ローム株式会社 6963

電気機器 JP 健全性: B (60点)

データ取得日: 2026-06-18 | 過去14年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-04-17 / claude-opus-4-6-v2
ロームは半導体の大手メーカーで、パワー半導体のSiC(炭化ケイ素)MOSFETとアナログICを主力としている。次世代パワー半導体であるSiCデバイスで世界シェア上位を確保しており、EVの駆動インバーターに使用されるSiC MOSFETは電力損失を従来のシリコン比で大幅に削減できる技術として自動車メーカーから高い注目を集める。

売上4,485億円(前年比-4.1%)と減収。営業利益マイナス401億円(営業利益率マイナス8.9%)と大幅な営業赤字に転落し、純利益マイナス501億円。SiC量産への先行投資と在庫評価損の計上が大幅赤字の主因。ROEマイナス5.6%と厳しい数値。

自己資本比率61.7%と高い水準を維持しており、財務健全性スコア65点は赤字の影響を反映。営業CF840億円と事業からのキャッシュ創出は維持しているが、FCFマイナス317億円はSiC製造ラインへの巨額投資が影響。EPSマイナス130円で配当50円を維持。EVの電動化に伴うSiCパワー半導体の需要爆発が中長期的な事業回復と成長を支える最大のテーマ。
English version
Rohm is a major semiconductor manufacturer with SiC (silicon carbide) MOSFETs and analog ICs as core products. The company holds a top-tier global position in next-generation SiC power semiconductors, attracting significant automotive OEM attention for EV drive inverter applications due to dramatic power loss reductions versus silicon. FY2025 sales declined 448.5 billion (-4.1% YoY) with operating loss of 40.1 billion (-8.9% margin) and net loss of 50.1 billion. Advance SiC production investments and inventory write-downs drove the significant loss. ROE of -5.6% reflects the challenging period. An equity ratio of 61.7% remains solid with a financial health score of 65. Operating cash flow of 84.0 billion sustained cash generation despite negative free cash flow of 31.7 billion from massive SiC manufacturing line investments. EPS of - 130 with maintained 50 dividend. EV electrification and explosive SiC power semiconductor demand will drive long-term recovery and growth.

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 次期通期予想(2026-05-12 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2025年度) 増減
売上高 5,100億円 4,485億円 +13.7%
営業利益 300億円 ▲401億円 -174.9%
純利益 290億円 ▲501億円 -157.9%
EPS 75.12円 -129.78円 -157.9%
1株配当 (DPS) 50.00円 50.00円 +0.0%

※ 業績予想は企業発表値です。期末決算と同時に発表された次期予想です。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2025年度)

主要指標

ROE -5.4%
PER
PBR
配当利回り
配当性向

収益性

ROA -3.5%
売上総利益率 16.6%
営業利益率 -8.9%
純利益率 -11.2%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 -4.1% -0.3% +4.3%
営業利益
純利益
EPS

安全性

自己資本比率 61.8%
流動比率 255.6%
D/Eレシオ 0.45倍

派生指標 参考

時価総額*
ネットキャッシュ* ▲1,650億円
Net Debt/EBITDA* 3.81倍
EV/EBITDA*
FCFマージン* -7.1%
DOE* 2.17%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: 電気機器 日経225内同業 32社

指標 自社 日経225 同業平均
(32社)
EDINET 全体平均
(231社)
同業平均との偏差
ROE -5.4% 12.3% 7.1% -17.67pt
PER 25.7倍
PBR 2.43倍
配当利回り 2.39%
配当性向 43.4%
ROA -3.5% 6.3% -9.76pt
売上総利益率 16.6% 38.3% -21.72pt
営業利益率 -8.9% 13.0% 5.7% -21.89pt
純利益率 -11.2% 8.7% -19.82pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2025年度)

営業CF 840億円
投資CF ▲1,157億円
財務CF 391億円
設備投資 1,330億円
現金等残高 2,350億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2025 840億円 ▲1,157億円 391億円 ▲317億円 1,330億円 2,350億円
2024 829億円 ▲4,320億円 2,651億円 ▲3,491億円 1,868億円 2,281億円
2023 986億円 ▲887億円 ▲222億円 99億円 1,261億円 2,943億円
2022 922億円 ▲554億円 ▲162億円 367億円 800億円 2,952億円
2021 460億円 ▲408億円 ▲248億円 51億円 441億円 2,622億円
2020 791億円 ▲87億円 ▲171億円 705億円 389億円 2,755億円
2019 660億円 ▲540億円 ▲306億円 120億円 573億円 2,281億円
2018 747億円 ▲545億円 ▲212億円 202億円 2,440億円
2017 674億円 ▲387億円 ▲122億円 287億円 2,460億円
2016 789億円 ▲224億円 ▲331億円 565億円 2,318億円
2015 724億円 ▲1,006億円 ▲82億円 ▲283億円 2,227億円
2014 591億円 ▲216億円 ▲40億円 375億円 2,404億円
2013 505億円 ▲731億円 ▲51億円 ▲226億円 1,970億円
2012 369億円 ▲458億円 ▲105億円 ▲89億円 2,087億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2025年度)

項目 金額 売上比
売上高 4,485億円 100.0%
売上原価 3,742億円 83.4%
売上総利益 743億円 16.6%
販管費 1,143億円 25.5%
営業利益 ▲401億円 -8.9%
経常利益 ▲297億円 -6.6%
純利益 ▲501億円 -11.2%

※ 会計基準: 日本基準 (JP GAAP) / 有報提出日: 2025-06-25 16:14。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。

貸借対照表(2025年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 14,408億円 100.0%
現金等 2,350億円 16.3%
その他資産 12,058億円 83.7%
負債・純資産
総負債 5,511億円 38.3%
有利子負債 4,000億円 27.8%
その他負債 1,511億円 10.5%
純資産 8,897億円 61.7%
自己資本 8,159億円 56.6%
うち利益剰余金 6,674億円 46.3%
非支配株主持分等 737億円 5.1%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2025年度)

従業員数 22,608人 1人当たり売上 20百万円
研究開発費 572億円 売上比 12.76%
減価償却費 834億円 売上比 18.60%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去14年分)

健全性スコア (2025年度) 60点 ランク B
業種ベンチマーク 改善余地が大きい。優先課題: 事業構造の抜本的見直しが必要 強み 2項目 / 弱み 3項目
直近の評価コメントを見る (2025年度)

信用評価

注意すべきリスク要因があります。営業利益率 -8.9%: 本業で赤字

投資評価

注意点: ROE -5.4%: 赤字のため資本効率が算出不能

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-05-12 15:30 Q4 4,811億円 +7.3% 109億円 ▲1,584億円 -410.5 PDF
2026-02-14 決算短信(2026年3月期第3四半期)(PDF:312KB) Q3 3,695億円 +7.2% 97億円 148億円 38.4 PDF
2025-11-06 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) Q2 2,442億円 77億円 103億円 26.7
2025-08-04 2026年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結) Q1 1,162億円 2億円 30億円 7.7
2025-05-13 2025年3月期 決算短信[日本基準](連結) Q4 4,485億円 ▲401億円 ▲501億円 -129.8
業績概況・今後の見通し(2026-05-12 発表分) 約502字
当期における世界情勢は、日本経済及び海外経済ともに緩やかな成長を示したものの、米国の通商政策の動向や中東情勢の緊迫化などを背景に、地政学リスクに伴う不透明感が継続しました。エレクトロニクス業界におきましては、自動車市場では当初の見立てを下回ったものの、堅調に推移しました。産業機器市場ではサプライチェーンの在庫解消が進み、回復基調となりました。民生機器市場ではアミューズメント向けの需要が大幅に伸長しました。コンピュータ&ストレージ市場においては、サーバー向けを中心に堅調に推移しました。このような経営環境の中、当社グループは、2028年度を最終年度とする第2期中期経営計画“MOVING FORWARD to 2028”(以下、「中期経営計画」)を策定しました。市況変動に左右されない強固な事業基盤の構築と、将来の企業規模拡大に向けた収益性の改善に向けて、生産拠点再編、事業ポートフォリオ適正化、価格適正化などの構造改革や、SiC事業の収益化などの施策を推進しています。直近では、設備投資を必要最小限にすることで固定費の増加を抑制したほか、原材料費などのコスト上昇を踏まえた価格転嫁の交渉を進めました。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2026-05-22 野村證券株式会社 (同左) 2.62%
計 8.37%
1,100万株 証券業務に係る商品在庫、及び累積投資業務の運営目的として保有している。 変更
2026-05-22 野村證券株式会社 ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC) 1.64%
計 8.37%
687万株 証券業務に係わる商品在庫として保有している。 変更
2026-05-22 野村證券株式会社 野村アセットマネジメント株式会社 4.11%
計 8.37%
1,724万株 信託財産の運用として保有している。 変更
2026-05-22 野村證券株式会社 (同左) 2.62%
計 8.37%
1,100万株 証券業務に係る商品在庫、及び累積投資業務の運営目的として保有している。 変更
2026-05-22 野村證券株式会社 ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC) 1.64%
計 8.37%
687万株 証券業務に係わる商品在庫として保有している。 変更
2026-05-22 野村證券株式会社 野村アセットマネジメント株式会社 4.11%
計 8.37%
1,724万株 信託財産の運用として保有している。 変更
2026-02-18 野村證券株式会社 (同左) 3.09%
計 9.35%
1,289万株 証券業務に係る商品在庫、及び累積投資業務の運営目的として保有している。 変更
2026-02-18 野村證券株式会社 ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC) 1.67%
計 9.35%
702万株 証券業務に係わる商品在庫として保有している。 変更
2026-02-18 野村證券株式会社 野村アセットマネジメント株式会社 4.59%
計 9.35%
1,855万株 信託財産の運用として保有している。 変更
2026-02-18 野村證券株式会社 (同左) 3.09%
計 9.35%
1,289万株 証券業務に係る商品在庫、及び累積投資業務の運営目的として保有している。 変更

