ソフトバンクグループ株式会社 9984

情報・通信業 IFRS 健全性: B (60点)

データ取得日: 2026-06-07 | 過去14年分の財務データを掲載

AI 業績サマリー 生成: 2026-04-20 / claude-opus-4-6-v2
1兆円を超える純利益を計上しているものの、積極的な投資活動によりフリーキャッシュフローはマイナスであり、財務健全性にはやや課題が残る。AI分野への大型投資と有利子負債の動向が今後の焦点となる。

売上高は7兆2,437億円と微増傾向にある一方、ROEは10.2%と東証プライム基準をクリアしているものの低下傾向にあり、営業利益率の悪化も課題。PERは9.6倍と割安圏だが、自己資本比率が25.7%と低い水準にとどまる。積極的な社債発行とリファイナンスを実施しており、有利子負債の管理が重要となる。

事業は「持株会社投資事業」「ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」「ソフトバンク事業」「アーム事業」の4つを柱とし、AI関連企業への投資と連携を強化している。リスク要因としては、投資先の市場環境変動や為替変動の影響、OpenAIへの追加出資の成否などが挙げられる。経営方針としては、ASIの実現を使命とし、AIチップ、AIロボット、AIデータセンター、電力の4分野への投資を重点的に行っている。

今後の注目点として、AI分野への積極投資が収益にどう貢献するか、また、フリーキャッシュフローの改善と自己資本比率の向上を両立できるかが挙げられる。OpenAIへの巨額投資の回収可能性と、それが財務状況に与える影響を注視する必要がある。
English version
Despite net profit exceeding 1 trillion yen, aggressive investment activities result in negative free cash flow, leaving some financial health concerns. AI sector investment scale and interest-bearing debt trends will be key focal points. Sales of 7.243 trillion yen show modest growth while ROE of 10.2% meets prime market standards but shows declining trend, with deteriorating operating margin as a challenge. PER of 9.6x is in attractive territory, but shareholders' equity ratio of 25.7% remains low. Active corporate bond issuance and refinancing are underway, making interest-bearing debt management critical. Operations center on four pillars: "Holding company investment," "SoftBank Vision Fund," "SoftBank," and "Arm" businesses, strengthening AI-related company investment and collaboration. Risk factors include portfolio company market environment changes, currency fluctuation impacts, and OpenAI additional investment outcomes. Management strategy pursues ASI realization as mission, prioritizing investment in four areas: AI chips, AI robotics, AI data centers, and power. Key future focus points include how aggressive AI investment contributes to earnings and whether free cash flow improvement can be balanced with improved shareholders' equity ratio. Close attention to OpenAI's massive investment recoverability and its financial impact is necessary.

※ EDINET DB API が生成・提供する AI要約です。投資判断は必ず一次情報(有価証券報告書・決算短信)をご確認ください。

業績推移

業績予想 次期通期予想(2026-05-15 発表)

項目 予想値 直近通期実績(2025年度) 増減
売上高 72,438億円
営業利益
純利益 11,533億円
EPS 780.82円
1株配当 (DPS) 11.00円 44.00円 -75.0%
予想PER* 9.6倍 (実績)
予想配当利回り* 0.15% 0.59% (実績)

※ 業績予想は企業発表値です。期末決算と同時に発表された次期予想です。 * 印は当サイトが PBR×BPS から推定した株価をもとに独自計算した参考指標です。

財務指標(2025年度)

主要指標

ROE 10.2%
PER 9.6倍
PBR 0.95倍
配当利回り 0.59%
配当性向 5.6%

収益性

ROA 2.6%
売上総利益率 51.8%
営業利益率
純利益率 15.9%

成長性

前年比 3Y CAGR 5Y CAGR
売上高 +7.2% +5.2% +6.7%
営業利益
純利益
EPS

安全性

自己資本比率 25.7%
流動比率 74.9%
D/Eレシオ 1.64倍

派生指標 参考

時価総額* 109,835億円
ネットキャッシュ* ▲152,003億円
Net Debt/EBITDA*
EV/EBITDA*
FCFマージン* -19.7%
DOE* 0.56%

* 印は当サイトが EDINET から取得した財務データをもとに独自に計算した参考指標です。 EDINETから直接取得した数値ではないため、実際の市場値や各種データソースの公表値と乖離する場合があります。 投資判断は必ず一次情報をご確認ください。

業種比較 業種: 情報・通信業 日経225内同業 12社

指標 自社 日経225 同業平均
(12社)
EDINET 全体平均
(604社)
同業平均との偏差
ROE 10.2% 16.5% 12.7% -6.30pt
PER 9.6倍 24.0倍 -14.40
PBR 0.95倍 3.91倍 -2.96
配当利回り 0.59% 2.13% -1.54pt
配当性向 5.6% 42.2% -36.56pt
ROA 2.6% 6.2% -3.61pt
売上総利益率 51.8% 51.5% +0.37pt
営業利益率 18.0% 6.0%
純利益率 15.9% 12.3% +3.67pt

※「日経225 同業平均」は当サイトで日経225採用銘柄から自前集計した値。 「EDINET 全体平均」は EDINET DB API が返す上場企業全体(中小・赤字含む)の平均で、ROE と営業利益率のみ提供されます。 偏差はパーセンテージポイント(pt)または倍率差。

キャッシュフロー(2025年度)

営業CF 2,036億円
投資CF ▲16,315億円
財務CF ▲11,164億円
設備投資 10,671億円
現金等残高 37,130億円
年度 営業CF 投資CF 財務CF フリーCF 設備投資 現金等残高
2025 2,036億円 ▲16,315億円 ▲11,164億円 ▲14,280億円 10,671億円 37,130億円
2024 2,505億円 ▲8,415億円 ▲6,062億円 ▲5,909億円 6,811億円 61,869億円
2023 7,413億円 5,476億円 1,915億円 12,889億円 7,991億円 69,252億円
2022 27,255億円 ▲30,187億円 6,022億円 ▲2,932億円 7,493億円 51,690億円
2021 5,573億円 ▲14,686億円 21,941億円 ▲9,113億円 8,830億円 46,627億円
2020 11,179億円 ▲42,869億円 29,209億円 ▲31,690億円 14,039億円 33,690億円
2019 11,719億円 ▲29,080億円 22,023億円 ▲17,362億円 14,560億円 38,585億円
2018 10,886億円 ▲44,848億円 46,264億円 ▲33,962億円 33,347億円
2017 15,007億円 ▲42,136億円 23,807億円 ▲27,129億円 21,831億円
2016 9,402億円 ▲16,517億円 433億円 ▲7,115億円 25,696億円
2015 11,552億円 ▲16,673億円 17,199億円 ▲5,121億円 32,587億円
2014 8,602億円 ▲27,182億円 23,594億円 ▲18,579億円 19,635億円
2013 8,130億円 ▲8,741億円 4,715億円 ▲611億円 14,391億円
2012 7,402億円 ▲3,757億円 ▲1,967億円 3,646億円 10,211億円

※ フリーCF = 営業CF + 投資CF(投資CFは通常マイナス)。設備投資額は絶対値で表示。

損益計算書(2025年度)

項目 金額 売上比
売上高 72,438億円 100.0%
売上原価 34,895億円 48.2%
売上総利益 37,542億円 51.8%
販管費 30,244億円 41.8%
営業利益
経常利益 ▲4,816億円 -6.6%
純利益 11,533億円 15.9%

※ 会計基準: IFRS / 有報提出日: 2025-06-26 12:06。 売上原価・売上総利益・販管費が「—」の項目は EDINET に該当データが無いことを示します(金融・通信・IFRS企業など)。

貸借対照表(2025年度)

項目 金額 総資産比
資産
総資産 450,138億円 100.0%
現金等 37,130億円 8.2%
その他資産 413,007億円 91.8%
負債・純資産
総負債 334,522億円 74.3%
有利子負債 189,134億円 42.0%
その他負債 145,389億円 32.3%
純資産 115,615億円 25.7%
自己資本 115,615億円 25.7%
うち利益剰余金 27,018億円 6.0%

※「その他資産」「その他負債」は EDINET 取得値から計算で算出(その他資産 = 総資産 − 現金等、その他負債 = 総負債 − 有利子負債)。 利益剰余金は自己資本に含まれる内訳項目です。 総資産 = 総負債 + 純資産 が成立しない場合はデータの整合性をご確認ください。

事業規模・コスト構造(2025年度)

従業員数 67,229人 1人当たり売上 1.08億円
研究開発費 5,076億円 売上比 7.01%
減価償却費 8,668億円 売上比 11.97%

※「1人当たり売上」「売上比%」はサイト内で計算した派生指標です。 研究開発費は製造業以外では非開示の場合があります(サービス業・金融業など)。

信用評価履歴 EDINET DB スコア(過去14年分)

健全性スコア (2025年度) 60点 ランク B
業種ベンチマーク 改善余地が大きい。優先課題: 有利子負債の圧縮または内部留保の積み増し 強み 0項目 / 弱み 2項目
直近の評価コメントを見る (2025年度)

信用評価

財務状況は標準的です。大きなリスク要因は見られません

投資評価

PER 9.6倍で割安圏。複数の好材料あり

※ EDINET DB API が独自の指標と業種ベンチマークから算出するスコア・ランク・コメントです。 S = 90点以上 / A = 75-89点 / B = 60-74点 / C/D = それ未満。

直近の決算短信

開示日時タイトル区分売上高前年比 営業利益前年比 純利益前年比EPS PDF
2026-05-15 18:00 (訂正・数値データ訂正)「2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」の一部訂正について Q4 77,987億円 +7.7% 50,023億円 +333.7% 873.5 PDF
2026-05-13 15:30 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結) Q4 77,987億円 +7.7% 50,023億円 +333.7% 873.5 PDF
2026-02-12 15:30 2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) Q3 57,192億円 +7.9% 31,727億円 +398.7% 553.5 PDF
業績概況・今後の見通し(2026-05-13 発表分) 約80,288字

qualitative
添付資料の目次
1.当期決算の経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………………
p.3
(1)経営成績の概況 ………………………………………………………………………………………………………
p.3
a.連結経営成績の概況 …………………………………………………………………………………………………
p.6
b.セグメントの業績概況 ………………………………………………………………………………………………
p.8
(a)持株会社投資事業 …………………………………………………………………………………………………
p.9
(b)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業 ………………………………………………………………………
p.13
(c)ソフトバンク事業 …………………………………………………………………………………………………
p.19
(d)AIコンピューティング事業 ………………………………………………………………………………………
p.20
(2)財政状態の概況 ………………………………………………………………………………………………………
p.22
(3)キャッシュ・フローの概況 …………………………………………………………………………………………
p.30
(4)今後の見通し …………………………………………………………………………………………………………
p.33
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ………………………………………………………………………………
p.34
3.サマリー情報(注記事項)に関する事項 ………………………………………………………………………………
p.35
2026年3月31日に終了した1年間における連結範囲の重要な変更 ……………………………………………………
p.35
4.連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………………………………
p.35
(1)連結財政状態計算書 …………………………………………………………………………………………………
p.37
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 …………………………………………………………………………
p.39
(3)連結持分変動計算書 …………………………………………………………………………………………………
p.41
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………………………………
p.43
(5)継続企業の前提に関する注記 ………………………………………………………………………………………
p.45
(6)連結財務諸表注記 ……………………………………………………………………………………………………
p.45
免責事項
本資料は、SB Global Advisers Limited、SB Investment Advisers (UK) Limitedおよびそのそれぞれの関係会社を含むソフトバンクグループ㈱の子会社により運用されるいずれかのファンド(ソフトバンク・ビジョン・ファンド1、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2およびソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドを含む。)のリミテッド・パートナーシップ持分または同等の有限責任持分その他全ての法域におけるあらゆる証券の販売の申込みまたは申込みの勧誘を行うものではなく、また、いかなる方法でもそのように依拠してはなりません。
PFICのステータスに関するお知らせ
ソフトバンクグループ㈱およびその子会社の一部は、その資産の構成および収益の性質故に、当会計年度において、
1986年米国内国歳入法(U.S.Internal Revenue Code of 1986)のもと消極的外国投資会社(Passive Foreign
Investment Company)(以下「PFIC」)に該当する可能性があります。ソフトバンクグループ㈱株式の米国保有者におかれては、ソフトバンクグループ㈱およびその子会社の一部がPFICと見なされた場合の米国連邦所得税上の影響について、税務専門家に相談されることをお勧めします。ソフトバンクグループ㈱はソフトバンクグループ㈱株式の米国保有者に関する税務上の取扱いおよびその結果について何ら責任を負うものではありません。
<報告セグメントの新設>
2025年11月25日、当社は、半導体設計企業であるAmpereの全持分を総額65億米ドルで取得し、同社を100%子会社化しました。これを契機に取締役会が定期的に業績を検討する事業単位の見直しを行った結果、従来「アーム事業」に含めていたArm、「その他」に含めていたGraphcore Limited、およびAmpereなどの半導体関連子会社をまとめて、新たな報告セグメントとして「AIコンピューティング事業」を設けました。前期における報告セグメントも同様に組み替えました。同事業の概要については「(1)経営成績の概況 b. セグメントの業績概況 (d) AIコンピューティング事業 <事業概要>」をご参照ください。
本添付資料の社名または略称
本添付資料では、文脈上別異に解される場合または別段の記載がある場合を除き、以下の社名または略称は以下の意味を有します。
社名または略称
意味
ソフトバンクグループ㈱
ソフトバンクグループ㈱(単体)
当社
ソフトバンクグループ㈱および子会社
※以下の略称の意味は、それぞれの会社の傘下に子会社がある場合、それらを含みます。
SB Northstarまたは資産運用子会社
SB Northstar LP
SVF1
SoftBank Vision Fund L.P.および代替の投資ビークル
SVF2
SoftBank Vision Fund II-2 L.P.
LatAm
SBLA Latin America Fund LLC
ソフトバンク・ビジョン・ファンドまたはSVF
SVF1、SVF2およびLatAm
SBIA
SB Investment Advisers (UK) Limited
SBGA
SB Global Advisers Limited
Arm
Arm Holdings plc
Ampere
Ampere Computing Holdings LLC
Energy Global
Energy Global, LP(注1)
ロボHD
Silver Bands 4 (US) Corp.(注2)
OpenAI
OpenAI Group PBC(注3)
Tモバイル
T-Mobile US, Inc.
ドイツテレコム
Deutsche Telekom AG
アリババ
Alibaba Group Holding Limited
MgmtCo
MASA USA LLC
当第1四半期
2025年6月30日に終了した3カ月間
当第2四半期
2025年9月30日に終了した3カ月間
当第3四半期
2025年12月31日に終了した3カ月間
当第4四半期
2026年3月31日に終了した3カ月間
当期
2026年3月31日に終了した1年間
前期
2025年3月31日に終了した1年間
当期末
2026年3月31日
前期末
2025年3月31日
(注1)米国で太陽光発電所の開発・建設・運営およびデータセンターの開発・建設を手掛ける子会社です。
(注2)ロボティクス関連投資を保有する中間持株会社です。
(注3)2025年10月28日、OpenAI Global, LLCのリキャピタライゼーション(資本再編)が完了しました。これにより、SVF2を含む投資家は、新たに設立されたデラウェア・パブリック・ベネフィット・コーポレーションであるOpenAI Group PBCの株主になりました。なお、同日以前の事象等に関する記載箇所では、OpenAIはOpenAI, Inc.ならびにOpenAI Global, LLCおよび従業員持株ビークルなどその関係会社の総称として用いています。
為替換算レート
2025年3月期
2026年3月期
1米ドル
第1四半期
第2四半期
第3四半期
第4四半期
第1四半期
第2四半期
第3四半期
第4四半期
期中平均
レート
156.53円
150.26円
151.32円
152.95円
145.19円
147.50円
154.04円
156.48円
期末日
レート
149.52円
159.88円
1. 当期決算の経営成績等の概況
(1)経営成績の概況
1.当期末現在、OpenAIへの累計投資額346億米ドル、公正価値796億米ドル、累計投資利益450億米ドル

OpenAIへの投資の状況(当期末現在)                      (単位:十億米ドル)
投資額(注1)
公正価値
累計投資利益
前期
当期
累計
2.2
32.4
34.6
79.6
45.0
2.2026年2月、OpenAIに対して新たに300億米ドルの追加出資をコミット

OpenAIへの投資実績および予定(2026年5月13日現在)              (単位:十億米ドル)
投資額(注1)
実行(予定)
時期
実績
予定
2025年3月期投資額合計 (a)
2.2

2025年3月にコミットした追加出資
30.0

第1クロージング
7.5

2025年4月
第2クロージング
22.5

2025年12月
その他
2.4

2026年3月期投資額合計 (b)
32.4

2026年3月末現在の累計投資額 (c)=(a)+(b)
34.6

2026年2月にコミットした追加出資(d)
10.0
20.0
第1トランシェ
10.0

2026年4月
第2トランシェ

10.0
(注2)2026年7月
第3トランシェ

10.0
(注2)2026年10月
累計投資額 (c)+(d)
44.6
20.0
3.業績ハイライト

投資利益7兆2,865億円(前期の投資利益:3兆7,011億円)
- OpenAIへの出資に係る投資利益6兆7,304億円(439億米ドル)
- 持株会社投資事業の投資利益2,181億円(OpenAIへの出資に係る投資利益2,649億円を含む)
- SVF事業の投資利益6兆6,386億円(OpenAIへの出資に係る投資利益6兆4,655億円を含み、当社子会社への投資に係る投資利益を含まない)。活動開始来累計利益(注3)はSVF1で242億米ドル、SVF2で218億米ドル。SVF2はプラスに転換
※Armやソフトバンク㈱などの子会社は連結されるため、株式の公正価値の変動は連結損益計算書に計上せず

税引前利益6兆1,349億円(前期比4兆4,302億円増加)
- 販売費及び一般管理費4兆209億円(前期比9,965億円増加)
- 財務費用7,718億円(前期比1,902億円増加)
- SVFの外部投資家持分の増加額5,346億円:SVF2で4,897億円を計上

親会社の所有者に帰属する純利益5兆23億円(前期比3兆8,489億円増加)
- 法人所得税5,029億円
- 非支配持分に帰属する純利益6,297億円
4.負債の借り換え・返済、大型投資のために様々な負債調達・資産資金化を機動的に実行

普通社債
(ソフトバンクグループ㈱)
- 国内普通社債1兆1,200億円を発行の一方、5,000億円を満期償還
- 外貨建普通社債42億米ドル相当を発行の一方、28億米ドル相当を満期償還(注4)
- 当期末以降の2026年4月、外貨建普通社債35億米ドル相当を発行。2026年4月に借り入れたブリッジローンの一部返済に充当したほか、2027年3月期に満期を迎える外貨建普通社債12億米ドル相当の償還に充当予定(注5)

ハイブリッド社債
(ソフトバンクグループ㈱)
- 国内ハイブリッド社債2,000億円を発行の一方、1,770億円を初回任意償還日に期限前償還
- 外貨建ハイブリッド社債29億米ドル相当を発行(注6)
- 当期末以降の2026年4月、国内ハイブリッド社債4,180億円を発行。2026年6月に初回任意償還日を迎える国内ハイブリッド社債4,050億円の借り換え資金に充当予定

ブリッジローン
- 2025年4月、総額150億米ドルのブリッジローンを組成。OpenAIへの投資のために85億米ドル、Ampere買収のために65億米ドルの借入をそれぞれ実行。満期である2026年4月までに全額返済完了
- 2026年3月、総借入限度額400億米ドルのブリッジファシリティ契約を締結。当期末以降の同年4月、主にOpenAIへの投資資金として総額200億米ドルの借入を実行。同月にこのうち25億米ドルを返済済

保有資産の資金化
- Tモバイル株式:同株式75.4百万株を162.5億米ドルで売却したほか、同株式を利用した先渡売買契約により16.4億米ドルを資金化
- ドイツテレコム株式:同株式を利用したカラー取引の決済および同株式の全売却により27.4億米ドルを資金化(注7)
- NVIDIA株式:同株式32.1百万株(資産運用子会社の保有分を含む)を58.3億米ドルで売却
- Arm株式:同株式を利用したマージンローンで115億米ドルを増額借入
- ソフトバンク㈱株式:同株式を利用したマージンローンで4,000億円を増額借入
5.自己株式の取得および消却
- 2024年8月に取締役会で決議した最大5,000億円の自己株式取得については、当社株式の価格上昇の影響等により、累計3,303億円(42,033,200株)の自己株式を取得して2025年8月に期間満了
- 2025年10月31日、上記の取締役会決議に基づき取得した自己株式の総数と同数の自己株式(42,033,200株)を消却
6.株式分割
投資家の皆様がより当社株式へ投資しやすい環境を整え、投資家層のさらなる拡大を図るため、2025年12月31日を基準日として、同日(同日は株主名簿管理人の休業日につき、実質は2025年12月30日)最終の株主名簿に記載または記録された株主の所有する当社普通株式を、1株につき4株の割合をもって分割
(注1)間接出資分を含み、売却額をネットして表示しています。
(注2)OpenAI株式の上場が合理的に見込まれる場合には、実行時期が前倒しとなる可能性があります。
(注3)外部投資家持分および税金等の控除前のグロスの金額です。
(注4)発行額は米ドル建22億米ドルおよびユーロ建17億ユーロの合計額であり、償還額は米ドル建9.1億米ドルおよびユーロ建16.1億ユーロの合計額です。ユーロから米ドルへの換算は当期末日のレートを使用しています。以下本項にて同じです。
(注5)発行額は米ドル建15億米ドルおよびユーロ建17.5億ユーロの合計額であり、償還額は米ドル建6.7億米ドルおよびユーロ建4.4億ユーロの合計額です。
(注6)米ドル建20億米ドルおよびユーロ建7.5億ユーロの合計額です。
(注7)①カラー取引の現物決済における、ドイツテレコム株式の公正価値と、借入返済額およびデリバティブ決済額との差額20.1億米ドル、②保有するドイツテレコム株式の全売却7.3億米ドルの合計です。
<2025年3月にコミットしたOpenAIへの追加出資が完了>
ソフトバンクグループ㈱は、2025年3月31日にコミットしたOpenAIへの最大400億米ドル(2025年8月に最大410億米ドルに引き上げ)の追加出資(以下「2025年追加出資」)に関し、第2クロージングにおける225億米ドルの出資をSVF2を通じて2025年12月に実行しました。これにより、2025年追加出資が外部投資家へのシンジケーションを含めて全て完了し、SVF2のOpenAIに対する累計出資額は346億米ドルとなりました。

2025年追加出資の概要
第1クロージング
(完了)
第2クロージング
(完了)
プレマネー評価額
2,600億米ドル
出資額
100億米ドル
310億米ドル
シンジケーション
出資額410億米ドルのうち110億米ドルはシンジケーションにより外部投資家が出資
当社出資額
75億米ドル
225億米ドル(注8)
当社出資時期
2025年4月
2025年12月
当社出資元
SVF2
(注8)間接出資分を含みます。
<2026年2月にOpenAIへの追加出資をコミット>
当社は、2026年2月27日、OpenAIによる資金調達ラウンドにSVF2を通じて参加し、300億米ドルの追加出資を行うこと(以下「2026年追加出資」)について同社と最終契約を締結しました。2026年追加出資の完了により、当社のOpenAIに対する累計出資額は646億米ドル、持分比率は約13%(注9)となる見込みです。

2026年追加出資の概要(2026年5月13日現在)
第1トランシェ
(完了)
第2トランシェ
(予定)
第3トランシェ
(予定)
プレマネー評価額
7,300億米ドル
当社出資額
100億米ドル
100億米ドル
100億米ドル
当社出資時期
2026年4月1日
2026年7月1日
2026年10月1日
当社出資元
SVF2
(注9)持分比率は、①発行済みかつ流通しているすべての優先株式および普通株式(2026年2月にOpenAIから発表された総額1,220億米ドルの資金調達ラウンドに関連した優先株式がすべて発行されることを前提とする)、②付与済みおよび付与確約済みの株式報酬、ならびに③OpenAIの持分証券に転換可能な発行済みおよび発行確約済みの証券を基礎として算定しています。ただし、非営利団体であるOpenAI Foundationが保有するワラント、OpenAIまたはその子会社が自己株式として保有する株式、およびOpenAIの取締役会が承認した株式報酬制度に基づく未発行株式は算定の基礎に含みません。
<PayPayがNasdaq Global Select Marketへ上場>
①取引概要
2026年3月12日、PayPay㈱(以下「PayPay」)は同社普通株式を対象とした米国預託株式(ADS)の新規公開(以下「本新規公開」)によりNasdaq Global Select Marketへの上場を果たしました。本新規公開においては、PayPayが39.3百万ADS(追加購入オプション行使による8.2百万ADSを含む)の新規発行(以下「本新規発行」)を行うとともに、SVF2が同23.9百万ADSの売出し(以下「本売出し」)を行いました。本新規公開の結果、SVF2のPayPayに対する持分比率は、34.00%から28.49%に減少しました。
②連結財務諸表への主な影響
本新規公開後も、当社の子会社である、ソフトバンク㈱、LINEヤフー㈱、および両社の共同持株会社であるBホールディングス㈱、ならびにSVF2のPayPayに対する持分比率の合計は90.7%であり、同社は引き続き当社の子会社です。このため、本新規発行および本売出しによる売却益相当額は連結損益計算書に計上せず、売却益相当額114,266百万円(注10)のうち親会社の所有者に帰属する81,462百万円を連結財政状態計算書の「資本剰余金」に計上しました。また、連結キャッシュ・フロー計算書において、財務活動によるキャッシュ・フローの「非支配持分からの払込による収入」に本新規発行による手取金96,291百万円(引受手数料控除後)を、「その他」に本売出しによる手取金57,564百万円(同)をそれぞれ計上しました。
(注10)本新規発行により当社持分が希薄化して生じた持分変動影響額を含みます。
a.連結経営成績の概況
(単位:百万円)
3月31日に終了した1年間
2025年
2026年
増減
増減率
売上高
7,243,752
7,798,650
554,898
7.7%

売上総利益
3,754,203
4,016,139
261,936
7.0%
投資損益
持株会社投資事業
3,413,821
218,111
△3,195,710
△93.6%

SVF事業
387,584
6,638,611
6,251,027


その他
△100,298
429,774
530,072


投資損益合計
3,701,107
7,286,496
3,585,389
96.9%
販売費及び一般管理費
△3,024,409
△4,020,928
△996,519
32.9%

財務費用
△581,559
△771,790
△190,231
32.7%

為替差損益
27,055
△271,009
△298,064


デリバティブ関連損益(投資損益を除く)
△2,034,029
204,333
2,238,362


SVFの外部投資家持分の増減額
△491,898
△534,613
△42,715
8.7%

その他の損益
354,251
226,277
△127,974
△36.1%
税引前利益
1,704,721
6,134,905
4,430,184
259.9%
法人所得税
△101,613
△502,929
△401,316
394.9%

純利益
1,603,108
5,631,976
4,028,868
251.3%
非支配持分に帰属する利益
449,776
629,705
179,929
40.0%
親会社の所有者に帰属する純利益
1,153,332
5,002,271
3,848,939
333.7%
包括利益合計
1,082,348
6,767,252
5,684,904
525.2%
親会社の所有者に帰属する包括利益
666,237
6,098,756
5,432,519
815.4%
以下、連結損益計算書の主要な科目および特筆すべき科目に関する概要を記載します。
A 売上高
ソフトバンク事業およびAIコンピューティング事業はいずれも増収となりました。詳細は「b. セグメントの業績概況」の「(c)ソフトバンク事業」および「(d)AIコンピューティング事業」をご参照ください。
B 持株会社投資事業の投資損益
持株会社投資事業の投資利益は218,111百万円となりました。これは主に、Tモバイル株式で656,838百万円、アリババ株式で169,742百万円の投資損失を計上した一方、NVIDIA Corporation(以下「NVIDIA」)株式で339,092百万円(注1)、Intel Corporation(以下「Intel」)への出資で278,566百万円、OpenAIに対して追加出資する権利(フォワード契約に該当、以下「OpenAIフォワード契約」)で264,920百万円(注2)の投資利益を計上したことによるものです。
詳細は「b. セグメントの業績概況(a)持株会社投資事業」をご参照ください。
C SVF事業の投資損益
SVF事業の投資利益は6,638,611百万円となりました。その内訳は、SVF1で39,424百万円の利益、SVF2で6,511,392百万円の利益、LatAmで43,111百万円の利益、その他で44,684百万円の利益です。
SVF1の投資利益は、一部の公開投資先の株価が下落した一方、投資先の売却による利益を計上したほか、直近取引における評価額上昇などを反映して未公開投資先の公正価値が増加したことによるものです。
SVF2の投資利益は、主にOpenAIの出資に係る投資利益を6,465,523百万円計上したことによるものです。
詳細は「b. セグメントの業績概況(b)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」をご参照ください。
D その他の投資損益
その他の投資利益は429,774百万円となりました。主に、ロボHDが保有するSkild AI, Inc.などの投資先の公正価値の増加によるものです。
主にB~Dの結果、投資損益合計は7,286,496百万円の利益となりました。
E 販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費が前期比996,519百万円増の4,020,928百万円となりました。ソフトバンク事業において、主にスマートフォン契約の獲得やコマースサービスの既存顧客の継続利用促進に伴う販売関連費の増加により前期比179,384百万円増加しました。また、AIコンピューティング事業において、主に将来の成長を支える次世代技術の開発に伴い研究開発費が増加した結果、前期比213,613百万円増加しました。さらに、「その他」に含まれるEnergy Globalにおいて、株式報酬(現金決済型として会計処理)の公正価値が増加したことなどにより、同社の販売費及び一般管理費が前期比368,307百万円増加しました。
F 財務費用
ソフトバンクグループ㈱(注3)の支払利息が前期比158,665百万円増の602,430百万円となりました。これは主に、前期にアリババ株式を利用した先渡売買契約の現物決済が進み(当第1四半期に全ての決済完了)、同契約に係る支払利息計上額が減少した一方、2024年9月にタームローンによる借入、2025年4月にブリッジローンによる借入をそれぞれ実行したことにより、シンジケートローンに係る支払利息が増加したことに加え、発行残高の増加に伴い普通社債およびハイブリッド社債に係る支払利息が増加したことによるものです。
G 為替差損益
主にソフトバンクグループ㈱と国内の資金調達子会社の米ドル建負債(子会社からの借入や外貨建普通社債など)および米ドル建現預金・貸付金について、前者が後者を上回っていたことから、期末日為替換算レートが前期末に比して円安となったことにより為替差損271,009百万円(純額)を計上しました。
なお、ソフトバンク・ビジョン・ファンドなど機能通貨が外貨(主に米ドル)の在外子会社・関連会社の純資産については、期末日為替換算レートが前期末に比して円安となったことにより円換算後の価値が増加しましたが、そのプラス影響は為替差損益には含まれず、連結財政状態計算書の資本の部の「その他の包括利益累計額」に在外営業活動体の為替換算差額の増加額1,086,987百万円として計上されています。
H デリバティブ関連損益(投資損益を除く)
アリババ株式を利用した先渡売買契約に係るデリバティブ関連利益142,779百万円を計上しました。
なお、当第1四半期末までに、アリババ株式を利用した全ての先渡売買契約の決済が完了しました。
I SVFの外部投資家持分の増減額
SVFの外部投資家持分の増加額は534,613百万円となりました。これは主に、SVF2で投資利益6,853,744百万円(SVF2単体ベース)を計上したことに伴い、SVF2外部投資家持分が489,749百万円増加したことによるものです。
主にA~Iの結果、税引前利益は前期比4,430,184百万円増加の6,134,905百万円の利益となりました。
J 法人所得税
法人所得税は502,929百万円となりました。当期税金費用を540,776百万円計上した一方で、繰延税金費用を利益方向に37,847百万円計上したことによるものです。当期税金費用は、主にアリババ株式を利用した先渡売買契約の現物決済に伴いソフトバンクグループ㈱において158,838百万円計上したほか、ソフトバンク㈱などの事業会社で329,693百万円計上しました。繰延税金費用(利益)は、一部の投資有価証券の投資利益に対し繰延税金負債を計上したことに伴い費用を計上したものの、主にアリババ株式を利用した先渡売買契約の現物決済に伴う、前期末にアリババ株式および関連するデリバティブに対して計上していた繰延税金負債の取り崩しの影響が上回りました。
なお、上記のソフトバンクグループ㈱の当期税金費用には、グローバル・ミニマム課税に関して見積もったトップアップ課税61,857百万円が含まれています。
主にA~Jの結果、親会社の所有者に帰属する純利益は前期比3,848,939百万円増加の5,002,271百万円の利益となりました。
(注1)
ソフトバンクグループ㈱および資産運用子会社が保有していたNVIDIA株式を当第3四半期に全て売却したことによる投資利益の合計です。
(注2)OpenAIフォワード契約をソフトバンクグループ㈱からSVF2に移管したことに伴い、移管合意日までの当該契約の公正価値の増加額を計上したものです。なお、2025年12月に当該契約による出資が完了しました。
(注3)ソフトバンクグループ㈱の支払利息には、資金調達を行う100%子会社の支払利息が含まれています。
b.セグメントの業績概況
当社の報告セグメントは、当社の経営資源の配分の決定や業績の評価を行うための区分を基礎としています。当第3四半期に新たに「AIコンピューティング事業」を設けました。当期末現在、「持株会社投資事業」、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」、「ソフトバンク事業」、「AIコンピューティング事業」の4つを報告セグメントとしています。
報告セグメントの概要は以下の通りです。
セグメント名称
主な事業の内容
主な会社
報告セグメント
持株会社投資事業
・ソフトバンクグループ㈱およびその子会社による投資事業
ソフトバンクグループ㈱
SoftBank Group Capital Limited
ソフトバンクグループジャパン㈱
ソフトバンクグループオーバーシーズ合同会社
SB Northstar LP
ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業
・SVF1、SVF2およびLatAmによる投資事業
SB Investment Advisers (UK) Limited
SoftBank Vision Fund L.P.
SB Global Advisers Limited
SoftBank Vision Fund II-2 L.P.
SBLA Latin America Fund LLC
ソフトバンク事業
・コンシューマ事業:個人顧客を対象としたモバイルサービスおよびブロードバンドサービスの提供
・エンタープライズ事業:法人顧客を対象としたモバイルサービスやソリューションサービスの提供
・ディストリビューション事業:法人顧客を対象としたICTサービス商材の提供
・メディア・EC事業:メディア・広告やコマースサービスの提供
・ファイナンス事業:決済、金融サービスの提供
ソフトバンク㈱
LINEヤフー㈱
PayPay㈱
AIコンピューティング事業
・半導体のIP、チップおよび関連テクノロジーのデザイン
・半導体チップの開発および販売
・ソフトウエアツールの販売および関連サービスの提供
Arm Holdings plc
Ampere Computing Holdings LLC
Graphcore Limited
その他
・太陽光発電所の開発・建設・運営およびデータセンターの開発・建設
・ロボティクス関連事業
・福岡ソフトバンクホークス関連事業
Energy Global, LP
Silver Bands 4 (US) Corp.(注1)
福岡ソフトバンクホークス㈱
(注1)ロボティクス関連投資を保有する中間持株会社です。
(a)持株会社投資事業

Tモバイル株式で6,568億円、アリババ株式で1,697億円の投資損失を計上した一方、NVIDIA株式で3,391億円、Intelへの出資で2,786億円、OpenAIフォワード契約に係るデリバティブで2,649億円の投資利益を計上し、当事業の投資利益は2,181億円に

セグメント利益は、デリバティブ関連利益(投資損益を除く)1,925億円を計上した一方、財務費用6,456億円、為替差損2,820億円を計上した結果、4,721億円の損失に
<事業概要>
当事業では、主にソフトバンクグループ㈱が、戦略的投資持株会社として直接または子会社を通じて投資活動を行っています。当事業は、ソフトバンクグループ㈱、SoftBank Group Capital Limited、ソフトバンクグループジャパン㈱、ソフトバンクグループオーバーシーズ合同会社および資産運用子会社であるSB Northstarのほか、投資または資金調達を行う一部の子会社で構成されています。当事業の投資損益は、ソフトバンクグループ㈱が、直接または子会社を通じて保有する投資の投資損益により構成されています。ただし、子会社からの受取配当金および子会社株式に係る減損損失などの子会社株式に関連する投資損益を含みません。
当事業を構成する会社が保有する投資先は、IntelやTモバイルなどであり、そのほとんどがFVTPLの金融資産として認識されるものです。FVTPLの金融資産に該当する投資は、四半期ごとに公正価値を測定し、その変動額を「投資損益」として連結損益計算書に計上しています。
資産運用子会社の上場株式や社債等への投資
SB Northstarはソフトバンクグループ㈱の余剰資金を用いて上場株式や社債等の取得および売却を行っています。当期における資産運用子会社の投資利益(債券投資による受取利息を含む)は2,447億円(活動開始来の累計投資損失:7,209億円)(注1)、当期末の投資残高は1兆4,366億円(うち、社債:1兆2,671億円)です。社債は主に残存年数が短い投資適格債に投資しています。
同社における持分は、ソフトバンクグループ㈱が67%、ソフトバンクグループ㈱代表取締役 会長兼社長執行役員の孫 正義が33%をそれぞれ間接的に保有しています。孫 正義の持分は非支配持分として同社の投資損益から差し引かれるため、投資損益の67%が親会社の所有者に帰属する純利益に影響を与えます。ソフトバンクグループ㈱が同社に対しファンド存続期間(12年+延長2年)満了時に債権を保有し、その債権に返済不能分が発生した場合、持分比率に応じて孫 正義は損害額を補償します。
(注1)累計投資損失は、受取配当金や債券投資による受取利息を含む一方、SB NorthstarからSB Investment Advisers (US) Inc.子会社のSPAC3社への投資の影響を含みません。
<業績全般>
(単位:百万円)
3月31日に終了した1年間
2025年
2026年
増減
増減率
投資損益
3,413,821
218,111
△3,195,710
△93.6%

販売費及び一般管理費
△131,856
△125,196
6,660
△5.1%
財務費用
△531,252
△645,592
△114,340
21.5%

為替差損益
19,257
△281,961
△301,218

デリバティブ関連損益(投資損益を除く)
△2,041,830
192,523
2,234,353

その他の損益
66,111
170,033
103,922
157.2%
セグメント利益(税引前利益)
794,251
△472,082
△1,266,333


投資利益:218,111百万円
受取配当金を除く投資損益の主な内訳は以下の通りです。
・2025年10月に、ソフトバンクグループ㈱および資産運用子会社が保有するNVIDIA株式を全株売却しました。期首から売却までの株価上昇により投資利益を合計339,092百万円計上しました。
・Intelに対する出資契約(フォワード契約に該当)を2025年8月に締結し、同年9月に出資を実行しました。当該出資契約締結以降の株価上昇により投資利益278,566百万円を計上しました。
・ソフトバンクグループ㈱が保有していたOpenAIフォワード契約をSVF2に移管しました。当該契約の移管合意日までの公正価値の変動について、投資利益264,920百万円を計上しました。
・ドイツテレコム株式を利用したカラー取引の現物決済および同社株式の全売却を行いました。期首から現物決済および売却までの株価下落により投資損失31,867百万円を計上しました。
・アリババ株式の株式先渡売買契約の現物決済を行いました。現物決済を行った株式について期首から現物決済までの株価下落により投資損失169,881百万円を計上しました。
・保有するTモバイル株式の一部を売却しました。売却した株式について期首から売却までの株価下落により投資損失572,143百万円を計上しました。また、当期末に保有するTモバイル株式について期首からの株価下落により投資損失84,695百万円を計上しました。

財務費用:645,592百万円(前期比114,340百万円増加)
ソフトバンクグループ㈱(注1)のグループ外への支払利息が前期比158,665百万円増の602,430百万円となりました。これは主に、前期にアリババ株式を利用した先渡売買契約の現物決済が進み(当第1四半期に全ての決済完了)、同契約に係る支払利息計上額が減少した一方、2024年9月にタームローンによる借入、2025年4月にブリッジローンによる借入をそれぞれ実行したことにより、シンジケートローンに係る支払利息が増加したことに加え、発行残高の増加に伴い普通社債およびハイブリッド社債に係る支払利息が増加したことによるものです。
(注1)ソフトバンクグループ㈱の支払利息には、資金調達を行う100%子会社の支払利息が含まれています。
(参考情報)資産運用子会社の当社連結財政状態計算書への影響
(単位:百万円)
2026年3月31日
現金及び現金同等物
7,756
投資有価証券(a)
344,344
担保差入有価証券(b)
1,092,249
投資残高小計(a)+(b)
1,436,593
うち、社債
1,267,137
デリバティブ金融資産
31
貸付金(注1)
799,400
その他
20,049
資産合計
2,263,829
有利子負債
801,937
借入有価証券
1,365
その他
2,000
負債合計
805,302
Delaware子会社からの出資(注2)
1,971,699
ソフトバンクグループ㈱からDelaware子会社への現金出資相当額
39,786
ソフトバンクグループ㈱からDelaware子会社への貸付相当額
(ソフトバンクグループ㈱からの運用委託金)
1,912,020
孫 正義からDelaware子会社への現金出資相当額
19,893

利益剰余金
△768,888

為替換算差額
255,716
純資産
1,458,527

(注1)ソフトバンクグループ㈱への貸付金(グループ内取引のため連結上消去)
(注2)当社の子会社であるDelaware Project 1 L.L.C.、Delaware Project 2 L.L.C.およびDelaware Project 3 L.L.C.(以下「Delaware子会社」)から資産運用子会社であるSB Northstarへの出資額
(非支配持分の計算)
(単位:百万円)
孫 正義からDelaware子会社への現金出資相当額
19,893

非支配持分損益(累計)(注3)
△256,204
為替換算差額
94,924
非支配持分(孫 正義の持分)
△141,387

(注3)表中Bの3分の1
(純資産(上記C)に対する持分)
(単位:百万円)
ソフトバンクグループ㈱の持分
1,599,914
非支配持分(孫 正義の持分)
△141,387

純資産
1,458,527

当事業の主な有利子負債およびリース負債
借入者
種別
当期末連結
財政状態計算書残高
ソフトバンクグループ㈱
借入金
3兆9,607億円
社債
8兆1,704億円
リース負債
65億円
コマーシャル・ペーパー
1,857億円
資金調達を行う100%子会社
Arm株式を利用した借入(マージンローン)
3兆1,685億円
ソフトバンク㈱株式を利用した借入(マージンローン)
1兆1,965億円
Tモバイル株式を利用した先渡売買契約(カラー契約)
2,592億円
SB Northstar
有価証券を利用した借入(プライムブローカレッジローン)
8,019億円
(注)資金調達を行う100%子会社およびSB Northstarによる借入はソフトバンクグループ㈱に対してノンリコース
です。
(b)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業

SVF1:活動開始来累計の投資額872億米ドルに対しリターン1,114億米ドル、利益は242億米ドル
- 当期の投資利益は8億米ドル(503億円):CoupangやDiDiなどの公開投資先の株価が下落した一方、投資先の売却による利益を計上したほか、直近取引における評価額上昇などを反映した未公開投資先の公正価値が増加

SVF2:活動開始来累計の投資額969億米ドルに対しリターン1,187億米ドル、利益は218億米ドルのプラスへ転換
- 当期の投資利益は447億米ドル(6兆8,537億円):OpenAIに係る投資利益は合計421億米ドル(6兆4,655億円)
(2026年3月31日現在;単位:十億米ドル)
活動開始来累計
損益のうち当期分
(注1)
投資額
リターン
損益
当期
当第4四半期
SVF1
エグジットした投資
48.3
71.6
23.3
1.6
0.3
エグジット前の投資
38.9
39.2
0.3
△0.9
△4.5
受取利息/配当金

0.6
0.6
0.0

合計
87.2
111.4
24.2
SVF2
エグジットした投資
10.8
6.5
△4.3
△0.8
△0.3
エグジット前の投資
86.1
112.0
25.9
44.1
24.3
受取利息/配当金

0.2
0.2
0.1
0.0
合計
96.9
118.7
21.8
(注)当第3四半期よりパフォーマンスを純額で示すため、従来「投資額」および「リターン」に含めて表示していた株式交換等の影響を控除して表示しています。また、従来別掲していたデリバティブは「エグジットした投資」および「エグジット前の投資」に含めて表示しています。
(注)公開投資先は証券取引所および店頭市場で取引される株式を、未公開投資先は公開投資先に該当しない投資先を指します。リターンおよび投資損益は外部投資家持分および税金等の控除前のグロスの金額です。リターンは、「エグジットした投資」については売却額を、「エグジット前の投資」については公正価値を、「受取利息または配当金」については各受領額を指します。以下同じです。
(注1)「エグジットした投資」の損益のうち当期分は、当期にエグジットした投資の売却額から投資額を差し引いた金額です。
<事業概要>
当事業の業績には、主にSVF1、SVF2およびLatAmの投資および事業活動の結果が含まれています。
当事業の主なファンドの概要
2026年3月31日現在
AIを活用した成長可能性の大きな企業へ投資し、中長期的視点から投資成果を最大化することを目指しています。SVF1の投資期間は終了しましたが、固定分配やファンド運営関連費用への充当を目的に出資コミットメント総額の残額が留保されています。
SVF1
SVF2
LatAm
主なリミテッド・
パートナーシップ
SoftBank Vision Fund L.P.
SoftBank Vision Fund II-2 L.P.
SBLA Latin America Fund LLC
出資コミットメント総額
986億米ドル
1,392億米ドル
78億米ドル
当社:331億米ドル(注1)
外部投資家:655億米ドル
当社:1,366億米ドル
外部投資家(MgmtCo):
26億米ドル(注2)
当社:74億米ドル
外部投資家(MgmtCo):
4億米ドル(注2)
運営会社
SBIA(当社英国100%子会社)
SBGA(当社英国100%子会社)
投資期間
2019年9月12日に終了
運営会社の裁量により決定
存続期間
2029年11月20日まで
(SBIAに最大2回の1年
延長オプションあり)
2032年10月4日まで
(SBGAに最大2回の1年延長オプションあり)
(注1)SVF1への当社の出資コミットメントは、Arm株式を活用した約82億米ドル相当の支払義務履行分(全該当株式を拠出済み)のほか、SVF1に関連するインセンティブ・スキームへ活用される25億米ドルを含みます。
(注2)SVF2およびLatAmには当社経営陣による共同出資プログラムが導入されており、経営陣の投資エンティティであるMgmtCoが参画しています。当社連結財務諸表上、MgmtCoの出資持分は外部投資家持分として扱われています。詳細は「4.連結財務諸表及び主な注記(6)連結財務諸表注記 16.重要な関連当事者との取引(1)配当受領権制限付き共同出資プログラム」をご参照ください。
SVFの借入
SVF1、SVF2およびLatAmは、レバレッジの活用や手元流動性の確保などを目的として、ソフトバンクグループ㈱にはノンリコースの借入を独自に行うことがあります。このような借入には、例えばリターンの向上およびリミテッド・パートナーへの分配を目的とした保有資産を活用するアセットバック・ファイナンスがあります。
投資先の公正価値評価
SVF1、SVF2およびLatAmはIFRS第13号「公正価値測定」に従い、SBIA Global Valuation PolicyおよびInternational Private Equity and Venture Capital Valuation Guidelines(IPEVガイドライン)に基づいて、毎四半期末日の投資先の公正価値を算定しています。公開投資先のうち、証券取引所で取引される株式については相場価格を用いて、店頭市場で取引される株式については相場価格および観察可能なその他のインプットを単一もしくは複数用いて公正価値を算定しています。未公開投資先の公正価値算定については、公開類似企業の情報を用いたマーケット・アプローチ、予想される将来キャッシュ・フローを用いたインカム・アプローチに加えて、直近の資金調達ラウンドや類似取引の価格を用いた取引事例法などの評価手法を単一もしくは複数用いています。
<業績全般>
(単位:百万円)
3月31日に終了した1年間
2025年
2026年
増減
増減率
投資損益(注1)
434,903
6,991,871
6,556,968

SVF1
1,022,971
50,301
△972,670
△95.1%
SVF2
△561,656
6,853,744
7,415,400

LatAm
8,110
43,111
35,001
431.6%
その他
△34,522
44,715
79,237

販売費及び一般管理費
△62,169
△50,955
11,214
△18.0%
財務費用
△40,244
△164,895
△124,651
309.7%
SVFの外部投資家持分の増減額(注2)
△491,898
△534,613
△42,715
8.7%
その他の損益
44,390
203,193
158,803
357.7%
セグメント利益(税引前利益)
△115,018
6,444,601
6,559,619

(注1)SVFによる当社子会社(主にPayPayおよびロボHD)への投資に係る投資損益は、ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業のセグメント利益において「投資損益」に含まれますが、連結上消去し、連結損益計算書上の「投資損益-SVF事業」には含まれません。
(注2)「SVFの外部投資家持分の増減額」は、各ファンドの投資損益から、①SBIAがSVF1から受領する管理報酬および成功報酬、②SBGAがSVF2から受領する管理報酬および業績連動型管理報酬、③SBGAがLatAmから受領する管理報酬、業績連動型管理報酬および成功報酬、④各ファンドの営業費用およびその他の費用を控除した金額をもとに算出された外部投資家に帰属する損益です。詳細は「4.連結財務諸表及び主な注記(6)連結財務諸表注記 4.ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業(2)SVFの外部投資家持分」をご参照ください。
SVFの外部投資家持分の増減額
SVFの外部投資家持分の増加額は534,613百万円となりました。これは主に、SVF2で投資利益6,853,744百万円(SVF2単体ベース)を計上したことに伴い、外部投資家持分の増加額489,749百万円を計上したことによるものです。
SVF2には配当受領権制限付き共同出資プログラムが導入されており、当社代表取締役 会長兼社長執行役員の孫 正義が支配するMgmtCoが普通出資持分の17.25%を保有しています。MgmtCoの出資に係る配当受領権は、SVF2 LLC(注1)の投資成果が一定水準に達するまで利益配当が制限され、その後段階的に解除されます。前期末時点では投資成果が低迷していたため、当該共同出資にかかる外部投資家持分の計上額は零でした。当期末時点においては投資成果が大幅に改善しましたが、その投資成果は上記の一定水準に届かなかったため成果分配は計上されず、出資元本相当額の外部投資家持分が計上されました。
(注1)SVF2 LLC(SVF II Investment Holdings LLC)はSVF2の傘下に設立された当社の子会社であり、共同出資プログラムの対象となる投資を間接的に保有しています。
投資の状況
2026年3月31日現在
SVF1
(単位:十億米ドル)
合計(下記①+②+③)
累計
投資銘柄数
累計
投資額
累計
リターン
累計損益
(注1)
94
87.2
111.4
24.2
①エグジットした投資
銘柄数
投資額
売却額
累計損益
(注1)
損益のうち当期分
当期
当第4四半期
一部エグジット

7.3
13.2
5.9
2.2
0.3
全部エグジット
42
41.0
58.4
17.4
△0.6

合計
42
48.3
71.6
23.3
1.6
0.3
②エグジット前の投資(当期末に保有する投資)
(注2)
銘柄数
投資額
公正価値
累計損益
(注4)
損益のうち当期分
当期
当第4四半期
公開投資
(注3)
16
19.0
13.5
△5.5
△2.4
△3.8
未公開投資
36
19.9
25.7
5.8
1.5
△0.7
合計
52
38.9
39.2
0.3
△0.9
△4.5
③投資先からの利息および配当金
利息および
配当金
累計損益
損益のうち当期分
当期
当第4四半期
合計
0.6
0.6
0.0

