事業の状況(有価証券報告書より)
最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。
沿革 FY2026 / 約2,003字
2 【沿革】当社は旧中島飛行機株式会社を前身として1953年に設立され、その後当社に対する出資5社(富士工業株式会社、富士自動車工業株式会社、大宮富士工業株式会社、宇都宮車輛株式会社、東京富士産業株式会社)を吸収合併し、1966年には額面株式1株の金額500円を50円に変更する目的をもって、東邦化学株式会社(1965年富士重工業株式会社と商号変更、東京都新宿区所在)に、東京都千代田区所在の富士重工業株式会社が吸収合併され、2017年4月に株式会社SUBARUと商号変更し、現在に至ったものです。その間の変遷は次の通りです。年月概要1917年12月故中島知久平氏が群馬県太田町(現太田市)に航空機の研究所を創設。1931年12月株式会社に改組し、中島飛行機株式会社と改称。1945年8月終戦にともない富士産業株式会社と改称。民需産業に転換し、スクーター、バス車体、鉄道車両、各種発動機等の生産を開始。1950年7月連合国の占領政策による指示に従って12会社に分割のうえ、それぞれ企業再建整備法による第二会社として発足。1953年7月第二会社のうち、富士工業株式会社、富士自動車工業株式会社、大宮富士工業株式会社、宇都宮車輌株式会社および東京富士産業株式会社の共同出資により当社を設立し、航空機の生産、修理を再開。1955年4月上記5社を当社に吸収合併。1960年10月群馬製作所を開設。1968年10月日産自動車株式会社と業務提携。1969年2月群馬製作所・矢島工場が稼働。1983年2月群馬製作所・大泉工場が稼働。1986年11月台湾ベスパ社との間で合弁による新会社設立と現地生産に関する協定に基づき大慶汽車工業股份有限公司を設立。1987年3月いすゞ自動車株式会社と米国における共同現地生産に関する合弁契約に基づきスバル・いすゞ オートモーティブ インク(現・連結子会社)を設立。1990年8月米国における販売会社スバル オブ アメリカ インク(現・連結子会社)を買収。1995年4月埼玉製作所(北本市)を新設。同年10月に大宮製作所の業務を移管。1999年10月中央スバル自動車株式会社を吸収合併し、新たに東京地区の販売店として東京スバル株式会社(現・連結子会社)を設立。1999年12月ゼネラルモーターズコーポレーションと資本提携。2000年4月日産自動車株式会社との業務提携を解消。2000年9月スズキ株式会社と業務提携。2002年4月台湾ベスパ社との現地生産に関する協定を解消。2002年12月いすゞ自動車株式会社と米国における共同現地生産に関する合弁契約を解消。2003年1月上記に伴い、スバル・いすゞ オートモーティブ インクを完全子会社化し、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA)へ社名変更。2003年3月鉄道車両事業の終了およびバス事業における新車生産の終了。2004年4月ハウス事業を富士ハウレン関東株式会社へ営業譲渡し分社化。2004年8月輸送機工業株式会社を簡易株式交換により完全子会社化。2005年10月ゼネラルモーターズコーポレーションと資本提携を解消。2006年3月トヨタ自動車株式会社と業務提携。2006年5月富士機械株式会社を完全子会社とすることの株式交換契約を締結。2007年5月株式会社マキタによる富士ロビン株式会社の株式公開買付けに対し、全株を売却。2008年4月トヨタ自動車株式会社およびダイハツ工業株式会社と開発・生産における新たな業務提携。2010年3月株式会社イチタンを完全子会社とすることの株式交換契約を締結。2012年7月風力発電システム事業を株式会社日立製作所へ事業譲渡。2013年1月塵芥収集車事業を新明和工業株式会社へ事業譲渡。2014年8月本店所在地を新宿区西新宿より渋谷区恵比寿へ移転。2017年2月タンチョン・グループ傘下のTC Manufacturing and Assembly (Thailand) Co., Ltd. と合弁会社「Tan Chong Subaru Automotive (Thailand) Co., Ltd.」を設立。2017年4月株式会社SUBARUに商号変更。2017年9月汎用エンジン・発電機等の生産・販売を終了し、アフターサービスを産業機器株式会社へ業務委託。2019年4月汎用エンジン・発電機等のアフターサービス業務の委託先を桐生工業株式会社へ変更。2019年9月トヨタ自動車株式会社と長期的連携関係のさらなる発展・強化を目指し新たな業務資本提携に合意。 (注) 会社の設立年月日 1945年12月27日この設立年月日は、株式額面変更のために合併を行った合併会社(旧 東邦化学株式会社)の設立年月日であり、事実上の存続会社である被合併会社の設立年月日は1953年7月17日です。
配当政策 FY2026 / 約715字
3 【配当政策】当社は、株主の皆様の利益を重要な経営課題と位置付けており、中長期的な資本効率向上を念頭に、毎期の業績、投資計画、経営環境などを総合的に勘案し、配当を株主還元の基本と位置づけ、累進的な配当を目指し、DOE(親会社所有者帰属持分配当率)を3.5%と設定しています。かかる方針の下、業績および市場状況に応じた増配や機動的な自己株式取得の実施に取り組んでまいります。なお、DOEのベースとなる親会社所有者帰属持分は、累進的な配当を目指すため、為替などの影響で大きく増減する「その他の資本の構成要素」は除きます。なお、当社は中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を基本としています。剰余金の配当の決定機関は、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会であり、中間配当については、「取締役会の決議によって、毎年9月30日に最終の株主名簿に記載または記録された株主または登録株式質権者に対し、会社法第454条第5項の定めるところにより剰余金の配当をすることができる」旨を定款に定めています。当期末の配当については、2026年3月期の業績および今後の事業展開などを勘案し、直近の配当予想通り、1株当たりの普通配当を58.5円、年間配当金はすでに実施した中間配当57円と合わせて115.5円とすることを2026年6月24日開催予定の第95期定時株主総会において決議し実施する予定です。 基準日が当事業年度に属する剰余金の配当は、以下の通りです。決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2025年11月10日取締役会決議41,38157.02026年6月24日定時株主総会決議(予定)41,87658.5
監査の状況 FY2026 / 約3,945字
(3) 【監査の状況】当社は、2026年6月24日開催の第95期定時株主総会における承認をもって、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行します。そのため、以下については、移行前の監査役会設置会社における内容を記載しています。 ① 監査役監査の状況 1.組織、人員当社の監査役は4名であり、常勤監査役が2名、残る2名が当社とは特別の利害関係のない社外監査役です。社外監査役 桝田恭正氏は、アステラス製薬株式会社においてCFO、また、デロイトトーマツグループにおいて独立非執行役員を歴任するなど、財務および会計に関する相当程度の知見を有するものです。また、他の3名の監査役についても、当社および他事業会社において、幅広い分野の経験を有するものを選任しています。監査役の職務を補助するため、専任の使用人2名を配置しており、監査役監査が円滑に遂行できる体制としています。 2.監査役会の状況当事業年度において、当社は監査役会を12回開催しており、各監査役の出席状況については以下の通りです。 当社監査役会構成メンバーと監査役会出席状況役職氏名監査役会出席状況常勤監査役堤 ひろみ全12回中12回常勤監査役庄司 仁也全10回中10回社外監査役古澤 ゆり全12回中12回社外監査役桝田 恭正全12回中12回 ※常勤監査役 庄司 仁也氏は、当社監査役に就任した2025年6月25日開催の第94期定時株主総会以降の監査役会を対象にしています。 監査役会における具体的な検討内容1) 主な決議事項 ・当事業年度の監査方針、監査計画ならびに監査業務分担 ・株主総会(監査役選任)議案の同意 ・監査報告書の作成 ・会計監査人の評価および再任 ・会計監査人の監査報酬の同意2) 主な報告・共有事項 ・当社事業所および関係会社往査の結果ならびに所見報告 ・常勤監査役から社外監査役への経営会議、事業執行会議等、会社の重要事項に関する情報共有 ・予防的監査の視点から社内や業界において発生するリスクマネジメント上配慮すべき事案に関する担当部門からの状況報告 なお、監査役会で提起された個別意見については、関連役員等に対して適宜提示し、適切な執行判断を形成する一助としています。 3.監査役の主な活動グループ全体のガバナンスの持続的な健全性の維持・向上に資することを監査の基本方針とし、経営環境の変化を踏まえた経営課題認識やその下でのリスク認識のあり方および当該リスクへの対処の方途などへの取り組みについて幅広く現状の確認を行い、内部統制およびリスク管理の有効性に関する検証を行いました。 具体的な取り組み1) 経営モニタリングと執行状況の確認監査役は、監査役監査計画に基づき、取締役会、経営会議、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会など重要な会議に出席し、経営意思決定プロセスのモニタリングを行うとともに、必要に応じ、会議外の機会を含めて説明を求め、積極的に意見を述べています。また、取締役や執行役員等との意見交換および主要な事業所やグループ会社への往査等を通じ、重点監査項目を主に内部統制の整備・運用状況を含む業務執行状況を確認しました。なお、必要に応じて適宜、オンライン会議等のリモート手段を活用しながら監査を実施いたしました。2) 内部統制関係部門とのミーティング監査役は、定期的に法務部およびリスクマネジメント・コンプライアンス室から内部通報制度の運用状況を含むコンプライアンス上の懸案事項等について報告を受けており、人事部門からは懲戒案件および労働災害等の状況について報告を受けています。また、子会社を管理する担当部署からは、子会社のガバナンスおよび内部統制の状況等について、適宜報告を受けています。3) 三様監査体制における連携監査役は、内部監査部門と監査業務報告会を定期的に開催し、すべての内部監査結果について報告を受け、内部統制上の課題等について情報・意見交換を行うとともに、監査役監査への反映を行っています。また、会計監査人とは、四半期ごとに会計監査の状況について報告を受け、随時に効果的、効率的な監査の確保という観点から意見交換を行っており、三様監査体制下における緊密な相互連携を図っています。この際、KAM(監査上の主要な検討事項)については、期初から、候補のあり方を含めて、四半期報告の機会等を捉えて、対象の妥当性や監査対応のあり方などについて、会計監査人等との意見交換を行っています。さらに、グループ会社の監査役とも、適宜、意見交換会を開催し、情報共有を行うほか、グループ会社往査時に当該会社の監査役に陪席を求める等、連携を図っています。 以上の監査活動を通じて確認した所見に基づき、全監査役と取締役会議長および代表取締役との意見交換やグループ企業社長会等、様々な執行側との機会をとらえて、グループガバナンスの強化を含む、重要経営課題の解決に向けた情報共有を図るとともに、必要な助言、提言を行っています。 ② 内部監査の状況当社における内部監査は、社長直属の監査部(16名)を設置しており、当社および国内外のグループ会社の業務遂行について、独立・客観的な立場で内部統制の整備・運用状況およびリスクマネジメントの有効性を評価し、改善に向けた助言・提案を行っています。監査部は、内部監査の実効性を確保するための取り組みとして、年度初めにグループ全体のリスクおよび内部統制の状況を考慮した内部監査計画を策定し、計画的な監査を実施しています。内部監査における監査報告書については、月に一度の定例報告会にて社長に直接報告すると同時に、すべての取締役および監査役ならびに関係部門に配布しています。さらに、これと並行して、半期ごとに取締役会で、四半期ごとに全執行役員で構成される合同会議で報告しています。 当社の監査部と監査役は、上述[3-3)]の「三様監査体制における連携」に記載した通り、連携を深め監査機能強化を図っています。また、会計監査人とは、四半期ごとに監査計画や監査結果等について情報共有を行うことで監査機能の強化に努めています。さらに、監査部は内部監査部門を設置している当社グループ企業と定期的な情報交換を実施し、連携を図っています。 なお、監査部は、毎年自らの活動に対して評価を実施するとともに、定期的に外部の専門家による評価を受け、監査業務が適切に行われていることを確認しています。 ③ 会計監査の状況a. 当該監査法人の名称 有限責任 あずさ監査法人 b. 継続監査期間 25年間 業務執行社員のローテーションに関しては適切に実施されており、連続して7会計期間を超えて監査業務に関与していません。 c. 業務を執行した公認会計士田中 賢二(継続監査年数 1年) 蓮見 貴史(継続監査年数 6年) 安﨑 修二(継続監査年数 6年) d. 監査業務に係る補助者の構成 当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士26名、その他73名です。 e. 監査法人の選定方針と理由 監査役会があずさ監査法人を会計監査人として選定した理由は、同監査法人が当社の会計監査人に求められる職務遂行状況、監査体制および独立性・専門性等を有し、当社の会計監査が適正かつ妥当に行われることを確保する体制を備えているものと判断したためです。 また、監査役会は、会社法第340条第1項各号に定めるいずれかの事由が生じた場合には会計監査人を解任する他、その必要があると判断したときは、会計監査人の解任または不再任に関する議案を決定し、取締役会は、当該決定に基づき、当該議案を株主総会に提案します。 f. 監査役および監査役会による監査法人の評価 当社は会計監査人に関し、監査役会において、職務遂行状況、監査体制および独立性・専門性等が適切であるかを確認しています。 ④ 監査報酬の内容等a. 監査公認会計士等に対する報酬の内容区 分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社2632277-連結子会社180182合計28122952 前連結会計年度における当社の非監査業務の内容は、社債発行に係るコンフォートレター作成業務です。また、連結子会社の非監査業務の内容は、合意された手続業務です。当連結会計年度における連結子会社の非監査業務の内容は、合意された手続業務です。 b. 監査公認会計士と同一のネットワークファーム(KPMG)に対する報酬(a.を除く)区 分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-7-4連結子会社506149511100合計506156511104 前連結会計年度および当連結会計年度における当社および連結子会社の非監査業務の内容は、主に税務関連業務です。 c. その他重要な報酬の内容 該当事項はありません。 d.監査報酬の決定方針 監査報酬は、監査日数、会社の規模・業務の特性等の要素を勘案して適切に決定しています。 e.監査役会による監査報酬の同意理由 監査役会は、会計監査人から説明を受けた2026年3月期の会計監査の計画日数や人員配置などの内容、前期の監査実績の検証と評価、会計監査人の監査の遂行状況の相当性および報酬の前提となる見積りの算出根拠を精査した結果、会計監査人の報酬等の額について同意いたしました。
設備の概要 FY2026 / 約556字
1 【設備投資等の概要】当連結会計年度において、当社グループが実施した設備投資の総額は2,102億円であり、その主な内容は自動車部門における生産、研究開発および販売に関する設備投資です。セグメントごとの設備投資は、以下の通りです。 セグメントの名称当連結会計年度(百万円)設備の内容資金調達方法自動車203,635自動車生産・研究開発・販売設備自己資金および借入金航空宇宙6,073航空機生産設備同上その他537厚生設備ほか同上合計210,245 (注) 1.経常的な設備の更新のための除却または売却を除き、重要な設備の除却または売却はありません。2.上記のほかに自動車事業において、リース用車両などの事業用資産の取得に係る投資金額として495億円があります。3.セグメントごとの主な投資内容は、次の通りです。 自動車事業では、当社において、新商品のための生産設備、研究開発設備、品質・職場環境改善を中心に1,216億円の設備投資を実施しました。また、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA)において、新商品のための生産設備、品質・職場環境改善を中心に、636億円の設備投資を実施しました。 航空宇宙事業では、当社において生産基盤強化、職場環境改善を中心に60億円の設備投資を実施しました。
従業員の状況 FY2026 / 約3,474字
(2) 【従業員の状況】(1) 連結会社の状況2026年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)自動車34,404(7,655)航空宇宙2,836 (899)その他302 (399)合計37,542(8,953) (注) 従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(期間従業員、アルバイト、パートタイマー、外部からの派遣社員、応援およびゲストエンジニア)は、年間の平均人員を( )外数で記載しています。 (2) 提出会社の状況2026年3月31日現在 従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)男性16,458 40.315.87,771,7944.7女性1,490 37.314.36,226,6465.0合計17,948 (6,411)40.015.77,643,5204.6 セグメントの名称従業員数(人)自動車15,757(5,670)航空宇宙2,191 (741)合計17,948(6,411) (注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(期間従業員、アルバイト、パートタイマー、外部からの派遣社員、応援およびゲストエンジニア)は、年間の平均人員を( )外数で記載しています。2.平均年間給与は、基準外賃金および賞与を含んでいます。3.執行役員(専務および常務含む) 30名につきましては、従業員数に含まれていません。 (3) 労働組合の状況労働組合は、当社のSUBARU労働組合と国内連結子会社等の全国スバル販売労働組合、部品関係労働組合協議会、スバルロジスティクス労働組合およびSUBARUテクノ労働組合とでSUBARU関連労働組合連合会を結成し、同連合会を通じて全日本自動車産業労働組合総連合会、日本労働組合総連合会に所属しています。組合員数は、29,577名です。なお、労使関係は円滑に運営されています。 (4) 多様性に関する指標①提出会社提出会社管理職に占める女性労働者の割合男性の育児休業等取得率男女の賃金格差全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者株式会社SUBARU4.3%82.6%78.0%79.7%68.8% (注)1.「管理職に占める女性労働者の割合」および「男女の賃金格差」については、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。 2.「男性の育児休業取得率」については、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76条)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。なお、同施行規則第71条の6第2号における育児休業等および育児目的休暇の取得割合は100.0%です。 3.対象期間は2025年4月~2026年3月です。4.他社からの出向者については従業員に含まず、出向元の従業員として集計しています。5.男女の賃金格差については男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しています。同一労働の賃金に男女差はなく、主に資格・役職等の人数構成差によって生じています。 ②連結子会社 連結子会社 (国内スバル販売会社を除く)管理職に占める女性労働者の割合男性の育児休業等取得率男女の賃金格差全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者富士機械株式会社2.2%87.5%77.6%72.5%75.9%株式会社イチタン0.0%57.1%66.2%70.1%82.6%桐生工業株式会社13.0%-91.3%89.7%56.6%SUBARUテクノ株式会社5.4%104.3%82.6%84.7%60.0%株式会社スバルロジスティクス6.3%66.7%76.0%67.0%70.0%スバルファイナンス株式会社8.8%100.0%75.3%71.1%93.9%株式会社エフ・エー・エス0.0%0.0%76.2%76.3%60.4%スバル興産株式会社0.0%66.7%76.9%75.0%58.0%スバルリビングサービス株式会社10.8%100.0%63.8%91.0%55.2%富士航空整備株式会社3.8%-95.2%112.8%65.5%富士エアロスペーステクノロジー株式会社0.0%100.0%86.3%84.0%46.9% 連結子会社 (国内スバル販売会社)管理職に占める女性労働者の割合男性の育児休業等取得率男女の賃金格差全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者北海道スバル株式会社1.9%0.0%76.9%75.4%105.9%スバル東北株式会社2.9%71.4%74.9%75.3%80.6%新潟スバル自動車株式会社5.6%50.0%89.2%86.5%73.9%北陸スバル自動車株式会社2.9%85.7%79.8%80.3%90.4%スバル信州株式会社0.0%100.0%81.6%81.3%81.4%神奈川スバル株式会社4.0%66.7%80.4%80.5%61.3%千葉スバル株式会社1.0%88.2%79.3%73.7%138.3%東京スバル株式会社4.0%15.8%79.9%78.7%73.6%山梨スバル自動車株式会社0.0%100.0%81.5%79.5%-名古屋スバル自動車株式会社2.0%81.3%85.4%84.6%88.9%岐阜スバル自動車株式会社5.9%100.0%76.2%76.8%77.5%三重スバル自動車株式会社0.0%100.0%88.8%82.9%158.2%大阪スバル株式会社2.4%60.0%77.7%79.2%76.1%滋賀スバル自動車株式会社0.0%33.3%75.7%75.3%-京都スバル自動車株式会社0.0%25.0%77.2%75.9%-兵庫スバル自動車株式会社8.1%69.2%81.3%82.0%67.2%スバル中四国株式会社4.2%77.8%74.7%73.3%-福岡スバル株式会社7.3%25.0%87.3%89.7%119.5%大分スバル自動車株式会社8.3%0.0%74.1%70.6%-西九州スバル株式会社0.0%-85.2%82.3%-熊本スバル自動車株式会社0.0%0.0%65.6%60.9%-南九州スバル株式会社5.3%33.3%72.6%69.3%-沖縄スバル株式会社0.0%-102.0%97.9%- (注)1.「管理職に占める女性労働者の割合」および「男女の賃金格差」については、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。 2.「男性の育児休業取得率」については、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76条)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。 3.対象期間は国内スバル販売会社を除く連結子会社は2025年4月~2026年3月、国内スバル販売会社は2025年1月~12月です。4.他社からの出向者については従業員に含まず、出向元の従業員として集計しています。5.男女の賃金格差については男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しています。同一労働の賃金に男女差はなく、主に資格・役職等の人数構成差によって生じています。6.連結子会社(国内スバル販売会社を除く)のうち、桐生工業株式会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)において公表義務がなく、公表項目として選択していないため、「-」の記載をしています。7.連結子会社(国内スバル販売会社を除く)のうち、富士航空整備株式会社は、男性の育児休業等取得率について対象者(当該年度中に配偶者が出生した男性従業員)がいなかったため、「-」の記載をしています。8.連結子会社(国内スバル販売会社)については、男性の育児休業等取得率について対象者(当該年度中に配偶者が出生した男性従業員)がいなかった場合、男女の賃金格差の「うちパート・有期労働者」について男女いずれかあるいは男女両方の労働者が在籍しておらず、算出不可である場合は「-」の記載をしています。
研究開発活動 FY2026 / 約3,969字
6 【研究開発活動】当社グループは、2023年の新経営体制への移行に伴い公表した「新体制の方針」のもと、「モノづくり」と「価値づくり」で世界最先端を目指した取り組みを進めています。また、近年の自動車産業を取り巻く非連続かつ従来以上にスピード感のある変化に対して、「柔軟性と拡張性」を軸に、よりタイムリーな対応の強化を図っています。このような認識のもと、生産体制、開発プロセスおよび商品企画の高度化と連動した研究開発活動を推進しています。 当連結会計年度におけるグループ全体での研究開発支出は1,580億円です。セグメントごとの研究開発活動状況および研究開発支出は次の通りです。なお、連結損益計算書の「研究開発費」に計上されている金額は1,694億円です。研究開発支出との差額は主に、開発資産等への振替額・償却額等です。 (1) 自動車事業自動車の研究開発では、「人を中心としたクルマづくり」の考え方のもと、「安心と愉しさ」という提供価値を通じてお客様に共感いただき、信頼される存在となることを目指し、商品の開発を推進しています。当事業に関わる研究開発支出は1,573億円です。 ① 安心・安全への取り組み「人の命を守る」ことにこだわり、2030年の死亡交通事故ゼロ※1の実現に向けて取り組みを進めています。SUBARUは、2016年に歩行者保護エアバッグを初めて採用して以来、日本市場では主力車種を中心に6車種へ展開を拡大しています。当連結会計年度においては、さらにサイクリスト(自転車乗員)の頭部衝突エリアまでカバーする「サイクリスト対応歩行者保護エアバッグ」を世界で初めて採用しました。歩行者・サイクリストの安全性向上への貢献が評価され、「2025〜2026日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤー※2」を受賞しました。また、これらの取り組みを含めた安全性能の高さが評価され、当該エアバッグを搭載するフォレスター(2025年4月発表の日本仕様車)は、国土交通省とNASVA※3が実施した2025年度自動車の安全性能を比較評価する自動車アセスメント(JNCAP※4)において、総合評価で最高評価の「ファイブスター賞」を受賞しました。なお、2026年5月28日には、2025年度の総合評価(衝突安全性能評価・予防安全性能評価・事故自動緊急通報装置)で最高得点を獲得し、「自動車安全性能2025 ファイブスター大賞」を受賞しました。さらに、アイサイトをはじめとする先進技術を進化させており、安心と愉しさをより際立たせる基盤となるE/Eアーキテクチャー、中核となる「内製AIを搭載した次世代アイサイト」と「AWD制御含めた車両運動制御」を連携・連動させる制御統合ECUの開発を進めています。次世代アイサイト向けSoC開発における国際規格「ISO 26262」認証の取得※5、制御統合ECUに搭載する車載マイクロコントローラの設計に関するインフィニオンとの協業、また鹿島建設との光ファイバセンシング技術を用いた路車協調型自動運転の実証実験の実施など、世界最先端の安心と愉しさの提供を実現する研究開発を着実に進めています。 ※1: SUBARU車乗車中の死亡事故およびSUBARU車との衝突による歩行者・自転車などの死亡事故ゼロを目指す。 ※2:特定非営利活動法人「日本自動車殿堂(JAHFA)」主催 ※3:独立行政法人「自動車事故対策機構(National Agency for Automotive Safety and Victims’ Aid)」 ※4:Japan New Car Assessment Program ※5:第三者認証機関「SGS-TÜV Saar GmbH」認定 ② 多様なお客様ニーズに柔軟に応える商品ラインアップ拡充の取り組み市場環境変化やお客様ニーズの多様化に対して、お客様に多様な選択肢を提供できる取り組みを進めています。電動化の領域では、トヨタ自動車株式会社との協業のもと、両社の強みとする技術や知見を持ち寄り、「もっといいクルマづくり」を目指して共同開発したBEV「トレイルシーカー」、「アンチャーテッド」、「ゲッタウェイ」を発売または世界初公開しました。一方で、2026年5月に公表した通り、自社開発のBEVについては導入時期を延期し、開発リソースをICE系商品へシフトします。これまでのBEV開発で得られた短期間での開発プロセスやSUBARUらしい技術資産や知見を活用したタイムリーなクルマづくりとラインアップの拡充を図ります。なお、BEVが将来のカーボンニュートラル社会の実現に重要な選択肢であるという考え方に変わりはなく、バッテリーやe-Axleなど将来に不可欠な基盤技術の開発は継続します。安心と愉しさを磨いていく観点では、走る愉しさを表現するPerformanceシーンと、冒険へ踏み出す高揚感などを表現するAdventureシーンという2つのシーンを際立たせる商品開発を進めています。Performanceシーンをさらに際立たせていくため、水平対向エンジンやシンメトリカルAWD等の技術資産を活用したSTIコンプリートカー「WRX STI Sport#」を発表しました。加えて、SUBARUのお客様は長く大切にお乗りいただくという特徴を踏まえ、従来のソフトウェアアップデートサービスに加え、機能拡張・性能向上を可能とするハードウェアアップデートサービス「SUBARU UPGRADE SERVICE」を開始し、クルマの購入後も長期に亘りお客様「一人ひとりに最良の安心と愉しさ」を提供してまいります。 ③ 新商品開発状況i. 第6世代となる新型「フォレスター」を発売しました。日常から非日常までどんな時でも乗る人の期待に応える正統派SUVとしてとことん使えるユーティリティ性能、走行性能と環境性能を高い次元で両立させた「ストロングハイブリッド」、「サイクリスト対応歩行者保護エアバッグ」をはじめとした高い安全技術を採用しています。新型「フォレスター」は、「2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー※6」を、「ストロングハイブリッド」は、「第35回(2026年次)RJCテクノロジーオブザイヤー※7」を受賞しました。 ※6:日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会主催 ※7:特定非営利活動法人「日本自動車研究者・ジャーナリスト会議(RJC)」主催 ⅱ. 第7世代となる新型「アウトバック」を発売しました。フラッグシップクロスオーバーSUVとして、どこまでも走り続けたくなるような安心感と快適性、荷物を効率的に積める積載性、質感の高い内装といったクルマとしての本質的価値に加え、お客さまの様々な嗜好やライフスタイルに寄り添いながらも、自然と共生する「アドベンチャー」要素を盛り込み、走行性能を磨き上げるとともに、デザイン、実用性、インフォテインメントを中心に大幅に商品を進化させました。 ⅲ.SUBARUグローバルバッテリーEVラインアップを拡充し、「ソルテラ」の改良モデルおよび新型「トレイルシーカー」を発売、「アンチャーテッド」および「ゲッタウェイ」を世界初公開しました。これらはいずれもトヨタ自動車株式会社との共同開発モデルであり、バッテリーEVならではの走行性能に加え、SUBARUが培ってきた技術を活かしたサスペンション、電動パワーステアリングのセッティングや、新たなAWD制御の採用により、雪道や悪路など様々な路面環境においても、ドライバーがより意のままに操れる走りを実現しました。また、急速充電前にバッテリー温度を調整するバッテリープレコンディショニングを採用し、充電性能の向上を図りました。ラインナップ第2弾となる新型「トレイルシーカー」は、クロスオーバーユーティリティビークルとしての実用性を高い次元で両立し、日常でも非日常でも使いやすく、アクティブなライフスタイルを後押しするモデル。新型「アンチャーテッド」は、コンパクトなサイズながら、使い勝手や取り回しの良さといった実用性を兼ね備えた、多様なお客様のライフスタイルに応えるSUV。新型「ゲッタウェイ」は、ラインアップ最大のボディサイズがもたらすゆとりある室内空間を兼ね備えた3列シートのミッドサイズSUV。95.8kWhバッテリー搭載モデルでは、ラインアップ最大のボディサイズでありながら約300マイル以上の航続距離※8を実現しました。※8:開発時における試算値(米国仕様)。実際には、使用環境(天候、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)などによって航続距離が異なります。 (2) 航空宇宙事業 航空宇宙カンパニーは将来にわたる持続的成長に向け、新規事業開拓および生産性向上を中心とした以下の研究開発を推進しています。ヘリコプター分野では、さらなる安心・安全につながる装備品の開発や原価低減に関する研究を継続し、商品価値の向上に取り組んでいます。民間機分野では、次世代旅客機への事業対応を見据えて、高レート生産に向けた省人化・自動化技術、軽量化に向けた新材料適用技術の開発に取り組んでいます。防衛分野では、操縦/整備教育システムや無人機システムの研究開発に取り組んでいます。その他、サプライチェーンを含めた設計・生産プロセスにおけるDX推進に加え、航空機部品の製造過程で排出される炭素繊維複合材料の再利用や電動化等のGX推進の取り組み、将来モビリティの実現に向けた技術実証を進めています。当事業に関わる研究開発支出は8億円です。 (3) その他事業 当連結会計年度におけるその他事業の研究開発支出はありません。
重要な契約等 FY2026 / 約135字
5 【重要な契約等】2006年3月 トヨタ自動車株式会社と業務提携2008年4月 トヨタ自動車株式会社、ダイハツ工業株式会社と開発・生産における新たな協力関係に合意2019年9月 トヨタ自動車株式会社と長期的連携関係のさらなる発展・強化を目指し、新たな業務資本提携に合意
株式の保有状況 FY2026 / 約1,464字
(5) 【株式の保有状況】① 投資株式の区分の基準および考え方 当社は投資株式について、もっぱら株式の価格の変動または株式に係る配当によって利益を受けることを目的として保有する株式を純投資目的である投資株式、それ以外の株式を純投資目的以外の投資株式(政策保有株式)として区分しています。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a. 保有方針および保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、政策保有株式として保有する上場株式について当該企業と対話を行い、毎年取締役会において、定量的には保有に伴う便益を「配当利回り」で、資本コストは「WACC」でそれぞれ測定し比較検証しています。その結果を参考に、定性的に中長期的な経営戦略および事業戦略に資すると判断した場合のみ保有を継続することとしています。上記の方針に基づき、政策保有株式として保有する上場株式の縮減を着実に行ってきました。2015年3月末時点で保有していた60銘柄が、縮減の結果、2026年3月末時点では3銘柄となりました。これら3銘柄は以下c.の理由から現時点で保有は不可欠であると判断していますが、今後も継続的に、少なくとも年に1回は当該企業と対話を行い、毎年取締役会において評価・精査し、保有の要否について判断していきます。 b. 銘柄数および貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式30625非上場株式以外の株式38,150 c. 特定投資株式およびみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果および株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社群馬銀行2,850,4682,850,468当社主力工場の地元の地方銀行として、当社のみならず、地場サプライヤーの日米拠点に対しても、金融業務を通じて支援を受けています。重要なパートナーとして、金融取引等を対等かつ円滑に推進するために保有を継続します。有5,8793,510株式会社みずほフィナンシャルグループ 372,097372,097みずほフィナンシャルグループ各社より、金融取引を中心にサポートを受けており、中でもみずほ銀行は、当社の最重要取引銀行として長年にわたり幅広く経営をサポートいただいています。取引を対等かつ円滑に推進するために保有を継続します。有2,2651,507ダイナミックマップ プラットフォーム株式会社10,00010,000同社が提供する自動運転用高精度3次元マップを用い、当社は自動運転や高度運転支援の研究や先行開発を行っています。取引を円滑に推進する観点から、保有を継続します。無615 (注)1.当社の株式の保有の有無については、銘柄が持株会社の場合はその子会社のうち、当社が主に取引を行っている会社の保有分(実質所有株式数)を勘案し、記載しています。 2.定量的な保有効果は記載が困難でありますが、「a.保有方針および保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容」に記載の方法で保有の適否を個別銘柄ごとに検証しています。 みなし保有株式該当事項はありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式当社は純投資目的である投資株式の保有はありません。
関係会社の状況 FY2026 / 約2,473字
4 【関係会社の状況】名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有(又は被所有)割合(%)関係内容(連結子会社) 富士機械株式会社群馬県前橋市480百万円自動車100.0当社向け自動車用部品の製造販売役員の兼任等…有土地・設備の賃貸借…有株式会社イチタン群馬県太田市480百万円自動車100.0当社向け自動車用部品の製造販売役員の兼任等…有 土地・設備の賃貸借…有桐生工業株式会社群馬県桐生市400百万円自動車100.0当社製自動車の補修部品製造、当社製自動車の防錆作業、当社製自動車特装車の製造等役員の兼任等…有土地・設備の賃貸借…有株式会社スバルロジスティクス群馬県太田市96百万円自動車100.0当社製自動車に関わる物流、倉庫業等役員の兼任等…有土地・設備の賃貸借…有株式会社東扇島物流センター神奈川県川崎市490百万円自動車68.0当社製自動車の保管および船積北海道スバル株式会社北海道札幌市98百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売スバル東北株式会社(注5)宮城県仙台市80百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売土地・設備の賃貸借…有新潟スバル自動車株式会社新潟県新潟市100百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売神奈川スバル株式会社神奈川県横浜市100百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売土地・設備の賃貸借…有千葉スバル株式会社千葉県千葉市100百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売土地・設備の賃貸借…有東京スバル株式会社東京都文京区100百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売土地・設備の賃貸借…有名古屋スバル自動車株式会社愛知県名古屋市100百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売大阪スバル株式会社大阪府守口市100百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売役員の兼任等…有 土地・設備の賃貸借…有スバル中四国株式会社(注5)広島県広島市92百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売土地・設備の賃貸借…有福岡スバル株式会社福岡県福岡市50百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売土地・設備の賃貸借…有スバルファイナンス株式会社東京都渋谷区2,000百万円自動車100.0当社製自動車に関わる販売金融業務および当社製品のリース業務役員の兼任等…有 土地・設備の賃貸借…有資金の援助…有 名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有(又は被所有)割合(%)関係内容スバル USA ホールディングス インク(注3)アメリカデラウェア州ニューキャッスル869,757千USドル自動車100.0米国子会社に対するコーポレートサービス等の提供役員の兼任等…有スバル オブ インディアナオートモーティブ インク(注3)アメリカインディアナ州ラフィエット794,045千USドル自動車100.0[100.0]当社製自動車生産部品の購入、スバル オブ アメリカ インク他への完成車の製造販売役員の兼任等…有スバル オブ アメリカ インク(注3,6)アメリカニュージャージー州カムデン241千USドル自動車100.0[100.0]当社製自動車、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク製自動車およびそれらの部品の販売役員の兼任等…有債務保証…有スバル カナダ インクカナダオンタリオ州ミシサガ30,000千CAドル自動車100.0当社製自動車、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク製自動車およびそれらの部品の販売役員の兼任等…有スバル ヨーロッパN.V./S.A.ベルギーザベンタム87,504千ユーロ自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売役員の兼任等…有スバル オブ チャイナ LTD.中国北京市187,354千元自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売役員の兼任等…有ノース アメリカン スバルインクアメリカニュージャージー州カムデン5千USドル自動車100.0[100.0] 当社製自動車、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク製自動車に対する北米市場内の技術調査、米国における自動車関連の官庁対応役員の兼任等…有輸送機工業株式会社愛知県半田市100百万円航空宇宙100.0当社向け航空機用部品の製造販売役員の兼任等…有土地・設備の賃貸借…有富士航空整備株式会社東京都千代田区30百万円航空宇宙100.0航空機等の点検、整備等スバル興産株式会社東京都渋谷区675百万円その他100.0不動産の賃貸および管理役員の兼任等…有土地・設備の賃貸借…有債務保証…有 その他36社 (持分法適用会社) 6社 (その他の関係会社) トヨタ自動車株式会社 (注4)愛知県豊田市635,402百万円自動車(21.5)業務資本提携、自動車の購入・販売先、自動車の共同開発等土地・設備の賃貸借…有 (注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しています。2.「議決権の所有(又は被所有)割合」欄の[内書]は間接所有です。3. 特定子会社です。4. 有価証券報告書の提出会社です。5. 2025年4月1日付で、東北地区および中四国地区の国内販売子会社の経営統合を実施したことに伴い、 宮城スバル自動車株式会社はスバル東北株式会社に、広島スバル株式会社はスバル中四国株式会社に、 それぞれ商号変更しています。 6.スバル オブ アメリカ インクについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えています。 主要な損益情報等 (1) 売上高 3,422,428百万円 (2) 経常利益 116,093百万円 (3) 当期純利益 87,431百万円 (4) 純資産額 741,660百万円 (5) 総資産額 1,759,606百万円
サステナビリティ FY2026 / 約7,924字
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)が判断したものです。 SUBARUグループのサステナビリティ 当社グループは、「笑顔をつくる会社」というありたい姿の実現に向け、SUBARUグローバルサステナビリティ方針のもと、サステナビリティ重点6領域を定め、グループ・グローバルで意思を共有しながらサステナビリティを推進しています。当社グループの提供価値である「安心と愉しさ」をさらに進化させ、お客様をはじめとしたステークホルダーの皆様との関係を深めることで、当社グループの持続的な成長と愉しくサステナブルな社会の実現の両立を図っていきます。 (1) ガバナンス当社は、サステナビリティの取り組みを推進し、サステナブルな社会に貢献していくため、「サステナビリティ委員会」を年2回開催しています。サステナビリティ委員会の委員長は取締役会の選任により代表取締役社長が務め、全執行役員が委員として参加しています。サステナビリティ委員会では、重要なサステナビリティの課題に関して議論され、各委員会や部門のPDCA状況の確認・レビューが行われています。サステナビリティ委員会の議論・審議結果は、サステナビリティ委員会を監督する取締役会に付議・報告されます。 <2025年度サステナビリティ委員会の主な議論内容> ・サステナビリティ委員会運営全社規則の改定・「サステナビリティ重点6領域」の進捗状況・サステナビリティに関する今後の情報開示 <体制> (2) 戦略当社は、「サステナビリティ重点6領域」として「人を中心としたモビリティ文化」、「共感・共生」、「安心」、「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)」、「環境」、「コンプライアンス」を定め、各領域のありたい姿、重点テーマを設定し、各取り組みを推進しています。2025年11月に公表したSUBARU2025方針では、“つながる仲間とともに、思いやりのある社会を実現したい”という当社グループの想いを示しています。ステークホルダーからの共感と信頼関係の構築こそが当社グループの価値創造の源泉であり、その積み重ねを通じて、持続的な成長と社会のより良い未来の実現に貢献していきます。 サステナビリティ重点6領域ありたい姿重点テーマ人を中心としたモビリティ文化SUBARUと過ごすことによる色褪せない価値を提供し、人の心や人生を豊かにするパートナーとなる「安心と愉しさ」を実現するモビリティ・サービス・体験の提供共感・共生人と人のコミュニケーションの輪を広げ、広く社会に対し共感・共生を創造していく企業になる「安心と愉しさ」を実現するモビリティ・サービス・体験の提供 地域社会課題解決につながる活動の推進安心すべてのステークホルダーに「最高の安心」を感じていただける企業になるお客様に寄り添い、常に安心を感じていただける活動の追求ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)個と組織が有機的につながりイノベーションや価値を創出し続ける多様な個が能力を発揮し、互いを尊重しながら協働できる組織づくり環境企業活動を通じて「大地と空と自然」が広がる地球環境を大切に守っていく気候変動の抑制(ライフサイクル全体でのカーボンニュートラル達成を目指す) サーキュラーエコノミーの実現(資源の採掘/処分による環境負荷ゼロを目指す) 自然との共生(自然環境への影響実質ゼロを目指す)コンプライアンス誠実に行動し、社会から信頼され、共感される企業になる考えるコンプライアンスの浸透 (3) リスク管理当社グループは、グループのリスク顕在化と拡大を防止するため、取締役会が選任したCRMO(最高リスク管理責任者)が、当社グループのリスクマネジメント・コンプライアンス活動を統括し、その活動状況などを取締役会に報告するとともに、重要な案件については取締役会の審議を経て意思決定しています。この活動の中には、サステナビリティ課題に関するリスクも含んでいます。 リスクマネジメントの詳細は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。 (4) 指標および目標当社グループは、「サステナビリティ重点6領域」のうち、「安心」、「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)」、「環境」、「コンプライアンス」のKPIと目標値を定め、中長期的に取り組みを推進しています。なお、「人を中心としたモビリティ文化」と「共感・共生」は、他の4領域の取り組みと相互に影響し合う領域であるため、主なKPIと目標は設定していません。 サステナビリティ重点6領域主なKPIと目標※1※2安心2030年死亡交通事故ゼロ※3を目指すダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)・従業員意識調査(SUBARU単体) 2028年:エンゲージメントスコア70% ・女性管理職者数(SUBARU単体) 2030年:100人 ・障がい者雇用率(SUBARU、SLS※4、SBC※5:三社合算) 2030年:3.0%環境・2030年以降に全販売台数の50%をBEVにすることを目指す※6・2030年代前半には、生産・販売するすべてのSUBARU車※7に電動技術※8を搭載・2035年までにスコープ1、2排出量を2016年度比60%削減(総量ベース) ・2030年までに、新型車に使用するプラスチックの25%以上をリサイクル素材※9由来とすることを目指し、研究開発を進めていく・廃棄物総量をBAU排出量※10に対して毎年1%削減・国内外生産工場※11のゼロエミッション※12(直接、間接を問わず埋め立て処分量ゼロレベル) ・事業所での自然環境への環境影響(大気、水質、騒音、振動、悪臭)の適切な管理・事業活動による自然環境への負荷低減を目的とした保護地域の拡大コンプライアンス重大なコンプライアンス違反*件数 ゼロ継続 *SUBARU事業の基盤をゆるがすようなコンプライアンス違反 ※1: 定量・定性ともに含む。※2: 当社単体においてのKPIや目標も含む。※3: SUBARU車乗車中の死亡事故およびSUBARU車との衝突による歩行者・自転車などの死亡事故ゼロを目指す。※4: スバルリビングサービス株式会社※5: スバルブルーム株式会社※6: 当社は中長期的にBEVが主軸になるとの考えを維持しています。一方で、HEV需要の高まりや内燃機関(ICE)の再評価など、事業環境の変化を踏まえ、本格的なBEV量産投資のタイミングを遅らせることが適当と判断し、従前の「電動化投資1.5兆円」の内容について精査・見直しを行いました。詳細は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。※7: 他社からOEM供給を受ける車種を除く。※8: BEV、HEVなど、電力利用を高める技術を指す。※9: マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルなど。※10: 追加的な対策を取らずに現状を維持した場合の排出量(Business As Usual排出量)※11: 親会社(群馬製作所、東京事業所、宇都宮製作所)および子会社(富士機械株式会社、桐生工業株式会社、株式会社イチタン、株式会社スバルロジスティクス、輸送機工業株式会社、Subaru of Indiana Automotive, Inc. )※12: 最終処分量(直接埋め立てされるもの+中間処理後に埋め立てされるものの総量)の割合が、廃棄物(有価物+産業廃棄物+特別管理産業廃棄物+事業系一般廃棄物の総量)の0.5%未満であること。 気候変動当社グループのCO2排出量(スコープ1、2、3)の約8割は販売した商品の使用による排出量になります。当社グループのBEV事業やHEV商品の強化などの電動化への対応やカーボンニュートラル燃料の活用といった取り組みは商品の使用時のCO2排出量の削減につながり、最終的に気候変動の抑制に貢献するものと考えています。また、当社グループの事業活動に直接的に起因して排出するCO2(スコープ1、2)は、当社自らが率先して直接排出のCO2削減に取り組むことでバリューチェーン全体の活動をより充実させていくことにつながるものと考えます。 (1) ガバナンス当社は「環境委員会」を設け、社会が要求する将来の環境水準と合致する大局的かつ中長期的な方策(目標など)を議論するとともに、それらの進捗を評価しています。環境委員会の委員長は、取締役会が選任したサステナビリティ部門を担当する執行役員が務めます。環境委員会で行われた議論の内容はサステナビリティ委員会に付議・報告し、重要な事案はサステナビリティ委員会を監督する取締役会に付議・報告しています。 (2) 戦略カーボンニュートラル実現に向けた中長期的な取り組みとして、将来的にBEV事業が主軸となることを見据え、「多様なニーズに応える商品ラインナップ拡充」のためにHEVを含む次世代ICEの研究開発を追加強化するとともに、BEVに対する研究開発は引き続き取り組んでまいります。他方、HEV需要の高まりや内燃機関(ICE)の再評価など、事業環境の変化を踏まえ、BEV販売比率50%の達成時期は2030年以降になると考えています。また、当社グループは、省エネルギーの施策をはじめ、カーボンニュートラル電力の自家発電や購入などにより、2035年までのスコープ1、2排出量の削減施策を計画的に実行し、目標達成を目指します。 (3) リスク管理当社グループは、気候変動に関連する「政策・規制」「技術」「市場」などの移行リスクに関して、各専門部門が広く情報を収集し、将来予測から不確定な気候変動リスクの認識に努めています。これらの移行リスクは、執行会議にて提案・議論され、特に重要な案件については取締役会の審議を経て意思決定しています。また、気候変動の物理的なリスクに関わる浸水などの自然災害にともなう操業リスクに関しては、BCPの一環として、リスクマネジメント・コンプライアンス室が中心となり関連規程類の整備を進め、緊急時の当社グループ全体にわたる情報を一元的に掌握するとともに、その対応を統括管理する体制を整えています。気候変動に関するリスクと機会の詳細については、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク (4)主要な事業等のリスク ⑯気候変動」をご参照ください。 (4) 指標および目標当社グループは脱炭素社会に貢献するため、商品(スコープ3)および工場・オフィスなど(スコープ1、2)に関する長期目標(長期ビジョン)を2050年とし、それを補完する中期目標(マイルストーン)を非連続かつ急速に変化する事業環境に応じて随時見直しています。HEV需要の高まりや内燃機関(ICE)の再評価など、事業環境の変化を踏まえ、商品(スコープ3)に関する中間目標を「2030年以降に全販売台数の50%をBEVにすることを目指す」としました。また、工場・オフィスなど(スコープ1、2)に関する中期目標を「2035年度に2016年度比60%削減」としています。商品に関する2024年度実績は全販売台数に対する割合として電動車で7.9%、電気自動車で1.9%、工場・オフィスに関する2024年度実績はスコープ1、2排出量はマーケット基準で569,337tであり2016年度比17%削減(ロケーション基準で566,234t)となりました。なお、これらの2025年度の実績は2026年発行の統合レポートおよび当社ウェブサイトにて開示予定です。 カテゴリー時期目標 商品(スコープ3)2050年Well-to-Wheel※13で新車平均(走行時)のCO2排出量を2010年比で90%以上削減※142030年代前半生産・販売するすべてのSUBARU車※15に電動技術※16を搭載2030年以降※17全販売台数の50%をBEVにすることを目指す 工場・オフィス(スコープ1、2)2050年度カーボンニュートラルを目指す2035年度2016年度比60%削減(総量ベース) ※13:「油井から車輪」の意味。BEV、HEVなどが使用する電力の発電エネルギー源までさかのぼってCO2排出量を算出する考え方を指す。※14: 2050年に世界で販売されるSUBARU車の燃費(届出値)から算出するCO2排出量を、同2010年比で90%以上削減。総量ベース。市場環境変化による販売台数の増減は加味するが、走行距離の多少は考慮しない。 ※15: 他社からOEM供給を受ける車種を除く。※16: BEV、HEVなど、電力利用を高める技術を指す。※17: 当社は中長期的にBEVが主軸になるとの考えを維持しています。一方で、HEV需要の高まりや内燃機関(ICE)の再評価など、事業環境の変化を踏まえ、本格的なBEV量産投資のタイミングを遅らせることが適当と判断し、従前の「電動化投資1.5兆円」の内容について精査・見直しを行いました。詳細は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 人的資本当社グループは、事業活動を取り巻く環境が急激に変化するなか、当社グループが競争力を高め持続的に成長していくためには、原動力となる人財が基盤であると捉え、人的資本経営に取り組んでいます。 (1) ガバナンス当社は「真の競争力をもった人・組織」の実現を目指す人事戦略に基づき、各拠点の人事部門が連携し人財の確保や育成、組織風土の醸成、安心・安全な職場づくりなどをはじめとする各種の人的資本経営に関する取り組みを推進しています。これらは、CHRO(Chief Human Resources Officer:最高人財責任者)の管掌のもとで管理、推進されるとともにその重要度に応じ、業務執行の審議を行う会議体である経営会議等に付議、報告しています。また、重要事項については個別に取締役会にも付議・報告されることで、取締役会による監督が適切に図られる体制となっています。さらに、2026年4月から、新たに人事総務本部を設立しました。これまで別部門であった人事部門および総務部門を統合し、従業員支援機能の一元化を図るとともに、人的資本経営の推進に向けた各種施策の迅速化につなげていきます。 (2) 戦略当社グループでは、人・組織のありたい姿を「真の競争力をもった人・組織」として掲げ、人的資本経営に取り組んでいます。人財戦略の詳細は、「第4 提出会社の状況 5 従業員の状況等 (1)人材戦略に関する基本方針等」をご参照ください。 <多様性の確保> 当社グループでは、多様な個が尊重し合いながら協働し、能力を発揮することでイノベーションが創出され、SUBARU独自の持続的な価値創造が実現すると考えています。その実現に向けた土台として、性別や国籍、年齢のみならず、価値観、ライフスタイル、経歴、働き方など、誰もが持ち合わせる多様な個性や固有の能力を最大限に発揮できる組織づくりを進めています。 (3) リスク管理「人的資本」については、当社グループが「真の競争力をもった人・組織」によって様々な機会を創出し、競争力を高めていくことを目指し人財の確保や育成、組織風土の醸成、安心・安全な職場づくりなどをはじめとする人的資本経営に関する取り組みを推進しています。人的資本に関するリスクと機会について、「人権」および「人財の確保と育成」のほか、自動車業界をはじめ人財の獲得競争が激化していることから、サプライチェーン全体で人財の確保ができないリスクに対し対応策を講じています。具体的には、2025年6月2日に、製造業を中心に人財サービスを展開する日総工産株式会社と株式会社ワールドインテックとともに人財サービス会社「株式会社SUBARU nw Sight」を設立し、2025年9月以降、当該会社を通じてお取引先様と当社への人財サービスなどの提供を開始しています。このような取り組みを通じてお取引先様と一体となった「ひとつのSUBARU化」を進め、迅速かつ効率的な人財獲得・育成のための体制を構築し、モノづくりにおける競争力強化につなげていきます。 人的資本に関するリスクと機会の詳細は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク (4)主要な事業等のリスク ⑭人権尊重、⑮人財の確保と育成」をご参照ください。 (4) 指標および目標指標目標実績前連結会計年度当連結会計年度従業員エンゲージメントスコア(SUBARU単体)2028年:70%51%54%女性管理職者数(SUBARU単体)2030年:100人42名(2025年3月末時点)50名(2026年3月末時点)障がい者雇用率(SUBARU・SLS・SBC:三社合算)2030年:3.0%2.59%(2024年6月時点)2.60%(2025年6月時点) ※当社は人的資本経営の推進を通じ、グループ全体の中長期的な企業価値向上に取り組んでいますが、実行にあたっては、各社の業態や地域特性等を踏まえた取り組みを重視しています。指標および目標は、当社にてデータ管理および具体的な取り組みを進めていますが、現時点では連結グループに属する会社のすべてが、上記の指標および目標に対するデータ管理ならびに具体的な取り組みを進めている状況にはないため、本開示では当社単体を対象とした記載としています。 当社では従業員意識調査を毎年実施しており、調査結果は人事施策や組織風土改革の推進、各職場の課題抽出および対策立案などに活用されています。同調査により算出される従業員エンゲージメントは自社の取り組みを評価する重要な経営指標の一つと位置づけており、従業員エンゲージメントスコアの改善ポイントを役員報酬の定性(非財務)評価としても採用しています。2025年度の従業員エンゲージメントスコアは54%(2024年度比3ポイントの改善)となりました。引き続き「真の競争力をもった人・組織」の実現に向け、各種取り組みを強化していきます。 当社グループはサステナビリティ重点6領域で定める「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン」および「多様性の確保」が、イノベーションを創出するうえで重要であると考えています。多様な個が能力を発揮し、互いを尊重しながら協働できる組織づくりに向けて、「女性管理職者数」「障がい者雇用率」の目標を掲げています。女性管理職者数については、2026年3月末時点では全体1,151名のうち女性は50名(4.3%)、2026年4月時点では管理職への新規登用等により全体1,183名のうち女性は53名(4.5%)となりました。引き続き、女性活躍推進を持続的な企業成長の重要テーマと位置づけ、「女性管理職数を2030年までに100名以上」とする目標に向け、全社で取り組みを進めていきます。また、2025年6月時点の障がい者雇用率については、2.60%(障がい者雇用 368名)となりました。今後も、当社グループ全体で障がいのある従業員が働くことを通じて輝くことができる環境を目指し、働きやすい職場づくりに取り組んでいきます。
主要な設備の状況 FY2026 / 約1,661字
2 【主要な設備の状況】当社グループにおける主要な設備は、以下の通りです。 (1) 提出会社2026年3月31日現在事業所名所在地セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)(注6)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)[面積千㎡]その他(注2)合計群馬製作所群馬県太田市群馬県邑楽郡大泉町埼玉県北本市自動車 自動車生産設備(注3,4)129,907147,3234,510(1,627)[17] 88,276370,01612,152[4,907] 東京事業所東京都三鷹市自動車 研究開発用設備14,2856,66073(158) 2,34723,3651,864[600] スバル研究実験センター栃木県佐野市北海道中川郡美深町自動車研究開発用設備5,0572,6837,434(4,719) 37015,544180[36] 航空宇宙カンパニー栃木県宇都宮市愛知県半田市航空宇宙航空機生産設備(注3)18,2719,1144,267(663)[1]3,29534,9472,116[734]本社部門他群馬県太田市他自動車自動車部品倉庫他(注3,4)25,92678824,089(828)[1,131]2,06952,872257[22]東京都渋谷区全社的管理業務その他設備2,5221561,316(4)1834,1771,379[112] (2) 国内子会社2026年3月31日現在会社名所在地セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)(注6)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)[面積千㎡]その他(注2)合計富士機械(株) 群馬県前橋市他自動車自動車部品生産設備(注4)3,1507,572770(106)[9]38911,881522[219](株)東扇島物流センター 神奈川県川崎市自動車物流施設33765,138(53)25,48311 東京スバル(株)他スバル販売特約店22社東京都文京区他自動車販売設備(注3,4)63,11816,908116,377(1,017)[360]997197,4007,611[629]スバル興産(株) 東京都渋谷区その他その他(注3)13,72918719,031(137)8533,032116[9] (3) 在外子会社2026年3月31日現在会社名所在地セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円) 従業員数(人)(注6)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)[面積千㎡]その他(注2)合計スバル オブ インディアナ オートモーティブ インクアメリカインディアナ州自動車自動車生産設備(注4)53,99040,3033,695(3,438) 82,307180,2955,761[557]スバル オブ アメリカ インク アメリカニュージャージー州自動車販売設備(注4)20,8242,0524,857(199)[635]2,50130,2341,402[46] (注) 1.提出会社および国内子会社の帳簿価額は日本基準に基づく金額を、在外子会社の帳簿価額はIFRSに基づく金額を各々記載しています。 2. 帳簿価額のうち、「その他」は、工具、器具及び備品・建設仮勘定の合計です。 3.貸与中の土地15,774百万円(322千㎡)、建物及び構築物5,919百万円、その他80百万円を含んでいます。 4.土地および建物の一部を賃借しており、賃借料は8,131百万円です。賃借している土地の面積については、[ ]で外書きしています。 5.上記のほか、建物の賃借資産が主にスバル オブ アメリカ インクに41,316百万円あります。また、車両運搬具の賃貸資産が主にスバルファイナンス(株)に3,811百万円、スバル オブ アメリカ インクに25,208百万円あります。 6.従業員数の[ ]は、臨時従業員数を外書きしています。なお、臨時従業員には、期間従業員・パートタイマーおよび派遣社員を記載しています。
設備の新設、除却等の計画 FY2026 / 約388字
3 【設備の新設、除却等の計画】当社グループにおける設備計画は、原則的に連結会社各社が個別に策定していますが、期末時点では個々のプロジェクト毎の設備計画は決定していないため、事業の種類別セグメント毎の数値を開示する方法としています。 当連結会計年度後1年間の設備投資計画について、事業の種類別セグメントの内訳は次の通りです。 セグメントの名称設備投資計画(百万円)設備の内容資金調達方法 自動車125,000自動車生産・研究開発・販売設備自己資金および借入金航空宇宙10,000航空機生産設備同上その他25,000厚生設備他同上合計160,000 (注) 1.経常的な設備の更新のための除却または売却を除き、現時点では重要な設備の除却または売却の計画はありません。2.上記の他に、情報インフラ整備等を目的とした無形固定資産に係る投資予定金額として、当社に260億円があります。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2026 / 約15,527字
(1) 【コーポレートガバナンスの概要】① コーポレートガバナンスに関する基本的な考え方当社は、SUBARUのありたい姿である「笑顔をつくる会社」を目指し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図ることにより、すべてのステークホルダーの皆様の満足と信頼を得るべく、コーポレートガバナンスの強化を経営の最重要課題の一つとして取り組んでいます。当社は、経営の意思決定・監督機能と業務執行機能を明確に区別し、意思決定の迅速化を図り、効率的な経営を実現することを目指します。また、社外役員によるモニタリングおよび助言を通じ、適切な経営の意思決定・監督と業務執行を確保するとともに、リスクマネジメント体制およびコンプライアンス体制の向上を図ります。そして、経営の透明性を高めるために、適切かつ適時な開示を実施します。 ② 企業統治の体制の概要とその体制を採用する理由 当社は、企業統治体制として監査役会設置会社を選択し、取締役会においては監督と執行の分離を意識しつつ重要な業務執行の決定・監督を行うとともに、監査役会においては、各監査役が監査に関する重要事項についての協議または決議等を行っています。さらに、独立性の高い社外取締役および社外監査役の関与により、経営のモニタリングの実効性を高めることなどを通じて、事業の健全性・効率性を高めることが可能な体制としています。 有価証券報告書提出日(2026年6月22日)現在、当社取締役会は8名で構成され、うち3名が独立性の高い社外取締役です。また、監査役会は4名で構成され、うち2名が独立性の高い社外監査役としています。独立性の高い社外取締役および社外監査役の関与により、経営のモニタリングの実効性を高めること等を通じて、事業の健全性・効率性を高めることが可能な体制としています。 業務執行体制については、執行役員制度を採用し、取締役の業務執行の権限を執行役員に委譲することにより、取締役会における経営の意思決定・監督機能と業務執行機能を明確に区分しています。今般、監査等委員会設置会社へ移行することにより、取締役会による監督機能と業務執行機能の区分を制度面からも明確化し、当社を取り巻く事業環境の変化を踏まえたコーポレートガバナンスの監督機能の一層の強化および意思決定の迅速化を図る方針です。提出日時点では、当社のコーポレートガバナンス体制は以下のとおりであります。 ※当社は、2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、第2号議案「定款一部変更の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社は監査等委員会設置会社に移行します。移行後におけるコーポレートガバナンス体制は以下を予定しています。 2026年度の取締役会、ガバナンス・役員指名委員会、役員報酬委員会の構成2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く)7名選任の件」「監査等委員である取締役4名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決された場合、取締役会の構成員は以下の11名となります。役職名氏名取締役会監査等委員会ガバナンス・役員指名委員会役員報酬委員会代表取締役早田 文昭◎ ○○代表取締役大崎 篤〇 〇〇取締役藤貫 哲郎〇 取締役戸田 真介〇 社外取締役八馬 史尚〇 〇〇社外取締役山下 茂〇 ◎◎社外取締役大村 佳也子〇 〇〇取締役(常勤監査等委員)庄司 仁也〇〇 社外取締役(監査等委員)古澤 ゆり〇〇〇 社外取締役(監査等委員)桝田 恭正〇〇 〇社外取締役(監査等委員)三橋 友紀子〇〇 ◎は議長または委員長、〇は出席メンバーを示しています。 (2025年度の主な活動)取締役会、ガバナンス・役員指名会議、役員報酬会議の主な活動状況は以下の通りです。 (取締役会)取締役会は、独立性の高い社外取締役3名を含む取締役8名で構成され、2025年度は13回開催※し、議長は取締役 中村知美氏が務めました。※上記の取締役会の開催回数のほか、会社法第370条および当社定款に基づき、取締役会決議があったものとみなす書面決議が1回ありました。 <2025年度における主な審議内容>・取締役および監査役候補者ならびにCEOその他の経営陣の決定・自己株式取得に係る事項および自己株式消却の決定・役員報酬制度および取締役の個人別の報酬等の内容に係る決定方針の改定、ならびに役員報酬制度に基づく取締役および執行役員の個人別報酬等の決定に関する役員報酬会議への委任・電動化戦略をはじめとする中長期の経営課題、IR/SR活動、サステナビリティ委員会およびリスクマネジメント・コンプライアンス委員会等の報告事項に関する議論・資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた取り組みに関する議論・経営の意思決定の迅速化および監督機能の強化に資する取締役会のあり方と、その実現に向けた付議基準の見直しについての議論・当社の企業価値向上につながる機関設計変更に関する議論・「SUBARU 2025方針」の策定 (取締役会の実効性を高めるための取り組み)当社は、取締役会による経営監督機能の実効性を高めるため、取締役および監査役に対し、経営を監督するうえで必要となる事業活動に関する情報や知識を継続的に提供しています。また、社外役員に対しては、当社の経営理念・企業文化および経営環境等に関する理解を深めることを目的として、執行部門からの業務報告や、国内外の重要拠点への現地視察などの機会を設けています。さらに、取締役会開催に際しては、社外取締役および社外監査役に対し、付議議案の内容について事前説明を行うとともに、役員相互の情報共有や意見交換を促進することで、自由闊達な議論が行われる環境の整備に努めています。 (経営懇話会)経営懇話会は、取締役会での審議の充実に資することを目的として、取締役および監査役(12名)が参加し、経営における重要なテーマについて役員相互で情報共有および意見交換を行う任意の会議体で、2025年度は4回開催しました。 <2025年度における主なディスカッションテーマ>・将来ビジョンについて・当社取締役会のあり方と機関設計変更・SUBARUの航空宇宙事業・大泉新工場プロジェクトの投資計画および進捗・取締役会の実効性に関する評価の結果 (ガバナンス・役員指名会議)ガバナンス・役員指名会議は、独立性の高い社外取締役3名(土井美和子氏、八馬史尚氏および山下茂氏)、社内取締役2名(中村知美氏および大崎篤氏)により構成され、取締役会の諮問機関として、役員人事およびガバナンスに関する重要事項について審議・答申を行っています。2025年度は9回開催し、議長は取締役 中村知美氏が務めました。また、オブザーバーとして社外監査役1名(古澤ゆり氏)が出席しました。 <2025年度における主な審議内容>・CEOをはじめとする経営陣の後継者計画に関する検討・役員360度評価の実施および非取締役執行役員を含む役員のスキル・マトリックスを活用した人材育成・執行役員の業績結果の共有等を通じた役員評価プロセスの透明性向上・当社の役員体制、人事およびその役割分担ならびに重要な連結子会社の役員人事等の答申・SUBARUらしいコーポレートガバナンスのあり方の議論を通じた、中長期的な企業価値向上に資する選択すべき機関設計の議論および機関設計変更後の重要な業務執行の決定権限の委譲を含む取締役会のあり方 (役員報酬会議)役員報酬会議は、独立性の高い社外取締役3名(土井美和子氏、八馬史尚氏および山下茂氏)および社内取締役2名(中村知美氏および大崎篤氏)により構成され、取締役および執行役員の報酬に関する事項について審議を行っています。2025年度は8回開催し、議長は取締役 中村知美氏が務めました。また、オブザーバーとして社外監査役1名(桝田恭正氏)が出席しました。 <2025年度における主な審議内容>・外部調査データを活用した役員報酬水準および業績連動報酬の妥当性に関する検討・考課結果に基づく、取締役(社外取締役を除く)および執行役員の個人別業績連動報酬額の決定・機関設計変更を踏まえた社外取締役報酬の検討・譲渡制限付株式報酬に係る個人別基準額等の決定 監査の状況については「(3) 監査の状況 ① 監査役監査の状況」をご参照ください。 2025年度における取締役会、ガバナンス・役員指名会議、役員報酬会議の構成、当事業年度の開催回数および出席回数役職名氏名取締役会ガバナンス・役員指名会議役員報酬会議代表取締役大崎 篤〇100%(全13回中13回)〇100%(全9回中9回)〇 100%(全8回中8回)代表取締役早田 文昭〇100%(全13回中13回) 取締役中村 知美 ◎ 100%(全13回中13回)◎100%(全9回中9回)◎100%(全8回中8回)取締役水間 克之 〇 100%(全3回中3回)※1 取締役藤貫 哲郎 〇 100%(全13回中13回) 取締役戸田 真介 〇 100%(全10回中10回)※2 社外取締役土井 美和子 〇 100%(全13回中13回)〇100%(全9回中9回)〇100%(全8回中8回)社外取締役八馬 史尚 〇 100%(全13回中13回)〇100%(全9回中9回)〇100%(全8回中8回)社外取締役山下 茂○100%(全13回中13回)〇100%(全9回中9回)〇100%(全8回中8回)常勤監査役加藤 洋一 〇100%(全3回中3回)※1 常勤監査役堤 ひろみ 〇 100%(全13回中13回) 常勤監査役庄司 仁也 〇 100%(全10回中10回)※2 社外監査役古澤 ゆり 〇 100%(全13回中13回) 社外監査役桝田 恭正 〇 100%(全13回中13回) ◎は議長、〇は出席メンバーを示しています。※1:取締役 水間克之氏および常勤監査役 加藤洋一氏(2025年6月退任)は、退任までに開催された取締役会(3回)すべてに出席しています。※2:取締役 戸田真介氏および常勤監査役 庄司仁也氏は、当社取締役および監査役に就任した2025年6月25日開催の第94期定時株主総会以降の取締役会を対象にしています。 (取締役会の実効性の評価の結果)取締役会は、「コーポレートガバナンスガイドライン」に則り、取締役会の実効性に関し、毎年、分析・評価を行い、洗い出された課題に対する改善策を検討・実施する取り組みをしています。2025年度は、この取り組みを取締役会の機能発揮によりつなげていくことを目指し、2024年度までに認識した課題への取り組み状況の確認に加え、アンケートの評価項目の再整理および取締役・監査役へのインタビューを通じて、課題認識における相違の理由や背景の把握・分析を実施いたしました。 ①評価および分析の方法 I. 実施時期:2025年12月~2026年1月 II. 実施方法:アンケート(自己評価方式)への回答および第三者機関によるインタビュー ・アンケート回答者:取締役(8名)および監査役(4名)(計12名) ・インタビュー対象者:取締役会議長、代表取締役社長、社外取締役(3名)、社外監査役(2名)(計7名) III. 実施要領 ・取締役会事務局が取締役および監査役に対し、無記名式による自己評価アンケートを実施・分析 ・第三者機関がアンケート結果を踏まえ、取締役会議長、代表取締役社長、社外取締役、社外監査役に対してインタビューを実施・評価 ・第三者機関および取締役会事務局がそれぞれ作成した報告書について、経営懇話会および取締役会において検証・議論の実施 IV.アンケートによる評価項目① 取締役会の役割・機能 ⑥ 取締役会のリスクマネジメント・内部統制② 取締役会の構成⑦ ガバナンス・役員指名会議と役員報酬会議の運営③ 取締役会の運営⑧ 株主との対話④ 取締役会に対する支援体制⑨ 取締役会の継続的な改善⑤ 取締役会の風土・コミュニケーション ②評価結果当社取締役会は、第三者機関から集計・分析結果の報告を受け、以下の通り議論・確認を行いました。 I. 総評当社の取締役会の実効性は、確保されていることが確認されました。 II. 当社取締役会の特徴項目概要監督と執行の強い信頼関係を土台とした執行を後押しする取締役会主要市場である米国の関税政策やEV市場の急減速等、事業環境が目まぐるしく変化する局面において、監督と執行の強い信頼関係を土台として、執行の意思決定を後押しする機能が発揮されている。自由闊達な議論が交わされ風通しのよい取締役会社内外役員間の相互理解と信頼関係を基盤として、自由闊達で建設的かつ透明性のある議論が行われる風土が醸成されている。株主との対話に対する意識が高い取締役会株主および投資家との対話を通じて得られた内容は、定期的かつ継続的に取締役会に報告され、取締役会による監督および意思決定の重要な要素となっている。 III. 2024年度に掲げた課題に対する対応状況項目概要不透明な事業環境下における取締役会の役割(改善途上)取締役会が重点的にモニタリングする重要経営課題や主要リスクに関する議論の深化を図る観点で、会議運営面の改善を進めた。また、監査等委員会設置会社への移行を見据え、アジェンダ設定の一層の高度化が期待される。グループ全体におけるモニタリング体制のさらなる強化(改善途上)各取締役および監査役間において、あるべきグループガバナンス体制および実現に向けた時間軸に関する認識合わせを図るなど、組織的な監査への移行を見据え、一層の議論を深めることが期待される。今後、監査等委員会設置会社への移行を前提として、グループ全体を俯瞰したモニタリングのあり方について、さらに議論を深めていくことが期待される。各会議体の役割の明確化と議論の充実(改善)前年度の実効性評価で指摘された課題を真摯に受け止め、改善施策が着実に実行された。具体的には、ガバナンス・役員指名会議および役員報酬会議への監査役のオブザーバー参加、ガバナンス関連議題の事前検討の充実、社外役員への重要会議情報の提供、執行役員との対話機会の拡充等を進めた。 IV.当社取締役会の実効性のさらなる向上にむけた経営懇話会での議論の概要第三者機関による評価結果とそこで示された課題について、経営懇話会において以下のような論点を中心に議論を行いました。項目概要取締役会の役割に関する合意形成取締役会がモニタリングすべき項目や範囲、中長期戦略に関する議論のあり方について、より踏み込んだ検討を行っていくことの重要性が確認された。また、モニタリングボードを目指すにあたり、監査等委員会設置会社としての取締役会の役割を明確にし、社外取締役の関与のあり方も含め、中長期の重要テーマについて、取締役会および経営懇話会を通じた議論の充実を図っていくこととした。アジェンダ設定の更なる高度化限られた取締役会の時間を有効に活用する観点から、付議基準の運用、書面決議の活用、自由討議の場の拡充等を含め、「取締役会で何を議論すべきか」というアジェンダ設定の重要性を再確認した。併せて、年間アジェンダの検討・設定において、社外役員の知見・経験をより一層活かす仕組みを組み込み、プロセスの確立を図っていく必要性を共有した。あるべき取締役会構成の検討外部環境リスクへの対応力を高める観点から、取締役会全体として「どの知見をどのように補完していくか」を戦略的に検討する余地があることを確認した。全方位的な人材配置ではなく、当社の事業特性や経営上の優先順位に即した焦点型の知見の補完が重要であるとの認識を共有するとともに、取締役会およびガバナンス・役員指名会議において、ボードサクセッションに関する議論を継続的に充実させていく必要性が示された。 (ご参考)アンケート質問項目評価項目①取締役会の役割・機能取締役会の役割・機能の認識⑤取締役会の風土・コミュニケーション多様な価値観執行役員への権限委譲ステークホルダー視点報告体制取締役と執行経営の監督社外取締役間②取締役会の構成取締役会の規模取締役と監査役取締役会の構成(社内外比)⑥取締役会のリスクマネジメント・ 内部統制 リスクマネジメントグループガバナンス内部統制・コンプライアンス 取締役会の構成(多様性・専門性)③取締役会の運営開催頻度・時間・配分議題の妥当性議題付議のタイミング資料の質・量⑦ガバナンス・役員指名会議と役員報酬会議の運営資料配布のタイミング事前説明⑧株主との対話株主・投資家への適切な開示の監督説明・報告の内容取締役会の議論株主・投資家からの意見の共有議長の采配④取締役会に対する支援体制情報提供の環境・体制株主・投資家との対話の充実化社外役員への情報提供社外役員のトレーニング⑨取締役会の継続的な改善昨年度の実効性評価の結果を踏まえた改善状況社内役員のトレーニング ※ 当社のコーポレートガバナンスガイドラインは、当社ホームページをご覧ください。 https://www.subaru.co.jp/csr/pdf/governance_guideline.pdf ③ 企業統治に関するその他の事項 a. 内部統制システムの整備の状況及びリスク管理体制の整備の状況当社は、取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制その他株式会社の業務並びに当該株式会社及びその子会社から成る企業集団の業務の適正を確保するために必要な体制の整備についての基本方針を以下の内容で決議しています。(2023年4月1日最終改訂) (Ⅰ) 取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制取締役による法令等違反行為の予防措置として、以下の体制を整備する。・取締役は、取締役及び監査役が、各種会議への出席、りん議書の閲覧、執行役員・使用人からの業務報告を受けること等により、他の取締役の職務執行の監督及び監査役の監査を実効的に行うための体制を整備する。・コンプライアンスに係る規程を定め、取締役が法令・定款・社内規程を遵守するための体制を整備する。・執行役員・使用人が取締役の職務執行上の法令・定款違反行為等を発見した場合の社内報告体制として、内部通報制度(コンプライアンス・ホットライン)を定める。・必要に応じて、取締役を対象とした、外部の専門家によるコンプライアンス等に関する研修を行う。・取締役は、他の取締役の法令・定款違反行為を発見した場合、直ちに監査役会及び取締役会に報告し、是正処置を講じる。 (Ⅱ) その他株式会社の業務並びに当該株式会社及びその子会社から成る企業集団の業務の適正を確保するために必要なものとして法務省令で定める体制の整備ⅰ 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制 取締役会議事録、りん議書、その他取締役の職務の執行に係る文書及びその他の情報の保存、管理に関して社内規程を定め、その規程及び法令に従い、適切に当該情報の保存及び管理を行う。ⅱ 損失の危険の管理に関する規程その他の体制・当社は、リスクの現実化と拡大を防止するため、リスクマネジメントに係る規程を定めるとともに、各部門の業務に応じて、個別の規程、マニュアル、ガイドライン等を定める。・事業性のリスクについては、取締役及び執行役員が一定の決裁ルールに従い精査し、あわせて、各部門・カンパニーそれぞれによる管理と、経営企画部を中心とした関連部門による全社横断的な管理を行う。・全社的な緊急連絡体制を整備し、緊急時における迅速な対応と損失の拡大防止を図る。・リスクマネジメントの実践を推進するため、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会を設置し、リスクマネジメントに係る重要な事項に関する審議・協議、決定、情報交換・連絡を行う。ⅲ 取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制・執行役員制度を導入し、取締役の業務執行の権限を執行役員に対し委譲する。COO(COOを選定しない場合にはCEO)は最高執行責任者として、これらの業務執行を統括する。CEOは最高経営責任者として、経営全体を統括する。・取締役は、各種会議への出席や業務報告を定期的に受けること等を通じて、執行役員・使用人の業務執行を監督する。・取締役会で審議する案件を、事前に経営会議(取締役会の事前審議機関で全社的経営案件を審議する会議)や執行会議(各執行部門の意思決定機関)にて審議し、問題点を整理することで、取締役会における審議の効率化を図る。・取締役会で中長期の経営目標を定め、その共有を図るとともに、その進捗状況を定期的に検証する。・取締役会は、定期的に取締役会について評価と分析を行い、業務執行に係る意思決定及び監督の両面において、取締役の役割・責務が効率的に果たせるように取り組む。ⅳ 執行役員・使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制・コンプライアンスに係る規程を定め、執行役員・使用人が法令・定款・社内規程を遵守するための体制を整備する。・コンプライアンスの実践を推進するため、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会を設置し、コンプライアンスに係る重要な事項に関する審議・協議、決定、情報交換・連絡を行う。・執行役員・使用人を対象に、計画的にコンプライアンス講習会等の教育を実施し、コンプライアンスの啓発に取り組む。・執行役員・使用人が業務上の不正行為等を発見した場合の社内報告体制として、内部通報制度(コンプライアンス・ホットライン)を定め、不正行為等の早期発見及び是正を図る。・内部監査部門として、組織上の独立が確保された監査部を設置する。ⅴ 企業集団における業務の適正を確保するための体制 当社は、当社グループに属する各子会社の健全な事業運営を通じて、当社グループのブランド価値の向上及び総合力の向上を図るべく、子会社管理に係る規程を定め、同規程に基づき、各子会社の業務又は経営について管理を担当する当社の部署を中心に子会社の管理・支援を行う。①子会社の取締役の職務の執行に係る事項の当該株式会社への報告に関する体制 当社は、子会社管理に係る規程に基づき、子会社から、その経営成績、財務状況その他の重要な事項については、定期的に、及び必要な事項については、随時、報告を受ける体制とする。②子会社の損失の危険の管理に関する規程その他の体制 当社は、リスクの現実化と拡大を防止するため、子会社において、その事業内容や規模等に応じて、リスクマネジメントに係る規程、その他の社内規程、マニュアル、ガイドライン等を整備することを推進し、子会社におけるリスクマネジメント体制を構築させる。③子会社の取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制 当社は、子会社管理に係る規程に基づき、子会社からその業務内容の報告を受け、重要な事項については、その業務内容について事前協議を行うこと等により、子会社の取締役の職務の執行の効率性を確保する。④子会社の取締役及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制・当社は、子会社に対して、法令・定款・社内規程等の遵守に関する体制の整備及びその状況に関する定期的な点検や結果の報告を求め、当社のリスクマネジメント・コンプライアンス委員会でその内容等の確認を実施する。・当社は、子会社における業務上の不正行為等を発見した場合における報告体制として、当社または子会社の内部通報制度(コンプライアンス・ホットライン)を設置し、不正行為等の早期発見及び是正を図る。⑤企業集団における業務の適正を確保するためのその他の体制・当社は、内部監査を実施する組織として当社に監査部を設置し、子会社・関連会社の業務監査を定期的に、及び必要な事項については随時、実施する。・当社は、国内子会社・関連会社の監査役を定期的に招集し、当社監査役を交えて国内子会社・関連会社における監査機能強化のための意見交換等を行う。・当社は、当社の執行役員・使用人に一部の国内子会社・関連会社の監査役を兼務させ、監査機能の強化を図る。・外国子会社については、当該国の法令等を遵守させるとともに、実情・国情に応じて、可能な範囲で本方針に準じた体制とする。ⅵ 監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する事項 監査役の求めに応じ、監査役の職務を補助するため、当社の使用人から1名以上のスタッフを配置する。ⅶ 当該使用人の取締役からの独立性に関する事項及び監査役の当該使用人に対する指示の実効性確保に関する事項・当該補助スタッフが業務執行を行う役職を兼務する場合において、監査役補助業務の遂行については、取締役及び執行部門は干渉しないこととし、取締役からの独立性を確保するとともに、当該補助スタッフが監査役の指揮命令に従う旨を当社の役員及び従業員に周知する。・当該補助スタッフの人事については監査役会の同意を得て実施する。ⅷ 当社及び当社子会社の取締役・執行役員・使用人が当社の監査役に報告するための体制その他の当社の監査役への報告に関する体制及び当社の監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制・当社の監査役が当社又は子会社の取締役・執行役員・使用人から定期的に職務の執行状況について報告を受けられる体制を整備する。・当社の監査役が必要に応じ、各事業部門等に関する当社又は子会社の取締役・執行役員・使用人の職務の執行状況について情報を収集することができる体制を整備する。・当社又は子会社の取締役は、会社に著しい損害を及ぼすおそれのある事項、重大な法令・定款違反、その他コンプライアンス上重要な事項が生じた場合、当社の監査役へ報告する。・当社の監査役は、リスクマネジメント及びコンプライアンスに係る重要な事項の審議・協議、決定、情報交換・連絡を行う組織であるリスクマネジメント・コンプライアンス委員会に出席することができる。・当社及び子会社の代表取締役、取締役又は会計監査人は、当社の監査役の求めに応じ、当社の監査役が開催する意見交換会に出席する。・当社の監査役に報告を行った者が、当該報告を行ったことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保するための体制を整備する。・監査役の職務の執行について生じる費用の前払又は償還の手続その他の当該職務の執行について生じる費用又は債務の処理については、監査役の請求等に従い円滑に行い得る体制を整備する。 当社では、CRMO(最高リスク管理責任者)が、ガバナンス・リスクマネジメント部や法務部などの専門的見地からの支援を受けつつ、各事業の横串を担う経営企画部や各部門・カンパニーと密接に連携し、企業集団を通じたリスク管理の強化を推進しています。また、監査部が各部門および各子会社の業務遂行について計画的に監査を実施しています。 2025年度における業務の適正を確保するための体制の運用状況の概要は以下の通りです。 (コンプライアンスに関する取り組みの状況)当社は、当社グループのすべての役員・従業員が法令、定款および社内規程等を遵守し、社会倫理・規範に則した行動を行うため、「コンプライアンスガイドライン」や規程を定め、各種委員会を設置・運営することにより、コンプライアンス体制の維持・強化に取り組んでいます。具体的なコンプライアンス推進体制としては、取締役会が選任したCRMO(最高リスク管理責任者)を委員長とする 「リスクマネジメント・コンプライアンス委員会」において、各種方針等の策定、全社コンプライアンス活動の状況、内部通報制度の運用状況など、重要なコンプライアンス事項に関する審議・協議、決定および情報交換・連絡を行っています。また、当社および子会社が設置運営する内部通報制度を積極的かつ適正に運用することで、通常の業務ラインでは捉え切れない問題の早期発見と解決、問題発生自体の牽制を図り、コンプライアンスにおける自浄作用と活動の実効性を高めています。リスクマネジメント・コンプライアンス室は、これら活動の全社マネジメントを行うとともに、「コンプライアンスマニュアル」等のツールの作成・展開や、関係部署と連携した研修の実施などを通じて、役員を含むグループ全体のコンプライアンス意識の醸成を図っています。 <コンプライアンス体制の強化に関する主な取り組み> ・SUBARU全部門および国内グループ会社における遵守対象法令の明確化 各部門および各社において遵守すべき法令を明確化し、透明性を高めています。 ・グローバルな法令遵守体制のPDCAサイクルの強化 グループ全体で自律的に法令遵守体制を評価し、効果的なPDCAサイクルを回すための取り組みを行っています。 ・リテラシー向上 社会的なハラスメント意識の高まりに伴い、継続的な動画研修および議論型の研修を実施し、当事者意識を醸成しています。併せて、コンプライアンスをより身近に感じ、日常業務の中で意識することを目的に、定期的な情報発信を行っています。 ・内部通報制度の多言語対応と信頼性向上 英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語での内部通報窓口を設け、従業員が安心して通報できる環境を整備しています。これにより不正の未然防止や早期発見にも寄与しています。 (リスク管理に関する取り組みの状況)当社は、グループ全体のリスクを適切に管理するため、リスクマネジメントに関連する規程を定めており、事業リスクについては、取締役会や各種会議体、決裁ルールに従って、取締役および執行役員が内容を精査しています。平時には各部門に本部長クラスのリスク管理責任者を配置するとともに、有事には状況に応じた緊急対策本部体制をとっています。また、取締役会が選任したCRMO(最高リスク管理責任者)を委員長とするリスクマネジメント・コンプライアンス委員会を設置し、グループ全体のリスクマネジメント方針やリスクマップを策定するとともに、これらを基にリスク抑制活動を推進しています。さらに、全社的な緊急連絡体制の整備については、災害発生時の情報共有に備え、「緊急事態対応基本マニュアル」に基づき「安否確認体制」を整備しています。 <リスク管理体制の強化に関する主な取り組み>・2025年11月10日に公表した、「SUBARU 2025方針」の実現をより確実に進めていくために、優先対応課題を定義したリスクマップを羅針盤に、全社リスクマネジメント活動を実施しています。・当社グループの重点リスク低減に向け、リスクオーナー主導のもと「大規模な地震を想定した全社BCP体制の整備・充実および訓練実施による対応力の強化」、「従来の取り組みに加え、サイバーセキュリティ責任者(CISO)の任命やサイバーセキュリティ委員会の立ち上げによるサイバーリスク対応体制の強化」などに取り組み、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会で定期的なフォローを行っています。・各部門でのリスクマネジメント活動の推進実務担当者向けに、リスクマネジメント手法やリテラシー向上を目的とした研修を実施しています。・海外の重要な子会社との連携を一層強化し、グローバルなリスクマネジメント活動を推進しています。 (職務の執行の効率性の確保に関する取り組みの状況)当社は、取締役の担当分野、執行役員の業務執行責任範囲(執行役員への権限委譲の範囲)、CEOを含むCXO(業務執行統括者)を取締役会で決定し、運用しています。また、取締役と執行役員の役割および責任を一層明確化する趣旨で、社長をはじめとする役位の位置付けを、取締役に付するものではなく、執行役員に付するものとして運用しています。 取締役は、各種会議に出席することや執行役員から業務報告を定期的に受けることで業務の状況を監督し、取締役の職務執行の迅速化を図っています。また、取締役会に諮る必要のある重要案件については、経営会議・執行会議で議論を深め、当該案件の論点整理や方向付けをすることなどにより、取締役会において重点的に審議すべき論点を明確にしています。さらに、必要に応じて資料の早期展開と事前説明を行うことで、取締役会における議論の深化と効率化を図っています。 取締役および監査役を対象としたアンケートやインタビューによる取締役会の実効性評価・分析を年1回実施し、結果を開示しています。取締役会は、実効性評価での結果を起点に、今後の課題とされた項目を次年度の取締役会のアジェンダに織り込み、ボードメンバーで議論し、課題解消に取り組んでいます。 取締役の職務の執行に係る文書およびその他の情報は、社内規則に則り、適切に保存・管理しています。 (当社およびその子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための取り組みの状況)当社は、監査・監督機能を強化するために、執行役員や使用人に子会社の取締役または監査役を兼務させています。当社は、各子会社から定期的および随時に報告を受け、必要に応じて協議し、重大な影響を及ぼす事項は経営会議に報告しています。 また、当社は、子会社管理全社規則に基づき、子会社案件を当社と事前協議を行うべき案件と子会社判断で決議するべき案件に区分しており、子会社から当社への情報伝達ルートも確認しています。さらに、子会社の規程の整備状況も継続的に確認しています。なお、これらの運用をさらに強化すべく、子会社の会社組織上の管理を、事業運営および経営基盤の構築を支援する事業管理責任部署が、責任をもって主体的に実施する体制としています。 さらに、内部監査全社規則に基づき、当社の内部監査部門が当社および子会社の業務監査を実施し、その監査結果は半期ごとに取締役会で、四半期ごとに全執行役員で構成される合同会議で報告され、必要に応じて是正措置を行っています。 (監査役監査の実効性の確保に関する取り組みの状況)当社は、「監査役監査基準」など監査役監査の実効性を確保するための規程や「内部通報制度」などを整備し、会社に著しい損害を及ぼすおそれのある事項、重大な法令・定款違反、その他コンプライアンス上重要な事案が生じた場合、監査役が適時適切に取締役および使用人から、情報収集できる体制を整備しています。また、監査役の職務を補助するため、取締役からの独立性が確保された使用人を配置し社内に周知することで、監査役の業務が円滑に遂行できる体制にしています。当社の監査役は、取締役会、経営会議、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会など重要な会議に出席し、必要に応じて意見を述べるとともに、取締役・執行役員との定例および適宜の面談、ならびに主要な事業所や子会社への往査などを実施し、内部統制システムの整備・運用状況などを確認しています。さらに内部監査部門、法務部門、リスクマネジメント・コンプライアンス室から、内部通報制度の運用状況を含み、定期報告等を受けるとともに、子会社を管理する担当部署から随時子会社の状況報告を受けています。また、主要な子会社の監査役との協議会を開催するとともに、会計監査人とは定期的かつ適宜に、また内部監査部門とは随時に、情報・意見交換を行うことで三様監査体制下における緊密な相互連携を図っています。なお、監査役の職務の執行について生じる費用については、監査役の請求などに従い円滑に処理する体制を整備しています。 b. 責任限定契約の内容の概要当社は取締役(当会社またはその子会社の業務執行取締役または支配人その他の使用人である者を除く。)および監査役との間において、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しています。当該契約に基づく責任の限度額は、同法第425条第1項が規定する額としています。 c. 取締役および監査役の責任免除当社は会社法第426条第1項の規定により、取締役会の決議によって、同法第423条第1項の取締役(取締役であった者を含む。)および監査役(監査役であった者を含む。)の損害賠償責任を、法令の限度において免除することができる旨を定款に定めています。これは、取締役および監査役が職務を遂行するにあたり、期待される役割を十分に果たすことができる環境を整えることを目的とするものです。 d. 取締役の定数当社の取締役は15名以内とする旨を定款に定めています。 e. 取締役の選解任の決議要件当社は取締役の選任決議について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨、および累積投票によらない旨を定款に定めています。 f. 中間配当当社は株主への機動的な利益還元を行うため、会社法第454条第5項の規定により、取締役会の決議によって毎年9月30日を基準日として、中間配当を行うことができる旨を定款に定めています。 g. 自己の株式の取得当社は会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって自己の株式を取得することができる旨を定款に定めています。これは、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするため、市場取引等により自己の株式を取得することを目的とするものです。 h. 株主総会の特別決議要件当社は会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行う旨を定款に定めています。これは、株主総会における特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営を行うことを目的とするものです。
事業の内容 FY2026 / 約557字
3 【事業の内容】当社および当社の関係会社(子会社73社、関連会社6社およびその他の関係会社1社(2026年3月31日現在)により構成)においては、自動車部門、航空宇宙部門およびその他部門の3部門に関係する事業を主として行っており、その製品は多岐にわたっています。各事業における当社および関係会社の位置付けなどは次の通りです。なお、次の3部門は「第5 経理の状況 連結財務諸表注記 6.セグメント情報」に掲げるセグメントの区分と同一です。 [自動車]当部門においては、自動車ならびにその部品の製造、販売および修理を行っています。なお、開発・生産における協力関係のもと、トヨタ自動車株式会社とは、スポーツカーおよび電気自動車の共同開発を行っており、一部車種は当社の国内生産拠点である群馬製作所において生産を行っています。また、ダイハツ工業株式会社からは、軽・小型自動車のOEM供給を受けています。 [航空宇宙]当部門においては、航空機、宇宙関連機器ならびにその部品の製造、販売および修理を行っています。 [その他]当部門においては、不動産の賃貸などを行っています。 各事業における主な関係会社については、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」をご参照ください。 以上の企業集団などについて図示すると、次の通りです。
事業等のリスク FY2026 / 約14,869字
