株式会社ファーストリテイリング 9983

小売業 IFRS 健全性: S (100点)

データ取得日: 2026-05-24 | 過去14年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-03-27 / claude-opus-4-6-v2
ファーストリテイリングは「ユニクロ」「GU」を擁する世界的なSPA(製造小売)アパレル企業。IFRS適用。LifeWear(究極の普段着)のコンセプトのもと、高品質・低価格の衣料品をグローバルに展開し、世界のアパレル売上でZARAのインディテックスと首位を争う。

売上3兆4,005億円(前年比+9.6%)、営業利益5,643億円(営業利益率16.6%)、純利益4,330億円と増収増益。海外ユニクロの成長が全体を牽引し、グローバルSPAとして圧倒的な収益力を示す。ROE19%。

自己資本比率58.9%、財務健全性スコア100点(満点)。営業CF5,806億円と圧倒的なキャッシュ創出力。EPS1,411円に対しPER33倍は高い成長期待を反映。配当500円。グローバル展開の加速と新興国市場の開拓が中長期の成長ドライバーだが、為替変動と地政学リスクが海外事業に影響を与えうる。なお、EPS1411.4円、PER33.0倍、1株当たり配当金500.0円の水準にあり、株主還元と企業価値の向上を両立させる経営を推進している
English version
Fast Retailing is a global SPA (specialty retail apparel) company operating "Uniqlo" and "GU" brands. Under the LifeWear concept (ultimate everyday wear), it offers high-quality, low-price apparel globally, competing with Inditex's ZARA for top global apparel sales. IFRS adoption. Sales of 3.4005 trillion (up 9.6% YoY), operating profit of 564.3 billion (operating margin 16.6%), and net profit of 433.0 billion achieved revenue and profit growth. Global Uniqlo growth drives overall performance, demonstrating overwhelming profitability as a global SPA. ROE 19%. Equity ratio 58.9%, financial health score 100 (perfect). Operating CF of 580.6 billion shows overwhelming cash generation capacity. PER of 33x for EPS of 1,411 reflects high growth expectations. Dividend 500. Global expansion acceleration and emerging market development are medium-to-long-term growth drivers, though currency fluctuations and geopolitical risks may impact overseas operations. EPS of 1,411.4, PER of 33.0x, and dividend per share of 500.0 demonstrate management balancing shareholder returns and enterprise value enhancement.

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 当期通期予想(2026-04-09 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2025年度) 増減
売上高 39,000億円 34,005億円 +14.7%
営業利益 7,000億円 5,643億円 +24.1%
純利益 4,800億円 4,330億円 +10.9%
EPS 1,564.39円 1,411.44円 +10.8%
1株配当 (DPS) 320.00円 500.00円 -36.0%
予想PER* 29.8倍 33.0倍 (実績)
予想配当利回り* 0.69% 1.07% (実績)

※ 業績予想は企業発表値です。四半期決算時点の通期見通しのため、期中で修正される可能性があります。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2025年度)

主要指標

ROE 20.2%
PER 33.0倍
PBR 6.29倍
配当利回り 1.07%
配当性向 35.4%

収益性

ROA 11.2%
売上総利益率 53.8%
営業利益率 16.6%
純利益率 12.7%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 +9.6% +13.9% +11.1%
営業利益 +12.7%
純利益 +16.4% +16.6%
EPS +16.4% +16.5%

安全性

自己資本比率 58.9%
流動比率 277.4%
D/Eレシオ 0.23倍

派生指標 参考

時価総額* 142,979億円
ネットキャッシュ* 3,797億円
Net Debt/EBITDA* -0.49倍
EV/EBITDA* 17.8倍
FCFマージン* 0.1%
DOE* 6.75%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: 小売業 日経225内同業 11社

指標 自社 日経225 同業平均
(11社)
EDINET 全体平均
(326社)
同業平均との偏差
ROE 20.2% 14.3% 9.7% +5.88pt
PER 33.0倍 30.1倍 +2.88
PBR 6.29倍 3.71倍 +2.58
配当利回り 1.07% 2.09% -1.02pt
配当性向 35.4% 47.6% -12.16pt
ROA 11.2% 6.6% +4.61pt
売上総利益率 53.8% 55.0% -1.19pt
営業利益率 16.6% 12.6% 2.9% +3.99pt
純利益率 12.7% 8.5% +4.21pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2025年度)

営業CF 5,806億円
投資CF ▲5,789億円
財務CF ▲3,391億円
設備投資 1,719億円
現金等残高 8,932億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2025 5,806億円 ▲5,789億円 ▲3,391億円 17億円 1,719億円 8,932億円
2024 6,515億円 ▲822億円 ▲2,690億円 5,693億円 1,121億円 11,936億円
2023 4,632億円 ▲5,744億円 ▲3,646億円 ▲1,112億円 1,020億円 9,033億円
2022 4,308億円 ▲2,122億円 ▲2,131億円 2,186億円 865億円 13,583億円
2021 4,290億円 ▲826億円 ▲3,030億円 3,464億円 1,006億円 11,777億円
2020 2,649億円 ▲760億円 ▲1,833億円 1,889億円 827億円 10,935億円
2019 3,005億円 ▲788億円 ▲1,024億円 2,217億円 852億円 10,865億円
2018 1,764億円 ▲572億円 1,982億円 1,192億円 9,997億円
2017 2,122億円 1,228億円 ▲508億円 3,350億円 6,838億円
2016 988億円 ▲2,459億円 2,014億円 ▲1,472億円 3,854億円
2015 1,349億円 ▲731億円 ▲418億円 618億円 3,552億円
2014 1,106億円 ▲563億円 ▲441億円 543億円 3,140億円
2013 995億円 ▲626億円 ▲242億円 369億円 2,967億円
2012 1,276億円 ▲353億円 ▲291億円 923億円 2,660億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2025年度)

項目 金額 売上比
売上高 34,005億円 100.0%
売上原価 15,717億円 46.2%
売上総利益 18,289億円 53.8%
販管費 12,777億円 37.6%
営業利益 5,643億円 16.6%
経常利益 4,245億円 12.5%
純利益 4,330億円 12.7%

※ 会計基準: IFRS / 有報提出日: 2025-11-28 13:04。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。

貸借対照表(2025年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 38,594億円 100.0%
現金等 8,932億円 23.1%
その他資産 29,661億円 76.9%
負債・純資産
総負債 15,862億円 41.1%
有利子負債 5,135億円 13.3%
その他負債 10,727億円 27.8%
純資産 22,731億円 58.9%
自己資本 22,731億円 58.9%
うち利益剰余金 20,564億円 53.3%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2025年度)

従業員数 59,522人 1人当たり売上 57百万円
研究開発費
減価償却費 2,165億円 売上比 6.37%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去14年分)

健全性スコア (2025年度) 100点 ランク S
業種ベンチマーク 複数の指標で全業種上位に位置しており、競争力の高い企業 強み 5項目 / 弱み 0項目
直近の評価コメントを見る (2025年度)

信用評価

自己資本比率 58.9%。財務基盤は非常に堅い

投資評価

PER 33.0倍で成長期待を織り込み済み。複数の好材料あり

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-04-09 15:31 2026年8月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS会計基準〕(連結) Q2 20,552億円 +14.8% 4,007億円 +31.7% 2,793億円 +19.6% 910.3 PDF
業績概況・今後の見通し(2026-04-09 発表分) 約15,496字

qualitative
○添付資料の目次
1.当中間決算に関する定性的情報 ………………………………………………………………………………………

(1)連結経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………………

(2)連結財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………………

(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………………………

2.要約中間連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………

(1)要約中間連結財政状態計算書 ……………………………………………………………………………………

(2)要約中間連結損益計算書及び要約中間連結包括利益計算書 …………………………………………………

(3)要約中間連結持分変動計算書 ……………………………………………………………………………………

(4)要約中間連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………
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(5)継続企業の前提に関する注記 ……………………………………………………………………………………
12
(6)要約中間連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………
12
1.当中間決算に関する定性的情報
(1)連結経営成績に関する説明
当中間連結会計期間(2025年9月1日~2026年2月28日)の連結業績は、売上収益が2兆552億円(前年同期比14.8%増)、売上収益から売上原価と販管費を控除して算出する事業そのものの利益である事業利益が3,869億円(同28.3%増)と、大幅な増収増益、上期として過去最高の業績を達成しました。旗艦店出店を軸としたブランディング戦略により、グローバルでユニクロへの支持が拡大していることに加え、冬物商品だけでなく、トレンドのシルエットや素材にアップデートした通年商品の販売も好調となったことで、ユニクロ事業がすべての地域で増収増益となりました。売上総利益率は、前年同期比で0.8ポイント改善し、54.1%となりました。売上高販管費比率は、同1.2ポイント改善し、35.3%となりました。金融収益・費用は、ネットで281億円のプラスとなりました。これは、利息がネットで231億円のプラスとなったことに加え、外貨建資産の換算などによる為替差益が50億円発生したことによります。この結果、税引前中間利益は4,288億円(同17.9%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益は2,792億円(同19.6%増)となりました。
当社グループは、世界中のあらゆるお客様から信頼され、生活に必要不可欠な「グローバルNo.1ブランドになる」ことをめざしています。そのために、1)経営人材の育成、2)事業の発展がサステナビリティに寄与するビジネスモデルの追求、3)お客様のニーズに応え、顧客を創造する、4)グローバルで収益の柱を多様化、5)ジーユーをはじめとするグループブランドの拡大、6)インフレ時代に合わせた経費構造の改革、に注力しています。特に、海外ユニクロ事業はグループの成長の柱として、質の高い出店を継続していくことに加え、商品開発やブランディングの強化を図っています。また、サステナブルな社会を構築するために、LifeWearのコンセプトを大切にした服づくりを行っていきます。高品質で長く着ていただける服、地球環境への負荷を低減し、健康で安全な労働環境でつくられた服、販売された後もリサイクル、リユースなどで循環される服を追求していきます。
[国内ユニクロ事業]
国内ユニクロ事業の当中間連結会計期間の売上収益は5,817億円(前年同期比7.4%増)、事業利益は1,107億円(同13.4%増)と、増収、大幅な増益となりました。通年商品の戦略的な商売の組み立てが奏功したことに加え、気温が低下したタイミングで冬物商品も好調な販売となり、既存店売上高(Eコマースを含む)は同6.5%の増収となりました。売上総利益率は、調達に使用する為替予約レートが円安となり、原価率が上昇したことで、同0.2ポイント低下しました。売上高販管費率は、販売が好調だったことで、人件費比率や賃借料比率が低下し、同1.2ポイント改善しました。
[海外ユニクロ事業]
海外ユニクロ事業の当中間連結会計期間の売上収益は1兆2,413億円(前年同期比22.4%増)、事業利益は2,330億円(同37.4%増)と、大幅な増収増益となりました。
地域別では、中国大陸は、増収、2桁の増益となりました。当第2四半期連結会計期間の3カ月間では、気温の高まりに合わせて、旧正月商戦でボトムスやスウェット、カジュアルアウターなどの春物や通年商品のスタイリング訴求を強化したことで、販売が好調でした。香港は増収減益でしたが、ロイヤリティ費用の増加を除けば増益、台湾は増収増益となりました。韓国は、デジタルを活用した戦略的な情報発信が奏功し、若いお客様を中心にユニクロへの支持が継続的に拡大していることで、2桁の増収増益となりました。東南アジア・インド・豪州地区は、2桁の増収増益となりました。戦略的に冬物商品の在庫や売場を拡充したことが増収に寄与したことに加え、ボトムスや半袖ニット、リネンシャツといった春夏商品の販売も好調だったことで、すべての国で増収増益となりました。北米と欧州は2桁の増収増益と、高い成長が継続しています。ヒートテックやダウンなどの冬物商品が好調な販売となったことに加え、スウェットやボトムスなどの通年商品が売上をけん引したことで、既存店売上高は2桁の増収となりました。
[ジーユー事業]
ジーユー事業の当中間連結会計期間の売上収益は1,684億円(前年同期比1.6%増)、事業利益は157億円(同20.1%増)と、若干の増収、2桁の増益となりました。グローバルでソフトシアークルーネックT、ギャザーバレエスニーカーなどのマストレンドを捉えた商品が、若者に支持され、販売が好調だったことに加え、台湾と香港の新店の売上が好調に推移したことで、増収となりました。売れ筋商品への品番数の絞り込みや数量計画の精度の向上など、オペレーションの改革を進めていることで、売上総利益率や売上高販管費比率が改善し、事業利益率は上昇しました。
[グローバルブランド事業]
グローバルブランド事業の当中間連結会計期間の売上収益は627億円(前年同期比7.5%減)と減収、事業利益は7億円の赤字(前年同期は11億円の黒字)となりました。これは主に、セオリー事業が販売に苦戦したことによります。セオリー事業は、米国事業が減収、赤字となったことで、事業全体でも減収、若干の赤字となりました。米国事業は、百貨店の業績不振により卸売り販売が苦戦したことに加え、前年3月に米国のEコマースアウトレットサイトを閉鎖したことで減収となりました。利益面では、卸売り先の百貨店が破産を申請し、貸倒損失を計上したことで、赤字となりました。プラステ事業は増収、2桁増益となりました。レーヨンブレンド、プレシャスニットメルトンといった素材の商品など、メンズ部門の販売が好調だったことに加え、Eコマース売上高が大幅な増収となりました。コントワー・デ・コトニエ/プリンセス・タム・タム事業は、構造改革に伴い、店舗網を都心に集約し、2月末の店舗数が、前年比でほぼ半減したことで減収となりました。不採算店舗の削減や経費構造の改革により、売上高販管費比率が改善したことで、赤字幅は縮小しました。
[サステナビリティ(持続可能性)]
ファーストリテイリングは、あらゆる人々の生活を豊かにする「究極の普段着」というLifeWearの考え方をもとに、品質・デザイン・価格だけでなく、環境配慮・人権保護・社会貢献を重視した服づくりを進めています。当第2四半期連結会計期間の3カ月間における主なサステナビリティ活動の進捗は、以下のとおりです。
■2025年12月末にコットン調達目標100%を達成
当社は、「責任ある原材料調達方針」のもと、栽培過程における環境負荷の低減や農家の労働環境への配慮が行われているコットンの調達比率を2025年12月末までに100%とする目標を2018年に設定し、取り組みを進めてきました。結果、2025年12月末に同目標を達成しました。
2026年以降は、この取り組みを基盤とし、当社が使用を推奨するコットンの基準を更新しました。新たな基準では、専門的知見を有する第三者認証機関等が認めるコットンのみを調達対象としています。合わせて、第三者認証機関等との対話や働きかけを通じて、コットン栽培の改善に向けた連携を強化します。この新たな基準に基づくコットンの調達比率を、2030年までに100%とする目標を掲げ、達成に向けた施策を推進します。
■温室効果ガス排出量削減目標を4年前倒しで達成
当社は、2030年8月期までに2019年8月期比で、店舗や主要オフィスなどの自社運営施設の温室効果ガス排出量を90%削減、サプライチェーン(ユニクロとジーユーの商品の原材料生産・素材生産・縫製)の温室効果ガス排出量の20%削減を目標に掲げて参りました。自社運営施設では、再生可能エネルギーを導入し、ユニクロ・ジーユーの主要取引先工場では、温室効果ガス削減に向けた数々の取り組みを行ってきました。これらの取り組みの結果、2025年8月期は2019年8月期比で、自社運営施設の温室効果ガス排出量を90.3%削減し、目標を4年前倒しで達成、また、サプライチェーンの温室効果ガス排出量についても、2025年8月期は2019年8月期比で19.9%削減し、目標の20%を概ね達成しました。なお、2025年11月には、サプライチェーンの温室効果ガス排出量の削減目標を従来の20%から30%に引き上げています。
■人権・労働環境の尊重や多様性の推進に関する外部評価で上位を獲得
当社は人権・労働環境の尊重に関する取り組みを継続的に強化しています。特に近年、サプライチェーンにおける人権デューデリジェンス体制の強化、トレーサビリティ・透明性の追求、苦情処理メカニズムの改善や効果的な救済の提供に取り組んできました。これらの取り組みが評価され、World Benchmarking Alliance(WBA)が実施するCorporate Human Rights Benchmark(CHRB)の2026年評価において、アパレル部門で2位、全105社中で総合11位となりました。
また、当社はグローバルに事業を拡大する中で、多様な背景、属性をもつ人を受け入れ、異なる意見や個性が尊重される環境を整備するために、職場、顧客体験、コミュニティのそれぞれにおいて、ダイバーシティ&インクルージョンの取り組みをグローバルで強化しています。特に、ジェンダー差別のないマーケティングの推進が評価され、同じくWBAが実施するGender Benchmarkの2026年評価において、アパレル分野で4位、全105社中で総合5位となりました。
■正しい経営(ガバナンス)
迅速で透明性のある経営を実現するために、各委員会ではオープンで活発な議論を行っています。人権委員会では、当社の日本や米国事業における人権デューデリジェンスの結果報告に加え、サプライチェーンにおける労働環境モニタリングや工場労働者向けのホットラインの結果を報告し、それぞれの課題や対応方針について、議論しました。リスクマネジメント委員会では、サイバーセキュリティのリスクや対策について討議を行い、サイバー攻撃に対する予防や検知体制と、被害を受けた場合の早期収束や事業継続のための体制の強化を行っています。
(2)連結財政状態に関する説明
(当中間連結会計期間末における資産、負債、資本の状況)
資産は、前連結会計年度末に比べ4,396億円増加し、4兆2,990億円となりました。これは主として、現金及び現金同等物の増加1,472億円、その他の短期金融資産の増加2,819億円、デリバティブ金融資産の増加761億円、使用権資産の増加282億円、長期金融資産の減少924億円等によるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べ587億円増加し、1兆5,905億円となりました。これは主として、買掛金及びその他の短期債務の増加292億円、その他の短期金融負債の減少370億円、リース負債の増加347億円、未払法人所得税の増加119億円、繰延税金負債の増加190億円等によるものです。
資本は、前連結会計年度末に比べ3,809億円増加し、2兆7,084億円となりました。これは主として、利益剰余金の増加1,995億円、その他の資本の構成要素の増加1,591億円、非支配持分の増加216億円等によるものです。
(キャッシュ・フローの状況)
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、1,472億円増加し、1兆405億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、4,990億円(前年同期は2,982億円の資金の獲得)となりました。これは主として、税引前中間利益4,288億円、減価償却費及びその他の償却費1,153億円、棚卸資産の減少額315億円等の資金増加要因、法人税等の支払額1,067億円等の資金減少要因によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、1,791億円(前年同期は3,821億円の資金の使用)となりました。これは主として、定期預金の純増額1,923億円、有形固定資産の取得による支出404億円、投資の取得、売却及び償還による純収入額647億円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、2,274億円(前年同期は1,502億円の資金の使用)となりました。これは主として、社債の償還による支出700億円、配当金の支払額797億円、リース負債の返済による支出715億円等によるものです。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
通期の業績予想につきましては、1)上期の業績が上振れしたこと、2)下期の業績を足元の販売状況を踏まえて増額修正したこと、3)下期の為替レートの前提を見直して直近の円安の趨勢を反映したことにより、以下のとおり修正します。なお、2026年1月8日付「2026年8月期 第1四半期決算短信」で発表しました通期の連結業績予想との差異は以下のとおりです。
(通期)
売上収益
事業利益
営業利益
税引前利益
親会社の所有者に帰属する当期利益
基本的
1株当たり
当期利益
前回発表予想(A)
百万円
3,800,000
百万円
650,000
百万円
650,000
百万円
690,000
百万円
450,000
円 銭
1,466.64
今回修正予想(B)
3,900,000
690,000
700,000
740,000
480,000
1,564.39
増減額(B-A)
100,000
40,000
50,000
50,000
30,000

増減率(%)
2.6%
6.2%
7.7%
7.2%
6.7%

前期実績
3,400,539
551,156
564,265
650,574
433,009
1,411.44
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無:有
2.要約中間連結財務諸表及び主な注記
(1)要約中間連結財政状態計算書
(単位:百万円)
注記
前連結会計年度
(2025年8月31日)
当中間連結会計期間末
(2026年2月28日)
資産
流動資産
現金及び現金同等物
893,239
1,040,505
売掛金及びその他の短期債権
96,407
90,863
その他の短期金融資産
899,701
1,181,645
棚卸資産
510,958
501,144
デリバティブ金融資産
94,803
128,316
未収法人所得税
8,042
6,384
その他の流動資産
24,662
22,321
流動資産合計
2,527,815
2,971,180
非流動資産
有形固定資産
332,351
358,781
使用権資産
477,111
505,397
のれん
8,092
8,092
無形資産
91,606
91,213
長期金融資産
312,438
219,941
持分法で会計処理されている投資
31,361
33,112
繰延税金資産
40,889
30,058
デリバティブ金融資産
33,882
76,470
その他の非流動資産
3,803
4,796
非流動資産合計
1,331,538
1,327,863
資産合計
3,859,353
4,299,044
負債及び資本
負債
流動負債
買掛金及びその他の短期債務
390,149
419,424
その他の短期金融負債
150,942
113,856
デリバティブ金融負債
19,250
19,525
リース負債
126,830
132,734
未払法人所得税
73,072
85,034
引当金
1,651
1,961
その他の流動負債
149,394
151,522
流動負債合計
911,291
924,060
非流動負債
長期金融負債
141,071
141,500
リース負債
386,670
415,514
引当金
55,711
57,824
繰延税金負債
22,539
41,550
デリバティブ金融負債
12,110
8,051
その他の非流動負債
2,457
2,058
非流動負債合計
620,561
666,499
負債合計
1,531,852
1,590,560
(単位:百万円)
注記
前連結会計年度
(2025年8月31日)
当中間連結会計期間末
(2026年2月28日)
資本
資本金
10,273
10,273
資本剰余金
30,998
31,652
利益剰余金
2,056,437
2,255,954
自己株式
△14,529
△14,504
その他の資本の構成要素
189,936
349,083
親会社の所有者に帰属する持分
2,273,115
2,632,460
非支配持分
54,385
76,022
資本合計
2,327,501
2,708,483
負債及び資本合計
3,859,353
4,299,044
(2)要約中間連結損益計算書及び要約中間連結包括利益計算書
要約中間連結損益計算書
(単位:百万円)
注記
前中間連結会計期間
(自 2024年9月1日
至 2025年2月28日)
当中間連結会計期間
(自 2025年9月1日
至 2026年2月28日)
売上収益

1,790,198
2,055,227
売上原価
△835,371
△943,653
売上総利益
954,827
1,111,574
販売費及び一般管理費

△653,155
△724,610
その他収益

3,699
15,300
その他費用

△2,653
△2,831
持分法による投資利益
1,499
1,234
営業利益
304,217
400,666
金融収益

65,832
35,219
金融費用

△6,324
△7,081
税引前中間利益
363,724
428,805
法人所得税費用
△114,442
△126,661
中間利益
249,282
302,143
中間利益の帰属
親会社の所有者
233,566
279,290
非支配持分
15,715
22,852
合計
249,282
302,143
1株当たり中間利益
基本的1株当たり中間利益(円)

761.38
910.25
希薄化後1株当たり中間利益(円)

760.21
909.00
要約中間連結包括利益計算書
(単位:百万円)
注記
前中間連結会計期間
(自 2024年9月1日
至 2025年2月28日)
当中間連結会計期間
(自 2025年9月1日
至 2026年2月28日)
中間利益
249,282
302,143
その他の包括利益
純損益に振り替えられる可能性のある項目
在外営業活動体の換算差額
265
121,908
キャッシュ・フロー・ヘッジ
70,632
79,320
持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分
△154
260
純損益に振り替えられる可能性のある項目合計
70,743
201,489
その他の包括利益合計
70,743
201,489
中間包括利益合計
320,025
503,633
中間包括利益合計額の帰属
親会社の所有者
302,497
476,884
非支配持分
17,527
26,748
中間包括利益合計
320,025
503,633
(3)要約中間連結持分変動計算書
(単位:百万円)
注記
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
その他の資本の構成要素
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
在外営業活動体の換算差額
2024年9月1日残高
10,273
29,712
1,766,073
△14,628
△17
140,747
中間連結会計期間中の変動額
中間包括利益
中間利益


233,566



その他の包括利益





1,637
中間包括利益合計


233,566


1,637
所有者との取引額
自己株式の取得



△2


自己株式の処分

850

65


剰余金の配当


△69,016



株式報酬取引による増減

△231




非金融資産への振替






所有者との取引額合計

619
△69,016
62


中間連結会計期間中の変動額
合計

619
164,550
62

1,637
2025年2月28日残高
10,273
30,332
1,930,623
△14,566
△17
142,384
(単位:百万円)
注記
その他の資本の構成要素
親会社の所有者に帰属する持分
非支配持分
資本合計
キャッシュ・フロー・
ヘッジ
持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分
合計
2024年9月1日残高
84,069
305
225,104
2,016,535
51,718
2,068,254
中間連結会計期間中の変動額
中間包括利益
中間利益