(注)当第3四半期より、パフォーマンスを純額で示すため、従来「銘柄数」、「投資額」および「リターン」に含めて表示していた株式交換および現物配当の影響を控除して表示しています。また、従来別掲していたデリバティブは「エグジットした投資」および「エグジット前の投資」に含めて表示しています。
(注1)外部投資家持分および税金等の控除前
(注2)投資先の公開/未公開の区分は、当期末時点の状態に基づいています。
(注3)公開株式には店頭市場で取引されているDiDi Global Inc.およびGetaround, Inc.への投資を含みます。
(注4)当社からSVF1への移管が決定されていたものの実行されなかった投資について、移管の取りやめを決定するまでの期間に発生した損益は含めていません。
SVF2
(単位:十億米ドル)
合計(下記①+②+③)
累計
投資銘柄数
累計
投資額
累計
リターン
累計損益
(注1)
309
96.9
118.7
21.8
①エグジットした投資
銘柄数
投資額
売却額
累計損益
(注1)
損益のうち当期分
当期
当第4四半期
一部エグジット

3.2
2.7
△0.5
△0.1
0.1
全部エグジット
34
7.6
3.8
△3.8
△0.7
△0.4
合計
34
10.8
6.5
△4.3
△0.8
△0.3
②エグジット前の投資(当期末に保有する投資)
(注2)
銘柄数
投資額
公正価値
累計損益
損益のうち当期分
当期
当第4四半期
公開投資
21
7.9
8.4
0.5
1.8
△0.4
未公開投資
254
78.2
103.6
25.4
42.3
24.7
合計
275
86.1
112.0
25.9
44.1
24.3
③投資先からの利息および配当金
利息および
配当金
累計損益
損益のうち当期分
当期
当第4四半期
合計
0.2
0.2
0.1
0.0
(注)当第3四半期より、パフォーマンスを純額で示すため、従来「銘柄数」、「投資額」および「リターン」に含めて表示していたロボHDへの移管、WeWork Inc.への財務サポートおよび株式交換の影響を控除して表示しています。また、従来別掲していたデリバティブは「エグジットした投資」および「エグジット前の投資」に含めて表示しています。
(注1)外部投資家持分および税金等の控除前
(注2)投資先の公開/未公開の区分は、当期末時点の状態に基づいています。
LatAm
当期末現在、LatAmは累計投資額76億米ドルに対し累計リターンは68億米ドルとなり、活動開始来累計損失は8億米ドルとなりました。当期においては、投資利益3億米ドルを計上しました。
資金の状況
2026年3月31日現在
SVF1
(単位:十億米ドル)
合計
当社
外部投資家
出資コミットメント(A)
98.6
33.1
65.5
拠出額(注1)(B)
87.2
29.9
57.3
拠出額返還額(再コール不可)(C)
55.9
14.3
41.6
拠出額残高(注2)(D)=(B)-(C)
31.3
15.6
15.7
コミットメント残額(E)=(A)-(B)
11.4
3.2
8.2
(注)SVF1への当社の出資コミットメントは、Arm株式を活用した約82億米ドル相当の支払義務履行分(全該当株式を拠出済み)のほか、SVF1に関連するインセンティブ・スキームへ活用される25億米ドルを含みます。
(注1)払込み後に投資計画の変更等によりリミテッド・パートナーへ返還された金額を差し引いています。
(注2)当期末現在、外部投資家の拠出額残高の157億米ドルのうち、38億米ドルはプリファード・エクイティ出資です。
SVF2
(単位:十億米ドル)
合計
出資コミットメント(A)
139.2
拠出額(B)
99.6
コミットメント残額(C)=(A)-(B)
39.6
(注)コミットメント残額には再コール可能な払込資金返還額を含みます。
(参考:2026年3月31日現在 出資コミットメントの内訳)
出資コミットメント総額
139.2
共同出資プログラムの対象外の投資への当社エクイティ出資
13.6
SVF2 LLCへの当社プリファード・エクイティ出資
110.6
SVF2 LLCへの当社エクイティ出資
12.4
SVF2 LLCへのMgmtCoエクイティ出資
2.6
(注)当期末現在、MgmtCoによる出資額の支払いは実施されていません。
当期末現在、LatAmに対する出資コミットメント総額は78億米ドル、拠出額は77億米ドルです。
SVF1、SVF2および LatAmの投資先一覧および業績の四半期推移は、当社ウェブサイトに掲載の「決算データシート」をご参照ください:https://group.softbank/ir/presentations/
(c)ソフトバンク事業
主にファイナンス事業、エンタープライズ事業およびコンシューマ事業が増益となったことにより、セグメント利益は前期比6.5%増加
(単位:百万円)
3月31日に終了した1年間
2025年
2026年
増減
増減率
売上高
6,544,275
7,040,875
496,600
7.6%
セグメント利益(税引前利益)
906,309
965,002
58,693
6.5%
減価償却費及び償却費
△739,874
△775,601
△35,727
4.8%
投資損益
△25,074
13,953
39,027

財務費用
△81,453
△93,582
△12,129
14.9%
その他の損益
20,631
10,201
△10,430
△50.6%
<事業概要>
当事業の業績には、ソフトバンク㈱および同社子会社が主に日本国内で行っているモバイルサービスの提供や携帯端末の販売、ブロードバンドサービスや広告サービス、コマースサービスの提供などの事業活動の結果が含まれています。「Beyond Carrier」戦略の下、コアビジネスである通信事業の持続的な成長を図りながら、「Yahoo! JAPAN」、「LINE」といったインターネットサービスや、キャッシュレス決済サービス「PayPay」などのAI・IoT・FinTechを含む最先端テクノロジーを活用したビジネスの展開を通じ、通信以外の領域の拡大を目指しています。
<業績全般>
セグメント利益は、前期比58,693百万円(6.5%)増加の965,002百万円となりました。これは主に、ファイナンス事業、エンタープライズ事業およびコンシューマ事業が増益となったことによるものです。
主力事業であるコンシューマ事業が増益となったのは、主にモバイルサービス売上がスマートフォン契約数の増加により引き続き増収となったほか、携帯端末の平均単価の上昇により物販売上が増加したことによるものです。エンタープライズ事業が増益となったのは、企業のデジタル化が加速する中でクラウドサービスの売上が拡大したことなどによるものです。ファイナンス事業が増益となったのは、主にPayPayおよびPayPayカード㈱の決済取扱高の拡大に伴う手数料収入の増加や、PayPayカード㈱のリボ払い残高などの金融残高およびPayPay銀行㈱のローン残高の拡大に伴う金利収入の増加により増収となったことに加え、業務委託費や販売促進費などの効率化により、収益性が改善したことによるものです。一方、メディア・EC事業は減益となりました。これは主に、LINE MAN CORPORATION PTE. LTD.などの子会社化に伴い、企業結合に伴う再測定益を計上(上表「その他の損益」に計上)した一方で、アスクル㈱の売上がシステム障害の影響により減少したことや、前期に複数の子会社に係る支配喪失利益を計上(上表「その他の損益」に計上)した反動があったことによるものです。
ソフトバンク㈱の業績や営業概況に関する詳細な情報は、同社ウェブサイトをご参照ください: https://www.softbank.jp/corp/ir/
(d)AIコンピューティング事業

Armの増収により、売上高(米ドルベース)は前期比9.5%増(円ベースでは同8.5%増)

セグメント利益は、前期比1,264億円悪化。将来の成長を支える次世代技術の開発に伴い、研究開発費が増加。
加えて、Ampereの買収完了に伴う業績の取り込みや取得関連費用の計上による影響
(単位:百万円)
3月31日に終了した1年間
2025年
2026年
増減
増減率
売上高
590,301
640,309
50,008
8.5%
セグメント利益(税引前利益)
△10,891
△137,266
△126,375

減価償却費及び償却費(注1)
△97,255
△107,125
△9,870
10.1%
投資損益
△20,441
5,607
26,048

財務費用
△2,604
△5,556
△2,952
113.4%
その他の損益
13,862
28,999
15,137
109.2%
(注1)減価償却費及び償却費には、Arm買収時に行った取得原価配分により計上した無形資産の償却費が、当期は58,010百万円、前期は63,715百万円含まれています。
<事業概要>
当事業では、Arm、AmpereおよびGraphcore Limitedなどの半導体関連子会社がASI(Artificial Super Intelligence:人工超知能)の実現に向けてグループの半導体ビジネスの強化に取り組んでいます。
Armのテクノロジーは、スマートフォン、データセンター向けサーバー、IoT、自動車などの多種多様な製品に採用されており、高い性能と優れた電力効率を両立するコンピュートプラットフォームを提供しています。当第4四半期において、Armは設立以来初となる自社設計シリコンチップ「Arm AGI CPU」を発表しました。本製品は、クラウドサービスやエージェント型AIのワークロードに最適化されたデータセンター向けCPUです。この発表は、同社のコンピュートプラットフォームが従来のIPライセンスやコンピュート・サブシステム(CSS)の提供から、自社設計シリコンチップの領域へと拡張することを意味し、戦略的な大きな転換点となります。これにより、Armのエコシステム全体におけるさらなるイノベーションの加速が期待されます。Ampereは、Armのコンピュートプラットフォームを活用した、AIコンピューティング向けの高性能かつ省エネルギーなCPUの設計に特化しています。Graphcore Limitedは、AIに特化した半導体チップの設計・開発において実績を有しています。
これらの半導体関連子会社は、AIコンピューティングの将来を見据え、引き続き研究開発への投資を継続していきます。あわせて、半導体IP、チップおよび関連技術として提供される新たなコンピュートプラットフォームを含む新技術の開発を進めることで、顧客による次世代製品の開発を可能にしていきます。
なお、前期より、当社100%子会社とArmは、技術ライセンスおよび設計サービスに関する契約(以下、本項目において「本契約」)を締結しています。本契約に基づき、当社100%子会社はArmの半導体IPのライセンス供与を受けるとともに、将来の新技術創出を目的とした共同研究開発に係る設計サービスの提供を受けています。当事業では、本契約に係る当社100%子会社とArmの取引はセグメント内取引となるため消去されています。
<業績全般>
売上高
当事業の売上は主に米ドル建であることから、本項では米ドルベースの実績を記載しています。
(単位:百万米ドル)
3月31日に終了した1年間
2025年
2026年
増減
増減率
売上高(米ドルベース)
3,862
4,228
366
9.5%
売上高は、前期に比べ366百万米ドル(9.5%)増加しました。この主な要因は、Armの各ビジネスユニット「エッジAI」(スマートフォン・家電・IoT等)・「クラウドAI」・「フィジカルAI」(自動車・ロボティクス等)におけるロイヤルティー収入の増加です。
エッジAIにおいては、最新世代テクノロジー「Armv9」やCSSを採用したCPUのスマートフォンへの搭載が進み、チップ当たりのロイヤルティー単価が上昇したことが寄与しました。クラウドAIでは、データセンターにおけるCPU需要拡大を背景に、Google AxionやAWS Graviton、NVIDIA Vera Rubinプラットフォームに搭載されるArmベースCPUの出荷増加が成長に寄与しました。フィジカルAIでは、自動運転車両向け電子機器へのArm技術の採用拡大が収益を牽引しました。
セグメント利益
セグメント利益は、前期に比べ126,375百万円悪化し、137,266百万円の損失となりました。これは主に、将来の成長を支える次世代技術の開発に伴い、研究開発費が増加したことによるものです。また、当期においてAmpereの買収が完了し、同社の業績を当社の連結業績に取り込んだことに加え、取得関連費用を計上したことも、セグメント利益の悪化要因となりました。
<技術開発>
当期、当事業においてArmおよびライセンシー企業が行った技術開発に関する主な発表は以下の通りです。なお、各技術開発の詳細については、発表各社のウェブサイトに掲載されているプレスリリースをご参照ください。
・Armは、自動車向けコンピュート・サブシステム(CSS)「Arm Zena CSS」の技術詳細を発表(2025年6月)。「Arm Zena CSS」は、「Armv9」を基盤とした、AI対応車両向け初の事前統合・事前検証済みプラットフォーム。Armの仮想プラットフォームと組み合わせることで、ソフトウエアとハードウエアの同時開発が可能となり、AI対応車両の開発期間を従来よりも1年間短縮可能
・Armは、モバイルコンピューティングデバイス向けコンピュート・サブシステム(CSS)「Arm Lumex CSS」の技術詳細を発表(2025年9月)。「Arm Lumex CSS」は、最新の「Armv9」技術を基盤とするArmの最高性能CPUに加え、GPUやシステムIPを統合。これにより顧客企業は、AIデバイスの市場投入を一段と迅速化し、フラッグシップスマートフォンや次世代PCでのAI体験を加速させることが可能
・Amazon Web Services, Inc.は、最新の「Armv9」ベースのカスタムサーバーチップ Graviton5を発表。192個のArmベースCPUコアを搭載し、前世代比で最大25%の性能向上を実現(2025年12月)
・Rivian Automotive, Inc.は、最新の「Armv9」ベースの自動運転向け第3世代カスタムチップRAP1を発表。Armと緊密に協業して開発され、高い演算性能と電力効率に加え、車載向けの安全性要件にも対応(2025年12月)
・Samsung Electronics Co., Ltd.は、「Arm Lumex CSS」を採用したフラッグシップモバイルチップExynos 2600を発表。前世代比で最大39%のCPU性能向上と電力効率の向上により、高性能なオンデバイスAIを実現(2025年12月)
・Armは、自社設計シリコンチップ「Arm AGI CPU」を発表(2026年3月)。同製品は、最大136コアの「Neoverse V3」アーキテクチャを採用し、TSMCの3nmプロセスで製造、消費電力300Wでx86比同一ラック当たり約2倍の性能密度を実現。これにより、データセンター領域における提供価値をIPライセンス・CSSからシリコンチップ供給へと拡張。Meta Platforms, Inc.と共同開発し、OpenAI、SAP SEなどのパートナー企業とともに商用展開を進める
Armの業績(米国会計基準)や営業概況に関する詳細な情報は、同社ウェブサイトをご参照ください:
https://investors.arm.com/
(2)財政状態の概況
1.投資資産の状況

SVFの投資(FVTPL)(注1)の帳簿価額は23兆4,957億円(前期末比12兆848億円増加)(注2)
OpenAI株式の帳簿価額は12兆7,255億円(796億米ドル)(前期末比12兆2,351億円(763億米ドル)の増加)

投資有価証券の帳簿価額は4兆2,646億円(前期末比3兆7,754億円減少)(注2)
- Tモバイル株式の帳簿価額は3,358億円(主に売却により前期末比3兆683億円減少)
- NVIDIA株式およびドイツテレコム株式については全売却により当期末残高は零に
- Intel株式の帳簿価額は6,135億円(2025年9月の20億米ドルの出資に加え、株価が上昇)
2.財務活動に伴う負債の増減

ソフトバンクグループ㈱の有利子負債は12兆3,168億円(前期末比3兆7,315億円増加)
- 借入金残高は3兆9,607億円(前期末比2兆1,853億円増加):OpenAIへの追加出資およびAmpere買収を目的とした借入を実行。当該借入の当期末残高は合計1兆9,177億円(120億米ドル)
- 社債残高は8兆1,704億円(前期末比1兆5,020億円増加):国内社債および外貨建社債を合計9,990億円相当償還した一方で、国内社債および外貨建社債を合計2兆3,717億円相当発行

資金調達を行う100%子会社の有利子負債は4兆6,243億円(前期末比1兆1,626億円増加)(注2)
- 借入金残高は4兆3,651億円(前期末比1兆9,013億円増加):ドイツテレコム株式を利用したカラー取引に係る借入金を同社株式で全て返済したことに伴い返済時点において借入金が29億米ドル減少した一方、Arm株式を利用した借入(マージンローン)を115億米ドル、ソフトバンク㈱株式を利用した借入(マージンローン)を4,000億円それぞれ増額
- 株式先渡契約金融負債残高は2,592億円(前期末比7,386億円減少):Tモバイル株式を利用した先渡売買契約の新規締結により2,592億円(16億米ドル)計上した一方、アリババ株式を利用した全ての先渡売買契約を現物決済したことに伴い決済時点において9,830億円(67億米ドル)減少
3.資本の増減

資本合計で前期末比6兆5,154億円の増加
- PayPayの本新規公開に伴う本新規発行および本売出しによる売却益相当額1,143億円のうち、親会社の所有者に帰属する815億円を資本剰余金に計上
- 親会社の所有者に帰属する純利益5兆23億円を計上し、利益剰余金が増加

親会社の所有者に帰属する持分比率(自己資本比率)は当期末29.0%(前期末は25.7%)
(注1)「SVFの投資(FVTPL)」には、SVFが保有する当社の子会社への投資(主にPayPayおよびロボHD)および当社から移管後引き続き持分法を適用している投資(後者は「持分法で会計処理されている投資」に計上)を含みません。
(注2)期末日の対米ドルの為替換算レートが前期末に比して6.9%円安となったことによる帳簿価額の増加を含みます。
(単位:百万円)
2025年
3月31日
2026年
3月31日
増減
増減率
資産合計
45,013,756
60,749,547
15,735,791
35.0%
負債合計
31,060,730
40,281,115
9,220,385
29.7%
資本合計
13,953,026
20,468,432
6,515,406
46.7%
(a)資産
(単位:百万円)
2025年
3月31日
2026年
3月31日
増減
現金及び現金同等物
3,713,028
5,362,150
1,649,122
営業債権及びその他の債権
3,008,144
3,302,622
294,478
デリバティブ金融資産
111,258
44,221
△67,037
その他の金融資産
1,485,877
2,135,608
649,731

棚卸資産
198,291
240,179
41,888
その他の流動資産
365,880
730,821
364,941
売却目的保有に分類された資産
550,440

△550,440

流動資産合計
9,432,918
11,815,601
2,382,683
有形固定資産
2,830,185
3,446,559
616,374

使用権資産
857,961
921,612
63,651
のれん
5,781,931
7,314,532
1,532,601

無形資産
2,414,562
2,469,843
55,281
契約獲得コスト
383,022
439,265
56,243
持分法で会計処理されている投資
502,995
739,274
236,279
SVFの投資(FVTPL)
11,410,922
23,495,706
12,084,784

SVF1
6,467,602
6,265,581
△202,021
SVF2
4,094,257
16,320,923
12,226,666
LatAm
849,063
909,202
60,139
投資有価証券
8,040,068
4,264,641
△3,775,427

デリバティブ金融資産
168,248
327,547
159,299
その他の金融資産
2,767,625
3,701,668
934,043

繰延税金資産
207,987
273,591
65,604
その他の非流動資産
215,332
1,539,708
1,324,376

非流動資産合計
35,580,838
48,933,946
13,353,108
資産合計
45,013,756
60,749,547
15,735,791
主な科目別の増減理由
科目
前期末からの主な増減理由
流動資産

その他の金融資産
資産運用子会社において、NVIDIA株式を売却した一方で、社債(主に残存年数が短い投資適格債)の取得を行ったことなどにより、313,983百万円増加しました。

売却目的保有に分類された資産
前期末において、2025年4月に決済日が到来するアリババ株式を利用した先渡売買契約のうち、現物決済に使用することを前期末までに決定していた同社株式533,818百万円(35.7億米ドル)を「投資有価証券」から「売却目的保有に分類された資産」へ振り替えていましたが、当該現物決済が完了したことにより減少しました。
非流動資産

有形固定資産
Energy Globalにおいて、太陽光発電所設備の取得などにより、399,566百万円増加しました。

のれん
Ampere買収に関する取得原価の配分(Purchase Price Allocation)が完了していないため、取得対価1,017,579百万円と、支配獲得日の資産および負債の純額との差額1,078,644百万円を、暫定的にのれんとして計上しました。詳細は、「4.連結財務諸表及び主な注記(6)連結財務諸表注記 2.企業結合」をご参照ください。
科目
前期末からの主な増減理由

SVFの投資(FVTPL)
・SVF2の帳簿価額が12,226,666百万円増加しました。米ドルベースでは747億米ドル増加しました(注1)。これは投資の売却およびロボHDへの移管により24億米ドル減少した一方、既存投資先への追加投資および新規投資により448億米ドル、当期末に保有する投資先の公正価値増加により323億米ドルそれぞれ増加したことによるものです。
・上記の帳簿価額の増加額のうち、OpenAI株式の帳簿価額の増加額は12,235,109百万円です。米ドルベースでは763億米ドル増加しました(当期末残高は12,725,548百万円(796億米ドル))。これは主に追加出資により6,786,361百万円(445億米ドル)、公正価値増加により4,928,655百万円(319億米ドル)、為替変動影響額により535,011百万円増加したことによるものです。
・SVF1の帳簿価額が202,021百万円減少しました。米ドルベースでは41億米ドル減少しました(注1)。これは当期末に保有する投資先の公正価値増加により7億米ドル増加した一方、投資の売却により48億米ドル減少したことによるものです。
なお、これらのSVFの投資については、期末日の対米ドルの為替換算レートが前期末に比して6.9%円安となったことによる帳簿価額の増加を含みます。
詳細は「(1)経営成績の概況 b.セグメントの業績概況(b)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」をご参照ください。

投資有価証券
・Tモバイル株式の帳簿価額が3,068,273百万円減少しました(当期末残高は335,796百万円)。これは同社株式75.4百万株を売却したことに加えて、同社株価が下落したことによるものです(参考:1株当たり、2025年3月末の266.71米ドルから2026年3月末には210.03米ドルに下落)。
・ドイツテレコム株式の帳簿価額は、株式の全売却により1,121,969百万円減少し、当期末残高は零になりました。
・アリババ株式の帳簿価額が1,015,606百万円減少しました(当期末残高は9,498百万円)。これは主に同社株式を利用した全ての先渡売買契約を現物決済したことによるものです。
・NVIDIA株式の帳簿価額は、株式の全売却により311,566百万円減少し(資産運用子会社が保有するNVIDIA株式を除く)、当期末残高は零になりました。
・Intel株式の帳簿価額が、前期末時点においては零でしたが、当期末時点においては613,522百万円になりました。これは2025年9月に20億米ドルの出資を実行したことに加え、その後の株価が上昇したことよるものです。
・PayPay銀行㈱の債券等の資産運用商品の帳簿価額が前期末比503,020百万円増加しました(当期末残高は1,250,076百万円)。
・ロボHDの保有する投資の帳簿価額が前期末比469,476百万円増加しました(当期末残高は727,877百万円)。
なお、これらの投資有価証券については、期末日の対米ドルの為替換算レートが前期末に比して6.9%円安となったことによる帳簿価額の増加を含みます。

その他の金融資産
LINE Bank Taiwan LimitedおよびPayPay銀行㈱の銀行業の貸出金が合計658,080百万円増加しました。

その他の非流動資産
・米国における発電所およびAIインフラ建設に関連した資産の取得にかかる前渡金を「有形固定資産の前渡金」として678,726百万円(42億米ドル)計上しました。
・Energy Globalが「リースインセンティブ」を582,962百万円(36億米ドル)計上しました。詳細は、「4.連結財務諸表及び主な注記(6)連結財務諸表注記 5.その他の非流動資産」をご参照ください。
(注1)米ドルに対する現地通貨相場の変動影響を含みます。
(別掲)エンティティ別の現金及び現金同等物
連結上の現金及び現金同等物は前期末比1兆6,491億円増加の5兆3,622億円となりました。詳細については「(3)キャッシュ・フローの概況」をご参照ください。
(単位:百万円)
2025年
3月31日
2026年
3月31日
増減
持株会社投資事業
1,596,258
2,812,040
1,215,782
ソフトバンクグループ㈱
1,251,667
2,523,841
1,272,174
資金調達を行う100%子会社
97,622
16,213
△81,409
SB Northstar
1,328
7,756
6,428
その他
245,641
264,230
18,589
ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業
134,096
333,258
199,162
SVF1
30,314
106,518
76,204
SVF2
29,265
153,695
124,430
LatAm
4,497
7,127
2,630
SBIA、SBGA、SBLA Advisers Corp.
70,020
65,918
△4,102
ソフトバンク事業
1,435,525
1,438,799
3,274
ソフトバンク㈱
293,429
249,537
△43,892
LINEヤフー㈱
268,132
240,123
△28,009
PayPayおよび子会社(注1)
369,223
363,081
△6,142
その他(注1)
504,741
586,058
81,317
AIコンピューティング事業
328,193
492,849
164,656
Armおよび子会社
311,795
439,814
128,019
その他(注2)
16,398
53,035
36,637
その他(注2)
218,956
285,204
66,248
合計
3,713,028
5,362,150
1,649,122
(注)連結消去後の金額です。
(注1)銀行子会社(PayPay銀行㈱およびLINE Bank Taiwan Limited)の現金及び現金同等物の当期末残高は合計330,862百万円です。
(注2)当第3四半期に報告セグメントとして「AIコンピューティング事業」を新設したことに伴い、前期末について遡及修正して表示しています。
(b)負債
(単位:百万円)
2025年
3月31日
2026年
3月31日
増減
有利子負債
5,629,648
7,251,630
1,621,982
リース負債
165,355
184,666
19,311
銀行業の預金
1,795,965
2,550,998
755,033
営業債務及びその他の債務
3,036,349
3,616,646
580,297
デリバティブ金融負債
840,469
137,858
△702,611

その他の金融負債
5,940
39,944
34,004
未払法人所得税
444,180
182,506
△261,674
引当金
54,047
79,296
25,249
その他の流動負債
629,717
790,004
160,287
流動負債合計
12,601,670
14,833,548
2,231,878
有利子負債
12,376,682
17,433,486
5,056,804
リース負債
741,665
793,784
52,119
SVFの外部投資家持分
3,652,797
3,746,396
93,599

デリバティブ金融負債
104,197
549,000
444,803

その他の金融負債
199,284
450,847
251,563
引当金
155,436
216,527
61,091
繰延税金負債
924,392
1,443,678
519,286
その他の非流動負債
304,607
813,849
509,242
非流動負債合計
18,459,060
25,447,567
6,988,507
負債合計
31,060,730
40,281,115
9,220,385
主な科目別の増減理由
科目
前期末からの主な増減理由
有利子負債の内訳は次ページの(別掲)をご参照ください。
流動負債

デリバティブ金融負債
・アリババ株式を利用した全ての先渡売買契約を現物決済したことに伴い、同契約に係るデリバティブ金融負債が551,943百万円(36.9億米ドル)減少しました。
・ドイツテレコム株式を利用した全てのカラー取引を現物決済したことに伴い、同契約に係るデリバティブ金融負債が259,034百万円(17.3億米ドル)減少しました。
非流動負債

SVFの外部投資家持分
SVF1の外部投資家持分が外部投資家へ分配・返還を行ったことにより減少した一方で、SVF2で投資利益6,853,744百万円(SVF2単体ベース)を計上したことに伴い、SVF2の外部投資家持分が500,391百万円増加しました。詳細は「(1)経営成績の概況b.セグメントの業績概況(b)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」をご参照ください。

デリバティブ金融負債
Energy Globalが付与した同社の普通持分に転換可能なワラントを465,740百万円(29億米ドル)計上しました。デリバティブ金融負債(流動)に計上されている117,222百万円(7億米ドル)とあわせた当該ワラントに係るデリバティブ金融負債は合計582,962百万円(36億米ドル)です。
(別掲)連結有利子負債およびリース負債(流動負債および非流動負債の合計)
(単位:百万円)
2025年
3月31日
2026年
3月31日
増減
持株会社投資事業
12,109,943
17,750,190
5,640,247
ソフトバンクグループ㈱
8,593,337
12,323,379
3,730,042
借入金
1,775,411
3,960,719
2,185,308

社債
6,668,470
8,170,429
1,501,959

リース負債
7,956
6,531
△1,425
コマーシャル・ペーパー
141,500
185,700
44,200
資金調達を行う100%子会社(注1)
3,461,666
4,624,293
1,162,627
借入金
2,463,823
4,365,079
1,901,256

株式先渡契約金融負債
997,843
259,214
△738,629

SB Northstar(注1)
29,796
801,937
772,141
借入金
29,796
801,937
772,141

その他
25,144
581
△24,563
ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業
516,272
831,684
315,412
SVF2
501,245
814,300
313,055
借入金
501,245
814,300
313,055

SBIA、SBGA、SBLA Advisers Corp.
15,027
17,384
2,357
リース負債
15,027
17,384
2,357
ソフトバンク事業
5,962,152
6,484,252
522,100
ソフトバンク㈱
4,090,269
4,358,041
267,772
借入金
2,613,115
2,731,492
118,377
社債
1,023,282
1,159,938
136,656
リース負債
453,872
466,611
12,739
LINEヤフー㈱
1,087,779
1,141,579
53,800
借入金
556,318
603,042
46,724
社債
444,374
474,345
29,971
リース負債
55,087
64,192
9,105
コマーシャル・ペーパー
32,000

△32,000
PayPayおよび子会社(注2)
353,216
554,383
201,167
その他(注2)
430,888
430,249
△639
AIコンピューティング事業
55,586
95,545
39,959
Armおよび子会社
54,871
78,818
23,947
リース負債
54,871
78,818
23,947
その他(注3)
715
16,727
16,012
その他(注3)
269,397
501,895
232,498
その他の有利子負債
233,824
456,789
222,965
リース負債
35,573
45,106
9,533
合計
18,913,350
25,663,566
6,750,216
(注)連結消去後の金額です。
(注1)資金調達を行う100%子会社およびSB Northstarの有利子負債はソフトバンクグループ㈱に対してノンリコースです。
(注2)銀行子会社(PayPay銀行㈱およびLINE Bank Taiwan Limited)の銀行業の預金は、有利子負債には含まれていません。
(注3)当第3四半期に報告セグメントとして「AIコンピューティング事業」を新設したことに伴い、前期末について遡及修正して表示しています。
前期末からの主な会社別の増減理由
項目
内容
持株会社投資事業
ソフトバンクグループ㈱

借入金
OpenAIへの追加出資およびAmpere買収を目的とした借入を実行しました(当該借入の当期末残高は合計1,917,697百万円(120億米ドル))。これにより、借入金が2,185,308百万円増加しました。

社債
・国内普通社債1兆1,200億円、国内ハイブリッド社債2,000億円を発行した一方、国内普通社債5,000億円を満期償還、国内ハイブリッド社債1,770億円を期限前償還しました。
・米ドル建普通社債22億米ドル、米ドル建ハイブリッド社債20億米ドルを発行した一方、米ドル建普通社債9.1億米ドルを満期償還しました。
・ユーロ建普通社債17億ユーロ、ユーロ建ハイブリッド社債7.5億ユーロを発行した一方、ユーロ建普通社債16.1億ユーロを満期償還しました。
資金調達を行う100%子会社

借入金
ドイツテレコム株式を利用したカラー取引に係る全ての借入金を同社株式で返済したことに伴い、返済時点において借入金が29億米ドル減少した一方、Arm株式を利用した借入(マージンローン)を115億米ドル、ソフトバンク㈱株式を利用した借入(マージンローン)を400,000百万円、それぞれ実行したことに伴い、借入金が1,901,256百万円増加しました。

株式先渡契約
金融負債
Tモバイル株式を利用した先渡売買契約の新規締結により、株式先渡契約金融負債が259,214百万円(16億米ドル)増加した一方、アリババ株式を利用した全ての先渡売買契約を現物決済したことに伴い、決済時点において株式先渡契約金融負債が983,044百万円(67億米ドル)減少しました。なお、当第1四半期末にアリババ株式を利用した先渡売買契約に係る株式先渡契約金融負債の残高は零となりました。
SB Northstar

借入金
保有する有価証券を利用したプライムブローカレッジローンで50億米ドルを借り入れたことにより、借入金が772,141百万円増加しました。
ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業
SVF2

借入金
SVF2において、アセットバック・ファイナンス等により、借入金が313,055百万円(17.4億米ドル)増加しました。
(c)資本
(単位:百万円)
2025年
3月31日
2026年
3月31日
増減
資本金
238,772
238,772

資本剰余金
3,376,724
3,510,713
133,989

その他の資本性金融商品
193,199
193,199

利益剰余金
2,701,792
7,323,791
4,621,999

自己株式
△256,251
△24,761
231,490

その他の包括利益累計額
5,307,305
6,380,109
1,072,804

親会社の所有者に帰属する持分合計
11,561,541
17,621,823
6,060,282
非支配持分
2,391,485
2,846,609
455,124
資本合計
13,953,026
20,468,432
6,515,406
主な科目別の増減理由
科目
前期末からの主な増減理由

資本剰余金
PayPayの本新規公開に伴う本新規発行および本売出しによる売却益相当額114,266百万円(注1)のうち、親会社の所有者に帰属する81,462百万円を資本剰余金に計上しました。

利益剰余金
親会社の所有者に帰属する純利益5,002,271百万円を計上しました。

自己株式
総額5,000億円を上限とする自己株式の取得に関する2024年8月7日の取締役会決議に基づき当期に13,221,000株を取得した一方、上記の取締役会決議に基づき取得した自己株式の総数と同数の自己株式42,033,200株を2025年10月31日に消却しました。

その他の包括利益累計額
海外を拠点とする子会社・関連会社の財務諸表を円換算する際に生じる在外営業活動体の為替換算差額が、対米ドルの為替換算レートが前期末に比して円安となったことなどにより、1,086,987
百万円増加しまし
た。
(注1)本新規発行により当社持分が希薄化して生じた持分変動影響額を含みます。
(3)キャッシュ・フローの概況
1.営業活動によるキャッシュ・フロー

法人所得税の支払額:8,216億円
2.投資活動によるキャッシュ・フロー:4兆5,072億円のキャッシュ・アウト・フロー(純額)

主にSVF2からOpenAIへ5兆814億円の投資を行ったことにより、SVFの投資の取得による支出5兆1,061億円を計上

主にソフトバンクグループ㈱の100%子会社がIntelに投資を行ったほか、PayPay銀行が債券等の資産運用商品への投資を行ったことにより、投資の取得による支出1兆5,254億円を計上

米国における発電所およびAIインフラ建設に係る前渡金の支払い、ソフトバンク㈱およびEnergy Global等の設備投資に伴い、有形固定資産及び無形資産の取得による支出1兆7,338億円を計上

主にTモバイルおよびNVIDIA株式の売却により、投資の売却または償還による収入3兆8,073億円を計上
3.財務活動によるキャッシュ・フロー:6兆3,773億円のキャッシュ・イン・フロー(純額)

主にソフトバンクグループ㈱が負債調達を行ったほか、資金調達を行う100%子会社がアセットバック・ファイナンスによる借入を増額
- 有利子負債の収入:11兆9,482億円
・ソフトバンクグループ㈱の収入:7兆3,421億円
(主に、OpenAIへの追加出資およびAmpere買収のためのブリッジローン150億米ドルの借入、コミットメントライン使用による1兆8,511億円の借入、国内社債および外貨建社債合計2兆3,717億円相当の発行)
・資金調達を行う100%子会社の収入:2兆4,277億円
(Arm株式を利用したマージンローンにより115億米ドル、ソフトバンク㈱株式を利用したマージンローンにより4,000億円、Tモバイル株式を利用した先渡売買契約により16.4億米ドルを調達)

主にソフトバンクグループ㈱が社債を償還したほか、ブリッジローンの一部を返済
- 有利子負債の支出:5兆4,269億円
・ソフトバンクグループ㈱の支出:3兆9,124億円
(主に、コミットメントライン使用による借入の返済1兆7,303億円、国内社債および外貨建社債を合計9,990億円相当償還、OpenAIへの追加出資のために借り入れたブリッジローンの返済30億米ドル)
4.現金及び現金同等物の当期末残高、増減額

営業活動、投資活動、財務活動それぞれのキャッシュ・フローに加え、現金及び現金同等物に係る換算差額等を計上した結果、当期末時点の残高は5兆3,622億円(前期末比1兆6,491億円増加)
<重要な非資金取引>
当期において、アリババ株式先渡売買契約およびドイツテレコム株式を利用したカラー取引の全てを現物決済しました。いずれの取引も非資金取引に該当するため、連結キャッシュ・フローへの影響はありません。詳細は「4.連結財務諸表及び主な注記 (6)連結財務諸表注記 15.連結キャッシュ・フロー計算書の補足情報(4)重要な非資金取引」をご参照ください。
(単位:百万円)
3月31日に終了した1年間
2025年
2026年
増減
営業活動によるキャッシュ・フロー
203,580
△428,832
△632,412
投資活動によるキャッシュ・フロー
△1,631,540
△4,507,172
△2,875,632
財務活動によるキャッシュ・フロー
△1,116,384
6,377,307
7,493,691
現金及び現金同等物に係る換算差額等
70,498
207,819
137,321
現金及び現金同等物の増減額
△2,473,846
1,649,122
4,122,968
現金及び現金同等物の期首残高
6,186,874
3,713,028
△2,473,846
現金及び現金同等物の期末残高
3,713,028
5,362,150
1,649,122
(a)営業活動によるキャッシュ・フロー
法人所得税821,620百万円の支払いなどにより、営業活動によるキャッシュ・フローは428,832百万円のキャッシュ・アウト・フロー(純額)となりました。法人所得税の支払額には、ソフトバンクグループ㈱による法人所得税の支払い461,214百万円が含まれます。これは主に、アリババ株式を利用した先渡売買契約の現物決済などに伴い生じた前期の課税所得に対する法人所得税を当第1四半期に支払ったことや、当第3四半期に法人所得税を中間納付したことによるものです。
(b)投資活動によるキャッシュ・フロー
主な科目別の内容
科目
主な内容
投資の取得による支出
△1,525,390百万円
・ソフトバンクグループ㈱および100%子会社で596,296百万円の投資を行いました。主に、Intelへの20億米ドル(295,000百万円)の投資です。
・PayPay銀行㈱が債券等の資産運用商品に670,032百万円の投資を行いました。
投資の売却または償還による収入
3,807,274百万円
・Tモバイル株式75.4百万株の売却により、162.5億米ドル(2,441,049百万円)を受領しました。
・NVIDIA株式の全売却により、34.8億米ドル(524,148百万円)を受領しました(資産運用子会社が保有するNVIDIA株式を除く)。
・ドイツテレコム株式を利用したカラー取引の決済および保有するドイツテレコム株式の全売却により27.4億米ドル(405,902百万円)を受領しました。
SVFの投資の取得による支出
△5,106,118百万円
SVFが合計336.9億米ドルの投資を行いました。主にSVF2からOpenAIへの335.2億米ドルの追加出資です。
SVFの投資の売却による収入
1,125,888百万円
SVFが合計74.9億米ドルの投資の売却を行いました(OpenAIへの追加出資に際し、外部投資家に対して追加シンジケーションされた金額(10億米ドル)を含みます)。
子会社の支配獲得による収支
△973,101百万円
Ampere子会社化に伴う支出から、子会社化完了時に同社が保有していた現金及び現金同等物を差し引いた金額は930,794百万円でした。
有形固定資産及び無形資産の取得に
よる支出
△1,733,830百万円
・米国における発電所およびAIインフラ建設に関連した資産の取得にかかる前渡金を支払いました。
・ソフトバンク㈱が通信設備およびAI計算基盤、AIデータセンター関連設備等の有形固定資産、ならびにソフトウエア等の無形資産を取得しました。
・Energy Globalが太陽光発電所設備等の有形固定資産を取得しました。
(c)財務活動によるキャッシュ・フロー
主な科目別の内容
科目
主な内容
短期有利子負債の収支(純額)
1,043,095百万円(注1)
(有利子負債(流動負債)のうち、回転が
早く、期日が短い項目の収支)
SB Northstarの短期借入金が有価証券を利用したプライムブローカレッジローンにより748,627百万円(48.2億米ドル)(純額)増加しました。
有利子負債の収入(以下、A~Cの合計)
11,948,212百万円

借入による収入
8,947,828百万円(注2)
・ソフトバンクグループ㈱がOpenAIへの追加出資のために1,217,455百万円(85億米ドル)、Ampere買収のために1,023,685百万円(65億米ドル)をそれぞれ借り入れました。
・ソフトバンクグループ㈱がコミットメントラインを2回使用して、延べ1,851,108百万円(米ドル建116.2億米ドルおよび円建71,200百万円)を借り入れました。
・資金調達を行う100%子会社がArm株式を利用したマージンローンにより1,771,460百万円(115億米ドル)、ソフトバンク㈱株式を利用したマージンローンにより400,000百万円をそれぞれ追加で借り入れました。
・ソフトバンク㈱が割賦債権の流動化、セール&リースバック等により889,952百万円を調達しました。
・SVF2が、アセットバック・ファイナンスにより344,051百万円(22.8億米ドル)を追加で借り入れました。

社債の発行による収入
2,744,140百万円
・ソフトバンクグループ㈱が国内普通社債1,120,000百万円、国内ハイブリッド社債200,000百万円、米ドル建普通社債22億米ドル、ユーロ建普通社債17億ユーロ、米ドル建ハイブリッド社債20億米ドルおよびユーロ建ハイブリッド社債7.5億ユーロをそれぞれ発行しました。
・ソフトバンク㈱が国内普通社債127,600百万円、米ドル建普通社債10億米ドルをそれぞれ発行しました。

株式先渡売買契約に基づく
資金調達による収入
256,244百万円
資金調達を行う100%子会社が、Tモバイル株式を利用した先渡売買契約により16.4億米ドルを借り入れました。
科目
主な内容
有利子負債の支出(以下AおよびBの合計)
△5,426,889百万円

借入金の返済による支出
△4,205,898百万円(注2)
・ソフトバンクグループ㈱が2回にわたってコミットメントラインによる借入を延べ1,730,348百万円(米ドル建112.8億米ドルおよび円建71,200百万円)返済しました。
・ソフトバンクグループ㈱がOpenAIへの追加出資のために借り入れたブリッジローンのうち、458,730百万円(30億米ドル)を返済しました。
・ソフトバンク㈱が割賦債権の流動化およびセール&リースバック等による借入金855,750百万円を返済しました。
・SVF2がアセットバック・ファイナンスによる借入金を87,502百万円(5.8億米ドル)返済しました。

社債の償還による支出
△1,220,991百万円
・ソフトバンクグループ㈱が国内普通社債500,000百万円、国内ハイブリッド社債177,000百万円、米ドル建普通社債9.1億米ドルおよびユーロ建普通社債16.1億ユーロをそれぞれ償還しました。
・ソフトバンク㈱が国内普通社債150,000百万円を償還しました。
SVFの外部投資家に対する
分配額・返還額
△696,053百万円
SVF1が外部投資家へ分配・返還を行いました。
非支配持分からの払込による収入
144,659百万円
PayPayが本新規公開における本新規発行による手取金96,291百万円(6.1億米ドル)を受領しました。
自己株式の取得による支出
△93,241百万円
ソフトバンクグループ㈱が2024年8月7日の取締役会決議に基づき自己株式を総額93,215百万円(13,221,000株)取得しました。
配当金の支払額
△62,909百万円
ソフトバンクグループ㈱が配当金を支払いました。
非支配持分への配当金の支払額
△354,224百万円
ソフトバンク㈱やAホールディングス㈱、LINEヤフー㈱等が非支配株主へ配当金を支払いました。
(注1)短期有利子負債の収支には、IFRSの「純額によるキャッシュ・フローの報告」の要件を満たした財務活動によるキャッシュ・フローを記載しています。
(注2)借入による収入および借入金の返済による支出には、契約上の借入期間が1年以内の借入金に係る収入が5,154,080百万円、支出が3,136,677百万円、それぞれ含まれています。
(4)今後の見通し
未確定な要素が多く、連結業績を見通すことが困難なため、予想の公表を控えています。
2. 会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社は国際会計基準(IFRS)を適用しています。
3.サマリー情報(注記事項)に関する事項
2026年3月31日に終了した1年間における連結範囲の重要な変更
(Ampereの子会社化)
2025年11月25日に、当社はArmコンピュートプラットフォームに基づいた高性能・省エネルギー・持続可能なAIコンピューティングに特化した半導体設計企業である米国のAmpereの全持分を取得し、Ampereおよびその傘下子会社は当社の100%子会社となりました。詳細は、「4.連結財務諸表及び主な注記 (6)連結財務諸表注記 2.企業結合」をご参照ください。
4.連結財務諸表及び主な注記
(連結財務諸表及び主な注記における社名または略称)
連結財務諸表及び主な注記において、文脈上別異に解される場合または別段の記載がある場合を除き、以下の社名または略称は以下の意味を有します。
社名または略称
意味
ソフトバンクグループ㈱
ソフトバンクグループ㈱(単体)
当社
ソフトバンクグループ㈱および子会社
※以下の略称の意味は、それぞれの会社の傘下に子会社がある場合、それらを含みます。
SB Northstarまたは資産運用子会社
SB Northstar LP
SVF1
SoftBank Vision Fund L.P.および代替の投資ビークル
SVF2
SoftBank Vision Fund II-2 L.P.
SVF2 LLC
SVF II Investment Holdings LLC
LatAm
SBLA Latin America Fund LLC
SLA LLC
SLA Holdco II LLC
SVF
SVF1、SVF2およびLatAm
SBIA
SB Investment Advisers (UK) Limited
SBGA
SB Global Advisers Limited
Arm
Arm Holdings plc
Ampere
Ampere Computing Holdings LLC
Energy Global
Energy Global, LP(米国で太陽光発電所の開発・建設・運営およびデータセンターの開発・建設を手掛ける子会社)
ロボHD
Silver Bands 4 (US) Corp.(ロボティクス関連投資を保有する中間持株会社)
OpenAI
OpenAI Group PBC(注)
Tモバイル
T-Mobile US, Inc.
ドイツテレコム
Deutsche Telekom AG
アリババ
Alibaba Group Holding Limited
MgmtCo
MASA USA LLC
(注)2025年10月28日、OpenAI Global, LLC(以下「OpenAI Global」)のリキャピタライゼーション(資本再編)が完了しました。これにより、SVF2を含む投資家は、新たに設立されたデラウェア・パブリック・ベネフィット・コーポレーションであるOpenAI Group PBCの株主になりました。なお、同日以前の事象等に関する記載箇所では、OpenAIはOpenAI, Inc.ならびにOpenAI Globalおよび従業員持株ビークルなどその関係会社の総称として用いています。
(勘定科目の変更)
2026年3月31日に終了した1年間より、勘定科目を以下の通り変更しました。
連結財政状態計算書


SVFからの投資(FVTPL)
SVFの投資(FVTPL)
SVFにおける外部投資家持分
SVFの外部投資家持分
連結損益計算書


持株会社投資事業からの投資損益
投資損益-持株会社投資事業
SVF事業からの投資損益
投資損益-SVF事業
その他の投資損益
投資損益-その他
SVFにおける外部投資家持分の増減額
SVFの外部投資家持分の増減額
連結キャッシュ・フロー計算書


持株会社投資事業からの投資損益(△は益)
持株会社投資事業の投資損益(△は益)
SVF事業からの投資損益(△は益)
SVF事業の投資損益(△は益)
SVFにおける外部投資家持分の増減額(△は益)
SVFの外部投資家持分の増減額(△は益)
資産運用子会社からの投資の増減額(△は増加額)
資産運用子会社の投資の増減額(△は増加額)
資産運用子会社における担保差入有価証券の増減額(△は増加額)
資産運用子会社の担保差入有価証券の増減額(△は増加額)
SVFによる投資の取得による支出
SVFの投資の取得による支出
SVFによる投資の売却による収入
SVFの投資の売却による収入
SVFにおける外部投資家に対する分配額・返還額
SVFの外部投資家に対する分配額・返還額
(1)連結財政状態計算書
(単位:百万円)
2025年3月31日
2026年3月31日
(資産の部)
流動資産
現金及び現金同等物
3,713,028
5,362,150
営業債権及びその他の債権
3,008,144
3,302,622
デリバティブ金融資産
111,258
44,221
その他の金融資産
1,485,877
2,135,608
棚卸資産
198,291
240,179
その他の流動資産
365,880
730,821
小計
8,882,478
11,815,601
売却目的保有に分類された資産
550,440

流動資産合計
9,432,918
11,815,601
非流動資産
有形固定資産
2,830,185
3,446,559
使用権資産
857,961
921,612
のれん
5,781,931
7,314,532
無形資産
2,414,562
2,469,843
契約獲得コスト
383,022
439,265
持分法で会計処理されている投資
502,995
739,274
SVFの投資(FVTPL)
11,410,922
23,495,706
投資有価証券
8,040,068
4,264,641
デリバティブ金融資産
168,248
327,547
その他の金融資産
2,767,625
3,701,668
繰延税金資産
207,987
273,591
その他の非流動資産
215,332
1,539,708
非流動資産合計
35,580,838
48,933,946
資産合計
45,013,756
60,749,547
(単位:百万円)
2025年3月31日
2026年3月31日
(負債及び資本の部)
流動負債
有利子負債
5,629,648
7,251,630
リース負債
165,355
184,666
銀行業の預金
1,795,965
2,550,998
営業債務及びその他の債務
3,036,349
3,616,646
デリバティブ金融負債
840,469
137,858
その他の金融負債
5,940
39,944
未払法人所得税
444,180
182,506
引当金
54,047
79,296
その他の流動負債
629,717
790,004
流動負債合計
12,601,670
14,833,548
非流動負債
有利子負債
12,376,682
17,433,486
リース負債
741,665
793,784
SVFの外部投資家持分
3,652,797
3,746,396
デリバティブ金融負債
104,197
549,000
その他の金融負債
199,284
450,847
引当金
155,436
216,527
繰延税金負債
924,392
1,443,678
その他の非流動負債
304,607
813,849
非流動負債合計
18,459,060
25,447,567
負債合計
31,060,730
40,281,115
資本
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
238,772
238,772
資本剰余金
3,376,724
3,510,713
その他の資本性金融商品
193,199
193,199
利益剰余金
2,701,792
7,323,791
自己株式
△256,251
△24,761
その他の包括利益累計額
5,307,305
6,380,109
親会社の所有者に帰属する持分合計
11,561,541
17,621,823
非支配持分
2,391,485
2,846,609
資本合計
13,953,026
20,468,432
負債及び資本合計
45,013,756
60,749,547
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
2025年3月31日に
終了した1年間
2026年3月31日に
終了した1年間
売上高
7,243,752
7,798,650
売上原価
△3,489,549
△3,782,511
売上総利益
3,754,203
4,016,139
投資損益
持株会社投資事業
3,413,821
218,111
SVF事業
387,584
6,638,611
その他
△100,298
429,774
投資損益合計
3,701,107
7,286,496
販売費及び一般管理費
△3,024,409
△4,020,928
財務費用
△581,559
△771,790
為替差損益
27,055
△271,009
デリバティブ関連損益(投資損益を除く)
△2,034,029
204,333
SVFの外部投資家持分の増減額
△491,898
△534,613
その他の損益
354,251
226,277
税引前利益
1,704,721
6,134,905
法人所得税
△101,613
△502,929
純利益
1,603,108
5,631,976
純利益の帰属
親会社の所有者
1,153,332
5,002,271
非支配持分
449,776
629,705
純利益
1,603,108
5,631,976
1株当たり純利益(注)
基本的1株当たり純利益(円)
195.20
873.51
希薄化後1株当たり純利益(円)
194.85
872.47
(注)2026年1月1日を効力発生日として、普通株式1株につき4株の割合をもって株式分割を行いました。2025年3月31日に終了した1年間の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、「基本的1株当たり純利益」および「希薄化後1株当たり純利益」を算定しています。
連結包括利益計算書
(単位:百万円)
2025年3月31日に
終了した1年間
2026年3月31日に
終了した1年間
純利益
1,603,108
5,631,976
その他の包括利益(税引後)
純損益に振り替えられることのない項目
確定給付制度の再測定
2,598
4,193
FVTOCIの資本性金融資産
△13,757
△6,834
持分法適用会社のその他の包括利益に対する持分
162
386
純損益に振り替えられることのない項目合計
△10,997
△2,255
純損益に振り替えられる可能性のある項目
FVTOCIの負債性金融資産
△2,373
△3,109
キャッシュ・フロー・ヘッジ
42,263
18,425
在外営業活動体の為替換算差額
△547,774
1,114,456
持分法適用会社のその他の包括利益に対する持分
△1,879
7,759
純損益に振り替えられる可能性のある項目合計
△509,763
1,137,531
その他の包括利益(税引後)合計
△520,760
1,135,276
包括利益合計
1,082,348
6,767,252
包括利益合計の帰属
親会社の所有者
666,237
6,098,756
非支配持分
416,111
668,496
包括利益合計
1,082,348
6,767,252
(3)連結持分変動計算書
2025年3月31日に終了した1年間
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
資本剰余金
その他の
資本性
金融商品
利益剰余金
自己株式
その他の
包括利益
累計額
2024年4月1日
238,772
3,326,093
193,199
1,632,966

