東海旅客鉄道株式会社 9022

陸運業 JP 健全性: S (80点)

データ取得日: 2026-10-09 | 過去15年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-09-17 / codex-gpt55-v1
東海旅客鉄道株式会社は、運輸業、流通業、不動産業などを展開する。東海道新幹線及び東海地方の在来線における鉄道事業を中核に、バス事業、百貨店業、駅構内等での物品販売、不動産賃貸・分譲を行う。

売上高は2兆62億円で前年比+9.5%、営業利益は8,302億円で前年比+18.1%、経常利益は7,809億円、純利益は5,529億円で前年比+20.6%。営業利益率は41.4%で、売上・利益ともに増加した。

総資産は10兆8,761億円、純資産は5兆1,366億円、自己資本比率は46.6%、ROEは11.4%。営業CFは7,482億円、投資CFは-6,214億円、財務CFは-1,509億円、現金は3,706億円。従業員は29,569名。

EPSは570.8円、PERは7.2倍、配当は32.0円、配当性向は6.1%。安全の確保を最優先に、サービス充実、社員の業務遂行能力向上、設備強化を進めた。生活様式や働き方の変化、労働力人口の減少への対応が課題となる。

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 当期通期予想(2026-07-31 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2026年度) 増減
売上高 19,930億円 20,062億円 -0.7%
営業利益 7,020億円 8,302億円 -15.4%
純利益 4,470億円 5,529億円 -19.1%
EPS 470.05円 570.84円 -17.7%
1株配当 (DPS) 32.00円 32.00円 +0.0%
予想PER* 8.7倍 7.2倍 (実績) —
予想配当利回り* 0.78% 0.78% (実績) —

※ 業績予想は企業発表値です。四半期決算時点の通期見通しのため、期中で修正される可能性があります。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2026年度)

主要指標

ROE 11.3%
PER 7.2倍
PBR 0.77倍
配当利回り 0.78%
配当性向 5.6%

※ PER・PBR・配当利回り・時価総額(推定)は有価証券報告書記載の期末株価(基準日 2026-03-31)ベースです。リアルタイム株価は反映していません。

収益性

ROA 5.1%
売上総利益率 —
営業利益率 41.4%
純利益率 27.6%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 +9.5% +12.7% +19.5%
営業利益 +18.1% — —
純利益 +20.6% +36.1% —
EPS +22.5% +36.8% —

安全性

自己資本比率 47.2%
流動比率 179.7%
D/Eレシオ 0.25倍

派生指標 参考

時価総額* 37,752億円
ネットキャッシュ* ▲9,375億円
Net Debt/EBITDA* 0.90倍
EV/EBITDA* 4.6倍
FCFマージン* 6.3%
DOE* 0.60%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: 陸運業 日経225内同業 10社

指標 自社 日経225 同業平均
(10社)
EDINET 全体平均
(60社)
同業平均との偏差
ROE 11.3% 8.9% 8.3% +2.44pt
PER 7.2倍 41.4倍 — -34.25
PBR 0.77倍 1.05倍 — -0.28
配当利回り 0.78% 2.21% — -1.43pt
配当性向 5.6% 25.9% — -20.29pt
ROA 5.1% 3.3% — +1.79pt
売上総利益率 — 6.4% — —
営業利益率 41.4% 12.2% 8.4% +29.20pt
純利益率 27.6% 10.1% — +17.45pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2026年度)

営業CF 7,482億円
投資CF ▲6,214億円
財務CF ▲1,509億円
設備投資 6,090億円
現金等残高 3,706億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2026 7,482億円 ▲6,214億円 ▲1,509億円 1,267億円 6,090億円 3,706億円
2025 6,246億円 ▲9,560億円 ▲955億円 ▲3,315億円 5,142億円 3,947億円
2024 6,729億円 ▲4,366億円 ▲1,251億円 2,363億円 4,805億円 8,217億円
2023 4,867億円 ▲1,750億円 ▲2,206億円 3,117億円 5,054億円 7,105億円
2022 717億円 ▲1,530億円 ▲192億円 ▲813億円 5,305億円 6,195億円
2021 ▲1,694億円 ▲1,347億円 2,626億円 ▲3,041億円 5,432億円 7,199億円
2020 5,952億円 ▲5,525億円 ▲330億円 427億円 5,240億円 7,614億円
2019 6,003億円 ▲5,975億円 ▲336億円 28億円 4,673億円 7,516億円
2018 6,096億円 ▲16,765億円 14,348億円 ▲10,669億円 — 7,825億円
2017 5,806億円 ▲19,095億円 14,252億円 ▲13,290億円 — 4,146億円
2016 6,015億円 ▲1,703億円 ▲2,428億円 4,312億円 — 3,184億円
2015 5,708億円 ▲2,640億円 ▲2,523億円 3,068億円 — 1,300億円
2014 5,406億円 ▲2,305億円 ▲3,098億円 3,101億円 — 754億円
2013 5,123億円 ▲2,621億円 ▲2,598億円 2,502億円 — 751億円
2012 4,477億円 ▲2,700億円 ▲2,085億円 1,777億円 — 847億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2026年度)

項目 金額 売上比
売上高 20,062億円 100.0%
売上原価 — —
売上総利益 — —
販管費 2,168億円 10.8%
営業利益 8,302億円 41.4%
経常利益 7,809億円 38.9%
純利益 5,529億円 27.6%

※ 会計基準: 日本基準 (JP GAAP) / 有報提出日: 2026-06-22 14:41。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。

貸借対照表(2026年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 108,762億円 100.0%
現金等 3,706億円 3.4%
その他資産 105,056億円 96.6%
負債・純資産
総負債 57,395億円 52.8%
有利子負債 13,081億円 12.0%
その他負債 44,314億円 40.7%
純資産 51,366億円 47.2%
自己資本 49,029億円 45.1%
うち利益剰余金 48,670億円 44.7%
非支配株主持分等 2,338億円 2.1%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2026年度)

従業員数 29,569人 1人当たり売上 68百万円
研究開発費 430億円 売上比 2.14%
減価償却費 2,059億円 売上比 10.26%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去15年分)

健全性スコア (2026年度) 80点 ランク S
業種ベンチマーク 強みが多いが、一部改善の余地がある 強み 2項目 / 弱み 0項目
直近の評価コメントを見る (2026年度)

信用評価

営業利益率 41.4%。高い収益力を持つ

投資評価

PER 7.2倍で割安圏。複数の好材料あり

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-07-31 2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) PDF (300KB) PDF (300KB) Q1 4,927億円 +3.0% 2,192億円 -0.9% 1,427億円 -1.8% 149.6 —
2026-04-28 15:30 Q4 20,062億円 +9.5% 8,302億円 +18.1% 5,529億円 +20.6% 570.8 PDF
2026-02-14 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) PDF (331KB) PDF (331KB) Q3 15,142億円 +10.7% 6,968億円 +19.3% 4,592億円 +21.9% 472.3 —
2026-02-02 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) PDF (331KB) PDF (331KB) Q3 15,142億円 +10.7% 6,968億円 +19.3% 4,592億円 +21.9% 472.3 —
2025-11-14 2025.10.29 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) PDF (343KB) PDF (343KB) Q2 9,822億円 +12.4% 4,541億円 +24.3% 2,981億円 +27.6% 305.1 —
業績概況・今後の見通し(2026-04-28 発表分) 約461字
当社グループは、事業の中核である鉄道事業における安全の確保を最優先に、サービスの一層の充実、社員の業務遂行能力の向上、設備の強化に取り組みました。その上で、生活様式や働き方の変化によりニーズが多様化していることや、労働力人口の減少により業務のあり方の変革が求められていることなど、当社を取り巻く環境の大きな変化を踏まえ、飛躍的に進化しているAIを含め最新のICT等の技術を活用して効率的な業務執行体制を構築する「業務改革」と新しい発想による「収益の拡大」の2つを柱とした経営体力の再強化に取り組みました。東海道新幹線については、2025年日本国際博覧会(以下「大阪・関西万博」という。)に対応した輸送を完遂するとともに、「のぞみ12本ダイヤ」、さらには3月のダイヤ改正以降は一部時間帯において「のぞみ」を1時間に最大13本運転するダイヤを活用して、需要にあわせた弾力的な列車設定を行いました。また、N700Sの投入を進めるとともに、地震対策や大規模改修工事、降雨時における最適な運転規制に繋げるための取組み等を進めました。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 (同左) 1.63%
計 6.48%
1,674万株 純投資(投資一任契約に基づく顧客の資産運用および投資信託約款に基づく資産運用目的… 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 アペリオ・グループ・エルエルシー(Aperio Group, LLC) 0.18%
計 6.48%
183万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・フィナンシャル・マネジメント・インク(BlackRock Financial Management, Inc.) 0.03%
計 6.48%
35万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・インベストメント・マネジメント (オーストラリア)リミテッド(BlackRock Investment Management (Australia) Limited) 0.19%
計 6.48%
197万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック(ネザーランド)BV(BlackRock (Netherlands) BV) 0.26%
計 6.48%
263万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・ファンド・マネジャーズ・リミテッド(BlackRock Fund Managers Limited) 0.14%
計 6.48%
149万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・アセット・マネジメント・アイルランド・リミテッド(BlackRock Asset Management Ireland Limited) 0.94%
計 6.48%
973万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ(BlackRock Fund Advisors) 1.73%
計 6.48%
1,780万株 純投資(投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・インスティテューショナル・トラスト・カンパニー、エヌ.エイ.(BlackRock Institutional Trust Company, N.A.) 1.23%
計 6.48%
1,271万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更
2026-02-04 ブラックロック・ジャパン株式会社 ブラックロック・インベストメント・マネジメント(ユーケー)リミテッド(BlackRock Investment Management (UK) Limited) 0.15%
計 6.48%
157万株 純投資(顧客および投資信託等の資産運用目的) 変更

