Future 50」等を通じて、経営リーダー候補の育成に努めています。この取組は、経営トップと指名委員会が協働しながら、Global Leadership Development(GLD)プログラムを通じて行います。次期・次々期のCEO、事業部門長など経営リーダー候補の育成にあたり、経営者ポジションを含むタフアサインメント等のOJT(On-the-job Training)及びOff-JT(社外トレーニング・コーチング)、 社外取締役と直接議論する機会の設定等を通じて、集中的な人財育成を行っています。(注)1. Hitachi Leadership Profile Online2. Global Talent Plus 「People(Talent)」施策②:デジタル人財の確保・育成デジタル技術を活用した社会イノベーション事業を加速し、日立の成長のドライバーであるLumada事業の成長を実現するために、DX(デジタルトランスフォーメーション)をけん引する人財(デジタル人財)の確保と育成に力を入れています。Lumada事業の成長に伴い、採用・事業買収を通じたグローバルでのデジタル人財の獲得を進めるとともに、当グループのコーポレートユニバーシティ(企業内大学)である日立アカデミー社を中心に、100コース以上にわたる独自のDX研修体系や実務経験を通じた育成プログラムの拡充、GlobalLogic社のメソドロジーを活用した内部の人財育成の強化に取り組んでいます。2024年度までに2024中期経営計画の目標である97,000人を超える107,000人のデジタル人財の確保を実現しており、今後もLumada事業をけん引する人財の確保・育成を継続して推進していきます。 「Mindset(Culture)」施策: 従業員エンゲージメントの向上・グローバルでの日立カルチャーの醸成  毎年、グローバルに従業員サーベイ「Hitachi Insights」を実施し、人財マネジメント施策を企画・推進しています。経営層及び各職場のマネージャーは、自組織のサーベイ結果をメンバーと共有し、組織としての課題を把握した上で、対策となるアクションを立案・実行してPDCAサイクルを継続的に回しています。 従業員エンゲージメント向上に向けたアクション立案・実行を推進する上での課題特定手段の一つとして、エンゲージメント・ドライバー(従業員エンゲージメントを高める上で相関性の高い項目)に着目し、グローバルでの人財の流動化促進を含めた適所適財の推進(ジョブ型人財マネジメントを含みます。)、日立グループコア・コンピテンシーの浸透を通じた心理的安全性の高い職場環境の醸成と日立カルチャーの醸成、タウンホールミーティングや座談会、社内SNS等を活用した経営トップとの双方向コミュニケーション強化等を進めてきました。 その結果、2024中期経営計画において「従業員エンゲージメントスコア(注)」を2024年度までに71.0%とするストレッチ目標に対し、2024年度は71.5%となり、目標を達成しました。 (注)従業員サーベイにおける従業員エンゲージメントの設問に対する肯定的回答率。(「自社で働くことへの誇り」「働き甲斐のある職場であるか」「仕事へのやりがい・達成感」「当面自社で勤務する勤続意欲」の4点から測定) 「Organization」施策: 適所適財の人財配置及び日本におけるジョブ型マネジメントへの転換グローバルに最適な人財の確保・配置・育成を行うため、グローバル共通の人財マネジメント統合プラットフォームの構築とグローバルでのタレントモビリティを促進しています。人財マネジメント統合プラットフォームの構築においては、その運用範囲をグローバルに拡大すると共に、従業員のスキルやキャリア志向などをクラウドシステムで共有することで、グローバルでの人財検索やチームマネジメント等に活用しています。さらに、今後は自律的に学べる環境の整備に向けてグローバルでの教育プラットフォームを展開していく予定です。 ジョブ型マネジメントへの転換を推進し、従業員一人ひとりの能力や意欲に応じた適所適財の人財配置を実践することで、個人と組織のパフォーマンスの最大化と従業員エンゲージメントの向上につなげ、組織と人財双方の成長の実現をめざしています。これまで「ジョブディスクリプション(職務記述書)」導入等による職務・人財の見える化や、「学習体験プラットフォーム(LXP)」等の基盤構築を推進し、「社内外副業の導入」「上司-部下のキャリア対話強化」等の取組を進めてきた結果、従業員の意識・行動の変容は大きく進展しました。個人・組織双方の成長に向けて、今後も引き続き上司-部下コミュニケーション等の継続的な取組を実施していきます。 「Foundation」施策: 心身の健康と安全の確保日立は、「安全と健康を守ることは全てに優先する」を基本理念とする「日立グループ安全衛生ポリシー」を世界の全グループ会社と共有しています。そして、コントラクターや調達パートナーを含む関係する全企業と連携しながら、グループ一丸となって、事業活動に関わる全ての人にとって安全・安心・快適で健康な職場づくりに努めています。当グループは、事故のない安全な職場の構築をめざし、事業に適した労働安全衛生マネジメントシステムの構築・導入、定期的なリスクアセスメントや監査の実施、労働安全衛生に関する教育の展開等にグローバルで取り組んでいます。 新経営計画「Inspire 2027」における人財戦略の策定今後も「人財」は重要な経営資本の1つとして位置づけられる中で、日立は従業員への提供価値を高めるとともに、組織と人財の一層の強化と活性化により、事業及びその先の社会への貢献をめざします。新経営計画「Inspire 2027」の方針と連動し、また 外部要因を踏まえつつ、生成AIをはじめとするテクノロジーの活用を基盤に据えた新たな人財戦略を策定しました。今後は、注力すべき5つの柱を重点領域として定め、それらの強化に取り組んでまいります。 ● 従業員のウェルビーイングを実現した「Global Employer of Choice」へ変革
事業の内容 FY2025 / 約2,895字
3【事業の内容】 2025年3月31日現在、当社及び関係会社994社(連結子会社618社、持分法適用会社376社)から成る当グループは、「デジタルシステム&サービス」「グリーンエナジー&モビリティ」「コネクティブインダストリーズ」の3つのセクターを成長分野として位置付け、関連するビジネスユニットを各セクターに配置しています。また、「その他」を加えた合計4セグメントにわたって、当グループは、製品の開発、生産、販売、サービスに至る幅広い事業活動を展開しています。(注)2025年4月1日から、エネルギー事業及び鉄道システム事業の運営の機動性を高めるために、「グリーンエナジー&モビリティ」を「エナジー」と「モビリティ」の2つのセクターに分け、「デジタルシステム&サービス」、「コネクティブインダストリーズ」及び「その他」を加えた合計5セグメントに変更しています。  日立の強みは、「最先端のIT」、「社会インフラを動かすOT(運用・制御技術)」及び「高品質・高信頼のプロダクト」を併せ持ち、テクノロジーとドメインナレッジ(特定の領域や業界に関する専門的な知識や経験)を統合して、社会インフラを変革できることです。  社会やビジネスが生み出すデータが増え続ける現在、これらのデータから新たな価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するためのエンジンが日立のLumada(ルマーダ)です。Lumadaは、日立の先進的なデジタル技術を活用したソリューション、サービス、テクノロジーの総称であり、顧客の持つデータに光をあてて新たな価値や知見を創出し、顧客や社会全体の課題解決や成長に貢献することを目的としています。Lumadaという名称は、“illuminate(照らす・輝かせる)”+“data(データ)”に由来しています。2016年にLumada事業を立ち上げて以来、Lumadaは進化を続けてきました。  進化したLumadaにおいては、日立の幅広いインストールベース(製品・システム)を、データや価値を生み出す資産としてのデジタライズドアセットと位置づけ、日立のドメインナレッジとAIを用いて、収集したデータを価値に変換するデジタルサービスを提供することで、顧客の課題解決に貢献します。さらに、他社のインストールベースにも拡大し、そこから得られるデータも積極的に活用するとともに、ある業種や分野で培ったドメインナレッジとAIを組み合わせて価値を生み出すノウハウを他業種・他分野へも展開します。これにより、社会全体が抱える課題の解決に繋げていきます。 その代表例が、AIテクノロジーを搭載したデジタルアセットマネジメントソリューション「HMAX」です。最先端のAIテクノロジーを活用し、鉄道車両や信号等のインストールベースからリアルタイムデータを収集して分析を行い、鉄道システムにおける保守・運用のワンストップサービスを提供することで、鉄道事業者のメンテナンス効率化やコスト削減の実現に貢献します。さらに、HMAXを、鉄道だけではなく、エネルギーやインダストリー等の他業種や、他社のインストールベースにも展開することで、社会インフラ全体を革新していきます。 各セグメントにおける主な事業内容と当社のビジネスユニット(BU)及び主要な関係会社の位置付けは、概ね次のとおりです。 (2025年3月31日現在) セグメント主な製品・サービスBU及び主要な関係会社デジタルシステム&サービス・デジタルソリューション(システムインテグレーション、コンサルティング、クラウドサービス)・ITプロダクツ(ストレージ、サーバ)・ソフトウェア・ATM〔BU〕クラウドサービスプラットフォームBUデジタルエンジニアリングBU金融BU社会BU 〔連結子会社〕日立チャネルソリューションズ日立情報通信エンジニアリング日立ソリューションズ日立システムズ日立ヴァンタラGlobalLogic Worldwide HoldingsHitachi Computer Products (America)Hitachi DigitalHitachi Digital ServicesHitachi Payment ServicesHitachi Vantara 〔持分法適用会社〕国際電気グリーンエナジー&モビリティ・エネルギーソリューション(パワーグリッド、再生可能エネルギー、原子力)・鉄道システム〔BU〕パワーグリッドBU原子力BU鉄道BU 〔連結子会社〕日立GEニュークリア・エナジー日立プラントコンストラクション日立パワーソリューションズHitachi EnergyHitachi Railコネクティブインダストリーズ・ビルシステム(エレベーター、エスカレーター)・生活・エコシステム(家電、空調)・計測分析システム(半導体製造装置、医用分析装置)・産業・流通ソリューション・水・環境ソリューション・産業用機器〔BU〕ビルシステムBUインダストリアルデジタルBU水・環境BU 〔連結子会社〕日立ビルシステム日立グローバルライフソリューションズ日立ハイテク日立産機システム日立インダストリアルプロダクツ日立産業制御ソリューションズ日立プラントサービス日立電梯(中国)Hitachi Global Air Power USHitachi Industrial Holdings AmericasJR Technology Group 〔持分法適用会社〕Arcelik Hitachi Home AppliancesJohnson Controls-Hitachi Air Conditioning Holding (UK) セグメント主な製品・サービスBU及び主要な関係会社その他・不動産の管理・売買・賃貸・その他〔連結子会社〕日立リアルエステートパートナーズHitachi AmericaHitachi Asia日立(中国)Hitachi EuropeHitachi India(注)1.Hitachi Computer Products (America), Inc.は、2025年4月1日付でHitachi Vantara Manufacturing, Inc.に商号を変更しました。2.日立GEニュークリア・エナジー㈱は、2025年6月1日付で日立GEベルノバニュークリアエナジー㈱に商号を変更しました。3.Hitachi America, Ltd.、Hitachi Asia Ltd.、日立(中国)有限公司、Hitachi Europe Ltd.及びHitachi India Pvt. Ltd.は、当グループの米州、アジア、中国、欧州及びインドにおける地域統括会社であり、当グループの製品を販売しています。4.上表のほか、2025年3月31日現在の主要な持分法適用会社として、日立Astemo㈱及び日立建機㈱があります。なお、日立Astemo㈱は、2025年4月1日付でAstemo㈱に商号を変更しました。
事業等のリスク FY2025 / 約17,537字
3【事業等のリスク】(1)リスクマネジメントについて 日立の事業活動は、生成AI等のデジタル技術の革新やグローバル化の進展等を経て変容しており、経営に重大な影響を与えうるリスクの種類も多様化しています。個々のリスクは、相互に作用し、連鎖的・複合的に事業活動に影響を及ぼしうるため、その性質や発生可能性、発生した場合の日立への影響度等の観点から、多面的に捉える必要があります。また、日立が中長期的に企業価値を向上させていくためには、リスクを単に「脅威」として捉えるだけでなく、ビジネスの「機会」としてのポジティブな側面を捉えながら、リスク管理を実施し、収益機会を創出することが必要となります。このような観点から、日立では、以下のリスクマネジメント体制及びリスクマネジメントプロセスを整備し、グループ全体でのリスク管理を行っています。 ①リスクマネジメント体制 日立は、グループリスクマネジメントにかかる社内規程に基づき、グループのリスク情報を把握・共有し、重要度の高いリスクに優先的に対応するための体制を整備しています。グループ全体のリスクマネジメントの責任者であるCRMO(Chief Risk Management Officer)が、グループ横断でリスクを把握し、経営会議及び取締役会に対して報告を行います。また、グループにおけるリスクマネジメント体制は、機能及び役割を3つのラインに分類・整理しています(「3ラインモデル」)。3つのラインそれぞれの機能及び役割は以下のとおりです。 第1ラインであるセクター及びビジネスユニット(BU)は、それぞれにセクターRMO(Risk Management Officer)とBU RMOを配置し、所管のセクター/BUのリスクマネジメントを取りまとめ、その状況をCRMOに報告します。 第2ラインであるグループ・コーポレートの各機能組織は、CRMOと連携し、第1ラインでのリスクマネジメントへの助言やモニタリング等の支援を行います。 第3ラインである監査室は、第1ライン、第2ラインから独立した立場でリスクマネジメントについての検証・評価を行います。 上記に加えて、海外の各地域にもRMO(リージョンRMO)を配置し、所管する地域の視点から、第1ラインにリスクマネジメントの助言を行います。 <グループリスクマネジメント体制> ②リスクマネジメントプロセス 日立では、グループ全体で網羅的・効率的にリスクマネジメントを実施するため、グループリスクマネジメントにかかる社内規程において、グループ共通のリスク項目、リスクの評価方法等を定めています。リスクの評価は、各リスク項目に対して、発生時の影響度(注1)と発生可能性(注2)を評価し、リスクヒートマップを作成する方法により行います。評価にあたっては、セクター/BUが、当該セクター/BUの事業活動に関連するリスクを特定し、発生時の影響度と発生可能性を評価します(ボトムアップアプローチ)。ボトムアップアプローチにより特定・評価されたリスクとその影響度及び発生可能性について、グループ全体及びリスク全体の観点から、経営会議メンバー等が調整等を行います(トップダウンアプローチ)。(注)1.「財務」「従業員」「顧客・ビジネスパートナー」「法規制」といった要素やステークホルダーの観点から評価します。   2.過去の発生実績と、推定される将来の発生確度の観点から評価します。  以上のプロセスにより特定・評価されたリスクについて、回避、低減、移転又は受容等の観点からグループとしてのリスク対応策を検討します。リスクに対する対応策について、その有効性を定期的にモニタリングし、必要に応じて、追加の対応を行う等、改善策を実施しています。 <リスク評価のプロセス><リスクヒートマップ> (2)リスク要因 当グループは、幅広い事業分野にわたり、世界各地において事業活動を行っています。また、事業を遂行するために高度で専門的な技術を利用しています。そのため、当グループの事業活動は、多岐にわたる要因の影響を受けています。その要因及び各リスク要因に対する対応策の主なものは、次のとおりです。 なお、これらは当有価証券報告書提出日現在において合理的であると判断している一定の前提に基づいています。また、これらの対応策は各リスク要因の影響を完全に排除するものではなく、また、影響を軽減する有効な手段とはならない可能性があります。 ①経済環境に係るリスク経済の動向 当グループの事業活動は、世界経済及び特定の国・地域の経済情勢や地政学的情勢の影響を受けます。