22,725
5,793,820
包括利益
純利益



1,153,332


その他の包括利益






487,095
包括利益合計



1,153,332


487,095
所有者との取引額等
剰余金の配当




64,086


その他の資本性金融商品の所有者に対する分配




18,867


その他の包括利益累計額から利益剰余金への振替




580

580
自己株式の取得及び処分




973

233,526

支配喪失による変動






支配継続子会社に対する持分変動

49,732




子会社におけるその他の資本性金融商品の発行






株式に基づく報酬取引


1,049




その他

1,948




所有者との取引額等合計

50,631


84,506

233,526
580
2025年3月31日
238,772
3,376,724
193,199
2,701,792

256,251
5,307,305
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
非支配持分
資本合計
合計
2024年4月1日
11,162,125
2,075,044
13,237,169
包括利益
純利益
1,153,332
449,776
1,603,108
その他の包括利益

487,095

33,665

520,760
包括利益合計
666,237
416,111
1,082,348
所有者との取引額等
剰余金の配当

64,086

368,868

432,954
その他の資本性金融商品の所有者に対する分配

18,867


18,867
その他の包括利益累計額から利益剰余金への振替



自己株式の取得及び処分

234,499


234,499
支配喪失による変動


25,614

25,614
支配継続子会社に対する持分変動
49,732
47,930
97,662
子会社におけるその他の資本性金融商品の発行

200,000
200,000
株式に基づく報酬取引

1,049
46,737
45,688
その他
1,948
145
2,093
所有者との取引額等合計

266,821

99,670

366,491
2025年3月31日
11,561,541
2,391,485
13,953,026
2026年3月31日に終了した1年間
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
資本金
資本剰余金
その他の
資本性
金融商品
利益剰余金
自己株式
その他の
包括利益
累計額
2025年4月1日
238,772
3,376,724
193,199
2,701,792

256,251
5,307,305
包括利益
純利益



5,002,271


その他の包括利益





1,096,485
包括利益合計



5,002,271

1,096,485
所有者との取引額等
剰余金の配当




62,969


その他の資本性金融商品の所有者に対する分配




18,390


その他の包括利益累計額から利益剰余金への振替



23,681


23,681
自己株式の取得及び処分




603

90,501

自己株式の消却




321,991
321,991

企業結合による変動






支配継続子会社に対する持分変動

140,110




株式に基づく報酬取引


562




非支配持分に係る売建プットオプションによる変動


5,567




その他

8




所有者との取引額等合計

133,989


380,272
231,490

23,681
2026年3月31日
238,772
3,510,713
193,199
7,323,791

24,761
6,380,109
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
非支配持分
資本合計
合計
2025年4月1日
11,561,541
2,391,485
13,953,026
包括利益
純利益
5,002,271
629,705
5,631,976
その他の包括利益
1,096,485
38,791
1,135,276
包括利益合計
6,098,756
668,496
6,767,252
所有者との取引額等
剰余金の配当

62,969

354,358

417,327
その他の資本性金融商品の所有者に対する分配

18,390


18,390
その他の包括利益累計額から利益剰余金への振替



自己株式の取得及び処分

91,104


91,104
自己株式の消却



企業結合による変動

69,655
69,655
支配継続子会社に対する持分変動
140,110
50,016
190,126
株式に基づく報酬取引

562
59,591
59,029
非支配持分に係る売建プットオプションによる変動

5,567

38,720

44,287
その他
8
444
452
所有者との取引額等合計

38,474

213,372

251,846
2026年3月31日
17,621,823
2,846,609
20,468,432
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
2025年3月31日に
終了した1年間
2026年3月31日に
終了した1年間
営業活動によるキャッシュ・フロー
純利益
1,603,108
5,631,976
減価償却費及び償却費
866,823
918,750
持株会社投資事業の投資損益(△は益)
△3,422,188
24,998
SVF事業の投資損益(△は益)
△387,584
△6,638,611
財務費用
581,559
771,790
為替差損益(△は益)
△27,055
271,009
デリバティブ関連損益(投資損益を除く)(△は益)
2,034,029
△204,333
SVFの外部投資家持分の増減額(△は益)
491,898
534,613
その他の投資損益及びその他の損益(△は益)
△253,953
△656,051
法人所得税
101,613
502,929
資産運用子会社の投資の増減額(△は増加額)
△769,572
793,550
資産運用子会社の担保差入有価証券の増減額(△は増加額)
△49,047
△1,012,634
営業債権及びその他の債権の増減額(△は増加額)
△508,544
△797,320
棚卸資産の増減額(△は増加額)
△40,000
△42,304
営業債務及びその他の債務の増減額(△は減少額)
237,030
550,942
その他
143,021
369,959
小計
601,138
1,019,263
利息及び配当金の受取額
299,714
175,437
利息の支払額
△482,111
△839,234
法人所得税の支払額
△380,008
△821,620
法人所得税の還付額
164,847
37,322
営業活動によるキャッシュ・フロー
203,580
△428,832
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資の取得による支出
△1,625,245
△1,525,390
投資の売却または償還による収入
1,180,746
3,807,274
SVFの投資の取得による支出
△578,927
△5,106,118
SVFの投資の売却による収入
458,319
1,125,888
子会社の支配獲得による収支(△は支出)
△194,216
△973,101
有形固定資産及び無形資産の取得による支出
△854,173
△1,733,830
定期預金の預入による支出
△139,211
△243,145
定期預金の払戻による収入
166,897
200,605
その他
△45,730
△59,355
投資活動によるキャッシュ・フロー
△1,631,540
△4,507,172
(単位:百万円)
2025年3月31日に
終了した1年間
2026年3月31日に
終了した1年間
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期有利子負債の収支(△は支出)
△421,723
1,043,095
有利子負債の収入
5,313,665
11,948,212
有利子負債の支出
△3,809,082
△5,426,889
リース負債の返済による支出
△186,441
△192,823
SVFの外部投資家に対する分配額・返還額
△1,485,774
△696,053
非支配持分からの払込による収入
45,969
144,659
その他の資本性金融商品の所有者に対する分配額
△18,867
△18,390
子会社におけるその他の資本性金融商品の発行による収入
200,000

自己株式の取得による支出
△237,058
△93,241
配当金の支払額
△64,020
△62,909
非支配持分への配当金の支払額
△368,678
△354,224
その他
△84,375
85,870
財務活動によるキャッシュ・フロー
△1,116,384
6,377,307
現金及び現金同等物に係る換算差額
37,487
207,819
売却目的保有に分類された資産への振替に伴う現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
33,011

現金及び現金同等物の増減額(△は減少額)
△2,473,846
1,649,122
現金及び現金同等物の期首残高
6,186,874
3,713,028
現金及び現金同等物の期末残高
3,713,028
5,362,150
(5)継続企業の前提に関する注記
該当事項はありません。
(6)連結財務諸表注記
1.表示方法の変更
(連結キャッシュ・フロー計算書)
a.営業活動によるキャッシュ・フロー
従前において「その他」に含めて表示していた「資産運用子会社の担保差入有価証券の増減額(△は増加額)」は、金額的重要性が増したため、2026年3月31日に終了した1年間より独立掲記しています。この表示方法の変更を反映させるため、2025年3月31日に終了した1年間において「その他」に含めていた△49,047百万円を、「資産運用子会社の担保差入有価証券の増減額(△は増加額)」として組み替えています。
b.投資活動によるキャッシュ・フロー
従前において独立掲記していた「子会社の支配喪失による収支(△は支出)」、「貸付による支出」および「貸付金の回収による収入」は、金額的重要性が乏しくなったため、2026年3月31日に終了した1年間より「その他」に含めて表示しています。この表示方法の変更を反映させるため、2025年3月31日に終了した1年間において独立掲記していた「子会社の支配喪失による収支(△は支出)」94,862百万円、「貸付による支出」△36,538百万円および「貸付金の回収による収入」119,384百万円は、「その他」に含めています。
c.財務活動によるキャッシュ・フロー
従前において「その他」に含めて表示していた「非支配持分からの払込による収入」は、金額的重要性が増したため、2026年3月31日に終了した1年間より独立掲記しています。この表示方法の変更を反映させるため、2025年3月31日に終了した1年間において「その他」に含めていた45,969百万円を、「非支配持分からの払込による収入」として組み替えています。
また、従前において独立掲記していた「非支配持分からの子会社持分取得による支出」は、金額的重要性が乏しくなったため、2026年3月31日に終了した1年間より「その他」に含めて表示しています。この表示方法の変更を反映させるため、2025年3月31日に終了した1年間において独立掲記していた「非支配持分からの子会社持分取得による支出」△79,581百万円は、「その他」に含めています。
2.企業結合
2026年3月31日に終了した1年間
Ampere
(1)企業結合の概要
ソフトバンクグループ㈱は、2025年3月に、100%子会社であるSilver Bands 6 (US) Corp.(以下「SB6」)を通じて、Armコンピュートプラットフォームに基づいた高性能・省エネルギー・持続可能なAIコンピューティングに特化した半導体設計企業である米国のAmpereの全持分を取得することについて、Ampereおよび同社の特定の持分保有者(以下「売主」)と合意しました。その後、2025年11月25日に、本合意に基づく買収取引が完了しました。
本取引の結果、Ampereは当社の100%子会社となりました。
(2)子会社化の目的
Ampereは、次世代クラウドコンピューティングやAIワークロード向けに特化した高性能かつエネルギー効率に優れたプロセッサを設計する半導体企業です。約1,000人の優れた半導体エンジニアとその素晴らしい技術開発力により、Ampereは、今後の成長市場において重要な役割を果たすと見込んでいます。
本取引は、当社の広範な戦略的ビジョンおよびAI・コンピューティングにおけるイノベーション推進へのコミットメントに沿ったものです。Ampereは、当社のグループ企業、投資先、取引先を含む広範なエコシステムと連携していくものと見込まれます。本取引に伴う戦略的な連携により、Armの設計力を補完する形で、Armベースのチップの開発およびテープアウト(注)で実績を持つAmpereの専門知識を統合することが可能となります。ひいては当社のNAV(Net Asset Value:保有株式価値-調整後純有利子負債で算出)の長期的な拡大につながっていくものと期待しています。
(注)半導体製造工程において、非常に複雑な回路設計が完成し、そのデータを製造部門やファウンドリに送付すること。設計工程の区切り目を表す言葉。
(3)Ampereの概要
名称
Ampere Computing Holdings LLC
所在地
米国カリフォルニア州サンタクララ
代表者の役職・氏名
Chief Product Officer
Jeff Wittich
事業内容
Armコンピュートプラットフォームに基づいた高性能・省エネルギー・持続可能なAIコンピューティングに特化した半導体の設計
設立年月日
2017年9月27日
(4)買収の概要
本取引の主な売主は、Carlyle Partners VI Denver Holdings, L.P.、Oracle Project Denver Holdings LLC、およびArmです。本取引は、(i)まず、SB6が、一部の売主から、Ampereの持分を保有する特定のエンティティ(以下「持分保有エンティティ」)に係る持分の全てを取得し、(ii)その直後に、本取引のために設立されたSB6の100%子会社がAmpereに吸収合併される方法(逆三角合併)により実行しました。合併後の存続会社はAmpereとなり、合併の効力発生時点のAmpereの持分保有者(持分保有エンティティを除く)には現金対価が交付される一方、存続会社であるAmpereが当社の完全子会社になりました。
(5)支配獲得日
2025年11月25日
(6)取得対価およびその内訳
(単位:百万円)
支配獲得日
(2025年11月25日)
現金による取得対価
970,680
支配獲得時にすでに保有していたAmpereに対する資本持分の公正価値
46,899
取得対価の合計
A
1,017,579
当該企業結合に係る取得関連費用15,502百万円を連結損益計算書上の「販売費及び一般管理費」に計上しています。
当社が支配獲得時にすでに保有していたAmpereに対する資本持分を支配獲得日の公正価値で再測定した結果、△3,093百万円の段階取得差額を認識しています。このうち、839百万円の利益を連結損益計算書上の「投資損益-その他」に、△3,932百万円の損失に税効果を考慮した金額を連結包括利益計算書上の「FVTOCIの資本性金融資産」に、それぞれ計上しています。
(7)支配獲得日における資産・負債の公正価値およびのれん
(単位:百万円)
支配獲得日
(2025年11月25日)
現金及び現金同等物
39,886
その他の流動資産
3,020
非流動資産
13,365
資産合計
56,271
流動負債
57,695
非流動負債
59,641
負債合計
117,336
純資産
B
△61,065
のれん(注)
A-B
1,078,644
取得対価は、支配獲得日における公正価値を基礎として、取得した資産および引き受けた負債に配分していますが、その一部について、識別および公正価値の測定が完了していません。上記金額は、現時点での最善の見積りに基づく暫定的な公正価値です。支配獲得日から1年間において修正されることがあります。
なお、上記金額は、支配獲得日時点の為替レート(1米ドル=156.87円)により換算しています。
(注)のれんは、今後の事業展開や研究開発などに関する集合的な人的資源により期待される将来の超過収益力および既存事業とのシナジーを反映したものです。
(8)子会社の支配獲得による支出
(単位:百万円)
2026年3月31日に
終了した1年間
現金による取得対価
△970,680
支配獲得時に被取得企業が保有していた現金及び現金同等物
39,886
子会社の支配獲得による支出
△930,794
(9)被取得企業の売上高および純利益
2026年3月31日に終了した1年間の連結損益計算書上に認識している、支配獲得日以降における内部取引消去前の被取得企業の売上高は2,186百万円、純損失は35,294百万円です。
なお、取得対価の配分が完了していない無形資産に関する償却費については認識していません。
(10)資金調達
本取引に必要な資金を調達するため、ソフトバンクグループ㈱は、2025年4月10日に金融機関と締結した借入契約(以下「ブリッジローン」)に基づいて65億米ドルの借入を実行しました。
ブリッジローンの概要は以下の通りです。
借入人
ソフトバンクグループ㈱
マンデーテッド・リード・アレンジャー兼ブックランナー
㈱みずほ銀行
㈱三井住友銀行
JPモルガン・チェース銀行 東京支店
契約締結日
2025年4月10日
総借入額
65億米ドル
借入実行日
2025年11月25日
資金使途
Ampere持分の取得およびAmpereの既存借入の返済ならびにその関連諸費用の支払い
元本弁済日
2026年4月10日
担保
なし
保証会社
なし
なお、ソフトバンクグループ㈱は、2026年4月に上記借入を返済しました。
3.セグメント情報
(1)報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっている事業セグメントを基礎に決定しています。
2025年9月30日に終了した6カ月間までは、「持株会社投資事業」、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」、「ソフトバンク事業」、「アーム事業」の4つを報告セグメントとしていました。
その後、2025年12月31日に終了した3カ月間において、Ampereの買収が完了したことを契機として、取締役会が定期的に業績を検討する事業単位の見直しを行いました。その結果、従来「アーム事業」に含めていたArm、「その他」に含めていたGraphcore Limited等、およびAmpereをまとめて、新たに報告セグメントとして「AIコンピューティング事業」を設けました。
「持株会社投資事業」においては、主にソフトバンクグループ㈱が、戦略的投資持株会社として、直接または子会社を通じて、国内外の多岐にわたる分野で投資活動を行っています。持株会社投資事業は、ソフトバンクグループ㈱、SoftBank Group Capital Limited、ソフトバンクグループジャパン㈱、ソフトバンクグループオーバーシーズ合同会社および資産運用子会社であるSB Northstarのほか、投資または資金調達を行う一部の子会社で構成されています。当事業の投資損益は、ソフトバンクグループ㈱が、直接または子会社を通じて保有する投資の投資損益により構成されています。ただし、子会社からの受取配当金および子会社株式に係る減損損失などの子会社株式に関連する投資損益を含みません。
「ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」においては、主にSVF1、SVF2およびLatAmが、広い範囲のテクノロジー分野で投資活動を行っています。当事業の投資損益は主に、子会社株式を含めたSVF1、SVF2およびLatAmが保有する投資の投資損益により構成されています。
「ソフトバンク事業」においては主に、ソフトバンク㈱が日本国内におけるモバイルサービスの提供、携帯端末の販売、ブロードバンドサービスおよびソリューションサービスの提供、LINEヤフー㈱がメディア・広告やコマースサービスの提供、またPayPay㈱が決済、金融サービスの提供を行っています。
「AIコンピューティング事業」においては、主にArm、AmpereおよびGraphcore Limitedが、半導体のIP、チップおよび関連テクノロジーのデザイン、半導体チップの開発および販売、ならびにソフトウエアツールの販売および関連サービスの提供を行っています。
「その他」には、報告セグメントに含まれない事業セグメントに関する情報が集約されています。主なものとして、Energy Global、ロボHD、福岡ソフトバンクホークス関連事業などが含まれています。
「調整額」には、主にセグメント間取引の消去、ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業で計上した当社の子会社であるArm、ロボHDおよびPayPay㈱等への投資に係る投資損益の連結消去などが含まれています。
なお、2025年3月31日に終了した1年間のセグメント情報は、変更後の報告セグメントに組み替えて表示しています。
(2)報告セグメントの売上高および利益
報告セグメントの利益は、「税引前利益」です。セグメント利益に含まれる投資損益には、連結損益計算書と同様に、FVTPLの金融資産の投資損益、投資先からの利息や配当金、投資に係るデリバティブ関連損益、および持分法で会計処理されている投資の売却損益が含まれています。
セグメント間の取引価格は、独立第三者間取引における価格に基づいています。
2025年3月31日に終了した1年間
(単位:百万円)
報告セグメント
持株会社投資
事業
ソフトバンク・
ビジョン・
ファンド事業
ソフトバンク
事業
AIコンピュー
ティング
事業
合計
売上高
外部顧客への売上高


6,541,357
590,301
7,131,658
セグメント間の内部
売上高または振替高


2,918

2,918
合計


6,544,275
590,301
7,134,576
セグメント利益
794,251
△115,018
906,309
△10,891
1,574,651
減価償却費及び償却費
△3,249
△2,058
△739,874
△97,255
△842,436
投資損益
3,413,821
434,903
△25,074
△20,441
3,803,209
財務費用
△531,252
△40,244
△81,453
△2,604
△655,553
為替差損益
19,257
62
4,112
353
23,784
デリバティブ関連損益
(投資損益を除く)
△2,041,830

214

△2,041,616
その他
調整額
連結
売上高
外部顧客への売上高
112,094

7,243,752
セグメント間の内部
売上高または振替高
20,590
△23,508

合計
132,684
△23,508
7,243,752
セグメント利益
89,560
40,510
1,704,721
減価償却費及び償却費
△24,387

△866,823
投資損益
△53,514
△48,588
3,701,107
財務費用
△18,672
92,666
△581,559
為替差損益
3,271

27,055
デリバティブ関連損益
(投資損益を除く)
7,587

△2,034,029
2026年3月31日に終了した1年間
(単位:百万円)
報告セグメント
持株会社投資
事業
ソフトバンク・
ビジョン・
ファンド事業
(注)
ソフトバンク
事業
AIコンピュー
ティング
事業
合計
売上高
外部顧客への売上高


7,033,969
640,309
7,674,278
セグメント間の内部
売上高または振替高


6,906

6,906
合計


7,040,875
640,309
7,681,184
セグメント利益
△472,082
6,444,601
965,002
△137,266
6,800,255
減価償却費及び償却費
△2,973
△1,887
△775,601
△107,125
△887,586
投資損益
218,111
6,991,871
13,953
5,607
7,229,542
財務費用
△645,592
△164,895
△93,582
△5,556
△909,625
為替差損益
△281,961
△388
△1,397
1,315
△282,431
デリバティブ関連損益
(投資損益を除く)
192,523

2,615

195,138
その他
調整額
連結
売上高
外部顧客への売上高
124,372

7,798,650
セグメント間の内部
売上高または振替高
26,276
△33,182

合計
150,648
△33,182
7,798,650
セグメント利益
△328,316
△337,034
6,134,905
減価償却費及び償却費
△31,164

△918,750
投資損益
408,268
△351,314
7,286,496
財務費用
△26,222
164,057
△771,790
為替差損益
11,422

△271,009
デリバティブ関連損益
(投資損益を除く)
9,195

204,333
(注)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業の「投資損益」と連結損益計算書上の「投資損益-SVF事業」の差異については「注記4.ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業(1)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業の損益」をご参照ください。
4.ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業
(1)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業の損益
a.概要
ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業のセグメント利益(税引前利益)はソフトバンク・ビジョン・ファンド事業の成果から外部投資家に帰属する損益を控除したものです。外部投資家に帰属する損益は、SVF1、SVF2およびLatAmの投資損益から各ファンドの運営会社に支払われる管理報酬、業績連動型管理報酬、成功報酬、および各ファンドの営業費用ならびにその他の費用を控除した金額を、持分に応じて外部投資家に配分した金額です。
セグメント利益より控除される外部投資家に帰属する金額は、「SVFの外部投資家持分の増減額」として表示されています。
b.ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業のセグメント利益
ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業のセグメント利益の内訳は以下の通りです。なお、2026年3月31日に終了した1年間において、下表の表示方法を変更しました。この変更を反映させるため、2025年3月31日に終了した1年間に係る表示の組み替えを行っています。
(単位:百万円)
2025年3月31日に
終了した1年間
2026年3月31日に
終了した1年間
投資損益
SVF1(注1)(注2)
1,022,971
50,301
SVF2(注2)(注3)
△561,656
6,853,744
LatAm
8,110
43,111
その他
△34,522
44,715
投資損益合計
434,903
6,991,871
販売費及び一般管理費
△62,169
△50,955
財務費用(支払利息)
△40,244
△164,895
SVFの外部投資家持分の増減額
△491,898
△534,613
その他の損益(注4)
44,390
203,193
ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業のセグメント利益(税引前利益)
△115,018
6,444,601
(注1)2023年8月に、SVF1は保有するArm株式を161億米ドル(以下「本取引対価」)で当社100%子会社へ売却(以下「本取引」)しました。本取引対価は4分割で支払われ、2025年8月までに全額の支払いが完了しました。売却日時点では本取引対価の割引現在価値(151億米ドル)から投資額(82億米ドル)を差し引いた金額を投資損益として計上し、本取引対価と当該割引現在価値の差額については売却日以降2年間にわたり収益として認識し、投資損益に計上しています。2026年3月31日に終了した1年間において、SVF1が本取引に伴い計上した投資利益10,207百万円に関しては、上記セグメント利益において、投資損益に含めていますが、子会社株式に関するグループ内取引のため、連結上消去しています。
(注2)2026年3月31日に終了した1年間において、SVF1およびSVF2が保有する当社子会社(主にPayPay㈱およびロボHD)等に係る投資利益343,054百万円に関しては、上記セグメント利益において、投資損益に含めていますが、連結上消去しています。
連結上消去した投資損益は、連結損益計算書上の「投資損益-SVF事業」には含めていません。
(注3)2026年3月31日に終了した1年間において、主にSVF2が保有するOpenAIへの投資の公正価値が増加したことにより、投資利益6,465,523百万円を計上しました。これには、ソフトバンクグループ㈱が保有していたOpenAIに対して追加出資する権利をSVF2に移管したことに伴い、当該権利(フォワード契約)について、移管合意日から権利の行使日までの公正価値の変動として認識した投資利益が含まれています。詳細は「注記17.追加情報(OpenAIへの投資について)(1)2025年3月に締結した追加出資契約」をご参照ください。
(注4)2026年3月31日に終了した1年間において、SVF2は第1クロージングで子会社を通じてOpenAI Globalへの出資持分(転換持分権)を取得しており、当該子会社への出資持分とOpenAI Group PBCの優先株式を交換することにより持分を転換しました。その結果、当該子会社に対する支配を喪失したことに伴い発生した利益159,805百万円を計上しています。詳細は「注記17.追加情報(OpenAIへの投資について)(1)2025年3月に締結した追加出資契約」をご参照ください。
(2)SVFの外部投資家持分
a.SVF投資家による拠出の種類と分配の性質
SVF投資家による拠出は、契約の定める分配の性質により、エクイティとプリファード・エクイティに分類されます。プリファード・エクイティは、その分配と拠出した資金の返還において、エクイティに優先します。
SVF1、SVF2およびLatAmの投資成果は、契約の定める配分方法に従って当社と外部投資家からなるSVF投資家の持分に配分され、SVF1およびLatAmについてはSBIAおよびSBGAへの成功報酬にも配分されます。配分されたSVF投資家の持分は、その拠出したエクイティの割合に応じて各SVF投資家の持分となります。当該持分は、投資の売却や配当および株式の資金化により、SVF1、SVF2およびLatAmに資金が流入した後、各SVF投資家に成果分配額として支払われます。
SVF1において、プリファード・エクイティを拠出したSVF投資家には、その拠出したプリファード・エクイティの金額に対して年率7%で算定された固定分配額が、原則、毎年6月および12月の最終営業日に支払われます。
SVF2およびLatAmの外部投資家が拠出するエクイティの性質および付帯する条件等については「注記16.重要な関連当事者との取引(1)配当受領権制限付き共同出資プログラム」をご参照ください。なお、SVF2およびLatAmにおいてプリファード・エクイティを拠出した外部投資家はいません。
以下において、エクイティを拠出した外部投資家を成果分配型投資家、プリファード・エクイティを拠出した外部投資家を固定分配型投資家と呼びます。
b.外部投資家持分の期中増減表
(a)SVF1の外部投資家持分
連結財政状態計算書の「SVFの外部投資家持分」に含まれるSVF1の外部投資家持分の期中の増減は、以下の通りです。
(単位:百万円)
(参考)
連結財務諸表との関連
SVF1の外部投資家持分
(流動負債と非流動負債
の合計)
連結損益計算書
(△は費用)
連結キャッシュ・
フロー計算書
(△は支出)
(内訳)
2025年4月1日
3,647,647
外部投資家持分の増減額
50,503
△50,503

固定分配型投資家帰属分
41,446
成果分配型投資家帰属分
9,057
外部投資家に対する分配額・返還額
△696,053

△696,053
外部投資家持分に係る為替換算差額(注)
243,908


2026年3月31日
3,246,005
(注)当該為替換算差額は、連結包括利益計算書の「在外営業活動体の為替換算差額」に含まれています。
(b)SVF2の外部投資家持分および未収金
連結財政状態計算書の「SVFの外部投資家持分」に含まれるSVF2の外部投資家持分の期中の増減は、以下の通りです。なお、SVF2の外部投資家は成果分配型投資家です。
(単位:百万円)
(参考)
連結財務諸表との関連
SVF2の外部投資家持分
(流動負債と非流動負債
の合計)
連結損益計算書
(△は費用)
連結キャッシュ・
フロー計算書
(△は支出)
2025年4月1日

外部投資家持分の増減額
489,749
△489,749

外部投資家持分に係る為替換算差額(注)
10,642


2026年3月31日
500,391
(注)当該為替換算差額は、連結包括利益計算書の「在外営業活動体の為替換算差額」に含まれています。
当社はSVF2の外部投資家に対する未収金を計上しています。連結財政状態計算書の「その他の金融資産(非流動)」に含まれる当該未収金の期中の増減は、以下の通りです。なお、SVF2の外部投資家に対する未収金の詳細は「注記16.重要な関連当事者との取引(1)配当受領権制限付き共同出資プログラム a.SVF2と関連当事者との取引」をご参照ください。
(単位:百万円)
SVF2の
外部投資家に対する未収金
2025年4月1日
455,664
外部投資家に課されるプレミアムに対する未収金の発生額
12,408
未収金に係る為替換算差額
32,319
2026年3月31日
500,391
(c)LatAmの外部投資家持分および未収金
連結財政状態計算書の「SVFの外部投資家持分」に含まれるLatAmの外部投資家持分の期中の増減は、以下の通りです。なお、LatAmの外部投資家は成果分配型投資家です。
(単位:百万円)
(参考)
連結財務諸表との関連
LatAmの
外部投資家持分
(流動負債と非流動負債
の合計)
連結損益計算書
(△は費用)
連結キャッシュ・
フロー計算書
(△は支出)
2025年4月1日
5,150
外部投資家持分の増減額
△5,639
5,639

外部投資家持分に係る為替換算差額(注)
489


2026年3月31日

(注)当該為替換算差額は、連結包括利益計算書の「在外営業活動体の為替換算差額」に含まれています。
当社はLatAmの外部投資家に対する未収金を計上しています。連結財政状態計算書の「その他の金融資産(非流動)」に含まれる当該未収金の期中の増減は、以下の通りです。なお、LatAmの外部投資家に対する未収金の詳細は「注記16.重要な関連当事者との取引(1)配当受領権制限付き共同出資プログラム b.LatAmと関連当事者との取引」をご参照ください。
(単位:百万円)
LatAmの
外部投資家に対する未収金
2025年4月1日
106,864
外部投資家に課されるプレミアムに対する未収金の発生額
2,918
未収金に係る為替換算差額
7,580
2026年3月31日
117,362
c.外部投資家に対するキャピタル・コールの将来実行可能額
2026年3月31日におけるSVF1の外部投資家に対するキャピタル・コールの将来実行可能額は82億米ドルです。
(3)管理報酬および成功報酬
ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業のセグメント利益に含まれる、管理報酬、業績連動型管理報酬および成功報酬の性質は以下の通りです。
a.SVF1の管理報酬および成功報酬
SVF1におけるSBIAへの管理報酬は、リミテッド・パートナーシップ・アグリーメントに基づき、拠出されたエクイティ額のうち、投資の取得に利用した金額に対して原則年率1%で計算されます。当該管理報酬は、四半期ごとにSVF1からSBIAへ支払われますが、将来の投資成績を反映した一定の条件に基づくクローバック条項が設定されています。
SVF1におけるSBIAへの成功報酬は、成果分配同様、リミテッド・パートナーシップ・アグリーメントに定められた配分方法に基づき算定されます。SBIAは、投資の売却や配当および株式の資金化により、SVF1に資金が流入した後、当該成功報酬相当額を受け取ります。成功報酬には、将来の投資成績に基づく一定の条件の下、クローバック条項が設定されています。
SBIAはSVF1の開始以降に成功報酬として累計454百万米ドルを受け取りましたが、2023年6月30日に終了した3カ月間において、当該成功報酬(税金控除後)は、クローバック条項に従いSVF1を通じてリミテッド・パートナーへ分配されました。
b.SVF2の管理報酬および業績連動型管理報酬
SVF2におけるSBGAへの管理報酬は、契約に基づき、投資の取得原価に対して原則年率0.7%で計算されます。当該管理報酬は、四半期ごとにSVF2からSBGAへ支払われます。
SVF2におけるSBGAへの業績連動型管理報酬は、契約に定められた一定期間の投資成果を勘案の上、あらかじめ合意された原則に従って決定されます。SBGAは、投資成果を勘案するために契約で定められた一定期間の経過後、投資の売却や配当および株式の資金化によりSVF2に資金が流入している場合に、業績連動型管理報酬を受け取ります。
なお、SVF2の開始時から2026年3月31日までの間、SBGAに支払われた業績連動型管理報酬はありません。
c.LatAmの管理報酬、業績連動型管理報酬および成功報酬
LatAmにおけるSBGAへの管理報酬は、契約に基づき、投資の取得原価を勘案して計算されます。当該管理報酬は、四半期ごとにLatAmからSBGAへ支払われます。
LatAmにおけるSBGAへの業績連動型管理報酬は、契約に定められた一定期間の投資成果を勘案の上、あらかじめ合意された原則に従って決定されます。SBGAは、投資成果を勘案するために契約で定められた一定期間の経過後、投資の売却や配当および株式の資金化によりLatAmに資金が流入している場合に、業績連動型管理報酬を受け取ります。
LatAmにおけるSBGAへの成功報酬は、成果分配同様、契約に定められた配分方法に基づき算定されます。SBGAは、投資の売却や配当および株式の資金化により、LatAmに資金が流入した後、当該成功報酬相当額を受け取ります。
なお、LatAmの開始時から2026年3月31日までの間、SBGAに支払われた業績連動型管理報酬および成功報酬はありません。
5.その他の非流動資産
その他の非流動資産の内訳は、以下の通りです。
(単位:百万円)
2025年3月31日
2026年3月31日
有形固定資産の前渡金(注1)

678,726
リースインセンティブ(注2)

582,962
長期前払費用
128,932
166,076
その他
86,400
111,944
合計
215,332
1,539,708
(注1)米国における発電所およびAIインフラ建設に関連した資産の取得にかかる前渡金です。
(注2)Energy Globalは、データセンターに関連する貸手リース契約のインセンティブとして、同社の普通持分に転換可能なワラントを付与しました。当該インセンティブは、IFRS第16号「リース」に従い、当初認識時に公正価値で測定され、その後関連するリース期間にわたってリース収益の減額として処理されます。ワラントの詳細は「注記7.金融商品(注1)」をご参照ください。
6.有利子負債
(1)有利子負債の内訳
有利子負債の内訳は、以下の通りです。
(単位:百万円)
2025年3月31日
2026年3月31日
流動
短期借入金(注1)(注2)
1,581,598
4,770,687
コマーシャル・ペーパー
249,500
258,700
1年内返済予定の長期借入金(注3)
1,684,117
877,472
1年内償還予定の社債
1,116,482
1,344,746
1年内決済予定の株式先渡契約金融負債(注4)
997,843

1年内支払予定の割賦購入による未払金
108
25
合計
5,629,648
7,251,630
非流動
長期借入金(注5)
5,357,017
8,714,290
社債
7,019,644
8,459,966
株式先渡契約金融負債

259,214
割賦購入による未払金
21
16
合計
12,376,682
17,433,486
(注1)2025年4月に、SVF2からOpenAI Globalに対する追加出資を目的として、ソフトバンクグループ㈱は85億米ドルを借り入れました。その後、一部返済を行った結果、2026年3月31日において、当該借入金は短期借入金に878,956百万円計上されています。
(注2)2025年11月に、Ampereの買収を目的として、ソフトバンクグループ㈱は65億米ドルを借り入れました。2026年3月31日において、当該借入金は短期借入金に1,038,740百万円計上されています。詳細は、「注記2.企業結合(10)資金調達」をご参照ください。
(注3)2026年3月31日に終了した1年間において、当社100%子会社は、ドイツテレコム株式を利用したカラー取引について、借入の満期日およびカラー契約の決済日が到来し、ドイツテレコム株式により現物決済しました。また同社は、2025年8月に残り全ての本カラー取引を期日前に現物決済しました。決済時において、1年内返済予定の長期借入金427,094百万円およびデリバティブ金融負債255,084百万円を、ドイツテレコム株式682,178百万円で返済・決済しました。
(注4)2026年3月31日に終了した1年間において、当社の複数の100%子会社は、アリババ株式を利用した先渡売買契約について、決済日が到来し、アリババ株式により現物決済しました。その結果、当該現物決済時に1年内決済予定の株式先渡契約金融負債983,044百万円、デリバティブ金融負債396,631百万円、およびアリババ株式1,379,675百万円の認識を中止しました。これにより、アリババ株式を利用した全ての先渡売買契約の決済が完了しました。
(注5)2023年9月に、当社の100%子会社であるKronos I (UK) Limitedは、同社の100%子会社が保有するArm株式769,029,000株およびKronos I (UK) Limitedの全保有資産(契約上定められた一部資産を除く)を担保に、85億米ドルを借り入れました。また、2026年3月31日に終了した1年間において、当該借入金の返済期限を2026年9月から2027年9月へ1年延長する契約変更するとともに、追加で115億米ドルを借り入れました。
当該借入金には、担保となるArmの株式の時価の大幅な下落などの一定の事由を条件とした、現金担保差入条項および期限前返済条項が付されています。なお、当該借入金はソフトバンクグループ㈱に対してノンリコースです。2026年3月31日において、当該借入金は長期借入金に3,168,545百万円計上されています。
(2)短期有利子負債の収支の内訳
連結キャッシュ・フロー計算書上の「短期有利子負債の収支」の内訳は、以下の通りです。
(単位:百万円)
2025年3月31日に
終了した1年間
2026年3月31日に
終了した1年間
短期借入金の純増減額(△は減少額)
△371,723
1,041,895
コマーシャル・ペーパーの純増減額(△は減少額)
△50,000
1,200
合計
△421,723
1,043,095
(3)有利子負債の収入の内訳
連結キャッシュ・フロー計算書上の「有利子負債の収入」の内訳は、以下の通りです。
(単位:百万円)
2025年3月31日に
終了した1年間
2026年3月31日に
終了した1年間
借入による収入(注1)(注2)
3,756,443
8,947,828
社債の発行による収入
1,557,222
2,744,140
株式先渡売買契約に基づく資金調達による収入

256,244
合計
5,313,665
11,948,212
(注1)2026年3月31日に終了した1年間の借入による収入には、ソフトバンクグループ㈱が、SVF2からOpenAI Globalへの追加出資を目的として借り入れた1,217,455百万円、Ampereの買収を目的として借り入れた1,023,685百万円、コミットメントライン使用により借り入れた1,851,108百万円が含まれています。
(注2)2026年3月31日に終了した1年間の借入による収入には、当社の100%子会社であるKronos I (UK)
Limitedが借り入れた1,771,460百万円が含まれています。詳細は「(1)有利子負債の内訳(注5)」
をご参照ください。
(4)有利子負債の支出の内訳
連結キャッシュ・フロー計算書上の「有利子負債の支出」の内訳は、以下の通りです。
(単位:百万円)
2025年3月31日に
終了した1年間
2026年3月31日に
終了した1年間
借入金の返済による支出(注)
△2,475,239
△4,205,898
社債の償還による支出
△825,632
△1,220,991
株式先渡契約金融負債の決済による支出
△508,211

合計
△3,809,082
△5,426,889
(注)2026年3月31日に終了した1年間の借入金の返済による支出には、ソフトバンクグループ㈱が、コミットメントライン返済により支出した1,730,348百万円が含まれています。
7.金融商品
デリバティブ契約のうち、主なものは、以下の通りです。
(単位:百万円)
2025年3月31日
2026年3月31日
帳簿価額(公正価値)
帳簿価額(公正価値)
資産
負債
資産
負債
Energy Globalが付与したワラント(注1)



582,962
アリババ株式先渡売買契約(フォワード契約)(注2)

551,943


ドイツテレコム株式を利用したカラー取引(注3)

308,374


(注1)Energy Globalがデータセンターに関連する貸手リース契約のインセンティブとして付与した、同社の普通持分に転換可能なワラントです。当該ワラントは、権利行使時に発行される普通持分の数がEnergy Globalの公正価値に応じて変動するため、資本には分類されずデリバティブ金融負債として認識しています。
(注2)2026年3月31日に終了した1年間において、アリババ株式を利用した全ての先渡売買契約の決済が完了したことにより、減少しました。
(注3)2026年3月31日に終了した1年間において、ドイツテレコム株式を利用した全てのカラー取引の決済が完了したことにより、減少しました。
8.為替レート
在外営業活動体の財務諸表の換算に用いた主要な通貨の為替レートは、以下の通りです。
(1)期末日レート
(単位:円)
2025年3月31日
2026年3月31日
米ドル
149.52
159.88
(2)期中平均レート
2025年3月31日に終了した1年間
(単位:円)
2024年6月30日に
終了した3カ月間
2024年9月30日に
終了した3カ月間
2024年12月31日に
終了した3カ月間
2025年3月31日に
終了した3カ月間
米ドル
156.53
150.26
151.32
152.95
2026年3月31日に終了した1年間
(単位:円)
2025年6月30日に
終了した3カ月間
2025年9月30日に
終了した3カ月間
2025年12月31日に
終了した3カ月間
2026年3月31日に
終了した3カ月間
米ドル
145.19
147.50
154.04
156.48
9.資本
(1)その他の資本性金融商品
ソフトバンクグループ㈱は2017年7月19日に、米ドル建ノンコール10年永久劣後特約付社債(利払繰延条項付)17.5億米ドル(以下「本ハイブリッド社債」)を発行しました。
本ハイブリッド社債は、利息の任意繰延が可能であり償還期限の定めがなく、清算による残余財産の分配時を除き現金またはその他の資本性金融資産の引渡しを回避する無条件の権利を有していることから、IFRS上資本性金融商品に分類されます。
(2)自己株式
自己株式の増減の内訳は、以下の通りです。
(単位:千株)
2025年3月31日に
終了した1年間
2026年3月31日に
終了した1年間
期首残高
4,070
32,399
期中増加(注1)(注2)
28,814
23,037
期中減少(注3)
△485
△42,512
期末残高
32,399
12,924
(注1)2026年3月31日に終了した1年間において、2024年8月7日開催の取締役会決議に基づく自己株式の取得により、自己株式が13,221千株(取得価格93,215百万円)増加しました。
(注2)2026年3月31日に終了した1年間において、2025年11月11日開催の取締役会決議に基づき、2026年1月1日付で普通株式1株につき4株の割合で株式分割を行ったことにより、自己株式が9,813千株増加しました。
(注3)2026年3月31日に終了した1年間において、2025年10月22日開催の取締役会決議に基づき、2025年10月31日に自己株式42,033千株の消却を実施しました。この結果、利益剰余金および自己株式がそれぞれ321,991百万円減少しました。
(3)その他の包括利益累計額
その他の包括利益累計額の内訳は、以下の通りです。
(単位:百万円)
2025年3月31日
2026年3月31日
FVTOCIの資本性金融資産
44,109
18,518
FVTOCIの負債性金融資産
102
△1,249
キャッシュ・フロー・ヘッジ
△10,135
2,624
在外営業活動体の為替換算差額
5,273,229
6,360,216
合計
5,307,305
6,380,109
10.投資損益
(1)持株会社投資事業
(単位:百万円)
2025年3月31日に
終了した1年間
2026年3月31日に
終了した1年間
投資損益(注1)(注2)
3,413,821
218,111
(注1)2026年3月31日に終了した1年間において、上表の表示方法を変更しました。この変更を反映させるため、2025年3月31日に終了した1年間に係る表示の組み替えを行っています。
(注2)2026年3月31日に終了した1年間において、資産運用子会社の投資利益が244,659百万円(2025年3月31日に終了した1年間は投資損失14,372百万円)含まれています。
受取配当金を除く投資損益の主な内訳は以下の通りです。
a.アリババ
2026年3月31日に終了した1年間において、アリババ株式の株式先渡売買契約の現物決済を行いました。期首から現物決済までの株価下落により投資損失169,881百万円を計上しました。
b.Tモバイル
2026年3月31日に終了した1年間において、保有するTモバイル株式の一部を売却しました。期首から売却までの株価下落により投資損失572,143百万円を計上しました。また、2026年3月31日時点で保有するTモバイル株式について投資損失84,695百万円を計上しました。
c.ドイツテレコム
2026年3月31日に終了した1年間において、ドイツテレコム株式を利用したカラー取引の現物決済および同株式の売却を行いました。期首から現物決済および売却までの株価下落により投資損失31,867百万円を計上しました。
d.OpenAI
2026年3月31日に終了した1年間において、ソフトバンクグループ㈱が保有していたOpenAIに対して追加出資する権利をSVF2に移管しました。当該権利はフォワード契約に該当し、移管合意日までの公正価値の変動について、投資利益264,920百万円を計上しました。詳細は「注記17.追加情報(OpenAIへの投資について)(1)2025年3月に締結した追加出資契約」をご参照ください。
e.Intel Corporation
当社とIntel Corporationは、当社がIntel Corporationに対して1株当たり23.00米ドルで総額20億米ドル出資する契約を2025年8月に締結し、同年9月に出資を実行しました。2026年3月31日に終了した1年間において、出資契約締結以降の株価上昇により投資利益278,566百万円を計上しました。
f.NVIDIA Corporation
2026年3月31日に終了した1年間において、ソフトバンクグループ㈱および資産運用子会社が保有するNVIDIA Corporation株式を売却しました。ソフトバンクグループ㈱および資産運用子会社は、期首から売却までの株価上昇により投資利益をそれぞれ216,991百万円、122,101百万円計上しました。
(2)SVF事業
詳細は、「注記4.ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業(1)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業の損益」をご参照ください。
(3)その他
2026年3月31日に終了した1年間において、主にロボHDが保有する投資の公正価値の増加により投資利益を計上しました。
11.財務費用
財務費用の内訳は、以下の通りです。
(単位:百万円)
2025年3月31日に
終了した1年間
2026年3月31日に
終了した1年間
支払利息
△581,559
△771,790
12.デリバティブ関連損益(投資損益を除く)
2026年3月31日に終了した1年間において、アリババ株式先渡売買契約に係るデリバティブ関連利益142,779百万円を計上しました。なお、2026年3月31日までに、アリババ株式を利用した全ての先渡売買契約の決済が完了しました。
13.その他の損益
その他の損益の内訳は、以下の通りです。
(単位:百万円)
2025年3月31日に
終了した1年間
2026年3月31日に
終了した1年間
受取利息
119,530
94,706
持分法による投資損益
△13,357
△48,092
子会社の支配喪失利益(注1)
136,225
170,990
企業結合に伴う再測定益(注2)
55,553
58,879
社債償還益(注3)

34,426
米国の税額控除制度を通じた利益
71,927
5,075
減損損失
△11,859
△38,386
FVTPLの金融商品から生じる損益(投資損益を除く)
23,044
△25,730
持分法投資の減損損失
△26,023
△20,596
その他
△789
△4,995
合計
354,251
226,277
(注1)2026年3月31日に終了した1年間において、SVF2は第1クロージングで子会社を通じてOpenAI Globalへの出資持分(転換持分権)を取得しており、当該子会社への出資持分とOpenAI Group PBCの優先株式を交換することにより持分を転換しました。その結果、当該子会社に対する支配を喪失したことに伴い発生した利益159,805百万円を計上しています。詳細は「注記17.追加情報(OpenAIへの投資について)(1)2025年3月に締結した追加出資契約」をご参照ください。
(注2)2026年3月31日に終了した1年間において、当社の持分法適用関連会社であったLINE MAN CORPORATION PTE. LTD.の持分を追加取得するなどの取引を実施し、同社は当社の子会社となりました。これに伴い、既存の投資持分を公正価値測定した結果、44,377百万円の利益を計上しました。
(注3)ソフトバンクグループ㈱が外貨建普通社債を償還したことによるものです。
14.1株当たり純利益
基本的1株当たり純利益および希薄化後1株当たり純利益は、以下の通りです。なお、2026年1月1日を効力発生日として、普通株式1株につき4株の割合をもって株式分割を行いました。2025年3月31日に終了した1年間の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、基本的1株当たり純利益および希薄化後1株当たり純利益を算定しています。
(1)基本的1株当たり純利益
2025年3月31日に
終了した1年間
2026年3月31日に
終了した1年間
親会社の普通株主に帰属する純利益(百万円)
親会社の所有者に帰属する純利益
1,153,332
5,002,271
親会社の普通株主に帰属しない金額(注)
△18,822
△18,639
基本的1株当たり純利益の算定に用いる純利益
1,134,510
4,983,632
発行済普通株式の加重平均株式数(千株)
5,811,928
5,705,306
基本的1株当たり純利益(円)
195.20
873.51
(2)希薄化後1株当たり純利益
2025年3月31日に
終了した1年間
2026年3月31日に
終了した1年間
希薄化後の普通株主に帰属する純利益(百万円)
基本的1株当たり純利益の算定に用いる純利益
1,134,510
4,983,632
子会社および関連会社の潜在株式に係る利益調整額
△1,244
△3,788
合計
1,133,266
4,979,844
希薄化後1株当たり純利益の算定に用いる普通株式の加重平均株式数(千株)
発行済普通株式の加重平均株式数
5,811,928
5,705,306
調整
新株予約権
4,165
2,443
合計
5,816,093
5,707,749
希薄化後1株当たり純利益(円)
194.85
872.47
(注)親会社の普通株主に帰属しない金額はソフトバンクグループ㈱が発行したその他の資本性金融商品の所有
者の持分相当額です。
15.連結キャッシュ・フロー計算書の補足情報
(1)有形固定資産及び無形資産の取得による支出の範囲
「有形固定資産及び無形資産の取得による支出」は、連結財政状態計算書上の「その他の非流動資産」に含まれる、長期前払費用の取得による支出、有形固定資産及び無形資産の取得のための前払いによる支出を含みます。
(2)投資の売却または償還による収入
2026年3月31日に終了した1年間
Tモバイル株式の売却による収入2,441,049百万円が含まれています。
(3)SVFの投資の取得による支出およびSVFの投資の売却による収入
2026年3月31日に終了した1年間
「SVFの投資の取得による支出」には、SVF2からOpenAIへの出資額5,081,443百万円(335億米ドル)が含まれています。当該金額は、OpenAIへの第1クロージングにおける追加出資85億米ドル、第2クロージングにおける追加出資225億米ドル、およびその他の追加出資25億米ドルから構成されています。また、「SVFの投資の売却による収入」には、上記第1クロージング後、外部投資家に対してシンジケーションされた金額145,190百万円(10億米ドル)が含まれています。
(4)重要な非資金取引
2026年3月31日に終了した1年間
アリババ株式先渡売買契約について、決済期日が到来したことに伴い、1年内決済予定の株式先渡契約金融負債983,044百万円およびデリバティブ金融負債396,631百万円を、保有するアリババ株式により現物決済しました。
また、ドイツテレコム株式を利用したカラー取引について現物決済したことに伴い、1年内返済予定の長期借入金427,094百万円およびデリバティブ金融負債255,084百万円を、保有するドイツテレコム株式により返済・決済しました。
16.重要な関連当事者との取引
(1)配当受領権制限付き共同出資プログラム
SVF2の傘下の当社子会社であるSVF2 LLCおよびLatAmの傘下の当社子会社であるSLA LLCの出資者であるMgmtCoはソフトバンクグループ㈱代表取締役 会長兼社長執行役員の孫 正義が支配する会社であり、当社の関連当事者です。配当受領権制限付き共同出資プログラムは、孫 正義がSVF2およびLatAmに対し当社と共同出資することで、利益のみならずそのリスクも共有の上、投資運用に専心し、当社の収益拡大への寄与を果たすことを目的として2021年9月30日に終了した3カ月間に導入されました。このため、MgmtCoは、SVF2およびLatAmにおける投資運用利益のみでなく、損失のリスクも負った上での共同出資形態をとり、また当該出資の配当受領権には一定の制限が設けられています。
SVF2 LLCおよびSLA LLCへの拠出は、契約の定める分配の性質により、エクイティとプリファード・エクイティに分類されます。SVF2 LLCおよびSLA LLCはそれぞれ、当該契約に基づき当社およびMgmtCoへ投資成果が出資持分に応じて分配されるエクイティを発行し、各LLCへのエクイティ出資割合は、当社が82.75%、MgmtCoが17.25%です。なお、当社によるSVF2 LLCへの出資はSoftBank Vision Fund II-2 L.P.およびその傘下子会社を通じて、SLA LLCへの出資はSBLA Latin America Fund LLCおよびその傘下子会社を通じて行っています。
当社と関連当事者との取引は、以下の通りです。
a.SVF2と関連当事者との取引
(単位:百万円)
会社等の
名称または
氏名
関連当事者
との関係
取引の内容
2026年3月31日に 終了した1年間
2026年3月31日
取引金額
未決済残高
孫 正義
(MASA USA LLC
(MgmtCo))
当社代表取締役および本人が議決権の過半数を保有している会社
SVF2 LLCに対する出資
および調整金等の受入れ(注1)(注2)