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2026 20,062億円 8,302億円 5,529億円 108,762億円 51,366億円 570.8 32.0
2025 18,318億円 7,028億円 4,584億円 103,233億円 46,586億円 465.9 31.0
2024 17,104億円 6,074億円 3,844億円 99,419億円 42,237億円 390.7 85.0
2023 14,003億円 3,745億円 2,194億円 95,144億円 38,071億円 1,114.9 135.0
2022 9,351億円 17億円 ▲519億円 94,505億円 36,093億円 -263.9 130.0
2021 8,235億円 ▲1,848億円 ▲2,016億円 96,004億円 36,866億円 -1,025.5 130.0
2020 18,446億円 6,562億円 3,979億円 96,031億円 38,721億円 2,027.9 150.0
2019 18,781億円 7,098億円 4,387億円 92,957億円 35,081億円 2,239.0 145.0
2018 18,220億円 6,620億円 3,955億円 89,087億円 30,847億円 2,015.5 140.0
2017 17,570億円 6,196億円 3,929億円 70,527億円 27,267億円 1,996.5 135.0
2016 17,384億円 5,787億円 3,374億円 52,685億円 23,526億円 1,714.6 125.0
2015 16,723億円 5,066億円 2,641億円 52,180億円 20,640億円 1,342.2 120.0
2014 16,525億円 — 2,557億円 51,782億円 18,023億円 1,299.2 115.0
2013 15,853億円 — 2,000億円 52,311億円 15,580億円 1,016.1 105.0
2012 15,083億円 — 1,328億円 52,140億円 13,633億円 674.7 95.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2026 / 約2,347字
2【沿革】(1) 日本国有鉄道時代年月摘要1949年6月「日本国有鉄道法」に基づく公共企業体として日本国有鉄道(以下「国鉄」という。)設立1964年10月東海道新幹線東京~新大阪間営業開始1986年12月「日本国有鉄道改革法」、「旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律」(以下「JR会社法」という。)等の国鉄改革関連8法公布1987年4月「日本国有鉄道法」廃止北海道旅客鉄道株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、東海旅客鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、四国旅客鉄道株式会社、九州旅客鉄道株式会社(以下「旅客会社」という。)及び日本貨物鉄道株式会社(以下「貨物会社」という。)設立 (2) 東海旅客鉄道株式会社設立後年月摘要1987年4月東海旅客鉄道株式会社設立1988年3月東海道新幹線に3駅(新富士、掛川、三河安城)開業ジェイアール東海バス㈱を設立(現・連結子会社)、同年4月自動車運送事業を同社に営業譲渡1989年3月高山本線特急「ひだ」に新型気動車を投入1990年2月運輸大臣より中央新幹線の地形、地質等に関する調査の指示を受け調査開始6月山梨リニア実験線の建設計画を運輸大臣に申請、承認1991年10月東海道新幹線鉄道施設を譲受け1992年3月東海道新幹線「のぞみ」を300系車両で営業運転開始7月㈱ジェイアール東海ホテルズを設立(現・連結子会社)12月㈱ジェイアール東海百貨店を設立、1997年9月㈱ジェイアール東海髙島屋に商号変更(現・連結子会社)1994年6月ジェイアールセントラルビル㈱を設立(現・連結子会社)1997年4月山梨リニア実験線における走行試験開始10月名古屋、東京、大阪(2013年7月に東京証券取引所と統合)の各証券取引所市場第一部及び京都証券取引所(2001年3月に大阪証券取引所に合併)に株式上場1999年3月東海道新幹線「のぞみ」に700系車両を投入12月JRセントラルタワーズ竣工2000年3月ジェイアール名古屋タカシマヤが開業(㈱ジェイアール東海髙島屋が運営)5月名古屋マリオットアソシアホテルが開業(㈱ジェイアール東海ホテルズが運営)2001年3月ジェイアール東海不動産㈱を設立、2025年7月JR東海不動産㈱に商号変更(現・連結子会社)12月「旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律の一部を改正する法律」(以下「JR会社法改正法」という。)の施行により、JR会社法の適用対象から除外2002年7月愛知県小牧市に研究施設を開設2003年10月東海道新幹線品川駅開業、全列車270km/h運転を柱とした抜本的なダイヤ改正実施2005年7月独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(以下「鉄道・運輸機構」という。)国鉄清算事業本部保有の当社株式600,000株の売却2006年3月東海道新幹線に新ATC(自動列車制御装置)システムを導入4月定款授権に基づく取締役会決議により、自己株式268,686株を取得鉄道・運輸機構国鉄清算事業本部保有の当社株式286,071株が売却され、同機構が保有する全ての当社株式の売却が終了2007年1月山梨リニア実験線の建設計画の変更を国土交通大臣に申請、承認7月東海道新幹線「のぞみ」にN700系車両を投入2008年10月日本車輌製造㈱を連結子会社化1990年に運輸大臣より指示を受けた中央新幹線の地形、地質等に関する調査報告書を国土交通大臣に提出12月国土交通大臣より中央新幹線に係る全国新幹線鉄道整備法(以下「全幹法」という。)第5条の残り4項目に関する調査の指示を受け調査開始2009年5月自己株式90,000株を消却12月2008年に国土交通大臣より指示を受けた中央新幹線に係る全幹法第5条の残り4項目に関する調査報告書を国土交通大臣に提出2011年5月国土交通大臣が当社を中央新幹線(東京都・大阪市間)の営業主体及び建設主体(以下「営業主体等」という。)に指名国土交通大臣が中央新幹線の建設に関する整備計画を決定し、当社に建設を指示2012年5月自己株式90,000株を消却2013年2月8月東海道新幹線「のぞみ」にN700A車両を投入山梨リニア実験線の42.8kmへの延伸と設備更新が完了し、走行試験再開 年月摘要2014年10月国土交通大臣が中央新幹線品川・名古屋間の工事実施計画(その1)を認可2015年3月東海道新幹線最高速度285km/hへの速度向上実施2016年11月「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法の一部を改正する法律」が施行され、鉄道・運輸機構に対して、中央新幹線の建設の推進のため、財政投融資を活用した長期借入を申請2017年2月JRゲートタワー竣工4月タカシマヤ ゲートタワーモール(㈱ジェイアール東海髙島屋が運営)、名古屋JRゲートタワーホテル(㈱ジェイアール東海ホテルズが運営)等が開業し、JRゲートタワーが全面開業2018年3月国土交通大臣が中央新幹線品川・名古屋間の工事実施計画(その2)を認可2020年3月東海道新幹線全列車の最高速度285km/h運転、「のぞみ12本ダイヤ」を柱としたダイヤ改正実施7月東海道新幹線「のぞみ」にN700S車両を投入2022年4月東京証券取引所及び名古屋証券取引所における市場区分の見直しに伴い、上場する市場を東京証券取引所においてはプライム市場、名古屋証券取引所においてはプレミア市場へ変更7月高山本線特急「ひだ」にハイブリッド方式の新型特急車両HC85系を投入2023年7月紀勢本線特急「南紀」にHC85系車両を投入12月国土交通大臣が中央新幹線品川・名古屋間の工事実施計画(その3)及び変更を認可
配当政策 FY2026 / 約616字
3【配当政策】当社は、社会的使命の強い鉄道事業を経営の柱としていることから、長期にわたる安定的な経営基盤の確保・強化に取り組むとともに中央新幹線計画等の各種プロジェクトを着実に推進するための内部留保を確保し、配当については安定配当を継続することを基本方針としています。また、当社は、毎年3月31日を基準日とする期末配当及び9月30日を基準日とする中間配当の年2回の剰余金の配当を実施することを基本方針としており、これらの配当の決定機関は、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会です。なお、当社は、「剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めがある場合を除き、取締役会の決議によって定めることができる。」と定款で定めています。以上の基本方針に基づき、当期は、中間配当金として1株当たり16円の配当を実施しました。また、期末配当金についても、1株当たり16円の配当を実施する予定であり、この結果、年間配当金は1株当たり32円となる予定です。今後とも、東海道新幹線をはじめとする諸事業の経営基盤の強化並びに中央新幹線の建設に向けた取組みを着実に推進する中で、安定配当を継続していく考えです。 <当事業年度の剰余金の配当>決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2025年10月29日15,50216取締役会決議2026年6月23日15,29816定時株主総会決議(予定)
監査の状況 FY2026 / 約2,685字
(3) 【監査の状況】① 監査役監査の状況当事業年度において当社は監査役会を14回開催しており、個々の監査役の出席状況については次のとおりです。役職氏名出席状況常勤監査役山田 龍彦全14回中14回常勤監査役(社外)石井 昌平全10回中10回常勤監査役(社外)渡邊 国佳全10回中10回監査役(社外)林 眞琴全14回中14回監査役(社外)木下 潮音全14回中14回(注)1 監査役は2026年3月31日時点のものを記載しています。   2 石井昌平、渡邊国佳は2025年6月に監査役に就任し、同年6月より監査役会に出席しています。   3 常勤監査役山田龍彦は、当社の執行役員財務部長を務めるなど、長年にわたる経理業務の経験を有しており、財務及び会計に関する相当程度の知見を有しています。 監査役会においては監査に関する重要な事項を扱っており、具体的には監査計画の策定、内部統制システムの整備・運用状況の確認、監査報告の作成、会計監査人の選任及び株主総会への提出議案等の確認等を実施しています。当事業年度の監査計画については、安全の確保を最重要課題とした上で、リスクアプローチの観点から策定しています。また、監査役・監査役会の活動に実効性があることを、各監査役の自己評価により確認しています。提出日(2026年6月22日)現在、当社の監査役会は5名で構成されており、監査役は取締役会に出席するほか、監査役会で策定した計画に基づき、本社部門、鉄道事業本部、支社、現業機関の監査や、取締役、執行役員及び使用人等との意見交換等を通じて、その業務執行状況について検証するなど、厳正に監査を行っています。また、子会社等に対しても各社の取締役及び監査役等と意見交換等を図り、必要に応じて各社の状況を調査しています。常勤監査役は、経営会議等の重要な会議への出席や重要な決裁書類等の調査、内部監査部門及び会計監査人とも意見交換等を行っているほか、会計監査人の職務執行状況の聴取及び監査上の主要な検討事項(KAM)の協議等を行っています。特に、安全については、鉄道安全推進委員会等に出席し、鉄道運転事故や労働災害等の発生状況、原因究明、再発防止策等に関する議論の内容を確認するほか、それらが現業機関及び子会社等まで展開され、安全対策が確立・推進されていることを往査・聴取等により確認しています。また、非常勤監査役にも議論の内容等を共有した上で意見交換をしています。なお、監査役の職務執行を補助する者として、当社の社員から5名程度の専任の監査役スタッフを置くなど、監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制を整備しています。 ② 内部監査の状況内部監査は、監査部(26名)において、業務運営の準拠性、効率性及び有効性の観点から、当社及び主要な子会社等の業務全般を対象として、業務資料や契約書等の書類の確認、作業実態の確認、関係者へのインタビューなどの手法により監査を実施し、その結果を経営者並びに取締役会及び監査役会に直接報告しています。加えて、運転事故及び労働災害を防止するため、安全対策部において安全監査を実施し、その結果を経営者並びに取締役会及び監査役会に直接報告しています。監査役、内部監査部門及び会計監査人は、定期的または必要の都度、情報交換を行うことにより相互に連携を図っているほか、内部統制に関わる各部署から必要な情報提供を受け、内部統制基本方針に定める各項目の実施状況について確認しています。 ③ 会計監査の状況a 監査法人の名称有限責任監査法人トーマツ b 継続監査期間1987年4月以降 c 業務を執行した公認会計士水上 圭祐後藤 泰彦堀場 喬志 d 監査業務に係る補助者の構成当社の会計監査業務に係る補助者は、45名(公認会計士14名、その他31名)です。 e 監査法人の選定方針と理由当社の会計監査人については、これまでの監査実績、専門スタッフの陣容等を踏まえ、有限責任監査法人トーマツを選任しています。監査役会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目のいずれかに該当すると認められるときは、監査役の全員の同意により、会計監査人を解任します。また、監査役会は、会計監査人の職務を適切に遂行することが困難と認められる場合など、必要と判断した場合には、株主総会に提出する会計監査人の解任または不再任に関する議案の内容を決定します。 f 監査役及び監査役会による監査法人の評価当社の監査役及び監査役会は、監査法人に対して評価を行っており、有限責任監査法人トーマツが、当社に対して厳格な監査を実施しているほか、適切なローテーションを行い長期間にわたり同じ公認会計士が担当することのないよう配慮するなど、当社から独立した会計監査人として適切に職務を遂行していることを確認しています。 ④ 監査報酬の内容等a 監査公認会計士等に対する報酬  (単位 百万円) 区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬提出会社210521775連結子会社232-230-計442544875前連結会計年度においては、監査公認会計士等に対して社内研修業務等の非監査業務を委託していました。当連結会計年度においては、サステナビリティ開示基準対応に係る助言業務、社内研修業務等の非監査業務を委託しています。 b 監査公認会計士等と同一のネットワーク(Deloitte)に対する報酬(aを除く)  (単位 百万円) 区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬提出会社-8-7連結子会社-12-18計-21-26前連結会計年度及び当連結会計年度において、当社及び連結子会社における非監査業務として、各種制度設計等に係る助言業務等を委託しています。 c その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容前連結会計年度及び当連結会計年度において、該当事項はありません。 d 監査報酬の決定方針監査公認会計士等に対する監査報酬は、監査に係る所要日数、従事する人員数等を勘案して決定しています。 e 監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由監査役会は、当社が会計監査人と監査契約を締結するに際し、会計監査人の監査計画の内容、会計監査の職務執行状況、報酬見積りの算出根拠等を検証した結果、会計監査人の報酬等について同意しました。
設備の概要 FY2026 / 約256字
1【設備投資等の概要】 当期は、全体で6,090億円、工事負担金充当額を含め6,159億円の設備投資を実施しました。 運輸業においては、当社において、東海道新幹線及び在来線の安全・安定輸送の確保、サービス向上、中央新幹線の建設並びに業務の効率化等に5,710億円、連結子会社において5億円の設備投資を実施しました。 このほか、流通業においては83億円、不動産業においては207億円、その他においては82億円の設備投資を実施しました。 なお、経営成績に重要な影響を及ぼすような設備の売却、撤去又は滅失はありません。
従業員の状況 FY2026 / 約2,946字
(2) 【従業員の状況】 ① 連結会社の状況2026年3月31日現在 セグメントの名称運輸業流通業不動産業その他合計従業員数(人)19,273[669]2,937[5,713]668[288]6,691[964]29,569[7,634](注) 1 従業員数は就業人員数(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)です。2 従業員数欄の[ ]は外数で、臨時従業員の年間平均雇用人員を示しています。 ② 提出会社の状況 2026年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)平均年間給与の対前事業年度増減率(%)18,51837.016.3(16.4)8,605,6956.2 セグメントの名称従業員数(人)運輸業18,402不動産業116合計18,518(注) 1 従業員数は就業人員数(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)です。また、臨時従業員については、従業員数の100分の10未満であるため記載を省略しています。2 平均勤続年数欄の( )内は、国鉄における勤続年数を通算した場合の平均勤続年数を示しています。3 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。  ③ 労働組合の状況 当社には現在4つの労働組合があり、各労働組合の名称及び組合員数は次のとおりです。2026年4月1日現在 名称組合員数(人)上部団体東海旅客鉄道労働組合(JR東海ユニオン)18,485日本鉄道労働組合連合会(JR連合)国鉄労働組合東海本部(国労東海)83国鉄労働組合(国労)ジェイアール東海労働組合(JR東海労)57-JRセントラル労働組合(JRセントラル労組)10全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)(注) ( )内は労働組合名等の略称です。当社は、東海旅客鉄道労働組合、国鉄労働組合東海本部、ジェイアール東海労働組合及びJRセントラル労働組合との間で労働協約を締結しています。この労働協約に基づき、経営協議会、団体交渉等を行っており、健全かつ安定的な労使関係の構築に努めています。なお、当社の連結子会社の労働組合の状況について特記事項はありません。  ④ 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異 a 提出会社指標名実績採用した労働者に占める女性労働者の割合(注2)26.4%労働者に占める女性労働者の割合(注3)13.5%係長級以上にある者に占める女性労働者の割合(注4)5.1%管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合2.8%有給休暇取得率92.2%育児休業取得率(注5)女性労働者102%男性労働者99%労働者の男女の賃金の額の差異全労働者75.9%うち正規雇用労働者74.9%うちパート・有期労働者78.9%(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出しています。 2 採用した労働者に占める女性労働者の割合は、当事業年度に採用した従業員数(臨時従業員を含まない。)を基に算出しています。 3 労働者に占める女性労働者の割合は、2026年3月31日時点の従業員数(臨時従業員を含まない。)を基に算出しています。 4 係長級以上にある者に占める女性労働者の割合は、2026年3月31日時点の従業員数(臨時従業員を含まない。)を基に算出しています。なお、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定による定義や計算方法とは異なっています。 5 育児休業取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出しています。  b 連結子会社当事業年度名称管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合男性労働者の 育児休業取得率労働者の男女の賃金の額の差異全労働者うち正規雇用 労働者うちパート・ 有期労働者ジェイアール東海物流㈱2.6%(注3) 100%65.5%63.0%69.9%ジェイアール東海バス㈱0.0%(注3) 100%68.7%77.9%47.3%㈱JR東海交通事業6.9%(注4) 100%72.5%73.7%65.4%㈱ジェイアール東海髙島屋17.1%(注4) 100%57.2%60.5%47.1%㈱JR東海リテイリング・プラス22.0%(注3) 100%76.3%75.2%101.2%ジェイアール東海フードサービス㈱7.1%0%53.6%64.8%116.8%JR東海不動産㈱7.5%100%163.1%68.1%(注6)ジェイアール東海関西開発㈱0.0%(注5)57.9%78.1%56.9%㈱ジェイアール東海ホテルズ5.6%(注3) 90%60.8%71.3%61.5%㈱ジェイアール東海ツアーズ34.4%(注4) 83%78.9%79.6%69.2%㈱JR東海エージェンシー9.2%66%75.4%74.3%90.2%日本車輌製造㈱0.3%(注3) 82%73.9%78.4%67.4%ジェイアール東海建設㈱1.3%(注3) 75%57.4%64.6%33.9%ジェイアール東海情報システム㈱7.5%(注4) 100%74.2%73.8%89.0%日本機械保線㈱3.6%(注3) 73%40.0%85.1%37.6%JR東海テクノクリエイト㈱0.7%(注3) 60%86.0%90.3%78.0%ジェイアール東海コンサルタンツ㈱3.1%(注3) 100%77.9%74.2%73.2%(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき公表をしているまたは公表予定の連結子会社の数値を記載しています。 2 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出している男性労働者の育児休業取得率は、パート・有期労働契約に対象者がいないため、全労働者のものを記載しています。 3 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出しています。 4 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出しています。 5 対象者がいないため記載していません。 6 女性のパート・有期労働者がいないため記載していません。
研究開発活動 FY2026 / 約2,204字
6【研究開発活動】 鉄道事業は、様々な技術を持つ社員が協力して着実に業務を執行するとともに、車両・機械、土木構造物、軌道、電力、信号通信等の様々な設備が正確かつ確実に機能しあうことで成り立っています。鉄道事業にとって、より一層の安全確保や将来の経営基盤強化のためには、そのベースとなる技術力を不断に高めることが重要です。こうした認識の下、当社グループは積極的に技術開発に取り組み、大きな成果を上げています。 当社では、将来を支える技術開発の取組みをさらに強化するとともに、技術力の向上と人材の育成を図るため、愛知県小牧市の研究施設において、研究開発を推進しています。 また、当社の使命であり経営の生命線である首都圏~中京圏~近畿圏を結ぶ高速鉄道の運営を持続するとともに、企業としての存立基盤を将来にわたり確保していくため計画している中央新幹線の実現に向け、超電導リニア技術のブラッシュアップに取り組んでいます。これらの取組みによって、当期の営業費に含まれる研究開発費の総額は430億円となりました。運輸業在来線・新幹線を支える技術開発においては、技術開発部が中心となり、安全・安定輸送の確保に向け、ICT等の先進技術を積極的に活用し、効率的・低コストでかつ質の高い鉄道事業の運営体制構築に向け、実用に即した技術開発に取り組んでいます。実用技術として完成した超電導リニアについては、営業線の建設・運営・保守のより一層のコストダウン及びさらなる技術のブラッシュアップのための技術開発に取り組むとともに、高温超電導磁石の営業車両への投入を前提に山梨リニア実験線における走行試験と小牧研究施設における検証を実施し、営業車両の仕様策定を進めています。さらに、これらの技術開発を通じて、当社の鉄道事業を担う技術者の育成に引き続き取り組み、技術力の維持・向上を図っています。主な技術開発内容は、次のとおりです。○鉄道事業の効率的運営体制構築に向けた技術開発・安全・安定輸送の確保に向けた技術開発・N700S確認試験車による走行試験等・検査、保守の高度化及び省力化・設備の維持更新等におけるコストダウン ○超電導リニア・建設・運営・保守のコストダウン・実用技術のブラッシュアップ (注) 山梨リニア実験線投資及び超電導リニア技術開発1 当社は、中央新幹線を実現する際には、その先進性や高速性から超電導リニアの採用が最もふさわしいと考え、1990年6月の運輸大臣通達「超電導磁気浮上方式鉄道に係る技術開発の円滑な推進について」並びに同年同月に承認された「技術開発基本計画」及び「山梨実験線建設計画」に基づき、山梨リニア実験線の先行区間18.4kmを建設するとともに、技術開発及び走行試験に取り組んできました。この結果、超電導リニアは、2009年7月の国土交通省の超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会(以下「評価委員会」という。)において、既に営業運転に支障のない技術レベルに到達していることが確認され、2011年12月には、国土交通大臣により超電導リニアに関する技術基準が制定されました。また、当社は、2007年1月に上記の「技術開発基本計画」及び「山梨実験線建設計画」の変更承認を得て、山梨リニア実験線の42.8kmへの延伸と設備更新の工事を進め、2013年8月に営業線仕様の車両L0系により走行試験を再開し、2017年2月には評価委員会において、超電導リニアの技術開発については、「営業線に必要な技術開発は完了」していると改めて評価され、2026年3月には、「本年度までの技術開発の成果によって、基本計画における技術開発課題の網羅的な検証が完了することから、基本計画に基づく技術開発は終了となる」と評価を受けました。以上について、当社は、当初計画において、実験基盤施設(汎用性のある地上施設)等として、消費税等を含めて1,965億円の特別負担投資を予定し、1991年3月期から2026年3月期までに、合計1,706億円を支出しています。さらに、42.8kmへの延伸と設備更新の新たな資金フレームとして、消費税等を含めて3,550億円の工事費を予定し、2007年3月期から2026年3月期までに、合計3,440億円を支出しています。また、上記の金額とは別に、当社独自の超電導リニア技術開発費として、会社発足時から2026年3月期までに、合計3,170億円を支出しています。 2 超電導リニアの営業線実現に必要な実用技術の開発については、当社が費用を負担して進めてきました。当社は、超電導リニアによる中央新幹線を自ら建設するとともに、米国北東回廊における超電導リニアプロジェクトの実現に向けた取組みを進めていますが、これらの建設・運営・保守に必要な技術は、全て当社の技術です。 このほか、当社をはじめとする旅客会社及び貨物会社は、鉄道技術及び労働科学に関する研究開発、調査を目的に、公益財団法人鉄道総合技術研究所(以下「鉄道総研」という。)に対し協定に基づき負担金を支出しています。流通業、不動産業特に記載する事項はありません。その他鉄道車両等製造業等において、技術力の強化と生産性の向上に取り組むことで各製品の競争力を強化するとともに、変化する社会ニーズに対応して新技術を取り入れた新商品、新工法の開発に取り組んでいます。
重要な契約等 FY2026 / 約949字
5【重要な契約等】(1) 新幹線鉄道に係る鉄道施設の譲渡等に関する法律(平成3年法律第45号)に基づき、東海道新幹線に係る鉄道施設(車両を除く。)を1991年10月1日、保有機構(現:鉄道・運輸機構)より5兆956億円で譲り受け、このうち4兆4,944億円については25.5年、6,011億円については60年の元利均等半年賦により鉄道整備基金(現:鉄道・運輸機構)に支払うことなどに関して、保有機構との間に契約を結んでいます。 なお、4兆4,944億円については、2017年1月に支払を完了しています。(2) 中央新幹線の建設の推進のため、2016年11月18日に鉄道・運輸機構法施行令に基づき、総額3兆円(予定)の借入申請書を鉄道・運輸機構に対して提出し、その借入申請書に基づき、2016年度に合計1兆5,000億円を29.5年間据置、以降、9.5年間の元金均等返済で、2017年度に合計1兆5,000億円を29年間据置、以降、9.5年間の元金均等返済で借り入れる金銭消費貸借契約を鉄道・運輸機構と結んでいます。 (3) 他の旅客会社との間に、乗車券類等の相互発売等旅客営業に係る事項、会社間の運賃及び料金の収入区分並びに収入清算の取扱い、駅業務並びに車両及び鉄道施設の保守等の業務の受委託、会社間の経費清算の取扱い等に関して、契約を結んでいます。 なお、上記の契約では、2社以上の旅客会社線をまたがって利用する旅客及び荷物に対する運賃及び料金の算出に当たっては通算できる制度とされており、かつ、旅客運賃については遠距離逓減制が加味されたものとなっています。 また、旅客会社において、他の旅客会社に関連する乗車券類を発売した場合は、当該他の旅客会社は発売した旅客会社に発売手数料を支払うものとされています。(4) 貨物会社との間に、貨物会社が当社の鉄道線路を使用する場合の取扱い、駅業務並びに車両及び鉄道施設の保守等の業務の受委託、会社間の経費清算の取扱い等に関して、契約を結んでいます。(5) 鉄道情報システム㈱との間に、旅客会社6社共同で、列車の座席指定券等の発売を行うためのオンラインシステム(マルスシステム)の使用、各旅客会社間の収入清算等の計算業務の委託等に関して、契約を結んでいます。
株式の保有状況 FY2026 / 約9,689字
(5) 【株式の保有状況】① 投資株式の区分の考え方当社は、株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的としているものを純投資目的の投資株式、それ以外のものを純投資目的以外の投資株式としています。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a 保有方針当社は、株式の保有を通じた長期的・安定的な取引関係の維持・強化が、事業の円滑な遂行と中長期的な企業価値向上につながるという視点に立ち、必要性を総合的に勘案して保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式を保有します。この方針に基づき、必要性が認められないと考える保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式がある場合には、縮減するなど見直しています。 b 保有の合理性を検証する方法及び個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、個別の保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式について、各銘柄の保有目的を充足するか否かを確認し、その保有の適否について2026年4月28日の取締役会において検証を行いました。なお、その際、各銘柄の中長期的な経済合理性や将来の保有リスクにも留意しています。 c 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式227,660非上場株式以外の株式47267,456 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式11,000両社の協力・信頼関係をより一層強固なものとし、当社の事業の円滑な遂行と中長期的な企業価値の向上を図るため非上場株式以外の株式12,999両社の協力・信頼関係をより一層強固なものとし、当社の事業の円滑な遂行と中長期的な企業価値の向上を図るため (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式1-非上場株式以外の株式2206(注) 非上場株式の減少は会社の解散によるもののため、売却価額はありません。 d 銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)三菱重工業株式会社11,511,00011,511,000当該会社は、鉄道設備用の保守用車等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有48,61029,076三菱電機株式会社6,573,0006,573,000当該会社は、鉄道用の電力設備や鉄道車両用のブレーキ制御装置等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有32,78617,878株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ8,886,6208,886,620当該グループの金融機関とは、借入、社債引受等の資金調達や資金運用、資金決済等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注2)23,10517,870ナブテスコ株式会社5,171,0005,171,000当該会社は、鉄道車両用のブレーキ制御装置やドアシステム等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有19,86611,947株式会社オリエンタルランド5,963,0005,963,000当該会社が運営するテーマパークへの観光需要の喚起や、グループ会社における旅行商品の開発等、同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な鉄道事業における収益力の強化を目的として、同社株式を保有しています。有16,10017,561東京海上ホールディングス株式会社1,655,1601,655,160当該グループの金融機関とは、賠償責任保険や火災保険等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、リスクマネジメントの適切な実施及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注2)12,0959,493東日本旅客鉄道株式会社3,148,2003,148,200当該会社とは、大型観光キャンペーンの共同実施や交通系ICカードの相互利用、列車の直通運転、鉄道技術分野における連携・情報共有等、鉄道事業において広範な連携を行っています。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な鉄道事業における収益力の強化、旅客サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有11,4129,293住友不動産株式会社(注3)1,921,600960,800不動産事業における高度な経営ノウハウを有する当該会社との連携の維持・強化により、当社用地の開発・販売をはじめとする中長期的な不動産事業等の強化及び収益力の強化を目的として、同社株式を保有しています。有8,4395,373 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)九州旅客鉄道株式会社2,077,9002,077,900当該会社とは、大型観光キャンペーンの共同実施やEXサービスの利用拡大、交通系ICカードの相互利用、鉄道技術分野における連携・情報共有等、鉄道事業において広範な連携を行っています。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な鉄道事業における収益力の強化、旅客サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有7,8197,584三菱地所株式会社1,592,0001,592,000不動産事業における高度な経営ノウハウを有する当該会社との連携の維持・強化により、当社用地の開発・販売をはじめとする中長期的な不動産事業等の強化及び収益力の強化を目的として、同社株式を保有しています。有6,8793,871日本製鉄株式会社(注4)11,269,5002,253,900当該会社は、鉄道用のレールや鉄道車両用の車輪・車軸等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有6,4907,201MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社1,441,0771,441,077当該グループの金融機関とは、賠償責任保険や火災保険等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、リスクマネジメントの適切な実施及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注2)5,8104,647株式会社みずほフィナンシャルグループ949,092949,092当該グループの金融機関とは、借入、社債引受等の資金調達や資金運用、資金決済等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注2)5,7773,844株式会社西武ホールディングス1,321,2001,321,200当社営業エリアにおける需要喚起や列車の直通運転、ICカードの相互利用等、当該グループとの鉄道事業における広範な連携の維持・強化を通じて、中長期的な鉄道事業における収益力の強化、旅客サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。無(注2)5,7744,362西日本旅客鉄道株式会社1,725,0001,725,000当該会社とは、大型観光キャンペーンの共同実施やEXサービスの利用拡大、交通系ICカードの相互利用、列車の直通運転、鉄道技術分野における連携・情報共有等、鉄道事業において広範な連携を行っています。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な鉄道事業における収益力の強化、旅客サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有5,3955,030株式会社三井住友フィナンシャルグループ1,059,3481,059,348当該グループの金融機関とは、借入、社債引受等の資金調達や資金運用、資金決済等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注2)5,3034,020 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社髙島屋2,777,0002,777,000当該会社との共同出資会社である株式会社ジェイアール東海髙島屋は、名古屋駅直上でジェイアール名古屋タカシマヤ等を運営しています。百貨店事業におけるパートナーである当該会社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な百貨店事業の強化及び収益力の強化を目的として、同社株式を保有しています。有5,2133,360東邦瓦斯株式会社846,500846,500当該会社とは、事業用のガス供給を受けるほか、名古屋駅において当社グループとの共同出資により熱供給会社を運営しています。同社との連携の維持・強化により、当社グループ会社が運営する名古屋駅直上の超高層ビルへの中長期的かつ安定的な熱供給サービス等の確保を図るとともに、地域経済における多面的な連携を目的として、同社株式を保有しています。有4,2623,501東急不動産ホールディングス株式会社2,862,500-不動産事業における高度な経営ノウハウを有する当該会社との連携の維持・強化により、当社用地の開発・販売をはじめとする中長期的な不動産事業等の強化及び収益力の強化を目的として、同社株式を保有しています。有3,792-名工建設株式会社2,139,5002,139,500当該会社は、鉄道事業特有の施工上の制約のある工事において高い技術力を有しており、鉄道構造物の新設工事や保守・点検等において協力関係にあります。同社との連携を維持・強化することにより、鉄道施設の維持・機能強化及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有3,7092,772SOMPOホールディングス株式会社497,250497,250当該グループの金融機関とは、賠償責任保険や火災保険等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、リスクマネジメントの適切な実施及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注2)2,9892,248株式会社あいちフィナンシャルグループ413,170413,170当該グループの金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。無(注2)2,8361,180アサヒグループホールディングス株式会社1,761,0001,761,000飲料等において高い商品力や開発力を有する当該グループとの連携の維持・強化を通じた、駅等の当社施設内における中長期的なサービス向上及び流通事業における収益力の強化を目的として、同社株式を保有しています。無(注2)2,7913,367京王電鉄株式会社642,500642,500当社営業エリアにおける駅周辺開発やICカードの相互利用等、当該会社との鉄道事業及び関連事業における広範な連携の維持・強化を通じて、中長期的な鉄道事業及び関連事業における収益力の強化、サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有2,4772,445 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)電源開発株式会社421,920421,920当該会社とは、当社在来線の一部線区の電車運行の二酸化炭素排出量実質ゼロ化において協力関係にあります。同社との連携の維持・強化を通じた、鉄道事業における環境優位性の強化及び地域経済における多面的な連携を目的として、同社株式を保有しています。有1,8271,068岡谷鋼機株式会社183,200183,200当該会社は、鉄道用機械設備の取付部品等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有1,6541,278日本信号株式会社902,500902,500当該会社は、鉄道信号システム等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有1,444807中部電力株式会社464,700464,700当該会社とは、中央新幹線計画を含む鉄道用電力の供給を受ける協力関係にあります。同社との連携の維持・強化により、中長期的かつ安定的な電力供給を確保し、これによる鉄道事業の安定的運営を図るとともに、地域経済における多面的な連携を目的として、同社株式を保有しています。有1,199754株式会社京三製作所1,965,3001,965,300当該会社は、鉄道信号システム等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有1,198961京浜急行電鉄株式会社594,800594,800当社営業エリアにおける需要喚起や駅周辺開発、ICカードの相互利用等、当該会社との鉄道事業及び関連事業における広範な連携の維持・強化を通じて、中長期的な鉄道事業及び関連事業における収益力の強化、サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有907899株式会社しずおかフィナンシャルグループ350,000350,000当該グループの金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。無(注2)896568スルガ銀行株式会社434,000434,000当該金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社との連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。有864583三井住友トラストグループ株式会社168,800168,800当該グループの金融機関とは、借入等の資金調達等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注2)827627 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社十六フィナンシャルグループ86,30086,300当該グループの金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。無(注2)766416TOTO株式会社130,000130,000トイレ設備や防汚コーティング等における高い技術力を有する当該会社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な鉄道事業における旅客サービス向上及び技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有661506第一生命ホールディングス株式会社(注5)447,200111,800当該グループの金融機関とは、団体定期保険等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、リスクマネジメントの適切な実施及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注2)635506株式会社三十三フィナンシャルグループ108,310108,310当該グループの金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。無(注2)623256株式会社百五銀行407,000407,000当該金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社との連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。有612299鉄建建設株式会社127,500150,000当該会社は、鉄道事業特有の施工上の制約のある工事において高い技術力を有しており、鉄道線路と交差する設備の新設工事等において協力関係にあります。同社との連携を維持・強化することにより、鉄道施設の維持・機能強化及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有585374名古屋鉄道株式会社336,300336,300当社営業エリアにおける需要喚起や駅周辺開発、ICカードの相互利用等、当該会社との鉄道事業及び関連事業における広範な連携の維持・強化を通じて、中長期的な鉄道事業及び関連事業における収益力の強化、サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有580586株式会社名古屋銀行(注6)97,20032,400当該金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社との連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。有547254カヤバ株式会社96,40096,400当該会社は、鉄道車両用の台車部品等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有399283 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社八十二長野銀行190,400238,000当該金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社との連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。有366251株式会社山梨中央銀行68,40068,400当該金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社との連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。有354147株式会社大垣共立銀行54,20054,200当該金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社との連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。有329128小田急電鉄株式会社197,100197,100当社営業エリアにおける需要喚起や列車の直通運転、ICカードの相互利用等、当該会社との鉄道事業における広範な連携の維持・強化を通じて、中長期的な鉄道事業における収益力の強化、旅客サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有324291株式会社清水銀行44,00044,000当該金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社との連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。有10866(注) 1 当社は、株式の保有を通じた長期的・安定的な取引関係の維持・強化が、事業の円滑な遂行と中長期的な企業価値向上につながるという視点に立ち、必要性を総合的に勘案して保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式を保有しています。そのため、この総合的判断に基づく保有効果を定量的に記載することは困難ですが、②bに記載のとおり、保有の合理性を検証しています。2 保有先企業は当社の株式を保有していませんが、同社子会社が当社の株式を保有しています。3 住友不動産株式会社は、2026年1月1日付で、普通株式1株につき2株の割合をもって株式分割しており、実質的な株式数の増加はありません。4 日本製鉄株式会社は、2025年10月1日付で、普通株式1株につき5株の割合をもって株式分割しており、実質的な株式数の増加はありません。5 第一生命ホールディングス株式会社は、2025年4月1日付で、普通株式1株につき4株の割合をもって株式分割しており、実質的な株式数の増加はありません。6 株式会社名古屋銀行は、2025年10月1日付で、普通株式1株につき3株の割合をもって株式分割しており、実質的な株式数の増加はありません。
関係会社の状況 FY2026 / 約2,353字
4【関係会社の状況】(1) 連結子会社名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容摘要ジェイアール東海物流㈱名古屋市中村区300運輸業100.0(10.0)当社は同社に鉄道資材物流業務等を委託しています。役員の兼任等…有 ジェイアール東海バス㈱名古屋市中川区100〃100.0同社は当社へのリース車両の貸付業等を営んでいます。役員の兼任等…有 ㈱JR東海交通事業名古屋市西区100〃100.0当社は同社に駅の出改札業務等を委託しています。役員の兼任等…有 ㈱ジェイアール東海髙島屋名古屋市中村区10,000流通業61.2(0.8)同社はJRセントラルタワーズ及びJRゲートタワーにおいて百貨店業等を営んでいます。役員の兼任等…有 ㈱JR東海リテイリング・プラス名古屋市中村区700〃100.0同社は当社より駅構内設備等を賃借し、駅構内等で小売業・飲食業を営んでいます。役員の兼任等…有 ジェイアール東海フードサービス㈱名古屋市中村区100〃100.0(48.4)同社は当社駅構内等において、飲食業を営んでいます。役員の兼任等…有 ジェイアール東海商事㈱名古屋市中村区100〃70.0当社は同社より燃料及び諸用品を購入しています。役員の兼任等…有 ジェイアールセントラルビル㈱名古屋市中村区45,000不動産業100.0同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業等を営んでいます。役員の兼任等…有(注1)JR東海不動産㈱東京都港区16,500〃100.0同社は当社より用地を譲り受け、不動産事業を営んでいます。役員の兼任等…有(注1)新横浜ステーション開発㈱横浜市港北区9,304〃100.0同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業等を営んでいます。役員の兼任等…有 東京ステーション開発㈱東京都千代田区1,750〃100.0同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業等を営んでいます。役員の兼任等…有 静岡ターミナル開発㈱静岡市葵区624〃70.5同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業を営んでいます。役員の兼任等…有 浜松ターミナル開発㈱浜松市中央区600〃77.9同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業を営んでいます。役員の兼任等…有 名古屋ステーション開発㈱名古屋市中村区480〃100.0同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業等を営んでいます。役員の兼任等…有 ジェイアール東海静岡開発㈱静岡市葵区363〃100.0同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業等を営んでいます。役員の兼任等…有 豊橋ステーションビル㈱愛知県豊橋市100〃57.5同社は当社より建物を賃借し、駅ビル業を営んでいます。役員の兼任等…有 ジェイアール東海関西開発㈱京都市南区30〃100.0同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業等を営んでいます。役員の兼任等…有 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容摘要㈱ジェイアール東海ホテルズ名古屋市中村区100その他100.0同社は当社沿線等においてホテル業を営んでいます。役員の兼任等…有 ㈱ジェイアール東海ツアーズ東京都中央区100〃99.0同社は当社より駅構内設備等を賃借し、旅行業等を営んでいます。役員の兼任等…有 ㈱JR東海エージェンシー東京都港区61〃90.0当社は同社に広告宣伝に関する業務等を委託しています。役員の兼任等…有 日本車輌製造㈱名古屋市熱田区11,810〃51.2当社は同社より鉄道車両等を購入しています。役員の兼任等…有(注1)(注2)ジェイアール東海建設㈱名古屋市中村区300〃100.0当社は同社に当社施設の建設工事及び保守修繕工事等を委託しています。役員の兼任等…有 ジェイアール東海情報システム㈱名古屋市中村区100〃100.0当社は同社にシステム開発、改修業務等を委託しています。役員の兼任等…有 日本機械保線㈱東京都港区100〃92.1当社は同社に軌道等の保守修繕工事等を委託しています。役員の兼任等…有 JR東海財務マネジメント㈱名古屋市中村区80〃100.0当社は同社に経理業務の一部を委託しています。役員の兼任等…有 JR東海テクノクリエイト㈱名古屋市中村区80〃100.0(11.6)当社は同社に車両及び機械設備の保守修繕工事等を委託しています。役員の兼任等…有 ジェイアール東海コンサルタンツ㈱名古屋市中村区50〃100.0当社は同社に土木設計、建築設計業務等を委託しています。役員の兼任等…有 (注) 1 上記子会社のうち、ジェイアールセントラルビル㈱、JR東海不動産㈱及び日本車輌製造㈱は特定子会社に    該当しています。 2 上記子会社のうち、日本車輌製造㈱は有価証券報告書提出会社です。 3 当連結会計年度より、中央リネンサプライ㈱は、重要性が低下したため、連結の範囲から除外しています。 4 「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しています。 5 「議決権の所有割合」欄の( )内は、間接所有割合で内数です。 (2) 持分法適用関連会社名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容摘要新生テクノス㈱東京都港区1,091その他23.2当社は同社に電気設備の建設工事及び保守修繕工事等を委託しています。役員の兼任等…有(注1)鉄道情報システム㈱東京都渋谷区1,000〃21.8当社は同社が運営する情報処理サービスを利用しています。役員の兼任等…有 (注) 1 上記関連会社のうち、新生テクノス㈱は有価証券報告書提出会社です。2 「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しています。
サステナビリティ FY2026 / 約12,948字