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2025 4,485億円 ▲401億円 ▲501億円 14,408億円 8,897億円 -129.8 50.0
2024 4,678億円 433億円 540億円 14,813億円 9,681億円 138.8 125.0
2023 5,079億円 923億円 804億円 11,233億円 9,155億円 818.7 200.0
2022 4,521億円 715億円 668億円 10,291億円 8,404億円 680.6 185.0
2021 3,599億円 385億円 370億円 9,262億円 7,695億円 376.2 150.0
2020 3,629億円 295億円 256億円 8,489億円 7,155億円 247.7 150.0
2019 3,990億円 559億円 454億円 8,744億円 7,668億円 431.3 150.0
2018 3,971億円 570億円 372億円 8,641億円 7,519億円 352.1 240.0
2017 3,520億円 318億円 264億円 8,345億円 7,255億円 249.9 130.0
2016 3,524億円 336億円 257億円 8,041億円 7,063億円 241.9 130.0
2015 3,628億円 388億円 453億円 8,644億円 7,524億円 420.2 130.0
2014 3,311億円 321億円 7,544億円 6,634億円 297.7 50.0
2013 2,924億円 ▲525億円 6,990億円 6,136億円 -486.6 30.0
2012 3,047億円 ▲161億円 7,373億円 6,343億円 -149.4 60.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2025 / 約973字
2【沿革】年月 1954年12月創業者である故佐藤研一郎が京都市上京区において個人企業として東洋電具製作所を創業。炭素皮膜固定抵抗器の開発・販売を開始。1958年9月資本金2,000千円で㈱東洋電具製作所を設立(設立年月日 1958年9月17日)。1959年9月京都市右京区西院溝崎町21番地に西大路工場を建設。1961年9月京都市右京区西院溝崎町21番地に本社を移転。1966年8月岡山県に製造会社「ワコー電器㈱(現ローム・ワコー㈱)」設立。(以後国内各地に製造拠点を設置)1969年3月ICの開発・販売を開始。1970年8月米国カリフォルニア州に販売会社「ROHM CORPORATION」設立。(以後世界各地に開発・製造・販売拠点を設置)1979年8月商標をR.ohm(アール・オーム)からROHM(ローム)に変更。1981年9月商号を㈱東洋電具製作所からローム㈱に変更。1982年6月半導体研究センター開設。1983年11月大阪証券取引所市場第二部に上場。1986年4月研究開発センター(現LSI開発センター)開設。1986年9月大阪証券取引所市場第二部から第一部に指定。1989年1月東京証券取引所市場第一部に上場。1989年8月LSI研究センター開設。1994年9月品質国際規格「ISO9001」認証取得。1997年9月横浜テクノロジーセンター開設。1998年5月環境国際規格「ISO14001」認証取得。1998年6月VLSI研究センター開設。1999年7月京都テクノロジーセンター開設。2002年4月オプティカルデバイス研究センター開設。2003年1月LSI計測技術センター開設。2008年10月沖電気工業㈱から半導体事業部門を買収。2009年7月シリコンカーバイドウェハ製造のドイツのサイクリスタル社(現SiCrystal GmbH)を買収。2010年4月 次世代高効率半導体デバイスであるシリコンカーバイド製ショットキーバリアダイオードを開発、販売を開始。2013年3月労働安全衛生規格「OHSAS18001」認証取得。2019年12月パナソニック社(現パナソニックホールディングス社)から半導体デバイス事業の一部を譲受。2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
配当政策 FY2025 / 約746字
3【配当政策】半導体・電子部品業界におきまして、当社グループは設備投資や研究開発、M&Aなどに積極的に資金を投入し、中長期的視点に立って業績拡大にまい進することで株主の皆様のご期待にこたえてまいりたいと考えております。また、こうした持続的成長に向けての努力を続ける一方で、財務状況や資金需要を考慮の上、投資家の皆様からのご期待にもこたえられる利益配分の在り方を検討し、結果として総合的な企業価値の向上に努める必要があると考えております。株主還元の方針としましては、連結配当性向30%を目安とし、状況に応じて追加還元策を検討するなど積極的な利益還元に努めてまいります。事業活動から生み出されるフリーキャッシュフローにつきましては、中長期的な株主価値向上に向けての設備投資やM&Aに積極的に活用するとともに、財務効率の改善にも積極的に取り組み、ROE等の各種指標の改善に努めてまいります。当期の利益配分につきましては、当期は厳しい業績となりましたが、株主の皆様に対する安定的な利益還元を考慮し、期末配当金として1株当たり25円とさせていただきました。また、当社は中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を行うことを基本方針としており、これらの剰余金の配当の決定機関は、期末配当につきましては株主総会、中間配当につきましては取締役会であります。なお、当社は「取締役会の決議によって、毎年9月30日を基準日として中間配当をすることができる。」旨を定款に定めております。なお、基準日が当事業年度に属する剰余金の配当は、次のとおりであります。決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2024年11月7日9,64925.00取締役会決議2025年6月25日9,64925.00定時株主総会決議
監査の状況 FY2025 / 約4,586字
(3)【監査の状況】① 監査等委員会監査の状況a.組織・人員当社の監査等委員会は4名(うち社外監査等委員は3名)で構成され、うち常勤監査等委員2名(社外1名、社内1名)、非常勤監査等委員2名となっております。そのうち、非常勤監査等委員小野友之は、公認会計士の資格を有しており、財務及び会計に関する相当程度の知見を有しております。また、監査等委員会の職務を補助するため、監査等委員会事務局を設置し、専任のスタッフ2名を配置しております。 監査等委員会の構成氏 名役職名就任経歴等中川 恵太(社外)常勤監査等委員/委員長2023年金融機関等における知識・見識及び内部監査・コンプライアンス担当としての豊富な経験を有しています。山本 浩史(社内)常勤監査等委員2025年開発・生産・サステナビリティ関連の業務等の幅広い経験を有しています。小野 友之(社外)非常勤監査等委員2023年公認会計士としての財務及び会計に関する相当程度の知見、事業会社等での実務経験を有しています。織田 貴昭(社外)非常勤監査等委員2025年弁護士として培われた専門的な知識・豊富な経験・幅広い見識等を有しています。(注)1.2025年6月25日開催第67期定時株主総会の終結のときをもって、山﨑雅彦及び千森秀郎の各氏は監査等委員を退任し、山本浩史及び織田貴昭が監査等委員に就任しました。2.中川恵太、小野友之及び織田貴昭は、社外取締役監査等委員です。 b.監査等委員会の運営状況各監査等委員の当事業年度に開催した監査等委員会及び取締役会への出席状況は、次のとおりであります。役職名氏 名当該事業年度の出席率監査等委員会取締役会常勤監査等委員/委員長中川 恵太(社外)100%(16回/16回)100%(19回/19回)常勤監査等委員山﨑 雅彦(社内)100%(16回/16回)100%(19回/19回)非常勤監査等委員千森 秀郎(社外)100%(16回/16回)95%(18回/19回)非常勤監査等委員小野 友之(社外)100%(16回/16回)100%(19回/19回) c.監査等委員会の活動状況当事業年度における監査等委員会の主な決議事項及び報告事項は次のとおりです。決議事項監査報告書、監査計画、監査等委員でない取締役の辞任等の意見、監査等委員である取締役の選任に関する同意、監査等委員でない取締役の選任・報酬等についての意見、監査実施報告、監査等委員会の長の選定、代行順位、常勤監査等委員の選定、選定監査等委員の選定、特定監査等委員の選定、監査等委員の報酬、会計監査人再任、会計監査人の監査報酬同意協議・報告事項月次業務報告、期末監査のスケジュール及び監査方法、取締役職務執行の確認、監査結果、監査指摘事項に対する改善報告、会計監査人の監査計画・監査結果、会計監査人の非保証業務事前承認、内部監査部の監査計画・監査結果 監査等委員会は、当事業年度は、中期経営計画のPDCA(含む大型投資)、企業統治体制(コーポレート・ガバナンス)の整備と運用、内部統制システムの構築及び運用状況の3項目を重点監査項目として取り組みました。重点監査項目主な監査活動実績中期経営計画のPDCA(含む大型投資)・取締役会及び経営執行会議での経営計画や投資計画に対する進捗の確認・代表取締役及び取締役との定期的なインタビューの実施による事業進捗等を確認・大型投資物件の往査による進捗確認企業統治体制(コーポレート・ガバナンス)の整備と運用・取締役、執行役員及び使用人等の職務執行状況のモニタリング・グループ会社往査による経営層へのインタビュー実施・取締役職務執行の確認・検証内部統制システムの構築及び運用状況・取締役会、経営執行会議、EHSS統括委員会、その他重要会議への出席・りん議書、契約書及び議事録その他重要な書類等の閲覧・監査実施による課題報告、財務報告に係る内部統制の確認及び会計監査人に関する確認・その他、内部監査部・会計監査人との連携による確認 ・常勤監査等委員は、常勤者としての特性を踏まえ、上表のとおり積極的に社内の情報の収集に努め、内部統制システムの構築・運用の状況を日常的に監視し検証するとともに、その職務の遂行上知り得た情報を、非常勤監査等委員と共有するよう努めています。・非常勤監査等委員は、国内外の往査に一部同行するとともに、会計監査人との会合や三様監査の会合及び取締役のインタビュー等にも対面で出席しており、会社の現況を把握するよう努め、各会合で専門的な知見を踏まえた発言を行っています。 d.会計監査人との連携状況当事業年度における会計監査人との連携については次のとおりです。会議・テーマ目的・概要2024年2025年4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月定期的・適時な意見交換会計監査人からレビュー報告又は進捗報告を受けるとともに定期的な意見交換 ◆ ◆◆◆◆ ◆実地棚卸立会及び報告会計監査人から前期末の棚卸結果報告及び当期末の棚卸に立会い実施◆ ◆監査結果概要報告会計監査人から監査結果・監査報告を受け、相当性を含めて検討◆ ◆ 監査計画等の説明会計監査人から監査計画等の説明を受け、状況確認とともに対応を検討 ◆ ◆ ◆監査上の主要な検討事項(KAM)会計監査人からKAMに係る説明を受けるとともに内容等を協議◆ ◆◆ ◆ ◆会社計算規則第131条の会計監査人の職務の遂行に関する事項の通知会計監査人の職務遂行に関する通知を受け、各事項の内容を点検◆ ◆ ◆◆ 監査報酬見積の説明会計監査人から当期の監査報酬見積の説明を受けるとともに内容等を協議 ◆ グループ会社における監査結果等会計監査人とグループ会社監査結果や課題等を共有◆ ◆ ◆ ◆◆ ◆◆再任へ向けての説明会計監査人から取組状況及び今後方針の説明を受け、再任にかかる検討実施 ◆ 非保証業務の説明当期非保証業務の定期報告等及び独立性の確認 ◆ ◆ ◆ ◆◆三様監査の連携内部監査部を交えた課題共有や意見交換により、三様監査の高度化を推進 ◆ ◆ ◆ ◆ ② 内部監査の状況a.内部監査については、執行部門から独立した社長直下の専任組織である内部監査部門が、当社各部門及び国内・海外のグループ会社に対し、現地の視察やオンライン監査などで、文書・帳票類の査閲、ヒアリングやインタビュー等を行うことにより、当社グループにおける内部統制システムの構築及び運用状況、社内規定への準拠性、資産の健全性等の監査を実施して、公正かつ客観的な立場で的確な助言を行い、改善を推進しております。監査結果については、取締役会及び監査等委員会に報告し、改善課題については内部統制部門と情報共有をしております。また取締役会及び監査等委員会に直接報告するレポートラインも確保されております。なお、内部監査部の人員数は14名(有価証券報告書提出日現在)であります。 b.内部監査部監査、監査等委員監査及び会計監査の相互連携といたしましては、内部監査部、監査等委員会及び会計監査人が、定例的に報告会を開催し、常に緊密な連携・協調を保ちながら、積極的な情報や意見の交換、それぞれの監査で得られた内容の相互共有などにより、監査精度の向上と効果的な改善がはかられるよう務めております。 ③ 会計監査の状況a.監査法人の名称有限責任監査法人トーマツ b.継続監査期間42年間上記継続監査期間は、当社において調査可能な範囲での期間であり、実際の継続監査期間は上記期間を超えている可能性があります。 c.業務を執行した公認会計士指定有限責任社員 業務執行社員:高居 健一、前田 晃広 d.監査業務に係る補助者の構成公認会計士:11名、その他:31名 e.監査法人の選定方針と理由会計監査人の選定・再任・解任に際しては、監査等委員会において、当社の財務・経理部門、内部監査部門及び会計監査人から情報収集を行った上で、監査等委員会が策定した会計監査人評価基準に基づき、海外のネットワーク・ファームの監査人若しくはその他の監査人と協力体制を有していることや、品質管理体制や専門性、独立性、不正リスク対応等を勘案し、適切に評価・決定を行っております。また、監査等委員会は、会計監査人が会社法第340条第1項のいずれかに該当し、解任を相当と認めるときは、監査等委員全員の同意に基づき会計監査人を解任します。また、監査等委員会は、会計監査人が職務を適切に遂行できないと判断したときは、株主総会に提出する会計監査人の解任又は不再任に関する議案の内容を決定します。これらの方針に則り審議した結果、監査等委員会は現任会計監査人の再任が相当であると認めました。 f.監査等委員会による監査法人の評価当社の監査等委員会は、監査等委員会が策定した会計監査人評価基準の該当項目についての評価を行い、その結果、現任会計監査人の監査の方法と結果を相当と認め、監査等委員会において現任会計監査人を再任する旨の決議がなされました。 ④ 監査報酬の内容等a.監査公認会計士等に対する報酬区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社130-11223連結子会社28-28-計158-14023(前連結会計年度) 非監査業務については、該当事項はありません。 (当連結会計年度) 当社における非監査業務の内容は、社債発行にともなう英文コンフォートレター作成業務であります。 b.監査公認会計士等と同一のネットワーク(Deloitte Touche Tohmatsu)に対する報酬(a.を除く。)区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-9-4連結子会社1255410544計1256310548(前連結会計年度) 当社及び連結子会社における非監査業務の内容は、税務関連業務等であります。 (当連結会計年度) 当社及び連結子会社における非監査業務の内容は、税務関連業務等であります。 c.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容該当事項はありません。 d.監査報酬の決定方針当社は、監査報酬の決定に際しては、監査公認会計士等より年間計画の提示を受け、その監査内容、監査工数等について当社の規模・業務特性に照らして妥当性の確認を行い、当該監査工数に応じた報酬額について監査公認会計士等と協議の上決定することとしております。なお、当該決定においては、監査等委員会の同意を得ております。 e.監査等委員会が会計監査人の報酬等に同意した理由取締役会が提案した会計監査人に対する報酬等に対して、当社の監査等委員会が会社法第399条第1項の同意をした理由は、会計監査人の前連結会計年度の監査実績及び報酬額、当連結会計年度の監査計画の内容並びに報酬見積額の算出根拠等を確認し、検討した結果、合理的なものであると判断したためであります。
設備の概要 FY2025 / 約406字
1【設備投資等の概要】 当社グループは、生産能力の向上をはかるために必要な設備投資を継続して行っております。 当連結会計年度のセグメント別の設備投資は次のとおりであり、有形固定資産のほか、無形固定資産及び長期前払費用(うち繰延資産)を含んでおります。 金額(百万円) 目的・内容LSI14,660 生産設備の拡充等半導体素子111,255 生産設備の拡充及び建物の取得等モジュール1,178 生産設備の拡充等その他1,298 生産設備の拡充等販売・管理部門等共通部門4,624 建物の取得等合計133,017  なお、当連結会計年度において減損損失30,367百万円を計上いたしました。減損損失の内容については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結損益計算書関係) ※8.減損損失」に記載のとおりであります。 また、当連結会計年度において重要な設備の除却、売却はありません。
従業員の状況 FY2025 / 約1,830字
5【従業員の状況】(1)連結会社の状況2025年3月31日現在 セグメントの名称従業員数LSI22,608人半導体素子モジュールその他販売・管理部門等共通部門 (注)1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であります。2.当社グループは複数の事業セグメントに跨って事業活動を行っている部門が多く、セグメント情報と関連付けた適切な従業員数を記載することが困難であるため、合計従業員数を記載しております。 (2)提出会社の状況 2025年3月31日現在従業員数平均年齢平均勤続年数平均年間給与4,426人42.2歳13.7年8,102千円 セグメントの名称従業員数LSI4,426人半導体素子モジュールその他販売・管理部門等共通部門 (注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であります。なお、平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。2.当社は複数の事業セグメントに跨って事業活動を行っている部門が多く、セグメント情報と関連付けた適切な従業員数を記載することが困難であるため、合計従業員数を記載しております。3.従業員数が前事業年度末に比べ524人増加した主な理由は、連結子会社であったラピステクノロジー㈱を2024年4月1日付で吸収合併したことによるものであります。 (3)労働組合の状況 労使関係は良好であり、特記すべき事項はありません。 (4)女性活躍推進法に基づく開示会社名採用した労働者に占める女性労働者の割合(%)※2採用における競争倍率(倍)労働者に占める女性労働者の割合(%)※2係長級にある者に占める女性労働者の割合(%)管理職に占める女性労働者の割合(%)※4役員に占める女性の割合(%)摘要男性女性ローム㈱15.815.137.719.06.71.914.3 ローム浜松㈱7.120.7 ※312.32.30.00.0 ローム・ワコー㈱14.39.16.011.82.40.00.0 ローム・アポロ㈱9.45.04.87.92.53.20.0 ローム・メカテック㈱33.317.416.616.20.00.00.0 ラピスセミコンダクタ㈱11.521.422.213.32.70.00.0 会社名中途採用の実績(人)男女の賃金の差異(%)摘要全労働者正規社員 非正規社員男性女性管理職非管理職ローム㈱27364.063.591.669.261.7※5※6ローム浜松㈱2163.166.4-71.548.0 ローム・ワコー㈱5063.963.8-72.445.6 ローム・アポロ㈱2073.276.786.179.557.9 ローム・メカテック㈱2064.367.2-69.170.7 ラピスセミコンダクタ㈱20483.783.4-90.880.7 会社名平均勤続勤務年数(年)育児休業取得率(%)労働者一人当たりの一月当たりの平均残業時間(時間)有給休暇取得率(%)摘要男性女性男性女性ローム㈱14.112.258.2100.020.682.3 ローム浜松㈱10.17.181.8100.030.292.5 ローム・ワコー㈱16.114.888.9100.015.575.3 ローム・アポロ㈱13.08.445.0100.09.289.0 ローム・メカテック㈱17.011.1--14.180.3 ラピスセミコンダクタ㈱18.914.450.0100.011.275.8 (注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。※2.女性労働者の割合は、労働者の大半を占める技術系社員となる理工系人財の女性比率の少なさが影響しております(文部科学省「学校基本調査」参照)。※3.ローム浜松㈱の採用における競争倍率では、社員登録されるまで性別情報を取得していないため全体の競争倍率を記載しています。※4.女性管理職比率は、多様性確保の観点からも課題と捉え、連結並びに各社ごとの目標値を設定し対応を実施しております。※5.ローム㈱の正規社員における男女の賃金の差異の主な要因は、男女の職種別人数比率の差異によるものであります。※6.ローム㈱の非正規社員における男女の賃金の差異の主な要因は、男女の雇用形態別人数比率の差異によるものであります。
研究開発活動 FY2025 / 約2,643字
6【研究開発活動】当社グループは、「エレクトロニクスの技術で、社会が抱える様々な課題を解決し、未来に向けて、人々の豊かな暮らしと社会の発展を支え続ける」ことを使命に、あらゆる開発業務を通じて社会に役立つ製品作りを進めております。さらに次世代を見据えた新技術開発においても、材料、設計技術、製造技術、品質向上にいたるまで調和のとれた研究開発活動を継続的に進展させております。また、SDGs、ESGの観点から、エネルギー、環境、人口、安全食料などの社会課題に真摯に向き合い、将来世代、将来の社会に向けた社会課題の解決と文化の進歩向上に貢献することを目指します。なかでも、環境保全に対する世界的な意識の高まりを背景に、小型化と同時に高効率化による省エネ製品のニーズが高まっています。電力消費量や温室効果ガス排出量の削減による環境保全への貢献に加え、生活の質や利便性の維持向上といった相反するニーズにも対応可能なSiCをはじめとするパワーデバイスや、それを駆動する絶縁ゲートドライバICなどの普及拡大をはかっていきます。 当連結会計年度におけるセグメント別の主な成果は下記のとおりであります。 (1)「LSI」における製品開発・LogiCoA™電源ソリューションを提供開始LogiCoA™マイコンを中心としたデジタル制御部分と、シリコンMOSFET等のパワーデバイスからなるアナログ回路を組み合わせた、産業機器、民生機器向けの業界初「アナデジ融合制御」電源です。フルデジタル制御電源において高速CPUやDSP等のデジタルコントローラが担う機能を低ビットのマイコンで処理できるため、アナログ制御電源では実現の難しい高機能を低消費電力かつ低コストで実現できます。 ・SOPパッケージ汎用AC-DCコントローラIC4種をラインアップPWM制御方式FET外付けタイプの汎用コントローラICです。一般品の閾値電圧誤差±10%程度に比べ、±5%と高精度な低電圧誤動作防止機能を搭載し、産業機器のAC-DC電源の信頼性向上に貢献します。 ・AI機能搭載マイコンを開発ネットワーク不要で学習と推論を単体で実現する、業界初のマイコンです。ローム独自のオンデバイスAIソリューション「Solist-AI™」を実現するために、シンプルな3層ニューラルネットワークのアルゴリズムを採用しています。モーターなどの産業機器をはじめ、あらゆる機器でセンシングデータを活用した故障予兆検知や劣化予測を可能にします。 (2)「半導体素子」における製品開発・SiCモールドタイプ新型モジュール「TRCDRIVE pack™」を開発xEV(電動車)のトラクションインバータ向けに開発したSiCモールドタイプモジュールです。一般品と比べて1.5倍となる業界トップクラスの電力密度やローム独自の端子配置といった特長を備えており、トラクションインバータに要求される小型化、高効率化、工数削減といった主要な課題の解決に貢献します。 ・表面実装タイプのSiCショットキーバリアダイオードを開発ローム独自設計のパッケージで絶縁耐性を大幅に向上し、一般品比で約1.3倍の沿面距離を確保した表面実装タイプのSiCショットキーバリアダイオードです。樹脂ポッティングによる絶縁処理が不要になるため、車載オンボードチャージャーや産業ロボット用ACサーボ等の生産性向上に貢献します。 ・650Ⅴ耐圧GaN HEMTのTOLLパッケージ品「GNP2070TD-Z」の量産開始大電力に対応するTOLLパッケージに第2世代のGaN on Siチップを搭載したGaN HEMTです。オン抵抗と出力容量の相関を示す性能指標において業界トップクラスの数値を実現しており、産業機器向け等、高耐圧かつ高速スイッチングが求められる電源システムの更なる小型化と省エネ化に貢献します。 ・第4世代 1200Ⅴ IGBTを開発外周構造も含めたデバイス構造を見直すことで業界トップクラスの低損失特性・高短絡耐量を実現した1200Ⅴ IGBTです。一般品比で約24%、従来品比で約35%の損失低減を実現しており、車載電動コンプレッサや産業機器インバータ等の高効率化に貢献します。 ・業界トップクラスの低オン抵抗・高耐量MOSFETを開発パッケージ内部に大型チップが搭載可能な、新開発のDFN5060-8Sパッケージにより、業界トップクラスの低オン抵抗と高SOA耐量を実現したパワーMOSFETです。企業向け高性能サーバーやAIサーバーの電源回路における高効率化と信頼性向上に大きく貢献します。 ・赤外線光源の技術「VCSELED™」を開発垂直共振器型面発光レーザー(VCSEL)素子をレーザー光向け樹脂製光拡散材で封止することで、VCSELとLEDの特長を融合した新しい赤外線光源の技術です。温度依存性の低さと広角発光かつ均一な光源により、自動車の運転支援技術に貢献します。 (3)「モジュール」における製品開発・サーマルプリントヘッド「KA2008-B07N70A」を開発業界トップクラスの縦幅11.67mmで、リチウムイオン電池2セル駆動(VH=7.2Ⅴ)に対応した8インチサーマルプリントヘッドです。A4サイズ対応のモバイルプリンターにおいて、高品質な印字と低消費電力を両立し、省エネ化に貢献します。 (4)「その他」における製品開発・新汎用チップ抵抗器「MCRxシリーズ」を開発内部構造の最適化や新材料の採用により、定格電力と温度特性を向上させ、従来品に比べワンサイズ小型での使用を可能にした汎用チップ抵抗器です。製品の信頼性も高めており、自動車市場でのxEV(電動車)の普及に伴う需要増加に対応するほか、基地局やサーバーなどの通信インフラ、FA機器などの市場拡大にも貢献します。産業機器など寿命の長いアプリケーションでの継続的な使用にも寄与します。 ※本項で記載している「業界初」「業界トップクラス」等の表現は、発表時点の当社調べによるものです。※LogiCoA™、Solist-AI™、TRCDRIVE pack™、VCSELED™は当社の商標又は登録商標です。 当連結会計年度のセグメント別の研究開発費は、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)LSI23,829半導体素子31,861モジュール892報告セグメント計56,583その他661合計57,245