各国・地域や日本の景気が減速・後退する場合は、個人消費や設備投資の低下等をもたらします。また、特定の国・地域における紛争や緊張の高まりにより、当該地域での経済活動の制約や停止を余儀なくされることも考えられます。その結果、当グループが提供する製品・システム又はサービスの一部制限や需要の減少等により、当グループの事業、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、様々な事業分野・地域において、多様な特性を持つ社会イノベーション事業を組み合わせる経営をしています。また、リスク評価等を通じて地政学的情勢の変化への迅速な対応を図っています。 為替相場の変動 当グループは、取引先及び取引地域が世界各地にわたっているため、為替相場の変動リスクにさらされています。当グループは、現地通貨建てで製品・サービスの販売・提供及び原材料・部品の購入を行っていることから、為替相場の変動は、円建てでの売上の低下やコストの上昇を招き、円建てで報告される当グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。当グループが、売上の低下を埋め合わせるために現地通貨建ての価格を上げた場合やコストの上昇分を吸収するために円建ての価格を上げた場合、当グループの価格競争力が低下し、それに伴い、経営成績は悪影響を受ける可能性があります。また、当グループは、現地通貨で表示された資産及び負債を保有していることから、為替相場の変動は、円建てで報告される当グループの財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当事業年度末時点における2026年3月31日に終了する連結会計年度の為替感応度(見通しの為替レートから1円変動した場合の業績影響額)の見積りは、以下のとおりです。 通貨見通し為替感応度(億円)売上収益Adjusted EBITAドル145円/ドル14010ユーロ155円/ユーロ805  かかるリスクへの対応として、当グループでは、先物為替予約契約や通貨スワップ契約等の為替変動リスクのヘッジや製品・サービスの地産地消戦略の推進等を実行しています。 資金調達環境 当グループの主な資金の源泉は、営業活動によるキャッシュ・フロー、銀行等の金融機関からの借入並びにコマーシャル・ペーパー及びその他の債券、株式の発行等による資本市場からの資金調達です。当グループは、事業活動のための費用、負債の元本及び利子並びに株式に対する配当を支払うために、流動資金を必要とします。また、当グループは、設備投資及び研究開発等のために長期的な資金調達を必要としています。当グループは、営業活動によるキャッシュ・フロー、銀行等の金融機関からの借入及び資本市場からの資金調達により、当グループの事業活動やその他の流動資金の需要を充足できると考えていますが、世界経済が悪化した場合、当グループの営業活動によるキャッシュ・フロー、業績及び財政状態に悪影響を及ぼし、これに伴い当社の債券格付けにも悪影響を及ぼす可能性があります。債券格付けが引き下げられた場合、当社が有利と考える条件による追加的な資金調達の実行力に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社は、資金調達を銀行等の金融機関からの借入に依存することにより金利上昇のリスクにさらされています。また、外部の資金源への依存を高めなければならなくなる可能性があります。負債への依存を高めることにより、当社の債券格付けは悪影響を受けることがあり、当社が有利と考える条件による追加的な資金調達の実行力にも影響を及ぼす可能性があります。かかる資金調達ができない場合、当グループの資金調達コストが上昇し、当グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。当グループでは、金利上昇のリスクを軽減するための施策として、主に金利スワップ契約を締結しています。 また、当グループの主要な取引金融機関が倒産した場合又は当該取引金融機関が当グループに対して融資条件の変更や融資の停止を決定した場合、当グループの資金調達に悪影響を及ぼす可能性があります。 株価の下落等 当グループは、他社との事業上の関係等を維持又は促進するため、株式等の有価証券を保有しています。かかる有価証券は、価値の下落リスクにさらされています。株式の市場価格等の価値の下落に伴い、当社及び連結子会社は、保有する株式等の評価損を計上しなければならない可能性があります。さらに、当社及び連結子会社は、契約その他の義務により、株価の下落等にかかわらず、株式等を保有し続けなくてはならない可能性があり、このことにより多額の損失を被る可能性もあります。 当事業年度末時点において、当社が保有している投資株式の銘柄数及び貸借対照表計上額は、以下のとおりです。 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式11121,225非上場株式以外の株式3237,127  かかるリスクへの対応として、当社は、取引や事業上必要である場合を除き、投資株式を取得・保有しないことを基本方針とし、既に保有している株式についても、保有意義や合理性が認められない限り、売却を進めています(保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式の保有方針及び保有の合理性の検証について、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (5) 株式の保有状況」参照)。 ②サプライチェーンに係るリスク原材料・部品の調達 当グループの生産活動は、調達パートナーが時宜に適った方法により、合理的な価格で適切な品質及び量の原材料、部品及びサービスを当グループに供給する能力に依存しています。需要過剰の場合、調達パートナーは当グループの全ての要求を満たすための十分な供給能力を有しない可能性があります。原材料、部品及びサービスの不足は、急激な価格の高騰を引き起こす可能性があります。また、米ドルやユーロをはじめとする現地通貨建てで購入を行っている原材料及び部品については、為替相場の変動の影響を受けます。石油、銅、鉄鋼、合成樹脂、レアメタル、レアアース等の市況価格の上昇は当グループの製造コストの上昇要因であり、当グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。一方、原材料及び部品等の商品価格が下落した場合には、棚卸資産の評価損等の損失が発生する可能性があります。さらに、自然災害等により、調達パートナーの事業活動やサプライチェーンが被害を受けた場合、当グループの生産活動に悪影響を及ぼす可能性があります。また、調達パートナーにおいて児童労働や強制労働等の労働者の人権に関する法令違反等が発生した場合、発注元としての当グループの評判の低下や、当該調達パートナーからの安定した原材料・部品の調達に支障が生じ、当グループの事業、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、複数の調達パートナーとの緊密な関係構築や製品・サービスの地産地消戦略の推進による各地域における需要変動への適切な対応、長期契約等による価格変動リスク低減、国内及び主要海外拠点における事業継続計画(BCP)の策定による事業中断リスクへの対応力強化、グループ全体としての調達機能の活用・強化等を実行しているほか、調達パートナーにおける法令違反等の発生を防ぐため、質問票を用いた自己点検や監査、理解促進の取組を実施しています。 取引先の信用リスク 当グループは、国内外の様々な顧客及び調達パートナーと取引を行っており、売掛金、前渡金等の信用供与を行っています。取引相手の財政状態の悪化や経営破綻等が生じた場合、当グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループでは、定期的な信用調査や信用リスクに応じた取引限度額の設定等、信用リスクの管理のための施策を実施しています。 ③海外事業における地政学等のリスク海外における事業活動 当グループは、事業戦略の一環として海外市場における事業の拡大を図っており、これを通じて、売上の増加、コストの削減及び収益性の向上等の実現をめざしています。当グループの海外事業は、事業を行う海外の各国において、以下を含む様々な要因による悪影響を受ける可能性があります。・投資、輸出、関税、公正な競争、贈賄禁止、消費者及び企業に関する税制、知的財産、外国貿易及び外国為替に関する規制、人権や雇用・労働に関する規制、環境及び資源・エネルギーに関する規制・取引条件等の商慣習の相違・労使関係、労働慣行の変化・対日感情、地域住民感情の悪化、各種団体等による批判やキャンペーン・国家間や国内における紛争の拡大と頻発・国家の安全保障や外交政策の変化・各国の経済安全保障政策の強化・その他の政治的及び社会的要因、地政学リスク、経済の動向並びに為替相場の変動 これらの要因により、当グループが、海外における成長戦略の目的を達成できる保証はなく、当グループの事業の成長見通し及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、グローバルな政治・経済情勢等を定常的に把握して事業に及ぼす影響を分析し、海外リスク資産の移転を行う等、グループ全体での対応を実行しています。 ④環境に係るリスク気候変動対策に関する規制強化等(脱炭素への移行リスク) 当グループは、炭素税、燃料・エネルギー消費への課税、排出権取引等の導入に伴う事業コストの負担増、製品・サービスの技術開発の遅れによる販売機会の逸失、投資家や社会に当グループの気候変動問題への取組姿勢が評価されない場合に、当グループの事業活動、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、環境長期目標「日立環境イノベーション2050」を掲げ、脱炭素化の実現に向けた様々な取組を進めており、今後も目標達成に向けた取組をさらに加速していきます。事業所においては2030年度カーボンニュートラルをめざしており、日立インターナルカーボンプライシング導入等による省エネ機器・再生可能エネルギーによる電力の導入の推進、生産・輸送のさらなる効率化、非化石エネルギー由来の電力利用の促進等により、炭素税等の事業コスト負担増加等の回避・軽減や評価リスクの低減を図っています。バリューチェーンにおいては2050年度のネットゼロをめざし、温室効果ガス(GHG)排出量削減につながる革新的製品・サービスの開発・拡販、エネルギー削減につながる省エネルギー製品の開発等をめざしています。 ⑤人的資本に係るリスク人財確保 当グループの競争力を維持するためには、事業遂行に必要な優秀な人財を採用し、確保し続ける必要があります。特に、当グループは、現在、グローバルに活躍できる人財や顧客に近いところでニーズをくみ取り、最適なソリューション・サービスを提供することができる人財、持続的な成長をけん引する次世代リーダーやデジタル・生成AIプロフェッショナル人財等を求めています。しかしながら、優秀な人財は限られており、かかる人財の採用及び確保の競争は激化しています。当グループがこのような優秀な人財を新たに採用し、又は雇用し続けることができる保証はありません。 かかるリスクへの対応として、当グループは、国内外で必要な人財をタイムリーに確保するため、競争力のある報酬の設定、「多様な視点の活用」の推進、多様な人財が働きやすい職場づくりの推進とエンゲージメントの向上、グローバル共通の人事制度、人財プラットフォームの活用、社内教育プログラムの実践等による優秀な人財の確保・育成を図っています。 ⑥テクノロジーに係るリスク情報システムへの依存 当グループの事業活動において、情報システムの利用とその重要性は増大しています。コンピュータウイルスその他の要因によってかかる情報システムの機能に支障が生じた場合、当グループの事業活動、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、継続的にサイバーセキュリティ対策等を推進しており、情報システムに適用される技術・製品・利用手順等を厳格に定めて運用していますが、従来にないサイバー攻撃を受けた場合や当社管理外のシステムに脆弱性があった場合には有効な手段とはならない可能性があります。 急速な技術革新 当グループの事業分野においては、新しい技術が急速に発展しています。先端技術の開発に加えて、先端技術を継続的に、迅速かつ優れた費用効率で製品・システム・サービスに適用し、これらの製品等のマーケティングを効果的に行うことは、競争力を維持するために不可欠です。例えば、現在、生成AIの活用、デジタル化・ロボット等による自動化、電動化、脱炭素や資源循環等の環境への技術革新への対応等が重要となっています。このような変化の潮流を捉え、顧客に価値を提供し続けるために、グループ内の研究開発及びコーポレートベンチャーファンドを通じたスタートアップへの投資に対して多くの経営資源を投入しています。これらの先端技術の開発が予定どおり進展しなかった場合、当グループの事業、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、産官学によるオープンイノベーションやデジタル人財の確保・育成、Lumadaによる協創プロセスを通じた顧客ニーズの把握のほか、これらを通じたイノベーションエコシステムの形成を図っています。 ⑦自然災害に係るリスク大規模災害及び気候変動による物理的影響等(気候変動の物理的影響に関連したリスクを含む) 当グループは、日本国内において、研究開発拠点、製造拠点及び当社の本社部門を含む多くの主要施設を有しています。過去において、日本は、地震、津波、台風等多くの自然災害に見舞われており、今後も、大規模な自然災害により当グループの生産から販売に至る一連の事業活動が大きな影響を受ける可能性があります。また、海外においても、アジア、米国及び欧州等に拠点を有しており、各地の自然災害によって、当グループの事業拠点のほか、サプライチェーンや顧客の事業活動にも被害が生じる可能性があります。さらに、気候変動に起因して、渇水や海面上昇、長期的な熱波や洪水等の大規模な自然災害が、今後より一層深刻化する可能性があります。かかる大規模な自然災害により当グループの施設が直接損傷を受けたり破壊された場合、当グループの事業活動が中断したり、新たな生産や在庫品の出荷が遅延する可能性があるほか、多額の修理費、交換費用、その他の費用が生じる可能性があり、これらの要因により多額の損失が発生する可能性があります。大規模な自然災害により当グループの施設が直接の影響を受けない場合であっても、流通網又は供給網が混乱する可能性があります。また、感染症の流行や、テロ、犯罪、騒乱及び紛争等の各国・地域の不安定な政治的及び社会的状況により、当グループの事業活動が混乱する可能性があり、当グループの従業員が就労不能となったり、当グループの製品に対する消費者需要の低下や販売網及び供給網に混乱が生じたりする可能性があります。さらに、全ての潜在的損失に対して保険が付保されているわけではなく、保険の対象となる損失であってもその全てが対象とはならない可能性があり、また、保険金の支払いが異議の申立て等により遅延する可能性があります。自然災害その他の事象により当グループの事業遂行に直接的又は間接的な混乱が生じた場合、当グループの事業活動、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、BCPの策定による事業中断リスクへの対応力強化等を図っており、また、工場新設時における洪水被害を想定した建設・工場内設備の配置等を行っています。 ⑧その他会社経営全般に影響を及ぼすリスク長期請負契約等に係る見積り、コストの変動及び契約の解除 当グループは、インフラシステムの建設に係る請負契約をはじめ多数の長期契約を締結しており、かかる長期請負契約等に基づく収益を認識するために、当該契約の成果が信頼性をもって見積ることができる場合、工事契約の進捗に応じて収益及び費用を認識しています。収益については、主に、見積原価総額に対する実際発生原価の割合で測定される進捗度に基づいて認識しています。また、当該契約の成果が信頼性をもって見積ることができない場合には、発生した工事契約原価のうち、回収される可能性が高い範囲でのみ収益を認識し、工事契約原価は発生した期間に費用として認識しています。長期請負契約等に基づく収益認識において、見積原価総額、見積収益総額、契約に係るリスクやその他の要因について重要な仮定を用いて見積る必要がありますが、かかる見積りは変動する可能性があります。当グループは、これらの見積りを継続的に見直し、必要と考える場合には調整を行っています。当グループは、価格が確定している契約の予測損失は、その損失が見積られた時点で費用計上していますが、かかる見積りは変動する可能性があります。また、コストの変動は、当グループのコントロールの及ばない様々な理由によって発生する可能性があります。さらに、当グループ又はその取引相手が契約を解除する可能性もあります。