TOPPANホールディングス株式会社 7911

その他製品 JP 健全性: S (85点)

データ取得日: 2026-06-20 | 過去14年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-04-29 / claude-opus-4-6-v2
TOPPANホールディングス(旧凸版印刷)は印刷技術を起点に事業領域を大幅に拡張した総合メーカー。パッケージング、半導体フォトマスク、ディスプレイ材料、セキュリティ関連まで幅広い事業を展開し、印刷会社から高機能材料メーカーへの転換を推進している。半導体向けフォトマスクでは世界トップクラスのシェアを持ち、先端技術領域での成長が加速している。

売上1兆7,180億円(前年比+2.4%)と堅調な増収。営業利益841億円(営業利益率4.9%)、純利益893億円と非常に高い利益水準を実現。半導体関連事業の伸長とパッケージング事業の安定が業績を支えた。ROE6.3%と安定した資本効率。

自己資本比率51.4%、財務健全性スコア85点と健全な財務基盤。営業CF648億円、FCF1,118億円と巨額のキャッシュ創出力。EPS296円に対しPER13.7倍、配当56円で配当性向は約19%。半導体の微細化進展に伴うフォトマスク需要の拡大とDX関連のセキュリティソリューション需要が中長期の成長ドライバー。
English version
TOPPAN Holdings (formerly Toppan Printing) is a comprehensive manufacturer that has substantially expanded its business scope from printing technology. The company operates across diverse fields including packaging, semiconductor photomasks, display materials, and security-related products, advancing its transformation from a printing company to a high-function materials manufacturer. In semiconductor photomasks for advanced semiconductors, the company holds world-leading market share, with accelerating growth in advanced technology domains. Sales of 1.718 trillion (+2.4% YoY) showed solid growth. Operating profit of 84.1 billion (4.9% margin) and net income of 89.3 billion represent extremely high profit levels, supported by expansion in semiconductor-related operations and stability in packaging business. ROE of 6.3% maintains stable capital efficiency. Equity ratio of 51.4%, with financial health score of 85 points reflects a sound financial foundation. Operating cash flow of 64.8 billion and free cash flow of 111.8 billion demonstrate massive cash generation capability. With EPS of 296 and PER of 13.7x, dividend of 56 reflects a payout ratio of approximately 19%. Expanded photomask demand accompanying semiconductor miniaturization and growing DX-related security solution demand serve as medium-to-long-term growth drivers.

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 次期通期予想(2026-05-14 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2025年度) 増減
売上高 19,250億円 17,180億円 +12.1%
営業利益 800億円 841億円 -4.9%
純利益 550億円 893億円 -38.4%
EPS 198.57円 295.98円 -32.9%
1株配当 (DPS) 58.00円 56.00円 +3.6%
予想PER* 20.5倍 13.7倍 (実績)
予想配当利回り* 1.43% 1.38% (実績)

※ 業績予想は企業発表値です。期末決算と同時に発表された次期予想です。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2025年度)

主要指標

ROE 6.0%
PER 13.7倍
PBR 0.91倍
配当利回り 1.38%
配当性向 18.9%

収益性

ROA 3.6%
売上総利益率 24.0%
営業利益率 4.9%
純利益率 5.2%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 +2.4% +3.5% +2.9%
営業利益 +13.1%
純利益 +20.4% -10.2%
EPS +27.8% -6.8%

安全性

自己資本比率 56.4%
流動比率 171.0%
D/Eレシオ 0.33倍

派生指標 参考

時価総額* 10,534億円
ネットキャッシュ* 2,855億円
Net Debt/EBITDA* -1.76倍
EV/EBITDA* 4.7倍
FCFマージン* 6.5%
DOE* 1.25%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: その他製品 日経225内同業 5社

指標 自社 日経225 同業平均
(5社)
EDINET 全体平均
(112社)
同業平均との偏差
ROE 6.0% 9.1% 5.4% -3.13pt
PER 13.7倍 26.4倍 -12.70
PBR 0.91倍 2.27倍 -1.36
配当利回り 1.38% 2.17% -0.79pt
配当性向 18.9% 61.8% -42.84pt
ROA 3.6% 6.3% -2.75pt
売上総利益率 24.0% 37.2% -13.20pt
営業利益率 4.9% 10.9% 5.0% -6.02pt
純利益率 5.2% 10.0% -4.80pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2025年度)

営業CF 648億円
投資CF 470億円
財務CF 1,203億円
設備投資 1,679億円
現金等残高 7,531億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2025 648億円 470億円 1,203億円 1,118億円 1,679億円 7,531億円
2024 1,571億円 ▲83億円 ▲857億円 1,488億円 1,134億円 5,228億円
2023 1,061億円 ▲314億円 ▲501億円 747億円 921億円 4,476億円
2022 647億円 328億円 ▲1,870億円 976億円 582億円 4,143億円
2021 769億円 812億円 422億円 1,581億円 608億円 4,972億円
2020 921億円 ▲351億円 ▲327億円 570億円 864億円 2,969億円
2019 768億円 ▲739億円 ▲13億円 29億円 685億円 2,730億円
2018 718億円 ▲751億円 ▲171億円 ▲32億円 2,733億円
2017 908億円 ▲405億円 ▲451億円 504億円 2,951億円
2016 1,016億円 ▲553億円 ▲893億円 463億円 2,927億円
2015 1,041億円 ▲706億円 99億円 335億円 3,359億円
2014 1,180億円 ▲1,086億円 150億円 94億円 2,877億円
2013 1,036億円 ▲521億円 71億円 515億円 2,561億円
2012 835億円 ▲890億円 ▲898億円 ▲56億円 1,908億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2025年度)

項目 金額 売上比
売上高 17,180億円 100.0%
売上原価 13,049億円 76.0%
売上総利益 4,130億円 24.0%
販管費 3,290億円 19.1%
営業利益 841億円 4.9%
経常利益 886億円 5.2%
純利益 893億円 5.2%

※ 会計基準: 日本基準 (JP GAAP) / 有報提出日: 2025-06-26 15:51。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。

貸借対照表(2025年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 25,151億円 100.0%
現金等 7,531億円 29.9%
その他資産 17,620億円 70.1%
負債・純資産
総負債 10,965億円 43.6%
有利子負債 4,676億円 18.6%
その他負債 6,289億円 25.0%
純資産 14,186億円 56.4%
自己資本 11,576億円 46.0%
うち利益剰余金 10,470億円 41.6%
非支配株主持分等 2,610億円 10.4%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2025年度)

従業員数 51,988人 1人当たり売上 33百万円
研究開発費 269億円 売上比 1.57%
減価償却費 778億円 売上比 4.53%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去14年分)

健全性スコア (2025年度) 85点 ランク S
業種ベンチマーク 改善余地が大きい。優先課題: 原価率・販管費率の見直しによる営業利益率の改善 強み 1項目 / 弱み 3項目
直近の評価コメントを見る (2025年度)

信用評価

自己資本比率 51.4%。財務基盤は非常に堅い

投資評価

PER 13.7倍で割安圏

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-05-14 15:30 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) Q4 18,050億円 +5.0% 671億円 -21.1% 648億円 -28.1% 227.1 PDF
2026-02-14 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) Q3 13,228億円 +5.2% 448億円 -15.1% 581億円 -19.6% 203.0
2026-02-13 15:30 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) Q3 13,228億円 +5.2% 448億円 -15.1% 581億円 -19.6% 203.0 PDF
2025-11-14 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) Q2 8,636億円 +4.3% 248億円 -12.8% 299億円 -9.2% 103.9
2025-08-14 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) Q1 3,976億円 -1.3% 135億円 +20.1% 94億円 -4.8% 32.4
業績概況・今後の見通し(2026-05-14 発表分) 約32,008字

qualitative.htm
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況……………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況……………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況……………………………………………………………4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況………………………………………………4
(4)今後の見通し………………………………………………………………………5
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当……………………………6
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方…………………………………………6
3.連結財務諸表及び主な注記…………………………………………………………7
(1)連結貸借対照表……………………………………………………………………7
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書………………………………………9
連結損益計算書……………………………………………………………………9
連結包括利益計算書………………………………………………………………11
(3)連結株主資本等変動計算書………………………………………………………12
(4)連結キャッシュ・フロー計算書…………………………………………………14
(5)連結財務諸表に関する注記事項…………………………………………………16
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………16
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ………………………16
(会計方針の変更に関する注記) ………………………………………………16
(表示方法の変更に関する注記) ………………………………………………17
(連結損益計算書関係) …………………………………………………………17
(セグメント情報等の注記) ……………………………………………………20
(企業結合等関係) ………………………………………………………………24
(収益認識関係) …………………………………………………………………30
(1株当たり情報の注記) ………………………………………………………31
(追加情報の注記) ………………………………………………………………31
(重要な後発事象の注記) ………………………………………………………32
1.経営成績等の概況
当連結会計年度の期首より、在外子会社等の収益及び費用は、決算日の直物為替相場により円貨に換算する方法から、期中平均為替相場により円貨に換算する方法に変更し、遡及適用後の前連結会計年度の数値との比較を行っております。
(1)当期の経営成績の概況
(利益率) (単位:百万円)
売上高
営業利益
経常利益
親会社株主に帰属する
当期純利益
当期
1,805,033
(3.7%)
67,108
(4.2%)
75,724
(3.6%)
64,801
前期
1,719,512
(4.9%)
85,066
(5.2%)
89,578
(5.2%)
90,144
伸率
増減
5.0%
85,521
△21.1%
△17,957
△15.5%
△13,853
△28.1%
△25,342
(利益率) (単位:百万円)
情報コミュニケー
ション事業分野
生活・産業
事業分野
エレクトロニクス
事業分野
調整額
連結
当期
売上高
923,295
723,000
186,310
△27,573
1,805,033
営業利益
(4.9%)
45,001
(4.6%)
33,053
(18.1%)
33,693
△44,639
67,108
前期
売上高
925,529
550,114
283,360
△39,492
1,719,512
営業利益
(4.9%)
45,504
(6.1%)
33,411
(18.7%)
53,063
△46,913
85,066
伸率
増減
売上高
△0.2%
△2,233
31.4%
172,886
△34.2%
△97,050
11,918
85,521
営業利益
△1.1%
△502
△1.1%
△358
△36.5%
△19,370
2,273
△17,957
当期における経営環境につきましては、地政学リスクの顕在化や世界的な物価の高止まり、為替変動の影響など、先行き不透明な状況が続きました。一方で、サステナブル意識の高まりに加え、AIやIoTをはじめとするデジタル技術の進展やそれに伴う半導体市場の成長などにより、市場機会のさらなる拡大が見込まれます。
このような環境の中で当社グループは、「Digital & Sustainable Transformation」をキーコンセプトに、社会やお客さま、TOPPANグループのビジネスを、デジタルを起点として変革させる「DX(Digital Transformation)」と、事業を通じた社会的課題の解決と持続可能性を重視した経営を目指す「SX(Sustainable Transformation)」を柱に、ワールドワイドに事業を展開いたしました。
以上の結果、当期の売上高は前年に比べ
5.0%増

1兆8,050億円
となりました。また、営業利益は
21.1%減

671億円
、経常利益は
15.5%減

757億円
となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は
28.1%減

648億円
となりました。
当期におけるセグメント別の状況は以下のとおりです。
≪情報コミュニケーション事業分野≫
デジタルビジネス関連では、顧客の業界特性に合わせたビジネス変革支援などを推進するマーケティングDXが増加したほか、セキュアビジネスでは、アフリカをはじめとするグローバルサウス諸国を含む政府系ID事業の拡大に加え、昨年1月に買収した政府系IDソリューション大手北欧企業のHID社の市民ID事業部門や、アジア全域でスマートカードソリューションを提供するタイ企業のDZ Card社の買収効果もあり、当事業全体で増収となりました。
BPO関連では、金融・行政分野を中心に案件を獲得したものの、前年度の一過性案件の反動減があり、減収となりました。
セキュアメディア関連では、データ・プリント・サービスなどが増加し、増収となりました。
コミュニケーションメディア関連では、出版・商業印刷が減少し、減収となりましたが、TOPPANクロレ株式会社に出版印刷事業を集約し、当事業の収益性を改善いたしました。また、ビジネスフォームの拠点再編など、当事業のさらなる構造改革を推進しております

以上の結果、情報コミュニケーション事業分野の売上高は前期に比べ
0.2%減

9,232億円
、営業利益は
1.1%減

450億円
となりました。
≪生活・産業事業分野≫
パッケージ関連では、EUにてPPWR(包装・包装廃棄物規則)が2025年2月に発効されるなど環境対応包材へのシフトが本格化する中、バリアフィルム製造を含めたSXパッケージのグローバル供給体制を強化しております。海外では、食品向けなどのパッケージや、チェコ新工場が本格稼働し、モノマテリアル素材を活用した透明バリアフィルム「GL BARRIER」の販売が拡大したことに加え、SONOCO PRODUCTS COMPANYの軟包装事業や、高い環境性能を有するフィルムの製造販売を行うIrplast S.p.A.の買収効果もあり、増収となりました。国内においても、サステナブルブランド「SMARTS」のもと再生材使用フィルムを活用したSXパッケージなどが拡大し、当事業全体で増収となりました。
建装材関連では、海外は、欧米における化粧シートの拡販や、新興国市場の開拓を進め、国内も、環境配慮型化粧シートや空間演出ブランド「expace(エクスペース)」が拡大し、当事業全体で増収となりました。また、空間演出事業のさらなる拡大のため、2026年1月にオフィス設計・施工に実績を持つ株式会社アロワーズを買収いたしました。
以上の結果、生活・産業事業分野の売上高は前期に比べ
31.4%増

7,230億円
、営業利益は
1.1%減

330億円
となりました。
≪エレクトロニクス事業分野≫
半導体関連では、AIをはじめとするデジタル技術の進展やそれに伴う半導体市場の成長を背景に、高密度半導体パッケージ基板のFC-BGAは先端品の認定を複数取得したほか、通信用途の需要が増加いたしました。さらなる競争力強化に向けては、技術開発や量産の新たな拠点である石川工場にて、次世代半導体パッケージのパイロットラインの立上げを進めております。また、先端半導体向けの大型・高多層なハイエンド製品に対応するため、FC-BGA基板の生産拠点である新潟工場に新たな製造ラインを構築し、稼働を開始いたしました。さらに、技術進化への貢献と新たなビジネス機会創出のため、日米混合コンソーシアム「US-JOINT」に参画し、米国における次世代半導体パッケージの評価プラットフォームの創成と最先端技術の開発を進めております。なお、テクセンドフォトマスク株式会社を持分法適用関連会社に移行した影響により、当事業全体で減収となりましたが、当影響を除くと増収となりました。
ディスプレイ関連では、反射防止フィルムの顧客の在庫適正化影響や、Giantplus Technology Co.,Ltd.を持分法適用関連会社に移行した影響もあり、減収となりました。
以上の結果、エレクトロニクス事業分野の売上高は前期に比べ
34.2%減

1,863億円
、営業利益は
36.5%減

336億円
となりました。
(2)当期の財政状態の概況
(単位:百万円)
前連結会計年度
当連結会計年度
増減
総資産
2,515,087
2,558,184
43,096
負債
1,096,479
1,148,116
51,637
純資産
1,418,608
1,410,067
△8,540
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ
430億円増加

2兆5,581億円
となりました。これは現金及び預金が3,301億円減少したものの、無形固定資産のその他が1,127億円、のれんが814億円、受取手形、売掛金及び契約資産が387億円、投資有価証券が294億円、機械装置及び運搬具が284億円、商品及び製品が176億円、原材料及び貯蔵品が171億円、建物及び構築物が164億円、それぞれ増加したことなどによるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べ
516億円増加

1兆1,481億円
となりました。これは短期借入金が1,876億円、未払法人税等が576億円、それぞれ減少したものの、長期借入金が1,403億円、社債が800億円、流動負債のその他に含まれる預り金が720億円、それぞれ増加したことなどによるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べ
85億円減少

1兆4,100億円
となりました。これは自己株式が690億円減少し、為替換算調整勘定が354億円増加したものの、利益剰余金が567億円、非支配株主持分が521億円、それぞれ減少したことなどによるものです。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
(単位:百万円)
前連結会計年度
当連結会計年度
増減
営業活動によるキャッシュ・フロー
66,330
86,122
19,792
投資活動によるキャッシュ・フロー
45,876
△382,156
△428,032
財務活動によるキャッシュ・フロー
121,508
△28,933
△150,441
現金及び現金同等物に係る換算差額
△3,407
13,728
17,135
現金及び現金同等物の増減額
230,307
△311,238
△541,546
連結の範囲の変更に伴う現金及び
現金同等物の増減額

△30,708
△30,708
現金及び現金同等物の期末残高
753,125
411,178
△341,947
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ
3,419億円減少
し、
4,111億円
となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益
1,053億円
に減価償却費等の非資金項目、営業活動に係る債権・債務の加減算を行った結果、
861億円の収入
となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却及び償還による収入があった一方、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得や設備投資などを行ったことから、
3,821億円の支出
となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の発行による収入があった一方、自己株式の取得や長期借入等の返済、配当金の支払などを行ったことから、
289億円の支出
となりました。
2024年3月期
2025年3月期
2026年3月期
自己資本比率(%)
58.2
51.4
52.3
時価ベースの自己資本比率(%)
50.0
46.6
45.2
債務償還年数(年)
1.3
7.0
5.7
インタレスト・カバレッジ・レシオ
29.4
12.5
12.7
(注)自己資本比率          :自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率    :株式時価総額/総資産
債務償還年数          :有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
※ 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
※ 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式並びに株式付与ESOP信託が保有する当社株式を控除後)により算出しております。
※ 営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。
※ 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
※ 利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
※ 2025年3月期の各数値については、会計方針の変更に伴い遡及修正が行われたため、遡及適用後の数値を記載しております。
(4)今後の見通し
次期における経営環境につきましては、イラン情勢などによる原材料の価格上昇や供給不安、為替変動影響、脱炭素化や資源循環などのサプライチェーン全体を通じたサステナビリティへの対応要請、国内の人口減少、労働力不足による経済成長の鈍化などに引き続き注視する必要があります。また、AIをはじめとする次世代デジタル技術の社会実装の加速や、それを支えるAI半導体、デジタルインフラ市場の構造的な成長などにより、市場機会のさらなる拡大が見込まれます。
このような状況のもと、当社グループは、2026年度からの中期経営計画として「True Value Transformation」をキーコンセプトに掲げ、事業・人財・資本を磨き世界に真の価値を提供してまいります。
また、経営資源や顧客基盤等を一体とした戦略を遂行し、シナジー創出や競争力強化を加速させるため、TOPPAN株式会社、TOPPANエッジ株式会社及びTOPPANデジタル株式会社を2026年4月に合併いたしました。
さらに、事業と組織を一致させ事業ごとの戦略明確化による個別事業の強化・事業リソースの最適配分に向けた事業別管理の実現・シナジーのさらなる創出の3つを目的としたビジネスユニット制を導入いたしました。今までのエリア別事業部制から、事業別の管理体制とすることで、事業を強化するとともに、周辺領域へのソリューション展開を推進してまいります。
なお、上記3社統合に伴い、翌連結会計年度の期首より、情報系セグメントについて成長戦略に沿って名称、区分定義を見直しており、見通しは変更後の区分に基づいております。なお、報告セグメントの取扱いに変更はございません。
≪情報ソリューション事業分野≫
セキュア関連では、個人認証領域を中核とし、グローバルではカード製造・発行の拡大、国内では特定の業界ニーズに対応可能な高付加価値なソリューションの開発と横展開を図ります。
IoTソリューション関連では、モノの認証・データ管理を中核に業界向けの共通ソリューションを整備し、ハードとソフトを融合したストック型のビジネスモデルへ転換することで、高収益化を目指します。
マーケティング関連では、リアルな顧客接点とデジタル技術を融合したマーケティング支援を通じて顧客体験価値を高め、得意先の持続的な事業成長と競争力強化に貢献いたします。
BPO関連では、AI活用を前提とした強固な運用・管理体制を基盤とし、各業界特有の複雑な業務プロセスを安全・高品質・効率的に代行するサービスを提供いたします。
証券・事務系印刷及び情報系印刷関連では、収益性を重視した注力領域への選択と集中を推進いたします。定型業務の自動化や仕様の標準化によりコストを削減し、資本効率の向上を進めます。
≪生活・産業事業分野≫
パッケージ関連では、フィルム製膜からバリア加工、パッケージ生産までの一貫した垂直統合モデルを本格的に収益化し、地域特性に応じたSX需要獲得を目指します。海外では、EUのPPWR(包装・包装廃棄物規制)を契機としたモノマテリアル需要の高まりを捉え、チェコを含めた最適拠点でのバリア供給を拡大いたします。また国内では、サステナブルブランド「SMARTS」を起点に脱アルミ、リサイクル材の活用といったSXパッケージへのシフトを加速いたします。
建装材関連では、生活者の感性データ活用による提案力強化や非住宅市場の開拓により、化粧シート拡大を目指します。海外、国内ともに環境対応商材でシェアを拡大し、国内の空間演出事業では顧客の意思決定プロセスの上流から参画するポジションチェンジを図ります。
≪エレクトロニクス事業分野≫
半導体関連では、需要拡大が見込まれるAI半導体市場を的確に捉え、技術優位性を核にFC-BGA基板のハイエンド領域の拡大と高収益な事業成長を実現いたします。また、次世代半導体パッケージの開発・早期事業化を推進し、優位性を構築いたします。なお、ブロードコム社と協力してFC-BGA基板の生産を行うために設立されたシンガポールの新工場が稼働を開始し、石川工場、新潟工場の3拠点体制で生産能力を拡大いたします。
ディスプレイ関連では、市場変化を踏まえた構造改革を推進、次世代領域へ経営資源を重点配分することで新商材を事業化し、高収益事業への転換を実現いたします。反射防止フィルム事業では、新ラインの立上げや薄膜塗工技術の強化による先端品の獲得を加速いたします。
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
当社は、株主の皆様への機動的な利益還元ができるよう、当社定款の規定に基づき、剰余金の配当などの決定を取締役会の決議によって行うこととしております。
株主還元方針につきましては、各期の連結業績、配当性向、手元資金の状況、内部留保、今後の投資計画などを総合的に勘案した上で、安定的な配当に加え機動的な自己株式の取得により、連結総還元性向30%以上を目安に利益還元を行ってまいります。
この方針のもと、当期の期末配当金につきましては、当初の予定より2円増配し、1株当たり30円とさせていただく予定です。これにより、年間配当金は1株当たり58円となります。その結果、自己株式の取得も考慮した当期の連結総還元性向は72.0%となります。
なお、当社は2026年5月14日に、2026年5月15日から2027年5月14日を取得期間とした最大500億円の自己株式の取得を公表いたしました。
また、次期の配当金につきまして、基本方針に基づき、1株当たり58円を予定しております。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を考慮し、日本基準で連結財務諸表を作成しております。なお、IFRS(国際財務報告基準)につきましては、その将来における適用に備え、各種の整備を進めておりますが、適用時期については、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく方針であります。
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2025年3月31日)
当連結会計年度
(2026年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金
768,989
438,866
受取手形、売掛金及び契約資産
439,703
478,429
有価証券
9,600
2,500
商品及び製品
61,782
79,401
仕掛品
31,707
37,824
原材料及び貯蔵品
47,138
64,312
その他
55,084
79,833
貸倒引当金
△7,100
△7,523
流動資産合計
1,406,905
1,173,644
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物
589,029
592,845
減価償却累計額
△393,513
△380,846
建物及び構築物(純額)
195,516
211,998
機械装置及び運搬具
867,894
722,697
減価償却累計額
△694,481
△520,842
機械装置及び運搬具(純額)
173,413
201,854
土地
137,210
136,539
建設仮勘定
83,210
64,354
その他
116,795
123,941
減価償却累計額
△85,146
△84,926
その他(純額)
31,649
39,014
有形固定資産合計
620,999
653,763
無形固定資産
のれん
22,363
103,844
その他
64,898
177,636
無形固定資産合計
87,261
281,481
投資その他の資産
投資有価証券
310,633
340,051
長期貸付金
7,765
16,066
従業員に対する長期貸付金
158
23
繰延税金資産
43,180
38,352
退職給付に係る資産
11,301
18,692
その他
27,116
36,308
貸倒引当金
△235
△199
投資その他の資産合計
399,920
449,295
固定資産合計
1,108,181
1,384,540
資産合計
2,515,087
2,558,184
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2025年3月31日)
当連結会計年度
(2026年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金
131,553
142,871
電子記録債務
47,135
18,297
短期借入金
312,764
125,066
1年内返済予定の長期借入金
27,160
17,814
未払法人税等
71,222
13,614
賞与引当金
30,287
38,409
役員賞与引当金
699
672
株式給付引当金

7,420
その他の引当金
2,014
7,786
その他
200,046
257,300
流動負債合計
822,884
629,253
固定負債
社債
50,000
130,000
長期借入金
77,672
218,039
リース債務
14,529
31,319
繰延税金負債
36,494
43,050
役員退職慰労引当金
1,522
1,557
退職給付に係る負債
52,625
41,412
株式給付引当金
4,623

その他の引当金
10,535
8,920
その他
25,590
44,561
固定負債合計
273,594
518,862
負債合計
1,096,479
1,148,116
純資産の部
株主資本
資本金
104,986
104,986
資本剰余金
119,984
119,211
利益剰余金
1,047,468
990,765
自己株式
△114,304
△45,227
株主資本合計
1,158,135
1,169,735
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金
73,145
55,987
繰延ヘッジ損益
△3,700
△690
為替換算調整勘定
58,963
94,443
退職給付に係る調整累計額
7,011
17,717
その他の包括利益累計額合計
135,419
167,457
新株予約権
4

非支配株主持分
125,049
72,874
純資産合計
1,418,608
1,410,067
負債純資産合計
2,515,087
2,558,184
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
売上高
1,719,512
1,805,033
売上原価
1,306,208
1,380,783
売上総利益
413,304
424,250
販売費及び一般管理費
運賃
28,702
29,475
貸倒引当金繰入額
152
735
役員報酬及び給料手当
117,443
120,392
賞与引当金繰入額
15,172
16,533
役員賞与引当金繰入額
490
557
退職給付費用
4,768
5,198
役員退職慰労引当金繰入額
303
304
旅費
6,416
7,062
研究開発費
20,509
19,633
その他
134,279
157,248
販売費及び一般管理費合計
328,237
357,141
営業利益
85,066
67,108
営業外収益
受取利息
7,598
6,971
受取配当金
4,211
3,603
持分法による投資利益
2,073
7,913
為替差益
3,209
7,456
デリバティブ評価益

2,193
その他
5,435
3,498
営業外収益合計
22,528
31,637
営業外費用
支払利息
5,398
8,877
解体撤去費用
4,262
1,399
その他
8,355
12,745
営業外費用合計
18,016
23,021
経常利益
89,578
75,724
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
特別利益
固定資産売却益
2,757
1,187
投資有価証券売却益
173,340
54,248
投資有価証券評価益
41

関係会社株式売却益
1,351

持分変動利益

5,303
補助金収入
6,211
759
受取保険金
120
62
特別退職金戻入額
5
39
段階取得に係る差益
32

特別利益合計
183,860
61,601
特別損失
固定資産除売却損
3,083
3,345
固定資産圧縮損
5,526
745
投資有価証券売却損
517
1,196
投資有価証券評価損
1,937
611
減損損失
67,013
14,006
特別退職金
874
8,011
環境対策費
7,029
2,104
解約損失引当金繰入額

931
製品補償損失

414
製品補償損失引当金繰入額

293
関係会社整理損

100
関係会社株式売却損
320
89
関係会社清算損
200
89
災害による損失
232
22
関係会社株式売却損失引当金繰入額
873

事業構造改革費用
592

持分変動損失
5

特別損失合計
88,207
31,963
税金等調整前当期純利益
185,231
105,362
法人税、住民税及び事業税
92,397
35,996
法人税等調整額
△7,242
△1,834
法人税等合計
85,154
34,162
当期純利益
100,077
71,200
非支配株主に帰属する当期純利益
9,932
6,398
親会社株主に帰属する当期純利益
90,144
64,801
連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
当期純利益
100,077
71,200
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金
△97,466
△17,317
繰延ヘッジ損益
△3,657
3,009
為替換算調整勘定
1,626
29,661
退職給付に係る調整額
1,908
10,878
持分法適用会社に対する持分相当額
△769
7,799
その他の包括利益合計
△98,358
34,030
包括利益
1,718
105,230
(内訳)
親会社株主に係る包括利益
△6,524
96,839
非支配株主に係る包括利益
8,243
8,391
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
株主資本合計
当期首残高
104,986
121,069
1,004,868
△46,207
1,184,716
会計方針の変更による累積的影響額
△290
△290
超インフレによる累積的影響額
868
868
会計方針の変更及び超インフレによる累積的影響額を反映した当期首残高
104,986
121,069
1,005,446
△46,207
1,185,294
当期変動額
剰余金の配当
△14,830
△14,830
親会社株主に帰属する当期純利益
90,144
90,144
自己株式の取得
△102,653
△102,653
自己株式の処分
14
280
295
自己株式の消却
△34,276
34,276

利益剰余金から資本剰余金への振替
34,261
△34,261

非支配株主との取引に係る親会社の持分変動
△1,084
△1,084
連結範囲の変動
△11
△11
非支配株主に係る売建プット・オプション負債の変動等
535
535
超インフレの調整に係る利益剰余金の増加額
444
444
連結子会社の決算期変更に伴う増減

株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
当期変動額合計

△1,084
42,021
△68,096
△27,159
当期末残高
104,986
119,984
1,047,468
△114,304
1,158,135
その他の包括利益累計額
新株
予約権
非支配
株主持分
純資産合計
その他
有価証券
評価差額金
繰延ヘッジ
損益
為替換算
調整勘定
退職給付
に係る
調整累計額
その他の
包括利益
累計額合計
当期首残高
170,812
△42
55,733
5,296
231,799
2
150,523
1,567,041
会計方針の変更による累積的影響額
290
290

超インフレによる累積的影響額
868
会計方針の変更及び超インフレによる累積的影響額を反映した当期首残高
170,812
△42
56,023
5,296
232,089
2
150,523
1,567,909
当期変動額
剰余金の配当
△14,830
親会社株主に帰属する当期純利益
90,144
自己株式の取得
△102,653
自己株式の処分
295
自己株式の消却

利益剰余金から資本剰余金への振替

非支配株主との取引に係る親会社の持分変動
△1,084
連結範囲の変動
△11
非支配株主に係る売建プット・オプション負債の変動等
535
超インフレの調整に係る利益剰余金の増加額
444
連結子会社の決算期変更に伴う増減

株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
△97,666
△3,657
2,939
1,715
△96,669
1
△25,474
△122,141
当期変動額合計
△97,666
△3,657
2,939
1,715
△96,669
1
△25,474
△149,300
当期末残高
73,145
△3,700
58,963
7,011
135,419
4
125,049
1,418,608
当連結会計年度(自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
株主資本合計
当期首残高
104,986
119,984
1,047,468
△114,304
1,158,135
会計方針の変更による累積的影響額

超インフレによる累積的影響額

会計方針の変更及び超インフレによる累積的影響額を反映した当期首残高
104,986
119,984
1,047,468
△114,304
1,158,135
当期変動額
剰余金の配当
△17,343
△17,343
親会社株主に帰属する当期純利益
64,801
64,801
自己株式の取得
△30,030
△30,030
自己株式の処分
△2
451
448
自己株式の消却
△98,656
98,656

利益剰余金から資本剰余金への振替
98,658
△98,658

非支配株主との取引に係る親会社の持分変動
△0
△0
連結範囲の変動
△773
△218
△992
非支配株主に係る売建プット・オプション負債の変動等
△404
△404
超インフレの調整に係る利益剰余金の増加額

連結子会社の決算期変更に伴う増減
△4,878
△4,878
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
当期変動額合計

△773
△56,703
69,077
11,600
当期末残高
104,986
119,211
990,765
△45,227
1,169,735
その他の包括利益累計額
新株
予約権
非支配
株主持分
純資産合計
その他
有価証券
評価差額金
繰延ヘッジ
損益
為替換算
調整勘定
退職給付
に係る
調整累計額
その他の
包括利益
累計額合計
当期首残高
73,145
△3,700
58,963
7,011
135,419
4
125,049
1,418,608
会計方針の変更による累積的影響額

超インフレによる累積的影響額

会計方針の変更及び超インフレによる累積的影響額を反映した当期首残高
73,145
△3,700
58,963
7,011
135,419
4
125,049
1,418,608
当期変動額
剰余金の配当
△17,343
親会社株主に帰属する当期純利益
64,801
自己株式の取得
△30,030
自己株式の処分
448
自己株式の消却

利益剰余金から資本剰余金への振替

非支配株主との取引に係る親会社の持分変動
△0
連結範囲の変動
△3,219
26
△3,192
△4
△62,711
△66,900
非支配株主に係る売建プット・オプション負債の変動等
△404
超インフレの調整に係る利益剰余金の増加額

連結子会社の決算期変更に伴う増減
△4,878
株主資本以外の項目の当期変動額(純額)
△17,157
3,009
38,699
10,679
35,230

10,536
45,766
当期変動額合計
△17,157
3,009
35,479
10,706
32,037
△4
△52,174
△8,540
当期末残高
55,987
△690
94,443
17,717
167,457

72,874
1,410,067
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益
185,231
105,362
減価償却費
77,994
79,224
減損損失
67,013
14,006
のれん償却額
3,674
8,525
退職給付に係る負債の増減額(△は減少)
1,503
6,536
退職給付に係る資産の増減額(△は増加)
△2,089
△5,592
貸倒引当金の増減額(△は減少)
△232
△157
受取利息及び受取配当金
△11,810
△10,574
支払利息
5,399
8,877
持分法による投資損益(△は益)
△2,073
△7,913
投資有価証券売却損益(△は益)
△172,823
△53,052
投資有価証券評価損益(△は益)
1,895
149
固定資産除売却損益(△は益)
326
2,158
固定資産圧縮損
5,526
745
補助金収入
△6,211
△759
関係会社株式売却損益(△は益)
△1,030
89
段階取得に係る差益
△32

持分変動損益(△は益)

△5,303
環境対策費
7,029
2,104
売上債権及び契約資産の増減額(△は増加)
2,612
△32,238
棚卸資産の増減額(△は増加)
3,715
△1,258
仕入債務の増減額(△は減少)
△21,541
△36,840
未払又は未収消費税等の増減額
△2,471
1,122
預り金の増減額(△は減少)
△56,179
73,316
契約負債の増減額(△は減少)
13,236
△2,710
預り敷金及び保証金の増減額(△は減少)
2,934
17,175
その他
8,938
18,422
小計
110,533
181,417
利息及び配当金の受取額
11,966
10,379
利息の支払額
△5,315
△6,771
法人税等の支払額又は還付額(△は支払)
△50,853
△98,902
営業活動によるキャッシュ・フロー
66,330
86,122
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出
△21,323
△12,129
定期預金の払戻による収入
18,577
8,910
有価証券の売却による収入
12,037

有形固定資産の取得による支出
△124,168
△128,790
有形固定資産の売却による収入
10,563
4,366
無形固定資産の取得による支出
△20,546
△19,166
投資有価証券の取得による支出
△3,852
△3,244
投資有価証券の売却及び償還による収入
201,597
79,855
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得
による支出
△15,194
△294,019
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却
による支出
△6,411

連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却
による収入
1,483
236
関連会社株式の取得による支出
△2,406
△1,430
関連会社株式の売却による収入

111
非連結子会社株式の取得による支出
△666

短期貸付けによる支出
△271
△703
長期貸付けによる支出
△7,867
△16,071
補助金の受取額
6,211
759
その他
△1,884
△841
投資活動によるキャッシュ・フロー
45,876
△382,156
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少)
292,138
△182,260
長期借入れによる収入
5,817
157,772
長期借入金の返済による支出
△40,107
△27,229
社債の発行による収入

80,000
自己株式の取得による支出
△102,653
△30,030
連結子会社の自己株式の取得による支出
△9,379

配当金の支払額
△14,918
△17,440
非支配株主への配当金の支払額
△705
△1,601
連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の
取得による支出
△592
△31
その他
△8,090
△8,112
財務活動によるキャッシュ・フロー
121,508
△28,933
現金及び現金同等物に係る換算差額
△3,407
13,728
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
230,307
△311,238
現金及び現金同等物の期首残高
522,818
753,125
連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の
増減額(△は減少)