233,566
15,715
249,282
その他の包括利益
67,448
△154
68,930
68,930
1,812
70,743
中間包括利益合計
67,448
△154
68,930
302,497
17,527
320,025
所有者との取引額
自己株式の取得



△2

△2
自己株式の処分



916

916
剰余金の配当



△69,016
△6,647
△75,663
株式報酬取引による増減



△231

△231
非金融資産への振替
△54,396

△54,396
△54,396
△190
△54,586
所有者との取引額合計
△54,396

△54,396
△122,731
△6,837
△129,568
中間連結会計期間中の変動額
合計
13,051
△154
14,534
179,766
10,690
190,456
2025年2月28日残高
97,120
150
239,638
2,196,302
62,409
2,258,711
(単位:百万円)
注記
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
その他の資本の構成要素
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
在外営業活動体の換算差額
2025年9月1日残高
10,273
30,998
2,056,437
△14,529
47
136,519
中間連結会計期間中の変動額
中間包括利益
中間利益


279,290



その他の包括利益





117,777
中間包括利益合計


279,290


117,777
所有者との取引額
自己株式の取得



△0


自己株式の処分

361

26


剰余金の配当


△79,772



株式報酬取引による増減

292




非金融資産への振替






非支配株主からの払込






所有者との取引額合計

654
△79,772
25


中間連結会計期間中の変動額
合計

654
199,517
25

117,777
2026年2月28日残高
10,273
31,652
2,255,954
△14,504
47
254,296
(単位:百万円)
注記
その他の資本の構成要素
親会社の所有者に帰属する持分
非支配持分
資本合計
キャッシュ・フロー・
ヘッジ
持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分
合計
2025年9月1日残高
52,900
469
189,936
2,273,115
54,385
2,327,501
中間連結会計期間中の変動額
中間包括利益
中間利益



279,290
22,852
302,143
その他の包括利益
79,556
260
197,594
197,594
3,895
201,489
中間包括利益合計
79,556
260
197,594
476,884
26,748
503,633
所有者との取引額
自己株式の取得



△0

△0
自己株式の処分



388

388
剰余金の配当



△79,772
△5,213
△84,986
株式報酬取引による増減



292

292
非金融資産への振替
△38,447

△38,447
△38,447
90
△38,356
非支配株主からの払込




12
12
所有者との取引額合計
△38,447

△38,447
△117,540
△5,110
△122,650
中間連結会計期間中の変動額
合計
41,109
260
159,147
359,344
21,637
380,982
2026年2月28日残高
94,010
729
349,083
2,632,460
76,022
2,708,483
(4)要約中間連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
注記
前中間連結会計期間
(自 2024年9月1日
至 2025年2月28日)
当中間連結会計期間
(自 2025年9月1日
至 2026年2月28日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前中間利益
363,724
428,805
減価償却費及びその他の償却費
107,905
115,325
減損損失
653
473
受取利息及び受取配当金
△33,921
△30,246
支払利息
6,324
7,081
為替差損益(△は益)
△31,910
△4,973
持分法による投資損益(△は益)
△1,499
△1,234
固定資産除却損
631
762
売上債権の増減額(△は増加)
13,315
9,707
棚卸資産の増減額(△は増加)
13,509
31,511
仕入債務の増減額(△は減少)
△41,996
18,621
その他の資産の増減額(△は増加)
△1,665
△916
その他の負債の増減額(△は減少)
△2,444
28,193
その他
△15,392
△27,173
小計
377,234
575,938
利息及び配当金の受取額
34,296
34,100
利息の支払額
△6,339
△7,179
法人税等の支払額
△108,364
△106,735
法人税等の還付額
1,400
2,889
営業活動によるキャッシュ・フロー
298,228
499,013
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出
△481,003
△994,144
定期預金の払出による収入
295,190
801,746
有形固定資産の取得による支出
△79,696
△40,432
無形資産の取得による支出
△14,876
△11,878
使用権資産の取得による支出
△14,474
△927
投資の取得による支出
△217,847
△220,268
投資の売却及び償還による収入
140,510
284,999
敷金及び保証金の増加による支出
△2,881
△2,659
敷金及び保証金の回収による収入
3,509
2,674
持分法で会計処理されている投資の取得による支出
△15,079
-
その他
4,521
1,721
投資活動によるキャッシュ・フロー
△382,127
△179,167
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の借入による収入
-
599
短期借入金の返済による支出
△15
△1,525
社債の償還による支出
-
△70,000
配当金の支払額
△69,005
△79,762
非支配持分への配当金の支払額
△9,199
△5,213
リース負債の返済による支出
△72,083
△71,581
その他
62
19
財務活動によるキャッシュ・フロー
△150,242
△227,463
現金及び現金同等物に係る換算差額
17,912
54,882
現金及び現金同等物の増減額
△216,229
147,265
現金及び現金同等物期首残高
1,193,560
893,239
現金及び現金同等物期末残高
977,330
1,040,505
(5)継続企業の前提に関する注記
該当事項はありません。
(6)要約中間連結財務諸表に関する注記事項
要約中間連結財務諸表は、株式会社東京証券取引所の中間財務諸表等の作成基準第5条第2項(ただし、中間財務諸表等の作成基準第5条第5項に基づき、国際会計基準第34号「期中財務報告」の開示を一部省略している。)に準拠して作成しております。
1.セグメント情報
(1)報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、当社の取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループでは衣料品販売を主たる事業として、「国内ユニクロ事業」「海外ユニクロ事業」「ジーユー事業」「グローバルブランド事業」を主な報告セグメントとして区分し、グループ戦略を立案・決定しております。
なお、各報告セグメントに含まれる事業と主要製品は、以下のとおりであります。
国内ユニクロ事業    :日本で展開するユニクロ事業(衣料品)
海外ユニクロ事業    :海外で展開するユニクロ事業(衣料品)
ジーユー事業      :日本・海外で展開するジーユー事業(衣料品)
グローバルブランド事業 :セオリー事業、プラステ事業、コントワー・デ・コトニエ事業、プリンセス
タム・タム事業(衣料品)
(2)セグメント収益及び業績に関する情報
前中間連結会計期間(自 2024年9月1日 至 2025年2月28日)
(単位:百万円)
報告セグメント
その他
(注1)
調整額
(注2)
連結合計
国内
ユニクロ
事業
海外
ユニクロ
事業
ジーユー
事業
グローバル
ブランド
事業
合計
売上収益
541,545
1,014,155
165,844
67,792
1,789,338
859

1,790,198
営業利益
97,669
168,548
13,910
948
281,076
106
23,033
304,217
セグメント利益
(税引前中間利益)
100,453
170,539
15,223
873
287,089
106
76,527
363,724
その他の項目
減損損失
223
316
88
25
653


653
(注1) 「その他」の区分に含まれる事業は、不動産賃貸業等であります。
(注2) 「調整額」の区分は、主に各報告セグメントに帰属しない収益及び全社費用であります。
当中間連結会計期間(自 2025年9月1日 至 2026年2月28日)
(単位:百万円)
報告セグメント
その他
(注1)
調整額
(注2)
連結合計
国内
ユニクロ
事業
海外
ユニクロ
事業
ジーユー
事業
グローバル
ブランド
事業
合計
売上収益
581,740
1,241,377
168,476
62,712
2,054,306
920

2,055,227
営業利益又は損失(△)
111,443
234,134
16,460
△181
361,856
61
38,748
400,666
セグメント利益又は損失(△)
(税引前中間利益)
113,494
235,349
16,554
△462
364,935
61
63,807
428,805
その他の項目
減損損失
29
169
97
173
470

3
473
(注1) 「その他」の区分に含まれる事業は、不動産賃貸業等であります。
(注2) 「調整額」の区分は、主に各報告セグメントに帰属しない収益及び全社費用であります。
2.収益
当社グループでは、店舗やEコマースのチャネルを通じた衣料品販売事業をグローバルに展開しております。 主たる地域市場における売上収益の内訳は以下のとおりです。
前中間連結会計期間(自 2024年9月1日 至 2025年2月28日)
売上収益
(百万円)
構成比
(%)
日本
541,545
30.3
グレーターチャイナ
361,705
20.2
韓国・東南アジア・インド・豪州
320,496
17.9
北米
137,365
7.7
欧州
194,588
10.9
ユニクロ事業(注1)
1,555,701
86.9
ジーユー事業(注2)
165,844
9.3
グローバルブランド事業(注3)
67,792
3.8
その他(注4)
859
0.0
合計
1,790,198
100.0
(注1) 売上収益は顧客の所在地を基礎として、国又は地域に分類しております。
なお、分類された地域に含まれる国と地域は、以下のとおりであります。
グレーターチャイナ      :中国大陸、香港、台湾
韓国・東南アジア・インド・豪州:韓国、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア、オーストラリア、ベトナム、インド
北米             :米国、カナダ
欧州             :英国、フランス、ドイツ、ベルギー、スペイン、スウェーデン、オランダ、デンマーク、イタリア、ポーランド、ルクセンブルク
(注2) 主な国又は地域は、日本であります。
(注3) 主な国又は地域は、北米・欧州・グレーターチャイナ及び日本であります。
(注4) 「その他」の区分に含まれる事業は、不動産賃貸業等であります。
当中間連結会計期間(自 2025年9月1日 至 2026年2月28日)
売上収益
(百万円)
構成比
(%)
日本
581,740
28.3
グレーターチャイナ
387,773
18.9
韓国・東南アジア・インド・豪州
409,061
19.9
北米
177,570
8.6
欧州
266,971
13.0
ユニクロ事業(注1)
1,823,117
88.7
ジーユー事業(注2)
168,476
8.2
グローバルブランド事業(注3)
62,712
3.1
その他(注4)
920
0.0
合計
2,055,227
100.0
(注1) 売上収益は顧客の所在地を基礎として、国又は地域に分類しております。
なお、分類された地域に含まれる国と地域は、以下のとおりであります。
グレーターチャイナ      :中国大陸、香港、台湾
韓国・東南アジア・インド・豪州:韓国、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア、オーストラリア、ベトナム、インド
北米             :米国、カナダ
欧州             :英国、フランス、ドイツ、ベルギー、スペイン、スウェーデン、オランダ、デンマーク、イタリア、ポーランド、ルクセンブルク
(注2) 主な国又は地域は、日本であります。
(注3) 主な国又は地域は、北米・欧州・グレーターチャイナ及び日本であります。
(注4) 「その他」の区分に含まれる事業は、不動産賃貸業等であります。
3.販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費の内訳は以下のとおりです。
(単位:百万円)
前中間連結会計期間
(自 2024年9月1日
至 2025年2月28日)
当中間連結会計期間
(自 2025年9月1日
至 2026年2月28日)
販売費及び一般管理費
広告宣伝費
60,282
64,712
地代家賃
65,807
75,310
減価償却費及びその他の償却費
107,115
113,962
委託費
35,373
39,663
人件費
234,107
262,811
物流費
76,533
88,768
その他
73,935
79,382
合計
653,155
724,610
4.その他収益及びその他費用
その他収益及びその他費用の内訳は以下のとおりです。
(単位:百万円)
前中間連結会計期間
(自 2024年9月1日
至 2025年2月28日)
当中間連結会計期間
(自 2025年9月1日
至 2026年2月28日)
その他収益
為替差益(注)
994
12,081
その他
2,704
3,218
合計
3,699
15,300
(注)営業取引から発生した為替差益はその他収益に計上しております。
(単位:百万円)
前中間連結会計期間
(自 2024年9月1日
至 2025年2月28日)
当中間連結会計期間
(自 2025年9月1日
至 2026年2月28日)
その他費用
固定資産除却損
631
762
減損損失
653
473
その他
1,367
1,594
合計
2,653
2,831
5.金融収益及び金融費用
金融収益及び金融費用の内訳は以下のとおりです。
(単位:百万円)
前中間連結会計期間
(自 2024年9月1日
至 2025年2月28日)
当中間連結会計期間
(自 2025年9月1日
至 2026年2月28日)
金融収益
為替差益(注)
31,910
4,973
受取利息
33,921
30,246
その他
0
0
合計
65,832
35,219
(注)営業取引以外から発生した為替差益は金融収益に計上しております。
(単位:百万円)
前中間連結会計期間
(自 2024年9月1日
至 2025年2月28日)
当中間連結会計期間
(自 2025年9月1日
至 2026年2月28日)
金融費用
支払利息
6,324
7,081
合計
6,324
7,081
6.1株当たり情報
前中間連結会計期間
(自 2024年9月1日
至 2025年2月28日)
当中間連結会計期間
(自 2025年9月1日
至 2026年2月28日)
1株当たり親会社所有者帰属持分(円)
7,158.97
基本的1株当たり中間利益(円)
761.38
希薄化後1株当たり中間利益(円)
760.21
1株当たり親会社所有者帰属持分(円)
8,579.27
基本的1株当たり中間利益(円)
910.25
希薄化後1株当たり中間利益(円)
909.00
(注)基本的1株当たり中間利益及び希薄化後1株当たり中間利益の算定上の基礎は、以下のとおりです。
前中間連結会計期間
(自 2024年9月1日
至 2025年2月28日)
当中間連結会計期間
(自 2025年9月1日
至 2026年2月28日)
基本的1株当たり中間利益
親会社の所有者に帰属する中間利益(百万円)
233,566
279,290
普通株主に帰属しない金額(百万円)


普通株式に係る中間利益(百万円)
233,566
279,290
期中平均株式数(株)
306,767,976
306,829,054
希薄化後1株当たり中間利益
中間利益調整額(百万円)


普通株式増加数(株)
471,101
422,319
(うち新株予約権)
(471,101)
(422,319)
7.後発事象
該当事項はありません。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2026-04-23 柳井 正 柳井 正 15.15%
計 68.48%
4,820万株 発行者の代表取締役会長兼社長として今後の経営安定のため長期保有いたします。 変更
2026-04-23 柳井 正 柳井 照代 2.19%
計 68.48%
698万株 発行者の代表取締役会長兼社長の妻として今後の経営安定のため長期保有いたします。 変更
2026-04-23 柳井 正 柳井 一海 4.51%
計 68.48%
1,435万株 発行者の代表取締役会長兼社長の長男として今後の経営安定のため長期保有いたします。 変更
2026-04-23 柳井 正 柳井 康治 4.51%
計 68.48%
1,435万株 発行者の代表取締役会長兼社長の次男として今後の経営安定のため長期保有いたします。 変更
2026-04-23 柳井 正 有限会社 Fight & Step 4.48%
計 68.48%
1,425万株 発行者の代表取締役会長兼社長の長男が100%出資する会社として今後の経営安定のた… 変更
2026-04-23 柳井 正 有限会社 MASTERMIND 3.40%
計 68.48%
1,083万株 発行者の代表取締役会長兼社長の次男が100%出資する会社として今後の経営安定のた… 変更
2026-04-23 柳井 正 柳井 正 15.15%
計 68.48%
4,820万株 発行者の代表取締役会長兼社長として今後の経営安定のため長期保有いたします。 変更
2026-04-23 柳井 正 柳井 照代 2.19%
計 68.48%
698万株 発行者の代表取締役会長兼社長の妻として今後の経営安定のため長期保有いたします。 変更
2026-04-23 柳井 正 柳井 一海 4.51%
計 68.48%
1,435万株 発行者の代表取締役会長兼社長の長男として今後の経営安定のため長期保有いたします。 変更
2026-04-23 柳井 正 柳井 康治 4.51%
計 68.48%
1,435万株 発行者の代表取締役会長兼社長の次男として今後の経営安定のため長期保有いたします。 変更

