TDK株式会社 6762

電気機器 USGAAP 健全性: S (83点)

データ取得日: 2026-06-18 | 過去15年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-04-30 / claude-opus-4-6-v2
TDKは電子部品の世界的メーカーで、積層セラミックコンデンサー(MLCC)とリチウムポリマー電池を主力としている。スマートフォン向け小型バッテリーで世界シェアトップクラスを誇り、自動車・産業機器向けの受動部品とセンサーでグローバルな電子部品サプライヤーとしての地位を確立。磁性材料技術が競争力の源泉。

売上2兆2,048億円(前年比+4.8%)と堅調な増収を達成。営業利益2,242億円(営業利益率10.2%)と二桁の利益率を実現し、純利益1,672億円。スマートフォン向けバッテリーと車載電子部品の需要拡大が業績を牽引した。ROE9.3%と良好な資本効率を達成。

自己資本比率50.8%、財務健全性スコア93点と極めて健全な財務基盤。営業CF4,458億円、FCF2,010億円と安定したキャッシュ創出力。EPS88円に対しPER17.5倍、配当86円で配当性向は約98%と極めて手厚い株主還元。EV化とAI機器の普及が電子部品の構造的な需要拡大を支えている。
English version
TDK is a global electronics components manufacturer with multilayer ceramic capacitors (MLCC) and lithium polymer batteries as core products. As a top-tier global supplier of smartphone-oriented compact batteries and holding established positions in automotive and industrial equipment passive components and sensors, the company has secured its competitive footing through magnetic materials technology expertise. Revenue of 2.20 trillion yen (+4.8% YoY) achieved steady growth. Operating profit of 224.2 billion yen (10.2% margin) realized double-digit profitability while net profit reached 167.2 billion yen. ROE of 9.3% demonstrates solid capital efficiency. Equity ratio of 50.8% with financial health score of 93 points establishes extremely sound financial foundation. Operating CF of 445.8 billion yen and FCF of 201.0 billion yen ensure stable cash generation. EPS of 88 yen with PER of 17.5x; dividend of 86 yen represents approximately 98% payout ratio delivering exceptionally generous shareholder returns. EV proliferation and AI device adoption support structural demand expansion for electronics components.

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 次期通期予想(2026-04-28 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2026年度) 増減
売上高 25,800億円 25,048億円 +3.0%
営業利益 2,950億円 2,724億円 +8.3%
純利益 2,250億円 1,957億円 +15.0%
EPS 118.54円 103.09円 +15.0%
1株配当 (DPS) 40.00円 36.00円 +11.1%
予想PER* 16.6倍 19.1倍 (実績)
予想配当利回り* 2.03% 1.83% (実績)

※ 業績予想は企業発表値です。期末決算と同時に発表された次期予想です。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2026年度)

主要指標

ROE 9.8%
PER 19.1倍
PBR 1.71倍
配当利回り 1.83%
配当性向 34.9%

収益性

ROA 4.4%
売上総利益率 31.3%
営業利益率 10.9%
純利益率 7.8%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 +13.6% +4.7% +11.1%
営業利益 +21.5%
純利益 +17.1% +19.7%
EPS +17.0% +19.6%

安全性

自己資本比率 49.5%
流動比率 155.9%
D/Eレシオ 0.28倍

派生指標 参考

時価総額* 37,402億円
ネットキャッシュ* 2,268億円
Net Debt/EBITDA* -0.48倍
EV/EBITDA* 7.4倍
FCFマージン* 5.2%
DOE* 3.12%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: 電気機器 日経225内同業 32社

指標 自社 日経225 同業平均
(32社)
EDINET 全体平均
(231社)
同業平均との偏差
ROE 9.8% 12.3% 7.1% -2.47pt
PER 19.1倍 25.7倍 -6.60
PBR 1.71倍 2.43倍 -0.72
配当利回り 1.83% 2.39% -0.56pt
配当性向 34.9% 43.4% -8.51pt
ROA 4.4% 6.3% -1.86pt
売上総利益率 31.3% 38.3% -7.00pt
営業利益率 10.9% 13.0% 5.7% -2.08pt
純利益率 7.8% 8.7% -0.85pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2026年度)

営業CF 5,077億円
投資CF ▲3,778億円
財務CF ▲647億円
設備投資 2,986億円
現金等残高 8,428億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2026 5,077億円 ▲3,778億円 ▲647億円 1,299億円 2,986億円 8,428億円
2025 4,458億円 ▲2,448億円 ▲1,433億円 2,010億円 2,253億円 6,973億円
2024 4,470億円 ▲2,166億円 ▲1,464億円 2,304億円 2,186億円 6,500億円
2023 2,628億円 ▲2,344億円 149億円 284億円 2,757億円 5,062億円
2022 1,696億円 ▲2,812億円 1,228億円 ▲1,116億円 2,913億円 4,393億円
2021 2,228億円 ▲2,315億円 292億円 ▲87億円 2,124億円 3,804億円
2020 2,224億円 ▲420億円 ▲1,218億円 1,804億円 1,734億円 3,327億円
2019 1,403億円 ▲1,402億円 94億円 95百万円 1,736億円 2,892億円
2018 913億円 ▲2,461億円 1,101億円 ▲1,548億円 2,796億円
2017 1,601億円 ▲711億円 ▲378億円 890億円 3,304億円
2016 1,516億円 ▲1,406億円 293億円 110億円 2,855億円
2015 1,429億円 ▲1,273億円 ▲352億円 155億円 2,651億円
2014 1,273億円 ▲554億円 ▲561億円 719億円 2,508億円
2013 1,089億円 ▲902億円 44億円 188億円 2,137億円
2012 553億円 ▲299億円 129億円 254億円 1,670億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2026年度)

項目 金額 売上比
売上高 25,048億円 100.0%
売上原価 17,214億円 68.7%
売上総利益 7,834億円 31.3%
販管費 5,440億円 21.7%
営業利益 2,724億円 10.9%
経常利益 1,104億円 4.4%
純利益 1,957億円 7.8%

※ 会計基準: 米国基準 (US GAAP) / 有報提出日: 2026-06-17 11:15。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。

貸借対照表(2026年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 44,152億円 100.0%
現金等 8,428億円 19.1%
その他資産 35,724億円 80.9%
負債・純資産
総負債 22,279億円 50.5%
有利子負債 6,160億円 14.0%
その他負債 16,120億円 36.5%
純資産 21,872億円 49.5%
自己資本 21,872億円 49.5%
うち利益剰余金 14,097億円 31.9%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2026年度)

従業員数 106,545人 1人当たり売上 24百万円
研究開発費 2,897億円 売上比 11.56%
減価償却費 2,042億円 売上比 8.15%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去15年分)

健全性スコア (2026年度) 83点 ランク S
業種ベンチマーク 強みが多いが、一部改善の余地がある 強み 2項目 / 弱み 0項目
直近の評価コメントを見る (2026年度)

信用評価

純資産が毎年増加。内部留保が着実に蓄積されている

投資評価

PER 19.1倍で適正水準。複数の好材料あり

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-04-28 15:30 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結) Q4 25,048億円 +13.6% 2,724億円 +21.5% 1,957億円 +17.0% 103.1 PDF
2026-02-02 https://www.tdk.com system files 2026020200_tpcdg8if_ja.pdf Q3 18,586億円 +11.3% 2,307億円 +10.4% 1,812億円 +12.6% 95.5 PDF
2025-10-31 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結) Q2 11,834億円 1,476億円 1,114億円 58.7
2025-08-01 2026年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結) Q1 5,358億円 564億円 415億円 21.9
2025-04-28 2025年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結) Q4 22,048億円 2,242億円 1,672億円 88.1
業績概況・今後の見通し(2026-04-28 発表分) 約20,504字

qualitative.htm
○添付資料の目次
1.
経営成績
(1)
当期の経営成績の概況
・・・・
P. 2
(2)
今後の見通し
・・・・
P. 5
(3)
当期の財政状態の概況
・・・・
P. 6
(4)
当期のキャッシュ・フローの概況
・・・・
P. 6
(5)
利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
・・・・
P. 7
2.
経営方針
(1)
当社グループの経営の基本方針
・・・・
P. 8
(2)
当社グループの中長期的な経営戦略及び対処すべき課題
・・・・
P. 8
3.
会計基準の選択に関する基本的な考え方
・・・・
P. 11
4.
連結財務諸表及び主な注記
(1)
連結財政状態計算書
・・・・
P. 12
(2)
連結損益計算書及び連結包括利益計算書
・・・・
P. 14
(3)
連結持分変動計算書
・・・・
P. 16
(4)
連結キャッシュ・フロー計算書
・・・・
P. 18
(5)
連結財務諸表に関する注記事項
・・・・
P. 20
(6)
連結補足資料
・・・・
P. 25
1.経営成績
(1)当期の経営成績の概況
2026年3月期(2025年4月1日から2026年3月31日まで)の業績は次のとおりです。
当期における世界経済は、貿易摩擦の激化や中東地域における地政学的リスクの高まりにより不安定な状況が継続しました。為替レートは、対ドルを中心に前期と比べ円高傾向で推移しました。
当社の連結業績に影響を与えるエレクトロニクス市場では、ICT(情報通信技術)関連製品の生産が前期比で堅調に推移し、データセンター向けニアライン用HDD(ハードディスクドライブ)の需要も引き続き高水準を維持しました。また、産業機器市場では、再生可能エネルギー向けの需要が底堅く推移しました。一方で、自動車市場においては、BEV(電気自動車)の需要の低迷が継続し、期初想定を下回る部品需要となりました。
このような経営環境の中、当期において、ICT市場及び産業機器市場における部品需要が堅調に推移し、全てのセグメントにおいて前期比で増収となりました。その結果、当期の連結売上高は、前期比13.6%増の2,504,820百万円となりました。
利益につきましては、堅調なICT市場向け製品の出荷増に加え、合理化や前期に行った構造改革効果等もあり、営業利益は前期比21.5%増の272,415百万円、税引前利益は同16.4%増の276,810百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同17.0%増の195,663百万円となり、売上、利益ともに過去最高を更新しました。
(単位:百万円, %)
項目
前期
(2024.4.1~2025.3.31)
当期
(2025.4.1~2026.3.31)
増減
金額
売上高比
金額
売上高比
金額
増減率
売上高
2,204,806
100.0
2,504,820
100.0
300,014
13.6
営業利益
224,192
10.2
272,415
10.9
48,223
21.5
税引前利益
237,808
10.8
276,810
11.1
39,002
16.4
親会社の所有者に
帰属する当期利益
167,161
7.6
195,663
7.8
28,502
17.0
1株当たり当期利益:
―基本
88円10銭
103円09銭
―希薄化後
87円98銭
102円97銭
(注) 当社は、2024年10月1日を効力発生日として、普通株式1株を5株に分割いたしました。「1株当たり当期利益」につきましては、前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定しております。
なお、今後の需要動向や業績見通しを精査した結果、収益改善に課題を抱える事業を中心に、減損損失や構造改革費用を合わせて136億円計上いたしました。
当期における対米ドル及びユーロの期中平均為替レートは、150円76銭及び174円76銭と前期に比べ対米ドルで1.2%の円高、対ユーロで6.7%の円安となりました。これらを含め全体の為替変動により、約25億円の減収、営業利益で約106億円の減益となりました。
<製品別売上高の概況>
(単位:百万円, %)
製品区分
前期
(2024.4.1~2025.3.31)
当期
(2025.4.1~2026.3.31)
増減
金額
構成比
金額
構成比
金額
増減率
コンデンサ
234,260
10.6
257,472
10.3
23,212
9.9
インダクティブデバイス
204,282
9.3
216,210
8.6
11,928
5.8
その他受動部品
121,097
5.5
119,518
4.8
△1,579
△1.3
受動部品
559,639
25.4
593,201
23.7
33,562
6.0
センサ応用製品
189,472
8.6
224,623
9.0
35,151
18.6
磁気応用製品
223,637
10.1
262,903
10.5
39,266
17.6
エナジー応用製品
1,176,499
53.4
1,370,304
54.7
193,805
16.5
その他
55,559
2.5
53,789
2.1
△1,770
△3.2
合計
2,204,806
100.0
2,504,820
100.0
300,014
13.6
海外売上高(内数)
2,030,391
92.1
2,321,360
92.7
290,969
14.3
1) 受動部品セグメント
当セグメントは、①コンデンサ ②インダクティブデバイス ③その他受動部品 で構成され、売上高は、593,201百万円(前期559,639百万円、前期比6.0%増)となりました。
コンデンサは、セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ及びフィルムコンデンサから構成され、売上高は、257,472百万円(前期234,260百万円、前期比9.9%増)となりました。主に産業機器市場向けの販売が増加しました。
インダクティブデバイスの売上高は、216,210百万円(前期204,282百万円、前期比5.8%増)となりました。主に自動車市場向けの販売が増加しました。
その他受動部品は、高周波部品及び圧電材料部品・回路保護部品で構成されており、売上高は、119,518百万円(前期121,097百万円、前期比1.3%減)となりました。主に自動車市場向けの販売が減少しました。
2) センサ応用製品セグメント
当セグメントは、温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサで構成され、売上高は、224,623百万円(前期189,472百万円、前期比18.6%増)となりました。主にICT市場向けの販売が増加しました。
3) 磁気応用製品セグメント
当セグメントは、HDD用ヘッド、HDD用サスペンション、マグネットで構成され、売上高は、262,903百万円(前期223,637百万円、前期比17.6%増)となりました。HDD用ヘッド及びHDD用サスペンションは、ICT市場向けの販売が増加しました。マグネットは、主に自動車市場向けの販売が増加しました。
4) エナジー応用製品セグメント
当セグメントは、エナジーデバイス(二次電池)、電源で構成され、売上高は、1,370,304百万円(前期1,176,499百万円、前期比16.5%増)となりました。エナジーデバイスは、主にICT市場向けの販売が増加しました。
5) その他
その他は、メカトロニクス(製造設備)、スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータ等で構成され、売上高は、53,789百万円(前期55,559百万円、前期比3.2%減)となりました。メカトロニクスは、産業機器市場向けの販売が減少しました。スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータは、ICT市場向けの販売が増加しました。
なお、上記4つの報告セグメント及びそれらに属さない「その他」の区分を構成する主な事業・製品は下記のとおりです。
区分
主な事業・製品
受動部品
セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、
インダクティブデバイス(コイル、フェライトコア、トランス)、高周波部品、
圧電材料部品・回路保護部品
センサ応用製品
温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサ
磁気応用製品
HDD用ヘッド、HDD用サスペンション、マグネット
エナジー応用製品
エナジーデバイス(二次電池)、電源
その他
メカトロニクス(製造設備)、スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータ等
<海外売上高の概況>
海外売上高の合計は、前期の2,030,391百万円から14.3%増の2,321,360百万円となり、連結売上高に対する海外売上高の比率は、前期の92.1%から0.6ポイント増加し92.7%となりました。詳細については23ページの地域別セグメント情報をご参照ください。
(2)今後の見通し
2027年3月期の世界経済は、中東地域における情勢緊迫化などの影響により、先行き不透明な状況が続く見通しです。エレクトロニクス市場においては、メモリ需要の逼迫や価格高騰の影響を受けて、スマートフォン等のICT製品の生産は、2026年3月期と比べ減少すると見込んでいます。一方で、データセンター向けニアライン用HDDやAIデータセンター関連市場は引き続き堅調な需要が見込まれます。
このような前提のもと、2027年3月期の連結業績見通し、固定資産の取得・減価償却費及び償却費・研究開発費の見通しは次の通りといたしました。なお、事業ポートフォリオマネジメントを推進し課題事業へ対処するために、構造改革費用等の一時費用を約60億円見込んでいます。
(単位:百万円, %)
項目
2027年3月期予想
(2026年4月発表)
2026年3月期実績
2026年3月期対比増減
金額
金額
金額
増減率
売上高
2,580,000
2,504,820
75,180
3.0
営業利益
295,000
272,415
22,585
8.3
税引前利益
300,000
276,810
23,190
8.4
親会社の所有者に
帰属する当期利益
225,000
195,663
29,337
15.0
固定資産の取得
370,000
298,591
71,409
23.9
減価償却費及び償却費
240,000
204,192
35,808
17.5
研究開発費
310,000
289,668
20,332
7.0
(為替の見通し)
通期の平均為替レートは対米ドル150円、対ユーロ175円を想定しております。
【将来に関する記述についての注意事項】
この資料には、当社または当社グループ(以下、TDKグループといいます。)に関する業績見通し、計画、方針、経営戦略、目標、予定、認識、評価等といった、将来に関する記述があります。これらの将来に関する記述は、TDKグループが、現在入手している情報に基づく予測、期待、想定、計画、認識、評価等を基礎として作成しているものであり、既知または未知のリスク、不確実性、その他の要因を含んでいるものです。従って、これらのリスク、不確実性、その他の要因による影響を受けることがあるため、TDKグループの将来の実績、経営成績、財務状態が、将来に関する記述に明示的または黙示的に示された内容と大幅に異なったものとなる恐れもあります。また、TDKグループはこの資料を発行した後は、適用法令の要件に服する場合を除き、将来に関する記述を更新または修正して公表する義務を負うものではありません。
TDKグループの主たる事業活動領域であるエレクトロニクス市場は常に急激な変化に晒されています。TDKグループに重大な影響を与え得る上記のリスク、不確実性、その他の要因の例として、技術の進化、需要、価格、金利、為替の変動、経済環境、競合条件の変化、法令の変更等があります。なお、かかるリスクや要因はこれらの事項に限られるものではありません。
(3)当期の財政状態の概況
当期末の資産、負債及び親会社の所有者に帰属する持分の状況
・資産合計
4,415,175
百万円
(前期末比
24.7%増
)
・親会社の所有者に帰属する持分
2,187,234
百万円
(  同
21.5%増
)
・親会社の所有者に帰属する持分比率
49.5%
(  同
1.3ポイント減
)
当期末の資産は、前期末と比較して873,759百万円増加しました。現金及び現金同等物が145,468百万円増加しました。また、営業債権が197,447百万円、有形固定資産が195,640百万円、棚卸資産が175,410百万円それぞれ増加しました。
負債は、前期末と比較して481,471百万円増加しました。営業債務が314,227百万円、その他の流動負債が72,905百万円、その他の金融負債(流動)が51,388百万円、それぞれ増加しました。
資本のうち親会社の所有者に帰属する持分は、前期末と比較して387,162百万円増加しました。主に在外営業活動体の換算差額が増加した結果、その他の資本の構成要素が250,760百万円増加しました。また、利益剰余金が136,215百万円増加しました。
(4)当期のキャッシュ・フローの概況
(単位:百万円)
前期
当期
増減
営業活動によるキャッシュ・フロー
445,839
507,672
61,833
投資活動によるキャッシュ・フロー
△244,842
△377,751
△132,909
財務活動によるキャッシュ・フロー
△143,333
△64,747
78,586
為替変動の影響額
△10,355
80,293
90,647
現金及び現金同等物の増加
47,309
145,468
98,159
現金及び現金同等物の期首残高
649,998
697,307
47,309
現金及び現金同等物の期末残高
697,307
842,775
145,468
* 営業活動によって得たキャッシュ・フローは、507,672百万円となり、前期比61,833百万円増加しました。これは主に、当期利益の増加によるものです。
* 投資活動に使用したキャッシュ・フローは、377,751百万円となり、前期比132,909百万円増加しました。これは主に、固定資産の取得の増加によるものです。
* 財務活動に使用したキャッシュ・フローは、64,747百万円となり、前期比78,586百万円減少しました。これは主に、長期借入金の返済額の減少によるものです。
【キャッシュ・フロー指標のトレンド】
2024年3月期
2025年3月期
2026年3月期
① 親会社の所有者に帰属する持分比率(%)
50.0
50.8
49.5
② 時価ベースの親会社の所有者に帰属する持分比率(%)
83.1
82.8
84.5
③ キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)
1.53
1.36
1.21
④ インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)
50.0
55.4
60.9
[注]
① 親会社の所有者に帰属する持分比率=親会社の所有者に帰属する持分÷資産合計
② 時価ベースの親会社の所有者に帰属する持分比率=株式時価総額(*1)÷資産合計
*1 株式時価総額=期末株価終値(東証)×期末発行済株式数(自己株式控除後)
③ キャッシュ・フロー対有利子負債比率=有利子負債(*2)÷営業活動によるキャッシュ・フロー(*3)
*2 有利子負債:連結財政状態計算書上の「社債及び借入金」及び「リース負債」
*3 営業活動によるキャッシュ・フロー:連結キャッシュ・フロー計算書上の「営業活動によるキャッシュ・フロー」
④ インタレスト・カバレッジ・レシオ=営業活動によるキャッシュ・フロー÷利払い(*4)
*4 利払い:連結キャッシュ・フロー計算書上の「利息の支払額」
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
当社は、中長期的な企業価値の向上を実現することが株主価値の拡大に繋がるとの認識のもと、1株当たり利益の成長を通じて、配当の安定的な増加に努めることを基本方針としております。また、2025年3月期を初年度とする中期経営計画において、配当性向35%を目安として配当を実施することを株主還元方針としております。このような方針の下、当社は、持続的な成長を目指し、実現した利益の事業活動への再投資を実施したうえで、連結ベースの親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)や親会社所有者帰属持分配当率(DOE)の水準、事業環境の変化等を総合的に勘案し、当期の期末配当を行うことといたします。
当期末の1株当たり配当金は、1株につき20円とさせていただく予定(2026年6月19日定時株主総会に議案上程)です。当期の年間配当金は昨年12月に実施済みの中間配当金16円と合わせ年36円となる予定です。
2027年3月期の1株当たり配当金は、中間配当金20円、期末配当金20円を予定しております。
(単位:円)
2027年3月期
見通し
2026年3月期
実績と見通し
中間配当
20.00
(実績)16.00
期末配当
20.00
(見通し)20.00
年間配当
40.00
(見通し)36.00
2.経営方針
(1)当社グループの経営の基本方針
当社は、東京工業大学(現 東京科学大学)で発明された磁性材料フェライトの工業化を目的としたベンチャー企業として、1935年に設立されました。社是である「創造によって文化、産業に貢献する」という創業の精神に基づき、独創性をたゆまず追求し、イノベーションの推進により創造した新たな価値(製品・サービス)の提供を通じて、企業価値を高めてまいりました。また、当社グループは、今後も株主及び投資家、顧客、取引先、従業員、地域社会等のすべてのステークホルダーの満足と信頼、支持を獲得できるよう努めるとともに、事業活動を通じて社会的課題の解決に取り組むことによって、持続可能な社会の発展に貢献してまいります。
(2)当社グループの中長期的な経営戦略及び対処すべき課題
① 長期ビジョン
世界経済は、技術を含む経済安全保障を巡る覇権争いを背景とした米中間の対立の進行とそれに伴う規制強化等による経済圏の分断、中東情勢の緊迫化等地域紛争によるエネルギー調達リスクがもたらす原油価格の高騰やサプライチェーンの寸断リスクといった危機に直面しております。しかしながら、このような危機に直面してもなお、地球温暖化への対策、エネルギー安全保障等の観点から、再生可能エネルギーへのシフト及び脱炭素化への流れは今後も継続することが予想されます。また、データセンター、スマートグラス(AR)、AIスマートフォン、ヒューマノイドロボット、ADAS(先進運転支援システム)、半導体製造装置等のAIに関連した社会の変革が加速することが予想されます。
このような中、当社グループは「創造によって文化、産業に貢献する」という社是の基で、事業を通じて社会の変革に貢献するため、2024年に長期ビジョンを制定いたしました。
<長期ビジョン>
画像
当社グループは、長期ビジョン実現のため、「変化を先んじて検知できる地位獲得」と「変化に迅速に対応できる仕組みの確立と運用」に取り組んでまいります。「変化を先んじて検知できる地位獲得」を目指し、材料、プロセス、ソフトウェア等の領域で培った強み(知的資本・製造資本・自然資本)をさらに深化させるとともに、新たな強みを探索し、電子デバイス領域でのリーディングポジション(社会関係資本・知的資本)を確立するための各種施策に取り組みます。また、「変化に迅速に対応できる仕組みの確立と運用」を目指し、獲得した「変化を先んじて検知できる地位」を活かし、未来構想力の強化と、多様で優れた人財の獲得・育成に注力することで、構想した未来を迅速かつ効率的に実現する実行力(人的資本・知的資本)を強化いたします。これらの取り組みにより、恒常的な投資余力(財務資本)を確保し、最適な投資を実現することで、「変化を先んじて検知できる地位」をさらに高めることを目指してまいります。
② 重要課題(マテリアリティ)
昨今の世界情勢を概観いたしますと、米中間の政治的緊張が続く中で、米国は中国への半導体等の輸出規制を継続しており、また、世界各国からの輸入品に対する追加関税措置を行うなどの政策も進めております。これに対して、中国は報復関税措置や重要鉱物の輸出規制を行い、経済分野における分離が進行しており、この分離はサプライチェーンに大きな影響を与え、今後の世界経済の成長に負の影響を及ぼす可能性があります。また、AIの活用が広がることに伴う電力需要の増加が予想される一方で、ロシアによるウクライナ侵攻が4年にわたり継続していることや中東情勢の緊張等の複合的な要因により、エネルギーを取り巻く動向は不安定な状況が続いております。
このような社会や産業構造を取り巻く変化の中でも、エレクトロニクス市場においては、データセンターやサーバーのみならず、エッジ AI端末、AIを搭載する自動車やインフラ、半導体製造装置等も今後大きな成長を遂げていくと見ています。社会へのAIの浸透・拡大が、当社のさまざまな事業において成長ドライバーと目されることから、当社ではAIに関連する幅広いマーケットを「AIエコシステム市場」と定義しています。このAIエコシステム市場に関連した事業の多くは、既に事業ポートフォリオマネジメントにおいて「成長領域」に位置づけていますが、今後は戦略投資枠も活用しながら、それらの事業に対しより積極的な投資を実行していく考えです。
画像
当社グループは、企業価値をさらに向上させるため、長期ビジョンに基づき、当社グループが取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を設定しております。この重要課題では、「事業活動による価値創造と競争優位の確立」のために、「顧客価値の創出と強固な信頼関係の構築」、「社会のTransformation実現に貢献するR&D」及び「高品質な製品の安定供給と生産の高効率化」を取り組むべき3つの領域として設定いたしました。また、これらを支える「未来を構想し実現する経営基盤の強化」として、「競争力を生み出し続ける多様な人財の活躍推進と育成による変革」、「グループガバナンスの高度化」、「社会・環境課題解決の遂行」の3つを取り組むべき領域として設定いたしました。それぞれの領域においてテーマを定め、各テーマにおいて具体的な施策を実行してまいります。例えば、「グループガバナンスの高度化」においては、事業ポートフォリオの継続的改善とEmpowerment & Transparencyの2つのテーマを定め、事業ポートフォリオの継続的改善のテーマに対しては、事業ポートフォリオマネジメント体制の確立とその継続的な運用を行っております。このように、重要課題への取り組みを推進し、事業活動による価値創造サイクルを継続的に循環させることで、当社グループの持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。
また、財務面においては、事業リスクを考慮した経営資源の配分とフリー・キャッシュ・フローの拡大を行い、資本効率・株主還元・財務の健全性のバランスを適正化することで、当社グループの持続的な成長と企業価値の向上を支える強固な財務基盤の構築を目指してまいります。
<TDKグループの重要課題(マテリアリティ)>
重要課題(マテリアリティ)に関する詳細は、以下の当社ウェブサイトに掲載しております。
https://www.tdk.com/ja/sustainability/tdk_sustainability/tdk-materiality
③ 中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)
2025年3月期から開始する中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)は、長期ビジョンを実現するための3年間の活動計画として、長期ビジョンからバックキャストする形で策定いたしました。中期経営計画期間(2025年3月期~2027年3月期)は、長期ビジョンの実現に向けた、事業基盤強化(主力事業の収益力強化、課題事業への対処)の期間と位置づけております。
企業価値向上のためには、フリー・キャッシュ・フロー創出の最大化、資本コストの低減、期待成長率の向上が重要であると考えております。この考えに基づき、中期経営計画においては、以下の施策を3本柱といたしました。
1. キャッシュ・フロー経営の強化
2. 事業ポートフォリオマネジメントの強化(ROIC経営の強化)
3. フェライトツリーの進化(未財務資本*の強化)
これら3つの施策を踏まえ、財務的価値の追求だけでなく、将来の財務的価値の源泉となる未財務的価値も追求し、短中期的な業績目標達成と長期的に価値を生み出し続けるための取り組みを両立することにより、持続的な企業価値の向上を図る、という考え方のもとで、中期経営計画における経営指標として、以下のとおり、財務指標に加えて、未財務指標を設定いたしました。
*一般的には「非財務資本」と呼ばれる、技術力、組織力、人的資本、顧客基盤等を将来キャッシュ・フローを生み出す資本と考え、「未財務資本」と表現しております。
<中期経営計画における経営指標一覧>
2026年3月期
実績
2027年3月期
目標
ポートフォリオ
変革による
中長期で目指す姿




成長性
売上高 [億円](年率換算成長率)
25,048
25,000(約5%)
(10%以上)
効率性
ROE
9.8%
10%以上
15%以上
事業ROA(ROIC)(>WACC)
7.5%(>7.0%)
8%以上
12%以上
営業利益率
10.9%
11%以上
15%以上
財務健全性
株主資本比率
(親会社所有者帰属持分比率)
49.5%
50%水準
-
D/Eレシオ
0.3倍
0.3~0.4倍
-
期中平均為替レート(前提)
151円/US$
(135円/US$)
(135円/US$)