△30,708
現金及び現金同等物の期末残高
753,125
411,178
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
(自己株式の取得)
当社は、2025年5月14日開催の取締役会決議に基づき、自己株式7,582,500株の取得を行っております。この結果、当連結会計年度において、自己株式が29,999百万円増加しております。
(自己株式の消却)
当社は、2025年5月14日開催の取締役会決議に基づき、2025年5月26日付で、自己株式24,000,000株の消却を実施いたしました。この結果、当連結会計年度において、利益剰余金が98,656百万円、自己株式が98,656百万円それぞれ減少しております。
これらの結果、当連結会計年度末において、資本剰余金が
119,211
百万円、利益剰余金が
990,765
百万円、自己株式が
45,227
百万円となりました。
(会計方針の変更に関する注記)
(在外子会社等の収益及び費用の本邦通貨への換算方法の変更)
在外子会社等の収益及び費用は、従来、決算日の直物為替相場により円貨に換算しておりましたが、在外子会社等の重要性が増していること、また近年の著しい為替相場の変動を勘案した結果、在外子会社等の業績をより適切に連結財務諸表に反映させるため、当連結会計年度の期首より期中平均為替相場により円貨に換算する方法に変更しております。
当該会計方針の変更を遡及適用し、前連結会計年度については遡及適用後の連結財務諸表となっております。
この結果、遡及適用前と比べ、前連結会計年度の売上高は1,551百万円、営業利益は980百万円、経常利益は995百万円、税金等調整前当期純利益は1,096百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は795百万円、それぞれ増加しております。また、前連結会計年度の期首残高は利益剰余金が290百万円減少し、為替換算調整勘定が同額増加しております。
なお、セグメント情報に与える影響及び1株当たり情報に与える影響については、当該箇所に記載しております。
(持分法適用関連会社における国際財務報告基準に基づく会計処理の適用)
(企業結合等関係)に記載のとおり、当社の連結子会社であったテクセンドフォトマスク株式会社(以下「TPC」という。)は、2025年10月16日に東京証券取引所プライム市場に上場いたしました。上場に伴い当社が保有するTPCに係る株式の議決権所有割合は50%未満となり、支配を喪失したため、第3四半期連結会計期間の期首より、TPCは当社連結子会社から持分法適用関連会社となりました。
連結財務諸表の作成にあたり、従来、同社は日本基準に準拠した財務諸表を作成し、同社の在外子会社は米国会計基準及び国際財務報告基準(IFRS)に準拠して財務諸表を作成しておりましたが、同社は上場を機にIFRSに準拠した連結財務諸表を開示することとなりました。これを受け、当社は、第3四半期連結会計期間の期首より、同社のIFRSに準拠した連結財務諸表を基礎として、連結財務諸表を作成しております。
なお、当該会計方針の変更による影響額は軽微であるため、遡及適用は行っておりません。
(表示方法の変更に関する注記)
(連結貸借対照表関係)
前連結会計年度において、固定負債の「その他」に含めて表示しておりました「リース債務」は金額的重要性が増したため、当連結会計年度から区分掲記しております。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。
この結果、前連結会計年度の連結貸借対照表において、固定負債の「その他」に記載していた40,120百万円は、「リース債務」14,529百万円、「その他」25,590百万円として組替えております。
(連結損益計算書関係)
※  減損損失
前連結会計年度(自
2024年4月1日

2025年3月31日
)
当社グループは、事業用資産については原則として各主要品種を、遊休資産についてはそれぞれ個別の物件を単位としてグルーピングを行っており、回収可能価額の算定にあたっては、原則として遊休資産は正味売却価額、その他の資産は使用価値又は正味売却価額を適用しております。なお、使用価値の算定に用いる割引率は
2.2~15.5%を
用いており、正味売却価額は、処分費用見込額控除後の時価としており、時価の算定には観察可能な市場取引又は鑑定評価額等の合理的に算定された額を使用しております。
その結果、当連結会計年度において、主として、以下の資産グループについて帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減少額67,013
百万円を減損損失として特別損失に計上しております。
なお、当連結会計年度の期首より、在外子会社等の収益及び費用は、決算日の直物為替相場により円貨に換算する方法から、期中平均為替相場により円貨に換算する方法に変更しております。前連結会計年度については、当該会計方針の変更が遡及適用され、遡及適用後の数値となっております。
場所
用途
種類
ドイツ ノルトライン・
ヴェストファーレン州他   *1
建装材事業用資産
のれん等
埼玉県川口市他


情報系印刷事業関連設備
建物等
静岡県袋井市
*3
セキュアメディア関連工場
建物等
東京都港区          *

セキュアソリューション関連
事業用資産
ソフトウエア等
愛知県愛西市       *5
セキュアメディア関連工場
建物等
東京都板橋区         *6
遊休資産
建物等
東京都台東区
*7
フロンティア事業用資産
ソフトウエア等
*1 ドイツ ノルトライン・ヴェストファーレン州他の建装材事業用資産は、当社の連結子会社であるINTERPRINT GmbHによるものであります。新型コロナウィルス拡大後の巣ごもり需要特需の反動、ロシアによるウクライナ侵攻による欧米における住宅金利の高止まりや中国経済の減速に伴う住宅・家具需要の停滞に加え、物価上昇に伴う原材料費や人件費の高騰等により、収益性が低下し、買収時に想定していた超過収益力の実現が遅滞していることから減損損失を計上するものであります。
なお、その内訳は機械装置及び運搬具11,314百万円、建物及び構築物5,180百万円、無形固定資産その他4,608百万円、のれん3,801百万円、有形固定資産その他976百万円、建設仮勘定138百万円であります。なお、当資産グループの回収可能価額は使用価値により測定しております。
*2 埼玉県川口市他の情報系印刷事業関連設備
は、印刷産業の市場縮小により情報系印刷の事業環境が悪化し収益性が低下したためであります。なお、当資産グループの回収可能価額は使用価値により測定しており、帳簿価額を備忘価額まで減額しております。
*3 静岡県袋井市のセキュアメディア関連工場は事業環境が悪化し、収益性が低下したことによるものであります。なお、当資産グループの回収可能価額は正味売却価額により測定しております。
*4 東京都港区のセキュアソリューション関連事業用資産は、当初見込んでいた計画及び開発が困難になったことによるものであります。なお、当資産グループの回収可能価額は使用価値により測定しており、帳簿価額を備忘価額まで減額しております。
*5 愛知県愛西市のセキュアメディア関連工場は事業環境が悪化し、収益性が低下したことによるものであります。なお、当資産グループの回収可能価額は使用価値により測定しており、帳簿価額を備忘価額まで減額しております。
*6 東京都板橋区の遊休資産は事業撤退、工場の更地化が決定し収益性が低下したためであります。なお、当資産グループの回収可能額は使用価値により測定しております。
*7 東京都台東区のフロンティア事業用資産は、当初の想定よりサービス提供の拡大に時間を要しており、投資額の短期的な回収が見込めなくなったことによるものであります。なお、当資産グループの回収可能価額は使用価値により測定しており、帳簿価額を備忘価額まで減額しております。
なお、減損損失の内訳は、建装材事業用資産26,020百万円、情報系印刷事業関連設備21,734百万円、セキュアメディア関連工場5,161百万円、遊休資産4,366百万円、フロンティア事業用資産1,256百万円、セキュアソリューション関連事業用資産1,202百万円、その他事業用資産7,272百万円であり、
資産種類別の内訳は、建物及び構築物27,207百万円、機械装置及び運搬具20,439百万円、無形固定資産その他11,107百万円、のれん4,269百万円、土地1,616百万円、有形固定資産その他1,536百万円、建設仮勘定695百万円、投資その他の資産その他141百万円であります。
当連結会計年度(自
2025年4月1日

2026年3月31日
)
当社グループは、事業用資産については原則として各主要品種を、遊休資産についてはそれぞれ個別の物件を単位としてグルーピングを行っており、回収可能価額の算定にあたっては、原則として遊休資産は正味売却価額、その他の資産は使用価値又は正味売却価額を適用しております。なお、使用価値の算定に用いる割引率は1
.0~29.8%を
用いており、正味売却価額は、処分費用見込額控除後の時価としており、時価の算定には観察可能な市場取引又は鑑定評価額等の合理的に算定された額を使用しております。
その結果、当連結会計年度において、主として、以下の資産グループについて帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減少額14,006
百万円を減損損失として特別損失に計上しております。
場所
用途
種類
東京都台東区        *1
秋葉原建物付帯設備
建物等
トルコ コジャエリ県


建装材事業用資産
土地等
コロンビア ボゴタ市
*3
クレジットカード製造発行
事業用資産
のれん
*1 東京都台東区の秋葉原建物付帯設備は、秋葉原地区の再構築にあたり、老朽化が著しい建物等について除却が決定したことによるものであります。なお、当資産グループの回収可能価額は使用価値により測定しており、帳簿価額を備忘価額まで減額しております。
*2 トルコ コジャエリ県の建装材事業用資産は、
回収可能価額が帳簿価額を下回ることから減損損失を計上するものであります。なお、当資産グループの回収可能価額は正味売却価額により測定しております。
*3 コロンビア ボゴタ市のクレジットカード製造発行事業用資産は、原材料の急激な需給変動等による収益性の低下により、買収時に想定した計画の実現が遅滞していることから、減損損失を認識するものであります。なお、当資産グループの回収可能価額は使用価値により測定しております。
なお、減損損失の内訳は、秋葉原建物付帯設備4,289百万円、建装材事業用資産2,136百万円、クレジットカード製造発行事業用資産1,262百万円、その他事業用資産6,317百万円であり、
資産種類別の内訳は、建物及び構築物4,527百万円、のれん2,613百万円、無形固定資産その他2,141百万円、建設仮勘定2,027百万円、土地1,101百万円、機械装置及び運搬具865百万円、有形固定資産その他480百万円、投資その他の資産その他249百万円であります。
(セグメント情報等の注記)
a.セグメント情報
1  報告セグメントの概要
(1) 報告セグメントの決定方法
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、マネジメントによって経営資源の配分の決定及び業績の評価に定期的に使用されているものであります。
(2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類
当社グループは、主に製品・サービスの特性に基づきセグメントを区分しており、「情報コミュニケーション事業分野」、「生活・産業事業分野」及び「エレクトロニクス事業分野」の3つを報告セグメントとしております。
各セグメントの事業に係る主な製品及びサービスは、以下のとおりであります。
「情報コミュニケーション事業分野」
証券類全般、通帳、カード類、ビジネスフォーム、カタログ等広告宣伝印刷物、
雑誌・書籍等出版印刷物、BPO(各種業務受託)
「生活・産業事業分野」
軟包材・紙器等パッケージ類、プラスチック成型品、インキ、透明バリアフィルム、化粧シート・壁紙等建装材
「エレクトロニクス事業分野」
液晶カラーフィルタ、TFT液晶、反射防止フィルム、フォトマスク、
半導体パッケージ製品
2  報告セグメントごとの売上高、利益又は損失の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、連結財務諸表を作成するために採用される会計処理の原則及び手続に準拠した方法であります。報告セグメントの利益は、営業利益の数値であります。セグメント間の内部売上高又は振替高は、主に市場価格に基づいております。
(在外子会社等の収益及び費用の本邦通貨への換算方法の変更)
(会計方針の変更に関する注記)に記載のとおり、当連結会計年度の期首より、在外子会社等の収益及び費用は、決算日の直物為替相場により円貨に換算する方法から、期中平均為替相場により円貨に換算する方法に変更しております。前連結会計年度のセグメント情報については、当該会計方針の変更が遡及適用され、遡及適用後のセグメント情報となっております。
この結果、遡及適用を行う前と比べて、前連結会計年度の外部顧客への売上高は「情報コミュニケーション事業分野」が3,864百万円減少し、「生活・産業事業分野」が2,041百万円、「エレクトロニクス事業分野」が3,375百万円それぞれ増加しております。セグメント利益(営業利益)は、「情報コミュニケーション事業分野」が154百万円減少し、「生活・産業事業分野」が82百万円、「エレクトロニクス事業分野」が989百万円それぞれ増加しております。
3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失の金額に関する情報
前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
調整額
(注)
連結
財務諸表
計上額
情報コミュニケーション事業分野
生活・産業
事業分野
エレクトロ
ニクス
事業分野

売上高
外部顧客への売上高
894,540
542,023
282,948
1,719,512

1,719,512
セグメント間の
内部売上高又は振替高
30,989
8,090
412
39,492
△39,492


925,529
550,114
283,360
1,759,004
△39,492
1,719,512
セグメント利益
(営業利益)
45,504
33,411
53,063
131,979
△46,913
85,066
(注)セグメント利益の調整額には、各報告セグメントに配分していない全社費用△47,041百万円等が含まれております。全社費用は、主に当社の本社部門及び基礎研究部門等に係る費用であります。
当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
調整額
(注)
連結
財務諸表
計上額
情報コミュニケーション事業分野
生活・産業
事業分野
エレクトロ
ニクス
事業分野

売上高
外部顧客への売上高
903,930
715,227
185,875
1,805,033

1,805,033
セグメント間の
内部売上高又は振替高
19,365
7,772
434
27,573
△27,573


923,295
723,000
186,310
1,832,607
△27,573
1,805,033
セグメント利益
(営業利益)
45,001
33,053
33,693
111,748
△44,639
67,108
(注)セグメント利益の調整額には、各報告セグメントに配分していない全社費用△43,625百万円等が含まれております。全社費用は、主に当社の本社部門及び基礎研究部門等に係る費用であります。
4 報告セグメントの資産に関する事項
第1四半期連結会計期間において、株式及び事業の取得に伴い、TOPPAN Packaging USA Inc.他26社を連結の範囲に含めております。前連結会計年度の末日に比べ、報告セグメントの資産の金額は、「生活・産業事業分野」において、251,570百万円増加しております。
なお、当該取得による増加金額は企業結合日に受け入れた資産の金額であります。
第3四半期連結会計期間において、公募による新株式の発行に伴い、連結子会社であったテクセンドフォトマスク株式会社が持分法適用関連会社となりました。前連結会計年度の末日に比べ、報告セグメントの資産の金額は、「エレクトロニクス事業分野」において、186,011百万円減少しております。
b.関連情報
前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)
1  製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2  地域ごとの情報
(1) 売上高
(単位:百万円)
日本
アジア
北米
その他の地域
合計
1,089,884
338,499
142,581
148,547
1,719,512
(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日)
1  製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2  地域ごとの情報
(1) 売上高
(単位:百万円)
日本
アジア
北米
その他の地域
合計
1,074,657
292,188
247,371
190,816
1,805,033
(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
c.
報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報
前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)
(単位:百万円)
情報コミュニケーション事業分野
生活・産業
事業分野
エレクトロニクス事業分野
調整額
合計
減損損失
36,635
26,841
1,973
1,562
67,013
当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日)
(単位:百万円)
情報コミュニケーション事業分野
生活・産業
事業分野
エレクトロニクス事業分野
調整額
合計
減損損失
4,898
3,076
1,741
4,289
14,006
d.
報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報
前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)
(単位:百万円)
情報コミュニケーション事業分野
生活・産業
事業分野
エレクトロニクス事業分野
調整額
合計
(のれん)
当期償却額
2,184
1,369
120

3,674
当期末残高
15,384
6,677
302

22,363
当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日)
(単位:百万円)
情報コミュニケーション事業分野
生活・産業
事業分野
エレクトロニクス事業分野
調整額
合計
(のれん)
当期償却額
3,522
4,969
33

8,525
当期末残高
19,847
83,997


103,844
(のれんの金額の重要な変動)
「生活・産業事業分野」において、第1四半期連結会計期間にTOPPAN Packaging USA Inc.他26社の株式及び事業を取得いたしました。これに伴うのれんの増加額は、77,041百万円であります。
(企業結合等関係)
(株式取得による企業結合)
当社は、2024年12月18日(米国時間)において、米国を中心にコンシューマーパッケージング事業や産業用紙パッケージング事業を展開するSONOCO PRODUCTS COMPANY(以下「SONOCO社」という。)から軟包装事業及び熱成形容器事業(以下、Thermoformed and Flexible Packaging:「TFP事業」という。)を取得することを目的に、SONOCO社と同社が有する子会社株式の取得及び事業の譲り受け(以下
「本株式取得等」という。)に関する
契約を締結し、2025年4月1日付で本株式取得等が完了いたしました。
1 企業結合の概要
(1) 被取得企業及び結合後企業の名称並びに取得した議決権比率、その事業の内容

被取得企業の名称 :
Sonoco do Brasil Participações Ltda.
及びその子会社4社
結合後企業の名称 :
TOPPAN Packaging do Brasil Ltda.
取得した議決権比率:
100.0%
事業内容     :
蓋材、複合ラミネーション、コールドシール、パウチング、
特殊仕上げなどの軟包装事業(Flexibles)

被取得企業の名称 :
Sonoco Flexible Packaging Canada Corporation
結合後企業の名称 :
TOPPAN Packaging Canada Corporation
取得した議決権比率:
100.0%
事業内容     :
蓋材、複合ラミネーション、コールドシール、パウチング、
特殊仕上げなどの軟包装事業(Flexibles)

被取得企業の名称 :
Sonoco Flexible Packaging Co., Inc.
及びその子会社3社
結合後企業の名称 :
TOPPAN Packaging USA Inc.
取得した議決権比率:
100.0%
事業内容     :
蓋材、複合ラミネーション、コールドシール、パウチング、
特殊仕上げなどの軟包装事業(Flexibles)

被取得企業の名称 :
Sonoco Graphics India Private Limited
結合後企業の名称 :
TOPPAN Trident India Graphics Private Limited
取得した議決権比率:
91.0%
事業内容     :
食品及び小売パッケージブランド向けにグラフィックデザイン
を提供するデザイン制作事業

被取得企業の名称 :
Sonoco Plastics, Inc.
及びその子会社8社
結合後企業の名称 :
TOPPAN Thermoformed Packaging Inc.
取得した議決権比率:
100.0%
事業内容     :
トレー、食品容器、クラムシェル、ポーションコントロール
カップ、卵パック等の熱成形容器事業(Thermoformed)

被取得企業の名称 :
Sonoco TEQ Holdings Limited
及びその子会社2社
結合後企業の名称 :
TOPPAN TEQ Holdings Limited
取得した議決権比率:
100.0%
事業内容     :
トレー、食品容器、クラムシェル、ポーションコントロール
カップ、卵パック等の熱成形容器事業(Thermoformed)

被取得企業の名称 :
Tegrant Alloyd Brands, Inc.
及びその子会社3社
結合後企業の名称 :
Tegrant Alloyd Brands, Inc.
取得した議決権比率:
100.0%
事業内容     :
Blister Packaging 及び Heat Seal Packaging に特化した
熱成形容器事業(Thermoformed)
(2) 企業結合を行った理由
当社は、「Digital & Sustainable Transformation」を中期経営計画のキーコンセプトとし、「DX」と「SX」によってワールドワイドで社会課題を解決するリーディングカンパニーを目指しております。現中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)においては、DX事業、SX・海外生活系事業、半導体関連事業を成長事業として設定し、事業ポートフォリオ変革を進めております。
海外生活系事業においては、近年の世界的な地球環境保全に対する意識の高まりを受け、特にパッケージ分野で成長を続ける軟包装を中心に、当社顧客のグローバルブランドから、環境対応を求められております。そのような中、当社では環境対応包材であるサステナブルパッケージのグローバル戦略として、フィルム製造からバリア加工、パッケージ製造におけるグローバル供給体制を構築し、サプライチェーン全体のリソースを保有することで、サステナブルパッケージの技術力やコストパフォーマンスの向上を目指しており、グローバルでの各地域における地産地消体制の強化を進めております。
今後のさらなる成長に向け、大きな市場規模を有する米州での事業拡大についても、事業機会創出に向けた検討を続けてまいりましたが、この度、米国に本社を置き、グローバルで事業を展開する世界有数のパッケージメーカーであるSONOCO社が保有するTFP事業の取得を決定いたしました。
当社は、本株式取得等を通じ、SONOCO社のTFP事業が保有する北米・南米を中心とした強力な顧客・製造基盤を活かし、グローバルでのサステナブルパッケージのビジネス展開をより強化することで、全世界でブランドオーナーのサステナブルニーズに応え、事業を拡大してまいります。
(3) 企業結合日
2025年4月1日
(4) 企業結合の法的形式
現金を対価とする株式の取得及び事業の譲り受け
(5) 取得企業を決定するに至った主な根拠
当社の連結子会社であるTOPPAN Packaging Americas Holdings Inc. 及び TOPPAN Thermoformed Packaging Holdings Inc.が、現金を対価として被取得企業の株式の取得及び事業を取得したためであります。
2 連結損益計算書に含まれる被取得企業の業績の期間
2025年4月1日から2025年12月31日まで
3 被取得企業の取得原価及び対価の種類ごとの内訳
取得の対価
現金
1,826百万USドル
取得原価
1,826百万USドル
※取得原価については、契約に基づく価格調整を反映させた金額であります。
4 主要な取得関連費用の内容及び金額
アドバイザリー費用等 6,211百万円
5 支払資金の調達及び支払方法
本株式取得等の資金については、銀行借入及び自己資金により充当しております。
6 発生したのれんの金額、発生原因、償却方法及び償却期間
(1) 発生したのれんの金額
77,041百万円
TOPPAN Packaging Americas Holdings Inc.(軟包装事業):47,363百万円
TOPPAN Thermoformed Packaging Holdings Inc.(熱成形容器事業):29,677百万円
※本株式取得により発生したのれんは、取得日時点の公正価値で測定した純資産の比率に基づき、報告単位であるTOPPAN Packaging Americas Holdings Inc.とTOPPAN Thermoformed Packaging Holdings Inc.に割り当てております。
※なお、第1四半期連結会計期間から第3四半期連結会計期間においては、四半期連結財務諸表作成時点における入手可能な合理的情報に基づき、暫定的な会計処理を行っておりましたが、当連結会計年度末に確定しております。
(2) 発生要因
今後の事業展開によって期待される将来の超過収益力から発生したものであります。
(3) 償却方法及び償却期間
TOPPAN Packaging Americas Holdings Inc.(軟包装事業):14年間にわたる均等償却
TOPPAN Thermoformed Packaging Holdings Inc.(熱成形容器事業):15年間にわたる均等償却
※第1四半期連結会計期間から第3四半期連結会計期間においては、買収価格の調整を精査中であり、暫定的に算定された償却期間でありましたが、当連結会計年度末に確定しております。
7 企業結合日に受け入れた資産及び引き受けた負債の額並びにその主な内訳
TOPPAN Packaging Americas Holdings Inc.
流動資産
46,807
百万円
固定資産
110,107
資産合計
156,915
流動負債
21,919
固定負債
12,607
負債合計
34,526
TOPPAN Thermoformed Packaging Holdings Inc.
流動資産
29,116
百万円
固定資産
65,538
資産合計
94,655
流動負債
10,932
固定負債
9,954
負債合計
20,887
8 のれん以外の無形固定資産に配分された金額及びその主要な種類別の内訳並びに全体及び主要
な種類別の償却期間
TOPPAN Packaging Americas Holdings Inc.
種類
金額
償却期間
顧客関連資産
48,594
百万円
20年
技術関連資産
18,390
10年
TOPPAN Thermoformed Packaging Holdings Inc.
種類
金額
償却期間
顧客関連資産
17,194
百万円
20年
技術関連資産
13,606
10年
9 企業結合が連結会計年度の開始の日に完了したと仮定した場合の当連結会計年度の連結損益計算書に及ぼす影響の概算額及びその算定方法
売上高
49,520
百万円
営業利益
1,633
(概算額の算定方法)
企業結合が連結会計年度開始の日に完了したと仮定して算定された売上高及び損益情報と、取得企業の連結損益計算書における売上高及び損益情報との差額を、影響の概算額としております。また、当該概算額には、企業結合時に認識されたのれん等が当連結会計年度の開始の日に発生したものと仮定して、のれん等償却の調整が含まれております。
なお、当該注記は監査証明を受けておりません。
(公募による新株式の発行に伴う連結子会社の持分法適用関連会社への移行)
当社の連結子会社であったテクセンドフォトマスク株式会社(以下「TPC」という。)(証券コード:429A)は、2025年10月16日に東京証券取引所プライム市場に上場(以下「本上場」という。)いたしました。本上場に伴い募集株式の発行、引受人の買取引受による国内売出し及び海外売出し、オーバーアロットメントによる売出しが行われたことにより、当社が保有するTPCに係る株式の議決権所有割合は50%未満となり、支配を喪失したため、TPCは当社の連結子会社から持分法適用関連会社となりました。
1 事業分離の概要
(1)
分離先企業の名称
公募増資のため、記載を省略いたします。
(2)
分離した企業の名称及びその事業内容
テクセンドフォトマスク株式会社(半導体用フォトマスクの製造・販売)
(3)
事業分離日
2025年10月16日(みなし事業分離日 2025年10月1日)
(4) 事業分離を行った理由
TPCは、当社の一事業部門として1961年にフォトマスク事業を開始して以来、分社化を経て現在に至るまで、高い技術力を武器に、日本から欧米、アジアへと製造拠点の拡大を進め、半導体産業の成長を支え続けております。近年、AIや5Gなどのテクノロジーの進化により、世界の半導体市場は急速に拡大しており、様々なエンドマーケットにおいてデジタルイノベーションが加速しております。フォトマスクは、半導体製造のリソグラフィ工程において不可欠な部材であり、半導体市場の成長に伴って、フォトマスク市場も新たな局面を迎えつつあります。継続的な事業の拡大・成長にあたっては、市場環境の変化や顧客ニーズを的確に捉え、これまで以上に迅速かつ柔軟な研究開発投資及び設備投資が不可欠となっております。今般の株式上場は、TPCが今後とも市場のニーズを捉えた投資を俊敏に実行し、独立した企業体としてさらなる成長と競争力の強化を実現していくことを目的としたものであり、TPCの企業価値向上は、ひいては当社グループの企業価値向上に寄与することを期待しております。
(5) 法的形式を含むその他取引の概要に関する事項
TPCが公募による新株式の発行を行った結果、支配を喪失したため、同社は当社の連結子会社から持分法適用関連会社に変更しております。
2 実施した会計処理の概要
(1)
移転損益の額
持分変動利益 5,303百万円
(2)
分離した企業に係る資産及び負債の適正な帳簿価額並びにその主な内訳
流動資産
67,874
百万円
固定資産
118,136
資産合計
186,011
流動負債
39,573
固定負債
14,893
負債合計
54,467
(3)
会計処理
「事業分離等に関する会計基準」
(企業会計基準第7号 2013年9月13日)
及び「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適用指針」
(企業会計基準適用指針第10号 2019年1月16日)
に基づき、会計処理を行っております。これにより公募による新
株式の発行前の当社の持分と発行後の持分との間に生じる差額5,303百万円を持分変動利益として、特別利益に計上しております。
3 TPCが含まれていた報告セグメント
エレクトロニクス事業分野
4 当連結会計年度に係る連結損益計算書に計上されている分離した事業に係る損益の概算額
売上高
61,110
百万円
営業利益
13,230
(収益認識関係)
顧客との契約から生じる収益を分解した情報
前連結会計年度(自
2024年4月1日

2025年3月31日

(単位:百万円)
報告セグメント
合計
情報コミュニ
ケーション
事業分野
生活・産業
事業分野
エレクトロ
ニクス
事業分野
日本
735,071
299,214
54,685
1,088,972
アジア
54,734
107,763
176,000
338,499
北米
67,484
47,852
27,243
142,581
その他
36,336
87,192
25,018
148,547
顧客との契約から生じる収益
893,628
542,023
282,948
1,718,600
その他の収益
912


912
外部顧客への売上高
894,540
542,023
282,948
1,719,512
当連結会計年度(自
2025年4月1日

2026年3月31日

(単位:百万円)
報告セグメント
合計
情報コミュニ
ケーション
事業分野
生活・産業
事業分野
エレクトロ
ニクス
事業分野
日本
725,040
304,051
44,451
1,073,544
アジア
62,878
109,543
119,766
292,188
北米
59,055
173,952
14,363
247,371
その他
55,841
127,680
7,294
190,816
顧客との契約から生じる収益
902,816
715,227
185,875
1,803,920
その他の収益
1,113


1,113
外部顧客への売上高
903,930
715,227
185,875
1,805,033
(注)1 (会計方針の変更に関する注記)に記載のとおり、当連結会計年度の期首より、在外子会社等の収益及び費用は、決算日の直物為替相場により円貨に換算する方法から、期中平均為替相場により円貨に換算する方法に変更しております。前連結会計年度については、当該会計方針の変更が遡及適用され、遡及適用後の数値となっております。
2 前連結会計年度において、「その他」に含めていた「北米」の売上高は、重要性が増したため、当連結会計年度により区分掲記することとしております。この結果、前連結会計年度の「その他」に表示していた291,128百万円は、「北米」142,581百万円、「その他」148,547百万円に組替えております。
(1株当たり情報の注記)
項目
前連結会計年度
(自
2024年4月1日

2025年3月31日
)
当連結会計年度
(自
2025年4月1日

2026年3月31日
)
1株当たり純資産額
4,471円44銭
4,742円83銭
1株当たり当期純利益
298円62銭
227円07銭
(注)1 1株当たり当期純利益算定上の基礎は、以下のとおりであります。
2 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
3 株式付与ESOP信託が所有する当社株式は、1株当たり純資産額の算定上、期末発行済株式総数から控除する自己株式数に含めており、また、1株当たり当期純利益の算定上、期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含めております。
1株当たり純資産額の算定上、控除した当該自己株式の期末株式数は1,885千株であり、1株当たり当期純利益の算定上、控除した当該自己株式の期中平均株式数は1,885千株であります。
4 (会計方針の変更に関する注記)に記載のとおり、当連結会計年度の期首より会計方針の変更は遡及適用され、前連結会計年度については遡及適用後の連結財務諸表となっております。この結果、遡及適用を行う前と比べて前連結会計年度の1株当たり当期純利益は2円64銭増加しております。
項目
前連結会計年度
(自
2024年4月1日

2025年3月31日
)
当連結会計年度
(自
2025年4月1日

2026年3月31日
)
1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する
当期純利益(百万円)
90,144
64,801
普通株主に帰属しない金額(百万円)


普通株式に係る親会社株主に帰属する
当期純利益(百万円)
90,144
64,801
普通株式の期中平均株式数(千株)
301,870
285,384
(追加情報の注記)
(賞与引当金の見積り期間の変更)
当社及び一部の連結子会社は、当連結会計年度において、賞与引当金の見積り期間を、夏季賞与について11月21日~5月20日から10月1日~3月31日に、冬季賞与について5月21日~11月20日から4月1日~9月30日にそれぞれ変更しております。
この変更による移行措置に伴い、当連結会計年度において、夏季賞与に対する賞与引当金のうち、これまで翌期に計上していた見積り期間分(4月1日~5月20日の50日分)を当連結会計年度にて計上しております。この結果、当連結会計年度の営業利益、経常利益及び税金等調整前当期純利益はそれぞれ5,421百万円減少しております。
(重要な後発事象の注記)
(連結子会社間の合併

当社は、2025年3月13日開催の取締役会において、TOPPAN株式会社を合併存続会社、TOPPANエッジ株式会社及びTOPPANデジタル株式会社を合併消滅会社とする吸収合併を行うことを決議いたしました。2025年9月25日付で、これら当社の完全子会社間において、当該吸収合併に係る吸収合併契約を締結し、2026年4月1日を効力発生日として、吸収合併を実施いたしました。
1 取引の概要
(1) 結合当事企業の名称及び事業の内容
存続会社の名称:TOPPAN株式会社
事業の内容  :情報コミュニケーション事業分野、生活・産業事業分野、
エレクトロニクス事業分野など
消滅会社の名称:TOPPANエッジ株式会社
事業の内容  :インフォメーションソリューション事業、ハイブリッドBPO事業、
コミュニケーションメディア事業、セキュアプロダクト事業
消滅会社の名称:TOPPANデジタル株式会社
事業の内容  :TOPPANグループ全体のDX事業戦略策定、DX事業の創出・推進、
DXに関わる研究・開発、ITインフラの提供
(2) 企業結合日
2026年4月1日
(3) 企業結合の法的形式
TOPPAN株式会社を存続会社、TOPPANエッジ株式会社及びTOPPANデジタル株式会社を消滅会社とする吸収合併
(4) 結合後企業の名称
TOPPAN株式会社
(5) その他取引の概要に関する事項
当社グループのさらなる成長に向けて、経営資源、顧客基盤を一体化し、グループ全体でのシナジー創出や情報系をはじめとした事業の競争力強化を加速させることが必要と判断し、本吸収合併を行うものであります。
2 実施する会計処理の概要
「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 2019年1月16日)及び「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第10号 2019年1月16日)に基づき、共通支配下の取引として処理する予定であります。
(自己株式の取得)
当社は、2026年5月14日開催の取締役会において、会社法第459条第1項の規定による定款の定めに基づき、自己株式を取得することを決議いたしました。
1 自己株式の取得を行う理由
株主還元の強化及び資本効率の向上を目的として、自己株式の取得を行うものであります。
2 取得に係る事項の内容
(1) 取得する株式の種類   当社普通株式
(2) 取得する株式の総数     14,000,000株(上限)
(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合4.90%)
(3) 株式の取得価額の総額   500億円(上限)
(4) 取得期間               2026年5月15日から2027年5月14日まで
(5) 取得方法        東京証券取引所における市場買付

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2026-03-23 野村證券株式会社 (同左) 0.08%
計 7.59%
24万株 証券業務に係る商品在庫、及び累積投資業務の運営目的として保有している。 変更
2026-03-23 野村證券株式会社 ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC) 0.33%
計 7.59%
97万株 証券業務に係わる商品在庫として保有している。 変更
2026-03-23 野村證券株式会社 ノムラ セキュリテーズ インターナショナル(NOMURA SECURITIES INTERNATIONAL,Inc.) 0.00%
計 7.59%
0株 証券業務に係わる商品在庫として保有している。 変更
2026-03-23 野村證券株式会社 野村アセットマネジメント株式会社 7.18%
計 7.59%
2,115万株 信託財産の運用として保有している。 変更
2026-03-23 野村證券株式会社 (同左) 0.08%
計 7.59%
24万株 証券業務に係る商品在庫、及び累積投資業務の運営目的として保有している。 変更
2026-03-23 野村證券株式会社 ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC) 0.33%
計 7.59%
97万株 証券業務に係わる商品在庫として保有している。 変更
2026-03-23 野村證券株式会社 ノムラ セキュリテーズ インターナショナル(NOMURA SECURITIES INTERNATIONAL,Inc.) 0.00%
計 7.59%
0株 証券業務に係わる商品在庫として保有している。 変更
2026-03-23 野村證券株式会社 野村アセットマネジメント株式会社 7.18%
計 7.59%
2,115万株 信託財産の運用として保有している。 変更
2026-02-05 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 (同左) 2.22%
計 5.12%
653万株 投資信託契約、投資一任契約に基づく運用を目的として保有するもの。 新規
2026-02-05 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社 2.90%
計 5.12%
854万株 証券投資信託及び投資一任契約において、株券等の取得・処分の権限を有するもの。 新規