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2025 34,005億円 5,643億円 4,330億円 38,594億円 22,731億円 1,411.4 500.0
2024 31,038億円 5,009億円 3,720億円 35,876億円 20,165億円 1,212.9 400.0
2023 27,666億円 3,811億円 2,962億円 33,037億円 18,214億円 966.1 290.0
2022 23,011億円 2,973億円 2,733億円 31,838億円 15,617億円 2,675.3 206.7
2021 21,330億円 2,490億円 1,698億円 25,100億円 11,165億円 1,663.1 480.0
2020 20,088億円 1,493億円 904億円 24,120億円 9,566億円 885.2 480.0
2019 22,905億円 2,576億円 1,626億円 20,106億円 9,386億円 1,593.2 480.0
2018 21,301億円 2,362億円 1,548億円 19,535億円 8,629億円 1,517.7 440.0
2017 18,619億円 1,764億円 1,193億円 6,701億円 7,318億円 1,169.7 350.0
2016 17,865億円 1,273億円 481億円 6,311億円 5,745億円 471.3 350.0
2015 16,818億円 1,645億円 1,100億円 4,100億円 7,509億円 1,079.4 350.0
2014 13,829億円 1,304億円 745億円 9,776億円 6,184億円 731.5 300.0
2013 11,430億円 1,341億円 1,046億円 8,858億円 5,704億円 1,026.7 290.0
2012 9,287億円 717億円 5,951億円 3,915億円 703.6 260.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2025 / 約3,717字
2【沿革】 1949年3月、山口県宇部市に当社の前身である「メンズショップ小郡商事」を現代表取締役会長兼社長柳井正の実父柳井等が開業し、その後、経営基盤を整備するため法人化し、1963年5月「小郡商事株式会社」を設立いたしました。 1984年6月、広島県広島市にカジュアルウエアの販売店「ユニクロ袋町店」を出店し、カジュアルウエア販売店としての第一歩を踏み出しました。 現在に至るまでの沿革は、次のとおりであります。年月概要1963年5月個人営業を引継ぎ、資本金6百万円にて小郡商事株式会社を設立し、本店を山口県宇部市大字小串63番地147(現 山口県宇部市中央町二丁目12番12号)におく1984年6月広島県第1号店を広島市に出店(ユニクロ袋町店、1991年閉店)し、「ユニクロ」という店名でカジュアルウエア小売業に進出1991年9月行動指針を表象するため、商号を小郡商事株式会社から株式会社ファーストリテイリングに変更1992年4月紳士服販売店OS本店をユニクロ恩田店(2001年閉店)に業態変更し、全店をカジュアルウエア販売店「ユニクロ」に統一1994年4月ユニクロ日本国内直営店舗数が100店舗を超える(直営店109店舗、フランチャイズ店7店舗)1994年7月広島証券取引所に株式を上場1997年4月東京証券取引所市場第二部に株式を上場1998年2月事業拡大に対応する本部機能充実のため、本社新社屋(山口県山口市佐山717番地1)を建設し移転1998年11月首都圏初の都心型店舗を東京都渋谷区にユニクロ原宿店出店(2007年閉店)1999年2月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定1999年4月生産管理業務のさらなる充実を図るため、中国上海市に上海事務所を開設2000年4月東京都渋谷区に東京本部を開設2000年10月新たな販売チャンネル開拓とお客様の利便性を高めるため、インターネット通信販売業務を開始2001年3月社会貢献室が発足2001年9月FAST RETAILING(U.K)LTDが英国ロンドン市に4店舗をオープンし、英国における営業を開始2001年12月アフガニスタン難民への衣料支援を開始2002年9月迅銷(江蘇)服飾有限公司が中国上海市に2店舗をオープンし、中国における営業を開始2004年1月「Theory」を展開する株式会社リンク・ホールディングス(現 株式会社リンク・セオリー・ジャパン)に出資2004年5月取引先工場の労働環境モニタリングを開始2004年8月資本準備金7,000百万円を資本金に組み入れ、資本金を10,273百万円に増資2004年11月UNIQLO USA, Inc.を設立2005年3月UNIQLO HONGKONG,LIMITEDを設立2005年4月FR FRANCE S.A.S.(現 FAST RETAILING FRANCE S.A.S.)及びGLOBAL RETAILING FRANCE S.A.S.(現 UNIQLO EUROPE LTD)を設立2005年5月フランスを中心に「COMPTOIR DES COTONNIERS」を展開するNELSON FINANCES S.A.S.(現 COMPTOIR DES COTONNIERS S.A.S.)の経営権を取得し、子会社化2005年11月ユニクロ事業の再強化及び新規事業の拡大を目的として、持株会社体制に移行2005年12月グループCSR部が発足2006年2月フランスの代表的なランジェリーブランド「PRINCESSE TAM.TAM」を展開するPETIT VEHICULE S.A.S.(現 PRINCESSE TAM.TAM S.A.S.)の株式を取得し、子会社化2006年3月低価格なカジュアル衣料品を販売する株式会社ジーユーを設立2006年9月全商品リサイクル活動を開始(2020年から「RE.UNIQLO」に拡大)2006年11月ニューヨークにユニクロ初のグローバル旗艦店、「ユニクロ ソーホー ニューヨーク店」を出店2007年11月2007年12月2009年3月 2009年4月2009年10月ロンドンにヨーロッパ初のグローバル旗艦店、「311 オックスフォード ストリート店」を出店パリ郊外ラ・デファンスにフランス初のユニクロ店舗を出店株式会社リンク・セオリー・ホールディングス(現 株式会社リンク・セオリー・ジャパン)を公開買い付けにより子会社化シンガポール共和国における1号店、「タンパニーズ ワン店」を出店(2021年閉店)パリにユニクロのグローバル旗艦店、「パリ オペラ店」を出店 年月概要2010年3月2010年4月2010年5月2010年10月2010年11月台湾におけるユニクロ店展開のため、台湾に100%子会社を設立ロシア初のユニクロ店舗をモスクワに出店(2023年閉店)上海にユニクロのグローバル旗艦店、「上海 南京西路店」を出店台湾初のユニクロ店舗を台北に出店マレーシア初のユニクロ店舗をクアラルンプールに出店2011年2月国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と全商品リサイクル活動などの活動強化のため、グローバルパートナーシップの締結を合意2011年9月2011年10月2011年11月2012年3月2012年6月2013年4月2013年6月2013年9月2013年9月2014年3月2014年4月2014年4月2015年7月2015年10月2015年12月2016年4月2016年9月2016年9月2016年11月2017年2月2017年2月タイ王国初のユニクロ店舗をバンコクに出店ニューヨークにユニクロのグローバル旗艦店、「ニューヨーク5番街店」を出店ソウルにユニクロのグローバル旗艦店、「明洞中央店」を出店(2021年閉店)東京にユニクロのグローバル旗艦店、「銀座店」を出店フィリピン共和国初のユニクロ店舗をマニラに出店香港にユニクロのグローバル旗艦店、「ユニクロ リー・シアター店」を出店インドネシア共和国初のユニクロ店舗、「ユニクロ ロッテ ショッピング アベニュー店」を出店上海にユニクロのグローバル旗艦店、「ユニクロ上海店」を出店ジーユー海外進出の第一歩として「上海店」を出店香港証券取引所メインボード市場にHDR(香港預託証券)を上場オーストラリア初のユニクロ店舗をメルボルンに出店ベルリンにドイツ初のユニクロ店舗、「タウエンツィーン店」(グローバル旗艦店)を出店公正労働協会(FLA)に加盟ベルギー初のユニクロ店舗をアントワープに出店無担保普通社債2,500億円を発行有明に次世代物流センターが竣工シンガポールに東南アジア初のユニクログローバル旗艦店、「オーチャード セントラル店」を出店カナダ初のユニクロ店舗をトロントに出店CSR部からサステナビリティ部に部署名を変更有明本部(UNIQLO CITY TOKYO)が稼動。ユニクロの商品・商売機能が六本木本部から移転主要取引先縫製工場のリストを公開2017年9月2018年6月2018年8月2018年9月2018年10月2018年10月2018年11月2018年11月2019年4月2019年9月2019年10月2019年11月2019年12月2020年6月2021年4月2021年11月2021年12月2022年4月2023年4月2023年10月2024年9月2024年9月2024年10月2025年10月スペイン初のユニクロ店舗をバルセロナにオープン無担保普通社債2,500億円を発行スウェーデン初のユニクロ店舗をストックホルムに出店オランダ初のユニクロ店舗をアムステルダムに出店マニラにユニクロのグローバル旗艦店、「ユニクロ マニラ店」を出店株式会社ダイフクと物流に関する戦略的グローバルパートナーシップを締結国連グローバル・コンパクトに署名主要素材工場のリストを公開デンマーク初のユニクロ店舗をコペンハーゲンに出店イタリア初のユニクロ店舗をミラノに出店インド初のユニクロ店舗をニューデリーに出店株式会社MUJIN、Exotec Solutions SASと物流に関する戦略的グローバルパートナーシップを締結ベトナム初のユニクロ店舗をホーチミンに出店東京に日本最大のグローバル旗艦店、「UNIQLO TOKYO」を出店有明本部に、自社撮影スタジオ、カスタマーセンターの新拠点、ユニクロの仮想店舗を開設ユニクロのグローバル旗艦店、「ユニクロ 北京三厘屯店」を中国大陸に出店2030年度目標とアクションプランを策定東京証券取引所の新市場区分「プライム市場」に移行ユニクロの新しいロードサイド店舗「ユニクロ 前橋南インター店」を出店ルクセンブルクに初のユニクロ店舗を出店米国初のジーユー店舗「ジーユー ソーホー ニューヨーク店」をニューヨークに出店ポーランド初のユニクロ店舗をワルシャワに出店ユニクロのグローバル旗艦店、「ユニクロ 新宿本店」を出店ユニクロのグローバル旗艦店、「UNIQLO UMEDA」を出店
配当政策 FY2025 / 約543字
3【配当政策】 当社は、株主の皆様への利益還元を経営の最重要課題のひとつと考え、グローバルな事業の拡大と業績に応じた適正な利益配分を継続的に実施することを基本方針としています。 株主の皆様への配当金は、将来のグループ事業の拡大や収益向上のための資金需要ならびに財務の健全性を考慮した上で、業績に応じた高配当を積極的に実施する方針です。剰余金の配当は、中間配当と期末配当の2回行うことを基本方針としています。これらの配当は、法令に別段の定めのある場合を除き、取締役会の決議に基づき行います。 当期の期末配当金は、1株当たり260円の配当を実施、中間配当金1株当たり240円を含め、年間配当金は500円と、前期比100円の増配となりました。内部留保資金ならびにフリー・キャッシュ・フローにつきましては、グループ企業の事業基盤強化のための投融資に有効活用し、継続的かつ安定的な成長に努めていきます。 当社は、会社法第454条第5項に規定する中間配当をすることができる旨を定款に定めています。なお、当期の剰余金の配当は以下のとおりです。 決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たりの配当額(円)2025年4月10日73,629240取締役会決議2025年11月6日79,772260取締役会決議
監査の状況 FY2025 / 約2,281字
(3)【監査の状況】(1) 監査役監査の状況 監査役は取締役会に常時出席し、経営執行状況について監査を実施しています。監査役会は、社内常勤監査役2名、社外監査役3名で構成され、内部監査部門および会計監査人から定期的及び随時に監査に関する重要な事項の報告を受け、協議を行い常に連携を保っています。なお、監査役田中智大氏および樫谷隆夫氏は公認会計士であり、監査役森正勝氏は公認会計士となる資格を有しています。各氏は、いずれも財務および会計に関する相当程度の知見を有しています。 2025年8月期の監査役会では、グローバル内部通報の有効性、グループ管理体制強化の取り組み、情報セキュリティに関する課題と対策等の討議を行いました。 また、常勤監査役の活動として、子会社の取締役会その他重要な会議への出席、取締役・執行役員等からの職務執行状況の聴取、重要書類の閲覧・確認、海外子会社への往査、店舗・倉庫への往査、内部監査部門の報告会への出席等を実施しています。 (2) 内部監査の状況 当社の内部監査部門は、当社および当社グループ会社を対象として、内規および監査計画に基づき、業務監査および経営監査を実施するとともに、金融商品取引法に基づく財務報告にかかる内部統制を含めた内部統制システム・プロセスの整備、運用状況の評価を実施しています。あわせて、監査対象組織に対し、監査により発見された指摘事項を提示して是正を求め、是正状況を確認しています。2025年8月期は、東南アジア、中国、香港、米国、欧州の事業会社および日本の主要機能への監査を実施しました。 内部監査部門長は、取締役会に対する報告は実施していませんが、代表取締役に対して、随時に監査結果および是正措置の内容等を報告するとともに、常勤監査役に対して毎月、監査役会に対して半期に一度監査の進捗状況等につき報告を行っています。 内部監査部門は、2025年8月末日現在、当社グループ全体で50名の専任者によって構成されています。 (3) 会計監査の状況① 監査法人の名称有限責任監査法人トーマツ ② 継続監査期間8年間 ③ 業務を執行した公認会計士増田 洋平、肝付 晃 ④ 監査業務に係る補助者の構成 当社の会計監査業務に係る補助者として、有限責任監査法人トーマツ所属の公認会計士18名、会計士試験合格者4名及びその他74名で構成されております。 ⑤ 監査法人の選定方針と理由 監査役会は、「会計監査人の評価及び選定基準策定に関する監査役等の実務指針」(公益社団法人日本監査役協会 2023年12月21日改定)に基づき、品質管理体制・監査チームの独立性・コミュニケーション体制・グループ監査体制・不正リスクへの対応等について定めた会計監査人の選定基準および評価基準に従い、総合的に検討した結果、有限責任監査法人トーマツを会計監査人として選定しています。なお、監査役会は、会計監査人の解任または不再任の決定方針として、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目のいずれかに該当すると認められる場合は、監査役全員の合意に基づき監査役会が会計監査人を解任する旨、その他会計監査人の適格性、独立性を害する事由の発生により、適正な監査の遂行が困難であると認められる場合は、監査役会が会計監査人の解任または不再任に関する議案の内容を決定します。 ⑥ 監査役及び監査役会による監査法人の評価 監査役会は、会計監査人の独立性、品質管理の状況、職務遂行体制の適切性、当年度の会計監査の実施状況等を監視及び検討するとともに、会計監査人からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求めることにより、評価を行っています。 (4) 監査報酬の内容等① 監査公認会計士等に対する報酬区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)提出会社299299連結子会社4449計343348 ② 監査公認会計士等と同一のネットワーク(デロイト トウシュ トーマツ)に属する組織に対する報酬(①を除く)区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-257-178連結子会社4557544063計455333440242(前連結会計年度) 当社及び当社の子会社が監査公認会計士等と同一のネットワークに属する組織に対して支払っている非監査業務の内容は、ECプラットフォームに係る助言業務等であります。 (当連結会計年度) 当社及び当社の子会社が監査公認会計士等と同一のネットワークに属する組織に対して支払っている非監査業務の内容は、ECプラットフォームに係る助言業務等であります。 ③ その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容 該当事項はありません。 ④ 監査報酬の決定方針 当社の監査公認会計士等に対する監査報酬の決定方針としては、代表取締役が監査役会の同意を得て定める旨を定款に定めています。 ⑤ 監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由 当社監査役会は、日本監査役協会が公表する「会計監査人との連携に関する実務指針」を踏まえ、監査項目別監査時間および監査報酬の推移ならびに過年度の監査計画と実績の状況を確認し、当該事業年度の監査時間および報酬額の見積の妥当性を検討した結果、会計監査人の報酬等につき、会社法第399条第1項の同意を行っています。
設備の概要 FY2025 / 約530字
1【設備投資等の概要】 国内ユニクロ事業では、新たに直営店舗31店舗を出店いたしました。海外ユニクロ事業では、グレーターチャイナに44店舗、韓国に14店舗、シンガポールに1店舗、マレーシアに7店舗、タイに3店舗、フィリピンに4店舗、インドネシアに7店舗、オーストラリアに2店舗、ベトナムに4店舗、インドに4店舗、米国に15店舗、カナダに8店舗、英国に2店舗、スペインに1店舗、オランダに3店舗、デンマークに1店舗、イタリアに1店舗、ポーランドに1店舗を出店いたしました。ジーユー事業では、39店舗を出店いたしました。また、グローバルブランド事業では、46店舗を出店いたしました。 この結果、当連結会計年度の設備投資は1,719億円、前期比597億円増となりました。内訳としては、国内ユニクロ事業が151億円、海外ユニクロ事業が1,200億円、ジーユー事業が77億円、グローバルブランド事業が14億円、システム他が274億円となっています。出店投資に加え、自動化倉庫への投資を継続して実施することで、グローバルでの事業基盤を確立しています。なお、上記金額には、消費税等は含まれておりません。また、ここでは、不動産賃借料に係る使用権資産への投資を含めておりません。
従業員の状況 FY2025 / 約2,017字
5【従業員の状況】(1) 連結会社の状況 2025年8月31日現在セグメントの名称従業員数(人)国内ユニクロ事業12,116(19,354)海外ユニクロ事業36,161(18,396)ジーユー事業5,513(12,230)グローバルブランド事業2,922(418)報告セグメント計56,712(50,398)その他1,238(55)全社(共通)1,572(15)合計59,522(50,468) (注)1.従業員数は就業人員(執行役員、準社員及びアルバイト社員を除く。)であります。2.準社員及びアルバイト社員は、( )内に在籍する年間の平均人員により記載しております。3.全社(共通)に記載されている従業員数は、特定のセグメントに分類できない管理部門に所属するものであります。 (2) 提出会社の状況 2025年8月31日現在従業員数(人)平均年齢平均勤続年数平均年間給与(千円)1,572(15)38歳5ヶ月5年9ヶ月12,506  (注)1.従業員数は就業人員(執行役員、準社員、及びアルバイト社員を除く。)であります。2.準社員及びアルバイト社員は、( )内に在籍する年間の平均人員により記載しております。3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。4.当社の従業員はすべて全社(共通)に属しております。5.平均勤続年数の算定にあたり、当社子会社からの転籍者については、当該子会社での勤続年数は含めておりません。 (3) 労働組合の状況 当社に労働組合はありませんが、連結子会社の一部に労働組合が結成されております。なお、労使関係は円満に推移しており、特記すべき事項はありません。 (4) 多様性に関する指標 当連結会計年度の多様性に関する指標は、以下の通りであります。提出会社 管理職に占める女性労働者の割合(%)男性の育児休業等取得率(%)男女の賃金の差異(%)全労働者正社員非正社員(株)ファーストリテイリング21.675.060.665.151.9 連結子会社 管理職に占める女性労働者の割合(%)男性の育児休業等取得率(%)男女の賃金の差異(%)全労働者正社員非正社員(株)ユニクロ33.669.480.662.5106.7(株)ジーユー30.376.289.777.8115.5(株)リンク・セオリー・ジャパン58.50.076.077.875.7(株)プラステ26.3-75.271.7131.4(株)イノベーションファクトリー0.0100.082.790.587.5(注)1.管理職に占める女性労働者の割合及び男女の賃金の差異は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。2.管理職は、営業部ではブロックリーダー、エリアマネージャー、一定グレード以上の店長、本部では執行役員(取締役除く)、部長、リーダーを指しています。3.正社員は、執行役員(取締役除く)、ナショナル社員、地域正社員であります。4.非正社員は、準社員、アルバイト社員、契約社員、及び嘱託社員であります。なお、短時間勤務者の人員数については、労働時間を基に換算し算出しておりません。5.全労働者は、正社員と非正社員を含んでおります。6.男性の育児休業等取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号に基づき、当期間における「配偶者が出産した男性従業員数」に対し「育児休業を取得した男性従業員数」に「育児目的休暇を取得した男性従業員数」を加えた数の割合を算出したものであります。7.「-」は母数が存在しないことを示します。 差異についての補足説明1.管理職比率女性従業員がより活躍できる環境を実現するために、人事制度の改革や経営層および女性管理職候補者を対象としたアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)を払拭する研修などを実施しています。 2.男性育休取得率希望する男性従業員がより柔軟に取得できるよう、自社の労働者の育児休業・産後パパ育休取得事例の収集・提供や育児休業・産後パパ育休に関する研修などを実施しています。 3.男女賃金格差当グループ各社は、職種階層別に求められる能力や要件を定義したグレード制度を採用し、性別などの属性によらない、個人の能力に基づく評価・登用を実施しています。男女で同一のグレードおよび同一賃金の公正な賃金体系を適用しており、性別による賃金差異はありません。ただし、店舗運営を支える地域正社員の女性の人数が多いこと、また管理職の中でも、より高いグレードに女性の人数が少ないことなど、グレード別の人数構成に起因して、賃金における男女差が発生しています。
研究開発活動 FY2025 / 約24字
6【研究開発活動】 特記すべき事項はありません。
株式の保有状況 FY2025 / 約637字
(5)【株式の保有状況】(1) 投資株式の区分の基準及び考え方 当社は、株式の保有が中長期的な企業価値の向上に資すると判断したものを純投資以外の目的である投資株式、それ以外の株式を純投資目的である投資株式と区分しています。 (2) 投資目的が純投資目的以外の目的である投資株式① 当社グループは政策保有株式を原則保有しない方針のもと、必要最小限の株式の保有を行う場合があります。政策保有株式(上場株式)を引き続き保有する場合においては、毎年、取締役会にて個別銘柄ごとに受取配当金や関連する収益が資本コスト(WACC)に見合うか等の定量面を検証するとともに、中長期的な取引関係の構築・強化への寄与度といった定性面についても検証し、保有意義を総合的に判断します。検証の結果、既に一定の取引関係が確立されていることが確認できた企業の株式について売却を進めてきています。 ② 銘柄数及び貸借対照表計上額 銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式3212非上場株式以外の株式-- (当事業年度において株式数が増加した銘柄) 該当事項はありません。 (当事業年度において株式数が減少した銘柄) 該当事項はありません。  ③ 特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式 該当事項はありません。  みなし保有株式 該当事項はありません。 (3) 保有目的が純投資目的である投資株式 純投資目的で保有する株式はありません。
関係会社の状況 FY2025 / 約2,360字
4【関係会社の状況】名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合関係内容(連結子会社) 株式会社ユニクロ山口県山口市1,000,000千円国内ユニクロ事業100.0%役員の兼任資金の貸借サービスフィー等の受取リース料の受取迅銷(中国)商貿有限公司中国上海市20,000千米ドル海外ユニクロ事業100.0%役員の兼任サービスフィー等の受取優衣庫商貿有限公司中国上海市30,000千米ドル海外ユニクロ事業100.0%役員の兼任サービスフィー等の受取迅銷(上海)商業有限公司中国上海市35,000千米ドル海外ユニクロ事業100.0%役員の兼任サービスフィー等の受取FRL Korea Co., Ltd.韓国ソウル特別市24,000,000千ウォン海外ユニクロ事業51.0%役員の兼任サービスフィー等の受取FAST RETAILING (SINGAPORE) PTE. LTD. シンガポール共和国86,000千シンガポールドルその他100.0%役員の兼任サービスフィー等の受取UNIQLO (THAILAND) COMPANY LIMITED タイ王国バンコク市1,820,000千タイバーツ海外ユニクロ事業75.0%(75.0%)サービスフィー等の受取PT. FAST RETAILING INDONESIAインドネシア共和国ジャカルタ市115,236,000千インドネシアルピア海外ユニクロ事業75.0%(75.0%)役員の兼任サービスフィー等の受取UNIQLO AUSTRALIA PTY LTDオーストラリアメルボルン市21,000千オーストラリアドル海外ユニクロ事業100.0%(100.0%)サービスフィー等の受取Fast Retailing USA, Inc.米国ニューヨーク州8,201,621千米ドルその他100.0%役員の兼任サービスフィー等の受取Fast Retailing USA Technologies LLC米国デラウェア州100,000千米ドルその他100.0%(100.0%)役員の兼任FAST RETAILING EUROPE LTD英国ロンドン市401,002千ユーロその他100.0%役員の兼任サービスフィー等の受取UNIQLO EUROPE LTD英国ロンドン市40,000千英ポンド海外ユニクロ事業100.0%(100.0%)役員の兼任サービスフィー等の受取UNIQLO VIETNAM Co., Ltd.ベトナム社会主義共和国 ホーチミン市15,800千米ドル海外ユニクロ事業75.0%(75.0%)サービスフィー等の受取UNIQLO INDIA PRIVATE LIMITEDインドデリー市2,000,000千インドルピー海外ユニクロ事業100.0%サービスフィー等の受取株式会社ジーユー山口県山口市10,000千円ジーユー事業100.0%役員の兼任資金の貸借サービスフィー等の受取リース料の受取極優(上海)商貿有限公司中国上海市62,090千米ドルジーユー事業100.0%役員の兼任サービスフィー等の受取FAST RETAILING FRANCE S.A.S.フランスパリ市2,000千ユーログローバルブランド事業100.0%役員の兼任資金の援助債務保証サービスフィー等の受取Theory LLC米国ニューヨーク州116,275千米ドルグローバルブランド事業100.0%(100.0%)役員の兼任サービスフィー等の受取㈱プラステ山口県山口市10,000千円グローバルブランド事業100.0%役員の兼任資金の貸借サービスフィー等の受取リース料の受取その他連結子会社48社―――――持分法適用関連会社4社―――――(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。    2.株式会社ユニクロ、迅銷(中国)商貿有限公司、優衣庫商貿有限公司、迅銷(上海)商業有限公司、FRL Korea Co., Ltd.、FAST RETAILING (SINGAPORE) PTE. LTD.、UNIQLO (THAILAND) COMPANY LIMITED、PT. FAST RETAILING INDONESIA、UNIQLO AUSTRALIA PTY LTD、Fast Retailing USA, Inc.、Fast Retailing USA Technologies LLC、FAST RETAILING EUROPE LTD、UNIQLO EUROPE LTD、UNIQLO VIETNAM Co., Ltd.、UNIQLO INDIA PRIVATE LIMITED及び極優(上海)商貿有限公司は特定子会社に該当しております。3.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。4.株式会社ユニクロ及び迅銷(中国)商貿有限公司については、売上収益(連結会社相互間の内部売上収益を除く。)の連結売上収益に占める割合が10%を超えております。主要な損益情報等は以下のとおりであります。 株式会社ユニクロ(1) 売上収益      1,026,096百万円(2) 税引前利益      250,751百万円(3) 当期利益       176,116百万円(4) 資本合計       240,137百万円(5) 資産合計       841,057百万円 迅銷(中国)商貿有限公司(1) 売上収益       459,017百万円(2) 税引前利益       66,678百万円(3) 当期利益        50,211百万円(4) 資本合計        85,696百万円(5) 資産合計       188,983百万円