株式の保有状況 FY2025 / 約1,700字
(5)【株式の保有状況】① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的として保有する株式を純投資目的である投資株式とし、それ以外を純投資目的以外の目的である投資株式としております。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証内容当社は、当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に必要と判断される場合に限り株式を保有するものとし、一部の取引先に対し、強固な信頼関係の維持を目的とした株式の保有を行っております。毎年、取締役会は個々の保有における経済合理性や保有効果等を定性面・定量面から検証し、継続して保有する必要性が低いと判断した株式については縮減を進めております。 b.銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式23200,577非上場株式以外の株式840,944 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式---(注)株式の併合、株式の分割、株式移転、株式交換、合併等の組織再編成等で株式数が変動した銘柄を含めておりません。 (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式14,815 c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)ニデック㈱5,130,4002,565,200製品販売における強固な信頼関係の維持及び持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のため。有12,78415,724ダイキン工業㈱689,300689,300製品販売における強固な信頼関係の維持及び持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のため。有11,12514,199オムロン㈱1,632,4001,632,400製品販売における強固な信頼関係の維持及び持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のため。有6,8758,832京セラ㈱1,872,8001,872,800製品販売における強固な信頼関係の維持及び持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のため。有3,1373,787㈱京都フィナンシャルグループ1,287,8241,287,824金融・資金取引における強固な信頼関係の維持及び持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のため。有2,9303,555住友金属鉱山㈱553,500553,500仕入における強固な信頼関係の維持及び持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のため。無1,7962,538㈱堀場製作所151,400151,400製品販売における強固な信頼関係の維持及び持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のため。有1,5052,426ニチコン㈱644,000644,000製品販売における強固な信頼関係の維持及び持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のため。有788827富士フイルムホールディングス㈱-424,400製品販売における強固な信頼関係の維持及び持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のため保有しておりましたが、当事業年度に売却を実施しております。無-4,290(注)1.保有の合理性につきましては、個別銘柄ごとに配当利回り及び取引量の規模・伸び率など総合的に勘案して検証しておりますが、定量的な保有効果の記載が困難であるため、記載しておりません。2.ニデック㈱は2024年10月1日付で、普通株式1株につき2株の割合で株式分割しております。
関係会社の状況 FY2025 / 約3,510字
4【関係会社の状況】 名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容摘要(連結子会社) ローム浜松㈱浜松市中央区百万円10,000電子部品の製造100.0当社より電子部品の原材料を購入しております。当社取扱製品の半製品を製造しております。なお、当社より資金援助を受けております。役員の兼任・・・有※1※3ローム・ワコー㈱岡山県笠岡市百万円450電子部品の製造及び物流管理100.0当社より電子部品の原材料及び半製品を購入しております。当社取扱製品及び当社取扱製品の半製品を製造しております。当社取扱製品の物流管理を受託しております。役員の兼任・・・有※1ローム・アポロ㈱福岡県八女郡広川町百万円450電子部品の製造100.0当社より電子部品の原材料及び半製品を購入しております。当社取扱製品及び当社取扱製品の原材料及び半製品を製造しております。なお、当社より資金援助を受けております。役員の兼任・・・有※1ローム・メカテック㈱京都府亀岡市百万円98電子部品の製造100.0当社取扱製品の原材料及び固定資産(金型)を製造しております。役員の兼任・・・有※1ラピスセミコンダクタ㈱横浜市港北区百万円300電子部品の製造及び販売100.0当社へ電子部品の半製品の加工を委託しております。当社より電子部品の原材料及び半製品を購入しております。当社取扱製品及び当社取扱製品の半製品を製造しております。なお、当社所有の建物を賃借しております。また、当社より資金援助を受けております。役員の兼任・・・有※1 名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容摘要ローム・コリア・コーポレーション韓国ソウル百万Won9,654電子部品の製造100.0(100.0)当社より電子部品の原材料及び半製品を購入しております。当社取扱製品を製造しております。役員の兼任・・・有※1ローム・エレクトロニクス・フィリピンズ・インクフィリピンカルモナ千P1,221,563電子部品の製造100.0(100.0)当社より電子部品の原材料及び半製品を購入しております。当社取扱製品及び当社取扱製品の半製品を製造しております。役員の兼任・・・有※1※3ローム・インテグレイテッド・システムズ・タイランド・カンパニー・リミテッドタイクローンヌン千B1,115,500電子部品の製造100.0(100.0)当社より電子部品の原材料及び半製品を購入しております。当社取扱製品及び当社取扱製品の半製品を製造しております。役員の兼任・・・無※1※3ローム・セミコンダクタ・チャイナ・カンパニー・リミテッド中国天津百万円16,190電子部品の製造100.0(100.0)当社より電子部品の原材料及び半製品を購入しております。当社取扱製品を製造しております。役員の兼任・・・有※1※3ローム・エレクトロニクス・ダイレン・カンパニー・リミテッド中国大連百万円9,417電子部品の製造100.0(100.0)当社より電子部品の原材料及び半製品を購入しております。当社取扱製品を製造しております。役員の兼任・・・有※1※3ローム・エレクトロニクス・マレーシア・センディリアン・バハッドマレーシアコタバル千M$53,400電子部品の製造100.0(100.0)当社より電子部品の原材料及び半製品を購入しております。当社取扱製品及び当社取扱製品の半製品を製造しております。役員の兼任・・・有※1ローム・メカテック・フィリピンズ・インクフィリピンカルモナ千P150,000電子部品の製造100.0(75.0)当社取扱製品の原材料及び固定資産(金型)を製造しております。役員の兼任・・・無※1ローム・メカテック・タイランド・カンパニー・リミテッドタイサラブリ千B100,000電子部品の製造100.0(100.0)当社取扱製品の原材料及び固定資産(金型)を製造しております。役員の兼任・・・無※1 名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容摘要ローム・セミコンダクタ・コリア・コーポレーション韓国ソウル百万Won1,000電子部品の販売100.0(100.0)当社取扱製品を購入し、販売しております。役員の兼任・・・有 ローム・セミコンダクタ・シャンハイ・カンパニー・リミテッド中国上海千US$3,356電子部品の販売100.0(100.0)当社取扱製品を購入し、販売しております。役員の兼任・・・有※3ローム・セミコンダクタ・ホンコン・カンパニー・リミテッド中国香港千HK$27,000電子部品の販売100.0(100.0)当社取扱製品を購入し、販売しております。役員の兼任・・・有※3※5ローム・セミコンダクタ・タイワン・カンパニー・リミテッド台湾台北千NT$140,500電子部品の販売100.0(100.0)当社取扱製品を購入し、販売しております。役員の兼任・・・有 ローム・セミコンダクタ・シンガポール・プライベート・リミテッドシンガポール千US$65,963電子部品の販売100.0(100.0)当社取扱製品を購入し、販売しております。役員の兼任・・・有 ローム・セミコンダクタ・フィリピンズ・コーポレーションフィリピンモンテンルパ千P13,250電子部品の販売100.0(100.0)役員の兼任・・・有 ローム・セミコンダクタ・タイランド・カンパニー・リミテッドタイバンコク千B104,000電子部品の販売100.0(100.0)当社取扱製品を購入し、販売しております。役員の兼任・・・有 ローム・セミコンダクタ・マレーシア・センディリアン・バハッドマレーシアペタリンジャヤ千M$1,000電子部品の販売100.0(100.0)役員の兼任・・・有 ローム・セミコンダクタ・インディア・プライベート・リミテッドインドバンガロール千Rs.35,000電子部品の販売100.0(100.0)役員の兼任・・・有 ローム・セミコンダクタ・ユーエスエー・エルエルシー米国サンタクララ千US$27,906電子部品の販売100.0(100.0)当社取扱製品を購入し、販売しております。役員の兼任・・・有 ローム・セミコンダクタ・ゲーエムベーハードイツヴィリッヒ千EURO512電子部品の販売100.0(100.0)当社取扱製品を購入し、販売しております。役員の兼任・・・有 ローム・エルエスアイ・デザイン・フィリピンズ・インクフィリピンパシグ千P105,000電子部品の設計100.0当社取扱製品の設計を受託しております。役員の兼任・・・有 ローム・エルエスアイ・テクノロジー・タイランド・カンパニー・リミテッドタイバンコク千B30,000電子部品の設計100.0(100.0)当社取扱製品の設計を受託しております。役員の兼任・・・有 名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容摘要ローム・ユーエスエー・インク米国サンタクララ千US$317,142北米子会社の統括・管理100.0役員の兼任・・・有※3ローム・エレクトロニクス・ヨーロッパ・リミテッド英国ミルトンキーンズ千£stg.101,037欧州子会社の統括・管理100.0役員の兼任・・・有※3ローム・エレクトロニクス・アジア・プライベート・リミテッドシンガポール 千S$90,630アジア子会社の統括・管理100.0当社へ資金貸付を行っております。役員の兼任・・・有 サイクリスタル・ゲーエムベーハードイツニュルンベルク千EURO771電子部品の原材料の製造・開発及び販売100.0(100.0)当社取扱製品の原材料を製造しております。なお、当社より資金援助を受けております。役員の兼任・・・有※1 (注)※1.セグメントとの関連は、「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載しております。2.上記の連結子会社30社以外に、4社の連結子会社が存在しております。※3.特定子会社に該当しております。4.議決権の所有割合の( )内は内書きで間接所有であります。※5.連結売上高に占める売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の割合が10%を超えている連結子会社は、ローム・セミコンダクタ・ホンコン・カンパニー・リミテッドであり、主要な損益情報等は次のとおりであります。 ローム・セミコンダクタ・ホンコン・カンパニー・リミテッド売上高92,074百万円経常利益3,947当期純利益3,051純資産額27,411総資産額37,161
サステナビリティ FY2025 / 約21,587字
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)サステナビリティ①ガバナンス当社グループは、社会の変化を的確に捉え、お客様をはじめとする世界中のステークホルダーの皆様から選ばれる企業を目指し、「企業価値」を更に向上させるべく、創業当時より「企業目的」「経営基本方針」などの目的・方針を具現化し、サステナビリティの取り組みを進めています。また、国連グローバル・コンパクト(UNGC)(※1)に加盟してUNGCの10原則を支持し、当社の製品・技術・サービスにより社会課題の解決(SDGs)(※2)に貢献しています。更に、社会的責任に関する国際規格「ISO26000」(※3)などの国際ガイドラインに準拠するとともに、「責任ある企業同盟(RBA)による行動規範」(※4)を遵守しています。そして、この目的・方針及び国際規範を基盤として、ステークホルダーごとに持続可能な社会に向けた対応を明言した「ロームグループ サステナビリティ方針」を定めています。サステナビリティ課題に関する取り組みを推進するためのマネジメント体制は、取締役会及びサステナビリティ経営委員会、EHSS統括委員会とEHSS統括委員会傘下の8つのマネジメントシステムで構築しています。EHSS統括委員会は経営の執行権限を持つ取締役とそれに準ずる権限を持つ執行役員及び、事業本部責任者、各マネジメントシステムの責任者から構成され、8つの下部マネジメントシステム(リスク管理・事業継続、サプライチェーン、労働、倫理、安全衛生、環境、情報、品質)を司り、それぞれのPDCAが適切に回っているかを確認しています。EHSS統括委員会は、適宜取締役会へ報告、相談を行い、取締役会は、サステナビリティ経営委員会と連携し、サステナビリティに関する方針・方向性・長期目標等について議論し、決定した内容をEHSS統括委員会に落とし込み、実現に向けた活動が行われているかを監督しています。本委員会の事務局であるサステナビリティ推進室は、EHSSマネジメントシステムを司り、各マネジメントシステムが適切に運用されているかどうかを、監査等を実施して確認することで、サステナビリティマネジメントの精度の維持向上をはかる役割を担います。なお、当社は株主の皆様との一層の価値共有を進めるため、取締役に対する業績連動型譲渡制限付株式報酬制度において、「温室効果ガス排出量」「ダイバーシティ&インクルージョン(グローバル女性管理職比率)」「ロームグループ従業員エンゲージメント」を業績評価指標の一つに採用しています。当社の企業統治体制図は、「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要」に記載しています。 ※1.国連グローバル・コンパクト(UNGC)企業をはじめとする組織体が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって持続可能な発展を実現することを目指した国際的なイニシアティブ。UNGCを支持する企業は、「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」の4分野にわたる10原則を遵守することが求められます。※2.SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年に国連の193加盟国により採択された、2030年までに達成すべき持続可能な世界を実現するための国際目標。17のゴールと169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残されないことを誓っています。※3.ISO26000国際標準化機構(ISO)から発行された社会的責任に関するガイダンス規格。様々な組織体から社会的責任を果たすための手引きと位置付けられています。※4.責任ある企業同盟(RBA)による行動規範電子機器メーカーや納入先となる自動車、玩具、飛行機、IoTテクノロジー企業により構成される団体が策定した規範。「労働」「安全衛生」「環境」「倫理」とこれらに関連した「マネジメントシステム」から構成されています。 ②戦略当社グループは、将来にわたって環境・社会課題を解決し、ステークホルダーから選ばれ続ける会社となることを目指して「パワーとアナログにフォーカスし、お客様の“省エネ”・“小型化”に寄与することで、社会課題を解決する」という経営ビジョンを2020年から掲げています。2021年4月には「ロームグループ環境ビジョン2050」を定め、温室効果ガス排出量実質ゼロ、ゼロエミッションを宣言しました。また、社会と当社の持続的成長に必要なサステナビリティ重点課題(マテリアリティ)を再特定し、その中から中期視点で達成すべき具体的な指標を、中期経営計画「MOVING FORWARD to 2025」の非財務目標として設定しています。サステナビリティ重点課題リスク機会目指す姿具体的な目標1.持続可能な技術の強化、革新的な製品の開発、供給・省エネ・小型化に寄与する製品の開発停滞による売上の低下・省エネ・小型デバイス開発競争の激化・新興国を含む競合の台頭によるマーケットシェアの低下・顧客の要求品質を満たさないことによる品質の低下・xEV市場の新車販売台数拡大による電子部品需要の高まり・再生可能エネルギーの導入に伴う太陽光パネル向けなど産業機器市場向け売上の拡大・省エネ化のニーズの高まり、電子機器の高機能化に伴う電子部品搭載点数の増加・省電力化を実現する技術開発・供給を通じて、エネルギー問題の解決に貢献する・デバイスの小型化を通じて、材料、廃棄物の削減に貢献することで地球環境負荷を最小限に抑制する・交通事故を起こさない車を生み出す技術開発を推進する・省エネ製品の開発、市場への供給による貢献・小型化製品の開発供給による貢献・機能安全を追求した製品の開発供給による貢献2.気候変動への対応(※)・カーボンプライシング導入によるコスト増加・顧客の省エネ・GHG削減に寄与する製品の需要の高まり・省エネ推進によるコスト減少・低炭素・循環型・自然共生社会の実現に貢献できる製品・サービスを開発・普及させる・当社グループの事業活動が与える地球環境への負荷を極力低減する・温室効果ガス排出量削減・エネルギー消費量削減・再生可能エネルギーの導入促進3.資源の有効活用・資源不足(希少金属、水など)に伴う材料価格の高騰や生産活動の制限・廃棄物削減、リサイクル、エネルギー供給源の見直しによるコスト削減・環境対策先進企業としてのブランド価値の創出・循環型経営につながる事業基盤を構築する・水資源の削減・廃棄物量の削減4.従業員エンゲージメントの強化・従業員エンゲージメント低下による-生産性の低下-離職率の増加-顧客満足度の低下・従業員エンゲージメント向上による組織力の向上・優秀な人財の獲得・維持・従業員の能力・自律性を高めることによる生産性の向上・当社グループで働く従業員が、失敗をおそれず社会・企業の成長のために挑戦できる職場環境を実現する・チャレンジを生み出す風土の醸成・働きがいの向上・従業員エンゲージメントスコアの改善5.ダイバーシティの推進・旧来型人事制度・企業風土の改革の遅れによる-定着率の低迷-イノベーションの減退-エンゲージメントと生産性の低下-レピュテーションリスクの増大・優秀な人財の獲得・維持・ダイバーシティ経営推進による競争力の強化・新たなイノベーションの創出・広い視野で主体的に物事を考え、新たな価値を創造できる人財を増やす・女性活躍の推進・グローバルレベルでの能力開発と人財配置6.従業員の健康と安全の確保・労働災害、業務上疾病の発生による従業員への悪影響・労働環境が改善しないことによる従業員エンゲージメントの低下・労働環境改善による生産性の向上・人財の確保・モチベーションUP・従業員が安全に、かつ心身ともに健康に働くことができる職場環境を実現する・安全な職場の確保・健康経営の推進7.コーポレートガバナンスの強化・法令違反及び企業倫理違反等による不祥事の発生・ESG投資の増加等による株主からのマネジメント評価の厳格化・強固なガバナンス体制の確立による意思決定の透明性の向上・強固な財務基盤による経営の安定性の確保と変化への適切な対応・企業価値向上に向けた強固な経営基盤を構築する・取締役会の多様性の確保・中長期的企業価値向上に向けた報酬制度の見直し・経営の実効性の担保8.リスクマネジメント・大規模災害の増加(地震、洪水、台風、火災など)・セキュリティ違反による情報漏えいやサイバー攻撃への対応の遅れ・他社の保有する特許権等の知的財産権侵害などの法的訴訟・リスクの変容に対応したリスク管理体制の構築による、事業継続と事業成長の実現・従業員と家族の安全確保・事業継続のために、将来予想される危機に対して有効に機能するシステムを構築する・BCM体制の強化9.持続可能なサプライチェーンマネジメント・生産拠点の稼働停止や稼働率の低下による顧客への安定供給の停止・国際情勢の変化による、海外企業との取引停止や希少金属などの材料供給停止・サプライチェーン上の人権侵害や使用禁止物質の調達によるコンプライアンス違反・持続可能な原材料調達によるレジリエンスの向上・パートナー企業と共に、未曽有の事態にも対応でき、かつ高品質な商品を社会に提供するサプライチェーンを構築する・BCM体制の強化・グリーン調達の推進・CSR調達活動の推進10.製品安全・品質の強化・品質管理体制の不備による品質トラブルの発生と顧客の離反・法令違反による信用低下・徹底した安全・品質管理による顧客満足度の向上・顧客ニーズに即した新しい商品提供による販売機会の拡大・顧客のニーズにこたえる製品品質を確保し、顧客に選ばれる商品・サービスを生み出す・フロントローディングによる品質保証の体制構築と定着・顧客視点を取り入れた適正品質の実現※詳細は「(2)気候変動(P.29~P.33)」に記載しています。 ③リスク管理上記のサステナビリティ重点課題(マテリアリティ)と中期目標は、外部評価の結果やISO26000などの国際ガイドライン・規範、社内外のステークホルダーの皆様との対話から頂いたご要望等を総合的に分析・検証した上で定めています。また、特定に当たっては、本業による社会的課題の解決(CSV)といった、機会につながる課題と、事業活動が社会に及ぼすネガティブなインパクトを把握し、ステークホルダーに与える負荷を軽減するといったリスクの観点から次のプロセスで評価・分析・検証を行っています。 Step1:重点課題候補の抽出当社グループの企業理念や行動指針、ビジネスモデルを踏まえ、国際的なCSRガイドラインであるISO26000やGRIスタンダード、持続可能な開発目標(SDGs)や、DJSI、MSCI、FTSE、Sustainalytics等のグローバルに代表的なESG評価機関による評価結果をベースに、重点課題候補を抽出。 Step2:ステークホルダー視点での評価当社グループの企業活動に関わりが深いステークホルダーとしてお客様、サプライヤー、機関投資家、地域社会、従業員の5つのグループを選定。各検討課題候補について、ステークホルダーの視点からの重要性をアンケート調査を通じて確認し、結果を分析。 Step3:重点課題の特定と優先順位付け当社グループが取り組むべき重要な課題の特定と優先順位付けを、社会の持続可能性への影響だけでなく、グループの企業価値向上の両視点から実施。「ステークホルダーからの期待」「ロームが社会に及ぼす影響」の2つの側面から、当初重点課題候補として抽出された35項目(E:11項目、S:17項目、G:7項目)の重要度合いをマッピングして整理し、その結果、特に重要な課題10項目を特定。 Step4:承認全取締役とそれに準ずる権限を持つ責任者から構成されるCSR委員会(2020年当時)※にて承認。※2022年4月より取締役会及びサステナビリティ経営委員会とEHSS統括委員会による新ガバナンス体制に変更。 EHSS統括委員会は、経営の執行権限を持つ取締役とそれに準ずる権限を持つ執行役員及び、事業本部責任者、各マネジメントシステムの責任者から構成され、環境(Environment)、健康・衛生(Health)、安全(Safety)、サステナビリティ(Sustainability)に関連するマネジメントシステムの運用を統括し、取締役会に対して適宜、報告・相談を行うとともに、取締役会から監督・指示を受けています。EHSS統括委員会の傘下に、リスク管理・事業継続、サプライチェーン、労働、倫理、安全衛生、環境、情報、品質の各マネジメントシステムを推進する体制を構築し、それぞれ担当する分野に関して発生する経営上の諸問題やリスクに対し、その対策・指導・解決に努め、適切に管理しています。特定しているサステナビリティ重点課題(マテリアリティ)についても、該当するマネジメントシステムにて取り組みを進めています。また、その進捗はEHSS統括委員会に定期報告し、EHSS統括委員会にて取り組み実績の評価・監督を行います。この体制を通じて、会社全体でサステナビリティ重点課題(マテリアリティ)の達成に向けた活動を推進してまいります。更に、当社では業務執行上発生する可能性のある重要なリスクを抽出・分析・統括管理するリスク管理・BCM委員会も組織しています。突然の自然災害等不測の事態の発生に対してもその影響を回避又は極小化し、結果として事業の存続を可能とするため、リスク管理・BCM委員会において、各リスクの主管担当部署の活動状況を検証するとともに、BCPを策定し、あらゆる事前対策や準備に務めるよう、グループ全社に徹底をはかります。 ④指標及び目標当社グループが特定したサステナビリティ重点課題(マテリアリティ)には、本業による社会的課題の解決(CSV)といった、機会につながる課題と、事業活動が社会に及ぼすネガティブなインパクトを把握し、ステークホルダーに与える負荷を軽減するといったリスク対応としての課題があり、それぞれに目標を設定しています。目標及び実績は以下のとおりです。 1.持続可能な技術の強化、革新的な製品の開発、供給取り組み背景・課題「脱炭素」は全世界共通の達成しなければならない課題です。その課題達成に向けて、世界中で、電気自動車や再生エネルギーの活用など、環境負荷の大幅軽減に向けた技術革新が進んでいます。一方、自動運転などの技術が社会に広く浸透するに伴い、安全性の確保も大きな課題となってきています。当社の強みは「パワー」「アナログ」技術です。これらの技術を活用し、付加価値のある新たな技術・製品を開発・提供することで、地球環境問題、そして安全な社会の実現に貢献してまいります。