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2025 17,180億円 841億円 893億円 25,151億円 14,186億円 296.0 56.0
2024 16,782億円 743億円 742億円 24,325億円 15,670億円 231.6 48.0
2023 16,388億円 766億円 609億円 22,388億円 14,522億円 185.1 46.0
2022 15,475億円 735億円 1,232億円 22,882億円 14,372億円 365.2 44.0
2021 14,669億円 588億円 820億円 23,635億円 14,532億円 237.2 40.0
2020 14,860億円 664億円 870億円 21,435億円 13,102億円 261.1 60.0
2019 14,648億円 457億円 410億円 21,942億円 13,289億円 127.6 30.0
2018 14,528億円 523億円 423億円 21,479億円 13,037億円 65.7 20.0
2017 14,316億円 516億円 325億円 19,979億円 11,720億円 50.8 20.0
2016 14,747億円 485億円 352億円 18,766億円 10,669億円 55.0 18.0
2015 15,269億円 409億円 229億円 19,946億円 10,828億円 35.7 18.0
2014 15,320億円 206億円 17,124億円 9,131億円 32.1 18.0
2013 15,023億円 186億円 16,331億円 8,884億円 28.9 18.0
2012 15,104億円 31億円 15,868億円 8,662億円 4.8 18.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2025 / 約1,850字
2 【沿革】1900年1月凸版印刷合資会社として設立(東京市下谷区二長町)。1908年6月資本金40万円の株式会社に改組。1927年1月大阪分工場を新設(1944年 大淀工場と改称)。1938年5月板橋工場を新設。1944年7月精版印刷株式会社を合併、大阪支社を開設し、大阪支社工場として稼働。1949年5月東京証券取引所に株式を上場。1961年12月事業部制を導入、本社、板橋、下谷、小石川、関西、西日本の7事業部が発足。1962年8月商業印刷専門工場となる朝霞工場を新設。1965年5月ムーア社(カナダ)との合弁で、トッパン・ムーア・ビジネスフォーム株式会社を設立(1971年 トッパン・ムーア株式会社と改称)。1967年9月相模原工場を新設(紙器)。1968年5月下谷工場跡地に(旧)本社ビル「トッパンビルディング」(東京都台東区)竣工。1971年12月愛知特殊印刷株式会社、興文舎印刷株式会社を合併し、名古屋工場(特印、紙器)、札幌工場(一般印刷、特印)として稼働。1973年12月朝霞精密工場を新設(フォトマスク、シャドウマスク)。1975年7月福崎工場を新設(特印、チューブ、カップ、プラスチック)。1979年6月熊本工場を新設(一般印刷、有価証券)。1984年11月新潟工場を新設(プリント配線板)。1986年3月本社ビル(東京都千代田区)竣工。1986年7月総合研究所(埼玉県杉戸町)を新設。1988年4月滝野工場を新設(液体用紙容器)。1988年10月出版・製本の総合工場となる川口工場を新設(出版印刷)。1990年12月産業資材の専門工場となる幸手工場を新設(機能性材料)。1997年7月カード専門工場となる嵐山工場を新設(ICカード)。1997年9月坂戸工場を新設(出版印刷、商業印刷)。1998年3月トッパン・フォームズ株式会社、東京証券取引所市場第一部に株式を上場。2000年4月情報系ビジネス拠点「トッパン小石川ビル」(東京都文京区)竣工。2000年10月東京都文京区に「トッパンホール」及び「印刷博物館」をオープン。2001年7月福岡新第一工場を新設(特印)。2004年1月三重工場を新設(カラーフィルタ)。2007年10月図書印刷株式会社の第三者割当増資を引受け、同社を連結子会社化。2008年7月SNP Corporation Limited(現 TOPPAN Next Pte. Ltd.)を買収。2009年4月製造部門を分社化し、株式会社トッパンコミュニケーションプロダクツ、株式会社トッパンパッケージプロダクツ、株式会社トッパンエレクトロニクスプロダクツを設立。 機能性フィルムの生産拠点となる深谷工場を新設。2013年10月高セキュリティ対応のグループ・データセンターを新設。2014年4月国内外の軟包材生産のマザー工場となる群馬センター工場を新設。2016年4月透明バリアフィルムの生産拠点としてToppan USA, Inc.ジョージア工場を新設。2016年6月執行役員制度を導入。2019年8月図書印刷株式会社(現 TOPPANクロレ株式会社)を完全子会社化。2019年10月建装材印刷事業を展開するINTERPRINT GmbHを買収。2021年4月本社機能を東京都文京区に移転し、「トッパン小石川ビル」を「トッパン小石川本社ビル」に改称。2021年7月軟包装事業を展開するInterFlex Investment Holdings, Inc.を買収。2021年12月株式会社トッパンフォトマスク(現 テクセンドフォトマスク株式会社)を設立。2022年2月フィルムメーカーのMax Speciality Films Limited(現 Toppan Speciality Films Private Limited)を連結子会社化。2022年3月トッパン・フォームズ株式会社を完全子会社化。2023年4月当社のセキュア事業をトッパン・フォームズ株式会社が承継し、TOPPANエッジ株式会社に商号を変更。2023年5月「TOPPAN's Purpose & Values」を制定。2023年10月持株会社体制に移行し、商号を凸版印刷株式会社からTOPPANホールディングス株式会社に変更。吸収分割により、当社の各事業を連結子会社3社に承継。2025年4月SONOCO PRODUCTS COMPANYの有する軟包装事業及び熱成形容器事業を取得。
配当政策 FY2025 / 約599字
3 【配当政策】当社は、株主各位への機動的な利益還元ができるよう、剰余金の配当等の決定を取締役会の決議によって行うこととしております。また、毎年3月31日を基準日として期末配当を、毎年9月30日を基準日として中間配当を、この他基準日を定めて剰余金の配当を行うことができる旨を定款に定めております。株主還元方針につきましては、各期の連結業績、配当性向、手元資金の状況、内部留保、今後の投資計画等を総合的に勘案した上で、安定的な配当に加え機動的な自己株式の取得により、連結総還元性向30%以上を目安に利益還元を行ってまいります。この方針のもと、第179期の期末配当につきましては、2025年5月29日の取締役会において1株につき普通配当32円と決議いたしました。これにより中間配当(1株当たり24円)と合わせて、第179期の1株当たり配当金は56円となりました。その結果、自己株式の取得も考慮した当期の連結総還元性向は133.6%となりました。なお、当社は2025年5月14日に、2025年5月15日から2026年5月14日を取得期間とした最大300億円の自己株式の取得を公表いたしました。 第179期の剰余金の配当は以下のとおりであります。決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2024年11月13日取締役会決議7,30224.002025年5月29日取締役会決議9,37532.00
監査の状況 FY2025 / 約3,046字
(3) 【監査の状況】① 監査役監査の状況a. 組織・人員構成当社の監査役会は2025年3月31日現在、5名(社内2名、社外3名)で構成されており、監査役のうち1名は女性で、監査役会の女性比率は20%であります。監査役の経歴につきましては、「(1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要 (ロ)監査役・監査役会」に記載のとおりであります。監査役の職務を補佐する専任組織として、監査役室を設置し、取締役からの指揮命令に属さない専任の監査役スタッフ2名(2025年3月31日現在)を常置しております。なお、監査役スタッフの人事については、監査役の意見を反映して決定しております。 b. 監査役会監査役会は、常任監査役が議長を務め、原則としてごと月1回開催するほか、必要に応じて随時に開催しております。当事業年度においては、監査役会を15回開催いたしました。各監査役の出席状況は以下のとおりであります。役職名氏名監査役会出席回数出席率常任監査役萩原 正敏15回中15回100%常勤監査役久保薗 到15回中15回100%社外監査役笠間 治雄15回中15回100%社外監査役河戸 光彦15回中15回100%社外監査役宮川 由香12回中12回100% (注) 宮川由香氏は、2024年6月27日の監査役就任後に開催された監査役会への出席状況を記載しております。 c. 監査役会の活動状況監査役会では、年間を通じ、次のような決議、報告、協議がなされました。なお、監査役会の平均開催時間は1時間29分/回でした。決議 11件監査役選任議案に関する同意、会計監査人の再任、監査役会の監査報告書、監査役監査方針・監査計画・職務分担、会計監査人の監査報酬に対する同意等報告 43件注力事業の状況説明(DX、SX、新事業等)、情報セキュリティの状況、コンプライアンス状況、会計監査人からの期中レビュー結果報告、内部監査結果報告、常勤監査役活動状況報告等協議 7件定時株主総会への対応方針、監査役報酬配分、取締役等の職務執行状況調査等 d. 実施した監査の内容各監査役は監査役会が定める監査役監査基準に準拠し、期初に定めた監査計画に沿って取締役、内部監査部門その他の使用人等と意思疎通を図り、情報収集、監査環境の整備に努めました。具体的には取締役会その他重要な会議に出席し、取締役等から職務執行状況について報告を受け、適宜意見陳述を行うほか、常勤監査役は重要な決裁書類等を閲覧し、情報収集を行い、必要に応じて担当部門へのヒアリング、報告を受けております。また、子会社については常勤監査役が主要な子会社の監査役を兼務し、子会社の取締役等と情報交換、報告を受け、事業状況の把握に努めております。 監査役会は、持株会社移行後のグループガバナンス強化の進捗状況や事業会社におけるシナジーの発揮状況を当事業年度の最重点項目として監査を実施いたしました。その他の主な監査内容は、以下のとおりです。 ・リスクマネジメント体制再構築の状況 ・サステナビリティ推進委員会への出席によるESG経営の進捗状況 ・減損兆候事業に関する確認 ・財務報告に係る内部統制に関する報告 ・下請法遵守状況の確認 ・国内及び海外子会社の往査 等 ② 内部監査の状況経営の健全性を高めるために、業務部門から独立した経営監査室を設置し、経営監査と業務監査を中心に、連結子会社を含む各事業所や工場への監査を実施しております。2025年3月31日現在、監査に従事する者は25名在籍しております。経営監査では、経営目標との整合性やリスクコントロールが必要十分であるか否かについて、プロセスを重視して検証・評価しております。業務監査では、法令・会社諸規則の遵守状況や不正防止の仕組み、効率性・正確性に問題がないかを検証・評価し、必要に応じて改善を勧告しております。また、監査結果につきましては、その結果を代表取締役、取締役会、監査役会及びグループ会社の取締役等に直接報告しております。 ③ 会計監査の状況a. 監査法人の名称有限責任 あずさ監査法人 b. 継続監査期間1978年以降上記は、現任の監査人である有限責任 あずさ監査法人の前身の1つである監査法人井上達雄会計事務所が監査法人組織になって以降の期間について記載したものです。 c. 業務を執行した公認会計士指定有限責任社員 業務執行社員: 小林礼治、関口男也、山下誠 d. 監査業務に係る補助者の構成公認会計士: 20名その他 : 44名 e. 監査法人の選定方針と理由当社は、会計監査人の適格性、独立性等を総合的に勘案し、有限責任 あずさ監査法人を選任しております。また、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目のいずれかに該当すると認められる場合は、会計監査人を解任いたします。 f. 監査役及び監査役会による監査法人の評価監査役会は、会計監査人の適格性、独立性、監査役等とのコミュニケーション等を自ら定めた評価手続に従い総合的に評価し、会計監査人の職務の執行に支障がある場合等、その必要があると判断した場合は、株主総会に提出する会計監査人の解任または不再任に関する議案の内容を決定いたします。監査役会は、会計監査人である有限責任 あずさ監査法人の職務の執行について問題ないと判断しております。 ④ 監査報酬の内容等a. 監査公認会計士等に対する報酬区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社150861753連結子会社353344263計5041206017 当社及び当社の連結子会社における非監査業務の主な内容は、財務に対する調査・相談等であります。 b. 監査公認会計士等と同一のネットワーク(KPMGグループ)に対する報酬(a.を除く)区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社23272137連結子会社671751,00778計6744021,010216 当社及び当社の連結子会社における非監査業務の主な内容は、財務に対する調査・相談等であります。 c. その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容該当事項はありません。 d. 監査報酬の決定方針当社の監査公認会計士等に対する監査報酬の決定方針は、以下のとおりであります。監査法人から提示される監査の方法や日数等の監査計画及び当該計画に基づく監査報酬額につき、その計画及び報酬額の当社の事業規模や業務の内容に対する妥当性の検討を必要な監査時間の確保や効率的な監査業務の実施を勘案し行っております。検討の結果をもとに監査法人との協議を行い、監査役会の同意を得た上、監査報酬を決定しております。 e. 監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由当社監査役会は、社内関係部署及び会計監査人からの必要な資料の入手や報告の聴取を通じて、会計監査人の監査計画における監査時間・配員計画、会計監査人の職務遂行状況及び報酬見積の相当性などを確認し、必要な検証を行った上で、取締役会が提案した会計監査人に対する報酬等に対して、会社法第399条第1項の同意をしております。
設備の概要 FY2025 / 約779字
1 【設備投資等の概要】当社グループ(当社及び連結子会社)は、今後の成長が見込まれる事業分野の生産能力の増強と省力化、合理化及び製品の品質向上に重点を置き、当連結会計年度において1,679億円の設備投資(無形固定資産を含む)を実施いたしました。 当連結会計年度の設備投資等をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 (1) 情報コミュニケーション事業分野当連結会計年度における設備投資等の金額は319億円であり、主な内容は次のとおりであります。・国内セキュアビジネス関連への投資や教育ICTプラットフォームの機能強化を進めました。 (2) 生活・産業事業分野当連結会計年度における設備投資等の金額は650億円であり、主な内容は次のとおりであります。①国内紙器事業の製造拠点再編に向けた投資を行い、海外パッケージでは、高まるSX需要を取り込むべく、生産体制強化を進めました。②建装材関連では海外において供給体制の強化を進めました。 (3) エレクトロニクス事業分野当連結会計年度における設備投資等の金額は585億円であり、主な内容は次のとおりであります。①成長が見込まれる生成AI、データセンターなどの半導体需要を取り込むため、高密度半導体パッケージ基板のFC-BGAの生産体制増強を進めました。②フォトマスクでは国内外拠点への生産設備導入を進めました。 (4) 全社(共通)当連結会計年度における設備投資等の金額は123億円であり、主な内容は次のとおりであります。・経営基盤を強化すべく、経営情報の一元化や人的資本活用に向けたシステムのモダナイゼーションを進めました。 当連結会計年度における除売却損の金額は30億円であり、主な内容は次のとおりであります。・当社グループ(当社及び連結子会社)は、製造拠点の再構築に伴う設備の除却や建物の除却を行いました。
従業員の状況 FY2025 / 約4,736字
5 【従業員の状況】(1) 連結会社の状況(2025年3月31日現在)セグメントの名称従業員数(人)情報コミュニケーション事業分野30,359[4,644]生活・産業事業分野14,339[1,016]エレクトロニクス事業分野5,466[54]全社(共通)1,824[3]合 計51,988[5,717] (注) 1 従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む就業人員数であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。2 臨時従業員には、パートタイマーを含み、派遣社員を除いております。3 全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない当社及び連結子会社の本社部門及び基礎研究部門等に所属している就業人員数であります。 (2) 提出会社の状況(2025年3月31日現在)従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)1,72343.015.48,167,997 (注) 1 従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員数であります。2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。3 提出会社の従業員数は全てセグメントの「全社(共通)」に含まれるため、合計人数のみを記載しております。 (3) 労働組合の状況主要な労働組合として、凸版印刷労働組合があり、2025年3月31日現在における組合員数は13,730名であります。凸版印刷労働組合はTOPPAN株式会社(組合員数7,510名)、株式会社トッパンコミュニケーションプロダクツ(同1,870名)、株式会社トッパンパッケージプロダクツ(同1,850名)、株式会社トッパンエレクトロニクスプロダクツ(同785名)、株式会社トッパングラフィックコミュニケーションズ(同1,197名)、トッパンプラスチック株式会社(同210名)、株式会社トッパン建装プロダクツ(同256名)、株式会社トッパン・コスモ(同52名)のそれぞれの組合員をその構成員としております。なお、当社の従業員は出向者のみのため、出向元の組合員数に含んでおります。現在の労働協約は、2024年10月1日に締結したものであり、その主旨に従って労働条件その他に関する労使の交渉は全て経営協議会を通じて行われ、労使一体となって業績向上に邁進しております。その他の労働組合として、TOPPANエッジ株式会社にトッパン・フォームズフレンドシップユニオン本社(2025年3月31日現在における同社組合員数1,226名)、TOPPANクロレ株式会社にTOPPANクロレ労働組合(同670名)などがあり、いずれも安定した労使関係を築いております。凸版印刷労働組合、トッパン・フォームズフレンドシップユニオン及びTOPPANクロレ労働組合は、印刷情報メディア産業労働組合連合会(印刷労連)に、印刷労連は、日本労働組合総連合会に加盟しております。なお、労使関係について特に記載すべき事項はありません。 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異①提出会社管理職に占める女性労働者の割合※1男性労働者の育児休業取得率※2労働者の男女の賃金の差異(女性平均賃金/男性平均賃金)※1補足説明全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者全正規雇用労働者うち管理職15.0%87.1%78.7%77.6%96.9%56.8%給与体系は同一の体系を適用しております。全労働者の男女の賃金の差異は年齢構成、等級構成、女性従業員に短時間勤務者が多いこと、管理職比率の差異等によります。 (注) 1 ※1:「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出しております。2 ※2:「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。  ②主要な連結子会社名称管理職に占める女性労働者の割合※1男性労働者の育児休業取得率※2労働者の男女の賃金の差異(女性平均賃金/男性平均賃金)※1※3全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者全正規雇用労働者うち管理職TOPPAN㈱7.4%88.0%66.4%65.6%90.4%53.4%TOPPANエッジ㈱10.3%78.6%41.2%68.3%94.5%48.6%TOPPANデジタル㈱5.6%88.2%67.9%69.0%86.4%34.0%TOPPANクロレ㈱4.6%100.0%65.1%71.2%83.2%71.7% 東京書籍㈱16.5%100.0%70.4%75.6%90.7%54.1%㈱トッパン・コスモ15.6%100.0%75.8%75.7%89.6%44.3%㈱トッパンインフォメディア3.8%80.0%67.4%69.2%96.4%68.0%タマポリ㈱2.0%0.0%66.2%71.1%97.6%114.1%㈱フレーベル館17.5%0.0%58.6%73.8%90.8%33.8%㈱トータルメディア開発研究所13.5%100.0%67.7%79.4%94.9%81.5%㈱BookLive13.6%100.0%81.0%80.6%108.2%120.1%テクセンドフォトマスク㈱7.0%100.0%86.5%85.5%100.0%151.6%TOPPAN Next Pte. Ltd.37.5%100.0%53.5%53.5%59.4%- TOPPAN America Inc.25.0%- 71.2%71.2%89.5%- INTERPRINT GmbH17.6%100.0%97.8%95.4%91.4%89.9%名称管理職に占める女性労働者の割合※1男性労働者の育児休業取得率※2労働者の男女の賃金の差異(女性平均賃金/男性平均賃金)※1※3全労働者うち正規雇用 労働者うちパート・有期労働者全正規雇用 労働者うち 管理職Toppan Speciality Films Private Limited5.9%0.0%147.5%156.8%111.2%57.7%凸版物流㈱0.0%100.0%72.5%79.2%- 85.0%㈱トッパンコミュニケーションプロダクツ2.8%55.6%49.0%60.0%92.1%67.8%㈱トッパングラフィックコミュニケーションズ1.4%75.0%64.3%65.7%99.1%69.5%東京都チャレンジドプラスTOPPAN㈱66.7%- 117.1%116.5%103.0%103.0%㈱トッパンパッケージプロダクツ1.0%75.0%59.6%59.6%82.8%69.7%トッパンプラスチック㈱0.0%100.0%70.9%73.0%- 74.1%㈱トッパン建装プロダクツ0.0%50.0%73.9%78.2%- 74.5%Toppan Interamerica, Inc.20.7%0.0%94.0%93.5%86.2%87.6%Toppan Packaging Czech s.r.o.50.0%- 120.9%120.9%147.2%- ㈱トッパンエレクトロニクスプロダクツ0.0%100.0%65.8%65.2%- 79.8% (注) 1 ※1:「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出しております。海外現地法人に関しては、上記基準に準じた方法にて算出しております。2 ※2:「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。海外現地法人に関しては、上記基準に準じた方法にて算出しております。対象となる男性従業員がいない場合は「―」を記載しております。3 ※3:海外現地法人に関しては、海外現地法人にて算出された平均賃金を2025年3月31日時点の為替レートにて日本円に換算した上で算出しております。4 「労働者の男女の賃金の差異」は、各社の事業年度において集計したものであり、当社の事業年度と異なる場合があります。「管理職に占める女性労働者の割合」及び「男性労働者の育児休業取得率」については、当社の事業年度と合わせて集計をしております。5 連結子会社のうち主要な連結子会社以外のものについては、「第7 提出会社の参考情報 2 その他の参考情報 (2)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異」に記載しております。  ③連結会社名称管理職に占める女性労働者の割合※1男性労働者の育児休業取得率※2労働者の男女の賃金の差異(女性平均賃金/男性平均賃金)※1※3全労働者うち正規雇用労働者うちパート・有期労働者全正規雇用労働者うち管理職当社及び国内連結子会社※47.8% 78.9% 59.7%73.3% 96.5% 55.4%アジア地域連結子会社※527.6% 54.9% 87.8% 90.1%85.6% 125.2%北米地域連結子会社※527.0% 84.6% 89.9% 92.0%86.6%74.4%欧州地域連結子会社※534.5% 83.8% 87.9% 87.7% 71.1%83.7%当社及び連結子会社※512.9%73.0% 65.6% 75.3% 99.0%61.3% (注) 1 ※1:「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出しております。海外現地法人に関しては、上記基準に照らし、基準に準じた方法にて算出しております。2 ※2:「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。海外現地法人に関しては、上記基準に照らし、基準に準じた方法にて算出しております。3 ※3:海外現地法人に関しては、海外現地法人にて算出された平均賃金を2025年3月31日時点の為替レートにて日本円に換算した上で算出しております。4 「労働者の男女の賃金の差異」は、各社の事業年度において集計したものであり、当社の事業年度と異なる場合があります。「管理職に占める女性労働者の割合」及び「男性労働者の育児休業取得率」については、当社の事業年度と合わせて集計をしております。5 ※4:当社及び国内連結子会社の集計は、加重平均にて集計を行い、算出しております。6 ※5:アジア地域、北米地域、欧州地域連結子会社、当社及び連結子会社の集計は、加重平均にて集計を行い、算出しております。「労働者の男女の賃金の差異」について、海外現地法人にて算出された平均賃金を2025年3月31日時点の為替レートにて、日本円に換算した上で加重平均を行い、算出しております。
研究開発活動 FY2025 / 約6,403字
6 【研究開発活動】当社グループ共通の価値観である「TOPPAN's Purpose & Values」で示している「人を想う感性と心に響く技術で、多様な文化が息づく世界に。」を実現するべく、独自の「印刷テクノロジー」をベースに総合研究所を中心に、事業会社の技術関連部門、知的財産部門及びグループ会社が連携して研究開発を進めております。当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は26,934百万円であり、セグメントにおける主な研究開発とその成果は次のとおりであります。なお、研究開発費につきましては、当社の本社部門及び総合研究所で行っている基礎研究に係る費用を次の各セグメントに配分することができないため、研究開発費の総額のみを記載しております。 (1) 情報コミュニケーション事業分野当社グループでは、価値共創パートナーとして顧客のデジタル変革を支援し、高い成長を実現するErhoeht-X®(※1)を推進しております。インターネットを活用したオンライン診療や電子商取引などのサービスは、現在、暗号技術によって安全性が保たれておりますが、将来的には量子コンピュータによる脅威が懸念されております。そのため、特に医療・金融・行政分野など重要情報を扱うシステムでは、量子コンピュータでも解読が困難なPQC(耐量子計算機暗号)への早期移行が求められております。2024年8月には米国NISTによるPQCアルゴリズムが発表されており、移行に向けた動きが本格化しつつあります。しかし、情報システムの複雑化により、PQCへの完全移行には時間がかかることが想定され、移行済みと未移行のシステムが混在する期間には認証や暗号通信の課題が発生します。そこで2024年10月、TOPPANデジタル株式会社、NICT、ISARAは、PQCと従来暗号の両方に対応したICカードシステム「SecureBridge™(セキュアブリッジ)」を開発し、H-LINCOS(※2)との連携による動作検証を実施いたしました。これにより、安全な社会インフラの実現に向けた円滑なPQC移行を目指してまいります。また、オフィスの入退室管理においては、顔認証技術の普及が進んでおりますが、なりすましや誤認証のリスクを完全に排除することは難しく、入館カードを廃止するには課題が残っております。そこでTOPPANエッジ株式会社とSinumy株式会社は、顔認証とBluetooth所持認証を組み合わせた新たな多要素認証ソリューションを開発いたしました。これにより、ハンズフリーで認証ができる利便性を維持しつつ、なりすましや端末の貸し借りによるリスクを低減し、従来の認証方式よりも高速な認証を実現しております。三菱HCキャピタル株式会社とも協業(※3)し、2025年度中の商用化を目指して実証実験を進めております。さらに、TOPPAN株式会社は、H2L株式会社、株式会社NTTドコモ、トヨタ自動車株式会社、ミズノ株式会社、株式会社三菱総合研究所とともに、人間の感覚や動作をネットワークで拡張する「人間拡張コンソーシアム」(※4 ※5)に2024年12月から参画いたしました。このコンソーシアムでは、デバイスやプラットフォームの実証や国際標準化の推進を通じて、人間拡張技術の社会実装とエコシステムの形成を目指しております。教育格差や労働人口減少などの社会課題解決に向けて、今後も業界横断で取り組みを進めてまいります。 (2) 生活・産業事業分野当社グループは、脱炭素社会や循環型社会の実現に向け、環境配慮型のSX商材やサービスを積極的に展開しております。中でも、サステナブルブランド「SMARTS™(スマーツ)(※6)」を中心に、社会課題に対応したパッケージの開発を推進しております。世界的に持続可能な社会の実現に向けた動きが加速する中、日本では2022年にプラスチック資源循環促進法が施行され、製品の3R+Renewable(※7)の取り組みが重視されております。EUでも、2030年までに全ての包装材を再利用・リサイクル可能とする目標が掲げられるなど、各国で資源循環への取り組みが進んでおります。パウチや袋などの軟包装は複合素材が主流ですが、リサイクル性向上のため単一素材化が有効とされ、ポリオレフィンやポリエチレン、ポリプロピレンなどによる単一素材化の動きが広がっております。当社では、ポリオレフィン単一素材でありながら従来と同等の耐衝撃性やカット性を持つ液体用スタンディングパウチを開発し、ユニリーバ・ジャパン株式会社の「ダヴ(DOVE)」詰め替え用商品に2024年4月から採用されております。これにより、従来は難しかった液体用途への単一素材化を実現し、リサイクル適性の向上が期待されております。さらに、日本政府のプラスチック資源循環戦略では、2025年までにリユース・リサイクル可能な材質への置き換えや、2030年までに容器包装の6割をリユース・リサイクルするなどの目標が設定されております。官民連携のCLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)(※8)でも、2030年までに容器包装プラスチックへの再生材使用率30%という目標「Circular 30 by 30」が掲げられております。当社は、シーラント用リサイクルポリエチレンフィルムとリサイクルPETフィルムを組み合わせ、パウチ全体の再生材使用比率約30%を実現(※9)した製品を開発いたしました。本製品は株式会社ヴィークレアの新製品「&Cream セラムシャンプー モイスト/スムース 詰め替え」に2025年4月から採用され、従来比でCO2排出量を約7%(※10)削減できる見込みです。気候変動の影響が拡大する中、当社グループは脱炭素社会の実現を経営の重要課題と位置づけ、地球環境宣言に基づき持続可能な社会への貢献を進めております。パッケージ製品の環境負荷はLCA(ライフサイクルアセスメント)(※11)によるCO2排出量で定量的に評価し、根拠に基づいた環境配慮型の提案を行うことで、顧客のCO2削減にも貢献しております。加えて、「水性フレキソ印刷」と「ノンソルベントラミネーション」を組み合わせたレトルト対応かつ電子レンジで加熱できるパウチを2024年10月より提供開始し、このパッケージの開発により、VOCやCO2排出量の大幅削減を実現いたしました。これはパッケージの材質変更が難しい場合でも生産方式の工夫で環境負荷を低減できることを示しております。また、当社グループのデジタルトランスフォーメーションと建装材技術によって提供されるソリューションとして、近年普及が進むLEDサイネージや大型ディスプレイが、インテリア空間に違和感を与えるという課題に対し、TOPPAN株式会社は特殊印刷技術による「ダブルビュー®フィルム」を開発し、2024年4月に販売を開始いたしました。これにより、そこにディスプレイが存在しないかのような佇まいの壁面から、直接鮮明な映像が浮かび上がる演出が可能となり、かつてない「体験」を提供いたします。今後この技術をモビリティなど新市場へも展開していく予定です。 (3) エレクトロニクス事業分野当社グループでは、これまで独自に培ってきた技術力を基盤として、多様化するニーズに対応した独創的なキーデバイスを供給することで事業価値の最大化を図っております。急速に需要が拡大している生成AIや自動運転向けなどの次世代半導体では、2.5D、3D(※12)パッケージなど、半導体パッケージの構造の複雑化に伴い、使用される材料の種類も増加しております。近年では、米国を中心に、大手ファブレス半導体メーカーや大手テック企業が、自社で半導体の設計・開発を進める動きが活発化しており、顧客のすぐ近くで、スピーディーかつ緊密な共創・すり合わせができる体制が求められております。TOPPAN株式会社は、株式会社レゾナックが主導、米国シリコンバレーを拠点とし、日米の有力な材料・装置等のメーカー10社(2024年11月時点)からなる、半導体パッケージング技術開発の共創プラットフォーム「US-JOINT」に2024年11月よりパッケージ基板メーカーとして参画いたしました。この「US-JOINT」に参画することで、当社グループの強みであるハイエンドのパッケージ基板の技術開発力を活かし、顧客の関心の高い先端半導体パッケージング技術の課題解決に貢献し、新たなビジネスの機会創出に繋げるとともに、半導体パッケージ基板事業の強化を目指してまいります。 (4) その他(新事業)当社グループは、ヘルスケアやライフサイエンス、エネルギー分野を新たな成長領域と位置づけ、研究・事業開発に注力しております。がん治療では遺伝子検査やがん患者の腫瘍組織を移植したマウスを用いた抗がん剤評価が行われてきましたが、コストや技術的課題が存在します。近年、動物実験から非動物実験への移行が国際的にも求められる中、大阪大学と共同で独自のバイオマテリアルを活用した3D細胞培養技術「invivoid®(インビボイド)」を開発いたしました。この技術により、患者のがん微小環境を体外で再現できました。また、複数の抗がん剤の効果を評価する臨床研究を実施し、体外での抗がん剤評価結果と実際の患者への投薬結果が高い精度で一致しました。本結果は2024年7月22日国際学術誌「Acta Biomaterialia」に掲載され、個別化医療や医薬品開発への応用可能性が示されました。また、当社は匿名加工された電子カルテデータをもとにした医療情報分析・提供サービス「DATuM IDEA®(デイタムイデア)」に2025年3月31日から、新たに医科レセプトデータを連結いたしました。これにより、より正確な患者の診療実態把握や費用対効果分析を行えるようになり、エビデンスに基づく個別化医療の実現に貢献してまいります。加えて、ロボティクスやスマートグラス分野において、障害物検知や自己位置把握に用いられる3D ToFセンサ(※13)の技術開発も推進いたしました。2023年には「ハイブリッドToF®(※14)」による4つの性能(長距離測定、屋外測定、高速撮像、複数台同時駆動)を実現した第一世代センサを開発し、2024年11月にはさらに小型化や省電力化を進めるとともに、新たに「HDR機能(※15)」「画素ビニング機能(※16)」を搭載した第二世代「TPHT4040」を開発いたしました。これにより、配膳ロボットやロボット掃除機、スマートグラスなど多様なデバイスへの搭載が可能となり、3Dセンシングの用途拡大に貢献しております。流通小売業界においては、需給予測の精度向上や製品ライフサイクル全体の可視化が課題となっております。当社は東京大学と2024年10月に社会連携講座「サプライチェーンの全体最適の科学と実践」(講座長:松尾豊教授)を開設いたしました。本社会連携講座を通じて、高精度な需給予測を実現するAI技術の開発と社会実装を目指すなど、様々な分野で社会課題の解決に取り組んでおります。 (※1)Erhoeht-X®当社グループ全体で、社会や企業のデジタル革新を支援するとともに、当社自体のデジタル変革を推進するコンセプト。DX事業においてイノベーションを創出し、社会やお客さまのデジタル変革を推進し、それを通してSDGsの実現、脱炭素社会の実現など「SX」にも貢献していく。(※2)H-LINCOSHealthcare long-term integrity and confidentiality protection systemの略称。秘密分散と量子暗号など秘匿通信及び公開鍵認証基盤の技術により、電子カルテデータのセキュアかつ可用性の高いバックアップや、医療機関間での相互利用などを行う保健医療用の長期セキュアデータ保管・交換システム。参考:2019年12月12日NICTプレスリリース https://www.nict.go.jp/press/2019/12/12-1.html(※3)2023年11月16日リリース-三菱HCキャピタルとTOPPANエッジが顔写真収集・認証サービス「CloakOne®」をサブスクリプションモデルにて提供開始https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2023/11/newsrelease231116_1.html(※4)プレスリリース-「人間拡張コンソーシアム」設立、活動を開始https://human-aug.com/news/detail/article_01.html(※5)人間拡張コンソーシアムホームページ http://human-aug.com(※6)SMARTS™パッケージを起点とした当社グループのサステナブルブランド。パッケージで培った技術・ノウハウに、マーケティング・DX・BPOなどのリソースを掛け合わせ、バリューチェーンに沿った最適な選択肢を提供する。 (※7)3R+RenewableReduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の頭文字を取った3つのアクションの総称3Rに、Renewable(リニューアブル、再生可能な資源に替える取り組み)を加えた、プラスチックの資源循環を促進するための考え方。(※8)CLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)海洋プラスチックごみの問題解決に向けて、プラスチック製品のより持続可能な使用並びにプラスチック廃棄物の削減に繋がる革新的な代替品の開発及び導入普及を図るなど、業界の垣根を越えて経済界全体としての活動を官民連携で企画・推進する団体、プラットフォーム。(※9)パウチに使用するフィルム全体の再生材使用比率当社算定。フィルムの重量から算定した設計値。(※10)CO2排出量当社算定。PEやPETなどのバージン樹脂100%のフィルムを使用したスタンディングパウチの従来品との比較。算定範囲はスタンディングパウチに関わるCradle to Grave(①原料の調達・製造、②製造、③輸送、④リサイクル・廃棄)。(※11)LCA(ライフサイクルアセスメント)原材料(資源採取から原材料製造)から製品の製造・使用・リサイクル・廃棄など、製品のライフサイクルにおける投入資源や排出する環境負荷を定量的に評価する手法。(※12)2.5D、3D2.5Dは複数のチップをインターポーザーと呼ばれるシリコン基板上に実装する技術。3Dは複数のチップを積層する技術。(※13)3D ToFセンサ赤外線を用いてカメラから物体までの3次元距離を測定する距離画像センサ。(※14)ハイブリッドToF®ショートパルス型ToF方式とマルチタイムウインドウ技術によるセンサ制御を融合した技術及びその技術を搭載した3D ToF センサ・カメラ。強力な外光耐性と被写体ブレに強い特長を持ち、屋外環境で太陽光の影響を受けずに使用でき、動きの速い物体を逃さず捉えられるメリットがある。https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2022/06/newsrelease220616_2.html(※15)HDR機能ハイダイナミックレンジの略称。露光時間が異なる複数の距離データを1枚の距離画像として撮像する技術。(※16)画素ビニング機能複数の画素を組み合わせて見かけ上大きな1つの画素として扱う機能。
株式の保有状況 FY2025 / 約6,513字