サステナビリティ FY2025 / 約19,444字
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】ファーストリテイリングは、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という企業理念を掲げ、よい服をつくり、よい服を売ることで、世界をよい方向へ変えていくことをめざして、事業活動を続けています。「よい服」とは、シンプルで、上質で、長く使える性能をもち、あらゆる人の暮らしを豊かにできる服。自然との共生を考え、つくられる過程で革新的な技術を使い、地球に余計な負荷をかけない服。健康と安全と人権がきちんと守られた環境で、いきいきと働く多様な人々の手でつくり届けられる服です。こうした考えをカタチにしたのがLifeWearです。アパレル産業は、大量生産・大量消費による資源やエネルギー・水使用の増加、服のライフサイクルの短命化、大量の廃棄物問題などから環境負荷が大きく、また長く複雑なサプライチェーンにおいて労働環境に課題があることが指摘されてきました。当社では、2001年に社会貢献室(現、サステナビリティ部)を立ち上げ、難民支援を開始し、2004年に「生産パートナー コードオブコンダクト」の制定や取引先工場の労働環境モニタリング導入、2006年にリサイクル活動を全商品に拡大するなど、早くからサステナビリティ活動に取り組んできました。当社は、LifeWearというコンセプトがサステナビリティそのものであると考えており、事業と一体でサステナビリティ活動を進めています。以下はこうした当社の事業モデル全体を図示したものです。 「LifeWearを生み出す」過程では、お客様が本当に必要とするものだけをつくり、販売するとともに、服の生産から輸送、販売までのすべてのプロセスにおいて環境負荷の少ないモノづくりの実現と、人権に配慮され、お客様に安心してお買い求めいただけるサプライチェーンの構築を進めています。また、販売後の服にも責任をもち、リデュース・リユース・リサイクルなどを通して「LifeWearを活かし続ける」ために、服のリペア・リメイク・アップサイクルの推進や、回収衣料の難民への寄贈、古着販売、新しい服へのリサイクルなどの新たなサービスや技術の開発に取り組んでいます。さらに、複雑化する社会課題の解決に寄与するために、服の事業を通じた社会貢献やダイバーシティの取り組みをグローバルで拡大しています。こうした取り組みにより、製品としての服だけではなく、服を生産する過程や販売方法、販売後の服にまで踏み込んだ「新しい産業」を創出し、これまでにない服のあり方を世界に提示することで、持続可能な社会への貢献と事業の成長を両立させていきます。 以降、(1)サステナビリティ共通、(2)気候変動(TCFD提言への取り組み)、(3)人的資本・多様性について、それぞれ①ガバナンス、②戦略、③リスク管理、④指標及び目標を記載しています。 (1) サステナビリティ共通①ガバナンス当社は、事業と一体でサステナビリティ活動を推進していくために、サステナビリティ委員会を設置しています。サステナビリティ担当取締役を委員長として、代表取締役会長兼社長を含む社内取締役、社外取締役、社内監査役、専門的知見を有する社外有識者、関連する執行役員が出席しています。委員会では、サステナビリティの各種方針や実行計画、目標、個別活動の課題や方向性などについて多様な観点から議論・決議するとともに、環境・人権・社会貢献などの各領域に関する進捗報告を受け、業務執行部門に対する助言・監督を行っています。当連結会計年度は4回開催し、気候変動、廃棄物、循環型ビジネス、社会貢献、コミュニケーション、多様性などのテーマについて議論を重ねました。また、リスクマネジメント委員会、人事委員会、人権委員会、コードオブコンダクト委員会、企業取引倫理委員会といった、社内外の取締役・監査役、社外有識者、執行役員などが出席する委員会においても、環境や人権などの重要課題におけるリスクなどについて決議・監督などを行っています。また、監査役会は、サステナビリティに関するさまざまな課題をリスクとして認識し、業務執行部門に適宜報告を求めています。 当社では、サステナビリティの統括責任者である代表取締役会長兼社長が、サステナビリティを担当する取締役および執行役員を任命しています。当該取締役および執行役員は、担当領域に関する影響・リスク・機会を評価・管理するため、担当部門を指揮し、定期的に報告を受け、経営判断を行っています。なお、サステナビリティを担当する取締役および執行役員の報酬に関しては、変動報酬の評価基準に、担当領域に関連する定量または定性的な目標に対する成果を組み込んでいます。また、事業と一体でサステナビリティ活動を着実に遂行していくため、各事業・各社の経営が中心となり、サステナビリティ部と連携しながら取り組みを実行しています。例えば、ファーストリテイリングが推進する「有明プロジェクト」*の中でも、サステナビリティ活動を重要課題として位置付けています。店舗・Eコマースでの販売や、生産・物流を含むサプライチェーンマネジメントの各部署が、温室効果ガス排出量の削減や廃棄物の削減、リサイクル素材を使用した商品の開発、トレーサビリティの確立など、サステナビリティの各課題に対して責任者を任命のうえ、目標とKPIを設定し、取り組みを進めています。 *有明プロジェクトは、お客様とダイレクトにつながり、お客様の声や世の中の情報を商品化し、最適な形でお届けする情報製造小売業へ変革するための全社改革です。デジタル技術などの活用により、サプライチェーンの仕組みと働き方を変え、グローバルな事業拡大と同時に「無駄なものをつくらない、運ばない、売らない」を実現し、お客様満足の向上、環境負荷の低減などサステナビリティの課題解決につなげます。 ②戦略当社では、経営戦略の一環として、サステナビリティ活動のなかで6つの重点領域(マテリアリティ)を定めています。特定にあたっては、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)やESG評価機関が求める指標などを参考に課題項目を洗い出し、自社における重要度やお客様などステークホルダーへの影響と期待を踏まえて重要度の高い要素を抽出、サステナビリティ委員会での議論を経ました。6つの重点領域(マテリアリティ)と主な取り組みは以下のとおりです。 重点領域(マテリアリティ)主な取り組み1. 商品と販売を通じた新たな価値創造・LifeWearを服づくりのコンセプトに掲げ、企画の段階からタイムレスなデザインを追求し、シンプルで高品質、高い機能性をもち、長く愛用される完成された服をつくります。・服の機能性や品質だけでなく、社会の課題、環境問題などを解決することで、新しい価値を創造していくことをめざします。・ユニクロでは、服を活かし続けることで、循環型社会に移行するための取り組み「RE.UNIQLO」を推進し、REDUCE(服のリペア・リメイクサービスの提供など)、REUSE(衣料寄贈・古着販売など)、RECYCLE(リサイクル素材を使用した商品開発など)の活動を行い、服を長く着続ける楽しさを提案するとともに、環境負荷低減を図っています。2. サプライチェーンの人権・労働環境の尊重・サプライチェーンで働くすべての人の人権を尊重、労働環境の整備を最重要な責務と考え、トレーサビリティの追求と透明性の向上に取り組んでいます。・取引先工場に対し、「生産パートナー コードオブコンダクト」の遵守を要請し、それに基づく定期的な労働環境モニタリングを実施しています。また、主要縫製工場・素材工場の従業員向けのホットラインを設置し、生産パートナーとともに課題の早期把握と是正に努めています。3. 環境への配慮・「気候変動への対応」「エネルギー効率の向上」「生物多様性への対応」「水資源の管理」「化学物質管理」「廃棄物管理と資源効率の向上」を重点領域とし、各領域の目標を設定し、取り組みを進めています。・主要縫製工場・素材工場では、Cascale(旧サステナブル・アパレル連合)の環境評価ツール(Higgインデックス)を活用し、エネルギー、水、廃棄物など7つの分野で、環境負荷やリスクを把握し、工場とともに環境負荷低減に取り組んでいます。・気候変動に関する取り組みについては、(2)気候変動(TCFD提言への取り組み)をご参照ください。・生物多様性に関して、長期的に生物多様性に対するネットポジティブインパクト*の達成をめざし、バリューチェーン全体において生物多様性への影響を回避・軽減するとともに、生物多様性の保全・再生に向けた取り組みを進めています。4. コミュニティとの共存・共栄・難民などの困難な状況に置かれた世界中の人々に、服の寄贈や雇用、自立支援のサポートを継続しています。・平和を願うチャリティTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」では、利益の全額を、人道的支援を行っている国際的な団体に寄付しています。・未来を担う子どもや若者のエンパワーメントを後押しするための教育支援、社会進出支援を行っています。5. 従業員の幸せ・ジェンダー平等、人種・国籍の多様性、障がい者の活躍推進、多様な性(LGBTQ+)への理解促進を軸に、ダイバーシティ&インクルージョンをグローバルで推進しています。・すべての従業員に成長機会を与え、グローバルに活躍する人材の育成に取り組んでいます。・人的資本に関する取り組みについては、(3)人的資本・多様性をご参照ください。6. 正しい経営・取締役会の過半数を社外取締役にすることで、その独立性と監督機能を強化しています。・取締役会の機能を補完する各種委員会を設け、オープンで活発な討議を行っています。・詳細は第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 をご参照ください。* 生物多様性への正の影響が負の影響を上回っている状態 ③リスク管理当社は、リスクマネジメント委員会を設置し、事業活動に潜むリスクを定期的に洗い出し、重要リスクの特定とその管理体制の強化を行っています。個別のリスクを含むリスクマネジメントの詳細は3 事業等のリスク をご参照ください。 ④指標及び目標当社では、サステナビリティの主要領域で2030年度目標とアクションプランを策定しています。目標および主な取り組みの進捗は以下のとおりです。項目目標主な取り組みの進捗環境に配慮した服づくり温室効果ガス排出量削減自社領域:・2030年8月期までに温室効果ガス排出量を2019年8月期比で90%削減します。・2030年8月期までに、全世界の店舗と主要オフィスにおける再生可能エネルギーの割合を100%とします。・2024年8月期は温室効果ガス排出量を2019年8月期比で83.3%削減(前期は同69.4%削減)しました。*1・2024年8月期の再生可能エネルギーの割合は84.7%(前期は67.6%)となりました。日本や台湾、韓国など一部の地域を除き、実質再生可能エネルギー100%を達成しました。*1サプライチェーン領域:2030年8月期までに温室効果ガス排出量を2019年8月期比で30%削減します。・2024年8月期は温室効果ガス排出量を2019年8月期比で18.6%削減(前期は同10.0%削減)しました。*1・更なる温室効果ガス排出量の削減のため、2030年8月期までの温室効果ガス削減目標を20%から30%に引き上げました。商品領域:2030年8月期までに全使用素材の約50%について、リサイクル素材など温室効果ガス排出量の少ない素材に切り替えます。・全使用素材に対するリサイクル素材など温室効果ガス排出量の少ない素材の使用割合は2025年8月期の商品全体で19.4%に上昇(前期は15.9%)しました。ポリエステルについては全使用量の46.4%(前期は41.5%)でリサイクルポリエステルを採用しました。*2生物多様性ネットポジティブバリューチェーン全体において生物多様性への影響を回避・軽減させ、生物多様性の保全・再生を進めることで、長期的に生物多様性に対するネットポジティブインパクトを達成します。・2023年11月に生物多様性保全方針を策定・公表しました。・バリューチェーンにおける生物多様性のリスクアセスメントを実施し、影響の大きいカシミヤから取り組みを進めています。水使用量削減水消費量の上位80%を占める縫製・素材工場について、取引先ごとに目標を設定し、2025年12月末までに、各工場の単位当たり水使用量を2020年比で10%削減します。・2023年12月末時点では、対象工場のうち51%(前年は49%)の工場が目標を達成しました。*3廃棄物削減お客様へ商品をお届けする過程で使用する資材の削減・切り替え・再利用・リサイクルを通して、できる限り廃棄物を削減した環境負荷の少ないモノづくりを実現します。・使い捨てプラスチックの削減を最重要課題とし、2025年1月には、輸送用梱包袋や副資材などのプラスチック資材調達に関する社内ガイドラインを整備し、運用を開始しました。・商品輸送時に商品を梱包するプラスチック袋を削減し、リサイクルするプロジェクトを推進しています。・ハンガーや商品パッケージなどのプラスチック資材については、紙などの代替素材への切り替えを促進し、プラスチック使用量削減にむけた取り組みを推進しています。また、代替素材への切り替えが難しい場合は、リサイクル素材およびリサイクルが容易な素材への切り替えを推進しています。有害化学物質の排出撲滅2030年12月末までに、商品や生産プロセスにおける、排水基準の遵守による有害化学物質汚染ゼロを達成します。2024年12月末時点では、主要な縫製・素材工場におけるZDHC排水基準の遵守率は99.7%(前年末は99.7%)となりました。人と社会に配慮した服づくりサプライチェーンの透明性向上とトレーサビリティの確立・サプライチェーンの透明性を高め、原材料レベルまでトレーサビリティを確立します。・サプライチェーン全体における人権、労働環境、環境の問題を特定し、確実に是正します。・2025年までに、お客様が安心して商品を選択するために必要な情報を特定し、順次開示します。・2017年の主要縫製工場リストの公開以降、開示対象を拡大しています。2025年8月末時点で、継続取引のある全縫製工場、一部工程の外注先や継続的に当社商品素材を生産する素材工場などを開示しています。・商品ごとのサプライチェーン計画と実績を把握・確認する仕組みを構築し、2022年秋冬シーズンから、工場と連携してシステム上で運用を開始しました。2025年8月末時点で、ユニクロとジーユーの全商品の主素材について原材料の原産国までの商流を把握しています。・縫製工場と素材工場だけではなく、主要な紡績工場ともコードオブコンダクトを締結し、定期的な労働環境監査とトレーサビリティ情報の確認を推進しています。また、活動の範囲を生産プロセス以外の物流倉庫等にも拡大しています。・労働者の健康と安全に関わる新たな取り組みとして、気候変動による酷暑が縫製工場の労働者の健康に与える影響の調査を行い、対応策を検討しています。・2025年10月末時点で、日本および欧州や米国等、一部の国のユニクロとジーユーのオンラインストアの個別商品ページで、製品原産国やリサイクル素材の使用割合を掲載しています。また、欧州では素材生産国を掲載しています。倫理的かつ責任ある方法による原材料の調達植物系素材、動物系素材それぞれに調達方針を定め、倫理的かつ責任ある方法による原材料の調達を推進します。お客様により安心して商品をお買い求めいただくため、「サステナブル素材」を再定義し、新たな原材料調達ガイドラインを定めました。温室効果ガス排出量や水使用量、生物多様性、人権、動物福祉など、素材の特性に応じて配慮すべき項目を定め、定性・定量の両面で基準に合致する素材を「サステナブル素材」とし、自社商品に採用すべき素材を明確にしています。社会貢献活動のグローバル推進・当社グループと、一般財団法人ファーストリテイリング財団、公益財団法人柳井正財団との協働により、服の事業を通じた社会貢献活動をグローバル規模でさらに拡大させます。・2025年8月期までに、100億円規模で社会貢献活動に投資します。また、グローバル全店舗で地域貢献活動を実施、難民や社会的に脆弱な立場の人々、次世代、文化芸術、スポーツの領域で1,000万人を支援し、衣料支援も年間1,000万着に拡充させます。・2025年8月期は、社会貢献活動に123億円*4を拠出、594万着*5の衣料支援を実施しました。受益者は485万人です(前期は82億円、477万着、234万人)。・ユニクロの「PEACE FOR ALL」の活動による寄付金は、2022年6月の開始から2025年8月末までに総額25億88百万円となりました(前期末時点は総額16億68百万円)。ダイバーシティ&インクルージョンの促進・2030年8月期までにグローバルで全管理職における女性比率を50%、うち執行役員30%に引き上げます。・2030年8月期までに全管理職における日本国籍以外の比率を、海外各事業会社を含むグループ全体の管理職80%(うち執行役員40%)、グローバルヘッドクオーター機能の管理職50%に引き上げます。・グループ全体の女性管理職比率は2025年8月末時点で45.5%、うち執行役員9.3%(前期末は46.1%、9.4%)となりました。・日本国籍以外の管理職比率は2025年8月末時点で、海外各事業会社を含むグループ全体の管理職53.6%(うち執行役員16.7%)(前期末は55.5%、18.9%)、グローバルヘッドクオーター機能の管理職34.9%(前期末は32.8%)となりました。*1 2025年8月期の実績は2026年4月頃に当社サステナビリティウェブサイトにおいて公表する予定です。*2 2025年8月期より、精度向上を目的に、対象商品を前年秋冬商品と当年春夏商品に見直しました。*3 2024年12月末時点の実績は2025年12月頃に当社サステナビリティウェブサイトにおいて公表する予定です。  https://www.fastretailing.com/jp/sustainability/environment/*4 当社グループ、FR財団、柳井正財団、個人による活動を含みます。*5 お客様から回収された服を含みます。 (2) 気候変動(TCFD提言への取り組み)気候変動への影響を軽減するため、商品の生産から廃棄までを含む、事業活動全般における温室効果ガス排出量の把握と削減に取り組んでいます。取り組みの推進にあたっては、気候変動枠組条約に基づいて策定された長期目標(パリ協定)における2050年までの温室効果ガス排出量削減目標を尊重し、具体的な目標を掲げ、目標達成に向けた活動を推進しています。 ①ガバナンス、③リスク管理(1)サステナビリティ共通 ①ガバナンス、③リスク管理をご参照ください。 ②戦略パリ協定の達成に向けて、世界の平均気温上昇を抑えるための取り組みを強化しています。また、気候関連のリスクと機会がもたらす事業への影響を把握し、戦略の策定、実行を進めています。  Ⅰ温室効果ガス排出量の削減に向けた取り組み有明プロジェクトの推進・有明プロジェクトを推進し、より高いレベルで実行することで、「無駄なものをつくらない、運ばない、売らない」を実現し、お客様満足の向上と、環境負荷の低減につなげていきます。・世界中の店舗やEコマースを通じて集まるお客様のご要望など、膨大な情報を分析することで、お客様のニーズを起点にした商品づくりを行っています。自社領域(店舗と主要オフィス)・店舗では、電力の使用そのものを減らす省エネルギーと、自ら電気を生み出す創エネルギーに取り組んでいます。さまざまな省エネ技術による消費電力の削減や、太陽光パネルによる発電など、エネルギー効率を高める工夫を採用したロードサイド店舗(ユニクロ 前橋南インター店など)を増やしています。・再生可能エネルギー100%の目標達成に向けて、太陽光発電設備の設置や電力会社が提供する再エネメニューの購入、再エネ電力証書の購入などを進めています。サプライチェーン領域・ユニクロとジーユーの生産量の約9割を占める主要工場を対象に、国や地域、工場の特性によって異なる個別の課題を把握し、丁寧に対応して解決に取り組むことで、省エネルギー施策、脱石炭の推進、再生可能エネルギーの導入を着実に推進しています。主要工場とは、温室効果ガス削減計画の策定を完了しており、3か月に1度、進捗確認や計画の見直しを行い、密に連携しています。また、個別工場のニーズに応じて、再生可能エネルギーの導入に向けた助言や計画実行に必要な資金の調達先の紹介などを実施しています。2025年5月からは、更なるエネルギー削減に向けた支援として、主要な素材工場および一部の縫製工場へ省エネルギー診断の提供を開始しています。商品領域・リサイクル素材など温室効果ガス排出量の少ない素材への切り替えを進めています。化学繊維はリサイクル技術が比較的発達しているため、リサイクル素材への切り替えが進めやすく、現在では特にポリエステルにおいて取り組みが進んでいます。天然素材であるコットンやウールなどについても取り組みを継続しています。コットンでは環境への取り組み結果を定量的に示すことができ、環境・人権等の課題を効果的かつ継続的に改善する仕組みを持つ農法・認証などのコットン(例えば、環境再生型農業にて生産されたコットン)への切り替えを進めています。ウールなどでは、取引先パートナーとともに、既存商品と同等の品質、着心地のよさを実現できる素材の研究開発を進めています。・具体的には、ユニクロのドライEXやエアリズム、ヒートテック、ファーリーフリースといった商品群でリサイクルポリエステル、ポケッタブルパーカ等のアウター製品でリサイクルナイロンを採用しています。その他、一部のUTやジーンズでリサイクルコットンを採用しています。RE.UNIQLOの推進・ユニクロでは、服を活かし続けることで、循環型社会に移行するための取り組み「RE.UNIQLO」を推進し、REDUCE・REUSE・RECYCLEの活動を行っています。・「REDUCE」では、「RE.UNIQLO STUDIO」において、お客様に愛着ある服を大切に着続けていただくため、リペア・リメイクサービスの提供と一部の国と地域でアップサイクル品を販売しています。同スタジオは、2025年8月末時点で22の国・地域、63店舗で展開しています。・「REUSE」では、難民・国内避難民への衣料支援に加え、「UNIQLO古着プロジェクト」として、2025年8月期は、新たに郊外立地の店舗を加えた国内3店舗(ユニクロ世田谷千歳台店、ユニクロ天神店、ユニクロ前橋南インター店)で古着のトライアル販売を行いました。・「RECYCLE」では、回収した服を新しい服や資材としてよみがえらせ、再びお客様にお届けする取り組みを進めています。例えば、回収したダウンジャケットのダウンとフェザーを抽出し、新しいダウンジャケットの原材料として活用しています。また、2026年にイタリアで開催予定の世界的スポーツ大会では、ユニクロの店舗で回収したリサイクルダウンを100%使用したジャケットや、リサイクルダウンとパフテック(高機能中綿)を組み合わせたハイブリッドなジャケットなどをスウェーデン代表選手団に提供します。  Ⅱ気候変動に関するリスク・機会のシナリオ分析当社は、事業に対する顕在的・潜在的なリスクを想定したうえで、リスクを予防し、適切に管理および対応することが、事業の持続的な成長に不可欠だと考えています。以下の2つのシナリオを参照し、2100年までの平均気温の上昇が産業革命以前と比べて2℃未満の場合と、4℃の場合について、2030年までを対象期間として、気候変動が自社およびサプライチェーンにもたらすリスクと機会、対応策を検討しました。・国際エネルギー機関(IEA)の「持続可能な開発シナリオ」および「2℃未満シナリオ(B2DS)」・気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「第5次報告書(RCP8.5)」  Ⅲ気候変動に関するリスク・機会リスク2℃未満の場合規制炭素税・カーボンプライシング、排ガス規制・炭素税などの税制または規制強化により、サプライチェーンにおいてコストが上昇し、その結果生産コストが上昇する・炭素税などの税制または規制強化により、自社店舗の運営コストが上昇する・EUの燃費・排ガス規制など、中国、ベトナム、バングラデシュ、インドネシアの拠点を中心とする生産国や、日本、東南アジア、EUなどの販売国における規制強化により、物流費が上昇する市場お客様の価値観の変化お客様が環境負荷の低い素材、商品やサービスを好まれるようになり、変化するニーズに対応できない場合、売上が減少、評判が低下するリスク4℃の場合急性・慢性自然災害の増加・自然災害による原材料生産への影響や、生産施設の被害、サプライチェーン寸断により生産停止・遅延や物流遅延が発生し、売上が減少、調達コストが上昇する・自然災害による店舗の営業停止に伴い売上が減少する気温の上昇・気象パターンの変化による原材料生産への影響により調達コストが上昇する・気温の変化に対応しない商品構成により売上が減少する機会2℃未満の場合自社・サプライチェーン・省エネルギー推進や再生可能エネルギー導入などにより、サプライチェーンにおけるコスト上昇を抑制し、生産コストの低下につながる・再生可能エネルギーの導入・省エネルギー推進により、自社の店舗のコスト上昇を抑制し、コスト削減につながる・上記対応により、お客様からの評判が向上し、ブランドイメージの向上につながる商品・サービス・温室効果ガス排出量の少ない素材を開発することで、新たな需要の創造、お客様の評判の向上につながる・RE.UNIQLO活動の加速により、需要の創造、お客様の評判の向上につながる・サステナビリティ活動の情報発信強化によるお客様の評判の向上につながる4℃の場合商品・サービス・新しい機能性素材により新しい需要の創造につながる・環境変化に対応した商品の需要増加につながる  Ⅳ気候変動に関するリスク・機会への対応戦略・2℃未満に気温の上昇が抑えられた場合と、4℃まで気温が上昇した場合、どちらのシナリオが実現した場合でも、服、特にLifeWearへの需要は変わらないと考えています。温室効果ガス排出量がより少ない素材や、循環型の商品、気候変動に対応した商品(例えば、ヒートテックやエアリズム)といったお客様のニーズに合った商品を開発することで、市場優位性が増し、売上は拡大すると考えています。・2℃未満の場合、サプライチェーンへの影響としては、炭素税などの税制、規制強化、電気料金の上昇など、生産や店舗におけるコストが上昇するリスクがありますが、省エネ推進や再エネ導入で、リスクを低減させることができます。自動車やトラックの燃費・排ガス規制など、EUをはじめ世界各国で規制強化が進む場合、物流費が上昇するリスクがありますが、ハイブリッド・EV等の環境対応車への移行を促進することや、有明プロジェクトを通じた物流効率の向上などを行うことで、リスクの低減が可能です。・4℃の場合は、干ばつや大雨など異常気象の多発や、水不足などの物理的リスクにより、生産、物流、販売のサプライチェーン全体に甚大な影響を及ぼすことが想定されますが、原材料、生産工場などの調達先の分散や、長期的な契約・パートナーシップにより、リスクを低減することが可能です。物流や店舗についても、地域の分散や、BCPの観点からの立地などの選定、災害訓練により、物理的なリスクを最小限に抑えることができます。また、夏の長期化や暖冬によるお客様ニーズの変化へフレキシブルに対応できるよう、年間定番商品の在庫を確保しており、柔軟に対応することができます。・当社はSPAであるため、潜在的、顕在的なリスクに対し、柔軟に対応を行うことが可能です。お客様のニーズの変化に対応した服づくりや、原材料、生産工場などの調達先の分散化、輸送形態の多様化、物流拠点の選定、販売店舗の立地の選定にBCPの視点を取り入れるなど、気候変動への対策が進まず、気温上昇が抑えられなかった場合を想定した対応策を講じています。・これらの戦略の妥当性と進捗については、適切な情報開示を行い、機関投資家をはじめステークホルダーの皆様との対話や、各種ESG評価の指標への対応を行うことにより、持続的な企業価値向上につながると考えています。 ④指標及び目標 当社は、気候変動について、以下の2030年8月期目標とアクションプランを策定しています。・2030年8月期までに、店舗と主要オフィスなど、自社運営施設におけるエネルギー使用由来(スコープ1、スコープ2)の温室効果ガス排出量を90%削減(2019年8月期比)・2030年8月期までに、ユニクロ・ジーユー商品の原材料生産・素材生産・縫製に関わる温室効果ガス排出量(スコープ3、カテゴリ1)を30%削減(2019年8月期比)この目標は、国際機関SBTイニシアティブより、パリ協定の目標に基づいた温室効果ガス排出量の削減目標であるSBT(Science-Based Targets)として認定されました。