このような場合、当グループは、当該契約に関する当初の見積りを見直す必要が生じ、かかる見直しは、当グループの事業、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、契約締結前からリスクの把握・管理を行い、契約締結後も継続的に事業部門と財務部門間で管理・共有し、適時に正確な見積りができるよう努めています。 競争の激化 当グループの事業分野においては、大規模な国際的企業からスタートアップを含む専業企業に至るまで、多様な競合相手が存在しています。かかる状況下で競争力を維持するためには、当グループの製品等は、技術、品質及びブランド価値の面においても競争力を有するものでなければなりません。当グループは、かかる製品等を適時に市場に投入する必要がありますが、当グループが提供する製品等が競争力を有する保証はなく、かかる製品等が競争力を有していない場合、当グループの事業、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、先端的な製品・システムやサービス等においても汎用品化や低コストの地域における製造・開発・サービス提供やクラウド化・自動化が進んでおり、価格競争を激化させています。その一方で、原材料価格や人件費等の高騰、関税影響、為替変動により、製品の製造・販売やサービスの提供等に係るコストが増加する可能性があります。これらの状況において、当グループが競合相手の価格と対等な価格を設定できない場合、当グループの競争力及び収益性が低下する可能性があり、競合相手の価格と対等な価格を設定した場合、その製品等の販売が損失をもたらす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、研究開発によるイノベーションの強化やLumada事業の拡大、顧客との協創、製品等の高付加価値化、バリューエンジニアリング等による原価低減、グループ内リソースの活用拡大、顧客企業との価格転嫁交渉を図っています。 需要の急激な減少 当グループが他社と競合する市場における急激な需要の減少と供給過剰は、販売価格の下落、ひいては売上の減少及び収益性の低下を招く可能性があります。加えて、当グループは、需要と供給のバランスを取るため、過剰在庫や陳腐化した設備の処分又は生産調整を強いられる場合があり、これにより損失が発生する可能性があります。例えば、情報機器、昇降機、半導体、産業用機器等の市場における需要と供給のバランスが崩れ、市況が低迷した場合、当グループの事業、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、製品等の競争力の強化に加え、需要予測に基づく製品等の供給・在庫の管理等を図っています。 社会イノベーション事業強化に係る戦略 当グループは、事業戦略として、主に社会イノベーション事業の強化によって、成長性が高く、安定的な収益を得られる事業構造を確立することをめざしています。当グループは、社会イノベーション事業を強化するため、設備投資や研究開発等の経営資源を重点的に配分することを計画しているほか、企業買収・新規プロジェクトへの投資も行っています。また、市場の変化に応じて社会イノベーション事業を効果的に展開するため、適切な事業体制の構築を図っています。かかる戦略を実行するため、当グループは、多額の資金を支出しており、今後も継続する予定です。かかる戦略のための当グループの取組は、成功しない、又は当グループが現在期待している効果を得られない可能性があります。また、かかる取組によって、当グループが収益性の維持又は向上を実現できる保証はありません。 かかるリスクへの対応として、当グループは、各ビジネスユニット(BU)においてフェーズゲート管理を行っています。加えて、市場動向、他社動向、技術動向及び潜在リスク等様々な視点からの分析・議論についても、投融資戦略委員会、経営会議、取締役会及び監査委員会において実施しています。 企業買収、合弁事業及び戦略的提携 当グループは、各事業分野において、重要な新技術や新製品の設計・開発、製品・システムやサービスの補完・拡充、事業規模拡大による市場競争力の強化及び新たな地域や事業への進出のための拠点や顧客基盤の獲得等のため、他企業の買収、事業の合弁や外部パートナーとの戦略的提携を実施しています(当グループの経営成績及び財政状態に重大な悪影響を及ぼす可能性がある案件について、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 注5.事業再編等」参照)。このような施策は、事業遂行、技術、製品及び人事上の統合又は投資の回収が容易でないことから、本質的にリスクを伴っています。統合は、時間と費用がかかる複雑な問題を含んでおり、適切な計画のもとで実行されない場合、当グループの事業に悪影響を及ぼす可能性もあります。また、事業提携は、当グループがコントロールできない提携先の決定や能力又は市場の動向によって影響を受ける可能性があります。これらの施策に関連して、統合に関する費用や買収事業の再構築に関する費用等、買収、運営その他に係る多額の費用が当グループに発生する可能性があります。これらの費用のため、大規模な資金調達を行う場合、財政状態の悪化や資金調達能力の低下が発生する可能性があります。また、投資先事業の収益性が低下し、投資額の回収が見込めない場合、のれんの減損等、多額の損失が発生する可能性があります。当連結会計年度末時点で、デジタルシステム&サービスセグメントにおいて1,360,303百万円、グリーンエナジー&モビリティセグメントにおいて863,097百万円、コネクティブインダストリーズセグメントにおいて263,423百万円ののれんを計上しています(セグメント別ののれんの金額について、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 注4.セグメント情報」参照)。これらの施策が当グループの事業及び財政状態に有益なものとなる保証はなく、これらの施策が有益であるとしても、当グループが買収した事業の統合に成功し、又は当該施策の当初の目的の全部又は一部を実現できない可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、各ビジネスユニット(BU)におけるフェーズゲート管理に加え、市場動向、業界動向、戦略、買収価格、PMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)プロセス及び潜在リスク等様々な視点からの分析・議論を、投融資戦略委員会、経営会議、取締役会及び監査委員会において実施しています。 事業再構築 当グループは、以下の事業ポートフォリオ再構築の取組等により、成長性が高く、安定的な収益の得られる事業構造の確立を図っています。 ・不採算事業からの撤退 ・当社の子会社及び関連会社の売却 ・製造拠点及び販売網の再編 ・資産の売却 当グループによる事業再構築の取組は、各国政府の規制、雇用問題又は当グループが売却を検討している事業に対するM&A市場における需要不足等により、時宜に適った方法によって実行されないか、又は全く実行されない可能性があります。事業再構築の取組は、顧客又は従業員からの評価の低下等、予期せぬ結果をもたらす可能性もあり、また、過去に事業再構築に関連して有形固定資産や無形資産の減損、在庫の評価減、有形固定資産の処分及び有価証券の売却に関連する損失等が生じましたが、このような多額の費用が将来も発生する可能性があります。現在及び将来における事業再構築の取組は、成功しない、又は当グループが現在期待している効果を得られず、当グループの事業、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、市場動向、業界動向、戦略、売却価格、プロセス及び潜在リスク等様々な視点からの分析・議論を、投融資戦略委員会、経営会議、取締役会及び監査委員会において実施しています。持分法適用会社の業績の悪化 当社及び連結子会社は、多数の持分法適用会社を有しています。持分法適用会社の損失は、当社及び連結子会社の持分比率に応じて、連結財務諸表に計上されます。また、当社及び連結子会社は、持分法適用会社の回収可能価額が取得原価又は帳簿価額を下回る場合、当該持分法適用会社の株式について減損損失を計上しなければならない可能性もあります。 当連結会計年度末において、持分法で会計処理されている投資は、以下のとおりです。 (単位:百万円) セグメント2025年3月31日デジタルシステム&サービス64,475グリーンエナジー&モビリティ124,098コネクティブインダストリーズ162,291その他4,750小計355,614全社及び消去(注)480,617合計836,231(注)日立Astemo㈱(現Astemo㈱)、日立建機㈱及びそれらの子会社に係る持分法で会計処理されている投資については、「全社及び消去」に含まれています。  かかるリスクへの対応として、当グループは、投下資本利益率(ROIC)を用いた投資収益管理を推進し、収益性・成長性の高い分野へ投資を集中させるとともに、投資した持分法適用会社については投資実行後も事業計画の達成状況や財務状況を把握し、低収益事業や将来の競争力に懸念のある投資先については売却を行う等の施策を行っています。 訴訟その他の法的手続 当グループは、事業を遂行する上で、訴訟や規制当局による調査及び処分等に関するリスクを有しています。訴訟その他の法的手続により、当グループに対して巨額又は算定困難な金銭支払いの請求又は命令がなされ、また、事業の遂行に対する制限が加えられる可能性があり、これらの内容や規模は長期間にわたって予測し得ない可能性があります。過去、当グループは、一部の製品において、競争法違反の可能性に関する日本、欧州及び北米等の規制当局による調査の対象となり、また、顧客等から損害賠償等の請求を受けています(当グループの経営成績及び財政状態に重大な悪影響を及ぼす可能性がある案件について、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 注29.コミットメント及び偶発事象」参照)。これらの調査や紛争の結果、複数の法域において多額の課徴金や損害賠償金等の支払いが課される可能性があります。かかる重大な法的責任又は規制当局による処分は、当グループの事業、経営成績、財政状態、キャッシュ・フロー、信用及び評判に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当グループに対する法的責任が認められず、規制当局による処分や損害賠償金等の支払いが課されなかった場合であっても、当グループの信用及び評判に悪影響を及ぼす可能性があります。 さらに、当グループの事業活動は、当グループが事業を行う国々で様々な政府による規制の対象となります。かかる政府による規制は、投資、輸出、関税、公正な競争、贈賄禁止、消費者及び企業に関する税制、知的財産、外国貿易及び外国為替に関する規制、人権や雇用・労働に関する規制、環境及び資源・エネルギーに関する規制を含みます。これらの規制は、当グループの事業活動を制限し又はコストを増加させ、また、新たな規制又は規制の変更は、当グループの事業活動をさらに制限し又はコストを増加させる可能性もあります。さらに、規制違反に係る罰金又は課徴金等、規制の執行が、当グループの経営成績、財政状態、キャッシュ・フロー、信用及び評判に悪影響を及ぼす可能性があります。また、個人データ保護規制等への対応についても、事業に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、規制の適用を受ける業務の特定、リスク評価、リスクに応じた措置の実行及び従業員に対する教育等を実施しています。 製品の品質と責任 当グループの製品・サービスには、高度で複雑な技術を利用したものが増えています。また、部品等を外部の調達パートナーから調達することにより、品質確保へのコントロールが低下します。当グループの製品・サービスに欠陥等が生じた場合又は品質に関する不適切行為があった場合、当グループの製品・サービスの質に対する信頼が悪影響を受け、当該欠陥等から生じた損害について当グループが責任を負う可能性があるとともに、当グループの製品の販売能力に悪影響を及ぼす可能性があり、当グループの経営成績、財政状態及び将来の業績見通しに悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、事故未然防止活動、技術法令の遵守活動、リスクアセスメントの徹底、品質・信頼性や製品事故発生時の対応に関する教育等を行っています。さらに、当グループでは、顧客の安全と安心を第一に行動できる体制として、品質保証部門を事業部門内の設計部門及び製造部門から独立させています。加えて、過去の当社子会社における品質に関する不適切行為を受け、品質保証部門を、組織上事業部門からも分けることで、より独立性を強化しています。また、事業部門を担当する品質保証部門と本社の品質保証統括本部とのレポートラインを強化し、品質保証部門間で密な情報共有を図る仕組みを構築しています。 機密情報の管理 当グループは、顧客から入手した個人情報並びに当グループ及び顧客の技術、研究開発、製造、販売及び営業活動等に関する機密情報を様々な形態で保持及び管理しています。かかる情報が権限なく開示された場合、当グループが損害賠償を請求され又は訴訟を提起される可能性があり、また、当グループの事業、財政状態、経営成績、信用及び評判に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、機密情報管理に関する規則・運用を定め、暗号化や認証基盤の構築によるID管理とアクセス制御等を行うとともに、調達パートナーに対しても情報セキュリティ状況の確認・審査等を行っています。 AIの利活用 当グループの事業活動において、イノベーションの源泉としてのAIの利活用は欠かせないこととなっています。生成AIを含むすべてのAIの利活用には、多くの利点がある反面、情報漏えい、知的財産権やプライバシーの侵害、誤った判断や想定外の動作等による製品の品質への影響や製品事故等により、当グループの信用・評判の棄損や、経済的な損失が生じる可能性があります。また、AI技術に対する国内外の法規制の不確実性が当グループの事業活動、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、AIに関する倫理原則及び倫理方針を策定し、当方針のもと設置されたAI統括委員会において、当グループにおけるAIに関するリスクを統制することにより、AIガバナンスに取り組んでいます。また、生成AIの利活用に関するガイドラインの作成や、社員教育の実施により、当グループの社員がAIを利活用する際のリスクを正しく理解し、安心安全な事業活動ができるよう努めています。さらに、AIに関する国内外の法規制の動向や事案等を把握、分析するとともに、外部専門家と連携を図ることで、社会変化に則したAIガバナンスの強化を図っています。AIに関するリスクを適切にマネジメントしながら、最先端技術を安全に利用することで、未来の課題を解決し、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。 知的財産 当グループの事業は、製品、製品のデザイン、製造過程及び製品・ソフトウェアを組み合わせてサービスの提供を行うシステム等に関する特許権、意匠権、商標権及びその他の知的財産権を日本及び各国において取得できるか否かに依存する側面があります。当グループがかかる知的財産権を保有しているとしても、競争上優位に立てるという保証はありません。様々な当事者が当グループの特許権、意匠権、商標権及びその他の知的財産権について異議を申し立て、無効とし、又はその使用を避ける可能性があります。また、将来取得する特許権に関する特許請求の範囲が当グループの技術を保護するために十分に広範なものである保証はありません。当グループが事業を行っている国において、特許権、意匠権、著作権及び企業秘密に対する有効な保護手段が整備されていないか、又は不十分である可能性があり、当グループの企業秘密が従業員、契約先等によって開示又は不正流用される可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、出願前に公知例調査を行うことで、権利の成立可能性の向上及び事業に即した権利の取得を図っています。また、知的財産の保護手段が整備されていない、又は、不十分な国においては、従業員や契約先との契約等により、不正利用の抑制を図っています。 当グループの多くの製品には、第三者からライセンスを受けたソフトウェア又はその他の知的財産が含まれています。当グループは、競合他社の保護された技術を使用することができない、又は不利な条件のもとでのみ使用しうることとなる可能性があります。かかる知的財産に関するライセンスを取得したとしても経済的理由等からこれを維持できる保証はなく、また、かかる知的財産が当グループの期待する商業上の優位性をもたらす保証もありません。 かかるリスクへの対応として、当グループは、当該第三者と契約・交渉により良好な関係を維持し、知的財産の実施権の確保を図っています。 