(注3)(注4)
500,391
(3,130百万米ドル)
SVF2 LLCの未収金に係る
受取プレミアム
(注3)
12,408
(82百万米ドル)
MgmtCoのSVF2 LLCに対する
出資持分
(注5)(注6)

500,391
(3,130百万米ドル)
正味未決済残高
(SVF2 LLCの未収金-MgmtCoの出資持分)
(注7)

(注1)MgmtCoの出資に係る配当受領権への制限
MgmtCoの出資に係る配当受領権には一定の制限が設けられています。SVF2 LLCの投資先のエグジットした投資からの収入および全てのエグジット前の投資の公正価値の合計額(借入金控除後)がSVF2 LLCの投資先の取得価額の合計の130%を超過するまで、MgmtCoへの利益配当は制限され実施されません。当該比率が130%を超過以降は、10%上昇するごとに当該制限が段階的に解除されます。当該比率が200%に到達した時点で全ての制限が解除され、MgmtCoは利益配当の全額を受領することが可能となります。なお、SVF2 LLCの清算時、MgmtCoが受領した利益配当額が、その存続期間を通じて清算時に有効な比率を適用し再計算したMgmtCoが受領可能な金額を超過した場合、当該超過部分はクローバックの対象となります。
(注2)MgmtCoが拠出するエクイティの性質
MgmtCoおよび当社がSVF2 LLCへ拠出するエクイティは、別途当社がSVF2 LLCへ拠出するプリファード・エクイティに劣後します。SVF2 LLCによる最終利益分配時にプリファード・エクイティの保有者が受け取るべき元本の返還額および固定分配額に不足があった場合、MgmtCoは、すでに受領したエクイティの元本の返還額および利益分配額の合計を上限として、当該不足額に対し出資比率に応じた金額をSVF2 LLCへ支払う義務があります。
(注3)出資の受入れに係るMgmtCoに対する未決済残高
未決済残高は、MgmtCoによるSVF2 LLCに対する出資および調整金等の受入れならびに受取プレミアムに対するSVF2 LLCの未収金からMgmtCoへの分配金との相殺決済による未収金の減少額を控除した残高です。「SVF2 LLCに対する出資および調整金等の受入れ」の本プログラム導入時の取引金額はMgmtCoによるSVF2 LLCの持分取得額で、SVF2 LLCが保有する投資先の、SVF2における当初の取得価額に対し、MgmtCoの出資持分比率17.25%により算定された金額、および同投資先のSVF2における当初の取得価額から2021年6月30日までの公正価値の増加に対し、出資持分比率17.25%により算定された調整金ならびに同投資先の取得に際し当社がSVF2へ資金拠出した日から2021年6月30日までの金利に相当する調整金により構成されています。
MgmtCoは当該取引金額について、SVF2 LLCの出資者となった日からSVF2 LLCの存続期限までの期間、その裁量により全額もしくは一部を任意の時点で支払うことが認められており、これに係るSVF2 LLCの未収金に対して払込み完了まで年間3%の割合で加算されるプレミアムの支払いがMgmtCoに対し課されます。「SVF2 LLCの未収金に対する受取プレミアム」は当該プレミアムの当期発生額です。当該プレミアムも持分取得額と同様の条件で、MgmtCoはその裁量により任意の時点で支払うことができます。
なお、SVF2 LLCからMgmtCoに対する分配可能な全ての金額は、SVF2 LLCの未収金が全額決済されるまで、分配通知時に当該未収金と相殺され、MgmtCoへの分配金の支払いは実施されません。
(注4)未収金に対する担保提供等
SVF2 LLCの未収金を保全するため、MgmtCoが保有するSVF2 LLCのエクイティの全額が担保として差し入れられています。MgmtCoによる未収金への現金払込み、もしくは未収金と分配金との相殺が実施された場合、当該払込みおよび相殺の累計額が当該累計額控除後の未収金の残高を超過した金額について担保設定が解除されます。また当該未収金に対し、孫 正義により未収金残高を上限とする個人保証が差し入れられています。これに加え、2026年3月31日現在、35,588,400株のソフトバンクグループ㈱株式が孫 正義からSVF2 LLCへ預託されています。預託されたソフトバンクグループ㈱株式は、未収金全額が決済された場合のみ預託が解除されます。差入担保および個人保証の実行後も、なお最終的にSVF2 LLCに未収金が残った場合には、SVF2 LLCは預託された当該ソフトバンクグループ㈱株式を無償で収得することができます。
(注5)MgmtCoのSVF2 LLCに対する出資持分
SVF2 LLCの純資産のうちMgmtCoに帰属する金額(未収金控除前)であり、連結財政状態計算書の「SVFの外部投資家持分」に計上しています。
(注6)MgmtCoに課される管理報酬および業績連動型管理報酬
MgmtCoに課される管理報酬および業績連動型管理報酬の条件は、SVF2 LLCへのエクイティ出資者としての当社に課される条件と同一です。
(注7)正味未決済残高
正味未決済残高はSVF2 LLCが保有する未収金残高からMgmtCoのSVF2 LLCに対する出資持分残高を控除した金額です。
SVF2は、共同出資プログラムの対象であるOpenAI Globalに出資しています。この出資を目的として、2025年4月にSVF2は当社から85億米ドルの借入を行いました。当該借入金については、その元本および利息の17.25%に対して、ソフトバンク グループ㈱代表取締役 会長兼社長執行役員の孫 正義による保証が付与されています。
当該借入金は、返済期日が2029年4月であり、SVF2は任意で早期返済することができます。また、当該借入金は、SVF2が2025年4月に出資したOpenAI Globalの転換持分権から、2025年10月に転換されたOpenAI Group PBCの優先株式が担保となっており、返済順位はSVF2におけるその他の金融機関等からの借入金より劣後し、SVF2 LLCのプリファード・エクイティより優先します。当該借入金の金利については、独立した第三者機関が、SVF2が同様の資金調達を外部から行うことを想定した場合の公正な金利を評価し、その評価を参考の上決定しています。
なお、SVF2による当社からの借入金および利息については、内部取引として連結上消去しています。
2026年2月までに、当該借入金の全額が返済されました。これにより、孫 正義による当該借入金に対する保証は解除されました。
b.LatAmと関連当事者との取引
(単位:百万円)
会社等の
名称または
氏名
関連当事者
との関係
取引の内容
2026年3月31日に 終了した1年間
2026年3月31日
取引金額
未決済残高
孫 正義
(MASA USA LLC
(MgmtCo))
当社代表取締役
および本人が議決権の過半数を保有している会社
SLA LLCに対する出資
および調整金等の受入れ

(注3)(注4)
117,362
(734百万米ドル)
(注1)(注2)
SLA LLCの未収金に係る
受取プレミアム
(注3)
2,918
(19百万米ドル)
MgmtCoのSLA LLCに対する
出資持分
(注5)(注6)


正味未決済残高
(SLA LLCの未収金-MgmtCoの出資持分)
(注7)
117,362
(734百万米ドル)
(注1)MgmtCoの出資に係る配当受領権への制限
MgmtCoの出資に係る配当受領権には一定の制限が設けられています。SLA LLCの投資先のエグジットした投資からの収入および全てのエグジット前の投資の公正価値の合計額(借入金控除後)がSLA LLCの投資先の取得価額の合計の130%を超過するまで、MgmtCoへの利益配当は制限され実施されません。当該比率が130%を超過以降は、10%上昇するごとに当該制限が段階的に解除されます。当該比率が200%に到達した時点で全ての制限が解除され、MgmtCoは利益配当の全額を受領することが可能となります。なお、SLA LLCの清算時、MgmtCoが受領した利益配当額が、その存続期間を通じて清算時に有効な比率を適用し再計算したMgmtCoが受領可能な金額を超過した場合、当該超過部分はクローバックの対象となります。
(注2)MgmtCoが拠出するエクイティの性質
MgmtCoおよび当社がSLA LLCへ拠出するエクイティは、別途当社がSLA LLCへ拠出するプリファード・エクイティに劣後します。SLA LLCによる最終利益分配時にプリファード・エクイティの保有者が受け取るべき元本の返還額および固定分配額に不足があった場合、MgmtCoは、すでに受領したエクイティの元本の返還額および利益分配額の合計を上限として、当該不足額に対し出資比率に応じた金額をSLA LLCへ支払う義務があります。
(注3)出資の受入れに係るMgmtCoに対する未決済残高
未決済残高は、MgmtCoによるSLA LLCに対する出資の受入および調整金ならびに受取プレミアムに対するSLA LLCの未収金の残高です。「SLA LLCに対する出資および調整金等の受入れ」の本プログラム導入時の取引金額はMgmtCoによるSLA LLCの持分取得額で、SLA LLCが保有する投資先の、LatAmにおける当初の取得価額に対し、MgmtCoの出資持分比率17.25%により算定された金額、および同投資先のLatAmにおける当初の取得価額から2021年6月30日までの公正価値の増加に対し、出資持分比率17.25%により算定された調整金ならびに同投資先の取得に際し当社がLatAmへ資金拠出した日から2021年6月30日までの金利に相当する調整金により構成されています。
MgmtCoは当該取引金額について、SLA LLCの出資者となった日からSLA LLCの存続期限までの期間、その裁量により全額もしくは一部を任意の時点で支払うことが認められており、これに係るSLA LLCの未収金に対して払込み完了まで年間3%の割合で加算されるプレミアムがMgmtCoに対し課されます。「SLA LLCの未収金に対する受取プレミアム」は当該プレミアムの当期発生額です。当該プレミアムも持分取得額と同様の条件で、MgmtCoはその裁量により任意の時点で支払うことができます。
なお、SLA LLCからMgmtCoに対する分配可能な全ての金額は、SLA LLCの未収金が全額決済されるまで、分配通知時に当該未収金と相殺され、MgmtCoへの分配金の支払いは実施されません。
(注4)未収金に対する担保提供等
SLA LLCの未収金を保全するため、MgmtCoが保有するSLA LLCのエクイティの全額が担保として差し入れられています。MgmtCoによる未収金への現金払込み、もしくは未収金と分配金との相殺が実施された場合、当該払込みおよび相殺の累計額が当該累計額控除後の未収金の残高を超過した金額について担保設定が解除されます。また当該未収金に対し、孫 正義により未収金残高を上限とする個人保証が差し入れられています。これに加え、2026年3月31日現在、8,674,000株のソフトバンクグループ㈱株式が孫 正義からSLA LLCへ預託されています。預託されたソフトバンクグループ㈱株式は、未収金全額が決済された場合のみ預託が解除されます。差入担保および個人保証の実行後も、なお最終的にSLA LLCに未収金が残った場合には、SLA LLCは預託された当該ソフトバンクグループ㈱株式を無償で収得することができます。
(注5)MgmtCoのSLA LLCに対する出資持分
SLA LLCの純資産のうちMgmtCoに帰属する金額(未収金控除前)であり、連結財政状態計算書の「SVFの外部投資家持分」に計上しています。
(注6)MgmtCoに課される管理報酬、業績連動型管理報酬および成功報酬
MgmtCoに課される管理報酬、業績連動型管理報酬および成功報酬の条件は、SLA LLCへのエクイティ出資者としての当社に課される条件と同一です。
(注7)正味未決済残高
正味未決済残高はSLA LLCが保有する未収金残高からMgmtCoのSLA LLCに対する出資持分残高を控除した金額です。
(2)その他の重要な関連当事者取引
当社と関連当事者との取引は以下の通りです。
(単位:百万円)
会社等の
名称または
氏名
関連当事者
との関係
取引の内容
2026年3月31日に 終了した1年間
2026年3月31日
取引金額
未決済残高
The EDGEof Korea Co., Ltd.
(孫 泰蔵)
当社代表取締役の近親者が議決権の過半数を保有している会社
貸付金の回収(注)
1,316
3,865
貸付金利息の受取
220
70
(注)当社は2023年6月に、孫 泰蔵氏の支配するEDGEof Koreaに当社子会社であったSBVA株式の全株式を売却しました。当該株式の売却価格の一部について、EDGEof Koreaと貸付契約を締結しています。貸付利率は韓国企画財政部により定められた金利(2026年3月31日時点では4.6%)とし、弁済日を株式売却日から5年後としています。また、借入人は任意かつ随時に期限前弁済ができます。この貸付金に対し、当社は孫 泰蔵氏が支配するMistletoe Singapore Pte. Ltd.他2社による保証を受けるとともに、当社はSBVA株式の30%を担保として引き受けています。なお、当該株式の議決権については、EDGEof Koreaに帰属します。
17.追加情報
(OpenAIへの投資について)
(1)2025年3月に締結した追加出資契約
ソフトバンクグループ㈱は、2025年3月31日、OpenAIに最大400億米ドル(2025年8月に最大410億米ドルに引き上げ(注))の追加出資を行うこと(以下「本取引」)について、OpenAIと最終的な契約を締結しました。外部投資家へのシンジケーション100億米ドルを差し引いた当社の出資額は300億米ドルです。
(注)2025年8月4日、最大400億米ドルの追加出資に関する修正契約が締結されました。本修正契約により、出資額が当初の最大400億米ドルから最大410億米ドルに引き上げられましたが、この増額分(10億米ドル)は外部投資家のみに割り当てられました。
a.本取引の目的
パソコン、インターネット、ブロードバンド、スマートフォンと変遷してきた「情報革命」の中心がAI(人工知能)となった現在、当社は人類の進化のためにASI(Artificial Super Intelligence:人工超知能)を実現することを使命に掲げています。こうした中、その道程にあるAGI(Artificial General Intelligence:汎用人工知能)の実現に最も近いと見られるOpenAIを最重要パートナーと位置づけるとともに、AGIの恩恵を人類全体にもたらすという同社のミッションに共感し、2024年9月以降、SVF2から同社へ投資を行ってきました。
AGIおよびASI実現にはOpenAIのAIモデルの進化が鍵となり、その進化のためには膨大な計算能力が不可欠です。そこで、当社はOpenAIのためにAIインフラストラクチャを米国内で構築する「Stargateプロジェクト」を同社とともに2025年1月21日に発表しました。これに合わせて、OpenAIのさらなる成長を支援するとともにその成長の果実を当社のNAV(Net Asset Value:保有株式価値-調整後純有利子負債で算出)に取り込んでいくため、このたび同社への追加出資を決定したものです。
b.第1クロージングおよびシンジケーションの完了
第1クロージングの100億米ドルの出資が2025年4月に完了しました。このうち25億米ドルはシンジケーションにより外部投資家が出資し、残りの75億米ドルをSVF2が出資しました。
c.第2クロージングに係る権利のSVF2への移管
第2クロージングについては、第1クロージングと同じく、SVF2から出資を行うことを2025年9月に決定しました。これに伴い、OpenAIに対して追加出資する権利をソフトバンクグループ㈱からSVF2に移管しました。
移管価格については、移管合意日の公正価値を使用しており、独立した第三者機関の評価額を参考に、協議の上決定しています。
また、特定の条件の充足の有無にかかわらず、当社が第2クロージングにおいて追加の225億米ドルの全額を出資できるよう、OpenAIと修正契約を2025年10月に締結し、その上で、SVF2を通じて同年12月に全額を出資することを決定しました。
当該権利は、あらかじめ合意された価格および条件に基づき将来の一定時点にOpenAIに対して追加出資する権利であるため、フォワード契約に該当します。移管合意日までの公正価値の変動は「投資損益-持株会社投資事業」として、移管合意日から権利の行使日までの公正価値の変動は「投資損益-SVF事業」として連結損益計算書に計上しています。
d.OpenAI Globalの資本再編
2025年10月28日、OpenAIは、OpenAI Globalの経済的分配構造(いわゆる「エコノミック・ウォーターフォール」)の廃止を伴うリキャピタライゼーション(資本再編)の完了を発表しました。これにより、投資家は、新たに設立されるパブリック・ベネフィット・コーポレーションであるOpenAI Group PBCの株主となり、OpenAI Globalへの出資持分(転換持分権)はOpenAI Group PBCの優先株式に、従業員持分は普通株式に転換されました。
SVF2は第1クロージングで子会社を通じてOpenAI Globalへの出資持分(転換持分権)を取得しており、当該子会社への出資持分とOpenAI Group PBCの優先株式を交換することにより持分を転換しました。その結果、当該子会社に対する支配を喪失したことに伴い発生した利益159,805百万円を「その他の損益」として連結損益計算書に計上しています。
e.第2クロージングに係る権利の行使
2025年12月26日、当社はOpenAIに対して追加出資する権利を行使しました。間接出資分を含め、第2クロージングにおける3,464,894百万円(225億米ドル)全額の出資が完了し、当該追加出資に係るフォワード契約の権利行使時点の公正価値1,850,108百万円(120億米ドル)を含め、OpenAI Group PBCの優先株式5,315,002百万円(345億米ドル)を認識しました。
第1クロージングにおけるシンジケーション25億米ドルを含め、第2クロージングまでに外部投資家へのシンジケーション110億米ドルは全て完了しています。
(2)2026年2月に締結した追加出資契約
当社は、2026年2月27日、OpenAI Group PBCによる資金調達ラウンドにSVF2を通じて参加し、300億米ドルの追加出資を行うこと(以下「本追加出資」)について同社と最終的な契約を締結しました。
a.本追加出資の目的
同社のさらなる成長を支援することを目的とし、このたび本追加出資を決定しました。
b.本追加出資の概要
第1トランシェ
(完了)
第2トランシェ
(予定)
第3トランシェ
(予定)
バリュエーション(プレマネー)
7,300億米ドル
当社出資額
100億米ドル
100億米ドル
100億米ドル
出資時期
2026年4月1日
2026年7月1日
2026年10月1日
当社出資元
SVF2
出資先
OpenAI Group PBC
取得する
有価証券の種類
優先株式
(上場に関連する取引に際して、自動的にOpenAIの普通株式へ転換される)
c.第1トランシェに係る出資の完了
2026年4月1日、本追加出資契約に基づきOpenAI Group PBCに対する100億米ドルの出資が完了しました。
d.資金調達
2026年3月27日、ソフトバンクグループ㈱および資金調達を行う100%子会社は、本追加出資に必要な資金および事業資金の調達を目的として、㈱みずほ銀行をはじめとする取引金融機関と総借入限度額400億米ドルのブリッジファシリティ契約を締結しました。
当該ブリッジファシリティ契約の詳細は「注記18.重要な後発事象(2)ブリッジファシリティ契約による資金調達」をご参照ください。
(3)連結業績への影響
SVF2が保有するOpenAI Group PBCの優先株式および普通株式はFVTPLの金融資産に分類され、「SVFの投資(FVTPL)」として公正価値で連結財政状態計算書に計上しています。また、公正価値の変動額は「投資損益-SVF事業」として連結損益計算書に計上しています。
18.重要な後発事象
(1)OpenAI Group PBCへの追加出資
2026年4月1日、SVF2はOpenAI Group PBCに対する100億米ドルの出資を完了しました。詳細は「注記17.追加情報(OpenAIへの投資について)(2)2026年2月に締結した追加出資契約」をご参照ください。
(2)ブリッジファシリティ契約による資金調達
2026年3月27日、ソフトバンクグループ㈱および資金調達を行う100%子会社は、以下の取引金融機関と総借入限度額400億米ドルのブリッジファシリティ契約を締結しました。
2026年4月に、資金調達を行う100%子会社は、OpenAI Group PBCとの追加出資契約における第1トランシェの出資を目的として、100億米ドルの借入による調達を行いました。また同月、ソフトバンクグループ㈱は、事業資金の調達を目的として、追加で100億米ドルの借入による資金調達を行っています。
ブリッジファシリティ契約の概要は以下の通りです。
借入人
資金調達を行う100%子会社
ソフトバンクグループ㈱
借入先の名称
みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、Goldman Sachs、JPMorgan Chase
契約締結日
2026年3月27日
契約形態
ブリッジファシリティ契約
資金使途
OpenAI Group PBCへの追加出資
事業資金
総借入限度額
300億米ドル
100億米ドル
利率
基準金利+スプレッド
返済期限
2027年3月25日
担保・保証
無担保・無保証
重要な特約
a.連結会計年度末における当社の連結財政状態計算書において債務超過とならないこと。
b.事業年度末および第2四半期末(以下、「コベナンツ判定期日」)におけるソフトバンクグループ㈱の現預金の残高が、当該コベナンツ判定期日から12カ月間においてソフトバンクグループ㈱が発行する社債償還のために必要となる資金の金額以上であること。
c.各四半期末日におけるソフトバンクグループ㈱と特定のソフトバンクグループ㈱の子会社の負債が、ソフトバンクグループ㈱及び当該子会社等が保有する特定の資産の一定水準未満(保有上場株式等の価値に対する純有利子シニア負債の合計額の割合が70%未満、特定の保有資産の価値に対する特定のローン負債の合計額の割合が2026年9月30日までは30%未満、9月30日以降は25%未満)であること。

出典: 決算短信PDF(外部リンク)

大量保有報告書(5%超の株主)

報告日 提出者(グループ) 個別保有者 保有割合
個別 / 合計
株数 保有目的 種別
2026-01-21 野村證券株式会社 (同左) 1.47%
計 7.75%
8,370万株 証券業務に係る商品在庫、及び累積投資業務の運営目的として保有している。 変更
2026-01-21 野村證券株式会社 野村アセットマネジメント株式会社 6.28%
計 7.75%
3.59億株 信託財産の運用として保有している。 変更
2026-01-21 野村證券株式会社 (同左) 1.47%
計 7.75%
8,370万株 証券業務に係る商品在庫、及び累積投資業務の運営目的として保有している。 変更
2026-01-21 野村證券株式会社 野村アセットマネジメント株式会社 6.28%
計 7.75%
3.59億株 信託財産の運用として保有している。 変更
2026-01-21 野村證券株式会社 (同左) 1.47%
計 7.75%
8,370万株 証券業務に係る商品在庫、及び累積投資業務の運営目的として保有している。 変更
2026-01-21 野村證券株式会社 野村アセットマネジメント株式会社 6.28%
計 7.75%
3.59億株 信託財産の運用として保有している。 変更
2025-12-05 孫 正義 孫正義 29.88%
計 34.73%
4.27億株 創業者であり、経営参加を目的とした安定株主 変更
2025-12-05 孫 正義 孫カンパニー合同会社 0.15%
計 34.73%
208万株 安定株主(創業者の出資会社で、創業者の経営参加を助成) 変更
2025-12-05 孫 正義 孫アセットマネージメント合同会社 1.93%
計 34.73%
2,761万株 安定株主(創業者の出資会社で、創業者の経営参加を助成) 変更
2025-12-05 孫 正義 孫ファミリー合同会社 2.07%
計 34.73%
2,955万株 安定株主(創業者の出資会社で、創業者の経営参加を助成) 変更

※「個別保有者」が「(同左)」の行は提出者本人による保有。複数行が同じ提出者なら共同保有グループの内訳を表します。 保有目的が長い場合は冒頭40字のみ表示し、ホバーで全文表示します。

財務データ推移

年度売上高営業利益純利益 総資産純資産EPS配当
2025 72,438億円 11,533億円 450,138億円 115,615億円 780.8 44.0
2024 67,565億円 ▲2,276億円 467,242億円 111,621億円 -171.0 44.0
2023 65,704億円 ▲9,701億円 439,364億円 90,298億円 -652.4 44.0
2022 62,215億円 ▲17,080億円 475,447億円 99,757億円 -1,018.6 44.0
2021 56,282億円 49,880億円 457,505億円 102,131億円 2,619.6 44.0
2020 52,389億円 ▲13,646億円 ▲9,616億円 372,573億円 59,136億円 -478.5 44.0
2019 60,935億円 20,736億円 14,112億円 360,965億円 76,215億円 1,268.2 44.0
2018 91,588億円 13,038億円 10,390億円 311,805億円 51,842億円 933.5 44.0
2017 89,010億円 10,260億円 14,263億円 246,342億円 35,864億円 1,287.0 44.0
2016 88,818億円 9,089億円 4,742億円 207,072億円 26,136億円 402.5 41.0
2015 85,041億円 9,187億円 6,684億円 210,342億円 28,463億円 562.2 40.0
2014 66,667億円 10,770億円 5,203億円 166,901億円 19,304億円 437.0 40.0
2013 32,025億円 7,994億円 3,725億円 72,182億円 16,128億円 332.5 40.0
2012 32,024億円 3,138億円 52,506億円 8,926億円 285.8 40.0

事業の状況(有価証券報告書より)