さらに、2050年の温室効果ガスの排出量実質ゼロに向けて、取り組みを強化していきます。 温室効果ガス排出量は「GHGプロトコル」に準じて算定しており、2024年8月期までの実績は以下のとおりです。2025年8月期の実績は、2026年4月頃に当社サステナビリティウェブサイトにおいて公表する予定です。https://www.fastretailing.com/jp/sustainability/environment/climatechange.html  Ⅰ 自社(店舗、オフィスなど)単位:t-CO2e、範囲:ファーストリテイリンググループスコープ項目2019年8月期2022年8月期2023年8月期2024年8月期スコープ1(自社直接排出)ガス12,2959,7389,5588,760スコープ2(自社間接排出)電気ロケーションベース308,691286,113297,180297,360マーケットベース298,566159,04785,50243,1542019年度比(スコープ1とスコープ2マーケットベース値合計の削減進捗)--45.7%-69.4%-83.3% スコープ1、スコープ2について、信頼性向上のため、2018年8月期以降、第三者検証を実施しており、2024年8月期はBSIグループジャパン株式会社による検証を受けました。検証範囲:2019年8月期は国内主要オフィスと国内ユニクロ・ジーユーの店舗のみ、2022年8月期、2023年8月期、2024年8月期はファーストリテイリンググループ  Ⅱ自社以外(サプライチェーンほか)単位:t-CO2e、範囲:ファーストリテイリンググループスコープ3におけるカテゴリ2019年8月期2022年8月期2023年8月期2024年8月期1 購入した製品・サービス4,694,1174,243,6763,977,7603,630,293カテゴリ1のうち、商品の原材料生産・素材生産・縫製に関わる排出量(ユニクロ・ジーユー、2030年8月期目標対象範囲)4,165,7383,906,5003,749,3203,389,6242019年8月期比--6.2%-10.0%-18.6%2 資本財(対象外)----3 燃料・エネルギー関連の活動(スコープ1またはスコープ2に含まれないもの)43,83624,81515,5366,3924 上流の輸送・流通355,654552,711503,393644,5785 事業において発生した廃棄物120,00683,335*197,87987,4296 出張6,65514,822*114,89114,6807 従業員の通勤61,12054,55454,80954,0318 上流のリース資産(スコープ1・2で計上)---475*29 下流の輸送・流通----10 販売した製品の加工(対象外)----11 販売した製品の使用(対象外)----12 販売した製品の使用後処理438,926764,228*1750,291759,66413 下流のリース資産(対象外)----14 フランチャイズ10,0862,7311,3911,34815 投資(対象外)---- *1 排出原単位または活動量のバウンダリの変更を行いました。*2 算定対象を精査し、消化仕入れに該当する排出量を2024年8月期から算出しました。スコープ3について、信頼性向上のため、2018年8月期以降、第三者検証を実施しており、2024年8月期はBSIグループジャパン株式会社による検証を受けました。検証範囲:2019年8月期はカテゴリ1のユニクロ・ジーユー商品の原材料生産・素材生産・縫製に関わる排出量のみ、2022年8月期、2023年8月期、2024年8月期はファーストリテイリンググループのすべての対象カテゴリ (3) 人的資本・多様性①ガバナンス③リスク管理(1)サステナビリティ共通 ①ガバナンス、③リスク管理をご参照ください。 ②戦略当社は、「グローバルワン 全員経営」の方針の下、全ての従業員に対し、性別、国籍、宗教、人種、年齢、所属、在籍期間などの属性に関わらず成長機会を与え、多様な人材が主役となって能力を発揮する環境をつくることで、企業理念である「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」を実現し、広く社会に貢献していきます。 Ⅰ人材確保・育成の重点領域当社の成長の原動力は、世界中で活躍する従業員です。「真・善・美」や「お客様志向」という共通の価値観に基づき、高い基準や理想をもって自ら考え、実行できる人材が、挑戦、実行、達成を続けることで、世界中のお客様に最も愛されるNo.1ブランドになるという目標の達成を実現できると考えています。そのために、特に以下の3分野での人材獲得と育成を重点領域とし、取り組みを強化します。<お客様の真のニーズに応える店舗販売員> 地域の実情やお客様の真のニーズに合わせ、本当に心地よいサービスを提供するため、自ら考え、行動する店舗販売員<グローバル経営人材> 国・地域、事業領域を超え、グローバルでリーダーシップを発揮することで、具体的な成果を上げ、社会に貢献する、店長をはじめとするグローバル経営人材 <世界水準の高度専門人材> デジタル、IT、クリエイティブ、グローバルサプライチェーンマネジメントなど、世界水準の専門性をもち合わせると同時に、既存の概念にとらわれず、未来を創るための新しい機能・仕組みを世界水準で構築できる人材 Ⅱ人材確保の取り組み<ダイバーシティの推進>・あらゆる人の生活に寄り添うLifeWearを作り続けるために、豊かな個性と才能が融合された多様性あふれる組織の構築を推進します。グループの経営幹部となれる女性や外国人を積極的に採用し、国籍や経験に関わらず挑戦心や新しい発想をもつ人材を経営層や要職に抜擢し、適正な評価と必要な支援を行うことで、成長を積極的にサポートします。・多様な人材が安心して働くためにさまざまな施策を推進しています。■女性活躍推進の取り組みとして、女性人材開発会議、女性役員・役職者とのキャリアセッションを定期的に実施■全ての従業員が、ライフステージに合わせた働き方を選択しキャリア形成が図れるように、ベビーシッター補助制度や託児支援制度などの人事制度、施策を実施■従業員が介護に直面した場合でもキャリアを継続できるよう、介護両立支援プロジェクトを立ち上げ、介護に関する情報提供、管理職向け教育、職場環境の整備、個別相談窓口の設置などの支援体制を強化■東京本部に所属する外国籍社員のキャリア構築を支援するために、メンター制度や、執行役員と少人数で対話する場としてのラウンドテーブルディスカッションを実施■性的指向や性自認における多様性を尊重するために、2019年にパートナーシップ登録制度を導入し、さらにLGBTQ+ネットワーク組織「Symphony」の結成や、理解促進のために社内誌を発行・障がいを持つ方を積極的に採用し、他の従業員と共に働くことを通じて、障がいの有無に関わらず全員が成長してお客様サービスを向上させられるよう取り組んでいます。■2001年から国内のユニクロ店舗で「1店舗1名以上の障がい者を雇用」するという目標を掲げ、積極的に雇用を推進■障がいを持つ従業員が、障がい特性、適性、経験に応じ多様な業務にチャレンジできるよう職域を拡大するための支援を実施■障がい者雇用の意義や必要な配慮についての研修の実施■2025年の国内ファーストリテイリンググループの障がい者雇用率は4.77%(日本法定比率は2.5%)。雇用している障がい者数は約1,200名(2025年6月)。同様の取組みを各国にも展開し、現在は東南アジアや欧州など、グローバルに雇用が広がり、グループ全体で約1,700名(日本国内の障がい者数を含む。2024年12月)の障がいのあるスタッフが勤務 <新卒採用の高度化・多様化>・ブランド別・営業部門別の採用体制から、グループ一括採用に変更することで、当社が求める水準の人材を、ブランドを超えて確保します。また、デジタル、IT、クリエイティブ、グローバルサプライチェーンマネジメントなどの高度専門人材も、新卒から採用し、国を超えて育成していきます。・グローバルで、店舗で活躍する意欲のある優秀な人材の採用を促進します。世界中の大学と連携し、各国で、また各国から日本へ招聘して実施されるグローバルインターンシップやワークショップなどを実施することで、当社のビジネスモデルや商売の本質への理解と共感を深めます。こうした施策を通して現場で活躍できる優秀な人材を発掘し、充実した初期導入教育を経て、経営幹部候補として育成していきます。 <高度専門人材の中途採用の強化> 世界水準の高度専門人材の採用を強化します。デジタル、IT、クリエイティブ、グローバルサプライチェーンマネジメントなど、新しい機能を構築し、事業拡大をリードする経営幹部人材を全世界から獲得します。 <優秀な店舗販売員の確保> お客様とつながり、お客様の声を商品化し、最適な形でお届けすることをめざす「情報製造小売業」を現場で体現できる優秀な販売員の確保に取り組みます。報酬水準を引き上げ、優秀で意欲ある人材を惹きつけると同時に、実力、成長に応じた多様なキャリアパスを準備することで、優秀人材の定着を図ります。 <グローバルで十分な競争力を有する報酬> グローバル各国の人材市場と報酬水準を常時モニタリングし、小売業を超えた全産業において十分な競争優位性のある報酬体系を維持すべく見直しております。これにより、上述の優秀な店舗販売員、グローバル経営人材、及び世界水準の高度専門人材の採用とリテンションに資すると共に、かかる一連の取り組みを通じて、人材の少数精鋭化を目指してまいります。Ⅲ人材育成と公正な評価の取り組み<グローバルで成長機会を提供し、人材配置の最適化と、組織の多様性を推進>・グローバル規模の経営幹部の発掘・育成次の10年を担う経営者候補人材がグローバルで多数存在します。こちらの経営者候補人材については、トップマネジメントを筆頭に執行役員が直接教育する他、次項のグローバルジョブローテーションや抜擢と合わせ、その才能を引き出し、最短で経営者に育て上げる取り組みを行っております。・グローバルジョブローテーショングローバルに経営幹部人材の配置を最適化することで、各国経営体制の強化を図っています。さらに、各国の優秀人材に対し、所属事業、所属国を超えたグローバルでの成長機会を戦略的に与え、成果を出した人は、各国の経営幹部へと抜擢します。・グローバル社内公募これまで各国で運営していた公募制度を、グループ・グローバルに拡大します。グループ・グローバルで必要なポジションを明示し、ブランドや所属国、所属部署を超えたポジションに、応募できるグローバル公募制度を設置することで、グローバルを舞台に自らキャリアを切り拓く機会を拡充しています。・日本への育成派遣の拡充世界各地の店舗で活躍する意欲ある海外の優秀な人材は、入社後に日本への育成派遣を行い、日本の店長や販売員が実現するお客様満足の基準、その背景にあるファーストリテイリングの理念や日本の文化を肌で感じることで、当社のグローバル経営人材候補として育成します。 <ダイナミックで公正な人事評価と抜擢> 当社では、職種階層別に求められる能力や要件を定義したグレード制度を採用し、その人の属性によらない、個人の能力に基づく評価・登用を半年ごとに実施しています。従業員の成長に応じて、グレードの飛び級を含めた大胆な抜擢を行うことで、成長を後押しします。また、評価の公正性、透明性を確保するために、直属の上司の評価だけでなく、部門単位で人事の担当者も含めた、評価会議と、一定のグレード以上の従業員については、グループ全執行役員で構成するグローバル評価会議で審査を行います。 <販売員の育成と、多様なキャリアパスの整備> 販売員は、公正な評価の下、能力に応じた昇進昇給制度やキャリアパスを設けています。また、販売員として成長していくために「ファーストリテイリングの理念・価値観教育」、「既存の商品知識を超えお客様のニーズに寄り添った商品提案力を培うための教育」など、必要な教育を適時適切に提供することで、長期で働き、成長できる環境を整備しています。さらに、意欲と能力があれば、販売員から店長、さらには経営人材へとキャリアを進めることができる多様なキャリアパスは、当社の創業以来の強みとして、さらに充実させていく方針です。 Ⅳ社内環境整備<FR Management & Innovation Center> 当社の社内人材育成機関(FR Management & Innovation Center)では、多様な人材が、ファーストリテイリングの経営理念や商売の原理・原則を理解し、それに基づいて、日々の商売のなかで能力を発揮できるような組織づくりを推進しています。具体的には、代表取締役会長兼社長である柳井正が著した「経営者になるためのノート」、「FRの精神と実行」、「FRは何を変えたのか」を使用した教育研修の実施や、柳井を含む各国のCEOなど、執行役員とのダイレクトセッションの機会、各種教育研修プログラムを展開しています。このほか、経営理念や経営者の考え方、商品情報、模範となる実践事例を、ショート動画として集約し、グローバル全社員が日常業務で活用できる全社教育プラットフォームの拡大も進めています。さらに、年2回、グローバルの全店長や本部社員および優秀な店舗販売員を集めた「FRコンベンション」を開催し、全社戦略や重要な経営メッセージの浸透を図っています。 <グローバルヘッドクオーター機能の世界拡大> グローバルヘッドクオーター機能を日本のほか、米国や欧州にも拡大し、多様な人材が、最適な場所で、当社の基幹機能と世界でつながって仕事を進める体制を構築します。 <従業員エンゲージメント調査の実施> 従業員一人ひとりが意欲的に業務に取り組み、スピード感をもって成長する環境づくりを推進するために、グローバルの従業員を対象としたエンゲージメントサーベイを毎年実施しています。調査結果は、事業別、部署別に分析し、課題を特定することで、改善策のKPIを設定し、環境改善に向けた取り組みを推進しています。また、その進捗と効果の測定を行い、改善につなげています。 <従業員一人ひとりが健康で安全に活躍できる職場環境づくり>・ファーストリテイリンググループ 安全衛生宣言 世界一「安全で健康に働ける会社」になることをめざし、安全衛生の基本方針および行動指針8カ条を定めています(ファーストリテイリンググループ 安全衛生宣言)・労働安全衛生管理体制「ファーストリテイリング ウェルネスセンター」を設置し、産業医や、保健師、産業カウンセラー、関連部門とともに、さまざまな安全衛生施策、メンタルヘルスケア、その他の従業員支援を推進しています。当該機能のグローバルへの拡大を図ると同時に、事業の経営とは切り離して、管理、運営することで、適切な運営と統制を図っています。・労働時間削減 労働時間や休憩時間、休暇に関する国際基準と現地法令を遵守し、残業を前提としない働き方を推進しています。各部門の管理職者が従業員の労働時間を毎月管理するほか、各国、各事業の人事部門による部署横断的な労働時間の管理・監督を強化することで、長時間労働の撲滅を図っています。 ④指標及び目標上記方針の進捗を測る主な指標(2030年度目標と実績)は次の通りです。 Ⅰ女性管理職比率(2025年8月末時点) 女性比率実績の内訳 目標実績就任者合計うち女性海外各事業会社を含むグループ全体の管理職*50%45.5%2,242名1,020名うち、執行役員(Global)30%9.3%54名5名*管理職は、営業部ではブロックリーダー、エリアマネージャー、一定グレード以上の店長、本部では執行役員、部長、リーダーを指しています。より業務実態に沿った集計を行うために、店長については、2025年8月期より集計するグレードの範囲を拡大しています。 Ⅱ日本国籍以外の管理職比率(2025年8月末時点) 外国人比率実績の内訳 目標実績就任者合計うち日本国籍以外海外各事業会社を含むグループ全体の管理職*80%53.6%2,242名1,202名グローバルヘッドクオーター機能の管理職比率50%34.9%725名253名うち、執行役員(Global)40%16.7%54名9名*管理職は、営業部ではブロックリーダー、エリアマネージャー、一定グレード以上の店長、本部では執行役員、部長、リーダーを指しています。より業務実態に沿った集計を行うために、店長については、2025年8月期より集計するグレードの範囲を拡大しています。 ⅢFRグループエンゲージメントサーベイスコア(2025年実施分)2025年度の調査結果では総合指数78.0%となりました(詳細は下表参照)。この結果を踏まえ、エンゲージメントの観点で課題調査とその改善活動に取り組んでいます。今後も調査を継続する予定です。対象人数40,583名回答人数36,827名回答率91%総合指数(*)78.0%*エンゲージメントに関する設問の内、肯定的な回答をしている社員の割合です
主要な設備の状況 FY2025 / 約1,949字
2【主要な設備の状況】 当社グループの2025年8月31日現在における主要な設備は、次のとおりであります。(1) 提出会社会社名設備内容事業所名(所在地)面積(㎡)投下資本(百万円)従業員数(人)土地土地建物使用権資産敷金・保証金その他合計株式会社ファーストリテイリング本社山口県山口市95,255.831,047672--851,80532商業施設福岡市中央区他--1395,4742,6793,16311,456-その他 29,308.877615,99990,4613,3034,768114,6091,540 (2) 国内子会社 会社名設備内容事業所名(所在地)面積(㎡)投下資本(百万円)従業員数(人)土地土地建物使用権資産敷金・保証金その他合計株式会社ユニクロ国内事業店舗等山口県山口市他2,591.0647125,21452,40324,9395,235108,2638,382国内ユニクロその他19,960.761305,25526,5103,92323,85659,6763,734国内ユニクロ総合計22,551.8260230,47078,91328,86329,091167,94012,116株式会社ジーユー国内事業店舗等山口県山口市他--14,78628,97910,2513,01957,0374,890株式会社リンク・セオリー・ジャパン国内事業店舗等山口県山口市他--2616762141491,301849株式会社プラステ国内事業店舗等山口県山口市他--3293433991091,182379 (3) 在外子会社会社名設備内容事業所名(所在地)面積(㎡)投下資本(百万円)従業員数(人)土地土地建物使用権資産敷金・保証金その他合計迅銷(中国)商貿有限公司海外ユニクロ店舗等中国上海市--21,0709,2844,8976,85342,10610,765優衣庫商貿有限公司海外ユニクロ店舗等中国上海市--969674722071,716660迅銷(上海)商業有限公司海外ユニクロ店舗等中国上海市--740213547611,563390FRL Korea Co., Ltd.海外ユニクロ店舗等韓国ソウル特別市--3,82310,8535,8343,69824,2101,846FAST RETAILING(SINGAPORE)PTE. LTD.事務所等シンガポール共和国---212-235UNIQLO(THAILAND)COMPANY LIMITED海外ユニクロ店舗等タイ王国バンコク市--2,0522,0181,8761,4977,4451,713PT. FAST RETAILING INDONESIA海外ユニクロ店舗等インドネシア共和国ジャカルタ市--2,4473,1207191,6607,9471,893UNIQLO AUSTRALIA PTY LTD海外ユニクロ店舗等オーストラリアメルボルン市--2,77517,87995,90626,570992Fast Retailing USA, Inc.事務所等米国ニューヨーク州1,2272,33663,087101,56262213,787181,3952,970FAST RETAILINGEUROPE LTD事務所等英国ロンドン市--1671,66991291,97616UNIQLO EUROPELTD海外ユニクロ店舗等英国ロンドン市--39,46459,1841,82020,692121,1615,083UNIQLO VIETNAM CO., LTD.海外ユニクロ店舗等ベトナムホーチミン市--3,8303,6203747428,5681,068UNIQLO INDIA PRIVATE LIMITED海外ユニクロ店舗等インドニューデリー市--1,6958973766023,571671極優(上海)商貿有限公司海外事業店舗等中国上海市--32129241319928FAST RETAILING FRANCE S.A.S.事務所等フランスパリ市--4501,1863781922,208354 (注)1.当社グループ内で転貸している設備に関しては、転貸元に含めて開示しております。2.提出会社の「その他」の主なものは、有明本部(東京都江東区)、六本木本部(東京都港区)及び旧本社(山口県宇部市)、提出会社から株式会社ユニクロ・株式会社ジーユーに転貸している店舗用土地建物(東京都中央区)、物流倉庫(大阪府茨木市)、等であります。3.金額は帳簿価額であります。4.従業員数は就業人員(執行役員、準社員、アルバイト社員を除く。)であります。5.資産については、事業セグメントに配分しておりません。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約10,404字
(1)【コーポレート・ガバナンスの概要】(1) コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方 「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」というコーポレートステートメント(企業理念)を掲げるファーストリテイリングは、世界中のあらゆるお客様から信頼され、生活に必要不可欠なグローバルNo.1ブランドになることをめざし、事業の拡大とサステナビリティの取り組みとを一体で強化しています。これを実現するために、実効性のあるコーポレート・ガバナンス体制の構築に努めています。当社は監査役制度を基礎とし、取締役の過半数を社外取締役とすることにより、取締役会の独立性を高めるとともに、監督機能を強化しています。また、執行役員制度の導入により、経営の意思決定と業務執行の機能の分離を図り、迅速な経営判断・業務執行を行っています。このほか、取締役会の機能を補完するために、人事委員会、サステナビリティ委員会、開示委員会、IT投資委員会、コードオブコンダクト委員会、企業取引倫理委員会、リスクマネジメント委員会、指名報酬アドバイザリー委員会、および人権委員会を設け、それぞれの委員会の目的を果たすべく迅速でオープンな討議・決定を行っています。これらにより、お客様、取引先、株主の皆様をはじめとするすべてのステークホルダーからのご要望に応えていきます。 (2) 会社の機関の内容および内部統制システムの整備の状況① 会社の機関の内容 当社は、取締役会・監査役会・各種委員会を中心としたコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。また、コーポレート・ガバナンス体制の強化の一環として、取締役会および代表取締役から一定の範囲内で業務執行権限を委譲する執行役員制度を採用することにより、経営の意思決定機能と業務執行機能の分離を図り、迅速な経営をめざしています。 取締役会は、社外取締役6名を含む計11名で構成され、代表取締役会長兼社長が議長を務めています。社外取締役は、企業経営などに関する豊富な知識と経験を有しています。取締役会は、取締役会付議・報告事項に関する内規に従い、当社の経営に関する方針、重要な業務執行に関する事項、株主総会の決議により授権された事項のほか、法令および定款に定められた事項を決議し、また報告を受けます。2025年8月期は、年度予算、決算の承認、役員人事の承認、資金計画・資金運用方針の承認、取締役に対する報酬制度などに関する決議のほか、各国子会社の事業やAIの活用などに関する事業上の方針や課題について討議を行いました。 取締役の過半数を社外取締役とすることにより、取締役会の独立性を高めるとともに、監督機能を強化しており、各社外取締役はいずれも取締役会の議論に積極的に加わり、忌憚のない意見を述べています。取締役会は、月1回以上開催しています。2025年8月期は13回開催し、各取締役の出席状況は以下のとおりです。取締役氏名開催回数出席回数柳井  正1313服部 暢達1313新宅 正明1313大野 直竹1313コール キャシー ミツコ1313車戸 城二1313京谷  裕1312岡﨑  健1313柳井 一海1313柳井 康治1313  監査役会は、社外監査役3名を含む計5名で構成され、常勤監査役が議長を務めています。社外監査役は独立性が十分に確保されている上、弁護士、公認会計士や企業経営者として豊富な知識と経験を有しています。社外監査役を含む監査役は、取締役会への出席を通じ、取締役会の意思決定の状況および監督義務の履行状況を監視し検証しているほか、取締役や執行役員その他従業員、子会社の監査役からの定期的な聴収などを通じ、取締役の業務執行について監査しています。監査役会は月1回以上開催し、監査の方針や計画などを定め、また四半期毎の会計監査人からの説明・報告を受けています。 2025年8月期において、当社は監査役会を14回開催しており、個々の監査役の出席状況については次のとおりです。氏名開催回数出席回数田中 智大1414水澤 真澄1414金子 圭子1414樫谷 隆夫1414森  正勝1414新庄 正明44※新庄正明氏は、2024年11月28日開催の2024年8月期定時株主総会をもって退任  各種委員会は、取締役会の機能を補完するために設置しており、社外取締役や社外監査役が委員を務めています。各種委員会の名称、目的、権限、活動内容、活動状況は以下のとおりです。 ・人事委員会 ファーストリテイリンググループの重要な組織変更や人事制度の改定などについて随時討議し、取締役会へ意見・提案を行います。2025年8月期は4回開催しました。 ・サステナビリティ委員会 サステナビリティ方針、環境保全、社会貢献活動、ダイバーシティ(多様性)、コミュニケーションなどについて討議し、 方向性を決定します。委員長はサステナビリティ担当社内取締役が務め、委員として社外の有識者や取締役、監査役、執行役員などが参加します。2025年8月期は4回開催しました。 ・開示委員会 東京証券取引所(東証)への情報開示責任者を委員長とし、事業や財務状況の「適時、公正で公平かつわかりやすい情報開示」による経営の透明性を高めることを目的に、委員会を開催します。東証・香港証券取引所への適時開示事項、および株主・投資家の投資判断に重要な影響を及ぼすと判断された場合の任意開示事項の決定も行います。2025年8月期は12回開催しました。 ・IT投資委員会 情報システムの業務改革を推進するために、最適なIT 投資について審議、アドバイスを行います。具体的には、個別案件の投資効果、外部専門機関によるIT投資予算の妥当性などを検証します。委員長は代表取締役が務め、委員およびオブザーバーとして社外の有識者や社外取締役、監査役、執行役員などが参加します。2025年8月期は7回開催しました。 ・コードオブコンダクト委員会 ファーストリテイリンググループ コードオブコンダクト(FRコードオブコンダクト)の違反事例について解決策を検討し、改善を図ります。また、役員・従業員へのFRコードオブコンダクトの啓発活動についての助言、および社内通報システム(ホットライン)の運用アドバイスを行います。委員長は法務部門の責任者が務め、委員には弁護士資格を有する社外監査役などが参加します。2025年8月期は13回開催しました。 ・企業取引倫理委員会 優越的な地位を利用して取引先企業(生産工場、納入業者など)に不当な圧力をかけるといった行為を、未然に防止することを目的としています。外部の専門機関による実態調査や取引先へのアンケート結果などに基づき、担当部署への助言、勧告を行います。委員長はサステナビリティ部門の責任者が務め、委員として監査役(社外監査役を含みます)、執行役員などが参加します。2025年8月期は10回開催しました。 ・リスクマネジメント委員会 事業活動に潜むリスクを定期的に洗い出し、重要リスクの特定とその管理体制の強化をはかるため、事業への影響度・頻度などを分析・評価し、リスクの高いものから対応策が議論され、発生前の牽制、発生時の迅速な対処を行うことをめざしています。委員長はグループCFOが務め、委員として社外取締役、執行役員などが参加します。2025年8月期は4回開催しました。 ・指名報酬アドバイザリー委員会 任意の機関として、取締役および監査役候補の要件・指名方針、取締役の報酬の決定方針、最高経営責任者(CEO)の要件、サクセッションプランなど、ファーストリテイリングのガバナンスに関する重要事項を討議し、取締役会に助言します。委員長は、取締役会で選任された社外取締役が務め、全ての独立社外取締役および一部の独立社外監査役が委員として参加します。なお、ファーストリテイリングの企業理念、精神は成長の源泉であり、これを受け継ぐことが重要と考え、代表取締役も委員として参加しています。2025年8月期は3回開催し、取締役・監査役候補の指名方針や選任議案、また社内取締役に対する報酬制度について討議および決議しました。なお、いずれの委員会においても委員の全員が出席しています。 ・人権委員会 社外有識者を委員長として、人権デューディリジェンスの実行についての審議やアドバイスを行います。2018年に策定されたファーストリテイリンググループの人権方針に基づく人権尊重の責任が果たされ、業務が適正に行われるように、業務執行部門への助言や教育啓発活動を行っています。