重要KPI
TME(エンゲージメント)
-コミュニケーションスコア
-
75pt以上
-
-サーベイ参加率
-
80%以上
-
CO2排出量削減率(SBTi Scope1+2)
(2022年3月期対比)
-
23.3%
42.0%
(注) 未財務指標の実績値については、2026年6月以降、他の開示書類にて開示予定です。
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社は、資本市場における財務情報の国際的な比較可能性の向上並びに会計基準変更によるグループ経営管理の一層の効率化及び品質向上を目的として、2022年3月期より国際財務報告基準(IFRS)を適用しております。
4. 連結財務諸表及び主な注記
(1)連結財政状態計算書
前連結会計年度末
(2025年3月31日)
当連結会計年度末
(2026年3月31日)
増減
金額(百万円)
構成比
(%)
金額(百万円)
構成比
(%)
金額(百万円)
資産
流動資産
現金及び現金同等物
697,307
842,775
145,468
営業債権
583,133
780,580
197,447
その他の金融資産
77,304
159,587
82,283
棚卸資産
410,038
585,448
175,410
未収法人所得税
5,852
5,134
△718
その他の流動資産
63,224
81,707
18,482
流動資産合計
1,836,858
51.9
2,455,232
55.6
618,374
非流動資産
持分法で会計処理されている投資
42,186
48,664
6,478
その他の金融資産
183,840
226,803
42,963
有形固定資産
1,030,122
1,225,762
195,640
使用権資産
73,230
72,619
△611
のれん
164,868
188,481
23,613
無形資産
49,159
49,683
524
長期前渡金
93,850
90,080
△3,770
繰延税金資産
54,651
43,798
△10,853
その他の非流動資産
12,651
14,054
1,402
非流動資産合計
1,704,557
48.1
1,959,944
44.4
255,387
資産合計
3,541,415
100.0
4,415,175
100.0
873,759
前連結会計年度末
(2025年3月31日)
当連結会計年度末
(2026年3月31日)
増減
金額(百万円)
構成比
(%)
金額(百万円)
構成比
(%)
金額(百万円)
負債
流動負債
社債及び借入金
187,145
210,953
23,808
リース負債
12,654
12,405
△249
営業債務
392,502
706,729
314,227
その他の金融負債
114,502
165,890
51,388
未払法人所得税
41,093
52,333
11,240
引当金
12,329
15,094
2,765
その他の流動負債
338,235
411,140
72,905
流動負債合計
1,098,460
31.0
1,574,545
35.7
476,085
非流動負債
社債及び借入金
346,001
332,678
△13,323
リース負債
62,600
59,934
△2,666
その他の金融負債
4,719
1,031
△3,688
退職給付に係る負債
95,368
97,957
2,589
引当金
13,124
10,639
△2,485
繰延税金負債
94,678
111,528
16,850
その他の非流動負債
15,211
23,317
8,106
非流動負債合計
631,701
17.9
637,086
14.4
5,387
負債合計
1,730,161
48.9
2,211,630
50.1
481,471
資本
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
32,641
32,641

資本剰余金
264
273
9
利益剰余金
1,273,453
1,409,670
136,215
その他の資本の構成要素
509,555
760,315
250,760
自己株式
△15,843
△15,665
178
親会社の所有者に帰属する持分合計
1,800,070
50.8
2,187,234
49.5
387,162
非支配持分
11,184
0.3
16,311
0.4
5,127
資本合計
1,811,254
51.1
2,203,545
49.9
392,289
負債及び資本合計
3,541,415
100.0
4,415,175
100.0
873,759
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
増減
金額(百万円)
売上高比
(%)
金額(百万円)
売上高比
(%)
金額
(百万円)
増減率
(%)
売上高
2,204,806
100.0
2,504,820
100.0
300,014
13.6
売上原価
△1,516,764
△1,721,416
△204,652
売上総利益
688,042
31.2
783,404
31.3
95,362
13.9
販売費及び一般管理費
△494,029
△544,033
△50,004
その他の営業収益
30,717
34,183
3,466
その他の営業費用
△538
△1,140
△602
営業利益
224,192
10.2
272,415
10.9
48,223
21.5
金融収益
27,047
36,495
9,448
金融費用
△13,365
△32,710
△19,345
持分法による投資損益
△66
610
676
税引前利益
237,808
10.8
276,810
11.1
39,002
16.4
法人所得税費用
△67,419
△77,642
△10,223
当期利益
170,389
7.7
199,167
8.0
28,778
16.9
当期利益の帰属
親会社の所有者
167,161
7.6
195,663
7.8
28,502
17.0
非支配持分
3,228
0.1
3,504
0.1
276
8.6
当期利益
170,389
7.7
199,167
8.0
28,778
16.9
(連結包括利益計算書)
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
増減
金額(百万円)
金額(百万円)
金額(百万円)
当期利益
170,389
199,167
28,778
その他の包括利益(税効果考慮後)
純損益に振り替えられることのない
項目
その他の包括利益を通じて公正価値
で測定する資本性金融資産の公正
価値変動額
9,537
21,328
11,791
確定給付制度の再測定
1,607
△1,056
△2,663
持分法によるその他の包括利益
△33
83
116
合計
11,111
20,355
9,244
純損益に振り替えられる可能性のある
項目
在外営業活動体の換算差額
△36,889
231,138
268,027
持分法によるその他の包括利益
△648
2,144
2,792
合計
△37,537
233,282
270,819
その他の包括利益(税効果考慮後)合計
△26,426
253,637
280,063
当期包括利益
143,963
452,804
308,841
当期包括利益の帰属
親会社の所有者
140,941
447,703
306,762
非支配持分
3,022
5,101
2,079
当期包括利益
143,963
452,804
308,841
(3)連結持分変動計算書
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
親会社の所有者に帰属する持分
非支配持分
資本合計
資本金
資本
剰余金
利益
剰余金
その他の
資本の
構成要素
自己株式
合計
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
2024年4月1日残高
32,641
34
1,138,732
551,998
△16,073
1,707,332
7,609
1,714,941
当期包括利益
当期利益


167,161


167,161
3,228
170,389
その他の包括利益
(税効果考慮後)



△26,220

△26,220
△206
△26,426
当期包括利益合計


167,161
△26,220

140,941
3,022
143,963
所有者との取引等
非支配株主との資本取引

△48



△48
1,342
1,294
配当金の支払


△48,569


△48,569
△940
△49,509
利益剰余金から資本剰余金
への振替額

94
△94





自己株式の取得




△3
△3

△3
株式報酬取引

417



417
151
568
ストックオプションの権利
行使

△105


105
0

0
事後交付型株式報酬制度に
基づく株式支給

△128


128



所有者との取引等合計

230
△48,663

230
△48,203
553
△47,650
その他の資本の構成要素から
利益剰余金への振替


16,223
△16,223




2025年3月31日残高
32,641
264
1,273,453
509,555
△15,843
1,800,070
11,184
1,811,254
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
親会社の所有者に帰属する持分
非支配持分
資本合計
資本金
資本
剰余金
利益
剰余金
その他の
資本の
構成要素
自己株式
合計
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
2025年4月1日残高
32,641
264
1,273,453
509,555
△15,843
1,800,070
11,184
1,811,254
当期包括利益
当期利益


195,663


195,663
3,504
199,167
その他の包括利益
(税効果考慮後)



252,040

252,040
1,597
253,637
当期包括利益合計


195,663
252,040

447,703
5,101
452,804
所有者との取引等
非支配株主との資本取引

△328



△328
△1
△329
配当金の支払


△60,729


△60,729
△110
△60,839
自己株式の取得




△0
△0

△0
自己株式の売却




0
0

0
株式報酬取引

514



514
137
651
ストックオプションの権利
行使

△102


103
1

1
事後交付型株式報酬制度に
基づく株式支給

△75


75



所有者との取引等合計

9
△60,729

178
△60,542
26
△60,516
その他の資本の構成要素から
利益剰余金への振替


1,281
△1,281




2026年3月31日残高
32,641
273
1,409,670
760,315
△15,665
2,187,234
16,311
2,203,545
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
金額(百万円)
金額(百万円)
営業活動によるキャッシュ・フロー
当期利益
170,389
199,167
減価償却費及び償却費
196,228
204,192
減損損失(又は戻入れ)
18,032
751
金融収益
△27,047
△36,495
金融費用
13,365
32,710
持分法による投資損益
66
△610
法人所得税費用
67,419
77,642
資産及び負債の増減
営業債権の減少(△増加)
△28,011
△136,919
棚卸資産の減少(△増加)
△8,273
△131,521
長期前渡金の減少(△増加)
10,832
13,871
その他の流動資産の減少(△増加)
5,865
△13,928
営業債務の増加(△減少)
38,777
259,548
その他の流動負債の増加(△減少)
37,063
46,123
退職給付に係る負債の増加(△減少)
△4,269
△2,576
その他の金融資産の減少(△増加)
△1,297
1,510
その他の金融負債の増加(△減少)
6,669
5,242
その他
△2,558
11,496
小計
493,250
530,204
利息及び配当金の受取額
20,391
33,458
利息の支払額
△8,045
△8,334
法人所得税の支払額
△59,757
△47,656
営業活動によるキャッシュ・フロー
445,839
507,672
前連結会計年度
(自 2024年4月 1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月 1日
至 2026年3月31日)
金額(百万円)
金額(百万円)
投資活動によるキャッシュ・フロー
固定資産の取得
△225,290
△298,591
固定資産の売却等
20,517
14,115
定期預金の払戻
71,492
133,382
定期預金の預入
△115,127
△206,274
有価証券の売却及び償還
19,093
17,605
有価証券の取得
△9,184
△21,901
関連会社の取得
△5,975
△3,966
事業の取得

△1,343
子会社の取得-取得現金控除後

△10,241
その他
△368
△536
投資活動によるキャッシュ・フロー
△244,842
△377,751
財務活動によるキャッシュ・フロー
長期借入金による調達額
13,677
15,870
長期借入金の返済額
△134,934
△37,780
短期借入金の増減(純額)
10,050
11,804
社債による調達額

50,000
社債の償還による支出

△30,000
コマーシャル・ペーパーの増減(純額)
29,954
△23
リース負債の返済額
△14,183
△12,923
配当金の支払額
△48,536
△60,736
その他
639
△959
財務活動によるキャッシュ・フロー
△143,333
△64,747
為替変動による現金及び現金同等物への影響額
△10,355
80,293
現金及び現金同等物の増加
47,309
145,468
現金及び現金同等物の期首残高
649,998
697,307
現金及び現金同等物の期末残高
697,307
842,775
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項なし。
(重要性がある会計方針)
本連結財務諸表において適用する重要性がある会計方針は、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一です。
(セグメント情報)
1. 報告セグメントの概要
当社グループにおける事業セグメントは、当社グループの構成単位のうち独立した財務情報が入手可能で、経営者が経営資源の配分決定や業績の評価を行う際、定期的に用いている区分です。
事業の種類別セグメントについては、当社グループは、製品の種類・性質、製造方法、販売市場及び経済的指標等の類似性により複数の事業セグメントを「受動部品」、「センサ応用製品」、「磁気応用製品」及び「エナジー応用製品」の4つの報告セグメントに集約しております。また、報告セグメントに該当しない事業セグメントを「その他」としております。
各報告セグメント及び「その他」の区分に属する主な事業・製品は、次のとおりです。
区分
主な事業・製品
受動部品
セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、
インダクティブデバイス(コイル、フェライトコア、トランス)、高周波部品、
圧電材料部品・回路保護部品
センサ応用製品
温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサ
磁気応用製品
HDD用ヘッド、HDD用サスペンション、マグネット
エナジー応用製品
エナジーデバイス(二次電池)、電源
その他
メカトロニクス(製造設備)、スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータ等
各セグメントにおける会計方針は、当社グループの連結財務諸表における会計方針と一致しております。また、セグメント間取引は、独立企業間価格に基づいております。
2.報告セグメントに関する情報
前連結会計年度及び当連結会計年度における報告セグメントに関する情報は、次のとおりです。
<売上高>
(単位:百万円,%)
前連結会計年度
当連結会計年度
増減
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
金額
構成比
金額
構成比
金額
増減率
受動部品
外部顧客に対する売上高
559,639
25.4
593,201
23.7
33,562
6.0
セグメント間取引
4,225
5,626
1,401
33.2
合計
563,864
598,828
34,964
6.2
センサ
応用製品
外部顧客に対する売上高
189,472
8.6
224,623
9.0
35,151
18.6
セグメント間取引
981
155
△826
△84.2
合計
190,453
224,778
34,325
18.0
磁気
応用製品
外部顧客に対する売上高
223,637
10.1
262,903
10.5
39,266
17.6
セグメント間取引
68
328
260
382.4
合計
223,705
263,231
39,526
17.7
エナジー
応用製品
外部顧客に対する売上高
1,176,499
53.4
1,370,304
54.7
193,805
16.5
セグメント間取引
2
1
△1
△50.0
合計
1,176,501
1,370,305
193,804
16.5
その他
外部顧客に対する売上高
55,559
2.5
53,789
2.1
△1,770
△3.2
セグメント間取引
4,740
4,655
△85
△1.8
合計
60,299
58,443
△1,856
△3.1
セグメント間取引消去
△10,016
△10,765
△749

合計
2,204,806
100.0
2,504,820
100.0
300,014
13.6
<セグメント利益(△損失)>
(単位:百万円,%)
前連結会計年度
当連結会計年度
増減
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
金額
売上高比
金額
売上高比
金額
増減率
受動部品
34,072
6.1
41,831
7.1
7,759
22.8
センサ応用製品
4,983
2.6
20,748
9.2
15,765
316.4
磁気応用製品
3,377
1.5
26,951
10.3
23,574
698.1
エナジー応用製品
234,448
19.9
246,682
18.0
12,234
5.2
その他
△4,437
△8.0
△10,230
△19.0
△5,793

小計
272,443
12.4
325,982
13.0
53,539
19.7
調整
△48,251
△53,567
△5,316
営業利益
224,192
10.2
272,415
10.9
48,223
21.5
セグメント利益は、売上高から、本社部門損益以外の売上原価と販売費及び一般管理費、その他の営業収益及びその他の営業費用を差し引いたものです。
セグメント利益の調整額は主として、本社部門における全社の運営、管理目的の費用のうち、セグメントに配賦していない費用です。
3.地域別セグメント情報
前連結会計年度及び当連結会計年度における地域別セグメント情報は、次のとおりです。
<売上高>
(単位 百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
日本
174,415
183,460
米州
140,109
145,419
欧州
175,168
181,201
中国
1,192,472
1,378,025
アジア他
522,642
616,715
合計
2,204,806
2,504,820
当売上高は、外部顧客の所在地に基づいております。
(1株当たり情報)
基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり当期利益は、次のとおりです。
(単位 百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
基本
希薄化後
基本
希薄化後
親会社の所有者に帰属する当期利益
167,161
167,161
195,663
195,663
(単位 千株)
加重平均発行済普通株式数
1,897,372
1,897,372
1,897,936
1,897,936
ストックオプション行使による増加
株式数
-
2,069
-
1,797
リストリクテッド・ストック・ユニットに基づく株式支給による増加株式数
-
359
-
294
パフォーマンス・シェア・ユニットに
基づく株式支給による増加株式数
-
122
-
173
加重平均発行済普通株式数-合計
1,897,372
1,899,922
1,897,936
1,900,201
(単位 円)
1株当たり当期利益
88.10
87.98
103.09
102.97
(注)
当社は、2024年10月1日を効力発生日として、普通株式1株を5株に分割いたしました。「加重平均発行済普通株式数」、「ストックオプション行使による増加株式数」、「リストリクテッド・ストック・ユニットに基づく株式支給による増加株式数」、「パフォーマンス・シェア・ユニットに基づく株式支給による増加株式数」及び「1株当たり当期利益」につきましては、前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定しております。
(重要な後発事象)
該当事項なし。
(6)連結補足資料
1) 為替レート
前期
(2025.3.31)
当期
(2026.3.31)
US$=\
EURO=\
US$=\
EURO=\
期末日
149.52
162.08
159.88
183.41
2) 製品別売上高の四半期推移
(単位:百万円,%)
前第1四半期
前第2四半期
前第3四半期
前第4四半期
(2024.4.1
~2024.6.30)
(2024.7.1
~2024.9.30)
(2024.10.1
~2024.12.31)
(2025.1.1
~2025.3.31)
製品区分
金額
構成比
金額
構成比
金額
構成比
金額
構成比
コンデンサ
61,492
11.9
58,013
10.2
57,535
9.9
57,220
10.7
インダクティブ
デバイス
50,810
9.8
52,695
9.2
51,815
8.9
48,962
9.2
その他受動部品
30,749
5.9
31,207
5.5
30,268
5.2
28,873
5.4
受動部品
143,051
27.6
141,915
24.9
139,618
24.0
135,055
25.3
センサ応用製品
44,080
8.5
50,779
8.9
48,094
8.3
46,519
8.7
磁気応用製品
55,013
10.6
55,932
9.8
54,450
9.4
58,242
10.9
エナジー応用製品
262,920
50.7
309,053
54.1
323,974
55.7
280,552
52.5
その他
13,745
2.6
13,013
2.3
14,907
2.6
13,894
2.6
合計
518,809
100.0
570,692
100.0
581,043
100.0
534,262
100.0
(単位:百万円,%)
当第1四半期
当第2四半期
当第3四半期
当第4四半期
(2025.4.1
~2025.6.30)
(2025.7.1
~2025.9.30)
(2025.10.1
~2025.12.31)
(2026.1.1
~2026.3.31)
製品区分
金額
構成比
金額
構成比
金額
構成比
金額
構成比
コンデンサ
59,785
11.1
62,051
9.6
66,314
9.8
69,322
10.7
インダクティブ
デバイス
49,094
9.2
55,028
8.5
55,833
8.3
56,255
8.7
その他受動部品
29,261
5.5
30,433
4.7
30,391
4.5
29,433
4.6
受動部品
138,140
25.8
147,512
22.8
152,538
22.6
155,010
24.0
センサ応用製品
46,415
8.6
61,501
9.5
59,826
8.9
56,881
8.8
磁気応用製品
54,554
10.2
61,199
9.4
71,066
10.5
76,084
11.8
エナジー応用製品
285,519
53.3
362,619
56.0
377,103
55.8
345,064
53.4
その他
11,125
2.1
14,779
2.3
14,670
2.2
13,215
2.0
合計
535,753
100.0
647,610
100.0
675,203
100.0
646,254
100.0
画像
2026年4月28日
TDK株式会社
問合せ先:IR・SRグループ
TEL 03(6778)1068
2026年3月
期 連結決算情報[IFRS]
(単位:百万円,%)

前期
(2024.4.1~2025.3.31)
当期
(2025.4.1~2026.3.31)
増減
科目
金額
売上高比
金額
売上高比
金額
増減率
売上高
2,204,806
100.0
2,504,820
100.0
300,014
13.6
営業利益
224,192
10.2
272,415
10.9
48,223
21.5
税引前利益
237,808
10.8
276,810
11.1
39,002
16.4
親会社の所有者に
帰属する当期利益
167,161
7.6
195,663
7.8
28,502
17.0
1株当たり当期利益:
-基本
88円10銭
103円09銭
-希薄化後
87円98銭
102円97銭
固定資産の取得
225,290
-
298,591
-
73,302
32.5
減価償却費及び償却費
196,228
8.9
204,192
8.2
7,963
4.1
研究開発費
253,586
11.5
289,668
11.6
36,082
14.2
従業員数
105,067人
-
106,545人
-
(注) 当社は、2024年10月1日を効力発生日として、普通株式1株を5株に分割いたしました。「1株当たり当期利益」につきましては、前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定しております。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 (同左) 2.72%
計 8.34%
5,286万株 投資信託契約、投資一任契約に基づく運用を目的として保有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社 5.62%
計 8.34%
1.09億株 証券投資信託及び投資一任契約において、株券等の取得・処分の権限を有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 (同左) 2.72%
計 8.34%
5,286万株 投資信託契約、投資一任契約に基づく運用を目的として保有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社 5.62%
計 8.34%
1.09億株 証券投資信託及び投資一任契約において、株券等の取得・処分の権限を有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 (同左) 2.72%
計 8.34%
5,286万株 投資信託契約、投資一任契約に基づく運用を目的として保有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社 5.62%
計 8.34%
1.09億株 証券投資信託及び投資一任契約において、株券等の取得・処分の権限を有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 (同左) 2.72%
計 8.34%
5,286万株 投資信託契約、投資一任契約に基づく運用を目的として保有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社 5.62%
計 8.34%
1.09億株 証券投資信託及び投資一任契約において、株券等の取得・処分の権限を有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 (同左) 2.72%
計 8.34%
5,286万株 投資信託契約、投資一任契約に基づく運用を目的として保有するもの。 変更
2025-09-19 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社 5.62%
計 8.34%
1.09億株 証券投資信託及び投資一任契約において、株券等の取得・処分の権限を有するもの。 変更