最新の有価証券報告書から、事業内容・リスク・経営方針・経営成績の概況を掲載します。各セクションをクリックして展開してください。

沿革 FY2025 / 約1,282字
2【沿革】1981年9月㈱日本ソフトバンク(東京都千代田区四番町)設立、パーソナルコンピューター用パッケージソフトの流通業を開始1982年5月月刊「Oh! PC」、月刊「Oh! MZ」創刊、出版事業に参入1990年7月「ソフトバンク㈱」に商号を変更1994年7月株式を日本証券業協会に登録1996年1月ヤフー㈱(現 LINEヤフー㈱)設立5月本店を東京都中央区日本橋箱崎町24番1号に移転1998年1月東京証券取引所市場第一部へ上場1999年10月純粋持株会社へ移行2000年2月Alibaba.com Corporation(現 アリババ)に出資し関連会社化2001年9月ビー・ビー・テクノロジー㈱(後にソフトバンクBB㈱、現 ソフトバンク㈱)が「Yahoo! BB」の商用サービスを開始2004年7月日本テレコム㈱(後にソフトバンクテレコム㈱、現 ソフトバンク㈱)を子会社化2005年1月㈱福岡ダイエーホークス(現 福岡ソフトバンクホークス㈱)を子会社化3月本店を東京都港区東新橋一丁目9番1号に移転2006年4月ボーダフォン㈱(後にソフトバンクモバイル㈱、現 ソフトバンク㈱)を子会社化2010年6月「ソフトバンク 新30年ビジョン」を発表2013年7月米国の携帯電話事業者であるSprint Corporation(以下「スプリント」)を子会社化2014年9月アリババが米国ニューヨーク証券取引所に上場2015年4月ソフトバンクモバイル㈱、ソフトバンクBB㈱、ソフトバンクテレコム㈱およびワイモバイル㈱が、ソフトバンクモバイル㈱を存続会社とする吸収合併方式により合併(ソフトバンクモバイル㈱は、2015年7月「ソフトバンク㈱」に商号変更)7月「ソフトバンクグループ㈱」に商号を変更2016年9月英国の半導体設計会社であるアームを子会社化2017年5月主にテクノロジー企業への投資を行うソフトバンク・ビジョン・ファンド1が活動を開始2018年12月ソフトバンク㈱が東京証券取引所市場第一部に上場2019年10月ソフトバンク・ビジョン・ファンド2が活動を開始2020年4月スプリントと米国の携帯電話事業者Tモバイルの合併完了に伴い、スプリントが子会社から除外2021年1月本店を東京都港区海岸一丁目7番1号に移転2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行8月当社のアリババに対する議決権保有割合が20%を下回ったことにより、アリババが関連会社から除外2023年9月アームが米国Nasdaq Global Select Marketに上場2025年1月米国のAI研究開発企業であるOpenAI Inc.およびその関係会社のためにAIインフラストラクチャーを構築する「Stargate Project」を発表3月OpenAI Global, LLCに最大400億米ドル(外部投資家へのシンジケーション予定額100億米ドルを差し引いた当社の実質的な出資予定額は最大300億米ドル)の追加出資を行うことを合意
配当政策 FY2025 / 約404字
3【配当政策】 ソフトバンクグループ㈱は、財務体質の健全性を保ちつつ、持続的成長に向けた積極的な投資と株主への利益還元を両立させることを基本方針としています。株主への利益還元のうち、剰余金の配当については、取締役会の決議によって中間配当を行うことができる旨が定款に定められており、中間配当と期末配当の2回実施することを原則としています。 当期の期末配当は、1株当たり22円とすることを2025年6月27日開催予定の定時株主総会で決議予定です。中間配当(1株当たり22円)と合わせた年間配当は、前期と同額の1株当たり44円(配当金総額63,463百万円)となる予定です。 (注)基準日が当事業年度に属する剰余金の配当は、以下の通りです。 決議年月日配当金の総額(百万円)1株当たり配当額(円)2024年10月21日31,83522.0取締役会決議2025年6月27日31,62722.0定時株主総会決議(予定)
監査の状況 FY2025 / 約4,025字
(3)【監査の状況】<監査役監査の状況>① 監査役監査の体制 有価証券報告書提出日現在、監査役会は、社外監査役4名で構成され(常勤監査役2名、非常勤監査役2名)、その議長は、2015年6月から常勤監査役を務める遠山 篤です。同氏は、米国カリフォルニア州公認会計士として、非常勤監査役の内1名は公認会計士としての豊富な知識と経験を有しており、財務および会計に関する相当程度の知見を有しています。他の1名の非常勤監査役は弁護士として、もう1名の常勤監査役は金融機関における代表執行役およびリスク管理の責任者としての豊富な知識と経験を有しています。 全監査役の業務をサポートする組織として監査役室を設置しており、専任のスタッフ4名が監査役の指示の下で情報収集および計算書類等・稟議・自己株式・株主総会関連その他各種調査などを行っています。 なお、2025年6月27日開催予定の定時株主総会の第3号議案(監査役3名選任の件)が承認可決されますと、監査役会は引き続き社外監査役4名で構成されることになります。 ② 監査役および監査役会の活動状況(監査役監査の手続を含む) 監査役は、取締役会への出席を通じ、取締役会の意思決定の状況および取締役会の各取締役に対する監督義務の履行状況を監視し検証しています。期初に監査役会にて策定する監査計画(業務分担の決定も含む)に基づき、執行役員・部門長を中心とした社内関係者、主要な子会社の監査役などから定期的に報告を受けるとともに、必要に応じて主に常勤監査役が聴取などを行っています。会計監査人からは、基本的に全監査役が監査計画・期中レビューおよび監査の結果などについて定期的に説明を受けるとともに、必要に応じて主に常勤監査役がさらなる情報共有・意見交換を行っています。監査役会は、原則として月1回開催し、監査方針・監査計画を定めるほか、常勤監査役のみが出席した社内外の各種ミーティングなどについて非常勤監査役に報告しています。また、各年度の監査計画の内容、その中間監査状況および監査結果について、取締役会にて説明しています。さらに、「<会計監査の状況>④監査法人の選定方針及び監査役会による監査法人の評価」に記載の通り、毎期会計監査人の再任の適否を判断しています。当事業年度における監査役会での具体的な検討内容は、以下の通りです。分類具体的な検討内容ガバナンス重要な決定に関する体制当社取締役会での高度な議論(ESG含む)を促進するプロセスおよび体制子会社・投資先の管理・監督の体制内部統制システムの整備・運用状況リスクリスク管理体制の運営状況コンプライアンスインサイダー情報・投資コンフリクト管理体制の運営状況 2024年度の監査役会は全12回開催し、全監査役が全ての監査役会に出席しています。このほか、監査役会外において、全監査役と社外取締役との意見交換会や、取締役・統括などとのミーティングを開催しています。 <内部監査の状況>① 内部監査の体制および業務内容 内部監査室は6名のスタッフで構成されており、公認内部監査人や公認会計士(日本・米国)の資格を保有したメンバーも含まれています。内部監査業務は、社内各部門および子会社を対象として、法令や定款、社内規程に基づき適法・適正に業務が行われているか、また、より効率的に業務リスクに対応する組織運営が行われているかなどの観点で、社内での独立性を維持しながら内部監査を実施しています。内部監査室は、監査結果を社長および取締役会に定期的に報告するとともに、監査役に四半期ごとに説明しています。 ② 監査役、会計監査人、内部監査部門の連携状況(監査役と会計監査人との連携状況) 監査役は、会計監査人(有限責任監査法人トーマツ)から監査計画・期中レビュー・監査結果などについて定期的に説明を受けるとともに、必要に応じて情報・意見交換を行うなどして、連携を図っています。(監査役と内部監査部門の連携状況) 監査役は、ソフトバンクグループ㈱の内部監査を担当する内部監査室から監査計画、社内各部門・主要な子会社の内部監査の結果などについて説明を受けるとともに、必要に応じて情報・意見交換を行うなどして、連携を図っています。監査役と内部監査室の主な連携内容は、次の通りです。 連携内容時期概要内部監査四半期監査結果報告7月、10月、1月、4月各四半期の監査結果、活動内容の共有および意見交換 (会計監査人と内部監査部門の連携状況) 会計監査人は、内部監査室から監査計画について説明を受けているほか、必要に応じて内部監査の結果などについても説明を受けています。内部監査室は、会計監査人から監査結果などについて定期的に説明を受けています。このほかにも両者は必要に応じて情報・意見交換を行うなどして、連携を図っています。 ③ 内部監査の品質評価 内部監査室は、毎年内部品質評価を実施するとともに、5年ごとに外部専門家による外部品質評価を行い、内部監査人協会(IIA:The Institute of Internal Auditors)が定める「グローバル内部監査基準(Global Internal Audit Standards)」への適合状況の確認を実施することで、グローバル水準の監査品質の維持、向上に努めています。さらに、重要な子会社に対しては、毎年内部監査機能のモニタリングを実施するとともに、特に海外子会社とは内部監査カンファレンスを開催し、監査トピック等に関する情報共有を行いながら、グループ全体における監査品質の向上を推進しています。また、グループ共通の監査手法を導入することにより、グループ全体で統一した監査品質の維持を図っています。 <会計監査の状況>ソフトバンクグループ㈱は、金融商品取引法に基づく会計監査契約を、有限責任監査法人トーマツと締結しています。当期において業務を執行した公認会計士の氏名、継続監査期間、監査業務に係る補助者の構成並びに監査法人の選定方針及び監査役会による監査法人の評価は次の通りです。① 業務を執行した公認会計士の氏名指定有限責任社員 業務執行社員:國本 望、平野 礼人、増田 裕介② 継続監査期間19年間③ 監査業務等に係る補助者の構成公認会計士 33名、その他 49名④ 監査法人の選定方針及び監査役会による監査法人の評価監査役会は、監査役監査規程において、会計監査人を適切に選定、評価するための基準を定めています。当該基準に基づいて、会計監査人の職務の遂行が適正に行われることを確保するための体制、会計監査人に求められる独立性、世界的ネットワークの有無を含む会計監査人の専門性等を勘案し、毎期会計監査人の再任の適否を判断しており、当期も再任が適当と判断しています。再任が不適当と判断された場合は、当該基準に基づいて、他の会社における監査実績等についても勘案の上、会計監査人候補者を検討することとしています。なお、監査役会は、会計監査人の解任または不再任の決定方針として、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目のいずれかに該当すると認められる場合は、監査役全員の合意に基づき監査役会が会計監査人を解任する旨、その他会計監査人の適格性、独立性を害する事由の発生により、適正な監査の遂行が困難であると認められる場合は、監査役会が会計監査人の解任または不再任を株主総会に提案する旨、決議しています。 (監査報酬の内容等)(監査公認会計士等に対する報酬の内容)区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社92016940106連結子会社4,547834,164147計5,467995,104253 前連結会計年度当社における非監査業務の内容は、社債発行時のコンフォートレター作成業務です。また、当社の連結子会社における非監査業務の内容は、主に社債発行時のコンフォートレター作成業務等です。 当連結会計年度当社における非監査業務の内容は、社債発行時のコンフォートレター作成業務です。また、当社の連結子会社における非監査業務の内容は、主に社債発行時のコンフォートレター作成業務等です。 (監査公認会計士等と同一のネットワーク(Deloitte Touche Tohmatsu Limited)に対する報酬((監査公認会計士等に対する報酬の内容)を除く))区分前連結会計年度当連結会計年度監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)提出会社-0-1連結子会社5,5101164,58493計5,5101164,58494 前連結会計年度当社における非監査業務の内容は、税務等に対するアドバイザリー費用です。また、当社連結子会社における非監査業務の内容は、主に体制構築支援のコンサルティング費用等です。 当連結会計年度当社における非監査業務の内容は、税務等に対するアドバイザリー費用です。当社連結子会社における非監査業務の内容は、主に上場準備に関する内部統制レビューおよびその他関連業務等です。 (その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容)該当事項はありません。 (監査報酬の決定方針)該当事項はありません。 (監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由)監査役会は、日本監査役協会が公表する「会計監査人との連携に関する実務指針」を踏まえ、会計監査人の監査計画の内容、会計監査の職務遂行状況および報酬見積りの算出根拠などを確認し、検討した結果、会計監査人の報酬等につき会社法第399条第1項の同意を行っています。
設備の概要 FY2025 / 約386字
1【設備投資等の概要】 当社は、2025年3月31日に終了した1年間において、ソフトバンク事業をはじめとする事業の拡充のための設備投資を実施しました。 セグメントごとの設備投資額の内訳は、次の通りです。 セグメントの名称設備投資額(百万円)報告セグメント持株会社投資事業254ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業1,007ソフトバンク事業898,220アーム事業72,498その他95,158合計1,067,137(注)1 資産の受入金額です。2 設備投資額には消費税等は含まれていません。3 設備投資額は有形固定資産、使用権資産、無形資産の取得および設備に係る長期前払費用の投資額です。  また、主要な設備投資の内訳は、次の通りです。(ソフトバンク事業)・基地局設備・交換機設備・ネットワーク設備・サーバーおよびネットワーク関連機器・AI計算基盤およびAIデータセンター
従業員の状況 FY2025 / 約3,356字
5【従業員の状況】(1)連結会社の状況 2025年3月31日現在におけるセグメント別の従業員数は以下の通りです。2025年3月31日現在 セグメントの名称従業員数(名)報告セグメント持株会社投資事業329(30)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業282(2)ソフトバンク事業55,070(22,888)アーム事業8,160(169)その他3,388(4,017)合計67,229(27,106)(注)1 従業員数は就業人員数です。2 従業員数欄の( )内には、臨時従業員の年間平均雇用人員を外数で記載しています。 (2)提出会社の状況 2025年3月31日現在従業員数(名)平均年齢(歳)平均勤続年数(年)平均年間給与(円)274(30)41.310.113,631,161(注)1 従業員数は就業人員数です。従業員数欄の( )には、臨時従業員の年間平均雇用人員を外数で記載しています。なお、上記(1)連結会社の状況の持株会社投資事業の就業人員数に含まれます。2 平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与は、当社正社員平均です。3 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでいます。 (3)労働組合の状況 ソフトバンクグループ㈱に労働組合はありませんが、連結子会社の一部に労働組合が結成されています。    なお、労使関係は良好で、特記すべき事項はありません。 (4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異の状況    当連結会計年度の多様性に関する指標は、以下の通りです。    「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)または    「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に    基づき、情報開示を行っている会社および項目を記載しています。 提出会社管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1、2全労働者うち正規うちパート・有期ソフトバンクグループ㈱25.4正社員:60.0契約社員等:*(注)3(注)154.455.174.3(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出した実績を記載しています。2 報酬総額の男女差は、男性の上位役職者が多いことに起因しています。今後も適材適所での女性の登用を推進し、報酬差異の解消に努めていきます。3 対象となる従業員がいないこと(一部がいないことを含む)を示しています。 連結子会社管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1全労働者うち正規うちパート・有期ソフトバンク㈱(注)59.9総合職:82.8一般職:79.1契約社員等:0.0アルバイト等:23.1(注)176.677.183.6LINEヤフー㈱19.0正規:96.0非正規:125.0(注)378.279.877.2PayPay㈱16.4正規:55.1非正規:50.0(注)174.877.796.3サイバートラスト㈱(注)511.485.7(注)273.578.347.7アイティメディア㈱22.660.0(注)273.477.682.6㈱イーエムネットジャパン(注)641.075.0(注)276.275.9*(注)4㈱アルファパーチェス(注)725.9正社員:100.0(注)1---㈱ZOZO24.2正規:70.5非正規:50.0(注)156.072.3105.1PayPay銀行㈱15.4正社員:20.0契約社員:0.0(注)172.273.853.1アスクル㈱(注)821.166.7(注)283.783.975.8SBペイメントサービス㈱(注)58.462.5(注)375.875.465.7SBテクノロジー㈱(注)57.245.2(注)281.182.744.2SBプレイヤーズ㈱(注)513.750.0(注)280.280.3122.9SB C&S㈱(注)59.1総合職:103.6(注)167.167.164.1SBエンジニアリング㈱(注)512.250.0(注)268.384.351.1SBフレームワークス㈱(注)519.00.0(注)274.884.090.4 連結子会社管理職に占める女性労働者の割合(%)(注)1男性労働者の育児休業取得率(%)労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1全労働者うち正規うちパート・有期SBアットワーク㈱(注)550.0正社員:100.0契約社員:100.0(注)162.469.738.9SBモバイルサービス㈱(注)516.7正規:100.0非正規:71.4(注)187.387.287.5WWJ㈱(注)542.7-----㈱IDCフロンティア(注)54.9正社員:62.5(注)185.285.3*(注)4テレニシ㈱(注)513.8総合職:45.0(注)181.081.6*(注)4LINEヤフーコミュニケーションズ㈱(注)529.7正規:92.8(注)182.284.197.4㈱一休31.6100.0(注)271.073.0100.6PayPayカード㈱19.567.5(注)275.374.678.0ASKUL LOGIST㈱(注)8-35.0(注)268.971.5106.9㈱チャーム(注)915.2正社員:66.6(注)168.576.4103.3フィード㈱10.0-----dely㈱31.8正規:100.0非正規:0.0(注)154.075.575.1㈱マイベスト-50.0(注)269.669.771.0福岡ソフトバンクホークス㈱(注)1014.9正規:44.4非正規:*(注)4(注)164.470.265.4ソフトバンクロボティクス㈱10.6総合職:85.7一般職:*(注)4契約社員等:*(注)4アルバイト:*(注)4(注)173.880.694.3(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出した実績を記載しています。2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出した実績を記載しています。3 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等および育児目的休暇の取得割合を算出した実績を記載しています。4 対象となる従業員がいないこと(一部がいないことを含む)を示しています。5 管理職に占める女性労働者の割合は2025年4月1日時点の実績です。6 管理職に占める女性労働者の割合は2024年12月31日時点、男性労働者の育児休業取得率・労働者の男女の賃金の差異は2024年1月1日~2024年12月31日の実績です。7 管理職に占める女性労働者の割合が2024年12月31日時点、男性労働者の育児休業取得率が2024年1月1日~2024年12月31日の実績です。8 管理職に占める女性労働者の割合は2024年5月20日時点、男性労働者の育児休業取得率・労働者の男女の賃金の差異は2023年5月21日~2024年5月20日の実績です。9 管理職に占める女性労働者の割合は2024年11月30日時点、男性労働者の育児休業取得率・労働者の男女の賃金の差異は2023年12月1日~2024年11月30日の実績です。10 管理職に占める女性労働者の割合は2025年2月28日時点、男性労働者の育児休業取得率・労働者の男女の賃金の差異は2024年3月1日~2025年2月28日の実績です。
研究開発活動 FY2025 / 約168字
6【研究開発活動】 当期における研究開発費は507,590百万円です。 このうち、アーム事業における研究開発費は368,806百万円です。同事業では、低消費電力型マイクロプロセッサー、グラフィックプロセッサーおよびAIアルゴリズム向けアクセラレーターのデザインなど、半導体のIPおよび関連テクノロジーに関する研究開発を主に行っています。
株式の保有状況 FY2025 / 約1,590字
(5)【株式の保有状況】 提出会社および連結子会社のうち、提出会社(ソフトバンクグループ㈱)については以下の通りです。 ① 投資株式の区分の基準および考え方 ソフトバンクグループ㈱は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、専ら株式の価値の変動または株式に係る配当によって利益を受けることを目的とせず、経営戦略上の重要な目的によって保有する投資株式を純投資目的以外の目的である投資株式として区分しています。 ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式a.保有目的が純投資目的以外の目的である上場投資株式の保有方針および保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の内容 持続的に企業価値を向上させるため、業務提携や事業シナジーを見込めるなど経営戦略上の重要な目的がある場合のみ保有することを方針としており、保有の合理性については連結総資産における上場株式の政策保有割合が僅少のため、当該投資の所管部門において毎年、個別銘柄ごとに保有目的の妥当性、株価変動リスク等を精査し、保有の適否を検証しています。 b.銘柄数および貸借対照表計上額 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式はありません。 c.特定投資株式およびみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報 特定投資株式およびみなし保有株式はありません。 ③ 保有目的が純投資目的である投資株式区分前事業年度当事業年度銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式1414,3981418,702非上場株式以外の株式6960,7426382,344 区分当事業年度受取配当金の合計額(百万円)売却損益の合計額(百万円)評価損益の合計額(百万円)含み損益減損処理額非上場株式--522-非上場株式以外の株式2,4901,188,0796,303-  提出会社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額(投資株式計上額)が最も大きい会社(最大保有会社)であるSoftBank Vision Fund L.P.については以下の通りです。 ① 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式はありません。 ② 保有目的が純投資目的である投資株式区分前事業年度当事業年度銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式152,180,696142,832,446非上場株式以外の株式112,158,062102,676,237 区分当事業年度受取配当金の合計額(百万円)売却損益の合計額(百万円)評価損益の合計額(百万円)含み損益減損処理額非上場株式983△40,726615,118-非上場株式以外の株式3,349△29,873638,038-  提出会社および連結子会社のうち、投資株式の貸借対照表計上額(投資株式計上額)が最大保有会社の次に大きい会社であるSoftBank Vision Fund II-2 L.P.については以下の通りです。 ① 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式はありません。 ② 保有目的が純投資目的である投資株式区分前事業年度当事業年度銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)銘柄数(銘柄)貸借対照表計上額の合計額(百万円)非上場株式2072,599,9802222,971,540非上場株式以外の株式14230,14116328,630 区分当事業年度受取配当金の合計額(百万円)売却損益の合計額(百万円)評価損益の合計額(百万円)含み損益減損処理額非上場株式1,1876,5357,158-非上場株式以外の株式399△49,076△40,326-
関係会社の状況 FY2025 / 約5,049字
4【関係会社の状況】a.会社形態名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合関係内容持株会社投資事業 (子会社) ソフトバンクグループオーバーシーズ合同会社(注1)4東京都港区7百万円持株会社100%当社へ貸付を行っている。役員兼務…1名 SoftBank Group Capital Limited(注1)4英国ロンドン5,508千米ドル持株会社100%当社へ貸付を行っている。当社より債務保証を受けている。 ソフトバンクグループジャパン㈱(注1)4東京都港区188,798百万円持株会社100%当社へ貸付を行っている。役員兼務…2名 SB Group US, Inc.米国デラウエア州0千米ドル海外投資先の管理100%(100%) 汐留事業17号合同会社東京都港区101百万円持株会社100%当社より資金援助を受けている。 STARFISH I PTE. LTD.(注1)4シンガポール101,551百万円持株会社100% SB Pan Pacific Corporation(注1)4ミクロネシア48,249百万円持株会社100%当社へ貸付を行っている。役員兼務…1名ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業 (子会社) SB Investment Advisers (UK) Limited英国ロンドン1,139千米ドルSVF1の運営100%当社より資金援助を受けている。 SB Global Advisers Limited英国ロンドン310千米ドルSVF2およびLatAmファンドの運営100%役員兼務…1名ソフトバンク事業 (子会社) ソフトバンク㈱(注1)4,5,6,7東京都港区228,162百万円日本国内でのモバイルサービスの提供、携帯端末の販売、ブロードバンドサービスやソリューションサービスの提供40.3%(40.3%)役員兼務…1名 Aホールディングス㈱(注1)6東京都港区100百万円LINEヤフー㈱株式を保有する持株会社50.0%(50.0%)役員兼務…1名 LINEヤフー㈱(注1)4,5(注2)1東京都千代田区250,129百万円インターネット広告事業、イーコマース事業および会員サービス事業などの展開ならびに傘下グループ会社の経営管理62.5%(62.5%) サイバートラスト㈱(注1)5東京都港区836百万円IoT関連事業、認証サービス事業、セキュリティーソリューション事業、Linux/OSS事業58.0%(58.0%) アイティメディア㈱(注1)5東京都千代田区1,892百万円IT総合情報サイト「ITmedia」の運営53.4%(53.4%) ㈱イーエムネットジャパン(注1)5,6東京都新宿区328百万円インターネット広告代理店事業41.0%(41.0%) 名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合関係内容ソフトバンク事業 (子会社) 以下、LINEヤフー㈱傘下グループ会社 Zホールディングス中間㈱東京都千代田区1百万円持株会社100%(100%) PayPay㈱(注1)4(注2)2東京都新宿区91,434百万円モバイルペイメントなど電子決済サービスの開発・提供100%(100%)役員兼務…2名 Zフィナンシャル㈱(注1)4(注2)1東京都千代田区39,779百万円Zフィナンシャル㈱傘下グループ会社の経営管理100%(100%) LINE SOUTHEAST ASIA CORP.PTE.LTD.(注1)4シンガポール220,500千米ドル持株会社100%(100%) ㈱アルファパーチェス(注1)5東京都港区580百万円消耗品等の間接財の販売事業、ファシリティマネジメント事業62.4%(62.4%) ㈱ZOZO(注1)5千葉市稲毛区1,360百万円ファッション通販サイトの企画・運営、ブランドの自社ECサイトの運営支援、ファッションコーディネートアプリの運営51.5%(51.5%) PayPay銀行㈱(注1)4,6(注2)2東京都新宿区72,217百万円銀行業46.6%(46.6%) アスクル㈱(注1)5,6東京都江東区21,234百万円文房具等およびサービスにおける通信販売事業46.5%(46.5%) (関連会社) C Channel㈱(注1)5東京都港区10百万円イーコマースサービス、インターネット広告・マーケティングサービスの提供29.0%(29.0%) 以下、LINEヤフー㈱傘下グループ会社 ㈱出前館(注1)5東京都渋谷区100百万円フードデリバリーサービス「出前館」の運営35.3%(35.3%) バリューコマース㈱(注1)5東京都千代田区1,728百万円アフィリエイトマーケティングサービス事業、ストアマッチサービス事業28.2%(28.2%) アーム事業 (子会社) Arm Holdings plc(注1)4英国ケンブリッジシャー州1,331千米ドル半導体のIPおよび関連テクノロジーのデザイン、ソフトウエアツールの販売および関連サービスの提供87.3%(87.3%)役員兼務…2名 Arm PIPD Holdings One, LLC(注1)4米国デラウエア州858,686千米ドル持株会社100%(100%) Arm PIPD Holdings Two, LLC(注1)4米国デラウエア州594,814千米ドル持株会社100%(100%) 名称住所資本金又は出資金主要な事業の内容議決権の所有割合関係内容その他 (子会社) SBE Global, LP(注2)3米国デラウエア州1,114,452千米ドル米国における太陽光発電所の建設および運営100%(100%) 福岡ソフトバンクホークス㈱福岡市中央区100百万円プロ野球球団の保有、野球競技の運営、野球などのスポーツ施設の経営・管理、各種メディアを利用した映像・音声・データなどのコンテンツ配信サービス100%当社より資金援助を受けている。役員兼務…2名 Silver Bands 4 (US) Corp.(注2)4,5米国デラウエア州0千米ドル持株会社100%(100%)当社へ貸付を行っている。 Balyo SA(注2)4フランスアルクイユ13,372千ユーロ自動運転フォークリフト向けソリューションの提供91.3%(91.3%) ソフトバンクロボティクスグループ㈱(注1)4(注2)5東京都港区54,601百万円持株会社87.8% (共同支配企業) ㈱SB TEMPUS東京都港区15,000百万円遺伝子検査、医療データ利活用、AIアプリケーションに関する事業50.0% b.ファンド形態名称住所受入資本金主要な事業の内容出資割合関係内容持株会社投資事業 (子会社) SB Northstar LPケイマン34十億米ドル上場株式等への投資100%(66.7%) ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業 (子会社) SoftBank Vision Fund L.P.(注2)6チャンネル諸島ジャージー87十億米ドルテクノロジー分野における投資ファンド33.6% SoftBank Vision Fund II-2 L.P.(注2)7,8チャンネル諸島ジャージー64十億米ドルテクノロジー分野における投資ファンド100%(82.8%) SBLA Latin America Fund LLC(注1)4(注2)7,8米国デラウェア州8十億米ドルテクノロジー分野における投資ファンド100%(82.8%)  上記に掲載した会社以外の関係会社の社数は1,101社であり、内訳は、子会社930社、関連会社149社、共同支配企業22社です。 (注1)1 議決権の所有割合および出資割合の( )は、間接所有割合および間接出資割合を内数で表記しています。2 子会社で合同会社については、議決権の所有割合の欄には資本金等に対するソフトバンクグループ㈱の出資割合を記載しています。3 子会社でLLCについては、議決権の所有割合の欄には出資金に対する当社の出資割合を記載しています。4 特定子会社に該当します。①海外所在の子会社は、その本国の会社の計算に関する法令または慣行により単体の財務書類を作成する必要がある場合に限り単体の財務書類を作成し、企業内容等の開示に関する内閣府令(以下「開示府令」)第19条第10項第1号から第3号までの該当性を判断しています。一方、単体の財務書類を作成していない、または連結決算日時点で単体の財務書類を作成していない海外子会社の資本金の額および純資産額を算出することはできないため、当該会社については、開示府令第19条第10項第1号のみにより特定関係の有無を判断しています。②開示府令第19条第10項第1号の該当性は、ソフトバンクグループ㈱に対する仕入高および支払配当の総額のソフトバンクグループ㈱の営業収益の総額に占める割合で判定しています。③ファンド形態の子会社は、当該ファンドに適用のある計算に関する法令または慣行に則り作成されたファンドの財務書類上の純資産額により、開示府令第19条第10項第2号の該当性を判断しています。5 有価証券届出書、有価証券報告書または発行者情報を提出しています。6 議決権の所有割合は100分の50以下ですが、当社が同社を実質的に支配していると判断し、連結しています。7 ソフトバンク㈱の売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)は、連結売上高に占める割合が100分の10を超えていますが、ソフトバンク㈱は、有価証券報告書の提出会社であるため、主要な損益情報等の記載を省略しています。8 重要な債務超過の状況にある関係会社はありません。①ソフトバンクグループ㈱および子会社からの借入金等がある関係会社は、当該借入金等を控除した負債から算定した純資産額を用いて、重要な影響を与える債務超過の有無を判断しています。②海外の関係会社は、その本国の会社の計算に関する法令または慣行により単体の財務書類を作成する必要がある場合に限り単体の財務書類を作成し、重要な影響を与える債務超過の有無を確認しています。一方、単体の財務書類を作成していない海外の関係会社の純資産額を算出することはできないため、当該会社については、当社の連結財務諸表作成のために継続的に入手している当該会社の連結財務諸表を基に重要な影響を与える債務超過の有無を確認しています。 (注2)1 LINEヤフー㈱は、2025年8月1日を効力発生日として、Zフィナンシャル㈱を消滅会社とする合併契約を、2025年5月30日に同社と締結しました。2 PayPay㈱は、2025年4月11日にZフィナンシャル㈱が保有するPayPay銀行㈱の普通株式およびA種優先株式の全てを取得し、同社を子会社化しました。3 資本金又は出資金の欄には受入資本金を記載しています。4 Silver Bands 4 (US) Corp.は、2025年4月23日にソフトバンクグループ㈱が保有するBalyo SAの全株式を取得しました。5 Silver Bands 4 (US) Corp.は、2025年4月28日にソフトバンクグループ㈱が保有するソフトバンクロボティクスグループ㈱の全株式を取得しました。6 SoftBank Vision Fund L.P.の受入資本金は、SoftBank Vision Fund L.P.の代替の投資ビークルの受入資本金を含んでいます。SoftBank Vision Fund L.P.の出資割合は、SVF1に関連するインセンティブ・スキームによる出資を含んでいます。7 受入資本金は、ソフトバンクグループ㈱代表取締役 会長兼社長執行役員の孫 正義が支配するMASA USA LLCとの配当受領権制限付き共同出資プログラムにおけるエクイティとプリファード・エクイティによる出資を含みます。なお、配当受領権制限付き共同出資プログラムの詳細は、「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記45.関連当事者(1)関連当事者との取引 a. 配当受領権制限付き共同出資プログラム」をご参照ください。8 出資割合の( )内は、配当受領権制限付き共同出資プログラムにおける当社のエクイティ出資持分の割合を記載しています。
サステナビリティ FY2025 / 約7,600字
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】(1)サステナビリティに関するガバナンス ソフトバンクグループ㈱は、取締役会において、グループ全体のサステナビリティ推進の責任者として、チーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSusO)を任命するとともに、当社およびグループ会社のサステナビリティに関する活動を推進するため、サステナビリティビジョン・基本方針などの全体方針、サステナビリティに関する課題・目標設定・情報開示方針などの個別活動方針およびサステナビリティ推進体制・運営方針などを継続的に議論するサステナビリティ委員会を設置しています。同委員会は、CSusO(常務執行役員 君和田 和子)を委員長、取締役 専務執行役員 後藤 芳光を委員として構成されており、関係部門の責任者も出席し、専門的な知見や複合的な視点を交え、ステークホルダーからの要請を踏まえながら議論を行っています。サステナビリティ委員会の議論内容についてはCSusOが取締役会に報告し、監督を受けています。当期中、サステナビリティ委員会は2024年4月、7月および10月の計3回開催され、各回の議論内容は取締役会に報告されました。 (2)サステナビリティに関するリスク管理 ソフトバンクグループ㈱では、リスク管理室が「リスク管理ポリシー」に基づき、グループ全体のリスクを統合的に管理しています。そのうちサステナビリティに関するリスクは、CSusOの下、サステナビリティ部がソフトバンクグループ㈱の各部門や主要なグループ会社から報告を受けて把握するとともに、サステナビリティ委員会での議論を通じて、優先的に取り組むべきリスクについて特定しています。また、上記グループ全体のリスク管理プロセスの枠組みに基づき、特定されたリスク、その対応策および対応状況についてリスク管理室へ報告しています。 リスク管理室は、発生可能性や影響度などに基づき、サステナビリティを含む各種リスクおよびその対応策を分析・評価しています。グループの持続的成長へ大きな影響を与える重大リスクについては、各リスクに関係する部門やグループ会社と連携し、対応状況を把握するとともに、対応策の有効性をモニタリングしています。また、ソフトバンクグループ㈱の取締役会や、取締役および執行役員で構成されるグループ・リスク・コンプライアンス委員会(GRCC)に、重大リスクとその対応状況を四半期ごとに報告し、そこでの議論結果を踏まえてリスク管理の強化に努めています。 <サステナビリティガバナンス・リスク管理体制図> (3)サステナビリティに関する重要課題 ソフトバンクグループ㈱は、株主、債権者、顧客、取引先、従業員、地域社会などのステークホルダーの期待に真摯に向き合い、持続的な社会の実現に貢献するために、当社のサステナビリティに関する指針として「ソフトバンクグループサステナビリティ基本方針」を定めています。本方針において、ダブルマテリアリティの考え方に基づき、ステークホルダーにとっての重要性および当社にとっての重要性の2軸で取り組むべき課題を分類した上で、優先して取り組むべきサステナビリティに関する重要課題(マテリアリティ)を特定しています。 マテリアリティコンセプト責任あるAI常に情報革命の最先端に立ち、責任あるAIの活用を通じて新たな価値を創造し、人々の幸せに貢献します気候変動多様な企業群の事業活動を通じてグローバルな気候変動の課題解決に挑みます人的資本価値創造の源泉である人材の挑戦と活躍を支える基盤を整えることで、持続的な成長を目指しますプライバシー保護/情報セキュリティ情報革命の担い手として、情報資産の保護に真摯に取り組み、安心・安全なデジタル社会の実現を牽引します投資先のサステナビリティ戦略的投資持株会社として、投資を通じて、投資先とともに、持続可能な社会の実現に貢献しますコーポレート・ガバナンス自由・公正・革新の基本思想の下、透明性や実効性が確保されたガバナンス体制を強化しますデジタルインクルージョン情報革命を推進することで、誰もがテクノロジーの恩恵を享受できるデジタルデバイドのない世界を目指します人権の尊重事業活動のあらゆる場面において、サプライチェーンなどを含む全ての人々の人権を尊重します自然資本の保全地球市民の一員として、地球環境の保存に真摯に取り組んでいきますサプライチェーンのサステナビリティあらゆる事業活動において、ステークホルダーと協働し、持続可能なサプライチェーンの構築を追求します  ソフトバンクグループ㈱は、マテリアリティを以下のプロセスで特定しています。また、社会環境の変化、ステークホルダーの期待、ならびに当社の事業内容の変化などに応じて2年に1回以上の見直しを実施しており、変更があった場合にはソフトバンクグループ㈱ウェブサイト(https://group.softbank/sustainability)で公表します。  マテリアリティのうち、特に優先度の高いマテリアリティとして「責任あるAI」「気候変動」「人的資本」の3つを特定し、目標・アクションプランを設定した上で継続的に取り組み、その状況をモニタリングしています。 (4)責任あるAIに関する取組 ソフトバンクグループ㈱は、ワーキンググループを設置した上で、ワーキンググループでの議論を通じて適切なグループAIガバナンス体制の確立を目指していきます。 ソフトバンクグループ㈱は、2024年4月にソフトバンクグループ㈱の関係部門および主要なグループ会社で構成される「AIガバナンスワーキンググループ」をグループ・リスク・コンプライアンス委員会の傘下に設置し、グループAIガバナンス体制の確立に向けた議論を重ねています(当期中は2024年4月、7月、10月の計3回開催)。 (5)気候変動に関する取組 ソフトバンクグループ㈱は、TCFD提言に基づく情報開示を行うとともに、温室効果ガス排出量の削減に向けたグループ目標の設定およびグループ目標達成に向けた削減計画の策定を行うなど、積極的に対応を進めています。 なお、TCFD提言に基づく気候変動情報開示の全文は、(https://group.softbank/sustainability/environment#tcfd)をご参照ください。 a.戦略 ソフトバンクグループ㈱は、持株会社投資事業およびソフトバンク・ビジョン・ファンド事業(以下、併せて「当社投資事業」)を対象として、当社投資事業における気候変動リスク・機会の洗い出しと影響の分析、対応策の検討を行っています。 具体的には、世界全体の脱炭素化が進展する1.5℃シナリオと、脱炭素化が進まず気候変動の影響が顕在化する4℃シナリオの2種類の気候変動シナリオを用いて、リスク・機会を洗い出すとともに、脱炭素社会への移行に伴う影響および気候変動による物理的な影響の分析を行いました。これらに基づき、当社として必要となる具体的な対応策を検討し、取り組みを進めています。 <当社投資事業におけるリスク・機会と対応>(a)リスク・機会の概要 当社投資事業で想定される気候変動のリスク・機会の概要は、以下の通りです。 機会リスク新規投資気候変動対策関連のテクノロジーやサービスを提供する企業(気候テック等)への新規投資による投資利益獲得当社の気候変動対応が不十分な場合に、投資先候補から投資受け入れを忌避されることによる投資機会の減少既存投資既存投資先の気候変動対応による投資先の企業価値向上既存投資先の気候変動対応が不十分であることによる投資先の企業価値低下資金調達当社が着実な気候変動対応を行うことによる投資家からの支持獲得を通じた資金調達機会の拡大当社の気候変動対応が不十分な場合に、投資家からの評価が低下することによる資金調達機会の減少 (b)リスク・機会の当社への影響の認識 当社の気候変動対応が著しく不十分である場合、上記のような投資機会や資金調達機会の減少につながるリスクがあるものの、当社が温室効果ガス排出量の削減などの着実な気候変動対応を行うことで、こうしたリスクは十分に回避できると考えます。また、投資先における気候変動リスクについては、気候変動リスクが顕在化することで、投資先の財務状況に影響を及ぼす可能性があることを認識しています。当社の投資先であるAI企業のデータセンターの活用に関連する移行リスク・物理的リスクなどの重要性を踏まえ、適切な対応を検討していきます。 一方で、当社は「情報革命で人々を幸せに」という経営理念の下、新しいテクノロジーやビジネスモデルを有する起業家とのエコシステムの構築を通じて、人類の進歩に投資し、人々の幸せに貢献することを目指しています。深刻化する自然災害などが人々の生活にさまざまな悪影響を与える中、気候変動対策に寄与するテクノロジーやサービスを提供する企業への積極的な投資が、経営理念の実現につながると同時に気候変動の解決にも大きく貢献しうるものと考えます。 (c)リスク・機会への対応 上記の気候変動リスク・機会を踏まえ、当社は、以下の対応策を実施しています。気候テック等への投資気候変動対策関連のテクノロジーやサービスを提供する企業への投資投資プロセスにおける対応投資プロセスにおける気候変動リスク・機会の評価の組み込み投資先エンゲージメント投資先を対象としたワークショップの開催などを含む気候変動に関する投資先エンゲージメントの実施温室効果ガス排出量の削減再生可能エネルギー由来の電力への切り替えなど、事業活動に伴う温室効果ガス排出量の削減 b.指標と目標 ソフトバンクグループ㈱は、事業活動に伴う温室効果ガス排出量のさらなる削減を目指し、2022年6月に「2030年度までにカーボンニュートラル達成」(注)というグループ目標を設定しました。本目標の達成に向けて、2024年3月に削減計画を策定するとともに、グループ全体で、再生可能エネルギー由来の電力への転換や省エネルギー化などに取り組んでいます。 ソフトバンクグループ㈱および主要子会社の温室効果ガス排出量の実績は、ソフトバンクグループ㈱ウェブサイト(https://group.softbank/sustainability/esg_data#1)をご参照ください。 (注)対象はソフトバンクグループ㈱および主要子会社の事業活動に伴う温室効果ガス排出(スコープ1および2)です。 (6)人的資本に関する取組 当社は、人材は価値創造の源泉であり、持続的成長を支える重要なステークホルダーと捉え、社員が個性や能力を最大限に発揮しながら、挑戦し活躍できる社内環境を整備することが企業価値の向上につながると考えています。 a.人材戦略 ソフトバンクグループ㈱は、自律的でプロフェッショナルな人材を確保し、成長と活躍を支援することを人材戦略の柱として、継続的な取り組みを行っています。具体的な取り組みについては「b.多様性に富んだ人材マネジメント」以降をご参照ください。 なお、子会社・グループ会社の人材戦略は、同志的結合を通じて共に成長していく「群戦略」に基づき、各社の意思決定を尊重しています。 b.多様性に富んだ人材マネジメント(a)コア能力を重視したプロフェッショナル採用 ソフトバンクグループ㈱では、Professionalism・Smart・Relationの「3つのコア能力」を重視したプロフェッショナル採用を行っています。年齢、性別、国籍、障がいの有無などにかかわらず、ポジションに最適な人材を配置することを基本とし、優秀かつ多様な人材を確保しています。 (b)ダイバーシティ&インクルージョン ソフトバンクグループ㈱は、企業の成長を支える原動力である社員が、個性と能力を最大限に発揮できるアサインメントに努めており、年齢、性別、国籍、障がいの有無などを問わない人材採用や管理職登用を推進し、誰もが活躍できる多様性に富んだ職場環境を実現しています。 特に女性の活躍推進については、2025年3月末時点で全社員の46.4%、管理職の25.4%を女性が占め、高度な専門性を活かした職務に従事しており、今後も女性のさらなる活躍を推進していきます。なお、2024年3月に女性活躍推進法に基づく「えるぼし」(3段階目)を獲得しています。2025年3月末時点 男性女性社員比率53.6%46.4%平均年齢42.3歳40.1歳平均勤続年数10.1年10.1年管理職比率74.6%25.4%  また、障がい者雇用率は、2025年3月末時点で法定雇用率2.5%を達成していますが、さらなる雇用率の向上を目指し、採用活動を継続しています。 (c)評価・報酬 ソフトバンクグループ㈱では、積極的に挑戦する社員を尊重し、その成果に正しく報いるため、人事評価は信賞必罰の原則に基づいて給与・賞与額に反映しています。 さらに、オーナーシップを持って業務に取り組むように、人事評価に基づいて株式報酬を支給するなど、企業価値向上への貢献を重視した制度になっています。 なお、2024年度における正社員の男女別報酬水準は、管理職では、男性100に対して女性が約70、非管理職では同約90、全体では同約55となっています(連結子会社の状況につきましては、「第1 企業の概況、5 従業員の状況、(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異の状況」を参照)。今後も適材適所での女性の登用を推進し、報酬差異の解消に努めていきます。c.自律的で継続的な人材育成(a)キャリア開発 ソフトバンクグループ㈱は、社員が自律的にキャリア開発に取り組むことを重視しています。上長との継続的な1on1ミーティングや同僚からの多面的な360度レビューなど、個々の気づきの機会を提供することにより、内省や振り返りを行いながら成長することを促しています。 (b)教育・研修 ソフトバンクグループ㈱は、社員一人ひとりが業務に必要な知識やスキルを自発的に習得できる環境を提供し、成長を継続的に支援しています。具体的には、いつでも自由に受講できる英会話教育や当社内で運営する研修プログラム(ソフトバンクユニバーシティ)を提供するほか、社外の研修も受講できるよう、各部門に教育予算を配分しています。また、キャリアステージに応じて、新卒社員や新任組織長に対する階層別研修を実施するとともに、受講後の理解度向上やスキル習得を目的としたオンライン研修も展開しています。 さらに、業務遂行に必要な各種資格の登録や維持に関する費用を会社が負担することで、弁護士、弁理士、公認会計士、税理士などのプロフェッショナルな人材の高度化をサポートしています。2024年度には、約12%の社員に対して支援を行いました。 (c)グループ人材育成制度 当社は、社員が自発的に人事異動を実現できる「フリーエージェント制度」や、次世代のグループ経営人材を発掘・育成するための「ソフトバンクアカデミア」、さらには戦略的なシナジーグループ企業群を実現するために社内起業家を養成するプログラム「ソフトバンクイノベンチャー」など、社員が当社内で活躍できる多彩な機会を提供しています。 (d)二重就業 ソフトバンクグループ㈱では、多様な経験を通じて自己成長する機会として、二重就業(副業)も可能としています。 d.職場環境づくり(a)勤務環境整備 ソフトバンクグループ㈱は、社員のワークライフバランスを尊重し、仕事と生活の両立を支援するために、コアタイムを設けないスーパーフレックス制度や在宅勤務を導入し、時間や場所に捉われず、仕事を行うことができる環境を提供しています。また、働きやすい職場づくりにつながる活動として、社員交流会の実施などコミュニケーション促進にも取り組んでいます。 (b)育児支援 働く父母にとって、子どもの成長に関わる機会は非常に重要であり、社会の発展に寄与する観点からも、積極的な取り組みが必要です。ソフトバンクグループ㈱では、配偶者が出産した男性正社員のうち、育児休業等を取得した割合が2024年度で約60%でした(連結子会社の状況につきましては、「第1 企業の概況、5 従業員の状況、(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異の状況」を参照)。 仕事と家庭の両立支援として、「こども家庭庁ベビーシッタークーポン」の活用による費用補助や、産前産後休暇・育児休業・出生時育児休業時における積立年休の充当など、収入面での懸念を軽減する施策を行っています。また、企業主導型保育園の共同利用の活用により、社員の早期復職を実現しています。その他、両立支援休暇の拡充や育児休業中社員同士の交流の場を設けました。 (c)ウェルビーイング 純粋持株会社であるソフトバンクグループ㈱は、最大の資産である社員の健康管理や維持・増進のためにさまざまな取り組みを行っています。2023年度からは、通常の健康診断に加え、各世代に合わせたオプション検査が会社負担で受診できる制度を導入し、2024年度の利用実績は約37%です。 また、年休取得の促進活動も継続的に行っており、2024年度の年休取得率は約56%(一人当たり13.9日)でした。一般事業主行動計画の目標達成に向けて今後もさらなる取得率向上を目指します。 なお、2024年4月に新設したセルフケア休暇は、女性特有の体調不良時や不妊治療・更年期症状等で取得でき、男女問わず利用されています。今後もさらに社員サポートの充実を図ります。 (d)従業員エンゲージメント 当社では、年に1回、全社員を対象とした満足度調査を実施しており、2024年度は、ソフトバンクグループ㈱を含む国内グループ企業30社が参加しました。この調査は、当社グループの特性を踏まえて開発されたもので、組織(仕事・職場・上司)および会社への満足度についての回答結果を項目ごとにスコア化して、課題を早期に発見します。この結果を継続的にモニタリングすることで、強い組織づくりと社員のモチベーション向上につなげています。 ソフトバンクグループ㈱では、全社員の87%が回答し、引き続き高い満足度が示されました。今後も、社員一人ひとりがやりがいを持って働ける職場環境を実現するため、エンゲージメントのさらなる向上に取り組みます。
主要な設備の状況 FY2025 / 約623字
2【主要な設備の状況】(1)提出会社事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物器具備品使用権資産ソフトウエアその他合計本社(東京都港区)他持株会社投資事業本社事務所他3,8439438,5341,160014,480274 (2)国内子会社会社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物通信設備器具備品建設仮勘定使用権資産周波数関連費用ソフトウエアその他合計ソフトバンク㈱国内の基地局、ネットワークセンター他ソフトバンク事業基地局、ネットワーク設備他90,5981,069,775161,678203,232437,036192,358492,630118,9742,766,28118,895 (3)在外子会社会社名事業所名セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)従業員数(名)建物及び構築物機械装置建設仮勘定使用権資産その他合計SBE Global,LP米国における太陽光発電所その他太陽光発電設備他388538,812160,47931,2905,855736,824130 (注)1 帳簿価額のうち「その他」には、土地などの有形固定資産および設備に係る長期前払費用が含まれています。また、「ソフトウエア」にはソフトウエア仮勘定、「周波数関連費用」には周波数関連費用仮勘定が含まれています。2 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
コーポレート・ガバナンスの概要 FY2025 / 約13,393字