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) サステナビリティ全般 当社グループの経営の基本方針は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (1) 会社の経営の基本方針」に記載のとおりであり、全てのステークホルダーからの信頼を高めるという確固たるガバナンスの下、この基本方針に基づく事業戦略により、利益、キャッシュ・フローといった「経済的価値」の創造と持続的かつ豊かな社会を実現するという「社会的価値」の創造が相互に好影響を及ぼしながら経営の好循環を生み出すことで、健全経営と安定配当、さらには企業としての持続的な成長を実現してきました。 当社グループを取り巻く経営環境が変化していく中でも、この経営の好循環を維持し、地球環境や社会全体との調和を図りながら持続的な成長を目指して経営を行う「サステナビリティ経営」を実践していきます。 この「サステナビリティ経営」を実践する上で意識すべき重要課題として、取締役会の決議により7項目のマテリアリティを特定しています。特定したマテリアリティは、当社グループがこれまで実践してきた「ESG経営」の重要課題と整合しており、引き続き、「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という使命を将来にわたって果たしていきます。 <7項目のマテリアリティ> ① ガバナンス サステナビリティ全般に関するガバナンス体制については、取締役会をサステナビリティ関連のリスク及び機会を管理・監督するガバナンス機関として位置付け、定期的に報告を受けることで必要な情報を入手できる体制としています。また、サステナビリティ関連のリスク及び機会を評価・管理するため、代表取締役社長の下、総合企画本部経営管理部にサステナビリティ企画室を設置しており、同室が中心となって関係部署及びグループ会社と連携し、サステナビリティ関連の対応方針を策定します。 なお、サステナビリティ委員会のような機関は設けていませんが、代表取締役社長が議長を務め、全ての常勤の取締役及び監査役並びに一部の執行役員を構成員とする経営会議において、サステナビリティ関連の各施策についても十分に議論できる体制としています。 <サステナビリティ全般に関するガバナンス体制> ② リスク管理 サステナビリティ関連のリスク及び機会の識別に当たっては、主に以下の情報源を参照し、サステナビリティ企画室が中心となり、関係部署及びグループ会社と連携の上で検討を行っています。 ・サステナビリティ基準委員会が公表するサステナビリティ開示基準(注) ・同基準に定めるガイダンス(SASBスタンダード) 識別したサステナビリティ関連のリスク及び機会については、その影響の性質や規模、発生可能性について評価した上で、優先順位付けを行い、「①ガバナンス」に記載の体制に従って、取締役会へ報告します。なお、重要なサステナビリティ関連のリスク及び機会に関しては、その対応する戦略や指標等を整理した上で、定期的に取締役会へ報告することでモニタリングします。(注) 情報源として参照しており、同基準に準拠した開示を行うものではありません。 (2) カーボンニュートラルに向けた目標とTCFDの提言への取組み 当社ではこれまで、地球環境保全を経営上の重要なテーマとして、省エネルギー車両や設備を積極的に導入することで、他の輸送機関に比べてエネルギー効率が高く、環境負荷が少ないという鉄道の環境優位性を不断に高めてきました。 これに留まらず、2050年カーボンニュートラルの実現に向けてより一層のCO2排出削減にも取り組んでおり、当社グループは、政府の「2050年カーボンニュートラル」政策を前提に、2050年のCO2排出量実質ゼロを目指すとともに、2030年度のCO2排出量についても、同政策を前提として、2013年度比で46%削減することを目指します。 これらに加え、当社は、2021年5月にTCFD(注)の提言に賛同しており、TCFDの提言を踏まえた気候変動に関するリスク及び機会の分析を、長期にわたる安定的な事業運営に活かすとともに、持続可能な社会の実現にも貢献していきます。(注) TCFDはTask Force on Climate-related Financial Disclosuresの略で、気候関連の情報開示等を検討するため、金融安定理事会(FSB)によって設立された気候関連財務情報開示タスクフォースです。その最終報告書では、企業等に対し、気候変動が事業に与えるリスク及び機会の把握と開示等を推奨しています。 ① ガバナンス 「(1) サステナビリティ全般 ①ガバナンス」に記載のとおりです。 ② 戦略 気候変動に関するリスク及び機会に対する戦略は、次のとおりです。 a 移行リスク カーボンプライシングの導入等により、規制・制度への対応コスト及びCO2の排出コストが上昇するリスクが考えられるため、CO2排出を削減する取組みが重要と認識しています。 当社が排出するCO2130万t(2024年度)のうち、約5%を占める「燃料の使用に伴う直接排出」の削減に向けて、環境負荷を低減するハイブリッド方式の車両を投入するとともに、模擬走行試験を通じて、水素動力車両(燃料電池車、水素エンジン車)に関する開発を進め、蓄電池車及びカーボンニュートラル燃料についての調査研究にも取り組んでいます。また、残りの約95%を占める「電気の使用に伴う間接排出」の削減に向けて、国内の発電部門全体の脱炭素化の動きに加え、省エネルギー車両であるN700Sの投入を進めるとともに、省エネルギー運転に資する技術開発を進め、防音壁へのペロブスカイト太陽電池の適用を検討するなど、再生可能エネルギーの活用にも取り組んでいます。 b 物理的リスク 当社は、安全の確保は最優先の課題であるとの認識の下、会社発足以来、気候変動起因に限ることなく実施してきた自然災害全般に対する設備強化等のほか、大規模災害への抜本的な備えとして、超電導リニアによる中央新幹線建設にも取り組んでいるところです。一方、気候変動に関する各種研究においては、平均気温の上昇に伴う気候の激甚化が予想されており、鉄道業においては風水害による損害が増加するリスクが想定されます。そのため、これまでにも様々な対策を実施してきましたが、TCFDのフレームワークを用いた気候変動による影響の分析を用いて、さらなるリスクの管理に努めています。 その一環として、河川氾濫の発生確率増加及び高潮に伴う東海道新幹線の設備損害額と、大雨の発生頻度増加に伴う運休・遅延による収益減少額について、定量的に分析し、当社HPに開示しています。 c 機会 昨今の脱炭素に向けた環境意識の高まりは、元来環境優位性の高い交通機関である鉄道のさらなるご利用促進の機会と捉えています。 当社は、鉄道各社と連携しながらPRを強化するなど、鉄道の環境優位性への社会的な理解を広め、鉄道のご利用を促進することで、脱炭素社会への移行に貢献していきます。また、「エクスプレス予約」法人会員に対する、東海道・山陽・九州新幹線におけるCO2排出量実質ゼロ化サービス「GreenEX」の導入企業を拡大します。 ③ リスク管理 「(1) サステナビリティ全般 ②リスク管理」に記載のとおりです。 ④ 指標及び目標 当社グループは、政府の「2050年カーボンニュートラル」政策を前提に、2050年のCO2排出量実質ゼロを目指すとともに、2030年度のCO2排出量についても、同政策を前提として、2013年度比で46%削減することを目指します。これにより、鉄道の環境優位性をさらに高め、持続可能な社会の実現に貢献していきます。 <当社グループのCO2排出量> (3)当社グループの持続的な成長を支える人材への取組み 当社グループは人材を最も重要な「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出して、経営戦略である経営体力のさらなる強化に取り組み、経営理念をより高いレベルで実現することを目指しています。具体的には、働きやすく、働きがいのある職場づくりと、健康経営を推進しながら、人材の育成を精力的に行うことにより、社員の意欲を高め、能力を持続的に成長させ、人的資本の蓄積・強化に取り組んでいます。これらを機会として捉え、グループ一体となって、社会情勢や経営環境の変化の中にあっても、社会的使命を果たし続け、企業価値を向上させることを目的として、人事施策を推進します。 ① ガバナンス 「(1) サステナビリティ全般 ①ガバナンス」に記載のとおりです。 ② 戦略a 人材育成 社会情勢や経営環境が変化する中において、当社グループが社会的使命を果たし続けていく上で、最も重要な役割を担うのは人材であり、様々な経営環境の変化に対応できる、多様な知識と経験を持つ人材を育成しています。 当社グループの中核をなす鉄道事業は、社員一人ひとりが自分の役割を完遂するための強い心構えを持ち、高い技術力と確かな知識を身に付け日々の業務に真摯に取り組むとともに、各部門が連携して高いレベルで様々な専門技術が統合されることにより、初めてトータルとして安全かつ健全なシステムとして機能します。 このことから、当社では、特に鉄道の現業機関において「規律」「技術力」「一体感」の3つを人材育成の基本理念として掲げ、当社の社会的使命を長期にわたり安定的かつ十分に果たし続けるための人材育成に取り組んでいます。具体的には、各職場における日常的な仕事を通じて、業務知識や技術を学ぶ「職場内教育訓練(OJT)」を全ての教育訓練の基本とし、総合研修センター等で実施する「集合研修」と、社内・社外通信研修制度等で知識・技能を習得する様々な「自己啓発」により補完しています。 また、経営理念を高いレベルで実現するためには、社内外の様々な環境変化に対応しながら常に新しい価値を創造・提供することが必要です。このことから、多様な知識と経験を持ちながら変革・挑戦を担う自律的な人材を育成するための各種制度や研修を設けています。当社では鉄道の現業機関、オフィス部門を問わず、長期雇用を前提として、社員が必要な能力を備え、意欲をもってその能力を発揮できるよう、適切な人事運用も含めて、計画的な人材育成に取り組んでいます。 加えて、親会社であるJR東海とグループ各社が連携し、グループ全体で、優秀な人材の獲得、適材適所の人事運用、能力向上支援を実施しています。  主な取組みは次のとおりです。 (職場内教育訓練(OJT)) 当社では、例えば若手社員に対しては専門知識・技能習得を目的として「N-OJT」を実施しており、職場で一人前とされるために必要な項目と到達レベルを明示した「リスト」と個人ごとの育成計画、指導内容、指導結果を記録する「カルテ」を用いて、実務に習熟した社員から実際の業務を通じて、きめ細やかな指導育成を行っています。 (集合研修) 当社事業の根幹を支える「鉄道の担い手」に対する職能別研修や、職場の核となる人材を育成する公募型研修、役職等に応じて実施する階層別研修等を実施しています。これらの研修において鉄道で最も大切な安全意識の向上を図っているほか、各研修では対象者に応じて必要とされる知識・技術を習得させるカリキュラムを実施しています。また、グループ各社とも連携し、グループ会社向けの研修メニューの拡充や多能化・効率化に向けた教育等に取り組んでいます。 総合研修センターには、実物大の車両の訓練装置や、視線検知システムを用いた運転シミュレータ、VR技術を用いた訓練教材、本線と同等の設備を備えた訓練線等を配備し、安全意識や専門的な知識・技術を向上させる実践的な教育を行っています。 (自己啓発) 自己啓発についても、各種支援制度等を充実させ、意欲のある社員の能力開発を積極的に支援しています。当社では日常業務で必要となる専門知識や技能を体系的に習得できる社内通信研修(約30講座)を整備しているほか、業務に役立つ資格について資格取得時に受験料を支給する資格取得奨励金制度、eラーニングを含む社外の通信研修を修了した際に受講料半額相当を支給する社外通信研修修了奨励金制度等を設けており、多くの社員が活用しています。 (デジタル人材の育成) 経営体力のさらなる強化に向けて、「業務改革」と新しい発想による「収益の拡大」を推進するためには、AIを含め最新のICT等の技術を積極的に活用できる人材の育成とそれらを業務において最大限活用する社内文化の醸成が急務です。 当社では、全社員を対象にデジタルリテラシーの向上を図る「ICT全社員教育」やデジタル活用の推進役として期待する社員を育成する「デジタルリーダーアカデミー」、現業管理者や管理職向け教育などを通じて、DXに取り組む上での心構えや実践的なデジタル活用スキルを習得する教育を実施するとともに、高度データサイエンス人材育成講座などによる専門人材の育成にも取り組み、デジタル技術やデータを活用して業務の変革と新たな価値を創造する人材の育成を強化しています。また、階層別研修において、デジタル技術の動向と当社における活用可能性を考察するカリキュラムを実施しているほか、各職場でデジタル関係の講義と意見交換を行う「デジタル出張セミナー」やデジタル活用の好事例を共有する「ICT全社発表会」「生成AI活用コンペ」を実施しています。 加えて、グループ各社とも連携し、eラーニングの導入、データ分析やDX推進等の能力向上に努めています。 (マネジメント力の向上) 経営体力のさらなる強化を実現するため、当社ではそれぞれの組織を率いる管理者層の社員が、経営環境の変化に対応しながら、過去のやり方に捉われることなく挑戦を重んじ、成果を出すまで粘り強くやり抜くべく、力強く組織を牽引することが重要と認識しています。このため、管理者層のマネジメント力の向上を図るための教育機会を充実させています。具体的には、非現業部門の新任の課長代理級社員に対しては、360度フィードバックを実施することで自己を客観的に見つめてより深く理解する機会を設け、さらなる成長を促すとともに、現業部門では新任現場長講座を実施し、現場長経験者によるマネジメントの具体事例を踏まえた講義等を通じて実務的なマネジメント力の向上を図っています。また、課長級登用後の社員に対しては「経営職登用時研修」、部長級登用前の社員に対しては「経営人材育成プログラム」により、段階的にマネジメント力向上のための教育を実施し、広い視野・高い視座の下、組織を力強く牽引できる経営人材の育成を図っています。加えて、人事考課制度を活用して充実したフィードバックを行うことで、社員の成長やモチベーションの向上につなげていくために、考課者に対する考課者訓練を実施しています。 また、グループ会社においても、マネジメント層のさらなる育成と会社間の連携強化を目的としたグループ課長研修、グループ各社の将来を担う核となる人材の育成を目的としたグループ研修など、各種研修を実施しています。 これらの取組みを通じて、当社グループ全体で、組織の力を最大限に引き出し、成果を上げていく管理者層の育成を図っていきます。 (持続的成長につながるキャリア形成) 当社では、適材適所の人事運用に加え、公募型の研修や社会人向けセミナー・プログラムへの社員派遣などを通じて、社員の意欲と能力を高めるとともに、視野や社外人脈を広げるための機会を拡充しています。 また、意欲・能力ある社員を見出して適材適所の登用を実現するとともに、これを契機として社員各々の自己研鑽意欲や挑戦心を喚起することを目的として、2022年度より社内公募による人材登用を実施しているほか、2023年度からは同じく社内公募によるグループ内人事交流制度を開始しています。 (キャリア採用) 中央新幹線の建設において即戦力として期待できる人材や、経営体力のさらなる強化に向けて多様な価値観・経験を持つ人材を確保するため、キャリア採用を実施しています。加えて、少子高齢化や転職市場の流動性の高まりを受けて、人材獲得競争が激化する中で、新卒採用に加えてキャリア採用においても優秀な人材を獲得していくため、2025年度からはこれまでの経験を問わず社会人経験のある多様な方のキャリア採用を実施しています。 (グローバル人材の育成) 企業を取り巻く経済・社会環境のボーダーレス化がますます進み、複雑化する中で、将来の経営を担い、国際社会においても通用する人材を育成することを目的に、当社では、全額社費負担による海外留学制度を設けています。また、社員を海外の企業等に派遣して先端技術等の調査に当たらせ、調査結果を当社事業に役立たせることを目的に、海外調査派遣制度を設けています。これらの制度は公募制であり、幅広い職種から意欲ある社員を募ることで、これからの社業の推進や組織の変革に寄与する人材を戦略的に育成しています。 (新規事業等の専門人材の採用・育成) 新規事業開発など、専門性を磨くことで質の高いアウトプットが期待できる事業領域については、適性の高い人材を見出し、事業推進本部やグル―プ会社を中心に人事運用を行うことで、専門性のある人材を育成しています。また、まちづくりや不動産開発のプロジェクトリーダーとなる即戦力を対象としたキャリア採用の実施や、JR東海MARKET内に設けた求職・求人ポータルサイト「Be Our Crew」による、グループの知名度を活かした採用活動を展開しています。 b 働きやすく、働きがいのある職場づくり 公共性の高いオープンなサービスを提供する当社グループは、多様なお客様に喜ばれるサービスを提供し続ける使命を担っています。お客様の多様なニーズに応え続けるためには、多様なバックグラウンドを持つ社員一人ひとりがその能力をいかんなく発揮する必要があります。社員一人ひとりが、働きやすく、働きがいを感じられる職場をつくることで、個々のアウトプットを引き出し、組織の成果の最大化を図っています。  主な取組みは次のとおりです。 (育児等支援の取組み) 当社では、全ての社員が仕事と育児・介護を両立させ、意欲や働きがいをもって長きにわたり活躍するため、各種制度の一層の充実に努めてきており、多くの制度が法律の定めを上回る水準となっています。例えば、産前休業、育児休業、介護休業は法定の期間よりも長く取得することができます。特に、育児休業等に関しては、取得率の維持・向上を目指すため、計画を定めて取り組んでいます。 また、仕事と子育ての両立を支援するため、非現業と一部の現業機関の社員を対象としたフレックスタイム制や、現業機関等において小学6年生以下の子を養育する社員が月に複数日の無給休暇を取得できる「短日数勤務制度」等、より柔軟に働くことができる勤務制度を整備しているほか、企業主導型保育園の利用斡旋やベビーシッター等の利用時に給付する「子育て支援補助金」等、各種の福利厚生制度を導入しています。さらに、2024年4月からは育児休職の取得期間が昇格試験の受験資格に影響を与えないように制度を改めています。直近では、2025年7月から、子育て世代・介護世代の支援として、子ども手当の増額や「介護のための短日数勤務制度」を新設し、社員がより一層やりがいを持ちつつ安心して長く働ける環境を整備しました。 加えて、育児や介護等を理由に退職した場合において、一定の条件を満たした時に再雇用を行う制度や、勤務地域限定の社員が希望した場合には地域を跨いで異動ができる「エリア・チェンジ制度」等も整えており、ライフステージに応じて、社員が能力を発揮できるような環境づくりを進めています。 (女性活躍の推進) 当社では、社員が働きがいをもって十分に能力を発揮できる職場づくりのための取組みとして、女性活躍推進に力を入れています。男女雇用機会均等法等の趣旨を踏まえ、採用・配置等、人事面の取扱いは男女の区別なく行っており、現在女性社員は、事務・技術といった部門を問わず様々な職場で活躍しており、オフィス部門の業務、駅のフロント業務、新幹線・在来線の車掌・運転士業務、病院の看護業務をはじめ、広範な業務に従事しています。鉄道事業では、その業務の特性上、いわゆる深夜労働(22時から翌日5時に係る時間帯の労働)が不可欠ですが、当社発足時の労働基準法では、一部の限定的な職種を除き、女性の深夜労働は原則として禁止されていました。そのため、1996年末における当社の女性社員の割合は、わずか1.3%にとどまりました。その後、1997年の労働基準法改正を受け、本格的に女性社員の採用を開始し、2025年度末時点で女性社員数は2,504人(全社員に占める割合は13.5%)と大幅に増加しています。2021年には当社で初めて女性が執行役員に、2022年には取締役、2024年には監査役に就任したほか、部長・課長等、多方面で女性が活躍しています。 これまでも多様かつ柔軟な働き方を実現するための各種制度の充実に積極的に取り組んできましたが、これに加えて2020年7月に立ち上げた人事部長直轄の「女性活躍推進プロジェクト」の主導の下、これまで以上に男女を問わず全ての社員が仕事と子育てを両立させ、働きがいをもって十分に能力を発揮できる会社とすべく、2021年4月から取り組む女性活躍推進法に基づく行動計画を策定しました。 この行動計画では、新卒採用における女性の採用率を25%以上とする、女性の管理職の人数を1.5倍以上(2020年度末比)にする、といった数値目標を掲げました。 また、2024年からは新たに女性活躍推進担当役員を配置し、計画期間が終了する2026年3月までに、多様な全ての社員が働きやすく働きがいをもって十分に能力を発揮し活躍するための制度・環境の整備と風土の醸成を目指して全社的に取組みを推進した結果、目標を達成しました。 なお、現在は、これらの内容に「女性の健康課題と仕事との両立支援」及び「女性の定着率」に関する項目を追加し、2026年4月から2031年3月までの5年間を計画期間とする新たな行動計画を策定の上、取組みを推進しています。 (障がい者雇用) 当社グループでは、多様な人材活用や企業の社会的責任の観点から、障がいのある方の雇用促進に積極的に取り組んでおり、個別の障がいの程度等に配慮しながら、事務部門や現業部門を含めて幅広く適材適所に配置しています。また、「障害者雇用の促進等に関する法律」に基づく特例子会社である㈱ジェイアール東海ウェルでは、2006年10月の設立以降、事業拡大を進めており、現在では、当社グループ内の印刷業務・封入封緘業務、当社のオフィスサポート業務、文書電子化業務、被服管理業務、及び社員の福利厚生や健康管理の増進を目的としたヘルスケア業務を行っています。 今後も、改正障害者雇用促進法の趣旨に基づき、募集・採用の場面で差別を行わないことはもちろん、採用後も障がいによる制約に配慮しつつ、個人の能力を有効に発揮してもらうべく就労環境の整備を適切に進めていきます。 (自律的で生産性の高い働き方を推進するための制度や働きがいのある職場環境の整備) 社員が、繁閑に応じた効率的な働き方やライフイベントにおける多様な働き方を選択し、生産性の高い働き方ができるようにすることを目的として、当社では、非現業と一部の現業機関を対象にフレックスタイム制を導入しています。また、社員がより高いパフォーマンスを自律的に発揮できる環境を整え、生産性を向上させることを目的として、2024年1月から、非現業社員を対象に「スマートワーク」という新しい働き方を導入し、東海道新幹線の全区間で新幹線通勤を可能とするとともに、新幹線等での通勤時執務、リモートワークの拡大、フレックスタイム制の柔軟化を実施しました。 また、定期的な1on1ミーティング等を通じて、社員の業務やキャリア、働き方など様々な観点でのコミュニケーションを充実させることに加え、社員に対して、人事考課における評価項目と人事考課の結果を明らかにして、成長に向けたフィードバックを充実させるほか、エンゲージメント調査の結果を活用した取組みを行う等、社員が働きがいを感じ、意欲・能力を向上させることができる職場づくりに注力しています。 c 健康経営の推進 社会的使命を将来にわたって果たしていく上での基盤となる社員の健康保持・増進を図るため、健康経営を積極的に推進しています。 (健康経営推進の目的・推進体制) 経営理念に示す「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という当社の使命を果たすためには、社員一人ひとりがその持てる力を最大限発揮することが大切であると考えています。その基盤となる心身の健康の保持・増進を図るため、2018年4月に当社の健康施策の全体方針となる「健康づくり指針」を制定するとともに、人事担当役員をトップとする健康経営推進体制を整備し、健康経営を積極的に推進しています。 (健康数値目標) 2024年度から、社員が豊かですこやかな人生を送るための基本的な生活習慣に着目し「食事」「運動」「睡眠」「適正飲酒」「禁煙」の5つの行動項目について新しい健康数値目標を設定しています。この5つの行動項目を継続的に実践することで、健康アウトカム指標の改善を目指します。各項目の具体的な目標は「④指標及び目標」に記載しています。 (具体的な取組み)・健康状態の把握、健康課題・推進施策の共有全社員対象のストレスチェック(法定を上回る項目数の実施)に加えて、新入社員や異動者、昇格者には当社独自の指標を追加したストレスチェックを実施し、高ストレス者には社内医療職による面談を実施しています。また各職場では、健康増進を推進する「ウェルネスリーダー」を1名以上指定しており、ウェルネスリーダーに対しては、健康経営の推進方針や健康数値目標の共有をはじめ、当社社員の健康課題や当社の推進施策を共有する会議を毎年実施しています。・健康経営のリテラシー向上や活動支援の取組み○ウェルネスセミナーの実施5つの行動項目などのテーマに沿った社内外の有識者によるセミナーや動画コンテンツの充実を図っています。 ○ウェルネスアワードの新設2024年度から、年間を通じて5つの行動項目や数値目標に対する優良な取組みを行った職場に対して表彰を行っています。 ○ウォーキングイベント「みんなで歩活」ジェイアールグループ健康保険組合にて実施しているウォーキングイベント「みんなで歩活」について、コラボヘルスの一環として全社で取組みを推進しています。 ・職場の活力向上プロジェクト社員の健康状態や労働環境を踏まえ、社内医療職の支援の下、各職場の安全衛生組織が中心となり、メンタルヘルス対策・生活習慣病対策の両面から、様々な自発的・継続的な取組みを行っています。この中で、健康診断やストレスチェックの集団分析結果等も有効に活用しています。 ③ リスク管理 「(1) サステナビリティ全般 ②リスク管理」に記載のとおりです。 ④ 指標及び目標 人材への取組みに関する指標及び目標は以下のとおりです。 なお、当社グループに属する全ての会社において同様の取組み、指標及び目標の設定が行われていないため、当社グループにおける記載が困難です。そのため、当社の指標及び目標として次のとおり記載しています。 a 人材育成 2025年度の主な実績は以下のとおりです。 (集合研修)・総合研修センターにおける集合研修の利用実績延べ約9,100人、約69,200人日、従業員一人当たりの年間教育時間28.0時間 (自己啓発)・社内通信研修(約30講座)の利用実績約3,700人 ・資格取得奨励金制度、社外通信研修修了奨励金制度等の利用者数、支援実績延べ約3,400人を対象に約2,600万円を支援 b 働きやすく、働きがいのある職場づくり(育児等支援の取組み)・育児目的休暇を含めた育児休業等の取得率(2025年度)女性102%、男性99% (女性活躍推進)女性活躍推進法に基づく行動計画に2021年4月から取り組んでいましたが、2026年3月に計画期間が終了しました。目標に対する実績は以下のとおりです。 〇女性活躍推進法に基づく行動計画(2021年4月~2026年3月の計画)1.女性の採用率を拡大します。  目標:新卒採用における女性の採用率を25%以上とする。  実績:27%(2025年度)2.女性の配置箇所を増やし、働き方に制約のある社員の活躍できる場を拡大します。  目標:女性の配置箇所を増やす。  目標:働き方に制約のある社員の活躍できる場を拡大する。3.女性管理職を増やします。  目標:女性の管理職(※)の人数を1.5倍以上(2020年度末比)にする。  ※「ライン課長」及び「課長より上位の役職(役員を除く)」にある社員  実績:2.0倍  目標:係長・助役クラス以上の女性の人数を1.5倍以上(2020年度末比)にする。  実績:1.6倍4.女性が能力を発揮しやすい職場風土の醸成と制度の充実を図ります。  目標:女性が能力を発揮しやすい職場風土を醸成する。  目標:仕事と育児の両立を支援するための制度の充実を図る。  目標:年次有給休暇取得率を80%以上にする。  実績:年次有給休暇取得率92%(2025年度)5.男性の育児参画を促します。  目標:男性の育児休職又は育児目的休暇の取得率を30%以上とする。  実績:99%(2025年度) 〇女性活躍推進法に基づく行動計画(2026年4月~2031年3月の計画)1.数値目標を設け、女性を着実に採用します。  目標:新卒採用における女性の採用率を25%以上とします。2.女性が能力を発揮しやすい職場風土の醸成、環境整備を進めます。  目標:女性が能力を発揮しやすい職場風土を醸成します。  目標:仕事と育児・介護等(ライフイベント)との両立を支援します。  目標:男女の別なく育児休職又は育児目的休暇の取得率を100%とします。  目標:年次有給休暇取得率を80%以上にします。  目標:女性の健康課題と仕事との両立を支援します。3.会社に定着し活躍する女性を増やします。  目標:女性の10年定着率(※)を男性の85%以上の水準とします。  ※10事業年度前及びその前後の年度に採用された社員の定着率4.女性の管理職を育成します。  目標:女性の課長クラス以上及び係長・助役クラス以上の人数を     それぞれ1.5倍以上(2025年度末比)にします。 (障がい者雇用)・障がい者雇用率目標:法定雇用率(2024年度:2.5% 2026年7月以降:2.7%)を上回る雇用率を維持実績:2.84%(2025年6月1日時点) (健康数値目標)行動項目内容当社現状(2025年度)当社目標(2024年度~2026年度)食事朝食を週5回以上76%85%運動①汗をかく運動を週2回以上②平均8,000歩/日以上60%(①or②)65%(①or②)睡眠睡眠で十分な休養がとれている73%75%適正飲酒適正な飲酒78%90%禁煙たばこを吸わない80%88%
主要な設備の状況 FY2026 / 約3,603字
2【主要な設備の状況】 当期末現在の主要な設備の状況は以下のとおりです。(1) 提出会社① 総括表セグメント帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計運輸業1,008,450277,2422,291,206(48,350)2,621,9156,198,81418,402不動産業36,277342,828(400)70379,811116 (注) 1 運輸業に供する土地とは、線路用地(面積29,976千㎡、帳簿価額1,319,442百万円)、停車場用地(面積9,051千㎡、帳簿価額787,929百万円)、工場用地、変電所用地等です。2 運輸業に供する建物とは、停車場建物、事務所、工場建物等です。3 運輸業に供する構築物とは、線路設備(軌道、高架橋、トンネル等)、電路設備(信号設備、電柱、トロリ線等)、諸構築物、停車場設備です。4 運輸業には、中央新幹線施設等(建設仮勘定、建物及び構築物、機械装置等、帳簿価額2,432,057百万円)が含まれています。5 「その他」は、建設仮勘定(運輸業2,421,452百万円、不動産業3百万円)、その他の有形固定資産(運輸業25,591百万円、不動産業83百万円)及び無形固定資産(運輸業174,870百万円、不動産業615百万円)の合計です。② 運輸業の主な設備の内訳a 線路及び駅の数線名区間営業キロ(km)複線単線の別駅数(駅)軌間(m)電圧(v)変電所数(箇所)東海道新幹線東京~新大阪552.6複線[7]101.435交流 25,00026東海道本線「熱海」~「米原」341.3複線821.067直流  1,50032 「大垣」~美濃赤坂5.0単線2〃〃- 「大垣」~「関ケ原」13.8単線-〃〃-御殿場線「国府津」~「沼津」60.2単線17〃〃4身延線「甲府」~「富士」88.4単線一部複線37〃〃4飯田線「豊橋」~「辰野」195.7単線一部複線92〃〃9武豊線「大府」~武豊19.3単線9〃〃2高山本線「岐阜」~「猪谷」189.2単線34〃--中央本線「塩尻」~「名古屋」174.8複線一部単線[1]37〃直流  1,50016太多線「多治見」~「美濃太田」17.8単線6〃--関西本線「名古屋」~亀山59.9単線一部複線17〃直流  1,5006紀勢本線「亀山」~「新宮」180.2単線39〃--名松線「松阪」~伊勢奥津43.5単線14〃--参宮線「多気」~鳥羽29.1単線9〃--合計―1,970.8―[8]405--99 (注) 1 「 」の駅は当該区間の駅数には含んでいません。2 駅数欄の[ ]は、外数で他線区との併設駅数を示しています。3 このほかに、鉄道・運輸機構から借り受けている城北線(営業キロ:11.2km)に係る鉄道施設を㈱JR東海交通事業に使用させています。b 車両数区分内燃機関車(両)内燃動車(両)電車貨車(両)保守用車(両)合計(両)電動車(両)制御電動車(両)制御車(両)付随車(両)新幹線2-1,872-266-149743,128在来線-201309221355152-3301,568合計22012,181221621152141,3044,696 c 車両施設 主な車両所、工場、車両区等は次のとおりです。区分所在地土地建物面積(㎡)帳簿価額(百万円)帳簿価額(百万円)[東海鉄道事業本部] 神領車両区愛知県春日井市179,737429257名古屋工場名古屋市中川区111,2391187,851大垣車両区岐阜県大垣市86,0831,105113美濃太田車両区岐阜県美濃加茂市78,52097251名古屋車両区名古屋市中村区68,90373597[新幹線鉄道事業本部] 東京仕業・修繕・交番検査車両所東京都品川区379,235226,0922,500浜松工場浜松市中央区346,06171,44712,730[静岡支社] 静岡車両区静岡市葵区56,392181430[関西支社] 大阪仕業・修繕・交番・台車検査車両所大阪府摂津市303,36189,4735,407名古屋車両所名古屋市中村区95,162100,020628 d 賃借資産 主な賃借資産は次のとおりです。賃借先賃借設備設備のうち賃借終了年度賃借料(百万円)土地(面積千㎡)建物(面積千㎡)鉄道・運輸機構城北線(勝川~枇杷島間11.2km)12712032年度4,063(注) 鉄道・運輸機構から借り入れている城北線については、あらかじめ国土交通大臣の認可を受けた賃借料を借り受けから40年間にわたり年2回支払うこととされています。この賃借料は、毎年、財産及び管理費の増減等により若干の変動はありますが、基本的な水準はほぼ変わりません。賃借料の額の基準は、鉄道・運輸機構法施行令第7条第1項により規定されています。また、当該鉄道施設の維持更新については、総額1億円以上の災害復旧工事を除き、当社が実施することとなっています。なお、国土交通大臣が指定する期間を経過した当該鉄道施設は、当該線区の建設費から既に支払った賃借料総額のうち建設費相当額を差し引いた残額を譲渡価額として譲渡を受けることができることとなっています。③ 不動産業の主な設備の内訳 主な賃貸施設等は次のとおりです。賃貸先所在地土地建物面積(㎡)帳簿価額(百万円)帳簿価額(百万円)JR東海不動産㈱静岡市駿河区ほか320,42018,384187ジェイアールセントラルビル㈱名古屋市中村区8,4511,69327,896㈱ジェイアール東海ホテルズ静岡市葵区ほか6,5264,2632,649 (2) 国内子会社① 運輸業の主な設備の内訳会社名(所在地)帳簿価額(百万円)従業員数(人)摘要建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計ジェイアール東海バス㈱(名古屋市中川区)3571,6051,069(44)1163,148262車両等(注) 「その他」は、その他の有形固定資産及び無形固定資産の合計です。② 流通業の主な設備の内訳会社名(所在地)帳簿価額(百万円)従業員数(人)摘要建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計㈱ジェイアール東海髙島屋(名古屋市中村区)14,365--2,29116,656862店舗等㈱JR東海リテイリング・プラス(名古屋市中村区)7,8225861,576(8)2,95812,9441,849支社、店舗等ジェイアール東海商事㈱(名古屋市中村区)23--34737063ソフトウェア等 (注) 「その他」は、建設仮勘定、その他の有形固定資産及び無形固定資産の合計です。③ 不動産業の主な設備の内訳会社名(所在地)帳簿価額(百万円)従業員数(人)摘要建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計ジェイアールセントラルビル㈱(名古屋市中村区)84,0372490(0)3,48387,77172駅ビル等JR東海不動産㈱(東京都港区)38,1302743,014(204)6,04687,218124賃貸施設等新横浜ステーション開発㈱(横浜市港北区)10,149-39(0)28110,47037駅ビル等東京ステーション開発㈱(東京都千代田区)4,757160-3845,30141高架下等名古屋ステーション開発㈱(名古屋市中村区)9,351-0(0)1,66711,01962高架下等ジェイアール東海関西開発㈱(京都市南区)2,847-1,630(0)3244,801108高架下等 (注) 「その他」は、建設仮勘定、その他の有形固定資産及び無形固定資産の合計です。    ④ その他の主な設備の内訳会社名(所在地)帳簿価額(百万円)従業員数(人)摘要建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計㈱ジェイアール東海ホテルズ(名古屋市中村区)2,6523280(1)1,9724,953909ホテル等㈱ジェイアール東海ツアーズ(東京都中央区)46--2,3302,377547ソフトウェア等㈱JR東海エージェンシー(東京都港区)329--264594270広告設備等日本車輌製造㈱(名古屋市熱田区)8,2864,82314,310(773)1,24328,6642,061製作所等ジェイアール東海建設㈱(名古屋市中村区)11012383(2)202708372支店等日本機械保線㈱(東京都港区)1,67574943(11)1982,892384事業所等JR東海テクノクリエイト㈱(名古屋市中村区)1,02750299(6)5071,8851,165支店、事業所等 (注) 「その他」は、建設仮勘定、その他の有形固定資産及び無形固定資産の合計です。
設備の新設、除却等の計画 FY2026 / 約2,679字
3【設備の新設、除却等の計画】(1) 重要な設備の新設等 当期末現在における、重要な設備の新設の計画は次のとおりです。 設備の新設のための資金については、自己資金を中心に、必要により社債及び借入により調達します。なお、中央新幹線の建設については、自己資金等のほか、財政投融資を活用した長期借入(総額3兆円)により調達した資金を充当します。 駅の橋上化や高架化等、自治体等の要請に基づく工事については、当該自治体等の負担金により行います。 ① 運輸業 ア.東海道新幹線、在来線(単位 百万円)項目計画額既支払額今後の所要額工事着手完成予定安全・安定輸送対策  東海道新幹線土木構造物大規模改修56,65514,10642,5492024年2月2029年3月 東海道新幹線脱線・逸脱防止対策114,58970,69943,8902019年11月2029年3月 駅天井地震対策13,26112,0541,2072016年9月2028年2月 プラットホーム上家耐震補強26,9945,94621,0482020年4月2034年3月 高架橋柱耐震補強等の在来線地震対策12,9814,0128,9692019年3月2029年3月 東海道新幹線降雨規制最適化への土木構造物対策11,000-11,0002026年3月2030年3月 東海道新幹線ATC装置取替等57,75347,15510,5982014年12月2031年9月 東海道新幹線周波数変換装置取替65,24212,33852,9042021年2月2042年2月 東海道新幹線地中送電線取替6,133866,0472024年6月2032年3月 東海道新幹線警報トロリ線摩耗検知システム更新等11,0125,3645,6482020年4月2031年3月 東海道新幹線列車無線更新等59,69541,71117,9842021年4月2030年2月 東海道新幹線車両への架線電圧維持機能の追加等13,60114213,4592024年5月2034年2月 東海道本線沼津駅付近高架化90,7622,55788,2052023年4月2042年3月 武豊線半田駅付近高架化21,1387,68513,4532017年9月2031年3月 名古屋車両区検修庫建替等6,2723,1323,1402021年7月2027年6月 在来線列車無線設備等取替24,2988,33815,9602018年7月2032年3月 東海道本線大谷川橋りょう等改築5,8601,0404,8202022年7月2030年9月 新幹線N700S車両新製等267,586107,738159,8482022年4月2030年3月 在来線385系量産先行車新製等5,0701,7823,2882023年5月2027年3月 在来線HC35形車両新製等23,700423,6962025年5月2031年3月営業設備・駅設備等整備  東海道新幹線上級クラス座席等整備59,1122,57556,5372024年2月2032年3月 エクスプレス予約システム更新・改修等52,60043,0189,5822024年1月2028年3月 東海道新幹線自動改札装置等取替8,791728,7192025年4月2033年3月 列車運行情報案内設備整備10,0405,5814,4592023年2月2030年3月 東海道本線刈谷駅改良10,7085,2075,5012019年8月2030年9月 東海道本線弥富駅他橋上化7,1382,3414,7972022年4月2030年12月 東海道新幹線可動式ホーム柵整備25,028-25,0282025年11月2033年3月 TOICAエリア拡大1,340501,2902024年6月2027年4月業務効率化  東海道新幹線車両の使用期間延伸に備えた機器更新等48,0304747,9832025年10月2034年3月 東海道新幹線車両全般検査・台車検査設備整備3,6561,6142,0422022年11月2028年11月  イ.中央新幹線 中央新幹線については、2014年10月に国土交通大臣から、土木構造物を中心とした品川・名古屋間の工事実施計画(その1)の認可を受け、2018年3月には、電気設備等を含む工事実施計画(その2)の認可を受けました。加えて、2023年12月には、駅・車両基地の建築工事や設備工事、車両等の工事実施計画(その3)及び変更の認可を受けました。これにより、品川・名古屋間の工事に必要な項目について全て認可されました。 工事実施計画(その3)及び変更において、品川・名古屋間の開業時期(工事の完了の予定時期)は2027年以降としました。同区間の工事費は、上記の工事実施計画(その3)及び変更の認可時点では7.04兆円でしたが、その後さらに工事を進める中で、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク (8) 超電導リニアによる中央新幹線」に記載のとおり、物価等高騰や難工事への対応等に伴い約4兆円増加し、11.0兆円となる見通しとなっています。なお、既支払額は2,336,138百万円です。 また、山梨リニア実験線設備更新等として、総工事費40,317百万円を計画しています。なお、工期は2024年8月から2031年3月を予定しており、既支払額は750百万円です。 ② 流通業(単位 百万円)項目計画額既支払額今後の所要額工事着手完成予定 ジェイアール名古屋タカシマヤ店舗改装 (㈱ジェイアール東海髙島屋)5,9001,8124,0882025年4月2027年度 ③ 不動産業(単位 百万円)項目計画額既支払額今後の所要額工事着手完成予定 JRセントラルタワーズ及びJRゲートタワーの 中央防災センターの設備更新 (ジェイアールセントラルビル㈱)14,4001,24813,1522025年4月2031年3月 京都地区ホテル建設  ・コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸  ・コートヤード・バイ・マリオット京都駅 (JR東海不動産㈱)32,34027,9614,3792022年7月2026年度 奈良地区ホテル建設  ・ホテル 寧 奈良 (JR東海不動産㈱)15,7406,6049,1362024年8月2030年度(注) コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸は2025年8月27日に開業しています。 ④ その他    該当事項はありません。 (2) 重要な設備の除却等  該当事項はありません。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2026 / 約5,106字
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】 当社は、経営の健全性、効率性及び透明性を確保し、企業の長期的な発展と継続的な企業価値の向上を図るため、以下のとおりコーポレート・ガバナンスの充実に努めています。 ① 企業統治の体制の概要等当社においては、事業内容、規模等を総合的に勘案し、以下のような企業統治の体制を採用しています。当社の取締役会は、提出日(2026年6月22日)現在、取締役11名(うち5名が社外取締役)で構成されており、議長は代表取締役会長が務めています。また、当社は監査役制度を採用しており、監査役会は、提出日(2026年6月22日)現在、監査役5名(うち4名が社外監査役)で構成されています。取締役会、監査役会の構成員については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (2) 役員の状況」に記載のとおりです。取締役会は、原則として月1回以上開催し、株主総会の招集及び議案などの法定事項はもとより、年度の事業計画である運営方針など経営上重要な事項について、施策の趣旨や進捗状況等を丁寧に説明し十分に審議の上、適法かつ適正に意思決定を行うとともに、取締役の業務執行状況を監督しています。なお、当事業年度における個々の取締役の出席状況については、次のとおりです。 役職氏名出席状況代表取締役会長金子 慎全13回中13回代表取締役社長丹羽 俊介全13回中13回代表取締役副社長武田 健太郎全13回中13回代表取締役副社長中村 明彦全13回中13回代表取締役副社長水野 孝則全13回中13回代表取締役副社長鈴木 広士全13回中13回取締役(社外)笠間 治雄全13回中13回取締役(社外)大島 卓全13回中13回取締役(社外)永野 毅全13回中13回取締役(社外)木場 弘子全13回中13回取締役(社外)ジョセフ・シュメルザイス全13回中13回(注) 取締役の人数及び各取締役の役職は、2026年3月31日時点のものを記載しています。 また、経営に関する重要な事項を審議する機関として、代表取締役社長が議長を務め、全ての常勤の取締役及び監査役並びに一部の執行役員を構成員とする経営会議を設置し、取締役会に先立って、より幅広く経営に関する事項を審議することで、その後に開催される取締役会における審議の充実を図っています。取締役会、経営会議をはじめとする重要な会議には監査役に出席を求め、審議過程から経営施策の適法性の確保に努めています。さらに、各取締役及び監査役による自己評価から取締役会全体の実効性について分析・評価を行い、その結果を踏まえ、取締役会の機能のさらなる充実に資する取組みを継続的に行っています。また、当社は、子会社等に対して必要な管理、指導を行うことで、適正な業務運営の確保に努めています。なお、役員の人事、報酬等の決定における客観性、透明性の向上を確保する観点から、独立社外取締役と代表取締役社長を構成員とする人事報酬委員会を設置しており、取締役会での決議に先立ち、全委員出席の下、当事業年度においては年2回審議を行っています。取締役会における人事、報酬等の決定に関する決議は、当委員会における審議内容を踏まえて行われています。当社は2003年5月に執行役員制度を導入していますが、当社を取り巻く経営環境の変化に適時・適切に対応するため、2012年6月から、より一層の取締役会における意思決定の迅速化及び審議の充実並びに取締役と業務執行を担う執行役員との役割分担のさらなる明確化を目的とした役員体制としています。※当社は、2026年6月23日開催予定の第39回定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役11名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されると、当社の取締役は11名(うち5名が社外取締役)、監査役は5名(うち4名が社外監査役)となります。また、当該定時株主総会の直後に開催が予定されている取締役会・監査役会の決議事項の内容(役職等)も含めた取締役会・監査役会の構成員については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (2) 役員の状況」のとおりです。監査役監査、内部監査、会計監査については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (3) 監査の状況」に記載のとおりです。 (図表)当社のコーポレート・ガバナンス体制② 企業統治に関するその他の事項a 内部統制システムの整備の状況当社は、取締役会において、内部統制基本方針につき、次のとおり決議しています。(内部統制基本方針)1 取締役及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制取締役会は、法定事項及び経営上重要な事項について十分に審議し、適法かつ適正に意思決定を行うとともに、取締役の業務執行状況を監督する。内部監査部門は、取締役、執行役員及び社員による業務執行が法令、定款及び社内規程に適合して行われているかについて、内部監査を行う。嘱託弁護士等の外部の専門家から、必要に応じてアドバイスを受ける体制を整え、業務運営の適法性の確保に努める。当社及び子会社等の業務運営に関して法令等に違反する行為を発見した場合に通報することができる内部通報制度を整備する。反社会的勢力との関係遮断のため、不当要求には一切応じず、対応統括部署を定め、外部の専門機関と緊密な連携関係を構築する等、必要な体制を整える。2 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制社内規程により、保存する必要のある文書を定め、対象となる文書について、適切に保存及び管理を行う。3 損失の危険の管理に関する規程その他の体制各部門の所管事項に関する意思決定については、その重要度に応じて上位の職位による承認、会議への付議など、定められた手続により適切に行う。また、鉄道運転事故防止に関して、鉄道安全推進委員会での審議を通じて、効果的な対策を強力に推進する。4 取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制社内規程により、各部門の分掌事項と職務権限を明確に定めるとともに、その課題と業務量に応じて適切な要員配置を行い、効率的な業務体制を整える。5 当社及び子会社等から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制 子会社等の取締役会は、法定事項及び経営上重要な事項について十分に審議し、適法かつ適正に意思決定を行うとともに、取締役の業務執行状況を監督する。子会社等における意思決定については、その重要度に応じて権限者による承認、会議への付議など、定められた手続により適切に行う。子会社等では、社内規程により、各部門の分掌事項と職務権限を明確に定め、効率的な業務体制を整える。当社は社内規程に基づき、子会社等と一定の重要事項について協議・報告を行う旨の協定を締結の上、必要な管理、指導を行う。当社の内部監査部門は、主要な子会社等の取締役、執行役員及び社員による業務執行が法令、定款及び社内規程に適合して行われているかについて、監査を行う。子会社等は、反社会的勢力との関係遮断のため、不当要求には一切応じず、対応統括部署を定め、当社や外部の専門機関と緊密な連携関係を構築する等、必要な体制を整える。6 監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する体制、その使用人の取締役からの独立性に関する事項及びその使用人に対する指示の実効性の確保に関する事項 監査役の職務執行を補助する者として、当社の社員から専任の監査役スタッフを置く。 監査役スタッフの人事について、人事部門は、事前に監査役の意見を聞く。7 取締役及び使用人が監査役に報告をするための体制その他の監査役への報告に関する体制取締役、執行役員及び社員は、当社または当社及びその子会社等から成る企業集団に著しい損害を及ぼすおそれのある事実を発見した場合及び当社またはその子会社等において法令・定款に違反する重大な事実を発見した場合は、社内規程に従って、遅滞なく監査役または監査役会に報告を行う。また、取締役、執行役員及び社員は、監査役または監査役会の求めに応じ、その職務の執行に関する事項について報告を行う。上記の報告を行った取締役、執行役員及び社員は、当該報告を行ったことを理由として不利な取扱いを受けない。 (内部統制基本方針)8 子会社等の取締役、監査役及び使用人が当社の監査役に報告をするための体制子会社等の取締役、執行役員及び社員は、当該子会社等に著しい損害を及ぼすおそれのある事実を発見した場合及び法令・定款に違反する重大な事実を発見した場合は、当該子会社等の社内規程に従って、遅滞なく当該子会社等の監査役に報告を行う。当該子会社等の監査役は、上記の事実について報告を受領した場合及び上記の事実を発見した場合は、当社の監査役に報告を行う。上記の報告を行った子会社等の取締役、監査役、執行役員及び社員は、当該報告を行ったことを理由として不利な取扱いを受けない。9 その他監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制取締役会への出席のほか、経営会議等の重要な会議に監査役の出席を求め、経営施策の審議過程からその適法性の確保に努める。内部監査部門は、監査役及び会計監査人との連携を深め、監査役監査の充実を図る。監査役の職務の執行について生ずる費用の支出等については、社内規程に従って適切に処理する。 b リスク管理体制の整備の状況 当社では、鉄道運転事故、労働災害及び災害を防止する観点から、本社、鉄道事業本部、支社及び各地区に「鉄道安全推進委員会」等を設置し、本社から現業機関に至るまで一貫した体制により安全対策の確立・推進を行っています。 また、事故や災害の発生など異常時に対しては、情報伝達の要となる指令組織を各鉄道事業本部において24時間体制で運営するとともに、事故や災害の規模・影響に応じて非常参集できる復旧即応体制を整えています。さらに、大規模災害等の異常時に備え、東海道新幹線において、総合指令所の代替機能を有する第2総合指令所を設置しています。c 子会社の業務の適正を確保するための体制整備の状況 当社グループとして経営方針等の意思統一を図り、一体となって事業に取り組むため、毎年、「JR東海グループ社長会」を開催しています。 また、当社は、子会社等に対して必要な管理、指導を行うとともに、主要な子会社等を対象に内部監査及び安全監査を実施して、適正な業務運営の確保に努めています。d 責任限定契約の内容の概要 当社は、会社法第427条第1項の規定により、社外取締役及び社外監査役との間に、会社法第423条第1項の責任を法令が規定する額に限定する契約を締結しています。e 役員等賠償責任保険契約の内容の概要当社は、保険会社との間で会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を締結しています。当該保険契約の被保険者の範囲は当社の取締役、監査役及び執行役員であり、被保険者は保険料を負担していません。当該保険契約により被保険者が負担することとなった法律上の損害賠償金及び争訟費用が填補されることとなります。ただし、被保険者の職務の執行の適正性が損なわれないようにするため、私的な利益または便宜の供与を違法に得たことなどに起因する場合には填補の対象としないこととしています。f 取締役の定数当社の取締役は20名以内とする旨定款に定めています。g 取締役の選任決議要件当社は、取締役の選任決議の要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨、また、その決議は累積投票によらない旨定款に定めています。h 剰余金の配当等の決定機関当社は、株主への機動的な利益還元及び資本政策の遂行を可能とするため、剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めがある場合を除き、取締役会の決議によって定めることができる旨定款に定めています。i 株主総会の特別決議要件当社は、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、株主総会の円滑な運営を目的として、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行う旨定款に定めています。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2026 / 約7,607字