当グループは、特許権、意匠権及びその他の知的財産に関して、提訴され、又は権利侵害を主張する旨の通知を受け取ることがあります。これらの請求に正当性があるか否かにかかわらず、応訴するためには多額の費用等が必要となる可能性があり、また、経営陣が当グループの事業運営に専念できない可能性や当グループの評判を損ねる可能性があります。さらに、権利侵害の主張が成功し、侵害の対象となった技術のライセンスを当グループが取得することができない場合、又は他の権利侵害を行っていない代替技術を使用することができない場合、当グループの事業は悪影響を受ける可能性があります。 かかるリスクへの対応として、当グループは、新たな製品の販売やサービスの提供開始前に、当該製品やサービスについて他社特許クリアランスを実施するとともに、必要な場合には製品やサービスの設計変更を行うこと等で、他社との係争の回避を図っています。 退職給付に係る負債 当グループは、数理計算によって算出される多額の退職給付費用を負担しています。この評価には、死亡率、脱退率、退職率、給与の変更及び割引率等の退職給付費用を見積る上で利用される様々な数理計算上の仮定が含まれています。当グループは、人員の状況、市況及び将来の金利の動向等の多くの要素を考慮に入れて、数理計算上の仮定を見積る必要があります。数理計算上の仮定の見積りは、基礎となる要素に基づき、合理的なものであると考えていますが、実際の結果と合致する保証はありません。数理計算上の仮定が実際の結果と異なった場合、その結果として実際の退職給付費用が見積費用から乖離して、当グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。割引率の低下は、数理上の退職給付に係る負債の増加をもたらす可能性があります。また、当グループは、割引率等の数理計算上の仮定を変更する可能性があります。数理計算上の仮定の変更も、当グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクへの対応として、2019年4月1日から日立企業年金基金に加入する当グループの従業員を対象として、リスク分担型企業年金制度への移行を進め、2023年4月1日に全ての日立企業年金基金加入会社についてリスク分担型企業年金制度への移行が完了しました。リスク分担型企業年金への移行を通じ、当社及び日立企業年金基金に加入する連結子会社の掛金負担を固定化することにより、資産運用リスク等を低減し、また退職給付に係る負債の認識を中止することにより財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼすリスクを低減しています。 株式の追加発行に伴う希薄化 当社は、将来、株式の払込金額が時価を大幅に下回らない限り、株主総会決議によらずに、発行可能株式総数のうち未発行の範囲において、株式を追加的に発行する可能性があります。将来における株式の発行は、その時点の時価を下回る価格で行われ、かつ、株式の希薄化を生じさせる可能性があります。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約6,056字
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1)経営の基本方針 当グループは、「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」を企業理念として、顧客に対し、より高い価値をもたらす競争力のある製品・サービスを提供することで、一層の発展を遂げることをめざしています。当グループでは、グループ内の多様な経営資源を最大限に活用するとともに、キャッシュ・フロー創出力の強化やキャピタルアロケーションの最適化、さらにポートフォリオ改革の加速に取り組むことで、競争力を強化し、グローバル市場での持続的成長を実現します。こうした取組により、顧客、株主、従業員を含むステークホルダーの期待に応え、企業価値の向上を図っていくことを基本方針としています。 (2)経営環境及び対処すべき課題①当グループの経営環境及び対処すべき課題 現在の世界は、将来の予測が立てにくい時代です。国家間及び地域の紛争や緊張の高まり、気候変動や資源不足、高齢化による人口構造の変化、都市化の問題など様々な変化が生じています。一方で、複雑化する社会課題を解決するためのイノベーションが世界中で起きています。 かかる経営環境において、当グループは、2025年4月に新経営計画「Inspire 2027」を策定し、環境、幸福、経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献し、持続的に成長することをめざしています。その達成に向けて、当グループは、Lumadaをコアに社会インフラを革新し、デジタルセントリックな企業への変革を実現します。 将来が見通せない事業環境下において、リスクを見極め、高いアジリティで打ち手を講じつつも、長期的な方向性を揺るがすことなく、「真のOne Hitachi」で企業価値のさらなる向上に取り組んでいきます。  i) デジタルをコアにした真のOne Hitachiを実現する事業体制 当グループは、デジタルをコアとし、真のOne Hitachiとして一体となって価値創出を加速するため、2025年4月から新しい事業体制を構築しました。 世界的なグリーントランスフォーメーション(GX)の追い風を受けて拡大するエネルギー事業と鉄道事業を「エナジー」と「モビリティ」の2つのセクターとして運営することで機動性を高め、従来の「コネクティブインダストリーズ」と「デジタルシステム&サービス」を加えた4つのセクターが一層連携して、事業の価値創出を加速し、グローバルでの競争力をさらに向上させます。 また、One Hitachiの新たな成長事業を創出するため、当グループのリソースを結集した戦略SIB(注)ビジネスユニットを新設し、社会と技術の転換点を先取りした新事業の創出をめざします。 さらに、北米・EMEA・APAC・日本・中国に、新たにインドを加えたグローバル6極体制で、地域ごとに異なる社会・経済情勢や市場特性、ニーズを把握し、各地域のリスクと機会を捉えて、顧客に価値を提供していきます。(注)Social Innovation Business(社会イノベーション事業)  ii) 新たな成長の獲得-戦略SIBビジネスユニットによる新事業創出 CEO直下に新設した戦略SIBビジネスユニットでは、One Hitachiの強みが活かせる領域で新事業の創出に注力します。 次の転換点を生むテクノロジーと社会変化を見極め、当グループ全体で取り組むべき成長テーマをトップダウンで設定します。2025年度は、データセンター、eモビリティ、スマートシティ及びヘルスケアの4領域を戦略事業領域として定め、事業創出に取り組みます。  iii) 真のOne Hitachiを支える経営基盤の強化 当グループは、不確実性が高まる中でもリスクを見極め、迅速な経営判断を実行できるよう、グループ・グローバルでのリスクマネジメントを強化します。また、事業環境の変化により新たに生じる事業機会を逃さず捉え、成長に繋げます。不透明かつ変化の激しい社会・経済情勢においても、脅威の緩和と機会の創出を両立することで、持続的な成長を実現していきます。同時に、持続的成長の源泉となる人的資本の強化も継続的に推進します。  当グループは、引き続き、キャッシュ創出力を強化し、持続的な事業成長に向けた規律ある投資を行うとともに、株主への安定的な還元を実現していきます。 ②注力分野における経営環境及び対処すべき課題 注力分野であるデジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ及びコネクティブインダストリーズの4セクターにおける経営環境及び対処すべき課題は、以下のとおりです。 デジタルシステム&サービス グローバル経済環境の不透明さが継続するものの、生成AIの急速な進化や企業のビジネス効率化、競争力向上に向けたAI導入の本格化等により、AI関連需要が急速に拡大し、グローバルDX(デジタルトランスフォーメーション)市場の成長をけん引しています。また、国内においては、労働力不足が懸念される一方で、ITシステムのモダナイゼーションやDXの旺盛な需要が継続して生まれています。 デジタルシステム&サービスセクターでは、そのような市場環境において、生成AIやクラウド、セキュリティ等の先進デジタル技術を活用した高度なデジタルソリューションを提供し、顧客や社会の課題解決に取り組んでいます。また、他のセクターと連携し、幅広い事業をデジタルでつなぐことで、日立グループの強みである「IT・OT・プロダクト」のシナジーで価値を創出するLumada事業の展開を加速していきます。さらに、急速に進化する生成AIを当グループの成長エンジンと位置づけ、業務の生産性を飛躍的に向上させるとともに、新たな事業機会を創出するAIトランスフォーメーションを推進していきます。 具体的には、デジタルシステム&サービスセクターが持つAI及びデジタルに関する知見と技術力を結集し、他セクターのインストールベースのデジタル化及びサービス化を強力に推進します。これにより、高付加価値なLumada事業の比率を当グループ全体で高めていきます。また、国内IT市場においては、AIを活用した生産性の向上を図るとともに、GlobalLogic社やHitachi Digital Services社等、海外グループ各社の最先端ナレッジを持つデジタル人財の活用を進めています。こうした取組により、国内において深刻な課題となっているデジタル人財の不足を補いつつ、引き続き高い需要がある大規模なミッションクリティカルSIのニーズに対応していきます。さらに、グローバルパートナーとの積極的な協業強化により、革新的なソリューション創出に注力するとともに、高度な生成AIスキルを持つ人財育成にも積極的に取り組んでいきます。 エナジー 気候変動や地政学リスクの高まりを背景に、エネルギー転換が急速に進展し、世界的に、化石燃料を直接燃焼して利用する時代から、電気を介してエネルギーを利用する時代へと移行しています。そのため、電力を中心とする、新たなエネルギー供給に対する需要が拡大しています。具体的には、クリーンエネルギーの拡大やそれに対応するための電力網の整備、電源構成の多様化・分散化によるマイクログリッドの拡大、従来の社会インフラ事業のサービス化、脱炭素社会実現に向けた取組により、新たな事業機会が世界各地で生まれています。 エナジーセクターでは、Lumadaを活用した、デジタライズドアセットとデジタルサービスの提供を加速させ、グローバルトップレベルの製品群とインテグレーション力を通じて地球環境と人々の幸福、経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献していきます。 パワーグリッドでは、日立エナジー社が新たに設置したサービス事業部門において、同社が世界中に持つインストールベースの価値と当グループのデジタル技術を最大限に活用し、収益性の向上を加速させることで、世界トップクラスのサービス企業への変革を実現します。また、原子力発電システムにおいては、パートナーであるGE Vernova社と連携しながら、カナダでの小型モジュール炉(SMR)初号機の建設開始を足がかりとして、北米やポーランドをはじめとする欧州等へのSMR事業展開も進めていきます。 モビリティ 鉄道事業は現在、世界的な変革期を迎えています。気候変動への対応が急務となっている現代において、鉄道は環境負荷が少ない重要な交通手段として再評価されています。持続可能なモビリティへの転換と二酸化炭素排出量の削減という点において、鉄道インフラへの投資は世界各地でますます注目されています。都市化が進む開発途上国においては、鉄道インフラの導入によって、生活水準の向上が期待されています。 モビリティセクターでは、2024年5月にThales S.A.(以下、「Thales社」といいます。)の鉄道信号関連事業を買収し、交通ソリューションにおける事業ポートフォリオ及びグローバルフットプリントを強化しました。 また、2024年9月にAIテクノロジーを搭載したデジタルアセットマネジメントソリューション「HMAX」を発表しました。このソリューションは、鉄道業界の保守事業におけるアセットマネジメントの課題に対応し、列車や信号システム、インフラを含む鉄道エコシステム全体の最適化に貢献します。「HMAX」は既に2,000編成8,000両に導入されており、今後さらに拡大していきます。 車両のみならず信号システム等における事業ポートフォリオを強化し、持続可能なサービス事業の拡大・伸長をはかることで、One Hitachiの理念に基づいたイノベーションの最前線に立ち、安全、安心、快適でグリーンな移動を提供します。 コネクティブインダストリーズ 高齢化社会の進展に伴う労働人口の減少により、産業・社会インフラを支える現場の労働力、いわゆるフロントラインワーカーの不足が世界的に深刻化しています。加えて、温室効果ガスの削減をはじめとする地球環境への配慮と経済成長の両立も求められる等、産業界の現場におけるイノベーションが期待されています。 コネクティブインダストリーズセクターでは、アーバン(ビルシステム、家電・空調機器)及びインダストリー(産業機器、計測・分析装置、ヘルスケア機器、産業・流通及び水・環境ソリューション)の各分野において、競争力の高いプロダクトにデジタルを組み合わせて、フロントラインワーカーにイノベーションを起こすソリューションを提供していきます。また、急速に進歩するAIを活用し、プロダクト、OT、ITを併せ持つ強みを生かして現場を進化させる「Integrated Industry Automation」により、事業成長を加速します。 具体的には、産業・社会インフラを支える豊富なプロダクトをインストールベースとして、AIを活用した産業分野向け「HMAX」を推進することで、リカーリングビジネスを強化していきます。また、原材料を化学反応させて製品を作るプロセス産業と部品を組み立てて製品を作るディスクリート産業のハイブリッド領域を高成長市場と捉え、バイオ医薬やバッテリー等の分野に注力していきます。さらに、コア事業を強化するため、インオーガニック投資も含めた事業ポートフォリオ改革や、コア成長分野における戦略的なR&D、グローバル事業の拡大等にも取り組みます。 事業ポートフォリオと組織をシンプル化し、競争力の向上を図るために、2025年4月よりBU(ビジネスユニット)を「アーバンシステムBU」、「インダストリアルプロダクツ&サービスBU」及び「インダストリアルAIBU」の3つに集約しました。経営のスピードをさらに上げ、事業間のシナジーを創出し、One HitachiでLumadaによる成長をグローバルに加速していきます。 (3)新経営計画における経営指標 新経営計画「Inspire 2027」においては、以下の指標を経営上の業績目標としています。指 標新経営計画「Inspire 2027」目標選定した理由売上収益年成長率(2024年度-2027年度 CAGR)(注)17-9%成長性を測る指標として選定Adjusted EBITA率(2027年度)(注)213-15%収益性を測る指標として選定キャッシュフローコンバージョン(2027年度)(注)390%超キャッシュ創出力を測る指標として選定投下資本利益率(ROIC)(2027年度)(注)412-13%投資効率を測る指標として選定(注)1.CAGR(Compound Annual Growth Rate)は、年平均成長率です。2.2025年度より、Adjusted EBITA(Adjusted Earnings before interest, taxes and amortization)の算出式を見直しており、調整後営業利益(売上収益から、売上原価並びに販売費及び一般管理費の額を減算して算出した指標)に、企業結合により認識した無形資産等の償却費を足し戻して算出しています。Adjusted EBITA率は、Adjusted EBITAを売上収益の額で除して算出した指標です。3.キャッシュフローコンバージョンは、コア・フリー・キャッシュ・フローを当期利益の額で除して算出した指標です。コア・フリー・キャッシュ・フローは、フリー・キャッシュ・フロー(営業活動に関するキャッシュ・フローと投資活動に関するキャッシュ・フローを合わせたもの)から、M&Aや資産売却他に係るキャッシュ・フローを除いた経常的なキャッシュ・フローです。4.ROIC(Return on invested capital)は、「(税引後の調整後営業利益+持分法損益)÷投下資本×100」により算出しています。なお、「税引後の調整後営業利益=調整後営業利益×(1-税金負担率)」、「投下資本=有利子負債+資本の部合計」です。  また、当グループは、新経営計画「Isnpire 2027」において、経営の長期目標として、Lumada事業の売上収益比率80%、Adjusted EBITA率20%をめざす「Lumada 80-20」を設定しました。Lumada事業への投資強化と事業ポートフォリオ改革を実行し、Lumada事業の更なる拡大と収益性向上を推進していきます。  上記の経営目標のほか、サステナブル経営を深化させるために、以下の項目を、サステナビリティ戦略「PLEDGES」に基づく取組として推進することで、社会への価値提供と当グループの持続的成長を加速していきます。