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2026 25,048億円 2,724億円 1,957億円 44,152億円 21,872億円 103.1 36.0
2025 22,048億円 2,242億円 1,672億円 35,414億円 18,001億円 88.1 86.0
2024 21,039億円 1,729億円 1,247億円 34,153億円 17,073億円 328.7 116.0
2023 21,808億円 1,688億円 1,142億円 31,470億円 14,584億円 301.2 106.0
2022 19,021億円 1,668億円 1,836億円 30,869億円 13,467億円 484.5 145.0
2021 14,790億円 1,118億円 793億円 24,014億円 10,035億円 628.1 180.0
2020 13,630億円 578億円 19,434億円 8,440億円 457.5 180.0
2019 13,818億円 822億円 19,925億円 8,773億円 651.0 160.0
2018 12,717億円 635億円 19,052億円 8,246億円 502.8 130.0
2017 11,783億円 1,451億円 16,643億円 7,936億円 1,150.2 120.0
2016 11,523億円 648億円 14,506億円 6,754億円 514.2 120.0
2015 10,826億円 494億円 14,043億円 7,389億円 392.8 90.0
2014 9,845億円 163億円 12,396億円 6,353億円 129.5 70.0
2013 8,418億円 12億円 11,696億円 5,612億円 9.5 70.0
2012 8,025億円 ▲25億円 10,728億円 4,982億円 -19.1 80.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2025 / 約1,325字
2 【沿革】 年沿革1935年フェライトコアの工業化を目的とし、東京市芝区(現港区)に東京電気化学工業株式会社を設立1937年フェライトコアの量産開始1951年平沢工場にて並形円筒セラミックコンデンサ生産開始1959年ロサンゼルスに海外初の駐在員事務所開設1961年株式を東京証券取引所第一部へ上場1966年国産初OEMでのカセットテープを発売1968年米国で音楽用カセットテープ「SD」発売1972年デュッセルドルフに現地法人設立1978年VHS方式「スーパーアビリン・ビデオカセット」発売1980年積層チップインダクタ発売1982年ニューヨーク証券取引所に上場1983年社名をTDK株式会社(TDK Corporation)に変更1986年香港の磁気ヘッド製造会社 SAE Magnetics(H.K.)Ltd. を買収1987年薄膜磁気ヘッド発売1990年千葉県市川市にテクニカルセンター完成1994年高密度記録AMRヘッド発売2000年米国の磁気ヘッドメーカー Headway Technologies, Inc. を買収2005年リチウムイオン電池製造/販売会社 Amperex Technology Limited を買収 電源製品の開発/製造/販売会社ラムダパワーグループ(含むデンセイ・ラムダ)を買収2007年TDKブランド記録メディア販売事業を米国の Imation Corp. に譲渡2008年電子デバイスメーカー EPCOS AG をTOBにより買収2009年「フェライトの発明とその工業化」がIEEE マイルストーンに認定2016年センサメーカー Micronas Semiconductor Holding AG を買収 米国のHDDヘッド用サスペンションメーカー Hutchinson Technology Inc. を買収 MEMS慣性センサメーカー Tronics Microsystems SA を買収2017年ASIC(特定用途向け集積回路)の開発を行う ICsense NV を買収 センサメーカー InvenSense, Inc. を買収2019年ベンチャー企業への投資を行う TDK Ventures, Inc. を設立2020年グローバルサプライチェーンにおいて企業の社会的責任を推進するイニシアティブ 「Responsible Business Alliance」に加盟2022年Amperex Technology Limited と Contemporary Amperex Technology Co., Limited との 業務提携及び合弁会社の設立 国際的な環境イニシアティブ「RE100」に加盟2023年自動機械学習プラットフォーム開発を手掛けるQeexo, Coを買収 TDKの日本国内全製造拠点で再生可能エネルギー由来の電力100%での操業を開始2024年エッジAIとセンサフュージョンで先進的な産業機械の最適化を実現するAI新会社 TDK SensEI Pte. Ltd. を設立2025年AI/スマートグラス向け技術のリーディングカンパニーである SoftEye, Inc. を買収
配当政策 FY2025 / 約541字
3【配当政策】当社は、中長期的な企業価値の向上を実現することが株主価値の拡大に繋がるとの認識のもと、1株当たり利益の成長を通じて、配当の安定的な増加に努めることを基本方針としております。また、2025年3月期を初年度とする中期経営計画において、配当性向35%を目安として配当を実施することを株主還元方針としております。このような方針の下、当社は、持続的な成長を目指し、実現した利益の事業活動への再投資を実施したうえで、連結ベースの親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)や親会社所有者帰属持分配当率(DOE)の水準、事業環境の変化等を総合的に勘案し、配当を行うことといたします。当社は、期末及び中間の年2回、剰余金の配当を行うことを基本方針としており、それぞれの配当の決定機関は、期末については定時株主総会、中間については取締役会であります。当社は、「取締役会の決議によって、毎年9月30日を基準日として中間配当をすることができる。」旨を定款に定めております。なお、当事業年度に係る剰余金の配当は以下のとおりであります。 決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2025年10月31日取締役会決議30,367162026年6月19日株主総会決議(予定)37,96320
監査の状況 FY2025 / 約4,553字
(3) 【監査の状況】① 監査役監査の状況当社の監査役会は、常勤監査役2名及び社外監査役3名からなり、取締役の職務執行並びに当社及び国内外のグループ会社の業務や財政状況を監査しております。そのうち、常勤監査役の桃塚高和氏は当社の経理・財務に関する業務に長年にわたり従事した経験を、社外監査役の山本千鶴子氏は公認会計士の資格を、社外監査役の藤野隆氏はグローバル企業における経理・財務、IR、企業経営経験等の知見を有しており、それぞれ財務及び会計に関する相当程度の知見を有しております。常勤監査役の石川将氏は製造、情報システムに関する業務に長年に渡り従事した経験を、社外監査役のダグラス・K・フリーマン氏は弁護士の資格を有しております。 当事業年度において、当社は監査役会を原則月1回(計14回)開催しました。監査役会における個々の監査役の出席状況、監査役会の主な付議事項は次のとおりです。役職名氏 名出席状況(出席率)常勤監査役 桃塚 高和14回/ 14回(出席率100%)常勤監査役 石川 将14回/ 14回(出席率100%)社外監査役ダグラス・K・フリーマン14回/ 14回(出席率100%)社外監査役山本 千鶴子14回/ 14回(出席率100%)社外監査役藤野 隆14回/ 14回(出席率100%)主な付議事項 監査方針・監査計画・監査業務分担の策定、監査役会議長及び常勤監査役の選定、監査役会監査報告書に関する決定、会計監査人の選任・不再任に関する決定、会計監査人の評価及び監査報酬の同意、監査役報酬、取締役会の議題内容、経営会議報告内容、内部監査部門報告、グローバルの拠点への往査結果、会計監査人の非保証業務に関する監査役会の事前了解等 監査役は、取締役会への出席のほか、経営会議、事業計画検討会等の重要会議への定常的な出席並びに経営報告書及び決裁申請書の閲覧を通じて、当社グループの経営方針や執行役員等の業務執行状況に関する情報を適時に入手し、監査役間で共有し協議しております。また監査役は当事業年度の監査方針及び重点監査項目を以下のとおり定め、事業責任者・本社機能長から業務執行状況のヒアリングを行い、事業部門及び本社部門並びに重要度に従って選択した子会社を対象に監査を実施しました。監査方針1.グループガバナンス及び内部統制の運用状況を把握し、内部監査部門及び会計監査人と緊密な連携を保ちながら、健全で持続的な成長を確保できる企業統治(コーポレート・ガバナンス)体制の確立により、当社の社会的信頼の向上に寄与することを目的として、監査活動を行う。2.監査にあたっては、監査計画に基づき、重点監査項目に焦点を当て十分な意見交換を行い、監査の実効性を高めることとする。重点監査項目1.グループガバナンス体制2.コンプライアンス遵守状況3.全社リスクマネジメント体制4.経営基盤強化の取り組み そして、そこで抽出された課題は関連する事業部門及び本社部門等と共有し、その対応策を確認しました。加えて、子会社の監査役と定期的な会合・情報共有を行い、グループ全体を監査するための重要な論点・所見等に関して意見交換しました。社外監査役は社外取締役との間で定期的な情報共有の会合を設け意見交換を行い、また事業部門及び本社部門等から説明を受け、主要課題等への対応状況を確認しました。監査役会は、監査方針及び年間の監査計画を策定するとともに、取締役会及び代表取締役との定期的な会合等を通じて当社の経営状況を確認し、コーポレート・ガバナンス及びコンプライアンスに係る事項を含む当社グループが対処すべき課題、内部統制の構築・運用の状況、当社グループを取り巻くリスク、監査役監査における重要課題等について、適宜、意見表明及び提言を行っております。また、内部監査部門から内部監査報告書を入手し、定期的な会合を設け、情報共有及び連携を図るとともに、監査計画についての意見交換を行っております。これらの監査の結果の概要、抽出された課題・リスク、確認された対応策及び内部監査の状況は、監査役会において全監査役で共有し、問題点については監査役会で協議を行い、また取締役にも適宜報告しております。なお、監査役会は顧問契約を締結した弁護士と随時の会合を持ち、監査役職務に関わる法的な助言を適時に受けることにより、監査役職務の実効性の向上を図っております。他方で、監査役会は会計監査人と監査計画について協議し、監査結果報告会や連絡協議会等の会合を複数回設けており、監査上の主要な検討事項(KAM)については、会計監査人から候補として提示されたのれんや有形固定資産の評価等について、当事業年度の監査計画、期中のレビュー結果報告、期末の監査報告等の各段階で、監査の進捗に合わせて数度にわたり意見交換し、意見の相違が無いことを確認するなど連携を図っております。なお、当社は、監査役会の支援体制として、業務執行機能から独立した専属のスタッフからなる監査役室を設置し、監査役会の運営及び各監査役の職務の遂行をサポートしております。   当事業年度における監査役会の具体的な活動状況は下記の通りです。(○:原則出席、□:一部出席) 主な活動内容出席回数・件数常勤監査役社外監査役①取締役会への出席13回○○②経営会議、事業計画検討会等の重要会議への出席24回○ ③事業部門・本社部門・国内外の子会社への監査68件○□④事業責任者・本社機能長インタビュー9回○□⑤社外取締役との会合4回○○⑥代表取締役との会合2回○○⑦内部監査部門との会合13回○□⑧会計監査人との会合10回○○⑨国内子会社監査役との会合1回○ ⑩国内外拠点視察3回□□ ② 内部監査の状況当社の内部監査部門である経営監査グループは19名で構成されております。当事業年度においては、経営会議直属の各委員会に対する活動状況のヒアリングをはじめ、事業部門、主要子会社における法令及び社内規程等の遵守状況及び業務の効率性・有効性を確認いたしました。また、金融商品取引法に基づく「財務報告に係る内部統制の有効性」について、年度監査計画に基づき、国内外の重要拠点及び重要子会社を対象にリスクベースにて実地評価を実施いたしました。これらの状況については、社長、取締役会、監査役及び監査役会に定期的に報告しております。経営監査グループと常勤監査役との間では情報共有を行っており、経営監査グループから常勤監査役に対し内部監査報告書を提出するとともに、常勤監査役から監査役監査結果を入手し、効率的な内部監査を図っております。会計監査人とは、四半期決算報告等により、会計監査人による監査の状況を定期的に確認するほか、金融商品取引法に基づく「財務報告に係る内部統制の有効性」の評価状況について定期的に意見交換しております。 ③ 会計監査の状況a.監査法人の名称有限責任 あずさ監査法人 b.継続監査期間23年間 c.業務を執行した公認会計士宍戸 通孝山邉 道明百々 龍馬 d.監査業務に係る補助者の構成当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士33名、公認会計士試験合格者11名、その他104名です。 e.監査法人の選定方針と理由監査役会は会計監査人の選任・解任・再任に係る手続き及び基準を監査役会規程及び会計監査人の選任・解任・再任基準の中で定めており、これらの手続き及び基準に基づき当社の会計監査人を選定しております。選定の判断に際しては、会計監査人となるべき監査法人の品質管理体制の適切性及び担当監査チームの監査業務の合理性及び妥当性を評価し、監査報酬の妥当性も勘案しつつ総合的に判断しております。また、再任基準に定める項目の中に一つでも該当しないものがある場合には、会計監査人は不再任となることがあります。当社会計監査人が会社法第340条第1項各号のいずれかに該当し、適正な監査の遂行が困難であると、監査役全員が認めた場合、当社監査役会の全員一致の決議により当該会計監査人を解任する方針です。また、当社会計監査人について、法定解任事由に該当する事実がある場合のほか、会計監査人の適格性、独立性、倫理性またはその他の職務遂行に係る重要な要素につき、疑義を抱かせる事実が認められた場合、当社監査役会は監査役会規程及び会計監査人の選任・解任・再任基準に則り、事実関係を総合的に検討し、その解任または不再任の是非を判断します。 f.監査役及び監査役会による監査法人の評価監査役会は、前事業年度における会計監査人の監査活動状況の評価を行っております。評価対象は、前述の基準と同様、会計監査人の品質管理体制の適切性と、担当監査チームの監査業務の合理性及び妥当性です。監査役会は、当事業年度におけるこれらの評価結果を踏まえ、第131期事業年度においても、あずさ監査法人を会計監査人として再任することを決定しております。 ④ 監査報酬の内容等a.監査公認会計士等に対する報酬 区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社439-43713連結子会社47-49-計486-48613 当連結会計年度において、当社が当社の監査公認会計士である有限責任あずさ監査法人に対して報酬を支払う非監査業務は、社債発行に係るコンフォート・レターの作成を行う業務及びSSBJ導入支援業務です。 b.監査公認会計士等と同一のネットワーク(KPMGメンバーファーム)に対する報酬(a.を除く) 区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-827055連結子会社9601711,112157計9602531,182212 前連結会計年度及び当連結会計年度において、当社及び連結子会社が、当社の監査公認会計士等と同一のネットワークであるKPMGメンバーファームに対して報酬を支払う非監査業務は、税務関連業務等です。 c.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容(前連結会計年度)当社の連結子会社であるTDK Electronics AGは、Ernst & Youngに監査証明業務に基づく報酬として261百万円を支払っております。 (当連結会計年度)その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容については、重要な報酬がないため記載を省略しております。 d.監査報酬の決定方針当社は、監査公認会計士等の独立性に留意し、取締役会の決議をもって監査報酬を決定しております。 e.監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由監査役会は、取締役、社内関係部署及び会計監査人からの必要な資料の入手や報告の聴取を通じて、会計監査人の監査計画の内容、前事業年度における職務執行状況、報酬見積りの算定根拠等を検討した結果、第130期事業年度における会計監査人の報酬に同意しております。
設備の概要 FY2025 / 約503字
1 【設備投資等の概要】当社グループでは、エレクトロニクス市場における急速な技術革新や販売競争の激化に的確に対応するため、当連結会計年度において、298,591百万円の設備投資を実施しました。そのうち、受動部品部門においては、40,239百万円の設備投資を実施しました。これらはインダクティブデバイス、セラミックコンデンサの増産・生産合理化を主たる目的としております。センサ応用製品部門においては、17,184百万円の設備投資を実施しました。これらは各種センサ製品の増産を主たる目的としております。磁気応用製品部門においては、33,342百万円の設備投資を実施しました。これらはHDD用ヘッド、HDD用サスペンションの増産及び次世代製品対応を主たる目的としております。エナジー応用製品部門においては、193,090百万円の設備投資を実施しました。これらは二次電池の革新技術製品対応を主たる目的としております。その他部門においては、1,726百万円の設備投資を実施しました。本社・開発機能においては、13,010百万円の設備投資を実施しました。主として、社内ITインフラ構築及び基礎研究開発のための投資です。
従業員の状況 FY2025 / 約3,929字
5 【従業員の状況等】(1)【人材戦略に関する基本方針等】<人財戦略> 当社グループは、長期ビジョンおよび中期経営計画の実現に向け、人的資本を経営戦略の実行および変革と価値創造を推進する中核的な資本と位置付けています。 現在、当社グループはAIエコシステムを成長の軸とし、事業ポートフォリオの進化と新たな価値創出を加速しています。こうした経営戦略の実現は、単に事業や技術の選択にとどまらず、それを具体的な成果につなげる「人」と「組織の力」に強く依存しています。特に、変化の激しい事業環境において持続的な競争優位を確立するためには、これまでも培ってきた外部環境に左右されない「自力」をさらに高めるとともに、多様な人財の力を掛け合わせることで、品質、生産性、技術力、実行力を継続的に強化していくことが不可欠です。 この認識のもと、当社グループは人的資本を単なる資源ではなく、Transformationを実現する主体そのものとして捉え、経営戦略に応じた最適な人財投資の配分と、組織能力の高度化を一体的に推進しています。●Human Capital as Change Driver(変革の原動力としての人的資本) 当社は、人的資本を変革を具現化する原動力として位置付けています。経営戦略の実行にあたっては、環境変化を起点に自ら構想し、実行に移すことができる人財、すなわち、・変革を牽引する「実行力」・新たな価値を構想する「未来構想力」・変化を機会に転換する「変革力」を兼ね備えた人財の育成と活用が重要となります。そのため当社グループは、戦略上の優先度に応じた人財配置と役割の明確化に加え、採用・育成・配置・評価・報酬を一貫した思想のもとで運用し、人財マネジメント全体を「変革を継続的に生み出す仕組み」として進化させています。●Value Creation through TDK United(価値創造を生む組織と文化) 当社グループの価値創造は、技術力に加え、多様な人財がつながり合い、相互に価値を高める組織の在り方に支えられています。グローバルに多様なバックグラウンドを持つ人財が集う中で、当社グループは「TDK United」、すなわち、個性あふれる融合体を目指し、・ベンチャースピリット・多様性の尊重・機能対等という独自の文化を基盤とした組織運営を推進しています。また、長期人財戦略「TDK United HR」のもと、権限委譲とオープンなコミュニケーションのガバナンス方針を原則として、個々の人財が主体的に挑戦し、価値創造に参画できる環境を整備しています。これにより、短期的な業績向上にとどまらず、中長期的に新たな事業機会を創出する組織能力の強化を図っています。●Advancement in Technical Capability(戦略実行に資する能力の高度化) 当社グループの競争優位は、材料、プロセス、ソフトウェア、AI・データなど、複数の技術領域を横断した統合力に基づいています。とりわけ今後の成長領域であるAI関連分野やソリューションビジネスの拡大に向けては、・ソフトウェア・AI領域に精通した人財・イノベーションを推進する人財・顧客価値を起点にソリューションを構築できる人財の強化が不可欠です。このため当社グループは、経営戦略に基づき必要な能力を明確化したうえで、人財ポートフォリオの設計を高度化し、専門性の深化に加えて異分野をつなぐ構想力を備えた人財の育成を通じた、将来の競争力の源泉となる能力基盤の構築を進めています。 <従業員の給与等の決定方針(提出会社)> 当社グループは、社員一人ひとりによる価値創造の総和が企業の価値を形成するとの考えに基づき、社員一人ひとりがその個性や能力を最大限に発揮できるよう、個々の社員により向き合った人事制度および報酬制度の整備を進めています。 これらの環境整備の一環として、人財・組織マネジメント変革(HR Empowerment)に取組んでおり、現場をリードする管理職が部下一人ひとりの役割や成果を踏まえた評価・処遇をおこなえるよう、報酬分配の一部を現場で決定できる仕組みを導入し、権限委譲を進めています。これにより、柔軟な人財マネジメントの実現に加え、各部門の実態に即した納得度の高い処遇の実現を目指しています。 今後、管理職の権限を拡大する一方で、ポジションごとの期待される役割と報酬を明確に結び付ける仕組みを導入し、処遇決定プロセスの明確化と透明性の確保を図っていきます。 非管理職の報酬制度では、社員の経験、専門性、業務範囲等を踏まえてグレードを設定し、各グレードで求められる期待役割を明確にすることで、人財育成の方向性を示すとともに、役割や貢献度に応じた処遇につなげています。 月例給与は、各グレードに応じた基準賃金をベースに構成しています。また、賞与については、主として会社の業績および個人の業績等を勘案し、支給額を決定しています。 報酬水準については、日本国内における労働市場の競合企業群をベンチマークとし、外部環境や他社動向を注視しながら、採用競争力を維持できる水準を継続的に確保するよう努めていきます。 (2)【従業員の状況】① 連結会社の状況2026年3月31日現在事業の種類別セグメントの名称従業員数(人)受動部品32,535センサ応用製品6,835磁気応用製品10,642エナジー応用製品49,507その他4,252全社(共通)2,774合計106,545 ② 提出会社の状況2026年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(才)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減比率(%)6,57343.016.99,211,55210.95 当社における平均年間給与の増加は、定期昇給およびベースアップに加え、業績の着実な成長を踏まえた賞与水準の見直し等によるものです。また、管理職にも成果に応じた追加的な報酬制度の適用を開始するなど、役割および成果に応じた処遇の強化を進めています。これらの取り組みは、経営戦略の実現に向けて必要となる人財の確保および動機づけを目的とした人的投資の一環であり、人財の自律的な挑戦および価値創造を促進する報酬体系の高度化として位置付けています。 事業の種類別セグメントの名称従業員数(人)受動部品2,473センサ応用製品585磁気応用製品558エナジー応用製品236その他226全社(共通)2,495合計6,573 (注) 1.従業員数は就業人員です。2.平均年間給与は賞与及び基準外賃金を含んでおります。3.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものです。 ③ 労働組合の状況提出会社及び一部子会社に労働組合があります。 ④ 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率、労働者の男女の賃金の差異提出会社 当事業年度管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1、3男性労働者の育児休業取得率(%)(注)2労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1全労働者(注)5うち正規雇用労働者うち非正規雇用労働者5.766.2 72.572.363.5 国内連結子会社 当事業年度名称管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1、3男性労働者の育児休業取得率(%)(注)2労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1全労働者うち正規雇用労働者うち非正規雇用労働者注)6、7TDKエレクトロニクスファクトリーズ株式会社1.871.078.478.289.5TDKラムダ株式会社6.072.760.673.455.1TDKサービス株式会社21.910068.483.367.6 (注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業の取得割合を算出したものであります。3.2026年4月時点で算出したものであります。4.出向者は出向元の従業員として集計し算出しております。5.提出会社であるTDK株式会社の労働者の男女の賃金差異については、報酬体系および処遇は男女同一ですが、女性に比べて男性における管理職比率が高い事が主な要因です。当社は女性活躍の機会拡大と女性管理職比率の向上を重要課題と認識しており、創業100年にあたる2035年にTDK株式会社の女性管理職比率を15%にすることを目標としており、DE&I推進の意義の浸透、各種セミナーやメンタリングプログラム等、インクルーシブな職場環境の醸成や女性リーダーの育成に向けた取り組みを継続しています。その結果、活動が始まった2020年から、女性管理職比率は2倍以上に向上しています。6.TDKラムダ株式会社では、非正規雇用労働者の男女の賃金の差異が大きくなっております。これは、非正規雇用労働者に占める嘱託社員・契約社員の男性は主に定年退職後の再雇用者であり、賃金水準が高いことによるものです。7.TDKサービス株式会社では、非正規雇用労働者の男女の賃金の差異が大きくなっております。これは、専門技術、体力負荷等により賃金水準が高い職種の嘱託契約に男性が多く、簡易業務、補助業務のパート契約社員に女性が多いことによるものです。
研究開発活動 FY2025 / 約2,796字
6 【研究開発活動】(1) 研究開発活動  当社グループの研究開発活動は、AI(人工知能)をはじめ進化が加速するエレクトロニクス分野へ対応するため、継続的に新製品開発の強化拡大を進めており、GXとDXを支える最先端技術により、社会の変革に貢献するとともに、当社グループ自身の変革も続けてまいります。加えてマーケティング機能との連携を強化し、今後の成長が期待される製品の開発に注力しております。従来からのICT、自動車、産業機器・エネルギーの3市場に加えて、特にAIデータセンターなどAI技術を取り巻く幅広いマーケットを指す「AIエコシステム市場」に注目し、当社グループが強みとしているモノづくり力を最大限に活かした製品開発を行うことで、電子デバイスの高付加価値化、高機能化、省エネルギー化に貢献してまいります。  これらの注力する市場の変化を捉えた技術戦略を基に、今後の成長が大いに期待されるセンサ・アクチュエータ、次世代電子部品を戦略成長製品と位置づけて、独自の材料・プロセス・ソフトウェアを組み合わせた電子デバイスで、テクノロジーの進化と社会の変革を加速し、サステナブルな未来の実現に貢献することを目指しております。  受動部品事業分野では、コア技術を活かした次世代積層セラミックチップコンデンサやインダクタ製品並びにEMC対策部品などの小型化、高性能化を進めております。また、高周波化が進むモジュール製品に適した部品の開発も強化しております。次世代電子部品としては、薄膜技術、材料技術、Roll to Roll 技術などを融合させ、多様化する市場のニーズに応える高付加価値製品開発を推進しております。  センサ応用製品事業分野では、センサ素子の高性能化に加えて、さまざまなアプリケーションに対応するセンサソリューションを提供するために、センサシステム、ソフトウェアの開発を進めております。  磁気応用製品事業分野では、次世代高記録密度ヘッドの開発を強化しております。高性能希土類磁石においては、地政学的リスクを考慮し、希土類元素使用量の削減に向けた開発を行っております。  エナジー応用製品事業分野では、次世代リチウム電池材料の開発や、省エネルギーが訴求される社会情勢に適した高効率電源の開発にも注力し、二酸化炭素排出量の削減も進めております。  本社研究開発機能では、それぞれの市場分野に対応した専門性の高い技術者たちが自由な発想で研究開発を展開できるように、日本、北米、欧州、アジアの4極に開発拠点を置き、戦略成長製品の開発に注力しています。また、First to marketの考えのもと、各地域の最先端企業や研究開発機関との連携による製品開発を展開しております。特に、センサはAIの活用に伴うデータ社会の拡大には欠かせない重要なデバイスであり、その実現に必要な技術資産を有する企業との協業も視野に入れながら、革新的な次世代製品創出、新しいプラットフォームの提供を目指してまいります。その取り組みの例として、センサ等のハードウェアとソフトウェアを組み合わせたエッジAIソリューション、スマートグラス向けコアデバイスの事業化を行っております。特に、次世代ICTデバイスとして期待するスマートグラス向けソリューションの事業部を新設し、視線意図検出のアルゴリズムと関連デバイスの製品化や、超小型・高解像度のフルカラーレーザーモジュールの開発を加速していきます。一方で、連続的な進化を実現するために、全社共通の基盤技術である材料技術、プロセス技術、製品設計技術、生産技術、評価・シミュレーション技術に磨きをかけ、中長期における全社開発テーマを加速する様に支援しています。  今年度の研究成果として、電子工学と磁性材料を組み合わせたスピントロニクスの現象を利用して高速な光検知ができる、超小型のスピンフォトディテクタを開発し、学校法人日本大学と共同で動作実証に成功しました。生成AIの性能向上を実現させるために不可欠となるAIデータセンター向け光電融合デバイスやスマートグラスへの応用が期待されています。また、大規模な演算処理を必要としない高速・軽量なリアルタイム学習機能を特徴とする、小脳を模したアナログリザバーAIチップを国立大学法人北海道大学と共同で開発しました。この成果と加速度センサを組み合わせたフィジカルAI向けエッジAIセンサシステムのデモにより、CEATEC AWARD2025イノベーション部門賞を受賞しました。  当社グループの研究開発活動において、優秀な人財の確保と人財育成、及び最先端技術の導入、そして当社グループが保有していない技術については国内のみならず海外の公的機関、大学、研究機関との産学官アライアンスを積極的に進めております。特に、国立大学法人東京科学大学や国立大学法人秋田大学とは、独自性の高い共同研究や組織的連携を進めております。なお、当連結会計年度の研究開発費は、前連結会計年度比14.2%増の289,668百万円(売上高比11.6%)であります。 (2) 知的財産活動 当社グループは、知財戦略と事業戦略のアライメントを重視し、知財活動を展開しています。経済産業省が発表した「価値協創ガイダンス2.0」に基づき、知的財産を「企業固有の価値創造ストーリー」の中で位置づけ、知財投資が事業競争力の強化と成長にどのように結びつくかを明確化することに注力しています。 当社グループは、「材料技術」「プロセス技術」「評価・シミュレーション技術」「製品設計技術」「生産技術」を5つのコアテクノロジーとして定義しています。これらの技術特性に応じて、特許による権利化とノウハウによる秘匿化を戦略的に使い分けることで、競争優位性を確保しています。特に、知的財産に関連する情報を収集・分析し、これらの情報を事業戦略の重要な素材として利用するIPインテリジェンスを強化し、IPランドスケープの活用を推進しています。 当社グループでは、「Empowerment & Transparency(権限委譲と透明性の確保)」をガバナンス方針とし、本社の知的財産権センターがハブとなりつつ、各拠点の独自性を尊重した知財活動を推進しています。各地域の市場特性や技術動向に最適化された活動を自律的に実践することで、事業の変化に即応した知財戦略を実現しています。このようなグローバルな知財ネットワークの強化を通じて、当社グループの持つ多様性を成長に結びつけています。 当社グループはまた、知的財産権の侵害に対して、司法手続を含む適切な措置を講じることにより、事業を保護しています。このような知財活動を通じて当社グループは事業競争力を維持・向上させ、持続的な成長を実現しています。
株式の保有状況 FY2025 / 約1,370字
(5) 【株式の保有状況】① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、純投資目的の投資株式は株式の価値変動または株式に係る配当によって利益を受け取る事を目的として保有します。純投資目的以外の投資株式は政策保有株式と位置付け、その保有により当社グループの企業価値を持続的に高めることを基本方針とし、(1) 事業展開上の戦略的保有、または、(2) 取引関係の維持強化の目的で保有しております。② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容政策保有株式の保有については、毎年、取締役会等において、銘柄ごとに保有目的、取引の状況、資本コスト対比の収益性、財務状況等を踏まえ、継続保有の合理性及び株式数等を検証しており、保有意義が希薄化した銘柄は相手先との対話・交渉を行い、売却等の縮減を進めます。政策保有株式の議決権については、発行会社の経営方針等を十分尊重した上で、事業展開上の戦略的保有または取引関係の維持強化という目的に照らして妥当か、当社の企業価値を持続的に高めることができるか、また発行会社の社会的責任やその他株主に対する背信的行為の有無等についても考慮し、その判断を行います。また、必要に応じて、議案の内容等について発行会社と対話を行います。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式111,582非上場株式以外の株式-- (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額等の合計額(百万円)非上場株式33,659非上場株式以外の株式-- c.みなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報下記のみなし保有株式について、定量的な保有効果は機密事項のため記載は困難です。保有の合理性については、2026年6月の取締役会等において、銘柄ごとに保有目的、取引の状況、資本コスト対比の収益性、財務状況等を踏まえ、継続保有の合理性及び株式数等を検証しております。 みなし保有株式 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)新光商事㈱-698,000受動部品事業等において取引を行っており、現在は退職給付信託に拠出しておりましたが、当事業年度に保有株式すべてを売却しております。無-628戸田工業㈱199,400199,400当社の関連会社に該当します。当社の材料技術の強化等を目的に業務提携しております。なお、当該株式は退職給付信託に拠出しております。議決権行使については当社が指図権を保有しております。有265225ニッコー㈱1,928,0002,346,100現在は退職給付信託に拠出しております。議決権行使については当社が指図権を保有しております。無391342 ③ 保有目的が純投資目的である株式該当事項はありません。