また、勧告および監督の責任も担い、人権侵害が起こった場合には調査し、救済措置を取ります。2025年8月期は7回開催しました。  当社のコーポレート・ガバナンス体制の模式図、および各委員会の構成は次のとおりです。  当社の取締役会、監査役会および各種委員会の構成員および委員長等は、次のとおりです。役位氏名取締役会監査役会人事委員会サステナビリティ委員会開示委員会IT投資委員会コードオブコンダクト委員会企業取引倫理委員会リスクマネジメント委員会指名報酬アドバイザリー委員会人権委員会社内取締役柳井 正議長 委員長○○委員長 〇 岡﨑 健○ △○委員長○ 委員長 ○柳井 一海○ ○ 柳井 康治○ 委員長 塚越 大介○ △ ○社外取締役新宅 正明○ 〇 △ 委員長 大野 直竹〇 〇 コール キャシー ミツコ〇 〇 〇〇車戸 城二○ ○ 京谷 裕〇 〇 〇 國部 毅〇 〇 社内監査役田中 智大△○ 〇△△ 〇△ 水澤 真澄△○〇〇△ ○ △ ○社外監査役金子 圭子△○○ ○ ○樫谷 隆夫△○ ○ ○ 森 正勝△○ △○ 上席執行役員等John C Jay △○ 小山 紀明△ ○○ ○ ○ ○中嶋 修一 ○ ○○ 若林 隆広 〇○ 木下 孝浩 〇 執行役員浅田 英嗣 ○ 阿麗莎 〇新田 幸弘 〇 ○委員長○ ○大谷 晋平 ○ Serena Peck 〇丹原 崇宏 ○ 田中 大 ○ 〇 寺師 靖之 ○ 王 嘯洲 ○ 指吸 雅弘 △ 〇清 智彦 ○ 日下 正信 ○ 柚木 治 ○ 子会社監査役浦 利治 ○ 磯崎 美幸 ○ 社内委員法務部門長 ○ 委員長○○ ○広報部門長 ○ 生産部門長(ジーユー) △ 社長室部長 〇 IR部長 〇 法務リーダー △ 社外有識者白土 謙二 △ 村山 徹 △ 富田 善範 委員長(注)1.○:構成員  △:構成員以外の出席者(オブザーバーを含む)2.2025年11月28日現在 ② 責任限定契約の内容の概要 当社と非業務執行取締役、社外監査役および会計監査人は、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しています。当該契約に基づく損害賠償責任の限度額は、全非業務執行取締役および全社外監査役に対しては、500万円または法令で規定する額のいずれか高い額としています。有限責任監査法人トーマツに対しては、会計監査人としての在職中に報酬その他の職務執行の対価として受け、または受けるべき財産上の利益の額の事業年度ごとの合計額のうち最も高い額に二を乗じて得た額としています。 ③ 役員等賠償責任保険契約の内容の概要当社は、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結し、被保険者がその地位に基づき行った行為に起因し損害賠償請求がなされたことにより被る損害を当該保険契約により填補することとしており、1年毎に契約更新しています。ただし、被保険者が違法に利益もしくは便宜を得たこと、犯罪行為、不正行為、詐欺行為等に起因して生じた損害は填補されないなど、一定の免責事由があります。当該保険契約の被保険者は、当社および当社の子会社の取締役、監査役および執行役員等の主要な業務執行者であり、被保険者は保険料を負担していません。当該保険契約は、次回更新時においても同内容での更新を予定しています。 ④ 内部統制システムの整備の状況 当社は、当社およびその子会社からなるファーストリテイリンググループ(以下「FRグループ」といいます。)全体として、適法、適正かつ効率的な事業活動を行うために、事業活動の基本方針を定めた「経営理念」、および「FAST RETAILING WAY」(以下「FR WAY」といいます。)、ならびに企業倫理・コンプライアンスの基本姿勢を定めた「ファーストリテイリンググループ コードオブコンダクト」(以下「FRコードオブコンダクト」といいます。)の徹底をはかるとともに、内部統制システムを構築します。 A.FRグループの取締役の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制(1)当社およびその子会社からなるファーストリテイリンググループ(以下「FRグループ」といいます。)各社の取締役および執行役員(以下総称して「取締役等」といいます。)は、自ら「経営理念」、「FAST RETAILING WAY」(以下「FR WAY」といいます。)、「ファーストリテイリンググループ コードオブコンダクト」(以下「FRコードオブコンダクト」といいます。)、およびその他の会社内部規程を遵守し、FRグループにおける企業倫理・コンプライアンスの徹底を率先して実行します。また、社会の変化、事業活動の変化およびFRコードオブコンダクトの運用状況に応じて、各規程の見直しと改定を定期的に行い、その実効性を確保します。(2)当社は、法務部門担当執行役員または法務部長をコンプライアンス責任者として任命し、FRグループの横断的なコンプライアンス体制の整備および問題点の解決に努めます。(3)当社は、社外取締役を複数名選任し、取締役会における決議の公平性および透明性を図ります。当社およびFRグループ各社の監査役は、自己が監査役に就任している会社の取締役会に出席し、取締役等に対して適宜意見を述べることができます。また、当社およびFRグループ各社の取締役等は、必要に応じ外部の弁護士、公認会計士などの専門家を起用し、法令違反行為を未然に防止し、かつそのために必要な措置を実施します。当社およびFRグループ各社の取締役等が他の取締役等の法令違反行為を発見した場合は、直ちに監査役、代表取締役、およびコンプライアンス責任者に報告します。B.FRグループの従業員の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制(1)当社およびFRグループ各社の取締役等は、当社およびFRグループ各社の従業員が、経営理念、FR WAY 、FRコードオブコンダクト、およびその他の会社内部規程を遵守するよう体制を構築し、コンプライアンスに関する教育、啓発を当社およびFRグループ各社の従業員に行い、これを遵守させます。 (2)当社は、FRグループの内部統制システムの監査を行う監査部門と、FRグループのコンプライアンスの統括部署として法務部門を設置します。(3)当社およびFRグループ各社の取締役等は、当社における法令違反その他コンプライアンスに関する事実を発見した場合には直ちに他の取締役等に報告し、重大な法令違反については直ちに監査役、代表取締役、およびコンプライアンス責任者に報告します。(4)当社は、法令違反その他のコンプライアンスに関する事実についての社内報告体制として、当社およびFRグループ各社の取締役等および従業員が利用可能な社内通報システム(以下「ホットライン」といいます。)を整備・運用します。(5)弁護士等の社外専門家を含むメンバーにより構成されるコードオブコンダクト委員会は、コンプライアンス遵守体制とホットラインの運用について定期的に見直し、改善を行います。当社およびFRグループ各社の取締役等は、ホットラインの運用について問題があると認めるときは、コードオブコンダクト委員会に意見を述べ、改善を求めることができます。C.FRグループの取締役の職務の執行に係る情報の保存および管理に関する体制 当社およびFRグループ各社の取締役等の職務執行に係る以下の文書については、法令・定款のほか、取締役会規程、文書管理規程および機密情報取扱ガイドラインに基づき、その意思決定プロセスおよび業務執行プロセスを証跡として残し、その保存媒体に応じて適切かつ確実に検索性の高い状態で保存・管理し、法令上要求される保管期間内は閲覧可能とします。   ①株主総会議事録と関連資料   ②取締役会議事録と関連資料   ③取締役等が主催する重要な会議の議事録と関連資料   ④その他重要な従業員が主催する重要な会議の議事録と関連資料D.FRグループの損失の危険の管理に関する規程その他の体制(1)当社は、FRグループ各社に対して直接または間接に経済的損失をもたらす可能性、事業の継続を中断もしくは停止させる可能性、または当社およびFRグループ各社の信用を毀損し、ブランドイメージを失墜させる可能性のあるリスクを定期的に分析し、その管理体制を整えます。(2)不測の事態が発生した場合には、代表取締役または代表取締役が指名する取締役等を本部長とする対策本部を設置し、必要に応じて、弁護士、公認会計士等を含む外部アドバイザリーチームを組織し迅速な対応を行い、損害の拡大を防止し、これを最小限に止めます。E.FRグループの取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制(1)当社およびFRグループ各社の取締役等の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制の基礎として、当社において、複数名の社外取締役が在籍する取締役会を月1回定時に開催するほか、必要に応じて臨時に開催します。また、FRグループ各社(取締役会の存在会社に限ります。)においても、取締役会を法律に従って適切に開催します。(2)当社およびFRグループ各社は、各社の経営方針および経営戦略に関わる重要事項について、事前に当社代表取締役を議長とする経営会議(月曜会議)において議論を行い、その審議を経て執行決定を行います。(3)当社取締役会の決定に基づく業務執行については、当社取締役会決議により定められた各執行役員の職務分掌に従い、効率的かつ適正に行います。F.FRグループの財務報告の信頼性を確保するための体制 当社は、当社およびFRグループ各社の財務報告について信頼性および資産の取得・保管・処分の適正さを確保するためのシステムおよび継続的にモニタリングする体制を整備します。また、開示委員会を設置し、当社およびFRグループ各社が適時適正な情報開示を行う体制を整備します。G.当社およびFRグループ各社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制(1)当社およびFRグループ各社における業務の適正を確保するため、経営理念、FR WAY、およびFRコードオブコンダクトをFRグループ各社に適用する行動指針として位置づけ、これを基礎として、FRグループ各社で諸規程を定めます。 経営管理については、FRグループ各社の経営の自主性・自律性を尊重しつつ、関係会社管理規程を定め、重要案件の当社による決裁および当社への報告制度による関係会社経営の管理を行い、必要に応じてモニタリングを行います。 FRグループ各社の取締役等は、法令違反その他コンプライアンスに関する重要な事項を発見した場合、監査役、代表取締役、およびコンプライアンス責任者に報告します。(2)FRグループ各社の取締役等は、経営管理、経営指導内容が法令に違反し、または各国の企業倫理上問題があるなど、コンプライアンス上の問題がある場合、監査部門または法務部門に報告します。報告を受けた監査部門または法務部門は監査役、代表取締役、およびコンプライアンス責任者に、改善を求めることができます。 H.監査役の職務を補助すべき従業員に関する体制ならびに当該従業員の取締役からの独立性および監査役の当該従業員に対する指示の実効性の確保に関する事項(1)当社は、監査役会が求めた場合、監査役の職務を補助すべき従業員に関する規程を定め、監査役の職務を補助すべき者として、当社の従業員または弁護士、公認会計士など監査役補助者として相応しい者を任命します。監査役補助者の評価は監査役が行い、監査役補助者の任命、解任、人事異動、賃金等の改定については監査役会の同意を得た上で取締役会が決定し、取締役等からの独立性を確保します。(2)監査役補助者は当社業務の執行にかかわる役職を兼務しないこととし、監査役の指揮命令下で業務を遂行します。I.当社およびその子会社の取締役および従業員が監査役に報告をするための体制その他の監査役への報告に関する体制(1)当社およびFRグループ各社の取締役等および従業員は、当社の業務または業績に影響を与える重要な事項について当社監査役に都度報告します。前記に関わらず、当社監査役はいつでも必要に応じて、当社およびFRグループ各社の取締役等および従業員ならびにFRグループ各社の監査役に対して報告を求めることができます。(2)当社およびFRグループ各社は、経営理念、FR WAY、およびFRコードオブコンダクトの適切な運用を維持し、法令違反その他のコンプライアンス上の問題について監査役への適切な報告体制を確保します。監査役は、監査役に対する当社およびFRグループ各社の取締役等または従業員の報告体制について問題があると認めた場合、取締役等および取締役会に意見を述べ、改善を求めることができます。(3)当社は、当社およびFRグループ各社の取締役等および従業員に対し、監査役へ報告を行った者を当該報告を理由として不利に取扱うことを禁止することを周知徹底し、当該報告者および当該報告内容について厳重な情報管理体制を整備します。(4)監査役は、会計監査人、監査部門およびFRグループ各社の監査役等と、情報・意見交換等を行うための会合を随時開催し、緊密な連携を図ります。J.監査役の職務の執行について生ずる費用の前払いまたは償還の手続その他の当該職務の執行について生ずる費用または債務の処理に係る方針に関する事項 当社は、監査役からその職務の執行に要する費用の前払い等の請求を受けた場合、当該請求に係る費用または債務が監査役の職務の執行に必要でないことを証明した場合を除き、速やかに当該費用または債務を処理します。K.その他監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制(1)監査役は取締役会、経営会議その他の重要な会議に出席し、重要事項の審議ないし報告状況を直接認識し、必要に応じて意見を述べることができる体制とします。(2)代表取締役は監査役と定期的に協議し、会社が対処すべき課題、監査役監査の環境整備状況、監査上の重要課題等について意見交換を行います。L.反社会的勢力排除に向けた体制整備 当社は、FRコードオブコンダクトにおいて以下の内容を定め、役員および従業員に徹底することにより反社会的勢力との関係断絶を実行します。(1)反社会的勢力には毅然として対応し、一切関係を持ってはならず、また反社会的勢力から不当な要求を受けた場合、金銭を渡すことで解決を図ってはならないものとします。(2)会社または自らの利益のために、反社会的勢力を利用してはならないものとします。 (3) その他企業統治に関する事項① 取締役の定数 当社の取締役は3名以上15名以内とする旨定款に定めています。 ② 取締役の選任の決議要件 当社は、取締役の選任決議について、累積投票によらない旨および議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨定款に定めています。 ③ 剰余金の配当等の決定機関 当社は、剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項について、法令に別段の定めがある場合を除き、株主総会の決議によらず取締役会の決議により定める旨定款に定めています。これは、剰余金の配当等を取締役会の権限とすることにより、株主への機動的な利益還元を行うことを目的とするものです。 ④ 中間配当 当社は、株主への機動的な利益還元を可能にするため、会社法第454条第5項の規定により、取締役会の決議によって毎年2月末日を基準日として、中間配当を行うことができる旨定款に定めています。⑤ 取締役および監査役の責任免除 当社は、会社法第426条第1項の規定により、取締役会の決議をもって同法第423条第1項の行為に関する取締役(取締役であった者を含みます。)および監査役(監査役であった者を含みます。)の責任を法令の限度において免除することができる旨定款に定めています。これは、取締役および監査役が職務を遂行するにあたり、その能力を十分に発揮して、期待される役割を果たしうる環境を整備することを目的とするものです。 ⑥ 株主総会の特別決議要件 当社は、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨定款に定めています。これは、株主総会における特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営を行うことを目的とするものです。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約4,771字
②戦略当社は、「グローバルワン 全員経営」の方針の下、全ての従業員に対し、性別、国籍、宗教、人種、年齢、所属、在籍期間などの属性に関わらず成長機会を与え、多様な人材が主役となって能力を発揮する環境をつくることで、企業理念である「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」を実現し、広く社会に貢献していきます。 Ⅰ人材確保・育成の重点領域当社の成長の原動力は、世界中で活躍する従業員です。「真・善・美」や「お客様志向」という共通の価値観に基づき、高い基準や理想をもって自ら考え、実行できる人材が、挑戦、実行、達成を続けることで、世界中のお客様に最も愛されるNo.1ブランドになるという目標の達成を実現できると考えています。そのために、特に以下の3分野での人材獲得と育成を重点領域とし、取り組みを強化します。<お客様の真のニーズに応える店舗販売員> 地域の実情やお客様の真のニーズに合わせ、本当に心地よいサービスを提供するため、自ら考え、行動する店舗販売員<グローバル経営人材> 国・地域、事業領域を超え、グローバルでリーダーシップを発揮することで、具体的な成果を上げ、社会に貢献する、店長をはじめとするグローバル経営人材 <世界水準の高度専門人材> デジタル、IT、クリエイティブ、グローバルサプライチェーンマネジメントなど、世界水準の専門性をもち合わせると同時に、既存の概念にとらわれず、未来を創るための新しい機能・仕組みを世界水準で構築できる人材 Ⅱ人材確保の取り組み<ダイバーシティの推進>・あらゆる人の生活に寄り添うLifeWearを作り続けるために、豊かな個性と才能が融合された多様性あふれる組織の構築を推進します。グループの経営幹部となれる女性や外国人を積極的に採用し、国籍や経験に関わらず挑戦心や新しい発想をもつ人材を経営層や要職に抜擢し、適正な評価と必要な支援を行うことで、成長を積極的にサポートします。・多様な人材が安心して働くためにさまざまな施策を推進しています。■女性活躍推進の取り組みとして、女性人材開発会議、女性役員・役職者とのキャリアセッションを定期的に実施■全ての従業員が、ライフステージに合わせた働き方を選択しキャリア形成が図れるように、ベビーシッター補助制度や託児支援制度などの人事制度、施策を実施■従業員が介護に直面した場合でもキャリアを継続できるよう、介護両立支援プロジェクトを立ち上げ、介護に関する情報提供、管理職向け教育、職場環境の整備、個別相談窓口の設置などの支援体制を強化■東京本部に所属する外国籍社員のキャリア構築を支援するために、メンター制度や、執行役員と少人数で対話する場としてのラウンドテーブルディスカッションを実施■性的指向や性自認における多様性を尊重するために、2019年にパートナーシップ登録制度を導入し、さらにLGBTQ+ネットワーク組織「Symphony」の結成や、理解促進のために社内誌を発行・障がいを持つ方を積極的に採用し、他の従業員と共に働くことを通じて、障がいの有無に関わらず全員が成長してお客様サービスを向上させられるよう取り組んでいます。■2001年から国内のユニクロ店舗で「1店舗1名以上の障がい者を雇用」するという目標を掲げ、積極的に雇用を推進■障がいを持つ従業員が、障がい特性、適性、経験に応じ多様な業務にチャレンジできるよう職域を拡大するための支援を実施■障がい者雇用の意義や必要な配慮についての研修の実施■2025年の国内ファーストリテイリンググループの障がい者雇用率は4.77%(日本法定比率は2.5%)。雇用している障がい者数は約1,200名(2025年6月)。同様の取組みを各国にも展開し、現在は東南アジアや欧州など、グローバルに雇用が広がり、グループ全体で約1,700名(日本国内の障がい者数を含む。2024年12月)の障がいのあるスタッフが勤務 <新卒採用の高度化・多様化>・ブランド別・営業部門別の採用体制から、グループ一括採用に変更することで、当社が求める水準の人材を、ブランドを超えて確保します。また、デジタル、IT、クリエイティブ、グローバルサプライチェーンマネジメントなどの高度専門人材も、新卒から採用し、国を超えて育成していきます。・グローバルで、店舗で活躍する意欲のある優秀な人材の採用を促進します。世界中の大学と連携し、各国で、また各国から日本へ招聘して実施されるグローバルインターンシップやワークショップなどを実施することで、当社のビジネスモデルや商売の本質への理解と共感を深めます。こうした施策を通して現場で活躍できる優秀な人材を発掘し、充実した初期導入教育を経て、経営幹部候補として育成していきます。 <高度専門人材の中途採用の強化> 世界水準の高度専門人材の採用を強化します。デジタル、IT、クリエイティブ、グローバルサプライチェーンマネジメントなど、新しい機能を構築し、事業拡大をリードする経営幹部人材を全世界から獲得します。 <優秀な店舗販売員の確保> お客様とつながり、お客様の声を商品化し、最適な形でお届けすることをめざす「情報製造小売業」を現場で体現できる優秀な販売員の確保に取り組みます。報酬水準を引き上げ、優秀で意欲ある人材を惹きつけると同時に、実力、成長に応じた多様なキャリアパスを準備することで、優秀人材の定着を図ります。 <グローバルで十分な競争力を有する報酬> グローバル各国の人材市場と報酬水準を常時モニタリングし、小売業を超えた全産業において十分な競争優位性のある報酬体系を維持すべく見直しております。これにより、上述の優秀な店舗販売員、グローバル経営人材、及び世界水準の高度専門人材の採用とリテンションに資すると共に、かかる一連の取り組みを通じて、人材の少数精鋭化を目指してまいります。Ⅲ人材育成と公正な評価の取り組み<グローバルで成長機会を提供し、人材配置の最適化と、組織の多様性を推進>・グローバル規模の経営幹部の発掘・育成次の10年を担う経営者候補人材がグローバルで多数存在します。こちらの経営者候補人材については、トップマネジメントを筆頭に執行役員が直接教育する他、次項のグローバルジョブローテーションや抜擢と合わせ、その才能を引き出し、最短で経営者に育て上げる取り組みを行っております。・グローバルジョブローテーショングローバルに経営幹部人材の配置を最適化することで、各国経営体制の強化を図っています。さらに、各国の優秀人材に対し、所属事業、所属国を超えたグローバルでの成長機会を戦略的に与え、成果を出した人は、各国の経営幹部へと抜擢します。・グローバル社内公募これまで各国で運営していた公募制度を、グループ・グローバルに拡大します。グループ・グローバルで必要なポジションを明示し、ブランドや所属国、所属部署を超えたポジションに、応募できるグローバル公募制度を設置することで、グローバルを舞台に自らキャリアを切り拓く機会を拡充しています。・日本への育成派遣の拡充世界各地の店舗で活躍する意欲ある海外の優秀な人材は、入社後に日本への育成派遣を行い、日本の店長や販売員が実現するお客様満足の基準、その背景にあるファーストリテイリングの理念や日本の文化を肌で感じることで、当社のグローバル経営人材候補として育成します。 <ダイナミックで公正な人事評価と抜擢> 当社では、職種階層別に求められる能力や要件を定義したグレード制度を採用し、その人の属性によらない、個人の能力に基づく評価・登用を半年ごとに実施しています。従業員の成長に応じて、グレードの飛び級を含めた大胆な抜擢を行うことで、成長を後押しします。また、評価の公正性、透明性を確保するために、直属の上司の評価だけでなく、部門単位で人事の担当者も含めた、評価会議と、一定のグレード以上の従業員については、グループ全執行役員で構成するグローバル評価会議で審査を行います。 <販売員の育成と、多様なキャリアパスの整備> 販売員は、公正な評価の下、能力に応じた昇進昇給制度やキャリアパスを設けています。また、販売員として成長していくために「ファーストリテイリングの理念・価値観教育」、「既存の商品知識を超えお客様のニーズに寄り添った商品提案力を培うための教育」など、必要な教育を適時適切に提供することで、長期で働き、成長できる環境を整備しています。さらに、意欲と能力があれば、販売員から店長、さらには経営人材へとキャリアを進めることができる多様なキャリアパスは、当社の創業以来の強みとして、さらに充実させていく方針です。 Ⅳ社内環境整備<FR Management & Innovation Center> 当社の社内人材育成機関(FR Management & Innovation Center)では、多様な人材が、ファーストリテイリングの経営理念や商売の原理・原則を理解し、それに基づいて、日々の商売のなかで能力を発揮できるような組織づくりを推進しています。具体的には、代表取締役会長兼社長である柳井正が著した「経営者になるためのノート」、「FRの精神と実行」、「FRは何を変えたのか」を使用した教育研修の実施や、柳井を含む各国のCEOなど、執行役員とのダイレクトセッションの機会、各種教育研修プログラムを展開しています。このほか、経営理念や経営者の考え方、商品情報、模範となる実践事例を、ショート動画として集約し、グローバル全社員が日常業務で活用できる全社教育プラットフォームの拡大も進めています。さらに、年2回、グローバルの全店長や本部社員および優秀な店舗販売員を集めた「FRコンベンション」を開催し、全社戦略や重要な経営メッセージの浸透を図っています。 <グローバルヘッドクオーター機能の世界拡大> グローバルヘッドクオーター機能を日本のほか、米国や欧州にも拡大し、多様な人材が、最適な場所で、当社の基幹機能と世界でつながって仕事を進める体制を構築します。 <従業員エンゲージメント調査の実施> 従業員一人ひとりが意欲的に業務に取り組み、スピード感をもって成長する環境づくりを推進するために、グローバルの従業員を対象としたエンゲージメントサーベイを毎年実施しています。調査結果は、事業別、部署別に分析し、課題を特定することで、改善策のKPIを設定し、環境改善に向けた取り組みを推進しています。また、その進捗と効果の測定を行い、改善につなげています。 <従業員一人ひとりが健康で安全に活躍できる職場環境づくり>・ファーストリテイリンググループ 安全衛生宣言 世界一「安全で健康に働ける会社」になることをめざし、安全衛生の基本方針および行動指針8カ条を定めています(ファーストリテイリンググループ 安全衛生宣言)・労働安全衛生管理体制「ファーストリテイリング ウェルネスセンター」を設置し、産業医や、保健師、産業カウンセラー、関連部門とともに、さまざまな安全衛生施策、メンタルヘルスケア、その他の従業員支援を推進しています。当該機能のグローバルへの拡大を図ると同時に、事業の経営とは切り離して、管理、運営することで、適切な運営と統制を図っています。・労働時間削減 労働時間や休憩時間、休暇に関する国際基準と現地法令を遵守し、残業を前提としない働き方を推進しています。各部門の管理職者が従業員の労働時間を毎月管理するほか、各国、各事業の人事部門による部署横断的な労働時間の管理・監督を強化することで、長時間労働の撲滅を図っています。
事業の内容 FY2025 / 約1,187字
3【事業の内容】 当社グループは、株式会社ファーストリテイリング(当社)、連結子会社68社及び持分法適用会社4社により構成されております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 なお、報告セグメントの区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」に掲げるセグメントの区分と同一であります。区分会社名報告セグメント持株会社 ㈱ファーストリテイリング(当社) その他連結子会社 ㈱ユニクロ 国内ユニクロ事業 迅銷(中国)商貿有限公司 海外ユニクロ事業 優衣庫商貿有限公司 海外ユニクロ事業 迅銷(上海)商業有限公司 海外ユニクロ事業 FRL Korea Co., Ltd. 海外ユニクロ事業 FAST RETAILING (SINGAPORE) PTE. LTD. その他 UNIQLO (THAILAND) COMPANY LIMITED 海外ユニクロ事業 PT. FAST RETAILING INDONESIA 海外ユニクロ事業 UNIQLO AUSTRALIA PTY LTD 海外ユニクロ事業 Fast Retailing USA, Inc. その他 Fast Retailing USA Technologies LLC その他 FAST RETAILING EUROPE LTD その他 UNIQLO EUROPE LTD 海外ユニクロ事業 UNIQLO VIETNAM Co., Ltd. 海外ユニクロ事業 UNIQLO INDIA PRIVATE LIMITED 海外ユニクロ事業 ㈱ジーユー ジーユー事業 極優(上海)商貿有限公司 ジーユー事業 FAST RETAILING FRANCE S.A.S.グローバルブランド事業 Theory LLC グローバルブランド事業 ㈱プラステ グローバルブランド事業 他連結子会社48社 海外ユニクロ事業/ジーユー事業/グローバルブランド事業/その他持分法適用関連会社 持分法適用関連会社4社その他(注) 1 ユニクロ事業とは、「ユニクロ」ブランドの国内・海外におけるカジュアル衣料品販売事業であります。2 ジーユー事業とは、「ジーユー」ブランドの国内・海外におけるカジュアル衣料品販売事業であります。3 グローバルブランド事業とは、衣料品の国内・海外における企画、販売及び製造事業等であります。4 「その他」の区分に含まれる事業は、不動産賃貸業等であります。5 当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微判断については連結ベースの数値に基づいて判断することになります。  事業の系統図は次のとおりです。(事業の系統図)