3 【事業等のリスク】(1) リスクマネジメントの考え方当社グループでは緊急事態発生時の対応だけでなく、日々の企業活動において重大な影響を及ぼす様々なリスクに対し、顕在化時のダメージを最小化するためのリスクマネジメントの実践を経営の最重要課題の一つとして推進しています。自動車業界は100年に一度の大変革期を迎えており、グローバルに事業を展開する当社グループは、世界情勢の変化に素早く対応し、経営の持続性確保と経営基盤の強靱化を図りつつ、人的、社会的および経済的損失の最小化にこれまで以上に取り組んでいく必要があります。グループ全体での戦略的なリスクマネジメントの推進を通じて、当社グループをリスクに強い体質へと強化することで、企業価値の向上を図ります。 (2) 当社グループのリスクマネジメント体制当社は、グループのリスク顕在化と拡大を防止するため、取締役会が選任したCRMO(最高リスク管理責任者)が、当社グループのリスクマネジメント・コンプライアンス活動を統括し、その活動状況などを取締役会に報告するとともに、重要な案件については取締役会の審議を経て意思決定しています。具体的な推進体制として、重要事項の審議・協議および情報交換・連絡を行う「リスクマネジメント・コンプライアンス委員会」(以下「リスコン委員会」という)を設置しています。同委員会は、CRMOが委員長、法務部担当執行役員が副委員長を務め、各部門の本部長クラスがリスク管理責任者となっており、CRMOが管掌するリスクマネジメント・コンプライアンス室が事務局を担当しています。なお、同委員会における審議・協議事項については、その重要度に応じて取締役会に上程しています。CRMOは、リスクマネジメント・コンプライアンス室や法務部などのコーポレート部門の専門的見地からの支援を受けつつ、各事業に横断的な役割を担う経営企画部や各部門・カンパニーと密接に連携し、グループを通じたリスク管理の強化を推進しています。さらに、監査部が各部門および各子会社の業務遂行について、計画的に監査を実施しています。 なお、リスクマネジメント、コンプライアンス、内部統制およびグループガバナンスの重要性が高まる中、これらを横断的かつ一体的に管理するとともに、経営との連動性をさらに高めるべく、リスクマネジメント・コンプライアンス室と秘書室ガバナンス推進チームを統合し、2026年6月に新たにガバナンス・リスクマネジメント部として再編しました。 (3) 当社グループのリスクマネジメントの取り組み平時の取り組みとして、リスコン委員会において、グループ全体の「リスクマネジメント方針」と各部門の「リスクマネジメント行動指針」のもと、各部門の重要リスクの洗い出しを実施、影響度の大きな課題を優先的に対応し、日常業務としてリスクの抑制を図る活動を推進しています。また、2025年11月10日に公表した「SUBARU 2025方針」の実現をより確実に進めていくために、各部門の重要リスクに加え、外部変化や足元の環境を踏まえた経営レベルの議論を通じて策定したリスクマップを活用するなどリスクマネジメントの一層の強化を進めています。これに加えて、最適なリスク管理とその実効性向上のためのリスクマネジメント研修会を実施、リスクリテラシー向上と委員会活動の活性化を図っています。さらに、当社グループの重点リスク低減に向け、それぞれのリスク分野を担当するリスクオーナー主導のもと具体的な施策の充実に取り組み、リスコン委員会で定期的なフォローによる実効性の向上を図りました。加えて、海外の重要な子会社との直接的なリスクマネジメント活動を推進しています。また、定期的に安否確認訓練などを実施することで、当社に影響を及ぼすおそれのある災害発生時の情報共有に備えています。 (4) 主要な事業等のリスク当社グループの経営成績および財務状況、キャッシュ・フローなどに数百億円以上の大きな影響を与え、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事業等のリスクと対応策は以下の通りです。 なお、文中の将来に関する事項は有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであり、当社グループに関するすべてのリスクを列挙したものではありません。 経済・金融環境の変動に関連するリスク①主要市場の経済動向 <リスク>当社グループの主要な市場である国・地域の経済情勢は、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。特に売上収益の約8割を占める北米における景気の後退や需要の減少、価格競争の激化が進んだ場合、当社グループの提供する商品・サービスの売上収益や収益性に大きく影響を及ぼす可能性があります。 <対応策>当社グループは、主要市場における経済情勢や需要動向を継続的にモニタリングし、市場環境の変化に応じて生産や販売計画を柔軟に調整することで、景気後退や需要減少の影響を緩和することを目指しています。また、価格競争の激化に対応するため、商品・サービスの競争力向上や原価低減等に取り組むことで、収益性の確保に努めています。 ②為替の変動 <リスク>当社グループにおいて北米売上収益は約8割を占め、売上収益、営業利益、資産等のなかには、米ドルを中心とした現地通貨建ての項目が含まれており、連結財務諸表作成時に円換算しています。通期の業績見通しなどにおいて想定した為替レートに対し、実際の決算換算時の為替レートに乖離が生じた場合、主に円高局面では当社グループの売上収益と財務状況はマイナスに作用し、円安局面ではプラスに作用する可能性があります。 <対応策>為替リスクを最小限にすべく、主要販売市場である日米で生産を行っています。また日本において発生する現地通貨建ての売上収益について状況に応じて為替予約などによるヘッジを実施しています。 ③金融市場の変動 <リスク>当社グループは主として日本国内で日本円建ての資金調達を行っており、国内金利の上昇局面においては、資金調達コストの増加を通じて業績にマイナスの影響を及ぼす可能性があります。また、予期せぬ金融環境の混乱により必要とする金額の調達が困難となった場合、当社グループの財政状態や成長戦略の実行にマイナスの影響を及ぼす可能性があります。 <対応策>複数の金融機関や手法による長期固定金利を主とした資金調達、返済期日の分散、十分なコミットメントライン契約の締結、また一定額の現金および現金同等物残高の確保を行い、金利上昇と流動性リスクを低減する取り組みを行っています。 ④原材料価格の変動 <リスク>当社グループは、原材料を多数のお取引先様から調達していますが、特定の原材料およびお取引先様に依存している場合があります。このため、地政学リスク、需給逼迫、環境規制等に起因する原材料価格、物流費、エネルギー価格の高騰や人件費の上昇等によるコスト増加の可能性があります。また、米国の関税政策により、米国生産拠点において現地生産車向けに一部の国から輸入する部品の調達コストが増加する影響があります。加えて、地政学リスクにおいては中東情勢の悪化等を背景とした原油価格の高騰をはじめとするエネルギー価格や原材料価格の上昇により、部品・原材料調達コストや物流費等が増加する可能性があります。原価改善努力や製品価格への転嫁等によっても当該影響を吸収しきれない場合には、当社グループの経営成績や財務状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 <対応策>当社グループは、原材料調達における持続的な競争力を確保するために、お取引先様との共存共栄に根差した生産性改善や品質改善に取り組んでいます。米国の関税政策による調達コスト増加の影響に対しては、原材料や部品調達の状況を注視するとともに、お取引先様と一体となり最適な調達を行うことで引き続き原価改善を図っていきます。また、特定の原材料や部材への依存による需給変動リスクを低減するため、依存度の低い材料・部品構成への転換や代替技術の開発を取り組んでいます。あわせて、複数調達先の確保やサプライチェーンの可視化、取引先との連携強化等を通じて、調達リスクの分散および安定化を図っています。今後も、技術開発および調達戦略の両面から対応を継続的に実施し、需給環境の変化が当社グループの事業活動に与える影響の最小化に努めてまいります。加えて、中東情勢の悪化等を背景とした原油価格をはじめとする原材料価格の変動リスクに対し、調達先の分散、長期的な取引関係の構築、在庫水準の適切な管理等により、安定的な調達体制の構築に努めています。また、原価改善活動の推進や、必要に応じた製品価格への転嫁を通じて、事業への影響の低減を図っています。 業界および事業活動に関連するリスク⑤特定の事業および市場への集中 <リスク>当社グループは、主に自動車と航空宇宙の2つの事業により構成され、“お客様第一”を基軸に「存在感と魅力ある企業」を目指し、選択と集中を進め、限られた経営資源を最大限活用することで高収益なビジネスモデルを展開しています。自動車事業の売上収益が9割以上を占め、販売市場は主に北米を中心とした先進国です。主要生産拠点は国内の群馬製作所および米国のスバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA)の2拠点となり、SUV(多目的スポーツ車)を中心に生産と販売を行っています。このような事業構造から、自動車事業における需要や市況、同業他社との価格競争などが想定を上回る水準で推移した場合や、北米地域の政策・通商動向の変化などの影響を受けやすい側面があります。とりわけ、関税政策が変更された場合には、日本から米国販売子会社へ輸出する完成車や、米国生産拠点において海外から調達する一部部品に追加関税が課される可能性があり、コストの上昇を通じて影響を受ける可能性があります。これらの要因により、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループは、需要や市況の変動に備えるため、主要市場の需給動向を継続的にモニタリングし、生産・販売計画を機動的に見直すことで収益性の維持を図っています。あわせて、価格競争の激化に対応するため、商品ラインアップの競争力強化やコスト構造の見直しを進めるとともに、限られた経営資源の重点配分により収益性の向上を追求します。需要動向に応じた柔軟な生産調整および稼働の最適化を通じて稼働率の向上を図り、事業への影響の最小化を目指します。また、北米市場における政策・通商動向の変化については、関係部門が連携して情報収集と影響分析を継続し、生産・調達・販売面で必要な対応策を検討することで、耐性向上に努めています。 ⑥市場における需要・競争環境の変化 <リスク>当社グループの主力事業である自動車業界は大きな環境変化を迎えています。モビリティサービスの普及に伴う異業種からの参入や環境対応に伴う電動化へのシフト、シェアリングや自動運転普及に伴う移動手段の多様化などにより、お客様の価値観や嗜好ニーズは一層多様化しています。このような非連続かつ急速な事業環境の変化に対し、当社グループがお客様のニーズを的確に捉えられず、新型車や新商品の販売が計画に達しない場合、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループは2023年の経営体制刷新以降、「モノづくり革新」と「価値づくり」の2つに強い決意をもって取り組んでいます。2024年4月には、全社組織の横断機能の強化および執行責任の明確化を目的として、自動車事業におけるCXO(Chief X Officer)※1体制の拡充等の組織改革を実施しました。さらに、2025年4月には、新たに2つのCXO※2の設置や組織改編(カスタマーファースト推進本部の新設および営業部門の再編)を行い、核心的重点テーマへの取り組みのスピードアップと全体最適化の実現に取り組んでいます。また、2025年11月に公表した「SUBARU 2025方針」では、「モノづくり革新」を加速させ、今まで以上に多様な市場およびお客様ニーズに応えられるよう、次世代技術を核とした商品開発を進め、商品ラインアップを大幅に拡充していく考えを示しました。このように、常に市場環境や需要動向を捉え、お客様ニーズに基づく商品企画を行い、適切なタイミングと価格で新商品を開発・製造し、市場に導入することに努めています。※1: CMzO(最高モノづくり責任者)、CBBO(最高バッテリービジネス責任者)、CDCO(最高デジタルカー責任者)、 CCBO(最高コネクトビジネス責任者)、CCIO(最高コスト改革責任者)※2: CLO(最高物流責任者)、CHRO(最高人財責任者) ⑦商品ならびに販売・サービスに関する責任 <リスク> 大規模なリコールなどが起こった場合、多額のコストとして品質関連費用などが発生することに加え、ブランドイメージの毀損などにより、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループは、品質方針を以下のとおり定め、品質の高さをSUBARUブランドの重要な根幹であり、付加価値の源泉であると位置づけています。(品質方針) 私たちは何より品質を大切にしてお客様の信頼に応えます 1.お客様に安心して長くお使いいただける商品をお届けします 2.お客様の声に常に耳を傾け、商品とサービスに活かします 3.法令・社会規範・社内規則を遵守し、お客様に信頼される仕事をします2018年以降は「品質改革」に取り組み、生まれの品質を中心に着実な成果を上げています。今後も「品質改革」を加速させるとともに、電動化などの新技術への対応を含め、開発最上流から生産、物流、アフターサービスに至る様々な接点においてお客様に価値を感じていただける品質の確保に取り組んでいきます。そのため、厳格な完成検査体制を維持し、確かな品質で商品をお届けするとともに、万が一不具合が発生した場合には、お客様への影響の最小化と迅速な解決を最優先とした業務プロセスの改革に取り組みます。さらに、従業員全員に対し、「品質」は商品にとどまらず、販売・サービスを含め、ご購入後も長期にわたり価値として感じていただくものであるとの認識の浸透を図り、品質最優先の意識を一層高めていきます。 ⑧サプライチェーンの分断 <リスク>当社グループは、国内外の多数のお取引先様から部品や材料を調達しています。近年、中東情勢等の地政学的リスクの高まり、各国における通商政策や規制の変更、資源・エネルギー価格の変動、重要部品の供給制約、労働力不足による物流制約、ならびにサイバー攻撃の増加などにより、サプライチェーンを取り巻く環境の不確実性は一層高まっています。 これらに加え、大規模な地震や台風等の自然災害、工場火災、感染症の流行等により、サプライチェーンの分断、需給のひっ迫、物流網の混乱が発生した場合、安定したコスト・納期・品質での調達の維持や商品の出荷が困難となり、当社グループの生産活動、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 <対応策>当社グループは、部品および材料の安定調達を維持するため、定期的に取引先の品質保証体制や供給能力の確認を行うとともに、必要に応じて経営状況の把握を行うなど、調達リスクの低減に努めています。また、調達先の分散や代替調達の検討、適正在庫の確保などを通じて、供給途絶リスクへの対応力強化を進めています。これにより、影響を受ける可能性のある取引先や部品を早期に特定し、生産継続に必要な在庫水準の確認、代替品の調達・生産検討、さらには生産設備の復旧支援等を行うことで、サプライチェーン分断による影響の最小化に努めています。物流面においては、2025年4月よりCLO(Chief Logistics Officer:最高物流責任者)ならびに物流本部を設置し、物流全体を俯瞰した統合的な管理体制を構築しています。これにより、ドライバー不足や輸送制約等の環境変化に対しより迅速かつ柔軟に対応するとともに、法令遵守への対応も強化し、安全で効率的な物流の実現に向けた取り組みを推進しています。 ⑨知的財産の侵害 <リスク>当社グループは、製品やサービスを通じてお客様に「安心と愉しさ」という価値をお届けするために必要な技術・ノウハウなどを知的財産として保護し、SUBARUのブランド価値の維持・向上に努めています。第三者が当社グループの知的財産を不当に使用した類似製品を製造した場合や、知的財産に関わる訴訟などが生じて当社に不利な判断がなされた場合には、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 <対応策>当社グループは、事業戦略および研究開発戦略と連動した知的財産戦略を策定し、競争力の源泉となる技術やブランドの権利化・ノウハウ化を推進するとともに、知的財産ポートフォリオの適切な管理を行っています。また、商品開発においては、第三者の知的財産権を尊重し、開発段階から調査・クリアランスを実施することで、権利侵害リスクの低減に努めています。必要に応じて設計変更やライセンス取得等を行い、事業への影響の最小化を図っています。さらに、模倣品・侵害品への対応として、国内外における市場監視を行い、侵害者への警告、行政機関等への差止めや摘発の要請、オンライン上での出品削除要請などを通じて、ブランド保護およびお客様の安全確保に取り組んでいます。加えて、知的財産に関するリスク対応力の向上を目的として、知的財産教育を継続的に実施するとともに、外部専門家とも連携した体制を構築し、知的財産に関わるリスクの予防および紛争対応の強化を図っています。 ⑩サイバーセキュリティ <リスク>当社グループは、製品の開発・生産・販売等の事業活動において、情報技術、ネットワーク、各種情報システムを広範に利用しているほか、製品には電子部品を搭載し、ソフトウェアによる制御を行っています。近年、サイバー攻撃は高度化・巧妙化しており、標的型攻撃、ランサムウェア、不正アクセス、サプライチェーンを経由した攻撃等のリスクが継続的に増大しています。また、当社グループにおいても業務効率化や付加価値創出を目的として生成AIを含む先端技術の活用が進む一方で、意図しない情報の外部流出、機密情報や個人情報の不適切な取り扱い、誤った出力結果の業務利用による判断ミスや品質低下、第三者の知的財産権侵害、法令・契約違反、ならびに社会的信用やブランド価値の毀損といった、生成AIの利用に伴う新たなリスク発生の懸念も高まっています。さらに、生成AIを悪用した高度なフィッシング詐欺やなりすまし、不正アクセス等のサイバー攻撃が発生する可能性も高まっています。これらに加え、マルウェア感染、人為的なミスや不正行為による個人情報・機密情報の漏洩、システム障害、大規模な停電・火災・自然災害等が発生した場合、重要な業務やサービスの停止、データの破損・消失、製品やサービスの品質・安全性への影響、社会的信用やブランド価値の低下等を招くおそれがあります。その結果、当社グループの事業活動、経営成績および財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループは、サイバーセキュリティおよび生成AIを含む先端技術の活用に伴うリスクが、事業活動および経営に与える影響の重要性を認識し、グループ全体のセキュリティおよびITガバナンスの強化に取り組んでいます。その一環として、サイバーセキュリティ基本方針を定めるとともに、CISO(Chief Information Security Officer)を委員長とするサイバーセキュリティ委員会を設置し、経営層への定期的な報告・審議を行う体制を構築することで、経営とのレポートラインを明確化しています。 実務面では、サイバーセキュリティ部門が中心となり、情報技術、ネットワーク、システムおよび製品に関するセキュリティマネジメントシステムを構築・運用し、当該委員会の方針および監督のもとで各種対策を推進しています。 また、生成AIの利用に伴うリスクについても、情報漏洩、知的財産権侵害、法令・契約違反、誤った出力結果の業務利用等のリスクを踏まえ、生成AIの利用に関するルールやガイドラインの整備、利用状況の把握および統制を行っています。さらに、外部の専門家や最新の技術動向・脅威情報を活用しながら、サイバー攻撃および生成AIを悪用した新たな脅威への対応力向上を図るとともに、ITガバナンスおよびセキュリティ対策の継続的な高度化に努めています。具体的には、従業員および関係者に対して、サイバーセキュリティおよび生成AIの適切な利用に関する教育・啓発活動を継続的に実施するとともに、内部監査等を通じて運用状況の確認および改善を行っています。 また、セキュリティ防御システムや監視体制の強化により、日々進化するサイバー攻撃や不正利用の早期検知および被害の最小化を図っています。加えて、サイバー攻撃や情報漏洩等のインシデント発生時に迅速かつ適切な対応を行うため、SIRT(Security Incident Response Team)体制を整備するとともに、事業継続の観点から、自社データセンターおよびクラウド環境を活用した複数拠点でのデータバックアップ体制を構築し、災害や障害発生時における早期復旧および影響の低減に努めています。 ⑪コンプライアンス <リスク>当社グループおよび委託先などにおいて重大な法令違反や役職員の不正・不適切行為などが発生した場合、お客様の信用・信頼を失うことや社会的評価・評判の低下などによるブランドイメージの毀損が事業基盤に重大な影響を与え、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 <対応策>当社グループは、コンプライアンスの徹底を経営の最重要課題の一つと位置付け、法令・社内諸規程などの遵守はもとより、社会規範に則した公明かつ公正な企業活動を遂行することを役職員一人ひとりへの浸透を図るため、コンプライアンス体制・組織の構築および運営、ならびに各種研修等の活動を行い、コンプライアンスリスクの回避または最小化に努めています。 ⑫訴訟など法的手続き当社グループは、事業活動を行うなかで、お客様、お取引先様や第三者との間で様々な訴訟やその他の法的手続の当事者となる可能性があります。現在係争中の案件や将来の法的手続において当社グループに不利な判断がなされた場合、ブランドイメージの毀損や当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 ⑬ステークホルダーコミュニケーション <リスク>株主との建設的な対話やステークホルダーとのコミュニケーションが不十分な場合や、インサイダー取引などの不公正取引や虚偽記載などの法令違反行為による巨額の課徴金支払いなどが発生した場合は、株主や投資家をはじめとしたステークホルダーからの信用・信頼を失うことや社会的評価・評判の低下などによるブランドイメージの毀損が事業基盤に重大な影響を与え、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 <対応策>当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図り、すべてのステークホルダーから満足と信頼を得るために、コーポレートガバナンスガイドラインを定め、コーポレートガバナンスの強化を経営の最重要課題の一つとして取り組んでいます。また、ディスクロージャーポリシーに基づき、フェアディスクロージャーに努め、法令に基づく開示を行っています。さらに、経営戦略や事業活動など当社グループを深く理解していただくために有効と思われる会社情報を、迅速、公正公平、適正に開示しています。加えて、当社グループの持続的な成長に向けた発信として、2025年11月に公表した「SUBARU2025方針」の各取り組みの進捗や、電動化・人的資本・知的財産・ガバナンスなどのESG情報、および資本コストや株価を意識した経営について株主・投資家等と建設的な対話を図るとともに、社内関係者へのフィードバックを通じて、ステークホルダーコミュニケーションの向上に努めています。 ⑭人権尊重 <リスク> 当社グループおよびその関係者において、労働環境・労働安全衛生上の問題、様々なハラスメント、労働者の権利・機会の侵害、人権上の問題のある調達などを行った場合には、関連法規への抵触に加え、お客様の信用・信頼を失うことや社会的評価・評判の低下によるブランドイメージの毀損、販売の低迷、人財流出、資材・資金の調達難などが事業基盤に重大な影響を与え、経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 <対応策>当社グループは、人を第一に考え、「人を中心としたモノづくり」を行っています。「一人ひとりの人権と個性を尊重」することを、SUBARUの重要な経営課題と捉え、SUBARUグループの「人権方針」を策定するとともに、同方針に基づき、ビジネス上の人権リスクを特定し、その対応策を策定、実行する「人権デュー・ディリジェンス」を実施しています。そのなかで明確化した重要なリスクについての対応策を着実に進め、継続的にリスク軽減を進めています。また、サプライチェーンを含め、事業に関連するビジネスパートナーやそのほかの関係者に対しても、本方針に基づく人権尊重の働きかけを行い、人権尊重の取り組みを推進しています。 ⑮人財の確保と育成 <リスク>労働市場のひっ迫、異業種も含めた人財獲得競争の激化、コンプライアンス事案につながるような労務問題により人財の確保ができない場合や、安全衛生への対応が不十分な場合、あるいは人財の流出が続いた場合は、当社グループの事業活動や経営に影響を及ぼす可能性があります。同様に、人財の育成が不十分な場合や、従業員の多様性が尊重された誰もが活躍できる職場環境が実現できない場合に対しても、当社グループの事業活動などに影響を及ぼす可能性があります。 <対応策>当社は、従業員一人ひとりがSUBARUグループの持続的な成長と持続可能な社会の実現の両立を担う原動力であるとの考えのもと、「真の競争力をもった人・組織」の実現を目指すとともに、自身のキャリア形成を考え、チャレンジする風土づくりや多様な人財が活躍できる環境整備を進めています。「モノづくり」と「価値づくり」で世界最先端を目指すべく、電動化対応、先進安全技術、IT分野の強化などの専門領域における人財確保に向けて、積極的な採用を行っています。2020年12月にはIT企業の集積地である東京都渋谷区に新たな開発拠点として「SUBARU Lab(スバルラボ)」を開設し、これまでAI開発に必要な人財の採用に取り組んできました。2025年2月には拠点を拡張し、その機能をソフトウェア開発全般へと拡大することで、イノベーションの創出につなげています。また、独自の価値創造を実現し続けるため、様々な個性や価値観を持つ従業員が個々の能力を十分に発揮できるよう、性別・国籍・文化・ライフスタイルなどの多様性を尊重した人財登用や働きやすい職場環境の整備に努めています。特に安全衛生については、重要な経営課題と位置づけ「安全衛生はすべての業務に優先する」との基本理念のもと、労働災害防止、疾病予防、労働環境向上に向けた取り組みを全社的に進めています。 ⑯気候変動 <リスク>当社グループにおいて、気候変動に対する取り組みが適切に進まない、あるいは異常気象による調達・生産・物流活動の停滞などが生じた場合、さらに現時点での将来予測が極めて困難な移行リスク・物理リスクの影響および発現度により、研究開発費用などの増加、顧客満足やブランドイメージの低下による販売機会の逸失、異常気象による調達・生産・物流活動の停滞などにより、SUBARUグループの経営成績や財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 移 行 リ ス ク規制事業運営全般各国の気候変動に関する目標の見直しにより、ビジネス全般に重大な影響を与える可能性があります。商品各国の燃費規制に合致しない場合、法令違反に基づく追加の費用や損失を被る、あるいは商品の販売機会が制限される可能性があります。生産段階石油などの地政学的な要因によるもののほか、政府のカーボンプライシング制度の対象となり、化石燃料使用に伴うコストが上昇する可能性があります。技術商品電動化は、ライフサイクル全体で収益性を確保しつつ進めることが重要であり、商品の上流・下流を巻き込んだ取り組みが進まない場合、商品のライフサイクル全体でその目的を達成できない可能性があります。生産段階再生可能エネルギー利用が進まなかった場合、スコープ1、2排出量の削減対策が滞る可能性があります。市場商品現時点では電動化に関する予測が難しく、将来、市場との乖離が生じることが予想されます。この乖離は過大な開発投資による損失や顧客満足の低下による販売機会の減退を招き、電動化の進行を遅らせる可能性があります。また、電動化は中長期的に着実に進むものと考えており、ある段階で一気に市場への浸透が進んだ際、適切な技術と商品を備えていない場合、商品の販売機会に重要な影響を与える可能性があります。評判事業運営全般脱炭素化への取り組みが不十分な場合、ブランド価値の毀損による人財採用や販売での悪影響および資金調達の困難による資本コスト上昇の可能性があります。物理リスク急性事業運営全般気候変動の顕在化に伴う各地での集中豪雨の多発による原材料供給の停滞や工場浸水による操業リスクが考えられます。慢性天然資源を使用しているタイヤ、電動化技術に使用する金属資源の調達が困難になる可能性があります。 気候変動に関して認識している主な機会気候変動に対する適切な取り組みにより、新たな市場の開拓や雇用の創出、資本やエネルギーの効率的な活用が期待されます。市場機会商品の環境対応が適切に進み、かつ、世界規模で気候変動の適応・緩和も進んだ場合、SUBARUの主力市場を維持しつつ、安心と愉しさに共感する市場の拡大が期待できる可能性があります。また、気候変動の緩和に貢献することで、SUBARUのブランド価値が上昇し、人財の採用や販売に好影響を与える可能性があります。また、投資家からの資金調達が容易となり、資本コストの低減につながる可能性があります。エネルギー源に関する機会生産段階で消費するエネルギーに関し、費用対効果にも配慮しつつ再生可能エネルギーへ移行することは、化石燃料由来のエネルギーに内在する価格変動リスクから解放され、将来のコスト上昇を未然に防げる可能性があります。 ※リスク・機会に関しては、過去の事実や現在入手可能な情報に基づいたものであり、将来の経済の動向、SUBARUを取り巻く事業環境などの要因により、大きく異なる可能性があります。また、気候変動に適応したSUBARUの商品が貢献できる機会を表したものであり、気候変動の悪化などを期待するものではありません。 <対応策> 当社グループは、気候変動に関連する「政策・規制」、「技術」、「市場」などの移行リスクに関して、各専門部門が広く情報を収集し、将来予測から不確定な気候変動リスクの認識に努めています。また、気候変動の物理的なリスクに関わる浸水などの自然災害に伴う操業リスクに関しては、BCPの一環として、リスクマネジメント・コンプライアンス室が中心となり関連規程類の整備を進め、緊急時のSUBARUグループ全体にわたる情報を一元的に掌握するとともに、その対応を統括管理する体制を整えています。 その他事業活動に影響を与える各国規制やイベント性のリスク⑰事業活動に影響を与える各国の政治・規制・法的手続き <リスク>当社グループは北米を中心に世界各国において事業を展開していますが、海外市場での事業活動においては、政治的・経済的要因、法律または規制の変更、課税、関税、その他の税制変更等のリスクが内在しています。当該リスクが顕在化した場合や、事業展開をしている国・地域において政治的要因の変動や、通商政策の強化、通商紛争などが発生した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。特に米国の関税政策について、前事業年度の政策変更の影響を受け、米国販売子会社が日本から輸入する完成車や、米国生産拠点において一部の国から輸入する部品に追加関税が課されるなど、当社グループの収益に一定の影響を及ぼしました。関税政策の長期化や、それに伴う為替や金融市場の大きな変動ならびに需要が減少した場合は、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。また、環境などに関する主な法的規制は、自動車の燃費、排出ガス、省エネルギーの推進、騒音、リサイクル、製造工場からの汚染物質排出レベルに関するものであり、これらの規制は今後大きく変更される可能性があります。各種規制への対応が不十分な場合、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 <対応策> 当社グループは、政治的・経済的要因、法律または規制の変更、課税、関税、その他の税制変更等のリスクについて、事業展開する国・地域の動向を注視しています。特に米国市場については引き続き動向を注視し、おり、関税政策の影響を最小化すべく、日米間で関係部門が密に連携し、情報の収集や対応策の検討を行っています。売上構成の改善・販売奨励金の抑制・原価低減・費用圧縮などにグループ一丸で取り組むとともに、商品力の強化を通じて収益の確保に努めていきます。 ⑱地政学・地経学的災害(国際紛争・テロリスク) <リスク>当社グループは世界各国で事業を展開していますが、当該国や地域でテロ、戦争、内戦、政治不安、治安不安などが発生した場合には、事業活動が妨げられる可能性があります。その結果、原材料・部品の購入、生産、製品の販売および物流、さらにはサービス提供が遅延または停止し、これらが長期化した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 <対応策>当社グループは、事業を展開する世界各国における情勢変化に対応するため、統括部門が日々情報収集やモニタリング活動を行い、関連部門間で情報を共有しています。これにより、各国や地域の状況を把握し、事業活動への影響を最小限に抑えるための対応を行っています。 ⑲自然災害と関連する損害 <リスク>大規模な地震、台風、豪雨、関連する火災・洪水等の自然災害や火災などの事故の発生により、当社グループの事業活動が妨げられ、原材料・部品の購入、生産、製品の販売および物流、サービスの提供などの遅延や停止が長期化する場合や、企業機能停止が長期化する場合には、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 <対応策>当社グループでは、日ごろから事業継続に備えた規程類の定期的な整備とアップデートおよび訓練などを実施しています。また、各事業所単位では、重要業務の選定や緊急連絡体制の整備等BCPの強化を図り、全社コーポレート部門と密接に連携しながら事業継続や早期復旧を的確かつ迅速に行うための対応を進めています。 ⑳感染症等の発生 <リスク>感染症やその他未知な災害(パンデミック等)の発生により、当社グループの事業活動が妨げられ、生産、商品の販売やサービスの提供の遅延や停止が長期化した場合や企業機能停止が長期化した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 <対応策>当社グループは、経営に重要な影響を及ぼすおそれのあるリスクであり、通常の意思決定ルートでは対処が困難で緊急性が高い場合に備え、必要に応じて部門・事業所を横断した組織を立ち上げ、有事に迅速に対応するための体制を整備しています。
事業方針・経営環境 FY2026 / 約8,347字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)が判断したものです。 当社グループは、『“お客様第一”を基軸に「存在感と魅力ある企業」を目指す』という経営理念のもと、ありたい姿である「笑顔をつくる会社」の実現に向け、提供価値である「安心と愉しさ」を進化させていきます。そして、SUBARUを自動車事業と航空宇宙事業における魅力あるグローバルブランドへ持続的に成長させるとともに、すべてのステークホルダーの皆様に事業活動へ共感いただくことを通じてSUBARUグループの持続的な成長と愉しく持続可能な社会の実現を目指しています。 (1) ありたい姿、提供価値、経営理念<ありたい姿> 笑顔をつくる会社 <提供価値> 安心と愉しさ <経営理念> “お客様第一”を基軸に「存在感と魅力ある企業」を目指す (2) 新経営体制における方針およびSUBARU 2025方針当社グループは、2023年の新経営体制への移行に伴い公表した「新経営体制における方針(以下、「新体制の方針」といいます。)」のもと、「モノづくり」と「価値づくり」で世界最先端を目指した取り組みを進めております。また、近年の自動車産業を取り巻く非連続かつ従来以上にスピード感のある変化に対して、「柔軟性と拡張性」を軸に、よりタイムリーな対応の強化を図ってまいりました。2025年11月に公表した「SUBARU 2025方針」では、「新体制の方針」のもと、足元の事業環境の変化も踏まえ、取り組みの進捗や深化を整理するとともに今後の方向性を示しています。 (3) 対処すべき課題<SUBARU 2025方針>(「存在感と魅力ある企業」へ) 当社グループは「安心と愉しさ」という提供価値を軸に、技術やサービスを愚直に、そして誠実に、磨き続けてきました。お客様の人生に寄り添う存在でありたいという思いは、SUBARUのクルマは単なる移動手段という概念を超えたお客様の体験や思い出に繋がり、「I like SUBARU」ではなく「I love SUBARU」と言っていただけるまでに至っています。米国においては、クルマづくりに込めた「安心と愉しさ」が、“LOVE”や“TRUST”という深い感情や関係へと発展し、その想いを社会へ広げていくために、お客様と販売店が一体となって地域の社会課題を解決する「Love Promise」という活動に結びついています。 「世の中をより良くしよう」という真摯な取り組みから示唆されることは、当社グループの使命が、SUBARUは単に商品を製造・販売するだけにとどまらず、お客様やリテーラーと共に「思いやり」のある社会の実現にもっと向き合うことにあるという点です。今、社会全体が不安定な状況にあるなか、企業ができることは限られているかもしれません。しかし、米国で「社会に影響力のある企業」として評価されている以上、当社グループは存在感を一層高め、ヒトや地域や社会にとってなくてはならない企業を目指していきたいと考えています。 (「新体制の方針」の真の狙い)高い理想を実現していくためには競争力の強化が不可欠です。また、先行きが不透明な中、変化に柔軟に対応するため、従来の開発や生産の考えを革新する必要がありました。「新体制の方針」のもと、BEV※1という未知の領域に挑むことでこそ、モノづくり革新を進め、競争力を高められる、と考えたからであり、これが新体制方針の真の狙いとなります。 この2年間、社内ではプロセス改革と社員の意識改革に取り組み、商品開発や生産面での柔軟性を徹底的に追求してきました。市場では予想以上に急激な変化が生じていますが、今後起き得るあらゆる変化に対しても柔軟に対応できる手応えを得ています。※1:Battery Electric Vehicle(電気自動車) ①「モノづくり革新」における「柔軟性」の徹底的な追求(開発の徹底的な効率化)柔軟性のポイントは開発の徹底的な効率化にあります。そして、その最大の鍵は、当社グループがこの2年間BEV開発の場を通じて進めてきた制御統合ECU※2の拡張です。制御統合ECUは、「内製AIを搭載した次世代アイサイト」と「AWD制御含めた車両運動制御」を連携・連動し、統合運動制御を行う、安心と愉しさの基盤でもあります。制御統合ECUを中心としたE/Eアーキテクチャ※3をICE※4搭載車と共通化することで開発効率を大幅に高めていきます。また、BEVおよび既存のICE車の車体プラットフォームは、組み合わせによる拡張性を念頭に入れて開発を進めてきました。複数のプラットフォームの組み合わせにより、セグメントをまたぐ商品ラインアップの拡充が実現できる見通しです。次世代パワーソースについては、BEVに加え、電動化を前提とした最適な新エンジンの開発にも取り組んでいます。技術革新と開発の効率化をセットで進めてきたことが開発面でのモノづくり革新となります。 ※2:「次世代アイサイト」と「AWD」の制御機能を統合したECU(Electronic Control Unit)※3:車両の電気・電子構成のこと。ECUなどをハーネスで接続したシステム設計構造を指す。※4:Internal Combustion Engine(内燃機関) (変革を支える人と組織)BEV開発では、大部屋方式によるアジャイル開発を採用し、状況に柔軟に対応しながら、最短手番を追求するプロセスに挑戦しました。そこで培ったスピードや柔軟な発想、挑戦する勇気をICE車の開発でも繰り返しながら業界トップレベルの革新手番の実現に取り組んでいます。この革新を本物にするためには、自ら考えて動く「現場の力」が不可欠です。そのため、一人ひとりの意識改革にも徹底的に取り組んできました。その結果、「まずやってみる」「途中で修正する」「失敗を恐れず、何度でも挑戦する」、こうした姿勢が現場に定着しつつあります。多様化するお客様にお応えしていくためには、自らが変わり続けなければなりません。制約となる既存ルールや慣習を壊し、どんな状況でも現場が自ら考え、行動する、全員のポテンシャルを100%引き出す組織・体制の構築を図っていきます。 (超効率生産の実現) 当社グループはこれまで、高い稼働率により、効率的な生産を実現してきました。そこにBEVという新しい要素が加わり、強みとする混流生産やブリッジ生産が崩れかねない課題に対し生産のエンジニアも大部屋開発に加わることで、設計面および生産技術面において、さらなる進化を図っています。 BEVとICE車は混流生産とし、ブリッジ生産では、日米にまたがる拠点、およびラインごとの連携をより一層強化し、グローバル視点での需要変動に柔軟に対応するとともに、設備や人財の稼働率最大化を目指します。また、物流改革を進め、日米をまたぐサプライチェーンにおいても柔軟性の実現にチャレンジしていきます。 変化の激しい事業環境の中で、コスト競争力の強化に加え、革新的なフィジカルAIの実装も視野に入れながら、超効率生産を実現します。 (商品ラインアップの大幅拡充)様々な挑戦の積み重ねにより培った力を全社の隅々まで浸透させ、BEVやHEV※5、ICE車を問わず、変化の激しい市場環境に柔軟かつ迅速に応えられるよう、モノづくり革新に向けた取り組みを進めております。そして、これらをさらに加速させることで、次世代技術を核とし、これまで以上に多様な市場や、お客様ニーズに応えられる商品ラインアップの大幅な拡充を図りたいと考えています。※5:Hybrid Electric Vehicle(ハイブリッド自動車) ②「価値づくり」推進SUBARUのお客様は保有期間が長く、1台のクルマが、次のオーナーへ引き継がれて複数の人生を共にすることも増えています。また、SUBARUと販売店とお客様は、長く強い繋がりを持っています。サービスや販売店の満足度に加え、「Love Promise」の活動を通じて培われた繋がりなど、他社にはない強みとなっています。当社グループは、ご購入後も長期にわたり、お客様「一人ひとりに最良の安心と愉しさ」を提供し続けていきたいと思っています。 (「安心と愉しさ」の進化) これらの価値を実現する技術基盤が、コネクティッドプラットフォームおよび E/E アーキテクチャです。コネクティッドによりお客様との接点を拡張し、データ活用の高度化を通じて、クルマの状態やお客様の声・体験にさらに寄り添うことができます。 また、その技術とサービス網の連携により、購入後のOTA※6によるソフトウェアアップデートに加え、販売店でのハードウェアアップデートなどを通じて、体験価値の拡張を進めています。 このように、減価ゼロの発想に基づく技術とサービスが一体となった機能拡張を進めることで、SUBARUならではの価値を提供し続けていきます。 なお、当社はこれまでも、次世代アイサイトや統合制御ECUの開発において、AMDやonsemiと半導体領域の協業を進めており、2026年3月にはInfineon Technologiesとの間の取り組みとして、次世代SUBARU車向けの制御統合ECUに搭載するマイクロコントローラユニットの設計に関する協業を発表しました。社内外の知見を適切に組み合わせながら技術開発を進めることで、技術進化のスピードと質の両立を図り、価値提供の高度化につなげています。※6:Over-The-Air。通信を通じて車両に搭載されたソフトウェアを遠隔で更新する仕組み ③ブランドを際立てる市場の先行きは依然として不透明な状況にありますが、BEVやICE車に関わらずSUBARUを選び続けていただけるよう、ブランドを際立てて、SUBARUの存在感をより一層高めていく必要があります。当社グループが目指すのはプレミアムブランドではなく、お客様の人生に寄り添うブランドです。お客様の人生において共感いただいているSUBARUのイメージを際立たせていくのが当社グループのブランド戦略です。SUBARUが共感を得ている2つの象徴的なシーンであるPerformanceとAdventureは、相反する概念と捉えられる場合もあります。Performance志向のお客様は技術に強い関心を寄せ、理解を深められている方が多く、Adventure志向のお客様は自然や家族との時間を大切にされる方が多く見られます。一見すると交わりにくいこの2つの世界が、SUBARUのファンが集う場では、互いに敬意を持って共存しています。この背景には、当社グループが誠実に、愚直に、本質を追求し続けてきた「安心と愉しさ」という不変の提供価値があります。この「安心と愉しさ」を突き詰め、その両端にあるPerformanceシーンとAdventureシーンを際立たせることで、SUBARUをより引き上げていく、これが当社グループの目指す「ブランドを際立てる」という考え方です。さらに、これらの世界観をアクセサリーやグッズ、モータースポーツやイベントなど、さまざまなお客様やコミュニティとのタッチポイントにおいても統一的に展開することで、収益の柱として育てていくことも狙いの一つとしています。 ④経営基盤の強靭化 現在、厳しい事業環境の中にありますが、その困難を乗り越えるためチーム一丸となって取り組んでいます。 まず、米国関税措置の影響を打ち返すべく、2,000億円規模のコスト低減に向けた「原価維新20-30」プロジェクトを始動しました。設計段階からお取引先様と協働し、モノづくり革新の成果を最大限に活かすことで、従来の枠を超えた異次元のコスト改革に挑戦していきます。 あわせて、収益基盤の拡大にも取り組んでいきます。お客様の多様なニーズに応える商品ラインアップの大幅拡充により、2030年代前半には、世界で120万台の販売規模を実現していきます。さらに、ブランド戦略や減価ゼロの取り組みを通じて、バリューチェーン全体での収益拡大にも挑戦していきます。 こうした取り組みによって、引き続き、業界高位の利益率を実現してまいります。 (これからの成長を支える投資)中長期的には、BEVが主軸になっていくという考えは不変です。一方、足元でHEV需要の高まりや内燃機関(ICE)の再評価が進んでいる状況を踏まえ、本格的なBEV量産投資のタイミングを遅らせることが適当と判断し、従前の「電動化投資1.5兆円」の内容を精査・見直しました。具体的には、「多様なニーズに応える商品ラインナップ拡充」のため、HEVを含む次世代ICE車の研究開発を追加強化するとともに、BEVに関する研究開発は従来どおり継続します。研究開発全体としては増加する見通しですが、「モノづくり革新」を目指す中で培った技術や知見を活かし、開発の効率化を進めることで、投資負担の大幅な増加を抑制します。設備投資については、混流生産による柔軟かつ効率的な生産体制を追求しつつ、タイミングを見極めながら生産能力増強や規模拡大を検討します。これにより、投資総額は基本的に従前水準を維持しつつ、用途の最適化を図り、今後の成長につなげていきます。 なお、2026年5月15日に開催した決算説明会にて、自社で開発するBEVの導入を当初想定時期よりも延期し、自社開発BEVの量産開発のリソースをICE系商品へ再配分することを発表いたしました。成長投資の「総額1.2兆円」は不変とするものの、投資領域を柔軟に組み換え、実行していく計画としております。詳細は当社ホームページに掲載しております「2026年3月期決算 アナリスト向け説明会資料」をご覧ください。(https://www.subaru.co.jp/ir/library/results.html) 事業環境は依然として不透明な状況が続いており、足元ではサイバーセキュリティ対策やサプライチェーンのレジリエンス強化など、企業価値の維持に関わるリスクの対応の重要性がより一層高まっています。当社グループは、これらを含むリスクマネジメントを着実に推進し、リスクに強い体質の構築を通じて企業価値の向上に取り組んでいます。あわせて、これらの取り組みを支えるガバナンス体制についても、監督機能の実効性と経営の迅速性を両立する枠組みのあり方について検討を重ねました。その結果、当社は、自動車業界を取り巻く不透明かつ目まぐるしく変わる事業環境においても持続的な成長を果たすため、「SUBARU 2025方針」を確実に推し進めるべく、執行部門への権限委譲による意思決定の迅速化を図るとともに、取締役会における審議のさらなる充実および監督機能のより一層の強化を通じて、中長期的な企業価値を向上させることを目的に、監査等委員会設置会社へ移行することといたしました。 コーポレートガバナンスに関する詳細は「第4 提出会社の状況 4.コーポレートガバナンスの状況等」をご参照ください。 <脱炭素社会に向けた取り組み>当社は脱炭素社会に貢献するため、商品(スコープ3)および工場・オフィスなど(スコープ1、2)に関する長期目標(長期ビジョン)の達成時期を2050年とし、それを補完する中期目標(マイルストーン)を非連続かつ急速に変化する事業環境に応じて随時見直しています。商品(スコープ3)に関しては、HEV需要の高まりや内燃機関(ICE)の再評価など、事業環境の変化を踏まえ、BEV販売比率50%の達成時期が2030年以降になると考えています。カーボンニュートラル実現に向けた中長期的な取り組みとして、将来的にBEV事業が主軸となることを見据え、BEVに対する研究開発には引き続き取り組むとともに、「多様なニーズに応える商品ラインナップ拡充」の観点から、HEVを含む次世代内燃機関の研究開発も追加強化していきます。 気候変動への対応に関する詳細は「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。 <人財資本経営>当社グループは「モノづくり」「価値づくり」で世界最先端を目指しています。そして、この実現を担い持続的に企業競争力を高める原動力は、人財であると位置づけています。事業環境が急速に変化するなか、柔軟かつ迅速な対応を可能とする「真の競争力をもった人・組織」を人・組織のありたい姿として定め、その実現に向けた人的資本経営に取り組んでいます。 人的資本経営に関する詳細は「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」および「第4 提出会社の状況 5 従業員の状況等 (1)人材戦略に関する基本方針等」をご参照ください。 現在、社内においては、AI等の先端技術を活用した業務プロセスの変革や生産性向上に向けた取り組み、自発的に仲間を巻き込んだ新たな挑戦などに踏み出す職場が増加傾向にあります。これまで進めてきた制度整備・人財育成・組織風土改革といった各種取り組みが、一定の成果を上げつつあるものと認識しており、今後もこの流れを加速させるべく、能力開発や組織風土醸成に向けた取り組みを一層進化させていきます。一方で、不透明な事業環境のもと、企業が持続的に成長していくためには、従業員一人ひとりが多様な発想により変化を模索し、挑戦を継続していくことが不可欠だと考えていますが、その認識は個人や組織によって差があり、全社的な変革を進めていくうえでの課題であると捉えています。こうした課題の解消に向け、点在して生まれる自発的な変化の兆しを、より大きな全社変革のうねりへとつなげていくため、「つながりの強化」に注力しています。経営戦略と自業務を結び付け、個人間のつながりを基盤として組織間の連携を深め、小さなチャレンジを生み出し、仲間とともに育てていく。そのような「つながる」状態を全社に浸透させていきます。2024年から2025年にかけては、全社のリーダー層約4,000人を対象に、「組織の壁を越え、組織の力を強化する」手法を学ぶ大規模研修を新たに開始し、組織間の協業を促進しました。加えて、2026年度からは、全社で生まれる挑戦に向けた取り組みや活動を可視化し支援する仕組みとして「SUBARU Movement Index」の導入を予定するなど、全社変革に向けた取り組みを引き続き推進していきます。 <資本コストや株価を意識した経営>当社は持続的な成長に向けて「資本コストや株価を意識した経営の実現」が不可欠であると考えています。直近の資本コスト(WACC ※CAPMベース)は国内金利の上昇傾向を背景に7%半ば程度で推移しました。その一方、米国における追加関税の影響に加え、環境規制クレジットに関する損失を含む環境規制関連費用およびBEV関連費用の計上などにより、2026年3月期のROEは3.3%にとどまりました。当社を取り巻く事業環境は大きく変化する状況にありますが、2030年を見据えた長期的目標として掲げる“業界高位の収益力”と“ROE10%以上”を引き続き目指してまいります。事業環境変化へ柔軟に対応しつつ、「SUBARU 2025方針」の着実な実行を通じて、これらの目標の達成を図っていきます。従前より掲げる1.5兆円の成長投資は、事業環境変化を見極め、その投資内容の柔軟な見直しを実施しています。加えて、将来成長に向けた投資計画、足元の財務状況および株価水準等を総合的に勘案し、資本効率の向上に一層取り組むことが重要と判断し、2026年5月15日に1,500億円を上限とする自社株式取得を発表しました。当社の資本政策である「財務健全性と財務安定性の実現」「成長投資」「株主還元」のバランスをとった資本配分を通じ、持続的な成長を図っていきます。また、2027年3月期の連結業績予想に基づく当社のPERについては、足元で約14倍とプライム市場平均PERに対し低位にとどまる状況にありますが、引き続き、当社の目指す姿・戦略・強みなどについての情報発信、対話機会を拡充し、ステークホルダーの理解・共感につなげていくことで当社への期待値向上へつなげていきます。