関係会社の状況 FY2025 / 約3,662字
4 【関係会社の状況】 名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容(連結子会社-海外-) Ningde Amperex TechnologyLimited *1Ningde, ChinaRMB1,098,958,012エナジー応用製品100(100)当社製品の製造、販売役員の兼任等…有Amperex Technology Limited*1、*2Hong Kong, ChinaUS$267,588,100エナジー応用製品100(57.6)当社製品の製造、販売当社に対する資金貸付役員の兼任等…有Navitasys Technology Limited *1Hong Kong, ChinaUS$10,000,000エナジー応用製品100(57.6)当社製品の製造、販売役員の兼任等…有Dongguan Amperex TechnologyLimited *1Dongguan, ChinaRMB485,509,727エナジー応用製品100(100)当社製品の製造、販売役員の兼任等…有SAE Magnetics (H.K.) Ltd.Hong Kong, ChinaHK$50,000磁気応用製品100(100)当社製品の製造、販売当社に対する資金貸付役員の兼任等…有TDK (Shanghai)InternationalTrading Co., Ltd.Shanghai, ChinaRMB1,659,160受動部品100(100)当社製品の販売役員の兼任等…無TDK HONG KONG COMPANYLIMITED*1Hong Kong, ChinaHK$25,500,000受動部品100当社製品の販売当社に対する資金貸付役員の兼任等…有Xiamen Ampeak TechnologyLimited *1Xiamen, ChinaUS$261,853,476エナジー応用製品100(100)合弁会社の株式の所有及び管理役員の兼任等…有TDK (Zhuhai FTZ) Co., Ltd.Zhuhai, ChinaRMB29,390,675受動部品100(100)当社製品の製造、販売役員の兼任等…有TDK Xiamen Co., Ltd. *1Xiamen, ChinaRMB770,098,932受動部品100(100)当社製品の製造、販売役員の兼任等…無TDK Electronics Hong KongLimitedHong Kong, ChinaHK$2,000,000受動部品100(100)当社製品の販売役員の兼任等…有TDK (Shanghai) ElectronicsLtd.Shanghai, ChinaRMB13,081,180受動部品100(100)当社製品の販売役員の兼任等…有TDK (Suzhou) Co., Ltd.Suzhou, ChinaRMB93,324,615受動部品100(100)当社製品の製造、販売役員の兼任等…無TDK (Zhuhai) Co., Ltd.Zhuhai, ChinaRMB161,627,185受動部品100(100)当社製品の製造、販売役員の兼任等…有TDK (Xiamen) ElectronicsCo., Ltd.Xiamen, ChinaRMB144,667,400受動部品60(60)当社製品の製造、販売役員の兼任等…有TDK China Co., Ltd. *1Shanghai, ChinaRMB2,070,910,100関係会社に対する投融資並びに関係会社管理100─────当社に対する資金貸付役員の兼任等…有TDK Europe GmbH *1Munich, GermanyEUR46,545,000受動部品100(100)当社製品の販売役員の兼任等…無TDK Electronics AG *1Munich, GermanyEUR66,682,270受動部品100当社製品の製造、販売役員の兼任等…有TDK-Micronas GmbHFreiburg, GermanyEUR500,000センサ応用製品100当社製品の製造、販売当社からの資金貸付役員の兼任等…有TDK Hungary Components Kft.Szombathely, HungaryEUR9,737,293受動部品100(100)当社製品の製造、販売役員の兼任等…有TDK Electronics GmbH & CoOGDeutschlandsberg,AustriaEUR14,500,000受動部品100(100)当社製品の製造、販売役員の兼任等…無TDK Europe S.A. *1Windhof, LuxembourgEUR20,974,825関係会社に対する投融資並びに関係会社管理100─────当社に対する資金貸付役員の兼任等…無TDK Corporation of AmericaIllinois, U.S.A.US$3,800,000受動部品100(100)当社製品の販売役員の兼任等…有InvenSense,Inc.California, U.S.A.US$79,923センサ応用製品100(100)当社製品の製造、販売役員の兼任等…有Headway Technologies, Inc.*1California, U.S.A.US$163,161,945磁気応用製品100当社製品の製造、販売当社からの資金貸付役員の兼任等…有TDK Electronics Inc.New Jersey, U.S.A.US$1,000受動部品100(100)当社製品の販売役員の兼任等…無 名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容TDK U.S.A. Corporation *1New York, U.S.A.US$850関係会社に対する投融資並びに関係会社管理100─────当社に対する資金貸付役員の兼任等…有Magnecomp PrecisionTechnology Public Co., Ltd.*1Ayutthaya, ThailandUS$96,333,296磁気応用製品99.9当社製品の製造、販売役員の兼任等…有Navitasys India PrivateLimited *1Bawal, IndiaUS$58,029,540エナジー応用製品100(0.1)当社製品の製造、販売役員の兼任等…無TDK Electronics KoreaCorporationSeoul, Republic ofKoreaKRW10,000,000,000受動部品100当社製品の販売役員の兼任等…無TDK Taiwan CorporationTaipei, TaiwanNT$424,125,200「その他」に区分される製品95.4当社製品の製造、販売当社からの資金貸付役員の兼任等…有(連結子会社-国内-) (百万円) TDKラムダ㈱東京都中央区2,976エナジー応用製品100当社製品の製造、販売当社からの資金貸付役員の兼任等…無TDKサービス㈱東京都中央区34保険代行・不動産業100当社の保険代理及び施設管理の業務の委託役員の兼任等…無TDKエレクトロニクスファクトリーズ㈱秋田県由利本荘市200受動部品100当社製品の製造当社に対する資金貸付役員の兼任等…有その他 118社 (持分法適用関連会社-海外-) Xiamen Ampcore Technology LimitedXiamen, ChinaRMB4,250,000,000二次電池セルの開発・製造・販売30(30)─────役員の兼任等…有(持分法適用関連会社-国内-) (百万円) 戸田工業㈱広島市南区7,477磁性材料等の製造、販売25.4─────役員の兼任等…有㈱半導体エネルギー研究所神奈川県厚木市100半導体関連製品の研究開発31.9─────役員の兼任等…無その他 3社 (注) 1.主要な事業の内容欄には、事業の種類別セグメントの名称等を記載しております。2.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合を内数で示しております。3.役員の兼任等には当社執行役員を含めて記載しております。4.*1:特定子会社に該当しております。5.*2:Amperex Technology Limited の売上高は、連結売上高に占める割合が10%を超えております。主要な損益情報等① 売上高  545,592百万円 ②税引前利益  164,722百万円 ③当期利益 157,206百万円④ 資本合計 331,816百万円 ⑤資産合計  615,321百万円6.上記はIFRSで要求される開示の一部であり、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記31 子会社」で上記を参照しております。
サステナビリティ FY2025 / 約8,574字
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 <サステナビリティ全般>(1) ガバナンス当社グループは、TDKグループの事業を通じて、TDK自身の持続可能性(長期的な企業価値の向上)と社会の持続可能性の同期化を図ることを目的として、執行役員 戦略本部長を委員長とする「サステナビリティ委員会」を設置しています。サステナビリティ委員会は原則として年4回開催とし、ⅰ)全社の重要課題(マテリアリティ)及び関連するリスクと機会、ⅱ)サステナビリティ関連規制への対応、並びにⅲ)その他ESGに関する重要テーマについて協議するほか、施策推進のために必要な支援を行います。サステナビリティ委員会における活動や協議された課題などは、経営会議及び取締役会に報告されます。経営会議は、報告結果について審議することで、業務執行状況を管理しております。また、取締役会は、サステナビリティ委員会からの報告・審議をもって、経営陣の業務執行の監督を実施しております。 (2025年度サステナビリティ委員会の主な議題)開催数議題年4回・気候変動への取り組み・人権の尊重の取り組み・サステナビリティ情報開示規制への対応・外部からのESG評価・サステナビリティの社内浸透に向けた活動計画 (報酬に関する開示)  執行役員を兼ねる取締役及び執行役員に対しては、事後交付型株式報酬のうち、中期経営計画の業績目標達成度に応じて算定される当社株式及び金銭を対象期間終了後に交付する類型の業績連動発行型株式報酬としてパフォーマンス・シェア・ユニット(PSU)を定めており、未財務指標として気候変動及び人的資本に関する指標を評価指標に含めております。詳細については、第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (4) 役員の報酬等 をご参照ください。 (2) リスク管理当社グループは、持続的成長を目指す上で、組織目標の達成を阻害する要因(リスク)に対し、全社的に対策を推進し、適切に管理する全社的リスクマネジメント(ERM)活動を実施するため、社長執行役員CEOが指名した執行役員を委員長とするERM委員会を設置しております。同委員会では、全社のリスクの分析評価を行い、対策が必要なリスクを特定するとともに、リスク対策を主導するリスクオーナー部門の割当等、全社的リスクマネジメントを推進しております。個々のリスクに対しては、割り当てられたリスクオーナー部門がリスク対策の実施を主導し、その対策状況については、委員会にてモニタリングを行います。委員会によるリスク分析評価や重要なリスクの対策状況については、経営会議において審議し、取締役会に報告しております。気候変動を含む環境に関するリスク、人財獲得と人財育成に関するリスク、人権に関するリスクなど、サステナビリティに関連するリスクについても、リスクオーナー部門及び担当執行役員を割り当てております。サステナビリティ関連のリスク及び機会は、サステナビリティ委員会で協議され、必要に応じて、経営会議及び取締役会に報告されております。 <気候変動>具体的な活動の目標として、「TDK環境ビジョン2035」を策定し、原材料の使用から製品の使用・廃棄に至る、ライフサイクル的視点での環境負荷の削減に取り組んでおります。2023年7月には、日本国内すべての生産開発拠点の電力の100%を再生可能エネルギー由来とし、2024年度は、グループ全体での再生可能エネルギー由来電力の導入率は61.2%となり、中間目標であった2025年度の導入率50%という目標を前倒しで達成しました。引き続き長期目標である2050年度100%を目指して推進していきます。 (1) ガバナンス(取締役会による気候関連リスクの監督)TDKでは、Chief Officer of Quality, Safety & Environmentが気候変動問題を含むグループ環境活動の責任者となり、品質保証本部安全環境グループを中心に、TDKグループ環境活動の推進と支援を行っております。TDKグループ環境活動において経営上重要な内容については、サステナビリティ委員会での協議の上、経営会議及び必要に応じて取締役会で審議・意思決定を行っております。 (気候変動関連リスクの評価と管理に関する経営者の役割)・責任企業の社会的責任に関して、地球環境との共生は、経営上の重要課題と認識し、社長執行役員CEOにより任命されたChief Officer of Quality, Safety & Environmentが、気候変動を含む環境経営全般の責任を担うこととしています。また、その下に位置する、品質保証本部安全環境グループ長に気候変動を含めた環境管理に関する実行責任が与えられています。TDKグループは「TDK環境ビジョン2035」(自然の循環を乱さない環境負荷で操業を目指す、ライフサイクル的視点でのCO2排出原単位を2035年までに半減)の実現に向けて、すべてのビジネスグループ、部門、サイト、製造子会社、本社機能が一致団結して取り組んでいます。なお、気候変動を含む環境リスクのうち、重要事項については、サステナビリティ委員会やERM委員会での協議の上、経営会議及び取締役会に報告しています。 ・責任内容品質保証本部安全環境グループが、気候変動を含むTDKグループ全体の環境目標を設定するとともに、TDKグループ全体の環境に関するリスクの特定を実施しています。なお、ERM委員会は、「Enterprise Risk Management Regulation」に従って全社リスクを特定し、全社リスクの一部として気候変動関連問題を取り扱っています。 ・モニタリング気候変動を含む環境活動の実績については、サステナビリティ委員会で報告されるとともに、Chief Officer of Quality, Safety & Environmentによるマネジメントレビューを実施して、主要KPIの報告や中長期目標の策定、省エネにかかわる投資など、環境活動推進上の重要事項について審議、決定を行っています。また、上記マネジメントレビューで経営に重要な影響を及ぼすと判断された案件(ビジョン、大型投資など)については、サステナビリティ委員会での協議の上、経営会議及び必要に応じて取締役会で審議をしています。 (2) リスク管理経営上重要なリスクについては、ERM委員会において包括的なリスクの一部として評価されます。評価した内容により、全社で取り組むリスクについては、経営会議で承認のうえ、ERM委員会で対策の進捗を確認するとともに、対策完了時は、経営会議の承認を得ています。 (3) 戦略・指標と目標TDKでは、2024年度より、今後10年を通じてTDKが標榜するありたい姿として、長期ビジョン「TDK Transformation」を新たに策定し、「独自の材料・プロセス・ソフトウェアを組み合わせた電子デバイスで、テクノロジーの進化と社会の変革を加速し、サステナブルな未来の実現に貢献します」、「自己を変革し続け、世界のお客様と共に成長するNo.1パートナーになります」を掲げております。この長期ビジョンには、社会のTransformationへの貢献という意味と、社内、すなわち当社自身がTransformし続けていくという2つの意味があります。この2つのサイクルを加速させ、サステナブルな未来の実現に貢献するという想いをこめています。これを実現するために重要課題(マテリアリティ)を再設定するとともに、気候変動への取り組みとして2050年CO2ネットゼロ社会実現に向け温室効果ガス削減活動を強化し、気候変動対策を推進します。 -シナリオ分析結果-環境省が公表した、「TCFDシナリオ分析実践ガイド」に沿い、下記の前提条件のもと、シナリオ分析を実施しました。(前提条件)想定期間  :2030年度対象範囲  :TDKグループ全体採用シナリオ:1.5℃シナリオ(IEA-NZE)、4℃シナリオ(IEA-CPS、STEPS、RCP6.0) 以下、シナリオ分析を基に特定した、主なリスクと機会になります。脱炭素政策による各国の規制が厳しくなる1.5℃シナリオ下では、移行リスクが発生し、炭素価格付けの導入や、再生可能エネルギーのコストが増加する可能性を認識しました。それぞれのリスクに対する2030年の財務影響としては、炭素価格では114億円、再生可能エネルギーでは155億円と予測しています。また、TDKの注力市場の一つである、自動車市場において、自動車のEVシフトが進展し、EV関連製品の販売機会拡大や、電池関連のリスク・機会の可能性も認識しました。一方、4℃シナリオでは、異常気象頻発による洪水発生リスクがより高まる可能性も認識しました。 分類リスク/機会発生時期主な対応策移行リスク炭素価格/各国 炭素排出目標リスク中~長期・生産拠点において「2050年CO2ネットゼロ実現に向けた、エネルギーの有効利用と再生可能エネルギーの利用拡大」を推進など再エネ比率の増加によるエネルギーコストの上昇リスク機会中~長期・生産拠点において「2050年CO2ネットゼロ実現に向けた、エネルギーの有効利用」推進・再生可能エネルギー向け製品の開発促進などEV市場の拡大による新たなビジネスチャンスの拡大機会中~長期・EV市場拡大を睨んだ製品開発の促進次世代電池材料の開発リスク機会長期・全固体電池の開発促進RE100に対する顧客の要求の増加リスク機会短~長期・顧客の気候変動対応への取り組み分析・再生可能エネルギーの導入計画の策定など物理リスク洪水の増加によるビジネスリスクの増大リスク中~長期・各拠点において、洪水リスクに応じた対策の実施・BCP対応推進、BCM体制構築など ※ 時間軸:「短期」は1年未満、「中期」は1~3年未満、「長期」は3~20年を想定しています。 TDKは、「TDKグループのマテリアリティ」のなかで2050年CO2ネットゼロ実現を目指すことを表明するとともに、「TDK環境ビジョン2035」のなかで「ライフサイクル的視点でのCO2排出原単位を2035年までに半減(2014年度対比)」を掲げています。このビジョンのもと、2025年までの環境基本計画として「TDK環境・安全衛生活動2025」の活動項目と目標値を定め、進捗を管理しています。2024年6月にNear Term目標及び2025年2月にネットゼロ目標のSBT認定を取得しました。 GHG排出量(千t-CO2)2024年度実績総排出量21,955Scope1134Scope2756Scope321,064 ※ 2025年度実績は、2026年7月以降、第三者検証後にサステナビリティWEBサイトにて公開予定です。※ 連結ベースで算出しております。 TDKグループのマテリアリティ2050年CO2ネットゼロ社会実現に向け、温室効果ガス削減活動を強化し、気候変動対策を推進しますTDK環境ビジョン20352035年までにライフサイクル的視点でのCO2排出原単位を2014年度比半減(Scope1、2、3)TDK環境・安全衛生活動2025・2025年までにCO2排出原単位 2014年度比30%改善(Scope1、2、3)・2025年までに再生可能エネルギー導入率 50%達成(Scope2) 2024年度目標2024年度実績(生産拠点のCO2排出量削減) エネルギー起源CO2排出量原単位 前年度比 1.8%改善前年度比2.7%悪化エネルギー原単位前年度比1.0%改善前年度比1.5%悪化2025年 再生可能エネルギー導入率50%に向けた取り組みの実施 (Scope2)2024年度目標45%に対し、61.2%導入(Scope3カテゴリー別取り組みによるCO2排出量削減) Scope3取組みによる環境負荷低減の推進グローバル物流CO2削減物流CO2排出原単位 前年度比3.9%悪化(日本) ※ 2025年度実績は、2026年7月以降、第三者検証後にサステナビリティWEBサイトにて公開予定です。※ 連結ベースで算出しております。 [ご参考]なお、TCFDに基づく情報開示に加えて、2023年9月に公表されたTNFD(Task Force on Nature-Related Financial Disclosures: 自然関連財務情報開示タスクフォース)の最終提言を受け、生物多様性を含む自然資本全般に対して依存、インパクト、リスク、機会について、ガイダンスに沿った分析や評価及び情報開示を開始しています。 <人的資本の現在地と認識している課題> 当社グループは、グローバル展開やM&Aを通じて事業領域を広げ、多様な人財が活躍する企業グループへと発展してきました。その中で、人的資本についても量・質の両面で基盤は着実に拡充してきた一方、今後の成長と変革を見据えたとき、さらなる高度化が求められる局面にあると認識しています。 第一に、当社グループを取り巻く事業環境は、技術革新の加速や事業のグローバル化・複雑化により、変化のスピードと不確実性が高まっています。このような環境においては、自ら変革を構想し実行できる人的資本の重要性が一層高まっています。また、経営戦略と人財戦略のより強い連動を図り、事業の変革を迅速かつ着実に推進していくためには、個々の人財の能力に加え、それを組織として発揮できる仕組みの高度化が求められています。 第二に、当社グループは事業の成長及びグローバルな展開の中で、多様な背景や専門性を有する人財や能力を蓄積してきました。また、これに加えてM&A等を通じた外部人財との融合も進める中で、人的資本の多様性を一層広げてきました。こうした多様性は当社グループの重要な強みである一方で、それぞれの経験や知見を組織全体の学習や将来の人財育成へとより体系的につなげていく余地があると認識しています。今後は、個々の人財の力を点として活かすにとどまらず、それらを有機的に結び付けることで線や面としての価値創出へと昇華させていくことが重要であると考えています。 第三に、こうした人的資本の活用や育成の在り方は、事業ポートフォリオの進化や新たな成長機会の創出と密接に関係しています。人的資本が戦略と一体となって機能することで、既存事業の競争力強化にとどまらず、新たな価値創造へとつながっていくことが期待されます。 当社グループは、これらの論点を制約や課題としてのみ捉えるのではなく、人的資本のマネジメントを戦略的に進化させることで、企業価値を一段高めていくための重要なテーマであると位置付けています。こうした認識を踏まえ、経営戦略と連動した人財戦略の構築と実行に取り組んでいます。 ※経営戦略と連動した人財戦略の詳細は、「第4 提出会社の状況」の「5 従業員の状況等」をご参照ください (1) ガバナンス 当社グループは、人財戦略を経営戦略と一体的に推進するため、グローバルで統合された人事ガバナンス体制を構築しております。当社グループのグローバル人事機能は、社長執行役員CEO直属のCHROが直轄する組織であり、取締役会に対して「人財戦略」を立案・実行する責任を負っています。CHROは経営チームの一員として、経営戦略と人財戦略の連動を担い、経営の意思決定に対して人的資本の観点からの提言を行っております。取締役会はコーポレートガバナンスの観点から、次期CEOや経営チームのサクセッションプランを含む人財に関する重要事項について監督機能を担っており、企業価値向上に向けた人的資本の適切な活用及びリスクの管理状況を確認しております。 また、CHROは執行役員及び各ビジネスカンパニー・本部長と連携しながら、人財戦略の進捗及び重要施策について経営会議において定期的に報告・討議を行っております。その他、当社グループではグローバル・地域・拠点の各レベルにおいて人事機能を配置し、グループ全体で横断的に連携する体制を構築しております。これにより、事業ニーズに即した人財戦略及び人事施策を迅速かつ一貫して展開しております。 (2) リスク管理 当社グループは、人的資本に関するリスクを経営上の重要リスクの一つと認識し、継続的なモニタリング及び改善を実施しております。その一環として、人的資本に関する指標については、経営会議及び取締役会に報告を行っており、経営会議において改善策等に関する議論が実施されています。具体例として、定期的に実施しているエンゲージメントサーベイの結果をもとに、従業員の意識や組織状態の把握するとともに、必要な改善施策の検討・実行が経営会議の場で行われています。さらに、当該サーベイの結果を役員報酬の評価指標に組み込むことで、経営における関与度を高めるとともに、改善策の実効性向上を図っています。また、人的資本に関するリスクを全社的なサステナビリティ及び経営リスクの枠組みの中で統合的に把握しております。 さらに、人財戦略の重点施策については、重要課題(マテリアリティ)との関連付けのもとで定期的に評価・見直しを行い、グループ全体で共有することにより、リスクの早期把握及び適切な対応を図っております。 これらの取り組みにより、人財の定着・育成・多様性確保等に関するリスクを低減し、持続的な企業価値向上の実現を目指しております。 (3) 指標及び目標 当社グループの人財戦略は、「Human Capital as Change Driver(変革の原動力としての人的資本)」、「Value Creation through TDK United(価値創造を生む組織と文化)」、「Advancement in Technical Capability(戦略実行に資する能力の高度化)」の三つの観点から構成されており、これらの実行を通じて、中長期的な企業価値の向上を図っております。また、これらの戦略の進捗及び成果を把握するために、対応する指標及び目標を設定し、継続的にモニタリングしております。 ①Human Capital as Change Driver/Advancement in Technical Capability(変革の原動力及び戦略実行力の源泉となる人的資本の強化) 経営戦略の実行及びTransformationの推進にあたり、環境変化を起点に自ら構想し実行に移すことができる人財の育成に加え、それを組織として支える人財基盤の強化を重視しております。このため、変革を牽引する中核人財の創出及びその裾野となる人財層の拡充を一体的に捉え、指標を設定しております。対応するマテリアリティ長期/中期における主なKPI*中期KPI*の目標2024年度実績2025年度実績イノベーションと効率性の強化に向けた組織能力の開発長期:ビジネスアントレプレナーの育成数**中期:グローバルマネジメント育成プログラムの参加人数500人以上 (3年間累計)179人 (1年間累計)367人 (2年間累計) ②Value Creation through TDK United(価値創造を生む組織と文化) 多様な人財がつながり合い、主体的に価値創造へ参画する組織の実現を目指しております。これは「TDK United」の考え方に基づくものであり、多様性とエンゲージメントの両立が重要であると認識しております。このため、組織の多様性の確保及び従業員の主体的参画の状況を把握するための指標を設定しております。対応するマテリアリティ長期/中期における主なKPI*中期KPI*の目標2024年度実績2025年度実績DE&Iをインクルーシブなリーダーシップの実践を通じ促進長期:マネジメント層における多様性中期:グローバルマネジメント育成プログラムの参加者における女性比率30%26%26%チームメンバーの健康とエンゲージメントの向上長期:エンゲージメントサーベイスコア中期:①エンゲージメントサーベイ(コミュニケーション)スコア中期:②エンゲージメントサーベイの参加率①75ポイント以上②80%以上①68ポイント②90%①71ポイント②92%  当社グループは、これらの指標を通じて人財戦略の進捗を定量的に把握し、経営環境の変化や戦略の進展に応じた見直しを行うことで、人的資本マネジメントの高度化及び企業価値の持続的な向上を図ってまいります。 *長期は約10年間(2024年度~2033年度)、中期は約3年間(2024年度~2026年度)を想定 ** 一部の事業が対象
主要な設備の状況 FY2025 / 約2,107字
2 【主要な設備の状況】当社グループにおける主要な設備は、次のとおりです。 (1) 受動部品① 提出会社 事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物機械装置及び器具備品土地(面積千㎡)使用権資産建設仮勘定合計本荘工場(秋田県由利本荘市)他秋田県内3工場山梨県内1工場岩手県内1工場受動部品製造57,44384,8341,414(282)2828,624152,5972,473 ② 国内子会社 会社名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物機械装置及び器具備品土地(面積千㎡)使用権資産建設仮勘定合計TDKエレクトロニクスファクトリーズ㈱(秋田県由利本荘市他)受動部品製造8,7261,5771,625(290)10,3854922,3625,066 ③ 在外子会社 会社名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物機械装置及び器具備品土地(面積千㎡)使用権資産建設仮勘定合計TDK Xiamen Co., Ltd.(中国)受動部品製造4,23120,029--1,01825,2783,400TDK HungaryComponents Kft.(ハンガリー)受動部品製造5,81514,227496(59)1604,40325,1012,006TDK (Zhuhai FTZ)Co., Ltd.(中国)受動部品製造1,54814,786-24545417,0333,660TDK India PrivateLimited(インド)受動部品製造2,4957,003-1,87380912,1802,360TDK Electronics AG(ドイツ)受動部品製造-5,81177(4)3,3261,58910,803804 (2) センサ応用製品① 提出会社 会社名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物機械装置及び器具備品土地(面積千㎡)使用権資産建設仮勘定合計浅間テクノ工場(長野県佐久市)他秋田県内1工場センサ応用製品製造5,24342,165268(95)94,39852,083585 ② 在外子会社 会社名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物機械装置及び器具備品土地(面積千㎡)使用権資産建設仮勘定合計TDK-Micronas GmbH(ドイツ)センサ応用製品製造2,42117,7691,511(51)1,1901,77824,669682 (3) 磁気応用製品① 提出会社 事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物機械装置及び器具備品土地(面積千㎡)使用権資産建設仮勘定合計成田工場(千葉県成田市)他静岡県内1工場磁気応用製品製造2,460122,150(171)1634,641558 ② 在外子会社 会社名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物機械装置及び器具備品土地(面積千㎡)使用権資産建設仮勘定合計Headway Technologies, Inc.(米国)磁気応用製品製造4,12119,2511,975(9)68098,760124,787866Magnecomp PrecisionTechnology PublicCo., Ltd.(タイ)磁気応用製品製造7,33927,4551,385(147)637,99144,2333,905SAE Magnetics(H.K.) Ltd.(中国)磁気応用製品製造1,2019,279-1,12833911,947247 (4) エナジー応用製品① 国内子会社 会社名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物機械装置及び器具備品土地(面積千㎡)使用権資産建設仮勘定合計TDKラムダ㈱(東京都中央区他)エナジー応用製品製造684953363(64)118682,186661 ② 在外子会社 会社名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物機械装置及び器具備品土地(面積千㎡)使用権資産建設仮勘定合計Ningde AmperexTechnology Limited(中国)エナジー応用製品製造91,309176,955-2,79183,018354,12926,194Dongguan NVTTechnology Co., Ltd.(中国)エナジー応用製品製造28,11647,508-5,10512,96493,69312,148ATLBattery Technology (India)Private Limited(インド)エナジー応用製品製造28,14011,73411,429(774)-25,85077,1531,398 (5) 全社(共通)及びその他① 提出会社 事業所名(所在地)設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物機械装置及び器具備品土地(面積千㎡)使用権資産建設仮勘定合計テクニカルセンター(千葉県市川市)本社他全国5営業所その他全国5工場全社(共通)及びその他28,0208,3194,641(666)22,3685,81569,1632,721
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約17,556字