(5) 【株式の保有状況】① 投資株式の区分の基準及び考え方当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、専ら株式の価値の変動または株式に係る配当によって利益を受けることを目的とするために保有する株式を純投資目的である投資株式、その他を純投資目的以外の目的である投資株式と区分しております。 ② 当社における株式の保有状況当社及び連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額(投資株式計上額)が最も大きい会社(最大保有会社)である当社については以下のとおりであります。 a.保有目的が純投資以外の目的である投資株式(a) 保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、中長期的な企業価値の向上に資するため、また取引関係・事業連携の強化など経営戦略の一環として、必要と判断される会社の株式を政策的に保有することを基本的な方針としております。この方針に則り、個別銘柄ごとに保有目的が適切か、保有に伴う便益やリスクが社内規則に基づく株式保有コストに見合っているかなど、事業運営面と投資資産としての価値の両面から総合的に分析し、ごと年定期的に取締役会においてその保有の合理性について検証の上、継続保有についての検討を行うこととしております。検討の結果、保有目的や意義の薄れた銘柄については売却を進めるなど縮減を図っております。 (b) 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式8116,461非上場株式以外の株式2881,883 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式141,949取引関係と事業連携の維持強化のため非上場株式以外の株式119取引関係と事業連携の維持強化のため (注) 非上場株式の上場及び上場廃止に伴う、区分の変更は記載しておりません。 (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式3317非上場株式以外の株式6106,643 (注) 非上場株式の上場及び上場廃止に伴う、区分の変更は記載しておりません。 (c) 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無(注)3株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社リクルートホールディングス3,550,00015,100,000主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有27,182101,275株式会社TBSホールディングス2,221,7002,221,700デジタル化の急速な進展を背景に、新しいサービスや共同での事業展開等、事業上の関係の維持と強化 有9,4739,684久光製薬株式会社1,767,2121,762,321主に生活・産業事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化関係強化のため株式数は増加有7,1517,001株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ3,213,2253,213,225資金調達等の金融取引における機動的・安定的な取引関係の維持と強化有6,4615,002富士フイルムホールディングス株式会社1,883,4002,152,200主に生活・産業事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有5,3577,252MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社1,506,4501,506,450主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有4,8584,083王子ホールディングス株式会社6,746,0006,746,000主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有4,2314,303株式会社SCREENホールディングス355,800355,800主にエレクトロニクス事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有3,4137,103株式会社三井住友フィナンシャルグループ744,036248,012資金調達等の金融取引における機動的・安定的な取引関係の維持と強化株式数は株式分割により増加有2,8232,209第一生命ホールディングス株式会社2,163,600540,900主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化株式数は株式分割により増加有2,4512,084株式会社日清製粉グループ本社1,294,0951,294,095主に生活・産業事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有2,2392,716株式会社みずほフィナンシャルグループ329,060329,060資金調達等の金融取引における機動的・安定的な取引関係の維持と強化有1,3331,002レンゴー株式会社1,214,9121,214,912主に生活・産業事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有9621,421株式会社巴川コーポレーション1,139,4001,139,400液晶光学フィルム関連事業での協業等、事業上の関係の維持と強化有8191,011株式会社ディーエムエス250,000250,000主に情報コミュニケーション事業分野における事業上の関係の維持と強化有716441 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無(注)3株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社フジ・メディア・ホールディングス202,100202,100主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有515400芝浦機械株式会社118,800118,800主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有425430株式会社七十七銀行67,15467,154主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有319278株式会社ispace349,580349,580宇宙ビジネス関連事業での協業等、事業上の関係の維持と強化無263295日本紙パルプ商事株式会社407,65040,765主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化株式数は株式分割により増加有245211株式会社Liberaware190,000―技術連携及び協業推進等、事業上の関係の維持と強化無197―株式会社メディアドゥ80,00080,000主に情報コミュニケーション事業分野における事業上の関係の維持と強化無132121株式会社オルツ220,000―技術連携及び協業推進等、事業上の関係の維持と強化無112―株式会社安藤・間62,80562,805主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有8574株式会社Photosynth153,200153,200技術連携及び協業推進等、事業上の関係の維持と強化無4767DIC株式会社15,00015,000主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有4543北越コーポレーション株式会社9,7159,715主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有1118ユニチカ株式会社20,00020,000主に生活・産業事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有33株式会社三越伊勢丹ホールディングス―818,600主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化無―2,041株式会社広済堂ホールディングス―1,613,950主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化無―1,047ピクシーダストテクノロジーズ株式会社―536,400波動制御技術を応用した次世代プロモーションへの対応及び協業推進等、事業上の関係の維持と強化無―280 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無(注)3株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)シャープ株式会社―197,900主にエレクトロニクス事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化無―164KPPグループホールディングス株式会社―55,000主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有―40 (注) 1 「―」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。「*」は、当該銘柄の貸借対照表計上額が当社の資本金額の100分の1以下であり、かつ貸借対照表計上額の大きい順の60銘柄に該当しないために記載を省略していることを示しております。2 定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、個別銘柄ごとに事業資産と投資資産としての価値の両面から総合的に分析し、定期的に取締役会で検証しております。3 当社の株式の保有の有無については、各銘柄株式の発行会社の主なグループ会社による保有も含めて記載しております。4 ㈱Liberawareは、非上場株式で保有しておりましたが、2024年7月に新規上場したことに伴い、当事業年度より記載しております。5 ㈱オルツは、非上場株式で保有しておりましたが、2024年10月に新規上場したことに伴い、当事業年度より記載しております。6 ピクシーダストテクノロジーズ㈱は、2024年11月15日付で上場廃止となっております。 b.保有目的が純投資目的である投資株式 該当事項はありません。 ③ TOPPAN㈱における株式の保有状況当社及び連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額(投資株式計上額)が最大保有会社の次に大きい会社であるTOPPAN㈱については以下のとおりであります。 a.保有目的が純投資以外の目的である投資株式(a) 保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、中長期的な企業価値の向上に資するため、また取引関係・事業連携の強化など経営戦略の一環として、必要と判断される会社の株式を政策的に保有することを基本的な方針としております。この方針に則り、個別銘柄ごとに保有目的が適切か、保有に伴う便益やリスクが社内規則に基づく株式保有コストに見合っているかなど、事業運営面と投資資産としての価値の両面から総合的に分析し、毎年定期的に取締役会においてその保有の合理性について検証の上、継続保有についての検討を行うこととしております。検討の結果、保有目的や意義の薄れた銘柄については売却を進めるなど縮減を図っております。 (b) 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式633,787非上場株式以外の株式4755,085 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式4322取引関係と事業連携の維持強化のため非上場株式以外の株式1146取引関係と事業連携の維持強化のため (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式115非上場株式以外の株式2442,654 (c) 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無(注)3株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社ベルシステム24ホールディングス10,570,00010,570,000バックオフィス業務やコンタクトセンター業務などBPO事業での協業等、事業上の関係の維持と強化無13,30716,975東洋水産株式会社699,800933,000主に生活・産業事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有6,1548,840花王株式会社706,000883,000主に生活・産業事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化無4,5694,978ライオン株式会社2,363,0002,363,000主に生活・産業事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有4,1883,208本田技研工業株式会社3,000,0008,502,000主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化無4,02716,077江崎グリコ株式会社788,029787,534主に生活・産業事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化関係強化のため株式数は増加有3,6443,333ぴあ株式会社1,087,7091,087,709主に情報コミュニケーション事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化無2,8793,513キッコーマン株式会社1,600,9551,600,955主に生活・産業事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化有2,3063,152森永製菓株式会社733,200733,200主に生活・産業事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化無1,8361,925テルモ株式会社―8,200,000主に生活・産業事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化無―22,377 (注) 1 「―」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。2 定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、個別銘柄ごとに事業資産と投資資産としての価値の両面から総合的に分析し、定期的に取締役会で検証しております。3 当社の株式の保有の有無については、各銘柄株式の発行会社の主なグループ会社による保有も含めて記載しております。 みなし保有株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)明治ホールディングス株式会社915,600915,600主に生活・産業事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化現在は、退職給付信託に拠出しており、議決権行使の指図権は留保無2,9753,100株式会社TBSホールディングス350,000350,000デジタル化の急速な進展を背景に、新しいサービスや共同での事業展開等、事業上の関係の維持と強化現在は、退職給付信託に拠出しており、議決権行使の指図権は留保有1,4921,525株式会社ヤクルト本社―367,680主に生活・産業事業分野における営業政策等の取引関係の維持と強化現在は、退職給付信託に拠出しており、議決権行使の指図権は留保無―1,146 (注) 1 貸借対照表計上額の上位銘柄を選定する段階で、特定投資株式とみなし保有株式を合算しておりません。 2 定量的な保有効果については記載が困難であります。保有の合理性は、個別銘柄ごとに事業資産と投資資産としての価値の両面から総合的に分析し、定期的に取締役会で検証しております。   3 「―」は、当該銘柄を保有していないことを示しております。 b.保有目的が純投資目的である投資株式 該当事項はありません。
関係会社の状況 FY2025 / 約3,096字
4 【関係会社の状況】(2025年3月31日現在)名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任資金援助営業上の取引(連結子会社) TOPPAN㈱※1 東京都台東区 500情報コミュニケーション事業分野、生活・産業事業分野、エレクトロニクス事業分野 100.0 有 有 経営指導、不動産賃貸TOPPANエッジ㈱※1東京都港区500情報コミュニケーション事業分野100.0有無経営指導、不動産賃貸TOPPANデジタル㈱※1東京都台東区500情報コミュニケーション事業分野100.0有有経営指導、不動産賃貸TOPPANクロレ㈱東京都北区500情報コミュニケーション事業分野100.0無無不動産賃貸東京書籍㈱東京都北区80情報コミュニケーション事業分野58.7無無無㈱トッパン・コスモ東京都千代田区400情報コミュニケーション事業分野100.0有無不動産賃貸㈱トッパンインフォメディア東京都港区500生活・産業事業分野100.0有無不動産賃貸タマポリ㈱東京都豊島区472生活・産業事業分野64.2有無無㈱フレーベル館東京都文京区50情報コミュニケーション事業分野100.0有無不動産賃貸㈱トータルメディア開発研究所東京都台東区500情報コミュニケーション事業分野100.0有有不動産賃貸㈱BookLive東京都港区2,730情報コミュニケーション事業分野61.0有無不動産賃貸テクセンドフォトマスク㈱東京都港区400エレクトロニクス事業分野50.1有無無TOPPAN Next Pte. Ltd.※1シンガポール共和国百万S$329情報コミュニケーション事業分野100.0有有無TOPPAN TREASURY SERVICES PTE. LTD.※1シンガポール共和国百万US$550情報コミュニケーション事業分野100.0無無無TOPPAN America Inc.アメリカ合衆国ニューヨーク州 百万US$25 エレクトロニクス事業分野100.0無有無INTERPRINT GmbHドイツ連邦共和国アルンスベルク市百万EUR25生活・産業事業分野100.0無無無InterFlex Investment Holdings, Inc.アメリカ合衆国ノースカロライナ州US$3,000生活・産業事業分野100.0無有無Toppan Speciality Films Private Limitedインド共和国パンジャーブ州百万RS522生活・産業事業分野100.0無無無PT. KARYA KONVEX INDONESIAインドネシア共和国ブカシ県百万RP768,998生活・産業事業分野55.4無無無凸版物流㈱東京都台東区100情報コミュニケーション事業分野100.0無無不動産賃貸 (2025年3月31日現在)名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容役員の兼任資金援助営業上の取引㈱トッパンコミュニケーションプロダクツ東京都台東区100情報コミュニケーション事業分野100.0無無無㈱トッパングラフィックコミュニケーションズ東京都台東区100情報コミュニケーション事業分野100.0無無不動産賃貸東京都チャレンジドプラスTOPPAN㈱東京都板橋区100情報コミュニケーション事業分野51.0無無不動産賃貸㈱トッパンパッケージプロダクツ東京都台東区100生活・産業事業分野100.0無無無トッパンプラスチック㈱東京都台東区100生活・産業事業分野100.0無無無㈱トッパン建装プロダクツ千葉県柏市100生活・産業事業分野100.0無無不動産賃貸Toppan Interamerica Inc.アメリカ合衆国ジョージア州百万US$11生活・産業事業分野100.0無有無Toppan Packaging Czech s.r.o.チェコ共和国プラハ市百万CZK1,500生活・産業事業分野100.0無無無㈱トッパンエレクトロニクスプロダクツ東京都台東区100エレクトロニクス事業分野100.0無無無㈱トッパンTOMOEGAWAオプティカルフィルム東京都台東区1,403エレクトロニクス事業分野84.9無無無その他 194社※1―――――――(持分法適用関連会社) artience㈱※2 東京都中央区 31,733 生活・産業事業分野 20.6 無 無 無丸東産業㈱※2※3福岡県小郡市1,807生活・産業事業分野19.2(0.3)無無無ADVANCED SUBSTRATE TECHNOLOGIES PTE. LTD.※4シンガポール共和国百万US$230エレクトロニクス事業分野50.1無無無その他 31社――――――― (注) 1 主要な事業の内容欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。 2 ※1:特定子会社に該当いたします。なお、その他に含まれる会社のうち特定子会社に該当する会社は、  ㈱トッパンテクノ、凸版警備保障㈱、TOPPANフィナンシャルマネジメント㈱、Toppan USA, Inc.、  PT. TOPPAN PLASINDO LESTARI、TOPPAN Global Security Limited、TOPPAN Security Co., Limited、  Toppan Merrill USA Inc、Toppan Merrill LLCであります。3 ※2:有価証券報告書の提出会社であります。 4 ※3:持分は100分の20未満でありますが、実質的な影響力を持っているため、持分法適用関連会社としております。5 ※4:持分は100分の50超でありますが、共同支配企業であるため、持分法適用関連会社としております。6 議決権所有割合の( )内は、間接所有割合を内数で記載しております。 7 TOPPAN㈱は、連結売上高に占める売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の割合が10%を超えております。主な損益情報等① 売上高717,492百万円 ② 経常利益12,717 ③ 当期純利益10,915 ④ 純資産額336,527 ⑤ 総資産額699,176 8 TOPPANエッジ㈱は、連結売上高に占める売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の割合が10%を超えております。主な損益情報等① 売上高260,883百万円 ② 経常利益2,657 ③ 当期純利益3,445 ④ 純資産額206,490 ⑤ 総資産額252,465 9 2025年4月1日付で㈱トッパン・コスモはTOPPANコスモ㈱に、㈱トッパンインフォメディアはTOPPANインフォメディア㈱に、凸版物流㈱はTOPPANロジスティクス㈱に、㈱トッパンコミュニケーションプロダクツはTOPPANコミュニケーションプロダクツ㈱に、㈱トッパングラフィックコミュニケーションズはTOPPANグラフィックコミュニケーションズ㈱に、㈱トッパンパッケージプロダクツはTOPPANパッケージプロダクツ㈱に、トッパンプラスチック㈱はTOPPANプラスチック㈱に、㈱トッパン建装プロダクツはTOPPAN建装プロダクツ㈱に、㈱トッパンエレクトロニクスプロダクツはTOPPANエレクトロニクスプロダクツ㈱に、㈱トッパンTOMOEGAWAオプティカルフィルムはTOPPAN・TOMOEGAWAオプティカルフィルム㈱に、それぞれ商号変更しております。10 上記の他に持分法適用非連結子会社が6社ありますが、重要性が乏しいため記載を省略しております。
サステナビリティ FY2025 / 約29,977字
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。実際の結果は、社会動向の変化等の影響により異なる可能性があります。 当社グループは1900年の創業以来、「印刷」を原点とするあらゆる技術・ノウハウを活用した製品・サービスの提供を通じてステークホルダーであるお客さま、従業員、取引先、地域社会、株主・投資家、行政・自治体等、広く社会に関わり、社会課題の解決に寄与する事業活動を行ってまいりました。今日、気候変動に伴う災害多発や自然破壊等、環境問題の深刻化をはじめ、人権リスクや地政学リスクの高まりなど、グローバル規模で問題が多発し、将来予測が困難な時代を迎えております。当社グループは当社事業が社会に与えるインパクトを認識し、企業として責任を果たすとともに、事業を通じて社会課題を解決しながら企業価値向上を目指すサステナビリティ(持続可能性)経営を推進しております。 また、2019年にはグローバルな社会課題に積極的に対応するため、SDGsへの貢献を見据えながら、事業活動と全社活動でのマテリアリティ(重要課題)を定義し、2020年の「TOPPAN Business Action for SDGs」において、事業活動マテリアリティにおける注力分野を設定、2021年には、その具体的な目標値設定と取り組みを明示いたしました。さらに事業の成長とサステナビリティの実現を同期化し企業価値を高めるべく、2021年の中期経営計画では「Digital & Sustainable Transformation」を掲げております。「DX」と「SX」を中心に事業ポートフォリオを変革し、成長分野・重点分野にリソースを集中させ、グループシナジーを発揮して価値創造を目指すとともに、社会課題解決に向けてより一体感をもって取り組んでまいります。 (1) サステナビリティ共通①ガバナンス当社グループはサステナビリティの課題に関する取り組みの推進を加速させるため、TOPPANホールディングス株式会社の代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ推進委員会(以下「サステナ委員会」という。)を設置しております。サステナ委員会は、コーポレートガバナンス体制の中に位置づけられ、グループ全体のサステナビリティ推進の役割を担っております。 1) 取締役会及びサステナビリティ推進委員会 当社グループの取締役会は、サステナ委員会に当社グループのサステナビリティ課題についての検討・審議を担当させております。サステナ委員会で検討・審議された具体的な取り組み施策は、経営会議を通じて取締役会に報告され、取締役会においてサステナビリティ経営についての総合的な意思決定を行っております。また、取締役会では、サステナビリティの取り組み施策、目標設定及び進捗について、継続的に議論・モニタリング・監督を行っております。 2) TOPPANグループESG経営推進会議 サステナ委員会内に、当社グループ企業の代表取締役社長及び取締役をメンバーとするTOPPANグループESG経営推進会議を設置しており、当社グループ内のESG、SDGsテーマに関する議論を拡充させ、課題を共有し、解決に向け連携して取り組んでおります。 3) SDGs推進プロジェクト及びコーポレートESGプロジェクト サステナ委員会の下部には、部門横断で編成されたSDGs推進プロジェクトとコーポレートESGプロジェクトを設定し、各プロジェクトが連携しながら、個別テーマの対応・推進を担っております。SDGs推進プロジェクトでは主に事業活動におけるサステナビリティの取り組みを推進し、事業活動マテリアリティの「環境」「まち」「ひと」各テーマの注力分野「TOPPAN Business Action for SDGs」の活動推進と進捗確認を担っております。コーポレートESGプロジェクトでは、主に自社活動におけるサステナビリティ課題を担当し、2024年度は、地球環境ワーキンググループ(以下、ワーキンググループ:「WG」という。)、人的資本WG、SCM(サプライチェーンマネジメント)WGが編成され、各テーマのプロジェクトを推進いたしました。 4) エグゼクティブ・サステナビリティ推進委員会 中長期的なサステナビリティ課題について外部有識者と当社取締役が意見交換を行う場として、エグゼクティブ・サステナビリティ推進委員会を設置しております。重要な課題についてはサステナ委員会と連携し検討しております。 5) コーポレートレポート編集委員会 当社グループのサステナビリティ推進を含めた価値創造の考え方・取り組みをステークホルダーに分かりやすく伝えるため、各種情報開示レポート(有価証券報告書、統合レポート、サステナビリティレポート等)の開示内容を企画・編集するコーポレートレポート編集委員会を設置しております。本委員会は情報開示をもとにしたステークホルダーとの対話と、その内容を社内に共有する役割も担います。 ◇TOPPANグループ サステナビリティ推進体制 ◇2024年度サステナビリティ関連委員会・会議の開催状況 ②戦略当社グループは、グループ理念「TOPPAN's Purpose & Values」のもと、「Digital & Sustainable Transformation」をキーコンセプトに、社会やお客さま、当社グループのビジネスを、デジタルを起点として変革させる「DX」と、事業を通じた社会課題の解決とともに持続可能性を重視した経営を目指す「SX」により、ワールドワイドで社会課題を解決するリーディングカンパニーとして企業価値向上とサステナブルな社会の実現を目指しております。その一環として、「事業ポートフォリオ変革」をし、「経営基盤強化」と「ESGの取り組み深化」を推進しております。2023年度を初年度とする中期経営計画において、2026年3月期には「DX」「SX」関連を含む成長事業の営業利益構成が全体の過半となるよう変革を進めております。 ESGの取り組み深化の観点では、2030年までの長期視点で、事業活動マテリアリティ「環境」「まち」「ひと」の3つのテーマ及びその注力分野「TOPPAN Business Action for SDGs」と、事業活動マテリアリティ「環境配慮・持続可能な生産」「従業員の健康・働きがい」を定め、それぞれ中期経営計画の事業ポートフォリオ変革と連動して取り組みを進めております。一連の取り組みを、「気候変動・自然資本」「人的資本・多様性」「知的財産」「情報セキュリティ」「人権」「サプライチェーン」というサステナビリティの重要テーマと連携させ、グループ全体で推進しております。 1) 気候変動・自然資本 当社グループは、グローバル規模で事業を加速させており、世界共通の課題となっている気候変動・自然資本への対応は経営の重要課題であると認識しております。地球環境課題への長期的な取り組み方針を定めた「TOPPANグループ環境方針」「TOPPANグループ環境ビジョン2050」「TOPPANグループ2030年度中長期環境目標」の実現に向け取り組みを進めております。 2) 人的資本・多様性 当社グループは、「人によるイノベーション」や「共創」は事業成長にとって必要不可欠であると考え、人的資本・多様性がサステナビリティ経営の重要課題であると認識しております。中期経営計画に基づき人事処遇制度の改革・人財の採用計画の策定・人財開発プログラムの開発等の人的資本・多様性に関わる人財戦略を推進しております。 3) 知的財産 当社グループは、「知的財産」を事業競争力の源泉となる重要な経営資産であり、サステナビリティ経営の重要課題であると認識しております。中期経営計画の事業ポートフォリオの変革を支え、競争優位性を確保するため、研究開発活動と連動した知的財産戦略を推進しております。 4) 情報セキュリティ 当社グループは、DXを通じて企業価値を創造しお客さまや社会の信頼に応えるため、事業に必要な情報やシステムを適切かつ安全に管理することが経営の重要課題であることを認識し、「TOPPANグループ情報セキュリティ基本方針」や「個人情報保護方針」を掲げ、技術面・運用面での対応を徹底しております。 5) 人権 当社グループは、「人間尊重」の精神を基本に事業活動を行っており、人権の尊重を事業活動やサステナビリティの取り組みを推進するにあたって最も重要なテーマだと捉えております。「TOPPANグループ人権方針」に基づき、「人権デューデリジェンス」による人権への負の影響の特定、負の影響の是正・軽減活動を推進しております。 6) サプライチェーン 当社グループは、事業を通じて多くのお客さまに多種多様な製品・サービスを提供しており、その事業を維持・発展させるため、グローバルに広がる幅広いサプライチェーンを有しております。当社グループが社会的責任を果たし、持続可能な社会の実現に貢献するためには、サプライチェーン全体でサステナビリティに取り組むことが必要不可欠と考えております。その中でグローバルな社会課題である人権課題についても、サプライチェーン全体で取り組むべき課題と認識しサステナブル調達の取り組みを進めております。 ③リスク管理1) リスク管理体制の強化 当社グループのサステナビリティ課題についてのリスク管理はこれまで、取締役会の管理のもと、本社主管部門、グループ会社事業(本)部各部門とサステナ委員会の下部組織であるリスクマネジメントWGが連携して推進しておりました。 2024年新たにChief Risk Officer(CRO)を任命、リスク管理に関する会議体として執行側に「リスク管理推進委員会」、監督側に「リスク管理委員会」を設け、グループ全体のリスク管理体制の強化を図りました。(本体制強化に伴い、サステナ委員会下部のリスクマネジメントWGは解消いたしました。) サステナビリティ課題のリスク管理について、サステナ委員会とリスク管理委員会・リスク管理推進委員会が相互に連携して対応する体制に移行しております。(リスクマネジメント詳細については「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」参照) 2) サステナビリティ関連のリスク管理 当社グループのサステナビリティ関連のリスク管理は、サステナ委員会、リスク管理推進委員会が密接に連携して推進する総合的なリスク管理に組み込まれております。 当社グループは、グループが関連する主要なリスク項目を示した「事業等のリスク」(旧「重大リスク」)について、外部環境の変化や新たに高まったリスクについて中長期視点での顕在化の可能性、発生頻度やインパクトの強弱等を踏まえて、毎年見直し、選定しております。選定においては、気候変動に伴う環境問題、デジタル化の進展によるサイバー攻撃の巧妙化、強制労働をはじめとする人権課題等様々なグローバルリスクへの対応も含め、サステナビリティ経営推進の観点からも十分に検討されております。選定プロセスについては、リスク管理統括部門となるGRC本部が各リスク管理責任部門と協議の上見直しを行い、取締役会に報告され、承認を得ております。 当社グループのリスク管理(評価、対応計画の策定及び進捗管理)については、第一線と第二線が連携する体制のもと行われておりますが、サステナビリティ関連リスクの管理についてはサステナ委員会及び下部のWG・担当本部がその役割を担い、その対応状況はリスク管理推進委員会にも報告いたします。 リスク管理推進委員会は、サステナビリティリスクを含むグループ全体で取り組むべきリスクに関する課題を明確にした上で、内在するリスクや対策を討議・モニタリングいたします。取締役会メンバー全員で構成されるリスク管理委員会は、リスク管理推進委員会に対するけん制機能を有するほか、独立した位置づけとして取締役会と連携を取り、取締役会は総合的な意思決定を行っております。 ④指標と目標「Digital & Sustainable Transformation」をキーコンセプトとした事業ポートフォリオ変革による持続可能な社会の実現と企業価値の向上を評価するため、成長事業「DX(Erhoeht-X® ※)」「国内SX・海外生活系」「新事業」の営業利益構成及びSDGsに対する事業貢献を定めた「TOPPAN Business Action for SDGs」にて「環境」「まち」「ひと」の3つのテーマに区分した各成長事業と連携する目標値を設定し、これらを指標としております。「環境」における「サステナブルパッケージの売上比率」は生活系事業のエコプロダクツ・ソリューションの拡大の指標として、「まち」における「生活を豊かにするサービス数(メタバースやweb3時代を見据えたプラットフォーム活用)」はDX事業における安全なパーソナルデータ関連ビジネスの指標として、「ひと」における「健康に貢献するサービス数」は新事業における健康寿命延伸関連ビジネスの指標としてそれぞれ位置づけております。※「Erhoeht-X®(エルヘートクロス)」:当社グループが全社を挙げ、社会や企業のデジタル革新を支援するとともに、当社自体のデジタル変革を推進するコンセプト ◇成長事業「DX(Erhoeht-X®)」「国内SX・海外生活系」「新事業」の営業利益構成 ◇成長事業と連携する「TOPPAN Business Action for SDGs」 (2) 気候変動・自然資本当社グループはPurposeを「人を想う感性と心に響く技術で、多様な文化が息づく世界に。」としております。地球とあらゆる生物とが織りなす彩りに満ちた世界、ふれあい豊かな暮らしのために使命を果たすべく、お客さまをはじめ、社会やパートナー企業、従業員、地域コミュニティなど、幅広いステークホルダーと連携し、お客さまのニーズに応える製品やサービスの提供だけでなく、社会課題への取り組みや環境保全活動を通じ、持続可能な未来に貢献してまいります。 (環境方針の制定・環境課題の特定)1992年策定の「TOPPANグループ地球環境宣言」に掲げた「持続可能な社会の実現」を具体的に進めるため、2024年に「TOPPANグループ環境方針」を制定いたしました。取り組むべき環境課題、コミットメント、そして実現するための仕組み・取り組み、の3要素を示しており、本方針に基づき、環境課題の解決を通じて企業価値の向上と持続可能な社会の実現に努めてまいります。 (TCFD/TNFD提言に沿った開示)当社グループは、気候変動がグローバルで事業を展開している当社グループ全体に与える影響の大きさを認識し、気候変動を当社グループのサステナビリティ経営における重要課題の1つとしております。金融安定理事会が設立したTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に対し、2019年に賛同を表明しております。2020年から提言に基づいたシナリオ分析を開始し、TCFDの提言に沿った気候変動に関する財務インパクト及びその対応について継続して開示を行っております。一方、気候変動と並び生物多様性を含む自然関連課題(自然資本全般に係る課題)についても、企業経営に与える影響の重大性を認識しております。当社グループは、多様な製品・サービスを世界中で2万社以上のお客さまに提供しております。持続可能なサプライチェーンと、自社のみならずお客さま・地域社会への貢献に寄与する製品・サービスの提供をさらに推進するため、2023年には「TOPPANグループ環境ビジョン2050」に「生物多様性の保全」を追加いたしました。2024年からはTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)が推奨する自然関連課題評価のための統合的なアプローチ「LEAPアプローチ」による分析結果を段階的に開示しております。 気候変動対策と生物多様性の保全は相互に関連する目標であり、根本的に解決するには統合的なアプローチが必要となります。企業経営においてその点を重視してまいります。一方、気候変動の緩和・適応策と生物多様性への対策には、win-winのシナジー効果だけではなく、トレードオフも存在いたします。気候変動のみに焦点を当てると生物多様性の観点からは負の影響を与えるケースも生じることから、気候変動と生物多様性との相乗効果/トレードオフに配慮し、双方の視点を踏まえ対応策を検討してまいります。 (全社活動・事業活動両面のアプローチ)事業基盤を支える「全社活動マテリアリティ」と、事業を通じて取り組むべき「事業活動マテリアリティ」それぞれで気候関連課題と生物多様性を含めた環境課題を選定しております。事業基盤とビジネスの両面から、気候関連課題と生物多様性を含む自然関連課題への取り組みを進めております。 ①ガバナンス1) 依存・インパクト、リスク及び機会に関する取締役会の監督についてa 組織的な取り組みと取締役会の責任 当社グループは、中期経営計画(2023~2025年度)において、「Digital & Sustainable Transformation」 をキーコンセプトとする中長期の重点施策の1つとして「ESGの取り組み深化」を設定し、気候変動・生物多様性を含むESG課題に関するガバナンスを強化しております。取締役会は、気候関連課題を経営戦略における重要課題の1つと認識し、気候変動のリスク・機会は事業成長のための成長投資(社会課題の解決に向けた「DX」「SX」を柱とする事業ポートフォリオの変革を含む)として考慮しております。気候変動を含むESG課題についての具体的な取り組み施策については、サステナ委員会において検討・審議された活動内容について経営会議を通じて取締役会が報告を受けており、取り組みの目標設定及び進捗を議論・モニタリング・監督しております。取締役会は、自然関連課題に関しても経営戦略における重要課題の1つと認識しております。今後、気候関連課題と並び自然関連課題においても、サステナ委員会にて検討・審議された活動内容について経営会議を通じ報告を受け、取り組みの目標設定及び進捗を議論・モニタリング・監督してまいります。 b 取締役会が報告を受けるプロセスと頻度 取締役会は毎年4月に、「TOPPANグループ環境ビジョン2050」達成に向けて設定された「TOPPANグループ2030年中長期環境目標」における「温室効果ガス排出量」「生物多様性の保全」「資源循環型社会への貢献」「水の最適利用」の前年度実績及び当該年度の単年度目標について報告を受け、承認を行っております。また、気候関連課題についての重要なリスク・機会と取り組みの進捗についての評価や状況についての報告を受けるとともに、気候関連の課題を考慮し、経営戦略の策定などについて総合的な意思決定を行っております。さらに、気候関連課題に関する新しい規制や制度などが公表された場合は、半期ごとにサステナ委員会を通じて報告を受け、対応について議論・決議を行っております。今後は、自然関連課題においても気候関連課題と同様の対応を行ってまいります。 2) 依存・インパクト、リスク及び機会を評価・管理する上での経営者の役割 取締役会は、サステナ委員会(委員長:代表取締役社長)に気候関連課題を担当させ、その活動を監督しております。委員会はその下部に主管部門及びグループ会社事業部門が参画する地球環境WGを設置し、この地球環境WGが気候関連課題の評価と対応策の取りまとめを行っております。 取締役会は、サステナ委員会より経営会議を通じて、気候関連課題の評価や状況、目標管理についての報告を受けるとともに、気候関連の課題を考慮し、経営戦略の策定などについて総合的な意思決定を行っております。 自然関連課題についても、取締役会は、サステナ委員会に担当させ、その活動を監督しております。委員会下部の地球環境WGにおいて、2023年10月よりTNFDの取り組みを主導しております。また、将来的なサステナビリティ課題について意見交換を行う場として、エグゼクティブ・サステナビリティ推進委員会を設置しております。気候関連課題、自然関連課題を含むESG課題について、外部有識者と取締役が定期的に議論を行い、重要な課題についてはサステナ委員会と連携して検討しております。 ※SBT認定を受けた温室効果ガス削減目標 当社は、当社グループのバリューチェーン全体での温室効果ガス排出削減目標について、国際的なイニシアチブ「SBTi(Science Based Targets initiatives)」から「ネットゼロ目標」としての認定を取得しております。 ②戦略◇当社グループの環境相関図当社グループの事業活動における自然資本との依存・インパクトについて、以下のとおり整理しております。主力事業の1つであるコミュニケーションメディアやパッケージの製造において、紙への依存度が高く、原材料となる森林資源(木材)への依存が高いと想定しております。また、情報コミュニケーション、生活・産業、エレクトロニクスの各事業における地下水の使用が多く、依存・インパクトともに高いと想定しております。