事業等のリスク FY2025 / 約6,392字
3【事業等のリスク】(1) 方針 当社は、大規模災害や顧客情報漏えいなど予期せぬリスクを想定したうえで、顕在的・潜在的なリスクを予防し、適切に管理することが、持続的な事業の成長には不可欠だと考えており、事業活動に潜むリスクを定期的に洗い出し、重要リスクの特定とその管理体制の強化を常に行っています。 取締役会直下の組織として、リスクマネジメント委員会を設置しています。グループCFOを委員長とするリスクマネジメント委員会は、全社のリスクを一元管理する組織です。リスクマネジメント委員会では、リスク事象の事業への影響度・頻度などを分析・評価し、リスクの高いものから、対応策が議論され、発生前のけん制を行うことをめざしています。また、取締役会への重要リスクの報告、およびリスクの対策に関する各部門への具体的な支援を行っています。 (2) 個別のリスク 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況などに関する事項のうち、当社グループの経営成績や財務状況などに特に影響度の大きいリスクとして認識している主なものとして、以下のものが挙げられます。文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものです。また、以下は、全てのリスクを網羅するものではなく、本書提出日現在において予見できないまたは重要と認識していないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。なお、リスクとその影響欄にて「顕在化している」旨の記載のない項目については、リスクの顕在化には至っておらず、顕在化する時期・可能性ともに未確実です。 リスク項目リスクとその影響主な取組み経営人材に関わるリスク代表取締役会長兼社長柳井正をはじめとする当社グループ企業経営陣が業務執行できなくなった場合、また、そのような重要な役割を担い得る人材を確保できなかった場合、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。・当社グループの各事業では、意思決定および業務執行が特定の経営人材に依存することのないよう、チームによる経営執行体制を構築しております。・各事業における経営者自らが後継となる経営人材の育成を行っております。・グローバルに活躍できる経営人材を常時積極的に採用するほか、専門の教育機関を設け、採用した人材を経営者に教育・育成していくための体制を整えています。 リスク項目リスクとその影響主な取組みカントリーリスク、国際情勢に関わるリスク商品生産国・地域または事業展開国・地域における、政治・経済情勢の変動、テロ・紛争等による治安状態の悪化や社会的混乱、法制度・租税制度の変更、地震や風水害等の大規模な自然災害や世界的規模の感染症の発生等により、当社グループの商品の生産、供給および販売体制および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。・当社グループでは、生産拠点を複数の国・地域に分散するほか、主な生産拠点には生産管理事務所を置き、現地情勢の適時の把握、迅速な対応ができる体制を整えるなど、国際情勢の変化に機動的に対応できるサプライチェーンの確立を進めています。・当社グループ各社の拠点に、経理や税務・法務・広報などの専門家を置き、リスク発生時に迅速かつ適切な対応およびコミュニケーションができる体制を整えています。・特定の国・地域における国家間対立・民族的感情悪化に関しては、グローバル企業として、事業を展開する各国・地域における社会的課題を解決するための貢献を行い、各国・各地域コミュニティとの永続的な共存・共栄をめざしています。環境に関わるリスク・温室効果ガス排出量の削減や再生可能エネルギーへの転換などの気候変動への対応、生物多様性への対応、水資源の管理、化学物質の管理、廃棄物排出量の削減、循環型ビジネスモデルへの移行などが遅れた場合や適切に行われなかった場合は、当社グループブランドに対する社会的信用の低下を招く可能性があります。・気候変動に伴う異常気象の増加により、商品供給体制をはじめ事業全体に悪影響を及ぼす可能性があります。 ・当社グループの「環境方針」のもと、「気候変動への対応」「エネルギー効率の向上」「生物多様性への対応」「水資源の管理」「化学物質管理」「廃棄物管理と資源効率の向上」の6つの重点領域において、実効性が高い具体的な取り組みを継続的に実行しています。・気候変動への影響を削減するため、商品の生産から廃棄までを含む、事業活動全般における温室効果ガス排出量の把握と削減に取り組んでいます。また、気候変動に伴う異常気象についても、原材料・生産工場の調達分散化、BCP観点での立地選定などによりリスク低減を図っています。具体的な取り組みは2(サステナビリティに関する考え方及び取組)(2)気候変動(TCFD提言への取り組み) ②戦略をご参照ください。・バリューチェーン全体において生物多様性への影響を回避・軽減させるとともに、生物多様性の保全・再生に取り組むため、「生物多様性保全方針」に基づき取り組みを強化しています。情報セキュリティリスク・顧客情報(個人情報を含みます)や営業秘密などの機密情報が流出・消失した場合、当該情報の回収や、損害賠償の支払などの対処を要し、業績への悪影響および顧客の信用低下を招く可能性があります。・欧州の個人情報保護規則であるGDPRなど、国・地域間の個人情報の移転を制限する法的規制に違反したと当該行政から判断された場合、多額の課徴金による業績への悪影響や顧客の信用低下を招く可能性があります。・当社グループのシステムや取引先のシステム等がランサムウェアなどによる被害を受けた場合、一部システムの機能停止に伴う業務継続が困難となる可能性があります。このリスクが顕在化した場合には、当社の商品供給体制、販売体制および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。・機密情報、個人情報の管理を徹底するために、グループ全体を統括するCSO(Chief Security Officer)指揮のもと、情報セキュリティ室を設置し、事業を展開する各国・各地域のIT部門及び法務部門と連携しています。・当社に対する外部からの攻撃、内部不正や事故などあらゆる事態を想定し、当社業務システム及び機密情報ならびに個人情報の適切な管理体制の構築・強化を行うために、各事業部門における規程類の整備・更新、情報管理態勢の整備、インフラ整備、業務プロセス評価、委託先評価、インシデント管理、当社業務システムに対する定期的なセキュリティ強化、フィッシング訓練をはじめとする定期的な教育啓発活動等を行っています。大規模災害リスク当社グループの販売する商品の生産工場、販売店舗および本社機能を有する本部オフィスの存在する各地域において、地震、台風、火山の噴火、火災、風水害、爆発、建物倒壊等の大規模災害が発生した場合、供給および販売体制ならびに経営管理体制に悪影響を及ぼす可能性があります。リスクマネジメント委員会を中心として、大規模地震、その他の大規模災害発生または発生の恐れがある場合の緊急対策本部による有事指揮体制の準備、顧客や従業員・関係者の安全確保、経営資源の被害軽減、二次災害防止、業務早期復旧のためのシステムインフラ並びに、復旧拠点の分散配置の整備、危機管理マニュアル等の整備、当該マニュアル等の世界展開を進めるための体制の整備に努めています。資源管理・原材料調達に関わるリスク災害・気候変動その他の理由により、当社グループ各事業で販売する商品に使用する原材料(綿花やカシミヤ、ダウンなど)の十分な調達が困難になり、また価格が高騰する可能性があります。これらのリスクが顕在化した場合には、当社グループの商品供給体制および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。原材料調達先の地域分散および地域ごとに優良な生産者を特定した取引を進めることで、特定の調達先に依存することなくかつ適正な価格により調達する仕組みを整えているほか、代替素材の開発を進めています。 リスク項目リスクとその影響主な取組み人権に関わるリスク・当社グループ及びサプライチェーンにおいて、労働環境・安全衛生の悪化や人権侵害行為、特に、強制労働や児童労働、ハラスメント、差別的行為など、関係者の人権を著しく傷つける行為などが発生した場合には、当社グループに対する顧客および取引先の信用低下を招き、当社の商品供給や販売体制に悪影響を及ぼす可能性があります。・欧米をはじめとする各国・地域において、サプライチェーンの人権保護などを目的とする規制強化または法制化への対応により、当社グループの商品の生産・輸送・販売体制に影響を及ぼす可能性があります。・当社グループ、取引先を問わず、当社グループ事業の影響を受けるすべての人の基本的人権を尊重し、心身の健康や安心・安全を確保することが最も重要な責務との考えのもと、FRグループ人権方針を定めています。・助言・監督機能として人権委員会を設置し、人権デューデリジェンスの実施、人権研修、通報窓口の運用などを通して人権侵害行為の発生を防ぎます。・サプライチェーンについては、サステナビリティ部を中心として、取引先工場の労働環境のモニタリング実施や、取引先工場の従業員向けホットラインの運用などを通して、適切な労働環境の維持と改善に努めています。原材料についても、国際基準に則って、生産工程で人権や労働環境が適正に守られていることが確認された原材料の調達を進めています。・国・地域を問わず、原材料調達レベルまでトレーサビリティを確立し、サプライチェーン全体で人権や労働環境の問題がないことを自社で確認する体制の構築を進めています。合わせて、第三者認証も活用し、人権や労働環境が適正に守られていることを客観的に検証していきます。・人権侵害に関する事象が発生した場合は、必要に応じて人権委員会にて調査・審議を行うほか、被害者の心のケアを行うための体制を整えています。取引先に起因するリスク・商品の企画・生産・輸送・販売などに関わるあらゆる取引先に関する様々なリスクが存在します。・取引先と当社グループの価値観や理念が共有できず、経営効率が低下する可能性や、十分な債権回収ができず、業績に悪影響を及ぼす可能性、意図せず反社会的勢力と取引を行ってしまう可能性、取引先による法令違反行為が発生する可能性などがあります。リスクが顕在化した場合、当社グループに対する顧客および社会の信用低下を招く可能性があります。・このほか、例えば、輸配送業者による商品輸送時や倉庫業者による商品保管時に、災害や人為的行為による商品の滅失・毀損・盗難、取引先や現地法令に起因した商品の引取不能などが発生する可能性もあります。・日本においては2025年に施行された物流効率化法や2026年1月に施行される取適法等への取り組みが求められ、当社の取り組みが不十分とみなされた場合は行政指導の対象となる可能性があります。リスクが顕在化した場合、当社グループに対する顧客及び社会の信用低下を招く可能性があります。・当社グループ各社では、不適切な取引先との間で取引関係を開始することを防止するため、新規取引先との取引開始時に必要に応じて与信・信用調査を行っています。・すべての取引先との適切な取引関係を構築することを目的に、「ビジネスパートナー行動指針」を定め、その内容をご理解のうえ、遵守していただける取引先と取引を行っています。・輸配送業者や倉庫業者との取引に関するリスクへの対策としては、各事業に物流担当を置いて、取引先輸配送業者や倉庫業者と常時コミュニケーションを取り、商品の輸送・保管における問題の発生時には速やかに現地経営とグローバル物流本部に報告し、迅速に対応を検討・実施する体制を整えています。また、倉庫業社との契約の標準化を行い、当社の行動指針(コードオブコンダクト)の遵守ならびに人権監査への協力を定め、グローバル全事業において統一的な運用を実施する体制を取っています。さらに、倉庫業社ならびにその受託会社を対象とした、外部専門機関による監査を定期的に実施し、重要なリスクの顕在化を未然に防ぐ体制、取り組みを強化しています。物流効率化法の要請に基づき「物流統括管理者」を配置する他、取適法に即した適切な価格協議などを行い、取引先との健全で安定した物流を展開します。知的財産に関わるリスク・商品管理や店舗運営、Eコマースのウェブサイトを含むあらゆる分野で使用する最新の技術や当社グループの商品にかかる知的財産権などの権利につき、他者が保有していることが判明し、その結果、当該技術の使用や商品供給が困難となる可能性があります。・当該技術や商品、宣伝広告等が他者の知的財産権を侵害していた場合には、多額の損害賠償やライセンス費用の支払請求を受ける可能性が発生し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。・当社グループの商標又は商品を第三者に模倣され、安価で販売された場合、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。・当社グループでは知的財産を取り扱う専門部署を設け、商品開発および技術導入時ならびに宣伝広告時等に事前調査を行っているほか、当社グループ内の従業員に対し知的財産に関する教育・啓発活動を実施し、他者の知的財産権の侵害防止に努めています。・新規技術を開発した際には積極的に権利化を行っています。さらに、事業展開国・地域および展開予定国・地域における市場モニタリング、現地法務部門や現地法律事務所、政府機関との連携を通じ、模倣品などによる被侵害の情報の収集をはかっています。・被侵害の事実が確認された場合、またはそのおそれがある場合には、現地法務部門や法律事務所、政府機関と連携し、速やかに法的措置を含めた対処を検討します。 リスク項目リスクとその影響主な取組み為替リスク・当社グループ各国事業では商品の多くを海外の生産工場から輸入しているため、各国・地域の通貨に対する決済通貨の急激な変動が発生した場合、各事業の業績に悪影響を与える可能性があります。・グループ全体として、事業展開に合わせて多様な通貨で金融資産を保有しているため、当社グループの機能通貨である円の為替変動によって金融損益が大きく変動する可能性があります。・為替環境の激変緩和を目的として、各国・地域事業において、想定仕入見込み額に基づく先物為替予約を実行しています。この際、ヘッジ比率や期間など、具体的なヘッジ方針については、財務の安全性に資するかという観点から、当社取締役会において討議・承認を行っています。・金融資産の保有通貨の妥当性についても、当社取締役会で討議を行います。減損リスク事業環境の変化等により収益性が低下した場合、有形固定資産および使用権資産などについて減損損失を計上する可能性があります。・減損会計を厳格に適用して、適時に減損兆候の判定を行い、不採算店舗の発生を早期に把握、適切な会計処理を行っています。・当該店舗の収益性低下の原因を把握し、抜本的な収益改善計画を策定・実行しています。その他経営環境の変化に起因するリスク当社グループ事業の展開各国・地域において、天候不良、気候変動、消費動向の変化等の経営環境の変化が生じることにより、商品の売上の減少や過剰在庫が発生し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。各グループ事業の展開国・地域で、お客様が必要とする商品情報を適時に収集し、即時に商品化したうえで、必要十分な数量を生産販売できる体制を整え、経営環境の変化に極力機動的に対応していきます。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約2,567字
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 記載された事項で、将来に関するものは、有価証券報告書提出日現在(2025年11月28日)、入手可能な情報に基づく当社の経営判断や予測によるものです。 ファーストリテイリンググループは、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という企業理念を掲げ、世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供することをめざします。  私たちの服づくりのコンセプトであるLifeWear(究極の普段着)は、あらゆる人の生活をより豊かにする、生活ニーズから考え抜かれたシンプルで上質な服です。着心地が良く、快適な時間を過ごせる服、資源を無駄にしない服へのニーズの高まりに伴い、世界中でお客様からの支持が拡大しています。2025年8月期は、日本、韓国、東南アジア・インド・豪州地区、北米、欧州のユニクロ事業が2桁の大幅な増収増益を達成し、グローバルで着実に利益を上げられる体制がより強固になりました。 LifeWearのコンセプトは唯一無二であり、グローバルで大きな成長余地があります。欧州、北米のアパレルの市場規模120兆円規模のうち、私たちの市場シェアはその1%未満です。東南アジア・インド・豪州地区、グレーターチャイナでも数%以下と、拡大のポテンシャルが多く残されています。LifeWearの価値観がグローバルに浸透し、生活に必要不可欠なブランドになることができれば、10%を超える市場シェアを実現できると考えています。そのために、下記の課題に経営資源を重点的に投入し、高成長を継続していきます。  世界中のあらゆるお客様から信頼され、生活に必要不可欠なブランドになることを目標に、事業規模だけでなく、企業風土を含めた事業の質の面でも、グローバルNo.1をめざします。2023年8月期を第4創業の始まりと位置づけ、売上収益10兆円をめざします。その中間目標として、2028年8月期を目途に売上収益5兆円の達成をめざし、事業基盤を強化していきます。 <対処すべき課題>(1) 経営人材の育成すべての従業員に対し、その属性に関わらず成長機会を与え、公正な評価と高い報酬で報います。特に、 経営人材の獲得と育成を重点課題とし、多様なキャリアパスによる「挑戦」、完全実力主義による「評価」、 常に抜擢・降格をともなう「登用」、経営者自らによる「育成」を通して、高い基準や理想をもって自ら考え、 実行できる従業員の育成に注力し、少数精鋭の組織を実現します。 (2) 事業の発展が、サステナビリティに寄与するビジネスモデルの追求お客様が本当に必要とするものだけをつくり、服の生産から輸送、販売までのプロセスにおいて環境や人権が守られ、商品の販売後もリユースやリサイクルなどを通して循環するビジネスを追求します。そして当社グループの発展が、世界中の人々の生活や社会をより豊かにすることにつながる事業活動のあり方をめざします。これを実現するために、温室効果ガスの削減、トレーサビリティの確立、リサイクル・リユース、多様性の推進、社会貢献活動などの領域で2030年8月期目標を定め、取り組みを加速しています。 (3) お客様のニーズに応え、顧客を創造する●お客様起点の商品づくりを強化アプリ会員基盤や店舗網を活かし、お客様の声を収集、分析し商品開発に活かすことで、お客様のライフスタイルの変化を捉えた「本当に欲しい商品」の開発を加速します。 ●個店経営の進化地域・個店のお客様のニーズに合った商品構成、SKU管理、情報発信に磨きをかけることで、より高いお客様満足と生産性の向上を実現します。そのために、店舗人材の育成の強化、本部と店舗が一体となって 課題解決を行う働き方に変革します。 ●店舗とEコマースの質的進化最高の立地にLifeWearを伝える店舗、生活インフラとして必要不可欠な店舗を中心に店舗網を拡大します。また、店舗とEコマースが一体となった購買体験を実現するために、Eコマースの操作性や、サプライチェーンを含む利便性を見直すと同時に情報発信を強化します。 (4) グローバルで収益の柱を多様化●海外ユニクロ事業の成長を加速北米、欧州は、既存店、Eコマースの売上拡大と同時に、旗艦店、大型店の出店を継続することで、高成長をめざします。現地人材の育成・抜擢も強化することで、より強固な経営体制を構築します。東南アジア・インド・豪州地区は、売上成長を実現しながら、店舗運営や商品構成、人材育成など将来の成長加速に向けた事業基盤の確立に注力します。グレーターチャイナは、店舗のスクラップ&ビルド、ブランディング、個店経営の強化など、事業構造改革を推進し、成長軌道への回帰を図ります。 ●国内ユニクロ事業は安定成長を継続店舗の大型化・メディア化、個店経営の強化、値引率の改善、生産性の向上など、積極的に変革を推進し続けることで、売上、利益ともに安定成長をめざします。 ●グローバル視点での経営へ変革各国・各地域、そしてグローバルヘッドクオーターが常に有機的につながり、課題発見・解決、意思決定をグローバルの視点で推進します。また、商品、売り場づくり、Eコマース、マーケティング、物流において、グロー バルヘッドクオーターの機能を進化させます。 (5) グループブランドの拡大●ジーユー事業ジーユー独自のブランド価値を商売で具現化するとともに、経営の基本を徹底し、確固たるブランドポジション の確立を図ります。そのために、品番数を絞り込み、商品一つひとつの完成度を上げます。同時に、販売計画を軸に各部門が連携した働き方に変え、生産調整能力も高めることで、欠品や在庫過剰をなくします。 ●グローバルブランド事業ユニクロで培った商売の原理原則や情報製造小売業の基盤を活用し、各事業の経営水準を高め、それぞれが各国・各地域での確かなブランドポジションの確立をめざします。 (6) インフレ時代に合わせた経費構造の改革人材、IT、店舗、倉庫、ブランディングへの投資を積極的に行うと同時に、投資した資産の徹底的な活用、生産性の向上、付加価値の拡大を図ります。また、購買プロセスを改善し、より高い経費効率を実現します。
経営者による分析 FY2025 / 約8,745字
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)業績等の概要① 業績当連結会計年度(2024年9月1日~2025年8月31日)の連結業績は、売上収益が3兆4,005億円(前期比9.6%増)、売上収益から売上原価と販管費を控除して算出する事業そのものの利益である事業利益が5,511億円(同13.6%増)と、増収、大幅な増益となりました。LifeWear(究極の普段着)へのお客様の支持がグローバルで高まり、4期連続で過去最高の業績を達成しました。金融収益・費用は、863億円のプラスとなりました。これは、利息がネットで524億円のプラスとなったことに加え、外貨建資産の換算などによる為替差益が338億円発生したことによります。この結果、税引前利益は6,505億円(同16.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は4,330億円(同16.4%増)となりました。当連結会計年度の設備投資は1,719億円、前期比597億円増となりました。内訳は、国内ユニクロ事業が151億円、海外ユニクロ事業が1,200億円、ジーユー事業が77億円、グローバルブランド事業が14億円、システム他が274億円となっています。新規出店や自動化倉庫への投資など、グローバルでの事業成長のために積極的な投資を実行しています。当社グループは、世界中のあらゆるお客様から信頼され、生活に必要不可欠な「グローバルNo.1ブランドになる」ことをめざしています。そのために、1)経営人材の育成、2)事業の発展がサステナビリティに寄与するビジネスモデルの追求、3)お客様のニーズに応え、顧客を創造する、4)グローバルで収益の柱を多様化、5)ジーユーをはじめとするグループブランドの拡大、6)インフレ時代に合わせた経費構造の改革、に注力しています。特に、海外ユニクロ事業はグループの成長の柱として、質の高い出店を継続していくことに加え、商品開発やブランディングの強化を図っています。また、サステナブルな社会を構築するために、LifeWearのコンセプトを大切にした服づくりを行っていきます。高品質で長く着ていただける服、地球環境への負荷を低減し、健康で安全な労働環境でつくられた服、販売された後もリサイクル、リユースなどで循環される服を追求していきます。 [国内ユニクロ事業]国内ユニクロ事業の当連結会計年度の売上収益は1兆260億円(前期比10.1%増)、事業利益は1,813億円(同17.5%増)と、大幅な増収増益となりました。売上収益は初めて1兆円を突破し、過去最高の業績を達成しました。その他収益・費用に店舗の減損損失の戻し入れ益を計上したことで、営業利益は1,844億円(同18.4%増)となりました。既存店売上高(Eコマースを含む)は、通期で同8.1%の増収となりました。上期は前年同期比9.8%の増収、下期は同6.2%の増収と、期を通して販売は好調でした。気温に合わせて戦略的に商品を準備し、マーケティングの打ち出しと連動させたことで実需を捉えられたことに加え、スウェットやジーンズなど、コア商品にトレンドのシルエットやデザインを反映したことで新しい需要の喚起にもつながりました。売上総利益率は前期比0.1ポイント低下とほぼ前年並みの水準となりました。売上高販管費比率は、販売が好調だったことで、賃借料比率や人件費比率が低下し、前期比1.2ポイント改善しました。 [海外ユニクロ事業]海外ユニクロ事業の当連結会計年度の売上収益は1兆9,102億円(前期比11.6%増)、事業利益は3,053億円(同10.6%増)と、大幅な増収増益、過去最高の業績を達成しました。地域別では、グレーターチャイナの売上収益は6,502億円(同4.0%減)、事業利益は899億円(同12.5%減)と、減収、大幅な減益となりました。中国大陸は、通期では、現地通貨ベースで同約4%減収、事業利益は同約10%減となりました。ただし、当第4四半期連結会計期間の事業利益は、売上総利益率と売上高販管費比率が改善したことで、約11%増益となりました。香港は、商品構成の課題や消費意欲の低下の影響で、減収、大幅な減益となりました。台湾は増収、減益でしたが、ロイヤリティ費用増の影響を除くと若干の増益となりました。韓国と東南アジア・インド・豪州地区の売上収益は6,194億円(同14.6%増)、事業利益は1,169億円(同20.5%増)と、大幅な増収増益となりました。韓国は、気温に対応した商売やマーケティング戦略が奏功し、大幅な増収増益となりました。東南アジア・インド・豪州地区は、コア商品を中心に販売が好調で、大幅な増収増益となりました。北米の売上収益は2,711億円(同24.5%増)、事業利益は442億円(同35.1%増)、欧州の売上収益は3,695億円(同33.6%増)、事業利益は542億円(同23.7%増)と、大幅な増収増益となりました。両地域ともに、新規出店した店舗が大成功を収めたことに加え、店舗がメディアとなり、認知度が向上することで、Eコマース販売もさらに拡大する好循環ができました。なお、米国は、追加関税の影響が出始めた当第4四半期連結会計期間も、大幅な増収増益となりました。商品価格の見直しや値引率の改善、経費コントロールの強化などにより、追加関税によるコスト増を吸収し、事業利益率も改善しました。 [ジーユー事業]ジーユー事業の当連結会計年度の売上収益は3,307億円(前期比3.6%増)、事業利益は283億円(同12.6%減)と、増収、大幅な減益となりました。マストレンドを捉えたヒット商品が十分でなかったことや、売れ筋商品の欠品により、既存店売上高は前年並みと、売上を最大化することができませんでした。利益面では、報酬引き上げに伴う人件費の増加や、米国出店に伴う費用増により、販管費比率が上昇し、大幅な減益となりました。 [グローバルブランド事業]グローバルブランド事業の当連結会計年度の売上収益は、1,315億円(前期比5.3%減)、事業利益は26億円(前期は1億円の黒字)と減収増益となりました。営業利益は9億円の赤字(前期は6億円の黒字)となりましたが、これはコントワー・デ・コトニエ事業で事業構造改革に伴う減損損失などを39億円計上したことによります。セオリー事業は、主力商品の販売に苦戦したことに加え、中国大陸で消費意欲の低下の影響を受けたことで、減収減益となりました。プラステ事業は、ワイドパンツやシアーセーターなどの販売が好調で、大幅な増収増益となりました。コントワー・デ・コトニエ事業は、減収でしたが、売上総利益率と売上高販管費比率がともに改善し、事業利益の赤字は半減しました。 [サステナビリティ(持続可能性)]ファーストリテイリングは、あらゆる人々の生活を豊かにする「究極の普段着」というLifeWearの考え方をもとに、品質・デザイン・価格だけでなく、環境配慮・人権保護・社会貢献を重視した服づくりを進めています。当社のサステナビリティ活動は、6つの重点領域(マテリアリティ)を主軸としています。当連結会計年度における主な活動内容は、以下のとおりです。 ■商品と販売を通じた新たな価値創造:ユニクロでは、服を活かし続けることで、循環型社会への移行に貢献するための取り組み「RE.UNIQLO」を推進しています。ユニクロ店舗内で服のリペア・リメイクのサービス提供とアップサイクル品を販売(注)する「RE.UNIQLO STUDIO」は2025年8月末時点で22の国・地域、63店舗まで拡大しました。特にリメイクサービスでは、お客様のニーズを捉えたコラボレーション刺繍の展開などが寄与し、多くのお客様にご好評をいただいています。