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方当社グループの持続的な成長及び中長期的な企業価値の向上を実現するための基本的な考え方は、次に掲げるとおりです。a.東京工業大学(現 東京科学大学)で発明された磁性材料フェライトの工業化を目的としたベンチャー企業として1935年に設立された当社の社是である「創造によって文化、産業に貢献する」という創業の精神に基づき、独創性をたゆまず追求し、イノベーションの推進により創造した新たな価値(製品・サービス)を提供する。b.株主及び投資家、顧客、取引先、従業員、地域社会等のすべてのステークホルダーの満足と信頼、支持を獲得できるよう努めるとともに、事業活動を通じて社会的課題の解決に取り組むことによって、持続可能な社会の発展に貢献する。c.当社グループを構成するすべての役員及び従業員は、TDKグループ行動規範を尊重し、遵守して活動する。d.社会の一員としての自覚を常に持ち、法令を遵守し、社会的規範、文化及び慣習等を尊重する企業文化及び風土の醸成に努める。 e.ステークホルダーに対し積極的に、かつ網羅性・的確性・適時性・公平性・整合性をもった情報開示を行うことにより、説明責任を果たす。f.取締役会を構成する取締役及び監査役並びに執行役員等の執行側は、それぞれの職責に基づき、当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上という共通の目的に向けて取り組む。この目的の達成のために取締役会が共有する考えや文化は次のとおりとする(ボード・カルチャー)。・相互が深い信頼関係と健全な緊張関係を構築し維持する。・迅速かつ自律的な意思決定を促す権限委譲と業務執行における透明性の確保の両立を図る(Empowerment & Transparency)。・取締役会における議論は企業価値に資する本質的な議論であるべきとの前提に立ち、社内・社外、取締役・監査役の区別に関わらず、それぞれの立場から大局的な観点で積極的かつ多様な発言・議論を行う。・執行側は取締役会の意見を経営の向上の契機と真摯に捉え、必要な施策を行い、取締役及び監査役はその支援並びに監督・監査を通して、さらなる企業価値の向上を目指す。 なお、当社は、当社のコーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方・方針として、「TDK コーポレート・ガバナンス基本方針」を定め、当社のウェブサイトに掲載しております。■「TDK コーポレート・ガバナンス基本方針」https://www.tdk.com/ja/ir/governance/basic/index.html ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由当社は監査役会設置会社であります。当社は、これまでにコーポレート・ガバナンスの強化のための様々な施策を行ってまいりました。2002年にはガバナンス改革として、経営の監督と執行を明確に分離する目的で、執行役員制度を導入し、同時に取締役の人数を大きく減らしました。加えて、株主の信任に応える体制を強化する目的で、取締役の任期を2年から1年に短縮するとともに、社外取締役を積極的に招聘してまいりました。また、当社は、取締役会の諮問機関として3つの委員会(指名諮問委員会、報酬諮問委員会、コーポレート・ガバナンス委員会)を設置し、経営の監督機能を強化するための仕組みを強化しております。さらに、「TDK コーポレート・ガバナンス基本方針」の中で、取締役の過半数を独立社外取締役とすることや、取締役会の議長は原則として独立社外取締役が務めることを定め、実践しております。このように、当社は従来からの監査役制度をベースに、新たなコーポレート・ガバナンス強化の仕組みを導入していくことで、経営の健全性・遵法性・透明性を継続して確保する体制を実現していくことができると考えております。 a.取締役会の構成取締役会を少人数構成とすることにより、経営の迅速な意思決定を図るとともに、利害関係のない独立した社外取締役を招聘し、経営の監督機能を強化しております。また、取締役の過半数を独立した社外取締役とすることを基本方針とし、取締役会議長は、監督と執行の明確な分離を図る観点から、原則として独立した社外取締役が務めております。さらに、取締役に対する株主の信任機会を事業年度ごとに確保するため、取締役の任期を1年としております。■取締役会の構成(提出日(2026年6月17日)現在) 当社における地位、担当等氏名 代表取締役社長執行役員CEO加湿器対策本部長齋藤 昇 代表取締役副社長執行役員CFO山西 哲司 取締役執行役員CTO兼技術・知財本部長橋山 秀一 社外取締役中山 こずゑ議長社外取締役岩井 睦雄 社外取締役山名 昌衛 社外取締役勝本 徹 ※ 2026年6月19日開催予定の第130回定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役7名選任の件」を提案しておりますが、当該議案が承認可決された後の取締役会の構成に変更はありません。 ■取締役会の開催実績・出席状況(2026年3月期) 当社における地位氏名出席状況 代表取締役齋藤 昇13回/13回(100%) 代表取締役山西 哲司13回/13回(100%) 取締役橋山 秀一10回/10回(100%)※ 社外取締役中山 こずゑ13回/13回(100%)議長社外取締役岩井 睦雄12回/13回(92.3%) 社外取締役山名 昌衛13回/13回(100%) 社外取締役勝本 徹13回/13回(100%) ※ 2025年6月の取締役就任後 ■取締役会の運営方針(2026年3月期)第130期取締役会運営の基本方針取締役、監査役、執行側は、TDKの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上という共通目的に向けて取り組む。当第130期は、取締役会において、長期成長戦略を具現化するための議論を行う。第130期取締役会重点審議項目1.事業ポートフォリオ戦略2.コーポレート機能の強化3.全社リスクマネジメント4.グループガバナンス5.未財務資本(特に人的資本テーマ) ■取締役会における主な議案(2026年3月期)経営戦略・事業ポートフォリオマネジメント・中期及び当期経営計画の進捗/検証(全社及び主要事業部門)・財務戦略、資金計画・未財務資本戦略・人的資本戦略・技術開発戦略(生産技術戦略、知財戦略を含む)ガバナンス・取締役会の実効性評価・グループガバナンス、コンプライアンス管理・グループリスク管理(サプライチェーンマネジメント等)・内部監査報告・内部統制システム及び運用状況 上記の他、事業案件、設備投資、事業提携等 b.監査役会の構成利害関係のない独立した社外監査役を招聘し、経営の監視機能を強化しております。(監査役監査の状況は(3)[監査の状況]に記載のとおりです。)■監査役会の構成(提出日(2026年6月17日)現在) 当社における地位氏名議長常勤監査役桃塚 高和 常勤監査役石川 将 社外監査役ダグラス・K・フリーマン 社外監査役山本 千鶴子 社外取締役藤野 隆 c.取締役会諮問機関の概要<指名諮問委員会>独立社外取締役を委員長とし、過半数の委員を独立社外取締役で構成しております。同委員会は、取締役及び監査役並びに執行役員の指名に関し、期待される要件を審議の上、候補者を推薦することで、取締役及び監査役並びに執行役員の選任の妥当性及び決定プロセスの透明性の確保に寄与しております。また、同委員会は、毎期、社外取締役及び社外監査役の兼任状況について確認を行うとともに、社外役員候補者(現任の任期中における独立性の状況変化の場合を含む)の独立性を調査・審議し、その内容を総合的に判断した上で、取締役会へ審議結果を報告しております。 ■指名諮問委員会の構成(提出日(2026年6月17日)現在) 当社における地位、担当等氏名委員長社外取締役中山 こずゑ 社外取締役岩井 睦雄 社外取締役山名 昌衛 社外取締役勝本 徹 代表取締役社長執行役員CEO加湿器対策本部長齋藤 昇 ※ 2026年6月19日開催予定の第130回定時株主総会後、指名諮問委員会の構成に変更はありません。 ■指名諮問委員会の開催実績・出席状況(2026年3月期) 当社における地位氏名出席状況委員長社外取締役中山 こずゑ10回/10回(100%) 社外取締役岩井 睦雄10回/10回(100%) 社外取締役山名 昌衛10回/10回(100%) 社外取締役勝本 徹10回/10回(100%) 代表取締役齋藤 昇10回/10回(100%) ■指名諮問委員会における主な議案(2026年3月期)役員体制・取締役候補者の選定・来期の各委員会体制・来期の執行役員体制ガバナンス・サクセッションプランニング・スキルマトリックス <報酬諮問委員会>独立社外取締役を委員長とし、過半数の委員を独立社外取締役で構成しております。同委員会は、取締役及び執行役員並びに主要子会社の社長及びそれに準ずる役員の報酬の仕組みと水準を審議し、取締役会に答申することで、報酬決定プロセスの透明性並びに会社業績、個人業績及び世間水準等から見た報酬の妥当性の確保に寄与しております。■報酬諮問委員会の構成(提出日(2026年6月17日)現在) 当社における地位、担当等氏名委員長社外取締役山名 昌衛 社外取締役中山 こずゑ 社外取締役岩井 睦雄 社外取締役勝本 徹 代表取締役副社長執行役員CFO山西 哲司 ※ 2026年6月19日開催予定の第130回定時株主総会後、報酬諮問委員会の構成に変更はありません。 ■報酬諮問委員会の開催実績・出席状況(2026年3月期) 当社における地位氏名出席状況委員長社外取締役山名 昌衛6回/6回(100%) 社外取締役中山 こずゑ6回/6回(100%) 社外取締役岩井 睦雄6回/6回(100%) 社外取締役勝本 徹6回/6回(100%) 代表取締役山西 哲司6回/6回(100%) ■報酬諮問委員会における主な議案(2026年3月期)取締役・執行役員報酬・当期における執行役員業績連動賞与の支給額・来期の役員報酬テーブル・来期の執行役員業績連動賞与目標値主要子会社役員報酬・海外子会社における役員報酬 <コーポレート・ガバナンス委員会>当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のために、当社の中長期のコーポレート・ガバナンスのあり方や体制、当社のコーポレート・ガバナンスに関する方針及び取締役会からの諮問事項等について審議を行い、コーポレート・ガバナンスの継続的な充実を図っております。■コーポレート・ガバナンス委員会の構成(提出日(2026年6月17日)現在) 当社における地位、担当等氏名委員長代表取締役副社長執行役員CFO山西 哲司 社外取締役中山 こずゑ 社外取締役岩井 睦雄 社外取締役山名 昌衛 社外取締役勝本 徹 代表取締役社長執行役員CEO加湿器対策本部長齋藤 昇 執行役員 戦略本部長生嶋 太郎 ※ 2026年6月19日開催予定の第130回定時株主総会後、コーポレート・ガバナンス委員会の構成は次のとおりとなる予定です。 当社における地位、担当等氏名委員長代表取締役副社長執行役員CFO山西 哲司 社外取締役中山 こずゑ 社外取締役岩井 睦雄 社外取締役山名 昌衛 社外取締役勝本 徹 代表取締役社長執行役員CEO加湿器対策本部長齋藤 昇 取締役執行役員CTO兼技術・知財本部長橋山 秀一 執行役員 戦略本部長生嶋 太郎 ■コーポレート・ガバナンス委員会の開催実績・出席状況(2026年3月期) 当社における地位氏名出席状況委員長代表取締役山西 哲司5回/5回(100%) 社外取締役中山 こずゑ5回/5回(100%) 社外取締役岩井 睦雄5回/5回(100%) 社外取締役山名 昌衛5回/5回(100%) 社外取締役勝本 徹5回/5回(100%) 代表取締役齋藤 昇5回/5回(100%) 執行役員 戦略本部長生嶋 太郎5回/5回(100%) ■コーポレート・ガバナンス委員会における主な議案(2026年3月期)ガバナンス・当社のコーポレート・ガバナンスのあり方・方針・取締役会の運営方針・取締役会の年間議案・取締役会の実効性評価・内部統制システムとその運用状況・コーポレートガバナンス・コード対応状況 d.体制図 e.取締役会の実効性評価(2026年3月期)当社は、取締役会に期待されている機能が適切に果たされているかを検証し、その向上を図っていくために、毎年、取締役会の実効性の評価を実施しております。また、その実効性を中立的・客観的に検証するため、一定期間毎(3年に一度を目途)に第三者評価機関に評価を依頼しております。前期(2025年3月期)に第三者評価機関による評価を実施したことから、当期(2026年3月期)の取締役会評価は、取締役会の諮問機関であるコーポレート・ガバナンス委員会(社外取締役4名を含む取締役6名及び執行役員1名(戦略本部長)で構成)が一次評価を実施し、取締役会によるディスカッションを経て、最終的な評価を行いました。■評価プロセス(1)コーポレート・ガバナンス委員会において、2026年3月期の実効性評価の方法とスケジュールを検討・審議しました(2025年9月)。また、その内容は取締役会にも共有されました(2025年10月度取締役会)。(2)コーポレート・ガバナンス委員会が全取締役(7名)及び全監査役(5名)に対し、実効性評価アンケート(無記名方式)を実施しました(2025年12月)。・アンケート項目(大項目)①長期経営戦略及び経営の課題とリスク(設問+自由記入)②取締役会の役割・機能(設問+自由記入)③取締役会の規模・構成(設問+自由記入)④取締役会の運営状況(設問+自由記入)⑤取締役会における議論の状況(設問+自由記入)⑥指名諮問委員会の構成と役割(設問+自由記入)⑦指名諮問委員会の運営状況(設問+自由記入)⑧報酬諮問委員会の構成と役割(設問+自由記入)⑨報酬諮問委員会の運営状況(設問+自由記入)⑩コーポレート・ガバナンス委員会の構成と役割(設問+自由記入)⑪コーポレート・ガバナンス委員会の運営状況(設問+自由記入)⑫社外取締役に対する支援体制(設問+自由記入)⑬監査役の役割・監査役に対する期待(設問+自由記入)⑭投資家・株主との関係(設問+自由記入)⑮当社のガバナンス体制・取締役会の実効性全般(自由記入)⑯取締役および監査役の自己評価(自由記入) ※上記の大項目の下に詳細な小項目を設けて多面的な調査を行っています。実効性評価アンケートでは、継続的な経年比較を可能にするため一部の設問を固定する一方で、評価の質を向上させるために毎年設問内容の見直しを行っています。また、自由記入欄を多く設けることで、既定の質問だけでは汲み取れない多様な意見や建設的な提言を積極的に取り入れています。(3)コーポレート・ガバナンス委員会が、上記アンケートの結果を取りまとめ、共通する課題や論点を抽出しました。その内容はコーポレート・ガバナンス委員会から取締役会に中間報告し取締役会で審議しました(2025年12月度取締役会)。(4)コーポレート・ガバナンス委員会委員長(代表取締役副社長執行役員CFO)が、上記アンケートにより抽出された重要な論点を中心に、各取締役(代表取締役社長執行役員CEOを除く)及び各監査役に対し、個別インタビューを実施しました。社長執行役員CEOおよびコーポレート・ガバナンス委員会委員長へのインタビューについては、中立性の観点から独立社外取締役である取締役会議長が行いました(2025年12月~2026年2月)。(5)コーポレート・ガバナンス委員会が、アンケート及びインタビューにより収集した意見を匿名形式で集約し、それに基づく検討・審議を経て、一次評価として取りまとめました。(2026年3月)。また、この一次評価結果は取締役会に報告され、取締役会はその内容を勘案し複数回の審議を行い、最終的な評価を確定しました(2026年3月度及び4月度取締役会)。 ■コーポレート・ガバナンス委員会による一次評価コーポレート・ガバナンス委員会による一次評価の結果は以下のとおりです。(1)評価結果の概要 ① 高い実効性と継続的な進化 ・ボード・カルチャーが定着しており、実質的で充実した審議がなされている。  ・執行側への権限委譲と透明性の確保が進み、実効性にさらなる進化がみられる。  ・「開かれたボード」活動による従業員とのエンゲージメント向上がみられる。  ・ボードメンバーから、さらなる高みを目指して多くの忌憚なき意見が出される。  ・PDCAによるガバナンスのスパイラルアップがみられる。 ② 有効な機関設計 ・現在の機関設計(監査役会設置会社)は有効に機能している。  ・各機関(取締役会、監査役会、各諮問委員会)は有効に機能している。  ・各機関の規模・構成・メンバー資質は高いバランスを有し、適切である。  ・独立社外取締役である議長が取締役会の実効性に貢献している。 ③ 活発で実質的な議論  ・取締役会の年度方針に基づき、効率的かつ効果的な運営が行われている。  ・社内・社外、取締役・監査役の区別のない積極的な議論参加が果たされている。  ・持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資する実質的な議論が行われている。  ・取締役会の議論が事業計画や施策に反映され、最終的な経営の質の向上に繋がっている。 (2)前事業年度の実効性評価で抽出された課題への取組みの進捗状況前事業年度に報告した次の課題については、取締役会の運営方針及び年間計画において対応項目として掲げられ、改善への取り組みが認められました。課題取り組み状況①取締役会における中長期戦略の議論の継続 取締役会において、中期経営計画の先を見据えた長期成長戦略を具体化するための議論を継続する必要がある。具体的には、次のテーマに関する議論を深堀する。また、取締役会において議論すべきポイントをより明確にし、報告内容にメリハリを付けることに留意する。・事業ポートフォリオ戦略・コーポレート機能の強化・全社リスクマネジメント・グループガバナンス・経営層の育成及び多様性推進をはじめとする特に重要な未財務資本のテーマ 取締役会において、左記の重点テーマを織り込んだ第130期取締役会の運営方針、取締役会の年間議案スケジュール(オフサイトミーティングを含む)を策定し、実行した。・取締役会では、中期経営計画の進捗・全社課題(事業ポートフォリオマネジメント)、グループガバナンス・リスク管理、サクセッションプランについて活発な議論が行われた。・オフサイトミーティングでは、地政学・SX経営についての勉強会、事業ポートフォリオ成長戦略をテーマに、大局的な視点で実効的な議論が行われた。  また、本社機能報告については、担当役員が関連機能を束ね、コーポレート視点での報告・議論を行うこととし、以下のとおり実行した。・戦略本部長による未財務資本戦略とサステナビリティ委員会活動報告・CTOによる技術開発戦略報告・CHROによる人的資本戦略報告②監査体制のさらなる強化を含む最適なガバナンス体制の追求 ガバナンス機能のさらなる向上のために、当社にとって最適なガバナンス体制、取締役会の構成を引き続き追求する。グローバルでの事業規模拡大と社会情勢の変化に対応すべく、内部監査部門の体制強化と監査役会との連携強化を基軸とする組織的な監査体制のさらなる強化を進める。 コーポレート・ガバナンス委員会および取締役会において、複数回にわたり最適なガバナンス体制についての議論を行った。 また、グローバルレベルでの効果的な監査体制の構築を目指し、内部監査部門が中心となり、ガバナンスとリスクマネジメントを促進する”3ラインモデル”の強化及び地域本社(RHQ)を活用した組織監査体制の構築について検討が進められ、取締役会で実効性の高い議論が行われた。 ■取締役会による最終評価(1)実効性評価の結果(結論) 本評価において、取締役会の実効性とは、「当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現するために、取締役会が期待される役割・機能(経営の監督、重要事項の決定等)を適切に果たしていること」と定義しております。評価にあたっては、これらを担保する仕組みの整備状況に加え、適切な審議や活発で実質的な議論が行われているか、その結果が経営の質の向上に繋がっているかという観点で実施いたしました。 当社取締役会は、コーポレート・ガバナンス委員会による一次評価を踏まえ、取締役会において複数回の審議を行った結果、取締役会及びその諮問委員会(指名諮問委員会、報酬諮問委員会、コーポレート・ガバナンス委員会)は、その規模や構成、議案や審議内容、議論の状況、経営への反映等の点から、その実効性が十分に確保されていることを確認いたしました。 さらに、前事業年度における取締役会評価の結果を踏まえた改善を図ることにより、取締役会の実効性向上を継続的に進めていることを確認いたしました。 (2)今後の課題 今回の取締役会評価の結果、取締役会のさらなる実効性向上に向けて、今後取り組むべき主な課題として、以下の2点を特定いたしました。 ①持続的成長に向けた価値創造のグランドデザインと戦略の深化 ・長期ビジョン実現に向けた長期成長戦略の解像度の向上 ・人的資本・技術資本等の未財務資本を源泉とした成長戦略を通じたサステナビリティ経営の高度化 ②執行の機能強化の加速及び取締役会のモニタリング機能の強化を通じた最適なガバナンス体制の具体化 ・取締役会における中長期視点での戦略議論の深化及び経営戦略とリスク・機会に関するモニタリング機能強化 ・グローバル経営体制の最適化及びコーポレート機能の効率化と機能向上当社は、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現していくために、取締役会の実効性の向上に今後とも取り組んでまいります。 ③ 企業統治に関するその他の事項取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制その他株式会社の業務並びに当該株式会社及びその子会社から成る企業集団の業務の適正を確保するための体制(内部統制システム)上記の体制の整備について、当社取締役会が決議した内容は、次のとおりであります。[取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制その他株式会社の業務並びに当該株式会社及びその子会社から成る企業集団の業務の適正を確保するための体制](2026年4月28日 改定)(1) 当社の取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制当社は、東京工業大学(現 東京科学大学)で発明された磁性材料フェライトの工業化を目的としたベンチャー企業として、1935年に設立されました。社是である「創造によって文化、産業に貢献する」という創業の精神に基づき、独創性をたゆまず追求し、イノベーションの推進により創造した新たな価値(製品・サービス)の提供を通じて、企業価値を高めてまいりました。また、当社グループは、今後も株主及び投資家、顧客、取引先、従業員、地域社会等のすべてのステークホルダーの満足と信頼、支持を獲得できるよう努めるとともに、事業活動を通じて社会的課題の解決に取り組むことによって、持続可能な社会の発展に貢献してまいります。また、当社グループを構成するすべての役員及び従業員は、TDKグループ行動規範を尊重し、遵守して活動してまいります。さらに、当社は、社会の一員としての自覚を常に持ち、法令を遵守し、社会的規範、文化及び慣習等を尊重する企業文化及び風土の醸成に努めてまいります。同時に、ステークホルダーに対し積極的に、かつ網羅性・的確性・適時性・公平性・整合性をもった情報開示を行うことにより、説明責任を果たしてまいります。取締役会を構成する取締役及び監査役並びに執行役員等の執行側は、それぞれの職責に基づき、当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上という共通の目的に向けて取り組みます。この目的の達成のために取締役会が共有する考えや文化は次のとおりです。 <TDKのボード・カルチャー>・相互が深い信頼関係と健全な緊張関係を構築し維持する。・迅速かつ自律的な意思決定を促す権限委譲と業務執行における透明性の確保の両立を図る(Empowerment & Transparency)。・取締役会における議論は企業価値に資する本質的な議論であるべきとの前提に立ち、社内・社外、取締役・監査役の区別に関わらず、それぞれの立場から、大局的な観点で積極的かつ多様な発言・議論を行う。・執行側は取締役会の意見を経営の向上の契機と真摯に捉え、必要な施策を行い、取締役及び監査役は客観的な立場から監督・監査を通して、さらなる企業価値の向上を目指す。 このように、当社は経営理念を誠実かつひたむきに追求していくとともに、経営の健全性・遵法性・透明性を継続して確保していくため、次の効率的かつ規律ある企業統治体制(コーポレート・ガバナンス・システム)を構築してまいります。① 監査役制度の採用と監視機能の強化当社は、監査役制度を採用するとともに、利害関係のない独立した社外監査役を招聘し、経営の監視機能を強化します。② 取締役会の監督機能の強化取締役会を少人数構成とすることにより、経営の迅速な意思決定を図るとともに、利害関係のない独立した社外取締役を招聘し、経営の監督機能を強化します。また、取締役の過半数を独立した社外取締役とすることを基本方針とし、取締役会議長は、監督と執行の明確な分離を図る観点から、原則として独立した社外取締役が務めます。さらに、取締役に対する株主の信任機会を事業年度ごとに確保するため、取締役の任期を1年とします。 ③ 執行役員制度の採用による迅速な業務執行当社は、執行役員制度を採用し、取締役会における経営の意思決定及び取締役の業務監督機能と業務執行機能を分離します。これにより、権限委譲に基づく意思決定の迅速化と、業務執行の責任と権限の明確化を図ります。執行役員は業務執行機能を担い、取締役会の決定した事項を実行することにより、経営の意思決定に基づき迅速に業務を執行します。④ 取締役会諮問機関の設置(指名諮問委員会、報酬諮問委員会、コーポレート・ガバナンス委員会)指名諮問委員会は、独立社外取締役を委員長とし、過半数の委員を独立社外取締役で構成します。同委員会は、取締役及び監査役並びに執行役員の指名に関し、期待される要件を審議の上、候補者を推薦することで、取締役及び監査役並びに執行役員の選任の妥当性及び決定プロセスの透明性の確保に寄与します。報酬諮問委員会は、独立社外取締役を委員長とし、過半数の委員を独立社外取締役で構成します。同委員会は、取締役及び執行役員並びに主要子会社の社長及びそれに準ずる役員の報酬の仕組みと水準を審議し、報酬決定プロセスの透明性並びに会社業績、個人業績及び世間水準等から見た報酬の妥当性を検証します。コーポレート・ガバナンス委員会は、当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のために、当社の中長期のコーポレート・ガバナンスのあり方や体制、当社のコーポレート・ガバナンスに関する方針及び取締役会からの諮問事項等について審議を行い、コーポレート・ガバナンスの継続的な充実を図ります。 こうした体制の下、経営の監視機能を果たす監査役は、監査役会規程、監査役監査基準及び内部統制監査実施基準に基づきその職務を執行し、取締役による職務執行の法令及び定款に対する適合性及び妥当性を監査することにより、経営の健全性・遵法性・透明性を確保します。また、経営の意思決定及び業務執行の監督を責務とする取締役は、法令及び定款の主旨に沿って制定された取締役執務規程及び取締役会規程に基づき、また、業務執行を責務とする執行役員は、執行役員執務規程に基づき、それぞれの職務を執行することにより、経営の健全性・遵法性・透明性を確保します。さらに、当社は、当社に適用される各国の証券取引法及びその他の同種の法令並びに当社が上場する証券取引所の規則等(以下「証券規制」と総称する)を遵守するため、情報開示委員会を設置するとともに、次の手続・体制を確立します。① 証券規制により開示が義務付けられているすべての情報の収集、記録、分析、処理、要約及び報告を行い、証券規制所定の期間内に適時に開示することを保証するための統制その他の手続② 適用する会計基準に従った財務諸表の作成が可能となるよう、会社の行う取引が適切に授権されていること、会社の資産が無権限の使用または不適切な使用から保護されていること及び会社の行う取引が適切に記録されかつ報告されていることについて、合理的な確信を得られるように設計された手続を会社が有することを保証するための体制③ コーポレート・ガバナンス・システムについての証券規制の要請を遵守するものとなることを確保するための体制 (2) 当社の取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制当社の業務執行の責任者である社長は、当社グループに適用される文書管理規程を制定し、取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理方法に関する原則を定めます。 (3) 当社及び子会社の損失の危険の管理に関する規程その他の体制当社は、当社グループのリスク及び機会の管理体制・内部統制を強化するため、経営会議直属の次の各委員会(委員長は執行役員)を設置します。① サステナビリティ委員会社会の持続可能性と当社グループの持続可能性(長期的な企業価値向上)の同期化を目的として、ⅰ)全社の重要課題(マテリアリティ)及び関連するリスクと機会、ⅱ)サステナビリティ関連規制への対応、並びにⅲ)その他ESGに関する重要テーマについて協議します。 ② ERM*委員会事業目標の達成及び事業運営を阻害する要因(リスク)への全社的対応を目的として設置されたERM委員会を通じ、全社的リスクマネジメントのさらなる強化を図ります。リスクマネジメント活動における各組織の役割を明確化し、リスクの識別~評価、対策の検討~実行~モニタリング・改善までの一連のリスク管理活動のPDCAサイクルの推進を行います。*ERM(Enterprise Risk Management、全社的リスクマネジメント)③ コンプライアンス委員会コンプライアンスに関するリスクマネジメントの統括と、取り組みの高度化を目的としたコンプライアンス委員会を通じて、法令違反等の未然防止や再発防止の強化を推進します。コンプライアンス委員会は、全社的なコンプライアンス活動方針及び計画の承認、コンプライアンスに関して当社グループが重点的に取り組むリスクの選定、個別のリスクのリスクオーナー部門への割当、評価、リスクオーナー部門に対する指示及びモニタリングを行います。④ 情報セキュリティ委員会顧客預り情報や個人情報等の重要情報を法令遵守のもと適正に管理し、サイバー攻撃に対する施策や内部からの情報漏えい対策を実施するとともに、当社グループにおけるセキュリティ状況を監視し、攻撃を未然に防ぎます。また、攻撃を受けた場合は迅速に状況を把握、復旧し、対策を講じます。さらにサプライヤーに対しても情報セキュリティの強化を支援します。⑤ 情報開示委員会証券取引に関する諸法令及び当社が株式上場する証券取引所規則に基づき、積極的に、かつ網羅性・的確性・適時性・公平性・整合性をもった情報開示が行われるよう、株主及び投資家の投資判断に係る当社の重要な会社情報・開示書類を審議し精査します。 各組織において事業の特性を踏まえた事業継続計画(BCP)をあらかじめ策定し、その計画に基づき、有事が発生した場合においても、事業への影響の最小化及び早期の事業再開を図り、お客様への供給責任を果たします。さらに、全社的な対応が必要な有事が発生した場合には、社長を本部長とする全社危機対策本部を迅速に立ち上げ、有事対応を実施します。これらの機会の管理を含むリスクマネジメント活動の状況について、内部監査部門は定期的な確認及び監査を行います。また、リスク管理を担当する執行役員がリスクマネジメント活動の状況を取締役会に報告し、取締役会は、当該報告を通じて当社グループのリスクマネジメント活動全体の状況を把握し、監督を行います。さらに、監査役は、監査役監査を通じて、取締役によるリスク管理に関する監査の状況を確認し、当社のリスク管理体制が重大なリスクに対応しているかを監視します。あわせて、当社は顧問弁護士等の専門家からも、当社グループを取り巻くリスクについて、随時助言を受けます。 (4) 当社の取締役及び子会社の取締役等の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制並びに子会社の取締役等の職務の執行に係る事項の当社への報告に関する体制当社は、取締役会を少人数構成とすること及び執行役員制度を採用することにより、取締役による経営の意思決定を効率的かつ迅速に行います。また、当社グループの開発・製造・販売・財務状況等の業務執行に関する方針及び施策は、社長が指名した執行役員及び本社機能責任者により構成される経営会議において審議の上、社長により決定されます。全執行役員がその決定事項に従って職務を速やかに行い、その職務の執行状況について、取締役会や経営会議への報告を定期的に行うことにより、経営の効率性を確保します。子会社においては、当社グループを対象としたグローバル共通規程に定められた各組織の責任及び権限に基づき業務を執行することで、経営の効率性を確保します。また、グローバル共通規程において、子会社がその経営状況、取締役等の職務の執行の状況等に関し、定期的又は必要に応じて報告すべき事項を定めることで、適切な報告がなされる体制を確立し、経営の透明性を担保します。 (5) 当社の使用人並びに子会社の取締役等及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制当社は、当社グループ全構成員に対し、当社グループの経営理念、TDKグループ行動規範を周知徹底します。これにより、経営の健全性・遵法性・透明性を高め、当社グループ全構成員の職務執行が法令及び定款に適合することを確保します。また、当社は、取締役会の決議により執行役員の中からGlobal Chief Compliance Officer(グローバル・チーフ・コンプライアンス・オフィサー)を任命し、コンプライアンス委員会を運営します。Global Chief Compliance Officerは、コンプライアンス委員会の委員長を務め、各地域のRegional Chief Compliance Officer(リージョナル・チーフ・コンプライアンス・オフィサー)を任命します。当社は、本体制を通じ、当社グループのコンプライアンス体制強化のための活動を推進し、コンプライアンス委員会はその活動内容を社長及び取締役会に報告します。さらに、当社は、コンプライアンス委員会の内部組織である倫理部会を通じて、当社グループの内部通報制度(相談窓口、ヘルプラインを含む)の運用を行い、倫理部会はその活動内容をコンプライアンス委員会及び取締役会に報告します。 (6) 当社及び子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制当社グループの取締役・執行役員・業務執行責任者は、TDKグループ行動規範並びに各組織の責任及び権限を定めたグローバル共通規程を遵守した上で業務を決定し、執行することで、業務の適正を確保します。また、監査役は、当社グループの各部門に対し、監査役監査・重要書類閲覧・重要会議出席を通じ、業務執行状況を定期的に監査します。さらに、内部監査部門は、当社グループの各部門に対し、業務執行と経営方針との整合性、業務の有効性及び効率性、報告の信頼性、コンプライアンス(グループにおいて違法行為等が起きないように業務の適正を確保するための体制の整備)の面から監査及び支援を行います。 (7) 当社の監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する事項業務執行機能から独立した専属の使用人で構成される監査役室を設置し、監査役の職務に対する補助機能を果たします。 (8) 前号の使用人の取締役からの独立性に関する事項及び当該使用人に対する監査役の指示の実効性の確保に関する事項監査役室での職務に従事する使用人に対する指揮命令権限は、監査役のみに属するものとします。また、当該使用人に対する人事考課は、監査役が直接評価し、異動・懲戒については、監査役の同意を得た上で当社運用ルールに従って決定します。 (9) 当社の取締役及び使用人が監査役に報告をするための体制並びに子会社の取締役、監査役及び使用人またはこれらの者から報告を受けた者が当社の監査役に報告をするための体制当社グループ全構成員は、監査役から業務執行に関する事項について報告を求められた場合は、速やかに適切な報告を行います。当社グループの経営方針や執行役員の業務執行状況については、経営会議や事業計画検討会等の重要会議へ監査役が出席することで適時に情報提供が行われ、その議事録についても速やかに監査役に提出されます。さらに必要に応じて執行役員等が監査役に直接説明を行います。業務を執行する当社の各部門及びグループ会社が作成する報告書についても監査役が閲覧でき、当社グループの執行状況を監査役が確認できる体制をとります。加えて法令等の違反行為等、当社グループに著しい損害を及ぼすおそれのある事実について、当社グループ全構成員は、倫理部会により構築された当社グループを網羅した相談窓口、ヘルプラインを通じて、倫理部会に対し報告を行うことができます。なお、倫理部会は、法令等の違反行為等、当社グループに著しい損害を及ぼすおそれのある事実を知った場合は、当該事実を直ちに監査役または監査役会に対し報告します。また、ERM委員会等の活動情報についても、監査役に適宜提供され、監査役が企業活動全般について状況を確認できる体制をとります。 (10) 前号の報告をした者が当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保するための体制当社は、法令等又はTDKグループ行動規範に反する行為を報告した当社グループ全構成員について、当該報告を行ったことを理由に不利な取扱いを行うことを禁止するとともに、その旨をTDKグループ行動規範に明記し、グループ全構成員に対し周知徹底します。 (11) 当社の監査役の職務の執行について生ずる費用または債務の処理に係る方針に関する事項当社は、監査役がその職務の執行について、当社に対し、会社法第388条に基づく費用の請求を行ったときは、担当部門において審議し、当該請求に係る費用または債務が当該監査役の職務の執行に必要でないことを証明した場合を除き、速やかに当該費用または債務の処理を行います。 (12) その他当社の監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制監査役及び監査役会は、社長と定期的に会合を持ち、経営方針を確かめるとともに、当社グループが対処すべき課題、当社グループを取り巻くリスク、監査役監査上の重要課題等について意見交換を行い、社長との相互認識を深めます。監査役及び監査役会は、内部監査部門と定期的に会合を持ち、会計監査人からの定期的な監査の報告を内部監査部門とともに受け、当初の監査計画と結果について情報共有を図ることで、監査役監査が実効的に行われることを確保します。また、監査役会は、業務執行部門から独立している弁護士と顧問契約を締結し、監査役または監査役会の観点から検討、確認等が必要な事項について助言を受けられる体制をとります。 ④ 社外取締役及び監査役との責任限定契約当社と各社外取締役及び各監査役は、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しております。当該契約に基づく損害賠償責任の限度額は、同法第425条第1項に定める最低責任限度額としております。 ⑤ 役員等賠償責任保険契約の内容の概要当社は、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しております。当該保険契約の被保険者は当社、国内子会社及び一部の海外子会社の取締役、監査役及び執行役員等の主要な業務執行者であり、保険料は当社が全額負担しております。当該保険契約では、被保険者が会社の役員等の地位に基づき行った行為(不作為を含む)に起因して損害賠償請求がなされたことにより、被保険者が負担することになる損害賠償金及び争訟費用等を補填することとしております。また、被保険者の職務の執行の適正性が損なわれないようにするため、被保険者が私的な利益または便宜の供与を違法に得たことに起因する損害等は填補の対象外としております。 ⑥ 取締役の定数当社の取締役は10名以内とする旨を定款に定めております。 ⑦ 取締役の選任及び解任の決議要件当社は、取締役の選任及び解任の株主総会の決議について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨を定款に定めております。また、取締役の選任決議は、累積投票によらないものとする旨を定款に定めております。 ⑧ 取締役会で決議できる株主総会決議事項a.自己の株式の取得当社は、機動的な資本政策の遂行を可能とするため、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって自己の株式を取得することができる旨を定款に定めております。b.中間配当当社は、株主への機動的な利益還元を行うため、会社法第454条第5項の規定により、取締役会の決議によって毎年9月30日を基準日として、中間配当を行うことができる旨を定款に定めております。 ⑨ 株主総会の特別決議要件当社は、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨を定款に定めております。これは、株主総会における特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営を行うことを目的とするものであります。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約1,316字