経営者による分析 FY2025 / 約14,045字
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営計画の進捗①経営上の目標として掲げた指標の状況「2024中期経営計画」において、経営上の目標として用いた主な指標の当連結会計年度における状況は次のとおりです。 指 標実 績(2024年度)2024中期経営計画目標売上収益成長率(2021~2024年度 CAGR)(注)114%5%-7%Adjusted EBITA率(注)211.7%12%投下資本利益率(ROIC)10.9%10%EPS成長率(2021年度~2024年度 CAGR)18%10-14%コア・フリー・キャッシュ・フロー(2022~2024年度累計)1.8兆円1.2兆円(注)1.連結合計から日立Astemo㈱(現Astemo㈱)の持分法損益と、持分法適用会社化前の子会社連結数値を差し引いて算出しています。   2.Adjusted EBITA(Adjusted Earnings before interest, taxes and amortization)は、調整後営業利益(売上収益から、売上原価並びに販売費及び一般管理費の額を減算して算出した額)に、企業結合により認識した無形資産等の償却費を足し戻した上で、持分法による投資損益を加算して算出しています。Adjusted EBITA率は、Adjusted EBITAを売上収益の額で除して算出した指標です。 ②成長に向けた事業強化当期は「2024中期経営計画」の最終年度として、主に以下の取組を行いました。・潮流を捉えた事業のオーガニック成長 国内外で高まるDX(デジタルトランスフォーメーション)・GX(グリーントランスフォーメーション)需要や技術革新の加速による新たな事業機会を捉え、社会イノベーション事業のオーガニックな成長を実現しました。 Lumada事業は、DX需要や生成AIの進化等によって成長を実現し、当期のLumada事業売上収益は前期に比べ29%増加して3兆210億円となりました。2024中期経営計画の3年間で約2.2倍となる成長を実現しました。 また、パワーグリッド事業において、ドイツの送電事業者であるAmprion社から、陸上・洋上風力発電所の電力を送電するためのHVDC(高圧直流送電)変換所4基を受注するなど、GX需要を捉えた受注も継続しています。 ・さらなる成長に向けた事業ポートフォリオ改革 今後のさらなる成長に向けた事業再編も継続して実施しています。 2024年5月にThales社の鉄道信号関連事業等の買収が完了し、鉄道システム及びソリューション提供の強化を実現しました。これにより、日立の鉄道システム事業における当期の売上収益は、1兆円を超えました。 また、2024年7月には空調事業合弁会社の資本再編を決定しました。同社の株式をRobert Bosch社に譲渡するとともに、業務用空調機器の開発・製造拠点を取得し、データセンターなどで需要が高まる空調ソリューションを展開していきます。・生成AIを活用した新たな事業機会の創出 急速に進化し続ける生成AIを活用した、新たな事業機会創出の取組も継続しています。2024年7月には、日立がLumadaとして蓄積してきたDXのノウハウや生成AIに関する豊富なナレッジ・技術等を活用し、生成AIの導入から活用、人財育成まで、お客さまのAIトランスフォーメーションをトータルに支援する伴走型のサービスの提供を開始しています。 (2)経営成績の状況の分析①業績の状況  売上収益は、前年度に比べて1%増加し、9兆7,833億円となりました。前年度に実施した日立Astemo㈱(現Astemo㈱)株式の一部売却に伴う減収等の影響があったものの、為替影響に加え、パワーグリッド事業を営む日立エナジー社が堅調に推移するとともに、鉄道システム事業において、Thales社の鉄道信号関連事業を買収したグリーンエナジー&モビリティセグメント及び、国内事業を中心に大口案件を含むDXやモダナイゼーション等が堅調に推移したデジタルシステム&サービスセグメントの増収等により、増収となりました。 売上原価は、前年度に比べて3%減少し、6兆9,625億円となり、売上収益に対する比率は、前年度に比べて2ポイント減少し、71%となりました。売上総利益は、前年度に比べて9%増加し、2兆8,208億円となりました。 販売費及び一般管理費は、前年度に比べて1%増加し、1兆8,492億円となり、売上収益に対する比率は、前年度と同水準の19%となりました。 持分法による投資損益は、前年度に比べて169億円減少し、583億円の利益となりました。 これらの結果、Adjusted EBITA(Adjusted Earnings before interest, taxes and amortizationの略であり、売上収益から、売上原価並びに販売費及び一般管理費の額を減算して算出した指標に、企業結合により認識した無形資産等の償却費を足し戻した上で、持分法による投資損益を加算して算出した指標)は、前年度に比べて2,236億円増加し、1兆1,418億円となりました。 その他の収益は、前年度に比べて669億円減少し、496億円となり、その他の費用は、前年度に比べて458億円増加し、1,430億円となりました。主な内訳は、以下のとおりです。 ・固定資産損益は、前年度に比べて16億円増加し、186億円の利益となりました。 ・減損損失は、デジタルシステム&サービスセグメントにおいて北米の一部事業ののれんの減損損失を計上したこと等により、前年度に比べて624億円増加し、921億円となりました。 ・事業再編等損益は、㈱日立パワーデバイス株式の売却に伴う売却益を計上したものの、前年度に日立Astemo㈱株式の一部売却に伴う売却益を計上していたこと等により、前年度に比べて674億円減少し、296億円の利益となりました。 ・特別退職金は、前年度に比べて89億円減少し、105億円となりました。 金融収益(受取利息を除きます。)は、前年度に比べて365億円増加し、539億円となり、金融費用(支払利息を除きます。)は、前年度に比べて28億円増加し、129億円となりました。 受取利息及び支払利息調整後税引前当期利益は、前年度に比べ1,196億円増加し、9,776億円となりました。 受取利息は、前年度に比べて67億円減少し、320億円となり、支払利息は、前年度に比べて240億円減少し、469億円となりました。 税引前当期利益は、前年度に比べて1,369億円増加し、9,627億円となりました。 法人所得税費用は、前年度に比べて1,068億円増加し、3,058億円となりました。 当期利益は、前年度に比べて301億円増加し、6,568億円となりました。 非支配持分に帰属する当期利益は、前年度に比べて42億円増加し、411億円となりました。 これらの結果、親会社株主に帰属する当期利益は、前年度に比べて258億円増加し、6,157億円となりました。 ②セグメントごとの業績の状況 セグメントごとに業績の状況を概観すると次のとおりです。各セグメントの売上収益には、セグメント間の内部売上収益が含まれています。また、当連結会計年度の期首より、報告セグメントの区分を、デジタルシステム&サービス、グリーンエナジー&モビリティ、コネクティブインダストリーズ、その他の4セグメントへ変更しております。 各表内の内数は、各セグメントの主な事業等の業績を表しており、また、売上収益については当該事業間の内部売上収益を含んでいるため、それらの合計額は、セグメント全体の業績と一致しない場合があります。 (デジタルシステム&サービス)(注)括弧内の数値は為替影響を除いた対前年度増減率の概算値を表しています。ただし、GlobalLogicについては、米ドルベースの対前年度増減率の概算値を表しています。  売上収益は、国内事業を中心とした大口案件を含むDXやシステムのモダナイゼーション案件等のLumada事業が堅調に推移したフロントビジネス、クラウドやセキュリティ関連等のLumada事業が堅調に推移したITサービス、GlobalLogic社の継続的な成長や国内DX・クラウドサービス案件が堅調に推移したサービス&プラットフォームがいずれも増収となったこと等により、セグメント全体で増収となりました。 Adjusted EBITAは、売上収益の増加、プライシングの見直し及びプロジェクトマネジメントの強化による収益性の改善等により、増益となりました。 (グリーンエナジー&モビリティ)(注)1. 括弧内の数値は為替影響を除いた対前年度増減率の概算値を表しています。2. 原子力・日立パワーソリューションズ合計の対前年度比は、2024年度における㈱日立パワーデバイスの株式譲渡影響を含んでいます。3. 日立エナジー(スタンド・アローン)、鉄道(関連費用除き)には、関連費用は含まれていません。4. 関連費用には、事業買収に伴うPMI(Post Merger Integration)に係る費用等が含まれています。  売上収益は、㈱日立パワーデバイス株式の売却に伴う減収の影響があったものの、受注残からの着実な売上転換と生産能力増強による日立エナジー社の増収、Thales社の鉄道信号関連事業の買収等に伴う鉄道システムの増収、及び為替影響等により、セグメント全体で増収となりました。 Adjusted EBITAは、パワーグリッド事業及び鉄道信号関連事業買収に伴うPMIに係る費用を含む関連費用等による減益要因があったものの、売上収益の増加や日立エナジー社の受注案件の収益性改善や継続的な生産効率向上、鉄道システムにおける案件構成差改善やコスト構造改革の継続等に伴う収益性の改善等により、増益となりました。 (コネクティブインダストリーズ)(注)括弧内の数値は為替影響を除いた対前年度増減率の概算値を表しています。  売上収益は、物価高による国内家電需要の減少継続により生活・エコシステムで減収となったものの、為替影響に加え、生化学免疫自動分析装置事業や放射線治療システム事業等が堅調に推移した計測分析システム、配電用変圧器事業や受変電設備事業、機械システム事業等が堅調に推移したインダストリアルプロダクツ、産業分野向けのデジタルソリューション事業が堅調に推移したインダストリアルデジタルが増収となったこと等により、セグメント全体で増収となりました。 Adjusted EBITAは、売上収益の増加等により、増益となりました。 (その他) 売上収益は、前年度に比べて2%減少し、4,975億円となりました。 Adjusted EBITAは、前年度に比べて55億円増加し、123億円となりました。 ③地域ごとの売上収益の状況 仕向地別に外部顧客向け売上収益の状況を概観すると次のとおりです。(注)連結合計の対前年度比は、日立Astemoを含んだ前年度実績との比較です。 国内 国内売上収益は、増収となりました。これは主として、日立Astemo㈱株式の一部売却等に伴う減収の影響があったものの、フロントビジネスが堅調に推移したデジタルシステム&サービスセグメントや産業分野向けのデジタルソリューション事業等のLumada事業が堅調に推移したコネクティブインダストリーズセグメントが増収となったことによるものです。 海外 海外売上収益は、増収となり、売上収益全体に占める比率は、前年度と同水準の61%となりました。各地域の状況は、以下のとおりです。(北米) 減収となりました。これは主として、グリーンエナジー&モビリティセグメントにおけるパワーグリッド事業の増収影響等があったものの、日立Astemo㈱株式の一部売却等に伴い減収となったことによるものです。 (欧州) 増収となりました。これは主として、グリーンエナジー&モビリティセグメントにおいて、Thales社の鉄道信号関連事業の買収等により鉄道システムが増収になったこと及びパワーグリッド事業が増収となったことによるものです。 (アジア) 中国及びASEAN・インド他から成るアジアは、減収となりました。これは主として、グリーンエナジー&モビリティセグメントにおけるパワーグリッド事業の増収の影響等があったものの、日立Astemo㈱株式の一部売却等により減収となったことによるものです。 (その他の地域) 増収となりました。これは主として、グリーンエナジー&モビリティセグメントにおけるパワーグリッド事業及び鉄道システム事業が増収となったことによるものです。 (3)財政状態及びキャッシュ・フローの状況の分析①流動性と資金の源泉財務活動の基本方針当社は、現在及び将来の事業活動のための適切な水準の流動性の維持及び機動的・効率的な資金の確保を財務活動の重要な方針としています。当社は、運転資金の効率的な管理を通じて、事業活動における資本効率の最適化を図るとともに、グループ内の資金の管理を当社や海外の金融子会社に集中させることを推進しており、グループ内の資金管理の効率改善に努めています。当社は、経営管理指標にROICを導入し、資本効率の向上と収益性の高い事業の成長を経営として推進しています。ROICは、事業に投じた資金(投下資本)によって生み出されたリターンを評価する指標で、税引後の事業利益を投下資本で除すことで算出します。リターンを上げるためにはROICが投下資本の調達コストである加重平均資本コスト(WACC)を上回る必要があります。  また、収益性を図る主要な指標として、Adjusted EBITA(売上収益から、売上原価並びに販売費及び一般管理費の額を減算して算出した指標である調整後営業利益に、企業結合により認識した無形資産等の償却費を足し戻した上で、持分法による投資損益を加算して算出した指標)を用いています。なお、2025年度より、Adjusted EBITAの定義を、調整後営業利益に、企業結合により認識した無形資産等の償却費を足し戻して算出した指標に変更しています。 今後は、Adjusted EBITA率13%から15%及びROIC12%から13%をめざすとともに、事業買収における投資判断の基準としてもAdjusted EBITA率及びROICを用いることで、投資判断の規律を徹底し、収益力の強化と事業資産の効率向上をさらに図っていきます。 資金需要の動向 当社の主要な資金使途は、成長に向けたM&A、人財への投資、設備投資や研究開発投資、株主還元等です。コア・フリーキャッシュ・フロー及び資産売却で得た資金を、これらの成長投資や株主還元にバランスよく配分していきます。 主なM&A等の案件については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 注5.事業再編等」に、設備投資の実績及び計画については、「第3 設備の状況」に、株主還元の方針及び実績については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載しています。 資金の源泉当社は、営業活動によるキャッシュ・フロー並びに現金及び現金同等物を内部的な資金の主な源泉と考えており、短期投資についても、直ちに利用できる財源となりうると考えています。また、資金需要に応じて、国内及び海外の資本市場における債券の発行及び株式等の資本性証券の発行並びに金融機関からの借入により資金を調達することが可能です。設備投資やM&Aのための資金については、主として内部資金により充当することとしており、必要に応じて社債や株式等の発行により資金を調達することとしています。借入により資金を調達する場合には、D/Eレシオ、有利子負債/EBITDA倍率等の財務規律に照らし、適正な財政状態を維持する方針としています。当社は、機動的な資金調達を可能とするため、3,000億円を上限とする社債の発行登録を行っています。 当社及び一部の子会社は、資金需要に応じた効率的な資金の調達を確保するため、複数の金融機関との間でコミットメントラインを設定しています。当社においては、契約期間1年・3年で期間満了時に更新するコミットメントライン契約を締結しています。2025年3月31日現在における当社のコミットメントライン契約に係る借入未実行残高は5,050億円です。  当社は、ムーディーズ・ジャパン㈱(ムーディーズ)、S&Pグローバル・レーティング・ジャパン㈱(S&P)及び㈱格付投資情報センター(R&I)から債券格付けを取得しています。2025年3月31日現在における格付けの状況は、次のとおりです。 格付会社長期会社格付け短期会社格付けムーディーズA3P-2S&PAA-1R&IAA-a-1+  当社は、現在の格付け水準の下で、引き続き、国内及び海外の資本市場から必要な資金調達が可能であると考えており、格付け水準の維持・向上を図っていきます。 ②キャッシュ・フロー 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりです。 (営業活動に関するキャッシュ・フロー) 営業活動に関するキャッシュ・フローは、前年度に比べて2,156億円の資金の増加となり、1兆1,722億円の収入となりました。これは、事業再編等損益を除く当期利益の増加や、前受金(契約負債)の獲得による収入の増加等によるものです。 (投資活動に関するキャッシュ・フロー) 投資活動に関するキャッシュ・フローは、前年度に比べて4,421億円の資金の減少となり、5,736億円の支出となりました。これは、前年度において連結子会社であった日立Astemo㈱の株式を一部売却したことにより収入があったことに加え、当年度においてThales社の鉄道信号関連事業を買収したことによる支出があったこと等によるものです。 (財務活動に関するキャッシュ・フロー) 財務活動に関するキャッシュ・フローは、前年度に比べて6,007億円の資金の増加となり、4,241億円の支出となりました。これは、自己株式の取得による支出が前年度に比べて増加したものの、短期借入金及び長期借入金の純支出額(収入額と支出額の差)が前年度に比べて減少したこと等によるものです。  フリー・キャッシュ・フロー(営業活動に関するキャッシュ・フローと投資活動に関するキャッシュ・フローを合わせたもの)は、前年度に比べて2,264億円の資金の減少となり、5,985億円の収入となりました。 また、コア・フリー・キャッシュ・フロー(フリー・キャッシュ・フローから、M&Aや資産売却他に係るキャッシュ・フローを除いた経常的なキャッシュ・フロー)は、前年度に比べて2,091億円の資金の増加となり、7,805億円の収入となりました。 これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前年度末に比べて1,608億円増加し、8,662億円となりました。 ③資産、負債及び資本 当連結会計年度末の総資産は、為替影響による資産の減少要因があったものの、Thales社の鉄道信号関連事業の買収等により、前年度末に比べて1兆635億円増加し、13兆2,848億円となりました。当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前年度末に比べて1,608億円増加し、8,662億円となりました。 当連結会計年度末の有利子負債(短期借入金及び償還期長期債務を含む長期債務の合計)は、前年度末に比べて260億円増加し、1兆2,061億円となりました。金融機関からの借入やコマーシャル・ペーパー等から成る短期借入金は、前年度末に比べて353億円増加し、731億円となりました。償還期長期債務は、前年度末に比べて1,813億円増加し、3,688億円となりました。社債及び銀行や保険会社からの借入等から成る長期債務(償還期長期債務を除きます。)は、前年度末に比べて1,905億円減少し、7,641億円となりました。 当連結会計年度末の親会社株主持分は、前年度末に比べて1,433億円増加し、5兆8,470億円となりました。この結果、当連結会計年度末の親会社株主持分比率は、前年度末の46.7%に対して、44.0%となりました。 当連結会計年度末の非支配持分は、前年度末に比べて284億円増加し、1,843億円となりました。 当連結会計年度末の資本合計は、前年度末に比べて1,718億円増加し、6兆314億円となり、資本合計に対する有利子負債の比率は、前年度と同水準の0.20倍となりました。 (4)生産、受注及び販売の状況 当グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、また、受注生産形態をとらない製品も多く、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額又は数量で示すことはしていません。長期にわたり収益が認識される契約を有する主なセグメントについては、未履行の履行義務残高を、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 注20.売上収益」に記載しています。また、販売の状況については、「(2)経営成績の状況の分析」において各セグメントの業績に関連付けて示しています。 (5)重要な会計方針及び見積り IFRSに基づく連結財務諸表の作成においては、期末日における資産・負債の報告金額及び偶発的資産・債務の開示並びに報告期間における収益・費用の報告金額に影響するような見積り及び仮定が必要となります。いくつかの会計上の見積りは、次の二つの理由により、連結財務諸表に与える重要性及びその見積りに影響する将来の事象が現在の判断と著しく異なる可能性があり、当グループの財政状態、財政状態の変化又は経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。第一は、会計上の見積りがなされる時点においては、不確実性がきわめて高い事項についての仮定が必要になるため、第二は、当連結会計年度における会計上の見積りに合理的に用いることがありえた別の見積りが存在し、又は時間の経過により会計上の見積りの変化が合理的に起こりうるためです。見積り及び仮定が必要となる重要な会計方針は、次のとおりです。 貸倒引当金 当グループは、売上債権及び契約資産並びにその他の債権に対して、測定した予想信用損失に等しい金額で貸倒引当金を計上しています。予想信用損失は、金融資産に関して契約上支払われるキャッシュ・フロー総額と、受取りが見込まれる将来キャッシュ・フロー総額との差額の割引現在価値を発生確率により加重平均して測定しています。支払遅延の存在、支払期日の延長、外部信用調査機関による否定的評価、債務超過等悪化した財政状況や経営成績の評価を含む、一つ又は複数の事象が発生している場合には、信用減損が生じた金融資産として個別的評価を行い、主に過去の貸倒実績や将来の回収可能額等に基づき予想信用損失を測定しています。信用減損が生じていない金融資産については、主に過去の貸倒実績に必要に応じて現在及び将来の経済状況等を踏まえて調整した引当率等に基づく集合的評価により予想信用損失を測定しています。予想信用損失は最善の見積りと判断により決定していますが、将来の取引先の財務状況の悪化や将来の不確実な経済条件の変動の結果によって影響を受ける可能性があります。 貸倒引当金の算定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 注3 重要性がある会計方針の概要 (4)金融商品」に記載しています。貸倒引当金の増減内容は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 注25 金融商品及び関連する開示 (2)財務上のリスク ③信用リスク」に記載しています。 長期請負契約等に係る見積り、コストの変動及び契約の解除 当グループは、インフラシステムの建設に係る請負契約をはじめ多数の長期契約を締結しており、一定の期間にわたり製品及びサービス等の支配の移転が行われる取引については、顧客に提供する当該製品及びサービス等の性質を考慮し、履行義務の充足に向けての進捗度を発生原価又はサービス提供期間に基づき測定し収益を認識しています。なお、当該進捗度を合理的に測定することができない場合は、発生したコストの範囲で収益を認識しています。長期請負契約等に基づく収益認識において、見積原価総額、見積収益総額、契約に係るリスクやその他の要因について重要な仮定を用いて見積る必要がありますが、かかる見積りは変動する可能性があります。当グループは、これらの見積りを継続的に見直し、必要と考える場合には調整を行っています。当グループは、価格が確定している契約の予測損失は、その損失が見積られた時点で費用計上していますが、かかる見積りは変動する可能性があります。また、コストの変動は、当グループのコントロールの及ばない様々な理由によって発生する可能性があります。さらに、当グループ又はその取引相手が契約を解除する可能性もあります。このような場合、当グループは、当該契約に関する当初の見積りを見直す必要が生じ、かかる見直しは、当グループの事業、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 企業結合 企業結合の会計処理は取得法を用いています。被取得会社の有形資産のほか、技術やブランド、顧客リストといった無形資産も公正価値にて評価を行いますが、かかる評価において、個々の事案に応じた適切な前提条件や将来予測に基づき、見積りを行います。評価は通常、独立した外部専門家が評価プロセスに関与しますが、評価における重要な見積り及び前提には固有の不確実性が含まれます。当グループは、主要な前提条件の見積りは合理的であると考えていますが、実際の結果が異なる可能性があります。 資産の減損 当グループは、保有し、かつ使用している資産の帳簿価額について、帳簿価額の回収ができなくなる可能性を示す事象又は状況の変化が生じた場合は、減損の兆候の有無を判定します。この判定において、資産の帳簿価額が減損していると判断された場合は、帳簿価額が回収可能価額を超える金額を減損損失として認識します。各資産及び資金生成単位又は資金生成単位グループごとの回収可能価額は、処分費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い方で算定しています。 公正価値を算定するために用いる評価技法として、主に当該資産等の使用及び最終処分価値から期待される見積将来キャッシュ・フローに基づくインカム・アプローチ(現在価値法)又は類似する公開企業との比較や当該資産等の時価総額等、市場参加者間の秩序ある取引において成立しうる価格を合理的に見積り算定するマーケット・アプローチを用いています。使用価値は、経営者により承認された事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を、加重平均資本コストをもとに算定した割引率で現在価値に割り引いて算定しており、現時点で合理的であると判断される一定の前提に基づいていますが、マーケットに係るリスク、経営環境に係るリスク等により、実際の結果が大きく異なることがありえます。また、使用価値の算定に使用する割引率については、株式市場の動向や金利の変動等により影響を受けます。将来キャッシュ・フロー及び使用価値の見積りは合理的であると考えていますが、将来キャッシュ・フローや使用価値の減少をもたらすような予測不能な事業上の環境の変化に起因する見積りの変化が、資産の評価に不利に影響する可能性があります。当グループは、公正価値及び使用価値算定上の複雑さに応じ、外部専門家を適宜利用しています。 のれんは、事業買収で獲得する市場競争力を基礎とする超過収益力の源泉であり、被取得会社の純資産と、取得の対価の差額の内、無形資産等に計上された額以外をのれんとして計上します。のれんは、IFRSに基づき、償却をせず、減損の兆候の有無にかかわらず、毎年、主に第4四半期において、その資産の属する資金生成単位又は資金生成単位グループごとに回収可能価額を見積り、減損テストを実施しています。また、当初の見積りと直近の見積りを比較するモニタリングを継続し、事業戦略の変更や市場環境等の変化により、その価値が当初の見積りを下回り、帳簿価額が回収不可能であるような兆候がある場合には、その都度、減損テストを実施しています。当該事象や状況の変化には、世界的な経済や金融市場における危機も含まれ、その資産の属する資金生成単位又は資金生成単位グループの帳簿価額が回収可能価額を超える場合には、その超過額を減損損失として認識しています。 減損及びのれんのセグメントごとの内訳は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 注4 セグメント情報」に記載しています。主な内容は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 注9 有形固定資産 及び 注10 のれん及びその他の無形資産」に記載しています。 繰延税金資産 繰延税金資産は、将来の期に回収されることとなる税額であり、実現可能性を評価するにあたり、当グループは、同資産の一部又は全部が実現しない蓋然性の検討を行っています。実現可能性は確定的ではありませんが、実現可能性の評価において、当グループは、繰延税金負債の振り戻しの予定及び予測される将来の課税所得を考慮しています。将来の課税所得の見積りの基礎となる、将来の業績の見通しは、経済の動向、市場における需給動向、製品及びサービスの販売価格、原材料及び部品の調達価格、為替相場の変動、急速な技術革新等予見しえない事象により実際とは異なる結果となり、将来において修正される可能性があります。その結果、認識可能と判断された繰延税金資産の金額に不利な影響を及ぼす可能性があります。繰延税金資産の実現可能性の評価は、各納税地域の各納税単位で行われており、類似の事業を営む場合でも、製品や納税地域の違いにより異なった評価となりえます。同資産が最終的に実現するか否かは、これらの一時差異等が、将来、それぞれの納税地域における納税額の計算上、課税所得の減額あるいは税額控除が可能となる会計期間において、課税所得を計上しうるか否かによります。これらの諸要素に基づき当グループは、2025年3月31日現在で認識可能と判断された繰延税金資産が実現する蓋然性は高いと判断していますが、実際に課税所得が生じる時期及び金額は見積りと異なる可能性があります。 退職給付に係る負債 当グループは、数理計算によって算出される多額の退職給付費用を負担しています。この評価には、死亡率、脱退率、退職率、給与の変更及び割引率等の退職給付費用を見積る上で利用される様々な数理計算上の仮定が含まれています。当グループは、人員の状況、市況及び将来の金利の動向等の多くの要素を考慮に入れて、数理計算上の仮定を見積る必要があります。数理計算上の仮定の見積りは、基礎となる要素に基づき、合理的なものであると考えていますが、実際の結果と合致する保証はありません。数理計算上の仮定が実際の結果と異なった場合、その結果として実際の退職給付費用が見積費用から乖離して、当グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。割引率の低下は、数理上の退職給付に係る負債の増加をもたらす可能性があります。また、当グループは、割引率等の数理計算上の仮定を変更する可能性があります。数理計算上の仮定の変更も、当グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 退職後給付の算定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 注3 重要性がある会計方針の概要 (11)退職後給付」に記載しています。 (6)将来予想に関する記述 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」、「3 事業等のリスク」及び「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」等は、当社又は当グループの今後の計画、見通し、戦略等の将来予想に関する記述を含んでいます。将来予想に関する記述は、当社又は当グループが当有価証券報告書提出日現在において合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等の結果は見通しと大きく異なることがありえます。その要因のうち、主なものは以下のとおりです。・主要市場における経済状況及び需要の急激な変動・為替相場変動・資金調達環境・株式相場変動・原材料・部品の不足及び価格の変動・信用供与を行った取引先の財政状態・主要市場・事業拠点(特に日本、アジア、米国及び欧州)における政治・社会状況及び貿易規制等各種規制・気候変動対策に関する規制強化等への対応・情報システムへの依存及び機密情報の管理・人財の確保・新技術を用いた製品の開発、タイムリーな市場投入、低コスト生産を実現する当社及び子会社の能力・地震・津波等の自然災害、気候変動、感染症の流行及びテロ・紛争等による政治的・社会的混乱・長期請負契約等における見積り、コストの変動及び契約の解除・価格競争の激化・製品等の需給の変動・製品等の需給、為替相場及び原材料価格の変動並びに原材料・部品の不足に対応する当社及び子会社の能力・コスト構造改革施策の実施・社会イノベーション事業強化に係る戦略・企業買収、事業の合弁及び戦略的提携の実施並びにこれらに関連する費用の発生・事業再構築のための施策の実施・持分法適用会社への投資に係る損失・当社、子会社又は持分法適用会社に対する訴訟その他の法的手続・製品やサービスに関する欠陥・瑕疵等・自社の知的財産の保護及び他社の知的財産の利用の確保・退職給付に係る負債の算定における見積り
役員の状況 FY2025 / 約14,592字