テーマ①省エネ製品の開発、市場への供給による貢献②小型化製品の開発供給による貢献③機能安全を追求した製品の開発供給による貢献達成目標(達成年度:2025年度)売上を社会貢献の総量として、売上高6,000億円※を達成する※中期経営計画として2021年に設定した目標2024年度目標と実績及び2025年度の目標2024年度目標:4,800億円 / 実績:4,485億円 ⇒ 2025年度目標:4,400億円 2.気候変動への対応取り組み背景・課題気候変動に対する危機意識は、パリ協定の制定など、グローバル規模で高まりを見せています。またこのことを、決して他人事ではなく、私たちの事業活動そのものを脅かす課題であると強く認識し、2021年4月に「ロームグループ環境ビジョン2050」を策定しております。地球環境をより良い状態で次世代へ引き継ぐために、当社グループでは製品を通じての課題解決はもちろん、事業活動全体での省エネルギー化の推進、再生エネルギーの導入をはかり、脱炭素社会実現に貢献してまいります。テーマ①温室効果ガス排出量削減②エネルギー消費量削減③再生可能エネルギーの導入促進達成目標(達成年度:2030年度)①2030年に温室効果ガスを2018年度比50.5%以上削減する②排出量原単位を2030年に、2018年度比45.0%以上削減する③2050年に導入比率100%を目指し、再生可能エネルギー化を推進する2024年度目標と実績及び2025年度の目標①2024年度目標:1.0%以上削減(前年度比) 35.6%以上削減(2018年度比) 2024年度実績:11.2%削減(前年度比) 42.2%削減(2018年度比) 2025年度目標:6.8%増加に抑える(前年度比) 38.3%以上削減(2018年度比)②2024年度目標:6.9%増加に抑える(前年度比) 40.7%以上削減(2018年度比) 2024年度実績:7.4%削減(前年度比) 48.6%削減(2018年度比) 2025年度目標:8.9%増加に抑える(前年度比) 44.1%以上削減(2018年度比)③2024年度目標:44.2%以上 2024年度実績:45.5% 2025年度目標:54.0%以上 3.資源の有効活用取り組み背景・課題地球上の限りある資源を枯渇させず、将来に向けて持続可能な社会を創造していくためには、最小の資源やエネルギーで最大の効果を生み出すことのできる「循環型社会」の実現が求められます。当社グループにおいては、地球環境負荷を軽減する仕組み、生産技術を新たに構築することで、地球環境への負荷を最小限に抑制する、循環型経営を追求してまいります。テーマ①水資源の有効活用②廃棄物量の削減達成目標(達成年度:2030年度)①水の回収・再利用率を2019年度実績より5.5%向上する②国内海外連結でゼロエミッション(再生資源化率99.0%以上)を目指す2024年度目標と実績及び2025年度の目標①2024年度目標:0.5%以上向上(前年度比) 2.9%以上向上(2019年度比) 2024年度実績:2.2%向上(前年度比) 4.6%向上(2019年度比) 2025年度目標:2024年度実績を維持、2019年度実績より4.6%向上②国内連結  2024年度目標:ゼロエミッションの継続       2024年度実績:達成       2025年度目標:ゼロエミッションの継続 海外連結  2024年度目標:95.0%以上       2024年度実績:97.2%       2025年度目標:96.7%以上 国内外連結 2024年度目標:98.0%以上       2024年度実績:98.8%       2025年度目標:98.6%以上 4.従業員エンゲージメントの強化取り組み背景・課題経営ビジョンに掲げた社会課題を解決する会社になるためには、当社グループの従業員一人ひとりが活き活きと働くことができる会社でなくてはなりません。そのためには様々なライフスタイル・ライフステージに身をおく従業員一人ひとりが、働きやすく、成果を上げることができる環境を整えることが重要です。当社グループは従業員とのエンゲージメントの強化を通じて、あらゆる職場で失敗をおそれず果敢に挑戦し続ける企業風土の醸成と、挑戦を促す職場環境の整備に取り組んでまいります。テーマ①チャレンジを生み出す風土の醸成②働きがいの向上③従業員エンゲージメントスコアの改善達成目標(達成年度:2025年度)①世界で通用する次世代リーダー、プロフェッショナル人財を育成する制度を確立する②-1.新常態において、従業員の志向やライフスタイルに適応した選択型サービスを提供する②-2.配属後のミスマッチをなくすことでパフォーマンスの最大化をはかるため、各部門における求人に関する職務記述を明文化する②-3.人事基幹システム内で、従業員の能力・期待・経験・資格等をデータ化し、適正な採用・配置に活用する仕組みを構築する③ワールドワイドでのエンゲージメントサーベイ(※)を導入し、スコアを毎年改善、業界平均以上を目指す※当社グループでは、WTW(ウイリス・タワーズワトソン)の従業員エンゲージメント調査を通して、エンゲージメントスコアを管理しております。2024年度目標と実績及び2025年度の目標① 2024年度目標:グローバルな視野で考え、更なる“未知”にチャレンジできる「海外トレーニー」やMBA(経営学修士)派遣等の制度を通じた次世代リーダーの育成を実施2024年度実績:海外トレーニー3名派遣及び赴任中コーチングを実施MBA/MOTへ3名派遣し、高度な専門性を持つ「博士号」取得者向けの支援制度も導入2025年度目標:経営と組合の対話を通じて、よりチャレンジを促し、成果に報いる人事評価制度の構築を目指す。また、当社グループを牽引する幹部社員に対して、会社への貢献をより意識した競争力高い人事報酬制度を導入する②-1.2024年度目標:「主観的健康観」(≒“自分の健康は自分でつくる”)をキーワードに、単なる健康推進で留まらず、パフォーマンス最大化につながる健康維持・増進活動を展開する2024年度実績:「ヘルスアップチャレンジ7(※1)」を中心としたプレゼンティーズム(※2)改善のための健康推進活動を年間通じて実施。ウォーキングキャンペーン過去最大900名超、組合共済BBQ&歩こう会6年ぶりに開催2025年度目標:従業員組合との対話を通じて、今の環境下でより必要とされる福利厚生施策を検討・実行する②-2.2024年度目標:本部ごとに人的課題解決を支援する体制を構築し、組織のパフォーマンスの最大化をはかる2024年度実績:ビジネスパートナーとしての役割を担う組織を人事に新設し、組織ごとの人的課題に対し、タイムリーかつスピーディーに対応できる体制を構築2025年度目標:目標に沿って作った体制を維持継続②-3.2024年度目標:人事基幹システム内で従業員のキャリアプランを回収し、該当情報のデータ化を実施2024年度実績:マネジメントスキル、語学スキル、業務上必要なスキルをシステム上で可視化2025年度目標:可視化されたデータに基づき、全社サクセッションプランを幹部層から構築する③ 2024年度目標:2025年実施の当社3回目、グループ会社2回目のエンゲージメントサーベイを見据え、更なるエンゲージメント向上に向けた施策を検討、実施2024年度実績:HRビジネスパートナーを中心に、各組織の組織風土改善の支援を実施2025年度目標:従業員のエンゲージメント向上に寄与する活動を、あらゆる機会を使って検討し、実施する※1.ヘルスアップチャレンジ7睡眠・ストレス・運動・食生活・飲酒・禁煙・コミュニケーションの健康に関する7項目について一人ひとりが一つでも多くクリアするために取り組むことで、プレゼンティーズムの改善、Well-beingの実現を目指すプログラム※2.プレゼンティーズム心身の不調により、出社しているが生産性が低下している状態 5.ダイバーシティの推進取り組み背景・課題世界各地に生産・販売拠点を有する当社グループでは、様々な国籍、また多様なバックグラウンドを持つ従業員が集まっています。これらの多様な人財が個性・能力を発揮し、「ONE ROHM」としてチームワークを発揮することで、イノベーションが創出され、社会課題の解決につながる商品の提供が可能となります。また、そのためには、性別や国籍等にとらわれず、主体的に物事を考え、広い視野に立って異なる文化や思想・考えを受け入れ、新たな価値をも創造できるグローバルマインドを持った従業員の人財開発が不可欠です。この考え方から、当社グループはダイバーシティ推進を重要な経営課題と特定しました。誰もが自身の能力を最大限発揮できるよう、施策を講じてまいります。テーマ①女性活躍の推進②グローバルレベルでの能力開発と人財配置達成目標(達成年度:2025年度)①2025年に当社グループ全体の女性管理職比率を15.0%にし、2030年には20.0%を目指す②-1.当社グループ全体での人財開発体系を確立する②-2.キャリアプランの充実や適切な人財配置、多様な人財の管理・登用を推進するため、混在する人事システムを統合し、グローバルシステムとしてグループ内に展開する②-3.評価・報酬・昇進昇格・配置における戦略的データを蓄積する2024年度目標と実績及び2025年度の目標① 2024年度目標:13.7%   2024年度実績:13.8%   2025年度目標:15.0%②-1.2024年度目標:成長を志向する従業員にキャリアパスを提供し、仕事を通したライフ・キャリアプラン実現への意欲向上をはかる2024年度実績:選択式研修を豊富なメニュー構成で準備し、894名が受講。NPSのメソッドを用い効果検証を実施2025年度目標:これまでの選択式研修に加え、より事業部に密着し対象者とコンテンツを吟味した研修体系を構築する②-2.2024年度目標:人事基幹システム内で従業員のキャリアプランを回収し、該当情報のデータ化を実施2024年度実績:複数の国内グループ会社において、人事基幹システムの統合を実現2025年度目標:国内グループ会社全社の人事基幹システムの統合と、制度の統一化を目指す②-3.2024年度目標:当社にて“後継者サーベイ”、“次世代選抜プログラム”などを基にして、グローバルリーダーを目指す従業員のためのキャリアパスを可視化する2024年度実績:緊急度が高いポジション後継者に対する、後継者教育プログラムを実施。10名が参加し、7名が実際に部門長へ就任2025年度目標:全社横断的なタレントレビュー機会を設けるとともに、主要ポストの後継者状況を可視化し、計画的育成を実践する 6.従業員の健康と安全の確保取り組み背景・課題労働現場における災害の発生は、従業員の生命を脅かし、また事業継続性にも影響を及ぼすおそれがあります。このため、当社グループは、すべての従業員、また業務に携わるステークホルダーが安全に働くことができる職場を実現することが、従業員の命や人権を守る上で重要だと捉えています。更に、従業員一人ひとりがやりがいを持ち、自身の能力を最大限に発揮するためには、従業員が心身ともに健康である必要があります。これらの考え方から、当社グループは、安心・安全で衛生的な職場の確保を重要な経営課題だと認識し、快適で安心して働ける職場環境づくりと、心身の健康の保持・増進に積極的に取り組んでまいります。テーマ①安全な職場の確保②健康経営の推進達成目標(達成年度:2025年度)①当社グループでの休業災害件数「0件」を達成・維持する②-1.当社グループ一体となった健康経営推進体制を確立する②-2.「ヘルスアップチャレンジ7」による健康度向上(4項目以上達成者65.0%以上)②-3.心身の健康状態の向上によるプレゼンティーズムの改善をはかる2024年度目標と実績及び2025年度の目標① 2024年度目標:重篤災害(※)「0件」※死亡に至る可能性若しくは身体に欠損や障害が残る可能性があると判断された場合及び、入院が必要と判断される場合2024年度実績:重篤災害2件(休業災害3件)2025年度目標:重篤災害「0件」②-1.2024年度目標:国内グループ会社「ヘルスアップチャレンジ7」いずれか1項目以上の改善に向けた目標設定と取り組みの実施2024年度実績:国内グループ会社各社にて「ヘルスアップチャレンジ7」の改善に向けた目標設定及び取り組みを実施2025年度目標:当社グループ各社にて「ヘルスアップチャレンジ7」のいずれか2項目以上の改善に向けた目標設定と取り組みの実施②-2.2024年度目標:「ヘルスアップチャレンジ7」睡眠・運動の改善 睡眠で休養がとれている人:48.4%以上、運動習慣者率:72.0%以上2024年度実績:睡眠で休養がとれている人:52.7%、運動習慣者率:70.8%2025年度目標:「ヘルスアップチャレンジ7」睡眠・運動の改善  睡眠で休養がとれている人:55.7%以上、運動習慣者率:70.0%以上②-3.2024年度目標:プレゼンティーズムによる労働生産性損失率を前年度より改善(36.2%以下)2024年度実績:プレゼンティーズムによる労働生産性損失率:20.0%2025年度目標:プレゼンティーズムによる労働生産性損失率を前年度より改善(20.0%以下) 7.コーポレートガバナンスの強化取り組み背景・課題企業活動全体が社会のルールを守り、多様なステークホルダーの期待にこたえるには、経営の透明性を確保しつつ、競争力の強化を目指したコーポレートガバナンスの充実が必要です。そのためには、取締役会等の役割・責務を明確にし、迅速な意思決定を行うとともに、独立・客観的な立場による社外取締役を活用することで、経営の執行と監督の分離を進め、取締役会による監視・監督機能を強化することが欠かせません。当社グループは、コーポレートガバナンスの強化をはかり、持続的な成長と企業価値・株主価値の向上を目指してまいります。テーマ①取締役会の多様性の確保②中長期的企業価値向上に向けた報酬制度の見直し③経営の実効性の担保達成目標(達成年度:2025年度)①-1.女性又は外国人役員比率を10.0%にする①-2.独立社外取締役の人数を、過半数に引き上げる②中期経営計画(財務・非財務目標)に連動した報酬制度を導入③外部機関による評価を3年に1回実施する2024年度目標と実績及び2025年度の目標①-1.2024年度目標:女性又は外国人の取締役会に占める割合を維持・向上(2023年度実績:計23.1%)2024年度実績:計21.4% 前年度より低下(女性役員比率:14.3%、外国人役員比率:7.1%)2025年度目標:女性又は外国人の取締役会に占める割合を維持・向上①-2.2024年度目標:中長期的な企業価値の向上に向けた取締役会のあるべき姿を議論2024年度実績:独立社外取締役の構成割合について取締役会で議論2025年度目標:独立社外取締役の人数を過半数に引き上げる② 2024年度目標:取締役報酬協議会において、報酬体系や取締役の当社株式保有に対する在り方等も含めた総合的な協議を継続2024年度実績:報酬体系の見直し及び取締役の自社の株式保有に関する方針を制定2025年度目標:取締役報酬協議会において、導入した業績連動報酬の効果について来期に向け検証を行う③ 2024年度目標:実効性評価における外部機関によるサポートを継続活用するとともに、アンケート方法や質問内容の見直しだけではなく、外部機関活用の在り方等を含めて質の向上をはかる2024年度実績:実効性評価における外部機関によるサポートを継続活用。社内及び外部環境の要請等を踏まえた設問の見直しを実施2025年度目標:実効性評価における外部機関によるサポートの継続活用をするとともに、課題への対応等、外部機関活用の在り方を含めて質の向上をはかる 8.リスクマネジメント取り組み背景・課題経済のグローバル化や社会の変化とともに、企業を取り巻くリスクが多様化するなか、事業に関する社内外の様々な不確実性を適切に管理することは、経営戦略や事業目的を遂行していく上で欠かせません。大規模な自然災害や事故、感染症等の流行等で被害を受けたとしても、重要業務が中断されないこと、また仮に中断しても可能な限り短い期間で復旧・再稼働することは、企業としての重要な責任です。当社グループは、「リスクマネジメント」を事業基盤の重要な経営課題と位置付け、業務及び業績に支障をきたすおそれのある事象を「リスク」として捉え、その発生を最小限に止めるとともに、事象が発生した場合でも円滑に事業継続・復旧を行うための対策に取り組みます。テーマBCM体制の強化達成目標(達成年度:2025年度)継続的なリスクの洗い出しを通じてBCP体制の強化をはかる2024年度目標と実績及び2025年度の目標2024年度目標:・2023年度に実施した活動の継続・当社グループのリスクマネジメントに関する規定を最新の状況に更新・国内グループ会社にて南海トラフ地震想定の訓練を実施・生産装置だけでなく、生産エリア・付帯エリア・その他職場内の主な電気設備・高温設備に対する火災未然防止活動強化のためのグループ共通ツールとして「3つの火災リスクアセスメント」を作成・展開 2024年度実績:・2023年度に実施した活動を継続・当社グループのリスクマネジメントに関する規定を最新に更新・国内グループ会社において地震想定の一斉避難訓練を実施、避難時における課題を洗い出し、訓練マニュアルに反映・本社において南海トラフ地震臨時情報発令時のBCP訓練を実施。また同様の訓練実施可能な汎用版ツールを国内グループ会社へ展開・国内グループ会社にリスクアセスメント内容を展開、オンラインによる説明会を開催、生産エリア・付帯エリア・その他職場の3つのアセスメントツールを作成完了 2025年度目標:・2024年度に実施した活動の継続・当社グループのBCMに関するマスターポリシーの策定・自衛消防隊組織の再編を行い、地震を想定した一斉避難訓練を通して、避難誘導・救助・情報収集の機能強化をはかる・国内グループ会社において南海トラフ地震臨時情報発令時のBCP訓練を実施・工場棟全エリア、倉庫エリアを対象に国内グループ会社でリスクアセスメントを実施、上期(4月~9月)と下期(10月~3月)にリスクアセスメントツールを集計、火災リスクを抽出 9.持続可能なサプライチェーンマネジメント取り組み背景・課題社会のニーズにこたえられる高品質な商品を安定的に世の中に送り出すには、強固な調達体制の確立と、重要なパートナーであるサプライヤーとの強いパートナーシップの構築が欠かせません。また、昨今事業継続リスクの脅威となっている自然災害や感染症に備え、高品質な商品を社会に提供するためには、サプライヤーと共に品質・安全・環境・人権・BCMの点から、当社グループを取り巻くすべてのサプライヤーを総合的にマネジメントできる体制を構築し、サプライチェーン全体での経営品質を向上させることが不可欠です。サプライヤーと共に、「相互信頼・相互繁栄」の概念のもと、高品質な商品を社会に提供するため、社会からの期待にこたえる調達体制の確立、そして健全なサプライチェーンの構築に取り組みます。テーマ①BCM体制の強化②グリーン調達の推進③CSR調達活動の推進達成目標(達成年度:2025年度)①-1.購買先活動総合評価実施済みのサプライヤーからの購入比率90.0%以上①-2.Tier1サプライヤーの生産拠点調査100.0%①-3.重要サプライヤーの有事対応における事前合意率100.0%②環境管理体制自己評価合格率100.0%③CSRセルフアセスメント結果B以上のサプライヤー※からの購入比率90.0%以上※2025年度目標値については集計対象を材料系サプライヤーのみへと見直し2024年度目標と実績及び2025年度の目標①-1. 2024年度目標:90.0% / 実績:94.5% ⇒ 2025年度目標:94.5%①-2. 2024年度目標:80.0% / 実績:90.0% ⇒ 2025年度目標:100.0%①-3. 2024年度目標:80.0% / 実績:86.0% ⇒ 2025年度目標:100.0%②  2024年度目標:92.0%※ / 実績:92.7% ⇒ 2025年度目標:100.0%③  2024年度目標:85.0% / 実績:90.7% ⇒ 2025年度目標:90.0%※グループレベルでの目標に対象範囲を見直した結果、目標を96.0%から92.0%に変更 10.製品安全・品質の強化取り組み背景・課題「われわれは、つねに品質を第一とする。」という基本理念は、当社のものづくりの基本となっています。「品質」とはお客様の満足度を表わすものであり、当社グループでは、新製品の開発、生産システムの開発、原材料の購入、そしてすべての製造プロセスからお客様対応に至るまで、従業員全員がONE ROHMとして一丸となり、「つねに品質第一」を念頭に行動することで、企業目的を達成するよう日々努めています。この基本の考えを踏まえ、当社グループは製品安全はもちろんのこと、顧客満足度の向上を目指した取り組みを行ってまいります。テーマ①フロントローディングによる品質保証の体制構築と定着②顧客視点を取り入れた適正品質の実現達成目標(達成年度:2025年度)品質満足度スコア10.0%改善(2020年度比)2024年度目標と実績及び2025年度の目標2024年度目標:7.5%改善2024年度実績:・顧客からの総合スコア:7.3%改善・「満足」「やや満足」の回答選択率:13.0%改善(理由:全項目で高評価率が上昇。特に「不具合の内容」「トップの関わり」「水平展開と再発防止」が大きく上昇した。全社一丸となって品質改善活動に取り組んだ成果が出ている。)・「不満足」「やや不満足」の回答選択率:0.1%改善2025年度目標:10.0%改善 (2)気候変動①ガバナンス2021年4月、地球環境課題に対する企業の社会的責任を果たすため、「ロームグループ環境ビジョン2050」を制定しました。また、2021年5月に発表した中期経営計画「MOVING FORWARD to 2025」においても、サステナビリティ重点課題(マテリアリティ)の一つとして「気候変動への対応」を挙げています。当社では、気候変動問題への対応は、サステナビリティを管轄する管理担当の取締役が委員長を務めるEHSS統括委員会において審議、決議される体制を構築しています。その傘下には8つのマネジメントシステムを設けており、その一つである環境マネジメントシステムを担当する環境保全対策委員会は、執行役員(事業本部責任者)を委員長とし、積極的に気候変動への対応に取り組んでいます。委員会では、2030年中期環境目標を作成するとともに、その達成に向けた環境マネジメントの進捗状況や再生可能エネルギーの導入などを含む気候変動問題への対策に関する課題について審議しています。また、監査等委員である取締役は、EHSS統括委員会及び毎月開催される環境保全対策委員会に出席し、代表取締役社長を中心とした環境マネジメント全体の執行状況を継続的に監視・検証しています。また、株主の皆様との一層の価値共有を進めるため、取締役に対する業績連動型譲渡制限付株式報酬制度において、「温室効果ガス排出量」を業績評価指標の一つに採用しています。 ②戦略当社では、「ロームグループ環境ビジョン2050」に基づき、半導体製品の効率改善や環境配慮型の事業体制構築などの気候変動対策を加速させるため、国際エネルギー機関(IEA)や国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)などが公表しているシナリオを参考にしながら、気候変動が自動車・産業・民生その他すべての分野の事業活動に与える影響を分析しました。具体的には、社会全体が脱炭素に向けて変革を遂げ温度上昇の抑制に成功する「1.5℃/2℃シナリオ」と、経済発展を優先し世界の温度上昇とその影響が悪化し続ける「4℃シナリオ」のそれぞれについて、2050年の気候変動が当社を取り巻くステークホルダー(政府・金融機関・投資家・サプライヤー・顧客)とその事業活動に関係するバリューチェーン(コーポレート・研究開発・調達・製造・販売)にどのような影響を及ぼすのかを検討しました。シナリオ参考情報移行リスク機会1.5℃/2℃シナリオSustainable Development Scenario(SDS)※1Net Zero Emissions by 2050 Scenario(NZE)※14℃シナリオStated Policies Scenario(STEPS)※1物理リスク1.5℃/2℃/4℃シナリオ代表的濃度経路(RCP)※2共有社会経済経路(SSP1/5)※2※1.出典:IEA「World Energy Outlook(WEO)2021」※2.出典:IPCC「第5次評価報告書」 イ.リスクと機会別財務インパクト上記2つのシナリオ分析に基づき特定した気候関連のリスクと機会の項目、重要度、蓋然性及び当社グループの事業活動に与える財務的な影響を以下のとおり評価しています。 ※1.重要度:「高」「中」「低」の程度は、気候関連のリスクと機会の「発生可能性」と「影響の程度」を勘案して評価しています。※2.発生時期:「短期」は2025年、「中期」は2026年~2030年、「長期」は2031年~2050年での発生を見込んでいます。※3.影響度:「小」は10億円以内、「中」は10億円超100億円以内、「大」は100億円超の財務的なインパクトを見込んでいます。なお、試算が困難であるリスク・機会の影響度については、項目における定性評価に留め、「-」として表示しています。 ロ.気候変動が営業利益に与える影響のイメージ1.5℃/2℃、4℃のシナリオ分析に基づき、移行リスク、物理リスク、機会について営業利益に与える影響を試算し、イメージ化しています。 また、特定されたリスク・機会とそれらの影響に鑑み、種々の対応策を講じることにより経営の強靭化をはかっていきます。具体的には、リスク低減のため、サプライヤーを含めバリューチェーン全体における温室効果ガス排出量の削減に向けた取り組みを継続的に実施するとともに、BCP対策の強化などを推進していきます。また、特定された機会の最大化をはかるため、xEV向け部品などの脱炭素化に寄与する製品や、空調向け製品の研究開発・販売などを強化していきます。※1.PFC=「Perfluorocarbon(フッ素化合物)」※2.CDP=「Carbon Disclosure Project」国際環境非営利団体CDPによる環境に関する調査※3.LCA=「Life Cycle Assessment」 ③リスク管理当社では、EHSS統括委員会の傘下のリスク管理・事業継続マネジメントシステムにおいて、事業継続に関わるすべての重要なリスクを統括管理しています。その中でも、著しいリスクに特定された「気候変動」について、2021年度には、グループ全社を巻き込んだプロジェクトを立ち上げ、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)(※)のフレームワークに沿って複数のシナリオにおけるリスクを抽出・分析しています。この「気候関連」のリスクを物理リスクと移行リスクに分類し、物理リスクに関してはリスク管理・事業継続マネジメントシステム、移行リスクに関しては環境マネジメントシステムが主体となり、事業部を含む全社各部門が横断的に参画するリスク管理・BCM委員会及び環境保全対策委員会がその影響度と発生可能性を勘案して重要リスクを洗い出し、分析・評価の上、対応方針を決定・実施する体制を構築しています。更に、両委員会は、リスク管理体制の監督や各マネジメントシステムの責任者がEHSS統括委員会へ報告するとともに、リスクが顕在化した場合に備えたBCPの策定とグループ全社への周知徹底をはかっています。 ※ TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)金融安定理事会(FSB)により、気候関連の情報開示及び金融機関の対応方法を検討する目的で設立された組織。企業等に対して気候変動関連リスク及び機会に関する「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」を把握・開示することを推奨しています。 ④指標と目標当社は、2021年4月に策定した「ロームグループ環境ビジョン2050」に基づき国内外で環境経営を推進しており、2050年までに「温室効果ガス排出量実質ゼロ」及び「ゼロエミッション」を目指しています。また、中期経営計画「MOVING FORWARD to 2025」において、「国内外のすべての事業活動で使用する電力を2050年度に100%再生可能エネルギー電源由来とする」計画を公表しました。現在、この中期経営計画に基づき、再生可能エネルギーの導入量を段階的に引き上げており、事業活動で使用する電力における再生可能エネルギー導入比率を2030年に65%、2050年に100%達成を目標としています。2024年度においてはローム・アポロ㈱広川工場の再生可能エネルギー導入を完了し、累計45.7%の導入率となりました。また、2030年環境目標は、「ロームグループ環境ビジョン2050」に掲げる「気候変動」「資源循環」「自然共生」の3つの重点課題ごとに策定しました。「気候変動」については、「事業活動に伴う温室効果ガス排出量(スコープ1、2)を2030年度に2018年度比で50.5%以上削減する」「温室効果ガス排出量原単位(スコープ1、2)を45%以上削減する」「販売した製品の使用による排出量(スコープ3:カテゴリー11)を2030年度に2018年度比で15%以上削減する」という目標を定めています。 これらの目標が、パリ協定の「2℃目標」を達成する上で科学的な根拠がある(1.5℃水準)と認められ、2022年2月に「SBTi(Science Based Targets initiative)」より認定を取得しています。また、2022年4月には、事業で使用する電力を100%再生可能エネルギーとすることを目指す国際企業イニシアティブ「RE100(100% Renewable Electricity)」(※)に加盟しました。更に、気候変動のみならず、水の回収率の向上や廃棄物排出量原単位に関する目標を掲げて、資源循環の推進などにも取り組んでいます。 ※ RE100(100% Renewable Electricity)The Climate GroupがCDPとのパートナーシップのもとで主催し、We Mean Business連合の一部としても運営している国際企業イニシアティブ。日本では2017年より日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)が、RE100の公式地域パートナーとして日本企業の参加と活動を支援しています。 <再生可能エネルギーの導入実績・計画>導入実績(一部導入含む)導入計画(全量、一部含む)2017~2024年度2025年度2026~2030年度・ローム㈱京都本社工場(一部)、京都駅前ビル、新横浜駅前ビル [国内生産拠点]・ローム・アポロ㈱筑後工場、行橋工場、広川工場、長浜工場・ローム浜松㈱・ローム・ワコー㈱ [海外生産拠点]・SiCrystal GmbH・ROHM Integrated Systems (Thailand) Co., Ltd.・ROHM Electronics Philippines, Inc.・ROHM Mechatech Philippines, Inc.・ROHM Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd.(一部)[国内生産拠点]・ラピスセミコンダクタ㈱宮崎工場、宮崎第二工場再生可能エネルギー導入比率2030年65.0%以上を目指し、順次追加導入予定 (3)人的資本経営への取り組み①戦略当社グループでは、経営基本方針の中で、「広く有能なる人材を求め、育成し、企業の恒久的な繁栄の礎とする。」と掲げています。創業以来、蓄積されてきた会社の歴史や技術、資産は会社にとって重要な財産であり、それを培ってきたのは紛れもなく人財です。だからこそ、当社グループでは、従業員一人ひとりが個々人の能力を最大限に引き出せるよう成長意欲に投資し、人財育成に注力することに加え、広く有能なる人財が活き活きと活躍できる舞台を整備することを通じて、会社と従業員の循環的な成長を目指しています。これらの実現のため、人的資本経営を推進することが、事業の成長や企業価値向上につながるものとして捉えております。当社グループでは、人的資本経営を「従業員個々の成長を企業に取り込み、企業の利益を個人の市場価値向上のために再投資することで、個人と企業の永続的成長サイクルを実現する」と定義しています。企業は従業員に適切な成長の場や機会を提供し、積極的に従業員の成長を支援する。そこに魅力を感じる従業員が当社に集い、業務を通じて成長し、自身の市場価値を高める。その結果として、企業が成長し、中長期的に企業価値を高め、更に従業員に再投資する。このようなサイクルを永続的に回し続けることが、当社の人的資本経営だと捉えています。また、求める人財像・組織の姿としては、企業目的・方針及び目指す姿に共感し、自律的に成長し続けるプロフェッショナルな人財が、多様な個性を尊重しあいながらONE ROHMとなり、事業の成長に貢献する状態だと考えています。人的資本経営を推進することで、事業の持続的な成長と中長期的な企業価値向上につなげていきます。現状半導体ビジネスにおけるグローバル競争が激化するなか、顧客から選ばれる製品を開発するためには、変化する世の中の需要に迅速、かつ柔軟に対応できる人財を育成していくことが必要です。そのため、当社グループでは「従業員エンゲージメントの強化」「ダイバーシティの推進」「従業員の健康と安全の確保」が重要であると考え、サステナビリティ重点課題として特定しています。「従業員エンゲージメントの強化」に向けては、従業員の自律的なキャリア形成及び能力開発を促進する仕組みと支援する体制を設けています。仕組みの具体例として、研修においては、階層ごとに全員が受講する研修だけではなく、自身のキャリアに必要な知識・スキルを自身に必要なタイミングで、自ら学ぶことができる「選択式研修」を設け、従業員個人の課題やキャリアに応じた学びの機会を提供しています。また、グローバルな視野で考え、更なる“未知”にチャレンジできる「海外トレーニー制度」やMBA(経営学修士)派遣などの制度を通じた次世代リーダーの育成も実施しています。更に、高度な専門スキルをもって会社に貢献する従業員を「スペシャリスト職」として認定することで、その道の第一人者としてのキャリアパスを明確にする仕組みを設け、「ジョブポスティング制度」では、注力事業の強化・増員時の求人を、社内にも開示・公募することで、自らの意思も異動に反映できる機会を提供しています。これらの仕組みによって、従業員一人ひとりが主体的・継続的に自らのキャリア形成に向き合い、会社もそれを支援することでキャリア開発が活性化するとともに、人財の内部流動性が高まることで、急速な環境変化への機動的対応を可能にし、注力事業に必要な人財を確保することにもつながっています。「ダイバーシティの推進」は、多様なバックグラウンドを持つ人財が集い、チームワークを発揮することが企業のイノベーションにつながるとの考えからきています。組織の多様性を高め、異なる背景や価値観を受容することで、多様な知見に基づくアイデアを創出することができます。特に、意思決定の場面においては、多様な考えを取り入れることこそが、優位性のある決定に必要なことだと考えております。そのため、「当社グループ全体の女性管理職比率」、「女性又は外国人役員比率」等の指標を当社は重視しております。なお、一連の取り組みについては、「従業員が心身ともに健康であり、安心して働ける安全な環境が確保されていること」が大前提です。職場でのハラスメント等の未然防止に加え、従業員への健康投資を積極的に行うことで、組織の活性化につなげていきます。今後も、会社と従業員の循環的な成長を目指し、豊かな人間性と知性を備えた多様な人財を育成し、個々の能力が最大限に発揮される環境を整備して企業価値向上に努めてまいります。 ②指標と目標「(1)サステナビリティ ④指標及び目標(P.20~P.28)」に記載しています。
主要な設備の状況 FY2025 / 約1,384字
2【主要な設備の状況】 当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。(1)提出会社2025年3月31日現在 事業所名所在地セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積、単位千㎡)その他合計本社開発・製造部門京都市右京区LSI半導体素子モジュールその他本社施設及び生産設備等14,5721,25834,502(79)11,26563,9852,468管理部門122,374その他開発・製造・営業部門他滋賀県大津市他開発・営業施設及び生産設備等12,76317,76010,301(72)94041,7661,958 (2)国内子会社2025年3月31日現在 会社名所在地セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積、単位千㎡)その他合計ローム浜松㈱浜松市中央区LSI半導体素子生産設備等19,37911,0256,119(67)[0]30436,829269ローム・ワコー㈱岡山県笠岡市他LSI半導体素子生産設備等2,4341,6582,375(109)[6]5136,982375ローム・アポロ㈱福岡県八女郡広川町他LSI半導体素子モジュールその他生産設備等31,44510,1753,546(225)[12]22,80767,974841ラピスセミコンダクタ㈱横浜市港北区他LSI半導体素子モジュール生産設備等51,16835,3414,809(891)[2]26,218117,538723 (3)在外子会社2025年3月31日現在 会社名所在地セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積、単位千㎡)その他合計ローム・エレクトロニクス・フィリピンズ・インクフィリピンカルモナLSI半導体素子モジュールその他生産設備等16,67220,8771,244(130)6,10044,8954,391ローム・インテグレイテッド・システムズ・タイランド・カンパニー・リミテッドタイクローンヌンLSI半導体素子モジュールその他生産設備等6,35712,1322,727(227)5,86527,0824,437ローム・セミコンダクタ・チャイナ・カンパニー・リミテッド中国天津半導体素子モジュール生産設備等3,4446,192-(-)[109]1,33710,9741,137ローム・エレクトロニクス・マレーシア・センディリアン・バハッドマレーシアコタバルLSI半導体素子生産設備等7,6982,622-(-)[138]4,02514,3462,089サイクリスタル・ゲーエムベーハードイツニュルンベルク半導体素子生産設備等2,26530,8831,176(44)7,88242,208423 (注)1.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品、有形使用権資産(有形固定資産のその他)、建設仮勘定、無形固定資産及び長期前払費用(うち繰延資産)の合計であります。2.「土地」の( )内は所有面積であり、また[ ]内は連結会社以外からの賃借面積であります。3.ローム・エレクトロニクス・フィリピンズ・インクの土地は連結子会社のローム・リアルティ・コーポレーションから賃借しているものであります。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約11,697字
(1)【コーポレート・ガバナンスの概要】① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方当社では、「企業目的」「経営基本方針」などの目的・方針を実現し、株主の皆様をはじめとするステークホルダーの立場に立って、企業の持続的な成長と中長期的な企業価値の最大化をはかるため、常に最良のコーポレートガバナンスを追求しております。また当社は、東京証券取引所が定め、上場会社各社に適用されている「コーポレートガバナンス・コード」の趣旨・精神を踏まえた上で、企業の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に向けて、当社のコーポレートガバナンスに関する基本的な考え方や基本方針等を示すことを目的に「ローム・コーポレートガバナンス・ポリシー」を制定しております。 ② 企業統治の体制イ.企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由等当社は、監査等委員である取締役が取締役会における議決権を持つこと等により取締役会の監督機能を強化し、コーポレートガバナンスの一層の充実及び企業価値の向上をはかることを目的に、2019年6月27日開催の第61期定時株主総会の決議を経て、監査等委員会設置会社に移行しました。当社では、「ローム・コーポレートガバナンス・ポリシー」に基づき適切なガバナンス体制を構築し、取締役会が取締役に対する監督機能を発揮することにより、経営の公正性・透明性を確保しております。当社の取締役会は11名(うち独立社外取締役6名)、監査等委員会は4名(うち独立社外取締役3名)で構成し、独立社外取締役が取締役会の3分の1以上となるようにしており、取締役会が透明・公正な体制のもと、十分に建設的な議論を経て迅速かつ果断な意思決定を行っております。さらに、取締役会の監督と執行の分離を進め、経営に対する監督の実効性を確保する観点から、2024年4月1日より取締役会議長を社外取締役である南雲忠信が務めております。取締役会の機能を補完し、迅速かつ機動的な経営体制を構築するため、2019年9月に執行役員制度を導入しました。また、取締役社長の意思決定を補佐する機関として、執行役員で構成する経営執行会議を設置し、重要な業務執行等について合理的かつ効率的な意思決定のための審議をしています。更に、役員の報酬・指名に関して、独立性・客観性・透明性を高めるため、取締役会の諮問機関として、独立社外取締役が過半数を占める取締役報酬協議会及び役員指名協議会を設置しております。取締役報酬協議会は、当社の取締役の報酬体系及びこれに基づく各取締役の報酬に関して協議し、監査等委員でない取締役に関する協議結果については取締役会に答申し、監査等委員である取締役に関する協議結果については監査等委員会に答申しております。また、役員指名協議会は、当社の取締役社長、役付取締役及び役付執行役員(上席執行役員を除く)の選解任並びに取締役の候補者の指名に関して協議し、その協議結果を取締役会に答申しております。両協議会はいずれも、社外取締役 南雲忠信が議長を務め、社外取締役 井上福子及び代表取締役社長 東克己の3名で構成しております。監査等委員会では、監査方針、監査基準及び監査計画を定め、業務執行部門から独立した内部監査部門と連携の上、当社各部門及びグループ会社への往査、当社の業務や財産状況の調査及び内部統制システムの活用等により、取締役の職務執行の適法性や妥当性に関する監査を行います。また、サステナビリティ経営委員会を設置するとともに、ロームグループサステナビリティ方針を策定し、中期経営計画の実現に必要なサステナビリティ重点課題(マテリアリティ)の達成に向けて取り組むことで、当社と社会の持続可能な成長につなげてまいります。以上に加えて当社では、経営内容の公正性と透明性を高めるため、積極的な情報公開にも努め、リサーチアナリストやファンドマネージャーなどの機関投資家に対して説明会を開催するとともに、インターネットを通じて財務情報の提供を行うなど幅広い情報開示に努めております。 ロ.当社の企業統治体制図③ 企業統治に関するその他の事項イ.内部統制システムの整備の状況当社グループでは、内部統制システムの強化を重要な経営課題の一つとして捉え、グループ全体の業務プロセスを適正に維持することにより、企業としての持続的な成長と社会的責任を果たしてまいりたいと考えております。具体的な内部統制システム構築の基本的な方針は、当社取締役会において以下のとおり決議しております。 1.取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制(a)当社グループが更なるグローバル化をはかっていくに当たり、法令はもとより、人権・労働・環境・腐敗防止等多岐にわたる問題に対し、国連グローバル・コンパクト10原則を支持し、当社の製品・技術・サービスによりこれら社会課題の解決(SDGs)に貢献する。また、社会的責任に関する国際規格「ISO26000」に準拠するとともに、「責任ある企業同盟(RBA)による行動規範」を遵守し、「ロームグループサステナビリティ方針」として掲げ、サステナビリティ経営を推進する。(b)取締役は、「ロームグループ行動指針」や取締役会規則等の社内規程に基づき職務を執行し、法令・定款への適合性を確保する。(c)「ローム・コーポレートガバナンス・ポリシー」に基づき、適切なガバナンス体制を構築し、取締役会が取締役に対する監督機能を発揮することにより、経営の公正性、透明性を確保する。(d)取締役が他の取締役の違法な行為を発見した場合には、直ちに取締役会及び監査等委員会に報告する。(e)複数の独立した社外取締役が、定期的に会合を開催し、相互に情報や意見の交換を行うとともに、取締役の職務の執行の法令・定款への適合性を常に確認する。(f)海外を含むグループ全社に内部通報制度(外部の弁護士事務所に経営陣から独立した通報窓口を設置する場合を含む。)及びサプライヤー様向け通報制度(コンプライアンス・ホットライン)を展開すること等により、取締役の違法な行為の発見と再発防止対策を行う。(g)独立した内部監査部門を設置し、内部統制システムの有効性を評価・モニタリングするとともに、取締役の不正事案発生時には、同部門が取締役会及び監査等委員会に直接報告できるレポートラインを確保する。 2.取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制(a)株主総会議事録、取締役会議事録、りん議書、年度事業計画等取締役の職務の執行に係る決定事項等は文書(電子データを含む。以下同じ。)により保存し、その保存・管理体制は法令並びに社内規程を遵守する。(b)グループ会社や関連部門への指示等は、原則として文書により行い、取締役がいつでも閲覧できる保管状況にする。(c)取締役の職務の執行に係る情報は、関係部署等において適正に保存・管理するとともに、社内通知・情報セキュリティ教育等による全従業員への周知・教育により、情報の漏えいや不正利用を防止する。 3.取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制(a)執行権限を持つ取締役の人数を絞り込むとともに、執行役員制度を導入し、職務分掌に基づいた具体的業務の執行を行わせ、執行に係る迅速な意思決定を実現する。(b)取締役社長の意思決定を補佐することを目的として、執行役員によって構成する経営執行会議を設置する。(c)経営に重要な影響を及ぼす事項は、個別に社内プロジェクトチームを設置し、問題の把握・分析・報告に当たらせるとともに、定款、社内規程に則し、適宜、取締役会やりん議書にて機動的に意思決定する。(d)リスク管理や情報管理等さまざまな事項についての社内の管理方法を文書化した社内標準の遵守を徹底する。(e)当社グループの競争力強化、適正利益の確保のため、中期経営計画を策定するとともに、目標達成に影響を与えるサステナビリティ重点課題(マテリアリティ)を特定し、その進捗及び達成状況の管理を行う。 4.使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制(a)コンプライアンス委員会を組織し、「ロームグループ行動指針」を展開する等によりグループ全体での法令遵守活動を行う。グループ会社にも当社に準じたコンプライアンス体制を組織し、部門責任者をリーダーに選任して、各部門におけるコンプライアンス意識と法令遵守の徹底をはかる。(b)固有の法令を適切に遵守するため、EHSS統括委員会の傘下にある各マネジメントシステム体制において、グループ全体の法令遵守状況の確認及び啓発活動等を行う。(c)会社情報の適時開示に係る社内体制のもと、各部署は社内規程に則しインサイダー情報の適正な管理に努め、従業員に対する教育・啓発を行い、インサイダー取引の防止をはかる。(d)海外を含むグループ全社に内部通報制度(外部の弁護士事務所に経営陣から独立した通報窓口を設置する場合を含む。)及びサプライヤー様向け通報制度(コンプライアンス・ホットライン)を展開すること等により、従業員の職務の執行における違法な行為の発見と再発防止対策を行う。 5.企業集団における業務の適正を確保するための体制(a)当社グループ全体の企業価値を向上させるため、創業の精神である企業目的・方針を共有し、グループが一丸となって事業活動を行う。(b)当社のEHSS統括委員会の傘下にある各マネジメントシステム体制が、それぞれの担当分野における業務の適正を確保するため、グループ会社を横断的に指導・管理する。(c)当社グループ全社に共通する標準書を制定し、運用する。(d)当社に「グループ会社役員指名協議会」を設置し、グループ会社の役員人事に親会社として適切に関与するとともに、グループ会社の取締役又は監査役等を適切に配置し、業務執行の適正性の監視を行う。(e)グループ会社での重要案件について、当社の取締役会承認やりん議書決裁を必要とする制度の運用のほか、当社各部門が定期的に報告を受けることにより、グループ会社を管理する。(f)財務報告の適正性確保のための体制と、その監査制度への対応を通じて、当社に加え主要なグループ会社を包含した内部統制制度の強化を進める。(g)社長直轄の組織である当社内部監査部門は、グループ会社の業務執行状況、法令・社内規程の遵守状況及びリスク管理状況等を確認するため、内部監査を実施する。(h)海外を含むグループ全社に内部通報制度(外部の弁護士事務所等に経営陣から独立した通報窓口を設置する場合を含む。)及びサプライヤー様向け通報制度(コンプライアンス・ホットライン)を展開すること等により、グループ会社の取締役及び監査役等の違法な行為の発見と再発防止対策を行う。 6.監査等委員会の職務を補助すべき取締役及び使用人に関する事項、当該取締役及び使用人の取締役(監査等委員である取締役を除く。)からの独立性に関する事項及び当該取締役及び使用人に対する指示の実効性の確保に関する事項(a)監査等委員会の職務を補助するため、必要な実務能力を具備した使用人を配置することができる。(b)当該使用人は、会社の業務執行に係る職務との兼務はしない。また、その人事・異動・考課については、監査等委員会の意見を尊重する。 7.監査等委員会への報告に関する体制及び当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保するための体制(a)取締役は、他の取締役の職務の執行における違法の行為、善管注意義務に違反する行為、会社に著しい損害を及ぼすおそれのある事実等を発見した場合、直ちに監査等委員会に報告を行う。(b)EHSS統括委員会及びその傘下にある各マネジメントシステム体制を運用する各会議体へ必要に応じて常勤監査等委員がオブザーバーとして出席するとともに、各委員会等は議事録等で活動内容を定期的に監査等委員会へ報告する。(c)りん議書、報告書等により業務執行の経過及び結果が適宜監査等委員会に報告される体制とする。(d)当社及びグループ会社の取締役及び従業員は、監査等委員会から業務執行に関する事項について報告を求められた場合、速やかに必要な報告を行う。(e)コンプライアンス・ホットラインの担当部署は、内部通報の状況について、定期的に監査等委員会に報告する。(f)グループ会社の取締役又は監査役等が、当社及びグループ会社の業務執行に関し、法令、定款及びその他の社内規程に違反又は当社グループに著しい損害を及ぼすおそれのある事実を発見した場合には、これらの者又はこれらの者から報告を受けた者は、監査等委員会に対して報告する。(g)当社の取締役及び法務部門がコンプライアンス・ホットラインへの通報対象となる場合には、通報受付の独立性を確保する観点から、常勤監査等委員が直接報告を受けるルートを確保する。(h)監査等委員会へ報告を行った者に対しては、法令・社内規程に従い、当該報告をしたことを理由として不利な取扱いは行わない。 8.その他監査等委員会の監査が実効的に行われることを確保するための体制(a)内部統制システムの運用状況について、取締役は監査等委員会の求めに応じその都度報告を行う。(b)内部監査部門は、監査等委員会との連携を強化するとともに、監査結果を定期的に報告する。(c)監査等委員会は、当社グループに精通した社内取締役及び法律・会計・金融の専門家等の社外取締役を交えた多様な構成とし、独立性・実効性の高い充実した体制とする。(d)監査等委員会は、監査等委員でない取締役と随時意見の交換を行う。(e)監査等委員会がその職務の執行において必要と認める費用は会社が負担する。 ロ.リスク管理体制の整備の状況当社のリスク管理体制は、以下の方針に沿ってその整備に努めています。 1.EHSS統括委員会は、環境(Environment)、健康・衛生(Health)、安全(Safety)、サステナビリティ(Sustainability)に関連するマネジメントシステムの運用を統括し、取締役会に対して適宜、報告・相談を行うとともに、取締役会から監督・指示を受ける。EHSS統括委員会の傘下に、リスク管理・事業継続、サプライチェーン、労働、倫理、安全衛生、環境、情報、品質の各マネジメントシステムを推進する体制を構築し、それぞれ担当する分野に関して発生する経営上の諸問題やリスクに対し、その対策・指導・解決に努め、適切に対応する。 2.業務遂行上発生する可能性のある重要なリスクを抽出・分析・統括管理するリスク管理・BCM委員会を組織する。「リスク管理・事業継続方針」を制定し、突然の自然災害等不測の事態の発生に対してもその影響を回避又は極小化し、結果として事業の存続を可能とするため、リスク管理・BCM委員会において、各リスク主管担当部署の活動状況を検証するとともに、事業継続計画(BCP)を策定し、あらゆる事前対策や準備に努めるよう、グループ全社に徹底をはかる。 3.反社会的勢力排除に向けた社内体制として、総務部に危機管理室を設置し、警察等外部の専門機関との連携・情報交換を行い、排除のための具体的活動の展開・徹底をはかる。また、反社会的勢力排除のための対応について社内規程を定め、その遵守を求めるとともに、グループ全従業員に配布している「ロームグループ行動指針」等で毅然たる態度で対応するよう明記し、各種社内研修等の機会を活用して啓発に努める。 ハ.業務の適正を確保するための体制の運用状況の概要当社グループでは、前記基本的な方針に基づき、内部統制システムの構築とその適切な運用に努めております。当事業年度における内部統制システムの運用状況の概要は以下のとおりです。 1.コンプライアンス体制について(a)当社グループでは、「企業目的」「経営基本方針」等の目的・方針を実践していく上で遵守すべき行動規範として「ロームグループ行動指針」をすべての取締役・監査役等、従業員等に周知するとともに、当該指針に則った行動をとるよう徹底しております。(b)コンプライアンス委員会を定期的に開催し、コンプライアンス体制強化に向けた計画を策定するとともに、計画に沿った階層別、役割別の教育の実施、「ロームグループ行動指針」遵守に関するトップメッセージの発信、専門部会から全従業員向けの教育や通知による注意喚起等を行っております。(c)内部通報制度を運用し、コンプライアンス違反の未然防止、早期発見及び適切な対処を実施しており、その運用状況については定期的に取締役会及び監査等委員会に報告しております。