② 戦略a 人材育成 社会情勢や経営環境が変化する中において、当社グループが社会的使命を果たし続けていく上で、最も重要な役割を担うのは人材であり、様々な経営環境の変化に対応できる、多様な知識と経験を持つ人材を育成しています。 当社グループの中核をなす鉄道事業は、社員一人ひとりが自分の役割を完遂するための強い心構えを持ち、高い技術力と確かな知識を身に付け日々の業務に真摯に取り組むとともに、各部門が連携して高いレベルで様々な専門技術が統合されることにより、初めてトータルとして安全かつ健全なシステムとして機能します。 このことから、当社では、特に鉄道の現業機関において「規律」「技術力」「一体感」の3つを人材育成の基本理念として掲げ、当社の社会的使命を長期にわたり安定的かつ十分に果たし続けるための人材育成に取り組んでいます。具体的には、各職場における日常的な仕事を通じて、業務知識や技術を学ぶ「職場内教育訓練(OJT)」を全ての教育訓練の基本とし、総合研修センター等で実施する「集合研修」と、社内・社外通信研修制度等で知識・技能を習得する様々な「自己啓発」により補完しています。 また、経営理念を高いレベルで実現するためには、社内外の様々な環境変化に対応しながら常に新しい価値を創造・提供することが必要です。このことから、多様な知識と経験を持ちながら変革・挑戦を担う自律的な人材を育成するための各種制度や研修を設けています。当社では鉄道の現業機関、オフィス部門を問わず、長期雇用を前提として、社員が必要な能力を備え、意欲をもってその能力を発揮できるよう、適切な人事運用も含めて、計画的な人材育成に取り組んでいます。 加えて、親会社であるJR東海とグループ各社が連携し、グループ全体で、優秀な人材の獲得、適材適所の人事運用、能力向上支援を実施しています。  主な取組みは次のとおりです。 (職場内教育訓練(OJT)) 当社では、例えば若手社員に対しては専門知識・技能習得を目的として「N-OJT」を実施しており、職場で一人前とされるために必要な項目と到達レベルを明示した「リスト」と個人ごとの育成計画、指導内容、指導結果を記録する「カルテ」を用いて、実務に習熟した社員から実際の業務を通じて、きめ細やかな指導育成を行っています。 (集合研修) 当社事業の根幹を支える「鉄道の担い手」に対する職能別研修や、職場の核となる人材を育成する公募型研修、役職等に応じて実施する階層別研修等を実施しています。これらの研修において鉄道で最も大切な安全意識の向上を図っているほか、各研修では対象者に応じて必要とされる知識・技術を習得させるカリキュラムを実施しています。また、グループ各社とも連携し、グループ会社向けの研修メニューの拡充や多能化・効率化に向けた教育等に取り組んでいます。 総合研修センターには、実物大の車両の訓練装置や、視線検知システムを用いた運転シミュレータ、VR技術を用いた訓練教材、本線と同等の設備を備えた訓練線等を配備し、安全意識や専門的な知識・技術を向上させる実践的な教育を行っています。 (自己啓発) 自己啓発についても、各種支援制度等を充実させ、意欲のある社員の能力開発を積極的に支援しています。当社では日常業務で必要となる専門知識や技能を体系的に習得できる社内通信研修(約30講座)を整備しているほか、業務に役立つ資格について資格取得時に受験料を支給する資格取得奨励金制度、eラーニングを含む社外の通信研修を修了した際に受講料半額相当を支給する社外通信研修修了奨励金制度等を設けており、多くの社員が活用しています。 (デジタル人材の育成) 経営体力のさらなる強化に向けて、「業務改革」と新しい発想による「収益の拡大」を推進するためには、AIを含め最新のICT等の技術を積極的に活用できる人材の育成とそれらを業務において最大限活用する社内文化の醸成が急務です。 当社では、全社員を対象にデジタルリテラシーの向上を図る「ICT全社員教育」やデジタル活用の推進役として期待する社員を育成する「デジタルリーダーアカデミー」、現業管理者や管理職向け教育などを通じて、DXに取り組む上での心構えや実践的なデジタル活用スキルを習得する教育を実施するとともに、高度データサイエンス人材育成講座などによる専門人材の育成にも取り組み、デジタル技術やデータを活用して業務の変革と新たな価値を創造する人材の育成を強化しています。また、階層別研修において、デジタル技術の動向と当社における活用可能性を考察するカリキュラムを実施しているほか、各職場でデジタル関係の講義と意見交換を行う「デジタル出張セミナー」やデジタル活用の好事例を共有する「ICT全社発表会」「生成AI活用コンペ」を実施しています。 加えて、グループ各社とも連携し、eラーニングの導入、データ分析やDX推進等の能力向上に努めています。 (マネジメント力の向上) 経営体力のさらなる強化を実現するため、当社ではそれぞれの組織を率いる管理者層の社員が、経営環境の変化に対応しながら、過去のやり方に捉われることなく挑戦を重んじ、成果を出すまで粘り強くやり抜くべく、力強く組織を牽引することが重要と認識しています。このため、管理者層のマネジメント力の向上を図るための教育機会を充実させています。具体的には、非現業部門の新任の課長代理級社員に対しては、360度フィードバックを実施することで自己を客観的に見つめてより深く理解する機会を設け、さらなる成長を促すとともに、現業部門では新任現場長講座を実施し、現場長経験者によるマネジメントの具体事例を踏まえた講義等を通じて実務的なマネジメント力の向上を図っています。また、課長級登用後の社員に対しては「経営職登用時研修」、部長級登用前の社員に対しては「経営人材育成プログラム」により、段階的にマネジメント力向上のための教育を実施し、広い視野・高い視座の下、組織を力強く牽引できる経営人材の育成を図っています。加えて、人事考課制度を活用して充実したフィードバックを行うことで、社員の成長やモチベーションの向上につなげていくために、考課者に対する考課者訓練を実施しています。 また、グループ会社においても、マネジメント層のさらなる育成と会社間の連携強化を目的としたグループ課長研修、グループ各社の将来を担う核となる人材の育成を目的としたグループ研修など、各種研修を実施しています。 これらの取組みを通じて、当社グループ全体で、組織の力を最大限に引き出し、成果を上げていく管理者層の育成を図っていきます。 (持続的成長につながるキャリア形成) 当社では、適材適所の人事運用に加え、公募型の研修や社会人向けセミナー・プログラムへの社員派遣などを通じて、社員の意欲と能力を高めるとともに、視野や社外人脈を広げるための機会を拡充しています。 また、意欲・能力ある社員を見出して適材適所の登用を実現するとともに、これを契機として社員各々の自己研鑽意欲や挑戦心を喚起することを目的として、2022年度より社内公募による人材登用を実施しているほか、2023年度からは同じく社内公募によるグループ内人事交流制度を開始しています。 (キャリア採用) 中央新幹線の建設において即戦力として期待できる人材や、経営体力のさらなる強化に向けて多様な価値観・経験を持つ人材を確保するため、キャリア採用を実施しています。加えて、少子高齢化や転職市場の流動性の高まりを受けて、人材獲得競争が激化する中で、新卒採用に加えてキャリア採用においても優秀な人材を獲得していくため、2025年度からはこれまでの経験を問わず社会人経験のある多様な方のキャリア採用を実施しています。 (グローバル人材の育成) 企業を取り巻く経済・社会環境のボーダーレス化がますます進み、複雑化する中で、将来の経営を担い、国際社会においても通用する人材を育成することを目的に、当社では、全額社費負担による海外留学制度を設けています。また、社員を海外の企業等に派遣して先端技術等の調査に当たらせ、調査結果を当社事業に役立たせることを目的に、海外調査派遣制度を設けています。これらの制度は公募制であり、幅広い職種から意欲ある社員を募ることで、これからの社業の推進や組織の変革に寄与する人材を戦略的に育成しています。 (新規事業等の専門人材の採用・育成) 新規事業開発など、専門性を磨くことで質の高いアウトプットが期待できる事業領域については、適性の高い人材を見出し、事業推進本部やグル―プ会社を中心に人事運用を行うことで、専門性のある人材を育成しています。また、まちづくりや不動産開発のプロジェクトリーダーとなる即戦力を対象としたキャリア採用の実施や、JR東海MARKET内に設けた求職・求人ポータルサイト「Be Our Crew」による、グループの知名度を活かした採用活動を展開しています。 b 働きやすく、働きがいのある職場づくり 公共性の高いオープンなサービスを提供する当社グループは、多様なお客様に喜ばれるサービスを提供し続ける使命を担っています。お客様の多様なニーズに応え続けるためには、多様なバックグラウンドを持つ社員一人ひとりがその能力をいかんなく発揮する必要があります。社員一人ひとりが、働きやすく、働きがいを感じられる職場をつくることで、個々のアウトプットを引き出し、組織の成果の最大化を図っています。  主な取組みは次のとおりです。 (育児等支援の取組み) 当社では、全ての社員が仕事と育児・介護を両立させ、意欲や働きがいをもって長きにわたり活躍するため、各種制度の一層の充実に努めてきており、多くの制度が法律の定めを上回る水準となっています。例えば、産前休業、育児休業、介護休業は法定の期間よりも長く取得することができます。特に、育児休業等に関しては、取得率の維持・向上を目指すため、計画を定めて取り組んでいます。 また、仕事と子育ての両立を支援するため、非現業と一部の現業機関の社員を対象としたフレックスタイム制や、現業機関等において小学6年生以下の子を養育する社員が月に複数日の無給休暇を取得できる「短日数勤務制度」等、より柔軟に働くことができる勤務制度を整備しているほか、企業主導型保育園の利用斡旋やベビーシッター等の利用時に給付する「子育て支援補助金」等、各種の福利厚生制度を導入しています。さらに、2024年4月からは育児休職の取得期間が昇格試験の受験資格に影響を与えないように制度を改めています。直近では、2025年7月から、子育て世代・介護世代の支援として、子ども手当の増額や「介護のための短日数勤務制度」を新設し、社員がより一層やりがいを持ちつつ安心して長く働ける環境を整備しました。 加えて、育児や介護等を理由に退職した場合において、一定の条件を満たした時に再雇用を行う制度や、勤務地域限定の社員が希望した場合には地域を跨いで異動ができる「エリア・チェンジ制度」等も整えており、ライフステージに応じて、社員が能力を発揮できるような環境づくりを進めています。 (女性活躍の推進) 当社では、社員が働きがいをもって十分に能力を発揮できる職場づくりのための取組みとして、女性活躍推進に力を入れています。男女雇用機会均等法等の趣旨を踏まえ、採用・配置等、人事面の取扱いは男女の区別なく行っており、現在女性社員は、事務・技術といった部門を問わず様々な職場で活躍しており、オフィス部門の業務、駅のフロント業務、新幹線・在来線の車掌・運転士業務、病院の看護業務をはじめ、広範な業務に従事しています。鉄道事業では、その業務の特性上、いわゆる深夜労働(22時から翌日5時に係る時間帯の労働)が不可欠ですが、当社発足時の労働基準法では、一部の限定的な職種を除き、女性の深夜労働は原則として禁止されていました。そのため、1996年末における当社の女性社員の割合は、わずか1.3%にとどまりました。その後、1997年の労働基準法改正を受け、本格的に女性社員の採用を開始し、2025年度末時点で女性社員数は2,504人(全社員に占める割合は13.5%)と大幅に増加しています。2021年には当社で初めて女性が執行役員に、2022年には取締役、2024年には監査役に就任したほか、部長・課長等、多方面で女性が活躍しています。 これまでも多様かつ柔軟な働き方を実現するための各種制度の充実に積極的に取り組んできましたが、これに加えて2020年7月に立ち上げた人事部長直轄の「女性活躍推進プロジェクト」の主導の下、これまで以上に男女を問わず全ての社員が仕事と子育てを両立させ、働きがいをもって十分に能力を発揮できる会社とすべく、2021年4月から取り組む女性活躍推進法に基づく行動計画を策定しました。 この行動計画では、新卒採用における女性の採用率を25%以上とする、女性の管理職の人数を1.5倍以上(2020年度末比)にする、といった数値目標を掲げました。 また、2024年からは新たに女性活躍推進担当役員を配置し、計画期間が終了する2026年3月までに、多様な全ての社員が働きやすく働きがいをもって十分に能力を発揮し活躍するための制度・環境の整備と風土の醸成を目指して全社的に取組みを推進した結果、目標を達成しました。 なお、現在は、これらの内容に「女性の健康課題と仕事との両立支援」及び「女性の定着率」に関する項目を追加し、2026年4月から2031年3月までの5年間を計画期間とする新たな行動計画を策定の上、取組みを推進しています。 (障がい者雇用) 当社グループでは、多様な人材活用や企業の社会的責任の観点から、障がいのある方の雇用促進に積極的に取り組んでおり、個別の障がいの程度等に配慮しながら、事務部門や現業部門を含めて幅広く適材適所に配置しています。また、「障害者雇用の促進等に関する法律」に基づく特例子会社である㈱ジェイアール東海ウェルでは、2006年10月の設立以降、事業拡大を進めており、現在では、当社グループ内の印刷業務・封入封緘業務、当社のオフィスサポート業務、文書電子化業務、被服管理業務、及び社員の福利厚生や健康管理の増進を目的としたヘルスケア業務を行っています。 今後も、改正障害者雇用促進法の趣旨に基づき、募集・採用の場面で差別を行わないことはもちろん、採用後も障がいによる制約に配慮しつつ、個人の能力を有効に発揮してもらうべく就労環境の整備を適切に進めていきます。 (自律的で生産性の高い働き方を推進するための制度や働きがいのある職場環境の整備) 社員が、繁閑に応じた効率的な働き方やライフイベントにおける多様な働き方を選択し、生産性の高い働き方ができるようにすることを目的として、当社では、非現業と一部の現業機関を対象にフレックスタイム制を導入しています。また、社員がより高いパフォーマンスを自律的に発揮できる環境を整え、生産性を向上させることを目的として、2024年1月から、非現業社員を対象に「スマートワーク」という新しい働き方を導入し、東海道新幹線の全区間で新幹線通勤を可能とするとともに、新幹線等での通勤時執務、リモートワークの拡大、フレックスタイム制の柔軟化を実施しました。 また、定期的な1on1ミーティング等を通じて、社員の業務やキャリア、働き方など様々な観点でのコミュニケーションを充実させることに加え、社員に対して、人事考課における評価項目と人事考課の結果を明らかにして、成長に向けたフィードバックを充実させるほか、エンゲージメント調査の結果を活用した取組みを行う等、社員が働きがいを感じ、意欲・能力を向上させることができる職場づくりに注力しています。 c 健康経営の推進 社会的使命を将来にわたって果たしていく上での基盤となる社員の健康保持・増進を図るため、健康経営を積極的に推進しています。 (健康経営推進の目的・推進体制) 経営理念に示す「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という当社の使命を果たすためには、社員一人ひとりがその持てる力を最大限発揮することが大切であると考えています。その基盤となる心身の健康の保持・増進を図るため、2018年4月に当社の健康施策の全体方針となる「健康づくり指針」を制定するとともに、人事担当役員をトップとする健康経営推進体制を整備し、健康経営を積極的に推進しています。 (健康数値目標) 2024年度から、社員が豊かですこやかな人生を送るための基本的な生活習慣に着目し「食事」「運動」「睡眠」「適正飲酒」「禁煙」の5つの行動項目について新しい健康数値目標を設定しています。この5つの行動項目を継続的に実践することで、健康アウトカム指標の改善を目指します。各項目の具体的な目標は「④指標及び目標」に記載しています。 (具体的な取組み)・健康状態の把握、健康課題・推進施策の共有全社員対象のストレスチェック(法定を上回る項目数の実施)に加えて、新入社員や異動者、昇格者には当社独自の指標を追加したストレスチェックを実施し、高ストレス者には社内医療職による面談を実施しています。また各職場では、健康増進を推進する「ウェルネスリーダー」を1名以上指定しており、ウェルネスリーダーに対しては、健康経営の推進方針や健康数値目標の共有をはじめ、当社社員の健康課題や当社の推進施策を共有する会議を毎年実施しています。・健康経営のリテラシー向上や活動支援の取組み○ウェルネスセミナーの実施5つの行動項目などのテーマに沿った社内外の有識者によるセミナーや動画コンテンツの充実を図っています。 ○ウェルネスアワードの新設2024年度から、年間を通じて5つの行動項目や数値目標に対する優良な取組みを行った職場に対して表彰を行っています。 ○ウォーキングイベント「みんなで歩活」ジェイアールグループ健康保険組合にて実施しているウォーキングイベント「みんなで歩活」について、コラボヘルスの一環として全社で取組みを推進しています。 ・職場の活力向上プロジェクト社員の健康状態や労働環境を踏まえ、社内医療職の支援の下、各職場の安全衛生組織が中心となり、メンタルヘルス対策・生活習慣病対策の両面から、様々な自発的・継続的な取組みを行っています。この中で、健康診断やストレスチェックの集団分析結果等も有効に活用しています。
事業の内容 FY2026 / 約699字
3【事業の内容】 当社グループの営んでいる主要な事業内容は次のとおりです。 なお、次の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一です。 (1) 運輸業 東海道新幹線及び東海地方の在来線における鉄道事業のほか、バス事業等を営んでいます。 [主な関係会社]  当社、ジェイアール東海バス㈱ (2) 流通業 JRセントラルタワーズにおいて百貨店業を営むほか、駅構内等における物品の販売等を行っています。 [主な関係会社]  ㈱ジェイアール東海髙島屋、㈱JR東海リテイリング・プラス、ジェイアール東海商事㈱ (3) 不動産業 駅ビル等不動産賃貸事業のほか、不動産分譲事業を営んでいます。 [主な関係会社]  当社、ジェイアールセントラルビル㈱、JR東海不動産㈱、新横浜ステーション開発㈱、  東京ステーション開発㈱、名古屋ステーション開発㈱、ジェイアール東海関西開発㈱ (4) その他 当社沿線等におけるホテル業のほか、旅行業、広告業等を営んでいます。 また、鉄道車両等の製造、各種設備の保守・検査・修繕等を行っています。 [主な関係会社]  ホテル・サービス業 ㈱ジェイアール東海ホテルズ、㈱ジェイアール東海ツアーズ、               ㈱JR東海エージェンシーその他       日本車輌製造㈱、ジェイアール東海建設㈱、日本機械保線㈱、               JR東海テクノクリエイト㈱、新生テクノス㈱以上に述べた事項及び当社の主な関係会社の概要図は次のとおりです。(注) ※印は持分法適用の関連会社を示しています。
事業等のリスク FY2026 / 約9,834字
3【事業等のリスク】 当社グループの事業その他のリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を記載しています。ただし、以下は当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在します。係るリスク要因のいずれによっても、投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。 (1) 事業に係る法律関連事項① 鉄道事業法(昭和61年法律第92号) 鉄道事業者は、本法の定めに従い、営業する路線及び鉄道事業の種別ごとに国土交通大臣の許可を受けなければならない(第3条)とともに、鉄道事業を休廃止しようとするときは、事前に国土交通大臣に届け出なければならないこととされています(第28条、第28条の2)。旅客の運賃及び料金の設定・変更については、原則としてその上限額について国土交通大臣の認可を受けなければならないこととされています(第16条)。 これらの法的規制が変更された場合には、規制を遵守するための費用の増加や事業活動の制限により、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 ② 旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律の一部を改正する法律(平成13年法律第61号) 東日本旅客鉄道株式会社、東海旅客鉄道株式会社及び西日本旅客鉄道株式会社(以下「本州旅客会社」という。)をJR会社法の適用対象から除外するための措置等を講じたJR会社法改正法が2001年12月1日から施行され、本州旅客会社はJR会社法の適用対象から除外されました。 なお本法附則において、国土交通大臣は、国鉄改革の経緯を踏まえ、利用者の利便の確保等を図るため、本州旅客会社及び本州旅客会社の鉄道事業の全部又は一部を譲受・合併・分割・相続により施行日以後経営する者のうち国土交通大臣が指定する者(以下「新会社」という。)がその事業を営むに際し当分の間配慮すべき事項に関する指針(以下「指針」という。)を公表するものとされ(附則第2条)、当該指針は2001年12月1日より適用となりました(平成13年国土交通省告示第1622号)。その主な内容は以下のとおりです。・会社間(新会社の間又は新会社と北海道旅客鉄道株式会社、四国旅客鉄道株式会社、九州旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社との間をいう。以下同じ。)における旅客の運賃及び料金の適切な設定、鉄道施設の円滑な使用その他の鉄道事業に関する会社間における連携及び協力の確保に関する事項・国鉄改革実施後の輸送需要の動向その他の新たな事情の変化を踏まえた現に営業している路線の適切な維持及び駅その他の鉄道施設の整備に当たっての利用者の利便の確保に関する事項・新会社がその事業を営む地域において当該事業と同種の事業を営む中小企業者の事業活動に対する不当な妨害又はその利益の不当な侵害を回避することによる中小企業者への配慮に関する事項 国土交通大臣は、指針を踏まえた事業経営を確保するため必要があると認めるときは新会社に対して指導及び助言をすることができ(附則第3条)、さらに、新会社が正当な理由なく指針に沿った事業経営を行っていないと認めるときなどは必要な措置をとるべき旨を勧告及び命令することができるとされています(附則第4条)。 なお、当社はこれまでも指針に定められた事項に沿った事業運営を行ってきており、この指針は今後の当社の事業運営に大きな影響を及ぼすものではないと考えています。 (2) 運賃及び料金の設定又は変更 鉄道運送事業者が旅客の運賃及び新幹線特急料金(以下「運賃等」という。)の上限を定め、又は変更しようとする場合、国土交通大臣の認可を受けなければならないこととなっており(鉄道事業法第16条第1項)、認可に当たっては、鉄道事業者の申請を受けて、国土交通大臣が、能率的な経営の下における適正な原価に適正な利潤を加えたものを超えないもの(以下「総括原価」という。)であるかどうかを審査して認可することとなっています(鉄道事業法第16条第2項)。また、認可を受けた上限の範囲内での運賃等の設定・変更又は在来線特急料金等その他の料金の設定・変更は、事前の届出で実施できることとなっています(鉄道事業法第16条第3項及び第8項)。その場合でも、国土交通大臣は、届出された運賃又は料金が、以下に該当すると認めるときは、期限を定めてその運賃又は料金を変更すべきことを命じることができるとされています(鉄道事業法第16条第9項)。 ・特定の旅客に対し不当な差別的取扱いをするものであるとき ・他の鉄道運送事業者との間に不当な競争を引き起こすおそれがあるものであるとき これらの手続きが変更される場合や、何らかの理由により手続きに基づいた運賃又は料金の変更を機動的に行えない場合には、当社グループの収益に影響を与える可能性があります。 また、当社の場合、鉄道事業法第16条第2項の定めにより、運賃等の改定が難しい状況ですが、引き続き、収入の確保と効率化を進め、能率的な経営に努めます。その上で、鉄道の競争環境の変化や物価上昇に伴う費用の増加等、当社の経営環境が大きく変化する中、将来にわたって輸送機関としての使命を果たし、より良いサービスを提供し続けるため、引き続き、関係箇所に対して、柔軟・簡便な運賃等の設定が可能となるよう働きかけます。<国土交通省の考え方> 運賃等の改定に関し、国土交通省からは、次のような考え方が示されています。a 鉄道事業の運賃等の上限の改定に当たっては、鉄道事業者の申請を受けて、国土交通大臣が、総括原価を超えないものであるかどうかを審査して認可することとなっている(鉄道事業法第16条第2項)。なお、原価計算期間は3年間とする。b 総括原価を算定するに当たっては、他の事業を兼業している場合であっても鉄道事業部門のみを対象として、所要の株主配当を含めた適正な利潤を含む適正な原価を算定することとなっている。また、通勤・通学輸送の混雑等を改善するための輸送力の増強、旅客サービス向上等に関する設備投資計画の提出を求め、これについて審査を行い、必要な資本費用については原価算入を認めているところである。c 総括原価を算定する方法としては、当該事業に投下される資本に対して、機会費用の考え方による公正・妥当な報酬を与えることにより資本費用(支払利息、配当等)額を推定するレートベース方式を用いる方針であり、総括原価の具体的な算定は以下によることとしている。総括原価=営業費等(注1)+事業報酬・事業報酬=事業報酬対象資産(レートベース)×事業報酬率・事業報酬対象資産=鉄道事業固定資産+建設仮勘定+繰延資産+運転資本(注2)等・事業報酬率=自己資本比率(注3)×自己資本報酬率(注4)+他人資本比率(注3)×他人資本報酬率(注5) (注) 1 鉄道事業者間で比較可能な費用について、経営効率化を推進するため各事業者間の間接的な競争を促す方式(ヤードスティック方式)により、比較結果を毎事業年度終了後に公表するとともに、原価の算定はこれを基に行うこととしている。2 運転資本=営業費及び貯蔵品の一部3 自己資本比率は30%、他人資本比率は70%4 自己資本報酬率は、公社債応募者利回り及び全産業の自己資本利益率の過去5年平均(年数については、直近に急激な景気動向の変化があった場合等は、合理的と認められる範囲で適切に設定する。(注5)において同じ)を基に、以下の算定式により算定する。ただし、全産業の自己資本利益率が公社債応募者利回りを下回る場合には、公社債応募者利回りによる。なお、公社債利回り実績値は国債(10年もの)、地方債、政府保証債の平均の過去5年平均とし、βはTOPIXの変化率と鉄道会社の株価変化率の共分散をTOPIXの変化率の分散で除したものとする。  自己資本報酬率=公社債利回り実績値+β×(全産業(陸運業を除く)平均自己資本利益率          -公社債利回り実績値)5 他人資本報酬率は、法定債務を除き、債務実績利子率のJR旅客会社のうち北海道旅客鉄道株式会社及び四国旅客鉄道株式会社を除くグループ平均の過去5年平均とする。d なお、認可した上限の範囲内での運賃等の設定・変更又はその他の料金の設定・変更は、事前の届出で実施できることとなっているが、国土交通大臣は、届出された運賃又は料金が、以下に該当すると認めるときは、期限を定めてその運賃又は料金を変更すべきことを命じることができるとされている(鉄道事業法第16条第9項)。・特定の旅客に対し不当な差別的取扱いをするものであるとき・他の鉄道運送事業者との間に不当な競争を引き起こすおそれがあるものであるとき (3) 競合等 当社グループは、鉄道事業において、航空会社及び他の鉄道会社、自動車、バス等の対抗輸送機関と競合しているほか、鉄道以外の事業においても、既存及び新規の事業者と競合しています。特に、当社グループの主力事業である東海道新幹線においては、航空会社との間で、空港の発着枠の拡大、さらには空港と都市中心部とのアクセス改善等、航空機による移動の利便性向上等に起因した競争に直面しています。また、近年はリモートワークやWeb会議が浸透しており、今後も鉄道のご利用に影響を与える可能性があります。 さらに、当社グループの事業は、日本経済の情勢とりわけ主な営業エリアである首都圏、中京圏、近畿圏における景気動向等の影響を受けます。 したがって、既存及び新規の事業者との競合のほか、物価・金利・為替の動向や国際情勢の影響を受けて生じる国内経済の変化、少子高齢化等に伴う将来的な人口動態が、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 以上のような競合等に対しては、安全・安定輸送を確保しつつ、新幹線においては、一部時間帯において「のぞみ」を1時間に最大13本運転するダイヤの活用による需要にあわせた弾力的な列車設定、N700Sの投入及び「EXサービス」のさらなるご利用拡大等に取り組むとともに、在来線においては、新型特急車両385系量産先行車の走行試験やハイブリッド形式の新形式普通車両HC35形の設計を進めるなど、さらなる輸送サービスの充実に向けて取り組みます。(4) 長期債務 1987年の会社設立に際し、当社は、日本国有鉄道改革法(昭和61年法律第87号)に基づき、国鉄の長期債務のうち3,191億円を承継しました。さらに、当社は、新幹線鉄道に係る鉄道施設の譲渡等に関する法律(平成3年法律第45号)に基づき、東海道新幹線に係る鉄道施設(車両を除く。)を1991年10月1日、新幹線鉄道保有機構(以下「保有機構」という。)より5兆956億円で譲り受け、このうち4兆4,944億円については25.5年、6,011億円については60年の元利均等半年賦により鉄道整備基金に支払うことに関して、保有機構との間に契約を締結し、その譲渡価額を鉄道施設購入長期未払金として計上しました。なお、4兆4,944億円については、2017年1月に支払を完了しています。(注) 保有機構は1991年10月1日に解散し、その一切の権利及び義務は鉄道整備基金に承継されました。さらに鉄道整備基金は1997年10月1日に解散し、その一切の権利及び義務は運輸施設整備事業団に承継され、運輸施設整備事業団は2003年10月1日に解散し、その一切の権利及び義務は法律により国が承継する資産を除き、鉄道・運輸機構に承継されました。 また、2016年11月に、中央新幹線の建設の推進のため、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法施行令(以下「鉄道・運輸機構法施行令」という。)に基づき、財政投融資を活用した長期借入の申請を鉄道・運輸機構に対して行い、2017年7月までに、長期、固定かつ低利の中央新幹線建設長期借入金について、総額3兆円の借入を行い、金利上昇リスク、資金調達リスク、償還リスクを低減しました。 これらを含めた連結長期債務残高は、当期末現在で4兆7,684億円、そのうち中央新幹線建設長期借入金を除いた長期債務残高は1兆7,684億円となっており、当期の支払利息は787億円となっています。 今後の金利動向により調達金利が変動する場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 引き続き、調達手段の多様化や低利かつ安定的な資金の確保に努めます。 (5) 自然災害等 当社グループの事業、特に東海道新幹線をはじめとする鉄道事業については、地震・豪雨・台風・火山の噴火等の自然災害、テロの発生、感染症の流行等により大きな影響が生じ、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 なお、鉄道インフラについて当社は、安全の確保は最優先の課題であるとの認識の下、会社発足以来、自然災害等への対策に積極的に取り組んでいます。具体的には、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災等における他社線の被災状況等を踏まえて、東海道新幹線の橋脚及び高架橋柱について必要な箇所の耐震補強を完了し、盛土の耐震補強は協議案件と関係する一部の箇所を除き完了しました。そのほか、脱線防止ガードの全線への敷設をはじめとする脱線・逸脱防止対策等も積極的に進めています。在来線においても、構造物等の耐震補強や盛土補強、落石対策等を継続的に実施しています。また、豪雨に対しては、継続的にコンクリート被覆による盛土の強化等を行ってきており、近年激しさを増していることを踏まえて、さらに安全性を向上させるための取組みを進めています。さらに、感染症の流行時には、お客様及び社員への感染拡大防止を徹底しながら十分な輸送力の確保に努めるなど、鉄道事業への影響を最小限のものとするための取組みを行うこととしています。 (6) 安全対策 当社グループの事業、特に東海道新幹線をはじめとする鉄道事業については、仮に列車の運行により事故が発生した場合、大きな損害が生じ、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 当社は、安全の確保は最優先の課題であるとの認識の下、ソフト・ハード両面にわたり、会社発足当初から安全に関する取組みを積極的に進めています。 ソフト面の取組みとしては、規程・マニュアル類を常に整備するとともに教育訓練を徹底し、社員自らが能力を高める職場風土の構築に努めることにより、社員一人ひとりが知識・技能を身につけ、規律と使命感をしっかり持って業務を遂行するように取り組んでいます。また、当社の総合研修センターにおいて、グループ一体として、安全に主眼を置いた社員教育の一層の充実に取り組んでいます。 一方、ハード面においては、保安・防災対策を一層進めているほか、車両・軌道・電気設備の維持・更新等を積極的に推進しています。新幹線においては、新ATC(自動列車制御装置)システムや新型車両を導入するなど、安全の確保のため、必要な設備投資を積極的に行っています。また、在来線においても、全線でATS-PT(パターン照査式自動列車停止装置)を導入するなど、より一層の安全性向上に努めています。 これらの結果、当期の鉄道運転事故件数(30件)は会社発足初年度である1987年度(60件)と比較して大幅に減少しました。 (7) コンピュータシステム・顧客個人情報保護 当社グループは、現在、鉄道事業や鉄道以外の事業における様々な業務分野で、多くのコンピュータシステムを用いています。また、当社グループと密接な取引関係にある他の旅行会社や鉄道情報システム㈱等においても、コンピュータシステムが重要な役割を果たしています。したがって、サイバー攻撃や自然災害、人為的ミス等によってこれらのコンピュータシステムの機能に重大な障害が発生した場合、当社グループの業務運営に影響を与える可能性があります。また、コンピュータウイルスへの感染や人為的不正操作等によりコンピュータシステム上の顧客個人情報が外部に流出した場合等には、当社グループが提供する様々なサービスへの影響を通じて、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 当社グループでは、障害対策として、日常より最新の技術動向等を勘案しながら自社システムのセキュリティ機能の向上を図るとともに、関係する社員の教育・訓練等を充実させ、万一障害が発生した場合においても、その影響を最小限のものとするよう、速やかな初動体制及び復旧体制の構築等に努めています。 また、個人情報保護対策として、社内の管理体制を整えるとともに、社内規程やマニュアルを整備し、社員に周知徹底をしています。さらに、顧客個人情報へのアクセス権限を限定し、システムセキュリティを強化するなど、個人情報の厳正な管理・保護に努めています。 (8) 超電導リニアによる中央新幹線 当社は、健全経営と安定配当を堅持しながら、自己負担により、超電導リニアによる中央新幹線計画を進めています。中央新幹線計画を進める目的、必要性等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 中長期的な会社の経営戦略」に記載のとおりです。 当社は中央新幹線計画について、2007年12月に第一局面としての名古屋市までの推進を、さらには、2010年4月に大阪市までの営業主体等の指名に同意する意思があることを表明するに当たり、それぞれの時点で合理的と考えられる前提条件を置いて検討を行い、路線建設を自己負担で推進しても、健全経営の確保が十分に可能であると判断し、必要な対応を進めることを決定しました。 また、2007年12月には、全幹法の適用により設備投資の自主性や経営の自由など民間企業としての原則が阻害されることがないことを確認するため、法律の適用に係る基本的な事項を国土交通省に照会し、翌年1月にその旨の回答を得ました。 その後、全幹法の手続きが進み、国土交通大臣の諮問に係る審議を行ってきた交通政策審議会の答申を受け、2011年5月、国土交通大臣は、当社の同意を得た上で、当社を東京都・大阪市間の営業主体等に指名しました。続いて、当社の同意を得て整備計画を決定し、当社に建設の指示を行いました。 これを受けて当社は、第一局面として進める東京都・名古屋市間において、環境影響評価法の手続きを進め、2014年8月に、最終的な環境影響評価書(以下「評価書」という。)を国土交通大臣及び関係自治体の長に送付するとともに、公告しました。また、最終的な評価書の送付と同日に、国土交通大臣に対し、土木構造物を中心とした品川・名古屋間の工事実施計画(その1)の認可申請を行い、2014年10月に認可を受け、その後工事を開始しました。 品川・名古屋間の総工事費については、工事実施計画(その1)及び2018年3月に認可を受けた電気設備等を含む同(その2)の段階において、5.52兆円と見込んでいましたが、2021年4月に、難工事への対応、地震対策の充実、発生土活用先の確保等に伴い7.04兆円に増加する見通しとなり、2023年12月に、総工事費を7.04兆円とした、駅・車両基地の建築工事や設備工事、車両等の工事実施計画(その3)及び変更の認可を受けました。その後さらに工事を進める中で、2025年10月に、物価等高騰や難工事への対応等に伴い総工事費が11.0兆円に増加する見通しとなり、これを受け、一定の前提を置いて試算した結果、工事資金を確保し、健全経営と安定配当を堅持できることを確認しました。 品川・名古屋間の開業時期(工事の完了の予定時期)については、工事実施計画(その1)及び同(その2)において、2027年として認可を得ました。一方、南アルプストンネル静岡工区においては、トンネル掘削工事に着手できていない状況です。このため、2027年の開業は困難であり、新たな開業時期を見通すことができない状況を踏まえ、2023年12月に、工事の完了の予定時期を2027年以降とした工事実施計画(その3)及び変更の認可を受けました。その後、2024年3月に開催された国土交通省の「第2回リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議」で、静岡工区の工事計画を示し、静岡工区が品川・名古屋間の開業の遅れに直結しており、2027年の開業は実現できない旨を説明しました。引き続き、静岡工区のトンネル掘削工事の早期着手、さらには品川・名古屋間の早期開業に向けて取り組みます。 名古屋・大阪間については、品川・名古屋間と同様に、工事に着手する前段の環境影響評価法の手続きの中でルートの絞り込みや駅位置の選定を行い、工事費等を精査した上で、工事実施計画の認可申請を行います。これらは品川・名古屋間の開業が近づいた際に行う計画ですが、その時点で合理的と考えられる前提条件の下で健全経営と安定配当を堅持できることを確認した上で工事を進めます。 大阪までの全線開業については、2010年4月に大阪市までの営業主体等の指名に同意する意思があることを表明するに当たり実施した長期試算見通しにおいて、品川・名古屋間の開業後、大阪への工事に着手するまでに必要となる経営体力回復期間を設けることなどを前提として試算を行った結果、開業時期は2045年となりました。その後、政府からの提案を受け、鉄道・運輸機構から財政投融資を活用した総額3兆円の長期借入を行ったことを踏まえ、経営の自由及び投資の自主性を確保し、健全経営と安定配当を堅持しつつ、長期、固定かつ低利の貸付けによる経営リスクの低減を活かし、全線開業までの期間の最大8年前倒しを目指すこととしました。品川・名古屋間について、2027年の開業は実現できず、新たな開業時期を見通すことができない状況ですが、品川・名古屋間の開業後連続して、名古屋・大阪間の工事に速やかに着手することを目指す方針に変更はありません。 今後とも、健全経営と安定配当を堅持しつつ、中央新幹線の早期開業を目指して、計画を推進します。  中央新幹線の建設は当社の自己負担で進め、工事費に充てる資金は、営業キャッシュ・フローを主体に、不足分については資金調達によって賄います。プロジェクトの推進に当たり、次のようなリスクが考えられ、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。  ⅰ 建設資材の高騰等による工事費の増大  ⅱ 難工事その他による工事遅延・完成時期の遅れ  ⅲ 金利上昇  ⅳ 経済停滞、人口減少による収入減  ⅴ 他輸送機関との競合による収入減  ⅵ 社会全体の物価上昇  ⅶ 訴訟の提起 このうち、ⅰからⅵの経費増、収入減を伴うリスクに対しては、仮に健全経営と安定配当を堅持できないと想定される場合には、工事のペースを調整し、十分に経営体力を回復することなどで、工事の完遂を目指します。また、インフレの影響を強く受ける場合には、将来にわたって輸送機関としての使命を果たし、より良いサービスを提供し続けるため、鉄道の運賃・料金への価格転嫁が必要になり、これは、中央新幹線の建設に必要なキャッシュ・フローの継続的な確保にも繋がると考えています。そのような観点から、インフレによるコスト増を柔軟・簡便に運賃等に反映できるような仕組みづくりに向けて関係箇所へ働きかけています。 ⅶの訴訟については、工事実施計画認可の取消し等を国に求める行政訴訟、工事差止め等を求める民事訴訟が提起されています。 <中央新幹線(東京都・名古屋市間)の路線>
事業方針・経営環境 FY2026 / 約5,877字
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という経営理念の下、鉄道事業において、安全の確保を最優先に、お客様に選択されるサービスの提供、業務効率化等について不断の取組みを行うことにより、日本の大動脈輸送を担う東海道新幹線と東海地域の在来線網を一体的に維持・発展させることに加え、大動脈輸送を二重系化する中央新幹線の建設により、「三世代の鉄道」を運営するということを使命としており、これを長期にわたり安定的に果たし続けていくことを基本方針としています。 当社グループとしても、名古屋駅におけるJRセントラルタワーズ・JRゲートタワーの各事業展開に代表されるような鉄道事業と相乗効果を期待できる事業分野に加えて、沿線にお住まいのお客様の暮らしを豊かにするための様々なサービスを提供することで、グループ全体の収益力強化を図ります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループの中核をなす鉄道事業については、長期的展望を持って事業運営を行うことが極めて重要であり、生活様式や働き方の変化、労働力人口の減少等、当社を取り巻く環境が変化していることを踏まえ、AIを含め最新のICT等の技術を活用して効率的な業務執行体制を構築する「業務改革」と新しい発想による「収益の拡大」の2つを柱とした経営体力のさらなる強化に取り組みながら、主要プロジェクトを計画的に推進しています。 東海道新幹線については、これまで安全で正確な輸送を提供するとともに、不断に輸送サービスの充実に向けた取組みを進めてきました。今後についても、安全の確保を最優先に、全線を対象とした脱線・逸脱防止対策等の地震対策を進めるとともに、土木構造物の健全性の維持・向上を図るため、大規模改修工事を着実に進めます。また、一部時間帯において「のぞみ」を1時間に最大13本運転するダイヤを活用した弾力的な列車設定を行うとともに、N700Sの投入を進めるなど、さらなる輸送サービスの充実に向けて取り組みます。 在来線についても、安全の確保を最優先に、地震対策、降雨対策、落石対策、踏切保安設備改良等を進めるとともに、特急列車の弾力的な増結や増発、新型特急車両385系量産先行車やハイブリッド方式の新形式普通車両HC35形を新製するなど、さらなる輸送サービスの充実に向けて取り組みます。 超電導磁気浮上式鉄道(以下「超電導リニア」という。)による中央新幹線については、当社の使命であり経営の生命線である首都圏~中京圏~近畿圏を結ぶ高速鉄道の運営を持続するとともに、企業としての存立基盤を将来にわたり確保していくため計画しているものです。現在この役割を担う東海道新幹線は開業から60年以上が経過しており、早期に大動脈輸送を二重系化し、将来の経年劣化や大規模災害に対して抜本的に備える必要があります。このため、その役割を代替する中央新幹線について、自己負担を前提として、当社が開発してきた超電導リニアにより可及的速やかに実現し、東海道新幹線と一元的に経営していくこととしています。このプロジェクトの完遂に向けて、鉄道事業における安全・安定輸送の確保と競争力強化に必要な投資を行うとともに、健全経営と安定配当を堅持し、コストを十分に精査しつつ、柔軟性を発揮しながら着実に取り組みます。その上で、中央新幹線の建設の推進を図るため、財政投融資を活用した長期借入を行ったことを踏まえ、まずは品川・名古屋間の工事を進め、その開業後連続して、名古屋・大阪間の工事に速やかに着手し、早期の全線開業を目指して、取組みを進めます。 また、このプロジェクトは自己負担により進めるものであり、プロジェクト管理を徹底します。具体的には、社内に設置した「中央新幹線工事費削減委員会」をはじめとする様々な場で、建設・運営・保守等全ての場面におけるコストを検証し、安全を確保した上で削減するとともに、プロジェクト推進に当たってリスクを早期に把握し、迅速に対処していく考えです。 鉄道以外の事業についても、「会社の経営の基本方針」に則り、諸施策を着実に推進することにより、グループ全体の収益力の強化に取り組みます。 (3) 会社の対処すべき課題 当社グループは、「会社の経営の基本方針」に基づき諸施策を推進します。次期において重点的に取り組む施策は、以下のとおりです。 鉄道事業については、地震対策をはじめとする構造物のさらなる強化として、東海道新幹線の脱線・逸脱防止対策について脱線防止ガードの全線への敷設を進めるとともに、プラットホーム上家の耐震補強、在来線の高架橋柱の耐震化等を進めます。また、東海道新幹線の大規模改修工事について、技術開発の成果を踏まえ、施工方法を改善するなど、不断のコストダウンを重ねながら進めます。自然災害への対策としては、ハザードマップ等を踏まえ、鉄道設備の浸水対策を進めます。また、豪雨時における最適な運転規制に繋げるため、東海道新幹線の盛土等を強化する対策を開始します。さらに、豪雨時等に、安全を最優先に適切な運行計画の決定、適時かつ的確な案内情報の提供を行います。加えて、自然災害や不測の事態等の異常時に想定される様々な状況に適切に対応するため、実践的な訓練を繰り返し実施するとともに、車内防犯カメラの整備を進めるなど、ハード・ソフトの両面から車内のセキュリティ対策に取り組みます。このほか、半田駅及び沼津駅付近の連続立体交差化に向けた工事を進めるとともに、第20回アジア競技大会・第5回アジアパラ競技大会に対応した輸送を完遂します。 東海道新幹線については、一部時間帯において「のぞみ」を1時間に最大13本運転するダイヤを活用して、需要にあわせた弾力的な列車設定を行います。また、新たな営業車検測機能を有する編成を含めて、N700Sの投入を進めます。 在来線については、「しなの」、「ひだ」等の特急列車について、需要にあわせた弾力的な増結や増発を行います。また、新型特急車両385系量産先行車を新製し、走行試験を開始するとともに、ハイブリッド方式の新形式普通車両HC35形の設計を進めます。 旅客関連設備については、東海道新幹線について、全駅への可動柵設置に向けた設計等を進めるとともに、自動運転(GOA2)の導入に向けた開発を進め、これらの設置・導入に先行して定位置停止制御(TASC)の全駅・全営業列車での運用を開始します。在来線については、名古屋駅2番線ホームへの可動柵設置に向けた設計を進めるとともに、刈谷駅でホームの拡幅、可動柵設置等の工事を進めます。また、駅におけるエレベーターやバリアフリートイレの設置等、バリアフリー設備の整備について、国・関係自治体と連携しつつ取り組みます。さらに、「お客様サポートサービス」の導入駅を拡大するとともに、2027年春のTOICAエリアの拡大及び「南紀」のチケットレス乗車サービスの開始に向けた準備を進めます。 営業施策については、「EXサービス」について、JR他社が運営するネット予約サービスと連携するなど利便性を向上させるとともに、「EX旅パック」、「EX旅先予約」で予約できるプラン等を充実させます。需要喚起策としては、「推し旅」キャンペーンや「貸切車両パッケージ」をはじめとする営業施策を積極的に展開するとともに、京都、奈良、東京、静岡、飛騨等、魅力ある観光素材の開発に継続的に取り組みます。また、東海道新幹線の出張利用を促すとともにMICEを誘致するなど、ビジネス需要の獲得に向けた取組みを進めます。訪日外国人に対しては、国や地域ごとの旅客動向や商品のご利用の分析を進め、沿線自治体等と連携しながら、より効果的な宣伝を展開するとともに、旅行会社との連携強化による販路の拡大に取り組むなど、営業施策を強化します。加えて、東海道新幹線について、上級クラス座席(個室タイプ)のサービスを開始するとともに、2027年度中の上級クラス座席(半個室タイプ)の導入やグリーン車のサービス向上等、さらに高品質な、様々な輸送サービスの導入に向けた準備を進めます。さらに、「さわやかウォーキング」の開催や「飯田線秘境駅号」の運転等を通じて地域との連携を強化するとともに、鉄道のご利用の拡大を図ります。このほか、鉄道の競争環境の変化や物価上昇に伴う費用の増加等、当社の経営環境が大きく変化する中、将来にわたって輸送機関としての使命を果たし、より良いサービスを提供し続けるため、引き続き、関係箇所に対して、柔軟・簡便な運賃等の設定が可能となるよう働きかけます。 超電導リニアによる中央新幹線計画については、プロジェクトの完遂に向けて、健全経営と安定配当を堅持し、コストを十分に精査しつつ、柔軟性を発揮しながら着実に取り組みます。また、工事の安全、環境の保全、地域との連携を重視し、中央新幹線の早期開業に取り組みます。具体的には、品川・名古屋間の総工事費が増加する見通しとなったことを踏まえ、プロジェクト管理機能を強化するとともに、用地取得等、並びに山岳トンネル、都市部トンネル、駅等の土木を中心とした各種工事を精力的に進めます。機械及び電気設備等については、契約及び発注時期も考慮の上、低コスト化及び品質向上を図ります。南アルプストンネル静岡工区については、引き続き、トンネル掘削工事の早期着手に向けて、地域の理解と協力を得られるよう、双方向のコミュニケーションを大切にしながら、真摯に取り組みます。 一方、超電導リニア技術については、技術開発によるコストダウンとブラッシュアップに取り組みます。このうち、高温超電導磁石について、営業車両への投入を前提に一層のコストダウンを進めるとともに、安定運用に向けたさらなる検証を進めます。また、最新のICTを活用した効率的な運営体制の実現に向けた開発において、AI等による画像やビッグデータの分析システムの改良・実証等を進めます。さらに、新しいL0系改良型試験車(M10)を活用した技術開発等により営業車両の仕様策定を進め、設計を深度化します。加えて、高付加価値なサービスの追求を行うとともに、様々な形で超電導リニアの体験乗車を開催し、中央新幹線の開業に向けた期待感の醸成に取り組みます。 高速鉄道システムの海外展開については、台湾における高速鉄道について、N700Sをベースとした新型車両導入や各種設備更新に伴う技術コンサルティングを進めます。また、米国における高速鉄道プロジェクトに取り組みます。さらに、日本型高速鉄道システムを国際的な標準とする取組みを進めます。 技術開発については、地震発生時に列車をより早く停止させる情報伝達システムの開発等、地震に対する安全性を高めるための技術開発を進めます。また、車内通信環境の改善や新たな車内サービスの実現に向けた技術開発を進めます。さらに、検査や保守の高度化・省力化、設備の維持更新におけるコストダウン等による「業務改革」の推進に向けて、AIやデータ・画像分析、ロボット制御等の先端技術を活用した技術開発を進めます。 鉄道以外の事業については、当社グループの共通ポイントサービス「TOKAI STATION POINT」について、データマーケティングの強化等を進め、グループ事業と鉄道事業の双方の収益拡大を図ります。また、駅店舗について、品揃えの充実により便利で魅力ある店舗づくりを進めるとともに、ひよこ型のスイーツ「ぴよりん」の15周年記念企画の実施等、グループ事業と鉄道事業で連携した取組みを進めます。さらに、JRセントラルタワーズやJRゲートタワー等の駅ビル事業について、魅力ある施設とすることで収益力の強化に取り組むとともに、東京駅、名古屋駅等の駅商業施設を拡張・リニューアルし、岡崎駅東口の商業施設の開業等、当社グループが保有する土地・建物の有効活用を進めます。加えて、「コートヤード・バイ・マリオット京都駅」を開業し、「ヒルトン高山リゾート」、「コートヤード・バイ・マリオット新横浜駅」をリブランド開業するとともに、「ホテル 寧 奈良」の計画等を進めます。このほか、東海道新幹線の業務用室を活用した法人向け荷物輸送サービス「東海道マッハ便」等、鉄道アセットを活用した取組みを進めます。 持続可能な社会の実現に向けた取組みについては、政府による「2050年カーボンニュートラル」政策を前提に2050年のCO2排出量実質ゼロを目指すとともに、2030年度のCO2排出量についても、同政策を前提として、2013年度比で46%削減することを目指すなど、地球環境保全に資する諸施策を推進します。具体的には、当社のCO2排出量の約5%を占める「燃料の使用に伴う直接排出」の削減に向けて、ハイブリッド方式のHC35形の設計及び模擬走行試験を通じた水素動力車両(燃料電池車、水素エンジン車)に関する開発を進めるとともに、蓄電池車及びカーボンニュートラル燃料について、調査研究に取り組みます。また、残りの約95%を占める「電気の使用に伴う間接排出」の削減に向けて、省エネルギー車両であるN700Sの投入を進めるとともに、省エネルギー運転に資する技術開発を進め、防音壁へのペロブスカイト太陽電池の適用を検討するなど、再生可能エネルギーの活用にも取り組みます。さらに、鉄道各社と連携しながらPRを強化するなど、鉄道の環境優位性への社会的な理解を広め、鉄道のご利用を促進することで、脱炭素社会への移行に貢献します。加えて、「エクスプレス予約」法人会員に対する、東海道・山陽・九州新幹線におけるCO2排出量実質ゼロ化サービス「GreenEX」の導入企業を拡大します。このほか、「東海道新幹線再生アルミ」の活用等、廃棄物の削減や資源の再利用等を通じて、地球環境への負荷を低減します。 以上のように、引き続き、安全の確保を最優先に輸送機関としての使命を果たしつつ、「業務改革」と「収益の拡大」の2つを柱とした経営体力のさらなる強化を図っていきます。
経営者による分析 FY2026 / 約8,748字