(3) 指標及び目標 当社グループの人財戦略は、「Human Capital as Change Driver(変革の原動力としての人的資本)」、「Value Creation through TDK United(価値創造を生む組織と文化)」、「Advancement in Technical Capability(戦略実行に資する能力の高度化)」の三つの観点から構成されており、これらの実行を通じて、中長期的な企業価値の向上を図っております。また、これらの戦略の進捗及び成果を把握するために、対応する指標及び目標を設定し、継続的にモニタリングしております。 ①Human Capital as Change Driver/Advancement in Technical Capability(変革の原動力及び戦略実行力の源泉となる人的資本の強化) 経営戦略の実行及びTransformationの推進にあたり、環境変化を起点に自ら構想し実行に移すことができる人財の育成に加え、それを組織として支える人財基盤の強化を重視しております。このため、変革を牽引する中核人財の創出及びその裾野となる人財層の拡充を一体的に捉え、指標を設定しております。対応するマテリアリティ長期/中期における主なKPI*中期KPI*の目標2024年度実績2025年度実績イノベーションと効率性の強化に向けた組織能力の開発長期:ビジネスアントレプレナーの育成数**中期:グローバルマネジメント育成プログラムの参加人数500人以上 (3年間累計)179人 (1年間累計)367人 (2年間累計) ②Value Creation through TDK United(価値創造を生む組織と文化) 多様な人財がつながり合い、主体的に価値創造へ参画する組織の実現を目指しております。これは「TDK United」の考え方に基づくものであり、多様性とエンゲージメントの両立が重要であると認識しております。このため、組織の多様性の確保及び従業員の主体的参画の状況を把握するための指標を設定しております。対応するマテリアリティ長期/中期における主なKPI*中期KPI*の目標2024年度実績2025年度実績DE&Iをインクルーシブなリーダーシップの実践を通じ促進長期:マネジメント層における多様性中期:グローバルマネジメント育成プログラムの参加者における女性比率30%26%26%チームメンバーの健康とエンゲージメントの向上長期:エンゲージメントサーベイスコア中期:①エンゲージメントサーベイ(コミュニケーション)スコア中期:②エンゲージメントサーベイの参加率①75ポイント以上②80%以上①68ポイント②90%①71ポイント②92%  当社グループは、これらの指標を通じて人財戦略の進捗を定量的に把握し、経営環境の変化や戦略の進展に応じた見直しを行うことで、人的資本マネジメントの高度化及び企業価値の持続的な向上を図ってまいります。 *長期は約10年間(2024年度~2033年度)、中期は約3年間(2024年度~2026年度)を想定 ** 一部の事業が対象
事業の内容 FY2025 / 約1,180字
3 【事業の内容】当社はIFRSによって連結財務諸表を作成しており、当該連結財務諸表を基に、関係会社についてはIFRSの定義に基づいて開示しております。「第2 事業の状況」及び「第3 設備の状況」においても同様です。2026年3月31日現在、当社グループは、TDK株式会社(当社)及び連結子会社152社、持分法適用関連会社6社により構成されており、「受動部品」、「センサ応用製品」、「磁気応用製品」、「エナジー応用製品」のセグメント区分及びそれらに含まれない「その他」の製造と販売を営んでおります。事業内容と当社及び関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりです。 区分主要事業主要な会社受動部品セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクティブデバイス(コイル、フェライトコア、トランス)、高周波部品、圧電材料部品・回路保護部品当社TDK Electronics AGTDK Europe GmbHTDK(Shanghai)International        Trading Co., Ltd.TDK HONG KONG COMPANY LIMITEDその他58社(国内1社、海外57社)(会社数 計63社)センサ応用製品温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサ当社InvenSense, Inc.TDK-Micronas GmbHその他13社(国内2社、海外11社)(会社数 計16社)磁気応用製品HDD用ヘッド、HDD用サスペンション、マグネット当社SAE Magnetics (H.K.) Ltd.Magnecomp Precision Technology        Public Co., Ltd.Headway Technologies, Inc.TDK Philippines CorporationAcrathon Precision Technologies            (HK) Ltd.その他10社(国内0社、海外10社)(会社数 計16社)エナジー応用製品エナジーデバイス(二次電池)、電源当社Amperex Technology LimitedNavitasys Technology LimitedXiamen Ampeak Technology LimitedNavitasys India Private LimitedTDK (Malaysia) Sdn. Bhd.その他27社(国内2社、海外25社)(会社数 計33社)その他メカトロニクス(製造設備)、スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータ 等当社TDK Taiwan Corporationその他32社(国内8社、海外24社)(会社数 計34社) 企業集団等について図示すると次のとおりです。
事業等のリスク FY2025 / 約15,977字
3 【事業等のリスク】当社グループは、持続的成長を目指す上で、組織目標の達成を阻害する要因(リスク)に対し、全社的に対策を推進し、適切に管理する全社的リスクマネジメント(ERM)活動を実施しております。当社グループのリスクマネジメントの基本方針は、機会とリスクの適切な把握と対応により、グループ内の各組織が企業価値創造のための適切なリスクテイクを行うこと、及び企業価値の毀損を防止することの両立を図ることです。このERM活動に関する施策を検討・実施し、リスクマネジメント活動を強化するため、社長が指名した執行役員を委員長とする経営会議の直接管理の委員会であるERM委員会を設置しております。ERM委員会は、リスクマネジメント活動における各組織の役割を明確化し、リスクの識別~評価、対策の検討~実行~モニタリング、改善までの一連のリスク管理活動のPDCAサイクルの推進を行っております。これらリスクマネジメント活動は、取締役会及び経営会議による監督に加え、経営監査グループのERM委員会会議へのオブザーバー参加、及び常勤監査役による監査によって、適切に機能していることが確認されています。 ステップ活動の目的リスクの識別当社グループを取り巻くリスクを洗い出すリスクの評価洗い出したリスクのうち、発生した場合の当社グループへの影響の大きさの観点から、特に対策を強化すべきリスクを、経営層(トップダウン)、現場(ボトムアップ)双方の目線で絞り込み、対応優先度を定める対策の検討リスクの顕在化を防ぐため、回避、移転、低減、受容等の観点から対策を考える対策の実行対策を実行し、リスクの顕在化を防ぐモニタリング対策が適切に機能しているか、顕在化の兆候がないか、をモニタリングする改善リスクマネジメント活動の結果の振り返り、及び改善を検討する リスクの評価として、当社グループの重要課題(マテリアリティ)を達成するための施策の実行を阻害するリスクを重要リスクとしてまず抽出します。さらに、前事業年度に実施されたリスク評価(リスクが顕在化した場合の影響度及び想定される発生頻度)について、内部及び外部の環境変化を踏まえて検証を行い、必要に応じて評価結果を見直し、影響度及び発生頻度の二軸からなるリスク・ヒートマップを更新し、このヒートマップ上で影響度及び発生頻度がともに高いと評価されたリスクについても、経営への影響の大きさを踏まえて重要リスクとして位置づけます。これら重要リスクのうち、社内の管理体制の充実により、リスクの顕在化する可能性を低減、または顕在化した場合の影響度を低減することが可能と考えられるリスクについては、各リスクオーナー及びERM委員会がリスクに対する管理体制が十分であるかを評価しています。これらリスクの評価結果や対策状況については、経営会議において審議し、取締役会に報告しております。また、期中においても、ヒートマップの妥当性について1回以上検証し、必要な場合は残余リスクの評価の見直しを行っております。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、次のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月17日)現在において判断した記載としております。また、各リスクが顕在化する時期を合理的に予測することは困難です。 (1) 経済動向変化によるリスク当社グループが事業展開しているエレクトロニクス業界は、最終製品の主たる消費地である米国、欧州、中国をはじめとするアジア及び日本の社会・経済動向に大きく左右されます。さらに、それらの国または地域には、政治問題・国際問題や経済の浮沈といった様々なリスク要因が常に存在しております。当社グループではこれらの世界のリスク動向を注視し適時対策を講じておりますが、常に十分かつ適時の対策を講じられる保証はなく、またこのような経営環境の変化が予想を超えた場合等において、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)経済動向変化による当社グループの業績へのマイナス影響を最小限に留めるべく、製造拠点の最適化、設備投資計画の精査、本社業務効率の改善等の経営体質改善の各種施策を実施しております。 (2) 為替変動によるリスク当社グループは、グローバルに事業を展開しており、連結ベースでの海外売上高比率は93%に達し、取引通貨の多くは米ドル、ユーロ等、円以外の通貨であります。これらの通貨に対する急激な円高の進行は売上高や利益の減少等、損益に影響を与えますが、当該リスク軽減のため、当社グループでは外貨建原材料購買の増大や海外拠点で消費する資材の現地調達化を進めております。また、海外における投資資産や負債価値は、財務諸表上で日本円に換算されるため、為替レートの変動の結果、換算差による影響が生じます。米ドル、ユーロ、それぞれの通貨が1円円高となった場合の当社グループの営業利益に対する影響は、おおよそ米ドルで20億円の減益、ユーロは3億円の減益と見ております。為替レートの変動に対応するため、外貨建資金調達及び為替予約契約の締結等の対策は講じておりますが、急激または大幅な為替レートの変動等は、当社グループの財政状況及び業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)海外子会社と本社(日本)間の取引は原則として現地通貨で行うことで海外子会社の為替変動リスクを低減し、これを本社に集約し日本から包括的に為替予約等を行うことで為替変動リスクを低減することに努めております。海外子会社も必要に応じて為替予約等を活用し為替リスクを低減しております。また営業利益への為替影響額縮小の為、ドル建て購買、円・人民元建て販売取引を推進しております。 (3) 金利変動によるリスク当社グループはその時々において銀行預金や国債等の金融資産及び銀行借入金や社債、リース負債等の負債を保有しております。これらの資産及び負債にかかる金利の変動は受取利息及び支払利息の増減、あるいは金融資産及び金融負債の価値に影響を与え、当社グループの財政状況及び業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)支払利息の金利上昇リスクに対しては、社債や銀行借入による低利かつ固定金利の資金調達で、金利変動リスクの低減を図っております。受取利息の金利下落リスクに対しては、元本保証を重視し、運用は定期預金を主とし、金利動向を見ながら金利上昇局面では比較的短期の、金利下落局面では比較的長期の運用を行うことでリスクをコントロールしております。 (4) 自然災害及び感染症によるリスク当社グループは、国内外において多数の製造工場や研究開発施設を有しております。各事業所では、不慮の自然災害や感染症発生等に対する備えとして、防災・防疫対策や電力不足に対する自家発電設備の導入等を施しておりますが、想定を超えた大規模な地震や津波、台風や洪水、火山の噴火等の自然災害やそれに起因する大規模停電、電力不足等によって大きな被害を受ける可能性があります。それらの影響を受け、製造中断、輸送ルート寸断、情報通信インフラの損壊・途絶及び中枢機能の障害もしくは顧客自身に大きな被害が生じた場合など、受注や供給が長期間にわたって滞り、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、感染症の感染拡大によって、景気の悪化や、当社事業所の閉鎖もしくはサプライチェーンの混乱が起こった場合などには、業績に大きな影響を及ぼす可能性も考えられます。 (主要な対応策)当社グループでは、有事の際に製造拠点が早急に生産を再開できるよう主要事業ごとにBCP(事業継続計画)の策定とBCM(事業継続マネジメント)活動の推進、定着化を進めており、同様に、営業や本社スタッフ機能においてもBCPを策定し、会社全体としての機能が停止しないような備えを有しております。災害発生時のサプライチェーン確保の面では、大規模な災害により業務継続できなくなった場合でも、BCPで定める手順に則り、供給者への支払いや部材の供給継続等の非常時優先業務について代替拠点での継続ができる準備を進めております。また、初動対応に関しては、全世界的に、有事の際の被害状況を迅速に把握する目的で、当社グループ海外現地法人と本社間で迅速に情報共有できるシステムを導入しております。感染症に関しては、当社グループ各事業所においては通常の感染対策体制を維持するとともに、感染拡大やクラスター発生時においては新型コロナ感染症対策で培った感染予防体制を実行してまいります。 (5) 国際的な事業活動におけるリスク当社グループは、グローバルに事業を展開しており、連結ベースでの海外売上高比率は93%に達しております。対象となる多くの市場や、今後経済発展が見込まれる新興国では、不安定な政情、戦争やテロといった国際政治に関わるリスク、為替変動、関税引上げや輸出入制限といった国内政治・経済に起因するリスク、文化や慣習の違いから生ずる労務問題や疾病といった社会的なリスクが、顕在化する可能性があります。また、商習慣の違いにより、取引先との関係構築においても未知のリスクが潜んでいる可能性があります。こうしたリスクが顕在化した場合、生産活動の縮小や停止、販売活動の停滞等を余儀なくされ、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。特に当社グループの中国向け売上高は連結売上高の55%となっております。同国へ進出している得意先及び現地企業への供給体制を確立するため、中国に製造拠点を数多く有しており、その結果、中国拠点による生産額は、当社グループ全体の約62%となっております。同国にて上記のような政治的要因(法規制の動向等)、経済的要因(成長の持続性、電力等インフラ整備の状況等)及び社会環境における問題事象が発生した場合、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)国際的な事業活動におけるリスクに対しては、本社に設置したガバメントリレーション機能と米州、欧州、中国の各地域本社により各地域のリスク関連情報や各国法規制動向の把握及び分析を行っております。また、南アジア、東南アジア及びオセアニア地域におけるリスク情報の収集・分析体制の強化を図るため、本年4月にアジア・パシフィック本社を新たに設置するなど、体制整備を進めております。特に、近年の米中関係をはじめとするグローバルな地政学リスクについては、重要リスクと認識し対応を進めております。また、当社グループでは需要地における生産を原則としつつも、生産拠点の配置については、カントリーリスクやその他の要因も考慮し、適宜見直しを行っております。こうした拠点戦略最適化を進めてはおりますが、中国依存度に関しては、当社グループが中国に保有する有形固定資産が、2025年3月期の3,911億円から2026年3月期は5,383億円と連結総有形固定資産残高に対する比率で6%の増加(38% ⇒ 44%)となっています。ロシアのウクライナ侵攻への対応では、事変発生以来ロシア及びベラルーシでの事業活動凍結を継続しております。 (6) 人権に関するリスク近年、欧州を中心に人権に関するデューデリジェンスを企業に義務付ける法規制の導入・強化が進むとともに、投資家、顧客、従業員等のステークホルダーから、企業に対する人権尊重への取り組みに対する期待が一層高まっています。このような環境下においては、自社のみならずサプライチェーン全体を含めた人権リスクの把握および適切な対応が、継続的な事業運営における重要な前提条件となっています。当社グループは、「人権の尊重」をマテリアリティに位置づけ、重要な経営課題と認識し、「TDKグループ人権ポリシー」に従い、各種の取り組みを推進しております。しかしながら、当社グループまたはサプライチェーン上において、児童労働、強制労働や外国人労働者への差別、労働災害等の労働安全衛生上の不備等の人権に係る問題等が生じた場合には、当社グループの社会的信用の低下、取引停止、事業活動の制約等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。加えて、当社グループは、こうした法規制やステークホルダーからの要請に適切に対応出来ない場合、法令違反や対応コストの増加、人材の流出、ビジネス機会の喪失等を通じて、中長期的な事業運営及び業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)当社グループは、「TDKグループ行動規範」において人権の尊重にコミットしており、児童労働及びあらゆる種類の強制労働を含む非人道的な労働を明示的に禁止しております。また「TDKグループ人権ポリシー」において、人権の尊重に向けた当社の基本的な考え方及びアプローチを明示しています。加えて当社グループは、TDKグループの「重要課題(マテリアリティ)」の一つとして「人権の尊重」を設定し、人権推進のための社内体制や仕組みの構築を進めています。具体的には、自社従業員及びサプライチェーンに関する人権デューデリジェンスの実施、サプライチェーン上の各種調査や監査、人権侵害に関する通報のための仕組みの構築・運用、並びにステークホルダーとのコミュニケーション等を行っています。これらの過程において、「TDKグループ行動規範」からの逸脱行為があると判断した場合には、是正に必要な措置を講じています。また、サプライチェーンも含むあらゆる事業活動の中で、RBA(Responsible Business Alliance)行動基準に則った自己評価や監査、トレーニング及び対話を通じて、課題の把握と継続的な改善に取り組んでいます。サプライチェーンにおいては、「TDKグループ取引先行動規範」を制定し、サプライヤーに対して同規範への同意を求めています。さらに、法令規則・規制の変更や強化に関しては、各国法令、社会情勢及び顧客の動向などに注視し、変化に合わせた迅速な対応を行う体制を整えることで、人権リスクの低減を図っております。 (7) 気候変動を含む環境に関するリスク地球温暖化の一因とされる温室効果ガスの排出量は増加の一途をたどっており、2015年12月COP21で採択された「パリ協定」に代表されるように、気候変動への危機感は高まってきております。気候変動は当社グループにとって重要な課題であり、2019年5月に賛同を表明したTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に基づき、環境担当役員が責任者となって気候変動関連情報の開示を進めるとともに、分析と対策を実施しております。また、当社グループは、大気汚染、水質汚濁、土壌・地下水汚染、廃棄物処理、製品に含有する化学物質など、様々な環境法令の規制を受けております。当社グループでは、これら法令を遵守し、事業活動を進めておりますが、環境規制が強化され、これに適応するための費用の増大が予想され、当社グループの財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)当社グループでは、近年、気候変動や資源循環と事業との調和に関して重要性を強く認識するとともに、それらを事業の機会とリスクと捉え、各取り組みを進めております。この他、世界的に大気・水質及び土壌汚染防止の取り組みを取り巻く科学・規制・社会のそれぞれの分野で起きているもしくは起こりうる課題を把握し、サステナビリティマネジメントグループが中心となり、リスクと機会を整理した上で、重要事項に優先的に取り組み、PDCAサイクルを継続的に回し改善を目指しています。なお、気候変動関連のリスクと機会、及び主な対応策については、第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組の<気候変動>に記載しております。 (8) 税務に関するリスク当社グループは、世界各国に製造拠点・販売拠点を有しており、グループ会社間の国際取引も多く発生しております。グループ会社間の国際的な取引価格に関しては、適用される各国の移転価格税制や関税法の観点からも適切な取引価格となるよう細心の注意を払っております。しかしながら、税務当局または税関当局との見解の相違等により、取引価格が不適切であるとの指摘を受け追加の税負担が生じる可能性があります。また、世界各国の租税法令ないしその解釈運用の発効、施行、導入及び改廃等により、当社グループに税負担増が生じる可能性があります。また、繰延税金資産については、将来の課税所得の見通し及び税務上実現可能と見込まれる利益計画に従い、回収可能性の評価を定期的に行っております。将来において利益計画が実現できない場合、または租税法令ないし税務執行の発効、施行、導入及び改廃等により回収可能性の評価を見直した場合、回収する可能性が高くなくなった部分を減額することにより、法人所得税費用が増加する可能性があります。上記のような事態が生じた場合、当社グループの財政状況及び業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)グループ会社間の国際取引におけるリスクに関しては、四半期ごとに当社グループ内の移転価格モニタリングを行い、リスクが高いと判断されればリスク低減のため方策を講じております。また、商流の変更時や新規取引開始の際にも税務リスク分析を行い、必要に応じて対応を進めております。租税法令またはその解釈運用の発効、施行、導入に伴うリスクに関しては、本社と各地域本社の間で情報交換を行い、各国の税制改正の情報を事前に把握し、当社グループへの影響を見極めることに努めております。 (9) 技術革新・新製品開発におけるリスク当社グループでは、価値ある新製品をタイムリーに世に送り出すことが企業収益向上に貢献し、さらに継続的な新製品開発が企業存続の鍵となるものと確信しております。魅力的で、革新的な新製品の開発による売上高の増加が、企業の成長にとって重要な役割を担っていると考えており、この点を経営戦略の主題として新製品の開発に取り組んでおります。しかしながら、変化の激しいエレクトロニクス業界の将来の需要を的確に予測し、技術革新による魅力的な新製品をタイムリーに開発・供給し続けることができるとは限りません。当社グループの開発部門において実施している市場の動向分析に基づく継続的な研究開発体制の見直しや、開発テーマの選択と集中を進めるための開発マネジメントが有効に機能しない場合等には、販売機会喪失により将来市場はもとより既存市場さえも失うリスクもあります。また、当社グループでは、多種多様な製品を世界中の国・地域で開発・生産・販売しており、それら事業活動を通して得たデータは当社の資産と言えます。しかしながら、これらデータを適切に蓄積し、開発・営業・マーケティング部門と連携して魅力的な製品の開発・販売に活用できない場合には、業績及び成長見通しに大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)新製品開発にあたっては、個々の開発テーマの開始、継続、終了までを関係機能参加のもとデータを活用しながら検討し、新製品の市場性を見極めて製品化を進めております。製品の企画、設計、試作、製造の各段階においては設計審査を通じて厳格なリスク評価を実施しています。また、セールス&マーケティング本部及び技術・知財本部CTOオフィスを中心とした全社横断体制での的確な市場動向の把握と全社技術戦略に基づく新製品開発への素早いフィードバックを図り、市場変化への対応を進めております。さらに、コーポレートベンチャーキャピタル機能を担うTDK Venturesを通じて出資したベンチャー企業との協業により新技術の動向を早期に察知し、技術ロードマップを補強して新たな市場への進出に取り組んでおります。 (10) 価格競争に関するリスク当社グループは、競争が激化しているエレクトロニクス業界において、スマートフォンに代表されるICT市場、今後一層の電装化が進展する自動車市場、太陽光発電・風力発電等のエネルギー関連市場等多岐にわたる市場で電子部品の展開を行っております。同業界においては、価格による差別化が競争優位を確保する主たる要因の一つであり、有力な日本企業や韓国、台湾及び中国等の海外の企業を交えた価格競争は熾烈を極めております。当社グループでは、こうした市場競争に対して継続的なコストダウン施策の推進や収益性向上に努めておりますが、市場からの価格引き下げの圧力はますます強まる傾向にあり、こうした価格動向が業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)当社グループの各事業において、高付加価値製品の創出により価格競争回避に努めるとともに、コストダウン施策を継続的に実施しております。また、全社的に資本効率及び収益性の向上を図り、価格低下による業績への影響を最小限に留めるよう努めております。 (11) 原材料等の調達におけるリスク当社グループは、原材料等を複数の外部供給者から購入し、適時、適量の確保を前提とした生産体制をとっておりますが、原材料等は代替困難な限られた生産国、供給者に依存する場合があります。例えば、磁気応用製品のマグネットに用いられるジスプロシウム等の重希土類は中国に、エナジー応用製品の二次電池に用いられるコバルトは紛争地域であるコンゴ民主共和国に、その生産を依存しております。これらの原材料等については、複数の調達ルートを確保する他、使用量削減にも取り組んでおります。コバルトを含む紛争地域及び高リスク地域からの鉱物に関しては、「責任ある鉱物調達」に関するポリシーを制定し、持続可能かつ責任ある鉱物だけがサプライチェーンで使われることとなるよう商業上合理的な範囲で最大限の努力をしております。しかしながら、各国の輸出入規制や供給者の被災及び事故等による原材料等の供給中断、品質不良等による供給停止、さらに製品需要の増加による供給不足等が発生する可能性があります。また、海外生産拡大に伴う現地調達においては海外の諸情勢によって悪影響を受ける場合があり、特に昨今の中東情勢の緊迫化といった地政学リスクの高まりにより、原油をはじめとするエネルギー資源や原材料の調達が困難になる可能性があります。これらが長期にわたった場合、生産体制に影響を及ぼし、顧客への供給責任を果たせなくなる可能性があります。市場における需給バランスが崩れた場合、原材料価格の高騰や原油をはじめとする燃料価格の高騰による製造コストの増大が想定されます。また、調達した原材料等に、紛争鉱物や児童労働などの問題が潜むことが確認された場合、原材料の変更や調達先の変更などが必要となり、製品の生産や供給に影響を及ぼす可能性があるとともに、社会的な信用が低下する恐れがあります。こうした状況が生じた場合は、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)原材料の調達リスク(供給の中断、停止、不足)については随時モニタリングを行い、関連事業部門と情報を共有化する一方、マルチソース化や長期供給契約の締結等によってリスク回避のための対策を進めております。現地調達を進めている材料・装置・部材などについては、材料の源流調査の過程で知り得た商社のネットワークを利用して他国の状況把握に努める一方、他国からの調達可能性を調査検討しリスク回避に備えております。紛争鉱物については、“責任ある鉱物調達”の枠組みに沿って精錬所調査を行っております。その他、サプライチェーンにおけるCSR遵守状況(人権、環境、安全衛生等)についても定期的に確認しております。 (12) 顧客の業績や経営方針転換等に関するリスク当社グループは、主にエレクトロニクス市場や自動車市場の顧客に電子部品を供給する企業間取引をグローバルに展開しております。多様な顧客と取引を行うと共に、顧客の信用リスク評価を勘案して取引条件を設定する等のリスク低減を図っておりますが、それぞれの顧客の業績及び経営戦略の転換等、当社グループがコントロールし得ない様々な要因によって大きな影響を受ける可能性があります。また、顧客の業績低迷による購買需要の減少や調達方針の変更による納入価格の強い引き下げ要請や、契約の予期せぬ終了等による過剰在庫の発生や収益性の悪化の可能性があります。国内外での異業種や競合企業による顧客企業のM&Aにより企業再編が行われた場合、注文が著しく減少し、もしくは取引すべてが消滅する等、当社グループの業績に大きな影響を与える可能性もあります。なお、2026年3月期において、当社グループの連結売上高の10%を超える顧客グループは1グループあります。この顧客グループに対する売上は、主にエナジー応用製品によるものであり、売上高は4,664億円(当社グループの連結売上高に対する比率は19%)です。 (主要な対応策)当社側が当該顧客向け専用の設備投資をする場合に、一定量の製品買取責任を課す契約を締結する等リスクの低減を図っております。業界再編の動きについては常に感度高く情報収集に努めるとともに、重要顧客が絡む業界再編の動きに対しては、当社が積極的に再編に関与することを含めた複数のシナリオを想定し、リスクの低減・回避を図っております。 (13) コンプライアンスに関するリスク当社グループは、事業展開している国内外において、事業や投資関連、電気製品の安全性関連、国家間の安全保障及び輸出入関連、また、商行為、反トラスト、特許、製造物責任、環境及び税金関連等の、様々な規制の遵守を求められております。当社グループは、GCCO(グローバル・チーフ・コンプライアンス・オフィサー)及び日本のほか世界4地域のRCCO(リージョナル・チーフ・コンプライアンス・オフィサー)を任命し、当社グループ及びそれを構成する役員、従業員が世界共通の規範に基づきコンプライアンスに則した行動をするための体制や仕組みの構築を推進するとともに、TDKグループ行動規範を定め、誠実で公正、透明な企業風土を醸成するよう努めております。さらに、当社グループが定める社内規程やそれら規程に基づいた手順・プロセスに対しても、当社役員・従業員による遵守を徹底しております。当社グループでは、ガバナンス方針である“Empowerment & Transparency”(権限委譲と透明性の確保)に基づき、各グループ会社がそれぞれの個性を活かせるよう、グループの一員が最低限守るべきルールをまとめた「グローバル共通規程」を整備・運用し、本社部門により遵守状況をモニタリングしております。しかしながら、このような施策を講じても関連する規制や規程への抵触や、役員、従業員による不正行為は完全には回避できない可能性があります。このような事象が発生した場合、当社グループの社会的な信用が低下し、顧客からの取引停止や多額の課徴金・損害賠償の請求等により、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、将来において、さらなる規制強化が行われる可能性があり、その場合には規制対応のための多額な費用負担や、その規制に適応し得ない場合にはビジネスからの部分的撤退等が必要になるなど、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)当社グループでは、コンプライアンスに関するリスク低減とコンプライアンス・カルチャー醸成に向け、以下の活動を実施しております。・当社グループのグループ・ガバナンス基本方針に基づいた「グローバル共通規程」の策定・運用、及び本社部門による各グループ会社の遵守状況のモニタリング・外部専門家を活用した社内調査・社長及び各グループ会社責任者からコンプライアンス徹底のメッセージを発出・講義形式及びオンラインによる教育啓蒙の実施・米国司法省の求める基準に基づく社内ルールの策定と運用 (14) 製品の品質に関するリスク当社グループは、国内外生産拠点において、国際品質マネジメント規格(ISO9001、IATF16949やその他の適用ある規格)や技術革新著しいエレクトロニクス業界の顧客が求める基準に従い、多様な製品の品質マネジメントを行っております。また、独自に保有する品質技術や過去から蓄積する品質トラブルデータを活用し、製品の企画、設計、試作、製造の各段階での設計審査、内部品質監査、購入先監査・指導、工程管理等を通じて製品の信頼性や安全性を確保できるよう、開発上流段階から品質を作り込む品質保証体制の構築を図っている他、各拠点における生産現場での積極的なデジタル活用も推進しております。しかしながら、品質上の不具合(規制物質含有やソフトウェア製品における脆弱性を含む)や、それに起因するリコールが発生し得ないとは限りません。当社製品のリコールや製造物責任の追及がなされた場合、回収コストや賠償費用が発生し、また販売量が減少する恐れがあります。さらに当社ブランドを冠した製品の品質上の不具合によりブランドの信用が失墜し、企業としての存続を危うくする事態を招くことも想定されます。このように、重大な品質問題が発生した場合、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)当社グループでは、品質不具合発生のリスク低減のために、設計、材料、プロセス、管理の視点から、様々な施策を実施しております。特にICやソフトウェアを組み込んだ製品が増加していることから、IC解析技術の強化、ソフトウェア脆弱性対策の強化にも取り組んでおります。また、2026年9月より部分適用となる欧州サイバーレジリエンス法(CRA)への対応を図るべく運用体制の構築を進めています。 (15) 知的財産におけるリスク当社グループは、事業収益に貢献する戦略的知財活動として当社製品の機能、デザイン等に関する特許、ライセンス及び他の知的財産権(以下、「知的財産権」と総称します。)のポートフォリオの管理・取得によるその強化と活用に努めております。