(1)【コーポレート・ガバナンスの概要】以下は、特段の注記のない限り、有価証券報告書提出日(2025年6月26日)現在の状況を記載したものです。 <コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方> 当社は、「自由・公正・革新」を基本思想に掲げ、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念の下、世界の人々が最も必要とするテクノロジーやサービスを提供する企業グループとなることを目指すとともに、企業価値の最大化を図っています。 グループの持株会社であるソフトバンクグループ㈱では、このビジョンを実現するためにはコーポレート・ガバナンスの実効性の確保が不可欠との認識を有しており、グループの基本思想や理念の共有を図る「ソフトバンクグループ憲章」およびグループ会社に対する管理方針・管理体制などを規定する「ソフトバンクグループグループ会社管理規程」を定めるとともに、当社およびその取締役・使用人が順守すべき指針である「ソフトバンクグループ行動規範」を定め、グループ内のガバナンスを強化しています。 また、気候変動、人権の尊重、従業員の適正な処遇や労働環境、公正かつ適正な取引先との関係構築など、サステナビリティに関する課題への対応は、社会の持続的な発展とグループ全体の中長期的な成長のための重要な経営課題の一部です。これらは単に予防・低減すべきリスクではなく、企業価値向上につながる機会でもあるとの認識のもと、当社は、サステナビリティに関する指針を定めた「ソフトバンクグループサステナビリティ基本方針」や環境に配慮した事業活動を行うための原則を定めた「環境ポリシー」、職場内外を問わず、差別、ハラスメント、強制労働、児童労働などを禁止し、健全な職場環境を維持するための基準を定めた「人権ポリシー」を定めています。また、投資会社として投資先のサステナビリティに関するリスクと機会を適切に評価することが持続的成長に大きく寄与するとの考えから、「ポートフォリオ会社のガバナンス・投資指針に関するポリシー」を定め、サステナビリティの視点を投資プロセスに組み込んでいます。さらに、当社の取引先に対しても順守いただきたい基準を「サプライヤー行動規範」として定め、共に持続可能な発展および環境・社会課題の解決に貢献することを目指しています。今後も、持続可能な社会の実現に向けて、株主、債権者、顧客、取引先、従業員、地域社会(政府・行政、地域、NPO・NGO等)などのステークホルダーの要請に応えるとともに情報革命をリードする企業としての責任を果たしていきます。 ソフトバンクグループ㈱では、取締役会と監査役・監査役会を中心としたコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。そして、取締役9名のうち5名を社外取締役(うち4名を独立社外取締役)にすることで取締役相互の監視機能を強化するとともに、取締役会の任意の諮問機関である指名報酬委員会の委員のうち過半数を独立社外取締役とすることにより、取締役の選解任、報酬に関する客観性、透明性を確保しています。また、監査役4名全員を社外監査役にすることで、より独立した立場からの監査を確保し経営に対する監視機能の強化を図っています。なお、コーポレート・ガバナンスの強化を目的とした継続的な取り組みの一環として、2020年11月には、取締役会の体制変更と新たな執行役員の選任を実施し、経営の意思決定機能と業務の執行機能分離により業務執行責任者の明確化を図っています。 <コーポレート・ガバナンスの体制>① 取締役会および指名報酬委員会(取締役会の任意の諮問機関)1 取締役会 取締役会は、重要な業務執行の決定および取締役の業務執行を監督することを目的としており、社外取締役5名(うち4名を独立取締役に指定)を含む計9名の取締役(取締役の氏名等については、「(2)役員の状況 ① 役員一覧 a.2025年6月26日(有価証券報告書提出日)現在の役員の状況」をご参照ください。)で構成され、代表取締役 会長兼社長執行役員が議長を務めています。各社外取締役は独立性が十分に確保されている上、企業経営などに関する豊富な知識と経験を有しており、いずれも取締役会の議論に積極的に加わり、経営判断・意思決定を行っています。(注)ソフトバンクグループ㈱は、2025年6月27日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役9名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決された場合、当社の取締役は社外取締役5名(うち4名を独立取締役に指定)を含む計9名となります(取締役の氏名等については、「(2)役員の状況 ① 役員一覧 b.2025年6月27日開催予定の定時株主総会後の役員の状況」をご参照ください。)。 取締役会は3か月に1回以上の頻度で開催することとし、取締役会付議事項は「取締役会規程」に定められており、取締役会は、(イ)法令で定められた事項、(ロ)経営に関する重要事項((a)経営の基本方針・事業計画など、(b)一定金額以上の投融資・借入など)、(ハ)子会社(上場子会社およびその子会社を除く)に関する一部の事項(一定金額以上の投融資・借入など)、(ニ)その他の事項を決定しています。また、会社法第373条第1項に基づき特別取締役を置き、迅速な意思決定を目的として、「重要な財産の処分および譲受け」・「多額の借財」について、特別取締役による決議を行います。なお、取締役会付議事項以外は、企業活動に機動性を持たせるため、取締役会から権限を委譲された各委員会や各取締役、各統括および各部門長が決裁を行います。 取締役の選任に当たっては、取締役会の任意の諮問機関である指名報酬委員会の議論を踏まえ、ソフトバンクグループ㈱の定款と「取締役会規程」に基づき、取締役会で候補者を選定し、株主総会の議案として提出しています。 当事業年度における取締役会での具体的な検討内容は、以下の通りです。分類具体的な検討内容ガバナンス取締役の候補者および取締役の報酬、各委員会からの報告、取締役会実効性評価、監査役監査報告・意見内部管理(子会社管理を含む)コンプライアンス(利益相反取引の監督やコンプライアンス年度報告)、リスク管理、内部統制・内部監査、子会社取引の承認等事業報告ポートフォリオの状況や各事業セグメントの状況報告財務資金調達、株主還元投資投資関連案件の検討その他株主総会、情報開示、サステナビリティ  当事業年度においては、取締役会を計9回開催しており、個々の取締役の出席状況等は以下の通りです。孫    正 義 当事業年度に開催された取締役会9回中8回出席(出席率88.9%)後 藤  芳 光 当事業年度に開催された取締役会9回中9回出席(出席率100%)宮 内   謙  当事業年度に開催された取締役会9回中9回出席(出席率100%)レネ・ハース   当事業年度に開催された取締役会9回中7回出席(出席率77.8%)飯 島  彰 己 当事業年度に開催された取締役会9回中9回出席(出席率100%)松 尾   豊  当事業年度に開催された取締役会9回中9回出席(出席率100%)襟 川  恵 子 当事業年度に開催された取締役会9回中9回出席(出席率100%)ケン・シーゲル  当事業年度に開催された取締役会9回中9回出席(出席率100%)デビッド・チャオ 当事業年度に開催された取締役会9回中9回出席(出席率100%) (注)書面決議による取締役会の回数を除いています。 2 指名報酬委員会(取締役会の任意の諮問機関) 指名報酬委員会は、取締役会の任意の諮問機関として、指名および報酬に関する事項などについて審議し、取締役会およびその他適切な決裁機関に意見具申することを目的として設置されています。 指名報酬委員は、取締役会が取締役から選任し、委員のうち過半数を独立社外取締役とし、独立性・客観性を高めています。現在は、委員長(独立社外取締役 飯島 彰己)および委員2名(独立社外取締役 松尾 豊および代表取締役 会長兼社長執行役員 孫 正義)で構成されています。また、2025年6月27日開催予定の定時株主総会後に開催が予定されている取締役会において、指名報酬委員として上記3名を選任し、独立社外取締役 飯島 彰己を委員長に選定する予定です。 指名報酬委員会付議事項は「指名報酬委員会規程」に定められており、(イ)取締役および指名報酬委員会が定める重要な役職員の選解任基準ならびに候補者案、(ロ)取締役および指名報酬委員会が定める重要な役職員の報酬ポリシーならびに個人別報酬案、(ハ)その他指名報酬委員会が必要と認めた事項について審議しています。また、後継者に関する議論は、継続的に実施しています。 同委員会は定例委員会および特別委員会から成り、定例委員会は原則として4月、特別委員会は必要に応じて開催しています。当事業年度においては指名報酬委員会を計1回開催し、委員全員出席しました。 ② その他取締役会により設置された委員会1 投融資委員会 投融資委員会は、機動的に企業活動を行うため、取締役会から権限委譲された事項について意思決定を行うことを目的として設置されています。同委員会は、取締役会で選任された委員3名(代表取締役 会長兼社長執行役員 孫 正義、取締役 専務執行役員 後藤 芳光および常務執行役員 君和田 和子)で構成されています。また、2025年6月27日開催予定の定時株主総会後に開催が予定されている取締役会において選任する予定の代表取締役 会長兼社長執行役員 孫 正義、取締役 専務執行役員 後藤 芳光、常務執行役員 君和田 和子、執行役員 師岡 誠一および執行役員 間片 克政を、同取締役会において投融資委員会の構成メンバーとして選任する予定です。 投融資委員会付議事項は「投融資委員会規程」に定められており、(イ)「取締役会規程」の基準に満たない一定規模の投融資・借入など、(ロ)子会社(上場子会社およびその子会社を除く)に関する一部の事項((a)「取締役会規程」の基準に満たない一定規模の投融資・借入など、(b)新株・新株予約権などの発行・無償割当て(ただし、ソフトバンクグループ㈱の議決権比率を低下させない株主割当や議決権制限株式の発行などは除く)、(c)社債の発行、(d)海外の事業展開、(e)新規事業分野への参入)、(ハ)その他の事項について決議を行います。 同委員会の決議の可決には過半数の賛成が必要で、付議された議案が可決された場合において、当該議案に反対した構成メンバーが必要と認めるときは、当該議案を取締役会に付議することができます。また、同委員会の全ての決議結果は取締役会へ報告されます。 2 ブランド委員会 ブランド委員会は、取締役会から権限委譲されたソフトバンクブランドにかかわる事項の意思決定および管理を適切に行うことを目的として設置されています。同委員会は、取締役会で選任された委員長(取締役 専務執行役員 後藤 芳光)および委員長が任命した委員4名(常務執行役員 君和田 和子、CLO室長 大賀 夏子、広報室長 抜井 武暁および総務部長 飯田 達矢)で構成されています。 ブランド委員会付議事項は「ブランド委員会規程」に定められており、(イ)ソフトバンクブランドの使用許諾に関する一部の事項、(ロ)ソフトバンクブランドの使用等の対価に係る事項、(ハ)ソフトバンクブランドの使用に係る許諾の取消しに関する一部の事項、(ニ)ソフトバンクブランドの管理に関する基本方針および重要事項、(ホ)その他ソフトバンクブランドに係る一部の事項について決議を行います。 同委員会の決議の可決には全メンバーの賛成が必要です。また、同委員会の全ての決裁結果は取締役会へ報告されます。 3 グループ・リスク・コンプライアンス委員会 グループ・リスク・コンプライアンス委員会は、当社およびグループ会社のリスク管理およびコンプライアンスプログラムを監督し、その重要課題や推進方針等を継続的に議論することを目的として取締役会により設置されています。同委員会は、取締役会で選任されたグループ・コンプライアンス・オフィサー(GCO)が委員長(取締役 専務執行役員 後藤 芳光)を務め、委員長および委員長が指名し代表取締役の事前承認を受けた委員1名(常務執行役員 君和田 和子)で構成されています。 グループ・リスク・コンプライアンス委員会付議事項は、「グループ・リスク・コンプライアンス委員会運営規程」に定められており、当社およびグループ会社のリスク管理およびコンプライアンス活動に関する(イ)基本方針、活動テーマ等の全体方針、(ロ)重要課題に関わる個別活動の方針および推進体制・状況、(ハ)その他委員長または委員が必要と判断した事項について審議を行います。 同委員会の決裁の可決には過半数の賛成が必要です。また、同委員会への委員会付議事項およびその議論結果等については、「取締役会規程」に基づき、定期的(最低でも年1回)に取締役会に報告しています。 4 サステナビリティ委員会 サステナビリティ委員会は、当社およびグループ会社のサステナビリティに関する課題や推進方針等を継続的に議論することを目的として取締役会により設置されています。同委員会は、取締役会で選任されたチーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSusO)が委員長(常務執行役員 君和田 和子)を務め、委員長および委員長が指名した委員1名(取締役 専務執行役員 後藤 芳光)で構成されています。 サステナビリティ委員会付議事項は、「サステナビリティ委員会運営規程」に定められており、当社およびグループ会社のサステナビリティに関する活動を推進するため、(イ)サステナビリティビジョン、基本方針等の全体方針、(ロ)サステナビリティに関する課題、目標設定、情報開示方針等の個別活動方針、(ハ)サステナビリティ推進体制および運営方針、(ニ)その他、これらに関連し委員長または委員が必要と判断した事項について、議論を行います。 同委員会への委員会付議事項およびその議論結果等については、「取締役会規程」に基づき適宜取締役会へ報告しています。 ③ 監査役および監査役会 監査役は、取締役会への出席を通じ、取締役会の意思決定の状況および取締役会の各取締役に対する監督義務の履行状況を監視し検証しています。さらに、取締役の職務執行について監査するため、取締役や従業員、主要な子会社の監査役などから定期的に報告を受けるとともに、必要に応じて聴取などを行っています。 監査役会は、監査に関する重要な事項について報告を受け、協議を行い、または決議をすることを目的としており、社外監査役4名(監査役の氏名等については、「(2)役員の状況 ① 役員一覧 a.2025年6月26日(有価証券報告書提出日)現在の役員の状況」をご参照ください。)で構成され(常勤監査役2名、非常勤監査役2名)、その議長は、2015年6月から常勤監査役を務める遠山 篤です。各社外監査役は独立性が十分に確保されている上、弁護士、公認会計士または金融機関における代表執行役およびリスク管理の責任者として豊富な知識と経験を有しています。(注)ソフトバンクグループ㈱は、2025年6月27日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「監査役3名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決された場合、当社の監査役は社外監査役4名(常勤監査役2名、非常勤監査役2名)となります(監査役の氏名等については、「(2)役員の状況 ① 役員一覧 b.2025年6月27日開催予定の定時株主総会後の役員の状況」をご参照ください。)。 <現状のコーポレート・ガバナンス体制を選択している理由> ソフトバンクグループ㈱は監査役会設置会社です。<コーポレート・ガバナンスの体制>に記載の通り、取締役会と監査役・監査役会を中心としたコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。 取締役会では毎回活発な議論が行われています。また、取締役9名のうち5名を社外取締役(うち4名を独立社外取締役)とすることで、経営に多様な視点を取り入れるとともに、取締役の相互監視機能を強化しています。 監査役は公認会計士や弁護士などの専門的な見地から取締役の職務執行に対する監査を厳正に行っています。さらに、監査役4名全員を社外監査役(うち3名を独立社外監査役)とすることで、より独立した立場からの監査を確保し、監査機能の強化を図っています。 以上により、コーポレート・ガバナンスの実効性を確保できると判断し、現在の体制を選択しています。(注)ソフトバンクグループ㈱は、2025年6月27日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「監査役3名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決された場合、当社の監査役4名全員を独立社外監査役に選定します。 <内部統制システムの整備の状況(リスク管理体制の整備の状況を含む)> ソフトバンクグループ㈱の業務の適正を確保するための体制および当該体制の運用状況の概要は、次の通りです。なお、本項において「当社グループ」は、ソフトバンクグループ㈱および子会社を指します。 ① 業務の適正を確保するための体制取締役・使用人の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制 ソフトバンクグループ㈱は、法令の順守にとどまらず、高い倫理観に基づいた企業活動を行うため、全ての取締役・使用人が順守すべき「ソフトバンクグループ行動規範」を定めるとともに、コンプライアンス体制の継続的な強化のため、以下の体制を整備する。1 チーフ・コンプライアンス・オフィサー(CCO)を選任し、CCOはソフトバンクグループ㈱のコンプライアンス体制の確立・強化に必要な施策を立案・実施するとともに、定期的にコンプライアンスに関する課題・対応状況を取締役会に報告する。2 取締役・使用人が直接報告・相談できる内部通報窓口を設置し、企業活動上の不適切な問題を早期に発見・改善し、再発防止を図る。なお、ソフトバンクグループ㈱は、「内部通報規程」において、内部通報を理由として通報者に対して不利益な取扱いをすることを禁止している。3 内部監査部門は、法令および定款の順守体制の有効性について監査を行い、監査結果を社長に報告する。また、当該監査結果を取締役会および監査役会に説明することにより、社外取締役を含む取締役および社外監査役を含む監査役と連携を図る。 取締役の職務の執行に係る情報の保存および管理に関する体制 ソフトバンクグループ㈱は、取締役会議事録や稟議書など、取締役の職務執行に係る文書およびその他の重要な情報について、適切に保存・管理するため、以下の体制を整備する。1 「情報セキュリティ基本規程」等に基づき、保存の期間や方法、事故に対する措置を定め、機密度に応じて分類のうえ保存・管理する。2 チーフ・インフォメーション・セキュリティ・オフィサー(CISO)を選任し、CISOはソフトバンクグループ㈱の情報セキュリティ体制の確立・強化を推進する。 損失の危険の管理に関する規程その他の体制 ソフトバンクグループ㈱は、当社グループ全体の持続的成長を阻害する要因の排除・低減に向け、チーフ・リスク・オフィサー(CRO)のもと、以下の体制を整備する。1 当社グループの「リスク管理ポリシー」のもと、ソフトバンクグループ㈱では「リスク管理規程」に基づき、以下の事項について定める。・ソフトバンクグループ㈱の役職員は、業務遂行に伴うリスクの予見に努め、特定したリスクについて対応を行うとともに、上位職位者や意思決定者等に報告する。・各部門にリスク管理責任者を設置し、リスクやインシデントの適切な把握、対応を行い、対応状況と併せてリスク管理室へ報告する。・リスク管理室は、各部門におけるリスクやインシデントの把握・評価を行い、対応状況をモニタリングする。また、各部門における対応が適切に行われるよう、支援・牽制を行う。なお、重大なリスク、インシデントについては、取締役会およびグループ・リスク・コンプライアンス委員会に報告する。2 内部監査部門は、リスク管理プロセスの有効性について監査を行う。 取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制 ソフトバンクグループ㈱は、効率的な運営体制を確保するため、以下の体制を整備する。1 「取締役会規程」を定め、取締役会の決議事項および報告事項を明確にするとともに、「稟議規程」等の機関決定に関する規程を定め、決裁権限を明確にする。2 業務執行の監督機能を強化し、経営の客観性を向上させるため、取締役会に独立した立場の社外取締役を含める。3 社外取締役を含む取締役が取締役会において十分に審議できるようにするため、取締役会資料を事前に送付するとともに、取締役から要請があった場合には、取締役会資料への追加・補足や、事前説明・補足説明を行う。4 「組織管理規程」を定め、業務遂行に必要な職務の範囲および権限と責任を明確にする。 当社グループにおける業務の適正を確保するための体制 ソフトバンクグループ㈱は、グループの基本思想、理念の共有を図る「ソフトバンクグループ憲章」、およびグループ会社に対する管理方針・管理体制等を規定する「ソフトバンクグループグループ会社管理規程」を定めるとともに、当社グループおよびその取締役・使用人が順守すべき指針である「ソフトバンクグループ行動規範」ならびに「ソフトバンクグループサステナビリティ基本方針」を定め、グループ会社の規模や重要性等に鑑み、以下の体制を整備する。1 当社グループのコンプライアンスの総責任者であるグループ・コンプライアンス・オフィサー(GCO)を選任し、GCOはグループ全体のコンプライアンス体制の確立・強化を推進する。また、グループ会社の取締役・使用人からの報告・相談を受け付ける内部通報窓口を設置し、企業活動上の不適切な問題を早期に発見・改善し、再発防止を図る。なお、ソフトバンクグループ㈱は、「ソフトバンクグループグループ会社管理規程」において、内部通報窓口に報告・相談を行ったことを理由として報告・相談を行った者に対して不利益な取扱いをすることを禁止している。2 ソフトバンクグループ㈱のCISOはグループ全体のグループ情報セキュリティガバナンス体制の確立・強化を推進する。3 グループ会社の代表者からのソフトバンクグループ㈱に対する財務報告に係る経営者確認書の提出を義務付けることにより、グループ全体としての有価証券報告書等の内容の適正性を確保する。4 内部監査部門は、過去の監査実績のほか、ガバナンス体制、財務状況等を総合的に判断し、リスクが高いと判断するグループ会社に対して監査を行う。5 「リスク管理ポリシー」および「グループ会社管理規程」に基づき、以下の事項について定める。・グループ会社の役職員は、業務遂行に伴うリスクの予見に努め、特定したリスクについて対応を行うとともに、上位職位者や意思決定者等に報告する。・グループ会社ごとにリスク管理責任者を設置する。・グループ会社のリスク管理責任者は、当該グループ会社のリスクやインシデントの適切な把握、対応を行い、対応状況と併せてソフトバンクグループ㈱のリスク管理室へ報告する。さらに、業務部門においてリスクやインシデントの把握、対応が適切に行われるよう、支援・牽制を行う。このほか、グループ全体のリスク管理を行うために必要なリスク情報について、ソフトバンクグループ㈱のリスク管理室の指示に基づき報告する。・ソフトバンクグループ㈱のリスク管理室は、CROの統括のもと、グループ会社におけるリスクやインシデントの把握・評価を行い、対応状況をモニタリングする。また、重大なリスク、インシデントについては、取締役会およびグループ・リスク・コンプライアンス委員会に報告する。 反社会的勢力排除に向けた体制 ソフトバンクグループ㈱は、「ソフトバンクグループ行動規範」において、社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力とは一切の関わりを持たない方針を明示するとともに、不当要求などを受けた場合は、総務部を対応窓口として、警察等の外部専門機関と連携し、毅然とした態度で臨み、断固として拒否する。 監査役の職務を補助すべき使用人に関する体制、当該使用人の取締役からの独立性に関する事項および当該使用人に対する指示の実効性の確保に関する事項 ソフトバンクグループ㈱は、監査役の職務を補助する組織として監査役室を設置し、専属の使用人を配置する。また、当該使用人への指揮・命令は監査役が行うことにより、指示の実効性を確保するものとし、その人事異動・人事評価等は監査役の同意を得る。 監査役への報告体制 ソフトバンクグループ㈱の取締役および使用人は、監査役に対して、次の事項を報告する。1 当社グループに関する経営・財務・事業遂行上の重要事項2 コンプライアンス体制に関する事項および内部通報窓口利用状況3 内部統制システムの整備状況4 会社に著しい損害を及ぼすおそれのある事項5 法令・定款違反事項6 内部監査部門による監査結果7 その他監査役がその職務遂行上報告を受ける必要があると判断した事項 その他監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制1 ソフトバンクグループ㈱は、監査役が必要と認めた場合、当社グループの取締役および使用人にヒアリングを実施する機会を設ける。また、監査役は、会計監査人や重要な子会社の監査役等との定期的な会合を設け連携を図る。2 ソフトバンクグループ㈱は、「内部通報規程」・「ソフトバンクグループグループ会社管理規程」において、監査役への報告・相談を含め、コンプライアンスに係る報告・相談を行ったことを理由として報告・相談を行った者に対して不利益な取扱いをすることを禁止している。3 会計監査人・弁護士等に係る費用その他の監査役の職務の執行について生じる費用は、ソフトバンクグループ㈱が負担する。 ② 業務の適正を確保するための体制の運用状況の概要1 コンプライアンスに関する事項 ソフトバンクグループ㈱は、当社グループの取締役・使用人を対象としたコンプライアンス研修ならびにGCOからグループ会社のCCOに対するコンプライアンス体制の強化のための情報共有および必要に応じた助言等の提供を継続的に実施している。また、ソフトバンクグループ㈱は、当社グループの取締役・使用人が直接報告・相談できる内部通報窓口の設置・運用を通して、当社グループ全体のコンプライアンスの実効性確保に努めている。なお、これらの施策の効果について随時検証し、改善を行っている。2 リスク管理に関する事項 当社グループの「リスク管理ポリシー」、「リスク管理規程」および「ソフトバンクグループグループ会社管理規程」に基づき、ソフトバンクグループ㈱の各部門およびグループ会社の役職員ならびにリスク管理責任者は、リスクやインシデントの適切な把握、対応を行い、当社グループにおける持続的成長の阻害要因の排除、低減を図っている。また、ソフトバンクグループ㈱のリスク管理室が、各部門およびグループ会社におけるリスクやインシデントの把握・評価・モニタリングを行っている。さらに、重大なリスク、インシデントについては、取締役会およびグループ・リスク・コンプライアンス委員会に報告している。3 グループ管理に関する事項 ソフトバンクグループ㈱は、持株会社としてグループ会社を管理・監督するに当たって、「ソフトバンクグループ憲章」、「ソフトバンクグループグループ会社管理規程」、「ソフトバンクグループ行動規範」および「ソフトバンクグループサステナビリティ基本方針」を定め、当該規程を当社グループに適用している。また、社会環境の変化や当社グループの状況を踏まえ、これらの社内規程を適宜見直しており、ソフトバンクグループ㈱は、当社グループの管理体制について、継続的に充実・強化に取り組んでいる。4 内部監査に関する事項 内部監査部門は、「内部監査規程」に基づき、ソフトバンクグループ㈱の法令および定款の順守体制・リスク管理プロセスの有効性についての監査を行っているほか、リスクが高いと判断するグループ会社への監査を継続して実施しており、監査結果を都度社長に報告している。また、当該監査結果を取締役会および監査役会に説明することにより、社外取締役を含む取締役および社外監査役を含む監査役との連携を図っている。5 取締役・使用人の職務執行に関する事項 「取締役会規程」「稟議規程」等の社内規程に基づき、ソフトバンクグループ㈱の取締役・使用人の職務執行の効率性を確保しているほか、取締役会においては独立した立場の社外取締役を含め十分に審議できる環境を確保している。 6 監査役の職務執行に関する事項 監査役はソフトバンクグループ㈱の重要な会議に出席し、必要に応じて当社グループの取締役および使用人にヒアリングをする機会を設けるほか、会計監査人や重要な子会社の監査役等との定期的な会合を設け連携を継続的に図ることで、監査の実効性を確保している。 <自己株式取得の決定機関> ソフトバンクグループ㈱は、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議をもって、市場取引等により自己の株式を取得することが出来る旨定款に定めています。これは、自己の株式の取得を取締役会の権限とすることにより、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを目的とするものです。 <剰余金の配当(中間配当)の決定機関> ソフトバンクグループ㈱は、会社法第454条第5項の規定により、取締役会の決議によって毎年9月30日を基準日として、中間配当を行うことができる旨定款に定めています。これは、株主への機動的な利益還元を可能とすることを目的とするものです。 <取締役の定数> ソフトバンクグループ㈱は取締役の員数を11名以内とする旨、定款で定めています。 <取締役選任の決議要件> ソフトバンクグループ㈱は、取締役の選任決議について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の過半数の決議をもって行う旨、また、取締役の選任については累積投票によらない旨を定款に定めています。 <株主総会の特別決議要件> ソフトバンクグループ㈱は、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨定款に定めています。これは、株主総会における特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営を行うことを目的とするものです。 <取締役および監査役の責任免除> ソフトバンクグループ㈱は、会社法第426条第1項の規定により、任務を怠ったことによる取締役(取締役であった者を含む)および監査役(監査役であった者を含む)の損害賠償責任を、法令の限度において、取締役会の決議によって免除することができる旨、および、会社法第427条第1項の規定により取締役(業務執行取締役等であるものを除く。)および監査役との間に、1,000万円以上であらかじめ定めた金額または法令が規定する額のいずれか高い額を限度として、任務を怠ったことによる損害賠償責任を限定する契約を締結することができる旨、定款に定めており、当該責任限定契約を締結しています。これは、取締役および監査役が職務を遂行するにあたり、期待される役割を十分に発揮できるようにするとともに、有用な人材を迎えることを目的とするものです。 また、ソフトバンクグループ㈱は、ソフトバンクグループ㈱および一部の子会社の取締役、監査役、執行役員および管理職従業員等を被保険者として、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約(D&O保険)を締結しています。被保険者がその職務の執行に関し責任を負うこと、または、当該責任の追及に係る請求を受けることによって生ずることのある損害について填補することとされています。ただし、法令違反の行為であることを認識して行った行為に起因して生じた損害は填補されないなど、一定の免責事由があります。保険料は特約部分も含めソフトバンクグループ㈱が全額負担しており、被保険者の実質的な保険料負担はありません。
人的資本(人材育成・社内環境整備方針) FY2025 / 約187字
a.人材戦略 ソフトバンクグループ㈱は、自律的でプロフェッショナルな人材を確保し、成長と活躍を支援することを人材戦略の柱として、継続的な取り組みを行っています。具体的な取り組みについては「b.多様性に富んだ人材マネジメント」以降をご参照ください。 なお、子会社・グループ会社の人材戦略は、同志的結合を通じて共に成長していく「群戦略」に基づき、各社の意思決定を尊重しています。
事業の内容 FY2025 / 約1,136字
3【事業の内容】当期末において、ソフトバンクグループ㈱および関係会社において営まれている事業の内容は以下の通りです。当期末現在、「持株会社投資事業」、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」、「ソフトバンク事業」、「アーム事業」の4つを報告セグメントとしています。 セグメント名称主な事業の内容主な会社報告セグメント 持株会社投資事業・ソフトバンクグループ㈱およびその子会社による投資事業 ソフトバンクグループ㈱SoftBank Group Capital Limitedソフトバンクグループジャパン㈱ソフトバンクグループオーバーシーズ合同会社SB Northstar LP ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業・SVF1、SVF2およびLatAmファンドによる投資事業SB Investment Advisers (UK) LimitedSoftBank Vision Fund L.P.SB Global Advisers LimitedSoftBank Vision Fund II-2 L.P.SBLA Latin America Fund LLC ソフトバンク事業・コンシューマ事業:個人顧客を対象とした日本国内でのモバイルサービスの提供、携帯端末の販売、ブロードバンドサービスの提供・エンタープライズ事業:法人顧客を対象とした日本国内でのモバイルサービスやソリューションサービスの提供・ディストリビューション事業:法人顧客を対象としたICTサービス商材の提供、個人顧客を対象とした通信端末関連商品・IoT機器の提供・メディア・EC事業:メディア・広告やコマースサービスの提供・ファイナンス事業:決済、金融サービスの提供 ソフトバンク㈱LINEヤフー㈱PayPay㈱ アーム事業・半導体のIPおよび関連テクノロジーのデザイン・ソフトウエアツールの販売および関連サービスの提供 Arm Holdings plcその他(注1)・太陽光発電所の建設および運営・福岡ソフトバンクホークス関連事業SBE Global, LP福岡ソフトバンクホークス㈱(注1)2024年5月14日、ソフトバンクグループ㈱は、ソフトバンクグループ㈱の子会社を通じて保有していたフォートレスの全持分をMubadala Investment Company PJSCの子会社に売却しました。本取引の完了をもって、フォートレスはソフトバンクグループ㈱の子会社でなくなりました。  なお、ソフトバンクグループ㈱は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準および重要基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。
事業等のリスク FY2025 / 約19,798字
3【事業等のリスク】本有価証券報告書の提出日現在において、投資家の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性がある主要なリスクは、以下の通りです。これらのリスクが顕在化した場合には、・NAV(Net Asset Value:保有株式価値-調整後純有利子負債で算出(注1))・LTV(Loan to Value:調整後純有利子負債÷保有株式価値で算出(注1)。保有資産に対する負債の割合)・財政状態および経営成績・ソフトバンクグループ㈱の分配可能額に悪影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクは、当社における全てのリスクを網羅しているものではなく、加えて、その対応策が十分に奏功する保証もありません。なお、将来に関する事項については別段の記載のない限り、本有価証券報告書の提出日現在において判断したものです。 (注1)保有株式価値および調整後純有利子負債は、いずれもアセットバック・ファイナンスにおける満期決済金額または借入金を除く。また、調整後純有利子負債の算出からは、当社のうち、上場子会社であるソフトバンク㈱(同社子会社を含む)およびアーム、ならびにSVF1、SVF2、LatAmファンドなど独立採算で運営される事業体に帰属する有利子負債および現預金等(債券投資を含む)を除く。 (1)グループ全体当社は、戦略的投資持株会社であるソフトバンクグループ㈱が、子会社・関連会社および投資先(以下「投資先」)を統括するマネジメント体制の下、ASIの実現に不可欠な分野で積極的に投資・事業活動を行うとともに、生成AI分野をリードする企業への投資や連携を進めています(注2)。当社の事業遂行における主要なリスクは、以下a~cに記載する通りです。加えて、ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業、ソフトバンク事業、アーム事業における主要なリスクについては、それぞれ「(2)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」と「(3)ソフトバンク事業」「(4)アーム事業」をご参照ください。 (注2)AIに関する新たな取り組みとして、米国のAI研究開発企業であるOpenAI Inc.およびその関係会社(以下「OpenAI」)のためにAIインフラストラクチャーを米国内で構築する「Stargate Project」を2025年1月に、企業用最先端AI「クリスタル・インテリジェンス」の開発・販売に関するOpenAIとのパートナーシップを2025年2月に、それぞれ発表しました。また、OpenAI Inc.の営利子会社であるOpenAI Global, LLCに最大400億米ドル(外部投資家へのシンジケーション予定額100億米ドルを差し引いた当社の実質的な出資額は最大300億米ドル)の追加出資を行うことについて、OpenAIと2025年3月に合意しました。このほか、Armコンピュートプラットフォームに基づいた高性能・省エネルギー・持続可能なAIコンピューティングに特化した半導体設計企業である米国のAmpere Computing Holdings LLCの全持分を取得することについて、同社および同社の特定の持分保有者と2025年3月に合意しました。これらの取り組みの進捗や成否は、AI技術の進歩や競争環境の変化、法令等の新設・強化、規制当局からの必要な承認等の取得状況、OpenAI Global, LLCに対する追加出資(2025年12月に出資時期を迎える予定のセカンドクロージングにおける出資額である最大300億米ドル)に関しては同社の経済的分配構造の廃止および新会社の優先株式の発行等の完了など、さまざまな影響を受ける可能性があり、当社の想定通りに進まない可能性もあります。 a.投資活動全般(a)市場環境当社は、AIに関連した情報・テクノロジー企業を中心に投資していますが、これらの企業に対する評価は技術進歩や市場規模の成長見通しによって大きく変動することがあります。したがって、当社の保有株式価値も、マクロ経済や金融政策、株式市場の動向に加え、こうしたセクター特有の要因によっても影響を受ける可能性があります。また、非上場の投資先は、ベンチャー・キャピタル市場や新規株式公開市場の動向にも影響を受けます。2023年9月に上場したアームは、上場後も引き続き連結子会社であるため、上場後の株価の変動は財政状態および経営成績に影響を及ぼすことはありませんが、アーム株式は当社の保有株式価値に占める割合が高いため、その株価の変動は当社の保有株式価値へ大きな影響を与えます。また、当社は外貨建て資産・負債の保有に伴い、為替変動の影響を受ける可能性があります。なお、当社は、市場変動の影響に備えるべく、安定的な財務運営を目指しています。詳細は、「第2 事業の状況、1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等、(4)経営環境および優先的に対処すべき課題 2 財務方針の堅持」をご参照ください。(b)国際情勢や規制の動向当社は、日本だけでなく、米国、中国、インド、欧州・中南米諸国などの海外の国・地域に展開する企業等に投資しているため、これらの国・地域における政治・軍事・社会情勢の変化および法令・規制・制度など(以下「法令等」)の新設・強化(解釈や運用の変更を含みます。)により、当社の投資活動や投資先の事業活動が期待通りに展開できない可能性があります。法令等には、投資に関するもの以外に、AI、半導体、データセンター、エネルギー、通信サービス、インターネット広告、イーコマース、金融・決済、自動運転、ロボット、ロジスティクスなどの事業やその他の企業活動に関するもの(事業許認可、国家安全保障、輸出入、個人情報・プライバシー保護、環境、製造物責任、公正な競争、消費者保護、贈賄禁止、労務、知的財産権、マネー・ロンダリング防止、租税、為替に関するものを含みますが、これらに限りません。)が含まれ、当社の投資活動や投資先の事業活動は、これらの法令等の影響を直接または間接的に受けます。昨今、ロシア・ウクライナ情勢、中東情勢、米中対立の激化などを背景に、世界各国において国家安全保障の観点からの規制強化の動きも見られます。例えば、特定の国・企業に対する投資を制限する法令等の導入により、当社の投資活動が制約される可能性があるほか、投資回収の遅滞、投資回収における条件の悪化などが起こる可能性があります。また、各国において、特定の先端技術やその関連製品に対する輸出管理の強化や関税政策の変更に向けた動きも見られます。こうした地政学リスクの高まりにより、さらなるサプライチェーンの分断や、特定の製品・技術に関する輸出入の制限、貿易コストの上昇が生じた場合、投資先の事業や業績が悪影響を受ける可能性があります。加えて、当社の投資活動に関係各国の規制当局からの承認等が必要となる場合や、投資先への関与に制約が加えられる場合があります。必要な承認等が得られないなど制約を回避できない場合には、当社の期待通りに投資や売却を実行できない可能性があります。なお、当社は、外部のアドバイザーからの助言を受けながら、これらの外部環境の変化に関する情報収集を行い投資活動に及ぼす影響を検討するとともに、それぞれの規制に対応するよう努めています。また、投資ポートフォリオにおける特定の国・地域、業種への集中度を継続的に監視することなどにより、リスクを把握し経営判断に反映しています。 (c)投資先の事業展開当社は、AIに関連した情報・テクノロジー企業を中心に投資を行い、中長期的視点から投資成果を最大化することを目指していますが、投資先のテクノロジーやビジネスモデルの陳腐化、競争環境の激化などにより、投資決定時に想定した通りに投資先が事業を展開できず、業績が大幅に悪化したり、事業計画の大幅な見直しを迫られたりする可能性があります。また、投資先が想定通りに事業を展開できない場合、当社は、投資先の株式価値の向上に必要と判断すれば、投資先に対し融資や債務保証、追加出資などを行うことがあり、その場合には、当該投資先に対するエクスポージャーが増加することになります。ただし、当社は救済のみを目的とした投資等は行わないことを基本方針としています。なお、当社は、投資実行後も、投資先の財務・経営情報や重要な経営指標、投資決定時の事業計画と実際の進捗の差異、コーポレート・ガバナンスの状況など、主なリスク要因を継続的に監視し、必要に応じて投資先の経営改善のための助言や、役員の派遣などを行っています。 (d)投資判断当社は、投資の意思決定において、対象企業のテクノロジー、ビジネスモデル、競争環境、財務内容、法令遵守、ガバナンスまたは重要な影響力を持つ創業者や経営者の資質などに関するリスクを見誤ったまま投資判断を下す可能性があります。特に非上場企業においては、当社が投資判断の基礎とした情報の透明性、正確性、完全性が十分ではない可能性が相対的に高くなります。なお、当社は、投資判断プロセスにおいて、社内関係部門による調査・検討に加え、必要に応じて外部の財務・法務・税務アドバイザーなどの協力を得ながら、対象企業の重要項目についてデュー・デリジェンスを実施し、投資に係るリスクを把握するよう努めています。それらの検討結果を踏まえて、ソフトバンクグループ㈱の取締役会、取締役会から権限を委譲された投融資委員会(「第4 提出会社の状況、4 コーポレート・ガバナンスの状況等」を参照)、またはファンド運営子会社の投資委員会で投資判断を下しています。 b.資金調達当社は、金融機関からの借入や社債のほか、保有資産を活用した資金調達(アセットバック・ファイナンス)、保有資産の売却などの多様な調達手段を活用しています。金融機関からの借入や社債については、金利変動や信用格付けの変更などにより調達環境が悪化した場合、資金調達を予定した時期・規模・条件で行えない可能性があります。また、これらの債務には、各種コベナンツが付されていることがあり、抵触した場合、当該債務について期限の利益を喪失する可能性があります。さらに、それに伴い、その他の債務についても一括返済を求められる可能性があります。アーム株式などをはじめとした上場および非上場株式を活用したアセットバック・ファイナンス(株式先渡売買契約を除きます。)については、対象となる保有株式の価値が下落した場合に、追加で現金担保の差し入れが必要となる可能性や期限前の返済義務が発生する可能性があることに加えて、新たな資金調達やリファイナンスに支障が生じる可能性があります。保有資産の売却による資金調達については、市場流動性の低迷、契約上の売却制限、予定していた新規株式公開の遅延などにより、必要な時期に想定した価格で売却できない可能性があります。なお、当社は、資金調達に係るリスクをコントロールするため、市場環境を注視した上で適切と考える時期、手法で資金調達を実施しています。特に金融機関からの借入、社債の発行やアセットバック・ファイナンスの実施にあたっては、様々なシナリオを想定した事前の検討・対応を行うことで各資金調達の安定性を高めています。こうした対応により、財務方針に基づき十分な手元流動性を維持することに努めています。 c.経営陣当社の主要な子会社はそれぞれのCEOなどの下で、投資ファンドは後述のファンド運営子会社のCEOの下で、いずれも自律的に運営を行っていますが、当社の経営において中心的な役割を担っている代表取締役 会長兼社長執行役員 孫 正義に不測の事態が生じた場合には、当社の活動全般に支障が生じる可能性があります。このような不測の事態が発生した場合における意思決定プロセスへの影響を最小限に留めるため、コンティンジェンシープランを策定しています。また、指名報酬委員会において、サクセッションプランについても定期的に議論しています。指名報酬委員会の活動状況については、「第4 提出会社の状況、4 コーポレート・ガバナンスの状況等」をご参照ください。 (2)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF1、SVF2およびLatAmファンド、以下「SVF」)は、主にAIを活用した成長可能性が大きいと考えるテクノロジー企業への投資を目的としたファンドであり、ファンドの存続期間の中でリターンを最大化することを目指しています。ソフトバンクグループ㈱は、各投資ファンドにリミテッド・パートナーとして出資を行っており、また、各投資ファンドを運営する当社100%子会社(SVF1を運営するSBIAおよびSVF2とLatAmファンドを運営するSBGA、以下「ファンド運営子会社」)は、各投資ファンドの事業活動に応じて管理報酬、業績連動型管理報酬および成功報酬を受け取ります。SVFを通じた投資やその運営における主要なリスクは、以下のa~dに記載する通りです。なお、本(2)において、「投資先」はSVFの投資先を意味します。 a.投資先の事業展開多くの投資先は、AIやビッグデータなどの新技術を活用し、従来にはない新たなビジネスモデルの実現を目指しています。このような企業が、計画通りに事業を展開し、利益の獲得や強固な事業基盤の確立を果たすには様々なリスクを伴います。例えば、技術の開発やビジネスモデルの実現を想定通りに進められず顧客や市場に合致する商品・サービスを提供できない、スケールメリットを享受するまでの規模に至らず事業基盤の維持や技術開発に必要な費用を十分に確保できない、最新の技術を持つ他の新規参入企業や経営基盤の強固な既存企業との競争に敗れる、事業・地域の多角化への対応や経済・事業環境の変化への対応ができない、広告宣伝活動や営業人員の確保などの顧客獲得費用が計画を大幅に上回り利益を確保できない、複雑化する各国・地域のデータ保護やAI規制に対応できないまたは対応コストが増加する、などのリスクがあります。また、国家安全保障における先端技術の戦略的重要性は近年高まっており、米中関係の悪化などを背景として、各国における規制が強化される可能性があり、その結果投資先の事業展開や期待する投資リターンに悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、事業展開に必要な資金を確保するに当たり、資金調達環境などが悪化した場合には、想定通りの条件での調達ができず、事業の成長を損なう大幅なコスト削減を迫られたり、当社持ち分の希薄化を伴う資金調達を余儀なくされたりする可能性があります。なお、ファンド運営子会社では、投資承認プロセスや投資後の継続的なモニタリングを通じて、投資リスク部門が中心となり、これらのリスクの早期の把握と軽減に努めています。 b.投資におけるエグジット機会の不足SVFの保有株式等は流動性が低いものが多く、また、経済、法律・規制、政治などの要因による影響も受けるため、当初の計画通りに資金化できない可能性があります。さらに、契約またはその他の制約により、SVFは特定の株式等の売却を一定期間禁止される場合があり、有利な市場価格で売却する機会を逸する可能性があります。なお、エグジット戦略はファンド運営子会社の投資委員会において重要な検討事項となっており、慎重な議論を重ねた上で承認されます。エグジット戦略は、投資部門が継続的に見直し、更新するとともに、投資リスク部門がそれに対し様々な市場環境を想定したストレステストを実施しています。景気後退の可能性や、エグジットに時間を要する投資がありうることを想定し、SVFは存続期間が長期に設定されています。 c.保有する上場株式等SVFの投資ポートフォリオには上場株式等が含まれています。これらの資産の保有には、投資先に関する情報の開示義務の増加、当該株式等の処分におけるSVFの裁量に対する制限、投資先の役員および取締役(ファンド運営子会社の従業員である場合を含みます。)に対する投資先株主からの訴訟提起およびインサイダー取引の告発の可能性の増加、などのリスクを伴います。また、これらのリスクに対応する費用が増加する可能性があります。なお、ファンド運営子会社は、計画的に保有株式等を売却する仕組みを構築しており、市場への影響を最小限に抑えつつ、売却額の最大化に努めています。また、米ドルに対する為替レートが不安定な通貨建ての株式等の為替リスクをヘッジする必要性について検証しています。さらに、SVFが上場株式等を管理する上で発生する業務運営上のリスクやコンプライアンスリスクは、ファンド運営子会社のオペレーション、コンプライアンス、リスク管理の各部門が関与するコントロール・フレームワークを通じて管理されており、これにはポリシー、社員研修、社内通報制度、取引相手の確認などの取引承認プロセス、および取引後のモニタリングが含まれます。 d.人材の確保・維持ファンド運営子会社は、投資ファンドの保有株式価値の最大化を目的として、投資先を慎重に選定することに加え、投資後の成長を促す様々な支援を行います。このような取り組みの成功には、テクノロジーや金融市場に関する幅広い知見や投資事業の運営における専門的スキルを保有する有能な人材の確保・維持が不可欠です。有能な人材を十分に確保・維持することができない場合は、運営する投資ファンドの投資規模の維持・拡大や将来の投資成果に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、ファンド運営子会社は、投資・運用に求められる多様なノウハウを維持すべく、定期的な人事評価や組織の見直しに加え、研修や能力開発、スタッフが潜在能力を最大限に発揮できるよう行われる社内異動に至るまで、様々な人材サポートプログラムを提供しています。 (3)ソフトバンク事業ソフトバンク㈱およびその子会社(以下「ソフトバンク㈱グループ」)は、コアビジネスである通信事業に加え、「Yahoo! JAPAN」、「LINE」、「PayPay」などのサービスを提供しており、情報・テクノロジー領域のさまざまな分野でビジネスを展開しています。ソフトバンク㈱グループにおける主要なリスクは、以下のa~fに記載する通りです。 a.市場環境の変化、他社との競合通信関連市場は、競争促進政策の強化や異業種からの新規参入などによって経営環境が大きく変化し、利用者からはより低廉で多様なサービスを求める動きが高まっています。これらの市場環境に対応するため、ソフトバンク㈱グループは消費者の志向に合ったサービス・商品・販売方法を導入していますが、料金プランや通話・データ通信の品質等の面で消費者の期待に沿えない場合やソフトバンク㈱グループが提供するサービス・商品に重大な瑕疵が存在した場合、既存の契約者数を維持できない可能性があります。また、法令・規制・制度などの制定、改正または解釈・適用の変更等により、ソフトバンク㈱グループが顧客に提供できるサービス・商品・販売方法および料金プラン等が実質的な制約を受け、収入の減少や金銭的負担の発生・増加が起きる可能性があります。ソフトバンク㈱グループの競合他社は、その資本力、サービス・商品、技術開発力、価格競争力、顧客基盤、営業力、ブランド、知名度およびこれらの総合力などにおいて、ソフトバンク㈱グループより優れている場合があります。競合他社がその優位性を現状以上に活用してサービスや商品の販売に取り組んだ場合、ソフトバンク㈱グループが価格競争を含む販売競争で劣勢に立たされ、ソフトバンク㈱グループの期待通りにサービス・商品を提供できない、顧客を維持・獲得できない、またはARPU(1契約当たりの月間平均収入)が低下することも考えられます。また、設立間もない新興企業や新規参入者のサービス・商品がソフトバンク㈱グループのサービス・商品に対する競合となる可能性、またはソフトバンク㈱グループが競争優位性を発揮するための新規サービス・商品の開発に費用がかかる可能性があります。ソフトバンク㈱グループは、重複する経営資源の効率化、意思決定の迅速化や事業間におけるより大きなシナジーの創出などを目的として、ソフトバンク㈱グループ内部において再編を行う場合があります。しかし、期待した再編の効果を十分に発揮できない場合、展開するサービスの連携の不調・遅れ、戦略やシナジーへの悪影響、再編に伴う混乱などの問題が発生する可能性があります。 b.技術・ビジネスモデルへの対応ソフトバンク㈱グループは、技術やビジネスモデルの移り変わりが早い情報産業を主な事業領域としています。特に生成AIやAIエージェントに関する技術の分野の発展は目覚ましく、既存のビジネスモデルに大きな影響を与えています。ソフトバンク㈱グループは、常に、最新の技術動向や市場動向の調査、技術的優位性の高いサービスの導入に向けた実証実験、および他社とのアライアンスの検討などの施策を講じていますが、新たな技術への対応が想定通りの時間軸に沿って進むこと、想定通りの効果を上げること、共通の基準や仕様が確立すること、および商用性を持つようになることについての保証はなく、また、これらの施策を行ったとしても、新たな技術やビジネスモデルの出現を含む市場環境の変化にソフトバンク㈱グループが適時かつ適切に対応できず、または迅速かつ効率的に設備を配備できないことにより、市場変化に適した優れたサービス、技術やビジネスモデルを創出または導入できない可能性があります。その場合、ソフトバンク㈱グループのサービスが市場での競争力を失い、ソフトバンク㈱グループが維持・獲得できる契約数が抑制される、またはARPUが低下する可能性があります。 c.情報の流出や不適切な取扱いおよびソフトバンク㈱グループの提供する商品やサービスの不適切な利用ソフトバンク㈱グループは、事業を展開する上で、顧客情報(個人情報を含みます。)やその他の機密情報を取り扱っています。ソフトバンク㈱グループは、情報セキュリティ管理責任者の設置や役職員へのセキュリティ教育・訓練をはじめ、適切に情報資産を保護・管理するための体制構築を図っていますが、ソフトバンク㈱グループ(役職員や委託先の関係者を含みます。)の故意・過失、または悪意を持った第三者によるサイバー攻撃、ハッキング、コンピューターウイルス感染、その他不正アクセスなどにより、これらの情報の流出や消失などが発生する可能性があります。また、ソフトバンク㈱グループの提供する商品やサービスが詐欺等の犯罪等に不正に利用された場合、ソフトバンク㈱グループの信用および信頼の低下を招く可能性があります。こうした事態が生じた場合、ソフトバンク㈱グループの信頼性や企業イメージが低下し顧客の維持・獲得が困難になるほか、競争力の低下や、損害賠償やセキュリティシステム改修のために多額の費用負担が発生する可能性があります。なお、特に主要な関係会社であるLINEヤフー㈱においては、同社が2023年11月27日に公表した不正アクセスの事案に関し、総務省および個人情報保護委員会への報告を行い、行政指導および勧告を踏まえた対応等を推進しています。また、2024年11月に同社が提供するサービスである「LINEアルバム」においてアルバムのサムネイル画像に他の利用者の画像データが紛れ込むという不具合が発生し、2025年3月8日に総務省より行政指導を受けました。同社は、多数のユーザーを抱えるプラットフォーム事業者としての信頼を損なう重大な事態であると重く受け止め、再発防止策を推進しています。さらに、LINEヤフー㈱としての組織再編以降、同社およびそのグループ会社においては、グループ全体のデータガバナンスが円滑かつ適切に機能するよう体制を整備し、継続的にその強化に取り組んでいます。しかし、LINEヤフー㈱およびソフトバンク㈱の取り組みが適切ではない、または十分ではないと判断された場合、ソフトバンク㈱グループの信用の毀損、ソフトバンク㈱グループのサービスへの需要の減少等により、ソフトバンク㈱グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 d.業務の委託ソフトバンク㈱グループは、提供する各種サービス・商品に係る販売、顧客の維持・獲得、通信ネットワークの構築およびメンテナンス、ならびにそれらに付随する業務の全部または一部について、他社に委託しているほか、情報検索サービスにおいて他社の検索エンジンおよび検索連動型広告配信システムを利用しています。ソフトバンク㈱グループは、サプライチェーン上のリスクの低減に努めていますが、業務委託先(役職員や関係者を含みます。)がソフトバンク㈱グループの期待通りに業務を行うことができない場合や、顧客に関する情報の不正取得や人権侵害等に関連する問題を起こした場合、ソフトバンク㈱グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。また、上述のような事象により当該業務委託先の信頼性や企業イメージが低下した場合には、ソフトバンク㈱グループの信頼性や企業イメージも低下し、事業展開や顧客の維持・獲得に影響を及ぼす可能性があります。このほか、当該業務委託先において法令などに違反する行為があった場合、ソフトバンク㈱グループが監督官庁から警告・指導を受けるなど監督責任を追及される可能性があるほか、ソフトバンク㈱グループの信頼性や企業イメージが低下し顧客の維持・獲得が困難になる可能性があります。 e.関連システムの障害などによるサービスの中断・品質低下ソフトバンク㈱グループでは、通信ネットワークや顧客向けのシステム、「Yahoo! JAPAN」、「LINE」、「PayPay」をはじめとする各種サービスを提供しています。これらサービスにおいて、人為的なミスや設備・システム上の問題(自然災害など予測困難な事情に起因するものも含みます。)、第三者によるサイバー攻撃、ハッキングその他不正アクセスなどに起因して各種サービスを継続的に提供できなくなること、または各種サービスの品質が低下することなどの重大なトラブルが発生する可能性があります。ソフトバンク㈱グループは、ネットワークを冗長化するとともに、障害やその他事故が発生した場合に備え、復旧手順を明確にしています。また、障害やその他事故が発生した場合、規模に応じて事故対策本部を設置するなど、適切な体制を構築して復旧に当たっています。これらの対策にもかかわらず、サービスの中断や品質低下を回避できず、サービスの中断・品質低下による影響が広範囲にわたり、復旧に相当時間を要した場合、信頼性や企業イメージが低下し、顧客の維持・獲得が困難になる可能性があります。 f.経済安全保障経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律(以下「経済安全保障推進法」)に基づき、2023年11月16日にソフトバンク㈱およびLINEヤフー㈱は電気通信事業における特定社会基盤事業者(基幹インフラ事業者)に指定されました。2024年5月17日から本制度の規律が適用されていますが、ソフトバンク㈱またはLINEヤフー㈱が経済安全保障推進法が定める国による審査に適切に対応できなかった場合、当局からのソフトバンク㈱またはLINEヤフー㈱に対する事業の是正や中止の勧告、命令等の行政措置、それに伴う事業の一時停止、遅延、追加の設備投資ならびに追加の対策やコスト、ソフトバンク㈱グループの信用の毀損が生じる可能性があります。 (4)アーム事業アームは主に、CPU製品やその他の関連製品など、高性能かつ高エネルギー効率のアームコンピュートプラットフォームの開発とライセンス事業を行っています。アームは、CPU製品やその他の関連製品を、自社チップの設計を行う半導体企業やOEMなどにライセンスし、そこで設計されたチップは、デバイスメーカーによってスマートフォン、タブレット、PC、自動車などの最終製品に組み込まれます。アームの収益は、主に、アームのテクノロジーのライセンス収入およびライセンス先の企業がアームの製品を含むチップを販売することにより生じるロイヤルティー収入からなります。アームの事業における主要なリスクは、以下のa~kに記載する通りです。 a.業界動向の変化アームのテクノロジーやサービスに対する需要は、半導体およびエレクトロニクス産業の動向に大きく依存しています。これらの産業は、変化と競争が激しい上、各世代のチップの平均販売価格がそのライフサイクルを通じて下落するという特徴があります。また、アームのライセンス収入も、半導体企業およびデバイスメーカーがアームの新しい製品を採用する頻度に大きく依存しているため、これらの企業の製品に対する需要の影響を受けます。デバイスメーカーによる、アームベースのチップへの需要の減少は、アームのロイヤルティー収入に悪影響を及ぼします。アームの成功は、その製品およびサービスが、半導体企業やデバイスメーカーに受け入れられるかどうかに大きく依存しています。市場には競合するアーキテクチャーがあり、アームの製品が市場で引き続き受け入れられる保証はありません。また、半導体およびエレクトロニクス産業はますます複雑化し、設計および製造コストは増加の傾向にあります。そのため、アームの顧客の多くは、設計自動化ツール(EDA)や設計した半導体の製造にサードパーティを利用しています。アームはこれらのサードパーティと緊密に連携し、自社の技術とサードパーティのEDAや製造プロセスの互換性を確保しています。しかしながら、互換性の確保が適切に行われなかった場合や、EDAや半導体設計に関する情報へのアクセスが妨げられた場合、アームの製品に対する需要が減少する可能性があります。なお、これらのリスクを軽減するために、アームの経営陣は定期的に戦略と長期の製品開発計画を見直し、将来のニーズを満たす製品の開発に努めています。また、半導体やエレクトロニクス業界の多くの顧客や企業と連携することで、状況の変化を察知し、適切な対応を図る体制を整えています。 b.競合アームは、他社との競争に加え、設計および製造技術の進歩、エンドユーザーのニーズや業界標準の変化、頻繁な新製品の導入やアップグレードなど、変化の激しい事業環境に晒されています。x86のような確立された技術や、RISC-Vのようなオープンソースの技術など、既存および新規の市場参加者との競合が今後も継続すると予想されます。アームの競合他社が、開発・広告宣伝・販売により多くの経営資源を投入することで、価格、顧客対応、性能、品質の面でより優れた製品・サービスを提供した場合、アームは競争上の優位性を確保するため、相当規模の経営資源の投資が必要となる可能性があります。なお、アームは、主要な半導体企業と密接に連携し、リスクの軽減に努めています。アームは、アームベースのチップの構築や適合するソフトウエア開発の知識を持つ多くのエンジニアからなるエコシステムを確立しており、それに投資することで、様々なアームベースのチップの開発・維持コストのさらなる削減に努めています。 c.新製品の開発およびビジネスモデルの変更競争力を維持するため、アームは、顧客の要望や市場機会に対応し、既存の製品・サービスの強化や、新しい製品・サービスの創造、開発を継続することが不可欠です。そのため、アームは経営資源を投入し、新規市場の開拓や、さまざまな最終市場における既存および潜在顧客に向けて、新たな製品やソリューションを検討しています。これには、アームのIPだけでなく、コンピュート・サブシステム、チップレット、およびエンド・チップ・ソリューションなど、IP設計を超えたソリューションも含まれます。こうした新規市場への参入や新たなソリューションの提供は、さまざまな要因により成功しない可能性があります。例えば、新規市場への参入や新たな製品やソリューションを提供する企業と同様に、アームも、すでに確立された地位を持つ企業、長年にわたる顧客関係やブランド認知度を有する企業、またはアームよりも多くの経営資源を投入している企業との競争に直面します。また、アームの顧客が従来のアームのIPを引き続き自社製品やソリューションへ組込むことを望む場合、アームが提供する統合的なコンピュート製品は、想定した時期に採用されない、または全く採用されない可能性もあります。さらに、アームの製品提供における進展や、将来的な製品・サービスの変更により、重要な顧客などの関係者との間に対立またはその懸念が生じた場合、これらの顧客などは、アームとの関係を解消また大幅に縮小し、代替アーキテクチャーや競合他社の製品を使用する可能性があります。また、アームは、競争力を維持するために、製品やサービスの価格を引き下げたり、顧客との取引の仕組みや条件、またはビジネスモデルを変更したりする可能性があります。これらの変更が顧客に受け入れられる保証はありません。そのような場合、アームは想定した金額や時期で収益を得られない、または全く収益を得られない可能性があります。加えて、ビジネスモデルの変更後において、将来締結されるライセンスの数や金額の増加が従来と同じようには実現せず、または全く実現せず、その結果、ライセンス収入およびロイヤリティ収入が予想を下回る可能性があります。さらに、新しいビジネスモデルの導入は、顧客にとってアームの製品の魅力を低減させてしまうなど、想定通りの結果を得られない可能性があります。なお、これらのリスクを軽減するため、アームは新しいビジネスモデルに関して、主要な変更を実施する前に顧客と十分な議論を行うなど、広範な検討を実施し、リスクの特定と対応に努めています。 d.研究開発アームは、競争力を維持するため、市場参加者による次世代技術の採用が進む中で、新製品や応用分野を継続的に創造・開発し、既存の製品やサービスを強化する必要があります。また、進化する市場のニーズに対応するには、適切な人員や開発技術など、研究開発に必要な経営資源を十分に確保・維持することが、アームの持続的な成功にとって不可欠です。しかし、アームの資源確保が不十分である可能性や、誤った将来需要の見通しに基づいて研究開発を進める可能性があります。なお、これらのリスクを軽減するために、アームの経営陣は研究開発の資源配分について定期的に見直しを行っています。 e.顧客の集中アームの収益の大部分は少数の主要顧客に依存しており、これらの主要顧客の事業の動向に影響を受ける可能性があります。なお、アームは、毎年複数のプロセッサーを開発することで、特定の顧客がアーム製品の導入を見送った場合の影響の軽減に努めています。 f.世界市場の細分化アーム製品が属する世界市場は、地政学的影響を受けることがあります。地政学的要因や政治的対立によって、世界共通のアーキテクチャーの役割が低下し、国・地域特有の製品への需要が増加し、世界の半導体市場の細分化が起きる可能性があります。これは地域ごとの多様な製品をサポートするための費用の増加や、アーム製品を使用しなくなった地域における収益の減少、新規市場における将来のライセンス収入の機会損失につながる可能性があります。なお、アームは、規制当局に対する働きかけや、将来の顧客ニーズに即した製品開発を行うために戦略の見直しを行うことで、これらのリスクの軽減に努めています。 g.中国への依存アームは、収益の一定部分を中国の半導体企業およびOEM、ならびに中国に半導体や最終製品を輸出する半導体企業およびOEMから得ています。アームにおける中国関連市場での収益の維持が困難になる場合、中国における新規および既存の市場へのアクセスが閉ざされる場合、新規事業での成長の遅れまたは中国における市場シェアが低下する場合には、アームの業績や競争力に悪影響を与える可能性があります。中国は半導体産業の収益のうち重要な部分を占めています。しかし、貿易や国家安全保障政策、債務残高の継続的な増加などにより中国経済は不確実性が高く、中国の半導体産業および関連産業の短期的な成長見通しは、不透明な状況にあります。このような状況が長期化する場合、アームに悪影響を及ぼす可能性があります。また、米国および中国政府による貿易政策や国家安全保障政策を含む規制および法的措置により、アームの中国でのビジネスおよび中国の顧客やサプライヤーとの取引は現在すでに一定の制約に服していますが、今後も取引が制約される、または禁止される可能性があります。なお、これらのリスクを軽減するために、アームは、米中における政策の動向を的確かつ迅速に把握することに努めています。また、アーム・チャイナ(注3)における収益見通しやライセンス契約を定期的にレビューすることで、中国市場の動向をモニタリングするとともに、その対応に努めています。 (注3)アーム・チャイナは、当社の子会社と中国投資家による合弁会社です。アームはこの会社を通じて中国市場にアクセスしています。 h.所有する知的財産権の保護アームの事業の成功には、その知的財産権の保護が不可欠です。アームは、その保護に当たり、主に特許権・著作権・企業秘密・商標関連の法律や、従業員との機密保持契約、ならびに顧客などの関係者とのライセンス契約に依拠していますが、知的財産権を保護するためのアームの措置が不十分である可能性があります。加えて、アームが希望する特許権を取得できない、または特定の法域においては、アームが保持する知的財産に関する契約上の権利などが制限される可能性があります。アームがこれらに関連する法律や規制に適切に対応できない場合、および関連する法域において知的財産権や契約上の権利を行使できない場合、アームの事業に悪影響を及ぼす可能性があります。また、特許権およびその他の知的財産権を行使するために、訴訟が必要となる場合があります。そのような訴訟は巨額の費用が必要となる、または経営陣やエンジニアの通常業務に支障をきたす可能性があります。一例として、アームは、Qualcomm, Inc. および Qualcomm Technologies, Inc.(両者を含めて「Qualcomm」)、Nuvia, Inc.との係争中の訴訟に関与しています。このような訴訟の結果や、それによる現在主要顧客であるQualcommとの関係や収益への影響は不透明です。さらに、アームによる訴訟への関与が、業界、Qualcommやその他の顧客などとの関係において風評被害が生じる可能性があります。なお、アームは、関連法域における特許権、訴訟、係争事案の動向を注意深く監視することにより、これらのリスクの軽減に努めています。 i.知的財産権の侵害アームは、第三者により知的財産権の侵害、濫用などを主張されたことがあり、今後も同様の主張がなされる可能性があります。そのような法的主張を受けた場合、顧客との契約に基づき、顧客に対する補償を行わなければならないことがあります。さらに、そのような法的主張により、高額かつ長期にわたる訴訟、ロイヤルティーまたはライセンス契約の締結、損害賠償または販売差止、特許の無効化、顧客からのライセンス料の返還または支払い免除の要求、製品の設計やブランドの変更が必要となる、などのさまざまなリスクを伴います。なお、アームは、第三者に帰属する知的財産権を使用せずに製品を設計・実装することで(ライセンス契約による恩恵があり、かつ厳密に管理された手順に沿って使用する場合を除きます)、これらのリスクを軽減しています。 j.ブランドと評判アームのブランドと評判を維持することは、顧客、従業員、政府、サプライヤー、およびその他のステークホルダーとの関係において不可欠です。アームのブランドと評判は、非倫理的行動や不正、製品の品質、不適切利用および安全性、法令または契約違反、内部統制の失敗、コーポレート・ガバナンスの不備、セキュリティインシデント、労働災害、環境問題、違法または不適切な用途への技術の使用、営業手法、メディア報道、サプライヤーの行為などにより影響を受ける可能性があります。また、アームによるAI(生成AIを含みますが、それに限りません)の内部利用や、AIや機械学習に関連して、アームの取組みやアームの技術が用いられた製品の使用への懸念が生じた場合も、アームの評判は影響を受ける可能性があります。これらの危機や脅威に迅速かつ効果的に対応できなかった場合、社会的な批判によりアームのブランドと評判が大きく棄損する可能性があります。また、アーム・チャイナなどの第三者の行為の責任がアームに転嫁された場合も、アームのブランドや評判が損なわれる可能性があります。なお、アームは、製品の欠陥やバグのリスクを低減するために、厳格な品質保証と検証プロセスを実施しています。加えて、顧客などからのフィードバックを定期的に収集し、アームの製品や行動に対する認識の変化を把握し、評価の低下に対して早期の対応を図る体制を維持することで、これらのリスクの軽減に努めています。 k.輸出規制と貿易障壁アームの本社は英国にあり、現時点において、米国、中国、インド、韓国、日本、台湾、および欧州を含む世界中の国や地域で事業を展開しています。これらの国際的な事業活動は、政治・経済・金融情勢や、法律・規制環境の変化による様々な影響を受けます。各国政府による輸出入規制により、様々な負担や製品のライセンス提供の制限を伴う可能性があります。米国商務省が、他国の製品に対する輸出規制の適用範囲をさらに拡大した場合、より多くのアームの製品が米国の輸出管理の対象となる可能性があります。さらに、米国政府がアームの顧客や取引先が拠点とする国・地域を対象としたより広範な経済制裁を導入した場合には、特定の国や組織に対する製品のライセンス提供に制約が生じる可能性があります。アーム、またはその顧客が関与する国々の貿易における関係性は近年不安定です。米国政府は特定のサービスの提供や技術・ソフトウエア製品の国外への移転に対し、制裁や輸出規制を強化したほか、アームの一部顧客のICおよび関連製品の輸出に影響を与える新たな輸出許可規制を発表しました。また、米国政府は輸入品に対する関税の引き上げを新たに発表しました。これら国々の規制は追加の費用負担や、重要市場での収益減少につながる可能性があります。なお、アームは、米国、英国、EUの輸出管理当局と強い関係を維持し、政策や規制の動向を監視することで、これらのリスクの軽減に努めています。 (5)その他a.法令遵守当社は、各国の法令等の下で投資活動を行っています。当社や投資先(役職員を含みます。)が法令等に違反する行為を行った場合、違反の認識の有無にかかわらず、行政処分や法的措置の対象となる可能性があります。その結果、当社および投資先の信頼性や企業イメージの低下、取引先による契約解除、金銭的負担が発生する可能性があります。また、当社および投資先が活動を行う国・地域において、租税法令またはその解釈・運用が新たに導入・変更された場合や、税務当局との見解の相違により追加の税負担が生じる可能性があります。なお、当社では、法令の遵守にとどまらず、高い倫理観に基づいた企業活動を行うため、全ての役職員に適用される「ソフトバンクグループ行動規範」を定めるとともに、グループコンプライアンス体制の強化や研修など役職員の知識や意識向上を促す取り組みを行っています。また、法令等の新設・改正に関しては、法務部門が外部のアドバイザーからの助言を受けながら情報収集などを行っています。 b.知的財産権ソフトバンクグループ㈱が保有する「ソフトバンク」ブランドが第三者により侵害された場合、ソフトバンクグループ㈱および「ソフトバンク」ブランドを使用する子会社の企業イメージや信頼性が低下する可能性があります。また、子会社および投資先が保有する知的財産権が第三者により侵害された場合、同社の事業展開や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。一方、当社または投資先が意図せずに第三者の知的財産権を侵害した場合、権利侵害の差止めや損害賠償、ライセンス使用料の請求などを受ける可能性があります。なお、事業の持続的成長を支えるソフトバンクグループ㈱のブランドの重要性に鑑み、商標権を国内外で戦略的に確保する取り組みを行うとともに、子会社の知的財産活動・戦略の評価や子会社との知的財産に関する連携等を行い、持株会社としてグループ全体の知的財産保護・活用も目指しています。 c.訴訟当社は、株主、投資先、取引先、従業員(投資先の現在および過去の株主・従業員を含みます。)を含む第三者の権利・利益を侵害したとして、損害賠償などの訴訟を起こされる可能性があります。その結果、当社の投資活動に支障が生じたり、企業イメージが低下したりする可能性があるほか、金銭的負担が発生する可能性があります。本有価証券報告書の提出日現在における主な訴訟内容については「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記46.偶発事象(3)訴訟」をご参照ください。 d.サステナビリティ当社はサステナビリティに対し、本質的な取り組みを率先して実行することが重要であると考えています。しかし、当社のサステナビリティに関する取り組みが、投資家をはじめとした社内外のステークホルダーの期待から大きく乖離した場合、例えば、サステナビリティの要素が当社のガバナンス体制や経営戦略に十分に組み込まれていない、またはサステナビリティに関する重要課題として特定しているもののうち、特に優先度の高い「責任あるAI」、「気候変動」および「人的資本」への取り組みが不十分な場合、投資活動および資金調達に悪影響を及ぼす可能性があります。また、投資先のサステナビリティに関するリスクおよび機会を十分に把握できない場合は、当社が想定した通りに投資先が事業を展開できない可能性があります。さらに、当社の投資活動や投資先の事業活動に対するサステナビリティ関連規制が強化された場合は、投資スピードの鈍化や対応コストの増加が生じる可能性もあります。なお、ソフトバンクグループ㈱は、ソフトバンクグループ㈱および主要なグループ会社へのヒアリング等を通じて、サステナビリティに関するリスクおよび機会を把握し、ソフトバンクグループ㈱の取締役会で任命されたチーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSusO)を委員長とするサステナビリティ委員会において、取り組むべきサステナビリティに関する課題や対応方針等を継続的に議論するとともに、サステナビリティに関わる対応および情報開示を強化しています。詳細は「第2 事業の状況、2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。また、投資活動では、各投資エンティティにおいて、投資先のサステナビリティに関するリスクおよび機会を分析し、総合的な投資評価を行っています。 e.情報セキュリティ昨今の国際情勢を受け世界中でサイバー攻撃の脅威が高まる中、当社および投資先においてサイバー攻撃、ハッキング、コンピューターウイルス感染、その他不正アクセスや内部不正を完全に防止できなかった場合、情報の漏えい、改ざん、消失またはその他の情報セキュリティ事故が発生する可能性があります。こうした事態が生じた場合、当社および投資先の信頼性や企業イメージが低下したり、事業活動に支障が生じたりする可能性があるほか、金銭的損失やこれらの事象に対応するための追加費用等が発生する可能性があります。なお、当社は、ソフトバンクグループ㈱の取締役会で任命された最高情報セキュリティ責任者であるチーフ・インフォメーション・セキュリティ・オフィサー(CISO)の下、情報セキュリティを脅かす脆弱性などのリスク要因を特定し、リスクに応じた組織的、物理的、技術的および人的な情報セキュリティ対策を実施することで、情報資産の保護に努めています。