経営者による分析 FY2026 / 約8,744字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要ならびに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次の通りです。文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営成績当連結会計年度の当社グループを取り巻く経営環境は、米国における関税の影響や環境規制の変更など大きな変化が生じたことに加え、中東情勢の悪化などの地政学リスクが顕在化しました。当社は、不変の提供価値である「安心と愉しさ」を磨き続けるとともに、このような厳しい経営環境を乗り越えるべく、2025年11月10日に発表した「SUBARU 2025方針」の具現化に向けた取り組みを推進してまいりました。 (売上収益)販売台数の減少や米ドルが2円の円高に進んだことに伴う減収影響があったものの、価格構成の改善などに努めた結果、売上収益は4兆7,850億円と前連結会計年度に比べ992億円(2.1%)の増収となりました。 (営業利益)上記の理由に加え、米国の追加関税影響などにより、営業利益は401億円と前連結会計年度に比べ3,652億円(90.1%)の減益となりました。 (税引前利益)1,075億円と前連結会計年度に比べ3,410億円(76.0%)の減益となりました。 (親会社の所有者に帰属する当期利益)908億円と前連結会計年度に比べ2,472億円(73.1%)の減益となりました。 (単位 金額:百万円、比率:%) 売上収益 親会社の所有者に為替レート営業利益税引前利益帰属する(利益率)(利益率)当期利益 (利益率) 2026年3月期4,784,96540,120107,46990,842150円/米ドル (0.8)(2.2)(1.9)2025年3月期4,685,763405,308448,507338,062152円/米ドル (8.6)(9.6)(7.2)増減99,202△365,188△341,038△247,220 増減率2.1△90.1△76.0△73.1 セグメントごとの経営成績は次の通りです。(単位 金額:百万円、比率:%) 売上収益セグメント利益(△損失)2025年3月期2026年3月期増減増減率2025年3月期2026年3月期増減増減率自動車4,569,0354,638,34269,3071.5420,41032,086△388,324△92.4航空宇宙111,584141,66730,08327.0△19,6423,50023,142-その他5,1444,956△188△3.73,6873,616△71△1.9調整額----853918657.6合計4,685,7634,784,96599,2022.1405,30840,120△365,188△90.1(注)1.売上収益は、外部顧客への売上収益です。 2.セグメント利益の調整額は、セグメント間取引消去です。 3.その他セグメントには、不動産賃貸事業などが含まれています。 (自動車事業)当連結会計年度は、BEVの自社生産の工事に伴い国内工場の生産ラインの一つを一時的に停止しました。この結果、国内の生産台数は52.5万台と前連結会計年度に比べ7.7万台(12.8%)の減少となりました。また、海外の生産台数は35.5万台と前連結会計年度に比べ1.1万台(3.1%)の増加となりました。以上の結果、国内と海外の生産台数の合計は88.0万台と前連結会計年度に比べ6.6万台(7.0%)の減少となりました。国内の売上台数は10.3万台と前連結会計年度並みに推移し、0.1万台(1.4%)の減少となりました。海外の売上台数は、「フォレスター」の販売が好調に推移したものの、国内工場の生産ラインの一つを一時的に停止したことによる出荷影響、ならびに中東情勢の緊迫化に伴う海外市場向け輸送船舶の遅延などにより、79.3万台と前連結会計年度に比べ3.9万台(4.7%)の減少となりました。以上の結果、国内と海外の売上台数の合計は89.6万台と前連結会計年度に比べ4.1万台(4.3%)の減少となりました。売上収益は、販売台数の減少や為替による減収影響があったものの、価格構成の改善に努めた結果、4兆6,383億円と前連結会計年度に比べ693億円(1.5%)の増収となりました。セグメント利益は、米国における追加関税の影響に加え、環境規制クレジットに関する損失を含む環境規制関連費用およびBEV関連費用の計上などにより、321億円と前連結会計年度に比べ3,883億円(92.4%)の減益となりました。 なお、当連結会計年度の連結売上台数は次の通りです。 (単位 台数:万台、比率:%) 2025年3月期2026年3月期増減増減率国内合計10.410.3△0.1△1.4 登録車9.18.7△0.4△4.3 軽自動車1.31.60.218.8海外合計83.279.3△3.9△4.7 北米73.270.8△2.4△3.2 欧州2.32.3△0.0△0.1 豪州4.43.1△1.2△28.1 中国0.30.2△0.1△24.7 その他地域3.12.9△0.3△8.3総合計93.689.6△4.1△4.3 (航空宇宙事業)民間機事業において「中央翼」の納入数が増加したことなどにより、売上収益は1,417億円と前連結会計年度に比べ301億円(27.0%)の増収となりました。また、セグメント利益は35億円と231億円の増益となりました。 (その他事業)売上収益は50億円と前連結会計年度に比べ2億円(3.7%)の減収となりました。セグメント利益は36億円と前連結会計年度に比べ1億円(1.9%)の減益となりました。 生産、受注および販売の実績は、次の通りです。 ① 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次の通りです。BEVの自社生産の工事に伴い、矢島工場の1ラインを一時的にシャットダウンしていた影響により、前連結会計年度を下回りました。なお、矢島工場で生産するトヨタ自動車株式会社との共同開発でのBEVの生産台数は、トヨタ自動車株式会社からの委託生産であり、当社の生産実績には含んでおりません。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)前年同期比(%)自動車 普通自動車(万台)88.0△7.0航空宇宙(百万円)134,596△5.0 (注)金額は販売価格によっています。 ② 受注状況当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次の通りです。 なお、自動車事業については見込生産を行っています。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)航空宇宙203,569+8.8707,464+9.9 ③ 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)前年同期比(%)自動車(百万円)4,638,342+1.5航空宇宙(百万円)141,667+27.0その他(百万円)4,956△3.7合計(百万円)4,784,965+2.1 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しています。 (2) 財政状態 ① 資産の状況当連結会計年度末の資産は、5兆4,923億円と前連結会計年度末に比べ4,041億円の増加となりました。主な要因は、設備投資などにより「有形固定資産」が1,599億円増加したこと、新車在庫の増加や為替の影響などにより「棚卸資産」が1,340億円増加したこと、為替の影響などにより「現金及び現金同等物」が639億円増加したこと、自動車事業において延長保証に係る前払費用が増加したことなどにより「その他の非流動資産」が625億円増加したこと、外貨建定期預金の減少などにより「その他の金融資産(流動)」が1,418億円減少したことです。 ② 負債の状況負債は、2兆7,106億円と前連結会計年度末に比べ3,381億円の増加となりました。主な要因は、買掛金の増加や為替の影響などにより「営業債務及びその他の債務」が1,159億円増加したこと、自動車環境規制関連引当金の増加などにより「引当金(流動および非流動)」が1,027億円増加したこと、前受金の増加や為替の影響などにより「その他の流動負債」が704億円増加したこと、自動車事業において延長保証に係る前受収益が増加したことなどにより「その他の非流動負債」が580億円増加したことです。 ③ 資本の状況資本は、2兆7,817億円と前連結会計年度末に比べ660億円の増加となりました。主な要因は、為替換算や有価証券評価差額金の影響により「その他の資本の構成要素」が1,052億円増加したこと、当期利益の計上、配当金の支払いおよび取得した自己株式の消却により「利益剰余金」が392億円減少したことです。 (単位:百万円) 前連結会計年度(2025年3月31日)当連結会計年度(2026年3月31日)増減資産合計5,088,2465,492,301404,055負債合計2,372,5382,710,640338,102資本合計2,715,7082,781,66165,953 (3) キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1兆53億円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動による資金の増加は3,582億円(前連結会計年度は4,921億円の増加)となりました。主な要因は、税引前利益1,075億円、減価償却費及び償却費2,711億円、法人所得税の支払額1,215億円などです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動による資金の減少は1,147億円(前連結会計年度は4,041億円の減少)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出(売却による収入との純額)2,301億円、定期預金の減少2,143億円、無形資産の取得及び内部開発に関わる支出753億円などです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動による資金の減少は2,178億円(前連結会計年度は1,873億円の減少)となりました。主な要因は、親会社の所有者への配当金の支払額903億円、リース負債の返済による支出626億円、自己株式の取得による支出500億円です。 (単位:百万円) 前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)増減営業活動によるキャッシュ・フロー492,136358,227△133,909投資活動によるキャッシュ・フロー△404,077△114,650289,427財務活動によるキャッシュ・フロー△187,320△217,816△30,496現金及び現金同等物の期末残高941,4601,005,33463,874 (4) 資本政策の方針当社では資本政策の考え方として“「財務健全性と安定性の実現」「成長投資」「株主還元」のバランスをとった資本配分”を掲げています。事業、市場、商品等の各領域において「選択と集中」を進める当社にとって、経営基盤となる「財務健全性と財務安定性」の確保は不可欠であると考えます。そのうえで、世界最先端の「モノづくり」と「価値づくり」の実現やSUBARUらしい商品の実現を支える「成長投資」、ならびに持続的な企業経営における重要要素と位置付ける「株主還元」のバランスを図りながら、資本政策を推進しています。資本政策の実行にあたっては、資本コストや株価を意識した経営の視点が重要であると認識しています。2026年3月末時点において、資本コスト(WACC※CAPMベース)は国内金利の上昇傾向を受け7%台半ば程度で推移しました。一方、2026年3月期のROEは、米国における追加関税の影響に加え、環境規制クレジットに関する損失を含む環境規制関連費用およびBEV関連費用の計上などにより3.3%にとどまり、この結果、PBRは0.6倍、PERは19.8倍(2027年3月期通期業績予想ベースでは約14倍)となっています。このような状況を踏まえ、当社は「ROE向上」「最適資金配分/1株あたり価値向上」「PER向上」「実効性の向上」という4つの取り組みテーマの実行により、2030年を見据えた長期目標として「業界高位の収益力」と「ROE10%以上」を追求しています。これらに関しては、経営会議および取締役会等において定期的に報告され、必要に応じてアップデートを実施しています。 ①経営資源の配分に関する考え方当社は、財務健全性と安定性の実現の担保に必要な手元資金水準を考慮しつつ、設備投資や研究開発投資をはじめとする成長投資および株主還元等に対し、経営資源を適切かつ安定的に配分することを目指しています。財務健全性と安定性の実現に関しては、不確実性の高い事業環境下においても中長期的な資本効率向上を念頭に、キャッシュ保有の上限目安をネットキャッシュ2.5月商※1と定めコントロールします。成長投資に関しては、2030年頃までに最大約1.5兆円の電動化関連投資を計画しており、2025年10月頃までに約3,000億円について投資着手済みです。残る計画については、自社開発BEVの導入時期を当初想定より延期するとともに、当該量産開発に係るリソースをICE系商品へ再配分するなど、市場環境の変化を踏まえ、投資領域を柔軟に組み換えながら実行していきます。株主還元については、2026年5月に方針の一部見直しを実施しました。中長期的な資本効率向上を念頭に、毎期の業績、投資計画、経営環境などを総合的に勘案し、配当を株主還元の基本と位置づけ、累進的な配当の実現を目指しDOE3.5%を設定しています。加えて、業績および市場状況に応じた、増配や機動的な自己株式取得の実施にも取り組んでいきます。引き続き、株主還元を持続的な企業経営の重要な要素と位置づけます。なお、2026年5月15日に取得総額の上限を1,500億円とする自己株式取得を決議しました。取得した株式は全数消却を予定しています。 ※1:定期預金を含む現金及び現金同等物から有利子負債を控除したもの ②資金調達及び資金の流動性に係る分析当社は、当社グループの中期的な資金需要を念頭に置いた資金調達計画を策定し経営会議および取締役会の審議を経て意思決定しています。成長投資およびその他の事業資金については、事業活動により獲得した内部資金に加えて、市場環境に応じた適切な手段により外部から調達することとしており、金融機関からの借入及び国内普通社債発行による資金調達を実施しています。手元資金は、2026年3月末時点において3か月超の定期預金を含む現金及び現金同等物の残高として1兆4,534億円となっています。これに加え、未使用のコミットメントライン約3,000億円を有しており、成長投資および変化の激しい事業環境を考慮しても十分な流動性を確保していると考えています。これらは安全性並びに流動性の極めて高い短期金融商品で運用しています。中長期的な資金の確保については、引き続き営業キャッシュ・フローに加え、外部からの調達により行っていきます。安定的な外部資金調達能力の維持向上を重視し、国内の格付機関である格付投資情報センター(R&I)から格付を取得しており、格付は「シングルAマイナス(安定的)」となっています。強固な財務体質を維持し、取引金融機関と良好な関係を構築していることからも、今後の資金調達に関して問題はないと認識しています。なお、連結子会社は当社及び関係会社を通じたキャッシュ・マネジメント・サービスやグループ・ファイナンスの活用により、資金調達の集約と資金効率化、流動性の確保を図っています。 (5) 重要性がある会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたっては、様々な見積りによる判断が行なわれていますが、見積りに内在する不確実性により、実際の結果は異なることがあります。 連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針は、「第5 経理の状況 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針、4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しており、特に重要な見積りを伴う会計方針は以下の通りです。 ① 損失評価引当金当社グループは、各報告日において、金融商品に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大したかどうかを評価 しており、当該信用リスクが当初認識以降に著しく増大していない場合には、当該金融商品に係る損失評価引当金を12ヶ月の予想信用損失に等しい金額で測定しています。また、当該金融商品に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大している場合には、当該金融資産に係る損失評価引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定しています。ただし、営業債権、リース債権および契約資産については、常に損失評価引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定しています。 将来、取引先などの財務状況が悪化するなどにより支払能力が低下した場合、引当金の追加計上または貸倒損失が発生する可能性があるため、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があると考えています。 ② 製品保証引当金当社グループは、製品販売時に付与した保証約款に基づく製品保証とともに、主務官庁への届出等に基づいて個別に無償の補修を行っています。 保証約款に基づく製品保証の対象は、各国における保証約款に基づき、期間および走行距離や不具合の原因などにより決定しています。 保証約款に基づく製品保証の保証修理費用は、製品を販売した時点で引当金を認識しており、保証期間内に不具合が発生して部品を修理または交換する際に発生する費用の総額について、過去の補修実績、過去の売上台数を基礎として将来の発生見込みに基づく最善の見積りにより引当計上しています。 主務官庁への届出などに基づく個別の保証修理費用は、経済的便益を有する資源の流出が生じる可能性が高く、その債務の金額について信頼性をもって見積ることができる場合に引当金を認識しており、製品の不具合に関する過去の経験を基礎として算定した1台当たり将来保証修理費用などおよび対象台数に基づく最善の見積りにより引当計上しています。 当社グループは、発生が見込まれる保証修理費用について、現在入手可能な情報に基づき必要十分な金額を引当計上していると考えていますが、製品保証引当金の計算では将来複数年にわたり生じる保証修理費用を予測しているため、実際の保証修理費用が見積りと乖離することにより、製品保証引当金を追加計上する必要が生じる可能性があることから、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があると考えています。③ 従業員給付当社グループは、従業員給付のうち退職給付について、将来の退職給付の支払いに備えるため、当連結会計年度末における退職給付債務および年金資産の見込額に基づき、退職給付を計上していますが、この計算は主として数理計算上で算定される前提条件に基づいて行われています。この前提条件には、割引率、将来の給与水準、退職率、死亡率などが含まれており、それぞれの条件は現時点で十分に合理的と考えられる方法で計算されています。当社は、実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合には、将来期間において認識される費用および債務に影響を与える可能性があるため、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があると考えています。割引率が変動した場合の確定給付制度債務に与える影響額については、連結財務諸表注記の「19 従業員給付(4)数理計算の仮定」を参照ください。 ④ 金融資産当社グループは、価格変動性の高い公開会社の株式、株価の決定が困難である非公開会社の株式、国債、社債および投資信託などを保有しています。 純損益を通じて公正価値で測定する金融資産については、投資価値の変動により損失が発生することがあるため、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があると考えています。 ⑤ 繰延税金資産繰延税金資産は将来減算一時差異などを使用できるだけの課税所得が稼得される可能性が高い範囲内で認識し、繰延税金負債は原則としてすべての将来加算一時差異について認識しています。当該見積りは、将来の不確実な経済条件の変動などによって影響を受ける可能性があり、実際に発生した課税所得の時期および金額が見積りと異なった場合、翌連結会計年度の有価証券報告書において、繰延税金資産の金額に重要な影響を与える可能性があると考えています。
役員の状況 FY2026 / 約14,931字
(2) 【役員の状況】① 役員一覧 a.2026年6月22日(有価証券報告書提出日)現在の当社の役員の状況は、以下の通りです。男性9名 女性3名 (役員のうち女性の比率25%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役会長CRMO(最高リスク管理責任者)早田 文昭1964年3月18日生1986年4月当社入社2007年4月当社 スバル購買本部 購買企画部長2015年4月当社 執行役員 スバル海外第一営業本部副本部長 兼 北米営業部長2017年4月当社 常務執行役員 経営企画部長2019年4月当社 常務執行役員 経営企画本部長2020年4月 当社 専務執行役員 海外第一営業本部長 兼 スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA)会長 兼 CEO(最高経営責任者)2021年6月 当社 取締役専務執行役員 海外第一営業本部長 兼 SIA 会長 兼 CEO2023年4月当社 取締役専務執行役員2023年6月当社 代表取締役副社長2025年4月当社 代表取締役副社長CRMO(最高リスク管理責任者)2026年4月当社 代表取締役会長CRMO(現)(注4)32,207代表取締役社長CEO(最高経営責任者)大崎 篤1962年4月19日生1988年4月当社入社2007年4月当社 スバル商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャー2011年6月当社 スバル技術本部 技術管理部長2016年4月当社 執行役員 スバル品質保証本部副本部長2017年4月当社 執行役員 品質保証本部長2018年4月 当社 常務執行役員 CQO(最高品質責任者)品質保証本部長2019年1月 当社 常務執行役員 CQO 品質保証本部長 兼 カスタマーサービス本部長2019年4月当社 専務執行役員 CQO 品質保証本部長2020年4月当社 専務執行役員 CQO 品質保証本部長 兼 品質保証統括室長2021年4月当社 専務執行役員 製造本部長2021年6月当社 取締役専務執行役員 製造本部長2023年4月当社 取締役専務執行役員2023年6月当社 代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)(現)(注4)53,954 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役中村 知美1959年5月17日生1982年4月当社入社2004年6月当社 スバル国内営業本部 マーケティング推進部長2011年4月当社 執行役員 戦略本部副本部長 兼 経営企画部長2011年6月当社 執行役員 戦略本部長 兼 経営企画部長2013年4月当社 執行役員 スバルグローバルマーケティング本部副本部長 兼 スバル海外第一営業本部副本部長 兼 スバル海外第二営業本部副本部長2014年4月当社 常務執行役員 スバル海外第一営業本部長 兼 スバル オブ アメリカ インク(SOA) 会長2016年4月当社 専務執行役員 スバル海外第一営業本部長 兼 SOA 会長2018年4月当社 専務執行役員2018年6月当社 代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)2023年6月当社 取締役会長2026年4月当社 取締役(現)(注4)66,425取締役専務執行役員CTO(最高技術責任者)藤貫 哲郎1963年8月30日生1986年4月当社入社2010年1月当社 スバル技術本部 車両研究実験第一部主管2019年4月当社 執行役員 第一技術本部副本部長2019年8月当社 執行役員 技術統括本部長 兼 第一技術本部副本部長 兼 技術研究所長2020年4月当社 執行役員 CTO(最高技術責任者) 技術統括本部長 兼 技術研究所長2021年4月 当社 常務執行役員 CTO 技術本部長 兼 技術研究所長2023年4月 当社 専務執行役員 CTO2023年6月当社 取締役専務執行役員 CTO2026年2月当社 取締役専務執行役員 CTO 認証業務責任者(現)(注4)28,366 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役常務執行役員CFO(最高財務責任者)戸田 真介1966年7月16日生1990年4月株式会社日本興業銀行入行2015年4月株式会社みずほ銀行 欧州業務部長2015年10月株式会社みずほフィナンシャルグループ 欧州業務部長2018年4月同社 グローバルコーポレート業務部長株式会社みずほ銀行 グローバルコーポレート業務部長2019年4月株式会社みずほ銀行 執行役員欧州地域本部副本部長2020年4月同社 常務執行役員 欧州地域副本部長2020年5月株式会社みずほフィナンシャルグループ 常務執行役員 兼 欧州地域本部長株式会社みずほ銀行 常務執行役員 欧州地域本部長2021年7月株式会社みずほフィナンシャルグループ グループ執行役員 兼 欧州地域本部長株式会社みずほ銀行 常務執行役員 欧州地域本部長2023年5月当社 常務執行役員 海外第二営業本部副本部長 兼 経営企画本部副本部長2025年4月当社 常務執行役員 CFO(最高財務責任者)スバルファイナンス株式会社 代表取締役社長(現)2025年6月当社 取締役常務執行役員 CFO(現)(注4)10,848 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役土井 美和子1954年6月2日生1979年4月東京芝浦電気株式会社(現 株式会社東芝)総合研究所入社2005年7月同社 研究開発センターヒューマンセントリックラボラトリー 技監(現総合研究所)2006年7月同社 研究開発センター 技監2008年7月同社 研究開発センター 首席技監2014年6月同社 退職2020年6月当社 取締役(現)(注4)400取締役八馬 史尚1959年12月8日生1983年4月味の素株式会社入社1998年7月インドネシア味の素販売株式会社 代表取締役社長2008年7月アメリカ味の素株式会社 取締役副社長2013年6月味の素株式会社 執行役員2015年6月同社 常務執行役員2015年6月株式会社J-オイルミルズ 代表取締役社長2016年6月同社 代表取締役社長 執行役員2022年4月同社 取締役2022年6月同社 取締役 退任2023年6月当社 取締役(現)(注4)1,000取締役山下 茂1958年2月14日生1981年3月ピジョン株式会社入社1997年2月PIGEON INDUSTRIES(THAILAND)CO., LTD. 代表取締役社長2004年7月LANSINOH LABORATORIES, INC. 代表取締役社長2007年4月ピジョン株式会社執行役員海外事業本部長2009年4月同社 取締役海外事業本部長2011年4月同社 常務取締役人事総務本部 兼 海外事業本部 兼 中国事業本部担当2012年4月同社 取締役常務執行役員海外事業本部長2013年4月同社 代表取締役社長2019年4月同社 代表取締役会長 兼 取締役会議長2023年3月同社 代表取締役会長 兼 取締役会議長 退任2024年6月当社 取締役(現)(注4)3,000 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)常勤監査役堤 ひろみ1957年4月25日生1980年4月当社入社2002年6月当社 広報部長2006年6月当社 スバル商品企画本部 商品企画部長2013年4月当社 執行役員 スバルカスタマーセンター長2015年4月当社 執行役員 人事部長 兼 スバルブルーム株式会社 代表取締役社長2017年4月当社 常務執行役員 人事部長2020年4月当社 常務執行役員2020年6月当社 常勤監査役(現)(注7)19,056常勤監査役庄司 仁也1963年12月31日生1988年4月当社入社2009年4月当社 人事部担当部長2011年6月スバル オブ アメリカ インク(SOA)出向 セールス&マーケティング ヴァイス・プレジデント2016年4月当社 スバルグローバルマーケティング本部副本部長2017年4月当社 執行役員 グローバルマーケティング本部長2018年4月当社 執行役員 海外第一営業本部副本部長 兼 SOA エグゼクティブ ヴァイス・プレジデント2020年4月当社 常務執行役員 海外第一営業本部副本部長 兼 SOA エグゼクティブ ヴァイス・プレジデント2021年4月当社 常務執行役員 海外第二営業本部長2022年4月当社 常務執行役員 海外第二営業本部長 兼 部品用品本部長2023年4月当社 常務執行役員 海外第二営業本部長2025年4月当社 常務執行役員2025年6月当社 常勤監査役(現)(注8)20,764監査役古澤 ゆり1963年7月22日生1986年4月運輸省入省2000年12月経済協力開発機構(OECD)アドミニストレーター2004年7月国土交通省総合政策局国際企画室企画官2006年7月海上保安庁総務部国際・危機管理官2008年7月内閣官房内閣参事官(内閣官房副長官補付)2011年8月株式会社資生堂 国際事業部国際営業部担当次長2014年7月国土交通省大臣官房審議官(国際担当)2015年9月観光庁審議官2016年6月内閣官房内閣人事局内閣審議官2019年7月国土交通省大臣官房付2019年7月同省 退職2022年6月当社 監査役(現)(注5)1,500 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)監査役桝田 恭正1957年2月27日生1980年4月藤沢薬品工業株式会社(現アステラス製薬株式会社)入社2008年6月同社 執行役員 兼 経営推進部長2011年6月同社 執行役員財務担当 兼 経営推進部長2012年4月同社 執行役員財務担当(CFO)2012年6月同社 上席執行役員 財務担当(CFO)2017年4月同社 上席執行役員社長付2017年6月有限責任監査法人トーマツ 独立非業務執行役員2018年6月デロイトトーマツ合同会社 独立非業務執行役員2018年6月オリンパス株式会社 社外取締役2021年6月同社 社外取締役 監査委員長2023年6月当社 監査役(現)2024年6月オリンパス株式会社 退任(注6)0計237,520 (注) 1.取締役 土井 美和子氏、八馬 史尚氏および山下 茂氏は、社外取締役です。2.監査役 古澤 ゆり氏および桝田 恭正氏は、社外監査役です。3.当社の取締役・監査役候補者の指名の方針および手続は以下の通りです。 ・取締役会は、当社の経営理念、実効的なコーポレートガバナンス、持続的な成長および中長期的な企業価値の向上を実現するため、当社の取締役・監査役として相応しい豊富な経験と高い能力・見識および高度な専門性を有する人物を取締役・監査役候補者に指名します。 ・取締役会は、取締役会全体の多様性等に配慮するとともに、独立した立場から経営の監督機能を担い、経営の透明性と株主価値の向上を図る観点から、複数の独立した社外取締役を指名します。 ・取締役・監査役候補者は、役員人事の決定における公正性・透明性を確保するため、取締役会の諮問に基づき、ガバナンス・役員指名会議が、独立社外取締役も含めた委員による十分な審議に基づいて承認した指名案を取締役会へ答申し、取締役会の決議をもって決定します。 ・ガバナンス・役員指名会議は、取締役会の決議により社外取締役が過半数となる構成とし、議長は取締役会の決議によって選任されます。 ・監査役候補者の指名を行うにあたっては、監査役会の同意を得ています。 ・取締役・監査役候補者の指名を行う際は、個々の指名について、経歴、兼職の状況、見識および当社において期待される役割等、その理由について取締役会で説明を行います。4.2025年6月25日開催の第94期定時株主総会における選任後1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで5.2022年6月22日開催の第91期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで6.2023年6月21日開催の第92期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで7.2024年6月19日開催の第93期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで8.2025年6月25日開催の第94期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで9.当社は、取締役 土井 美和子氏、八馬 史尚氏、山下 茂氏、および 監査役 古澤 ゆり氏、桝田 恭正氏を、株式会社東京証券取引所の定めに基づく独立役員として届け出ています。 10.当社はグループ経営の意思決定と監督機能の強化を目的とした取締役会の活性化を図るとともに、業務執行の責任の明確化と迅速化を図るため、執行役員制度を導入しています。 2026年6月22日(有価証券報告書提出日)現在の執行役員は下記の通り24名(取締役を兼務している者を除く)です。 江森 朋晃専務執行役員、経営企画本部長吉田 直司専務執行役員、営業本部長 江里口 磨常務執行役員、CQO(最高品質責任者)、カスタマーファースト推進本部長 兼 商品革新本部副本部長 兼 品質保証統括室長乾 保常務執行役員、技術本部長 兼 技術研究所長阿部 一博常務執行役員、CCBO(Chief Connected Business Officer 最高コネクトビジネス責任者)渡邊 郁夫常務執行役員、CMzO(Chief Monozukuri Officer 最高モノづくり責任者)、モノづくり革新センター長 兼 技術本部副本部長吾郷 進平常務執行役員堀 陽一常務執行役員、営業本部副本部長 北米営業統括 兼 スバル オブ アメリカ(SOA) 会長 兼 CEO(最高経営責任者)兼 スバル カナダ インク(SCI) 会長 兼 CEO(最高経営責任者)柴田 英司常務執行役員、CDCO(Chief Digital Car Officer 最高デジタルカー責任者)、技術本部副本部長板東 信行常務執行役員、モノづくり本部長村田 眞一執行役員、CLO(Chief Logistics Officer 最高物流責任者)、物流本部長加藤 章浩執行役員、カスタマーファースト推進本部副本部長中沢 克文執行役員、営業本部副本部長 国内営業統括河合 功介執行役員、CCIO(Chief Cost Innovation Officer 最高コスト改革責任者)、経営企画本部副本部長 兼 技術本部副本部長 兼 商品革新本部副本部長 兼 調達本部副本部長齋藤 義弘執行役員、航空宇宙カンパニー プレジデント辻 裕里執行役員、CIO(最高情報責任者)、IT戦略本部長草深 英行執行役員、CHRO(Chief Human Resources Officer 最高人財責任者)、人事総務本部長田畑 秀大執行役員、営業本部副本部長佐野 隆之執行役員、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA) 会長 兼 CEO(最高経営責任者)岡本 一樹執行役員、商品革新本部長渡森 孝有執行役員、技術本部副本部長毛塚 紹一郎執行役員、商品革新本部副本部長宮入 拓執行役員、モノづくり本部副本部長池田 和生執行役員、調達本部長 b.2026年6月24日開催予定の第95期定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役(監査等委員である取締役を除く)7名選任の件」、「監査等委員である取締役4名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社の役員の状況は以下の通りとなる予定です。① 役員一覧 男性8名 女性3名 (役員のうち女性の比率27.3%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役会長 CRMO(最高リスク管理責任者) 早田 文昭1964年3月18日生1986年4月当社入社2007年4月当社 スバル購買本部 購買企画部長2015年4月当社 執行役員 スバル海外第一営業本部副本部長 兼 北米営業部長2017年4月当社 常務執行役員 経営企画部長2019年4月当社 常務執行役員 経営企画本部長2020年4月 当社 専務執行役員 海外第一営業本部長 兼 スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA)会長 兼 CEO(最高経営責任者)2021年6月 当社 取締役専務執行役員 海外第一営業本部長 兼 SIA 会長 兼 CEO2023年4月当社 取締役専務執行役員2023年6月当社 代表取締役副社長2025年4月当社 代表取締役副社長CRMO(最高リスク管理責任者)2026年4月当社 代表取締役会長 CRMO(現)(注3)32,207代表取締役社長CEO(最高経営責任者)大崎 篤1962年4月19日生1988年4月当社入社2007年4月当社 スバル商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャー2011年6月当社 スバル技術本部 技術管理部長2016年4月当社 執行役員 スバル品質保証本部副本部長2017年4月当社 執行役員 品質保証本部長2018年4月 当社 常務執行役員 CQO(最高品質責任者)品質保証本部長2019年1月 当社 常務執行役員 CQO 品質保証本部長 兼 カスタマーサービス本部長2019年4月当社 専務執行役員 CQO 品質保証本部長2020年4月当社 専務執行役員 CQO 品質保証本部長 兼 品質保証統括室長2021年4月当社 専務執行役員 製造本部長2021年6月当社 取締役専務執行役員 製造本部長2023年4月当社 取締役専務執行役員2023年6月当社 代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)(現)(注3)53,954 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役専務執行役員CTO(最高技術責任者)藤貫 哲郎1963年8月30日生1986年4月当社入社2010年1月当社 スバル技術本部 車両研究実験第一部主管2019年4月当社 執行役員 第一技術本部副本部長2019年8月当社 執行役員 技術統括本部長 兼 第一技術本部副本部長 兼 技術研究所長2020年4月当社 執行役員 CTO(最高技術責任者) 技術統括本部長 兼 技術研究所長2021年4月 当社 常務執行役員 CTO 技術本部長 兼 技術研究所長2023年4月 当社 専務執行役員 CTO2023年6月当社 取締役専務執行役員 CTO2026年2月当社 取締役専務執行役員 CTO 認証業務責任者(現)(注3)28,366取締役常務執行役員CFO(最高財務責任者)戸田 真介1966年7月16日生1990年4月株式会社日本興業銀行入行2015年4月株式会社みずほ銀行 欧州業務部長2015年10月株式会社みずほフィナンシャルグループ 欧州業務部長2018年4月同社 グローバルコーポレート業務部長株式会社みずほ銀行 グローバルコーポレート業務部長2019年4月株式会社みずほ銀行 執行役員欧州地域本部副本部長2020年4月同社 常務執行役員 欧州地域副本部長2020年5月株式会社みずほフィナンシャルグループ 常務執行役員 兼 欧州地域本部長株式会社みずほ銀行 常務執行役員 欧州地域本部長2021年7月株式会社みずほフィナンシャルグループ グループ執行役員 兼 欧州地域本部長株式会社みずほ銀行 常務執行役員 欧州地域本部長2023年5月当社 常務執行役員 海外第二営業本部副本部長 兼 経営企画本部副本部長2025年4月当社 常務執行役員 CFO(最高財務責任者)スバルファイナンス株式会社 代表取締役社長(現)2025年6月当社 取締役常務執行役員 CFO(現)(注3)10,848 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役八馬 史尚1959年12月8日生1983年4月味の素株式会社入社1998年7月インドネシア味の素販売株式会社 代表取締役社長2008年7月アメリカ味の素株式会社 取締役副社長2013年6月味の素株式会社 執行役員2015年6月同社 常務執行役員2015年6月株式会社J-オイルミルズ 代表取締役社長2016年6月同社 代表取締役社長 執行役員2022年4月同社 取締役2022年6月同社 取締役 退任2023年6月当社 取締役(現)(注3)1,000取締役山下 茂1958年2月14日生1981年3月ピジョン株式会社入社1997年2月PIGEON INDUSTRIES(THAILAND)CO., LTD. 代表取締役社長2004年7月LANSINOH LABORATORIES, INC. 代表取締役社長2007年4月ピジョン株式会社執行役員海外事業本部長2009年4月同社 取締役海外事業本部長2011年4月同社 常務取締役人事総務本部 兼 海外事業本部 兼 中国事業本部担当2012年4月同社 取締役常務執行役員海外事業本部長2013年4月同社 代表取締役社長2019年4月同社 代表取締役会長 兼 取締役会議長2023年3月同社 代表取締役会長 兼 取締役会議長 退任2024年6月当社 取締役(現)(注3)3,000取締役大村 佳也子1960年11月1日生1986年4月株式会社神戸製鋼所 入社1995年4月スウェーデンUppsala大学留学のため休職2001年10月日本アイ・ビー・エム株式会社 入社2008年6月中央大学 理工学部 経営システム工学科 非常勤講師2009年1月同社 クラウドコンピューティング事業 企画担当部長2013年1月同社 金融事業部 企画部長2014年4月オービー工業株式会社 代表取締役 副社長2017年4月同社 代表取締役 社長2025年4月マブチオービーギアシステム株式会社 顧問2026年3月株式会社MonotaRO 社外取締役(現)2026年6月当社 取締役(予定)(注3)0 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役常勤監査等委員庄司 仁也1963年12月31日生1988年4月当社入社2009年4月当社 人事部担当部長2011年6月スバル オブ アメリカ インク(SOA)出向 セールス&マーケティング ヴァイス・プレジデント2016年4月当社 スバルグローバルマーケティング本部副本部長2017年4月当社 執行役員 グローバルマーケティング本部長2018年4月当社 執行役員 海外第一営業本部副本部長 兼 SOA エグゼクティブ ヴァイス・プレジデント2020年4月当社 常務執行役員 海外第一営業本部副本部長 兼 SOA エグゼクティブ ヴァイス・プレジデント2021年4月当社 常務執行役員 海外第二営業本部長2022年4月当社 常務執行役員 海外第二営業本部長 兼 部品用品本部長2023年4月当社 常務執行役員 海外第二営業本部長2025年4月当社 常務執行役員2025年6月当社 常勤監査役2026年6月当社 取締役常勤監査等委員(予定)(注4)20,764取締役監査等委員古澤 ゆり1963年7月22日生1986年4月運輸省入省2000年12月経済協力開発機構(OECD)アドミニストレーター2004年7月国土交通省総合政策局国際企画室企画官2006年7月海上保安庁総務部国際・危機管理官2008年7月内閣官房内閣参事官(内閣官房副長官補付)2011年8月株式会社資生堂 国際事業部国際営業部担当次長2014年7月国土交通省大臣官房審議官(国際担当)2015年9月観光庁審議官2016年6月内閣官房内閣人事局内閣審議官2019年7月国土交通省大臣官房付2019年7月同省 退職2022年6月当社 監査役2026年6月当社 取締役監査等委員(予定)(注4)1,500 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役監査等委員桝田 恭正1957年2月27日生1980年4月藤沢薬品工業株式会社(現アステラス製薬株式会社)入社2008年6月同社 執行役員 兼 経営推進部長2011年6月同社 執行役員財務担当 兼 経営推進部長2012年4月同社 執行役員財務担当(CFO)2012年6月同社 上席執行役員 財務担当(CFO)2017年4月同社 上席執行役員社長付2017年6月有限責任監査法人トーマツ 独立非業務執行役員2018年6月デロイトトーマツ合同会社 独立非業務執行役員2018年6月オリンパス株式会社 社外取締役2021年6月同社 社外取締役 監査委員長2023年6月当社 監査役2024年6月オリンパス株式会社 退任2026年6月当社 取締役監査等委員(予定)(注4)0取締役監査等委員三橋 友紀子1966年6月12日生1989年4月東海旅客鉄道株式会社 入社2000年4月弁護士登録2000年4月ブレークモア法律事務所2002年11月アシャースト東京法律事務所2010年1月シティユーワ法律事務所2015年6月株式会社AOI PRO.社外取締役(2022年退任)2016年6月パンチ工業株式会社 社外取締役(2022年退任)2020年7月渥美坂井法律事務所・外国法共同事業(現)2022年9月株式会社アーケム 社外監査役(2026年退任)2023年6月ANAホールディングス株式会社 社外監査役(現)2026年6月当社 取締役監査等委員(予定)(注4)0計151,639 (注) 1.取締役 八馬 史尚氏、山下 茂氏、大村 佳也子氏、古澤 ゆり氏、桝田 恭正氏および三橋 友紀子氏は、社外取締役です。2.当社の取締役候補者の指名の方針および手続は以下の通りです。 ・取締役会は、当社の経営理念、実効的なコーポレートガバナンス、持続的な成長および中長期的な企業価値の向上を実現するため、当社の取締役として相応しい豊富な経験と高い能力・見識および高度な専門性を有する人物を取締役候補者に指名します。 ・取締役会は、取締役会全体の多様性等に配慮するとともに、独立した立場から経営の監督機能を担い、経営の透明性と株主価値の向上を図る観点から、複数の独立した社外取締役を指名します。 ・取締役候補者は、役員人事の決定における公正性・透明性を確保するため、取締役会の諮問に基づき、ガバナンス・役員指名会議が、独立社外取締役も含めた委員による十分な審議に基づいて承認した指名案を取締役会へ答申し、取締役会の決議をもって決定します。 ・ガバナンス・役員指名会議は、取締役会の決議により社外取締役が過半数となる構成とし、議長は取締役会の決議によって選任されます。 ・取締役(監査等委員)候補者の指名にあたっては、監査等委員会設置会社への移行前の監査役会の同意を得ています。 ・取締役候補者の指名を行う際は、個々の指名について、経歴、兼職の状況、見識および当社において期待される役割等、その理由について取締役会で説明を行います。3.取締役(監査等委員である取締役を除く)の任期は、2026年3月期に係る定時株主総会の終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。4.取締役(監査等委員)の任期は、2026年3月期に係る定時株主総会の終結の時から2028年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。5.当社は、取締役 八馬 史尚氏、山下 茂氏、大村 佳也子氏、古澤 ゆり氏、桝田 恭正氏および三橋 友紀子氏を、株式会社東京証券取引所の定めに基づく独立役員として届け出る予定です。6.大村 佳也子氏の戸籍上の氏名は宮澤 佳也子です。※ 2026年6月24日付で、現在の「ガバナンス・役員指名会議」を「ガバナンス・役員指名委員会」と、「役員報酬会議」を「役員報酬委員会」と、それぞれ改称することを予定しています。7.当社はグループ経営の意思決定と監督機能の強化を目的とした取締役会の活性化を図るとともに、業務執行の責任の明確化と迅速化を図るため、執行役員制度を導入しています。 2026年6月24日開催予定の第95期定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役会(監査等委員である取締役を除く)7名選任の件」、「監査等委員である取締役4名選任の件」が承認可決されますと、当社の執行役員は下記の通り24名(取締役を兼務している者を除く)です。 江森 朋晃専務執行役員、経営企画本部長吉田 直司専務執行役員、営業本部長 江里口 磨常務執行役員、CQO(最高品質責任者)、カスタマーファースト推進本部長 兼 商品革新本部副本部長 兼 品質保証統括室長乾 保常務執行役員、技術本部長 兼 技術研究所長阿部 一博常務執行役員、CCBO(Chief Connected Business Officer 最高コネクトビジネス責任者)渡邊 郁夫常務執行役員、CMzO(Chief Monozukuri Officer 最高モノづくり責任者)、モノづくり革新センター長 兼 技術本部副本部長吾郷 進平常務執行役員堀 陽一常務執行役員、営業本部副本部長 北米営業統括 兼 スバル オブ アメリカ(SOA) 会長 兼 CEO(最高経営責任者)兼 スバル カナダ インク(SCI) 会長 兼 CEO(最高経営責任者)柴田 英司常務執行役員、CDCO(Chief Digital Car Officer 最高デジタルカー責任者)、技術本部副本部長板東 信行常務執行役員、モノづくり本部長村田 眞一執行役員、CLO(Chief Logistics Officer 最高物流責任者)、物流本部長加藤 章浩執行役員、カスタマーファースト推進本部副本部長中沢 克文執行役員、営業本部副本部長 国内営業統括河合 功介執行役員、CCIO(Chief Cost Innovation Officer 最高コスト改革責任者)、経営企画本部副本部長 兼 技術本部副本部長 兼 商品革新本部副本部長 兼 調達本部副本部長齋藤 義弘執行役員、航空宇宙カンパニー プレジデント辻 裕里執行役員、CIO(最高情報責任者)、IT戦略本部長草深 英行執行役員、CHRO(Chief Human Resources Officer 最高人財責任者)、人事総務本部長田畑 秀大執行役員、営業本部副本部長佐野 隆之執行役員、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA) 会長 兼 CEO(最高経営責任者)岡本 一樹執行役員、商品革新本部長渡森 孝有執行役員、技術本部副本部長毛塚 紹一郎執行役員、商品革新本部副本部長宮入 拓執行役員、モノづくり本部副本部長池田 和生執行役員、調達本部長 ② 社外取締役、社外監査役の機能・役割および選任状況についての考え方当社は社外取締役3名、社外監査役2名を選任しています。 社外取締役には、経営陣から独立した立場からのモニタリング機能と、広範かつ高度な知見に基づく当社経営に対する的確な助言者の役割を期待して選任しています。土井 美和子氏は、電機メーカーにおける情報技術分野の研究者・責任者としての豊富な経験と高い見識を有し、その高度な専門性に基づき政府の委員会委員等も多数歴任されていることから、取締役として適任であると考えます。同氏と当社の間には、人的関係、資本的関係または取引関係(社外取締役の報酬を除きます。)その他の利害関係はありません。なお、同氏は、「役員の状況」に記載の通り、当社株式を保有しています。また、同氏は、過去には、株式会社東芝研究開発センター首席技監でしたが、同社と当社の間には、株主・投資者の判断に影響を及ぼす恐れがあると考えられる規模・性質の取引関係はなく、人的関係、資本的関係その他の利害関係もありません。八馬 史尚氏は、食品業界の製造販売企業において、監督と執行の両面から企業経営に携わられ、企業経営者としての豊富な経験と幅広い知識を備えていることから、取締役として適任であると考えます。同氏と当社の間には、人的関係、資本的関係または取引関係(社外取締役の報酬を除きます。)その他の利害関係はありません。なお、同氏は、「役員の状況」に記載の通り、当社株式を保有しています。また、同氏は、過去には、株式会社J-オイルミルズの取締役でしたが、同社と当社の間には、株主・投資者の判断に影響を及ぼす恐れがあると考えられる規模・性質の取引関係はなく、人的関係、資本的関係その他の利害関係もありません。山下 茂氏は、育児・介護用品分野の製造販売企業において、監督と執行の両面から企業経営に携わられ、企業経営者としての豊富な経験と幅広い知識を備えていることから、取締役として適任であると考えます。同氏と当社の間には、人的関係、資本的関係または取引関係(社外取締役の報酬を除きます。)その他の利害関係はありません。なお、同氏は、「役員の状況」に記載の通り、当社株式を保有しています。また、同氏は、過去には、ピジョン株式会社の取締役でしたが、同社と当社の間には、株主・投資者の判断に影響を及ぼす恐れがあると考えられる規模・性質の取引関係はなく、人的関係、資本的関係その他の利害関係もありません。 社外監査役には、経営陣から独立した経営監視機能として、広範かつ高度な知見に基づく適法性・妥当性の観点からの監査の役割を期待して選任をしています。古澤 ゆり氏は、国土交通省において要職を歴任し、内閣の機関では、働き方改革・女性活躍・ダイバーシティ推進にも携わり、また、民間企業での海外事業展開も経験しており、幅広い視野と高い見識を有していることから、社外監査役として適任であると考えます。同氏と当社との間には、人的関係または取引関係(社外監査役の報酬を除きます。)その他の利害関係はありません。なお、同氏は、「役員の状況」に記載の通り、当社株式を保有しています。桝田 恭正氏は、企業経営者としての豊富な経験と幅広い知識を備え、なかでも企業活動における財務・会計に関する十分な知見を有していることから、社外監査役として適任であると考えます。同氏と当社との間には、人的関係または取引関係(社外監査役の報酬を除きます。)その他の利害関係はありません。また、同氏は、過去には、アステラス製薬株式会社の上席執行役員財務担当(CFO)でしたが、同社と当社の間には、人的関係、資本的関係または取引関係その他の利害関係はありません。 当社は社外役員の独立性に関する基準を定め、社外取締役および監査等委員である社外取締役を選任しています。これらの役員について、当該基準に照らし、いずれも独立性を有する「独立役員」と位置付けています。 (注記)2026年6月24日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「定款一部変更の件」を提案しており、当該議案が承認可決されると、当社は監査等委員会設置会社に移行します。また、「取締役(監査等委員である取締役を除く)7名選任の件」「監査等委員である取締役4名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決された場合、社外取締役として上記の八馬 史尚氏、山下 茂氏に加え、新たに大村 佳也子氏が就任し、監査等委員である社外取締役として上記の古澤 ゆり氏、桝田 恭正氏に加え、新たに三橋 友紀子氏がそれぞれ就任します。 大村 佳也子氏は、鉄鋼業界の企業およびIT企業において、生産現場における情報システム技術の研究や戦略コンサルティング業務に従事した後、製造業における企業経営に携わるなど、IT・デジタル技術および製造業経営の双方に関する豊富な経験と高い専門知識、見識を有していることから、社外取締役として適任であると考えます。同氏と当社の間には、人的関係、資本的関係または取引関係(社外取締役の報酬を除きます。)その他の利害関係はありません。なお、同氏は、過去には、オービー工業株式会社(現・マブチオービーギアシステム株式会社)の代表取締役でしたが、同社と当社の間には、株主・投資者の判断に影響を及ぼす恐れがあると考えられる規模・性質の取引関係はなく、人的関係、資本的関係その他の利害関係もありません。 三橋 友紀子氏は、弁護士として企業法務を中心に、法務全般に関する豊富な経験と専門的な知見を有していることから、監査等委員である社外取締役として適任であると考えます。同氏と当社との間には、人的関係または取引関係(社外監査役の報酬を除きます。)その他の利害関係はありません。
沿革 FY2025 / 約2,003字