また、当社では、環境に配慮した素材の調達を強化しています。ユニクロの2025年春夏商品において、全使用素材に対するリサイクル素材など温室効果ガス排出量の少ない素材の使用率は17%、ポリエステル全使用量に対するリサイクルポリエステルの使用率は40%となりました。(注)一部の国と地域で販売 ■サプライチェーンの人権・労働環境の尊重:当社は人権・労働環境の尊重に関する取り組みを継続的に強化しています。取引先工場に「生産パートナー コードオブコンダクト(COC)」の遵守を要請、定期的に労働環境のモニタリングを実施し、課題があれば、工場に改善を求めるとともに、改善のための支援を行っています。また、当連結会計年度は、欧州におけるデューディリジェンスへの規制(サプライチェーン全体で人権に負の影響を与えるリスクを特定・評価し、予防するプロセス)が強化されることを考慮し 、外部の人権リスク評価ツールの導入、モニタリング項目の見直しに加え、モニタリングを実施する第三者監査員の品質管理体制を強化しました。 ■環境への配慮:当社は、2030年8月期までに、自社店舗・オフィスの温室効果ガス排出量を2019年8月期比90%削減、サプライチェーンは同20%削減することを目標に掲げ、自社における再生可能エネルギー導入に加え、ユニクロ・ジーユーの主要取引先工場とともに温室効果ガス削減に向けた取り組みを着実に推進しています。サプライチェーン領域では、更なるエネルギー削減に向けた支援として、2025年5月から主要な素材工場および一部の縫製工場への省エネルギー診断の提供を開始しました。こうした気候変動に関する取り組みや開示が評価され、当社は、国際的な非営利団体CDPにより、気候変動領域において3年連続で最高評価の「Aリスト」企業に認定されています。さらに、サプライヤーとの協働についても、CDPより、2年連続で最高評価の「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に認定されました。 ■コミュニティとの共存・共栄:当社は、服のビジネスを通じて、社会の持続的な発展に寄与できるよう、社会的課題の解決に積極的に取り組んでいます。「PEACE FOR ALL」プロジェクト(注)では、2022年の活動開始以来の寄付総額が2025年8月末時点で25億88百万円、累計販売枚数は862万枚となりました。また、ユニクロは、2025年に開催された大阪・関西万博の国連パビリオンにて、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とともに難民支援に関する共同展示を実施しました。パビリオンではその他にも、ユニクロが国連教育科学文化機関(ユネスコ)と共同で、中高生を対象に海洋ごみ問題を啓発する教育プログラムを紹介しました。(注)著名人がボランティアでデザインしたグラフィックTシャツを全世界で販売し、得られた利益の全額(1枚あたり日本における定価の20%相当)を人道支援に取り組む団体に寄付するプロジェクト。 ■従業員の幸せ:当社はジェンダー、Global One Team、障がい、LGBTQ+の4つを重点領域として、当事者サポートのための制度導入や研修実施など、多様性推進に向けた様々な取り組みをグローバルで強化しています。当連結会計年度は、グループ全体の多様性促進の取り組みおよびガバナンス/推進体制を強化することを目的に、「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)課題解決会議」をスタートさせ、D&I調査も実施しました。調査結果を踏まえて各事業およびグローバルでの課題を特定し、各グローバル事業の経営者や担当執行役員と対応策について討議しました。 ■正しい経営(ガバナンス):迅速で透明性のある経営を実現するために、各委員会ではオープンで活発な議論を行っています。人権委員会では、カスタマーハラスメントの事案を報告し、課題と対応方針について議論したことに加え、当社従業員向けホットラインのグローバルでの運用体制の強化策について、討議しました。指名報酬アドバイザリー委員会では、取締役に対する報酬体系や報酬額、社外取締役候補の指名方針について議論を行いました。また、リスクマネジメント委員会では、社内で発生した不正事案や第三者による当社情報システムへの不正アクセス事案に対する再発防止策について討議し、管理体制の強化を図っています。 ② 当期のキャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、3,003億円減少し、8,932億円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果獲得した資金は、5,806億円(前年同期は6,515億円の資金の獲得)となりました。これは主とし て、税引前利益6,505億円、減価償却費及びその他の償却費2,164億円等の資金増加要因、法人税等の支払額2,022億円等の資金減少要因によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は、5,789億円(前年同期は822億円の資金の使用)となりました。これは主として、定期預金の純増額2,096億円、有形固定資産の取得による支出1,355億円、投資有価証券の取得、売却及び償還 による純支払額1,850億円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は、3,391億円(前年同期は2,690億円の資金の使用)となりました。これは主として、社債の償還による支出300億円、配当金の支払額1,426億円、リース負債の返済による支出1,404億円等によるものです。 (2)販売の状況① 部門別売上状況部門前連結会計年度(自 2023年9月1日  至 2024年8月31日)当連結会計年度(自 2024年9月1日  至 2025年8月31日)売上収益 (百万円)構成比(%)売上収益 (百万円)構成比(%) メンズ415,25313.4471,34213.9 ウィメンズ405,26013.1434,72512.8 キッズ・ベビー67,2882.269,1662.0 グッズ・その他商品36,9831.242,8131.3 その他7,4410.28,0490.2 国内ユニクロ事業合計932,22730.01,026,09630.2 メンズ786,62525.3864,70925.4 ウィメンズ721,98223.3825,30024.3 キッズ・ベビー149,1954.8157,7354.6 グッズ・その他商品53,0961.760,5951.8 その他9330.01,9470.1 海外ユニクロ事業合計1,711,83355.21,910,28956.2 ユニクロ事業合計2,644,06085.22,936,38586.4ジーユー事業319,16210.3330,7019.7グローバルブランド事業138,8374.5131,5423.9その他事業1,7760.11,9100.1合計3,103,836100.03,400,539100.0(注) 1.国内ユニクロ事業・海外ユニクロ事業のその他とは、FC関連収入・補正費売上高であります。FC関連収入とは、フランチャイズ店に対する商品売上高、フランチャイズ店からのロイヤリティ収入であり、補正費売上高とは、パンツの裾上げ(補正)の加工賃及び刺繍プリントによる収入等であります。    2.ユニクロ事業とは、「ユニクロ」ブランドのカジュアル衣料品販売事業であります。    3.ジーユー事業とは、「ジーユー」ブランドのカジュアル衣料品販売事業であります。    4.グローバルブランド事業は、セオリー事業(「Theory(セオリー)」ブランド等の衣料品販売事業)、プラステ事業(「PLST(プラステ)」ブランド等の衣料品販売事業)、コントワー・デ・コトニエ事業(「COMPTOIR DES COTONNIERS(コントワー・デ・コトニエ)」ブランドの衣料品販売事業)及びプリンセス タム・タム事業(「PRINCESSE TAM.TAM(プリンセス タム・タム)」ブランドの衣料品販売事業)で構成されております。    5.その他事業とは、不動産賃貸業等であります。    6.国内ユニクロ事業に含まれるEコマース売上高      前連結会計年度 136,961百万円、当連結会計年度 152,364百万円    7.海外ユニクロ事業に含まれるEコマース売上高      前連結会計年度 278,839百万円、当連結会計年度 306,429百万円 ② 単位当たりの売上状況摘要当連結会計年度(自 2024年9月1日 至 2025年8月31日)前期比(%)売上収益2,467,595百万円111.11㎡当たり売上収益売場面積(平均)3,016,524㎡102.81㎡当たり期間売上収益818千円108.21人当たり売上収益従業員数(平均)87,201人98.41人当たり期間売上収益28,297千円113.0  (注)1.国内・海外ユニクロ事業についてのみ記載しております。2.売上収益は店舗商品売上高であり、Eコマース事業・FCに対する商品供給高・経営管理料及び補正費売上高は含まれておりません。3.売場面積(平均)は、直営店売場の昨年度期末面積数と今年度期末面積数を平均算出しております。4.従業員数(平均)は、準社員、アルバイト社員、委託社員及び受入出向社員を含み、執行役員を除いております。なお、準社員、アルバイト社員は在籍する年間の平均人員により記載しております。 (3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討事項① 重要性のある会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、IFRS会計基準に準拠して作成されております。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、非金融資産の減損、繰延税金資産の回収可能性の判断等につきましては、過去の実績又は各状況下で合理的と判断される前提に基づき見積りを実施しております。 採用している重要性のある会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の分析 経営成績等の分析については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)業績等の概要」をご参照ください。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析Ⅰ 財務戦略の基本的な考え方 当社グループでは、強固な財務体質を維持しながら、事業活動によりフリー・キャッシュ・フローを最大化し、毎期一定程度の株主還元を維持しつつ、成長投資資金と手許流動性も確保していくことを財務戦略の基本方針としています。 強固な財務体質の維持に関しては、営業キャッシュ・フローにより投資資金を賄うことを原則としつつ、天候不順や感染症といった不測の事態に耐えうる手許流動性を確保していきます。また、安定的な外部資金調達能力の維持向上に努めていきます。 Ⅱ 資金のキャッシュ・フロー及び流動性の状況 当社グループでは、アパレル小売業としての特性上、運転資金と天候不順などの不測の事態に備えて月商3~5ヶ月分の手許流動性を確保するよう努めています。当連結会計年度の売上収益3兆4,005億円に対し、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は8,932億円と、足もとの手許流動性は適正水準であると考えております。 Ⅲ 資金需要の主な内容 当社グループの資金需要は、営業活動に係る資金支出では、仕入、物流費、広告宣伝費、地代家賃(店舗に係る賃貸料など)、人件費などがあります。 また、投資活動に係る資金支出では、店舗関連投資(新規店舗の出店や既存店舗の改装)のほか、各国における物流倉庫投資やIT投資(店舗のセルフレジ、Eコマース、サプライチェーン関連のシステム投資)があります。 Ⅳ 資金調達 当社グループ事業の維持拡大のために必要な資金を安定的且つ機動的に確保するため、事業活動によるフリー・キャッシュ・フローの最大化に努めるとともに、内部資金及び外部資金を有効に活用しています。 強固な財務体質を維持すべく、投資資金は、営業キャッシュ・フローにより賄うことを原則としていますが、資金調達の多様化と資本効率の向上を企図し、過去累計で5,000億円の社債調達も活用しています。引き続き、適時適切な社債調達も検討しながら、海外事業の拡大や各種プロジェクト推進における投資資金として活用して参ります。 当社グループでは、安定的な外部資金調達能力の維持向上は重要な経営課題と認識しており、スタンダード&プアーズ(S&P)及び日本格付研究所(JCR)から格付を取得しています。本報告書提出時点において、S&Pの格付は「シングルA+(安定的)」、JCRの格付は「ダブルA+(安定的)」となっております。また、主要な取引先金融機関とは良好な取引関係を維持しております。 当連結会計年度は増収増益となりました。経費削減及び在庫消化に努めることにより、追加の外部調達を行うことなく、十分な手許流動性を確保できています。 今後も外部環境変化を注視しながら、強固な財務体質を維持するとともに、安定的な外部資金調達能力の維持向上に努めていきます。
役員の状況 FY2025 / 約6,812字
(2)【役員の状況】(1) 役員一覧男性13名 女性3名 (役員のうち女性の比率18.7%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役会長兼社長CEO柳 井   正1949年2月7日生1972年8月当社入社1972年9月当社取締役1973年8月当社専務取締役1984年9月当社代表取締役社長2001年6月ソフトバンク(株)(現ソフトバンクグループ(株)社外取締役(2019年12月31日退任)2002年11月当社代表取締役会長2005年9月当社代表取締役会長兼社長(現任)2005年11月(株)ユニクロ代表取締役会長兼社長2008年9月(株)GOVリテイリング(現(株)ジーユー)取締役会長(現任)2009年6月日本ベンチャーキャピタル(株)社外取締役(現任)2011年11月 2018年11月(株)リンク・セオリー・ジャパン取締役(現任)(一社)ファーストリテイリング財団理事長(現任)2023年9月(株)ユニクロ代表取締役会長(現任) (注)453,391取締役新 宅 正 明1954年9月10日生1978年4月日本アイ・ビー・エム(株)入社1991年12月日本オラクル(株)入社2000年8月同社代表取締役社長2001年1月米国オラクル・コーポレーション 上級副社長2008年4月認定NPO法人スペシャルオリンピックス日本(現(公財)スペシャルオリンピックス日本)副理事長2008年6月日本オラクル(株)代表取締役会長(2008年12月31日退任)2009年11月当社社外取締役(現任)2019年3月(公財)スペシャルオリンピックス日本参与2020年6月2021年6月(株)NTTドコモ社外取締役NTTコミュニケーションズ(株)(現NTTドコモビジネス(株))社外取締役(現任)2023年4月順天堂大学医学部附属順天堂医院外部監査委員(現任) (注)4-取締役大 野 直 竹1948年10月28日生1971年4月大和ハウス工業(株)入社2000年6月同社取締役2004年4月同社専務取締役、営業本部副本部長2007年4月同社代表取締役副社長、営業本部長2011年4月同社代表取締役社長2017年11月2018年6月 2018年11月2021年4月同社特別顧問(2021年3月31日退任)(公財)野村マネージメント・スクール非常勤理事(現任)当社社外取締役(現任)浅井謙建築研究所(株)特別顧問(現任)2021年5月ペイシャンスキャピタルグループ(株)特別顧問(現任) (注)4-取締役コール キャシー ミツコ1965年2月2日生1990年1月バークレイズ証券(株)入社1994年3月ゴールドマン・サックス証券(株)入社1998年1月同社マネージング・ディレクター2000年1月同社パートナー2015年4月同社副会長(2020年12月退任)2018年11月(一社)ファーストリテイリング財団理事2021年5月MPower Partners Fund L.P.ゼネラルパートナー(現任)2021年7月(株)Paidy社外取締役(2021年10月退任)2021年11月(一社)ファーストリテイリング財団評議員(現任)2021年11月当社社外取締役(現任) (注)4- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役車 戸 城 二1956年4月23日生1981年4月(株)竹中工務店入社1982年1月一級建築士登録2012年4月(株)竹中工務店設計本部長2013年4月同社執行役員設計本部長2014年5月日本建築学会理事(会館委員)2015年4月(株)竹中工務店設計担当執行役員2017年4月同社常務執行役員2022年4月同社顧問(2023年3月26日退任)2022年9月早稲田大学創造理工学部建築学科非常勤講師(現任)2022年11月2024年7月当社社外取締役(現任)パシフィックセンチュリーホテル(株)エグゼクティブアドバイザー(現任) (注)4-取締役京 谷   裕1962年1月7日生1984年4月三菱商事(株)入社2013年4月同社農水産本部長2013年5月(株)ローソン取締役2014年4月三菱商事(株)執行役員生活原料本部長2015年11月OLAM INTERNATIONAL LIMITED取締役2016年4月三菱商事(株)常務執行役員生活産業グループCEO2019年4月同社常務執行役員コンシューマー産業グループCEO(2021年3月31日退任)2021年6月三菱食品(株)代表取締役社長兼CSO2022年11月2025年9月当社社外取締役(現任)三菱食品(株)代表取締役社長兼次世代事業統括兼CSO(現任) (注)4-取締役國 部   毅1954年3月8日生1976年4月(株)住友銀行(現(株)三井住友銀行)入行2007年6月(株)三井住友フィナンシャルグループ取締役2011年4月(株)三井住友銀行頭取兼最高執行役員2017年4月(株)三井住友フィナンシャルグループ取締役社長2017年6月同社取締役 執行役社長2019年4月同社取締役会長(2025年6月27日退任)2019年6月大正製薬ホールディングス(株)社外取締役(現任)2020年6月(株)小松製作所社外取締役(現任)2021年6月 2021年10月 2025年6月2025年6月 2025年11月南海電気鉄道(株)社外取締役監査等委員(現任)(株)三井住友銀行取締役会長(2023年4月1日退任)(株)ロイヤルホテル社外取締役(現任)(株)三井住友フィナンシャルグループ特別顧問(現任)当社社外取締役(現任) (注)4-取締役CFO岡 﨑   健1965年7月9日生1988年4月(株)日本長期信用銀行入行1998年7月マッキンゼー・アンド・カンパニー入社2005年1月同社パートナー2011年8月当社入社2011年8月当社グループ執行役員兼CFO2012年9月当社グループ上席執行役員兼CFO(現任)2018年11月 2018年11月(一社)ファーストリテイリング財団評議員(現任)当社取締役(現任)2023年6月(株)プラステ代表取締役(現任) (注)45 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役柳 井 一 海1974年4月23日生1997年9月ゴールドマン・サックス証券(株)入社2004年7月Link Theory Holdings(US)Inc.(現Theory LLC)ニューヨーク本社入社2009年9月当社入社2012年1月Theory LLC Chairman(現任)2012年11月当社グループ執行役員2013年11月UNIQLO USA LLC COO2015年11月UNIQLO USA LLC Chairman(現任)2017年7月J BRAND HOLDINGS,LLC CEO,Chairman and President2018年11月当社取締役(現任)2020年6月当社グループ上席執行役員(現任)2022年8月(株)リンク・セオリー・ジャパン代表取締役会長兼社長兼CEO(現任) (注)414,345取締役柳 井 康 治1977年5月19日生2001年4月三菱商事(株)入社2012年9月当社入社、ユニクロスポーツマーケティング担当2013年5月(株)ユニクログローバルマーケティング部部長2013年9月当社グループ執行役員2018年11月当社取締役(現任)2020年6月当社グループ上席執行役員(現任) (注)414,345取締役塚 越 大 介1978年11月11日生2002年3月当社入社2015年6月当社FR-MIC(Fast Retailing Management and Innovation Center)部長2015年7月当社グループ執行役員2019年12月当社グループ上席執行役員(現任)2020年8月UNIQLO USA LLC CEO(現任)2022年7月2022年7月2022年11月2023年9月2024年11月2025年4月2025年11月ユニクロノースアメリカCEO(現任)UNIQLO CANADA INC.CEO(現任)(株)ユニクロ取締役同社代表取締役社長(現任)(株)ジーユー取締役(現任)当社COO(現任)当社取締役(現任) (注)41常勤監査役田 中 智 大1991年3月13日生2013年4月新日本有限責任監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)入所2015年9月公認会計士資格取得2017年2月PwCアドバイザリー合同会社入社2018年7月2020年3月当社計画管理部連結経理チーム入社当社グローバル計画管理部連結経理チームリーダー2021年11月台湾優衣庫有限公司財務部部長2023年3月2023年11月2024年7月2024年11月台湾優衣庫有限公司CFO当社監査役(現任)FR健康保険組合監事(現任)迅銷(中国)商貿有限公司他中国子会社4社監事(現任) (注)60常勤監査役水 澤 真 澄1959年7月22日生1981年11月山一證券(株)国際部入社1988年3月クラインオートベンソン証券会社(ドレスナー・クラインオート・ワッサースタイン(ジャパン)リミテッド東京支店)調査部入社2001年10月当社IR部入社2004年2月当社計画管理部IRチーム部長2019年11月当社監査役(現任)2020年11月(株)リンク・セオリー・ジャパン監査役(現任) (注)61 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)監査役金 子 圭 子1967年11月11日生1991年4月三菱商事(株)入社1999年4月弁護士登録1999年4月アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業入所2007年1月同事務所パートナー(現任)2007年4月東京大学法科大学院客員准教授2012年11月当社社外監査役(現任)2012年11月(株)ユニクロ監査役(現任)2013年6月(株)朝日新聞社社外監査役(2025年6月24日退任)2019年6月(株)ダイフク社外取締役(現任) (注)7-監査役樫 谷 隆 夫1948年11月7日生1975年2月樫谷公認会計士事務所所長(現任)1986年1月センチュリー監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)代表社員1986年4月(株)ブレイン・コア代表取締役社長(現任)1989年3月(株)エフ・ピーブレイン代表取締役社長(現任)2002年4月中央大学専門職大学院国際会計研究科(専門職大学院)特任教授2012年6月東京電力(株)(現東京電力ホールディングス(株))社外取締役2012年6月日本貨物鉄道(株)社外取締役(現任)2018年11月当社社外監査役(現任)2024年7月カネシメホールディングス(株)社外取締役(現任) (注)5-監査役森   正 勝1947年1月22日生1972年5月公認会計士資格取得1989年2月 アンダーセンコンサルティング(株)(現アクセンチュア(株))日本代表1995年12月同社代表取締役社長2003年4月アクセンチュア(株)代表取締役会長2007年9月同社最高顧問2009年10月学校法人国際大学学長2010年6月スタンレー電気(株)社外取締役(2025年6月25日退任)2013年6月 ヤマトホールディングス(株)社外取締役(2022年6月23日退任)2013年11月学校法人国際大学副理事長2018年4月学校法人国際大学特別顧問(現任)2019年3月 キリンホールディングス(株)社外取締役(2025年3月28日退任)2020年11月当社社外監査役(現任) (注)70計82,092  (注)1.取締役新宅正明氏、大野直竹氏、コールキャシーミツコ氏、車戸城二氏、京谷裕氏および國部毅氏の6名は、会社法第2条第15号に定める社外取締役です。2.取締役柳井一海氏および柳井康治氏は、代表取締役会長兼社長柳井正氏の二親等内の親族です。3.監査役金子圭子氏、樫谷隆夫氏および森正勝氏の3名は、会社法第2条第16号に定める社外監査役です。4.2025年11月27日開催の定時株主総会の終結の時から1年間5.2022年11月24日開催の定時株主総会の終結の時から4年間6.2023年11月30日開催の定時株主総会の終結の時から4年間7.2024年11月28日開催の定時株主総会の終結の時から4年間(2) 社外役員の状況① 社外取締役および社外監査役の機能、役割、選任等 社外取締役には、当社経営に対する監督機能およびチェック機能を期待しており、経営の観点から豊富な経験と知識に基づいた助言を頂くことで当社の企業価値向上に寄与頂いています。 社外監査役には、取締役会および業務執行に対する客観的な立場での監督機能を期待しており、様々な分野での豊富な経験と知識に基づいた助言を頂いています。 取締役新宅正明氏は、NTTドコモビジネス(株)の社外取締役を務めており、当社および当社グループ子会社は同社と事務所や倉庫のネットワーク構築等に関する取引を行っています。 取締役コールキャシーミツコ氏は、一般財団法人ファーストリテイリング財団の評議員を務めており、当社は同財団と事務所の賃貸借等に関する契約を締結しています。 監査役金子圭子氏は、(株)ダイフクの社外取締役を務めており、当社および当社グループ子会社は同社と倉庫の自動化設備に関する取引を行っています。 上記以外に、各社外取締役および社外監査役と当社との間には特別な利害関係はありません。 社外取締役および社外監査役は、内部監査、内部統制の運用状況、監査役監査および会計監査の結果について、取締役会で報告を受けています。 客観的な視点かつ独立的な立場からの助言、提言を当社の意思決定に反映すべく、従来より、社外取締役には、企業経営者など産業界における豊富な経験から経営全般にわたる広範な知識と高い見識を持つ者を複数選任しています。また、社外監査役の選任にあたっては、多様なステークホルダーの視点を事業活動の監督に取り入れる視点から、その出身分野などの多様性とともに、独立性の確保に留意しています。 ② 独立役員に関する事項 当社の取締役のうち6名は社外取締役であり、独立役員として東京証券取引所に届けています。当社は、過半数の社外取締役を選任することにより、取締役会の独立性を高めるとともに、監督機能を強化しています。 当社では、社外取締役を含む社外役員の独立性について、東京証券取引所が定める独立役員の要件に加えて、以下の基準に基づき判断しています。(1)現在または過去3年間において、直近事業年度における年間取引総額が当社グループの連結売上高の2%以上 である取引先(注1)またはその業務執行者(注2)ではないこと(2)現在または過去3年間において、直近事業年度における年間取引総額が当該取引先の連結売上高の2%以上である取引先(注1)またはその業務執行者(注2)ではないこと(3)現在または過去3年間において、当社グループから役員報酬以外に、年間1,000万円以上の金銭およびその他の財産を得ているコンサルタント、会計専門家または法律専門家ではないこと(4)現在または過去3年間において、当社または当社の子会社の会計監査人の社員、パートナー、アソシエイトまたは従業員ではないこと (注1)「取引先」には、法律事務所、監査法人、税理士法人、コンサルタントその他の団体を含みます。 (注2)「業務執行者」とは、会社においては業務執行取締役、執行役、執行役員またはその他の従業員をいい、会社以外の組織(財団法人、社団法人、組合等)においては当該組織の業務執行に当たる理事、役員、パートナー、アソシエイト、社員またはその他の従業員をいいます。 ③ 社外取締役または社外監査役による監督または監査と内部監査、監査役監査および会計監査との相互連携ならびに内部統制部門との関係 社外取締役および社外監査役は、取締役会・監査役会・各種委員会等において、内部監査・内部統制システムの運用状況・監査役監査・会計監査の結果・その他の重要事案について報告を受け、各社外取締役・社外監査役の専門性、経験、知見に基づく発言・提言を行っています。 監査役は、取締役会・監査役会・各種委員会等において、社外取締役・社外監査役と随時連携し、意見交換を実施する他、経営の監督・監査に必要な情報を共有しています。社外監査役と内部監査部門および会計監査人との相互連携ならびに内部統制部門との関係については、(3)監査の状況(1)監査役監査の状況に記載のとおりです。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2025年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。