事業方針・経営環境 FY2025 / 約10,103字
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の本有価証券報告書の提出日現在における「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」は以下の通りです。また、将来に関する事項については別段の記載のない限り、本有価証券報告書の提出日現在において判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針当社は、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念の下、世界の人々が最も必要とするテクノロジーやサービスを提供する企業グループとなることを目指すとともに、企業価値の最大化を図っています。 (2)重視する経営指標当社は、戦略的投資持株会社であるソフトバンクグループ㈱が、子会社・関連会社および投資先を投資ポートフォリオとして統括するマネジメント体制の下、保有株式価値の増大を通じてNAV(Net Asset Value:保有株式価値-調整後純有利子負債で算出(注1))を中長期的に最大化することを目指しています。また、これを支えるための財務方針として、財務の安定性を確保するという観点から、ソフトバンクグループ㈱のLTV(Loan to Value:調整後純有利子負債÷保有株式価値で算出(注1)。保有資産に対する負債の割合)を金融市場の平時は25%未満、異常時でも35%を上限として管理するとともに、今後2年分の社債償還資金以上の手元流動性を確保しています。 (注1)保有株式価値および調整後純有利子負債は、いずれもアセットバック・ファイナンスにおける満期決済金額または借入金を除く。また、調整後純有利子負債の算出からは、当社のうち、上場子会社であるソフトバンク㈱(同社子会社を含む)およびアーム、ならびにSVF1、SVF2、LatAmファンドなど独立採算で運営される事業体に帰属する有利子負債および現預金等(債券投資を含む)を除く。 (3)中長期的な会社の経営戦略当社は、情報技術の発展によって社会やライフスタイルが変革する「情報革命」を主要な成長機会として確実に捉え、長きにわたり人々の幸せに貢献していきたいと考えています。そのためには、社会ニーズの変化をいち早く捉え、今後の牽引役となるテクノロジーやビジネスモデルに合わせてグループの構成を最適化しながら自己変革を繰り返していくことが不可欠です。パソコン、インターネット、ブロードバンド、スマートフォンと変遷してきた「情報革命」の中心は、現在、AI(人工知能)へと移行しています。とりわけ近年の生成AIの進化は、自然言語処理や創造的コンテンツの生成において飛躍的な技術革新をもたらし、各産業に急速な変革を促しています。当社は、この生成AIのさらなる進化が、今後数年のうちに人間と同等の知的能力を備えるAGI(Artificial General Intelligence:汎用人工知能)の実現へとつながり、さらに今後10年以内に人類の叡智を大きく超えるASI(Artificial Super Intelligence:人工超知能)の実現に至ると予測しています。このような時代の転換期において、当社は人類の進化のためにASIを実現することを使命に掲げて新たな自己変革のさなかにあります。具体的には、グループの総力を挙げて、その実現に不可欠な①AIチップ、②AIロボット、③AIデータセンターおよび④それを支える電力の4つの分野で積極的に投資・事業活動を行うとともに、生成AI分野をリードする企業への投資や連携を進めています。こうした取り組みによって成長機会を確実に捉えるとともに、「群戦略」という独自の組織戦略の下、各グループ会社・投資先が刺激を与え合いながらそれぞれの事業の拡大やビジネスモデルの進化を実現することで、当社の保有株式価値の増大、ひいてはNAVの中長期的な最大化を目指しています。 「群戦略」とは「群戦略」は、特定の分野において優れたテクノロジーやビジネスモデルを持つ多様な企業群が、それぞれ自律的に意思決定を行いつつも、資本関係と同志的結合を通じてシナジーを創出しながら共に進化・成長を続けていくことを志向するものです。ソフトバンクグループ㈱は、戦略的投資持株会社として、群を構成する各企業の意思決定に影響を与えつつも、自律性を重んじ、出資比率は過半にこだわらず、ブランドの統一を志向しません。こうした多種多様な企業でグループを構成することにより、柔軟に業容を変化・拡大させ、長期にわたり成長を続けることを目指しています。 (4)経営環境および優先的に対処すべき課題2024年4月から12月にかけて、世界の株式市場は米国・欧州中央銀行による利下げ開始や底堅く推移する米国経済を背景に、総じて上昇基調を維持しました。特にナスダック総合指数やS&P500指数は、ハイテク企業の好業績や半導体関連企業の株価上昇を受けて高いパフォーマンスを示し、生成AI関連の需要拡大が市場全体の上昇を牽引しました。その後2025年1月には米国でトランプ政権が発足し、減税や規制緩和に対する期待から米国株式市場では一時的に株価が上昇する場面も見られたものの、同月に中国の新興AI企業DeepSeekが低コストで高度なAIモデルを発表すると、米国の巨大テクノロジー企業の優位性が脅かされるとともに最先端のAI半導体の需要が伸び悩むとの懸念が広がり、巨大テクノロジー・半導体関連企業の株価は一時急落しました。一方で、DeepSeekの台頭をきっかけに、中国テクノロジー産業への期待が高まり、関連銘柄の株価が上昇しました。その後2025年3月末にかけて、関税を含む通商政策の不透明感や米国におけるインフレ率の高止まりに対する警戒感から、米国の株式市場は下落傾向が続きました。一方で、ドイツ、英国、香港などの株式市場は2025年1月から3月にかけても引き続き堅調に推移するなど、世界の株式市場は地域ごとに異なる動きを見せました。2024年のベンチャー・キャピタル(VC)市場においては、世界の投資総額は依然としてピークとなった2021年の水準を大幅に下回ったものの、AI企業への資金流入は顕著で、投資額全体の37%を占め過去最高水準となりました(注2)。2024年の新規株式公開(IPO)市場においては、中国の不振が続いたものの、米国は回復基調にありインドも好調が続くなど、国ごとで温度差が浮き彫りになりました。米国のテクノロジー分野では、2024年にいくつかの大型案件があり今後のIPO市場への期待感が高まっていましたが、2025年4月にトランプ政権が「相互関税」を発表して以降、米国経済の先行きへの警戒感が高まり、企業がIPOのタイミングを慎重に見極める動きも見られます。かかる経営環境において、当社は中長期的にNAVを最大化させるために以下1~3に注力しています。また、当社保有株式価値に占める割合が大きく、最重要資産と位置付けられるアーム、SVFおよびソフトバンク㈱はそれぞれの株式価値の拡大を図るため以下4~6に挙げた取り組みを行っています。 (注2)CBインサイツ『State of Venture 2024 Report』による。 1 既存投資先の価値拡大と新規投資の実行当期、当社のNAVは2024年6月末に過去最高を記録したものの、期末にかけて主に米国株式市場全体の下落を背景にアームの株価が下落したことにより前期末から減少しました。短期的には株式市場の変動による影響を避けられないものの、アームを中核とした現在のポートフォリオは、主にAIの進化を支えるハードウエアレイヤーからAIを活用したアプリケーションレイヤーまで幅広い投資先で構成されており、AI主導の新たな産業構造の変革を捉える基盤が整っています。当社は、こうしたポートフォリオの強みを活かしながら、既存投資先の価値最大化に向けた取り組みを加速させるとともに、成長性の高いAI関連企業への新規投資を引き続き推進しています。既存投資先のうちアームおよびソフトバンク㈱については、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念の下でそれぞれが後述の成長戦略を着実に遂行することで、当社保有株式価値の拡大につながると期待しています。SVFについては、今後、IPO市場の本格的な再開に伴い投資先の株式公開とその後のエグジットが順次進んでいくと期待しています。また、ストラテジックバイヤーや他のアセットマネージャーへの売却の機会も引き続き探っていきます。新規投資については、エグジットによる回収資金も活用しつつ、AIという投資テーマに基づき投資案件を厳選し、経営に深く関わることで付加価値を提供できるような投資についてはソフトバンクグループ㈱または100%子会社から行い、それ以外はSVFを通じた投資を行うことを想定しています。なお、AIに関する新たな取り組みとして、米国のAI研究開発企業であるOpenAI Inc.およびその関係会社(以下総称して「OpenAI」)のためにAIインフラストラクチャーを米国内で構築する「Stargate Project」を2025年1月に、企業用最先端AI「クリスタル・インテリジェンス(注3)」の開発・販売に関するOpenAIとのパートナーシップを2025年2月に、それぞれ発表しました。また、OpenAI Inc.の営利子会社であるOpenAI Global, LLCに最大400億米ドル(外部投資家へのシンジケーション予定額100億米ドルを差し引いた当社の実質的な出資額は最大300億米ドル)の追加出資を行うことについて、OpenAIと2025年3月に合意しました。このほか、Armコンピュートプラットフォームに基づいた高性能・省エネルギー・持続可能なAIコンピューティングに特化した半導体設計企業である米国のAmpere Computing Holdings LLCの全持分を取得することについて、同社および同社の特定の持分保有者と2025年3月に合意しました。 (注3)「クリスタル・インテリジェンス」は正式名称ではなく仮称。 2 財務方針の堅持当社は、「(2)重視する経営指標」の通り、ソフトバンクグループ㈱のLTVを金融市場の平時は25%未満、異常時でも35%を上限として管理するとともに、2年分の社債償還資金以上の手元流動性を確保することを財務方針として掲げています。当期において主にAI関連企業への投資を積極的に行った結果、当期末のLTVは前期末から上昇し、手元流動性は前期末から減少しましたが、いずれも財務方針の範囲内に収まっています。来期においては、「(4)経営環境および優先的に対処すべき課題 1 既存投資先の価値拡大と新規投資の実行」に挙げたAIに関する新たな取り組みを実行に移すために、その必要資金の一部を銀行借入や社債発行などで調達することにより調整後純有利子負債が増加するものと見込んでいます。また、保有株式価値は、その中核をなすアーム株式の価値が米国株式市場の動向の影響を受けやすいことから、市況によっては大きく変動する可能性があります。しかしながら、こうした状況下においても上記の財務方針は不変であり、投資機会や資本市場の動向を注視しつつ、アセットバック・ファイナンスの活用も含めて適切に調整後純有利子負債をコントロールすることで適切に財務運営を行っていきます。 3 サステナビリティの推進当社は、社会の持続的な発展と当社の中長期的な成長の両立を実現するために、企業活動においてサステナビリティを推進することが重要だと考えています。こうした考えの下、サステナビリティに関するリスクおよび機会を認識した上で、それぞれのリスクの軽減と機会の追求に取り組んでいます。詳細は、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。 4 アーム:AI革命を捉えた成長戦略の遂行アームは、半導体技術が世界で最も重要な資源の一つとなった現在、半導体技術開発のグローバル・リーダーとしてこれからのコンピューティングの在り方を左右する存在になりつつあると当社では認識しています。アームのプロセッサー・テクノロジーは、高機能プロセッサーとしては世界で最も広くライセンス供与・採用されており、スマートフォンではほぼ全て、タブレットとデジタルテレビのほとんどで使用されているほか、組込プロセッサー用チップでも高い割合で搭載されています。世界中の3,100億台以上のデジタル機器に採用されているアームのアーキテクチャーは、高性能と高エネルギー効率を両立しており、クラウドからエッジ、エンドポイントに至るまで、現在そして未来のAIワークロードを実行するために一貫性がありセキュアな基盤を提供しています。当社は、アームはAIが築く未来の根幹を支えていくと考えています。現在、生成AIや大規模言語モデルをはじめとするAI技術の進展・普及が、アームの技術に対する需要を加速度的に後押ししています。多くのAIアルゴリズムは非常に計算量が多く、質問に対する答えを迅速に提供するために高性能な中央演算処理装置(CPU)を必要とします。現在AI処理の多くはクラウド上で行われていますが、スマートフォンや自動車等の端末側でリアルタイムにデータを処理するエッジAI(注4)へのシフトが着実に進んでいます。アームが提供する高性能かつエネルギー効率に優れたCPUは、エッジAIにおける推論を実行するために最適なソリューションであり、エッジ・コンピューティング(注4)の進化とともに、AI時代におけるアームの存在感は高まっていると認識しています。アームは持続的な成長のため、以下に挙げた市場シェアの維持・拡大、ロイヤルティー単価の増加、およびエコシステムの強化に継続的に取り組んでいます。 (注4)スマートフォンや防犯カメラ等の利用者側の端末(エンドポイント)やその近くに設置するサーバーなどのネットワーク周縁(エッジ)部分でデータを処理するコンピューティング手法をエッジ・コンピューティングといい、データをクラウドに集約しクラウド上の高性能サーバーで処理を行うクラウド・コンピューティングに対し、不要な通信を避けることで通信遅延やネットワーク負荷の低減などを実現する。この仕組みをAI処理に応用・発展させたものをエッジAIという。 a. 市場シェアの維持・拡大アームは、99%以上のシェアを持つモバイル・アプリケーション分野に加えて、自動車やクラウド・サーバー、PC分野を中心に市場シェアを拡大しています。アームの顧客は、未来のAIアルゴリズムを実行するために欠かせない高性能かつ高エネルギー効率のチップを開発するための投資を加速しており、アームのテクノロジーに対する需要が増加しています。アームは、各エンドマーケットに特化した幅広いコンピュート・テクノロジー・ポートフォリオの提供に加えて、顧客がより高いライセンス料を支払うことでより広範なアームのテクノロジーにアクセス可能となるサブスクリプション型のライセンス契約を導入するなど、市場シェアの拡大に向けた柔軟な取り組みを行っています。アームは今後も、技術革新の最前線で、次世代のコンピューティング・デバイスのために必要な半導体IP(回路の設計情報などの知的財産)を提供していくことを企図しています。 b. ロイヤルティー単価の増加AIが急速に進化を遂げる中、高性能かつ高エネルギー効率のチップへの需要が高まり、チップ設計はますます複雑化しています。近年、アームの最新世代テクノロジーである「Armv9」や、アームの複数のIPを組み合わせたコンピュート・サブシステム(CSS)の採用が、ハイエンドのスマートフォン向けチップやサーバー向けチップを中心に進んでいます。CSSはアームのCPUと他のオンチップ・テクノロジーを組み合わせたもので、事前に統合・検証され、主要なファウンドリー(半導体受託生産事業者)の製造プロセスのために最適化されています。CSSの採用により、顧客はより短い期間でより簡単にチップを設計し、市場投入までの時間を短縮することが可能になります。アームは、「Armv9」やCSSといったより高度な技術のチップ当たりのロイヤルティー単価を高く設定しており、ロイヤルティー収入を牽引役とした中長期的な売上高の拡大を実現するため、これらの技術の普及・拡大を推し進めています。 c. エコシステムの強化アームの成長は、アームベースの製品向けにソフトウエアを開発する2,000万人を超えるエンジニアから成るエコシステムにより下支えされています。プログラムやアプリケーションは特定のCPUアーキテクチャー上で最適に動作するように作られるため、より多くのソフトウエアと互換性があることがCPUの成功を左右します。アームは過去30年以上にわたり、ソフトウエアエンジニアがアームベースのチップ向けにプログラムやアプリケーションを効率的に開発するために必要なツールやライブラリーを提供するなど、エコシステムの構築・醸成に注力してきました。今後も、あらゆる場所でAIがアームの基盤上で動作するために必要なエコシステムへの投資を継続していきます。 5 SVF:投資リターンの最大化SVF1、SVF2およびLatAmファンドは、主にAIを活用した成長可能性の大きなテクノロジー企業への投資を目的としたファンドです。各投資ファンドを運営する当社100%子会社(SVF1を運営するSBIAおよびSVF2とLatAmファンドを運営するSBGA、以下総称して「ファンド運営子会社」)は、以下の取り組みを通じてそれぞれの存続期間の中で各投資ファンドのリターンの最大化を目指しています。 a. 大型資金の中長期的運用SVF1、SVF2およびLatAmファンドはいずれも、多額の出資コミットメントを有し、設立から10年以上にわたり運用される私募投資ファンドです。すでに投資期間を終え、回収期間に入っているSVF1は2029年11月(注5)の存続期間終了に向けて資産の最適な回収を通じたリターンの最大化に取り組んでいます。一方、引き続き投資期間中であるSVF2およびLatAmファンドは、AIという投資テーマの下、重点領域への機動的な投資を組み合わせつつ、さまざまな地域やセクター、テクノロジーに投資を行うことで、株式市場の変動を乗り越えながら、2032年10月(注5)までの存続期間にわたり中長期的なリターンの創出に取り組んでいます。 (注5)各ファンド運営子会社に最大2回の1年延長オプションあり。 b. 投資先価値向上の追求ファンド運営子会社は、既存投資先の中で株式価値の大きい会社またはその向上の余地の大きい会社を選定し、さまざまな戦略的支援やネットワークを通じて投資先の持続的な成長を促すことにより、SVFの保有株式価値の最大化を追求しています。具体的には、当社およびその投資先、取引先までを含めたエコシステムを通じてパートナーシップや協力関係を築くことにより、収益性と成長性を高める機会を捉え、実行することを目指しています。また、投資先の経営陣が成長を模索する中、クロスボーダーでの事業拡大や収益性改善のための助言を提供するとともにガバナンス体制のモニタリングを行い、投資先の健全な成長を支援しています。 c. 最適な出口戦略による投資回収ファンドのリターン、ひいてはソフトバンクグループ㈱を含むリミテッド・パートナーへの分配を最大化するために、ファンド運営子会社は規律あるアプローチの下で適時・適切な保有資産のエグジットを実施する方針です。エグジットは、ストラテジックバイヤーや他のアセットマネージャーへの売却、または投資先の上場を通じて行われます。投資先の上場後は、投資時の計画に対するパフォーマンスや市場環境、株価の動向を慎重に評価しつつ、計画的に売却する仕組みを設定しています。また、株式を担保とした資金調達を行いリミテッド・パートナーへの分配を行う一方、リターンを最大化するために実際の売却は最適と考えるタイミングで行うこともあります。当期においては、SVFの投資先5社が上場を果たし、活動開始以来累計の上場社数は55社となりました。SVFは長期投資ファンドであり、ファンド運営子会社は最適なエグジットの手段・時期を見極め、短期的な市場の変動による影響を抑えながら、中長期的な視点でリターンの最大化を目指しています。 d. 適切な運用体制の構築投資の成功の再現性を高め、持続的にリターンを生み出すためには、それを可能にする組織体制を構築すること、特に優秀な人材の確保および維持が不可欠です。ファンド運営子会社では、投資銀行やベンチャー・キャピタルなどで豊富な経験を積んだシニア・リーダーたちが運営に当たっています。これまでに、グローバル展開およびポートフォリオ管理のためのニーズと規模を満たす投資・運用・資金調達・管理の各機能およびマネジメント陣を備えた組織を築き、継続的にその改善を行っています。こうした専門家集団によるチームアプローチを取ることにより、組織的に知見の蓄積・共有を図り各投資ファンドの持続的な成長を目指しています。 6 ソフトバンク㈱:「Beyond Carrier」戦略の遂行コロナ禍をきっかけとした人々の生活様式の変化や深刻化する人手不足に対応するため、テレワークやオンラインショッピング、非接触型決済の利用拡大など、企業や行政のデジタル化は必要不可欠なものとなりました。デジタル化は、生産性向上やイノベーションの創発を促すことで今後の日本の社会を変革していく原動力となり、さらに、文章・画像・プログラムコードなどさまざまなコンテンツを生成することができる生成AIの出現により、変革のスピードは加速しています。こうした中、当社で国内事業を担うソフトバンク㈱は、成長戦略「Beyond Carrier」の下、コアビジネスである通信事業の持続的な成長を図りながら、通信キャリアの枠を超え、情報・テクノロジー領域のさまざまな分野で積極的に事業を拡大することで、企業価値の最大化を目指しています。具体的には、①通信事業のさらなる成長、②エンタープライズ事業におけるDX/ソリューションビジネスの拡大、③メディア・EC事業の成長、④ファイナンス事業の成長、および⑤新規事業の創出・拡大に加え、⑥コスト効率化に取り組んでいます。財務戦略としては、ソフトバンク㈱は、プライマリー・フリー・キャッシュ・フロー(注6)を重要な経営指標と考えており、高い株主還元を維持しながら、成長への投資を実施していくため、今後も安定的なプライマリー・フリー・キャッシュ・フローの創出を目指しています。また、健全な財務体質を維持しつつ、適切な財務レバレッジを伴った資本効率の高い経営を行っていきます。なお、メディア・EC事業の中心的な企業であるLINEヤフー㈱は、2023年11月に公表した不正アクセスによる情報漏洩に関して、2024年3月および4月に総務省から行政指導を、同年3月に個人情報保護委員会から勧告および指導を受けました。これに対し同社は、2024年4月以降総務省および個人情報保護委員会へ定期的に報告書を提出しています。同社は、多数のユーザーを抱えるプラットフォーム事業者としての信頼を損なう重大な事態であると重く受け止め、再発防止策を推進しています。ソフトバンク㈱は、同社の親会社として、定期的なリスク状況の評価や緊急事態発生時の連絡体制強化などの実効的なセキュリティガバナンス確保の取り組みを進めています。 (注6)プライマリー・フリー・キャッシュ・フローは、調整後フリー・キャッシュ・フロー(LINEヤフー㈱グループ、PayPay㈱等除く)に長期性の成長投資として支出した金額を足し戻した指標。調整後フリー・キャッシュ・フロー(LINEヤフー㈱グループ、PayPay㈱等除く)=フリー・キャッシュ・フロー+(割賦債権の流動化による調達額-同返済額)-LINEヤフー㈱グループ、PayPay㈱等のフリー・キャッシュ・フロー+Aホールディングス㈱からの受取配当、PayPay証券㈱への出資など。LINEヤフー㈱グループ、PayPay㈱等にはAホールディングス㈱、LINEヤフー㈱および子会社(LINEヤフー㈱グループ)、Bホールディングス㈱、PayPay㈱、PayPayカード㈱、PayPay証券㈱などを含む。なお、長期性の成長投資はAI計算基盤・AIデータセンター関連投資、Cubic Telecom Ltd.への出資を含む。
経営者による分析 FY2025 / 約29,769字
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当期における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」)の状況の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りです。 なお、文中の将来に関する事項は、当期末現在において判断したものです。 (1)財政状態及び経営成績の状況1.業績ハイライト◆ 投資利益3兆7,011億円(前期の投資損失:5,594億円)- 持株会社投資事業からの投資利益3兆4,138億円・アリババ株式に係る投資利益1兆8,759億円、Tモバイル株式に係る投資利益1兆3,522億円(注1)、ドイツテレコム株式に係る投資利益4,342億円をそれぞれ計上(アリババ株式に係る投資利益1兆8,759億円およびドイツテレコム株式に係る投資利益4,342億円は、アリババ株式を利用した先渡売買契約およびドイツテレコム株式を利用したカラー取引に係るデリバティブ関連損失2兆184億円(別科目「デリバティブ関連損益(投資損益を除く)」に計上)で相殺)- SVF事業からの投資利益3,876億円(当社子会社への投資に係る投資利益を含まない)・ByteDanceやCoupangなど一部の投資先の公正価値が増加・活動開始来累計損益はSVF1で234億米ドルのプラス、SVF2で229億米ドルのマイナス(注2)※アームやソフトバンク㈱などの子会社は連結されるため、株式の公正価値の変動は連結損益計算書に計上せず ◆ 税引前利益1兆7,047億円(前期比1兆6,469億円増加)- 販売費及び一般管理費3兆244億円- 財務費用5,816億円- デリバティブ関連損失(投資損益を除く)2兆340億円:アリババ株式およびドイツテレコム株式の株価上昇に伴い、同株式の先渡売買契約およびカラー取引に係るデリバティブ関連損失を計上。上記の通り、アリババ株式およびドイツテレコムに係る投資利益を相殺- SVFにおける外部投資家持分の増加額4,919億円:外部投資家持分の割合が大きいSVF1において投資利益1兆230億円(SVF1単体ベース)を計上したことに伴い、外部投資家持分の増加額4,028億円(成果分配型投資家帰属分)を計上 ◆ 親会社の所有者に帰属する純利益1兆1,533億円(前期比1兆3,810億円改善)- 法人所得税1,016億円- 非支配持分に帰属する純利益4,498億円 2.成長に向けて投資を積極化- 米国のAI研究開発企業であるOpenAIのためにAIインフラストラクチャーを構築する「Stargate Project」を発表- OpenAI Globalに最大400億米ドル(外部投資家へのシンジケーション予定額100億米ドルを差し引いた当社の実質的な出資予定額は最大300億米ドル)の追加出資を行うことをコミット。当期末以降の2025年4月15日、このうちファーストクロージングが完了し、100億米ドルの資金をOpenAI Globalに提供(うち、15億米ドルはシンジケーションにより外部投資家が、残りの85億米ドルはSVF2が出資)- 米国の半導体設計企業であるAmpereの全持分を65億米ドルで取得し、100%子会社化することを決定。2025年度後半に完了の見込み- AIや機械学習に特化した半導体チップの設計・開発を手掛ける英国のGraphcoreを子会社化- AIを活用したデータ学習型の自動運転プラットフォームを開発する英国のWayve Technologiesへ投資(注3)- 米国で太陽光発電所の建設および運営を手掛ける持分法適用関連会社のSBE Globalの持分を追加取得し、同社を子会社化- SVFからエンタープライズやフロンティアテックセクターの企業を中心に合計37.9億米ドルを投資(当社からSVFへの移管に伴う投資額および当社子会社への追加投資額を連結消去後)(注4) 3.社債リファイナンス・新規発行に加えて、ローン調達を実行◆ 国内普通社債(ソフトバンクグループ㈱)2024年4月に機関投資家向け国内普通社債1,000億円、同年6月および12月に個人投資家向け国内普通社債5,500億円、3,500億円をそれぞれ発行。一方で、同年6月に国内普通社債4,500億円を満期償還。なお、当期末以降の2025年5月、個人投資家向け国内普通社債6,000億円を発行 ◆ 外貨建普通社債(ソフトバンクグループ㈱)2024年7月に米ドル建普通社債900百万米ドル、ユーロ建普通社債900百万ユーロをそれぞれ発行。一方で、同月に米ドル建普通社債767百万米ドルとユーロ建普通社債638百万ユーロをそれぞれ期限前償還および満期償還。このほか、2025年1月に米ドル建普通社債449百万米ドルを満期償還 ◆ 各種シンジケートローン(ソフトバンクグループ㈱および100%子会社)- シニアローン2024年9月にタームローンにより29億米ドルの借入を実行。なお、当期末以降の2025年4月、OpenAI Globalへの追加出資(ファーストクロージング)に際し、外部投資家へのシンジケーション分を差し引いた85億米ドルの借入をブリッジローンにより実行。Ampere全持分の取得対価65億米ドルのブリッジローンも組成済- コミットメントライン契約2024年9月にコミットメントライン契約を更改。更改後の借入限度額は米ドル建トランシェが5,465百万米ドル、円建トランシェが356億円。当期末現在、全額借入実行済- ハイブリッドローン2024年11月にハイブリッドローン1,350億円を借り入れ、同月に初回期限前返済日を迎えたハイブリッドローン840億円のリファイナンスを完了- アーム株式を利用したマージンローン2024年12月、アーム株式を利用したマージンローンについて、借入枠を85億米ドルから135億米ドルへ増額するなどの条件を変更。当期末現在、増額分の50億米ドルは全額未使用- ソフトバンク株式を利用したマージンローン2025年2月、ソフトバンク株式を利用したマージンローンについて、従前の借入額5,000億円から8,000億円への増額リファイナンスを完了 4.株主還元- 自己株式の取得2024年8月に取締役会で決議した最大5,000億円の自己株式取得枠のうち、当期末までに累計2,370億円、2025年4月末までに累計2,862億円の自己株式を取得- 配当期末配当1株当たり22円で定時株主総会(2025年6月27日開催予定)に付議することを取締役会で決議。中間配当と合わせた当期の年間配当金は前期と同額の1株当たり44円に(当期の年間配当金の総額635億円)(注1)投資に係るデリバティブ関連損益および為替換算影響額を含む金額です。(注2)外部投資家持分および税金等の控除前のグロスの金額です。(注3)ソフトバンクグループ㈱および主要投資子会社の投資ポートフォリオの再整理の一環として、Wayve Technologies Ltd(以下「Wayve」)への投資を当第4四半期にSVF2へ移管しました。詳細は「b. セグメントの業績概況(b)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」をご参照ください。(注4)連結キャッシュ・フロー計算書で計上された金額です。 <アーム株式のグループ内取引の対価のうち、第3回目を支払い>2023年9月のアームの新規株式公開に先立つ同年8月、当社100%子会社はSVF1が保有していたアームの普通株式(発行済株式総数の24.99%相当)を161億米ドル(以下「本取引対価」)で取得しました。本取引対価は4分割で支払うこととなっており、同年8月の取引完了時に第1回目の41億米ドルを、2024年8月に第2回目の41億米ドルを、2025年2月に第3回目の41億米ドルをそれぞれ支払いました。これらの支払いは、グループ内で行われた当社子会社株式の譲渡対価に係る債権債務の精算のため、連結財務諸表に影響はありません。 本取引対価の分割払いの支払タイミングおよび支払額の内訳 第1回目(支払い済)第2回目(支払い済)第3回目(支払い済)第4回目(予定)支払タイミング2023年8月2024年8月2025年2月2025年8月支払額41億米ドル41億米ドル41億米ドル38億米ドル <ロボティクス関連投資を中間持株会社へ集約>グループ内で複数のエンティティに分散していたロボティクス関連投資を一元管理し、シナジー創出による価値向上を図るため、中間持株会社(以下「ロボHD」)を設立し、その傘下にロボティクス関連投資を集約することを2025年1月23日の取締役会で決議しました。当第4四半期においては、当社から10銘柄(注1)を現物出資または売却により、SVF2から6銘柄(注2)を現物出資によりロボHDに移管しました。このほか、投資等に係るコミットメントに充当するため、当社およびSVF2から現金を拠出しました。当社が保有するソフトバンクロボティクスグループ㈱やBalyo SAおよびSVF2が保有するAutoStore Holdings Ltd.(以下「AutoStore」)については、2026年3月期に移管を完了する予定です。これら今後予定している移管を完了した後、ロボHDの持分は、当社が過半を保有し、SVF2が残余を保有する見込みです。当社およびSVF2からロボHDへの移管価額は移管日の公正価値を使用します。移管日の公正価値は、全ての投資の移管が完了した後、独立した外部機関による評価査定に基づき最終化する予定です。このため、当第4四半期に移管した投資については、暫定的に算定した価額を使用しています。なお、これらの移管および現金拠出の取引は、グループ内取引のため連結上消去しています。(注1)Berkshire Grey, Inc.やStack AV Co.など(注2)1X Holdings, Inc.、Agile Robots SE、Skild AI, Inc.、Terabase Energy, Inc.など <OpenAIへの追加出資>ソフトバンクグループ㈱は、2025年3月31日、米国の人工知能(AI)研究開発企業OpenAI Global, LLC(以下「OpenAI Global」)に最大400億米ドルの追加出資を行うこと(以下、本項目において「本取引」)について、OpenAIと最終的な合意に至りました。当社は、本取引における最大400億米ドルの出資額のうち100億米ドルを外部投資家にシンジケーションする予定です。その場合、当社の実質的な出資額は最大300億米ドルになる見込みです。当期末以降の2025年4月15日、OpenAI Globalに対する最大400億米ドルの出資額のうち、ファーストクロージングが完了し、100億米ドルの資金がOpenAI Globalに提供されました。このうち、15億米ドルは同日にシンジケーションにより外部投資家が出資し、残りの85億米ドルはSVF2が出資しました。その後、外部投資家に対して追加のシンジケーションが実行され、SVF2の出資額は85億米ドルから75億米ドルに減額されました。ファーストクロージングに係る出資を目的として、2025年4月に当社は㈱みずほ銀行をはじめとする取引金融機関から85億米ドルの借入による調達を行い、同額をSVF2に貸し付けています。なお追加のシンジケーションに伴い、2025年5月に、当社は貸付金元本の一部回収および利息としてSVF2から10億米ドルを受領しました。詳細は「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記48.追加情報 (2)OpenAIへの投資について」をご参照ください。 <Ampereの買収(100%子会社化)>ソフトバンクグループ㈱は、米国の100%子会社を通じて、Armコンピュートプラットフォームに基づいた高性能・省エネルギー・持続可能なAIコンピューティングに特化した半導体設計企業である米国のAmpereの全持分を総額65億米ドルで取得すること(以下、本項目において「本取引」)について、Ampereおよび同社の特定の持分保有者との間で、2025年3月19日付で合意しました。本取引はソフトバンクグループ㈱の取締役会で承認されていますが、米国における競争法上の承認、対米外国投資委員会(CFIUS:Committee on Foreign Investment in the United States)による承認その他監督官庁の通常の承認、そして、誓約事項があらゆる重大な点において遵守されていること、Ampereへの重大な悪影響が発生しないこと、特定の雇用関連の事項等、その他の前提条件の充足(または放棄)が条件となります。当社は、本取引が2025年度後半に完了するものと見込んでいます。本取引の結果、Ampereはソフトバンクグループ㈱の100%子会社となります。詳細は「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記48.追加情報 (1)Ampere Computing Holdings LLCの買収について」をご参照ください。 為替換算レート2024年3月期2025年3月期1米ドル第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期期中平均レート138.11円145.44円147.00円147.87円156.53円150.26円151.32円152.95円期末日レート 151.41円 149.52円 a.連結経営成績の状況 (単位:百万円) 3月31日に終了した1年間 2024年2025年増減増減率 売上高6,756,5007,243,752487,2527.2%A売上総利益3,542,3923,754,203211,8116.0% 投資損益 持株会社投資事業からの投資損益△459,0453,413,8213,872,866-BSVF事業からの投資損益△167,290387,584554,874-Cその他の投資損益66,985△100,298△167,283- 投資損益合計△559,3503,701,1074,260,457- 販売費及び一般管理費△2,982,383△3,024,409△42,0261.4%D財務費用△556,004△581,559△25,5554.6%E為替差損益△703,12227,055730,177-Fデリバティブ関連損益(投資損益を除く)1,502,326△2,034,029△3,536,355-GSVFにおける外部投資家持分の増減額△390,137△491,898△101,76126.1%Hその他の損益204,079354,251150,17273.6%I税引前利益57,8011,704,7211,646,920- 法人所得税151,416△101,613△253,029-J純利益209,2171,603,1081,393,891666.2% 非支配持分に帰属する利益436,863449,77612,9133.0% 親会社の所有者に帰属する純利益△227,6461,153,3321,380,978- 包括利益合計2,241,4411,082,348△1,159,093△51.7% 親会社の所有者に帰属する包括利益1,809,984666,237△1,143,747△63.2% 以下、連結損益計算書の主要な科目および特筆すべき科目に関する概要を記載します。 A 売上高ソフトバンク事業およびアーム事業はいずれも増収となりました。詳細は「b. セグメントの業績概況」の「(c)ソフトバンク事業」および「(d)アーム事業」をご参照ください。 B 持株会社投資事業からの投資損益持株会社投資事業からの投資利益は3,413,821百万円となりました。これは主に、アリババ株式に係る投資利益1,875,908百万円、Tモバイル株式に係る投資利益1,352,177百万円(投資に係るデリバティブ関連損益および為替換算影響額を含む)、ドイツテレコム株式に係る投資利益434,224百万円をそれぞれ計上したことによるものです。詳細は「b. セグメントの業績概況(a)持株会社投資事業」をご参照ください。 C SVF事業からの投資損益SVF事業からの投資利益は387,584百万円となりました。その内訳は、SVF1で940,483百万円の利益、SVF2で526,496百万円の損失、LatAmファンドで8,110百万円の利益、その他で34,513百万円の損失です。SVF1の投資利益は、主に当期末に保有する投資の未実現評価利益889,312百万円(純額)を計上したことによるものです。そのうち、公開投資先については、Coupang, Inc.(以下「Coupang」)やDiDi Global Inc.(以下「DiDi」)などの株価上昇に伴い合計580,211百万円の未実現評価利益(純額)を計上しました。未公開投資先については、公開類似企業の株価上昇および好調な業績を反映したBytedance Ltd.(以下「ByteDance」)の公正価値の増加が牽引役となり、合計309,101百万円の未実現評価利益(純額)を計上しました。SVF2の投資損失は、主に当期末に保有する投資の未実現評価損失539,320百万円(純額)を計上したことによるものです。AutoStoreやSymbotic Inc.などの公開投資先の株価が下落したほか、主に業績低迷や公開類似企業の株価下落を反映して未公開投資先の公正価値も減少しました。詳細は「b. セグメントの業績概況(b)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」をご参照ください。 主にB~Cの結果、投資損益合計は3,701,107百万円の利益となりました。 D 販売費及び一般管理費ソフトバンク事業の販売費及び一般管理費が前期比119,701百万円増の2,174,555百万円に、アーム事業の販売費及び一般管理費が前期比43,463百万円増の536,898百万円になりました。前者は主に、スマートフォン契約の獲得強化およびコマースサービスにおける既存顧客の継続利用促進のための販売関連費が増加したことによるものです。後者は、主に研究開発の強化を目的として技術関連人員を中心に従業員数を増加させた結果、株式報酬費用を含む人件費が増加したことによるものです。 E 財務費用SVFの支払利息が借入金の大幅減少に伴い前期比35,691百万円減の32,713百万円となった一方で、ソフトバンクグループ㈱1の支払利息が前期比40,744百万円増の443,765百万円となりました。また、2024年7月にSBE Globalが当社の子会社となったことに伴い、同社の支払利息16,008百万円を計上しました。ソフトバンクグループ㈱の支払利息が増加したのは主に、発行残高の増加に伴い国内社債に係る支払利息が増加したことに加え、2024年9月にタームローンにより29億米ドルの借入を実行したことによるものです。 F 為替差損益主にソフトバンクグループ㈱と国内の資金調達子会社の米ドル建負債(子会社からの借入や外貨建普通社債など)および米ドル建現預金・貸付金について、前者が後者を上回っていたことから、期末日為替換算レートが前期末に比して円高となったことにより為替差益27,055百万円(純額)を計上しました。なお、ソフトバンク・ビジョン・ファンドなど機能通貨が外貨(主に米ドル)の在外子会社・関連会社の純資産については、期末日為替換算レートが前期末に比して円高となったことにより円換算後の価値が減少しましたが、そのマイナス影響は為替差損益には含まれず、連結財政状態計算書の資本の部の「その他の包括利益累計額」に在外営業活動体の為替換算差額の減少額521,272百万円として計上されています。 G デリバティブ関連損益(投資損益を除く)アリババ株式を利用した先渡売買契約等に係るデリバティブ関連損失1,698,697百万円、ドイツテレコム株式を利用したカラー取引に係るデリバティブ関連損失319,735百万円をそれぞれ計上しました。 H SVFにおける外部投資家持分の増減額「SVFにおける外部投資家持分の増減額」は、SVFの投資損益から当社100%子会社である運営会社が受領する管理報酬、業績連動型管理報酬、成功報酬、SVFの営業費用およびその他の費用を控除した金額をもとに算出された、外部投資家に帰属する損益です。連結損益計算書においては、通常、SVFにおいて投資利益を計上した場合には外部投資家に帰属する利益が外部投資家持分(成果分配型投資家帰属分)の増加額として費用方向(マイナス)に、投資損失を計上した場合には外部投資家に帰属する損失が外部投資家持分(成果分配型投資家帰属分)の減少額として利益方向(プラス)に寄与します。このほか、SVFにおける投資損益にかかわらず、外部投資家によるプリファード・エクイティの拠出額残高に応じて外部投資家持分(固定分配型投資家帰属分)の増加額が費用方向(マイナス)に寄与するものとして計上されます。当期において、SVF事業からの投資利益387,584百万円に対してSVFにおける外部投資家持分の増加額が491,898百万円となったのは、外部投資家持分の割合が大きいSVF1において投資利益1,022,971百万円(SVF1単体ベース)を計上したことに伴い、成果分配型投資家帰属分の増加額402,783百万円を計上したことによるものです。このほか、固定分配型投資家帰属分の増加額98,201百万円を計上したことも寄与しました。 I その他の損益2024年5月に、ソフトバンクグループ㈱の子会社を通じて保有していたフォートレスの全持分をMubadala Investment Company PJSCの子会社に売却した結果、フォートレスに対する支配を喪失したことに伴い、子会社の支配喪失利益93,139百万円を計上しました。また、2024年7月に、当社の持分法適用関連会社であったSBE Globalの持分を追加取得し、同社が当社の子会社となったことに伴い、既存の投資持分を公正価値測定した結果、企業結合に伴う再測定による利益55,553百万円を計上しました。その他の内訳は「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記41.その他の損益」をご参照ください。 主にA~Iの結果、税引前利益は前期比1,646,920百万円増加の1,704,721百万円の利益となりました。 J 法人所得税法人所得税は101,613百万円となりました。当期税金費用645,668百万円を計上した一方で、繰延税金費用を利益方向に544,055百万円計上したことによるものです。当期税金費用は、主にアリババ株式を利用した先渡売買契約の現物決済に伴いソフトバンクグループ㈱において295,679百万円計上したほか、ソフトバンク㈱などの事業会社で269,357百万円計上しました。繰延税金費用(利益)は、主にアリババ株式を利用した先渡売買契約の現物決済に伴い、前期末にアリババ株式および関連するデリバティブに対して計上していた繰延税金負債を取り崩したことによるものです。なお、当期より適用となったグローバル・ミニマム課税の所得合算ルール(IIR)に関して、当期におけるトップアップ課税を見積もった結果、ソフトバンクグループ㈱において計上された税金費用はありません。 主にA~Jの結果、親会社の所有者に帰属する純利益は前期比1,380,978百万円改善の1,153,332百万円の利益となりました。 b.セグメントの業績概況 当社の報告セグメントは、当社の経営資源の配分の決定や業績の評価を行うための区分を基礎としています。当期末現在、「持株会社投資事業」、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」、「ソフトバンク事業」、「アーム事業」の4つを報告セグメントとしています。  報告セグメントの概要は以下の通りです。 セグメント名称主な事業の内容主な会社報告セグメント 持株会社投資事業・ソフトバンクグループ㈱およびその子会社による投資事業 ソフトバンクグループ㈱SoftBank Group Capital Limitedソフトバンクグループジャパン㈱ソフトバンクグループオーバーシーズ合同会社SB Northstar LP ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業・SVF1、SVF2およびLatAmファンドによる投資事業SB Investment Advisers (UK) LimitedSoftBank Vision Fund L.P.SB Global Advisers LimitedSoftBank Vision Fund II-2 L.P.SBLA Latin America Fund LLC ソフトバンク事業・コンシューマ事業:個人顧客を対象とした日本国内でのモバイルサービスの提供、携帯端末の販売、ブロードバンドサービスの提供・エンタープライズ事業:法人顧客を対象とした日本国内でのモバイルサービスやソリューションサービスの提供・ディストリビューション事業:法人顧客を対象としたICTサービス商材の提供、個人顧客を対象とした通信端末関連商品・IoT機器の提供・メディア・EC事業:メディア・広告やコマースサービスの提供・ファイナンス事業:決済、金融サービスの提供 ソフトバンク㈱LINEヤフー㈱PayPay㈱ アーム事業・半導体のIPおよび関連テクノロジーのデザイン・ソフトウエアツールの販売および関連サービスの提供 Arm Holdings plcその他(注1)・太陽光発電所の建設および運営・福岡ソフトバンクホークス関連事業SBE Global, LP福岡ソフトバンクホークス㈱(注1)2024年5月14日、ソフトバンクグループ㈱は、ソフトバンクグループ㈱の子会社を通じて保有していたフォートレスの全持分をMubadala Investment Company PJSCの子会社に売却しました。本取引の完了をもって、フォートレスはソフトバンクグループ㈱の子会社でなくなりました。 (a)持株会社投資事業1.アリババ株式に係る投資利益1兆8,759億円、Tモバイル株式に係る投資利益1兆3,522億円(注1)、ドイツテレコム株式に係る投資利益4,342億円をそれぞれ計上した結果、持株会社投資事業からの投資利益は3兆4,138億円2.アリババ株式を利用した先渡売買契約に係るデリバティブ関連損失1兆6,987億円、ドイツテレコム株式を利用したカラー取引に係るデリバティブ関連損失3,197億円に加え、財務費用5,313億円などを計上した結果、セグメント利益は7,943億円に(注1)投資に係るデリバティブ関連損益および為替換算影響額を含む金額です。 <事業概要>当事業においては、主にソフトバンクグループ㈱が、戦略的投資持株会社として直接または子会社を通じて投資活動を行っています。当事業は、ソフトバンクグループ㈱、SoftBank Group Capital Limited、ソフトバンクグループジャパン㈱、ソフトバンクグループオーバーシーズ合同会社および資産運用子会社であるSB Northstarのほか、投資または資金調達を行う一部の子会社で構成されています。持株会社投資事業からの投資損益は、ソフトバンクグループ㈱が、直接または子会社を通じて保有する投資からの投資損益により構成されています。ただし、子会社からの受取配当金および子会社株式に係る減損損失などの子会社株式に関連する投資損益を含みません。当事業を構成する会社が保有する投資先は、アリババやTモバイル、ドイツテレコムなどであり、そのほとんどがFVTPLの金融資産として認識されるものです。FVTPLの金融資産に該当する投資は、四半期ごとに公正価値を測定し、その変動額を「投資損益」として連結損益計算書に計上しています。 資産運用子会社からの上場株式や社債等への投資SB Northstarはソフトバンクグループ㈱の余剰資金を用いて上場株式や社債等の取得および売却を行っています。当期における資産運用子会社に係る投資損失(債券投資による受取利息を含む)は144億円(活動開始来の累計投資損失:9,655億円)(注1)、当期末における投資残高は1兆1,348億円(うち、社債:8,195億円)です。社債は主に残存年数が短い投資適格債に投資しています。同社における持分は、ソフトバンクグループ㈱が67%、ソフトバンクグループ㈱代表取締役 会長兼社長執行役員の孫 正義が33%をそれぞれ間接的に保有しています。孫 正義の持分は非支配持分として同社の投資損益から差し引かれるため、投資損益の67%が親会社の所有者に帰属する純利益に影響を与えます。ソフトバンクグループ㈱が同社に対しファンド存続期間(12年+延長2年)満了時に債権を保有し、その債権に返済不能分が発生した場合、持分比率に応じて孫 正義は損害額を補償します。(注1)累計投資損失は、受取配当金および債券投資による受取利息を含む一方、SB NorthstarからSB Investment Advisers (US) Inc.子会社のSPAC3社への投資の影響を含みません。 <業績全般> (単位:百万円) 3月31日に終了した1年間 2024年2025年増減増減率 持株会社投資事業からの投資損益△459,0453,413,8213,872,866-A 資産運用子会社からの投資の実現損益△90,360△39,32351,037- 資産運用子会社からの投資の未実現評価損益12,692△10,888△23,580- 投資の実現損益(注1)△38,429537,805576,234- 投資の未実現評価損益△611,6273,134,2533,745,880- 当期計上額△647,4142,379,5083,026,922- 過年度計上額のうち実現損益への振替額(注1)35,787754,745718,958- 投資に係るデリバティブ関連損益226,050△297,653△523,703- 為替換算影響額(注2)6,532△1,963△8,495- その他36,09791,59055,493153.7% 販売費及び一般管理費△89,285△131,856△42,57147.7% 財務費用△473,811△531,252△57,44112.1%B為替差損益△703,43819,257722,695- デリバティブ関連損益(投資損益を除く)(主にアリババ株式の先渡売買契約の影響)1,500,015△2,041,830△3,541,845- その他の損益128,03866,111△61,927△48.4% セグメント利益(税引前利益)△97,526794,251891,777- (注1)当期に実現した投資に係る未実現評価損益の過年度計上額を「投資の実現損益」に振り替えています。(注2)投資の未実現評価損益は当該評価損益が生じた四半期の平均為替レートを用いて換算する一方、投資の実現損益は当該株式を処分した四半期の平均為替レートを用いて換算します。「為替換算影響額」は、未実現評価損益と実現損益の換算に使用する為替レートの差により生じた金額です。 A 持株会社投資事業からの投資利益:3,413,821百万円・2024年6月7日に、当社がドイツテレコムに付与したTモバイル株式を対象とする株式購入オプションの一部が行使されたため、当社はTモバイル株式6.7百万株を670百万米ドルで売却しました。この結果、当期において、投資の実現利益78,277百万円、投資の未実現評価損失50,043百万円(過年度計上額のうち実現損益への振替額)、投資に係るデリバティブ関連損失17,753百万円、為替換算影響額11,066百万円の損失を計上しました。なお、同株式購入オプションのうち残りの未行使分については、2024年6月22日に行使期限が到来し消滅しました。・アリババ株式を利用した株式先渡売買契約の現物決済により、投資の実現利益280,516百万円、投資の未実現評価利益900,335百万円(過年度計上額のうち実現損益への振替額)を計上しました。・投資の未実現評価利益3,134,253百万円を計上しました。このうち当期計上額は2,379,508百万円でした。これは主に、当期末に引き続き保有するTモバイル株式に係る未実現評価利益1,346,194百万円、アリババ株式に係る未実現評価利益695,057百万円、ドイツテレコム株式に係る未実現評価利益398,793百万円をそれぞれ計上したことによるものです。・投資に係るデリバティブ関連損失297,653百万円を計上しました。これは主に上場株式を対象としたオプション取引に係る損失285,533百万円を計上したことによるものです。 B 財務費用:531,252百万円(前期比57,441百万円増加)・ソフトバンクグループ㈱1のグループ外への支払利息が前期比40,744百万円増の443,765百万円となりました。これは主に、発行残高の増加に伴い国内社債に係る支払利息が増加したことに加え、2024年9月にタームローンにより29億米ドルの借入を実行したことによるものです。・2023年8月に行ったSVF1からのアーム株式の取得の対価のうち未払金に係る償却原価83,715百万円を計上しました。なお、当該償却原価は連結上、消去されています。 (参考情報)資産運用子会社の当社連結財政状態計算書への影響 (単位:百万円) 2025年3月31日 現金及び現金同等物1,328 資産運用子会社からの投資1,086,807 うち、社債819,499 資産運用子会社における担保差入有価証券47,947 資産運用子会社におけるデリバティブ金融資産9 その他9,303 資産合計1,145,394 有利子負債29,796 その他の金融負債1,141 その他915 負債合計31,852 Delaware子会社からの出資(注1)1,971,699 ソフトバンクグループ㈱からDelaware子会社への現金出資相当額39,786 ソフトバンクグループ㈱からDelaware子会社への貸付相当額(ソフトバンクグループ㈱からの運用委託金)1,912,020 孫 正義からDelaware子会社への現金出資相当額19,893A利益剰余金△1,014,555B為替換算差額156,398 純資産1,113,542C(注1)当社の子会社であるDelaware Project 1 L.L.C.、Delaware Project 2 L.L.C.およびDelaware Project 3 L.L.C.(以下「Delaware子会社」)から資産運用子会社であるSB Northstarへの出資額 (非支配持分の計算) (単位:百万円)孫 正義からDelaware子会社への現金出資相当額19,893A非支配持分損益(累計)(注2)△338,085 為替換算差額59,901 非支配持分(孫 正義の持分)△258,291D(注2)表中Bの3分の1 (純資産(上記C)に対する持分) (単位:百万円)ソフトバンクグループ㈱の持分1,371,833 非支配持分(孫 正義の持分)△258,291D純資産1,113,542C 当事業における主な有利子負債およびリース負債 借入者種別当期末連結財政状態計算書残高ソフトバンクグループ㈱借入金1兆7,754億円社債6兆6,685億円リース負債80億円コマーシャル・ペーパー1,415億円 資金調達を行う100%子会社アーム株式を利用した借入(マージンローン)1兆2,585億円アリババ株式を利用した株式先渡売買契約(フォワード契約)9,978億円ソフトバンク㈱株式を利用した借入(マージンローン)7,960億円ドイツテレコム株式を利用したカラー取引4,094億円(注)資金調達を行う100%子会社による借入はソフトバンクグループ㈱に対してノンリコースです。 (b)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業1.活動開始来累計損益はSVF1で234億米ドルのプラス、SVF2で229億米ドルのマイナス(注1)SVF1:投資額896億米ドルに対しリターン(注2)1,130億米ドル、活動開始来累計利益は234億米ドル・当期の投資利益は67億米ドル(1兆230億円)・当第4四半期末に保有する投資の合計公正価値が前四半期末比4.1%上昇(注3)- 公開投資先(注4):前四半期末比0.8%上昇。