(2)【役員の状況】①役員一覧男性39名 女性4名(役員のうち女性の比率9%)  当社は、会社法に規定する指名委員会等設置会社です。取締役及び執行役の状況は、それぞれ次のとおりです。 (イ)取締役井原 勝美ラヴィ・ヴェンカテイサン桜井 恵理子菅原 郁郎イザベル・デシャン西島 剛志ジョー・ハーラン山本 高稔ヘルムート・ルートヴィッヒ德永 俊昭 西山 光秋東原 敏昭 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役会議長指名委員長監査委員報酬委員井原 勝美1950年 9月24日2005年6月ソニー㈱取締役 代表執行役副社長2009年4月同社業務執行役員 副社長6月 2010年6月2011年6月2015年4月2016年6月ソニーフィナンシャルホールディングス㈱代表取締役副社長同社代表取締役社長ソニー生命保険㈱代表取締役社長同社取締役会長(2017年6月退任)ソニーフィナンシャルホールディングス㈱取締役会長(2017年6月退任)2018年6月当社取締役 (注)17,600取締役ラヴィ・ヴェンカテイサン1963年 1月12日1999年7月Cummins India社 Chairman of the Board of Directors(2004年3月退任)2004年1月Microsoft India社 Chairman(2011年9月退任)2011年4月 2013年4月 2015年8月Infosys社 Independent Director(2018年5月退任、2017年4月~8月Co-Chairman)Unitus Ventures社 Venture Partner(現職)Baroda銀行 Chairman (Non-Executive)(2018年8月退任)2018年9月 2020年7月2022年10月UNICEF Special Representative for Young People & Innovation(2023年9月退任)当社取締役Global Energy Alliance for People and Planet社 Board Chair (注)13,800 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役指名委員桜井 恵理子1960年 11月16日2008年5月東レ・ダウコーニング㈱(現ダウ・東レ㈱)取締役2009年3月同社代表取締役会長兼CEO2011年5月Dow Corning社 リージョナルプレジデント・日本/韓国2018年6月ダウ・東レ㈱代表取締役会長兼CEO2020年8月 2025年6月ダウ・ケミカル日本㈱代表取締役社長(2022年6月退任)当社取締役 (注)10取締役指名委員監査委員菅原 郁郎1957年 3月6日2010年7月経済産業省産業技術環境局長2012年9月同省製造産業局長2013年6月同省経済産業政策局長2015年7月経済産業事務次官2017年8月内閣官房参与(2018年6月退任)2022年6月当社取締役 (注)14,900取締役イザベル・デシャン1970年 6月11日1993年5月弁護士登録(カナダ ケベック州)2003年2月Nestle UK社 Head of Legal and Company Secretary2009年11月弁護士登録(英国)2012年10月Unilever社(英国) Senior Vice President General Counsel Global Categories and Intellectual Property2017年1月 2018年1月    9月 2021年10月 2024年6月同社Executive Vice President, General Counsel Europe and Global E-Commerce, Digital and PrivacyUnilever社(オランダ) Executive Vice President, General Counsel Europe and Global Foods & RefreshmentsAkzoNobel社 Member of Executive Committee, Group General CounselRio Tinto社 Member of Executive Committee, Chief Legal, Governance & Corporate Affairs Officer(現職)当社取締役  (注)10取締役監査委員報酬委員西島 剛志1957年 8月12日2008年10月横河電機㈱執行役員IA事業部プロダクト事業センター長2010年4月横河メータ&インスツルメンツ㈱(現横河計測㈱)代表取締役社長(2012年3月退任)2011年6月横河電機㈱取締役2012年4月同社取締役常務執行役員IAプラットフォーム事業本部長2013年4月同社代表取締役社長2019年4月同社代表取締役会長2021年4月2025年6月同社取締役会長(2023年6月退任)当社取締役 (注)10 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役報酬委員ジョー・ハーラン1959年 5月5日1999年9月General Electric社 Vice President and Chief Financial Officer, Lighting Business2001年9月3M社 Vice President, Corporate Financial Planning and Analysis2002年11月住友スリーエム㈱代表取締役2004年10月3M社 Executive Vice President, Electro and Communications Business2009年10月 2011年9月 2012年9月 2014年10月 2015年10月 2018年6月同社Executive Vice President, Consumer and Office BusinessDow Chemical社 Executive Vice President, Performance Materials同社Executive Vice President, Chemicals, Energy and Performance Materials同社Chief Commercial Officer and Vice Chairman, Market Business同社Vice Chairman and Chief Commercial Officer(2017年8月退任)当社取締役 (注)19,100取締役報酬委員長山本 高稔1952年 10月20日1995年12月モルガン・スタンレー証券会社マネージングディレクター1999年6月同社東京支店マネージングディレクター兼副会長2005年7月UBS証券会社マネージングディレクター兼副会長2009年6月カシオ計算機㈱常務取締役2011年6月2016年6月同社顧問(2012年6月退任)当社取締役 (注)177,800取締役監査委員ヘルムート・ルートヴィッヒ1962年 9月19日2001年6月Siemens社(ドイツ) President, Software and System House Division2002年8月同社President, Systems Engineering Division, Automation and Drives Group2007年8月Siemens PLM Software社 President2010年10月Siemens社(米国) Global Head of Communications, Industry Automation2011年10月 2014年10月 2016年10月 2020年1月 7月Siemens Industry社 President and CEO, Industry Sector, North AmericaSiemens社(米国) Executive Vice President and Chief Digital Officer, Digital Factory Division, Product Lifecycle ManagementSiemens社(ドイツ) Chief Information Officer(2019年12月退任)Southern Methodist大学 Professor of Practice in Strategy and Entrepreneurship, Cox School of Business(現職)当社取締役 (注)128,300取締役報酬委員德永 俊昭1967年 3月15日1990年4月当社入社2014年4月情報・通信システムグループ情報・通信システム社サービス事業本部スマート情報システム統括本部長2017年4月日立アプライアンス㈱ 取締役社長(2019年3月退任)2018年4月当社生活・エコシステム事業統括本部長2019年4月当社執行役常務2020年4月当社執行役専務2021年4月当社代表執行役 執行役副社長2025年4月   6月当社代表執行役 執行役社長兼CEO当社代表執行役 執行役社長兼CEO兼取締役 (注)1372,000 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役監査委員長(常勤)西山 光秋1956年 9月25日1979年4月当社入社2008年4月財務一部長2011年4月日立電線㈱執行役2012年6月同社取締役兼執行役2013年4月同社取締役兼執行役常務7月日立金属㈱(現㈱プロテリアル)取締役兼執行役常務2014年4月同社執行役常務(2015年3月退任)2015年4月当社執行役常務2016年4月当社代表執行役 執行役専務2020年4月日立金属㈱ 代表執行役 執行役会長兼CEO6月同社代表執行役 執行役会長兼執行役社長兼CEO 同社代表執行役 執行役会長兼執行役社長兼CEO兼取締役2023年1月㈱プロテリアル 代表取締役 会長執行役員(2023年3月退任)4月当社嘱託6月当社取締役 (注)1134,100取締役会長指名委員東原 敏昭1955年 2月16日1977年4月当社入社2006年4月2007年4月2008年4月情報・通信グループCOO執行役常務Hitachi Power Europe社 President2010年4月 6月㈱日立プラントテクノロジー代表執行役 執行役社長同社代表取締役 取締役社長2011年4月当社執行役常務2013年4月当社執行役専務2014年4月当社代表執行役 執行役社長兼COO6月当社代表執行役 執行役社長兼COO兼取締役2016年4月当社代表執行役 執行役社長兼CEO兼取締役2021年5月当社代表執行役 執行役会長兼執行役社長兼CEO兼取締役6月当社代表執行役 執行役会長兼CEO兼取締役2022年4月当社取締役会長兼代表執行役 (注)11,112,200計1,749,800(注)1.任期は、2025年6月25日開催の定時株主総会における選任の時から、2026年3月31日に終了する事業年度に関する定時株主総会の終結の時までです。2.取締役井原勝美、ラヴィ・ヴェンカテイサン、桜井恵理子、菅原郁郎、イザベル・デシャン、西島剛志、ジョー・ハーラン、山本高稔及びヘルムート・ルートヴィッヒは、会社法第2条第15号に定める社外取締役です。 (ロ)執行役 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表執行役取締役会長全般東原 敏昭1955年 2月16日「(イ)取締役」に記載しています。(注)21,112,200代表執行役執行役社長兼CEO統括德永 俊昭1967年 3月15日「(イ)取締役」に記載しています。 (注)2372,000代表執行役執行役副社長社長補佐(デジタルシステム&サービス事業、デジタル戦略担当)デジタルシステム&サービス事業担当阿部 淳1961年 6月14日1984年4月当社入社2016年4月サービス&プラットフォームビジネスユニット制御プラットフォーム統括本部長2018年4月執行役常務2021年4月執行役専務2024年4月代表執行役 執行役副社長 (注)2263,500代表執行役執行役副社長社長補佐(コネクティブインダストリーズ事業担当)コネクティブインダストリーズ事業担当ブリス・コッホ1964年 5月24日2007年1月ABB社 North Asia PresidentABB (China)社 Chairman and President2010年1月 2014年1月ABB社 Executive Vice President, Head of Marketing and Customer Solutions, Member of the Group Executive CommitteeOC Oerlikon Management社 CEO2017年5月当社入社当社社長付2018年4月当社オートモティブシステム事業統括本部長日立オートモティブシステムズ㈱(現Astemo㈱)代表取締役 社長執行役員&CEO2020年4月日立オートモティブシステムズ㈱代表取締役 プレジデント&CEO2023年7月Hitachi Europe社(英国) Chairman of the Board2024年4月当社代表執行役 執行役副社長 (注)224,200執行役専務アーバンシステム事業、インダストリアルプロダクツ&サービス事業、インダストリアルAI事業担当網谷 憲晴1969年 2月1日1992年4月当社入社2018年4月鉄道ビジネスユニットCOO兼CDO(Chief Digitalization Officer)2019年10月戦略企画本部経営企画室長2022年4月執行役常務2025年4月執行役専務 (注)292,400代表執行役執行役専務財務戦略、年金、投資戦略、IR戦略、リスクマネジメント担当加藤 知巳1963年 10月13日1986年4月当社入社2018年4月財務統括本部グループ財務戦略本部長兼投融資戦略本部アセットマネジメント室長2022年4月執行役常務2024年4月代表執行役 執行役専務 注)2108,500 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)執行役専務地域戦略(Americas/EMEA)担当シャシャンク・サマント1968年 8月12日1998年2月Hewlett-Packard社 Director, WW Professional Service, Verifone Business2000年3月2008年7月Ness Technologies社 PresidentGlobalLogic Worldwide Holdings社 President2012年4月GlobalLogic Worldwide Holdings社 President & CEO2022年4月当社デジタルシステム&サービス統括本部エグゼクティブアドバイザーGlobalLogic社 President & CEO   10月当社デジタルシステム&サービス統括本部エグゼクティブアドバイザーGlobalLogic社 Chairman of the Board2023年10月当社デジタルシステム&サービス統括本部エグゼクティブアドバイザーHitachi Digital社 Executive Chairman of the Board(現職)GlobalLogic社 Chairman of the Board2024年4月当社執行役専務 (注)212,000執行役専務エナジー事業担当アンドレアス・シーレンベック1966年 1月14日2003年1月Siemens社 Senior Vice President, Power Transmission & Distribution, Energy Management System2006年9月同社 President & CEO, Building Automation2010年8月同社 President, Building Techonology, Americas2012年6月thyssenkrupp Elevator社 CEO2019年6月Uniper社 CEO2022年2月HH2E社 Co-founder & Board Member2024年7月当社執行役専務 (注)26,800執行役専務戦略ソーシャルイノベーション事業担当谷口 潤1972年 12月3日1995年4月2018年4月 2019年4月当社入社サービス&プラットフォームビジネスユニット制御プラットフォーム統括本部情報制御第三本部長日立グローバルライフソリューションズ㈱取締役社長2022年4月当社執行役常務2025年4月当社執行役専務 (注)250,400執行役専務サステナビリティ戦略、環境戦略、人財戦略、安全衛生、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン戦略、クライシスマネジメント戦略担当ロレーナ・デッラジョヴァンナ1969年 4月15日1988年10月Hitachi Europe社(ドイツ)入社2020年4月当社Chief Diversity & Inclusion Officer2021年4月当社執行役常務2023年4月当社執行役専務 (注)273,800執行役専務公共社会事業、ディフェンス事業担当副社長補佐(デジタルシステム&サービス(日本))永野 勝也1958年 8月30日1983年4月2016年4月当社入社ICT事業統括本部社会システム事業部長2017年4月2021年4月執行役常務執行役専務 (注)2228,800代表執行役執行役専務マーケティング・営業戦略、地域戦略(日本/中国)、渉外、コーポレートコミュニケーション戦略担当長谷川 雅彦1964年 9月17日1987年4月2018年4月2020年4月2022年4月当社入社関西支社長執行役常務代表執行役 執行役専務 (注)2182,900 