(d)業務執行部門から独立した内部監査部門を設置し、内部統制システムの有効性について、同部門において評価・モニタリングを実施することで、業務の透明性と実効性を向上させる取り組みを行っております。 2.リスク管理体制について(a)リスク管理・BCM委員会を適宜開催し、業務遂行上発生する可能性のある重要なリスクを抽出・分析・統括管理しております。また、突然の自然災害等不測の事態の発生に対しても、その影響を回避又は極小化し、結果として事業の存続を可能とするため、リスク管理・BCM委員会が各リスク主管担当部署の活動状況を検証するとともに、事業継続計画(BCP)を策定し、あらゆる事前対策や準備に努めるよう、グループ全社に徹底しております。(b)「ロームグループ健康経営宣言」を制定し、グループ全従業員の健康維持・増進や心理的安全性の確保をはかるとともに、従業員の活力向上・生産性向上等、組織の活性化を目指してグループ全体で取り組みを推進しております。(c)手口の高度化・巧妙化が進むサイバー攻撃の頻度が増加している状況において、社内通知による注意喚起や全従業員への情報セキュリティ教育等を含めた情報漏えい防止のための取り組み、インシデント発生を即座に検知するソフトウエアの活用、生成系AIの利用における注意点の周知等、継続的なセキュリティ対策の強化に取り組んでおります。(d)「ロームグループ機密情報管理方針」を定めるとともに、全社的に統括管理する部門を設置し、機密情報マネジメント体制を構築・運用することで、適切な機密情報管理の徹底に努めております。(e)近年、国際情勢が複雑化し事業環境の不確実性が高まる状況において、増大する地政学リスクがもたらす当社グループへの影響を最小限に抑えるため、経済安全保障室を設置し、関連情報の早期把握、全社横断的な組織連携及び対策を講じることができる体制を構築しております。(f)各国及び各地域の政府・自治体等からの研究費や公的資金(補助金・助成金)の受給及び税制優遇の適用にあたっては、社内に専門部会(公正研究・開発専門部会、公的資金管理専門部会)を設置し、法令・指針等に沿った社内規程を制定のうえ、効果的かつ適切な管理体制のもと、社内教育・啓発活動を行っております。さらに、通報窓口の設置により、インシデントや不正行為発生等への対応ルートの整備や改修を含め、グループとして適切な運用管理を目指し取り組んでおります。 3.子会社管理体制について(a)グループ会社での重要案件について、当社の経営執行会議での審議、取締役会承認やりん議書決裁を必要とする制度の運用のほか、当社各部門が業務遂行状況等について定期的に報告を受けることにより、グループ会社を管理しております。(b)社長直轄の組織である当社内部監査部門が、年度計画に基づき、グループ会社の業務執行状況、法令・社内規程の遵守状況及びリスク管理状況等の内部監査を実施し、業務の適正性を確認しております。また、監査結果については定期的に取締役及び監査等委員会に報告を行っております。 4.取締役の職務執行について(a)年間計画に基づき定時取締役会を開催するほか、必要に応じて臨時取締役会を開催し、法令又は定款に定められた事項及び経営上重要な事項の決議を適時に行うとともに、相互に取締役の職務執行の監督を行っております。(b)取締役会及び社内規程において各取締役に委任する事項を明確にするとともに、執行役員制度を導入し、効率的かつ機動的な職務執行を行っております。(c)経営執行会議において、重要な経営方針や計画、業務執行等を審議し、取締役社長の意思決定を補佐しています。(d)取締役の職務の執行に係る情報は、社内規程に則り適正に保存・管理されており、情報漏えいや不正利用を防止しております。 5.監査等委員会が選定する監査等委員の職務執行について(a)当該監査等委員は、取締役会のほか、EHSS統括委員会等の重要な会議に出席し、適宜意見を述べております。(b)当該監査等委員は、当社各部門との面談及びグループ会社への往査などを実施し、業務執行の適法性、適正性を確認しております。(c)当該監査等委員は定期的に取締役、会計監査人、内部監査部門と情報及び意見交換を実施し、監査の実効性の向上をはかっております。 ④ 株式会社の支配に関する基本方針について当社は、「つねに品質を第一とし、いかなる困難があろうとも、良い商品を国の内外へ永続かつ大量に供給し、文化の進歩向上に貢献すること」を企業目的としております。そして、この企業目的を遂行することが、当社の永続的かつ総合的な企業価値の創造と向上をもたらすと同時に、株主の皆様を始めとするすべてのステークホルダーへの利益貢献につながるものと考えております。また、株主の皆様から負託を受けた当社取締役会は、上記企業目的を遂行し、持続的成長に向けて不断の経営努力を尽くすことで、更なる企業価値の向上をはかる責務を負っているものと理解しております。いわゆる買収防衛に関しては、企業価値向上による株価の上昇や、積極的なIR活動による株主説明責任の貫徹及び株主の皆様との常日頃からの対話による信頼関係の確立こそが、その最善の方策であると考えております。そして、当社に対して買収の提案が行われた場合には、これを受け入れるか否かの最終判断は、その時点における株主の皆様に委ねられるべきであり、その際に当社取締役会が自己の保身をはかるなど恣意的判断が入ってはならないと考えております。また、買収提案の局面においては、株主の皆様が十分な情報に基づき相当な検討期間をかけて適正な判断を下すことができること(インフォームド・ジャッジメント)が、当社の企業価値及び株主共同の利益の確保と向上のために不可欠であると考えております。 ⑤ 責任限定契約の内容の概要当社は、取締役(業務執行取締役等であるものを除く。)全員との間で、会社法第427条第1項及び当社定款の規定に基づき、同法第423条第1項の損害賠償責任について、同法第425条第1項に定める最低責任限度額を当該賠償責任の限度とする責任限定契約を締結しております。 ⑥ 役員等賠償責任保険契約の内容の概要当社は、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結し、被保険者である役員等がその職務の執行に関して責任を負うこと又は当該責任の追及に係る請求を受けることによって生ずることのある損害を補填することとしております。当該保険契約の被保険者は、当社及び子会社の取締役、監査役及び執行役員等であり、その保険料は当社が全額負担しております。なお、犯罪行為や意図的に違法行為を行った被保険者の損害等は補償対象外とすることにより、役員等の職務の執行の適正性が損なわれないように措置を講じております。 ⑦ 取締役の定数当社の取締役(監査等委員である取締役を除く。)15名以内、監査等委員である取締役は5名以内とする旨定款に定めております。 ⑧ 取締役の選任の決議要件当社では、取締役の選任の決議につきまして、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもってこれをなす旨及び、累積投票によらない旨を定款に定めております。 ⑨ 自己の株式の取得当社では、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行できるようにするため、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって市場取引等により自己の株式を取得することができる旨を定款に定めております。 ⑩ 中間配当の決定機関当社では、株主への機動的な利益還元を行うことを可能とするため、会社法第454条第5項の規定により、取締役会の決議によって、毎年9月30日を基準日として中間配当をすることができる旨を定款に定めております。 ⑪ 株主総会の特別決議要件当社では、株主総会における特別決議の定足数の確保をより確実にするため、会社法第309条第2項に定める決議につきまして、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもってこれをなす旨を定款に定めております。 ⑫ 取締役会及び任意の委員会における活動状況イ.取締役会の活動状況当事業年度において、当社は取締役会を19回開催し、主に経営戦略、IR活動、サステナビリティ経営、グループガバナンス等をはじめとする経営上の重要なテーマ等(平均開催時間:88分、上程議案総数:92件)について審議をしており、個々の取締役の出席状況は次のとおりであります。役員区分氏名当事業年度における取締役会の出席状況取締役(監査等委員でない取締役)松本  功79%(15回/19回)(注)1東  克己100%(19回/19回)伊野 和英100%(19回/19回)立石 哲夫100%(19回/19回)山本 浩史100%(19回/19回)青木 哲夫100%(14回/14回)(注)2,3南雲 忠信95%(18回/19回)Peter Kenevan100%(19回/19回)井上 福子100%(19回/19回)小崎 亜依子93%(13回/14回)(注)3村松 邦子100%(5回/5回)(注)4取締役(監査等委員である取締役)山﨑 雅彦100%(19回/19回)(注)2中川 恵太100%(19回/19回)千森 秀郎95%(18回/19回)(注)2小野 友之100%(19回/19回)(注)1.2025年3月31日をもって代表取締役社長 社長執行役員を辞任いたしました。2.2025年6月25日開催の第67期定時株主総会終結のときをもって任期満了により取締役を退任いたしました。3.2024年6月26日開催の第66期定時株主総会において取締役に選任されたため、出席の対象となる取締役会の開催回数が他の取締役と異なります。4.2024年6月26日開催の第66期定時株主総会終結のときをもって任期満了により取締役を退任いたしました。ロ.その他の委員会の活動状況当事業年度における任意の委員会の協議内容及び各委員の出席状況は、次のとおりであります。任意の委員会協議内容当事業年度における開催回数及び出席状況取締役報酬協議会・協議会の今後の体制・取締役の報酬体系及び各取締役の報酬等の見直し・役員報酬サーベイの結果報告南雲 忠信100%(5回/5回)Peter Kenevan100%(3回/3回)(注)1井上 福子100%(3回/3回)(注)1中川 恵太100%(5回/5回)千森 秀郎100%(2回/2回)(注)2村松 邦子100%(2回/2回)(注)2松本  功80%(4回/5回)役員指名協議会・協議会の今後の体制・中長期的な経営体制の構築に向けて・取締役社長、役付取締役及び役付執行役員の選解任及び取締役の候補者の指名等南雲 忠信100%(14回/14回)Peter Kenevan100%(11回/11回)(注)1井上 福子100%(11回/11回)(注)1中川 恵太100%(14回/14回)千森 秀郎100%(3回/3回)(注)2村松 邦子100%(3回/3回)(注)2松本  功92%(11回/12回)(注)3(注)1.2024年6月に役員指名協議会及び取締役報酬協議会の委員に選任されたため、出席の対象となる両協議会の開催回数が他の委員と異なります。2.2024年6月に役員指名協議会及び取締役報酬協議会の委員を退任されたため、出席の対象となる両協議会の開催回数が他の委員と異なります。3.2025年2月に役員指名協議会及び取締役報酬協議会の委員を退任されたため、出席の対象となる協議会の開催回数が他の委員と異なります。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約1,881字
①戦略当社グループでは、経営基本方針の中で、「広く有能なる人材を求め、育成し、企業の恒久的な繁栄の礎とする。」と掲げています。創業以来、蓄積されてきた会社の歴史や技術、資産は会社にとって重要な財産であり、それを培ってきたのは紛れもなく人財です。だからこそ、当社グループでは、従業員一人ひとりが個々人の能力を最大限に引き出せるよう成長意欲に投資し、人財育成に注力することに加え、広く有能なる人財が活き活きと活躍できる舞台を整備することを通じて、会社と従業員の循環的な成長を目指しています。これらの実現のため、人的資本経営を推進することが、事業の成長や企業価値向上につながるものとして捉えております。当社グループでは、人的資本経営を「従業員個々の成長を企業に取り込み、企業の利益を個人の市場価値向上のために再投資することで、個人と企業の永続的成長サイクルを実現する」と定義しています。企業は従業員に適切な成長の場や機会を提供し、積極的に従業員の成長を支援する。そこに魅力を感じる従業員が当社に集い、業務を通じて成長し、自身の市場価値を高める。その結果として、企業が成長し、中長期的に企業価値を高め、更に従業員に再投資する。このようなサイクルを永続的に回し続けることが、当社の人的資本経営だと捉えています。また、求める人財像・組織の姿としては、企業目的・方針及び目指す姿に共感し、自律的に成長し続けるプロフェッショナルな人財が、多様な個性を尊重しあいながらONE ROHMとなり、事業の成長に貢献する状態だと考えています。人的資本経営を推進することで、事業の持続的な成長と中長期的な企業価値向上につなげていきます。現状半導体ビジネスにおけるグローバル競争が激化するなか、顧客から選ばれる製品を開発するためには、変化する世の中の需要に迅速、かつ柔軟に対応できる人財を育成していくことが必要です。そのため、当社グループでは「従業員エンゲージメントの強化」「ダイバーシティの推進」「従業員の健康と安全の確保」が重要であると考え、サステナビリティ重点課題として特定しています。「従業員エンゲージメントの強化」に向けては、従業員の自律的なキャリア形成及び能力開発を促進する仕組みと支援する体制を設けています。仕組みの具体例として、研修においては、階層ごとに全員が受講する研修だけではなく、自身のキャリアに必要な知識・スキルを自身に必要なタイミングで、自ら学ぶことができる「選択式研修」を設け、従業員個人の課題やキャリアに応じた学びの機会を提供しています。また、グローバルな視野で考え、更なる“未知”にチャレンジできる「海外トレーニー制度」やMBA(経営学修士)派遣などの制度を通じた次世代リーダーの育成も実施しています。更に、高度な専門スキルをもって会社に貢献する従業員を「スペシャリスト職」として認定することで、その道の第一人者としてのキャリアパスを明確にする仕組みを設け、「ジョブポスティング制度」では、注力事業の強化・増員時の求人を、社内にも開示・公募することで、自らの意思も異動に反映できる機会を提供しています。これらの仕組みによって、従業員一人ひとりが主体的・継続的に自らのキャリア形成に向き合い、会社もそれを支援することでキャリア開発が活性化するとともに、人財の内部流動性が高まることで、急速な環境変化への機動的対応を可能にし、注力事業に必要な人財を確保することにもつながっています。「ダイバーシティの推進」は、多様なバックグラウンドを持つ人財が集い、チームワークを発揮することが企業のイノベーションにつながるとの考えからきています。組織の多様性を高め、異なる背景や価値観を受容することで、多様な知見に基づくアイデアを創出することができます。特に、意思決定の場面においては、多様な考えを取り入れることこそが、優位性のある決定に必要なことだと考えております。そのため、「当社グループ全体の女性管理職比率」、「女性又は外国人役員比率」等の指標を当社は重視しております。なお、一連の取り組みについては、「従業員が心身ともに健康であり、安心して働ける安全な環境が確保されていること」が大前提です。職場でのハラスメント等の未然防止に加え、従業員への健康投資を積極的に行うことで、組織の活性化につなげていきます。今後も、会社と従業員の循環的な成長を目指し、豊かな人間性と知性を備えた多様な人財を育成し、個々の能力が最大限に発揮される環境を整備して企業価値向上に努めてまいります。
事業の内容 FY2025 / 約1,130字
3【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社37社(国内7社、海外30社)、関連会社3社(国内1社、海外2社)で構成され、電子部品の総合メーカーとして、その製造・販売を主たる事業内容としております。 主な製品及び事業の名称は次のとおりであります。セグメントの名称主な製品及び事業の名称LSIアナログ、ロジック、メモリ半導体素子トランジスタ、ダイオード、パワーデバイス、発光ダイオード、半導体レーザーモジュールプリントヘッド、オプティカル・モジュールその他抵抗器 また、当社グループの事業に関わる主要な関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。製造 会社名セグメントの名称LSI半導体素子モジュールその他国内ローム浜松㈱○○ ローム・ワコー㈱○○ ローム・アポロ㈱○○○○ ローム・メカテック㈱○○○○ ラピスセミコンダクタ㈱ ※1○○○ 海外ローム・コリア・コーポレーション○○ ローム・エレクトロニクス・フィリピンズ・インク○○〇○ ローム・インテグレイテッド・システムズ・タイランド・カンパニー・リミテッド○○○○ ローム・セミコンダクタ・チャイナ・カンパニー・リミテッド ○○ ローム・エレクトロニクス・ダイレン・カンパニー・リミテッド ○ ローム・エレクトロニクス・マレーシア・センディリアン・バハッド○○ ローム・メカテック・フィリピンズ・インク○○ ○ ローム・メカテック・タイランド・カンパニー・リミテッド ○○○ サイクリスタル・ゲーエムベーハー ※2 ○ 販売〈海外〉ローム・セミコンダクタ・コリア・コーポレーションローム・セミコンダクタ・シャンハイ・カンパニー・リミテッドローム・セミコンダクタ・ホンコン・カンパニー・リミテッドローム・セミコンダクタ・タイワン・カンパニー・リミテッドローム・セミコンダクタ・シンガポール・プライベート・リミテッドローム・セミコンダクタ・フィリピンズ・コーポレーションローム・セミコンダクタ・タイランド・カンパニー・リミテッドローム・セミコンダクタ・マレーシア・センディリアン・バハッドローム・セミコンダクタ・インディア・プライベート・リミテッドローム・セミコンダクタ・ユーエスエー・エルエルシーローム・セミコンダクタ・ゲーエムベーハー ※1.ラピスセミコンダクタ㈱は、電子部品の販売業務も行っております。※2.サイクリスタル・ゲーエムベーハーは、電子部品の原材料の開発及び販売業務も行っております。 主要な事業系統図は、次のとおりであります。 なお、当社グループは複数セグメントに跨って事業展開を行っており、セグメント別に記載すると複雑になりますので、一括して記載しております。
事業等のリスク FY2025 / 約13,447字
3【事業等のリスク】(1)リスクマネジメント体制事業活動を進めていく上で、様々なリスクが財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性が考えられます。当社グループではこうしたリスクを回避、あるいはその影響を最小限に食い止めるため、「リスク管理・事業継続方針」に基づき、全社リスクマネジメントの強化に取り組んでおります。取締役会及び全社のマネジメントシステムを統括する「EHSS統括委員会」のもと、「リスク管理・BCM委員会」(年4回開催)を組織しており、当社グループにおいて発生する可能性のある重要リスクを抽出した上で、発生頻度と事業に与える影響度の側面からリスクマップにて評価し、対策を管理・推進しております。また、各マネジメントシステムと連携し、半期に1回、全社リスクマネジメントの活動状況やリスク評価・管理指標について、EHSS統括委員会へ報告しております。 (リスク管理・事業継続方針)「企業目的」「経営基本方針」などの目的・方針を実践し、当社グループにおけるリスク管理と事業継続マネジメントを推進するため、以下のとおり定める。リスク管理●グループ一体となったグローバルなリスク管理を推進する。●重要リスクを特定・評価するとともに、損失を最小限に抑えるための対策を行う。●重要リスクの評価や対応状況を定期的に見直し、経営陣と共有する。●事案発生時には速やかに情報収集・報告を行い、適宜、事業継続・復旧計画に移行する。事業継続●従業員及び関係者の安全確保・安否確認を最優先事項とし、火災や環境汚染などの二次災害の発生防止に努める。●サプライチェーンを維持するため、迅速な生産復旧・事業復旧をはかる。●会社として求められる社会的責務の遂行をはかる。●事業継続マネジメントの推進及び復旧活動は、経営陣の指揮のもと全社一丸となって取り組む。●事業継続計画を事業環境の変化に応じて定期的に見直し、事業継続マネジメントシステムの継続的な改善に努める。 (リスクマネジメント体制図) (リスクマネジメント活動概要) (2)事業等のリスク有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。各リスクについて、影響度と発生頻度を「大」「中」「小」の3段階で評価しております。影響度については、社内で定めた指標に基づき、財務、事業中断、評判・イメージ、安全・人命のいずれかの観点から評価しております。ただし、以下はすべてのリスクを網羅したものではなく、記載された項目以外のリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 経営戦略リスク(1) 事業戦略・市場変動に関するリスク発生頻度:中影響度:大 内容当社グループは注力市場として「自動車関連分野」、「産業民生機器関連分野」、「海外市場」を、また注力商品として「パワー」、「アナログ」を掲げるなど、より成長が見込める市場、あるいは当社グループの強みを発揮できる市場や技術に、重点をおいております。こうした重点分野においては、今後グローバルな競争がより激化する可能性があり、コストダウンの限界を超えた価格競争や熾烈な開発競争に巻き込まれる可能性があります。また、社会ニーズの様々な変化や各国の政策・規制等により市場成長の鈍化や市場の縮小が起こる可能性があります。例えば、電気自動車の市場成長の鈍化は、それらに採用が進むパワーデバイスを製造する当社グループにおいてリスクとなり得ます。こうした市場の動向や競争環境の変化により、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローが悪影響を受けるリスクがあります。主な対策このようなリスクに対し、顧客ニーズを先取りする提案型の企画・開発体制にするために、マーケティング本部を新設しました。これにより、システムレベルで顧客ニーズを先取りし、当社グループが強みを持つ技術領域を中心とした新製品・新技術の開発を進め競争力を高めております。具体的には以下の通りとなります。1.マーケティング本部を①マーケティング機能、②Field Application Engineer (FAE)・Application Engineer (AE)機能、③デジタル(Web)マーケティング機能、④マーケティングコミュニケーション(マーコム)機能から組織しました。2.また、①マーケティング機能をシステムとプロダクトに分離し、システムマーケティングはシステム、アプリケーションレベルで戦略策定・提案活動を行い、プロダクトマーケティングは顧客ニーズを捉え商品仕様に落とし込んだ商品企画を行う体制へ移行します。3.開発された商品は顧客開発動向を熟知した②FAE・AEが最適なソリューションとして顧客に提案し、きめ細かな技術サポートを担当します。4.これらの活動は③デジタルマーケティングと連動し、より広範な顧客接点を形成し、技術課題解決サイト「Engineer Social Hub」等を通じて顧客技術課題のより迅速な解決を強化します。5.④マーコムは新商品、システム提案を様々なメディアで世界中の顧客に発信します。このように複数のマーケティング機能が相乗的に機能することでカスタマーサクセスの向上を飛躍的に進めます。特に昨今、環境変化が激しい自動車市場による売上への影響を受けるリスクに対して、これまで注力市場としていた自動車、産業機器関連市場に民生市場を加え、特定の市場に偏るリスクの低減を進めます。各市場においては重点アプリケーションを選択し資源を集中して活動してまいります。(2) M&Aリスク発生頻度:中影響度:大 内容当社グループでは企業価値の向上を目的として、将来的な事業展望を見据えた既存事業の拡大や、既存技術を元にした新規分野への進出、及び新規技術の獲得や有望な人財の確保を視野に入れたM&Aをワールドワイドに検討・実施していく必要性があると考えております。一方、買収前のデューデリジェンスで検証すべきガバナンス・マネジメントの仕組みや体制、業務体制、シナジー仮説などの検証が不十分であると、買収見積額が実際の価値を上回ってしまい、結果的に損失を被る事態にもなりかねません。買収後においてもPost Merger Integration(PMI)が適切に行われず、想定外の事態の発生や市場動向の著変等が原因で、買収事業が所期の目標通りに推移せず、場合によっては損失を生む可能性があります。主な対策M&Aに当たっては、当社の事業戦略に沿った買収候補企業の探索を事前に行います。実行段階においては、社内に専門のプロジェクトチームを組成するとともに外部アドバイザーを起用して第三者視点を織り込んで十分に調査・検討を行った上、多段階の審議を通じて決定プロセスの適正性を確保しております。また、買収後のPMIを有効なものとするためにも、買収の実行段階からPMIの視点を入れ計画を策定、実行するとともに、買収事業の目標達成状況をモニタリングし、事業環境の変化等には戦略の見直しを行うなど適時に対応することとしております。 外部環境リスク(3) 為替リスク発生頻度:中影響度:大 内容当社グループは開発・製造・販売の拠点を世界各地に展開しており、多通貨での収益・費用及び資産・負債が発生しております。各拠点の会社通貨の財務諸表への換算、連結財務諸表への円換算は為替レートにより変動し、業績及び財政状態に影響を与えます。また、当社グループは日本、アジア及びヨーロッパにて生産活動を行うとともに、世界市場において販売活動を行っております。このため、生産拠点と販売拠点の取引通貨が異なり、常に為替レート変動の影響を受けております。概していえば、円高の場合は業績にマイナスに、円安の場合にはプラスに作用します。主な対策為替変動リスクを軽減するため、外貨建ての営業債権に対して、一定程度の為替予約を行っております。(4) 税務リスク発生頻度:中影響度:中 内容当社グループは開発・製造・販売の拠点を世界各地に展開しており、各国税務当局から追徴課税を課されるリスク、移転価格税制による二重課税リスク、それらの発生に伴い、企業の信用が毀損するリスクがあります。主な対策ロームグループ税務方針を制定し、本社並びにグループ各社・関連部門が連携し、各国・地域の税関係法令を遵守し適正な納税に取り組んでいます。税務リスクを認識した場合は必要に応じて外部専門家への助言を求めるとともに、各国・地域の税務当局との信頼構築と良好な関係の維持に努めています。移転価格税制に対しては各社の機能・リスク及び資産に応じた利益配分によって独立企業間価格を算定し、適正な国際間取引を行うことに努めております。(5) 金融市場変動リスク発生頻度:中影響度:中 内容当社グループでは、金融市場の様々な変動リスクにより、金融資産の減少や資金調達コストの増加が生じる可能性があります。主な対策主要な金融資産である預金は高格付金融機関への預け入れを原則とし、債券等も含めて安全性の高い金融商品を保有しております。資金調達に際しては目的・期間などを考慮し、調達コストの低減に努め、銀行借入や社債発行などを行ってまいりました。今後も資本効率、キャッシュ創出力を向上させ、手元資金を活用するとともに、金融市場・金利動向に応じた調達手法を活用してまいります。