2 【沿革】当社は旧中島飛行機株式会社を前身として1953年に設立され、その後当社に対する出資5社(富士工業株式会社、富士自動車工業株式会社、大宮富士工業株式会社、宇都宮車輛株式会社、東京富士産業株式会社)を吸収合併し、1966年には額面株式1株の金額500円を50円に変更する目的をもって、東邦化学株式会社(1965年富士重工業株式会社と商号変更、東京都新宿区所在)に、東京都千代田区所在の富士重工業株式会社が吸収合併され、2017年4月に株式会社SUBARUと商号変更し、現在に至ったものです。その間の変遷は次の通りです。年月概要1917年12月故中島知久平氏が群馬県太田町(現太田市)に航空機の研究所を創設。1931年12月株式会社に改組し、中島飛行機株式会社と改称。1945年8月終戦にともない富士産業株式会社と改称。民需産業に転換し、スクーター、バス車体、鉄道車両、各種発動機等の生産を開始。1950年7月連合国の占領政策による指示に従って12会社に分割のうえ、それぞれ企業再建整備法による第二会社として発足。1953年7月第二会社のうち、富士工業株式会社、富士自動車工業株式会社、大宮富士工業株式会社、宇都宮車輌株式会社および東京富士産業株式会社の共同出資により当社を設立し、航空機の生産、修理を再開。1955年4月上記5社を当社に吸収合併。1960年10月群馬製作所を開設。1968年10月日産自動車株式会社と業務提携。1969年2月群馬製作所・矢島工場が稼働。1983年2月群馬製作所・大泉工場が稼働。1986年11月台湾ベスパ社との間で合弁による新会社設立と現地生産に関する協定に基づき大慶汽車工業股份有限公司を設立。1987年3月いすゞ自動車株式会社と米国における共同現地生産に関する合弁契約に基づきスバル・いすゞ オートモーティブ インク(現・連結子会社)を設立。1990年8月米国における販売会社スバル オブ アメリカ インク(現・連結子会社)を買収。1995年4月埼玉製作所(北本市)を新設。同年10月に大宮製作所の業務を移管。1999年10月中央スバル自動車株式会社を吸収合併し、新たに東京地区の販売店として東京スバル株式会社(現・連結子会社)を設立。1999年12月ゼネラルモーターズコーポレーションと資本提携。2000年4月日産自動車株式会社との業務提携を解消。2000年9月スズキ株式会社と業務提携。2002年4月台湾ベスパ社との現地生産に関する協定を解消。2002年12月いすゞ自動車株式会社と米国における共同現地生産に関する合弁契約を解消。2003年1月上記に伴い、スバル・いすゞ オートモーティブ インクを完全子会社化し、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA)へ社名変更。2003年3月鉄道車両事業の終了およびバス事業における新車生産の終了。2004年4月ハウス事業を富士ハウレン関東株式会社へ営業譲渡し分社化。2004年8月輸送機工業株式会社を簡易株式交換により完全子会社化。2005年10月ゼネラルモーターズコーポレーションと資本提携を解消。2006年3月トヨタ自動車株式会社と業務提携。2006年5月富士機械株式会社を完全子会社とすることの株式交換契約を締結。2007年5月株式会社マキタによる富士ロビン株式会社の株式公開買付けに対し、全株を売却。2008年4月トヨタ自動車株式会社およびダイハツ工業株式会社と開発・生産における新たな業務提携。2010年3月株式会社イチタンを完全子会社とすることの株式交換契約を締結。2012年7月風力発電システム事業を株式会社日立製作所へ事業譲渡。2013年1月塵芥収集車事業を新明和工業株式会社へ事業譲渡。2014年8月本店所在地を新宿区西新宿より渋谷区恵比寿へ移転。2017年2月タンチョン・グループ傘下のTC Manufacturing and Assembly (Thailand) Co., Ltd. と合弁会社「Tan Chong Subaru Automotive (Thailand) Co., Ltd.」を設立。2017年4月株式会社SUBARUに商号変更。2017年9月汎用エンジン・発電機等の生産・販売を終了し、アフターサービスを産業機器株式会社へ業務委託。2019年4月汎用エンジン・発電機等のアフターサービス業務の委託先を桐生工業株式会社へ変更。2019年9月トヨタ自動車株式会社と長期的連携関係のさらなる発展・強化を目指し新たな業務資本提携に合意。 (注) 会社の設立年月日 1945年12月27日この設立年月日は、株式額面変更のために合併を行った合併会社(旧 東邦化学株式会社)の設立年月日であり、事実上の存続会社である被合併会社の設立年月日は1953年7月17日です。
配当政策 FY2025 / 約686字
3 【配当政策】当社は、株主の皆様の利益を重要な経営課題と位置付けており、毎期の業績、投資計画、経営環境などを総合的に勘案しながら、配当を基本と位置づけ総還元性向40%以上を目指します。配当はDOE(親会社所有者帰属持分配当率)を3.5%とし、配当額が総還元性向40%を下回る場合には、自己株式の取得を主として対応いたします。なお、DOEのベースとなる親会社所有者帰属持分は、累進的な配当を目指すため、為替などの影響で大きく増減する「その他の資本の構成要素」は除きます。なお、当社は中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を基本としています。剰余金の配当の決定機関は、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会であり、中間配当については、「取締役会の決議によって、毎年9月30日に最終の株主名簿に記載または記録された株主または登録株式質権者に対し、会社法第454条第5項の定めるところにより剰余金の配当をすることができる」旨を定款に定めています。当期末の配当については、2025年3月期の業績および今後の事業展開などを勘案し、直近の配当予想通り、1株当たりの普通配当を67円、年間配当金はすでに実施した中間配当48円と合わせて115円とすることを2025年6月25日開催予定の第94期定時株主総会において決議し実施する予定です。 基準日が当事業年度に属する剰余金の配当は、以下の通りです。決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2024年11月1日取締役会決議35,10948.02025年6月25日定時株主総会決議(予定)49,00667.0
監査の状況 FY2025 / 約3,809字
(3) 【監査の状況】① 監査役監査の状況 1.組織、人員当社の監査役は4名であり、常勤監査役が2名、残る2名が当社とは特別の利害関係のない社外監査役です。社外監査役 桝田恭正氏は、アステラス製薬株式会社においてCFO、また、デロイトトーマツグループにおいて独立非執行役員を歴任するなど、財務及び会計に関する相当程度の知見を有するものです。また、他の3名の監査役についても、当社及び他事業会社において、幅広い分野の経験を有するものを選任しています。監査役の職務を補助するため、専任の使用人2名を配置しており、監査役監査が円滑に遂行できる体制としています。 2.監査役会の状況当事業年度において、当社は監査役会を12回開催しており、各監査役の出席状況については以下の通りです。 当社監査役会構成メンバーと監査役会出席状況役職氏名監査役会出席状況常勤監査役加藤 洋一全12回中12回常勤監査役堤 ひろみ全12回中12回社外監査役古澤 ゆり全12回中12回社外監査役桝田 恭正全12回中12回 監査役会における具体的な検討内容1) 主な決議事項 ・当事業年度の監査方針、監査計画ならびに監査業務分担 ・株主総会(監査役選任)議案の同意 ・監査報告書の作成 ・会計監査人の評価および再任 ・会計監査人の監査報酬の同意 2) 主な報告・共有事項 ・当社事業所および関係会社往査の結果ならびに所見報告 ・常勤監査役から社外監査役への経営会議、事業執行会議等、会社の重要事項に関する情報共有 ・予防的監査の視点から社内や業界において発生するリスクマネジメント上配慮すべき事案に関する担当部門 からの状況報告 なお、監査役会で提起された個別意見については、関連役員等に対して適宜提示し、適切な執行判断を形成する一助としております。 3.監査役の主な活動グループ全体のガバナンスの持続的な健全性の維持・向上に資することを監査の基本方針とし、経営環境の変化を踏まえた経営課題認識やその下でのリスク認識のあり方及び当該リスクへの対処の方途などへの取り組みについて幅広く現状の確認を行い、内部統制及びリスク管理の有効性に関する検証を行いました。 具体的な取り組み1) 経営モニタリングと執行状況の確認監査役は、監査役監査計画に基づき、取締役会、経営会議、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会など重要な会議に出席し、経営意思決定プロセスのモニタリングを行うとともに、必要に応じ、会議外の機会を含めて説明を求め、積極的に意見を述べています。また、取締役や執行役員等との意見交換及び主要な事業所やグループ会社への往査等を通じ、重点監査項目を主に内部統制の整備・運用状況を含む業務執行状況を確認しました。 なお、必要に応じて適宜、オンライン会議等のリモート手段を活用しながら監査を実施いたしました。2) 内部統制関係部門とのミーティング監査役は、定期的に法務部およびリスクマネジメント・コンプライアンス室から内部通報制度の運用状況を含むコンプライアンス上の懸案事項等について報告を受けており、人事部門からは懲戒案件及び労働災害等の状況について報告を受けています。また、子会社を管理する担当部署からは、子会社のガバナンス及び内部統制の状況等について、適宜報告を受けています。3) 三様監査体制における連携監査役は、内部監査部門と監査業務報告会を定期的に開催し、すべての内部監査結果について報告を受け、内部統制上の課題等について情報・意見交換を行うとともに、監査役監査への反映を行っています。また、会計監査人とは、四半期ごとに会計監査の状況について報告を受け、随時に効果的、効率的な監査の確保という観点から意見交換を行っており、三様監査体制下における緊密な相互連携を図っています。この際、KAM(監査上の主要な検討事項)については、期初から、候補の在り方を含めて、四半期報告の機会等を捉えて、対象の妥当性や監査対応の在り方などについて、会計監査人等との意見交換を行っています。さらに、グループ会社の監査役とも、適宜、意見交換会を開催し、情報共有を行うほか、グループ会社往査時に当該会社の監査役に陪席を求める等、連携を図っています。 以上の監査活動を通じて確認した所見に基づき、全監査役と取締役会議長及び代表取締役との意見交換やグループ企業社長会等、様々な執行側との機会をとらえて、グループガバナンスの強化を含む、重要経営課題の解決に向けた情報共有を図るとともに、必要な助言、提言を行っています。 ② 内部監査の状況当社における内部監査は、社長直属の監査部(15名)を設置しており、当社及び国内外のグループ会社の業務遂行について、独立・客観的な立場で内部統制の整備・運用状況及びリスクマネジメントの有効性を評価し、改善に向けた助言・提案を行っております。監査部は、内部監査の実効性を確保するための取り組みとして、年度初めにグループ全体のリスク及び内部統制の状況を考慮した業務監査計画を策定し、計画的に業務監査を実施しています。業務監査における監査報告書については、月に一度の定例報告会にて社長に直接報告すると同時に、すべての取締役および監査役ならびに関係部門に配布しています。さらに、これと並行して、半期ごとに取締役会で、四半期ごとに全執行役員で構成される合同会議で報告しています。 当社の監査部と監査役は、上述[3-3)]の「三様監査体制における連携」に記載した通り、連携を深め監査機能強化を図っています。また、会計監査人とは、四半期ごとに監査計画や監査結果等について情報共有を行うことで監査機能の強化に努めています。さらに、監査部は内部監査部門を設置している当社グループ企業と定期的な情報交換を実施し、連携を図っています。 なお、監査部は、毎年自らの活動に対して評価を実施するとともに、定期的に外部の専門家による評価を受け、監査業務が適切に行われていることを確認しています。 ③ 会計監査の状況a. 当該監査法人の名称 有限責任 あずさ監査法人 b. 継続監査期間 24年間 業務執行社員のローテーションに関しては適切に実施されており、連続して7会計期間を超えて監査業務に関与していません。c. 業務を執行した公認会計士 服部 將一(継続監査年数 6年) 蓮見 貴史(継続監査年数 5年) 安﨑 修二(継続監査年数 5年) d. 監査業務に係る補助者の構成 当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士15名、その他43名です。e. 監査法人の選定方針と理由 監査役会があずさ監査法人を会計監査人として選定した理由は、同監査法人が当社の会計監査人に求められる職務遂行状況、監査体制および独立性・専門性等を有し、当社の会計監査が適正かつ妥当に行われることを確保する体制を備えているものと判断したためです。 また、監査役会は、会社法第340条第1項各号に定めるいずれかの事由が生じた場合には会計監査人を解任する他、その必要があると判断したときは、会計監査人の解任または不再任に関する議案を決定し、取締役会は、当該決定に基づき、当該議案を株主総会に提案します。 f. 監査役及び監査役会による監査法人の評価 当社は会計監査人に関し、監査役会において、職務遂行状況、監査体制および独立性・専門性等が適切であるかを確認しています。 ④ 監査報酬の内容等a. 監査公認会計士等に対する報酬の内容区 分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社23422632連結子会社182180合計25242812 前連結会計年度における当社の非監査業務の内容は、社債発行に係るコンフォートレター作成業務です。また、連結子会社の非監査業務の内容は、合意された手続業務です。当連結会計年度における当社の非監査業務の内容は、社債発行に係るコンフォートレター作成業務です。また、連結子会社の非監査業務の内容は、合意された手続業務です。 b. 監査公認会計士と同一のネットワークファーム(KPMG)に対する報酬(a.を除く)区 分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-16-7連結子会社503126506149合計503142506156 前連結会計年度および当連結会計年度における当社および連結子会社の非監査業務の内容は、主に税務関連業務です。 c. その他重要な報酬の内容 該当事項はありません。 d.監査報酬の決定方針 監査報酬は、監査日数、会社の規模・業務の特性等の要素を勘案して適切に決定しています。 e.監査役会による監査報酬の同意理由 監査役会は、会計監査人から説明を受けた2025年3月期の会計監査の計画日数や人員配置などの内容、前期の監査実績の検証と評価、会計監査人の監査の遂行状況の相当性および報酬の前提となる見積りの算出根拠を精査した結果、会計監査人の報酬等の額について同意いたしました。
設備の概要 FY2025 / 約556字
1 【設備投資等の概要】当連結会計年度において、当社グループが実施した設備投資の総額は1,761億円であり、その主な内容は自動車部門における生産、研究開発および販売に関する設備投資です。セグメントごとの設備投資は、以下の通りです。 セグメントの名称当連結会計年度(百万円)設備の内容資金調達方法自動車166,435自動車生産・研究開発・販売設備自己資金および借入金航空宇宙9,177航空機生産設備同上その他532厚生設備ほか同上合計176,144 (注) 1.経常的な設備の更新のための除却または売却を除き、重要な設備の除却または売却はありません。2.上記のほかに自動車事業において、リース用車両などの事業用資産の取得に係る投資金額として691億円があります。3.セグメントごとの主な投資内容は、次の通りです。 自動車事業では、当社において、新商品のための生産設備、研究開発設備、品質・職場環境改善を中心に1,186億円の設備投資を実施しました。また、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA)において、新商品のための生産設備、品質・職場環境改善を中心に、286億円の設備投資を実施しました。 航空宇宙事業では、当社において生産基盤強化、職場環境改善を中心に91億円の設備投資を実施しました。
従業員の状況 FY2025 / 約3,650字
5 【従業員の状況】(1) 連結会社の状況2025年3月31日現在セグメントの名称従業員数(人)自動車34,835(7,706)航空宇宙2,745 (803)その他286 (426)合計37,866(8,935) (注) 従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(期間従業員、アルバイト、パートタイマー、外部からの派遣社員、応援およびゲストエンジニア)は、年間の平均人員を( )外数で記載しています。 (2) 提出会社の状況2025年3月31日現在 従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)男性16,479 40.016.07,425,293女性1,406 37.414.75,928,738合計17,885 (6,285)39.815.97,307,644 セグメントの名称従業員数(人)自動車15,774(5,637)航空宇宙2,111(648)合計17,885(6,285) (注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(期間従業員、アルバイト、パートタイマー、外部からの派遣社員、応援およびゲストエンジニア)は、年間の平均人員を( )外数で記載しています。2.平均年間給与は、基準外賃金および賞与を含んでいます。3.執行役員(専務および常務含む) 28名につきましては、従業員数に含まれていません。 (3) 労働組合の状況労働組合は、当社のSUBARU労働組合と国内連結子会社等の全国スバル販売労働組合、部品関係労働組合協議会、スバルITクリエーションズ労働組合、スバルロジスティクス労働組合およびSUBARUテクノ労働組合とでSUBARU関連労働組合連合会を結成し、同連合会を通じて全日本自動車産業労働組合総連合会、日本労働組合総連合会に所属しています。組合員数は、29,668名です。なお、労使関係は円滑に運営されています。 (4) 多様性に関する指標①提出会社提出会社管理職に占める女性労働者の割合男性の育児休業等取得率男女の賃金格差全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者株式会社SUBARU3.7%65.3%77.8%79.7%69.9% (注)1.「管理職に占める女性労働者の割合」および「男女の賃金格差」については、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。 2.「男性の育児休業取得率」については、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76条)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。なお、同施行規則第71条の6第2号における育児休業等および育児目的休暇の取得割合は100.0%です。 3.対象期間は2024年4月~2025年3月です。4.他社からの出向者については従業員に含まず、出向元の従業員として集計しています。5.男女の賃金格差については男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しています。同一労働の賃金に男女差はなく、主に資格・役職等の人数構成差によって生じています。 ②連結子会社 連結子会社 (国内スバル販売会社を除く)管理職に占める女性労働者の割合男性の育児休業等取得率男女の賃金格差全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者富士機械株式会社--79.1%77.2%97.3%株式会社イチタン0.0%66.6%74.2%73.5%94.6%桐生工業株式会社13.0%-89.5%87.9%61.5%SUBARUテクノ株式会社4.4%62.1%82.7%55.3%84.5%株式会社スバルロジスティクス-50.0%77.0%77.0%79.0%スバルファイナンス株式会社8.7%100.0%72.6%68.8%86.1%輸送機工業株式会社0.0%----株式会社エフ・エー・エス-50.0%78.6%78.4%64.2%スバル興産株式会社-100.0%63.1%71.1%25.3%スバルリビングサービス株式会社10.5%-65.4%99.5%48.0%スバル用品株式会社-66.6%---富士航空整備株式会社0.0%---- 連結子会社 (国内スバル販売会社)管理職に占める女性労働者の割合男性の育児休業等取得率男女の賃金格差全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者北海道スバル株式会社1.9%14.3%76.3%74.5%107.4%宮城スバル自動車株式会社4.3%50.0%77.8%82.4%95.5%青森スバル自動車株式会社0.0%62.5%72.9%71.5%95.6%岩手スバル自動車株式会社3.4%100.0%68.1%69.7%106.7%秋田スバル自動車株式会社5.3%0.0%81.8%79.3%-山形スバル株式会社9.5%100.0%89.2%84.4%-福島スバル自動車株式会社0.0%100.0%75.3%73.9%85.4%新潟スバル自動車株式会社5.0%50.0%86.5%83.2%69.9%北陸スバル自動車株式会社3.0%100.0%83.1%83.0%77.4%スバル信州株式会社0.0%100.0%81.1%81.1%79.4%神奈川スバル株式会社3.1%27.3%82.2%81.9%46.6%千葉スバル株式会社1.1%66.7%73.9%76.8%96.0%東京スバル株式会社2.8%22.2%83.3%82.5%90.4%山梨スバル株式会社0.0%100.0%80.8%79.4%-名古屋スバル自動車株式会社2.0%81.8%82.6%82.8%67.2%岐阜スバル自動車株式会社4.0%100.0%69.1%71.8%25.0%三重スバル自動車株式会社0.0%-83.5%78.8%118.0%大阪スバル株式会社2.2%35.0%76.2%76.3%74.0%滋賀スバル自動車株式会社0.0%100.0%71.5%70.5%-京都スバル自動車株式会社0.0%0.0%71.1%69.9%-兵庫スバル自動車株式会社7.9%66.7%78.1%78.4%76.3%広島スバル株式会社4.2%40.0%80.7%79.7%-山陰スバル株式会社7.4%100.0%79.7%73.5%192.9%岡山スバル自動車株式会社0.0%0.0%90.3%85.7%-山口スバル株式会社3.2%66.7%78.6%80.0%-東四国スバル株式会社0.0%100.0%71.5%69.8%-四国スバル株式会社9.1%75.0%75.3%74.7%-福岡スバル株式会社6.5%100.0%86.6%90.3%79.1%大分スバル株式会社8.3%0.0%82.4%78.9%-西九州スバル株式会社0.0%100.0%75.6%73.8%-熊本スバル自動車株式会社4.5%100.0%73.6%72.3%32.9%南九州スバル株式会社4.8%0.0%78.1%77.1%-沖縄スバル株式会社0.0%-107.8%107.6%110.5% (注)1.「管理職に占める女性労働者の割合」および「男女の賃金格差」については、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。 2.「男性の育児休業取得率」については、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76条)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。 3.対象期間は国内スバル販売会社を除く連結子会社は2024年4月~2025年3月、国内スバル販売会社は2024年1月~12月です。4.他社からの出向者については従業員に含まず、出向元の従業員として集計しています。5.男女の賃金格差については男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しています。同一労働の賃金に男女差はなく、主に資格・役職等の人数構成差によって生じています。6.連結子会社(国内スバル販売会社を除く)については、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)において公表義務がない場合、公表項目として選択していない場合は「-」の記載をしています。7.連結子会社(国内スバル販売会社)については、男性の育児休業等取得率について対象者(当該年度中に配偶者が出生した男性従業員)がいなかった場合、男女の賃金格差の「うちパート・有期労働者」について男女いずれかあるいは男女両方の労働者が在籍しておらず、算出不可である場合は「-」の記載をしています。
研究開発活動 FY2025 / 約4,604字
6 【研究開発活動】当社グループは、2023年の新経営体制への移行に伴い、同年8月2日に公表した「新体制の方針」において、2030年に向けた電動化計画をアップデートし、2023年から2028年までの5年間を大変重要な期間と位置づけ、「モノづくり」と「価値づくり」で世界最先端を目指した取り組みを進めています。昨今の自動車産業を取り巻く非連続な環境変化やそのスピード感は従来以上のものと捉えています。このような状況の中、2024年11月にビジネスアップデートとして各種取り組みの進捗を報告しました。市場の変化に対応できる「柔軟性」を身につけ、内燃機関からBEVに変わっていく過渡期において、国内外工場再編による「生産体制」の刷新と、「開発プロセス」や「商品企画」の刷新を合わせることで、この2つの取り組みを早期に実現すべく、研究開発活動を進めています。 当連結会計年度におけるグループ全体での研究開発支出は1,600億円です。セグメントごとの研究開発活動状況および研究開発支出は次の通りです。このうち、連結損益計算書の「研究開発費」に計上されている金額は1,424億円です。研究開発支出との差額は主に、開発資産等への振替額・償却額等です。 (1) 自動車事業自動車の研究開発では、当社の「提供価値」である「安心と愉しさ」の提供を通じてお客様から共感され、信頼していただける存在となることを目指し商品の開発を推進しています。当事業に関わる研究開発支出は1,592億円です。 ① 開発拠点の刷新2025年2月に東京都渋谷区のソフトウエア開発拠点「SUBARU Lab」を拡張しました。クルマのハードウエアにおけるポテンシャルを最大限に引き出すとともに、時代ごとに求められる価値提供につながるソフトウエア開発を強化し、ハードおよびソフトの両面にてSUBARUらしさを際立たせることにつなげます。また、IT企業が集積する渋谷にオフィスを増設することにより、AI開発人財に加え、CASE領域における幅広いソフトウエア開発人財に対する採用の拡大と、協業も見据えた他企業とのコミュニケーションの活性化を図り、当社が掲げる「価値づくり」を加速させます。 ② 安心・安全への取り組みSUBARUは「人の命を守る」ことにこだわり、2030年の死亡交通事故ゼロ※1の実現に向けて取り組みを進めています。これらの取り組みの結果、これまでも日本、米国、欧州をはじめとする国内外の第三者機関による安全性能試験・評価において高い評価を受けており、最高ランクの評価を多数獲得しています。また、当社は、2024年8月にスバル研究実験センター美深試験場(北海道中川郡美深町)の周回コース全域に、Sub6帯※2に対応する、スタンドアローン構成(以下、SA構成)のローカル5G※3設備を導入し、協調型自動運転の実証実験を開始しました。主に先行研究などを担う当社技術研究所では、これまで自動運転技術の先行研究として移動通信を用いた自動運転システムの研究を進めてきましたが、この度、SA構成のローカル5G設備による高速かつ信頼性の高い通信環境下において、複数の自動運転車両による自動合流などの管制制御※4や遠隔で車両の走行制御※5を行う自動運転の実証実験を開始しました。周回コースには、全7基のSub6帯に対応する無線基地局を設置し、当該エリア全域における協調型自動運転の遠隔制御を可能としました。なお、テストコースへのローカル5G設備導入は国内自動車メーカーとして初の事例です。加えて、米国IIHS※6によって行われた2024年安全性評価において、新型フォレスター(2025年モデル)※7※8が最高評価となる「トップセイフティピックプラス(TSP+)」を獲得しました。SUBARUは、引き続き未来のモビリティ社会においても事故低減に貢献し「安心と愉しさ」をお届けできるよう研究開発に取り組んでいきます。 ※1: SUBARU車乗車中の死亡事故およびSUBARU車との衝突による歩行者・自転車などの死亡事故ゼロを目指す。 ※2:6GHz以下の周波数帯を利用する5Gで、ミリ波に比べ一つの基地局でより広いエリアをカバーすることが可能。 直進性が高く、帯域幅が広いため高速で大容量のデータ伝送が可能。 ※3:MNO(Mobile Network Operator/移動体通信事業者)の通信設備を使用せず独自で構築し運用可能な5Gで、制御信号に 4Gの無線を必要とせず5Gのみで構成されるネットワーク。 ※4:サーバーにおいて、車両の走行ルートなどを算出し、車両へ走行計画として指示すること。 ※5:サーバーにおいて、車両の走行計画および制御に必要なデータを算出し、車両の走行制御指示を行うこと。 ※6:Insurance Institute for Highway Safety(道路安全保険協会) ※7:米国仕様車 ※8:ウィルダネスグレード(併売する先代モデル)は対象外。 ③ 新商品開発状況当連結会計年度において、「安心と愉しさ」でお客様の笑顔をつくるべく、以下の商品を展開しました。i. 2024年10月にレガシィ アウトバック「Limited EX」をベースとした特別仕様車「30th Anniversary」を発表しました。レガシィ アウトバック特別仕様車「30th Anniversary」は、1994年に「アウトバック」※9が誕生して以来、30年の集大成として、どこまでも走り続けられるような安心感と快適性、荷物を効率的に積める積載性、質感の高い内装といった上質さの中に、SUBARUがこれまで磨き続けてきたスポーティな走行性能を織り込んだ30周年記念モデルです。 ※9:北米でデビュー、日本市場では「レガシィ グランドワゴン」として1995年に発売。 ⅱ. 2024年12月、新型「クロストレック」e-BOXER(ストロングハイブリッド)を発表しました。今回発表した新型「クロストレック」e-BOXER(ストロングハイブリッド)は、従来のクロストレックのラインナップに最上級モデルとして追加します。SUBARU初のストロングハイブリッドを搭載し、走行性能と環境性能を高い次元で両立。加えて、高度運転支援システムである「アイサイトX(エックス)」を搭載することで、快適なドライブをサポートします。走行性能では、状況に応じて動力源であるエンジンとモーターを効率よく使い分けるシリーズ・パラレル方式のストロングハイブリッドを採用。新開発の2.5L水平対向エンジンとトランスアクスルを搭載し、エンジンのゆとりある動力性能と高出力の駆動用モーターにより高い加速性能を実現しました。また、SUBARU独自のシンメトリカルAWDの基本レイアウトを継承し、前後輪をプロペラシャフトでつなげる機械式AWDを踏襲することで、様々な路面で優れた走行安定性を発揮します。 ⅲ.2025年1月、現行SUBARU BRZ向けアップデートサービス「SUBARU Sport Drive e-Tune」を発表しました。今回発表した「SUBARU Sport Drive e-Tune」は、現行SUBARU BRZ Dタイプに採用されているスロットルセッティング(MT車)やトランスミッション制御(AT車)を、ソフトウエアアップデートでAタイプからCタイプのSUBARU BRZに組み込むことで、動的性能をよりスポーティにし、ドライバーがより意のままに車両を操りやすくすることができるサービスです。SUBARUのソフトウエアアップデートサービスは、お客様にSUBARU車を末永くお乗りいただきたいという想いのもと、第一弾として2023年1月にレヴォーグ向け「SUBARU Active Damper e-Tune」を発表。SUBARU BRZ向け「SUBARU Sport Drive e-Tune」は第二弾として今回商品化しました。今後もSUBARUは、これまでにはない新たな発想で、お客様の「安心と愉しさ」を実現できるサービスを提供していきます。 ⅳ.2025年4月、米国ニューヨーク国際オートショーにおいて、新型「アウトバック」(米国仕様車)を世界初公開しました。1995年の初代発売以来、乗用車とSUVの長所を融合させたクロスオーバーSUVとしてその歴史を積み重ねてきたアウトバックは、今年で30周年を迎え、今回のフルモデルチェンジで7代目となります。歴代モデルを通じ、どこまでも走り続けたくなるような安心感と快適性、荷物を効率的に積める積載性、質感の高い内装といった、クルマとしての本質的価値を磨き続けることで、乗る人の生活をさらに豊かなものにするパートナーとして信頼を築き上げ、SUBARUのフラッグシップクロスオーバーSUVとして、唯一無二のキャラクターを確立してきました。新型「アウトバック」は、お客さまの様々な嗜好やライフスタイルに寄り添いながらも、自然と共生する「アドベンチャー」要素を盛り込み、走行性能を磨き上げるとともに、デザイン、実用性、インフォテインメントを中心に大幅に商品を進化させました。 ⅴ.2025年4月、米国ニューヨーク国際オートショーにおいて、新型「トレイルシーカー」と、「ソルテラ」改良モデル(米国仕様車)を世界初公開しました。SUBARUグローバルバッテリーEVラインナップ第2弾となる新型「トレイルシーカー」は、バッテリーEVならではの走行性能と、クロスオーバーユーティリティビークルとしての実用性を高い次元で両立。日常でも非日常でも使いやすく、アクティブなライフスタイルを後押しするモデルであり、SUBARUのバッテリーEVのバリエーションを拡充しました。新型トレイルシーカーとソルテラは、トヨタとSUBARUが、「もっといいクルマづくり」を目指して、互いに強みとする技術や知見を持ち寄り、両社のエンジニアが切磋琢磨しながら共同開発しました。SUBARUは、カーボンニュートラル社会実現への貢献を目指して、電動化などの取り組みを加速させていきます。 (2) 航空宇宙事業 航空宇宙カンパニーは将来にわたる持続的成長に向け、新規事業開拓および生産性向上を中心とした以下の研究開発を行っています。ヘリコプター分野では、さらなる安心・安全につながる装備品の開発や原価低減に関する研究を継続し、商品価値の向上に取り組んでいます。民間機分野では、次世代旅客機への事業対応を見据えて、高レート生産に向けた省人化・自動化技術、軽量化に向けた新材料適用技術の開発に取り組んでいます。防衛分野では、操縦/整備教育システムや無人機システムの研究開発に取り組んでいます。その他、サプライチェーンを含めた生産プロセスにおけるDX推進に加え、持続可能な航空燃料(SAF)の活用、航空機部品の製造過程で排出される炭素繊維複合材料の再利用や電動化等のGX推進の取り組み、将来モビリティの実現に向けた技術実証を続けています。当事業に関わる研究開発支出は7億円です。 (3) その他事業 当連結会計年度におけるその他事業の研究開発支出はありません。
株式の保有状況 FY2025 / 約1,822字
(5) 【株式の保有状況】① 投資株式の区分の基準および考え方 当社は投資株式について、もっぱら株式の価格の変動または株式に係る配当によって利益を受けることを目的として保有する株式を純投資目的である投資株式、それ以外の株式を純投資目的以外の投資株式(政策保有株式)として区分しています。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a. 保有方針および保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、政策保有株式として保有する上場株式について当該企業と対話を行い、毎年取締役会において、定量的には保有に伴う便益を「配当利回り」で、資本コストは「WACC」でそれぞれ測定し比較検証しています。その結果を参考に、定性的に中長期的な経営戦略および事業戦略に資すると判断した場合のみ保有を継続することとしています。上記の方針に基づき、政策保有株式として保有する上場株式の縮減を着実に行ってきました。2015年3月末時点で保有していた60銘柄が、縮減の結果、2021年3月末時点では2銘柄となりました。2025年3月期において、非上場の株式会社が、東京証券取引所グロース市場へ株式上場を行った(2025年3月27日上場)ことにより、1銘柄増加し、3銘柄となりました。これら3銘柄は以下c.の理由から現時点で保有は不可欠であると判断していますが、今後も継続的に、少なくとも年に1回は当該企業と対話を行い、毎年取締役会において評価・精査し、保有の要否について判断していきます。 b. 銘柄数および貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式30623非上場株式以外の株式35,032 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式1100取引の維持・拡大のための出資非上場株式以外の株式1-非上場株式からの区分変更 (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式217非上場株式以外の株式-- (注) 非上場株式以外の株式の増加1銘柄及び非上場株式の減少のうち1銘柄は、新規上場による増減であり 取得価額及び売却価額の発生はありません。 c. 特定投資株式およびみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果および株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社群馬銀行2,850,4682,850,468当社主力工場の地元の地方銀行として、当社のみならず、地場サプライヤーの日米拠点に対しても、金融業務を通じて支援を受けています。重要なパートナーとして、金融取引等を対等かつ円滑に推進するために保有を継続します。有3,5102,503株式会社みずほフィナンシャルグループ 372,097372,097みずほフィナンシャルグループ各社より、金融取引を中心にサポートを受けており、なかでもみずほ銀行は、当社の最重要取引銀行として長年に渡り幅広く経営をサポートいただいています。取引を対等かつ円滑に推進するために保有を継続します。有1,5071,133ダイナミックマップ プラットフォーム株式会社10,000-同社が提供する自動運転用高精度3次元マップを用い自動運転や高度運転支援の研究や先行開発を行っています。取引を円滑に推進するため保有を継続します。新規上場により当事業年度より記載の対象としています。無15- (注)1.当社の株式の保有の有無については、銘柄が持株会社の場合はその子会社のうち、当社が主に取引を行っている会社の保有分(実質所有株式数)を勘案し、記載しています。 2.定量的な保有効果は記載が困難でありますが、「a.保有方針および保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容」に記載の方法で保有の適否を個別銘柄ごとに検証しております。 みなし保有株式該当事項はありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式当社は純投資目的である投資株式の保有はありません。
関係会社の状況 FY2025 / 約2,432字
4 【関係会社の状況】名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有(又は被所有)割合(%)関係内容(連結子会社) 富士機械株式会社群馬県前橋市480百万円自動車100.0当社向け自動車用部品の製造販売役員の兼任等…有土地・設備の賃貸借…有株式会社イチタン群馬県太田市480百万円自動車100.0当社向け自動車用部品の製造販売土地・設備の賃貸借…有桐生工業株式会社群馬県桐生市400百万円自動車100.0当社製自動車の補修部品製造、当社製自動車の防錆作業、当社製自動車特装車の製造等役員の兼任等…有土地・設備の賃貸借…有株式会社スバルロジスティクス群馬県太田市96百万円自動車100.0当社製自動車に関わる物流、倉庫業等役員の兼任等…有土地・設備の賃貸借…有株式会社東扇島物流センター神奈川県川崎市490百万円自動車68.0当社製自動車の保管および船積北海道スバル株式会社北海道札幌市98百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売宮城スバル自動車株式会社宮城県仙台市80百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売土地・設備の賃貸借…有新潟スバル自動車株式会社新潟県新潟市100百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売神奈川スバル株式会社神奈川県横浜市100百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売土地・設備の賃貸借…有千葉スバル株式会社千葉県千葉市100百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売土地・設備の賃貸借…有東京スバル株式会社東京都文京区100百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売土地・設備の賃貸借…有名古屋スバル自動車株式会社愛知県名古屋市100百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売土地・設備の賃貸借…有大阪スバル株式会社大阪府守口市100百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売役員の兼任等…有 土地・設備の賃貸借…有広島スバル株式会社広島県広島市92百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売土地・設備の賃貸借…有福岡スバル株式会社福岡県福岡市50百万円自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売土地・設備の賃貸借…有スバルファイナンス株式会社東京都渋谷区2,000百万円自動車100.0当社製自動車に関わる販売金融業務および当社製品のリース業務土地・設備の賃貸借…有資金の援助…有 名称住所資本金主要な事業の内容議決権の所有(又は被所有)割合(%)関係内容スバル USA ホールディングス インク(注3)アメリカデラウェア州ニューキャッスル869,757千USドル自動車100.0米国子会社に対するコーポレートサービス等の提供役員の兼任等…有スバル オブ インディアナオートモーティブ インク(注3)アメリカインディアナ州ラフィエット794,045千USドル自動車100.0[100.0]当社製自動車生産部品の購入、スバル オブ アメリカ インク他への完成車の製造販売役員の兼任等…有スバル オブ アメリカ インク(注3,6)アメリカニュージャージー州カムデン241千USドル自動車100.0[100.0]当社製自動車、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク製自動車およびそれらの部品の販売役員の兼任等…有債務保証…有スバル カナダ インクカナダオンタリオ州ミシサガ30,000千CAドル自動車100.0当社製自動車、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク製自動車およびそれらの部品の販売役員の兼任等…有スバル ヨーロッパN.V./S.A.ベルギーザベンタム87,504千ユーロ自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売役員の兼任等…有スバル オブ チャイナ LTD.中国北京市187,354千元自動車100.0当社製自動車およびその部品の販売役員の兼任等…有ノース アメリカン スバルインクアメリカニュージャージー州カムデン5千USドル自動車100.0[100.0] 当社製自動車、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク製自動車に対する北米市場内の技術調査、米国における自動車関連の官庁対応役員の兼任等…有資金の援助…有輸送機工業株式会社愛知県半田市100百万円航空宇宙100.0当社向け航空機用部品の製造販売役員の兼任等…有土地・設備の賃貸借…有富士航空整備株式会社東京都千代田区30百万円航空宇宙100.0航空機等の点検、整備等スバル興産株式会社東京都渋谷区675百万円その他100.0不動産の賃貸および管理役員の兼任等…有土地・設備の賃貸借…有債務保証…有 その他45社 (持分法適用会社) 6社 (その他の関係会社) トヨタ自動車株式会社 (注4)愛知県豊田市635,402百万円自動車(21.0)業務資本提携、自動車の購入・販売先、自動車の共同開発等土地・設備の賃貸借…有 (注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しています。2.「議決権の所有(又は被所有)割合」欄の[内書]は間接所有です。3.特定子会社です。4.有価証券報告書の提出会社です。5.2024年4月1日付で株式会社スバルITクリエーションズは、デジタル技術の急速な発展・普及に伴う事業環境の変化に迅速に対応するために、当社へ吸収合併しました。 6.スバル オブ アメリカ インクについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えています。 主要な損益情報等 (1) 売上高 3,351,074百万円 (2) 経常利益 69,233百万円 (3) 当期純利益 51,184百万円 (4) 純資産額 602,640百万円 (5) 総資産額 1,531,371百万円
サステナビリティ FY2025 / 約12,212字
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)が判断したものです。 SUBARUグループのサステナビリティ当社グループは、「”お客様第一”を基軸に『存在感と魅力ある企業』を目指す」という経営理念のもと、ありたい姿「笑顔をつくる会社」の実現に向け、SUBARUグローバルサステナビリティ方針に基づきサステナビリティ重点6領域の取り組みを推進してきました。従業員一人ひとりが成長の原動力となり、提供価値である「安心と愉しさ」をさらに進化させ、お客様をはじめとしたステークホルダーの皆様との関係を深めることで、SUBARUグループの持続的な成長と愉しく持続可能な社会の実現の両立を図っていきます。 自動車産業が100年に一度とも言われる大変革期をむかえるなか、当社グループは2023年8月に「新体制の方針」を公表しました。「モノづくり」と「価値づくり」で世界最先端を目指すべく取り組みを進めるなかで、時代ごとに求められる価値をお客様やステークホルダーの皆様にお届けし、当社グループの持続的な成長につなげていくため、また、昨今のサステナビリティを取り巻く環境の変化などを踏まえ、2023年以降、SUBARUグループのサステナビリティについての議論を重ねてきました。そして、SUBARUの価値や強みを一層活かした形で持続可能な社会の実現とSUBARUグループの持続的な成長を両立していきたいという思いのもと、CSR重点6領域を「サステナビリティ重点6領域」として発展させています。今後は、従来のCSR視点に加え、より長期視点で事業活動そのものを通じた社会価値・経済価値の創出を目指していきます。 価値創造プロセス図 (1)ガバナンス当社グループのあらゆるサステナビリティに関わる取り組みを議論する場として、「サステナビリティ委員会」を設置し、年2回開催しています。サステナビリティ委員会は、委員長を代表取締役社長とし、全執行役員がメンバーとして加わり、各事業を社会的側面からも考察し、取り組みの強化を図っています。当社グループとして、国内、海外各拠点と連携しながらグループが一体となってサステナビリティ実現に向けた取り組みを包括的に推進し、関係する委員会や部門のPDCAの状況をモニタリングしています。また、同委員会での議論内容は取締役会に付議・報告をしています。 <2024年度サステナビリティ委員会における主な議論内容> ・「サステナビリティ重点6領域」の取り組み強化に向けた整理・検討・当社グループのサステナビリティ取り組み進捗・人権取り組み進捗・ESG評価機関による評価と対応・2024年度/2025年度統合レポート/サステナビリティWebの方向性と内容 <体制> (2)戦略当社は、2018年に「CSR重点6領域」として「人を中心とした自動車文化」、「共感・共生」、「安心」、「ダイバーシティ」、「環境」、「コンプライアンス」を定め、各領域で「2025年のありたい姿」を設け活動を推進してきました。2024年度にCSR重点6領域を「サステナビリティ重点6領域」へ発展させたことに伴い、「重点領域」については、社会環境やサステナビリティに関する考え方の変化の趨勢を捉え、「人を中心とした自動車文化」を「人を中心としたモビリティ文化」に、「ダイバーシティ」を「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)」に変更しました。このほかの4つの領域も含め、ありたい姿、重点テーマ、主なKPIと目標を新たに設定し各取り組みをさらに深化させていきます。具体的にはサステナビリティ重点6領域の「ありたい姿」は、より長期視点に立ちSUBARUが目指す不変的な方向性を示すために時間軸を設けないこととし、「重点テーマ」は当社グループの強みを活かして重点的に取り組む項目を設定することで、「ありたい姿」「重点テーマ」の定義を明確化し、さらにはそのKPIと目標値を定めることで「サステナビリティ重点6領域」の各取り組みを強化していきます。 「人を中心としたモビリティ文化」従来は主に自動車事業に焦点を当てたものでしたが、今後は航空宇宙事業も含めたSUBARUグループの商品やサービスの多様性を持つと同時に、SUBARUのDNAを継承しつつ時代の変化に対応した新たな価値をお客様や社会に提供し、当社グループでは他社とは異なる存在感と魅力ある企業を目指していきます。具体的にはSUBARUと過ごすことによる色褪せない価値を提供し、人の心や人生を豊かにするパートナーとなることを目指します。 「共感・共生」当社グループは、企業活動を行っていくうえでの重要なステークホルダーはお客様と地域社会であると考えています。そのため、お客様と地域社会には日ごろのコミュニケーションを通じてSUBARUを信頼、共感していただき、共感・共生のコミュニティを形成していくことを目指します。具体的にはお客様には「安心と愉しさ」を実現するモビリティ・サービス・体験を提供し、地域社会にはその課題解決につながる活動を推進していきます。 「安心」当社グループは、お客様・地域社会・従業員をはじめとするすべてのステークホルダーにとって、「最高の安心」を感じていただける企業となることを目指していきます。その中でもお客様に常に寄り添い、常に安心を感じていただけるような取り組みを推進していきます。お客様が安心して長く使い続けていただける「品質」No.1を目指し、「人の命を守る」ことにこだわり、2030年に死亡交通事故ゼロ※1を目指して取り組みを進めていきます。※1:SUBARU車乗車中の死亡事故およびSUBARU車との衝突による歩行者・自転車などの死亡事故ゼロを目指す。 「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)」当社グループでは、働くすべての従業員の多様な価値観を尊重し、働きやすい職場環境の整備をするなどダイバーシティの取り組みを推進してきました。今後は、これに加え、すべての従業員が公平な機会を得られる環境を提供し、多様な個が一丸となって能力を最大限発揮していくことで、イノベーションを創出し、SUBARU独自の持続的な価値創造を実現していきます。 「環境」当社グループは、環境方針のなかで「大地と空と自然」をSUBARUのフィールドと定め、自然との共生を目指す取り組みへの注力を掲げました。これは、自動車と航空宇宙事業を柱とするSUBARUの事業フィールドである「大地と空と自然」を大切に守っていきたいという思いを込めたものです。企業活動を通じて地球環境を大切に守っていくために「気候変動の抑制」、「サーキュラーエコノミーの実現」、「自然との共生」の3つを重点テーマとして新たに設定し、環境アクションプランを実行していきます。 「コンプライアンス」当社は、過去の業務遂行において社会規範への意識が欠如していたことや社内ルールの不備、また業務遂行に関連する法令の理解が乏しかったことなどへの反省から、意識改革の必要性を痛感し、徹底した組織風土改革を推し進めています。お客様をはじめとするすべてのステークホルダーから信頼され、共感される存在となることを目指し、当社グループとしてコンプライアンス重視、優先の取り組みを進めていきます。今後は従業員一人ひとりが受け身ではなく能動的にコンプライアンスを考え、行動に移す「考えるコンプライアンスの浸透」を図っていきます。 (3)リスク管理当社グループは、グループ全体のリスク顕在化と拡大を防止するため、取締役会が選任したCRMO(最高リスク管理責任者)が、リスクマネジメント・コンプライアンス活動を統括し、活動状況などを取締役会に報告する体制をとっています。当社グループでは、「人権」、「人的資本」、「気候変動」などのサステナビリティ領域も含む課題について、経営レベルで影響度の大きいリスクや機会を把握し、適宜経営会議などで提案・議論しており、特に重要な案件については取締役会の審議を経て意思決定しています。 (4)指標および目標当社グループは下表の通り、「サステナビリティ重点6領域」の各領域において、「ありたい姿」を明確にし、そのKPIと目標値を定めることで取り組みの強化を図っています。なお、「人を中心としたモビリティ文化」と「共感・共生」については、他の4領域の取り組みと相互に影響し合う領域であるため、主なKPIと目標は設定せず、他の4領域の取り組みの進捗を把握していきます。 サステナビリティ重点6領域ありたい姿重点テーマ主なKPIと目標※2※3人を中心としたモビリティ文化SUBARUと過ごすことによる色褪せない価値を提供し、人の心や人生を豊かにするパートナーとなる「安心と愉しさ」を実現するモビリティ・サービス・体験の提供-共感・共生人と人のコミュニケーションの輪を広げ、広く社会に対し共感・共生を創造していく企業になる「安心と愉しさ」を実現するモビリティ・サービス・体験の提供 地域社会課題解決につながる活動の推進-安心すべてのステークホルダーに「最高の安心」を感じていただける企業になるお客様に寄り添い、常に安心を感じていただける活動の追求・2030年死亡交通事故ゼロ※4を目指すダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)個と組織が有機的につながりイノベーションや価値を創出し続ける多様な個が能力を発揮し、互いを尊重しながら協働できる組織づくり・従業員意識調査(SUBARU単体) 2028年:エンゲージメント指数70 ・女性管理職者数(SUBARU単体) 2030年:100人 ・障がい者雇用率(SUBARU、SLS※5、SBC※6:三社合算) 2030年:3.0%環境企業活動を通じて「大地と空と自然」が広がる地球環境を大切に守っていく気候変動の抑制(ライフサイクル全体でのカーボンニュートラル達成を目指す) サーキュラーエコノミーの実現(資源の採掘/処分による環境負荷ゼロを目指す) 自然との共生(自然環境への影響実質ゼロを目指す)・2030年までに全世界販売台数の50%を BEVにすることを目指す ・2035年までにスコープ1、2排出量を 2016年度比60%削減(総量ベース) ・廃棄物総量をBAU排出量※7に対して 毎年1%削減 ・2030年までに、新型車に使用するプラ スチックの25%以上をリサイクル素材由 来とすることを目指し、研究開発を進 めていく ・自然環境への環境影響の適切な管理・環境負荷低減を目的とした保護地域拡大 コンプライアンス誠実に行動し、社会から信頼され、共感される企業になる考えるコンプライアンスの浸透・重大なコンプライアンス違反*件数 ゼロ継続*SUBARU事業の基盤をゆるがすようなコンプライアンス違反 ※2: 定量・定性ともに含む※3: 当社単体においてのKPIや目標も含む※4: SUBARU車乗車中の死亡事故およびSUBARU車との衝突による歩行者・自転車などの死亡事故ゼロを目指す。