さらに、製造過程のみならず、使用後のプラスチック包装資材、販促物等の河川・海洋等自然への流出による生物多様性へのインパクトも想定しております。事業全般において、気候変動対策と企業の持続可能性との両立は重要な課題であり、GHG排出についても重要なインパクトと考えております。 ◇リスク・機会一覧気候変動については、シナリオ分析において重要な気候変動の物理的リスクと移行リスクを認識し、財務インパクトの評価及び対応策の検討を行っております。自然関連課題については、今後シナリオ分析と、外部環境変化の把握や有識者との対話を踏まえたリスク・機会特定の実施を想定しております。※詳細は、当社ウェブサイト(https://www.holdings.toppan.com/ja/sustainability/environment/tcfdtnfd.html)を参照。 1) 気候変動に関するシナリオ分析、ビジネス・戦略・財務計画に及ぼす影響a 組織が識別した、短期・中期・長期の気候関連のリスク及び機会ⅰ) 組織に重要な財務的影響を与えるリスク及び機会を特定するプロセス シナリオ分析実施はサステナ委員会下部の地球環境WGが担当しております。本WGに関連部門及びグループ会社が参画し、気候変動に関する重要なリスクと機会の洗い出し、財務面のインパクト評価、その評価に基づいた対応策の検討を行っております。  シナリオ分析の検討は、各グループ会社の中期計画と連動させ、より具体的なビジネスを想定した財務インパクトの評価と対応策の検討を行っております。シナリオ分析は、日本国内拠点及び海外拠点を対象に、研究開発から調達、生産、製品供給までのバリューチェーンに対して、1.5℃シナリオ、4℃シナリオで、2050年までの長期想定で考察しております。 ⅱ) 財務影響の大きい気候関連課題 1.5℃シナリオでは、炭素税導入や購入エネルギー価格上昇に伴うコスト増のリスクがある一方、消費者選好の変化による低炭素排出製品・サービスの売上増や企業価値向上の機会があることを再確認しております。 4℃シナリオでは、気温上昇による風水害の増加が、当社グループの事業を支える主要工場の操業停止などのリスクに繋がる可能性を確認しておりますが、長期想定の代替生産計画の継続検討、浸水防止技術の定期的な情報収集・施策化などの対応策を進めております。 b 気候関連のリスク及び機会が組織のビジネス・戦略・財務計画に及ぼす影響ⅰ) 組織のビジネスと戦略に対する影響の検討 「TOPPANグループ環境ビジョン2050」が目指すネットゼロ社会実現へのさらなる貢献に向け、中期経営計画において「DX」と「SX」を柱とした事業ポートフォリオ変革を進めております。「DX」「SX」関連の成長領域でのM&Aなどの事業投資や導入期・成長事業設備投資に、2023年度から2025年度まで約6,800億円を計画しております。 ⅱ) 複数の気候関連シナリオに基づく検討を踏まえた組織の戦略のレジリエンス 2024年度から実施しているシナリオ分析の実施にあたっては、「国際エネルギー機関(IEA:International Energy Agency)World Energy Outlook 2024(以下「IEA WEO2024」という。)のNZE(Net Zero Emissions by 2050)シナリオ」「IEA WEO2024のSTEPS(Stated Policies)」「気候変動に関する政府間パネル(IPCC:Intergovernmental Panel on Climate Change)第6次評価報告書における共有社会経済経路(SSP)シナリオと放射強制力を組み合わせたシナリオのSSP1-1.9、SSP1-2.6及びSSP5-8.5」等の複数シナリオを利用し、定性的・定量的の両方で分析を行っております。対象期間は2030年から2050年としております。 ◇シナリオタイプ c 移行リスク及び物理リスクへの適応計画 シナリオ分析の結果、グループの移行リスクとして、世界全体におけるカーボンニュートラル実現に向けたカーボンプライシング制度の規制拡大を背景に、運用コスト負担の増加などが認識されました。また、グループが認識する物理的リスクでは、生産事業所の洪水などの浸水被害による生産停止や復旧費用の増加等が挙げられます。その対応として、再生可能エネルギーの段階的な導入等によるScope1+2及びScope3での温室効果ガス排出量削減、防災対策の強化などに取り組んでまいります。Scope1+2及びScope3の温室効果ガス排出量削減については、2050年カーボンニュートラルに向けた移行計画を策定しております。将来を見据えた長期的視野での低炭素投資や対策の意思決定にICP(インターナルカーボンプライシング)制度を活用し、さらなる省エネ・再エネ設備の導入を推進してまいります。 当社グループの機会として、このような変化に対し、「Digital & Sustainable Transformation」をキーコンセプトとした事業ポートフォリオ変革と連動させ、事業機会の創出・拡大を図ります。具体的には、サプライチェーンの温室効果ガス排出量削減に貢献するDX支援サービスの開発、リサイクル適性の向上や食品ロスの削減ができるサステナブルパッケージの充実化を図ってまいります。 当社グループは今後も、継続的にシナリオ分析を実施することでその精度を高め、経営戦略への統合をさらに推し進め、不確実な将来に向けたレジリエンスを高めてまいります。 ◇2050年カーボンニュートラルに向けた移行計画 ・Scope1+2 ※Scope1+2排出量算出において、2024年度実績値報告から、NMVOC燃焼分69千t-CO2eを含む。・Scope3 ◇ICP制度概要※ICP(Internal Carbon Pricing):低炭素投資・対策推進に向け企業内部で独自に設定、使用する炭素価格のこと。CO2排出量1トン当たり費用を自社の基準で仮想的に費用換算し、気候変動リスクを定量化。投資判断の基準の1つとすることで、脱炭素社会に向け、低炭素設備・省エネ投資を加速させることが可能。 ③リスク管理1) 組織が気候・自然関連リスクを識別・評価するプロセス 気候関連リスクの識別・評価は、地球環境WGが担当しております。当社グループの事業活動及び提供する製品、サービスに対する現行規制、新規規制、技術、法制、市場、評判、急激または緩慢な物理変化といったリスクタイプから識別しております。それらの識別されたリスクタイプから想定されるリスクと機会を、研究開発から調達・生産・製品供給までの上流・下流を含むバリューチェーン全体において抽出し、短期(1年以内)・中期(2~3年)・長期(4~30年以上)の時間軸で評価しております。 また、自然関連の依存・インパクト、リスク・機会の識別・評価についても地球環境WGが担当し、今後、気候関連リスクと同様に識別・評価、さらに財務インパクトや対策の精査を進めてまいります。 2) 組織が気候・自然関連リスクを管理するプロセス 影響評価を踏まえた気候関連リスクの対応計画の策定・推進は、地球環境WGが担当しております。影響評価にあたっては、財務的な観点から重要性を判断しております。評価及び対応計画はそれぞれ、サステナ委員会に報告・検討された上で、取締役会が報告を受け、気候変動リスクの管理及び管理プロセスの監督を行っております。 自然関連の依存・インパクト、リスク・機会についても、今後、地球環境WGにおいて同様に進めてまいります。 3) 総合的リスク管理における気候・自然関連リスクを識別・評価・管理するプロセスの位置づけ 当社グループの気候変動を含むサステナビリティ課題についてのリスク管理は、取締役会の管理のもと、サステナ委員会、リスク管理委員会、リスク管理推進委員会が密接に連携して推進する総合的なリスク管理に組み込まれております。 当社グループは、グループが関連する主要なリスク項目を示した「事業等のリスク」(旧「重大リスク」)について、外部環境の変化や新たに高まったリスクについて中長期視点での顕在化の可能性、発生頻度やインパクトの強弱等を踏まえて、毎年見直し、選定しております。選定においては、気候変動、自然資本に係る環境課題への対応を含むサステナビリティ経営推進の観点からも十分に検討されております。選定プロセスについては、リスク管理統括部門となるGRC本部が各リスク管理責任部門と協議の上見直しを行い、取締役に報告され、承認を得ております。 当社グループのリスク管理(評価、対応計画の策定及び進捗管理)については、第一線と第二線が連携する体制のもと行われておりますが、環境関連リスクの管理についてはサステナ委員会及び下部の地球環境WGがその役割を担い、その対応状況はリスク管理推進委員会にも報告いたします。 リスク管理推進委員会は、サステナビリティリスクを含むグループ全体で取り組むべきリスクに関する課題を明確にした上で、内在するリスクや対策を討議・モニタリングいたします。取締役会メンバー全員で構成されるリスク管理委員会は、リスク管理推進委員会に対するけん制機能を有するほか、独立した位置づけとして取締役会と連携を取り、取締役会は総合的な意思決定を行っております。 自然関連リスクについても、気候関連リスクと同様のリスク管理プロセスを構築してまいります。 ④指標と目標1) 戦略とリスク管理プロセスに即して、気候関連のリスク及び機会を評価する際に用いる指標 気候関連リスクにおいては、「Scope1+2及びScope3排出量」「使用電力における再生可能電力の比率」を指標に設定しております。気候関連機会においては、気候変動を含む社会課題への事業貢献の指標として、中期経営計画における「成長事業(DX/SX領域を含む)の営業利益構成比率」「TOPPAN Business Action for SDGs」における「温室効果ガス削減に貢献するサービス数」を設定しております。 取締役の業績連動型の賞与については、財務指標に加えて温室効果ガス排出量削減目標も評価指標に組み入れられており、気候関連の考慮事項への経営者の役割を明確にしております。 2) 組織が気候関連リスク及び機会を管理する目標、目標に対する実績 「TOPPANグループ環境ビジョン2050」を2023年に拡充し、新たなテーマとして「Scope3での温室効果ガス排出実質ゼロ」を掲げ、環境課題への取り組みをサプライチェーン全体や地域社会との協働で進めていくことを宣言いたしました。また、本ビジョンの更新とともに、SDGs目標年に合わせ設定している「TOPPANグループ2030年度中長期環境目標」について、Scope1+2、Scope3それぞれの温室効果ガス排出削減目標を世界共通目標となる「1.5℃水準」に見直し、2050年に向けたネットゼロ目標、2030年に向けた「1.5℃水準」目標でSBT認定を取得いたしました。 ◇TOPPANグループの気候関連課題における指標・目標及び2024年度実績※1 Scope1+2排出削減率算出において、2024年度実績値報告から、NMVOC燃焼分69千t-CO₂eを含む。※2 Scope1+2の再エネ比率2024年度実績値は、集計中のため未開示。※3 Scope3排出量の2024年度実績値は、集計中のため未開示。※4 ※2及び※3の2024年度実績値については、2025年9月末発行予定の「サステナビリティレポート2025」等で公表予定。  サステナビリティレポート:https://www.holdings.toppan.com/ja/sustainability/sustainability-report.html  また、自然関連の指標・目標についても、「サステナビリティレポート2025」で公表予定。 (3) 人的資本・多様性当社グループは、「技術ベンチャー企業」として創業して以来、世の中の様々な課題解決を通じ、社会的価値創造に挑戦してまいりました。すなわち、「イノベーション創出」が当社グループの創業以来のDNAであると捉えております。そうした背景のもと、当社グループでは、「人財」を、会社の価値を生み出す貴重な財産、すなわち「人的資本」と捉え、その価値を最大限に引き出すことで生まれる「人によるイノベーション」が事業成長の源泉と考え、人財を大切にし、活かす経営=「人間尊重の経営」を貫いてまいりました。この「人間尊重」の理念のもと、従業員と企業が共に成長できる職場環境、組織風土を醸成し、社会的価値創造を実現する「組織・人財」づくりを目指しております。そして、多様な人財が心理的安全性のもとで、「やる気」「元気」「本気」をもって働き、社会をWell-beingにする製品・サービスを提供することが、当社グループの社会的価値創造実現のかたちだと考えております。その社会的価値創造が社会からの評価に繋がり、その対価として従業員への適切な還元を行っていくことで、従業員の社会への貢献実感とさらなる成長意欲が生まれ、また次の社会的価値創造につながる好循環が、当社グループが考えるWell-being経営であり、この実現に向けて事業戦略と連動した人的資本諸施策を講じております。また、そのための人的基盤となる「挑戦できる風土・環境」「多様性のある人財/多様な働き方」「安心・安全な職場環境」を構築し、変化に迅速・柔軟に対応し、チャレンジし続けられるカルチャーの醸成を目指しております。 ①ガバナンス人事処遇制度の改革・人財の採用計画の策定・人財開発プログラムの開発等の人的資本・多様性に関わる施策立案は当社人事労政本部が担当、社内外への取り組みの理解浸透については代表取締役社長を委員長とするサステナ委員会の下部組織であるコーポレートESGプロジェクトにおける人的資本WG(人事労政本部が主管、担当役員が監督)と連携し取り組みを推進しております。取締役会は、採用計画の審議・承認をはじめ「人的資本・多様性」施策について報告を受け、継続的に、議論・モニタリング・監督を行っております。また、人財開発プログラムについては、テーマごとに担当役員が報告を受け、承認しております。 ②戦略当社グループの人財戦略の考え方は、当社グループで働く全ての人財が自分でしかできない強みを磨き・追求し、自分でしかできないかたちで社会に貢献する事業を担うことによりエンゲージメントの向上を図るとともに、事業に必要な人財を確保(ストックとフロー)することで、グループ全体の競争力向上及び企業のありたい姿を実現することです。ありたい姿と現状とのギャップを埋める人財戦略を推進することで、社員一人ひとりが自身のキャリアアップを考え、そのためのスキルアップを会社が支援し自律的なキャリアを描ける仕組みを整備してまいります。 ◇中期経営計画における人財戦略 ◇中期経営計画に紐づけたありたい姿・課題と対応 1) 採用・育成・配置転換を通じたDX、SX、グローバル、新事業を中心とする成長事業のスケール化に必要な人財ポートフォリオの実現a サクセッションプランに基づく経営者人財の計画的育成 事業の中核的人財となる次世代経営者人財を育成するプログラムとして、39歳以下の若手層に対し、直接トップ経営層からの講話や討議セッションを通して、リーダーとしてのマインド・行動力を学ぶ「Maro’s Innovation Program」、コーポレートガバナンス知識の習得と意思決定やリーダーシップなどの事業遂行能力育成を目指すコースや、10年後の未来をシナリオプランニングの技術を使って想定し、事業計画を具体的に経営に提言するコースの2つの「次世代経営者育成プログラム」など、各種育成プログラムを実施しております。 その他、上級管理職を中心に外部のビジネススクールや経営者育成プログラムへの派遣を積極的に推進しております。加えて、次世代経営者候補の会社主導による計画的な人財交流の仕組みの構築を検討、2025年度からの運用を目指しております。 b 採用チャネルのマルチ化による専門人財の確保 ダイレクトリクルーティング、ジョブマッチ採用の拡大、新卒・経験者の採用比率の見直し、カムバックキャリア制度(従業員再雇用制度)、リファラル採用、高度プロフェッショナル社員制度活用による外部専門人財の獲得など、採用チャネルのマルチ化による専門人財の確保を図っております。 c DX人財、SX人財、グローバル人財、新事業開発人財など重点・成長事業の担い手となる人財の計画的育成ⅰ) 人財開発プログラム体系 人財開発・育成にあたり、当社グループでは体系的な人財開発プログラム「TOPPAN UNIVERSITY」を構築しております。基礎・専門プログラム、リーダープログラム、自己啓発プログラムの3つの枠組みでスキルアップ・キャリアアップを支援するとともに、リーダーの育成を推進しております。また、次世代型人財開発のあるべき姿を調査、研究、検証するR&D拠点である人財開発ラボ®の活動を通して、「自己革新」や一人ひとりが持つ潜在能力の発揮と拡張を目指して、新たな価値創造を実現しております。 人財育成のアプローチは、3階建ての建物に例え、プログラムのPDCAを回し改善を積み重ねる「1階」部分と、HRテックなどの様々なテクノロジーを活用し、1階部分の効果・効率を最大化していく「2階」部分、そして、次世代型人財開発のあるべき姿を調査・研究・検証していく「3階」部分に分けて教育施策を展開しております。 ⅱ) DX人財の育成 DX人財の育成にあたっては下記3つのレベルで育成方針を立て取り組みを進めております。・全ての従業員のリスキリングを目指す「リテラシーレベル」人財の拡充・リテラシーレベルまで到達した社員にさらに学習の機会を提供し将来のDX中核人財となる「ベーシックレベル」層の増強 ・DXビジネス実践の中での育成と外部リソース確保の組み合わせによるデータサイエンティスト/エンジニア/ビジネスデザイナーなど各領域における「プロフェッショナルレベル」人財の増強 ◇DX人財のレベル定義と強化施策  「リテラシーレベル」に関して2023年度より、経済産業省主管の官民連携会議体であるデジタルリテラシー協議会が提唱したDi-Lite(ディライト)資格3つのうち「AIジェネラリストG検定」「データサイエンティストDS検定」の取得推奨プログラムを導入し、累計で、AIジェネラリストG検定を248名、データサイエンティストDS検定を119名が資格取得し、DX人財予備軍層が強化されました。 ⅲ) SX人財の育成 当社グループが社会的価値創造企業として、ESGへの取り組みを積極的に推進し、持続可能な社会の実現に貢献していくために、SXに対応できる人財育成プログラムを2013年より実施しております。 ネイチャーポジティブ(生物多様性)×カーボンニュートラル(脱炭素)×サーキュラーエコノミー(循環型社会)の全体像理解と実践を目標とする育成体系を整備し、基礎教育としてSXを取り巻く世界の潮流を理解する全社員講義を実施し16,238名が受講し、基本的なリテラシーを醸成いたしました。2024年度はカーボンニュートラル(脱炭素)への対応を強化すべく、経済産業省がリードするGXリーグで策定された「GXスキル標準」のGXリテラシー標準(GXスキルレベル1)に準拠し、環境省認定脱炭素アドバイザー資格である「GX検定ベーシック」の資格取得支援プログラムを新設いたしました。486名がベーシック資格を取得し、お客さまへのソリューション提案も含め、脱炭素社会の実現への貢献を目指しております。 ⅳ) グローバル人財の育成 グローバル人財を、語学力・異文化対応力も含めた「ビジネスコミュニケーションスキル」「ビジネスリテラシー」「海外経験」の全てを兼ね備えた人財と定義し、人員の可視化と育成計画の策定・実施をしております。 具体的には、年に一度の語学力測定アセスメント一斉受検による全社的なグローバル人財の人員数とレベルの顕在化、グローバル要員数及び育成ニーズの見極め等を行いながら、各種グローバル関連プログラムへの参加、アカウンティングやファイナンスなど海外ビジネスで求められる基礎的なビジネスリテラシーの習得、海外派遣などを掛け合わせた人事システムの中で人財を育成しております。 実践教育として、グローバルな社会課題に対して、国際協力機構(JICA)「海外協力隊連携派遣制度」を活用し、社員を開発途上国へ派遣しております。これまでに累計17名が各自で培ったビジネス知識・スキルを活かして現地の社会課題に向き合ってまいりました。自ら行動を起こして社会課題解決に貢献した経験を得ることで、持続可能な社会を実現するためのマインドを習得し、帰国後のビジネスに活かしております。 ◇グローバル人財育成体系 ⅴ) 新事業開発人財の育成 新事業開発人財としての知識・スキル・マインドを醸成する各種プログラムを実施しております。 具体的には、当社グループ各社の社員が自事業のコンピタンスを結集して新たなビジネスモデルの創出や新しい提供価値の創発を目指す「TOPPANグループ未来創発プログラム」、新事業の創出に向けたフレームワークを体系的に学び、企業内起業家マインドを強化する「新事業開発人財育成プログラム」、シナリオプランニングによる将来環境の洞察から10年後の当社グループのありたい姿を提言する「次世代リーダープログラム」を実施しております。  また、アーティストの思考法を参考にした「主観」から事業案を考える「アートイノベーションフレームワーク®」によって新しい価値創造に挑戦するフィールドワークを実施するなど、新しいアイデア創出方法にも挑戦しております。 その結果、2024年度末時点で、各プログラムから経営に提案された新事業計画アイデア(事業計画書数)は329件となりました。今後も事業ポートフォリオの変革を目指し、新事業の創出を実行、実現できる人財の育成を推進してまいります。 2) 当社及び事業会社3社における各種制度の統一、人事関連システムの統合による、グループ横断の人財最適配置・活用a ジョブチャレンジ制度(常設型社内公募制度)の導入 重点・成長事業を中心に社内ポジションをオープンにし、従業員が主体的に様々な職務や組織に挑戦できる仕組みを整備いたしました。本人の能力・スキルを活かし、新たな職種にチャレンジする機会とすると同時に、事業ポートフォリオ変革に合致した最適な人財配置の実現を目的として実施しております。2024年度は合計60名が成長事業に異動し、あるべき事業ポートフォリオに沿った人財シフトを実現いたしました。 b チャレンジングジョブ制度(自己申告制度)の導入 従業員が自主・自律意識を高め、チャレンジ精神の醸成を図る取り組みとして、正社員全員を対象に「チャレンジングジョブ制度」を毎年1回実施し、自己の将来へのキャリア形成とスキルアップについて考える機会を提供しております。 当制度では、社員が自身のキャリアを一から振り返り、自らの職務経歴書を作成することで、 キャリアを棚卸し、自分でしかできない強みを再発見・再認識するとともに、今後の進むべきキャリアを見つめ直す機会としております。 この制度を通して、意欲・能力のある従業員の挑戦意思を配置に反映し、適材適所の人財配置の実現を図ることで組織の活性化や体質の強化に繋げております。加えて、本制度のフローに上司部下での面談も組み込み、従業員のキャリア・スキルアップについての定期的な意見交換を行い、必要な能力・スキルの習得に向けた行動を促しております。 c お仕事図鑑(職務記述書)の導入 社内各部門における事業内容・求める人財像・コンピテンシー・スキルなどをまとめた「お仕事図鑑」を社内イントラネットにて公開、社内キャリアマップや事業に必要な人財要件を可視化することで、個人の進むべきキャリアの探索を可能としております。 3) Well-being・エンゲージメント向上を通じた従業員の能力発揮最大化 当社グループにおいて、事業成長の源泉は人財であり、当社グループが社会的価値のあるソリューションを提供し続けてきたものは「人によるイノベーション」であります。当社グループが社会的価値創造企業として、社会課題を解決していくことの結果として、「人財」の社会への貢献実感とさらなる成長意欲が生まれ、また次の社会的価値創造に繋がる好循環サイクルが当社グループの考えるWell-being経営であり、このサイクルを循環させるためには人財と企業とのエンゲージメント向上が欠かせません。従業員エンゲージメント向上が新たな「人によるイノベーション」に向けた原動力となり、企業の持続的成長に欠かせないと捉えております。 具体的には、TOPPAN's Purpose & Values浸透に向けた研修の実施や、社内におけるキャリア自律感の向上に向け各種制度を導入しております。社会・会社に資する、貢献できているという実感を高めるため、マネジメントの質の向上を目的とした360度評価、1on1の導入など総合的な施策を展開し、エンゲージメント向上を図っております。加えて、エンゲージメント調査にて自社特有の課題点を抽出し、その改善に向けた取り組みを強化しております。特に「キャリア」「職の魅力」について、相対的に課題点があり、ジョブチャレンジ制度、社外副業・兼業制度、アルムナイ制度などを通じたキャリア自律感の向上に繋げております。 ③リスク管理人的資本に係るリスクは、当社グループに関連する主要なリスク項目を示した「事業等のリスク」に特定しており、総合的なリスク管理に組み込まれております。(サステナビリティ関連リスクに関わるリスク管理の詳細は「(1)サステナビリティ共通 ③リスク管理」参照) ④指標と目標事業ポートフォリオ変革を支える人財確保の進捗状況を評価する指標として「Erhoeht-X®従事人財数」、ダイバーシティ&インクルージョンを評価する指標として「管理職に占める女性管理職比率」、従業員のWell-beingを評価する指標として「エンゲージメントスコア」「健康リスク値」「コンディション危険判定」を設定しております。なお、当社においては、関連する指標のデータ管理とともに、具体的な取り組みが行われているものの、連結グループに属する全ての会社では行われていないため、連結グループにおける記載が困難であります。このため、次の指標のうち「管理職に占める女性管理職比率」を除く合計4項目の実績及び目標は、連結グループにおける主要な事業を営む当社及び一部の連結子会社のものを記載しております。 ◇人的資本・多様性における指標・目標及び実績 (4) 知的財産当社グループでは、「知的財産」を事業競争力の源泉であると考え、知的財産活動を推進して事業における競争優位性の確保に努めております。知的財産活動は、事業構想及び研究開発活動に連動するため、市場ニーズや競合状況を見据えた技術戦略活動に知財情報から導き出した知財戦略活動を密着させ、その成果を知財化する活動を推進してまいります。この活動を推進することで事業ポートフォリオの変革を知財力で支え、積極的に経営に貢献できるものと考えております。(知的財産活動と連動する研究開発については「第2 事業の状況 6 研究開発活動」参照) ◇TOPPANグループ知的財産基本方針1.TOPPANグループは、知的財産・無形資産を事業競争力の源泉となる重要な経営資産と位置づけ、マーケット志向と研究開発活動を一層密着させた知財戦略をもとにグローバルな視点での積極的な知財活動を展開します。2.TOPPANグループは、創出した知的財産の戦略的な活用によりグループ経営の実行や社会課題の解決、事業利益の増大を通じて企業価値向上に貢献するとともに、持続的な成長を目指します。3.TOPPANグループは、他者の知的財産権を尊重し、事業を行う際には侵害回避や予防策など適切な措置を講じます。4.TOPPANグループは、各国における知的財産権に関する法律や規制を遵守するとともに、第三者による知的財産権への侵害行為には、適切でかつ正当な権利行使を行います。5.TOPPANグループは、保有する商標を適切かつ正確に使用することによりブランド価値向上に貢献します。 ①ガバナンス 当社グループは2023年10月のホールディングス体制化に伴い、主要事業会社の知的財産権を当社が一元管理する知財管理体制を構築いたしました。ホールディングス体制においてグループ全体で知的財産権を横断的に活用することでシナジーの最大化を図ります。 また、事業部門、研究開発部門と知的財産部門が連携して知財活動を推進する体制構築に加え、各事業部門の責任者等から構成される「知財強化プロジェクト」が知財活動全体を掌握することで、全社横断的な知財課題の解決を進めております。  知的財産本部は、知的財産の活用により事業利益の増大と企業価値の向上に貢献することを目指し、グループ知的財産ガバナンス体制の構築を進めております。 2023年度のホールディングス体制化に伴い、グループ内の知財制度・管理体制の一体化を実施し、2024年度はグループ内の知財シナジーの深化を進めてまいりました。 今後は、事業とR&D活動のグローバル化に対応した知財活動基盤の整備が課題と考えており、2025年度は、海外現地法人との連携強化による国際的な知財ガバナンス体制の強化を目指してまいります。また、知財部員の海外派遣等による海外実務スキルの習得も推進してまいります。 ②戦略当社グループは中期経営計画達成のため、知的財産戦略活動を通じて事業ポートフォリオの変革を知財面から支え、有効な知的財産創出により競争優位性を確保し、企業価値の最大化に貢献いたします。そのため具体的には、「知財活動基盤の強化」「事業ポートフォリオ変革を支える知財活動」「知財を活用した競争優位性確保」の側面で活動を進めております。知財活動基盤の強化においては、各事業部門が事業構想に沿って主体的に知財戦略を立案し実行できる体制を目指し、その体制の構築のために以下の施策を実行しております。・事業構想段階から技術開発の方向性を決定する知財分析(ポジショニングの把握等)・自社他者の保有知財も踏まえて事業優位を獲得する技術開発に連動した知財ポートフォリオの構築知財戦略策定の際には当社独自の「知財戦略シート」を戦略部門・技術開発部門・知財部門が合同で作成し、市場環境や技術動向、知財状況から当該事業の自社の強みを洗い出し、出願・権利化の攻めどころを見出す活動を行っております。また、経営方針に沿った知的財産権を保有するため、特許ポートフォリオの見直しを随時実施しております。中期経営計画においても、注力する「DX(Erhoeht-X®)」「国内SX・海外生活系」「新事業」分野において、関連する自社特許の保有状況を精査するとともに、中期経営計画に沿った特許ポートフォリオの拡充を進めております。特に新たな事業の柱として注力する開発テーマに対し、開発部門・事業戦略部門と連携して、競争優位性の獲得に向けて戦略的な特許網構築を推進しております。知財戦略の推進にあたり知財人財の育成に関しては、当社グループ技術系社員を対象とした知財研修体系を構築し、新入社員から管理職まで職層別の知財研修を実施しております。2024年度までに延べ約4,500人が研修を受講し、知財制度の基礎知識から知財戦略の策定方法まで技術系社員に必要な知識を習得することで全社的な知財マインドの向上を図っております。 また、知財戦略の専門人財の育成を目的に、各事業部門の選抜メンバーに対する知財戦略研修や社内認定制度の整備も実施しております。 ◇知財人財育成体系(イメージ) ③リスク管理知的財産に係るリスクは、当社グループに関連する主要なリスク項目を示した「事業等のリスク」に特定しており、総合的なリスク管理に組み込まれております。(サステナビリティ関連リスクに関わるリスク管理の詳細は「(1)サステナビリティ共通 ③リスク管理」参照) (5) 情報セキュリティ当社グループは、グローバルな社会課題を解決するリーディングカンパニーを目指し、事業に必要な情報やシステムを適切かつ安全に管理することが経営上の重要課題であることを認識し、当社グループ全体で情報セキュリティ管理及びサイバーセキュリティ対策を進めることで、安心・安全な製品・サービスの提供に取り組んでおります。IoTの高度化やデジタル化の急速な進展を背景に、サイバー攻撃の脅威が高まっており、機密情報や個人情報を含む情報資産の漏洩だけでなく、事業そのものの継続までが脅かされるようになっております。こうした中で、DXの利活用を通じて企業価値を創造し、お客さまや社会の信頼に応えるため、当社グループは「TOPPANグループ情報セキュリティ基本方針」や「TOPPANグループ プライバシー方針」「個人情報保護方針」を掲げ、技術面・運用面での対応を徹底しております。 ①ガバナンス1) 推進体制 当社グループでは、情報セキュリティ本部を設置し、監理・統制、技術並びに人財面で対応しております。社内外のセキュリティリスクや被害件数のモニタリングを行うとともに、サイバー攻撃や情報漏洩などのインシデントや脆弱性が発見された際のプロセスを整備し、これらの分析・対応を行う組織横断的なサイバー対応の専門チームを設けて、グループ会社を統括し、外部機関とも連携を図りながら情報セキュリティ管理を推進しております。また、情報セキュリティ本部担当役員を最高情報セキュリティ責任者(CISO)として任命しております。 グループ会社には情報セキュリティ管理責任者を置き、情報セキュリティ本部による統制のもとで定期的な情報共有の場などを通じて各組織のセキュリティ管理を推進しております。 セキュリティインシデントが発生した際の事業継続計画(BCP)を踏まえた演習においては、毎回CISOや事業部門幹部も参加し対応力の強化を図っております。ガバナンス推進の一環として、情報セキュリティマネジメントシステムに基づいた内部監査の実施と第三者認証の取得も進めております。 2) マネジメント体制 CISOのもと、情報セキュリティ本部が情報セキュリティに関する全体計画の策定、規程の整備・見直しなどを行い、グループ会社との定期的な会議体を設けて、情報セキュリティに関する方針や施策の共有を図っております。また、グループ会社に対しては、定期的な監査を実施し、マネジメントの状況確認と是正改善を行っております。 さらに、これらの活動については、CISOに定期的な報告を行うとともに、万一、インシデントが発生した場合にも、CISOに適宜報告を行い、迅速にインシデントに対応する体制となっております。 ②戦略・施策当社グループは、DX事業の加速やグローバル事業を拡大するため、自社や顧客の安心・安全を守るだけでなく、サプライチェーン全体でビジネスを加速するための情報セキュリティを目指し、「監理・統制の徹底」「技術的な対策」「人財育成」の3つの側面で取り組みを進めております。 1) 監理・統制の徹底a セキュリティベースライン評価を用いたグローバル統制 グループ全体として統制のとれた情報セキュリティ強化のため、全グループ会社を対象に当社グループ情報セキュリティ基本規程をもとにしたベースライン評価を実施しております。評価では、組織的・人的・物理的・技術的対策、インシデント対応、個人情報保護の成熟度を採点し、改善計画を策定、その進捗をモニタリングし、グループ全体のセキュリティ水準向上を目指しております。評価結果は、事業会社・部門、グループ全体の施策へ反映させております。 また、特に海外企業買収などの際は、当社規程との整合を確認し、必要に応じ整備・改善を行い、グループ全体での情報セキュリティの統制を図っております。 b サイバーセキュリティインシデント対応体制 当社グループでは、サイバーセキュリティインシデント対応専門チーム「TOPPAN-CERT」を中心とした、インシデントに迅速に対応するグローバル体制を整えております。TOPPAN-CERTは、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)と日本シーサート協議会(NCA)が主催する連携分野横断的演習に毎年参加し、実際にサイバー攻撃を受けた場面を想定した演習を行っております。CERTメンバーが中心となって対応を行い、演習後には振り返りを実施することで、対応手順や課題を検証し、サイバー攻撃を受けた際の対応手順の改善に役立てております。 c 委託先認定監査 当社グループでは、個人情報や機密情報の取り扱いを含む一部業務の外部委託や、他社クラウドサービスの活用の際に、委託先を当社グループのセキュリティ基準に適合させるため、委託する業務内容や情報の種類に応じた外部委託先を認定する制度の導入やクラウドサービスの安全性確認を行い、サプライチェーンリスクの低減を図っております。 2) 技術的な対策a 個人情報・機密情報の厳重な取り扱い 個人情報取り扱い業務及び機密情報取り扱い業務は、入退室管理や監視カメラが設置されたセキュリティエリア内で行うこととし、セキュリティエリアの運用管理ルールは定期的に更新し新たなリスクに対応しております。あわせて、現場での日常的なチェックと、定期的な内部監査によって、セキュリティレベルの維持向上を図っております。 b 外部からのモニタリングによるサイバーセキュリティの強化 当社グループに対するサイバー攻撃の兆候や外部から見つけられる可能性のある脆弱性を早期に発見するため、セキュリティレーティングサービスや脅威インテリジェンスを活用した攻撃者視点での外部からのモニタリングと、OSINT(Open Source Intelligence)の活動を継続しております。当社グループだけでなく、個人情報・機密情報を取り扱う委託先にも対象を広げ、サプライチェーン全体でのセキュリティ強化にも努めております。 c 工場のセキュリティ強化 スマートファクトリー化に伴い様々なモノがネットワークと繋がることになり、これまで以上にサイバー攻撃の可能性が高まります。そのため当社グループでは、2023年6月に工場セキュリティガイドラインを発行し、自社工場内のネットワークやサーバの設定、ログやバックアップの取得のような工場で実施すべき具体的なセキュリティ対策を示すとともに、この内容を従業員に周知・教育することでセキュリティ強化を図っております。 3) 人財育成a セキュリティ人財の育成 当社グループでは、従業員の情報セキュリティリテラシーの向上に加え、情報セキュリティ戦略の達成に求められる人財像を以下のように設定し、育成・確保に努めております。・「専門セキュリティ人財」:当社グループのセキュリティを支える人財として、セキュリティを専門とする業務従事者及び情報処理安全確保支援士やCISSP(Certified Information Systems Security Professional)などの有資格者・「プラスセキュリティ人財」:各職域・業務のセキュリティを支える人財として、情報セキュリティに係る業務従事者として情報セキュリティマネジメント試験合格者やベンダーによる研修修了者・有資格者 b 専門セキュリティ人財育成プログラム 当社グループは企業・公共機関を対象に、サイバーセキュリティ人財育成プログラム及び組織のセキュリティ向上サービスを提供する株式会社Armorisを設立し、実戦的な人財育成プログラムを継続して展開しております。 個人向けプログラムは、長期間継続的にトレーニングを行える「DOJO」、最新のテーマに沿った事例やケーススタディが学べる「DOJO Lite」「DOJO Shot」に加え、2024年度は実際に手を動かし学ぶ「ショートハンズオン」を新たに開発いたしました。 団体向けプログラムは、インシデント対応を実際に体験する実戦的な「DOJO CORE」に加え、2024年度は啓発を目的とするワークショップを新たに開発いたしました。 当社グループ自らはもちろん、日本における個人と組織のセキュリティ能力向上を目指しております。 ③リスク管理情報セキュリティに係るリスクは、当社グループに関連する主要なリスク項目を示した「事業等のリスク」に特定しており、総合的なリスク管理に組み込まれております。(サステナビリティ関連リスクに関わるリスク管理の詳細は「(1)サステナビリティ共通 ③リスク管理」参照) (6) 人権当社グループは、「人間尊重」の精神を基本に事業活動を行っており、人権の尊重を事業活動やサステナビリティの取り組みを推進するにあたって最も重要なテーマと捉えております。この基本精神をもとに、2021年10月に「TOPPANグループ人権方針」を策定いたしました。この「人間尊重」の取り組みを確実に実行していくため、行動の規範である「TOPPANグループ行動指針」で、人格と個性の尊重、差別行為やハラスメント行為の禁止、児童労働・強制労働の禁止、ダイバーシティ&インクルージョンの推進など、基本的人権を尊重することを定めております。また、「TOPPANグループ地球環境宣言」や「生物多様性に関する基本方針」に基づき環境保全活動を行うなど、事業活動が地域の人々の生活に悪影響を与えることによって人権侵害が発生しないように配慮した取り組みを推進しております。 ◇TOPPANグループ人権方針の構成1.人権に対する基本的な考え方2.適用範囲3.適用法令4.人権尊重の責任5.人権デューデリジェンス6.対話・協議7.救済8.教育・研修9.責任者10.情報開示 (個別課題への取り組み)●児童労働、強制労働、人身取引 ●差別及びハラスメント ●ダイバーシティ&インクルージョン●団体交渉権及び結社の自由 ●労働安全衛生 ●プライバシーに対する権利 ①ガバナンス「TOPPANグループ人権方針」において、当社グループの人権尊重の取り組みについては、取締役会が監督し、人事労政本部の担当責任者が実施の責任を担うことを表明しております。取締役会は、代表取締役社長を委員長とするサステナ委員会に人権尊重の取り組みを担当させ、その下部組織であるコーポレートESGプロジェクトにおける人的資本WG(人権テーマも担当、人事労政本部が主管、担当役員が監督)が取り組みを主導し、人事労政本部、法務本部、製造統括本部等の部門が連携して、当社グループ全体で人権尊重の取り組みを推進しております。取締役会は、年に一度、人権尊重に係る重要案件・課題について、サステナ委員会で検討・審議された活動内容について経営会議を通じて報告を受けており、取り組みの目標設定及び進捗を議論・モニタリング・監督しております。人権課題に関する事象(労働災害・火災、ハラスメントの発生等)が発生した場合は、社内関係部門による対応策を含め、取締役会が報告を受け、対応について議論を行っております。 ②戦略・施策「TOPPANグループ人権方針」に基づき、「人権デューデリジェンス」による人権への負の影響の特定、負の影響の是正・軽減活動及び「個別課題への取り組み」を推進するとともに、従業員への教育による意識の醸成・浸透を図っております。 1) 人権デューデリジェンス当社グループは、「ビジネスと人権に関わる指導原則」を支持するとともに、人権デューデリジェンスの重要性を認識しております。リスク評価に当たっては、「国際人権章典」、国際労働機関(ILO)の「労働における基本的原則及び権利に関するILO宣言」、賃金や労働時間等労働者の人権に関する条約等の人権に関わる国際規範を支持し、その観点での人権デューデリジェンス体制を構築しております。2021年度「TOPPANグループ人権方針」の策定では、業界における人権リスクを抽出・評価し、「強制労働・人身取引」「差別」「非人道的な扱い」「プライバシーに対する権利」「グループ全体の人権ガバナンス」の5つの人権リスクを特定いたしました。当社グループは、人権リスクの発生が、レピュテーションリスクや法務リスク、財務リスク等の経営に関するリスクにも繋がる可能性があることを認識し、上記5つの人権リスクを中心に、国内外のグループ会社やサプライチェーンの人権リスク評価を実施し、軽減・是正に向けた取り組みを行い、人権デューデリジェンスプロセスのPDCAサイクルを回しております。調査・分析結果については、取締役会及びサステナ委員会に報告し、今後の取り組みについて議論を行っております。 人権デューデリジェンスプロセスを実施した結果、当社グループにおいて喫緊に対応しなければならない重大な人権リスクは発見されませんでした。その中でも、人権への負の影響の発生が相対的に懸念される人権リスクは「労働安全衛生」「プライバシー保護」「ハラスメント」「サプライチェーンマネジメント」と捉え、それぞれ以下のような対応を進めております。 ・労働安全衛生TOPPANグループ安全衛生防火方針に基づき、全国の事業所に、安全師範や安全担当者などを配置する安全推進体制を構築するとともに、正社員及び契約社員をはじめとする職場で働く全ての人々を対象にリスクアセスメントによる設備の本質安全化や職長教育を中心とした各種教育の徹底などを進めております。また、事業所ごとに労働時間の情報及び対応策について、慢性的・恒常的な長時間労働の点検・改善を実施しております。就業管理システムを通じた本人、上長に対する労働時間アラートの発信や、オフィスの自動消灯、自動PCシャットダウンなどの施策も実施し、時間外労働の低減を図っております。 ・プライバシー保護情報を取り扱う産業として、個人情報保護方針に則り、当社グループで取り扱う個人情報の適切な取り扱い・保護に努めております。 ・ハラスメントハラスメント防止協定に基づき、グループ内における体制・取り組みの強化を図り、全従業員に対してハラスメント防止教育を実施するとともに、各事業所にハラスメント相談員を設置するなど相談・防止体制を整えております。 ・サプライチェーンマネジメントコーポレートESGプロジェクトにSCM(サプライチェーンマネジメント)WGにて取り組みの強化を図る体制を整え、サステナブル調達ガイドラインのグループ内展開・徹底に向け活動を進めております。 2) 労働者の人権:適切な賃金の支払いの取り組み当社グループでは、各国の最低賃金を定めた法令に従い、現地の生活物価を踏まえ、従業員に適正な給与を支払うことを遵守しております。金銭的報酬に加えて、法令で定める福利厚生を提供するほか、働きがいの向上や自己実現・キャリア開発に対する会社の支援・サポート等の非金銭的報酬についても配慮しております。従業員の賃金は、従業員の能力・役割等に応じた報酬体系となっており、従業員の性別による違いを設けておりません。国内グループでも同様のレギュレーションにて報酬の決定を行っております。一方、労働者の男女賃金の差異については、実在者平均で一定の差異が生じていますが、これは男女間の年齢構成、等級構成、女性労働者に育児短縮勤務を中心とした短時間勤務者が相対的に多いこと、管理職比率の差異等によるものです。この改善に向け、中期経営計画の取り組みの1つに「D&Iの推進」を挙げ、KPIとして女性管理職比率向上を設定し、経営課題の1つとして重点的に取り組みを推進しております。2023年度は、社内調査結果分析から可視化された課題に対し、役員同士で議論の上、「D&I行動宣言」を行い、各部門の中期計画にてD&I推進施策を策定いたしました。2024年度からは、女性の上位管理職層や女性経営層のさらなる輩出に向けた取り組みを強化するため、女性活躍推進プログラム「Torch Light」を開始いたしました。こうした取り組みを通じ、男女の賃金の差異是正に繋げてまいります。 3) 人権・ハラスメント防止に関する教育当社グループは「人間尊重」の基本精神を謳い、従業員に対し、様々な人権教育を行っております。グループにおける人権リスク調査の全体周知やベストプラクティスの共有により、人権尊重の取り組みに対する意識の醸成・浸透を図っております。人権尊重の基本的な考え方の理解に加え、上記調査で特定された個別課題(ハラスメント、ダイバーシティ&インクルージョン、労働安全衛生等)に対する理解を深める全従業員を対象とした研修を毎年実施し、人権尊重の取り組みの具体的対応についても周知徹底をしてまいります。 特に、ハラスメントについては、従来から新任の管理・監督職層に対してハラスメント防止に向けた人権教育を継続的に実施してまいりましたが、2020年4月に凸版印刷労働組合と「ハラスメント防止に関する労使協定」を締結したことから、全従業員に対し「職場におけるハラスメントの防止に向けて」の教育を実施しております。また、当社グループの人事労政部門において職場のハラスメント相談窓口を設置し、相談員を育成するなど、ハラスメントの予防にあたるとともに、厳正に対処しております。万一、ハラスメントが発生した場合は、関係者から事情聴取を行うなど適切に調査を実施し、加害者に対して懲戒処分を行うなど迅速に問題の解決を図っております。また、職場ごとに選任された行動指針推進リーダーにおける行動指針の啓発活動の中でも、人権に関連する事例を取り扱い、人権意識の向上を図っております。 ③リスク管理人権に係るリスクは、当社グループに関連する主要なリスク項目を示した「事業等のリスク」に特定しており、総合的なリスク管理に組み込まれております。(サステナビリティ関連リスクに関わるリスク管理の詳細は「(1)サステナビリティ共通 ③リスク管理」参照) (7) サプライチェーン当社グループは、グループ理念「TOPPAN's Purpose & Values」を共通の指針とし、サプライチェーンにおける人権尊重を含めた企業の社会的責任を果たし、持続可能な社会の実現に貢献するために、「TOPPANグループ サステナブル調達ガイドライン」に基づきサプライチェーン全体での持続可能な調達(以下「サステナブル調達」という。)活動を推進しております。また、この活動を通じて、当社グループとサプライヤーや協力会社(以下「ビジネスパ