(6) 自然災害に関するリスク発生頻度:小影響度:大 内容当社グループは日本のみならず世界各地で開発・製造・販売活動を行っており、地震や洪水等の自然災害の発生による稼働率の低下など、当該地域の生産や営業拠点が損害を受ける可能性があります。また、これらのリスクが複数の地域で同時に発生する可能性があり、当社グループのみならず、顧客やサプライヤーなども含めたサプライチェーン全体に大きな影響を及ぼす可能性があります。主な対策当社グループでは、リスク分散のために生産ラインを世界の複数拠点に配置するなどの対策をとっております。また、リスク管理・事業継続方針のもと、各拠点で活動しており、中でも生産機能を持つ国内外の主要拠点では、外部専門機関と協力し、自然災害、感染症、安全、操業・経済・政治リスクの観点からリスクアセスメントを行い、工場ごとにトップリスクを特定・分析・評価しております。その上で、対策委員会等を組織し、事業継続計画の立案や、それに基づく訓練など、有事に備えた様々な取り組みを行っております。顧客に対する供給維持対策としましては、稼働縮小や一時停止に対応するため、一部の機種を当社グループ他拠点及びOSAT(※)への移管を進め、更にフレキシブル生産ラインや省人化ラインの開発など、起こり得るリスクの低減に向けて長期視点で対策に取り組んでおります。※ OSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)半導体製造における後工程である組み立てとテストを請け負う製造業者のこと。 (7) 気候変動に関するリスク発生頻度:中影響度:大 内容世界的な気候変動により、過去に例のない異常気象による被害、炭素税の導入やステークホルダーからの要請への対応に伴う想定を超える費用の発生、また、リスクの顕在化に伴うブランド価値の低下等、事業活動に影響を及ぼす可能性があります。主な対策環境課題について、2021年4月に「ロームグループ環境ビジョン2050」を策定し、「気候変動対策」、「資源循環型社会の実現」、「自然サイクルと事業活動の調和」を目標として設定し、取り組みを進めております。当社グループでは、気候変動対策に関して、継続的な省エネ施策に取り組むことによる温室効果ガス排出量の抑制に努め、更に太陽光発電を含めた再生可能エネルギーの導入に取り組むなど、グループ全体において気候変動対策を推進しております。2021年9月に脱炭素社会実現に向けた「2030年中期環境目標」を改定しました。同時に、気候関連財務情報開示タスクフォース(以下、TCFD)の提言に賛同し、TCFD提言に沿った情報開示を行っております。また、2022年4月には事業で使用する電力を100%再生可能エネルギーとすることを目指す国際企業イニシアティブ「RE100」に加盟しました。※気候変動に関するリスクや対応の詳細は、「第2 事業の状況 2.サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)気候変動」をご参照ください。(8) 地政学リスク発生頻度:大影響度:大 内容ロシア・ウクライナ問題の長期化、台湾海峡や南シナ海、中東における軍事的緊張の高まり、米国・中国の二国間関係、米国関税政策など、各国・地域の国際関係及び通商環境は不確実性を増しております。グローバルで事業を行う当社グループにとって地政学リスクは事業撤退や操業停止など直接的な生産・営業活動への影響だけでなく、材料調達や顧客との取引などサプライチェーン全体に影響をもたらす可能性があります。また、あらゆる産業の製品に使用される半導体をめぐっては各国・地域が経済安全保障上の重要物資として保護主義的な政策を進めるとともに通商規制を拡大しており、それらに適切に対応できなければ、事業競争力の喪失のみならず行政罰や法的制裁により当社グループの事業活動や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。主な対策当社グループでは、有事における従業員の安全確保や事業継続を主な目的として、2024年8月にリスク管理・BCM委員会の傘下に「経済安全保障専門部会」を立ち上げました。また、専門部署である経済安全保障室を中心に全社の各種マネジメントシステム、関連部署や各地域の事業拠点と連携して、経営に影響を及ぼす可能性のある地政学リスクについて事業への影響を最小限に抑えるため、定常的な情報収集やモニタリング、リスク対策を実施しております。また、半導体関連製品の輸出規制に関しては、全社の関連部署からなる輸出管理専門部会が弁護士と連携しながら適正な安全保障輸出管理を実施しております。 経営基盤リスク(9) コンプライアンスリスク発生頻度:小影響度:大 内容当社グループでは、日本のみならず世界各地で開発・製造・販売活動を行っており、世界各地において適用される競争法、腐敗行為防止法制等の法規制を遵守する必要があります。これらの法規制に違反した場合、課徴金の支払い、事業活動の中断、ブランドイメージの毀損等により、当社グループの事業や業績に重大な悪影響を及ぼすおそれがあります。また、当社グループは研究開発活動や事業運営において、公的研究費や公的資金を活用しており、万が一、目的外使用等が判明した場合には、返還義務や行政処分、社会的信用の毀損が発生し、企業価値に影響を及ぼすおそれがあります。主な対策当社グループでは、EHSS統括委員会の傘下にあるコンプライアンス委員会が主体となって倫理マネジメントシステムを構築・運用することにより、当社グループにおけるコンプライアンス違反のリスクを管理するとともに、その防止をはかるために、主要なものとして以下の施策を実施しております。①社内規定の整備・運用当社グループでは、法令を遵守するために、各種社内規定を整備するとともに、法令の領域ごとに主管する部門を定め定期的に法令の制定及び改正の情報を収集・調査を行うことで、これら社内規定の適時適切な見直し等を行っております。なお、当社グループにおいては、日々の事業活動のなかで遵守すべき倫理上の基本的なルールを明らかにした「ロームグループ行動指針」を当社グループ全体に展開し、法令のみならず、倫理に違反した行為の未然防止にも努めております。②教育・啓発活動の実施当社グループでは、当社グループ全体のコンプライアンス意識の啓発のための施策として、全従業員向けコンプライアンス教育、役員向けリーガルセミナー及び階層別コンプライアンス教育を年に1回実施するほか、必要に応じ各種個別法令別の教育を実施しております。③内部通報制度の整備・運用当社グループでは、コンプライアンス体制の実効性を確保するため、内部通報制度として、国内グループ会社においては外部の法律事務所を窓口としたコンプライアンス・ホットラインを設置し、全従業員からコンプライアンス違反に関する通報・相談を受け付けております。また、海外グループ会社においても、各社のコンプライアンス・ホットライン窓口と合わせて、各社の役員の不正行為又はそのおそれがある場合に、その内容を当社に通報できるグローバルコンプライアンス・ホットラインを設置しております。加えて、当社グループのサプライヤー様との公正な取引を促進するため、「お取引先様(サプライヤー様)向けコンプライアンス・ホットライン」を設置しております。また、公的研究費・資金の受給については、コンプライアンス委員会の下に「公正研究・開発専門部会」、「公的資金管理専門部会」を設置し適正な管理・監査体制を構築するとともに、社内外からの相談・通報窓口の設置や社内での教育・啓発などを実施しております。(10) 知的財産に関するリスク発生頻度:中影響度:中 内容当社グループでは、他社製品と差別化できる製品を製造するために様々な新技術やノウハウを開発し、世界中で製品の製造・販売を行っております。これらの製品の製造・販売について、万が一他社の知的財産権の侵害による紛争が生じた場合、知的財産権の侵害による製品の差止や損害賠償の支払い、若しくは和解金の支払いなど、当社事業に影響を及ぼす可能性があります。主な対策当社グループにて使用している新技術やノウハウが他社の知的財産権に抵触することを防止するために、当社グループでは、従業員に対する知的財産の教育を少なくとも年1回実施し、従業員が他社知的財産の尊重に関する正しい認識を持つように努めております。また、製品・技術の開発時において参照される社内規定に、知的財産に関する項目を組み込むことにより、新しい商品・技術の開発時において必ず知的財産に関する確認が行われる仕組みとしております。 (11) 環境規制リスク発生頻度:中影響度:中 内容当社グループが事業を行うあらゆる領域において、排気、排水、有害物質の使用及び取扱い、製品含有化学物質の管理、廃棄物処理、土壌・地下水汚染等の調査並びに環境、健康、安全等を確保するためのあらゆる法律・規制を遵守しております。しかしながら、事前に予期し得なかった事態の発生などにより何らかの法的責任を負う場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。主な対策当社グループでは、環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001に準拠した環境マネジメントシステムをグループ全体で構築し、運用することで環境負荷削減をはじめとする環境保全に向けた継続的な環境改善を進めております。取り組みに当たっては、当社に設置した「環境保全対策委員会」が中心となり、法令や規制等に基づく生産や各拠点における活動・サービスに起因する環境影響を管理し、拠点ごとの内部監査で明らかになった改善点などをグループ各社に水平展開を行っております。(12) 人財確保に関するリスク発生頻度:中影響度:大 内容当社グループは、設計技術、製造技術、品質保証技術、ソリューション提案能力を積み重ね、事業を拡大してきました。近年、その事業活動を支える人財の確保はますます重要性を増しています。国内では、雇用環境の変化や少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少が進行しており、将来的には専門性の高い人財の獲得が一層困難になることが懸念されます。また、採用活動を取り巻く環境の変化に加え、働く人々の価値観やキャリア志向の多様化により、従来型の雇用慣行や育成モデルでは対応しきれない場面も増えています。社内においても、世代間の意識やスキルギャップへの対応、知見の継承、次世代人財の計画的な育成といった観点で課題が顕在化しつつあります。今後は、持続的に人財を確保・活用していくため、組織の柔軟性や対応力を高めるとともに、人的資本への投資を中長期的な視点で継続的に行っていく必要があります。これらの課題に対して、戦略的な人財マネジメントが不可欠となっております。主な対策当社グループでは、変化する雇用環境や多様化するキャリア志向に対応し、従業員一人ひとりが自身の個性や強みを活かして長期的に活躍できるよう、キャリア支援体制の整備に注力しています。高度な専門スキルを有する従業員をその道の第一人者として認定する「スペシャリスト職制度」や、自発的な異動を促す「ジョブポスティング制度」を通じて、多様なキャリアパスの実現を支援しております。また、将来を担う若年層の定着に向けた支援体制の強化や、豊富な知見と経験を持つシニア層の活躍推進も、人的リソースを持続的に活用していく上で重要な施策です。さらに、技術革新や事業環境の変化に柔軟に対応するため、従業員一人ひとりのリスキリングや学び直しを支援する制度の整備も進めております。加えて、世代を超えた知見の継承やスキルギャップの解消にも取り組み、組織としての対応力と柔軟性を高めていきます。また、従業員が心身ともに健康に働き続けられるよう、健康経営の観点から各種施策を推進しております。これらの取り組みを通じて、従業員が自己成長と組織貢献を実感し、その成果が適切に認められることで、エンゲージメントの向上と人財の定着につなげてまいります。(13) 情報セキュリティに関するリスク発生頻度:中影響度:大 内容当社グループでは、事業活動において、当社グループが保有するもののみならず、ステークホルダーの機密情報及び個人情報を保有しこれらを利用しております。また、近年当社グループでは、業務効率や生産性の向上、イノベーションの促進等を実現するため、生成AIをはじめとするDXツールを積極的に導入・活用しています。一方で、企業を標的にしたサイバー攻撃や、退職者による機密情報の持ち出し・不正利用、国外への技術流出といった情報セキュリティリスクは日々高まっています。また、近年ではプライバシー保護及び経済安全保障の観点から、各国における個人情報保護法令やデータ保護規制の制改定や運用強化、セキュリティ・クリアランス(適格性評価)制度の整備も進んでおり、企業にはますます高度な情報管理能力が求められております。情報は企業経営の源泉であり、ステークホルダーからの信頼獲得及び当社グループの持続的成長を実現するためには、従業員一人ひとりの情報リテラシーの向上のみならず、技術的・物理的なセキュリティ対策を多重的かつ網羅的に実行することが急務となっております。これらの対策が不十分であった場合、情報の漏えい・不正利用、システムダウンによる事業停止、法令違反といった重大事故が発生する可能性があります。また、これらの事故により、当社グループのブランドイメージの毀損、社会からの信用失墜、民事上・刑事上の責任及び行政罰による多額の費用負担及び事業活動の差止めなど、当社グループの事業、業績、財政状況に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 主な対策当社グループでは、事業活動の中で取扱う当社グループ及びステークホルダーの機密情報や個人情報について、全社的に情報マネジメントシステム(情報管理のPDCAサイクル)を構築し、統括組織である情報管理委員会によって定期的に当該システムの運用状況をモニタリングし、情報セキュリティリスクの把握及び改善活動を行っております。また、当社グループでは、情報管理委員会の定める目標・方針に従い、組織的・人的・技術的・物理的の4つの側面から、網羅的に情報セキュリティを確保しております。まず、「組織的施策」として、情報管理にかかる全社方針及び社内規定(情報管理方針、サイバーセキュリティ管理規定、機密情報管理規定、プライバシーポリシー、個人情報保護規定等)を制定しております。これらのルールに従い、グループ各社において情報管理責任者や具体的な情報管理方法を決定・運用し、定期的に内部監査で活動評価を行うことにより、グループ全体で情報管理水準の標準化及び向上をはかっております。また、本社及び国内外の事業上重要な拠点を中心に、情報管理の国際標準であるISO27001やドイツ自動車工業会による情報セキュリティ評価「TISAX (Trusted Information Security Assessment Exchange)」の認証取得・認証範囲の拡大に継続的に取り組んでおります。次に、「人的施策」として、年次教育や階層・役割別研修、フィッシングメール訓練等の活動を定期的に実施することで、役員・従業員の情報リテラシーの維持・向上に努めております。また、「技術的施策」として、外部専門機関による24時間365日体制で情報端末の監視及びアクセスログの収集や、脆弱性診断・是正対応、マルウェア対策、仮想事例を用いたインシデント対応訓練等を実施し、サイバー攻撃や内部不正による情報漏えいの予兆を早期に発見・対処する体制を整備しております。そして、「物理的施策」として、IDカードや監視カメラ、セキュリティゲート等による当社構内、及び入場制限エリアへの入退出管理、施設内のゾーニング、機密情報・個人情報を含む各種媒体に関するアクセスコントロールを多重的に実施することにより、社外の第三者はもちろんのこと、社内の業務上知る必要のない者(Need-not-to-know)による機密情報、及び個人情報の持ち出し・混入、不正利用を防止しております。(14) 人権リスク発生頻度:小影響度:大 内容世界的な人権配慮の高まりにより、当社グループだけでなく調達先から顧客までのサプライチェーン全体で人権配慮が求められております。特に開発途上国における強制労働や児童労働、低賃金、職場や地域における安全衛生配慮などが不十分な場合、社会的な信頼の損失につながる可能性があります。また各国や国際団体等で人権関連のガイドラインや法規制の制定や執行が進む中、サプライチェーンを含めた当社グループの人権に関するリスクを特定し対応しなければグローバルで事業を行えなくなる可能性があります。主な対策当社グループはグローバルに事業を展開する企業として、人権が尊重された持続可能な社会の構築が重要との認識のもと、国連グローバル・コンパクトなどの国際原則・規範を支持・準拠し、尊重しております。また、ロームグループ人権方針を定め人権尊重への取り組みやデューデリジェンスに取り組むことを宣言しております。具体的には従業員やサプライヤーを対象としたホットラインの整備、英国現代奴隷法に関する声明の発行等が挙げられます。ホットラインの周知や人権に関する基礎的な理解の促進に向けては、全従業員を対象としたe-learningによる啓発活動を実施しております。また当社グループだけでなくサプライチェーン全体でその取り組みを進めており、RBA行動規範などの国際規範に基づき当社グループやサプライヤーの労働状況や取り組みに問題がないことを監査や調査票を通じて確認し、必要に応じて改善を要請しております。また、販売代理店を通じた販売等においても、その供給先が各種法令のみならず、人権に関する準則等に違反しないことを誓約いただくなど供給先においても人権侵害が生じないように取り組んでおります。<当社グループが支持する国際原則・規範等>国連グローバル・コンパクトの10原則世界人権宣言国際労働機関(ILO)「労働における基本原則及び権利」国連ビジネスと人権に関する指導原則OECD多国籍企業行動指針ISO26000RBA行動規範責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン 事業遂行リスク(15) 研究開発活動リスク発生頻度:小影響度:大 内容エレクトロニクス分野における研究開発は激しいグローバル競争の中にあり、新製品等の開発の遅れは競争力の低下に直結し、新市場を失うリスクにつながります。研究開発の遅れを招く要因として、人財の散逸や好適人財の獲得不足による停滞、人財の画一性による視野狭窄、技術の陳腐化による劣敗、規制逸脱やコンプライアンス違反がもたらす活動停止といった具体的なリスクが想定されます。いずれのリスクも、将来の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。主な対策当社では、5年程度先を見据えたリソースの重点配分に留まらず、長期的ビジョンに基づく新規分野へのリソース配分を担保し、シームレスな持続的成長につながる研究開発活動の実現を目指しております。多様な人財を獲得しつつエンゲージメントを高め、社内外の有機的な連携や不断のテーマ見直しを行うことで、時代とニーズを先取りするアクティブな研究開発を展開します。加えて、適法かつ公正な研究開発体制を維持することで、インシデントリスクを未然に回避する研究開発を継続します。また、10年後あるいはそれ以上先の将来に関しては、国内外の多くの大学との共同研究など、外部との連携を強化しております。更に、オープンイノベーションの取り組みとしてCVC(Corporate Venture Capital)を実施しております。(16) 製品の欠陥リスク発生頻度:中影響度:中 内容当社グループでは、企業目的で「われわれは、つねに品質を第一とする」を基本理念に掲げており、厳しい品質管理のもとに生産を行っておりますが、すべての製品について欠陥がなく、将来において販売先からの製品の欠陥に起因する損害賠償請求等が発生しないという保証はありません。万一、損害賠償請求があった場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。主な対策当社グループでは、開発本部及び各事業本部の品質部門が設計品質からつくり込み品質を保証しております。なお、品質本部は、開発本部及び各事業本部の枠を超えた全社の品質保証システムの構築や情報展開及び品質管理業務の監視を行っております。また、社外で頻発している品質コンプライアンス違反に対するリスク低減を目的に、品質保証部が主導となり、本社及び各生産拠点にて専門部会を立ち上げ、遵守活動を進めております。開発本部及び各事業本部における新製品開発では、顧客要求を満足する安全で、信頼のおける製品をタイムリーに提供するため、開発検討、設計審査、初期流動、量産の各段階で評価を行います。改善情報は源流にフィードバックするとともに、次期設計にも展開します。ものづくり革新部における自社開発の組立加工装置では「設備で品質をつくり込む。不良を作れない設備」を目標に、装置自身の自己診断など、不良を作らないようにすることを目指しております。万一、製品に起因する不具合が発生した場合、当社製品は現品から生産情報(製造時期若しくはロッ卜情報)がトレースできます。ロッ卜情報からは、全工程の4M情報(Man、Machine、Material、Method)が確認でき、それぞれの生産条件、出来映えについて迅速に調査でき、波及性を限定できる体制となっております。加えて、当社グループでは以下の国際的な品質マネジメントシステム等に基づき、欠陥が発生しない管理体制の構築を進めております。・ISO9001:品質マネジメントシステム・IATF16949:自動車産業品質マネジメントシステム規格・ISO26262:車載電子制御の機能安全に関する国際規格(17) 生産・調達活動に関するリスク発生頻度:中影響度:中 内容当社グループでは、垂直統合型のビジネスモデルを採用しておりますが、電子部品の製造にはレアメタルを含む様々な素材を必要とします。そのため、特定の供給元からの調達に制約が発生した場合、生産活動やコスト構造に悪影響を及ぼす可能性があります。主な対策事業部門においては、材料などの複数購買を進めるとともに、サプライヤーのBCP状況等に基づき適切な在庫管理を推進しております。調達部門においては、有事の際にいち早くサプライヤーの被災・安否状況や供給状況の確認がとれるよう、調達部材の製造会社・製造場所の情報を調査し、データベース化するとともに、その調査範囲を二次サプライヤーまで拡大し、サプライチェーンのBCP状況の全体把握に取り組んでおります。また、重要材料を扱うサプライヤーとは有事発生の際の対応方法を、当社とサプライヤーとの間で事前に合意する取り組みを進めております。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約1,130字
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針当社グループは、創業時より掲げる「企業目的」のもと、良い商品の供給やモノづくりを通じて、文化の進歩向上に貢献してきました。企業目的を達成するために定めたものが「経営基本方針」をはじめとする方針類であり、これらに基づき、永続的かつ総合的な企業価値の創造と向上を目指した経営を実践しております。 企業目的われわれは、つねに品質を第一とする。いかなる困難があろうとも、良い商品を国の内外へ永続かつ大量に供給し、文化の進歩向上に貢献することを目的とする。 経営基本方針社内一体となって、品質保証活動の徹底化を図り、適正な利潤を確保する。世界をリードする商品をつくるために、あらゆる部門の固有技術を高め、もって企業の発展を期する。健全かつ安定な生活を確保し、豊かな人間性と知性をみがき、もって社会に貢献する。広く有能なる人材を求め、育成し、企業の恒久的な繁栄の礎とする。 また、不変の企業目的を再認識するとともに、新たな社会基盤における当社の使命を明確にするために策定したのが「ステートメント」や「経営ビジョン」です。当社グループはこれからも、「エレクトロニクスの技術で社会が抱える様々な課題を解決し、未来に向けて、人々の豊かな暮らしと社会の発展を支え続ける会社」を目指してまいります。 (2)中長期的な会社の経営戦略上記の基本方針のもと、当社グループは、2021年度から2025年度までの5年間の中期経営計画“MOVING FORWARD to 2025”を策定し、「“自動車”“海外”での成長実現とさらなる成長に向けた基盤作り」に取り組んでおります。当初は、半導体市場全体の好況にも支えられ順調に推移し、2年目には最終年度の財務目標を引き上げました。しかしながら、3年目となる2023年度以降は、市場環境が想定以上に悪化し、業績の低迷を招きました。まずは、いかなる市場環境でも利益を創出できる企業体質への立て直しを最重要課題と捉え、2024年度の第3四半期からいち早く収益性改善策に着手しました。2025年度から2027年度までの3年間を構造改革期間と位置づけ、引き続き、売上成長以外での収益性改善策に取り組んでおります。 現在、上記施策を含めて、より強固な経営基盤を構築するための新たな中期経営計画を策定中です。加えて、“資本コストや株価を意識した経営の実現”に取り組み、企業価値の向上をはかってまいります。
経営者による分析 FY2025 / 約7,891字