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(業績の概要) 当社グループは、事業の中核である鉄道事業における安全の確保を最優先に、サービスの一層の充実、社員の業務遂行能力の向上、設備の強化に取り組みました。その上で、生活様式や働き方の変化によりニーズが多様化していることや、労働力人口の減少により業務のあり方の変革が求められていることなど、当社を取り巻く環境の大きな変化を踏まえ、飛躍的に進化しているAIを含め最新のICT等の技術を活用して効率的な業務執行体制を構築する「業務改革」と新しい発想による「収益の拡大」の2つを柱とした経営体力の再強化に取り組みました。 東海道新幹線については、2025年日本国際博覧会(以下「大阪・関西万博」という。)に対応した輸送を完遂するとともに、「のぞみ12本ダイヤ」、さらには3月のダイヤ改正以降は一部時間帯において「のぞみ」を1時間に最大13本運転するダイヤを活用して、需要にあわせた弾力的な列車設定を行いました。また、N700Sの投入を進めるとともに、地震対策や大規模改修工事、降雨時における最適な運転規制に繋げるための取組み等を進めました。 在来線については、「しなの」、「ひだ」等の特急列車について、需要にあわせた弾力的な増結や増発を行いました。また、通勤型電車315系について、全車両の投入を完了しました。さらに、地震対策、降雨対策、落石対策、踏切保安設備改良等を進めました。 営業施策については、「EXサービス」について、ご利用の拡大を図りました。また、様々な事業者や沿線自治体と連携しながら、ご自身の「推し」に関するコンテンツを楽しんでいただく「推し旅」キャンペーンを展開するとともに、東海道新幹線を号車単位で貸し切り、車内でオリジナルイベント等を実施できる「貸切車両パッケージ」を販売しました。さらに、「そうだ 京都、行こう。」等のキャンペーンを展開しました。 超電導リニアによる中央新幹線については、工事実施計画の認可を受けた品川・名古屋間について、用地取得等を進めるとともに、山梨県駅(仮称)の工事に着手し、品川・名古屋間の全ての駅の工事を進めることとなりました。また、大深度地下をシールドマシンで掘削する第一首都圏トンネル小野路工区、第一中京圏トンネル名城工区等で本格的な掘進を開始し、長野県の伊那山地トンネル戸中・壬生沢工区と坂島工区では山梨リニア実験線を除いて初めて隣接する工区で本坑同士が貫通するなど、沿線各地で工事を進めました。こうした中、昨年10月に、物価等高騰や難工事への対応等に伴い品川・名古屋間の総工事費が7.04兆円から11.0兆円に増加する見通しとなり、これを受け、一定の前提を置いて試算した結果、工事資金を確保し、健全経営と安定配当を堅持できることを確認しました。引き続き、プロジェクトの完遂に向けて、健全経営と安定配当を堅持し、コストを十分に精査しつつ、柔軟性を発揮しながら着実に取り組むとともに、工事の安全、環境の保全、地域との連携を重視しながら各種工事を精力的に進めます。 なお、南アルプストンネル静岡工区においては、トンネル掘削工事に着手できていない状況ですが、大井川の水資源への影響及び南アルプスの環境保全について、静岡県等と対話を重ね、静岡県が示した「対話を要する事項」については、3月に全ての項目の対話が終了しました。また、1月に、大井川の中下流域の水資源の利用に影響が生じた場合の補償等に関する確認書を、国土交通省立会いの下で静岡県と締結しました。さらに、2月に静岡県とヤード用地造成等の準備工事に関する自然環境保全協定を締結し、準備工事に着手しました。加えて、昨年7月に続いて2月に大井川流域8市2町首長との意見交換会を開催するとともに、昨年3月及び4月に続いて、昨年11月から1月にかけて大井川の水を守るための取組みに関する説明会を開催しました。引き続き、静岡工区のトンネル掘削工事の早期着手に向けて、地域の理解と協力を得られるよう、双方向のコミュニケーションを大切にしながら、真摯に取り組みます。 一方、超電導リニア技術については、高温超電導磁石の営業車両への投入を前提に、山梨リニア実験線における走行試験と小牧研究施設における検証を進めるとともに、最新のICTを活用した効率的な運営体制の実現に向けた開発において、AI等による画像やビッグデータの分析システムの改良・実証等を進めるなど、一層のコストダウンとブラッシュアップに取り組みました。また、山梨リニア実験線において新しいL0系改良型試験車である中間車1両を投入し、それにより得られるデータも活用しながら営業車両の仕様策定と設計の深度化を進めました。さらに、中央新幹線の開業に向けて期待感を醸成するため、超電導リニアの体験乗車を開催しました。加えて、小学生以下のお子様を対象に、超電導リニアに使用しているパーツの展示と超電導リニアの体験乗車を組み合わせたイベント等を初めて開催しました。 高速鉄道システムの海外展開については、米国における高速鉄道プロジェクトに取り組みました。また、台湾における高速鉄道について、N700Sをベースとした新型車両導入や各種設備更新に伴う技術コンサルティングを進めました。さらに、日本型高速鉄道システムを国際的な標準とする取組みを進めました。 鉄道以外の事業については、JRセントラルタワーズとJRゲートタワーを一体的に運営し、収益の拡大を図るとともに、JRセントラルタワーズ開業25周年に当たり、これまでのご愛顧に感謝を示す記念キャンペーン等を実施しました。また、魅力ある駅店舗づくりや駅商業施設の拡張・リニューアルを進めました。さらに、当社グループの共通ポイントサービス「TOKAI STATION POINT」について、グループ事業と鉄道事業の双方の収益拡大を図るためのキャンペーン等を実施しました。加えて、東海道新幹線の業務用室を活用した荷物輸送サービス「東海道マッハ便」の内容を拡充しました。 上記の結果、当期における全体の輸送実績(輸送人キロ)は、前期比9.2%増の697億2千4百万人キロとなりました。また、営業収益は前期比9.5%増の2兆62億円、経常利益は前期比20.3%増の7,809億円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比20.6%増の5,528億円となりました。  これをセグメントごとに示すと次のとおりです。 運輸業 東海道新幹線については、大阪・関西万博に対応した輸送を完遂するとともに、「のぞみ12本ダイヤ」、さらには3月のダイヤ改正以降は一部時間帯において「のぞみ」を1時間に最大13本運転するダイヤを活用して、需要にあわせた弾力的な列車設定を行いました。また、N700Sの投入を進めました。さらに、脱線防止ガードの全線への敷設をはじめとする脱線・逸脱防止対策等の地震対策を進めるとともに、不断のコストダウンを重ねながら大規模改修工事を進めました。加えて、新たな降雨運転規制の指標として長時間降雨の影響をより適切に評価できる土壌雨量を導入するとともに、豪雨時における最適な運転規制に繋げるために、営業線盛土の一部区間において、実際の降雨時における土中の水の分布を詳細に把握するモニタリングを実施するなど、安全・安定輸送の確保と輸送サービスの一層の充実に取り組みました。 在来線については、「しなの」、「ひだ」等の特急列車について、需要にあわせた弾力的な増結や増発を行うとともに、より多くのお客様に安心してご利用いただくため、ご利用が集中する期間において「しなの」、「ひだ」、「南紀」を全席指定席で運行することとし、年末年始期間に開始しました。また、通勤型電車315系について、全車両の投入を完了しました。さらに、名古屋車両区検修庫の建替や高架橋柱の耐震化等の地震対策、降雨対策、落石対策、踏切保安設備改良等を進めるとともに、名古屋駅を発着する313系への車内防犯カメラの整備を進めました。加えて、名古屋駅の中央本線ホームで可動柵の使用を開始するとともに、刈谷駅でホームの拡幅、可動柵設置等に向けた工事を進め、下りホームの拡幅を完了しました。このほか、車両側面にカメラを設置した315系4両編成に、お客様の接近等を検知する画像認識技術を活用した安全確認支援装置を搭載し、ワンマン運転を開始するとともに、TOICAのエリア拡大及びモバイルICサービスの開始、「ひだ」を対象とするチケットレス乗車サービスの開始、QRコード決済の飯田線の天竜峡駅・宮木駅間への導入、「お客様サポートサービス」の東海道本線の沼津駅・興津駅間への導入といった取組みを進めるなど、安全・安定輸送の確保と輸送サービスの一層の充実に取り組みました。 新幹線・在来線共通の取組みとしては、駅の吊り天井の脱落防止対策や駅のプラットホーム上家の耐震補強工事といった地震対策を進めるとともに、自然災害や不測の事態等の異常時に想定される様々な状況に適切に対応するため、実践的な訓練を繰り返し実施しました。 営業施策については、「EXサービス」について、会員登録をすることなく「LINE」上で新幹線を予約し、「PayPay」で決済いただけるサービス「LINEからEX」を開始するとともに、「EX旅パック」、「EX旅先予約」で予約できる旅行商品等を充実させました。また、「推し旅」キャンペーンを展開するとともに、「貸切車両パッケージ」を販売しました。さらに、京都、奈良、東京、静岡、飛騨等の魅力ある観光素材の開発に取り組むとともに、「そうだ 京都、行こう。」、「いざいざ奈良」、「#東京ゾクゾク」、「会いにいこう」等のキャンペーンを展開しました。加えて、東急株式会社と、クルーズトレイン「THE ROYAL EXPRESS」をこれまで運行してきた静岡県に加えて愛知県・岐阜県でも運行し、株式会社オリエンタルランドとは、東海道新幹線の特別編成「Wonderful Dreams Shinkansen」を運行しました。このほか、東海道新幹線の出張利用を促すとともに、MICEを誘致するなど、ビジネス需要の獲得に向けた取組みを進めました。訪日外国人に対しては、国や地域ごとの旅客動向や商品のご利用の分析を進め、より効果的な宣伝を展開するとともに、旅行会社との連携による販路の拡大を進めました。大阪・関西万博の開催に当たっては、関西方面の旅行商品等を拡充するとともに、訪日外国人に対して当社沿線の魅力を発信しました。 当期における輸送実績(輸送人キロ)は、東海道新幹線は前期比10.2%増の608億6千万人キロ、在来線は前期比2.6%増の88億6千4百万人キロとなりました。 バス事業については、安全の確保を最優先として、顧客ニーズを捉えた商品設定を行いました。 上記の結果、当期における営業収益は前期比10.1%増の1兆6,539億円、営業利益は前期比18.1%増の7,674億円となりました。  また、運輸業の大部分を占める当社の鉄道事業の営業成績は次のとおりです。区分単位前事業年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)当事業年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)新幹線在来線合計新幹線在来線合計営業日数日365365365365365365営業キロキロ552.61,418.21,970.8552.61,418.21,970.8客車走行キロ千キロ1,050,605223,9941,274,5991,089,014224,4451,313,459旅客輸送人員定期千人12,653249,171259,73213,947252,408264,032定期外千人155,202135,160279,958169,977142,844301,547計千人167,855384,331539,690183,924395,252565,579旅客輸送人キロ百万人キロ55,2108,64263,85260,8608,86469,724旅客運輸収入旅客運賃・料金定期百万円14,64932,02846,67716,17432,43348,608定期外百万円1,316,58069,2691,385,8491,463,20573,5661,536,772計百万円1,331,230101,2971,432,5271,479,380106,0001,585,380小荷物運賃・料金百万円-11-00合計百万円1,331,230101,2981,432,5281,479,380106,0001,585,381鉄道線路使用料収入百万円--3,793--3,964運輸雑収百万円--57,456--55,656収入合計百万円--1,493,778--1,645,002輸送効率%座席利用率63.8乗車効率29.7-座席利用率67.9乗車効率30.9- (注) 1 旅客運輸収入の新幹線及び在来線区分は、旅客輸送計数により区分しています。また、旅客輸送人員の合計については、新幹線、在来線の重複人員を除いて計上しています。2 輸送効率の算出方法は次のとおりです。新幹線座席利用率=旅客輸送人キロ×100 座席キロ(編成別列車キロ×座席数) 在来線乗車効率 =旅客輸送人キロ×100 客車走行キロ×平均定員3 旅客運輸収入のうち主要なJR他社(当該会社の旅行代理店等を含む。)による発売額の構成比は、次のとおりです。会社名前事業年度(%)当事業年度(%) 東日本旅客鉄道株式会社17.115.3 西日本旅客鉄道株式会社14.513.6 流通業 「ジェイアール名古屋タカシマヤ」において、開業25周年の記念キャンペーン等を実施するとともに、和洋酒売場を拡張・リニューアルし、日本最大級の品揃えの洋酒売場「ワインメゾン」を開業しました。また、駅店舗について、品揃えの充実により便利で魅力ある店舗づくりを進めました。 上記の結果、当期における営業収益は前期比6.8%増の1,830億円、営業利益は前期比1.3%増の158億円となりました。 不動産業 東京駅、浜松駅、名古屋駅、京都駅等の駅商業施設の拡張・リニューアルや名古屋駅近辺等の高架下開発を進めました。また、社宅跡地等、当社グループ保有土地の有効活用を進めました。さらに、駅構内や駅直結ビルにおけるワークスペース「EXPRESS WORK」の拡充を進めました。 上記の結果、当期における営業収益は前期比10.4%増の957億円、営業利益は前期比10.5%増の252億円となりました。 その他 ホテル業については、高品質なサービスの提供に努めるとともに、需要の喚起に向けた取組みを進めました。また、「コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸」を開業しました。 旅行業については、各方面へ向けた魅力ある旅行商品や、「推し旅」キャンペーン等に関する旅行商品、「貸切車両パッケージ」を販売しました。 鉄道車両等製造業については、鉄道車両や建設機械等の受注・製造に努めました。 上記の結果、当期における営業収益は前期比7.1%増の2,919億円、営業利益は前期比57.0%増の244億円となりました。 (財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析) 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。(1) 経営成績① 営業収益営業収益は、前期比1,743億円(9.5%)増の2兆62億円となりました。運輸業においては、当社の運輸収入は前期比1,528億円(10.7%)増の1兆5,853億円となりました。東海道新幹線では、輸送実績(輸送人キロ)が前期比10.2%増加した結果、運輸収入は前期比11.1%増の1兆4,793億円となりました。また、在来線では、輸送実績(輸送人キロ)が前期比2.6%増加した結果、運輸収入は前期比4.6%増の1,060億円となりました。運輸業以外の流通業、不動産業、その他の事業においても、それぞれ前期比6.8%、10.4%、7.1%増加し、全ての事業区分において増収となりました。② 営業費営業費は、前期比469億円(4.2%)増の1兆1,760億円となりました。③ 営業利益営業利益は、前期比1,273億円(18.1%)増の8,301億円となりました。④ 営業外損益営業外損益は、前期と比べて42億円改善しました。⑤ 経常利益経常利益は、前期比1,316億円(20.3%)増の7,809億円となりました。⑥ 親会社株主に帰属する当期純利益上記に法人税等などを加減した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比944億円(20.6%)増の5,528億円となりました。 (2) 財政状態当期末の資産残高は、前期末から5,528億円増加し10兆8,761億円となりました。また、セグメント別の資産残高について、運輸業は前期末から4,468億円増加し10兆32億円、流通業は前期末から176億円増加し1,816億円、不動産業は前期末から186億円増加し4,207億円、その他は前期末から750億円増加し5,930億円となりました。当期末の負債残高は、前期末から747億円増加し5兆7,395億円となりました。なお、長期債務の当期末残高は、4兆7,684億円となりました。そのうち、中央新幹線建設長期借入金を除いた長期債務残高は1兆7,684億円となり、前期末と比べ102億円減少しました。当期末の純資産残高は、前期末から4,780億円増加して5兆1,366億円となり、自己資本比率は前期末の44.6%から当期末は46.6%になりました。 (3) 資本の財源及び資金の流動性① キャッシュ・フローの状況当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前期末と比べ241億円減の3,705億円となり、資金の流動性を確保していると判断しています。営業活動によるキャッシュ・フローは、7,481億円の資金の増加となりました。前期が6,245億円の資金の増加であったことと比べ、当社の運輸収入が増加したことなどから、1,236億円の増加となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、6,214億円の資金の減少となりました。前期が9,560億円の資金の減少であったことと比べ、資金運用による支出が減少したことなどから、3,346億円の増加となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、1,508億円の資金の減少となりました。前期が955億円の資金の減少であったことと比べ、自己株式の取得による支出が増加したことなどから、553億円の減少となりました。② 生産、受注及び販売の実績当社グループの事業内容は、受注生産形態をとらない場合が多く、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしていません。このため、生産、受注及び販売の実績については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」におけるセグメントの業績に関連づけて示しています。③ 重要な資本的支出の予定及びその資金の源泉「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1) 重要な設備の新設等」に記載のとおりです。④ 株主還元「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載のとおりです。 ⑤ 資金調達資金調達については、中央新幹線などの設備投資計画や債務償還計画等を考慮し、経済情勢、金融市場動向を踏まえた上で、必要な資金を安定的、機動的かつ低利に確保することを基本としています。設備投資や債務償還等の資金については、自己資金のほか、社債の発行や金融機関からの借入金により調達しており、当期は、長期借入金により738億円を調達しました。なお、中央新幹線の建設については、2016年度、2017年度に財政投融資を活用した長期借入を行い、当面必要となる資金を確保しています。当社では、円滑な資金調達を行うため、当期末時点でムーディーズ・ジャパン株式会社よりA1、株式会社格付投資情報センターよりAA、S&Pグローバル・レーティング・ジャパン株式会社よりA+、株式会社日本格付研究所よりAAAの格付けを取得しています。また、短期的な流動性確保のため、当期末現在1,000億円のコミットメントラインを設定しています。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社の連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成しています。この連結財務諸表の作成に当たって、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っていますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるために、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループにおける見積りのうち、退職給付に係る負債及び退職給付費用については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(退職給付関係)」において割引率、長期期待運用収益率等を記載しています。なお、割引率、長期期待運用収益率等に変動が生じた場合には、退職給付債務が増減することに伴い、退職給付に係る負債及び退職給付費用に増減が生じます。
役員の状況 FY2026 / 約10,541字
(2) 【役員の状況】① 役員一覧a 2026年6月22日(有価証券報告書提出日)現在の当社の役員の状況は、以下のとおりです。男性 14名 女性 2名 (役員のうち女性の比率 12.5%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役会長金 子   慎1955年8月29日生1978年4月日本国有鉄道入社1986年2月同職員局労働課補佐1987年4月当社入社1991年3月当社人事部人事課担当課長1994年6月当社人事部勤労課長1996年6月当社人事部人事課長1998年6月当社新幹線鉄道事業本部管理部長2002年6月当社総務部長2004年6月当社取締役総務部長2006年6月当社取締役人事部長2008年6月当社常務取締役総合企画本部長2010年6月当社専務取締役総合企画本部長2012年6月当社代表取締役副社長2018年4月当社代表取締役社長2023年4月当社代表取締役会長(現在に至る) (注4)22,172代表取締役社長丹 羽 俊 介1965年6月22日生1989年4月当社入社2001年7月当社広報部東京広報室長2003年7月当社静岡支社管理部人事課長2005年7月当社人事部勤労課担当課長2006年7月当社人事部勤労課長2008年7月当社人事部人事課長2010年7月当社新幹線鉄道事業本部管理部長2013年7月当社総合企画本部投資計画部担当部長2014年6月当社人事部長2016年6月当社執行役員広報部長2019年6月当社取締役執行役員総合企画本部長2020年6月当社取締役常務執行役員総合企画本部長2022年6月当社代表取締役副社長2023年4月当社代表取締役社長(現在に至る) (注4)8,742代表取締役副社長 事務部門担当(事業推進本部を除く) 武 田 健太郎1968年1月5日生1991年4月当社入社2005年7月当社秘書部名古屋秘書室長2008年7月当社東海鉄道事業本部管理部人事課長2010年7月当社総合企画本部投資計画部担当課長2012年6月当社総務部総務課長2014年7月当社総務部次長2015年7月当社総合企画本部経営管理部担当部長2016年6月当社総合企画本部経営管理部長2018年7月当社総合企画本部副本部長・経営管理部長2019年6月当社執行役員広報部長2021年6月当社常務執行役員広報部長2022年6月当社専務執行役員総合企画本部長2023年6月当社代表取締役副社長総合企画本部長2025年6月当社代表取締役副社長(現在に至る) (注4)7,200 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役副社長 事業推進本部長、特命事項担当中 村 明 彦1965年12月29日生1990年4月当社入社2003年7月当社広報部東京広報室長2005年7月㈱ジェイアール東海ホテルズ経営管理部次長2006年7月当社東海鉄道事業本部管理部人事課長2008年7月当社ロンドン事務所長2012年7月当社新幹線鉄道事業本部運輸営業部担当部長2013年7月当社新幹線鉄道事業本部管理部長2016年6月当社人事部長2018年6月当社執行役員事業推進本部副本部長2019年6月㈱ジェイアール東海パッセンジャーズ代表取締役社長2021年6月当社常務執行役員事業推進本部長2022年6月当社代表取締役副社長事業推進本部長(現在に至る) (注4)10,779代表取締役副社長 中央新幹線推進本部担当水 野 孝 則1958年2月26日生1981年4月日本国有鉄道入社1987年4月当社入社1993年7月当社総合企画本部中央新幹線計画部担当課長1996年6月当社建設工事部不動産開発課長1999年7月当社新幹線鉄道事業本部施設部管理課長2002年7月当社総合技術本部リニア開発本部主幹2005年7月名工建設㈱企画本部経営企画部長2007年7月当社建設工事部担当部長2008年6月当社東海道新幹線21世紀対策本部企画推進部長2010年7月当社東海道新幹線21世紀対策本部副本部長2011年7月当社中央新幹線推進本部副本部長2013年6月当社執行役員中央新幹線推進本部副本部長2016年6月当社常務執行役員中央新幹線推進本部副本部長2018年6月当社取締役専務執行役員中央新幹線推進本部長2022年6月当社専務執行役員中央新幹線推進本部長2024年6月当社代表取締役副社長(現在に至る) (注4)16,978代表取締役副社長 鉄道事業本部担当、安全部門統括担当鈴 木 広 士1961年2月24日生1985年4月日本国有鉄道入社1987年4月当社入社1999年7月当社新幹線鉄道事業本部小田原保線所長2000年7月当社関西支社工務部施設課長2002年7月当社東海鉄道事業本部管理部総務課担当課長2004年7月当社東海鉄道事業本部工務部管理課長2006年7月日本機械保線㈱経営管理部長2008年7月当社新幹線鉄道事業本部名古屋施設事務所長2010年7月当社総合技術本部技術企画部担当部長2012年6月当社東海鉄道事業本部工務部長2016年6月当社執行役員静岡支社長2018年6月当社取締役執行役員東海鉄道事業本部長2020年6月当社取締役常務執行役員東海鉄道事業本部長2022年6月当社専務執行役員東海鉄道事業本部長2023年6月当社代表取締役副社長(現在に至る) (注4)12,762取締役笠 間 治 雄1948年1月2日生1974年4月東京地方検察庁検事2002年10月同庁次席検事2005年6月東京高等検察庁次席検事2006年6月最高検察庁刑事部長2007年10月次長検事2009年1月広島高等検察庁検事長2010年6月東京高等検察庁検事長2010年12月検事総長2012年10月弁護士登録2020年6月当社取締役(現在に至る) (注4)4,210 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役大 島   卓1956年7月14日生1980年4月日本碍子㈱(現NGK㈱)入社2007年6月同社執行役員2011年6月同社常務執行役員2014年6月同社代表取締役社長2020年6月当社取締役(現在に至る)2021年4月日本碍子㈱(現NGK㈱)代表取締役会長(現在に至る) (注4)2,117取締役永 野   毅1952年11月9日生1975年4月東京海上火災保険㈱入社2003年6月同社執行役員2004年10月東京海上日動火災保険㈱執行役員2006年6月同社常務執行役員2008年6月同社常務取締役2008年6月東京海上ホールディングス㈱取締役2010年6月東京海上日動火災保険㈱専務取締役2011年6月東京海上ホールディングス㈱専務取締役2012年6月東京海上日動火災保険㈱取締役副社長2012年6月東京海上ホールディングス㈱取締役副社長2013年6月東京海上日動火災保険㈱取締役社長2013年6月東京海上ホールディングス㈱取締役社長2016年4月東京海上日動火災保険㈱取締役会長2019年6月東京海上ホールディングス㈱取締役会長2022年6月当社取締役(現在に至る)2025年6月東京海上日動火災保険㈱相談役(現在に至る) (注4)7,034取締役木 場 弘 子1964年11月1日生1987年4月㈱東京放送(現㈱TBSテレビ)入社2001年4月千葉大学教育学部非常勤講師2006年4月同大学教育学部特命教授2007年4月内閣府規制改革会議委員2008年4月内閣官房教育再生懇談会委員2009年3月国土交通省交通政策審議会委員2013年4月千葉大学客員教授(現在に至る)2022年6月当社取締役(現在に至る) (注4)0取締役ジョセフ・シュメルザイス1962年11月2日生1984年7月ベイン・アンド・カンパニー入社1988年7月アメリカン・エキスプレス・インターナショナルヴァイスプレジデント1998年4月フォントワークス・インターナショナル日本代表1999年12月クリムソン・ベンチャーズ暫定CEО2001年11月ジェイピーエスインターナショナル㈱代表取締役(現在に至る)2011年6月㈱セガ取締役兼事業部長2015年6月セガサミーホールディングス㈱シニアアドバイザー2018年2月駐日米国大使館首席補佐官2021年3月Cedarfield合同会社(現千歳蒸留所合同会社)職務執行者(現在に至る)2023年6月当社取締役(現在に至る) (注4)1,445常勤監査役山 田 龍 彦1964年7月12日生1989年4月当社入社2004年7月当社新幹線鉄道事業本部管理部経理課長2006年7月当社財務部資金課長2008年7月当社財務部会計課長2010年6月当社財務部次長2014年6月当社財務部長2016年6月当社執行役員財務部長2020年6月当社常勤監査役(現在に至る) (注5)7,351 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)常勤監査役石 井 昌 平1964年7月18日生1988年4月運輸省入省2011年2月国土交通省大臣官房参事官2011年7月同省総合政策局公共交通政策部参事官2012年9月同省鉄道局幹線鉄道課長2015年7月同省総合政策局政策課長2016年6月海上保安庁総務部政務課長2017年7月同庁第五管区海上保安本部長2018年7月国土交通省鉄道局次長2019年7月同省総合政策局次長2020年7月海上保安庁次長2022年6月同庁長官2024年12月名工建設㈱顧問2025年6月当社監査役(現在に至る) (注5)244常勤監査役渡 邊 国 佳1967年2月11日生1990年4月警察庁入庁2014年9月同庁刑事局捜査第二課長2016年3月滋賀県警察本部長2017年8月警察庁警備局警備企画課長2019年1月同庁長官官房人事課長2020年1月警視庁刑事部長2021年9月警察庁刑事局組織犯罪対策部長2022年8月同庁長官官房総括審議官2023年1月同庁刑事局長2024年12月明治安田生命保険相互会社公法人業務部顧問2025年6月当社監査役(現在に至る) (注5)460監査役林   眞 琴1957年7月30日生1983年4月東京地方検察庁検事2012年4月最高検察庁総務部長2013年7月仙台地方検察庁検事正2014年1月法務省刑事局長2018年1月名古屋高等検察庁検事長2020年5月東京高等検察庁検事長2020年7月検事総長2022年8月弁護士登録(現在に至る)2023年6月当社監査役(現在に至る) (注5)963監査役木 下 潮 音1959年8月11日生1985年4月弁護士登録(現在に至る)2004年4月第一東京弁護士会副会長2010年4月東京大学法科大学院客員教授2013年4月東京工業大学副学長2014年10月日本労働法学会理事(現在に至る)2018年6月公益財団法人日本証券経済研究所理事(現在に至る)2024年6月当社監査役(現在に至る)2024年10月東京科学大学副理事(現在に至る) (注6)313計102,770(注) 1 取締役笠間治雄、大島卓、永野毅、木場弘子及びジョセフ・シュメルザイスは、社外取締役です。2 常勤監査役石井昌平及び渡邊国佳並びに監査役林眞琴及び木下潮音は、社外監査役です。 3 取締役笠間治雄、大島卓、永野毅、木場弘子及びジョセフ・シュメルザイスは、非常勤の取締役です。 4 取締役の任期は、2025年6月25日開催の第38回定時株主総会後、1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなっています。 5 常勤監査役山田龍彦、石井昌平及び渡邊国佳並びに監査役林眞琴の任期は、2023年6月23日開催の第36回定時株主総会後、4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなっています。 6 監査役木下潮音の任期は、2024年6月21日開催の第37回定時株主総会後、4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなっています。 b 2026年6月23日開催予定の第39回定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役11名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されると、当社の役員の状況は、以下のとおりとなる予定です。なお、当該定時株主総会の直後に開催が予定されている取締役会・監査役会の決議事項の内容(役職等)も含めて記載しています。男性 13名 女性 3名 (役員のうち女性の比率 18.8%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役会長金 子   慎1955年8月29日生1978年4月日本国有鉄道入社1986年2月同職員局労働課補佐1987年4月当社入社1991年3月当社人事部人事課担当課長1994年6月当社人事部勤労課長1996年6月当社人事部人事課長1998年6月当社新幹線鉄道事業本部管理部長2002年6月当社総務部長2004年6月当社取締役総務部長2006年6月当社取締役人事部長2008年6月当社常務取締役総合企画本部長2010年6月当社専務取締役総合企画本部長2012年6月当社代表取締役副社長2018年4月当社代表取締役社長2023年4月当社代表取締役会長(現在に至る) (注4)22,172代表取締役社長丹 羽 俊 介1965年6月22日生1989年4月当社入社2001年7月当社広報部東京広報室長2003年7月当社静岡支社管理部人事課長2005年7月当社人事部勤労課担当課長2006年7月当社人事部勤労課長2008年7月当社人事部人事課長2010年7月当社新幹線鉄道事業本部管理部長2013年7月当社総合企画本部投資計画部担当部長2014年6月当社人事部長2016年6月当社執行役員広報部長2019年6月当社取締役執行役員総合企画本部長2020年6月当社取締役常務執行役員総合企画本部長2022年6月当社代表取締役副社長2023年4月当社代表取締役社長(現在に至る) (注4)8,742代表取締役副社長 事務部門担当(総合企画本部・財務部を除く)、特命事項担当 武 田 健太郎1968年1月5日生1991年4月当社入社2005年7月当社秘書部名古屋秘書室長2008年7月当社東海鉄道事業本部管理部人事課長2010年7月当社総合企画本部投資計画部担当課長2012年6月当社総務部総務課長2014年7月当社総務部次長2015年7月当社総合企画本部経営管理部担当部長2016年6月当社総合企画本部経営管理部長2018年7月当社総合企画本部副本部長・経営管理部長2019年6月当社執行役員広報部長2021年6月当社常務執行役員広報部長2022年6月当社専務執行役員総合企画本部長2023年6月当社代表取締役副社長総合企画本部長2025年6月当社代表取締役副社長(現在に至る) (注4)7,200 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役副社長 総合企画本部長、財務部担当、特命事項担当木 村   中1970年1月24日生1992年4月当社入社2008年7月当社総合企画本部経営管理部担当課長2009年7月当社広報部名古屋広報室長2011年7月当社総務部株式課長2013年7月当社関西支社管理部長2015年7月日本車輌製造㈱経営企画室副室長2018年6月同社執行役員2019年6月当社総合企画本部経営管理部長2020年6月当社執行役員総合企画本部副本部長・経営管理部長2022年6月当社常務執行役員広報部長2023年6月当社専務執行役員2025年6月当社専務執行役員総合企画本部長2026年6月当社代表取締役副社長総合企画本部長(現在に至る) (注4)5,087代表取締役副社長 中央新幹線推進本部担当水 野 孝 則1958年2月26日生1981年4月日本国有鉄道入社1987年4月当社入社1993年7月当社総合企画本部中央新幹線計画部担当課長1996年6月当社建設工事部不動産開発課長1999年7月当社新幹線鉄道事業本部施設部管理課長2002年7月当社総合技術本部リニア開発本部主幹2005年7月名工建設㈱企画本部経営企画部長2007年7月当社建設工事部担当部長2008年6月当社東海道新幹線21世紀対策本部企画推進部長2010年7月当社東海道新幹線21世紀対策本部副本部長2011年7月当社中央新幹線推進本部副本部長2013年6月当社執行役員中央新幹線推進本部副本部長2016年6月当社常務執行役員中央新幹線推進本部副本部長2018年6月当社取締役専務執行役員中央新幹線推進本部長2022年6月当社専務執行役員中央新幹線推進本部長2024年6月当社代表取締役副社長(現在に至る) (注4)16,978代表取締役副社長 鉄道事業本部担当、安全部門統括担当、運輸部門統括担当辻 村   厚1965年6月15日生1989年4月当社入社2003年7月当社関西支社運輸営業部運輸課長2005年7月当社関西支社大阪第二運輸所長2008年7月当社新幹線鉄道事業本部運輸営業部管理課担当課長2009年7月当社新幹線鉄道事業本部運輸営業部管理課長2010年7月当社安全対策部次長2013年7月当社東海鉄道事業本部運輸営業部長2016年6月当社新幹線鉄道事業本部運輸営業部長2018年6月当社執行役員新幹線鉄道事業本部副本部長・運輸営業部長2020年6月当社執行役員安全対策部長2022年6月当社常務執行役員新幹線鉄道事業本部長2026年6月当社代表取締役副社長(現在に至る) (注4)7,094取締役大 島   卓1956年7月14日生1980年4月日本碍子㈱(現NGK㈱)入社2007年6月同社執行役員2011年6月同社常務執行役員2014年6月同社代表取締役社長2020年6月当社取締役(現在に至る)2021年4月日本碍子㈱(現NGK㈱)代表取締役会長(現在に至る) (注4)2,117 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役永 野   毅1952年11月9日生1975年4月東京海上火災保険㈱入社2003年6月同社執行役員2004年10月東京海上日動火災保険㈱執行役員2006年6月同社常務執行役員2008年6月同社常務取締役2008年6月東京海上ホールディングス㈱取締役2010年6月東京海上日動火災保険㈱専務取締役2011年6月東京海上ホールディングス㈱専務取締役2012年6月東京海上日動火災保険㈱取締役副社長2012年6月東京海上ホールディングス㈱取締役副社長2013年6月東京海上日動火災保険㈱取締役社長2013年6月東京海上ホールディングス㈱取締役社長2016年4月東京海上日動火災保険㈱取締役会長2019年6月東京海上ホールディングス㈱取締役会長2022年6月当社取締役(現在に至る)2025年6月東京海上日動火災保険㈱相談役(現在に至る) (注4)7,034取締役木 場 弘 子1964年11月1日生1987年4月㈱東京放送(現㈱TBSテレビ)入社2001年4月千葉大学教育学部非常勤講師2006年4月同大学教育学部特命教授2007年4月内閣府規制改革会議委員2008年4月内閣官房教育再生懇談会委員2009年3月国土交通省交通政策審議会委員2013年4月千葉大学客員教授(現在に至る)2022年6月当社取締役(現在に至る) (注4)0取締役ジョセフ・シュメルザイス1962年11月2日生1984年7月ベイン・アンド・カンパニー入社1988年7月アメリカン・エキスプレス・インターナショナルヴァイスプレジデント1998年4月フォントワークス・インターナショナル日本代表1999年12月クリムソン・ベンチャーズ暫定CEО2001年11月ジェイピーエスインターナショナル㈱代表取締役(現在に至る)2011年6月㈱セガ取締役兼事業部長2015年6月セガサミーホールディングス㈱シニアアドバイザー2018年2月駐日米国大使館首席補佐官2021年3月Cedarfield合同会社(現千歳蒸留所合同会社)職務執行者(現在に至る)2023年6月当社取締役(現在に至る) (注4)1,445取締役井 伊 雅 子1963年2月8日生1990年7月世界銀行調査局研究員1995年4月横浜国立大学経済学部助教授2004年4月一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授2005年4月同大学国際・公共政策大学院教授同大学大学院経済学研究科・経済学部教授2024年6月横浜市立大学理事(現在に至る)2026年4月一橋大学国際・公共政策大学院特任教授(現在に至る)同大学大学院経済学研究科・経済学部特任教授(現在に至る)2026年6月当社取締役(現在に至る) (注4)0常勤監査役山 田 龍 彦1964年7月12日生1989年4月当社入社2004年7月当社新幹線鉄道事業本部管理部経理課長2006年7月当社財務部資金課長2008年7月当社財務部会計課長2010年6月当社財務部次長2014年6月当社財務部長2016年6月当社執行役員財務部長2020年6月当社常勤監査役(現在に至る) (注5)7,351 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)常勤監査役石 井 昌 平1964年7月18日生1988年4月運輸省入省2011年2月国土交通省大臣官房参事官2011年7月同省総合政策局公共交通政策部参事官2012年9月同省鉄道局幹線鉄道課長2015年7月同省総合政策局政策課長2016年6月海上保安庁総務部政務課長2017年7月同庁第五管区海上保安本部長2018年7月国土交通省鉄道局次長2019年7月同省総合政策局次長2020年7月海上保安庁次長2022年6月同庁長官2024年12月名工建設㈱顧問2025年6月当社監査役(現在に至る) (注5)244常勤監査役渡 邊 国 佳1967年2月11日生1990年4月警察庁入庁2014年9月同庁刑事局捜査第二課長2016年3月滋賀県警察本部長2017年8月警察庁警備局警備企画課長2019年1月同庁長官官房人事課長2020年1月警視庁刑事部長2021年9月警察庁刑事局組織犯罪対策部長2022年8月同庁長官官房総括審議官2023年1月同庁刑事局長2024年12月明治安田生命保険相互会社公法人業務部顧問2025年6月当社監査役(現在に至る) (注5)460監査役林   眞 琴1957年7月30日生1983年4月東京地方検察庁検事2012年4月最高検察庁総務部長2013年7月仙台地方検察庁検事正2014年1月法務省刑事局長2018年1月名古屋高等検察庁検事長2020年5月東京高等検察庁検事長2020年7月検事総長2022年8月弁護士登録(現在に至る)2023年6月当社監査役(現在に至る) (注5)963監査役木 下 潮 音1959年8月11日生1985年4月弁護士登録(現在に至る)2004年4月第一東京弁護士会副会長2010年4月東京大学法科大学院客員教授2013年4月東京工業大学副学長2014年10月日本労働法学会理事(現在に至る)2018年6月公益財団法人日本証券経済研究所理事(現在に至る)2024年6月当社監査役(現在に至る)2024年10月東京科学大学副理事(現在に至る) (注6)313計87,200(注) 1 取締役大島卓、永野毅、木場弘子、ジョセフ・シュメルザイス及び井伊雅子は、社外取締役です。2 常勤監査役石井昌平及び渡邊国佳並びに監査役林眞琴及び木下潮音は、社外監査役です。 3 取締役大島卓、永野毅、木場弘子、ジョセフ・シュメルザイス及び井伊雅子は、非常勤の取締役です。 4 取締役の任期は、2026年6月23日開催予定の第39回定時株主総会後、1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなっています。 5 常勤監査役山田龍彦、石井昌平及び渡邊国佳並びに監査役林眞琴の任期は、2023年6月23日開催の第36回定時株主総会後、4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなっています。 6 監査役木下潮音の任期は、2024年6月21日開催の第37回定時株主総会後、4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなっています。 ② 社外取締役及び社外監査役との関係等 社外取締役及び社外監査役の選任については、当社の業務を遂行するに当たり、最もふさわしい体制を確保するという方針に基づき、2026年6月22日(有価証券報告書提出日)現在、社外取締役5名及び社外監査役4名を選任しています。社外取締役及び社外監査役については、社外での様々な経験やその高い識見に基づき、独立した立場からご意見をいただけるよう、株式会社東京証券取引所が定める独立性の基準に従い各人の独立性を判断しています。 社外取締役からは、取締役会及び人事報酬委員会において、社外監査役からは、取締役会及び監査役会において、社外での様々な経験やその高い識見に基づき、独立した立場から、ご意見をいただいています。加えて、取締役会に先立つ様々な業務説明の機会等を通じて、経済、社外情勢、経営のあり方全般にわたり、有益な助言を受けています。 また、社外取締役及び社外監査役から受けた意見は、監査役監査、内部監査、安全監査及び会計監査、さらに内部統制基本方針に定める各項目の実施に活かしています。 なお、当社は、社外取締役及び社外監査役全員を、一般株主と利益相反の生じるおそれがない独立役員として、上場証券取引所に対し届け出ています。※当社は、2026年6月23日開催予定の第39回定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役11名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されると、当社の社外取締役は5名、社外監査役は4名となります。
沿革 FY2025 / 約2,326字
2【沿革】(1) 日本国有鉄道時代年月摘要1949年6月「日本国有鉄道法」に基づく公共企業体として日本国有鉄道(以下「国鉄」という。)設立1964年10月東海道新幹線東京~新大阪間営業開始1986年12月「日本国有鉄道改革法」、「旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律」(以下「JR会社法」という。)等の国鉄改革関連8法公布1987年4月「日本国有鉄道法」廃止北海道旅客鉄道株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、東海旅客鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、四国旅客鉄道株式会社、九州旅客鉄道株式会社(以下「旅客会社」という。)及び日本貨物鉄道株式会社(以下「貨物会社」という。)設立 (2) 東海旅客鉄道株式会社設立後年月摘要1987年4月東海旅客鉄道株式会社設立1988年3月東海道新幹線に3駅(新富士、掛川、三河安城)開業ジェイアール東海バス㈱を設立(現・連結子会社)、同年4月自動車運送事業を同社に営業譲渡1989年3月高山本線特急「ひだ」に新型気動車を投入1990年2月運輸大臣より中央新幹線の地形、地質等に関する調査の指示を受け調査開始6月山梨リニア実験線の建設計画を運輸大臣に申請、承認1991年10月東海道新幹線鉄道施設を譲受け1992年3月東海道新幹線「のぞみ」を300系車両で営業運転開始7月㈱ジェイアール東海ホテルズを設立(現・連結子会社)12月㈱ジェイアール東海百貨店を設立、1997年9月㈱ジェイアール東海髙島屋に商号変更(現・連結子会社)1994年6月ジェイアールセントラルビル㈱を設立(現・連結子会社)1997年4月山梨リニア実験線における走行試験開始10月名古屋、東京、大阪(2013年7月に東京証券取引所と統合)の各証券取引所市場第一部及び京都証券取引所(2001年3月に大阪証券取引所に合併)に株式上場1999年3月東海道新幹線「のぞみ」に700系車両を投入12月JRセントラルタワーズ竣工2000年3月ジェイアール名古屋タカシマヤが開業(㈱ジェイアール東海髙島屋が運営)5月名古屋マリオットアソシアホテルが開業(㈱ジェイアール東海ホテルズが運営)2001年3月ジェイアール東海不動産㈱を設立(現・連結子会社)12月「旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律の一部を改正する法律」(以下「JR会社法改正法」という。)の施行により、JR会社法の適用対象から除外2002年7月愛知県小牧市に研究施設を開設2003年10月東海道新幹線品川駅開業、全列車270km/h運転を柱とした抜本的なダイヤ改正実施2005年7月独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(以下「鉄道・運輸機構」という。)国鉄清算事業本部保有の当社株式600,000株の売却2006年3月東海道新幹線に新ATC(自動列車制御装置)システムを導入4月定款授権に基づく取締役会決議により、自己株式268,686株を取得鉄道・運輸機構国鉄清算事業本部保有の当社株式286,071株が売却され、同機構が保有する全ての当社株式の売却が終了2007年1月山梨リニア実験線の建設計画の変更を国土交通大臣に申請、承認7月東海道新幹線「のぞみ」にN700系車両を投入2008年10月日本車輌製造㈱を連結子会社化1990年に運輸大臣より指示を受けた中央新幹線の地形、地質等に関する調査報告書を国土交通大臣に提出12月国土交通大臣より中央新幹線に係る全国新幹線鉄道整備法(以下「全幹法」という。)第5条の残り4項目に関する調査の指示を受け調査開始2009年5月自己株式90,000株を消却12月2008年に国土交通大臣より指示を受けた中央新幹線に係る全幹法第5条の残り4項目に関する調査報告書を国土交通大臣に提出2011年5月国土交通大臣が当社を中央新幹線(東京都・大阪市間)の営業主体及び建設主体(以下「営業主体等」という。)に指名国土交通大臣が中央新幹線の建設に関する整備計画を決定し、当社に建設を指示2012年5月自己株式90,000株を消却2013年2月8月東海道新幹線「のぞみ」にN700A車両を投入山梨リニア実験線の42.8kmへの延伸と設備更新が完了し、走行試験再開 年月摘要2014年10月国土交通大臣が中央新幹線品川・名古屋間の工事実施計画(その1)を認可2015年3月東海道新幹線最高速度285km/hへの速度向上実施2016年11月「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法の一部を改正する法律」が施行され、鉄道・運輸機構に対して、中央新幹線の建設の推進のため、財政投融資を活用した長期借入を申請2017年2月JRゲートタワー竣工4月タカシマヤ ゲートタワーモール(㈱ジェイアール東海髙島屋が運営)、名古屋JRゲートタワーホテル(㈱ジェイアール東海ホテルズが運営)等が開業し、JRゲートタワーが全面開業2018年3月国土交通大臣が中央新幹線品川・名古屋間の工事実施計画(その2)を認可2020年3月東海道新幹線全列車の最高速度285km/h運転、「のぞみ12本ダイヤ」を柱としたダイヤ改正実施7月東海道新幹線「のぞみ」にN700S車両を投入2022年4月東京証券取引所及び名古屋証券取引所における市場区分の見直しに伴い、上場する市場を東京証券取引所においてはプライム市場、名古屋証券取引所においてはプレミア市場へ変更7月高山本線特急「ひだ」にハイブリッド方式の新型特急車両HC85系を投入2023年7月紀勢本線特急「南紀」にHC85系車両を投入12月国土交通大臣が中央新幹線品川・名古屋間の工事実施計画(その3)及び変更を認可
配当政策 FY2025 / 約651字
3【配当政策】当社は、社会的使命の強い鉄道事業を経営の柱としていることから、長期にわたる安定的な経営基盤の確保・強化に取り組むとともに中央新幹線計画等の各種プロジェクトを着実に推進するための内部留保を確保し、配当については安定配当を継続することを基本方針としています。また、当社は、毎年3月31日を基準日とする期末配当及び9月30日を基準日とする中間配当の年2回の剰余金の配当を実施することを基本方針としており、これらの配当の決定機関は、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会です。以上の基本方針に基づき、当期は、中間配当金として1株当たり15円の配当を実施しました。また、期末配当金については、東海道新幹線・在来線ともにご利用が堅調に推移したことなどを踏まえ、1株当たり16円の配当を実施する予定であり、この結果、年間配当金は1株当たり31円となる予定です。今後とも、東海道新幹線をはじめとする諸事業の経営基盤の強化並びに中央新幹線の建設に向けた取組みを着実に推進する中で、安定配当を継続していく考えです。なお、当社は、「剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めがある場合を除き、取締役会の決議によって定めることができる。」と定款で定めています。 (注) 当事業年度の剰余金の配当決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2024年10月29日14,77515取締役会決議2025年6月25日15,76016定時株主総会決議(予定)
監査の状況 FY2025 / 約2,527字
(3) 【監査の状況】① 監査役監査の状況提出日(2025年6月24日)現在、当社の監査役会は5名で構成されており、監査役は取締役会に出席するほか、監査役会で策定した計画に基づき、本社部門、鉄道事業本部、支社、現業機関の監査や、取締役、執行役員及び使用人等との意見交換等を通じて、その業務執行状況について検証するなど、厳正に監査を行っています。常勤監査役は、経営会議等の重要な会議への出席や重要な決裁書類等の調査をするほか、内部監査部門及び会計監査人とも意見交換等を行っています。また、子会社等に対しても各社の取締役及び監査役等と意見交換等を図り、必要に応じて各社の状況を調査しています。当事業年度において当社は監査役会を14回開催しており、個々の監査役の出席状況については次のとおりです。役職氏名出席状況常勤監査役山田 龍彦全14回中14回常勤監査役(社外)石津 緒全14回中14回常勤監査役(社外)山下 史雄全14回中14回監査役(社外)林 眞琴全14回中14回監査役(社外)木下 潮音全10回中10回(注)1 監査役は2025年3月31日時点のものを記載しています。   2 木下潮音は2024年6月に監査役に就任し、同年6月より監査役会に出席しています。   3 常勤監査役山田龍彦は、当社の執行役員財務部長を務めるなど、長年にわたる経理業務の経験を有しており、財務及び会計に関する相当程度の知見を有しています。 監査役会においては監査に関する重要な事項を扱っており、具体的には監査計画の策定、内部統制システムの整備・運用状況の確認、監査報告の作成、会計監査人の選任及び株主総会への提出議案等の確認等を実施しています。監査計画については、安全の確保を最重要課題とした上で、リスクアプローチの観点から策定しています。また、監査役・監査役会の活動に実効性があることを、各監査役の自己評価により確認しています。なお、監査役の職務執行を補助する者として、当社の社員から専任の監査役スタッフを置くなど、監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制を整備しています。※当社は、2025年6月25日開催予定の第38回定時株主総会の議案(決議事項)として、「監査役2名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、監査役会は5名の監査役(うち4名が社外監査役)で構成されることになります。 ② 内部監査の状況内部監査は、監査部(24名)において、業務運営の準拠性、効率性及び有効性の観点から、当社及び主要な子会社等の業務全般を対象として、業務資料や契約書等の書類の確認、作業実態の確認、関係者へのインタビューなどの手法により監査を実施し、その結果を経営者並びに取締役会及び監査役会に直接報告しています。加えて、運転事故及び労働災害を防止するため、安全対策部において安全監査を実施し、その結果を経営者並びに取締役会及び監査役会に直接報告しています。監査役、内部監査部門及び会計監査人は、定期的または必要の都度、情報交換を行うことにより相互に連携を図っているほか、内部統制に関わる各部署から必要な情報提供を受け、内部統制基本方針に定める各項目の実施状況について確認しています。 ③ 会計監査の状況a 監査法人の名称有限責任監査法人トーマツ b 継続監査期間1987年4月以降 c 業務を執行した公認会計士水上 圭祐後藤 泰彦加納 俊平 d 監査業務に係る補助者の構成当社の会計監査業務に係る補助者は、48名(公認会計士10名、その他38名)です。 e 監査法人の選定方針と理由当社の会計監査人については、これまでの監査実績、専門スタッフの陣容等を踏まえ、有限責任監査法人トーマツを選任しています。監査役会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目のいずれかに該当すると認められるときは、監査役の全員の同意により、会計監査人を解任します。また、監査役会は、会計監査人の職務を適切に遂行することが困難と認められる場合など、必要と判断した場合には、株主総会に提出する会計監査人の解任または不再任に関する議案の内容を決定します。 f 監査役及び監査役会による監査法人の評価当社の監査役及び監査役会は、監査法人に対して評価を行っており、有限責任監査法人トーマツが、当社に対して厳格な監査を実施しているほか、適切なローテーションを行い長期間にわたり同じ公認会計士が担当することのないよう配慮するなど、当社から独立した会計監査人として適切に職務を遂行していることを確認しています。 ④ 監査報酬の内容等a 監査公認会計士等に対する報酬  (単位 百万円) 区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬提出会社20042105連結子会社231-232-計43244425前連結会計年度及び当連結会計年度において、監査公認会計士等に対して社内研修業務等の非監査業務を委託しています。 b 監査公認会計士等と同一のネットワーク(Deloitte)に対する報酬(aを除く)  (単位 百万円) 区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬監査証明業務に基づく報酬非監査業務に基づく報酬提出会社-54-8連結子会社-30-12計-84-21前連結会計年度及び当連結会計年度において、当社及び連結子会社における非監査業務として、各種制度設計等に係る助言業務等を委託しています。 c その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容前連結会計年度及び当連結会計年度において、該当事項はありません。 d 監査報酬の決定方針監査公認会計士等に対する監査報酬は、監査に係る所要日数、従事する人員数等を勘案して決定しています。 e 監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由監査役会は、当社が会計監査人と監査契約を締結するに際し、会計監査人の監査計画の内容、会計監査の職務執行状況、報酬見積りの算出根拠等を検証した結果、会計監査人の報酬等について同意しました。
設備の概要 FY2025 / 約256字
1【設備投資等の概要】 当期は、全体で5,142億円、工事負担金充当額を含め5,192億円の設備投資を実施しました。 運輸業においては、当社において、東海道新幹線及び在来線の安全・安定輸送の確保、サービス向上、中央新幹線の建設並びに業務の効率化等に4,730億円、連結子会社において5億円の設備投資を実施しました。 このほか、流通業においては62億円、不動産業においては293億円、その他においては49億円の設備投資を実施しました。 なお、経営成績に重要な影響を及ぼすような設備の売却、撤去又は滅失はありません。
従業員の状況 FY2025 / 約2,942字
5【従業員の状況】(1) 連結会社の状況2025年3月31日現在 セグメントの名称運輸業流通業不動産業その他合計従業員数(人)19,172[672]2,659[5,575]641[255]6,672[1,078]29,144[7,580](注) 1 従業員数は就業人員数(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)です。2 従業員数欄の[ ]は外数で、臨時従業員の年間平均雇用人員を示しています。(2) 提出会社の状況 2025年3月31日現在従業員数(人)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)18,40436.816.1(16.3)8,102,357 セグメントの名称従業員数(人)運輸業18,297不動産業107合計18,404(注) 1 従業員数は就業人員数(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)です。また、臨時従業員については、従業員数の100分の10未満であるため記載を省略しています。2 平均勤続年数欄の( )内は、国鉄における勤続年数を通算した場合の平均勤続年数を示しています。3 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。(3) 労働組合の状況 当社には現在5つの労働組合があり、各労働組合の名称及び組合員数は次のとおりです。2025年4月1日現在 名称組合員数(人)上部団体東海旅客鉄道労働組合(JR東海ユニオン)18,406日本鉄道労働組合連合会(JR連合)国鉄労働組合東海本部(国労東海)135国鉄労働組合(国労)ジェイアール東海労働組合(JR東海労)78-JRセントラル労働組合(JRセントラル労組)18全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)全日本建設交運一般労働組合東海鉄道本部(建交労東海)2全日本建設交運一般労働組合(建交労)(注) ( )内は労働組合名等の略称です。当社は、東海旅客鉄道労働組合、国鉄労働組合東海本部、ジェイアール東海労働組合及び全日本建設交運一般労働組合東海鉄道本部との間で労働協約を締結しています。この労働協約に基づき、経営協議会、団体交渉等を行っており、健全かつ安定的な労使関係の構築に努めています。なお、当社の連結子会社の労働組合の状況について特記事項はありません。 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異①提出会社指標名実績採用した労働者に占める女性労働者の割合(注1)25.2%労働者に占める女性労働者の割合(注2)13.1%係長級以上にある者に占める女性労働者の割合(注3)4.8%有給休暇取得率89.4%育児休業取得率(注4)女性労働者107%男性労働者99%労働者の男女の賃金の差異全労働者76.9%うち正規雇用労働者75.3%うちパート・有期労働者78.9% (注) 1 採用した労働者に占める女性労働者の割合は、当事業年度に採用した従業員数(臨時従業員を含まない。)を基に算出しています。 2 労働者に占める女性労働者の割合は、2025年3月31日時点の従業員数(臨時従業員を含まない。)を基に算出しています。 3 係長級以上にある者に占める女性労働者の割合は、2025年3月31日時点の従業員数(臨時従業員を含まない。)を基に算出しています。なお、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定による定義や計算方法とは異なっています。 4 育児休業取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出しています。 ②連結子会社 当事業年度名称管理職に占める女性労働者の 割合男性労働者の 育児休業取得率労働者の男女の賃金の差異全労働者うち正規雇用 労働者うちパート・ 有期労働者ジェイアール東海物流㈱4.3%(注3)100%65.1%74.8%71.4%ジェイアール東海バス㈱0.0%60%64.0%72.0%59.6%㈱JR東海交通事業0.0%(注4) 62%74.7%78.2%27.8%㈱ジェイアール東海髙島屋16.5%(注4) 75%52.5%59.5%58.5%㈱JR東海リテイリング・プラス22.2%(注3) 55%77.0%75.1%102.7%ジェイアール東海フードサービス㈱9.1%66%48.6%71.0%107.2%ジェイアール東海不動産㈱6.7%100%178.1%77.4%98.5%ジェイアール東海関西開発㈱0.0%100%61.9%74.9%61.1%㈱ジェイアール東海ホテルズ3.7%(注3) 75%53.5%63.5%58.4%㈱ジェイアール東海ツアーズ40.8%(注4) 66%77.9%79.0%71.3%㈱JR東海エージェンシー7.3%100%70.1%68.4%82.2%日本車輌製造㈱0.0%(注3) 62%72.6%76.0%68.3%ジェイアール東海建設㈱0.7%(注3) 46%57.0%63.1%37.6%ジェイアール東海情報システム㈱7.6%(注4)100%74.0%74.2%78.7%日本機械保線㈱2.4%(注3) 91%41.3%88.6%38.8%中央リネンサプライ㈱33.3%0%77.6%95.0%(注5)93.6%東海交通機械㈱0.0%(注3) 70%89.9%89.8%72.1%ジェイアール東海コンサルタンツ㈱1.4%(注3) 75%76.3%72.8%79.6%(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき公表をしているまたは公表予定の連結子会社の数値を記載しています。 2 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出している男性労働者の育児休業取得率は、ジェイアール東海フードサービス㈱(正規雇用労働者50%、パート・有期労働者100%)を除き、パート・有期労働者に対象者がいないため、全労働者のものを記載しています。 3 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出しています。 4 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出しています。 5 正規雇用労働者の所定労働時間を参考として換算した人員数を基に平均年間賃金を算出しています。