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)執行役専務モビリティ事業担当ジュゼッペ・マリノ1964年 4月5日2005年9月Ingersoll Rand Security Technologies社 Vice President, Operating Europe & Middle East2009年11月Ansaldo Breda社(現Hitachi Rail STS社)Senior Vice President & COO2015年11月Hitachi Rail Italy社 Senior Vice President & COO2018年4月Hitachi Rail Europe社(現Hitachi Rail社)Group COO, Rolling Stock2019年4月当社鉄道ビジネスユニットCOO(車両事業)2019年10月Ansaldo Energia社 CEO2023年4月当社執行役専務 (注)226,000執行役常務地域戦略(中国)担当明田 篤弥1965年 4月8日1988年4月当社入社2022年4月営業統括本部エネルギー担当CMO兼エネルギー営業統括本部長2023年4月執行役常務 (注)228,800執行役常務経営戦略担当小豆島 秀典1968年 5月17日1992年4月当社入社2022年4月戦略企画本部経営企画室長2025年4月執行役常務 (注)238,700執行役常務原子力事業担当稲田 康徳1966年 9月9日1992年4月当社入社2017年4月日立GEニュークリア・エナジー㈱(現日立GEベルノバニュークリアエナジー㈱)原子力エンジニアリング調達本部長2019年4月㈱日立プラントコンストラクション常務取締役2020年4月同社代表取締役 取締役社長2023年4月当社執行役常務 (注)224,300執行役常務金融事業担当今井 泰樹1976年 1月24日2001年4月当社入社2018年4月金融ビジネスユニット金融システム営業統括本部事業企画本部部長2019年4月Hitachi America社 Senior Director2020年4月Hitachi Vantara社 Senior Vice President2021年4月Hitachi Global Digital Holdings社 Chief Lumada Business Officer2022年4月㈱日立産業制御ソリューションズ取締役社長2024年4月当社クラウドサービスプラットフォームビジネスユニットCOO2024年10月当社執行役常務 (注)28,200執行役常務情報セキュリティ戦略、IT戦略担当マイケル・グッドマン1980年 11月16日2001年4月BioInformatics社 Head of IT2003年6月United States Department of Homeland Security, Independent Contractor2009年3月ScorpioSense社 Founder & Principal Director2017年5月Atypon Systems社 Director of Information Security and Privacy2020年8月Accenture社 Managing Director2025年4月当社執行役常務 (注)20執行役常務サプライチェーンマネジメント(モノづくり戦略、品質保証戦略)、安全衛生担当久米 正1963年 1月4日1986年4月2019年4月2020年4月当社入社原子力ビジネスユニットCOO執行役常務 (注)2146,500執行役常務マーケティング・営業戦略(コネクティブインダストリーズ)担当斎藤 隆1964年 1月6日1987年4月2020年4月当社入社関西支社長2022年4月執行役常務 (注)287,800執行役常務研究開発担当鮫嶋 茂稔1968年 7月26日1993年4月当社入社2023年4月デジタルシステム&サービス統括本部CTO2025年4月執行役常務 (注)252,600 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)執行役常務人財戦略、安全衛生、クライシスマネジメント戦略担当瀧本 晋1968年 7月22日1992年4月当社入社2024年4月Deputy CHRO2025年4月執行役常務 (注)215,900執行役常務Americas事業連携推進担当竹内 康浩1966年 11月26日1991年4月当社入社2013年4月 2017年10月 2020年4月㈱日立産機システム経営企画本部グローバル事業戦略部長Sullair社(現Hitachi Global Air Power US社)COO同社 President and CEO2021年4月㈱日立産機システム取締役社長兼CEO2025年4月当社執行役常務 (注)253,000執行役常務地域戦略(APAC/インド)担当中北 浩仁1963年 9月28日1988年10月2017年4月当社入社Hitachi Asia社 Chairman(現職)6月Hitachi India社 Chairman(2025年4月より取締役(現職))2019年4月当社執行役常務 (注)2169,900執行役常務インダストリアルプロダクツ&サービス事業担当中津 英司1967年 5月10日1997年4月2016年4月 2019年4月2021年4月日立金属㈱入社㈱日立プラントサービス代表取締役 取締役社長(2020年3月退任)当社水・環境ビジネスユニットCEO当社執行役常務 (注)2113,500執行役常務IT戦略担当貫井 清一郎1965年 1月3日1988年4月 2010年2月 2015年4月 アーサーアンダーセンアンドカンパニー(現アクセンチュア㈱)入社同社執行役員通信・メディア・ハイテク産業本部統括本部長当社入社当社エグゼクティブITストラテジスト2017年4月当社未来投資本部アーバンモビリティプロジェクトリーダ2019年4月当社執行役常務 (注)2166,600執行役常務地域戦略(EMEA)担当アンドリュー・バー1973年 1月9日2002年1月 2005年1月 2014年1月 2016年5月UK Government Strategic Rail Authority, Rolling Stock Engineer ManagerHitachi Europe社(英国) Head of Maintenance Delivery [Rail Business]Hitachi Rail Europe社(現Hitachi Rail社)COOAnsaldo STS社(現Hitachi Rail STS社) CEO2019年4月当社執行役常務 (注)2125,300執行役常務渉外担当平井 裕秀1964年 3月5日1987年4月通商産業省入省2020年7月経済産業省商務情報政策局長2021年7月同省経済産業政策局長2022年7月同省経済産業審議官2023年7月同省顧問2024年1月当社入社当社社長付   4月当社執行役常務 (注)211,200 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)執行役常務戦略ソーシャルイノベーション事業担当ミケーレ・フラッキオーラ1965年 7月30日2003年1月Elsag Datamat社 Senior Vice President, Automation, Security and Transportation Division2011年1月Ansaldo STS社(現Hitachi Rail STS社)Senior Vice President, Special Projects2012年1月同社 Senior Vice President, Operation Transportation Solutions Business Unit2013年1月同社 President, Freight Business Unit2018年4月 2021年4月Hitachi Rail社 President, Americas, Asia Pacific Business Unit同社 Executive Officer, EMEA and Australia Sales & Projects2022年4月同社 Executive Officer, Europe & Australia & Latin America & UKHitachi Europe社 Executive General Manager, EMEA Environment Division2024年4月当社鉄道ビジネスユニット Head of Europe and Australia LoB Rail Control兼グローバル環境事業本部長2025年4月当社執行役常務 (注)22,000執行役常務AI&ソフトウェアサービス事業担当細矢 良智1965年 2月5日1988年4月当社入社2021年4月社会ビジネスユニットCOO2023年4月執行役常務 (注)2110,300執行役常務マーケティング・営業戦略担当馬島 知恵(戸籍上の氏名:相原知恵)1966年 5月20日1989年4月当社入社2022年4月デジタルシステム&サービス統括本部社会イノベーション事業統括本部長2023年4月執行役常務 (注)290,700代表執行役執行役常務法務、輸出管理、コンプライアンス戦略、経営オーディット、知的財産戦略担当松村 祐土1972年 4月15日1998年4月弁護士登録(日本)森綜合法律事務所(現森・濱田松本法律事務所)入所2003年2月弁護士登録(米国 ニューヨーク州)2005年1月森・濱田松本法律事務所パートナー2015年1月森・濱田松本法律事務所マネージングパートナー(経営責任者)2024年4月当社執行役常務2025年4月当社代表執行役 執行役常務 (注)211,200執行役常務マーケティング・営業戦略(エナジー)、エネルギー事業担当依田 隆1966年 8月22日1990年4月2018年4月当社入社電力・エネルギー業務統括本部次世代エネルギー協創推進本部長2019年4月執行役常務 (注)2167,500計3,977,500(注)1.「役職名」欄には、役名及び取締役会の決議により定められた執行役の職務の分掌(担当業務)を記載しています。2.任期は、2026年3月31日までです。 ②社外役員の状況(イ)社外取締役の選任及び独立性に関する考え方 当社の指名委員会は、社外取締役の選任に関し、以下に記載する独立性の判断基準に加え、社外取締役が人格、識見に優れた者であること及び会社経営、法曹、行政、会計、教育等の分野で指導的役割を務めた者又は政策決定レベルでの経験を有する者であることを考慮することとしています。 社外取締役の独立性に関しては、以下の事項に該当しない場合、独立性があると判断します。・当該社外取締役の2親等以内の近親者が、現在又は過去3年において、当社又は子会社の取締役又は執行役として在職していた場合・当該社外取締役が、現在、業務執行取締役、執行役又は従業員として在職している会社が、製品や役務の提供の対価として当社から支払いを受け、又は当社に対して支払いを行っている場合に、その取引金額が、過去3事業年度のうちいずれかの1事業年度当たり、いずれかの会社の連結売上高の2%を超える場合・当該社外取締役が、過去3事業年度のうちいずれかの1事業年度当たり、法律、会計若しくは税務の専門家又はコンサルタントとして、当社から直接的に1,000万円を超える報酬(当社取締役としての報酬を除きます。)を受けている場合・当該社外取締役が、業務を執行する役員を務めている非営利団体に対する当社からの寄付金が、過去3事業年度のうちいずれかの1事業年度当たり、1,000万円を超えかつ当該団体の総収入又は経常収益の2%を超える場合(ロ)社外取締役の選任状況並びに機能及び役割 上記「(イ)社外取締役の選任及び独立性に関する考え方」に基づき、当社は、井原勝美、ラヴィ・ヴェンカテイサン、桜井恵理子、菅原郁郎、イザベル・デシャン、西島剛志、ジョー・ハーラン、山本高稔及びヘルムート・ルートヴィッヒの9名を、会社法第2条第15号に定める社外取締役として選任しています。 各氏に期待される機能及び役割は、次のとおりです。 氏名機能及び役割井原 勝美多角的な事業を国際的に展開する大企業において経営に携わり、企業経営の分野における豊富な経験と識見を有しています。それらをもとに、当社の経営全般に対して意見や提言を行うとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督することによって、当社取締役会の監督機能及び意思決定機能の強化が期待されます。ラヴィ・ヴェンカテイサン国際的な企業経営、デジタル分野や新興国市場でのビジネスに関する豊富な経験と識見を有しています。それらをもとに、グローバルな視点から当社の経営全般に対して意見や提言を行うとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督することによって、当社取締役会の監督機能及び意思決定機能の強化が期待されます。桜井 恵理子多角的な事業を国際的に展開する大企業において経営に携わるなど、企業経営やサステナビリティの分野における豊富な経験と識見を有しています。それらをもとに、当社の経営全般に対して意見や提言を行うとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督することにより、当社取締役会の監督機能及び意思決定機能の強化が期待されます。菅原 郁郎行政機関において指導的地位を務め、行政分野等における豊富な経験と識見を有しています。それらをもとに、当社の経営全般に対して意見や提言を行うとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督することによって、当社取締役会の監督機能及び意思決定機能の強化が期待されます。イザベル・デシャン国際的な大企業の法務担当役員等を務め、企業法務やコーポレート・ガバナンスの分野に関する豊富な経験と識見を有しています。それらをもとに、グローバルな視点から当社の経営全般に対して意見や提言を行うとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督することによって、当社取締役会の監督機能及び意思決定機能の強化が期待されます。西島 剛志多角的な事業を国際的に展開する大企業において経営に携わり、企業経営やIT・OTの分野における豊富な経験と識見を有しています。それらをもとに、当社の経営全般に対して意見や提言を行うとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督することにより、当社取締役会の監督機能及び意思決定機能の強化が期待されます。ジョー・ハーラン多角的な事業を国際的に展開する大企業において経営に携わり、企業経営の分野における豊富な経験と識見を有しています。それらをもとに、グローバルな視点から当社の経営全般に対して意見や提言を行うとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督することによって、当社取締役会の監督機能及び意思決定機能の強化が期待されます。山本 高稔企業分析及び国際的な企業経営の分野における経験を通じて培った事業や経営に関する広範な識見を有しています。それらをもとに、当社の経営全般に対して意見や提言を行うとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督することによって、当社取締役会の監督機能及び意思決定機能の強化が期待されます。ヘルムート・ルートヴィッヒ国際的な企業経営やデジタル分野に関する豊富な経験と識見を有しています。それらをもとに、グローバルな視点から当社の経営全般に対して意見や提言を行うとともに、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督することによって、当社取締役会の監督機能及び意思決定機能の強化が期待されます。 (ハ)社外取締役と当社との関係 各社外取締役と当社との間に、上記(イ)で独立性の判断基準として記載した事項に該当する人的関係、取引関係等はなく、また、その他特別の利害関係もありません。 当社は、各社外取締役について、当社からの独立性は確保されていると考えており、上場している国内の各金融商品取引所に対し、全員を独立役員として届け出ています。 なお、各社外取締役が所有する当社の株式の数は、上記「①役員一覧」に記載しています。(ニ)社外取締役による監督の状況並びに内部監査、会計監査及び内部統制監査との関係 取締役の過半数を占める社外取締役は、独立した立場から執行役等の職務の執行を監督しています。「(3)監査の状況」に記載のとおり、社外取締役が過半数を占める監査委員会において、内部監査、会計監査及び内部統制監査の結果につき報告及び説明を受け、内容を検証しています。また、取締役会において、かかる監査委員会による検証の結果につき報告を受けています。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2025年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。