しかしながら、特定の地域では、その地域固有の事由によって当社グループの知的財産権が完全に保護されない場合があり、第三者が知的財産を無断使用して類似した製品を製造することによって損害を受けることもあり得ます。一方では、当社グループの製品・工程等が第三者の知的財産権を侵害しているとの主張を受ける可能性もあります。当社グループがかかる侵害をしたとして第三者から訴えられた場合、訴訟活動や和解交渉が必要になり、そのための費用が発生する他、これらの係争において、当社グループの主張が認められなかった場合には、損害賠償やロイヤリティの支払が必要になることや、市場そのものを失う等の損失が発生する恐れがあります。このように、知的財産権についてこれらの問題が発生した場合には、事業展開、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)第三者が当社の知的財産を無断使用するケースに関しては、商取引ウェブサイトにおける当社ブランドの不正使用や模倣品販売を監視する仕組みを構築し運用しております。一方、当社グループでは他者が所有する知的財産権を尊重することを全社知財方針として掲げ、製品開発においては事前に調査、予防、解決策を講じることによって知的財産権侵害リスクの低減に取り組んでおります。 (16) 情報セキュリティにおけるリスク当社グループは、事業を展開する上で、顧客及び取引先の機密情報や個人情報及び当社グループ内の技術情報を含む機密情報や個人情報を有しております。これらの情報は、外部流出や破壊、改ざん等が無いように、グループ全体で管理体制を構築し、徹底した管理とITセキュリティ、施設セキュリティの強化、従業員教育等の施策を実行しております。しかしながら、外部からの攻撃や、内部的過失や盗難、役員・従業員の故意的な行動等により、これらの情報の流出、破壊もしくは改ざんまたは情報システムの停止等が生じる可能性があります。このような事態が生じた場合には、信用低下、被害を受けた方への損害賠償等の費用の発生、当社グループが取り扱う製品の優位性の低下、または業務の停止等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)当社グループでは、外部からのサイバー攻撃に備え、情報セキュリティ専門業者による脆弱性診断を実施し不具合があれば改善し、管理面ではNIST(National Institute of Standards and Technology:米国標準技術研究所)のフレームワークに基づき、当社グループ全体で情報セキュリティ体制の強化を推進しております。当社グループ内部からの情報流出防止対策としては、機密データのフォルダ単位によるアクセス制限、AIを活用した不審なデータの送受信の検知、USBメモリ・SDカード等持ち出し可能媒体の使用制限や、退職予定者による当社グループの機密情報の持ち出し防止のための施策、従業員への情報セキュリティ教育を徹底しております。また万が一、情報セキュリティ上の被害が発生した場合に備え、迅速に復旧するための体制をグローバルで強化しております。更には、グループ全体を対象としたサイバー保険に加入しております。また、当社グループ内の取り組みに加え、サプライヤー等の取引先からの情報流出を防ぐため、取引先に対して情報セキュリティ管理の改善支援を行い、サプライチェーン全体の情報セキュリティの管理レベルを向上させる取り組みも実施しております。 (17) 人財獲得と人財育成に関するリスク当社グループは、世界中の30以上の国と地域で事業活動を推進しており、日本以外の拠点の従業員数は全従業員数の約89%となっております。変化の激しいエレクトロニクス業界において継続的に事業を発展させるためには、専門技術に精通した多様な人財及び経営戦略やグローバルな組織運営といったマネジメント能力に優れた人財の獲得、育成を継続的に推進していくことが重要となります。しかしながら、必要な人財を継続的に獲得し定着させるための競争は厳しく、日本国内においては、少子高齢化や労働人口の減少等、また、中国等の海外拠点においても、雇用環境の変化が急速に進んでおり、人財獲得や育成が計画どおりに進まなかった場合、長期的視点から、事業展開、業績及び成長に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)当社グループでは人財獲得のために新卒採用や経験者の通年採用を積極的に展開しております。また、目標管理制度に基づいた公平な評価・処遇制度の充実などの仕組みの構築により、従業員のエンゲージメントを高め、人財の定着を図っております。さらには、自律型人財やグローバル人財を育成し、当社グループの価値観、知識及びモノづくりのDNAを伝える教育プログラムの充実を図っております。これらの教育プログラムには、現在のグローバルキー人財や将来の経営層候補、その他各階層に対する教育も含まれております。 (18) 新規市場・事業参入やM&A等に関するリスク当社グループは、競争が激化するエレクトロニクス分野において、持続的な成長を実現するため、既存事業における新規市場(地理的及び用途的)の参入や、新事業の参入に積極的に取り組んでおります。また、新規市場・事業参入に必要な技術や顧客資産などの獲得や、事業の競争力強化の上で、有効な手段となる場合はM&Aも積極的に活用しています。新規市場・事業参入やM&A等に当たっては、事前に当社グループの事業ポートフォリオとの関連性や、関連する各国の法規制動向、M&Aに伴うリスク分析結果等を十分に考慮し進めるべく努めております。しかしながら、事前の調査・検討にもかかわらず、市場や技術並びに法規制動向等の著しい変化等により、当社グループの業績や成長及び事業展開等に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)当社グループでは、新規市場・事業参入やM&A等の際には、当社グループの目指すべき姿や成長戦略と整合しているか、また実現可能な事業計画であるか、関連する各国のリーガルリスクの所在やその対応状況などについて、事業部門や本社機能のみならず、必要な場合は外部専門家による検証を行っております。また、M&Aにおいては、買収後統合(PMI)を円滑に進め統合シナジーを最大限発揮するために、実施すべき事項とその達成時期の標準的なターゲットを定めております。 (19) 非金融資産の減損損失のリスク当社グループは、競争が激化しているエレクトロニクス業界での競争優位性を確保及び確立するため、当社の創業時の事業であるフェライトの生産によって獲得した素材技術とプロセス技術を軸としつつ、時には事業の成長加速のためのM&Aも実施し、事業ポートフォリオを充実させて参りました。また、生産能力向上、品質向上または生産性向上などのため製造設備などの設備投資を継続的に行っております。その結果、有形固定資産、使用権資産、のれん及び無形資産などの非金融資産を多額に有しております。多種多彩な事業や資産を持つことはリスク分散に繋がる一方、事業や資産のポートフォリオの効率性を継続的に改善できなかった場合は、当社グループの収益に多大な影響を及ぼす可能性があります。2026年3月31日現在、当社グループの、有形固定資産、使用権資産、のれん及び無形資産の総額は1兆5,365億円であり、そのうち179億円は高周波部品事業の有形固定資産であり、987億円はMEMSセンサ事業に配分されているのれんです。有形固定資産、使用権資産及び特定の識別可能で耐用年数を確定できる無形資産については、期末日ごとに減損の兆候の有無を判断しております。減損の兆候が存在する場合には、当該資産の回収可能価額に基づく減損テストを実施しております。のれん及び耐用年数を確定できない無形資産については、減損の兆候の有無にかかわらず、毎年同じ時期に減損テストを実施しており、さらに減損の兆候が存在する場合は、その都度減損テストを実施しております。かかるテストの結果、資産、資金生成単位または資金生成単位グループの帳簿価額が回収可能価額を超過する場合に、その帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失を認識します。多額の減損損失を認識した場合、当社グループの財政状況及び業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策)当社グループでは、事業の収益性及び成長性を考慮した事業ポートフォリオ・マネジメントを導入し、選択と集中による投資判断を行い、将来の減損リスク発生を回避するよう努めております。また、減損リスクの高い課題事業については、期初よりモニタリングを行い業績改善計画の進捗を確認、当該事業部門と本社部門が連携し事業収益性回復の可能性を検討します。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約4,065字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 当社グループの経営の基本方針当社は、東京工業大学(現 東京科学大学)で発明された磁性材料フェライトの工業化を目的としたベンチャー企業として、1935年に設立されました。社是である「創造によって文化、産業に貢献する」という創業の精神に基づき、独創性をたゆまず追求し、イノベーションの推進により創造した新たな価値(製品・サービス)の提供を通じて、企業価値を高めてまいりました。また、当社グループは、今後も株主及び投資家、顧客、取引先、従業員、地域社会等のすべてのステークホルダーの満足と信頼、支持を獲得できるよう努めるとともに、事業活動を通じて社会的課題の解決に取り組むことによって、持続可能な社会の発展に貢献してまいります。 (2) 当社グループの中長期的な経営戦略及び対処すべき課題① 長期ビジョン世界経済は、技術を含む経済安全保障を巡る覇権争いを背景とした米中関係の緊張の高まりとそれに伴う規制強化等による経済圏の分断、中東情勢の緊迫化等地域紛争によるエネルギー調達リスクがもたらす原油価格の高騰やサプライチェーンの寸断リスクといった危機に直面しております。しかしながら、このような危機に直面してもなお、地球温暖化への対策、エネルギー安全保障等の観点から、再生可能エネルギーへのシフト及び脱炭素化への流れは今後も継続することが予想されます。また、データセンター、スマートグラス(AR)、AIスマートフォン、ヒューマノイドロボット、ADAS(先進運転支援システム)、半導体製造装置等のAIに関連した社会の変革が加速することが予想されます。このような中、当社グループは「創造によって文化、産業に貢献する」という社是の基で、事業を通じて社会の変革に貢献するため、2024年に長期ビジョンを制定いたしました。 <長期ビジョン>当社グループは、長期ビジョン実現のため、「変化を先んじて検知できる地位獲得」と「変化に迅速に対応できる仕組みの確立と運用」に取り組んでまいります。「変化を先んじて検知できる地位獲得」を目指し、材料、プロセス、ソフトウェア等の領域で培った強み(知的資本・製造資本・自然資本)をさらに深化させるとともに、新たな強みを探索し、電子デバイス領域でのリーディングポジション(社会関係資本・知的資本)を確立するための各種施策に取り組みます。また、「変化に迅速に対応できる仕組みの確立と運用」を目指し、獲得した「変化を先んじて検知できる地位」を活かし、未来構想力の強化と、多様で優れた人財の獲得・育成に注力することで、構想した未来を迅速かつ効率的に実現する実行力(人的資本・知的資本)を強化いたします。これらの取り組みにより、恒常的な投資余力(財務資本)を確保し、最適な投資を実現することで、「変化を先んじて検知できる地位」をさらに高めることを目指してまいります。 ② 重要課題(マテリアリティ)昨今の世界情勢を概観いたしますと、米中間の政治的緊張が続く中で、米国は中国への半導体等の輸出規制を継続しており、また、世界各国からの輸入品に対する追加関税措置を行うなどの政策も進めております。これに対して、中国は報復関税措置や重要鉱物の輸出規制を行い、経済分野における分離が進行しており、この分離はサプライチェーンに大きな影響を与え、今後の世界経済の成長に負の影響を及ぼす可能性があります。また、AIの活用が広がることに伴う電力需要の増加が予想される一方で、ロシアによるウクライナ侵攻が4年にわたり継続していることや中東情勢の緊張等の複合的な要因により、エネルギーを取り巻く動向は不安定な状況が続いております。このような社会や産業構造を取り巻く変化の中でも、エレクトロニクス市場においては、データセンターやサーバーのみならず、エッジAI端末、AIを搭載する自動車やインフラ、半導体製造装置等も今後大きな成長を遂げていくと見ています。社会へのAIの浸透・拡大が、当社のさまざまな事業において成長ドライバーと目されることから、当社ではAIに関連する幅広いマーケットを「AIエコシステム市場」と定義しています。このAIエコシステム市場に関連した事業の多くは、既に事業ポートフォリオマネジメントにおいて「成長領域」に位置づけていますが、今後は戦略投資枠も活用しながら、それらの事業に対しより積極的な投資を実行していく考えです。当社グループは、企業価値をさらに向上させるため、長期ビジョンに基づき、当社グループが取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を設定しております。この重要課題では、「事業活動による価値創造と競争優位の確立」のために、「顧客価値の創出と強固な信頼関係の構築」、「社会のTransformation実現に貢献するR&D」及び「高品質な製品の安定供給と生産の高効率化」を取り組むべき3つの領域として設定いたしました。また、これらを支える「未来を構想し実現する経営基盤の強化」として、「競争力を生み出し続ける多様な人財の活躍推進と育成による変革」、「グループガバナンスの高度化」、「社会・環境課題解決の遂行」の3つを取り組むべき領域として設定いたしました。それぞれの領域においてテーマを定め、各テーマにおいて具体的な施策を実行してまいります。例えば、「グループガバナンスの高度化」においては、事業ポートフォリオの継続的改善とEmpowerment & Transparencyの2つのテーマを定め、事業ポートフォリオの継続的改善のテーマに対しては、事業ポートフォリオマネジメント体制の確立とその継続的な運用を行ってまいります。このように、重要課題への取り組みを推進し、事業活動による価値創造サイクルを継続的に循環させることで、当社グループの持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。また、財務面においては、事業リスクを考慮した経営資源の配分とフリー・キャッシュ・フローの拡大を行い、資本効率・株主還元・財務の健全性のバランスを適正化することで、当社グループの持続的な成長と企業価値の向上を支える強固な財務基盤の構築を目指してまいります。 ③ 中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)2025年3月期から開始した中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)は、長期ビジョンを実現するための3年間の活動計画として、長期ビジョンからバックキャストする形で策定いたしました。中期経営計画期間は、長期ビジョンの実現に向けた、事業基盤強化(主力事業の収益力強化、課題事業への対処)の期間と位置づけております。 企業価値向上のためには、フリー・キャッシュ・フロー創出の最大化、資本コストの低減、期待成長率の向上が重要であると考えております。この考えに基づき、中期経営計画においては、以下の施策を3本柱といたしました。1.キャッシュ・フロー経営の強化2.事業ポートフォリオマネジメントの強化 (ROIC経営の強化)3.フェライトツリーの進化 (未財務資本*の強化) これら3つの施策を踏まえ、財務的価値の追求だけでなく、将来の財務的価値の源泉となる未財務的価値も追求し、短中期的な業績目標達成と長期的に価値を生み出し続けるための取り組みを両立することにより、持続的な企業価値の向上を図る、という考え方のもとで、中期経営計画における経営指標として、以下のとおり、財務指標に加えて、未財務指標を設定いたしました。 *一般的には「非財務資本」と呼ばれる、技術力、組織力、人的資本、顧客基盤等を将来キャッシュ・フローを生み出す資本と考え、「未財務資本」と表現しております。 <中期経営計画における経営指標一覧> 2026年3月期実績2027年3月期目標ポートフォリオ変革による中長期で目指す姿財務指標成長性売上高 [億円](年率換算成長率)25,04825,000(約5%)(10%以上)効率性ROE9.8%10%以上15%以上事業ROA(ROIC)(>WACC)※17.5%(>7.0%)8%以上12%以上営業利益率10.9%11%以上15%以上財務健全性株主資本比率(親会社所有者帰属持分比率)49.5%50%水準-D/Eレシオ0.3倍0.3~0.4倍-期中平均為替レート(前提)(151円/US$)(135円/US$)(135円/US$)未財務指標重要KPIチームメンバー・エンゲージメント調査 コミュニケーションスコア71pt75pt以上-サーベイ参加率92%80%以上-CO2排出量削減率 ※2(SBTi Scope1+2)(2022年3月期対比)-23.3%42.0% ※1  事業ROA(ROIC)に関する詳細については、4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容「経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照ください。※2  SBTiは、企業が科学的に根拠のある環境目標を設定することを支援しているイニシアチブです。パリ協定で示された「世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べて1.5℃以内に抑える」という目標の達成に向け、SBTiは企業が目標設定の際に使用できる基準を提供しています。当基準に基づき算定された段階的に必要なCO2排出量削減率を2027年3月期目標値として定めております。なお、当社は、SBTiによるSBT認定を2024年6月に取得しました。また、2026年3月期実績値については、2026年7月以降、他の開示書類にて開示予定です。
経営者による分析 FY2025 / 約11,051字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度における世界経済は、貿易摩擦の激化や中東地域における地政学的リスクの高まりにより不安定な状況が継続しました。為替レートは、対ドルを中心に前期と比べ円高傾向で推移しました。 当社の連結業績に影響を与えるエレクトロニクス市場では、ICT(情報通信技術)関連製品の生産が前期比で堅調に推移し、データセンター向けニアライン用HDD(ハードディスクドライブ)の需要も引き続き高水準を維持しました。また、産業機器市場では、再生可能エネルギー向けの需要が底堅く推移しました。一方で、自動車市場においては、BEV(電気自動車)の需要の低迷が継続し、期初想定を下回る部品需要となりました。 このような経営環境の中、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態2026年3月31日現在の資産合計は、前連結会計年度末に比べ873,759百万円増加し、3,541,415百万円から4,415,175百万円となりました。負債合計は、前連結会計年度末に比べ481,471百万円増加し、1,730,161百万円から2,211,630百万円となりました。資本合計は、前連結会計年度末に比べ392,289百万円増加し、1,811,254百万円から2,203,545百万円となりました。 b.経営成績当社の連結業績は、売上高2,504,820百万円(前連結会計年度2,204,806百万円、前連結会計年度比13.6%増)、営業利益272,415百万円(同224,192百万円、同比21.5%増)、税引前利益276,810百万円(同237,808百万円、同比16.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益195,663百万円(同167,161百万円、同比17.0%増)、基本的1株当たり当期利益103円09銭(同88円10銭)となりました。当連結会計年度における対米ドル及びユーロの平均為替レートは、150円76銭及び174円76銭と前連結会計年度に比べ対米ドルで1.2%の円高、対ユーロで6.7%の円安となりました。これらを含め全体の為替変動により、約25億円の減収、営業利益で約106億円の減益となりました。当社グループの事業は、「受動部品」、「センサ応用製品」、「磁気応用製品」及び「エナジー応用製品」の4つの報告セグメント及びそれらに属さない「その他」に分類されます。受動部品セグメントの連結業績は、売上高は593,201百万円(同559,639百万円、同比6.0%増)、セグメント利益は41,831百万円(同34,072百万円、同比22.8%増)となりました。センサ応用製品セグメントの連結業績は、売上高は224,623百万円(同189,472百万円、同比18.6%増)、セグメント利益は20,748百万円(同4,983百万円、同比316.4%増)となりました。磁気応用製品セグメントの連結業績は、売上高は262,903百万円(同223,637百万円、同比17.6%増)、セグメント利益は26,951百万円(同3,377百万円、同比698.1%増)となりました。エナジー応用製品セグメントの連結業績は、売上高は1,370,304百万円(同1,176,499百万円、同比16.5%増)、セグメント利益は246,682百万円(同234,448百万円、同比5.2%増)となりました。4つの報告セグメントに属さないその他は、売上高は53,789百万円(同55,559百万円、同比3.2%減)、セグメント損失は10,230百万円(同4,437百万円)となりました。 地域別売上高の状況は、次のとおりです。国内における売上高は、前連結会計年度の174,415百万円から5.2%増の183,460百万円となりました。磁気応用製品セグメントが増加しました。米州地域における売上高は、前連結会計年度の140,109百万円から3.8%増の145,419百万円となりました。センサ応用製品セグメントが増加しました。欧州地域における売上高は、前連結会計年度の175,168百万円から3.4%増の181,201百万円となりました。磁気応用製品セグメントが増加しました。中国における売上高は、前連結会計年度の1,192,472百万円から15.6%増の1,378,025百万円となりました。センサ応用製品セグメントが増加しました。アジア他の地域における売上高は、前連結会計年度の522,642百万円から18.0%増の616,715百万円となりました。磁気応用製品セグメント及びエナジー応用製品セグメントが増加しました。この結果、海外売上高の合計は、前連結会計年度の2,030,391百万円から14.3%増の2,321,360百万円となり、連結売上高に対する海外売上高の比率は、前連結会計年度の92.1%から0.6ポイント増加し92.7%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によって得たキャッシュ・フローは、507,672百万円となり、前連結会計年度比61,833百万円増加しました。これは主に、当期利益の増加によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動に使用したキャッシュ・フローは、377,751百万円となり、前連結会計年度比132,909百万円増加しました。これは主に、固定資産の取得の増加によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動に使用したキャッシュ・フローは、64,747百万円となり、前連結会計年度比78,586百万円減少しました。これは主に、長期借入金の返済額の減少によるものです。 これらに為替変動の影響を加味した結果、2026年3月31日現在における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比145,468百万円増加して842,775百万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績a.生産実績当連結会計年度における生産実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、下表のとおりです。 事業の種類別セグメントの名称生産実績(百万円)前連結会計年度比増減(%)受動部品602,9036.1センサ応用製品218,6536.3磁気応用製品271,77425.0エナジー応用製品1,425,42919.0その他60,40213.6合計2,579,16115.0 (注) 1.金額は販売価格により算出しております。 b.受注実績当連結会計年度における受注実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、下表のとおりです。 事業の種類別セグメントの名称受注高(百万円)前連結会計年度比増減(%)受注残高(百万円)前連結会計年度末比増減(%)受動部品638,94317.0263,35656.6センサ応用製品255,31740.383,25063.4磁気応用製品271,47626.126,93253.0エナジー応用製品1,361,60918.0241,91623.8その他54,86920.316,54075.1合計2,582,21420.5631,99443.1 (注) 金額は販売価格により算出しております。 c.販売実績当連結会計年度における販売実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、下表のとおりです。 事業の種類別セグメントの名称販売実績(百万円)前連結会計年度比増減(%)受動部品593,2016.0センサ応用製品224,62318.6磁気応用製品262,90317.6エナジー応用製品1,370,30416.5その他53,789△3.2合計2,504,82013.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお文中の将来に関する事項は、2026年3月31日現在において判断したものです。 ① 重要な判断を要する会計方針及び見積り重要な判断を要する会計方針とは、その適用にあたり不確実な事象について見積りを要し、経営者の主体的、複雑かつ高度な判断が要求される会計方針です。IFRSに準拠した連結財務諸表を作成するにあたり、会計方針の適用、資産・負債及び収益・費用の報告額並びに偶発資産・偶発負債の開示に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行っております。実際の結果は、これらの見積りとは異なる場合があります。以下は、会計方針を網羅的に記載したものではありません。重要な会計方針及び見積りについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (4) 重要な会計上の見積り及び判断、3.重要性がある会計方針に詳しく開示しております。当社グループが、重要な判断を要する会計方針として認識した項目は次のとおりです。 非金融資産の減損2025年3月31日及び2026年3月31日現在、当社グループの非金融資産のうち、有形固定資産、使用権資産、のれん及び無形資産の総額はそれぞれ1,317,379百万円及び1,536,545百万円であり、総資産のそれぞれ37.2%、34.8%に相当します。当社グループは、その回収可能性が経営成績に及ぼす影響の大きさを考慮し、有形固定資産、使用権資産、のれん及び無形資産の減損は当社の連結財務諸表にとって重要であると認識しております。当社グループは、有形固定資産、使用権資産及び特定の識別可能で耐用年数を確定できる無形資産につき、減損の兆候が存在する場合には、当該資産の回収可能価額に基づく減損テストを実施しております。また、のれん及び耐用年数を確定できない無形資産については、減損の兆候の有無にかかわらず、毎年同じ時期に減損テストを実施しており、さらに減損の兆候が存在する場合は、その都度減損テストを実施しております。減損テストの結果、資産、資金生成単位または資金生成単位グループの帳簿価額が回収可能価額を超過する場合に、その帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失を認識します。 経営者は、回収可能価額の見積りは合理的であると判断しておりますが、事業遂行上予測不能の変化に起因して回収可能価額が当初の見積りを下回った場合、資産の評価に不利な影響が、また、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響が生じる可能性があります。当社グループは、製品の将来の収益性や投資の回収可能性を十分考慮した上で投資を行っております。 棚卸資産の評価棚卸資産は、取得原価または正味実現可能価額のいずれか低い金額で測定しております。予想される陳腐化について、将来の需要予測に基づき、取得原価と正味実現可能価額の差額が棚卸資産の帳簿価額から減額されます。当社グループは、過去の需要や将来の予測に基づき、棚卸資産の過剰及び陳腐化の可能性を考慮し帳簿価額の見直しを行っております。さらに、既存及び予想される技術革新の要求は、棚卸資産の評価に影響を与えます。正味実現可能価額の変動が当社グループの経営成績に影響を与えるため、棚卸資産の評価は重要であると認識しております。実際の需要が予想されたものより著しく低い場合は、棚卸資産の過剰及び陳腐化に関する棚卸資産の評価について追加的な調整が必要となり、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に著しく不利な影響を及ぼす可能性があります。過去の見積りの妥当性について、当社グループは四半期ごとに見積りと実績を比較し検討しております。例えば、特に技術革新がめまぐるしい一部の事業の運営においては、顧客が求める高性能製品へのタイムリーな対応が求められており、四半期ごとに棚卸資産の陳腐化評価を行っております。 確定給付制度債務従業員の確定給付費用及び確定給付制度債務は、保険数理人がそれらの数値を計算する際に使用する基礎率に基づいております。基礎率には、割引率、退職率、死亡率、昇給率等が含まれます。使用した基礎率と実際の結果が異なる場合は、その差異をその他の包括利益として認識し、直ちに利益剰余金に振り替えられるため、包括利益、利益剰余金及び帳簿上の債務に影響を与えます。当社グループはこれらの基礎率が適切であると考えておりますが、実際の結果及び基礎率の変更による差異は将来における確定給付費用及び確定給付制度債務に影響を及ぼす可能性があります。当連結会計年度の連結財務諸表の作成において、当社グループは割引率を国内の制度及び海外の制度においてそれぞれ3.4%及び4.6%に設定しております。割引率は、給付が見込まれる期間に近似した満期を有する優良社債の利回りを参照して決定しております。割引率の減少は、確定給付制度債務の増加をもたらす可能性があります。 繰延税金資産の回収可能性当社グループは、繰延税金資産の認識にあたり、将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除の一部または全部が、将来の課税所得を減額できるまたは税額を控除できる可能性が高いかどうかを考慮しております。繰延税金資産の最終的な回収可能性は、一時差異、繰越欠損金及び繰越税額控除が将来減算される期間における課税所得の水準により決定されます。当社グループは、回収可能性の評価に当たって将来加算一時差異の解消時期、将来の課税所得の予測及び税務戦略を考慮しております。認識された繰延税金資産については、過去の課税所得の水準及び繰延税金資産が控除可能な期間における将来の課税所得の予測に基づき、回収される可能性が高いと考えております。しかしながら、将来の利益計画が実現できない、もしくは達成できない場合、または当社グループがその他の要因に基づき繰延税金資産の回収可能性評価を変更した場合、回収する可能性が高くなくなった部分を減額することが必要となります。 引当金及び偶発負債当社グループは、過去の事象の結果として現在の法的または推定的義務を有しており、義務を決済するために経済的便益を有する資源の流出が必要となる可能性が高く、かつその義務の金額について信頼性のある見積りが可能な場合に引当金を認識しております。貨幣の時間価値の影響が重要な場合には、見積将来キャッシュ・フローを貨幣の時間的価値及びその負債に特有のリスクを反映した割引率を用いて現在価値に割り引いております。 当社グループは、製品・工程等が第三者の知的財産権を侵害した場合や通常の事業活動を営む上で、様々な訴訟や賠償要求を受ける可能性があります。当社グループは、専門家と相談の上、こうした偶発負債が重要な影響を及ぼす可能性を評価しており、不利益な結果を引き起こす可能性が高く、かつその金額を合理的に見積もることができる場合には、当該引当金を計上します。発生した引当金は見積りに基づいており、将来における偶発負債の発展や解決に大きく影響されます。これらの引当金は、期末日における不確実性を考慮した最善の見積りにより算定しておりますが、予測不能な事象の発生や状況の変化等により影響を受ける可能性があり、実際の結果が見積りと異なる場合、計上される引当金の金額に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容経営成績及び経営成績に重要な影響を与えた要因当社グループの連結業績に影響を与えるエレクトロニクス市場では、ICT関連製品の生産が前連結会計年度比で堅調に推移し、データセンター向けニアライン用HDDの需要も引き続き高水準を維持しました。また、産業機器市場では、再生可能エネルギー向けの需要が底堅く推移しました。一方で、自動車市場においては、BEV(電気自動車)の需要低迷が継続し、期初想定を下回る部品需要となりました。このような経営環境のなか、ICT市場及び産業機器市場における部品需要が堅調に推移し、全てのセグメントにおいて前連結会計年度比増収となりました。その結果、当連結会計年度は13.6%の増収となりました。営業利益については、堅調なICT市場向け製品の出荷増に加え、合理化や前期に行った構造改革効果等もあり、前連結会計年度比21.5%の増益となり、売上・利益とも過去最高を更新しました。対ドル等の為替変動により、売上高は約25億円の減収、営業利益で約106億円の減益となりました。この影響を含み、売上高は2兆5,048億円、前連結会計年度比3,000億円、13.6%の増収、営業利益は2,724億円、前連結会計年度比482億円、21.5%の増益、税引前利益は2,768億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,957億円、基本的1株当たり当期利益は103円09銭となりました。為替の感応度については、営業利益において、円とドルの関係では1円の変動で年間約20億円、円とユーロの関係では約3億円と試算しております。 営業利益482億円増益の主な要因は、次のとおりです。 全セグメントで販売数量増加により、1,286億円の増益となりました。合理化コストダウン188億円、前連結会計年度実施の構造改革に伴う効果59億円による増益の一方、売価値引き影響が532億円の減益影響となっています。販管費は、新技術や新製品の開発等を加速している二次電池を中心に、R&D費用の増加もあり446億円増加しました。また、前連結会計年度に発生した一時収益の減少影響33億円、構造改革費用の減少66億円、さらに円高為替影響106億円の減益影響もありましたが、販売数量増加効果により、全体で482億円の増益となりました。 資本の財源及び資金の流動性当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、現預金、短期投資、有価証券等を含む流動性資金は、月次連結売上高の2.5ヶ月以上を維持するよう努めております。具体的には日本、米国、欧州、中国及びアセアンの各地域においてキャッシュ・マネジメント・システムを導入しグループ資金効率の向上を図っております。2026年3月31日現在の流動性資金の残高は円換算で979,402百万円であり、月平均売上高の4.2ヶ月相当の流動性を確保しております。地政学的リスクによる世界経済の不確実性等(米中関係、ウクライナ・中東問題等)が当社グループの資金繰りに及ぼす影響に備え、流動性資金の拡充、金融機関からの借入金長期化、コマーシャルペーパーや社債の発行による調達の多様化など、対策を講じております。当社グループの運転資金需要は主に、製品の製造に使用する原材料や部品の調達等の製造費用のほか、販売費及び一般管理費、さらには継続的な新製品開発に向けた研究開発費であります。