研究開発活動 FY2025 / 約2,158字
6【研究開発活動】 鉄道事業は、様々な技術を持つ社員が協力して着実に業務を執行するとともに、車両・機械、土木構造物、軌道、電力、信号通信等の様々な設備が正確かつ確実に機能しあうことで成り立っています。鉄道事業にとって、より一層の安全確保や将来の経営基盤強化のためには、そのベースとなる技術力を不断に高めることが重要です。こうした認識の下、当社グループは積極的に技術開発に取り組み、大きな成果を上げています。 当社では、将来を支える技術開発の取組みをさらに強化するとともに、技術力の向上と人材の育成を図るため、愛知県小牧市の研究施設において、研究開発を推進しています。 また、当社の使命であり経営の生命線である首都圏~中京圏~近畿圏を結ぶ高速鉄道の運営を持続するとともに、企業としての存立基盤を将来にわたり確保していくため計画している中央新幹線の実現に向け、超電導リニア技術のブラッシュアップに取り組んでいます。これらの取組みによって、当期の営業費に含まれる研究開発費の総額は367億円となりました。運輸業在来線・新幹線を支える技術開発においては、技術開発部が中心となり、安全・安定輸送の確保に向け、ICT等の先進技術を積極的に活用し、効率的・低コストでかつ質の高い鉄道事業の運営体制構築に向け、実用に即した技術開発に取り組んでいます。実用技術として完成した超電導リニアについては、営業線の建設・運営・保守のより一層のコストダウン及びさらなる技術のブラッシュアップのための技術開発に取り組むとともに、高温超電導磁石の営業車両への投入を前提に山梨リニア実験線における走行試験と小牧研究施設における検証を実施し、営業車両の仕様策定を進めています。さらに、これらの技術開発を通じて、当社の鉄道事業を担う技術者の育成に引き続き取り組み、技術力の維持・向上を図っています。主な技術開発内容は、次のとおりです。○鉄道事業の効率的運営体制構築に向けた技術開発・安全・安定輸送の確保に向けた技術開発・N700S確認試験車による走行試験等・検査、保守の高度化及び省力化・設備の維持更新等におけるコストダウン ○超電導リニア・建設・運営・保守のコストダウン・実用技術のブラッシュアップ (注) 山梨リニア実験線投資及び超電導リニア技術開発1 当社は、中央新幹線を実現する際には、その先進性や高速性から超電導リニアの採用が最もふさわしいと考え、1990年6月の運輸大臣通達「超電導磁気浮上方式鉄道に係る技術開発の円滑な推進について」並びに同年同月に承認された「技術開発基本計画」及び「山梨実験線建設計画」に基づき、山梨リニア実験線の先行区間18.4kmを建設するとともに、技術開発及び走行試験に取り組んできました。この結果、超電導リニアは、2009年7月の国土交通省の超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会(以下「評価委員会」という。)において、既に営業運転に支障のない技術レベルに到達していることが確認され、2011年12月には、国土交通大臣により超電導リニアに関する技術基準が制定されました。また、当社は、2007年1月に上記の「技術開発基本計画」及び「山梨実験線建設計画」の変更承認を得て、山梨リニア実験線の42.8kmへの延伸と設備更新の工事を進め、2013年8月に営業線仕様の車両L0系により走行試験を再開し、2017年2月には評価委員会において、超電導リニアの技術開発については、「営業線に必要な技術開発は完了」していると改めて評価され、2023年3月には「技術のブラッシュアップは着実に進捗している」との評価を受けました。以上について、当社は、当初計画において、実験基盤施設(汎用性のある地上施設)等として、消費税等を含めて1,965億円の特別負担投資を予定し、1991年3月期から2025年3月期までに、合計1,706億円を支出しています。さらに、42.8kmへの延伸と設備更新の新たな資金フレームとして、消費税等を含めて3,550億円の工事費を予定し、2007年3月期から2025年3月期までに、合計3,434億円を支出しています。また、上記の金額とは別に、当社独自の超電導リニア技術開発費として、会社発足時から2025年3月期までに、合計2,952億円を支出しています。 2 超電導リニアの営業線実現に必要な実用技術の開発については、当社が費用を負担して進めてきました。当社は、超電導リニアによる中央新幹線を自ら建設するとともに、米国北東回廊における超電導リニアプロジェクトの実現に向けた取組みを進めていますが、これらの建設・運営・保守に必要な技術は、全て当社の技術です。 このほか、当社をはじめとする旅客会社及び貨物会社は、鉄道技術及び労働科学に関する研究開発、調査を目的に、公益財団法人鉄道総合技術研究所(以下「鉄道総研」という。)に対し協定に基づき負担金を支出しています。流通業、不動産業特に記載する事項はありません。その他鉄道車両等製造業等において、技術力の強化と生産性の向上に取り組むことで各製品の競争力を強化するとともに、変化する社会ニーズに対応して新技術を取り入れた新商品、新工法の開発に取り組んでいます。
株式の保有状況 FY2025 / 約9,922字
(5) 【株式の保有状況】① 投資株式の区分の考え方当社は、株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的としているものを純投資目的の投資株式、それ以外のものを純投資目的以外の投資株式としています。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a 保有方針当社は、株式の保有を通じた長期的・安定的な取引関係の維持・強化が、事業の円滑な遂行と中長期的な企業価値向上につながるという視点に立ち、必要性を総合的に勘案して保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式を保有します。この方針に基づき、必要性が認められないと考える保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式がある場合には、縮減するなど見直しています。 b 保有の合理性を検証する方法及び個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容当社は、個別の保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式について、各銘柄の保有目的を充足するか否かを確認し、その保有の適否について2025年4月30日の取締役会において検証を行いました。なお、その際、各銘柄の中長期的な経済合理性や将来の保有リスクにも留意しています。 c 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式226,717非上場株式以外の株式46189,852 (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の増加に係る取得価額の合計額(百万円)株式数の増加の理由非上場株式---非上場株式以外の株式--- (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 銘柄数(銘柄)株式数の減少に係る売却価額の合計額(百万円)非上場株式--非上場株式以外の株式211,596 d 銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)三菱重工業株式会社(注2)11,511,0001,151,100当該会社は、鉄道設備用の保守用車等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有29,07616,673三菱電機株式会社6,573,0006,573,000当該会社は、鉄道用の電力設備や鉄道車両用のブレーキ制御装置等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有17,87816,511株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ8,886,6208,886,620当該グループの金融機関とは、借入、社債引受等の資金調達や資金運用、資金決済等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注3)17,87013,836株式会社オリエンタルランド5,963,0005,963,000当該会社が運営するテーマパークへの観光需要の喚起や、グループ会社における旅行商品の開発等、同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な鉄道事業における収益力の強化を目的として、同社株式を保有しています。有17,56128,914ナブテスコ株式会社5,171,0005,171,000当該会社は、鉄道車両用のブレーキ制御装置やドアシステム等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有11,94713,237東京海上ホールディングス株式会社1,655,1601,655,160当該グループの金融機関とは、賠償責任保険や火災保険等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、リスクマネジメントの適切な実施及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注3)9,4937,784東日本旅客鉄道株式会社(注4)3,148,2001,049,400当該会社とは、大型観光キャンペーンの共同実施や交通系ICカードの相互利用、列車の直通運転、鉄道技術分野における連携・情報共有等、鉄道事業において広範な連携を行っています。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な鉄道事業における収益力の強化、旅客サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有9,2939,189九州旅客鉄道株式会社2,077,9002,077,900当該会社とは、大型観光キャンペーンの共同実施やEXサービスの利用拡大、交通系ICカードの相互利用、鉄道技術分野における連携・情報共有等、鉄道事業において広範な連携を行っています。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な鉄道事業における収益力の強化、旅客サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有7,5847,361 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)日本製鉄株式会社2,253,9002,253,900当該会社は、鉄道用のレールや鉄道車両用の車輪・車軸等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有7,2018,267住友不動産株式会社960,800960,800不動産事業における高度な経営ノウハウを有する当該会社との連携の維持・強化により、当社用地の開発・販売をはじめとする中長期的な不動産事業の強化及び収益力の強化を目的として、同社株式を保有しています。有5,3735,569西日本旅客鉄道株式会社(注5)1,725,000862,500当該会社とは、大型観光キャンペーンの共同実施やEXサービスの利用拡大、交通系ICカードの相互利用、列車の直通運転、鉄道技術分野における連携・情報共有等、鉄道事業において広範な連携を行っています。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な鉄道事業における収益力の強化、旅客サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有5,0305,411MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社(注6)1,441,077480,359当該グループの金融機関とは、賠償責任保険や火災保険等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、リスクマネジメントの適切な実施及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注3)4,6473,906株式会社西武ホールディングス1,321,2001,321,200当社営業エリアにおける需要喚起や列車の直通運転、ICカードの相互利用等、当該グループとの鉄道事業における広範な連携の維持・強化を通じて、中長期的な鉄道事業における収益力の強化、旅客サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。無(注3)4,3623,200株式会社三井住友フィナンシャルグループ(注7)1,059,348353,116当該グループの金融機関とは、借入、社債引受等の資金調達や資金運用、資金決済等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注3)4,0203,145三菱地所株式会社1,592,0001,592,000不動産事業における高度な経営ノウハウを有する当該会社との連携の維持・強化により、当社用地の開発・販売をはじめとする中長期的な不動産事業の強化及び収益力の強化を目的として、同社株式を保有しています。有3,8714,432株式会社みずほフィナンシャルグループ949,0922,514,239当該グループの金融機関とは、借入、社債引受等の資金調達や資金運用、資金決済等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注3)3,8447,658東邦瓦斯株式会社846,500846,500当該会社とは、事業用のガス供給を受けるほか、名古屋駅において当社グループとの共同出資により熱供給会社を運営しています。同社との連携の維持・強化により、当社グループ会社が運営する名古屋駅直上の超高層ビルへの中長期的かつ安定的な熱供給サービス等の確保を図るとともに、地域経済における多面的な連携を目的として、同社株式を保有しています。有3,5012,932 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)アサヒグループホールディングス株式会社(注8)1,761,000587,000飲料等において高い商品力や開発力を有する当該グループとの連携の維持・強化を通じた、駅等の当社施設内における中長期的なサービス向上及び流通事業における収益力の強化を目的として、同社株式を保有しています。無(注3)3,3673,276株式会社髙島屋(注9)2,777,0001,388,500当該会社との共同出資会社である株式会社ジェイアール東海髙島屋は、名古屋駅直上でジェイアール名古屋タカシマヤ等を運営しています。百貨店事業におけるパートナーである当該会社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な百貨店事業の強化及び収益力の強化を目的として、同社株式を保有しています。有3,3603,390名工建設株式会社2,139,5002,139,500当該会社は、鉄道事業特有の施工上の制約のある工事において高い技術力を有しており、鉄道構造物の新設工事や保守・点検等において協力関係にあります。同社との連携を維持・強化することにより、鉄道施設の維持・機能強化及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有2,7722,678京王電鉄株式会社642,500642,500当社営業エリアにおける駅周辺開発やICカードの相互利用等、当該会社との鉄道事業及び関連事業における広範な連携の維持・強化を通じて、中長期的な鉄道事業及び関連事業における収益力の強化、サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有2,4452,680SOMPOホールディングス株式会社(注10)497,250165,750当該グループの金融機関とは、賠償責任保険や火災保険等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、リスクマネジメントの適切な実施及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注3)2,2481,586岡谷鋼機株式会社(注11)183,20091,600当該会社は、鉄道用機械設備の取付部品等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有1,2781,548株式会社あいちフィナンシャルグループ413,170413,170当該グループの金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。無(注3)1,1801,096電源開発株式会社421,920421,920当該会社とは、当社在来線の一部線区の電車運行の二酸化炭素排出量実質ゼロ化において協力関係にあります。同社との連携の維持・強化を通じた、鉄道事業における環境優位性の強化及び地域経済における多面的な連携を目的として、同社株式を保有しています。有1,0681,053株式会社京三製作所1,965,3001,965,300当該会社は、鉄道信号システム等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有9611,023 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)京浜急行電鉄株式会社594,800594,800当社営業エリアにおける需要喚起や駅周辺開発、ICカードの相互利用等、当該会社との鉄道事業及び関連事業における広範な連携の維持・強化を通じて、中長期的な鉄道事業及び関連事業における収益力の強化、サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有899828日本信号株式会社902,500902,500当該会社は、鉄道信号システム等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有807936中部電力株式会社464,700464,700当該会社とは、中央新幹線計画を含む鉄道用電力の供給を受ける協力関係にあります。同社との連携の維持・強化により、中長期的かつ安定的な電力供給を確保し、これによる鉄道事業の安定的運営を図るとともに、地域経済における多面的な連携を目的として、同社株式を保有しています。有754924三井住友トラストグループ株式会社168,800168,800当該グループの金融機関とは、借入等の資金調達等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注3)627558名古屋鉄道株式会社336,300336,300当社営業エリアにおける需要喚起や駅周辺開発、ICカードの相互利用等、当該会社との鉄道事業及び関連事業における広範な連携の維持・強化を通じて、中長期的な鉄道事業及び関連事業における収益力の強化、サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有586728スルガ銀行株式会社434,000434,000当該金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社との連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。有583387株式会社しずおかフィナンシャルグループ350,000350,000当該グループの金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。無(注3)568506第一生命ホールディングス株式会社111,800111,800当該グループの金融機関とは、団体定期保険等の取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、リスクマネジメントの適切な実施及びこれによる当社事業の安定的運営を目的として、同社株式を保有しています。無(注3)506430TOTO株式会社130,000130,000トイレ設備や防汚コーティング等における高い技術力を有する当該会社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な鉄道事業における旅客サービス向上及び技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有506555 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社十六フィナンシャルグループ86,30086,300当該グループの金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。無(注3)416413鉄建建設株式会社150,000150,000当該会社は、鉄道事業特有の施工上の制約のある工事において高い技術力を有しており、鉄道線路と交差する設備の新設工事等において協力関係にあります。同社との連携を維持・強化することにより、鉄道施設の維持・機能強化及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有374405株式会社百五銀行407,000407,000当該金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社との連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。有299264小田急電鉄株式会社197,100197,100当社営業エリアにおける需要喚起や列車の直通運転、ICカードの相互利用等、当該会社との鉄道事業における広範な連携の維持・強化を通じて、中長期的な鉄道事業における収益力の強化、旅客サービスの向上、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有291409カヤバ株式会社(注12)96,40048,200当該会社は、鉄道車両用の台車部品等、当社の鉄道事業の運営に不可欠な重要資材の調達先です。同社との連携の維持・強化を通じた、中長期的な資材の安定調達及びこれによる鉄道事業の安全かつ安定的運営、技術力の維持・向上を目的として、同社株式を保有しています。有283249株式会社三十三フィナンシャルグループ108,310108,310当該グループの金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社グループとの連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。無(注3)256225株式会社名古屋銀行32,40032,400当該金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社との連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。有254215株式会社八十二銀行238,000238,000当該金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社との連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。有251247株式会社山梨中央銀行68,40068,400当該金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社との連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。有147128 銘柄当事業年度前事業年度保有目的、業務提携等の概要、定量的な保有効果(注1)及び株式数が増加した理由当社の株式の保有の有無株式数(株)株式数(株)貸借対照表計上額(百万円)貸借対照表計上額(百万円)株式会社大垣共立銀行54,20054,200当該金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社との連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。有128118株式会社清水銀行44,00044,000当該金融機関とは、借入等の資金調達をはじめとする取引関係があります。同社との連携の維持・強化を通じた、経営の状況変化に対応する金融取引及びこれによる当社事業の安定的運営、並びに地域経済との関係性強化を目的として、同社株式を保有しています。有6670トヨタ自動車株式会社-2,500,000当事業年度において全て売却しています。無-9,480(注) 1 当社は、株式の保有を通じた長期的・安定的な取引関係の維持・強化が、事業の円滑な遂行と中長期的な企業価値向上につながるという視点に立ち、必要性を総合的に勘案して保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式を保有しています。そのため、この総合的判断に基づく保有効果を定量的に記載することは困難ですが、②bに記載のとおり、保有の合理性を検証しています。2 三菱重工業株式会社は、2024年4月1日付で、普通株式1株につき10株の割合をもって株式分割しており、実質的な株式数の増加はありません。3 保有先企業は当社の株式を保有していませんが、同社子会社が当社の株式を保有しています。4 東日本旅客鉄道株式会社は、2024年4月1日付で、普通株式1株につき3株の割合をもって株式分割しており、実質的な株式数の増加はありません。5 西日本旅客鉄道株式会社は、2024年4月1日付で、普通株式1株につき2株の割合をもって株式分割しており、実質的な株式数の増加はありません。6 MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社は、2024年4月1日付で、普通株式1株につき3株の割合をもって株式分割しており、実質的な株式数の増加はありません。7 株式会社三井住友フィナンシャルグループは、2024年10月1日付で、普通株式1株につき3株の割合をもって株式分割しており、実質的な株式数の増加はありません。8 アサヒグループホールディングス株式会社は、2024年10月1日付で、普通株式1株につき3株の割合をもって株式分割しており、実質的な株式数の増加はありません。9 株式会社髙島屋は、2024年9月1日付で、普通株式1株につき2株の割合をもって株式分割しており、実質的な株式数の増加はありません。10 SOMPOホールディングス株式会社は、2024年4月1日付で、普通株式1株につき3株の割合をもって株式分割しており、実質的な株式数の増加はありません。11 岡谷鋼機株式会社は、2024年9月1日付で、普通株式1株につき2株の割合をもって株式分割しており、実質的な株式数の増加はありません。12 カヤバ株式会社は、2024年12月3日付で、普通株式1株につき2株の割合をもって株式分割しており、実質的な株式数の増加はありません。
関係会社の状況 FY2025 / 約2,373字
4【関係会社の状況】(1) 連結子会社名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容摘要ジェイアール東海物流㈱名古屋市中村区300運輸業100.0(10.0)当社は同社に鉄道資材物流業務等を委託しています。役員の兼任等…有 ジェイアール東海バス㈱名古屋市中川区100〃100.0同社は当社へのリース車両の貸付業等を営んでいます。役員の兼任等…有 ㈱JR東海交通事業名古屋市西区100〃100.0当社は同社に駅の出改札業務等を委託しています。役員の兼任等…有 ㈱ジェイアール東海髙島屋名古屋市中村区10,000流通業61.2(0.8)同社はJRセントラルタワーズ及びJRゲートタワーにおいて百貨店業等を営んでいます。役員の兼任等…有 ㈱JR東海リテイリング・プラス名古屋市中村区700〃100.0同社は当社より駅構内設備等を賃借し、駅構内及び列車内等で小売業・飲食業を営んでいます。役員の兼任等…有 ジェイアール東海フードサービス㈱名古屋市中村区100〃100.0(48.4)同社は当社駅構内等において、飲食業を営んでいます。役員の兼任等…有 ジェイアール東海商事㈱名古屋市中村区100〃70.0当社は同社より燃料及び諸用品を購入しています。役員の兼任等…有 ジェイアールセントラルビル㈱名古屋市中村区45,000不動産業100.0同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業等を営んでいます。役員の兼任等…有(注1)ジェイアール東海不動産㈱東京都港区16,500〃100.0同社は当社より用地を譲り受け、不動産事業を営んでいます。役員の兼任等…有(注1)新横浜ステーション開発㈱横浜市港北区9,304〃100.0同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業等を営んでいます。役員の兼任等…有 東京ステーション開発㈱東京都千代田区1,750〃100.0同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業等を営んでいます。役員の兼任等…有 静岡ターミナル開発㈱静岡市葵区624〃70.5同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業を営んでいます。役員の兼任等…有 浜松ターミナル開発㈱浜松市中央区600〃77.9同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業を営んでいます。役員の兼任等…有 名古屋ステーション開発㈱名古屋市中村区480〃100.0同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業等を営んでいます。役員の兼任等…有 ジェイアール東海静岡開発㈱静岡市葵区363〃100.0同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業等を営んでいます。役員の兼任等…有 豊橋ステーションビル㈱愛知県豊橋市100〃57.5同社は当社より建物を賃借し、駅ビル業を営んでいます。役員の兼任等…有 ジェイアール東海関西開発㈱京都市南区30〃100.0同社は当社より駅構内用地等を賃借し、駅ビル業等を営んでいます。役員の兼任等…有 名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容摘要㈱ジェイアール東海ホテルズ名古屋市中村区100その他100.0同社は当社沿線等においてホテル業を営んでいます。役員の兼任等…有 ㈱ジェイアール東海ツアーズ東京都中央区100〃99.0同社は当社より駅構内設備等を賃借し、旅行業等を営んでいます。役員の兼任等…有 ㈱JR東海エージェンシー東京都港区61〃90.0当社は同社に広告宣伝に関する業務等を委託しています。役員の兼任等…有 日本車輌製造㈱名古屋市熱田区11,810〃51.2当社は同社より鉄道車両等を購入しています。役員の兼任等…有(注1)(注2)ジェイアール東海建設㈱名古屋市中村区300〃100.0当社は同社に当社施設の建設工事及び保守修繕工事等を委託しています。役員の兼任等…有 ジェイアール東海情報システム㈱名古屋市中村区100〃100.0当社は同社にシステム開発、改修業務等を委託しています。役員の兼任等…有 日本機械保線㈱東京都港区100〃92.1当社は同社に軌道等の保守修繕工事等を委託しています。役員の兼任等…有 中央リネンサプライ㈱東京都中央区100〃87.6当社は同社より列車内におけるリネン用品の供給等を受けています。役員の兼任等…有 JR東海財務マネジメント㈱名古屋市中村区80〃100.0当社は同社に経理業務の一部を委託しています。役員の兼任等…有 東海交通機械㈱名古屋市中村区80〃100.0(11.6)当社は同社に車両及び機械設備の保守修繕工事等を委託しています。役員の兼任等…有 ジェイアール東海コンサルタンツ㈱名古屋市中村区50〃100.0当社は同社に土木設計、建築設計業務等を委託しています。役員の兼任等…有 (注) 1 上記子会社のうち、ジェイアールセントラルビル㈱、ジェイアール東海不動産㈱及び日本車輌製造㈱は特定    子会社に該当しています。 2 上記子会社のうち、日本車輌製造㈱は有価証券報告書提出会社です。 3 「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しています。 4 「議決権の所有割合」欄の( )内は、間接所有割合で内数です。 (2) 持分法適用関連会社名称住所資本金(百万円)主要な事業の内容議決権の所有割合(%)関係内容摘要新生テクノス㈱東京都港区1,091その他23.2当社は同社に電気設備の建設工事及び保守修繕工事等を委託しています。役員の兼任等…有(注1)鉄道情報システム㈱東京都渋谷区1,000〃21.8当社は同社が運営する情報処理サービスを利用しています。役員の兼任等…有 (注) 1 上記関連会社のうち、新生テクノス㈱は有価証券報告書提出会社です。2 「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しています。
サステナビリティ FY2025 / 約9,085字
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。  当社は、「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という経営理念の下、中長期的な展望に立ち、安全の確保を最優先に、日本の大動脈輸送を担う東海道新幹線と東海地域の在来線網を一体的に維持・発展させることに加え、大動脈輸送を二重系化する中央新幹線の建設により、「三世代の鉄道」を運営するとともに、グループ会社と一体となってグループ全体の収益力強化を図ることを基本方針としています。 そして、すべてのステークホルダーからの信頼を高めるという確固たるガバナンスの下、この基本方針に基づく事業戦略により、利益、キャッシュ・フローといった「経済的価値」を創造しながら、同時に持続的かつ豊かな社会を実現するという「社会的価値」を創造する「ESG経営」を実践し、健全経営と安定配当、さらには企業としての持続的な成長を実現してきました。 鉄道事業を中核とする当社グループにおいては、長期的展望を持ち、人材育成、設備投資、技術開発等を行い、安全の確保を最優先に、競争力を強化していくことが不可欠です。そのために、①安全対策、②サービス向上策、③効率化、④環境優位性の追求に重点を置いて事業活動を行っています。 「ESG経営」の好循環 (1) カーボンニュートラルに向けた目標とTCFDの提言への取組み 上記のうち環境優位性の追求について、当社ではこれまで、地球環境保全を経営上の重要なテーマとして、省エネルギー車両や設備を積極的に導入することで、他の輸送機関に比べてエネルギー効率が高く、環境負荷が少ないという鉄道の環境優位性を不断に高めてきました。 これに留まらず、2050年カーボンニュートラルの実現に向けてより一層のCO2排出削減にも取り組んでおり、当社グループは、政府の「2050年カーボンニュートラル」政策を前提に、2050年のCO2排出量実質ゼロを目指すとともに、2030年度のCO2排出量についても、同政策を前提として、2013年度比で46%削減することを目指します。 これらに加え、当社は、2021年5月にTCFD(注)の提言に賛同しており、TCFDの提言を踏まえた気候変動に関するリスク及び機会の分析を、長期にわたる安定的な事業運営に活かすとともに、持続可能な社会の実現にも貢献していきます。(注) TCFDはTask Force on Climate-related Financial Disclosuresの略で、気候関連の情報開示等を検討するため、金融安定理事会(FSB)によって設立された気候関連財務情報開示タスクフォースです。その最終報告書では、企業等に対し、気候変動が事業に与えるリスク及び機会の把握と開示等を推奨しています。 ① ガバナンス 当社では、それぞれ経営部門、技術部門を統括する総合企画本部と総合技術本部が中心となり、環境施策を立案・推進しています。代表取締役社長及び関係役員は、気候変動に関する検討内容を経営に反映するとともに、取組みを監督しています。また、重要な事項は、取締役会等にて審議・報告することとしています。 ② 戦略 気候変動に関するリスク及び機会に対する戦略は、次のとおりです。 a 移行リスク カーボンプライシングの導入等により、規制・制度への対応コスト及びCO2の排出コストが上昇するリスクが考えられるため、CO2排出を低減させる取組みが重要と認識しています。 当社が排出するCO2129万t(2023年度)のうち、約5%は「燃料の使用に伴う直接排出」が、残りの約95%は「電気の使用に伴う間接排出」が占めています。 約5%を占める「燃料の使用に伴う直接排出」については、模擬走行試験を通じて、水素動力車両(燃料電池車、水素エンジン車)に関する開発を進めるとともに、蓄電池車及びカーボンニュートラル燃料について、調査研究を継続します。残りの約95%を占める「電気の使用に伴う間接排出」については、国内の発電部門全体の脱炭素化の動きに加え、N700S及び315系といった省エネルギー車両の投入を進めるとともに、省エネルギー運転に資する技術開発を進めています。また、防音壁へのペロブスカイト太陽電池の適用を検討するなど、再生可能エネルギーの活用に取り組みます。 b 物理的リスク 気候変動に伴う物理的リスクのうち、鉄道業においては風水害による影響が大きいと考えられます。そのため、これまでにも様々な対策を実施してきましたが、TCFDのフレームワークを用いた気候変動による影響の分析を用いて、さらなるリスクの管理に努めています。 その一環として、河川氾濫の発生確率増加及び高潮に伴う東海道新幹線の設備損害額と、大雨の発生頻度増加に伴う運休・遅延による収益減少額について、定量的に分析し、当社HPに開示しています。 c 機会 昨今の脱炭素に向けた環境意識の高まりは、元来環境優位性の高い交通機関である鉄道のさらなるご利用促進の機会と捉えています。 当社は、鉄道各社と連携しながらPRを強化するなど、鉄道の環境優位性への社会的な理解を広め、鉄道のご利用を促進することで、脱炭素社会への移行に貢献していきます。また、「エクスプレス予約」法人会員に対する、東海道・山陽・九州新幹線におけるCO2排出量実質ゼロ化サービス「GreenEX」の導入企業を拡大します。 ③ リスク管理 当社では総合企画本部及び総合技術本部が、関係部署と十分連携の上、気候変動に伴うリスク及び機会が当社に及ぼす影響を評価・分析し、対策を立案・推進しています。 物理的リスクの低減策としては、会社発足以来、気候変動起因に限ることなく実施してきた自然災害全般に対する設備強化等のほか、大規模災害への抜本的な備えとして、超電導リニアによる中央新幹線建設にも取り組んでいるところです。 当社は、引き続き気候変動に関するリスク及び機会の分析を、長期にわたる安定的な事業運営に活かすとともに、持続可能な社会の実現にも貢献していきます。 ④ 目標と指標 当社グループは、政府の「2050年カーボンニュートラル」政策を前提に、2050年のCO2排出量実質ゼロを目指すとともに、2030年度のCO2排出量についても、同政策を前提として、2013年度比で46%削減することを目指します。これにより、鉄道の環境優位性をさらに高め、持続可能な社会の実現に貢献していきます。 (2)当社の持続的な成長を支える人材への取組み当社は、人材こそが最大の経営資源と考えています。経営理念や行動指針を社員一人ひとりが自身の仕事に落とし込み、それをチームとしてまとめ上げ、しっかりとやり抜くことが、「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という経営理念をより高いレベルで実現することにつながります。このような考え方の下、当社では人材育成と働きがいのある職場づくりに向けて、現場での教育訓練や各種研修、女性活躍推進の取組みや各種改善活動をはじめ、エンゲージメント調査の結果等も活用しながら、社員の意欲と能力を高め、企業価値の最大化に取り組んでいます。 なお、各戦略の詳細については、当社HPにある統合報告書2024 p55~62をご参照ください。また、2025年秋に公表する統合報告書2025にも記載予定です。 a 人材育成鉄道事業は、社員一人ひとりが自分の役割を完遂するための強い心構えを持ち、高い技術力と確かな知識を身に付け日々の業務に真摯に取り組むとともに、各部門が連携して高いレベルで様々な専門技術が統合されることにより、初めてトータルとして安全かつ健全なシステムとして機能します。このことから、当社では、特に鉄道現場において「規律」「技術力」「一体感」の3つを人材育成の基本理念として掲げ、当社の社会的使命を長期にわたり安定的かつ十分に果たし続けるための人材育成に取り組んでいます。具体的には、各職場における日常的な仕事を通じて、業務知識や技術を学ぶ「職場内教育訓練(OJT)」をすべての教育訓練の基本とし、総合研修センター等で実施する「集合研修」と、社内・社外通信研修制度等で知識・技能を習得する様々な「自己啓発」により補完しています。また、主にオフィス部門においては、多様な社員の能力を活かし、新たな視点や柔軟な発想で、社内外の様々な環境変化に対応し、新たな価値を創造していくことが必要です。当社では鉄道現場、オフィス部門問わず、長期雇用を前提として、社員が必要な能力を備え、意欲を持ってその能力を発揮できるよう、人事運用も広く視野に入れ、計画的な人材育成に取り組んでいます。なお、総合研修センターには、車両の実物大シミュレータや本線と同等の設備を備えた実験線等を配備するとともに、VR技術や立体投影システムを用いた訓練教材を活用するなど、専門的な技量・技術の深度化につながる取組みを積極的に行っています。2024年度、総合研修センターにおける集合研修の利用実績は延べ約8,700人・約62,900人日で、従業員一人当たりの年間教育時間は25.6時間でした。自己啓発についても、各種支援制度等を充実させ、意欲のある社員の能力開発を積極的に支援しています。当社では日常業務で必要となる専門知識や技能を体系的に習得できる社内通信研修(約30講座)を整備しており、2024年度は約4,000人の社員が利用しました。また、業務に役立つ200種類以上の資格について受験料相当額を支給する資格取得奨励金制度、eラーニングを含む社外の通信研修を修了した際に受講料半額相当を支給する社外通信研修修了奨励金制度等についても多くの社員が活用しており、2024年度は延べ約3,800人を対象に、約2,900万円を支援しました。 「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という経営理念を将来にわたってより高いレベルで実現し続けるためには、経営環境の変化にも適切に対応するための多様な人材を質・量ともに充足させる必要があります。当社は、意欲ある社員に知識と経験を積む機会を提供することで、多様な知識と経験を持つ人材を当社の経営資本として育成しています。 (グローバル人材の育成)企業を取り巻く経済・社会環境が益々国際化し、複雑化する中で、将来の経営を担い、国際社会においても通用する人材の育成を目的に、全額社費負担による海外留学制度を設けています。また、社員を海外の企業等に派遣して先端技術等の調査に当たらせ、帰国後に調査結果を当社業務に役立たせることを目的に、海外調査派遣制度を設けています。これらの制度は公募制であり、幅広い職種から意欲ある社員を募ることでこれからの社業の推進や組織の変革に寄与する人材を戦略的に育成しています。 (多様なキャリア形成の支援)当社では、多様な人材が意欲に応じて様々な知識と経験を積み重ねられるよう、公募型の研修や制度の充実を図り、社員の意欲と能力を高めるとともに人材ポートフォリオの多様化を進めています。社外の社会人向けプログラムへの社員派遣や、異業種女性交流研修への参加に加え、仕事と育児・介護とを両立しながら学ぶ「マイ・キャリアパス研修」をはじめとした教育機会を設ける等、視野や社外人脈を広げるための機会を拡充しています。また、意欲・能力ある社員を見出して適材適所の登用を実現するとともに、これを契機として社員各々の自己研鑽意欲や挑戦心を喚起することを目的として、2022年より社内公募によるキャリア開発を導入しています。 (ICT人材の育成)経営体力の再強化に向けて、「業務改革」と新しい発想による「収益の拡大」を推進していくためには、ICT等の新しい技術を積極的に活用できる人材の育成と、それらを業務において最大限活用する社内文化の醸成が急務であると考えています。当社では、データ分析やシステム開発など実践的なスキルを習得する教育を実施し、ICTを活用して新たな価値を創造する人材の育成を強化しています。また、階層別研修において、ICTの技術動向と当社における活用可能性を考察するカリキュラムを実施しているほか、2023年度より順次、全社員を対象にICTリテラシーの向上を図る教育を実施しており、これらを通じてICT活用の社内文化醸成に努めています。 (事業系専門人材の育成)当社では、長期雇用を前提として計画的に人材を育成すべく、ジョブローテーションを行っています。他方、新規事業開発など、専門性を磨くことで質の高いアウトプットが期待できる職務については、適性の高い人材を見出し、事業推進本部やグループ会社を中心に人事運用を行うことで、専門性のある人材を育成しています。 b 働きがいのある職場づくり公共性の高いオープンなサービスを提供する当社は、多様なお客様に喜ばれるサービスを提供し続ける使命を担っています。お客様の多様なニーズに応え続けるためには、多様なバックグラウンドを持つ社員一人ひとりがその能力をいかんなく発揮する必要があります。社員一人ひとりが働きがいを感じられる職場をつくることで、個々のアウトプットを引き出し、組織の成果の最大化を図っています。 (女性活躍推進プロジェクト)当社では、社員が働きがいをもって十分に能力を発揮できる職場づくりのための取組みとして、女性活躍推進に力を入れています。男女雇用機会均等法等の趣旨を踏まえ、採用・配置等、人事面の取扱いにおいて男女の区別なく行っており、現在女性社員は、事務・技術といった部門を問わず様々な職場で活躍しており、オフィス部門の業務、駅のフロント業務、新幹線・在来線の車掌・運転士業務、病院の看護業務をはじめ、広範な業務に従事しています。鉄道事業では、その業務の特性上、いわゆる深夜労働(22時から翌日5時にかかる時間帯の労働)が不可欠ですが、当社発足時の労働基準法では、一部の限定的な職種を除き、女性の深夜労働は原則として禁止されていました。そのため、1996年末における当社の女性社員の割合は、わずか1.3%にとどまりました。その後、1997年の労働基準法改正を受け、本格的に女性社員の採用を開始し、2024年度末時点で女性社員数は2,406人(全社員に占める割合は13.1%)と大幅に増加しています。2021年には当社で初めて女性が執行役員に、2022年には取締役に就任したほか、部長·課長等、多方面で女性が活躍しています。これまでも多様かつ柔軟な働き方を実現するための各種制度の充実に積極的に取り組んできましたが、これに加えて2020年7月に立ち上げた人事部長直轄の女性活躍推進プロジェクト主導の下、これまで以上に男女を問わず、すべての社員が仕事と子育てを両立させ、働きがいを持って十分に能力を発揮できる会社とすべく、2021年4月から取り組む女性活躍推進法に基づく行動計画を策定しました。この行動計画では、新卒採用における女性の採用率を25%以上とする、女性の管理職の人数を1.5倍以上(2020年度末比)にするといった数値目標を掲げています。また、2024年度からは新たに女性活躍推進担当役員を配置し、計画期間が終了する2026年3月31日までに目標を達成できるよう、全社的に取組みを推進しています。<女性活躍推進のためのポジティブアクション>男女を問わず全ての社員が働きがいをもって十分に能力を発揮できる会社となることを目指し、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づき以下の行動計画を策定しています。計画期間:2021年4月1日~2026年3月31日 1.女性の採用率を拡大します。目標:新卒採用における女性の採用率を25%以上とする。・女性が鉄道会社で働くイメージを持てるよう訴求する採用広報を強化する。・全職種において女性の採用を強化する。 2.女性の配置箇所を増やし、働き方に制約のある社員の活躍できる場を拡大します。目標:女性の配置箇所を増やす。・女性用設備の整備状況等をふまえ、女性の配置箇所を増やす。目標:働き方に制約のある社員の活躍できる場を拡大する。・育児等により働き方に制約のある社員の活躍できる場を拡大する。 3.女性管理職を増やします。目標:女性の管理職(※)の人数を1.5倍以上(2020年度末比)にする。※「ライン課長」及び「課長より上位の役職(役員を除く)」にある社員の合計。・社外研修への派遣等を通じて、女性リーダーのキャリア意識の醸成や社外ネットワークの形成を支援する。目標:係長・助役クラス以上の女性の人数を1.5倍以上(2020年度末比)にする。・活躍する女性が登壇するセミナーを実施し、ロールモデルを紹介する。・女性を対象としてキャリア意識醸成のための研修を実施する。 4.女性が能力を発揮しやすい職場風土の醸成と制度の充実を図ります。目標:女性が能力を発揮しやすい職場風土を醸成する。・管理職等を対象とした研修を実施する。目標:仕事と育児の両立を支援するための制度の充実を図る。・勤務制度等の充実を図る。目標:年次有給休暇取得率を80%以上にする。・社員に年次有給休暇取得の慫慂を行う。 5.男性の育児参画を促します。目標:育児休職又は育児目的休暇を取得した男性社員の割合を30%以上とする。・男性社員に対して育児関連制度についての情報発信を強化する。※次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画(2023年4月~)においては、「男女ともに、子が生まれた社員が育児休職又は育児を目的とした休暇をその取得可能期間において100%取得」することを目標としています。 (育児・介護等と仕事の両立支援制度)すべての社員が仕事と育児・介護を両立させ、意欲や働きがいを持って長きにわたり活躍するため、各種制度の一層の充実に努めてきており、多くの制度が法律の定めを上回る水準となっています。例えば、産前休業、育児休業、介護休業を法定の期間よりも長く取得することができます。特に育児休業等に関しては、取得率の維持・向上を目指すため、計画を定めて取り組んでおり、2024年度の育児休業等の取得率は女性が107%、男性が99%です。また、仕事と子育ての両立を支援するため、非現業と一部の現業機関の社員を対象としたフレックスタイム制や、現業機関等において小学6年生以下の子を養育する社員が月に複数日の無給休暇を取得できる短日数勤務制度等、より柔軟に働くことができる勤務制度を整備しているほか、企業主導型保育園の利用斡旋やベビーシッター等の利用時に給付する子育て支援補助金等、各種の福利厚生制度を導入しています。また、2024年1月からは、非現業社員を対象に「スマートワーク」という新しい働き方を導入し、東海道新幹線の全区間で新幹線通勤を可能とするとともに、新幹線での通勤時執務、リモートワークの拡大、フレックスタイム制の柔軟化を実施しています。さらに、2024年4月からは育児休職の取得期間が昇格試験の受験資格に影響を与えないように制度を改めています。直近では、2025年7月より、子育て世代・介護世代の支援として、「手当の増額」や「制度新設」により育児や介護と仕事の両立のための制度を整え、社員がより一層やりがいを持ちつつ安心して長く働ける環境を整備するために制度を拡充します。加えて、育児や介護等を理由に退職した場合において、一定の条件を満たした時に再雇用を行う制度や、勤務地域限定の社員が希望した場合には地域を跨いで異動ができるエリア・チェンジ制度等も整えており、ライフステージに応じて、社員が能力を発揮できるような環境づくりを進めています。なお、これらの取り組みにより、2024年には「プラチナくるみん」の認定を受けています。 (障がい者雇用)多様な人材活用や企業の社会的責任の観点から、障がいのある方の雇用促進に積極的に取り組んでおり、個別の障がいの程度等に配慮しながら、事務部門や現業部門を含めて幅広く適材適所に配置しています。2006年10月には、「障害者雇用の促進等に関する法律」に基づく特例子会社である「株式会社ジェイアール東海ウェル」を設立し、主な事業として当社グループ内の印刷業務、封入封緘業務、オフィスサポート業務、被服管理業務及び社員の福利厚生や健康管理の増進を目的としたヘルスケア業務を行っています。このような取組みの結果、2024年6月1日時点の障害者雇用率は、3.08%と法定雇用率を上回る雇用を維持しています。今後も、改正障害者雇用促進法の趣旨に基づき、募集・採用の場面で差別を行わないことはもちろん、採用後も障がいによる制約に配慮しつつ、個人の能力を有効に発揮してもらうべく就労環境の整備を適切に進めていきます。 c 健康経営当社が社会的使命を将来にわたって果たしていく上での基盤となる社員の健康保持・増進を図るため、健康経営を積極的に推進しています。 (健康経営推進の目的)経営理念に示す「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という使命を担うためには、社員一人ひとりがその持てる力を最大限発揮することが大切であると考えています。その基盤となる心身の健康の保持・増進を図るため、2018年4月に当社の健康施策の全体方針となる「健康づくり指針」を制定するとともに、人事担当役員をトップとする健康経営推進体制を整備し、健康経営を積極的に推進しています。 (数値目標)2024年度から、社員が豊かですこやかな人生を送るための基本的な生活習慣に着目し「食事」「運動」「睡眠」「適正飲酒」「禁煙」の5点について新しい数値目標を設定しています。各項目の具体的な目標は以下のとおりです。行動項目内容当社現状(2024年度)当社目標(2024年度~2026年度)食事朝食を週5回以上75%85%運動①汗をかく運動を週2回以上②平均8,000歩/日以上59%(①or②)65%(①or②)睡眠睡眠で十分な休養がとれている73%75%適正飲酒適正な飲酒77%90%禁煙たばこを吸わない80%88%
主要な設備の状況 FY2025 / 約3,636字