主要な設備の状況 FY2025 / 約2,125字
2 【主要な設備の状況】当社グループ(当社及び連結子会社)における主要な設備は次のとおりであります。(1) 提出会社(2025年3月31日現在)事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)リース資産その他合計朝霞工場(埼玉県新座市) (注)4 情報コミュニケーション事業分野エレクトロニクス事業分野セキュアメディアコミュニケーションメディア半導体関連設備1,75912,659(78)-104,4301[-]板橋工場(東京都板橋区) (注)4情報コミュニケーション事業分野コミュニケーションメディア生産設備66517508(64)-991,2911[1]相模原工場(神奈川県相模原市南区) (注)4生活・産業事業分野パッケージ生産設備2-1,580(55)--1,583-[-]大阪工場(大阪府大阪市福島区) (注)4情報コミュニケーション事業分野コミュニケーションメディア生産設備2,2634362(28)-72,6361[-]TOPPAN小石川本社ビル(東京都文京区)情報コミュニケーション事業分野全社販売設備等12,313-4,850(12)02,07919,244372[1]秋葉原ビル(東京都台東区)生活・産業事業分野全社販売設備等4,2383234(7)104344,921237[2] 総合研究所(埼玉県杉戸町)全社研究開発設備5,9072,6444,408(49)-99113,951432[-]川口工場(埼玉県川口市) (注)4情報コミュニケーション事業分野コミュニケーションメディア生産設備1930018,369(125)-218,69111[-] (2) 国内子会社(2025年3月31日現在)会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)リース資産その他合計TOPPAN㈱本社・工場他(東京都台東区他)情報コミュニケーション事業分野セキュアメディアコミュニケーションメディア生産設備18,1376,05916,879(342)[11]642,68943,8304,576[83]生活・産業事業分野パッケージ建装材生産設備38,62530,39618,530(969)[20]154,90792,4742,508[47]エレクトロニクス事業分野ディスプレイ半導体関連設備12,10510,9235,283(475)[67]021,98050,2931,072[-]全社販売設備等58597--4651,122194[4]TOPPANエッジ㈱本社・工場他(東京都港区他)情報コミュニケーション事業分野デジタルビジネスBPOセキュアメディアコミュニケーションメディア生産設備22,62612,53116,381(145)1524,01955,711 3,918[1,907]TOPPANクロレ㈱   (注)6本社・工場他(東京都北区他)情報コミュニケーション事業分野コミュニケーションメディア生産設備500212,782-473,353988[158] テクセンドフォトマスク㈱本社・工場他(東京都港区他)エレクトロニクス事業分野半導体関連設備2,22915,883262(9)-1,39919,773493[-] (3) 在外子会社(2025年3月31日現在)会社名事業所名セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(人)(所在地)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)リース資産その他合計TEKSCEND PHOTOMASKCHUNGHWA INC.桃園工場他(台湾桃園市他)エレクトロニクス事業分野半導体関連設備1,80713,3754,896(15)-2,45622,537425[-] TOPPANLEEFUNG(HONGKONG)LIMITED香港事業所・工場他(中国香港特別行政区他)情報コミュニケーション事業分野コミュニケーションメディア生産設備14,0163,650--4,09321,7603,271[404] (注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品、使用権資産及び建設仮勘定の合計です。2 土地の[ ]内は、賃借中の面積で外数です。3 従業員数は、就業人員数であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。4 連結子会社に全部または主要部分を賃貸している物件です。5 現在休止中の主要な設備はありません。6 上記のほか、主要な賃借及びリース設備として、以下のものがあります。国内子会社会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容年間賃借料(百万円)関西図書印刷㈱茨木工場(大阪府茨木市)情報コミュニケーション事業分野コミュニケーションメディア生産設備762関西図書印刷㈱神戸工場(兵庫県神戸市北区)情報コミュニケーション事業分野コミュニケーションメディア生産設備367関西図書印刷㈱京都工場(京都府八幡市)情報コミュニケーション事業分野コミュニケーションメディア生産設備313
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約7,363字
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方当社のコーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方は、以下のとおりとしております。 Ⅰ 株主の権利・平等性の確保当社は、株主の権利を尊重し、株主の平等性を確保するとともに株主の適切な権利行使に係る環境整備に努める。Ⅱ ステークホルダーとの協働当社は、株主、株主以外の顧客企業、生活者、取引先、社会・地域社会、従業員をステークホルダーと認識し、ステークホルダーとの適切な協働に努め、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の創出を図る。Ⅲ 適切な情報開示と透明性の確保当社は、当社のディスクロージャーポリシーに従い、法令に基づく開示を適切に行うとともに、当開示以外の情報も主体的に発信し、透明性の確保に努める。Ⅳ 取締役会等の責務当社は、透明・公正かつ機動的な意思決定を行うため、取締役会の役割・責務の適切な遂行に努める。V 株主との対話当社は、持続的な成長の方向性を決算説明会等で示し、株主との建設的な対話に努めるとともに、株主との建設的な対話を促進するための体制整備や株主構造の把握に努める。 ② 企業統治の体制の概要当社は、監査役会設置会社の形態を採用しております。取締役会は、株主の負託を受けた機関として、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に努めるとともに、経営の重要な意思決定及び各取締役の職務執行を監督しております。監査役及びその過半数を独立社外監査役で構成する監査役会は、経営から独立した立場から取締役の職務執行を監査しております。また、取締役の指名・報酬の決定プロセス及びその内容について、透明性・客観性の一層の向上を図るため、「指名・報酬に関する諮問委員会」を設置しております。さらに、業務執行の責任者としての権限・責任を明確化する観点から、執行役員制度を採用しております。加えて、公正なグループ経営を推進するために策定した「関係会社管理規程」及び「海外版関係会社管理規程」に基づき、当社グループ内で互いに連携をとりながら連結経営を実施し、当社グループ全体の価値最大化を目指したガバナンスを展開しております。 (イ) 取締役・取締役会・各種会議(株主総会・経営会議) 当社の取締役は、2025年3月31日現在、15名以内とし、その選任決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨を定款で定めております。 当社の取締役会は、2025年3月31日現在、取締役9名で構成されており、提出日現在においても構成に変更はありません。なお、当社は、2025年6月27日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役10名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、取締役10名(うち社外取締役4名)となる予定です。 また、2016年4月27日の取締役会の決議によって、経営環境の変化に迅速かつ的確に対応できる機動的な経営体制を構築するとともに、業務執行の責任者としての権限・責任の一層の明確化を図る観点から執行役員制度を導入しております。提出日現在においては、取締役を兼務する執行役員に加え、19名が取締役を兼務しない執行役員に就任しております。 当社は、原則として月に1回の定例取締役会を開催し、取締役会規則に基づいた意思決定を行うとともに、各取締役からの報告を受け、その業務執行について監督しております。なお、案件の緊急性を考慮し、必要に応じて定例取締役会に加え、臨時取締役会を開催しております。当事業年度においては、合計20回の取締役会を開催いたしました。個々の役員の出席状況については次のとおりであります。 役職名氏名出席回数(全20回)社内/社外区分代表取締役会長金 子 眞 吾20回社内代表取締役社長麿 秀 晴20回社内代表取締役副社長執行役員坂 井 和 則20回社内取締役専務執行役員齊 藤 昌 典20回社内取締役専務執行役員黒 部 隆20回社内取締役添 田 秀 樹20回社内社外取締役遠 山 亮 子19回社外社外取締役中 林 美恵子20回社外社外取締役竹 内 明日香15回社外常任監査役萩 原 正 敏20回社内監査役久保薗 到20回社内社外監査役笠 間 治 雄20回社外社外監査役河 戸 光 彦20回社外社外監査役宮 川 由 香15回社外 (注)社外取締役竹内明日香氏及び社外監査役宮川由香氏が、2024年6月27日に就任した後に開催された取締役会は16回であります。  当事業年度の取締役会は、取締役会規則に従い、グループの経営に関する様々な課題、主要事業における重点課題、重要な業務執行に関する事項について議論を行いました。当事業年度においては、海外大型M&A、グループシナジーの創出、中期経営計画の進捗等について活発な議論を行いました。特にSONOCO PRODUCTS COMPANYの有する軟包装事業及び熱成形容器事業の事業取得に関しては、複数回の審議を重ねることで、様々な観点から事業検証を行いました。リスクマネジメントの強化を図るべく、「リスク管理委員会の設置」や「カントリーリスク管理」、「リスク管理体制及び手続き」について審議を行いました。また、ステークホルダーからの関心が高まっているサステナビリティに関する課題への対応として、任意に設置したサステナビリティ推進委員会にて議論を行い、重要な指標の決定については、取締役会で決議することで、その取り組みの強化を図っております。このほか、法令及び定款に定められた事項を決議し、また、法令に定められた事項及び重要な業務の執行状況につき報告を受けるとともに、業務執行を厳正に監督しております。 運営にあたっては、十分な質疑応答時間を確保しており、当事業年度は開催回数20回、平均出席率98.9%、平均開催時間2時間5分/回、平均議案数11.6件/回となっております。また、毎回の取締役会に際して、議題の概要やポイントを事務局より社外取締役へ事前に説明しており、事前にいただいた質問事項や意見を踏まえ、取締役会審議の活性化を図っております。取締役会とは別に、社外取締役、社外監査役と当社代表取締役との「意見交換会」を開催し、独立した客観的な立場から経営諸課題に関する意見交換を行っております。 また、経営上重要な案件については、代表取締役社長が指名した取締役等を構成員とする経営会議で取締役会へ上程する議題の事前審議を実施するとともに、一定の意思決定を行い、経営効率を意識した経営判断を行っております。当事業年度においては、合計25回の経営会議を開催いたしました。当社は、株主総会の円滑な運営のため、会社法第309条第2項の定めによる決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨を定款で定めております。また、取締役及び監査役がその職務の遂行にあたって期待される役割を十分発揮できるよう、会社法第423条第1項に定める取締役及び監査役の損害賠償責任につき、法令の限度において取締役会の決議により免除することができる旨を定款で定めております。加えて、株主への機動的な利益還元ができるよう、剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めのある場合を除き、取締役会決議によって定めることとする旨を定款で定めております。 (ロ) 監査役・監査役会監査役会は、2025年3月31日現在、常勤監査役2名及び社外監査役3名の計5名で構成されており、常勤監査役久保薗到氏は、当社における長年にわたる経理部長及び資金部長の経験から、社外監査役河戸光彦氏は、会計検査院における長年の経験から、財務及び会計に関する相当程度の知見を有しております。提出日現在においても人数に変更はありません。詳細については、「(3)監査の状況 ①監査役監査の状況」に記載のとおりです。 (ハ) 取締役の指名・報酬に関する諮問委員会 当社では、2016年5月26日の取締役会の決議によって、取締役の指名・報酬に関する諮問委員会を設置しております。これにより、取締役の指名・報酬の決定プロセス及びその内容について、透明性・客観性の一層の向上を図ることとしております。なお、本委員会には、当社の独立性判断基準の要件を充たした社外取締役を含むこととしており、その数は、社内取締役・社内監査役による委員の数を上回るものとしております。また、これに独立性判断基準を充たした社外監査役を加えることができるものとしております。提出日現在においては、社内取締役2名、社外取締役3名、社外監査役1名にて構成されております。 本諮問委員会では、当社側から提示した取締役の指名(代表取締役を含む)・報酬に係る原案について審議し、取締役会または取締役会の一任を受けた者が当該事項を決定する際の参考にすべき助言を行うことをその役割としております。 当事業年度において当社は取締役の「指名・報酬に関する諮問委員会」を2回開催しており、個々の委員の出席状況については次のとおりであります。役職名氏名出席回数(全2回)社内/社外区分 代表取締役会長金 子 眞 吾2回社内 代表取締役社長麿 秀 晴2回社内 社外取締役野 間 省 伸2回社外 社外取締役遠 山 亮 子2回社外 社外取締役中 林 美恵子2回社外 社外監査役垣 内 惠 子2回社外 (注)社外取締役野間省伸氏及び社外監査役垣内惠子氏は、2024年6月27日開催の当社株主総会をもって退任しております。  当事業年度の同委員会の具体的な検討内容としては、2024年6月以降の取締役・監査役体制について、候補者の略歴、選定理由等を参照しながら審議を行いました。また、各事業の業績評価等を参照しながら役員報酬額について審議を行いました。 (ニ) 会社の機関・内部統制の関係は、以下の図のとおりであります。 ・監査役と会計監査人の連携状況定期的な情報共有・意見交換を行うほか、会計監査人の往査立会時などに随時意見交換を行うなど緊密な連携を図っております。また、お互いの監査計画は、連携した内容を含んでおります。監査役と会計監査人との主な連携内容は、次のとおりであります。 定例で実施しております会計監査人からの監査計画の説明、監査結果報告等のほか、監査状況に関する情報共有・意見交換を15回実施いたしました。情報共有・意見交換の主な内容は下記のとおりであります。・海外子会社の会計処理・グループ監査連携・KAM(監査上の主要な検討事項)・子会社監査における指摘事項等・デジタル監査の取り組み ・監査役と内部監査部門の連携状況定期的な会合(6回/年)を持つほか、内部監査部門の往査立会時などに随時意見交換するなど緊密な連携を図っております。また、お互いの監査計画は、連携した内容を含んでおります。 ・内部監査部門と会計監査人の連携状況 定期的な会合(6回/年)を持つほか、主に内部統制状況の評価につき、随時意見交換するなど緊密な連携を図っております。また、お互いの監査計画は連携した内容を含んでおります。 ③ 現企業統治体制を採用する理由上記4(1)②に述べるような体制を採ることにより、十分なガバナンスが達成できると認識しているため、現状の体制を採用しております。 ④ 企業統治に関するその他の事項(イ) 内部統制システムの整備の状況当社グループは、グループ理念「TOPPAN's Purpose & Values」を共通の指針とし、グループ一丸となって、社会からの期待を超え、さらなる革新を目指して、ステークホルダーの皆さまと共に持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指してまいります。その実現に向けては、全ての事業活動を自ら監視・統制する仕組みを構築し、経営環境の変化に対応した取り組みを継続的に実施することが重要です。そこで、当社は、最大限のグループシナジーの発揮や経営基盤の強化を目的として持株会社体制を採用するとともに、当社及び子会社の業務執行に関する体制及び監査に関する体制を当社取締役会において決定し、この体制に基づく活動を通じて「TOPPAN's Purpose & Values」の実現を図ってまいります。内部統制に関する基本方針、業務執行に関する体制及び監査に関する体制の詳細については、以下の当社ウェブサイトに公表しております。https://www.holdings.toppan.com/ja/ir/governance/control.html (ロ) リスク管理体制の整備の状況(ⅰ) コンプライアンス当社では、「TOPPANグループ行動指針」に基づき、コンプライアンス部を中心に、法令遵守と企業倫理の確立に向けた取り組みを積極的に展開しております。その一環として、2004年10月より行動指針推進活動を職場の中で率先垂範する旗振り役として「行動指針推進リーダー制度」を導入し、2025年3月31日現在、グループ各社を含め約900名のリーダーが各職場での勉強会等を実施し行動指針の徹底を図っております。また、コンプライアンスをより機能させるために、公益通報者保護の考え方を踏まえた内部通報制度を制定し、運用しております。(ⅱ) 環境マネジメント当社では、「TOPPANグループ地球環境宣言」を基本理念に「TOPPANグループ環境方針」を掲げ、全社の環境マネジメントシステムを構築し、事業活動に伴う環境負荷低減を推進しております。統括する製造統括本部エコロジーセンターの活動は経営層によるレビューが継続的に実施されております。気候変動リスク対応では、移行リスクに関する法規制動向の把握・分析を行い、温室効果ガス排出量の把握及び削減目標の管理を行っております。また、ICP制度活用や再生可能エネルギーの導入も推進しております。さらに、物理リスクにおいてもハザードマップなどをもとに激甚災害への事前準備、サプライチェーンの多重化などにも努めております。加えて、生物多様性リスク対応として、用紙原料調達における合法性確認、社内外の自然共生地域の保全への貢献、事業所の節水活動などを通じ、サプライチェーン全体での自然資本保全に取り組んでおります。 (ハ) 子会社の業務の適正を確保するための体制整備の状況当社は、子会社の事業運営の独立性と自立性を尊重しつつ、子会社の取締役の職務執行の適正を確保するため、「関係会社管理規程」及び「海外版関係会社管理規程」に基づき、管理項目ごとに報告等の手続き方法を定め、報告を受けることとしております。また、関係会社社長会を定期的に開催し、情報の共有化を図っております。 (ニ) 責任限定契約当社は、当社定款第28条第2項及び第39条第2項の規定に基づき、2025年3月31日時点において、社外取締役及び監査役との間に会社法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しております。また、当該契約に基づく損害賠償責任の限度額は、法令が定める額であります。なお、提出日現在においても、社外取締役及び監査役と責任限定契約を締結しております。また、当社は、2025年6月27日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役10名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決された場合、新任の社外取締役との間においても、上記に記載の内容の責任限定契約を締結する予定であり、これにより、全ての社外取締役及び監査役と責任限定契約を締結している状況になる予定です。 (ホ) 役員等賠償責任保険契約当社は、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結し、被保険者たる役員が役員としての業務に関し行った行為に基づき保険期間中に損害賠償請求を受けた場合に、法律上負担すべき損害賠償金及び防御費用を填補することとしております。当該保険契約の被保険者は、当社及び重要性の高い当社の子会社の役員であり、その保険料は、当社役員については当社が全額負担し、子会社の役員については、当該子会社が全額負担しております。なお、被保険者の職務の執行の適正性が損なわれることのないよう、当該保険契約上に保険金額の上限、免責事由を設定するなど、一定の措置を講じております。 ⑤ 会社の支配に関する基本方針当社においては、当社の社会的使命を十分に理解し、専門性の高い業務知識や営業ノウハウを備えた者が取締役に就任し、法令及び定款の定めを遵守しつつ当社の財務及び事業の方針の決定に携わることが、当社及び当社株主共同の利益に資するものと考えております。 当社取締役会は、当社株式の大規模買付けがなされた場合にこれを受け入れるかどうかは、最終的には株主の皆さまの判断に委ねられるべきものであると考えております。一方で、大規模買付行為の中には、株主の皆さまが適切に判断を行うために必要な情報が十分に提供されない場合やその目的などからみて、企業価値・株主共同の利益を著しく毀損するおそれがある場合も想定されます。当社は、当社株式の大規模買付けを行おうとする者に対しては、株主の皆さまが適切な判断を行うために必要かつ十分な情報の提供を求め、併せて、取締役会の意見等を表明・開示し、株主の皆さまの検討のための時間の確保に努めるなど、金融商品取引法、会社法、その他関係法令の許容する範囲内において、適切な措置を講じることといたします。なお、取締役会の意見等の表明・開示にあたっては、その内容の客観性・透明性を確保するため、独立性が担保された社外取締役・社外監査役で構成する特別委員会を設置し、取締役会として意見を諮問するとともに、取締役会は本委員会の答申内容を最大限尊重するものといたします。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約4,725字
②戦略当社グループの人財戦略の考え方は、当社グループで働く全ての人財が自分でしかできない強みを磨き・追求し、自分でしかできないかたちで社会に貢献する事業を担うことによりエンゲージメントの向上を図るとともに、事業に必要な人財を確保(ストックとフロー)することで、グループ全体の競争力向上及び企業のありたい姿を実現することです。ありたい姿と現状とのギャップを埋める人財戦略を推進することで、社員一人ひとりが自身のキャリアアップを考え、そのためのスキルアップを会社が支援し自律的なキャリアを描ける仕組みを整備してまいります。 ◇中期経営計画における人財戦略 ◇中期経営計画に紐づけたありたい姿・課題と対応 1) 採用・育成・配置転換を通じたDX、SX、グローバル、新事業を中心とする成長事業のスケール化に必要な人財ポートフォリオの実現a サクセッションプランに基づく経営者人財の計画的育成 事業の中核的人財となる次世代経営者人財を育成するプログラムとして、39歳以下の若手層に対し、直接トップ経営層からの講話や討議セッションを通して、リーダーとしてのマインド・行動力を学ぶ「Maro’s Innovation Program」、コーポレートガバナンス知識の習得と意思決定やリーダーシップなどの事業遂行能力育成を目指すコースや、10年後の未来をシナリオプランニングの技術を使って想定し、事業計画を具体的に経営に提言するコースの2つの「次世代経営者育成プログラム」など、各種育成プログラムを実施しております。 その他、上級管理職を中心に外部のビジネススクールや経営者育成プログラムへの派遣を積極的に推進しております。加えて、次世代経営者候補の会社主導による計画的な人財交流の仕組みの構築を検討、2025年度からの運用を目指しております。 b 採用チャネルのマルチ化による専門人財の確保 ダイレクトリクルーティング、ジョブマッチ採用の拡大、新卒・経験者の採用比率の見直し、カムバックキャリア制度(従業員再雇用制度)、リファラル採用、高度プロフェッショナル社員制度活用による外部専門人財の獲得など、採用チャネルのマルチ化による専門人財の確保を図っております。 c DX人財、SX人財、グローバル人財、新事業開発人財など重点・成長事業の担い手となる人財の計画的育成ⅰ) 人財開発プログラム体系 人財開発・育成にあたり、当社グループでは体系的な人財開発プログラム「TOPPAN UNIVERSITY」を構築しております。基礎・専門プログラム、リーダープログラム、自己啓発プログラムの3つの枠組みでスキルアップ・キャリアアップを支援するとともに、リーダーの育成を推進しております。また、次世代型人財開発のあるべき姿を調査、研究、検証するR&D拠点である人財開発ラボ®の活動を通して、「自己革新」や一人ひとりが持つ潜在能力の発揮と拡張を目指して、新たな価値創造を実現しております。 人財育成のアプローチは、3階建ての建物に例え、プログラムのPDCAを回し改善を積み重ねる「1階」部分と、HRテックなどの様々なテクノロジーを活用し、1階部分の効果・効率を最大化していく「2階」部分、そして、次世代型人財開発のあるべき姿を調査・研究・検証していく「3階」部分に分けて教育施策を展開しております。 ⅱ) DX人財の育成 DX人財の育成にあたっては下記3つのレベルで育成方針を立て取り組みを進めております。・全ての従業員のリスキリングを目指す「リテラシーレベル」人財の拡充・リテラシーレベルまで到達した社員にさらに学習の機会を提供し将来のDX中核人財となる「ベーシックレベル」層の増強 ・DXビジネス実践の中での育成と外部リソース確保の組み合わせによるデータサイエンティスト/エンジニア/ビジネスデザイナーなど各領域における「プロフェッショナルレベル」人財の増強 ◇DX人財のレベル定義と強化施策  「リテラシーレベル」に関して2023年度より、経済産業省主管の官民連携会議体であるデジタルリテラシー協議会が提唱したDi-Lite(ディライト)資格3つのうち「AIジェネラリストG検定」「データサイエンティストDS検定」の取得推奨プログラムを導入し、累計で、AIジェネラリストG検定を248名、データサイエンティストDS検定を119名が資格取得し、DX人財予備軍層が強化されました。 ⅲ) SX人財の育成 当社グループが社会的価値創造企業として、ESGへの取り組みを積極的に推進し、持続可能な社会の実現に貢献していくために、SXに対応できる人財育成プログラムを2013年より実施しております。 ネイチャーポジティブ(生物多様性)×カーボンニュートラル(脱炭素)×サーキュラーエコノミー(循環型社会)の全体像理解と実践を目標とする育成体系を整備し、基礎教育としてSXを取り巻く世界の潮流を理解する全社員講義を実施し16,238名が受講し、基本的なリテラシーを醸成いたしました。2024年度はカーボンニュートラル(脱炭素)への対応を強化すべく、経済産業省がリードするGXリーグで策定された「GXスキル標準」のGXリテラシー標準(GXスキルレベル1)に準拠し、環境省認定脱炭素アドバイザー資格である「GX検定ベーシック」の資格取得支援プログラムを新設いたしました。486名がベーシック資格を取得し、お客さまへのソリューション提案も含め、脱炭素社会の実現への貢献を目指しております。 ⅳ) グローバル人財の育成 グローバル人財を、語学力・異文化対応力も含めた「ビジネスコミュニケーションスキル」「ビジネスリテラシー」「海外経験」の全てを兼ね備えた人財と定義し、人員の可視化と育成計画の策定・実施をしております。 具体的には、年に一度の語学力測定アセスメント一斉受検による全社的なグローバル人財の人員数とレベルの顕在化、グローバル要員数及び育成ニーズの見極め等を行いながら、各種グローバル関連プログラムへの参加、アカウンティングやファイナンスなど海外ビジネスで求められる基礎的なビジネスリテラシーの習得、海外派遣などを掛け合わせた人事システムの中で人財を育成しております。 実践教育として、グローバルな社会課題に対して、国際協力機構(JICA)「海外協力隊連携派遣制度」を活用し、社員を開発途上国へ派遣しております。これまでに累計17名が各自で培ったビジネス知識・スキルを活かして現地の社会課題に向き合ってまいりました。自ら行動を起こして社会課題解決に貢献した経験を得ることで、持続可能な社会を実現するためのマインドを習得し、帰国後のビジネスに活かしております。 ◇グローバル人財育成体系 ⅴ) 新事業開発人財の育成 新事業開発人財としての知識・スキル・マインドを醸成する各種プログラムを実施しております。 具体的には、当社グループ各社の社員が自事業のコンピタンスを結集して新たなビジネスモデルの創出や新しい提供価値の創発を目指す「TOPPANグループ未来創発プログラム」、新事業の創出に向けたフレームワークを体系的に学び、企業内起業家マインドを強化する「新事業開発人財育成プログラム」、シナリオプランニングによる将来環境の洞察から10年後の当社グループのありたい姿を提言する「次世代リーダープログラム」を実施しております。  また、アーティストの思考法を参考にした「主観」から事業案を考える「アートイノベーションフレームワーク®」によって新しい価値創造に挑戦するフィールドワークを実施するなど、新しいアイデア創出方法にも挑戦しております。 その結果、2024年度末時点で、各プログラムから経営に提案された新事業計画アイデア(事業計画書数)は329件となりました。今後も事業ポートフォリオの変革を目指し、新事業の創出を実行、実現できる人財の育成を推進してまいります。 2) 当社及び事業会社3社における各種制度の統一、人事関連システムの統合による、グループ横断の人財最適配置・活用a ジョブチャレンジ制度(常設型社内公募制度)の導入 重点・成長事業を中心に社内ポジションをオープンにし、従業員が主体的に様々な職務や組織に挑戦できる仕組みを整備いたしました。本人の能力・スキルを活かし、新たな職種にチャレンジする機会とすると同時に、事業ポートフォリオ変革に合致した最適な人財配置の実現を目的として実施しております。2024年度は合計60名が成長事業に異動し、あるべき事業ポートフォリオに沿った人財シフトを実現いたしました。 b チャレンジングジョブ制度(自己申告制度)の導入 従業員が自主・自律意識を高め、チャレンジ精神の醸成を図る取り組みとして、正社員全員を対象に「チャレンジングジョブ制度」を毎年1回実施し、自己の将来へのキャリア形成とスキルアップについて考える機会を提供しております。 当制度では、社員が自身のキャリアを一から振り返り、自らの職務経歴書を作成することで、 キャリアを棚卸し、自分でしかできない強みを再発見・再認識するとともに、今後の進むべきキャリアを見つめ直す機会としております。 この制度を通して、意欲・能力のある従業員の挑戦意思を配置に反映し、適材適所の人財配置の実現を図ることで組織の活性化や体質の強化に繋げております。加えて、本制度のフローに上司部下での面談も組み込み、従業員のキャリア・スキルアップについての定期的な意見交換を行い、必要な能力・スキルの習得に向けた行動を促しております。 c お仕事図鑑(職務記述書)の導入 社内各部門における事業内容・求める人財像・コンピテンシー・スキルなどをまとめた「お仕事図鑑」を社内イントラネットにて公開、社内キャリアマップや事業に必要な人財要件を可視化することで、個人の進むべきキャリアの探索を可能としております。 3) Well-being・エンゲージメント向上を通じた従業員の能力発揮最大化 当社グループにおいて、事業成長の源泉は人財であり、当社グループが社会的価値のあるソリューションを提供し続けてきたものは「人によるイノベーション」であります。当社グループが社会的価値創造企業として、社会課題を解決していくことの結果として、「人財」の社会への貢献実感とさらなる成長意欲が生まれ、また次の社会的価値創造に繋がる好循環サイクルが当社グループの考えるWell-being経営であり、このサイクルを循環させるためには人財と企業とのエンゲージメント向上が欠かせません。従業員エンゲージメント向上が新たな「人によるイノベーション」に向けた原動力となり、企業の持続的成長に欠かせないと捉えております。 具体的には、TOPPAN's Purpose & Values浸透に向けた研修の実施や、社内におけるキャリア自律感の向上に向け各種制度を導入しております。社会・会社に資する、貢献できているという実感を高めるため、マネジメントの質の向上を目的とした360度評価、1on1の導入など総合的な施策を展開し、エンゲージメント向上を図っております。加えて、エンゲージメント調査にて自社特有の課題点を抽出し、その改善に向けた取り組みを強化しております。特に「キャリア」「職の魅力」について、相対的に課題点があり、ジョブチャレンジ制度、社外副業・兼業制度、アルムナイ制度などを通じたキャリア自律感の向上に繋げております。
事業の内容 FY2025 / 約1,575字
3 【事業の内容】当社グループ(当社、連結子会社224社、持分法適用非連結子会社6社及び持分法適用関連会社34社(2025年3月31日現在)により構成)におきましては、情報コミュニケーション事業分野、生活・産業事業分野及びエレクトロニクス事業分野の3事業分野にわたり幅広い事業活動を展開しております。各事業における当社グループの主な事業内容と、各事業に係る位置づけ等及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しております。これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 セグメント区分主要な製品主要な関係会社情報コミュニケーション事業分野デジタルビジネス関連ギフトカードASPサービス、RFIDソリューション、決済関連サービス、電子書籍、デジタルマーケティングサービス、デジタルコンテンツ制作、アプリケーション開発など(製造販売)TOPPAN㈱、TOPPANエッジ㈱、TOPPANデジタル㈱、㈱BookLive、TOPPAN Next Pte. Ltd. BPO関連バックオフィス業務代行、顧客コンタクト業務など(製造販売)TOPPAN㈱、TOPPANエッジ㈱セキュアメディア関連証券類全般、データ・プリント・サービス、ICカード、ICタグ、偽造防止デバイスなど(製造販売)TOPPAN㈱、TOPPANエッジ㈱、TOPPANデジタル㈱、TOPPAN Next Pte. Ltd. (製  造)㈱トッパンコミュニケーションプロダクツコミュニケーションメディア関連ビジネスフォーム、書籍、雑誌、教科書、カタログ、パンフレット、POPなどのSPツール、プロモーション・イベントの企画・運営など(製造販売)TOPPAN㈱、TOPPANエッジ㈱、TOPPANクロレ㈱、東京書籍㈱、TOPPAN Next Pte. Ltd.、㈱トータルメディア開発研究所(製  造)㈱トッパンコミュニケーションプロダクツ、㈱トッパングラフィックコミュニケーションズ生活・産業事業分野パッケージ関連軟包材、紙器、液体複合容器、プラスチック成形品、コントラクト・受託充填、透明バリアフィルム、リチウムイオン二次電池外装材など(製造販売)TOPPAN㈱、タマポリ㈱、     InterFlex Investment Holdings, Inc.、Toppan Speciality Films Private Limited、     PT. KARYA KONVEX INDONESIA、     Toppan Packaging Czech s.r.o.(製  造)㈱トッパンパッケージプロダクツ、トッパンプラスチック㈱ 建装材関連化粧シート、床材、化粧板、エクステリア建材、不燃商材など(製造販売)TOPPAN㈱、INTERPRINT GmbH、     Toppan Interamerica Inc.(製  造)㈱トッパン建装プロダクツその他インキ製造など(製造販売)artience㈱   エレクトロニクス事業分野ディスプレイ関連ディスプレイ用カラーフィルタ、反射防止フィルム、中小型TFT液晶パネル、調光フィルムなど(製造販売)TOPPAN㈱、 ㈱トッパンTOMOEGAWAオプティカルフィルム(製  造)㈱トッパンエレクトロニクスプロダクツ半導体関連フォトマスク、FC-BGA基板など(製造販売)TOPPAN㈱、テクセンドフォトマスク㈱、     TOPPAN America Inc.(製  造)㈱トッパンエレクトロニクスプロダクツ 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