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営成績の状況業績の全般的概況当連結会計年度における世界情勢は、中国における不動産市場の停滞や中東情勢の不安定化を背景としたリスクが継続したことに加え、通商政策など米国の政策動向による影響等が景気を下押しするリスクとなり、全体として弱含みの展開となりました。エレクトロニクス業界におきましては、自動車市場では電装化、電動化の向上、自動運転技術の進展に伴って自動車1台当たりの電子部品搭載点数が増加する方向に変化はないものの、足元の生産台数の伸び悩みを受け調整局面を迎えました。産業機器市場では前年からの在庫調整が長期化しており、回復の兆候は見られませんでした。民生機器市場では白物家電を中心に堅調に推移しました。通信機器市場ではスマートフォン向けを中心に、またコンピュータ&ストレージ市場ではパソコンや周辺機器向けを中心に持ち直しの動きが見られました。このような経営環境の中、当社グループでは、昨年11月に公表した構造改革を順次進めており、当連結会計年度においては、材料事業(Siウエハ事業)の撤退に加え、希望退職による人員削減を実施いたしました。また、SiCをはじめとするパワーデバイスにおいては、昨今のEV市場の停滞を受けて必要最小限に設備投資を抑制いたしました。生産面においては年間を通して生産調整を行うことで製品・仕掛品在庫の圧縮を強く推し進め、原材料在庫についても適正化に取り組みました。これらの結果、当連結会計年度の売上高は、産業機器市場の大幅な減収のほか、自動車市場においても売上が減少したことにより、前期比4.1%減の4,484億6千6百万円となりました。営業利益は売上高の減少、生産調整に伴う稼働率の抑制及びSiCパワーデバイスの生産能力増強や8インチ化対応のための固定費の増加により400億6千1百万円の営業損失(前連結会計年度は433億2千7百万円の営業利益)となりました。経常利益は、受取利息や受取配当金の計上がありましたが、296億9千8百万円の経常損失(前連結会計年度は692億円の経常利益)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、多額の固定資産の減損損失や構造改革に伴う特別退職金の計上等により500億6千5百万円の親会社株主に帰属する当期純損失(前連結会計年度は539億6千5百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 業績のセグメント別概況<LSI>市場別では、民生機器市場向けでは、省エネ性能エアコン向けモータドライバが引き続き好調に推移しました。また、コンピュータ&ストレージ市場向けではサーバー市場を中心にSSD及びPC関連向けのモータドライバICや電源IC、その他FANモータドライバICなどの売上が回復傾向となりました。自動車市場向けにつきましても、ADAS向けなどの高付加価値商品が伸長しましたが、電動車(xEV)向けの製品は調整局面となり、全体としては減収となりました。産業機器市場及び通信機器市場向けにつきましては前連結会計年度に引き続き厳しい状況となりました。これらの結果、当連結会計年度の売上高は2,038億3千3百万円(前期比1.6%減)、セグメント損失は7億6千7百万円(前連結会計年度は212億6千9百万円のセグメント利益)となりました。 <半導体素子>事業セグメント別では、パワーデバイスにつきましては、自動車市場向けの売上はSiCデバイスでの増加は見られるものの足元ではEVを中心に需要は低迷しており、成長は想定を下回りました。産業機器市場向けの売上はエネルギー市場の鈍化や設備投資抑制の影響を受けて減少しました。汎用デバイスにつきましては、自動車市場向けの売上が全般的に低調だったことに加え、産業機器市場のFA向けの売上が大きく落ち込みました。また、発光ダイオードにつきましては、産業機器市場向けを中心に売上が低迷しましたが、半導体レーザーにつきましては、コンピュータ&ストレージ市場向けや産業機器市場向けで売上を伸ばしました。これらの結果、当連結会計年度の売上高は1,870億5千2百万円(前期比7.4%減)、セグメント損失は458億9千9百万円(前連結会計年度は129億6千4百万円のセグメント利益)となりました。 <モジュール>事業セグメント別では、プリントヘッドにつきましては、事務機向けの売上が減少しましたが、決済端末向けの売上の増加がこれを補填しました。オプティカル・モジュールにつきましては、スマートフォン向けでセンサモジュールの売上が増加したものの、それ以外の売上が全般的に減少しました。これらの結果、当連結会計年度の売上高は325億5千7百万円(前期比1.1%減)、セグメント利益は26億9千1百万円(前期比34.2%増)となりました。 <その他>事業セグメント別では、抵抗器につきましては、産業機器市場向け・民生機器市場向けの高電力抵抗・シャント抵抗等の高信頼品が順調に推移しましたが、汎用品の抵抗器については自動車市場向けを中心に減少しました。これらの結果、当連結会計年度の売上高は250億2千3百万円(前期比2.6%減)、セグメント利益は25億2千4百万円(前期比17.1%増)となりました。 上記「業績のセグメント別概況」の記載は、外部顧客に対するものであります。 (2)生産、受注及び販売の実績①生産実績当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)前年同期比(%)LSI(百万円)199,313△6.0半導体素子(百万円)180,756△7.7モジュール(百万円)31,499△3.7 報告セグメント計(百万円)411,569△6.6その他(百万円)23,908△1.6合計(百万円)435,478△6.3   (注)上記の金額は期中平均販売価格によっております。 ②受注実績当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)LSI199,58412.071,474△5.6半導体素子172,763△6.476,952△15.7モジュール31,2886.712,588△9.2 報告セグメント計403,6362.9161,015△11.0その他25,5776.57,2118.3合計429,2133.1168,227△10.3 ③販売実績当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)前年同期比(%)LSI(百万円)203,833△1.6半導体素子(百万円)187,052△7.4モジュール(百万円)32,557△1.1 報告セグメント計(百万円)423,443△4.2その他(百万円)25,023△2.6合計(百万円)448,466△4.1   (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がいないため記載を省略しております。 (3)重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。連結財務諸表作成に当たって、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づいて、見積り及び判断を行っております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載していますが、特に以下の重要な会計方針が連結財務諸表における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 ① 棚卸資産当社グループでは、棚卸資産が適正な価値で評価されるように評価損を計上しております。簿価と市場価格の状況を検討し、市場価格が簿価を下回る場合は評価損を計上しております。また、一定の保有期間を超える棚卸資産を滞留若しくは陳腐化しているとみなし評価損を計上しております。経営者は、当該計上額が適切なものであると判断しておりますが、実際の需要動向又は市況が想定した見積りより悪化した場合、追加で評価損を計上することにより損益に影響を及ぼす可能性があります。 ② 有形固定資産及び無形固定資産当社グループでは、有形固定資産及び無形固定資産の簿価について、それが回収できなくなる可能性を示す兆候がある場合には、減損の有無を判定しております。この判定は、事業用資産については継続して収支の管理を行っている管理会計上の事業区分に基づきグルーピングした各事業単位の将来キャッシュ・フローの見積りに基づいて、遊休資産については個別に回収可能価額に基づいて行っております。経営者は、将来キャッシュ・フロー及び回収可能価額の見積りは合理的であると考えておりますが、将来の予測不能な事業上の前提条件の変化によって見積りが変更されることにより、将来キャッシュ・フローや回収可能価額が減少し、減損損失が発生することにより損益に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 退職給付費用及び債務当社グループでは、従業員の退職給付費用及び債務は、割引率、退職率、死亡率及び年金資産の長期期待運用収益率等を含む前提条件に基づいて算出されております。これらの前提条件は年に一度見直しております。割引率は一定の格付を有し、安全性の高い長期社債の期末における市場利回りを基礎として決定しております。長期期待運用収益率は年金資産の種類ごとに期待される収益率の加重平均に基づいて決定しております。経営者は、これらの前提条件は適切であると考えておりますが、実際の結果との差異や前提条件の変更が将来の退職給付費用及び債務に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 繰延税金資産当社グループでは、回収可能性がないと判断される繰延税金資産に対して評価性引当額を設定し、適切な繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は、通算グループ又は納税主体ごとに十分な課税所得を計上するか否かによって判断されるため、その評価には、実績情報と共に将来に関する情報が考慮されております。経営者は、当該計上額が適切なものであると判断しておりますが、将来の予測不能な事業上の前提条件の変化に伴う通算グループ又は各納税主体の経営悪化により、繰延税金資産に対する評価性引当額を追加で設定することにより損益に影響を及ぼす可能性があります。 (4)財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析当連結会計年度の売上高は、産業機器市場の大幅な減収のほか、自動車市場においても売上が減少したことにより、前期比4.1%減の4,484億6千6百万円となりました。営業利益は売上高の減少、生産調整に伴う稼働率の抑制及びSiCパワーデバイスの生産能力増強や8インチ化対応のための固定費の増加により400億6千1百万円の営業損失(前連結会計年度は433億2千7百万円の営業利益)となりました。経常利益は、受取利息や受取配当金の計上がありましたが、296億9千8百万円の経常損失(前連結会計年度は692億円の経常利益)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、多額の固定資産の減損損失や構造改革に伴う特別退職金の計上等により500億6千5百万円の親会社株主に帰属する当期純損失(前連結会計年度は539億6千5百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。また当社グループで重視している経営指標について、当連結会計年度のEBITDA(※)は前期比62.4%減の433億5千7百万円となり、当連結会計年度のROEは前連結会計年度の5.7%から△5.4%に低下しました。当連結会計年度末の財政状態といたしましては、総資産は、前連結会計年度末に比べ405億9百万円減少し、1兆4,407億6千5百万円となりました。主な要因といたしましては、有価証券が453億6千1百万円、有形固定資産が129億7千5百万円、それぞれ増加した一方、現金及び預金が413億3千4百万円、投資有価証券が221億3千6百万円、棚卸資産が202億1千3百万円、受取手形及び売掛金が116億4千9百万円、それぞれ減少したことによるものであります。負債は、前連結会計年度末に比べ379億3千8百万円増加し、5,511億1千万円となりました。主な要因といたしましては、短期借入金が2,000億円、1年内償還予定の社債が401億3千6百万円、それぞれ減少した一方、社債が2,000億円、長期借入金が1,000億円、それぞれ増加したことによるものであります。純資産は、前連結会計年度末に比べ784億4千7百万円減少し、8,896億5千5百万円となりました。主な要因といたしましては、退職給付に係る調整累計額が12億4千8百万円増加した一方、親会社株主に帰属する当期純損失の計上等により株主資本が692億7千5百万円、その他有価証券評価差額金が112億4千9百万円、それぞれ減少したことによるものであります。これらの結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の65.3%から61.7%に低下しました。当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度(828億5千8百万円のプラス)に比べ10億9千8百万円収入が増加し、839億5千6百万円のプラスとなりました。主な収入の増加要因としては、棚卸資産が増加から減少に転じたこと、減損損失の増加、法人税等の支払額の減少、減価償却費の増加によるものであります。一方、主な収入の減少要因としては、税金等調整前当期純利益が税金等調整前当期純損失に転じたことによるものであります。当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度(4,319億5千2百万円のマイナス)に比べ3,162億7千3百万円支出が減少し、1,156億7千8百万円のマイナスとなりました。主な支出の減少要因としては、有価証券及び投資有価証券の取得による支出の減少によるものであります。当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度(2,650億6千3百万円のプラス)に比べ2,260億1千1百万円支出が増加し、390億5千2百万円のプラスとなりました。主な支出の増加要因としては、短期借入金の増加が減少に転じたこと、主な支出の減少要因としては、社債の発行による収入の増加、長期借入れによる収入の増加によるものであります。当連結会計年度における現金及び現金同等物は、上記の要因に換算差額による減少が4億6千8百万円加わり、前連結会計年度末に比べ68億6千2百万円増加し、当連結会計年度末には2,349億6千6百万円となりました。 ※ EBITDA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization)税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて求めたもの。グローバル企業などの収益力を比較する際によく利用される指標。当社グループでは簡易的に営業利益に減価償却費を加えて算出しております。 (参考)当社グループが重視している主な経営指標の推移回次第63期第64期第65期第66期第67期決算年月2021年3月2022年3月2023年3月2024年3月2025年3月営業利益率(%)10.715.818.29.3△8.9EBITDA(百万円)78,656113,507148,456115,39643,357自己資本利益率(ROE)(%)5.08.39.25.7△5.4総資産利益率(ROA)(%)4.26.87.54.1△3.4総資産回転率(回)0.410.460.470.360.31固定資産回転率(回)1.031.161.160.690.51株価収益率(PER)(倍)28.714.113.417.5-株価純資産倍率(PBR)(倍)1.381.121.180.970.62棚卸資産回転月数(月)3.753.734.465.586.17※1.各指標は、いずれも連結財務諸表に基づいて算定しております。・営業利益率:営業利益/売上高・EBITDA:営業利益+減価償却費・自己資本利益率(ROE):親会社株主に帰属する当期純利益/自己資本・総資産利益率(ROA):親会社株主に帰属する当期純利益/総資産・総資産回転率:売上高/総資産・固定資産回転率:売上高/固定資産・株価収益率(PER):期末株価終値/1株当たり当期純利益・株価純資産倍率(PBR):期末株価終値/1株当たり純資産・棚卸資産回転月数:棚卸資産/(第4四半期売上高/3)※2.第67期の株価収益率(PER)につきましては、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。 (5)資本の財源及び資金の流動性当社グループは、安定的な営業キャッシュ・フローの創出により事業活動のための適切な資金確保、流動性の維持並びに健全な財政状態を常に目指しております。資金の流動性確保のため、当社及び一部の連結子会社においてはCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入することにより、資金効率の向上をはかっております。主な短期的な資金需要は、営業活動上の運転資金に加えて、設備投資及び研究開発のための資金や配当支払等であります。当連結会計年度の設備投資額は、前期比28.8%減の1,330億1千7百万円、研究開発費は前期比28.9%増の572億4千5百万円となりました。これらの設備投資や研究開発費、運転資金につきましては主に営業活動によって得られた自己資金を充当しております。株主還元の方針については、「第4 提出会社の状況 3.配当政策」に記載しております。当社グループのキャッシュ・フローに大きく影響を与える事象の過去5期の推移は次のとおりであります。回次第63期第64期第65期第66期第67期決算年月2021年3月2022年3月2023年3月2024年3月2025年3月減価償却費(百万円)40,16742,02756,14072,06983,418研究開発費(百万円)31,53736,12642,56044,42357,245設備投資額(百万円)44,11479,985126,116186,755133,017年間配当金総額(百万円)14,72018,15619,62919,29819,299配当性向(%)39.927.224.436.0-※第67期の配当性向につきましては、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。
役員の状況 FY2025 / 約4,737字
(2)【役員の状況】① 役員一覧男性9名 女性2名 (役員のうち女性の比率18.1%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役社長(代表取締役)社長執行役員東 克己1964年11月10日生1989年4月当社入社2013年6月当社取締役 ディスクリート生産本部長2014年2月当社取締役 ディスクリート・モジュール生産本部長2017年1月当社常務取締役 ディスクリート生産本部長、モジュール生産本部担当2017年3月当社常務取締役 ディスクリート生産本部長、オプト・モジュール生産本部担当2017年7月当社専務取締役 ディスクリート、オプト・モジュール担当2018年9月当社専務取締役 製造担当2019年2月当社専務取締役 開発・製造・戦略担当2019年6月当社専務取締役 事業・戦略担当2019年9月当社取締役 専務執行役員事業・戦略担当2020年1月当社取締役 専務執行役員LSI事業統括2020年6月当社取締役 専務執行役員COO 兼 営業統括2021年1月当社取締役 専務執行役員COO 生産・品質・営業統括2021年6月当社取締役 専務執行役員 COO2023年6月ローム・アポロ㈱ 代表取締役社長2024年4月当社取締役 専務執行役員品質、生産、汎用デバイス事業、モジュール事業担当2025年4月当社取締役社長(代表取締役)社長執行役員(現任) (注)227取締役常務執行役員パワーデバイス事業担当伊野 和英1970年3月31日生1999年4月当社入社2019年9月当社執行役員 パワーデバイス生産本部長2020年1月当社執行役員 パワーデバイス事業本部長2020年6月当社取締役 上席執行役員CSO 兼 パワーデバイス事業統括2021年1月当社取締役 上席執行役員CSO 事業統括2021年6月当社取締役 常務執行役員CSO 兼 経理本部長2023年4月当社取締役 常務執行役員CFO2024年4月当社取締役 常務執行役員パワーデバイス事業担当(現任) (注)216取締役上席執行役員LSI事業、IT担当立石 哲夫1963年2月24日生2014年7月当社入社2019年6月当社取締役 LSI開発本部長2019年9月当社取締役 上席執行役員LSI開発本部長2020年1月当社取締役 上席執行役員LSI事業本部長2020年6月当社取締役 上席執行役員CTO 兼 LSI事業統括2021年1月当社取締役 上席執行役員 CTO2024年4月当社取締役 上席執行役員研究開発、IT、法務・知財、LSI事業担当2025年4月当社取締役 上席執行役員LSI事業、IT担当(現任) (注)212 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役上席執行役員財務担当Peter Kenevan1964年6月28日生1995年6月カリフォルニア州弁護士登録1995年9月McKinsey & Company, Inc.入社2000年6月同社東京オフィス パートナー2012年6月同社東京オフィス シニアパートナー2021年4月PayPal Pte. Ltd.日本事業統括責任者、VP2022年6月当社取締役2025年3月㈱MonotaRO 社外取締役(現任)2025年6月当社取締役 上席執行役員 財務担当(現任) (注)20取締役取締役会議長南雲 忠信1947年2月12日生1969年4月横浜ゴム㈱入社1999年6月同社取締役2004年6月同社代表取締役社長2011年6月同社代表取締役会長 兼 CEO日本ゼオン㈱社外監査役2015年6月同社社外取締役(現任)2016年3月横浜ゴム㈱代表取締役会長2019年3月同社相談役2021年6月当社取締役2024年3月横浜ゴム㈱ 名誉顧問(現任)2024年4月当社取締役 取締役会議長(現任) (注)25取締役井上 福子1963年10月18日生1987年4月UCC上島珈琲㈱入社1996年9月アジア開発銀行 予算人事局人事部 人事担当官、トレーニング担当官 2004年5月ボーダフォンジャパン㈱ 総務人事本部 人材開発担当部長2006年6月ティファニーアンドカンパニー 人事部長2011年9月SAPジャパン㈱ 人事本部長、人事担当執行役員2013年1月国際原子力機関 人事部人材計画課課長2017年7月同機関マネジメント局 上級人事担当官2018年4月同志社大学大学院ビジネス研究科 教授(現任)2022年6月㈱エクセディ 社外取締役(現任)2023年6月当社取締役(現任) (注)20取締役小崎 亜依子1973年10月18日生1996年4月野村アセットマネジメント㈱入社(2000年3月退職)2006年4月NPO法人ソーシャルイノベーションジャパン2007年4月㈱日本総合研究所 ESGリサーチセンター2013年7月同社ESGリサーチセンター マネージャー2015年9月㈱Waris ワークアゲイン事業統括2020年11月金融庁 総合政策局総合政策課(2022年10月退庁)2023年3月㈱stream-i 代表取締役(現任)2023年3月セントラル・タンクターミナル㈱ 社外取締役(現任)2024年1月一般社団法人日本民間公益活動連携機構 出資事業部長(現任)2024年6月当社取締役(現任) (注)20 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役(常勤監査等委員)山本 浩史1963年2月28日生1985年4月当社入社2019年9月当社執行役員 LSI生産本部長 兼後工程合理化推進担当2020年6月当社執行役員 SCM本部長2021年6月当社取締役 上席執行役員SCM本部長、管理本部長 兼サステナビリティ担当2022年6月当社取締役 上席執行役員CAO 兼 サステナビリティ推進担当2023年4月当社取締役 上席執行役員CSO2024年4月当社取締役 上席執行役員SCM、管理担当2025年4月当社取締役 上席執行役員2025年6月当社取締役常勤監査等委員(現任) (注)314取締役(常勤監査等委員)中川 恵太1966年1月10日生1988年4月㈱大和銀行入行1997年8月同行シンガポール支店2003年3月㈱りそな銀行 従業員組合(2004年7月まで)2015年10月同行内部監査部 上席監査員2017年4月㈱りそなホールディングス 内部監査部 部長2019年4月㈱関西みらい銀行 執行役員 コンプライアンス統括部担当2022年4月りそなカード㈱ 常務取締役2023年4月りそなカード㈱ 顧問2023年6月当社取締役常勤監査等委員(現任) (注)30取締役(監査等委員)小野 友之1960年2月17日生1982年4月住友化学工業㈱(現 住友化学㈱)入社1989年10月英和監査法人(現 有限責任あずさ監査法人)入所1993年3月公認会計士登録1994年3月小野不動産鑑定事務所入所1998年8月朝日監査法人(現 有限責任あずさ監査法人)入所2007年6月同監査法人 パートナー2021年5月同監査法人 社員会議長2022年7月小野公認会計士事務所開設 所長(現任)2023年6月ニッタ㈱ 社外取締役(現任)2023年6月当社取締役監査等委員(現任) (注)30取締役(監査等委員)織田 貴昭1962年5月31日生1988年4月弁護士登録(大阪弁護士会)三宅合同法律事務所(現弁護士法人三宅法律事務所)入所1995年1月同事務所 パートナー就任(現任)2011年6月新日本理化㈱ 社外監査役2014年6月㈱ダスキン 社外監査役2016年6月新日本理化㈱ 社外取締役(監査等委員)(現任)2025年6月当社取締役監査等委員(現任) (注)3-計79 (注)1.取締役 南雲忠信、井上福子及び小崎亜依子並びに取締役(監査等委員)中川恵太、小野友之及び織田貴昭は社外取締役であり、東京証券取引所の定めに基づく独立役員であります。2.2025年6月の株主総会における選任後、1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結のときまでとなっております。3.2025年6月の株主総会における選任後、2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結のときまでとなっております。 ② 社外役員の状況イ.社外取締役の員数並びに提出会社との人的関係、資本的関係又は取引関係その他の利害関係当社は、取締役会における監視機能を強化する観点から、社外取締役6名(うち監査等委員3名)を選任しております。監査等委員会に関しては、経営執行に対する監査の実効性を確保するために、当社グループに精通した社内取締役及び法律・会計・金融の専門家等の社外取締役を交えた多様な構成としております。なお、社外取締役は、上記「①役員一覧」に記載のとおり当社の株式を保有しておりますが、当該株式保有も含めその独立性に影響を及ぼすような人的関係、資本的関係及び取引関係その他の利害関係はありません。 ロ.社外取締役の機能及び役割並びに独立性に関する基準又は方針社外取締役には、その経歴から培われた幅広い見識と豊富な経験に基づき、取締役会ほか重要会議への出席等を通して、当社から独立した立場で当社の経営等に対して助言・提言いただくことにより、監督、監査機能の強化をはかっております。当社では、社外取締役は独立性が高くあるべきと考えており、社外取締役の選任に関し、当社の定める「社外役員の独立性基準」に基づいて独立性を判定しております。なお、当社が定める「社外役員の独立性基準」は、次のとおりであります。 <社外役員の独立性基準>当社の社外役員は以下の項目に該当しない者を選任する。1. 当社の主要株主1又はその業務執行者22. 当社が主要株主である会社の業務執行者3. 当社グループの主要な取引先3又はその業務執行者4. 当社グループを主要な取引先とする者4又はその業務執行者5. 当社グループから役員報酬以外に一定額5を超える金銭その他の財産を得ているコンサルタント、会計専門家又は法律専門家(当該財産を得ている者が法人、組合等の団体である場合は、当該団体に所属する者。)6. 当社グループから一定額6を超える寄付又は助成を受けている者(当該助成を受けている者が法人、組合等の団体である場合は、当該団体の理事その他の業務執行者。)7. 当社の会計監査人の代表社員、社員又は従業員8. 当社の主要な借入先7の業務執行者9. 上記1~8に過去3年間において該当していた者10. 当社グループから取締役を受け入れている者又はその業務執行者11. 当社グループの重要な業務執行者8の配偶者又は二親等以内の親族 1 主要株主:総議決権の10%以上2 業務執行者:取締役、執行役、社員、使用人3 主要な取引先:当社年間連結売上高の2%超の支払いを行っている会社4 主要な取引先とする者:年間売上高の2%超の支払いを当社から受けている会社5 一定額:個人は年間1千万円、法人は総収入の2%超6 一定額:年間1千万円超7 主要な借入先:当社の連結総資産の2%を超える金銭の借入先8 重要な業務執行者:取締役(社外取締役を除く。)及び部長級以上の上級管理職 ③ 社外取締役による監督又は監査と内部監査、監査等委員会監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係当社監査等委員会は取締役4名(うち社外取締役は3名)で構成されており、社外取締役と内部監査及び会計監査との連携状況は「(3)監査の状況」に記載のとおりであります。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2025年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。