2【主要な設備の状況】 当期末現在の主要な設備の状況は以下のとおりです。(1) 提出会社① 総括表セグメント帳簿価額(百万円)従業員数(人)建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計運輸業1,033,471286,1812,280,683(48,354)2,262,7625,863,09818,297不動産業39,623643,227(457)81683,673107 (注) 1 運輸業に供する土地とは、線路用地(面積29,979千㎡、帳簿価額1,319,472百万円)、停車場用地(面積9,051千㎡、帳簿価額788,018百万円)、工場用地、変電所用地等です。2 運輸業に供する建物とは、停車場建物、事務所、工場建物等です。3 運輸業に供する構築物とは、線路設備(軌道、高架橋、トンネル等)、電路設備(電柱、信号設備、トロリ線等)、停車場設備、諸構築物です。4 運輸業には、中央新幹線施設等(建設仮勘定、建物及び構築物、機械装置等、帳簿価額2,129,942百万円)が含まれています。5 「その他」は、建設仮勘定(運輸業2,082,653百万円、不動産業10百万円)、その他の有形固定資産(運輸業27,398百万円、不動産業80百万円)及び無形固定資産(運輸業152,710百万円、不動産業725百万円)の合計です。② 運輸業の主な設備の内訳a 線路及び駅の数線名区間営業キロ(km)複線単線の別駅数(駅)軌間(m)電圧(v)変電所数(箇所)東海道新幹線東京~新大阪552.6複線[7]101.435交流 25,00026東海道本線「熱海」~「米原」341.3複線821.067直流  1,50032 「大垣」~美濃赤坂5.0単線2〃〃- 「大垣」~「関ケ原」13.8単線-〃〃-御殿場線「国府津」~「沼津」60.2単線17〃〃4身延線「甲府」~「富士」88.4単線一部複線37〃〃4飯田線「豊橋」~「辰野」195.7単線一部複線92〃〃9武豊線「大府」~武豊19.3単線9〃〃2高山本線「岐阜」~「猪谷」189.2単線34〃--中央本線「塩尻」~「名古屋」174.8複線一部単線[1]37〃直流  1,50016太多線「多治見」~「美濃太田」17.8単線6〃--関西本線「名古屋」~亀山59.9単線一部複線17〃直流  1,5006紀勢本線「亀山」~「新宮」180.2単線39〃--名松線「松阪」~伊勢奥津43.5単線14〃--参宮線「多気」~鳥羽29.1単線9〃--合計―1,970.8―[8]405--99 (注) 1 「 」の駅は当該区間の駅数には含んでいません。2 駅数欄の[ ]は、外数で他線区との併設駅数を示しています。3 このほかに、鉄道・運輸機構から借り受けている城北線(営業キロ:11.2km)に係る鉄道施設を㈱JR東海交通事業に使用させています。b 車両数区分内燃機関車(両)内燃動車(両)電車貨車(両)保守用車(両)合計(両)電動車(両)制御電動車(両)制御車(両)付随車(両)新幹線2-1,85722661141,0003,142在来線-201286238344157-3301,556合計22012,143240610158141,3304,698 c 車両施設 主な車両所、工場、車両区等は次のとおりです。区分所在地土地建物面積(㎡)帳簿価額(百万円)帳簿価額(百万円)[東海鉄道事業本部] 神領車両区愛知県春日井市179,737429276名古屋工場名古屋市中川区111,2391188,283大垣車両区岐阜県大垣市86,0831,105116美濃太田車両区岐阜県美濃加茂市78,52097183名古屋車両区名古屋市中村区68,90373649[新幹線鉄道事業本部] 東京仕業・修繕・交番検査車両所東京都品川区379,235226,0922,599浜松工場浜松市中央区346,06171,44713,712[静岡支社] 静岡車両区静岡市葵区56,392181401[関西支社] 大阪仕業・修繕・交番・台車検査車両所大阪府摂津市303,36189,4735,897名古屋車両所名古屋市中村区95,162100,020690 d 賃借資産 主な賃借資産は次のとおりです。賃借先賃借設備設備のうち賃借終了年度賃借料(百万円)土地(面積千㎡)建物(面積千㎡)鉄道・運輸機構城北線(勝川~枇杷島間11.2km)12712032年度4,051(注) 鉄道・運輸機構から借り入れている城北線については、あらかじめ国土交通大臣の認可を受けた賃借料を借り受けから40年間にわたり年2回支払うこととされています。この賃借料は、毎年、財産及び管理費の増減等により若干の変動はありますが、基本的な水準はほぼ変わりません。賃借料の額の基準は、鉄道・運輸機構法施行令第7条第1項により規定されています。また、当該鉄道施設の維持更新については、総額1億円以上の災害復旧工事を除き、当社が実施することとなっています。なお、国土交通大臣が指定する期間を経過した当該鉄道施設は、当該線区の建設費から既に支払った賃借料総額のうち建設費相当額を差し引いた残額を譲渡価額として譲渡を受けることができることとなっています。③ 不動産業の主な設備の内訳 主な賃貸施設等は次のとおりです。賃貸先所在地土地建物面積(㎡)帳簿価額(百万円)帳簿価額(百万円)ジェイアール東海不動産㈱静岡市駿河区ほか324,70318,535206㈱ジェイアール東海ホテルズ静岡市葵区ほか58,9294,4303,783ジェイアールセントラルビル㈱名古屋市中村区8,4511,69329,656 (2) 国内子会社① 運輸業の主な設備の内訳会社名(所在地)帳簿価額(百万円)従業員数(人)摘要建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計ジェイアール東海バス㈱(名古屋市中川区)3631,5001,069(44)1123,045266支店等(注) 「その他」は、その他の有形固定資産及び無形固定資産の合計です。② 流通業の主な設備の内訳会社名(所在地)帳簿価額(百万円)従業員数(人)摘要建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計㈱ジェイアール東海髙島屋(名古屋市中村区)14,150--2,18316,333651店舗等㈱JR東海リテイリング・プラス(名古屋市中村区)7,4822771,576(8)2,51911,8561,788支社、店舗等ジェイアール東海商事㈱(名古屋市中村区)26--22725358ソフトウェア等 (注) 「その他」は、建設仮勘定、その他の有形固定資産及び無形固定資産の合計です。③ 不動産業の主な設備の内訳会社名(所在地)帳簿価額(百万円)従業員数(人)摘要建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計ジェイアールセントラルビル㈱(名古屋市中村区)87,4152860(0)1,88589,58770駅ビル等ジェイアール東海不動産㈱(東京都港区)36,3101842,119(151)4,46482,913117賃貸施設等新横浜ステーション開発㈱(横浜市港北区)10,610-39(0)17010,82138駅ビル等東京ステーション開発㈱(東京都千代田区)4,264133-3494,74740高架下等名古屋ステーション開発㈱(名古屋市中村区)9,183-0(0)1,00510,18964高架下等ジェイアール東海関西開発㈱(京都市南区)2,797-0(0)2213,019101高架下等 (注) 「その他」は、建設仮勘定、その他の有形固定資産及び無形固定資産の合計です。    ④ その他の主な設備の内訳会社名(所在地)帳簿価額(百万円)従業員数(人)摘要建物及び構築物機械装置及び運搬具土地(面積千㎡)その他合計㈱ジェイアール東海ホテルズ(名古屋市中村区)2,4152740(1)8673,558789ホテル等㈱ジェイアール東海ツアーズ(東京都中央区)40--2,9613,002549ソフトウェア等㈱JR東海エージェンシー(東京都港区)340--180520264支社等日本車輌製造㈱(名古屋市熱田区)6,4764,37914,310(773)2,11827,2852,104製作所等ジェイアール東海建設㈱(名古屋市中村区)11818383(2)226747363支店等日本機械保線㈱(東京都港区)1,76226943(11)1752,908399事業所等中央リネンサプライ㈱(東京都中央区)6735(8)04886営業所、工場等東海交通機械㈱(名古屋市中村区)96043299(6)2481,5511,154支店、事業所等 (注) 「その他」は、建設仮勘定、その他の有形固定資産及び無形固定資産の合計です。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約5,184字
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】 当社は、経営の健全性、効率性及び透明性を確保し、企業の長期的な発展と継続的な企業価値の向上を図るため、以下のとおりコーポレート・ガバナンスの充実に努めています。 ① 企業統治の体制の概要等当社においては、事業内容、規模等を総合的に勘案し、以下のような企業統治の体制を採用しています。当社の取締役会は、提出日(2025年6月24日)現在、取締役12名(うち5名が社外取締役)で構成されており、議長は代表取締役会長が務めています。また、当社は監査役制度を採用しており、監査役会は、提出日(2025年6月24日)現在、監査役5名(うち4名が社外監査役)で構成されています。取締役会、監査役会の構成員については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (2) 役員の状況」に記載のとおりです。取締役会は、原則として月1回以上開催し、株主総会の招集及び議案などの法定事項はもとより、年度の事業計画である運営方針など経営上重要な事項について、施策の趣旨や進捗状況等を丁寧に説明し十分に審議の上、適法かつ適正に意思決定を行うとともに、取締役の業務執行状況を監督しています。なお、当事業年度における個々の取締役の出席状況については、次のとおりです。 役職氏名出席状況代表取締役会長金子 慎全12回中12回代表取締役社長丹羽 俊介全12回中12回代表取締役副社長武田 健太郎全12回中12回代表取締役副社長中村 明彦全12回中12回代表取締役副社長水野 孝則全10回中10回代表取締役副社長鈴木 広士全12回中12回取締役相談役柘植 康英全12回中12回取締役(社外)笠間 治雄全12回中12回取締役(社外)大島 卓全12回中11回取締役(社外)永野 毅全12回中12回取締役(社外)木場 弘子全12回中12回取締役(社外)ジョセフ・シュメルザイス全12回中12回(注)1 取締役の人数及び各取締役の役職は、2025年3月31日時点のものを記載しています。   2 水野孝則は2024年6月に取締役に就任し、同年6月より取締役会に出席しています。 また、経営に関する重要な事項を審議する機関として、代表取締役社長が議長を務め、全ての常勤の取締役及び監査役並びに一部の執行役員を構成員とする経営会議を設置し、取締役会に先立って、より幅広く経営に関する事項を審議することで、その後に開催される取締役会における審議の充実を図っています。取締役会、経営会議をはじめとする重要な会議には監査役に出席を求め、審議過程から経営施策の適法性の確保に努めています。さらに、各取締役及び監査役による自己評価から取締役会全体の実効性について分析・評価を行い、その結果を踏まえ、取締役会の機能のさらなる充実に資する取組みを継続的に行っています。また、当社は、子会社等に対して必要な管理、指導を行うことで、適正な業務運営の確保に努めています。なお、役員の人事、報酬等の決定における客観性、透明性の向上を確保する観点から、独立社外取締役と代表取締役社長を構成員とする人事報酬委員会を設置しており、取締役会での決議に先立ち、全委員出席の下、当事業年度においては年2回審議を行っています。取締役会における人事、報酬等の決定に関する決議は、当委員会における審議内容を踏まえて行われています。当社は2003年5月に執行役員制度を導入していますが、当社を取り巻く経営環境の変化に適時・適切に対応するため、2012年6月から、より一層の取締役会における意思決定の迅速化及び審議の充実並びに取締役と業務執行を担う執行役員との役割分担のさらなる明確化を目的とした役員体制としています。※当社は、2025年6月25日開催予定の第38回定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役11名選任の件」及び「監査役2名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されると、当社の取締役は11名(うち5名が社外取締役)、監査役は5名(うち4名が社外監査役)となります。また、当該定時株主総会の直後に開催が予定されている取締役会・監査役会の決議事項の内容(役職等)も含めた取締役会・監査役会の構成員については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (2) 役員の状況」のとおりです。監査役監査、内部監査、会計監査については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (3) 監査の状況」に記載のとおりです。 (図表)当社のコーポレート・ガバナンス体制② 企業統治に関するその他の事項a 内部統制システムの整備の状況当社は、取締役会において、内部統制基本方針につき、次のとおり決議しています。(内部統制基本方針)1 取締役及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制取締役会は、法定事項及び経営上重要な事項について十分に審議し、適法かつ適正に意思決定を行うとともに、取締役の業務執行状況を監督する。内部監査部門は、取締役、執行役員及び社員による業務執行が法令、定款及び社内規程に適合して行われているかについて、内部監査を行う。嘱託弁護士等の外部の専門家から、必要に応じてアドバイスを受ける体制を整え、業務運営の適法性の確保に努める。当社及び子会社等の業務運営に関して法令等に違反する行為を発見した場合に通報することができる内部通報制度を整備する。反社会的勢力との関係遮断のため、不当要求には一切応じず、対応統括部署を定め、外部の専門機関と緊密な連携関係を構築する等、必要な体制を整える。2 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制社内規程により、保存する必要のある文書を定め、対象となる文書について、適切に保存及び管理を行う。3 損失の危険の管理に関する規程その他の体制各部門の所管事項に関する意思決定については、その重要度に応じて上位の職位による承認、会議への付議など、定められた手続により適切に行う。また、鉄道運転事故防止に関して、鉄道安全推進委員会での審議を通じて、効果的な対策を強力に推進する。4 取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制社内規程により、各部門の分掌事項と職務権限を明確に定めるとともに、その課題と業務量に応じて適切な要員配置を行い、効率的な業務体制を整える。5 当社及び子会社等から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制 子会社等の取締役会は、法定事項及び経営上重要な事項について十分に審議し、適法かつ適正に意思決定を行うとともに、取締役の業務執行状況を監督する。子会社等における意思決定については、その重要度に応じて権限者による承認、会議への付議など、定められた手続により適切に行う。子会社等では、社内規程により、各部門の分掌事項と職務権限を明確に定め、効率的な業務体制を整える。当社は社内規程に基づき、子会社等と一定の重要事項について協議・報告を行う旨の協定を締結の上、必要な管理、指導を行う。当社の内部監査部門は、主要な子会社等の取締役、執行役員及び社員による業務執行が法令、定款及び社内規程に適合して行われているかについて、監査を行う。子会社等は、反社会的勢力との関係遮断のため、不当要求には一切応じず、対応統括部署を定め、当社や外部の専門機関と緊密な連携関係を構築する等、必要な体制を整える。6 監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する体制、その使用人の取締役からの独立性に関する事項及びその使用人に対する指示の実効性の確保に関する事項 監査役の職務執行を補助する者として、当社の社員から専任の監査役スタッフを置く。 監査役スタッフの人事について、人事部門は、事前に監査役の意見を聞く。7 取締役及び使用人が監査役に報告をするための体制その他の監査役への報告に関する体制取締役、執行役員及び社員は、当社または当社及びその子会社等から成る企業集団に著しい損害を及ぼすおそれのある事実を発見した場合及び当社またはその子会社等において法令・定款に違反する重大な事実を発見した場合は、社内規程に従って、遅滞なく監査役または監査役会に報告を行う。また、取締役、執行役員及び社員は、監査役または監査役会の求めに応じ、その職務の執行に関する事項について報告を行う。上記の報告を行った取締役、執行役員及び社員は、当該報告を行ったことを理由として不利な取扱いを受けない。 (内部統制基本方針)8 子会社等の取締役、監査役及び使用人が当社の監査役に報告をするための体制子会社等の取締役、執行役員及び社員は、当該子会社等に著しい損害を及ぼすおそれのある事実を発見した場合及び法令・定款に違反する重大な事実を発見した場合は、当該子会社等の社内規程に従って、遅滞なく当該子会社等の監査役に報告を行う。当該子会社等の監査役は、上記の事実について報告を受領した場合及び上記の事実を発見した場合は、当社の監査役に報告を行う。上記の報告を行った子会社等の取締役、監査役、執行役員及び社員は、当該報告を行ったことを理由として不利な取扱いを受けない。9 その他監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制取締役会への出席のほか、経営会議等の重要な会議に監査役の出席を求め、経営施策の審議過程からその適法性の確保に努める。内部監査部門は、監査役及び会計監査人との連携を深め、監査役監査の充実を図る。監査役の職務の執行について生ずる費用の支出等については、社内規程に従って適切に処理する。 b リスク管理体制の整備の状況 当社では、鉄道運転事故、労働災害及び災害を防止する観点から、本社、鉄道事業本部、支社及び各地区に「鉄道安全推進委員会」等を設置し、本社から現業機関に至るまで一貫した体制により安全対策の確立・推進を行っています。 また、事故や災害の発生など異常時に対しては、情報伝達の要となる指令組織を各鉄道事業本部において24時間体制で運営するとともに、事故や災害の規模・影響に応じて非常参集できる復旧即応体制を整えています。さらに、大規模災害等の異常時に備え、東海道新幹線において、総合指令所の代替機能を有する第2総合指令所を設置しています。c 子会社の業務の適正を確保するための体制整備の状況 当社グループとして経営方針等の意思統一を図り、一体となって事業に取り組むため、毎年、「JR東海グループ社長会」を開催しています。 また、当社は、子会社等に対して必要な管理、指導を行うとともに、主要な子会社等を対象に内部監査及び安全監査を実施して、適正な業務運営の確保に努めています。d 責任限定契約の内容の概要 当社は、会社法第427条第1項の規定により、社外取締役及び社外監査役との間に、会社法第423条第1項の責任を法令が規定する額に限定する契約を締結しています。e 役員等賠償責任保険契約の内容の概要当社は、保険会社との間で会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を締結しています。当該保険契約の被保険者の範囲は当社の取締役、監査役及び執行役員であり、被保険者は保険料を負担していません。当該保険契約により被保険者が負担することとなった法律上の損害賠償金及び争訟費用が填補されることとなります。ただし、被保険者の職務の執行の適正性が損なわれないようにするため、私的な利益または便宜の供与を違法に得たことなどに起因する場合には填補の対象としないこととしています。f 取締役の定数当社の取締役は20名以内とする旨定款に定めています。g 取締役の選任決議要件当社は、取締役の選任決議の要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨、また、その決議は累積投票によらない旨定款に定めています。h 剰余金の配当等の決定機関当社は、株主への機動的な利益還元及び資本政策の遂行を可能とするため、剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めがある場合を除き、取締役会の決議によって定めることができる旨定款に定めています。i 株主総会の特別決議要件当社は、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、株主総会の円滑な運営を目的として、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行う旨定款に定めています。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約6,239字
(2)当社の持続的な成長を支える人材への取組み当社は、人材こそが最大の経営資源と考えています。経営理念や行動指針を社員一人ひとりが自身の仕事に落とし込み、それをチームとしてまとめ上げ、しっかりとやり抜くことが、「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という経営理念をより高いレベルで実現することにつながります。このような考え方の下、当社では人材育成と働きがいのある職場づくりに向けて、現場での教育訓練や各種研修、女性活躍推進の取組みや各種改善活動をはじめ、エンゲージメント調査の結果等も活用しながら、社員の意欲と能力を高め、企業価値の最大化に取り組んでいます。 なお、各戦略の詳細については、当社HPにある統合報告書2024 p55~62をご参照ください。また、2025年秋に公表する統合報告書2025にも記載予定です。 a 人材育成鉄道事業は、社員一人ひとりが自分の役割を完遂するための強い心構えを持ち、高い技術力と確かな知識を身に付け日々の業務に真摯に取り組むとともに、各部門が連携して高いレベルで様々な専門技術が統合されることにより、初めてトータルとして安全かつ健全なシステムとして機能します。このことから、当社では、特に鉄道現場において「規律」「技術力」「一体感」の3つを人材育成の基本理念として掲げ、当社の社会的使命を長期にわたり安定的かつ十分に果たし続けるための人材育成に取り組んでいます。具体的には、各職場における日常的な仕事を通じて、業務知識や技術を学ぶ「職場内教育訓練(OJT)」をすべての教育訓練の基本とし、総合研修センター等で実施する「集合研修」と、社内・社外通信研修制度等で知識・技能を習得する様々な「自己啓発」により補完しています。また、主にオフィス部門においては、多様な社員の能力を活かし、新たな視点や柔軟な発想で、社内外の様々な環境変化に対応し、新たな価値を創造していくことが必要です。当社では鉄道現場、オフィス部門問わず、長期雇用を前提として、社員が必要な能力を備え、意欲を持ってその能力を発揮できるよう、人事運用も広く視野に入れ、計画的な人材育成に取り組んでいます。なお、総合研修センターには、車両の実物大シミュレータや本線と同等の設備を備えた実験線等を配備するとともに、VR技術や立体投影システムを用いた訓練教材を活用するなど、専門的な技量・技術の深度化につながる取組みを積極的に行っています。2024年度、総合研修センターにおける集合研修の利用実績は延べ約8,700人・約62,900人日で、従業員一人当たりの年間教育時間は25.6時間でした。自己啓発についても、各種支援制度等を充実させ、意欲のある社員の能力開発を積極的に支援しています。当社では日常業務で必要となる専門知識や技能を体系的に習得できる社内通信研修(約30講座)を整備しており、2024年度は約4,000人の社員が利用しました。また、業務に役立つ200種類以上の資格について受験料相当額を支給する資格取得奨励金制度、eラーニングを含む社外の通信研修を修了した際に受講料半額相当を支給する社外通信研修修了奨励金制度等についても多くの社員が活用しており、2024年度は延べ約3,800人を対象に、約2,900万円を支援しました。 「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という経営理念を将来にわたってより高いレベルで実現し続けるためには、経営環境の変化にも適切に対応するための多様な人材を質・量ともに充足させる必要があります。当社は、意欲ある社員に知識と経験を積む機会を提供することで、多様な知識と経験を持つ人材を当社の経営資本として育成しています。 (グローバル人材の育成)企業を取り巻く経済・社会環境が益々国際化し、複雑化する中で、将来の経営を担い、国際社会においても通用する人材の育成を目的に、全額社費負担による海外留学制度を設けています。また、社員を海外の企業等に派遣して先端技術等の調査に当たらせ、帰国後に調査結果を当社業務に役立たせることを目的に、海外調査派遣制度を設けています。これらの制度は公募制であり、幅広い職種から意欲ある社員を募ることでこれからの社業の推進や組織の変革に寄与する人材を戦略的に育成しています。 (多様なキャリア形成の支援)当社では、多様な人材が意欲に応じて様々な知識と経験を積み重ねられるよう、公募型の研修や制度の充実を図り、社員の意欲と能力を高めるとともに人材ポートフォリオの多様化を進めています。社外の社会人向けプログラムへの社員派遣や、異業種女性交流研修への参加に加え、仕事と育児・介護とを両立しながら学ぶ「マイ・キャリアパス研修」をはじめとした教育機会を設ける等、視野や社外人脈を広げるための機会を拡充しています。また、意欲・能力ある社員を見出して適材適所の登用を実現するとともに、これを契機として社員各々の自己研鑽意欲や挑戦心を喚起することを目的として、2022年より社内公募によるキャリア開発を導入しています。 (ICT人材の育成)経営体力の再強化に向けて、「業務改革」と新しい発想による「収益の拡大」を推進していくためには、ICT等の新しい技術を積極的に活用できる人材の育成と、それらを業務において最大限活用する社内文化の醸成が急務であると考えています。当社では、データ分析やシステム開発など実践的なスキルを習得する教育を実施し、ICTを活用して新たな価値を創造する人材の育成を強化しています。また、階層別研修において、ICTの技術動向と当社における活用可能性を考察するカリキュラムを実施しているほか、2023年度より順次、全社員を対象にICTリテラシーの向上を図る教育を実施しており、これらを通じてICT活用の社内文化醸成に努めています。 (事業系専門人材の育成)当社では、長期雇用を前提として計画的に人材を育成すべく、ジョブローテーションを行っています。他方、新規事業開発など、専門性を磨くことで質の高いアウトプットが期待できる職務については、適性の高い人材を見出し、事業推進本部やグループ会社を中心に人事運用を行うことで、専門性のある人材を育成しています。 b 働きがいのある職場づくり公共性の高いオープンなサービスを提供する当社は、多様なお客様に喜ばれるサービスを提供し続ける使命を担っています。お客様の多様なニーズに応え続けるためには、多様なバックグラウンドを持つ社員一人ひとりがその能力をいかんなく発揮する必要があります。社員一人ひとりが働きがいを感じられる職場をつくることで、個々のアウトプットを引き出し、組織の成果の最大化を図っています。 (女性活躍推進プロジェクト)当社では、社員が働きがいをもって十分に能力を発揮できる職場づくりのための取組みとして、女性活躍推進に力を入れています。男女雇用機会均等法等の趣旨を踏まえ、採用・配置等、人事面の取扱いにおいて男女の区別なく行っており、現在女性社員は、事務・技術といった部門を問わず様々な職場で活躍しており、オフィス部門の業務、駅のフロント業務、新幹線・在来線の車掌・運転士業務、病院の看護業務をはじめ、広範な業務に従事しています。鉄道事業では、その業務の特性上、いわゆる深夜労働(22時から翌日5時にかかる時間帯の労働)が不可欠ですが、当社発足時の労働基準法では、一部の限定的な職種を除き、女性の深夜労働は原則として禁止されていました。そのため、1996年末における当社の女性社員の割合は、わずか1.3%にとどまりました。その後、1997年の労働基準法改正を受け、本格的に女性社員の採用を開始し、2024年度末時点で女性社員数は2,406人(全社員に占める割合は13.1%)と大幅に増加しています。2021年には当社で初めて女性が執行役員に、2022年には取締役に就任したほか、部長·課長等、多方面で女性が活躍しています。これまでも多様かつ柔軟な働き方を実現するための各種制度の充実に積極的に取り組んできましたが、これに加えて2020年7月に立ち上げた人事部長直轄の女性活躍推進プロジェクト主導の下、これまで以上に男女を問わず、すべての社員が仕事と子育てを両立させ、働きがいを持って十分に能力を発揮できる会社とすべく、2021年4月から取り組む女性活躍推進法に基づく行動計画を策定しました。この行動計画では、新卒採用における女性の採用率を25%以上とする、女性の管理職の人数を1.5倍以上(2020年度末比)にするといった数値目標を掲げています。また、2024年度からは新たに女性活躍推進担当役員を配置し、計画期間が終了する2026年3月31日までに目標を達成できるよう、全社的に取組みを推進しています。<女性活躍推進のためのポジティブアクション>男女を問わず全ての社員が働きがいをもって十分に能力を発揮できる会社となることを目指し、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づき以下の行動計画を策定しています。計画期間:2021年4月1日~2026年3月31日 1.女性の採用率を拡大します。目標:新卒採用における女性の採用率を25%以上とする。・女性が鉄道会社で働くイメージを持てるよう訴求する採用広報を強化する。・全職種において女性の採用を強化する。 2.女性の配置箇所を増やし、働き方に制約のある社員の活躍できる場を拡大します。目標:女性の配置箇所を増やす。・女性用設備の整備状況等をふまえ、女性の配置箇所を増やす。目標:働き方に制約のある社員の活躍できる場を拡大する。・育児等により働き方に制約のある社員の活躍できる場を拡大する。 3.女性管理職を増やします。目標:女性の管理職(※)の人数を1.5倍以上(2020年度末比)にする。※「ライン課長」及び「課長より上位の役職(役員を除く)」にある社員の合計。・社外研修への派遣等を通じて、女性リーダーのキャリア意識の醸成や社外ネットワークの形成を支援する。目標:係長・助役クラス以上の女性の人数を1.5倍以上(2020年度末比)にする。・活躍する女性が登壇するセミナーを実施し、ロールモデルを紹介する。・女性を対象としてキャリア意識醸成のための研修を実施する。 4.女性が能力を発揮しやすい職場風土の醸成と制度の充実を図ります。目標:女性が能力を発揮しやすい職場風土を醸成する。・管理職等を対象とした研修を実施する。目標:仕事と育児の両立を支援するための制度の充実を図る。・勤務制度等の充実を図る。目標:年次有給休暇取得率を80%以上にする。・社員に年次有給休暇取得の慫慂を行う。 5.男性の育児参画を促します。目標:育児休職又は育児目的休暇を取得した男性社員の割合を30%以上とする。・男性社員に対して育児関連制度についての情報発信を強化する。※次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画(2023年4月~)においては、「男女ともに、子が生まれた社員が育児休職又は育児を目的とした休暇をその取得可能期間において100%取得」することを目標としています。 (育児・介護等と仕事の両立支援制度)すべての社員が仕事と育児・介護を両立させ、意欲や働きがいを持って長きにわたり活躍するため、各種制度の一層の充実に努めてきており、多くの制度が法律の定めを上回る水準となっています。例えば、産前休業、育児休業、介護休業を法定の期間よりも長く取得することができます。特に育児休業等に関しては、取得率の維持・向上を目指すため、計画を定めて取り組んでおり、2024年度の育児休業等の取得率は女性が107%、男性が99%です。また、仕事と子育ての両立を支援するため、非現業と一部の現業機関の社員を対象としたフレックスタイム制や、現業機関等において小学6年生以下の子を養育する社員が月に複数日の無給休暇を取得できる短日数勤務制度等、より柔軟に働くことができる勤務制度を整備しているほか、企業主導型保育園の利用斡旋やベビーシッター等の利用時に給付する子育て支援補助金等、各種の福利厚生制度を導入しています。また、2024年1月からは、非現業社員を対象に「スマートワーク」という新しい働き方を導入し、東海道新幹線の全区間で新幹線通勤を可能とするとともに、新幹線での通勤時執務、リモートワークの拡大、フレックスタイム制の柔軟化を実施しています。さらに、2024年4月からは育児休職の取得期間が昇格試験の受験資格に影響を与えないように制度を改めています。直近では、2025年7月より、子育て世代・介護世代の支援として、「手当の増額」や「制度新設」により育児や介護と仕事の両立のための制度を整え、社員がより一層やりがいを持ちつつ安心して長く働ける環境を整備するために制度を拡充します。加えて、育児や介護等を理由に退職した場合において、一定の条件を満たした時に再雇用を行う制度や、勤務地域限定の社員が希望した場合には地域を跨いで異動ができるエリア・チェンジ制度等も整えており、ライフステージに応じて、社員が能力を発揮できるような環境づくりを進めています。なお、これらの取り組みにより、2024年には「プラチナくるみん」の認定を受けています。 (障がい者雇用)多様な人材活用や企業の社会的責任の観点から、障がいのある方の雇用促進に積極的に取り組んでおり、個別の障がいの程度等に配慮しながら、事務部門や現業部門を含めて幅広く適材適所に配置しています。2006年10月には、「障害者雇用の促進等に関する法律」に基づく特例子会社である「株式会社ジェイアール東海ウェル」を設立し、主な事業として当社グループ内の印刷業務、封入封緘業務、オフィスサポート業務、被服管理業務及び社員の福利厚生や健康管理の増進を目的としたヘルスケア業務を行っています。このような取組みの結果、2024年6月1日時点の障害者雇用率は、3.08%と法定雇用率を上回る雇用を維持しています。今後も、改正障害者雇用促進法の趣旨に基づき、募集・採用の場面で差別を行わないことはもちろん、採用後も障がいによる制約に配慮しつつ、個人の能力を有効に発揮してもらうべく就労環境の整備を適切に進めていきます。 c 健康経営当社が社会的使命を将来にわたって果たしていく上での基盤となる社員の健康保持・増進を図るため、健康経営を積極的に推進しています。 (健康経営推進の目的)経営理念に示す「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という使命を担うためには、社員一人ひとりがその持てる力を最大限発揮することが大切であると考えています。その基盤となる心身の健康の保持・増進を図るため、2018年4月に当社の健康施策の全体方針となる「健康づくり指針」を制定するとともに、人事担当役員をトップとする健康経営推進体制を整備し、健康経営を積極的に推進しています。 (数値目標)2024年度から、社員が豊かですこやかな人生を送るための基本的な生活習慣に着目し「食事」「運動」「睡眠」「適正飲酒」「禁煙」の5点について新しい数値目標を設定しています。各項目の具体的な目標は以下のとおりです。
事業の内容 FY2025 / 約641字
3【事業の内容】 当社グループの営んでいる主要な事業内容は以下のとおりです。(1) 運輸業 東海道新幹線及び東海地方の在来線における鉄道事業を営むほか、バス事業等を営んでいます。[主な関係会社]当社、ジェイアール東海バス㈱(2) 流通業 JRセントラルタワーズ内で百貨店業を営むほか、主に、駅構内及び列車内等における物品の販売等を行っています。[主な関係会社]㈱ジェイアール東海髙島屋、㈱JR東海リテイリング・プラス、ジェイアール東海商事㈱ (3) 不動産業 駅ビル等不動産賃貸事業のほか、不動産分譲事業を営んでいます。[主な関係会社]当社、ジェイアールセントラルビル㈱、ジェイアール東海不動産㈱、新横浜ステーション開発㈱、東京ステーション開発㈱、名古屋ステーション開発㈱、ジェイアール東海関西開発㈱(4) その他 当社の主要駅等でホテル業を営むほか、旅行業、広告業等を営んでいます。 また、鉄道車両等の製造、各種設備の保守・検査・修繕、その他事業を営んでいます。[主な関係会社]ホテル・サービス業 ㈱ジェイアール東海ホテルズ、㈱ジェイアール東海ツアーズ、               ㈱JR東海エージェンシーその他       日本車輌製造㈱、ジェイアール東海建設㈱、日本機械保線㈱、               中央リネンサプライ㈱、東海交通機械㈱、新生テクノス㈱以上に述べた事項及び当社の主な関係会社の概要図は次のとおりです。(注) ※印は持分法適用の関連会社を示しています。
事業等のリスク FY2025 / 約9,900字
3【事業等のリスク】 当社グループの事業その他のリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を記載しています。ただし、以下は当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在します。かかるリスク要因のいずれによっても、投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。(1) 事業に係る法律関連事項① 鉄道事業法(昭和61年法律第92号) 鉄道事業者は、本法の定めに従い、営業する路線及び鉄道事業の種別ごとに国土交通大臣の許可を受けなければならない(第3条)とともに、鉄道事業を休廃止しようとするときは、事前に国土交通大臣に届け出なければならないこととされています(第28条、第28条の2)。また、旅客の運賃及び料金の設定・変更については、原則としてその上限額について国土交通大臣の認可を受けなければならないこととされています(第16条)。 これらの法的規制が変更された場合には、規制を遵守するための費用の増加や事業活動の制限により、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。② 旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律の一部を改正する法律(平成13年法律第61号) 東日本旅客鉄道株式会社、東海旅客鉄道株式会社及び西日本旅客鉄道株式会社(以下「本州旅客会社」という。)をJR会社法の適用対象から除外するための措置等を講じたJR会社法改正法が2001年12月1日から施行され、本州旅客会社はJR会社法の適用対象から除外されました。 なお本法附則において、国土交通大臣は、国鉄改革の経緯を踏まえ、利用者の利便の確保等を図るため、本州旅客会社及び本州旅客会社の鉄道事業の全部又は一部を譲受・合併・分割・相続により施行日以後経営する者のうち国土交通大臣が指定する者(以下「新会社」という。)がその事業を営むに際し当分の間配慮すべき事項に関する指針(以下「指針」という。)を公表するものとされ(附則第2条)、当該指針は2001年12月1日より適用となりました(平成13年国土交通省告示第1622号)。その主な内容は以下のとおりです。○会社間(新会社の間又は新会社と北海道旅客鉄道株式会社、四国旅客鉄道株式会社、九州旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社との間をいう。以下同じ。)における旅客の運賃及び料金の適切な設定、鉄道施設の円滑な使用その他の鉄道事業に関する会社間における連携及び協力の確保に関する事項○国鉄改革実施後の輸送需要の動向その他の新たな事情の変化を踏まえた現に営業している路線の適切な維持及び駅その他の鉄道施設の整備に当たっての利用者の利便の確保に関する事項○新会社がその事業を営む地域において当該事業と同種の事業を営む中小企業者の事業活動に対する不当な妨害又はその利益の不当な侵害を回避することによる中小企業者への配慮に関する事項 国土交通大臣は、指針を踏まえた事業経営を確保するため必要があると認めるときは新会社に対して指導及び助言をすることができ(附則第3条)、さらに、新会社が正当な理由なく指針に沿った事業経営を行っていないと認めるときなどには必要な措置をとるべき旨を勧告及び命令することができるものとされています(附則第4条)。 なお、当社はこれまでも指針に定められた事項に沿った事業運営を行ってきており、この指針は今後の当社の事業運営に大きな影響を及ぼすものではないと考えています。 (2) 運賃及び料金の設定又は変更 鉄道運送事業者が旅客の運賃及び新幹線特急料金(以下「運賃等」という。)の上限を定め、又は変更しようとする場合、国土交通大臣の認可を受けなければならないこととなっており(鉄道事業法第16条第1項)、認可に当たっては、鉄道事業者の申請を受けて、国土交通大臣が、能率的な経営の下における適正な原価に適正な利潤を加えたものを超えないもの(以下「総括原価」という。)であるかどうかを審査して認可することとなっています(鉄道事業法第16条第2項)。また、認可を受けた上限の範囲内での運賃等の設定・変更又は在来線特急料金等その他の料金の設定・変更は、事前の届出で実施できることとなっています(鉄道事業法第16条第3項及び第8項)。その場合でも、国土交通大臣は、届出された運賃又は料金が、以下に該当すると認めるときは、期限を定めてその運賃又は料金を変更すべきことを命じることができるとされています(鉄道事業法第16条第9項)。 ○ 特定の旅客に対し不当な差別的取扱いをするものであるとき ○ 他の鉄道運送事業者との間に不当な競争を引き起こすおそれがあるものであるとき これらの手続きが変更される場合や、何らかの理由により手続きに基づいた運賃又は料金の変更を機動的に行えない場合には、当社グループの収益に影響を与える可能性があります。 また、当社の場合、鉄道事業法第16条第2項の定めにより、運賃等の改定が難しい状況ですが、引き続き、収入の確保と効率化を進め、能率的な経営に努めます。その上で、鉄道の競争環境の変化や物価上昇に伴う費用の増加等、当社の経営環境が大きく変化する中、将来にわたって輸送機関としての使命を果たし続けるとともに、持続的に企業価値を向上できるように、国土交通省に対して、柔軟・簡便な運賃等の設定が可能となるよう要望を続けます。 ≪参考≫ 国土交通省の考え方 運賃等の改定に関し、国土交通省からは、次のような考え方が示されています。a 鉄道事業の運賃等の上限の改定に当たっては、鉄道事業者の申請を受けて、国土交通大臣が、総括原価を超えないものであるかどうかを審査して認可することとなっている(鉄道事業法第16条第2項)。なお、原価計算期間は3年間とする。b 総括原価を算定するに当たっては、他の事業を兼業している場合であっても鉄道事業部門のみを対象として、所要の株主配当を含めた適正な利潤を含む適正な原価を算定することとなっている。また、通勤・通学輸送の混雑等を改善するための輸送力の増強、旅客サービス向上等に関する設備投資計画の提出を求め、これについて審査を行い、必要な資本費用については原価算入を認めているところである。c 総括原価を算定する方法としては、当該事業に投下される資本に対して、機会費用の考え方による公正・妥当な報酬を与えることにより資本費用(支払利息、配当等)額を推定するレートベース方式を用いる方針であり、総括原価の具体的な算定は以下によることとしている。総括原価=営業費等(注1)+事業報酬・事業報酬=事業報酬対象資産(レートベース)×事業報酬率・事業報酬対象資産=鉄道事業固定資産+建設仮勘定+繰延資産+運転資本(注2)等・事業報酬率=自己資本比率(注3)×自己資本報酬率(注4)+他人資本比率(注3)×他人資本報酬率(注5) (注) 1 鉄道事業者間で比較可能な費用について、経営効率化を推進するため各事業者間の間接的な競争を促す方式(ヤードスティック方式)により、比較結果を毎事業年度終了後に公表するとともに、原価の算定はこれを基に行うこととしている。2 運転資本=営業費及び貯蔵品の一部3 自己資本比率は30%、他人資本比率は70%4 自己資本報酬率は、公社債応募者利回り及び全産業の自己資本利益率の過去5年平均(年数については、直近に急激な景気動向の変化があった場合等は、合理的と認められる範囲で適切に設定する。(注5)において同じ)を基に、以下の算定式により算定する。ただし、全産業の自己資本利益率が公社債応募者利回りを下回る場合には、公社債応募者利回りによる。なお、公社債利回り実績値は国債(10年もの)、地方債、政府保証債の平均の過去5年平均とし、βはTOPIXの変化率と鉄道会社の株価変化率の共分散をTOPIXの変化率の分散で除したものとする。  自己資本報酬率=公社債利回り実績値+β×(全産業(陸運業を除く)平均自己資本利益率          -公社債利回り実績値)5 他人資本報酬率は、法定債務を除き、債務実績利子率のJR旅客会社のうち北海道旅客鉄道株式会社及び四国旅客鉄道株式会社を除くグループ平均の過去5年平均とする。d なお、認可した上限の範囲内での運賃等の設定・変更又はその他の料金の設定・変更は、事前の届出で実施できることとなっているが、国土交通大臣は、届出された運賃又は料金が、以下に該当すると認めるときは、期限を定めてその運賃又は料金を変更すべきことを命じることができるとされている(鉄道事業法第16条第9項)。○ 特定の旅客に対し不当な差別的取扱いをするものであるとき○ 他の鉄道運送事業者との間に不当な競争を引き起こすおそれがあるものであるとき(3) 競合等 当社グループは、鉄道事業において、航空会社及び他の鉄道会社、自動車、バス等の対抗輸送機関と競合しているほか、鉄道以外の事業においても、既存及び新規の事業者と競合しています。加えて、これらの事業は、日本経済の情勢とりわけ主な営業エリアである首都圏、中京圏、近畿圏における景気動向等の影響を受けていることから、既存及び新規の事業者との競合状況や今後の経済情勢及び少子高齢化等に伴う将来的な人口動態が、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 特に、当社グループの主力事業である東海道新幹線においては、航空会社との間で、航空運賃の著しい引下げ、空港の発着枠の拡大、さらには空港と都市中心部とのアクセス改善等、航空機による移動の利便性向上等に起因した競争に直面しています。 また、近年はリモートワークやWeb会議が浸透しており、今後も鉄道のご利用に影響を与える可能性があります。 以上のような競合等に対しては、安全・安定輸送を確保しつつ、新幹線においては、「のぞみ12本ダイヤ」による需要にあわせた弾力的な列車設定、N700Sの投入及び「EXサービス」のさらなるご利用拡大等に取り組むとともに、在来線においては、通勤型電車315系の投入や新型特急車両385系量産先行車の新製に向けた詳細設計を進めるなど、さらなる輸送サービスの充実に向けて取り組みます。(4) 長期債務 1987年の会社設立に際し、当社は、日本国有鉄道改革法(昭和61年法律第87号)に基づき、国鉄の長期債務のうち3,191億円を承継しました。さらに、当社は、新幹線鉄道に係る鉄道施設の譲渡等に関する法律(平成3年法律第45号)に基づき、東海道新幹線に係る鉄道施設(車両を除く。)を1991年10月1日、新幹線鉄道保有機構(以下「保有機構」という。)より5兆956億円で譲り受け、このうち4兆4,944億円については25.5年、6,011億円については60年の元利均等半年賦により鉄道整備基金に支払うことに関して、保有機構との間に契約を締結し、その譲渡価額を鉄道施設購入長期未払金として計上しました。なお、4兆4,944億円については、2017年1月に支払を完了しています。(注) 保有機構は1991年10月1日に解散し、その一切の権利及び義務は鉄道整備基金に承継されました。さらに鉄道整備基金は1997年10月1日に解散し、その一切の権利及び義務は運輸施設整備事業団に承継され、運輸施設整備事業団は2003年10月1日に解散し、その一切の権利及び義務は法律により国が承継する資産を除き、鉄道・運輸機構に承継されました。 また、2016年11月に、中央新幹線の建設の推進のため、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法施行令(以下「鉄道・運輸機構法施行令」という。)に基づき、財政投融資を活用した長期借入の申請を鉄道・運輸機構に対して行い、2017年7月までに、長期、固定かつ低利の中央新幹線建設長期借入金について、総額3兆円の借入を行い、金利上昇リスク、資金調達リスク、償還リスクを低減しました。 これらを含めた連結長期債務残高は、当期末現在で4兆7,786億円、そのうち中央新幹線建設長期借入金を除いた長期債務残高は1兆7,786億円となっており、当期の支払利息は790億円となっています。 今後の金利動向により調達金利が変動する場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 当社は、引き続き調達手段の多様化や低利かつ安定的な資金の確保に努めてまいります。(5) 自然災害等 当社グループの事業、特に東海道新幹線をはじめとする鉄道事業については、地震・台風等の自然災害、テロの発生、感染症の流行等により大きな影響が生じ、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 なお、鉄道インフラについて当社は、安全の確保は最優先の課題であるとの認識の下、会社発足以来、自然災害等への対策に積極的に取り組んでいます。具体的には、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災等における他社線の被災状況等を踏まえて、東海道新幹線の橋脚及び高架橋柱について必要な箇所の耐震補強を完了し、盛土の耐震補強は協議案件と関係する一部の箇所を除き完了しました。そのほか、脱線防止ガードの全線への敷設をはじめとする脱線・逸脱防止対策等も積極的に進めています。また、在来線においても、構造物等の耐震補強や盛土補強、落石対策等を継続的に実施しています。さらに、感染症の流行時には、お客様及び社員への感染拡大防止を徹底しながら十分な輸送力の確保に努めるなど、鉄道事業への影響を最小限のものとするための取組みを行うこととしています。(6) 安全対策 当社グループの事業、特に東海道新幹線をはじめとする鉄道事業については、仮に列車の運行により事故が発生した場合、大きな損害が生じ、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 当社は、安全の確保は最優先の課題であるとの認識の下、ソフト・ハード両面にわたり、会社発足当初から安全に関する取組みを積極的に進めています。 ソフト面の取組みとしては、規程・マニュアル類を常に整備するとともに教育訓練を徹底し、社員自らが能力を高める職場風土の構築に努めることにより、社員一人ひとりが知識・技能を身につけ、規律と使命感をしっかり持って業務を遂行するように取り組んでいます。また、当社の研修センターにおいて、グループ一体として、安全に主眼を置いた社員教育の一層の充実に取り組んでいます。 一方、ハード面においては、保安・防災対策を一層進めているほか、車両・軌道・電気設備の維持・更新等を積極的に推進しています。新幹線においては、新ATC(自動列車制御装置)システムや新型車両を導入するなど、安全の確保のため、必要な設備投資を積極的に行っています。また、在来線においても、全線でATS-PT(パターン照査式自動列車停止装置)を導入するなど、より一層の安全性向上に努めています。 これらの結果、当期の鉄道運転事故件数(32件)は会社発足初年度である1987年度(60件)と比較して大幅に減少しました。(7) コンピュータシステム・顧客個人情報保護 当社グループは、現在、鉄道事業や鉄道以外の事業における様々な業務分野で、多くのコンピュータシステムを用いています。また、当社グループと密接な取引関係にある他の旅行会社や鉄道情報システム㈱等においても、コンピュータシステムが重要な役割を果たしています。したがって、サイバー攻撃や自然災害、人為的ミス等によってこれらのコンピュータシステムの機能に重大な障害が発生した場合、当社グループの業務運営に影響を与える可能性があります。また、コンピュータウイルスへの感染や人為的不正操作等によりコンピュータシステム上の顧客個人情報が外部に流出した場合等には、当社グループが提供する様々なサービスへの影響を通じて、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 当社グループでは、障害対策として、日常より最新の技術動向等を勘案しながら自社システムのセキュリティ機能の向上を図るとともに、関係する社員の教育・訓練等を充実させ、万一障害が発生した場合においても、その影響を最小限のものとするよう、速やかな初動体制及び復旧体制の構築等に努めています。 また、個人情報保護対策として、社内の管理体制を整えるとともに、社内規程やマニュアルを整備し、社員に周知徹底をしています。さらに、顧客個人情報へのアクセス権限を限定し、システムセキュリティを強化するなど、個人情報の厳正な管理・保護に努めています。(8) 超電導リニアによる中央新幹線 当社は、健全経営と安定配当を堅持しながら、自己負担により、超電導リニアによる中央新幹線計画を進めています。中央新幹線計画を進める目的、必要性等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 中長期的な会社の経営戦略」に記載のとおりです。 当社は超電導リニアによる中央新幹線計画について、2007年12月に第一局面としての名古屋市までの推進を、さらには、2010年4月に大阪市までの営業主体等の指名に同意する意思があることを表明するに当たり、それぞれの時点で合理的と考えられる前提条件を置いて検討を行い、路線建設を自己負担で推進しても、健全経営の確保が十分に可能であると判断し、必要な対応を進めることを決定しました。 また、2007年12月には、全幹法の適用により設備投資の自主性や経営の自由など民間企業としての原則が阻害されることがないことを確認するため、法律の適用にかかる基本的な事項を国土交通省に照会し、翌年1月にその旨の回答を得ました。 その後、全幹法の手続きが進み、国土交通大臣の諮問にかかる審議を行ってきた交通政策審議会の答申を受け、2011年5月、国土交通大臣は、当社の同意を得た上で、当社を東京都・大阪市間の営業主体等に指名しました。続いて、当社の同意を得て整備計画を決定し、当社に建設の指示を行いました。 【中央新幹線の整備計画(2011年5月決定)】 建設線 中央新幹線 区間 東京都・大阪市 走行方式 超電導磁気浮上方式 最高設計速度 505キロメートル/時 建設に要する費用の概算額 (車両費を含む。) 90,300億円  その他必要な事項 主要な経過地 甲府市附近、赤石山脈(南アルプス)中南部、 名古屋市附近、奈良市附近 (注) 建設に要する費用の概算額には、山梨リニア実験線既設分及び利子を含みません。 これを受けて当社は、第一局面として進める東京都・名古屋市間において、環境影響評価法の手続きを進め、2014年8月に、最終的な環境影響評価書(以下「評価書」という。)を国土交通大臣及び関係自治体の長に送付するとともに、公告しました。また、最終的な評価書の送付と同日に、国土交通大臣に対し、土木構造物を中心とした品川・名古屋間の工事実施計画(その1)の認可申請を行い、2014年10月に認可を受け、その後工事を開始しました。 品川・名古屋間の総工事費については、工事実施計画(その1)及び2018年3月に認可を受けた電気設備等を含む同(その2)の段階において、5.52兆円と見込んでいました。その後、工事を進める中で、個別の工事案件によっては、当初の想定額を超えるものが発生したことにより、工事費の増加を見込むこととなりました。その一方で、新型コロナウイルス感染症の影響で、経営環境が急激に悪化したことから、2021年4月に、工事に必要な資金計画と健全経営の確保を確認するため、品川・名古屋間全体の工事費の見通しについて、合理的と考えられる要素を盛り込んで精査を進めたところ、難工事への対応、地震対策の充実、発生土活用先の確保等により、総工事費が7.04兆円に増加する見通しとなりました。これを受け、一定の合理的な前提条件を置いて資金確保の状況を試算し、健全経営と安定配当を堅持しながら工事を完遂できることを確認しました。その後、2023年12月に、総工事費を7.04兆円とした、駅・車両基地の建築工事や設備工事、車両等の工事実施計画(その3)及び変更の認可を受けました。 品川・名古屋間の開業時期(工事の完了の予定時期)については、工事実施計画(その1)及び同(その2)において、2027年として認可を得ました。一方、南アルプストンネル静岡工区においては、静岡県の理解が得られず、トンネル掘削工事に着手できない状態が続いています。このため、2027年の開業は困難であり、新たな開業時期を見通すことができない状況を踏まえ、2023年12月に、工事の完了の予定時期を2027年以降とした工事実施計画(その3)及び変更の認可を受けました。その後、2024年3月に開催された国土交通省の「第2回リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議」で、静岡工区の工事計画を示し、静岡工区が品川・名古屋間の開業の遅れに直結しており、2027年の開業は実現できない旨を説明しました。引き続き、静岡工区のトンネル掘削工事の早期着手、さらには品川・名古屋間の早期開業に向けて取り組みます。 名古屋・大阪間については、品川・名古屋間と同様に、工事に着手する前段の環境影響評価法の手続きの中でルートの絞り込みや駅位置の選定を行い、工事費等を精査した上で、工事実施計画の認可申請を行います。これらは品川・名古屋間の開業が近づいた際に行う計画ですが、その時点で合理的と考えられる前提条件の下で健全経営と安定配当を堅持できることを確認した上で工事を進めます。 大阪までの全線開業については、2010年4月に大阪市までの営業主体等の指名に同意する意思があることを表明するに当たり実施した長期試算見通しにおいて、品川・名古屋間の開業後、大阪への工事に着手するまでに必要となる経営体力回復期間を設けることなどを前提として試算を行った結果、開業時期は2045年となりました。その後、政府からの提案を受け、鉄道・運輸機構から財政投融資を活用した総額3兆円の長期借入を行ったことを踏まえ、経営の自由及び投資の自主性を確保し、健全経営と安定配当を堅持しつつ、長期、固定かつ低利の貸付けによる経営リスクの低減を活かし、全線開業までの期間の最大8年前倒しを目指すこととしました。品川・名古屋間について、2027年の開業は実現できず、新たな開業時期を見通すことができない状況ですが、品川・名古屋間の開業後連続して、名古屋・大阪間の工事に速やかに着手する方針に変更はありません。 今後とも、健全経営と安定配当を堅持しつつ、中央新幹線の早期開業を目指して、計画を推進していきます。  中央新幹線の建設は当社の自己負担で進め、工事費に充てる資金は、営業キャッシュ・フローを主体に、不足分について返済可能な借入資金によって賄っていきます。プロジェクトの推進に当たり、例えば、次のようなリスクが考えられ、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。   ⅰ 建設資材の高騰等による工事費の増大  ⅱ 難工事その他による工事遅延・完成時期の遅れ  ⅲ 金利上昇  ⅳ 経済停滞、人口減少による収入減  ⅴ 他輸送機関との競合による収入減  ⅵ 社会全体の物価上昇  ⅶ 訴訟の提起 このうち、ⅰからⅵの経費増、収入減を伴うリスクに対しては、工事のペースを調整し、債務縮減により経営体力回復のための時間調整を行うことにより、健全経営と安定配当を堅持し、計画を完遂します。 ⅶの訴訟については、工事実施計画認可の取消し等を国に求める行政訴訟、工事差止め等を求める民事訴訟が提起されています。 ≪参考≫ 中央新幹線(東京都・名古屋市間)の路線
事業方針・経営環境 FY2025 / 約6,196字