※5: スバルリビングサービス株式会社※6: スバルブルーム株式会社※7: 追加的な対策を取らずに現状を維持した場合の排出量(Business As Usual排出量) 気候変動当社グループは気候変動への取り組みを最も重要な課題の一つとして認識しており、2050年のカーボンニュートラルを目指し、商品および工場・オフィスでのCO2排出削減の「長期目標」およびそのマイルストーンとしての「中期目標」を策定し取り組むことで、脱炭素社会の実現に貢献していきます。 (1)ガバナンス当社は「環境委員会」を設け、社会が要求する将来の環境水準と合致する大局的かつ中長期的な方策(目標など)を議論するとともに、それらの進捗を評価しています。環境委員会の委員長は、取締役会が選任したサステナビリティ部門を担当する執行役員が務めます。環境委員会で行われた議論の内容は、サステナビリティ委員会へ報告されます。また、必要に応じて、経営会議および取締役会へ付議・報告しています。気候変動に関する課題についても当環境管理体制に組み込み、特に重要な案件については取締役会の審議を経て意思決定しています。なお、商品および工場・オフィスに「素材部品」、「輸送」、「廃棄」を加えたバリューチェーン全体の脱炭素社会に向けた取り組みは、各領域でのCO2削減を目的とした会議体にて管理され、最終的には環境委員会にて全体統括されています。 (2)戦略当社グループでは、電動化に向けて先行きを見通すことが難しい段階のなか、規制やマーケットの動向を注視しながら、その変化に「柔軟」に対応し、ある程度方向性が見えてきた断面では一気に「拡張」していくという「柔軟性と拡張性」の観点が極めて重要との認識を持ち、各種取り組みを推進しています。中長期的な視点では、カーボンニュートラル実現に向けた手段として、いずれはBEVが主軸になっていくと見ていますが、足元のBEV移行初期においては、「開発」、「商品」、「生産」の各領域で取り巻く環境変化への「柔軟性」を確保します。具体的には、市場のニーズに対応したHEVの導入を進めていくとともにトヨタ自動車との共同開発によるBEVのラインアップ充実を図り、2028年末までに導入を見込むBEVはアライアンスの知見を活かした「自社での開発」を目指します。さらに、当社は、省エネルギーの施策をはじめ、カーボンニュートラル電力の自家発電や購入、および水素・アンモニアなどのカーボンニュートラル燃料の導入などの施策を講じ、2035年までのスコープ1、2排出量の削減施策を計画的に実行し、目標達成を目指します。 また、当社グループは、各国の燃費規制などの政策動向や国際エネルギー機関などが公表している各シナリオの情報をもとに、2050年カーボンニュートラル(=1.5℃シナリオ)を想定した独自のシナリオを含む様々なシナリオと、持続可能な事業活動に向けて認識されたリスクと機会を考慮し対応策を検討しています。例えば、市場において電動車の販売比率が大きく高まるシナリオ、市場での電動車の浸透が緩やかに進むシナリオ、気候変動への対応が進まず自然災害の激甚化が進展するシナリオなどを考慮し、電動化への移行や水災害に関する対応策の策定を進めています。 シナリオ別に認識しているリスクと機会を考慮した対応策の具体例シナリオシナリオ下で特に重視しているリスクの例リスクと機会を考慮した対応策電動化の浸透商品・一定の燃費基準を満たさないことへの商品の販売機会の制限リスク・市場ニーズと電動化技術の乖離による市場リスク・環境規制や市場の動向を注視したBEV、ハイブリッド車、ガソリン車の生産比率を柔軟に変更できる生産体制の構築自然災害の激甚化事業運営・各地での集中豪雨の多発による原材料供給の停滞や工場浸水による操業リスク・雨水貯留槽の設置や排水能力の強化による豪雨時の浸水対策・お取引先様での有事発生時の復旧支援活動の体制の整理や水災害リスクの評価 (3)リスク管理当社グループでは、気候変動に関連する課題について、経営レベルで影響度の大きいリスクや機会を把握しています。「政策・規制」、「技術」、「市場」などの移行リスクに関しては、各専門部門が広く情報を収集し、将来予測から不確定な気候変動リスクの認識に努めています。これらの移行リスクは、執行会議にて提案・議論され、特に重要な案件については取締役会の審議を経て意思決定しています。また、気候変動の物理的なリスクに関わる浸水などの自然災害に伴う操業リスクに関しては、BCPの一環として、リスクマネジメント・コンプライアンス室が中心となり関連規程類の整備を進め、緊急時のSUBARUグループ全体にわたる情報を一元的に掌握するとともに、その対応を統括管理する体制を整えています。気候変動に関するリスクと機会の詳細については、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク (16)気候変動」をご参照ください。 (4)指標および目標当社グループは脱炭素社会に貢献するため、商品(スコープ3)および工場・オフィスなど(スコープ1および2)に関する長期目標(長期ビジョン)を2050年とし、それを補完する中期目標(マイルストーン)を掲げています。当社のバリューチェーン全体のCO2排出量は販売した商品の使用によるものが大部分を占めるため、自動車の電動化に向けた取り組みを着実に進めていくことが重要です。また、当社グループが直接排出するCO2(スコープ1および2)の削減に当社自らが率先して取り組むことはバリューチェーン全体での削減活動をより充実させていくものと考え、再生可能エネルギーの利用や高効率な設備への更新などに取り組んでいきます。 カテゴリー時期目標 商品(スコープ3)2050年Well-to-Wheel※8で新車平均(走行時)のCO2排出量を2010年比で90%以上削減※92030年代前半生産・販売するすべてのSUBARU車※10に電動技術※11を搭載2030年全世界販売台数の50%をBEVにすることを目指す 工場・オフィス(スコープ1、2)2050年度カーボンニュートラルを目指す2035年度2016年度比60%削減(総量ベース) ※8:「油井から車輪」の意味。EVなどが使用する電力の発電エネルギー源までさかのぼってCO2排出量を算出する考え方を指す。※9: 2050年に世界で販売されるSUBARU車の燃費(届出値)から算出するCO2排出量を、同2010年比で90%以上削減。 総量ベース。 市場環境変化による販売台数の増減は加味するが、走行距離の多少は考慮しない。※10:他社からOEM供給を受ける車種を除く。※11:EV・ハイブリッドなど、電力利用を高める技術を指す。 商品に関する中期目標に対する2023年度実績については、全世界販売台数に対する割合として電動車で7.8%、電気自動車で1.5%でした。2024年度には、高い燃費性能を持つ次世代e-BOXER ストロングハイブリッド車を導入しており、2026年には2車種目のBEVの導入を予定しています。また、国内生産体制の再編を進めており、2027年以降にはBEV専用ラインの追加を行うなど電動車の供給能力の強化に取り組んでいきます。また、工場・オフィスに関する中期目標に対する2023年度実績は、スコープ1、2排出量はマーケット基準で471,854tであり2016年度比20.9%削減(ロケーション基準で545,917t)となりました。引き続き、SUBARUグループは2035年度の中期目標の達成向け、省エネルギー施策をはじめとして、カーボンニュートラル電力の自家発電や購入、水素・アンモニアなどのカーボンニュートラル燃料の導入などの施策を講じることで、スコープ1、2排出量の削減施策を計画的に実行していきます。なお、これらの2024年度の実績は2025年発行の統合レポートおよび当社ウェブサイトにて開示予定です。 人的資本当社グループは、事業活動を取り巻く環境が急激に変化するなか、SUBARUグループが競争力を高め持続的に成長していくためには、原動力となる人財が基盤であると捉え、人的資本経営に取り組んでいます。 (1)ガバナンス当社は「真の競争力をもった人・組織」の実現を目指す人事戦略に基づき、各拠点の人事部門が連携し人財の確保や育成、組織風土の醸成、安心・安全な職場づくりなどをはじめとする各種の人的資本経営に関する取り組みを推進しています。これらは、人事領域を管掌する執行役員のもとで管理、推進されるとともにその重要度に応じ、業務執行の審議を行う会議体である経営会議等に付議、報告されます。また、重要事項については個別に取締役会にも付議・報告されることで、取締役会による監督が適切に図られる体制となっています。また、2025年4月より新たに、CHRO(Chief Human Resources Officer:最高人財責任者)を新設しました。CHROの管掌のもと、100年に一度の大変革期において持続的な企業競争力を創出しうる人財、組織づくりを加速させ、人的資本経営をより強力に推進していきます。 (2)戦略当社グループは2023年8月に公表した「新体制の方針」で目指す世界最先端の「モノづくり」「価値づくり」は「真の競争力をもった人・組織」により実現されると認識し、その強化に取り組んでいます。当社では「真の競争力をもった人・組織」を以下4つの状態と捉えています。 ・人財それぞれの異なる能力が最大発揮されている ・本質業務に注力し成果創出までのスピードが速い・全体最適の意識を持ち組織の壁を容易に越えながら動ける ・挑戦・応援できる風土がある 当社ではこれらの実現に向け、「個の成長」と「組織の成長」そして最重要項目と位置付ける「つながりの強化」という3つの観点から各種施策を推進しています。 「個の成長」人財育成については、自律的なキャリアプランの形成を職場や上司がサポートする仕組みをベースに、更にチャレンジを加速する施策として「公募型ジョブローテーション」や従業員が学びの機会を自ら探し出し会社から全面支援を受けることができる制度などを導入し推進しています。他にも全従業員が自身のレベルや目的に応じて選択できる多様な研修プログラムを整備し、個々に応じたキャリア開発が実現できうる仕組みづくりを進めています。 「組織の成長」直接部門で全員参加の現場主権による現場力強化活動を、間接部門ではDX推進による業務の効率化・機械化の推進を基軸として生産性向上を図り、成長に繋げていきます。IT・AI活用の領域においては技術部門で構築済の「ソフトウエア人財育成プロジェクト」に加え、全てのSUBARU社員を対象とした「ITアカデミー」を設立しました。 「つながりの強化」さらなる成長を目指す観点で最重要項目に位置付け注力していきます。経営として目指す姿と従業員一人ひとりの取り組みのつながりの深化、部署間の連携や協働の強化、全社のチャレンジを支援・応援できる仕組みづくり、従業員同士の接点増加などを通じて、個々のチャレンジをより大きな成果につなげるとともに、挑戦に向かう人財創出スピードを向上させていきます。つながり強化の一例として全役職者約4,000名を対象に「組織の壁を越え組織の力を強化する」手法を学ぶ大規模研修を進めています。 上記施策を実行することで、人財一人ひとりが能力を最大限に発揮しながら協働し、「ひとつのSUBARU」として持続的に最大限の成果を創出し続ける「真の競争力をもった人・組織」を実現させ、企業競争力を創出していきます。 <中核人財の登用等における多様性の確保についての考え方>全グループ従業員の様々な個性や価値観、経験、経歴などにもとづき育まれてきた能力が十分に発揮されるとともに、その多様な個が一丸となることでイノベーションが創出されSUBARU独自の持続的な価値創造が実現すると考えています。性別、国籍、文化、ライフスタイルなどの多様性を尊重し、誰しもが持ち合わせる多様な個性を最大限発揮できる組織づくりや働きやすい職場環境の整備、そして公平な機会提供を進めていきます。また、国内・海外の関係会社においても、それぞれの事業内容や地域性を踏まえて取り組んでいます。 <人財育成方針と社内環境整備方針>(女性活躍)当社では、多様な人財の活躍に向けた取り組みにおいて、特に女性の活躍推進が重要課題であると考えます。「採用」、「制度」、「キャリア形成支援」、「風土醸成」の4つの柱を軸に取り組みを進め、女性が様々なライフイベントを通じて働き続け、活躍するための環境整備を行っています。また、多様なキャリア観に基づき女性一人ひとりが自分らしく活躍することを前提としつつ、女性活躍を促進するうえでの一つの指標として女性管理職数を掲げており、各種取り組みを進めています。具体的には、多様な個の能力を最大限活かす組織を実現するうえでの重要課題の一つとして、2024年から経営トップを含む全役員層が参加する「女性活躍推進会議」を発足し、女性の能力をさらに活かし経営に好影響を与える人財育成を目指しています。このほか、管理職を目指す女性従業員を対象に一人ひとりに向き合い対象の女性従業員、上司、人事部門が連携し、本人に合った育成を個人単位で行う「Women's Leadership Program」を継続して推進しています。また、働き方の面においても、従来から「仕事と育児の両立支援」を重要な取り組みとして位置付け、育児休業や短時間勤務などの各種制度は法律を上回る基準で運用しています。 (キャリア採用従業員)当社では、環境変化に対応し持続的な成長を図るために、近年、キャリア採用を積極的に進めています。2025年3月末時点の正規従業員におけるキャリア採用従業員数は4,747名、うち管理職者数は240名です。なお、2018年4月以降7年間において、累計のキャリア採用数は906名です。また、2020年12月にIT企業の集積地である東京都渋谷区に開設したAI開発拠点「SUBARU Lab(スバルラボ)」は、2025年2月に同地区に2拠点目を開設するとともに、その機能をソフトウエア全般の開発へと広げています。AI開発に必要となる人財のほか、CASE領域における幅広いソフトウエア開発人財に対する採用の拡大につなげる取り組みなどもより強化しています。 (外国籍従業員)当社グループでは、国籍を問わず各拠点の方針や事業に適した人財を採用しています。2025年3月末時点で当社に在籍する外国籍従業員は129名在籍です。このうち管理職は4名おり、製造部門および技術部門で活躍しています。 引き続き、女性従業員、キャリア採用従業員、外国籍従業員など、あらゆる多様な人財が活き活きと働き活躍できるよう働きやすい職場環境整備、適所適在の人財配置や人財育成に努めていきます。 (3)リスク管理「人的資本」については、当社が「真の競争力をもった人・組織」によって様々な機会を創出し、競争力を高めていくことを目指し人財の確保や育成、組織風土の醸成、安心・安全な職場づくりなどをはじめとする人的資本経営に関する取り組みを推進しています。この一方で、自動車業界をはじめ人財の獲得競争が激化していることから、サプライチェーン全体で人財の確保ができないリスクに対し対応策を講じています。具体的には、2025年6月2日に製造業向けに特化した大手人財サービス企業である日総工産株式会社と株式会社ワールドインテックとともに人財サービス会社「株式会社SUBARU nw Sight」を設立し、2025年9月からお取引先様と当社への人財サービスなどの提供を開始する予定です。このような取り組みを通じてお取引先様と一体となった「ひとつのSUBARU化」を進め、迅速かつ効率的な人財獲得・育成のための体制を構築し、モノづくりにおける競争力強化につなげていきます。 人的資本に関するリスクと機会の詳細については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク (14)人権尊重、(15)人財の確保と育成」をご参照ください。 (4)指標および目標 ・従業員エンゲージメント指数(SUBARU単体) 2028年:70%当社では2017年度から毎年、従業員意識調査を実施しており、調査結果は人事施策や組織風土改革の推進、各職場の課題抽出および対策立案などに活用されています。また同調査により算出される従業員エンゲージメントは自社の取り組みを評価する重要な経営指標の一つと位置づけており、2022年度からは従業員エンゲージメント指数の改善ポイントを役員報酬の定性(非財務)評価としても採用しています。 ・女性管理職者数(SUBARU単体) 2030年:100人 ・障がい者雇用率(SUBARU・SLS・SBC:三社合算) 2030年:3.0%当社はサステナビリティ重点6領域で定める「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン」および「中核人財の登用等における多様性の確保についての考え方」が、イノベーションを創出するうえで重要であると考えています。多様な個が能力を発揮し、互いを尊重しながら協働できる組織づくりに向けて、「女性管理職数」「障がい者雇用率」の目標を掲げています。 なお、2024年度の従業員エンゲージメント指数は51%となりました。引き続き「真の競争力をもった人・組織」の実現に向けた各種取り組みを強化していきます。2025年3月末時点の女性管理職者数については、全体1,122名のうち女性は42名(3.7%)、また、2025年4月時点では管理職への新規登用等により全体1,168名のうち女性は52名(4.5%)となり「2025年までに女性管理職数を2021年時点の2倍(48名)以上」という目標を達成しました。引き続き、女性活躍推進を持続的な企業成長の重要テーマと位置づけ、「女性管理職数を2030年までに100名以上」とする目標を新たに定め、全社で取り組みを進めていきます。2024年6月時点の障がい者雇用率については、2.59%(障がい者雇用 354人)となりました。今後も、当社グループ全体で障がいのある従業員が働くことを通じて輝くことができる環境を目指し、働きやすい職場づくりに取り組んでいきます。
主要な設備の状況 FY2025 / 約1,652字
2 【主要な設備の状況】当社グループにおける主要な設備は、以下の通りです。 (1) 提出会社2025年3月31日現在事業所名所在地セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)(注6)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)[面積千㎡]その他(注2)合計群馬製作所群馬県太田市群馬県邑楽郡大泉町埼玉県北本市自動車 自動車生産設備(注3,4)127,724110,8524,510(1,627)[14]64,516307,60212,418[4,675] 東京事業所東京都三鷹市自動車 研究開発用設備14,7736,28973(158)1,55122,6861,800[758]スバル研究実験センター栃木県佐野市北海道中川郡美深町自動車研究開発用設備5,5073,1547,434(4,719)42916,524172[35]航空宇宙カンパニー栃木県宇都宮市愛知県半田市航空宇宙航空機生産設備(注3)18,6117,1424,267(663)3,39733,4172,071[638]本社部門他群馬県太田市他自動車自動車部品倉庫他(注3,4)22,327 71921,838(656)[12]3,03147,915219[29]東京都渋谷区全社的管理業務その他設備2,6891641,316(4)2284,3971,205[150] (2) 国内子会社2025年3月31日現在会社名所在地セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)(注6)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)[面積千㎡]その他(注2)合計富士機械(株) 群馬県前橋市他自動車自動車部品生産設備(注4)3,3117,434768(110)[9]35411,867531[260](株)東扇島物流センター 神奈川県川崎市自動車物流施設36675,138(53)55,51611 東京スバル(株)他スバル販売特約店32社東京都文京区他自動車販売設備(注3,4)63,70317,233116,995(1,030)[383]1,862199,7937,754[679]スバル興産(株) 東京都渋谷区その他その他(注3)14,12221619,031(137)8933,458113[9] (3) 在外子会社2025年3月31日現在会社名所在地セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円) 従業員数(人)(注6)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)[面積千㎡]その他(注2)合計スバル オブ インディアナ オートモーティブ インクアメリカインディアナ州自動車自動車生産設備(注4)48,93837,4863,454(3,438)46,720136,5985,924[623]スバル オブ アメリカ インク アメリカニュージャージー州自動車販売設備(注4)19,7652,0054,540(192)[635]2,48828,7981,423[41] (注) 1.提出会社および国内子会社の帳簿価額は日本基準に基づく金額を、在外子会社の帳簿価額はIFRSに基づく金額を各々記載しています。 2. 帳簿価額のうち、「その他」は、工具、器具及び備品・建設仮勘定の合計です。 3.貸与中の土地14,630百万円(321千㎡)、建物及び構築物5,977百万円、その他75百万円を含んでいます。 4.土地および建物の一部を賃借しており、賃借料は4,575百万円です。賃借している土地の面積については、[ ]で外書きしています。 5.上記のほか、建物の賃借資産が主にスバル オブ アメリカ インクに42,399百万円あります。また、車両運搬具の賃貸資産が主にスバルファイナンス(株)に6,759百万円、スバル オブ アメリカ インクに22,966百万円あります。 6.従業員数の[ ]は、臨時従業員数を外書きしています。なお、臨時従業員には、期間従業員・パートタイマーおよび派遣社員を記載しています。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約14,271字
(1) 【コーポレートガバナンスの概要】① コーポレートガバナンスに関する基本的な考え方当社は、SUBARUのありたい姿である「笑顔をつくる会社」を目指し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図ることにより、すべてのステークホルダーの皆様の満足と信頼を得るべく、コーポレートガバナンスの強化を経営の最重要課題の一つとして取り組んでいます。 当社は、経営の意思決定・監督機能と業務執行機能を明確に区別し、意思決定の迅速化を図り、効率的な経営を実現することを目指します。また、社外役員によるモニタリングおよび助言を通じ、適切な経営の意思決定・監督と業務執行を確保するとともに、リスクマネジメント体制およびコンプライアンス体制の向上を図ります。そして、経営の透明性を高めるために、適切かつ適時な開示を実施します。 ② 企業統治の体制の概要とその体制を採用する理由 当社は、企業統治体制として監査役会設置会社を選択し、取締役会においては監督と執行の分離を意識しつつ重要な業務執行の決定・監督を、監査役会においては、各監査役が監査に関する重要事項についての協議または決議等を行っています。また、独立性の高い社外取締役および社外監査役の関与により、経営のモニタリングの実効性を高めることなどを通じて、事業の健全性・効率性を高めることが可能な体制としています。 有価証券報告書提出日(2025年6月23日)現在、当社取締役会は8名で構成され、うち3名が独立性の高い社外取締役です。また、監査役会は4名で構成され、うち2名が独立性の高い社外監査役です。また、現状の機関設計を前提とした実質的なガバナンス体制の向上を図るため、任意の会議として役員指名会議(取締役5名のうち3名が社外取締役)および役員報酬会議(取締役5名のうち3名が社外取締役)を設置しています。なお、2025年5月20日開催の取締役会において、ガバナンス全般に関する議論を強化することを目的に「役員指名会議」を「ガバナンス・役員指名会議」と改称することを決議しました。 当社は、2025年6月25日開催予定の第94期定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役会8名選任の件」、「監査役1名選任の件」を提案しており、当該議案の決議ならびに当該株主総会後の取締役会をもって、当社のコーポレートガバナンス体制および取締役会、監査役会、ガバナンス・役員指名会議、役員報酬会議の構成は以下の通りとなります。 2025年度の取締役会、ガバナンス・役員指名会議、役員報酬会議の構成2025年6月25日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役8名選任の件」「監査役1名選任の件」を上程しており、当該議案が承認可決された場合、取締役会の構成員は以下の 12名となります。役職名氏名取締役会ガバナンス・役員指名会議役員報酬会議代表取締役大崎 篤〇○○代表取締役早田 文昭〇 取締役中村 知美◎◎◎取締役藤貫 哲郎〇 取締役戸田 真介〇 社外取締役土井 美和子〇〇〇社外取締役八馬 史尚〇〇〇社外取締役山下 茂〇〇〇常勤監査役堤 ひろみ〇 常勤監査役庄司 仁也〇 社外監査役古澤 ゆり〇 社外監査役桝田 恭正〇 ◎は議長、〇は出席メンバーを示しています。 (2024年度の主な活動)取締役会、役員指名会議、役員報酬会議の主な活動状況は以下の通りです。 (取締役会)取締役会は、独立性の高い社外取締役3名を含む取締役8名で構成され、2024年度は13回開催※し、議長は取締役会長 中村知美氏が務めました。 ※上記の取締役会の開催回数のほか、会社法第370条および当社定款に基づき、取締役会決議があったものとみなす書面決議が1回ありました。 <2024年度における主な審議内容>・取締役および監査役候補者ならびにCEOその他の経営陣の決定・自己株式取得に係る事項および自己株式消却の決定・役員報酬制度および取締役の個人別の報酬等の内容に係る決定方針の改定、役員報酬制度に基づく取締役および 執行役員の個人別の報酬等の決定に関する役員報酬会議への委任の決定・電動車戦略をはじめとする中長期の経営課題、IR/SR活動、サステナビリティ委員会およびリスクマネジメント・コンプライアンス委員会等の報告事項に関する議論・取締役会のモニタリング機能の強化に資する取締役会規程の改定 (取締役会の実効性を高めるための取り組み)当社は、会社役員に対し、経営を監督するうえで必要となる事業活動に関する情報や知識を継続的に提供しています。また、社外役員に対しては、当社の経営理念・企業文化・経営環境などについて継続的に情報提供を行うため、執行部門からの業務報告や事業の理解深化を目的とした国内外の重要拠点への現地視察などの機会を設けるとともに、役員相互での情報共有・意見交換を充実させることなどを行っています。 経営懇話会取締役・監査役(12名)が参加し、経営における重要なテーマについて役員相互で情報共有、意見交換を行うもので、2024年度は3回開催しました。 <2024年度における主なディスカッションテーマ>・事業戦略の実現に向けた人事戦略の考え方について・電動化戦略の検討の進捗・当社取締役会の在り方およびガバナンスについて・品質改善の取り組み・取締役会の実効性に関する評価の結果 (役員指名会議)役員指名会議は、独立性の高い社外取締役3名(土井美和子氏、八馬史尚氏および山下茂氏)、社内取締役2名(中村知美氏および大崎篤氏)により構成され、2024年度は6回開催し、議長は取締役会長 中村知美氏が務めました。 <2024年度における主な審議内容>・CEO等の後継者計画の検討、役員360度評価の実施、非取締役執行役員を含む役員のスキル・マトリックス等を 活用し、CEOを中心とする役員人材を育成・執行役員の業績結果を共有すること等による、役員評価プロセスの透明性向上・当社の役員体制、人事および その役割分担ならびに重要な連結子会社の役員人事等の答申に関する審議等 ※2025年5月20日開催の取締役会において、ガバナンス全般に関する議論を強化することを目的に「ガバナンス・ 役員指名会議」と改称することを決議しました。 (役員報酬会議)役員報酬会議は、独立性の高い社外取締役3名(土井美和子氏、八馬史尚氏および山下茂氏)、社内取締役2名(中村知美氏および大崎篤氏)により構成され、2024年度は5回開催し、議長は取締役会長 中村知美氏が務めました。 <2024年度における主な審議内容>・外部調査データを活用した役員報酬水準およびインセンティブ設計などに関する検討・考課に基づいた取締役(社外取締役を除く)および執行役員の個人別業績連動報酬額の決定・譲渡制限付株式報酬に係る個人別基準額等の決定 (業務執行体制)業務執行体制については、執行役員制度を採用し、取締役の業務執行の権限を執行役員に委譲することにより、取締役会における経営の意思決定・監督機能と業務執行機能を明確に区分し、意思決定の迅速化を図っています。 監査の状況については「(3) 監査の状況 ① 監査役監査の状況」をご参照ください。 2024年度における取締役会、役員指名会議、役員報酬会議の構成、当事業年度の開催回数および出席回数役職名氏名取締役会役員指名会議役員報酬会議代表取締役大崎 篤〇100%(全13回中13回)〇100%(全6回中6回〇 100%(全5回中5回)代表取締役早田 文昭〇100%(全13回中13回) 取締役中村 知美 ◎ 100%(全13回中13回)◎100%(全6回中6回)◎100%(全5回中5回)取締役水間 克之 〇 100%(全13回中13回) 取締役藤貫 哲郎 〇 100%(全13回中13回 社外取締役阿部 康行 〇 100%(全3回中3回)※1〇100%(全1回中1回)※1〇100%(全2回中2回)※1社外取締役土井 美和子 〇 100%(全13回中13回)〇100%(全6回中6回)〇100%(全5回中5回)社外取締役八馬 史尚 〇 100%(全13回中13回)※1〇100%(全6回中6回)〇100%(全5回中5回)社外取締役山下 茂○100%(全10回中10回)※2〇100%(全5回中5回)※3〇100%(全3回中3回)※3常勤監査役加藤 洋一 〇100%(全13回中13回) 常勤監査役堤 ひろみ 〇 100%(全13回中13回) 社外監査役古澤 ゆり 〇 100%(全13回中13回) 社外監査役桝田 恭正 〇 100%(全13回中13回) ◎は議長、〇は出席メンバーを示しています。※1:取締役 阿部康行氏(2024年6月退任)は、退任までに開催された取締役会(3回)および、役員指名会議(1回)、役員報酬会議(2回)すべてに出席しております。※2:社外取締役 山下茂氏は、当社取締役に就任した2024年6月19日開催の第93期定時株主総会以降の取締役会を対象にしています。※3:社外取締役 山下茂氏は、2024年6月19日開催の取締役会決議により、当社役員指名会議および役員報酬会議の委員に就任した以降の役員指名会議、役員報酬会議を対象にしています。 (取締役会の実効性の評価の結果)取締役会は、「コーポレートガバナンスガイドライン」第23条に則り、取締役会の実効性に関し、毎年、分析・評価を行い、洗い出された課題に対する改善策を検討・実施する取り組みをしております。2024年度は、この取り組みを取締役会の機能発揮によりつなげていくことを目指し、2023年度までに認識した課題への取り組み状況の確認に加え、アンケートの評価項目の再整理および取締役へのインタビューを行い、課題認識における相違の理由や背景の把握・分析を実施いたしました。 ①評価および分析の方法I. 実施時期:2024年12月~2025年2月II. 実施方法:第三者機関作成のアンケート(自己評価方式)への回答およびインタビュー ・アンケート回答者:取締役(8名)および監査役(4名)(計12名) ・インタビュー対象者:取締役会議長、代表取締役社長、代表取締役副社長、社外取締役(3名)(計6名)III. 実施要領 ・第三者機関が取締役および監査役に対し、無記名式による自己評価アンケートを実施 ・第三者機関が取締役会議長、代表取締役社長、代表取締役副社長、社外取締役に対してインタビューを実施 ・第三者機関がアンケートおよびインタビュー結果を集計・分析 ・第三者機関より受領した報告書を経営懇話会および取締役会で検証・議論 IV.アンケートによる評価項目① 取締役会の役割・機能 ⑥ 取締役会のリスクマネジメント・内部統制② 取締役会の構成 ⑦ 役員指名会議・役員報酬会議の運営③ 取締役会の運営 ⑧ 株主との対話④ 取締役会に対する支援体制 ⑨ 取締役会の継続的な改善⑤ 取締役会の風土・コミュニケーション 評価項目に付随する各質問に対して4段階の自己評価を行うとともに、当社取締役会の特徴および当社取締役会の実効性をさらに高めるために必要な点などについて回答者自身の考えを自由に記入し、第三者機関に直接提出いたしました。 ②評価結果当社取締役会は、第三者機関から集計・分析結果の報告を受け、以下の通り議論・確認を行いました。 I. 総評当社の取締役会の実効性は、概ね確保されていることが確認されました。 II. 当社取締役会の特徴項目概要自由闊達な議論が交わされ風通しのよい取締役会社内外問わずメンバーが互いをリスペクトし、心理的安全性が高い中で建設的かつ透明性のある議論ができる風土がある。株主との対話に対する意識が高い取締役会株主・投資家との対話内容は、定期的に取締役会にフィードバックされ、さらなる充実化に向けての議論が継続的に行われている。 III. 2023年度に掲げた課題に対する対応状況項目概要社外取締役支援体制のさらなる強化(改善がみられる)社外取締役の事業理解深化を目的とした重要拠点や市場動向の把握を目的とした現地視察機会および、執行トップや監査役との対話機会の拡充を図った。中長期戦略に関わる重点アジェンダおよびモニタリングの在り方に関する認識合わせ(改善途上)ガバナンスについての本質的な議論をより深めるなど、経営懇話会をより一層機動的に活用することで、充実した議論がなされた。経営戦略の進捗状況に応じたアジェンダ設定などさらに改善を図る。役員指名会議のさらなる機能強化(改善途上)CEOを中心とした役員の育成・選抜プロセスのさらなる進化に向けた議論を行うとともに、個体名を含めた具体的な評価に対する議論も始まり着実に進化している。CEOのみならず経営トップ層、次世代の経営層まで含めた育成計画に関する全体像の可視化が今後の検討課題。 IV.当社取締役会の実効性のさらなる向上にむけた経営懇話会での議論の概要第三者機関による評価結果とそこで示された課題について、経営懇話会において以下のような論点を中心に議論を行いました。項目概要不透明な事業環境下において取締役会が果たすべき役割当社は、「100年に一度の大変革期」とも言われる不透明な事業環境を乗り越え、将来にわたって勝ち残っていくために「『モノづくり』と『価値づくり』で世界最先端を狙う」と掲げて、経営・事業戦略を推進している。取締役会には、執行側の戦略遂行を適切にモニタリングし、リスクに対して的確な判断を下すことが求められており、議論時間の拡充など会議運営の改善が必要である。各会議体の役割の明確化と議論の充実限られた機会を有効に活用して議論時間を拡充するためには「取締役会本体」「役員指名会議」「役員報酬会議」および「経営懇話会などのオフサイトミーティング」の役割を再定義し、その目的に沿った会議運営に変えること、社外役員向けを中心に議論の基盤となる経営情報の共有をさらに拡充していくことが必要である。グループ全体におけるモニタリング態勢のさらなる強化グループ全体を俯瞰したマネジメント体制・モニタリング態勢の強化に向けた検討機会の拡充を図る。 ※ 当社のコーポレートガバナンスガイドラインは、当社ホームページをご覧ください。 https://www.subaru.co.jp/csr/pdf/governance_guideline.pdf ③ 企業統治に関するその他の事項 a. 内部統制システムの整備の状況及びリスク管理体制の整備の状況当社は、取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制その他株式会社の業務の適正を確保するために必要な体制の整備についての基本方針を以下の内容で決議しています。(2023年4月1日最終改訂) (Ⅰ) 取締役の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制取締役による法令等違反行為の予防措置として、以下の体制を整備する。・取締役は、取締役及び監査役が、各種会議への出席、りん議書の閲覧、執行役員・使用人からの業務報告を受けること等により、他の取締役の職務執行の監督及び監査役の監査を実効的に行うための体制を整備する。・コンプライアンスに係る規程を定め、取締役が法令・定款・社内規程を遵守するための体制を整備する。・執行役員・使用人が取締役の職務執行上の法令・定款違反行為等を発見した場合の社内報告体制として、内部通報制度(コンプライアンス・ホットライン)を定める。・必要に応じて、取締役を対象とした、外部の専門家によるコンプライアンス等に関する研修を行う。・取締役は、他の取締役の法令・定款違反行為を発見した場合、直ちに監査役会及び取締役会に報告し、是正処置を講じる。(Ⅱ) その他株式会社の業務ならびに当該株式会社及びその子会社から成る企業集団の業務の適正を確保するために必要なものとして法務省令で定める体制の整備ⅰ 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制・取締役会議事録、りん議書、その他取締役の職務の執行に係る文書及びその他の情報の保存、管理に関して社内規程を定め、その規程及び法令に従い、適切に当該情報の保存及び管理を行う。ⅱ 損失の危険の管理に関する規程その他の体制・当社は、リスクの現実化と拡大を防止するため、リスクマネジメントに係る規程を定めるとともに、各部門の業務に応じて、個別の規程、マニュアル、ガイドライン等を定める。・事業性のリスクについては、取締役及び執行役員が一定の決裁ルールに従い精査し、あわせて、各部門・カンパニーそれぞれによる管理と、経営企画部を中心とした関連部門による全社横断的な管理を行う。・全社的な緊急連絡体制を整備し、緊急時における迅速な対応と損失の拡大防止を図る。・リスクマネジメントの実践を推進するため、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会を設置し、リスクマネジメントに係る重要な事項に関する審議・協議、決定、情報交換・連絡を行う。ⅲ 取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制・執行役員制度を導入し、取締役の業務執行の権限を執行役員に対し委譲する。COO(COOを選定しない場合にはCEO)は最高執行責任者として、これらの業務執行を統括する。CEOは最高経営責任者として、経営全体を統括する。・取締役は、各種会議への出席や業務報告を定期的に受けること等を通じて、執行役員・使用人の業務執行を監督する。・取締役会で審議する案件を、事前に経営会議(取締役会の事前審議機関で全社的経営案件を審議する会議)や執行会議(各執行部門の意思決定機関)にて審議し、問題点を整理することで、取締役会における審議の効率化を図る。・取締役会で中長期の経営目標を定め、その共有を図るとともに、その進捗状況を定期的に検証する。・取締役会は、定期的に取締役会について評価と分析を行い、業務執行に係る意思決定及び監督の両面において、取締役の役割・責務が効率的に果たせるように取り組む。ⅳ 執行役員・使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制・コンプライアンスに係る規程を定め、執行役員・使用人が法令・定款・社内規程を遵守するための体制を整備する。・コンプライアンスの実践を推進するため、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会を設置し、重要なコンプライアンス事項に関する審議・協議、決定、情報交換・連絡を行う。・執行役員・使用人を対象に、計画的にコンプライアンス講習会等の教育を実施し、コンプライアンス啓発に取り組む。・執行役員・使用人が業務上の不正行為等を発見した場合の社内報告体制として、内部通報制度(コンプライアンス・ホットライン)を定め、不正行為等の早期発見及び是正を図る。・内部監査部門として、組織上の独立が確保された監査部を設置する。ⅴ 企業集団における業務の適正を確保するための体制 当社は、当社グループに属する各子会社の健全な事業運営を通じて、当社グループのブランド価値の向上及び総合力の向上を図るべく、子会社管理に係る規程を定め、同規程に基づき、各子会社の業務又は経営について管理を担当する当社の部署を中心に子会社を管理・支援を行う。①子会社の取締役の職務の執行に係る事項の当該株式会社への報告に関する体制・当社は、子会社管理に係る規程に基づき、子会社から、その経営成績、財務状況その他の重要な事項については、定期的に、及び必要な事項については、随時、報告を受ける体制とする。②子会社の損失の危険の管理に関する規程その他の体制・当社は、リスクの現実化と拡大を防止するため、子会社において、その事業内容や規模等に応じて、リスクマネジメントに係る規程、その他の社内規程、マニュアル、ガイドライン等を整備することを推進し、子会社におけるリスクマネジメント体制を構築させる。③子会社の取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制・当社は、子会社管理に係る規程に基づき、子会社からその業務内容の報告を受け、重要な事項については、その業務内容について事前協議を行うこと等により、子会社の取締役の職務の執行の効率性を確保する。④子会社の取締役及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制・当社は、子会社に対して、法令・定款・社内規程等の遵守に関する体制の整備及びその状況に関する定期的な点検や結果の報告を求め、当社のリスクマネジメント・コンプライアンス委員会でその内容等の確認を実施する。・当社は、子会社における業務上の不正行為等を発見した場合における報告体制として、当社または子会社の内部通報制度(コンプライアンス・ホットライン)を設置し、不正行為等の早期発見及び是正を図る。⑤企業集団における業務の適正を確保するためのその他の体制・当社は、内部監査を実施する組織として当社に監査部を設置し、子会社・関連会社の業務監査を定期的に、及び必要な事項については随時、実施する。・当社は、子会社・関連会社の監査役を定期的に招集し、当社監査役を交えて国内子会社・関連会社における監査機能強化のための意見交換等を行う。・当社は、当社の執行役員・使用人に一部の国内子会社・関連会社の監査役を兼務させ、監査機能の強化を図る。・外国子会社については、当該国の法令等を遵守させるとともに、実情・国情に応じて、可能な範囲で本方針に準じた体制とする。ⅵ 監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する事項・監査役の求めに応じ、監査役の職務を補助するため、当社の使用人から1名以上のスタッフを配置する。ⅶ 当該使用人の取締役からの独立性に関する事項及び監査役の当該使用人に対する指示の実効性の確保に関する事項・当該補助スタッフが業務執行を行う役職を兼務する場合において、監査役補助業務の遂行については、取締役及び執行部門は干渉しないこととし、取締役からの独立性を確保するとともに、当該補助スタッフが監査役の指揮命令に従う旨を当社の役員及び従業員に周知する。・当該補助スタッフの人事については監査役会の同意を得て実施する。ⅷ 当社及び当社子会社の取締役・執行役員・使用人が当社の監査役に報告するための体制その他の当社の監査役への報告に関する体制及び当社の監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制・当社の監査役が当社又は子会社の取締役・執行役員・使用人から定期的に職務の執行状況について報告を受けられる体制を整備する。・当社の監査役が必要に応じ、各事業部門等に関する当社又は子会社の取締役・執行役員・使用人の職務の執行状況について情報を収集することができる体制を整備する。・当社又は子会社の取締役は、会社に著しい損害を及ぼすおそれのある事項、重大な法令・定款違反、その他コンプライアンス上重要な事項が生じた場合、当社の監査役へ報告する。・当社の監査役は、リスクマネジメント及びコンプライアンスに係る重要な事項の審議・協議、決定、情報交換・連絡を行う組織であるリスクマネジメント・コンプライアンス委員会に出席することができる。・当社及び子会社の代表取締役、取締役又は会計監査人は、当社の監査役の求めに応じ、当社の監査役が開催する意見交換会に出席する。・当社の監査役に報告を行った者が、当該報告を行ったことを理由として不利な取扱いを受けない事を確保するための体制を整備する。・監査役の職務の執行について生じる費用の前払又は償還の手続その他の当該職務の執行について生じる費用又は債務の処理については、監査役の請求等に従い円滑に行い得る体制を整備する。 当社では、CRMO(最高リスク管理責任者)が、リスクマネジメント・コンプライアンス室や法務部などの全社共通部門の専門的見地からの支援を受けつつ、各事業の横串を担う経営企画部や各部門・カンパニーと密接に連携し、企業集団を通じたリスク管理の強化を推進しています。また、監査部が各部門および各子会社の業務遂行について計画的に監査を実施しています。 2024年度における業務の適正を確保するための体制の運用状況の概要は以下の通りです。 (コンプライアンスに関する取り組みの状況)当社は、当社グループのすべての役員・従業員が法令、定款および社内規程等を遵守し、社会倫理・規範に則した行動を行うため、「コンプライアンスガイドライン」や規程を定め、各種委員会を設置・運営することにより、コンプライアンス体制の維持・強化に取り組んでいます。具体的なコンプライアンス推進体制としては、取締役会が選任したCRMO(最高リスク管理責任者)を委員長とする 「リスクマネジメント・コンプライアンス委員会」において、各種方針等の策定、全社コンプライアンス活動の状況、内部通報制度の運用状況など、重要なコンプライアンス事項に関する審議・協議、決定および情報交換・連絡を行っています。また、当社および子会社が設置運営する内部通報制度を積極的かつ適正に運用することで、通常の業務ラインでは捉え切れない問題の早期発見と解決、問題発生自体の牽制を図り、コンプライアンスにおける自浄作用と活動の実効性を高めています。リスクマネジメント・コンプライアンス室は、これら活動の全社マネジメントを行うとともに、「コンプライアンスマニュアル」等のツールの作成・展開や、関係部署と連携した研修の実施などを通じて、役員を含むグループ全体のコンプライアンス意識の醸成を図っています。 <コンプライアンス体制の強化に関する主な取り組み>・SUBARU全部門および国内グループ会社における遵守対象法令の明確化: 各部門において遵 守すべき法令を明確にし、透明性を高めています。・グローバルな法令遵守体制のPDCAサイクルの強化: グループ全体で自律的に法令遵守体制を評価 し、効果的なPDCAサイクルを回すための取り組みを行っています。・リテラシー向上: 社会的なハラスメント意識の高まりに伴い、継続的な動画研修と議論型の研修 を実施し、当事者意識を醸成しています。・内部通報制度の多言語対応と信頼性向上: 英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語での内部通 報窓口を設け、従業員が安心して通報できる環境を整備しています。不正の未然防止や早期発見 にも寄与しています。 (リスク管理に関する取り組みの状況)当社は、グループ全体のリスクを適切に管理するため、リスクマネジメントに関連する規程を定めており、事業リスクについては取締役会や各種会議体、決裁ルールに従って取締役および執行役員が内容を精査しています。平時には各部門に本部長クラスのリスク管理責任者を配置し、有事には状況に応じた対策本部体制をとっています。また、取締役会が選任したCRMO(最高リスク管理責任者)を委員長とするリスクマネジメント・コンプライアンス委員会を設置し、グループ全体のリスクマネジメント方針やリスクマップを策定、それを基にリスク抑制活動を推進しています。また、全社的な緊急連絡体制の整備についても、災害発生時の情報共有に備えて「緊急事態対応基本マニュアル」に基づき「安否確認システム」を整備しています。主なリスク管理強化の取り組みは以下の通りです: ・2023年8月に発表され、その後2024年5月と11月にアップデートされた「新体制の方針」に基づく優先対応 課題をアップデートしたリスクマップを羅針盤に、全社リスクマネジメント活動を実施しています。 ・当社グループの重点リスク低減に向け、リスクオーナー主導のもと「サイバーインシデント訓練」の実施、「関連企業の適正取引」の徹底推進、当社の「自然災害におけるBCP体制」の充実などに取り組み、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会で定期的なフォローを行っています。 ・各部門でのリスクマネジメント活動の推進実務担当者向けに、リスクマネジメント手法やリテラシー向上の ための研修を実施しています。 ・海外の重要な子会社との連携を一層強化したリスクマネジメント活動を推進しています。 (職務の執行の効率性の確保に関する取り組みの状況)当社は、取締役の担当分野、執行役員の業務執行責任範囲(執行役員への権限委譲の範囲)、CEOを含むCXO(業務執行統括者)を取締役会で決定し、運用しています。また、取締役と執行役員の役割および責任を一層明確化する趣旨で、社長をはじめとする役位の位置付けを、取締役に付するものではなく、執行役員に付するものとして運用しています。 取締役は、各種会議に出席することや執行役員から業務報告を定期的に受けることで監督し、取締役の職務執行の迅速化を図っています。また、取締役会に諮る必要のある重要案件については、経営会議・執行会議で議論を深め、当該案件の論点整理や方向付けをすることなどにより、取締役会において重点的に審議すべき論点を明確にしています。さらに、必要に応じて資料の早期展開と事前説明を行うことで、取締役会における議論の深化と効率化を図っています。 取締役及び監査役を対象とした第三者機関作成アンケートによる取締役会の実効性評価・分析を年1回実施し、結果を開示しています。取締役会は、実効性評価での結果を起点に、今後の課題とされた項目を次年度の取締役会のアジェンダに織り込み、ボードメンバーで議論し、課題解消に取り組んでいます。 取締役の職務の執行に係る文書およびその他の情報は、社内規則に則り、適切に保存・管理しています。 (当社及びその子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための取り組みの状況)当社は、監査・監督機能を強化するために、執行役員や使用人に子会社の取締役または監査役を兼務させています。当社は、各子会社から定期的および随時に報告を受け、必要に応じて協議し、重大な影響を及ぼす事項は経営会議に報告しています。 また、当社は、子会社管理全社規則に基づき、子会社案件を当社と事前協議を行うべき案件と子会社判断で決議するべき案件に区分しており、子会社から当社への情報伝達ルートも確認しています。さらに、子会社の規程の整備状況も継続的に確認しています。なお、これらの運用をさらに強化すべく、子会社の会社組織上の管理を、事業運営および組織基盤の構築を支援する事業管理責任部署が、責任をもって主体的に実施する体制としています。 さらに、内部監査全社規則に基づき、当社の内部監査部門が当社および子会社の業務監査を実施し、その監査結果は半期ごとに取締役会で、四半期ごとに全執行役員で構成される合同会議で報告され、必要に応じて是正措置を行っています。 (監査役監査の実効性の確保に関する取り組みの状況)当社は、「監査役監査基準」など監査役監査の実効性を確保するための規程や「内部通報制度」などを整備し、会社に著しい損害を及ぼすおそれのある事項、重大な法令・定款違反、その他コンプライアンス上重要な事案が生じた場合、監査役が適時適切に取締役および使用人から、情報収集できる体制を整備しています。また、監査役の職務を補助するため、取締役からの独立性が確保された使用人を配置し社内に周知することで、監査役の業務が円滑に遂行できる体制にしています。当社の監査役は、取締役会、経営会議、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会など重要な会議に出席し、必要に応じて意見を述べるとともに、取締役・執行役員との定例面談および主要な事業所や子会社への往査などを実施し、内部統制システムの整備・運用状況などを確認しています。さらに内部監査部門、法務部門、リスクマネジメント・コンプライアンス室から、内部通報制度の運用状況を含み、定期報告等を受けるとともに、子会社を管理する担当部署から随時子会社の状況報告を受けております。また、主要な子会社の監査役との協議会を開催するとともに、会計監査人とは定期的かつ適宜に、また内部監査部門とは随時に、情報・意見交換を行うことで三様監査体制下における緊密な相互連携を図っています。なお、監査役の職務の執行について生じる費用については、監査役の請求などに従い円滑に処理する体制を整備しています。 b. 責任限定契約の内容の概要当社は取締役(当会社またはその子会社の業務執行取締役または支配人その他の使用人である者を除く。)および監査役との間において、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しています。当該契約に基づく責任の限度額は、同法第425条第1項が規定する額としています。 c. 取締役および監査役の責任免除当社は会社法第426条第1項の規定により、取締役会の決議によって、同法第423条第1項の取締役(取締役であった者を含む。)および監査役(監査役であった者を含む。)の損害賠償責任を、法令の限度において免除することができる旨を定款に定めています。これは、取締役および監査役が職務を遂行するにあたり、期待される役割を十分に果たすことができる環境を整えることを目的とするものです。 d. 取締役の定数当社の取締役は15名以内とする旨を定款に定めています。 e. 取締役の選解任の決議要件当社は取締役の選任決議について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨、および累積投票によらない旨を定款に定めています。 f. 中間配当当社は株主への機動的な利益還元を行うため、会社法第454条第5項の規定により、取締役会の決議によって毎年9月30日を基準日として、中間配当を行うことができる旨を定款に定めています。 g. 自己の株式の取得当社は会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって自己の株式を取得することができる旨を定款に定めています。これは、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするため、市場取引等により自己の株式を取得することを目的とするものです。 h. 株主総会の特別決議要件当社は会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行う旨を定款に定めています。これは、株主総会における特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営を行うことを目的とするものです。