事業等のリスク FY2025 / 約19,153字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項について説明いたします。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1) リスク管理体制 当社グループは3線モデルに基づく全社的リスク管理体制を整えております。体制強化の一環として、2024年4月に新たにChief Risk Officer(CRO)を任命し、グループ全体のリスク管理を統括する部門(GRC本部)を設置いたしました。また、2024年10月には、これまで「リスクマネジメント・ワーキンググループ」(サステナビリティ推進委員会傘下)として運営されていたリスク管理に関する会議体を、より重要な役割を担う委員会に格上げしております。新たに設置されたリスク管理に関する委員会は、執行側と監督側の2つのレベルで構成されております。執行側の委員会は「リスク管理推進委員会」としてリスクの検討や対策実施・モニタリングに責任を持ち、さらに監督側に「リスク管理委員会」を設置し、十分なけん制機能を確保しております。 ①リスク管理委員会 取締役会メンバー全員で構成されるリスク管理委員会は、当社グループのリスクに特化して討議する場です。この委員会は、リスク管理推進委員会に対するけん制機能(指導・助言の役割)を果たすほか、当社グループの経営に関連する重大なリスクについて討議する場、さらにリスクやリスク管理に関する最新の動向や情報を共有する場として設置されており、原則として年2回開催するほか、必要に応じて臨時に開催いたします。 ②リスク管理推進委員会 当社グループの経営に関連する重大なリスクについて討議し、その管理方針を決定する場として、さらにリスク対策の活動状況をモニタリングする目的で、第一線、第二線の役員をメンバーとするリスク管理推進委員会を設置しており、原則として年2回開催するほか、必要に応じて臨時に開催いたします。また、リスク管理委員会と同様に、当社グループに関わる重要なリスクの共有や外部環境の最新動向・情報を共有する場でもあります。 ③第一線(事業会社) 当社グループの事業会社には、事業本部・事業部制を採用している子会社と、していない子会社があります。いずれの場合もコーポレート機能部門が策定したリスク対応計画を踏まえ対策を講じた上で業務を遂行しております。リスク管理の責任は、各子会社の社長、もしくは事業本部・事業部制を採用している子会社においては、それらの事業本部長・事業部長が担っております。通常、子会社の管理部署(事業戦略・経理・法務・総務)の業務は第一線業務のサポートを行うこともあり、体制図において1.5線と記載しております。 ④第二線(TOPPANホールディングスのコーポレート機能部門) コーポレート機能部門は、経営企画、財務、法務、人事労政などの管理部門を指します。平時のリスク管理においては、毎年、各事業会社に「リスクアセスメント」の実施を指示し、その進捗状況をモニタリングしております。また、コーポレート機能部門は、当社グループに関連する主要なリスク項目を示した「事業等のリスク」を毎年選定し、対応計画の策定及び進捗管理を行っております。選定されたリスク項目は、取締役会に報告され承認を得ます。 危機管理に関しては、事業会社からインシデント報告を受けた場合、第二線の責任部門が対応指示を出すか、直接対応いたします。インシデントの内容が重要であると判断された場合には、危機管理委員会が招集されます。 ⑤第三線(経営監査室) 経営監査室は内部監査を行う部署であり、第一線、第二線が適正に機能しているかを分析評価しております。具体的には、法令・会社諸規則の遵守状況や不正防止の仕組みに問題がないかなどの業務監査と、経営目標との整合性やリスクコントロールが必要十分であるか否かについて、プロセスを重視して検証・評価する経営監査を実施しております。その結果を代表取締役社長、取締役会、監査役会に対して報告しております。 (2) 危機管理体制 当社グループは、リスクが顕在化した場合に備え、対応体制及び手続きを定めております。グループ内での連絡体制を整備するとともに、リスク項目ごとに第二線の責任部門を設定し、当該部門が中心となって対応する体制を確立しております。万一、リスクが顕在化した場合には、影響を最小限に抑えるため、リスクが顕在化した事業会社と第二線の責任部門が連携し、事態の対処及び再発防止策の検討を行います。重大な事案については関連部門を招集し、さらに詳細な討議を行った後、その結果は取締役会に報告されます。緊急対応を要する場合には、社長または副社長を責任者とし、第二線の責任部門の担当役員、監査役、弁護士などの社外有識者を加えた緊急対策本部を設置し、速やかな事態の収束を図ります。 また、第二線の各部門担当者で構成される「危機管理ミーティング」を設置しており、定期的に会議を開催し、情報の共有及び連携の強化を図っております。 (3) 平時のリスク管理手続き①「事業等のリスク」項目選定プロセス 「事業等のリスク」(旧 重大リスク)の選定プロセスについては、これまでと同様に、外部環境の変化や新たに高まったリスクを踏まえ、毎年、当社グループに影響する主要なリスク項目を各責任部門と協議し選定しております。見直し後の「事業等のリスク」については、取締役会に報告され、承認を得ております。 なお、各責任部門との協議に当たっては、新興リスクや外部環境の影響を評価・分析するとともに、「リスクカテゴリー」(当社グループに関係するリスク項目を網羅的に一覧化したリスク管理を目的とする内部資料)の各項目において、前年度との比較でリスクが大きく高まっている項目がないかを評価・分析いたします。これらのプロセスを経て、前年度の「事業等のリスク」で選定した項目を見直し、今年度の「事業等のリスク」の項目を決定いたします。  以下は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に示される「中期的な経営戦略及び対処すべき課題」に内在するリスク項目(「事業等のリスク」との相関)を示した図となります。 なお、リスクの概要及びリスク対応策については、後述の「(4)事業等のリスク」の該当項目をご参照ください。 ②第一線と第二線のリスク管理手続き これまで主に以下の手続きを期中に行い、第一線及び第二線が連携して、当社グループに関連する事業等のリスクに適切に対応してきました。また、活動は取締役会に報告してまいりました。・第一線を対象としたリスクアセスメントの実施(毎年)・「事業等のリスク」の項目ごとに、第二線内で責任部門を決定。各責任部門は、それぞれのリスク項目に対する管理方針や体制構築を計画、実行(毎年) 上記に加え、2025年度より以下の取り組みによって平時のリスク管理をさらに強化してまいります。 1) 第一線によるリスクアセスメントに対し、第二線による分析、モニタリング、指導・助言のPDCAサイクル手続きをより明確化2) 第二線による「事業等のリスク」の各項目に対する計画と実績の管理(第二線によるリスクアセスメント)に対し、リスク管理を統括するGRC本部によるけん制機能(PDCA手続き)の導入3) グループ全体で優先的に取り組むべきリスクに関する課題を明確化した上で、その対応状況の継続的モニタリング(詳細は「③リスク管理推進委員会/リスク管理委員会での討議」参照)4) 監督側及び執行側の双方のリスク管理委員会に対するリスク動向や(上記1)及び2)を含む)管理状況の報告 ③リスク管理推進委員会/リスク管理委員会での討議 2025年度より、グループ全体で優先的に取り組むべきリスクに関する課題(討議テーマ)を明確にし、それらに内在するリスクや対策を、リスク管理推進委員会を中心に討議・モニタリングいたします。討議テーマごとに、リスク管理推進委員会メンバーの中からリスクオーナーを指名いたします。リスクオーナーは、当該テーマに内在するリスクの分析や評価、それに基づくリスク低減や解決に向けた対策の検討を主導し、その進捗状況を次回以降の委員会で報告する責任を負います。一方、リスク管理委員会は、リスク管理推進委員会で討議された内容の報告を受け、それに対して適切なけん制機能を果たします。  討議テーマは、以下の2つのアプローチ(トップダウンアプローチとボトムアップアプローチ)を組み合わせた計4つの方法でGRC本部(リスク管理統括部門)が情報を収集・分析を行い、第二線との協議を経て決定いたします。 1) トップダウンアプローチ ・取締役、執行役員へのインタビュー ・各事業会社の重要施策に内在するリスクとリスク対策を分析2) ボトムアップアプローチ ・第一線を対象としたリスクアセスメントの分析結果 ・第二線を対象としたリスクアセスメントの分析結果 (4) 事業等のリスク 2025年度の「事業等のリスク」として19項目を選定しております。1点を除き、前年度から大きな変更はありません。その変更点について説明いたします。前年度の「(19) 海外に関するリスク(規制法違反、地政学リスク、訴訟、労働争議、国際税務等、前項目に含まれない事項)」は、より具体的に「戦争や紛争、国家間対立をはじめとする地政学リスク」に変更されました。 この変更の背景には、当社グループのグローバル化、特にアフリカ諸国を中心に進展しているグローバルサウスへの事業展開があります。この展開により、各国の情勢(戦争や紛争、国家間対立)が当社グループの経営に与える影響が高まると考えております。 ①気候変動及び生物多様性の損失に関するリスク(リスクの概要)年々深刻さを増す気候変動の影響は大きく、環境規制の強化・低炭素な事業活動や代替素材利用への要請といった「移行リスク」と、洪水などの激甚災害による事業所罹災・サプライチェーン寸断による調達停滞といった「物理的リスク」があり、それぞれに適切に対応できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、生物多様性においては、豊かな自然の保全と社会経済活動が両立する自然共生社会を目指すことが事業活動の中で求められております。自然資本である「水」の枯渇は原材料入手や事業所での生産活動、地域社会に影響を及ぼす可能性があり、サプライチェーン全体や地域社会との協働で進めていく必要があります。 (主なリスク対応策)気候変動リスク対応について当社グループでは、サステナビリティ推進委員会が対応策の取りまとめを行っております。「移行リスク」については、SBT認証を受けた温室効果ガス削減目標を設定し、ICP制度活用による省エネ活動や再生可能エネルギーの導入でPDCAを回しております。「物理的リスク」については、BCP対策として罹災に対する備え、被害の軽減策(防風、防水)、製造と調達のバックアップ体制構築による供給体制の維持継続を行っており、長期的な視点でリスクを分析し、対策を進めております。また、生物多様性リスク対応については、事業活動の推進において、用紙原料の調達における合法性確認や社内外自然共生地域の保全への貢献、事業所の節水活動を行い、サプライチェーン全体で取り組む調達への配慮とともに自然資本の保全を進めております。 ②環境汚染に関するリスク(有害汚染物質の漏洩、廃棄物の不法投棄等)(リスクの概要)当社グループの製造工程及び研究開発におきましては、特定の有害物質を使用するため、環境への放出や廃棄物を管理する必要があり、適用される規制を守るために厳重な注意を払っております。しかし、このような物質に起因する偶発的な汚染や放出及びその結果としての影響を完全に予測することは困難であり、万一、発生した場合には、近隣など外部への影響及び当社グループの従業員を含め事業活動に影響を及ぼす可能性があります。また、事業活動に伴い発生する廃棄物の処理は、廃棄物処理事業者に委託しておりますが、万一、これらの委託事業者が不法投棄や不適切な処理を行っていた場合には、排出事業者として当社グループの社名等が公表されるほか、印刷物の得意先商品名がSNS等で拡散され、得意先の社会的信用を毀損する可能性があるなど、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。(主なリスク対応策)環境汚染に関するリスク対応として、偶発的な汚染や放出の原因となる有害物質の貯蔵タンクの管理、保全を実施しております。日常での設備点検のほか、自社で設定した管理ガイドラインに基づき、使用年数に応じて劣化診断や計画的な更新を行っております。また、薬液類の補充時など取り扱い時における漏洩流出リスクを想定し、あらかじめ緊急事態対応手順を整備し、定期訓練を行うことで手順の有効性も確認しております。また、廃棄物リスク対応では、処理委託事業者による不法投棄や不適切処理対策として、廃棄処理確認の徹底、評価シートによる処理委託事業者の適正処理の評価や現地視察などを行っております。 有害廃棄物については、海外拠点を含めて排出量削減、適正処理、再資源化に取り組んでおります。 ③地震や風水害等の自然災害及びパンデミックに関するリスク(リスクの概要)当社グループでは、地震、台風等の自然災害の発生や感染症拡大の影響により、事業所の設備や従業員等が大きな被害を受け、その一部または全部の操業が中断し、生産及び出荷が遅延する可能性があります。また、損害を被った設備等の修復のために多額の費用が発生し、結果として、当社グループの事業活動、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(主なリスク対応策)当社グループでは災害が発生した際に、従業員の安全を確保し、事業活動への影響を最小限に留めるために、事業継続計画(BCP)を策定しております。そして、全社体制と対応手順を「災害対策基本計画」にまとめ、毎年見直しを行っております。事業継続マネジメント(BCM)活動を進めるにあたっては、当社法務本部内に設置されたBCP推進チームが中心となり、当社各本部及び全国の事業(本)部に配置したBCP推進担当者と活動を行っております。また、BCPにおけるサプライチェーンの重要性を鑑み、その強化を目的として、外部講師による取引先向けの勉強会を年に1回開催しております。なお、セキュア系事業においては、お客さまからの信頼に応えるために、ISO22301の認証を取得しており、継続的に体制の維持・強化に取り組んでおります。 ④人権に関するリスク(リスクの概要)当社グループでは「人間尊重」の精神を基本に事業活動を行っており、人権を事業活動やサステナビリティの取り組みを推進するにあたり、最も重要なテーマであると捉えております。しかしながら、セクシュアルハラスメントやパワーハラスメントをはじめとする人権問題が発生した場合には、職場環境の悪化に留まらず、労災補償やブランド価値の毀損などが発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。(主なリスク対応策)当社グループでは、「人権方針」を2021年10月に制定するとともに、自社の行動規範である「行動指針」で、人格と個性の尊重、差別行為やハラスメント行為の禁止、児童労働・強制労働の禁止など、基本的人権を尊重することを定めております。従業員に対しては定期的にこれらの重要な当社グループ方針等を遵守するように教育プログラムを実行しております。また、「TOPPANグループ サステナブル調達ガイドライン」においても人権を重視する姿勢を明示し、サプライチェーン全体で人権に関する取り組みを推進しております。さらに、国内外グループ会社・サプライヤー等の当社グループを取り巻くステークホルダーへの調査・ヒアリングを通じて人権リスクの軽減・是正に向けた取り組みを行っております。また、取り組み内容については適切に情報開示を行い、一連の人権デューデリジェンスを実行しております。 推進体制としては、代表取締役社長を委員長とする「サステナビリティ推進委員会」の下部に設置されている「コーポレートESGプロジェクト」における「人的資本ワーキンググループ」が人権尊重の取り組みを主管し、グループ全体への浸透を進め、あらゆる人権リスクに対する対応基盤の構築を目指してまいります。 また、ハラスメントに対しては、TOPPANグループ行動指針にハラスメント行為の禁止を定め、研修などを通じて徹底しております。また、総務部門を通じた各職場への啓発活動、各職場の行動指針推進リーダーを中心とした日常業務レベルでの浸透・徹底、各職場の管理職への教育、アンケートによる実態把握などを行っております。各種ハラスメントに関する相談体制を整備しており、内部通報制度「TOPPANグループ・ヘルプライン」にも通報することができるようにすることで、早期に発見し適切に対処する機能を果たしております。 さらに、労使で「ハラスメント防止協定」を締結しており、労使でハラスメントの問題を認識し、その行為の防止に当たるとともに、各事業所に労務相談の窓口を設け、ハラスメント相談員の資格を持った担当者が対応に当たるなど、労務トラブルの未然防止に努めております。 ⑤グループ統制に関するリスク(リスクの概要)当社グループは、国内外に多くのグループ会社を持つことから、グループ統制が重要であると認識しております。そのため、財務報告に係る内部統制を含め、「内部統制システム構築の基本方針」に基づき、内部統制システムを整備・運用しておりますが、グループ会社が行った経営上の意思決定に際し、結果的に法令違反や巨額の損失が発生した場合には、当社グループの社会的信用を失墜し、業績に影響を及ぼす可能性があります。(主なリスク対応策)当社グループは、グループ会社の事業運営の独立性と自立性を尊重しつつ、グループ会社の取締役の職務執行の適正を確保するため、「関係会社管理規程」において、管理項目ごとに報告等の手続き方法を定め、報告を受けることとしております。また、当社グループは、コンプライアンス基本規程として「TOPPANグループ行動指針」を定め、この周知徹底を図ることで従業員の職務執行の適法性を確保しております。そのために、当社法務本部コンプライアンス部を中心に、グループ会社の法務部門等と連携し、グループ全体の法令遵守と企業倫理の確立を図るとともに、国内では行動指針推進リーダー制度を導入し、各職場での浸透活動を展開しております。海外においては、ガバナンス上必要な規程類や手続きを明確にした「オペレーティングガイドライン」を発行しております。このガイドラインは毎年見直しを行い、遵守状況の確認も実施しております。さらに、当社の内部監査部門が、定期的に当社及びグループ会社における業務執行状況を監査し、その結果を代表取締役、取締役会、監査役会及びグループ会社の取締役等に直接報告しております。 ⑥不祥事(重大な不正、不適切な行為等)、コンプライアンス違反(談合、贈賄、その他法的規制違反)に関するリスク(リスクの概要)当社グループは、国内外で多くの拠点を持ち、多種多様な業界にわたる多くの得意先と取引をしていることから、関連する法令や規制は多岐にわたっております。事業活動を行うにあたり、会社法、金融商品取引法、税法、独占禁止法、下請法、贈賄関連諸法などの法規制に従うほか、免許・届出・許認可等が必要とされるものもあります。万一、従業員による重大な不正や不適切な行為等の不祥事があった場合、あるいはコンプライアンス違反があった場合には、法令による処罰、損害賠償の請求だけでなく、社会的信用の失墜、得意先や取引先の離反などにより、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(主なリスク対応策)当社グループは、従業員一人ひとりの遵法精神と企業倫理に基づく行動のあり方を示した「TOPPANグループ行動指針」を制定し、この行動指針の徹底こそがコンプライアンスの実践であると考えております。そこで、国内では行動指針推進リーダー制度を導入し、各職場の行動指針推進リーダーを中心として、日常業務レベルでの行動指針の浸透・徹底を図っております。海外においては、「オペレーティングガイドライン」を通じて、不祥事やコンプライアンス違反を防止するための具体的な手続きを海外子会社と共有しております。また、海外従業員のコンプライアンス意識向上を図るため、「ガバナンスニュースレター」を毎月配信し、不祥事やコンプライアンス違反のリスク低減に努めております。また、談合・カルテル、下請法違反、贈賄などを防止するため、研修や監査を実施するなど、従業員のコンプライアンス意識向上のための施策を実施しております。当社グループは、法令違反の早期発見と迅速かつ適切な対応を行うため、グループ共通の内部通報制度である「TOPPANグループ・ヘルプライン」を設置しております。 ⑦ビジネス環境や他社との競争等、市場環境の変化に関するリスク(リスクの概要)当社を取り巻く市場環境は、為替変動や地政学リスク、社会のグローバル化や情報技術の革新、ネットワーク化の進展のほか、地球環境保全などサステナブル意識の高まりなどにより大きく変化しております。これらの市場環境変化に対する施策が不十分である場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。(主なリスク対応策)既存印刷事業の需要が減少する中、グローバルで市場成長が見込める事業への転換やErhoeht-X®の成長、新事業(フロンティア)の創出を進めるとともに、低収益事業に対する構造改革を強化していくことにより、事業ポートフォリオの変革を推進しております。具体的には、海外パッケージ事業において、グローバルでの競争優位確立に向けた供給体制の構築を進めております。グローバルセキュア事業においては、政府系ソリューションを中心に事業拡大に必要なプラットフォーム構築を進めております。半導体関連事業においては、需要増に応じた生産体制の構築を進めるとともに、次世代製品の事業化に向けた開発を推進しております。新事業(フロンティア)においては、競争優位を持つテクノロジー・ビジネスモデルを核に、ヘルスケア、センサ関連などの領域で、事業化を推進してまいります。 ⑧市場性のある有価証券の価格変動に関するリスク(リスクの概要)当社グループは、市場性のある有価証券を保有しております。従って、株式市場及び金利相場等の変動によっては、有価証券の時価に影響を与え、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(主なリスク対応策)当社は、政策保有株式について資産効率向上を目的とし縮減する方針をとっており、中期経営計画においてその縮減目標を定めております。保有については、事業運営面と投資資産としての価値の両面から総合的に分析し、その保有の合理性について定期的に検証を行うとともに、保有先の財務状況等を把握することでリスクの低減に努めております。また、その状況については取締役会に報告するとともに、保有意義の薄れた銘柄については売却の判断を行っております。 ⑨外国為替相場の変動に関するリスク(リスクの概要)国内印刷市場の成熟化が進んでいる中、海外市場での事業が拡大しておりますが、海外現地法人において現地通貨で取引されている収支の各項目は、連結財務諸表を作成する際に円に換算されるため、結果として換算する時点での為替相場の変動に影響される可能性があります。また、為替相場の変動は、当社グループが現地で販売する製品の価格、現地生産品の製造・調達コスト、国内における販売価格にも影響を与えることが想定されます。そのような場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。(主なリスク対応策)当社グループでは、為替相場の変動について、リスク管理のガイドラインを制定し、グループ全体で為替リスクの軽減に努めております。事業の中で発生する為替変動リスクは取引の中で極力吸収することに努めるとともに、為替予約等のヘッジ手段も適宜活用しながら為替変動リスクを最小化することに努めております。 ⑩提携や企業買収等、事業戦略やグループ戦略に関するリスク(リスクの概要)当社グループは、事業戦略やグループ戦略の実現に向け、他社との戦略的提携、合弁事業、投資を実施しており、将来におきましても、他の企業を買収する可能性があります。このような活動は、新技術の獲得、新製品の発売、新規市場参入のためには重要です。しかし、様々な要因により、提携関係を継続できない場合や、当初期待した効果を得られない場合など、事業戦略やグループ戦略を実現できない場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。(主なリスク対応策)当社グループは、各投資の実行に際しては、少額出資検討会、投資・契約検討会、経営会議等の承認プロセスを経て投資判断を行っており、出資等の実行後も定期的にモニタリングを実施しております。また、特に出資先がスタートアップ企業や海外の企業等の場合は、必要に応じて外部の調査機関も活用し、十分なデューデリジェンスを行った上で投資を実行しております。しかしながら、当初想定どおりの効果(回収)が得られないと判断された投資案件は、改善プランを策定し、改めてリスク等の精査に基づく挽回策を実施しておりますが、その上でなお成果が得られないと判断した場合は、事業戦略やグループ戦略の見直しを検討するとともに、株式売却や清算等もやむなく実施してまいります。こうしたケースは知見やノウハウを蓄積するための重要な機会であり、内容の精査・原因分析を通じて次の投資検討案件へのリスク低減と成功確率を高める活動へ繋げてまいります。 ⑪研究開発投資の損失等、製品の研究開発上のリスク(市場変化、投資先・アライアンス先の業績悪化、事業化・上市タイミング遅れ等)(リスクの概要)当社グループの研究開発活動につきましては、「第2 事業の状況 6 研究開発活動」に記載のとおりであります。当社グループは、各事業分野の新商品開発をはじめ、コストダウン、品質ロスミス削減へ向けての研究開発、さらに産官学との連携を図りながら中長期の収益の柱となる新規事業の創出のための研究開発にも投資をしております。しかしながら、予測を超えた市場の変化、投資先・アライアンス先の業績悪化、事業化や上市のタイミングの遅れなどにより、研究開発投資が十分な成果をもたらさなかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。(主なリスク対応策)当社グループの研究開発活動の管理を担う技術戦略室を設置しております。技術戦略室では、グループの研究開発による新事業創出の確度向上を目的とし、事業化の蓋然性に応じた追加投資の優先性や要否判断による経営リソースの有効活用、グループ保有の情報やアセットの活用強化・促進を実施しております。さらに、追加投資対象の研究開発テーマに対し、定期的な進捗確認により抽出した課題をもとに、開発リソースの最適化を図っております。 ⑫事業の発展を支える人材確保等に関するリスク(リスクの概要)当社グループが将来にわたり事業を発展させていくためには、既存製品における高品質化と、高度な新技術導入による新製品・新サービスの開発が重要であると認識しております。そのためには、高度な技術力・企画提案力を有した優れた人材が不可欠です。当社グループは計画的な人材の採用と育成に向けた教育に注力しておりますが、優秀な人材を確保または育成できなかった場合には、当社グループが将来にわたって成長し続けていくことができない可能性があります。(主なリスク対応策)当社グループでは、効果的な採用広報により、当社グループに関心を持つ人材の母集団形成を図るとともに、就業型インターンシップの導入、ジョブマッチング採用、コース別採用、リファラル採用など、新卒採用と経験者採用の両面において様々な採用チャネルを構築し、幅広い領域の人材を採用しております。また、社内の人材開発プログラムを常に更新し、基礎的能力から実践的スキルまで一貫して習得する場を提供し、事業を牽引する人材を育成しているほか、人事処遇や働き方の改革により従業員のエンゲージメント向上に努めております。さらに、成長事業への円滑な人材シフトやローテーションを実現させるタレントマネジメントシステムの導入を計画・推進しており、人材面からの事業基盤強化を進めております。 ⑬財務に関するリスク(資金調達、不良棚卸資産の発生、不良債権の発生等)(リスクの概要)当社グループは、事業の拡大や急速な技術革新に対応するために、事業投資や設備投資を必要としております。これらの投資に向ける資金調達につきましては、事業計画に基づき外部から調達する場合もありますが、金利情勢の大幅な変化等により適正な条件で必要十分な追加資金を調達することができない可能性があります。また、環境変化による需要の減少等で市場価格が大きく下落した場合や経年劣化した場合は、棚卸資産の評価損が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、多種多様な業界の得意先と取引をしておりますが、各業界の業況悪化を通じた得意先の経営不振等により、多額の債権の回収が困難となった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。(主なリスク対応策)当社グループは、事業計画に基づく資金調達を円滑に遂行するため、資金調達手段と調達期間を適切に分散しております。また、有事の際においても事業継続に必要な資金調達を可能とするため、格付けの維持にも資する健全な財務体質の維持・強化に努めております。さらに、金融市場の動向に関する最新の情報と事業環境の分析に基づき、資金計画の見直しを適時に行っております。また、営業部門、製造部門、管理部門が連携し、販売促進による回転効率の向上及び棚卸資産の品質と管理状況の定期的なチェックによる品質の保持を徹底することで、不良棚卸資産発生と長期在庫化のリスク回避に努めております。また、当社グループは、与信管理規程に基づき、取引先ごとに与信限度額を設定するとともに、定期的な与信の見直しを行っております。加えて、回収遅延や信用不安が発生した場合には、迅速に債権保全策を講じ、貸倒リスクの回避に努めております。 ⑭情報セキュリティに関するリスク(リスクの概要)当社グループでは、事業の一環として得意先から預託された機密情報や個人情報の収集・保管・運用を行っております。特に、BPO事業につきましては、政府・地方自治体や企業等のアウトソーシング需要の取り込みにより、取り扱う情報量が増加しております。また、当社グループが推進するDXにおきましては、データの収集・分析を通じた製品・サービスの提供をビジネスモデルとして実施しており、個人情報を含む情報の利活用を進めております。DXを推進し、得意先の重要情報を取り扱う当社グループにとって、サイバー攻撃及び当社グループ社員もしくは業務の委託会社等の不正行為等による情報の不適切な取り扱いや情報漏洩の発生は、特に重大なリスクであると認識しております。標的型メールランサムウェア攻撃をはじめとして、最近ではテレワークやオンライン会議の脆弱性をついたサイバー攻撃が急増し、攻撃手法も高度化・巧妙化しております。万一、サイバー攻撃や不正行為等により情報漏洩やデータの破壊・改ざん、システム停止、サービス停止などの被害が生じた場合には、当社グループの社会的評価が悪影響を受け、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。(主なリスク対応策)機密情報や個人情報を含む重要な情報については、厳重な情報セキュリティ管理体制により管理しております。具体的には、当社グループにおいては、「TOPPANグループ情報セキュリティ基本方針」のもと、国内外の法規制及び情報セキュリティに関する規格をもとにした規程を定め、法改正等に合わせた規程類の改定整備や、当社グループ各社のセキュリティ対策状況、成熟度の評価・改善指導を適宜行っております。また、従業員等に対しての定期教育による当該規程類の周知や、内部監査及び委託先監査による遵守状況の確認、改善指導も行っております。外部からのサイバー攻撃等による情報漏洩やシステム停止に対する対策としては、端末の振る舞い検知や不正接続端末の遮断、ネットワーク監視、クラウド基盤統制等の技術的な対策の実施に加え、標的型攻撃メールや各種インシデントへの対応、開発部門や製造部門等の特定部門での対応力強化のための教育など、全従業員対象及び各職種・各階層に合わせた教育を実施し、教育、訓練・演習、診断のサイクルを回しながら定着を図っております。また、重要情報を取り扱うエリアを限定しかつ業務監視を行うなど漏洩対策を実装し、適宜強化・最適化を行っております。さらに当社グループのサービスの脆弱性の監視やサイバー脅威情報を収集・評価・分析し対策に反映させる運用体制を整備するとともに、インシデント対応のためのCSIRT機能(Computer Security Incident Response Team)である「TOPPAN-CERT」(当社グループ全体を対象)及び「TOPPAN Edge CSIRT」(TOPPANエッジグループを対象)を、グローバルで対応できるよう体制を拡充し、関係機関等と連携してサイバーリスク低減に取り組んでまいります。 ⑮製品、デジタルサービスの品質に関するリスク(リスクの概要)当社グループでは、全ての製品及びデジタルサービスの製造・提供活動において、品質管理を最重要課題の1つとして位置づけ、品質事故やクレームの未然防止に努めております。しかしながら、万一、品質事故が発生した場合には、業績に影響を及ぼすリスクが生じる可能性があります。製品においては安全性が損なわれた当該製品が市場に流出した場合、得意先との連携のもと自主回収を行う必要が生じる可能性があります。この場合、多額の回収費用や賠償費用が発生するほか、社会的信用の喪失により、当社グループの事業活動や業績に影響を及ぼす可能性があります。デジタルサービスにおいてはITシステムの不具合、機器故障、人的ミスなどにより、サービスを利用する得意先の事業活動や生産ラインが突発的に停止する可能性があります。この場合も同様に、多額の賠償費用が発生するほか、社会的信用の喪失により、当社グループの事業活動や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (主なリスク対応策)当社グループでは、「製品の安全管理についての基本方針」「サービス品質基本方針」に基づき、各事業において国際規格に準拠した品質マネジメントシステムを構築し、品質管理の徹底と継続的改善を推進しております。製品においては万一、重大な品質事故が発生した場合、当社の製造統括本部品質保証センターが中心となり、原因追究と対策の指導を全社的に展開し、再発の防止に努めております。また、安全衛生面で特に高い品質保証が求められる食品関連事業・ヘルスケア関連事業においては、当社が制定する品質保証ガイドライン及び品質監査チェックシートに基づく事前監査を実施し、製造許可の認定制度を採用して、品質事故の未然防止に努めております。デジタルサービスにおいては当社のサービス品質統括室が中心となり、サービス品質規程を定め、サービスのライフサイクル全体を通じて、品質やリスクの管理を徹底するとともに継続的な改善活動を全社的に推進してまいります。 ⑯サプライチェーンに関するリスク(原材料の供給問題、不適正な発注、取引先の不正行為等)(リスクの概要)事業に使用する用紙・インキ・ガラスといった原材料やエネルギーを外部の取引先から調達しております。また、様々な業種のパートナー企業との協業や業務委託により製品・サービスを提供しております。事業活動を維持するためには、原材料やエネルギーを適正量・適正価格で安定的に確保することが重要になります。しかし、地政学的事象や取引先の被災・倒産・事故、当社を含むサプライチェーン上で人権問題・環境規制や法令の違反などにより、供給の中断・供給量の大幅な減少や納期の遅延、取引停止などが発生することで、十分に調達量を確保できず、製品・サービスの提供が遅れる可能性があります。また、原材料やエネルギー価格の高騰などにより収益に影響する可能性があります。(主なリスク対応策)当社グループは、サステナブル調達の取り組みを進めており、社会要請や国際規格などを鑑み、安定した持続可能な調達(サステナブル調達)を行うためのガイドライン「TOPPANグループ サステナブル調達ガイドライン」を策定しております。サプライヤーや協力会社の皆さまと密接に連携し、このガイドラインの浸透を図るとともに、大規模災害発生時などの事業継続の取り組みや人権・労働・環境・腐敗防止への取り組み状況等を定期的に確認し、サステナブル調達を推進しております。また、エネルギー調達については、太陽光や風力といった再生可能エネルギーの導入に向けた取り組みを強化するとともに、複数のエネルギー供給元を確保するなどリスク分散をしております。さらに、サプライヤーや協力会社の皆さまとの取引の透明性・公平性を高め、より深い信頼関係を築くため、対話による課題把握や相談窓口「サプライヤーホットライン」の当社コーポレートWEBサイト上への設置、「パートナーシップ構築宣言」の社内外周知、「取引関連法規」の社内教育・監査による調査と是正活動などにより、信頼関係の構築と安定した調達の実現に努めております。 ⑰労働安全衛生に関するリスク(火災、労災、労働法規違反、労務トラブル等)(リスクの概要)当社グループでは、従業員を会社の貴重な財産、すなわち「人財」と捉え、「企業は人なり」という理念のもと、従業員が「やる気」「元気」「本気」の3つの「気」を持つことで、従業員がそれぞれの力を十分に発揮することが大切であると考えております。それを実現するために、従業員の労働については、国の政策や法制度の動向を踏まえ、労働組合と協議しながら、様々な施策を展開しております。また、「安全は全てに優先する」を第一義とする「安全衛生・防火基本方針」を制定し、労使一体となり、安全衛生・防火活動に取り組んでおります。いずれの場合も、労働法規違反により当局から行政処分などを受けた場合や、労務・安全衛生・防火の管理において不備があった場合は、当社グループの社会的評価に悪影響を与える可能性があります。また、火災や労働災害が発生した場合、従業員や事業所の設備等が大きな被害を受け、その一部または全部の操業が中断し、生産及び出荷が遅延する可能性があり、損害を被った設備等の修復のために多額の費用が発生し、結果として、当社グループの事業活動、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (主なリスク対応策)当社及び当社グループ内の4製造会社・4工場は、2025年3月に労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格であるISO45001の認証を取得いたしました。当社グループでは、日本国内の事業所に安全師範や安全推進担当者を配置し、安全意識の浸透を図るべく、リスクアセスメントなどの安全勉強会等を開催しております。また、安全に対する意識と危険に対する感受性の向上を目指すため、「挟まれ・巻き込まれ」や「発火・爆発」などを実際に体感することができる「安全道場」を国内外の主要製造拠点に開場しており、RST資格保持者による職長教育を中心とした階層別教育も行っております。今後は、本認証の取得範囲をグループ8製造会社・45工場に拡大し、安全衛生管理の継続的な向上に努めてまいります。また、従業員の健康増進の観点から、健康保険組合と連携し、ヘルスアップ推進委員を中心に各拠点でヘルスアップ活動を推進しているほか、従業員の働きがいの向上に向け、「フレックス勤務制度」や「リモートワーク制度」による働き方改革を進め、従業員が自律的かつ効率的に業務を行える環境を整備しております。一方で、グループ全体での労働時間や年次休暇の取得状況を把握できる体制・システムを構築し、生産性向上による労働時間の短縮を目指すとともに、法令順守の体制を構築しております。 ⑱特許権や著作権等の知的財産権を侵害するリスクまたは侵害されるリスク(リスクの概要)当社グループは、知的財産・無形資産を事業競争力の源泉となる重要な経営資産と位置づけ、マーケット志向と研究開発活動を一層密着させた知財戦略をもとにグローバルな視点での積極的な知財活動を展開しております。しかしながら、当社グループの技術等が、見解の相違等により他者の知的財産権を侵害しているとされる可能性や訴訟に巻き込まれる可能性があります。また、他者が当社グループの知的財産を不正使用することを防止できない可能性や、侵害を防ぐための対応が成功しない可能性があります。さらに、当社グループは、お客さまに印刷物や商品パッケージのデザインを提案する業務において、著作物を日常的に取り扱っております。そのため、当社グループが取り扱う著作物の権利について、事前かつ十分に処理状況を確認できなかった等の理由により、他者の著作権を侵害しているとされる可能性や訴訟に巻き込まれる可能性があります。(主なリスク対応策)当社グループは、他者の知的財産権を尊重し、事業を行う際には侵害回避や予防策など適切な措置を講じます。特に、他者の知的財産権を継続的に調査・経過観察することにより、他者の知的財産権を侵害するリスクを未然に防止してまいります。当社グループは、各国における知的財産権に関する法律や規制を遵守するとともに、第三者による知的財産権への侵害行為には、適切かつ正当な権利行使を行ってまいります。また、知的財産に関する階層別の社内教育を定期的に実施して、他者の知的財産権の尊重とその重要性について社内に周知徹底しております。さらに、著作権教育についても社内をはじめ、委託先である外部デザイナーに向けて定期的に実施し、事前かつ適切な著作権処理を徹底することにより、他者の著作権を侵害するリスクを未然に防止しております。 ⑲戦争や紛争、国家間対立をはじめとした地政学に関するリスク(リスクの概要)当社グループは、グローバルに事業活動を行っており、今後とも海外市場への事業拡大を重点戦略の1つとして展開いたします。事業展開する国や地域における政治及び経済面における不安定さは、当社グループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。しかし、戦争や紛争及び国家間対立をはじめとした地政学リスクは年々高まり先行き不透明感が増しております。加えて、そのような状況から派生した輸出入規制の強化、資金決済への制限など、当社グループのビジネスにも影響が及んでおります。紛争の長期化や激化、新たな戦闘や抗争による事業停止や撤退など、さらなる影響を受ける可能性があります。 (主なリスク対応策)情勢の変化を見ながら当社グループへの影響分析、評価を行い、特に重要な海外地域については綿密なBCP策定をするなどの対策を講じております。それに加えて事業を営む国、進出する国のカントリーリスク評価を行い、関連情報を断続的にモニタリングし、リスク変化に対してより柔軟に対処できる組織体制を整えております。このカントリーリスク評価の手続きでは、当社グループのリスクアペタイト基準が定められており、リスクの大きさに沿って、検討・対応すべき内容や事業進退の判断が、客観的なデータや情報をもとにできる仕組みとなっております。また、万一、不測の事態が発生した場合には、日本政府(外務省)やアメリカ政府(国務省)などが発表する海外安全情報(渡航情報)や現地からの報告をもとに、全従業員の健康・安全確保の対策を直ちに講じ、場合によっては現地からの退避を速やかに実施してまいります。また同時に、サプライチェーンへの影響を極小化するよう、グループ全体で最適な事業環境を保てる施策を講じるとともに、内容の改善・見直しを継続してまいります。 (5) 新興リスク 当社グループは、「事業等のリスク」として認識しているリスクに加え、現時点ではその発生可能性や影響度が高くないものの、将来的に当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性のある新興リスク(Emerging Risks)についても、その動向を継続的に注視し、認識に努めております。現在認識している主な新興リスクは以下のとおりであります。 ①米国における政策及び経済情勢の変化による影響 米国における政治・経済動向、特に第二次トランプ政権下で懸念される自国主義的政策は、関税・通商問題や為替・金利変動など、既に「事業等のリスク」に一部関連するものも含みますが、当社グループの海外、特に米国に関連する事業活動に新たな影響を与える可能性があります。例えば、特定の米国企業との取引や協業における条件変化、現地の労働環境やインフレ率の上昇によるサービス・資材調達コストへの影響などが考えられます。当社グループでは、これらの不確実な要素が事業に与える潜在的な影響について、引き続きその動向を注視し、リスク顕在化の可能性を評価してまいります。 ②AI技術の発展と社会実装に伴う影響 急速なAI技術の発展と社会実装は、当社グループの事業に大きな影響を与える可能性があります。主なリスクとしては、AIの使用に関連する人権・プライバシー侵害、差別・偏見、知的財産侵害といった倫理的・法的課題や、既存事業の前提を覆すようなビジネスモデルの変化、競争環境の激化などが挙げられます。これらのリスクに対し、当社グループでは、AIの適切な活用に向けた「TOPPANグループAI倫理方針」を制定しており、役職員への周知・教育を進めております。また、AIによるビジネス機会の創出と並行して、既存事業への影響(代替リスクや効率化の可能性などを含む)について、各事業部門と連携しながら研究・分析を進め、将来的なリスクへの対応を検討しております。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約2,455字