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」という経営理念の下、鉄道事業において、安全の確保を最優先に、お客様に選択されるサービスの提供、業務効率化等について不断の取組みを行うことにより、日本の大動脈輸送を担う東海道新幹線と東海地域の在来線網を一体的に維持・発展させることに加え、大動脈輸送を二重系化する中央新幹線の建設により、「三世代の鉄道」を運営するということを使命としており、これを長期にわたり安定的に果たし続けていくことを基本方針としています。 当社グループとしても、名古屋駅におけるJRセントラルタワーズ・JRゲートタワーの各事業展開に代表されるような鉄道事業と相乗効果を期待できる事業分野に加えて、沿線にお住まいのお客様の暮らしを豊かにするための様々なサービスを提供することで、グループ全体の収益力強化を図ります。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループの中核をなす鉄道事業については、長期的展望を持って事業運営を行うことが極めて重要であり、生活様式や働き方の変化によりニーズが多様化していることや、労働力人口の減少により業務のあり方の変革が求められていることなど、当社を取り巻く環境の大きな変化を踏まえ、飛躍的に進化しているAIを含め最新のICT等の技術を活用して効率的な業務執行体制を構築する「業務改革」と新しい発想による「収益の拡大」の2つを柱とした経営体力の再強化に取り組みながら、主要プロジェクトを計画的に推進しています。 東海道新幹線については、これまで安全で正確な輸送を提供するとともに、不断に輸送サービスの充実に向けた取組みを進めてきました。今後についても、安全の確保を最優先に、全線を対象とした脱線・逸脱防止対策等の地震対策を進めるとともに、土木構造物の健全性の維持・向上を図るため、大規模改修工事を着実に進めます。また、「のぞみ12本ダイヤ」を活用した弾力的な列車設定を行うとともに、N700Sの投入を進めるなど、さらなる輸送サービスの充実に向けて取り組みます。 在来線についても、安全の確保を最優先に、地震対策、降雨対策、落石対策、踏切保安設備改良等を進めるとともに、特急列車の弾力的な増結や増発、通勤型電車315系の投入、新型特急車両385系量産先行車の新製を行うなど、さらなる輸送サービスの充実に向けて取り組みます。 超電導磁気浮上式鉄道(以下「超電導リニア」という。)による中央新幹線については、当社の使命であり経営の生命線である首都圏~中京圏~近畿圏を結ぶ高速鉄道の運営を持続するとともに、企業としての存立基盤を将来にわたり確保していくため計画しているものです。現在この役割を担う東海道新幹線は開業から60年以上が経過しており、早期に大動脈輸送を二重系化し、将来の経年劣化や大規模災害に対して抜本的に備える必要があります。このため、その役割を代替する中央新幹線について、自己負担を前提として、当社が開発してきた超電導リニアにより可及的速やかに実現し、東海道新幹線と一元的に経営していくこととしています。このプロジェクトの完遂に向けて、鉄道事業における安全・安定輸送の確保と競争力強化に必要な投資を行うとともに、健全経営と安定配当を堅持し、コストを十分に精査しつつ、柔軟性を発揮しながら着実に取り組みます。その上で、中央新幹線の建設の推進を図るため、財政投融資を活用した長期借入を行ったことを踏まえ、まずは品川・名古屋間の工事を進め、その開業後連続して、名古屋・大阪間の工事に速やかに着手し、早期の全線開業を目指して、取組みを進めます。 また、このプロジェクトは自己負担により進めるものであり、建設・運営・保守等全ての場面におけるコストについて、社内に設置した「中央新幹線工事費削減委員会」で検証し、安全を確保した上で徹底的に圧縮して進めるとともに、経営状況に応じた資源配分の最適化を図るなど柔軟に対応していく考えです。 鉄道以外の事業についても、「会社の経営の基本方針」に則り、諸施策を着実に推進することにより、グループ全体の収益力の強化に取り組みます。 (3) 会社の対処すべき課題 日本経済の先行きは、緩やかな回復が続くことが見込まれています。こうした状況の下、当社グループは、「会社の経営の基本方針」に基づき諸施策を推進します。次期において重点的に取り組む施策は、以下のとおりです。 鉄道事業については、地震対策をはじめとする構造物のさらなる強化として、東海道新幹線の脱線・逸脱防止対策について脱線防止ガードの全線への敷設を進めるとともに、プラットホーム上家の耐震補強、駅の吊り天井の脱落防止対策、名古屋車両区検修庫の建替、在来線の高架橋柱の耐震化等を進めます。また、東海道新幹線の大規模改修工事について、技術開発成果を導入し、施工方法を改善するなど、不断のコストダウンを重ねながら着実に進めます。さらに、半田駅及び沼津駅付近の連続立体交差化に向けた工事を進めます。自然災害等への対策としては、ハザードマップ等を踏まえ、鉄道設備の浸水対策を進めるとともに、台風や豪雨等により列車運行に大きな影響が予想される場合に、安全を最優先に適切な運行計画の決定、適時かつ的確な案内情報の提供を行います。また、自然災害や不測の事態等の異常時に想定される様々な状況に適切に対応するため、実践的な訓練を繰り返し実施するとともに、車内防犯カメラについて、全ての車両に整備している東海道新幹線に続いて、在来線についても、近年中に更新する予定の一部車両を除き、名古屋駅を発着する全ての当社車両への整備を進めるなど、ハード・ソフトの両面から車内のセキュリティ対策に取り組みます。 東海道新幹線については、2025年日本国際博覧会(以下「大阪・関西万博」という。)に対応した輸送を完遂するとともに、年間にわたり、「のぞみ12本ダイヤ」を活用して、需要にあわせた弾力的な列車設定を行います。また、N700Sの投入を進めるとともに、新たな営業車検測機能を有するN700Sの追加投入に向けた詳細設計を進めます。 在来線については、「しなの」、「ひだ」等の特急列車について、需要にあわせた弾力的な増結や増発を行います。また、通勤型電車315系の投入を進めるとともに、新型特急車両385系量産先行車の新製に向けた詳細設計を進めます。 旅客関連設備については、東海道新幹線について、全駅への可動柵整備に向けた詳細設計を進めるとともに、自動運転システム(GOA2)の導入に向けた開発を進めます。在来線については、名古屋駅で中央本線ホームへの可動柵設置工事を進めるとともに、刈谷駅でホームの拡幅、可動柵設置等に向けた工事を進めます。また、駅におけるバリアフリー設備の整備について、国・関係自治体と連携しつつ取り組みます。さらに、車両側面にカメラを設置した315系4両編成に、お客様の接近等を検知する画像認識技術を活用した安全確認支援装置を搭載し、ワンマン運転を開始します。加えて、TOICAエリア及び「お客様サポートサービス」の導入駅を拡大するとともに、「ひだ」を対象とするチケットレス化を行います。このほか、2026年春以降のモバイルICサービスの導入に向けた準備を進めます。 営業施策については、東海道新幹線のネット予約を多くのお客様にご利用いただくための取組みとして、「EXサービス」について、利便性を向上させるとともに、「EX旅パック」、「EX旅先予約」で予約できるプラン等を充実させます。需要喚起策としては、「推し旅」キャンペーンや「貸切車両パッケージ」をはじめとする営業施策を積極的に展開するとともに、京都、奈良、東京、静岡、飛騨等、魅力ある観光素材の開発に継続的に取り組みます。また、東海道新幹線の出張利用を促すとともにMICEを誘致するなど、ビジネス需要の獲得に向けた取組みを進めます。訪日外国人に対しては、国や地域ごとの旅客動向や商品のご利用の分析を進め、より効果的な宣伝を展開するとともに、旅行会社との連携強化による販路の拡大に取り組むなど、営業施策を強化します。さらに、大阪・関西万博が開催されることを契機として、関西方面の旅行商品等を拡充するとともに、訪日外国人に対し当社沿線の魅力を発信します。加えて、「会いにいこう」キャンペーンを通じて会うことの価値を訴求するとともに、「さわやかウォーキング」等を通じて地域との連携を強化し、鉄道のご利用の拡大を図ります。このほか、2026年度以降の東海道新幹線への上級クラス座席の導入に向けた準備を進めます。 超電導リニアによる中央新幹線計画については、コストを十分に精査し、柔軟性を発揮しながら、健全経営と安定配当を堅持し、プロジェクトの完遂に向けて、着実に推進します。また、工事の安全、環境の保全、地域との連携を重視し、早期開業に取り組みます。具体的には、用地取得等、並びに山岳トンネル、都市部トンネル、駅等の土木を中心とした各種工事を精力的に進めます。このうち、駅について、山梨県駅(仮称)の工事に着手し、品川・名古屋間の全ての駅で工事を進めます。機械及び電気設備等については、契約及び発注時期も考慮の上、低コスト化及び品質向上を図ります。南アルプストンネル静岡工区については、国土交通省の有識者会議の水資源及び環境保全に関する報告書を踏まえ、引き続き、トンネル掘削工事の早期着手に向けて、地域の理解と協力を得られるよう、双方向のコミュニケーションを大切にしながら、真摯に取り組みます。 一方、超電導リニア技術については、技術開発によるコストダウンとブラッシュアップに取り組みます。このうち、高温超電導磁石について、営業車両への投入を前提に一層のコストダウンを進めるとともに、安定運用に向けたさらなる検証を進めます。また、最新のICTを活用した効率的な運営体制の実現に向けた開発において、AI等による画像やビッグデータの分析システムの改良・実証等を進めます。さらに、山梨リニア実験線において新しいL0系改良型試験車を投入し、それにより得られるデータも活用しながら営業車両の仕様策定を進め、設計を深度化します。加えて、走行試験を着実に行う中で、高付加価値なサービスの追求を行うとともに、様々な形で超電導リニアの体験乗車を実施し、中央新幹線の開業に向けた期待感の醸成に取り組みます。 高速鉄道システムの海外展開については、米国における高速鉄道プロジェクトについて、着実に取り組みます。また、台湾における高速鉄道について、N700Sをベースとした新型車両導入や各種設備更新に伴う技術コンサルティングを進めます。さらに、日本型高速鉄道システムを国際的な標準とする取組みを進めます。 技術開発については、地震発生時に列車を早期に停止させるためにブレーキ力を強化するなど、地震に対する安全性を高めるための技術開発を進めます。また、豪雨時における最適な運転規制に繋げるために、営業線盛土の一部区間において、降雨時の土中の水の分布を詳細に把握するモニタリングを実施し、盛土の性能評価を行った上で対策工法を検討するなど、豪雨に対して安全性を最優先に安定性も高めるための技術開発を進めます。さらに、車内通信環境の改善や新たな車内サービスの実現に向けた技術開発を進めます。加えて、状態監視技術等を活用した検査や保守の高度化・省力化、設備の維持更新におけるコストダウン等による「業務改革」の推進に向けて、社内横断的に課題解決に取り組み、特に、AIやデータ・画像分析技術等について、当社の業務に最適な形で導入するための準備を進めます。このほか、グループ会社を含めて、労働力人口の減少等に対応するため、ロボット制御等の先端技術の活用を進めます。 鉄道以外の事業については、当社グループの共通ポイントサービス「TOKAI STATION POINT」について、データマーケティングの強化を進め、グループ事業と鉄道事業の双方の収益拡大を図るとともに、駅売店等について、品揃えの充実により便利で魅力ある店舗づくりを進めます。また、JRセントラルタワーズとJRゲートタワー等の駅ビル事業について、店舗の品揃え強化やサービス向上に取り組むとともに、JRセントラルタワーズの開業25周年に当たり、これまでのご愛顧に感謝を示す記念キャンペーン等を実施します。さらに、東京駅・名古屋駅等の駅商業施設を拡張・リニューアルします。加えて、「コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸」の開業、「コートヤード・バイ・マリオット京都駅」、「ホテル 寧 奈良」の計画推進等の沿線不動産の開発や、当社グループ保有土地の有効活用を進めるとともに、第1号私募ファンドの組成等の不動産ファンド事業への参入に向けた準備を進めます。このほか、東海道新幹線「こだま」号の業務用室を活用した法人向け荷物輸送サービス「東海道マッハ便」について、サービス提供区間を拡大するとともに、JR各社とも連携しながら、新たな需要創出に取り組みます。 持続可能な社会の実現に向けた取組みについては、政府による「2050年カーボンニュートラル」政策を前提に2050年のCO2排出量実質ゼロを目指すとともに、2030年度のCO2排出量についても、同政策を前提として、2013年度比で46%削減することを目指すなど、地球環境保全に資する諸施策を推進します。具体的には、当社のCO2排出量の約5%を占める「燃料の使用に伴う直接排出」について、模擬走行試験を通じて、水素動力車両(燃料電池車、水素エンジン車)に関する開発を進めるとともに、蓄電池車及びカーボンニュートラル燃料について、調査研究を継続します。残りの約95%を占める「電気の使用に伴う間接排出」については、N700S及び315系といった省エネルギー車両の投入を進めるとともに、省エネルギー運転に資する技術開発を進め、また、防音壁へのペロブスカイト太陽電池の適用を検討するなど、再生可能エネルギーの活用にも取り組みます。さらに、鉄道各社と連携しながらPRを強化するなど、鉄道の環境優位性への社会的な理解を広め、鉄道のご利用を促進することで、脱炭素社会への移行に貢献します。加えて、「エクスプレス予約」法人会員に対する、東海道・山陽・九州新幹線におけるCO2排出量実質ゼロ化サービス「GreenEX」の導入企業を拡大します。このほか、「東海道新幹線再生アルミ」の活用等、廃棄物の削減や資源の再利用等を通じて、地球環境への負荷を低減します。 以上のように、引き続き、安全の確保を最優先に輸送機関としての使命を果たしつつ、「業務改革」と「収益の拡大」の2つを柱とした経営体力の再強化を図っていきます。
経営者による分析 FY2025 / 約9,168字
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(業績の概要) 当社グループは、事業の中核である鉄道事業における安全の確保を最優先に、サービスの一層の充実、社員の業務遂行能力の向上、設備の強化に取り組みました。その上で、生活様式や働き方の変化によりニーズが多様化していることや、労働力人口の減少により業務のあり方の変革が求められていることなど、当社を取り巻く環境の大きな変化を踏まえ、飛躍的に進化しているAIを含め最新のICT等の技術を活用して効率的な業務執行体制を構築する「業務改革」と新しい発想による「収益の拡大」の2つを柱とした経営体力の再強化に取り組みました。 東海道新幹線については、「のぞみ12本ダイヤ」を活用して、需要にあわせた弾力的な列車設定を行いました。また、N700Sの投入を進めるとともに、既存のN700Aタイプに対してN700Sの一部機能を追加する改造工事を完了しました。さらに、脱線・逸脱防止対策等の地震対策や大規模改修工事を進めました。加えて、豪雨時における最適な運転規制に繋げるための取組みを進めました。 在来線については、「しなの」、「ひだ」等の特急列車について、需要にあわせた弾力的な増結や増発を行いました。また、名古屋車両区検修庫の建替や高架橋柱の耐震化等の地震対策、降雨対策、落石対策、踏切保安設備改良等を進めました。 営業施策については、東海道・山陽・九州新幹線のネット予約・チケットレス乗車サービスである「EXサービス」について、一昨年開始した「EX旅パック」、「EX旅先予約」、最大1年先の指定席の予約が可能なサービス等を活用して、ご利用の拡大を図りました。また、各種事業者や沿線自治体と連携しながら、ご自身の「推し」に会いに行く「推し旅」をさらに充実させて提案する「推し旅」キャンペーンを展開するとともに、東海道新幹線を号車単位で貸し切り、車内でオリジナルイベント等を実施できる「貸切車両パッケージ」を販売しました。さらに、「そうだ 京都、行こう。」、「いざいざ奈良」、「会いにいこう」等のキャンペーンを展開するとともに、東海道新幹線開業60周年に当たり、記念企画を実施しました。 超電導リニアによる中央新幹線については、工事実施計画の認可を受けた品川・名古屋間について、用地取得等を進めるとともに、関東車両基地(仮称)の工事に着手したほか、大深度地下をシールドマシンで掘削する第一首都圏トンネル梶ヶ谷工区及び東百合丘工区で本格的な掘進を開始するなど、沿線各地で工事を進めました。引き続き、工事の安全、環境の保全、地域との連携を重視し、コストを十分に精査しつつ、各種工事を精力的に進めます。 なお、南アルプストンネル静岡工区においては、静岡県等の理解が得られず、トンネル掘削工事に着手できない状態が続いています。こうした中、大井川の水資源への影響及び南アルプスの環境保全について、国土交通省の「リニア中央新幹線静岡工区 有識者会議」の報告書を踏まえて、静岡県等と対話を重ねており、国土交通省の「リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議」において、静岡県との対話の状況等を報告しています。また、昨年11月に、事前に地質・湧水等の状況を把握するために山梨県側から進めていた高速長尺先進ボーリングが県境を越え、静岡県内に入りました。さらに、昨年6月に続いて、1月に社長が静岡県知事と面会し、丁寧かつスピード感を持って対話を進めていくという認識を双方で共有しました。加えて、昨年11月に大井川流域8市2町首長との意見交換会を行い、3月から、大井川の水を守るための取組みに関する説明会を開始しています。引き続き、静岡工区のトンネル掘削工事の早期着手に向けて、地域の理解と協力を得られるよう、双方向のコミュニケーションを大切にしながら、真摯に取り組みます。 一方、超電導リニア技術については、高温超電導磁石の営業車両への投入を前提に、山梨リニア実験線における走行試験と小牧研究施設における検証を進めるとともに、最新のICTを活用した効率的な運営体制の実現に向けた開発において、AI等による画像やビッグデータの分析システムの改良・実証等を進めるなど、一層のコストダウンとブラッシュアップに取り組みました。また、中央新幹線の開業に向けて期待感を醸成するため、SNSによるキャンペーン等も活用しながら、超電導リニアの体験乗車を実施するとともに、主に小学生を対象に、ワークショップ、クイズラリー、体験乗車を組み合わせたイベントを初めて開催しました。 高速鉄道システムの海外展開については、米国における高速鉄道プロジェクトについて着実に取り組みました。また、台湾高速鉄道について技術コンサルティングを進めるとともに、台湾高速鉄道を運営する台湾高速鐵路股份有限公司と、N700Sをベースとした新型高速鉄道車両の調達に関する技術コンサルティング契約を新たに締結しました。さらに、日本型高速鉄道システムを国際的な標準とする取組みを進めました。 鉄道以外の事業については、JRセントラルタワーズとJRゲートタワーを一体的に運営し、収益の拡大を図るとともに、JRセントラルタワーズ開業25周年に当たり、これまでのご愛顧に感謝を示す記念キャンペーン等を実施しました。また、三島駅、新横浜駅、岐阜駅、名古屋駅等の駅商業施設の拡張・リニューアルや静岡駅近隣の高架下開発を進めるなど、競争力、販売力の強化に取り組みました。さらに、当社グループの共通ポイントサービス「TOKAI STATION POINT」について、駅売店等を対象施設に追加するなど利便性の向上を図りました。加えて、東海道新幹線「こだま」号の業務用室を活用した荷物輸送サービス「東海道マッハ便」を開始しました。 上記の結果、当期における全体の輸送実績(輸送人キロ)は、前期比4.4%増の638億5千2百万人キロとなりました。また、営業収益は前期比7.1%増の1兆8,318億円、経常利益は前期比18.7%増の6,492億円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比19.3%増の4,584億円となりました。  これをセグメントごとに示すと次のとおりです。 運輸業 東海道新幹線については、「のぞみ12本ダイヤ」を活用して、需要にあわせた弾力的な列車設定を行うとともに、多くのお客様に予め座席を確保して安心してご利用いただくため、全ての「のぞみ」の3号車を自由席から指定席に変更しました。また、N700Sの投入を進めるとともに、既存のN700Aタイプに対してN700Sの一部機能を追加する改造工事を完了しました。さらに、脱線防止ガードの敷設をはじめとする、東海道新幹線全線を対象とした脱線・逸脱防止対策等の地震対策を進めるとともに、土木構造物の健全性の維持・向上を図るため、不断のコストダウンを重ねながら大規模改修工事を進め、トンネルと鋼橋の工事を完了しました。加えて、ハザードマップ等を踏まえ、鉄道設備の浸水対策を進め、予定していた全ての対策を完了するとともに、豪雨時における最適な運転規制に繋げるために、営業線盛土の一部区間において、実際の降雨時における土中の水の分布を詳細に把握するモニタリングを実施しました。このほか、新大阪駅で車両とプラットホームの段差・隙間対策を完了するなど、安全・安定輸送の確保と輸送サービスの一層の充実に取り組みました。 在来線については、「しなの」、「ひだ」等の特急列車について、需要にあわせた弾力的な増結や増発を行いました。また、通勤型電車315系の投入を進め、これまで投入してきた名古屋地区に加えて、静岡地区にも投入しました。さらに、TOICAについて、2路線15駅に導入し、ご利用エリアを拡大しました。加えて、名古屋車両区検修庫の建替や高架橋柱の耐震化等の地震対策、降雨対策、落石対策、踏切保安設備改良等を進めるとともに、名古屋駅を発着する313系への車内防犯カメラの整備を進めました。このほか、名古屋駅で東海道本線下りホーム及び中央本線ホームへの可動柵設置工事を進めるとともに、刈谷駅でホームの拡幅、可動柵設置等に向けた工事を進め、このうち、名古屋駅の東海道本線下りホームについて、昨年度の6番線ホームでの可動柵の使用開始に続いて、5番線ホームで可動柵の使用を開始するなど、安全・安定輸送の確保と輸送サービスの一層の充実に取り組みました。 新幹線・在来線共通の取組みとしては、駅の吊り天井の脱落防止対策や駅のプラットホーム上家の耐震補強工事といった地震対策を進めるとともに、自然災害や不測の事態等の異常時に想定される様々な状況に適切に対応するため、実践的な訓練を繰り返し実施しました。 営業施策については、「EXサービス」について、一昨年開始した「EX旅パック」、「EX旅先予約」、最大1年先の指定席の予約が可能なサービス等を活用して、ご利用の拡大を図りました。また、各種事業者や沿線自治体と連携しながら「推し旅」キャンペーンを展開するとともに、「貸切車両パッケージ」を販売し、企業の報奨旅行等、様々な形でご利用いただきました。さらに、京都、奈良、東京、飛騨等の観光資源を活用した各種キャンペーンを展開するとともに、「会いにいこう」キャンペーンを展開しました。東海道新幹線開業60周年に当たっては、イベントの実施等によりこれまでのご愛顧への感謝を示すとともに、中央新幹線を含む将来の高速鉄道の進化に対する期待感の醸成に取り組み、他社と連携した企画の実施等により、グループ会社とも連携しながら収益の拡大を図りました。高山本線全線開通90周年及び御殿場線90周年に当たっても、沿線自治体等と連携しながら記念企画を実施しました。加えて、東急株式会社と、静岡県の観光振興と地域活性化を目的としたクルーズトレイン「THE ROYAL EXPRESS ~SHIZUOKA・FUJI CRUISE TRAIN~」を運行し、株式会社オリエンタルランドとは、東海道新幹線の特別編成「Wonderful Dreams Shinkansen」を運行しました。訪日外国人に対しては、国や地域ごとの旅客動向や商品のご利用の分析を進め、より効果的な宣伝を展開するとともに、旅行会社との連携強化により、東海道新幹線開業60周年にあわせた旅行商品の拡充や、販路の拡大を進めるなど、営業施策を強化しました。このほか、東海道新幹線車内における個室タイプの「ビジネスブース」の本格的な導入を完了するとともに、「エクスプレス予約」法人会員に対する、東海道・山陽・九州新幹線におけるCO2排出量実質ゼロ化サービス「GreenEX」の導入企業を拡大しました。 当期における輸送実績(輸送人キロ)は、東海道新幹線は前期比4.7%増の552億1千万人キロ、在来線は前期比2.9%増の86億4千2百万人キロとなりました。 バス事業については、安全の確保を最優先として顧客ニーズを捉えた商品設定を行い、収益の確保に努めました。 上記の結果、当期における営業収益は前期比6.7%増の1兆5,022億円、営業利益は前期比16.1%増の6,497億円となりました。  また、運輸業の大部分を占める当社の鉄道事業の営業成績は次のとおりです。区分単位前事業年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)当事業年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)新幹線在来線合計新幹線在来線合計営業日数日366366366365365365営業キロキロ552.61,418.21,970.8552.61,418.21,970.8客車走行キロ千キロ1,022,423228,3221,250,7451,050,605223,9941,274,599旅客輸送人員定期千人12,140245,092255,23212,653249,171259,732定期外千人146,066129,858266,002155,202135,160279,958計千人158,206374,949521,234167,855384,331539,690旅客輸送人キロ百万人キロ52,7518,40061,15155,2108,64263,852旅客運輸収入旅客運賃・料金定期百万円13,95731,27545,23314,64932,02846,677定期外百万円1,234,01063,5831,297,5941,316,58069,2691,385,849計百万円1,247,96894,8581,342,8271,331,230101,2971,432,527小荷物運賃・料金百万円-11-11合計百万円1,247,96894,8601,342,8291,331,230101,2981,432,528鉄道線路使用料収入百万円--3,809--3,793運輸雑収百万円--53,608--57,456収入合計百万円--1,400,247--1,493,778輸送効率%座席利用率62.6乗車効率28.2-座席利用率63.8乗車効率29.7- (注) 1 旅客運輸収入の新幹線及び在来線区分は、旅客輸送計数により区分しています。また、旅客輸送人員の合計については、新幹線、在来線の重複人員を除いて計上しています。2 輸送効率の算出方法は次のとおりです。新幹線座席利用率=旅客輸送人キロ×100 座席キロ(編成別列車キロ×座席数) 在来線乗車効率 =旅客輸送人キロ×100 客車走行キロ×平均定員3 旅客運輸収入のうち主要なJR他社(当該会社の旅行代理店等を含む。)による発売額の構成比は、次のとおりです。会社名前事業年度(%)当事業年度(%) 東日本旅客鉄道株式会社19.717.1 西日本旅客鉄道株式会社15.314.5 流通業 「タカシマヤ ゲートタワーモール」において開業以来最大規模となるリニューアルを完了するなど、収益力の強化に取り組みました。また、駅売店等について、土産品、弁当等をワンストップで購入できるように集約・大型化するとともに、多様なニーズに対応した商品を取り揃えることで、便利で魅力ある店舗づくりを進めました。さらに、駅やホテルの人気商品やオリジナル鉄道グッズ等を取り揃えた多彩なオンラインショップが集うショッピングサイト「JR東海MARKET」では、東海道新幹線開業60周年の記念商品を販売するとともに、サイト開設3周年の記念企画として、新幹線電気軌道総合試験車923形0番代(ドクターイエロー(T4編成))の引退特集を開催するなど、商品力の強化に取り組みました。 上記の結果、当期における営業収益は前期比6.7%増の1,714億円、営業利益は前期比13.1%増の156億円となりました。 不動産業 三島駅、新横浜駅、岐阜駅、名古屋駅等の駅商業施設の拡張・リニューアルや静岡駅近隣の高架下開発を進めるなど、競争力、販売力の強化に取り組みました。また、社宅跡地等の開発について、稲沢市内の宅地分譲「セントラルガーデン・ステージ稲沢駅前Ⅱ」の販売、名古屋市内のガレージ付き賃貸住宅「Avance G 野立」の賃貸等を進めました。さらに、駅構内や駅直結ビルにおけるワークスペース「EXPRESS WORK」の拡充を進めました。 上記の結果、当期における営業収益は前期比4.1%増の866億円、営業利益は前期比12.9%増の228億円となりました。 その他 ホテル業については、高品質なサービスの提供に努めるとともに、「ホテルアソシア新横浜」において東海道新幹線開業60周年を記念した特別な部屋を販売するなど、需要の喚起に向けた取組みを進めました。 旅行業については、京都、奈良、東京、飛騨等の各方面へ向けた魅力ある旅行商品に加えて、「推し旅」キャンペーン等に関する新たな旅行商品を販売するとともに、「貸切車両パッケージ」を販売しました。 鉄道車両等製造業については、鉄道車両や建設機械等の受注・製造に努めました。 上記の結果、当期における営業収益は前期比6.8%増の2,726億円、営業利益は前期比0.7%増の155億円となりました。 (財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析) 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。(1) 経営成績① 営業収益営業収益は、前期比1,214億円(7.1%)増の1兆8,318億円となりました。運輸業においては、当社の運輸収入は前期比896億円(6.7%)増の1兆4,325億円となりました。東海道新幹線では、輸送実績(輸送人キロ)が前期比4.7%増加した結果、運輸収入は前期比6.7%増の1兆3,312億円となりました。また、在来線では、輸送実績(輸送人キロ)が前期比2.9%増加した結果、運輸収入は前期比6.8%増の1,012億円となりました。運輸業以外の流通業、不動産業、その他の事業においても、それぞれ前期比6.7%、4.1%、6.8%増加し、すべての事業区分において増収となりました。② 営業費営業費は、前期比260億円(2.4%)増の1兆1,290億円となりました。③ 営業利益営業利益は、前期比954億円(15.7%)増の7,027億円となりました。④ 営業外損益営業外損益は、前期と比べて69億円改善しました。⑤ 経常利益経常利益は、前期比1,023億円(18.7%)増の6,492億円となりました。⑥ 親会社株主に帰属する当期純利益上記に法人税等などを加減した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比740億円(19.3%)増の4,584億円となりました。 (2) 財政状態当期末の資産残高は、前期末から3,814億円増加し10兆3,233億円となりました。また、セグメント別の資産残高について、運輸業は前期末から7,886億円増加し9兆5,564億円、流通業は前期末から145億円増加し1,639億円、不動産業は前期末から257億円増加し4,021億円、その他は前期末から515億円増加し5,179億円となりました。当期末の負債残高は、前期末から534億円減少し5兆6,647億円となりました。なお、長期債務の当期末残高は、4兆7,786億円となりました。そのうち、中央新幹線建設長期借入金を除いた長期債務残高は1兆7,786億円となり、前期末と比べ675億円減少しました。当期末の純資産残高は、前期末から4,348億円増加して4兆6,585億円となり、自己資本比率は前期末の41.9%から当期末は44.6%になりました。 (3) 資本の財源及び資金の流動性① キャッシュ・フローの状況当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前期末と比べ4,270億円減の3,947億円となり、資金の流動性を確保していると判断しています。営業活動によるキャッシュ・フローは、6,245億円の資金の増加となりました。前期が6,728億円の資金の増加であったことと比べ、当社の運輸収入は増加したものの、法人税等の支払額が増加したことなどから、483億円の減少となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、9,560億円の資金の減少となりました。前期が4,365億円の資金の減少であったことと比べ、資金運用による支出が増加したことなどから、5,194億円の減少となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、955億円の資金の減少となりました。前期が1,251億円の資金の減少であったことと比べ、社債の償還による支出が減少したことなどから、295億円の増加となりました。② 生産、受注及び販売の実績当社グループの事業内容は、受注生産形態をとらない場合が多く、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしていません。このため、生産、受注及び販売の実績については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」におけるセグメントの業績に関連づけて示しています。③ 重要な資本的支出の予定及びその資金の源泉「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1) 重要な設備の新設等」に記載のとおりです。④ 株主還元「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載のとおりです。⑤ 資金調達資金調達については、中央新幹線などの設備投資計画や債務償還計画等を考慮し、経済情勢、金融市場動向を踏まえた上で、必要な資金を安定的、機動的かつ低利に確保することを基本としています。設備投資や債務償還等の資金については、自己資金のほか、社債の発行や金融機関からの借入金により調達しており、当期は、国内普通社債(グリーンボンド)200億円を発行し、長期借入金により365億円を調達しました。なお、中央新幹線の建設については、2016年度、2017年度に財政投融資を活用した長期借入を行い、当面必要となる資金を確保しています。当社では、円滑な資金調達を行うため、当期末時点でムーディーズ・ジャパン株式会社よりA2、株式会社格付投資情報センターよりAA、S&Pグローバル・レーティング・ジャパン株式会社よりA+、株式会社日本格付研究所よりAAAの格付けを取得しています。また、短期的な流動性確保のため、当期末現在1,000億円のコミットメントラインを設定しています。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社の連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成しています。この連結財務諸表の作成に当たって、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っていますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるために、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループにおける見積りのうち、退職給付に係る負債及び退職給付費用については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(退職給付関係)」において割引率、長期期待運用収益率等を記載しています。なお、割引率、長期期待運用収益率等に変動が生じた場合には、退職給付債務が増減することに伴い、退職給付に係る負債及び退職給付費用に増減が生じます。
役員の状況 FY2025 / 約10,864字
(2) 【役員の状況】① 役員一覧a 2025年6月24日(有価証券報告書提出日)現在の当社の役員の状況は、以下のとおりです。男性 15名 女性 2名 (役員のうち女性の比率 11.8%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役会長金 子   慎1955年8月29日生1978年4月日本国有鉄道入社1986年2月同職員局労働課補佐1987年4月当社入社1991年3月当社人事部人事課担当課長1994年6月当社人事部勤労課長1996年6月当社人事部人事課長1998年6月当社新幹線鉄道事業本部管理部長2002年6月当社総務部長2004年6月当社取締役総務部長2006年6月当社取締役人事部長2008年6月当社常務取締役総合企画本部長2010年6月当社専務取締役総合企画本部長2012年6月当社代表取締役副社長2018年4月当社代表取締役社長2023年4月当社代表取締役会長(現在に至る) (注4)21,558代表取締役社長丹 羽 俊 介1965年6月22日生1989年4月当社入社2001年7月当社広報部東京広報室長2003年7月当社静岡支社管理部人事課長2005年7月当社人事部勤労課担当課長2006年7月当社人事部勤労課長2008年7月当社人事部人事課長2010年7月当社新幹線鉄道事業本部管理部長2013年7月当社総合企画本部投資計画部担当部長2014年6月当社人事部長2016年6月当社執行役員広報部長2019年6月当社取締役執行役員総合企画本部長2020年6月当社取締役常務執行役員総合企画本部長2022年6月当社代表取締役副社長2023年4月当社代表取締役社長(現在に至る) (注4)8,069代表取締役副社長 総合企画本部長、事務部門担当(事業推進本部を除く) 武 田 健太郎1968年1月5日生1991年4月当社入社2005年7月当社秘書部名古屋秘書室長2008年7月当社東海鉄道事業本部管理部人事課長2010年7月当社総合企画本部投資計画部担当課長2012年6月当社総務部総務課長2014年7月当社総務部次長2015年7月当社総合企画本部経営管理部担当部長2016年6月当社総合企画本部経営管理部長2018年7月当社総合企画本部副本部長・経営管理部長2019年6月当社執行役員広報部長2021年6月当社常務執行役員広報部長2022年6月当社専務執行役員総合企画本部長2023年6月当社代表取締役副社長総合企画本部長(現在に至る) (注4)6,817 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役副社長 事業推進本部長、特命事項担当中 村 明 彦1965年12月29日生1990年4月当社入社2003年7月当社広報部東京広報室長2005年7月㈱ジェイアール東海ホテルズ経営管理部次長2006年7月当社東海鉄道事業本部管理部人事課長2008年7月当社ロンドン事務所長2012年7月当社新幹線鉄道事業本部運輸営業部担当部長2013年7月当社新幹線鉄道事業本部管理部長2016年6月当社人事部長2018年6月当社執行役員事業推進本部副本部長2019年6月㈱ジェイアール東海パッセンジャーズ代表取締役社長2021年6月当社常務執行役員事業推進本部長2022年6月当社代表取締役副社長事業推進本部長(現在に至る) (注4)9,663代表取締役副社長 中央新幹線推進本部担当水 野 孝 則1958年2月26日生1981年4月日本国有鉄道入社1987年4月当社入社1993年7月当社総合企画本部中央新幹線計画部担当課長1996年6月当社建設工事部不動産開発課長1999年7月当社新幹線鉄道事業本部施設部管理課長2002年7月当社総合技術本部リニア開発本部主幹2005年7月名工建設㈱企画本部経営企画部長2007年7月当社建設工事部担当部長2008年6月当社東海道新幹線21世紀対策本部企画推進部長2010年7月当社東海道新幹線21世紀対策本部副本部長2011年7月当社中央新幹線推進本部副本部長2013年6月当社執行役員中央新幹線推進本部副本部長2016年6月当社常務執行役員中央新幹線推進本部副本部長2018年6月当社取締役専務執行役員中央新幹線推進本部長2022年6月当社専務執行役員中央新幹線推進本部長2024年6月当社代表取締役副社長(現在に至る) (注4)16,480代表取締役副社長 鉄道事業本部担当、安全部門統括担当鈴 木 広 士1961年2月24日生1985年4月日本国有鉄道入社1987年4月当社入社1999年7月当社新幹線鉄道事業本部小田原保線所長2000年7月当社関西支社工務部施設課長2002年7月当社東海鉄道事業本部管理部総務課担当課長2004年7月当社東海鉄道事業本部工務部管理課長2006年7月日本機械保線㈱経営管理部長2008年7月当社新幹線鉄道事業本部名古屋施設事務所長2010年7月当社総合技術本部技術企画部担当部長2012年6月当社東海鉄道事業本部工務部長2016年6月当社執行役員静岡支社長2018年6月当社取締役執行役員東海鉄道事業本部長2020年6月当社取締役常務執行役員東海鉄道事業本部長2022年6月当社専務執行役員東海鉄道事業本部長2023年6月当社代表取締役副社長(現在に至る) (注4)12,085取締役相談役柘 植 康 英1953年8月6日生1977年4月日本国有鉄道入社1985年3月同新潟鉄道管理局総務部人事課長1987年4月当社入社1989年3月当社総合企画本部経営管理部管理課長1991年5月当社人事部企画担当課長1992年6月当社人事部勤労課長1994年6月当社人事部人事課長1996年6月当社総務部次長2000年6月当社総務部長2002年6月当社取締役人事部長2006年6月当社常務取締役秘書部長2008年6月当社代表取締役副社長2014年4月当社代表取締役社長2018年4月当社代表取締役会長2023年4月当社取締役相談役(現在に至る) (注4)82,090 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役笠 間 治 雄1948年1月2日生1974年4月東京地方検察庁検事2002年10月東京地方検察庁次席検事2005年6月東京高等検察庁次席検事2006年6月最高検察庁刑事部長2007年10月次長検事2009年1月広島高等検察庁検事長2010年6月東京高等検察庁検事長2010年12月検事総長2012年10月弁護士登録2020年6月当社取締役(現在に至る) (注4)3,581取締役大 島   卓1956年7月14日生1980年4月日本碍子㈱入社2007年6月同社執行役員2011年6月同社常務執行役員2014年6月同社代表取締役社長2020年6月当社取締役(現在に至る)2021年4月日本碍子㈱代表取締役会長(現在に至る) (注4)1,798取締役永 野   毅1952年11月9日生1975年4月東京海上火災保険㈱入社2003年6月同社執行役員2004年10月東京海上日動火災保険㈱執行役員2006年6月同社常務執行役員2008年6月同社常務取締役2008年6月東京海上ホールディングス㈱取締役2010年6月東京海上日動火災保険㈱専務取締役2011年6月東京海上ホールディングス㈱専務取締役2012年6月東京海上日動火災保険㈱取締役副社長2012年6月東京海上ホールディングス㈱取締役副社長2013年6月東京海上日動火災保険㈱取締役社長2013年6月東京海上ホールディングス㈱取締役社長2016年4月東京海上日動火災保険㈱取締役会長2019年6月東京海上ホールディングス㈱取締役会長2022年6月当社取締役(現在に至る)2025年6月東京海上日動火災保険㈱相談役(現在に至る) (注4)6,417取締役木 場 弘 子1964年11月1日生1987年4月㈱東京放送(現㈱TBSテレビ)入社2001年4月千葉大学教育学部非常勤講師2006年4月千葉大学教育学部特命教授2007年4月内閣府規制改革会議委員2008年4月内閣官房教育再生懇談会委員2009年3月国土交通省交通政策審議会委員2013年4月千葉大学客員教授(現在に至る)2022年6月当社取締役(現在に至る) (注4)0取締役ジョセフ・シュメルザイス1962年11月2日生1984年7月ベイン・アンド・カンパニー入社1988年7月アメリカン・エキスプレス・インターナショナルヴァイスプレジデント1998年4月フォントワークス・インターナショナル日本代表1999年12月クリムソン・ベンチャーズ暫定CEO2001年11月ジェイピーエスインターナショナル㈱代表取締役(現在に至る)2011年6月㈱セガ取締役兼事業部長2015年6月セガサミーホールディングス㈱シニアアドバイザー2018年2月駐日米国大使館首席補佐官2021年3月Cedarfield合同会社職務執行者(現在に至る)2023年6月当社取締役(現在に至る) (注4)978 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)常勤監査役山 田 龍 彦1964年7月12日生1989年4月当社入社2004年7月当社新幹線鉄道事業本部管理部経理課長2006年7月当社財務部資金課長2008年7月当社財務部会計課長2010年6月当社財務部次長2014年6月当社財務部長2016年6月当社執行役員財務部長2020年6月当社常勤監査役(現在に至る) (注5)7,017常勤監査役石 津   緒1955年8月7日生1978年4月運輸省入省2000年7月同省運輸政策局国際業務第一課長2001年1月国土交通省総合政策局国際業務課長2001年7月中部国際空港㈱企画部長2003年4月同社経営企画部長2004年7月国土交通省大臣官房参事官2005年7月同省自動車交通局総務課長2006年7月同省大臣官房審議官2007年7月同省中国運輸局長2009年7月同省航空局次長2011年10月同省近畿運輸局長2012年9月同省国土交通審議官2013年11月名工建設㈱顧問2014年6月当社常勤監査役(現在に至る) (注5)9,191常勤監査役山 下 史 雄1959年10月7日生1983年4月警察庁入庁2006年1月岩手県警察本部長2007年2月警察庁長官官房国際課長2008年8月同庁長官官房給与厚生課長2009年2月警視庁生活安全部長2010年8月警察庁長官官房総務課長2011年9月内閣総理大臣秘書官2013年1月警察庁長官官房審議官(生活安全局担当)2013年6月警視庁警務部長2014年1月京都府警察本部長2015年7月2017年1月2018年11月2019年6月警視庁副総監警察庁生活安全局長明治安田生命保険相互会社公法人第二部顧問当社常勤監査役(現在に至る) (注5)5,272監査役林   眞 琴1957年7月30日生1983年4月東京地方検察庁検事2012年4月最高検察庁総務部長2013年7月仙台地方検察庁検事正2014年1月法務省刑事局長2018年1月名古屋高等検察庁検事長2020年5月東京高等検察庁検事長2020年7月検事総長2022年8月弁護士登録(現在に至る)2023年6月当社監査役(現在に至る) (注5)651監査役木 下 潮 音1959年8月11日生1985年4月弁護士登録(現在に至る)2004年4月第一東京弁護士会副会長2010年4月東京大学法科大学院客員教授2013年4月東京工業大学副学長2014年10月日本労働法学会理事(現在に至る)2018年6月公益財団法人日本証券経済研究所理事(現在に至る)2024年6月当社監査役(現在に至る)2024年10月東京科学大学副理事(現在に至る) (注6)159計191,826 (注) 1 取締役笠間治雄、大島卓、永野毅、木場弘子及びジョセフ・シュメルザイスは、社外取締役です。2 常勤監査役石津緒及び山下史雄並びに監査役林眞琴及び木下潮音は、社外監査役です。 3 取締役笠間治雄、大島卓、永野毅、木場弘子及びジョセフ・シュメルザイスは、非常勤の取締役です。 4 取締役の任期は、2024年6月21日開催の第37回定時株主総会後、1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなっています。 5 常勤監査役山田龍彦、石津緒及び山下史雄並びに監査役林眞琴の任期は、2023年6月23日開催の第36回定時株主総会後、4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなっています。 6 監査役木下潮音の任期は、2024年6月21日開催の第37回定時株主総会後、4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなっています。 b 2025年6月25日開催予定の第38回定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役11名選任の件」及び「監査役2名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されると、当社の役員の状況は、以下のとおりとなる予定です。なお、当該定時株主総会の直後に開催が予定されている取締役会・監査役会の決議事項の内容(役職等)も含めて記載しています。男性 14名 女性 2名 (役員のうち女性の比率 12.5%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役会長金 子   慎1955年8月29日生1978年4月日本国有鉄道入社1986年2月同職員局労働課補佐1987年4月当社入社1991年3月当社人事部人事課担当課長1994年6月当社人事部勤労課長1996年6月当社人事部人事課長1998年6月当社新幹線鉄道事業本部管理部長2002年6月当社総務部長2004年6月当社取締役総務部長2006年6月当社取締役人事部長2008年6月当社常務取締役総合企画本部長2010年6月当社専務取締役総合企画本部長2012年6月当社代表取締役副社長2018年4月当社代表取締役社長2023年4月当社代表取締役会長(現在に至る) (注4)21,558代表取締役社長丹 羽 俊 介1965年6月22日生1989年4月当社入社2001年7月当社広報部東京広報室長2003年7月当社静岡支社管理部人事課長2005年7月当社人事部勤労課担当課長2006年7月当社人事部勤労課長2008年7月当社人事部人事課長2010年7月当社新幹線鉄道事業本部管理部長2013年7月当社総合企画本部投資計画部担当部長2014年6月当社人事部長2016年6月当社執行役員広報部長2019年6月当社取締役執行役員総合企画本部長2020年6月当社取締役常務執行役員総合企画本部長2022年6月当社代表取締役副社長2023年4月当社代表取締役社長(現在に至る) (注4)8,069代表取締役副社長 事務部門担当(事業推進本部を除く) 武 田 健太郎1968年1月5日生1991年4月当社入社2005年7月当社秘書部名古屋秘書室長2008年7月当社東海鉄道事業本部管理部人事課長2010年7月当社総合企画本部投資計画部担当課長2012年6月当社総務部総務課長2014年7月当社総務部次長2015年7月当社総合企画本部経営管理部担当部長2016年6月当社総合企画本部経営管理部長2018年7月当社総合企画本部副本部長・経営管理部長2019年6月当社執行役員広報部長2021年6月当社常務執行役員広報部長2022年6月当社専務執行役員総合企画本部長2023年6月当社代表取締役副社長総合企画本部長2025年6月当社代表取締役副社長(現在に至る) (注4)6,817 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)代表取締役副社長 事業推進本部長、特命事項担当中 村 明 彦1965年12月29日生1990年4月当社入社2003年7月当社広報部東京広報室長2005年7月㈱ジェイアール東海ホテルズ経営管理部次長2006年7月当社東海鉄道事業本部管理部人事課長2008年7月当社ロンドン事務所長2012年7月当社新幹線鉄道事業本部運輸営業部担当部長2013年7月当社新幹線鉄道事業本部管理部長2016年6月当社人事部長2018年6月当社執行役員事業推進本部副本部長2019年6月㈱ジェイアール東海パッセンジャーズ代表取締役社長2021年6月当社常務執行役員事業推進本部長2022年6月当社代表取締役副社長事業推進本部長(現在に至る) (注4)9,663代表取締役副社長 中央新幹線推進本部担当水 野 孝 則1958年2月26日生1981年4月日本国有鉄道入社1987年4月当社入社1993年7月当社総合企画本部中央新幹線計画部担当課長1996年6月当社建設工事部不動産開発課長1999年7月当社新幹線鉄道事業本部施設部管理課長2002年7月当社総合技術本部リニア開発本部主幹2005年7月名工建設㈱企画本部経営企画部長2007年7月当社建設工事部担当部長2008年6月当社東海道新幹線21世紀対策本部企画推進部長2010年7月当社東海道新幹線21世紀対策本部副本部長2011年7月当社中央新幹線推進本部副本部長2013年6月当社執行役員中央新幹線推進本部副本部長2016年6月当社常務執行役員中央新幹線推進本部副本部長2018年6月当社取締役専務執行役員中央新幹線推進本部長2022年6月当社専務執行役員中央新幹線推進本部長2024年6月当社代表取締役副社長(現在に至る) (注4)16,480代表取締役副社長 鉄道事業本部担当、安全部門統括担当鈴 木 広 士1961年2月24日生1985年4月日本国有鉄道入社1987年4月当社入社1999年7月当社新幹線鉄道事業本部小田原保線所長2000年7月当社関西支社工務部施設課長2002年7月当社東海鉄道事業本部管理部総務課担当課長2004年7月当社東海鉄道事業本部工務部管理課長2006年7月日本機械保線㈱経営管理部長2008年7月当社新幹線鉄道事業本部名古屋施設事務所長2010年7月当社総合技術本部技術企画部担当部長2012年6月当社東海鉄道事業本部工務部長2016年6月当社執行役員静岡支社長2018年6月当社取締役執行役員東海鉄道事業本部長2020年6月当社取締役常務執行役員東海鉄道事業本部長2022年6月当社専務執行役員東海鉄道事業本部長2023年6月当社代表取締役副社長(現在に至る) (注4)12,085取締役笠 間 治 雄1948年1月2日生1974年4月東京地方検察庁検事2002年10月東京地方検察庁次席検事2005年6月東京高等検察庁次席検事2006年6月最高検察庁刑事部長2007年10月次長検事2009年1月広島高等検察庁検事長2010年6月東京高等検察庁検事長2010年12月検事総長2012年10月弁護士登録2020年6月当社取締役(現在に至る) (注4)3,581 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)取締役大 島   卓1956年7月14日生1980年4月日本碍子㈱入社2007年6月同社執行役員2011年6月同社常務執行役員2014年6月同社代表取締役社長2020年6月当社取締役(現在に至る)2021年4月日本碍子㈱代表取締役会長(現在に至る) (注4)1,798取締役永 野   毅1952年11月9日生1975年4月東京海上火災保険㈱入社2003年6月同社執行役員2004年10月東京海上日動火災保険㈱執行役員2006年6月同社常務執行役員2008年6月同社常務取締役2008年6月東京海上ホールディングス㈱取締役2010年6月東京海上日動火災保険㈱専務取締役2011年6月東京海上ホールディングス㈱専務取締役2012年6月東京海上日動火災保険㈱取締役副社長2012年6月東京海上ホールディングス㈱取締役副社長2013年6月東京海上日動火災保険㈱取締役社長2013年6月東京海上ホールディングス㈱取締役社長2016年4月東京海上日動火災保険㈱取締役会長2019年6月東京海上ホールディングス㈱取締役会長2022年6月当社取締役(現在に至る)2025年6月東京海上日動火災保険㈱相談役(現在に至る) (注4)6,417取締役木 場 弘 子1964年11月1日生1987年4月㈱東京放送(現㈱TBSテレビ)入社2001年4月千葉大学教育学部非常勤講師2006年4月千葉大学教育学部特命教授2007年4月内閣府規制改革会議委員2008年4月内閣官房教育再生懇談会委員2009年3月国土交通省交通政策審議会委員2013年4月千葉大学客員教授(現在に至る)2022年6月当社取締役(現在に至る) (注4)0取締役ジョセフ・シュメルザイス1962年11月2日生1984年7月ベイン・アンド・カンパニー入社1988年7月アメリカン・エキスプレス・インターナショナルヴァイスプレジデント1998年4月フォントワークス・インターナショナル日本代表1999年12月クリムソン・ベンチャーズ暫定CEO2001年11月ジェイピーエスインターナショナル㈱代表取締役(現在に至る)2011年6月㈱セガ取締役兼事業部長2015年6月セガサミーホールディングス㈱シニアアドバイザー2018年2月駐日米国大使館首席補佐官2021年3月Cedarfield合同会社職務執行者(現在に至る)2023年6月当社取締役(現在に至る) (注4)978常勤監査役山 田 龍 彦1964年7月12日生1989年4月当社入社2004年7月当社新幹線鉄道事業本部管理部経理課長2006年7月当社財務部資金課長2008年7月当社財務部会計課長2010年6月当社財務部次長2014年6月当社財務部長2016年6月当社執行役員財務部長2020年6月当社常勤監査役(現在に至る) (注5)7,017 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(株)常勤監査役石 井 昌 平1964年7月18日生1988年4月運輸省入省2011年2月国土交通省大臣官房参事官2011年7月同省総合政策局公共交通政策部参事官2012年9月同省鉄道局幹線鉄道課長2015年7月同省総合政策局政策課長2016年6月海上保安庁総務部政務課長2017年7月同庁第五管区海上保安本部長2018年7月国土交通省鉄道局次長2019年7月同省総合政策局次長2020年7月海上保安庁次長2022年6月同庁長官2024年12月名工建設㈱顧問2025年6月当社監査役(現在に至る) (注5)0常勤監査役渡 邊 国 佳1967年2月11日生1990年4月警察庁入庁2014年9月同庁刑事局捜査第二課長2016年3月滋賀県警察本部長2017年8月警察庁警備局警備企画課長2019年1月同庁長官官房人事課長2020年1月警視庁刑事部長2021年9月警察庁刑事局組織犯罪対策部長2022年8月同庁長官官房総括審議官2023年1月同庁刑事局長2024年12月明治安田生命保険相互会社公法人業務部顧問2025年6月当社監査役(現在に至る) (注5)0監査役林   眞 琴1957年7月30日生1983年4月東京地方検察庁検事2012年4月最高検察庁総務部長2013年7月仙台地方検察庁検事正2014年1月法務省刑事局長2018年1月名古屋高等検察庁検事長2020年5月東京高等検察庁検事長2020年7月検事総長2022年8月弁護士登録(現在に至る)2023年6月当社監査役(現在に至る) (注5)651監査役木 下 潮 音1959年8月11日生1985年4月弁護士登録(現在に至る)2004年4月第一東京弁護士会副会長2010年4月東京大学法科大学院客員教授2013年4月東京工業大学副学長2014年10月日本労働法学会理事(現在に至る)2018年6月公益財団法人日本証券経済研究所理事(現在に至る)2024年6月当社監査役(現在に至る)2024年10月東京科学大学副理事(現在に至る) (注6)159計95,273(注) 1 取締役笠間治雄、大島卓、永野毅、木場弘子及びジョセフ・シュメルザイスは、社外取締役です。2 常勤監査役石井昌平及び渡邊国佳並びに監査役林眞琴及び木下潮音は、社外監査役です。 3 取締役笠間治雄、大島卓、永野毅、木場弘子及びジョセフ・シュメルザイスは、非常勤の取締役です。 4 取締役の任期は、2025年6月25日開催予定の第38回定時株主総会後、1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなっています。 5 常勤監査役山田龍彦、石井昌平及び渡邊国佳並びに監査役林眞琴の任期は、2023年6月23日開催の第36回定時株主総会後、4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなっています。 6 監査役木下潮音の任期は、2024年6月21日開催の第37回定時株主総会後、4年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとなっています。 ② 社外取締役及び社外監査役との関係等 社外取締役及び社外監査役の選任については、当社の業務を遂行するに当たり、最もふさわしい体制を確保するという方針に基づき、2025年6月24日(有価証券報告書提出日)現在、社外取締役5名及び社外監査役4名を選任しています。社外取締役及び社外監査役については、社外での様々な経験やその高い識見に基づき、独立した立場からご意見をいただけるよう、株式会社東京証券取引所が定める独立性の基準に従い各人の独立性を判断しています。 社外取締役からは、取締役会及び人事報酬委員会において、社外監査役からは、取締役会及び監査役会において、社外での様々な経験やその高い識見に基づき、独立した立場から、ご意見をいただいています。加えて、取締役会に先立つ様々な業務説明の機会等を通じて、経済、社外情勢、経営のあり方全般にわたり、有益な助言を受けています。 また、社外取締役及び社外監査役から受けた意見は、監査役監査、内部監査、安全監査及び会計監査、さらに内部統制基本方針に定める各項目の実施に活かしています。 なお、当社は、社外取締役及び社外監査役全員を、一般株主と利益相反の生じるおそれがない独立役員として、上場証券取引所に対し届け出ています。※当社は、2025年6月25日開催予定の第38回定時株主総会の議案(決議事項)として「取締役11名選任の件」及び「監査役2名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されると、当社の社外取締役は5名、社外監査役は4名となります。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2026年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。