事業の内容 FY2025 / 約546字
3 【事業の内容】当社および当社の関係会社(子会社82社、関連会社6社およびその他の関係会社1社(2025年3月31日現在)により構成)においては、自動車部門、航空宇宙部門およびその他部門の3部門に関係する事業を主として行っており、その製品は多岐にわたっています。各事業における当社および関係会社の位置付けなどは次の通りです。なお、次の3部門は「第5 経理の状況 連結財務諸表注記 6.セグメント情報」に掲げるセグメントの区分と同一です。 [自動車]当部門においては、自動車ならびにその部品の製造、販売および修理を行っています。なお、開発・生産における協力関係のもと、トヨタ自動車株式会社とは、スポーツカー(当社の国内生産拠点である群馬製作所において生産)および電気自動車の共同開発を行っており、また、ダイハツ工業株式会社からは、軽・小型自動車のOEM供給を受けています。 [航空宇宙]当部門においては、航空機、宇宙関連機器ならびにその部品の製造、販売および修理を行っています。 [その他]当部門においては、不動産の賃貸などを行っています。 各事業における主な関係会社については、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」をご参照ください。 以上の企業集団などについて図示すると、次の通りです。
事業等のリスク FY2025 / 約12,064字
3 【事業等のリスク】当社グループでは緊急事態発生時の対応だけでなく、日々の企業活動において重大な影響を及ぼす様々なリスクに対し、リスク発生時のダメージを最小化するためのリスクマネジメントの実践を経営の最重要課題の一つとして推進しています。 自動車業界は100年に一度の大変革期を迎えており、グローバルに事業を展開する当社グループは、世界情勢の変化に素早く対応し、経営の持続性の確保と経営基盤の強靱化を図りつつ、人的、社会的および経済的損失の最小化にこれまで以上に取り組んでいく必要があります。このような環境のなかで事業活動を行っていくうえで、グループ全体での戦略的なリスクマネジメントの推進が不可欠であり、当社グループをリスクに強い体質にし、企業価値の向上を図ることが重要であると考えています。 当社グループのリスクマネジメント体制当社は、グループのリスク顕在化と拡大を防止するため、取締役会が選任したCRMO(最高リスク管理責任者)が、当社グループのリスクマネジメント・コンプライアンス活動を統括し、活動状況などを取締役会に報告するとともに、重要な案件については取締役会の審議を経て意思決定しています。具体的な推進体制として、各部門に本部長クラスのリスク管理責任者を置き、CRMOを委員長、リスクマネジメント・コンプライアンス室および法務部からなるリスクマネジメントグループを業務執行責任範囲とする執行役員を副委員長とする「リスクマネジメント・コンプライアンス委員会」(以下「リスコン委員会」という)において、重要事項の審議・協議、決定および情報交換・連絡を行い、重要度に応じて取締役会に上程しています。CRMOは、リスクマネジメント・コンプライアンス室や法務部などのコーポレート部門の専門的見地からの支援を受けつつ、各事業に横断的な役割を担う経営企画部や各部門・カンパニーと密接に連携し、グループを通じたリスク管理の強化を推進しています。さらに、監査部が各部門および各子会社の業務遂行について計画的に監査を実施しています。 リスクマネジメントの取り組み2024年度は、平時の取り組みとして、リスコン委員会において、グループ全体の「リスクマネジメント方針」と各部門の「リスクマネジメント行動指針」のもと、各本部の重要リスクの洗い出しを実施、影響度の大きな課題を優先的に対応し、日常業務としてリスクの抑制を図る活動を推進しました。2023年8月2日に公表した「新体制の方針」の実現をより確実に進めていくために、各本部の重要リスクに加え、外部変化や足元の環境を踏まえた経営レベルの議論を通じて策定したリスクマップを活用するなどリスクマネジメントの一層の強化を進めています。これに加えて、最適なリスク管理とその実効性向上のためのリスクマネジメント研修会を実施、リスクリテラシー向上と委員会活動の活性化を図りました。さらに、当社グループの重点リスク低減に向け、それぞれのリスク分野を担当するリスクオーナー主導のもと「サイバーインシデント訓練」の実施、「関連企業の適正取引」の徹底推進、当社の「自然災害におけるBCP体制」の充実などに取り組み、リスコン委員会で定期的なフォローによる実効性の向上を図りました。加えて、海外の重要な子会社との直接的なリスクマネジメント活動を推進しています。具体的には、定期的なリスク評価の実施、リスク軽減策の共有、そして現地の法規制や文化に対応したリスクマネジメントの強化を図っています。また、定期的に「安否確認システム」の訓練などを実施することで、当社に影響を及ぼすおそれのある災害発生時の情報共有に備えています。 主要な事業等のリスク当社グループの経営成績および財務状況、キャッシュ・フローなどに数百億円以上の大きな影響を与え、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事業等のリスクと対応策は以下の通りです。 なお、文中の将来に関する事項は有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであり、当社グループに関するすべてのリスクを列挙したものではありません。 米国の関税政策当社グループは、米国を主要市場とした自動車事業を行っており、米国の関税政策により主に米国販売子会社が日本から輸入する完成車や、米国生産拠点の現地生産車について一部の国から輸入する部品などが関税の対象となります。現在、各拠点や日米間で関係部門が密に連携し、情報の収集や対応策の検討を行っています。引き続き、関税政策の影響を最小化すべく、売上台数の増加・売上構成の改善・販売奨励金の抑制・原価低減・費用圧縮などにグループ一丸で取り組むとともに、2026年3月期は複数のSUBARUらしい魅力的な新商品をお客様に提供し収益の確保に努めていきます。しかし、関税政策の長期化やそれにもとづく為替や金融市場の大きな変動ならびに需要が減少した場合は、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 経済・金融環境の変動に関連するリスク (1) 主要市場の経済動向当社グループの主要な市場である国および地域の経済情勢は、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。国内はもとより、当社グループの売上収益の約8割を占める北米における景気の後退や需要の減少、価格競争の激化などが進むことにより、当社グループの提供する商品・サービスの売上収益や収益性に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (2) 為替の変動当社グループにおいて北米売上収益は約8割を占め、売上収益、営業利益、資産等のなかには、米ドルを中心とした現地通貨建ての項目が含まれており、連結財務諸表作成時に円換算しています。通期の業績見通しなどにおいて想定した為替レートに対し、実際の決算換算時の為替レートに乖離が生じた場合、主に円高局面では当社グループの売上収益と財務状況はマイナスに作用し、円安局面ではプラスに作用する可能性があります。当社では為替リスクを最小限にすべく、状況に応じ為替予約などによるヘッジを実施していますが、期末日に極端な為替変動が生じた場合、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (3) 金融市場の変動当社グループは、事業活動の資金を内部資金および金融機関からの借入や社債の発行によって確保しています。また、十分な手元流動性を確保するために、一定額の現金および現金同等物残高の確保を行っています。しかし、経済・金融危機などの発生により金融市場から適切な条件で資金調達が出来なくなった場合、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは市場性のある証券や債券などの金融資産を保有しており、金融市場の影響により公正価値や金利などが著しく変動した場合、金融資産の減損および年金資産の減少による従業員給付債務の増加により、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (4) 原材料価格の変動 当社グループは、原材料を多数のお取引先様から適時適切な量で調達していますが、特定の原材料およびお取引先様に依存している場合があります。原材料の調達においては、持続的な競争力を確保するために、お取引先様との共存共栄に根差した生産性改善・品質改善等に取り組んでいます。一方、地政学リスク、需給の逼迫、環境規制などの要因による原材料価格や物流費、エネルギー価格の高騰や人件費の上昇等によるコストの増加に対し、原価改善努力や当社製品価格への転嫁等でその影響を吸収しきれない場合、当社グループの経営成績と財務状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、米国の関税政策により、米国生産拠点の現地生産車について一部の国から輸入する部品の調達コスト増加の影響があるため、原材料や部品調達への影響を注視するとともに、お取引先様と一体となり最適な調達を行うことで引き続き原価改善に取り組んでいきます。 業界および事業活動に関連するリスク (5) 特定の事業および市場への集中当社グループは、主に自動車と航空宇宙の2つの事業により構成され、“お客様第一”を基軸に「存在感と魅力ある企業」を目指し、選択と集中を進め、限られた経営資源を最大限活用することで高収益なビジネスモデルを展開しています。自動車事業の売上収益が9割以上を占め、販売市場は主に北米を中心とした先進国です。主要生産拠点は国内の群馬製作所および米国のスバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA)の2拠点となり、主にSUV(多目的スポーツ車)を中心とした生産と販売を行っています。このため、自動車事業に関わる需要や市況、同業他社との価格競争などが予測し得る水準を超えて推移した場合、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (6) 市場における需要・競争環境の変化当社グループの主力事業である自動車業界は大きな環境変化を迎えており、モビリティサービスの普及に伴う異業種からの参入や環境対応に伴う電動化へのシフト、シェアリングや自動運転普及に伴う移動手段の多様化によって、お客様の価値観や嗜好ニーズはさらに多様化していくことが予想されるなど、当社を取り巻く環境は非連続かつ急速に変化しています。このような状況のなか、当社グループは2023年6月に経営体制を刷新し、同年8月に「新体制の方針」として、2028年までの5年間を大変重要な期間と位置づけて、「モノづくり革新」と「価値づくり」の2つに強い決意をもって取り組んでいくことを発表しました。2024年4月には、これら2つの取り組みを加速させることを主眼に、全社組織の横串機能強化と執行責任の明確化ならびに具現化していく体制(自動車事業 5つのCXO(Chief X Officer、の新設※1など)、2025年4月には、更に2つのCXO※2や組織改編(カスタマーファースト推進本部の新設・営業部門再編)を実施、核心的重点テーマへの取り組みのスピードアップと全体最適化の実現を目指します。このように、常に市場環境や需要動向を捉え、お客様ニーズに基づく商品企画を行い、適切なタイミングと価格で新商品を開発・製造し、市場に導入することに努めています。このような取組みの一方で、当社グループの新型車や新商品が販売計画に満たない場合、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 ※1:CMzO(最高モノづくり責任者)、CBBO(最高バッテリービジネス責任者)、CDCO(最高デジタルカー責任者)、 CCBO(最高コネクトビジネス責任者)、CCIO(最高コスト改革責任者)※2:CLO(最高物流責任者)、CHRO(最高人財責任者) (7) 商品ならびに販売・サービスに関する責任当社グループは、品質の高さをSUBARUブランドの大事な根幹、付加価値の源泉であると位置づけ、「品質改革」の3つの切り口である「品質最優先の意識の徹底と体制強化」「つくりの品質の改革」「生まれの品質の改革」に取り組み、着実な成果を生んでいます。今後もこれらの改革を加速させるとともに、電動化など新技術対応を含めた開発最上流から、生産、物流、そしてアフターサービスなど、様々な接点でお客様に価値を感じていただける品質を確保します。そのために、厳格な完成検査体制を維持して確かな品質で商品をお届けするとともに、万が一不具合が発生してしまった場合には、お客様へのご迷惑を最小限にするとともに、迅速な解決を最優先とした業務プロセスの改革に取り組みます。さらに、お客様視点に重点を置いた啓発活動を全社で展開することで、従業員全員の品質最優先の意識の徹底を図っていきます。このように品質改革に取り組む一方で、大規模なリコールなどが起こった場合、多額のコストとして品質関連費用などが発生することに加え、ブランドイメージの毀損などにより、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (8) サプライチェーンの分断当社グループは、自動車や航空機などの製造にあたり、多数のお取引先様から部品や材料を調達しています。定期的にお取引先様の品質保証力や供給能力のチェックを行うとともに、必要に応じお取引先様の経営状況のチェックも行い、安定調達に努めています。物流については、2025年4月から、CLO(Chief Logistics Officer:最高物流責任者)ならびに物流本部を新設し、ドライバー不足などサプライチェーンを取り巻く環境変化に、迅速かつ柔軟な対応を進め、今まで以上に安全で効率的な物流の実現に向けた取り組みを行っていきます。また、有事が発生した際は、平時より整備をしている「サプライチェーン情報データベース」に基づき、影響を受ける可能性のあるお取引先様や部品を早期に特定することにより、生産継続に必要な在庫数の確認や代替品の生産検討、さらには生産設備の復旧支援を行うなど、サプライチェーン分断の影響を最小限に留める対応を取っています。しかしながら、大規模な地震や台風などの自然災害、工場火災やサイバー攻撃被害、地域紛争などによりサプライチェーンの分断や需給のひっ迫、物流網の混乱が発生した場合、安定したコスト・納期・品質で調達の維持や商品の出荷が出来ず、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (9) 知的財産の侵害当社グループは、製品やサービスを通じてお客様に「安心と愉しさ」という価値をお届けするために必要な技術・ノウハウなどを知的財産として保護し、SUBARUのブランド価値の維持・向上に努めています。しかしながら、第三者が当社グループの知的財産を不当に使用した類似製品を製造した場合や、知的財産に関わる訴訟などが生じて当社に不利な判断がなされた場合には、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (10) サイバーセキュリティ当社グループは、製品の開発・生産・販売など、事業活動において情報技術やネットワーク、システムを利用しています。また、製品では電子部品を搭載し、ソフトウエア制御しています。これらの資産を守るためにサイバーセキュリティ基本方針を定め、サイバーセキュリティ部門が中心となりセキュリティマネジメントシステムを構築し、これに基づく活動をサイバーセキュリティ会議の運営を通じて行っています。また、セキュリティインシデントの未然防止やサイバーセキュリティ対策の一層の強化に向けて、セキュリティに関する外部専門家の知見も取り入れITガバナンスの強化や技術的な対策を講じています。具体的には従業員の意識向上に向けたセキュリティ教育や監査を定期的に実施するとともに、セキュリティ防御システムの増強も行うことで日々進化するサイバー攻撃からのリスク低減を図っています。これに加え、サイバー攻撃検知の迅速化を図るための監視とセキュリティインシデント発生時のSIRT(Security Incident Response Team)体制も整備しています。データのバックアップについては、当社データセンター内の自社運用ならびにクラウド環境において、複数箇所に分散しバックアップが取れる体制を整えており、局所的な災害などにおいても、事業継続や復旧の早期化に向けた対策を講じています。当社グループの情報技術やネットワーク、システムは、安全対策が施されているものの、サイバー攻撃、不正アクセス、マルウェアによる攻撃、人為的なミスによる個人・企業情報の漏洩、大規模な停電、火災などが発生した場合、重要な業務やサービスの中断、データの破損・喪失、機密情報の漏洩などが発生し、ブランドイメージの毀損や当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (11) コンプライアンス当社グループは、コンプライアンスの徹底を経営の最重要課題の一つと位置付け、法令・社内諸規程などの遵守はもとより、社会規範に則した公明かつ公正な企業活動を遂行することを役職員一人ひとりに浸透させるべく、コンプライアンス体制・組織の構築および運営、ならびに各種研修等の活動を行っています。コンプライアンスリスクの回避または最小化に努めているものの、当社グループおよび委託先などにおいて重大な法令違反や役職員の不正・不適切行為などが発生した場合、お客様の信用・信頼を失うことや社会的評価・評判の低下などによるブランドイメージの毀損が事業基盤に重大な影響を与え、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (12)訴訟など法的手続き当社グループは、事業活動を行うなかで、お客様、お取引先様や第三者との間で様々な訴訟そのほかの法的手続の当事者となる可能性があります。現在係争中の案件や将来の法的手続において当社グループに不利な判断がなされた場合、ブランドイメージの毀損や当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (13)ステークホルダーコミュニケーション当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図り、すべてのステークホルダーから満足と信頼を得るために、コーポレートガバナンスガイドラインを定め、コーポレートガバナンスの強化を経営の最重要課題の一つとして取り組んでいます。また、ディスクロージャーポリシーに基づき、フェアディスクロージャーに努め、法令に基づく開示を行っています。さらに、経営戦略や事業活動など当社グループを深く理解していただくために有効と思われる会社情報を、迅速、公正公平、適正に開示しています。また、当社グループの持続的な成長に向けた発信として、2023年8月に公表した「新体制の方針」の各取り組みの進捗や、電動化・人的資本・知的財産・ガバナンスなどのESG情報、および資本コストや株価を意識した経営について株主・投資家等と建設的な対話を図るとともに、社内関係者へのフィードバックを行うなどステークホルダーコミュニケーションの向上に努めています。しかしながら、株主との建設的な対話やステークホルダーとのコミュニケーションが不十分な場合、インサイダー取引などの不公正取引や虚偽記載などの法令違反行為による巨額の課徴金支払いなどが発生した場合は、株主や投資家をはじめとしたステークホルダーからの信用・信頼を失うことや社会的評価・評判の低下などによるブランドイメージの毀損が事業基盤に重大な影響を与え、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (14) 人権尊重当社グループは人を第一に考え、「人を中心としたモノづくり」を行っています。「一人ひとりの人権と個性を尊重」することを、SUBARUの重要な経営課題と捉え、SUBARUグループの「人権方針」を策定するとともに、同方針をもとに、ビジネス上の人権リスクを特定し、その対応策を策定、実行する「人権デュー・ディリジェンス」を実施しています。そのなかで明確化したSUBARUグループにとって特に重要なリスクについての対応策を着実に進め、継続的にリスク軽減を進めています。また、サプライチェーンを含め、事業に関連するビジネスパートナーやそのほかの関係者にも、本方針に基づく人権尊重の働きかけを行い、人権尊重の取り組みを推進しています。それにもかかわらず、当社グループおよび上記関係者において、労働環境・労働安全衛生上の問題、様々なハラスメント、労働者の権利・機会の侵害、人権上の問題のある調達などを行った場合には、関連法規への抵触に加え、お客様の信用・信頼を失うことや社会的評価・評判の低下によるブランドイメージの毀損、販売の低迷、人財流出、資材・資金の調達難などが事業基盤に重大な影響を与え、経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (15) 人財の確保と育成当社は、従業員一人ひとりがSUBARUグループの持続的な成長と持続可能な社会の実現の両立を担う原動力となるべく、「真の競争力をもった人・組織」の実現を目指すとともに、自身のキャリア形成を考え、チャレンジする風土づくりや多様な人財が活躍できる環境整備を進めています。「モノづくり」と「価値づくり」で世界最先端を目指すべく、電動化対応、先進安全技術、IT分野の強化などの専門領域における人財確保に向けて、積極的な採用を行っています。2020年12月にIT企業の集積地である東京都渋谷区に新たな開発拠点として「SUBARU Lab(スバルラボ)」を開設し、これまでAI開発に必要な人財の採用に取り組んできました。2025年2月には拠点を拡張し、その機能をソフトウエア全般の開発に広げイノベーションの創出につなげていきます。また、独自の価値創造を実現し続けるため、様々な個性や価値観を持つ従業員が個々の能力を十分に発揮できるよう、性別・国籍・文化・ライフスタイルなどの多様性を尊重した登用を行うとともに働きやすい職場環境の整備に努めています。特に安全衛生については、重要な経営課題と位置づけ「安全衛生はすべての業務に優先する」ことを基本理念とし、労働災害防止、疾病予防、労働環境向上に向けた取り組みを全社的に進めています。今後、労働市場のひっ迫、異業種も含めた人財獲得競争の激化、コンプライアンス事案につながるような労務問題により人財の確保ができない場合、安全衛生への対応が不十分な場合、あるいは人財の流出が続いた場合は、当社グループの事業活動や経営に影響を及ぼす可能性があります。同様に、人財の育成が不十分な場合や、従業員の多様性が尊重された誰もが活躍できる職場環境が実現できない場合においても、当社グループの事業活動などに影響を及ぼす可能性があります。 (16) 気候変動当社グループは、気候変動に関連する「政策・規制」、「技術」、「市場」などの移行リスクに関して、各専門部門が広く情報を収集し、将来予測から不確定な気候変動リスクの認識に努めています。また、気候変動の物理的なリスクに関わる浸水などの自然災害に伴う操業リスクに関しては、BCPの一環として、リスクマネジメント・コンプライアンス室が中心となり関連規程類の整備を進め、緊急時のSUBARUグループ全体にわたる情報を一元的に掌握するとともに、その対応を統括管理する体制を整えています。このような取り組みの一方、気候変動に対する取り組みが適切に進まない、あるいは異常気象による調達・生産・物流活動の停滞などが生じた場合、さらに現時点での将来予測が極めて困難な移行リスク・物理リスクの影響および発現度により、研究開発費用などの増加、顧客満足やブランドイメージの低下による販売機会の逸失、異常気象による調達・生産・物流活動の停滞などにより、SUBARUグループの経営成績や財政状態に重要な影響を及ぼす可能性が考えられます。 移 行 リ ス ク規制事業運営全般各国の気候変動に関する目標の見直しにより、ビジネス全般に重大な影響を与える可能性があります。商品各国の燃費規制に合致しない場合、法令違反に基づく追加の費用や損失を被る、あるいは商品の販売機会が制限される可能性があります。生産段階石油などの地政学的な要因によるもののほか、政府のカーボンプライシング制度の対象となり、化石燃料使用に伴うコストが上昇する可能性があります。技術商品電動化は、ライフサイクル全体で収益性を確保しつつ進めることが重要であり、商品の上流・下流を巻き込んだ取り組みが進まない場合、商品のライフサイクル全体でその目的を達成できない可能性があります。生産段階再生可能エネルギー利用が進まなかった場合、スコープ1、2排出量の削減対策が滞る可能性があります。市場商品現時点では電動化に関する予測が難しく、将来、市場との乖離が生じることが予想されます。この乖離は過大な開発投資による損失や顧客満足の低下による販売機会の減退を招き、電動化の進行を遅らせる可能性があります。また、電動化は中長期的に着実に進むものと考えており、ある段階で一気に市場への浸透が進んだ際、適切な技術と商品を備えていない場合、商品の販売機会に重要な影響を与える可能性があります。評判事業運営全般 脱炭素化への取り組みが不十分な場合、ブランド価値の毀損による人財採用や販売での悪影響および資金調達の困難による資本コスト上昇の可能性があります。物理リスク急性事業運営全般気候変動の顕在化に伴う各地での集中豪雨の多発による原材料供給の停滞や工場浸水によ る操業リスクが考えられます。慢性天然資源を使用しているタイヤ、電動化技術に使用する金属資源の調達が困難になる可能性があります。 気候変動に関する認識している主な機会気候変動に対する適切な取り組みにより、新たな市場の開拓や雇用の創出、資本やエネルギーの効率的な活用が期待されます。市場機会商品の環境対応が適切に進み、かつ、世界規模で気候変動の適応・緩和も進んだ場合、SUBARUの主力市場を維持しつつ、安心と愉しさに共感する市場の拡大が期待できる可能性があります。また、気候変動の緩和に貢献することで、SUBARUのブランド価値が上昇し、人財の採用や販売に好影響を与える可能性があります。また、投資家からの資金調達が容易となり、資本コストの低減につながる可能性があります。エネルギー源に関する機会生産段階で消費するエネルギーに関し、費用対効果にも配慮しつつ再生可能エネルギーへ移行することは、化石燃料由来のエネルギーに内在する価格変動リスクから解放され、将来のコスト上昇を未然に防げる可能性があります。 ※リスク・機会に関しては、過去の事実や現在入手可能な情報に基づいたものであり、将来の経済の動向、SUBARUを取り巻く事業環境などの要因により、大きく異なる可能性がある。また、気候変動に適応したSUBARUの商品が貢献できる機会を表したものであり、気候変動の悪化などを期待するものではない。 その他事業活動に影響を与える各国規制やイベント性のリスク (17) 事業活動に影響を与える各国の政治・規制・法的手続き当社グループは、北米を中心に世界各国において事業を展開しています。海外市場での事業活動においては、政治的、経済的要因、法律または規制の変更、課税、関税、その他の税制変更等のリスクが内在しています。当該リスクが顕在化した場合や事業展開をしている国・地域において政治的要因・通商政策の強化、通商紛争などが発生した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。特に、米国の関税政策により、米国販売子会社が日本から輸入する完成車や、米国生産拠点において一部の国から輸入する部品などが関税の影響を受けています。当社グループでは、今後も動向を注視し、関税政策の影響を最小化すべく様々な対応を行っていきます。また、環境などに関する主な法的規制は、自動車の燃費、排出ガス、省エネルギーの推進、騒音、リサイクル、製造工場からの汚染物質排出レベルに関するもので、これらの規制は、今後、さらに強化される可能性があります。各種規制への対応が不十分な場合、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (18) 地政学・地経学的災害(国際紛争・テロリスク)当社グループは、世界各国において事業展開をしており、統括部門が日々情報収集やモニタリング活動を行い関連部門で情報を共有しています。しかしながら、当該国や地域においてテロ、戦争、内戦、政治 不安、治安不安などが発生し、当社グループの事業活動が妨げられ、原材料・部品の購入、生産、製品の販売および物流、サービスの提供などの遅延や停止が長期化する場合には、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (19) 自然災害と関連する損害当社グループでは、日ごろから事業継続に備えた規程類の定期的な整備とアップデートおよび訓練などを実施しています。さらに、各事業所単位では、重要業務の選定、緊急連絡体制の整備等BCPの強化を図り、全社コーポレート部門と密接に連携しながら事業継続や早期復旧を的確かつ迅速に行うための対応を進めています。しかしながら、大規模な地震、台風、豪雨、関連する火災・洪水等の自然災害や火災などの事故の発生により、当社グループの事業活動が妨げられ、原材料・部品の購入、生産、製品の販売および物流、サービスの提供などの遅延や停止が長期化する場合や、企業機能停止が長期化する場合、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。 (20)感染症等の発生当社グループは経営に重要な影響を及ぼしかつ通常の意思決定ルートでは対処困難な緊急性が求められるリスクについて、有事の際に対応できる体制を整備しているものの、感染症やその他未知見な災害(パンデミック等)の発生により、当社グループの事業活動が妨げられ、生産、商品の販売やサービスの提供などの遅延や停止が長期化する場合や企業機能停止が長期化する場合には、当社グループの経営成績や財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約9,702字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)が判断したものです。 当社グループは、『“お客様第一”を基軸に「存在感と魅力ある企業」を目指す』という経営理念のもと、ありたい姿である「笑顔をつくる会社」の実現に向け、提供価値である「安心と愉しさ」を進化させていきます。そして、SUBARUを自動車事業と航空宇宙事業における魅力あるグローバルブランドへ持続的に成長させるとともに、すべてのステークホルダーの皆様に事業活動へ共感いただくことを通じてSUBARUグループの持続的な成長と愉しく持続可能な社会の実現を目指しています。 (1) ありたい姿、提供価値、経営理念<ありたい姿> 笑顔をつくる会社 <提供価値> 安心と愉しさ <経営理念> “お客様第一”を基軸に「存在感と魅力ある企業」を目指す (2) 基本方針<品質方針> 私たちは何より品質を大切にしてお客様の信頼に応えます 1.お客様に安心して長くお使いいただける商品をお届けします 2.お客様の声に常に耳を傾け、商品とサービスに活かします 3.法令・社会規範・社内規則を遵守し、お客様に信頼される仕事をします <SUBARUグローバルサステナビリティ方針> 私たちSUBARUグループ*は、人・社会・環境の調和を目指し、 1.事業を通じて、地球環境の保護を含む様々な社会課題の解決と、持続可能な社会の実現に貢献します。 2.高品質と個性を大切にし、先進の技術で、SUBARUならではの価値を提供し続け、SUBARUグループに関わるすべての人々の人生を豊かにしていきます。 3.国際社会における良き企業市民として、人権および多様な価値観・個性を尊重し、すべてのステークホルダーに誠実に向き合います。 4.従業員一人ひとりが、安全に安心して働くことができ、かつ働きがいを感じられるよう職場環境を向上させます。 5.国際ルールや各国・地域の法令を遵守するとともに、その文化・慣習等を尊重し、公正で透明な企業統治を行います。 6.ステークホルダーとの対話を経営に活かすとともに、適時かつ適切に企業情報を開示します。 *SUBARUグループ:株式会社SUBARUおよびすべての子会社 (3) 新経営体制における方針当社グループは、2023年の新経営体制への移行に伴い、同年8月2日に公表した「新経営体制における方針(以降、「新体制の方針」)」※1において、2030年に向けた電動化計画をアップデートし、2023年から2028年までの5年間を大変重要な期間と位置づけ、「モノづくり」と「価値づくり」で世界最先端を目指した取り組みを進めています。100年に一度の大変革期を勝ち残っていくために、これらの取り組みを強力に推進し「安心と愉しさ」を追求し続けていきます。さらに近年の自動車産業を取り巻く非連続かつ従来以上にスピード感のある変化に対しては「柔軟性と拡張性」の観点を念頭に置き、よりタイムリーに対応していきます。 ※1:詳細は2023年8月に公表した「新体制の方針」と2024年5月および2024年11月に公表したアップデートをご参照ください。https://www.subaru.co.jp/outline/about/policy/ (4) 対処すべき課題<経営環境の変化の下での収益確保に向けた取り組み>自動車メーカーとしては決して規模の大きくない当社グループが、厳しい競争環境のなかで稼ぐ力を維持し持続的に成長していくためには、お客様にSUBARUならではの価値を認めていただくことが何より大事であり、また徹底した差別化戦略・付加価値戦略が不可欠です。これまで、当社グループの強みを発揮できる分野や市場にターゲットを絞り、限られた経営資源を投入する「選択と集中」を推し進めることで「付加価値」を高めて、競争力を強化してきました。市場については米国を最重要市場と設定し、商品は日常からアクティブライフまで使い勝手が良く、米国市場を中心にお客様との親和性が高いSUV領域に、開発においては当社グループの技術の強みを活かすことができる「安心と愉しさ」を追求する領域に経営資源を集中してきました。また、当社グループにとって大事なパートナーである販売店と共に、より良い社会の実現に向けて各地域に寄り添った支援活動「Love Promise」を米国において継続的に進めています。これらビジネスモデルや取り組みに対し、販売店・お客様・地域コミュニティからの共感をいただいており、共にSUBARUブランドを磨き、成長を遂げてきました。その結果、2008年からコロナ禍前の2019年にかけて12年連続で小売販売が前年実績を超え、販売台数は約3.7倍と急成長しました。コロナ禍後も米国市場での堅調さは維持し、2025年3月には米国で販売する自動車ブランドの中で唯一、32か月連続で前年同月超えを記録しました。2025年3月期の当社グループの全世界の売上台数93.6万台のうち、米国における売上台数は66.2万台を占めました。米国売上台数のうち50%強は米国現地生産車となりますが、日本で生産され輸入する車両も半数程度あります。日本から輸入する完成車のほか、米国現地生産車においては一部の国から輸入する部品などが米国の関税政策の影響を受けます。しかしながら、当社グループがこれまで育んできたSUBARUブランドの強さおよびお客様との関係の深さに鑑みると、今後も米国市場を最重要市場と位置付けることが、当社グループにとって最善の選択であると考えています。今後、米国市場で最量販車種である「フォレスター」の生産地を米国に移管することを予定し、米国市場で需要が伸びているストロングハイブリッド車両も生産いたします。また、売上台数の増加・売上構成の改善・販売奨励金の抑制・原価低減・費用圧縮などあらゆる収益機会の創出を行うことにより、収益の確保に努めます。 <大変革期の勝ち残りに向けて>①「柔軟性と拡張性」の考え方のもと「モノづくり革新」と「価値づくり」を推進当社グループは、BEV※2はカーボンニュートラルの実現に向けた有力な選択肢ではあるものの、その移行スピードは不透明であり、ICE※3系商品の需要も一定程度継続すると考えています。先行きの見えない変化に柔軟に対応していくためには、従来の考え方・手法を革新的に変えていく必要があり、2023年8月2日に発表した「新体制の方針」の中で、BEVを切り口に大変革に突き進むことを発信しました。一方で、最終的にどのパワーユニットの商品を選択するかを決めるのはお客様です。そのための選択肢として、BEVだけではなく、ICE系商品も幅広く用意することこそが「柔軟性」であり、それを実現するために「モノづくり」と「価値づくり」で世界最先端を狙うという考え方は、方針発表当初から何ら変わるものではありません。その一つの手段として、更地にゼロから生産の構えを構築し、開発の手法・プロセスもゼロからスタートできるBEVに一旦舵を切り、「モノづくり革新」と「価値づくり」を実現し、その成果をICE系商品にも展開します。このようにして市場の変化に対応できる「柔軟性」を身に付けていきます。 ※2:Battery Electric Vehicle(電気自動車)※3:Internal Combustion Engine(内燃機関) (商品ラインアップ)BEVの市場導入については、2026年末までにSUVを4車種、2028年末までにはさらに4車種と合計8車種のラインアップを予定しています。2026年末までに導入を予定する4車種のうち、2022年に市場に導入した「ソルテラ」はトヨタ自動車株式会社(以下「トヨタ」という。)と共に両社の強みを持ち寄りつくりあげ、その改良モデルを2025年4月に公開しました。また同時にBEVラインナップの第2弾となる新型「トレイルシーカー」を公開しました。新型「トレイルシーカー」は2026年以降に米国市場への導入を予定しており、当社の矢島工場で生産し、トヨタへの供給も予定しています。また2024年度は、トヨタハイブリッドシステムをベースとし水平対向エンジンと機械式AWDを組み合わせたSUBARUらしい独自のストロングハイブリッドシステムである次世代e-BOXERを開発・公表しました。搭載する国内向け「クロストレック」、国内および米国向けの新型「フォレスター」を発表し、すでに多くの受注をいただいています。今後も市場の動向を見据えながら展開拡大を計画します。 新型「トレイルシーカー」(米国仕様車) ストロングハイブリッドシステム さらに、SUBARUのフラッグシップクロスオーバーSUVとして歴史を積み重ねてきた「アウトバック」をフルモデルチェンジいたします。パワーユニットは、改良された水平対向2.5L直噴NAエンジンと2.4L直噴ターボエンジンを採用し、2026年以降に米国市場への導入を予定しています。このように、市場のニーズに合わせたBEV/HEV※4/ICEそれぞれのラインアップを充実させ、電動化移行期における商品の柔軟性を確保していきます。※4:Hybrid Electric Vehicle(ハイブリッド自動車) (生産体制の再編計画)電動車の生産に向け、当社グループは2022年5月より生産体制の再編計画を段階的にアップデートしてきました。国内では2024年秋に北本工場において、ストロングハイブリッドシステムの基幹ユニットとなるトランスアクスルの生産を当初予定通りに開始しました。また、新型「トレイルシーカー」およびトヨタへ供給予定の新型BEVならびにガソリンエンジン車の混流生産を矢島工場にて計画しており、2025年度はその準備が本格化します。矢島工場にある2本のラインのうち、1本のラインを約半年にわたり生産を止めて工事を行うため、一定数の生産台数の減少を想定していますが、その影響を最小限に抑えられるように進めていきます。大泉新工場は現在、環境規制およびお客様の受容などの動向を踏まえながら、「段階的」な立ち上げ準備をしています。またバッテリーの生産工場は、パナソニックエナジー株式会社とともに大泉新工場の近接地への建設を予定しています。群馬県太田市を中心に近距離圏内に工場が位置するメリットを活かし、お取引先様および部品物流まで含めたサプライチェーンのさらなる「高効率化」を図ります。段階的な立ち上げおよびロケーションメリットの活用などにより、「合理的な生産」の実現を目指すというこれまでの方針に変わりはありませんが、昨今の経営環境を踏まえ、投資の実行のタイミングはこれまで以上に精緻かつ柔軟に判断いたします。 (モノづくり革新)モノづくり革新を通じて、小回りの利く「SUBARUの規模だからこそできる」製造・開発・お取引先様領域まで含めたサプライチェーンが一体となった“ひとつのSUBARU化”を進めることで、高密度なモノづくりを推進する―この考え方を軸に、「開発手番半減」、「部品点数半減」、「生産工程半減」を実現し、世界最先端のモノづくりを成し遂げます。開発を含むこれまでの「モノづくり」は、お客様ニーズの多様化やクルマの複雑化などにより対応領域が多岐にわたり、個々の領域の専門化およびお取引先様も含めた分業が一気に進みました。結果として、前工程の手離れを待つリレー式のモノづくりを定着させてきました。この形は、時代の変化に適応しながら成長する過程において発生した制約に対し、でき得る範囲で効率的かつ効果的に対応してきた結果であると評価しています。一方で、従来とは大きく車両構造の異なるBEVという「新しい商品」を企画・開発し、更地にゼロから建設する「新しい工場」で生産を始めるということは、「モノづくり」のアプローチやプロセスを大きく変えるチャンスであると捉えており、これらを起点に合理的で高密度なモノづくりを推進し、徹底的に極めていきます。お取引先様と共に集い、開発・生産など様々な検討を行う「大部屋活動」では、「ひとつのSUBARU化」を推し進め、モノの流れである「サプライチェーン」と開発の流れである「エンジニアリングチェーン」を一体化した「アジャイル」なモノづくりの検討を進めています。高密度な工場ロケーションやサプライチェーン網、それらを基盤とした物流システム確立などの「高効率なパッケージ」と合わせて「開発手番半減」、「部品点数半減」、「生産工程半減」を実現します。「新しい工場」では「生産ラインのモジュール化」および「柔軟なサブラインの構築」、そして当社が長年突き詰めてきた「変種変量短生産」の考えに基づく「高効率」な混流生産手法をさらに進化させていきます。更地にゼロから建設する「自由度」を十分に活かしながら、敷地および建屋空間の最大活用も視野に入れて効率化を図っていきます。同時に、ラインで流れるBEVを始めとした「新しい商品」に関しても開発初期段階での「車両構造」および「仕様」のシンプル化による部品点数の大幅な削減を進め、「生産工程半減」へつなげます。これらの取り組みに加え、ストロングハイブリッドシステムの基幹ユニットとなるトランスアクスルを製造する埼玉県の北本工場を含めた各工場のロケーションメリットを最大活用し物流効率を極限まで高めることにより、リードタイムの大幅な短縮につなげていき、従来以上にお客様のニーズにお応えする商品をより早くお届けすることを目指します。 (価値づくり)米国では販売子会社であるスバル オブ アメリカ インク(SOA)と全米の販売店が一体となった「Love Promise」という活動が実を結んでいます。SUBARUの商品を核として、販売店・お客様・地域社会の人と人そしてSUBARUを強固につなげるこの取り組みこそが、SUBARUの「社会と未来への価値貢献」であり、これを守りさらに取り組みの輪を拡げていくという想いは、この先の大変革期や電動化時代においても決して変わるものではありません。そしてSUBARUは、フォーブス誌の「社会へ良い影響をもたらす企業ランキング」において、米国内3,000を超えるブランドの中で、2023年と2024年は2年連続で2位に、2025年には3位に選ばれました。これは、商品だけでなく、SUBARUの理念や取り組みに対する総合的な評価ですが、その根幹は「安心と愉しさ」という不変の提供価値を具現化するために追求し続けてきた「テクノロジー」にあると考えています。例えば、運転支援システム「アイサイト」は、30年以上にわたる開発の過程で「安心」という「価値」を磨いてきました。今後も究極の安全を目指し、お客様にあらゆる運転環境下においても絶対的な安心を感じていただくために、SUBARUの強み領域におけるテクノロジーの進化を加速させていきます。商品や機能を核とし、お客様には「安心」、「挑戦」、「いつでも新しい」というような「SUBARUと共に過ごすことでの色褪せない情緒的な価値」を感じていただけると考えています。電動化が進むことにより、「今まで以上にお客様の人生に寄り添うSUBARU」を目指していきます。テクノロジーの進化に向けた取り組みのポイントは、2つあります。1つ目のポイントは「協業の深化」です。特にBEVでは新たな領域の「価値づくり」が必要であり、従来のお取引先様との関係を越えて、いかに協業のカタチをより深化させるかが大切です。2つ目のポイントは、「知能化」です。SUBARUらしい「安心と愉しさ」の強化はもちろん、BEVならではの「シームレスでストレスフリー」といった新たな価値を加え、そしてそれらをICE系商品にも展開していきます。 協業の深化2024年1月に稼働を開始した群馬県太田市の開発拠点「イノベーション・ハブ」では、当社従業員とお取引先様が垣根なく集い、開発・生産など様々な検討を行う「大部屋活動」を推し進めています。軽量・コンパクトな次世代電動車両用e-Axleは株式会社アイシンと共同で開発しています。単なる共同開発の枠に留まらず、調達・生産の領域まで踏み込むことにより両社の強みを活かした競争力のあるe-Axleを実現するために、共に歩みを進めています。 互いに100年を超える歴史を持つパナソニック エナジー株式会社とは、「次の100年をつくり上げるために、互いの技術と知見を持ち寄り、世界最先端の性能とコストを実現する」という大義のもとで、バッテリー供給に関する協業を進めています。新設するバッテリー工場のロケーションメリットやコスト視点も踏まえた両社の様々な知見の活用など、競争力を高める取り組みを進めています。世界的な半導体メーカーであるAMDとは、「2030年死亡交通事故ゼロ」の実現に向けて、アイサイトとAI推論の融合に関わる協業を行っています。その協業により実現する最適化されたSoC※5は、「ADAS※6」のみならず「車両運動」領域などを制御する「統合ECU」の重要な構成要素を担います。これらの「協業の深化」により、世界最先端の「安心と愉しさ」の実現を目指していきます。 ※5:System on a Chip ※6:Advanced Driver-Assistance Systems(先進運転支援システム) 知能化「統合ECU」はSUBARUの強みである安全や走りの領域に絞り込んだ「内製開発」により、コスト競争力を保ちつつ、車両の「頭脳」として、SUBARUらしい高度な「知能化」を実現します。「統合ECU」を活用した制御ノウハウやBEVをつくりあげる過程で得た知見を蓄積するとともに、当社が得意とする内製化のスピードをさらに高め、ICE系商品への活用および実装も踏まえて検討を深めます。当社グループは、この100年に一度と言われる大変革期の中、「モノづくり革新」と「価値づくり」を推し進めます。開発・生産の工程はもちろん、事業活動全体の効率化・生産性を突き詰め、商品競争力を磨き、SUBARUらしいアフォーダブルな商品として提供することで「お客様に感じていただける価値の最大化」に取り組みます。2030年以降に向けてそれらを実現することにより、「業界高位の収益力」を維持し、勝ち残っていきます。 ②脱炭素社会に向けた取り組み当社グループは脱炭素社会に貢献するため、商品(スコープ3)および工場・オフィスなど(スコープ1および2)に関する長期目標(長期ビジョン)を2050年とし、それを補完する中期目標(マイルストーン)を設定しています。これらの目標は非連続かつ急速に変化する事業環境に応じて随時見直されており、2023年には、工場・オフィスなどの中期目標を「2035年度に2016年度比60%削減」に引き上げました。当社グループのバリューチェーン全体のCO2排出量は販売した商品の使用によるものが大部分を占めるため、前述の通り自動車の電動化に向けた取り組みを着実に進めていくことが重要です。また、当社グループが直接排出するCO2(スコープ1および2)の削減に当社自らが率先して取り組むことは、バリューチェーン全体での削減活動をより充実させていくものと考え、再生可能エネルギーの利用や高効率な設備への更新などに取り組んでいきます。なお、商品および工場・オフィスに「素材部品」、「輸送」、「廃棄」を加えたバリューチェーン全体の脱炭素社会に向けた取り組みは、各領域でのCO2削減を目的とした会議体にて管理され、最終的には環境委員会にて全体統括されています。 <人財づくり>当社が目指す世界最先端の「モノづくり」「価値づくり」は「真の競争力をもった人・組織」により実現されると認識しており、その強化に取り組んでいます。当社では「真の競争力をもった人・組織」とは、「人財それぞれの異なる能力が最大発揮されている」、「本質業務に注力し成果創出までのスピードが速い」、「全体最適の意識を持ち、組織の壁を容易に越えながら動ける」、「挑戦・応援できる風土がある」状態と捉えており、その実現に向けた各種施策を実施しています。「個の成長」に向けた人財育成では、自律的なキャリアプランの形成を職場や上司がサポートする仕組みをベースに、さらにチャレンジを加速する施策として「公募型ジョブローテーション」や従業員が学びの機会を自ら探し出し会社から全面支援を受けることができる制度などを導入し、推進しています。ほかにも全従業員が自身のレベルや目的に応じて選択できる多様な研修プログラムを整備し、個々に応じたキャリア開発が実現できうる仕組みづくりを進めています。「個の成長」を後押しする仕組みの整備や様々な施策の継続により、自律的な人財の育成が着実に実を結びつつあります。「組織の成長」に向けて、直接部門では全員参加の現場主権による現場力強化活動を、間接部門ではDX推進による業務の効率化・機械化の推進を基軸として生産性向上を図り、成長につなげていきます。IT・AI活用の領域においては技術部門で構築済の「ソフトウエア人財育成プロジェクト」に加え、すべてのSUBARU社員を対象とした「ITアカデミー」を設立しました。また、さらなる成長を目指す観点では、「つながりの強化」を最重要項目に位置付け注力していきます。経営として目指す姿と従業員一人ひとりの取り組みのつながりの深化、部署間の連携や協働の強化、全社のチャレンジを支援・応援できる仕組みづくり、従業員同士の接点増加などを通じて、個々のチャレンジをより大きな成果につなげるとともに、挑戦に向かう人財創出スピードを向上させていきます。一例として全役職者約4,000名を対象に「組織の壁を越え、組織の力を強化する」手法を学ぶ大規模研修を進めています。自律した人財一人ひとりが持つ熱意や個性を最大限に活かし、「ひとつのSUBARU」として持続的に最大限の成果を創出できるよう、「真の競争力をもった人・組織」の実現に向けた取り組みを強力に推し進めていきます。 <資本コストや株価を意識した経営>当社は持続的な成長に向けて「資本コストや株価を意識した経営の実現」が不可欠だと考えています。当社の直近の資本コスト(WACC ※CAPMベース)は7%半ばですが、ROEは12.8%と資本コストを上回る数値で推移しております。自動車業界の大変革期においても、世界最先端の「モノづくり」「価値づくり」を着実に実行し、競争力のあるSUBARUらしい商品を市場へ導入することで2030年を見据えた長期的目標として、「業界高位の収益力」「ROE10%以上」を追求していきます。2025年3月期は、足許のキャッシュの状況および株価の水準などを踏まえ、より一層、株主の皆様に報いる趣旨から安定的・累進的な配当を目指し、DOE(親会社所有者帰属持分配当率)の考え方を取り入れた株主還元方針に変更いたしました。一方、PERについては、現状6倍前後とプライム市場平均PERに対し低位で推移し、また、PBRは1倍を下回っています。米国における関税政策など自動車産業の不確実性を背景に期待が醸成されづらい状況であることが要因と捉えており、今後より一層のIR活動の強化に取り組み、「モノづくり革新」「価値づくり」の着実な実行の進捗開示などを通して、当社グループへの期待値向上へつなげていきます。