また、長期性の資金需要は、エレクトロニクス市場における急速な技術革新や販売競争の激化に的確に対応するための設備投資やさらなる成長戦略に向けたM&A等によるものです。資金の調達方針としては、短期運転資金については自己資金、金融機関からの短期借入及びコマーシャルペーパーを基本とし、設備投資や長期性資金につきましては、金融機関からの長期借入、社債での調達を基本としております。当連結会計年度末における借入金及びリース負債を含む有利子負債の残高は615,971百万円となっております。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等2027年3月期を最終年度とする中期経営計画でのベースとなる長期ビジョン「TDK Transformation」の実現に向けて、「キャッシュ・フロー経営の強化」「事業ポートフォリオマネジメントの強化(ROIC経営の強化)」「フェライトツリーの進化(未財務資本の強化)」を基本骨子とし、全社戦略・事業戦略・機能戦略を現場レベルの各施策にまで有機的につなげて展開することと同様に、全社レベルの達成状況から現場レベルの達成状況まで客観的につなげて管理可能とする指標が必要となります。 当社グループでは、当社グループ独自の付加価値指標として、利払前税引後利益と各事業の事業用資産に対して最低限求められる収益(株主資本コスト)を比較するTVA(TDK Value Added)を採用しております。このTVAに結びつくロジックツリーで、各事業の収益性評価や事業資産の効率性評価、キャッシュの獲得能力の評価などを実施するとともに、現場の各種施策及び特性に合わせたKPIにまで要素分解しモニタリングします。これによって長期ビジョン実現を全社一丸となって推進していくと同時に、投資効率の管理強化により設備投資等の選択と集中につなげます。 中期経営計画では、当社グループ独自の付加価値指標であるTVAとより相関の強い全社投下資本利益率ROIC及びセグメント別事業ROA (投下資本利益率ROIC)の目標を設定し、目指すべき資本収益性達成に向けた管理運用を進めています。当連結会計年度における全社ROIC実績は7.5%(>WACC 7.0%)となり、2027年3月期は8%以上、長期的には12%以上を目指します。なお、2025年3月期及び2026年3月期セグメント別事業ROA(投下資本利益率ROIC)実績については以下のとおりとなります。 (セグメント別事業ROA) 2025年3月期(実績)2026年3月期(実績)受動部品3.3%4.8%センサ応用製品0.2%4.7%磁気応用製品1.0%8.4%エナジー応用製品27.3%25.7% セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容(受動部品セグメント)受動部品セグメントは、①コンデンサ ②インダクティブデバイス ③その他受動部品で構成され、売上高は593,201百万円(前連結会計年度559,639百万円、前連結会計年度比6.0%増)、セグメント利益は41,831百万円(同34,072百万円、同比22.8%増)、セグメント資産は1,007,684百万円(同948,865百万円、同比6.2%増)となりました。当セグメントの概況を事業別にみますと、次のとおりです。コンデンサは、セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ及びフィルムコンデンサから構成され、売上高は、257,472百万円(同234,260百万円、同比9.9%増)となりました。インダクティブデバイスの売上高は、216,210百万円(同204,282百万円、同比5.8%増)となりました。その他受動部品は、高周波部品及び圧電材料部品・回路保護部品で構成されており、売上高は、119,518百万円(同121,097百万円、同比1.3%減)となりました。セラミックコンデンサは、自動車市場及び産業機器向け販売が増加し増収ながら、平均売価低下の影響もあり減益となりました。アルミ電解コンデンサ及びフィルムコンデンサは、再生エネルギー向けやAIサーバー向け等の産業機器市場向けの販売が増加し増収、事業ポートフォリオマネジメントの一環として、上期を中心に構造改革費用28億円を計上しながらも増益となりました。インダクティブデバイスは、自動車市場向けおよび産業機器市場向けの販売が増加し増収ながら、製品ミックスの悪化もあり若干の減益となりました。高周波部品は、ICT市場向けおよび産業機器市場向けの販売が減少したものの、収益は改善しております。圧電材料部品・回路保護部品は、産業機器向けの販売が増加し増収増益となっています。 (センサ応用製品セグメント)センサ応用製品セグメントは、温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサで構成され、売上高は224,623百万円(同189,472百万円、同比18.6%増)、セグメント利益は20,748百万円(同4,983百万円、同比316.4%増)、セグメント資産は420,745百万円(同399,595百万円、同比5.3%増)となりました。温度・圧力センサは、自動車市場向け販売が増加し増収ながら、製品ミックスの悪化等により減益となりました。磁気センサは、TMRセンサにおいてスマートフォン向けの販売が増加、また自動車向けの販売も増加し、磁気センサ全体で増収増益となりました。MEMSセンサは、マイクロフォンがICT市場向けの販売が増加していることに加え、モーションセンサが産業機器向けで販売増加となり、MEMSセンサ全体で増収、前連結会計年度の赤字から黒字転換し、センサ全体の収益向上に大きく貢献しました。 (磁気応用製品セグメント)磁気応用製品セグメントは、HDD用ヘッド、HDD用サスペンション、マグネットで構成され、売上高は262,903百万円(同223,637百万円、同比17.6%増)、セグメント利益は26,951百万円(同3,377百万円、同比698.1%増)、セグメント資産は613,605百万円(同530,045百万円、同比15.8%増)となりました。HDD用ヘッド、HDD用サスペンションにおいては、データセンター向けニアライン用HDD向けの販売数量がHDD用ヘッドで約14%、HDD用サスペンションで約35%の増加となり、大幅な増収増益となりました。マグネットは自動車市場向けの販売が増加し増収、品質改善等のコスト改善効果もあり赤字が縮小しています。 (エナジー応用製品セグメント)エナジー応用製品セグメントは、エナジーデバイス(二次電池)、電源で構成され、売上高は1,370,304百万円(同1,176,499百万円、同比16.5%増)、セグメント利益は246,682百万円(同234,448百万円、同比5.2%増)、セグメント資産は2,686,182百万円(同1,944,197百万円、同比38.2%増)となりました。エナジーデバイス(二次電池)においては、スマートフォン向け小型電池が新モデルの販売効果等もあり増収、中型電池も産業機器市場向けの販売が増加し、二次電池全体で増収増益となりました。産業機器用電源は、需要に緩やかな回復傾向がみられ増収増益となりました。 (その他)4つの報告セグメントに属さないその他は、メカトロニクス(製造設備)、スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータ等で構成され、売上高は53,789百万円(同55,559百万円、同比3.2%減)、セグメント損失は10,230百万円(同4,437百万円)、セグメント資産は97,296百万円(同68,657百万円、同比41.7%増)となりました。メカトロニクスは、産業機器市場向けの販売が減少しました。スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータは、ICT市場向けの販売が増加しました。
役員の状況 FY2025 / 約12,003字
(2) 【役員の状況】① 役員一覧2026年6月17日(有価証券報告書提出日)現在の当社の役員の状況は、以下のとおりです。男性 10名 女性 2名 (役員のうち女性の比率16.7%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(百株)代表取締役社長執行役員CEO加湿器対策本部長齋藤 昇1966年9月10日生1989年4月当社入社2006年5月TDK Electronics Europe GmbH President2007年1月当社電子部品営業グループ欧州営業統括部長2009年10月TDK-EPC株式会社電子部品営業グループ 欧州営業統括部副統括部長2011年6月当社執行役員TDK-EPC株式会社電子部品営業グループ デピュティゼネラルマネージャー2012年10月当社電子部品営業グループ デピュティゼネラルマネージャー2013年4月当社電子部品営業グループ ゼネラルマネージャー2013年6月当社常務執行役員2014年4月当社電子部品営業本部長2015年4月当社戦略本部長2015年6月当社取締役(2017年6月退任)2017年4月当社センサシステムズビジネスカンパニーCEO2022年4月当社社長執行役員兼加湿器対策本部長2022年6月当社代表取締役(現任)2024年4月当社社長執行役員CEO兼加湿器対策本部長(現任)(注)31,643代表取締役副社長執行役員CFO山西 哲司1960年5月29日生1983年4月当社入社2005年1月当社アドミニストレーショングループ 経理部 計数管理担当部長2008年7月当社アドミニストレーショングループ 経理部 計数管理グループ部長2013年6月当社経理部長2015年4月当社経理グループ ゼネラルマネージャー2015年6月当社執行役員2016年6月当社取締役2017年4月当社経理・財務本部長2017年6月当社常務執行役員2018年6月当社代表取締役(現任)2019年4月当社Global Chief Compliance Officer2020年4月当社専務執行役員2024年4月当社副社長執行役員(現任)当社CFO(現任)(注)31,230取締役執行役員CTO 技術・知財本部長橋山 秀一1966年11月18日生1990年4月当社入社2015年4月当社電子部品営業本部自動車グループ営業・マーケティング統括部 海外営業部長2016年4月当社電子部品営業本部自動車グループ デピュティゼネラルマネージャー2019年4月当社エナジーソリューションズビジネスカンパニー エナジーシステムズビジネスグループ ゼネラルマネージャー2021年4月当社執行役員(現任)当社戦略本部副本部長兼経営企画グループ ゼネラルマネージャー2022年4月当社戦略本部長2023年6月戸田工業株式会社社外取締役(現任)2025年4月当社CTO兼技術・知財本部長(現任)2025年6月当社取締役(現任)(注)3145 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(百株)取締役中山 こずゑ1958年2月25日生1982年4月日産自動車株式会社入社2010年9月同社ブランドコーディネーションディビジョン副本部長2011年3月同社退職2011年4月横浜市役所入庁2012年4月同市文化観光局長2018年6月株式会社横浜国際平和会議場代表取締役社長(2020年6月退任)2019年6月株式会社帝国ホテル社外監査役(現任)2020年6月当社社外取締役(現任)いすゞ自動車株式会社社外取締役2022年6月株式会社南都銀行社外取締役(現任)(注)3-取締役岩井 睦雄1960年10月29日生1983年4月日本専売公社入社2005年6月日本たばこ産業株式会社執行役員食品事業本部食品事業部長2006年6月同社取締役常務執行役員食品事業本部長2008年6月同社常務執行役員企画責任者2010年6月同社取締役常務執行役員企画責任者兼食品事業担当2011年6月同社取締役JT International S.A. Executive Vice President2013年6月同社専務執行役員企画責任者2016年1月同社専務執行役員たばこ事業本部長2016年3月同社代表取締役副社長たばこ事業本部長2020年1月同社取締役2020年3月同社取締役副会長2020年6月株式会社ベネッセホールディングス社外取締役2021年6月当社社外取締役(現任)2022年3月日本たばこ産業株式会社取締役会長(2026年3月退任)(注)3-取締役山名 昌衛1954年11月18日生1977年4月ミノルタカメラ株式会社入社2001年1月Minolta QMS Inc. CEO2002年7月ミノルタ株式会社執行役員経営企画部長、情報機器カンパニー情報機器事業統括本部副本部長2003年8月コニカミノルタホールディングス株式会社(現 コニカミノルタ株式会社)常務執行役2003年10月同社常務執行役兼コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社常務取締役2006年6月コニカミノルタホールディングス株式会社取締役常務執行役経営戦略担当2011年4月同社取締役常務執行役兼コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社代表取締役社長2013年4月コニカミノルタ株式会社取締役専務執行役2014年4月同社取締役代表執行役社長兼CEO2022年4月同社取締役執行役会長2022年6月当社社外取締役(現任)2023年6月コニカミノルタ株式会社シニアアドバイザー(現任)株式会社ゼンショーホールディングス社外取締役(現任)2024年6月株式会社かんぽ生命保険社外取締役(現任)SCSK株式会社社外取締役(注)3- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(百株)取締役勝本 徹1957年10月14日生1982年4月ソニー株式会社(現 ソニーグループ株式会社)入社2012年11月同社業務執行役員SVP2013年4月ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社代表取締役社長2017年4月ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社(現 ソニー株式会社)代表取締役副社長2018年4月ソニー株式会社執行役EVP2018年6月同社執行役常務2019年6月同社執行役専務2020年6月同社執行役副社長2020年12月同社執行役副社長兼CTO2021年4月ソニーグループ株式会社執行役副社長兼CTO2022年4月同社執行役副社長(2022年6月退任)2024年6月当社社外取締役(現任)(注)3-常勤監査役桃塚 高和1958年11月3日生1982年4月当社入社2005年4月当社アドミニストレーショングループ経理部担当部長2008年6月当社アドミニストレーショングループ経理部長2011年6月当社執行役員2013年6月当社経理財務、業務改革プロジェクト担当2015年4月当社アドミニストレーション本部長兼経営システム、業務改革プロジェクト担当2016年6月当社経営管理本部 副本部長 兼 経営管理本部 総務グループ ゼネラルマネージャー2016年10月当社Chief Compliance Officer当社コンプライアンス本部長2017年4月当社法務・コンプライアンス本部長2019年3月当社執行役員退任2019年6月当社常勤監査役(現任)(注)4450常勤監査役石川 将1965年1月27日生1988年4月当社入社2009年4月当社ヘッドビジネスグループ 事業戦略リーダー2009年9月当社コーポレートストラテジーグループ 経営企画部 担当部長2013年4月当社経営戦略本部 経営企画グループ長2015年4月当社戦略本部 経営企画グループ ゼネラルマネージャー2015年7月当社磁性製品ビジネスグループ 戦略企画統括部長2016年6月当社経営管理本部 経営システムグループ ゼネラルマネージャー2017年4月当社SCM&経営システム本部 SCM改革グループ ゼネラルマネージャー2019年4月当社SCM&経営システム本部長2023年4月当社監査役室担当部長2023年6月当社常勤監査役(現任)(注)455監査役ダグラス・K・フリーマン1966年5月23日生1990年4月ゴールドマン・サックス証券株式会社入社1996年4月日本国弁護士登録三井安田法律事務所入所1997年6月濱田法律事務所入所2002年9月米国ニューヨーク州弁護士登録2002年9月米国サリヴァン・アンド・クロムウェル法律事務所入所2007年9月フリーマン国際法律事務所(現 フリーマン・都留国際法律事務所)代表(現任)2016年2月株式会社ユーシン社外取締役2019年4月慶應義塾大学大学院法務研究科教授(現任)2019年6月当社社外監査役(現任)(注)4- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(百株)監査役山本 千鶴子1965年11月18日生1992年10月監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)入所1996年4月公認会計士登録2010年7月有限責任監査法人トーマツ パートナー2019年7月日本公認会計士協会東京会常任役員2019年9月日本公認会計士協会法規・制度委員会委員2020年6月山本千鶴子公認会計士事務所所長(現任)2020年8月小津産業株式会社社外監査役(現任)2021年6月東京製綱株式会社社外取締役(現任)2023年6月当社社外監査役(現任)(注)4-監査役藤野 隆1956年2月12日生1979年4月旭硝子株式会社(現 AGC株式会社)入社2009年1月同社執行役員経営企画室長2010年1月同社常務執行役員CFO兼社長室長2010年3月同社取締役常務執行役員CFO兼社長室長2015年1月同社取締役常務執行役員社長付(2015年3月退任)伊勢化学工業株式会社顧問2015年3月同社代表取締役兼社長執行役員(2019年3月退任)2021年6月極東貿易株式会社社外取締役(現任)2023年6月当社社外監査役(現任)(注)4-計3,523 (注) 1.取締役中山こずゑ、岩井睦雄、山名昌衛及び勝本徹の4氏は、社外取締役であります。2.監査役ダグラス・K・フリーマン、山本千鶴子及び藤野隆の3氏は、社外監査役であります。3.2025年6月20日開催の定時株主総会の終結の時から1年間4.2023年6月22日開催の定時株主総会の終結の時から4年間5.当社では、業務執行機能の強化及び経営効率の向上を目指し、執行役員制度を導入しております。なお、執行役員は17名であります。 2026年6月19日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役7名選任の件」を上程しており、当該決議が承認可決されますと、当社の役員の状況および任期は以下のとおりとなる予定です。なお、役員の役職等については、当該定時株主総会の直後に開催が予定されている取締役会の決議事項の内容(役職等)を含めて記載しています。 男性 10名 女性 2名 (役員のうち女性の比率16.7%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(百株)代表取締役社長執行役員CEO加湿器対策本部長齋藤 昇1966年9月10日生1989年4月当社入社2006年5月TDK Electronics Europe GmbH President2007年1月当社電子部品営業グループ欧州営業統括部長2009年10月TDK-EPC株式会社電子部品営業グループ 欧州営業統括部副統括部長2011年6月当社執行役員TDK-EPC株式会社電子部品営業グループ デピュティゼネラルマネージャー2012年10月当社電子部品営業グループ デピュティゼネラルマネージャー2013年4月当社電子部品営業グループ ゼネラルマネージャー2013年6月当社常務執行役員2014年4月当社電子部品営業本部長2015年4月当社戦略本部長2015年6月当社取締役(2017年6月退任)2017年4月当社センサシステムズビジネスカンパニーCEO2022年4月当社社長執行役員兼加湿器対策本部長2022年6月当社代表取締役(現任)2024年4月当社社長執行役員CEO兼加湿器対策本部長(現任)(注)31,643代表取締役副社長執行役員CFO山西 哲司1960年5月29日生1983年4月当社入社2005年1月当社アドミニストレーショングループ 経理部 計数管理担当部長2008年7月当社アドミニストレーショングループ 経理部 計数管理グループ部長2013年6月当社経理部長2015年4月当社経理グループ ゼネラルマネージャー2015年6月当社執行役員2016年6月当社取締役2017年4月当社経理・財務本部長2017年6月当社常務執行役員2018年6月当社代表取締役(現任)2019年4月当社Global Chief Compliance Officer2020年4月当社専務執行役員2024年4月当社副社長執行役員(現任)当社CFO(現任)(注)31,230取締役執行役員CTO技術・知財本部長橋山 秀一1966年11月18日生1990年4月当社入社2015年4月当社電子部品営業本部自動車グループ営業・マーケティング統括部 海外営業部長2016年4月当社電子部品営業本部自動車グループ デピュティゼネラルマネージャー2019年4月当社エナジーソリューションズビジネスカンパニー エナジーシステムズビジネスグループ ゼネラルマネージャー2021年4月当社執行役員(現任)当社戦略本部副本部長兼経営企画グループ ゼネラルマネージャー2022年4月当社戦略本部長2023年6月戸田工業株式会社社外取締役(現任)2025年4月当社CTO兼技術・知財本部長(現任)2025年6月当社取締役(現任)(注)3145 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(百株)取締役中山 こずゑ1958年2月25日生1982年4月日産自動車株式会社入社2010年9月同社ブランドコーディネーションディビジョン副本部長2011年3月同社退職2011年4月横浜市役所入庁2012年4月同市文化観光局長2018年6月株式会社横浜国際平和会議場代表取締役社長(2020年6月退任)2019年6月株式会社帝国ホテル社外監査役(現任)2020年6月当社社外取締役(現任)いすゞ自動車株式会社社外取締役2022年6月株式会社南都銀行社外取締役(現任)(注)3-取締役岩井 睦雄1960年10月29日生1983年4月日本専売公社入社2005年6月日本たばこ産業株式会社執行役員食品事業本部食品事業部長2006年6月同社取締役常務執行役員食品事業本部長2008年6月同社常務執行役員企画責任者2010年6月同社取締役常務執行役員企画責任者兼食品事業担当2011年6月同社取締役JT International S.A. Executive Vice President2013年6月同社専務執行役員企画責任者2016年1月同社専務執行役員たばこ事業本部長2016年3月同社代表取締役副社長たばこ事業本部長2020年1月同社取締役2020年3月同社取締役副会長2020年6月株式会社ベネッセホールディングス社外取締役2021年6月当社社外取締役(現任)2022年3月日本たばこ産業株式会社取締役会長(2026年3月退任)(注)3-取締役山名 昌衛1954年11月18日生1977年4月ミノルタカメラ株式会社入社2001年1月Minolta QMS Inc. CEO2002年7月ミノルタ株式会社執行役員経営企画部長、情報機器カンパニー情報機器事業統括本部副本部長2003年8月コニカミノルタホールディングス株式会社(現 コニカミノルタ株式会社)常務執行役2003年10月同社常務執行役兼コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社常務取締役2006年6月コニカミノルタホールディングス株式会社取締役常務執行役経営戦略担当2011年4月同社取締役常務執行役兼コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社代表取締役社長2013年4月コニカミノルタ株式会社取締役専務執行役2014年4月同社取締役代表執行役社長兼CEO2022年4月同社取締役執行役会長2022年6月当社社外取締役(現任)2023年6月コニカミノルタ株式会社シニアアドバイザー(現任)株式会社ゼンショーホールディングス社外取締役(現任)2024年6月株式会社かんぽ生命保険社外取締役(現任)SCSK株式会社社外取締役(注)3- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(百株)取締役勝本 徹1957年10月14日生1982年4月ソニー株式会社(現 ソニーグループ株式会社)入社2012年11月同社業務執行役員SVP2013年4月ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社代表取締役社長2017年4月ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社(現 ソニー株式会社)代表取締役副社長2018年4月ソニー株式会社執行役EVP2018年6月同社執行役常務2019年6月同社執行役専務2020年6月同社執行役副社長2020年12月ソニーグループ株式会社執行役副社長兼CTO2022年4月同社執行役副社長(2022年6月退任)2024年6月当社社外取締役(現任)(注)3-常勤監査役桃塚 高和1958年11月3日生1982年4月当社入社2005年4月当社アドミニストレーショングループ経理部担当部長2008年6月当社アドミニストレーショングループ経理部長2011年6月当社執行役員2013年6月当社経理財務、業務改革プロジェクト担当2015年4月当社アドミニストレーション本部長兼経営システム、業務改革プロジェクト担当2016年6月当社経営管理本部 副本部長 兼 経営管理本部 総務グループ ゼネラルマネージャー2016年10月当社Chief Compliance Officer当社コンプライアンス本部長2017年4月当社法務・コンプライアンス本部長2019年3月当社執行役員退任2019年6月当社常勤監査役(現任)(注)4450常勤監査役石川 将1965年1月27日生1988年4月当社入社2009年4月当社ヘッドビジネスグループ 事業戦略リーダー2009年9月当社コーポレートストラテジーグループ 経営企画部 担当部長2013年4月当社経営戦略本部 経営企画グループ長2015年4月当社戦略本部 経営企画グループ ゼネラルマネージャー2015年7月当社磁性製品ビジネスグループ 戦略企画統括部長2016年6月当社経営管理本部 経営システムグループ ゼネラルマネージャー2017年4月当社SCM&経営システム本部 SCM改革グループ ゼネラルマネージャー2019年4月当社SCM&経営システム本部長2023年4月当社監査役室担当部長2023年6月当社常勤監査役(現任)(注)455監査役ダグラス・K・フリーマン1966年5月23日生1990年4月 ゴールドマン・サックス証券株式会社入社1996年4月日本国弁護士登録三井安田法律事務所入所1997年6月濱田法律事務所入所2002年9月米国ニューヨーク州弁護士登録2002年9月米国サリヴァン・アンド・クロムウェル法律事務所入所2007年9月フリーマン国際法律事務所(現 フリーマン・都留国際法律事務所)代表(現任)2016年2月株式会社ユーシン社外取締役2019年4月慶應義塾大学大学院法務研究科教授(現任)2019年6月当社社外監査役(現任)(注)4- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(百株)監査役山本 千鶴子1965年11月18日生1992年10月監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)入所1996年4月公認会計士登録2010年7月有限責任監査法人トーマツ パートナー2019年7月日本公認会計士協会東京会常任役員2019年9月日本公認会計士協会法規・制度委員会委員2020年6月山本千鶴子公認会計士事務所所長(現任)2020年8月小津産業株式会社社外監査役(現任)2021年6月東京製綱株式会社社外取締役(現任)2023年6月当社社外監査役(現任)(注)4-監査役藤野 隆1956年2月12日生1979年4月旭硝子株式会社(現 AGC株式会社)入社2009年1月同社執行役員経営企画室長2010年1月同社常務執行役員CFO兼社長室長2010年3月同社取締役常務執行役員CFO兼社長室長2015年1月同社取締役常務執行役員社長付(2015年3月退任)伊勢化学工業株式会社顧問2015年3月同社代表取締役兼社長執行役員(2019年3月退任)2021年6月極東貿易株式会社社外取締役(現任)2023年6月当社社外監査役(現任)(注)4-計3,523 (注) 1.取締役中山こずゑ、岩井睦雄、山名昌衛及び勝本徹の4氏は、社外取締役であります。2.監査役ダグラス・K・フリーマン、山本千鶴子及び藤野隆の3氏は、社外監査役であります。3.2026年6月19日開催の定時株主総会の終結の時から1年間4.2023年6月22日開催の定時株主総会の終結の時から4年間5.当社では、業務執行機能の強化及び経営効率の向上を目指し、執行役員制度を導入しております。なお、執行役員は17名であります。 ② 社外役員の状況a.当社と社外役員との特別な利害関係当社と、現任のすべての社外役員(社外取締役4名及び社外監査役3名)との間には、特別な利害関係はありません。b.社外役員が他の会社等の役員等である場合における当社との取引関係当社と、社外役員が他の会社の役員である場合における他の会社との間で、取引関係のあるものは、次のとおりであります。・社外取締役山名昌衛氏は、2026年3月31日までSCSK株式会社の社外取締役を務めており、SCSKグループと当社グループとの間には取引関係がありますが、両者にとって取引金額は僅少(SCSKグループの連結売上高に占める当社グループに対する売上比率は1%未満、2026年3月期実績)であり、重要な取引関係ではありません。c.社外役員が果たす機能及び役割当社は、経営の監督機能強化、株主を含めた様々なステークホルダーを意識した経営、効率的かつ規律あるコーポレート・ガバナンスの構築を目的とし、社外取締役の招聘を積極的に推進してまいりました。その結果、本有価証券報告書提出日現在、取締役7名のうち社外取締役は4名、監査役5名のうち社外監査役は3名であり、社外役員は全役員12名のうち7名となっております。なお、社外取締役は、重要な課題等について、取締役会における執行役員等からの報告等を通じて確認し、適宜意見を述べることで、監督機能を果たしております。また、社外監査役は、内部統制システム等の実効性について、監査役会での常勤監査役からの報告や、会計監査人からの報告等を通じて確認し、内容を審議することで、監査機能を果たしております。d.社外役員の独立性に関する基準当社は、当社が招聘する社外取締役及び社外監査役の独立性を確保するため、株式会社東京証券取引所が定める「独立役員の確保(有価証券上場規程第436条の2)」及び「上場管理等に関するガイドラインⅢ5.(3)の2」等を参考に、当社の[独立性検証項目]を設定しております。その概要は、次のとおりであります。[独立性検証項目](1) TDKグループ関係者の場合現在及び過去10年間において、以下のいずれかのケースに該当する場合は、社外役員の独立性がないものと判断する。① 当社または当社子会社の取締役(社外取締役を除く)② 当社または当社子会社の監査役(社外監査役を除く)③ 当社または当社子会社の執行役員④ 当社または当社子会社の使用人 (2) 取引先の場合現在及び過去3年間において、下記①の取引先またはその業務執行者に該当する場合もしくは下記②に該当する場合は、社外役員の独立性がないものと判断する。① 当該取引により、TDKグループまたは当該取引先の存続発展に必要ないし多大な影響を及ぼす地位を有すると客観的・合理的に認められる場合(依存度が高い場合、連結売上の2%以上である場合、TDKグループから役員報酬以外に金銭その他の財産を受けている場合)② 当該取引先との取引において、TDKグループ内で当該社外役員の関与が認められる場合 (3) コンサルタント、会計専門家または法律専門家の場合現在及び過去3年間において、以下のいずれかのケースに該当する場合は、社外役員の独立性がないものと判断する。 ① 役員報酬以外に、金銭その他の財産をTDKグループから得ることにより、当該社外役員(候補者の場合を含む、以下同じ)が独立役員としての職務を果たせないと客観的・合理的に認められる場合(依存度が高い場合)② 当該社外役員の属する団体(以下、「当該団体」という。)が、TDKグループから役員報酬以外に、金銭その他の財産を得ることにより、当該社外役員が独立役員としての職務を果たせないと客観的・合理的に認められる場合(年間総報酬の収入の2%以上である場合)③ 専門家または当該団体から受けるサービス等がTDKグループの企業経営に不可欠ないし他に同等なサービス等の提供先が容易に見つからないなど、TDKグループの依存性が高い場合④ 当該団体から受けるサービス等において、TDKグループ内で当該社外役員の関与が認められる場合 (4) 当該社外役員の近親者の場合現在及び過去3年間において、当該役員の近親者(2親等内の親族)が以下のいずれかのケースに該当する場合は、社外役員の独立性がないものと判断する。① 上記(2)または(3)に掲げる者(重要でない者を除く。)② 当社または当社子会社の業務執行者(重要でない者を除く。) なお、当社は、取締役会の諮問機関として、指名諮問委員会を設置しており、委員長及び委員の過半数は、独立社外取締役が務めております。同委員会は、上記に定める[独立性検証項目]に従い、社外役員候補者(現任の任期中における独立性の状況変化の場合を含む)の独立性を調査・審議し、その内容を総合的に判断した上で、取締役会へ審議結果を報告しております。上記を踏まえ、当社は、社外取締役の中山こずゑ、岩井睦雄、山名昌衛及び勝本徹の4氏並びに社外監査役のダグラス・K・フリーマン、山本千鶴子及び藤野隆の3氏を、株式会社東京証券取引所の有価証券上場規程第436条の2に規定する独立役員として、同取引所に届け出ております。e.当事業年度における社外役員の活動状況当事業年度における取締役会等への出席状況は、次のとおりであります。(当事業年度末日時点で社外役員であった者について記載)・中山こずゑ氏(社外取締役)  取締役会   :13回中13回指名諮問委員会:10回中10回報酬諮問委員会:6回中6回コーポレート・ガバナンス委員会:5回中5回・岩井睦雄氏(社外取締役)   取締役会   :13回中12回指名諮問委員会:10回中10回報酬諮問委員会:6回中6回コーポレート・ガバナンス委員会:5回中5回・山名昌衛氏(社外取締役)   取締役会   :13回中13回指名諮問委員会:10回中10回報酬諮問委員会:6回中6回コーポレート・ガバナンス委員会:5回中5回・勝本徹氏(社外取締役)    取締役会   :13回中13回      指名諮問委員会:10回中10回報酬諮問委員会:6回中6回コーポレート・ガバナンス委員会:5回中5回・ダグラス・K・フリーマン氏(社外監査役)監査役会:14回中14回取締役会:13回中13回・山本千鶴子氏(社外監査役)  監査役会:14回中14回取締役会:13回中13回・藤野隆氏(社外監査役)    監査役会:14回中14回取締役会:13回中12回 なお、社外取締役は、取締役会の諮問機関である指名諮問委員会及び報酬諮問委員会において、委員長・委員として参画することにより、人事・報酬決定プロセスの透明性及び選任・報酬の妥当性確保にも寄与しております。 ③ 社外取締役または社外監査役による監督または監査と内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係社外取締役及び社外監査役は、取締役会において定期的にコーポレート・ガバナンス委員会から内部統制システムの整備・運用状況についての報告を、また、内部監査部門である経営監査グループから内部監査の状況についての報告を受け、専門的見地から質問・提言を行い、相互連携の上に経営の監督機能を発揮しております。監査役及び監査役会は、社長と定期的に会合を持ち、経営方針を確かめるとともに、当社グループが対処すべき課題、当社グループを取り巻くリスク、監査役監査上の重要課題等について意見交換を行い、社長との相互認識を深めます。監査役及び内部監査部門は、定期的に会合を持つとともに、会計監査人から定期的に監査の報告を受けて、当初の監査計画と結果について情報共有を図ることで、監査役監査が実効的に行われることを確保します。また、監査役会は、業務執行部門から独立している弁護士と顧問契約を締結し、監査役または監査役会の観点から検討、確認等が必要な事項について助言を受けられる体制をとります。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2025年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。