FirstCryなどの株価が下落した一方、DiDiやAuto1などの株価が上昇- 未公開投資先(注4):前四半期末比6.6%上昇。公開類似企業の株価上昇および好調な業績を反映したByteDanceが牽引役となり公正価値が上昇SVF2:投資額608億米ドルに対しリターン379億米ドル、活動開始来累計損失は229億米ドル・当期の投資損失は36億米ドル(5,617億円)・当第4四半期末に保有する投資の合計公正価値が前四半期末比2.7%減少- 公開投資先:前四半期末比21.7%減少。SwiggyやOla Electric Mobilityの株価が下落- 未公開投資先:前四半期末比0.7%上昇。公開類似企業の株価下落や業績低迷を反映して一部銘柄の公正価値が下落したものの、直近取引における評価額上昇を反映した複数銘柄の公正価値上昇がそれを上回った (2025年3月31日現在;単位:十億米ドル) 活動開始来累計当期(注5) 投資額(注6)リターン(注6)損益1~3月損益計上額累計損益計上額 SVF1 エグジットした投資45.467.321.9△0.1△4.1 エグジット前の投資44.243.3△0.91.75.8 当期にエグジットした投資の未実現評価損益過去計上額の振替0.25.0 デリバティブ/ 受取利息/配当金△0.02.42.40.00.0 合計89.6113.023.41.86.7 2,827億円10,230億円 SVF2 エグジットした投資9.75.4△4.3△0.3△4.6 エグジット前の投資50.832.3△18.5△0.8△3.6 当期にエグジットした投資の未実現評価損益過去計上額の振替0.34.6 デリバティブ/ 受取利息/配当金0.30.2△0.10.1△0.0 合計60.837.9△22.9△0.7△3.6 △1,083億円△5,617億円 (注)2024年6月にWeWorkによる米国連邦破産法11条に基づく手続きが完了したことに伴い、SVF1および2が保有していた旧WeWork株式は消滅しました。また、同手続き申請前にSVF2が保有していた債権の一部が消滅し、残りは再建後の新WeWork株式に転換されました。これに伴い、SVF1および2による旧WeWork株式、ワラントおよび債券への投資が実現したことから、過年度において計上していた投資の未実現損失67.1億米ドル(SVF1:31.8億米ドル、SVF2:35.3億米ドル)を実現損失に振り替えました。 2.規律あるアプローチの下で投資および資金化を継続- 当期にSVF2でエンタープライズやフロンティアテックセクターの企業を中心に合計82.0億米ドルを投資2(SVF2が当社より取得した投資を含む)- 当期にSVF1およびSVF2でDoorDash、SenseTimeを含む24銘柄の全株式(SVF2からロボHDへ移管した投資6銘柄を含む)および複数の銘柄の一部株式などを合計53.5億米ドルで売却2(注1)累計リターンおよび投資損益は外部投資家持分および税金等の控除前のグロスの金額です。以下本項の累計パフォーマンスの表示において同じです。(注2)売却額等+保有投資の公正価値。以下同じです。(注3)当第4四半期中に実行した投資と売却による変動を除いた公正価値(米ドルベース)の増減率です。なお、投資先の公開/未公開の区分は、当第4四半期末時点の状態に基づいており、当第4四半期中に公開/未公開の区分が変更になった投資先については、当第3四半期末の状態を当第4四半期末時点の状態に合わせた上で比較を行っています。以下本項における四半期末に保有する投資の公正価値の増減において同じです。(注4)公開投資先は証券取引所および店頭市場で取引される株式を、未公開投資先は公開投資先に該当しない投資先を指します。以下同じです。(注5)「エグジットした投資」の当期1~3月および当期累計損益計上額は、当該投資のエグジット金額から投資額を差し引いた金額です。過年度または当第3四半期までに計上した当該投資に係る未実現評価損益については、「当期にエグジットした投資の未実現評価損益過去計上額の振替」に表示しています。そのため、「エグジット前の投資」の当第3四半期までの決算において開示した各四半期の損益計上額と、上記「当期1~3月」の損益計上額との合計は、上記「当期累計」の損益計上額と一致しない場合があります。(注6)投資額は、デリバティブについてはデリバティブ原価を表します。リターンは、エグジットした投資についてはエグジット金額を、エグジット前の投資については公正価値を、デリバティブについては既決済契約の決済額または未決済契約の公正価値を、受取利息または配当金については各受領額を指します。 <事業概要>当事業の業績には、主にソフトバンク・ビジョン・ファンド1(SVF1)、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SVF2)およびソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンド(LatAmファンド)における投資および事業活動の結果が含まれています。 当事業における主なファンドの概要2025年3月31日現在 AIを活用した成長可能性の大きな企業へ投資し、中長期的視点から投資成果を最大化することを目指しています。SVF1の投資期間は終了しましたが、固定分配やファンド運営関連費用への充当を目的に出資コミットメント総額の残額が留保されています。 SVF1SVF2LatAmファンド主なリミテッド・パートナーシップSoftBank Vision Fund L.P.SoftBank Vision Fund II-2 L.P.SBLA Latin America Fund LLC出資コミットメント総額986億米ドル658億米ドル78億米ドル 当社:331億米ドル(注1)外部投資家:655億米ドル当社:632億米ドル外部投資家(MgmtCo):26億米ドル(注2)当社:74億米ドル外部投資家(MgmtCo):4億米ドル(注2)運営会社SBIA(当社英国100%子会社)SBGA(当社英国100%子会社)投資期間2019年9月12日に終了運営会社の裁量により決定存続期間2029年11月20日まで(SBIAに最大2回の1年延長オプションあり)2032年10月4日まで(SBGAに最大2回の1年延長オプションあり) (注1)SVF1への当社の出資コミットメントは、アーム株式を活用した約82億米ドル相当の支払義務履行分(全該当株式を拠出済み)のほか、SVF1に関連するインセンティブ・スキームへ活用される25億米ドルを含みます。(注2)SVF2およびLatAmファンドには当社経営陣による共同出資プログラムが導入されており、経営陣の投資エンティティであるMgmtCoが参画しています。当社連結財務諸表上、MgmtCoの出資持分は外部投資家持分として扱われています。詳細は「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記45.関連当事者(1)関連当事者との取引 a. 配当受領権制限付き共同出資プログラム」をご参照ください。 SVFにおける借入SVF1、SVF2およびLatAmファンドは、レバレッジの活用や手元流動性の確保などを目的として、ソフトバンクグループ㈱にはノンリコースの借入を独自に行うことがあります。このような借入には、例えばリターンの向上およびリミテッド・パートナーへの分配を目的とした保有資産を活用するアセットバック・ファイナンスがあります。 投資先の公正価値評価SVF1、SVF2およびLatAmファンドはIFRS第13号「公正価値測定」に従い、SBIA Global Valuation PolicyおよびInternational Private Equity and Venture Capital Valuation Guidelines(IPEVガイドライン)に基づいて、毎四半期末日における投資先の公正価値を算定しています。公開投資先のうち、証券取引所で取引される株式については相場価格を用いて、店頭市場で取引される株式については相場価格および観察可能なその他のインプットを単一もしくは複数用いて公正価値を算定しています。未公開投資先の公正価値算定については、公開類似企業の情報を用いたマーケット・アプローチ、予想される将来キャッシュ・フローを用いたインカム・アプローチに加えて、直近の資金調達ラウンドや類似取引の価格を用いた取引事例法などの評価手法を単一もしくは複数用いています。 <業績全般> (単位:百万円) 3月31日に終了した1年間 2024年2025年増減増減率 SVF事業からの投資損益(注1)724,341434,903△289,438△40.0%A SVF1、SVF2およびLatAmファンドからの投資損益696,261469,416△226,845△32.6% 投資の実現損益(注2)984,409△1,366,533△2,350,942- 投資の未実現評価損益△144,8351,552,6871,697,522- 当期計上額△189,604314,724504,328- 過年度計上額のうち実現損益への振替額 (注2)44,7691,237,9631,193,194- 投資先からの利息及び配当金21,6688,451△13,217△61.0% 投資に係るデリバティブ関連損益△7,3378,15115,488- 為替換算影響額△157,644266,660424,304- その他の投資損益28,080△34,513△62,593- 販売費及び一般管理費△84,986△62,16922,817△26.9% 財務費用△74,322△40,24434,078△45.9% SVFにおける外部投資家持分の増減額△390,137△491,898△101,76126.1%Bその他の損益△46,71744,39091,107- セグメント利益(税引前利益)128,179△115,018△243,197- (注1)SVFによる当社子会社(主にアーム、PayPay㈱)への投資に係る投資損益は、ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業のセグメント利益において「SVF事業からの投資損益」に含まれますが、連結上消去し、連結損益計算書上の「SVF事業からの投資損益」には含まれません。(注2)当期に実現した投資に係る未実現評価損益の過年度計上額を「投資の実現損益」に振り替えています。 SVF1およびSVF2の投資・売却実績 (単位:十億米ドル) 当期投資実行額 当期売却額3 Q1Q2Q3Q4累計 Q1Q2Q3Q4累計SVF1----- 0.810.960.750.713.23SVF20.620.621.315.658.20 0.030.050.381.662.12合計0.620.621.315.658.20 0.841.011.132.375.35(注)投資額は、新規および既存投資先への追加投資を含みます。当第3四半期にSVF2が280百万米ドルで取得したPayPay㈱の新株予約権をはじめとするデリバティブへの投資額を含みません。 セグメント利益A SVF事業からの投資利益:434,903百万円 (単位:百万円) 3月31日に終了した1年間 2024年2025年増減SVF1からの投資損益768,8911,022,971254,080SVF2からの投資損益△146,472△561,656△415,184LatAmファンドからの投資損益73,8628,110△65,752その他の投資損益等28,060△34,522△62,582SVF事業からの投資損益724,341434,903△289,438 B SVFにおける外部投資家持分の増減額:△491,898百万円各ファンドからの投資損益から、①SBIAがSVF1から受領する管理報酬および成功報酬、②SBGAがSVF2から受領する管理報酬および業績連動型管理報酬、③SBGAがLatAmファンドから受領する管理報酬、業績連動型管理報酬および成功報酬、④各ファンドの営業費用およびその他の費用を控除した金額をもとに算出された外部投資家に帰属する損益です。詳細は「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記7.ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業 (2)SVFにおける外部投資家持分」をご参照ください。 当社からSVF2への投資移管ソフトバンクグループ㈱および主要投資子会社の投資ポートフォリオの再整理の一環として、当社が支配もしくは共同支配を有していない未公開投資先6銘柄(注1)をSVF2へ移管することを、2024年10月21日のソフトバンクグループ㈱取締役会で決議し、当第3四半期および当第4四半期に移管日の公正価値でSVF2へ移管しました。これらの投資の当社取得額は19.5億米ドルであり、移管価額は当第4四半期に独立した外部機関による評価査定に基づき最終化した結果、当第3四半期に暫定的に算定した価額と同額の19.0億米ドルでした。(注1)1X Holdings, Inc.、AI Lens Co., Ltd.、Mapbox, Inc.(デリバティブを含む)、Skild AI, Inc.、WayveおよびZipline International Inc.の6銘柄です。このうち、1X Holdings, Inc.およびSkild AI, Inc.を当第4四半期にロボHDへ移管しました。ロボHDへの移管の詳細は「(1)財政状態及び経営成績の状況<ロボティクス関連投資を中間持株会社へ集約>」をご参照ください。 投資の状況2025年3月31日現在 SVF1(単位:十億米ドル)合計(下記①+②+③+④) 累計投資銘柄数累計投資額累計リターン累計損益(注1) 投資損益当期計上額 1~3月累計 10289.6113.023.4 1.86.7(参考) 累計投資銘柄数累計投資額累計リターン累計損益(注1)株式交換による影響(注2)△4△2.0△2.0-現物配当による影響(注3)△4---上記による影響考慮後9487.6111.023.4①エグジットした投資 銘柄数 投資額 エグジット金額 累計実現損益(注1) 実現損益当期計上額 1~3月累計一部エグジット-5.79.33.6 0.1全部エグジット(注4)4539.758.018.3 △4.2合計4545.467.321.9 △0.1△4.1②エグジット前の投資(当期末に保有する投資)(注5) 銘柄数 投資額 公正価値 累計未実現評価損益(注7) 未実現評価損益当期計上額 1~3月累計公開投資(注6)1720.518.7△1.8 0.23.8未公開投資4023.724.60.9 1.52.0合計5744.243.3△0.9 1.75.8③デリバティブ デリバティブ原価公正価値/決済額累計デリバティブ関連損益 デリバティブ関連損益当期計上額 1~3月累計未決済 --- △0.0既決済 △0.01.41.4 0.0合計 △0.01.41.4 0.00.0④投資先からの利息および配当金 利息および配当金累計損益 利息および配当金当期計上額 1~3月累計合計 1.01.0 -0.0(注)各項目の金額は、単位未満を四捨五入しているため、内訳の計と合計が一致しない場合があります。(注1)外部投資家持分および税金等の控除前(注2)累計投資パフォーマンスを純額で示すため、株式交換を行った投資について交換先の株式の取得額および当初保有株式の処分額(売却額)をそれぞれ控除しています。Uber Advanced Technologies GroupとAurora Innovation Inc.、PT TokopediaとPT GoTo Gojek Tokopedia Tbk、Grofers International Pte. Ltd.とZomato Limited、Zymergen, Inc.とGinkgo Bioworks Holdings, Inc.、Candy Digital, Inc.とFanatics Holdings, Inc.(既存投資先)の株式交換が含まれます。なお、SVF1は過年度において既存投資先2社の株式を同じく既存投資先であるその関係会社株式に交換したため、当項目において該当する投資の取得額および処分額(売却額)をそれぞれ控除しています。(注3)既存投資先からの現物配当として受領した投資について投資件数から控除しています。アームから受領した2銘柄(Treasure Data, Inc.およびAcetone Limited(Arm Technology (China) Co., Ltd.株式の約48%を保有する中間持株会社))およびReef Global Inc.から受領した2銘柄(REEF Proximity Aggregator LLCおよびParking Aggregator LLC)が含まれます。(注4)株式交換および投資先の組織再編による処分(売却)を含みます。(注5)投資先の公開/未公開の区分は、当期末時点の状態に基づいています。(注6)公開株式には店頭市場で取引されているDiDiへの投資を含みます。(注7)当社からSVF1への移管が決定されていたものの実行されなかった投資について、移管の取りやめを決定するまでの期間に発生した未実現評価損益は含めていません。 SVF2(単位:十億米ドル)合計(下記①+②+③+④) 累計投資銘柄数累計投資額累計リターン累計損益(注1) 投資損益当期計上額 1~3月累計 31060.837.9△22.9 △0.7△3.6(参考) 累計投資銘柄数累計投資額累計リターン累計損益(注1)ロボHDへの移管による影響(注2)-△1.6△1.6-WeWorkへの財務サポートによる影響(注3)△5---株式交換による影響(注4)△3△0.1△0.1-上記による影響考慮後30259.136.2△22.9①エグジットした投資 銘柄数 投資額 エグジット金額 累計実現損益(注1) 実現損益当期計上額 1~3月累計一部エグジット-1.00.6△0.4 △0.3全部エグジット(注5)278.74.8△3.9 △4.3 うち、ロボHDへの移管61.91.6△0.3 △0.3△0.3合計279.75.4△4.3 △0.3△4.6②エグジット前の投資(当期末に保有する投資)(注6) 銘柄数 投資額(注7)公正価値(注7)累計未実現評価損益 未実現評価損益当期計上額 1~3月累計公開投資176.13.3△2.8 △0.9△1.9未公開投資26644.729.0△15.7 0.1△1.7 うち、ロボHDの取得12.22.20.0 0.00.0合計28350.832.3△18.5 △0.8△3.6③デリバティブ デリバティブ原価公正価値/決済額累計デリバティブ関連損益 デリバティブ関連損益当期計上額 1~3月累計未決済 0.30.30.0 0.0既決済 △0.0△0.3△0.3 △0.0合計 0.3△0.0△0.3 0.1△0.0④投資先からの利息および配当金 利息および配当金累計損益 利息および配当金当期計上額 1~3月累計合計 0.20.2 0.00.0(注)各項目の金額は、単位未満を四捨五入しているため、内訳の計と合計が一致しない場合があります。(注1)外部投資家持分および税金等の控除前(注2)1X Holdings, Inc.、Agile Robots SE、Skild AI, Inc.、Terabase Energy, Inc.などの6銘柄をロボHDへ現物出資により移管しました。また、投資に係るコミットメントに充当するため、575百万米ドルの現金を拠出しました。「ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」では、当該6銘柄を全部エグジット、ロボHDを新規投資として扱いますが、連結上では、当社の100%子会社であるロボHDを通じて継続して保有しています。累計投資パフォーマンスを純額で示すため、SVF2の当初保有株式の移管価額および対価として取得したロボHD株式の公正価値をそれぞれ控除しています。(注3)SVF2が保有していたWeWorkの債券(計4銘柄)および同社による米国連邦破産法11条に基づく手続き完了に伴い同債権の対価として受領した再建後の新WeWork株式(1銘柄)を投資銘柄数から控除しています。(注4)累計投資パフォーマンスを純額で示すため、株式交換を行った投資について交換先の株式の取得額および当初保有株式の処分額(売却額)をそれぞれ控除しています。XCOM Labs, Inc.とGlobalstar, Inc.、ODA Group Holding ASとMathem Holdings AB、Exscientia PLCとRecursion Pharmaceuticals, Inc.の株式交換が含まれます。(注5)株式交換および投資先の組織再編による処分(売却)を含みます。(注6)投資先の公開/未公開の区分は、当期末時点の状態に基づいています。(注7)SVF2のエグジット前の投資の投資額および公正価値には、投資の取得対価の一部として受領した他会社の非支配持分に係るものが含まれています。 LatAmファンド当期末現在、LatAmファンドは累計投資額75億米ドルに対し累計リターンは64億米ドルとなり、活動開始来累計損失は11億米ドルとなりました。当期においては、投資利益57百万米ドルを計上しました。 資金の状況2025年3月31日現在SVF1 (単位:十億米ドル) 合計当社外部投資家出資コミットメント(A)98.633.165.5拠出額4(B)87.229.957.3 拠出額返還額(再コール不可)(C)47.810.537.3 拠出額残高(注1)(D)=(B)-(C)39.419.420.0コミットメント残額(E)=(A)-(B)11.43.28.2(注)SVF1への当社の出資コミットメントは、アーム株式を活用した約82億米ドル相当の支払義務履行分(全該当株式を拠出済み)のほか、SVF1に関連するインセンティブ・スキームへ活用される25億米ドルを含みます。(注1)当期末現在、外部投資家の拠出額残高の200億米ドルのうち、51億米ドルはプリファード・エクイティ出資です。 SVF2(単位:十億米ドル) 合計出資コミットメント(A)65.8拠出額(B)63.9コミットメント残額(C)=(A)-(B)1.9(注)コミットメント残額には再コール可能な払込資金返還額を含みます。 (参考:2025年3月31日現在 出資コミットメントの内訳)出資コミットメント総額65.8 共同出資プログラムの対象外の投資への当社エクイティ出資12.7 SVF2 LLCへの当社プリファード・エクイティ出資(注1)38.1 SVF2 LLCへの当社エクイティ出資12.4 SVF2 LLCへのMgmtCoエクイティ出資2.6 (注)当期末現在、MgmtCoによる出資額の支払いは実施されていません。(注1)SVF2 LLC(SVF II Investment Holdings LLC)はSVF2の傘下に設立された当社の子会社であり、共同出資プログラムの対象となる投資を間接的に保有しています。 当期末現在、LatAmファンドに対する出資コミットメント総額は78億米ドル、拠出額は76億米ドルです。 (c)ソフトバンク事業メディア・EC事業、コンシューマ事業およびエンタープライズ事業が引き続き増益となったことに加え、PayPay㈱グループが黒字に転じたことにより、セグメント利益は前期比8.5%増加 (単位:百万円) 3月31日に終了した1年間 2024年2025年増減増減率売上高6,083,8466,544,275460,4297.6%セグメント利益(税引前利益)835,076906,30971,2338.5%減価償却費及び償却費△738,762△739,874△1,1120.2%投資損益6,664△25,074△31,738-財務費用△63,706△81,453△17,74727.9%その他の損益10,53720,63110,09495.8% <事業概要>当事業の業績には、ソフトバンク㈱および同社子会社が主に日本国内で行っているモバイルサービスの提供や携帯端末の販売、ブロードバンドサービスや広告サービス、コマースサービスの提供などの事業活動の結果が含まれています。「Beyond Carrier」戦略の下、コアビジネスである通信事業の持続的な成長を図りながら、「Yahoo! JAPAN」、「LINE」といったインターネットサービスや、キャッシュレス決済サービス「PayPay」などのAI・IoT・FinTechを含む最先端テクノロジーを活用したビジネスの展開を通じ、通信以外の領域の拡大を目指しています。 <業績全般>セグメント利益は、前期比71,233百万円(8.5%)増加の906,309百万円となりました。これは主に、メディア・EC事業、コンシューマ事業およびエンタープライズ事業が引き続き増益となったことに加え、ファイナンス事業の主な担い手であるPayPay㈱グループが黒字に転じたことによるものです。メディア・EC事業は、アカウント広告の成長に伴うメディア売上の増加やコマース売上の増加に加えて、複数の子会社に係る支配喪失利益を計上(上表「その他の損益」に計上)したことにより増益となりました。コンシューマ事業は、主にモバイルサービス売上や物販売上、ブロードバンドサービス売上の増収効果で増益となりました。このうちモバイルサービス売上は、スマートフォン契約数の増加等により引き続き増収となりました。エンタープライズ事業は、企業のデジタル化が加速する中でクラウドサービスの売上が拡大したことなどにより増益となりました。PayPay㈱グループは、主に決済取扱高の拡大に伴う手数料収入の増加およびリボ払い残高の拡大に伴う金利収入の増加により増収となったことに加え、固定費の最適化や、キャンペーン設計の変更などによる販売促進費の効率化により収益性が改善したことにより黒字に転じました。なお、当期の投資損失の計上は主に、LINEヤフー㈱の子会社において持分法適用関連会社のLINEヤフー㈱以外の持分所有者の一部に付与している売建プットオプションについて公正価値で測定したことによるものです。 (d)アーム事業顧客のテクノロジー企業によるAI投資の増加を背景に、当期の売上高(米ドルベース)は過去最高を記録◆ 米ドルベースの売上高は前期比25.3%増(円ベースでは同32.0%増)- 米ドルベースのロイヤルティー収入は、チップ当たりのロイヤルティー単価が高いアームの最新技術の採用拡大および複数市場でのシェア拡大により、前期比22.7%増加し過去最高を記録- 米ドルベースのライセンスおよびその他の収入は、主要なテクノロジー企業との間で締結した高額かつ長期のライセンス契約により、前期比28.5%増加し過去最高を記録。これらの契約により、アームの顧客は次世代スマートフォン、データセンター、ネットワーク機器、自動車、コンシューマー・エレクトロニクスおよびAIアプリケーション等、幅広い用途に向けたチップ開発が可能に◆ 将来の成長に向けた研究開発投資の強化が利益の伸びを一部相殺するも、力強い増収がセグメント利益の改善に貢献 (単位:百万円) 3月31日に終了した1年間 2024年2025年増減増減率売上高464,025612,347148,32232.0%セグメント利益(税引前利益)△33,21547,66780,882-(注)セグメント利益には、アーム買収時に行った取得原価配分により計上した無形資産の償却費が、当期は63,715百万円、前期は65,581百万円含まれています。 <事業概要>アームは主に、低消費電力型マイクロプロセッサーおよび関連テクノロジーのデザインなど、半導体のIP(回路の設計情報などの知的財産)のライセンス事業を行っています。アームの業績は半導体市場の動向にプラスにもマイナスにも大きく影響を受けることがあります。市場の売上高はその成長に応じて増加し、アームのロイヤルティー収入の増加をもたらします。また、市場の成長はアームの顧客による活発な製品設計活動を促す可能性があり、アームがより多くの最新テクノロジーをライセンスする機会が生まれ、ライセンスおよびその他の収入の増加につながります。アームは、コンピューティングの未来を築くため、研究開発投資を継続して強化しています。CPUや、グラフィックスプロセッサー、AIアクセラレーターおよび統合サブシステムなどの関連技術を開発することで、顧客が次世代のコンピューティングデバイスを開発できるようサポートしています。 <業績全般>売上高(米ドルベース)アームの売上は主に米ドル建てであるため、本項の売上高は米ドルベースの実績を記載しています。 (単位:百万米ドル)3月31日に終了した1年間 2024年2025年増減増減率ロイヤルティー収入1,7672,16840122.7%ライセンスおよびその他の収入1,4311,83940828.5%合計3,1984,00780925.3% 売上高は、前期から809百万米ドル(25.3%)増加しアーム史上最高となりました。 ロイヤルティー収入ロイヤルティー収入は、前期から401百万米ドル(22.7%)増加し、過去最高となりました。特にスマートフォン分野において、従来の「Armv8」からチップ当たりのロイヤルティー単価が約2倍となる「Armv9」への置き換えが進んだことが成長を牽引しました。加えて、スマートフォンおよびクラウド分野において、アームのコンピュート・サブシステム(CSS)をベースにしたチップの量産出荷が始まり、ロイヤルティー収入の拡大に寄与しました。CSSベースの設計は、事前に統合・検証された構成で提供されるため、顧客によるチップ開発期間の短縮およびコスト削減を可能とすることで、より高いロイヤルティー料率が適用されます。さらに、当期においてクラウドおよび自動車分野においてアームのシェアが拡大したことも、ロイヤルティー収入の成長を後押ししました。前者ではアームベースのカスタムシリコン(自社設計の半導体チップ)の採用拡大が、後者では自動車の高機能化が、それぞれ成長の背景にあります。一方で、IoT機器およびネットワーク機器分野では、期初の在庫調整の影響を受けて収益成長が一部抑制されました。 ライセンスおよびその他の収入ライセンスおよびその他の収入は前期から408百万米ドル(28.5%)増加し、過去最高となりました。複数の大手テクノロジー企業と高額かつ長期のライセンス契約を締結したことが力強い増収に寄与しました。アームの顧客は、次世代スマートフォン、データセンター、ネットワーク機器、自動車、コンシューマー・エレクトロニクスおよびAIアプリケーションなど多岐にわたる用途に向けたチップを開発しています。これらの顧客の多くは、アームの最先端技術へのアクセスを通じて、将来のAIアルゴリズムを実行可能なチップを設計し、それらが搭載された製品が市場に投入される際に高い競争力を発揮することを目指しています。現在の旺盛なライセンス需要は、今後開発され数年後に市場に投入されるチップからのロイヤルティー収入の基盤となることが期待されます。 セグメント利益セグメント利益は、前期から80,882百万円改善し、47,667百万円の利益となりました。大幅な増収が、次世代のテクノロジーを開発する技術関連人員の増加などに伴うコストの増加を上回ったことによるものです。なお、アームは当期から金銭による賞与を廃止し、株式報酬を従業員への主なインセンティブ報酬としています。株式報酬はIFRS第2号「株式に基づく報酬」に基づき費用計上されています。 <技術開発>当期、アームおよびライセンシー企業は技術開発に関する以下の発表を行いました。なお、各技術開発の詳細については、発表各社のウェブサイトに掲載されているプレスリリースをご参照ください。 ・Google LLCは、同社初となる自社開発のデータセンター向けアームベースCPU、Google Axionを発表(2024年4月)。同等の現行世代のx86ベースCPUと比較して最大50%の性能向上と、最大60%の高いエネルギー効率を実現・Microsoft Corporationは、AI向けに設計されたCopilot+ PCを発表(2024年5月)。これまでで最も高速でインテリジェントなWindows PCであり、第1世代はアームのエネルギー効率に優れた高性能アーキテクチャーで動作・アームは、スマートフォン、ラップトップおよびコンシューマー・エレクトロニクス向けの次世代のCPUおよびGPU製品を発表(2024年5月)。新しいコンピュート・サブシステム(CSS)は、ソフトウエアやゲームで35%以上、大規模言語モデルを含むオンデバイスの生成AIで40%以上の性能向上を実現・Meta Platforms Inc.とアームは、Llama 3.2の小規模および大規模言語モデル(10億〜900億パラメーター)を、コンシューマー・エレクトロニクスからスマートフォン、データセンターサーバーに至るまで、アームベースのCPUに最適化するために協力すると発表(2024年9月)・MediaTek Inc.は、フラッグシップスマートフォン向け次世代チップDimensity 9400を発表(2024年10月)。同チップは「Armv9」をベースとした最新のコンピュート・サブシステム(CSS)を基に開発され、CPUコア「Arm Cortex-X925」およびGPUコア「Arm Immortalis-G925」を搭載・NVIDIA Corporationは、アームベースのデスクトップAIスーパーコンピュータProject DIGITSを発表(2025年1月)。データサイエンティスト、AI研究者および学生等の個人が、クラウドへのアップロード前にAIモデルを試作、調整および実行することを可能に・アームは、IoT機器向けにAI処理能力を強化する最新CPU「Arm Cortex-A320」を発表(2025年2月)。同社のNPU「Ethos-U85」との組み合わせにより、10億超のパラメーターを持つAIモデルの実行が可能となり、産業用ロボットの高度な制御、スマートカメラの認識精度向上、家庭用デバイスの利便性向上などに寄与 c.財政状態の状況1.投資資産の状況◆ SVFからの投資(FVTPL)(注1)の帳簿価額は11兆4,109億円(前期末比3,964億円増加)(注2)- SVF1は前期末比4,256億円増加:米ドルベースでは33.5億米ドル増加。投資の売却により24.9億米ドル減少した一方、当期末に保有する投資先の公正価値増加により58.4億米ドル増加- SVF2は前期末比26億円減少
役員の状況 FY2025 / 約13,901字
(2)【役員の状況】① 役員一覧a.2025年6月26日(有価証券報告書提出日)現在の役員の状況  男性12名女性1名 (役員のうち女性の比7.69%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役 会長兼社長執行役員孫   正 義1957年8月11日生1981年9月㈱日本ソフトバンク(現ソフトバンクグループ㈱)設立、代表取締役社長2005年10月Alibaba.com Corporation(現Alibaba Group Holding Limited), Director2006年4月ボーダフォン㈱(現ソフトバンク㈱)取締役会議長、代表執行役社長 兼 CEO2016年9月ARM Holdings plc, Chairman and Executive Director2017年6月ソフトバンクグループ㈱代表取締役会長 兼 社長2020年11月ソフトバンクグループ㈱代表取締役 会長兼社長執行役員(現任)2021年4月ソフトバンク㈱創業者 取締役(現任)2023年8月Arm Holdings plc, Chairman and Director(現任) (注3)426,661取締役 専務執行役員 CFO 兼 CISO 兼 GCO後 藤 芳 光1963年2月15日生1987年4月安田信託銀行㈱(現みずほ信託銀行㈱)入行2000年6月ソフトバンク㈱(現ソフトバンクグループ㈱)入社2006年4月ボーダフォン㈱(現ソフトバンク㈱)取締役 2012年7月ソフトバンク㈱(現ソフトバンクグループ㈱)常務執行役員財務部長 2013年10月福岡ソフトバンクホークス㈱代表取締役社長 CEO 兼 オーナー代行(現任)2014年6月ソフトバンク㈱(現ソフトバンクグループ㈱)取締役2015年6月同社常務執行役員2017年6月同社専務執行役員2018年4月同社専務執行役員 CFO 兼 CISO2020年6月同社取締役専務 CFO 兼 CISO 兼 CSusO2020年11月同社取締役 専務執行役員 CFO 兼 CISO 兼 CSusO2022年6月同社取締役 専務執行役員 CFO 兼 CISO2025年6月同社取締役 専務執行役員 CFO 兼 CISO 兼 GCO(現任) (注3)379取締役宮 内   謙1949年11月1日生1977年2月社団法人日本能率協会入職1984年10月㈱日本ソフトバンク(現ソフトバンクグループ㈱)入社1988年2月同社取締役2006年4月ボーダフォン㈱(現ソフトバンク㈱)取締役、執行役副社長 兼 COO2007年6月ソフトバンクモバイル㈱(現ソフトバンク㈱)代表取締役副社長 兼 COO2013年6月ソフトバンク㈱(現ソフトバンクグループ㈱)代表取締役副社長2015年4月ソフトバンクモバイル㈱(現ソフトバンク㈱)代表取締役社長 兼 CEO2018年4月ソフトバンクグループ㈱取締役(現任)2018年6月ソフトバンク㈱代表取締役 社長執行役員 兼 CEO2021年4月同社代表取締役会長2023年4月同社取締役会長2024年4月同社取締役特別顧問2024年6月同社特別顧問(現任) (注3)514 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役レネ・ハース1962年7月23日生1999年1月Tensilica, Vice President of Sales2004年8月Scintera Networks, Vice President of Sales and Marketing2006年10月NVIDIA Corporation, Vice President & General Manager – Computing Products Business Unit2013年10月ARM Holdings plc, Vice President of Strategic Alliances2015年1月同社Executive Vice President & Chief Commercial Officer2017年1月同社President of Arm’s IP Product Groups (IPG)2022年2月Arm Limited, CEO2023年6月ソフトバンクグループ㈱取締役(現任)2023年9月Arm Holdings plc, CEO and Director(現任)2025年1月AstraZeneca PLC, Director(現任) (注3)-取締役飯 島 彰 己1950年9月23日生1974年4月三井物産㈱入社2006年4月同社執行役員鉄鋼原料・非鉄金属本部長2008年4月同社常務執行役員2008年6月同社代表取締役常務執行役員2009年4月同社代表取締役社長(CEO)2015年4月同社代表取締役会長2018年6月ソフトバンクグループ㈱取締役(現任)2019年6月日本銀行参与(現任)2021年4月三井物産㈱取締役2021年6月同社顧問(現任)2021年6月武田薬品工業㈱取締役(監査等委員)2022年6月同社取締役(現任)2023年6月鹿島建設㈱取締役(現任) (注1)(注3)1取締役松 尾   豊1975年1月26日生2002年4月独立行政法人産業技術総合研究所(現国立研究開発法人産業技術総合研究所)研究員2005年8月スタンフォード大学客員研究員2007年10月東京大学大学院工学系研究科准教授2017年6月一般社団法人日本ディープラーニング協会代表理事(現任)2019年4月東京大学大学院工学系研究科教授(現任)2019年6月ソフトバンクグループ㈱取締役(現任)2025年6月パナソニックホールディングス㈱取締役(現任) (注1)(注3)-取締役襟 川 恵 子1949年1月3日生1978年7月㈱光栄(現㈱コーエーテクモゲームス)設立、専務取締役1994年4月公益財団法人科学技術融合振興財団理事(現任)2007年5月一般社団法人デジタルメディア協会理事長(現任)2013年6月㈱コーエーテクモゲームス代表取締役会長2013年6月コーエーテクモホールディングス㈱(現㈱コーエーテクモホールディングス)代表取締役会長2015年4月㈱コーエーテクモゲームス取締役名誉会長2021年6月ソフトバンクグループ㈱取締役(現任)2025年2月㈱コーエーテクモコーポレートファイナンス代表取締役社長(現任)2025年6月㈱コーエーテクモホールディングス取締役名誉会長(現任) (注1)(注3)203取締役ケン・シーゲル1958年10月11日生1986年8月Morrison & Foerster LLP 入所1994年1月同所Partner1996年8月モリソン・フォースター東京オフィス(モリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所)マネージングパートナー(現任)2009年1月Morrison & Foerster LLP, Member of Executive Committee2009年1月同所Board Director, Member of Executive Committee(現任)2021年6月ソフトバンクグループ㈱取締役(現任) (注1)(注3)- 役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)取締役デビッド・チャオ1966年11月15日生1988年6月㈱リクルート(現㈱リクルートホールディングス)入社1989年6月アップルコンピュータ㈱(現Apple Japan合同会社)入社1993年8月米国マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company, Inc.)入社1996年5月日本通信㈱共同設立者兼CTO1997年1月DCM Ventures, Co-founder and General Partner(現任)2022年6月ソフトバンクグループ㈱取締役(現任) (注1)(注3)-常勤監査役遠 山   篤1955年4月28日生1977年9月プライスウォーターハウス(現プライスウォーターハウスクーパース)サンフランシスコ事務所入所1981年8月米国カリフォルニア州公認会計士登録2006年6月あらた監査法人(現PwC Japan有限責任監査法人)パートナー2015年6月ソフトバンク㈱(現ソフトバンクグループ㈱)常勤監査役(現任) (注2)(注4)-常勤監査役中 田 裕 二1959年6月6日生1983年4月野村證券㈱入社2007年4月同社執行役2007年4月ノムラ・アジア・ホールディングスN.V. COO2008年4月野村ホールディングス㈱執行役/グローバル・マーケッツ部門2008年11月野村證券㈱執行役員リスク・マネジメント担当2016年4月野村ホールディングス㈱執行役 グループ・エンティティ・ストラクチャー担当 兼 Co-CRO2017年4月野村證券㈱代表執行役副社長2019年5月野村ホールディングス㈱執行役 リスク管理統括責任者(CRO)2020年4月㈱野村資本市場研究所シニア・アドバイザー2021年6月ソフトバンクグループ㈱常勤監査役(現任) (注2)(注5)-監査役宇 野 総一郎1963年1月14日生1988年4月長島・大野法律事務所(現長島・大野・常松法律事務所)入所弁護士登録1993年11月米国ニューヨーク州司法試験合格1997年1月長島・大野法律事務所(現長島・大野・常松法律事務所)パートナー弁護士(現任)2004年6月ソフトバンク㈱(現ソフトバンクグループ㈱)監査役(現任)2018年6月㈱ドリームインキュベータ取締役(監査等委員)2019年6月テルモ㈱取締役(監査等委員)(現任) (注2)(注5)-監査役大 塚 啓 一1955年10月8日生1978年11月プライスウォーターハウス会計事務所入所1982年8月公認会計士登録1998年7月青山監査法人代表社員2006年9月あらた監査法人(現PwC Japan有限責任監査法人) 代表社員2016年6月㈱TBK 監査役(現任)2016年7月大塚公認会計士事務所開設、代表(現任)2017年1月欧州静岡銀行取締役2021年6月ソフトバンクグループ㈱監査役(現任) (注2)(注5)-計427,758 (注)1 取締役飯島 彰己、松尾 豊、襟川 恵子、ケン・シーゲルおよびデビッド・チャオは社外取締役です。2 常勤監査役遠山 篤および中田 裕二、監査役宇野 総一郎および大塚 啓一は社外監査役です。3 2024年6月21日開催の定時株主総会の終結の時から1年間4 2023年6月21日開催の定時株主総会の終結の時から4年間5 2021年6月23日開催の定時株主総会の終結の時から4年間 b.2025年6月27日開催予定の定時株主総会後の役員の状況2025年6月27日開催予定の定時株主総会の議案(決議事項)として、「取締役9名選任の件」および「監査役3名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決されますと、当社の役員の状況は、以下の通りとなる予定です。なお、当該定時取締役会の直後に開催が予定されている取締役会の決議事項の内容(役職等)も含めて記載しています。  男性10名女性3名 (役員のうち女性の比23.08%)役職名氏名生年月日略歴任期所有株式数(千株)代表取締役 会長兼社長執行役員孫   正 義1957年8月11日生a.に記載の通り (注3)426,661取締役 専務執行役員 CFO 兼 CISO 兼 GCO後 藤 芳 光1963年2月15日生a.に記載の通り (注3)379取締役宮 内   謙1949年11月1日生a.に記載の通り (注3)514取締役レネ・ハース1962年7月23日生a.に記載の通り (注3)-取締役飯 島 彰 己1950年9月23日生a.に記載の通り (注1)(注3)1取締役松 尾   豊1975年1月26日生a.に記載の通り (注1)(注3)-取締役襟 川 恵 子1949年1月3日生a.に記載の通り (注1)(注3)203取締役ケン・シーゲル1958年10月11日生a.に記載の通り (注1)(注3)-取締役デビッド・チャオ1966年11月15日生a.に記載の通り (注1)(注3)-常勤監査役遠 山   篤1955年4月28日生a.に記載の通り (注2)(注4)-常勤監査役中 田 裕 二1959年6月6日生a.に記載の通り (注2)(注5)-監査役西橋 久仁子(戸籍名:佐次清 久仁子)1960年3月17日生1983年10月監査法人中央会計事務所入所1987年3月公認会計士登録2000年8月中央青山監査法人パートナー2007年7月新日本監査法人(現EY新日本有限責任監査法人) パートナー2008年7月同法人シニアパートナー2018年7月みのり監査法人ディレクター2019年3月同法人パートナー(現任)2022年3月㈱I-ne取締役(監査等委員)2025年6月㈱住友倉庫監査役(現任) (注2)(注5)-監査役金 丸 祐 子1979年8月25日生2006年10月弁護士登録森・濱田松本法律事務所(現森・濱田松本法律事務所外国法共同事業)入所2013年2月米国ニューヨーク州弁護士登録2018年1月森・濱田松本法律事務所(現森・濱田松本法律事務所外国法共同事業)パートナー弁護士2023年1月外苑法律事務所パートナー弁護士(現任)2023年6月㈱エーアイ取締役(監査等委員)(現任)2023年7月HEROZ㈱取締役(監査等委員)(現任)2024年6月MIRARTHホールディングス㈱取締役(現任) (注2)(注5)-計427,758(注)1 取締役飯島 彰己、松尾 豊、襟川 恵子、ケン・シーゲルおよびデビッド・チャオは社外取締役です。2 常勤監査役遠山 篤および中田 裕二、監査役西橋 久仁子および金丸 祐子は社外監査役です。3 2025年6月27日開催の定時株主総会の終結の時から1年間4 2023年6月21日開催の定時株主総会の終結の時から4年間5 2025年6月27日開催の定時株主総会の終結の時から4年間 ② 社外役員の状況  以下は、有価証券報告書提出日(2025年6月26日)現在の状況を記載したものです。  ソフトバンクグループ㈱は、社外取締役および社外監査役を選任するための独立性に関する基準や方針はないものの、選任に当たっては東京証券取引所の独立役員の独立性に関する判断基準(「上場管理等に関するガイドラインⅢ 5.(3)の2)を参考にしています。ソフトバンクグループ㈱と取締役(業務執行取締役等であるものを除く。)および監査役は、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しています。当該契約に基づく損害賠償責任の限度額は、1,000万円または法令が定める最低責任限度額のいずれか高い額としています。 ソフトバンクグループ㈱の社外取締役は5名であり、各社外取締役はいずれも独立性が十分に確保されている上、企業経営などに関する豊富な知識と経験を有しているとともに、取締役会の議論に積極的に加わり、経営判断・意思決定を行っています。また、社外取締役は、取締役会において、監査役より監査計画、その進捗および結果について、内部監査室より内部監査計画および内部監査結果についての報告を定期的に受けています。 社外取締役の選任理由および2025年3月期の主な活動状況は以下の通りです。氏名選任理由・活動状況飯島 彰己取締役 飯島 彰己は、三井物産㈱の代表取締役社長として同社の経営を指揮し、同社の成長に大きな役割を果たすのみならず、2015年4月に同社の代表取締役会長 兼 取締役会議長に就任後は経営の監督や取締役会の実効性向上に貢献する等、企業経営およびコーポレート・ガバナンスに関する豊富な知識と経験を有しています。同取締役は、ソフトバンクグループ㈱においては、長期的なグループ戦略に関する提言や少数株主の立場を踏まえた意見を述べる等、取締役会における意思決定の過程において重要な役割を果たし、また、任意の指名報酬委員会では、委員長として、独立かつ客観的な立場から議論を主導する等、ソフトバンクグループ㈱の企業価値向上および経営監督機能の強化に極めて高い貢献をしています。ソフトバンクグループ㈱は、当社のさらなる成長のため、同取締役を引き続き社外取締役として選任しています。2024年度に開催された取締役会への出席は9回中9回、その出席率は100%でした。松尾 豊取締役 松尾 豊は、長年にわたり人工知能(AI)の研究を行っており、スタンフォード大学客員研究員、東京大学大学院工学系研究科教授、政府主導のワーキンググループの委員を歴任する等、AIに関する第一人者として豊富な知識と経験を有しています。同取締役は、ソフトバンクグループ㈱においては、長期的なグループ戦略に関する提言や少数株主の立場を踏まえた意見を述べる等、取締役会における意思決定の過程において重要な役割を果たし、また、任意の指名報酬委員会では、委員として、独立かつ客観的な立場から意見を述べる等、ソフトバンクグループ㈱の企業価値向上および経営監督機能の強化に極めて高い貢献をしています。なお、同取締役は、直接会社経営に関与した経験はありませんが、その高い専門性を発揮することで、取締役の職務を適切に遂行できるものと考えています。ソフトバンクグループ㈱は、当社のさらなる成長のため、同取締役を引き続き社外取締役として選任しています。2024年度に開催された取締役会への出席は9回中9回、その出席率は100%でした。襟川 恵子取締役 襟川 恵子は、㈱光栄(現㈱コーエーテクモゲームス)の創業以来、経営者およびファイナンスの責任者として、コーエーテクモグループの発展および経営基盤の強化に貢献する等、企業経営およびテクノロジーに関する豊富な知識と経験を有しています。同取締役は、ソフトバンクグループ㈱においては、長期的なグループ戦略に関する提言や少数株主の立場を踏まえた意見を述べる等、取締役会における意思決定の過程において重要な役割を果たし、ソフトバンクグループ㈱の企業価値向上および経営監督機能の強化に極めて高い貢献をしています。ソフトバンクグループ㈱は、当社のさらなる成長のため、同取締役を引き続き社外取締役として選任しています。2024年度に開催された取締役会への出席は9回中9回、その出席率は100%でした。ケン・シーゲル取締役 ケン・シーゲルは、Morrison & Foerster LLPに入所した後、モリソン・フォースター東京オフィス(モリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所)のマネージングパートナーやMorrison & Foerster LLPのBoard Director, Member of Executive Committeeを歴任し、企業買収、合弁および戦略的提携等の案件を手掛け、弁護士として豊富な知識と経験を有しています。同取締役は、ソフトバンクグループ㈱においては、長期的なグループ戦略に関する提言や少数株主の立場を踏まえた意見を述べる等、取締役会における意思決定の過程において重要な役割を果たし、ソフトバンクグループ㈱の企業価値向上および経営監督機能の強化に極めて高い貢献をしています。ソフトバンクグループ㈱は、当社のさらなる成長のため、同取締役を引き続き社外取締役として選任しています。2024年度に開催された取締役会への出席は9回中9回、その出席率は100%でした。デビッド・チャオ取締役 デビッド・チャオは、アップルコンピュータ㈱において同社の急成長に大きく貢献するとともに、米国における同社のスタートアップ投資のポートフォリオ管理を担当しました。また、米国マッキンゼー・アンド・カンパニーでは、通信やソフトウエア業界を担当するとともに、テクノロジー、マーケティング、財務戦略の開発等のプロジェクトに従事しました。その後、日本通信㈱を共同設立し、同社の最高財務責任者、最高技術責任者、取締役を経て、DCM VenturesのCo-founder and General Partnerに就任するなど、投資、企業経営およびテクノロジーに関する豊富な知識と経験を有しています。同取締役は、ソフトバンクグループ㈱においては、長期的なグループ戦略に関する提言や少数株主の立場を踏まえた意見を述べる等、取締役会における意思決定の過程において重要な役割を果たし、ソフトバンクグループ㈱の企業価値向上および経営監督機能の強化に極めて高い貢献をしています。ソフトバンクグループ㈱は、当社のさらなる成長のため、同取締役を引き続き社外取締役として選任しています。2024年度に開催された取締役会への出席は9回中9回、その出席率は100%でした。  (注)書面決議による取締役会の回数は除く。  ソフトバンクグループ㈱の監査役会は、社外監査役4名で構成され(常勤監査役2名、非常勤監査役2名)、その議長は、2015年6月から常勤監査役を務める遠山 篤です。各社外監査役は独立性が十分に確保されている上、弁護士、公認会計士または金融機関における代表執行役およびリスク管理の責任者として豊富な知識と経験を有しています。また、社外監査役は、「(3)監査の状況 <内部監査の状況> ② 監査役、会計監査人、内部監査部門の連携状況」に記載の通り、会計監査人および内部監査室と相互に連携を図っています。 社外監査役の選任理由および2025年3月期の主な活動状況は以下の通りです。氏名選任理由・活動状況遠山 篤米国カリフォルニア州公認会計士として豊富な知識と経験を有しています。その知識と経験に基づく専門的な見地から監査を行うとともに、より独立した立場からの監査を確保するため、2015年6月に社外監査役に選任しています。同監査役は社外役員としての職歴以外で会社経営に関与したことはありませんが、同監査役の高い専門性により、ソフトバンクグループ㈱の監査を適切に遂行できるものと考えています。2024年度に開催された取締役会9回中9回に出席(出席率100%)2024年度に開催された監査役会12回中12回に出席(出席率100%)中田 裕二金融機関における代表執行役およびリスク管理の責任者として、経営管理およびリスク管理に関する豊富な知識・経験を有しています。その知識と経験に基づき、公正かつ客観的な立場から監査を行うとともに、より独立した立場からの監査を確保するため、2021年6月に社外監査役に選任しています。2024年度に開催された取締役会9回中9回に出席(出席率100%)2024年度に開催された監査役会12回中12回に出席(出席率100%)宇野 総一郎弁護士としての豊富な知識と経験を有しています。その知識と経験に基づく専門的な見地から監査を行うとともに、より独立した立場からの監査を確保するため、2004年6月に社外監査役に選任しています。同監査役は社外役員としての職歴以外で会社経営に関与したことはありませんが、同監査役の高い専門性により、ソフトバンクグループ㈱の監査を適切に遂行できるものと考えています。2024年度に開催された取締役会9回中9回に出席(出席率100%)2024年度に開催された監査役会12回中12回に出席(出席率100%)大塚 啓一公認会計士として豊富な知識と経験を有しています。その知識と経験に基づく専門的な見地から監査を行うとともに、より独立した立場からの監査を確保するため、2021年6月に社外監査役に選任しています。同監査役は社外役員としての職歴以外で会社経営に関与したことはありませんが、同監査役の高い専門性により、ソフトバンクグループ㈱の監査を適切に遂行できるものと考えています。2024年度に開催された取締役会9回中9回に出席(出席率100%)2024年度に開催された監査役会12回中12回に出席(出席率100%) (注)書面決議による取締役会の回数は除く。  なお、2025年6月27日開催予定の定時株主総会の議案として、「取締役9名選任の件」および「監査役3名選任の件」を提案しており、当該議案が承認可決された場合の各社外取締役および各社外監査役の選任理由および2025年3月期の主な活動状況は以下の通りです。氏名選任理由・活動状況飯島 彰己取締役 飯島 彰己は、三井物産㈱の代表取締役社長として同社の経営を指揮し、同社の成長に大きな役割を果たすのみならず、2015年4月に同社の代表取締役会長 兼 取締役会議長に就任後は経営の監督や取締役会の実効性向上に貢献する等、企業経営およびコーポレート・ガバナンスに関する豊富な知識と経験を有しています。同取締役は、ソフトバンクグループ㈱においては、長期的なグループ戦略に関する提言や少数株主の立場を踏まえた意見を述べる等、取締役会における意思決定の過程において重要な役割を果たし、また、任意の指名報酬委員会では、委員長として、独立かつ客観的な立場から議論を主導する等、ソフトバンクグループ㈱の企業価値向上および経営監督機能の強化に極めて高い貢献をしています。ソフトバンクグループ㈱は、当社のさらなる成長のため、同取締役を引き続き社外取締役として選任しています。2024年度に開催された取締役会への出席は9回中9回、その出席率は100%でした。松尾 豊取締役 松尾 豊は、長年にわたり人工知能(AI)の研究を行っており、スタンフォード大学客員研究員、東京大学大学院工学系研究科教授、政府主導のワーキンググループの委員を歴任する等、AIに関する第一人者として豊富な知識と経験を有しています。同取締役は、ソフトバンクグループ㈱においては、長期的なグループ戦略に関する提言や少数株主の立場を踏まえた意見を述べる等、取締役会における意思決定の過程において重要な役割を果たし、また、任意の指名報酬委員会では、委員として、独立かつ客観的な立場から意見を述べる等、ソフトバンクグループ㈱の企業価値向上および経営監督機能の強化に極めて高い貢献をしています。なお、同取締役は、直接会社経営に関与した経験はありませんが、その高い専門性を発揮することで、取締役の職務を適切に遂行できるものと考えています。ソフトバンクグループ㈱は、当社のさらなる成長のため、同取締役を引き続き社外取締役として選任しています。2024年度に開催された取締役会への出席は9回中9回、その出席率は100%でした。襟川 恵子取締役 襟川 恵子は、㈱光栄(現㈱コーエーテクモゲームス)の創業以来、経営者およびファイナンスの責任者として、コーエーテクモグループの発展および経営基盤の強化に貢献する等、企業経営およびテクノロジーに関する豊富な知識と経験を有しています。同取締役は、ソフトバンクグループ㈱においては、長期的なグループ戦略に関する提言や少数株主の立場を踏まえた意見を述べる等、取締役会における意思決定の過程において重要な役割を果たし、ソフトバンクグループ㈱の企業価値向上および経営監督機能の強化に極めて高い貢献をしています。ソフトバンクグループ㈱は、当社のさらなる成長のため、同取締役を引き続き社外取締役として選任しています。2024年度に開催された取締役会への出席は9回中9回、その出席率は100%でした。ケン・シーゲル取締役 ケン・シーゲルは、Morrison & Foerster LLPに入所した後、モリソン・フォースター東京オフィス(モリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所)のマネージングパートナーやMorrison & Foerster LLPのBoard Director, Member of Executive Committeeを歴任し、企業買収、合弁および戦略的提携等の案件を手掛け、弁護士として豊富な知識と経験を有しています。同取締役は、ソフトバンクグループ㈱においては、長期的なグループ戦略に関する提言や少数株主の立場を踏まえた意見を述べる等、取締役会における意思決定の過程において重要な役割を果たし、ソフトバンクグループ㈱の企業価値向上および経営監督機能の強化に極めて高い貢献をしています。ソフトバンクグループ㈱は、当社のさらなる成長のため、同取締役を引き続き社外取締役として選任しています。2024年度に開催された取締役会への出席は9回中9回、その出席率は100%でした。デビッド・チャオ取締役 デビッド・チャオは、アップルコンピュータ㈱において同社の急成長に大きく貢献するとともに、米国における同社のスタートアップ投資のポートフォリオ管理を担当しました。また、米国マッキンゼー・アンド・カンパニーでは、通信やソフトウエア業界を担当するとともに、テクノロジー、マーケティング、財務戦略の開発等のプロジェクトに従事しました。その後、日本通信㈱を共同設立し、同社の最高財務責任者、最高技術責任者、取締役を経て、DCM VenturesのCo-founder and General Partnerに就任するなど、投資、企業経営およびテクノロジーに関する豊富な知識と経験を有しています。同取締役は、ソフトバンクグループ㈱においては、長期的なグループ戦略に関する提言や少数株主の立場を踏まえた意見を述べる等、取締役会における意思決定の過程において重要な役割を果たし、ソフトバンクグループ㈱の企業価値向上および経営監督機能の強化に極めて高い貢献をしています。ソフトバンクグループ㈱は、当社のさらなる成長のため、同取締役を引き続き社外取締役として選任しています。2024年度に開催された取締役会への出席は9回中9回、その出席率は100%でした。遠山 篤米国カリフォルニア州公認会計士として豊富な知識と経験を有しています。その知識と経験に基づく専門的な見地から監査を行うとともに、より独立した立場からの監査を確保するため、2015年6月に社外監査役に選任しています。同監査役は社外役員としての職歴以外で会社経営に関与したことはありませんが、同監査役の高い専門性により、ソフトバンクグループ㈱の監査を適切に遂行できるものと考えています。2024年度に開催された取締役会9回中9回に出席(出席率100%)2024年度に開催された監査役会12回中12回に出席(出席率100%)中田 裕二金融機関における代表執行役およびリスク管理の責任者として、経営管理およびリスク管理に関する豊富な知識・経験を有しています。その知識と経験に基づき、公正かつ客観的な立場から監査を行うとともに、より独立した立場からの監査を確保するため、2021年6月に社外監査役に選任しています。2024年度に開催された取締役会9回中9回に出席(出席率100%)2024年度に開催された監査役会12回中12回に出席(出席率100%)西橋 久仁子公認会計士として豊富な知識と経験を有しており、その知識と経験に基づく専門的な見地から監査を行うとともに、より独立した立場からの監査を確保することができると考えています。同氏は社外役員としての職歴以外で会社経営に関与したことはありませんが、同氏の高い専門性により、ソフトバンクグループ㈱の監査を適切に遂行できるものと考えています。金丸 祐子弁護士としての豊富な知識と経験を有しており、その知識と経験に基づく専門的な見地から監査を行うとともに、より独立した立場からの監査を確保することができると考えています。同氏は社外役員としての職歴以外で会社経営に関与したことはありませんが、同氏の高い専門性により、ソフトバンクグループ㈱の監査を適切に遂行できるものと考えています。 (注)書面決議による取締役会の回数は除く。  当社は、㈱東京証券取引所が定める独立性基準に従い、独立役員の候補者を選定しています。 2025年3月31日現在、ソフトバンクグループ㈱の株式について、取締役 飯島 彰己は1,000株所有しており、取締役 襟川 恵子は203,000株所有しています。 取締役 ケン・シーゲルは、モリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所のマネージングパートナーおよびMorrison & Foerster LLPのBoard Director, Member of Executive Committeeを兼務しており、ソフトバンクグループ㈱は同法律事務所との間に法務アドバイス業務等の取引があります。 取締役 デビッド・チャオは、DCM Ventures のCo-Founder and General Partnerを兼務しており、ソフトバンクグループ㈱は、同社が運営するファンドにLimited Partner出資をしています。ただし、その出資額は、同社の運用総額の2%未満であり、極めて僅少です。 取締役 デビッド・チャオは、ソフトバンクグループ㈱の特定関係事業者であるPlenty Unlimited Inc.およびSkylo Technologies Inc.のBoard Memberです。 監査役 宇野 総一郎は、長島・大野・常松法律事務所のパートナー弁護士を兼務しており、同法律事務所との間に法務アドバイス業務等の取引があります。 監査役候補者 金丸 祐子は、ソフトバンクグループ㈱の特定関係事業者であるアキュリスファーマ㈱の監査役です。 そのほかには、ソフトバンクグループ㈱と社外取締役および社外監査役との間に、人的関係、資本的関係または取引関係その他の利害関係に該当する事項はありません。

※ 出典: EDINET DB API より取得した有価証券報告書(2025年度)。 全文は 金融庁 EDINET でご確認ください。