経営者による分析 FY2025 / 約8,856字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要ならびに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次の通りです。文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営成績 当連結会計年度の世界経済は、地政学リスクの高まりや主要国でのインフレーションなどにより、先行き不透明な状況が継続しました。国内では、物価上昇が続くなかで緩やかな景気回復が見られました。また米国も底堅い雇用環境を背景に景気は堅調に推移しましたが、政権交代を受けて先行きの不透明感が増大しました。このような経営環境のなか、当社は、自動車業界の100年に一度と言われる大変革期においても、「安心と愉しさ」という不変の提供価値を具現化するために、「柔軟性と拡張性」の考え方のもとで、「モノづくり」と「価値づくり」で世界最先端を狙う取り組みを強力に推進してきました。 (売上収益)新型「フォレスター」およびストロングハイブリッドシステムを搭載した「クロストレック」が価格面で貢献したことならびに為替変動による増収効果などがあったものの、販売奨励金の増加および自動車売上台数の減少などにより、売上収益は4兆6,858億円と前連結会計年度に比べ172億円(0.4%)の減収となりました。 (営業利益)上記の理由に加え、研究開発費の増加および航空宇宙事業における引当金の計上などにより、営業利益は4,053億円と前連結会計年度に比べ629億円(13.4%)の減益となりました。 (税引前利益)4,485億円と前連結会計年度に比べ841億円(15.8%)の減益となりました。 (親会社の所有者に帰属する当期利益)3,381億円と前連結会計年度に比べ470億円(12.2%)の減益となりました。 (単位 金額:百万円、比率:%) 売上収益 親会社の所有者に為替レート営業利益税引前利益帰属する(利益率)(利益率)当期利益 (利益率) 2025年3月期4,685,763405,308448,507338,062152円/米ドル (8.6)(9.6)(7.2)162円/ユーロ2024年3月期4,702,947468,198532,574385,084144円/米ドル (10.0)(11.3)(8.2)154円/ユーロ増減△17,184△62,890△84,067△47,022 増減率△0.4△13.4△15.8△12.2 セグメントごとの経営成績は次の通りです。(単位 金額:百万円、比率:%) 売上収益セグメント利益(△損失)2024年3月期2025年3月期増減増減率2024年3月期2025年3月期増減増減率自動車4,593,6394,569,035△24,604△0.5461,524420,410△41,114△8.9航空宇宙104,317111,5847,2677.02,667△19,642△22,309-その他4,9915,1441533.13,6333,687541.5調整額----374853479128.1合計4,702,9474,685,763△17,184△0.4468,198405,308△62,890△13.4(注)1.売上収益は、外部顧客への売上収益です。 2.セグメント利益の調整額は、セグメント間取引消去です。 (自動車事業)当社の重点市場である米国の自動車全体需要は約1,620万台と前連結会計年度を約3%上回りました。また、国内の自動車全体需要は約458万台と前連結会計年度を約1%上回る結果となりました。このような事業環境のなか、当連結会計年度の国内の生産台数は、前連結会計年度並みの60.2万台となりました。また、海外市場における販売状況および在庫台数などを踏まえた生産を行ったことにより、海外の生産台数は34.5万台と前連結会計年度に比べ2.3万台(6.3%)の減少となりました。以上の結果、国内と海外の生産台数の合計は94.6万台と前連結会計年度に比べ2.3万台(2.4%)の減少となりました。国内は、「フォレスター」などの登録車を中心に堅調に推移し、売上台数は10.4万台と前連結会計年度に比べ0.5万台(5.4%)の増加となりました。海外の卸売に相当する売上台数は、上記の販売状況などに呼応した生産を行ったことにより、83.2万台と前連結会計年度に比べ4.5万台(5.2%)の減少となりました。以上の結果、海外と国内の売上台数の合計は93.6万台と前連結会計年度に比べ4.0万台(4.1%)の減少となりました。なお、重点市場の米国におけるお客様への小売販売は32か月連続で前年同月超えを達成し堅調さを維持しています。新型「フォレスター」およびストロングハイブリッドシステムを搭載した「クロストレック」が価格面で貢献したことならびに為替変動などによる増収効果などがあったものの、販売奨励金の増加および自動車売上台数の減少などにより、売上収益は、4兆5,690億円と前連結会計年度に比べ246億円(0.5%)の減収となりました。またセグメント利益は、4,204億円と前連結会計年度に比べ411億円(8.9%)の減益となりました。 なお、当連結会計年度の連結売上台数は次の通りです。 (単位 台数:万台、比率:%) 2024年3月期2025年3月期増減増減率国内合計9.910.40.55.4 登録車8.79.10.55.2 軽自動車1.21.30.16.6海外合計87.883.2△4.5△5.2 北米76.373.2△3.2△4.1 欧州2.72.3△0.4△16.5 豪州4.74.4△0.4△7.8 中国0.60.3△0.3△52.9 その他地域3.43.1△0.2△6.6総合計97.693.6△4.0△4.1 (航空宇宙事業)防衛事業における生産の増加およびヘリコプター事業における納入機数の増加などにより、売上収益は1,116億円と前連結会計年度に比べ73億円(7.0%)の増収となりました。また、セグメント損失は、工事損失引当金を計上したことおよび民間機事業において納入機数が減少したことなどにより、196億円と前連結会計年度に比べ223億円の減益となりました。 (その他事業)売上収益は51億円と前連結会計年度に比べ2億円(3.1%)の増収となりました。また、セグメント利益は37億円と前連結会計年度に比べ1億円(1.5%)の増益となりました。 生産、受注および販売の実績は、次の通りです。 ① 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次の通りです。なお、自動車の生産台数は、海外市場における販売状況および在庫台数などを踏まえた生産を行ったことにより、前連結会計年度を下回りました。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前年同期比(%)自動車 普通自動車(万台)94.6△2.4航空宇宙(百万円)141,698△14.6 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しています。 ② 受注状況当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次の通りです。 なお、自動車事業については見込生産を行っています。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)航空宇宙187,062△47.6643,944+13.6 (注)セグメント間の取引については相殺消去しています。 ③ 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りです。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)前年同期比(%)自動車(百万円)4,569,035△0.5航空宇宙(百万円)111,584+7.0その他(百万円)5,144+3.1合計(百万円)4,685,763△0.4 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しています。 (2) 財政状態 ① 資産の状況当連結会計年度末の資産は、5兆882億円と前連結会計年度末に比べ2,741億円の増加となりました。主な要因は、外貨建定期預金の増加などにより「その他の金融資産(流動)」が1,448億円増加したこと、設備投資などで「有形固定資産」が928億円増加したこと、新車在庫の増加などに伴い「棚卸資産」が789億円増加したこと、法人税等および配当金支払いなどにより「現金及び現金同等物」が1,065億円減少したことです。 ② 負債の状況負債は、2兆3,725億円と前連結会計年度末に比べ1,238億円の増加となりました。主な要因は、未払費用の増加などにより「その他の流動負債」が495億円増加したこと、買掛金の増加などで「営業債務及びその他の債務」が413億円増加したこと、自動車環境規制関連引当金の増加などに伴い「引当金(流動・非流動)」が412億円増加したこと、「未払法人所得税」が413億円減少したことです。 ③ 資本の状況資本は、2兆7,157億円と前連結会計年度末に比べ1,503億円の増加となりました。主な要因は、当期利益の計上、配当金の支払いおよび取得した自己株式の消却により「利益剰余金」が1,995億円増加したこと、有価証券評価差額金および為替換算の影響により「その他の資本の構成要素」が486億円減少したことです。 (単位:百万円) 前連結会計年度(2024年3月31日)当連結会計年度(2025年3月31日)増減資産合計4,814,1495,088,246274,097負債合計2,248,7552,372,538123,783資本合計2,565,3942,715,708150,314 (3) キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、9,415億円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動による資金の増加は4,921億円(前連結会計年度は7,677億円の増加)となりました。主な要因は、税引前利益4,485億円、減価償却費及び償却費2,325億円、法人所得税の支払額1,732億円などです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動による資金の減少は4,041億円(前連結会計年度は7,037億円の減少)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出(売却による収入との純額)1,687億円、定期預金の増加1,243億円、無形資産の取得及び内部開発に関わる支出944億円などです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動による資金の減少は1,873億円(前連結会計年度は665億円の減少)となりました。主な要因は、親会社の所有者への配当金の支払額786億円、自己株式の取得による支出600億円、リース負債の返済による支出479億円などです。 (単位:百万円) 前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)増減営業活動によるキャッシュ・フロー767,665492,136△275,529投資活動によるキャッシュ・フロー△703,699△404,077299,622財務活動によるキャッシュ・フロー△66,469△187,320△120,851現金及び現金同等物の期末残高1,048,000941,460△106,540 (4) 資本政策の方針当社では資本政策の考え方として“「財務健全性と安定性の実現」「成長投資」「株主還元」の三位一体での実行”を掲げています。事業、市場、商品等の領域において「選択と集中」を進める当社にとって、経営基盤となる「財務健全性と財務安定性」の確保は不可欠であると考えます。そのうえで自動車業界の大変革期における世界最先端の「モノづくり」と「価値づくり」を実現し、SUBARUらしい商品の実現を支える「成長投資」と持続的な企業経営における重要要素と位置付ける「株主還元」のバランスを持った実行を目指しています。資本政策の実行にあたっては、資本コストや株価を意識した経営視点での取り組み実行が重要であると認識しております。2025年3月末時点において、資本コスト(WACC※CAPMベース)は国内金利の上昇傾向を受け7%半ば程度に上昇しましたが、資本収益性(ROE)は12.8%と資本コストを上回る数値で推移しております。加えて2024年8月の株式市場急落、その後の米国における関税政策を主とする自動車産業の不確実性の高まりを受け、PBRは0.7倍、PERは5.8倍となり、特にPERはプライム市場平均に対して低位の水準にあり改善課題と認識しています。この状況を踏まえ、当社では「ROE向上」「最適資金配分/1株あたり価値向上」「PER向上」「実効性の向上」という4つの取り組みテーマの実行により、2030年を見据えた長期目標として「業界高位の収益力」と「ROE10%以上」を追求しています。これらに関しては、経営会議および取締役会等において定期的に報告され、取り組みのアップデートを実施しています。 ①経営資源の配分に関する考え方当社は、財務健全性と安定性の担保に必要となる手元資金水準を考慮しつつ、設備投資や研究開発投資をはじめとする成長投資や株主還元等へ経営資源の適切かつ安定的な配分を目指しています。成長投資に関しては、2030年頃までに最大で約1.5兆円を電動化関連の投資金額として見込み、その内訳として「国内における電池・電動車生産」「電動車開発」「米国における電池・電動車生産」を計画しています。一方で、変化の激しい足元の経営環境を鑑み電動化投資に関する大きな方向性は維持しつつも投資時期を含めた計画見直しを実施しています。株主還元については、不確実性が高い経営環境下において資本効率向上をより意識するとともに、引き続き株主還元を持続的な企業経営の重要な要素と位置づけて取り組むべく、2025年2月に株主還元方針の見直しを公表しました。毎期の業績、投資計画、経営環境などを総合的に勘案したうえで、目標還元水準を総還元性向40%以上とし、配当を株主還元の基本と位置づけ、累進的な配当実現を目指すべくDOE3.5%を設定しています。また、配当額が総還元性向40%を下回る場合は自己株式取得を主として対応していきます。なお、2025年3月期業績に基づく株主還元については、米国における関税政策を主とする不確実性を鑑み、自己株式取得の実施判断を保留としております。 ②資金調達及び資金の流動性に係る分析当社は、当社グループの中期的な資金需要を念頭に置いた資金調達計画を策定し経営会議および取締役会の審議を経て意思決定しています。成長投資およびその他の事業資金については、事業活動により獲得した内部資金に加えて、市場環境に応じた適切な手段により外部から調達することとしており、銀行からの借入及び国内普通社債発行による資金調達を実施しています。手元資金は、2025年3月末時点において3か月超の定期預金を含む現金及び現金同等物の残高として1兆5,897億円となっています。これに加え、未使用のコミットメントライン約2,000億円を有しており、成長投資および変化の激しい事業環境を考慮しても十分な流動性を確保していると考えています。これらは安全性並びに流動性の極めて高い短期金融商品で運用しています。中長期的な資金の確保については、引き続き営業キャッシュ・フローに加え、外部からの調達により行っていきます。安定的な外部資金調達能力の維持向上を重視し、国内の格付機関である格付投資情報センター(R&I)から格付を取得しており、格付は「シングルAマイナス(安定的)」となっています。強固な財務体質を維持し、取引金融機関と良好な関係を構築していることからも、今後の資金調達に関して問題はないと認識しています。なお、連結子会社は原則として銀行などの外部から資金調達を行わず、当社及び関係会社を通じたキャッシュ・マネジメント・サービスやグループ・ファイナンスの活用により、資金調達の集約と資金効率化、流動性の確保を図っています。 (5) 重要性がある会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたっては、様々な見積りによる判断が行なわれていますが、見積りに内在する不確実性により、実際の結果は異なることがあります。 連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針は、「第5 経理の状況 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針、4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しており、特に重要な見積りを伴う会計方針は以下の通りです。 ① 損失評価引当金当社グループは、各報告日において、金融商品に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大したかどうかを評価 しており、当該信用リスクが当初認識以降に著しく増大していない場合には、当該金融商品に係る損失評価引当金を12ヶ月の予想信用損失に等しい金額で測定しています。また、当該金融商品に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大している場合には、当該金融資産に係る損失評価引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定しています。ただし、営業債権、リース債権および契約資産については、常に損失評価引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定しています。 将来、取引先などの財務状況が悪化するなどにより支払能力が低下した場合、引当金の追加計上または貸倒損失が発生する可能性があるため、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があると考えています。 ② 製品保証引当金当社グループは、製品販売時に付与した保証約款に基づく製品保証とともに、主務官庁への届出等に基づいて個別に無償の補修を行っています。 保証約款に基づく製品保証の対象は、各国における保証約款に基づき、期間および走行距離や不具合の原因などにより決定しています。 保証約款に基づく製品保証の保証修理費用は、製品を販売した時点で引当金を認識しており、保証期間内に不具合が発生して部品を修理または交換する際に発生する費用の総額について、過去の補修実績、過去の売上台数を基礎として将来の発生見込みに基づく最善の見積りにより引当計上しています。 主務官庁への届出などに基づく個別の保証修理費用は、経済的便益を有する資源の流出が生じる可能性が高く、その債務の金額について信頼性をもって見積ることができる場合に引当金を認識しており、製品の不具合に関する過去の経験を基礎として算定した1台当たり将来保証修理費用などおよび対象台数に基づく最善の見積りにより引当計上しています。 当社グループは、発生が見込まれる保証修理費用について、現在入手可能な情報に基づき必要十分な金額を引当計上していると考えていますが、製品保証引当金の計算では将来複数年にわたり生じる保証修理費用を予測しているため、実際の保証修理費用が見積りと乖離することにより、製品保証引当金を追加計上する必要が生じる可能性があることから、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があると考えています。③ 従業員給付当社グループは、従業員給付のうち退職給付について、将来の退職給付の支払いに備えるため、当連結会計年度末における退職給付債務および年金資産の見込額に基づき、退職給付を計上していますが、この計算は主として数理計算上で算定される前提条件に基づいて行われています。この前提条件には、割引率、将来の給与水準、退職率、死亡率などが含まれており、それぞれの条件は現時点で十分に合理的と考えられる方法で計算されています。当社は、実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合には、将来期間において認識される費用および債務に影響を与える可能性があるため、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があると考えています。割引率が変動した場合の確定給付制度債務に与える影響額については、連結財務諸表注記の「19 従業員給付(4)数理計算の仮定」を参照ください。 ④ 金融資産当社グループは、価格変動性の高い公開会社の株式、株価の決定が困難である非公開会社の株式、国債、社債および投資信託などを保有しています。 純損益を通じて公正価値で測定する金融資産については、投資価値の変動により損失が発生することがあるため、連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があると考えています。 ⑤ 繰延税金資産繰延税金資産は将来減算一時差異などを使用できるだけの課税所得が稼得される可能性が高い範囲内で認識し、繰延税金負債は原則としてすべての将来加算一時差異について認識しています。当該見積りは、将来の不確実な経済条件の変動などによって影響を受ける可能性があり、実際に発生した課税所得の時期および金額が見積りと異なった場合、翌連結会計年度の有価証券報告書において、繰延税金資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。
役員の状況 FY2025 / 約14,456字
(2) 【役員の状況】① 役員一覧 a.2025年6月23日(有価証券報告書提出日)現在の当社の役員の状況は、以下の通りです。男性9名 女性3名 (役員のうち女性の比率25%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役社長CEO(最高経営責任者)大崎 篤1962年4月19日生1988年4月当社入社2007年4月当社 スバル商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャー2011年6月当社 スバル技術本部 技術管理部長2016年4月当社 執行役員 スバル品質保証本部副本部長2017年4月当社 執行役員 品質保証本部長2018年4月 当社 常務執行役員 CQO(最高品質責任者)品質保証本部長2019年1月 当社 常務執行役員 CQO 品質保証本部長 兼 カスタマーサービス本部長2019年4月当社 専務執行役員 CQO 品質保証本部長2020年4月当社 専務執行役員 CQO 品質保証本部長 兼 品質保証統括室長2021年4月当社 専務執行役員 製造本部長2021年6月当社 取締役専務執行役員 製造本部長2023年4月当社 取締役専務執行役員2023年6月当社 代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)(現)(注4)40,133代表取締役副社長 CRMO(最高リスク管理責任者) 早田 文昭1964年3月18日生1986年4月当社入社2007年4月当社 スバル購買本部 購買企画部長2015年4月当社 執行役員 スバル海外第一営業本部副本部長 兼 北米営業部長2017年4月当社 常務執行役員 経営企画部長2019年4月当社 常務執行役員 経営企画本部長2020年4月 当社 専務執行役員 海外第一営業本部長 兼 スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA)会長 兼 CEO2021年6月 当社 取締役専務執行役員 海外第一営業本部長 兼 スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA)会長 兼 CEO2023年4月当社 取締役専務執行役員2023年6月当社 代表取締役副社長2025年4月当社 代表取締役副社長CRMO(最高リスク管理責任者)(現)(注4)23,743 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役会長中村 知美1959年5月17日生1982年4月当社入社2004年6月当社 スバル国内営業本部 マーケティング推進部長2011年4月当社 執行役員 戦略本部副本部長 兼 経営企画部長2011年6月当社 執行役員 戦略本部長 兼 経営企画部長2013年4月当社 執行役員 スバルグローバルマーケティング本部副本部長 兼 スバル海外第一営業本部副本部長 兼 スバル海外第二営業本部副本部長2014年4月当社 常務執行役員 スバル海外第一営業本部長 兼 スバル オブ アメリカ インク(SOA) 会長2016年4月当社 専務執行役員 スバル海外第一営業本部長 兼 スバル オブ アメリカ インク(SOA) 会長2018年4月当社 専務執行役員2018年6月当社 代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)2023年6月当社 取締役会長(現)(注4)57,961取締役専務執行役員水間 克之1960年4月3日生1984年4月株式会社日本興業銀行 入行2012年4月株式会社みずほコーポレート銀行 執行役員 アジア・オセアニア業務管理部長2014年4月株式会社みずほ銀行 常務執行役員 アジア・オセアニア地域ユニット長2015年10月株式会社みずほフィナンシャルグループ 常務執行役員(兼任)2016年4月当社 常務執行役員 スバル海外第二営業本部副本部長2017年4月当社 常務執行役員 海外第二営業本部長2018年4月当社 専務執行役員 海外第一営業本部長 兼 海外第二営業本部長2020年4月当社 専務執行役員 海外第二営業本部長2021年4月当社 専務執行役員 CFO(最高財務責任者)兼 CRMO(最高リスク管理責任者)2021年6月当社 取締役専務執行役員 CFO 兼 CRMO2025年4月当社 取締役専務執行役員(現)(注4)26,852 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役専務執行役員CTO(最高技術責任者)藤貫 哲郎1963年8月30日生1986年4月当社入社2010年1月当社 スバル技術本部 車両研究実験第一部主管2019年4月当社 執行役員 第一技術本部副本部長2019年8月当社 執行役員 技術統括本部長 兼 第一技術本部副本部長 兼 技術研究所長2020年4月当社 執行役員 CTO(最高技術責任者) 技術統括本部長 兼 技術研究所長2021年4月 当社 常務執行役員 CTO 技術本部長 兼 技術研究所長2023年4月 当社 専務執行役員 CTO2023年6月当社 取締役専務執行役員 CTO(現)(注4)21,165 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役土井 美和子1954年6月2日生1979年4月東京芝浦電気株式会社(現 株式会社東芝)総合研究所(現研究開発センター)入社2005年7月同社 研究開発センターヒューマンセントリックラボラトリー 技監2006年7月同社 研究開発センター 技監2008年7月同社 研究開発センター 首席技監2014年6月同社 退職2020年6月当社 取締役(現)(注4)400取締役八馬 史尚1959年12月8日生1983年4月味の素株式会社入社1998年7月インドネシア味の素販売株式会社 代表取締役社長2008年7月アメリカ味の素株式会社 取締役副社長2013年6月味の素株式会社 執行役員2015年6月同社 常務執行役員2015年6月株式会社J-オイルミルズ 代表取締役社長2016年6月同社 代表取締役社長 執行役員2022年4月同社 取締役2022年6月同社 取締役 退任2023年6月当社 取締役(現)(注4)1,000取締役山下 茂1958年2月14日生1981年3月ピジョン株式会社入社1997年2月PIGEON INDUSTRIES(THAILAND)CO., LTD. 代表取締役社長2004年7月LANSINOH LABORATORIES, INC. 代表取締役社長2007年4月ピジョン株式会社執行役員海外事業本部長2009年4月同社 取締役海外事業本部長2011年4月同社 常務取締役人事総務本部 兼 海外事業本部 兼 中国事業本部担当2012年4月同社 取締役常務執行役員海外事業本部長2013年4月同社 代表取締役社長2019年4月同社 代表取締役会長 兼 取締役会議長2023年3月同社 代表取締役会長 兼 取締役会議長 退任2024年6月当社 取締役(現)(注4)3,000 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)常勤監査役加藤 洋一1959年9月14日生1983年4月通商産業省(現経済産業省)入省2010年7月経済産業省 中部経済産業局長2011年8月同省 中小企業庁 事業環境部長2012年9月内閣官房内閣審議官(国家戦略室)2012年12月経済産業省 大臣官房政策評価審議官2013年6月同省 地域経済産業審議官2014年10月当社 執行役員2015年4月当社 執行役員 渉外部長2016年4月当社 常務執行役員 渉外部長2017年4月 当社 常務執行役員 渉外部長 兼 経営管理本部長2017年6月 当社 取締役常務執行役員 渉外部長 兼 経営管理本部長2018年4月当社 取締役専務執行役員 法務部長2018年10月当社 取締役専務執行役員2019年4月当社 取締役専務執行役員 CRMO(最高リスク管理責任者)2021年4月当社 取締役専務執行役員2021年6月当社 常勤監査役(現)(注5)11,129常勤監査役堤 ひろみ1957年4月25日生1980年4月当社入社2002年6月当社 広報部長2006年6月当社 スバル商品企画本部 商品企画部長2013年4月当社 執行役員 スバルカスタマーセンター長2015年4月当社 執行役員 人事部長 兼 スバルブルーム株式会社 代表取締役社長2017年4月当社 常務執行役員 人事部長2020年4月当社 常務執行役員2020年6月当社 常勤監査役(現)(注8)19,056監査役古澤 ゆり1963年7月22日生1986年4月運輸省入省2000年12月経済協力開発機構(OECD)アドミニストレーター2004年7月国土交通省総合政策局国際企画室企画官2006年7月海上保安庁総務部国際・危機管理官2008年7月内閣官房内閣参事官(内閣官房副長官補付)2011年8月株式会社資生堂 国際事業部国際営業部担当次長2014年7月国土交通省大臣官房審議官(国際担当)2015年9月観光庁審議官2016年6月内閣官房内閣人事局内閣審議官2019年7月国土交通省大臣官房付2019年7月同省 退職2022年6月当社 監査役(現)(注6)1,100 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)監査役桝田 恭正1957年2月27日生1980年4月藤沢薬品工業株式会社(現アステラス製薬株式会社)入社2008年6月同社 執行役員 兼 経営推進部長2011年6月同社 執行役員財務担当 兼 経営推進部長2012年4月同社 執行役員財務担当(CFO)2012年6月同社 上席執行役員 財務担当(CFO)2017年4月同社 上席執行役員社長付2017年6月有限責任監査法人トーマツ 独立非業務執行役員2018年6月デロイトトーマツ合同会社 独立非業務執行役員2018年6月オリンパス株式会社 社外取締役2021年6月同社 社外取締役 監査委員長2023年6月当社 監査役(現)2024年6月オリンパス株式会社 退任(注7)0計167,545 (注) 1.取締役 土井 美和子氏、八馬 史尚氏および山下 茂氏は、社外取締役です。2.監査役 古澤 ゆり氏および桝田 恭正氏は、社外監査役です。3.当社の取締役・監査役候補者の指名の方針および手続は以下の通りです。 ・取締役会は、当社の経営理念、実効的なコーポレートガバナンス、持続的な成長および中長期的な企業価値の向上を実現するため、当社の取締役・監査役として相応しい豊富な経験と高い能力・見識および高度な専門性を有する人物を取締役・監査役候補者に指名します。 ・取締役会は、取締役会全体の多様性等に配慮するとともに、独立した立場から経営の監督機能を担い、経営の透明性と株主価値の向上を図る観点から、複数の独立した社外取締役を指名します。 ・取締役・監査役候補者は、役員人事の決定における公正性・透明性を確保するため、取締役会の諮問に基づき、役員指名会議が、独立社外取締役も含めた委員による十分な審議に基づいて承認した指名案を取締役会へ答申し、取締役会の決議をもって決定します。 ・役員指名会議は、取締役会の決議により社外取締役が過半数となる構成とし、議長は取締役会の決議によって選任されます。 ・監査役候補者の指名を行うにあたっては、監査役会の同意を得ています。 ・取締役・監査役候補者の指名を行う際は、個々の指名について、経歴、兼職の状況、見識および当社において期待される役割等、その理由について取締役会で説明を行います。4.2024年6月19日開催の第93期定時株主総会における選任後1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで5.2021年6月23日開催の第90期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで6.2022年6月22日開催の第91期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで7.2023年6月21日開催の第92期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで8.2024年6月19日開催の第93期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで9.当社は、取締役 土井 美和子氏、八馬 史尚氏、山下 茂氏、および 監査役 古澤 ゆり氏、桝田 恭正氏を、株式会社東京証券取引所の定めに基づく独立役員として届け出ています。 10.当社はグループ経営の意思決定と監督機能の強化を目的とした取締役会の活性化を図るとともに、業務執行の責任の明確化と迅速化を図るため、執行役員制度を導入しています。 2025年6月23日(有価証券報告書提出日)現在の執行役員は下記の通り27名(取締役を兼務している者を除く)です。江森 朋晃専務執行役員、経営企画本部長吉田 直司専務執行役員、海外営業本部長 小林 達朗常務執行役員、CBBO(Chief Battery Business Officer 最高バッテリービジネス責任者)庄司 仁也常務執行役員江里口 磨常務執行役員、CQO(最高品質責任者)、カスタマーファースト推進本部長 兼 品質保証統括室長乾 保常務執行役員、技術本部長 兼 技術研究所長阿部 一博常務執行役員、CCBO(Chief Connected Business Officer 最高コネクトビジネス責任者)戸田 真介常務執行役員、CFO(最高財務責任者)、スバルファイナンス株式会社 代表取締役社長綿引 洋常務執行役員、調達本部長 福水 良太常務執行役員、モノづくり本部長 兼 群馬製作所長渡邊 郁夫常務執行役員、CMzO(Chief Monozukuri Officer 最高モノづくり責任者)、技術本部副本部長吾郷 進平常務執行役員、環境委員長、社会貢献委員長堀 陽一常務執行役員、海外営業本部副本部長 兼 スバル オブ アメリカ(SOA) 会長 兼 CEO(最高経営責任者)村田 眞一執行役員、CLO(Chief Logistics Officer)、物流本部長 兼 総務部長植島 和樹執行役員、商品事業本部長 兼 経営企画本部副本部長加藤 章浩執行役員、カスタマーファースト推進本部副本部長中沢 克文執行役員、国内営業本部長河合 功介執行役員、CCIO(Chief Cost Innovation Officer 最高コスト改革責任者)、コストイノベーション推進部長 兼 経営企画本部副本部長 兼 技術本部副本部長 兼 商品事業本部副本部長 兼 調達本部副本部長齋藤 義弘執行役員、航空宇宙カンパニー プレジデント柴田 英司執行役員、CDCO(Chief Digital Car Officer 最高デジタルカー責任者)、技術本部副本部長板東 信行執行役員、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA) 会長 兼 CEO(最高経営責任者)辻 裕里執行役員、CIO(最高情報責任者)、IT戦略本部長草深 英行執行役員、CHRO(Chief Human Resources Officer 最高人財責任者)、人事部長田畑 秀大執行役員、海外営業本部副本部長 兼 海外企画部長佐野 隆之執行役員、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA) エグゼクティブヴァイスプレジデント(EVP)岡本 一樹執行役員、CTO室長渡森 孝有執行役員、技術本部副本部長 b.2025年6月25日開催予定の第94期定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役会8名選任の件」、「監査役1名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社の役員の状況は以下の通りとなる予定です。① 役員一覧 男性9名 女性3名 (役員のうち女性の比率25%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役社長CEO(最高経営責任者)大崎 篤1962年4月19日生1988年4月当社入社2007年4月当社 スバル商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャー2011年6月当社 スバル技術本部 技術管理部長2016年4月当社 執行役員 スバル品質保証本部副本部長2017年4月当社 執行役員 品質保証本部長2018年4月 当社 常務執行役員 CQO(最高品質責任者)品質保証本部長2019年1月 当社 常務執行役員 CQO 品質保証本部長 兼 カスタマーサービス本部長2019年4月当社 専務執行役員 CQO 品質保証本部長2020年4月当社 専務執行役員 CQO 品質保証本部長 兼 品質保証統括室長2021年4月当社 専務執行役員 製造本部長2021年6月当社 取締役専務執行役員 製造本部長2023年4月当社 取締役専務執行役員2023年6月当社 代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)(現)(注4)40,133代表取締役副社長 CRMO(最高リスク管理責任者) 早田 文昭1964年3月18日生1986年4月当社入社2007年4月当社 スバル購買本部 購買企画部長2015年4月当社 執行役員 スバル海外第一営業本部副本部長 兼 北米営業部長2017年4月当社 常務執行役員 経営企画部長2019年4月当社 常務執行役員 経営企画本部長2020年4月 当社 専務執行役員 海外第一営業本部長 兼 スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA)会長 兼 CEO2021年6月 当社 取締役専務執行役員 海外第一営業本部長 兼 スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA)会長 兼 CEO2023年4月当社 取締役専務執行役員2023年6月当社 代表取締役副社長2025年4月当社 代表取締役副社長CRMO(最高リスク管理責任者)(現)(注4)23,743 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役会長中村 知美1959年5月17日生1982年4月当社入社2004年6月当社 スバル国内営業本部 マーケティング推進部長2011年4月当社 執行役員 戦略本部副本部長 兼 経営企画部長2011年6月当社 執行役員 戦略本部長 兼 経営企画部長2013年4月当社 執行役員 スバルグローバルマーケティング本部副本部長 兼 スバル海外第一営業本部副本部長 兼 スバル海外第二営業本部副本部長2014年4月当社 常務執行役員 スバル海外第一営業本部長 兼 スバル オブ アメリカ インク(SOA) 会長2016年4月当社 専務執行役員 スバル海外第一営業本部長 兼 スバル オブ アメリカ インク(SOA) 会長2018年4月当社 専務執行役員2018年6月当社 代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)2023年6月当社 取締役会長(現)(注4)57,961取締役専務執行役員CTO(最高技術責任者)藤貫 哲郎1963年8月30日生1986年4月当社入社2010年1月当社 スバル技術本部 車両研究実験第一部主管2019年4月当社 執行役員 第一技術本部副本部長2019年8月当社 執行役員 技術統括本部長 兼 第一技術本部副本部長 兼 技術研究所長2020年4月当社 執行役員 CTO(最高技術責任者) 技術統括本部長 兼 技術研究所長2021年4月 当社 常務執行役員 CTO 技術本部長 兼 技術研究所長2023年4月 当社 専務執行役員 CTO2023年6月当社 取締役専務執行役員 CTO(現)(注4)21,165 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役常務執行役員CFO(最高財務責任者)戸田 真介1966年7月16日生1990年4月株式会社日本興業銀行入行2015年4月株式会社みずほ銀行 欧州業務部長2015年10月株式会社みずほフィナンシャルグループ 欧州業務部長2018年4月同社 グローバルコーポレート業務部長株式会社みずほ銀行 グローバルコーポレート業務部長2019年4月株式会社みずほ銀行 執行役員欧州地域本部副本部長2020年4月同社 常務執行役員 欧州地域副本部長2020年5月株式会社みずほフィナンシャルグループ 常務執行役員 兼 欧州地域本部長株式会社みずほ銀行 常務執行役員 欧州地域本部長2021年7月株式会社みずほフィナンシャルグループ グループ執行役員 兼 欧州地域本部長株式会社みずほ銀行 常務執行役員 欧州地域本部長2023年5月当社 常務執行役員 海外第二営業本部副本部長 兼 経営企画本部副本部長2025年4月当社 常務執行役員 CFO(最高財務責任者)スバルファイナンス株式会社 代表取締役社長2025年6月当社 取締役常務執行役員 CFO(最高財務責任者)スバルファイナンス株式会社 代表取締役社長(現)(注4)5,546 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役土井 美和子1954年6月2日生1979年4月東京芝浦電気株式会社(現 株式会社東芝)総合研究所(現研究開発センター)入社2005年7月同社 研究開発センターヒューマンセントリックラボラトリー 技監2006年7月同社 研究開発センター 技監2008年7月同社 研究開発センター 首席技監2014年6月同社 退職2020年6月当社 取締役(現)(注4)400取締役八馬 史尚1959年12月8日生1983年4月味の素株式会社入社1998年7月インドネシア味の素販売株式会社 代表取締役社長2008年7月アメリカ味の素株式会社 取締役副社長2013年6月味の素株式会社 執行役員2015年6月同社 常務執行役員2015年6月株式会社J-オイルミルズ 代表取締役社長2016年6月同社 代表取締役社長 執行役員2022年4月同社 取締役2022年6月同社 取締役 退任2023年6月当社 取締役(現)(注4)1,000取締役山下 茂1958年2月14日生1981年3月ピジョン株式会社入社1997年2月PIGEON INDUSTRIES(THAILAND)CO., LTD. 代表取締役社長2004年7月LANSINOH LABORATORIES, INC. 代表取締役社長2007年4月ピジョン株式会社執行役員海外事業本部長2009年4月同社 取締役海外事業本部長2011年4月同社 常務取締役人事総務本部 兼 海外事業本部 兼 中国事業本部担当2012年4月同社 取締役常務執行役員海外事業本部長2013年4月同社 代表取締役社長2019年4月同社 代表取締役会長 兼 取締役会議長2023年3月同社 代表取締役会長 兼 取締役会議長 退任2024年6月当社 取締役(現)(注4)3,000 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)常勤監査役堤 ひろみ1957年4月25日生1980年4月当社入社2002年6月当社 広報部長2006年6月当社 スバル商品企画本部 商品企画部長2013年4月当社 執行役員 スバルカスタマーセンター長2015年4月当社 執行役員 人事部長 兼 スバルブルーム株式会社 代表取締役社長2017年4月当社 常務執行役員 人事部長2020年4月当社 常務執行役員2020年6月当社 常勤監査役(現)(注7)19,056常勤監査役庄司 仁也1963年12月31日生1988年4月当社入社2009年4月当社 人事担当部長2011年6月スバル オブ アメリカ インク(SOA)出向 セールス&マーケティング ヴァイス・プレジデント2016年4月当社 スバルグローバルマーケティング本部副本部長2017年4月当社 執行役員 海外第一営業本部副本部長 兼 スバル オブ アメリカ インク(SOA) エグゼクティブ ヴァイス・プレジデント2020年4月当社 常務執行役員 海外第一営業本部副本部長 兼 スバル オブ アメリカ インク(SOA) エグゼクティブ ヴァイス・プレジデント2021年4月当社 常務執行役員 海外第二営業本部長2022年4月当社 常務執行役員 海外第二営業本部長 兼 部品用品本部長2025年4月当社 常務執行役員2025年6月当社 常勤監査役(現)(注8)19,542監査役古澤 ゆり1963年7月22日生1986年4月運輸省入省2000年12月経済協力開発機構(OECD)アドミニストレーター2004年7月国土交通省総合政策局国際企画室企画官2006年7月海上保安庁総務部国際・危機管理官2008年7月内閣官房内閣参事官(内閣官房副長官補付)2011年8月株式会社資生堂 国際事業部国際営業部担当次長2014年7月国土交通省大臣官房審議官(国際担当)2015年9月観光庁審議官2016年6月内閣官房内閣人事局内閣審議官2019年7月国土交通省大臣官房付2019年7月同省 退職2022年6月当社 監査役(現)(注5)1,100 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)監査役桝田 恭正1957年2月27日生1980年4月藤沢薬品工業株式会社(現アステラス製薬株式会社)入社2008年6月同社 執行役員 兼 経営推進部長2011年6月同社 執行役員財務担当 兼 経営推進部長2012年4月同社 執行役員財務担当(CFO)2012年6月同社 上席執行役員 財務担当(CFO)2017年4月同社 上席執行役員社長付2017年6月有限責任監査法人トーマツ 独立非業務執行役員2018年6月デロイトトーマツ合同会社 独立非業務執行役員2018年6月オリンパス株式会社 社外取締役2021年6月同社 社外取締役 監査委員長2023年6月当社 監査役(現)2024年6月オリンパス株式会社 退任(注6)0計167,545 (注) 1.取締役 土井 美和子氏、八馬 史尚氏および山下 茂氏は、社外取締役です。2.監査役 古澤 ゆり氏および桝田 恭正氏は、社外監査役です。3.当社の取締役・監査役候補者の指名の方針および手続は以下の通りです。 ・取締役会は、当社の経営理念、実効的なコーポレートガバナンス、持続的な成長および中長期的な企業価値の向上を実現するため、当社の取締役・監査役として相応しい豊富な経験と高い能力・見識および高度な専門性を有する人物を取締役・監査役候補者に指名します。 ・取締役会は、取締役会全体の多様性等に配慮するとともに、独立した立場から経営の監督機能を担い、経営の透明性と株主価値の向上を図る観点から、複数の独立した社外取締役を指名します。 ・取締役・監査役候補者は、役員人事の決定における公正性・透明性を確保するため、取締役会の諮問に基づき、ガバナンス・役員指名会議が、独立社外取締役も含めた委員による十分な審議に基づいて承認した指名案を取締役会へ答申し、取締役会の決議をもって決定します。 ・ガバナンス・役員指名会議は、取締役会の決議により社外取締役が過半数となる構成とし、議長は取締役会の決議によって選任されます。 ・監査役候補者の指名を行うにあたっては、監査役会の同意を得ています。 ・取締役・監査役候補者の指名を行う際は、個々の指名について、経歴、兼職の状況、見識および当社において期待される役割等、その理由について取締役会で説明を行います。4.2025年6月25日開催の第94期定時株主総会における選任後1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで5.2022年6月22日開催の第91期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで6.2023年6月21日開催の第92期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで7.2024年6月19日開催の第93期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで8.2025年6月25日開催の第94期定時株主総会における選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時まで9.当社は、取締役 土井 美和子氏、八馬 史尚氏、山下 茂氏、および 監査役 古澤 ゆり氏、桝田 恭正氏を、株式会社東京証券取引所の定めに基づく独立役員として届け出ています。 10.当社はグループ経営の意思決定と監督機能の強化を目的とした取締役会の活性化を図るとともに、業務執行の責任の明確化と迅速化を図るため、執行役員制度を導入しています。 2025年6月25日開催予定の第94期定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役会8名選任の件」、「監査役1名選任の件」が承認可決されますと、当社の執行役員は下記の通り25名(取締役を兼務している者を除く)となる予定です。 江森 朋晃専務執行役員、経営企画本部長吉田 直司専務執行役員、海外営業本部長 小林 達朗常務執行役員、CBBO(Chief Battery Business Officer 最高バッテリービジネス責任者)江里口 磨常務執行役員、CQO(最高品質責任者)、カスタマーファースト推進本部長 兼 品質保証統括室長乾 保常務執行役員、技術本部長 兼 技術研究所長阿部 一博常務執行役員、CCBO(Chief Connected Business Officer 最高コネクトビジネス責任者)綿引 洋常務執行役員、調達本部長 福水 良太常務執行役員、モノづくり本部長 兼 群馬製作所長渡邊 郁夫常務執行役員、CMzO(Chief Monozukuri Officer 最高モノづくり責任者)、技術本部副本部長吾郷 進平常務執行役員、環境委員長、社会貢献委員長堀 陽一常務執行役員、海外営業本部副本部長 兼 スバル オブ アメリカ(SOA) 会長 兼 CEO(最高経営責任者)村田 眞一執行役員、CLO(Chief Logistics Officer 最高物流責任者)、物流本部長 兼 総務部長植島 和樹執行役員、商品事業本部長 兼 経営企画本部副本部長加藤 章浩執行役員、カスタマーファースト推進本部副本部長中沢 克文執行役員、国内営業本部長河合 功介執行役員、CCIO(Chief Cost Innovation Officer 最高コスト改革責任者)、コストイノベーション推進部長 兼 経営企画本部副本部長 兼 技術本部副本部長 兼 商品事業本部副本部長 兼 調達本部副本部長齋藤 義弘執行役員、航空宇宙カンパニー プレジデント柴田 英司執行役員、CDCO(Chief Digital Car Officer 最高デジタルカー責任者)、技術本部副本部長板東 信行執行役員、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA) 会長 兼 CEO(最高経営責任者)辻 裕里執行役員、CIO(最高情報責任者)、IT戦略本部長草深 英行執行役員、CHRO(Chief Human Resources Officer 最高人財責任者)、人事部長田畑 秀大執行役員、海外営業本部副本部長 兼 海外企画部長佐野 隆之執行役員、スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク(SIA) エグゼクティブヴァイスプレジデント(EVP)岡本 一樹執行役員、CTO室長渡森 孝有執行役員、技術本部副本部長 ② 社外取締役、社外監査役の機能・役割および選任状況についての考え方当社は社外取締役3名、社外監査役2名を選任しています。社外取締役には、経営陣から独立した立場からのモニタリング機能と、広範かつ高度な知見に基づく当社経営に対する的確な助言者の役割を期待して選任しています。 土井 美和子氏は、電機メーカーにおける情報技術分野の研究者・責任者としての豊富な経験と高い見識を有し、その高度な専門性に基づき政府の委員会委員等も多数歴任されていることから、取締役として適任であると考えます。同氏と当社の間には、人的関係、資本的関係または取引関係(社外取締役の報酬を除きます。)その他の利害関係はありません。なお、同氏は、「役員の状況」に記載の通り、当社株式を保有しています。また、同氏は、過去には、株式会社東芝研究開発センター首席技監でしたが、同社と当社の間には、株主・投資者の判断に影響を及ぼす恐れがあると考えられる規模・性質の取引関係はなく、人的関係、資本的関係その他の利害関係もありません。八馬 史尚氏は、食品業界の製造販売企業において監督と執行の両面から企業経営に携わられ、企業経営者としての豊富な経験と幅広い知識を備えていることから、取締役として適任であると考えます。同氏と当社の間には、人的関係、資本的関係または取引関係(社外取締役の報酬を除きます。)その他の利害関係はありません。なお、同氏は、「役員の状況」に記載の通り、当社株式を保有しています。また、同氏は、過去には、株式会社J-オイルミルズの取締役でしたが、同社と当社の間には、株主・投資者の判断に影響を及ぼす恐れがあると考えられる規模・性質の取引関係はなく、人的関係、資本的関係その他の利害関係もありません。山下 茂氏は、育児・マタニティ・女性ケア・ホームヘルスケア・介護用品等の業界の製造販売企業において監督と執行の両面から企業経営に携わられ、企業経営者としての豊富な経験と幅広い知識を備えていることから、取締役として適任であると考えます。同氏と当社の間には、人的関係、資本的関係または取引関係(社外取締役の報酬を除きます。)その他の利害関係はありません。なお、同氏は、「役員の状況」に記載の通り、当社株式を保有しています。また、同氏は、過去には、ピジョン株式会社の取締役でしたが、同社と当社の間には、株主・投資者の判断に影響を及ぼす恐れがあると考えられる規模・性質の取引関係はなく、人的関係、資本的関係その他の利害関係もありません。 社外監査役には、経営陣から独立した経営監視機能として、広範かつ高度な知見に基づく適法性・妥当性の観点からの監査の役割を期待して選任をしています。古澤 ゆり氏は、国土交通省において要職を歴任し、内閣の機関では、働き方改革・女性活躍・ダイバーシティ推進にも携わり、また、民間企業での海外事業展開も経験しており、幅広い視野と高い見識を有していることから、社外監査役として適任であると考えます。なお、同氏は、「役員の状況」に記載の通り、当社株式を保有しています。同氏と当社との間には、人的関係または取引関係(社外監査役の報酬を除きます。)その他の利害関係はありません。桝田 恭正氏は、企業経営者としての豊富な経験と幅広い知識を備え、なかでも企業活動における財務・会計に関する十分な知見を有していることから、社外監査役として適任であると考えます。同氏と当社との間には、人的関係または取引関係(社外監査役の報酬を除きます。)その他の利害関係はありません。また、同氏は、過去には、アステラス製薬株式会社の上席執行役員財務担当(CFO)でしたが、同社と当社の間には、人的関係、資本的関係または取引関係その他の利害関係はありません。 当社は社外役員の独立性に関する基準を定め、社外取締役および社外監査役を選任しており、この基準に照らして、上記社外取締役および社外監査役を独立性のある「独立役員」と位置付けています。
※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2026年度)。
全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。
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