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針当社グループは、持株会社体制のもと、グループ全体が方向性を同じくし、これまで以上に社会的価値創造を推進すべく、Purpose(存在意義)とValues(価値観)から構成される「TOPPAN's Purpose & Values」をグループ理念としております。「Breathing life into culture, with technology and heart./人を想う感性と心に響く技術で、多様な文化が息づく世界に。」をPurposeに掲げ、その実現のために「Integrity(誠意を持って行動し、信頼関係を築く)」「Passion(情熱を持ち、積極果敢に挑戦する)」「Proactivity(周囲に先駆けて考え、スピーディーに行動する)」「Creativity(創造力を駆使して、新しい価値を生み出す)」の4つのValuesを共有しております。 グループ理念に基づき、当社グループ各企業が持つ強みや特長を掛け合わせ、ステークホルダーの皆さまと共に、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指してまいります。 (2) 中期的な経営戦略及び対処すべき課題当社グループは、「Digital & Sustainable Transformation」をキーコンセプトに、中期的な経営課題を、①事業ポートフォリオ変革、②経営基盤強化、③ESGの取り組み深化とし、次の施策を展開することにより経営資源の最適配分と有効活用を進め、事業の拡大を図ってまいります。 ① 事業ポートフォリオ変革「事業ポートフォリオ変革」につきましては、DX、SX・海外生活系、新事業、エレ重点事業からなる成長事業で利益の過半を稼ぐ事業構造への転換を目指してまいります。DX事業については、全社を挙げて取り組むDXのコンセプトを「Erhoeht-X®(エルへートクロス)」とし、業務改善提案を起点に得意先の業務プロセス全体を請け負うことで、事業のスケール化を図ります。SX・海外生活系事業については、脱炭素・サーキュラーエコノミーの実現に向け、環境に配慮した生産方式や材料技術を武器に、グローバルで事業を拡大いたします。新事業については、競争優位を持つテクノロジー・ビジネスモデルを核に、センサソリューションやヘルスケアなどの領域で、事業化を推進いたします。エレ重点事業については、半導体関連のハイエンド品をターゲットとした生産能力拡張や次世代技術開発により、事業最大化を推進いたします。 ② 経営基盤強化「経営基盤強化」につきましては、事業変革の基盤を形成するため、持株会社体制のもと、知財戦略、人財戦略、システム基盤のモダナイゼーションなどを推進してまいります。なお、経営資源や顧客基盤等を一体とした戦略を遂行し、シナジー創出や競争力強化を加速させるため、当社の完全子会社であるTOPPAN株式会社、TOPPANエッジ株式会社及びTOPPANデジタル株式会社を2026年4月に合併することを決議いたしました。知財戦略については、「知的財産」を、事業競争力を高める重要な経営資産と位置づけ、グループ全体で知財戦略と事業戦略・研究開発戦略を一体化させ、知財活動を強化してまいります。人財戦略については、DXやSX、グローバル事業などを牽引する人財の強化に向け、次期人事システムの構築や新たな人財開発プログラムの導入など、グループ内の人財活性化施策を推進するとともに、ダイバーシティ&インクルージョンの実現を進めてまいります。システム基盤のモダナイゼーションについては、グループのシステム統合などにより、経営効率の向上を目指します。 ③ ESGの取り組み深化「ESGの取り組み深化」につきましては、「サステナビリティ推進委員会」を設置し、当社グループ内のESG及びSDGsテーマの課題共有、取り組み連携を強化しております。環境への取り組みとしては、「TOPPANグループ環境ビジョン2050」に基づき、環境課題への取り組みをサプライチェーン全体や地域社会との協働で進めてまいります。また、2020年からはTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に沿った情報開示を開始し、2024年からはTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)が推奨する自然関連課題評価のための統合的なアプローチ「LEAPアプローチ」による分析結果を開示しております。社会への取り組みとしては、「ダイバーシティ&インクルージョン」、「Well-being」を重視し、従業員一人ひとりの力を最大限に引き出し変革の原動力に変えていくとともに、「TOPPANグループ人権方針」に基づく人権に対する取り組みや、「TOPPANグループ サステナブル調達ガイドライン」に基づく持続可能な調達活動を推進いたします。ガバナンスへの取り組みとしては、「コーポレートガバナンス基本方針」に基づき、公正なグループ経営を推進し、グループ全体の価値最大化を目指しております。また、政治・経済情勢の変化や気候変動に伴う環境問題、サイバー攻撃の巧妙化や人権課題などを背景に多様化するリスクに対し、独立組織であるリスク管理委員会を設置し適切に対処することで、経営に与える影響の最小化に努めてまいります。当社グループは、ESG及びSDGs課題への貢献の視点を織り込み、全社活動と事業活動それぞれのマテリアリティ(重要課題)を定義しております。事業活動マテリアリティにおいては、特に注力すべき分野を特定した「TOPPAN Business Action for SDGs」も策定しており、この取り組みを通じてこれまで以上に社会から信頼される強い企業グループを目指してまいります。
経営者による分析 FY2025 / 約6,176字
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(業績等の概要)(1) 経営成績等の状況の概要当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。なお、当連結会計年度より、固定資産の圧縮記帳に係る会計処理について会計方針の変更を行っており、遡及適用後の数値で前連結会計年度比較を行っております。 ① 財政状態及び経営成績の状況当期における経営環境につきましては、地政学リスクの高まりや世界的な物価上昇、急激な為替変動の影響など、先行き不透明な状況が続きました。一方で、サステナブル意識の高まりに加え、AIやIoTなどのデジタル技術の進展やそれに伴う半導体市場の成長などにより、市場機会のさらなる拡大が見込まれております。このような環境の中で当社グループは、「Digital & Sustainable Transformation」をキーコンセプトに、社会やお客さま、TOPPANグループのビジネスを、デジタルを起点として変革させる「DX(Digital Transformation)」と、事業を通じた社会的課題の解決と持続可能性を重視した経営を目指す「SX(Sustainable Transformation)」を柱に、ワールドワイドで事業を展開しております。以上の結果、当期の売上高は前期に比べ2.4%増の1兆7,179億円となりました。また、営業利益は13.1%増の840億円、経常利益は7.4%増の885億円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は20.4%増の893億円となりました。セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 a 情報コミュニケーション事業分野デジタルビジネス関連では、ペイメントサービスなどのセキュアビジネスや、南米を中心としたグローバルセキュアが増加したことに加え、顧客の業界特性に合わせたビジネス変革支援などを推進するマーケティングDXが堅調に推移し、増収となりました。また、グローバルセキュアのさらなる拡大に向け、北欧の政府系IDソリューション大手企業から、強固な顧客基盤やソリューション企画力を有する市民ID事業部門を買収いたしました。BPO関連では、金融・行政・公共インフラ分野を中心に案件を獲得しましたが、前年度の一過性案件の反動減があり、減収となりました。セキュアメディア関連では、データ・プリント・サービス、ICカード関連が増加し、増収となりました。コミュニケーションメディア関連では、SP関連が増加しましたが、出版・商業印刷が減少し、減収となりました。当事業の収益性の改善に向けては、ビジネスフォームの拠点再編や、TOPPANクロレ株式会社(旧社名:図書印刷株式会社)への出版印刷事業の集約など、構造改革を推進しております。以上の結果、情報コミュニケーション事業分野の売上高は前期に比べ3.3%増の9,293億円、営業利益は0.1%減の456億円となりました。 b 生活・産業事業分野パッケージ関連では、海外は、欧米やアジアにおいて、食品向けを中心としたパッケージやバリアフィルムの販売が拡大したほか、インドでの需給バランスも改善し、増収となりました。国内も、紙器における収益性改善に向けた受注構成の見直しによる減少はあったものの、地球環境保全に対する意識の高まりを背景にSXパッケージ関連が拡大し、増収となりました。また、海外パッケージ事業のさらなる拡大に向け、米州の顧客・製造基盤を強化するため、米国の大手パッケージ企業SONOCO PRODUCTS COMPANYから軟包装事業などを2025年4月に取得したことに加え、高い環境性能を有するフィルムの製造販売を行うイタリア企業の買収を決議しております。さらに、SXパッケージを起点としたサステナブルブランド「SMARTS™」を強化しており、当社グループが開発したリサイクルポリエチレンフィルムの活用により、トイレタリー向けに国内で初めて、再生材使用比率約30%を実現したスタンディングパウチが採用されました。 建装材関連では、海外は、欧米における住宅金利の高止まりや中国経済の減速が続く影響を受けましたが、家具向け化粧シートの拡販や新興国市場の開拓を進め、国内は、環境配慮型化粧シートや空間演出ブランド「expace(エクスペース)」を拡販し、当事業全体で増収となりました。また、新事業の創出に向け、ディスプレイ画面への加飾と鮮明な映像表示を両立した化粧シート「ダブルビュー®フィルム」の拡販に取り組みました。以上の結果、生活・産業事業分野の売上高は前期に比べ2.0%増の5,480億円、営業利益は21.5%増の333億円となりました。 c エレクトロニクス事業分野半導体関連では、高密度半導体パッケージ基板のFC-BGAはAI向けを中心に市況が回復基調にあることに加え、フォトマスクがアジアや欧米向けの堅調な先端需要に支えられ、当事業全体で増収となりました。また、さらなる競争力の強化に向け、「次世代半導体パッケージ開発センター」を新設したほか、技術開発や量産の拠点となる石川工場を2024年7月に開業いたしました。加えて、技術進化への貢献と新たなビジネス機会創出のため、米国における次世代半導体パッケージの評価プラットフォームの創成と実装技術の開発を進める、日米混合コンソーシアム「US-JOINT」に参画いたしました。ディスプレイ関連では、足元の市況は弱含みに推移する中、TFT液晶パネルは、産業機器向けなどの需要が減少しましたが、反射防止フィルムは、スマートフォンやテレビ向けの高付加価値品の需要を取り込み、当事業全体では前年並みとなりました。また、経営資源の最適な配分に向け、TFT液晶パネルを製造・販売する台湾子会社Giantplus Technology Co., Ltd.の全株式の売却を決議しており、2025年1月には一部売却により同社は持分法適用関連会社に移行いたしました。以上の結果、エレクトロニクス事業分野の売上高は前期に比べ5.0%増の2,799億円、営業利益は4.9%増の520億円となりました。 財政状態の状況は、次のとおりであります。当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ825億円増加し2兆5,150億円となりました。これは投資有価証券が1,399億円、有価証券が584億円、それぞれ減少したものの、現金及び預金が2,790億円増加したことなどによるものです。 負債は、前連結会計年度末に比べ2,310億円増加し1兆964億円となりました。これは短期借入金が2,937億円増加したことなどによるものです。 純資産は、前連結会計年度末に比べ1,484億円減少し1兆4,186億円となりました。これはその他有価証券評価差額金が976億円減少し、自己株式が680億円増加したことなどによるものです。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ2,303億円増加し7,531億円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益1,841億円に減価償却費等の非資金項目、営業活動に係る債権・債務の加減算を行った結果、647億円の収入となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、設備投資などを行った一方、投資有価証券の売却及び償還による収入があったことから、470億円の収入となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得などを行った一方、短期借入れによる収入があったことから、1,203億円の収入となりました。 (生産、受注及び販売の状況)(1) 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)情報コミュニケーション事業分野898,1851.7生活・産業事業分野541,1121.9エレクトロニクス事業分野275,2182.8合 計1,714,5172.0 (注) 上記金額は、販売価額によっており、セグメント間の取引につきましては相殺消去しております。 (2) 受注状況当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前期比(%)受注残高(百万円)前期比(%)情報コミュニケーション事業分野909,2730.682,30015.2生活・産業事業分野560,2177.6118,53020.6エレクトロニクス事業分野292,3961.3205,4266.7合 計1,761,8872.9406,25712.1 (注) 上記金額は、販売価額によっており、セグメント間の取引につきましては相殺消去しております。 (3) 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)情報コミュニケーション事業分野898,4051.8生活・産業事業分野539,9822.0エレクトロニクス事業分野279,5735.0合 計1,717,9602.4 (注) 1 セグメント間の取引につきましては相殺消去しております。2 相手先別販売実績につきましては、総販売実績に対する割合が10%以上の販売先はないため、記載を省略しております。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)経営者の視点による当社グループ(当社及び連結子会社)の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しております。この連結財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (2) 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ、2.4%増の1兆7,179億円となりました。売上原価は前期比1.1%増の1兆3,049億円、売上原価率は0.9ポイント低下して76.0%となりました。この結果、売上総利益は前期比6.6%増の4,130億円となりました。売上原価率は2020年3月期に80%を切った後、さらに5期連続で低減しております。総合的なコスト削減策が奏功したものですが、これで手を緩めず、引き続き、組織のスリム化や生産の効率化、原材料調達の見直しなどに取り組んでまいります。販売費及び一般管理費は前期比5.1%増の3,289億円となりました。対売上高比率は19.1%で、前期の18.7%から0.4ポイント上昇いたしました。これは、人件費の増加131億円などによるものです。当社グループは現在、収益力強化に向けた事業構造改革を推進しており、引き続き最適な人員配置による外部委託費低減、総労務費の圧縮などに注力していく方針です。営業利益は前期比13.1%増の840億円となりました。売上高営業利益率は4.9%で、前期の4.4%から0.5ポイント上昇しております。当社グループは、本業の収益力を測る指標として営業利益を重視しており、その拡大に向けた施策を今後も積極的に講じる方針です。税金等調整前当期純利益は前期比46.5%増の1,841億円となりました。これは、政策保有株式を含む保有資産価値の見直しを積極的に進めた結果、株高の影響もあり、投資有価証券売却益が992億円増加したことなどによるものです。以上の結果、非支配株主に帰属する当期純利益を控除した親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比20.4%増の893億円となり、1株当たり当期純利益は前期の230円96銭から295円98銭に増加いたしました。利益率は、総資産当期純利益率(ROA)が前期の3.5%から3.6%へ、自己資本当期純利益率(ROE)が前期の5.4%から6.6%へ、それぞれ上昇いたしました。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。情報コミュニケーション事業分野の総資産は713億円(6.9%)増加し、1兆1,038億円となりました。生活・産業事業分野の総資産は329億円(5.9%)増加し、5,905億円となりました。エレクトロニクス事業分野の総資産は140億円(4.1%)減少し、3,283億円となりました。なお、セグメント別の経営成績については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析当社グループの運転資金は主に製品製造に使用する原材料や部品の調達に費やされており、売上原価や販売費及び一般管理費に計上される財・サービスに対しても同様に費消されております。また、設備投資資金は、生産設備取得等生産体制の構築、情報システムの整備等に支出されております。これらの必要資金は、主に手元のキャッシュと営業活動によるキャッシュ・フローから創出し、必要に応じて柔軟的かつ機動的に借入や社債発行等により調達しており、資産効率の向上と今後の持続的な成長を実現させるため、M&Aなどの事業投資を含む成長投資や構造改革等の投資財源へ充当してまいります。また、当社グループは手元流動性残高から有利子負債を控除したネットキャッシュの水準を重視した資金管理を実施しており、必要な流動性資金は十分に確保しております。これらの資金をグループ内ファイナンスで有効に活用することにより、効率的な資金運用を図っております。これらの方針により、持続的成長に向けた投資の強化、構造改革の推進及び安定的な株主還元のバランスをとり、財務健全性との両立を重視した運営を堅持してまいります。
役員の状況 FY2025 / 約10,114字
(2) 【役員の状況】① 役員一覧a. 2025年6月26日(有価証券報告書提出日)現在の当社の役員の状況は、以下のとおりであります。男性 10名 女性 4名 (役員のうち女性の比率 28%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役会長金 子 眞 吾1950年11月25日生1973年4月当社入社2003年6月当社取締役商印事業本部商印事業部長2006年6月当社常務取締役経営企画本部長及び経営監査室、業務改革本部担当2008年6月当社専務取締役経営企画本部長及び経営監査室、広報本部、業務改革本部、法務本部担当2009年6月当社代表取締役副社長社長補佐、営業統轄及び経営監査室、広報本部、経営企画本部、文化事業推進本部、人事労政本部、国際事業部担当2010年6月当社代表取締役社長2019年6月当社代表取締役会長現任。(注)3132代表取締役社長CEO麿 秀 晴1956年1月29日生1979年4月当社入社2009年6月当社取締役関西事業本部副事業本部長2012年6月当社常務取締役国際事業部長2016年6月当社専務取締役経営企画本部長及び教育ICT事業開発本部担当2018年6月当社代表取締役副社長執行役員経営企画本部、事業開発・研究本部、製造統括本部、ICT統括本部担当2019年6月当社代表取締役社長2023年10月当社代表取締役社長CEO現任他にタマポリ株式会社代表取締役現任。(注)380代表取締役副社長執行役員CHRO坂 井 和 則1961年4月27日生1985年4月当社入社2014年6月当社取締役中部事業部長2016年6月当社上席執行役員中部事業部長2018年6月当社常務執行役員経営企画本部長2019年6月当社取締役常務執行役員経営企画本部、グローバルガバナンス本部、新事業開発本部、情報セキュリティ本部、デジタルイノベーション本部、パーソナルサービス本部担当2021年4月当社取締役専務執行役員経営企画本部、グローバルガバナンス本部、情報セキュリティ本部、デジタルイノベーション本部、教育事業推進本部、スポーツ事業開発室担当2022年4月当社取締役専務執行役員経営企画本部、グループ経営戦略室、グローバルビジネス本部、情報セキュリティ本部、デジタルイノベーション本部、教育事業推進本部担当2023年6月当社代表取締役副社長執行役員経営企画本部、グループ経営戦略室、グローバルビジネス本部、情報セキュリティ本部、デジタルイノベーション本部、教育事業推進本部担当2023年10月当社代表取締役副社長執行役員COOコーポレート機能統括及び経営企画本部、グローバルビジネス本部、情報セキュリティ本部、デジタルイノベーション本部、教育事業推進本部担当2025年4月当社代表取締役副社長執行役員CHRO、秘書室、全社AI推進室、人事労政本部、法務本部、広報本部、情報セキュリティ本部、デジタルイノベーション本部担当現任他にTOPPANデジタル株式会社代表取締役社長現任株式会社Armoris代表取締役社長現任。(注)336 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役専務執行役員CFO黒 部 隆1964年1月31日生1986年4月当社入社2000年10月Toppan Interamerica Inc. CFO2018年6月当社取締役執行役員財務本部長2021年4月当社取締役常務執行役員財務本部長2022年4月当社取締役常務執行役員財務本部長及びグローバルガバナンス本部担当2023年4月当社取締役常務執行役員財務本部長及びグローバルGRC本部担当2023年10月当社取締役常務執行役員CFO財務本部長及びグローバルGRC本部担当2024年4月当社取締役常務執行役員CFO兼CRO財務本部長及びGRC本部担当2024年6月当社取締役専務執行役員CFO兼CRO財務本部長及びGRC本部担当2025年1月当社取締役専務執行役員CFO兼CRO及び財務本部、GRC本部担当2025年4月当社取締役専務執行役員CFO及び財務本部担当現任。(注)321取締役専務執行役員齊 藤 昌 典1960年9月22日生1983年4月当社入社2015年6月当社取締役西日本事業本部関西情報コミュニケーション事業部長2016年6月当社上席執行役員西日本事業本部関西情報コミュニケーション事業部長2018年6月当社常務執行役員西日本事業本部副事業本部長2019年4月当社常務執行役員西日本事業本部長2019年6月当社取締役常務執行役員西日本事業本部長2021年4月当社取締役専務執行役員情報コミュニケーション事業本部長及び万博・IR推進室、DXデザイン事業部担当2021年6月当社専務執行役員情報コミュニケーション事業本部長及び万博・IR推進室、DXデザイン事業部担当2023年5月TOPPAN株式会社代表取締役社長2023年6月当社取締役専務執行役員情報コミュニケーション事業本部長及び万博・IR推進室、DXデザイン事業部担当2023年10月当社取締役専務執行役員現任2025年4月TOPPANエッジ株式会社代表取締役社長現任。(注)331取締役添 田 秀 樹1960年11月22日生1984年4月トッパン・ムーア株式会社入社※1997年にトッパン・フォームズ株式会社に社名変更2008年4月同社営業統括本部第八営業本部長2010年4月同社経営企画本部事業戦略部長2014年4月同社執行役員営業統括本部東京事業部副事業部長2017年6月同社取締役営業統括本部本社事業部長2018年4月同社取締役グローバル事業部長2019年6月同社常務取締役デジタルイノベーション本部長2020年4月同社常務取締役企画販促統括本部長2022年4月同社代表取締役社長2023年4月TOPPANエッジ株式会社代表取締役社長2023年6月当社取締役現任2025年4月TOPPANエッジ株式会社取締役相談役現任。(注)311社外取締役遠 山 亮 子1965年1月4日生1998年4月北陸先端科学技術大学院大学助手2001年4月北陸先端科学技術大学院大学助教授2008年4月北陸先端科学技術大学院大学客員教授現任中央大学大学院戦略経営研究科教授現任2016年6月当社社外取締役現任。(注)3- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)社外取締役中 林 美恵子1960年9月24日生1993年1月アメリカ連邦議会 上院予算委員会補佐官(米国国家公務員/共和党)2002年4月独立行政法人 経済産業研究所(RIETI)研究員2006年4月跡見学園女子大学マネジメント学部准教授2007年1月財務省 財政制度等審議会 委員2009年8月衆議院議員2013年9月早稲田大学グローバルリーダーシッププログラム(留学センター)准教授2015年7月一般社団法人グローバルビジネス学会理事2017年4月早稲田大学社会科学総合学術院社会科学部教授2018年1月米国モーリーン&マイク・マンスフィールド財団名誉フェロー現任2020年7月当社社外取締役現任2021年7月一般社団法人グローバルビジネス学会会長現任2022年4月早稲田大学留学センター教授現任2025年4月公益財団法人東京財団 理事長現任他に株式会社インプレシオ代表取締役現任。(注)3-社外取締役竹 内 明日香1972年10月3日生1996年4月株式会社日本興業銀行入行2009年1月株式会社アルバ・パートナーズ代表取締役現任2014年12月一般社団法人アルバ・エデュ代表理事現任2024年6月当社社外取締役現任。(注)3-常任監査役常勤萩 原 正 敏1958年7月8日生1982年3月トッパン・ビューロー・オブ・エングレービング株式会社入社1985年12月当社入社2004年4月当社パッケージ事業本部総務部長2007年5月トッパン・ヒューマン・インフォメーション・サービス株式会社常務取締役2011年4月当社人事労政本部人事部長2018年4月当社執行役員人事労政本部人事部長2021年4月当社常務執行役員人事労政本部人事部長2022年4月当社相談役人事労政本部人事部担当2022年6月当社常任監査役現任。(注)413監査役常勤久 保 薗 到1963年8月16日生1991年2月当社入社2012年4月当社財務本部経理部長2015年4月当社財務本部資金部長2018年4月当社生活・産業事業本部経理部長2019年4月当社財務本部部長2019年6月当社監査役現任。(注)46社外監査役笠 間 治 雄1948年1月2日生1974年4月検事任官2009年1月広島高等検察庁検事長2010年6月東京高等検察庁検事長2010年12月検事総長2012年7月検察庁退官2018年6月当社社外監査役現任。(注)4- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)社外監査役河 戸 光 彦1953年10月23日生1976年4月会計検査院事務官2008年7月会計検査院第三局長2010年12月会計検査院事務総長2013年3月会計検査院検査官2013年8月会計検査院長2018年10月会計検査院退官会計検査院顧問2022年6月当社社外監査役現任。(注)4-社外監査役宮 川 由 香1962年10月10日生1985年4月沖電気工業株式会社入社2001年11月Oki Network Technologies(米国)出向2017年4月沖電気工業株式会社執行役員統合営業本部第二営業本部長2020年4月同社常務執行役員コンポーネント&プラットフォーム事業本部ビジネスコラボレーション推進本部長2021年4月OKIクロステック株式会社入社、同社取締役常務執行役員2024年6月当社社外監査役現任。(注)4-計332 (注) 1 取締役遠山亮子氏、中林美恵子氏、竹内明日香氏は、社外取締役であります。2 監査役笠間治雄氏、河戸光彦氏、宮川由香氏は社外監査役であります。3 取締役の任期は、選任後1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。4 監査役の任期は、選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。 b. 2025年6月27日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役10名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社の役員の状況及びその任期は以下のとおりとなる予定です。なお、役員の役職等については、当該定時株主総会の直後に開催が予定される取締役会の決議事項の内容(役職等)を含めて記載しております。男性 10名 女性 5名 (役員のうち女性の比率 33%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役会長金 子 眞 吾1950年11月25日生1973年4月当社入社2003年6月当社取締役商印事業本部商印事業部長2006年6月当社常務取締役経営企画本部長及び経営監査室、業務改革本部担当2008年6月当社専務取締役経営企画本部長及び経営監査室、広報本部、業務改革本部、法務本部担当2009年6月当社代表取締役副社長社長補佐、営業統轄及び経営監査室、広報本部、経営企画本部、文化事業推進本部、人事労政本部、国際事業部担当2010年6月当社代表取締役社長2019年6月当社代表取締役会長現任。(注)3132代表取締役社長CEO麿 秀 晴1956年1月29日生1979年4月当社入社2009年6月当社取締役関西事業本部副事業本部長2012年6月当社常務取締役国際事業部長2016年6月当社専務取締役経営企画本部長及び教育ICT事業開発本部担当2018年6月当社代表取締役副社長執行役員経営企画本部、事業開発・研究本部、製造統括本部、ICT統括本部担当2019年6月当社代表取締役社長2023年10月当社代表取締役社長CEO現任他にタマポリ株式会社代表取締役現任。(注)380 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役副社長執行役員CHRO 坂 井 和 則1961年4月27日生1985年4月当社入社2014年6月当社取締役中部事業部長2016年6月当社上席執行役員中部事業部長2018年6月当社常務執行役員経営企画本部長2019年6月当社取締役常務執行役員経営企画本部、グローバルガバナンス本部、新事業開発本部、情報セキュリティ本部、デジタルイノベーション本部、パーソナルサービス本部担当2021年4月当社取締役専務執行役員経営企画本部、グローバルガバナンス本部、情報セキュリティ本部、デジタルイノベーション本部、教育事業推進本部、スポーツ事業開発室担当2022年4月当社取締役専務執行役員経営企画本部、グループ経営戦略室、グローバルビジネス本部、情報セキュリティ本部、デジタルイノベーション本部、教育事業推進本部担当2023年6月当社代表取締役副社長執行役員経営企画本部、グループ経営戦略室、グローバルビジネス本部、情報セキュリティ本部、デジタルイノベーション本部、教育事業推進本部担当2023年10月当社代表取締役副社長執行役員COOコーポレート機能統括及び経営企画本部、グローバルビジネス本部、情報セキュリティ本部、デジタルイノベーション本部、教育事業推進本部担当2025年4月当社代表取締役副社長執行役員CHRO、秘書室、全社AI推進室、人事労政本部、法務本部、広報本部、情報セキュリティ本部、デジタルイノベーション本部担当現任2025年6月当社取締役副社長執行役員CHRO、秘書室、全社AI推進室、人事労政本部、法務本部、広報本部、情報セキュリティ本部、デジタルイノベーション本部担当現任他にTOPPANデジタル株式会社代表取締役社長現任株式会社Armoris代表取締役社長現任。(注)336代表取締役専務執行役員COO 大 矢 諭1972年8月23日生1996年4月当社入社2014年4月当社マテリアルソリューション事業本部事業戦略本部第一企画部長2021年4月当社執行役員中期経営計画推進特命担当兼経営企画本部経営戦略部長兼エレクトロニクス事業本部事業戦略本部第一企画部長2023年4月当社執行役員経営企画本部長兼経営戦略部長兼中期経営計画推進特命担当2023年10月TOPPAN株式会社取締役専務執行役員営業統括2025年4月同社代表取締役社長現任当社専務執行役員CO0コーポレート機能統括及び経営企画本部、グローバルビジネス本部担当2025年6月当社代表取締役専務執行役員CO0コーポレート機能統括及び経営企画本部、グローバルビジネス本部担当現任。(注)34 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役専務執行役員CFO黒 部 隆1964年1月31日生1986年4月当社入社2000年10月Toppan Interamerica Inc. CFO2018年6月当社取締役執行役員財務本部長2021年4月当社取締役常務執行役員財務本部長2022年4月当社取締役常務執行役員財務本部長及びグローバルガバナンス本部担当2023年4月当社取締役常務執行役員財務本部長及びグローバルGRC本部担当2023年10月当社取締役常務執行役員CFO財務本部長及びグローバルGRC本部担当2024年4月当社取締役常務執行役員CFO兼CRO財務本部長及びGRC本部担当2024年6月当社取締役専務執行役員CFO兼CRO財務本部長及びGRC本部担当2025年1月当社取締役専務執行役員CFO兼CRO及び財務本部、GRC本部担当2025年4月当社取締役専務執行役員CFO及び財務本部担当現任。(注)321取締役専務執行役員齊 藤 昌 典1960年9月22日生1983年4月当社入社2015年6月当社取締役西日本事業本部関西情報コミュニケーション事業部長2016年6月当社上席執行役員西日本事業本部関西情報コミュニケーション事業部長2018年6月当社常務執行役員西日本事業本部副事業本部長2019年4月当社常務執行役員西日本事業本部長2019年6月当社取締役常務執行役員西日本事業本部長2021年4月当社取締役専務執行役員情報コミュニケーション事業本部長及び万博・IR推進室、DXデザイン事業部担当2021年6月当社専務執行役員情報コミュニケーション事業本部長及び万博・IR推進室、DXデザイン事業部担当2023年5月TOPPAN株式会社代表取締役社長2023年6月当社取締役専務執行役員情報コミュニケーション事業本部長及び万博・IR推進室、DXデザイン事業部担当2023年10月当社取締役専務執行役員現任2025年4月TOPPANエッジ株式会社代表取締役社長現任。(注)331社外取締役遠 山 亮 子1965年1月4日生1998年4月北陸先端科学技術大学院大学助手2001年4月北陸先端科学技術大学院大学助教授2008年4月北陸先端科学技術大学院大学客員教授現任中央大学大学院戦略経営研究科教授現任2016年6月当社社外取締役現任。(注)3- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)社外取締役中 林 美恵子1960年9月24日生1993年1月アメリカ連邦議会 上院予算委員会補佐官(米国国家公務員/共和党)2002年4月独立行政法人 経済産業研究所(RIETI)研究員2006年4月跡見学園女子大学マネジメント学部准教授2007年1月財務省 財政制度等審議会 委員2009年8月衆議院議員2013年9月早稲田大学グローバルリーダーシッププログラム(留学センター)准教授2015年7月一般社団法人グローバルビジネス学会理事2017年4月早稲田大学社会科学総合学術院社会科学部教授2018年1月米国モーリーン&マイク・マンスフィールド財団名誉フェロー現任2020年7月当社社外取締役現任2021年7月一般社団法人グローバルビジネス学会会長現任2022年4月早稲田大学留学センター教授現任2025年4月公益財団法人東京財団 理事長現任他に株式会社インプレシオ代表取締役現任。(注)3-社外取締役竹 内 明日香1972年10月3日生1996年4月株式会社日本興業銀行入行2009年1月株式会社アルバ・パートナーズ代表取締役現任2014年12月一般社団法人アルバ・エデュ代表理事現任2024年6月当社社外取締役現任。(注)3-社外取締役向 井 千 秋1952年5月6日生1977年4月慶應義塾大学医学部外科学教室医局員1985年8月宇宙開発事業団(現国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)搭乗科学技術者(宇宙飛行士)1987年6月アメリカ航空宇宙局(NASA)宇宙生物医学研究所客員研究員2003年8月国際宇宙大学(フランス、ストラスブルグ)客員教授2007年10月独立行政法人宇宙航空研究開発機構宇宙医学生物学研究室室長2014年10月日本学術会議副会長2015年4月東京理科大学副学長2016年4月東京理科大学特任副学長現任2017年1月国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)科学技術小委員会議長2025年6月当社社外取締役現任。(注)3-常任監査役常勤萩 原 正 敏1958年7月8日生1982年3月トッパン・ビューロー・オブ・エングレービング株式会社入社1985年12月当社入社2004年4月当社パッケージ事業本部総務部長2007年5月トッパン・ヒューマン・インフォメーション・サービス株式会社常務取締役2011年4月当社人事労政本部人事部長2018年4月当社執行役員人事労政本部人事部長2021年4月当社常務執行役員人事労政本部人事部長2022年4月当社相談役人事労政本部人事部担当2022年6月当社常任監査役現任。(注)413監査役常勤久 保 薗 到1963年8月16日生1991年2月当社入社2012年4月当社財務本部経理部長2015年4月当社財務本部資金部長2018年4月当社生活・産業事業本部経理部長2019年4月当社財務本部部長2019年6月当社監査役現任。(注)46 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)社外監査役笠 間 治 雄1948年1月2日生1974年4月検事任官2009年1月広島高等検察庁検事長2010年6月東京高等検察庁検事長2010年12月検事総長2012年7月検察庁退官2018年6月当社社外監査役現任。(注)4-社外監査役河 戸 光 彦1953年10月23日生1976年4月会計検査院事務官2008年7月会計検査院第三局長2010年12月会計検査院事務総長2013年3月会計検査院検査官2013年8月会計検査院長2018年10月会計検査院退官会計検査院顧問2022年6月当社社外監査役現任。(注)4-社外監査役宮 川 由 香1962年10月10日生1985年4月沖電気工業株式会社入社2001年11月Oki Network Technologies(米国)出向2017年4月沖電気工業株式会社執行役員統合営業本部第二営業本部長2020年4月同社常務執行役員コンポーネント&プラットフォーム事業本部ビジネスコラボレーション推進本部長2021年4月OKIクロステック株式会社入社、同社取締役常務執行役員2024年6月当社社外監査役現任。(注)4-計325 (注) 1 取締役遠山亮子氏、中林美恵子氏、竹内明日香氏、向井千秋氏は、社外取締役であります。2 監査役笠間治雄氏、河戸光彦氏、宮川由香氏は社外監査役であります。3 取締役の任期は、選任後1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。4 監査役の任期は、選任後4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。 ② 社外役員の状況 当社は、当社経営陣からの独立性が高い社外取締役及び社外監査役を選任することが当社のガバナンス上重要であると認識しております。そうした観点から、当社は、当社から役員報酬以外の金銭その他の財産を得ておらず、当社の主要な取引先の業務執行者及び当社の主要株主等に当たらない、当社経営陣からの独立性が十分担保された社外取締役及び社外監査役を選任しております。  当社は、2025年3月31日時点において、取締役会の監督機能の強化を図る観点から、社外取締役を3名選任しており、提出日現在におきましても、当該構成に変更はありません。なお、社外取締役遠山亮子、中林美恵子及び竹内明日香の各氏と当社との間に特別の利害関係はありません。 また、当社は、2025年6月27日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役10名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決された場合、取締役会の監督機能のさらなる強化を図る観点から、社外取締役を1名増員し、合計4名選任することを予定しております。なお、社外取締役候補の遠山亮子、中林美恵子、竹内明日香及び向井千秋の各氏と当社との間に特別の利害関係はありません。 当社は、2025年3月31日時点において、社外監査役を3名選任しており、提出日現在におきましても人数に変更はありません。各社外監査役は、経営監視機能の客観性及び中立性の確保のため、各々が自らの職歴、経験、知識を活かして、経営全般に関する助言を行っております。 当社は、社外取締役及び社外監査役の独立性を判断する際の基準を明確にするべく、2015年11月26日の取締役会決議によって、「社外役員の独立性判断基準」を制定しております。社外取締役及び社外監査役の独立性の判断に当たっては、東京証券取引所の基準に加え、本基準の要件を確認の上、判断することとなります。本基準の内容は、当社ウェブサイトに公表しております。(詳細は「コーポレートガバナンス基本方針」の中の別紙をご参照ください。)https://www.holdings.toppan.com/ja/ir/governance/governance-policy.htmlなお、提出日現在における社外取締役遠山亮子、中林美恵子及び竹内明日香の各氏並びに社外監査役笠間治雄、河戸光彦及び宮川由香の各氏は、株式会社東京証券取引所の定めに基づく独立役員であります。また、当社は、2025年6月27日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役10名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決された場合、同日開催予定の取締役会において、社外取締役遠山亮子、中林美恵子、竹内明日香及び向井千秋の各氏並びに社外監査役笠間治雄、河戸光彦及び宮川由香の各氏を、株式会社東京証券取引所の定めに基づく独立役員として指定する予定であります。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2025年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。